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焼き猫炒飯とVIP亭のようです- 1 :同志名無しさん:2013/02/28(木) 01:04:29 ID:xQbIxbjc0
- ・処女作です。
・グロいかも知れません。
・読みにくいかもしれません。
・短編です
・犯人はヤス
- 2 :同志名無しさん:2013/02/28(木) 01:05:06 ID:xQbIxbjc0
- 冒頭歌
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僕は妖精を見たことがあつた
どこまでも綺麗で美しく尚且つ可愛らしかつた
それはまるで人形のようであつた
僕はその子の名前を聞くことが出来なかつた
--------------------------------------
焼き猫炒飯とVIP亭のようです
此れは、僕が記す最後の回想
- 3 :同志名無しさん:2013/02/28(木) 01:06:38 ID:xQbIxbjc0
- -
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刊朝 日11月01 年8成大 聞 新 売 芥
!!す殺惨を子女もたま、飯炒猫焼
。たし覚発が件事るいてれさ殺惨が子女、夜深日本
るす籍在に学大子女都居新は元身の者害被
。たし明判と歳02(といひぎかあ)綸日城赤
れか裂り切に残無もる見は体遺
。たいてつ入が頭の猫たれか焼と飯炒はに宮子
。るいてし行続を査捜てしと行犯の飯炒猫焼を行犯のこは察警
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( ^ω^)「またやられたお・・・これで7人目・・・」
( ^ω^)「まさに大成のジャックラリッパーだお」
ξ ゚⊿゚)ξ「それを言うならジャック・ザ・リッパーでじょ」
( ^ω^)「ツ、ツン!!?いつから居たんだお!!?」
- 4 :同志名無しさん:2013/02/28(木) 01:07:36 ID:xQbIxbjc0
- ξ ゚⊿゚)ξ「さっきからよ・・・っていうかいい加減気づきなさいよ。探偵でしょ。あとお客さん」
( ^ω^)「今はまだ準備中って伝えるお」
ξ ゚⊿゚)ξ「表じゃなくて裏よ」
(;^ω^)「お・・・朝も早くから殊勝なことだお・・・」
ξ# ゚⊿゚)ξ「早く行く!!」
(;^ω^)「はっはいだお!!!!!」
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僕の名は内藤ホライゾン。ガキの頃はホラ吹きの内藤と呼ばれていた。店を構えてからはブーンと言われていた
名前からわかると思うがハーフだった。
正確に言えば日本人の父と米国系華僑の母とのハーフだった。
ひっそりとVIP亭という表稼業である料理屋と裏稼業である探偵をして食い扶持を得ていた。
先の彼女の名前はツン=デレ。
ユダヤ系のアメリカ人で一言で言うと人形だった。
・・・間違った。人形と見まごうほどの美しさの女性だった。
店を構えてからは僕と同居していてほぼ内縁の妻といった状況だった。
全国のモテない方々ごめんなさい。
今は料理屋の給仕と探偵の助手をしてもらっていた。
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- 5 :同志名無しさん:2013/02/28(木) 18:26:22 ID:ewEDKzc.0
- 支援?
- 6 :同志名無しさん:2013/02/28(木) 18:41:32 ID:xQbIxbjc0
- (;^ω^)「ひっひっふーひっひっふー・・・で、警察のお偉さんが何の用だお」
(´・ω・`)「はっはっは。酷いじゃないか、私と君の仲だろう?」
( ^ω^)「正直覚えてないお」
(´・ω・`)「ふむ、そうか。じゃあこの依頼は無しにしよう」
(´・ω・`)「ああ〜残念だなぁ〜成功報酬1000円の超大穴依頼なのになぁ〜〜」
---
こいつの名前は松草署本
絵に描いたような性悪で僕の中等部依頼の友人だった。
こいつは優秀だったため高等部を出たあと頭狂帝国大学をでて警視庁に入庁。
今やこの歳で警視、もうすぐ警務官という出世街道まっしぐらなエリートだった。
「ちなみに大成時代の貨幣価値は小学校教員初任給を基準にして考えると約10000倍である」
あれ?今僕誰に対して話してたんだ?
