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梓「私と澪先輩とマフラーと」

1 : いえーい!名無しだよん! :2014/01/15(水) 18:11:44 nMefY1GoO
澪誕記念SS、梓澪です


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2 : いえーい!名無しだよん! :2014/01/15(水) 18:14:37 nMefY1GoO

梓「えっと、編み針はこれでいいとして……次は毛糸だけど」

梓「うーん……どの色がいいかなあ……」

梓「明るい青より、ちょっと大人っぽく紺色に近いのにした方がもっと似合うかな」

梓「よしっ、この色の毛糸にしよう!」


・・・


純「おっ、あーずさっ! こんなとこでなにしてんのっ」

梓「あ、なんだ純か」

純「なんだとはなによー頼りになる友にして強敵(とも)、鈴木純に向かってー」

梓「はいはい、頼りにしてまーす」

純「ひどい棒読み……ところでその袋、何買ったの?」

梓「え、これはその……」

純「ま、まさか!? ○ンキホーテでちょっとばかり大人が使うようなおもちゃを……」

梓「ばか、そんなわけないでしょ! 全然袋も違うし」

純「ああごめんごめん、いくら梓がエロ猫でもこのちっこい幼い外見じゃ購入自体100%中の100%無理…」

梓「ふんっ!」シュインッ

純「ぎゃあ! もふもふを引っかかないでー!」

梓「まったく……ばかなこと言うからだよ」

純「へいへい、で何買ったの?」

梓「別に……編み針と毛糸だよ」

純「む、これはまた珍妙な……ははーん?」

梓「な、何よまたニヤついた顔して」

純「いやね、もしかしたら誰かに手編みのマフラーでも作ってプレゼントするのかなーって思って」

梓「うっ、するどい」

純「そりゃこの材料見たら分かるって、そしてプレゼントする相手は澪先輩でしょー」

梓「うぐ……正解、誕生日のプレゼントにあげたいなって思って」

純「んんーいいねー、憧れの澪先輩へお手製の誕生日プレゼントだなんて!」

梓「そ、そうかな」

純「うん、今の寒い季節ならマフラーとかちょうどいいし」

純「頑張りなよ、上手くいけば澪先輩からお礼にぎゅーって抱きしめてくれるかもよ?」

梓「そ、それは……嬉しいけど///」

純「そしてめくるめく一夜を共に……あっ、澪先輩そこは……いいじゃないか、梓のここはいつでも準備OKみたいだ」

梓「ちょっと、変な一人芝居しないでっ!///」


3 : いえーい!名無しだよん! :2014/01/15(水) 18:17:26 nMefY1GoO

・・・


梓「えっと次はこっちに毛糸を、と…」

梓母「梓、枕カバー洗ったから持ってきたわよー」

梓「あ、ありがとう」

梓母「あら、編み物してるの? 珍しいわね」

梓「うん、ちょっとね」

梓母「もしかしてというか……やっぱり、誰かにあげるために作ってる?」

梓「う、うん」

梓母「そっか……梓もそういうお年頃になったのね、何だかお母さんちょっと感動だわ」

