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リレー小説:永久我慢の円舞曲
1おもらしは禁じ手です:2004/11/18(木) 11:26
いきなり残念なお知らせですがこの物語におもらしはありません。
ここに登場する人物たちはただ一心に我慢するだけで破局に
いたることはありません(私の趣味です)
永遠の我慢。この趣旨に賛同する方はお話を続けていってください。
リレー小説の形式を取りますがひとつの物語に飽きてきたら
場面を転換させて、他の場面の他の人物の物語を始めてもらっても
結構です。
それでは物語のスタートです。

2おもらしは禁じ手です:2004/11/18(木) 11:27
しばらく話を続けます

3名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/18(木) 11:37
伊吹はさきほどから尿意に悩まされていた。
買い物の帰り道。
さきほど見かけた公園の公衆トイレに寄って帰ろうと思っていたのが、
公園のあるはずの場所は何かに剥ぎ取られたように土塊の剥き出した
空き地と化していた。
伊吹は呆然と立ち尽くす。
現象そのものに対しての驚きはさほどない。
それはむしろ日常といってもいい出来事だからだ。
ただ期待が覆されたことに対する焦燥にしばらく彼女は判断力を奪われていた。

4名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/18(木) 11:47
ことの起こりは3ヶ月前だ。
朝起きると街の住人達は自分たちが昨日までいた世界とはまったく違う場所に
いることに否応なしに気づかされた。
そこは一見、住み慣れた街のようにも見えた。
だが、良く見るとここぞかしこに違和感の淀みが溜まっていた。
電線の上にとまってこちらを見下ろしているのはカラスなどではなく、
SF映画などでお馴染みの翼竜にそっくりだし、花から花へと優雅に
舞っているのは蝶などではなく、どうみても妖精そのもだ。
遠くにそびえる巨大な影は見なれた山並ではなく、何か得体のしれない
巨大な宮殿だ。

5名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/18(木) 12:04
当然、人々はパニックに落ち、多くの人間が街からの脱出を試みたが、
誰ひとりそれに成功する者はいなかった。
街の外に向かう車も電車も人さえも何時の間にかもとの場所へと戻ってしまう
完全な閉鎖空間に25万人の市民は閉じ込められてしまったのだ。
原因は全くの不明。
しいて分かったことを挙げるとすればこの空間内では何が起きてもおかしくは
ないということ。
80歳の老婆は1日にして18歳の美女へと若返りを果たし、7歳の少年は
自在に空を飛ぶようになった。
真夏の空から大雪が降り、1週間もの間、少しも溶けることがなかった。
かと思うと何もない虚空から3日3晩桜吹雪が降り注いだ。
しばらくの間、街は狂乱状態だったが、その現象が人の命にかかわるような
危険なものでないことに気がつくと人々はしだいに平静を取り戻し、
やがて自らの生活に戻っていいった。
こうして彼らは非日常と言う名の日常を送ることになる。
これがこの物語の大前提である。

6名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/18(木) 12:12
さて伊吹である。
彼女は目の前の土塊を見るともぞもぞと太ももの間が落ちつかなくなった。
頭の上の猫耳がぴくぴくと動く。
そう彼女はあの大異変の日から本物の猫の耳を生やした猫耳少女になって
いたのだ。
猫の耳が目の前の土を掘って溜まっているものを排出するように促している。
だが当然のことながら人間の理性がそれを拒絶する。
物陰や草むらならともかくここは人通りの絶えない住宅街のど真ん中なのだ。
彼女は気を取りなおし、他のトイレを探すことにした。

7名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/18(木) 12:16
歩いているうちに尿意がきつくなる。
彼女は左手でミニスカートの前を押さえ、落ちつきなくあたりを見まわす。
右手の買い物袋がやけに重く感じられた。



(導入部終わり)
   ↓
 リレースタート

8名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/18(木) 12:45
「困ったニャ―、どっかにおトイレはないかニャ―」
そう呟き、伊吹は慌てて口を閉じた。
油断すると彼女は無意識の内に言葉の語尾にニャ―をつけてしまうのだ。

9名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/18(木) 13:07
曲がり角を曲がると住宅街の中に市民図書館が現れた。
彼女が記憶とは全く違う場所である。
だがそんなことはどうでもいい。
彼女は股間を押さえたまま小走りで図書館に近づいた。

10名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/18(木) 13:32
図書館の中は薄暗く人の気配がしない。
ただ部屋中張り巡らされた本棚に本がびっしりと詰まっているばかりだった。
1階にトイレはない。
「えっと、おトイレはどこだったかしら」
伊吹はトイレを求めて2階に向かった。

11名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/18(木) 13:57
2階にもトイレらしきものはない。
尿意はますますきつくなる
「トイレ、トイレ、トイレどこかニャ―」
伊吹はぶるぶる震えていた。

12名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/18(木) 19:23
ふとそばにある本のタイトルに目をやる、

『トイレのない料理店』

「ニャ!?」

13名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/18(木) 19:44
『我輩は尿意である』
『膀胱と海』
『八十日おしっこ我慢』
『秘密のおもらし』

「ニャニャニャニャ!!」
伊吹は震え上がる
ますます尿意が高まっていく。
彼女は慌てて本棚から目を背けた。

14名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/18(木) 21:18
ぶるぶるぶる
伊吹は身を震わす。
ここにあるのはおしっこに関する本ばかり
そう思うと我慢が出来ない

誰もいない図書館

伊吹は誘惑に駆られ、ふらふらと部屋の隅に移動していく。

15名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/18(木) 21:56
伊吹はもう1度辺りを見回し、本当に誰もいないことを確かめると
パンツを膝まで下ろし、スカートの裾をめくり上げるとその場に
しゃがみ込んだ。
その時、闇の中から声が聞こえた。
「そこでおしっこしたらダメだよ」
伊吹の心臓が跳ね上がった。

16名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/18(木) 22:16
パンツを引き上げ、まるでバネ仕掛けの人形のように素早く立ち上がった。
恐る恐る背後を振り向き、天井を見上げ、それからひとつひとつ本棚の
陰を確かめた。
だが、どこにも人の姿はない。
聞こえるものといえばどこかで時を刻んでいる時計の音ばかり。
伊吹は身震いする。
膀胱を収める下腹部が鉛のように重たく感じられた。

17名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/18(木) 23:08
もうここでおしっこをするような気にはとてもならなかった。
―とにかくここから出よう。
そう思い、階段のある方に向かう。
しかし、1階へと続く階段は最初からそうであったかのように
跡形もなく消えうせていた。
「そんな・・・」
伊吹はうめく。
1階への道は閉ざされ、その代わりにあるはずのない3階へと続く
階段が当たり前のようにそこにはあった。

18シゲリピー:2004/11/19(金) 01:54
伊吹は三階に上ろうとしたが階段の踊り場の壁に目をやると
「お●らし自作小説投稿掲示板」
http://i.z-z.jp/?shousetsu
と書いてある伝言板を発見して少し気になったが
そんな事より、三階の当たり前のように続く階段が気になっていた。

19名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/19(金) 11:26
伊吹はぷっくりと膨れ上がった下腹部をかばいながらゆっくりと階段を
登り始めた。
クスクスとどこかで人の笑う声が微かに聞こえてきたような気がした。
背中に悪寒が走り、伊吹は全身を震わせた。

20名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/19(金) 11:45
「うーっ、もれちゃうよお」
小林健太6歳は股間を押さえていた
「あーん、もっちゃうよー」
小林真弓11歳は股間を押さえていた。
よちよち歩きのふたりが肩を並べて初夏の街を歩いていた。
彼らの前には50メートルほどの距離を置いて公衆トイレが
佇んでいた。

21名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/19(金) 11:51
往来のど真ん中で我が物顔に居座る白い建物は確かに紳士と婦人の
マークがついた共用のお手洗いだ。
2人はそのトイレに入ろうと歩きつづけていた。
公道の上になぜトイレがあるのか。
それはこの際、どうでもいい。
問題は二人がいくら歩いてもトイレとの距離は全く縮まらないことだ。
信じられないことにそのトイレは間違いなく道の上を歩いている。
2人が百メートル歩くとトイレは百メートル遠ざかる。
その白い建物は姉弟と歩調を合わせるように移動しつづけていた。

22名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/19(金) 12:49
「ぼくもうガマンできない」
健太が半ズボンのファスナーを下げようとする。
「ダメよ。トイレまでガマンするの」
真弓が健太の腕を掴み、立ちションを阻止する

23名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/19(金) 15:12
「あたしだって我慢してるんだから健太も我慢するの!」
「ううっ、うん」
 姉に睨まれ健太は大人しくうなずいた。

24名無くん…ダメ、もう限界…:2004/11/19(金) 16:43
そんなことを繰り返して、どれくらい経っただろう。
健太はまだ六歳。尿意を感じ始めたのは
健太が先だったということもあり、
もう限界が近づいているようだ。
健太が震える手でファスナーを開けようとする。
止めようとした真弓は、股間から両手を離すことができない。
少しでも押さえる力が弱まれば、
たちどころに決壊してしまいそうなほどの水圧なのだ。
健太は電信柱に向かって立小便をしている。
《しょぉぉ〜〜…》
その音が真弓の尿意をいっそう切迫したものにする。
(ずるい…あたしも男だったら…)
その不満の矛先を弟に向けないのが姉の偉いところだ。
「我慢できなかったんなら仕方ないわね、後で手洗いなさいよ」
しかしその声は震えている。

25名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/20(土) 14:48
「ねえ、お姉ちゃんもここでやっちゃえばいいのに」
健太が無邪気に言う。
「バ、バカ!そんなこと出来るわけないじゃない」
顔を赤くして真弓が言い返す。
「あたしはトイレに行くの!何としてもあのトイレに!!」
そう言ってびしっと前方を指差した。
彼女は50メートル先のトイレを指したつもりた。
だが、その時、トイレはその指の5センチ先にあった。
彼らは何時の間にかたどり着いていたのだ。
不思議の街の逃げるトイレに。
それともトイレの方から近づいてきたのか?
とにかく後はトイレに入って用を足すのみだ。

26名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/20(土) 14:52
「た、助かった・・・」
真弓はほっとして呟き、トイレに入ろうとする。
だが、入り口の扉が開かない。
よく見ると何か書いてある。

『有料トイレ 1回千円』

真弓は自分の財布の中身を確認した。

 630円

「ね、ねえ健太。あんたお金いくら持ってる?」
「50円!」
健太は元気良く答えた。

27名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/21(日) 01:19
「な、なんでよぉ……」
真弓は乱暴にトイレのドアをノックし、ノブを掴んで
強引に押し開けようとする。
けれど硬くロックされたドアは開く事はない。
どうやら本当に千円払わなければ中には入れないらしい。
「この、開けっ、開きなさいってのにっ!!」
トイレを目の前にしているのに、まだ我慢を続けなければならない。
ほんの数十センチ先のトイレを思い描き、真弓は小刻みに足を
踏み鳴らし、唇を噛み締める。
「ねえ、お姉ちゃんだいじょうぶ?」
「だいじょうぶなわけないじゃないっ!!」
すっきりした顔の健太に聞かれて、真弓は耳まで真っ赤になりながら答えた。

28名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/21(日) 10:41
「こ、こ、こうなったら・・いちど家に帰ってお母さんにお金を借りて
それから・・・」
 家までもつなら家のトイレを使えばいい。
 だが、今の真弓にはその当たり前の事実に気づかないでいる。
 この世界の矛盾はますます大きくなっている。
 彼女の意識もそのことから逃れないでいる。
「いくわよ、健太!」
「おぉっ――――――――――!!」
 少女が初夏の街をひょこひょこと走り出す。
 その後を追いかける幼い少年。
 ふたりの背後にはるはずの公衆トイレはふたりが気づかぬまま
跡形もなく消滅していた。

29名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/21(日) 11:01
雪村春海は巫女である。
赤い袴を履き、乱立した人家の間に出来た入り組んだ道を
妙に頼りない足取りで歩いていた。
右手は股間を押さえている。
自慰行為でもしてるかのように切なげに掌を上下に動かしている。
彼女は尿意に耐えていた。
常人ならばとっくに失禁しているはずの量をその下腹部に留まらせている。
その切迫した感覚が彼女の霊力を最大限にまで引き上げるファクターなのだ。
彼女は小さく吐息を吐き出し、悪寒に体を震わせながらも取り澄まされた
神経で常に周囲の変化に気を配っていた。
彼女はこの街の異変が何かの呪いであることを見抜いていた。
それは今は微笑ましい悪戯程度の現象でもいつ人に対して牙を剥くか分からない
非常に危険度の高い呪いだ。
解呪のためには呪いの発生源を特定する必要があった。
春海は1週間の間、街の探索を続けようやく1キロ四方の範囲に呪いのポイントを
絞ることに成功した。
だが、それ以上正確な位置がどうしてもつかめない。
彼女は先ほどから同じ所をぐるぐると回っているばかりだ。

30名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/21(日) 11:08
さらに正確な地点を絞り込むには彼女の霊力を今以上に
高める必要があった。
それには尿意の強さを次のステージに引上げなければならない。
彼女は一度、大通りに戻ると近くの喫茶店に入っていった。
「すいません。アイスコーヒーひとつお願いしますわ」
それが最初の注文だった。

31名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/21(日) 13:57
「すいません。ジンジャーエールひとつおねがいしますわ」
「あの・・・大丈夫ですか?顔が真っ青ですよ・・・」
注文を取りにきたウエイトレスが空になったグラスを片付けながら
心配そうに尋ねる。
彼女が注文を取りにきたのはこれで七度目だ。

アイスコーヒー、ミックスジュース、レモンスカッシュ、ウーロン茶
カルピスソーダにオレンジフロート

見ている方が気分が悪くなりそうな飲みっぷりだ。
「いえいえ、大丈夫ですわ。慣れてますから」
春海はそう言うと脂汗の浮かんだ顔でウエイトレスを見上げ、
にっこりと微笑んでみせた。
ウエイトレスはあいまいに笑い返し、足早に厨房の方へと戻っていく。

32名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/21(日) 14:39
限界を超えた水量のおかげで、
発生源を数百メートル四方にまで狭めることができた。
しかしその反面、歩くこと、即ち脚を動かすこと、
それだけで決壊を招きかねない。
場所は絞れても、思考力(集中力)、そして移動力は絶望的だ。
しかし、そうこうしているうちに尿意は高まり、
感覚はどんどん研ぎ澄まされる。
ついに強烈な邪気を発している位置を突き止めた。
その場所とは

=デパート二階のトイレだった=

そこに近づくにつれて彼女の集中力は削がれていく。
彼女の頭の中はもはや小水のことしかなかった。
しかしこのトイレで小用を足すことは叶わない。
邪気をはらうためにも霊力が必要であり、
尿意を開放してしまっては破邪は不可能。
また尿が溜まるまで待つという方法もあるが、
彼女の正義感がそれを許さない。
「春海…我慢しなさい…貴方の行動が遅れたために呪いが発現したらどうするの」
敬服すべき精神力である。

33名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/21(日) 14:58
春海は問題のトイレの前に立ち、扉を睨みつけた。
とんでもない邪気が扉の向こうに感じられた。
「まちがいありませんわ」
彼女はてのひらを扉に当て、気を高めていく。
「破っ!!!」
一気に力を開放した。
扉が粉々に砕け散る。
そしてその向こうにあるのは漆黒の闇だった。
「!?」
一瞬、股間の間から何か熱いものがほとばしったような気がした。
春海はあわてて括約筋に力を入れ、ふとももを重ね合わせた。
わずかにバランスを崩し、闇の中に一歩足を踏み入れる。
その瞬間、春海の体は闇の中に引きずり込まれ、跡形もなく消えてしまっていた。

34名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/21(日) 15:26
「にゃにゃ!ニャニャニャニャニャ!!」
気がつくと春海はうつ伏せになって倒れていた。
そして自分の体との床との間に挟まれて何かがもがいているのに気がついた
「どいて、どいて、どいて!あっ、ダメ!そんなにお腹を押したら漏れちゃうニャ――!!」

35名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/21(日) 21:30
伊吹は3階に上がったとたん何かに押しつぶされた。
仰向けに倒れる伊吹
下腹部が圧迫され、飛躍的に尿意が高まる
「も、もれる、もれるにゃ」
必死にじたばたともがく伊吹。
「あっ、ごめんなさい」
上から声がし、ようやく伊吹は下腹部の圧力から解放される。
同時に彼女はミニスカートの上から両手で股間を押さえつけ、
尿意の波が去るのを泣きそうな気分で待った。
何とか最大のピンチを乗り越え、周りの状況に気を配るだけの余裕が生まれる。
彼女が今いるのは大理石で出来た壮厳な建て物の内部だった。
どう見てもたかが市立図書館の一部とは思えない。
そして膝をついて、倒れている伊吹を見下ろしているのは美しい巫女だった。
異変以後の体験の中でも最高にファンタジーな展開に彼女はめまいを感じた。

36名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/21(日) 22:02
この奇妙な一致は何なのだろうか。
しかもここはトイレである。

37名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/21(日) 22:49
確かにそこはトイレではある。
しかし、スケールが桁違いだ。
この大きさはどう見ても10メートル以上の人間でなければ使えないような代物だ。
普通の人間ではよじ登ることさえ出来ない巨大でピカピカの大理石の便器が
並んでいる。
便器を見ているうちにさらなる尿意に襲われた春海は妖しい手つきで股間を
撫でた。
それは尿意を押さえる彼女特有のおまじないのようなものだ。
わずかにであるが尿意が軽くなる。
袴に湿り気もない。
さきほど感じた迸りはどうやら気のせいのようである。
春海はほっと息をはいた。
「あのー」
床に仰向けで倒れていたネコ耳少女が上半身を起こし、春海に声をかけてきた。
「ここはどにゃ・・あわわわ・・・ここはどこですか?」
春海は伊吹をまじまじと見つめ、それから人を不安にさせる意味ありげな
微笑を浮かべた。
「ここは多分、魔王の宮殿よ」

38名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/21(日) 22:55
春海が言っているのは街の遥か彼方に見えるあの巨大な宮殿のことである。
異変以来、好奇心に駆られた人達が目指し、誰もたどり着けなかったあの
宮殿にふたりがいると彼女はいっているのだ。
「あなたは一体、誰ですか?」
伊吹が言った。
「そう言うあなたは誰ですの?」
そこで2人は自己紹介をし、今までの経緯を交互に説明した。

39名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/21(日) 23:22
=中断=

>ただ一心に我慢するだけで破局にいたることはありません

破局でなければトイレで用足しはあり?
それとも尿意からの開放がNG?
そこが知りたいYO。

=以後何事もなかったかのように再開=

40:2004/11/22(月) 12:26

=タイムアウト=
一応尿意からの解放がNGという趣旨ですが
話が煮詰まったらそのつど議論していけばいいかと思います。

41名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/22(月) 12:42
「なるほど、私たちは生贄というわけですね」
ひとり納得する春海
「伊吹さん、私に協力してもらえませんか?」
「い、いいですけど。そ、その前にちょっとトイレに・・・」
ピョンピョン跳ねながら伊吹が言う。
「残念ですけど事態が収束するまでお手洗いに行ってもらうわけにはまいりませんわ」
「にゃ!?」
伊吹は両手で股間を押さえ、驚きの声を上げる。
「物陰での用足しも禁止です」
「にゃにゃにゃ!?」
「とにかく時間がありませんわ。さあ私の後についてきてください」
そう言いながらも春海は最初の一歩を踏み出せないでいた。
両手で股間を押さえつけ、慎重に足を前にやる。
ようやく床に最初の一歩が着地する。
「ふう」
春海は息をもらす。
その後ろで伊吹が太ももを交差させ、ほとんど認識できないようなスピードで
前に出る。
ふたりは亀のような歩みで進み始めた。

42名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/22(月) 13:03
茜絵美は白い大きなテーブルの上に立ち、12人の男たちの前で裸体をさらし、
ポーズを取っていた。
12人の男たちはいずれも二十歳前後の若者で、皆一様にデッサン用紙を持ち、
一心に鉛筆を動かしていた。
絵美は足をわずかに広げ、両手を頭の後ろに組み、胸を軽くそらして立っていた。
そんなポーズを取っていると思わずそのまま放出してしまいそうだった。
デッサンをはじめてすでに8時間。
足の痛みよりも先に尿意の限界が近づいている。

43名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/22(月) 13:08
そもそも彼女はデッサンのモデルを始める前に1リットルのスポーツドリンクを
飲み干していたのだ。
顔は蒼ざめ、足はがくがくと震えていた。
だが、今日のデッサンのテーマは「尿意に耐える裸婦」
絵の中にいかに女性の切迫感を描き出すかがポイントだ。
したがってデッサンの授業が終了すまでは彼女がトイレにいかせてもらえることは
ありえない。

44名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/22(月) 19:26
「次、ポーズ14。尿意に耐えながら走るマラソンランナー、お願いします」
生徒たちの後ろに控えていた先生がモデルに指示を出した。

45名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/22(月) 22:50
失禁の無いおしがまなんて・・・。


とかいうのはわがままかな?

46名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/23(火) 00:09
まあ、ここだけが小説系スレではないわけだし。
そういう専門があってもいいんではないかな。



絵美は震える膝を押さえ付けながら必死にポーズを取る。
膀胱にはずうんと重苦しい圧力がかかり、我慢に我慢を重ねた
尿意のせいでアヒルのように腰が引けてしまう。
あらかじめ打ち合わせで指定された、参考書のマラソンランナーとは
似ても似つかない憐れな姿。
けれど、それこそが絵美に求められている格好なのだ。
「茜さん、あんまり動くと描き辛いからじっとしてて」
「は、はい……っ」
今にも破裂しそうな膀胱が圧迫されて、括約筋が悲鳴を上げた。
途切れ途切れの声で、必死になって絵美は答える。
“オシッコを我慢する女性のポーズ”は、あくまで静止した画面で成り立つ。
本当に尿意に震えているとき、そんな姿勢のまま何時間もじっとしていられ
るわけがない。膝は震え、下着を掴む指は硬く引っ張り上げられてゆく。
今、絵美を襲っているのは本当なら両足を踏み鳴らし、膝を交互に交叉させ、
立ち上がってしゃがんだりを繰り返さなければ耐えられないような猛烈な
尿意なのだ。
(……はやく、終わってぇ……お願い……っ!!!)
声無き悲鳴の中。まさに寸前の尿意を堪える彼女を細部まで捉えようと、
十二本の鉛筆が我慢に震える彼女の姿を画用紙に再現してゆく。

47名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/23(火) 11:55
12人の若者は8時間休みなしに描きつづけているというのに全く疲労の色を
見せない。
トイレにたつものさえいない。
彼らはあの異変以来、描くことにすべてを捧げた絵画の使徒となっていた。
その技術は短期間で巨匠レベルに達し、
その情熱は全く尽きることがない。
連日連夜の写生会、デッサン会。
そして雇われたモデルは彼ら全員が満足いく作品を作り尽くすまで
解放されることはなかった。
モデルたちは皆、疲労困憊となりモデルを廃業するものまで出る始末。
それでも今まではトイレや軽食のための休憩は許されていた。
だが、今回選ばれたテーマのために絵美は過去のモデル達以上の苦境に
追い込まれていた。

48名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/23(火) 14:29
「ポーズ15 爆発する尿意をねじ伏せながらポーズを決める新体操の女王」
 絵美は一瞬、息を呑むと両手を上げ、ポーズを決めた。  
 背筋の緊張が腰から股間へと伝わり括約筋が激しく動揺を始める。
 堤防にじわじわと亀裂が入っていく感覚に足が震えた。
 彼女はその様を脳内で具象化する。
 水はそのかさをどんどん増している。
 堤防は内部の圧力にいびつに歪み今にも破裂しそうな風船を思わせた。
 両手の指でで亀裂の入った堤防を補強したいがそれはかなわぬ夢。
 蜘蛛の巣状に広がる亀裂。
 堤防の外部に住む人々は必死に避難を始める。
 阿鼻狂乱 地獄絵図
 狂おしい破局の予感。
 悪寒
 全身に病的な震えが走る。
――― ああっ・・・
 絵美の意識は現実へと戻された。
 気がつくと頬に一筋の涙が零れていた。

49名無くん、、、恥ずかしい、、、でもいいよ。。。:2004/11/28(日) 23:34
一筋零れたのは
涙だけではなかった。

50名無しさん@おもらし中:2005/03/22(火) 00:51:14

「ふぅぅっ……くぅんっ……」
「はぁ、はぁ……っ……ねぇっ……まだ、なのっ……」
「でちゃうぅ……おしっこでちゃうよぉっ……」
「頑張って……わたしもがまんしてるんだからっ」
「ダメぇ……もうダメですっ……はやくっ、お願いです、早くしてくださいっ……」

 広い部屋に延々と順番待ちの列が続く。少女達は膝を震わせ、股間を握り締め、悲
鳴を噛み締めて必死に尿意と戦いながら、列の前方に向けて懇願する。
 この広い部屋にあるたった一つだけのトイレ。彼女達を苦しめている尿意を解放で
きる唯一の場所は、多くの少女達の数に対してあまりに少なかった。

「うぅっ……はぅぅっ……」
「イヤ、イヤぁっ……おしっこが、おしっこがぁ……」
「ぁあんっ……早くして……早くしなさいよっ……ねえっ!!」
「……おしっこぉ、おしっこしたいよおぉっ」

 がちゃり。個室のドアが開く。そこから顔を出した少女は、一瞬ためらいながらも
外に足を進め、先頭に並んだ少女と交代した。

「あ……」
「ちょっと、終わったんならどいてよっ……もう、限界なんだからぁっ!!」
「きゃ……っ」

 ついに待望のトイレに辿り着いた先頭の少女は、鍵をかけるのももどかしく乱暴に
ドアを閉める。個室から出てきた少女が小走りでどこかへ駆けてゆくのを眺めながら、
列を作る大勢の少女達はぎゅうっと股間を握る手に力を込めた。

「……わたしもおしっこしたい……はやくおしっこさせてぇ……」
「トイレ、おトイレ……おトイレ行きたい……」
「そん……なにっ、おしっこ、トイレって言わないでっ……でるううっ……」

 今ごろは、さっき個室に入った少女も、下着を下ろしものすごい勢いで身体に溜ま
ったおしっこを放出していることだろう。ずっとずっと我慢していた分だけ量もすごく、
その分時間がかかってしまう。だからこそ、列は遅々として進まず、少女達の膀胱は
ますますおしっこでぱんぱんに膨れ上がる。
 とんでもない悪循環。
 永遠と思える我慢の果て、辿り着けるかどうかも解らないトイレ。そこでの解放感
と快感を思い描き、少女達は必死に身をよじらせる。

51名無しさん@おもらし中:2005/03/22(火) 00:51:34


 ――だが。

「うそ……なに、これっ……」

 長い長い我慢の果てに個室に飛び込んだ少女は、悲鳴を上げていた。
 トイレの個室には、何もなかった。四角く区切られた白い床には、ただまっさらな
タイルが広がっているだけ。便器どころか穴も開いておらず、なにかを溜めておける
ような容れ物すらない。

「そんな……こんなに、我慢したのにっ……なんでぇっ……」

 少女は今にも溢れだしそうなおしっこを両手で塞き止めながら激しく身もだえする。
擦り合わされる膝がくねくねと曲がり、ダムの決壊を先送りにする。タイルには数滴
の雫の跡や小さなみずたまりもあり、本当に我慢できなかった子や気付く余裕のなか
った子が一回しゃがみ込んでしまった痕跡を残している。

「おしっこ、おしっこでちゃううっ……でちゃううっ……」

 息を荒げながら少女は考える。どうしてみんな、こんなおしっこのできないトイレ
に並んでいるのか。
 ――その答えは、単純だった。
 この広い部屋の中で、トイレは一つだけ。そしてここがトイレでもなんでもなけれ
ば、あの列を並んでいる子達はみんな行く場所を失ってしまう。
 あとすこしだけ我慢すれば、おしっこができるから。それが心の支えとなってぎり
ぎりの崩壊を耐えぬいている子は多い。もしそこに、自分が残酷な真実を告げればど
うなるか。
 惨劇が起こるのは間違いない。
 かくいう少女自身も、必死にそれだけを考えてここまで我慢を続けてきたのだ。彼
女達の希望を奪うような真似は、絶対に――できなかった。

52名無しさん@おもらし中:2005/03/22(火) 00:51:53

「くうぅんっ……」

 少女は個室の中でゆっくり姿勢を正し、へっぴり腰を伸ばして必死に自分に言い聞
かせる。おしっこなんかしたくない。おしっこなんかしたくない。ここはトイレ。も
う自分はおしっこを済ませた。もうすっきりしているから、平気な顔をして出てゆく
のだと。
 我慢の姿勢を止めたことで、膀胱にますます負担がかかり、少女は唇を噛んで悲鳴
を押さえ込んだ。
 そう。先に個室に入り、出て行った少女達もそうだったのだ。
 ここはトイレなのだから、おしっこのできる場所なのだから。いまもなお苦しみ続
けているみんなの為に、ここでおしっこをしたことにして、また部屋の隅に戻り――
必死の我慢を続けて、この嘘を守り通そうとしている。

「……っ、開いた……よ……」
「ああっ、お願い早くしてぇっ……もう限界なのっ……」

 ぼろぼろの笑顔を取り繕って、少女は激しくノックされるドアを開けた。少女を突
き飛ばすように、次の順番を待っていた少女がトイレの個室に突進する。


 そう。この部屋はトイレなのだ。
 限界ぎりぎりのおしっこ、強まるばかりの尿意に耐えつづける少女達が、自分達を
苦しめているおなかの中の恥ずかしい熱湯を、思いっきり出してしまえる場所なのだ。

 個室を出た少女は、全力で括約筋を閉めつけ、ぽたり、ぽたりと足を伝うおしっこ
の雫をごまかしながら、震える足取りで進む。姿勢を正し、股間へと伸びる手を意志
の力でねじ伏せる。

「がまんっ……がまんしなきゃっ……」

 もう自分は、“おしっこを済ませた”のだから。我慢しているそぶりを見せるわけ
にいかない。
 彼女はふらふらと定まらない足取りで、部屋の隅を目指していった。彼女と同じよ
うにに、さっきよりも苦しく果てのない我慢を続け、みんなの希望を守っている少女
達のもとに。

53名無しさん@おもらし中:2005/08/03(水) 01:02:13


 もう、あのドアが開かなくなって何時間経つのだろう。
 敷き詰められた分厚い絨毯。ふかふかのソファー。大きなテーブル。一目で
贅を尽くしたと分かる豪華な部屋も、固く閉ざされたドアで出入りを禁じられ
てしまえは、結局は牢獄と大差はない。
 密室になってしまった部屋の中で、少女たちはじっと俯いて座りこんでいた。
 誰もが不安に胸を軋ませながら、不自然なほどに無口。
 そして、彼女達の下半身は、揃って小刻みに震えていた。
「ね、ねえっ、」
 少女の一人が、耐えかねたように口を開いた。少女達の視線が一斉に集中する。
「……ごめんっ、あ、あたし、ちょっとトイレっ」
 注目を浴びて赤くなりながら、彼女は『んぅっ』と小さく悲鳴を上げて立ち
上がった。腰を揺すり、くねくねと膝をこすり合わせながら、部屋の隅に立つ
衝立の向こうに走りこむ。
 皆の視界から逃れた彼女は、衝立に仕切られた小さなスペースに駆け込むと、
両手を腿の間に押し込んでしゃがみ込んだ。
「……うぐうっっ、ふ、くううぅうっ……したいっ、おしっこしたいっ、おし
っこしたいよおおっ!! でちゃうっ、でちゃうううっ……!!」
 ぎゅうぎゅうとスカートの上からおしっこの出る場所を握り締め、ばたばた
と足を踏み鳴らす。尿意はとっくに限界を超え、びくびくと痙攣する膀胱は今
にも破裂してしまいそうなのだ。
「うううっ、でちゃダメっ、おさまってよぉっ……お願いだからぁぁっ……」
 股間を掴む指が下着深くに食い込んで、じわりと染みを滲ませる。
 そう遠からず訪れるであろう、最後の瞬間。それでも、少しでもその瞬間を
先延ばしにするために、彼女は我慢を続けるしかなかった。

54名無しさん@おもらし中:2005/08/03(水) 01:03:55
 少女達は俯いてじっと目を伏せ、衝立の向こうの物音を聞かないようにして
いた。
 視線を遮る一枚を隔て、恥も外聞もなく繰り広げられる友人の我慢劇。それ
は彼女達の尿意も激しく煽り立て、下腹部に沈む重苦しい衝動を暴れさせる。
 けれど、たった一つしかない『トイレ』はただいま使用中。彼女達はただじ
っと、慎み深い乙女の貞節を守っておしっこを我慢し続けなければならない。
 そう。彼女達の閉じ込められたこの部屋には、トイレはおろか水を流せるよ
うな場所もなかった。全員が部屋中を探し、どうにか見つかったのは小さな空
の花瓶がひとつだけ。
 仮に少女のプライドや羞恥心、全てをかなぐり捨てることができて、その花
瓶に用を足せたとしても、問題はそれで終わらない。
 全員が全員、もう限界なんかとっくに喰えて我慢を続けているのだ。たとえ
誰が用を足しても、この小さな花瓶がすぐに温かいおしっこで一杯になってあ
ふれてしまう事は明白だった。
 そしてもし、だれかがひとりでもここでおしっこをしてしまえば、他の全員
が我慢の限界に達してしまう。もうどこにもおしっこを受け止めてくれる場所
はない。
 全員合わせて、一体何リットルになってしまうんだろう。
 そうすれば、部屋じゅうが彼女達のおしっこでびしゃびしゃに汚れてしまう。
だがこの部屋いっぱいに敷き詰められ絨毯は、何千万円という途方もない値段
の超高級品なのだ。
 少しでもおしっこをこぼしたりして、濡らしてしまったら、とても弁償なん
てできるはずがない。

55名無しさん@おもらし中:2005/08/03(水) 01:05:43

 その瞬間、誰一人口にしないまま彼女達の間にはひとつの協定が結ばれた。
部屋の隅にあった衝立に遮られたスペースが、彼女達の『トイレ』になった
のだ。
 そこは、はどれだけ恥ずかしい姿勢や声を上げておしっこを我慢してもい
い場所だ。
 『トイレ』に入った子は、もちろん『おしっこを済ませた』ことになる。
だから『トイレ』に入った子はちゃんとおしっこがしたくなくなるまで我慢
して、おしっこがおさまったら次の人に順番を譲るのだ。
 自分たちがおしっこを我慢していることを忘れるため、……正確には『な
かったこと』にするため、少女達は我慢に我慢を重ねて平静を取り繕い、お
なかの中で暴れだしたおしっこが手におえなくなった時だけ、彼女達は『ト
イレ』を利用した。
 そこは『トイレ』。
 限界ギリギリまで我慢している、おしっこを済ますことができる場所。彼
女達は小さく区切られた部屋の中で、必死に股間を握り締め、狂おしいほど
の尿意が小康状態を取り戻すのを待つのだ。


 ふらふらと覚束ない足取りで、衝立の向こうからさっきの少女が顔を覗か
せる。
「良かった……ま、間に合った、よ……。もうちょっとで、くぅうんっ、そ
の、ダメになっちゃう、とこだったけどっ」
 少女はまだ股間から手を離せない。それでも尿意の大津波はどうにか乗り
越えたようで、彼女は再び輪の中に戻る。
「す、すっきり……した、なぁ。あはは……」
 バレバレのお芝居も、彼女達の暗黙の了解だった。だって彼女は今、『ト
イレ』から出てきたんだから、おしっこがしたいはずがないのだ。
「そ、その、わたし……ごめんなさいっ」
 代わりに、別の少女が空いたばかりの『トイレ』に駆け込んだ。
 それを羨ましく思いながらも、他の少女達は必死に尿意を否定し続ける。
おしっこのことなんかなんでもないという風に、真っ青になってしゃがみ込
み、ひょこひょこと飛び跳ねて、『トイレ』の順番を待ちつづける。



 いつになるのだろう、この部屋が解放されるその時まで。

56名無しさん@おもらし中:2005/08/03(水) 01:07:14
53からのは別に繋がってないけど繋がってるようにも見えるな。反省。
まあ50-52も俺が書いた奴だけど。

57名無しさん@おもらし中:2005/08/07(日) 18:19:29
すませたように装わないといけないという情況が
同じように見えて微妙に事情が違うね

前者は予想を裏切られたあとに
後者は最初からわかってて

似ているようで微妙に違う第三弾きぼん

58名無しさん@おもらし中:2005/08/12(金) 18:57:16
「はーい、それじゃあ45ページを開いてね」
 先生が、いつもよりもほんの少しだけ大きな声で言う。
 静菜はぎゅっと唇を噛んで、もぞもぞお尻の位置を動かしながら机の上の教科書をめくった。
「みんな、お口は閉じてくださーい」
 注意を受けてもざわざわと静まらない教室を見回して、先生はこほんと咳払いをし、黒板に図を書き始める。
 週に一度の、保健体育の時間。
 今日は、男子と女子のからだのしくみを勉強する日なのだ。
 静菜の前に開かれた44ページと45ページには、男の子と女の子の身体の中が解るような断面図が載っている。いつもならちょっとドキドキしながらもじっくり眺めてしまう、なんだかイケナイことをしているような気分になる図面。クラスのみんなが落ちつかないのも当然のことだろう。
(……うぅぅ……)
 だが、いまの静菜には、男の子だけにしかない器官よりも、女の子だけにある赤ちゃんを作る大事な場所も目に入らなかった。
 静菜がじっと見つめていたのは、そのすぐ近く。
 足の付け根のすぐそばにある、おしっこを溜めておくための器官だった。
(ふぅうっ……くぅんっ……)
 引かれた矢印の先には、膀胱、と名前が書かれている。図の中ではぺちゃんこに潰れているちいさなピンクの袋だが、恐らく今の静菜のおなかの中ではおしっこでぱんぱんに膨れ上がっているはずだった。
(んんっ……!!)
 そっとおなかをさすると、それを証明するかのように静菜の下腹部は石のように硬く張り詰めて、じんっ、と鈍い痺れが背筋を走る。静菜は慌ててぎゅっと足を閉じ、暴れだしそうになったおなかの中のおしっこをなだめる。
 尿意の蠕動と共に、膀胱に次々と送りこまれるおしっこ。昨日の夜から休むことなく作りつづけられる恥ずかしい熱湯が、少女の小さな排泄器官を蹂躙しているのは明らかだった。
(がまんっ、がまん……っ……)
 椅子の上で小さく腰を揺すり続ける静菜には、どくん、どくんと高鳴る心臓の音が、まるでおしっこを膀胱に送りこんでいるポンプのように聞こえてしまう。
 教科書の上、おしっこの管がおちんちんを通っている男の子に比べて、女の子の膀胱は随分小さく、おしっこを溜めておける量も少なそうだ。膀胱がおしっこでいっぱいになってしまったら、ほとんど我慢できずにずぐに外に出てしまう――静菜にはそう見える。
(ふびょうどうだよぉっ……)
 男の子なら、もう我慢できないくらいにおしっこがおなかにぱんぱんでも、おちんちんをぎゅっとつまんでしまえばおしっこは出てこないはずだ。
 それなのに、女の子は押さえるところもないから、ぎゅっと股間に手を当てておしりをもじもじさせながら我慢するしかない。女の子はそんなふうに恥ずかしい格好をしなければ、おしっこを我慢できないのだ。
「……こうして赤ちゃんができるわけです。とても大切なことですから、恥ずかしがったりしてちゃいけませんよ」
 先生の話はまだ続いている。
 授業が終わるまで、あと35分――。

59名無しさん@おもらし中:2005/08/15(月) 16:44:02
昨日の夜から

…!

60名無しさん@おもらし中:2005/08/23(火) 05:03:25
聖ユリアン女学園中等部2年C組

膀胱内平均水量 634cc
膀胱内最低水量 426cc
膀胱内最高水量 1018cc

61名無しさん@おもらし中:2005/09/15(木) 08:38:09
夜のうちにたまったおしっこをしないまま家を出たサユミは
当然のことながら、かなりおしっこがしたかった。
 −やっぱりトイレしてこようかな・・・
ぶるっと”おしっこ震え”がきて、家のほうを振り返った。
引き返せばここから片道20分。
 −今からだと時間がかかりすぎちゃうな・・・
ふとよぎった迷いをうち捨てて、駅へと向かう。

駅のトイレはきれいだ。装いは洒落ていて、十分に広く、掃除は行き届き、
個室の数も多い。朝の利用者は多いが、行列が出来るほどのあわただしさはない。
実に理想的な、駅利用者の誇りでもある素晴らしいトイレ。
その素晴らしいトイレを、サユミは、おしっこがしたいサユミは、
今度はなんの迷いもなく無視した。

ホームで友達と会う。たわいもないおしゃべり。
そのうちの何人かがトイレに行ってくる。まだまだ時間は十分にあるのだ。
けれどサユミは、おしっこがしたいサユミは、同行しない。
 −お昼すぎくらいかな・・・

62名無しさん@おもらし中:2005/09/15(木) 08:40:31
サユミは、家以外のトイレを使わない。
潔癖なのではない。事実、駅のトイレはこの上なくきれいだ。
家以外のトイレを使えないのではなく、使わない。
誰かに強制されたわけではない。
きっかけは小学校に入学したばかりの時の、旧校舎の怖いトイレだったが、
改築された3学期になってもそれまでの習慣が、
そして今では10年以上続いてきた実績が、
大きな力を持って、サユミの行動を縛る規律となっていた。
あくまでサユミの自発的な、個人的な意志による選択だが
積み重ねられた習慣の力の大きさを思えば、実際はサユミは
家以外のトイレを使わないのではなく、使えない、
といえるかもしれなかった。
 −今度ここに立つあたしは、どうしてるかな・・・
サユミの辞書に、家以外のトイレを使うという言葉はない。
トイレを済ませず家を出ることを選んだということは、帰宅までトイレを
我慢し続けることを理解し、覚悟し、受容したということと同義なのである。
次に向こうの下り電車のホームに降り立つサユミが、
ホームを下りたところにある駅のトイレに頼らず家路につくことは、
もう決定済みのことなのだ。

今、すでに、いつもなら昼休みを過ぎた頃くらいの尿意がある。
そして、先には確実な8時間以上のトイレなしの時間が待っている。
はるかな、未知の領域。

63名無しさん@おもらし中:2005/09/15(木) 08:42:00
外泊の場合は宿泊地を家とみなす、という唯一の例外によって
修学旅行をはじめとする外泊でも、サユミは毎朝必ず出発前に
一滴残らずおしっこを出しきって家を出るのが習慣だった。
いかなる魔がさしたのか。
家以外のトイレに行かないという規律を捨てたわけでもないのに
サユミは今朝、出発前にトイレに行かなかった。

トイレに行っていた友達が帰ってきた。
 −ああ、おしっこたまってる・・・
胴体の底にずっしりと重みをもった静かな尿意が、サユミは嫌いではなかった。
といっても、尿意の気持ちよさに溺れる、おしっこ我慢マニアではない。
いや、それもあるのかもしれない。
だがそれより、長年トイレに行かない生活を続けて来た実績から生まれた
トイレに行かない特別意識、特権意識、プロ意識のようなものを
実感することが気持ちいい。
 −あたしはこんなにおしっこを、人知れずがまんしてる・・・
何の迷いもなく、普通にトイレに行って戻ってくる友達を前にすると
その時の尿意が強ければ強いほど、サユミは特別意識を刺激される。
そして電車が来た。
 −ハードな一日になりそうね・・・
8時間以上トイレに行かない悲愴な覚悟に酔いしれながら、サユミは通学電車に乗った。

64序ーっ:2005/09/15(木) 08:52:46












 『ハードな一日になりそうね・・・』

そして、このハードなおしっこ我慢の”一日”があれほどの長期間になろうとは、
神ならぬサユミに知る由はなかった。

65名無しさん@おもらし中:2005/09/29(木) 06:21:46
シルは自分の室に帰りつくやいなや、全てのカーテンをおろすのももどかしく
両足の前に両手をさしこみ、衣装ごと力いっぱい押さえつけた。
こんなにおしっこがしたかったのは、久しぶりだ。

床に両膝をついて、ひとしきり震えたあと、シルは両手は押さえた格好のまま
鏡台のほうに歩いていった。
片手を前からはずしてひきだしをあける。
翡翠で出来た大きめの箱を、いとおしそうに撫でた。
本当ならおしっこできるのに。シルの尿意が不意に強くなり、足踏みをする。
『泣箱』という。用を足すためにもちいられる、要するにおまるのようなものであった。
宮廷の住人は、誰もが泣箱を使う。

66名無しさん@おもらし中:2005/09/29(木) 06:23:24
シルはおしっこをすることが好きだった。
当代の女性一般とは異なり、おしっこをすることにそれほどひけめを感じていない。
特に、夕の第一刻の鐘でお側控の任から解放されて
朝からたまった多めのおしっこをすることは
シルの大きな楽しみの一つだった。
第五等官相当の身分には不相応な、ぜいたくすぎる泣箱を持っている事からも
その思いは知れる。

が、シルは泣箱をひきだしから取り出そうとしない。
股の間をきつく押さえ、せわしなく腰をゆすぶりながら、
泣箱にすがるようなまなざしを投げかけながら、
必死でおしっこを我慢しつづける。
おしっこしたい。おしっこしたい。おしっこしたい。
無理もない。シルは今朝も泣箱をつかっていないのだ。
シルを責めているおしっこは、朝からたまったものに加えて
昨夜からの分もあるわけだ。
シルはこの日、夜の間にたまりにたまったおしっこをしないまま
お側控に出仕していたのだった。

67名無しさん@おもらし中:2005/09/29(木) 06:25:05
シルは、さかりがついたように腰をゆすりながら
壁に吊るされた小さい織物の飾りに目をやった。
織物を支える飾り帯には
”シルヴェストリーヌ”
シルの名前と、家紋を崩したツタの模様。
織物の中央の数字は、今日の日付をあらわしている。
暦、それも個人用の暦であろう。
神秘的な装飾文字が数字をぐるりと取り巻いている。
”クーガス=カスティーサ”
いにしえの言葉で、「小便をしてはならない」を意味する。

小便をしてはならない日!
暦の一日は夜明けをもって区切られる。
陽が地平線にのみこまれようとしているのを、シルは
乱暴におろしたカーテンの隙間から見た。
一日は、ようやくその半分を終えたばかりであった。

それでも…
シルはおしっこをするわけにいかないのだ。

68名無しさん@おもらし中:2005/09/29(木) 06:25:46
汁?

69名無しさん@おもらし中:2005/10/09(日) 05:48:32
ルシアはNever-piss girl
すなわちオシッコをしない女でとおっている。

脅威的な容量を誇る膀胱と強靭な括約筋
鍛え抜かれた精神力と演技力
そして誰にも気付かれず上手に用をたす抜け目なさ
これらに支えられてルシアは今日までNever-piss girlとして生きて来た。

材木の下敷きになって救助を待った少女時代
チアリーダー時代のエンドレスビアパーティ
変質者による数日の監禁
防犯のための監視カメラつきの寮のトイレ

多くの危機をのりこえてNever-piss girl神話を実証し続けて来たルシア

それなのに
ああ、それなのに。

こんなささいなことが神話崩壊の危機を呼ぶことになろうとは。

70名無しさん@おもらし中:2005/10/09(日) 06:18:57
前日ルシアはちょっとしたオシッコ我慢大会に参加した。
Never-piss girlとして知られたルシアが加われば優勝は誰の目にも明らかだ。
ルシアを競争者として誘う身のほど知らずはいるはずもない。
場に花を添える、いわば大会名誉会長のような形で友人に誘われたのだった。

バーの売上に大いに貢献した6人の女性のうち、トイレを使ったのはそのわずか半数
会場を友人宅に移し、決勝がくりひろげられる。ピッチャー一杯の氷水。
公衆の目をはばからないあられもない姿で、プライドをかけた2人の女が
跳ね回ることさらに2時間。
とうとう耐えかねた一人が空のピッチャーに放水を始めると
相手の放水の終わりを確認する前にもう一人も決壊。
勝負は引き分けに終わる。
ルシアはその間、同じだけの水分摂取をしながら、
オシッコしたそうなそぶりも見せない。見せるわけにいかない
想像を絶する自制とひきかえに、虚栄心のささやかな満足を味わう。

やがて散会をむかえる。
Never-piss girlとして生きてきたルシアは、
一人になったとたんにトイレに駆け込んでいると他人に思われることを嫌った。
殊に我慢大会のような、トイレの必要性が強調される場ほど意識過剰になった。
破裂寸前の膀胱をかかえて、競争者の一人を家に招いた。

71名無しさん@おもらし中:2005/10/09(日) 06:36:51
Never-piss girlは私生活にもぬかりない。
我慢大会の後遺症が残る友人はトイレが近い。
ルシアの家につく前からトイレを訴えていた。
Never-piss girlのトイレの前には、雑誌が山積みになり
友人はすぐにトイレが使える期待を裏切られ、ジーンズに大きめのしみを
つくる破目になる。雑誌が取りのけられ友人がトイレにありつけたのはその5分後。
むろん、Never-piss girlはトイレに行きたいそぶりも見せず
ソファにねそべっている。

我慢大会1回分のオシッコを抱えたまま、大会終了後もこらえること数時間。
さすがのルシアにとっても、決して楽な我慢ではない。
耐えられない範囲ではないが、身体を少しでも楽にしておきたいのだ。
やがて友人が帰る。それまでに、利尿性の高さで有名な紅茶を数杯。

我慢と演技は過度の消耗をもたらす。
ルシアは紅茶のカフェインの覚醒効果と
何より緊急なはずの膀胱方面の問題にもかかわらず、
驚くべきことに眠気の誘惑に負けてしまう。

72名無しさん@おもらし中:2005/10/09(日) 07:00:00
Never-piss girlの日々の積み重ねの賜物
睡眠中の無意識で洩らしてしまうこともなく
尿意のあまりの激しさに目を覚ますこともなく
ルシアは眠る。

けたたましい電話のコールに眠りを破られる。
休日の朝だが、急な呼び出しだ。
身体の覚醒に伴って、覚醒時の1.5倍とも言われる膀胱のリラックスがとけていく。
尿意が高まる。体を起こすと、きゃしゃな体に無理やり詰めこまれた「もの」の
重さが改めて感じられる。ルシアはシャワーに向かった。

ルシアのウエストにはコルセットが食いこんでいる。
とんでもない量のオシッコが詰めこめられ、1ml分でも広がりたい膀胱を
無情に押しつぶす悪魔の絞め具。
Never-piss girlを演じる身にしか分からない苦労。
ルシアはオシッコをしない女なのである。
それはオシッコをものすごく我慢できる女とイコールではない。
オシッコを我慢する能力を世間にストレートに誇ることになるのは
さまざまな面で得策ではないのだ
ひょっとしたら我慢しているのかもしれない
オシッコしない退室なのかもしれない
あいまいなままで
どれほどオシッコを我慢しているかという内情は神秘のヴェールに
包んでおくべきなのだ。

だから隠す。確実にオシッコを我慢していることを照明してしまう
パンパンに膨れ上がった膀胱を隠す。
たとえそのために尿意が何倍も絶望的になろうとも。

73名無しさん@おもらし中:2005/10/09(日) 07:22:07
コルセットを苦心してはずす。次にパンティ。
汗に濡れ、蒸れた臭いが広がる。
Never-piss girlの名誉のために明言しておかねばならないが
ルシアは我慢大会から今に至るまで
オシッコを一滴たりとも膀胱の外にもらしてはいない。

シャワーを浴びる。
近所の耳もあるのだ。うかつにトイレを使うわけにはいかない。
シャワーは、ルシアがオシッコをすることができる大切な機会なのだ。

「Shit!」

シャワーが出ない。括約筋を緩めきってしまうほど不注意な日々は送っていない。
緩めかけた括約筋を締め、膀胱の出口に殺到してあばれ狂うオシッコを
歯を食いしばってやりすごす。
今はオシッコするわけにいかない。
ルシアは咄嗟に気持ちを切り替えた。伊達にNever-piss girlと呼ばれる生活を
送って来てはいない。一瞬、容器を持ってきてしてしまうことが脳裏をよぎるが
危険性の高さですぐ却下。

シャワーをあきらめて下着をつける。ぐずぐずしているわけにもいかない。
前にはいた時とはすっかり形状が変わってしまった下腹部を
パンティの伸縮性に任せてねじ込む。パンティの口が下腹部のカーブを
つかまえきれず滑り落ちる。
コルセット。
制約を除かれて許される限度一杯まで膨れ上がった膀胱を
ふたたびコルセットの径まで押しつぶすことが肉体的に可能なのか。
力いっぱい引き寄せてみても10cm以上も届かない。
むろん、この間尿意はなまやさしいものではない。いったん出すつもりになった
オシッコは荒れ狂う最中だ。
無理な圧力は膀胱破裂の危険さえ伴う。
それでもルシアはNever-piss girlの名を失いたくない。
今オシッコを出さず、コルセットも着用して呼び出しに応じなければならない。

74名無しさん@おもらし中:2005/10/09(日) 07:41:01
ルシアは、膀胱をマッサージしはじめる。
オシッコが固く詰まった膀胱は、マッサージによってさらに伸縮性を発揮する。
本来、日常の領域を越えたハイレベルな我慢大会などで
さらなる容量を稼ぐための苦肉の策である。
ルシアはそれを、せり出した膀胱を潰すために使う。
時間に追われながら、焦らず揉みほぐす。コルセットの締めを強める。
さらにもみほぐす。締める。
前への行き場を失い、せり出した膀胱の膨らみが両脇に、そして上に
広がっていく。

ルシアは服装を整え、家を出発した。
常人のレベルをはるかに逸脱したオシッコ我慢ではあるが、
ルシアにはまだ何とか耐えられる範囲にある。

授業終了15分前、尿意はきわめて強く気は抜けないが、
切迫した尿意でないため休憩までなら何とかしのげそう
常人の感覚にあてはめればこんな状況に相当すると考えていい。

むろんルシアは、このまま帰宅までオシッコを我慢するつもりなどない。
Never-piss girlの名は我慢だけでは守りきれない。
抜け目なくどこかでオシッコをすませる機会をみつけるつもりでいる。
その気になれば、機会をつかむ自信はある

そのつもりだったのだが…

75名無しさん@おもらし中:2005/10/14(金) 06:50:42
「誰がお手洗いに行っていいと許可しましたか!?」
シスター今城が金縁眼鏡を光らせて詰問するのを
友里はまともに見返すこともできなかった。
躾にやかましい学園の中でも特に小うるさい老修道女で、
陰では「マジョ」とか、たんに「ババア」とか呼ばれている。
梨香の誘いに乗ってこっそりトイレに行ったのも軽率だったが、
よりによってマジョに見つかってしまうとは、あとのことを考えただけでも
気がめいる。
「勘解由小路さん、人が話しているときはちゃんと目を見なさいっ!」
友里がうつむいているのは、ツバを散らしてさえずるマジョの剣幕に押されたため
ではない。おしっこが今にも出てしまいそうなのだ…。
トイレの7人に対し、個室は5つ。マジョに踏みこまれたとき
友里と順子は、まだおしっこをすませていなかったのである。

76名無しさん@おもらし中:2005/10/14(金) 06:51:59
友里たちは今朝、うっかり寝坊してしまった。
これは大変な事態を意味する。なぜなら
学園は昔のヨーロッパ貴族の日常に倣うとかで、生徒は夜が明けるまでに
お手洗いを済ませておかねばならない。
早朝のお手洗いを逃がすと、夕方の礼拝がすむまでお手洗いに行けないのだ。
早朝のお手洗いは、学園の生徒にとって、どんなに眠くても絶対に逃がすわけに
いかない重大事なのである。
もっとも中等部のうちはお昼休みや帰寮直後にならばお手洗いは許されているが、
高等部にもなるとそれらは許可制となり、特にお昼のお手洗いなどは
なかなか許可されるものではない。
運良くシスター朝倉や機嫌がいいときのシスター明智に当たればいいが
ほとんどの教師は認可の基準が厳しく、このマジョに至っては
50年間一度たりとも許可を出したことがないと言われている。

77名無しさん@おもらし中:2005/10/14(金) 06:55:46
「まだ2時限目がおわったばかりだというのになんたる事ですかっ!信じられません」
さすがは学園の誇る生徒というべきか、高等部にもなれば
許可が下りなければ下りないで、どうにかこうにかして我慢してしまうように
鍛えられてしまっている。
そんな友里たちが、まだお昼休みでさえないのに、規則を破ってまでトイレに
つめかけたのには理由がある。
昨夜、友里たちの部屋に、ある差し入れがあった。
上級生からもたらされたそれは、バレれば即退学モノだったが…
異性の刺激にとぼしく、前時代的な躾でがんじがらめの生徒にとって
「わるい」行動はそれ自体を楽しむことが目的ではなく、体制への反抗心を
満足させる憂さ晴らしであり、スリルを伴う英雄行為であり、上級生に
「一人前の高等部生」と認めてもらう通過儀礼でもあった。
このような差し入れをされることは、本人たちにとって名誉といってよかった。
かくして、目の行き届いた環境で純粋培養されてきた免疫のないお嬢様たちは
上級生からもたらされた「ビール」を、彼女たちにしてみれば大量といえる量
飲み干した。無論味などわかるものではなかったが、背徳感と連帯感に酔い、
前後不覚に眠った。
同室の6人全員が寝坊したというのは、つまり酔いのためである。
目覚めると共に、おねしょしてなかったのが不思議なくらいの尿意に悶えたが、
すでに日は昇り、早朝のお手洗いの刻限をすぎてしまっていた。
誰もが、尿意で目が覚めなかった自分を呪った。

78勝手に続き。:2005/11/09(水) 23:26:44
 アルコールは水分と異なり直接皮膚からも吸収される。さらに
アルコールを分解するには水が必要なため、同時に水分の吸収も
促すのだ。水を一リットル飲むのは苦痛すら伴うが、ビールなら
ばそれ以上を飲めてしまうこともしばしばだ。
 緑茶やコーヒーに利尿作用があることは広く知られるが、ビー
ルはそれ以上の尿意を促進させるのである。さすがに友里たちが
飲んだのは世間の標準よりも少ないものだったが、いまだ身体の
出来上がっていない高校生にしてみれば相当な量に違いはない。
「いいですか。私も随分と長い間ここに居ますが、こんなことは
前代未聞です!! 貴方達はもう高等部でしょう。率先して下級
生のお手本にならなければならないというのに、躾がなっていな
いにも程がありますっ!!」
「で、でもシスター今城、わたしたちもう、本当に……」
 もじもじと小さく腰を揺らしながら、友里はなんとか見逃して
もらえないかと一縷の望みにすがる。相手がマジョでは望みも薄
いが、我慢の限界はもうすぐそこなのだ。
 ぎゅぅっとスカートの裾を掴んだ友里が、どうにかトイレを済
ませることを許してもらえないかと先を続けようとした瞬間。
「まぁっ!! なんてことですかはしたないっ!!」
 雷のようなマジョの叫びが廊下を揺るがした。
「貴方達!! 仮にも学園の生徒が、そんな恥を知らない真似を
するなんてっ――即刻おやめなさい、勘解由小路さんっ!!」
 真っ赤になって、蒸気でも噴き出しそうな友里様のシスター今城。
「は、はい……」
 だが、友里はその言葉に完全には従えなかった。こうして尿意
を堪えるためステップを踏まずにいるのも奇跡に近いくらいのこ
となのだ。どこかに力を入れていないと、括約筋が尿意に屈服し
て痙攣を始めてしまいそうだった。
 ビールの魔力が作り出した、かつて経験したことのない猛烈な
尿意――まるで下半身が絞り上げられるかのような衝撃は、一分
一秒を数えるごとにどんどんと高まってゆく。
(はやく、はやくトイレ……トイレ……っ)
 友里達は俯いたまま悲鳴を上げていた。
 いくら怒鳴っても変わらないその姿勢が反省にでも見えたのだ
ろうか。シスター今城はようやく激怒の矛を鞘に納め、大きく深
呼吸をする。
「ああもう……とにかく、このようなことは決してあってはなり
ません!! 貴方達はきちんと規則どおり、夕方の礼拝まで過ご
しなさい!! いいですね!!」
「そ、そんな……」
「例外は許しません。貴方の先輩方もきちんと守ってきたことな
のですよ!! できないはずがないのです!! さあ、早く教室
に戻りなさい!!」
 有無を言わさず、マジョはそんな呪いの宣告を二人に告げたのだった。

79勝手に続き2:2005/11/09(水) 23:27:11
「ねえ、これホントにまずいよ……夕方までなんて絶対ムリ……」
「あたしだってそうだよっ……ああもう、マジョのやつなんであ
んな時に入ってくるかなぁ……」
 腰の引けたまま小刻みにかかとを浮かせて、友里と順子は忌々
しげに廊下の向こうを覗き込む。先ほど友里たちを含めた七人が
捕まったトイレの前には、腕を組んで仁王立ちになるシスター今
城の姿があった。
「マジで入れてくれないつもりなのかな……」
「わかんないよ、そんなの……」
 忙しないステップ。できるだけ目立たないようにしても、腰の
揺れはごまかすには少し大きすぎる。もう気付かれないように我
慢のできるレベルなどとっくに超えていた。

 友里たちが焦るのには理由があった。
 今朝、遅刻ギリギリで目を覚ました友里たちが覚えたのは、実
は尿意だけではなかったのだ。
 どうしようもないほどの喉の渇き――アルコールを摂取したこ
とによる当然の生理作用は、やはり少女たちに我慢できるもので
はなかった。友里達は切羽詰った尿意を感じながらも、朝食の前
に何倍もコップを空にするほどの水を飲んでいたのだった。
 その時は、友里も順子もまさかトイレに入れないような羽目に
なるとは露とも考えずにいたのだが――こうしてシスター今城に
トイレの使用を禁止された今、ちょっと自分でも信じられないく
らい水分を摂取したという事実は、恐るべき恐怖に変わっていた。
(この何倍も、すっごく……)
 ざわざわと蠢く下腹の感触。既に膀胱は石のように張り詰めて、
ちょっとした刺激すら辛いほどだ。
 想像しただけで、友里の膀胱が切なげに尿意を訴える。
(そんなの、我慢しろなんて……むちゃくちゃじゃない……)
 泣き言すらいいたくなる。時間が経てば経つほど、あの水が募
る尿意をさらに加速させるのは目に見えている。
 だが、結局シスター今城は休憩時間の終わりまでトイレの前を
動くことはなく。無常にも3限目の予鈴となる鐘の音が校舎に響
き渡った。
「ちょっと……まだ済んでないのにっ……もうおしまいなの…?!」
 順子が抗議の声を上げる。
 友里も一緒になって叫びたい気分だった。だが、次の授業に急
ぐ生徒たちがそれで足を止めてくれるはずもない。むしろそんな
事で文句をいう友里たちを、はしたないととがめるだろう。
「……行こう、順子。遅刻しちゃうといけないし」
「うーっ……」
 危険水域に達した膀胱を抱えたまま、二人は教室へと廊下を歩
き出した。
 長い長い、我慢の時間を乗り切るために。

80名無しさん@おもらし中:2006/02/11(土) 09:41:20
test

81名無しさん@おもらし中:2006/02/15(水) 03:17:14
test

82名無しさん@おもらし中:2006/03/08(水) 05:42:57
二次会の途中で、エイコはずいぶん長い間オシッコを我慢している自分に気付いた。

いつもなら、ことあるごとにトイレ休憩を要求してしまうくらいトイレが近いのに。

そのうえ、アルコールが入るとトイレが近くなると聞いていたのに。

1次会の店を出るときに、トイレに行きそびれている。

いつもなら、みんなを待たせてでも必ずトイレに言ってたはずなのに。

最後にトイレに行ってから、

いつものエイコならなら5回はトイレに行っているほどの時間

一度もトイレに行っていない。

そして、水分を普段ではあり得ないくらいとっている。

当然、エイコの膀胱はパンパンだ。

オシッコがしたくてたまらない。

なのに、何故か我慢できている。

アルコールの弛緩作用のせいだろうか。

いつもトイレが近いエイコは、

今日生まれてはじめて

 ”膀胱がパンパン”

という感覚を知った。

おなかに手を触れると、ふくれ上がった膀胱のかたちが分かってしまうのだ。

このふくらみが、全てオシッコだなんて!

オシッコがしたくてたまらない。

それなのに、いつものように漏れそうではない。

我慢しようと思えば出来そうなのだ。

エイコは、

今の自分がオシッコをどれだけ我慢できるか

その限界に挑戦する決心をした。


21:28:30 …現在、エイコが最後にトイレに行ってから5時間03分12秒

83名無しさん@おもらし中:2006/03/24(金) 03:38:53
ROMってるの俺だけじゃないよな?

84名無しさん@おもらし中:2006/03/26(日) 02:08:36
俺も
たまに見るだけだが

何か書いてみようか

85名無しさん@おもらし中:2006/04/10(月) 13:29:11
「あ、あのっ……すいませんっ」
「■@■*$×●?」
「っ、……そ、その、お、お手洗い……どこにありますかっ……?」
「*#▼@&、%■&#!」
「ぁ、ぁあぅっ……くうぅうっ……」

 東欧のとある小国。中世の趣を残す風光明媚な往来で腰をクネらせ、
こつりこつりと膝をぶつけて脚をモジつかせる少女を、二人連れの女
性達は怪訝そうに見つめていた。

「……お、おねがいです……ぉ…トイレ、ぁあっ……もっ、もう、も
れちゃいそうなんですっ……!! おトイレ、おトイレ……ば、ばす
るーむ…どこにあるんですか……っ!?」

 小刻みなステップにあわせ、危険水域を越えた少女のダムの中身が
たぷんっ、と揺れる。なだらかな稜線を描くまでに張り詰めた少女の
下腹部はじんじんと痺れるように脈打ち、切迫感は股間まで達しつつ
あった。

「#●@&$%、▼&?」
「あ、あのっ……そ、そうじゃなくて、っ、…わ、わたし、あいむ…
…ごー、…うぉんと、……お、オシッコ……っ…!!」

 限界に近い尿意に苛まれながらでは、ただでさえ拙い英語すらまと
もに浮かんでこない。
 スカートの前を両手で握り締めた恥も外聞もない我慢のしぐさを繰
り返す。隠そうにも隠せない猛烈なの尿意を訴える少女だが、まるで
ラジオのノイズを聞いているような異国の言葉は、下腹部を襲う圧倒
的な気配に震える少女の耳を滑ってゆくばかり。
 せめてトイレの場所を指差しでもしてくれればいいのだが、返って
くる反応はまるで見当外れで、彼女の危機を救うなんの役にもたたな
い。

「っ、あの、ホントに……もぅ、わたし……駄目、なんですっ………
はやく、はやくっ……」
「■■*%&$@$!? %$*$*、■●×!」
「あ、あの、ま、待って……待ってくださぃっ……ふぁあっ……と、
トイレ…ぇっ……」

 快活に手を上げ、別れの挨拶らしき仕草と共に立ち去ってゆく女性
たち。少女は慌ててそれを追おうとしたが、迫りくる尿意がそれを許
さなかった。
 がくがくと膝が震え、少女は倒れこみそうになる身体を必死に支え
る。今ここでしゃがみこみなどしてしまったら、二度と立ち上がるこ
とは不可能だ。

86名無しさん@おもらし中:2006/04/10(月) 13:29:35
「うぁ…ぁ…ぁああっ……ふぅーっ、ふぅうーーっ……くぅうんっ…」

 息も荒く鳥肌の立った二の腕をきつく掴み、ニーソックスの脚を交
互に交差させる。

(ぁあああ……だめ、トイレ、おトイレしたいいっ……)

 おヘソの下で沸き立つ秘密のティーポットがわずかでも鎮まるよう
に祈りながら、少女は切なげに身をよじり続けた。
 なんど見回してみても、辺りにトイレを示す赤い三角形のマークは
見付からない。
 この国では衛生的な観点から、あまり公衆トイレのようなものは設
けられていない。繁華街ならばともかく、観光のために残された古い
市街地では特にその傾向が強かった。



『だから、トイレの場所だけはちゃんと覚えておかなきゃだめだよ?
 いざって時に見付からなかったりしたら大変だからね? ……ねえ、
聞いてる?』
『……うん。聞いてる聞いてる』
『ならいいけど。それで、どうしても我慢できなかったら――』
『もぉー、だいじょうぶだよ。トイレくらいがまんするから。小学生
じゃないんだから平気だってば。ねぇねぇそれよりさ、この教会って
どうやって行くの?』


 友人と別れ、ホテルを出る時に念入りに注意されたことを思い出す。
いざというときのために、友人は何箇所かトイレの場所を少女に教え
てくれていたが、初めての海外旅行で舞い上がってしまった彼女は今
日のプランを組むのに夢中で、すっかりそれを聞き流してしまってい
た。

(ちゃんと……聞いておけばよかったっ……)

 遠い異国の地で、言葉も通じない往来の中、途方もない尿意に苦し
む少女を救うものは何一つない。
 股間の先端からいまにも滲み出しそうになる熱い雫の気配を感じな
がら、少女はぎゅっと唇を噛んだ。腰の痺れはますます激しさを増し、
大量の欲求を溜め込んだ膀胱は今にも破裂しそうに小刻みな痙攣を繰
り返している。

87名無しさん@おもらし中:2006/04/10(月) 13:30:29
「ぅあ……やだ、っ……で、ちゃううっ……」

 排泄孔に繋がる肉の管をぎゅっと押さえつけ、手のひらの圧迫で尿
意を堰き止める。
 それでも少女の下着の下で、閉じ合わされた脚の付け根にある恥ず
かしい孔がひくひくと蠢きだすのを止められない。
 股間を突き抜ける猛烈な衝撃に、少女はたまらず股間の両手を押し
込んだ。排泄孔を直接押さえ、びくびくと裏返りそうになる膀胱を押
さえつける。腰が跳ね、突き出されたおしりが不恰好に左右に揺れる。

(ダメ……ホントに……もれ…ちゃうぅ………トイレ、トイレトイレ
どこ、どこ…っ!?)

 だが、オシッコを許可するマークは見つからない。
 焦燥感にじっとりと汗が滲む。下腹部のふくらみが別の生き物のよ
うに暴れだし、少女のコントロールから逃げ出そうとしている。下着
に滲む汗が、最悪の状況を連想させた。
 いや。あるいはもう既に――

(やだ…ちがうの、オシッコでない、…でないのっ、ぁああぅっ……
…くぅっ、んんっ……オシッコ…ないのっ……!!)

 じわじわと広がる湿り気が、波打つような下腹部のリズムに合わせ
て震える。くしゃくしゃに皺の寄った下着の奥で排泄孔が収縮を繰り
返し、頭の奥で本能が放水の誘惑を囁く。少女は奥歯を噛み締めて最
後の砦、女の子のプライドを護る。

(あ、あぁ……)

 それは、我慢と尿意の果てしない綱引きの果て、彼女の意識が遠の
きかけたまさにその瞬間。
 震える少女の視線が、道端の赤いマークをはっきりと捉えていた。
 赤色の三角形。いつも見かけるいつものカタチ。

88名無しさん@おもらし中:2006/04/10(月) 13:30:52
(とい、れっ……!!)

 とたん、股間にある排泄機能が猛烈に疼きだす。熱い奔流が短い通
路を疾走し、腰の奥に澱んでいたむず痒さが一気に外を目指して出口
に殺到する。
 それを渾身の我慢で一秒、また一秒と先延ばしにしながら、少女は
最後の力を振り絞って走る。一歩ごとに伝わる振動が激しく溜まりき
った中身を揺らし、少女の意識をちりちりと炙る。

(あとちょっと、ほんのちょっと!! ……っもうすぐトイレ、もう
トイレおしっこできるトイレといれあとちょっとだけ……っ!!)

 だが、
 ついに、切望していたマークの元まで辿り着きながらも、少女は待
ち焦がれていた排泄を済ますことが、がまんにがまんを重ねたおしっ
こを解き放つことができなかった。

「ぁ……」

 その赤い三角形があったのは、大勢の人々が行き交う道路のすぐ隣、
視線を遮る衝立も水を流すレバーもトイレットペーパーも見当たらな
い、小さな砂場だった。
 『オシッコをしてもいい場所』を示すトイレのマークが、信じられ
ない場所を示して立っていたことに少女は慄然とする。

「うそ……ここ…なの…? …ふぁあっ……やだ、嘘、うそっ……」

 こんな場所でトイレなんかできるはずがない。だが、呆然とつぶや
く少女に答えはなかった。雑踏の中で、少女の下腹部が不安げにきゅ
うっと締め付けられる。
 股間を責め嬲る尿意はますます激しさを増し、孤独な少女をトイレ
のない街へと無慈悲に突き放していく。

「なんっ…で……トイレ……おしっこ、できない……んぅぅっ…」

 切なげに身をよじる少女を、誰も振り返ることはない。
 この東欧の小さな街でトイレを示す記号が黒の二重丸であることを
少女が知るのは、まだずっと先の事になる――

89名無しさん@おもらし中:2006/04/12(水) 03:13:38
少女が知障みたい

90名無しさん@おもらし中:2006/04/16(日) 04:02:22
いろいろな話が来るといいな

91すっかり忘れてた:2006/04/20(木) 14:04:31
永久我慢!?
なんてオレの趣味にジャストフィーリングなスレなんだ。
そう思い、覗いてみた。






オレのたてたスレだった  _| ̄|○

92名無しさん@おもらし中:2006/04/20(木) 16:30:44
立てたスレ忘れんなよw

また書いてね。

93名無しさん@おもらし中:2006/04/23(日) 23:02:05
お前は本当にすっかり忘れてたのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、オレのたてたスレって言いたいだけちゃうんかと。

94名無しさん@おもらし中:2006/04/27(木) 09:52:16
本当にすっぱりきっぱり忘れてた。
ここにくるのも1年ぶりくらいだったし。
他にも色々スレ立ててたんで記憶がごっちゃになってた。

95名無しさん@おもらし中:2006/04/28(金) 03:36:29
w

いろんなスレが復旧しないかなあ

96沙希:2006/06/12(月) 22:05:40
このスレすごくいい!!小説書いていいんですか?

97名無しさん@おもらし中:2006/06/18(日) 22:33:03
是非書いてください

98沙希:2006/06/28(水) 16:13:34
誰かシチュをリクして下さいな。

99名無しさん@おもらし中:2006/06/28(水) 19:48:23
過疎とはいえ一応リレー形式のスレなのだし
自分の好きな展開で好きにやっちゃっていいのじゃあるまいか。

100沙希:2006/07/10(月) 21:28:50
>99
でも、自分でシチュが思いつかないので・・・。

101名無しさん@おもらし中:2006/08/17(木) 16:02:55
>>100
二年前のネコミミと巫女のやつの続きが気になるのですが
誰も書いてないみたいだからお願いしちゃっていいですか?

102名無しさん@おもらし中:2006/08/17(木) 16:54:42
やっぱ永久に我慢するわけだから機械とかで尿道を封鎖して絶対におしっこできないようにして苦しむ話。
死ぬかな?それもありか。

103名無しさん@おもらし中:2006/08/18(金) 00:13:59
やっぱり最後にはおもらしするほうがいい。
特にこの板的には。

104名無しさん@おもらし中:2006/08/18(金) 02:09:51
>>103
それはわかってるんだけど、この板のこのスレを除く全てのスレがそうなんだから一個くらいあってもいいじゃん。
お陰で私みたいな特に変な趣味の人間は助かってるから。

105名無しさん@おもらし中:2006/08/18(金) 08:05:20
>>104

一応注意書きに

ここは基本的に女の子の小さいほう専用です。男性や大きいほうや未遂なのはsageでやってください。また、その趣旨をスレ名や、レスに書いてください。

と書いてあるので、sageでお願いしま〜す。

106104:2006/08/18(金) 17:25:23
>>105
あ、スマソ。
気をつけます。

107名無しさん@おもらし中:2006/08/19(土) 01:06:14
横レスすまん。
書き方としてはやや変則的だが、漏らす前後のシーンだけを別スレに書くという
手もあるんじゃなかろうか。パラレルワールド的に。

108名無しさん@おもらし中:2006/08/19(土) 01:23:37
永久に我慢するということに萌える人はいるの?

109名無しさん@おもらし中:2006/08/19(土) 05:51:13
>>108
というか漏らすシーンには興味がないので
我慢シーンだけを読みたい

110名無しさん@おもらし中:2006/08/19(土) 12:54:02
同じく我慢シーンが好きです。
でも永久に我慢はちょっと・・・かな。
ていうか109よ。sageろ

111名無しさん@おもらし中:2006/08/19(土) 16:00:35
>>102くらいまで我慢だけが好きっている?

112名無しさん@おもらし中:2006/08/23(水) 23:19:08
我慢が延々と続くのもいいよな。




最後にもらすのが条件だが。

113名無しさん@おもらし中:2006/08/24(木) 04:52:44
>>111
死ぬまではダメだが、延々と我慢はいいね
でも尿道塞ぐのより自力で我慢の方が萌えるな
あくまで自分の意志でおしっこを止めていて、おしっこを止めているゆえに苦しむ、、、と
以前、おもらししたら電気の流れるパンツを穿かされ、トイレにも行けずおもらしもできず苦しむ話、を書こうとしたが話がまとまらなかった、、、
こういうシュチュは需要有る?

114名無しさん@おもらし中:2006/08/24(木) 21:00:50
あるある!頑張って書いて!

115名無しさん@おもらし中:2006/08/24(木) 21:34:39
>>113
リレー形式のスレだからある程度進めて煮詰まったら誰か書いてくれるんじゃないか?
俺も及ばずながら頑張ってみる。

116No-osikko:2006/09/01(金) 19:03:23
永久という言葉の捉え方かなあ。
文字通り永久に我慢だと、
非日常的かつ単発的(リリースで完結)なオシッコ我慢が
日常的で永続的な、別のものに変わってしまう。

対策の一つは本当に永久我慢で、その量的違和感をいかにごまかすか。
もう一つは我慢の終わり(リリース)の場面をうまく排除すること。

117名無しさん@おもらし中:2006/09/01(金) 19:04:24
尿意サディストの観点からすれば、ギブアップを許さないというのは重要な点で
ギブアップしても解放させないというのはまさにポイントなのだが、
「永久」が来ると心配や恐れや現実離れ感のウェイトが増してくる。
個人的には、常識的な限界を量的にも時間的にも何倍も上回る我慢描写に
萌えては来たが、決して膀胱破裂という結末は望んでいない、むしろ避けたい。
とある小説で、我慢競争のため大量に水を飲んだまま、いろいろあって5日間も
我慢し続ける話があった。読みながら経過に酔ってると萌えているのだが、
ふと時間や量を考えると現実離れしていて萎えたりする。
もっとも、その小説には、超人的な能力を持った女性という設定だと言い訳があったが。

加虐やマゾや巨乳など、フェチは萌えをつきつめてくうちにエスカレートしやすいらしく、
本体よりでかい巨乳のイラストなど見てギャグにしか見えなかったが
フェチのエスカレート性を考えると気持ちは理解できる。

118名無しさん@おもらし中:2006/09/01(金) 19:09:00
また、尿意我慢フェチの根底には、尿意を我慢しているときの苦痛に伴っている
快感が前提にあると思う。ただの苦痛を味わっているのがいいのではなくて、
苦痛ではあるが快感でもあるという尿意を想定しているから萌えるのでは
ないだろうか。少なくとも自分はそうだ。
自分は膀胱炎はトイレが近くなると聞いて最初萌えたが、
実際は尿意に気持ちよさがなく煩わしさしかないと聞いて萌えの対象ではなくなった。
尿意も度を越えると痛みでしかなくなったり、膀胱炎の予兆が出て来たりするのだろうが、
「彼女の膀胱は尿意を通り越して痛みを訴えて」というような描写は
文字通り痛みとは読まず、尿意の強調表現として読む。
尿意が痛みでしかなくなってしまう前の範囲のまま、
でも尿意はどんどんエスカレートしてほしいという
10進法の世界で9より大きい1ケタの整数を追い求めているような矛盾がある。

119名無しさん@おもらし中:2006/09/01(金) 19:10:40
永久を求めるこっち方面でいくと、現実との違和感を埋める必要がある。
ギャップを埋める方法として、
苦痛onlyや膀胱炎にならないのに、尿意だけエスカレートするという体。
尿意のメカニズムにまでは深く拘らない人も多いだろうから無視してもいいし、
身体異常とか、膀胱が鍛えられているとか、神や亜人種、特殊な世界、魔法や薬の効果
などにもっていく手もある。
でも、我慢できる説得力としての特異体質でも「尿意がない」というのはいただけない。
やはり我慢というからには、ただオシッコを出さないでいられるだけではなく、
尿意と戦うのが前提だろう。
3日間オシッコしてなくて、下腹部は丸くふくれあがってて、今にも噴出しそう
なのをあえてくいとめているという状況があったとしても、
本人は神経の異常かなにかで全然尿意はなくて、お腹が不自然に張ってるくらいしか
感じてなかったら、全然萌えないのではないだろうか。

他に違和感を埋める方法は、ループ。
夢から覚めたらまた夢というような、リリースしたかと思うと
我慢の最中に。これはリリースがスレの趣旨に合わないが。
完全リリースでなく、時々焼け石に水程度のリリースで持ちこたえるというのも。
これも趣旨にはあまり合ってないが、寸止めという別の味わいがある。
リリースが駄目なら、いったん尿となった水分が一部体に吸収されるとかで
膀胱の中のオシッコの量が増える一方ではない状態。焼け石に水程度なら
強度の我慢は継続するし、むしろ尿意が活性化して余計苦しむことになる。
ただ、我慢する女が「一滴も出していない」ことを潔癖に求めるケースもあり
その需要にはあわない。

120名無しさん@おもらし中:2006/09/01(金) 19:12:39
もう一つの解決策、リリース場面の排除はというと、
一つは、その先出してしまうかもしれないが、まだ出してないところで終わる。
ただしそのままでは永久我慢ではなくただの尻切れなので、この先も我慢が
続くようなほのめかしを入れる。完結した本ではなく、後から後から書かれて行く
現在進行形スレなので、続編の「可能性」は期待できる。
ただし、濃厚な場面を切り取ってあるようなものは、続編がつくと
薄まってしまいそうで、あくまで想像力にゆだねる方が良いと思う。
「永久」というのに求められているのは、文字通り永久に我慢することではなく、
ずーっと我慢してるという「ずーっと」感と、さらに続きそうということだから
書き方によってはせいぜい数分の場面で全てを語らせること出来る。

もう一つは、女戦士ものの方法。
作者の方の意図とは違うかもしれないが、読んだ感想としては、続いている場面のようでもあり、
違うようでもある。途中でオシッコをしたと考えるのも自由だし、
我慢がずっとつづいていると見ることもできる。
場面と場面のつながりをうっすらほのめかしつつ、決定的な前後関係はつけていないところが
「永久」という課題にとてもマッチしていると思う。
これに倣ってパターンを作るとすると、

 待ちに待った様子でトイレに行こうとする(または用を足そうとする)主人公→
 →尿意は相当強いのだが、トイレより優先順位の高い用件が入り中断
  (重要緊急な仕事とか、弱みを握られてるとか、夢中な恋人とか)→
 →一連の出来事の間、オシッコできない(我慢小説だからね)→
 →一件落着し、待ちに待った様子でトイレに行こうとする主人公

という形式で短編中編を作り、読むほうは自由につなげて読んだり単独で味わったり。
トイレを中断される時には、「またトイレに行けない」などとくりかえしを描写しつつも、
「これで3回目」とか「10時間トイレに行ってない」というような具体的な数字は避けるといいかと。
人間関係や時間経過がはっきりしてしまいそうな現代もの、特に学校ものは
このパターンは難しいかもしれない。

121名無しさん@おもらし中:2006/09/01(金) 19:34:37
>自力我慢と強制尿閉

千夜一夜で、膀胱の出口をふさぐ超能力でいじめっ子にしかえしをする話に
ひどく萌えたが、あれは途中は「休憩のトイレに行ったときだけ止める」だった。
つまり授業中は自力我慢で。オシッコできるときには出せず、しちゃいけないときには
自分の意思で我慢しないと出てしまうというジレンマが非常に良かった。

後半はずっとふさいで強制我慢だったが、解除したとたん漏れてしまうことで
我慢のレベルの高さの保証になってるとこが良かった。
つまり、してきた我慢の質の証明として、その直後の限界失禁があったほうが嬉しい。
ただ、これはスレの趣旨に合わないので仕方ない。

122名無しさん@おもらし中:2006/09/04(月) 01:02:05
授業中だというのに、後ろの方の席でゴソゴソしている子がいる。
いや、ゴソゴソとは違う。イスの上で上半身を左右に、前後に激しくゆらしている。
机に額がつくほどかがみ込む、イスの脚が浮くまでそり返る。
身をよじり右を向く、今度は左に倒す。狂ったメトロノーム。
見る者をイライラさせずにはおかない執拗な動作がいつまでも続く。

髪を振り乱し、汗の玉を散らし、少女は無我夢中の踊りを続ける。
「はあっ、、…」 「ふうっ、、…」  「はああ…っ」
しばしば混じるあえぎ声は、はたして激しい運動のためだけだろうか、
訴えかけるような、せつない色気を帯びている。

時にアクセント、
不意の十数秒間の静止。はりつめた弦を思わせる、動より動的な静止。

誰一人、教師さえも彼女に注意を払わず、
あたかも彼女の踊りは存在しないかのように授業は進行していく。



この授業の開始から数十分、両ももの奥にさしこまれていたままの少女の両手が
はじめて動きを見せた。よりペースを速めた奇妙なダンスを続けながら、
抜け出してきた右手が机の上、机の中、そしてカバンをてあたりしだいに物色する。
掌はじっとり汗を含み甲の真っ赤なあとは押さえつけの力を証しだてるかのよう。
ペンケース、たて笛、ケータイ、制汗スプレー、そして最後に水筒にたどりつき、
おもむろに左手が両ももの奥にそれを招き入れる。
両ももでがっちりとくわえこみ、前からは両手が渾身の力で水筒を押しつける。

今にも噴出してしまいそうな、本当に噴出してしまいそうな
奥にうずまく大量の熱湯を押しとどめるにはもう両手だけでは力不足だった。
そう、少女は今、激しいオシッコの責め苦と戦っている。

チャイム。
起立――
その声がかかる3分前から、イスと股の間に水筒を挟み、腰の浮いた半起立状態。
気をつけ――
引けた腰のまま、水筒をあてがったガニ股のまま、震えながら静止
礼――
申し訳程度に首を下にふると同時に、あとの事は全ておかまいなしに
教室うしろの出口から駆け出す。トイレへ!

123名無しさん@おもらし中:2006/09/04(月) 01:02:43

その女子トイレの中には個室が6つ。
誰もいるはずはない一番乗りのトイレで、少女は一番手前の扉をせわしくノックした。

すると不思議、ノブがグニョグニョと形を変え、手が出来た。
そんな変形に驚いた様子もなく、少女は激しく足踏みしながら待つ。
次に少女は不意に右手を水筒からはなして振り上げ、そして振り下ろす。
ノブの手首は掌を広げていた。少女は握りこぶしをひっこめ、
それっきり最初の個室は見向きもせず隣の個室をノック。

別の子が女子トイレにやってきた。
入口の方に向かってくる少女と鉢合わせしそうになった。
4回同じ事を繰り返していた少女は、5つめの個室に向かう前に
たかぶった尿意の波にこらえかねて、水筒を放り出して女子トイレの中を
グルグル駆け回っていたところだった。
トイレの中を駆けまわる少女を尻目に、別の子はかるく個室をノックし、
スッと腕を振り、握りこぶしを出した。二本の指を出したノブのドアがカチリと
音を立て、開いた。

この学校の女子トイレは、ジャンケン開閉式なのだった。

124名無しさん@おもらし中:2006/09/04(月) 01:23:26
女子トイレが賑わい始めた。ジャンケンに勝てなかった子は
別の個室のまえの行列に並び、再チャレンジする。
たいていは3度もチャレンジすると個室に入れるのだが。

少女はバカみたいに運がわるいのか、ジャンケンの神に見捨てられたのか
どうしてもジャンケンに勝てない。
一度の休憩の間には同じ個室に2度挑戦することはできない。
決まりと言うよりむしろジャンケン扉の性質で、2度目の挑戦者のノックでは
変形しないのだ。
6回負けつづけるとその休憩はトイレに行けずじまいということになる。

6回も負けつづけることは確率的にはかなり低く、
また、込み合った女子トイレでは何度も並びなおしていると
休憩が終わってしまうので、大急ぎで一番乗りでもしない限り6つの個室に
チャレンジすることは難しい。

しかし、少女は昼休みの今まで、全ての休憩でトイレに行けないままだったのだ。

125名無しさん@おもらし中:2006/09/04(月) 01:38:39
「ちょっと、使わないんなら先に行かせてよ」
少女が6番目の扉のまえでかかとの上に座りこんで身動きできなくなっていると
別の子が割りこんで来た。
2度ほどのあいこの末、ドアが開く。
あまりの尿意に涙で滲んだ目で、少女はチラリと個室の中を見た。
かなり変わった形の便座が一瞬だけ見えた。座り心地がとてもいいと噂だ。
少女はその噂を未だに確かめてみたことがない。

126名無しさんのおもらし:2006/10/06(金) 07:11:55


127名無しさんのおもらし:2006/10/10(火) 05:29:28
その患者、Y原M子は、まだ16歳だった。
大人びた長身と落ちついた佇まいから、とてもそのようには見えなかった。

「今日はどうされました?」

受付ではM子の言う事は全く要領を得なかったらしいので、戸隠が改めて訪ねる。

  「ぼうこうを大丈夫にしたいんですけど」

口を開くと、M子は見かけに合わない、歳相応のかわいらしい声としゃべり方だった。
膀胱を丈夫に?トイレが近くて困っているというわけか。
トイレが近い場合、それは膀胱の問題とは限らない。

  「お小水は一日に何度行かれますか?」

  「え、えと、うーん」

  「だいたいで結構ですよ」

  「うーん、その、これはどう言ったら…」

泌尿器科では特に羞恥が伴うことが多い。
戸隠は柔和ながらも事務的、機械的なトーンを保って続ける

  「恥かしがることはありませんよ」

  「えと、そうじゃなくて、うーん」

M子はしばらく考えこみ、戸隠は辛抱強く次の言葉を待った。

128名無しさんのおもらし:2006/10/10(火) 05:30:14
  「あの、ぼうこうってどのくらい大丈夫ですか?」

受付でもそうだったらしいが、このM子という子は、意思を伝えるのが苦手なのか。
見たところ、そんなふうには見えないのだが。
膀胱がどのくらい大丈夫、というと、我慢できる限度を知りたいのか。
そういえば、さっきも膀胱を丈夫に、ではなく膀胱を大丈夫に、と言っていたようだ。
なにか訳があって、排尿を長時間我慢しなければならないのだろうか。
戸隠は、泌尿器科をやっていて、女性として生活するということは
男の想像がおよばないようなところでも排尿を我慢することが実に多いのだと
ようく思い知らされている。
おそらく、このM子も、そういった我慢を強いられる場に置かれているのだろう。
しかし、そんな理由で前もって来院した患者はM子が初めてだ。

  「お小水は、500mlから1000mlたまります。膀胱は伸縮性のある袋ですから
   もっとためることもできますが、破裂の危険が高まりますし、長時間排尿しないでいると
   細菌が繁殖して膀胱炎や、もっとひどい病気で、命にかかわることもあるんですよ。
   ですから、無理にお小水を我慢なさってはいけませんよ」

  「我慢するのは、時間は何時間ぐらいですか?」

  「お小水がしたくなったら、我慢しないのが理想ですが、そうもいきませんよね。
   けれど、したくなくても、前にすませてから6時間もたったら、また出したほうがいいんです。
   たまっていると、細菌が繁殖しますし。」

M子は、何時間くらい我慢することになるのだろう。問題が問題だけに
あまりプライベートに立ち入るのはためらわれる。
M子は何か言いたそうにしているので、戸隠は次の言葉をじっと待った。

129名無しさんのおもらし:2006/10/10(火) 05:31:12
  「あの…細菌とか、なんとかならないんですか?」

間違いない。排尿を我慢することの危険性を説明しても、まだ長時間我慢することが
M子の頭にあるみたいだ。

  「いけませんよ、どうしてもお手洗いに行けないのかもしれませんが、
   長く我慢しようと考えるより、なんとかしてお手洗いに立つことを
   まず考えなくては。どうしても無理なようでしたら、」

戸隠は一度区切って、

  「オムツを着用するという方法もあります。仕事上しかたなく着用される方も
   結構いらっしゃるんですよ」

M子の反応を見る。我慢を強いられる場で膀胱炎になった患者に、改善策として
時々オムツのことを切り出すのだが、たいていは着用する自分を思い浮かべ
恥かしがった反応を示すものだ。他にも着用者が多いと知っても、大きい衝撃を与える言葉だ。
ところがM子は、オムツという言葉に、何の感心も示さなかった。

  「えと、そうじゃなくて、じゃあ、おしっこしなかったら、細菌いつまで
   大丈夫ですか?」

M子は、オムツのことなど、自分に当てはめて考えようともしてないようで、
あっさり話を転換してしまった。あくまで排尿を我慢するつもりらしい。
戸隠は少々語気を強めた。

  「半日も我慢すると危険ですよ。冷えや疲れで免疫力がすこし落ちただけでも
   女性ですとすぐに膀胱炎になってしまうおそれがありますし、細菌が繁殖した
   お小水が腎臓のほうに逆流すると、腎炎などの感染症は命に関わりますからね」

130名無しさんのおもらし:2006/10/10(火) 05:32:02
  「じゃあ、我慢してるときの冷えや疲れはいけないんですね」

戸隠は少しムッとした。これだけ説明したのに、M子の頭にあるのはあくまで
排尿の我慢のことがあるようだ。さて、M子をどうするべきだろう。
排尿我慢の危険性は理解させなければいけないが、診察は。
戸隠は、改めてM子の体を見た。泌尿器科に関係する下腹部から脚にかけては
白いセーターと黒のロングスカートで隠されている。
良く見ると、その脚が震えているようだった。
ひょっとして、M子は今も我慢しているのだろうか。
そんな目でM子を改めて見返すと、心持ち肩や腰が固いのも我慢しているせいにも見える。
しかし、震えるほどの尿意にしては、座った姿勢やしゃべり方には落ちつきがありすぎる。

  「失礼ですが、最後にお小水に行かれたのはいつ頃でしょうか?」

  「うーん、いつ頃だったかな、あれは、そう、9時くらい」

今は午後2時。最後の排尿から5時間は立つことになる。
尿意はあるはずだ。今我慢しているのは間違いない。

  「9時からですか、朝からですね。では今はお小水には行きたいんじゃないですか?」

  「んと、じゃなくて、夜の」

戸隠は驚いた。昨夜の9時からといえば、17時間にもなる。就寝中は抗利尿作用があるとはいえ、
三分の二日も我慢し続けたら、尿量は1リットル近いはずだ。
ただし、それは健全な体の場合である。生産される尿量が少なくなってしまう病気もある。
1リットル近い小水をためて、こんなに落ちついていられるはずがない、とすれば
M子が乏尿になっていることが心配される。

131名無しさんのおもらし:2006/10/10(火) 05:33:03
  「それではY原さん、お手洗いで採尿してきて下さい。量が重要ですので
   お手洗いに流さないで下さいね」

  「でも…………おしっこ、したくないです」

17時間も排尿していなくて、普通なら尿意がないはずがない。やはり乏尿かもしれない。

  「Y原さん、あなたには、お小水がつくられる量が少なくなる病気のおそれがあります
   今どのくらいたまっているかを見なければなりません」

  「……だったら…」

M子は、セーターをまくり、スカートのウエストをはずして、下腹部を露出させた。
そこにあったのは、中に風船が詰め込まれたような、パンパンのおなかだった。
ふくらみはへそのあたりまで届き、大きく前に張り出している。
大変な量の小水が詰まっていることは明白だった。
となると、これだけの量で尿意がないことを心配しなければならない。

132名無しさんのおもらし:2006/10/10(火) 05:33:53
  「Y原さん、こんなにたまってるのに、お小水はしたくないんですか」

  「は、はいっ!全然したくありません!」

M子の語気が強い。そっと触れてみると、岩のように固い感触。

  「ちょっと押しますよ」

戸隠が掌全体でゆーっくり圧力をかける。ふとももがわなわなとふるえ、
M子は首をのけぞらせて、色っぽいあえぎ声を発した。
さらに圧力をかけると、M子の両手が戸隠の手をひきはがそうとする。

  「尿意はありましたか?」

  「は、はい。とっても」

  「さっきはなかったんですよね?」

  「いえ、さっきもかなりありました」

M子の言ってることは支離滅裂だ。ともかく尿意があるのなら、一刻も早く排尿させなくては
こんなにはちきれそうな膀胱は危険だ。

133名無しさんのおもらし:2006/10/10(火) 05:34:25
  「では、お手洗いで採尿してきてください」

膀胱炎などの心配があるので、尿検査は必要だ。
しかし、M子は黙って座ったまま、動こうとしない。

  「だって、おしっこしたくないんです、私」

戸隠はやっと理解した。このM子は、最初から尿意はあったのだ。
おしっこしたくないというのは、尿意がないのではなく、
排尿の意思がないということなのだ。
もっと正確に言えば、排尿しないという意思があるのだ。
道理で、全然したくないと言ったときに気持ちが篭もっていたはずだ。
こんな量の小水を、17時間も我慢し続けたのは感服すべき精神力だが、
これ以上の我慢を見過ごすわけにはいかない。

  「昨日の夜から半日以上も我慢しているんでしょう、細菌はそうとう繁殖している上、
   膀胱が伸びきって、膀胱の内側表面の組織がかなり裂けているはず。
   もう膀胱炎になっていてもおかしくないんですよ。」

134名無しさんのおもらし:2006/10/10(火) 05:35:02
M子はかたくなに説得に応じない。

  「今朝起きたときにもお手洗いに行こうと思わなかったんですか、
   起きたときには、ずいぶん尿意があったでしょう」

寝起きには、就寝中の膀胱のリラックスがとけるので、強く尿意を感じるはずだ。

  「…昨日の夜は、寝れなかったから」

まさか。昨日の夜は、はの部分にアクセントがあったようだ。
寝れなかったのは尿意のせいだろうから、
ということは、その前の夜は尿意があったが眠れた、しかし昨日の夜は眠れなかったと
そういう意味で言ってるのかもしれない。

  「Y原さん、最後のお小水は、何日前なんですか?」

  「えっと、土だっけ、日だっけ… 雨がふってた日だから…」

  「14日の日曜ですか!一昨日の夜からだなんて、40時間以上もお小水を…」

135名無しさんのおもらし:2006/10/15(日) 01:11:42
非常にイイ! 気付かなかった。
続きを頼む。もし続かないなら俺が勝手に続けてしまいそうだ。

136名無しさんのおもらし:2006/10/17(火) 02:16:09
>>135 続けてくだされ

「やむをえない理由で仕方なく我慢」ではない
「自分の意志で我慢」というのが倒錯的でステキと思っただけで
続きません

137名無しさんのおもらし:2006/10/21(土) 07:27:15
聖ガ・マン高等女子学院の修学旅行の5台のバスは
トンネル落盤で閉じ込められた。
初日の、長距離移動の途中であった。

昼には生徒たちは、丁度道程の途中の、知るぞ知る名物料理を持つ都市に停まり
昼食をとっていたのだが、そのダイエット効果抜群という振れ込みのスープを
年頃の乙女たちは争って何杯も飲んでいた。

その都市を出て二時間あまり。バス旅行だというのに水気をとりすぎた効果はてきめんで、
誰もが一刻も早くサービスエリアに着くことだけを願い、
そしてあともう少しでその願いが叶う矢先のことだった。

138名無しさんのおもらし:2006/10/21(土) 07:27:35
「チョートイレいきてー」
などとは誰も言わない。
女子校などというものは、異性の目がないだけに
内部では夢見がちな青少年を幻滅させるような実態があふれているものだが
聖ガ・マンの生徒は厳しい選考のおかげか、教育のたまものなのか
きわめて躾が行き届いている。

落盤事故から1時間。乙女たちの生理的欲求はあれからさらに募っているはずなのだが、
驚いたことに、前を押さえている生徒は一人もいない。
かといって、トンネルに閉じ込められたのをいいことに、バスの外で済ませてしまったわけではない。
乙女たちのオシッコは、彼女たちの可憐な膀胱に閉じ込められたきりである。
彼女たちの厳しく躾られたたしなみからすれば
同性の、それも良く知った友達の前でさえも、
オシッコをしたい仕草を見られるのはとても恥かしいことなのだ。
いや、むしろ、同じ躾を受けた同士だからこそ、一層恥かしいのかもしれない。

みんなあんなにスープをおかわりしている。
オシッコしたくならないはずがない。
動きのこわばった様子を見るまでもなく、誰だってオシッコはしたくてたまらないのだ。
どんなにうわべを飾っても、お互いがオシッコしたいことはバレバレなのである。
それでも、前を押さえるというような恥かしい行為は、してはいけないと理性が禁じる。
行儀良くとシートに座ったまま、さりげなく腰をくねらせ脚をゆらして我慢する乙女達。

139名無しさんのおもらし:2006/10/21(土) 07:28:24
さらに30分経った。
『わあ、オシッコこんなにたまって大丈夫かな』
シノブはずっしりと重い膀胱が、手でさわらなくても実感できた。
そこから全身に広がる、じっとしていられない感覚に耐えるのはまだ平気だったが、
内側からこじあけようとする圧力に負けて、ちびってしまうのは時間の問題だと思った。
オシッコの出口はいつでも全力を発揮できるわけではない。
圧力が高まるタイミングに合わせて全力を出せれないいが、
全力を出した後の力が出ないときに圧力が高まったらアウトだ。
手の助けを借りることができれば、タイミングがずれてもなんとかなる。
でも、人前で前を押さえるわけにいかない以上、オシッコの出口だけの力で
頑張るしかないのだ。

『いつトイレに行けるんだろう』
聖ガ・マンの生徒として、トイレ以外でのオシッコは論外であり、
まず考えることは救出されたあとのことだ。
『助け出されても、真っ先にトイレに行けるわけないし、近くにトイレがあるか分からないし』
そもそも救出がどれくらい先になるかわからない。半日先だとすると、それまでは
絶対に我慢できないだろう。
半日後には今のオシッコを、自分の膀胱の中に全部とどめたままでいられはしない。
では、出てしまったオシッコはどうなる?
☆白い便器の中に?―そうあってほしい。でも救出されない限り、これはありえない
☆この、パンティの中に?―17歳にもなって、おもらし?
薄皮1枚を隔てて、大量のオシッコとパンティはほんの間近にある。
今はまだパンティを乾いたままにしていられるけれど、
おもらしとはいかないまでも、ちびって湿らせてしまうのは、もう今にでも起こっておかしくない。
ちびるのも、おもらしも、パンティをオシッコで汚してしまうことには変わりない。
シノブには、17歳の乙女にはあってはならないはずのおもらしが、意外に身近なものに思えた。
☆それとも…トンネルの脇の地面に?―トイレでもないところに、オシッコ!?
シノブはここまで考えて急に赤面した。
渋滞時にはやむをえずこの行動を取る女性がいないわけではない。
しかし彼女たちの躾からすれば、これはおもらしよりも恥かしい、ありえないことだった。
トイレでないと分かっているのに、オシッコをする目的でパンティを下ろす。
友人の前で前を押さえることさえ自分に禁じる乙女たちにとって
そんな行動をとる自分の姿を思い浮かべるだけでも恥かしくて死にたくなるような、
強いタブー意識を感じさせることだった。

140名無しさんのおもらし:2006/10/21(土) 07:28:56
さらに30分が経った。昼食からは4時間以上が経過する。
さいわいなことに、乙女達は、外出先のトイレを使うことさえもはしたないと感じるようには
躾られていなかった。むしろ、トイレに行きたくて困ることがないように、機会があれば
トイレを済ませておくことは乙女のたしなみだと躾られていた。
もっとも、無理に頼んだり、人を待たせたりしてまでトイレを要求するのは恥かしいことと
されてはいたが。
というわけで、生徒の大半は、昼食がすんで出発する前に、きっちりトイレを済ませていた。
中にはトイレに行っておかなかった生徒も数名いた。
その前のトイレ休憩は午前10時すぎだったから、彼女たちは3時間ほど余計に我慢していることになる。
とはいえ、乙女たちがオシッコ我慢に苦しめられているのは昼食のスープの飲みすぎが原因で、
午前中はそれほど関係ないかも知れない。

学院では、トイレに行きたくて、行けるときにはなるべく行っておくべきだという躾はあるが、
それでもトイレに立つこと自体が恥かしいことという感覚もまた躾られている。
普通の生徒は、恥かしいとは言っても、それでトイレに行かずにピンチに陥る無計画性の方が
はるかに恥かしいと感じて、素直にトイレに行く。
行くべきときに行っておくという常識の中では、変なこだわりを持ってトイレにいかなかった結果
モジモジする破目になるような生徒は、非常に幼い恥かしい子だと周囲に認識されてしまう。
優先順位としては、トイレをあえて我慢することより、ピンチにならないことの方が絶対的に上だ。
しかし、生徒の中には、トイレに立つという恥かしさも、ピンチであわてた醜態をさらす恥かしさも
両方を避けることに成功した子もいる。
要するに、トイレに行かなくても、ピンチにならない資質があればいい。
つまり、焦った様子を見せずにすむくらいオシッコを我慢できる能力があればいいのだ。
この力さえあれば、両立がむずかしい二つのことをこなせる、より上品な乙女でいられる。
したがって、聖ガ・マンの生徒の中では、オシッコを我慢できることは高いステータスだった。
学院の正課の時間、一度もトイレに行かなくても平気な数名の生徒は尊敬と羨望の的だったし、
両立をめざして努力する生徒も全体の3割ほどはいた。

141名無しさんのおもらし:2006/10/21(土) 07:29:15
さて、オシッコは永久に我慢し続けられるものではない。
我慢する乙女たちにしてみれば永久に思える時間でも、
実際は数時間でしかないのだ。
シホはオシッコ我慢の能力に恵まれていない生徒だった。
だからいつも躾られたとおり、トイレに行けるときにはできるだけ行くようにしていた。
今日もお昼には、食事前に一度オシッコをしていたけれど、出発前にもう一度
しっかりオシッコをすませてバスに乗った。

それから何時間経っただろう。
トンネルを抜けてちょっとで、サービスエリアでトイレ休憩が待っていた。
シホはそれまでもつかどうかすらあやうい状態だったのだが、
そこから今まで2時間以上も耐えている。
間違いなく、ダントツで彼女の人生最大の我慢だ。
さすがにお行儀良く座っていることはできかねた。
太ももを交差させてオシッコの出口をしぼりあげ、股間にさし込むわけにいかない両手は
太ももの外側を握り、上半身を数秒おきに、左に、右に、前に、後ろにゆっくり動かして
たまりにたまったオシッコを膀胱にとどめる努力を続けていた。

