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梓「いる世界、いない世界」

1 : いえーい!名無しだよん! :2014/07/17(木) 23:19:14 yrNxpyPs0
【side:B】


 放課後。

 いつもの様に私は音楽準備室へと向かう。
 昨日、唯先輩に新曲のリフを家で練習してくるように
 宿題を出したけど、ちゃんとやって来てくれてるかな?
 なんて考えながら部室への階段を上がっていく。

 ガチャ

梓「こんにちはー。すいません遅くなりました!」

澪『あ、梓!』

紬『……梓ちゃん…!こんにちは』

律『……梓!久しぶりだな……』

梓「?……なに言ってるんですか?昨日も会ったじゃないですか」

 先輩方と挨拶を交わしつつカバンとむったんを置く。

律『……昨日……?』

 部室を見回すと先輩方は三人。一人来ていない。
 まさかまた赤点とって呼び出されたりとか……?まったくあの人は……

梓「あの……唯先輩は?」

律『!』

澪『!』

紬『!』

 部室の空気が変わった。
 ピンと張り詰めた感じだ。
 先輩方は非難するような、憐れむような目で私を見つめてくる。
 律先輩なんてあからさまに怖い顔で私を睨んでいる。

律『梓……お前、なに言ってんだ?』

梓「え……ですから唯先輩はまだかなぁと……」

澪『……梓……』ポロポロ

紬『梓ちゃん……』グスッ

 澪先輩は泣き出してしまった。ムギ先輩も目に涙を貯めている。
 え?なにこれ?またドッキリだろうか。
 しかし澪先輩まで加担するとは思えない。

梓「な、なんなんですか皆さん!唯先輩になにかあったんですか!?」

律『梓……今日は帰れ。ゆっくり休め』

梓「………え?」

紬『私、梓ちゃんを家まで送っていくわ』

律『ムギ……』

紬『今の梓ちゃん、一人じゃ心配だから、ね?』

律『そうだな……頼む』

梓「ま、待ってください!意味がわかりません!何で私が帰らないといけないんですか!!

  それに唯先輩は……」

律『いいから今日は帰れ!!』バンッ!

 ビクッ!

 律先輩が怒声とともに机を叩きつけた。

律『………………』キッ

澪『うっ……うぅ……梓……唯ぃ………』ポロポロ

紬『ね……梓ちゃん、今日は帰りましょう?私、家まで送るから……』

 納得いかない。納得いかないが……
 律先輩は物凄く怖い形相で私を睨みつけているし、
 澪先輩は完全に泣き崩れてしまっている。
 このわけのわからない状況を整理するには、比較的まともに対応してくれている
 ムギ先輩と二人になるほうがいいのかもしれない。

梓「………………わかりました………今日はこれで失礼します………」

 カバンとむったんを抱え、ムギ先輩と二人で部室を出る。
 階段を下り部室からある程度離れたところでムギ先輩に話を聞いてみる事にした。

梓「あ、あの……状況がさっぱり分からないんですけど……ドッキリですか?」
 
紬『梓ちゃん……』ポロポロ 

 部室ではなんとか涙を堪えていた様子のムギ先輩がついに泣き出してしまった。
 後輩として泣いている先輩を慰めなければいけないのかもしれないけど
 そもそもムギ先輩が何故泣いているのかが私にはわからないのだ。
 
梓「訳がわからないです!なんなんですか皆さん!唯先輩は……」

 ムギ先輩は私の両肩に手を置き、真剣な表情で語る。



紬『辛いだろうけど……現実をちゃんと受け止めて、梓ちゃん……

  唯ちゃんは二週間前に死んじゃったのよ……?』


"
"
2 : いえーい!名無しだよん! :2014/07/17(木) 23:20:40 yrNxpyPs0

【side:A】


 放課後。

 音楽準備室であずにゃんが来るのを待つ。
 早く来ないかな〜♪
 昨日、あずにゃんに家で新曲の練習をしてくるように宿題を出された。
 ふふふ……!バッチリやってきましたよ!
 完璧に弾いたらあずにゃん、褒めてくれるかなぁ♪
 
 ガチャ

梓『………こんにちは………』

 待望のあずにゃんが部室にやってきました。
 あれ?なんだかいつもより元気ない……?

