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唯「日常、非日常」
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短編集
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「おはようから始まる現実」
今私が横になっているこの暗い空間。
これは現実なのか夢なのか。
答えは現実だ。
誰かに腕を捕まれているようだ。
この感覚は夢なのか現実なのか。
答えは現実だ。
私は夢と現実を行ったり来たりしている。
夢の中で感じる事は現実ではない。
それは頭が妄想している事で現実に感じている事ではない。
ではなんでこの腕の暖かい感触を現実だと感じたのか?
何故、この真っ暗な空間を私は現実と知ったのか?
唇に濡れた感触。
これも現実だ。
どこまでも続く暗闇を突如光が切り裂いた。
憂「お姉ちゃんおはよう!」
唯「ん・・・もう朝?おはよう」
唇にはまだ微かに濡れた感触が残る。
そっか。
私はまだ眠りたい。
夢の中で確かな現実を感じる為に。
終わり
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紬「サクランボとレモン」
澪ちゃんとりっちゃんがまた仲良く喧嘩をしている。
私もその中に入りたい。
入りたいけど、どうしても入れない。
二人は気付いていないけど、邪魔しちゃダメですよーって書かれた透明な壁がある。
だから私は今日のおやつのサクランボの横にレモンをそっと置いた。
私も混ぜて。
そんな気持ちをレモンに託す。
唯ちゃんと憂ちゃんが仲良くお話をしている。
私はこの二人の間に入りたいと思った。
でもやっぱり入れない。
目を凝らすとまた透明な壁。
だから私はサクランボの横にレモンをそっと置いた。
理由はさっきと同じ!
今日、新入部員に梓ちゃんって子が入ってきた。
梓ちゃんはみんなと仲良くお話をしている。
やっぱり私は間に入れない。
透明な壁。
だから私はサクランボの横にレモンをそっと置いた。
梓「あ、サクランボですか・・・私大好きなんです!ムギ先輩2人でわけっ子しましょう!」
紬「えっ・・・うん!」
サクランボは二つ。
一つは梓ちゃんの口にもう一つは私のお腹に。
梓ちゃんの手にお礼の意味を込めてレモンをそっと手渡した。
おわり
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ひとまず二つ
これからは何かネタが浮かんだ時にサラッと書きます
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>>4
乙です。
楽しみにして待っています。
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すごくイイ
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2つ目のすごくいい、ムギかわいい。
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「無言のひと時」
ガタンゴトーンガタンゴトーン。
紬「うふふー唯ちゃんとりっちゃんおもしろーい」
唯「むぎちゃんもやったらー?」
紬「うん!家に帰ったらやってみる!」
律「おう!何かわからない事があったら聞けよ!」
紬「ありがと〜」
唯「そう言えば今日の夜のあれ見る?」
律「あれ?」
唯「ほら、あれだよ!」
紬「あー前に唯ちゃんが楽しみーって言ってた映画?」
唯「うん!一回見たけどもう一度見れるなんて幸せー」
律「あれってなんだよ!!!」
唯「タイトルなんだっけー?」
紬「えーと思い出せない。ここまで出てるんだけど〜〜!」
唯「わかる!」
律「くっそー!気になる!!!時間になったら何チャンか教えろよ!」
唯「わかった!あ、もう駅に着いたみたい。じゃありっちゃん行こっか!ムギちゃんまた明日ねー」
律「じゃあなー」
紬「うん!また明日ー」
プシュウウウ。
紬「・・・・・・」
紬「・・・・」
紬「・・・」
おわり
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「ランチ中の猫の交尾」
和「この公園で二人してお弁当食べるのも久しぶりよね」
憂「そうだねー。今日は私が和ちゃん独り占めー」
和「ふふ。さてお弁当お弁当」
猫「にゃあ」
猫2「にゃあにゃあ」
憂「あ!猫だ!」
和「しーっ邪魔しちゃダメよ」
猫「にゃーーぉにゃーーーぉ」カクカク
猫2「にゃんっ!にゃんっふにゃっ」ガクガク
憂「え?え?あれ何してるの?」
和「えぇっ!?あれ?そうね?な、なんでしょうね」
猫2「にゃっふにゃぁんっにゃあっ」ガクガク
憂「なんかすごい苦しそうだよ!あの猫ちゃん!あの大きな猫がなんか腰で叩いてるもん!イジメだよ!」
和「そ、そうよね?あれはいけないわ。そうよねうん場所を変えなきゃ」
憂「ダメだよ!助けないと!」
猫2「にゃっにゃっにゃっ〜」
和「えぇっ!?いや、憂あのね。ほら尻尾が二匹の猫の尻尾がこう絡んでるでしょ?尻尾が交じってるでしょ?ね?場所変えましょ?」
憂「ううん!助ける!」
和「憂あのねほら見たことない?ああいうの?ないの?」
猫「にゃにゃにゃにゃ」カクカクカクカク
憂「無いよ!はやく助けなきゃ!」
和「こ、交尾してるのよ!!!」
憂「こ、こう?・・・あ」カァァ
和「ば、場所変えましょ?ね?」
憂「う、うん」
おわり
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目の付け所がいいし、雰囲気もいい。
期待!
