これは現実でしょうか
それとも空想なのか
地滑りに巻き込まれてしまいました
この現実からは逃げようがありません
目を開けて
空を見上げて見つめていましょう
私は哀れなキャプテン 同情は要りません
だって私は ふらりとやって来たかと思えば ふらりと出て行ってしまったり
ちょっといい気分になったかと思えば ちょっと憂鬱な気分になったり
どんな風が吹いたところで 私にはどうでもいいことです
私には
うえのさん、人を殺してきました
その人の頭に銃を突きつけて
引き金を引いたら その人は死んでしまいました
うえのさん、私の人生は始まったばかりなんですよ？
もうお終いです、自分で自分の人生を投げ捨ててしまいました
うえのさん、ああ
うえのさんを泣かそうと思ったわけじゃないんです
明日のこの時間になっても私が帰ってこなかったとしても
そのまま、何も関係ない様に これまで通りに暮らしていってください
遅いです もう時間になりました
背筋がぞくりとします
体は四六時中ズキズキと痛みます
みんな さよなら もう行かなくちゃ
みんなとお別れして 現実と直面しなくちゃいけない
うえのさん、ああ
私は死にたくありません！
ときたま 生まれてこないほうがよかったのにと思うのに
だれかのシルエットが見えます
ピエロさんです、ピエロさん、楽しいダンスを踊ってくれませんか
雷鳴と稲妻が、ものすごく怖いです
うえのさん うえのさん
うえのさん うえのさん
うえの ひさ 高貴な人よ
でも私は哀れなキャプテン 誰も私を愛してくれない
彼女は哀れな少女 愛を知らない子供だ
彼女をこの怪物から逃してやれ
ふらっと来てはふらっと出て行く、私を行かせて
お慈悲を！駄目だ！お前を行かせたりはしない、彼女を行かせてあげよう
お慈悲を！駄目だ！お前を行かせたりはしない、彼女を行かせてあげようや
お慈悲を！駄目だ！お前を行かせたりはしない、私を行かせて！
お前を行かせたりはしない、私を行かせて
お前を行かせたりはしない、私を行かせて
駄目だ 駄目だ 駄目だ 駄目だ 駄目だ 駄目だ 駄目だ
うえのさん うえのさん うえのさん 私を行かせて
滝見ときたら私に差し向ける悪魔をもう用意しています、私に差し向けるための
私に差し向けるための
それであなたは私に石を投げつけることも目に唾を吐くことも出来るって考えてるのでしょう
それであなたは私を愛することも勝手に死ねって私を置き去りにすることも出来ると考えてるのですね
ああそんな、あなたは私にそんなこと出来るはずかありません！
出て行かなくちゃ ここから出て行かなくちゃ
何があったってどうでもいいんです
誰でも分かっているはず
何があったってどうでもいいんです 関係ない 私には
どんな風が吹いたって・・・