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【再】希「新潟カツ丼のお店に行ったんよ」
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(すいません、最後まで書き終わったんで、もっかいだけ上げさせて下さい…すんません)
今日はな、マキちゃんが解散コンサートで号泣したってほどファンの米米クラブ※の中古アルバムを探しに、神保町に行ったんよ
(※米米クラブの解散ライブに参加するには最低17年が必要である)
それでな、帰りにお昼を食べていこと思って、有名な新潟カツ丼のお店に寄ってみたんよ
実は、今日は朝起きた時からあのジューシーなタレカツ丼を食べようと決めててん
「嘘やろ…」しかし店の入口に貼られていたのは<臨 時 休 業>の無情な四文字
ガックリと膝から崩れ落ちる。殺生やわ…ウチのお腹はタレカツさんで満ち足りる気満々だったんやで…
「ええーっ、嘘だろ〜!」
と、素っ頓狂な女の人の声。見上げると、そこには、張り紙の前に立ち尽くす、何て言うんやろ、パンキーなスタイルのお姉さんの姿が
あ!この人知ってる!そう、プロ麻雀の藤田靖子選手やんか!
正直ウチ、プロ麻雀はよく知らんのやけど、この人だけは知ってるんや。まあ、にこが一時期プロ麻雀カードにハマってて、そんでダブったとかで何枚もこの人のカード押し付けられたからなんやけどな!※
(※咲日和参照。無駄にダブる。運営は大沼プロのカードをもっと刷るべき)
思わず見つめてしまったウチの視線に気づいたのか、ふと藤田プロと目があった
「あれ?あなたひょっとして…」「嘘ォおおおお!今日やってないのぉ!」
何か言いかけた藤田プロの声を遮るように、その時大きな声がしたんや。…ちょっとデジャブやね
振り返ると、そこには鴉の羽のように黒くしなやかな髪のスポーティーな美少年…いや、美少女が立っとった
…ああ、この人もウチ、知ってるわ。貴音ちゃんや響ちゃんと同じ765プロのアイドル、菊地真くん。ホンマ、ハンサムやんなあ…
アカン、ちょっとドキドキしてしもうた。イケメンすぎやん、反則やわこんなん…
ウチの熱い目線に気づいたのか、まこちゃんと目があう
「あ!君、東條希さんだよね。貴音と響から聞いてるよ、すっごい大食いチャンピオンの女子高生がいるって!」
…ああ、ウチのこと知っててくれたんは嬉しいけど、そういう評価なんか…と、ちょっと凹んでいると、藤田プロも話しかけてきた
「へぇ〜、大食いチャンピオンなのか。宮永姉妹からはお菓子作りの名人って聞いてたけどな」
あれ?世間って、ウチが考えてるより狭いの?…いや、これも神さんの導き合わせ、スピリチュアルな力のおかげってもんやな。それなら…
「初めまして、藤田さん、菊地さん。東條希と申します。どうやろか、これも何かの縁やし、一緒にとんかつ食べに行きまへんか?」
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どうやら藤田さんは雑誌の取材とグラビア撮影で、まこちは水道橋のプロレス専門店に買い物ついでに神保町に来てたらしい
大手の出版社が軒を並べる神保町やしな、藤田さんは納得やが、まこちプロレス専門店って…(※秋葉原に隣接する神保町・水道橋・小川町も、実は熱いオタクの街である)
それで三人で向かったんは、タレカツ丼屋さんのすぐ近く、白川通りに面した神保町の名店、「とんかつのいもや」
白い暖簾の渋い、大人の店構えや。お昼時はサラリーマンやOLで賑わっとるけど、たまーに有名な作家さんなんかも来てる、穴場スポットなんやで?
