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律「時間旅行」 元ネタ 忠誠の木

1 : ◆ZUNa78GuQc :2014/01/21(火) 07:59:50 soPZoVmo0
遠い未来


律「皆、聞いてくれ!」


澪「どうしたんだよ?」


律「聞いて驚け、私は遂にタイムワープが出来るようになったんだ!」


紬「りっちゃん、凄いわ〜」


梓「律先輩、凄いです」


さわ子「でも、まだ5回が限度なのよ」


律「能力にも限界ありみたいだからな」


澪「それでも凄いじゃないか」


さわ子「私達、タイムパトロールは今まで効率の悪い機械に頼ってタイムワープしてたけど」


さわ子「人間の能力で出来るとなると本格的でもっと幅広く活動出来るようになるわ」


律「そこでだ、手始めに任務を受けた」


澪「任務?どんな?」


さわ子「先ずは簡単に公園にある木の文字を誰が書いたか?調べて欲しいの」


紬「忠誠の木ね」


梓「兵士が忠誠を込めて書いたと言われる木ですね」


澪「彫ってあるけど、もう読めないんだよな」


紬「確かに気になるかも」


さわ子「大体、時代の目安は付いてるから」


律「何時の時代?」


さわ子「かなり昔よ」


澪「危険ですか?」


さわ子「大丈夫だとは思うわ」


梓「だとはって…」


さわ子「この時代は何故か?資料がないのよ」


律「まぁ、一丁行って来るよ」


さわ子「危険を感じたら直ぐ引き返してね」


澪「わかりました」


紬「食糧と水、薬も持ったし、行きましょう」


律「皆、掴まれよ」


律「タイムワープ!」



遠い昔


梓「随分と田舎ですね」


律「農村みたいだな」


澪「人の気配が余りしないな」


紬「誰も居ないのかしら?」


誰だ!