澪「やあ、梓」

紬「こんにちは、梓ちゃん♪」

律「おいっす梓!遅いぞ〜」

唯「あずにゃん、待ってたよ〜♪」

梓『………唯、先輩………』

 あずにゃんを抱きしめる為、私は席を立つ。
 ちょっと元気ないみたいだし、頭なでなでして慰めてあげなくちゃ!

梓『………唯せんぱぁぁぁぁい!!!』ギュウゥゥゥゥ!

唯「……ほぇ?」

 あずにゃんの方からの抱擁に私は呆然と立ち尽くしてしまう。
 いつも私が一方的に抱きついているので抱きつかれることには慣れていない、
 というのもあるけど、なによりあずにゃんの様子がちょっとおかしい。

梓『唯先輩、唯先輩、唯先輩………』グスッ・・・

 私の胸に顔を埋めているあずにゃんの表情は見えないけど
 どうやら泣いているみたい……

唯「あずにゃん………」ナデナデ

 事情はよくわからないけど、とりあえず落ち着かせてあげようと思う。
 私の方からも抱きしめて頭を撫でてあげると、ちょっと痛いくらいに
 きつく私を抱きしめていたあずにゃんの腕から少しずつ力が抜けていく。

唯「落ち着いた?大丈夫だからね、あずにゃん……」

梓『………はい……ありがとうございます………』グスッ・・・

律「お…おい、どうしたんだよ梓……」

澪「ほら、梓。これで涙を拭いて?」

紬「梓ちゃん、いまハーブティー淹れるからね?飲んだらきっと落ち着くわ」

梓『……すいません、皆さん……』グス・・・

 みんなもあずにゃんを心配している。
 澪ちゃんから受け取ったハンカチで涙を拭きながら自分の席に座るあずにゃん。
 ………どうしたんだろう。クラスでなにか嫌なことでもあったのかなぁ……
 とりあえず話を聞くのはムギちゃんのお茶を飲んで気持ちを落ち着けてからだよね。
 いつもあずにゃんにはお世話になってるし元気も貰っている。
 こんな時は私があずにゃんを元気付けてあげなくっちゃ!フンス!
 
 そんな事を考えていると突然私の携帯電話が着信音を奏でた。
 ディスプレイを確認。

 ………………!!?

 えっ?……なんで?
 表示されている着信相手の名前を見て私は混乱する。

 『あずにゃん』

 ディスプレイには間違いなくそう表示されていた。
 ………今、あずにゃんは同じ部室にいる。
 もちろん、携帯を操作している様子も無い。
 なんで今この状況であずにゃんから電話が……?

 あ、もしかしたらあずにゃんはどこかで携帯を落として、拾った人が
 電話を掛けてきてくれているのかもしれない。

 少し気味の悪さを感じたけど、意を決して私は通話ボタンを押した。
 
 
唯「も、もしもし……?」


3 : いえーい!名無しだよん! :2014/07/17(木) 23:22:26 yrNxpyPs0

【side:B】


梓「な、なに言ってるんですかムギ先輩……」

 唯先輩が死んだ?二週間前に?たちの悪い冗談だ。
 昨日だって私達は五人で部活をしたではないか。
 唯先輩に家で練習してくるように、って宿題を出したこともはっきりと憶えている。
 律先輩発案のドッキリだとしても二週間前にする意図がいまいちわからない。
 
紬『しっかりして梓ちゃん!唯ちゃんはもういないのよ……』グスッ

 迫真の演技を続けるムギ先輩。
 これが律先輩や唯先輩なら『いい加減にしてください!』とでも言いたい所だけど
 ムギ先輩が相手だとどうもあまり強くは言えない。

梓「あ、あの……ドッキリにしても二週間前というのは無理があるのでは……?

  昨日も唯先輩には会ってるわけですし……」

紬『!!……梓ちゃん……』ポロポロ

 ムギ先輩は堪えきれないという様子でまた泣きだしてしまった。

 ……なんなんですかこれは?
 わけがわからない………
 廊下で泣いているムギ先輩を前に私は呆然と立ち尽くす。
 どう対応すればいいのかまったくわからない。


 ………そうだ!唯先輩に電話だ!