お店の中は、二郎と同じでカウンター席のみ。待っているお客さんが、食べているお客さんの後ろに並んでるのも二郎とおんなじやな
「…うわ、美味しそう…」「ああ、たまにはカツ丼じゃなくて直球でとんかつってのも良いよね…」藤田さんとまこちが小声で話す
このお店、食べてる人も待ってる人も、基本無言なんよ。まさに真剣勝負の場。いや、日本経済っていう大きな機械を動かしている、熱く稼働中のエンジン部って感じかな
働く男たち、女たちが戦うための力を貯める神聖な儀式の場ってイメージで、ウチは好きやで
やがてウチらも席に座る。メニューはとんかつ定食かヒレカツ定食のみ。潔いやん。当然、とんかつ定食、ご飯大盛りで(※ご飯大盛りでも同じ値段。お替りも自由である。すごくリーズナブル)
ウチらの注文は、もちろんとんかつ定食大盛り。大ぶりのとんかつとキャベツ、味噌汁に山盛りのご飯。ああ〜、とんかつさん、ウチ幸せやわ〜
「…いただきます」小声で手を合わせると、早速箸を取る。まず箸を伸ばすのは…
と、ここでクエスチョン。皆さん、とんかつ定食、何から食べ始めます?
ウチの持論なんやけど、とんかつ定食って、シンプルなようで実はすごく深い食べ物なんや。ウチの好きな占いとはちゃうけど、何から食べ始めるかでその人の性格がわかっちゃうんやで?
例えば、たぶん大抵の人がそうやろうけど、端から順番にとんかつを、そして適度にキャベツや味噌汁に箸をつけて、ご飯を食べ進めていくタイプ。
一つ一つ丁寧に順番通りに物事を進めていく、日本人に多い真面目で堅実な人やな
他には、あえてとんかつには触れずに、キャベツと味噌汁を片付けてから本丸のとんかつに挑むタイプ。完璧主義者の芸術家肌の人やな
あとは、まず味噌汁で箸を濡らし、それからローテーションでとんかつ、キャベツと箸をつけていくタイプ。緻密な学究肌の人やな。
では、ウチはというと…まずはとんかつの大トロ、両端の脂身から食べる!自分の欲望に忠実なタイプやね!
まあ、理由もちゃんとある。とんかつって、豚肉さんのジューシーな美味しさ、甘みを味わうもんやけど、もっと直球で言うと、ラードを含めて「アブラ」を楽しむもんやん?
そしてそのジューシーなアブラの結晶を、最もアブラに飢えている最初に食べる!これが最高の贅沢ってもんやん?
「〜んんんっ。おいひい…」ラードと小麦の香ばしい風味と、豚肉さんの肉汁、そして圧倒的なアブラの奔流が口いっぱいに広がる…っ!幸せ…
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そして一心に白く輝く銀シャリをかき込む。…はぁ〜っ、マミちゃん風に言えば最高のマリアージュ※って奴やわ。豚肉さんとお米さんの相性って最高!かよちんも賛成してくれると思うわ
(※フランス語で結婚。ワイン用語で、ワインと料理の相性のこと。イタ飯屋で連呼すると何かカッコイイ気がするが、たぶん気のせい)
夢中でとんかつ定食を食べ進めてて、ふと我に帰り、藤田さんのトンカツ定食攻略法を覗き見る
とんかつ、キャベツ、味噌汁を交互に食べる堅実なプレイ。なんだ、案外普通なんやなぁ…と思った次の瞬間、ウチは気づいてしもうた
この人、両脇の脂身をわざと食べ残してる…!?そういえばプロ麻雀カードに書いてあったこの人のあだ名「まくりの女王」
なるほど、序盤中盤と堅実に箸を進めつつ、終盤に一気に盛り上がりをもってくる気なんや!口が豚肉さんの脂と味に慣れきってしまった終盤に下手に脂身をもってくると、逆にクドさに閉口する人も
多いんやが、この人、完全に計算づくで、終盤に脂身を楽しむ余裕を残せる絶妙のバランスで食べ進めているんや!スゴイで、この人!
