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和「オノマトペ!」

1 : いえーい!名無しだよん! :2014/08/27(水) 12:31:49 DnBD0IOg0
けいおんSS


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2 : いえーい!名無しだよん! :2014/08/27(水) 12:33:12 DnBD0IOg0
和「コンコン ガチャ 律、軽音部の提出書類、まだ出ていないみたいだけどちゃんと書いてるの?」

律「え、えー……」

和「何よ、そんな怪訝そうな顔をして ジーッ」

律「ちょっといろいろツッコミたいから待ってくれ、な? おいしいネタなのはわかったからさ」

和「何よ、失礼ね。プンスカ」

律「いやいや、だからその……」

和「えっ? シレーッ」

律「それ効果音的にわかりにくいぞ……」

和「そうかしら? ハテナ?」

律「うわ、絡んじゃった。というか絡んできた」


3 : いえーい!名無しだよん! :2014/08/27(水) 12:34:56 DnBD0IOg0
和「それよりもほら、用紙持ってきたから今すぐ書いて。ここよここ。トントン」

律「どこ、どこどこ?」

和「ここっここ!」

律「あ、ペンなかったっけか」

和「私のを貸してあげるから、ほら。スッ」

律「あ、ありがとう」

和「どういたしまして テレッ!」

律「(今一瞬視界の端でものすごい変顔が見えたような……)スポン! カキカキ……」

和「『カキカキ』はまだしも『スポン!』はないわー」

律「うるせーよ! 集中できないから少し黙っててくれ!」


4 : いえーい!名無しだよん! :2014/08/27(水) 12:35:34 DnBD0IOg0
和「シーン」

律「そ、それでよし……」

和「…………」

律「…………」

和「…………」

律「…………」

和「……静かね」

律「…………」

和「こ、これじゃあ私の存在意義が!」

律「あともう少しだけ黙ってて」

和「つーん」

律「つーんっておま……いや、何でもない……」


5 : いえーい!名無しだよん! :2014/08/27(水) 12:36:13 DnBD0IOg0
和「…………」

律「…………」

和「チクタクチクタク」

律「…………」

和「チクタクチクタク 時ハ金ナリ チクタクチクタク」

律「急かすなよ……ほら、書けたぞ」

和「ニコッ」

律「!?」

和「必要事項に記入漏れがないか確認するね ペラッ」

律「わかった、頼むよ……」


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6 : いえーい!名無しだよん! :2014/08/27(水) 12:37:50 DnBD0IOg0
和「ぺかー」

律「おいメガネが光ってるぞ」

和「そこは『ピカー!』でしょ」

律「急につっこむなよ! ビビるだろ!」

和「それよりも『ピカー!』ってなんだかピカチュウみたいじゃない?」

律「知らねえよ……」

和「おっかしいわね、あはは!」

律「うわー……自家発電モードだ」

和「あ、一応全部書けてたわ」

律「仕事してたの!?」

和「当たり前じゃない。私は真鍋和よ?」

律「それは知ってるけど……」


7 : いえーい!名無しだよん! :2014/08/27(水) 12:39:38 DnBD0IOg0
和「言いたいことはそれだけ。用紙は確かに受け取ったから。じゃあ私、生徒会行くね。クルッ バッ スタスタ」

律「じゃあな……」

和「ガチャ ギィー…… 立て付けが悪いわね……バタン」

律「……ちゃんちゃん!」


──
────


「おい、律ってば!」

律「うおォン! 私はまるで人間オノマトp……って澪!?」

澪「かなりうなされてたけど……夢でも見てたのか?」

律「あれ……いつの間にか寝てたのか……」

「起きたのね。律にはこれ書いてもらわないと バサッ」


8 : いえーい!名無しだよん! :2014/08/27(水) 12:40:53 DnBD0IOg0
律「え、和……? どうしてここに……」

和「部長の律に提出書類を書いてもらうためよ ズイッ」

澪「また出し忘れてたんだって……?」

律「ごめんなさい……」

和「ほら、ここ。トントン。ここにカキカキして。カキカキ」

律「わかったよ……え、オノマトペ……?」

和「ふふふ……ニヤリ」


おわり


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