梓「なんか釈然としない……」

梓母「それで、その形からすると作ってるのってマフラー?」

梓「うん」

梓母「なら分からない所あれば教えること出来ると思うから、もしよければ相談してね」

梓「え、お母さんマフラーとか編み物出来るの?」

梓母「ええ、私も昔はお父さんにもお手製のマフラーを上げたりしたし」

梓母「梓にだって小さい頃よく手袋やセーター作ってたんだから」

梓「そう言われると……やっぱりお母さん凄いなあ」

梓母「褒めてもおこづかいは上がらないわよ?」

梓「むう、残念……じゃあ分からない所あったら聞きに行くね」

梓母「ん、頑張りなさい梓。澪さんに喜んでもらえるように」

梓「もちろん! ……ってあれ、なんでお母さん私が澪先輩にプレゼントするって分かったの?」

梓母「それはだって梓、澪さんに頭撫でてもらった日とか嬉しそうにその事いつも私に話してくるし」

梓母「ほんとのお姉さんのように慕ってるから、あげるなら澪さんだろうなと思ったんだけど……当たったみたいね?」

梓「///」


・・・


澪「さ、センターまでもう一週間切ったしスパートかけてくぞ」

律「ひえー! 今でも頭がいっぱいいっぱいなのに」

唯「このままじゃセンター前に頭がパンクしちゃうよー」

澪「ここが踏ん張り所だ、今頑張らないでいつ頑張る?」

紬「今です!」

律「……ムギ、それ微妙に違うぞ?」

唯「それじゃ確か、こーめーの縄ってのになっちゃうよ」

梓「唯先輩、縄じゃなくて罠ですよ。孔明の罠です」

唯「あっ、そうだっけ?」

紬「最近ほとんどテレビも見てないからうろ覚えになっちゃってて…」

澪「今はそれより試験に出そうな問題を一つでも解けるように頭に覚え込ませないと」

紬「そ、そうね…」シュン


4 : いえーい!名無しだよん! :2014/01/15(水) 18:20:26 nMefY1GoO

澪「全部終わったら最近巷で話題になってること、色々教えるからさ」

紬「ほんと澪ちゃん!」パァァ

澪「ああ」

律「色々ね……そういうの、むしろ教えられる側じゃないかな澪しゃん?」

澪「ん? 何が言いたいんだ律」パキポキ

律「ま、待てっ、悪かったから笑いながら拳を鳴らすのはやめてくれ」

唯「そうだよ、この時期にりっちゃんの元々悪かった頭がいっそうパーになったら……」

律「唯にんなこと言われたくないわー!」バッ

唯「きゃー! ロープロープ!」

梓「もう……センター試験が近いのに緊張感ないですね……」

紬「でも緊張しすぎてトゲトゲした雰囲気になるよりはいいんじゃない?」

澪「まあ、こうしてみんなといると私もいい感じにプレッシャーが薄まるし」

澪「今は一人でいると、ひたすら勉強してプレッシャーを少しでも跳ね退けるぐらいしか出来ないから…」

梓「澪先輩…」

澪「だからかな、梓がこうして近くにいると何だかほっとするよ」ナデナデ

梓「あっ…///」

律「血の繋がりはないって分かっちゃいるんだけどな…」

紬「やっぱり絵になるわ〜二人とも」

唯「澪ちゃんいいなあ」

澪「ああごめん、そろそろ勉強始めないと」

梓(よーし、私も頑張らないと!)