---
- 7 :同志名無しさん:2013/02/28(木) 18:42:08 ID:xQbIxbjc0
- (;^ω^)「ちょっ、ちょっと待つお」
(´・ω・`)「ん?何かあるのかい?」
( ^ω^)「その依頼、受けるお」
(´・ω・`)「私と君は?」
( ^ω^)「親友さ!!!」
(´・ω・`)「よろしい。素直な奴は好きだよ。」
( ^ω^)「で、どんな依頼なんだお?」
(´・ω・`)「ふむ。君も知ってる焼猫炒飯のことだ」
( ^ω^)「ああ、大成のジャック・ザ・リッパーだおね」
(´・ω・`)「君はそう呼んでいるのか。まぁいい、率直に言おう。」
(´・ω・`)「彼を捕まえてほしい。」
- 8 :同志名無しさん:2013/02/28(木) 18:42:43 ID:xQbIxbjc0
- ---
(´・ω・`)「彼を捕まえてほしい。」
(´・ω・`)「彼の手口は巧妙でね、我々もほとほと手を焼いているんだ」
(´・ω・`)「お陰で僕の警務官昇進の道に影ができているし警察のメンツが潰れかかっている」
(´・ω・`)「それよりなにより僕のメンツが丸つぶれに成るのは避けたい」
(´・ω・`)「正直藁をも掴みたい思いなのさ」
(´・ω・`)「報酬は約束しよう。前金200円、報酬800円だ。」
(´・ω・`)「受けてくれるね?」
---
(#^ω^)「あんにゃろーめんどくさい事件連れてきやがってからにだお。よりにもよって焼猫炒飯かお」
ξ ゚⊿゚)ξ「で、報酬はいくらなの?」
( ^ω^)「1000円だお。前金200円に報酬800円だお」
ξ; ゚⊿゚)ξ「せせせせせせ1000円!!!!??」
- 9 :同志名無しさん:2013/02/28(木) 18:43:19 ID:xQbIxbjc0
- ( ^ω^)「びっくりしたお。太っ腹ってやつだお」
ξ; ゚⊿゚)ξ「1000円なんてあったらこう・・・いろいろと・・・」
( ^ω^)「まぁ細かい話は後だお」
( ^ω^)「ちょっくら警視庁に行ってくるお」
( ^ω^)「ツンはここで料理屋の休店の張り紙と電話対応とギコにしばらく休店の旨の説明をお願いするお」
ξ; ゚⊿゚)ξ「う、うん・・・」
---
ギコ、篠沢擬古。
VIP亭の料理人。両親は体の弱い妹のしぃの嫁ぎ先で揉めて離婚。二人暮らしをしている。
しぃに無理はさせられないと家事をなんでもするようになった結果料理人としての才能が開花。
しかし、風貌や言動でなかなか才能を活かすことが出来なかった時に僕が拾った。
妹のしぃを含め家族みたいなものだった。・・・・・かわいかったよなぁ、しぃちゃん。
---
果てさて、どんなことになるかと思いつつ警視庁まで来てみたが・・・
何だこりゃあ・・・・
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- 10 :同志名無しさん:2013/02/28(木) 18:44:00 ID:xQbIxbjc0
-
/ ,' 3 「フガフガ」
川 ゚ -゚)「「よく来た。君が松草の言っていた内藤くんだね。私は荒巻、警視総監だ」とおっしゃっています」
/ ,' 3 「フガフガ」
川 ゚ -゚)「「本事件の活躍、期待しているよ」とおっしゃっています」
(;^ω^)「(なんで分かるんだお・・・)」
(´・ω・`)「おや、来ていたのか」
(;^ω^)「ショボン・・・コレはどういうことだお?」
(´・ω・`)「私一人が1000円なんて大金出せるわけ無いだろう?だから警視総監に捜査費用としてお願いしたのさ」
(;^ω^)「お、お・・・」
(´・ω・`)「それに優秀な助手を2人つけよう。おい!流石兄弟!!」
- 11 :同志名無しさん:2013/02/28(木) 18:44:31 ID:xQbIxbjc0
- (´<_` )「なんですか、松草警視」
( ´_ゝ`)「へ〜い!荒巻警視総監も死にそうで〜〜!!!」
(;^ω^)「もうワケワカンねぇよ・・・」
/ ,' 3 「フガフガ」
川 ゚ -゚)「「兄者警部補、そんなに減給が楽しいのか?」とおっしゃっています」
( ´_ゝ`)「ふえぇ・・・おじーちゃんなんであたしのこといぢめるのぉ〜・・・」
(´・ω・`)「君の助手に成る流石兄弟だ。両方共警部補、実力は申し分ない」
(´<_` )「どうも内藤さん。私が流石弟者。警部補です」
(;´_ゝ`)「・・・」
- 12 :同志名無しさん:2013/02/28(木) 22:35:15 ID:LOKnmrsE0
- こういう昭和デカダンスの香りするもの大好き
- 13 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 06:16:03 ID:wO.sKQps0
- 状況整理
・時のモデルは大正、第一次世界大戦直後
・内藤は体を悪くして除隊済
・貨幣価値、警察の階級は当時に準拠
・後の養分にするため苦情クレーム大歓迎
- 14 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 07:50:52 ID:mT78TBK20
- 乙乙!