142名無しさんのおもらし:2006/10/21(土) 07:29:33
『ああ…っ、また濡らしちゃう…』
必死の努力にもかかわらず、ヒクヒク痙攣するオシッコの出口から
勢い良く熱湯が飛び出した。ビュッ、ビュッと二度までで留まったが
シホのパンティは熱をもった湿りを、シホ自身に感じさせた。

ちぴったのはもう3度目になる。熱湯にこじ開けられた出口を閉ざすだけでも
ただごとではない奮闘を要する。いったんオシッコで濡らしてしまったパンティが
まだおもらししていない自分、という心のよりどころをじわじわと侵食し
オシッコの誘惑に負けそうになる。さらに、濡れたパンティはやがて冷えて
尿意をいっそうかき立てるのだ。
弱り目にたたり目とはまさにこういうことを言うのだろう。
こんな勝ち目のない戦いを、手の助けも借りることができないまま
いつ終わるとも知れずに戦いつづけなければならない。
『どうせ漏れちゃうんだもん…』
いっそ投げ出してしまえたらどんなに楽だろう。
オシッコでこんなに重い膀胱なんて。
お尻の奥の方からおへその下のへんまでズキンズキンうずく
服を脱いだら妊婦みたいに膨らんでいそうだ。
『こんなに我慢してるんだもん、我慢できなくても…』
我慢できなくて当たり前。むしろこんなになるまで我慢した自分を
ほめてくれてもいいんじゃないか。
こんなに我慢してる子が、他にどこにいるだろう。
…まわりにたくさんいる。みんなオシッコしたいのに我慢している。
誰一人弱音を吐いていない。
今弱音を吐いたら、まして我慢しきれなかったら、
自分一人だけがとんでもない大恥さらしになってしまう。
いや、もうパンティはオシッコでじっとり濡れている。
気付かれてないだけで、実質はもうおもらしと一緒なのだ。
学年にたった一人、おもらしっ子。
そんな思いにおかまいなく、オシッコはくたびれはてた膀胱で暴れまわる。
シホは泣きそうなほど惨めだった。

143名無しさんのおもらし:2006/10/21(土) 07:30:03
「それでは武家と公家では、武家の方が誇り高いということでよろしくて?」
トンネル内で、終わりの見えないオシッコ我慢の苦行が始まって二時間半。
はじめのうちは事故の興奮でおしゃべりの声もあったが
今ではオシッコ我慢に一生懸命で、時々弱音めいた時間の話題がささやかれる他は
みんな押し黙ってしまっている。
その中で例外的に、澱みのない快活な声で会話が続いている。
「え…ええ。だって、恥を知る気持ち…、」
会話の相手はそうでもないようだ。ややうわずった声で、それも途中の単語で
とだえてしまった。語尾はあえぎ声のような、あん、という音になったところをみると
この子もまたオシッコ我慢で会話どころではないのだろう。
「けれどハツネさん、それは公家にとっての恥の意識を理解していないといえるのではないかしら。」
声の主は、オシッコ我慢に苦しんでいる様子などまったくないようである。
言葉遣いに育ちの良さが表れている。名門聖ガ・マンの生徒だとはいえ、
普通の生徒は普段こんなお行儀のいい口のききかたをしているわけではない。
彼女が特別なのだ。

この生徒の名はハルナ。
正課の時間中、一度もトイレに行かなくても平気な生徒が数名いることにふれたが、
その一人である。彼女のような、オシッコを我慢できる子は、尊敬され特権的な扱いを受けているが、
中でもこのハルナは別格と見られていた。普段の品のよさももちろんだが、
オシッコ我慢に関しても他の子とは違う。正課の時間だけでなく、放課後もトイレに行かないらしい。
一日に一回しかオシッコをしていないのでは、とさえ噂されており、彼女がトイレに行くところを
見た者は少ない。学院は全寮制なのだが、寮の風呂上がりにハルナのせり出した下腹部を目撃した友人もいる。

144名無しさんのおもらし:2006/10/21(土) 07:30:24
さて、ハルナは当然というべきか、修学旅行に出発してから一度もオシッコをしていない。
いつも通り起床時間の少し前、混み合う前のトイレでオシッコをすませたきりである。
時間にすれば半日近く、昼食後にトイレに行った生徒と比べれば8時間以上も長く
オシッコを我慢していることになる。
ハツネも同じように我慢していた。彼女もまた正課の時間トイレに行かずにいられる特権的な生徒だったが、
ハルナほどとんでもなく我慢できるわけではない。
だが、同じクラスで、特権的な存在としてハルナとの付き合いが親密なため、
外のトイレをつかうべきではない、恥かしいことだ、というハルナの主張に付き合わされてしまった。
尊敬の的である乙女たちの中でも別格なハルナの親友の座にいられることは
ハツネにとって最高に光栄なことではあったが、その分ハルナの理想に近づく努力をしなければならない。
その努力は決して苦ではないのだが、昼食のスープがもたらしたとんでもないオシッコ我慢地獄の真っ只中の今、
ハツネはハルナ同様午前中オシッコをしなかった不利をうらめしく思っていた。

午前中たまった分の不利といっても、昼食分のオシッコの量からすればたいしたことは
ないかもしれないが、膀胱の限界寸前の状況では、わずかな量の差も重大だ。
少なくとも、ハツネは、昼にオシッコできなかったことは最大の後悔だった。
ハルナとすごす以上、外のトイレに行けるはずはなかったのだが、
そして、ハルナの親友である以上、ハルナの目を盗んでトイレに行くことは、してはならない裏切りになるし、
かといってハルナの親友の座を失うのもいやなので、結局選択肢として
昼のトイレはありえなかったのだが、それでも、あのときオシッコしていればという思いばかりつのるのだった。

145名無しさんのおもらし:2006/10/21(土) 07:31:33
ハルナはどうだったかというと、彼女は彼女で、一般生徒には及びもつかない
桁外れのオシッコ我慢記録のベストを更新するほど、オシッコがしたかった。
彼女のすごいところは、オシッコを我慢できないことはいけないことだ、というような
うしろめたさによる我慢ではないことだ。
彼女にとっては呼吸をするのと同じくらい自然な乙女のたしなみに従って、
『私は今はオシッコをしない』という決定があるだけだ。漏れそう、とか我慢できそうにない、とかは
関係なく、ただオシッコをしない時にはしない。
肉体的な限界の前では、そのような無茶はいつか通用しない時が来るに違いないのだが、
日々の積み重ねに鍛えられたせいか、現にハルナは平然としてオシッコを我慢している。

美容のためと言って、ハルナは毎朝専用のハーブティーを何杯も飲んでいる。
普段の、丸一日オシッコしないその一日のスタートがいつもそうなので、
彼女にとっては日常的なことにすぎないとはいえ、そこに昼の大量のスープが加わる。


さて、昼のスープだが、なぜ乙女たちはこんな尿意に苦しまなくてはならないほどの量を
飲んでしまったのだろうか。

146名無しさんのおもらし:2006/10/27(金) 20:22:30
期待age

147名無しさんのおもらし:2006/11/03(金) 21:45:59
まだスレ生きてるかな

148名無しさんのおもらし:2006/11/05(日) 10:46:36
まゆみは懸命におしっこをがまんしようと努力する。
一日目はなんとかこらえられた。おしっこを我慢するのは慣れている。
二日目。ぼうこうがキリキリ痛む。おしっこが頭からはなれない。
わずかの間もじっとしていられない。もじもじ、もじもじ貧乏ゆすり。
時間のたつのがとても遅い。
1時間は経ったと思って時計を見ると、5分もたっていない。
気の遠くなるようながまんの時間。
どうにか昼までもちこたえる。
わずかでも気をぬくと、一気にでてしまいそう。
昼食。水分は汁物の椀に、牛乳一本。
食べる。飲む。
気が緩めば、いままでのがまんが水の泡。
食べながらも、おしっこの出口がゆるまないようにがまんの戦い。
まゆみは水分を一滴も残さずのみほした。
胃が張り、その分ぼうこうの圧力が強まる。
けれど数時間後には、胃の中の水分は
ぼうこうを内側から責めたてることになる。
一日半。
前におしっこをしてしまってから40時間。
今ようやく5食分の水分をとった。
あと何時間かのがまんで、昼食の水分もおしっこになる。
それまでがまん。
ぜったいにがまん。
刻一刻、おしっこがふえていくのがわかる。
波打つぼうこう。
したくてたまらない。
ひくひくふるえるアソコ。
出してはだめ。
せっかくここまでがまんしたんだから。
ずっしりと重い。
体がおしっこを出したがる。
がまん。がまん。がまん。
つらい。
ものすごくつらい。
おしっこしたい。
おしっこ出したい。
おしっこ出してしまいたい。
おしっこしたくてたまらない。
でもだめ。
がまん。がまん。

149名無しさんのおもらし:2006/11/05(日) 10:48:14
まゆみはぼうこう。
全身がぼうこう。
ぱんぱんの大きな球。
ここにいるのは、まゆみではなくぼうこう。
このつめたい部屋の床にぼうこうが座っている。
ぼうこうをドクンドクンと鼓動がうつ。
ぼうこうが息をすう、ぼうこうが息を吐く。
ぼうこうが体の向きをかえる。
ぼうこうが貧乏ゆすりする。
おしっこ。
おしっこさえすれば。
おしっこさえすれば、まゆみはまゆみにもどれる。
したい。
もうおしっこしなくたっていい。
がまんをやめれば、おしっこはかってにでてしまうから。
なにもしなければ、おしっこはでるから。
がまんをやめたい。
だめ。がまん。
まだ5分しかたってない。
もうだそうよ。
だめ。せっかく。
もう。
でる。
アソコがしびれる。
感覚がない。
でる。
おしっこでる。
だめ。だめ。だめ。だめ。
出さない。
ぜったい。
まゆみは、布団を重ねたかたまりに股をおしつける。
こするように。
おしっこを、しないために。
おしっこを、とめるために。
手が使えない。
体の要求をねじふせる。
おしっこしたい。
きがくるいそう。

150名無しさんのおもらし:2006/11/05(日) 10:49:32
まだ、がまん。がまん。
おしっこ。
五食目の水分がぼうこうをふくれあがらせる。
キリキリいたむ。
まだ、まだ。
まゆみはぼうこう。
大きいぼうこう。
もう、こんなに大きくなった。
まだ?
囚人服の中に、大きなクッションを入れているよう。
こんなにふくらんだ、ぼうこう。
今まで見たこともない、大きいぼうこう。
まだ?
キリッ、キリッ。
ぼうこうが悲鳴をあげている。
出しちゃだめ。
もうすこし。
やっと5分。
もういいんじゃないかな。
はやくおしっこ。
おしっこ楽になりたい。
もういける。
もういこう。
膝を立て、布団のかたまりから腰をうかす。
おなかの底。
ものすごい、おしっこの重さ。
おなかをつきだす。
しばし静止。
よし、いこう。
だめ。
せっかくこんなに。
まだだめかも。

151名無しさんのおもらし:2006/11/05(日) 10:50:06
またやりなおすの?いや。
だからまだだめ。
ああ、おしっこがでる。
だしてはだめ
でる、でる、でる。
だめ、だめ、だめ。
股をこすりつける。
がまん、がまん。
おしっこしたい、おしっこ出したい。
やっぱり、まだ足りない。
おしっこ、おしっこ。
やっぱり、夕食まで。
おしっこ、おしっこ、おしっこ。
夕食。夕食まであと何時間。
がまん。がまん。
スパイ容疑のまゆみ。
重要参考人のまゆみ。
証言するわけにはいかない。
両手は使えず、口に入れられた器具で舌も噛めない。
壁はゴム張りでぶつけてもアザもできない。
絶食も許されず、むりやり食べさせられる。
まゆみに残された自殺手段は、

ぼうこう破裂。

おしっこをがまん。
ひたすらがまん。
がまんにがまんをかさねても、
体がおしっこを出そうとしてしまう。
おしっこの出口が言う事をきかなくなってしまう。
まゆみは一度おしっこをもらした。

152名無しさんのおもらし:2006/11/05(日) 10:51:01
もっとはやく、おしっこがたまればいい。
水をのみたい。
だが、水分は食事のときの一定量のみ。
日に3回の食事の水分を、
こつこつためていくしかない。
おしっこをがまんするのはつらい。
おしっこをいっぱいがまんするのはつらい。
それより、おしっこをながくがまんするのはもっとつらい。
まゆみは、ぼうこうがはりさけるまでおしっこをためるために
がまん、がまん、がまん。
とにかくがまん。
アソコがしびれる。
おしっこの出口の感覚がない。
出てしまう。
出る、出る、出る。
せっかくのがまんが。
おしっこが出てしまうまえに
まゆみは床に倒れ込んだ。
とほうもなくふくれあがったぼうこうを下にして。
おしつぶすように。
たたきつけるように。
体が浮いた。
ビーチバレーの球の上に腹這いになったときのように
大きな大きなぼうこうに支えられて。
破裂寸前のぼうこうに
勢いをつけて全体重がかかったのに
まゆみのぼうこうは破裂してくれない。
ぼうこうの中の極限までの圧力が
感覚がなくなったおしっこのダムにおそいかかり
まゆみはもう一度おしっこをもらした。
あんなにがまんしたのに。
もう破裂するはずだったのに。
だから、だめ。
おしっこしたい。おしっこしたくてたまらない。
おしっこいますぐしたいけど。
4食分じゃだめ。
5食分でもきっとだめ。
夕食も。今日の夕食も。
それまでがまん。それまではがまん。おしっこがまん。がまん。

153名無しさんのおもらし:2006/12/25(月) 01:33:07
サンタ少女は尿意に苦しめられていた。
「あ、あのう、まだかな?」
「何が?」トナカイが答えた。
「もうあれから20軒以上回ってるんだけど…」
サンタ少女は、かなり前にトイレに行きたいと訴えたのだが、
トイレならあとで寄ってやるから、まずはプレゼントを配るように
と言われていたのだ。
恥かしくて、相当迷ったあげくに尿意を口にしたので、
その時にはもう相当ピンチだったのに、
トナカイは忘れてしまったのか、いっこうにトイレに寄ってくれる気配がない。
そりの上で冷えきった太腿をこすりあわせながら、
次こそは、次こそはと祈るような気持ちで
待ちつづけていたが、そろそろ限界も近い。
「あの、あとでトイレに寄ってくれるって…」
するとトナカイは、あきれたように言い放った
「はぁ?何を考えてるんだ
そんなのプレゼント配り終わったあとに決まってるだろ
この市全部を俺たちだけで回んなきゃなんねーのに
途中トイレなんか行ってるヒマあるわけねーだろ」
サンタ少女は気が遠くなりかけた。
まだ市全体の10分の一も配っていないのだ。
「配達中にトイレに行こうなんて情けないサンタ
はじめてきいたよ、まったく」
サンタとしての資質を疑うような口調である。
他のサンタたちはトイレに行きたくはならないのだろうか。
そんなことより、今すぐにでもおしっこをしたくてたまらない少女サンタであった。

154名無しさんのおもらし:2006/12/25(月) 02:03:15
「グズグズすんなよ、これじゃいつ終わるかわかんねーぞ」
トナカイはえらく不機嫌だ。でもこれがサンタ少女にできるベストだった。
一歩一歩慎重に歩かないとおしっこが出てしまうのだ。
「ねえお願い、おトイレすませたらもっと早く動けるんだから」
そりに戻ると、サンタ少女はトイレを哀願した。
「幼児じゃあるまいし、ションベンごときでさわぐな
一人前のサンタならションベンくらい我慢しろ」
「もうダメなんだよぅ、一人前でなくていいから、おトイレ行かせてよぉ」
両手で股間を握りしめて、サンタ少女はもじもじ震えている。
「あきれたぜ、よくお前みたいなのがサンタになれたな」
「ああ、ほんっともうダメ!もう出る、出ちゃう!
あきれられてもいいから、はやくおトイレ!」
「だから、そうはいかないんだよ!
サンタは任務の期間中は規定されたことしかできないって習わなかったのか」
「そ、そんなことくらい知ってるよ、任務中は自由に民家に侵入できるけど
物を盗んだり、情報を持ち出したりしちゃいけない、って」
「じゃあトイレなんて考えるのはあとにしろよ」
「えっ、でもトイレは盗みみたいな悪事じゃないし、それに民家のトイレを拝借しなければ
問題ないんでしょ」
「ダメだ。規定事項にトイレの使用は入ってたか?」
「な、ないけど…そんなこと規定に書いてあるわけないし…いじわるしないでよ」
サンタ少女はじっとしていられなくなって、せまいそりの座席でたちあがって足踏みを始める。
「だから、意地悪とかいう問題じゃねーって。規定は絶対なの。
まあ呼吸しろと書いてないから呼吸もしちゃいけねーってことはないけど
トイレだの食事だのという、独立した行動は規定になかったらダメなの。
よくサンタになれたなって言ったのは、そんなことも分かってないからだよ」
「そ…そんな、でももうもれちゃう…!」

155名無しさんのおもらし:2006/12/25(月) 02:15:32
「どうしようもねーな、ホラさっさと配って来いよ」
次の家に着いた。
サンタ少女は両手で股間をおさえつけたまま、プレゼントの入った袋を持とうともしない。
「ほら早く行ってこい、グズグズしてたらその分トイレに行けるのが遅くなるだけだぜ」
トナカイがサンタ少女を後押しする。
「あ、ダメ、もう本当にでる」
よろけながら歩き、子供の枕元までのわずかな距離の間に
三度もうずくまって耐えながら、サンタ少女はどうにかこの家の子供の靴下に
プレゼントを入れ終えた。
が、それが限界だった。
プレゼントを両手で持っている間、おしっこの穴を押さえることができなくて、
両脚をよじりあわせてどうにかこらえていたが、とうとう水門が水の圧力に屈してしまった。
 プシュ シュワッ

サンタ少女の露出したふとももに幾筋かの尿流が走った。
尿意の激しさが限界まで高まり、一瞬後の噴出と、それがもたらす快感を
サンタ少女は想像した。

156名無しさんのおもらし:2006/12/25(月) 02:22:43
「どうしようもねーな、ホラさっさと配って来いよ」
次の家に着いた。
サンタ少女は両手で股間をおさえつけたまま、プレゼントの入った袋を持とうともしない。
「ほら早く行ってこい、グズグズしてたらその分トイレに行けるのが遅くなるだけだぜ」
トナカイがサンタ少女を後押しする。
「あ、ダメ、もう本当にでる」
「今度は何があっても出すなよ。ただでさえ予定をずいぶんオーバーしてるのに
またやり直しさせられたんじゃかなわねーからな」
おもらしという形ではあっても、ようやく待ちに待ったおしっこをすることができた。
その快感をやっと味わうことができる…
そのはずだったのに、まだふとももは濡れていない。
まだ膀胱の中に全てのおしっこがおさまった状態に戻っている。

サンタはカギのかかった部屋にも入れるし、煙突から偲びこんでもすすで汚れる事もないし、
警備にかかったり、起きている人と出くわしたりすることもない。
そんな特別の力が、任務期間中のサンタには働いているのだ。

157名無しさんのおもらし:2006/12/25(月) 02:36:36
それだけではない。サンタが仮に私情にかられて盗難や殺人を働いた場合、
その事実はキャンセルされて、その前の状態に戻ってしまうのである。
これは、強盗や殺人などの故意の悪事でなく、過失や事故であってもそうなる。
悪事でなくても、きびしく規定された事項以外の行為は
たとえトイレに行くことやおもらしでさえも、キャンセルされ戻されてしまうのだ。

サンタ少女は、今度は必死の努力で、どうにかおもらしをせずに
プレゼントを置いてくることができた。
まだ先は長い。
渾身の注意を払って、それまでの10倍近い時間をかけながら、
さらに数軒の家にプレゼントを配ったが、またおもらしをしてしまった。
いや、正確には、またおもらしをしはじめた瞬間に、その家に入る前のところまで
戻ってしまった。
もともとサンタ少女はとっくにおしっこ我慢の限界なのである。
ごまかしごまかしどうにか耐えても、何かのバランスがわずかに傾けば
即おもらしになってしまうところまで来ている。
その状態に戻されたところで、それ以上の我慢ができるはずもないのだが、
サンタの任務を終えるまで、すなわちこの市のプレゼントを配り終えるまでは
任務中のサンタに働いている特別な力じゃらは解放されないのだ。

158名無しさんのおもらし:2006/12/25(月) 02:53:07
ゲームで言えばハマリ状態である。
リセットできるならしたいところだが、それもできない。

朝が来るまでにプレゼントを配り終えることができなければゲームオーバーということになるが、
残念ながら、その道すら閉ざされていた。
プレゼントの遅配はサンタ業界の信頼を損なう大問題である。
特別な力の中には、これを防ぐものも当然含まれている。

サンタの周辺では時が流れるが、その間実世界では時はほとんど流れないのである。
つまり、プレゼントの配達がサンタの体感時間で12時間かかろうが24時間かかろうが、
実世界では一夜しか過ぎないのである。
言いかえれば、任務中のサンタは時の流れから半ば切り離された存在になる。
そのおかげで、プレゼントの配達が(サンタにとって)どれだけ時間がかかっても、
翌朝までには間に合うのである。


サンタ少女には無限の時間と、無限回の試行チャンスがあった。
どんどん限界が近づき、99%おもらしに至る状況であっても、
100回のうち1回、運良くおもらしせずに配達を達成できれば
次の配達に進むことができる。確率が低くても、まぐれ当たり出るまで
何度でも繰り返すことができる。
しかもキャンセルされても記憶は残るため、
足が滑っておもらしに繋がった場合は、足が滑らないよう気をつけることができたし、
手で押さえるのが間に合わなくて耐えきれなくなった場合は、早めに押さえるよう意識することができた。

159名無しさんのおもらし:2006/12/25(月) 03:04:51
とはいうものの、記憶が残るということは、
くりかえされる時間すべてが体験として残っているということでもある。
ある家で、100回目でやっと配達に成功したときには、
失敗した99回のおもらし直前までの四苦八苦の時間は
全てサンタ少女の意識に残っているというわけだ。
ただ繰り返しだけでもウンザリを通り越して拷問に等しいが、
それに加えてつねに限界をこえた尿意がつきまとっているという地獄。


翌朝、このサンタ少女の担当した市では、今年も無事プレゼントが届けられていた。
だが、夜明けまでの数時間が、サンタ少女にとってどれほどの永遠だったかは
付き合わされた不幸なトナカイ以外誰も知る者はいない

160名無しさんのおもらし:2006/12/25(月) 19:02:40
いい夢見せてもらいました。

161DQ風 選択肢強制:2007/01/03(水) 01:01:20
かんとく「しごとちゅうは このへやから かってにでてはいけません
      トイレに いきたくなったら いってください」

数時間後

かんとく「どうしました? トイレにいきたいのですか?」
      >はい      いいえ
かんとく「トイレにいきたいのですか?」
      >はい      いいえ
かんとく「トイレにいきたいのですか?」
      >はい      いいえ
かんとく「トイレにいきたいのですか?」
      >はい      いいえ
かんとく「トイレにいきたいのですか?」
      >はい      いいえ
かんとく「トイレにいきたいのですか?」
      >はい      いいえ
かんとく「トイレにいきたいのですか?」
      >はい      いいえ
かんとく「トイレにいきたいのですか?」
      >はい      いいえ
かんとく「トイレにいきたいのですか?」
      >はい      いいえ
かんとく「トイレにいきたいのですか?」
      >はい      いいえ
かんとく「トイレにいきたいのですか?」
      >はい      いいえ
かんとく「トイレにいきたいのですか?」
      >はい      いいえ
かんとく「トイレにいきたいのですか?」
      >はい      いいえ
かんとく「トイレにいきたいのですか?」
      >はい      いいえ
かんとく「トイレにいきたいのですか?」
      >はい      いいえ
かんとく「トイレにいきたいのですか?」
      >はい      いいえ
かんとく「トイレにいきたいのですか?」
      >はい      いいえ
かんとく「トイレにいきたいのですか?」
      >はい      いいえ
かんとく「トイレにいきたいのですか?」
      >はい      いいえ
かんとく「トイレにいきたいのですか?」
      >はい      いいえ
かんとく「トイレにいきたいのですか?」
      >はい      いいえ
かんとく「トイレにいきたいのですか?」
      >はい      いいえ
かんとく「トイレにいきたいのですか?」
      >はい      いいえ
かんとく「トイレにいきたいのですか?」
      >はい      いいえ
かんとく「トイレにいきたいのですか?」
       はい     >いいえ
かんとく「だったら しごとにもどってください」

162名無しさんのおもらし:2007/02/21(水) 20:00:31
「お願いします…お許し下さい…」
 最近新設された地獄の片隅で一人の女性が神へ懇願していた。
「おしっこしたい…したいよぉ…苦しいよぉ…おしっこ…」
 彼女は股間を延々と揉みほぐしていた。
 ここはおしっこ我慢地獄。凄まじい尿意に襲われるが、決して排泄することはできない。また、永久に死ぬこともない。
「おしっこ出したい…出させてよぉ…うぅぇ…」
 彼女は泣きながら尿で妊婦のように膨らんだ下腹部を恨めしそうに見つめた。
 そのとき空から光と共に一柱の美しい女神が降りてきた。
「女神様…おしっこぉ、おしっこさせてください…出させて…苦しい…パンパンなんですぅ…」
 女神はすがりついてくる女性を突き飛ばして言った。
「十五件も強盗殺人を繰り返しておきながら何を甘ったれたこと言ってんのよ。あんたなんかあたしに比べれば…」
 彼女は知る人ぞ知るおしっこ我慢の女神(千夜一夜ベリーショートより)。おしっこを出すことができない。この地獄を作ることを発案した人物である。
 怒鳴ったせいで膀胱が動いたのか女神は少し苦しそうに眉間にしわをよせると、股間を揉みほぐし呼吸を整えてから周りを見渡した。

163名無しさんのおもらし:2007/02/21(水) 20:13:28
「おしっこしたいよ…」
「苦しいよぉ…おもらしでもいいから…」
「お腹パンパンだよぉ…おしっこ…」
「おしっこおしっこおしっこおしっこ…」

 苦しむ女性達を見て女神は頷く。
「これは成功のようね…うぅ…さて…」
 女神が手を挙げて奇妙な動きをとった。すると、地獄の至るところに便器が生えてきた。
 女性達から歓喜の声が上がる。
「トイレだぁ!おしっこ!おしっこできるぅ!!」
「あぁ…やっとスッキリする…」
「苦しかったよぉ…おしっこ…」
 彼女達は尿意のあまり自らの置かれた状況を忘れたのか生え出た便器に飛び付いた。
 次に上がったのは勿論悲鳴である。
「おしっこ出ないよぉ…したい…したいぃぃ…」
「出て…おしっこ出てよぉ…」
 女性達は便器にしゃがみ、狂ったように腹を押し、股間を掻きむしった。しかし、ここはおしっこ我慢地獄。どう頑張ろうが尿は排泄できない。
 女性達は泣き喚き、のたうちまわりひたすら尿意を訴える。便器にしがみつき震える者。自分の膨らんだ腹を殴る者。ひたすら気張る者。それでも一滴足りとも尿は出てこない。
「いい気味ね…」
 女神は自分の股間もにぎりしめる。
「あたしもしたいよぉ!」

164名無しさんのおもらし:2007/02/21(水) 20:14:39
あ、しまったageスマソ

165名無しさんのおもらし:2007/02/26(月) 05:20:49
プシャ…シュウウウ…シュイイイーー

とうとう、キャロラインの水門が決壊した。

シャアアアアーーーー
シュアアアアアアーー

水流の勢いは3分経っても衰えるどころか、かえって勢いを増すほどだ。
キャロラインの足もとの水たまりはどんどん広がっていく。
純白の床を、はっきりと黄色の領域が侵食していく。
強い尿臭があたりにたちこめる。

10分後
放尿を終え、極度の快感と疲労で
自分が生み出した暖かい海に倒れ伏したキャロラインが
ようやく起きあがった。
長い髪は強い臭いの尿にまみれ、髪から滴った黄色の雫が
キャロラインの顔を伝っていく筋も流れる。
ハァッ…ハァッ…まだ呼吸はととのっていない。
ザバザバピチャピチャと起こした上半身からも尿がしたたる。
白いTシャツは真っ黄色に染まり、その下の見事な肉体に張りつく。

我慢しきれなかった無力、おしっこを漏らしてしまった羞恥、自分の尿による汚辱
あまりの解放感にしびれたように酔いしれるキャロラインの意識に
彼女のプライドを打ち砕く現実は、まだ届いていなかった。

166名無しさんのおもらし:2007/02/26(月) 05:35:29
たくさんの視線を感じ、現実がだんだん戻ってくる。
キャロラインが部屋を見まわす。
首をめぐらせると、髪に残った尿が飛び散る。

キャロラインがしりもちをついた格好で座っている
部屋の真ん中に広がる巨大な黄色い海を避けるように
部屋の周辺には彼女と同じ格好、白のTシャツとパンティ、ソックスだけを身につけた
同じ年頃の女の子たちが立っていた。
ただキャロラインと違うのは、Tシャツも、パンティも、ソックスも
黄色く臭い尿浸しになっていないことだった。

少女たちはキャロラインが向くと目をそらした。
それまでは視線を注いでいたというのに。
それは、おもらしをしたキャロラインへの強い軽蔑の意志表示にほかならなかった。

少女たちは、黄色い海を避けた壁際で、じっと立ち尽くしている。
1人の例外もなく、露出した肌は赤く火照り、うっすらと汗を浮かべている。
そして顔やふとももには、噴き出た汗が玉になって、時折流れ落ちている。
決して部屋が暑いわけではない、むしろ寒い方だ。
少女たちは薄着のせいか、かすかに震えている。
キャロラインは、早くも冷たくなり始めた自分の尿と
温度と対照的にひときわ強くなったように思える尿臭に
いっそう恥かしさがつのった。

167名無しさんのおもらし:2007/02/26(月) 05:52:02
少女たちにはもうひとつ、大きな共通点があった。
白いTシャツの中に、なにか隠しているのか、前が大きく膨らんでいるのだ。
時々耐えかねたように足を踏み返る少女たち。
寒さのせいで震えているのではなく、隠しているもののあまりの重さに震えているようにも見える。

その時、1人の少女がTシャツのすそをまくった。
中にどんな物をかくしていたかというと、何もなかった。
そこにあったのは、少女のおなかだけだった。
ただし、妊婦のようにおおきくせり出したおなかだった。
みぞおち近くまでふくれあがったおなかは
妊婦のそれと違い、やわらかみに欠けているように見えた。
固くはりつめているようなのだ。
下腹部のはり出し方が特に大きく、
白いパンティはふくらみをしまいこむことができず、
ふくらみの下にはりついているように見える。
少女は片手でTシャツを胸までまくりあげると
もう一方の手で、その大きな膨らみの端の方を、ゆっくりさすった。
フゥ、フゥ、とため息。
たまった汗があごから滴る。

そう、少女たちは、すさまじい量のおしっこを我慢しているのだ。
そして、あまりの尿意に震えながら、その震えさえも自制しているのだ。
彼女たちがどれほどの量のおしっこを我慢しているのか。
それは、先ほどのキャロラインの盛大な放出と、部屋の真ん中を占める大きな尿の海が教えてくれている。
せいぜいハイティーンの少女の体に詰め込まれているとはとても思えないほどの
それは大量なおしっこだった。

168名無しさんのおもらし:2007/02/26(月) 06:12:54
「ジェニファー」
「ジェニファー、あと30分ほどで時間よ」

尿の海にすわりこんだまま、視線をそらす無言の我慢少女たちに囲まれている気まずさを
どうにか打破しようとしていたキャロラインだったが、
これほど辛い我慢を共有していながら、1人だけ先に失禁してしまったことで
抜け駆けのひどい裏切り行為をしたような心境になっていた。
それはおもらしの羞恥より重く彼女を萎縮させていて
他の少女たちに話しかけることも、それどころか尿の海にしりもちをついた
今の格好から体を動かす行動をおこす勇気さえも出てこなかった。
そんな中で、1人がおなかをさすり、ため息をついたので
これをきっかけにして気まずさを打破しようと、キャロラインはその少女に声をかけたのだった。
しかし、キャロラインが呼びかけるとそれに重ねるように
別の少女がおなかをさすった少女、ジェニファーに声をかけた。

ジェニファーはキャロラインの呼びかけなど存在しなかったかのように、
声をかけた別の少女の方を見て、軽くうなずいた。

キャロラインを阻害する空気はいっそう強く感じられた。
部屋にたちこめる尿臭もいっそう強くなったように思えた。
キャロラインは惨めだった。
あのときおしっこ我慢が限界だったのは確かだ。どんなに全力をつくしても
おしっこの出口がいうことをきかなかった。何で塞いでも無駄だった。
でも、我慢がつらくて放棄したわけじゃない。
あの時漏れさえしなければ、私だって今もみんなと同じでいられたのに。
このおしっこが全部膀胱にもどって、もう一度我慢できたら。
でも、仮にこの尿の海を全て、いやその倍の尿を膀胱に戻して我慢しても
先におもらしをした裏切りは許してもらえないだろう。

It is no use crying over spilt piss.

169名無しさんのおもらし:2007/02/26(月) 06:28:23
少女たちの周りには、顔や手足から滴った我慢汗の雫がたまりにたまって
小さな水たまりができている。
1人が近くの壁に立てかけてあったモップを取って、自分の水たまりを拭いた。
キャロラインの黄色い海はほったらかしである。
「ステファニー、わたしにも貸して」
別の少女が言った。
ステファニーはモップを渡し、受け取った少女も水たまりを拭いた。
他の少女たちはモップを要求しない。
拭いた2人は、自分の水たまりが尿の海と近かったために
水たまりが繋がってしまうのをいやがったのだ。
キャロラインの濃く汚い黄色の海と違い、彼女たちの水たまりは透明な汗だった。
キャロラインは、モップを借りて尿の海を掃除してしまおうと思ったが、
また邪険に無視されるのは目に見えていたので、
随分冷たくなってきた尿の中でじっと座っていた。

ベルが鳴り響いた。うつむいて自分の我慢に没頭していた少女たちが
顔をあげた。

170名無しさんのおもらし:2007/02/26(月) 06:50:35
部屋のドアがあけられ、クーラーボックスが運び込まれた。
ボックスを持ってきた、白衣を着た研究者風の女性は
ドアをあけるとすぐに濃い尿臭に気付き小さく声をあげ、
次に臭いの元である尿の海と、その真ん中にすわりこんだキャロラインの方を向き
改めて鼻をつまむゼスチュアをした。

ボックスの中にはもうお馴染みになった飲み物のボトルが6本、
他に濡れタオルなどが入っている。
少女たちは尿の海を踏まないように女性の所まで来ると、
1人1人ボトルを受け取り、女性の前でゆっくり全て飲み干した。
小さいグラス1杯分ほどの少量だが、ちゃんとごまかすことなく
体内に取り入れているかどうかを確認されているのである。

この飲み物にはゆるやかな利尿効果のほか、さまざまな成分を含んでいる。
尿にとけこんで膀胱に送られ、膀胱内の細菌の繁殖を押さえる尿内殺菌成分や、
過度に伸ばされ厚さが極端に薄くなり、表面組織が裂けているはずの膀胱内壁を
修復する成分、長時間にわたるおしっこ我慢による肉体疲労の回復成分や
特に酷使されている括約筋の疲労の回復成分、大の方の排泄や腹痛に
邪魔されないよう、固形物の食事の変わりと成る栄養成分や整腸成分、
終わりの知れない我慢で消耗した精神をいやす精神安定成分、
膀胱に送り出す尿のペースをコントロールするため、水分が不足すれば強い渇きを感じさせ
余りすぎれば汗として出す水分調節成分など
長時間のおしっこ我慢の実現のためだけに生み出された飲み物である。

171名無しさんのおもらし:2007/02/26(月) 07:16:03
さて、キャロラインたちは、研究の結果最も膀胱の伸縮性が高く
おしっこ我慢の潜在能力が高いとされた年齢の女の子で、
その中でもおしっこ我慢に人並はずれた素質があるとして特に集められ、
専門的な肉体的特訓と、おしっこ我慢の価値観の教育をほどこされ
その後さらに高い倍率をくぐり抜けた選び抜かれた少女たちなのだった。

生体機能への冒涜といっていい我慢プロジェクトに
1人も欠けることなく立候補した少女たちは、
通常の生活で丸一日24時間のおしっこ我慢、一日に生産される標準的尿量の
1.5リットル程度は、平気とはいわないまでも、苦にする様子もみせず当たり前のように耐え、
その後はゆきとどいた尿量コントロールと、膀胱修復強化成分のおかげで
膀胱破裂しないまま、日々少しずつ膀胱容積を拡張していったのだった。

膀胱修復強化成分のおかげで、伸びきっても膀胱は弾力を失わない。
破裂の心配はないが、膀胱の伸縮力で尿を押し出す力と、尿意とは
どんどんエスカレートしていく。
意識が飛びそうになるレベルまで高まった尿意と、放出の誘惑に屈指ないようこらえ、
強い圧力で噴出しようとするおしっこを、助けのない括約筋と、手足など自分の体の力だけで
少女たちは耐え続けている。

172名無しさんのおもらし:2007/02/26(月) 07:40:16
一気に大量に水を飲んで我慢したわけではないからこそ、
じわじわとここまで大きく膀胱が膨らんでいるのであり、
殺菌されたとはいえ何日分もの老廃物が蓄積されたせいで
薄いどころか通常よりかなり濃い、臭い尿をキャロラインは排泄したのだった。

キャロラインは自分の飲み物を受け取るために立ちあがった。すると
「こないで、汚いのが広がるわ」
「そこにうずくまってなさいよ」
他の女の子たちがはじめてキャロラインに対して口をきいた。
「あの、わたしはどうしたらいいの?」
キャロラインは白衣女性にたずねた。
「もうこのドリンクは用がないわね。それにおしっこの中にいるなら
着替えも意味ないかしら」
女性は部屋の外のカートから着替えを運び込むと、
そこから1人分だけ抜き出して、そのまま何も言わず出ていった。

少女たちは、ふくれあがったおなかを刺激しないよう苦戦しながら
Tシャツやパンティ、ソックスを脱ぐ。体をかがめると膀胱が圧迫されるので
パンティやソックスを脱ぐのは一仕事だ。
「どう、今回もあたしパーフェクト」
1人が脱いだパンティのクロッチ部分を広げて見せびらかす。
「ジャニスあなたやるわねえ、あたしはこんなに…」
こっちの少女のパンティには、濃い黄色のスポットがいくつも重なって
黄色い薔薇のようになっていた。一滴ちびっては乾き、その繰り返しで濃淡が幾重にも
かさなっているのである。
「見て見て、私もパーフェクトよ」
「クロ―ディア、今回は頑張ったわね。あたしはいけたと思ったんだけど、ほら、ここに少し」
「惜しかったねステファニー」
前回の着替えからの、ちびったかどうかを見せ合って一喜一憂しているのだ。

173名無しさんのおもらし:2007/02/26(月) 08:05:25
少女たちは、濡れタオルで汗ばんだ体を拭く。
膀胱のまわりは腫れ物にさわるようにやさしく、股間は念入りに。
「すごい、膀胱ここまできてるー」
バストの下を拭いていた少女が言った。
「ほら、ここ押したらズーンてくるもん」
心臓のすぐ下あたりを何度も押してみている。
「えー、あたし押すのこわいよー。怖いもの知らずねジャニスったら」
「見て、とうとうタオル届かなくなっちゃったよ」
タオルを胴のまわりに巻きつけている子もいる。
「ジェニファーあんたバストサイズ越えちゃったんじゃない?」
「ひどーい!」
ジェニファーはそういいながらも、今度は胸にタオルを巻きつける。
「アハハハ、ほらーやっぱり」
「そういうジャニスだってやってみなさいよ」
ジャニスもおなかと胸をタオルで巻く。
「ほら見てごらんなさい」ジェニファーが言い返す。
ジャニスもバストより膀胱回りの方が上回ったのだ。
「私の場合は、膀胱が大きすぎるからよ」
膀胱回りで、タオルが何センチ届かないかで張り合う2人。

「ああ、あっ!」
黙って念入りに股間をこすっていた少女があえぎ声をあげた。
長時間にわたる酷使でカチカチにこわばってしまった括約筋が
数倍に膨れあがって盛りあがっているのを、丹念にもみほぐしているのだが、
これが下手なオナニーより気持ちいいのだ。
飲み物に含まれた括約筋の回復成分と、濡れタオルに配合されている成分のせいだ。
めざましい回復効果があるのだが、急ぎすぎるとのぼりつめてしまうので
焦らず少しずつ、細心の注意でもみほぐさなければならない。

174名無しさんのおもらし:2007/02/26(月) 19:30:46
非常に好きな展開! 続きを! ぜひ続きを!

175名無しさんのおもらし:2007/03/04(日) 11:10:38
10分ほど経った。
少女たちは黙々と括約筋のマッサージにいそしんでいる。
しばしばあぶなっかしいあえぎ声が混じる。
絶え間なく襲ってくる尿意の波と戦いながら、同時に
急に燃えあがる快感をむさぼらないよう、冷却期間を置きながらの
根気のいるマッサージだ。
強要されているわけではないので、そんなに時間をかけずに早くおわらせてしまえば
よさそうなものだが、この時にしっかり括約筋の弾力をとりもどしておかないと
果てしなく続く長い長い我慢を耐え抜くことができなくなってしまうのだ。
スーパーモデルが体形に気を使う以上の神経質さで
少女たちはマッサージを続けた。

立ったままでは括約筋の部分をもみほぐすことは難しい。
まして妊婦のようにふくれあがったパンパンの膀胱をかかえたままである。
少女たちは白いスツールに腰掛けていた。括約筋の部分に手を回しやすいように
おしりの下の部分は空洞になっている。
そう、この椅子は見た目は純白の便器そのものなのである。
着替えのためにパンティを脱ぎ、便器そっくりの椅子に腰掛けるとなれば
誰もがこれから用をたすとしか考えないだろう。
しかし少女たちは、通常の何倍ものおしっこを膀胱に貯め込んでいて
何倍もおしっこを出したいのにもかかわらず
パンティを下ろし下半身むきだしで白い便座に座りながら
それでもおしっこを一滴も出さないでいるのだ。
条件反射で体がおしっこを排出しようと準備する。尿道口がジーンと熱く火照るのを
無理矢理押し込めるように濡れタオルを押しつけ、こする。

176名無しさんのおもらし:2007/03/04(日) 11:39:33
しばらくして、ようやく一人がマッサージを終えた。
「ハァーーーー」
大きく、気持ちよさそうなため息をついた。
便器のような椅子に座ってすることが済んだので、
おしっこをすませたつもりになって、わざと気持ちよさそうな解放感のため息をついたのだった。
心からの解放感のため息と違って、ハァ―ーーの中にも尿意に耐えるハァ、ハァという辛い息遣いが
混じっている。しかし
「あー、すっきりした」
少女は股間をこすっていた濡れタオルを顔の前までもってきた。
クンクン…臭いをかぐ。長時間にわたって苛酷な我慢を続けているので
我慢汗で汚れていて、ムンとにおいがただよった。
少女は経ちあがって使用済みの濡れタオルをクーラーボックスに入れ、替えのパンティをとってきた。
新しいパンティはかすかに芳香があり、肌触りも最高にいい。
ただしサイズがかなり大きいようだ。
少女はパンパンにふくれたおなかをかばいながら、パンティをはいた。
股の付け根から少し上がるともう膀胱が前に張り出しているので
パンティが上がりきらない。しかし、特別にゆるい形状につくってあるので
少し伸ばしてやると、もう少し上げることができ、おしりをパンティの中におさめることができた。
下腹部は巨大な球の下を申し訳程度に白布がかかっているような様子だった。
「ああー、新しいのはきもちいい、それにいい香り。生き返った気持ちよ」

キャロラインはその言葉を尿の海に座りこんだまま聞いた。
きつい尿臭は、尿漬けのTシャツが乾きかけてよりきつくなりはじめていた。
濁った鈍重さのある尿の臭いより、鋭いアンモニアの臭いが強くなってきていた。
生乾きのTシャツは黄色をとおりこして黄土色のまだらになり、
乾きかけた尿がはりついてかゆかった。
キャロラインは、着替えのパンティやTシャツの気持ちよさを思い出し
さらに惨めな気持ちになった。少女が言った「いい香り」というのは
アンモニア臭がきつくなりだしたキャロラインのおしっこの海のことを暗に非難しているのである。

177名無しさんのおもらし:2007/03/04(日) 12:01:06
「シンディ、モップ貸して」
キャロラインはにおいの原因であるおしっこの海を掃除してしまおうと決心した。
他にすることは何もないし、じっとしていては辛いし、おしっこはもう完全に冷たくなっていた。
先ほど、ステファニーからモップを受け取ったシンディはまだ括約筋マッサージに奮闘していた。
マッサージを済ませてちょうど立ちあがったところだったステファニーがかわりに答えた。
「何言ってるのよ、モップが汚れちゃうでしょ」
キャロラインは何を言っても疎外されるのかと一層気が重くなったが
ステファニーの言い分も分からなくはない。一度この臭いおしっこを拭いてしまうと
そのモップで拭いたところがおしっこのにおいで汚染されることになる。
キャロラインは仕方なく、かわきかけたTシャツを脱いだ。
そしてTシャツをぞうきんがわりに使うことにした。

「拭くのはいいけど、これ以上広げないでよ!」
最初に着替え終えた子が言った。
Tシャツぞうきんを勢い良く動かすと、波が立って尿の海が広がってしまうのだ。
まずはそっと吸わせては絞って、量を減らしていくしかない。
尿をたっぷり吸ったTシャツを絞るためにはバケツのような容器が必要だ。
この部屋にはバケツはなかった。使えそうなものといえばボトルやタオルの入っていた
クーラーボックスだが、これも使わせてはもらえないだろう。
見まわすと、いいものがあった。自分用の白の椅子だ。
ちょうど中が空洞になっているのでバケツがわりに使えるはずだ。
キャロラインは立ちあがろうとした。しかし、じっと冷たい尿の海の中で
同じ姿勢で座り込んでいたせいで、足がしびれてしまって立てない。
さらに悪いことに、体勢をうごかしたとたん、強烈な尿意が襲ってきた。
大量におもらしして、他の少女たちよりはるかに膀胱に余裕があるとはいえ、
尿意を食いとめる最大の武器である括約筋に限界がきてた上に、
いつもならしているはずの括約筋マッサージもしていない。
括約筋がおかしくなったのか、棒を突き立てるような急激な尿意が突然来た。

178名無しさんのおもらし:2007/03/17(土) 06:21:07
さて、皆さんはおしっこをしない女性が存在することを知っているだろうか。
現在はほとんど存在を知られていないが、ある時代、ある社会にはかなりの数が存在していた。
科学が進歩し、人体の構造が庶民にとっても常識になった現在では
尿が生成され、膀胱に一時的に貯えられ、排泄されるというメカニズムも常識となっていて
おしっこをしないといえば、泌尿器系に何かのトラブルがあると考えてしまうのが普通だ。
しかし、そうではなく、健康な体なのにおしっこをしない女性がいるのである。

179名無しさんのおもらし:2007/03/17(土) 06:30:55
ところで皆さんは、クリスマスの前夜、サンタクロースがプレゼントを届けてくれることは
知っているだろうか。
実際は、本当は親がこっそり買って来て、枕元に置いておいてくれるのである。虚構である。
しかし、小さい子供は、ある時期まではサンタの実在を信じている。
おしっこをしない女性というのも、虚構なのだろうか。

それでは、死後の世界、魂の存在はどうだろう。
物質的な検証では、存在を裏付けることは難しい。
しかしあながち虚構とは言いきれない。結論を下すことが出来ない。
おしっこをしない女性とは、科学の常識では疑わしいが、
完全に否定することはできない存在なのだった。

180名無しさんのおもらし:2007/03/17(土) 06:34:23
さらにもうひとつ例を挙げる。
赤ちゃんはどこからくるのか。
受精し、妊娠し、子宮で胎児が育ち、そして出産される。
これは大人なら知っている。
しかし、子供にとっては謎だ。
妊婦の腹が膨らんでいること、中に赤ちゃんがいることまで知っていても
どこから出てくるのか想像できない。
将来出産することのできる体に育っていく女の子でさえ
自分の体のどこがどうなるのか、見当もつかなかったはずだ。

181名無しさんのおもらし:2007/03/17(土) 06:48:18
ここまで前置きを続けた後だが、
打ち明けてしまうと、おしっこをしない女性というのは虚構である。

「アイドルはトイレにいかない」などという有名な言葉があるが
その言葉はどれほど信じられていたのだろうか。
同じ人間である以上、おしっこしないで生きていけるわけがない。
常識で考えればそうだが、アイドルへの願望、美化、神格化などで
同じ人間であるということが意識されなくなれば
本当におしっこしないと信じる人も出てきてしまうのである。

ここで、なぜ「おしっこをしない」という理想像を求められるのかということは
考えない。美しいアイドルと汚い排泄物を分けて考えたい、
理想的なアイドルと現実的な排泄行為を分けて考えたい、など
説明はつくのだろうけれど、理由は考えない。
ただ、「おしっこをしない」ということが
一つの理想像、または非凡な魅力として考えられている社会があったとだけ
考えてもらえればいい。
そこでは、子供にとってのサンタクロースのように
おしっこをしない女性が「実在」しているのだ。

182名無しさんのおもらし:2007/03/17(土) 07:05:14
その社会では、全ての女性がおしっこをしないわけではない。
多くの女性はおしっこをするし、女子トイレもある。
そんな中でおしっこをしないからこそ、特別であり魅力もあるというわけだ。
全女性がアイドルだったら、それはもうアイドルではない。
限られた存在だからこそ、あこがれの存在でありえるのだ。
さて、そんな女性たちはその社会ではアイドルなのだが
この先この女性たちをアイドルと呼ぶと、
皆さんが使っているアイドルという言葉が指すものとの間に混乱が生じるので
便宜錠別の言葉で呼ぶことにしよう。

アイドルという言葉は、idol 元々は形・幻影という意味から
偶像・聖像という意味になり、そこから崇拝される物という意味になり、
そして皆さんの使うような意味になっていった。

おしっこをしない女性というのは、本当は緋現実な存在である。
また、そうあろうとする意志がなければなれない存在でもある。
そして、おしっこをしないという事が理想的だという価値観を共有していなければ
ばかげている。
そこで、1:観念・概念 2:意志 3:ばかげた考え・気まぐれ
などの意味を持つnotionという言葉で呼びたいと思う。

183名無しさんのおもらし:2007/03/17(土) 07:12:18
この社会では、女の子たちは、「アイドルになりたい」というような感覚で
”ノーション”になりたい、と思う。中には、自分には合わないと思って
早くから他人事のように考える子もいるが、内心ではあこがれている。

小さい女の子は、おしっこをしないでいることはできないし、
一方、ノーションは本当におしっこをしない存在だと信じている。
まだ、人の眼をあざむくことは知らないし、本音と建前が存在する事も知らない。
そこで、今はおしっこをする存在だけれど、
将来はどういう方法化は分からないが、きっとおしっこをしない存在になれると
漠然と期待をするのである。
自分は実はどこかの国のお姫様で、いつか迎えが来るのだ、と無邪気に信じているような
感覚である。

184名無しさんのおもらし:2007/03/17(土) 07:24:50
しかし、子供がサンタクロースを虚構と知るように、
女の子たちは、ノーションが虚構と知るようになる。
姉や、ちょっとマセた友達とのやりとりの中で
だんだん現実を学んでいくのである。
そして思春期にさしかかる頃には、
ノーションとしての人生を目指すかどうかの、現実的な選択を意識しはじめる。

さて、思春期、第二次性徴といえば、異性のことは良く分からないものである。
特に、男の子から見て女の子のことは謎が多い。
女の子はことさら恥かしがり隠したがるし、男の子は直線的な知識欲や性欲が先だって
いろんなことを見落としがちだからだ。
まして、ノーションという理想像が根強く息づいている社会ということは
科学や情報化によって人々がすれていない社会ということでもある。
女性特有の知識は、なかなか男性までは漏れ伝わらない。

この社会では、女性は、自分が当事者なのでノーションの虚構性を知っているが、
男性は、大人でもほとんどがノーションの実在を信じている。

185名無しさんのおもらし:2007/03/17(土) 07:40:46
ノーションの女性は、普段ボロが出ないように、
皆さんが考えるよりかなり多くの量・長い時間のおしっこ我慢ができる。
自然に我慢できるようになったわけではなく、
長い鍛錬の成果と、精神力とで、相当の苦心をともなう我慢ではあるが、
それでもほとんど来るうを表面に出さない。

そして、ばれない時を見計らっておしっこを済ませる。
おしっこをしない女性ノーションは虚構で、
あくまで膀胱には一般人と同じく、尿がどんどんたまるからだ。
無限に我慢しつづけるわけにはいかない。

人前でトイレにいくことはタブーだが、女子更衣室などには
巧妙にカモフラージュされたノーション用の排泄場所が
用意されている。
子供にサンタクロースの正体がバレてはまずいが、大人同士なら問題ないのと同じで、
少女や男性にバレるのはまずいが、大人の女性に知られるのは問題ないのだ。

186名無しさんのおもらし:2007/03/17(土) 07:41:46
…という設定だけつくった。話はまだ無い。

187名無しさんのおもらし:2007/03/17(土) 08:17:43
修学旅行の男子中学生ども

「3組の須藤って昨日の朝からトイレ行ってないらしーぜ」
「あいつ学校でもトイレ行ってるところ見かけないよな」
「高校に入る頃にはノーションになってんじゃね?」
「やっぱノーションになる女ってだんだんしなくなってくのかな」
「えー、アニキが言ってたけど、ある日突然なるんだろ?」
「あのエロマンガかよ」
「小学校高学年で一日一回になって、中学で二日に一回になっていくってTVでやってたよ」
「違うって、そういうのはならないやつが無理になろうとしてるのらしい
なれるやつはある日突然なる」
「それマンガだって」
「バカか、じわじわ回数へってるのは、ションベン我慢がレベルアップしてるだけなんだよ
ほんとうのノーションはいきなりションベンしなくなる」
「えー須藤2日も普通に我慢してんのかよ」
「あーコイツ勃ってる」
「だって昨日からずっとオシッコ我慢してるってすごくね?」
「俺も」
「我慢は邪道だろ、だって偽ノーションじゃん」
「おいおい、普通に考えて2日も我慢できるわけないだろ。やっぱノーションになりかけだって」
「そうそう、我慢なんかしなくてもションベンしねー方がいいよな」

188名無しさんのおもらし:2007/03/19(月) 20:55:30
 都心から電車で1時間とすこし。郊外と呼ぶにはやや森深い園に佇む私立霧沢学院。
 ここに通うのは10代の、公立で言うならば中学と高校にあたる女の子たちだ。
彼女達を尋ね、学院に足を踏み入れる事があるならば聞いてみるといい。

 ――トイレはどこですか、と。

 返ってくる言葉は決まっている。誰に聞いても、みんなきょとんとしてこう言うだろう。
「……何言ってるの? 女の子はお手洗いなんかいかないんだよ」
 と。
 そう、学院を少し歩きまわってみれば、あちこちに設けられている「洗面所」や「お手洗い」が
普通とはまるで違っている事に気付くだろう。一般に“トイレ”を――オシッコをするための場所
として示すその単語は、ここでは文字通り顔や手を洗って身支度を整える場所でしかない。
 この学院には本当に、女子トイレは設けられていない。
 霧沢学院は、ノーション達が暮らしている学院なのだ。

189名無しさんのおもらし:2007/03/19(月) 20:55:56
 もちろん、ノーションなんて幻想である。
 サンタクロースがいないように(少なくとも、世界中の子供達に一晩でプレゼントを配ってくれる
たったひとりのサンタクロースがいないように)、オシッコをしない女の子なんていない。
 が、霧沢学院はまるでノーションでなければ暮らしていけないような構造をしているのだ。
 学校には職員用以外にトイレはないし、そこも職員用のカードキーがないと開かないようになっている。
 寮の部屋にも、部室にも、およそ学院の中の全ての設備にトイレはない。
 個室に付いているバスルームもただのお風呂と洗面所。トイレという生活に必須のはずの設備は、
まるである事自体が不自然であるかのようになくなっているのだ。
 学院には中等部に一学年4クラス、高等部に一学年3クラスで、およそ600人ほどが生活している。
 通学は許可されておらず、全員が寮生活だ。厳格な十字聖教の教えと厳しい規律の中で礼儀作法や
学問を身に付け、ノーションとなるべく生活している。

190名無しさんのおもらし:2007/03/19(月) 20:56:13
 しかし、前にも述べたようにノーションなんてものは存在しない。
 では、ここで生活する600人もの少女たちは一体どこでどうやってオシッコをしているのか。
 実はそれは、誰にもわからない。学院に入学した少女達は、合格通知と一緒に新入生説明会で
こっそりと、学院の様々な場所に巧妙に隠された自分用のトイレの場所を教えられる。一人の生徒が
学院で生活する6年の間、使うことを許されるトイレはただこの1ヶ所だけである。
 この広い広い学院で、たった1ヶ所、オシッコをする事を許される秘密の場所。しかしそのことを
口外するのは校則で固く禁じられている。たとえ先輩後輩、親友や同級生、ルームメイトにさえも
秘密にしなければいけない。もちろんオシッコを済ませているところを見られるのなんてもってのほかで、
トイレに入るところや出てくるところも誰にも見られてはいけない。
 もし気づかれてしまったら、厳しい罰則が待っている。そして、3回以上トイレを使うところを――
 オシッコをする事を知られてしまったら、たとえどんな理由があろうと退学になってしまう。

191名無しさんのおもらし:2007/03/19(月) 20:56:25
 ここまで厳しい規律が設けられているのには、もちろん理由がある。
 ノーションを目指す女の子が社会に出て本物のノーションとして振舞うには、誰にも……それこそ
恋人や家族にも気付かれずにオシッコを我慢し、こっそりとオシッコを済ませる為の技術を身につけなければ
ならないからだ。たとえ女の子同士であったとしてもそれを明かしてしまうような女の子は真のノーションには
相応しくない。
 このあまりに徹底した秘密主義のため、毎年学院の新入生の半分くらいは、自分だけがはしたなく
オシッコを我慢していて、他の子達は本当にオシッコなんてしないノーションなんじゃないかと誤解して
しまうこともあるほどだ。

192名無しさんのおもらし:2007/03/19(月) 20:56:37
 霧沢学院には、上級生が入学の決まった新入生候補を招いて行なう伝統的な“洗礼”がある。
 これは、新入生が本当に過酷な学院生活に新入生が付いていけるかどうかを選別するためのもので、
決して恨みや陰湿なイジメによるものではない。このような試練を耐えられない女の子は、この学院で
暮らしてゆく事などとてもできないからだ。
 入学を控えた三月半ば、上級生達は新入生候補を学院に招いて、学院の案内をする。
 もちろんノーションになるためにここに通う女の子たちだ。いまさら学院のどこにもトイレがない事に
驚いたりはしない。たとえ何時間立ちっぱなしでトイレに行きたくてもちゃんとガマンする、しつけの
行き届いた女の子たちばかりだ。
 そして学院の案内が終わると、上級生たちは新入生を歓迎会、と称してお茶会に招く。
 このときお茶会で振舞われるのは、特性の利尿成分入りのお茶だ。学院では喉を潤す飲み物というと
まずこのお茶しかない。普通の女の子ならひとくち飲めば1時間はトイレに往復しなければいけないくらいの
強力なものだ。

193名無しさんのおもらし:2007/03/19(月) 20:56:51
 甘いお菓子をたくさん出されて、新入生達は喉の渇きを理由にお茶をたくさん飲んでしまう。
 気付いた頃にはもう遅い。新入生達はすさまじい尿意に襲われる事になる。
 もちろんこのとき、同じお茶を上級生達も同じだけきちんと口にする。それまでノーションを
目指して訓練し、入学試験を通って学院に通うようになった新入生だ、普通の子に比べればずっと
たくさんのオシッコを我慢できるし、激しい尿意にだって耐えられる。しかし学院で過ごす上級生たちは
そんなものよりもずっと過酷な特訓を日常的に受けて暮らしているのだ。
 ほどなく新入生の子は過去感じた事もないほどの猛烈な尿意に襲われ、俯いて脚を震わせ、」まともな
受け答えもできなくなってしまう。 もうどうしようもないという我慢の限界まで追いこまれ、けれど
優雅なお茶会はまるで休憩など挟まず続き、上級生達は(場合によってはほかの新入生も)楽しそうに
話し続けている。新入生はここではじめて、自分とノーションとの違いを思い知るのだ。

194名無しさんのおもらし:2007/03/19(月) 20:57:12
 実はこのとき、上級生はオシッコ我慢の限界でもなんでもないし、駆け込んだ場所もトイレなんか
ではない。なにもかも、全てが演技、お芝居だ。
 しかし余裕のない新入生はここで厳しい選択を迫られる。学院から割り当てられた自分のトイレは
まだ使えず、“お手洗い”にはオシッコのできる場所はなく、仮に使えたとしてもとてもそこまで戻れない。
そして目の前には上級生が使っていらしき別のトイレがある――そういうことになるのだ。
 しかし、もちろん新入生が廊下の突き当たりや清掃用具入れをいくら探してもトイレはみつからない。
当たり前だ。そんなものは元々ないのだから。
 この時、ノーションの素質のある聡い新入生は自分が騙されてしまった事を悟り、上級生達が自分とは
かけ離れた存在である事を思い知る。
 そうなった新入生は、この“洗礼”をパスしたも同然だ。気付かれないように自分のトイレまで向かって、
学院生活で最初のオシッコを済ませるか、いけないこととされている他の女の子のトイレを探して使おうと
した罰として、さらに頑張ってお茶会に戻り、最後までガマンを通すかもしれない。

195名無しさんのおもらし:2007/03/19(月) 20:57:49
 しかし――我慢の限界の尿意を持て余し、すっかり『オシッコができる』と思いこんだ状況からさらに
期待を裏切られたショックに耐えきれず、とうとうスカートの前をぎゅっと掴み、オシッコで制服と下着を
びしゃびしゃに濡らしてしまう生徒もいる。
 この“洗礼”でのオモラシは、入学前という事もあり慣例的に誰も見て見ぬ振りを通し、規律違反には
数えられないが――この経験で学院の真実を思い知ったまま、入学を辞退する生徒も多い。
 そうなった女の子は、ノーションへの憧れを思いきって振りきり、トイレに行ってオシッコをする
普通の女の子としての人生を歩む事も多い。
 ノーションとしての生活は過酷だ。ノーションは多くの女性と、そしてほぼ全ての男性の夢、幻想を
背負って立っている。苦難を乗り越え実際にノーションとして暮らす女の子たちは、ほぼその全てが
ノーションを目指す女の子たちに自分のような辛い思いをさせたくないと思っているという。

 学院の創設者、霧沢しずく女史は語っている。
 この学院は、全ての女の子の夢を、そして女の子自身を守るためにあるのだと。

196名無しさんのおもらし:2007/03/19(月) 20:59:35
と、>>178からのネタに便乗してネタを書いてみた。
ちゃんとした小説でなくてすまん。

197名無しさんのおもらし:2007/03/19(月) 21:12:01
これって、洗礼後したあとのお漏らしって罰の対象になるの?

198名無しさんのおもらし:2007/03/20(火) 03:34:36
>いけないこととされている他の女の子のトイレを探して使おうとした罰として、
>さらに頑張ってお茶会に戻り、最後までガマンを通すかもしれない。

いいなあこういう自主性
俺は病んでるなあw

199名無しさんのおもらし:2007/03/24(土) 05:41:50
GJなんだが、>>193>>194の間抜けてない?

200名無しさんのおもらし:2007/03/25(日) 00:37:33
上級生がトイレ行った振りをするんだろうな。

201マタニティ:2007/03/25(日) 18:19:56
「何ヵ月になられるんですか」
「何ヵ月?そんなには無理よ。まだ一週間」
そこで不意に、おなかのふくらんだ女性は、
服の横のポケットのようなスリットに手をさしこむと
股に手を当てて一生懸命押さえた。
「ごめんなさい、出ちゃいそうになったの」

前押さえが気付かれにくいような設計の
こういう服を「股に手ドレス」というそうである。
妊婦のようにふくらんだおなかには、
一週間分のおしっこを我慢しているということだった。
「股に手ドレス」はおなかのふくらみに合わせて
おなかの部分がゆったりしたデザインになっている。

近頃は、おしっこ我慢好きがこうじて
膀胱がこんなになってしまうまで
何日という単位でおしっこを我慢する女性が密かに急増しているという。

忙しさや経済的な理由などで、結婚しても子供を作れない夫婦が
性生活に刺激をもたらすためにおしっこ我慢を持ちこんだのが
エスカレートしたのがきっかけで、ふくらんだおなかを妊娠に見たてると
子供を作れないことの代償行為として、精神的に思いもよらないほどの大きな満足が得られることが
次第にわかってきたそうだ。
医学的には非常に危険なため、表向きは全く知られていないが
口コミで広がり、今では子のない夫婦の間だけでなく
未婚女性の中にもかなりの実践者がいるという。
「股に手ドレス」なるものが開発され流通しているほどだから、相当広がっていると思われる。

女性のバッグの中に、本の背表紙が見えた。書店では見かけない自家製本のようなものだったが
タイトルは「**シリーズ(5) 月壬月辰 1週間〜10日 をのりきるために」
と書いてあったようだった。
月壬 月辰 とは見慣れない字だったが、あとでよく考えて見ると、妊娠と良く似ている。
数日にわたるおしっこ我慢で膀胱が異様にふくらんでいる状態を
妊娠になぞらえて名づけたのではないだろうか、と推測した。

別れ際、良く見ると女性は手足が小刻みに震えていた。平気そうに見えていたが
一週間もおしっこを我慢しつづけているのだから、話をしている間も
はかりしれない尿意に責め立てられ続けていたのだろう。
その公園には使いやすそうな、綺麗な公衆トイレがあったが
一週間おしっこをしていないその女性は
トイレの前を素通りして、去って行った。

202名無しさんのおもらし:2007/03/25(日) 22:45:35
>199 指摘感謝。下のが抜けてた。


 そうして、なおもしばらく新入生が限界寸前のオシッコを我慢し続けているのを見計らって、
上級生の一人が突然不自然にそわそわしはじめる。この役目は新入生に学院を案内して一番打ち解けた
上級生が務める事が多い。新入生は一番優しそうな“先輩”が急に不安になりだしたことに気付いて、
その様子を観察し始める。
 新入生がはっきりこの先輩役に注目したところで、上級生はさらにはっきりと『ガマン中』の様子を
見せつけ、実にさりげなく、けれど不自然ないいわけで席を立つ。
 そして、もうどうしようもなくなっている新入生がこれ幸いとそれに続いて席を立ち、あとを追って
くるのを確かめながら、上級生は廊下の突き当たりやカーテンの隙間、清掃用具入れの陰など、
いかにも『それっぽい』場所に走りこんででゆく。
 そして数分すると、さもすっきりした笑顔で、安堵の息をこぼして姿を現し、鼻歌を歌って見せたり
しながらお茶会に戻ってゆくのだ。

203名無しさんのおもらし:2007/03/26(月) 03:20:43
> この時、ノーションの素質のある聡い新入生は自分が騙されてしまった事を悟り、上級生達が自分とは
>かけ離れた存在である事を思い知る。

トイレの場所は互いに秘密だから
よほど意識レベルが高くないと
普通は上級生が済ませたと思うんだろうな。

204名無しさんのおもらし:2007/03/27(火) 04:13:42
叶美香はノーションです

205名無しさんのおもらし:2007/03/30(金) 04:11:12
「ああっ、あと5分で休憩……」
4時間目の終了前、飛鳥は時計を見て思った。
そのとき教室には、飛鳥と思いを同じくする子が他にも3人ほどいた。

イスの上では飛鳥のふとももがじっとりと汗ばみ、つねに小刻みにゆれている。
授業中はまじめに授業に集中していた飛鳥だったが、時計を見て気が緩んだのか
定期的な揺れがふと硬直した。
しばらくして、硬直がとけたが、落ちつきのない足踏みが始まった。
飛鳥は、おしっこを我慢していたのである。
ただの我慢ではない。今にも漏れそうなのである。
油断するとおしっこが出てしまう状態まで追いこまれている。
本当ならおしっこが噴出して当然な状態を、意志でどうにかとめているといったところだ。
急にここまで尿意が高まったわけではない。
もうずいぶん前から、こんな状態で我慢しつづけている気がする。
前の休憩には、もういつ漏れてもおかしくない状態だったのは確かだ。

全身の注意が、急速に膀胱に引き寄せられていくあの感覚は
とっくの昔、1時間目の途中にはもう感じていたのだ。
ずっしりと中身が詰まった膀胱の、ジンジンしびれるような重さを受け入れながら
もうすでに2度の休憩時間を、飛鳥はトイレにいかないまま過ごしていた。

206名無しさんのおもらし:2007/03/30(金) 04:37:25
「あと3分…あと3分…」
飛鳥に、急に落ちつきのないようすが目立ち始めた。
何度も髪をかきあげ、何度もため息をつく。
教室の数ヶ所に、そんな姿が他にもあった。

集中力が切れて、飛鳥の頭の中はおしっこのことでいっぱいになってしまった。
意識すればするほど、膀胱の疼きが深刻になっていくようだ。
「あと2分…どうしよう、このままじゃ…」
飛鳥の思いはかなり切羽詰っている。おもらしの危機が現実味をおびてきたのだろうか。

「起立」
授業終了のチャイムの少し前に、授業が終わった。
「ああ、とうとう授業が終わる…」
飛鳥は立ちあがり、じれったさそうにつまさきで床をつついている。
「礼」
授業が終わった。飛鳥は起立のまま席につかず、なるべく落ちついた足どりで教室を出た。
廊下を西へ。長ーい廊下に教室がズラリとならび、階段の手前がトイレだ。
まだ残り数十秒の授業時間にある他教室を横目に見ながら、飛鳥は廊下を進む。
後ろからは同じクラスの子が何人か同様に来ている。
女子トイレのそばまで来た。中からは物音ひとつせず、人の気配もなさそうだ。
これだけの教室数、生徒数に対し、トイレの数は少ない。
これまでの休憩だと、トイレから一番離れた教室の飛鳥がトイレの前を通る頃には
行列とは言いがたい人ごみが女子トイレの入口近くまでひしめいている。
廊下にはみ出してまで並ぶほど面の皮の厚い子はなかなかいない。
トイレが満杯だと、並ぶことさえあきらめざるを得ないのだ。
「こんなにすいてるなんて!飛鳥、トイレに行けるよ」
同じクラスの子が声をかけてきた。

207名無しさんのおもらし:2007/03/30(金) 04:46:52
「早く終わったせいで、全然こんでないね」
「こんな時がくるとは思わなかった…」
ひどいおしっこ我慢状態の飛鳥たちがつぶやき合う。
「こんな時がくるとは思わなかった…」などと言うのは
混んでないトイレに運良くありつけた喜びにしては大げさではないだろうか。
いや、それより、様子がおかしくないだろうか。
こんなにおしっこを我慢している子だったら、のんきにブツブツ感想を
つぶやいたりしてるヒマがあったら、一目散に個室に駆け込むのが普通ではないか。
それに、テンションの高い喜びの声や、あと一歩で気がゆるんで焦る声なら似つかわしいが
口調がどうも落ちつきすぎているし、嬉しそうでもない。
むしろ、望ましくないことが起こったような反応である。

208名無しさんのおもらし:2007/03/30(金) 05:05:31
実は、飛鳥たちはトイレがすいていると困るのだ。
何故かというと…

実は、飛鳥たちは、おしっこ我慢をわざとしているのだった。
>全身の注意が、急速に膀胱に引き寄せられていくあの感覚は
>とっくの昔、1時間目の途中にはもう感じていたのだ。
1時間目の途中で膀胱が満タンになったというのは、おしっこを貯めるために
たくさんの水を飲んだせい。しかもそれを『あの感覚』と言ってしまえるくらい
慣れて身近になってしまっているというわけだ。

トイレの数が足りず、しかもトイレから一番遠い飛鳥のクラスでは
トイレに行けないまま、悪くすると昼休みまでぶっつづけで我慢を強いられることが
よくあった。クラスでは、かくしきれない尿意を仕草に出してしまいながら、
お互いトイレのことには触れずに、なにもなかったように談笑する光景が良く見られた。
そんな中で、それぞれのおしっこ我慢のレベルがさらけ出されていった。
また、共通の悩みとして、クラス内で尿意に関する話題が出やすい環境もあった。
高校生ともなれば、日によっては学校にいる間一度もトイレに行かずにすんでしまう子も
いないわけではないから、全然尿意のそぶりを見せない子もいるのだが、
ただ我慢の素質があるだけでなく、自分の我慢強さに何がしかのプライドを持っている子が
このような特殊な環境の中で、普段明かす機会もない考えを打ち明け合うに至ったのであった。
普通なら共有出来ないひそかな思いを共有する仲間を得て、彼女たちは
自分たちの我慢を高める方向に向かっていくのは当然の帰結といえた。

209名無しさんのおもらし:2007/03/30(金) 05:27:45
彼女たちの間では、まず学校にいる間、おしっこをしないことは
最低限の前提となった。
下校後、我慢の延長戦を楽しむことから始まり、やがて飲み物が加わり、
しばらくすると校内でも多めに飲み物を飲むようになっていった。
校内ではおしっこをしないことは絶対のルールなので、
最初のうちは校内で限界が来てしまうリスクはお互い避けていたのだが
今ではお互いの我慢レベルもエスカレートしてしまい
(なにせ毎日毎日我慢の特訓をしているようなものなのだ)
最近では、本格的に我慢をするときには登校後1リットルを飲むほどになっていた。

とはいっても、通常生活に加えて1リットルの水を余分に引き受けて我慢するのは
いくら我慢レベルがエスカレートした彼女たちでも、なまやさしいことではない。
ただ、学校生活での我慢と、平静を装う習慣によって、
授業中だと授業に集中することで、耐えがたい尿意をかなり耐えられるようになった。
>「ああっ、あと5分で休憩……」
>「あと3分…あと3分…」
>「あと2分…どうしよう、このままじゃ…」
休憩に入る前に、飛鳥が時間を気にしていたのは、やっとトイレに行けるという待ち遠しさではなく、
授業中の集中力が切れて、おしっこ我慢のつらさをもろに受ける時間が近づくのをおそれていたのだった。

昼休みというのは、大きな難関だ。
普通の休憩なら、せいぜい5分か10分で次の授業が始まってくれるが、
昼休みは、かなりの長時間、授業という魔法なしで耐えなければならないのだ。
そこで飛鳥たちは、昼休みが始まったばかりの、それまでの時間でトイレに行けなかった子たちが
ここぞとばかりにつめかけるトイレをみることで、
『こんなに混んでいるんだから、もともとトイレには行けるわけがない』
ということを体にわからせてしまう。これはかなり我慢を助ける効果がある。
また、元々おしっこ我慢にプライドを持っている子たちなので、
『こんなに押し合いへしあいしてまで、おしっこをすませておかなければ我慢できないなんて』
と特権意識や優越感に浸ったり、逆に自分がそんな情けない姿と重なることを避けるようとして
気が引き締まるのだった。


「こんなにすいてるなんて!飛鳥、トイレに行けるよ」
同じクラスの子が声をかけてきた。

207 名前:名無しさんのおもらし[sage] 投稿日:2007/03/30(金) 04:46:52
「早く終わったせいで、全然こんでないね」
「こんな時がくるとは思わなかった…」

210名無しさんのおもらし:2007/03/30(金) 05:35:57
というわけで、
>「こんなにすいてるなんて!飛鳥、トイレに行けるよ」
>「早く終わったせいで、全然こんでないね」
>「こんな時がくるとは思わなかった…」
これらのつぶやきは、トイレが空いている事態を歓迎したものではないのである。

トイレが混んでて使えないことを思い知ることで、さらなるおしっこ我慢に耐えていたのに
トイレに行けるとわかってしまうと、とんでもない逆効果だ。
普通の人でさえ、おしっこを我慢している時に、自宅のトイレまで後少しになると
我慢がきかなくなってしまうくらい、無意識の影響は大きい。
まして、おしっこを噴出させないでいることが不思議なくらい我慢をしている彼女たちには
この予定の狂いのダメージははかりしれない。
ならばトイレを見に行かなければよさそうなものだが、
普段トイレをみることで我慢する力を新たにしていた習慣で、頭ではわかっていても
昼休みという区切りには心機一転のきっかけとしてついついトイレに足が向いたのだった。

211名無しさんのおもらし:2007/03/30(金) 05:52:27
この昼休み最初のつまづきが、飛鳥たちの究極我慢を加速度的に苛酷なものにしていった。

昼に助けを得て10の力まで取り戻しておけば、襲ってくる9の尿意をどうにか凌げる。
昼に回復できず不利な状況で5くらいの力しか出せないままだと、9の尿意を乗りきるには
想像を絶する苦闘をともなう。すると5しか残っていない力がさらに消耗し4となり、と
どんどん破局に近づいて行く一方なのだ。

普通の人が限界でおもらしに至るのも、このように我慢の力が消耗する一方になった時である。
もっとも、普通の人は、彼女たちと比べると、せいぜい2の力が1の力に、という低いレベルであり、
破局のメカニズムを実感する暇もなく、気がついたらあっというまに破局だったということになるが。


飛鳥たちは、トイレを通りすぎて、階段の方に曲がった。
廊下からは死角になっている。そこで、飛鳥はスカートの前をぎゅうっと強くおさえた。
「あ、飛鳥やっちゃったね。」
前押さえのことだ。おしっこ我慢にプライドをもつ彼女たちは、我慢できなくて前を押さえる行為を
恥じる。学校でおしっこをしてしまうほどのタブーではないが、避けるべき行為ということになっている。
我慢グループが結成されて、もう半年以上が経つが、それまでの間にそれぞれが前押さえをした回数は
通算数回程度である。中には一度も前を押さえる姿を見せていない子さえいる。

212名無しさんのおもらし:2007/04/08(日) 00:13:41
懲りずにまた書いた。今度は>>201氏のネタに便乗。
かなり百合なので嫌いな人はスルーを推奨。




■月壬月辰のススメ

 土曜の午後、会社からの帰り道にふと電車の中でソレに気づいたのは、
ただの偶然だった。
 満員には程遠い車内の隅、赤いシートの優先席に、俯いて腰掛けている
女の子。
 見たところではまだ中学生くらいだろうか。時折苦しそうに息を吐いて、
ぎゅっと身体を縮こまらせる。その仕草は、どこか艶かしい雰囲気を感じ
させていた。

「ふぅ……っ……」

 女の子のおなかは、はっきり分かるくらいにふっくらと膨らんでいる。
けれど、そうしておなかを大きくして優先席に座るにはさすがに幼すぎる
彼女に、車内の数人が好奇の視線を隠すこともなく注目している。
 だが――彼女が着ている特徴的なサイドスリットのたっぷりした服と、
その隙間に入って動かない両手は、見る人が見ればはっきり『それ』と
わかる証だった。

「……ねえ、きみ、ちょっといい?」
「え……は、はい」
「間違ってたらごめんだけど、……今日でそれ、『何日目』?」
「……あ……」

 少女は驚いたように表情を変え、私を見た。
「お、お姉さんも……知ってるんですか……?」
「うん。一応は、ね……」

213名無しさんのおもらし:2007/04/08(日) 00:14:07
 出来るだけ軽い調子を心がけて頷く私に、少女は顔を青ざめさせなが
らうろたえる。

「あ、あの、ごめん……なさい……わたし、今日が……こんなことするの、
はじめてで……その、インターネットで見たんですけど、ど、どうしても、
やってみたくなって……。あのっ、お願いです、お願いします……家とか、
が、学校とかには……言わないでくださいっ……っ」

 私の目を見上げ、縋るように早口にそうまくし立てる少女。
 確かに、彼女くらいの年齢で、こんなインモラルな行為に耽っていると
なれば世間の目が気になるのだろう。実際、この行為――長期にわたる
『月壬月辰』は危険を伴い、時に身体に重大な影響を与えかねないので、
特に身体の未成熟な未成年にはとてもじゃないけど勧められたものではない。
 けれど、彼女くらいの年齢はひときわそういうことが気になる時期でも
あるのだろう。たとえ頭ではイケナイ事と解っていても、興味から試して
みたくなってしまったのかもしれない。
 ――それに。私に彼女を責める資格はないのだ。

「大丈夫だよ。……ほら」

 そう言って私は彼女の手を取り、自分のおなかへと導いた。

「あ……」

 少女の表情が変わる。ビジネススーツの下、緩めたベルトとはちきれそ
うなズボン越しに、彼女は岩のように張り詰めた私の下腹部をはっきりと
感じ取ったはずだ。安心させるように声を潜め、私は少女に囁きかける。

「まだ二日目なんだけどね。……そろそろおなかも目立ってくる頃だから、
明日からは私もそれ、着ると思うけど。ちょうどお休みだし」

 私が『月壬月辰』をはじめたのも最近の事だ。理由は多分、独身である
事のストレスから。仕事が忙しいのでいつもいつもと言うわけにも行かな
いが、最近は週末に合わせるように時間を調整して、背徳感に身体を委ね
ている。

214名無しさんのおもらし:2007/04/08(日) 00:14:29
「あ、あの……」

 少女は顔を赤らめて、小さな声で言う。

「な、七日目……です、わたし……」

 ――素直に、驚いた。
 少女の言葉を信じるなら、これが彼女には初体験。初めての挑戦で、ま
さか一週間も我慢を続けられるなんて。私だってまだそこまでの長期間を
続けられたことはない。せいぜいが4日目に辿り着く程度だ。

「わたしの学校、私立だから……春休み、ちょっと長くて……始業式も週
明けなんです。だ、だから……四月になってからずっと、我慢してて……」

 中学に入った頃はオトナに憧れる時期。そして、女の子なら自分の身体
が生命を宿してはぐくみ育てることを自覚する頃でもある。そんな年代の
子が、ふとした事で『月壬月辰』を知れば試してみたくもなるのかもしれ
ない。

「で、でも、さっきから、もう本当に限界で……ど、どうしても立ってら
れくなっちゃって、それで……」

 ちらりと優先席の表示を見上げ、少女は赤くなって俯く。
 骨折やお年寄り、小さな子供を連れたのマークに混ざって、おなかを大
きくした女の人が座っているマークも記されている。耐えきれなくなって
座ってしまったものの、今度は立ちあがることもできなくなったのだろう。
本当はイケナイ事をしているのに、それを言い出すことも出来ず周囲の視
線を浴びながら、どうしようかと小さな胸を痛めていたに違いなかった。
 そんな少女を見ているだけで、私の胸は背徳感と興奮で激しく高鳴る。

「も、もう今日で、だめ、かも……っ……」
 スリットから離れない少女の手は、今もぎゅっと股間を握り締めている
に違いない。せわしなく動いているローファーのかかと、ソックスの上か
らは白いふくらはぎがのぞいていた。
 頭の中を占領した熱っぽさに浮かされるように、私は口を開いていた。

215名無しさんのおもらし:2007/04/08(日) 00:14:51
「君、今日、時間は平気?」
「え……は、はい……お父さんも、お母さんも…お仕事で、泊まりだって…」

 そんな答えを半分見越していた。さすがに中学生が親に気付かれないま
まこんなにおなかを大きくして、さらにごまかし続けることはできないだ
ろうから、それなりの理由があるだろうと見当をつけていたのだ。

「……じゃあ、さ」

 こくり、と唾を飲みこんで、私は続ける。私も多分、おなかをずっしり
と圧迫する重みに支配されて、頭のどこかがじんじんと麻痺していた。

「じゃあ、これから私の家においでよ。……一緒に頑張ろう。もし出ちゃ
いそうになっても、大丈夫なように付いててあげるから……ね?」
「え……っ!?」
「もし、どうしてもダメだったら……私が立ち合ってあげるから。ちゃん
と君がおなかを大きくして、苦しんで、いっぱいいっぱい我慢してるの、
最後まで見ててあげるから。……一緒に、しよう?」

 私は多分、とんでもないことを口にしている。
 喋れば喋るほど、自分の頬が熱くなっているのがわかった。
 こんな小さな子が、私なんかよりもずっと苦しんで、おなかを大きくし
て、我慢に我慢を重ねている。どうしようもないほどに、胸が苦しい。ま
だ名前も知らない彼女を、ずっとずっと側において、その姿を、耐える姿
を、最後の瞬間を、一部始終を、見ていたかった。

「……っ、…………は、はい……っ」

216名無しさんのおもらし:2007/04/08(日) 00:15:07
 ゆっくりと、少女が頷く。
 彼氏や夫を持たないままでこの趣味にはまるという事は、男性に対する
無意識的な恐怖を持っていることも示しているという。
 ……つまり、『月壬月辰』を一人でしている女の子は、私を含め多かれ
少なかれ同性愛的な傾向を持つわけだ。
 とは言え、こんなにもあっさりとOKされるなんて思ってもいなかった。
ひょっとしたら、いつもこんな事をしていると思われたのかもしれない。
 内心の動揺を押し殺しながら、スピードを落とし始めた電車の中、ゆっ
くりと少女に手を伸ばす。次の駅は私の降りる駅だ。

「大丈夫? 立てる?」
「は、はい……あ、あの、手……握ってて……もらえますか」
「うん」

 大切なところを押さえる事を止めて、少女はおずおずと手を伸ばし、き
つく私の手のひらを握り締める。そうすることで、更なる猛烈なおなかの
奥の痛切な疼きに耐えようとするかのように。

「行こう。ゆっくりでいいから。一歩ずつ」
「は、はい……っ」

 ふらふらとしたおぼつかない足取りで、少女が立ちあがる。たっぷりと
した服の下で膨らんだ大きなおなかがたぷんと揺れ、いやがおうにも周囲
の注目をひく。
 私にぎゅっとしがみ付こうとする少女の手のひらは、たとえようもない
ほど熱く、じっとりと湿っていた。

217名無しさんのおもらし:2007/04/08(日) 00:18:01
一応ここまで。
直接的な表現を避けたらなんだか大のほうにも見える
描写になっちまった事に気付いた。すまん。

もっと腕を磨いて出直してくる。

218名無しさんのおもらし:2007/04/08(日) 00:33:11
>彼女くらいの年齢で、こんなインモラルな行為に耽っていると
>家とか、が、学校とかには……言わないでくださいっ……っ」

>仕事が忙しいのでいつもいつもと言うわけにも行かないが、最近は週末に合わせるように時間を調整して

> そんな答えを半分見越していた。さすがに中学生が親に気付かれないま
>まこんなにおなかを大きくして、さらにごまかし続けることはできないだ
>ろうから、それなりの理由があるだろうと見当をつけていたのだ。

>男性に対する無意識的な恐怖を持っていることも示しているという。
> ……つまり、『月壬月辰』を一人でしている女の子は、私を含め多かれ
>少なかれ同性愛的な傾向を持つわけだ。

上手いなあ…!!


> こんな小さな子が、私なんかよりもずっと苦しんで、おなかを大きくし
>て、我慢に我慢を重ねている。どうしようもないほどに、胸が苦しい。

設定的にも上手いけど、心理描写的にもイイ!

219名無しさんのおもらし:2007/04/08(日) 00:41:21
千夜一夜に移ってでも最後まで読んでみたい。
作者さんにその気がなければ仕方ないけど。

220名無しさんのおもらし:2007/04/10(火) 11:27:33
「こんな所のトイレ使うのって恥かしいよねー」
Cr(仮名)が言った。
この一言で、かなりの女子がトイレに行きたいのを我慢することになった。
中学校最初の遠足でのことだ。

行くべきときにトイレを済ませておかないで、あとでピンチに陥ってしまうほうが
自己管理できていないということでよほど恥かしいことなのだが、
小学校を出たばかりの女の子たちにはそんな発想はまだない。
思春期でただでさえ恥かしさの感覚が敏感な時期で、
その中でもトイレにまつわる恥かしさは、誰もが特に気にするものの一つだ。
また、大人になって行く成長過程で、新たなことをどんどん知る時期でもあり、
何が恥かしいことで、何が洗練されたこのなのか
自分の中で価値観がまだ確立しない時期でもある。
また、今までの小学校というなじんだ環境をはなれ、新たな環境で新たな秩序が形勢されつつある。
それだけにまわりの子たちの価値観を察して、それに同化しようとする意識が強い。
また、だからこそまわりの子たちの間で共有することになる価値観に鈍感な子、
合わせられない子、つまり「空気の読めない子」はいじめの対象にもなりやすい。
女同士の世界が怖いといわれるのはこのあたりに端を発しているらしい。

221名無しさんのおもらし:2007/04/10(火) 11:29:02
さて、中学校というあたらしい社会で数ヶ月が過ぎ、人間関係が一段落するかしないかのこの時期、
活動的で、価値観に自信を持っていて、要するに集団の中でオピニオンリーダー的な位置にいる
Crのこの発言によって、そうでなくても恥かしいものだという意識があった「トイレに行くこと」は
彼女たちの間で改めて共通の価値観として「恥かしいこと」として規定されたわけである。

あのCrが恥かしいと言うんだから、やっぱりトイレに行くのは恥かしいという感覚は
正しかったんだ、と多くの子は自分の価値観が裏付けられて勇気付けられもし、
改めてCrのセンスに信頼を深めたわけだ。
あるいは、ちゃんとしたトイレならマシだが、こんな汚い公衆トイレを使うというのは
より恥かしいことなのだな、という感覚をCrによって新たにもたらされた子も多い。
とにかく、そのCrの発言に逆らってここのトイレを使うのは、非常にやりにくくなってしまったのは確かだ。

しかし、あまりおしっこを我慢できない子だっている。
そんな子は、不本意ながらトイレにいかざるをえない自分を情けなく思った。
下手をすると、集団の価値観をリードするCrに反抗する行為と思われて
いじめられるかもしれない。そこまでいかなくても。「恥かしい者」としてみんなに認識されてしまうのは確かだ。
実際、まだ中学生とはいえ女の子の同性へのチェックは実にきびしい。
Crが提唱したばかりのトイレ価値観に新鮮味があるこのタイミングで、
ほとんどの子が「だれがここのトイレを使ったか」をきっちりチェックし、
トイレを使った子を、情けないとまではいかないが、劣る存在として認識したのだった。
特に、行きたいのに我慢した子も多いだけに、そのチェックは厳しかった。

222名無しさんのおもらし:2007/04/10(火) 11:30:26
お昼の重要なトイレタイムを失い、さらに、帰り際バスに乗る前にも
その同じトイレを使うわけにいかない状況だ。
バスに乗る前にトイレを済ませるよう、引率者から行き届いた注意があるのが
一層トイレに行くわけにいかない辛さを際立たせる。
耐えかねて、お昼にはなんとか守った「ここのトイレを使わない」を破ってしまう子の数は
半数以上にのぼったが、ここまでくるとおしっこ我慢の程度がかなりのものになっていて
お互いにその辛さを共感しあっていたため、トイレに行った子に対しお昼ほどの非難の目は
注がれなかった。また、なんとかここでも我慢しようとしたものの、やはり無理そうで
いったんバスに乗ったものの改めてトイレに向かった子もいたが、
こんなケースでは、我慢の意志など評価されず、皆の目に情けないものとして見られるのだった。
この差こそ、女の子が生きて行く上で重要な、「女同士の空気を読む」ということなのである。

さて、ここまできて、まだトイレに行っていないのは十数名に絞られていた。
トイレを済ませてしまった子は、恥かしさから他人に対するチェックは甘くなっているが、
誰がまだトイレに行っていないのか、は大体把握していて、「洗練されてる子、すぐれた子」として認識し
尊敬の念を感じるのだった。
また、まだトイレを済ませてない子はというと、そのほとんどがかなりの尿意に悩まされ
一生懸命尿意と戦っている状態だった。トイレ休憩のサービスエリアまでもたないかもしれないと
後悔と不安におののく子もいれば、そこまでの不安はないものの、トイレに行けるまでの我慢の長さをおもって
気が遠くなる子もいる。そして、同じ立場にいる子の様子から尿意の強さを少しでも読みとって
自分だけが我慢してるのではないと心を励まし、また、すでにトイレを済ませた子を見て
「こんなところのトイレ」を使わずに済ませた優越感を我慢の力に変えたりするのだった。

223名無しさんのおもらし:2007/04/10(火) 11:31:06
Crは、こんな所のトイレを使わないことが洗練されたことであるよう公言するだけのことはあり、
おしっこ我慢には自信があったし、おしっこを我慢できる自分に当然プライドを持っていた。
我慢に自信がなければ、自分が不利になるような価値観を公言したりはしないし、
もし他の子からそんな意見が出てくれば、うまく理屈をつけて、つまらないことだと位置付けてしまうだろう。
そういう要領のよさや自信を持っていることが、Crのオピニオンリーダーとしての素質なのである。
Crはかなりおしっこしたい状態ではあるが、まだ十分耐えられた。
まだトイレに行っていない子の様子を見てその尿意をおしはかり、優越感にひたったり、
トイレを済ませた子たちがトイレを使ったタイミングで序列付けをして、今後どういう扱いをしてやろうかと
考えをめぐらせたりした。Crはリーダーとして無意識のうちに、劣った者へのぺナルティが
いっそう自分の提唱する価値観への支持を強めることを知っていた。

224名無しさんのおもらし:2007/04/10(火) 11:32:32
バスが出発して、1時間半が過ぎた。ようやくトイレ休憩である。
トイレを使わずにここまで来た子の中には、今までのおしっこ我慢体験をはるかに超えた
生涯最高の我慢にさらされた子も何人もいた。中学生になったということもあり
トイレに行かないことが恥かしいということは、おしっこをもらしてしまうのは
その何倍も恥かしいということで、誰一人おもらしすることなくサービスエリアまで来た。
数名が、バスが止まると同時にわき目もふらずトイレに駆け込んだ。
さいわいサービスエリアのトイレはまだ混んでいなくて、バスは学年でも1台目だったため
ほとんど待たずに用をたすことができ、おもらしの危機は避けられた。

残る数名は、Crの動向をうかがった。彼女はトイレに行くのだろうか。
Crが行くにせよ、行かないにせよ、これ以上我慢するのは無謀だ。
「Mn(仮名)、トイレ間に合ってよかったね」
Crが隣に座っていた親友に言った。この一言でずっと我慢していた子をはじめ
トイレに行ってはいたけれど、またトイレに行きたくなっていた子たちも
Crによってトイレの使用を公認されたようなものだ。
他のバスが到着し、トイレは混み始めていたが、Mnたち我慢組も遅れ馳せながら
トイレの行列に並んだ。

225名無しさんのおもらし:2007/04/10(火) 11:33:42
さてCrはというと、さすがにここまでくると相当我慢がきつくなってきていた。
この30分というもの、早くトイレに着かないかということばかり考えていた。
このサービスエリアで待ちに待ったおしっこをやっとすませられると首を長くして待っていたのだが、
みっともなくトイレに駆け込むのはプライドが許さない。それに、ここまでトイレを使わずにきている子には
注目があつまっていることを、意識の高いCrは十分に自覚している。
そんな注視の中で、自分はあくまで立派に洗練されたふるまいをしなくてはならない。

お昼のCrの発言以降、誰がトイレに行ったかというのは多くの子たちが強く意識していて、
中でも特に、トイレに行かないままでいるの子については、かなり正確に把握されていた。
サービスエリアまで我慢した半数がすぐにトイレに殺到し、のこり半数も遅れてトイレの行列についた。
Crは、親友のMnと行動をともにせず、我慢組が全員バスから降りるのを見届けてから
バスを降りた。小さいことだが、一番最後まで我慢したのは自分でいたい、というか
自分より長く我慢した子がいるのがプライドにさわるといったところだろうか。
ところが、一度もトイレに行っていない我慢組の中に一人、トイレの行列に並ばない子がいる。Fe(仮名)だ。

226名無しさんのおもらし:2007/04/10(火) 11:34:03
最後にトイレに行くのは自分でいたい、というほんの気まぐれのような考えは
トイレに並ぼうとしないFeという予想外を前にして、だんだん重みを増して意識されて来た。
Crもトイレの行列を離れて、Feの後を追った。
Feはどちらかというと空気の読めない、洗練されていない側に属する子だ。
このサービスエリアでトイレに行く以上、自分が最後といってもせいぜい数分差の
あってないような優越感なので、そんなにこだわるつもりのなかったCrだが、
わずかな差であれ自分のNo1を阻止するのがFeごときつまらない存在というのは
許せなかった。
「早くトイレに並べよこいつ!」
Crは高まった尿意からくる焦りで、心の中でFeに毒づいた。

227名無しさんのおもらし:2007/04/10(火) 11:35:57
Feは売店のほうに向かう。Crがトイレの行列を見ると、同じ中学の遠足のバスのほかに
別の団体が到着したらしく、行列がとんでもないことになっていた。
「ヤバいよ、今から並んだんじゃバス出発に間に合わないかも…!」
Crのバスは最初に着いたので、出発も最初だ。遅れて並んだ我慢組は時間内に余裕をもってすませられる
だろうけれど、別の団体の長蛇の列のうしろでは、今すぐ並んでも出発時間に遅れる可能性がある。
Crは、かなりプライドが傷つくことではあったが、自分からFeにトイレのことを切り出した。
「ねえFe、あんたトイレ行ってないでしょ。はやく並ばないと時間なくなるよ」
Crはバスの中で、我慢組の尿意の様子はしっかり注目していた。
Cr自身は全くおしっこをがまんしているような仕草は隠しとおしていたが、
Feはときどき股間に手をやったり、絶え間なく足を揺らしたりしていたので
かなりおしっこをしたいことは間違いないはずだ。
Crは、自分がNo1になりたいというごく個人的なプライドと、にもかかわらず一刻も早く
トイレに行きたい尿意の切迫に板ばさみになって、Feにトイレのことを切り出してしまった。
一応、親切心にきこえなくもない言いかたで言えた。
自分がNo1になりたいということは、鈍いFeにはまず気付かれはしないだろうけれど
もし気付かれた場合、
「もう我慢できないけど負けたくないので、Feが早くトイレにいくよう勧めた」という
自分の情けない姿を見すかされることになる。オピニオンリーダーとして優越した立場にいるCrにとっては
大変なリスクだ。Feは鈍いので見すかされる心配は少ないが、他の子に聞かれてでもしたら自分の底を見抜かれてしまう。

228名無しさんのおもらし:2007/04/10(火) 11:36:53
さてFeは、こんな思いでせっかく注意してやったにもかかわらず、
「ああ、すごい行列になってる。あんなに待つの時間もったいないなー」
などとのんきなことを言う。じゃあお前はここでトイレに行かないつもりなのかと。
今トイレに行っとかないと、学校につくまでまた1時間半トイレに行けないというのに。
Crは一瞬、あと1時間半トイレを我慢することを想像してめまいがした。
完璧な我慢をしていたCrだったが、心が乱されたせいか膀胱にきゅんとしめつけられるような衝動を感じ、
とっさにちびるのを防ぐために強く足踏みしてしまった。体もブルっと震えてしまった。
完璧に表に出さないよう我慢していただけに、現状はもう限界に近いことがばれてしまうと
装ってた分余計に恥かしい。
とっさに言い訳を考えるが、ただでさえちびってしまう危機でパニクった頭で
うまい言い訳が出てくるわけもない。普段しないような愛想笑いをうかべてCrが頭を上げると
なんとFeはCrをほったらかして売店エリアの奥に向かっていた。
Crはおしっこ我慢が見抜かれなかったことをまずは安心し、安心すると同時に自分をふりまわしたFeに
怒りがわきあがってきた。
尿意はかなりピンチだが、こういうとき一言言って人間関係的に上であることを思い知らせるのが重要だと
リーダー的存在であるCrは無意識に知っている。CrはFeのあとを追った。

229名無しさんのおもらし:2007/04/10(火) 11:38:07
Feは売店に売っているものには関心をしめさず、奥のほうを目指しているようだ。
「ひょっとして、奥に店の人用トイレあるのかな」
Crは今、とんでもなくおしっこがしたい。ということはFeはもっとおしっこがしたいに違いない。
ならFeがとる行動は、おしっこをするための行動のはずだ。
とっさにそんなことを考えて、店の人用のトイレのことが思い当たった。
「店の人も外の行列ができるトイレしかないとすると、長い時間持ち場を離れないといけなくなったり
トイレに行くことができなかったりで困るもんな」
考えれば考えるほど店の人用トイレの存在は確信にかわる。
同時に、救われた気分になった。いまからあんな長蛇の列に並んでたんじゃ、順番がくるまで我慢するのも辛すぎるし、
そんなことよりバスの出発時間に遅れて、自分のトイレのせいでみんなを待たせたのでは
Crの面子は丸つぶれなのだ。だから最悪の場合おしっこできないままバスに戻ることになっていたかもしれない。
そんないやな可能性が一気に晴れて気が楽になった。
おしっこできる時間が予想外に近づいたせいで、体がおしっこ我慢モードを解除しはじめたらしく
じりじりと責めたてるずっしり重い尿意が、膀胱内部で流れがうねりはじめたような激しい尿意にかわりはじめる。
「やばいやばいやばい、もう出ちゃう」
さっき実際に足踏みをしてしまったのと、それをFeに見られてなかったのに勇気付けられて、
Crは今度はためらいなく足踏みをした。当面の波をのりきって体勢をととのえても
活性化した尿意はしずまらない。そのまま冷静な様子にもどれず、Crは左右に腰をふりながら尿意に耐える。
活性化した尿意を乗りこなせるようになってきて、Crは素早く計算した。
「このままだと後に並んだMnたちより先におしっこしてしまうかもなー」
そんなこと言ってる余裕はなくなってきているし、誰も知らない自分一人の問題でしかないのだが
それでもNo1になりたい気持ちは残っている。
「それとトイレでFeに会ったらまずいなー、あいつはそんなこと気にしないだろうけど
あいつの口から、あたしが別の空いたトイレに行ったとみんなに知られたら
一人だけズルしたみたいでヤバいし」

230名無しさんのおもらし:2007/04/10(火) 11:39:37
あと5分くらいなら持ちそうだし、Mnたちもすませる頃だろうから、それまでFeが消えた奥の通路には
向かわないことにした。トイレや、トイレに向かう通路でFeと会うと
自分がトイレ目的でそっちに行ったことがわかってしまうので、Feが戻ってきたあとでないとまずい。
それには5分もあれば十分なはずだ。
尿意はいよいよ切実で、Crは時計の秒針とにらめっこしてFeが現れるのを待った。
「あと1分10秒あと70秒…69秒69秒68秒68秒68秒…67秒66秒うう67秒…」
カウントダウンするものの、頭の中のカウントより1秒が長いので追い越してしまう。
目的の時間がせまるにつれ、尿意がまた爆発的に高まる。
時計を気にしてたら0秒になると同時にもらしてしまう想像がかなり現実的に思えたので、
Crは時計からはなれることにした。
「それにしてもFeなにしてんのよ、まだ出て来ない」
あとわずかでおしっこを解放できるのに、そこにたちはだかるFe。
膀胱はいよいよ活性化して、どうしてもおしっこが噴き出しそうになった。
一瞬Crは禁断の、手で押さえる手段に出ようとしたが、人目を思い出して思いとどまる。
しゃがみこんでかかとでさりげなく押さえるしかない、としゃがみかけたが、
体を前に折ろうとすると、自分で思っている以上にパンパンにはりつめた膀胱がつっかえて
体が前に倒せない。無理に倒すと膀胱に圧力がかかりそうだ。くずれかけた体勢を壁で支えて、
Crは通路の奥に歩き始めた。
「やばいやばいやばいよ」
いよいよトイレに近づいたことを本能が察知しているのか、我慢モードのセーフティロックが
さらにはずされる感覚がある。骨盤の下部の穴から真下に向かって
たまりにたまった重いおしっこが落ちて行きそうだ。おしっこを止める筋肉は
ひくひくしながら頑張ってくれているが、そのまわり全体が抜け落ちてしまいそう。
そんなことを意識すれば現実化してしまいそうで、なるべく思考をシャットアウトし
一歩一歩歩くことだけを意識する。
「もうFeに会ったっていいや、間に合いさえすれば」

231名無しさんのおもらし:2007/04/10(火) 11:40:24
通路を曲がると、売店の建物の外に通じている通路。外の陽光があかるく見える。
通路の壁には、あるべきはずのドアが全くない。隅にバンを運ぶケースや段ボールがいくらか積まれているだけだ。
「と…トイレは?」
Crは通路を曲がった先に、男女共用で一人用の、小さいトイレのドアを勝手に想像していた。
古い金属製のドアで、すりガラスの窓があって、そのガラスのところに男性と女性のマークが
並べて描いてあるところまで細かく想像していた。中は黄色とオレンジの細かいタイルの床で、段差式の和式便器で、
水槽は天井にあってそこからぶらさがった鎖をひっぱって流す式で、
せまい個室の隅に小さい手洗いの流しがあって、缶のすいがら入れからは消えてないタバコの煙が
立ち昇っていて…
今までそんなトイレを見たことはないが、いろんなトイレのイメージ断片の寄せ集めで
そこまで詳しいトイレをいつのまにか思い描いていたのだが、そんなトイレはなかった。
そうでないトイレもなかった。
「う…そ…」
後ろのほうから波が押し寄せてくるビジョンが浮かんだ。ドドドドドと潮騒が迫る。
「ああ、これでおしっこが出ちゃうんだな」
Crは他人事のように思った。

232名無しさんのおもらし:2007/04/10(火) 11:41:58
後ろの通路から足音がして、Crは我に返った。
とにかく見つからないように。Crはそのまま小股でパタパタ進み建物の外に走り出た。
建物の外は、建物と低い壁にはさまれたせまい通路になっていた。
Crがまず思ったのは、「ここならおしっこできる」だった。
建物の裏で、人目がまったくない。今やおしっこがもれるかもれないかの瀬戸際。
本当ならさっきもらしていたところだ。
野ションだということを気にする余裕を完全に失っていた。
スカートの中でショーツに手をかけ、一気に引きずりおろしながらしゃがむ。
が、ついさっきかかとで押さえようとして経験したことだが、
膀胱がパンパンすぎて一気にしゃがむことができなかった。
ひざあたりまでショーツをおろしながら、しゃがむのをやめた。
噴出の予感。
ショーツをはき直す余裕もなく、ノーパンのスカートの上から
とうとう手の助けをかりて、おしっこを止めた。
孤立無援・孤軍奮闘していたおしっこの出口、膀胱の出口の
不安定な危うさが消え、股間全体がしびれるような尿意の感覚が
徐々にやわらいでいった。尿意がおちつくと同時に膀胱の重さそのものが
はっきり実感される。手で触らなくても、膀胱の裏はどのあたりまでふくらみ、
前はどこまでひろがり、上はどこまで届いているかが実感できる。
大きい。
おなかの中に、小学校のときのあの大きい花瓶がまるまる入ってるみたい。
あの花瓶に水を満タンにすると、一人でもてないくらい重かった。
そんなにたくさんのおしっこがわたしの中にたまっているのか。
Crは我に返って手を放した。ショーツを膝までずり下げたままで、スカートの下から
丸見えだ。こんなところを人にみられたら、ここでおしっこしてるところを見られる次くらい
はずかしい。いや、見られたらショックでそのままおもらししてしまってもっとはずかしいことになる。
Crは急いでショーツをはきなおした。