・・・


梓「やった、完成!」

梓母「よく頑張ったわね梓、初めて作ったとは思えない出来よ」

梓「分からないとことかは結構お母さんに助けられちゃったけどね」

梓母「でも、ほとんど梓一人で作り上げたんだからすごいわ。やっぱり梓は自慢の娘ね」ナデナデ

梓「えへへ……」

梓母「澪さんの誕生日はまだあさってだし、ある程度余裕も出来たのはいいけど…」

梓「?」

梓母「あさって、澪さんの誕生日ってちょうどセンター試験の日でしょ?」

梓「うん……そうなんだよね」

梓母「梓、これは私の提案なんだけど……」


・・・


澪「よし、じゃあ明日に備えて今日は早めに帰るか」

律「だな、明日はいよいよセンター試験か…」

唯「必ずみんなでばっちり合格するためにも頑張らないとっ!」フンスッ

紬「ええ、みんな頑張ろう!」

梓「皆さん、私は応援することしか出来ないですけど……頑張ってください!」


5 : いえーい!名無しだよん! :2014/01/15(水) 18:24:42 nMefY1GoO

律「おお、任せとけって!」

唯「よーし、あずにゃん分をたっぷり補給して明日は頑張るぞー!」ダキッ

梓「ふわあっ、今日だけですからね……」

唯「ううーん、この変わらないあったかさと小ささは素晴らしいよー」

梓「小ささは余計です!」


・・・


澪「じゃあみんな、今日は早めに暖かくして寝て明日に備えるようにな」

紬「でも復習は忘れないように……でしょ?」

澪「うん、その通りだ」

唯「じゃあみんな、明日ねー!」

紬「じゃあ私もここで、明日は頑張ろう!」

梓「頑張ってくださいね、お二人とも!」

澪「ああ、二人とも明日な!」

律「あっ!」

梓「ひゃっ!?」

澪「ど、どうした律?」

律「いやさ、消しゴムを使い切っちまってたのを思い出して……ちょっと商店街寄ってから帰るわ」

澪「もう」

梓「じゃあ律先輩も明日、頑張ってくださいね」

律「おう、じゃな二人とも!」

澪「消しゴム買ったらまっすぐ家帰るんだぞー!」

律「わーってるー!」

澪「もう……じゃあ梓ともここで」

梓「あっ、待ってください」

澪「どうしたんだ?」

梓「あの……すぐに帰るので、ちょっと澪先輩の家におじゃましてもいいですか?」

澪「えっ、どうしてだ?」

梓「ここでは、ちょっと理由は……」

澪「?」

梓「お、お願いしますっ!」ペコリ

澪「わ、分かったよ。じゃあちょっと家においで」

梓「ありがとうございますっ」


・・・


澪「ただいまー」

澪ママ「お帰りー、今日も寒かったでしょ…?」

梓「お、おじゃまします」

澪ママ「まあ澪ちゃん、この可愛い子は?」

澪「ほら、よく話してるじゃないか。部活の後輩の梓だよ」

梓「は、はじめまして、中野梓です」

澪ママ「あら、じゃあ貴女が梓ちゃん? 澪ちゃんから話は聞いてたけどほんとに可愛いわね〜」

梓「え、えっと、ありがとうございます…///」

澪「ママ、梓が困ってるじゃないか」

澪ママ「ごめんごめん」

澪「私達、部屋に行くけど梓にお茶用意してくれないかな」

澪ママ「うん、りょーかい」

梓「あっ、私すぐ帰りますので…」

澪「いいからいいから、外寒かったしちょっとあったまっていきなよ」

梓「す、すいません」


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6 : いえーい!名無しだよん! :2014/01/15(水) 18:28:30 nMefY1GoO

・・・


澪「ちょっと今部屋散らかってるけどごめんな、その辺りに座って」

梓「はい」

梓(参考書や過去問ばかり……やっぱり受験勉強すごくしてるんだ)