楽しみですな!
個人的には会話文にも大正浪漫が感じられると嬉しい
- 15 :>>14 そこまでの技量は・・・:2013/03/01(金) 08:02:21 ID:wO.sKQps0
- (;^ω^)「ちょっちょっちょっ、待つお!助手はツンだけで充分だお」
(´・ω・`)「ふむ、そうか。では情報が欲しかったりなにか新しい発見があれば彼らに言うといい。」
(´・ω・`)「いいか?コレは契約の上での条件だ。」
(;^ω^)「は、はぁ・・・じゃあ、僕はこのへんで。現場を見ておきたいですし」
(´・ω・`)「わかった『弟者、内藤とVIP亭に監視カメラと発信機と盗聴器を仕掛けておけ』」
(´<_` )「『わかりました』」
(;´_ゝ`)「えっ!?ちょっ俺スルー?」
(´・ω・`)「良かったな。減給(笑)」
---
警視庁の雰囲気はあまり好きではなかった。
それに・・・
・・・あの違和感は何だったんだろうか・・・
何かを隠している。企みの臭いだった。
まぁ考えていてもしょうがなかった。
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- 16 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 08:02:56 ID:wO.sKQps0
- (;^ω^)「コレはまた風情たっぷりだお・・・人を殺すにはうってつけだおね・・・」
警察官「貴様!何をしている!!」
( ^ω^)「ショb・・・松草警視より派遣された内藤ホライゾンだお」
警察官「ハッ!内藤様ですか!松草警視殿より承っております!どうぞコチラに」
(;^ω^)「(なんという手のひら返しだお・・・にしても流石ショボン、手が早いお)」
警察官「致命傷はおそらく下腹部から胸部までの切り傷です。」
( ^ω^)「切り傷っていうより裂き傷だお。市販の包丁かそこらで力任せにやった感じなんよ」
警察官「そして膣を抜き去り、子宮に炒飯と焼いた猫の頭部・・・とんでも無い猟奇殺人ですね・・・」
警察官「損傷がどれも女性器に集中していることから異常性癖の男性の犯行だと思われます」
( ^ω^)「・・・ん?これは・・・」
警察官「金髪・・・ですか・・・」
( ^ω^)「異常性癖の女性の可能性も出てきたおね」
警察官「でも最近は男性も金髪にしますよ?」
警察官「それにこの短さ、女性なわけがない」
- 17 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 08:03:28 ID:wO.sKQps0
- ---------
( ^ω^)「・・・と言った感じだお」
( ´_ゝ`)「ねーねー君可愛いねぇ」
(´<_` )「兄者、人の嫁に手を出すな」
(;^ω^)「それは僕のセリフですお」
ξ ゚⊿゚)ξ「つまり手がかりなしってとこね」
(;^ω^)「痛いところを突かれたけどそのとおりだお」
(´<_` )「我々としてもかこの犯罪者のデータベースをあさってみましたが見るべき情報は皆無ですね」
- 18 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 08:04:45 ID:wO.sKQps0
- -------
刊朝 日21月01 年8成大 聞 新 売 芥
!!す殺惨を子女もたま、飯炒猫焼
。たし覚発が件事るいてれさ殺惨が子女、夜深日本
るす籍在に社版出都新は元身の者害被
。たし明判と歳42(るうゅしいくめこ)流秋井久米
れかぬち撃で杭の数無は体遺
状たっ入が頭の猫たれか焼と飯炒てれかぬは宮子
。たいてれらけ付り貼に柱上頭の体遺
。るいてし行続を査捜てしと行犯の飯炒猫焼を行犯のこは察警
-------
------
----
( ^ω^)「・・・」
( ^ω^)「ここまでするには相当の手間が必要なはずだお」
( ^ω^)「それだけ強い恨みが必要なはずだお」
( ^ω^)「ここまで強い恨みを持つ要因・・・」
( ^ω^)「人間関係、特に男女関係かお」
- 19 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 08:05:16 ID:wO.sKQps0
- ---
警察官「コレが遺体です」
( ^ω^)「まるで素人だお。素人が恨みにかられて殺したようなやり口だお」
警察官「というと?」
( ^ω^)「傷がぶれているんだお、コレは。」
