ことりと二人きりなんて。
その上、泊まりになるなんて。
…しばらく誰も、居ないなんて。
やっぱり、ことりはずるいです。
私の気持ちを知っていながら、あんなことを言うのですから。
誘うような真似をするのですから。
覚えていますか、布団の中での約束を。
貴女が耳元で囁いた、あの約束を。
あの言葉で、私の中の何かが崩れた。
そして気付けば、私はことりに…
ことりがずるいからいけないのです。
いつも私をからかうから。
いつも私にお願いするから。
いつも私を頼ってくれるから。
…私はこういう人間なのです。
ことりが思っているような人間ではなかったのです。
今もことりのせいにして。
私は卑怯者、でしょう？
それなのに、それなのに。
なぜ、ことりは逃げないのですか？
なぜ、ことりは怒らないのですか？
なぜ、ことりは微笑んでくれるのですか…？
今まで行動に移せなかった私に。
今まで言葉にできなかった私に。
私は自分が恥ずかしい。
私にもっと勇気があったら。
あんなことではなく、言葉で伝えられたのに。
ことり、どうかお願いです。
許すなんて言わないでください。
私なんかを抱きしめないでください。
…そんな言葉を、囁かないでください。
ことり、私は…っ、わかりました。
ことりがお願いするのなら。
私は今すぐ離れましょう。
私は今すぐ去りましょう。
私は今すぐ果てましょう。
そして、ことりのお願いと言うのなら。
私は今すぐ、伝えましょう。
私は貴女を離しません。
これからもずっと、貴女のとなりに。
「ーーーーーー」。
…ことり、何か言ってください。
も、もう一回？
き、聞こえませんでしたか？
そんな…ことりは、ずるいです。
…こんな私でいいのなら。
これから貴女に教えてあげます。
貴女が知らない私の全てを。
ふふっ、どのくらいかかるでしょうね。
…そうだ、ことり。
今日でちょうど一週間です。
たまには外に出てみませんか？
二人で食べに行きましょう。
…貴女の好きな、チーズケーキを。
http://i.imgur.com/ZkLtBpv.jpg
久々に清々しいまでの直球ガチレズなのに、この背徳感はなんなんだろう
そして苺大好き穂乃果の消息は…
って、なんで連ドラみたいになってるんだろう
アネモネコンビいいゾ〜これ