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東條希vsマッコウ鯨
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土佐の国室戸の突取鯨漁は、真冬の漁村を熱く燃え立たせる勇壮な乙女たちの海上の祭だ
「鯨だにゃ〜!鯨が見えるにゃ〜!」
見張りの響き渡る声に、我先にと家々を飛び出していく若く勇ましい褌姿の乙女たち
カエシのついた獰猛な形状の銛を片手に次々と小舟に飛びのってゆく
「えりち、一番銛はウチらや!」「応!」
逞しい二人の乙女が、たわわな乳房を揺らしながら沖合いのマッコウ鯨へとこぎ進んでゆく
一匹仕留めれば三年は村全体が潤うという鯨漁は一攫千金のチャンス。
とりわけ一番銛となれば、もっとも大きな配当を期待できる。
故に、この命懸けの死闘に、乙女たちは躊躇わずに立ち向かっていくのだ
「希!一番乗りよ!」「おうさ!ここが勝負どころや!」
一番銛の代償は掛け値なしの死の危険。単独で海の巨獣の逆鱗に耐えねばならない
「いいよいさあああ!!!!」雄叫びとともに希の豪腕がしなり、銛が吸い込まれるように鯨の黒光りする胴へと突き刺さる
飛び散る真っ赤な血しぶき。鯨の激しい身もだえが起こす波動に小舟が転覆しかける
あやうく転覆を免れたのは絵里の熟達の舵さばきゆえ
たたらを踏んで体勢を維持した希は、激怒に身もだえする鯨に予備の銛を叩き込む
おびただしい返り血がふたりを真っ赤に染め上げる
やっと追いついてきた他の漁師舟は、鯨を囲み浜へと追い上げつつ銛を次から次へと撃ち込んでいく
巨獣が力尽き、浜へと打ち上げられたのは、死闘三時間の末のことであった
浜では既に男たちが湯を沸かし、万全の準備を整えている
鯨は瞬く間に解体され、部位毎に丁寧に選り分けられていく。捨て所のない鯨は、その身の
すべてが高額な金子で賄われるのだ。
「希ちゃん、絵里ちゃん、これ・・・」年少の漁師、真姫が湯気の立ち上る椀を手に寄ってくる
もっとも美味とされる尾のみに最初に箸をつけることも一番銛の特権だ
希と絵里は、潮と生命の満ち溢れた獣肉を静かにゆっくりと咀嚼していく
終始無言。みずから奪った命への祈りと感謝の念を込めるかのように
やがてすべての肉を平らげた希は、傍らの愛する伴侶を抱き寄せ、血にまみれた褌姿のまま
ふたり漁師小屋へと帰っていく
闘争でたぎった血潮は、激しい愛の交歓によってしか静めることはできない
死から生の営みへ、そしてまた新しい死へと繰り返し流転しつづける大自然の法則が、ここにも確かに息づいているのである
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なんかかっこいい
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要するに「この後めちゃくちゃセックスした」ってことなんだよなぁ
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カニバニキの力作に刺激されて衝動的に書きました
モデルはニコルの勇魚
肉を食べるって行為の原点にたち戻るってことで
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一攫千金(売るとは言っていない)
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銛漁とかどう考えても時代遅れだろ
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>>6
体を張ったギャグすこ
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