 このドッキリに唯先輩が関わっているのかどうかはわかりませんが
 とりあえず唯先輩が電話に出れば、このドッキリは終了だ。
 携帯を取り出して唯先輩に電話を掛ける。


 プルルルル……プルルルル……プルルルル……ピッ


唯「も、もしもし……?」

 電話の向こうから唯先輩の声が。
 ほっ……やっぱりドッキリでしたか……
 唯先輩が死んだ、なんて信じていたわけではないですが、
 その声を聞いてひとまず安心する。

 安心する、と共にふつふつと怒りの感情も湧いてきた。
 自分が死んだ、なんてたちの悪いドッキリを仕掛けて、私に会わないように
 どこかに隠れているんだと思うと非常に腹が立ってくる。
 
梓「唯先輩っ!?いま、どこにいるんですかっ!?」


4 : いえーい!名無しだよん! :2014/07/17(木) 23:23:44 yrNxpyPs0

【side:A】

 
梓「唯先輩っ!?いま、どこにいるんですかっ!?」

 電話の向こうから聞こえてきたのは間違いなくあずにゃんの声だった。
 しかもなんだか怒ってるっぽい。

唯「ど、どこって……部室だけど……」

梓「部室?嘘つかないでください!私、ついさっきまで部室にいましたけど、

  いなかったじゃないですか!」

 ???????????????
 
 意味がわからない。
 というよりまずこの電話の相手は誰だろう?
 あずにゃんはいま部室で自分の席に座り、ムギちゃんの淹れてくれたお茶を飲んでいる。
 声は確かにあずにゃんにそっくりだけど、この電話の相手があずにゃんであるわけがない。

唯「あ、あなたは、誰ですかっ!?」

梓「はい?なに言ってるんですか!?私です!梓ですよ!」

唯「嘘ばっかり!あずにゃん、いま部室にいるもん!」
 
梓「はあっ??」


5 : いえーい!名無しだよん! :2014/07/17(木) 23:24:39 yrNxpyPs0

【side:B】


 私がいま部室にいる……?
 まだドッキリの続きでもしているつもりなのだろうか?

紬『梓ちゃん……誰と話してるの……?』

梓「唯先輩ですよ。なんだか訳のわからないこと言ってますけど……

  それより、やっぱりドッキリだったんですね!」

紬『貸して!』 

 ムギ先輩は半ば奪うように私から携帯を受け取ると、
 いつものムギ先輩らしからぬ取り乱した様子で電話の向こうの唯先輩に話しかける。
 
紬『もしもし!唯ちゃん?ホントに唯ちゃんなの!?』


"
"
6 : いえーい!名無しだよん! :2014/07/17(木) 23:25:47 yrNxpyPs0

【side:A】


紬『もしもし!唯ちゃん?ホントに唯ちゃんなの!?』

 受話器の向こうから今度はムギちゃんの声が聞こえてくる。

唯「え……?ムギちゃんまで……?どうなってるの?」

紬『っ……!!ゆ、唯ちゃぁん………』グスッ

律「どーした唯?誰から電話だ?」

唯「……えーっと、よくわからないんだけど……あずにゃんとムギちゃんから……」

澪「はぁ?」

紬「わ、私から………?」

梓『………………』

律「なに訳のわからないこと言ってんだ、唯?」

唯「わ、私にもなにがなんだかわかんないよう……」
 
 これから泣いちゃったあずにゃんの話を聞いてあげて
 慰めてあげないといけないっていうのに……
 なんなんだろうこの状況は。

紬『……唯ちゃん……いま部室にいるの?』

 電話の向こうのムギちゃんの声の人が話しかけてくる。

唯「う、うん……っていうかあなた達誰なんですか?
 
  ムギちゃんもあずにゃんも部室にいるんです!」

紬『………………わかったわ。電話を切らないで、そのまま少し待ってて』


7 : いえーい!名無しだよん! :2014/07/17(木) 23:26:44 yrNxpyPs0

【side:B】


 電話の向こうの唯先輩と一言二言話したムギ先輩は携帯から耳を離し私のほうを見る。

紬『梓ちゃん、一度部室に戻りましょう』

梓「……え?」

紬『………なんだか少しわかってきたかもしれないの。今日、梓ちゃんの
 
  様子がおかしかった理由が』

梓「よ、様子がおかしいのは先輩方のほうじゃないですか!」

紬『ええ。梓ちゃんから見れば私達がおかしかったんでしょうね。

  その辺りのことも部室に戻ればはっきりするかもしれない』

 言うなり、ムギ先輩は私の腕をつかんでいま下りてきた階段を駆け上がっていく。
 私の携帯はムギ先輩が握ったままだ。

 ガチャッ!