澪「それでどうしたんだ? 私に何か用があるみたいだけど……」

梓「はっ、はい! えっと、ええっと」

澪「お、落ち着いて梓っ」

梓「す、すいません……ではあの……」ガサゴソ

澪「うん」

梓「こ、これを受け取ってくださいっ!」スッ

澪「この袋は?」

梓「中身、出してみてください」

澪「あ、ああ分かった……ん?」

澪「……これは、マフラーか? どうしてまた」

梓「い、一日早いけど澪先輩への誕生日プレゼントです!」

澪「え、誕生日……私の……あっ!?」

梓「やっぱり忘れてたんですね、澪先輩」

澪「あ、ああ……もうここ最近はセンターのことで頭がいっぱいで自分の誕生日のこと、すっかり忘れてたよ」

澪「けどこのマフラー、商店街とかで売ってるのとは違う……見かけないタイプだな」

梓「実はそのマフラー、私の手作りなんです」

澪「ええっ!? これ梓が作ったのか!?」

梓「初めてだったので所々でお母さんに編み方教わったりしましたけど……ほとんど自分で編んだんです」

澪「すごいよ、ほつれとかも全然見当たらないし……初めてとは思えない出来だよ」

梓「そ、そう言っていただけると嬉しいです」

澪「でもどうして一日早く渡したんだ?」

梓「それは……」


――――――――――――――――――
―――


梓母「梓、これは私の提案なんだけど……一日早く渡したらいいんじゃないかしら?」

梓「一日早くって……明日、誕生日の前の日に渡すってこと?」

梓母「ええ、今年は澪さんの誕生日とセンター試験が同じ日だから前日に渡した方が激励も兼ねられると思って」

梓「なるほど」

梓母「それに、あわよくばセンター試験に挑むのに梓が作ったマフラーを身につけてくれたら…」

梓母「きっと澪さん、心強く思ってくれるわ。梓がすぐそばにいるって感じて」

梓「そ、それはどうか分からないけど…///」


―――
――――――――――――――――――


7 : いえーい!名無しだよん! :2014/01/15(水) 18:34:09 nMefY1GoO

梓「……それで、提案はお母さんからでしたけど今年の澪先輩の誕生日は大学受験のセンター当日ということもあって」

梓「澪先輩に激励の意味も強く込めて、前日に渡すことにしたんです」

澪「梓……」

梓「澪先輩がその、センター試験に挑むのに私の作ったマフラーを身につけていくかは分からないですけど……」

梓「と、とにかく明日は頑張ってください! 私はいつでも澪先輩と一緒ですから!」

澪「…………」

梓「では帰りますね、あまり長居してると明日に響いちゃいますから……」スクッ

澪「待って、梓」

梓「え?」

ギュッ

梓(ん……柔らかくってあったかい……私の小さい体じゃ澪先輩の腕の中に収まっちゃう……)

梓(って、私澪先輩に抱きしめられてる!?)

梓「み、澪先輩!?」

澪「ありがとう、梓。本当はすごく不安だった」

梓「澪先輩……?」

澪「ここ最近、毎日ずっと勉強漬けで……部室では律や唯に勉強教えたりしながら」

澪「自分が覚える分をひたすら勉強してて……それでも、どうしても不安は消えなかった」

澪「もしみんなが合格出来て、私だけ合格出来なかったらって思うと……」

梓「バ、バカなこと言わないで下さい! いつも成績優秀な澪先輩が合格出来なかったら全員不合格になっちゃいます!」

澪「梓ったら……とにかく、センター試験が近付くに連れて不安で」

澪「今日なんてみんなの前では平静を装ってたけど、ほんとに不安でたまらなかったんだ」

梓「澪先輩……」

澪「でも……でもさ」

梓「はい」

澪「梓が一緒に、そばにいてくれるって言うなら」

澪「私はきっと怖がらずに、不安に押し潰されずに頑張れるって……そう思える」

澪「だからありがとう、梓。一日早く最高の誕生日プレゼント貰っちゃったな」

梓「澪先輩!」ギュッ


・・・


澪「送っていかなくて大丈夫か?」

梓「はい、澪先輩からこれ以上勉強時間取っちゃう訳にはいかないですし」

澪「ん…分かったよ」

梓「では明日頑張って下さい、澪先輩!」


8 : いえーい!名無しだよん! :2014/01/15(水) 18:37:09 nMefY1GoO

澪「梓」

梓「はい?」

チュッ

梓「……えっ?」

澪「今はこれぐらいしか出来ないけど……勇気付けてくれたお礼だ」

梓「み、澪先輩///」

澪「明日は頑張ってくるからな、梓」

梓「は、はい!」


・・・


梓(上手く勇気付けられるかどうか不安だったけど……)

梓(最後に見た澪先輩の表情、明るくて力強さも感じたし、上手くいってよかったあ)

梓「ううー……けどやっぱり寒いな、この季節は」

梓(あ、でもさっき澪先輩からほっぺたにキスしてもらったからかな、顔は何だかあったかい…///)

梓(頑張ってくださいね、澪先輩!)


