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澪「アイスバケツチャレンジ……?」
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<教室>
澪「……いやいや、意味がわからないんだけど」
律「知らないのか? ネットで話題になってるんだぞ」
澪「そうなのか?」
紬「うん! チャレンジ内容をまとめると、氷水たっぷりのバケツを頭からかぶるか、約一万円を難病基金に寄付するか!」
唯「もちろん、その両方でもいいんだよ!」
澪「それはないそれはない……。てか、なんで私なんだよ!」
律「このチャレンジを達成できた人は次にチャレンジする人を指名する権利が与えられるんだ!!」
澪「じ、じゃあ……律が私を指名するってことは……」
律「ああ、既にチャレンジ達成済みだっ!」
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澪「そんなぁ……どうして私を……唯やムギじゃダメなのか?」
紬「実はもう指名されてたの! もちろんわたしと唯ちゃんもチャレンジ達成者!」
唯「三人まで指名することができて、わたしたちはいちごちゃんから指名をされたんだよっ!」
澪「んなアホな」
律「ここまでくれば……チャレンジするしかないな、澪!」
澪「…………」
唯紬「澪ちゃん!!」
澪「(……なんでこうなる! そしてこの空気! 流れ! 『みんながやってるからあなたもやりましょうねー』っていうよくわからない集団心理! 氷水かぶって風邪を引くのもイヤだし、一万円なんて大金を寄付することは財政上無理だ! しかも私にとって恐ろしいのはチャレンジ達成後の『指名制度』だ……! 人見知りの私は誰を指名すればいいのかが選べない……。仮に、律たち軽音部員以外に指名されてたのなら私も他のクラスメイトを指名しやすかった。けど、今回は律に指名されてしまった。このクラス、いやこの学年に軽音部に所属している子は他にいない。必然的に他の子を指名せざるを得ない! そんな勇気を私は持っていない……。一体どうすれば……はっ、和! 和がいるじゃないか! これで一つ枠は埋まった……でも残り二枠はどうすれば……)」
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唯「澪ちゃん?」
澪「とにかく、部室にいこう……」
律「おおっ!」
紬「チャレンジするのね!」
澪「(今は……時間を稼ごう……)」
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<部室>
梓「ああ、ついに澪先輩にもチャレンジの時が……」
澪「うう……」
律「ふっふっふ……観念するんだな!」
澪「だいたいなんで氷の入ったバケツなんだよ……」
律「ほら、動画にインパクトが増すだろ? 冷たい方がリアクションも大きいし!」
澪「ど、動画?」
律「ほら、有名人は大手動画アップロードサイトに投稿してるんだ」スッ
\ワー!/ \ツメターイ!/
澪「うっ……(私たちでも知っているような有名社長らがこんな意味不明なチャレンジを……この人たち、全員バカなのか!?)」
律「まあ私たちが動画撮影しても仕方ないから、今回は無しの方向で」
澪「あたりまえだ!」
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紬「さっ、澪ちゃん! バケツと氷と水も用意できたよ!」
唯「タオルとタライも用意したよ! この上に立ってね!」
澪「うう……梓ぁ……」
梓「澪先輩……せめてジャージに着替えましょう、ファイトです!」
澪「ダレカタスケテ……」
律「はい、じゃあバケツ持って、チャレンジ宣言をどうぞ!」バッ
澪「わ、私、秋山澪は……アイスバケツチャレンジすることを…………宣言します……」
律唯紬「わーい!!!」
梓「わ、わーい……」
律「それでは、GO!」
澪「…………」ゴクリ
唯「頭からザバァーッと!」
紬「一気にいった方がいいわ!」
"
"
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澪「……っ! えいっ!」
サバアァッ!
澪「冷たっ!!!!!!!!!!!! ああああ!!!!! つめたいつめたいつめたいつめたいつめたい!!!!!!!」
紬「タオルタオル!」
唯「お疲れさま、澪ちゃん!」
澪「うー……寒い……なんて酷い目に……」
律「次のチャレンジ指名は誰にする?」
澪「あ、そっか……梓はチャレンジとかどうかな?」
梓「私はもうかぶりましたよ。とっても冷たかったです……」
澪「じゃあ純ちゃんは……?」
梓「その純が私と憂を指名してきたんですよ……まったく純ってば……」
-
澪「そんな……」
ガチャ
和「おじゃまします。さわ子先生いるかしら? って、その姿は……」
澪「あ、和! 和はアイスバケツチャレンジやらないか!」
和「ごめんね、私は唯から指名を受けてもう達成しちゃった」
澪「そんな……じゃあ私は誰を指名すれば……」
律「……澪、実を言うとだな、無理に指名しなくてもいいってルールがあるんだ」
澪「……え?」
律「誰かを強制するってルールじゃないんだ。このチャレンジはあくまで善意だからな」
澪「それを先に言えっ!」
ガツン☆
律「ぬおおお……」
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澪「まったくこのバカ律は……はぁ……へぇあ……はっくしょん!」
唯「うわ、鼻水出てるよ!」
澪「ティッシュ……ティッシュ……っくしょい!」
紬「梓ちゃんティッシュ取ってティッシュ!」
梓「は、はいっ!」
律「待ってろ、今すぐあたたかい紅茶飲ませてやるからな!」
唯「はい、チーンして」
澪「寒い……」
和「相変わらず変なことばっかりしてるのね……」
おわり!
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つまらなさで作者を特定できるレベル
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俺は結構好きだ。
不幸の手紙みたいなもんか。
澪はついてない話が似合う。
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最近の話題を題材にしたSSも中々良いね。
>>9
ワレの様な奴はけいおんSSを読む資格も文句を言う資格もねーんだよボケがっ
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こういうSS、すごく暖かくて好きです。
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