これは、お昼の食堂で、えりちとにこっちに「ダイエットしなさい！」ってお豆腐セットを食べさせられたからやろね。
いや、美味しかったけどな！けどな…日替わりメニューにこないだ食べ損ねたソースカツ丼があったからそっちが食べたかったわ…。
そんなわけで、体が脂を求めて、求めてたまらないんよ。
頭の中にうかぶ、パリパリじゅうじゅうと焼けた餃子さんの姿がうちの胃袋を、口を、舌を刺激して辛抱たまらん！
もう、いてもたってもいられなくて近所の餃子の王将へ行くことにしたんよ。
王将にいくとな、晩飯時やからか色んな人が飯を食べに来とった。サラリーマンのおっちゃんに、ホストのお兄ちゃん、呼び込みのおじいちゃんにヤの付く人達が慌ただしげに飯をかっ食らってて、さらに店員さん達の怒鳴り声が飛び交って、まさに店内は男の戦場さながらやった。
あぁ、これは待つかなって思っていたら店員さんが「どうぞー！」って言ってくれたんよ。見ると、カウンター席がひとつだけ、ぽつんと空いとったからそこに座ったんよ。
席につくと、水を持ってきた店員さんにすぐさま注文。
そう、ここ来る前から食べようと決めていた餃子セットのトリプル、ご飯の大盛りや！
すかさず、店員さんが「餃子セットのトリプルハン大盛りイーガー！」と威勢よく声を張り上げ厨房に伝える。
厨房から、返事があがり餃子が焼かれていく。
餃子セットが来るまでの間、少し水を飲んで周囲を見る。
相も変わらず騒がしい店内の中を慌ただしげに動きまわる店員さん、厨房から聞こえてくる中華鍋とお玉の小刻みなリズム、お客さん達の食べる音と喋り声がひとつになって、わぁーん…て感じの音に聞こえるんよ。そんな音をぼうっと聞いていると餃子セットが運ばれてきた。
焼きたての餃子三人前に、鳥のからあげ、溶き卵の入った白湯スープ、大盛りのご飯！
うちはもう、我慢できずに餃子をぱくり！
あぁ〜ん！スッピリチュア〜ン！！
このぎっとぎとの脂の旨味と肉の旨味がたまら〜ん！次はタレをつけてもうひとつ、もうふたつと箸はすすんで、ご飯もいっしょに減っていく。
あっ、いかんいかん。あごが疲れる前にからあげ食べんとね。小袋に入った魔法の粉こと「花椒塩」を出して、からあげにつけて食べると、またご飯がすすむ、すすむ！
気づいたら、餃子が残りふたつと白湯スープだけが残っとった。お、ちょうどええわ、あれしよ。
店員さんに普通盛りのご飯を頼んで、その間に、餃子の皮を開いておく。運ばれてきたご飯に餃子の餡だけをのせて、皮はぱくり！白湯スープをご飯と餡の上からかけて…いっただきまーす！
白湯スープのあっさりした味に、肉の旨味とニラの香りがうつってさらさらと食べさせてくれるそれは、脂でぎっとぎとの舌を優しく洗い流してくれる。あぁ…幸せやなあ………。
くちくなったお腹をさすり、満足感につつまれてお店から出ると、「あぁーっ！！！」という叫び声。
なんや、けったいな声やなぁって声のした方を見ると、なんと怒りの形相のえりちとにこっちが！
あかん、これじゃ明日もお豆腐セットやんか！
あぁ〜ん！そのぶん練習頑張るからかんにんしてぇな！
でものんたんの食べた量はかなりの量だと思うよ
おわあ！本家ノッゾレニキも来たあ！！
ワイ、晩御飯食べたのに、これ読んだら水も油も必要ない餃子買ってくるしかないやん
やっぱ、食事描写もテンポも巧いわ・・・
まだ、王将は開いてるよ(ﾆｯｺﾘ)
それと、ワイは本家じゃないで。
カニバリノッゾレ書いてるワイが、本家なんて呼ばれたらほのぼのノッゾレニキに申し訳がたたない。
ああ＾〜スピリチュア〜ン(賞賛)
何人もいるのか…(困惑)
やっぱり王将がナンバーワン！
日高屋は中華料理屋というより中華居酒屋ってイメージですね…
朝からビール飲みながらのおつまみセットはすごくコスパ良くて捗るから都民が羨ましい
満州は埼玉ローカルだからね、しょうがないね
あ、結局、餃子とビール買ってきました（報告）