( ^ω^)「こういった形状のものは普通の人が使うと手がブレて傷が汚くなるのだお。」
( ^ω^)「この死体もこんなかんじだお。だから素人なんだお」
( ^ω^)「俄然人間関係が怪しくなってきたお」
警察官「そんなまさか。全くもって被害者に共通点がないんですよ?」
( ^ω^)「そんなことはないお。人は必ずどこかでつながってるんだお」
警察官「初戦は華僑・・・空想が大好きなんだな・・・」ボソッ
( ^ω^)「聞こえてるおー?」
- 20 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 08:06:54 ID:wO.sKQps0
- ---
( ^ω^)「と言った感じだお」
( ´_ゝ`)「ねーねーぼくとあそばなぁ〜い?」
(#^ω^)「そろそろこいつシメていいかお?」
ξ ゚⊿゚)ξ「私あなたみたいな人タイプじゃないの」
( _ゝ )「・・・・」
(;^ω^)「Oh...」
(´<_` )「それはそうと我々の方で重要参考人が発見されました。」
(´<_` )「名前は赤羽鶇。新速25人殺しの犯人ですが幼かったため保護観察処分となり最近開放されています。」
(´<_` )「焼き猫炒飯と残虐性が同等、さらに開放の時期と焼き猫炒飯の犯行開始時期とがほぼ同一」
(´<_` )「なにより髪の毛が鶇と証拠品が類似しています」
(´<_` )「今のところ渋沢警部が事情聴取を行なっています」
ξ ゚⊿゚)ξ「ほとんどそいつみたいなもんじゃない」
( ^ω^)「そうとも言えないお。肝心の動機が不明瞭なんだお。人は必ず理由を必要とする生き物なんだお」
(´<_` )「その点も渋沢警部が」
- 21 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 08:07:50 ID:wO.sKQps0
- ---
草木も眠る丑三つ時。人間であった僕も例外なく睡眠を取っていた。
しかし眠っていないものが1人、いや2人居た
---
( -ω-)「・・・もう食べられないお〜」
ξ ゚⊿゚)ξ「ふふ、可愛い・・・」
( -ω-)「・・・・ツン〜大好きだお〜」
ξ////)ξ「ちょっ何言ってるのこのバカ!!」
『大将!!!ツンさん!!!!』
『開けろ!!!ください!!!!!』
ξ ゚⊿゚)ξ「ギコね・・・」
ξ ゚⊿゚)ξ「・・・どうかしたの?」
( ,,;Д;)「ヅン゛ざん゛!!じぃ゛が!じぃ゛が!!」
- 22 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 08:12:19 ID:mT78TBK20
- きたっ
- 23 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 09:07:32 ID:wO.sKQps0
- ---
僕はその直後、ツンに叩き起こされて病院へ向かった
そこにいたのは、体中を切り開かれた後、縫い合わされた
陵辱を超える陵辱をされた、しかし美しい寝顔をして
横たわる、しぃ、だったモノだった
---
そこからのことはあまり思い出したくない
ギコが大泣きしてツンは怖いほど無表情だった
僕は・・・わからない。泣いていたかもしれないし、無表情だったかもしれない
ギコはしばらく暇を与えて療養させてやることにした
その日は新聞は読まなかった。ひっそりと休むことにした。
---
ξ ゚⊿゚)ξ「じゃあ、行ってくるね」
( ^ω^)「行ってらっしゃいだお。暗くなる前に帰ってくるんだお。できるだけ人通りの多い道に行くんだお」
ξ ゚⊿゚)ξ「大丈夫」
- 24 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 09:08:04 ID:wO.sKQps0
- ---
そう。この時事件について考察しなければ、何も考えず自堕落にしていれば、
僕はこのザマにならずに済んだのに
他愛ない生活が続いたのに
なぜ人はこうも破滅へと向かうのか
---
( ^ω^)「一連の被害者・・・そして、現場・・・・」
- 25 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 09:08:37 ID:wO.sKQps0
- ---
そう
---
( ^ω^)「・・・・・!!!!!」
---
被害者の人間関係
---