律「な、何だ!」


和「何者!返答次第では死んで貰うわ」


澪「わ、私達は怪しい者じゃない」


紬「争いに来た訳でもない」


梓「物騒ですから仕舞って下さい」


和「信用出来ない、大名の差し金?」


澪「だから、違うって!」


和「その格好…怪しすぎるわ」


唯「辞めなよ和ちゃん」


和「唯、怪しい奴よ」


唯「大丈夫だよ、悪い人じゃないよ」


和「…」


唯「目を見ればわかるよ、大丈夫だから」


和「唯が言うなら」


唯「はじめまして、唯です」


和「和です」


律「私は田井中律」


澪「秋山澪」


紬「琴吹紬」


梓「中野梓」


和「名字があるのね…羨ましいわね」



唯「皆は何処から来たの?」


律「遠い所からさ」


唯「旅の人?」


澪「うん、そうなんだ」


和「泊まる所はあるの?」


紬「これから探す所なの」


唯「良かったら狭いけど、家に来なよ」


梓「良いんですか?」


唯「大丈夫だよぉ〜」




唯の家


唯「ただいま、憂」


憂「お帰りなさい、お姉ちゃん」


憂「その人達は?」


唯「旅の人だよ、今夜泊まる所がないみたいでさ」


唯「家に泊まって貰おうと思って」


憂「お姉ちゃん、家にはもう食べ物が…」


唯「あれを出したら良いよ」


憂「でも、あれは!」


紬「あ、あの食糧なら沢山あるの」


憂「皆さん、見た所軽装ですけど…」


紬「ここに入ってるの」


唯「小さい野菜が沢山」


紬「これをこうすると」


憂「わっ!大きくなった!」


律「ざっと、半年分はあるぜ」


澪「これだけあれば十分食べられるな」


和「す、凄い…」


唯「あ、あの…」


律「どうした?」


唯「村の人も呼んで良いかな?」


唯「私はいいから、村の人に食べさせてあげたいんだ」


和「唯、あんただってロクに食べてないじゃないの…」


唯「厚かましいのはわかってる」


唯「お願いします」


紬「いいわよ〜」


澪「大勢で食べた方が美味しいからな」


梓「是非、呼んで下さい」


唯「ありがとうございます」


"
"
2 : ◆ZUNa78GuQc :2014/01/21(火) 08:31:10 jp.G0HGA0
憂「本当にありがとうございます」


律「良いって良いって」


和「ありがとう、私は失礼な事言ったのに…」


澪「良いから良いから」


唯「村の集会場に皆を呼ぼうよ」


集会場


純「や、野菜だ…」


姫子「お米なんて久々に見たよ…」


アカネ「本当に食べて良いの?」


農民「ありがたやありがたや」


律「じゃあ、いただきます」


一同「いただきます」


唯「美味しい…美味しいよぉ」


憂「美味しいね、お姉ちゃん」


和「有難いわ…」


律「見た所、男手が少ないみたいだけど?」


唯「男性は大名に連れて行かれました…」


梓「何でですか?」


憂「奴隷としてです」


澪「奴隷っておい…」


和「前の大名は農民の気持ちを分かってくれる素晴らしい人だったの」


唯「でも、今の大名は…」


憂「無茶苦茶な年貢に飽き足らずに奴隷として男性を連れて行ったんです」


純「言う事聞かないと村娘を大名に差し出すと脅して」


紬「そんな、酷い…」


唯「残ったのは長老と聡君と敦司さんだけです」


梓「そうなんですか…」


唯「ところで、りっちゃん達は何歳なの?私は18」


律「同い年だな、梓は17歳で後は18なんだ」


憂「じゃあ、梓ちゃんは私と同い年だね」


梓「そうだね、宜しくね憂」


純「私も17だよ、純っていうんだ宜しくね梓」


梓「宜しく純」


3 : いえーい!名無しだよん! :2014/01/21(火) 23:17:44 8fSBlwCk0
今忠誠の木でググったんですけど、原作はパタリロなんですね。
楽しみです。


4 : ♯てすと :2014/01/31(金) 16:15:32 Weeewpj20
敦司「ただいま、凄いご馳走だな?どうしたんだ純」


純「旅の人が分けてくれたんだよ」


敦司「それはそれは、どうもありがとうございます」



敦司「純の兄で敦司と申します」



唯「長老は?」



敦司「準備してる」



和「いよいよなのね」


憂「成功させましょう」


律「何かするのか?」


唯「何でもないよぉ」



澪「ところで、そっちの子供は?」



聡「…」


唯「この子は聡君だよ」


梓「宜しくね」


紬「まだ幼いのね」



聡「…」ペコッ



律「宜しくな聡」


聡「…」ペコッ


澪「照れてるのか?」



聡「…」



和「聡君は喋れないのよ」



紬「えっ…」



唯「目の前で両親とお姉さんを殺されて、それ以来…」


梓「酷い…」



聡「…」


律「寂しくないのか?」


聡「…」ふるふる



憂「聡君、刀を使わせたら強いんですよ」



敦司「どんどん強くなって来てるもんな」



聡「…」



紬「聡君、凄いわ〜」



聡「…」ふるふる



純「それに聡君はあんな事があっても泣いた事がないんです」


梓「偉いね」



聡「…」こくっ



澪「それって偉いのかな?」


5 : ◆ZUNa78GuQc :2014/02/01(土) 07:00:26 GytidQLA0
梓「偉いじゃないですか、そんな辛い事があったのに泣かなかったなんて」



