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天晴れ!うーちゃん
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どこまでも青々とした秋晴れの日。
駆逐艦・卯月は切腹をした。
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謎の切腹ブームやめろォ!(建前)ナイスゥ!(本音)
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そこから、日は6日程遡る。
卯月はその日も演習を終えると、自らの部屋にそそくさと帰ってきた。
六畳一間の小さな部屋だ。クローゼットとベッド、テーブルを置けば部屋はいっぱいになってしまう。
それでも、小柄の卯月には十分な広さだ。
艤装を解き、身軽になっている筈の足取りはどこか落ち着かない様子だ。
卯月がセーラー服のような制服を脱ぐと、その下からは体にくくりつけられた大量のスキットルがあらわれた。
全部で20本程になる。
卯月はスキットルを体から外し、床に並べていく。
並べ終えた卯月は、机の引き出しから小さなポケットナイフを取りだし、窓の側から三歩程離れた場所にある床板の隙間にナイフを差し込んだ。
ナイフに力を入れ、梃子のように動かすと音もなく床板は外れた。
すると、床板の下からちょっとしたスペースがあらわれた。ちょうど、スキットルが横に2本ずつ入る幅で20本のスキットルが収まる縦幅だ。
そこに卯月はスキットルを収めていく。
一本を手元に残してスペースにスキットルをしまいこみ、床板を元に戻した。
卯月はスキットルを片手に持ち、ベッドに仰向けに寝転がるとスキットルの蓋を開け、中身をあおり始めた。
卯月の口の端から滲む液体はどす黒い色をしている。
スキットルの中身は重油だった。
卯月は演習の度に重油を人目につかぬようにスキットルに移し、床板のスペースに溜め込んでいた。
これを始めて、もう3年になる。
(隠れて飲む重油ほど、旨いものはないぴょん♪)
さらにもう一口あおろうとした時だ。
卯月の部屋のドアがいきなり激しい音をたてて開いた。
「憲兵の不知火です!駆逐艦・卯月!着服の現行犯で連行します!」
卯月は余程びっくりしたのか、思いきりむせて重油を吐き出し、ベッドを黒く汚した。
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なんか始まった!
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>>3
物々しい文章からのぴょん♪口調で草
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前回のことを考えると早く書きこまないと完走は難しそうですね
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まーた帝王切開か
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