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続きは…
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紬「無意味」
今こうしてりっちゃんと歩いている。
この時間は私にとって凄い意味がある時間だ。
私達が付き合って始めてのデート。
歩幅が合わないからお互い頑張って合わせようとするその気遣いがとても心地いい。
でも、友達同士だった時よりかは会話は弾んでいない。
それはきっと、私もりっちゃんも緊張しているから。
手を繋ぎたいと言う気持ちもこの気持ちも意味がある。
照れて言い出せないのも意味がある。
頬を赤らめてお話のネタを探して、話そうとしたら頭が真っ白になって・・・。
その繰り返し繰り返し、それも意味がある。
一年後の今頃はきっと私達はもっと仲良くなってこの道を歩いているんだろうなぁ。
そして、今まで二人でやって来た事の意味を理解するんだろうなぁ。
そう思うだけでとても幸せだ。
りっちゃんは相変わらず俯いて歩いている。
いつの間にか歩幅が合わなくなって慌てて追いかける。
目に映る光景は瞬時に切り替わる。
りっちゃんはいつの間にか消えていて白いプリウスだけが視界に映る。
引き裂く。
道路の真ん中でぐったりと倒れてるりっちゃんに人が集まる。
大丈夫ですか?救急車呼べ。酷い。すみませんでした。人が轢かれたの初めてみた。死んだ?無意味?無意味無意味無意味。
全て無意味になっちゃった。
そして私は叫びだす。
おわり
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律「揺れて震える」
春。
臆病な私はもう三年生と言うのに澪に想いを伝えきれずモヤモヤしていた。
今日なんか体育館に呼び出して好きだ!そうキッパリ言おうと思ったのに言葉が喉に詰まって吐き出せなかった。
変わりにでたのはムカデ人間のシナリオ。
澪は怖がって私を叩いた。
違うだよなぁ。
私が言いたいのは映画のシナリオじゃないんだよなぁ。
自分の不甲斐ない姿に揺れて震える。
夏。
遠くから祭囃子が聞こえる。
私と澪はと言えば花火が綺麗に見えるスポットに居る。
無言で花火を見てる私達はなんていうかいいムードで私はここぞとばかりに思いを伝えようと思った。
だけど、口からでたのはたまやーの一言。
しかも、好きだー!って言おうとして怖くて言えなくてたまやーにしたからなんかた、たたたまっやー!になってしまった。
笑える。
自分のダサさに揺れて震えた。
秋。
また体育館裏に呼び出した。
最近、澪を体育館裏に呼び出す事が多くなった。
告白はもちろん出来てないが、澪からは冗談で体育館裏に呼び出して告白でもするのか?って言われた。
そうだよ!
今からするんだよ!それを!
でも、結局は言い出せないで落ち葉を澪に投げ付けて逃げた。
後ろから澪が追い掛ける足音。
自分の乙女心に揺れて震える。
冬。
澪と二人で歩いている。
雪は降ってないし外は暗いし告白するにはとてもいいムードではない。
だから今は告白しない。
澪「律?」
律「ん?」
澪「好きだ」
律「 !?!?」
澪「・・・」
律「私も・・・えーとなんだ?す、すすき」
澪「言うの遅いぞ。私から言っちゃったじゃないか」
律「・・・」
沈黙。
そしてお互い顔を見て笑う。
二人で揺れて震える。
そしてこれからも、揺れて震える。
おわり
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いつの間にか追記されてるね。
春夏秋冬の奴いいです。
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>>13
あー…なんかこういうの好きだわ
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>>13は凄く良かったのに>>12は完全にバッドエンドですね。
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純「綺麗な言葉の首飾り」
憂「愛してるよ純ちゃん」
わかる。
分かっている。
毎日、愛してると何回言えば気が済む?
その言葉は気軽に言う物じゃない。
ここぞと言う時に一文字一文字噛み締めながら言う物なんじゃないの?
憂が愛してる愛してる言うもんだから私の中で愛してるって言葉はとても大切な言葉からごく普通の。
そう、挨拶のようなあり触れた言葉になった。
おはようやこんにちはこんばんはの中に愛してるが混じっている。
憂は確かにいい彼女だとは思う。
だけど、彼女は綺麗な言葉で自分を美しく魅せてる気がしてる。
その喉から愛してると言われる度に綺麗な言葉で装飾された首飾りが見える。
ある日の夜、ベッドの中で憂はいつものように私に愛してると言った。
私は別れようとだけ言って家を出た。
それから、数日後。
憂からしつこくメールが来ていたが今ではもう来なくなり。
私は綺麗な言葉の首飾りを見ることは無くなった。
そんな事を思いながらながらオシャレな曲が流れてるオシャレなカフェでオシャレなカップに注がれたオシャレなコーヒーを飲みながらオシャレな苦さに悶絶する。
純「あ!梓、こっちこっち!」
澪先輩がカフェに入って来る。
梓「ごめん。少し遅れちゃった」
純「で、話ってなに?」
梓「あ、あのね。とても大事な話で・・・憂と別れたんだって?純が同性愛者好きだとは思わなかった・・・。実は私もなんだ」
純「へ?」
梓「純、あの。愛してる。憂と別れたにこんな事言うのもおかしいと思うけど自分が抑えられない。純、愛してる」
純「もう一回言って?」
梓「あ、愛してる!」
あぁ、梓の首にも憂が付けてた首飾りが見えるよ。
めんどくさい。
終わり
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何か引っかかるな…
途中、梓が澪になってる。
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前回アップから1か月半経ってます。
とりあえず続きを…
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