律「…」



聡「…」すくっ



憂「剣の稽古?」



聡「…」こくっ



和「頑張ってね」



聡「…」こくっ



紬「でも、農民が何故剣の稽古を?」



純「もう、誰も殺される事がないようにしたいんだと思います」



梓「強いんだね」



聡「…」すたすた


律「ちょっとトイレ」



澪「私も行くよ」







聡「…」ぶんぶん



律「おい、聡」


聡「…」



澪「お前は何で泣かないんだ」



聡「…」



律「みんなに心配かけたくないからか?」



聡「…」こくっ



澪「馬鹿!」


聡「!」



律「泣きたい時に泣かないとな、ひねくれた大人になるんだぜ」


聡「…」



澪「辛かったんだな」


聡「…」ふるふる


律「もう、我慢しなくて良いから」


聡「…」ふるふる



澪「大きくなると泣きたくても泣けないんだ」



律「今だけだぜ、誰にも言わないから」



澪「受け止めてやるから」



聡「…」ぽろぽろ



律「よしよし、辛かったな」なでなで



聡「…」こくっ



澪「こんなに幼いのに辛くない訳ないじゃないか」なでなで



律「頑張ったな聡、本当に良く頑張った」



澪「でも、今はもう頑張るな」



聡「ッ」


"
"
6 : いえーい!名無しだよん! :2014/02/02(日) 21:12:40 Icei87HQ0
長い沈黙の後再開したか。


7 : ◆ZUNa78GuQc :2014/02/15(土) 19:07:23 Z2U0hfI20
律「戻ろう聡」



澪「皆が居たら寂しくないぞ」



聡「…」こくっ




集会場



律「ただいま」



梓「お帰りなさい」



紬「夜も更けたし、そろそろ寝ましょうか」



唯「うん、そうしなよ」



憂「私達はまだやる事があるので」



澪「手伝おうか?」



純「大丈夫です、ご心配なさらずに」



和「おやすみなさい」



暫くして



律「トイレトイレと」



唯「…」ガチャガチャ



律「うん?あれは唯?」



律「何を運んでるんだ?」



唯「あっ、落ちちゃった」



律「あれは刀?何に使うんだ?」



梓「何してるんですか?」



律「わっ!びっくりした」



梓「こっちがびっくりしましたよ…」




律「すまんすまん」



梓「何かあったんですか?」



律「あれを見てみろよ」



梓「あれは唯先輩?何をしてるんでしょうか?」



律「刀とか運んでた」



梓「刀?護身用ですかね?」



律「護身用にしては大量なんだ」



梓「じゃあ、一体…」



律「梓、澪とムギを呼んで来てくれ気は進まないが盗み聞きするから」



梓「わかりました」



集会場の外



律「皆、騒ぐなよ」



澪「うん」



梓「わかりました」



紬「何か話してるわ」



集会場内



和「久しぶりに空腹が満たされたわね」



唯「本当だね」



憂「明日には出て貰いましょう」



純「巻き込む訳には行きませんからね」



敦司「武器はこれだけだな」



唯「他に方法ないのかな?」



和「ないわ、それに…」



和「これは私達、農民の誇りを懸けた戦いなんだから」



唯「うん…」



憂「決行は明後日」



敦司「派手に一揆を起こしてやろうぜ」



律「一揆?一揆だって?」



澪「お、おい戦争する気か…」



梓「そ、そんな…」



紬「勝てる訳ないわ…あんな粗末な武器とたったこれだけの人数で」


8 : ◆ZUNa78GuQc :2014/02/16(日) 18:31:57 te8SvfnE0
律「おい、一揆なんて駄目だ!」バーン



澪「勝てる訳ないだろ!」



梓「考え直して下さい!」



紬「駄目よ絶対!」



和「…」



唯「…」



憂「…」



純「聞いてたんですか」



律「聞いてたさ!」



和「あなた達には関係ない事よ」



澪「そんな言い方ないだろ」



紬「こんな粗末な武器でどうやって戦うつもり?」



梓「皆、死んじゃいます!」



憂「死ぬだろうね」



梓「それがわかってて何で!」



和「これは、私達の誇りを懸けた戦い」



澪「誇りなんて死んでしまったら元も子もないじゃないか」



純「そうですね」



紬「死ぬ意味なんてどこにもないのよ?」



唯「そうだね、でも…」



律「でも何だよ?」