233名無しさんのおもらし:2007/04/10(火) 11:44:43
しばらく手の助けをかりて、おしっこの出口が戦力を回復したせいか、
ショーツを脱いでおしっこをしてもいい状態から、はきなおしておしっこをしちゃいけない状態になったのを
おしっこの出口が実感したせいか、尿意がかなり落ち着いた。
あわてずにトイレを探しなおそう。
Crは通路を戻った。売店のちょっと離れたところにFeがいた。
「ああ、Feはもうおしっこ済ませていいなぁ、トイレどこだったんだろう」
見たところ、こっちの通路周辺にはトイレはなさそうだ。
Crはかなり余裕を回復して、尿意のそぶりは全く押さえこんでFeのそばに向かった。
かまをかけてトイレのありかの情報を手に入れないと。もうあまり時間もない。
「ねえFe、そろそろ戻らないとバスの出発時間だよ」
「あ、ほんと」
Feは時計を確認し、礼を言う。あまり時間のことを気にしていなかったようだ。
やっぱり気配りのできない子だ。Feに尋ねる。
「あのあとどこに行ってた?」
トイレに決まってるのだが、単刀直入にトイレのことを聞くと、2度もトイレのことを
聞いたことになってこっちの状況を勘ぐられてしまう。
この質問でさえ、トイレのことを指してるのは明らかだから、ちょっとためらわれたが
手っ取り早くトイレ情報をつかまないと、おしっこできないまま学校まで
地獄のおしっこ我慢ツアーになってしまう。
「えっと、あっちの方」
Feが指した方には店員用らしいドアがあった。
Feがトイレという言葉を使わず、場所だけ言ってくれたので恥かしさを感じずにすんだ。
できればFeに気取られずこっそりトイレをすませたいが、
もう時間がないと教えた手前、今から自分だけバスから遠ざかる反対方向に行くのはちょっと不自然だ。
ごまかすにしても、むこうに行くということは、そっちにトイレがあると知っているFeにとっては
意図バレバレだ。ということは下手にかくすほうが逆にはずかしい。
「ちょっとあたしも行ってくるから、先もどってて」
少なくとも、もうMnたち遅れてトイレに行った我慢組はとっくにおしっこをすませているはずだし、
Feもそこで済ませたということは、トイレに行かないNo1は見事達成できたわけだ。
Feにトイレのことを知られるのは少し恥かしいが、みんなおしっこを済ませてることを思うと
おしっこなんてそんなに恥かしくない気もする。
Crはまっすぐドアのほうに向かった。

234名無しさんのおもらし:2007/04/10(火) 11:47:10
中に入ると、入口すぐに奥を隠すしきりがあり、中のほうでごしごしこする音がした。
ドアが開いた音に反応して、こする音が止まり、しきりの向こうから男の声がした。
「なんだい?」
「あ、あっ、すみません、掃除中ですか?」
「ああそうだよ、どした?」
「あの、できれば、使わせてほしいんです…」
「使う?外は?」
「その、急ぐんです」
「外はいっぱいか?」
「え、ええ」
「じゃあ好きにしな」
男は苦笑気味に答えた。恥かしさで顔が火照る。Crがしきりの奥を見ると…
そこはゴミ置き場だった。男はゴミから染み出したもので汚れた床をみがいていたのだ。
Crは困って、飲みかけのペットボトルを出した。
「あの、これ、どこに入れればいいですか?」
「ボトルはそっちのカゴだけど、困るなあ、中身入ったままじゃ」
「ごっ、ごめんなさい」
Crはどぎまぎして、あわてて中身のミルクティーを飲み干した。
「こっちですね。ありがとうございました。あ、あの、さっき誰かここに来ませんでした?」
「そりゃあたくさん来るよ、いっぱいになったゴミ箱あけにな。
あんたみたいなのは珍しいが」
「す、すみません…」
Crは顔を真っ赤にしてゴミ集積部屋を出た。
とんだ大恥をかいたが、とにかくトイレを探さないと。

235名無しさんのおもらし:2007/04/10(火) 11:48:14
こっち方面をいろいろ探したが、トイレらしいものは見当たらなかった。
そろそろ本当に時間が迫っている。
このままトイレに行けずじまいというわけにはいかないので、
思い切って近くの店員に「トイレ貸してください」と頼んだが、
事務所にはまとまったお金も置いてあるので職員用スペースに入れるわけにはいかないそうで、
トイレは外の一般用が混んでて使えないなら、食堂のを使ってくださいとのこと。
言われてみれば食堂にはトイレがあるし、誰も並んでないし、客もあまりいないようだが、
食堂はここからバスに戻る道よりもう少し行きすぎることになるし、
バスからよく見えるので、トイレを借りたのがみんなにバレバレになってしまう。
外のトイレに並ばないままいままで時間をすごして、出発時間間際になって
みんなの見ている前で、一人だけ並ばずにすむトイレに駆け込むのなんてことは
とてもできない。そんなくらいならばれないように野ションの方が何倍もマシだ。
Crはとうとう、おしっこを済ませることができないまま
学校まで地獄の我慢を続ける運命を受け入れざるをえなくなった。

236名無しさんのおもらし:2007/04/10(火) 11:49:22
一時と比べると尿意の激しさは落ち着いたとはいえ、もうCrの膀胱は限界近くまできている。
本当は限界を超えているのを、なんとかごまかしごまかしつないでる状態かもしれない。
あと1時間半なんて絶対もつわけがない。だがCrは悲観的になるのをやめて
現実的に90分を最後まで耐え抜く自分をイメージすることにした。
バスが走り出してから、ポジティブな思考にきりかわるまでかなりの時間が経った。
そのはずだったが、Crにとって残念なことに、そのかなりの時間というのは
時計で言えばせいぜい3分程度だった。もう2〜30は過ぎた事だし、なんとか頑張ろうと前向きになって
時計を見ると、あと87分もある。絶望的な時間だ。だが耐え抜くしかない。
そのうちCrは、苦行をしている聖人のような崇高な気持ちになって来た。
孤独なおしっこ我慢の戦いは、時として我慢する者をヒロイズムに陶酔させる。
遠足の汚い公衆トイレを使わないという価値観を示し、結果的に「トイレに行かない子の方が
洗練されている」というような空気になった中で、誰もがおしっこを我慢しきれずトイレの
お世話になった中、自分一人だけトイレと無縁なまま遠足を終えることになる。
そう思うと、我慢する気力が沸いてくるし、ありえないほど苦しいこの尿意さえも
Crの特別性を証だてるものに思えて来た。
実際バカげた考えではあるが、尿意に煮詰まった頭でまともな判断がつきにくくなっている。
我慢している自分に酔っているといったところか。

237名無しさんのおもらし:2007/04/10(火) 11:51:10
そんなこんなで、妄想上の「歴史上の、大変なおしっこ我慢の試練をのりこえたお姫様」を
何人も思い浮かべては自分に重ねたりしつつ、かなりの時間(時計でいえば5分ほどだが)を
いい気分でつぶしたCrだったが、トイレが無いことで有名なベルサイユ宮殿で
令嬢たちが木陰でおしっこをすませる中で、一人だけ一度もおしっこをせず深夜すぎまで過ごして
尊敬の的となり、家に向かう馬車の中でもおしとやかにおしっこを我慢している想像をしている時、
愉快でないことに気付いた。
というのは、どうやらFeもトイレに行っていなかったようなのだ。
今でもおしっこ我慢の仕草は隠しとおしているCrと違って、Feはさっきの休憩の前から
手で押さえたり足をもじもじ揺らしたりと、我慢の仕草を隠していない。あまり隠す気や羞恥心がないらしい。
Crは疲れたということにして、となりに座っているMnともおしゃべりをせず
一人の世界に没頭していたのだが、ふと周囲に気をつけてみると、どうやらFeは今もまだ
おしっこをかなり我慢しているようなのだ。
さっきのサービスエリアでおしっこを済ませたにしては落ちつきがなさすぎるし、
汗ばんだ顔や赤くなった耳も、かなりの程度のおしっこ我慢を物語っている。
思えば、勝手にFeがトイレを済ませたと思いこんでいたが、実際それをあてにしたCrは
ことごとく肩すかしをくらっている。自分でもこれだけ苦しんでいるのだから
もっと漏れそうにしていたFeがトイレに行かないわけがないと思いこんでいたが
冷静に考えると、Feの行動範囲をたどった自分はFeがトイレに行けなかったことを知っているのだ。
建物外の通路も、おしっこ濡れたあとや水たまりはひとつもなかった。

238名無しさんのおもらし:2007/04/10(火) 11:52:22
お昼のCrの発言以降、お互いがおしっこをしていないかどうかの観察眼がするどくなっていた遠足だったが
さっきのトイレ休憩では、CrとFeは他のみんなの視界からははずれている。
おしとやかにじっとしているCrは、みんなにもうおしっこをすませたと思われているかもしれない。
逆に今ももじもじしていて、その仕草が演技ではないことが明らかなFeは、今もまだトイレに行っていないと
みんなに思われているだろう。
最初は、自分がNo1になれたと思ったがゆえにいい気になっていたのに、そうでなくて
せっかくのいい思いをぶち壊された不快感や、激しい尿意に耐える心の支えがゆらいだことで
Feに腹を立てたCrだが、次に、まわりの人々の目が、自分よりFeの方がもっとトイレに行かないで
いるように映っているのではないかと思うと、非常に不本意でくやしい思いに変わった。
いっそ今からもじもじを解禁して、自分もまだおしっこをしていないことをアピールしようかと言う考えが
一瞬頭をよぎったが、尿意のしぐさを表に出す自分をみんなに見られるのはCrには恥かしい。
それはCrのキャラではないのだ。それに、そうしてしまうとFeの土俵で勝負するようで
プライドが許さない。とにかく、我慢のための心の支えが大きく失われてしまい、
Crにとっては一層つらい我慢が残った。バスが出発して、まだ10分。

239名無しさんのおもらし:2007/04/19(木) 23:58:47
 感想くれた人たちに深い感謝を。また妙なのを書いた。
 実用度は低そうだが許してくれ。




「はい、それでは、今日の授業をはじめます。
 前回は二十世紀末から二十一世紀初頭の経済社会の混乱とについてお話し
ましたね。今日はそれに続いて、当時の社会倫理の乱れについての授業です。
 その当時、まだ今のように科学や技術が発達しておらず、栄養の摂取にも
自然に育てられた肉や野菜といった非効率な方法で生産された食材を使われ
ていました。現在のようにクローン技術や遺伝子操作を推し進めたバイオプ
ラントでの栽培法が危険性を孕んでいると判断され、敬遠されていた時代で
した。これは前回の授業でもちょっと話したことですね。
 その結果、当時の人々が食べていた食物には多くの不要な成分が含まれ、
体内で消化吸収しきれなかった不要物は排泄、という形で処分されていたの
です。……ほらそこ、恥ずかしがらないの。これも大事なお勉強ですよ。ち
ゃんと前を向いて授業を受けななくちゃダメですよ」

240名無しさんのおもらし:2007/04/19(木) 23:59:02
「……こほん。もちろん、今の時代にはとても考えられないことですが、当
時は男の人だけではなく女の子のためにもトイレというものが作られていま
した。女の子もオシッコをして当然、と考えられていた時代だったのです。
 ですが、女の子がオシッコをするなんてとんでもないことですね。……当
時もそれに気付いていた先進的な女の子たちは、それぞれできるだけオシッ
コをしないように、トイレに行かないようにと懸命に努力をしていました。
 重ねて繰り返しますが、その時代は食べ物が違いますし、飲み物も今とは
違います。女の子もオシッコをしても普通のことだと思われていましたから、
そうやってトイレに行かない女の子は周りからとても不思議な目で見られた
そうです。馬鹿げた、という意味の『ノーション』なんて呼ばれていた時代
もあるくらいですから、当時の常識からしてみればよっぽど変なことだった
のでしょう。――はい、なんですかチエリさん」

241名無しさんのおもらし:2007/04/19(木) 23:59:13
「……そうですね。もし、本当にオシッコをしたくなってしまうのが当たり
前の社会だったとしても、女の子ならそんなことは決して口に出さないのが
最低限のマナーです。けれど当時は残念なことに、そんな常識もまだ完全に
確立してはいませんでした。
 いくらかの女の子はそれに気付いて、オシッコを我慢することを死ぬより
も恥ずかしいことだと知っていましたが、多くの女の子にはまだそんなマ
ナーは浸透してはいませんでした。オシッコがしたいなんてことを口にした
り、時には人前でオシッコがしたいのを我慢することができなくなって、ぎ
ゅっとオシッコの出るところを押さえるような、今では考えられもしないと
っても恥ずかしい格好を、あろう事かみんなに見られてしまうこともあった
そうです」

242名無しさんのおもらし:2007/04/19(木) 23:59:26
「はいはい、静かに。お喋りは休み時間にとっておいてくださいね。
 いつも言っていますけど、今の常識で昔の事を考えてはいけませんよ。そ
の頃はまだ、『女の子がオシッコをしない』というごくごく当たり前の常識
がなかった時代なのです。女の子がオシッコをしたり、トイレに行きたいの
を我慢するなんてことが当たり前であるという考え方は今ではとても考えら
れないことですが、そんな迷信こそが普通に信じられていた時代があったと
いう事を覚えておかなくてはいけません。
 これは、女の子たちが長い間受けてきた偏見に私たちのお母さんやお姉さ
んが力強く立ち向かい、打ち破って来たことの証でもあるのです。特にこの
学院に通って、昔のことをお勉強している皆さんは、そのことを忘れずにい
なければいけません。いいですか?」

243名無しさんのおもらし:2007/04/19(木) 23:59:53
「皆さんの中にも、お祖母様やひいお祖母様から、戦争の前の、昔のお話を
聞いた人はいますね? 二十世紀から比べれば皆さんのお祖母様たちが女の
子だった時代もずっと進歩していますが、それでも今のように女の子がみん
なトイレに行かないというのがどこでもいつでも当たり前の世の中ではあり
ませんでした。
 大戦が終わって30年も経った頃には、先進国ではほとんどの国が女の子
のトイレを撤廃して、女の子がトイレに行かないことが常識になっていまし
たが、ごく一部の人たちがこっそりトイレを作って使用していたという記録
もあります。その頃はまだ、女の子がトイレに行くことがあるなんて迷信が
根強く残っていた時代なのです。皆さんのお祖母様たちは、そんな偏見とず
っとずっと戦い続けて、今の素晴らしい社会を作り上げてきたわけです。
 皆さんはそのことをきちんと考えたことはありますか? ……もしそうで
ない子がいるなら、これを機会に昔のことを調べてみるのもいいかもしれま
せんね」

244名無しさんのおもらし:2007/04/20(金) 00:00:38
「さて。話を元に戻します。そうした皆さんのお祖母様たちの活躍は、長い
年月をかけて実を結び、とうとう国連協定に基づいて、WTD……全世界女
子トイレ撤廃条約が締結されました。これは皆さんも知っているの十月十日、
今から30年前の事です。その中心となったのがこの霧沢学院の生徒会でし
た。世界に先駆けていち早く女の子にトイレは不要という宣言を打ち立て、
多くの女の子たちの賛同を集めたことは皆さんもよく知っていますね。
 ……こら、誰ですか、知らないなんてことを言うのは。自分の通っている
学院の事ですよ。これくらいはきちんとお勉強しなければダメです。いいで
すか?
 最後のトイレが取り壊され、世界の全ての国から女の子のトイレが撤去さ
れたこの日は、今も全世界で女の子の祝日となっていますね。ただのお休み
だと思って過ごしていた人は、今年はきちんとこの事に感謝して1日を過ご
すようにしなければいけませんよ?」

245名無しさんのおもらし:2007/04/20(金) 00:00:48
「さて。話を元に戻します。そうした皆さんのお祖母様たちの活躍は、長い
年月をかけて実を結び、とうとう国連協定に基づいて、WTD……全世界女
子トイレ撤廃条約が締結されました。これは皆さんも知っているの十月十日、
今から30年前の事です。その中心となったのがこの霧沢学院の生徒会でし
た。世界に先駆けていち早く女の子にトイレは不要という宣言を打ち立て、
多くの女の子たちの賛同を集めたことは皆さんもよく知っていますね。
 ……こら、誰ですか、知らないなんてことを言うのは。自分の通っている
学院の事ですよ。これくらいはきちんとお勉強しなければダメです。いいで
すか?
 最後のトイレが取り壊され、世界の全ての国から女の子のトイレが撤去さ
れたこの日は、今も全世界で女の子の祝日となっていますね。ただのお休み
だと思って過ごしていた人は、今年はきちんとこの事に感謝して1日を過ご
すようにしなければいけませんよ?」

246名無しさんのおもらし:2007/04/20(金) 00:01:04
「それ以来この国でも法整備が進み、いまでは女の子がトイレに行くなんて
ことを噂するだけで厳しく罰せられる厳密な社会の仕組みが完成しました。
この陰にも学院の卒業生達の地道な活動がありました。先生はむしろ、生徒
会の人たちの表に立っての目立つ活動よりも、こうして一歩ずつ周囲の偏見
を解いていった事に対する功績が大きいと考えています。なにしろ二十世紀
も信じられていた幽霊の存在は、今もこうして信じられていますから。非科
学的だと断定することはできても、皆さんの中にも心のどこかで信じている
人は多いでしょう。つまり、迷信をなくすということはとてもとても大変な
ことなのです。そこに対す評価はもっと高くてもいいのではないかと思いま
す。
 ……さて。少し話が脱線しましたが、こうしてとうとう『女の子がオシッ
コをする』という非科学的で無茶苦茶な迷信は打ち砕かれ、今のような素敵
で平和な社会ができあがったのです。それではテキストの49ページを開い
てください――」

247名無しさんのおもらし:2007/04/20(金) 00:01:35
「これが当時の保険体育と理科の教科書に載っていた図です。ちょうど皆さ
んくらいの年齢の女の子と男の子の身体の断面図が載っていますが、このと
おりどちらにも腎臓と膀胱――要するに、オシッコを作る臓器と、オシッコ
を溜めておくための臓器が書かれています。驚くべきことに、すでに月にま
で人類が到達していた当時でも、女の子も男の人と変わらずオシッコをする
のだと信じられていたのです。
 今ではとても信じられないことではありますが、これよりもずっと昔、地
球は動かずに太陽のほうが地球を回っているのだと信じられていたり、ビタ
ミンの不足で起こる脚気が伝染病だと思われていた時代もあったことを考え
れば決して不思議なことではありません。当時の女の子たちも、またはっき
りと自分の身体の事を意識せずにいたり、オシッコについて強く反論するの
は恥ずかしいという意識から、この迷信を受け入れてしまっていたのです」

248名無しさんのおもらし:2007/04/20(金) 00:01:47
「ええ。そうですね。トイレやオシッコの話は確かに恥ずかしいですけれど、
女の子がオシッコをするなんて誤解されているほうがその何千倍何万倍も恥
ずかしいことです。ではなぜ、当時の女の子たちはそれに反論しなかったの
でしょうか? ……ユミさん。少し落ち着いて先生の話を聞いてください?
 ユミさんは知っていても、他の子が知らないことがあるかもしれません。
きちんと知っていることでももう一度、覚えていることに間違いがないか確
認することも授業のひとつですよ。
 はい、では次のページには、はじめてお母さんになる女の子のために、ト
イレのしつけについて説明してあるパンフレットが載っています。ここでも、
男の子だけでなく女の子のためにもトイレのさせかたを教えるように書かれ
ています。女の子の赤ちゃんにオムツを履かせたり、トイレでぱんつを汚さ
ないようにする方法も書かれています。これも、当時は本当に女の子もトイ
レに行くと信じられていたという証拠です」

249名無しさんのおもらし:2007/04/20(金) 00:02:05
「今でこそ、女の子はもちろん男の子だって幼稚園にもなれば女の子がオシ
ッコを我慢したり、トイレに行くなんてことを信じている子は誰もいません。
 ですが最近の研究では、こうして生まれた時から女の子はトイレに行くも
のだということを教えられ続けていたために、いつしか女の子はオシッコを
するものだという常識ができてしまっていたと考えられています。これは一
学期の授業で勉強したいわゆる"刷り込み"という現象ですね。ですからこの
時代、ただしくきちんとオシッコをしなかった――当時の人の考え方で言え
ば、オシッコをしようとしなかった女の子たちは、とても不自然なことをし
ているという偏見にいつも晒されていたのです。
 ……どれだけ大変で恥ずかしくて、苦しいことか、皆さんは想像できます
か? 女の子がトイレに行くわけがないのに、オシッコをしないのか、トイ
レに行かないのかと、死ぬよりも辛い恥ずかしいことを毎日言い続けられる
生活ですよ」

250名無しさんのおもらし:2007/04/20(金) 00:02:16
「次のページは、その頃に作られていた女の子のトイレです。こんなマーク
が女の子のトイレを表すマークとして使われていました。右の、男の人のト
イレのマークは今でも使われていますね。
 女の子のトイレの中には、このように個室と呼ばれる小さな部屋があって、
女の子が誰にも見られないようにオシッコをできるという事にされていまし
た。この国では女の子のオシッコのしかたには二通りあるとされていて、ひ
とつはこういう洋式と呼ばれる穴の空いた椅子に座って、その下にオシッコ
をするという方法。もうひとつは、……ちょっと先生も説明するのが恥ずか
しいですけど、和式とよばれるこんな場所をまたいで下着を下ろしてしゃが
みこんで、オシッコをするという方法です。これが女の子が気持ちよくオシ
ッコができる方法だと信じられていたのです。
 ……はい静かに、静かに。授業中ですよ。皆さん静かに。……ええと、で
はミハルさん。この二つからわかる事はなんでしょうか?」

251名無しさんのおもらし:2007/04/20(金) 00:02:35
「……そうですね。ここで知っておいて欲しいのは、当時も女の子が人前で
オシッコをするという事は恥ずかしいと考えられていたことです。こんな格
好をしなければいけないことになっているのですから実に当然ですけれど。
ちなみにこの頃も今と同じで、男の人がオシッコをする時に使うトイレには、
こんな個室はありません。
 そして、このように個室の壁には音消しといって、オシッコをする時の音
が聞こえないようにする工夫がしてあって、女の子がトイレに入ってもいつ
オシッコをしたのかわからないようにするという習慣があったことも知られ
ています。……まあ、きちんと考えれば、女の子がオシッコをしている間ず
っと音が鳴っているわけですから、逆にいつオシッコをしているのか知らせ
ているようなものなんですけれど、これはどうしようもないことですね。な
にしろ女の子は本当はオシッコをしないのに、男の人と同じようにオシッコ
をすると考えられていたのですから、少しくらい考え方に矛盾があるのはし
かたのないことです」

252名無しさんのおもらし:2007/04/20(金) 00:02:48
「こうした様々な誤解をひとつひとつ解消しながら、『女の子がオシッコを
しない』ということはゆっくりと社会に示されてきました。有名な実験で、
女の子が10人で10日間の間グループを作って共同生活し、一度もトイレ
を使わないことを証明したノーションの公開実験というものがあります。い
までは実に当たり前の事を当たり前にしただけなのですが、当時はこんな実
験を行なうと発表があっただけでもものすごい反論があったことが記録に残
っています。その意味で、この実験に参加した女の子たちは実に『ノーショ
ン』であったとされて、実験はこの名前で呼ばれているのです。
 後の時代になって、この実験に参加した女の子たちの名誉のためにもこん
な不名誉な名前を変えようという運動が起きたのですが、昔の時代を忘れな
いためにもこの名前を残して欲しい、という参加者の女の子たち自らの意見
で、実験の名前は変わらないまま今日に至ります」

253名無しさんのおもらし:2007/04/20(金) 00:03:03
「――さて、そろそろ時間ですね。少し早いですが今日はここまでにしまし
ょう。日直さん、号令を」
「きりーつ、れーい!」
「「「「「ありがとうございましたー!!」」」」」

 席を立って先生に一斉に頭を下げる少女達の下腹部は、どれもみな驚くほ
どにまあるく膨らんでいる。終業ベルよりも少し早く始まった休み時間、お
喋りに興じながら、次の体育の時間に備えて着替えをはじめる初々しい少女
達。制服の下から覗く白い健康的なおなかは、痛々しいほどに大きく、はち
きれそうになっている。まるで中に溜まった恥ずかしい液体にたぷたぷと震
えているようだ。
 そう、今はそういう時代。女の子がオシッコなんてしない時代。はるか昔、
ノーションと、そう呼ばれていた女の子たちが当たり前のように生活する時
代。
 けれど、今も昔も女の子がオシッコをしたくなるという事実は絶対普遍、
決して変わらない自然の摂理だ。たとえ食べ物飲み物が少し変わったくらい
で、何万年と進化してきた女の子の身体は変わるわけがない。

254名無しさんのおもらし:2007/04/20(金) 00:03:42
「じゃあ、行こうか」
「今日ってマラソンだっけ? やだなぁ……」
「そうだね……揺れて辛いもんね」

 我慢している素振りなどなにひとつ見せることなく、少女たちは膨大な量
のオシッコをおなかに溜めこんだまま、ごくごく自然に学院生活を送る。も
はや、ほとんど使われることすらなくなった無数の秘密のトイレと共に。
 けれど、平気なわけがない。少女たちはその笑顔の下で、ただひたすら、
声にならない悲痛な叫びをあげ続けているのだ。

 『先生、トイレに行きたいです』――と。

 たった一言、その言葉を口に出せないまま。
 女の子が、オシッコをしないのが当たり前の時代は、こうしてずっと続い
ている。




 ――『ノーション・エイジ
    〜馬鹿げた時代、あるいはオシッコをしない女の子の時代〜』より

255名無しさんのおもらし:2007/04/20(金) 00:05:07
以上。つまらん話で申し訳ない。
そして244と245が重複してた。すまん。

256名無しさんのおもらし:2007/04/20(金) 11:28:41
GJ
好みは分かれるかもしれないけど>>253-254のような強烈なのは個人的に好き
>痛々しいほどに大きく、はちきれそうになっている。
>膨大な量のオシッコをおなかに溜めこんだまま

>>239-252のような設定の解説的なのも個人的には好き

257名無しさんのおもらし:2007/04/22(日) 21:34:09
1時間後  12名脱落
2時間後  156名脱落
3時間後  133名脱落
4時間後  203名脱落
5時間後  73名脱落
6時間後  62名脱落
7時間後  78名脱落
8時間後  55名脱落
9時間後  30名脱落
10時間後 3名脱落
11時間後 12名脱落
12時間後 5名脱落
13時間後 9名脱落
14時間後 18名脱落
15時間後 21名脱落
16時間後 5名脱落
17時間後 0名脱落
18時間後 8名脱落
19時間後 1名脱落
20時間後 18名脱落
21時間後 22名脱落
22時間後 15名脱落
23時間後 2名脱落
24時間後 3名脱落

25時間後 31名脱落
30時間後 8名脱落

258名無しさんのおもらし:2007/04/22(日) 22:13:11
ティーンの女性1000名を対象に、おしっこを我慢させた。
以上のデータは、時間毎の脱落人数である。

【条件】
内容を伏せ、拘束時間が長くなる可能性のある、身体能力測定的な実験を行うとだけ告知
なるべく食事と排泄をすませた上で午前8時までに集合するよう言い渡す。
会場は午前7時半開場、場外には公衆トイレがあり用を足すことは可能だが
入場後、場内の待合スペースにはトイレがない。
トイレを尋ねた場合、定刻の8時が来れば実験の説明を行うこと、その説明が10分程度で済むので
それまでは我慢してほしいことを伝え、どうしても我慢出来ない場合に限り
奥の、まだ解放していない、立入を制限するロープの向こうの別室に案内することを告げる。

なお、この場合別室で拘束し、行きたがって暴れてもトイレには行かせない。
定刻が来ると、遅刻者は締め出し、
まずはわざとらしくならない範囲で、おしっこを我慢する能力が高い女性ほど洗練されている
というような場の空気を醸成するような、簡潔なイントロ(映画やドラマの映像を用いるなど)。
この心理的誘導を行った後に、おしっこをできるだけ我慢してもらうという趣旨を告げる。
別室の拘束者にも同様に告げる。この時点で実験に参加したくない者には強制しない。
誘導ありとはいえ、ある程度自発的に我慢する意志を見せた者を対象とする。

参加の意志を表明した者には、係員がすぐさま着衣に細工をし、
自力では下着を脱いだりずらしたりできない状態にしてしまう。
この時点で、「おしっこ我慢をやめること」イコール「着衣をおしっこで濡らす『おもらし』」になってしまう。
この細工はきわめて短時間に、反抗の機会を与えず行われる。この条件で1000人確保。
以後、午前8時からのカウントで1時間毎に被験者の排尿時刻を調査。

水分摂取に関しては、通常、1日に、起床時の16時間あたり1リットル〜2リットルの水分摂取が
あるものと考え、1時間あたり100ミリリットルのノルマを3時間ごとに課し、それを超過することは自由とした。
つまり、最初の3時間までに300ミリリットルの水分を摂取すればよい。
極端な場合、2時間59分まで全く水分を摂らず、最後に一気に300ミリリットル飲んでもかまわない。
また、超過分は持ち越しになるため、開始後いきなり1リットル飲んだ場合、その後9時間の時点までは
まったく水分摂取しなくてもかまわない。

259名無しさんのおもらし:2007/04/22(日) 22:51:32
なお、別室拘束者は8時に、超音波によって膀胱内の尿量を計測。
少し待てばトイレに行けるという説明をおして、しかも立入不可のエリアにあるとおぼしきトイレに
わざわざ行こうとするということは、我慢ができない状態にいる可能性が高いため。
他の参加表明者は、着衣に細工をされたあと、およそ8時15分頃に同様に計測。
別室拘束者の中の参加表明者も同様に着衣に細工され、実験に参加している。

【時間別傾向】
初期(〜4時間)の脱落者が多い。
我慢をやめればおもらしになってしまうという強い強制力があっても
普段長時間の我慢に慣れていない者は、尿意を感じて平均2時間もすれば
限界がくるのであろうと考えられる。ティーン(13歳〜19歳)の中では
まだ小学校を出たばかりの、身体や自制心が未成熟な子に初期脱落者が多いと
予想されたが、低年齢ほど初期脱落者が多かったことは確かだが
極端な偏りはなく、高年齢者にも一定の割合で初期脱落者は存在した。
着衣細工は、おもらしの結末しかないということで
より長い我慢を選択させる目的のためであったが、
逆に、結局はおもらししてしまうということで諦めを助長した面もあったと思われる。
そのため、我慢の辛さが増してくると、着衣を濡らすという非日常性のハードルさえ
超えれば、我慢し続けるという心理的にはならない者が多かったと考えられる。
次回からの改善点として、一定時間を超えると、細工を外すなどの希望を与えておくことが上げられる。

5時間〜9時間の脱落者は
やや我慢の経験があり、諦めず我慢の意志を持っていた者が
限界に至ったケースが多いと思われる。
通常生活で5時間以上トイレに行けない状態は少ないため
非賢者にとっては非日常的な我慢になったと考えられる。

以後は、おしっこ我慢の素質がある者と考えられる。
15時間あたりに脱落者数の小さいピークがあるが、これは午前8時からの実験が
真夜中に近づき、1日の終わりの意識が出たため、また就寝時間が近づき、疲労もたまり
気持ちが諦めに傾いたことも考えられる。

20時間をすぎると、減っていた脱落者が再増加する。
ここまでくると、水分摂取から計算される尿量だけでも膀胱の容積の限界を大きく超え
深夜をこえて肉体的・精神的な疲労も大きい。
これを乗り越えてさらに我慢できる者は、精神力や膀胱などの素質に相当恵まれている
一握りの者に限られる。

24時間を過ぎると、また一気に大量の脱落者が出る。
これは、精神力でどうにか我慢していた者が、まる1日、24時間を一つの心の支えとして
自分を励ましていたと考えられる。事実、24時間目の脱落確認と容量計測がすむとすぐに
失禁してしまった者が、25時間目までの脱落者31名中25名にのぼる。

260名無しさんのおもらし:2007/04/22(日) 22:57:24
35時間が経過しても、まだ20名弱の者が残っている。
24時間を大幅に越えて我慢しつづける彼女たちは
例外なく強烈な我慢の意志を持っていることは間違いなく、
肉体が彼女たちの意志を裏切ってしまわない限り
さらなる我慢をつづけるものと考えられる。

実験は以後も続く。

261名無しさんのおもらし:2007/04/25(水) 02:23:53
某所で「銀河で溺れる者は…」という漫画の一部の画像を入手したが良いねあれ。

(その前の経緯は知らない)
すでにかなりトイレに行きたそうな女の子、デート

映画か演奏会?2時間後の休憩まで我慢する決意
冷や汗で苦しみつつようやく休憩に

ポップコーンを買いに行くと断わって出ていく
トイレ大混雑、でも順番はまわってくるが
トイレに潔癖で汚いトイレだと使えない性格?
あれだけ苦しんで2時間我慢してやっと来たのに
もう2時間根性で耐える決意!

スカートのボタンはずして少し楽にする(膀胱パンパンでウエストが膨らむレベル?)
足を交差させてたり押さえるような定番じゃなく
思いっきり浅く腰かけて、がにまたになっておなかの力をぬいて
すごい格好で我慢。
容積を少しでも増やす努力?なんか実体験に基づいてそう。
体内に水が満ちて、耳や目のところまで水位
耳鳴り、吐き気まで感じて気が遠くなりながら耐え抜き
終了のベルで我に返る

終了後は休憩ないのでトイレに行けない、と絶望
(デートの相手の前でトイレに行くのは恥かしくてできないらしい
最初にすでに我慢してたのに2時間我慢を決意したのは
休憩中にポップコーン買いに行くことにすればごまかせるからだろう)

喫茶店。ここでも(相手の前で)トイレに行くという選択肢は彼女には無いらしい。
失礼にならない最低限の時間、10分じゃダメだろうから20分で帰ろうと決める

スカートのボタンだけでなく、ファスナーもおろしてさらにゆるめる(おしっこでおなか肥大状態?)
テーブルの下で足つねって尿意まぎらわす。つねり跡だらけになるが、まだ5分

あと15分。秒になおして900秒

900数える
12345678910111213141516171819202122232425262728293031323334…
35363738

3940414243444546(背景に数字びっしりを数コマ)

自分の足を踏んだりつねったりで耐え続けてとうとう出てしまいそう

ウェイトレスが当たってジュースがこぼれる
ジュース拭いて洗うために、という名目でトイレに行くことができる
我慢するつもりだったのにトイレに行けて、内心うれしいの嵐

便座シートがないので悩む(ここまで限界なのにそんなことで迷うなよ…そこがいい)

トイレットペーパーでおおう

トイレの外の、自分たちがいた席の音がきこえる
ということは向こうからもきこえるはず
音消ししないわけにはいかないが、2度流しだと(せっかくオシッコと思わせないでトイレに来れたのに)
いかにもオシッコなので、彼女的にはそれはできない
(足ガクガクなのにまだためらってる)

大量のペーパーを便器内クッションにして音消し

やっと便座にすわり、
待ちにに待った、死ぬほど我慢に我慢を重ねたオシッコ!

力を抜いて、ようやくリリース!

S T O P !!  (ここにきて何故じらす!?)

おなかが冷えて、一緒に大も出そうになったらしい。
いくら小の音消しの工夫をしたとしても、大の破裂音や着水音はかくせない

パンツ下ろして、便座にすわって、脱力するとこまでいっときながら
締めてやめて立ちあがる(最高)

それで済まず、トイレが詰まりかけたりして、我慢してるのにトイレ掃除までするはめに

結局、我慢したまま喫茶店を出た!

歩きながら、もうもれるまであと少しと実感。
端って帰る?走ると衝撃がまずい

親の言葉を思い出す。7時くらいまで出かけててカギかかってるんだった
帰ったとしても7時まで入れない

今6時すぎ、それまでもたない


いやあすごいや。

262名無しさんのおもらし:2007/04/25(水) 14:56:40
「ところでここに『UU 国際B級ライセンス』とあるが、UUとは何かね?」

「はい、Un-Urinate、つまりおしっこをしないということ、おしっこ我慢のことです。」

「おしっこ、我慢?そんなものに国際ライセンスなどあるのかね」

「ええ、男女平等社会とは言っても、
男性と女性には差があるのはどうしようもありません。
生理、出産などに関しては社会的な理解がすすんで来ていますが
もっと日常的な違いとして、おしっこの問題があります。
これは、女性の方がトイレが近く、我慢がききにくいだけでなく、
どうしても時間がかかってしまうため、男性より時間の損失が多く、
また、おしっこは日常的な問題なので、
小さなロスであってもたくさん積み重なり大きな損失となります。

現在の男女平等社会は、女性を過保護に扱っているという指摘があり
近年改善がなされています。おしっこに関してもその一つで、
問題が問題だけに、制限もしにくく、問題にとりあげること自体難しいことでしたが、
調査の結果、職種によっては男女のおしっこの差で、女性が男性ほどの内容を
果たせていないケースが多く報告されています。
そこで、自覚ある女性団体が、おしっこの問題で職務に性的な差をもたらさない
女性であることを証明するために、このようなライセンスを交付するようになったのです。」

263名無しさんのおもらし:2007/04/25(水) 14:58:09
「ふーむ、需要はあるのかね?」

「そうですね、まだ一般にはそれほど認知されていませんし、
むやみにUUライセンスを条件にすると、人権無視と見なされますから
雇用者側でも慎重な使い方が必要となってきます」

「きみはB級なんだね。B級というのはどれほどのものなのか」

「A級からE級まであるのですが、一番下のE級ですと、通常生活で、
たとえば6時の起床時におしっこをすませたあとは
12時の就寝時まで一度もおしっこをしないという生活を毎日欠かさず送れるというレベルです」

「1日2回しかおしっこをしないのかね」

「ええ、ですからおしっこで仕事を中断するということはまずありません。
これは冷え込む日でも例外なく可能ということですから」

「そ、それではE級より上というのは」

「おしっこ我慢で大きな問題は、時間だけでなく量の問題があります。
ライセンス取得者にとっては、仕事の妨げにならないよう、水分摂取などにも気を使うのは当然のことなのですが、
場合によっては計画通りの水分摂取ではすまないこともあります。

D級ですと、たとえば午後にビールなど大量の利尿性飲料を摂取した場合などにも
帰宅、就寝前まではおしっこをせずにいられるようなレベルということになりますね。」

264名無しさんのおもらし:2007/04/25(水) 14:58:27
「ビールを何杯も飲んで、トイレに立たないというのかね」

「ええ、接待の多い女性エリートにD級ライセンスを取られる方が多いですね。
立場上席を立ちづらいこともあり、それならいっそ資格者だと割り切って
我慢することを自分の資質として積極評価するというところでしょうか。

また、トップモデルの方は美容のために通常生活の何倍もの水を飲まれる方が多いのですが、
D級を取られている方がいくらかいます。膀胱がいっぱいのままでは商売道具の体形が
おかしく見えるので、普段は我慢なさいませんが。

他には、予算が限られていた映画撮影で、脱げない衣装のまま、つまりトイレに行けないままで
1日で撮りきってしまうというもので、しかもたくさんの飲み物を飲まなくてはならないというケースがあり、
この時にD級ライセンスを持った女優が募集されたというのはライセンスの知名度を高める
大きな出来事でしたね。残念ながらそのケースではライセンスを持った女優はいなくて
おしっこ我慢の力をオーディションで調べたそうですが」

「それで、それより上がまだ3つもあるのかね!?」

「B級ですと、そうですね、実際に見ていただいた方が早いかと思いますが…」

265名無しさんのおもらし:2007/04/25(水) 15:15:25
「この場で、失礼いたします」

「うわっ、いきなり何をするんだ、人がくると誤解されるじゃないか」

「そうですね、ではカギをかけておきましょうか。
改めて、失礼いたしますが、ごらんください」

「まさか、これはおしっこ?きみは今おしっこを我慢しているのかね」

「ええ、正しくは我慢ではないのかもしれません、
今はまだ私にとっては無理に耐えているというほどではないんです。」

「しかしきみ、こんなにもおなかが盛りあがってるじゃないか。
このままじゃ膀胱が破裂してしまうんじゃないか。トイレに行ってきた方が…」

「どうぞお気遣いなく。お手を拝借しますね」

「お、おいおい、こりゃすっかりパンパンじゃないか」

「弾力を感じられたかと思いますが、もっと我慢しているとガチガチに堅くなるんです。
まだ序の口の方です」

「いつから我慢しているのかね」

「昨夜の就寝前にすませたので、まだ半日ほどです」

「それで、もうこんなにたまったのかね」

「今日はライセンスのことを聞かれると思って、就寝前におしっこをすませてから1リットル、
起床後1リットル、合わせて2リットルほど水分をとっています」

266名無しさんのおもらし:2007/04/25(水) 15:26:02
「それで、B級だとあとどのくらい我慢できるのかね?」

「今夜、お花見をなさるとうかがっています。その場に参加させていただければ…」

「D級で1日トイレに行かずに、午後にたくさん飲んでも我慢ということは
B級のきみはまさか、今のままトイレに行かずに、花見でもたくさん飲んで我慢してみせるというのかね」

「ええ、そのつもりなのですが、いかがでしょう。
たくさん飲ませていただくことになるかと思いますが
このライセンスが効く特約店がこの近所にもありまして
ビールや飲み物はいくらでもこちらで用意できますので」

267名無しさんのおもらし:2007/04/25(水) 15:50:57
「本当にきみは一度もトイレに行かなかったな」

「ええ、さすがに今はかなりやせ我慢してまして
正直なところ、気をゆるめると出てしまいそうなんですけれど。」

「ウチの大宮は滅多に会社のトイレを使わないらしく
鉄の膀胱なんて同僚がアダ名してるので注目してたが
今日は最初にビール一杯と、あとウーロン茶を4、5杯だけで結局トイレに行った」

「1次会終わるまではなんとか我慢しようとなさってましたね
最後の2時間ほどは、トイレに行こうとして立ちかけてやめたりと
慣れないトイレを使うのがあまり好きではないんでしょうね」

「彼女はせいぜいE級といったところか。
花見の前にはきちんとトイレを済ませてたようだったが」

「ビールの効き目はすごいですからね
そういう私もこう見えてかなりきついんですけれど
おしっこ、今ここまで来てます」

「きみでももじもじするんだな。みぞおちまで膀胱がふくらむなんてありえるのか。
でも実際、きみは一人ずつ相手に乾杯を1周以上してたわけだしな
1次会だけで30杯以上は間違いなく飲んでいるのに、まだおしっこをしていない」

268名無しさんのおもらし:2007/04/26(木) 23:49:59
新作グッジョブ。



だけど欲を言うなら、本当の永久我慢を見てみたい。
昔のほうにあった、本当に果てしのないやつ。
最近のもいいんだけど、結局我慢時間が長いだけで後ですることはわかってるんだよね…。
ワガママスマソ。
作者さんたちいつもありがとうございます。

269名無しさんのおもらし:2007/04/27(金) 04:15:38
どもです。

肝心の我慢描写あまりうまく書けないし描写の続きはやめときますが、設定的に

○花見や飲み会でかなり飲んだのに一度もトイレに立たない・立てない我慢女性(これくらいなら結構いるかも)

○それくらい厳しい我慢だと、場を改めると、移動前後などにトイレに行ってしまうはず
 それなのにまだトイレに行かない我慢女性
(自宅以外はイヤとか、知人や好きな人の前ではイヤとかの潔癖パターンで、
  かろうじて現実にありえるかも。妄想小説などには結構ありそう)

○それに加えて、その日にすでに常人の限界以上の我慢状態で飲み会を迎えている(「2リットル」、「朝から行ってない」)
(このあたりになると、度を越した巨乳フェチがバスト2mとかを妄想するようなものでエスカレートしすぎで
  萎える・醒める・あきれる人も多いと思う)

○「1次会だけで」ということで>>257は3次会くらいまで、もちろんトイレ無し、飲み有りで付き合って
  解散したあと、量的にも時間的にも大変なことになっているところ

○翌日再会時、普通に考えて100%トイレに行ったと思わせて、
 昨日は大変だったねとか間に合ったかとかいう話をしてるうちに
 実はあの状態からまだ我慢持ち越していました、ということが判明して信じられない思いをする
(このスレでこの流れだとどうせ我慢しつづけてんだろうと分かるけど
 「あれほどまでに我慢してるのに、何故貴女はまだトイレに行かないんだ」というギャップ
 「何が貴女をしてそこまで我慢させるのか」という精神に萌えるので、
 個人的に「もう済ませたはずだと思いこんでたら違ってた」というとこまで欲しい)

○こんな女性でもB級。ではA級はどれだけすごいんだ?

実はこれは、A級我慢=永久我慢のダジャレからスタートしました。
それで、A級ライセンス取得者は今の所いない(将来的にあらわれる?)というオチでした。

270名無しさんのおもらし:2007/04/27(金) 11:40:02
>>102-121
永久に関する問題点はひととおり出てるな。
(1)文字通り永久を遵守すれば、ファンタジーであっても最低限のリアリティを損なうこと
(2)時間の長さに需要がありながら、永久としてしまうと時間が持つ意味が色褪せること
結局はこれらの矛盾を処理するにあたっての
匙加減の違い、好みの違いになってくるんだろう。

271名無しさんのおもらし:2007/04/27(金) 11:57:53
例えば、(2)に関しては、詳細な時間経過を想定させるものを避けてぼかせば
永久に近い物として見ることは可能になるが
永久ということでそこに仮に「この我慢は1ヵ月も続いている」という想像を付け加えてやると
その想像がなかった時と比べると(1)でいうリアリティがいくらか損なわれる、その差が実感される。
「言わぬが花」な部分でどうにか永久幻想が成立しているというべきか。
地球に対して人間の視野が狭いせいで
地面が平面(そのまま先を推測すれば無限に広がっていく)に見えるが
衛星軌道から見るくらいの広い視野があれば
地面は実は球面(先を推測すれば裏側で合わさって有限で閉じ完結する)と分かる
ということではないだろうか。

272名無しさんのおもらし:2007/04/27(金) 12:15:38
スレッドの趣旨に沿うには、
地球の喩えを使って言えば
(A)球面を、平面に思える広さで切り取る
具体的には、
・時間情報をぼかす
・尿意情報をぼかす
・場面を断片的にする
・続ける場合は断片と断片の連続性をぼかす
…e.t.c
連続性を強く意識させるような形での「尿意・尿量のエスカレート」は
永久という要求には合わない
(B)球面そのものを平面に近づける
具体的には我慢の強化、無限化
・我慢慣れしている特別な人々
・魔法や強化手術
・女神など超人的な存在
・時の流れの異常
…e.t.c
などが挙げられる

273名無しさんのおもらし:2007/04/27(金) 23:31:28
>>272
一般的な話がAのパターンで、サンタ少女とか我慢地獄の話がBのパターンってわけだね。

274名無しさんのおもらし:2007/04/28(土) 00:46:29
 〜19 伊吹
20〜28 姉弟 
29〜33 巫女春海
34〜41 伊吹・春海合流
42〜48 デッサンのモデル
50〜52 密室少女達1(知らぬが仏編)
53〜55 密室少女達2(協定編)
58    授業中
60?
61〜64 サユミ
65〜67 シル
69〜74 ルシア
75〜79 学園
82    エイコ
85〜88 東欧
122〜125 ジャンケン開閉式
127〜134 Y原M子 泌尿器科
137〜145 聖ガ・マン高等女子学院
148〜152 まゆみ
153〜159 サンタ
161?   RPG風?
162〜163 我慢地獄byおしっこ我慢の女神
165〜177 我慢プロジェクト
178〜185 ノーション(設定)
187?   ノーション?
188〜195+202 ノーション(霧沢学院)
201     月壬月辰
204?
205〜211 飛鳥
212〜216 月壬月辰(百合カップル)
220〜238 Cr
239〜254 ノーション(パラダイムシフト)
257〜260 ティーンの女性1000名
262〜268 UUライセンス

275名無しさんのおもらし:2007/04/28(土) 00:54:51
番号もふっとこうか。
01  〜19 伊吹
02 20〜28 姉弟 
03 29〜33 巫女春海
04 34〜41 伊吹・春海合流
05 42〜48 デッサンのモデル
06 50〜52 密室少女達1(知らぬが仏編)
07 53〜55 密室少女達2(協定編)
08 58    授業中
   60?
09 61〜64 サユミ
10 65〜67 シル
11 69〜74 ルシア
12 75〜79 学園
13 82    エイコ
14 85〜88 東欧
15 122〜125 ジャンケン開閉式
16 127〜134 Y原M子 泌尿器科
17 137〜145 聖ガ・マン高等女子学院
18 148〜152 まゆみ
19 153〜159 サンタ
   161?   RPG風?
20 162〜163 我慢地獄byおしっこ我慢の女神
21 165〜177 我慢プロジェクト
22 178〜185 ノーション(設定)
   187?   ノーション?
23 188〜195+202 ノーション(霧沢学院)
24 201     月壬月辰
   204?
25 205〜211 飛鳥
26 212〜216 月壬月辰(百合カップル)
27 220〜238 Cr
28 239〜254 ノーション(パラダイムシフト)
29 257〜260 ティーンの女性1000名
30 262〜268 UUライセンス

276名無しさんのおもらし:2007/04/28(土) 01:29:30
分類考察

・単なる我慢
02 08 09 13 14 15 27
・量的時間的に常軌をこえる我慢
03 05 06 07 10 11 12 16 17 18 21 22 23 24 25 26 29 30
上記の2分類の区別は主観による

・シャッフル→>>272のA 断片的+断片の連続性をぼかす
01 04
・リセット+ループ→>>272のB 時の流れの異常
19
・永久に死ぬことも出す事もできない地獄→>>272のB 我慢の無限化
20
・本当に永久我慢?→>>272のB?
28

>>268でいうところの「結局後ですることはわかってる」の解決になってるのはBの20と28だけだが、
シャッフルは視点を変えることでファンタジックさを強調し
「後ですることはわかってる」の思考を停止させる効果がある。
03は04に合流することでシャッフル効果が出た。
その他のものでは、
長めのものは個々の話に執着するせいで一つの我慢エピソードに視点が集中してしまい
「後ですることはわかってる」を打ち消す効果がほとんどない。
あるいは>>271のたとえで言うと面の広さを欲張りすぎて曲面とわかるとこまでいってしまったといえる
短めのものは別エピソードへの接続も容易なので続けかた次第でシャッフル効果が期待できる

こんなところか。

277名無しさんのおもらし:2007/04/28(土) 09:42:38
そういや最初は伊吹と晴海の話だったな。
誰か続き書いてみない?

278名無しさんのおもらし:2007/04/29(日) 01:13:23
初期のはあまり興味ないなあ
肝心の切迫感があまりないので
06や07のようなのが好き

279名無しさんのおもらし:2007/04/29(日) 11:25:17
>>278
俺も。

280名無しさんのおもらし:2007/04/29(日) 21:14:11
転載 これってこのスレ向きじゃない?


少女の全身は脂汗で光っていた。
その膨れ上がった下腹部に、もう一人の女性の手が伸びた。
痛々しく腫れあがった膨らみを、女性の掌が下からすくう。
少女の目が、一瞬閉じられた。わずかに、せつない吐息。
膨らみは、女性の片手では覆いきれないほどに大きい。
女性の手に、力がこもる。
「体に毒よ。早く楽になってしまいなさい」
女性の手が波打ち始めた。
膨らみは、柔らかくも艶めかしい曲線に反して
岩の固さで女性の手を押し返す。
それは少女の目に宿った、信念の固さを思わせた。
「決して洩らしは致しませぬ」
これ以上力を込めようがないほどきつく閉じ合わせた太もも。
緩慢にうねる腰。毅然と伸ばした背筋は保ったまま、
少女は女性の責めに、歯を食いしばってこらえる。
汗が顎を伝って落ちた。
女性の責めは執拗に続く。
「私が許すのです。そのように辛抱する必要はないのよ」
少女は両手で頭をかかえて、さらにこらえる。
こめられた力に、両腕がこきざみに震える。首筋に血管が浮かぶ。
「お姉様の、いえ神官長様のお許しであっても、わたくしは今、
神の定めのもとに小便を許されぬ身。決して出すわけには参りませぬ」

女性が、少女の足下に崩れた。
「おおう、よもやそなたが、このように何日もこらえようとは思わぬゆえ…
その神の定めというのは、真っ赤な…」
「それ以上、おっしゃってはなりませんわ。」
足元に身を投げ出した女性をよけて、少女は足踏みをする。
「民にとっては、神官長様の口から出た神託はつねに真実でなくては
ならないのですから。」
「どうかお願い。死んでしまうわ。小便をして頂戴。姉としての頼みです」
女性が少女の足にすがる。
「いいえ、わたくしはこれからの人生、小便をせず生きていく覚悟でございますゆえ」
少女は毅然と言った。
「それでは、お姉様、わたくしはこれで退らせていただきます」

281名無しさんのおもらし:2007/05/02(水) 01:38:13
江田成美はおしっこ我慢が好きだった。耽溺していた。
おしっこ我慢といっても、トイレに行きたいのを1時限分あとまわしにして
その間のスリルや、あとの解放感を楽しむというような気軽なものではない。
成美が好きなのは、膀胱いじめとしか言えないような、
そこまでして我慢するくらいならおもらしを選ぶほどの、尋常でない我慢だった。
そんな我慢に耐えている可愛い女の子を、素敵な女の人の様子を
心ゆくまでながめていられたら最高だといつも思っていた。
残念ながら、成美の身の回りには、そこまで無茶な我慢をしてくれるような子は
当然のことながら一人もいなかった。

成美の通う高校は古い国立の附属校で、どういうわけか寒い地方であるにもかかわらず
冬の暖房というものがなかった。そのかわりということだろうか、暖かいお茶やコーヒーは
いつでも自由に飲めるように用意されていた。結果として、冬季にはおしっこ我慢状態におちいる子は
男女問わず少なくなかった。普通はなかなか目にすることができない、高校生が尿意に困惑する姿が
日常的に拝める、いたって特殊な環境である。おしっこ我慢に惚れ込む者には得難い最高の場かと
思われるのだが、成美はそんなおしっこ我慢はあまり好ましく思っていなかった。
どうして、せっかくこんなにおしっこ我慢してるのに、さっさとトイレに行ってしまうの!
しかし、トイレのことが気になって頭をはなれないほどの尿意におそわれ
トイレに行けるのに特に理由もなくあえて我慢を選ぶような酔狂な子は、高校生ともなると
一人もいるはずがなかった。
求めているものに近い環境なのに、求めているものが見つからない。
なんとはがゆいことだろう。

282名無しさんのおもらし:2007/05/02(水) 01:48:17
おしっこ我慢の良さとは何か。

おもらしの危険と背中あわせのスリル。
我慢の先にある恍惚の解放感。
なまめかしい、愛らしい我慢のしぐさ。
我慢することのできたおしっこの量、時間、記録への挑戦。
本人の意志ではどうにもならないものによる翻弄、蹂躙。

おしっこ我慢を愛するものにはさまざまな理由がある。
成美が求めるものは、そんな浮ついたものではなく、ひたすら我慢であった。
おしっこを我慢すること。
したくてたまらないおしっこを我慢する能力。
成美は女性の価値、女性美の本質はそこにあるとさえ思っていた。
そして、そんな資質をかねそなえた理想の女性に巡り会える日を夢見ていた。

283名無しさんのおもらし:2007/05/02(水) 02:19:10
成美自身も女の子だ。
成美が素敵な女の子であろうとすると、
成美の考え方に従えば、成美自身おしっこを我慢していなくてはならない。
もちろん、成美もよくおしっこを我慢する。

冬季、トイレに行きたくてたまらない状態で故意にトイレに行かないまま
休憩をすごす生徒など成美くらいのものであろう。
しかし、成美は自分をそれほど素敵とは思っていなかった。
おしっこ我慢が女性にとっての最高の美徳なら、
おもらしは女性にとっての最悪の恥辱ということになる。
限界を超えた我慢を理想とする成美でも、おもらしを回避する計算が先に立つ。
そして、そんな臆病で能力不足な自分を成美は恥じていて、
とても理想の女性とは程遠いと自覚しているのであった。

我慢に我慢を重ねたあとの極上の解放感を
天から与えられた我慢の褒美として酔いしれる肉体を恥じ
自己嫌悪さえ感じている理想の高い成美である。
彼女の価値観は生活にも大きく影響していた。

284名無しさんのおもらし:2007/05/02(水) 02:28:07
まず、連れ立ってトイレに行く友達を持とうとしなかった。
付き合いでおしっこ我慢を放棄する悪習慣として、女の子のこの習性を成美は憎んでいた。
そのせいもあって、成美は親友といえる友達を持たず、距離感を置かれていた。
進学校で、勉強で分からないところは気軽に教えてあげる面をもっていた成美は
そのおかげで嫌われたりいじめられたりすることなく、独自の位置にいた。

恋愛も同様だった。成美の目はおしっこ我慢の理想の女性に向いていて
男子には関心をもたなかった。
女性がおしっこ我慢の能力を要求される場面として最もありふれたものといえば何か。
それば「デート」だと成美は思春期前後からそう思っていた。
男子とのデートで、半日以上トイレに行かなかった女の子。
成美の周辺にはそんな子はいなかったが、小さい頃からトーク番組やマンガなどで
よく目にし耳にしていた、定番のシチュエーションだった。
自分の「女性」を強く意識する思春期に、異性に接するための最大の資質として
「おしっこ我慢」を意識したことが、成美のおしっこ我慢への執着を助長したといえる。
当時すでにおしっこ我慢には強い関心があり、女にとって大切なことだと
思っていた成美は、思春期、自分が恋愛の当事者になるにあたって、
おしっこ我慢の高い理想を満たしていない自分を恥じて、無意識に身をひいた。
男子に興味が向かなかったのは、成美は自覚してはいないが、
このように分析できる。
そして、自分がかなわなかった夢を託す女の子を探すことに成美の関心が向いたのである。
思春期のありあまった性的、肉体的関心も全て、理想の女の子の膀胱に向かった。

285名無しさんのおもらし:2007/05/02(水) 02:55:11
おしっこ我慢への執着は成美の精神に根強く刻まれているのだが、
やがて成美は現実とのギャップに気付きはじめる。
思春期の、異性に対する敏感さ、過剰な羞恥心、何が重要なのかの判断の甘さなどにより
中学校での新しい環境では、成美の理想に沿うような女子が多かった。
トイレのことを意識しすぎて、恥かしがって、我慢をする子。
学校でおしっこをしないことが女子として立派なことだという女子同士の価値観が
一時的に共有されたりもした。
だが、そんなばかげた価値観は、すぐに現実的な価値観にとってかわられた。
ただ成美だけがおしっこ我慢へのこだわりをひきずり、増幅していったのだったが、
そんな自分がおかしい存在であることもだんだん自覚されてくるようになった。
それでも、成美はおしっこ我慢こそ美徳という女性像をどうしても捨てられず、
きっとどこかにいるはずの理想の女性を待ちつづけるのだった。

286名無しさんのおもらし:2007/05/02(水) 03:10:35
さて、現実では巡り会えないものの、成美の、本来異性に向くはずだった性的エネルギーは
おしっこ我慢の女性を求める。
成美は仕方なく、空想にそれらを求めたが、空想はあくまで空想。
現実味を伴ったもので、成美の思い通りおしっこ我慢をしてくれる存在といえば、
成美自身の体しかない。
そこで成美は、
「おしっこ我慢をするものの、おもらしの危険を回避するため
早めにおしっこをしてしまう資質のない」自分自身で、
「おしっこ我慢の能力がある理想的な女性」の役を演じてみることになる。
おもらしの危険をなるべく減らすべく、休日に、いつでもトイレに行ける保証のもとで、
しかも家族の留守や寝静まったあとを狙ってのことが多かった。
尿意との戦いの、一秒一秒が何十分にも思える感覚の中、
それでもあきらめずに我慢を遂行しようとする意志を自覚するとき
成美は自分が理想の女性像に近づくことができていると感じた。
しかしそれはあくまで、我慢の程度は理想より低く、しかもいつでもトイレに行ける保証つきで
成美が演じたものは、まがいものの理想像にすぎないのだった。

287名無しさんのおもらし:2007/05/02(水) 03:30:04
こんな非現実的な価値観に、成美がここまで執着するのには
一つのきっかけがあった。
女児は小さい頃から、立ちションのことで男児に劣等感をおぼえたり、
おしっこを我慢する立場の性だと感じたりすることは多いが、
それだけでは弱い。成美は過去に、同じ価値観を強く共有する友人を持っていたのだ。
それだけでなく、その友人はおどろくべきおしっこ我慢の能力を
成美に証し立て続けたのである。
まだ小学校の頃、その友人は「学校ではトイレに行かない」と成美に宣言し
小さい体で、放課後までおしっこを我慢してみせたのだ。それも毎日。
中学にもなれば成美も放課後までおしっこ我慢することが多くなったが、
当時の成美にとっては学校で一度もおしっこをしないで我慢していられる友人は
驚異でしかなかった。友人はカギっ子なので、まっすぐ家に帰る必要がなく、
放課後まで我慢しただけではあきたらず、学校帰りの公園で
成美と時間を潰すことさえあった。中には登校してから夕方日が暗くなるまで
おしっこを我慢しつづけたことも何度かあった。
当時は仕草に対する羞恥心はあまりなかったため、
そんな時成美と友人は鉄棒にまたがったり、両手をスカートの間につっこんで
力いっぱい押さえ上げたりと、渾身の我慢ポーズで我慢大会をくりひろげながら
遊んでいたのだが、昼の休憩にはおしっこをすませた成美より
朝から一度もおしっこをしていない友人の方が平気そうにしているのが普通だった。
その友人は、一度壮絶な我慢の末おもらしをしてしまい、それ以降は
てのひらを返したようにおしっこ我慢のことは問題にしなくなり、成美とも疎遠になって今日に至るが、
それでも、その友人という身近な実例があるからこそ、成美はおしっこ我慢の理想女性像を
持ちつづけているのだった。

288名無しさんのおもらし:2007/05/02(水) 03:54:06
受験は年内に終わり、高校卒業まで自由な時間が増えた。
大学は自宅からの通学になるため、自分だけの部屋で我慢三昧というわけにはいかない。
それは残念だったが、その残念さを穴埋めするかのように、
人目を気にしなくていい時間ができたのをいいことに、成美は理想の女性を演じる機会が増えた。
度胸がついて、電車や映画館での狂おしい我慢も経験した。
成美はそれらを、無事おもらしすることなく乗り切った。
保証のない緊張感があるほど、より高みに進めることが実感でわかってきた。
失敗せずに我慢をのりこえてきたせいで、自信もついたのだろう。
成美は、より高みを目指したい誘惑にかられ、
さらなる緊張感をもたらしてくれる場として、卒業式をターゲットに選んだ。
今度は、今までと違って大勢の知人に囲まれての我慢となる。
映画館や電車などの人ごみでの我慢は、知人がいない分いくらか安心感があった。
しかし、卒業式となるとそうはいかない。同級生全員が居合わせるだけでなく、
先生方、在校生、さらには卒業生の保護者。成美の学校は大学の附属高校ということで
その大学の関係者や、マスコミさえも来るのである。

成美は、「理想の女性」に近い強烈な我慢の日々の中から
自分のおしっこのたまり方や限界の来かたを推測して綿密な計画を立てた。
式が済んで、退場して、帰り道まで保護者やマスコミの目がある。
ということは、そこまでは最高のプレッシャーを確保できる。
多分それをすぎるともう限界をこえた限界で、人目のプレッシャーが半減すれば
もうおもらしに至ってしまうだろうが、それでも成美にとっておもらしはあってはいけない禁止事項だ。
その時のために、校門から駅までの間の、普段通らないルートに至るまでの
全てのトイレと時間別の込み具合まで調査して万全を期した。
そして、最高の我慢にするべく、成美は式前日の朝からおしっこをすることを自分に禁じた。
そして、やりすぎて早めに限界がきてしまわないよう、そのさらに前日から無駄に水分を
取りすぎることは避け、通常どおりの量にとどめた。

289名無しさんのおもらし:2007/05/02(水) 04:10:05
取りすぎはしなかったが、水分をへらしてはおしっこがたまらず我慢にならない。
成美は日常通りの水分をとって、一度もおしっこをしないで卒業式前日をすごした。

朝おしっこをしてから、寝る前まで我慢というくらいなら、少しがんばれば成美にとっては
そんなに無理なことではなかった。今回は卒業式前々日の夜が最後におしっこで、
卒業式までに2つの夜をおしっこをしないまま越すことになる。
前日午後には成美はかなり落ちつかなくなっていた。24時間の我慢は高校1年の夏休みに
達成して以来、毎年長い休みには何度かチャレンジしているが、
成功率は1割足らず。用事が入ったり、家族の目が気になってあきらめたりということもあるし、
単純に我慢できそうになかったこともあるが、どっちにせよあまり分は良くない。
ただし今回は、事前に綿密に計画を立ててきて、気持ちも乗りに乗っている。
絶対にこの機会を逃がしはしないという強い思いが成美の我慢を後押しした。
今までは24時間我慢できたらそれで目標達成、とすぐにトイレに行っていたが、
今回、最後におしっこをしてから24時間、卒業式前夜23:30の時点で
成美には我慢すべき時間がまだ12時間以上待ち受けているのだった。
今までの24時間我慢と比べて、決して楽というわけではないが
壮大な決意のおかげか、成美はまだまだ我慢ができる気がしていた。

290名無しさんのおもらし:2007/05/02(水) 04:30:15
しっかり眠れないまま朝を迎えた。
いくらかまどろむことはできたので、それほど疲れは顔にあらわれていないが、
眠気で意識がゆるむと、あられもないおしっこの誘惑が
ファンタジックに押し寄せてきて、夢うつつのままその思いに乗せられてしまうと
おしっこをしてしまいそうだった。たとえばあるファンタジーの中では
成美はビニールハウスのスプリンクラーになっていた。唯一最大の肉体感覚である
下腹部を満たす重みある液体は、膀胱にたまっているおしっこなどではなく
水道の元栓から来てスプリンクラーの出口手前で待機している水にすぎない。
そして成美の前後にならんだスプリンクラーが一気に水をまきはじめる。
自分だけ取り残されていてはまずいような気がする。爽快な水音が成美の
撒水を当然のことのように促す。成美はあわてて作物に水をまきちらそうとして、
ふと我にかえるとベッドの中の自分を自覚する。
巧妙な誘惑が成美の膀胱からおしっこを出してしまおうと誘導する。
肉体の防衛機能なのかもしれない。

朝一番のトイレ。もちろん朝おしっこをするはずではないし、我慢できなくなったわけでもない。
成美はおしっこ我慢が長引いた場合には時々、トイレに行かないことを不自然に思われないように
いつわりのトイレをすませることがあった。丁寧にペーパーをたぐり、水も流す。
普段はおしっこをしないのだから、着衣のままで便座に腰掛けるのだが、
今回はおしっこをするときのように、パジャマと下着をおろして生身のお尻を
便座にのせた。汗でむれた股間がひんやりする。おしっこの出口は
噴出をもとめて絶え間なくひくひくふるえている。
成美は不自然でないだけの時間をかせぐと、ペーパーを取る音をたて、水を流した。
壮大な計画に酔っているせいか、肉体はおしっこを出す欲求が活性化したように思われるが
それでも卒業式が終わって退場するまで我慢する自分の姿はしっかり思い描けていた。

291名無しさんのおもらし:2007/05/02(水) 04:46:34
朝食。卒業式といえば、成美のような特殊な状態でなくても
トイレに行きたくなることが心配されるものである。
母親がトイレの心配をして、眠気覚ましのコーヒーを出すのを迷ったが、
成美は通常通りの水分より減らすのはいやだったのと、前夜しっかり睡眠が
とれなかったので、もちろん飲んだ。家を出る前にも、ご丁寧にいつわりのトイレをすませた。

さて、睡眠不足だと予想外にトイレが近くなることがある。
長時間我慢しすぎると、不意に我慢がきかなくなることもある。
今まで長くても24時間で我慢を追えていた成美には
自己記録を8時間以上更新する長時間、
自己記録の4/3にあたる長時間の我慢は未知のものだった。
いままでの限界の来かたとは別の、おしっこの出口がきかなくなるような
限界がきた。非常にやばい。式の会場である講堂への入場前、
クラスごとに廊下に整列している時であった。
手を打たなければ、間違いなくおもらししてしまっていたところだった。
成美は、小学校の頃の友人と公園でおしっこ我慢しながら遊んでた時のように
両手で股間をがっしり押さえ上げておしっこが出るのをくいとめた。
それまでにも、成美が落ちつかない様子は周りにも隠し通せてなかったようで、
クラスメイトの一人が担任に許可を取り、自分も我慢してたんだと言って
成美の負い目を軽減しつつ、一緒にトイレに連れていってくれた。
女子の連れションを敵視し、誘われても「もう済ませた」「今行きたくない」などと
かなり無愛想に断わってきた成美にとって、中学高校通して最初の連れションであった。

292名無しさんのおもらし:2007/05/02(水) 04:57:17
非・連れション記録が最後の最後で破られたことには何の思いもなかったが、
成美は思いのこもったこの計画をあきらめたくはなかった。
それでも、今のタイミングでトイレに来れたのは本当によかった。
小学校以来なかったことだが、おしっこをいくらかちびっていた。
下着に小さいしみができていたが、それだけでなく生地を貫通したのか
しずくが股を伝わずいきなりふとももの裏、スカートで隠れているギリギリくらい
下のほうに散っていた。
いつわりの音消しの水を流し、しずくを拭くと、成美は一生懸命股間を押さえ続けた。
マヒしかけているおしっこの出口の感覚をとりもどさないと、
すぐさっきの状態になってしまうことが体感でわかった。

そして、成美は心配して一緒に来てくれたクラスメイトや、成美のトイレを待ってくれた
他のクラスメイトたちをだまして、前々日からのおしっこを我慢したまま
卒業式に臨んだのだった。

293名無しさんのおもらし:2007/05/02(水) 05:16:39
結論から言えば、いったん感覚がマヒしかけたおしっこの出口で
入場をすませ、式を迎えたことは奇跡以外の何物でもなかった。
トイレをすませたばかりのはずなので、もう股間を手で押さえることもできない。
成美はハンカチを固く丸めてかたまりを作り、スカートの中にしのばせて、
イスとおしっこの出口の間にくいこませ、おしっこの出口をぎゅうぎゅう押し付けることで
手で押さえる以上の効果を得ることができた。
とはいえ、もう成美のおしっこの出口はほとんど機能していなかった。
何度かの起立と着席を経て、卒業証書授与。
成美にとっては、ハンカチによる押さえ効果の助けのない起立状態は辛い。
孤立無援のおしっこの出口を、おしりやももなど周辺の筋肉をこれでもかというほど締め付けて
なんとかおしっこを出さないでいた。その状態のまま2クラス分と同じクラスの男子までを
耐え抜き、女子の中で出席番号が前のほうの成美の番が来た。

歩き出すと、ももにはさまっていた固くまるめたハンカチが落ちた。
しかし、もう締め付けすぎてふとももやお尻の感覚さえもしびれかけていて
成美はハンカチに気付かなかった。表面張力であふれずにいる水を
こぼさないような足どりで、ぎこちなくはないが、かなりゆっくりステージにあがる。
そして、証書を受け取り、礼をしたのが最後だった。

衆人環視のステージの上で、とうとう成美はおしっこをもらした。
家族の前でも、クラスメイトの前でもいつわりのトイレをすませていながら
実際の所は前々日から一度も出していなかった、たまりにたまったおしっこが
成美の足の間を流れおち、広がる水たまりはステージの端から下にこぼれて
なお床にひろがりつづけた。寒い地方のことで、
暗い講堂の、やや照明があたったステージでは
もうもうとした湯気が成美を隠すほどに白くたちのぼり、おしっこの量が
とてつもないことを知らせていた。

294名無しさんのおもらし:2007/05/02(水) 05:24:00
後悔してもとりかえしのつかない、最大の大失点。
成美は言葉を失い立ち尽くした。
講堂には低いざわめき声がひろがる。
そのまま、何時間もたったように思えた。
成美は、意識を失いかけた頭で、
このまま自分だけどこか知らない世界に消えてしまえればいいのにと思った。
しばらくその考えに浸り続けたあと、おしっこだけ残して消えるのは恥かしいと思った。
それから、どうせなら膨大なおしっこの海が全部成美の中にもどってくれれば
二度と人々に顔向けできない恥も消えるし、
期待を燃やしていた最高のおしっこ我慢も成功していたのに、と思った。

295名無しさんのおもらし:2007/05/02(水) 05:34:06
成美が気がつくと、そこは講堂ではなかった。
真っ暗で何も見えないが、あたりのにおいが講堂とは違う。
大人の女性を思わせる、しかしくどくはない、かすかな香水か花のようなにおいだ。
成美のおしっこのにおいはない。
成美の足は濡れていない。
ここで成美はものすごい尿意に気付いた。
たまりにたまったおしっこで、おなかがずっしり重い。
おもらしをする直前にだぇ経験していた、
成美の生涯最高の尿意だ。

体の疲労が何故か抜けていて、気力も回復している。
おもらししたのと同じくらいの尿意だが、今度はまだまだ
我慢できそうな気がする。

気付くと、向こうで誰かが喋っているようだ。
目をこらすと、闇の中に障害物は無さそうなので
成美は声のほうに進んで行った。

296名無しさんのおもらし:2007/05/02(水) 05:45:03
声に近づくにつれ、あたりが明るくなってきた。
「休日でしたので、いつ救出が来るかについては、あまり希望は持てませんでした」
綺麗な女性の声だ。
何かインタビューに対して答えているようだが、質問の方は聞こえない。
「ええ、そうです。女性は私一人です」
マイクが置かれたテーブルの前に、一人の金髪女性が座っていた。

 まさか…

それは、成美のよく知っている女性に瓜二つだった。ただし、
成美がその女性を見たのは10年近くも前だ。
その人物だとすると、もっと年をとっていなければおかしい。

「ちょうどカートで商品をはこんでいたんです。マイクたちの提案で段ボールを開封しました」

間違いない。成美はこのインタビューをおぼえている。
とすると、成美は10年前にタイムスリップしたのだろうか。
それにしても、この場所はどこなんだろう。

297名無しさんのおもらし:2007/05/02(水) 06:15:26
「我々4人に十分なミネラルウォーターがありました。渇きに苦しむ心配はなくなったわけです」

成美はテーブルの下に目をやった。
暗くてよく見えないが、女性の両手はしっかりと股間を押さえているようだった。

 …やっぱり、まだ我慢してたんだわ…こうして会えるなんて…

この女性は、幼い頃の成美の記憶に強く残っていた女性だ。
成美がまだ小学校低学年の頃、
アメリカで、エレベーターが故障して男女4人が閉じ込められる事件がニュースで報道された。
女性の名前はおぼえていないが、顔ははっきりおぼえている。
ここまではっきりとは覚えていなかったが、改めて会ってみるとまさにあのときの女性だ。
もう一つ強く覚えているのは、38という数字だ。
38時間エレベーターに閉じこめられていたという事故なのだ。
成美には、38時間という数字は強烈だった。
インタビューでは、ミネラルウォーターのおかげで飲み物には不自由しなかったが
トイレはどうしたのかという問題にも触れられ、男性3人はミネラルウォーターのびんに
したが、彼女は38時間ひたすら我慢したという話だったはずだ。

その頃から女はおしっこを我慢するべき存在だというようなことを
うすうす思っていた成美にとって、具体的に我慢した女性がいて、具体的な時間の数値があって、
しかもその時間がとてつもないということは非常に印象に残ることだった。
その頃の成美にとっては、想像しうる最大の我慢というのは、午前に外出してから
午後に帰ってくるまでの間おしっこに行かないということで、自分はもちろんのこと
身近な大人でも無理で、立派なお妃様やお姫様なら、そんな半日という長い間でも
おしっこを我慢できるんだと想像していた。
38時間といえば半日どころか1日半以上で、成美の常識を覆したニュースだった。

成美は、一度みたきりだが、何度も何度も反芻したそのニュースで
さらに驚く想像をひろげていった。
その女性は、救出されると、すぐインタビューを受けているのではないか。
その女性は、38時間もおしっこを我慢して、我慢したまま話していたのではないか。
一度そう思うと、成美はそうでないといけない気がしてきた。そうであってほしかったのかもしれない。

298名無しさんのおもらし:2007/05/02(水) 06:23:58
それまでのおとぎ話のような空想と違って、
現実そのものであるニュースで、実在する人間がそんなにおしっこを我慢している。
エレベーターの女性は、成美にとって、遠いけれども現実味をもった
おしっこ我慢の理想女性だったのだ。

もしかすると、それはニュースではなく、映画やドラマの一場面でフィクションだったのかも
しれない。が、成美には確固たる現実だった。

女性はインタビューが終わったのか、席を立った。
股間を押さえていたはずの両手は股間から離されている。

「あの…これからおトイレに行かれるんですか?」
成美は尋ねてみた。

「ああ、トイレ。すごくいきたいわ。」
女性は答えた。アメリカ人なのに日本語を使っていたが、成美は気付かなかった。
お互い自己紹介もしていない。
「でもね、まだまだ我慢しなきゃ」
女性は快活に笑った。成美は女性についていくことにした。

299名無しさんのおもらし:2007/05/02(水) 06:41:42
行く手に全裸の女が縛られていた。
両腕が上に釣られ、豊満な、真っ白な肌に黒髪がまとわりついている。
口には漏斗がさしこまれ、1番目立つのはおなかだった。
漏斗で大量の水を飲まされたのだろう、胴体がはじけてしまいそうなほど
ぱんぱんにふくれあがって、臨月の妊婦でもこうまでふくらみはすまい
というほどのありさまだった。

「助けてあげないと…」
成美が言う前に、アメリカの女性は自分のおしっこのことも忘れて
全裸の女性を助け始めた。高い所にある、手首を縛る皮ひもをほどくのに
背伸びしなくてはならず、膀胱を刺激されるようすだ。
成美も手伝おうとする。

 …こんどはこの人…

中1のとき、友達の家で、エッチな絵ということで女子数名で見せてもらった
魔女裁判の絵の中に、こんなふうに水を無理矢理飲ませるものがあった。
この人の顔は、あの時の絵にそっくりで、ほくろの位置も同じだ。
その頃成美は、おしっこ我慢の時間とは別に、おしっこ我慢の量にも意識していた頃だった。
たくさんのお茶を飲むと、すぐおしっこがたまるし、おなかがおしっこでふくらんでるのが
わかるくらいたまってしまう。
成美は、ただ水を飲ませて苦しませるという事はピンとこなかった。
あのおなかは、水をたくさんのまされたのがおしっこになって
ものすごくたくさんたまっているのに、出すことを許されず
ひたすら我慢させられてるから苦しいんだろうな、と考える方が
すんなり納得できたのだ。

300名無しさんのおもらし:2007/05/03(木) 18:43:00
これまさかここで終わりじゃないよね?

301名無しさんのおもらし:2007/05/04(金) 00:27:56
永久に続くよw

302名無しさんのおもらし:2007/05/04(金) 00:58:28
この掲示板は永久に続きそうにないぞ…。
このスレ内の良作が消えるのは惜しいからまとめサイトでも作ってみる?

303名無しさんのおもらし:2007/05/04(金) 01:05:38
ログは持ってるし、管理人が本当に続ける気がないのならどうでもいい

ただ、板に関してはやめるならやめるで意志表示をはっきりしてほしいけどね。
存続してほしいとは思ってたが
管理人もどきが管理側の都合だけ並べ立てるのを見たせいで
ここの管理人までそんな不誠実に見えてしまってねえ

304名無しさんのおもらし:2007/05/04(金) 08:55:53
やめたいのはJBBSだけらしいよ。

305名無しさんのおもらし:2007/05/04(金) 13:56:18
また管理人もどきがわかったような内部事情を語ってるね。
何様のつもりなんだろう

管理人の口から言われれば抵抗はないが
管理人の関係者である根拠も示さない赤の他人が
横から分かったようなことを言うのはどうかと思うんだが

たとえば
「最近目立ってる某コテが気にいらないからJBBSやめるらしいよ」
と勝手な推測が書かれたらどうする?
管理人が明言したのならここのルールだから
なるべく意に添うようにするべきだろうけど
管理人でもない他人の発言だと
参加者が信憑性を判断する基準なんてないから
いたずらに参加者を惑わすだけの迷惑行為だよね。
これが管理人の意図だよ、という根拠を示した上での発言なら別だが。

本来はそういうレスに対しては管理人が意思表示すべきだろうけど
そういう迷惑行為全てをいちいち管理人がチェックするのはきりがないし
>>304が良識にしたがってこの手のレスを控えるべきじゃないのかねぇ。

>>304のようなレスが実は
管理人が名を伏せて、第三者を装ってレスしてるか
管理人が自分の意志をあえて管理責任者でない第三者に代弁させてて
それがここのやり方というのならもう仕方ないし、
そう明言されればそれはそれでローカルルールみたいなものとして
行動や情報判断の指針もわかるが、
そこまで疑ってたらきりがないしね。

306名無しさんのおもらし:2007/05/04(金) 21:38:37
管理人もどきにされちゃったww

そんなのトップとか見てたらすぐ分かるじゃんww

307名無しさんのおもらし:2007/05/04(金) 21:52:33
「すぐわかる」

●「>>304が管理人」ということがすぐ分かる、ということなら
だったら運営に関連する部分に関しては
管理人を名乗って発言してもらえないですか
こっちとしてはローカルルールにはなるべく従うつもりだが
モメゴトはけっこう見かけるけど判定基準示さないし
赤の他人が口出ししてるように見えたんじゃ
ローカルルールそのものの信頼性がなくなると思うんだけど。

ローカルルールから外れたコテを注意してみたら
実は名を変えた管理人でした、とかいうことが起きかねないし。


●「やめたいのはJBBSだけ」ということがすぐ分かる、ということなら

>>304だけに限らず
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/2469/1178099206/の13、14とか
管理人でもないのにこういう部分で他の利用者全員に関係する形で出しゃばるのは
どう考えても迷惑行為じゃないですかねえ。
たまたま管理人に都合のいい内容だから放置されてるようだが
板としてあまりいい傾向ではないね。
ここの管理責任が管理人になく>>304にあるというのなら別だが。

308名無しさんのおもらし:2007/05/04(金) 22:20:25
まあ、管理人は止めたがっているわけで。

309名無しさんのおもらし:2007/05/04(金) 22:22:34
そういう問題じゃないわけで。

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/2469/1178099206/
こっちでもそれ一点張りで
ちっとも問題点が伝わってなかったけど。

310名無しさんのおもらし:2007/05/04(金) 22:31:08
問題点?
livedoorと何かあったんじゃない?

311名無しさんのおもらし:2007/05/04(金) 22:32:42
わざと曲解してんのかな。
>>304が他人の掲示板ででしゃばってることを問題点って言ってるわけだが。

312名無しさんのおもらし:2007/05/04(金) 22:34:26
結局管理者の側の視点しか持ってなかったから
問題意識がなかったってことかな。

313とりあえず続きはこちらでやってくれ:2007/05/04(金) 22:34:50
掲示板管理者様へ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/2469/1178099206/

314名無しさんのおもらし:2007/05/04(金) 22:36:11
だな。小説スレだし。

315名無しさんのおもらし:2007/05/09(水) 04:21:40
その女性は、その時点ですでに、
膀胱に、実に2リットル近い量の尿をためこんでいた。
あえぎ声をあげながら、廊下をゆっくり歩いてくる。
満足にまっすぐあるくこともできない。廊下の壁に体重をあずけながら
慎重に歩いてくる。
見かねて私は管理官室から出て、女性のそばまで近づいてやった。
女性は私の制服を見て、思いがけない幸運の表情をした。
「あの、おしっこの許可をいただきたいんですが」
女性は管理官の前ということで姿勢を正す努力をしている。
全身のこきざみな震えは隠せない。
「認識証をみせなさい」
私は、もう見慣れた姿ではあるが、大量の尿を体内に保持しつづける
彼女達の姿に感動を禁じえない。
その感心を押し消すように事務的に言った。
女性は、すぐにでも提示できるよう手に持っていた認識証を私に示した。
手の汗で濡れているところがなんとも可愛らしい。
「前回の許可は…11:38…3時間と5分前。早いわね」
「だ、駄目でしょうか…」
女性の目に失望、というより絶望の光がひろがっていく。
「規定では3時間あければ問題はないわ。けれど本当に3時間経ったらすぐなんて」
「…そう…ですね…もう少し、おしっこ我慢してみます…」
女性は身体が要求する狂おしいまでの衝動を、理性と羞恥心でおさえこもうとする。
「無理しないで、冗談よ。認識番号04574、第10ファシリティの使用を許可します」
「あ、あっ、ありがとうございますっっ!
ああ、これでやっとおしっこできるーっ!!」
女性はよほど嬉しかったのか、声に出して喜んだ。

316名無しさんのおもらし:2007/05/11(金) 03:02:14
女性は、体を折って礼することは無理なので
首だけで私にお辞儀をしてから、
来たときと同じように廊下の壁にもたれながら
一歩一歩慎重に戻っていった。
女性の去っていった方角には、100mほど先に
認識番号04500番台後半の居住スペースであるC棟をはじめ
いくつかの建物が集まっている。
第10ファシリティはそこから最寄りのファシリティであるが、
ここからはC棟をこえてさらに2kmほども離れたところにある。
やっとおしっこができる、と
恥じらいも忘れ心の底からの喜びの声をあげたあの女性はしかし、
実際には普通に歩いても30分以上かかるファシリティまでは
おしっこをすることができないのである。
あの歩きかたでは、普通の倍、いや3倍はかかるに違いない。
それでも、今許可をもらえさえすれば、
何十分かあとには確実におしっこができるのである。
許可がなければおしっこはいつまでたっても、永遠にできない。
毎回毎回のルーティンワークでしかないこととはいえ、
彼女達にしてみれば、許可をもらえるかどうかの不安と
許可をもらえたときの喜びは決して色褪せることのない
深刻な問題でありつづけるのだ。
私は、彼女達の置かれた立場の弱さにいつも同情をおぼえる。
私は管理官の特権として、人前でのおしっこはどんなことがあっても
絶対に許されないかわりに、共用の指定ファシリティでなくとも、
プライベートで、おしっこの自由が許されているのだ。
もっとも、ファシリティに限定などされてしまっては、
人前でのおしっこ禁止の条項にひっかかってしまって
おしっこをすることは不可能になってしまうのだが。
というのも、ファシリティには常時おしっこの許可をもらった女性で
ごった返しているからだ。ファシリティには人目のない状況など存在しないのである。

317名無しさんのおもらし:2007/05/11(金) 03:34:20
原理的には、共用のファシリティから人をいなくすることは可能である。
管理官が、該当ファシリティの女性全員に使用許可を出さなければいい。
1回の許可ではおしっこは当然のことだが1回までしかできない。
ファシリティにたどりつき、自分の順番が済んだ女性は
そのままファシリティ周辺にとどまっていることはまずない。
管理官室から遠いファシリティの周辺だと、
次におしっこの許可をもらいにいくのに余計な時間がかかってしまうからだ。
そのため、全面的に使用許可を出さないまま数時間待てば、
該当ファシリティを無人の状態にすることはおそらくできるであろう。
しかし、管理官は勤務時間中はもちろん管理官室をはなれることは厳禁であるし、
他の管理官に頼んで、自分の勤務時間外にファシリティを無人にしてもらうのは
その代償としてエリアのほぼ全ての女性に長時間おしっこを禁止することになり
大げさすぎる。パニックも起こるだろう。
そいういう理由もあって、管理官は共用のファシリティでなくてもおしっこが
許されているのである。
エリア内の数百人の女性全員のおしっこの決定権を握り、しかも自分は
許可なくともおしっこができる。なんという立場の違いか。
私は改めて自分に与えられた特権の大きさをひしひしと感じた。
さて、正直、私も今現在、相当おしっこがしたい。
立場上平静を装ってはいるが、先ほどの女性に負けないほどの尿意に
今まさに全身をさいなまれている。
内側から膀胱をつきやぶろうとする悪魔のような尿は
おそらくとんでもない量になっているだろう。
先ほどの女性は、実際に最後にファシリティでおしっこをした時間からだと
2時間半程度おしっこをしていないだけだ。
私は勤務時間の間は一度もおしっこをしていない。最後におしっこをしてから
12時間以上も経つ。
だが、通常、管理官は勤務時間中はおしっこをしない。
管理官室を離れることはできないし、ひっきりなしに許可をもとめる女性が来るせいで
おしっこをすることができないのかというと、そうでもない。

318名無しさんのおもらし:2007/05/11(金) 03:55:39
というのも、管理官室には、管理官用のファシリティが用意されているからだ。
管理官室を尋ねる女性の頻度はというと、
最短の3時間サイクルで管轄の数百名が全て順調に均等に来たとして、20秒に1人程度のペースだ。
実際は仕事や用事、学生なら授業などで時間に大きな偏りがあるため、今のように
10分近く誰も来ないこともないわけではない。
そういう隙をうまく見計らえば、おしっこをできないことではない。
許可を求めなくてよく、遠く隔離された共用ファシリティ以外でもよい管理官は
こういう場合非常に小回りがきくのだ。
今したくてたまらないのに、数十分後のおしっこのための許可を求めに来なくては
ならない女性達とは何度もいうようだが一線を画している。
権限上小回りがきくだけではない。おしっこそのものにも小回りが効く。
管理人はおしっこをするときもおしっこのリラックスにおぼれてしまわない。
途中ですっぱりおしっこの甘美さと未練を断ち切る精神力を持っているのだ。
性別としては同じ存在でありながら、おしっこに許可を要する女性と
管理官を隔てているものとして、この違いが挙げられる。
管理官は立場上、必要とあればどんなに長い間であってもおしっこをしないでいることが
要求されるのだ。例外は認められない。
いったんはじめたおしっこを中断する精神力は、管理官として最低限の資格と言えるかもしれない。
このように、管理官は要領良くおしっこを不完全にでもすませることができるのだが、
にもかかわらず管理官は勤務時間中はまずおしっこをしない。
それはもう職業意識というか、特権意識というか、非常に限られた権限を許された者の
プライドのなせるわざなのだろう。

319名無しさんのおもらし:2007/05/11(金) 04:35:56
さて、許可を得た女性は、そのままひたすら第10ファシリティめざして
じりじりと進んでいた。管理センターを出、彼女の住むC棟をつっきって、
そのはるか彼方にある第10ファシリティへと、ぎこちないが一定のリズムを保って
着実に進む。彼女には、そうするしかできないのだ。
回り道でもしようものなら、ファシリティへの到着が遅れる。
そして1分1秒でも遅くなれば、それだけファシリティに入れる順番が遅くなるのだ。
ファシリティの使用優先権は、許可の時間順ではなく到着の時間順なのだから。
さて、ここで今更ながら「ファシリティ」について説明すると、
要するに「女子便所」である。第10ファシリティなど共用ファシリティは
居住者のエリアごとに設置されており、認識番号で使用が管理されている。
ペーシェンスエリアの居住棟Cに住むこの女性は
ペーシェンスエリアの管理センターで許可を得たうえで
第10ファシリティを使うことが定められている。
距離的には、女性の住むC棟から700mほどの所には、
第26ファシリティがあるのだが、女性はわずか3分の1の距離ですむ
このファシリティには行かない。
そんな考えは女性の脳裏をよぎることさえなかった。
第26ファシリティがレゼルバールエリアのファシリティだということは常識中の常識なのだ。
ペーシェンスエリアのC棟の女性にとっては、第26ファシリティはファシリティでもないし
おしっこと関係あるものとして連想されもしない。
悲劇というべきか喜劇というべきか、管理制度はあまりに定着していて、
『第26ファシリティの方がはるかに近いからそちらを使えた方が合理的なのに』、
というような疑問や意見を持つことさえないほどに
女性たちにとって「あたりまえ」のことになってしまっているのだ。
そうでなければ、我慢の限界をとっくにこえていそうなほどのおしっこをするために、
わざわざ許可を求めたり、許可をもらったあとも律儀にファシリティまで我慢したりという
こんなおかしなことは起こり得ない。
しかしここでは、この女性のみならず社会全体が何の疑問も感じることなく
こういった規則にしたがって営まれているのである。

320名無しさんのおもらし:2007/05/11(金) 05:02:30
長い長い忍耐の道のりの末、女性は量がさらに増した尿を
どうにか一滴もこぼさず、限界の膀胱の中におさめたまま
待望の第10ファシリティまでやってきた。
だが、ここからが正念場だ。
ファシリティの周りには人だかりができている。
おしっこをしたいのは彼女ひとりではないのだ。
第10ファシリティを使用する女性数百名に対し
第10ファシリティに用意された個室はわずか6!
これでは使用者をさばききれず、
新たにファシリティに来る者がどんどん増えていく一方で
永久にファシリティを使えないことになると思えるかもしれない。
しかし、実は管理センターのおかげで、一度おしっこの許可をもらった者は
3時間は次の許可をもらえないのだ。
また、許可をもらったあと3時間ファシリティを使わないままで我慢して
再度許可をもらい、使用権を二重三重にためていくこともできない。
一度許可をもらったら、ファシリティを利用したことが確認されない限り
次の使用許可は出ないのである。
このおかげで、あるファシリティに対し使用許可を持つ人数が
おおまかにコントロールされる。そのためたった6個の個室でも
慢性的に人数をさばききれなくなってしまうことは起こらない。
20秒に1人の割合で許可が出るということは、理論上は20秒に1人の割合で
ファシリティに新たな利用者が来ることになる。実際はファシリティまでの移動時間の個人差や
許可をもらいにくるタイミングの偏りにより変動はあるが。
個室が6つあるため、一度に6人さばければ、20×6=120秒、つまり2分程度は
次の人を待たせずにすむことになる。逆に、この2分を超えてしまえば、
そのロスがどんどん積み重なってしまうので、何十人何百人分が重なれば
待ち時間は大変なことになってしまう。
我慢に我慢を重ね、やっとゆるされたおしっこを2分ですませられるか、というのは
なかなか難しい問題である。

321名無しさんのおもらし:2007/05/11(金) 05:19:49
さて、ペーシェンスエリアは元々は田舎の地区であり、
ファシリティや管理センターの管轄が人口の変動やエリアの統廃合・独立などによって
かなり変則的になっている。
ペーシェンスエリアがかかえるファシリティは第8、第10、第11の3箇所であるが、
これらは全てペーシェンスエリア専属ではないのである。
たとえば、第10ファシリティはデュラブルエリアとの共同利用であり
ペーシェンスエリアの居住棟A〜Dの他に、デュラブルエリア居住棟K〜Pが
利用層となる。このような場合、管理センターによる利用ペースのコントロールが
一元管理にならないため、問題が発生することが多い。
とはいっても、おしっこをすることができるはずの時間が2,3時間ずれる程度のことだが、
限界の我慢をしている女性にとって2、3時間という長さは永遠にも匹敵すると言って
過言ではない。
このような共同利用は、じつはほとんどのファシリティが抱えている問題であり、
都心エリアの第1〜4ファシリティの他は、新興居住エリアであるレゼルバールエリアなど
ごく限られたエリアにしか、エリア専属ファシリティというものは存在しない。
最もひどいケースとしては、どういった管轄の不手際なのか
トルメントエリアという地区では、エリアの居住棟から該当の第6ファシリティまでの
直線コース上に別のファシリティを2つも通りすぎることになるのである。
しかし決してトルメントエリアの女性は途中のファシリティを決してうらやましそうに見たりはしない。

322名無しさんのおもらし:2007/05/12(土) 03:31:41
第10ファシリティの、女性の前には5〜60人ほどが順番待ちをしている。
個室の数で割って、だいたい10人がおしっこをすませる時間こらえれば
順番が回ってくることになる。一人2分ですませてくれると見積もって20分。
今までの限界状態で何十分もの道のりを耐えて来たことを思えば
たった20分と言えないこともないが、ファシリティめざして進むという行動が済み、
ファシリティが目の前にある状態で立ち止まったまま待たされるのは
違った辛さがある。もうファシリティまできてしまったことだし
おしっこをしてしまってもいいじゃないか、とついつい気がゆるみがちになる。
一瞬も気をゆるめることができない、綱渡りのような緊張が
ここまできて切れてしまうというのはよくあることだ。
まわりをみると、そんな思いの女性は何人も目に入る。
せっかくここまでおしっこをしないできたのに。
あともうちょっとの辛抱で個室が待っているのに。
もてあました両手をスカートの中に入れそうな動きを見せる人。
女性同士とはいえ、こんなに密集した場所で、人目がありすぎるほどあるのに
こんなところでおしっこをしようとするなんて。
もちろん、その手はスカートの方には向かわず、本当におしっこをしてしまう光景は
出現しなかったが、一瞬後にはおしっこをはじめていそうな、
あぶなっかしい動きの人たちはあちこちに見られる。
列の進みは遅い。どう見ても1人2分ですんでいない。
女性は、前に並んだ何人かの頭ごしに見える個室の扉の中の、
輝くように白くつややかな陶磁器を思うといてもたってもいられなくなってきた。
あともう少し、という気のゆるみがある。その『もう少し』がどれだけ長いのか
頭ではいやというほどわかっているのに、今までの永遠とも思える試練の長さをおもうと
期待で顔がかがやく。
(おしっこ!あと少しでおしっこ!)
尿道口がヒクヒクと痙攣している。これもおしっこしてしまえばおさまる。楽になれる。
早く楽になりたい。

323名無しさんのおもらし:2007/05/12(土) 04:11:42
女性はとうとう個室に手が届くところまでやってきた。
順番まであと1人。正確には、個室と彼女の間にいる1人の他に
今個室の中にいる人の時間も考えなければならないが、
ここまでくれば、順番がくるまで間に合わないということはないだろう。
「ああ、もう、まだなのかしらっ!」
「何分おしっこすれば気が済むのっ!」
すぐ前の、ビジネススーツの女性がいらだたしそうにつぶやく。
人前をはばかって大声ではないが、かろうじて聞こえるていどの
独り言のささやきなのが、かえっていらだたしさを強調している。
「長い…長い…長いわっ!」
「もうイヤになっちゃう、ホント長いっ!」
絶え間なくつぶやきが続く。実際には、まだ前の人が個室に入ってから
1分もたってないほどだったが。
スーツの女性はハイヒールをカツカツ鳴らして
前後左右にダンスのステップのような足踏みをする。かなりのハイテンポだ。
彼女も個室の扉の前に来るまでは、ここまで露骨な様子は見せていなかった。
次が自分の番ということで、気がはやっているのだろう。
「あたしもうおしっこできてたはずよっ!」
スーツの女性は今は激しい足踏みから両脚よじり合わせに変わっていた。
スカートの下のひざがしらになにげなく手をあてたかと思うと
固く閉じ合わせていた両脚をすばやく開き、ひざにやった手をスカートの中に
入れそうになった。が、ただの気まぐれな動きに見せて手を大きく回して
ごまかした。明らかに、一瞬はこの場でおしっこをしてしまうつもりでいたことが
見ていた女性にも分かった。
「も〜〜う何やってんのかしらっ、早く出てよっ早く!」
「何考えてるのよホントに〜〜っ!」
個室目前にして、個室外でおしっこをしてしまいそうになったことを
不特定多数に気付かれたのではないか、と意識したのだろう
ごまかすかのように、スーツの女性は個室のドアの方を向いて、
独り言だがさっきよりは少し大きめの声でつぶやきはじめた。

324名無しさんのおもらし:2007/05/12(土) 04:36:22
「ああもう、あたしなんて簡単におしっこに来れないんだからっ!」
「あたしはあんたたちなんかと違うのよっ!」
スーツの女性はいよいよいらだちをつのらせたようだ。
誰でも自分の後ろにどれだけの人が待っているかを知らないはずはなく、
ノックで促す必要はない。それゆえ個室のドアをノックすることは大変失礼でもあり
はしたなくもある行為であった。スーツの女性はさすがにノックをするほど取り乱しては
いなかったが、ハイヒールのつまさきで床をカツカツと蹴ったり、チッチッと舌を鳴らしたり、
ハンドバッグの金具に爪をぶつけたりと、耳障りな音をしきりに立てる。
これだけ尿意に苦しめられる状況では、ファシリティだけでしか許されないおしっこをすることを
誰もがのどから手がでるほど切望している。
しかし事前にわざわざ管理センターまで許可をもらいにいき、
それから離れた場所にあるファシリティまで通わなければならないとなると、
おしっこをするためだけでかなりの時間を奪われてしまう。
学校ではファシリティに行くとなると、途中2限分は授業が受けられなくなってしまうし、
仕事でも担当できる内容は限られてしまう。
逆をいえば、ファシリティに行く回数が少なければ、
それだけおしっこをしないでいることができれば
他人よりまともな仕事、責任ある仕事を任されることになる。
スーツの女性が言った『簡単におしっこに来れない』というのは、そういうことだろう。
責任ある仕事を任される立場として認められたということは、
それ相応におしっこのための中断をとらないことを要求されるということなのだ。
しかし、通常はそうして責任ある立場を勝ち取った者は
そのことにプライドを持っているため、他人と比べ辛いという弱みは
見せないのが普通である。
スーツの女性は、他の言動でもわかるとおり、自己中心的でもあるし、
立場やスーツ姿が示す地位の割りにはかなり幼い部分があるといえる。

325名無しさんのおもらし:2007/05/12(土) 04:53:55
「何よもう、またペーシェンス者なの?」
スーツの女性はハンドバッグを振り下ろした。
となりの個室で、自分の前の個室よりあとにはいった人がおしっこをすませて
次の人の順番がきたのだった。
まだ1分経つかたたないかのうちに遅い遅いとぼやいていたのが
言霊の力で現実化してしまったのか、スーツの女性の前の個室からは
なかなか出て来ない。
ペーシェンス者なんて言い方をするところをみると、スーツの女性は
デュラブル区の居住者なのであろう。
その発言だけ聞けば、ペーシェンスの者は個室に長居をして迷惑をかける者が多い
傾向があるように響くが、実際には決してそんなことはない。
第10ファシリティでのマナーに関していえば、反対にデュラブル区の者の方が悪いといえそうだ。
ペーシェンス区の者は、6つの個室のどこが早くあいても不公平がないように
なるべく1列に並んで、あいた所を順番に使おうとする者が多い。
しかしデュラブル区の者は、そういった並び方を無視して、
個室の扉それぞれの前に勝手に列をつくってしまう。いったん個室ごとの6列ならびが
できてしまうと、一列ならびは成立しなくなってしまう。
スーツの女性が文句を言ったような不公平の原因は、どちらかというとデュラブル者にある。

326名無しさんのおもらし:2007/05/12(土) 05:29:20
その違いは、突き詰めると管理センターの性格の違いに起因すると考えられる。
ペーシェンスエリアの管理官は、許可を求めに来た女性達に対して
協力的というか好意的であった。規則を曲げることは決して許されないが、
管理官の判断に委ねられる部分ではできる限りのことをしてやる傾向があり、
それは相手にも伝わっていて、良い信頼関係が築かれていた。
そして、それゆえにファシリティ使用に関しても優等生的なところがある。
対して、デュラブルエリアの管理官は、競争心を煽ったり、一言多かったりする。
「あなた秘書官なの?それにしてはおしっこに行きすぎじゃないかしら?
どうしても許可いるようだったら考えてあげてもいいけど、どうする?」
「秘書官ですから、おしっこに行ける時に行っておかないと
ただでさえ行けるチャンスが少ないんです」
「でもね、チャンスが少なくて大丈夫な人がなるわけでしょう、秘書官って。
ねえ、次の学生さん」
デュラブルエリアの管理官は、こんなふうに、なかなか許可を出さない上に
ある意味いやみったらしいことまで言う。その上
「やっぱり規定の時間が来ちゃうとすぐね。学生だったらたった3時間きりしか
我慢できなくてもしょうがないものね、おしっこ。さ、間に合うといいわね。
あら、そっちはお友達?3時間仲間でお似合いでいいわね。」
ところがその友達の学生が、実際は前回の使用許可から4時間経っていたりする
「あらあらごめんなさいね、どうせ学生さんだからと思ってたら
お友達より1時間も長くおしっこ我慢してるのね。あなた将来なにを目指してるの?
おしっこ付き合いは人生決めちゃうことだから、付き合う友達は選んだ方がいいかもね」
友達同士の間に溝をつくるようなことを言う。
「ねえ、秘書官さん。あなたみたいに立派な立場になるには、おしっこ付き合いで
気軽にファシリティに行くべきじゃないわよね。お手本になるために
もう少し我慢してみせてあげない?秘書官ならできるわよね」
実際は、人数コントロールのために許可を出すペースが落ちているだけであっても
このように弁舌巧みに対抗意識を煽るのがデュラブルエリアの管理官の特徴である。

327名無しさんのおもらし:2007/05/12(土) 05:50:12
それはデュラブルエリアで求められる職種などをふまえた戦略で
教育効果を狙ってのことなのだが、
結果としてデュラブル者はファシリティに関して精神的な余裕が無く、
また自分達は他区のようななまやさしい環境ではないという自意識がある。
そのため、スーツ姿の女性はなかなか出て来ない先客を、
のんきなペーシェンス者だと考えたのだった。
スーツ女性の後ろで待つペーシェンス者の女性は
スーツ女性がおしっこをしてしまうのではないかと心配だった。
自分ももちろんおしっこをしたくてたまらないのだが、
スーツの女性はさっきから行動がさらにあわただしく加速している。
あとは順番が来ておしっこするだけの、女同士しかいないファシリティの中でも
自制心で見苦しいそわそわした態度はなるべく抑えるのが当然のたしなみである。
スーツの女性の動きはもう自制どころではないところまできているようだった。
いつおしっこがはじまってもおかしくない、スーツのスカートの股間から
女性は目がはなせなかった。
やっと個室があいた。
スーツ女性は顔が合ったらすぐにらみつけてやろうと、頭を上下に振りながら
開いたドアの隙間から出てくる顔を待ち伏せていたが、
もう我慢がきかないのか、中の女性の顔が見えたときには
もうそっちを見てはいなくて、開きかけたドアに左手をかけて自分から開き、
中の女性とぶつかりそうになりながら個室にかけこんだ。
ドアがまだ閉まらないわずかな一瞬、スーツ女性の股間におしっこが…

328名無しさんのおもらし:2007/05/12(土) 06:13:13
ピー−ッ!ピーーッ!ピーーッ!