 部室のドアを開けるとそこには律先輩と澪先輩の姿が。
 唯先輩はやはりいない。
 澪先輩は泣き止んではいたが目は真っ赤なままだった。

律『な、なんだよ二人とも……忘れ物か?』

紬『唯ちゃんは……いないわね?』

澪『!!』

律『お、おい!ムギ!!お前まで一体なにを……』

紬『……これを聞いて、二人とも』

 ムギ先輩は私の携帯をなにやら操作してから机の上に置いた。
 どうやらみんなにも聞こえるようにスピーカーに切り替えたようだ。

紬『唯ちゃん?ごめんね待たせちゃって……聞こえるかしら?』

唯「き……聞こえてるけど……いったいなんなの?」

律『!!!』

澪『!!!』


8 : いえーい!名無しだよん! :2014/07/17(木) 23:27:45 yrNxpyPs0

【side:A】


紬「唯ちゃん、私から電話って……どういうこと?」

唯「わ、わからないんだよう……最初、あずにゃんから電話が掛かってきて、

  途中でムギちゃんに代わって……それでいまは電話はそのままにして

  ちょっと待っててって言われて……」

律「電話の向こうのやつがムギと梓のものまねでもしてるってのか?」

唯「あ、でも電話の着信は間違いなくあずにゃんの携帯からだったよ?

  あずにゃん、携帯落としたの?」

梓『いえ、私の携帯はここにありますけど……』

澪「………なんなんだよ一体……なにが起こってるんだ?」

紬『唯ちゃん?ごめんね待たせちゃって……聞こえるかしら?』

 私の携帯から再び声が聞こえてくる。
 何度聞いてもどう考えてもムギちゃんの声だ。

唯「き……聞こえてるけど……いったいなんなの?」

律『!!!』

澪『!!!』

律『ゆ、唯!?唯なのかっ!?な、なんだよ……どうなってんだ、これ??』

澪『ゆ、ゆゆ幽霊っ……!?唯の幽霊か……?ま、迷わず成仏……

  い、いや、やっぱり成仏しないでくれっ!!』

 ついにりっちゃんと澪ちゃんの声まで電話の向こうから聞こえだした。
 もう私の頭では今の状況についていけない。

紬『唯ちゃん?もしかして軽音部のみんなもそこにいるのかしら?』

 向こう側のムギちゃんが優しい声で話しかけてくる。

唯「う、うん……みんないるよ?」

紬『そっちの電話もスピーカーに切り替えてくれない?みんなで話したほうがいいと思うの』

 正直、私一人では理解できないし対処しきれない。
 向こうのムギちゃんの提案は願ったりだ。

唯「うん……わかったよ」

 ピッ

 携帯をスピーカーに切り替えて机に置くと、一時部室内は大混乱になった。
 当たり前だ。誰もすぐには信じられなかった。
 私の携帯が違う世界と繋がっているなんて。


9 : いえーい!名無しだよん! :2014/07/17(木) 23:33:13 yrNxpyPs0

【side:B】

 
 向こうの皆さんとこちらの皆さんでしばらく色々と話し合った結果、
 ようやく事態が見えてきた。
 ………ホントに見えてきただけであって理解しろ、と言われても
 頭が追いついてこないんですが……