唯「このままじゃ生きている意味すらないんだよ」



澪「そ、それは…」



和「このままだと、私達は何れ大名の慰み者になる」



憂「そんな事になるなら私達は…」



唯和憂純「戦い、そして死ぬ」



律「…」



澪「…」



紬「…」



梓「…」



和「わかって貰おうなんて思ってないわ」



唯「私達の事は気にしないで」



憂「食べ物、ありがとうございました」



純「あの味は生涯忘れません」



唯「明日、さよならしよう」



律「わかった…」



和「ありがとう律」


9 : ◆ZUNa78GuQc :2014/02/16(日) 19:00:17 ALZUz.pU0
和「さぁ、私達も休みましょう」



憂「明日も早いですから」



純「皆さんは離れで休んで下さい」



律「うん」



離れ



律「なぁ、皆」



澪「何だ?」



律「私達はどうすれば良いんだ?」



紬「わからない…」



梓「…」



律「隊長に電話してみよう」



さわ子「どうしたの?何か困り事?」



律「実は…」



さわ子「明日、帰って来なさい」



律「見捨てろって言うのかよ?」



さわ子「歴史とは常に残酷なものよ、あなた達は介入しては駄目」



澪「でも!」



さわ子「これは隊長命令よ!明日戻って来なさい」



梓「嫌だと言ったら?」



さわ子「厳罰は免れないわ」



さわ子「最悪、極刑も有り得るわ」



紬「そんな…」



さわ子「いい?必ず戻って来なさいよ?わかった?」



律「わかりました…」



さわ子「宜しい」ピッ



律「皆、これが歴史…これが仕事なんだ」



律「明日、戻ろう」



澪「わかった…」



紬「うん…」



梓「…」すくっ



律「梓」



梓「何ですか?」



律「わかったのか?」



梓「…」



律「返事は?」



梓「…」



律「梓ッ!」



澪「辞めろ律!」



紬「梓ちゃんはまだ整理がついてないだけだから」



梓「夜風に当たって来ます」



律「…」







梓「歴史が残酷だなんてわかってる…」



梓「でも、私は見捨てる事なんか…」



梓「あれは、唯先輩…」



唯「ほらっおいで」



猫「にゃーにゃー」



唯「可愛いな、お前も危ないから村から出なきゃ駄目だよ」



梓「唯先輩」



唯「梓ちゃん、まだ起きてたんだね」



梓「はい」



唯「可愛いでしょ?この猫」



梓「とても可愛いです」



唯「猫って梓ちゃんに似てるね」



梓「良く言われます」



唯「渾名はあずにゃんだね」



梓「何ですか?それ」くすっ


10 : ◆ZUNa78GuQc :2014/02/16(日) 19:43:44 MGIllfJA0
唯「可愛いと思うよ」



梓「あの、唯先輩」



唯「何?」



梓「一揆は本当にやるんですか?」



唯「やるよ」



梓「そうですか…」



唯「…」



梓「…」



唯「ねぇ、あずにゃん」



梓「はい」



唯「あずにゃんは人を殺した事ってある?」



梓「何があっても良いように訓練は受けましたが、人に対して使った事はありません」



唯「そっかぁ、私ね明後日初めて人を殺すんだ」



梓「…」



唯「私だけじゃなく、憂も和ちゃんも純ちゃんも皆…」



唯「でもね、私は本当は人を殺したくない…皆にも殺して欲しくなんかないんだ」



唯「こんな時代じゃなければ平穏に暮らせたのにね」



梓「唯先輩…」



唯「でもね、こんな時代に生まれても良かったと思える事もある」



梓「それは何ですか?」



唯「皆に出会えた事、そして…」



梓「そして?」



唯「私の心と体が綺麗な内に君に出会えた事だよ、あずにゃん」



梓「唯先輩、私が唯先輩をそして皆を守ります」



唯「ありがとう、でも帰らないと駄目だよ」



梓「…」



唯「じゃあね、おやすみなさいあずにゃん」



梓「おやすみなさい、唯先輩」


11 : ◆ZUNa78GuQc :2014/02/16(日) 23:00:08 MGIllfJA0
律「…」



翌朝



律「最後にお別れをしに行こう」



澪「そうだな」



紬「仕方ないのよね、でも…」



律「それ以上は言うなよ?」


紬「ごめんなさい」



律「梓、行くぞ」



梓「はい」



集会場



律「たった1日だったけど、ありがとう」