するどい高音のアラームが第10ファシリティに鳴り響く!
ほんのわずか、ごくわずかとはいえ、スーツ女性は個室に入る前に
おしっこをしてしまったのだ。
「違反者発生!違反者発生!」
機械音のアナウンスが流れる。
「違反者が回収されるまで、違反者の周囲に接近してはいけません」
非日常的な出来事にざわめく第10ファシリティ。
しかし、ざわめきは残ったものの、事態は違反者発生前と同じように
進行していく。自分の順番が来たのに、違反者に気をとられて
個室に入るのを忘れるほど、尿意はなまやさしくない。
一歩間違えば自分も違反者になってしまうのだ。
おしっこをしても違反者にならずにすむ個室への人の流れは
ゆっくりだがとぎれずに流れていく。
困ったのはスーツ女性の後ろで待っていた女性である。
違反者回収まで、スーツ女性のそばに近寄ることは禁じられている。
ということは、スーツ女性が入った個室に入ることができない。
今から別の列に並びなおさなければならないのか?
後ろをふりかえると、100人近い人数がいる。
その後ろにつくなんて。一つ個室が塞がって、5つの個室でさばくと
個室当たり20人待たなくてはならない。今まで待った時間の
確実に倍はかかる。せっかく次は自分の番というところまできたというのに。
閉じきってない目の前の個室のすきまから中の様子が見えた。
夢にまで見た白いベンキが見える。
その上に、スカートのまま乗っかって、生地のことなどおかまいなしで
恍惚の表情でおしっこをしつづけている。
アラームが成り始めてもう5分近くたつというのに、スーツの女性のおしっこは
終わる気配もない。
ああ早くおしっこしたいのに。うらやましい。
女性は一刻も早くスーツ女性が回収されて、個室があくことを祈った。

329名無しさんのおもらし:2007/05/13(日) 03:42:43
そして女性に、まちにまったおしっこの順番が回ってきた.。
アラームから10分近く待たされたが、
派遣されたアンドロイドが到着すると、スーツ女性の回収は
手間取ることなく敏速に行われた。
恥じも外聞も捨てたのか、その瞬間までむさぼるように
まだおしっこを続けていたスーツ女性。
スーツのスカートは常軌を逸したおしっこの洗礼にさらされて
直視に耐えないほどにかわりはてていた。
職種の栄光を体現しているほこらしいスーツが
おしっこによって変わり果てたありさまになっているのは
倒錯的なながめであった。
アンドロイドはスーツ女性をかかえあげ、それ以上おしっこができないよう
各所に仕込まれたマニピュレーターでスーツ女性の肉体のさまざまな場所を
機械の力で問答無用に固定しながら、ファシリティを出ていった。
おそらくスーツの女性は、名誉ある秘書官の地位を失い、
それどころか違反者としてしばらくは社会復帰を許されないだろう。
あと一歩で個室ということで許されても良さそうだが、
おしっこのルールは実に厳しいのである。
そんな厳しいルールを誰もが当たり前のように守っているため
実際に違反者が回収される光景を見るのは初めてという人も多かった。
女性は、スーツ女性の二の舞にならないよう、おちついて個室に入り、
まずは認識証をドアの内側のスリットに通した。
これによってセンターでの許可が下りていることをを確認すると同時に、個室の施錠もなされる。
この施錠まで済んで、密室で人目に触れることのない状態になってはじめて
おしっこは許されるのである。それまでは、わずかなおしっこでも厳しく取り締まられる。
個室に入っても、センターの許可をもらい忘れていた場合は施錠されない。そういう場合は
またセンターで許可をもらって来ないとおしっこをすることができないのだ。
もっとも、おしっこの問題は深刻なことなので、許可をもらっているかどうかを
うっかり忘れてしまう女性はまず存在しないのだが。

330名無しさんのおもらし:2007/05/13(日) 04:06:20
女性は個室の奥で存在感を発揮している、白い陶磁器めざして踏み出した。
わずか数歩の距離ではあるが、ベンキにたどりつくより前におしっこは始まっていた。
施錠を確認した瞬間、自分におしっこを許したのだ。ベンキまでの数歩、コンマ数秒といえど
我慢できる余裕はない。施錠された個室の中なら、どんなにはしたないおしっこでも許される。
女性は尿意に促されるままに、ベンキの少し手前で立ち止まってしまったままで、脚を内股に交差させたまま
力強くおしっこを始めていた。5時間近い禁制の鬱憤を晴らすべく、それはそれは力強いおしっこだった。
おしっこに込められた力は全く衰えない。あとの人のことを考えると本当はおしっこは2分ほどで
交替してあげるべきなのだろうが、時間の感覚なんて残っているほうがおかしい。
孤立無援で耐えて来た尿道口の地獄の痙攣がやわらいでいく快感。世の中にこれを上回る快感が
存在するだろうか。
「はぁーーっ」
女性は少しおちつくと、意図的におしっこの力を弱めた。
もう半歩先にある白く輝く陶磁器をうっとりした目で見つめる。
あそこでのおしっこは、もっと最高なのよね…
弱めたとはいえおしっこをしながら、女性はベンキに近づく。
たいして力ののこっていない、惰性のようなおしっこのままで、
ベンキの上で浮かせたおしりを動かし、尿道口にぴったりの位置を見定めると、
いったん完全におしっこをやめ、局部より先にまずあいた手でベンキに触れる。
おどろいたことに、ひんやりしているはずの陶磁器製のベンキには、
さっきのスーツ女性の温度がまだしっかり残っていた。
アンドロイドが来るまで、一回のおしっこの時間としては常識はずれなくらい長時間
おしっこを続けていたせいだろうか。
残ったおしっこの体温がなまなましく、妙な気持ちになる。
しかし、よく考えれば、その前の人も、そのもっと前の人も、このあとの人も、そして
何時間か前のこの女性も、同じベンキでおしっこをしているのだ。
中にはベンキを使わないでおしっこを済ませる人もいるかもしれないが。

331名無しさんのおもらし:2007/05/13(日) 04:34:16
女性は、個室の奥から、船のへさきか橋の欄干のようにせり出した
白くなめらかな陶磁器製の『ベンキ』にまたがった。
今度のおしっこは先ほどまでとは全然違う。
おしっこという目的のためだけにこの世の中に存在する、
いわばおしっこに特化した設備、それがベンキである。
女性の局所がベンキに接触すると同時に、非常に強いおしっこが始まった。
「あ、あ、ああ、あ、あ…」
ベンキが壊れてしまわないかと心配になるほどの激しいおしっこ。
女性は意識がとんでしまいそうになる。
全体重をかけるだけでなく、上下にゆれることで『おしっこ』の威力を強める。
「ふう、ふう、ああ…」
女性はかなり楽になったのだろう、ベンキにのしかかった体をどけ、おしっこを終了した。
髪や着衣の乱れを簡単に正すと、もう一度認識証をスリットに通し、施錠を解除する。
ああ、やっぱりもうすこしおしっこしとけばよかったかな。
ロックの解除音を聞きながら軽い後悔があったが、ずいぶん満足のいくおしっこができた。
これ以上むさぼるのは良くないだろう。
さて、おしっこもすんだことだし、今日は夜のプログラム受講しようか。
日中の授業は結局1コマ分しか受けられなかったし。
女性は、次のおしっこの許可のためにまたすぐ管理センターに行くのは見送って、
学校の方に足をむけた。
あのとき、実に2リットル近い量の尿をためこんでいた女性の膀胱は、その後の数時間で
さらなる体積を受け入れていたが、最後ファシリティの個室を出る前までに
女性の膀胱から排出された尿の総量はなんと…

332名無しさんのおもらし:2007/05/14(月) 03:40:18
0cc、一滴の尿さえも膀胱から出してはいなかった。

女性は排尿しない存在とされていた。
きっかけは一握りの女性のばかげた虚栄心だったらしいが
そんなことは今更たどっても意味がない。
普通ならまともに相手にされることもなかったであろうばかげた風潮が
間違った方向に転がり始め、雪だるまのように加速し膨れあがって
いまではとうとう女性が排尿しないことは確固たる現実となってしまっているのである。

生理的にはもちろん、男性と全く変わらず女性にも排尿の必要があるにもかかわらず
社会的には、男性と違って女性は排尿することとは無縁でなければならない。

この不可能を女性達は気が狂うような努力の積み重ねでどうにか克服しているのであった。
社会通念とはおそろしいもので、このような理不尽に、痛みを感じない他人である男性だけでなく
間断なく狂おしい苦しみにさらされている当の女性さえもが、排尿をしないでいることを
あらたまって「義務」と意識するまでもないくらいに、当然のことだと感じていた。

本来は生理的に肉体が要求している排尿を、しないでいつづけるというのは
生易しいものではない。意志ではそうあろうとしていても、
体の方で耐え切れなくなって出してしまうのだ。
それを先送りにするためには、体をもじもじと震わせたりして少しでも尿意をやわらげたりして
その場しのぎをしていかなければならない。
排尿をしないという不可能を可能にしているのは、焼け石に水の「先送り」の
気が遠くなるほどの積み重ねなのである。
こういったその場しのぎの中でも最大に効果的なのが、尿の出口尿道口や
それを閉ざす括約筋を押さえてしまうことである。

333名無しさんのおもらし:2007/05/14(月) 04:14:50
ところが、かつて排尿が女性にあるまじきものだと忌避されたのと同じ論理で
今度はこの最大の救いである「前押さえ」までもが非難の目で見られるようになっていった。
いかに排尿禁止という生理的に不可能なことを曲がりなりにも可能にしてきた女性達でも
さすがに「前押さえ」まで自制することは無理であった。
しかし社会は風紀を守るのに必要なこととして、法制度的な規制をすすめていく。
そして女性達は人前で押さえる行為を許されなくなっていき、
さらにはプライベートであっても、決められた場所以外では禁止されるようになった。

こうした中で、女性とは無縁になって廃れた「おしっこ」という言葉が再発見、再定義される。
かつては「おしっこ」は排尿行為や尿そのものを指していたのだが、
今では「おしっこ」は女性が局部を押さえる行為のことを指す。
「押す」という語感の一致もあいまって、一気に社会に定着した。
今では「おしっこ」という言葉には、尿や排尿という意味はないのである。

野ばなしの「おしっこ」がだんだん規制され、ついには決まった場所でしか許されないことになると、
今では排泄をする存在である男性のためだけの設備を表わす「トイレ」に対応するものとして、
女性がやむをえない「おしっこ」をするための、「おしっこ」をするための設備ができた。
これは「ファシリティ」と呼ばれる。
本来の意味は抽象的で、そのまま「施設、設備」というような意味にすぎないが、
かつて排泄関連の言葉の直接表現が嫌われ、婉曲表現が好まれていた頃には
この語は婉曲にトイレのことを指す言葉でもあったのである。
また、この語には便宜という意味もある。前押さえは、
尿意をやわらげるための便宜をはかる行為として婉曲に「小便」とも呼ばれることもあったが、
ファシリティはこの便宜の意味もカバーしているのである。そのためファシリティは
「女子便所」と呼ばれることもあるわけである。
ちなみに、現在では「小便」は「おしっこ」と同様に、尿や排尿行為といった意味を持たないし、
「便所」とは男子用の施設であるトイレを意味することはない。

334名無しさんのおもらし:2007/05/14(月) 04:49:35
「おしっこ」は普通、自分の手でするのが最も手軽である。
壱版の女性は共用ファシリティの個室内で施錠してしまえば
その瞬間自分の両手で思う存分「おしっこ」をすることができる。
だが、個室内には、「おしっこ」のための、白い当時規制の設備である
「ベンキ」も用意されている。股間の局部に押し当てて有効に「おしっこ」が
できるように、何通りかの高さで、形状もいくつかある。
元々は、プライベートでの「おしっこ」が禁止されていなかった頃、
手より効果が大きく、最も愛用されたのは、手近な机の角だった。
その机の角の長所をさらに「おしっこ」に特化させたのがベンキである。
「便宜」のための「机の角」という意味をこめた、もとは商標だったが
今は普通名詞化している。

違反者として連行されたスーツ女性は、スーツのタイトなスカートをはいたまま
「ベンキ」で「おしっこ」をしていたため、スカートの生地が裂けかかって
あられもない様子になってしまっていた。普通はしわになることを避けるため
「ベンキ」はスカートやスボンは下ろしてから使うものなのである。
着衣そのままで「ベンキ」を使うのは、よほど切羽詰っていたと見られてしまう。
特に、「おしっこ」を他人より我慢できるから就ける秘書官のような職が着る
スーツは、手の「おしっこ」からも少しでも遠いようにと、股間を押さえにくい
タイトスカートが多い。それに秘書官ほどになると、仕事のスーツのまま
ファシリティに来るのは、スポーツ選手がユニフォームのままいかがわしい
歓楽街に行くほど非常識なことで、いったんファシリティ行き用に着替えるのが
普通である。

335名無しさんのおもらし:2007/05/15(火) 10:26:14
グッジョブ。

ところでこの世界で万が一、本当に尿が出てしまった場合はどうなるの?

336名無しさんのおもらし:2007/05/15(火) 15:07:11
うーむ
おしっこが察知されて警報がなるくらいだから尿も察知されて
こっちは超高速対応のレーザー装置かなんかで即座に栓でもされるんだろうか

337名無しさんのおもらし:2007/05/15(火) 18:32:34
大作乙。実に好みの展開だった。

338名無しさんのおもらし:2007/05/15(火) 19:30:26
尿が出る、ということ自体が考えられない世界だから、病気のような扱いでも受けるのか?
それか尿道が退化して尿そのものが出ない、が膀胱は存在するから死ぬまで膨らみ続ける…
この世界の女性の死因は100%膀胱破裂だろうなww

339名無しさんのおもらし:2007/05/16(水) 01:32:33
>>338
そのあたりは掘り下げると奥が深い

>それか尿道が退化して尿そのものが出ない
出ないと断じてしまうと主旨である「我慢」ではなくなってしまう気がするんですね
体の基本性能としては普通に排泄する肉体で、
尿道は健在、出そうと思えば、というか積極的に我慢しようとしなければ
そのうち出てしまうところを「我慢」=「自分の意志であえて止める」という
意志の働きを重視したい

皆が我慢を強固に遂行しているために、
尿が出るという実例がほとんど存在しないという狂った社会。
現実にも、個人の感覚はかなりの範囲で社会や環境や常識に左右されるらしく
特に宗教的な盲信だと、火刑で肉体的苦痛より殉教の精神的満足が
上回るとか、心臓えぐられることを自発的に望むということが起こりうるらしい。

>尿が出る、ということ自体が考えられない世界だから、病気のような扱いでも受ける
そうなると思う。このあたりまでくると萌えの範囲外なので共感しにくいけど、
我々が考える医学的な知識・常識より、出さない存在という社会通念の方が
支配的な社会のはずなので。肉体的な病気扱いというよりは、精神病者、社会不適合者的な
隔離や治療や排除を受けると思う。
そういう意味では現代から見て迷信の余地の多い魔女狩りなどは
このスレ向きにアレンジしやすいと思うし、いくつか考えている話もある。

>100%膀胱破裂だろうな
増えていくはずの尿量と、無限に溜め続ける永久我慢と、容積的な上限との折り合いを
どうつけるかというのが永久我慢スレ最大のネックだろうと思う。
基本的には何も示さずお茶をにごして、各自の考え任せがいいのかなと。
魔法かなにかの力でで毎日少しずつ減って一定量以上にならないとか、
いっそ本体より大きくなっても膀胱が拡大しつづけ、卵から孵ったメダカ状態になるとか、
家畜人ヤプーのように寄生虫を使うとか、
あえて思考停止するとか。
リアリティ考えると(リアリティの範囲を完全にこえてしまってるけど)
大のほうや睡眠がかなり気になってしまうけど、あまり考えないことにしている。



マニアックになればなるほどひとりよがりになって醒める人が多いはずの中で
読んでくれてありがとう>読んでくれた人たち

340名無しさんのおもらし:2007/05/16(水) 07:32:29
千夜一夜にあった尿量保存の法則がかなり巧妙な永久我慢だと思う。

341名無しさんのおもらし:2007/05/23(水) 22:40:43
時々入る我慢フィクションに関する考察がおもしろいです。
自分もなんか新しい設定を考えてみようw

342名無しさんのおもらし:2007/06/04(月) 00:58:15
「おしっこ…おしっこ…」
 少女たちはもうだいぶ長い時間水着姿でわけのわからない空間を歩き続けていた。その誰もがここ数日、一度も排尿をしていない。
「何なのよ…ここ…」
 数日前、水着コンテストのために集まった少女たちは突然、異空間に吸い込まれた。
 原因はわからない。
 少女たちは出口を求めてさ迷い続けた。
 水着姿の少女たちはその多くが尿意を催していた。
 中でもトイレの近いサユリは、
「ごめん、ちょっともうおしっこ我慢できない…」
 と、隊列から離れ放尿を始めた。すると、突如サユリの身体がぐにゃぐにゃと歪みだした。
「え、ちょっと、あ…」
 サユリは見るも無惨に捻れて絶命した。まだ、おしっこは出しきれていなかったらしく果てる直前まで必死に排泄を続けていた。
 少女たちは尿意と恐怖に身震いをした。一刻も早く出口を…

343名無しさんのおもらし:2007/06/04(月) 01:07:00
 しかし、行けども行けども同じように歪んだ空間が続くだけ。
 ユウコの尿意は既に限界であった。尿道に指で栓をしていたが、それももう持ちそうにない。
「や…だ…死にたくない…おしっこしたい…死にたくない…」
 ユウコは目と股間から同時に涙を流した。しかし、股間の涙はほんの3ccほどしか流せず、ユウコの身体はぐちゃぐちゃになる。
 次に限界が訪れたのはマナミだった。マナミはどうせ死ぬならせめてスッキリしようと性器をあらわにし、しゃがんで構えると凄まじい力を込めたがまだ出るか出ないかのうちに首がすっ飛んで死んだ。
 残った少女は四人。
「おしっこ…おしっこ…おしっこ…」
 呪文のように唱えながら今もまだ空間をさ迷い続けている。

344名無しさんのおもらし:2007/06/04(月) 02:13:50
微妙にスレの主旨と違うような
我慢の終わりを本人が選択してるわけだし

まあでも厳密に言ったら我慢地獄くらいしか主旨にあった話はないんだけど

345名無しさんのおもらし:2007/06/05(火) 00:33:28
だけど我慢地獄はなんかもうやりすぎな気がするんだよね…
あれは絶対出せない、という設定だから我慢というより単なる苦しみじゃないかね?
俺は単なるSだからそういうのも別に嫌いなわけじゃないけどああいうのが好きな人もいるの?

346名無しさんのおもらし:2007/06/05(火) 00:41:12
明らかに対象が死亡してしまう、というのはどうなの?
個人的にはちょっときついんだが。

347名無しさんのおもらし:2007/06/05(火) 00:59:42
まあそこはファンタジーだからな。

個人的にはNGだけど、
物理的にありえない「永久」に
いろんな人がいろんなアプローチ・発想で書くのは
いいことだと思う

348名無しさんのおもらし:2007/06/05(火) 03:50:27
●アンケート●どのオモラシが好き?●アンケート●
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/2469/1026320533/

の真似して、

●アンケート●どの永久我慢が好き>●アンケート●
その前にまとめ

【初期の意向】
>>39-40 尿意からの解放がNG
>>45-46 >>103-104 失禁の需要は他の小説スレで満たすべし

【議論1】>>102-121
>>102 物理的閉鎖 死ぬ?
>>105 未遂は本来板違いなので、男や大と同様sageで(板の方針)
>>107 通常の我慢、結果だけを飛ばす(仮称:キングクリムゾン方式)
【議論2】>>268-276
【議論3】>>335-341
【議論4】>>344-

【その他感想・意見など】
>>56-57 繋がってるようにも→時系列や関連をあいまいにするのもひとつのテクニック
>>89-101 知障みたい→そんな言動になってしまうほどの我慢
>>135-136 自分の意志で
>>198 自主性
>>217-219 大にも見える? 設定と心理描写 他スレで最後(排尿)まで
>>256 強烈なのは好き 設定の解説も好き
>>277-279 切迫感がほしい?

349名無しさんのおもらし:2007/06/05(火) 04:00:13
>>346
バトルロワイヤルのパロディ(多分、百選よりもっと以前の2ちゃんスレ)で
おもらしすると死ぬのがあった。
あれははずせない起爆首輪のパロディで
外せないアンモニア感知貞操帯みたいになってて
アレンジが上手かった。死に方は好みではなかったけど。
あと、死ではないが、氷の世界でおもらしすると氷漬けになってしまい
永久冬眠状態みたいなのもこの板のどっかで見た。
ファンタジックな頃の千夜一夜でも、ゲームオーバー的な、あまり深刻さはない死は
いくつかあった気がする。

好みの問題かなあ。

350名無しさんのおもらし:2007/06/05(火) 04:46:59
我慢好きのためのスレという点は無条件で前提とさせてもらった上で、
いくつかにポイントを絞ると、

【1】排尿はありかなしか
a)何が何でもだめ。処女が一度でもヤッてしまったら処女性がなくなるのと同じで
  いわば尿道の処女性みたいなものを重視。我慢継続中に少量ちびる程度でもNG
b)我慢が永久に続きさえすればいい。ちびる程度なら全然あり。
  もっと何歩も譲って、我慢状態さえ持続するのならかなりの量を出すのもあり(例>>340尿量保存)
c)我慢さえ味わえればOK。出る寸前まで行ってしまったり、そのまま続けば明らかに終わりが
  予想できる状況でも、スレの趣旨に合わせるために、出すところは書かないままですませるか
  他の場所で続けるなどすればよい
d)スレの趣旨には合わないが、我慢の程度がすごければ、出してしまってもかまわない

【2】リアリティ
永久我慢は、特に【1】のaほど潔癖になると、現実としてはありえなくなってしまう。
e)明らかに非現実的で、その非現実性ゆえに我慢が可能となっているもの
  (神、地獄、魔法、超人的体質、時間の流れの異常など)
f)明確には非現実性を示さないが、背景世界のおかしさなどがもたらすファンタジー性で
 一見非現実的な我慢もなんとなく可能になっているのではないかと思えるもの
g)可能性は非常に低いが、現実世界でもやってみれば実現しそうなもの
  (幼いころからおしっこ我慢大好きで日常的に限界まで我慢してきて鍛えられてる子、
   尿道に異物が詰まって栓になってしまったなど)
h)日常的に十分考えられる状況で、たまたま巡り合わせなどのせいで強度に追いこまれたようなもの

351名無しさんのおもらし:2007/06/05(火) 04:47:10
【3】永久の実現方法
i) リアリティを下げる(【2】のe寄りにして可能にする)
j) 場面にくぎって、経過時間や時系列のつながりを曖昧にしておく
  さらには【1】cに近い形で、永久にならない、終わりが見える部分をカットしてしまう
  ただし、時間の流れそのものに異常がある場合はi。出したもののリセットされて戻ってしまう場合など。
k) カットされるのではなく、別の終焉(死など)により、最後まで我慢していた結果となるもの
m)【1】bの尿量保存のように、ある程度の排尿を認める

【4】我慢の意志と実現
n)本人の意志に関係なく肉体的物理的に出せない。我慢の意志を捨てても出ない。尿閉状態
o)肉体的物理的には出せるが、本人の意志で我慢。
  本人の意志といっても、いじめっ子や権力者の命令、呪いや死を恐れてなどの
  外的な強制力による我慢
p)肉体的物理的に出せるが、本人の意志で我慢。我慢の理由は外的な存在を意識してのものだが、
  oほど強制的積極的ではなく、人に見られるのが恥かしい、ライバルの前でトイレに行くのは
  プライドが許さないなどの自分の気持ち
q)肉体的物理的に出せるが、本人の意志で我慢。外的な要因でなく、自発的な意志での我慢。
  我慢することそのものが好きで、我慢したくて我慢、
  あるいは自分を強く罰したくて、その罰として我慢など。

【5】尿量と尿意
r)量も尿意もエスカレート、莫大な量と狂おしい尿意
s)量はせいぜい肉体的に無理のない範囲、尿意は強く、持続orエスカレート
t)逆に、尿意は決壊させない範囲内で苦しめるが、量はエスカレート
u)どっちもそこそこ(細く長く、時間を重視)

352名無しさんのおもらし:2007/06/05(火) 05:07:54

無理に4択にしたとこもあるが、自分では

【1】
b … 我慢大会(この板では少ない題材だが)で、せっかくみんな極限まで我慢しているのに
    すこしちびっただけで失格というのは勿体無いとよく思う。
    何度もちびって、漏らしてしまったのと同じくらい下着が濡れてしまいながらも
    最初にちびってから何時間も持ちこたえてる…というような悪あがきっぷりこそいいのにな、と思う
    ただし、ちびった量が多すぎて我慢軽減になってしまうのはいけない。
cd … 我慢後の大量かつ勢い良い放尿こそが
     それまでの我慢のすさまじさを物語るなによりの物証になると思うので、出さないことへの
     こだわりはない
【2】
e〜g … リアリティは全然ファンタジックなものでも、かなり現実的なものでもそれぞれ良さがある。
      ただし、現実的といっても、あまり現実すぎると、能力的には我慢できる場合でも
      我慢より放尿を選ぶ方が「現実的選択」になってしまうので。
【3】
j m … 完全な永久我慢は実現しないと思うので。あくまで出すことは見据えた上で
      異常に長時間とかの方向で
【4】
o〜q … 物理的に出せないのはちょっと違うと思う。ただし、トイレでは膀胱ロック、
      トイレ以外ではロック解除で自力我慢させられるというような一時的にならあり
      qってのは多分、ものすごく個人的な趣味だと思うが、自主的なのも好き
【5】
r   … 尿意は絶対条件だが、莫大な量にもひかれる。「月壬月辰」までいくといきすぎだが、
      「外から膀胱の膨らみ具合が分かるほど」というのは好きなフレーズ。
      ブラ(膀胱)AカップBカップなんてのも好きだった。

353密室少女とかノーションSSとか書いた奴:2007/06/05(火) 19:05:52
ためになる話だ。まとめてくれてありがとう。

たとえエロでも、むしろエロだからこそこういう部分をきちんと考えるって大切だと思う。
小説の書き方・テクニックをまとめてるサイトはいくつもあるが
エロ小説のための論考ができる場所は希少だものなぁ。
……ましてこの板のような属性となると絶対量が少なくて本当にノウハウを集積しにくい。
考察系の書き込みは本当に色々参考になってます。

354名無しさんのおもらし:2007/06/05(火) 19:58:46
>>353
密室とノーション書いたのは同じ人だったのか!乙です!

355名無しさんのおもらし:2007/06/05(火) 20:28:47
おしっこ我慢の女神は今日も元気におしっこを我慢していた。
「うぁ…おしっこぉ…うぅ…なんであたしばっかり…」
最近、人間界のファシリティという施設で使われているという「ベンキ」を使用して懸命に尿意に耐えていた。
「ハァハァ…あ、これちょっといいかも…」
 珍しく気持ち良さそうにしている女神のもとに、おしっこ我慢の天使が現れた。もちろん彼女もおしっこができない。
「め、女神様、大変です!我慢地獄の欠点が見つかりました!」
 天使は腰をクネクネさせ、近くの柱に股間を擦り付けながら言った。
「なによ?」
「おしっこを出せない、ということは我慢じゃなくて単なる苦痛だからおしっこ我慢地獄じゃない、ということに気付いてしまったんです」
 その瞬間、天使は苦痛に顔を歪めて苦しそうに股間を押さえつけた。女神が天使の尿量を倍にしたのだ。
「バカなこと言わないでよ!じゃああたしたちは何なのよ!何が我慢で、何が我慢じゃないのよ!?」
 女神はベンキが偉く気に入ったようでずっと擦り付け続けていた。
「わ、わかりません…下界の人間たちも電脳掲示板でそれを議論しています…」 天使は気が狂いそうな尿意で、顔が青白く唇が紫になり、腹が妊婦のようになって脈打っていた。
「わけのわからないことを議論する人間がいるから、あたしたちもおしっこできないのね。」
 女神は、ベンキを天使に手渡した。
 天使はむさぼるように股間を擦り付け出した。
「誰か解決策を出してくれないかしら…」
 女神はぶり返してきた忌々しい尿意に顔を歪め、股間をさすった。

356名無しさんのおもらし:2007/06/06(水) 06:02:06
>今日も元気におしっこ我慢
ワロタ。なんてすばらしいフレーズなんだ

「あぁ…うぅ…ちょっと、早く返しなさいよっ!!」
オシッコ我慢の女神は、一歩もじっとしていることができないらしく
ちいさなほこらのような建物のまわりを足早にぐるぐる回っている。
右回り、左回り、時々コースがぶれたり、立ち止まったり。
そして入口にくるたびに、右足を思いっきり左に、左足を思いっきり右と
きつく股を交差させて中をのぞきこむ。
中ではオシッコ我慢の天使が股間に「ベンキ」を押し付けて恍惚な表情をうかべている。
「ちょっと、ホントあんた、いいかげんにしないと許さないわよ!あっ、ああ…
ね、ねえ、ちょっと、ホントおねが…」
言い切る前にたえきれなくなったのか、ジグザグに駆け出す女神。
途中、しゃがみこんだり立ち止まったりと、それまでより一層様子がおかしくなる。
悩ましく足をこすりあわせるだけが目的としか思えないランダムウォークの果て、
次にほこらの入口に戻ってきたのは、かなり後になってのことだった。
「ぶざけんなよ、ちょっと、おい、返せって言ってるだろ!」
また足を極端に交差させた姿勢で言う。今までにはなかった汚い言葉遣いが
女神の尋常でない様子を示しているようだ。
女という漢字を思わせる交差も長くは続かず、女神はその場でいらだたしい足踏みを続けながら
今度は涙声になって言った。
「ねえ、お願い、あたしにもちょっとだけ使わせてよ」
かっちり編みこんだ檸檬色の髪の頭を両手で抱えてかきむしる。
中の天使は、かたくなに無視しているというよりは、女神のことに気付いてもいないようだ。
女神は実際、困惑の極致にいた。尿意は近頃になって一層桁外れなものになってきた。
このままではオシッコが肉体の制止を突き破って出てしまいそうだ。

357名無しさんのおもらし:2007/06/06(水) 06:02:29
さて、オシッコ我慢の女神は、肉体的にオシッコを出すことができない体なのかというと
実はそうではなかった。気を緩めてしまえば、我慢に我慢をかさねたオシッコは容易に噴出してしまうだろう。
オシッコ我慢を司る女神の名に恥じない、それほどの我慢を彼女はしているのだ。
オシッコがしたい。したくてたまらない。どうせオシッコを出さない状態を司るのなら
尿意なんて感じなくていいのに、と何度思ったかわからない。
しかし、彼女が司らされているのは、「オシッコを出さない状態」ではないのだ。
「オシッコを出さないことによって生じる、尿意のつらさに耐える状態」なのである。
地上の女性のオシッコ我慢という概念から生まれた以上、尿意と無縁でいられるはずがない。
オシッコがしたい。オシッコが出したい。オシッコをしてしまいたい。
決してできないわけではない。ちょっと気をゆるめれば出せてしまう。失禁して解放される。
でも、失禁を避けたいがゆえに、どんなに辛くてもオシッコをしないでいること、それがオシッコ我慢なのである。
『ならぬ堪忍するが堪忍』
我慢可能なものを持ちこたえることなど、我慢とは言わない、と古人は言う。主神様も同じ考えなのだろう。
女神とて、オシッコをしてしまおうという誘惑にかられることはある。むしろ、人一倍、いや神一倍
強い誘惑につねにさらされている。その誘惑に乗らないことこそが、彼女が司っているものなのだ。
女神がオシッコの誘惑に負け、力を抜き、オシッコすることを選択してしまったらどうなる?
女神の存在そのものの否定となってしまう。概念世界の存在である神々には自己の存在の否定は
できない。その結果、体がオシッコを出してしまう最後のラインに達する前に
全行動全意志がオシッコを未然に防ぐように向いてしまうのである。
最後の最後で、「オシッコする」という磁極にぎりぎりまで近づいた「彼女の意志」という磁極は
同じ磁極で反発して、ぎりぎりのところで「オシッコする」のとは反対の方向に向くのだ。
というわけで結果的にはどう頑張っても女神はオシッコをするに至らないので
実際のところ肉体的に出せないのか因果的に出せないのかなんてことは
どうでもいいかもしれない。が、最後の最後では「オシッコする」とは逆方向に気持ちが向いているところが
彼女の悲しい習性でもあり、存在意義でもあるのだった。

358名無しさんのおもらし:2007/06/06(水) 06:04:36
さて、そんなこんなで肉体的には出てしまいそうで、女神はどうにかしてオシッコを体内に留めようと
半狂乱になっていた。丁寧に編みこまれた檸檬色の髪は、尿意にたえかねて力任せにかきむしるために
ずいぶんと乱れてしまっている。全努力をかたむけてオシッコを押し留めたいのに、
どういうわけか、女神の手は、緊急の救いをもとめる股間にそえることができないのである。
女神は、ベンキを独占する天使を、今はいまいましそう、うらやましそうを通り越して憐れみを乞うすがる目で
じっと見つめた。どういうわけか、天使がベンキを使うほこらにも入れない。
女神は意を決した。地上への許可なき干渉は重大なタブーだが、
オシッコをくいとめることは彼女の存在そのものに直結した最優先事項なのだ。
女神は雲を定められた方式で踏んで(本来は手で打つのだが、しゃがみこむことも危険な状態だった、)
地上の様子をうかがうのぞき窓を開いた。めあては当然「ファシリティ」の「ベンキ」である。
天井から、とあるファシリティを見下ろす。数個の個室にそれぞれベンキがあり、それぞれ個室の権利者が
ベンキに股間をこすりつけている。女神はいつもの、どうして自分一人だけがいつまでも我慢をしなきゃ
ならないのかという不公平感におそわれ、ベンキを使っている一人を無慈悲にひきはがそうとしたが
思いとどまった。良く考えて見れば、ファシリティの利用者たちは、女神と同じくオシッコを我慢しつづけているのだ。
その上彼女たちは、オシッコ我慢のための最大の武器である股間を押さえることさえも
制限されてしまっているのだ。「ベンキ」はうらやましいが、こんな限られた一時しか押さえることを許されない
彼女たちと比べれば、自分はずいぶん恵まれていると女神は思った。
そこで女神はようやく気付いた。この前押さえさえも満足に許されない苛酷なオシッコ我慢がこの世に存在するのなら
女性のオシッコ我慢を司る彼女もまた、前押さえ…いわゆる「ベンキ」の世でいうところの「おしっこ」が
許されないのではないだろうか。
さっきから女神が股間を押さえることができないのも、天使がベンキを独占してから取り返せないのも
きっとそのせいなのだ。
地上の人々の営みや、神々の司る物事の範囲や程度を決めるのは主神である。
主神様はどこまで私をいじめれば気がすむのかしら…とオシッコ我慢の女神は涙をこぼした。
それでも、女神の股間はあいかわらず一滴の涙もこぼすことができないままである。

359名無しさんのおもらし:2007/06/06(水) 06:05:44
理由が分かったところで、何の解決になるだろう。
オシッコ我慢の女神は、今や手の助けなしで極度の尿意を耐えなければならない。
さしあたって、今まさに噴出しそうな尿意の波をどうやりすごせばいいのか。
はっきり言って、オシッコ我慢の経験にかけては、世界中のどんな存在よりも豊富な自信がある。
つまり、オシッコ我慢のために有効な手段はことごとく身についているつもりなのだが、
それにしても、今我慢している尿意自体が空前のすさまじさなのだ。しのげるのか。
しのげなければ…その先はオシッコ我慢の女神が考えることではない。
ただ、不可能でもなんでもしのぐしかないのである。我慢の末の限界失禁というものとは
近いようでいて決して彼女は交わることはないのである。
オシッコ我慢の女神は、とある一人の女神のことが頭をよぎった。
女神たちの中で、自分一人だけがオシッコをすることができない。なんて不公平だろう。
今と同じだけの我慢に苦しめられても、限界失禁でもオシッコをすることができるなら。
オシッコをすることが許されていれば。でも、現実は無情。
彼女はどうあっても、神々の中でたった一人オシッコを許されていない存在なのだ。
あぁ、あたしの両脚の間からオシッコが噴き出す…あたしのおしりが、太腿がオシッコで濡れる…
そんな失禁の姿にさえ憧れるが、彼女のおしりや太腿がオシッコで濡れることは決してありえないのだ。
同じ、女性のオシッコ我慢なのに、どうして私だけ!!
女神は運命を、主神をうらんだ。

360名無しさんのおもらし:2007/06/06(水) 06:06:33
「…いいかな?」
ふと後ろから声をかけられた。
オシッコ我慢の女神は、不公平さに思いをはせているうちに
どうにか当面の切羽詰った尿意はやりすごすことができたようだ。
そのままなるべく脱力して、なるべく刺激を与えないようにして
なるべく意識を体から遠ざけて我慢の時をすごしていた。といってもわずかな間だが。
オシッコ我慢の女神は、気持ち良さそうにオシッコをする他の女神たちに言いたい恨み言は
たくさんあったが、それ以上にある女神への不平は大きかった。
今はひたすら、その女神に対する不平を並びたてることで尿意から気をそらしていたのだが…
「な、何の用かしら、あなたが私に」
雲でつくったシートに、膀胱の負担を軽減するガニ股気味のあられもない格好ですわっていた
オシッコ我慢の女神は、あわてて股を閉じて起きあがった。
まさに今、頭の中で不平不満をぶつけていたその相手だった。
神は、オシッコ我慢の女神と同じ檸檬色。髪の量も同じく豊かだが、
きっちり編みこんで整えられたオシッコ我慢の女神と違って、相手の女神は
束ねもせず自然なままで腰のあたりまで広がっている。
顔つきもそっくりだ。ただ、我慢のために口元と眉間に特徴的なしわがきざまれ、
全体的な印象として厳しさを感じさせるオシッコ我慢の女神と違い、
相手は口も眉も、表情全体もゆるみ気味である。
体格もまたほぼ同じであるが、最も大きな違いはというと…
「何の用だか知らないけど、私の前でまで、それ、やめてくれない?」
オシッコ我慢の女神はいまいましそうに言った。相手の女神は、太腿もおしりも
オシッコで濡れているのである。それだけでなく、今もシュッと一筋の尿流が
彼女の脚の間から発射された。彼女の左手は、股間にきつく食いこんだまま、
その指のすきまを貫いての噴出だった。
「姉さん、そんなに怒らないでよ…その、大事な話なんだ…」
「私に話はないわ。どうしても「する」んなら私の目のとどかないところに行ってちょうだい」
オシッコ我慢の女神は、狂おしい尿意に耐えながらも、平静と威厳を装って言う。
この相手にだけは弱みを見せたくないのだ。
「だって、そんな。私だって、その、好きで「してる」わけじゃないって、姉さんだって知って…」
「好きで「してる」わけじゃないですって!?私がオシッコしたくてもしたくてもできないって知ってるくせに
なにその言いかた!オシッコできるってことにありがたみ、か、感謝の気持ちくらい感じたらどう!?」
尿意の波が高まってきて、せわしく足踏みをしてしまうオシッコ我慢の女神。情けないかっこうを披露しながらも
目は相手の女神をにらんだまま離さない。今度は相手の女神の右手が前押さえに参加する。
しかし彼女の両手は、噴き出てしまったオシッコをはねかえしてまきちらす効果しかなかった。
その飛沫の一つが、オシッコ我慢の女神の太ももの、付け根近くにかかった。
オシッコ我慢の女神自身のオシッコのように、尿滴がふとももを伝い落ちた。
こんな風にもらして、オシッコが脚を伝う不様ささえも憧れることがあるのに、オシッコ我慢の女神には
決してできないことなのだ。
「汚いわね!!あてつけならさっさと帰りなさいよ!あなたとは決して会わないって言ったでしょう」
「ね、姉さん…お願いだから、話をきいてよ…」
「何よ、人前でいい気で失禁なんかして!」
このもうひとりの女神こそ、オシッコ我慢の女神の双子の妹、オシッコ限界失禁の女神であった。
同じ「女性のオシッコ我慢」の概念から生まれた女神たちであったが、
姉は、決してオシッコできない自分と、同じオシッコ我慢に由来しながらオシッコが許されている妹との
待遇の差が許せなかった。由来が同じなのに、あろうことか妹は、自分がしたくてもできないオシッコを
いつもだらしなく撒き散らしているのだ。オシッコ我慢の女神にとって、オシッコ限界失禁の女神は
双子の姉妹であることが恥ずかしい存在だった。その反面気が狂いそうになるほどうらやましくもあり、
生々しく漏れてくる彼女のオシッコは目の毒だった。姉は妹に、決して自分の目の届く範囲に来るなと言った。
近いようでいて決して交わることはない姉妹神であった。
「姉さん、あのね…主神様が、わたしたちの司るものについて、考えなおしてくれるんだって」

361名無しさんのおもらし:2007/06/06(水) 06:10:22
>>349に出てる氷の世界の話が激しく気になって
今この板にあるスレを全部保存+文字列検索したけど見つからなかった・・・

362名無しさんのおもらし:2007/06/06(水) 06:31:59
千夜一夜〜ベリー・ショート・イマジネーション〜
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/2469/1075870342/43

これやね。








――なお、膀胱など液体をためておく器官のことを英語でブラダーと言うが、
これは脅威の貯水量を誇る膀胱で有名なこのブラダ族の名に由来することは
言うまでもない

民明書房刊  『女体の神秘に魁よ』より

363名無しさんのおもらし:2007/06/06(水) 09:04:46
>>362
thx!!

364名無しさんのおもらし:2007/06/06(水) 12:30:19
>>360
漏らすのを止められない方の女神の設定考えたのは俺だけじゃなかったかw

365名無しさんのおもらし:2007/06/06(水) 20:43:29
議論おもしろい
我慢好きには理屈っぽい人が多いことがわかったw

366名無しさんのおもらし:2007/06/06(水) 21:13:36
>>360
これまさかここで終わりじゃないよね?

367名無しさんのおもらし:2007/06/07(木) 01:21:37
まさかのバトンタッチ!?

368名無しさんのおもらし:2007/06/07(木) 01:30:34
まさかの膀胱タッチ。ぐりぐり
これでも耐えきれるかね?

369名無しさんのおもらし:2007/06/09(土) 02:56:22
スレ違いかもしれないが、いろいろ考察があつまってるので聞いてみる

「おしっこ」と「オシッコ」で、見たときに受ける感覚ってどう違う?
他に「おシッコ」ってのもたまにあるが、それも含めて

他に、同じ尿でも「尿」「ションベン」「小水」などに
どんなイメージの差を感じるか知りたい

女の子が「ションベン」なんて言葉使うとドキッとするよね。

370名無しさんのおもらし:2007/06/16(土) 21:30:11
もれそう

371名無しさんのおもらし:2007/06/17(日) 09:31:32
オシッコ;ごく普通
おしっこ;子供っぽい
おシッコ;大人っぽい
ションベン;ガキっぽい
尿:医学的
お小水:かしこまり

372名無しさんのおもらし:2007/06/20(水) 23:55:45
おしっこ:尿意や放尿行為も含めた言い方
オシッコ;上とほぼ同じだが、物質的な尿そのものを指す印象が強め
おシッコ;少しだけ上品な感じ
ションベン;下品、粗野
尿:あまりに事務的な表現
お小水:古風

373名無しさんのおもらし:2007/06/28(木) 02:35:38
お高くとまってる、やや年上の女性だと、
おしっこそのものを口に出さず、
「お手洗いに行きたい」などで済ませてしまうと思う。
シモ関係は直接的であるほど下品で、婉曲さが求められることだから。

ステータスや立場に合った使用語彙としては
 男:ションベン、おしっこなど。NGワードは特にない
 女:ションベンはNG
 お上品な女;ションベンはNG おしっこもNG
だんだんせばまって行く気がする。

でもって、直接的な言葉がNGである(という意識を持っている)お上品女に
言わせる羞恥責めなんていいかも
言わない限りトイレに行かせない

374名無しさんのおもらし:2007/06/29(金) 16:01:00
知り合いの女が(まあまあ可愛い)「しっこしたい!しっこしたい!」と騒いでいたことがある。高校の頃だけど。
萌えたけどだんだん聞いてるこっちが恥ずかしくなった。

375名無しさんのおもらし:2007/06/29(金) 16:01:55
「おしっこ」と「しっこ」は
けっこう印象が違うよな。
しっこの方がなまなましい

376名無しさんのおもらし:2007/06/29(金) 16:02:22
あと、詳しい状況をうかがいたい

377374:2007/06/29(金) 21:22:54
>>376
もしかして俺に聞いたの?

高校のときの、なんだっけ専門委員会だかなんだか忘れてたけどなんかの委員会のとき。
その女の子が俺の斜め前くらいにいて隣の別な女の子に
「しっこしたい!ねぇしっこしたいよ、もう!」
って言ってて、
「じゃあ終わってからトイレ行こう」
って言われると、
「出る!もう今行こう!あーもうしっこしたい!」
って言ってた。
結局最後までいて、終わってすぐ走っていった。

378名無しさんのおもらし:2007/06/30(土) 04:48:56
>>350
1 d
2 g
>>351
3 m
4 oかp
5 r

379名無しさんのおもらし:2007/07/02(月) 05:18:07
仏光寺ミカ「ちょっと、何なのアンタたち!?」
黒スーツの女「あーら。心当たりがあるでしょう?」
ミカ「それにここはどこ?離してよ!」
黒スーツ「注文の多い子ね。ここがどこかなんてどうでもいいわ。おやりなさい」
ミカ「あ、あうっ!や、やめっ!やめろっ・・・」
黒スーツ「どれどれ・・・私も様子をみてみようか。」
ミカ「は・・・はうぅっ…はぁっ、はぁっ」
黒スーツ「なかなかのものね。ナマイキ言うだけのことはあるようね」
ミカ「すると・・・アンタたち・・・あのおもらし外人の仲間なのね!」
黒スーツ「ずいぶん簡単に言ってくれるコね。ジェシカはわが組織の上級デシュリネーターだというのにね」
ミカ「デ・・・シュ?なんだかわけわからないわ。とにかく、あの外人がうちの生徒に勝負をしかけてたのは
   アンタたちの差し金なわけね」
黒スーツ「そういうことね、生徒会長さん。ところで会長さん、あなた今ごく普通に『勝負』って言葉を
       使ったけれど」
ミカ「それがどうしたの?ちょっと離せ・・・こいつら離させてくんないかな?」
黒スーツ「女のコ同士がおしっこ我慢の競争をすることを『勝負』って、変じゃないかしら?」
ミカ「はぁー?競争してどっちが上か、どっちが先に降参するか、『勝負』でどこがおかしいのよ?」
黒スーツ「どっちが上か競争することなんて、他にいくらでもあるわ。暴力や喧嘩でも、知識や知恵でも
       スポーツやゲームでもね。ジャンケンのような運任せのものもあるわ。
       それなのに、ただ『勝負』といえばおしっこ我慢の競争で意味が通じるなんておかしいと思わない?」
ミカ「それはあたしたち同士の言葉だから、別に。男の子や違う世代には
   その意味で勝負という言葉は通じないし、使わないもの」
黒スーツ「でも、同じ世代の女の子同士だと伝わるという前提がすでにおかしいわ
       校内だけ、といったふうに限られた集団の中だけなら、特殊な意味の用法が行き届くことは
       不自然ではないけれど、よそ者であるジェシカにも通用すると思って、実際に使ったでしょう」
ミカ「だって、そいつがうちの生徒たちに『勝負』しかけてたんだから、通用するに決まってるわ」

380名無しさんのおもらし:2007/07/02(月) 05:19:02
黒スーツ「なるほど、じゃあ私に対しても『うちの生徒に勝負をしかけてた』と
       おしっこ我慢競争の意味で使ったのは?」
ミカ「あいつの仲間で、しかもあたしのボウコウの具合を調べたりするんだから
   その意味で通じる相手だとわかるわ。それより、とにかく離してよ」
黒スーツ「その類推はある意味正しいけれど、そこには、
           <『勝負』と呼ばれているようなおしっこ我慢競争をする者同士では、
             その行為を『勝負』とだけ言えば、ジャンケンなどの勝負ではなく
             おしっこ我慢の勝負だと伝わるはずだ>
       という前提があるわけでしょう。
       おしっこ我慢競争が蔓延してること自体、かなり特殊なことなのだけれど
       そのことを『勝負』と呼ぶか別の呼び方するかは、狭い集団の中での言葉の採用の問題よ」
ミカ「長々とわけのわからないこと言わないでよ。何が言いたいのか知らないけど
   興味ないから帰してくんない?」
黒スーツ「要するに、最近この東北地方の限られた地域で、おしっこ我慢の優劣が
       スタイルや性格、ファッションと同等かそれ以上の、女の子同士の価値基準になっているという
       非常に特殊なことが起こっているということ。
       そしてその価値観を共有するあなたたちは、相手の反応などを見て価値観を共有すると確信できた者に
       対してだけ、この価値観に基づく話をしたり、競争をしたりしている。
       私の目的の一つは、この価値観を浸透させた中心はどこにあるのか調べること。」

381名無しさんのおもらし:2007/07/02(月) 05:20:42
ミカ「・・・」
黒スーツ「でもそれは、あなた関心がなさそうなので今はもういいわ。
       もう一つの目的はね、あなたよ」
ミカ「えっ!?」
黒スーツ「我が組織の上級デシュリネーターに勝つとはすばらしい素質だわ。そんな人がほしいの」
ミカ「それで連れてきたの?あたしはいや。勝負したの知ってるんでしょ。だったら帰らしてよ」
黒スーツ「うふふ。早くおしっこしたいかしら?同じ条件のジェシカが失禁してからもう30分以上ですものね」
ミカ「わ、わかってるんだったら早くはなしてよ。捕まえてこんなやり方で負けの仕返しなんて卑怯よ」
黒スーツ「あらまあ。『勝負』が済んでしまえばあとの我慢は関係ないというわけね。
      そこが学生のかわいらしさなのかもしれないわね。いいわ、じゃあ悩みは早い所解決してあげなきゃね」
ミカ「わ、よ、よせ・・・は、離せ、離して、こんな、ひどい、離して」
黒スーツ「しーしー。ふふふふ。小さい子供のおしっこポーズね。そのトイレにしていいわ。さあ」
ミカ「こ、こんなかっこうで、見られて、できるわけ・・・」
黒スーツ「しといたほうがいいわよ。だって、
      こ れ が あ な た の 人 生 最 後 の お し っ こ な ん だ か ら」

ミカ「!わ・・・わたしを・・・こ・・・殺すの?」
黒スーツ「うふふふふ。これはごめんなさいね、怖がらせるつもりはなかったんだけれど。
      あなたを殺すなんてとんでもないわ。これから我が組織の重大な人材になってもらいたいのに。」

382名無しさんのおもらし:2007/07/03(火) 00:09:07
>>381
wktk
続きが楽しみ

383名無しさんのおもらし:2007/07/05(木) 12:34:25
これ続き無いんなら俺書いてもいいか?

384名無しさんのおもらし:2007/07/06(金) 02:30:28
お望みとあればどうぞ

385名無しさんのおもらし:2007/07/08(日) 08:18:07
3時間目、青子一味の残酷な期待は苛立ちに変わっていた。
青蓮院青子の反感を買った女生徒は、必ず何らかの形で制裁を受ける。
手っ取り早いところでいえば、大事な物が隠されたりクラスぐるみの無視
もっとひどければ、根も葉もない悪い噂を流されたり、プライベートな日記やメールを公開されたり。
今回紅美に下されたのは、めったに行われないとっておきの制裁だ。
高校入学以来、この制裁がなされたのはたったの二度。
中学時代からの青子の取り巻きの一人が、増長して勘違いしはじめた時に
そして青子になにかと対抗心を燃やして干渉してくる二年生グループのリーダーに
二人とも退学に追いこまれている ともに去年のことである
紅美は過去の2人と違い、青子と対抗しようなどという性格の生徒ではない
大人しく、あまり友達をつくらないマイペース
たいていのことは関わらないか受け流してしまうが、納得いかない行動はしない頑なさがあり
頭が回る分、いざとなれば口も立つ
青子の気まぐれでクラス全員でちょっとしたいたずらをすることになったとき
紅美は参加できないと言った
こういう時は紅美は加わらず傍観するのはいつものことだが
クラス全員は揃わないことに青子は気分を害した
取り巻きを使ってそれとなく勧めるも、紅美は乗って来ない
そうこうするうちに青子は意地になった
元々ささいなどうでもいいいたずらであるだけに、
紅美の拒絶が続くことが頑なに思えて、反抗的に見えた
理を説かれれば、自分のまちがいを見せ付けられるようで一層腹立たしい。
青子はしばらく表面上は不興を示さず付き合いながら
今日とうとう今年度初の重い制裁に出た。

386名無しさんのおもらし:2007/07/08(日) 08:19:40
始業前、青子の取り巻きが紅美に飲ませた水は3リットル近く
過去の経験から、漏斗まで使う手際の良さ
利尿作用のある飲み物で、30分もすれば耐えがたい量の尿が膀胱にたまる
朝のHRが終わるころには誰もがそわそわせずにはいられない
そしてその先、青子の取り巻きは決してトイレを使わせない
予想外に早い尿意の高まりにあわてる制裁対象
しかし1時間目の前に行こうとしたトイレは予想通り邪魔される
トイレに行っていい休憩時間にトイレに立たせてもらえないのが辛い
1時間目の間にも膀胱はどんどん充満していく
せわしい尿意にずっしりとした圧迫感と重みが裏付けられていく
この制裁にふさわしい対象は、授業中にトイレに行くのはプライドが許さないタイプ
去年の元取り巻きは、弱みを握られながらも、弱みを見せたくない自意識で
去年の二年生は、それまでに築いたステータスを崩したくなくて
普通の子なら我慢できないほどに膀胱が張り詰め、尿意が高まった1時間目の終わりまで
おもらしをせずに耐え抜いた。
大量に水を飲んだあとの、過剰に尿が詰めこまれていく膀胱の感覚は
普通の生活では味わえない体験だ
下腹部のありえない重さを解放すべく、制裁対象は今度こそと強くトイレを目指す
多少の妨害があろうとも、ここで絶対にトイレをすませないと破滅だ
膀胱の形状がさわらなくても意識できる感覚
一歩一歩のささいな衝撃がすべて膀胱を刺激する感覚
真下に向かって落ちていこうとする尿を重力にさからってとどめる感覚
未経験の尿意の大きさにとまどいながら、もう先はないとはっきり自覚
短時間の我慢でまだスタミナの残っている膀胱と括約筋から
そろそろじわじわと力が削られていくのがわかる
じっとしていられない尿意の波渡り
青子の取り巻きは、ここで単純な妨害をしない
制裁対象は、邪魔されるはずの予想が外れ、無事トイレの順番が近づいたことに安心する
あと一歩、心も体も解放を予期してゆるんだところで
問答無用の逆転サヨナラ
目の前の個室とお別れ
元取り巻きは、4人がかりで抱きかかえ強制移動
二年生は、青子の息のかかった協力者らが個室占拠
希望が一転絶望となり、ニ時間目を迎える制裁対象。

387名無しさんのおもらし:2007/07/08(日) 08:20:06
こうなってくるとおもらし回避が再優先、恥も外聞もかなぐりすてて
授業中にトイレに立とうとする
元取り巻きは尿意を訴え挙手することも、席を立つことも
そばの席の取り巻きたちに押さえこまれて叶わない
最後には両手で股間をにぎりしめながらの盛大な大失禁
二年生は、当てられて黒板に出て、そわそわが止まらない両脚を
どうにか押さえこんだやせがまんが響いて、次の尿意の大きな波を
載り越えそこねての大失禁
ともに始業前から2時間弱、2時間目前半までしかもたなかった

388名無しさんのおもらし:2007/07/08(日) 08:21:25
紅美の場合
HRの間は平静を装っていた。
とはいっても、不自然に伸ばした背筋、浮かび始めた冷や汗が
すでにただごとでない尿意を物語っていた
1時間目の前、紅美は席を立とうとしたが、青子の取り巻きが席から立たせない。
紅美はロッカーに用があると言って教室を出ようとするが、黙殺
1時間目、紅美の尿意は確実に高まって行く
なるべくおとなしくしてはいるが、尿意をまぎらわすため体が前後にゆれるのが止まらない
冷笑を浮かべた顔で見守る青子一味、
去年の経験で、他の生徒もうすうす何が起きているかに気づく
1時間でかなり憔悴した紅美は、休憩になったとたんすぐさま廊下に出る
ここですぐには止めないのが青子の残酷さだ
いったんトイレに行ける現実味を感じさせてから邪魔するのだ。
万が一トイレを使用されても、3リットルも飲ませていればまだ放課後までに
限界を超えるチャンスは何度かある
取り巻きがそれとなく紅美を遠巻きする
驚いたことに紅美、廊下をトイレの方に向かおうとしない。
前の休憩で言っていたロッカーから何か取り出す
しゃがんだ姿勢を維持するのもつらいらしく、右脚と左脚をそわそわ揺らし
何度か立てたひざの左右を入れ替え、時々かかと押さえをした。
結局5分のトイレ休憩、紅美は一度もトイレに行こうとはしなかった。
過去の制裁についての知識から、行っても無駄でかえって辛いと知っているせいなのか
癪にさわるマイペースさをここでも見せ付けられるようで、青子の腹立ちが密かに増す。
この制裁、ニ時間目が終わるまで我慢できた子はいない。
その証拠に、紅美の様子はひどくなってきていた。

389名無しさんのおもらし:2007/07/08(日) 08:21:57
上半身を前に倒し後ろに倒しと、メトロノームのように振れている。
時々動きが止まるかと思うと、両手に力をこめて渾身の前押さえ。
目は時々時計に行くが、あとはうつろで黒板にもノートにも焦点が合っていない
夏でもないのに、紅美のノートにはポタポタと水滴がたれる。
頬を伝ってあごからしたたる水滴。涙ではない、尿意我慢の冷や汗だ
あからさまな動きに、鈍感な生徒でも紅美の異変に気付き出す。先生も気付くだろう。
恥を忍んで、こうやって尿意をアピールすることで、授業中に先生公認で
トイレに行くつもりか。しかし、そんな逃げ道を許す青子ではない。
「先生、嵐山さんが調子悪そうなので、保健室に連れていこうと思うんですが」
青子の取り巻きの保健委員が言う。むろんトイレには行かせない。
授業中の、人気のない廊下や保健室でおもらしされてもあまり人に見られない分
ダメージが少ないが、それについても計算がある。保健室までの渡り廊下は、体育をやってる
校庭や、たいくつな美術の授業をやっている美術室などのそばで
他学年にも晒すことになる
保健委員が紅美を連れていこうとするが、おどろいたことに、保健室を断わる紅美。
先生に対しても大丈夫と言う。
もはや誰がどう見てもおしっこを我慢してるようにしか見えなくて、
汗や動きからみるとマトモじゃないのだが、それでも大丈夫と言う。
ラスト10分、ガタンと音をたてて級に紅美は席を立ったが
少し輿を振ってから、また座った。
そしてなんと、紅美は2時間目の最後まで我慢したのだった。

390名無しさんのおもらし:2007/07/08(日) 08:22:18
休憩。2時間目の終わりの号令で、礼のあと着席せず、机に体をよせかけた紅美。
机の角で押さえようとして思いとどまったのだろう。
しかし両手はがっちり前を押さえこんで、人目をそんなに気にしているようでもない。
青子一味は、紅美の尿意我慢をすごいと思う気持ちもあったが、
それよりはおもらしの期待が先延ばしになっていることの苛立ちがつのってきていた。
今ではとっくに全員が何が起こっているかを察しており、
噂を聞いた他クラスの生徒がこっそり覗きにきたり、同じクラスの生徒も
目をあわせないフリして全神経を紅美に注いでいるようだ。
紅美は机の周りをくるくる回っていたが、じっとしていられないのかトイレに向かった。
念のためトイレには青子の取り巻きが数人スタンバイしていて、いつでも連れ戻せるのだが
紅美は女子トイレの入口まで入りかけてすぐ出てきた。
一つは、じっとしているより歩いた方が尿意が紛れるから、そして同じ場所をグルグルより気が休まるから
もうひとつは、先ほど机の角でしたかったことを、トイレの入口付近でほんの一瞬、
掃除用の流し台の角で押さえて戻って言った。
もう膀胱は100%どころか120%…140%…160%と限界をはるかに超えて張れあがって
気が気じゃない状態なのに、個室の順番を待たずに教室に戻ってきた紅美。
気が気じゃないからこそ、変な行動になったのか。だとしても今最大の欲求であるおしっこを
忘れてしまうはずがない
結局、紅美がこの休憩、おしっこをしないまま教室に戻ってきたことには変わりない。

391名無しさんのおもらし:2007/07/08(日) 08:23:55
3時間目。もはや紅美の目はうつろで、何を考えているのかわからない。
相変わらず着席状態で上半身を前後左右にゆさぶっているが
両手は股間を握り締めたり、顔の汗を拭いて髪をかきあげたり
前と後ろから片手ずつつっこんで股間を押さえたりと目まぐるしい。
今度は授業中席を立って、しゃがみこんでかかと押さえをしたり
机の角を使おうとして思いとどまったり。かろうじておしっこを漏らさずにすんでいる。
後ろの席の取り巻きが紅美の首に手をかけた。
予想以上にヒンヤリしていて、あと汗でビショビショだった。
こんな状態になりながら、なにがここまで紅美を我慢に狩りたてるのか。
ただおもらしを避けたいからか。
外聞でいえば、おもらしの恥かしさを上回るくらい、おしっこ我慢のポーズで恥をかいている
(次の休憩はこうしてやる)
青子は我慢する紅美を苦しめる方法を考えたものの、次の休憩まで我慢がもつとは
どうしても思えない。始業前に紅美に飲ませた水は、青子が時々飲んでる美容効果の水で
その分利尿作用がある。今朝紅美に飲ませるときに、飲むのに付き合うと演出がてら
500mlほど飲んだのだが、それが今青子の膀胱にたまって重い尿意になってきている。
その6倍もの水を飲んで、3時間も4時間も我慢が続くなんて。
紅美の様子はさらに激しくなる。
授業中だというのに急に座席のうえに片ヒザ立ちでイスの背にまたがったり。

392名無しさんのおもらし:2007/07/08(日) 22:48:24
>>391
wktk
続き期待

393名無しさんのおもらし:2007/07/09(月) 07:38:20
「嵐山!さっきから何の真似だ、トイレに行きたいなら行ってきなさい!」
もう誰が見ても、紅美がおしっこを我慢していること、
それも、普通の学校生活を送っていたのではありえない、
冷静さを失ってしまうほどの極限状態まで負いこまれていることは明白だ。
動作だけなら芝居に見えるかもしれないが、前身から噴き出す異常な汗や
荒い息、ときおり前身に走る痙攣などは紛れもない本物だ、
さらには、去年の、高校生にもなって失禁の大恥をかいて、いたたまれず
退学した2人のことがある。
その背後に青子がいることは教師側にもうすうす分かっている。
これは紅美の身を賭した告発ではないだろうか
青子は少し焦った。もし問題が大きくなったとしても、口裏を合わせてくれる
取り巻きは多いし、いざとなれば学校の運営ににらみがきく繋がりも持っている。
自分の立場が安泰なのは心配ないが、
それにしてもここまで我慢するのは並大抵のことじゃない。
しかし、単におもらしの恥を晒したくないからとは考えにくい。
これだけ目立つ恥かしい格好を晒したのでは、おもらしをするより恥かしい。
そこまでしておもらしを回避し耐えたことは賞賛に値するとしても、
このままでは明日からは紅美はまともな学校生活を送ることはかなわないだろう。
紅美が、普通なら耐えることが不可能なはずの尿意に責めたてられても
ここまで常軌を逸した我慢をあえて選ぶ、何か執念としか考えられないものが何なのか。
青子には、状況から見ると自分に対する反抗心としか思えない。
だが、紅美はマイペースで、目立とうとはしないし、頑固な一面はあるが
普段は事を荒立てるのもしない。はっきりいって、自分中心で、その領域を侵されたときだけは
譲らないが、反面他人には関心が薄いので、他人に対して強い執着を持ったり
反感を持ちつづけたりするタイプではない。紅美の性格から考えると
自分に対するここまで激しい反抗心を隠していたとは考えにくい。

394名無しさんのおもらし:2007/07/09(月) 07:39:02
先生に注意されて、紅美はイスに座りなおし、大人しくした。
トイレはいいのかと聞かれても首を横に振る。そればかりか
引き続き注意をされないように、我慢のための激しい動きも必死でおしとどめている。
時々こらえ切れなくなり、イスをガタンと鳴らしてしまったりするが、
あくまで授業を受け続ける様子だ。
先生やクラスメイトは、もはや感心を通り越して怖いものを見るような目を紅美に向ける。
少なくとも、青子の当初の目論見はもう潰れてしまったといっていい。
この状況で紅美がおもらしをしても、紅美の恥というよりは、
黒幕の青子の非道さが際立つだけだ。
普通なら、黒幕が青子となかば周知の事実であったとしても、
高校にもなっておもらしをしたという事実は、良い訳の余地なく制裁対象の面目を潰し、
かえって青子の影響力の大きさを知らしめるはずだった。
しかし凄惨なまでのおしっこ我慢に青子を始めとする全員が呑まれてしまって
周囲の受け止め方が変化したのだ。
青子としては、ここは手を打って、全校に対する自分の立場の絶対優位を示せるよう
状況を再構築しなければならない。
紅美は必死で余計な動作を押し殺して、おとなしい我慢に努めていたが
静かであることがかえって内に押し殺している我慢の圧力のすさまじさをうかがわせる。

395名無しさんのおもらし:2007/07/09(月) 07:40:05
先生は紅美を視界に感じ続ける緊張感に耐えかねてか、授業を5分早く切り上げた。
教室は、トイレ休憩に席を立つ者は誰一人いない。みんな紅美の挙動をそれとなくだが
注視しているのだ。
紅美は休憩になるや、さっそく派手にイスの上で体をゆすりはじめた。
無理してやせ我慢していたツケを取り戻すかのように、上下に、左右に、前後に、そして
円を描くように。
顔中に光る汗の玉が、動きに応じて飛び散る。体内に流しこまれたまま
唯一の出口の解放を許されない3リットルもの水が、汗として外に出ようとしているのだろうか。
「加茂さん、嵐山さんをお手洗いに連れていってさしあげなくては」
青子は保健委員を促した。
「嵐山さん、トイレ行きたいんでしょ。ちゃんと休憩に行っておかないと」
保健委員は紅美をトイレに誘う。紅美は席を立つ
しかし、教室の出口の方には進まず、教室のうしろをウロウロ歩くだけ。
尿意を軽減するためだ。
最初席を立たずにイスの上で体を揺らしていたのは、
授業中動きを制限していたせいで不自由だったおしっこ我慢の不利をとりもどし、
立ちあがっても大丈夫な体勢ができるまで尿意の波をコントロールするため
に見えなくもなかったが、
立ちあがってもトイレの方に向かわなかったことで、紅美には休憩になっても
トイレに行こうとしない強い意思があることが改めて明確になった。
「他の生徒の目ざわりでしょ?さあ」
学級委員が紅美の前に立ちはだかった。もちろん青子の取り巻きの一人だ。

396名無しさんのおもらし:2007/07/09(月) 07:42:20
学級委員と保健委員が紅美を両側から支え、肩を支えてトイレまで歩かせる。
はた目にみれば、我慢しすぎてまともに歩けなくなった紅美を助けているように見えるが
こんなになってまでトイレに行こうとしない紅美に全員が圧倒されているのを
打破すべく、無理矢理トイレに連れていっているわけである。
青子や、他のとりまきもトイレに動向し、女子トイレに入った。
興味深げに付いてくる生徒たちを追い払う。
「嵐山さん、あなたオシッコしたいんでしょう?もうしていいわよ」
左右から支えさせて立たせた紅美に面と向かって青子が言った。
「さあ、もう私たちの他は誰も見てないわ、大丈夫よ」
便器のある個室には入れず、あくまで漏らさせるつもりだ。
公衆の面前でのおもらしは、このままでは紅美の恥より、同情を集めることになりかねない。
青子は、自分の前で、自分の影響下で、同情してくれる他人の目のないところで
紅美をおもらしさせることで、恥辱を味わわせ、自分に逆らうとどうなるのかだけは
思い知らせようと思った。とにかく、無事に便器まで間に合わさせるつもりはない。
同情を買わせないように、外面だけはおもらししなかったよう装って、
紅美が高校生にもなっておもらしした事実だけは、紅美の人生に刻みこむ。
ここまで根性を見せて青子を動揺させた紅美に対して優越感を保つには
何が何でもおもらしだけはさせなくてはならない。
3時間目の最初の頃は、思い通りおもらしをしない紅美に苛立って、
次の休憩はギャラリーを集めて膀胱マッサージで失禁させようと考えていたのだが、
結局路線を少し変更して、とりまきだけが見守る中で同じことをすることになったわけだ。

397名無しさんのおもらし:2007/07/09(月) 07:43:56
その間にも、じっと立っていることができない紅美は、自由な両足を左右に踏み替えて
粘り強く我慢を続けている。息もマラソンの後のように荒い。
「ずいぶんお疲れのようね。のどもかわいたでしょう?」
青子はペットボトルを取り出した。今朝紅美にさんざん飲ませた利尿作用の高い美容飲料水だ。
後ろで支えるとりまきが紅美のあごを上げさせ、そこに青子が水を流しこむ。
3リットルに死ぬほど苦しめられているにもかかわらず、紅美は苦もなく500mlのボトルの
半分近くを吐き出しもせず飲んだ。これだけ汗が噴き出すほどの消耗で、
下半身はともかく、紅美ののどは切実に水を欲していたのだ。
ボトルの残りは青子が飲んだ。元々、学校にこんな特別な美容水がたくさんあるのは
青子が持ってきているからで、青子は美容のためにいつも飲んでいるのである。
トップモデルは体形や健康、美肌を維持するために、平均的な一般人の水分摂取、
1日1.5〜2リットルの3倍から5倍の量の水を飲んでいるものだ。
青子は幼い頃からの習慣で、美容飲料水を携行して頻繁に飲んでいる。
一日の必要量を超えた水分をとれば、それは全ておしっことして排出される。
つまり、トップモデルは一日に一般人の3倍から5倍の量のおしっこをしているのである。
とはいっても、膀胱にためておけるおしっこの量は限られているため、
トイレの回数が極端に多くなってしまい、いかに違和感を感じさせずトイレに立つか
というところまでが、水の美容法のポイントになってくる。
無理して一般人の5倍もの大量のおしっこを我慢することになれば健康にも美容にも悪いし、
仮にそれを我慢できたとしても、それほどの量のおしっこを溜めた膀胱をかかえては
モデルの仕事はつとまらない。隠しようのない膀胱の隆起が、モデルとしての体形を崩してしまうからだ。
そんな苦労のある美容法のため、青子は学校などトイレに行けない拘束時間が長いときには
水分をひかえめにする。とはいっても一般人の倍はいくのだが、
それなら一般人の倍程度の我慢ができれば自然な日常生活はつとまる。
青子の膀胱は鍛えられていて、同じ年頃の生徒がせいぜい400mlほどで限界が来てしまうのに対し
倍の800mlでも平気にしていられるくらいの膀胱の大きさと我慢強さがあった。

398名無しさんのおもらし:2007/07/09(月) 07:44:38
その自負と優越感があったことが、自分に対抗してくるような相手に対して
おしっこ我慢から限界失禁に至る制裁を思いつくに至ったわけである。
美容飲料水に日頃から親しんでいる青子は、その効果のほどを誰よりも知っている。
3リットルも飲んで、4時間もおしっこしないでいられる人間がいるはずがない。
紅美の様子をみれば、決して平気でいるわけではないのだが、それにしても
いまだに失禁をしないでいられる肉体の強さ、おしっこ我慢をあきらめないでいられる精神力の強さは
並大抵のものではない。何が紅美をそうさせるのか。
青子はこのままでは周囲が紅美に圧倒されてしまい、自分の影響力が薄れることのほかに
もうひとつ困ったことが発生していた。青子自身の尿意である。
朝、紅美に飲ませるかたわらで1本飲み干した他に、習慣で休憩ごとに何口か飲んでいる。
今も飲んだ。それに加え、登校前に家で飲んできた分もある。青子の膀胱はずっしり重い
存在感を主張するようになっていた。一般人の倍は我慢できるつもりでいるが、
そろそろスカートのウエストが邪魔に感じるくらい膀胱がはりだしてきている。
(そろそろ1200越えてるわ)
実感で分かる。まだ青子にとっては絶体絶命の危険水域ではないが、
そろそろ平静ではいられない警戒水域にさしかかっている。
そして、いいかげんに紅美が失禁してくれないと、暗にとりまきに指示を出して
つきっきりでいることになる黒幕の青子は逆に縛られてトイレに行けない。
別に気にする者も文句を言う者もいない、青子の天下なのだが、
おしっこ我慢でおもらしをさせる制裁の途中で、その黒幕がトイレにかけこむのは
青子にしてみれば格好がつかない。かといって、この休憩におしっこができなければ
あと1時間我慢するとなると、そわそわを画すことが困難になってくるのは確かだ。
もはや全校が紅美の負いこまれた状況を知っている中、肝心の青子が
同じようにおしっこ我慢にさらされていると分かると、それもまた格好がつかない。
青子はいつもの強気ではなく、いいかげん紅美がおもらしをしてくれることを祈って
紅美の膀胱に手を伸ばした。

399名無しさんのおもらし:2007/07/09(月) 07:46:06
ものすごい弾力が青子の手を押し返す。おしっこを我慢しすぎると、はりさけそうに
膨らんだパンパンの感触を越えて、中までギッチリものすごい圧力で詰まった
固い感触になることがある。青子はそこまで我慢したことは一度しかない。
小学校の頃、だんだん体が成長して、それに合わせてのむ美容水の量を増やしてきて
遠足でトイレのことをあまり意識せずに大量の美容水を飲んで、地獄の思いをしたことがあった。
あまりの尿意の責め苦に気絶しそうになりながら、どうにかおもらしだけはしないで
トイレに間に合ったが、あれは間に合ったのが奇跡だと思っている。
その後も、あんなに固くなるほどの我慢には追い込まれないよう気をつけている。
紅美は、そんな状態でまだおしっこを我慢している。
青子はおもらしさせる目的を忘れて、感心と好奇心で紅美の下腹部を撫でまわした。
膀胱の膨らみ具合は生易しいものではなかった。分厚さ5cmくらいせり出している。
直径もウエストいっぱいに膀胱がひろがり、その下の広い骨盤を中心に30cmはありそうだ。
もしかすると、3リットルのうちの大半が膀胱におさまっているのかもしれない。

400名無しさんのおもらし:2007/07/09(月) 07:46:23
紅美が首をのけぞらせてあえぐ。押さえたい両手はうしろから固定され、
自由な両足をくねらせて、おもらしにせめてもの抵抗をする。
波打つ脚が青子の手に当たり、ふと我にかえる青子。
青子は紅美の我慢に感心させられたことが気に入らない。
それに早く紅美をおもらしさせないと、自分の身も安穏としていられる状況ではないのだ。
今度は青子は悪意をもって、両手で紅美の下腹部を包む。
紅美のうめき声。青子は他のとりまきに、紅美の両脚を固定するよう指示した。
両手が使えない今、紅美にとって唯一の我慢手段の脚だ。
運動部をやっていない、体力もなさそうな紅美とは思えない力で押さえつけに抵抗する。
いくら非力そうな紅美とはいえ、手で脚の力を押さえ込むのは大変だ。
紅美の左右の脚それぞれに、2人ずつがついて、脚を左右に開いた。
こうなると、我慢のために体をよじることもできない上に、
おしっこ我慢のための大きな助けである、股の閉じ合わせやもものこすりあわせもできない
青子は一気に力をこめず、いたぶるようにゆっくりと、丸く盛りあがった下腹部の下から
じわじわと揉みこんでいく。
紅美ののどから声にならない叫びがほとばしる。

401名無しさんのおもらし:2007/07/10(火) 00:24:11
>>400
はぁはぁ

402名無しさんのおもらし:2007/07/11(水) 00:43:34
続き期待

403名無しさんのおもらし:2007/07/12(木) 23:33:05
続きの期待が高いところで割り込みすまん。
いつもの様なそうでない様なものを書いたので張る。


-------------------------------------------------------------------

 陽は天頂に近付き、夏の陽射しでリオウの山緑を照らしている。
 街道は緩やかに傾いて、アヤセの国よりスズミの国へ。ここからは山を越え
ていよいよ険しさを増す。天下の険リオウ山は西を目指す旅の難所の一つだ。
 街道は決して山の頂を横切るわけではないが、旅慣れた者には馴染みの山越
えでも、二人連れの少女達にはまだまだ険しい道であるようだった。

「か、カスミ姉様…待ってください……」
「もう……」

 山道に入ってからもう何度目のやり取りであるだろう。カスミは溜息をつい
て足を止め、後ろを振り返った。化粧気はないが、わずかに湿った額が、まだ
ほのかに残る幼さと入り混じって、つぼみを膨らませるうら若き乙女の瑞々し
さを引きたてている。
 やや吊り上った目尻が一見気の強そうな印象を与えるが、今はその眉は困っ
たように八の字を描いていた。

「しっかりなさい、シズク。そんな様では今日じゅうに宿まで辿り着けませんよ」
「で、ですが……その、もう、私……」

 シズクと呼ばれたもう一方の少女は、カスミよりも幾つか年下であるようだ
った。こちらは姉に比べてずっと疲れた様子で、うなじには汗を吸った髪が張
り付いている。遅れがちな足元は定まらず、杖にもたれかかるような有様だ。

404名無しさんのおもらし:2007/07/12(木) 23:33:57
「もう、誰も見ていぬからといってはしたない。もう少し落ち付いたらどうです」
「ぅ、ううっ……」

 指摘を受けても、シズクはその様子を正すことはできないようだった。
 聞き分けのない妹を気遣うように、カスミは踵を返すと立ち尽くしているシ
ズクの側まで歩み寄る。

「ほら、息を吸って。……少しでもいいから歩いて御覧なさい」
「は、はい……」

 助け合いながら険しい旅路を歩く少女達。他に連れもおらず、まだ幼いと言
っても良い彼女達が、かのように過酷な旅の最中にあるのは一体どのような理
由であるのか。それを示す答えは彼女達の腹部にあった。
 二人連れの少女達の腹は、旅支度の上からでもはっきりと眼を引くほどにま
あるく膨らんでいる。
 西への街道は大陸と都を繋ぐ街道であると同時に、スズミ大社への参拝路で
もあるのだった。戦国の乱世ならいざ知らず、今は天下泰平の世。初めて子を
授かった身重の女達が連れ立って、良い子が無事産まれるよう願を掛けて旅を
するのは昨今よく見られる情景であった。

「ぁ……ぁあっ」

 カスミに励まされ、それでも辛抱強く歩いていたシズクだが、ついに力尽き
たように道端にしゃがみ込んでしまった。小さく腰を揺すり、涙を滲ませた眼
ですがるようにカスミを見上げる。

405名無しさんのおもらし:2007/07/12(木) 23:34:16
「か、カスミ姉様……シズクはもう駄目です、その、も、もう……お、……おなかが」

 ぎゅっと小袖の脚の間を押さえ、くねくねと背中を捩らせながら、シズクは
限界を訴えた。

「しっかりなさい。おなかに赤子のいる娘がそうもせわしなく落ち付きがない
わけがないではありませんか」
「で、でも、カスミさま、も、もう私、辛抱できません……っ」
「なにを弱音を吐いているのです。まだ次の宿までは十里もあるのですよ。ほら、
立ちなさい。そんな格好では余計辛くなりますよ」
「だ、駄目です……も、もう、っ」

 一度始まってしまうともうそれを堪える事はできない。とうとう手のひらで
は飽き足らず、シズクはしゃがみ込んだ草鞋のかかとを使って股間をぐっと押
し当ててしまう。

「シズク……ほら、立ちなさい」
「か、カスミ姉様……駄目、辛抱できませんっ……も、漏らしてしまいますっ……」
「シズク、いい加減になさいッ」
「ひぅっ!?」

406名無しさんのおもらし:2007/07/12(木) 23:34:42
 ついに絶えきれず、おのが尿意を口にしたシズクをカスミは鋭く叱責した。
 途端、カスミから先ほどまでの初々しい様子は影を潜め、油断の無い視線で
用心深くあたりを窺う。

「……迂闊ですよ、シズク。誰に聞かれているとも解らぬと、あれほど注意し
ていたでしょう」
「あ……ぅ、……す、すみません……姉様」

 カスミの叱責を受けて、泣き言こそ飲み込んだものの、シズクは立ち上がれ
る様子は無いようだった。
 頼りない妹を見下ろして、カスミはすっかり癖になった吐息を繰り返す。

「やはり、貴方には早かったかもしれませんね、里を出るのは」
「そ、そんな、姉様……」
「辛い旅になると念を押したでしょう。遊びではないのだとも」
「は、はい……」

 厳しく言われ、うなだれるシズクに、カスミは腰に下げられた水筒を差し出
した。

「飲みなさい。飲んでしばらく休みます」
「え……」

 しかし、汗で襟首を湿らせながらもシズクが見せたのは困惑の表情だった。

407名無しさんのおもらし:2007/07/12(木) 23:34:59
「で、でも、姉様……私、喉は、ぜんぜん……」
「駄目です。お飲みなさい。疲れている者が水を口にしないわけにはいかないでしょう」
「う、ぅうっ……」

 なおもぐずぐずと言い訳をしようとしたシズクだが、無言のまま水筒を手渡
されて押し黙った。かすかに震える手のひらで栓を開け、口をつける。

「んっ……んぅっ……」
「きちんと飲むのですよ。辛いからといって止めてはいけません」
「んくっ……んうっ」

 少女が小さく喉を動かすたびに、重そうに腹部が震えた。下品に立てた膝を
片時も休まずに入れ替え、ぐいぐいとかかとを脚の間に押し付ける。シズクは
もはや落ちつきなく左右に揺すられる腰を押さえこむことが出来ぬのだ。普段
ならば即座に叱ってやるところだが、シズクの切羽詰った様子を見てカスミは
思いとどまる。

「さあ、こちらに来なさい。そこに腰掛けて」
「は、はいっ……」
「ゆっくり息を落ちつけて。本当に辛いのは一時だけです。乗り越えてしまえ
ばまたしばらく平気になります」

 よろめくシズクを街道側の木の根元に座らせ、カスミは自分もその隣に腰を
下ろして水筒の中身を口にした。ちゃぽん、と揺れる中身が余計なものまで連
想させる。
 顔にこそ出してはおらぬものの、カスミとて辛いのだ。切なげに身をよじる
シズクの姿を見ているうちに、次第にカスミも余裕が無くなってきていた。

「大丈夫。大丈夫です。シズク」
「カスミ姉様……っ」

 シズクがすがるようにぎゅっと手を握ってくる。小さな手のひらはじっとり
と汗ばんで、少女の辛さを伝えていた。
 頼りない妹がぎゅっと込めてくる力を己の支えにするかのごとく、カスミも
それをきつく握り返した。

408名無しさんのおもらし:2007/07/12(木) 23:35:18
 戦国乱世が遠く過ぎ、幕府が治める泰平の世にあっても――否、大都におわ
す大将軍のもと世が統治され、天津国の各地の州国が表向き武力を放棄したこ
んな世の中だからこそ、闇に生きる忍び達が必要とされた。
 刀と馬と鉄砲の数が戦の優劣を分けた時代は過ぎ、今や諜報と暗殺で政敵を
秘密裏に貶める時代である。藩国はこぞって資質のある者を集め、忍びを育成
する里を築いていた。
 カスミとシズクはアヤセの国、流水の里に住むくのいちである。彼女達は藩
主同士が敵対を強めるスズミの国の動向を探るべく派遣されていたのだった。
すでにくのいちとして何度か任務の経験があるカスミとは違い、シズクはこれ
が初めての任務である。彼女はその過酷さに直面し、理想と現実の差に苦しん
でいるところだった。

「ね、ねえさまッ……や、やめてぇ……」

 掠れた声で、シズクが拒絶を口にする。
 二人は松の木陰になって街道から見えなくなった茂みの中にいた。いくら嫌
がっても止めてくれない姉を振りほどこうと、シズクはぎゅっとカスミの手を
握り締める。

「カスミ姉様……駄目、触らないでっ……い、今でもやっと辛抱出来ているん
ですっ……そ、そんな風にされたらッ……」
「駄目よ。ちゃんと揉みほぐしておくのです。下腹が張り詰めていてはとっさ
の時に動けないし、後でもっと辛くなります。それに、赤子を孕んだ母の胎と
いうものは、もっと柔らかくふっくらとしているものですよ。これ、このよう
に固くては駄目です」
「ぁ、あっ、あッ……!!」

409名無しさんのおもらし:2007/07/12(木) 23:35:41
 まるで、少女同志が睦みあっているような姿であった。絡みあった手足が小
袖を掴み、熱く潤んだ瞳は切なげに細められ、柔らかな唇がきゅっと引き結ば
れる。
 シズクはすっかり上気した頬を小さく左右に振りながら、精一杯姉に訴える。

「ね、姉様っ……駄目ぇ、で、出ちゃうっ……」
「辛抱なさい。このままでは山は越えられないでしょう? 少し耐えていれば
じき楽になります」

 そう言いながらもカスミは手を止めず、シズクはそれに併せてあ、あ、と声
を上げ続けた。カスミはシズクを後ろから抱くようにして腕を回し、手のひら
でシズクの大きく膨らんだ下腹部に手を伸ばし、大胆に揉みこんでいるのだ。

410名無しさんのおもらし:2007/07/12(木) 23:35:58
 賢明なる読者の方々はすでにお気づきであっただろうが、カスミもシズクも
赤子を孕んでなどいない。少女達の下腹を大きく膨らませているのは、二人が
耐えに耐えて一昨日の寄るから堪え続けている小水である。

「ねえさま、ぁ……っ」

 まるで甘く快楽を囁くような嬌声は、限界を超えた尿意に寄ってもたらされ
るもの。
 広く、一人前となったくのいちは、長い任務の間およそ一升もの小水を堪え
ることが出来るという。まる一昼夜を縁の下や天井に潜む彼女達にとって、そ
れくらいが出来ねばまるで忍びは務まらない。
 そして、優秀なくのいちを多く育てる流水の里ではこの資質をさらに高め、
磨きをかけてひとつの技巧にまで達した。それが、耐えに耐えた小水を用いて
膀胱をふくらませ、まるで赤子を孕んだかのように変えてしまうこの秘術である。
 二人は耐えに耐えた尿意で自身のまだ幼くすらある肢体を造り替えているの
だった。

 ――これを流水の里に伝わる秘術、秘水の堰と呼ぶ。

 カスミとシズクは里の中でも選りすぐられた素質を持った娘であり、さらに
群を抜いて長く小水を辛抱出来るくのいちであった。忍びの腕はまだまだ半人
前のシズクですら、同じ歳の娘の何倍もの小水を堪えることができる。シズク
の二つ上のカスミなどは、生まれる寸前の臨月の赤子を腹に抱えているほどに
腹を膨らませておくことも出来た。

411名無しさんのおもらし:2007/07/12(木) 23:36:12
 身重の娘が旅に出ることが一般的な天津国において、これは非常に都合の良
い変装であった。表向きとは言え世が安泰に治められておれば赤子を孕んだ母
親を無碍に扱う非道者はさして多くも無いのだ。くのいちにとってこれほど容
易く己の正体を偽る術はない。
 無論、腹に詰め物をして孕み娘に成りすます術は広く知られているが、服を
脱がせられればまず気付かれてしまう。その点、秘水の堰ならば裸になったと
て腹の膨らみはなくならぬのだ。
 まして、赤子というものは娘の胎内に羊水という水の中に浮かんで収まって
いるモノだ。同じように小水で腹を膨らましておけば手練の忍びですら見分け
るのは難しいものとなる。
 あとは、腹を大きく膨らませるまでに達した大量の小水を辛抱している振り
さえ隠せれば済むことであった。もっとも、それが非情に困難な点でもあるの
だが。

「カスミ姉様、その、後生ですから、……厠に行かせてください……っ」
「何を言うのです、どこに厠などありますか」
「んうぅッ……で、では、ここで。ここなら陰になっていて見えませんっ。
い、いたしてしまっても……いいですか?」
「シズク。宿を経つ前に言っておいたでしょう。一巡り前から一緒にスズミに
向かっている四人組、あれは間違い無くスズミの手のもの、雨竜の里の忍びです。
こんなところで術を解いたらたちどころに気付かれてしまうではないですか」

 聞き分けの無い妹に言い聞かせながら、カスミは自分の腹にも手を寄せた。
切なく疼く股間をなだめるように、ゆっくりと下腹をなでさすり、揉みしだく。

「な、なにも全部などと言いませぬからっ……。ほんの少し、湯飲みに半杯で
もいいんですっ……少しでも良いから出してしまわなければ、も、もう漏れて
しまいますっ」

412名無しさんのおもらし:2007/07/12(木) 23:37:31
 カスミは大きく溜息をついて、辛抱の足りない妹分の腰をぴしゃりと叩いた。
 ひゃん!? と悲鳴を上げて飛び上がるシズクは、ぎゅっと前を押さえ、目
を閉じ唇を噛んでしばしぷるぷると震えてから、はぁっと詰めていた息を吐い
てカスミを睨んだ。

「な、なにをなさるのです、カスミ姉様っ…!! も、もうちょっとで本当に、
出てしまうところですっ……」
「その程度で漏らしてしまうなど、修行の足りぬ証拠です。ツユノ姉様などは
一巡りも平気な顔をして耐えたと言うのに、貴方ときたら……それに、きちんと
必要な分だけは今朝出させてあげたではないですか」
「で、でもッ……」

 秘術・秘水の堰とは言え、本当に一滴も漏らさぬままでは腹は膨れるばかり
で、不自然になって気づかれてしまう。そのためカスミ達は朝夕の2回だけ、
ほんの少しばかり用を済ませて腹の大きさを調整していた。
 もっとも、いくら訓練をつんでいはいてもまだ幼いシズクのこと、一度
排泄(だ)しかけた小水を途中で止めるのはなかなかに辛い。

「いいから辛抱するのです。宿まで着けば術を解いてもいいでしょう」
「ね、姉様ぁ……」

 いくら慰めても、シズクは聞きいれる様子は無いようだった。今すぐ漏れて
しまいそうなのに、日暮れまでは辛抱しろと言われているのだから仕方の無い
事ではある。しかし忍びは忍びて有るを無きがごとく、無きを有るがごとくに
変えるが必定。
 おのが尿意すらも耐え忍ぶことが出来ずして、いかにしてまことの忍びとな
れるのか。

「ほら。そのようにだらけていないで気を張りなさい。シズク」
「ひぁ、ひゃんッ!?」

 まだまだ旅の先は長い。
 カスミは溜息をつきながら、シズクの背中を軽く叩いて励ました。

413名無しさんのおもらし:2007/07/12(木) 23:39:57
昔の千夜一夜とかベリーショートとかフレーズのスレであったネタとか、
月壬月辰の続きとかその辺を考えてたらできた。どこかの忍法帖風味。

お目汚し失礼。

414名無しさんのおもらし:2007/07/12(木) 23:47:20
これはいいねえ。
>そのためカスミ達は朝夕の2回だけ、ほんの少しばかり用を済ませて
永続性があるし。

昔書きかけた忍法帖のプロローグでも置いてこうか

415名無しさんのおもらし:2007/07/12(木) 23:49:31
「姫様、お願いですからお小水をなさって下さいませ!
このままでは膀胱が破裂して死んでしまいます」
「なにをたわけたことを申すか、サツキ。気心の知れぬ下郎どものそばで
一国の姫ともあろうものが小用など足せるものではなかろう」
石楠花姫が小水をしないまま、はや三日目になる。

筆頭侍女のサツキは一昨日、姫の様子がおかしいことに気付いた。
国を失い、いわば戦利品として連行されたわけである。
城内でも離れの建物を与えられ、格別の待遇ではあったが
国を滅ぼした敵の地である。平常心でいられる方がどうかしている。
だが、そういった心理的なものに起因するおかしさとはなにか違う。
敵地であろうと気品と威厳を保ったままの姫ではあるが
どこか行動に落ちつきがないようなのである。
やがてサツキは、自分の尿意に気付くと同時に姫の異変の原因に思い当たった。
思い返せば、その日、故国の城を出て以来、姫は厠を使っていなかったのだ。
途中で休憩に寄った寺でも、この新しい建物でも、姫は一度も厠を使っていない。
サツキは姫を厠へ連れようとした。勝手の分からぬ場所ゆえ姫は今までじっと
我慢していたのかもしれない。こんなところでこそ侍女が気をつかうべきだったのだ。

416名無しさんのおもらし:2007/07/12(木) 23:50:44
サツキたち侍女は、姫が城主と接見している間、下がらされて、
この建物で姫が暮らす仕度などをさせられている時に厠もすませていたが
姫には厠に行く暇などなかったはずなのだ。
姫はサツキに連れられて新しい厠へと向かった。元は一国の姫君で、それに
ふさわしい着物を着ているため、一人で用をたすことは難しい。
サツキは続いて手伝いに厠に入ろうとしたが、その前に姫が出て来た。
「姫様、どうされました?」「わらわを連れて来たかったのは厠か?もうよい」
姫は結局、用を足さないまま戻った。その夜、サツキは姫が夜着に召しかえる
手伝いをした。姫の下腹部は、布越しにもわかるほど盛りあがっていた。
一日分の小水がたまっているに違いない。
「姫様、お休みになる前に厠へまいりましょう」
身軽な夜着になると姫の体のふるえがはっきりわかる。尿意をこらえていることはもう確実だった。
しかし
「厠か?べつに行かずともよい。」
「しかし姫さま」
「くどい、サツキ。ふたつみっつの幼子でもあるまいに。わらわがこの歳にもなって粗相をすると思うか」
姫はとうとうこのときも厠へ行こうとしなかった。

417名無しさんのおもらし:2007/07/12(木) 23:51:57
その夜、石楠花姫の寝室では、切なそうな、寝言とも喘ぎ声ともつかない声が
何度となく漏れ、そのたびにサツキは姫の様子を確認した。
姫の寝顔には脂汗がにじんでいたが、起きる気配はなかった。
サツキは姫の心配と、自分の尿意に悩まされて眠れない夜を悶々とすごした。
夜、自分の尿意から姫の尿意に思い当たって、姫を厠に連れて行ったときに
姫が厠を使わないので、自分だけが厠を使うことがはばかられたのだ。
侍女はサツキ一人ではないので、姫のことは任せて自分だけ厠に行く時間くらいは
作れるのだが、姫がずっと我慢している以上、筆頭侍女の自分も我慢に殉じる
べきではないかと考えてしまったためである。
待ち遠しい夜が明けた。サツキは早くも起き出して、待ちに待った厠の前まで
何度か往復していた。我慢のことに気付いていない他の侍女には変に思われた
かもしれない。サツキは布団の中での長い長い我慢のあと、
もうじっとしていることもできないほどになっていた。夜さえ明ければ解放されると
思ってはいたが、姫が起き出して厠に行ってくれるまでは待たなければ。
そしてようやく姫が起きた。サツキは尿意にじれて足のおやゆびをせわしく曲げ伸ばし
しながら平静を装う。

418名無しさんのおもらし:2007/07/12(木) 23:53:17
「ああ、つらかった」
姫は寝起きの伸びをするかわりに、汗でじっとりした顔を手でぬぐった。
ようやく姫が厠に行ってくれる、というサツキの期待はあっさり裏切られた。
さっそく着替えるというのだ。
姫は昨日まで毎日、必ず寝起きには着替えの前に、夜着のままで厠を使っていたのである。
毎日そうだったからこそ、サツキも無条件で、朝がくれば姫は厠にいくと信じてしまっていた。
着替えるということは、今朝もまだ厠に行かないということなのか。
姫の顔にうかんでいた、尋常でない脂汗を見るにつけ、姫が小水をこの上なく我慢しているのは
明らかなように思われる。それに、サツキ自身の尿意ももう余裕がない。
あと少しと信じていただけに、激しく加速する。
「ひ、姫さま、厠へはいらっしゃらないのですか?」
「サツキ、そちは昨日から厠、厠とはしたない」
「しかし姫さま、姫さまは丸一日、用を足しておいでにならないのでは…」
「ほほほ、なかなか辛いものじゃ、用を足さずにいるのは」
姫は夜着越しに下腹部を撫でた。昨夜よりいっそう盛りあがりかたが大きくなっている。
サツキは自分の下腹部に目をやった。昨夜の姫ほどもないが、わずかに着物の上から
普段よりはふくらんでいることが、意識して見れば何となくわかる。
サツキ自身の感覚では、膀胱の中いっぱいに小水がたまって、袋があふれてしまいそうなほどだ。
立場上、小水を我慢しなければならなかったことは何度もあるが、
横になって夜通し我慢し続けたのは初めてだ。尿意の強さならもっと苦しかったこともあったが
じわじわと、無為な夜の中を我慢し続けるのは精神的に消耗する。
その上、もうすぐ解放されるという期待にすがっていたのだから、その期待が裏切られて
もう我慢がきかない。今の自分がこんな状態なら、昨夜寝る前から
今の自分より大きく膀胱が小水で膨れあがっていた姫はどれほどの辛さだろう。
しかしサツキは、姫のことを心配する以前に、自分の限界が近かった。
「姫さま、厠をお使いにならないのですか」
「くどい、申すな」
姫は厠のことを打ちきった
サツキは、自分の尿意から考えて姫のことがわが事のように心配だったが、、
当面、夜着の姫を着替えさせなければならない。

419名無しさんのおもらし:2007/07/15(日) 04:31:03
「……っ!ぅあうぅ…!」
両手両足を合計6人の取り巻きにがっちり固定され
抵抗もかなわぬ紅美は
白目をむいて、口から唾液を垂れ流して
唯一自由を奪われてない頭を前後左右に振りまわして
青子の膀胱責めに必死で抵抗する。
2人がかりで一本の足を固定しているというのに
死に物狂いのとんでもない力が、時々押さえを振り払って股を閉じようとする。
「……ガッ…グゥ…フゥ…ァハッ…」
耐える紅美の全身は汗びっしょりだ。ブラウスや髪の毛が、水をかけられたように
濡れている。衣類に覆われていないふとももは、噴き出した汗が
いくつもいくつも玉になっては流れおち、支えるとりまきの手をすべらせる。
アゴからは汗かよだれか涙かわからない液体が、激しく首を振りまわすたびに
とびちる。
青子の顔にも水滴がかかった。
青子は冷めた目のまま、紅美の悶絶首振りと対照的なおちつきで
ゆーっくりと紅美の下腹部を揉む。親指に力をこめ、押しあげるように。
掌底で左右から包みこみ、ねじりこむように。

420名無しさんのおもらし:2007/07/15(日) 04:31:21
紅美の断続的なあえぎの間にも、獣じみた呼吸音が
貸し切り状態のトイレにひびく。
紅美を拘束する6人をはじめ、居あわせたとりまきたちの表情は暗い。
青子が膀胱を揉みはじめてからの、紅美の正視にたえない狂態に
圧倒されたのである。
ただ一人青子だけは、この制裁の黒幕の威厳を保とうとしてか、
挑発の軽口もたたかず、無言の冷笑を保って、焦らず揉み続ける。
にもかかわらず、スイカでも入れられたかのようなパンパンの紅美の下腹部に
いやというほどつめこまれている黄色い液体は、いっこうに紅美のふとももを流れない。
紅美の我慢は、もうとっくに限界を超えているはずだ。
肌は蒼ざめて血の気がひき、ただごとでない量の汗。唇まで紫になり
指先は我慢のための意思的なゆれではなく、肉体そのものが小刻みに痙攣しているようだ。
苦しさに首をふりまわす紅美の目は白目をむいて、正気とは思えない。
しかし、こんな状況でもおしっこを漏らさないというのは、我慢の意思だけは
ゆるぎなく持ちつづけているということだ。
それとも、肉体的な理由で紅美はおしっこを出すことができないのだろうか。
そうでもない限り、一筋のおしっこさえもふとももに伝わないのはおかしい。
青子は紅美のスカートの裾に手をかけた。

421名無しさんのおもらし:2007/07/15(日) 04:32:29
「チャイムですわ」
女子トイレの入口で見張りをしていた学級委員が言った。
青子をはじめ全員が我にかえる。今は3時間目と4時間目の間のトイレ休憩だった。
3時間目が5分早く終わったとはいえ、十分程度にすぎないひとときが
何時間もの長さに感じられていた。
「早くもどらないと…」学級委員の宇治がうながす。
「わかりました、あと少しだけ待ちなさい。」
青子は手をかけたままのスカートをめくった。
紅美のパンティが丸見えになる。
スカートの下では、はりさけそうな下腹部を覆いきれず
普通のパンティが股上の浅いローライズに見えるのが痛々しい。
紅美のパンティスカートの中に隠れていたブラウスの裾ともども、ふとももの汗を吸って
目に見えて湿って、肌の色をわずかに透けさせていた。が、おしっこで濡れているようではない。
「脚をかかえあげて」
紅美の両脚を支える4人は、青子の指示で両脚を持ち上げVの字に開かせた。
クロッチの部分があらわになる。そこには汗とは違った明確な濡れが
たしかにあった。今までの何時間かの間にも何度かちびっていたらしく
かわきかけた前の濡れが黄色く年輪のようになっていて、乾きかけのおしっこ特有の
きついアンモニアが青子の鼻をついた。
紅美は、さっき青子が一瞬疑ってみたような、肉体的な問題でおしっこが出せないというわけでも
ないようだ。
さて、もう4時間目は始まっている。10人近くの生徒が揃っていないのは不自然すぎる。
とりまきの中でも信用のおける右腕を教室に残しているので、残ったクラスメートが余計なことを
チクることはまずないが、このまま普通でない状態の紅美を教室に連れ返ったのでは、
制裁が教師側にもいい訳しようがなく伝わってしまう。このことが問題になっても
収集する人脈を青子は持っているのだが、そんなことより、紅美に手を焼いているもてあましてる状態を
他の生徒に見られたら、今まで築いて来た青子の支配力が内面からゆらぎそうな気がする。
青子は一瞬迷ったが、紅美を教室に連れ帰らないことに決めた。
このまま解放してしまえば、青子やとりまきの目のない、休憩時間の誰もいないトイレなら
さすがの紅美でもおしっこを無理に我慢する理由はない。
青子は今回の制裁は終了して、教室に戻った。紅美が根性を見せたので、それに免じてやるという
形で決着をつけたことにした。

422名無しさんのおもらし:2007/07/15(日) 04:33:06
チャイムから5分ほど遅れて、青子たちは4時間目の授業に戻った。
学級委員と保健委員が、紅美がひどく体調が悪かったので面倒を見てたと説明。
4時間目の教師は生徒に無頓着な方で、とくに細かいことを追求しなかった。
おそらく遅刻もつけてないはずだ。
青子は戻ってきた紅美をどうするか考えをめぐらせた。
制裁を切り上げた以上、さっき同席したとりまき以外の生徒たちにも
紅美のことに決着がついたということを分からせなければならないが、
紅美は青子に屈服したわけではない。元々マイペースな紅美が
青子の顔をつぶす行動をとらないとも限らない。
まず、トイレを済ませたあと戻ってきた紅美はどう言って戻ってくるだろう。
多少変なことを言っても、機転の利く宇治がその場をつくろうだろうけれど…。
10分ほど経った。紅美は戻って来ない。
おもらししてしまって保健室にいったのか、それとも無理矢理水をのませて
これだけひどい我慢をさせた青子たちに恐れをなして家に帰ってしまったか。
誰かトイレに残しておけばよかったかと、青子は今になって思った。
しかし、誰かがいると、紅美はいつまでも我慢をしつづけそうで
内心怖かったのが正直なところである。
青子は紅美のパンパンに張った下腹部の、青子の責めにも負けない強い弾力の感触や
紅美のちびった跡の模様、アンモニア臭などをなまなましく思い出した。
あれだけのおしっこをするのは気持ちいいだろうな、と思う。
そこで青子は自分の置かれている状況を思い出した。

423名無しさんのおもらし:2007/07/15(日) 04:34:31
紅美を責めることに夢中になっていてあまり意識していなかったが
実は青子もかなりの尿意と戦っていたのである。
利尿作用のある美容水を飲むのが習慣の青子だからこそ思いついたこの制裁だが、
その日頃の習慣に従って、青子は3リットルという無茶な量ではないにせよ
かなりの量の美容水を飲んでいる。学校に来てからは、紅美への制裁に手が取られて
普段ほどのハイペースで飲んではいないが、1リットルは飲んでいるし、
登校前にはそれとは別にかなりの量を飲んでいる。
普段なら登校時にトイレを済ませることも多く、特に我慢する理由がなければ、
このくらいの美容水の量なら、遅くとも3時間目の前までには1度目のトイレに
行っているのが青子の日常だ。
青子はそっとスカートのウエストに手をやった。スカートの締めつけに
内部の圧力が全力で抵抗している。締め付けの上下で二段腹になっているのが
わかる。青子は下の段、おしっこの詰まった下腹部のふくらみを両手で感じた。
紅美の下腹部の感触がよみがえる。あの暴力的な分厚さを思えば
今の青子の下腹部は、膨らんでいるとは言っても全然平らな方だ。
手を中央にずらしていくと、充実した盛りあがりをなでるてのひらのわずかな感触に
膀胱が敏感に反応する。左右に手を戻すと、膀胱に刺激があることで、そこまで膀胱が
ふくれあがっていることは分かるが、端なので刺激は軽い。
左右に膀胱が感じられるくらい広がっているだけでもすごいことだが、
紅美は左右の方までスイカのように膨らんでいた。紅美の膀胱はどんなことになっていたんだろう。
客観的に尿意を分析できるのは青子自身が美容水になれていて
おしっこ我慢にもなれているせいだが、慣れてるとは言っても、授業中に
自分や紅美の尿意にばかり思いをはせているのは、青子が尿意のこと以外をだんだん
考えられなくなっているからに他ならない。
さっきの休憩で行けなければ、危険水位に達してしまう予感があったが、結局紅美が
早くおもらししてくれなかったため、青子はトイレを済ませることができなかった。
我慢しようとすればできないことはないが、そろそろ仕草に出てしまう。
青子としては、おしっこ我慢と失禁の制裁を課した自分がおしっこ我慢に苦しんでいることを
知られるのは、自分が制裁対象と同レベルになるようでいやだった。
となると、仕草まで隠す我慢は何倍もつらい。少しモジモジするだけでも
ずいぶん尿意は散るのに、その助けなしで、孤立無援の尿道口だけでこらえなければならないからだ。
その場合、昼休みまでもつかどうかきわどいところだ。

424名無しさんのおもらし:2007/07/15(日) 04:35:00
授業が始まって30分が経った。青子の額にうっすらと汗がうかんできた。
尿意の波をうまく乗りこなして、無事平静を装っているが、急に当てられたら
やばいかもしれない。いや、やばい。
それにしても紅美が戻って来ない。
青子は、紅美の様子を見に行くという口実ならトイレに行けると考えた。
それに、紅美が気になるのは事実だ。途中で抜ければ不意に当てられる危険も回避できる。
そうと決まれば、あとは立つタイミングだ。
この先生は授業中生徒がしずかに話をきいてさえいれば、当てられて答えられなくても、
少々遅刻しても、あまり深く追求しない。紅美のことを言えば問題なく
トイレに行くことを認めてくれるはずだ。

425名無しさんのおもらし:2007/07/16(月) 01:11:09
>>275以降

転載280     神官長姉妹
31 281〜299 江田成美
32 315〜334 ファシリティ
33 342〜343 致死空間
34 355〜360 オシッコ我慢の女神
35 379〜381 『勝負』
36 385〜391 紅美への制裁
〃  393〜400
〃  419〜424
36 403〜412 秘術・秘水の堰
37 415〜418 石楠花姫

426名無しさんのおもらし:2007/07/17(火) 12:05:56
「そのビアガーデンの女子トイレにちょっとした細工をしたのよ」
「細工ってどんな?」
「だれかに聞かれるとまずいから、耳貸して。********」
「えー、そんなことしたのー!?でも何のために?」
「だから、********なら****でしょ」
「ひっどーい、それじゃ 未成年のコたち、オシッコできないじゃない」
「そう、でも人に言うわけにもいかないから、オシッコすませたふりして出てこなきゃならないの」
「カワイソー、一緒にトイレ行った人はオシッコすませて出てくるのに!」
「もっとかわいそうなのはその先よ」
「まだ何かしたの?」
「何十分かしたら、またオシッコしたくなるでしょ」
「ああ、オシッコすませた人たちのことね」
「で、連れションに誘うのよ」
「うわっ、ひどすぎ」
「オシッコできないと分かってるトイレに行くのって、ただガマンするよりツラかったでしょうね」
「でも断われないってわけね」
「そう。もちろん注がれたビールもね」
「で、どうなったの」
「2時間ほどすると、門限を言い出したコがいたんだけど」
「えー、みんなジョッキ3杯以上いってるんでしょ、2時間ももつの」
「だってそりゃ、トイレでオシッコできないんだもの、他でしたらオモラシになるから」
「うはー、みんながんばったんだぁ、カワイイとこあるわね」

427名無しさんのおもらし:2007/07/17(火) 12:06:47
「それでね、一人が門限を言い出したら続いて何人かのコも口々に帰ろうとするんだけどさ」
「そりゃ、ビアガーデンで2時間もオシッコできないんじゃもう限界でしょ」
「でもさ、門限ってうちら寮なわけじゃない。で、その日は集団で許可とってあったのね」
「それで?」
「そう言ってもよかったんだけど、やっぱすぐ言っちゃっても面白くないでしょ」
「まだ何かしたの?」
「でね、そこで門限のことを口にしたコだけ帰してあげるコトにしたの」
「他の子はもっと残したの?オシッコさせてもらえないままで」
「あの本当にうらやましそうな表情、なかなかおがめないわよ」
「オニね、あんたら」
「それと、先に帰るコたち。すごく申し訳なさそうなのに、安堵感で顔がかがやいてるの」
「で、どうなったの」
「残したコたち、観念したのか、その後も付き合ったわよ。さすがにお股押さえたりしてたけど」
「いつまで?」
「そうね、もう1時間くらいだったかな。最後にはトイレからお股がっしり押さえて出てくる異様な光景もあったわ」
「もう聞いてるこっちの膀胱がくすぐったいよ」
「で、寮に戻るわけだけど、そのビアガーデンの周辺って、トイレないのよね実は」
「駅とかには?」
「寮までは電車じゃなくてバス。駅までもどうせバスだけどね」
「じゃ結局、そのコたち寮までずっとオシッコできなかったの?」
「バス待ちに20分、バスも20分、そこから寮まで徒歩10分」
「長すぎ!その間だれかおもらししなかったの?」
「きびしい先輩が脅したり励ましたり、慰めたおかげで、一人も脱落者は出なかったわ」
「何気にそれってかなりひどいシゴキじゃない?みんなよくガマンしたわね、私絶対無理。」
「さすがに、もう一人だと歩けないコがほとんどだったけどね」
「そこまでさせるあんたらって何?それにしても門限を言い出したかどうかで天国と地獄の違いね」

428名無しさんのおもらし:2007/07/17(火) 12:08:00
「ところが、居残り組がオシッコで死にそうになりながら帰ってきたら、」
「ところがって、まだあるの!?」
「当たり前。早退組も負けないくらいひどいありさまで待ってるわけ」
「ひどいって、オシッコガマンで?」
「そう。だって不公平でしょ。世の中そんなに甘くないって」
「いやいや、普通は世の中そんなにキツくないって。で、早く帰ったコはトイレは?」
「途中そこらでしちゃわないように、お目付け役に引率させたから、もちろん寮まではオシッコできないわ」
「でも、寮に帰れば寮のトイレが使えるでしょ。それも禁止したの?悪魔ね」
「禁止はしないわ。でもトイレより先に言っておくことがあって」
「そんなことあとにして、先に行かせてやればいいのに。とことんガマンさせるわね」
「門限のことね。さっき言ったけど許可とってたってやつ」
「ああ、なんか言ってたね」
「で、そこで帰ってオシッコしたい一心で門限をダシにしたことを責めたわけ」
「でも、それが人情ってもんでしょ」
「けど自分たちだけぬけがけでオシッコってズルいでしょ、仲間はガマンしてるのに」
「それで居残り組が帰るまでガマンさせたの?」
「寮にもちゃんと先輩が何人か待機しててね。こっちはビールのかわりにミネラルウォーターやコーヒー」
「まだ飲ませるか!」
「だって一方ではまだビール飲んでるわけだから」
「ちょっともうオシッコから離れようよ、気の毒で聞いてられない」
「でも、聞いとかないと、あとどうなったか気になってたまらないでしょ?」
「たしかにオシッコをガマンしたエピソードは結末が気になるものだけど、あんたらのってわざと追いこんでるし、ひどい」

429名無しさんのおもらし:2007/07/17(火) 12:08:56
「でね、抜け駆けしようとした早退組は、居残り組が帰ってくるまで待機なわけ」
「……」
「これはこれでツライのよね、いつまで待てばいいのかわからない」
「で、残りが帰ってきて、トイレ行かせてあげたの?」
「行ける子はね」
「え」
「もう一人じゃ歩けなくなっちゃったコがほとんど」
「そんなになるまでガマンさせたの!?じゃ許可出したら安心してオモラシしたコもいるんじゃない?」
「大丈夫、それは許されないってみんな肝に銘じてるわ。それにそばに先輩がついてる」
「体育会系っても、なんか方向性間違ってない?オシッコガマン部じゃないんだからさ」
「まあこんなこと年に1回あるかないかだけどね」
「こんなの何度もやられたらたまんないでしょ。で、みんな間に合ったの?」
「さいわい寮のトイレは個室の数が十分すぎるほどあるんだ。みんな待たずにすぐ個室に入れたわ」
「はあ、やっとすんだ、よかった。さぞかしすごい量のオシッコだったでしょうね」
「それはもう。見たらびっくりするかもね」
「想像しただけでもすごそう。壊れた水道栓みたいな感じ?」
「うーん、水道栓が壊れてもあそこまではならないんじゃないかな」
「そんなに!想像を絶するわ」
「あ、じゃあちょっとこっち来てみる?」
「え?何かあるの?」
「どんな様子か見せてあげるよ。私の部屋に行こう」
「えー、えー、まさかビデオでも撮ってたのー!?」

430名無しさんのおもらし:2007/07/17(火) 12:11:03
「まあ見てのお楽しみ。さ、どうぞ」
「お邪魔しまーす、あ、こ、こんにちは」
「同室の後輩の足利。あ、横になってていい。 / 足利、私の高校の同級生の桐生さんだ」
「はじめまして、桐生です。あ、あの、気分悪いんですか?こんなときに来てしまって…」
「あ、いいからじっとしてな。無理して起きるな。 / 足利はちょっと体力を消耗してるんだ」
「……その、あれ?」
「そう、あれで。ほらこっち来て見て。ここ」
「?」
「水道栓が壊れても、金属柱のところが折れるか取れるかってところだけど、こんなにはならないでしょ」
「え、ええっ、これ、足利さんのおなか!?!?ま、まさか、まさか、またやってるの!?」
「また、って、そんなに何回もしないよ。」
「だって、このおなか、オシッコでこんなにパンパンなんでしょ?今日もガマンさせてるんじゃない」
「今日もだけど、また、というのは違うんだな、どっちかというと、まだ、が正しいかな」
「???」
「こんなこと、年に2回も3回もしないってば。せいぜい1回って言ったでしょ」
「てことは…てことは…昨日のガマンがまだ続いてるのーっ!?」
「そうなんだ。」
「そうなんだ、って…、今午後3時じゃない!!えーっ!?まだオシッコさせてあげないの!?」
「うん」
「トイレで…個室に間に合ったって言ってたじゃない、あれはウソ?」
「本当よ。みんなちゃんと1つずつ掃除もした。」
「トイレ掃除…オシッコさせないで!拷問ね。足利さん、もうオシッコしていいわ!あなたもう充分ガマンしてるから」
「ダメだ、勝手なこと言わないで。だってまだみんなガマンしてるんだから」
「そんな、膀胱がもう破裂してしまうわ、だってこんなおなか!それに半日…いえ、もうまる1日近いのよ」
「この様子ならまだ全然大丈夫よ。知らないから驚くのも無理ないけど」
「こんなにまでなって、まだガマンさせるの?お願いだからもうやめてあげて」

431名無しさんのおもらし:2007/07/17(火) 13:52:29
いいyo〜
続き求む

432名無しさんのおもらし:2007/07/23(月) 05:17:22
女子トイレ使用禁止令施行3日目。
中学生までは特別許可のもと男子トイレを使わせてもらうことが許されるが
高校生以上はそうもいかない。
帰宅までの十時間以上を、トイレを耐え抜く覚悟を固めて
家を出るのである。
違反者は即、更正施設に強制連行される。
明日美のクラスは今や、女子の三分の一の席が空席だ。
そのほとんどが強制連行された失禁者であり、
2名は早退および欠席によって、女子トイレ使用禁止による
限界のリスクを回避しているのである。
昼を過ぎた5時間目。明日美のクラスで席についている13名の女子は
例外なく尿を充満させた膀胱をかかえて授業を受けているのだ。
次の休憩も、解放感をむかえることができないと知りながら
13の膀胱が黙って尿意に耐えて震えている。
13だけではない。学校全体、街全体、日本全体を思えば
何十万何百万もの膀胱が今、尿意との長い戦いを強いられているのである。
戦いに負ければ、無慈悲な強制連行だ。
3日目といっても、慣れるようなことではない。
明日美は今日もきわどいがけっぷちまで追いこまれている。
だが、ここをしのいでも、このあと6時間目、ホームルーム、部活、下校。
トイレまでは気が遠くなるほど長い。
背に腹はかえられない。5時間目ともなると、もはや異性の目などおかまいなしで
一生懸命我慢に没頭している女子も少なくない。
事情は事情だが、羞恥心はなくなるものではなく、明日美は
押さえたくてたまらない誘惑を今まではしりぞけていた。
みんなしてるんだから、いいよね。
おもらししちゃうより、ましだもん。
そう正当化を何度もくりかえしたけれど、まだ男子生徒の前では
どうしても押さえるのははばかられる。

433名無しさんのおもらし:2007/07/23(月) 05:30:13
しかし明日美はまだ幸せな方だった。
ななめ前の席の望は押さえもせずに自制しているが
肌は蒼ざめてロウのよう、唇にも血の気がない。
望の場合、もはや押さえるくらいではどうにもならないくらい
地獄の責め苦にさらされているのだ。
女子トイレ禁止令は、女子トイレ全てに適用される。
対象外なのは共用と、自宅のトイレくらいのものだ。
望は寮生だ。そのトイレは女子トイレ扱いなのである。
ということは、望は女子トイレ禁止令以降、
ずっとトイレを使っていないままなのだ。
寮生をはじめ、自宅にすぐに戻れない女性は
そのため施行2日目までには大半が強制連行されてしまった。
唯一の逃げ場は、小さい公園や食堂などにある、男女共用の個室トイレ
くらいのものだ。しかし、むやみにそんなトイレのある場所に
行けるわけでもないし、仮に行けたとしても、競争率はとんでもなく高い。
共用ということは、個室の数はその場に普通1つしかないのだから。
望はこのまま我慢したとして、その我慢が報われる見こみはない。
この先さらに何日も我慢するなんて無理な話だが
仮に我慢ができたとしても、先はどこまでも続くのだ。

434名無しさんのおもらし:2007/07/25(水) 18:31:19
>>424>>430の続きが気になる

435名無しさんのおもらし:2007/07/26(木) 04:14:57
These are the stories of the girl
who has an imaginary, never damaged bladder.