(;^ω^)「・・・・・」
---
被害現場
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(;^ω^)「まさか・・・こんなことが・・・・」
---
全ては
---
(;^ω^)「ツンが危ないお!!!」
-----------
僕に収束していた
-----------
(;^ω^)「ひっ・・・ひっ・・・ふー・・・!!」
- 26 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 09:09:09 ID:wO.sKQps0
- ---
僕は駆けた
---
(;^ω^)「ひっ・・・ひっ・・・ふー・・・!!」
---
最悪の事象を回避するために
---
(;^ω^)「ひっ・・・ひっ・・・ふー・・・!!」
---
あってはならないことを起こさせないために
---
(;^ω^)「ひっ・・・ひっ・・・ふー・・・!!」
---
たった一つの希望のために
---
(;^ω^)「ひっ・・・!!」
---
しかし
---
(;^ω^)「ひっふっー・・・!」
---
全ては
---
(; ω )「・・・・」
---
終わっていた
---
( ω )「・・・・」
- 27 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 09:10:11 ID:wO.sKQps0
- ---
なんてことはない。僕の世界はもう終わっていたのだ。
ツンはここにいる
ありえないほど黒くなって
黒い炒飯を撒き散らせて
お腹に猫の頭を孕ませて
ココに確実に
磔になっていた
---
ξ ゚⊿゚)ξ「どうしたの?ブーン」
---
うるさい
---
ξ ゚⊿゚)ξ「それは何?」
---
もう喋るな
---
ξ ゚⊿゚)ξ「警察は?」
---
お前はツンじゃない
---
- 28 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 09:10:43 ID:wO.sKQps0
-
---
そう、お前はツンじゃない
---
( ω )「もう喋るなお、ヤン」
ξ ゚⊿゚)ξ「・・・・・」
ξ ゚⊿゚)ξ「・・・・・」
ξ ゚⊿゚)ξ
ξ ゚∀゚)ξ
- 29 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 09:11:15 ID:wO.sKQps0
- ( ω )「お前はツンじゃない。妹のヤンだお」
( ω )「その変装は正直あっぱれだお。僕も騙されかけてたお」
ξ ゚∀゚)ξ「そうだよねぇ。ブーンお兄ちゃん」
ξ ゚∀゚)ξ「でも完全には騙されてなかったよね?いつから気づいてたの?」
( ω )「違和感は一連の事件が始まった時あたりに生まれたお」
( ω )「その時から体を交わらせていなかったお?」
( ω )「でも、確信はここに来てからだお」
ξ ゚∀゚)ξ「へぇ、さっすがブーンお兄ちゃん!」
( ω )「なぜこんなことをしたのかお?」
ξ ゚∀゚)ξ「ふふ、簡単じゃない。私の大事な大事な・・・」
ξ ゚∀゚)ξ「大事な大事な大事な大事な大事な大事な大事な大事な大事な大事な大事な大事な大事な大事な
ξ ゚∀゚)ξ「大事な大事な大事な大事な大事な大事な大事な大事な大事な大事な大事な大事な大事な大事な
ξ ゚∀゚)ξ「大事な大事な大事なブーンお兄ちゃんをあの薄汚い泥棒猫共から護るためだよ?」
ξ ゚∀゚)ξ「だから一緒にかえろう?」
( ω )「近づくなお!!!!」
- 30 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 09:11:52 ID:wO.sKQps0
- ( ω )「この一連の事件・・・お前がやったことなら全て合点がいくお」
( ω )「まずは焼いた猫の頭部。此れは泥棒猫を処刑するという意味合いだお」
( ω )「次に炒飯。これは雑多な具材をまとめて炒めるという意味合いからターゲット全員必ず殺すという意味だお」
( ω )「最期に被害者と被害現場。被害者は全てVIP亭の関係者で僕と懇意にしている女性だお。」
( ω )「従業員の親族、常連、そしてツンとその妹のデレ」
( ω )「全てお前がやったというなら合点がいくお」
ξ ゚∀゚)ξ「そうだよ。じゃあ、一緒にかえろう?」
( ω )「断るお」
