もしかして、海未ちゃんが作ってくれるの？
う、ううん、嫌じゃないよ！
嬉しいよ、すごく嬉しい。
それでメニューかぁ、そうだねぇ。
海未ちゃんが作ってくれるなら何でも…じゃ困るよね。
じゃあことり、あれがいいなぁ。
餃子とチャーハン。
海未ちゃん、得意だったでしょ？
楽しみだなぁ、海未ちゃんの手料理。
ふふっ、冷蔵庫にはデザートがあるの。
ごはんの後に食べようね？
…ふぅ、ごちそうさま、海未ちゃん。
すっごく美味しかった。
今度はことりが何か作ってあげたいなぁ。
うん、期待しててね？
それじゃあ、食後はデザートだね。
作るの頑張ったんだから。
とっておきのストロベリーパイ。
早速切り分けて食べようよ。
はい、海未ちゃんの分。
では、いただきまーす。
んぐ、美味しいー！
とろけちゃいそう、甘さもちょうどいい感じ。
いくら食べても飽きないかも！
海未ちゃん、美味しい？
ふふっ、よかったぁ。
急いで食べなくても大丈夫だよ、まだまだたくさんあるからね。
あっ、海未ちゃん動かないで…はい。
くすっ、ソースがついてたよ。
食べかすも散らかっちゃってる。
ほら、ふきふき。
…ふふっ、自分で出来るから？
ちぇっ、ざーんねん。
…なぁに、海未ちゃん？
んー、ことりはとっても幸せだよ？
海未ちゃんと二人きりで、邪魔も絶対入らない。
だから、海未ちゃんはことりのことだけを見てくれる。
ことりのことを、こんなにも考えてくれる。
それってとっても、素敵でしょ？
…そうだねぇ、強いて言うなら。
ことりはもっと知りたいかな。
ことりが知らない海未ちゃんを。
そう、まだまだ足りないの。
ことりはまだまだ海未ちゃんを知らない。
海未ちゃんが好きなことを。
海未ちゃんが行きたい場所を。
海未ちゃんが求めてるものを。
…海未ちゃんが、泣いてる理由を。
ことりにもっと教えてよ。
ことりも教えてあげるから。
何が嫌で、何が好きで、何が欲しいかを、ね。
だから海未ちゃん…おねがぁい。
http://i.imgur.com/SPqGcb3.jpg
そして意地でも登場しない穂乃果
そういえば全然関係ないけど穂乃果って、お菓子屋さんの娘だよね