澪「皆の事は忘れない」



紬「どうか生き延びて下さい」



唯「此方こそ、美味しいご飯と暖かい時間をありがとう」



和「幸せな時間をありがとう」



憂「お体に気をつけて」



純「また、いつか何処かで会いましょう」



聡「…」すくっ



律「聡?」



聡「…」すっ



澪「花の首飾り…聡が作ったのか?」



聡「…」こく



律「ありがとう聡、元気でな」



聡「…」こく


澪「いつか、話せるようになったら良いな」



聡「…」ぽろぽろ



梓「…」



律「梓、挨拶しろ」



梓「お世話になりました…」



唯「体を大切にね、あずにゃん」



梓「はい」



わーわー



律「外が騒がしいな?」



敦司「大変だ!兵士達が直ぐそこまで来てる」



唯「えっ?何で…」



敦司「バレたんだよ!」



和「そ、そんな…」



敦司「皆、武器を持て!」



純「わかった!」



唯「行くよ憂」



憂「うん、お姉ちゃん」



和「今までの恨み晴らしてやる」



敦司「行くぞ聡」



聡「…」こく



律「聡!」



聡「…」



聡「あ…あ…」



聡「あ…りが…と…う」



律「しゃ、喋った…」



梓「私も行きます」


律「待て梓、帰るぞ」



梓「律先輩、聡君を見殺しにするんですか!」



律「これが私達の仕事なんだ」ぽろぽろ



梓「り、律先輩…」



律「タイムワープ!」



梓「律先輩、ごめんなさい!」ぱしっ



澪「梓!」



紬「梓ちゃん!」



唯「来たよ憂、離れたら駄目だよ」



憂「うん」



兵士「死ね!」



唯「ふんっ!」どかっ



兵士「なっ!」



唯「私達だって伊達に小さな頃から野良仕事してないよ」



憂「舐めないで下さい」



兵士「くっ」



純「さぁーどっからでも来いよ!」



敦司「純」


純「何?」



敦司「お前は世界一の妹だ」



純「ありがとう、あっちゃん」



和「鎌の切れ味を味わいたい奴はかかって来なさいよ!」



兵士「怯むな、行けー」



兵士「おらッ!」



唯「きゃっ」



憂「お姉ちゃん!」



兵士「終わりだ、死ね反逆者が」



唯「殺られる…」



ズバッ



兵士「うっ…」どさっ



梓「私だって、伊達に厳しい訓練を耐えた訳じゃない」



唯「あずにゃん、どうして…」



梓「私はあなたを守ると約束した」



梓「約束を破るのはいけない事です」



唯「あずにゃん…」





未来



澪「律、梓が…」



律「…」ピッピッ



紬「りっちゃん?」



律「…」スチャ



澪「り、律?武器の使用許可が降りてないぞ」



律「澪、ムギ」



律「お前達は残れ」



紬「りっちゃん、まさか…」



律「責任は私がとるから、お前達は残れ」



澪「戻るのか?」



律「そうだ」



紬「死刑になるかもしれないのよ?」



律「構わないさ、あいつらを見捨てるくらいなら」



澪「行こう律」



律「澪…」



紬「りっちゃん1人に責任を負わせない」



律「ムギ…」



澪「さぁ、行こう!」



紬「武器は集めたわ!」



律「よしっ!行くぜ」



さわ子「待ちなさい」


12 : ◆ZUNa78GuQc :2014/02/19(水) 22:42:49 vP.1e4FQ0
律「隊長、あんたが止めても私は行く」



さわ子「…」



澪「お願いします、行かせて下さい」



紬「唯ちゃん達を助けたいんです」



さわ子「どうしても?」



律「どうしてもです」



さわ子「私も行くわ」



澪「えっ?でも…」



さわ子「上官として、貴女達にだけ責任を被せるなんて無責任な事しないわ」



紬「隊長…ありがとうございます」



さわ子「さぁ、懲らしめに行きましょう!」



律澪紬「はい!」




過去



梓「はぁはぁ次から次へと…」



唯「切りがないよ…」



憂「でも、負けられない絶対…」



敦司「純、下がってろ」



純「冗談言わないでよ…」



和「くっ!」



聡「…」



兵士「もっともっと呼べ!全軍出動だ」



梓「嘘…ま、まだ居るの?」



兵士「かかれー」



梓「皆さん、逃げて下さい」



純「何言ってんのよ馬鹿」



梓「ここは私が食い止めます」



梓「私は皆を守ると約束しました」