ξ ゚∀゚)ξ「・・・・そうか。じゃあ、仕方ないね・・・・・・死んで?」
『動くな』
- 31 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 09:12:27 ID:wO.sKQps0
- ( ω )「・・・ショボン」
(´・ω・`)「やはり君だったか。・・・・渋沢」
_、_
( ,_ノ` )「ヤン=デレ。焼き猫炒飯事件の重要参考人として御同行願おうか」
ξ ゚∀゚)ξ「あぁあ、残念。じゃあねブーンお兄ちゃん。帰ってきたら・・・・ね?」
( ω )「・・・・」
- 32 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 09:13:05 ID:wO.sKQps0
- ---
終わった、全てが
---
(´・ω・`)「・・・・・」
( ω )「・・・・」
(´・ω・`)「・・・・・送ろう」
( ω )「1人にしてほしいお」
(´・ω・`)「そういう訳にはいかない」
( ω )「・・・・わかったお」
- 33 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 09:13:42 ID:wO.sKQps0
- ---
車の中、何も喋らずただツンのことを考えていた
ショボンはハナから何もなかったかのようにご高説をまくし立てていた
うるさかった。何もかもが
---
(´・ω・`)「いやはや。我々警察が行き着かなかったところまで行き着くとはね」
(´・ω・`)「報酬は明日にも入っているだろう」
(´・ω・`)「いやぁ、良かった。クビが飛ぶことも無さそうだ」
(´・ω・`)「それどころか私の昇格が警務官ではなくなった」
(´・ω・`)「というのもこのことがどうやら陛下のお耳にも入ったようでね」
(´・ω・`)「荒巻警視総監の高齢もあって私が警視総監に勅任されるらしい」
(´・ω・`)「コレはとても素晴らしいことだ」
(´・ω・`)「これはこれは、またよろしく頼むよ。内藤くん。我が素晴らしい友人。」
(´・ω・`)「着いたぞ」
- 34 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 09:14:49 ID:wO.sKQps0
- ---
僕は家の中でただ座っていた。
誰もいなくなった。そして居ることもないだろう家で。
ツンは死んだ。常連も、ギコも復帰することはないだろう
もうここには居たくない。
---
( ω )「・・・・」
---
気づいたらあの場所に立っていた。
僕が妖精を見た場所。
何もない崖。
その崖は20年以上たった今も変わっては居なかった。
2ch大戦に出かけた毒男や布佐、盛螺良に長岡は
小さな箱となって帰ってきた。
両親は米国で新しい家庭を築いている。
最愛の人、ツンは死んだ。
もう僕にはなにもないのだ
---
( ω )「・・・・」
- 35 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 09:15:21 ID:wO.sKQps0
- ---
僕は、蒼鉛色の空を見上げた。
刹那
---
( ゜ω゜)「・・・・!!!」
---
妖精が立っていた。
その姿はあの頃と何も変わりなく。
だが、その姿を僕は知っている
---
( ゜ω゜)「嘘だお・・・・」
---
なぜならその姿は・・・・
他の紛れも無い
ツンなのだから
---
ξ ゚ー゚)ξ「・・・」
- 36 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 09:16:00 ID:wO.sKQps0
- ---
ツンは微笑みながら宙に浮かんでいる
僕はツンに触れるために駆け出した
が、触れることはかなわなかった
---
( ゜ω゜)「・・・・!!!」
---
僕は落ちている。
それもそのはず、人は飛べない
だが、ツンはすぐそばにいる。
すぐそばで微笑んでいる
---
ξ ゚ー゚)ξ「・・・」
---
ああ、これが死か。悪くない。
この呪われた世界への手向けに
僕のこの回想を捧げよう
---
( ^ω^)「今行くお。ツン」
ξ ゚ー゚)ξ「うん・・・きて・・・」
---
グッバイこの腐りきった世界
---
- 37 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 09:16:30 ID:wO.sKQps0