・・・


律「うおっほん、ではみんな無事全員が大学合格したこと、そしてだいぶ遅れてしまったが…」

紬「澪ちゃんの18歳記念も祝って!」

唯律紬梓「かんぱーい!」

梓「ですっ!」

澪「えっとその…わざわざ私の誕生日記念も兼ねてくれてありがとうな」

律「まあ誕生日当日はセンター試験もあってゴタゴタしてたしな」

紬「合否もまだ分からない状態じゃ澪ちゃんも気になって祝われる気分にはなれないみたいだったし」

唯「けど無事にみんな合格出来たし、やったね!」

梓「澪先輩とムギ先輩はまず大丈夫として唯先輩も本番には強いから何とかなるとは思っていましたけど、まさか…」チラッ

律「んー? 何が言いたいのかな梓くん?」ジロッ

梓「えっと、勝負は時の運と言うか一か八かのまぐれ勝ちとも言えますし、予想外と考えると晴天の霹靂とも…」

律「なにお! ゆるさーん!」バッ

梓「きゃあー!」

澪「こら、お茶がこぼれるからもどったもどった」グイッ

律「うぬー」

澪「なかなか勉強に集中するまで大変だったけど律も頑張ったんだ、今回ばかりは褒めてやりなよ梓」

梓「む、澪先輩がそう言うなら……律先輩も今回はお見事でした」

律「うむ、よろしい」

紬「りっちゃんも今回は男を見せたわ、うん!」

律「そう今回は男を……って、わたしゃ女だ!」コツン

紬「うふふ、ごめんなさいっ」


9 : いえーい!名無しだよん! :2014/01/15(水) 18:40:28 nMefY1GoO

唯「りっちゃんにツッコミを入れてもらってご満月だね、ムギちゃん」

梓「唯先輩、それをいうならご満月じゃなくご満悦ですよ」

唯「はうっ! 満月だと思ってたよ」

澪「ふふっ」


・・・


澪「いや、今日はまた騒いだな…」

梓「先輩達全員が揃って無事合格したとはいえ、あまりはめを外しすぎないようにしていただきたいです」

澪「勝って兜の緒を締めよ、という所だな……気をつけるよ」

梓「いえっ、今のは唯先輩や律先輩に向けてのもので、その」

澪「ともあれ私が無事に合格出来たのも、梓の応援に加え前日に貰った梓のマフラーが私に力を与えてくれたから…」

澪「改めて礼を言わせてくれ、本当にありがとうな」

梓「言い過ぎですよ、全ては澪先輩の努力が実った結果です」

澪「ありがとう、梓にそう言ってもらえると嬉しいよ」ナデナデ

梓「んっ…/// そ、それで今日はどうして家に呼んでくれたんですか?」

澪「ああ、梓にこれを」スッ

梓「え、これってマフラー……?」

澪「誕生日プレゼントのお返し、もちろん私の手編みだ」

梓「ええっ! 澪先輩に作っていただいたマフラーだなんて……感激ですっ」

澪「裁縫とかはそこそこ出来る方だから上手く作れたとは思うんだけど、どうかな?」

梓「はい、とても綺麗に作られていて、とってもあったかいです!」

澪「よかった……受け取ってくれるかな?」

梓「もちろんです、ありがとうございますっ!」ダキッ

澪「わっ、梓喜びすぎだぞ」

梓「す、すいません、ちょっとはしゃぎすぎちゃって」パッ

澪「ふふっ、可愛いからいいけどさ」

梓「///」

澪「来年、受験の前になったら色々と大変で辛い時もあると思うけどその時はこれを見て思い出してほしい」

澪「私はいつでも梓と一緒にいるから……自惚れかもしれないけど、でも」

梓「そんなことないです澪先輩、なら私からも」

澪「ん?」

梓「大学に行って、色々と大変なこともあると思いますけど」

梓「私はいつでも澪先輩と一緒にいますから……忘れないでくださいね?」

澪「梓……うん、もちろんだ」


10 : いえーい!名無しだよん! :2014/01/15(水) 18:45:11 nMefY1GoO

ギュッ

梓「んっ……澪先輩から抱きしめてもらえるの、これで二度目です」

澪「いやかな?」

梓「いいえ、すごく嬉しいです」ギュッ

澪「梓……」スッ

梓「あっ、待ってください」

澪「あ……ごめん、流石に嫌だった?」シュン

梓「いいえ、そうではなくて」

澪「?」

梓「キスするなら……口に、してほしいです……///」

澪「えっ!?」

梓「ダメですか?」

澪「ううん、梓がいいっていうなら……」

梓「澪先輩……」

澪「じゃあ、梓……」スッ

チュッ

澪「ん……」

梓「はぁ……澪先輩」

澪「私、ファーストキスだったけど……上手く出来たかな」

梓「私も初めてだからよくは分からないですけど、お上手ですきっと」

澪「そ、そうかな……けど」

梓「?」

澪「初めての相手が、梓でよかったって……そう思うよ」

梓「私もです、澪先輩」

澪「ん……好きだよ、梓」

梓「私も大好きです、澪先輩……」

チュッ


おしまい!


11 : いえーい!名無しだよん! :2014/01/15(水) 18:47:01 nMefY1GoO
以上です
よくカレンダーを見てなかったせいでこの年の澪誕はセンター試験当日と重なってるという設定です…w


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