梓「だから、逃げて下さい」



唯「駄目だよ」



梓「ワガママ言わないで下さい!」



憂「梓ちゃん、そんな事するくらいなら私も死ぬよ」



純「私もだよ梓」



和「最初に言った筈よ?これは私達の誇りを懸けた戦いだと」



聡「…」ふるふる



梓「逃げてやり直して下さい!何で分からないんですか」



唯「例え、安心出来る生活が待っていても」



憂「やり直せたとしても」



純「そこに、本当の幸せなんてないんだ」



和「そうよ、そこに」



唯「あずにゃんが居ないのなら意味なんてないんだよ!」



梓「馬鹿です、大馬鹿ですよ…」



敦司「皆の言う通り!皆、派手に散ろうぜ」



聡「…」こく



梓「皆、私に付いて来て下さい」



梓「突撃します」


13 : ♯てすと :2014/03/02(日) 16:22:20 arXN7NdM0
唯「あずにゃん」



梓「何ですか?」



唯「大好きだよ」



梓「…」



唯「あの世があったら結婚しようね」



梓「この世で結婚式するんですよ?唯先輩」



梓「突撃ッ」



全員が死を覚悟した
誰一人として死を恐れる者は
居なかった
その時、一発の銃弾が撃ち込まれた



梓「た、隊長…先輩達も」



さわ子「さぁ、観念しなさい」



律「こっちは最新式の武器だぜ」



澪「降伏するんだ」



紬「降伏すれば命だけは助けてあげる」



兵士「何だと、舐めるな!」


14 : ♯てすと :2014/03/02(日) 16:45:33 fL876WIY0
さわ子「舐めてんのはどっちかしらね?」ダーン



兵士「ひ、ひぃ」



律「その気になれば一瞬でこの辺りを焼け野原に出来るんだよ」



澪「降伏するんだ、さもないと本当に殺る」



紬「降伏?それとも死がお望み?」



兵士「わかった、降伏する…」



さわ子「やけに素直ね?何か企んでるなら無駄よ」



律「武器を捨てろ」



兵士「わかった」ガシャッ



さわ子「りっちゃんと澪ちゃんは全員を拘束して」



律「はい」



さわ子「ムギちゃんは怪我人の様子を見て」



紬「わかりました」



さわ子「梓ちゃん」



梓「は、はい」



さわ子「先輩達に感謝しなさい」



梓「すいませんでした!」



さわ子「りっちゃん達は死刑すら恐れずに貴女を助けに戻ったのよ」



梓「…」



さわ子「聞いてるの?」



梓「私が責任をとります」



さわ子「貴女が死刑になると言うのね?」



梓「はい、だから先輩達は処罰しないで下さい」



さわ子「二言はない?」



梓「二言はありません」


15 : ♯てすと :2014/03/02(日) 18:00:25 0Sd9j3ls0
唯「ちょっと待って下さい」



和「梓ちゃんは私達の為に戦ってくれました」



憂「お願いします、許してあげて下さい!」



純「もし、どうしても罰するのなら私達も罰して下さい!」



敦司「頼みます!」



さわ子「…」



聡「…」ふるふる




さわ子「ふふっ、あはは」



梓「何が可笑しいんですか?」



さわ子「嘘よ死刑なんて」



律「拘束終わりました」



さわ子「ご苦労様」



紬「怪我の程度は非常に軽いです、当分は起き上がれませんが命に別状はありません」



さわ子「梓ちゃん、何故殺さなかったの?」



梓「唯先輩が誰一人として人殺しにしたくないと言ってたからです」



唯「あずにゃん…」



梓「それより、死刑が嘘って…」



律「嘘?」



澪「嘘って一体…」



紬「どういう事ですか?」


さわ子「最初に言ったでしょ?この時代は何故か資料がないって」



梓「確かに…」



さわ子「資料がない時代の歴史を弄っても問題ないと上層部が考えたのよ」



律「何だよもう…」



澪「何で嘘を?」



さわ子「貴女達の覚悟を試したのよ」



紬「良かった…」


16 : いえーい!名無しだよん! :2014/03/02(日) 18:15:56 R5IBZyno0
何が起きてるのかさっぱりわからんのだが元ネタ知らん俺が悪いのか?


17 : いえーい!名無しだよん! :2014/03/03(月) 00:37:35 mR/kqvgM0
時間移動云々は元ネタ知っとけってことなのか


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