- ---
---
---
---
(´<_` )「警視総監!!なぜこんなトコロに」
(´・ω・`)「うん。彼が死んだと聞いてね」
( ´_ゝ`)「ぼっくちゅわ〜ん。ここはあなたみたいなお偉い人が来る場所じゃないでちゅよぉ〜?」
(´・ω・`)「減給」
(;´_ゝ`)「ファッ!!?」
_、_
( ,_ノ` )「おう警視総監。お早いお着きだな」
(´・ω・`)「渋沢か、状況説明を」
_、_
( ,_ノ` )「あいよ。死んだのは内藤ホライゾン。飛び降りだな。あの事件があった後だ、おそらく自殺だろう。」
(´・ω・`)「だろうね。」
- 38 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 09:17:02 ID:wO.sKQps0
- _、_
( ,_ノ` )「なんだ。元気が無いな。」
( ´_ゝ`)「ちゃんとご飯食べましたァ〜?」
(´・ω・`)「いや、なんてことはない。ただ・・・」
(´・ω・`)「私は雨が嫌いだ。確かに嫌いだが・・・」
(´ ω `)「今日の雨は・・・好きになれそうだ」
_、_
( ,_ノ` )「・・・・そうか。今頃あいつは何やってるかねぇ」
(´ ω `)「さてね。きっと性懲りもなく料理店をやってるさ」
(´ ω `)「名前は・・・・そうだな・・・・・」
(´;ω;`)「VIP亭天国支店。かな」
---
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- 39 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 09:17:34 ID:wO.sKQps0
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( ,,゚Д゚)「へいらっしゃい!!」
川д川「相変わらずラブラブ。妬ましい。」
(#゚;;-゚)「そろそろ・・・結婚・・・」
( ,,///)「バッ・・・恥ずかしいこと言うんじゃねぇ!!」
ζ(゚ー゚ ζ「ご注文はいかがいたしますか?」
川д川「お二人のラブラブ炒飯で」
(#゚;;-゚)「薬指・・・指輪・・・」
川д川「おお!ついにゴールインというやつですか」
( ,,///)「へ、へぇ・・・お陰様で・・・」
ζ(゚ー゚ ζ「口だけじゃなくて手もちゃんと動かす」
( ,,゚Д゚)「お、おう!!」
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- 40 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 09:18:43 ID:wO.sKQps0
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ξ ゚⊿゚)ξ「いらっしゃいませー!!」
( ^ω^)「おっおっいいらっしゃいだお」
ξ ゚⊿゚)ξ「何にしますか?」
ノハ ゚⊿゚)「あたしはラーメンだ!!」
lw´‐ _‐ノv「米」
(゚、゚トソン「お前はまた・・・あんかけ焼きそば」
('、`*川「まぁまぁいいじゃないの。ご飯と味噌汁とカレイの煮付けね」
(*゚ー゚)「ブーンのにぃちゃんのご飯はなんでも美味しいからなぁ・・・」
lw´‐ _‐ノv「しぃちゃん、米喰え米」
(*゚ー゚)「うん!私もお米で!!」
(-、-トソン「ああ、また不思議ちゃんが増えていく・・・」
从 ゚∀从「俺ァグランドパッフェだ!!!」
*(‘‘)*「あたしは堅焼き焼きそば!!」
ミセ*゚ー゚)リ「私はダイエット中だしいいや」
从'ー'从「う〜ん私はオススメで!!」
( ^ω^)「じゃあVIP亭名物特製チャーハンとかh
ノハ;゚⊿゚)lw;´‐ _‐ノv(゚、゚;トソン('、`;川(*゚ー゚)从; ゚∀从ミセ;゚ー゚)リ*(;‘‘)*从;'ー'从
「「「「「「「「「炒飯なんて見たくない!!!!!!!」」」」」」」」」
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- 41 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 09:20:58 ID:wO.sKQps0
- 巻末歌