436名無しさんのおもらし:2007/07/26(木) 11:47:18
>>435
これはこのスレ全般のことか?
それとも今からこの話が始まるのか…?

437名無しさんのおもらし:2007/07/28(土) 06:56:25
bladder-fortified girls

438名無しさんのおもらし:2007/08/09(木) 20:07:34
 前に書いてた>>178のネタに便乗してた話の余りがでてきたので張ってみる。
 必要以上にくどい文章なのはある程度意識してやってるんだが、読みづらかったらスマン。





 オシッコをしない女の子、『ノーション』たちが生徒として通う私立霧沢学

院にも、春を過ぎ夏もいよいよ本番を迎える頃、恒例となっている身体測定の

季節がやってくる。
 普通の学校ではもっと早い時期に行なわれるこの行事が、学院では期末試験

が終わり夏休みが始まる前という妙な季節に予定されているのはきちんと訳が

ある。
 霧沢学院では3年間、あるいは6年間に渡って寮生活をするのが基本の生徒

達だが、夏と年末年始、そして春の長期休暇では授業も部活動の多くも休みと

なるため実家に帰省するケースが多い。しかし彼女達の実家は学院とは大きく

異なり、ノーションとして振舞うための設備が不足している場合がほとんどで

ある。
 生徒たちの生活環境が大きく変わるこの季節だからこそ、学院は長い休暇の

間も生徒達がきちんと慎み深くおしとやかに、ノーションでいられるよう促す

ため、身体測定を実施するのだ。
 念のため補足しておくと、昨今ではかつて学院の生徒だった少女が母親とな

り、その娘や姪たちが学院に入学することもあって、個人の邸宅にも少女達が

ノーションでいられるような設備が用意されていることもある。しかしそれは

あくまで例外としてお考え頂きたい。ノーションが少女たちの憧れであること

が一般化した昨今でも、実際にノーションとなれるのは選ばれた少女たちのさ

らにごく一部であり、並大抵のことではないのである。
 実は筆者もまだ幼い頃、遠縁の親戚にいたノーションに憧れ、なりたいと目

指して挫折した経験がある。

439名無しさんのおもらし:2007/08/09(木) 20:08:32
改行ミスった。訂正。


 オシッコをしない女の子、『ノーション』たちが生徒として通う私立霧沢学院にも、春を過ぎ夏もいよいよ本番を迎える頃、恒例となっている身体測定の季節がやってくる。
 普通の学校ではもっと早い時期に行なわれるこの行事が、学院では期末試験が終わり夏休みが始まる前という妙な季節に予定されているのはきちんと訳がある。
 霧沢学院では3年間、あるいは6年間に渡って寮生活をするのが基本の生徒達だが、夏と年末年始、そして春の長期休暇では授業も部活動の多くも休みとなるため実家に帰省するケースが多い。しかし彼女達の実家は学院とは大きく異なり、ノーションとして振舞うための設備が不足している場合がほとんどである。
 生徒たちの生活環境が大きく変わるこの季節だからこそ、学院は長い休暇の間も生徒達がきちんと慎み深くおしとやかに、ノーションでいられるよう促すため、身体測定を実施するのだ。
 念のため補足しておくと、昨今ではかつて学院の生徒だった少女が母親となり、その娘や姪たちが学院に入学することもあって、個人の邸宅にも少女達がノーションでいられるような設備が用意されていることもある。しかしそれはあくまで例外としてお考え頂きたい。ノーションが少女たちの憧れであることが一般化した昨今でも、実際にノーションとなれるのは選ばれた少女たちのさらにごく一部であり、並大抵のことではないのである。
 実は筆者もまだ幼い頃、遠縁の親戚にいたノーションに憧れ、なりたいと目指して挫折した経験がある。

440名無しさんのおもらし:2007/08/09(木) 20:08:49
 さて。霧沢学院の身体測定は、およそ三日ほどのスパンで、2回に渡って行なわれる。無論、これだけの短いサイクルで少女達の身体を念入りに調べるのにはやはりそれなりの意味がある。
 実は、本来教育機関に義務付けられている類の身体測定は、学院でも新入生が学院生活に慣れ、落ちついた5月頃にすでに実施済みなのである。この時期の学院で行なわれる身体測定はそれとは別に、少女達の発育――つまり、どれほどノーションとして相応しい体つきになったかを調べるためのものだ。
 建前上――あくまで、現実と理想という意味で述べれば、霧沢学院にはオシッコなどというはしたなく恥ずかしく下品な行為をする女の子は存在しない。学院はノーションとなるべくして育てられた少女達が、真のノーションとなれるように日夜努力を続けている場所だからだ。ごく稀に大失敗、いわゆる『オモラシ』をしてしまう生徒がいるが、これは例外中の例外。
 学院の生徒は、本来女性の生命活動において必須であるはずの排泄という行為から解放された一段上の存在なのである。
 よって、学院が正式に彼女達の発育度合、要するに『どれだけオシッコを我慢できるのか』を把握することはない。生徒達はそもそもオシッコをしないしトイレにも行かないので、そんなものを調べるということ自体が矛盾しているのだ。

441名無しさんのおもらし:2007/08/09(木) 20:09:20
 しかし学院としては、少女達がどれくらいオシッコを我慢できるようになっているのかを把握するのはなによりも重要なことである。普段の生活においていかにオシッコをしないように振舞うのかは学院の生活指導の教師やクラス担任、また風紀委員や生徒会のような一部の生徒たちによっても厳しく監視され、内心という形で報告されているが、そうした精神面とは別に肉体面――実際にどれくらいの量や強さのオシッコを我慢できるのか、そうした能力を調べる必要がある。
 学院の生徒達にはそれぞれ、本人以外には絶対秘密、厳重にカムフラージュされた専用のトイレが与えられており、そこの利用状況や排泄されたオシッコなどの記録が厳密に行なわれているが、これもまたある意味では一部のデータでしかない。
 ある生徒がトイレを利用したからと言って、それが必ずしもその生徒が限界ギリギリまでオシッコを我慢していたとは言い切れないためである。むしろノーションであるためには、次にいつトイレを済ませることができるか分からないのだから、あらかじめオシッコを済ませておく、という心構えが必要になる。よって、トイレを利用したときの生徒は、ほとんどの場合まだ我慢に余裕を残しているのだ。これでは生徒たちの膀胱の許容量や尿意の我慢レベル、普段通りの生活で低鬼的に水分を摂取しながら、一体何時間トイレに行かずに済むのかなどの限界値を探ることはできない。

442名無しさんのおもらし:2007/08/09(木) 20:09:33
 ――では、どうすればよいのだろうか。例えば、どうしても我慢できずに、実は自分がノーションでないことを隠しきれず、オシッコを漏らしてしまった生徒がいれば、その時の状況を詳しく調べることで彼女のオシッコを我慢する能力を知ることができるだろう。しかし、建前上オシッコをしないように躾られているはずの生徒達を、当の学院側が無理矢理全員オモラシさせるというわけにもいかない。
 そこでこの身体測定の出番である。
 一般の学校の中にも、オシッコを我慢できる女性ほど美しい、という理念のもとにブラ(=bladder:膀胱)の計測を行なっている場所も多くあるが、霧沢学院の生徒達は決してオシッコをしないノーションので、直接オシッコの量や膀胱の膨らみ具合を計測することはできないことはお分かりだろう。実にまどろっこしいとお思いの方も多いだろうが、何事も一流を貫くにはそれほどの努力や代償が必要だという好例でもある。
 学院の身体検査では、基本的に5月の測定と同じ内容が実施されるが、この時慎重や視力データにはあまり直接的な意味はない。重要視されるのは体重測定、内部診断、そして胸囲・腹部囲・腰部囲測定などだ。

443名無しさんのおもらし:2007/08/09(木) 20:09:49
 秘密裏に――あるいは一部の生徒には暗黙の了解として、1回目の測定の前には生徒達の専用トイレの利用は大きく解禁され、同時に生徒達が日常口にする生活水に含まれる利尿剤の成分が変更、排泄の頻度を高めてできるかぎり自然に膀胱を空にしておけるように準備が行なわれる。この時の少女達の記録が、いわば乾燥重量……オシッコを一切我慢していない状態での身体データである。
 次に、2度目の測定――こちらはそれからおよそ3日の間を開き、今度は専用トイレの使用が完全に禁止され、少女達の誰もがオシッコをまったくできない、完全なるノーションとしての生活を強いられた後に行なわれる。
 さしもの学院生徒達も3日、72時間という未曾有の我慢を強いられ、平静な表情を保つことも難しい過酷な条件の中、あくまで表向きだけは普通の身体測定という名目で検査が行なわれ、今度は完全重量――オシッコを限界まで我慢し続けた少女達の身体データが計測される。
 この時の体重は前回との差分のみが記録され、少女達の3日間での体重変化が示される。つまり彼女達がおなかの中に限界まで溜めこんだオシッコの量がはっきりと表示されるのだ。

444名無しさんのおもらし:2007/08/09(木) 20:10:04
 たとえ入学直後でも、この変化が小数点以下kgという生徒は少ない。中には数キロ以上の変化を記録する生徒も居り、そうした少女達は暗黙の了解の中高く評価される。
 しかし、単純に膀胱の許容量だけがそれを示すわけではない。ノーションとして必要なのは、オシッコを我慢し続けることではなく、まるでオシッコをしないかのように振舞う能力なのだ。測定では続いて腹部囲の計測が行なわれるが、ここで生徒達の真価が問われるといっても良い。
 一般の学校では、女の子はオシッコをするものであるのでオシッコをたくさん我慢し、大きな膀胱でおなかをふっくらと膨らませるのもまた大人の女性のおおきな魅力のひとつとされているが、ノーションにとってまるで妊娠でもしたかのように大きくおなかを膨らませているのは、それだけで彼女の我慢しているオシッコのことを知らせているのと同じで、大きなマイナスである。
 学院ではその方針のもと、今度は腹部囲いの変化が小さければ小さいほど良い評価となるのだ。本来下腹部に収められている膀胱は、体重を大きく変化させるほどの大量のオシッコを詰めこんで大きく容積を増し、少女の下腹部を圧迫する。しかしそれをそのまま身体の外側へ向かって迫り出させていては、理想の女性像であるノーションの魅力という点では激しく欠けているのである。

445名無しさんのおもらし:2007/08/09(木) 20:10:17
 大量のオシッコを我慢しつつ、そんなものではまるで身体の外観に影響のない、そんな女性ほど『オシッコをしない』ノーションとしては相応しいことは当然である。中世の貴族はウェストの細い女性ほど美しいとされ、コルセットなどによる体格矯正も盛んに行なわれた。彼女たちの中には、膀胱が大きく変化(あるいは進化)をとげ、瓢箪のようにくびれた形となって腰の上、胃の下まで膨らむ構造をしていた女性も少なくなかったという。
 いわばこれと同じ事がノーションには要求されている、日常的な訓練で丁寧に鍛えられたしなやかな筋肉によって膀胱の形を外からは気付かれないように変化させ、大きく膨らんだ膀胱を自然に身体の中に収めてゆく素質が求められる。
 この素質については、次の検査である内部診断――膀胱の形状を確認する超音波探査ではっきりと診断される。大きく膨らんだ膀胱が、まだ未成熟な少女の身体を大きく占領し、他の内臓を圧迫せんまでに拡がっている光景は、感動すら誘う。余談になるが、もし機会があれば是非伝聞ではなくご自身の目でご覧になって頂きたいものだ。
 これもまた、人体においては決して荒唐無稽なことではない。たとえば常人の何杯、何十倍という食事をたいらげる能力をもつ人がメディアに紹介されている。彼等は必ずしもめぐまれた体格を持っていない、いわゆる『痩せの大食い』であることが多い。これまもまた一種の天賦の才能、素質であり、彼等が食事を終えた後、レントゲンによって確認された消化器官は、他の臓器を圧倒するサイズになっている事が知られている。人体の不思議、驚異であろう。

446名無しさんのおもらし:2007/08/09(木) 20:10:29
 身体測定。通常ならばなんということもない年間行事の一つであるが、ノーションを目指す学院の少女達には、これもまた潜り抜けていかなければならない試練である。
 また、最重要問題である生徒達の身体的オシッコ我慢能力の確認の他に、測定では他の視力測定、身長や座高、血液検査なども行なわれるが、これらにはふたつの意味がある。
 一つは、この身体測定があくまで生徒達の発育具合を測定するためであるという建前によるもの。もう一つは、我慢の限界状況に追い込まれた少女達が、それでもノーションとして振舞うために平時と同じ身体能力をどれだけ発揮できるかを確認するためでもある。
 ほんのわずかな刺激で爆発してもおかしくない限界の尿意に占領された膀胱を抱え、中腰にならず爪先を踏み鳴らすことも膝を寄せることもなくまっすぐに背筋を伸ばしたり、オモラシというあってはならない事態を回避するため一刻も早くトイレを利用したいと思いながら執拗に視力や聴力検査を行なって、普段と同じ能力を発揮することの過酷さを想像していただきたい。彼女達がいかに厳しい環境で生活しているのかお分かりになるだろうか。

447名無しさんのおもらし:2007/08/09(木) 20:10:53
 ――さて。ここまで順に述べてきたが、最後に一番重要な話をしようと思う。実はこの身体測定、学院側の真意は少女たちの持つ身体的オシッコ我慢能力を調べること――“ではない”。
 ここから先は学院の真の実情をつまびらかにするものとなる。今後学院に通うであろう少女をご存知の方は、決して口外せぬようにご留意いただきたい。 ぶっちゃけてしまうと、生徒達の我慢能力というものはこのような暫定的な行事のなかで正確に把握する事は難しい。日々、時々刻々と変化し成長する少女達の身体機能は多いに流動的であり、たった年に数度の検査で調査を終えることが不可能に近いのは、賢明な読者の方ならばとうにお察しのことであろう。
 霧沢学院がその様な曖昧な方針を野放しにする愚を犯していることに憤っておられる方もいらっしゃるかと思う。しかし、ご安心頂きたい。実は、これらの少女達の身体機能は、生徒達が学院で過ごす限り、1年365日24時間のリアルタイム、完全体制で管理されており、毎秒ごとに全生徒およそ1000人あまりのパーソナルデータとして記録・更新されている。
 学院は常に生徒達のデータを完全に把握し、管理しているのである。

448名無しさんのおもらし:2007/08/09(木) 20:11:26
 このコラムをお読みの方は、ノーション、つまり『オシッコをしない女性』というおよそ概念的な存在を維持するためには、多分に情報の操作が必須であろうことは想像に難くないこととご理解いただけているだろうかと思う。
 なにしろ生物学、生理学的にオシッコをしない女の子などこの世には存在しない。排泄というものは生命活動に欠かせない必須の事項である。しかし、学院にいる生徒は皆、その夢幻であるノーションという理想の存在を心の底から目指し、そうあろうと日夜血の滲むような努力を積み重ねているのだ。
 そう、この身体検査の裏の目的が身体的オシッコ我慢能力の検査という名目で生徒たちに知られていることを学院が放置しているのもこうした情報統制の一環である。生徒たちに表向きのほかに裏向きの理由も与えることで、彼女達に自分がノーションである、ノーションたらんとしているのだという自覚を促し、いついかなる時もオシッコをしないという理想を貫かせるための修身鍛錬のひとつなのである。
 こうして学院の少女達は、言葉は悪いが敢えて言うならば他人を欺き社会を欺き、自分すらも欺くことで実現不可欠な存在、ノーションを生み出してゆくのである。

 
 ――霧雨澪の世界探訪
 ノーションの楽園・霧沢学院を尋ねて 第4回

449名無しさんのおもらし:2007/08/09(木) 20:18:59
 以上。

 昔、『体重計の小数点以下が我慢してるオシッコの量の重さ』というネタを身体測定に
絡めて書こうとして挫折して、どうしようか困って無理矢理この設定にまとめていた。
 このままだと日の目を見る機会もなさそうなので一部リライトして投下。

 さりげなく他スレのネタをいくつかパクっていたりする。
 特に百選第四期No.5の作者様、勝手に設定を使って申し訳ない。

 ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1117980794/

450名無しさんのおもらし:2007/08/10(金) 01:15:08
お、新作キタ!

てか、こんなマニアックなフェティシズムの一番萌える急所を
ジャストミートで直撃されてしまった俺はどうすればいいんだ

>たとえば常人の何杯、何十倍という食事をたいらげる能力をもつ人が
ギャル曽根がTVで大食いしたあと共演者に腹をさわらせたりしてるらしいが
あれの膀胱バージョンってのを現実にお目にかかりたいものだ

もっとも、最近我慢コンテストで水中毒で死んだ事件あったし
尿閉で現実に>他の内臓を圧迫せんまでに
なんて症例もあるという知識をかえりみると
現実の深刻さが実感されて萌えどころじゃなくなったりもするが
妄想エスカレートとリアリティからくる萎えとの兼ね合いの
紙一重のきわどいラインにあるフェティシズムだとつくづく思う

古代ローマの”貴婦人膀胱”などという素晴らしすぎる概念は
ある意味このスレで求められることが実践されてたということであり
医者の人が紹介してたので信憑性あることなのかもしれんが
はたして本当に本当なのか歴史学的な裏付けをとりたい

451名無しさんのおもらし:2007/08/10(金) 01:22:03
>『体重計の小数点以下が我慢してるオシッコの量の重さ』

ビールの利尿作用についての実験で
酔っ払うと尿量測定のときこぼす可能性があるので
精度の高い体重計で量ったという話は実際にあるようですね。

俺は体重計といえば
「修学旅行における長時間密着オシッコ我慢イジメ・
たったひとつの心のよりどころであったお風呂でも
入浴前後の体重を計測されるため、こっそり湯船の中で済ますこともできず
(もちろんずっと監視されてるので、体重減少分を水を飲んでごまかすこともできない)」
というのをあたためてた。
24時間単位の我慢が受け入れられ求められるここくらいでしか通用しないだろうけど。

452名無しさんのおもらし:2007/08/13(月) 06:13:17
あと半日もおしっこができないなんて。
カーテンを下ろし人目を避けた私室の中をぐるぐると歩き回る。
やり場のない尿意を少しでも発散させようとでもいうかのように。
日は先ほど沈んだばかり。
明日の夜明けまでは、まだ半日。
今朝の夜明けから今まで続けて来た必死のおしっこ我慢を
これからもう一度同じ長さで繰り返さなくてはならないなんて。
尿意の度は、今朝と比べ物にならないというのに。

だが嘆いていてもはじまらない。
あと半日、おしっこをするわけにいかないという事実は動かないのだ。
半日、ただこの耐えがたい尿意に苦しめられているというだけなら
辛くはあるが受け入れる気はある。運命にさからってはならないのだ。
しかし、ただ尿意に耐え続ければ済むわけではない。
昨夜からたまりにたまったおしっこは
もはや少しでも気をゆるめると、意志に反してもれてしまいそうなのだ。
激しい尿意に甘んじているだけでは不十分で、
ともすれば漏れ出てしまいそうになるおしっこを
なんとしてでも明日の朝まで押し留めなければならないのだ。

453名無しさんのおもらし:2007/08/13(月) 06:14:07
朝からおしっこを我慢して臨んだ、日中の側仕えのことを思い出す。
そもそも側仕えの女官たちは、仕事中に用を足さないのが普通だ。
とはいえ、一度も用をたせないとなると、半日も我慢しつづけなくてはならない。
全ての女官が、いつでもそれだけの我慢をできるものではない。
新人にとっては不可能に思えるほどの長さであるし、
慣れてきてだんだん鍛えられ、職業意識の自覚ができてくるとはいっても
冷え込む日や、宴で酒が振る舞われた時などは、ベテランの女官でも
半日我慢し続けることは難しい。
そこで昼など側仕えの任が手すきになるいくつかの時間帯で
暇を見付けて用を足す事が暗黙のうちに許されており、
それぞれの女官長が女官たちの様子を見た上で
全員が顔をそろえて拘束されるような時間をそれとなく調節したりしている。
けれど、なるべくなら、仕事中に用は足さないにこしたことはない。
おしっこをすることは、女性にとって恥ずかしいことであり、
側仕えの女官がおしっこをするのを知られれば、
仕える主人の面目を潰すことにもなりかねない。

454名無しさんのおもらし:2007/08/13(月) 06:16:40
シルは普段、側仕えの間、用を足すことはない。
したがって普段からおしっこを半日程度我慢することには慣れている。
それで午前中はなんとかなったのだが、午後は危機の連続だった。
なにしろ、じっとしているのがつらい。
こまごまとした雑用をこなしている間は、こまめに立ったり歩いたり
している間に尿意をごまかすこともできる。むしろ、おしっこ我慢が要求される
女官にとっては、雑用で動きながら尿意をまぎらわすのは初歩的な知恵だった。
しかし、じっとしていなくてはならない時には、その手が使えない。
シルは昼の陪食の時に、すでにじっとしていることが辛く、体を揺らしはじめていた。
半日用を足さずにいることにまだ慣れ切っていない女官が、
それでも仕事中に用を足せる機会を使わずに頑張った時に、
ときどきこんな様子になる。これは非常にみっともないことなので
先輩女官がそんな女官の態度をきつく叱ることになる。
とはいっても、そうそう起きるべきことではないし、
半日の我慢の終盤である夕の陪食時に
そんな尿意を隠せなくなった女官がたまにいる程度である。
シルはというと、普段は半日用を足さないでいるくらいは平気でこなしていたし、
また他の女官や、この時代の女性たち全般と違って
シルは女性のおしっこにそれほど負い目を感じていなかったので
他の女官が「女性に相応しくない、おしっこを感じさせる姿」を非難するのと違い、
ただ「人前での態度として、あまり見た目が良くない」から窘めるという程度で、
尿意に苦しむ女官に対しては同情的で、態度もやわらかかった。
そのため、シルは後輩の女官には、
「自分は尿意を我慢できるが、他人の辛さには理解のあるいい人」と見られていた。
そんなシルが、まだ昼だというのに尿意を隠せないというのは
皆にとって意外なことだった。

455名無しさんのおもらし:2007/08/13(月) 06:17:36
その日の午後、シルは尿意をごまかすべく、いつもより多く雑用を引き受けた。
本来は細かい雑用は、年季の浅い後輩女官がすべきことだ。
先輩女官はさまざまな事情に通じているため、もっとまとまった仕事をすべきだし、
先ほど挙げたように、細かい雑用は尿意を隠すすべをあまり持たない新人にとっては
救いになる面があるからである。
読書や夕の陪食の時間には、シルは昼とは違っておとなしく過ごした。
シルはおしっこを済ませたのだろうか、と誰もが疑ったが、
皆シルが用を足していなかったことは知っている。
実はシルは、ある意味重大な反則を犯した。
反則といっても規則があるわけではないが、
シルは自分の上司の女官長に、尿意を隠しきれないことをどうしたらいいか
こっそり訴え、泣きついたのである。
おしっこを我慢するすべ、尿意を隠すすべというものは
女性それぞれが、自分の苦しい経験の積み重ねで培っていくものだ。
女性にとっておしっこが恥ずかしいものだというこの社会では、
同じおしっこ我慢に苦しむ仲間として、きわめて内輪の場では
体験談などに花が咲く事も多いが、それはあくまで狭い仲間内での話。
他人に我慢の手段を教わるなどということは、
女性たちの不文律を侵す行為だった。
女性のおしっこに関して負い目を持たないシルならではの
無邪気な反則と言えようか。

456名無しさんのおもらし:2007/08/13(月) 06:18:46
相手がシルでなければ、その無礼と非常識を一喝し
いやみったらしい説教をしたあとで、用を足す時間がとれそうならば
その時まで我慢してから用を足すよう指示するにとどまっただろう。
シルの普段を知る女官長は、おしっこ我慢の実績に関しては
優等生で模範的ないつものシルらしくない必死さと、
シルならではの直球の訴えに押されて、彼女にとっての尿意を隠す
秘密の最終手段である、とある薬草を分け与えた。
見た目はただの枯れ葉だが、煎じ汁を飲むと、つきあげてくる激しい尿意を
しばらく鎮めることができるというものだ。
こんな便利なものがあるのなら、おしっこ我慢に苦しむ女官たちに
おおっぴらにすればいいのだが、第一に女性のおしっこに関して
おおっぴらに話すこと自体がはばかられる社会であり、
薬屋から女性の尿意の対策のためにということでこういったものを
入手するのは、さらにはばかられる。
第二に、需要はかなり高いはずだが、この薬草はさほど作られていない。
存在がおおっぴらになってしまうと需要が高騰してしまったり、
自分に回ってこなくなってしまうことになる。
第三、最後に、この薬草には副作用があり、一時的な尿意をおさえるかわりに
利尿作用があり、辛さを先送りにしたのと引き換えに、膀胱には
より多くのおしっこを送りこむことになる。
女官長とて、薬草を使うにあたっては、慎重に状況を考えて
利と害をはかりにかけて使う。

457名無しさんのおもらし:2007/08/13(月) 06:20:08
シルはこうした苦肉の策でどうにか半日の側仕えの任をはたした。
あと半日、いったいどうやって尿意に耐え、おしっこを我慢すればいいのだろう。
寝てしまうのがいいだろうか。
しかし、仕事のことを思うと、尿意に耐えつつ時間を埋めて行くには
気をまぎらわせるものが不可欠だ。
夜の闇の中をじっと寝ているなんて。陪食の時のようにじっとしていることが
強要されるわけではないが、何の変化もない闇の中なんて
ちっとも気が紛れず時間が過ぎないに違いない。
眠ってしまえれば楽だが、今のまま眠ったのでは
意志に反して出てしまおうとするおしっこを食いとめることができなくなる。
それ以前に、こんな尿意の中ではとてもじゃないが寝付けない。
何か時間を潰すものは…

シルは一人用の部屋を与えられている女官だ。相部屋の女官がいないため
こんな醜態を見られることもないが、普段暇を潰すための話し相手もいない。
そんな女官のために、ちょっとしたレクリエーションを行えるような場は
用意されていて、暇を持て余した女官はそこで思い思いに時間をつぶす。
また、絵画や宝物の並ぶ美術館のようなものや、書籍を借りられる図書館のようなものもあった。
シルの場合、一人の時間を潰すために時折著作をしていた。
物語世界に没頭するのはいいかもしれない。
これが人間の話し相手だと、尿意を隠したりと気を使うことが多い。

458名無しさんのおもらし:2007/08/13(月) 06:20:34
そこまで考えて、文机の方に向かいかけたシルは大変なことを思い出した。

  あのかたが…いらっしゃるわ!

女官が夜の時間をすごす過ごし方は他にもある。
それは、男性の訪れを待つということである。
未婚の女官は、こうした出会いから夫を見つけることになる。
女官の多くは、政略結婚に使われるような名門の姫君ではなく
よほどのことがない限り、親の意向に縛られないということもあり、
また官舎ともいうべき場に隔離されているため、こういう習慣でもないと
出会いの機会、縁を深める機会もないからである。

459名無しさんのおもらし:2007/08/13(月) 06:21:42
シルは側仕えの堅苦しい装束を脱いで、下着だけというはしたない格好になって
おしっこを我慢するために今まで歩き回ったり前を押さえたりしていたのだが
来訪者のことを思い出して焦った。身だしなみをととのえなければならない。
今日は「2日目」でもあるし、もうあまり時間がないかもしれない。
急いで汗をぬぐい、『あの方』を迎えるのに失礼がない程度の衣装をえらぶ。

この季節に合うものは、これも、これも、締めつける型ね…

そろそろ最後におしっこをしてから丸一日が経過している。
シルのおなかは、たまりにたまった1日分のおしっこでふくれあがっていた。
普段の半日の我慢のあとでも、女官装束を脱ぐと、帯で圧迫されていたお腹が
解放されると、たまったおしっこの存在感を感じることはあったが
今回は桁が違う。シルは改めて自分のお腹を見て、こんなになるまでおしっこを
我慢しているのに、まだあと半日もおしっこをしてはいけないという
運命の非情さを思い、自分がかわいそうになった。
いったん解放されて広がれるだけ広がったおなかをまた締めつけるのはいやだった。
しかし、締めつけないタイプの衣装は、ちょっとエキセントリックで
『あの方』を迎えるには失礼にあたる。
シルは涙をのんで、締めつけるタイプの衣装を選んだ。
痛々しいほどに膨らんだおなかを衣装におさめ、無理のないようすこしずつ
締めていく。おなかに手が当たる刺激だけでも尿意が燃えあがるほどなのに
じわじわ押さえ続けるのは拷問以外のなにものでもなかった。
両手で締めつけるため、今にもおしっこを噴出させてしまいそうになっている
緊急事態のおしっこの出口に手をかすこともできない。シルは狂ったように
足踏みをしたり、ベッドの角を使ったりしながら、どうにかおしっこを止め、
なんとか衣装を着た。
それとほぼ同時に、『あの方』がやって来た。

460名無しさんのおもらし:2007/08/13(月) 06:24:08
「ようこそおいで下さいました」
ドアをあけ、とっさにそう言ったものの、シルのスカートには
直前までの前押さえの筋がしっかり刻み込まれて、まだ直せていなかった。
「おや?今日来てはまずかったかな」
半日のおしっこ我慢をどうしのぐかで頭がいっぱいで、
迎える準備のことなどすっかり頭から消えていたのだ。
これならお断りしていた方が無礼でなかったかもしれない。

女官の部屋への男性の来訪は、初日は事前に約束を交わす。
シルの場合は個人の部屋があるからいいが、相部屋の女官の場合
部屋を空けてもらったりしなくてはならないし、
個人の部屋の場合でも、他の女官を招いていたり、逆に出かけている
可能性もあるからだ。それに、身だしなみなどの準備の時間もかかる。
さらには、他の男性とかち合ってしまっては最悪だ。
そういう問題を避けるため、初日は女官の方に確約をとってからでないと
男性は訪問しないのが礼儀だ。
ただし、その後は違う。初日に訪問した男性は、
その後2日目3日目は予約なしで訪問できるのが暗黙の了承となっている。
あえて約束をしないことで、相手の好意をはかったり、すっぽかす自由を残してあったりする。
男性は2日目に訪れたとき、女官が留守をしていたり、他の男性と会っていた場合は
それを拒絶の印として受け入れなくてはならない。逆に男性は、初日で女官と気が合わないと分かり
2日目に訪れる気がなくても、2日目に来ないことを言わず待たせておくことになる。
シルとしては、迎えたくなかった場合、部屋をあけるなり、他の女官を招くなりして
拒絶の意志をあらわすことができる。そこまでいかなくても、灯を消して寝ていれば
急病などの事情ということでやんわり断われる。
そのあたりのかねあいが貴族文化の奥の深さというものであった。

461名無しさんのおもらし:2007/08/13(月) 06:25:32
シルは実際、仮病ではなく、病気といっていいほどの体調だ。
断わっても問題はないと思われるが、でも断わる気にはならなかった。
なにしろ来訪者というのが、この国でも5本の指に入る大権力者だったからだ。
断わり切れない。
大物のわりに異例の若さとはいってももう四十代前後で、妻子もいる。
普通、女官は政略結婚をするような名門出身ではないし、
大物が訪れることはまずない。たいていは身分の釣り合った中小貴族や
中堅役職の者が訪れるのが普通だ。
しかし、女官の部屋訪問というのは、あとくされが少ない。
下手なことをして女官になにかあれば、女官が仕える主人経由で
糾弾されることもあるが、うまくやりさえすれば、軽い浮気などを楽しむことも
できなくはない。
では、今回の来訪者は浮気目的かというと、少し違う。
シルに拒絶の意志がないと知ると、彼を迎える用意がととのってないことも気にせず
座り込んだ。
大貴族にしては気さくな態度だ。
シルは日中女官長にもらった薬草の残りを、煎じる暇がなかったので
こっそり少しかじって、向かいに座った。

462名無しさんのおもらし:2007/08/13(月) 06:28:01
大貴族は、故事を挙げて、彼の父をはじめとする先人がどんな感想を持ったかを話す。
そしてその感想から、先人の資質を評価するといった趣向をはじめた。
シルにも評価を求めてくる。
彼は、シルの教養をはかっているのだ。
「ローグ様、その方が厳しさが足りないとおっしゃったのは、
 むしろ甘えさせてやりたいという優しさゆえではないでしょうか。
 その方は優しさを持つがゆえに、つねにその心を押さえて厳しさを自他に
 強いて来た方なのではないかと思うのです」
「ほほう、それは面白い目の付け所だ。なるほど、自分や他の男たちの甘さを認めないのが
 我々男…だが、言われてみれば父上の人間像にしっくりつながってくる。
 女の目というものは、男の目では見落としているものをたくさん見ておるのだな。
 じつに興味深い」
「こちらこそ興味深いおはなしですわ。お父上のお話でしたとは。
 あのボーフス様がそんなことをおっしゃったなんて他ではうかがえませんもの」
大貴族の目的は、ヘッドハンティングだ。政略結婚を有利にするため、
自分の娘につける女官としてシルに目をつけたのである。
ただの女官としてだけではなく、家庭教師としても役に立つ、教養のある女官を。

463名無しさんのおもらし:2007/08/13(月) 06:29:38
それが最大の目的ではあったが、知的な内容でも打てば響き、
そして新たな発見をもたらすシルとの会話は楽しくもあり、役にも立つ。
大貴族ローグは、政略のためのスカウト目的とは別にシルとの会話を楽しんでいた。
一方のシルは、女官長にもらった薬草の効き目で、じっとしてられないほどの尿意は
おさえてローグとの会話を続けていたが、膀胱がおしっこで満タンになっている
ことにはかわりない。激しい尿意は薄れているものの、ずっしり重いおしっこの存在感や
鈍い尿意は慢性的に残っている。ベルトに圧迫されたお腹がきつい。
おしっこの出口も、気をつけていないと、噴出の隙をねらってびくんびくんと脈打っている。
時々そちらのコントロールに気を取られて、ローグの言葉を聞き逃がして
見当はずれな答えを返してしまうこともある。
「…ということは、その密約を隠していた後ろめたさが、その方らしくない態度を
 とらせたのかもしれませんね」
シルもローグとの会話で、普段満足できない知的な部分を刺激され、
楽しく過ごしていた。会話に熱がこもっていることもあり、汗がしたたる。
「隠し事のうしろめたさか。…それであなたは今あなたらしくない態度をとっているのかな」
シルは話の繋がりが見えなくて、また何か聞き逃がしたかと思った。
「私が私らしくありませんか…?」
聞き返すシルに答えず、ローグは立ちあがった。

464名無しさんのおもらし:2007/08/13(月) 06:30:38
ローグはシルを絨緞敷きの床に押し倒す。
シルは動転した。男性が女官の部屋を訪ねる目的は最終的にはこういうことなのだが、
まさかローグが自分の肉体に手を出してくるということは、今までの彼の態度から
すっかりシルの考えからはずれていた。
急な狼藉にあわてたせいで、おしっこのセーフティロックがゆるんだ。
まずはそれを止めるのが第一だ。
シルは衣装を胸元から開こうとするローグの手を左手で防ぎつつ、
ローグからは死角になった股間を右手でしっかり押さえた。
その右手を、ローグの左手ががっしりつかんだ。
ローグがシルの上にのしかかった身をよける。
そこには、スカートの上から股間をにぎりしめたシルの右手があった。
にぎりしめた手はとっさに放したものの、スカートに残るあからさまなしわは
隠しようがなかった。
「ほら、あなたは今それを隠しているんでしょう。最初から気付いていたが…」
おしっこ我慢のことだ。シルの顔が真っ赤になった。
シルはおしっこをすること自体を恥ずかしいとは思っていないが、
我慢する姿を人に見られることはみっともないと思っているし、
隠そうとしていたそれが最初からバレバレだったとなると死にたいくらい恥ずかしい。
「やはり今日は来てはまずかったかな。」
つまり、2日目のローグの来訪予定をシルは重く見ていなかった、
だからこそ迎える準備ができていなかったし、来客前に用を足しておくことも
していなかったのだろう、だから、自分は歓迎されておらず、来るべきではなかったのだ
という判断だ。

465名無しさんのおもらし:2007/08/13(月) 06:32:39
しかし、決してそういうわけではない。
ローグのことを忘れていたのは確かだが、それはおしっこを我慢しつづけなければ
ならないことで頭がいっぱいだったからだし、来客前に用を足しておかなかったのも
同じ理由からだ。ローグの来訪そのものは現にこうして楽しんでいるし、
こう言っては失礼にあたるが、シルにとっておしっこ我慢の最大の課題であった
時間つぶしにも役立っている。
ローグはシルのおなかを締めつけるベルトをゆるめにかかった。
ローグがシルの上にのしかかる格好からはずれたので安心していたシルは
また意表をつかれた。ベルトは締めたときより増大した内圧でグイグイ押されて
一層ゆるめにくくなっている。ローグは男らしい力と、貴族らしい繊細さで
着実に、しかしシルの膀胱を損傷しない程度にベルトをいったん締めてはずし、
ゆるめにかかった。
「ア、アアッ!」
シルの口からはじめて喘ぎがもれた。
ベルトをゆるめるためにいったん締めつけたのも辛かったが、
なぜかゆるめる時の方が一層つらかった。
ちょうど女官長の薬草の効き目がきれたのか、膀胱全体がジーンとしびれる。
そのままローグはシルの衣装を脱がせた。
シルは自分の裸のおなかを見てびっくりした。
ベルトのラインにそって赤くカタがついているが
へその上まで丸く厚く盛りあがってカエルのようなおなかになっている。
着替えのときに見たときとははっきり別物になってしまっている。
無理もない、丸一日以上のおしっこをためている上に、尿意をおさえるための
女官長の薬草の利尿効果でさらにおしっこの量が増えているはずなのだ。

466名無しさんのおもらし:2007/08/13(月) 06:35:33
おしっこを我慢していて、尿量を実感し続けているシル自身が
おなかのふくれ具合を実際に見てびっくりしたというのに、
ローグは何の驚きも見せない。
シルの両手をとっておなかの両側にそえる。
「さっきまではおなかの外側がベルトで無理に締め付けられていたせいで
 中味が膨らむ余地がほとんどなかったわけだ。
 ゆるめると膨らむ余地ができたために、今までたまるはずだった分が
 流れ込んで来たことになる。急にいくらか膨らむことになるから辛かったはずだ。
 手で支えていれば少しは楽になるかもしれない」
ローグはそう言うと鏡台に向かい、引き出しの中の、翡翠製の『泣箱』を出した。
女性の個人用の泣箱を他人が、しかも男性が持ち出すのは無作法を超えて
変態に近い行為であったが、ローグの態度には変態的なところはなかった。
「こんなに立派な泣箱なのに、どうやら使った様子がない。この乾き具合では
 今夜まだ使っていないのだろう。」
ローグが泣箱をシルの横におく。
「まったく、このままではいつまででも我慢をしたまま話を続けそうだ
 わたしに気を使わなくていい。わたしはこれでいろんな女の我慢を見てきているが
 こんな際に気取って無理をすることはない。さあしなさい。」
さまざまな女性のおしっこ我慢は見なれているとは。
道理でこんなにもふくらんだシルのおなかを見ても何のおどろきも見せなかったし
ベルトをゆるめた後の方が辛いことなどを言い当てたわけだ。
彼ほどの大物ともなれば、色欲だけの目的ではなく、今のシルのように
政治的な目的などのさまざまな理由で、多くの女性を訪ね、さまざまな姿を知っている
のだろう。その経験がなせるわざか、シルが密かに苦しんでいる尿意から解放するため
なかば強引におしっこをする状況にもっていった。
これはさまざまな女性のおしっこ我慢を経験してきたローグの
女性に負い目を感じさせずにおしっこをさせてやる方法の一つだった。
泣箱を出され、服を脱がされ、おしっこ我慢の具合を説明されたのでは
もうかくだけの恥はかいて、隠そうとする理由はなくなる。
そして大貴族のローグの立場からしなさいと言われたのでは、断われない。

467名無しさんのおもらし:2007/08/13(月) 06:37:12
だが、シルは絨緞にあおむけになって、両手をおなかにそえたまま
動こうとしない。
「さあ、あなたらしく。ここにわたしがいるのが不本意だろうけれど」
シルらしい、らしくないという話にもどった。
「シル、あなたはおしっこをすることが好きなんでしょう。」
どうしてローグがそんなことを知っているのだろう。
女官同士の内輪話で、我慢した後、帰って泣箱におしっこをするのが至福だということを
言ったことがあるかもしれないが、同僚の女官たちが、いかに大貴族のローグ相手とはいえ
女同士の秘密を男に話すとは思えない。
「ほら。この泣箱はわたしがあなたのお父上に差し上げた翡翠の一揃いのうちの
 一つなのさ。その後お会いしたときにこの消息を聞いてね」
シルの父が、娘がおしっこすることが好きだと他人に話すわけはない。
女性のおしっこのことなど、話題に出すべきことではないからだ。
さまざまな女性と接し、さまざまな女性の泣箱を知るローグは
シルが身分に釣り合わないこの泣箱を使っていると知って、
ローグはシルの嗜好を見抜いたのだ。おしっこを負い目に感じる女性は
ローグの経験によれば
泣箱もなるべく目立たない、地味で、立派でないものを選びたがるものだからだ。

468名無しさんのおもらし:2007/08/13(月) 06:37:45
「ええ、そうです。わたし、おしっこするのが大好きなんです!」
シルはとうとう開き直った。
我慢の限界でやけくそになったわけではない。
この時代、こんなことを言えば変人扱いされるのは間違いない。
女性のおしっこに偏見をもたないシルだが、
それが世間に通用するとは思っていない。
しかし、ローグは偏見を持っていないようだ。
今までのおしっこについての言動の中には、
女性は堂々とおしっこをすべきではないとか、
女性はおしっこをすることを恥じるべきだとかいうような意識は
ちっともなかった。
シルにとっては、唯一の理解者といえるかもしれない。
それが嬉しかったというのも嘘ではないが、
それよりも、全てをうちあけて、ローグに反抗しているわけではないことを
知ってもらいたかったのである。
これだけのお膳立ての中に、ローグの気づかいが感じられる。
大貴族にそこまでさせておいて、おしっこをしないままでいるのは
ローグの顔をつぶすことになる。
「わたし、今どうしてもおしっこするわけにいかないんです」
シルは壁を指差した。

469名無しさんのおもらし:2007/08/13(月) 06:38:04
「あれは…暦か」
「はい…わたしの個人用のものです。」
「個人用の暦とは…さすがは有職故実に造詣が深いヴィオレル家だな
 とすると、おしっこをしてはならない日だとでも言うのか?」
「はい、そうなんです」
シルは目に涙を浮かべて言った。
こういった運勢や占いのようなものが尊重されていた時代でもあった。
それは、大貴族の権威や、かよわい女性の肉体の限界よりも
はるかに重大な意味を持って人々の生活に根ざしていた。
「だが、そんなバカな日があってたまるものか」
「けれど、我々にとって運命というものは
 バカげているように見えるものではないでしょうか」
「……そうだな、運命はしばしば理不尽な結果をはこんでくる。だが」
「おしっこさえ我慢すれば、理不尽な、おそるべき運命を避けることができるのです
 それに、運命に対する敬虔さを失ってはいけません」
「ほう、今宵はあなたに敬意を表してその我慢のお手伝いをしようか。
 わたしが邪魔ならすぐに帰ろうし、話を続けた方が気が紛れれば続けよう。」
ローグは、大貴族らしい余裕を見せて言った。

夜はようやく半分がすぎたばかりだったが
残る四半日の我慢に心強い味方を得た気持ちのシルだった。

470名無しさんのおもらし:2007/08/14(火) 23:42:50
久々に来たら一気に良作きてるな

471名無しさんのおもらし:2007/08/17(金) 05:57:01
いつのまにか野外パーティにまぎれこんでいたようで
気付くと庭園のあずまやらしき所にいたわけだが
庭園がやけにばかでかい
小山の中腹あたりにいたようで
降りて行くとともに視界がひらけてきて
テーブルやら料理やら着飾った人々が見えてくる
どうも園遊会という名がふさわしそうな品のいいパーティで
人々の衣装がなんだかオリエンタル 髪は黒いし肌も黄色い
見れば自分もまたチャイナドレスをアレンジしたような衣装を着ている
様子を知りたくていろいろ歩き回るが
主催者がどこにいてどこが中心なのやら
とにかくでっかいテーマパークかなんかのように広く
あちこちにパラソルやらテーブルが並んでいて
品よく華麗に雰囲気を楽しんでいる人々の群れ

472名無しさんのおもらし:2007/08/17(金) 05:57:17
あちこちうろうろしているうちに
ちょっとしたことに気付く
赤やオレンジのやけに目をひくリボンみたいなのを
天女か仙女みたいに肩にかけてる女の人がところどころにいる
なにか地位の証しなのか
リボンの女の人はそのあたりの人々の注目をあつめているようで
おしゃべりのようすをみてもなにか敬意をはらわれているよう
どうですか とすすめられお茶をいただく
紅茶のような烏龍茶のようなふしぎな味のお茶
オリエンタルな香りで園遊会の雰囲気にぴったり
今まで飲んだこともないかぐわしさですてきな気持ちになる
そういえば気がついてからなにも飲み食いしていなかった

473名無しさんのおもらし:2007/08/17(金) 05:58:12
会話にもくわわる
どうやら30世紀とかいう話だが
冗談かどうかわからない
皆それぞれが語る不思議な世界の話に興じる
ためしに日頃の生活のことをあけすけに話してみると
どうやらとびっきりの幻想世界の話と思われたようで
もてはやされる
夢中で話したせいか
気付けば人の頭ほどもあるおおきいポットがからっぽに
どうやらここでは
自分用に持ってこられた飲み物しかのまないきまりでもあるのか
他のだれかが手をつけたことはなく
ということは一人でこんなに飲んでしまうなんて
そういえばそろそろもよおしてきた

474名無しさんのおもらし:2007/08/17(金) 05:58:49
ちょうどボーイらしき男の人が来たので
トイレはどこかと聞こうと思う
これだけの庭園なのでトイレもあちこちにあったのを見たが
迷わず最寄りのところにいきたい
あたりの人とも話がもりあがっていて
トイレに立つきっかけがみつけにくい
それでボーイを呼ぶのをきっかけにしようかと
ボーイは頼んでもないのに次のポットを持ってきた
隣の女の人が注いでくれた
今度は少しハーブがきいてる違う香り
でもやはりオリエンタルでいままでにないかぐわしさ
トイレに行きたいのについつい飲んでしまう
それにしてもあんなに飲んだのに
おなかがタプンタプンにならない

475名無しさんのおもらし:2007/08/17(金) 05:59:08
正直だんだんつらくなってきた
なにがって大きな声ではいいにくいが
     おしっこ
もうけっこうがまんしてるんだけど
なかなかタイミングがつかめない
みなさん優雅でかたくるしくない程度に上品で
どうもトイレで中座することがはばかられる
そうこうしてるうちに
これはどう と今度はジュースの入ったビンが来る
いま水分は困るのになと思いつつも
飲んでみてびっくり これまた経験にないフルーティさ
ついついすぐにおかわりまでして
それで冷えたせいか今まで飲んだぶんまで
ズンと急に来た

476名無しさんのおもらし:2007/08/17(金) 05:59:35
気が気じゃなくなってきた
そわそわがかくせない
あたまのどこかでつねに
おしっこしたい おしっこしたい と
つぶやいてる自分がいる
ああ困った
ひょっとしてまわりの人たち
わざと?
悪意は感じられないんだけど
おしゃべりの熱心さなんかが
他の人に対するときとちょっと違うような
ここから離すまいと頑張っているような
そういえばやけに飲み物すすめられてるような

477名無しさんのおもらし:2007/08/17(金) 06:00:13
もうほんとやばくなってきた
チャイナドレスの下でひざをこすりあわせまくり
今度こそトイレに行ってしまわないと
もらしちゃったらやばい
このドレス誰のかしらないし弁償できないし
話の途中で変に思われても
途中で席を立ってしまおう
そう決めて立ちあがって
人々の間を抜けようとすると
そっちの人たちが話しかけて来る
こっちも悪意はなさそう
いつのまにかこのあたりの人たちの中で
人気者に仕立て上げられてるようで
そういう人たちを無視するのもひどい気がする
早くだしたいおしっこをごまかす

478名無しさんのおもらし:2007/08/17(金) 06:00:44
じわじわと
少しはトイレのありそうな方に移動したのかしないのか
移動したのはたしかだが
今はこっちのテーブルについておしゃべり中
おしっこはもう警報レベル
もも組んできつくクロス
もうそんなのでごまかせるおしっこじゃないけどね
ボーイがごていねいに
飲みかけのお茶やジュースをもってきてくれる
こっちの人々が乾杯をはじめ
一人ずつ付き合うはめに
またまた何杯のんだことやら
でっかいポットをなんともう3つもあけてる

479名無しさんのおもらし:2007/08/17(金) 06:01:14
どうぞ
わっなんだ もう飲み物かんべんしてほしいんだけど
肩に赤いリボンみたいなのをかけられた
なんだろうこれは
そういえばここにくるまでに
ところどころにリボンかけた女の人がいたけど
そういえばなんかちやほやされてたなあ
まさかあの人たちもおしっこしてないのかな
なんか聞くのはまずそうだけど
思いきってそばの人に聞いてみると
なにいろまでいく?なんて
質問に質問で返さないでほしいんだけど
いくといえばトイレにいくつもりなんだけど
なんかまずいのかな このリボンもらったあとだと

480名無しさんのおもらし:2007/08/17(金) 06:02:11
さてまだ全然途中なとこですが
とりあえずきょうはここまで

481名無しさんのおもらし:2007/08/19(日) 05:21:32
とある時代
とある国

例によってここでも
女性のおしっこは慎むべきものであり
女性はおしっこを我慢することを
暗黙のうちに社会に強いられていた

482名無しさんのおもらし:2007/08/19(日) 05:21:50
とりあえず、このような「女性」に限り
「おしっこ我慢」が要求されるような
「ある趣味」および「永久我慢」に都合のいい傾向のことを
このスレッドの名物題材から拝借して
ノーショニズムとでも呼ばせてもらおう

483名無しさんのおもらし:2007/08/19(日) 05:22:18
このスレッドに今まで挙げられた「ノーション」とは
おしっこをしない理想的な女性を指し
または現実にはノーションではないが
対外的にはそうであるよう見せる努力をしている女性をも指す
よって、基本的には
サンタクロースを信じるのに似た無邪気な視線
ノーションを装う努力に騙される人々の社会を
たてまえとしては前提としているといえる
こういったノーションを狭義のノーションとするのに対し、
女性がおしっこをすることを人々がわかっている状態で
女性に我慢を強いるようなことなどもひっくるめたものを
広義のノーションということにさせてもらって
ここでいう「ノーショニズム」は広義の方の用法である

484名無しさんのおもらし:2007/08/19(日) 05:22:38
その時代
その国における
ノーショニズムの形態はかなり深刻なものであった

というのは
勝手におしっこをしてしまった女性は
まともな社会の構成員とはみなされなくなってしまうのである

485名無しさんのおもらし:2007/08/19(日) 05:22:55
特権階級があり、平民階級があり、
平民は特権階級に搾取されるなど不満も多いがそれなりの社会保障はあり
平民であれば人間として認められる生活はできた
しかし、勝手におしっこをしてしまった女性は
階級外のドロップアウトということになってしまう
ドロップアウトは最低限の社会保障を受けることができず
軽蔑の目にさらされて生きることになる

486名無しさんのおもらし:2007/08/19(日) 05:23:09
むろん、女性がおしっこをしない存在だと信じられているわけではない
おしっこをしてしまったら即NGというわけではない
女性にもちゃんとおしっこをする道は残されている
しかし、それは実に狭い道であった
したがって、女性はほとんどつねに
おしっこ我慢を強いられることにならざるをえない

487名無しさんのおもらし:2007/08/19(日) 05:23:28
恐ろしいのは、平民であろうと特権階級であろうとおかまいなく
いつでもドロップアウトに堕ちてしまう可能性と背中合わせということだ
だが裏を返せば、ドロップアウト以外は
一歩間違えばドロップアウトになる危険を
一度も失敗せずに生活を送ってきたという証である

488名無しさんのおもらし:2007/08/19(日) 05:23:41
慎重で神経質な世情であれば
女性たちは自分がドロップアウトに堕ちる可能性を危惧し社会に疑問を抱いたり
ドロップアウトとなったかつての親友や姉妹に同情したりするものである
しかし、こんな病的なノーショニズムがはびこる不健全な社会ゆえか
退廃的な傾向が世を覆っていて
女性たちは疑問や同情などの後退的な感情を抱くことは少なく
ドロップアウトにならずにすんでいる自分への自尊と
ドロップアウトへの軽蔑など攻撃的で自分中心の感情を持つのが普通であった
おしっこ我慢が苦手で、毎回ギリギリの綱渡りをしている女性でさえ
明日には自分がドロップアウトになっていることなどめったに考えない

489名無しさんのおもらし:2007/08/19(日) 05:23:54
そして特権階級ほどおしっこの基準は甘かった
本来は特権階級の方がより厳しい基準だったのだが
社会が澱み、頽廃し、腐敗して行くと
社会の上層部ほど自分達に都合のいい方に走りがちだからである
ただし、それが全てではない
特権階級のなかには、本来の基準を守って
特権階級としての誇り、矜持を保っている女性ももちろんいた

490名無しさんのおもらし:2007/08/19(日) 05:24:06
ドロップアウトに対する視線はどのようなものか
いわゆる乞食のような、社会の枠からはみだした者というのは弱い
たしかに社会保障も断たれ、拠り所も失った存在にはなるのだが
それに加えて社会的なタブーを犯した者という忌まわしい目で見られる
では社会的なタブーを犯したということで、
殺人者のような見られ方かと言うと、それとも違う
殺人の場合は事情によっては同情の余地があるが
おしっこの場合はやむをえない状況でも同情されず、軽蔑される
殺人の場合は危険視されたり敬遠されたり憎悪されるが
おしっこの場合はむしろ軽蔑と失笑の対象になるのである

491名無しさんのおもらし:2007/08/19(日) 05:24:22
そして、こういった社会的弱者、社会公認の弱いものいじめの対象は
特に頽廃した社会では実は強く必要とされる存在であり
そのため改めようという動きは出てきにくい
肉親や恋人でさえも、それまでの深い愛情から
掌をかえしたように軽蔑や失笑にむかう
ドロップアウトを嘲笑して憂さをはらすという快楽回路が
それほど社会そのものに組みこまれ確立している

492名無しさんのおもらし:2007/08/19(日) 05:25:29
さて、それではそのドロップアウトになった者の立場はどうか
社会全体に軽蔑されるのが前提の存在である
職は失い、縁は切られ、社会保障も失う
場合によっては仕事や家に残ることもありうるが
大半は晒し者扱いであり、まともな待遇は受けない
そしてその多くは、昨日までは自分もドロップアウトを軽蔑していたのだ
その一員に加わることを認めたくない気持ち、困惑、絶望
ひとしきりの自己嫌悪と自棄と放心から立ち直ると
まずは社会の目から逃れようと考え
やがてそれが無理と分かると、社会を相手にすまいと考え
ドロップアウト同士が集まって生きて行く
そして、ほとんどの者はなってみてはじめて社会に疑問を持つ

493名無しさんのおもらし:2007/08/19(日) 05:25:43
しかし、長年培われた価値観はそう簡単に変わるものではない
この極端なノーショニズムの根本にあるのは
女性がおしっこをすることを恥じる気持ちであり
この点はドロップアウトに堕ちようとも払拭できるものではない
ドロップアウトになったからといって
晴れておしっこ自由の身だと素直に喜べる女性は少ない
ドロップアウトであっても、やはり社会の決めたおしっこのルールは
破るのはとても恥ずかしいのである

494名無しさんのおもらし:2007/08/19(日) 05:25:58
となると、ドロップアウトであろうとおしっこのルールを守ろうとするのであるが
残酷なことに社会保障から切り離されたドロップアウトは
たとえば公共のトイレを使う権利も持たない
つまり、根本的に心の中にルールからはずれたおしっこを恥じる気持ちがある以上
ドロップアウトはいっそう苛酷なおしっこ我慢にさらされることになるのである
救いは、以後何度失敗しようともそれ以上下に堕ちることがないことだが
それでも自己嫌悪はあるし、ドロップアウト仲間からもいくらか軽蔑されることにはかわりない
そんな苛酷な我慢の人生を続けながら
だんだん失敗続きでおしっこの羞恥心が麻痺していき、ようやく社会への疑問視にたどりつく者
あるいは苛酷な我慢を乗り越え、常人離れしたおしっこ我慢能力を身につけたものの、
そのすばらしい我慢能力にもかかわらず社会復帰できないことから
新たな社会を望む者など
現体制、現社会を否定する動きがしだいに形成されていく

495名無しさんのおもらし:2007/08/19(日) 06:07:50
さて、この時代のこの国にとある役人がいた。
役人といっても女性である。
役目で都から地方に出向してきていた。
役目は、「おまもり」をもらってくることである。
都の大貴族の姫君たちのために。

496名無しさんのおもらし:2007/08/19(日) 06:08:37
おまもりといっても厄除けではない。
いや、やっぱり厄除けかもしれない。
おしっこ我慢を失敗しないためのおまもりである。

497名無しさんのおもらし:2007/08/19(日) 06:08:49
おしっこ我慢は女性にとって重大事である。失敗するわけにはいかない。
おまもりのような迷信的なものの効果も信じられていた。
実際に、おしっこ我慢は心理的な要素も大きい。心の支えという効果がまずある。
それに加え、知られてはいないことであるが
おまもりに使われている香料やおまもりの材質やデザインが
嗅覚や触覚や視覚をとおしておしっこ我慢に有効に作用している。
経験と研究をもとにそのような少しでも実効性を持つように作られているのである。

498名無しさんのおもらし:2007/08/20(月) 00:03:04
それはいいのだが、この役人、おしっこがしたかった。
お約束である。
都にいれば、おしっこのルールを多少捻じ曲げてもなんとかなる立場なのだが
今は地方に来ているのでそれが通用しない。
朝からずーっとおしっこを我慢している。
こんな世の中で暮らしてきているわけで、
いつもならルールを曲げなくても半日くらいの我慢なんて平気なのだが、
中央の役人が地方に出向したときは、歓待でかなりの量の酒や茶を
振る舞われる。

499名無しさんのおもらし:2007/08/20(月) 00:04:02
これは実は
階級の高い中央役人ならば当然その分おしっこのルールが厳しいはずということで
上位階級がその我慢能力を誇示するため、あるいは下位階級が納得するために
まだそれほど退廃的でなかった昔に自然発生して定着した風習で、
先のおしっこ我慢が辛くなるのが分かりきっていても
中央役人は決まった分量を超えるまで断われないのであった。

500名無しさんのおもらし:2007/08/20(月) 00:04:23
その歓待のあと、寝る前にはルールに沿っておしっこを許されているので
当然すませたが、昨夜の水分の残りは朝には大量のおしっことなってたまっている。
それなのに朝起きてからはおしっこがまだなのだ。じつにつらい。

501名無しさんのおもらし:2007/08/20(月) 00:05:08
今までしたことはないが、もし我慢できなくなった場合
彼女は都の役所ではルールにそむいてこっそりトイレを使うことができた。
上位階級ゆえの、ある程度のルールの曲解がまかりとおっているからだ。
しかし今は地方にいるので、それが通用しない。

502名無しさんのおもらし:2007/08/20(月) 00:05:37
「おまもり」はこの地方の山深くにある寺院でもらう。
国教ではない民間宗教の寺院で、宗教といっても仙人のように
俗世とのかかわりをなかば断った者が修行などしているのが現状で
そのためそのような山奥にあるのだが
教徒でない一般の人々の生活に直接かかわらない分、情報が少ないこともあり
魔法のような力を使えると信じられていた。

503名無しさんのおもらし:2007/08/20(月) 00:06:14
役人は窮地に追い詰められていた。
おしっこがパンパンで下手をすると噴き出しそうなのだ。
けわしい山道では乗り物も使えず、歩いて登って行くしかない。
一歩一歩がおしっこにひびく。
この山は宗教の修行のためのいわば聖地のようなもので、男子禁制。
付添いで来たこの地方の役人たちも、女性の役人であり、
朝起きてからはおしっこをしていないはずだ。
だが、彼女たちは真面目な顔で、おしっこのことは感じさせない。
そんな付添いの手前、おしっこをしたそうなそぶりを見せるわけにもいかない。
昨夜さんざん飲まされた分、付添いたちの何倍もおしっこを我慢しているにもかかわらずだ。

504名無しさんのおもらし:2007/08/20(月) 00:07:05
役人は、慣れない山道のせいで疲れたことを口実に、何度か不自然に思われないよう休む。
女性はおしっこを勝手にしてはいけないだけで、おしっこをしないと思われているわけでも
おしっこをしない風を装わなくてはならないわけでもない。
役人が前日飲んだ量を思えば、おしっこ我慢に苦しんでいても別におかしいことはないのだが、
地方の役人にあまり弱みを見せたくないのである。

505名無しさんのおもらし:2007/08/20(月) 00:07:17
中央の役人は別格だから、大量のおしっこ我慢でも平気なのだろう、と思わせていないと
本当は必死で我慢していて、もう限界ギリギリだと悟られてしまうと、
次にトイレに行っていい今日の就寝前まで、本当に我慢できるのだろうかという
好奇心の目で注目され、弱みをさらしてしまう。
おしっこ我慢はお互いさまで、失敗すればあとがない緊張を強いられている分、
他人の弱みにはいやらしい期待を持つのだ。
特に女性の同性に対する目はじつに意地悪なものなのである。

506名無しさんのおもらし:2007/08/20(月) 00:08:14
役人は目をきつく閉じて耐えていた。
俗世とのかかわりの少ない寺院だけあって、手間がかかる。
来意は前もって告げてあるはずだが、取次ぎだけでも時間がかかる。
ようやく目的を遂げようという時、こう待たされるのはじれったい。
まして今はおしっこがもれそうなのだ。
緩慢な時間の経過は拷問に等しい。
脚踏みすることも、脚を絡み合わせることも、当然押さえることもせず
ただ精神力で耐えているのだが
その表情でさえも、
尿意の深刻さを悟られ、弱みを見られるという思いがよぎると
あわてて笑顔にもどし、付添いの役人をかえりみる。

507名無しさんのおもらし:2007/08/20(月) 00:08:33
そのぎこちない切り替えの不自然さが
かえって尿意の深刻さを物語ってしまうものだが
付添いの顔からは
弱みを目にしたいやらしい笑みは読み取れず、
どうやら、飲まされた量にしてはしっかり我慢できてることへの感心の方が
まだ優っているように見える。

508名無しさんのおもらし:2007/08/20(月) 00:09:03
やっと取り次がれる。
上位の者が前もって伝えている事項で段取りが悪いのは
役人の世界では許されないことだが
宗教ゆえに重々しさを演出しているのだろうか。
案内について歩いて行く。
停止のまま我慢を強いられていた役人には
歩いて動けるということだけでも尿意をまぎらわせてありがたかったが
一歩一歩の振動で揺すぶられる大量のおしっこの重さが
ずんずんと役人の出口を攻めたてる。
役人は堂々とした歩き方は保ちながら
足を前に出すときのひざの上げかたを内側にすることで
足を交差するのに近い効果を得ながら
なるべく仕草に気付かれないよう自然に我慢を続けた。

509名無しさんのおもらし:2007/08/20(月) 00:09:33
ようやく目的の相手に会える。
能書きもながい。重々しいゆっくりのしゃべり方がじれったい。
しかしこちらも中央の大貴族の使いである。
同様にゆっくり重々しく、威厳を見せて話さなければならない。
用意した挨拶の言葉は、この調子ではまだまだ時間がかかりそうだ。

510名無しさんのおもらし:2007/08/20(月) 00:10:06
そしてやっと目的のおまもりが手に入る。
かといって即退散というわけにもいかない。
寺院について、おまもり入手だけでどれほどの時間が経ったことだろう。
いや、時間にすれば、長いようでそれほどでもない。
せいぜい1時間かそこらだろう。
もうおなかは尿意でしびれてしまってジンジンしている。
どうせこれが済んでもトイレが仕えるのははるか先のことなのだが、
このゆるやかでじれったい時間の経過が地獄だ。
まだこのまま退出というわけにはいかない。
同じようにもったいぶった挨拶が続き、
寺院を出るにももったいぶった案内についてゆっくり歩かなければならないのだ。

511名無しさんのおもらし:2007/08/20(月) 00:10:58
「この涌き水は何です?」
寺院でのじれったいやりとりから解放された役人が
案内役の寺女に聞く。
「これは、飲むと若返るといわれている名水です。いかがですか」
付添いの役人たちは戸惑った。
本音としては、彼女たち役人は就寝前までトイレに行けないのだから
できることなら飲みたくない。
しかしこうして勧められたら、飲むか断わるかの意思表示をしなくてはならない。
そして、今はおまもりをもらいに来た立場なのだから
こういう時には相手側の勧めやもてなしは、なるべく受けるのが礼儀である。
聞いた役人が断わってくれれば飲まずに済むが
もし役人が飲む場合、付添いの役人たちも飲まなくてはならなくなる。
だからこんな場合、水を飲むことになりそうな口出しなどしないのが当然なのだ。
そのような機会にしばしば出くわす役人にとっては、こういうときの
「口は災いの元」は常識なのだ。

512名無しさんのおもらし:2007/08/20(月) 00:11:34
「そうですか、ではありがたく頂きます」
役人は水をおいしそうに飲んだ。
付添いの役人たちが迷惑そうな目で役人を見る。
「あなたたちはどうします?」
この時、断わることもできるが、かなり失礼と見られてしまう。
よって付添いの役人は飲まざるを得ないのだ。
付添いの役人たちは、飲む量をなるべく少量にした。
ところが役人は、さらにおかわりをする。
付添いたちは目を丸くした。
付添いたちは水を飲むことで義務は果たしたので、
おかわりまで付き合う必要はもうない。
何に驚いたのかと言うと、おしっこをかなり我慢しているはずの役人が
水をおかわりまでして飲んだからだ。

513名無しさんのおもらし:2007/08/20(月) 00:12:12
中央の役人が我慢強い(はず)とはいえ、付き添いの役人たちは
中央の役人が今、かなりの尿意に達していることは仕草から見抜いていた。
普通なら少しでも水分を控えて就寝までもたせようとするものだ。
「疲れや辛さが一瞬で消えたような気持ちね。
じゃあ気分を入れ替えて、帰り道につきましょうか」
中央の役人は元気に言った。
その言葉通り、おしっこ我慢も心機一転のつもりか、
一瞬ぐっと股間を強く手で押さえた。

514名無しさんのおもらし:2007/08/20(月) 00:12:47
それは付添いの役人たちにしっかり見られていたが、
これは弱みを見たというよりは、役人の強さに見えた。
一瞬とはいえしっかり前を押さえたということは、
役人がかなりおしっこを我慢していることは明白になった。
しかし、その動作と言葉に、今から次のトイレに行ける就寝前までを
ずっと我慢しつづけるという決意と自信がはっきり感じられたからだ。

515名無しさんのおもらし:2007/08/20(月) 00:12:58
「このお堂は何?」
寺院の境内の隅のほうにある、さびれた建物について
役人が質問する。
「これはですね…」
案内の寺女が語り始めた。

516名無しさんのおもらし:2007/08/25(土) 02:53:21
このお堂は封印の堂ということだった。
何を封印しているのかというと、
なんと、女性のおしっこだそうだ。
この寺院ではおしっこ我慢のためのおまもりを作っているくらいで
女性がこの社会を生きて行く上で重荷になっているおしっこ我慢を
いかに克服するかということも教えの中で追求しているのだった。
おしっこのルールは時々改められ、それはほとんどの場合
より過酷なものとなるため、ルールが変わってしばらくは
適応しきれずにドロップアウトする女性の数が爆発的に増える。
他にもおしっこの量が増える流行り病などで我慢しきれない女性が
世に満ち溢れる時期が時々巡ってくる。

517名無しさんのおもらし:2007/08/25(土) 02:53:55
そんな時、この寺院の、徳の高い女僧が
世の女性のおしっこを、尿意をわが身に引き受け、
世の女性の苦しみを軽減するというのである。
寺院の信徒の中には、それでドロップアウトを免れた者も多いという。
ルールの変わり目のせいで2日3日のおしっこ我慢を強いられた時に
絶対に無理だと思っていたのに、不思議と1日の我慢ほどの辛さも感じないまま
我慢することができた経験者が何人もいるのだそうだ。

518名無しさんのおもらし:2007/08/25(土) 02:54:34
女僧はおふだを自分のおしっこの出口に何枚も貼って
おしっこを断つそうだ。まず自分のおしっこを封印するのである。
そして堂にこもって、その中でおしっこを引き受ける祈祷をするのだそうだ。

519名無しさんのおもらし:2007/08/25(土) 02:54:52
この山の中腹には小さな滝があり、
山にしみこんだ地下水が湧き出して山肌から流れ出ている。
ちょうどその周囲の岩が、股を開き気味にしゃがみ込んだ女性の姿に似ており、
まさに尿道口にあたるあたりから、たった一条の水流が
まるで女性のおしっこのように流れているという。
滝のサイズは小さく、人間の女性が実際におしっこをしているのを
2、3倍ほどに拡大したもので、しゃがんだ女性の形の岩は高さ2mほど、
尿流そっくりの滝の流れも滝といえるほどの水量ではなく、
せいぜい樋から水がこぼれているくらいのものだそうだ。
斜面の途中にあるその岩から、崖下めがけて水流がアーチをえがいてしたたっている。

520名無しさんのおもらし:2007/08/25(土) 02:55:38
祈祷が続くと、その女尿の滝の水がだんだん減り、ついには止まるそうだ。
それと時を同じくして、世の中の女性が、絶望的な尿意を軽減された体験をしている。
封印の行が始まると、堂を外からおふだで封印することになるのだが、
先代の院主が封印の行に入られて半日ほどして、いよいよ女尿の滝の水量が減り始め
いざ堂を封印するという時に立ち会った者が今もこの寺院にいるそうだが、
彼女の話によれば、たった半日で、特に飲み物も飲んでないはずなのに
院主のおなかは臨月の妊婦よりも大きく膨らんでいたのだという。

521名無しさんのおもらし:2007/08/25(土) 02:55:52
院主はさらに、はちきれそうになっているおなかにも何枚もおふだを貼っていた。
中には、早いうちに貼っていたおふだはあまりの膨張率のせいで裂けて、
裂けた残骸もおなかに残っていたという。

522名無しさんのおもらし:2007/08/25(土) 02:56:05
封印の行は何日も続き、その目撃者の話から推測すれば
院主はその何日もの間、世の女性のおしっこを本当に自分の膀胱に
引き受けていたとも考えられる。

523名無しさんのおもらし:2007/08/25(土) 02:56:23
こうして、徳の高い女僧は命と引き換えにこの封印をなしとげる。
次に堂があけられるのは、次に封印の行が行われるときであり、
女僧がどうなったのかを知る物はいない。
ただ、女尿の滝が再び流れ始めたことで、奇跡の期間が終わったのだと
推測することができるのみ。
こうして歴代の高僧のうちの何人かが封印の行のために身を犠牲にしているのである。

524名無しさんのおもらし:2007/08/25(土) 02:56:50
「なるほど、それは壮絶ですね…」
役人は堂の前に立ち止まって話を聞いた。
覚悟を決めたせいか、
一刻も早く帰るべく帰り道を歩きながら聞くわけでもなく
寺院での時間を楽しんでいるかのようだ。
もっとも、早く帰ろうがゆっくり帰ろうが、どうせ就寝までおしっこは出来ないのだが。

525名無しさんのおもらし:2007/08/25(土) 02:57:04
「こんな貴重なものにお目にかかれるとは。
今お尋ねしなければ、知らぬまま都に帰るところでした」
役人は堂に興味をひかれたようで、説明が済んでも立ち止まっている。
そして執着を感じさせる視線で堂をながめまわす。
案内の寺女はいやな予感がした。

526名無しさんのおもらし:2007/08/26(日) 04:23:47
「中をのぞいて見ていいですか」
役人は言った。
話をきいていれば、いけないということは分かるはずだ。
境内のすみの方で、つまらない物置のように地味な建物だが
かなり重大な役割を果たした建物なのである。
「そ、それはできません。我々寺院の者でも、堂を開けることは
禁じられているのです。現院主さまでさえも許されないのです」

527名無しさんのおもらし:2007/08/26(日) 04:24:15
「しかし、今の話を聞いていると、この堂では死者が何人も出ているという
ことでしょう。それは役所の方には届けられているのですか?」
寺女は返答につまった。
「誰か、分かる者はいるか?」
役人は、付添いの地方役人に問う。
「こちらの先代の院主は、修行のため行方不明ということで
届けられていたはずです」
「捜索はしたのか」
「なにぶん修行ですから、この世から消えてしまうこともあり
寺院での修行中の失踪は捜索はいたしません」

528名無しさんのおもらし:2007/08/26(日) 04:25:05
「それは容易ならざることです。宗教がなかば自治を認められ独立していられるのは
ドロップアウトのかけこみ寺になるなどの秩序を乱すふるまいをしないという前提ゆえ。
行方不明者を放置するといった、戸籍にかかわる問題をないがしろにすると
由々しき問題となりますよ」
役人は丁寧ではあるが、なかば脅しのこもった強い口調で言った。
「ここは調べる必要ができました。中央からの派遣役人の権限で開けます」
「お、お待ちを!ただちに院主さまを呼んできますゆえ」
「院主殿がおいでになろうと、どうせ開けることには変わりない。」
寺女は本堂の方にかけ出そうとするも、役人がすぐにも堂を開けようとするので
止めに引き返し、しかし一人ではどうにもならず、誰かを呼びに、と右往左往。
「いいですか、あなたたちはそこで見張っていなさい。
寺院の者の妨害が予想されます。その場合はそこで食いとめるのです」
そう言うと、役人は堂をあけて中に入った。
神聖な堂を勝手に開けてしまって大丈夫だろうか、と付添いの役人は顔を見合わせる。

529名無しさんのおもらし:2007/08/26(日) 04:25:21
役人は靴をカツカツ鳴らして居丈高に踏みこむ。
堂の中はただの狭い部屋で、先代の院主の死体もおふだも何もない。
何もないはずはない。きっと隠し戸かなにかがあるはずだ。
役人は、部屋の中央に立ちどまって、せわしく左右をみわたした。
両手がそっと股に伸びる。

530名無しさんのおもらし:2007/08/26(日) 04:25:36
扉を閉めてしまいたいが、そうすると付添いたちに気取られてしまうかもしれない。
役人は、実はもうおしっこの我慢が限界に達していたのだった。
入口に向けた背中が、外にいる付き添いたちの視界をさえぎって
前を思いっきり両手で押さえてもバレない。
せわしくなにかを探している様子を装って、首をやみくもに左右に向けつつ
役人は限界ぎりぎりのおしっこ我慢で疲弊しきった尿道口を
思う存分押さえた。
内股になったり震えてしまってはバレてしまうおそれがある。
脚は開き気味の直立、背筋はまっすぐ保って、
役人はきつく押さえ、ひとしきり押さえると今度は片手でもみはじめる。
少しは楽になったが、おしっこの量が減らないかぎり絶望的な尿意からは解放されない。
残る片手は胸の前でかたく握り締めて、ぶるっと震えてしまいそうな衝動を殺す。

531名無しさんのおもらし:2007/08/26(日) 04:25:48
やがて落ち付くと、役人は部屋の奥行きが建物の大きさからみて
狭すぎることに思い当たった。きっと奥に隠し部屋があるはずだ。
奥に入ってしまえば、誰にもばれずにおしっこをしてしまえる!

532名無しさんのおもらし:2007/08/26(日) 04:26:09
人が見ていないとはいっても、おしっこのルールを破ってしまうのは
女性にとって恥ずかしいことだった。
こんなときでも普通の女性は、ドロップアウトと背中合わせであっても
こっそりおしっこをすませてごまかしてしまおうというズルい発想には
なかなかいかないのが普通であった。
それほど、おしっこのルールを破ることは女性として恥ずかしいことだったのだが、
中央の特権階級たちの中には、ドロップアウトにならないための保身の方が
女性としての誇りと羞恥を上回る者が増え始めていた。
朱に交われば赤くなる。
周りに、特に上層に不正が横行しており、それを知りつつ黙認することが続けば
そのうち感覚が麻痺してきて自分の不正も許すようになってしまう。
もちろん、そんな中でも女性としての誇りを貫く者もいるのだが。

533名無しさんのおもらし:2007/08/26(日) 04:26:27
この中央の役人は、不本意に地方に遣わされた事、地方の接待であんなに飲まされたこと、
同年代の姫君たちのためにおまもりを取りにいくのに、自分にはおまもりは手にはいらないことなど
不平不満がつもりにつもって、そこにおしっこ我慢の限界が近いことを悟って
とうとう自分でもズルをしてしまうことに踏みきったのだった。

534名無しさんのおもらし:2007/08/26(日) 04:26:41
なにか目立たない、ふだん使われてなさそうな建物の中ででも
すませてしまおうと考えた。
ただし、尿意で焦りきっている状態だと、
いきなり目立たない建物を調べたりすると
付添いの役人たちに意図を見透かされてしまう。

535名無しさんのおもらし:2007/08/26(日) 04:27:07
さいわい、中央の役人は位が高い分おしっこ我慢も鍛えられているという
世間的な思いこみがあり、
今はそれが事実かどうか実物を見て探られている状態なのだが、
思いきっておしっこ我慢に自信がある姿を見せれば、
その思いこみを実体化することができる。
というわけで、役人は飲まされることを見越して涌き水について質問し、
余裕をもって2杯も飲み干したのだった。
どうせこの寺院でこっそりおしっこをしてしまうつもりなのだから
いくら飲んでも問題ではなかった。

536名無しさんのおもらし:2007/08/26(日) 04:27:23
役人は奥の壁をじっと探っていた。
上の方になにやら小さい文字が刻まれているようだ。
暗さとほこりでよく見えないので、近寄って背伸びして見る。
背伸びするとはったおなかが引っぱられて出そうになる。
どうやら人の名前のようだ。
まだよく見えないので、壁に手をついてもっと伸びあがる。
グルン
壁に体重がかかったせいか、奥の壁がどんでん返しで裏返った。

537名無しさんのおもらし:2007/08/26(日) 04:27:37
急に壁が動き、よろめき、
役人はびっくりしておしっこがもれそうになった。
役人は、誰の目も届かない奥の隠し部屋に投げ出された。
ここなら誰にも見られないのでおしっこをしても大丈夫だ。
でも、今もらしてしまったら服がぬれてしまい
おもらしの証拠があとに残ってしまう。
それに閉ざされた室内でおしっこをすると匂いがこもってしまい
あとあとばれてしまう。
一歩間違えばドロップアウトのきわどい不正行為だ。
慎重に事を運ばなければならない。
役人はしゃがみこんで、踵の上にすわりこんで
したくてたまらないおしっこをじっくり力をかけて押しとどめた。
壁が急に動いたショックから、しばしの落ちつきを取り戻す。

538名無しさんのおもらし:2007/08/26(日) 04:27:50
奥の部屋の床にはぽっかり穴があいていた。
のそきこむと、下に向かってせまい階段が続いているようだ。
その先なら、おしっこのにおいなど証拠が残らないかもしれない。
それはそうと、先ほど壁にあった人の名前が気になる。
というのも、役人自身の名前のようだったからだ。

539名無しさんのおもらし:2007/08/26(日) 04:28:04
ためしに壁に近寄ってみる。
また裏返ってしまうともとの部屋にもどってしまうので
注意が必要だ。
奥の部屋は光がさしこむ窓もないので真っ暗なはずなのだが、
ヒカリゴケでもあるのか、全体的にうっすら蒼白くみわたせる。
そのおかげで壁の文字も見えた。
やはり自分の名前だった。

540名無しさんのおもらし:2007/08/26(日) 04:28:37
役人は驚いた。全然縁がなかったはずのこの寺院の
その中でも目立たない建物、しかも封印に使われる
開かずの堂の中に自分の名前があるなんて。
役人は怖くなった。
そのせいか、尿意がじわりと増した気がした。
名前の後ろにはまだ何か書いてある。

541名無しさんのおもらし:2007/08/26(日) 04:28:50
なんと、今日の日付だ。年、月、日まで当たっている。
誰かが予言していたのだろうか。
考えてみれば、徳の高い女僧たちが、
世界の女性になりかわっておしっこ我慢を引き受けたという
神聖な堂なのだ。神秘的な力がそなわっていてもおかしくないし、
こんなところでおしっこをしようとするなんて
とんでもないバチ当たりな行為かもしれない。
役人の血の気がひく。
罪悪感のせいか、さっきよりおなかの尿意がくっきりしてきた気がする。

542名無しさんのおもらし:2007/08/26(日) 04:29:06
役人はこっそりおしっこをしようとしたことを反省して、
元に戻ろうとした。壁に手をかければ、また壁が裏返って
戻れるはずだ。
歴代の女僧たちに比べれば、今日の就寝前までの我慢なんてたかが知れてる。
さっきからの、膀胱をきゅんきゅん締めつけるような尿意の高まりが
封印をなしとげた先人たちの息づかいのように思える。
このくらい頑張って我慢しないと。
役人は、ズルに手を染めてしまうことから思いとどまった。

543名無しさんのおもらし:2007/08/26(日) 10:49:45
続き期待

544名無しさんのおもらし:2007/08/26(日) 13:17:42
オレも。。。

545名無しさんのおもらし:2007/08/27(月) 01:14:25
きゅんきゅんきゅん
おしっこがかたい球になって
内から力強くおなかを押す。尿道口がこじあけられそうになる。
今は歴代の女僧たちの行いに思いをはせ、気持ちがひきしまっているが
それがいつまで続くものか。
この壁から出れば、寺女が呼んで来ているであろう院主に
申し開きをしなければならないだろう。
寺院特有の、じれったいあのゆっくりの口調に付き合わなければならない。
それに、こんな重大な堂を勝手に開けたとなれば
一言や二言ですむはずがない。どれだけの時間をとられるだろう。
想像すると役人は気が遠くなりかけた。

546名無しさんのおもらし:2007/08/27(月) 01:14:44
就寝前までおしっこが出来ないのだから、寺院からの帰りが一時間やニ時間遅れようと
おしっこを我慢しなければならない時間は動かないのだが、
壁の向こうで待っている運命を思うと役人は耐えられそうにないと思った。
せっかく思いとどまったズルに
気持ちがまた傾いてしまった。
役人は、部屋の床の真ん中にある穴から伸びる下り階段に足を踏み入れた。

547名無しさんのおもらし:2007/08/27(月) 01:14:54
下りの階段は山の岩肌を彫り抜いて作ったもののようだ。
明かりはないが岩肌がぼうっと蒼白く光っている。
役人は急にぶるっと震えた。
氷室に入りでもしたかのように、急に冷え込んできた。
かろうじて持ちこたえているおしっこに
冷えはこの上なくこたえる。
おなかの中のおしっこの自己主張が
冷気に呼応するように刻一刻と強くなっていく。

548名無しさんのおもらし:2007/08/27(月) 01:15:05
役人は今や、壁に体重をあずけながら一歩一歩慎重に下りていた。
一歩の衝撃がおしっこを刺激するせいもあり
足を一段下ろす動きがパンパンのおなかを圧迫するせいもあり
二重の意味でまともに歩くのもきつくなっているのである。
これらの刺激をできるだけ軽減するため、そして刺激してしまって
高まった尿意の切迫をやりすごすため、役人はそろりそろりと下りていく。

549名無しさんのおもらし:2007/08/27(月) 01:15:38
冷気に加えて、空気が湿り気を帯びてきた。
役人の顔は冷や汗がびっしりうかび、顔色は真っ青である。
冷えのせいだけではなく、もっと重大な苦しみが役人を責めたてているのだ。
山の中腹から湧き出す滝の話を聞いたが、
おそらくこの下り階段は、その源の地下水脈にでも通じているのだろう。
先ほどからの冷え以上に役人を苦しめているのは、ピチャピチャとこだまする
水音だった。チョロチョロとせせらぎのような音、ピチョーンと響く水滴音、
はるか下から響いてくるのか何重にもこだまがかかった涼しい音色だ。

550名無しさんのおもらし:2007/08/27(月) 01:15:51
一刻もはやくおしっこをしてしまいたい。
その目的で、絶対に人目に触れないであろうここにきたのだが、
役人はいまだにおしっこをできずにいる。
階段の途中だろうと、してしまえばいいのに、役人がそうしないのはなぜか。

551名無しさんのおもらし:2007/08/27(月) 01:19:49
一つは、においが残ってしまうということだ。
どうしても我慢できない女性がドロップアウトを免れるため、
なんとかごまかしておしっこをしてしまおうとすることは時折あるのだが、
男女ともども、女性が我慢の日々を送っていることは知っており、
特に意識するまでもなくそういう目で女性の行動を見ている。
そんなふうに女性のおしっこに関してまわりの目が注意深くなっているせいで
たとえば入浴中に浴槽の中で済ますくらいのことでは、
においでバレてしまうのである。
ここのような、洗い流す水もない岩の床にしてしまっては、証拠が残ってしまう。

552名無しさんのおもらし:2007/08/27(月) 01:20:12
それから、このまましてしまっては服にかかってしまい、おしっこをした証拠を
連れて歩くことになってしまう。階段は普通に通るのに気を使うほどではないが
役人の衣服をおしっこができる状態まで脱ぐには少しせまい。
さらに、服を脱げたとしても、これまた階段のせまさのせいで
おしっこをする姿勢がむずかしい。

553名無しさんのおもらし:2007/08/27(月) 01:20:25
かといって引き返してそれらの問題が解決するわけでもない。
役人は、もうずいぶん長い時間階段を下っているような気がしていた。
そっと一歩一歩を踏み出しているせいで進み具合は非常におそく、
また激しい尿意や冷え込みで時間の感覚がおかしくなってることもあるので
まだそんなに深く下ってきていないのかもしれないが、
とんでもない遠くまで来てしまっている気がする。
しかし、そんなことが脳裡をよぎるのは一瞬で、
おしっこをもらさずに進みつづけることで役人の頭はいっぱいで
ほとんど何も考えず機械的に進んでいく。

554名無しさんのおもらし:2007/08/27(月) 01:21:07
それでも、役人にとっては運が良かったのかもしれない。
最初にズルを思い立ち、さびれた建物にかくれてすませようと思い立った時は
あとで水跡やにおいでバレることについては考えていなかった。
この堂に入れそうだということが現実味を帯びてきて、おしっこをする自分を
想像した段になってにおいなどの件に気付いたが、
いったん目の前に見えた解決策にとびついたところである。
入ってしまえばなんとかなるという楽観に走ったが、実際になんとかなりそうな場所が
先にありそうなのだ。
おそらく先には女尿の滝に通じる地下水脈があるはずで、そこなら
おしっこをしても大量の水が流し去ってくれるので、ばれることはなさそうだ。

555名無しさんのおもらし:2007/08/27(月) 01:21:27
時々、高まる尿意に役人のつかれきった尿道口がこらえかねて、
決壊しそうになるのを止めるために動きが固まることを除けば、
変化のないなめくじのようなゆっくりの歩みが続く。
時の感覚がない。
実際は数十分、いやもっと短いかもしれないが
役人にとっては、いくつかの昼と夜を過ごしているような気がしている。
それでも、ただひたすら階段を下っていく。
いつ終わるともしれない道を、おしっこを我慢しながら永遠に歩き続ける
修行者のようであった。

556名無しさんのおもらし:2007/08/27(月) 01:21:46
何重にもこだまして響きかえっていた水音がいっそう強くなった。
変化のなかった下りに、いよいよゴールが見えてきたようだ。
おしっこに耐えながら階段を下る自動機械と化していた役人に
思考が戻ってくる。状況の変化に精神より前に肉体が期待にみちた反応を示した。
あと少しでとうとう待ちに待ったおしっこができると感じて
体がおしっこを刺激する。尿意が各段に強くなり、悶え苦しむ役人。

557名無しさんのおもらし:2007/08/29(水) 16:54:34
>>425以降

39 >>426-430 ビアガーデン→寮
40 >>432-433 女子トイレ使用禁止令
41 >>438-449 ノーション(霧沢学園の身体測定)
42 >>452-469 シル
43 >>471-479 園遊会
44 >>481-542 >>545-556 役人

558名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 06:19:55
やがて、水音がすぐそばまで来た。
道の先に見える地下水脈の水面も見えた。
あと少しで、本当におしっこができるのだ。
しかし。

559名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 08:18:14
通路を塞ぐ巨大な岩の球がある。
直径は役人の身長ほどもある。
通路を完全に塞いでいるわけではないが、左右に通れるすきまはない。
下の方にできたすきまは通るにはせますぎる。
上は天井まで達していなくて、十分通り抜けられそうな隙間があり、
下ってくる途中、上の隙間から水面が見えたのだが、
身長ほどの高さをよじ登らなければならない。
こんな身重の体で、階段を一歩下るのもおそるおそるの状態でだ。
登るのにとっかかりもすくない丸い岩で、まともな状態のときでも
登るのは難しそうだ。

560名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 08:18:25
とはいえ、あと少しで水にとどき、あと少しでおしっこができる。
ここであきらめるわけにはいかない。
役人はとりあえず岩に近寄ってみた。
まず押してみる。これだけ上にスペースがあるのだから
岩を少し押せば動いて地下水脈に落とせるのでは。

561名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 08:18:36
グニョッ
見た目に相違して、岩は粘土のようで、押した手を押し返す手ごたえを予想していた
役人はおどろいた。しかしこれで希望が出て来た。
この岩が粘土のようにやわらかいのなら、下の隙間を少し掘れば通り抜けられる。
役人は左右の下にある隙間あたりの岩を足で削った。
いまの状態では、かがみこんで手で掘るなんて芸当はとんでもない。

562名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 08:18:47
ところが、いくら削っても土くれが削り取れる気配がない。
堅い岩とは違った弾力は感じるのだが。
良く見ると、岩肌にお札が張られている。岩肌の蒼白いうすぐらい光一色に
染まって見えにくいが、至近距離で目をこらせばおふだが何枚も張られているようだ。
これは、まさか!?