 とにかく今日、私と先輩方の話がまったく噛み合わなかったの
 はこういうことだったんだ。

 つまり、私は別の世界から来ていたんだ。
 
紬B『パラレルワールド……じゃないかしら?』

澪A「そ、そっちの世界じゃ唯が二週間前に死んじゃってるのか……?」

律B『あぁ……そっちの唯は生きてるんだよな?唯、ケガとかもしてないのか?』

唯A「えっ?う、うん……どこもケガなんてしてないよ」

澪B『そうか……よかった……』グスッ

唯A「あ、あのー……そっちの私は、なんで死んじゃったのかなぁ……?」

律B『………………』

澪B『………………』

紬B『………………』

 こちらの先輩方は黙り込んでしまう。
 こちらの先輩方にとって唯先輩が死んだ、という事実は
 まだ心に深い傷を残しているのだろう。

律B『下校中に、交通事故でな………』

 しばらくして、律先輩が搾り出すようにそう言った。

唯A「そ、そうなんだ……そ、その……えっと、ご愁傷様です………」

 唯先輩………それはちょっと違うと思いますけど……
 あなた自身のことなんですから……

紬A「それで、今こっちにいる梓ちゃんはそっちの世界から来た

   梓ちゃん、ってことでいいのかしら?」

紬B『そうみたい。どうやら二つの世界の梓ちゃんが入れ替わっちゃってるみたいね』

澪A「それでこっちの梓は唯に抱きついて泣いてたんだな。

   死んだはずの唯に久しぶりに会ったから……」

律A「昨日の時点じゃいつもどおりの梓だったよな……?

   どのタイミングで入れ替わったんだ?」

梓A「わかりません……でも今日の放課後、部室に行くまでは入れ替わってなかった

   と思います。昼休みとか、普通に憂と唯先輩の話とかしましたし……」

梓B『私も同じタイミングだと思います……今日の放課後までは……

   唯先輩のいない世界にいた、はずです……』

梓A「と、とにかく元の世界に戻る方法を考えないと……!」

澪B『二つの世界の接点は梓の携帯だけか……なんでか分からないけど

   元いた世界の方に掛かるようになってるみたいだな』

梓B『………私は……このままでいいです……』

 電話の向こうから私の声で信じられない言葉が聞こえてきた。

律B『お、おい……梓……!』

梓A「なっ……なに言ってるのよ!あなたは元々こっちの世界の人でしょ!?」

梓B『パラレルワールドって言っても……違いは唯先輩が生きてるかどうかだけでしょ?

   全くの異世界、ってわけでもないんだし……それなら私は、唯先輩の居る世界で生きていきたい』

 そう、さっき皆さんで話し合った時に分かったのは、二つの世界の違いは
 『唯先輩が生きているか死んでいるか』だけのようだということ。
 先輩方の過去の思い出や記憶なんかも全く同じだった。
 つまり別の世界というより、唯先輩が死ぬ時点までは同じ世界で、
 そこから二つに分離したのではないかということだ。

梓A「で、電話はどうするのよ!私の携帯は元いた世界の方に繋がっちゃうんだよ?」

梓B『そんなの、解約して新しい携帯に変えればいいだけじゃない』

 むぐぅ……!

紬B『まあまあ梓ちゃん、落ち着いて。元に戻る方法って言っても、平行世界を

   移動する方法なんてそう簡単に分かるものじゃないわ。私も色々調べてみるから……』

律A「だよなぁ……話し合ってすぐわかるってもんでもないだろうし……

   じっくり考えていくしかないか」


10 : いえーい!名無しだよん! :2014/07/19(土) 01:24:03 Ct/W05PQ0
パラレルワールドの名作は「鏡の世界」だが、本作は唯トラも合わさってるということか。
今後に少し期待。


11 : いえーい!名無しだよん! :2014/07/19(土) 15:02:36 8Hr3VI0Q0
いきなり両方の世界の住人にばれてるのが、意外な展開。
期待してます。


12 : いえーい!名無しだよん! :2014/08/06(水) 22:24:12 OJssIokQ0
再開急募


13 : いえーい!名無しだよん! :2014/08/18(月) 23:50:41 SVDegrXw0
続きはどうなってるのでしょうか…


14 : いえーい!名無しだよん! :2014/09/07(日) 22:59:58 RvI39AbA0
2か月近く経つのですが。


15 : いえーい!名無しだよん! :2014/10/07(火) 01:19:49 7SQRiSXU0
もうどうなってんだよ


16 : いえーい!名無しだよん! :2014/10/07(火) 15:31:13 ZthpKgiM0
じっくり考えていくしかないか。


17 : いえーい!名無しだよん! :2014/10/30(木) 01:16:01 yfmQ7OXw0
じっくり待ったが進展は…


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