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僕は妖精を見たことがあつた
どこまでも綺麗で美しく尚且つ可愛らしかつた
それはまるで人形のようであつた
ながい旅の果ての果て
僕はようやつとその子の名前を聞くことが出来た
その子の名前は――――
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焼き猫炒飯とVIP亭のようです
DEAD & TRUE & HEAVEN END
- 42 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 09:39:26 ID:XOWzYuUo0
- おまけ
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( ФωФ)「咎人、赤羽鶇。汝は生前数多の人間を死に至らしめた。この罪、到底洗い流せるものではない。」
( ФωФ)「だが、汝のその行いは孤児院の孤児を死より護るための行動ということは既に見えておる。」
( ФωФ)「よって、カルネアデス理論においてその罪は赦されよう。」
( ФωФ)「赤羽鶇。我、閻魔のロマネスクの名において汝に今一度生を与えよう。」
( ФωФ)「続いて咎人、ヤン=デレ。汝は生前数多の人間を死に至らしめた。」
( ФωФ)「その上汝は死後もその者たちを陵辱せしめ、多大なる苦痛を強いた。」
( ФωФ)「その動機も真利己的で到底情状を酌むことも出来ぬ。」
( ФωФ)「よって、その罪は洗い流さねばならぬ。」
( ФωФ)「罪人、ヤン=デレ。我、閻魔のロマネスクの名において汝に向こう2000年間地獄の業火に灼かれることを命ずる。」
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- 43 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 09:40:57 ID:XOWzYuUo0
- 現状確認
・全編終了
・指摘などの募集のために3日間保持
・その後過去ログ化依頼
- 44 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 11:49:51 ID:ozE/HOGIO
- ・ξ゚⊿゚)ξ、ζ(゚ー゚*ζ、ξ ゚∀゚)ξは姉妹でOK?
・赤羽は事件とは無関係、それとも共犯者、?
- 45 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 15:12:20 ID:XOWzYuUo0
- 長女 ξ゚⊿゚)ξ
次女 ζ(゚ー゚*ζ
三女 ξ ゚∀゚)ξ
親に捨てられてツンが殺されていた廃墟に住み着いていました
ある程度大きくなるとツンは内藤と料理店をはじめて
デレは内藤の出資で遠方で花屋、内藤の死後2年後ギコがVIP亭を再会すると聞きつけ合流
ギコとは4年の交際の後にもうすぐ入籍
ヤンは内藤とツンが一緒になった際に精神に異常を期待しているとして精神病院に入院することになりました
内藤に偏執的な愛情を向けていました。死刑になりました。
ツーとヤンの関係性はありません。ツーはヤンの死刑執行の日に被害者遺族によって私刑に処されました。
- 46 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 15:47:07 ID:KfjPrsdQ0
- 序盤は凄く面白かった。
何かADVゲーやってる気分だった。
だけど、最後あたりが突飛過ぎてついていけなかった。
次は何を書くのかわからないけど、期待。
- 47 :同志名無しさん:2013/03/01(金) 19:31:03 ID:BzDv4I2.0
- ひとまずは乙
気になったことを箇条書きにするなら、
・書式が特殊で読みづらい
・たまに文法的に読みづらい文章があった
・推理の筋道がほとんどといっていいほどたてられてないから、読者をおいていくことになった
・>>45みたいに完結後に語ることがあるなら、それを作中に書いてほしかった
っていうか>>46が言いたいこと全部言ってくれてた
この手のジャンル書く人は貴重だから、めげずに二作目、三作目とどんどん書いていってくれると、読む俺が喜ぶ
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