563名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 08:19:11
役人は封印の行の話を思い出した。
たしか封印の行についた先代の院主は
たった半日で妊婦以上にはちきれそうなおなかになっていたという。
そしてそのおなかにはおふだが何枚もはられていたと。
だとすると、人の身長ほどもある岩のようなものは
まさかとは思うが、世の女性のおしっこを一身にひきうけたという院主の
かわりはてた姿なのだろうか。
元が人間だったとすると、原形をまったくとどめていないが
この巨大な球体の中に、出すことを禁じられた女性たちのおしっこが
詰まっているのだろうか。

564名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 08:19:23
役人はしかし、それどころではない。
自分のおしっこの入れ物がこれだけ大きければ
就寝前までだってもつかもしれないが
もう本当に猶予がない。
解決策である地下水脈は隙間から見えているというのに。
役人の尿道口はもう決壊寸前だ。
だが、この障害物をなんとかしなければ、おしっこをすることはできない。
解決策までもう目と鼻の先まで来ているのに。
役人は股間を力いっぱいもみしだいて燃えあがる尿意をしずめる。

565名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 08:20:04
こうなったら、隙間をくぐるしかない。
上を越えて行くのは不可能だが、球場の障害物が道を閉ざしているので
左右の下には少しだけ隙間がある。せまいが、そこを潜っていけば
むこうに抜けることができるはずだ。
かがみこむなんて、今の状態では考えられないが
そんなことはいってられない。役人は床に這った。

566名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 08:20:44
おしっこで充満したおなかが予想通り、いや予想以上に圧迫される。
しかも、下り階段なので、上半身が下になって、体勢が苦しい。
役人は後悔した。かといってこのまま立とうとすると
その力でおしっこが出てしまうに違いない。
もうこうなったらどうにかして隙間を抜ける以外に道はない。
むこうが見えているのだから、何とか通り抜けられるはずだ。

567名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 08:20:54
役人は、障害物の左下の隙間に這っていく。
ずっしりとたまったおしっこの重みが、立っていた時は
真下の尿道口を一番責めたてていたが、今は真下といえばおなかの前面だ。
頭が下になる下り坂なので、立った状態で言えば前面といっても、前ななめ上。
役人は、自分のおしっこがみぞおちあたりまで充満していることを改めて感じた。
這って手足をうごかすと、パンパンのおなかが押されておしっこが飛び出そうになるのを
何度も耐える。
しだいに隙間がせまくなり、肩が左右の壁にこすられる。

568名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 08:21:06
肩が一番狭いところを抜けた。
水音がいっそうくっきりする。
目の前には今までと同じ下り階段がつづき、少し先で水面にたどりついている。
階段は地下水のたまった中をさらに下っているが、
役人はその手前まで行ければいいのだ。
狭さはあいかわらずなので、服を脱いでおしっこできる体勢にもっていくのに
もう一苦労しそうだが、夜中まで我慢することを思えばそれくらい我慢しなくては。

569名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 08:21:50
肩が通り抜けたので安心していた役人は
すぐに当惑すべき事態にぶちあたった。
おなかがひっかかるのである。
階段の段の角と、球状の障害物で上下に挟まれる形だ。
胸はけっこう豊かな方だが、特に階段の角にこすりもせず通過できたのだが、
おなかは予想外に張り出していたようで、ひっかかってしまった。
これだけの尿意を思えば、当然なのかもしれないが、
まさかこんなことになるほどだとは思ってもみなかった。
あと一息なのに。

570名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 08:22:02
役人は力を混めて体を進める。
両足で上の段を押し、両手は下のほうの段にかけて引き寄せる。
勢いあまって地下水脈に落ちてしまうなんて心配は二の次だ。
だが、力をかけるということは、おしっこでパンパンのおなかに
圧力をかけるということ。
またしてもおしっこが出てしまいそうになる。
ピンチだ。なぜなら手で押さえることができない。
おしっこの出口はきつい穴の上、手は穴の下で分断されている。
役人は両足を捻り合わせて、脚の力だけで尿意を耐えるが、
手ほど思い通りには尿意を鎮めてくれない。
役に立てない上半身をそれでも何か我慢の役にたてるべく
力をこめてよじらせる。歯をくいしばり、目をつむり、
唇をゆがめ、手は髪をかきむしる。

571名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 08:22:16
だめだ。尿意はおさまらない。
殺人的な尿意はずっと前からあり、消しようもないが。
その中でもおしっこ我慢の努力を破ってしまう激しい尿意の波だけは
どうにかして乗り越えないと、敗北してしまう。
役人はももをこすり合わせ、身をもだえさせて耐える。
しかし、体をゆらすと、階段の角におしつけられた
パンパンのおなかにさらに圧力がかかってしまうのだ。
役人はとりあえず、隙間から手を下半身の方にもどすことにした。

572名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 08:22:28
狭い隙間に役人のふくれあがった腹部が詰まり、
残るスペースはわずかだ。
その中でも、球状の障害物に近い右側には全然スペースがないが
左側には上にまだかなりのスペースがある。
役人は、通路の左壁と、床と、その右にある球状障害物でできた
直角三角形のような形の中にはまっているわけだ。
といっても、下方はおなかでふさがれてしまっていて、
左手を通せるのも下、つまりおなか側ではなく
上、つまり背中側からでないと無理だ。
前押さえのためには、おなか側からのほうが都合がいいのだが。

573名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 08:22:40
役人はどうにか左手を下半身に回し、おしりの側から
尿道口を押さえた。といってもきつい体勢での後ろ回しなので
指先が届くか届かないかという程度。
あまり効き目がないので、ベルトをつかみひっぱりあげた。
衣服で手のかわりに股間を押さえるわけだ。
これは効き目があり、どうにか危機的な波をしずめることはできたが、
背中越しの手を使うということは、当然胴体が反ってしまう。
ということは、階段の段のかどに押し付けられているパンパンのおなかが
いっそう強く押し付けられることになるのである。

574名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 08:22:50
役人はふたたび前に進む努力をはじめた。
おなかにこれだけの圧力が一時的にかかっても、抜けさえすれば。
そう思って無理矢理体を押し出す。
しかし役人の膀胱もさるもの、可能な体積分は詰まりきっているのか
少しの隙間も作ってくれない。
おなかのふくらみの主要部分はまだ段がくいこんだところより
手前にあるのである。別の解決策を講じなければならないだろうか。

575名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 08:23:01
役人はとりあえず下に抜けられないなら一度上に戻ろうと思った。
何にせよ、おしっこで破裂しそうなおなかに階段を食い込ませていては
拷問以外のなにものでもない。
ところが、抜けない。というより、体勢的に、もどるのが難しい。
ただでさえ後ろ向きで這って階段をのぼるなんてのは難しいのに、
それに加えて隙間にはまってしまって手足が自由に連携できない上
胴体がくいこんでいる。
役人の顔から血の気がひいた。
このままはまったままになってしまうかもしれない。
おしっこをするどころか、永久にここに釘付けになってしまうかもしれない。
こんなところでズルしておしっこをしてしまおうとしたバチが当たったのかもしれない。

576名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 08:23:16
おしっこが減ることなど、おもらしをしない限り絶対になく、
逆におしっこが増える要素なら、寺でも水をおかわりしたし、ここは冷え込むし
おしっこをうながす水音だらけだし、たくさんある。
ということは、この先おなかの食い込みはいっそうきつくなる一方なのだ。

577名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 08:24:05
こうなったらもういっそおもらししてしまっても
永久にここで我慢しつづけることを思えばマシだろう。
地下水脈に落ちてぬれてしまえば、それに紛れておしっこをすませたことが
疑われるのは確実だが、確証は残らない。そんな疑惑だけでも役人の地位は
失ってしまうかもしれないが、中央のコネなどを使えばドロップアウトだけは
免れる可能性はある。
とはいっても、経歴に汚点がつくし、何よりおしっこの疑惑が噂になってつきまとう
ことになるだろう。ドロップアウトは免れても、水の中でおしっこをごまかした
容疑のある者として、日頃から意地悪なあら捜しの視線にさらされることになるのは間違いない。
それだけは避けたい。

578名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 08:24:31
役人は、最後の可能性に思い当たった。
障害物には弾力があった。押せば少し隙間を作ることができるのではないだろうか。
役人は今度は障害物に近い側の右手を動かした。
障害物を押してみるが、びくともしない。
それはそうだろう。体重がかかった胴体が通ろうとしても
へこんで隙間ができないのだから、手ごときの力で隙間をつくれるはずがない。
だが、今の役人にそこまで考える余力はない。
隙間ができそうもないなんてことを手ごたえで判断する冷静さもない。
もしかするとありがたい先代の院主のなれのはてかも知れない障害物を
やみくもに押したり叩いたりするのみである。
もちろん、その動作の途中にも尿意の危機を乗りきるため
動きが止まったり、左手が奮闘したりしながらなのではあるが。

579名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 08:24:47
その状態のまま、永久とも思える長い時間がすぎた。
とはいっても、せいぜい数十分なのだが、役人はおしっこを止めるために
人生最大の、ありとあらゆる努力をしなくてはならなかった。
それに精一杯で、時間が長いと改めてかみしめる余裕すらなかった。
ただ、実際の経過時間を十数倍にも感じていたのは確かだった。
その間、おしっこを止める努力の時間がほとんどで、
右手が障害物にはらたきかけたのは十度にみたない。

580名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 08:24:58
役人が、おしっこを食いとめる渾身の努力の合間に
何度目かに右手を障害物に突き出したとき、
役人の右手が障害物の下にすっぽりはまった。
ちょうど階段の段と段の間のへこみが、球状の障害物との間に隙間をつくっていたのだ。
とはいっても、階段や壁にめりこむような具合なので、完全な球と比べると
ごくごくわずかな隙間に過ぎないのだが。
役人は、その隙間で手を伸ばした。
すっぽりはまってしまって抜くこともできない。
もはや右手の先を探ること以外何もできなくなってしまったのだった。

581名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 08:25:08
さらに長い年月が流れた。実際は胴体がはまってから手がはまるまでの時間の
半分程度にすぎないが、その間にも役人はほとんどの時間をおしっこ食いとめに
苦しみつつ、わずかに数度、右手の先を探ったのみである。
役人の右手の先が、今度は何かに当たった。

582名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 08:25:59
どうやら、感触が今までと違う。紙のようなものが何重にも重なっているようだ。
これはもしかすると、尿意封印の行に使われた、おしっこの出口を封印するおふだなのでは
ないだろうか。やはりこの障害物は先代の院主なのか。
障害物の周囲にもあちこちにおふだが見られたが、何枚も重ねられているのは
おしっこの出口にあたるところに違いない。
役人は、唯一の救いの光明が見えたと信じ、右手の先でそのおふだをはがしにかかる。
そのおふだが封印しているものを思えば、とんでもない行為にあたるが、
もはやそんなことを考える余裕はない。
役人の頭にあるのは、封印を破れば、球体がしぼんで、ここを通り抜けられるという
きわめて刹那的な目の前の問題だけだ。

583名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 08:26:15
そうしている間にもたえがたい尿意の波は役人の尿道口を直撃する。
しかし今度は役人は、動きを止めて我慢に集中することをしなかった。
おふださえはがしきってしまえば、全て解決するのだ、という信念で
尿意を落ちつけることも二の次にしたのだ。
尿意はどんどん高まっていく。しずめようという集中をしないせいで
加速度的に高まっていく。役人の堰が決壊してしまうのはもう目前。
しかし役人は尿意の高まりに立ち向かおうとしない。
それより先におふだをはがしきればすむのだ。
いっそう右手の動きが加速する。

584名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 08:27:25
役人の右手の感触がかわった。とうとう、さいごのおふだなのだろう。
これが先代の院主のなれのはて、尿意とおしっこを自分のおなかにとじこめ
巨大な球になった姿なのだとすると、この封印の場所は先代院主のあそこということになる。
そういえば、それらしい土手のような形状が指先に感じられるような気もしなくもない。
今や役人は、おふだはがしに集中していて、尿意の方はつのるにまかせて
ビクビク震える尿道口はまさに決壊寸前に脈動していた。
それとおなじあわただしい蠢きが、役人の指先にも伝わってくる。
地震で、最初は端の方だけが崩れていた塔が、
次第に揺れに共鳴して振動を激しくしていきついには一気に崩壊してしまうように、
役人の右手の指先の感触が、そして役人自身のあそこも、
大崩壊の予兆を急速に加速させていく。

585名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 08:27:39
おそろしい轟音がひびきわたった。
役人の右手に触れていたはずの噴出口は、噴出の衝撃で球体が少し回転したのか
下ってきた通路の角度に正確に一致し、通路に沿ってものすごく凝縮されたなにかが
はげしい勢いで噴出しつづける。

586名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 08:27:54
封印の堂の外では、地方の付き添い役人たちが、院主や女僧たちとともに
じっと立ってそれぞれの尿意をこらえながら待っていた。
院主は、神聖な堂なので、役人が入っていったからといって、
安易に追いかけるわけにもいかないとして、
戻ってくるか、何か変化があるまで見守るという判断を下したのである。
一瞬、大きな揺れがあったあと、しばらくしてなにかが急速に接近してくる音がし、
そして衝撃音とともに堂がふきとんだ。
堂の奥から何かが噴き出し、堂を消し飛ばしてしまったのだ。

587名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 08:28:07
土煙が晴れてみると、まだ日が傾きはじめたばかりだった空が
真っ黄色になっていた。
そして、その黄色い超自然の空の真ん中には、
満月のような黄金球がさえざえと浮かんでいた。
しかしその黄金球は、しずかな光を放つ月とは違って、
いらいらと落ちつかない印象をあたえる、光がせわしく揺れているような黄金球だった。

588名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 08:29:07
プシャアアァァ……
という鋭い破裂音とともに、黄金球はその一端から黄金の奔流を噴き出した。
よく見れば細かな星が飛んでいっているようだ。
噴出口はあちこちに向きを変え、全方向に黄金の星の奔流を撒き散らした。


こうして、封印されていた魔の尿意は108の星となって
世に降り立ったのでした。

589名無しさんのおもらし:2007/09/01(土) 10:38:19
パンチラ氏ね

590名無しさんのおもらし:2007/09/01(土) 18:56:43
そんで役人はどこに行ったの?

591名無しさんのおもらし:2007/09/02(日) 05:25:24
┬ふっとんだ
├元の場所
└地下水脈に落ちた

99%もらしてるだろう
でも呪われて出せなくなったまま
ずっと苦しんでいるかもしれない

592名無しさんのおもらし:2007/09/06(木) 01:04:18
-和美は-
2度とおしっこはできなかった…。
おしっこが液体と生物の中間の存在となり
永遠に膀胱空間に閉じこもるのだ。

そしておしっこしたいと思っても出せないので
―そのうち和美は考えるのをやめた。

593名無しさん@おもらし中:2007/09/08(土) 10:21:43
>>589 お前逮捕ね 殺害予告です!

594名無しさん@おもらし中:2007/09/08(土) 10:24:59
>>589 または、相手(パンチラ)に直接謝罪してください!
荒らしだと絶対思わないでください!!

595名無しさんのおもらし:2007/09/08(土) 15:10:43
>>589マジで逮捕されたらしいぞ、マジで!

596名無しさんのおもらし:2007/09/08(土) 23:09:07
荒し行為はいいかげんにしないと。

597名無しさんのおもらし:2007/09/08(土) 23:23:21
>>588
ぜひとも尿残泊に108人の我慢娘が結集する本編も書いて欲しい

598湿滸伝:2007/09/09(日) 05:37:12
>勝手におしっこをしてしまった女性は
>まともな社会の構成員とはみなされなくなってしまうのである
なぜこのような社会が成立してしまったのか

時代は
多くのドロップアウトを生み、そのフォローは満足になされず
その一方で特権階級の中には社会が必然的に要求するおしっこ我慢をごまかす者もいるという
腐敗が進んだ、政権の末期。
しかし、女性がおしっこ我慢を強いられるというのは、こうした頽廃の副産物ではなかった。

政権が誕生した時、女性のおしっこ我慢は、理想の女性のあるべき姿として
女性自身を含めた世間の要求にしたがって生まれ、培われ、定められた婦徳の一つであった。

政権を生み、支えて来た初期からの重臣の女性たちは
理想に近づく手本として、おしっこをしない姿を自ら示し、周囲を魅了、感化していったものである。

599名無しさんのおもらし:2007/09/09(日) 05:37:41
一方的に強制された理想など、実現も持続もしない。
上に立つ者が自ら率先して示す理想だからこそ、下々もついてくる。
お仕着せではなく、本物の魅力を伴っているからこそ、広く深く浸透してゆく。
すなわち、女性のおしっこ我慢は
過去の重臣女性たちの、信念と実践のたまものなのだった。

情熱と夢に満ちていた、政権初期の期待感はやがて落ちついて
安泰な日常の中で理想も色褪せて行く。
おしっこ我慢という形だけは姿を変えずに今まで続くが、
もはや、女性がおしっこ我慢に誇りと至福だけを感じる時代ではなくなった。
依然誇りではあるが、その多くはドロップアウトへの軽蔑の裏返しであったし
我慢の間に生じる感情は、至福ではなくただ生理的に当然くるべき苦痛であった。

600名無しさんのおもらし:2007/09/09(日) 05:41:26
さて今回は、のちに尿残泊に集うこととなる108のエイユウ・ゴウケツたちの中でも
ひときわシリアスな一人の乙女に注目してみよう。


なお、エイユウ(怺悠)とは、悠久の時を怺(こら)える者
つまりおしっこを計り知れないほど長く我慢できる女性を指す美称
ゴウケツ(強穴)とは、強力な締まりの尿の出口の穴
つまり、おしっこを我慢する力にすぐれた女性を指す美称である。

さらにいえば、怺悠とは、世を変える力さえ秘めている天下有数の女性という
ニュアンスで、安易に使われる言葉ではない。
一方、強穴の方は、即物的なネーミングからも分かるように、下世話な使われ方も多く
近所の中で多少際立って我慢強いといった程度でも使われる言葉である。

601名無しさんのおもらし:2007/09/09(日) 05:44:41
   ところで[怺]って字は国字で
   本当は音読みは存在しないようですね
   エイと読むものだとおもっていた

602名無しさんのおもらし:2007/09/09(日) 05:45:37
――尿残泊――
ドロップアウトが立てこもる無法地帯の一つである。

当時、このような無法地帯は各所にあった。
というのも、ドロップアウトたちは社会保障が受けられない。
公職につけないのはもちろんのこと、
店でまともに物を売ってもらう事も、医者にかかることも
満足にできないし、女性にとってドロップアウトしようがしまいが
恥かしい問題である用足しに関しても、公共のトイレは使えないなど
困ることだらけなのである。
そこで、お互いの生活を守るためにドロップアウトたちが集結し
自活をしているのである。時には略奪をせざるを得ないこともある。
居住地を持つことも許されてはいないので、もちろん不法占拠である。
ただし、通常の土地ではすぐに役人や軍隊に排除されてしまう。
そのため、足を踏み入れるのも大変な僻地に立てこもるのが普通であった。

603名無しさんのおもらし:2007/09/09(日) 05:46:00
そのようなドロップアウト共同体の中でも
我慢強くないがゆえにドロップアウトしたような者の集まりは
比較的おとなしく、略奪などは苦手で、
より強い集団に面倒を見てもらったりしていた。
しかし、エイユウ・ゴウケツが率いる共同体では、
ただ自活のために行動するのみならず、
自分たちをドロップアウトにした世をどうにかするために
先を見据えた行動を期しているところが多い。

604名無しさんのおもらし:2007/09/09(日) 05:46:53
例えば、おそるべき我慢強さを天下に示し、感服させ、
ドロップアウトへの偏見をはねかえしてしまう策。
あるいは、いっそ恥をすてて放尿をアピールし、
一部で形骸化しているおしっこ我慢という価値観を
根本から崩そうという策。この場合も、ただおしっこを
しただけでは余計に見下されるだけだ。より多くをためた上で
より激しく、よりなまめかしい放尿で魅了するのである。
共同体によってポリシーはさまざまであるが、
強い主張をするための説得力を生むには
当面今の支配的な価値観である
「おしっこをより我慢できる女性ほどすばらしい」
という部分は重要で、反我慢主義の共同体であっても
エイユウ・ゴウケツが一層我慢に磨きをかけているのだった。

605名無しさんのおもらし:2007/09/09(日) 05:48:43
さて、尿残泊とは、元々はたんなる地名に字をあてただけなのだが、
文字通りに解釈すれば、おしっこをためたまま一夜を明かすという意味になる。
人民の上に立つが故に、日中は人民よりいっそうおしっこを制限される女役人でも、
毎日最低限就寝前には用を足せることになっている。
尿残泊は、名前だけですでに
『役人は人よりおしっこを我慢していて偉いと思われているが、我々はその上をいっているんだぞ』
という社会に対するアピールになっているわけだ。

そんな尿残泊に、新入りが来た。
貴族でありながら、ドロップアウトに便宜をはかったり支援をしたりする
当時としては奇特な人が、悪人にはめられ、組織ぐるみで濡れ衣のドロップアウトに
させられそうになった女性をかくまい、エイユウゴウケツと見こんで尿残泊を紹介したのである。

606名無しさんのおもらし:2007/09/14(金) 10:48:02
パンチラ逝け

607パンチラ:2007/09/22(土) 10:47:40
>>606 通報しました!! 覚悟しておいてください!!

608名無しさんのおもらし:2007/09/22(土) 22:37:28
「――でね? そうしたら先輩がさぁ」
「ホント? 凄いねー。三島先生怒ってたんじゃないの?」
「あっははっ、言えてるかもー」
 ファミリーレストランの禁煙席でかしましくお喋りの声が響く。冷房の効いたレストランのボックス席でドリンクバーのグラスを重ねる少女達は、遅い梅雨明けの後に訪れた夏休みの解放感を全身で謳歌していた。
 楽しげに交わされる笑い声の中、一番奥まった席に付いている少女の表情だけがわずかに翳っている。良く見れば少女の膝はきゅっと寄せ合わされ、かかとは小刻みに震えていた。
「よし、おかわりしてこよ」
「あ、あたしもお願い」
「わたしもー」
「……静菜ちゃんは?」
「あ、……う、うん」
 不意に声を掛けられ、静菜はふと顔を上げた。ちらり、とまだ半分ほど残ったグラスの中身を眺め、小さく頷いた。全員のグラスを持ってドリンクバーに向かう友人達を見送りながら、静菜は席に残った隣の友人に小声で話しかける。
「ね、ねえ?」
「なに? 静菜ちゃん。なにか頼むの?」
「そ、そうじゃなくてさ……ゴメンね――私、その、『トイレ』行きたいんだけど」

609名無しさんのおもらし:2007/09/22(土) 22:38:06
「あ……ごめんっ」
 友人は――先ほどから小さく脚を擦り合わせていた静菜の様子を見て、慌てたように大きく椅子を引いてくれた。ようやく席から立てるスペースが解放され、静菜は大急ぎで席を立つ。
「ありがと……ちょっと行ってくるね」
「うん、いってらっしゃい」
 友人の声を背中に、静菜は混雑する店内を横切って、真っ直ぐに『トイレ』を目指す。
(ぅあ……ちょ、ちょっと……マズイ、かもっ)
 先刻から静菜の下腹部を占領していた重苦しい圧迫感は、立ち上がると同時に鈍い疼きに変わり、すぐさま股間へと伝播していった。むず痒いようなつんとした感覚があっという間に下半身を占領し、少女の排泄器官を刺激する。
(ぁあ……だめ、来ちゃう……っ!!)
 できるだけ平静を装おうと努力はしていたものの、込み上げてくる尿意の波は静菜の予想を大きく上回っていた。とうとう早足では耐え切れなくなり、静菜はせわしなく入り口のドアを揺らし、小走りに『トイレ』へと駆け込んでゆく。
(は、はやくっ……はやくしなきゃっ……)
 クリーム色のタイル張りのトイレには、鍵のかかっていない個室が二つ並んでいた。幸いなことに塞がっているのは一つだけ。
 心の中で幸運に感謝しながら、焦る心を沸き立つ下腹部と一緒になんとか抑えつけ、静菜は一番手近な個室に飛びこんだ。鍵をかけるのももどかしく、ジーンズのベルトに手をかける。

610名無しさんのおもらし:2007/09/22(土) 22:38:25
(っ、……!!)
 疼く下腹部と尿意の波にこぼれそうになった悲鳴をおしとどめ、きつく腹部を固定していたベルトを緩めて、続けてズボンの前を止めているボタンも外し、脚の間に手のひらを滑りこませる。
 そのままノンストップで便座の上に腰を下ろす。都合2秒ほどの『トイレ』のための動作を早業で終え、静菜は大きく息をついた。
「はああぁ……」
 狭い個室にゆっくりと響く安堵の声。
(ま、間に合ったぁ……)
 ゆっくりと詰めていた息を吐きながら、静菜の体が脱力する。
 強張っていた下半身の緊張が解け、張り詰めていた尿意がじんわりと拡散してゆく。どうにか免れたオモラシの危機と、尿意からの解放に、静菜はこくり、と口の中にたまっていた唾を飲み込む。
(も、もうちょっとでホントに出ちゃうトコだったかも……よかったぁ……)
 きしきし、と身体を前後させながら、静菜はそっと下腹部を撫でさする。
 ――もし、ドアの外に順番を待つ誰かがいれば、もしかすると異常に気付いたかもしれない。
 あれだけ切羽詰って『トイレ』に駆け込んだ静菜だというのに、一向に尿意の解放を示す水音も、それを隠蔽する音消しの洗浄音も聞こえてこないことに。
「はぁ……」
 狭い個室の、様式便器の上。慎重に深呼吸を繰り返す静菜の股間。そこには彼女の両手が差し込まれ、下着の上から石のように硬くなった下腹部をゆっくりと前後に揉みぼぐしている。

611名無しさんのおもらし:2007/09/22(土) 22:39:49
 下着。……そう、下着だ。
 静菜は淡い水色の下着をしっかりと穿いたまま、便座に腰を下ろしているのだった。少女の股間を覆い保護するはずの薄い布地は、まるで少女の排泄器官を拘束するかのように、確固としてそこに留まっていた。
「……んっ、…んぅっ……」
 時折響く鼻にかかった声は、少女の尿意の波を知らせるバロメータ。ぎゅぎゅっと自分のリズムに合わせて股間をマッサージし、静菜は下腹部をゆっくりと揉み解してゆく。手慣れた指先の動きには、そうすることで少しでも長く尿意をやり過ごそうとする意図がはっきり見受けられた。
(『トイレ』、間に合ってよかったぁ……)
 もう何時間も前から我慢していた“前押さえ”と“股間を握り締め”る解放感が、徐々に股間の緊張をほぐし尿意を和らげて行く。その安心感に身を委ね、静菜はまるでオシッコを済ませたかのような安堵の吐息をこぼした。
 なんとも奇矯なことに。
 友人に『トイレ』と告げ、個室に限界に近い尿意を堪えたまま駆け込んでおきながら、静菜はかたくなにここでオシッコをしようとはしていなかったのだった。
「はぁ……ふぅ……」
 深呼吸と共に、震えていた膝がゆっくりと落ちつきを取り戻し、引けていた腰も脱力を始める。やや内股の脚だけはまだいくらか尿意の余韻を残していたが、さっきまでの切羽詰った状況は大分緩和されていた。

612名無しさんのおもらし:2007/09/22(土) 22:40:08
「ふぅ……すっきりしたぁ……」
 しかし、その言葉とは裏腹に。ベルトとズボンに抑えつけられていた下腹部は、その跡を薄赤くくっきり残したまま、ぱんぱんになった膀胱の形そのままになだらかに膨らんでいる。
 少女のしなやかな体型をいびつに歪めてしまうほどに、静菜の尿意がすさまじいものになっていることは傍目にもはっきりと窺えるのだった。そうして激しい尿意に現在進行形で苛まれながらも、静菜はかたくなにトイレを使おうとはしない。
 ――いや、
(うぅ……急にくるんだもんなぁ……ちょっと油断してジュース飲みすぎちゃったかも……。
 だいじょうぶ、我慢、我慢……ちゃんと『トイレ』したんだし、ね)
 使いたくとも、使えないといったほうが正しい。
 静菜にとって、ここはカギカッコつきの『トイレ』であって、本来の意味のトイレではない。暖かな色合いのクリーム色のタイル張りの壁も、十分なスペースを取って堅固に区切られた個室も、清潔に整えられ、温水洗浄と保温便座を備えた便器も、たっぷり準備された上等なトイレットペーパーも、全て飾りでしかない。
 オシッコを済ませるための設備をこれ以上ないほど完璧に整えていながら、静菜にとってこの場所は、オシッコのできる場所ではないのだった。

613名無しさんのおもらし:2007/09/22(土) 22:40:23
 それがいつのことだったか、静菜はもうはっきりと覚えていない。
 けれど、まだ静菜がずっとずっと小さかった頃。当時はまだ一緒に暮らしていた祖母とのお出かけの時に、静菜はどうしてもオシッコが我慢できなくなってしまった。静菜は必死になって我慢を続けたが、とうとう最後には耐え切れずに商店街の横断歩道でオモラシをしてしまい、祖母は厳しく叱られた。
 戦前に生まれ、女学校を出てミッション系の教師の経験もある静菜の祖母は、厳格な教育方針の持ち主だった。婦女は貞淑であれというのが祖母の持論であり、はしたない振る舞いは決して許さなかったのだ。
 大切なお出かけの日に、多くの人の前で恥も外聞もなくトイレを我慢し、ついにはオモラシという大失態を犯してしまうという前代未聞の出来事に、祖母は激しく怒りをぶつけた。
『なんですか!! 女の子がそんなみっともないことをするものじゃありません!!』
 その言葉は今も静菜の耳奥にはっきりと残っているほどだ。
 その日から、祖母は静菜に対して厳しくトイレのしつけを始めたのだった。その最大にして極意とも言うべき教えは、『女の子は人前で軽々しくトイレなどにはいかない』というものだった。
 いささか潔癖すぎるそんな道徳観を、祖母はまだ片手にも満たない年齢の幼い静菜に押しつけた。それは、多くの生徒をどこに出しても恥ずかしくない良家の令嬢として世に送り出してきた祖母なりの矜持だったのかもしれない。

614名無しさんのおもらし:2007/09/22(土) 22:40:44
 それからというもの、静菜の排泄は完全に祖母にコントロールされた。どこでトイレを済ませ、いつから我慢しているか……そんなことを当たり前のように把握されていたのである。仕事で忙しい静菜の両親は祖母に娘を任せきりで、いささかやりすぎた感のある潔癖感を押しつけている祖母に気付く事はとうとうなかったのである。
  そしていつしか、静菜は家以外の場所でトイレに入ることがなくなった。家の外のトイレを使えば、誰かにそれを知られてしまう危険性がある。
 それほどに祖母の教えは厳格だった。ある意味病的とすら言えるかもしれない。しかしそれもこれも、愛孫が外でオモラシをして恥ずかしい思いをしないように、という思いが原因であったのだ。
 ……それでもまだ、静菜が十分に幼く、生活の場が家を中心にしている間はそれほどの問題が生じることはなかった。
 だが、やがて祖母が他界し、静菜は学校に上がることになる。
 そこで静菜は初めて、自分の身体に起きた異常に気付いたのだった。
 自分が、家以外のトイレではオシッコをできなくなってしまっているという事実に。

615名無しさんのおもらし:2007/09/22(土) 22:41:14
 家で過ごしているのに比べれば、学校という場所で少女が拘束されている時間はあまりにも長い。当然ながら、静菜は学校のトイレを使わざるを得なかった。祖母の教えはそれを否定していたが、生理現象まではどうしようもない。
 しかし、できなかった。
 どれだけ、頭の中で家のトイレも外のトイレもまるきり同じなのだと理解しても、いざ学校のトイレに入ると、スカートをたくし上げ下着を下ろし、個室の鍵を閉める頃には静菜のオシッコはぴたりと止まってしまうのだった。
 もちろんそれは、尿意までもが綺麗さっぱり消えてしまうわけではない。オシッコがおなかの中で暴れているむず痒い感覚はまるで衰えることなく続いているのだ。しかしその一方で、静菜がいくらおなかに力を入れても、オシッコはまるで出てこようとしないのだった。
 むしろせっかく排泄のための場所に足を運んだというのに、うまく済ませることができず気持ちだけが焦ってゆく。緊張した肉体と自律神経はますます排泄を促し、尿意を募らせる――そんな悪循環は一度や二度ではなかった。何度試しても、静菜は学校のトイレを使うことができなかったのだ。
 それは、学校以外の場所でも同じだった。
 祖母の教えにしたがっているうち、いつしか静菜は家以外のトイレでオシッコができない身体になってしまっていたのだった。

616名無しさんのおもらし:2007/09/22(土) 22:41:45
 静菜は入学して二ヶ月もする頃から、家の外のトイレでオシッコをすることを諦めていた。どんなに切羽詰っていても、家以外のトイレではオシッコを出す事はできず、むしろオシッコをしようとすればするほど尿意は激しいものとなり、その一方で実際には一滴も絞りだすことができない。
 試せば試すほど、地獄のような苦しみが待っていた。
 そんな目にあうくらいならと、静菜は最初からトイレの意味を変えてしまうことにしたのだ。静菜にとってオシッコをすることができる場所=“トイレ”とは、家のトイレだけを指す言葉。それ以外の外のトイレは、全てトイレではない別の場所、カギカッコつきの『トイレ』になった。
 入学当初は祖母の厳格すぎた教えが原因でクラスメイトともすれ違うことが多かった静菜だが、やがて友達ができて人並みにお洒落にも興味を持つようになった。
 しかし、お気に入りのジーンズに買ったばかりの革のブーツを履いて、仲の良い親友達と日曜日のお出掛けをするようになっても、静菜の心に深く刻まれたトイレのしつけの教えは変わらなかった。

617名無しさんのおもらし:2007/09/22(土) 22:42:18
 もちろん、多感な時代の少女、まして連帯感の強い、学校という社会の女の子のコミュニティにおいて、休み時間にみんなが席を立つ中で自分だけがトイレに行かない、ということがどれほど不自然なのか静菜は重々承知している。
 そのため静菜はみんなと同じように学校の『トイレ』に連れ立ち、個室の中で何をするでもなく時間を潰してから教室に戻るようになった。
 静菜にとって本来の意味でのトイレ……オシッコを済ませるための場所は、自宅のトイレだけである。そこで、静菜は家以外のトイレの事を、本来のトイレとは区別して『トイレ』と呼ぶことにした。『トイレ』とは、どうしても我慢できなくなった時にオシッコを我慢するための設備という意味だった。
 幸いなことに、祖母に厳しく躾けられたせいで、家を出てから学校が終わるくらいまでなら普通に生活していても一度もトイレに行かずに済むくらいのことはできるようになっていた。漏れそうなオシッコを我慢したまま授業を受け、体育で運動場を走り、給食でスープと牛乳を飲み、部活まで終わらせて家に帰る……なんてこともできるようになっていた。

618名無しさんのおもらし:2007/09/22(土) 22:42:29
 家の外のトイレを『トイレ』と決めて、どうしようもなくなった時に駆け込み、尿意の波が過ぎるまでじっと耐え過ごす……というように習慣づけてから、静菜はようやく“外でのトイレ”という心の重荷から解放されることになった。
 静菜は他の女の子なら普通にできるはずの『お外のトイレでオシッコ』ということが自分にはできないという事実をいつも気に掛けていた。普通ならとっくにできているはずのトイレのしつけがまだ終わっていないようで、自分はまるで幼稚園の子のようだと思い悩んでいたのだ。
 けれど、今の静菜はきちんとお外でも『トイレ』を済ますことができるようになった。
 人前では決してできない、恥ずかしい“オシッコの始末”を、きちんと家の外でもできるようになったのだ。それは静菜にとってとても誇らしいことだった。

619名無しさんのおもらし:2007/09/22(土) 22:43:35
(んっ……そろそろ、行かなきゃ……)
 軽く便座の上に腰を浮かし、尿意を確かめるように中腰になる。
 まだじんわりと恥骨に響く感覚は残っているが、すっかり緊張の解けた下腹部はだいぶ余裕を取り戻していた。ちりちりと続くわずかな尿意も、激しい動きをしなければそれほど辛くはない。
 遠慮なく前押さえができたおかげで、とうとう最後かと思われるまでに追い詰められた末期的な怒涛の尿意も乗り越えることができた。安定期に入った尿意は、おとなしく膀胱の中にとどまり、ぱんぱんに詰まったオシッコも圧迫感を与える程度まで落ちつきを回復している。
 これでまた、しばらくは大丈夫だろう。
(もうちょっと、『トイレ』してたいけど……あんまり長いのも心配させちゃうし)
 人目を気にせずオシッコをガマンする場所……と言う意味の『トイレ』での我慢をたっぷりと済まし、静菜はおさまった尿意を不用意に刺激しないようにゆっくりと身づくろいを始める。
 息を吸っておなかをぐっと引っ込めながら、窮屈になったジーンズのボタンを一つずつはめ直し、ベルトをぐっ、ぐっと力いっぱい引き上げながら止めてゆく。

620名無しさんのおもらし:2007/09/22(土) 22:43:52
 息を吸っておなかをぐっと引っ込めながら、窮屈になったジーンズのボタンを一つずつはめ直し、ベルトをぐっ、ぐっと力いっぱい引き上げながら止めてゆく。
「んぁっ……う、うぅっ、……はぅ…っ!!」
 一度緩めてしまったおなかの中で、膀胱はその中に詰まったオシッコの重みで重力に引かれて、ふっくらと前に迫り出している。マッサージでやわらかくほぐれたとは言え、それを再びベルトでぎゅうぎゅうと締め付けるのだ。何も感じずにいるほうがおかしい。
 家以外のトイレでオシッコが禁じられている静菜にとって、こうして『トイレ』の中で過ごす時間はわずかでも人目を気にせずに我慢できる貴重な時間だった。しかもおなかの中にたまったオシッコは一滴も減っていない。『トイレ』の終わりに、ゆっくりとではあるが再びじわじわとその勢力を増し始める気配を見せる尿意に、どうしても後ろ髪を引かれてしまうが仕方がない。
 しかし、今日は外に友達を待たせている。いつまでも『トイレ』に入り浸っている訳にはいかなかった。
(……よしっ)
 ぐっと気合いを入れると形だけ水を流し、他のオシッコを済ませた女の子と何も変わらない風を装って、静菜は何食わぬ顔で洗面台に向かった。きちんと両手を洗い、鏡に映った自分を眺めてどこかおかしい場所はないかを入念にチェックする。
 『トイレ』に入る前に覗いていたオシッコの気配を全て消し去ったことを確認すると、静菜はにこにこと笑いながらトイレを出た。

621名無しさんのおもらし:2007/09/22(土) 22:44:14
「遅いー、もう待ちくたびれたよー」
「ごめーん、ちょっと混んでたから……」
 口を尖らせる友達の一人に照れ笑いを返し、静菜は友人達の座るボックス席の開いているスペースに腰を下ろした。
 果たして、彼女達に……いや、店内にいる客、店員に至るまでの全ての人間の誰が、もうまるで余裕のないままトイレに駆け込んだ少女が一滴もオシッコを出さないままに戻ってきた事を想像できただろうか。
 それほどに、静菜の我慢は完璧なものであった。厳しい祖母の躾と、それを厳格に守ろうとした努力のためか、オシッコを我慢する才能において、静菜は人並みはずれたものを得るまでになっていたのだった。
「ね、次どうする? デザートでも食べにいこうか?」
「……あんたまだ食べる気なの?」
「えー、いいじゃん。この前さ、すっごいおいしいジェラート屋さん見つけたんだ」

622名無しさんのおもらし:2007/09/22(土) 22:44:39
 楽しげにお喋りに興じる友人達を前に、静菜は目の前に用意されたアイスティのグラスを手に取る。
 さっき友人たちが用意してくれたおかわりだ。きんきんに冷えた利尿効果のある紅茶をなみなみと満たすグラスに、静菜は躊躇なく口をつけた。無論、『トイレ』を済ませたばかりであるはずの静菜がここでためらうわけがない。たとえアイスティーの利尿効果が同じだけの水に比べて数倍から数十倍に匹敵するとしても、その点においても彼女の我慢は完璧なのだった。
「んっ、んっ、んくっ……」
 一息でアイスティを飲み干し、空になったグラスをテーブルに戻す。
 再会されたお喋りに忌憚なく参加した静菜は、午後の予定がデザートのジェラート屋台の食べ比べに決定するまでのおよそ40分でさらにもう一杯、ガムシロップを多めに入れたアイスコーヒーのグラスを空にして。
 静菜は、またも高まってきた尿意を悟られぬようぎゅっと膝をくっつけながら、友人達と一緒に店を出た。

623名無しさんのおもらし:2007/09/22(土) 22:45:16
 楽しかった、けれどとてつもなく長かった一日が終わる。
 傾いた夕陽の中で最後の友達とさよならして、静菜は足早に家へと続く緩やかな坂を登っていた。
 さしもの静菜も、あれからさらに6時間という我慢を経て、そろそろ限界が近付きつつあった。歩きながらもどこか引けてしまう腰や、さりげなく下腹部に伸びてしまう手のひらを抑えこむことがそろそろ難しくなっている。
(ぅあ……トイレ、トイレしたい……っ……)
 今度こそ、家の外の『トイレ』ではなく、真実オシッコを済ますことができる本物のトイレを目指し、静菜は帰途を急ぐ。とは言え、ずっと我慢し続けたオシッコは容赦なく静菜の下腹部を圧迫し、隙あらば暴れだそうと不気味にうねりを見せていた。
 あれから、静菜はも2度も外の『トイレ』に入って限界寸前の尿意をやりすごしている。これは普段のペースに比べても異常だった。いつもの静菜なら、お昼の『トイレ』だけで家に帰るまでの間十分用を済ませることが可能なのである。
 振り返ってみれば、静菜は今朝起きてから一度もオシッコを済ませていない。それはつまり、土曜の夜にオシッコをしたのを最後に、実に20時間近くもオシッコを我慢し続けているのだった。

624名無しさんのおもらし:2007/09/22(土) 22:45:39
 それでいて水分の摂取は普段以上に多かった。雰囲気に飲まれてついついおなかの冷えそうなものばかり食べ続けてしまったせいもある。
 つまり、まる1日分に近いオシッコが、静菜のおなかの中に詰まっている計算になる。本来なら何回にも分けて排泄されるべき量のオシッコを、静菜は一滴も漏らさないままに身体の中にとどめているのだった。
 これも、祖母の教えに基づいて常識外れに鍛えられた静菜の排泄器官だからこそ成せる技である。もし静菜以外の女の子がこれに挑戦しても、たちまち限界を迎えてオモラシしてしまうだろう。
「ふぅ……、っと」
 静菜は重いおなかを抱えながら慎重に交差点を渡る。もちろん、誰かに気付かれるようなみっともない真似はしない。あくまでも表面上はそんなそぶりを見せることはないのだ。
 はじめは気の遠くなるほどの先にあったはずの道のりもいつしか半分を過ぎ、終わりに近付いている。あとは角を一つ曲がればすぐ静菜の家だ。
(……あー、やっぱりちょっと遅すぎたかも……もっと早く帰ればよかった……
 そうすればもっと早く、オシッコできたのに……んぅっ……)
 ぶるぶると背筋を這い登るイケナイ感覚に耐えながら辻を折れ、向かって三軒目の玄関の門を押し開ける。15年前の新興住宅地である藤咲市の1区画に、際立てて特筆すべきものはなにもない、ごくごく平凡な静菜の家はあった。

625名無しさんのおもらし:2007/09/22(土) 22:46:02
 ぶるぶると背筋を這い登るイケナイ感覚に耐えながら辻を折れ、向かって三軒目の玄関の門を押し開ける。15年前の新興住宅地である藤咲市の1区画に、際立てて特筆すべきものはなにもない、ごくごく平凡な静菜の家はあった。
「ただいまー」
「お帰りなさい。もうすぐ夕ご飯よ」
「はぁーい」
(オシッコ、オシッコっ……)
 母親との挨拶の裏側に、切羽詰った尿意を叫びながらブーツを脱ぐ。すでに静菜の心はあと数m、廊下のすぐ向こうにある扉1枚を挟んだトイレの中に飛んでいた。ずっと長い間閉じ込められていたオシッコがついに解放を宣言され、その瞬間を待ちわびるように一気にざわめき始める。
(あー、ヤバかった……電車の中、もう出ちゃうかと思ったよぉ……
 みんなに気付かれなくてよかった……)

 今日、この日。
 この時、この瞬間までは、静菜にとって決して特別なことが起きた日ではなかった。静菜がこんな風になるまでオシッコを我慢しているのは、いつもとは言わずともたまにあることで、言ってしまえばありふれた日常の一コマでしかない。
 けれど、この日だけは違った。

626名無しさんのおもらし:2007/09/22(土) 22:46:19
 コン、コン。
(うぅ、漏れちゃう、漏れちゃうっ)
 軽くノックをしてから、静菜はほぼ時間も空けずにノブに手をかける。静菜の家のトイレはドアの向こうにすぐ便器があるタイプのもので、鍵をかけずに使う者は誰もいない。鍵がかかっていないのはドアノブを見れば一目瞭然で、だからこの動作も静菜には習慣的なものだ。
 だが。
 ガチャリ、と開いたドアの向こうには、黒々と汚れた水を、便座の縁ギリギリまで詰まらせた洋式便器があるのみだった。
(え……?)
 思考が停止し、理解不能のホワイトノイズに包まれる。
 目の前の光景が理解できずに、静菜は瞬きを繰り返した。
(え……、え? え? え!?)
 見る影もなく、壊れた――トイレ。
 わずかに溢れ出した汚水で床も薄黒く汚れ、便座の内側では時折ごぼり、という音を立ててぬめった泡が沸きあがる。生理的嫌悪を催す粘着質の汚れの奥で、踏み入るのもためらわれるような悪臭を漂わせていた。
 配管のどこかが壊れているのか、ちょろちょろという水音が途切れずに響いている。

627名無しさんのおもらし:2007/09/22(土) 22:46:35
(え、ええ!? う、嘘……ウソでしょ!?)
 目を擦っても、頭を振っても、悪夢は晴れない。
 静菜の思い描いていた安息の地とはあまりにかけ離れた光景は、厳然とした事実として少女の眼前に横たわっていた。
 世界で唯一、たったひとつ、静菜がオシッコをできる場所は――見るも無残に汚されていた。
「ああ、静菜? ごめんね、トイレ使えないのよ。なんだか下水のほうで故障しちゃったみたいなの。……お隣にお願いしておいたから、もし行きたかったら使わせてもらいなさい。嫌だったらコンビニで借りてもいいしね」
 母親がなんでもない風に台所から声を飛ばしてくる。
 けれど、それはまるで意味がない。静菜にとって家のトイレを除いた世界じゅうの全てのトイレは、オシッコを我慢する擬似的な『トイレ』でしかない。
(お……トイレ? お手洗い? ……お…しっこ……)
 途切れていた意識が、強烈に下腹部に殺到した尿意を察知する。
 猛烈な排泄衝動が立て続けに巨大な大波になって静菜に襲い掛かる。

628名無しさんのおもらし:2007/09/22(土) 22:46:54
「はぁ…ううぅう…っ!!?」
 びくびくと内腿が引きつり、股間が疼き、下腹がじくじくと暴れる。どうにかなだめすかし、抑えこんでいたオシッコが一斉に牙を剥いた。強烈な衝撃が稲妻のように腰骨に響き、静菜はたまらずトイレの床にしゃがみ込んでしまう。
(や、やだっ、……ウソ、なんでっ、なんでっ!?)
 ここに来れば、ここまで我慢すれば、絶対にオシッコができるはずなのに。そうでなければおかしいのに。そう思ってずっとずっと我慢してきたのに。何度も何度も外の『トイレ』に入って、我慢を続けてきたのに。
 オシッコが、できない。
 本来ならあと数秒で済まされていたはずの、静菜のオシッコ。
 解放を許されずに押し留められた静菜のオシッコが、猛烈な勢いで膀胱の中に渦を巻き暴れ始める。
 世界でたったひとつ。明楽がオシッコを済ますことのできる場所は、こうして失われていた。
「ウソ……」
 故障、という事実を理解するに至り、静菜の顔から血の気が引いてゆく。
 このトイレが、使えないということは。
 静菜は、もう二度とオシッコができないということを意味していた――。

629608:2007/09/22(土) 22:49:39
 ひとまずここまで。
 文字制限がキツイ。細切れで読みにくかったらすまん。

630名無しさんのおもらし:2007/09/23(日) 00:49:32
GJ
続き期待してます。

631名無しさんのおもらし:2007/09/23(日) 02:22:07
久々にキタ
いいとこで止めるね GJ

632名無しさんのおもらし:2007/09/23(日) 17:07:34
879 名前:管理人◆5u2YhSgQ★[] 投稿日:2007/09/23(日) 09:35:46
少し行数等の規制を緩めました。

633名無しさんのおもらし:2007/09/28(金) 02:54:34
あげとこう

634名無しさんのおもらし:2007/09/28(金) 02:55:08
明楽って静菜?

635名無しさんのおもらし:2007/10/01(月) 04:54:45
これは続く予定はあるのかな

636名無しさんのおもらし:2007/10/01(月) 18:24:19
イ´| ̄`ヽr<´ ̄  ̄`ヾ´ ̄ `ヽx''´ ̄「`丶、
     / _|ノ   ├〈,.-―     ;. _  ,ゞ--'、:\___lヽ
     ,':∨::\  /´ ̄  ̄`ヽ ヽ/´  `ヽ、-.、 \::::::::::',
      |、_;/ /  /´   ,.     、  、  \. \ \―|
      ’、  /  /  ,.  / / ,ハ ',.  ヽヽヽヽ  \ヾ/
      \_/:/:/:./ , / .,' / // | l | , l: | ', ',. ! l  :',!|
          |/:/::/:/:/:! l | { /|:!  l l } !ノ|::,!l | :| |::|:::::::|ノ
         |:/l/:/:::,|::|:{イ⌒lヾゝ ノノイ⌒lヽ|:::!::}:;!::l::::::/
        |::/|/l::/l';:{ヾlー''!     lー''!/リノノ/::/:l::/
          || |:/リ、|::l;ゞ ̄´´  ,.  ` ̄" ハ:lリノノノ'
          リ |' __,⊥!、 " " r===、 " " /ノノ  ||
        '/´\:: : \   ヽーノ  /`ーァ-、 ヾ、
       _ /     li : . ',.`ヽ、 _ ,.イ´ /.ノ::l|  ヽ \____
.    /'/       |l   ヽ `Y´ / './ . :l|   |、 /  /
      \l      |l,   \\_!_/ ‐ ´   、!|   | |\ ̄
        |      /; ´     ` ‐  ,     ヽヾ   ! \|
       |    /       ヽ::/      `ヽ |
      |     ,'        `         ', ! 同じ板にコピペするとそのままだけど、
.       |   |::: ヾ             ヾ  .:| .| 違う板にコピペするとおっぱいがポロリと
        |   '、:::.:.. .     ―       . .:.:::,' ! 見える不思議なギガバイ子コピペ。
       ',.     \_:::.: : :_二二二:_: : : : .:.:.:.:::/ ,'
       ':、   ト、 ̄ ´.:.:.::::::::::.:.:.:.` ―┬ '′ /
        \  |l ヽ            l|  /
.           `/,'  ヽ \         ',/
          ∧ヽ   \ \:.:.:..    ∧

637スレ立て専用★:2007/10/02(火) 10:26:15
>>636 マジで逮捕

638名無しさんのおもらし:2007/10/06(土) 11:51:06
とりあえず質より量
リアリティより量で



639名無しさんのおもらし:2007/10/06(土) 11:51:21
「ぷはぁ…っっ」
彼女は大ジョッキを置くや、息をついた。
「見事に『1リットル』!、さすがだねぇ」
彼女は肩で息をしながら、賞賛の声にすばやく笑顔を作って返す。
1リットルの大ジョッキのビールを、一息で飲み干したのである。
急激に膨れあがった胃の圧迫感と、早くも体に吸収されるアルコールで
軽くめまいをおぼえ、自分が自分でないような感覚になる。
「どうだい、冗談なんかじゃないだろう」
そう言った男の口ぶりからして、彼女の『1リットル』のことは
男が以前に客の間で話題にでも上せていたようである。
そうであっても、そうでなくても、彼女にはどうでもいいことだったが。
客の前で、こんな見世物芸じみた真似をするのも
もう彼女にとっては慣れっこだった。

640名無しさんのおもらし:2007/10/06(土) 11:51:32
「さぁ、あなたも遠慮せずにどんどん飲んで」
客が彼女にビールを注ぐ。むろんこちらで客に酌をするのがおもで、
時々ではあるが、断わるわけにはいかない。
彼女はビールは苦手というほどではないが、なるべくなら断わりたい。
というのも、こういった場面では、立場上お手洗いには立つべきではないと
言われているからだ。
1リットルは早くも彼女の膀胱に到達しつつあり、
オシッコの量が刻一刻と増えて行くのがありありと実感できる。
「ありがとうございまぁす、ああ、おいしい」
「さあ、もっとどうぞ」
いわばこれは接待のようなものだ。
もう何度となくこなしてきたことではあるが、
お手洗いに行けないのに『1リットル』を披露しなきゃならないのは
本当につらい。
まして今回は、客はビール会社の重役だそうだ。
いつもなら巧妙にかわして摂取量を少しでもひかえるようにするのだが、
今回ばかりはそうもいかない。

641名無しさんのおもらし:2007/10/06(土) 11:51:46
「いやぁ、本当においしそうに飲むねぇ!キミ、もうハタチすぎてるんだったね。
来年度立ち上げる新ブランドのキャンペーンガールにピッタリだ」
「本当ですか!嬉しい」
「××様、それはありがたいお話です、ぜひとも…」
普段からオシッコは我慢強い方の彼女も、大量にビールを飲んだ時の
一気に膀胱が膨満していく感覚には、いつも足下が崩れるような不安をおぼえる。
客が、男が、しきりにトイレに立つ。
膀胱に次から次にたまってくるオシッコを排泄するためだ。
彼女一人だけ、同じようにたまりつづけるオシッコを排泄する機会を与えられていない。
笑顔で、オシッコなどとは全く無縁な様子で、場に花を添える。
ジンジンとしびれる膀胱。気にしてはいけない時計が気になる。
とはいっても、ここには時計はない。

642名無しさんのおもらし:2007/10/06(土) 11:51:58
彼女の膀胱は通常の何倍にも膨れ上がり、絶え間なく存在感を主張する。
漏れそうなため息と弱音を、歯を食いしばって押し殺す彼女は
まだオシッコがしたそうなそぶりを完全に包み隠したまま
ようやく接待めいた会合を終えていた。
首尾に上機嫌の男がトイレから帰ってくるのを待つ。
客は帰ったが、彼女のオシッコはまだ解放されない。
男がトイレから戻ってくると、送迎の車が来た。
自分には無縁だと半ば突き放した目で見た女子トイレの赤いサインを
帰る今も同じ気持ちで通りすぎる。
名も知らぬ、何人もの女性が、ビールを飲んだ結果たまったオシッコを
すませるために、一度ならず訪れたであろう女性のためのトイレ。便器。
白く冷たく清潔に輝く便器。淡いパステルカラーの落ち付く便器。
あるいはこんな店だと黒のスタイリッシュな便器だろうか。
彼女はその便器が何色であるかさえ知ることもなく、
人一倍はりさけそうな膀胱をかかえて店を出る。

643名無しさんのおもらし:2007/10/06(土) 11:52:13
「ああ、あれだけ飲むと、近くなってかなわんなぁ」
男が車内で思わず口にする。
「すまんがちょっとその先のコンビニで止めてくれ」
運転手が指示通り止め、男はその時初めて気付いたように
彼女に言った。
「トイレは大丈夫か?店ですませて来なかったんじゃないか?」
しかし彼女はきっちり足をそろえた姿勢でうなずく。
「ええ、まだ、どうにか平気です」
「そうか、今日はなりゆきとはいえ2回も『あれ』をさせたからなぁ。
きみの心配をすべきだったよ。とはいってもここでは待っててもらうしかないんだが」
「はい、大丈夫です、お気遣いありがとうございます」
彼女は笑顔で答えた。
客を迎える時のしつけが行き届いているせいか、彼女があまりにオシッコをしたそうな
そぶりを見せないので、男はすっかり彼女のオシッコのことを意識しなかったのだ。
今までも何度か『1リットル』を披露させておきながら、
会合がすんだとき、送迎のときに彼女のトイレの心配をしたことは今までなかった。
男は自分が不意に耐え難い尿意におそわれて、初めて彼女のオシッコのことに
思い当たったのだった。

644名無しさんのおもらし:2007/10/06(土) 11:52:30
「トイレ、我慢されてますか?なるべく急ぎますんで」
運転手が彼女に声をかけた。
「ありがとう」
彼女の膀胱の中では、異例の2度目の『1リットル』の効果てきめん、
もう膨らむ余地などなさそうな膀胱がまたぐんぐん膨張していく実感が
彼女を責めたてていた。にもかかわらず、彼女は貧乏ゆすりをするでもなく
表情を曇らせもせず、自然な微笑みをルームミラーの運転手の目に向けた。
彼女はいわゆるアイドルだった。
それでコンビニのトイレを借りるわけにはいかなかった。
一般人でも、コンビニのトイレを借りるなんて事態は、トイレを我慢できなくなった時
くらいである。まして人目を気にするアイドルがトイレを借りたとなると
本当にどうしても我慢できなかったんだということが明らかになり、イメージダウンは
避けられない。さらには、不特定多数が使うトイレでは盗撮カメラが仕掛けられている
おそれもある。男が彼女が一度もトイレに行っていないことを知りつつも
「待ってもらうしかない」と言ったのはそのためである。
彼女は女優もこなすアイドルであった。
これほどのオシッコを我慢していても、全くそのそぶりは見せない。
全身が、限界以上のオシッコを食いとめるためにこわばっているのに
彼女の演技力は、硬直やぎこちなさをソフトにカバーして隠し切っていた。

645名無しさんのおもらし:2007/10/06(土) 11:52:47
彼女の演技力には逸話があり、ドラマなどで一つの役になりきると、
なりきりすぎて集中してしまうため、切り替えのために長い休みをとらないと
次の役になりきることができないほどだそうである。
今の彼女のオシッコ我慢の完璧さは、
接待や人前などではお手洗いとは無縁でいるべき、そういうアイドルに要求される
役を完璧に演じていると見ることもできる。

646名無しさんのおもらし:2007/10/06(土) 11:53:01
男が戻ってきて、運転手同様、なるべく早く彼女を家に送り届けるよう指示した。
さいわい堅実な運転手だったため、スピード違反でひっかかるようなことはなかった。
無事、自分の部屋に帰りついた彼女は、玄関のドアを閉めると
まず天井をあおいで切なげなため息をついた。
人目のある外では、そんなため息すら殺していたのである。
彼女の膀胱は、かつてないほどに膨張しきっていた。
『1リットル』の一気飲みを2回もさせられた上、ビール会社の重役が客だったので
その間にもかなりの量を飲まされ、そしてその間一度もトイレに立っていない。
いつ破裂してもおかしくないほど、彼女の膀胱はのびきって悲鳴をあげていた。
それでもなおオシッコを漏らさずにここまで耐えているのは、
今までも何度も『1リットル』をさせられながら、家に帰りつくまで我慢してきた
経験と実績に裏付けられた我慢強さのおかげであった。
奇跡といっていいほどのオシッコ我慢をもちこたえてきたのは、
ほぼ彼女の尿道の括約筋の単独の力によるものだった。
というのも、オシッコ我慢のそぶりを完全に隠していたために、手で押さえて
手助けすることはもとより、ももを閉じ合わせこすり合わせることさえ
自分に禁じてきたからだ。

647名無しさんのおもらし:2007/10/06(土) 11:53:16
常識的なオシッコの量をはるかに何倍もオーバーしているせいで、
体は防衛反応として、不随意筋、つまり意志に関係無く自動的に
オシッコを出ないように止めておいてくれる筋肉を
逆にオシッコを出してしまうようにと弛緩させてしまっている。
肉体の働きにさえ逆らって、意志でコントロールできる括約筋だけで
我慢に我慢を重ねてきた彼女。
そんな彼女の括約筋は、疲労でガチガチに固まって膨れあがり
麻痺しかけていた。そんなつらい股間に、待ちわびた救いの手をさしのべる。
しかし、くっと押すと、固まった筋肉がほぐれる、痛気持ちのいい刺激が
尿道口から全身に走る。それはもう筋肉痛なのか重度の尿意なのか
区別もつかないような、今までの狂おしい尿意でさえなまやさしく思えるほどの
尿意のうちの眠っていた部分まで起こされたような筆舌に尽くしがたいしびれが
尿道を中心に膀胱にかけて脈打って走っていく。
彼女は、下手に手で押さえることが逆効果になってしまうほどのところまで来ていたのであった。

648名無しさんのおもらし:2007/10/06(土) 11:53:32
もう今漏らしてもおかしくない。
人目がない今、恥も外聞も無くトイレに駆け込んで当然。
いや、トイレなんてまだるっこしいことなんてこの際言ってられない。
服を脱ぐ余裕がなければ服のままバスルームででも。
いや、バスルームといわずここでしてしまっても。
それほどの尿意にもかかわらず、彼女のオシッコは出始めていない。
出ないのではない。出してないのだ。
肉体はずいぶん前からオシッコを出してしまおうと躍起になっている。
それを意思の力で止めている彼女は
まだオシッコを止めるという意志を途切らせない。
一体なぜ?

649名無しさんのおもらし:2007/10/06(土) 11:53:54
膀胱にひびくのだろう、彼女は尿意をまぎらわせるための足踏みをひかえめに続けながら
トイレのドアではなくテーブルの上に置いたケータイを見つめている。
時折テーブルの周りを回ったり、足の上に足を重ねたりと
さまざまなオシッコ我慢の仕方を見せながら、視線はケータイに釘付けだ。
そのケータイが鳴った。
相手を確認すると彼女はケータイにとびついた。
「わ、私ですっ!お願いなんですけれどっ、」
堰を切ったようにまくしたてる。
「ごめんなさいっ、でも、今日は急に接待がはいってっ…
でも、やっぱり一応、許可を取ってからと思って…」
だんだん彼女の声のトーンが落ちていく。
「で、でもっ、接待のあるときはナシだって…」
哀願、動揺、そして絶望と彼女の表情がうつりかわる。
「そ、そんな…む…無理です……」
片手でももをさすりながら、蚊の泣くような声。それが
「ごめんなさいっ、やっぱり私やれますっ、本当ですっ、
はい、すみませんでしたっ」
不意に気合いのこもった受け答えに変わる。
「はいっ、私の事情なのに、朝までにしていただいて、感謝しますっ」

650名無しさんのおもらし:2007/10/06(土) 11:54:13
彼女は電話を切った。
依然トイレには行かない。
どうやら電話のやりとりの相手は、どういうわけか
彼女のオシッコを禁止しているようだ。
何者なのかは分からないが、こんな理不尽な命令をする相手に
彼女が反発するどころか、ここまで下手に出て謝りさえしている。
よほどの弱みを握られているか、彼女にとって非常に重い存在なのだろう。
接待のあと店のトイレを使わなかったのは、接待時には店でトイレに
立つべきではないと言われているので、客が帰ったあともそうするべきだと思って
いつも我慢していたというのもあるが、今回はこの電話の相手から
オシッコの許可が下りてなかったというのが主要因なのだった。
洋服を脱ぎ、下着姿になって、慎重にベッドに横たわる。
あらわになった腹部はぎょっとするほどに膨れあがっている。
飲んだビールの量、そして、にもかかわらずたったの一回もオシッコを
していないことを思えば当然とも言えるが、外部から一目瞭然の
これほどの量のオシッコを詰めこんでいる膀胱や、オシッコが出るのを
食いとめている括約筋は、当然という言葉では片付けることはできない。

651名無しさんのおもらし:2007/10/06(土) 11:55:15
朝まで。
電話で彼女はそう言った。
こんなに大量のオシッコを、今この瞬間噴出させてしまってもおかしくないというのに
彼女は朝まで我慢するというのだろうか。
現在、まだ真夜中をすぎたばかり。朝が夜明け頃を指すとしても、あと6時間!
ふりかえってみれば、接待がはじまってすぐにさっそく『1リットル』。
ビール会社の重役相手ということで、その後もあまりセーブすることもできず
かなりの量を飲まされ、終わり頃にはもう一度『1リットル』。
実のところ、普段の接待では、『1リットル』芸を披露させられるとしても
終わり頃だったので、そのビールが全てオシッコに変わって膀胱に流れこむまでには
家に帰りついてトイレに行けることが多かった。
しかし今回は最初の方で飲まされたために、その1リットル分が完全に膀胱にたまった状態で
接待の時間を過ごしているのである。最初の『1リットル』から帰宅までじつに4時間。
『1リットル』の影響が膀胱にはっきり現れてから3時間近くもの長時間、
彼女は我慢しているのである。その間にも次々に飲まされたビールは
アルコールの効果で急速に体内に吸収され、膀胱に送られている。
しかし、量的にも時間的にも、ここまでもっているのが信じられないものを、
この先6時間、今まで我慢に我慢を重ねてきた時間のざっと倍、
量的にも2度目の『1リットル』が、これ以上入り切らないほど張り詰めた膀胱の
おそろしいほどの内圧に邪魔されつつも、腎臓から送り出され、
じわじわとしかし確実に膀胱に送りこまれて増えて行く。
それでも彼女は電話で、最後には自発的に我慢すると言わされたのであった。

652名無しさんのおもらし:2007/10/06(土) 11:55:39
電話のやりとりから分かるのは
・接待の予定があるときは強制オシッコ我慢は無し
 彼女から聞いて『1リットル』のことが配慮されていると思われる
・電話の相手は、接待状況が伝わってないことから、彼女を接待に連れ出す男など
 所属プロの関係者ではない
・何より、彼女にとってこの我慢の強制力は絶対的らしい
今回は、強制オシッコ我慢が始まっていたところに急遽接待が入ったため
彼女は強制オシッコ我慢を免除中止してもらえると思いながらも
念のため確認をとるまでは、と我慢したのだが、結局中止にしてもらえなかったのだった。
それでもどうやら、朝までというのは本来の予定よりは早めにしてもらえたらしい。

653名無しさんのおもらし:2007/10/06(土) 11:55:58
彼女はベッドの上で、凝り固まった括約筋をもみほぐしにかかった。
先ほどのように、この作業は落ちついている尿意まで呼び覚ますような
耐え難さがある。それでも、この先もオシッコが意志に反して漏れることのないよう
食いとめるには、この筋肉をリフレッシュさせておかなければならない。
彼女は少し揉んではあえぎ、首を振り、毛布やマクラをふとももで
締めつけたりしながら、気の遠くなるもみほぐし作業を続ける。
時々、張り裂けそうな膀胱をいたわるように、パンパンの腹部をそっとさすったりしながら。

654名無しさんのおもらし:2007/10/06(土) 11:56:13
今度は圧力をかけると破裂してしまいそうな腹部にも手をかける。
ゆっくり揉みこむことで、他の内臓との位置関係が最適化されて
少しばかりではあるが膀胱が楽になるようだ。
とはいっても、限界を超えた量のオシッコが詰まった膀胱を
わずかでも押すことを思えば、このマッサージに伴う
すさまじい尿意がどれほどのものか、想像を絶する。

655名無しさんのおもらし:2007/10/06(土) 11:56:25
彼女はこうして、オシッコを漏らすことなく
さらに数時間を耐えた。わずかな動きも命取りのこの状態で
慎重にベッドから下り、キッチンに向かう。
彼女はなんと、冷蔵庫の中から、ハーブティーを冷やした容器を取り出した。
朝までまだ遠いというのに、水分を取るというのだろうか。
そうである。彼女はグラスにハーブティーをそそぐと、ためらわず一気に飲んだ。
そして、さらにもういっぱい注ぐ。さすがに今度はすぐは飲まなかったが
口をつけ、すこしずつ飲みこんでいく。
彼女は、なぜ自分の首を締めるようなこんなことをしたのか。
彼女はアイドルだ。翌朝にはまた仕事がある。
度数が低いとはいっても、かなり大量のビールを飲んでいる。
アルコールは抜かないといけないし、アルコール臭を残して仕事に行くわけにもいかない。
そこで、アルコールの分解作用や消臭効果のある、二日酔いのためのハーブティーを
飲むのである。
さて、アルコールの分解、処理するということは、廃棄物を排泄するということで
したがってハーブティーには強い利尿効果があった。

656名無しさんのおもらし:2007/10/06(土) 11:56:37
尿管が膀胱に出るところの構造のおかげで
辛うじてオシッコが尿管を腎臓の方に逆流せずにすんでいるが
極限までオシッコが詰め込まれた膀胱の内圧のせいで、
ビールの水分のいくらかは腎臓から膀胱に送られる速度が弱まっていた。
ところが、ハーブティーの利尿作用で、ここで輸送が遅れていたビールの分の
オシッコまでを膀胱に押し流す。これ以上広がることは不可能と思えた膀胱が
またも内側から新たなオシッコで押し広げられていく。
マッサージのおかげで生じた腹部内の余裕を、膀胱が遠慮無く拡張していく。
さらに彼女は、ドリンク剤を何本か飲み干した。限界を超えたオシッコ我慢で
睡眠をとるどころではなかった上、一秒一秒体力を消耗する苛酷な苦行である。
翌日の仕事の為に栄養補給をしておかなければならなかった。
ドリンク剤には、つきもののカフェインがまた利尿作用があった。
ドリンク剤そのものの量はたいしたことがないものの、
この利尿作用でさらに膀胱にオシッコが詰め込まれる。

657名無しさんのおもらし:2007/10/06(土) 11:57:05
彼女はよろめく足どりでバスルームに向かった。
しばらくバスルームの入口をウロウロする。尿意で足止めされたのとは違う動きだ。
やがて、覚悟を決めたような表情を浮かべて、下着を脱ぎ始めた。
とうとう我慢をあきらめてバスルームで放尿することにしたのだろうか。
それも無理はない。もはや人間の限界などとうに超えているように見える。
膀胱が本当に裂けてしまいそうな、生命の危険を感じさせる痛みが走っているのかもしれない。
彼女は放尿音を掻き消したいのか、シャワーをひねった。
とたんに、彼女の表情が崩れる。
それは、解放感の恍惚の表情ではなかった。
あまりに大量のオシッコで膀胱が伸び切っているので、オシッコがようやく
出ることを許され、縮むことができるようになっても、その縮む動きさえも
辛く感じるのかもしれない。
いや、そうではなかった。
彼女の股間からは何も出ていない。オシッコならば、広がってまばらな水滴になった
足下のシャワーとは比較にならない、力強い勢いで噴出していたに違いない。
彼女はまだ尿道括約筋を緩めてはいなかった。
シャワーの水音に触発されて、体がいっそうオシッコを出そうとする働きを強めたのに
必死で耐える、苦悶の表情を彼女は浮かべていたのである。

658名無しさんのおもらし:2007/10/06(土) 11:57:31
今日の仕事のためには、そろそろシャワーを浴びて、オシッコ我慢の汗や汚れも
流しておかなくてはならなかったのだ。朝のオシッコの許可をもらってから
ハーブティーやシャワーでは、仕事に間に合わない。
ここは、我慢しながら仕度するしかないのだ。
それにしても、シャワーを浴びるくらいなら、ごまかして少しでもオシッコをしてしまえば
いいのに。電話の相手にはわかりっこないのに。
ところが。下着を脱いだ彼女のビキニラインには、よく見ると細いワイヤーが巻きついていた。
二本の脚のそれぞれの付け根にかかったワイヤーの輪は、陰部で架橋されていた。
ちょうど性器が二本のワイヤーと、横木のような2つのバンドによる長方形で
囲まれている状態だ。このバンドの中には精巧なセンサーが仕込まれていて
彼女のオシッコはこの場にいない電話の相手のもとに確実に伝わるようになっているのだった。
きつく締まっているのでずらすことはできないし、尿道口に細いビンの口を押し当てて
まわりのセンサーにバレないようにオシッコをしようとしても、どういう仕組みなのか
バレてしまった経験がある。ただし逆に、シャワーや入浴など、オシッコ以外の液体で
浸されてもそれはオシッコとして認識はされない。かなり精度の高い機器のようだ。

659名無しさんのおもらし:2007/10/06(土) 11:58:07
彼女は仕度をととのえ、電話を待った。もう夜は白み、日の出の徴候を見せている。
彼女はとうとう約束の時間近くまで我慢しつづけたのだった。
異様なほど膨れあがった腹部のせいで、衣装に着替えることはできないが
あとは許可をもらってオシッコを済ませれば、着替えて出発すれば仕事には間に合う。
そして、ケータイが鳴った。
今まで本当によく我慢したという、賞賛の言葉がまずあった。
センサーで、彼女がオシッコしていないことはちゃんと把握されているのだ。
だが今は、彼女は賞賛よりも、許可の言葉を耳にしたくてたまらない。
この6時をもって、と電話の声は言う。
彼女はトイレのドアに手をかけ、逃げ腰の姿勢でケータイに耳をつけ待っている。
約束の4分の3が無事経過した。あと4分の1日頑張ること。
電話の声はそう言った。彼女は耳を疑った。
「そ…そんな…朝までにしてくださるって」
だが、そのあとできると言ったのは彼女の方だ、と電話の声は言う。
彼女は、朝までならと言われて、それに対して半ば仕方なしに
我慢できると言わされたのだったが、電話の相手は
もとの予定通りのオシッコ我慢ができる、と解釈していたらしい。
彼女の必死の弁明も哀願も通じず、
電話の声は最後に、守らなかったときのことを短い言葉で脅して電話を切った。

660名無しさんのおもらし:2007/10/06(土) 11:58:20
電話の主は、彼女にたびたびオシッコを我慢させていた。
それが何の為なのかはわからない。
彼女の類稀な我慢強さと、それを表に出さない演技力を測っているのかもしれないし
賭けの対象にしているのかもしれない。単純に我慢している彼女を楽しんでいる
だけかもしれない。
今回、彼女は舞台挨拶をすることになっている。
その場に、まる1日24時間オシッコを我慢した状態で立てというのが
今回の指令だった。
実は彼女は、なんと接待でビールを飲まされた夜からではなく
舞台挨拶の24時間前にあたる昼頃からずっとオシッコをしていなかったのである。
急遽接待の予定が入ったときには、すでに8時間近くオシッコをしていなかった。
とはいっても、オシッコ我慢慣れした彼女にとっては
24時間くらいなら特に飲み物を減らす意識をしなくても比較的余裕でこなせそうな部類で
8時間分なんて尿意として気にならないほどだったのだが、
『1リットル』を披露させられることの多い接待の場では
8時間分のオシッコのわずかな尿意とはいっても気は重かった。
まして、現状の、人間の限界を越えそうな量の前では、最初の8時間分なんて
誤差のようなものかもしれなかったが、それでもその分のオシッコがなければ
それだけ分は確実に辛さが減っているはずなのである。

661名無しさんのおもらし:2007/10/06(土) 11:58:37
こうして結局、彼女は24時間のオシッコ我慢にプラスして、ビールを大量に飲むことになる
接待も加え、さらにいつもは1回するかしないかの『1リットル』を2回もやらされた上で
舞台挨拶をする破目になったのであった。
しかし、彼女には断わることは不可能だった。
電話の相手に対しても、仕事に対しても。
彼女は文字通り絶体絶命のピンチの中で、どうにか彼女のベストを尽くそうと努力した。
この状態で仕事に行くには。
異様に張り出した、妊婦かと思われそうなおなかをどうにかしなければならない。
マッサージしても、無理矢理締め付けても、気休め程度にしかへこまないだろう。
となると、用意した衣装はもとより、着ることのできる服はほとんどない。
だが、地獄に仏といおうか、体形を隠すようなドレスがどうにか1つあった。
このたびの舞台挨拶ではあまり派手な格好はしないということになっていたが
このドレスはやたら派手すぎる。でも背に腹は変えられない。
もうひとつの問題は、いかに演技に没頭する彼女とはいえ、
ここまでくるともう尿意を隠したまままともに受け答えすることはできそうにない。
本当なら仕事をキャンセルしたほうが仕事のためでも自分のためでもあるのだろうけれど
電話の主が今回させたいのは、舞台挨拶を密かにオシッコ我慢したままさせること
のようだ。もうこうなったら仕方ない。もしオシッコ我慢がばれてしまっても、
おもらししてしまっても、これだけの我慢をしたんだから認めさせないわけにはいかない。
それがダメなら、もうどうなってもいい。
彼女はそんなやけくそな気持ちに傾く心で、仕事場へ向かう送迎の車に乗った。
昨日の運転手は、まさかあのあとも彼女がずっとオシッコを我慢しつづけているとは
ゆめにも思いはしないだろう。

662名無しさんのおもらし:2007/10/06(土) 11:59:29
そして。
彼女はベストを尽くした。
オシッコだけは、とうとう最後までもらすことなく舞台挨拶も終えた。
映画の主演女優ということで、インタビューには率先して答えるべき立場だったが
とてもじゃないがそんな余裕は無かった。
なにしろ、一言一言の、自分の発する声だけでもオシッコにひびくのだ。
一息で話せる言葉を、精一杯の努力で口にすることしか、もうできなかった。
それでも、彼女は最後まで、オシッコを我慢しているようなそわそわした態度は
決して見せなかった。
しかし、そうと知って見れば、彼女の手は時々落ちつき無く髪をいじったりしている。
内股になることも断固として拒んでいたが、脚にも力がこもっていた。
何より目だったのは、腕組である。不遜で偉そうな態度は、不愛想な短い
受け答えとあいまってバッシングの原因となった。
しかしよく見れば、あれは腕組ではなかった。片手は時々動いていたが
もう一方の手はおなかに添えられたまま動かない。オシッコで妊婦のように
ふくれあがったおなかをいたわるように、そっと抱きかかえていたのである。
片手では不安なので、その上からもう一方の手で押さえるため、腕組に見えただけなのだ。
他にも、他の共演者や監督がインタビューに答えている間の、
早く終わって欲しそうな焦燥の表情や、やっと解放されて退場するときの
大股で不自然な足運びも、すべて過度のオシッコ我慢のせいだったのである。

663名無しさんのおもらし:2007/10/06(土) 11:59:47
この舞台挨拶についての記事によれば、
>さらに、ぶちきれ挨拶の原因を尋ねられると、
>「原因はある。私情を(公の場に)持ち込んでしまったことについて謝罪します。
>プロとして、あってはならないこと」と直接の原因については語らず、

オシッコ我慢が原因だとは、さすがに語ることはできなかったわけである。
電話の相手が恐ろしいということもあるかもしれないが、
それ以前に「そんなにオシッコがしたかったのなら、事前にトイレに行っておけば」
と思われるのがオチで、それ以上の事情は話すわけにもいかないし
話してもまともにとりあってもらえないことうけあいである。

664名無しさんのおもらし:2007/10/06(土) 12:01:16
おわり。

665名無しさんのおもらし:2007/10/06(土) 12:06:01
↓ これを見て気になったとこから書きました。



433 :名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 05:45:29 ID:f+XMdBZe0
【エリカ様】「あの日の行動ですべてをぶち壊してしまった」沢尻エリカが「スーパーモーニング」で号泣★15
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1191516655/

沢尻エリカが不機嫌に見えたのは、実はおしっこを我慢していたためではなかろうか?
1リットルの涙のときみたいに。
そう考えると、異常に興奮してきたハァハァ

434 :名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 10:33:29 ID:Rqw+tcXYO
>>433
もしそうなら、決壊寸前だったんだろうな。いつ溢れ出すか、ヒヤヒヤしてたんだな。

435 :名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 10:40:59 ID:kgLVVDRB0
>>433
コメントが少なかったのは、早く終わらせてトイレに行きたかったってわけね



この芸能人あまり知らないのだが、
Wikipediaや芸能記事、問題の舞台挨拶の動画などから得た知識だけで書いてみた。
『1リットル』というのは、この人が「1リットルの涙」に出てて有名らしいので、
この子といえば1リットル、という流れで
1リットル一気飲みの一発芸が接待用の定番になってるということに。

666名無しさんのおもらし:2007/10/06(土) 12:55:03
イメージgif.です。
ttp://upjo.com/up3/html/tears.html

667名無しさんのおもらし:2007/10/07(日) 13:23:06
エリカ様、おしっこしたかったのか。かわいそうに(´・ω・`)

668名無しさんのおもらし:2007/10/08(月) 23:24:12
1リットルの人GJ

669名無しさんのおもらし:2007/10/18(木) 01:16:44
質より量
リアリティより時間

670名無しさんのおもらし:2007/10/18(木) 21:04:46
リアリティーと言えば、どっかで見た我慢小説では
女の子たちが我慢しすぎて「お腹痛い、気持ち悪い」とわめいて
泣き叫んでゲロ吐いたりしながらも我慢を続けて
最後には膀胱炎になって病院に担ぎ込まれるのがあった。

こういうのはこのスレ的にどうなんだ?

671名無しさんのおもらし:2007/10/18(木) 23:01:35
>>670
大限界だっけ
俺的にはOK

672名無しさんのおもらし:2007/10/19(金) 00:57:25
我慢大会でファミレスかカラオケいくやつか?

あの程度ならあり
膀胱が破裂して一生人工膀胱で過ごすことになりましたとか
悲惨要素が強すぎたらいやだが

673名無しさんのおもらし:2007/10/19(金) 00:59:00
我慢しすぎて腹が妊婦状態になったり
1日どころか数日我慢がアリなスレだしな…

674名無しさんのおもらし:2007/10/20(土) 01:54:30
自分はゲロはだめだな
出てくるのはオシッコだけで十分…… いや、このスレ的には出しちゃいかんね
感じるのは尿意だけって方向で

675名無しさんのおもらし:2007/10/22(月) 04:44:46
             〜あらすじ〜
夕美はひょんなことから大きなお屋敷で一泊することになった
屋敷の主人である千佳とメイドのユキにもてなされ、夕食を共にしたまでは良かったが
食事後、千佳とユキがただならぬ様子に…

「おなかをこんなに膨らましちゃって、みっともないわね」
千佳はユキの下腹部をポンポンと軽く叩く
「ここでおしっこしなさい、ちゃんと見えるようにスカートをたくし上げるのよ」
千佳の突然の提案に夕美は驚く、しかし、ユキは素直にうなずく
「、、、は、はい、、、」
ユキは夕美の方を少し気にしながらおずおずとスカートをたくし上げていくと、ユキの白いパンツが現れた
ユキはさらにスカートをたくし上げ、そのさらに上もあらわになっってゆく
臍のした辺りのちょうど膀胱の辺りが不自然にぽっこりと膨らんでいる
「いいわ、そのまましなさい」
千佳が冷たく言い放つ
「、、、うっ、、はぁん、、、」
ユキは息むと太ももをふるふると振るわせる
「こ、こんな所でおしっこしちゃ」
そっれをみた夕美が慌てて止めに入ろうとする
「いいのよ、何も汚れないから」
「えっ?」
夕美はしばし、混乱。おしっこするのに汚れない?どうして? 何を言われたのか分からない
「、、はぁ、、んんっ、」
ユキが力を抜くような声の後力を込めると、ユキのおなかはみるみる凹んでいく
しかし、不思議な事にユキのあらわになったパンツからはおしっこが滴るという事は無く、まるでおなかに貯えられたおしっこがどこかへ消えてしまっているようだ。
「はぁ、ふぅ〜、、、」
ユキが少し苦しそうに一息つくと太ももをぷるぷるっと振るわせる
「ふふっ、いいおしっこだったわ、沢山溜まっていたから、さぞスッキリしたでしょうね」
千佳がユキの側によると、ユキの股間に手を差し入れパンツ越しに局部を撫で上げる
「は、、はい、、スッキリしました」
ユキはうつむき、多少声を震わせながら答える
その全身は激しく震えている
「おちびりもなかったようだし、合格よ♪」
千佳は先ほどユキを撫で上げた指を擦り合わせ確認すると、ユキに微笑みかける
「おしっこが済んだら、お仕事に戻りなさい」
「はい、、」
千佳の指示にユキはたくし上げたスカートの裾を直すと、ペコリとお辞儀をして部屋を出て行った
その足取りは不思議なことに驚くほど軽やかで、先ほどの震えは消えていた

676名無しさんのおもらし:2007/10/22(月) 04:45:41
「ど、どうなってるの? おしっこであんなに膨らんでたのおなかが、おしっこもしてないのに、、、」
夕美は今目の前で起こったことが信じられなかった
「うふふっ、ユキちゃんはおしっこしたのよ」
「で、でも、パンツからは、、、」
夕美には何が何だか分からない
「そう、さっきパンツをチェックしたけどパンツはさらさらで一滴もこぼしてなかったわ」
「じゃ、どうやって?」
夕美の疑問は膨らむ一方だ
「膀胱の出口を閉じたまま、腹筋で腹圧をかけるの、、、おしっこはどこに行くと思う?」
千佳が夕美に問いかける
「どこって、どこにも、、、」
戸惑いながら答える夕美、それはそうだ、唯一の出口は閉められているのだ、どこに行きようもない
「そうね、普通に考えればそうよ。入れ物と出口と考えればどこにも行かないで正解だわ」
「じゃあ一体、、、」
出口から出ていないのなら、なぜ無くなるのか? ますますわからない
「ユキちゃんはね、おなかの内側におしっこしたの」
「えっ?」
千佳に提示された答えを夕美は理解できない
「膀胱の中身に行き場はなくても、膀胱自体の行き場はあるの、腹筋の腹圧で前に膨れられなくなった膀胱はおなかの内側に向かって膨らむの」
「そ、そんなことして大丈夫なの??」
夕美は驚きを隠せない
「多少無理は有るでしょうけど、これでみっともないおなかの出っ張りを隠す事ができるのよ、すごいでしょ♪」
千佳は楽しそうに説明を続ける
「おしっこをする要領でおなかに力を入れるから、この事を我が家では”おしっこをする”って言ってるの」
「どうして、そんな事を、、、」
夕美は不思議そうに尋ねる
「当家のメイドはおしっこは我慢できて当然、その我慢している事さえ表に出しちゃいけないの、立ち振る舞いは勿論、その外見でさえね」
女の子にとってただおしっこを我慢することでさえ困難である、しかも、その我慢のそぶりさえ許されないとは酷な話である
「じゃ、彼女は今も、、、、」
夕美が心配そうに聞く
「一滴も出してないんだからスッキリするはず無いじゃない♪」
千佳は無邪気に笑う
「でも、、彼女はスッキリしたと思い込んで仕事を続けるしかないの」
「そんな、、、それじゃ、本当のおしっこは、、、」
「そんな汚い事、お仕事中にしちゃダメに決まってるわ」
千佳は、さも当然といった様子で反論する
「お手洗いでおしっこが飛び散ったかもしれない服でお仕事するなんて、不衛生にもほどがあるわ」

677名無しさんのおもらし:2007/10/22(月) 04:47:41
夕食が済むと夕美は寝室に通された、元々屋敷に来る前から疲れていた上に、屋敷での急展開でさらに疲れた夕美はシャワーを浴びるとベットに倒れこんだ。
今日はいろいろなことがあった、屋敷に来る前のさまざまなこと、そして、この何か異様な屋敷
おしっこしたいのにさせてもらえないメイドのユキちゃん、、、様々な事に思いをめぐらせるうちに夕美は眠りについた

翌朝、目覚めて食堂へ向かってた夕美は、食堂の中から聞こえる声に気がついた
「 …う …から ……」
「 ……もう …ね ユキちゃん、昨日の晩からおしっこしてないでしょ」
悪いとは思いながらも、その会話が気になりドアの前で聞き耳を立てることにした
どうやら千佳とユキの会話のようだ
「はい」
「それじゃ、ここでおしっこするのよ」
千佳の声に続き布ずれの音が聞こえる、ユキがスカートをたくし上げているのだろう
「、、、ううっ、、はぁん、、、くうぅぅぅ、、、、」
しばらくしてユキの苦しくせつなそうな鳴き声が聞こえてくる”おしっこ”をしているのだろう
その証拠に聞こえてくるのはユキの声だけで、水音らしきものは聞こえてこない
「はい、よろしい」
千佳の様子からすると漏らす事なく”おしっこ”が無事終わったのだろう
「どう? 我慢の後のおしっこの開放感は格別でしょ?」
千佳が意地悪そうに問いかけている
開放感などあるはずがない、ユキの我慢は続いているのだ、いや、むしろ腹圧で膀胱を圧迫しているため苦しさは増している
「はい、とても晴れやかな気分です、、」
しかし、ユキはこう言う事でそう思い込むしかないのだ
その様子を聞いていた夕美は考えた、ユキはいつからおしっこを我慢しているのだろうと、仕事中のトイレを禁止されているということは少なくとも昨日の仕事を始める前…
となると、最短で見積もっても昨日の朝から我慢している、現に昨日の夜の時点で膀胱が膨らむほどの我慢していたのは事実
そして、さきほどの2人の会話からするとユキは昨日の仕事の後もトイレには行っていないようだ
仕事中はトイレ禁止だから、ユキはこのまま今晩まで、、、、夕美は考えれば考えるほど気が遠くなりそうだった
(おしっこを丸一日以上も我慢?? そんなこと信じられない)
夕美は思った、しかし、昨日の光景、彼女達が”おしっこをする”といっていた行為を見ていた夕美は、その信じられないことが当然のように行われているのがこの屋敷なのだと気がついた

678名無しさんのおもらし:2007/10/22(月) 04:48:17
ガチャリ
思いにふけっていた夕美の目の前で突然ドアが開く、夕美はすこし驚くが盗み聞きをしていたことがばれないよう平静さを装う
出てきたのはユキであった、ユキは出会い頭に夕美が外にいたことにすこし驚いた様子を見せたが、笑顔でお辞儀をすると
「おはようございます夕美さま。昨夜はよくお眠りになられましたか?」
「ええ、おかげさまで」
そのユキの笑顔に少しの違和感を感じながらも夕美は返事を返す
「それはようございました、千佳さまが食堂でお待ちです、、さあ、どうぞ」
閉めかけたドアを再び開けると夕美を迎え入れ
「千佳さま、夕美さまがおいでになられました」
ドアの横で千佳に一礼する
夕美は促されるまま、千佳に頭を下げ席に座ると朝食に対峙した
しかし夕美の意識は千佳でもなく朝食でもなく、ユキのことに引き寄せられていた
夕美はドアから出て行ったユキを見ながらまた考える
ユキはいったいいつからおしっこを我慢しているのだろうか?
あの閉めたドアの向こうで足をもじもじとさせているのではなか?
そんな上の空の様子の夕美に千佳は顔を覗き込むと
「ユキちゃんの事、気になる?」
「えっ、、、ええ、、まあ、、」
夕美はびっくりしてしどろもどろになる
「ユキちゃんはね、昨日の夜もお仕事が忙しくて大変だったそうなの、、、だからね、出しそびれちゃったそうよ♪」
千佳は、なぜか楽しそうに説明をする、ここでの”出す”とは本当の意味でのおしっこであろう事は容易に想像できた
「そ、そんな、、、」
予測できたことだが改めて明かされ驚く夕美
「でもね、おしっこしたそうなそぶりはしてないから大丈夫だと思うの、それにさっき”おしっこした”から大丈夫よ♪」
千佳が無邪気に笑う、おしっこ我慢のそぶりを禁じられていながら、したそうにないから大丈夫とはいささか説得力に欠ける
しかし、夕美は妙に納得していた、ここはそういう場所なのだと、、、

ユキは食堂を出ると廊下をまっすぐと歩いていた、軽やかな足取り、落ち着いた表情、とてもおしっこを我慢しているとは思えない
おしっこを我慢しているそぶりを見せることさえ禁じられたユキは、当然自分からおしっこをしたいと言葉に発することも許されない
ユキがいつから我慢しているのか、どのくらいおしっこがしたいのか、どんなに我慢しているかは外からは完全に分からない
あの屈託のない笑顔の下でどんな地獄の我慢に耐えているのか、それはユキ本人だけが知っているのだ

679名無しさんのおもらし:2007/10/22(月) 04:55:58
「ユキちゃんはね、おなかの内側におしっこしたの」

膀胱から腹腔内にしたのかと思った

680名無しさんのおもらし:2007/10/29(月) 10:05:14
ガチャッ
「ん?クンクン おかしいな」
「***!**!*****!!」
「あ、おはようございます、芹沢係長」
「**!*****!**!**!」
「そんな顔で睨まないで下さいよ。叫ばれると困るんで
さるぐつわはもう少し我慢してもらいますね」
「**!****!」
「わかってますって、もうガマンできないんでしょう、トイレ」
「**!****!****!」
「ロッカーから出しますからね、ちょっとぶつかるのは勘弁してくださいよ。
いやぁしかし驚きましたよ、あけてもニオイがしないんですもん」

681名無しさんのおもらし:2007/10/29(月) 10:05:45
「普通朝までにはもらしてるもんですけどね、オシッコ。」
「係長、どんな膀胱してんですか?はい、まず椅子にすわってと」
「じゃ先ず脚のロープから切りますんで」
「あ、脚じっとして下さい、……ってムリか。
係長、このままオシッコ漏らしても結構ですんで」
「それにしてもビールけっこう飲んでたでしょう係長」
「あっ、まだ立たないで、どうせ手のロープ切らなきゃドアあけられませんよ」
「相当オシッコしたいんですね、大人の女のそんなせわしい足踏み初めて見ました
……さあこっち戻ってください」
「だからそんな顔しなくてもオシッコ漏れそうなことくらいわかってますって
漏らしてもいいですよって言ったでしょ」
「あ、考えましたね、つま先で文字。どれどれ、ト……イ……ああほらモジモジしたら
わからなくなっちゃう。どうせ一刻も早くトイレ行かせろって言うんでしょう係長」
「でもなぁ今日も出社してる人いるんですよね。見つかるとまずいし」

682名無しさんのおもらし:2007/10/29(月) 10:06:13
「というわけでトイレは諦めてもらいたいんですが、係長」
「そんな首振ったら椅子から落ちますって。でもトイレは駄目ですよ」
「ああ、ひょっとして係長、服濡らしちゃうのがイヤなんですか?
それでこんなにガマンしてるんですか?」
「じゃ脱がしますよ?違う?このさいせっかく無事な服が汚れるの
避けた方がいいでしょ。後始末も楽だし」
「うわぁっ!芹沢係長!この腹全部オシッコですかぁ!?
オシッコ出さないと破裂して死んじゃいますよ」
「ほら、脚閉じないで下さい、脱がせられないですから!
といっても閉じてないと漏れちゃうのか」
「ああ、けっこう汗でムレてますね、ストッキングの中。
腹がふくれすぎてショーツ伸びてますよ。パチン」

683名無しさんのおもらし:2007/10/29(月) 10:07:17
「やっぱちょっとシミができてますね。でもちびったのこれだけですか?
『鋼鉄の膀胱の女』っすね。ひょっとして芹沢係長、
オシッコガマンする趣味でもあるんじゃないですか?」
「そういえば1次会トイレに行ってました?」
「会社でもトイレ行ってるとこ見ないですよね」
「ちょっとスースーするかもしれないですけど、このままいてくださいね
これなら人目のあるところに行けないでしょう」
「オシッコ、もうガマンしなくてもいいんですよ、そんなクネクネして」
「そこにもって来たゴミ箱にどうぞ」
「もう下半身見られてるんだから、恥かしがらなくてもいいですよ」
「見てるの俺だけしかいないですから」
「もしかして本当にガマンマニアなんですか!?」

684名無しさんのおもらし:2007/11/01(木) 05:37:31
>>674
出すのは別にいいと思うんだよ
解釈の違いはあるが
尿意が増大してしまう、焼け石に水程度のはありだろう
それを無理矢理止めるのまで含めて。

Lady Godiva Game とかが嚆矢かな

685名無しさんのおもらし:2007/11/11(日) 22:54:14
>画像掲示板を含めて未遂は板違いです。今後削除対象とします。
このスレ終わったな
移転先はbbspinkか?

686名無しさんのおもらし:2007/11/12(月) 03:53:54
マニアック過ぎて病的だしな。管理人も目障りに思ってるのかもしれないな
なりきりや画像や言い争いと同様に

687名無しさんのおもらし:2007/11/12(月) 22:30:11
>>685
終わったのはこの板という説

688名無しさんのおもらし:2007/11/12(月) 23:01:00
スレタイを「病的我慢」にして
最終的に破局させればセーフなんじゃね?

689名無しさんのおもらし:2007/11/14(水) 21:25:24
悪意のある未遂っていう基準がよくわかんないな。
善意の未遂、悪意の未遂なんてあるのかね?

690名無しさんのおもらし:2007/11/14(水) 23:09:53
悪意のある未遂ってのは
わざと途中でやめることだろ?


つうかさ、文句あるなら使うの止めたら?

691名無しさんのおもらし:2007/11/15(木) 01:23:57
こんな自治厨久々に見た

692名無しさんのおもらし:2007/12/04(火) 17:01:39
未遂禁止の注意消えてない?

693名無しさんのおもらし:2007/12/04(火) 21:15:55
>>692 消えました

694おしっこができない:2007/12/05(水) 00:05:17
気が付いたら膀胱はパンパン
だけどトイレが全然空かない
諦めずに股間握って我慢をするけど
すぐに波が押し寄せるよ

こんなに混んでなければ
楽におしっこ済ませられるけど
何回叩いても何回叩いても

前の個室が空かないよ
ノックする手を引っ込めて股間へと
足の動きがだんだんと激しくなってきた
隣の個室を使いたいけれど故障中では意味がない
だから次は絶対するために
私おもらしだけは最後までとっておく

気が付いたらトイレを飛び出してる
もう間に合わない漏れちゃうよ
せめてどこか草むらでもあればいいけれど
仕方なく木の陰へ

頼むから誰も来ないで
願い空しく足音聞こえた
どこいってもどこいっても

おしっこができないよ
股間握る手少しずつ強くなる
パンツ下ろして構えたのにすぐさま人の気配
公衆トイレも試したいけれどウンコが付いてて使えない
だから次は絶対するために
私おもらしだけは最後までとっておく

本当に限界来たとき
私ようやくわかったんだ
どうやってもどうやっても

おしっこができないよ
いざとなったら恥ずかしくて漏らせない
力を抜いたり入れたりしたけど下腹部が痛いだけ
お腹を思いっきり押してみたけど括約筋が緩まない
だから次は絶対するために
私携帯トイレを買いに行く

できないよ……

695名無しさんのおもらし:2007/12/05(水) 02:11:39
なんかのかえうた?

696名無しさんのおもらし:2007/12/05(水) 08:25:25
エアーマンが倒せない
ttp://www.youtube.com/watch?v=KLbFctG3tw0

697名無しさんのおもらし:2007/12/06(木) 03:53:25
無駄にカコイイ!そしてワロタ
いやはや感動

698名無しさんのおもらし:2007/12/06(木) 07:13:48
♪C缶だけは最後まで取っておく

【C缶】(しー‐かん)
携帯トイレ。一度に4個まで持てる。
1回の使用で限界容量までのおしっこを処理、膀胱容量フル回復。

★C缶の「C」は英単語の頭文字の略号と思われがちだが
  実は放尿音「しー」から来ている。
★4個までという設定は4個(しっこ)という語呂合せからだそうである。

699名無しさんのおもらし:2007/12/06(木) 07:15:13
参考記事
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%83%B3_(%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0)#.E3.82.B9.E3.83.88.E3.83.BC.E3.83.AA.E3.83.BC

【メガマン】(めがまん)

ストーリー
200x年、充分な危機管理をもとに超高性能アンドロイドが開発された時代。
とはいっても普及には程遠く、一握りの有力者が持つことができる程度。
アンドロイドは安全性と犯罪防止のため、超人的な力を持たせることは禁止され
SPとしての護衛機能も果たせない、あくまで慰安用として用いられる段階であった。

ある日のこと、アンドロイド開発の権威レイト博士のもとに
厳重に危機管理されているはずの高性能慰安用アンドロイドが暴走し
所有主の要人を拘束しだしたという情報が入る。
慰安用という面を最大限に利用し、警戒の薄いところを狙ってのアンドロイドの反乱。
これを悪の天才トイリーの仕業に違いないと考えたレイト博士は
いつも身近に置いていて、自分の信念と理想を結集したアンドロイド”メグ”を呼んだ。
そして暴走をはじめた博士のアンドロイドを回収させるべく、
メグを回収用アンドロイド「メガマン」として改造したのである。

こうして、例外的に戦闘力を持ったアンドロイドとなったメガマンは
彼女の妹にあたる6体のアンドロイドを回収し、トイリー博士のアンドロイド工場を停止すべく
旅立っていった。

700名無しさんのおもらし:2007/12/06(木) 07:16:25
あれ?

ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%83%B3_%28%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%29#.E3.82.B9.E3.83.88.E3.83.BC.E3.83.AA.E3.83.BC

ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%83%B3_%28%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%29

701名無しさんのおもらし:2007/12/06(木) 07:17:22
★おしっこ

メガマンは元々、人間としてのリアリティを追求して作られた超高性能アンドロイドであったため
姿や思考だけでなく、肉体感覚などの面でも人間とほぼ相違ないようにできている。
ただし、アンドロイド回収という急な必要のため、超人的な力を発揮できるよう改造された。
本来、超高性能アンドロイドは、人間同様の食事をエネルギーに変換する機能をもっていたが
メガマンの場合、高出力を実現するためには食事では間に合わず、また電源や燃料などを
随時調達するわけにもいかないため、原子力を動力に組み込まれた。
これによりエネルギーの供給の問題は解消されたが、新たに放射性物質の問題が生まれる。
メガマンの体内は放射線シールド処理がなされているため放射線が漏れることはないが、
エネルギー制御のために生じる放射能汚染排水を、メガマンは外部に排出するわけにはいかない。
そこで一時的に排水を貯留しておくために、食事をエネルギー源としていた時に使われていた
”メグ”の膀胱が流用された。
平常時は排水が生じることはないのだが、計算や探知、激しい運動やダメージ回復など
機能を発揮するほどに排水が生じてしまう。

702名無しさんのおもらし:2007/12/06(木) 07:17:34
なお、”メグ”をはじめとした高性能アンドロイドは、リアリティを追求して作られているため
内部感覚も人間同様に再現されている。すなわち、膀胱内に液体がたまれば
人間のように”尿意”を感じることになる。内部感覚のセンサーや認知系は複雑で
調整に時間がかかるため設定変更はできておらず、メガマンには尿意の感覚も当然残っている。
というより、高性能アンドロイドは当面、慰安用の目的が主なため、
性感帯をはじめとした内部感覚は通常の人間より過剰に感じるよう設定されている。
それゆえ、人間が普通感じるものよりいっそう強い尿意を感じることになる。
そしてそれはもちろん、リアリティ追求の成果として、アンドロイド自身の意志からすれば不本意な
姿勢や仕種を強要することにもなるのである。

703名無しさんのおもらし:2007/12/06(木) 07:17:44
さて、エネルギー切れの心配は無く、ダメージも改造時に付加された機能により回復できるとなると
メガマンの行動限界を決めるものは、とりもなおさず排水、”おしっこ”ということになる。
メガマンのライフ、エネルギー残量等にあたるものは、つまり”残り膀胱容量”なのである。
放射能のために自由な排尿が厳禁されているメガマンだが、それではメガマンの尿道は
封鎖されているのかというと、そうではない。というのは、放射性物質を処分できる”トイレ”や
携帯用の「C缶」があれば”おしっこ”をすることも可能だからである。
このように膀胱は封鎖ではなく、メガマンの意志にゆだねられているがゆえに、
膀胱が満タンに近づいた場合、リアリティ追求が災いして、閉ざしておきたい膀胱の出口が
意思に反してしばしば緩みかけることにもなる。
その都度必死の努力で”ちびる”ことを回避しなければならない。

704名無しさんのおもらし:2007/12/06(木) 07:18:40
もし”ちびっ”てしまったら?
厳重に管理されるべき放射能が、メガマン本人の意志の完全なコントロール下というわけでない
膀胱の挙動に左右されていいのだろうか。
開発・改造責任者のレイト博士は、排水問題にぬかりなく安全装置を施している。
メガマンの膀胱が尿意の切迫に押しきられて、膀胱からの排水の流出を止め切れなかった場合、
そのセーフティロックは尿道にある。
男性と女性の泌尿器において、最も著しい違いは、尿道の長さである。
男性とくらべてはるかに短い、膀胱口から外尿道口までわずか数cmしかない女性の尿道。
この、わずか数滴分しかないスペースは、上端である膀胱口が緩んだ瞬間
下端の尿道口が一時的に閉ざされ、のちほど膀胱に再吸収するのである。
その際、尿道内を汚染した放射能を洗い流し、その処理液も膀胱に戻される。
こうして、再び外尿道口が外界に開かれた時には、尿道は放射能汚染されていない状態に戻っている。
一滴ちびってしまうと、尿道洗浄の分、三倍くらいになって戻って来てしまう。
もっとも、女性の短い尿道内の尿量が三倍になって戻っても大した量ではないのだが。

705名無しさんのおもらし:2007/12/06(木) 07:18:53
膀胱の限界量の9割を超えたメガマンは、このようなメカニズムで
”ちびる”ほどの危機感を実感しつつも、放射能の管理は万全になされているのである。
これがさらに限界に近づき、ついに限界量に達すると、
”ちびる”すなわち「膀胱が一瞬だけ開いてしまった」状態ではとどまらず、
「”おしっこ”が連続的に流れ出てしまう」つまり”おもらし”の状態に至ってしまう。

706名無しさんのおもらし:2007/12/06(木) 07:19:10
それまでは、メガマン自身の”おしっこ”を勝手にしては大変なことになってしまうという
強い使命感のために、肉体が不本意に”おしっこ”を出そうとしてしまっても
メガマンの意志がそれに流されて我慢をあきらめてしまうということはない。
そのため、膀胱が開いてしまう一瞬と一瞬の感覚がだんだん短くなったとしても
つねに膀胱を閉じなければという意志によって一瞬と一瞬がつながってしまうことはなく
尿道内の”おしっこ”が膀胱にもどされるのが間に合うために、狭い尿道内があふれてしまう
までには至らない。
残り膀胱容量がゼロで、もう膀胱にもどすこともできない限界までくると、”おもらし”だ。
しかし、放射能汚染された排水を排出することになっては問題である。

707名無しさんのおもらし:2007/12/06(木) 07:19:24
ここまでくると、最終的な安全装置が発動する。すなわち、メガマンの機能停止である。
容量に余裕がなくなると膀胱が尿意を伝え、意思に反しておしっこを排出させようとするのは
高性能アンドロイドのリアリティ追求によるものであるが、こうした擬似生理的反応も
本体の機能を停止させてしまえばおさまってしまう。また、機能停止となれば
それ以上エネルギー制御の排水が出ることもなくなる。
あとは、容量いっぱいの放射能汚染排水をしっかり保持した膀胱を腹部におさめ
身動き一つしない人間そっくりの高性能アンドロイドが残るのである。
すなわち、膀胱容量オーバー=ゲームオーバーである。

708名無しさんのおもらし:2007/12/06(木) 07:20:09
★以上のように、この「メガマン」というゲームは
主人公の体力ゲージにあたるものをおしっこと解釈し、
扇情的な女性姿のキャラが、時折おしっこ我慢の仕種を交えつつ動く
異色のアクションゲームである。

「メガマン」のネーミングは
ゲーム内では、高性能アンドロイド開発者レイト博士が、
理想を投影した、人間よりも美しき存在という意味で「女神」をもじって
メグと名づけたという設定になっているが、
女キャラのおしっこ我慢行動描写に特化したゲームだけに
「女・我慢」が本当のネーミングの由来ではないか、との説が根強い。

709海外でのメガマン:2007/12/06(木) 07:20:50
ttp://en.wikipedia.org/wiki/Mega_Man_(character)

710訂正:2007/12/06(木) 07:22:07
ttp://en.wikipedia.org/wiki/Mega_Man_%28character%29

711名無しさんのおもらし:2007/12/06(木) 07:25:49
なお、海外では今年の初め、
家庭用ゲーム機を賭けたおしっこ我慢大会で死者が出るいたましい事件が起きたが
そのゲーム機のためのソフトがこのメガマンシリーズであったといわれている。

712名無しさんのおもらし:2007/12/06(木) 15:55:50
乙。
いざというときにおもらしすらできない……
まさにさっきの歌だな

713名無しさんのおもらし:2007/12/06(木) 19:24:27
わらわは魔王だった者
勇者たちに敗れて以来1000年間もの間
この地底の牢獄に閉じ込められている

トイレに行きたい
ここに閉じ込められて以来一回も行っていない

ここですればいい?
だめじゃ
実はここは人間たちに見張られている
わらわがここから抜け出したりできないように

まったく気のつかないやつら
トイレぐらい使わせてくれればよいものを

部下たちがわらわを助ける算段じゃが
音沙汰がない
いつまで待てば
この尿意から開放されるのじゃろうか……………

714名無しさんのおもらし:2007/12/12(水) 13:56:06
age

715名無しさんのおもらし:2007/12/23(日) 05:59:48
>>694に捧ぐ
いやほんと思わぬ世界がひろがった。

かなり原型を残すことができたかなと思う。

716名無しさんのおもらし:2007/12/23(日) 06:02:02
子供の頃 やった事あるわ 汗ばんだ記憶よ
鉄棒にまたがり もれそうよ もれそうよ ガマン
子供の頃 はずかしい記憶 体育とかの時に
靴のかかと股にあて もれそうよ もれそうよ ガマン

ああ今はトイレ行くのを忘れて
何かにただすがるように毎秒耐えてる
振り返っても(忘れていた尿意のことを)
あの休憩(馬鹿やってる自分)
戻れない(友達と笑って) もうダメよ もうダメよ ガマン
今授業は どこを読むの? 何をしているの?
視界はぼやけたままで もうダメよ もうダメよ ガマン

そう今はトイレ行くのを忘れて
時計にただ祈るように毎秒耐えてる
はまりこんだ試練は おし(っこ)我慢 おし(っこ)我慢
過ぎ去りし休憩は 戻らない

子供の頃 やったことあるね
制服に付いていたゴミをとるフリをして 前押さえ 前押さえ ガマン
夢中なり忘れてた尿意
蘇る鮮やかに 腕でV字作り 前押さえ 前押さえ ガマン

でも今じゃそんなピンチも隠して
何も気づかれぬように毎秒震えてる
通りすぎても(夢に見たあのドアが開き)
あのドアには(色気ないトイレには)
戻れない(初恋の彼の前) 水面下 水面下 ガマン
ただ廊下を振り返る 無邪気に装う
そう彼も知らないままに 水面下 水面下 ガマン

でも今じゃそんな努力も忘れて
トイレへと逃げる気持ち毎秒いざなう
それでも選択肢は おし(っこ)我慢 おし(っこ)我慢
過ぎ去りしトイレは もう遠い
君の前じゃ私は おし(っこ)我慢 おし(っこ)我慢
過ぎ去りしトイレに 戻れない

717名無しさんのおもらし:2007/12/24(月) 02:41:45
2007年12月22日、ビビアン・スーがこのほど上海で、気温10度を下回る寒空の中、薄い衣装一枚でチョコレートのCM撮影に挑んだ。

今回のCMで女性スパイを演じるビビアンに用意されたのは、薄手の衣装のみ。体に密着する素材のため、着るだけで30分近くかかる上、着た後のシワ伸ばしが必要で、非常に厄介なものだった。このためビビアンは、朝10時のスタートから翌朝5時の終了まで19時間も飲み物を控え、ずっとトイレを我慢し続けるという驚異のプロ根性を見せたという。

718名無しさんのおもらし:2007/12/24(月) 02:45:15
19時間働くだけでもスゴイと思うけど
それにプラスして自主的に(?)トイレ禁止となると萌える以前に尊敬する

そんな衣装を使ったことや
5時まで長引いたことには
なんか邪推の余地がかなりあるよな

719名無しさんのおもらし:2007/12/24(月) 02:45:37
ネタフリ兼ネタメモ。

720名無しさんのおもらし:2007/12/24(月) 17:59:15
>>694
これ女の子が歌ってくれたら神だな

721名無しさんのおもらし:2007/12/30(日) 13:52:40
このジャンル、どうもジリ貧だね
マイナーだからか

722名無しさんのおもらし:2007/12/31(月) 01:15:58
>>360の続き

いつも機嫌の悪いおしっこ我慢の女神は、いつにもましてイライラしていた。
限界失禁の女神が持ってきた主神様の提案は、我慢の女神の仕事と失禁の女神の仕事を交換する、というものだった。
「冗談じゃないわ……汚ならしい!」
女神は失禁の女神が汚していった床を天使に掃除させながら吐き捨てるように言った。
また尿意の波が襲ってきたのか、女神はヒステリックにクッションを抱き締め股間を握りしめた。
年々、彼女の尿意は増していく。
「うぅ、うぁぁ……」
「め、女神様!?」
突然、女神が白目を剥いて泡を吹き出し、天使が慌て駆け寄った。
「無理……もう無理……出ちゃうぅ……」
女神は苦しそうにうめいた。
「し、しかし女神様……一滴でも漏らされたら……」

723名無しさんのおもらし:2007/12/31(月) 01:23:01
我慢の女神は「おしっこ我慢」の概念そのものである。だからもしも女神がおしっこをしてしまった場合、存在そのものが消えてしまうのだ。
「おしっこしたい……おしっこおしっこおしっこおしっこ……」
女神が獣のようにうめく姿を哀れに思い、天使は失禁の女神のところへ交換を頼みに行くことにした。
我慢の女神のもとで働く天使も当然凄まじい尿意に悩まされているため、
常に排泄している失禁の女神のもとへ行くのは気分が重い。
天使は、我慢の女神の膀胱をマッサージしてやると、すぐに失禁の女神のもとへ飛び立った。

724名無しさんのおもらし:2007/12/31(月) 02:39:49
そうきたか

725名無しさんのおもらし:2007/12/31(月) 11:27:16
>>723だが、続きを考えていないorz
もしよかったら誰かどうぞ。
一応、リレー小説スレだし

726名無しさんのおもらし:2007/12/31(月) 19:19:59
どうもスレに一貫性がないな
短期的にも長期的にも

727名無しさんのおもらし:2007/12/31(月) 19:33:12
>>726
いいんだよ、小説が読めりゃなんでも

728名無しさんのおもらし:2007/12/31(月) 20:46:59
そのわりには小説がこないけどな

729名無しさんのおもらし:2008/01/04(金) 02:57:21
またわざと途中で止める等嫌がらせ行為は、アクセス禁止になる可能性が高いです。

ここはどういう扱いになるのかな

730名無しさんのおもらし:2008/01/04(金) 10:38:42
とりあえず、sageでやってくれってことじゃない?

