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お肉さんが明日ステーキとなり
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人に喰らわれ始めるとして
人に喰らわれたその脂身で
ウチを愛すと咆(ほ)えたとして
ウチは果たして今日と同じに
お肉さんを食すと言えるだろうか
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希「静かに寄り添って」
肉「東絛さん!ダメダメダメ!絶対!無理無理無理!私が裂けちゃう!」
希「何処にも行かないで」
肉「痛い!痛い!……ごめんなさい!ごめんなさい! 」
希「窓辺で囀って」
肉「あああああぁぁぁ無理ぃぃぃ…ああああぁぁぁ無理無理無理無理無理!誰か助けて!誰か助け ・・」
希「何処にも行かないで」
肉「無理です無理です無理です!ごめんなさい!ごめんなさい! 無理ごめんごめんごめんなさい!ああぁぁ……夜空ぁぁ……」
希「愛やん」
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クレイジーサイコ食いしん坊やめろ
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>>2
その肉が一番美味しそう
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箸を握らなければ おまえを食べられない
トングを握ったままでは おまえを焼きひっくり返せない
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我等は カロリー多き故に それを畏れ
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人が希望を持ちえるのは
脂肪が目に見えぬものであるからだ
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そう、我々に食欲などない
匂いと打ち上げにのまれ
足を踏み外したものたちだけが
食べ放題と呼ばれる濁流の中へと
堕ちてゆくのだ
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ごちそうさますれば 二度とおかわりできず
食べ損なえば 我が身を裂く
そう 食事とは
刃に似ている
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俺達は 手を伸ばす
突き出しを払い ドリンクバーを貫き
上ロースとカシラは掴めても
リブロースには まだ届かない
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アイドルを一つ捨てるたび
我等は獣に一歩近づく
追加コールを一つ殺すたび
我等は獣から一歩遠退く
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降り頻る焼肉の肉汁が
アイドルに残る自制心を消してゆく
欺かれるを恐れるな
世界は既に焼肉の上にある
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ウチはついていけるだろうか
お肉さんのいない世界のスピードに
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ロースのように赤く
ホルモンのように白く
キムチのように赤く
骨付きカルビのように白く
エリチカの神経のように赤く
凛の心臓のように白く
溶け出すデザートのよう に赤く
いてつくシャーベットのように白く
肉を食む希のように赤く
アイドルを射抜く暴食のように
白く輝き 赤く散る
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そう、何ものも わたしの世界を 変えられはしない
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この世のすべては
あなたを追いつめる為にある
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その飯旨し、海淵の如し
その罪赤し、死して色無し
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ぼくは ただ 肉に
ごちそうさまを言う練習をする
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恐れることは ただ一つ
食事を知らぬ アイドルと為ること
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人を美しいとは思わないけれど
肉を美しいとは思う
人の姿が肉に似るのは
ただ焼かれて食べられる時だ
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床に堕ちれば、
腐ったも同然
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