その時、藤田さんはおもむろに顔を上げ、感嘆するウチに向かって不敵な笑みを浮かべてみせた。カッコ良すぎやん…
じゃあ、まこちはどんな攻め方しとるんかなと、今度はまこちに目を向けてみると…
「すいませーん!ご飯おかわりいいですかー!」まこちの元気のいい声が店の中に響いた
あっ、まこち、とんかつ三分の一でもう大盛りご飯平らげてる!まさに真っ向からの猛攻撃!男前すぎるやろ…
結局、まこちはとんかつで3杯、キャベツで1杯、味噌汁で1杯、ご飯大盛りを食べました。体育会系男児かい…でも、かよちんと仲良くなれそうやな
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「あー、食べた食べた。美味しかったですねー!」「そりゃ、あれだけ食べりゃあなぁ…」まこちの眩しい笑顔に、藤田さんもツッコミを入れる
いや、本当に美味しかったで!それに二人の、ある意味対極ともいえる熱い戦いっぷりを見れたのも楽しかったで!
「さてと、食後の口直しにコーヒーでもご馳走するけど、どうだい?」藤田さんが誘ってくれる
「えっ?おごりですか!?へへっ、やーりぃ!」「嬉しいわあ、お言葉に甘えさせてもらいますわ〜」
それで、三人で仲良くおしゃべりしながら、神保町の老舗カフェ「さぼうる」まで歩いて行ったん(※神保町は、古書の街、AVの街、カレーの街、出版の街であると同時にカフェ文化の街でもある)
「それで、藤田さんは、どうしてカツ丼にそんなにこだわりを持ってはるんですか?」一番気になっていたことを聞いてみた
「なんでってそりゃあ、旨いからに決まってるだろ?雀荘で勝負しながら食べるカツ丼は美味しいんだよ?…あとはまあ、験かつぎってのも、ちょっとはあるのかもな」「験かつぎ…ですか?」まこちが尋ねる
「ああ、敵にカツってね!まあオカルトなんだけれど、勝負の世界って、結構そんなオカルトがバカにできないもんなんだよ。プロ将棋の世界の人だけど、私の尊敬している勝負師の一人、加藤一二三さん※も、勝負時は必ず鰻重と板チョコっていうのも、きっとそんな理由なんだろうな」
(※生きるレジェンド。かつて天才棋士として名を馳せ、未だ現役。棋士にして騎士。いわゆるゆるキャラである)
なるほどなぁ…必ずしも冷徹な理性のみでは生き残れない。勝負の世界ってものをちょっとだけ垣間見させてもろた気がするわ
ふと、まこちの視線が路上の大きな看板の上に止まるのが見えた
<本日サイン会!稀代のAV女優・巨乳先輩!>
どぎついフォントの宣伝文句の下には巨乳の…女性とはけっして呼びたくないおぞましい存在の全身写真があった。マニア向けのAV屋さんも多いこの界隈やが、どこの世界に需要があるんや、この汚物…
思わず鳥肌が立ってしまったが、まこちはその怪物の胸を、真剣な面持ちでずっと見ていた
「…大丈夫やで?」ウチはそっとまこちの手を握り締めた。「大きかったら大きかったで悩みもあるもんやで?そんなん、大きい小さいでまこちの魅力は変わるもんやない。ありのままのまこちが一番なんや」
「そう…かなぁ…?」憂いと羞恥を含んだまこちの顔が、ちょっとだけほころんだ「それにな?」「それに?」
「そんなに大きくなりたいんやったらウチがワシワシしたる!」ウチは飛びかかりざまに存分にワシワシしてやったんよ!「うわっ、やめてくださいよ〜」困り顔のまこちも可愛いなぁ…ほんと、ありのままが一番やで
「ホントに可愛いなぁ…ウリウリウリ」横で見ていた藤田さんも参戦する
結局、もみ合いながら喫茶店まで歩いたウチらは、その後お茶を飲みながら楽しくおしゃべりし、また会おうと約束して解散したんよ
今度は凛ちゃんとにこを誘ってこようっと…いや、特に人選に意味は無いで?
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ノッゾレ落ちるの早い…早くない?
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というかラブライブ系のスレは基本すぐ落とされてる気がするゾ…
もうちょっと長い目で見てくれよな〜頼むよ〜
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一人焼肉みたいなSS形式なら結構見逃してもらえるゾ
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さぼてんに行きたくなった、訴訟
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>>6
乱立しまくってるせいだってそれ一番言われてるから
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何気に17年ネタが入ってて草
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