731名無しさんのおもらし:2008/01/04(金) 10:43:58
>>729
一応コンセプトがリレーってことになってるから途中で嫌がらせってことはないんでないの?
実際リレーになってるのは最初のところだけだが……

732名無しさんのおもらし:2008/01/04(金) 16:08:37
初期のはリレーとしては模範的だよな。中身が薄いしどうにでもなる
そのあとのは内容と満足度はかなりのものだがリレー的ではない
結局リレーとは名ばかりの、我慢に特化したのが好きな人向けの
独立小説スレってのが実体で
寸止めという内容とリレーの名のもとに
続くのか続かないのか分からない投げっぱなしも許容されているというところだね。
たまに続いたりパクったりもしているようだが。

733名無しさんのおもらし:2008/01/31(木) 04:04:48
But her bladder was too overfilled, too strained, too heavy by the
enormous capacity of now about three or more liters of water, much too
much - and long clenched into her slim body and her sphinkter too weak.

734名無しさんのおもらし:2008/01/31(木) 04:05:37
Normally at a capacity of about 1,5 liters, she started to pull in her
belly-muscles, to give her bladder not too much volume to fill more.
She had hold this many times for a weekend or the mentioned wedding
parties. When she did not manipulate with her abdominal muscles, her
bladder could hold up to two literes or on some days a little more.

735名無しさんのおもらし:2008/01/31(木) 04:06:28
Once she had slept too long after a long night in a nightbar and had her
bladder completely overfilled and bulging out. It hurt really bad, but it
was too late to pee and come to the office by time. So she grit her teeth
and hold it the whole Thursday long.

736名無しさんのおもらし:2008/01/31(木) 04:07:41
After work she drove to one of the
countrysite wedding parties with all her pee in, and damned the last night.
She could not sleep the night with her now crampy belly-ache but in the
morning she smiled, made some jokes and helped building up all the
tables and benches. She was frustrated, but it was her own fault and
she didn't want to disturb the happiness of the party by her more and
more growing problem. It was very hard to her to pull in her stomach
against the extreme pressure and pain, but she did it.

737名無しさんのおもらし:2008/01/31(木) 04:08:16
After 3 days of
party and gallons of beer, whine and other drinks, she was invited to
stay over night and drive to the office directly in the morning.

738名無しさんのおもらし:2008/01/31(木) 04:09:06
She was
too proud and shy to talk about her more than forced urge and more
than unbearable pain. So she stayed over night with tears in her eyes
and came to her office with her bladder overfilled to the absolute
maximum she ever had.

739名無しさんのおもらし:2008/01/31(木) 04:10:11
She solved the day, did some very urgent extra
work until the late night and came home at about midnight. She ran to
her loo sat down - and stood up again to get a bucket. She needed all
her willpower to do that,

740名無しさんのおもらし:2008/01/31(木) 04:48:29
……
She was supposed to pee in the bucket after 5 days and 4 nights hold
and it easured up to an extraordinary amount ……in the original story.

But in this thread, the principle of this thread forbid her to pee.
So her hardship will go on further……

741名無しさんのおもらし:2008/01/31(木) 05:02:14
and it measured up to

742名無しさんのおもらし:2008/02/01(金) 12:18:02
GJ。読むの大変だったけどだいたい分かった。

743名無しさんのおもらし:2008/02/04(月) 02:14:42
3割くらい読めた。

744名無しさんのおもらし:2008/02/04(月) 21:59:52
要するにいろんなことがあっておしっこできなかった女の人が
何日も我慢し続けて(途中、お腹が痛い連発してて痛々しい)
最終的にトイレに座ったけど
このスレでは原則おしっこが禁止されてるから
彼女の我慢はまだまだ続く……という話だろ。

誰か日本語でいいから続き書いて。

745名無しさんのおもらし:2008/02/05(火) 03:04:33
>(途中、お腹が痛い連発してて痛々しい)
たぶん日本語の腹痛とはニュアンスが違うと思う

英語だと膀胱がパンパンな状態をstomackがfullと表現してあったりして
日本人の感覚だと胃がいっぱいだと思ってしまうが
stomackがもっと広い意味で腹、そこから文脈で膀胱の意味になってたりする


元の話は海外のサイト何箇所かで見かけたやつ
このスレ向きのムチャクチャな我慢だったので。
ちなみに転載部分は、「今までの最大の我慢はこんなのだった」
という回想で、トイレに座ったあと、やっぱ思いなおしてバケツを取りに行って
その中にして量をはかるという内容。

回想部分でないところはもっとムチャクチャな我慢。
回想部分は普通の我慢にパーティでの水分摂取があった程度だが
本編はライバルとおしっこ我慢競争で大量に飲みまくったとこから始まって、
(中略)
最後は自分の家でトイレに行ける状態になったのに、97時間だから
回想にある自己記録(123時間)を思い出し
量的にはすでに圧倒的に上回っているが
あとたった1日ちょっとで時間的にも自己ベストだといってさらに自分の意志で我慢
しかも作者が肉体酷使フェチでもあるらしく、途中も歩きにくい高いハイヒールで
石だらけの河原を歩いたりして肉体を披露困憊させていたが
自宅我慢モードの後半にはエアロビみたいに
足を鼻先まで上げる運動を何百回もやったり、自分の膀胱を叩いたりしてすごす。

746名無しさんのおもらし:2008/02/21(木) 07:56:59
「ある晴れた日の午後のこと、道を歩いていると、橙色の洗面器を頭にのせた女の人が歩いてきました。
女の人はあぶなっかしくフラフラした足どりで、頭上の洗面器はそのたびに大きく揺れるのですが、
そのたびにうまく頭でバランスをとって、洗面器を支えつづけていました。
私は女がなぜそんな事をしているのかひどく不審に思いましたが、
それとは別になぜそんなに歩き方が変なのか、そちらの方も気になりました。
洗面器がそれほど重いのでしょうか。
しかし、見たところ、女の首の動きや、洗面器の揺れぐあいから見ると
洗面器にはそれほどの重さはなさそうなのです。
どうやら洗面器には何も入っていないように見えます。
私がさらに観察していると、だんだん様子がつかめてきました。
歩き方のあぶなっかしさに特徴があるのです。
どうやら洗面器を気遣うせいで足どりがおかしくなっているというよりは
逆に足どりが乱れるせいで洗面器も揺れてしまっているようでした。
というのも、女の足どりは、内股気味のよちよち歩き、発作的な早歩き、
そして何かに撃たれたような急な停止と硬直などなどいくつかのパターンに分けられ、
どれもがそう、極度にお手洗いを我慢している様子を思わせるものばかりなのです。
幼い少女ならば、耐えかねて仕種に出してしまう事は少なくないでしょうけれど
その女は、もうはたちをすぎていそうな、落ちついた大人の姿と装いをしていて
誰の目にもお手洗いを我慢していることが分かってしまうような
露骨な仕種をとることに無自覚な年齢にはとても見えません。
また、女の真剣そうな様子からは、わざと演技しているようにも見えないのです。
これらのことから
この女は何かの事情で、隠したくても隠せないほどのものすごい尿意を我慢しているのだろうと
推測することができました。

747名無しさんのおもらし:2008/02/21(木) 07:58:01
やがて、私の推測を確信に変えることが起こりました。
女は、ちょうど体をよじらせて固まったように立ち止まっている時だったのですが、
ねじりあわせた内腿だけの力では支え切れなかったのでしょうか
両手でしっかり、お股をぐいっと押さえたのです。
ジーンズのクロッチを下から、つかみ上げるような力をこめて。
さらに次の瞬間、私の確信はさらに強まりました。
両腕の動きでめくれあがった女のTシャツのすそからは
ファスナーがあきっぱなしのジーンズからこぼれ出た、おなかの肉が見えたのです。
ただのおなかではありませんでした。
ファスナーがあいたままの理由が即座に納得できてしまうほどの、
ぱんぱんにぷくれあがったおなかの肉でした。
じっとりと汗をかいて、輝く球状のおなかは私の目にやきついて離れません。
ファスナーの開いたジーンズの前の切れ込みから、さぞ狭そうに、せり出したおなかが顔をだしていたのです。
女が手をはなしたので、おなかはすぐに見えなくなりましたが、
いったん気付いた目で眺めると、体のラインをかくす大きめのTシャツごしでも
女のおなかがはっているのがわかります。
臨月ほどではありませんが、まるで妊婦のようです。
でも、妊婦や肥満とは違って、元のスリムなラインから不自然にふくれあがっているのです。
それだけに、ふくれあがった幅も想像できてしまうのですが、並大抵のぶあつさではありません。
それこそ、女の頭の上の、洗面器の深さくらいあるのではないでしょうか。
そういえば、ウエストどころか、上はバスト近くまで達するふくらみの中には
いったいどれほどの中身がつまっているのでしょう。
横幅では限られたウエストの細さで洗面器の直径にはかないませんが
縦方向ではあの開いたジーンズの隙間からバスト近くまで
こちらは洗面器の直径をゆうに越えるでしょう。
だとすれば、全体でみれば、洗面器をあふれさせてしまうほどの中身がつまっていそうです。
そして、我慢の仕種から見て、これは便秘など大きい方ではなく、小さい方なのは確実です。
それほどのおしっこを、並の人間が我慢していられるはずがありませんが
女の人の異常なおなかと、異常な様子から見ると、
並外れた、人間離れした努力で、おしっこを我慢しているのでしょう。
女の頭の上の洗面器は、このなみはずれたおしっこの量と何か関係があるのかもしれません。

748名無しさんのおもらし:2008/02/21(木) 07:58:47
女が視界に現れてから、
危なっかしい歩き方で、時折止まりながら私の近くまで来るのにかなりの時間がかかりました。
だんだんと、おしっこの充満しているおなかの様子などがありありとわかるようになってきました。
女が私のそばに来るまでに、おあつらえむきに公衆トイレはあったのですが、
当然といいましょうか、女はトイレに見向きもしませんでした。
意識はしていたのでしょう、トイレに近づくと、女はトイレを視界に入れないよう逆方向を向いて
余計に不自然な歩き方にはなっていましたが。
さて、とうとう女は私とすれちがう寸前まで来ました。
女は、まわりには全く関心がないのか、周囲の人目は気にせずに
マイペースで危なげな歩き方と、ごくたまに前押さえを繰り返しています。
私は勇気をふるって
『ちょっとすいませんが、あなたどうして、そんな橙色の洗面器なんか頭に乗せて歩いてるんですか?』
と聞いてみました。
本当はどうしてそんなにおしっこを我慢しているのかの方が気になったのですが
のっけから聞くにははばかられる内容だったからです。
すると女は答えました。『それは」

749名無しさんのおもらし:2008/02/21(木) 08:01:16
>>746-748
三谷幸喜・脚本

750名無しさんのおもらし:2008/02/22(金) 00:02:55
ここで終わりか

751名無しさんのおもらし:2008/02/22(金) 19:47:21
GJ。
元ネタに言及するのは野暮な気もするが、“赤い洗面器の男”でググるとわかる。

752名無しさんのおもらし:2008/02/23(土) 00:03:58
このスレの平均我慢量が3リットル前後になったのはいつからだろう

753名無しさんのおもらし:2008/02/23(土) 00:43:23
数値化すればもっといきそうだ
「外から分かる」レベルにとどまらず
「妊婦」レベルでも浮いてしまわないスレだからな

時間は元々「永久」な建前だが
我慢開始からの時間が1日をこえたくらいでは驚かれないレベル

一方でソフトなのもあるが
ハードな方は特殊すぎる世界になってる

754名無しさんのおもらし:2008/02/23(土) 06:29:52
>>751
伝わって良かった
元ネタ踏まえた言葉遊びが目的で
我慢描写はおまけだったので

755名無しさんのおもらし:2008/02/25(月) 07:59:54
赤い洗面器はある意味永久我慢に通じるものがある

756名無しさんのおもらし:2008/03/01(土) 14:19:37
新作プリーズ

757名無しさんのおもらし:2008/03/06(木) 11:10:11
打ちっぱなしのコンクリートに囲まれた一室。
天井に這う配管。どこかの地下室だろうか。
この殺風景な部屋の奥に、ぽつんと一つ晒されている、白い洋式便器。

最もオーソドックスな色である、輝くような白の便器。
誰もが毎日お世話になる、現代文明の産物。
異なる時代、異なる文化の人が見たならば、使用目的を即座に理解することは難しいが、
使いなれた現代人には、その形態、その存在そのものが利用目的を雄弁に訴えかけてくる、
用を足すことを目的としてつくられた、白い構造物。

部屋に連れてこられた時から、
ミカは視界のすみに入った、寒々しい部屋にそぐわないこの白に目をひかれていた。



排泄行為とは、最もプライベートな行為の一つである。
自然の中でさえ、なるべく周囲の視線や危険から隠れた、安全な場所を探して行われる。
ましてプライバシーの発達した現代社会では、周囲から十分に隔絶された空間が排泄行為のために要求され、
そのための設備が当然の事として整えられる。
したがって、現代文明が排泄行為のために作り出した洋式便器は
このような無防備な広さの中に存在するべきものではないはずなのだ。

排泄行為は非日常の行為だ。
もちろん、誰もが毎日数回はせざるを得ない、という意味では日常の行為だが、
個人がこっそりと済ませる性質のもので、おおっぴらにするものではない。
そのためにトイレという排泄のために隔離されたスペースが存在する。

このような、不特定多数の者が一同に会するような場所に
何の仕切りも壁もない状態で存在している便器は非常に目をひく。

758名無しさんのおもらし:2008/03/06(木) 11:10:37
だが、ミカが便器を意識してしまうのは、そのためばかりではなかった。
便器が当然想起させるもの――排泄行為――の欲求に、ミカは迫られていたからである。
それも、なみたいていのものではなかった。

759名無しさんのおもらし:2008/03/06(木) 11:11:14
日常生活ではありえない、不自然な重みがミカの下腹部にずっしりと詰まっている。

ミカは今、おしっこを我慢している。ものすごく我慢している。

しかし、ただ長時間おしっこをしていないというわけではない。
この不自然な重みというのは、短時間で故意に大量の水分を摂ったあとの、独特の感覚だった。
長時間我慢に我慢をかさねて、おしっこがたまりにたまって、出口のあたりがジンジンするような感覚とは少し違う。
おしっこの量がらいえば、この暴力的にはりつめた下腹部の感覚からしても、ただの長時間のおしっこ我慢をかなり上回っていそうだ。
じっとしていられないほど落ちつかないことにはかわりないが、その量のわりには余裕はある。
というより、普通にただ長時間おしっこを我慢するだけだと、そんなにたくさんのおしっこがたまるまで我慢するのは不可能なのだとミカは思う。
おしっこを我慢しなれているミカにとって、普通のおしっこ我慢と、水分を大量に摂ったおしっこ我慢の感覚は別物だ。

ミカの考えによると、その違いはこういう理屈だ。
おしっこ我慢の限界がくるのは、膀胱が伸びることのできる限界容量をこえたおしっこがあふれるからではない。
膀胱の伸びの限界まできてしまったとき、いつでも出口が決壊しておもらしになってくれればいいが、
膀胱の他の部分から決壊する可能性だって充分ある。そうなると膀胱破裂だ。
もちろん、そんな限界レベルまで達する前に、気持ちが緩んでしまうということも多いだろう。
しかし、ミカ自身やその周辺には、そんな気の緩みを超えた、もっとシビアな限界を迎えたと言っていい経験は多数ある。

経験。
ところでなぜミカが「日常生活ではありえない、水分を大量に摂ったおしっこ我慢」をはじめとして
それほどの我慢の限界を多数経験しているのかといえば、
話せば長くなるが、簡単に言うとミカの周辺でおしっこ我慢を競うことが流行している、といったところである。

760名無しさんのおもらし:2008/03/06(木) 11:11:35
というわけで、下手すれば平均的な同世代女子の倍以上の量のおしっこを我慢しているかもしれないミカだが、
我慢の限界の理屈に戻ると、ミカほどでない平均的女子であっても、膀胱の伸縮率はかなりのものだ。
普通の女の子はそうたびたび限界まで我慢することはないにしても、膀胱がからっぽの時と比べると何倍かの大きさにふくらんでいることになる。
ただし、我慢というほどでない、ただ尿意を感じている程度の状態というのは
ミカのイメージでは、からっぽの風船に息を吹き込んで、圧力をかけなくても自然に空気が入るところまでの大きさだ。
これでもからっぽでひしゃげた状態から見れば何倍かの容積にはなっている。
それより多くの空気を吹き込むには、風船のゴムの伸縮力にさからって息をふきこまないといけないし、
この状態だと力を抜くとゴムが収縮して空気を押し出してしまう。この押し出される、風船に圧力がかかっている状態が
おしっこ我慢の状態で、ただの尿意との違いだとミカは思っている。
風船と違って人間の体はおしっこを垂れ流さないように、意識しなくてもストッパーが働いてくれているおかげで
ただの尿意から我慢の領域に突入しても、しばらくの間は我慢に集中していなくてももれることはない。
それが、だんだんおしっこの量が増えて、膀胱がのばされていくと、風船の圧力も高まっていく。
やがて、無意識に働いてくれてるストッパーだけでなく、意識を総動員しておしっこが出ようとするのを止める努力をしないといけないようになってくる。
普通はそうなる前にトイレに行くものだが、ミカたちが競っているおしっこ我慢は、ここからだ。
伸びきった風船が収縮しようとする圧力と、意識や肉体的能力との戦いというのがミカにとってのおしっこ我慢のすがたであり、
おもらしというのは、圧力と戦いつづけた肉体が力尽きることを意味する。
普通に長時間おしっこを我慢していると、じわじわと膨らんだ風船が、たとえば元の10倍くらいまで膨らむことになる。
8倍の時の圧力、9倍の時の圧力、そして10倍の時の圧力……と、だんだん強くなっていく圧力を、
おしっこの出口の筋肉などが、長時間、休みなく耐え続け、やがて持久力が尽きてしまうというわけだ。
一方、大量に水分を摂った場合は、おしっこの製造ペースが加速されるせいで、短時間の間に風船が5倍、10倍……と膨らんでいく。
普通の我慢では10倍で限界がきたとして、こっちの我慢では、同じ10倍の圧力でも、圧力に耐えてきた時間は圧倒的に短い。
だから、身体にはまだ圧力に耐えるための余力がありあまっている。
それでさらに我慢をつづけている間に、風船は12倍、15倍……と膨らんでいくが、まだ耐えることができてしまう。
その結果、たまっているおしっこの量は圧倒的なのに、まだ我慢は続けられそうという、別物の我慢感覚になるというわけだ。

761名無しさんのおもらし:2008/03/06(木) 11:11:48
ビールは水と違って、一度にたくさん飲むことが出来るし、水分が体内に吸収されるのも早いそうだ。
ビールなら、ひょっとしたら日常的にもこんな状態が起こるのかもしれない。
でも、ミカは未成年なのでビールを飲むわけにいかない。
ということは、別物の我慢を味わう、言いかえればものすごいスピードでおしっこが製造されるためには
大量の水分をわざと摂るしかない。が、普通はそんな機会はない。
だがミカの周囲ではおしっこ我慢の競争が流行っていたがゆえに、ミカはこの別物の感覚を体験することになったのだった。

762名無しさんのおもらし:2008/03/06(木) 11:12:03
今のミカも、まさにその状態にあった。
正確には、おしっこの量は圧倒的なのに、まだ我慢に余裕がある状態ではなく、
そこからもう一歩先に進んで、我慢が危うくなってきている状態だ。
肉体はそろそろ限界が近づいている上に、普通の長時間我慢と比べると、膀胱そのものの膨張度が圧倒的なので、その負担も大きい。
下腹部に漬物石でも抱えているような感覚で、刺激を与えるとヤバイということを抜きにしても、単純にずっしり重いし、
パンパンに張りつめていて圧迫感もすごい。前にかがむなんてもってのほか、脚を上げるだけでも動きがぎくしゃくする。

何故ミカがこんな状態なのかというと、実は先ほどおしっこ我慢の勝負をしてきたばかりなのだ。
ミカたちの間でのおしっこ我慢勝負は、おもらしなどの惨事になる前にリタイアするのが普通だった。
元々、おしっこをより我慢できる方が素敵だというようなところから発生した、ファッションやゲーム感覚の、いわば見栄を張るためのことなので、
そのことで失敗して人前を歩けなくなる破目になるのは本末転倒だからだ。
ところが、今回の相手はいわば部外者で、おもらしするまでリタイアせずに食い下がった。
ミカたちの周辺では、ミカのおしっこ我慢はトップクラスだと自他共に認められるほどだったが
そんなさすがのミカでも、かなりヤバイところまで追いこまれることになった。
勝負に勝ったミカは、早速近くのトイレに駆けこんだ。
勝負の間、我慢を周りに気付かれるような仕種は恥かしいことだと見なされているし、ミカは勝負の間なるべく虚勢を保ったし、
勝ったからといってすぐにトイレに一目散に突進するのも控えたが、
おしっこをより我慢できる方が偉いという部分より、勝負に勝つというゲーム性の方が今では重視されるようになっているため
おしっこ我慢を競うミカたちの間では、決着がついた後もよりいっそう我慢できる自分をきわめ、そんな自分に陶酔するというような発想はあまりない。
おもらしを回避するために、一刻も早くトイレを目指すのが普通だ。ミカもそうした。

763名無しさんのおもらし:2008/03/06(木) 11:12:17
ところが、ミカは無事トイレで用をたすことができなかった。
女子トイレ内で何者かに拘束され、この部屋にむりやり連行されたのである。
部屋で待ち構えていたのは、黒スーツに身を包んだ女だった。
女はミカを連行してきた2人に指示し、いきなりミカの岩のようにはりつめた下腹部をさわらせた。
重低音でミカの奥底からたえずミカを責めたてている、ずっしりとした尿意の加えて、
ふいに刺激が加わったために、落ちつきを保っていたおしっこが膀胱の中を暴れまわる激しい尿意が押し寄せた。
ミカは抗議の悲鳴をあげつつ、反射的に内股をがっちりと閉じ合わせて噴出の予感をこらえた。
到着するや否やさっそく膀胱の様子見だ。ミカがどういう状態なのか分かった上で連れてきたに違いない。
どうにか波を乗りきって、落ちつきかけたところを狙いすましたように、
今度は黒スーツの女がミカの下腹部をまさぐる。
荒々しく押された最初のとは違い、やさしいタッチだったが、せり出した輪郭をなぞるようになでまわす。
こっちの方が効いた。立体的に存在を主張する膀胱の、側面を責められた形だ。
腰をよじらせ、閉じ合わせた両脚をさらにねじり合わせてミカは衝動を耐えた。
かなりの精神力を消耗し、肩で息をするミカ。

764名無しさんのおもらし:2008/03/06(木) 11:12:37
いやでも視界に入ってしまう、白い便器に心を乱されながら、どうにか状況を把握する。
ミカを拘束する2人はかなりの体格で、2人とも男と見間違えそうだが外国人の女だ。
つい30分ほど前に勝負して負かした相手がやはり外人女性だったことから考えると
確実にその一味とみていいだろう。
この場を仕切っているこの黒スーツの女はしかし日本人のようだ。

ミカとしては、負けておもらしをしたあの外人の仲間が、勝者のミカにもおもらしをさせようとしているように思えた。
そんな卑怯なやり方で引き分け状態に持ち込まれても、心情的にはミカの勝ちであることは動かないが、
それでもミカはせっかく我慢勝負に勝ったのにおもらしさせられるのは認めたくなかった。
ミカたちにとって、このおしっこ我慢勝負はプライドでもある。
それに、こんなやつらに弱味を見せるのも癪だった。
まだ相手がねばってるのよ、とミカは自分に言い聞かせた。
理不尽だが、こいつらの思い通りにおもらしさせられてたまるものか。
まだ勝負が継続しているつもりで、真剣に我慢を続けないと。

すぐ目の前に便器はあるが、あれは使うわけには行かない。
ここに来るまでにあまり歩かなかったから、さっきのトイレの同じビルの地下あたりかもしれない。
抜け出せればトイレはすぐ近くだし、そこは危険でも、並びの商店ならたいていトイレが使えるし
道を渡ればすぐ公衆トイレもある。
ミカは視界の片隅に白い便器を感じながら、黒スーツの女に早く解放してくれるよう訴えた。
おしっこ我慢の限界が近いのは、隠しようのない下腹部の状態でも一目瞭然で、相手も確認済みだが、
尿意を理由にするのは弱みを握られるようでいやだったので、なるべく自分の尿意には無関心な態度で訴える。
黒スーツの女はおしっこ我慢の勝負の何かを調べるだの、組織がどうのと言いたいことを言って
なかなかミカを解放してくれそうにない。
ミカが負かした女の話が出たので、それをきっかけに尿意についてそれとなく訴えて再度解放を要求した。

765名無しさんのおもらし:2008/03/06(木) 11:13:17
すると黒スーツの女は、ミカを拘束する大女に指示を出した。
不意にミカが抱え上げられる。
それも、両脚を下からすくいあげる形の抱きかかえだ。母親が幼児におしっこをさせるポーズである。
もうひとりの大女がミカの制服のスカートをめくり、ショーツをひざまで引きおろした。
懸命に抗うミカの努力もむなしく、むきだしの陰部が晒される。
ショーツの中で極度の我慢のために汗ばんでいた肌が外気で冷やされ、今までにない鋭い刺激が尿道をつらぬいて走る。
ミカは秘所を見られる羞恥より、あまりの行為への動揺と失禁を防ぐための奮闘で頭がいっぱいだった。
ミカを抱く女は、例の洋式便器の方に向かう。もう一人が便器のフタと便座を上げる。
うしろの女が、ミカの陰部をぱっくり口をあけた便器の真正面、ちょうどいい高さに調整する。
黒スーツの女が「しーしー」とミカの放水を促す。
そんなものなくたって、ただでさえ尿意はもう爆発寸前、
それに加えて排泄行為のために作られた見慣れた白い便器が条件反射でミカの肉体のストッパーを解除しようとし、
ショーツのない無防備なお尻まわりの肌の感覚がさらに後押しする。
きわめつけは、おしっこポーズの抱きかかえがミカのおなかを折り曲げてしまっている。
ただでさえ脚をすこし上げるだけでも圧迫を感じてしまうほど、パンパンに充満した下腹部だというのに
櫛型に切ったレモンを絞りかけるようにぎゅーっと曲げられた体勢なのだ。
膀胱を上から、下から、裏側からも一度に押さえ付けられているようなもので、膀胱全体がキリキリ痛み
おしっこは内側から太い鉄の棒で尿道口をこじあけようとしているような感覚だ。
抱きかかえられていて、手の助けも内腿の助けも望めない。
尿道口がぷくりと盛りあがり、それでもおしっこを左右から押さえつけようと努力する括約筋で
割れ目がピクンピクンと不規則に痙攣する。
息も絶え絶えになりながら、あくまで屈辱的なおしっこを拒絶するミカに
黒スーツの女は芝居がかった声を作って言った。
「しといたほうがいいわよ これがあなたの人生最後のおしっこなんだから」

人生最後。
物騒な言葉に、一瞬ミカのおしっこ我慢への集中がとぎれた。

シュ! シシューーッ!

便器の中に照準をあわせて抱きかかえられていたはずだったが
あまりの勢いのため、便器よりかなり上、打ちっぱなしのコンクリートの壁をミカのおしっこが直撃した。

766名無しさんのおもらし:2008/03/06(木) 11:14:09
「やはりあなたの素質には並はずれたものがあるわね」
黒スーツの女が嘆息した。
ミカのおしっこが最初にコンクリートの壁を濡らしてから5分後。
「ジェシカがかなわなかったのもこれですっかり納得いったわ。
特殊な強化トレーニングを一切経験していない身で、こーんなにも我慢できる子がいるなんて、思いもよらなかった」
ミカはまだ便器の前で抱きかかえられたままだ。荒い息で肩が大きく波打っている。
「同じ女性として、うらやましいほどよ。あなたも、あなたのここも。」
黒スーツの女はハンカチを取り出し、おしっこで濡れたミカの陰部をていねいに拭いた。
「あなたの素晴らしさはようく分かったわ。
あなたの気持ちを尊重し、わたしたちも相応の敬意を払った対応を致しましょう。
ほら、いつまでそうしてるんだ、早く下ろして、下着もつけてさしあげなさい。」


黒スーツの命令によって、ミカはやっと抱きかかえから下ろされ、ミカの下半身はもとどおりショーツにおさまった。
安心と解放感で、ミカはほっと溜息をついた。
敬意を払った対応というのが、ミカの意見を尊重した「解放」を意味するのならありがたいが、
はたしてこのまま帰ることはできるのだろうか。

767名無しさんのおもらし:2008/03/06(木) 11:14:27
「では仏光寺ミカさん、ずいぶんお時間をとらせました。わたしが案内しましょう」
二人の大女は部屋にのこったままだ。どうやらやっと帰らせてもらえるらしい。
それにしても、この黒スーツの女はミカのことを生徒会長だと知っていただけでなく
フルネームもしっかり調査済みのようだ。
部屋の外も殺風景なコンクリート壁の通路だ。来る時は目隠しされていたのでわからないが、
たいした距離は歩いていない。ミカが知っている場所に戻るまではすぐのはずだ。
黒スーツの女が先に立って歩く。
ミカもあとを負って歩く。来た時と比べて、一歩一歩が膀胱にずしんずしんと響く。
部屋での時間経過はせいぜい2、30分、尿意で時間経過を遅く感じることを考慮すると10分足らずかもしれないが
大量の水分を摂ったときの、圧力が違う「別物の我慢」だと、部屋にいた、たった数十分の短時間に蓄積する膀胱まわりの消耗度が大きいことを示す証拠だろう。
抱きかかえポーズで、膀胱への重大な負担の後遺症のせいもあるに違いない。
少し歩くと、三段ほどの階段の上にドアがあった。
そういえば、来る時三段くらいだけ階段を降りたときがあった気がする。
ここを抜ければ知った場所に出るんだろうか。
「このドアの先です」
黒スーツの女がミカを促す。女はここでお別れということか。
「あなたの意思は尊重したけれど、後悔はないかしら?なんなら今からでもさっきの部屋にもどっていいわよ?」
「はぁ?なんであたしが後悔すんのよ?こんなところにも、あんたにも未練なんてこれっぽっちもないわ」
「そう。じゃあこれであなたとはしばらくお別れね。まああなただってわたしと顔を突き合わせてるより学校のお友達との方が楽しいでしょうけれど」
「しばらくじゃなく、これっきりに願いたいな。それと、今学校がどうのと言ったけど、うちの学校の生徒に手を出したら承知しないから」
黒スーツの女はフッと笑顔を返し、どうぞ、というようにドアを手のひらで示した。

768名無しさんのおもらし:2008/03/06(木) 11:14:42
思わぬひどい目にあったが、どうにか無事解放された。
いや、まだ早い。階段を登ってドアを出てからが本当の解放だ。
ミカはそっと1段目に足をかける。手すりで体をささえて、慎重に昇る。
黒スーツの女はまだそこにいる。
階段をゆっくりしか昇れない姿を見られたくはないが、仕方ない。
たった3段、来る時目隠しでも無事通れたのと同じでたいした段差があるわけでもないのに、苦戦する。
ようやく、外界への扉に手がかかった。押して開くドアで、鍵はかかってない。
ミカがドアをあけると、黒スーツの女が階段に近寄ってきた。
この期におよんでやっぱり引き止めようというつもりか。
ミカはそうはいくか、と急いでドアの向こうに身を投げ込んだ。

ガッチャン!

重い金属音。いやな響きだ。
ドアの向こうは、薄暗いがやや広い部屋で、薄闇の中に古びたロッカーや台などが見える。
元のビルの用具部屋とでもいったところだろうか。その奥から隠し通路が伸びていたということになる。
さて、部屋からの出口はどっちだろう。床の方が明るくなっている方に進んでみる。
ミカはさっそく、待ちかねていたことを始めた。
両手を秘所に当て、ぐっ、ぐっと押さえつける。
人目があるところでは、そんなはしたないことはしないと決めていたミカだが
もう誰も見ていないとなると堰を切ったように押さえ始めた。

769名無しさんのおもらし:2008/03/06(木) 11:15:19
明るいほうに近づくと、どうやら中二階か半地下のような感じで、壁の下半分の窓が
別の部屋の上の窓になっているようなつくりで、この部屋から別の部屋を見下ろせるようになっていた。
ただし、こっちには出口らしいドアはない。窓はガラス張りの手前に鉄格子があって、ガラスを割って突破することは無理だ。
どこかに出口はあるはず。ミカは今度はより暗い側に向かった。ところが、こちらにもドアはない。
結局、この部屋のドアは入ってきた所しかないようで、他にも窓以外の開口部はないようだ。
ミカは入ってきたドアに手をかけた。ノブが動かない!
さっきの金属音は、ドアに鍵をかけた音だったのだ。
ということは、閉じ込められたのだろうか。
いやな予感が広がる。

ガタン
「うふふ、どう?お気に召さない?」
ドアについていたのぞき窓が開き、黒スーツの女の目が覗いた。ミカはとっさに両手を離した。
「騙したのね!あたしの意志を尊重して帰してくれるんじゃなかったの!?」
「あらあら、なにか勘違いをしてるようね。あなたみたいな逸材を手放すわけがないでしょう。」
「あたしの意見を聞いてくれるっていうのは、あれは嘘!?」
今までは、ピンチの中にあっても虚勢をはっていたミカだったが、声に必死さが混じり始めた。
人生最後の、という不吉な言葉がよみがえる。
「そんなことないわよ。あなたの意向にはちゃんと沿ってるわよ。ここに来る途中にだって一度確認したでしょう?」
「???」
女に見られているが、ミカはもうじっとしていられなくなった。女に面とむかったまま、足踏みで不規則に左右に移動する。
秘所を押さえたい両手が太腿の前をこすっている。
おしっこを我慢している状況は知られていても、人前で押さえるのはプライドが邪魔してできないのである。

770名無しさんのおもらし:2008/03/06(木) 11:17:00
「あんなに感動したことは、ここしばらくなかったわ。」
黒スーツの女は本当に感心した顔になる。
尿意に悶えるとりとめのない頭で、ミカは、女は酷薄そうな表情がうすらぐと、大変な美人なんだと思った。
「あんなにおしっこを我慢していて、便器の前であんな格好をさせられて、そしてとうとうおしっこが出てしまったのに。
あなたはたった一筋ほとばしらせただけで、続きのおしっこを手の助けもなしに止めてしまったんですものね。
強化トレーニングを積んでいてさえ、あんな勢いのおしっこがいったん出始めたあと、完全に止めてしまうなんてことは至難の業よ。
そりゃ一瞬だけなら止められるコはいるわ。でも、すぐに力尽きて崩壊しちゃうものなの。
あなたはそのあとも、あの膀胱が圧迫される、脚も開かれた、手も使えない姿勢で5分間も耐えたんだから」
ミカは今度は腰を引いたり押し出したりとピストン運動のようなことをして耐えている。
「しかも、その5分の間に、氷責めにも屈しなかったわよね。普通なら触れた瞬間のショックでまた噴出してしまうはずよ。
それにショックがすぎた後は今度はじわじわと冷たさが効いてくるのに、結局あきらめなかった」
今度はひざを右にねじりあわせ、左にねじりあわせ。
「これがおしっこができる最後のチャンスだと言われていても、絶対にしようとしなかった。
それで無理矢理おしっこがしたくなるよう強制しても、しなかった。
あなたが頑なにおしっこを我慢しようとする意志をわたしは尊重したのよ。
だって、わたしたちの機関の目的もそれだもの」
話がくいちがっている。ミカは解放されるまでは弱みを見せたくなくて、
仲間内でもおしっこ我慢トップクラスのプライドを支えに、かろうじて頑張ってきたのだ。
「でも、あなたはもうこの先ずっとおしっこができないの。
そのスタートがこんなに大変な状態じゃいくらなんでもあまりに辛いと思ったから、
こっちに来る前にもトイレに戻ることを勧めたわよね。あなたはそれさえ自分から断わるんですものね。」

771名無しさんのおもらし:2008/03/06(木) 11:18:18
人生最後のおしっこ。この先ずっとおしっこできない。
そんなことが可能なのか。
できないと言ってもいつかは絶対出てしまうか、どうしても出せなければぼうこうが破裂してしまうのでは。
「強化トレーニングの間には、発狂しちゃう子も少なくないんだけど、あなたほどの確固たる精神なら大丈夫ね。
わたしのあなたへの尊敬の気持ちがわかるかしら。
将来、『おしっこ我慢をつらぬく精神』『おしっこ我慢の信念を曲げないこと』が浸透して、
なにか名前をつけることになった暁にはあなたの名前を冠した名前にしたいくらいよ」
ミカはじっと話をきいているのがきつくなって、ドアの前から離れて部屋内をでたらめに歩きはじめた。
「それから、あなたのこの先のことを言っておくわ。まず今日の晩までは見学ね。
強化トレーニングに入るのは夜中からになるわ。」

今晩。
建物の中のせいか今の時間が分からないが、連れてこられた時刻からするとまだせいぜい日が傾き始めるかどうかの頃合だ。
昼過ぎに始まったおしっこがまん競争は長引いた上、勝ってトイレに行こうとしたところを拉致されて現状に至る。
大量の水分による、非日常的なおしっこ我慢は短期間決着のはずのものだった。
今までは、プライドに支えられて、解放されるまでの我慢と思って我慢を続けて、
今は見られているせいでもらさないよう奇跡的に踏みとどまっているが、この先どのくらいもつのか分からない。

772名無しさんのおもらし:2008/03/06(木) 11:20:10
「あなたほどの人ならとっくに分かってるかもしれないけれど、おしっこ我慢が限界の時に持ちこたえるための秘密を
一つ教えて置いてあげるわ。それは、自分と同じか、それ以上我慢している人の姿に見惚れることよ。
うまく気持ちをもっていかないと逆効果になるけれど、うまくいけば時が経つのを忘れるものよ。
まず夜まで見学してもらうというのは、そのためでもあるの。」
ああ、おしっこしてはいけないのか。ミカのプライドはいけないと告げる。
しかし、こんな理不尽な状況、終わりのなさそうな我慢となれば、おしっこ我慢は早いとこやめてしまった方が賢明と、ミカの理性も肉体も告げている。
それに、今のミカと同等かそれ以上に我慢している人なんて存在するんだろうか。
ミカはおしっこ我慢競争の経験の中で、自分はかなりおしっこ我慢の素質があると自覚している。
その自分がここまで追い詰められているなんて、今までにないことだ。それを上回る我慢なんてそう簡単にあるものなのか。
「あんたが、その人?」
ミカは覗き窓の前まで戻って来て黒スーツの女を見た。
「さあ、今のわたしがどうなのかは、ご想像におまかせするわ。少なくとも、見たところはそうは見えないはずだけれど。
でも、見学対象は別よ。むこうの明かりが見える窓からのぞいてごらんなさい。きっと時がすぎるのを忘れられるはずよ」
覗き窓がしまった。
ミカは閉まると同時に、さっきから目をつけていた台の角に秘所をこすりつけて、高まり切った尿意がしずまるのを待った。

773名無しさんのおもらし:2008/03/06(木) 11:21:10
落ちつくと、ミカは覗き窓を覗いてみた。よく見ると、下の部屋には人がいる。少女のようだ。
今さっき黒スーツの女が言った通り、その少女は相当おしっこを我慢している様子だ。
身につけているものは、グレーのショーツだけ。肌をさらした全身は、ボディビルの大会出場者のように
テカテカと光を放っている。我慢しすぎてガマの油のように全身から汗を吹き出しているようだ。
胴を流れる汗がショーツにかかり、ライトグレーの生地が黒に近いダークグレーに変わっている。
この色の生地は、濡れると色の変化がはっきりわかる。
それをふまえて見てみると、少女のショーツのクロッチ部分は濡れていない状態に保たれている。
少女は、顔の上半分を目隠しマスクで覆われ、顔が見れない。
手にも自由を制限する拘束具がついていて、体の汗くらいなら拭けるが辛い場所を押さえることはできないようになっている。
視覚のない不自由な状態で、手の助けも借りれず、さっきまでのミカのように足踏みや足交差などで危なっかしく我慢を続けている。
今のミカとどちらが辛いのかは分からないが、規則性もないたどたどしい動きの中には鬼気迫る美しさのようなものがあり、
黒スーツの女が言っていたとおり、ミカは自分の尿意をひしひしと感じながらも少女の観察にひきこまれていった。

774名無しさんのおもらし:2008/03/06(木) 11:22:26
>>379-381の続きというかなんというか

775名無しさんのおもらし:2008/03/06(木) 23:57:51
あれの続きが来るとは思わなかった。GJ
また続きが気になる

776名無しさんのおもらし:2008/03/08(土) 01:07:59
何年か前だと思ったら
去年の夏のか

777名無しさんのおもらし:2008/03/18(火) 08:09:43
「おやっ?柏木さんだけ?あおいまだ来てない?」
「うん、私もついさっき来たとこですけど、来た時カギはしまってましたよ」
「そっかー、お昼も食べずにさっさと教室出てったきりだから、先に来てるのかと思った」
「藤間先輩は会長と何か約束あったんですか?」
「ないけど、あの子一人で背負い込んじゃうクセがあるからさ、もし自分だけで何かやってるんだったら、手分け出来るところないか聞いとこうと思って。
ここじゃないとすると保健室かなあ、そういえばちょっと様子が変だったし」
「保健室見てきましょうか」
「私が行って来るわ、遠いし。だったら柏木さんは備品置き場見てきてもらっていい?」
「あ、だったらやっぱり私が保健室も見てきます。職員室で上のカギ借りなきゃいけないし」
「カギはいいよ。あおいがいるとすればカギはあいてるはずだし、閉まってたらいないってことだから」
「あっ、そうか。じゃさっそく見てきます」
「よろしくねー。私も保健室にあおいがいなかったらすぐ戻るから」

柏木わかなは旧校舎2階の生徒会室をあとにして、同じ旧校舎の4階へと向かった。

778名無しさんのおもらし:2008/03/18(火) 08:10:10
4階には、生徒会用の備品置き場になっている部屋がある。年1回しか使わないような、行事の大道具などがしまってある部屋だ。
部屋の前まで来た。電気がついていない。念のためドアに手をかけようとして、わかなは手をひっこめた。
中から物音と声が聞こえる。電気がついていないのに。
旧校舎は北側なので、電気をつけないと教室の中は暗いはずだ。
声の主は一人で、女のようだ。会長かもしれない。
「×××××××! ×××××××!」
わかなが聞き耳を立てると、備品が壁になっているせいかはっきりとは聞こえないが、
同じような言葉を、かなりの声で叫びながら繰り返しているようだ。
物音はドタドタと、激しく動いているような音だ。この部屋が3階だったら、下の生徒会室にまで響いているかもしれない。
少し待ってみたが、声も物音も同じ調子でずっと続いている。
声にしても動きにしても、かなりの体力を使っていそうな感じなのに、いつまで待ってもとぎれない。
わかなは、中の人に気づかれないよう、こっそりドアを開けた。

779名無しさんのおもらし:2008/03/18(火) 08:10:36
「びっくりするほどユートピア!びっくりするほどユートピア!
びっくりするほどユートピア!びっくりするほどユートピア!」

!?
ドアを開けてみると、きこえてくる声の主は、生徒会長の榊あおいのものだった。
しかし、普段から大人っぽい落ちついた物腰の会長とは思えない、必死さのこもった声と口調だった。
しかも、「びっくりするほどユートピア!」って何だ!?意味のわからない言葉を
なぜ会長は延々と何分間も叫び続けているのか。

わかなは非常にまずい場面に足を踏み入れてしまったと思った。
でも、まだ体育祭の立て看板にさえぎられて、直接会長と目があったわけではない。
大声で叫び続けている会長には、ドアをそーっと開けた音も気付かれてはいないはずだ。
このまま何も知らなかったことにして戻ろうとわかなは思った。
しかし、声だけでなく、会長が立てている音も気になる。床をドタドタ鳴らす音は、飛び跳ねてでもいるのだろうか。
音も何分もの間とぎれていない。そんなに動き続けたら息がきれてしまうのでは。
実際、「びっくりするほどユートピア!」の声は時々裏返ったり、呼吸がつらそうだ。しかし、真剣な口調で叫びは続いている。
床を鳴らす音以外に、バチバチという高い音も混じっている。
わかなは会長の姿を覗いてみることにした。

780名無しさんのおもらし:2008/03/18(火) 08:11:04
バチバチという音の正体はすぐわかった。
会長の両手が、むきだしのおしりを自分で叩いていたのだ!
むきだしのおしり!
会長はなんと全裸だった!!
むこうを向いているので背中やおしりや髪しか見えないが、
その色白でのふくよかなおしりは、みずからの手で絶え間なく叩かれて真っ赤にはれていた。
会長は、古いベッドらしきものに飛び乗ったりおりたりしながら、
「びっくりするほどユートピア!」と叫びつづけている。
それも、全裸で、おしりをバチバチ叩きながら。
会長は、狂ってしまったのだろうか。

あまりの光景に、わかなは両手で瞬間的に目をおおったが、
どうしても目がひきつけられる光景を、指の隙間から眺めつづけた。

やがて、はてしなく続くと思われた会長の奇行が止まった。
ベッドの上でひざをつき、肩は激しく波打っている。
何分間も激しい動きを続けたせいで、裸の全身に汗が流れ伝っている。
わかなは、気付かれてはまずいと思い、こっそり逃げ出そうとした。
しかし、今までと違い、激しい動きをやめて黙った会長には、物音を気づかれてしまうかもしれない。

781名無しさんのおもらし:2008/03/18(火) 08:11:42
会長はベッドの上で、こちらに背中をむけてうずくまったままだ。
息がととのうのを待っているのだろうか。
肩の動きが、激しい呼吸によるものではなく、意志のある動きに変わってきた。
こちらからは見えない会長の両手は、どこかを揉むかこするかしているようだ。
まさか、オ○ニー!?
肩の動きはいっそう執拗になり、会長は首をのけぞらせて「ああんっ……」とうめいた。
わかなが抱いた疑念が確信にかわり、その確信はすぐに打ち消された。
「はあぁ……っ……おしっこ……」
切なさをおびた吐息。
おしっこ!?
あの優雅な会長の口がおしっこという言葉を発することがあるなんて、わかなは想像したこともなかった。
ともかく、その口調とおしっこという言葉をふまえると、会長の両手がしていることに別の解釈がつく。
両手が触れている場所はほぼ同じでも、快楽にふける行為ではなく、尿意を堪える行為。
そういえば、おしりの落ちつきのない震えは、激しい運動の疲れとはちょっと違うみたいだ。

782名無しさんのおもらし:2008/03/18(火) 08:12:03
会長は、立ちあがってタオルで体の汗を拭き始めた。
拭きながら、意味もなく上げられる足、ねじられる腰も尿意を証明しているかに見える。
このまま会長が制服を着て部屋から出るときには、わかなは見つかってしまう。
今のうちに気付かれず逃げないとまずい。
あんな姿を見たとバレたら、ただではすまない。
わかなは物音を立てないよう、そっとドアに戻る。

カラーン!

喉から心臓が飛び出るかと思った。缶かなんかが棚から落ちた。
「誰!?」
どうする!?

・そっと息を殺して待つ
・一目散に逃げ出す
・いさぎよく名乗り出る

わかなの頭に選択肢がよぎる

783名無しさんのおもらし:2008/03/18(火) 08:12:53
この期におよんで、こっそり隠れていても隠れきれるわけがない。
どうせ見つかるならこそこそしてると余計に印象が悪い。第一案却下。

逃げ出せば、もし後ろ姿を見られても、自分だと特定されることはないだろう。
あとは知らん顔を装いつづければいい。
そう考えてとっさに逃げようとして、藤間先輩のことを不意に思い出す。
わかなにこの部屋を探すよう言ったのは藤間先輩で、となると藤間先輩経由で犯人はわかなだとばれてしまう。
備品置き場を探さず、別のところをさがしてたと嘘をついても、そもそもこの部屋に来る可能性のある人は
生徒会執行部役員にほぼ限られている。
その中で可能性が高いのは、この部屋を探すよう言われたわかなということになってしまう。
第二案も却下せざるをえない。

ここまで考えて第三案に有利な切札をわかなは見つけた。
「ご、ごめんなさい会長!」
わかなは備品の間を抜けて会長のいるところまで行った。

784名無しさんのおもらし:2008/03/18(火) 08:15:09
ベッドの上に立ってこっちをむいた会長はあいかわらず全裸だ。
胸も下も隠すのを忘れている。ゆたかな胸、白い肌に映える黒い茂みがまぶしい。
ベッドの上に立っているせいで、会長の下腹部がわかなのまん前に迫っている。
「かっ、柏木さん…いつから見てたの」
「会長、それより早く着替えましょう!もうじき藤間先輩がくるかもしれません!」
「え、えっ」
わかなは、きちんとたたんである制服を広げ、あわてて下着をつけた会長に順番に手渡す。
別の人が来そうだというあわただしい状況の中で、細かく追及されることを逃れた。
「藤間先輩が私に、この部屋をさがすよう言ったんです。
私が戻るのが遅いと藤間先輩や他の人が来るかもしれないと思って…」
大急ぎで制服を着終えた会長とともに、わかなは備品置き場を出た。
聞きたい事はたくさんあるが、下手に切り出すとせっかく逃れた追及を招き寄せそうで黙る。
会長も気まずさで黙りこんでいる。
会長は備品置き場にカギをかけると、黙って廊下をあるいていく。
わかなも追いついて、同じく黙って歩く。階段のところで曲がろうとすると、会長はまだまっすぐ進む。
そうか、おトイレだ!
備品置き場で見た感じでは、会長は相当おしっこを我慢しているように見えた。
学校では、いや自宅以外ではトイレに行かないなんていう伝説がまことしやかにささやかれるほど
トイレとは無縁そうな、普通の人とは一味違ったお上品さのある会長でも
やっぱりおしっこをしたくもなるし、トイレにも行くんだなあとわかなは思った。

785名無しさんのおもらし:2008/03/18(火) 08:16:17
昼休みの最初にトイレをすませているわかなはそれほど行きたくなかったし、
中までついていくのははばかられたので、外で待つことにした。
あんなに切ない「おしっこ」の一言。体のふるえ。
会長はどれくらい我慢していたんだろう。
さぞかし長いおしっこになることだろう……と思って待っていると、すぐに会長が出てきた。
こんな短時間で、我慢していたほどのおしっこが済ませられるのだろうか。
わかなは思いきって聞いてみた。
「あのう……、早かったですね」
「お手洗い?大きな鏡で変なところがないか見ておきたかっただけなのよ」
「でも……したかったんじゃないんですか……その……お…おし」
会長に向かって、おしっこなんて言葉を使うのはどうも恥かしい。
「やっぱり聞かれてたのね。いいわ、柏木さん、あなたにだけ話すわ。私、用を足すことができないの」
できない!?
あんなにおしっこしたそうだったのに。
そういえば生徒会の仕事で遅くまで残った時も、会長がトイレに立ったところは一度も見てない気がする。
学校のトイレを使うのは、榊家の令嬢としてのたしなみに反するのだろうか。
この際なので、ついでにそのことも聞いてみる。
「会長はお家のトイレしか使わないって本当なんですか?」
「そうね、なるべく人前ではお手洗いに立たないよう、幼い頃にしつけられたから。
高校に入学してからは、合宿のとき以外は学校のお手洗いで用を足したことは多分ないわ」
会長のようなお嬢様だと、本当にそんなしつけをされているものなのか。
「高校生にもなると慣れたけれど、それでもつらい時はつらいものよ。
習い事まで済ませて帰る日は、月に2,3回は帰るとすぐに駆けこんでしまうもの」
「じゃあ、ものすごく我慢してても、学校のおトイレは使わないんですか?」
「なるべくそうしたいけれど、どうしても無理なら使うしかないかな。
我慢するあまり見苦しい仕種を見せるようでは本末転倒だもの。」
じゃあ今はなぜトイレを使わないのだろう。わかながそばで待ってるからか。
わかなは、見苦しい仕種と聞いて、ベッドの上にうずくまって尿意を堪える会長の姿と、その前の奇行を思い出した。

786名無しさんのおもらし:2008/03/18(火) 08:17:05
「あなた、私がベッドで私がしてたことも見たかしら?」
「あ、は……はい……」
「柏木さんにだけは全部言ってしまうけれど、私、学校でもかまわないから用を足してしまいたかったの」
それとあの奇行がどう関係するのだろう。
「はしたないけど、ほら、ここ」
会長はわかなの手をとって、自分の下腹部にもっていった。
やわらかく弾力があるはずのおなかが、岩のようにずっしりとした手ごたえだった。
まさか、おしっこのせいで?
「こんなに我慢したのは久しぶり。
小学校のとき、後先考えずにジュースたくさん飲みすぎてしまって、
その夜の観劇の間、そのまま何時間もお手洗いに立つのを許してもらえず我慢しつづけた時に匹敵するわ。」
身体の成長や、鍛えられた我慢強さを考えると、実質はその小学校のときを何倍も上回っているのでは。
「こう言ってはなんだけど、私、家を出てから帰るまでの半日くらいなら、お手洗いに行かなくてもすむ。
でも、朝に用を足せなかったとなるとけっこうきびしいわ」
「じゃあ、今朝はおトイレ済ませて来れなかったんですか?」
「そうなのよ。」
「それで、あのベッドでの運動は何だったんですか?汗かいて体の水分をへらしたとか?」
「あ、柏木さん、いいこと言うわね。少し気が楽になったわ。
でも違うの。今もだけど、朝もお手洗いには寄ったんだけど、用が足せないの。
やせ我慢して用を足さないんじゃなくて、足せないの。」
「えっ…おしっこ、できないんですか!?」

787名無しさんのおもらし:2008/03/18(火) 08:18:06
「そう、出せないの。でもあなたが体の水分が減ったことに気付かせてくれたから、この先少し気分が楽になったわ」
「で、でも、どうするんですか、出せないなんて」
「事が事だけに、家族や保健室にも相談しにくくて。それで帰ってからインターネットで調べてみたら
解決策があったのよ。それがあのベッドの上での一幕なの」
「でも、解決してないじゃないですか」
「うまくいかない時もけっこうあるらしいのよ。
試したくても家だと10分以上も叫んだり飛び跳ねたりしてたら家族に見つかってしまうから
一晩じっと待って、やっと今朝始業前にやったのが1回目。
10分以上時間が取れる時ってなかなかなくて、今回まだ2度目なのよ」
「ちょ、ちょっと待ってください、会長がおしっこ出来なくなったのって今朝じゃなくて昨日なんですか!?」
「そうよ。ほんとにこんなにつらいのは久しぶりよ」
「ってことはまる1日以上も我慢してるんですか!?」

788名無しさんのおもらし:2008/03/28(金) 02:59:33
続き希望

789名無しさんのおもらし:2008/03/28(金) 22:43:32
続き

 あおいは苦しげなため息をついた。
「そうなるわね」
「本当に大丈夫なんですか!?」
「結論から言えば、全然大丈夫じゃないわ」
「でも……家では出来るんじゃ……」
 わかなは困惑していた。なんで会長は唯一おしっこを出せる家で済ませなかったのか。
「壊れてるの、トイレ」
 あおいは切なげに言った。
「……じゃあ直るまで……」
「直っても出来るか分からないわ」
「え!?」
「トイレを直すついでにウォッシュレットつけたりとかいろいろ改装するらしいの」
「……」
「私は、あのトイレでしかおしっこしたことないから、それが違うものになったら……」
 あおいはそう言いかけて泣き崩れた。

790名無しさんのおもらし:2008/03/28(金) 22:53:29
「な、泣かないで下さい! なんとか方法を……」
「泣かせて! 水分を外に出したいの……」
 あおいは腰をくねらせながら涙を流し続ける。
「とりあえずおトイレに行ってみましょう」
「だけど藤間さんが探してるんじゃないの?」
「それどころじゃないですよ! 命にかかわりますよ!」
 わかなに言われてようやくあおいはことの重大性に気が付いた。もう下腹部から股間まで破裂しそうだ。
 わかなに促され個室に入るあおい。
 しゃがんで股を開き、息を吸って全身の力を込めた。しかし、一滴も出ない。
 尿道がキュンとする。しかし寸でのところで括約筋が収縮する。
 力を入れて、抜いてを繰り返す。それでも全くダメだ。
「柏木さん……ちょっと来て」

791名無しさんのおもらし:2008/03/28(金) 23:03:47
 あおいは下を脱いだまま鍵を開け、わかなを招き入れた。
「くすぐって、思いっきり」
 わかなは鍵を閉めると、遠慮がちにあおいの腋に手を入れて動かした。
「あはは……ん、あぁ……」
 あおいは笑いながらも懸命に括約筋を弛めようと努力した。しかしいっこうにおしっこが出ない。
「もっと、柏木さん、もっと!」
 わかなは腋から全身に範囲を広げ、くすぐりまくる。
「アヒャヒャヒャヒャ……アッ-……アッヒャヒャヒャヒャ!」
 あおいは狂ったように笑いながらも全くおしっこが出ないことに絶望していた。

792名無しさんのおもらし:2008/03/29(土) 00:49:24
>>789
なんか内容や根本的な設定が変わって>>628的になってるな

793名無しさんのおもらし:2008/03/29(土) 08:45:44
>>628もそうだけど完全に尿閉で病気なんだよな。
なんか可哀想な気持ちが先だって萌えられない。

794名無しさんのおもらし:2008/03/29(土) 11:56:15
「我慢」と「出ない」は似てるようでけっこう違うからな
このスレのような非現実的世界だと違いが曖昧になるけど

795名無しさんのおもらし:2008/03/29(土) 23:59:49
というか>>628と違う話であることに今さら気付いた。
てっきり続きなのかと……

796名無しさんのおもらし:2008/03/30(日) 00:51:33
ワンパターンだからね

797名無しさんのおもらし:2008/03/30(日) 05:06:04
やっぱりこのスレ的には「出そうなのを我慢する」ところに萌えるわけで
「出したいのに出ない」とはちょっと違うかな。

798名無しさんのおもらし:2008/03/30(日) 06:19:42
徹底的な我慢部分には萌えないわけではないんだけど突き詰めると>>793>>797になるな。
我慢地獄の話のときにもそんな意見があった気がするが。

ギブアップするわけにいかない、万が一ギブアップしてしまったらおもらし
というギリギリ感が我慢の萌え要素の主成分の一つだと思う

ギブアップしてもしなくてもとにかく出ない、の場合はギリギリ感がない
ギブアップしても出ない状態は別の意味の絶望だな
我慢の苛烈さに夢中になってる時は気にならないが
いったん尿閉状態だと意識してしまうと何割か萎える。
萌える我慢描写だと思ってたら我慢してるのが実はオッサンやバアサンだったというような
それまで萌えてた分のいくらかが萎えで上書きされる感覚になる。

それはそれでアプローチ次第ではギリギリ要素を出す事もできそうだけど
>>791や我慢地獄はそれがない。>>628は尿閉にギリギリ感はないが
尿閉設定抜きに脳内変換しても我慢小説として成立してるので気ににならない。





でも、これ(尿閉萎え)もまた細分化したフェチの中の一意見にすぎない。
ただでさえ我慢に特化しすぎて人を選ぶこのスレの中でもさらに人を選びそうではあるが、
書き手がいて、昔から複数の作品も来ている以上、尿閉萌えという萌えも十分に存在しえるのだろう。

ところで珍しくここが活性化してるな
余暇ってのは重要なのかもしれないね
春休みといえば去年の月壬月辰少女小説を思い出す

799名無しさんのおもらし:2008/03/30(日) 06:46:17
フェチの細分化という点で言えば
俺的には我慢に特化したこのスレが一番しっくりくる。
おもらしには、実はあまり興味がないかもと気づいたこの頃。

800名無しさんのおもらし:2008/03/30(日) 15:10:12
もともとおもらしNGで、尿系の中でも一つくらいは我慢特化スレがあってもいいという人が立てたスレだからな
まあこのすれ見てる人は我慢に重点を置いてることはまず間違い無い

ただ我慢と尿閉の間にギャップがあるというところ

801名無しさんのおもらし:2008/03/30(日) 23:48:13
我慢地獄の作者です。そして最新のやつの続きも自分です。
途中で終わってたようなので、勝手に書いてしまい申し訳ありません。
しかも設定を>>628のやつとごっちゃにしてしまって……

何かずいぶんおかしなものを投下してしまったみたいで反省してますorz

個人的なことですが、どうも自分尿閉萌えなんです、どちらかといえば。
それっておもらしとか我慢云々以前に単なるSですよね……orz

おかしな議論を巻き起こさせてしまい申し訳ありません。

802名無しさんのおもらし:2008/03/30(日) 23:49:14
>おもらしには、実はあまり興味がないかもと気づいたこの頃。
俺も。
だがこのスレだと最後まで描かれないから
どこまで我慢できたのかは気になる。

803名無しさんのおもらし:2008/03/30(日) 23:58:46
>>801
>おもらしとか我慢云々以前に単なるSですよね……orz

いや、本人にとってはその境界は曖昧だと思うよ
萌えは理屈じゃないし。

個人的には尿閉は萌えない、というかむしろ萌えにとってマイナス要因だけど
このスレに求められる「我慢」の定義を「尿閉ではないもの」としてしまうような、
スレそのものが排斥的になってストライクゾーンを無駄に狭めることは
ジャンルの先細りにしかならないと思うから、別に尿閉ものが投下されようとかまわないなあ。

俺個人には合わないけど、おかしなものとか、スレに求められてるものからかけ離れすぎてるものとは思わない。

804名無しさんのおもらし:2008/03/31(月) 00:03:47
それより、そのごくごく限られた尿閉フェチの中に
「自宅のトイレ以外尿閉」パターンというさらに特殊化されたパターンを
ここの板以外、2chなどでもちらほら見かけるのが面白い。
この業界も広そうで狭いから、案外同じ人か、そのモチーフの影響関係にある可能性は高いけど。

805名無しさんのおもらし:2008/03/31(月) 05:43:27
あー、あと尿閉がおかしなものというより
設定がかわって木に竹ついだみたいになったせいでおかしくなってるだけだろう。

806みける ◆ztfHWO4LUM:2008/04/03(木) 23:45:24
 愛は朝が来るのをひたすら待ち続けた。
 目の前にあるのに使用できないトイレ。いっそトイレがないほうがマシなくらいだ。
「おしっこしたい……だけど……」
 水を流せば、騒音で近隣に迷惑が掛かってしまうのではないか?
 愛には極度の加害妄想があるのだ。
「……あぁ……早く……」
 トイレの前で「早く……」と悶える。端から見れば順番待ちをしているようだ。
 しかし個室には誰も入っていない。

 七時。空が明るみ始めてきた。
 ようやく待ち望んだ朝が訪れたのだ。しかし。
「……お隣さんが、夜中に働いて朝帰ってくる人だったら……
 これからやっととれるはずだった睡眠を妨げてしまう……」
 愛は結局おしっこを済ませられないまま、学校へと向かった。

807みける ◆ztfHWO4LUM:2008/04/03(木) 23:46:24
 はじめ、あまりの尿意によたよたと歩いていたが、
「交通の邪魔になってしまう……」
 と思い立ち、まっすぐに歩き出した。
 下腹部が重く、前のめりになってしまいそうだが、必死に堪える。
 学校に着くと、愛は真っ先にトイレに向かった。朝も早かったので、まだ誰もいない。
 しかし。
「私のような者が、一番トイレを済ましてしまうなんて……次からの人に申し訳ない」
 愛はここでもトイレを済ませられず、教室へ戻った。授業まではまだ時間がある。

 しばらくして、数人が登校してきた。
 愛はそのうちの何人かがトイレに立つのを確認してからようやく立ち上がった。
 トイレに行くと、二つの個室のうちひとつが塞がっている。
 愛が空いている方に入ろうとすると、突然後ろから声を掛けられた。
「加賀さん、おはよー」
 クラスメイトの奈美がいた。愛はいつものようにヘコヘコしながら頭を下げる。
「ひいぃっ、すみませんすみません! 私のような者がトイレなど使ってしまって……」
 慣れているのか、奈美は苦笑いをして流した。
 愛は恐ろしいことに気が付き、奈美に尋ねる。

808みける ◆ztfHWO4LUM:2008/04/03(木) 23:47:06
「あの……もしかして、トイレ使われるんですか?」
「え? そうだけど……」
「ひいぃっ、すみませんすみません!
 私なんかが使ったら汚れてしまいますよね、どうぞお先に」
「いやいやいや、そんなことないよ!」
「すみませんすみません! 私は自分のことしか考えられない汚い女です!」
 愛はまたもや済ませずに、教室に戻る。
 もちろん、塞がっていた個室に、
「うるさかったですよね、すみません!」
 と謝ってから。

 結局、愛はおしっこ出来ないままに授業を受けることになってしまった。
 もちろん尿意のあまり授業どころではなく、ただ震えるばかりだ。
 教卓側から見れば、愛の様子がおかしいことはすぐに分かる。
「加賀さん、どうかされましたか?」
 担任教師の糸色が心配そうに声を掛けた。

809名無しさんのおもらし:2008/04/03(木) 23:47:34
今までにも用を足せてないんじゃないか?

810みける ◆ztfHWO4LUM:2008/04/03(木) 23:47:47
「は、はい、あ、すみませんすみません!
 私が震えては震動で皆さんの字がぶれてしまいますよね!?」
「いえ……そうじゃなくて……」
 糸色は彼女の性格を把握していたため、「どう聞けばいいのか?」と思案した。
「先生!」
 見かねた奈美が手を挙げた。
「多分、加賀さん……トイレに……」
「ひいぃっ、すみません! 私などのために授業を中断させてしまって……」

 奈美が言い掛けたところで愛は叫び声を上げた。
「私には構わずに授業を続けてください!
 私は、邪魔にならないように机の下に潜ってます」
 愛は丸まって机の下に入った。膀胱が収縮し、より一層尿意が高まる。
「そういうわけには行きません。何かあったらPTAが怖いんです」
 糸色は愛を覗き込んだ。
「加賀さん、身体に障ります。どうぞトイレに行ってきてください」
「いけませんいけません! そんなご迷惑お掛けできません」
 糸色はどうしたものか、と頭を抱え、突然思い付いたように叫んだ。

811みける ◆ztfHWO4LUM:2008/04/03(木) 23:48:40
「加賀さんが、トイレに行くことが迷惑なんでしょうか!?」
 愛は重たい膀胱に苦しみながら顔を上げた。糸色は続ける。
「逆転の発想ですよ。加賀さんがトイレに行くことが迷惑じゃなくて……」
「そんなことありません、私は迷惑をお掛けして……」
 机の下から這い出して愛が言った。
「そう、迷惑なんです」
「!」
 教室が凍り付いた。
「そんなストレートな……」
 青ざめる奈美を制して糸色が続ける。
「だから、逆転の発想なんです。加賀さんがトイレに行くことじゃなくて
 今加賀さんがここで我慢していることこそが迷惑なんです!」
 愛は糸色の言葉に胸を締め付けられる思いだった。
 その通りだ。
 ここでおしっこを我慢していることのほうがむしろ授業の中断の原因になっている。
 愛は謝罪の言葉を述べながら大急ぎで教室を飛び出した。

812みける ◆ztfHWO4LUM:2008/04/03(木) 23:49:12

 愛はトイレで済まして後の人に迷惑がかかるのなら、と校舎を出た。
 だからといってどうする、という宛もなかったが、ともかく限界である。
 茂みの中に身を隠し、下着を下ろした。
 ゆっくりと息を吸って、ようやく尿意から解放されそうになったそのとき、
「あぁ! いけませんいけません! 草花が枯れてしまいます!」
 愛の中の良心が膀胱を許すことができなかった。
 すんでのところでおしっこを止め、今度は川へ向かった。
 ここなら流れてしまうだろう、と安心して下着を下ろそうとしたが……
「いけませんいけません! 釣りをする方々にご迷惑が……」
 愛は、思った。

 絶望した! おしっこ出来ない世界に絶望した!

813名無しさんのおもらし:2008/04/03(木) 23:58:47
終わりかな?

GoodJob
こういう普通に考えたらツッコミどころ満載な異常な性格で我慢する話はすごく好きだなぁ
我慢とコミカルな喜劇性ってかなり相性いいと思う

814名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 00:54:52
絶望先生か。
加賀愛とはまたマニアックな人選をww

815名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 00:56:10
サンデーで描いてた人がマガジンでやってるやつか

816名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 10:45:40
「はぁっ、はぁっ…」
 終電のシートの端で、スーツ姿の女性が、片手で支柱をにぎりしめてうつむいている。
 あたりまで聞こえてくる呼吸というよりあえぎ声に近い息が電車中の視線を集めている。
 セミロングのストレートヘアに隠された目はきつく閉じあわされ、不自然なほどにきっちり閉じあわされた両足と、支柱を握る手に断続的にこめられる力が女性のただならぬ印象を強めていた。
 肩が上下するほどの荒い息、額ににじむ汗の玉、赤く上気した肌。時期柄、新社会人か新学生が歓迎会で酔い潰されたと見てまず間違いないだろう。慣れないアルコールがもたらす苦しさ、あるいは吐き気に必死で耐えているに違いない。
 
 電車が減速し、乗客の体が傾く。
「っう!」
 慣性力に押され体がねじれた女性が、ひときわ苦しげな呻きをあげる。ちらちらと女性に投げかけられていた視線がいっせいに集まるが、女性が首を挙げると視線はわざとらしく周囲に散った。
 髪に隠れていた見事な美貌があらわになった。意志の強そうなきりっとしたつくりの目は、長い責め苦のために消耗しきったようで、茹でられたように朦朧としてトロンとしている。

817名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 10:46:23
 プシュ―と音がして、電車のドアが開いた。乗客の多くがゾロゾロと降りていく。混み合った車内の見通しがよくなり、女性は向かい側の開いたドアから駅のホームを見た。不意に女性はぶるっと震え、両肩を固く抱いた。四月とはいえ、ホームから吹き込む外の風はかなり冷たい。
 女性は肩を抱いたまま、再び頭を落として苦しげな呼吸を続けていた。汗にまみれた肌に夜風がこたえるのだろう、断続的にぶるぶるっと震えをくりかえしている。
「ふぅぅぅぅ、ふぁうぅぅぅぅ…」
本当に寒さがこたえるのか、まるで息が白くなる冬の寒さの中で凍えているような息づかいにかわる。

 ここは大きな乗換駅。接続のため電車はしばらく停車したまま。端の席にすわっているせいで、女性は開いたドアからの風をもろに受けてしまっている。駅のホームは、線路の部分が障害物なしの吹き抜けなので、意外と風が強いのだ。

818名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 10:46:56
 女性は片手で髪をかきあげ、頭をおこした。続いて、腕時計を見る。車内アナウンスが知らせた停車時間は10分。時計は停車時間がまだあと8分残っていることを告げていた。
 女性はしっかりしたまなざしで、ホームの様子を眺めた。見える範囲で右から左まで見渡しても、駅名表示とベンチと跨線橋の階段くらいしかない殺風景なホームだった。線路の向かいのホームとは大違いだ。

 女性は肩を波打たせながらしばらくドアの外と時計と何もない左右の空間に視線を往復させていたが、ついに覚悟をみなぎらせた目でホームの右方をにらんだ。そこには階段がある。
 「ぁあっ、んくぅぅっ!」
 女性は、両手で支柱にしがみつき、どうにか体を持ち上げた。ただ立つだけのことがずいぶんとこたえるらしい。さらにつり革につかまって完全に立ちあがると、なにかに耐えるようにぎゅっと体を縮めた内股でしばらく立ち尽くしていた。

 「ぁ、はぁ、はぁっ……」
 女性を苦しめる内部の衝動がおさまったのか、乱れた呼吸がおちついてきた。そして一歩踏み出す。

 しかし、当然続くべき次の一歩が出ない。空いた車内に残った乗客は誰もが彼女を意識していたが、その注意がいっそう集まる。女性は次の瞬間にも嘔吐をはじめてしまうのではないか、と。

819名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 10:48:04
 永遠とも思える瞬間がすぎ、女性の二歩目が踏み出された。そして三歩目。割れそうな氷の上をおそるおそる歩いているような、ぎこちない足どりだった。向かいの席の支柱にすがり、どうにか電車のドアを出た。
 タンッ!
 「あああっ!」
 女性がかよわいながらも今までのあえぎとは違った、はっきりとした声をあげた。車内の床とホームとの思わぬ段差で、一歩に予想外の強い衝撃があったようだ。どういうわけか女性は、腰の引けた前かがみの中途半端な姿勢になり、その上片脚をよじってフラミンゴのようにもう一本のまっすぐな脚にからませる。
 「ぅふぅ、ぅふぅ、はぁ」
 しばらくそうして固まっていてから、また女性は動き出した。足をひきずるようなのろのろとした足どりで数歩、といっても今までよりは格段にスムーズに歩き、階段の下まできた。そこで階段を見上げ、また時計を確認し、一息ついて口元をきつく結ぶと、手すりに手をかけて階段をのぼり始めた。
 といっても、一段をのぼるのに二歩。手すりに体重をあずけながら、両足がその段に来ると一息ついてからまた次の段。その休憩が一息ですまず、しばらく息を整えることもしばしばだ。

 「んはっ、はあっ、んはっ、ふうぅ、」
 やがて要領がつかめてきたのか、女性は階段の上半分は、一段二歩ずつではあるが一息つかずにのぼりきった。そこでまたと系を確認すると、ずいぶん歩きなれてきたようで、跨線橋をスムーズに進んでいく。そして向かいのホームに下りる階段へ。

 女性はどういうわけかしばらく階段を降りるのを躊躇っていた。今までいいリズムで歩いて来れたせいか、息をととのえる必要はなさそうだが、止まって、階段の下を見、今来た方を見、時計を見る。
 まだ電車を出て1分と少し、同じペースで歩けば向かいのホームに降りるのに1分、また戻る往復までで長めに見てもあと3分はかからないだろう。向かいのホームで何かするとしても、3分4分は時間がある。しかしここでぐずぐずしていると、その時間はどんどん失われていくことになる。
 何が女性を躊躇わせているのだろう。

820名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 10:48:48
 女性は電車内で立ちあがる時や、階段をのぼりはじめる前よりいっそう強い覚悟の面持ちで、手すりにしっかり手をかけて階段を踏み出した。
 「あ…くっ!」
 またも息遣いとは違ったはっきりした声。電車を出る時に女性に思いがけない衝撃を与えた下への段差が、下りの階段では何十段も続くのだ。女性は目をきつく閉ざして髪をかきあげ、腰をもぞもぞとゆすって体勢の立てなおしの努力をする。
 落ちつきを取り戻した女性は時計を見た。思わぬタイムロスだった。このまま戻るべきか。女性はさらに先と後と時計とに視線をさまよわせて時間を無駄にしたあげく、意を決して階段を降り始めた。
 その方法はこうだ。両手で手すりにのしかかる。そのまま横方向にカニ歩きのように降りていく。壁沿いで、一歩一歩段を下っていく。時折階段を使う人が、背を向けて怪しげな動きをしている女性に目をやるが、女性は人目を意識する余裕はなさそうだ。
 こうして女性にとって難関であるらしい下りの段差も比較的スムーズに進んでいった。しかし途中何度かその進行は止まった。片手が手すりをはなれ、肩からぶらさがるハンドバッグを持っているのだ。通行人に背を向けた死角で行われているためわからないが、女性はハンドバッグの飛び出したカドを、タイトスカートの真ん中あたりに押し付けていた。

 「んはぁっ…はあっ…ふああっ!」
 無事向かいのホームについた女性は、すぐさま進み出そうとして、三たび声をあげた。跨線橋や階段では壁や天井のおかげで防がれていた吹きっさらしのホームの夜風に吹かれ、大きな身震い。
 あわてて壁のほうを向き、死角をつくると、さっきまでハンドバックを押し付けて大胆になったのか、それともさらなる刺激でないと満足できなかったのか、今度は中腰ぎみになってスカートの下から手を忍ばせて、中をおさえつけた。
 「うくぅぅっ、はうぅぅん!」
 そうしながら、寄せ合わせた腿と腿をねじりあわせる動き。タイトスカートは少しすそがずり上がってしまっている。
 さいわい階段の上り口なので周りからは見えにくいが、あれだけ注意をひいた彼女の様子に関心を持ちつづけている見物人がいれば、目ざとく見つけられるかもしれない。そんな野次馬の目にはもはや彼女を苦しめるものがアルコールのもたらす悪心や頭痛などでなく、限界近い尿意であることは明白になっていることだろう。
 女性は直接手で押さえる行為がもたらす尿意の軽減の虜になったのか、時計を見るためスカートから左手を出すときには、今度はかわりに右手をしのばせた。が、時計を見るとあわててふりかえる。

821名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 10:49:22
 こちらのホームは利用者が多いためか、公衆電話に公衆トイレ、自販機に、閉まっているがキオスクまである。女性はひきずるような足どりを急がせて目標物にまっしぐらに進んだ。

 駅のアナウンスが流れる。間もなく電車が来る。そんなことを気にしている場合ではない女性はただ目的地を目指す。別の電車が来ようが来まいが、あとわずかで、苦労してこのホームまで来たことが報われるのだ。しかし女性の考えは甘かった。

「あ、ああんっ!!」
 女性はその場で釘付けになった。身動きがとれない。ホームに入ってくる列車が運んできた、女性のセミロングの黒髪を巻き上げるほどの突風が、肌という肌を汗に濡らした女性の体に猛烈な震えをもたらした。脊髄を駆け上がり駆け降りる悪寒。限界を超えてはりつめた切実な膀胱に、それでもどうにか小康状態を保っていたギリギリの膀胱に、悪魔のような収縮が走る。
 「あァァッ!!だめェッッ!!」
 ここまでくると、もはや直接手で押さえることさえ間に合わない。タイトスカートでそれをするために中腰で足をひらくなんて余裕があるはずもない。女性はきつく目を閉じ、歯を食いしばり、きゅっと締め上げるお尻の筋肉に手を当てて左右からありったけの力で押さえて援護し、直立不動で銅像と化した。

822名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 10:50:31
 女性の絶叫はホームに入ってくる列車の警笛と騒音にまぎれて人々の注意をひきつけることはなかった。列車が乗客を吐き出す。ホームの中ほどで突っ立ったままの女性に、乗り替えを急ぐ一日の疲れにまみれた乗客たちは何の関心も払わない。女性をまるで駅構内の柱かなにかのようによけて流れていく。
 女性が超人的な努力でどうにか周囲の様子に注意を払えるようになった時には、周囲を人の流れにはさまれて身動きがとれない状態になっていた。この列車は利用者の多い主要路線で、この列車から降りる客だけでなく、この列車に乗る客も多い。女性が乗っていた列車からの乗り換えのほかにも、いくつかの路線からの乗り替えがあり、ちょうどそうした列車が立て続けにこの時間に到着したのだ。終電近いホームは今や人で埋め尽くされている。

 女性は前方を見上げた。腕時計を見るまでもなく、ホームの時計がある。
 彼女が乗っていた、そしてこれから乗って帰るはずの列車の出発までは、あと3分を切っている。このホームに来たときの要領で戻って2分で戻れたとしても、ぎりぎりだ。ましてこの人混みでは間に合うかどうかあやしい。戻らなければ電車を逃してしまう。目的物までもう文字通り手の届く所まで来ているのに。
 その目的物のすぐ脇でばかみたいに突っ立っている女性の前を、OLが横切る。女性が先の使用権を主張して当然な場所に立っているが、黙ってその場で直立不動のままでは、使用権を放棄していると見られてしまう。女性のことを邪魔そうに一瞥してから、OLが先に使う。その後ろには3人づれのコギャルが夜遊び帰りの派手なかっこうで続く。
 女性は周囲を意識する余裕につづいて行動を起こせる余裕も回復してきた。どうするべきか。このままではもう向こうの電車には間に合わなさそうだ。せっかく苦労してこっちのホームに来たのに何もせず戻って、それで電車を逃がしたら踏んだりけったりだ。そのときにまたこっちのホームに戻ってくる試練を思うと気が遠くなる。
 さいわいこれが終電というわけではない。次の終電を待つと40分近くも遅くなってしまうが、たかが40分遅れることくらい、今のこのとてつもない尿意と天秤にかければたいした問題ではない。誰だってそう思うだろう。いや、仮に終電をのがしたとしても、その上帰りのタクシー代がなくて歩きだったとしてさえ、こんな尿意はゴメンだ。

823名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 10:51:41
 女性の頭の中でそんなやりとりがなされている間に、女性の乗るべき列車は出発してしまった。これで心置きなく目的を果たせる。

 そうは思ったものの、まだすぐに安心させてはもらえない。この時期、新人歓迎や花見など酒の席が多いのだろう。お酒の入った、顔の赤い人たちが、ちょっと向こうのベンチのあたりまで行列になっている。日頃だとこんな行列になることは考えられないが、終電が近いこの時間、時間の余裕が無くて済ませる時間がなく、この駅まで我慢していた人も多いのだろう。アルコールが入れば、電車に乗ってからやむない欲求にかられることも多いにちがいない。
 それに、夜風の寒さもこたえる。それさえなければ女性はわざわざ電車を一本遅らせることもなく家まで我慢して、わざわざこのホームまできて世話になることもなかっただろう。たかが寒さといっても、全身が汗で濡れるほど尿意に耐えている女性にとっては、致命的な問題といえた。

824名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 10:52:05
 「はぁっ、はっ、はぁぁっ…」
 いざ並んでみると、目的が達成されるのが実感されてきて、いっそう焦りが募る。
 女性はすわった目を閉じたり開いたりして、行列が減るのを待った。じれったい。荒い息や、紅潮をとおりこして蒼白になりかけた顔色は変に見られているかもしれない。尿意よりはむしろ、電車で最初そう思われていたように、吐きそうだと思われているかもしれない。
 「ちょっとあなた、大丈夫?」
 自分の順番が済んで立ち去ろうとしていた年配の夫人が女性に声をかけた。やはり間違えられたようだ。
 「まぁ、真っ青じゃない。大丈夫?吐きそうなの?」
 どう見ても吐き気に苦しんで順番を待っているように見えるのだろう。
 「遠慮しないでいいわよ、ずっと楽になるわ。さあ、どうぞ」
 夫人が気遣って、順番を待つ女性を列の脇から手招きして勧めてくれるが、女性が解決したいのは、この寒さでいっそう苦しいものになっているこの尿意なのだ。吐き気ならそっちで済むかもしれないけれど、オシッコにはちょっと……それは……
 夫人の好意をあえて受けることを想像し、自分のオシッコを想像しかけて、女性はとんでもない、というように首をふる。さすがにするわけにはいかない。他の子なら気にしないかもしれないが、少なくとも私には無理だ。当惑するしかない。
 女性は蚊の鳴くような声で夫人の申し出を断わった。

825名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 10:52:39
 カランカラン…
 順番が近づく。位置的に近づいてくると、音がよく聞こえてくる。
 女性はさまざまな音の中でもこのガラン、というような音を聞きながら、不意に不安が涌きあがっていた。

 ――足りなくなったら、どうしよう!――

 せっかく順番が来ても、なくなってしまったら、せっかくここまできて用を果たせないまま引き返さなきゃならない。どうかなくなりませんように!残しておいて!女性は前の人の様子を透視でもするかのように前を眺める。この時間ではなくなってしまえば補充される見こみもないだろう。それは困る。あらかじめ残量が表示されていれば、無いと困る私は他をあたるのに。

 ついに待ちに待った順番が来た。実質待ったのは5,6人でしかないが、あとわずかで手が届くところまで来ていながら、どれほど長かったことだろう。しかしようやく順番がまわってきて、いつもいろんな所で待ち受けてくれているおなじみのそれを目にして、というより、それの中の、さっきから心配していたことを目にして、女性は絶望につきおとされた。不吉な想像はするものではなかった。やはり残っていなかったのだ。
 すぐ前の子で売り切れたのか。それとも前の子は残ってなくても大丈夫だったのか。女性はいったん開きかけた手を止め、結局そのまま閉じて次の人にかわった。今まで並んでおきながら何もせずに去っていくのは変に思われるかもしれない。でも、同じようにないと困る人なら、無かったので泣く泣く目的を果たせず去っていると分かってくれるかもしれない。
 無ければ無いで、我慢する人もいるだろう。足りなくなること自体そうたびたびあることではないが、足りなかった場合はその時は我慢することもよくあることだ。せいぜい家や職場まで我慢すればすむ。でも女性にとっては、極限に近い尿意をさらに寒さが加速させるこの現状は、家まで我慢なんて気が遠くなる話だ。家に帰るにも、次の電車まで数十分もある。

826名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 10:53:16
 ど田舎の駅ならともかく、このくらいの駅にはいくつか横に並んでいるのが普通で、1ヶ所無くなっていれも隣にはあるのだろうけど、ここには一つしかない。そのせいで行列が長くなってもいる。ストックも十分に用意してあるものだが、この寒さの影響で早く無くなってしまったのかもしれない。

827名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 10:53:39
 「ああっ、うっ、ふうっ、くうっ……」
 女性はさらなる苦行を課せられていた。さらに別のホームをめざして進行中なのだが、とてもじゃないが来たときのようにはいかない。衆人環視の前であられもなく前を押さえるはしたない行為を自省するだけの鉄の意志は持っていたが、意に反して腰が震えたり、動きが硬直してしまったりするのはどうしようもない。
 最初のホームからは向かいのホームにあるのが見えたので良かったが、他には駅構内のどこにあるのか分からない。あちこちにあることはたしかだが、絶体絶命の今は、無駄足は避けて少しでも早くたどり着かなくてはならない。
 女性に確実にわかるのは、改札を出たすぐ外だ。ここは駅外の人の利用も多く、さっきのホームとは違って1ヶ所に10近くもある。この時間なら、花見帰りでブラブラしている人がまだいたとしても、10もあれば並んで待つ事もないだろう。それに近くにコンビニだってある。
 改札までは遠かったが、確実にあることが分かっているのを心の支えに、ぎこちない足どりでじりじりと進んでいった。終電まではまだ20分以上あるのが救いだ。

 駅構内には途中にだっていくつかありそうなものだ。わざわざ改札まで行くまでもなく、見つけたらそこで用は済む。女性はそのつもりでいたが、不運にも改札まで一つもみあたらなかった。改札を出るのは躊躇われる。定期券があるのでお金の心配はないが、駅から出ると夜風にさらされる。暖房のない構内も冷え込んではいるが、吹きっさらしの外やホームよりはましなのだ。

828名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 10:54:19
 くしゃみが聞こえた。想像したくない。極限状態の膀胱でくしゃみなどしようものなら、圧力のかかった膀胱がどうなってしまうことか。女性は花粉症でなかったことを感謝した。
 くしゃみが聞こえた方を見ると、改札を入ってきたカップルの女の子が、男の子にティッシュを出してあげているところだった。男の子はティッシュと引き換えに外の自販機で買ったホットコーヒーの缶を女の子にわたし、女の子は自分のとあわせて2つの缶を持って、外の風で冷えて赤くなった量耳にあてている。男の子は鼻をかんでから、女の子にティッシュを返し自分のコーヒーを受け取る。
 女性は、その一連のやりとりをうらやましそうに見ていた。友人だったら声をかけて分けてもらうのに、とうらめしく思った。しかし、見ず知らずの他人に分けてもらうなんてありえない。

 あれがあれば、こんな所までこなくてもとっくに楽になってたのに…

829名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 10:54:38
 女性は去っていくカップルをうらめしそうに見送ってから、意を決して改札を出た。不意に吹いてくる風に警戒していないとまずい。ホームの電車の突風のときのように、体の芯から震えてしまったら、もう膀胱がもたない。
 改札を出て横を見ると、すぐに目当ての物は思い描いた通りにあった。そこには待ち焦がれた頼もしい個数でずらりと並んでいるのが見える。その前に人が並んでいる様子もない。待たずに使えて、もし女性が必要なものが一つ目で尽きていても、次々に隣を見ていけば絶対残っているだろう。
 女性は痛む膀胱をかばいながら、はやる気持ちで近寄り、一つ目を見た。心配するまでもなかった。今度はちゃんと残っていた。ほっとして開けたまま閉めるのももどかしくしゃがみこむ。しゃがみながら、カバーをめくって中の愛しい円筒形を右手でたぐる。ああ、これがあればもう大丈夫…たすかった…

830名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 10:55:12
 油断したのが良くなかった。
 チャリーン!チャラチャラチャラ!
 女性のサイフから小銭が落ち、音を聞き付けてガラの悪そうな女の子が、しゃがんだままの女性のそばまで寄って来た。
「おねえさーん、お金持ち〜?」
「うちらにめぐんでくんないかなー」
 ああ、ちゃんと閉めておけばこんなことにならなかったのに。長い間の辛さからやっと解放される寸前まできて…
 女性はしゃがんだまま、ぴっちりとももを寄せつけあって耐えていた。風こそ無いものの寒さは身にしみ、耐えがたい尿意が高まってガクガクと体を震わせる。まずい予兆だ。でもそれどころではない。
「そんなんこわがんなくていいじゃーん」
「どしたの?お金拾わないと」
 下手に刺激してはまずい。ただでさえ、こんな近くまで来て絡んでこられては無事ですみそうにない。しかし膀胱の方もそれどころではない。女性は少しでも苦痛をやわらげるために右手をおなかに戻した。
 「無視かよー、拾ってやってンのによー」
 声が凄みを増す。じわりと女性の下腹部にあたたかみが広がった。
「ぅ……ぁ……ぅ……ぁぁ……」
 2人を意識して声を押し殺しつつも、女性の口から尿意のあえぎ声がもれる。
「あぁ?何ブツブツつぶやいてんだよ」
「ねーねーこのおねーさんブルブル震えてるよーカワイソー
 オシッコちびっちゃってんじゃないコレ?」 
「おいふざけんな、話しかけてンだからこっち見ろよ」
 一人が女性の髪を引っぱって、うつむいた顔を無理矢理引き上げる。女性の顔は限界の尿意にゆがみ、整った可憐な顔立ちが無残にかわりはてていた。蒼白な肌をべっとり覆う汗が照明を浴びて異様で、唇まで紫になっている。2人の女の子は女性の顔を見て目に見えてたじろいだ。
「おいちょっとおまえ大丈夫か?」
「救急車呼ばねーとまずくねー?」
 女性は片目をあけて、2人にこたえた。
「あ、ありがとう、うふぅぅ……で、でも、だ、だいじょ…ぶ…です…」

831名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 10:56:09
 心配する2人の女の子が去っていってから、ようやく一息つけた女性は、そのまましばらく放心したようにしゃがんだままでいた。死ぬほど心待ちにしていた、密閉された熱い液体の解放感は天にものぼる心地だった。いつまでもそのままで快感に浸っていたかったが、そうもいかない。今度の電車が終電なのだ。
 女性はずいぶん確かになった足どりでホームに戻る。とはいっても、気の遠くなるような膀胱への責め苦がこれで完全に癒されたわけではない。まだ段差で衝撃がかかると、目的を果たす前と同じように耐えがたい尿意のうずきが膀胱の底からわきあがってくるようだし、楽になった膀胱に走る酷使の痛みからくる実感では、帰りの電車の中でいつ思いがけない猛烈な尿意がぶりかえすかわかったものではない。


まずはここまで。エピローグに続く

832名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 12:19:53
千夜一夜には別の解釈を挙げましたが、
尿閉願望にこたえて、こちらのスレッドではオシッコを出すことができなくなった女性の話になります。

注 婉曲な表現があってわかりにくい部分の補足です

821 目標物にまっしぐらに進んだ。 …目標物はここでは自販機のことです。

822 目的物  …同じく。
   その目的物のすぐ脇でばかみたいに突っ立っている …自販機の脇で、尿意のため固まってしまっています。
   女性が先の使用権を主張して当然な場所に立っているが、…自販機のななめ前にいるので、並んでいる順番としてはこの女性の方が先になりそうだが、この女性は何も買おうとしないので先をこされた
   たかが40分遅れることくらい、今のこのとてつもない尿意と天秤にかければ …電車を一本遅らせてでも自販機で温かい飲み物を買い、暖をとって寒さによる尿意の激化を少しでも軽減したい

823 お酒の入った、顔の赤い人たちが、ちょっと向こうのベンチのあたりまで行列に …お酒のせいでのどが乾いたり、酔って苦しいので飲み物が欲しい人が多い
   時間の余裕が無くて済ませる時間がなく、この駅まで我慢していた人も多い …飲み物を買う暇がなかった人が多い
   電車に乗ってからやむない欲求にかられることも多いにちがいない。 …飲み物を買っていてもなくなって、酔いのせいでまだ飲み物が欲しい人も多い
   夜風の寒さもこたえる。それさえなければ女性はわざわざ電車を一本遅らせることもなく家まで我慢して、わざわざこのホームまできて世話になることもなかっただろう。 …寒さ対策の熱源(ホッとドリンク)を手にいれれば尿意が楽に。

824  「遠慮しないでいいわよ、ずっと楽になるわ。さあ、どうぞ」 …女性が吐きそうだと勘違いした夫人が、遠慮せずに夫人が先に買った飲み物を飲むことを進めています。
   順番を待つ女性を列の脇から手招きして勧めてくれるが …自販機の順番を待って気分が悪くなって吐いてしまう前に、夫人の飲み物を飲むように勧める。
   女性が解決したいのは、この寒さでいっそう苦しいものになっているこの尿意なのだ。 …寒さのせいで高まる尿意を、温かいものを手に入れて早く軽減したい
   吐き気ならそっちで済むかもしれないけれど、オシッコにはちょっと……それは…… …オシッコだ出せなくて苦しんでいるのに、冷たい飲み物を飲んだらよけいにオシッコがたまって苦しむので、困る
   夫人の好意をあえて受けることを想像し、自分のオシッコを想像しかけて …夫人の飲み物を飲んだあと、自分の膀胱にたまるオシッコ量を想像して
   さすがにするわけにはいかない。 …オシッコが出せないのに、むやみに飲み物を飲むわけには行かない
   他の子なら気にしないかもしれないが、少なくとも私には無理だ。 …オシッコができる他の人なら水をのむくらいかまわないけど、オシッコを出せない自分が不要な飲み物を飲むのは
   当惑するしかない。 …すでにどうにかなりそうなくらいオシッコがたまっているのに、これ以上オシッコを増やすようなまねをするなんて

825 このガラン、というような音 …自販機で缶が落ちる音
   なくなってしまったら、せっかくここまできて用を果たせないまま引き返さなきゃならない。 …温かい飲み物が売り切れてしまったら無駄足になる
   あらかじめ残量が表示されていれば、無いと困る私は他をあたるのに。 …温かい飲み物が売り切れそうなら、別の自販機に行くのに
   すぐ前の子で売り切れたのか。それとも前の子は残ってなくても大丈夫だったのか。 …前の子で温かい飲み物が売り切れたか、それとも前の子は冷たい飲み物でよかったのか
   いったん開きかけた手を止め、結局そのまま閉じて次の人にかわった。 …自販機に入れるコインを出すためサイフを開きかけて、買わずにサイフを閉じた
   無ければ無いで、我慢する人もいるだろう。 …目当ての飲み物がないときは買わずに我慢
   極限に近い尿意をさらに寒さが加速させるこの現状は、 …早く温かさにふれて尿意をかきたてる寒さから解放されたい

833名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 12:20:12





826 いくつか横に並んでいるのが普通で、 …自販機の数
   1ヶ所無くなっていれも隣にはあるのだろうけど …隣の自販機には温かい飲み物があるだろう
   ここには一つしかない。 …ここには自販機が一つしかない
   ストックも十分に用意してあるものだが、 …自販機の飲み物のストック
   この寒さの影響で早く無くなってしまったのかもしれない。 …寒いので温かい飲み物が早くなくなったのかも

827 向かいのホームにあるのが見えた …自販機が
   あちこちにあることはたしかだが …自販機は駅構内の何ヶ所かにあるもの
   ここは駅外の人の利用も多く …駅の外にも当然自販機は設置されている
   1ヶ所に10近くもある。 …駅前に自販機が10近くもある
   それに近くにコンビニだってある。 …他の客はこっちでも飲み物は買えるので人数が分散するし、自販機が売り切れていても女性もコンビニで買えばいい
   確実にあることが分かっているのを心の支えに、 …自販機が10個もあれば、全部温かい飲み物がないということはないだろう
   見つけたらそこで用は済む …改札を出る前に他の自販機があれば、そこで買えばすむ

828 友人だったら声をかけて分けてもらうのに、とうらめしく思った。 …缶のホットコーヒーを分けてもらうのに
   あれがあれば、こんな所までこなくてもとっくに楽になってたのに… …ホットの缶が手に入っていれば、寒さでいっそうつらい尿意がたわらいだのに。

829 目当ての物は思い描いた通りにあった。 …自販機のこと。
   頼もしい個数でずらりと並んでいるのが見える。 …同じく自販機のこと。
   もし女性が必要なものが一つ目で尽きていても …最初の自販機が温かい飲み物が売り切れていても
   開けたまま閉めるのももどかしく …サイフを
   しゃがみこむ。 …買ったのみものの缶を取り出すために
   カバーをめくって中の愛しい円筒形を右手でたぐる。 …自販機取り出し口の中の、ホットドリンクの缶

830 ちゃんと閉めておけばこんなことにならなかったのに。 …サイフを閉めてなかったせいで小銭がこぼれ、不良っぽい女の子が入ってきた
   女性はしゃがんだまま、ぴっちりとももを寄せつけあって耐えていた。 …あいかわらず尿意は続いているから。
   少しでも苦痛をやわらげるために右手をおなかに戻した。 …膀胱に自販機からとりだした温かい缶をあてる
   じわりと女性の下腹部にあたたかみが広がった。 …冷え切った体に、缶のあたたかみが伝わる
   このおねーさんブルブル震えてるよーカワイソー  …これはそんなに我慢しているとは知らず、女性の震えは恐怖のせいだと見ています。
   オシッコちびっちゃってんじゃないコレ? …恐怖のあまりちびってるんじゃないかと冗談で言っているだけで、実際にもらしているところを見て言ったわけではありません

831 死ぬほど心待ちにしていた、密閉された熱い液体の解放感は …ホットドリンク缶の熱で、寒さと震えで倍増していた尿意の苦しさが軽減された
   気の遠くなるような膀胱への責め苦がこれで完全に癒されたわけではない。 …缶の温かさで、寒さによる尿意倍化は緩和されたものの、オシッコが出せていないことにはかわりない

834名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 12:23:03
 【エピローグ】

 女性が暮らす部屋のユニットバスにて。



「うぐはぁっ、……くはぁっ、……っふぅ、っはぁ、…」
 女性の土気色にまで変わり果てた顔色は、いくらか回復していた。しかし、この苦しそうな呻きはどういったわけだろう。おとなしそうな外見とは裏腹に、まるで獣の唸りのようだ。
 女性はバスタブに身を横たえ、熱めのお湯につかりながら、出しっぱなしのシャワーを浴びていた。
 バスタブの中では大股をひらき、はしたない限りである。両手で無秩序に陰部を揉みしだきながら、首は落ちつきなく苦痛を振り切るように上下左右に降り回される。
 血色が回復したのは、熱いお湯に使っているからにすぎない。女性の身体は筆舌に尽くしがたい苦役に消耗しきったままなのだ。

835名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 12:23:24
 女性はもうまる3日間以上、オシッコを出すことができないでいる。エイプリルフールの冗談だと思って一笑に伏していたあんなどうでもいいことが、まさか現実になってしまうとは予想だにしていなかった。もう取り返しがつかない。こうなると分かっていたら大した手間でもないことだし、やっておけばよかった。それでかつがれて笑われたって何の実害もなかったのに。
 オシッコが出せない代わりに出ているかのような、気持ち悪いべとつく汗でべとべとびちょびちょの体を清め、消耗しきった全身の細胞に外からエナジーを与えるべく、今はこうして入浴している。
 服を脱ぎ、破裂しそうな下腹部を無慈悲に閉めつけるガードルとニッパーを脱ぐ。スリムな女性には無縁のものだったが、友人が昔置いて行ったっきりになっていたものが残っていた。
 他人の下着を身につけるのは気が進まなかったが、オシッコが出せないまま度を越えてどんどん膨張していく膀胱をそのままにしていたら、体の向きを変えるだけでも、膨大なオシッコの重みに降り回されて膀胱が引っ張られてしまい、いつちぎれてしまうかと怖くなり、この補正下着を思い出したわけだ。
 わずかな容積の広がりを求めて、少しでも広がろうとする膀胱を無理に押さえけるのは頭がどうにかなりそうな辛さだったが、現代の美容の技術のおどろくべき強引な力は、こんなにも張り詰めた下腹部さえも容赦無く押さえこみ、堅くスリムなラインの中に閉じこめてしまった。
 解消されない尿意の苦しさは気が狂いそうなほどだったが、この補正下着のおかげで女性はどうにか人並に動けるようになった。

836名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 12:23:55
 女性は現在、大学在学中だ。就職活動も課題もなく、今はバイトやデートのあてもない至って自由な身分だ。幸か不幸かオシッコを出すことのできない我慢地獄を満喫するのに何の邪魔も入らない環境が保証されている。
 正確には我慢地獄でさえない。我慢を放棄しても、女性は失禁という形で尿意から解放されることがないのだ。絶え間ない、ただ高まっていく一方の尿意地獄。
 この地獄から解放されるために、女性はさまざまな努力をした。2日目には病院にも行った。行ったはずなのだが、待合室で待っていたはずが気がつくと図書室にいた。その夜中には119番にも電話したが、救急車の中で寝かされて気が遠くなったと思ったら自室のベッドだ。その他、他人に頼ろうとするとなかったことになってしまう。その間もたっぷり尿意地獄の時間を過ごしたにもかかわらず、その時間は戻ってしまう。
 だから女性は実質は周囲の経過時間、4月が始まってから現在、4日の明け方の3日と数時間より、よりさらに半日分ほど長くもオシッコをしていない。
 女性は人に頼らない方法も試してみた。おそるおそる尿道口にチューブを通したりしてみたりもしたが、どういうわけかそれでもオシッコはどうしても出ない。

837名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 12:25:37
 苦痛を少しでもやわらげるために、女性はわざとオシッコを我慢することにした。我慢をあきらめて、力を抜いた状態でさえオシッコが出ない状態はもはや絶望でしかない。未経験の恐怖でもある。それよりは、今までの人生でも何度も味わっているオシッコ我慢の枠で認識したほうが、実質は絶望でもいくらか望みの断たれた気分をまぎらわせる。
 我慢するとなると、終わるあてのない永久となると不可能の文字がのしかかってくる。ところが今の女性には自由な時間が有り余っていて、時間の区切りとなるものがない。下手に友人を誘おうものなら、また時間が戻ってしまいかねない。そこで女性はイメージプレイを取ることにした。それが昨夜の新社会人の姿だった。夕方から、花見や歓迎会でお酒をのまされたままトイレに行きそびれて電車で帰るシチュエーションを思い浮かべ、普段使っている電車を乗り継いで時間を過ごした。
 オシッコが出せないとわかってからは、なるべく水分は控えてきたが、3日目も半ば以上をすぎると身体の限界があちこちに迫っているようだった。
 体はこきざみに震えつづけているし、体温調節がきかなくて寒気がする。オシッコの老廃物が出せないせいか、汗や息がアンモニア臭い実感があるし、時々ひどい貧血のときのように意識が遠のく。それでも気絶には至らない。
 膀胱は張りさけそうで、尿意のくすぐったいような辛さだけではなく、本当に避け始めているかと怖くなるような鋭い痛みが時折パンパンの膀胱の周囲を走るし、膀胱炎の熱っぽい重さも膀胱の内側から攻めたててくる。

838名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 12:26:23
 今こうしてバスタブにつかっていると、体温調節のほかに大きな救いがあった。お湯の浮力で、とてつもない量のオシッコで膀胱にかかる重力を軽減してくれているのだ。女性は尿意の苦痛とお湯の癒しに朦朧としながら、落ちつかない尿意に首を降りまわしながらも、現時点で得られる最高の快楽で心身を休めている。

839名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 12:26:41
 そんな女性がふいにわれに返った。おなかが急にさしこむようにシクシクと痛み出したのだ。この感覚がなんなのかすぐわかる。オシッコは出ないのになんという皮肉だろう。
 女性はバスタブから立ち上がった。浮力の支えも、補正下着の支えもないふくらみきった下腹部がぶるんとゆれ、これ以上伸ばすと危険な膀胱が無理に伸ばされる感覚。女性の両手が妊婦のように変わり果てたおなかをそうっと支える。ものすごいボリュームだ。おなかの中にこんな量のオシッコが詰まっているなんて。
 そんな思いにゆっくり浸っている場合ではない。おなかの痛みはきりきりと激しくなる。ゴロゴロとおなかの奥の方が不気味な音を発し、女性はいよいよじっとしていられなくなる。
 たどたどしくバスタブから出ると、びしょぬれの体のまま便座に座る。次の瞬間、賑やかな破裂音が花火大会のように続く。
 ブジュブジュブジュッ!バドドドッ!ブピュビチビチィッ!
「んぐくふうっ…あ!はうぐっ!く、くふぅ、あ、あががっ」
 口からは糸をひくヨダレを垂れ流し、白目をむいて放出を続ける女性。
 膀胱にオシッコを送りこむことが難しくなったのか、あるいはこのままでは膀胱が破裂してしまうので肉体の防衛機能がはたらいたのか、膀胱からオシッコが排泄できない分、大腸の水分の吸収が控えめになっているようだ。オシッコの代償行為ででもあるかのような水便が、完全に閉ざされた水門のわずか数cm離れた門から激しくほとばしる。
 「えげっ、うぐはっ、あふう、ふうっ、ふうっ、あああっ!」
 いきむ必要も無く一気に高まり、一気に駆け下る便意の滝。とはいっても、水便がぶちまけられるたびに、わずかながらも女性のおなかには腹圧がかかる。それは絶体絶命の膀胱に非情な力で追い打ちする。膀胱破裂が頭をよぎり、血の気が引く女性。しかし落ちついたかと思うとまたすぐに次の便意が高まる。

840名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 12:28:51
 膀胱が破裂するのは怖い。しかしこのままでは尿意も膀胱のさまざまな痛みも高まるばかりだ。破裂したり、気が変になってしまったり、あまりの辛さに自分で膀胱を傷つけてしまったりしてしまうのも時間の問題かもしれない。女性は便器の上で無残に汚れたお尻をシャワーで洗い流し、痛む膀胱を養生させるために、またバスタブにつかった。
 女性は、昔読んだ阿部公房の小説を思い出した。オシッコが出なくなって尿意に耐えかねて病院に行った人が、病院が開く時間を待ち切れず病院の鉄柵の先端に首を突き刺して自殺してしまったというエピソードがあった。まさかそんな気の毒なことが現実にあろうとは思ってもみなかったが、今では自分自身が、とっくにそんな段階を通りすぎたところまできている。
 この先、さしあたって今日はお風呂を出たあとはどうやってすごしていけばいいのだろう。

841名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 12:37:40
一応ここまで。

あえて、このスレッドでの尿閉萌えの許容範囲をおそらく越えているであろう尿意からはずれた苦痛や生命の危険などの要素も少し交えてみました

842名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 15:56:06
これはまた強烈な……

843名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 22:00:39
GJ!
強烈なの大好きだよ。

844名無しさんのおもらし:2008/04/05(土) 03:43:30
これくらい強烈ないじめ系(>>385 >>426 >>639)を見たい。
それにしても良かった。>>816GJ

845名無しさんのおもらし:2008/04/05(土) 08:53:13
今日から朝露山荘にやってくるのは高校の文芸部。
10人を超える大人数で、この5日間は小規模な山荘は貸し切り状態となる。
予定の刻限の少し前に、二台のワゴン車が山荘への砂利道を登ってきた。

1台目の運転席から降りて来た長身の女性が、テキパキと生徒に指示を出す。若いのに堂々としたものだ。
2台目を運転していた女性はもっと若く、いかにも文芸部らしい地味な装いでおとなしい印象。
生徒の肩に手をかけて話しかけたり、荷物を下ろすのに手を貸したりと気の回る性格のようだ。
この2人の女性が引率の教諭なのだろう。

846名無しさんのおもらし:2008/04/05(土) 08:54:32
佐渡磨瑠子と名乗る長身の女教師と挨拶や段取りの話をしている間、山荘の主人はおかしなことに気付いた。
むこうで車から荷物を下ろしたり、もうひとりの女教師に指示を仰いだりしている生徒たちの様子が変なのだ。
変といっても、どう変なのかは一言で片付いてしまう。
ある者は立ったまま上体を揺らし、ある者は足を踏み替え、不意にしゃがみ込んで靴の紐を直す者や
ぴょんぴょん飛びはねながら話す者、荷物を提げてないほうの手を何度も前に当てる者、そして
両手を股間に食い込ませて力をこめている者まで数人いる。
女の子が、それも高校生にもなった女子が、見ず知らずの人の目がある場で、普通そんな仕種をするだろうか。
おそらく、生徒の大半が、自省しようとしても隠し切れないほどにまで、トイレに行きたくてたまらないのだろう。

ここは特に別荘地というわけでもなく、この山荘以外に宿泊施設があるわけでもない穴場だ。
交通の便も不便で、途中の長い山道は立派に舗装はされいるが、サービスエリアという気のきいたものはない。
ここに来る客や配送業者は、途中にある食堂やガソリンスタンドでトイレを借りるしかない。
女生徒たちはここに来る行程の間、学校の所在地から判断すれば早くても4、5時間のあいだ
トイレに行けないままここまで来たのだろう。

847名無しさんのおもらし:2008/04/05(土) 08:55:13
「さあみなさん、こちらにきてお世話になるご主人にご挨拶しなさい」
佐渡がそう言うと、もうひとりの女教師と生徒たちがあつまり、挨拶と自己紹介をした。
人前での挨拶だけあって、尿意をうかがわせるそぶりは隠し、笑顔をつくって並んでいるが、
もぞもぞと体が落ちつかないのがありありとわかる。
さっき前を押さえて特に辛そうにしていた子などは、前を押さえるわけにもいかない手で
じれったそうにふとももの前をさすっている。後ろの列にいるので見えないと安心したのか
一瞬片手が股間にすべるが、隣にいた子が気付き、その手を引き戻す。
これは、挨拶は早めに切り上げて、早くトイレにありつかせてあげるのがこの子たちのためだなと思った。
主人は部屋や食堂、食事や洗濯や入浴などについて手短に説明する。こんなに大人数の学生相手なのは
初めての事だが、手馴れたものである。しかしトイレに関しては、今ここにいる10人の女の子たちが
ほぼ全員トイレを切望してると想像すると、つい意識して声がうわずってしまうのだった。

山荘は、受け付けや食堂、浴室、主人の家族のすまいなどがある本館と、それに接続して客室のある新館があり、
それとは別に柔道剣道の稽古でもできそうな大きな畳敷きの広間が離れて別建てになっている。
宿泊客用トイレは本館のロビーの他に、新館の廊下のつきあたりにも男女別のトイレがそれぞれあり、
個室も3つずつある。12人が泊まって早朝のトイレが混み合ったとしても、別館だけでも2人に一人の個室がある。
その上貸し切り状態なので、男子トイレを使っても問題ない。別建ての広間用には外にもトイレがある。
主人は早く生徒たちをトイレにいかせてやるために、こういう学校の合宿では特に需要のありそうな
このあたりの自然についての得意の話は省略して、各部屋のカギをわたした。

848名無しさんのおもらし:2008/04/05(土) 08:57:50
「ただいまー。ねえ、あなた、今日からのお客さんだけど…」
食材を採集に行っていた主人の妻が帰ってきた。
「ああ、今はみんな上の皐月ケ原の方まで行ってるよ。食事のときにでもおまえを紹介しよう」
「東京の高校生さんでしょ?さっきちょっと会ったんだけどねえ」
「オヤおかしいな、みんな1時間ほど前に出て、しばらく自然を満喫してくるってことだったけどな。
もう戻ってきたのかな」
「それがねぇ、広間の外の方をウロウロしてんのよ。不審に思って何してるのかと聞いたら
きちんと挨拶してくれて、忘れ物をとりに戻ったって言うんだけど、声かけたときの取り乱しようが変だったわね。
変に落ち着きもなくって、まるで小さい子がおしっこでも我慢してるみたいにそわそわそわそわ。
あそこはすぐそばに外のトイレがあるでしょ。トイレに行きたいんなら、もし知らないのなら
教えてあげようとしたところに、もう一人が駐車場の方から来て。その子は2年生の先輩なんだけど、
後輩に運ぶのを手伝わずに何をしてるんだって怒って。わたしにも後輩が何かしてませんでしたか、なんて聞くの。
やだわあ、何か変なことをするクセのある子なのかしら」
主人は別のことに思い当たった。
「それはどんな子だった?」
「蘭坊さんって言ったかしら。おさげ髪の小柄な子よ」
到着して荷物を下ろしている時、両手を股間に食いこませていた子の一人だ。印象にのこっている。
まさかとは思うが、まだトイレに行っていなくて、外のトイレを使おうとしていたのではなかろうか。
主人は一瞬そう考え、すぐ打ち消した。あれほどの必死な様子で、トイレに行かないままのはずがない。
何かの間違いで行けなかったとしても、とっくにおもらししてしまっているにちがいない。
だが、主人にこんな考えがよぎったのには理由があった。
みんなが部屋に分かれて荷物を運び入れ、外出の仕度をして出てきたのはかなり早かったのだ。
部屋に荷物を置いて、ちょっと身支度をするくらいの時間しかなかった。
女の子はなにかとトイレに時間がかかるものだ。そんな短時間ですむものだろうか、
行きそびれた子も出てくるのではないかという疑問が一つ。
もう一つは、水洗トイレの流水音が聞こえなかったのだ。山の中なので水道の水圧などには問題がある。
新館のトイレは屋上のタンクにいったん水をひいてから流すしくみにしており、流すと派手な音がするのだ。
ちょうどその頃は主人は新館の外の庭で教師の佐渡と春坂と窓越しに話していたので、新館のトイレの音は
聞こえてもおかしくない位置だったはずだ。

849名無しさんのおもらし:2008/04/05(土) 09:00:42
皐月ケ原は小さな湖のそばの、まばらな林に囲まれた高原で、景色は絶品だ。
夏休みの暑さのさかりとは思えない涼しい風が心地よい。
心地よい?
自然木を生かしたベンチやピクニックシートなどに少女たちは思い思いに座り、
あるいは本を読み、あるいはノートに何かを書き付けている。
そんな中、おさげの少女は、吹き抜けた涼風にふるえ、半そでから出た腕をさすった。
切り株を利用してできた椅子に座り、ひざに文庫本を置いたカチューシャの少女がおさげの少女を見上げている。
広いひたい、鋭い目に細い鼻梁が理知的で冷たい印象を与える。
おさげの長女はよほどつらいことに耐えているのか、目を見開いたりまばたきしたりと表情が定まらない。
カチューシャの少女の前に立ち、ひざから下を後ろに曲げたり戻したりしている。
「蘭坊さん、さっきも言いましたよ。話を聞く時は話し手の目を見る。じっとまっすぐ立ちなさい」
「は、はい…」
蚊のなくような返事。
向こうのシートの上で他の子と何か話していたショートカットの少女がふとやってきた
「久世ぉ、そのくらいにしてやってよ。有須はまだ1年なんだし…」
主人に挨拶していたとき、おさげ少女の股間を押さえる手をたしなめた少女だ。
一緒に車に物を取りに戻り、外のトイレのそばをうろうろしていたところをとがめたのもこの少女である。
「あら真理、あなた蘭坊さんにはいつも甘いのね。でも1年だからって甘えは許されないわ。
ほら、他の1年生を見てごらんなさい」
カチューシャの少女はベンチのある方をまず指さし、それからゆっくりと弧をえがいて離れた一本杉を指さした。
ベンチの方では何人かの少女が座って黙々と本を読んでいる。
その中には、背筋をぎこちなく伸ばし、右手で開いた文庫本を顔のまん前に持ってきてにらめっこしている猫っ毛の眼鏡少女がいた。
左手はしっかり両足の付け根にさしこまれている。ページをめくるときと顔の汗を拭くときだけ左手が股間を離れる。1年生で、蘭坊有須と同様、山荘に到着した時から両手で股間を押さえ付けていた少女だ。
一方、一本杉の方には先生たちがいる。そこに一人だけ生徒がいて、教師の春坂を相手に大きな身振りで
楽しそうになにかを説明している。
「まあ1年ってもあの弥生は別格だね」
半ばあきれたような感心の声をあげるショートカットの少女。そしておさげの少女に一言。
「弥生はともかく、怜巳もあんな風に一生懸命がんばってるんだし、あんたも頑張れるよね」
おさげの有須は出された助け舟に勢いよく何度もうなづく。
「ということで、もう許してやって」
ショートカットの少女はカチューシャの少女にとりなす。有須も頭をさげる。
「いいでしょう。でも再びこんなことがないようにね、蘭坊さん。真理もしっかり監督することね」
「わ、わかりました」
「はいはい。」
一本杉の下では、有須たちのそんなやりとりを、折りたたみ式の寝椅子にねそべった佐渡が面白そうに見ていた。

850名無しさんのおもらし:2008/04/05(土) 09:01:05
いきなり夜中に

851名無しさんのおもらし:2008/04/05(土) 09:01:41
「あの、佐渡先生、これって、やっぱり、本当に、守るんですか?」
夜中の山荘。引率の女教師2人の部屋。
春坂はさっきから正座の両足をロッキングチェアのように前後ろにゆすっている。
「当たり前よ春坂先生。今更そんなこと言ってちゃ困るじゃないの」
「先生のいつもの冗談だと思ってました。でもあの子たちみんな本気だし」
「あたしいつもホラ吹いてるように見えるけど、言うことはどれも本気なのよ
賞狙いだってちゃんと応募させてきてるしね。
で、合宿の規則だけど、あの子たちは去年やおとどしもこんな合宿をすごしてきてるの」
「な、なんでそんな規則を」
春坂はたまりかねて、正座を崩して中腰になった。
「口で説明してもいいんだけど、文芸部の顧問をやるからには感じとって欲しいわね。
合宿が終わるころには春坂先生にも自然と分かってるわよ」
「ちょ、ちょっとごめんなさい」
春坂は立ち上がり、ちゃぶ台のまわりをグルグル回る。
「だめよ春坂先生」
春坂のパジャマがわりのトレーナーのすそを佐渡がひっぱって止める。
「まだ15歳の小さいあの子でもじっと我慢してるのよ。今からこんなじゃ
生徒に示しがつかないよ?」
パン、と平手で春坂の下腹部を叩く。膀胱直撃、まる一日分の尿をたくわえたボールへの衝撃が
春坂の内臓にずんとひびく。
「ひゃあっ、もれるっ!」
あわてて春坂は両手でジャージのクロッチを引き上げて股間をしめつける。
「ひっ、ひどいじゃないですか、いつでちゃうかわからないのに…」
「いつ出るかわからない?」
佐渡の口調がいつものふざけ気味の明るいものから、すごみのあるものへと急変した。
おどろいてしりもちをつき、一歩引く春坂
「顧問として合宿に参加する以上、いいかげんな気持ちでいてもらっては困るの!」
退いた春坂のふところに寄ってくる佐渡。
「なーにが『いつ出るかわからない』よ?あなたは出しちゃいけないのよ!」
その手が春坂の下腹部を狙う。さらに腰をひいて佐渡の手から逃げるが、執拗に迫り、春坂を壁まで追い詰める。
朝から一日一度も放出を許されず、張りが外からでもわかりそうになっている下腹部。
大事にいたわるべきデリケートな重荷を、加減を知らない暴力的な両手が蹂躙する。
「ア、アアアッ!だ、だめえっ」
佐渡の手にこめられた力で、はじめて自分の膀胱がどれほど固くなっていたかを実感する春坂。
その固ささえ屈服させてしまいそうな力が加わる。おしっこが噴き出しそうだ。
「だめじゃないでしょ!」
容赦無く佐渡の攻撃は続く。意志や括約筋だけでは無茶な圧力のかかったおしっこを止めきれない。
春坂は尿道口にピンポイントで指先をあて、反対の手で上からさらに強く押さえた。
「どんなことがあっても、こんなことされても、出しちゃいけないものはいけないの!」
やっと佐渡の手がゆるむ。春坂はぐったりして壁に体重をあずける。といっても手はまだ股間から離せない。
「わかった!?春坂先生」
「はっ、はい」
佐渡の剣幕と暴虐に、無理矢理認めさせられた形だ。とても逆らえる空気ではない。

852名無しさんのおもらし:2008/04/05(土) 09:01:59
「わかったならいいわ。合宿中、その自覚を持ってのぞんでね。それじゃ、」
佐渡の口調がいつもどおりフランクに戻る。
「明日もまた頑張りましょう。春坂先生、今ちょっとあたしのこと怖かったと思うかもしれないけどね、
今のはあなたをいじめたわけじゃないのよ。」
「どういうことです?」
加えられた猛威で荒れ狂う膀胱をしずめるべく、そっとなでる春坂。
「先生朝からずっと我慢しっぱなしでしょ。そんなリラックスのない状態だと我慢は長く続かないわ。
乱暴に思えるでしょうけど、経験上、ああした方があとで楽なのよ」
「そうなんですか」
「科学的な根拠はないと思うわ。でもあたしにとっては嘘じゃない
春坂先生、さっきの仕返しにあたしの膀胱をほぐしてみる?」

853名無しさんのおもらし:2008/04/05(土) 09:04:33
「はあっ、うはぁっ、はぁっ……」
佐渡が目に涙をにじませて春坂を睨んでいる。
長い髪が乱れ、汗で顔にからみついている。持ち前の軽快な態度は見られない。
「あ、あなた……見た目によらず……徹底的なのね」
ガチガチの膀胱が弾力をとりもどすようマッサージするのだ、と説明したところ、
春坂は丁寧にマッサージをはじめた。
といってもパンパンに詰まった膀胱が、中身も減らないのに完全なやわらさをとりもどすわけはない。
あくまで佐渡のような経験者が感じる、ちょっとした体感の差にすぎない。
ところが春坂には、これほどの我慢をしたことは人生でも数えるほどしかなく、
膀胱の固さを実感したことなど今回がはじめてだ。膀胱の固さの違いの判断などという感覚はない。
佐渡の暴虐への仕返しのつもりなどなく、完全に素直な善意で
佐渡の膀胱がやわらかくほぐされるまでと思い揉み続けた。
佐渡のマッサージがせいぜい2,3分であったのに対し、春坂は10分をこえても
一生懸命揉み続ける。いつまでたっても柔らかくならない佐渡の膀胱に、まだ強さが足りないのでは、と
佐渡を寝そべらせて、体重をかけることまでしはじめた。
今までも合宿の引率をしてきただけのことはあって、噴き出しそうなおしっこをくいとめるのに
手の助けを借りず脚を開閉させるだけでしのいでいた佐渡も
10分たっても終わるつもりもみえないマッサージにちょっと不安になってきた。
もういいと言おうとすると、佐渡の長身の体をかかえて横にならせる春坂。
膀胱の上に両手を重ねて、心肺蘇生か人工呼吸のように体重をかけようとした春坂を見て
ついに佐渡もあわてた。そんなことをされては膀胱が破裂してしまう。
「ちょ、ちょっと春坂先生、それはシャレにならない」
佐渡が説明し、もう十分だと言おうとすると
「ああ、また私も固さが戻ってきた気がします」
今度は春坂自身のおなかを押す。
「あっ、そうだ」
なんと今度は春坂は、佐渡のふくれあがった膀胱の上に、春坂の膀胱を重ねた。
佐渡と春坂の体で十字をえがくように2人が重なったのである。
あおむけの佐渡の上にうつぶせの春坂。十字の交差点には2つのふくれがった膀胱。
「2人いっぺんにマッサージできますよ。体重かけすぎたらまずいから、手で支えながらいきますね」
パンパンの膀胱の押し合いだ。体重を手で支えるとは言っても、春坂の体は膀胱部分に出っ張ったこぶがある
ようなものだ。その出っぱりが佐渡の膀胱を潰す。かかる力はともかく、2人のおなかが重なるためには
2人分の膀胱の張り出し分がひっこまなくてはならない。もちろんお互いの膀胱が少しずつ押されて
前以外に押しやられるわけで、おしっこの量が多く固さも固い佐渡の方が押し勝ちそうだが
今は重力が佐渡の敵に回る。
上の春坂は適度のマッサージ効果が得られ、さらに5分近くも膀胱を佐渡の膀胱に押し付けつづけていたが
佐渡にとってはマッサージとは程遠い膀胱潰しの拷問だった。
胴の上には春坂の体があるため、おしっこの出口を手で助けたくても手が届かない。
部屋にころがっていた孫の手を無器用に操って出口を押さえたりしつつ、どうにかちびることだけは免れた佐渡だった。

854名無しさんのおもらし:2008/04/05(土) 09:04:52
思わぬ膀胱へのダメージ。
それでも膀胱を伸ばすマッサージ効果はあったようで、きりきり痛みはあるが
我慢するのは少し楽になった。
「さーて、明日にそなえてリフレッシュしときましょう」
佐渡は目をこすって気分をとりなおし、言った。
「そうですね、そろそろ寝ますか」と春坂。
「そうじゃなくって、気持ちをリフレッシュするのよ。パーッとね」
佐渡は部屋の冷蔵庫から缶ビールを2本取り出した。勝ってきたのを冷やしておいたらしい。
「でも先のこともあるから、1本くらいでやめときましょう。さ、春坂先生、カンパイ」
春坂は目と耳を疑った。合宿の間おしっこができないのに、ビールなんて!
春坂は酒を飲むほうではないが、付き合いで飲むことはある。
飲んでしばらくすると、飲んだ以上の量が一気に膀胱に集まってくるようなおそろしい利尿作用がある。
そのせいで飲み会帰りの電車やタクシーを途中で降りたことも何度かあるのだ。
普段の生活でも、先のおしっこのことを気をつけて飲まなければいけない要注意飲料。それが春坂にとってのビールなのだ。
「飲んで、大丈夫なんですか……」
「そんな弱気じゃダメ、ダメ。これからあと何日あると思ってんの?
ビール一本くらいどってことないって意識でないと、変な常識ひきずってたらもたないわよ
これはね、そんな常識をとっぱらうためのおまじないと思えばいいわ」
佐渡はあろうことか、冷え切ったビールの缶を、春坂のトレーナーをめくってむきだしのおなかに当てた。
「ひゃっ!何するんですか」
ブルブルッと震えがよみがえる。
マッサージであまりの刺激になれたせいか、尿意が高まっても落ちついているのが平気でいられたのに、
またじっとしていられなくなってきた。
おまじないはおまじないでも、これではじっとしていられる魔法をといてしまうおまじないではないか。
佐渡はおしっこそっくりの色をしているであろう冷たい飲み物を、喉を鳴らして飲み下す。
春坂も見習って、おそるおそるビールを喉に流し込んだ。

855名無しさんのおもらし:2008/04/05(土) 09:07:51
にしてもここしばらくの間に濃い世界になりましたな

この話はまた気が向いたらいろいろやるかも

856名無しさんのおもらし:2008/04/05(土) 12:10:15
GJ。
急に豊作になったな。

857名無しさんのおもらし:2008/04/05(土) 18:57:52
>>806のはこれだな
ttp://news23.org/news31737.jpg

858名無しさんのおもらし:2008/04/05(土) 19:06:31
久米田節を想像するとどうしても薄いテイストになってしまうな
次のコマで足元に水たまりが出来てるコマが来て終わりとか
たんたんと静的

859名無しさんのおもらし:2008/04/06(日) 00:29:57
GJ
このスレ始まったな

860名無しさんのおもらし:2008/04/06(日) 00:32:53
リスト
(1)>>275 (2)>>425 (3)>>557

(4)557以降
44 >>558-588 役人(尿残泊)
45 >>592 和美
46 >>598-605 湿滸伝(尿残泊)
47 >>608-628 静菜の『トイレ』
48 >>639-666 沢尻エリカ 不機嫌舞台挨拶事件
49 >>674-678 メイド・ユキ おなかの内側におしっこ
50 >>680-683 芹沢係長 ロッカー監禁
51 >>694 おしっこができない(エアーマンが倒せない かえうた)
52 >>698-711 メガマン
53 >>713 元魔王 牢獄の1000年
54 >>716 (かえうた)
55 >>722-723 おしっこ我慢の女神 (20、34参照)
転載?>>733-741 >>745 (英文の小説の一部)
56 >>746-748 橙色の洗面器の女
57 >>757-773 ミカ (35参照)
58 >>777-787 生徒会長あおい びっくりするほどユートピア
58'' >>789-791 生徒会長あおい (58を47風アレンジ?)
59 >>806-808 >>810-812 加賀愛の絶望
60 >>816-840 オシッコが出せなくなった女性
61 >>845-854 朝露山荘 文芸部合宿

861名無しさんのおもらし:2008/04/06(日) 00:36:10
小説の他に小噺、かえうた、設定資料風など幅も広がってきて豊作

862名無しさんのおもらし:2008/04/06(日) 00:52:58
すごいな、春休みももう終わりってとこなのに
なんでこんな急に盛り上がってきたんだ??

良いことだけどww

863名無しさんのおもらし:2008/04/10(木) 05:01:10
≫861
ごめん、設定資料風というのはどれ?

864名無しさんのおもらし:2008/04/10(木) 16:23:05
スクナヒコナは見かけによらない体力をもっていた。
すぐに力尽きて投げ出すだろうと決めてかかっていたオオクニヌシはすっかり見当がはずれて
重くないのか、疲れてないかと聞く回数が増えていた。
「どうってことはない、ほら」
スクナヒコナと同じくらいの大きさはありそうな袋を、背中でゆすって見せた。
中にはぎっしり土が詰まっていて、大柄なオオクニヌシでさえ、それだけの土を背負って運ぶのはひと苦労だ。
それに。
オオクニヌシは、今の自分がその土を背負うことを想像した。
ずしっとかかる重み。ぐっと重みに耐えてふんばる。
そんなことをしたら……
オオクニヌシはぶるりとふるえて、あわてて股を押さえる。
が、スクナヒコナに見られてはと、とっさに手をはなす。
「くくく、隠さなくたっていいさ。」
スクナヒコナの頬に皮肉な笑いがうかぶ。
「さっきからおまえが間をおかず俺の心配ばかりしているのは、おまえ自身の心配の裏返しなんだぜ」
オオクニヌシは言われてはっとした。顔が真っ赤に染まる。スクナヒコナはとっくにお見通しだったのだ。
しかし、行動からそこまで心を読まれているとは。
今までオオクニヌシの周囲には、そんな芸当ができる者など一人としていなかった。
男として育てられ、男装してすごしているオオクニヌシが、実は女であると気付く者すら少なかったほどだ。
知恵者と名高いスクナヒコナの噂はよく耳にしていたが、その実態はオオクニヌシの想像をこえたものだった。
噂には尾ひれがつくものだ。
里人の話では、スクナヒコナというのは、蛾や葉っぱに乗っかれるくらいの小人で、ひどく年老いているということだった。
しかし実物のスクナヒコナは、小さいとはいっても背は5つ6つの童ほどはある。
無駄な肉ひとつない干物のようなしまった体は、大人としては異例の小ささかもしれなかったが、まぎれもない人間である。
年老いてもいない。やせて締まった顔つきと、童ほどの体とのギャップが老けた印象を強めているが、
実際のところはまだ30か40そこらだろう。ひょっとするともっと若いかもしれない。
「さて、どうする?そろそろ降参するかい?」
スクナヒコナは重荷を背負った辛さなどみじんも見せず、オオクニヌシに問う。
「そっ、そんなわけないだろっ!ば、ばかにするなっ」
辛くなってきているのがばれていると安心して、時々股をさすりながら歩いていたオオクニヌシは
恥かしさと反発芯で、その手を離して、なんともないと虚勢をはる。
「ああ、そうだろうさ。見くびって悪かったよ。」
スクナヒコナはオオクニヌシの反応までお見通しだったようで、なんともないように言ったあと
不意に目にいたずらめいた光をうかべてオオクニヌシを見た。
「さすがのおまえさんとは違って、俺はそろそろしたくなってきたな」
言いながら、スクナヒコナは腰紐をほどいて下衣の前をさげ、いちもつを出した。
背中に重荷をかかえたまま、立ち木にむかって放尿を開始する。オオクニヌシが見ているすぐ横で。

865名無しさんのおもらし:2008/04/10(木) 16:23:39
のこりは今週中に

866名無しさんのおもらし:2008/04/11(金) 13:28:51
ジャアアアアアアアアア……
スクナヒコナの前方にもうもうと湯気がたちのぼる。
ずっとしたいと思いながら我慢していることを、実際に目の前で見せつけられてオオクニヌシはたまらなくなった。
つられて出てしまいそうになるのを、股を押さえてぴょんぴょん跳ねながら耐える。
勢いの良い黄色い水流は目の毒だが、うらやましくてどうしても目がはなせない。
「してみて気付いたが、思ったよりたまってたな。ああー、すっきりした」
長いおしっこだった。童ほどの体のくせに、ずいぶん溜めていたものだ。
寒さでおしっこがたまるのが早いのだろう。
スクナヒコナは昼にもおしっこをしているくせに、とオオクニヌシは思った。
思えばその頃からオオクニヌシもおしっこをしたいと感じていた。
でも、男装での生活が長いオオクニヌシは、野外での立ちションに付き合うわけにいかず
日中は同行した男女がおしっこを済ませている中を、一人だけじっと我慢しつづけるのが習慣だった。
おしっこ我慢にかけては、人知れぬ苦労を乗り越えてきており、ひそかに誰にもひけをとらない自信がある。

867名無しさんのおもらし:2008/04/11(金) 13:29:12
スクナヒコナが、その気になれば重荷を運ぶくらい苦でもないと言い、
オオクニヌシがどうせまた口先だけ、すぐに疲れて投げ出すだろうと言い返すと
「なあに、おなごの小便よりはよほど長持ちするさ」と笑ったのが事の起こりであった。
たしかに女は男とくらべて、おしっこをしたくなるのが早い。
太古の昔から狩りや戦など外での行動が多い男は、体がおしっこを我慢できるようにできているらしい。
一方、家を守り遠出をしない女は、いつでも近くに安全な厠があり、おしっこを我慢するという習慣もない。
男女で旅をすると、女のおしっこの回数が明らかに男より多いことがわかる。
スクナヒコナが長持ちしないものとして挙げた『おなごの小便』というのは、とりたてて奇抜なたとえというわけではなく
当時の誰もが実感していた、当たり前のことにすぎない。
だがオオクニヌシにとってはこの言葉は聞き捨てならない。
オオクニヌシは女の身でありながら、男がおしっこをしている時にも自分はおしっこをせずに我慢している。
我慢のきく男以上に我慢してきているのだ。
おしっこの我慢についての男と女の違いは、オオクニヌシにとっても例外ではない。
オオクニヌシが元々、おしっこ我慢を苦にしない、特別に恵まれた体を持っているというわけではない。
どのみちおしっこをするわけにはいかないので、おしっこをしたくてもしたくなくても関係ないとはいえ、
男装して男たちと外出している間、おしっこをしたくなるのはいつも女のオオクニヌシが早かった。
男たちはおしっこをしたいのに無理に我慢しなくてはならない理由はない。
おしっこが気になりだしたら、ただちにおしっこをすればいい。
それはオオクニヌシがおしっこをしたいと感じはじめてからずいぶん先のことだった。
オオクニヌシはいつも、自分のほうが先におしっこをしたくなったにもかかわらず、
他の男たちがおしっこをしているときも我慢をしてきたのである。
それは、おしっこの我慢がききにくい女の身であるオオクニヌシにとっては並ならぬ苦労の積み重ねであり、
スクナヒコナの口から『おなごの小便』のたとえをきいたオオクニヌシは、
スクナヒコナがオオクニヌシを女だと見抜いているだけに、
自分までおしっこの我慢が長続きしない女にひとくくりにされたように聞こえて屈辱的だった。
そこで、ついつい反射的にこんな勝負をもちかけてしまったのであった。

868名無しさんのおもらし:2008/04/11(金) 13:29:35
この前にスクナヒコナがおしっこをしたのは昼頃だった。まだ勝負が始まって半日足らずである。
寒いのでおしっこが近くなりやすく、もちろんオオクニヌシもとっくにおしっこがしたいと思いはじめていたし、
男であるスクナヒコナも昼にはもうおしっこがしたくなったのだろう。
その時は、まだオオクニヌシには全然余裕があった。同じ状況でもあたりが見えなくなる夕暮れまで
一日おしっこを我慢する日々を送ってきている。
その時には、男のスクナヒコナがおしっこをした時にも、女である自分がまだおしっこをしなくて平気でいることを示せて、
スクナヒコナに対して内心、どうだ、見たか、という誇らしい気持ちであふれていた。

869名無しさんのおもらし:2008/04/11(金) 13:30:00
スクナヒコナの、昼と、さっきの分と合わせたのと同じくらいのおしっこを我慢していることになる。
が、男が何回かおしっこをする間、ずっと我慢するのはオオクニヌシにとって特別なことではない。
それにしても、おしっこの我慢がこんなに辛かったのはあまり経験がない。
まだオオクニヌシが幼い頃、こっそり隠れておしっこができたただの外遊びと違う、
人目をごまかすわけにいかない隊を組んだ旅や狩り、戦に参加するようになった最初の頃は
気分が悪い、疲れたなどと偽りながら、落ちつかない醜態を晒して日暮れを待ったものだったが
それに近いほどだ。おしっこ我慢に自信を持てる近頃では久しくなかったことだ。
「どうした?いつもならまだ大丈夫なのに、と不思議か?」
放尿を済ませたスクナヒコナが問い掛けてくる。
「いっ、今も全然大丈夫だ!変なこというなっ」
手を当てている時間の方が長くなった股から、さっと両手をのけるオオクニヌシ。
「疲れは隠せてないぞ。ほら、どうだ」
疲れといえば、重荷を背負ったまま歩きつづけているのに、スクナヒコナはまだ平気なのだろうか。
スクナヒコナがさしだした水袋を受け取り、ごくごくと飲み下すオオクニヌシ。受け取ったスクナヒコナも飲む。
「どうしていつもよりつらいんだろうな?」
スクナヒコナは、大丈夫だと言って否定したオオクニヌシの虚勢を無視して問いかけてくる。
全て見透かしているような、わざとらしい口調。
よく考えれば、今がいつもより辛いことだけでなく、オオクニヌシが普段からおしっこを我慢していることまで
すっかり見抜いている発言だ。

870名無しさんのおもらし:2008/06/08(日) 11:13:43
「大丈夫?体は起こせる?」
白衣を来た女性隊員たちが3人がかりで寝ころがった桃佳の体を支える。
桃佳は自力で体を起こす余力なんてなかった。
苦痛に目をとざしたままの桃佳の体を隊員はてきぱきとした連携で動かす。
隊員まかせで体を起こしてもらう間、桃佳は姿勢が少し変わるだけでもつらかった。
「では足を開かせてください。…もうほんの少しだけ我慢してくださいね」
別の、リーダー格の女性隊員が、桃佳の前に立って語りかける。
固く閉じあわせていたふるえる両足を隊員たちに開かれ、すばやく下着が下ろされる間
桃佳は待ちに待った瞬間の訪れまでにフライングしてしまわないよう、
逸り立つ心に最後の我慢を言い聞かせていた。
「ではあてがいます。」
股を開かれ下着を下ろされた、無防備な桃佳の股間にすばやく容器があてがわれた。
 ドッ!
容器の底を直撃する衝撃音。一歩遅れて
 ジョジュジュジュアーーーーーーー
 シュイイイーーーーーーーーーーー
 ジョボジョボジョボ
激しい水流音が、勢いを得て高くなり、容器内で泡立つ水音がそれに重なる。
この時をどれほど心待ちにして耐えて来たことだろう。

871名無しさんのおもらし:2008/06/08(日) 11:14:02
「あふれます!もう終わりです、もう止めてください」
桃佳は天にも昇る解放感を心行くまで味わうことができなかった。
つい今オシッコをはじめたばかりなのに、止めるなんて。
「こぼれてしまいます!!終わりです!」
理屈は分かるが、まだ全然オシッコをしたような解放感はない。
どんなに長い間我慢してきて、どんなにギリギリまでたまっていると思っているんだ。
こんな出始めで止められるわけがあるものか。
オシッコを止めなければならないという常識的な考えも桃佳の頭によぎったが
絶大な生理的欲求の前にははかなくかすんでしまう。
体もオシッコを止める行動などとろうとしない。
「もうオーバーします、止めますよ!」
止めるなんて、できるものか。限界をはるかに超えてふくれあがった桃佳の膀胱は
まだ膨大なオシッコのごく一部しか出せていない。まだパンパンなのだ。
 ビリリッ!
桃佳の陰部に鋭い刺激が走り、瞬間、括約筋が痙攣する。
どんな邪魔が入ろうと無限に出続けるかと思われた激しいオシッコが
ウソのようにぴたっと止まった。

872名無しさんのおもらし:2008/06/08(日) 11:15:09
「危うくあふれるところでしたよ。なんとか無事にすみました。
これでもうしばらくは持ちこたえられるでしょう」
ふざけたことを言うな。こんなの生殺しの拷問だ。
桃佳の尿意は楽になるどころか、一度出し始めたオシッコを止められたせいで
何倍にも激しくなってしまっている。膀胱の中で行き場を失ったオシッコが激しく暴れまわっている。
元通りにはかされた下着が、追い打ちでオシッコの終わりを印象付ける。
桃佳は床に座り込んだまま、両足をくねらせてやり場のない尿意に悶える。
「ずいぶん出しましたね」
余計なお世話だ。全然オシッコを出した気がしない。
リーダーが、桃佳のオシッコで満たされた容器を両手で抱えて立ちあがる。
「我々も引き続き最善の努力を尽くします。
申し訳ありませんがそれまでもうしばらく頑張ってください」
去って行く隊員に答えもせず、桃佳は両手を前と後ろから股間にあてて、
噴出しようとするオシッコを食い止めるため、床の上で蛇のようにのた打ち回っていた。

873名無しさんのおもらし:2008/06/24(火) 01:17:00
>>864-869
>>870-872
GJ
このスレは終わりがわからないのが難点だな。
GJを言いづらく、小説も投稿できず止まってしまう。

874名無しさんのおもらし:2008/06/28(土) 22:07:04
「もう賞品とかいらない! いらないからぁ! 許してぇ!」
「辞退は出来ませんよ〜」
 ユリエの悲痛な懇願は司会の女にあっさりと拒絶された。
 そこかしこで呻き声の上がる、極寒の会場。司会以外の全員が水着姿である。
 おしっこ我慢大会の過酷さはユリエの想像を遥かに越える、とても常人には予測し得ないものだった。

 大量の水と利尿剤で腫れ上がった膀胱を抱えながら、ユリエは叫ぶ。
「ここから出して! お願い! トイレ行かせて!」
 会場の扉は締め切られており、大会が終わるまで誰も出ることは許されない。
 参加者は皆、青ざめた顔で股間をおさえ、必死に耐えていた。

875名無しさんのおもらし:2008/06/28(土) 22:08:13
 そんなに辛いのなら諦めて漏らしてしまえばいいのではないか? 実はそうはいかないのだ。
「助けて……死んじゃう……」
「優勝が決まるまで出られませんよ〜」
 司会の女は笑顔で突き放した。
 二時間ほど前の一人目の脱落者、サユリは会場の隅でうめいていた。
 もともと、大した熱意もなく参加していたユリエは限界が来ると、さっさと漏らした。
 すると、「罰ゲーム」と称して、股間に水がかけられ、会場の冷気により凍りついてしまったのだ。
 サユリは悲鳴を上げて水を払ったが、時既に遅し。下半身がおしっこを全部出しきる前に固まってしまった。
 サユリが尿意だけでなく、凍傷に悲鳴を上げているにも拘わらず、大会は続行された。
「はい、それじゃ給水タイムで〜す」
 悪魔のようなアナウンスが入り、バケツいっぱいの紅茶が運ばれてくる。
 ユリエは泣きそうになりながらちびちびと飲み始めた。拒絶すると、例の「罰ゲーム」が待っている。

876名無しさんのおもらし:2008/06/28(土) 22:09:41
「痛い! お腹痛いんです、もうおしっこさせてください……」
 カホは片手で股間をおさえ、片手で司会につかみかかった。
「別にしてもいいですよ〜」
 司会が目配せをすると、「罰ゲーム」用の機械がスタンバイする。
「お腹痛い、痛いぃ、うぇ、うううぅ……あぁぁぁあ」
 カホは半狂乱になりながら紅茶をガブガブと飲んだ。
「痛い! 痛いよぉ! おしっこ……」
 水着の中に手を突っ込んで指で尿道に栓をしてまで我慢するカホの横で、ユリエはゆっくりとバケツの中身を減らしていく。
 痛みを感じていない人などいるわけないだろう、と軽蔑の眼差しをカホに注ぐ。
 実際、ユリエの膀胱が張り裂けそうなじんじんとした痛みはだんだんと限界に達してきていた。
「げぇ、ぐぇ……」
 何事かとユリエが隣を見ると、カホが戻していた。一気に飲んだ紅茶のようだ。

877名無しさんのおもらし:2008/06/28(土) 22:10:38
「何やってるんですか〜ちゃんと飲まないと失格ですよ〜」
 司会の女の声に耳を貸す余裕などないカホはその場でげえげえと吐き続けた。
 すると、無情にもカホの股間に水がかけられた。一滴も漏らしていないのに、である。
「痛い痛い痛いイタイィ……おしっこ、オシッコォォォ……」
 金切り声を上げながらのたうち回るカホ。
 ユリエはその様子に戦慄を覚えながらも、安心していた。早くこの大会が終われば……。
 残りユリエとマナミの二人。マナミはカホの様子を見た途端、突然水着の下を脱ぎ、下半身を露にした。
「辞退します!」
 凍り付けになる前に出し切ればいいと踏んだのだろうか?
「ギャァァァァァ……」
 勢いよく噴射された黄金水はものの二秒も経たないうちに凍り、マナミには途中で排尿を止められた激痛が走る。
 股間ら黄金の棒を生やし、苦悶の表情を浮かべる彼女の姿は芸術的ですらあった。

878名無しさんのおもらし:2008/06/28(土) 22:11:21
 ユリエは喜びを噛み締めていた。優勝ではなく、トイレに行けることの。
 ユリエは司会の女に早く大会を終わらせるよう言おうとしたと、女はトランシーバーで誰かと話していた。
「はい、終わり、終わりました。早く、早く開けて!」
 司会は先程までの笑みを崩し、股間を押さえてくねくねとしていた。
 よくよく考えると、彼女もこの間一度もトイレに行っていないのだ。
「早くぅ!」
 司会の催促に答えるように扉が開く。
 ユリエと司会は一目散に開いた扉を目指したが、
「おめでとうございます! 賞品のかき氷一年分です!」
 アナウンスと共に入ってきたバカでかいかき氷に二人とも押し戻された。
「ちょ、ちょっとその前にトイレに……」
「開けて! もう終わったじゃん! ねぇ!」
「ゆっくりしていってね!」
 二人の声はアナウンスにかきけされた。
 ユリエは、大会はもう終わっているんだから、とその場で済ませようと水着を脱ぎかけてまた履いた。
 司会の女が股間に水を浴びて悲鳴をあげていたからだ。
 ユリエは泣きながらかき氷を食べ始めた。

879名無しさんのおもらし:2008/06/29(日) 23:14:00
我慢大会モノもいいな
ゆっくりした結果がこれだよ!

880名無しさんのおもらし:2008/07/14(月) 12:53:16
新作カモン!

881名無しさんのおもらし:2008/07/15(火) 01:57:10
では、リレーっぽくもあり永久我慢っぽくもあり
このスレにこそふさわしそうなのを転載しておこう


464 :名無しさんのおもらし:2008/07/14(月) 11:54:42
ユウコは尿意に狂ってしまいそうだった。
尿道に鍵をつけられ封じられてしまったのだ。
しかもその鍵は既に壊された。


続き何も考えてない。
誰か続けて。

882名無しさんのおもらし:2008/07/15(火) 14:50:55
つまり、鍵を開けることは出来ないのである。
おしっこがしたい。
もう漏らしても構わない。
なのに、することが出来ない・・・!

883名無しさんのおもらし:2008/07/15(火) 23:31:49
尿道に鍵ってシチュが詳しく分からんけど、特殊な貞操帯? カテーテルを挿されそれに鍵?
諸説ありそうだけど、魔法の鍵による尿道そのものへの鍵、って設定と勝手に解釈
リレーでなくてすまん

するとそこに女神が現れ言いました
「あなたがお探しの鍵はこの鍵ですか?」
女神は手にひとつの鍵を持っていました
「その鍵かは分かりません、私が欲しいのは私の尿道を開ける鍵なのです、、お願いします、おしっこがしたいんです」
泣きそうな顔でユウコは答えます
「まさしくこの鍵はあなたの尿道にかけられた鍵と同じ鍵、この鍵さえあればあなたは思う存分おしっこを出す事ができるでしょう」
「ほ、本当ですか、でしたら、その鍵を下さい、、も、もう、我慢できないんです」
ユウコは女神に懇願します
「あなたの苦しみはよくわかります、しかし、ただで渡すわけにはいきません、神が助けるのは、自ら努力するものだけなのです」
女神は無条件では渡せないと言うのです
「私はもう、、、お、おしっこをこんなにも我慢しています、これ以上何を求めるのです?」
ユウコは泣きそうでした、もう我慢は限界です、というかもう限界以上です
もし出口さえ開いてさえいれば、とっくの昔におもらししていたでしょう
しかし、今のユウコはそのおもらしですらできないのです
「尿道を塞がれればどんな怠け者でもおしっこを我慢できるでしょう、だからそれは努力ではありません」
女神はその常軌を逸した我慢でさえ努力ではないというのです
「これを時間以内に飲み干してください」
そう言うと女神は壷と時計を取り出しました
壷は2リットルは入ろうかと言う大きな壷で、中には水がなみなみと入っています
ユウコの尿意はすでにもう限界でした、これ以上の水分補給なんてできるはずがありません
「そ、そんなことできません、、、」
悲壮な表情でユウコは答えます
「おしっこを我慢して我慢して、その我慢の中でその水を飲み干す事は、とても苦しい事です
 だからこそ、それを成し遂げる事ができれば、努力の証となるのです」
女神はそう言うと、壷と時計を地面に置きました
「飲む飲まないは、あなたの自由です、もしかしたら鍵が他で見つかるかもしれません」
ユウコは内股で両足をぷるぷると震わせながら立ち尽くしています
「けれど飲むなら早くした方がいいですよ、時間はもう進んでいるのです」
そう、時計はもう進み始め、すでに秒針が半分ほど回っています
「ま、待ってください、その鍵が本物の鍵である保障はあるのですか?」
ユウコは問いかけます、水だけ飲んで鍵は偽物ではたまりません
「それもそうですね」
女神はうなずきこう答えました
「それでは、この鍵であなたの尿道を一度開けてみましょう、そうすれば、この鍵が本物の鍵だと信じてもらえますね?」
女神がにっこりと微笑むとユウコの方へと近づきます
「えっ、ほ、ほんとうに開けてもらえるんですか? ありがとうございます」

884名無しさんのおもらし:2008/07/15(火) 23:33:41
ユウコの前まで来た女神は、ユウコのスカートに手を差し入れ、鍵を尿道へと差し込みました
鍵は魔法の鍵なので衣服は通り抜けるようなのです
カチャリ
女神が差し入れた鍵を回すと、ユウコの下腹部が少し軽くなった気がしました
そして暖かいものがゆっくりと太ももを伝っていきます
「、、は、、はぁぁ〜、、」
思わずユウコの口から安堵の声が漏れ出ました
いわゆるおもらしの状態ですが、もうそんなのはどうでもよいのです
とにかく爆発寸前の膀胱を開放できる、今のユウコにとってその喜びは何事にも優先されていました
膀胱を満たしていたおしっこが少しずつ体外へと押し出されてゆきます
それはまるで天にも昇る開放感でした
「はい、お試し期間終了」
女神はそう言うと、たった今堰を切られまさにこれから激しく尿をほとばしらそうとしていた尿道に、再び鍵を無造作に突っ込み、そのまま回します
カチャリ
「、、ああっ、、あ、あ、、、ぁ、、ぁ、、」
すると突然、ユウコは大きく体をビクッと震わせると
陸に打ち揚げられた魚のように、口をパクパクとさせはじめました
鍵をかけられたことで、今まで出ていたおしっこが出口を失って、膀胱の中で暴れまわりはじめたのです、これはたまりません、溜まっているけどたまりません
「、、んっ、、んっ、、んんんっ、、ううんんっ、、」
ユウコは声にならない声を上げて、今さっきまでおしっこの伝っていた太ももをがくがくぶるぶると震わせはじめました
その震えは次第に大きくなり、顔は見る見る青ざめていきます
ユウコは天にも昇るような開放感から一転して地獄の底へとまっさかさまに堕ちた気分でした
「このとおり、この鍵はまがいもなくあなたの尿道を開ける鍵です」
おしっこを強制的に止められ悶絶しているユウコにかまわず女神は続けます
「この鍵が欲しければ、一時間以内にその壷を飲み干し空にすることです、それでは」
そういい残すと女神は消えてしました
「、、ま、まって、、、まってくださ、、はぅんっ、」
ユウコは消え行く女神を追おうと手を伸ばしますが、尿意に震える足が言う事をききません
思わずその場に崩れ落ちるように倒れてしまいました
おしっこの強制停止により悶絶状態のユウコはとても水を飲めるような状態ではありません
いえ、強制停止がなかったとしても、ここまでおしっこを我慢した状態で水分を取る事などできるはずがありません
しかし、鍵を開けてもらうにはこの水を時間以内に飲み干さなくてはならないのです
「、、は、はやく、、、飲まなきゃ、、飲まなきゃ、、」
ユウコは女神の置いた壷に必死に這ってゆこうとします
しかし、ユウコの膀胱の中で暴れ狂うおしっこはユウコに起き上がる事さえ許してくれません
尿意に屈服し地面に横たわるユウコ、震え続ける彼女の傍らでは時計は無情にも進み続けていました

885名無しさんのおもらし:2008/07/16(水) 00:19:31
GJ
続きが気になる

886名無しさんのおもらし:2008/07/16(水) 20:26:54
GJ
ユウコはちょっと前に出てきたおしっこが出来なくなった女性なんじゃないかw

887名無しさんのおもらし:2008/08/21(木) 23:25:19
急に盛り上がったり止まったりするよな

888名無しさんのおもらし:2008/08/23(土) 23:50:24
誰か一人が書くと一気に繋がるんだけど……

そろそろスレも終わりだなぁ
開始当初の完結してないやつどうすんだろう

889名無しさんのおもらし:2008/08/26(火) 17:45:10
完結していないのが大半だけどな
そういうスレだから仕方ない

890名無しさんのおもらし:2008/08/26(火) 20:05:49
テーマがテーマだけに
「彼女達のおしっこ我慢はまだ始まったばかりだ」
となってしまうのは仕方ない

891名無しさんのおもらし:2008/08/27(水) 00:19:29
>>890
ワロタ

>そろそろスレも終わりだなぁ
このペースだとあと2,3年はもちそう

892名無しさんのおもらし:2008/08/27(水) 01:57:06
始まったばかりさえリアルなら死んでるレベルの我慢ばかりだなw

893名無しさんのおもらし:2008/08/27(水) 02:43:30
リレーだから、全部繋がってることにして
今までの話の経過を無理やりまとめてみた


・おしっこ我慢の女神が自分の職務への不満を爆発。我慢地獄を作る(>>162-)



・結果、世界が歪み、女性がおしっこしにくい別世界が出来る。
その世界のある役人がある呪いを解いてしまう(>>481-)



・それによって、その別世界はノーションという女性が全くおしっこ出来ない世界へ(>>178-)



・歪みが大きくなりすぎ、また別の世界にも影響が出た。
それが最初の伊吹たちの世界(>>2-)



・このスレの様々な常軌を逸した我慢の元凶はそういうことだった。
伊吹たちはそれをなんとかするため頑張ってる。



・鍵を握るのは謎の密室に閉じ込められ、永遠の我慢を強いられる少女たち(>>50-)



最後のは希望。あの娘たちはどうなったんだろう。

894名無しさんのおもらし:2008/08/27(水) 02:53:09
興醒め

895名無しさんのおもらし:2008/08/27(水) 03:16:37
>>50>>53は好きだなー
すごく

896名無しさんのおもらし:2008/08/27(水) 23:25:49
>>426>>639も(・∀・)イイ!

897名無しさんのおもらし:2008/09/12(金) 17:35:29
age

898名無しさんのおもらし:2008/10/13(月) 22:23:01
もうすぐ900か

899名無しさんのおもらし:2008/10/23(木) 07:19:45
もう新作はないの?

900名無しさんのおもらし:2008/10/23(木) 12:46:24
全体的に過疎ってるな〜

901名無しさんのおもらし:2008/10/24(金) 02:24:32
我らマニアックの住人は新しい受け皿が現れるとそれまでの飢餓状態を
満たさんと大いに盛り上がるが、その刺激に慣れると絶対数の少なさから
一気に過疎る。
それがセオリー。

902名無しさんのおもらし:2008/11/16(日) 22:29:59
 久々に投下。


 『オシッコをしない女の子』――ノーションの楽園である霧沢学院の3年生が活気付き始めるのは、夏休みも過ぎた9月半ば。暑い盛りが過ぎて空が澄み渡り、夕焼けが空に映える秋口の頃だ。
 夏季休暇を終え、学期末試験の終わった学院では、中等部の3年間を通じてもっとも盛大なイベント、修学旅行に向けての準備が始まる。この時期に設定されているのは、中高一貫教育のため受験の心配がない学院ならではのことだろう。
 字面では“学を修むる”とはなっているものの、昨今の学校では修学旅行本来の堅苦しい史跡観光などの意味合いは薄れ、純粋に観光旅行としての側面が強い。霧沢学院でもそれは例外ではなく、生徒達にとっても学院を離れ、仲の良いクラスメイトと揃って過ごす修学旅行は一大イベントである。
 しかし、世の女の子の理想であるノーションをはぐくみ育てる霧沢学院では、この旅行こそがノーションの英才教育の成果を示す、文字通りの“修学”旅行なのだ。

 年度にもよるが、霧沢学院の修学旅行は概ね4泊5日の行程で、行き先は京都、沖縄、北海道、北九州などが選ばれる。目的地に海外を望む声も一部にはあるが、安全性の問題などから今のところ実現していない。
 安全性――つまり“オシッコをしない女の子”=ノーションが実存するという神話が崩壊しかねない危険性を完全に払拭することが、海外では完全に担保できないためである。
 この旅行の間、学院生徒達は完全なるノーションとして振舞うことが要求されるのだ。
 つまり、旅行の間中、生徒達はいついかなる場合でも、排泄をするという意味でトイレに入ることを許可されないのである。
 ノーションの楽園である霧沢学院の生徒として、彼女達は5日もの間、トイレに行くことのない女の子という理想の偶像を務めるのである。

903名無しさんのおもらし:2008/11/16(日) 22:30:19
 彼女達が滞在するホテルは、格式高く伝統のある施設で、学院の出資者や卒業生が多く関わる場所ばかりだ。普段はその至れり尽せりのサービスで客を出迎えるホテルは、修学旅行で学院の生徒を迎える時だけ、たったひとつ――トイレについてのみ、恐ろしく厳格で理不尽な対応を取る。
 学院生徒達が宿泊する棟のトイレの入り口を塞ぎ、壁紙などで封鎖してその存在すら抹消するのである。
 学院に属する少女たちは、ノーションであるのだから――オシッコをする設備など不要というわけだ。
 トイレの不在――それは、決して彼女たちにとっても珍しい光景ではない。そもそも霧沢学院には来賓用、職員用のものを除けば、トイレは存在してない。生徒達が利用できるのは、文字通り手を洗い清めるための“お手洗い”のみである。
 だが、これは彼女たちがオシッコをしないことを示しているわけではなく、オシッコをするための設備が存在していないというわけではない。彼女達は自分専用の秘密のトイレを持っており、そこで誰にも気付かれないようにオシッコを済ませることによって、そもそもその存在が物理的、生物学的に不可能なノーションとして振舞うことを可能にしている。
 が。この修学旅行中はワケが違う。
 滞在先の旅館やホテルはあくまでも一般の人々に向けられた施設であり、学院にあるような秘密の隠しトイレなど、無論のことながら存在していない。つまり、トイレの封鎖されたホテルには本当の意味でどこにもトイレなどなく、少女たちは4泊5日の無限にも思える時間をオシッコのできないままに過ごすことを強制されるのである。

904名無しさんのおもらし:2008/11/16(日) 22:30:41
 厳格な躾と多くの淑女を排出する霧沢学院には、その名に恥じぬ多くの財閥、名家のご令嬢も名を連ね、在籍している。このような伝統ある学院ではその卒業生が社会で大きな権力を持つことも多く、時にその権力によって不正が起こることも懸念される。残念なことに生徒の中にも、在学中そうした血縁の立場を振りかざし無茶を通そうとする者はいるのである。その関係が明るみに出るのならばともかくも、寮生活や友人、先輩後輩の人間関係に及べば生徒の自治の間でそれらを摘発することは困難を極める。
 本来、決して口外無用の秘密のトイレについても、信頼できる親友や先輩、そして時にいじめなどによって、その場所や使用方法を教え合ったり、聞き出されたりという言語道断なことが、厳粛な規律に律された学院内にも事実として存在しているのである。
 無論ながら、学院の生活において多くの秘密トイレの存在を知っている生徒は、それだけ自然にノーションとして振舞うことができる。誰にも秘密にこっそりとオシッコのできる場所が人よりも多ければ、同じ学院の生徒にすらまるで本当にトイレに行かないようにも思わせることができる。時に学院執行部によって、24時間以上秘密トイレの使用を禁じられる場合でも、他のトイレを使うことができれば万が一の危機はぐっと少なくなる。
 科学的な見地によって冷静に外部から見ればあまりにも無茶な存在であるノーションという存在が、毎年、学院の生徒達の間でもまことしやかに信じられてしまうのは、こうして学院のシステムを逆手に取り、“狡賢く”行動する生徒達がいるためでもあるのだ。
 事実、彼女達の行いは学院を卒業し社会に出た後、実際にあるトイレには行かずに本当のノーションとして振舞うためには欠かすことのできない技術であることも確かと言える。

 が、学院は修学旅行中のトイレについては、なによりもかたくなな態度を一貫させている。
 たとえどんなに有名な財閥や政治家の関係者であったとしても、学院は決してトイレの使用を許可しない。一般には知られていないが、数年前には某民自党総裁であった大物政治家のご息女が、事前に修学旅行で滞在予定の旅館を訴え、トイレの使用を求めたこともあったが――学院はそれを突っぱねている。
 また、旅行中の生徒達は班行動を徹底され、引率先でも徹底して行動を管理されるのだ。
 この徹底管理が行き届かないとして、海外での修学旅行はこれまで行われていない。しかし、現在学院では卒業生を中心に欧州と北米で受け入れ態勢を構築中であり、数年後には学院初の海外旅行も計画されていると言う。

905名無しさんのおもらし:2008/11/16(日) 22:30:59
 しかし、過酷な入試選抜を潜り抜け、学院での厳格な教えに従って中等部3年間のノーション教育を受けてきた学院の生徒たちとは言え、4泊5日間もの行程の間中、一回もオシッコをせずにトイレを完全に我慢しきることなど、まずもって不可能であるのは確かだ。
 では、彼女達はどうやって、その小さな下腹部をなみなみと満たすオシッコを処分するのか。
 みんなが寝静まった深夜に、ひっそりとホテルを抜け出してコンビニへ?
 あるいはお風呂の時に、排水溝でこっそりと?
 はたまた、観光の時の自由時間でちゃっかりと公衆トイレへ?
 これまでこのシリーズをお読みの方々には、彼女達がそんな愚を犯さない事は先刻ご承知のことだろう。彼女達はノーションだ。少なくとも、この旅行の間はそう振舞わなければならない。であるならば――オシッコをしないのだから、そもそもトイレに入る姿すら見られてはならないのだ。そんな危ない橋を渡ってオシッコをしてしまうような女の子は、学院生活を送る事などできない。
 そして、ホテルのトイレは絶対に使用できない事は既に述べた。
 では、トイレが絶無のこの旅行の最中に、彼女達はどうやってオシッコを済ませるのか?
 その秘密は、彼女たちが持つ小さな“袋”に隠されている。

906名無しさんのおもらし:2008/11/16(日) 22:31:21
 修学旅行の初日、生徒達にはひとつずつこの『エチケット袋』なるものが渡される。
 通常の意味では、このようなものはバスなどに酔い、気分を悪くした生徒が使うものだが――霧沢学院の修学旅行にあっては、まったく違う意味を持つ。そもそも、本来のエチケット袋はそれぞれ、新幹線の車両、飛行機の機内、はたまた現地での移動手段であるバスにも完備されているのだ。
 この『エチケット袋』は、彼女達に与えられた恩情であり、枷でもある。
 ノーションとしてのエチケット――人前でトイレに行かず。ひいては決してオシッコをしない女の子であるという、『エチケット』のための『袋』。つまりこの場合のエチケットとは、トイレを我慢すると言う意味であり、『袋』はとりもなおさずオシッコを溜めておくための場所、bludder(膀胱)のことだ。
 『エチケット袋』はこの修学旅行中の間のみ、例外的にノーションの身体の一部、つまり膀胱の延長として扱われる。この『エチケット袋』の中にある限り、オシッコは身体の外に出たことにならないのだ。
 我慢に我慢を重ねた限界の果て、学院の生徒達がどうしても我慢できなくなり、自分を苦しめる悪魔の液体を処分せなければならくなったときがこの『エチケット袋』の出番だ。少女たちはさりげなく部屋や移動車両の隅へ移動し、この『エチケット袋』にオシッコを済ませる。
 無論ながら誰にもそのことを悟られてはならない――しかしこれはもはや建前上のことではある。なにしろ、『エチケット袋』は少女たちの体の一部なのだから、オシッコをしていることにはならないのである。
 もっとも、そもそもこんな袋にオシッコを出しているところを、クラスメイトとは言え見られるなんて、普通の女の子でもありえないほどに恥ずかしいことであるのだが。
 この『エチケット袋』は本来の用途同様、防臭、防菌加工の高分子吸収帯を用意したものであるが、性能そのものは段違いに良い。4泊5日の行程中、まったく問題なく少女たちのオシッコを……ノーションとして人並みはずれて鍛えられたオシッコの我慢が可能な少女たちのトイレを余すところなく受け止めるのにふさわしい構造をもっているのである。
 修学旅行中、学院の生徒たちはなんどもこの『エチケット袋』のお世話になりながら、ノーションとして振舞うのだ。

907名無しさんのおもらし:2008/11/16(日) 22:31:46
 面白いことに、これは、たとえノーション候補生である学院の生徒といえども、3日間もの間丸々とトイレを済ませずにいられるはずがないことを示している。たとえどれだけ括約筋を鍛え、オシッコを我慢する訓練をつんだとしても、普通に食事をし、水分を採り、日常生活を送りながら女の子がオシッコを我慢し続けられるのはせいぜいが丸24時間――たとえ奇跡のように我慢が可能だとしても、一日強の30時間が限界であるのだ。
 読者のみなさんはこれを短いとお思いになるだろうか? 激しい選抜試験を勝ち抜き、全国から選りすぐられた我慢のエリートである少女達が、たかだか一日程度しか我慢ができないという事実を?
 だがもう一度、これまでのコラムを踏まえ、ノーションという存在の大きな矛盾を考えて欲しい。
 確かに水分を全く採らないような生活ならば、あるいはもっと長期間のトイレ我慢も不可能ではないかもしれない。しかし、ノーションとは普通の女の子と同じように生活をしながら、トイレと無縁でありオシッコに行かないことを旨とする理想の偶像である。
 よって、トイレに行かなくても平気なように工夫をすることは、そもそもノーションとしてまったく見当違い、酷く言えば失格であると言って過言ではない。
 たとえ長距離のバスや電車の移動であっても、それを理由にオシッコの心配をし、水分を控えたりすることはノーションとしては全くありえないことだし、夜トイレに起きることを考慮して寝る前のお茶を控えたりすることは、ノーションには許されないのだ。
 ノーションはオシッコとは無縁の存在なのだから、そもそもオシッコの心配をすること事態が筋違いなのだ。むしろオシッコに悩まされる心配がないからこそ、生徒達は普通の少女以上に多く水分を採り、飲み物を口にすることが推奨されている。
 いや、それどころか彼女達はトイレを我慢する事すら許されていないのだ。

908名無しさんのおもらし:2008/11/16(日) 22:32:48
 霧沢学院は、表向きトイレの一切存在しない、ノーションのための学院である。
 しかし、そこで暮らす生徒たちが、実際にはオシッコからは自由にならないごく普通の女の子であるように、学院にはこっそりと隠された秘密のトイレが数多く用意されている。このような秘密のトイレでひそかに、つつましやかにオシッコを済ませて、けれどそれを全く悟られないようにすることが、ノーションを目指す少女たちの学院生活の基本事項である。
 誤解のあることも多いが、別段、学院の生徒全員が常日頃から限界に汗を流し身体をよじって我慢を続けているわけではない(一時的にそういう時期にある生徒がいることも確かだが)。
 ……なにしろ、『オシッコをしない女の子』である以上、我慢することすらノーションにとってはタブーであるのだから。そのような無様な状況を晒すことなく、生徒達は死にそうなほどにトイレに行きたい時も、そうでないときも、全く同じように過ごしているのだ。
 それは優雅に湖上を舞いながら、その実水面下で激しく水を掻き分けている白鳥のように。
 血と汗と、文字通りオシッコの滲んだ涙ぐましいほどの努力の上で、生徒達はオシッコをひそやかに我慢し、ひとたび機会があれば可能な限り素早くきちんと(そしてこっそりと)トイレを済ませておくのが鉄則なのである。

909名無しさんのおもらし:2008/11/16(日) 22:33:16
 繰り返し述べてきたように霧沢学院には、生徒一人につきひとつの秘密のトイレが用意されているが、学院をを卒業し、名実共にノーションとなって社会に羽ばたいてゆく少女たちはそうもいかない。
 学院の中でならばともかくも、大多数がノーションではない女性の生活する実社会において、トイレというのは基本的に、その場所がわからなければ困るものだ。探せば見付かるようになっていなければ非常に大変なことになるため、どうしても目立つようになっている。
 だからそこに近づけば自然、その姿は目に付いてしまうものだし、衛生上複数の人間が利用する場所であるため、一緒に立ち入ればそこを使っていることは公知の事実である。
 当然ながら人目のあるところでノーションがトイレに立つことが許されるわけもない。実社会で卒業生たちがノーションであることを貫くのは、想像を絶するほどに難易度の上がる行為なのである。
 学院の中でならば、まさかそんな場所で? というようなところにひっそりと個人用の秘密トイレが用意してあったりするため、彼女たちはさりげなくそこで用を済ませ、同じ学院の友人たちに対しても思う存分ノーションであることを競うことができる。
 しかし、一歩学院を出たその先では、当たり前のことだがオシッコのできる場所はトイレしかないのだ。そこに立ち寄ることはノーションとしてやってはならないことだし、不可能である。
 つまり、学院の生徒は、学院の外では絶対にトイレに行くことができない。
 この修学旅行は、彼女たちにとって日頃磨いてきたノーションとして振舞うための技能を社会の中で試す、テスト期間でもあるのだ。

910名無しさんのおもらし:2008/11/16(日) 22:33:27
 修学旅行の最終日。帰途に着いた生徒達は、学院の大規模検査室で――ここは入学審査や身体測定が行われる場所だが――『エチケット袋』の測定を行われる。彼女たちが修学旅行期間中、一体どれほどオシッコを猛烈に『ガマン』してきたのかを知らしめるためのものだ。4泊5日にもおよぶ長期間にわたる行程で、溜め込まれたオシッコは凄まじいことになっており、ほとんどの『エチケット袋』は見るも無残な凄まじい『ガマン』を強いられている。中にはそんな状況の『エチケット袋』を抱えてなお、言葉すくなに息を荒げ頬を赤くし、股間を握り締めてしまう、ノーションとしてはイエローカードな生徒も見られる。
 そして、多くの生徒達がでずっしりと重く、ぱんぱんに膨らんだ『エチケット袋』を前に、俯いて顔を赤らめている中、一度も『エチケット袋』を使用した形跡のない生徒が必ず数人、現れるのだ。
 まったく焦る風もなく、乾いた喉を、健康に良いと評判の利尿作用たっぷりなお茶で潤して。少女たちはぺたんこ、空っぽの『エチケット袋』をこともなげに返却する。
 そう、まるで本当のノーションであるかのように、だ。
 彼女達は一体どこでトイレを済ませたのだろう。彼女たちが一回もトイレに入っていないのは、同道したクラスメイトたちにははっきり解っているし、オシッコをする姿も勿論誰も見ていない。
 しかし、果たして我慢のエリートである他の生徒達が激しい苦悶の中、必死に耐え抜いてなお『エチケット袋』をぱんぱんに膨らませているというのに、そんな状況の中で全く条件の同じ彼女たちだけが悠々とオシッコを我慢し続けているというのだろうか?

911名無しさんのおもらし:2008/11/16(日) 22:33:50
 その答えは、実は誰にも解らない。
 それこそが、生きてゆくための自然の摂理としてどうしても排泄という行為をしなければならない少女達が、オシッコをしない理想の女の子、ノーションとなるための最大の秘密である。たとえどんな苦しみを味わっても、彼女達は隠されたその秘密を口にする事はないだろう。
 そして、彼女達こそが未来に羽ばたく、本物のノーションのタマゴたちなのである。
 彼女達は、『エチケット袋』など不要である。我慢のための、第二の膀胱――そんな無理矢理で無茶苦茶な誤魔化しの救済措置などなくとも、4泊5日の行程を、完全無欠のノーションとして過ごすことができるのを証明してみせたのだ。
 いかがだろう。
 この修学旅行における“学を修むる”意味がお分かりいただけただろうか?

912名無しさんのおもらし:2008/11/16(日) 22:34:00
 そして、――実は、彼女達が旅行にゆくそのずっと前から、試練は幕をあげている。
 3年生になる生徒達は、すでに日常的にほとんど自然にノーションとして振舞うことを当たり前にしていて、たとえば丸1日、学院でたった1ヶ所の自分専用のトイレが使えなくなっているような突然のトラブルは日常となっている。
 しかし彼女達は口に出すことはない。修学旅行の前日、あるいは前々日、ひょっとするともっと前から、自分の秘密トイレでオシッコができないことを。
 そのとき、彼女たちがオシッコを済ませるためにどうしているのか――たとえば、誰かにこっそり教えてもらった別の秘密トイレを使っているのか? じっと我慢を続けているのか? あるいは、もっと他の方法でオシッコを済ませているのか?
 もうお分かりだろう。学院における最大の秘密とされる、生徒一人一人の秘密トイレの存在すら、学院生活の執行においては実は何の意味も成さないのだ。
 学院でたった一つの、自分専用の秘密トイレが使えないとき。生徒達はいったいどのようにノーションであることを貫けばよいのか。それを見つけることこそが霧沢学院の本当の教育である。
 単に他人の秘密トイレをこっそり使って、限界になるたびに場当たり的にオシッコを済ませ、尿意の解放を満足させているだけでは、決してたどりつけない領域がある。あるいはそこで学院の真意に気付けた少女こそが、偉大なるノーションの道の第一歩を踏みだせるのである。

913名無しさんのおもらし:2008/11/16(日) 22:34:23
 あなたがこの季節、どこかの観光地で行列のできている婦人用トイレの前を、談笑しながら横切る、紺色の制服の少女達を目にしたら。
 あるいは、大急ぎでトイレに駆けこんできておきながら、洗面台で手を洗い髪を整えただけで外に出てゆく、青いスカーフの少女達を目にしたら。
 それは、霧沢学院の生徒たちかもしれない。
 彼女たちの生活は想像以上に過酷である。旅行のはるか以前から、すでに限界近いオシッコ禁止を強いられ、さらにそこから生活環境も全く異なる4泊5日にもおよぶ長期間の旅行を強いられ、どうにか学院に帰りついても、さらに過酷なことにまたもや自分のトイレが封印されている――そんなことすらあるのだ。
 だが、彼女達はくじけない。
 自分達が真にオシッコをしないノーションであるならば、そんなことはまるで関係がないからだ。
 そう、もしかしたら彼女達は、本当に丸何日もオシッコを我慢しているのかもしれない。
 彼女達はそのちいさなおなかを溢れんばかりのオシッコではちきれそうに膨らませながら、そんなことをおくびにも出さずに旅行を愉しんでいるのかもしれない。いまにも漏れそうな股間を抱えながらも平然と、ずかでも緊張を緩めればたちまち決壊してしまうであろう恥骨の上のダムを閉ざす偉大なる意志の力と、常日頃鍛えられたオシッコ我慢の成果をもって。
 そうして、学院の少女たちは本当の意味での淑女の嗜み、“エチケット袋”を身につけてゆくのだ。

914名無しさんのおもらし:2008/11/16(日) 22:37:07
……bludderってなんだよbladderだよorz
いつものごとく誤字だらけだ、スマン。

パンツじゃないから恥ずかしくない理論の応用で携帯トイレが
膀胱の延長だからオシッコしてないじゃないという無茶理論。
よく考えるとスレ違いだったかもしれん。

相変わらず読む人を選んで申し訳ない。

915名無しさんのおもらし:2008/11/17(月) 01:55:31
生きてたか

916名無しさんのおもらし:2008/11/17(月) 02:32:03
職人さんの帰還に乾杯

917名無しさんのおもらし:2008/11/17(月) 02:38:27
尿で?
汗で?

女性版我慢汁という言葉を思い浮かべた

918名無しさんのおもらし:2008/12/02(火) 21:29:27
投下きてたか
乙です!

919名無しさんのおもらし:2009/01/10(土) 14:31:18
age

920名無しさんのおもらし:2009/01/17(土) 01:54:23
過疎だな

921名無しさんのおもらし:2009/01/17(土) 01:56:00
ほんとにねぇ

922名無しさんのおもらし:2009/02/06(金) 02:40:45
2007年と2008年にネタが出尽くしたか
2009年に期待
この板全体が過疎だがな

923名無しさんのおもらし:2009/02/07(土) 01:18:06
いったん人が寄りつかない板になると
立てなおしは大変だよね

924名無しさんのおもらし:2009/02/12(木) 22:40:13
人がいなくなったら板割するだけだw

925名無しさんのおもらし:2009/02/13(金) 03:53:56
元々閉鎖するしないでもめてた板だしな。
しかし書き手はけっこういたのに今は残ってないのか

926名無しさんのおもらし:2009/02/26(木) 23:15:51
書き手は今どこで活動しているのか?
みん広とかか?!

927名無しさんのおもらし:2009/03/03(火) 05:39:57
1000レスに達すればトイレに行ける。
それが彼女の唯一の希望だった。
確かに500レスを越えた時にはそれも時間の問題かと思えた。
それから1年、ペースを落としながらもなんとか900レスも越えた。
あと100レス!
はちきれんばかりの膀胱を抱えながら彼女は神に祈った。
だが、そこからが地獄だった。

928名無しさんのおもらし:2009/03/03(火) 22:23:32
書いてみた。
男性視点の設定モノです。



今までこういう生活が普通だと思っていたけど、
外部の人たちにとっては普通ではないらしい。
というのも、学園内のトイレの入口すべてに
『自動改札機』が設置されていて、
学園が発行する『トイレ利用券』を通さないと
絶対に中に入れないのだ。
僕らは略して『T券』と呼んでいるけど、
学園では用を済ますための必需品となっている。

この券はお金では買えなくて、完全配給制。
毎朝1人につき3枚だけ配布される。
T券は期限が短いので貯めて使うことは難しい。
だからその日と翌日の朝礼までに使い切ってしまうのが基本だ。
T券が1日に3枚しか支給されないということは、
1日に3回しかトイレが許されていないということになる。
この話をすると外部の友人は驚くのだけど、別に普通のことだと思う。
「うちの学園は全寮制でね…」
以下そんな話になると友人はさらに驚く。

929名無しさんのおもらし:2009/03/03(火) 22:26:18
寮にはある風習があって、
実際は規定回数よりも1回多くトイレに行けるので、
なんとか漏らさずに済む仕組みになっているのだ。

うちの学園では男女がペアを組んで寮生活を行う。
少年が一級下の少女の面倒をみながら生活するという具合。
どういうわけか学園の少女たちは幾つになってもみんな落ち着きがないので、
しつけの意味もあってこのペアシステムが定着したのだと先生は言っていた。

ところで、少女たちは面倒をみてもらっているお礼に、
T券を自分の先輩にプレゼントするという風習がある。
毎日の朝礼で当日分のT券3枚が配布されたとき、
少女はその中から1枚を取って少年へプレゼントする。
これは『朝のプレゼント』と呼ばれていて、
必ず行われるものである。
そういう奥ゆかしい風習のお陰で、僕ら男子は助かっている。
女子からプレゼントされる1枚を合わせて、
合計4枚のT券を毎日手にしているのだから。

1日4回もトイレに行ければ、あとは気合いでどうにかなるって話。

930名無しさんのおもらし:2009/03/03(火) 22:28:01
それで男子はいいけど、
じゃあ、女子はどうしてるかって?

さぁ・・・よく知らない。
確かに支給される3枚だけだとキツいはず。
しかも彼女たちは朝のプレゼントを実行することで、
すでに2枚に減った状態から朝が始まる理屈だ。

ちなみに残り2枚というのは、
男子の感覚で言えば夕方か夜って感じになる。
すなわちあと半日過ごせば、また新たに4枚もらえるんだなと。
でも女子は朝の時点で、まだ一度も済ませていない状態で、残り2枚。
それなのに一日は始まったばかりで次の配布まで丸一日。
そんなコト、僕ら男子には考えられない。

それでも失敗してしまう子は案外見かけないものだし、
根拠はないけど、多分女の子ならこのくらい平気なんだろう。
なにしろ気立ていいの女の子は、1日2枚もプレゼントしたり、
そっくり3枚全部プレゼントしちゃう子だっているくらいだから。
運良くそのような女の子の担当になると、
僕らはトイレに関しては全然余裕ってわけ。

いやいや、それは男子側の勝手な事情なわけで。
肝心の女の子の事情は…
全部あげちゃう女の子って一体どうしてるんだろう?
必然的に終日トイレに行けてないという事実。
女の子ってすごいと思う。
3枚フルセットで譲るなんて、
「今日も私、トイレに行きません」って言ってるようなものでしょ。



終わりです。失礼しました。

931名無しさんのおもらし:2009/03/03(火) 22:31:54
一日一回って言う人はいるらしいけど、
0回は聞いたことが無い・・・。

絶対どこかでしてるよ。

932名無しさんのおもらし:2009/03/04(水) 16:56:27
>>927
いずれスレはdat落ち
彼女は永久にトイレに行けなくなるだろう

933名無しさんのおもらし:2009/03/04(水) 22:20:52
汗もおしっこも涙も成分は同じだから大汗で発散してるんだよ
というか病気でおしっこが出にくくなると
体臭がアンモニア臭くなる

934名無しさんのおもらし:2009/03/04(水) 22:37:45
>932
限界まで我慢したら、そのままパンツの中にするだけだ。

935名無しさんのおもらし:2009/03/04(水) 23:30:52
>>934
それをさせないのがこのスレ

936名無しさんのおもらし:2009/03/05(木) 00:21:53
活気づいてきたのは>>928のおかげか?w
男子も参加しているが女子の方が厳しいというのが見どころだった

937名無しさんのおもらし:2009/03/05(木) 02:05:00
これは活気付いたのか?
脱線の方が多い気もするが…

938名無しさんのおもらし:2009/03/05(木) 02:36:16
脱線じゃなくて>>932から続いてるのか

じゃあ>>936
○ 927のおかげ
× 928のおかげ

しかし
ストライクゾーンが極端にせまくて受けの良し悪しがわれやすいせいなのか
元々の全体的な過疎のせいなのか
以前と比べるとまっとうな盛りあがり方をしないスレだなぁ

939名無しさんのおもらし:2009/03/06(金) 21:02:12
百合モノです。




彩はきれいな子だったからすぐに結婚して、
あっという間に子供ができてしまって、
以来私たちはなかなか会う機会がなかった。
久しぶりに彩と再会して思った。やっぱり彩は自慢の友達だ。

彩はもう幼稚園に通っている女の子を一緒に連れてきた。
さくらちゃんっていうんだけど、
彩の子供だけあってアニメのキャラみたいに可愛い。
きっと彩みたいなきれいな女性になるんだろうな。
私も子供は好きだし、さくらちゃんと仲良くなってみせる!
と意気込んでみたものの、人見知りが激しい年頃だと言うことで、
なかなかうち解けられなかった。

朝から場所を変えながら、私は仕事のことを愚痴ったり、
彩は旦那さんのことを愚痴ったり、
当時の友達のことで盛り上がったりしておしゃべりは続いた。

喫茶店で薄くなったアイスコーヒーを無意味にかき混ぜながら、私は尿意と戦っていた。

あの頃、私たちのグループでは密かにトイレ禁止ゲームというのが流行っていた。
私も彩も流されていただけなんだけど、今となってはいい思い出。

940名無しさんのおもらし:2009/03/06(金) 21:03:20
彩を目の前にして、あのパンパンになる感覚がなつかしくなって、
今日は途中からトイレに行かずに過ごしてみたんだけど、もう限界。
それもそうだ。
朝からコーヒーや紅茶など散々飲みまくっていたんだから。

「ちょっとトイレ行ってくるね」
私はそう言って席を立った。

(彩は相変わらずだなぁ…)
彩は我慢強い子だったから、彩だけの特別ルールを設けたりしたっけ。
そうやって彩のことをどんどん追い込んで、追い込んで、
ついに恥ずかしい仕草を見せたときは、嬉しかったな。

そんなことを思い出しながら私はトイレを済ませ、また席に戻った。
私がトイレに行ったから彩も行くかな?
なんて思っていると、
「昔みんなでトイレ禁止とかやってたよね」
と、彩がなつかしそうに言った。
彩だって私と同じ量を飲んでいて、
それでいて彩の場合はまだ会ってから一度もトイレに立っていない。
付き合いが古いから、彩がおしっこしたそうなのは分かっていた。
彩も我慢しながらおしゃべりを続けていたわけだし、
二人が同じコトを思い出してしまったのは必然だったかもしれない。

「トイレ禁止、あれバカだったよね〜」
「てか今やったら私もっとすごいかも」
そう言って彩はちょっと照れた顔をした。
冗談ではなさそう。
ちょっと、あれからさらに進化したの!?

941名無しさんのおもらし:2009/03/06(金) 21:03:57
「また、やってみる?」
ドキドキしたけど、思い切って言ってみた。
「今? じゃあどんなハンデ差し上げましょうか?」
彩は自信ありげに白い歯を見せた。
今、この状態でも十分ハンデじゃないですか。
私はトイレに行ってきたばかりだよ。

瞬間的に彩がおもらしする絵を想像してしまった。
プリクラみたいなキラキラのフレームつきで。
そしてそれを実際に見てみたいと思った。
うん、見たい見たい!!
でもさくらちゃんがそんな母親の姿を見たらどう思うだろう。
さすがにそれはないよ…。ないない!!

や、でも見てみたい!!

なんというイケナイ葛藤を私は繰り広げているんだろう。
たった2秒ほどの間に。

「彩、今したくないの?」
「したいよ、すごく。朝、家でしそびれちゃったし…」
なんとなんと、昨日から?
私、絶対勝つんじゃない?
いや勝てるし。今日こそは勝たなきゃ。
負けて当たり前みたいな負け犬根性は捨てなきゃ。

でも相手は彩だしシビアに攻めないと逆転されちゃうかも。
それはないか。ハンデ、どうしよう。
したいって言ったけど、そこからが長いのが彩だし。
だって彩は昔、3段階頑張れるって言ってたし。
3段階と言われても私には分からない感覚だけど、
ひとつ山を越えたとか、そういうのがあるんだろう。

「いま何段目くらい?」
彩がこんなこと覚えているかどうか分からないけど、聞いてみた。
「3つ目くらいかな。てか私、2段階くらい増えたよ!」
意味わかんない。私たちは大笑いした。
彩はお母さんになってもバカなこと言うなぁ。

感心した勢いでとんでもないハンデを彩に課してしまった。

942名無しさんのおもらし:2009/03/06(金) 21:04:22
「じゃあ今からね!」
「その前にさくらをトイレに連れて行ってくれない?」
なるほどね。今からしばらく私たちはトイレ禁止になる。
昨日からのがずっと溜まっている彩は、
おしっこをしたくてしょうがないはずだ。
でも今さっき行ってきたばかりの私はおしっこをする理由がない。
と言うことで、私がさくらちゃんをトイレに連れて行くことに。

「さくらちゃん、おトイレ行こう?」
「行かない。まだ平気」
テーブルの上にぬり絵を広げて、夢中になってペンを動かしている。
ずっといい子にしていてくれたから、私たちはおしゃべりに専念することができた。
「ダメ! お姉ちゃんに連れてってもらいな」
彩が言い聞かせようとするのだが、
「お母さんだって行ってないじゃん。さくらばっかりずるい!」
と言ってなかなか行こうとしない。
しかし、さくらちゃんは足をそわそわと動かしていて、
明らかにトイレに行きたそうな様子だった。
思えばこの子もずっとトイレに行ってなかったんだ…。

「お姉ちゃんたち、もうトイレに行かないから、さくらちゃん今のうちに行こ?」
と言うと、さくらちゃんは顔を曇らせて、
「ホントに? え! ホントに行かないの?」
と、彩の顔を見つめた。
「ホントだよ。お母さん、お家までおトイレ行かないよ? さくらどうなっても知らないよ?」
彩は脅すように言った。
それでさくらちゃんは気が遠くなる思いがしたのか、椅子を降りた。

そして私と一緒にトイレに向かおうとしたとき、
「お母さんだってどうなっても知らないよ?」
と彩にそっくりな口調で言い返した。
私はドキッとした。
彩もまた、未来の自分の姿を想像してしまったに違いない。

943名無しさんのおもらし:2009/03/06(金) 21:04:53
さくらちゃんのおしっこは長かった。
その間、私は思い出していた。
トイレに行かせようと言い聞かせている間、彩が小さな声で
「さくらは私より素質があるんだよね」
「そのうちすぐ抜かれそう」
などと口にしていたコトを。
末恐ろしい子…。
やっぱりこういうのも遺伝とかあるんだろうか。

テーブルに戻ってきて、さくらちゃんは再びぬり絵の作業に戻った。
私たちは昔に戻って、秘密のゲームを始めた。
勝ち負けの達成感も大事にしたいと思うけど、
彩と一緒に同じコトに挑んでいるっていう共有感が好きだな。

ウエイトレスが何度もティーカップやグラスを下げにきて、
その間おしゃべりは尽きず、忘れていた同級生の名前を幾つも思い出したり、
またある時は素に戻って普段通りメールをチェックしたりして、
日が傾いてお店の外が薄暗くなったころ決着はついた。

私はゲームが始まってからは水分を取らず、勝つ気満々だった。
とんでもないハンデを受け入れた彩に負ける気がしなかった。
彩の仕草がどことなくクネクネしているように思えたり、
テーブルの下からはサンダルを踏みならす音が聞こえてきたり、
かけっこの後のように息が乱れる場面もあったりして、ドキドキし通しだった。
私が同級生の話をしているときに、彩が突然うつむいて、
「そんなのどうでもいいじゃん・・・」
と、か細い声を出して、前を押さえてしまったときは、どうしようかと思った。
本当におもらしさせる気はなかったし。

でも彩の心配をしている場合じゃなかった。
そういう状態になってからでも、長く長く耐えられるのが彩。
3段階が5段階に進化したと冗談っぽく言ってたけど、
彩は本当に我慢の先に我慢を重ねられる子だったんだ…。

で、結局先にトイレに走ってしまったのは私だった。
カフェイン系って何杯も飲むと、
半日くらい尾を引くんだよね。やられた・・・。

944名無しさんのおもらし:2009/03/06(金) 21:05:23
「おかえりー」
「ただいまー。私、今すごくヘコんでる」
「でも嬉しそうな顔してる」
「全部出して気持ちよかったから〜(笑)」
露骨に彩の心を刺激してしまったのか、彩は痺れた様子。
彩のおなかには依然として、私の想像を5段階くらい超える量が詰まっている。
彩も行ってきなよ、と言おうとした矢先、
「ねえ、お母さんたちトイレに行かないんじゃなかったの?」
とさくらちゃん。
「お姉ちゃんはお化粧を直してきただけだよ」
彩が苦し過ぎるフォローを入れてくれた。でも全部出したとか、私言ってたし。
「本当かなぁ〜? ついて行けば良かった」
この子はなかなか手強い…。さらに一言。
「でもお母さんは行っちゃダメだからね。行かないって言ったよ?」
私はびっくりして彩のほうを見ると、彩と目と目が合った。
彩は目を丸くしていた。
「だそうです…」
と彩は苦笑いした。
多分テーブルの下では足が震えているだろうに。
「大丈夫なの?」
と聞くと、
「わかんない。でも早く帰らなきゃ」
彩はそう言ってバッグをたぐり寄せ、さくらちゃんのおもちゃを片付け始めた。
家まで我慢する覚悟を決めたんだ? なんだか大変なことになってしまったな。
そうと決まれば早く家に帰してあげないと。
私も帰り支度を始めた。ふと目にとまるびっしりと書き込まれた伝票。
「これ払うのいやになるよね」
「私、勝ったんだからおごってね」
「でもほとんど彩が飲んだヤツじゃん?」
「飲ませたんでしょ(笑)」
「そっちは二人分だし」
「でもお姉ちゃんトイレ行ったよね?」
「えーっと…その」
「お母さんはまだ行ってないよ」
うう…さくらちゃん、手厳しい。
きついんだけど、どことなく愛くるしくて憎めない。

945名無しさんのおもらし:2009/03/06(金) 21:06:12
彩の状態が危なっかしかったので駅まで見送った。
道中、彩は片手でさくらちゃんの手を引いていた。
残る片手で前を押さえるとバッグが肩からずり落ちそうになる。
あと、しきりに立ち止まって足をねじって、
ぎゅっと絞ったりしてこらえていた。
なんかもう、逆にさくらちゃんに手を引かれてる感じ。
彩が幼稚園児みたい。
この絵を見れただけでも生きていて良かった。
・・・なんて大袈裟か。

この状態で本当に3人でプリクラを撮っておけばよかった。
帰宅してから激しく後悔・・・。
でも実際のところそんな余裕全然なかったんだよね。



彩からメールが来た!
なんとか漏らさず家にたどり着いたって。
さすがだね、彩。よく頑張ったね。
今日は楽しかった。
また遊ぼうね。彩。さくらちゃん。


■■■■■■■■■■


私が寝る時刻になって再び彩からメールが。
「さくらがまだトイレに行かせてくれません(涙)」

マジですか? それはさすがに・・・。
彩、もしかして好きでやってる?

眠れなくなるじゃん!
このまま朝までずっと彩とメールしてよっかな。

946名無しさんのおもらし:2009/03/06(金) 21:07:02
終わりです。
ストライクゾーンは狭いんだろうなw
失礼しました。

947名無しさんのおもらし:2009/03/07(土) 15:17:27
>>946
乙です。

ストライクゾーンが狭い俺様がお気に入りを挙げてみますよ
>>70-74
>>137-145
>>220-238
>>262-267
>>315-334
>>385-400 >>419-424
>>403-412
>>426-430
前略>>503-587

以上

948名無しさんのおもらし:2009/03/07(土) 15:41:41
>>946
良かったです。鬼畜幼稚園児・・!ほんわか鬼畜ですね

>>947と半分ほどお気に入りが被った

949名無しさんのおもらし:2009/03/09(月) 02:32:49
>>947
感想もなしで
他のお気に入りを並べるってどうなん?

「ストライクゾーンが狭い」から仕方ないかw

950名無しさんのおもらし:2009/03/09(月) 02:38:51
次スレ立てといた
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/2469/1236533859/

951名無しさんのおもらし:2009/03/09(月) 03:53:32
>>927
次スレ!
想定外の展開に彼女は衝撃を受け、思わずちびりそうになった。
いや実際、数滴もらしてしまったかもしれない。
股間にかすかだが生暖かい感触を彼女は感じていた。
目の前が暗くなりかけ、かろじて踏みとどまる。
このまま意識を失えば、失禁は免れない。
彼女の膀胱はぎりぎりの所でかろうじて均衡を保っているのだ。
彼女は歯を食いしばり、全身を走る震えに耐えた。
それにしても次スレとは!
この過疎状態で50もレスを残したまま次スレを建てたことによって、
レスが1000に届く可能性は限りなくゼロに近づいたことになる。
希望が潰え、代わりに勢いづいた尿意は、彼女の意思に関係なく、
体の中を駆け巡り、止まらぬ震えはさらに激しさを増していく。

952名無しさんのおもらし:2009/03/09(月) 23:11:55
しかし、漏らすわけにはいかない。
もしここで漏らせば、すべてのおしっこは膀胱に舞い戻り
またまっさらなスレにおいて1からやり直し。
ここまで952レス。五年近く耐えてきた。
やり直しなど考えただけでも恐ろしい。
永久の我慢。止めねば、この狂ったスレッドを終わらせなくては。
952レス、約70話の中で悶え苦しむ女の子たちは
今も必死で股間を握りしめ、涙をこらえ、
ときには鼻水やよだれを流しながらでも
おしっこを塞き止め続けることを強要されている。
彼女たちを救うには、このスレッドを1000まで終わらせるしかないのだ。

953名無しさんのおもらし:2009/03/11(水) 19:54:03
スレ初期風味のネタファンタジー路線か
こういうのもありだよな

954名無しさんのおもらし:2009/03/27(金) 18:19:05
小便我慢するのが好きな人間には刺激あって面白い。

955名無しさんのおもらし:2009/03/27(金) 23:59:22
小便我慢するのが好きな人間には刺激あって面白い。

956名無しさんのおもらし:2009/03/30(月) 22:06:34
書き手は少ないが人数が多いから波があるな

957名無しさんのおもらし:2009/03/30(月) 23:39:25
多いって3にんくらいかw

958名無しさんのおもらし:2009/04/03(金) 02:53:44
いや、俺をふくめて4人だ。

959名無しさんのおもらし:2009/04/03(金) 20:23:27
じゃあ俺も含むから5人だよ

960名無しさんのおもらし:2009/04/09(木) 17:42:20
おいおい、6人目はいないのかよ?

961名無しさんのおもらし:2009/04/10(金) 02:31:03
元々>>958>>959>>957に含めてあったのに
ダブルカウントしてるから本当はやっぱり3人でした

962名無しさんのおもらし:2009/06/21(日) 14:57:53
長い道行きの末、パーティはようやく街へ到着した。
そして宿屋に着いた早々、私は一人さりげなく、だが急いで部屋を抜け出す。
──限界寸前の欲求を叶えてくれる場所へと向かう為に。

「オシッコしたいオシッコしたいオシッコしたいオシッコ……」

1歩を進める度に下半身からの緊急信号が背筋を駆け上る。
パンパンに詰め込まれたオシッコが、速やかな解放を激しく主張しているのだ。
私の膀胱は今やずっしりと重く、完全な満水状態に達しようとしていた。

よろよろとした足取りでなんとかお手洗い処へ辿り着き、個室へと入った私は
紐を解く間ももどかしく慌ててローブの裾を捲り上げ、簡素な下着を一気に引き下ろした。
そして溜まりに溜まったオシッコを放出すべく、白い便器を跨ぎ、腰を落とす。
これでようやく思いっきりオシッコが──

「はぁ……」

自らの股間を覗き込み、私は深いため息をつく。
排尿を切望し小さく震える恥肉の壁とは対照的に、その間から覗く我が尿水門は
まるで鉄のような鈍色の光沢を放ち、その口を固く固く閉ざしていた。

「どうしよう……こんなにオシッコしたいのに……出せないよ……」

私は、約1時間ほど前の自らの行為を思い返す。
街道を歩いている途中、激しい尿意の高まりに失禁寸前だった私は、今にも決壊しそうな
我が尿道口にこっそりピンポイントで“アストロン”の呪文を掛けたのだ。
おかげで街まで我慢することはできたのだが……。

思いっきり息んでお腹に力を入れてみる──が、オシッコは1滴も出てこない。
ぽっこりと大きく膨らんだ下腹部を、思い切って両手で圧迫してみる。
まるで石のように硬い膀胱の輪郭が感じられる──が、やはりオシッコは1滴も出てこない。
人差し指の先で恐る恐る触れた尿道口は正に鉄のような感触で
つついても揉んでも引っ張っても、その口を緩めてくれる気配すら無かった。

お手洗い処の中に居て、しかも膀胱はパンパンで……だけどオシッコできない私。
ピンポイントに絞り込んだアストロンの効果が切れるまで、
果たしてあとどれくらい時間が掛かるのだろう。
あの時、浅はかにもアストロンなんかに頼らず、野ションで済ませておけば……。
益々高まりつつある強烈な尿意に全身を苛まれながら、私はただひたすら
これから更に溜まっていくオシッコの量に怯え、自らの愚行を悔いるほかなかった。

963962:2009/06/21(日) 15:05:08
こちらには初投下。
せっかくの良スレだし完走目指して頑張りましょー。
……でもまだまだ先は長いなぁ。

964名無しさんのおもらし:2009/06/21(日) 20:44:00
がんばりましょう

965名無しさんのおもらし:2009/06/22(月) 00:55:45
新作ありがとう。
乙です。

966名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:41:26
 ……1000完走に感謝を込めて、埋めネタがてらにまとめてみた。
 勝手にキャラを使ってしまった各話の作者さんにも感謝。

 ◆ ◆ ◆

 どこまでも続く道には、曲がり角ひとつ見当たらない。いくら歩いても抜け出せない壁だらけの通りには、等間隔で電信柱だけが並んでいる。
 そのうちのひとつにもたれかかり、猫耳少女の伊吹はぎゅうっと電信柱に押し付けた手のひらを握り締めていた。
「……がまん、がまんだニャ……」
 ぷっくりと膨らんだ下腹部を撫で、伊吹は自分に言い聞かせるように言った。
 こんなトコロで迷っていることすら見られたくない。
 ぴくぴくと跳ねる猫耳は、忙しなく周囲を確認し、誰かが近づいてこないかと気が気ではない。尻尾は悶えるようにくねくねと動き、伊吹のスカートを持ち上げている。
「うぅ、と、トイレ……トイレしたいニャァ……」
 もともと短い上に尻尾のせいで半分めくれたスカートの下では、忙しなく脚が擦りあわされていた。
 最初は耳だけだった猫の部分も、いつの間にかどんどん広がっている。このままではいつか本当に本物の猫になってしまうんじゃないかと、伊吹は不安だった。
 伊吹の猫としての本能は、このまま電信柱の根本にしゃがみ込んで、溜め込んだものを排出してしまえと告げている。けれど少女としての理性は、そんなことは断じてありえないと拒絶していた。
 ぷるぷると頭を振り、伊吹はかりかりと伸びた爪で電信柱をひっかく。
「だ、第一、電信柱の前でトイレなんて、猫じゃなくて犬がすることニャよ!!」
 そもそもそういう問題でもないのだが、それくらいしか自分を説得する言い訳がないのも確かだった。最初の頃はもっと簡単にガマンできたはずなのに、それができなくなってきている。それは果たして、尿意が高まっているからなのか、だんだん自分が猫になってしまってきているからなのか、分からない。
 ぶるりと丸めた背中を震わせ、伊吹は電信柱の前から離れられずにいた。
 
 ◆ ◆ ◆

 伊吹をそこに繋ぎとめる誘惑の原因のひとつは、彼女のすぐ背後で聞こえる水音だ。
「はぁー……すっきりした。ねえお姉ちゃん、ほんとうにしなくていいの?」
 弟の健太が振り返ろうとしたので、真弓は大慌てでスカートを握り締める手を離す。けれどその顔は赤く、我慢しているのはまる分かりだ。
「い、いいって言ってるでしょ!! あたしはちゃんとさっきのトイレまで我慢するんだからっ」
 630円しか入っていない財布を握り締め、真弓はそう叫ぶ。
 有料トイレ、1回につき千円という暴利のため、泣く泣くたどり着いた公衆トイレの前から引き返して、家に戻る途中なのだ。
「でも、ぼくもう2回もおしっこしちゃったよ。ほんとうに平気? お姉ちゃん」
「あ、あんたのガマンが足りないから余計に時間かかってるんじゃないっ!!」
 真弓は内心、どこでも気軽におしっこのできる健太が羨ましくて仕方がなかった。自分も男の子だったらこんなにガマンすることもなく、そのへんで済ませてしまう事だってできるだろうに……
(んっ、んうっ、ぅ)
 トイレのことを考えると同時、湧き上がってきた尿意を押さえるためぎゅうっと両手を股間に押し当てる。
 遠い遠いトイレを思い描き、真弓は小刻みに足を踏み鳴らして耐えた。
「と、とにかく早く帰るの!! それで、お母さんにお金借りて、もう一度トイレまで行くんだからっ」
 それがどれほどの矛盾を孕んだ行為なのか、自覚することもできずに、真弓は健太の手を引っ張って道を進んでゆく。すぐ隣で、電信柱の影からちらちらとこちらを覗いている、巫女服の女の子を羨ましそうに思いながら。
(い、いいなあ……あの子、あんなに飲んでも、トイレの心配ないんだよねぇ……)
 彼女の手には、2L入りのペットボトルのお茶があり、さっきから何度もそれを口にしていたのだった。

967名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:42:04
 ◆ ◆ ◆

 春海は、電信柱の側にもたれかかりながら、苦しげに息を吐いては必死にペットボトルの中身、利尿作用の激しい糖分抜きの紅茶をを喉に流し込んでいた。
 すでに摂り過ぎた水分のせいでおなかはたぽたぽになっており、ひとくち飲むだけでも張った胃が苦しげに悲鳴を上げる。
「うくっ……ぷはっ、はあ、はあっ……」
 しかし、巫女服の袴の下では、それ以上に大きく春海の膀胱が膨らんでいた。この不可解な異変の原因を突き止めるため、春海の尿意は限界を遥かに超えて想像を絶するレベルに達している。
「お、おかしいですわ……ど、どうしてこんなに……くぅ……っ」
 尿意を高めることで、持ち前の霊感を研ぎ澄ますことができる体質の春海は、街のあちこちを歩きながら水分を摂取し続けている。無論、一度もトイレには入っていない。
 しかし、春海がこれだけ尿意を高め続けてもなお、異変の中心、核となる部分には辿りつけていない。はじめにたどり着いたデパートのトイレも、市立図書館にあった巨大なトイレ……少女にオモラシを強いる極悪な魔王の宮殿すらも、ただの寄り代、異変の増幅器のようなものでしかなかったのだ。
「……はあ、はあっ……くう、だ、だめよ、ここで漏らしてしまったら、霊力が……っ」
 猫耳少女の伊吹や、多くの少女たちと共に調査を続けるうち、この異変の原因がどうやらあまりにも膨大なものであるらしいことが、春海にはおぼろげながら理解でき始めていた。
 おそらく、ひとつではない多くの――ことによると数十、数百の意志が、春海たちにおしっこをガマンさせることを望んでいる。それも、いつまでという期限もなく、未来永劫、永遠に。
「そ、そんな馬鹿なこと、させるものですかっ……」
 それを打ち破るためにも、ここで霊力を解き放つわけには行かない。まだ方法すら分からないが、春海はそう自分に言い聞かせ、身体の中により強い尿意と霊力を溜め込むため、さらに多くの水分を口にするのだった。

 ◆ ◆ ◆

 絵美へ要求されるポーズは、ますます激しく尿意を誘うものへと変わっていた。
「次、ポーズ35。とうとう我慢ができなくなって、茂みに駆け込んで下着を下ろそうとしている女の子、お願いします」
 一心不乱に鉛筆を動かす男性たちのまえで、絵美は羞恥に顔を染め、必死になってポーズをこなす。スカートを大きくたくし上げ、下着は膝に引っ掛けたまま、腰を大きくかがめてしゃがみ込もうとしている、まさにその姿勢。
 もちろん、この後このポーズの女の子は、近くにいた人に見つかって下着を引き上げ、おしっこを中断させられるのだ。
「…………っ」
 絵美の白い身体を、つうっと汗が伝ってゆく。本来なら茂みで用を足すための途中の動作を、延々と続けていなければならないのは恐ろしいほどの苦痛だ。オシッコがでる寸前のポーズのまま、デッサンが終わるのを待たなければならない。
 絵美のおなかの中ではポーズの女の子と同じように、おしっこが出る寸前のまま塞き止められている。
 苦しげに絵美が身じろぎするたび、ぎしっぎしっという音が響いて、デッサンの静寂を乱す。飲み干したスポーツドリンクはますます身体全体をめぐり、絵美の身体の一箇所へと集まりつつあった。
 少しでも汗をかけばその分楽になるはず……尿に耐える切迫感を描きだすというデッサン本来の目的も忘れ、そう言い聞かせて必死に耐える絵美だが、尿意は少しも和らぐことはない。
「次、ポーズ36。広い部屋にたった一つしかないトイレが、偽物であることを気付かれないように振る舞う女の子、お願いします」
 また次のポーズが指定される。十二人の巨匠たちが描き出そうとしているものがなんであるのかを知ることもなく、絵美は涙と一緒に汗を溢れさせ、我慢を続けながら次のポーズをこなすのだった。

968名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:42:19
 ◆ ◆ ◆

 ドアの向こうを渇望する果てしない行列は、いまだ途切れることなく続いている。
 じっと順番を待てば、いつかは用を足せる。大広間にひとつだけのトイレをわずかな心の支えにしながら、多勢の少女達は苦しげに我慢の吐息を繰り返す。
「も、もうダメ……間に合わないよぉ……」
「で、でちゃうぅ〜っ!!」
 順番の後に回るに従って、並ぶ少女達の声は切なく熱くなっていた。当たり前だ、我慢できる量なんて、個人差があってもたかが知れている。
「大丈夫、あとちょっとだから……!!」
「ほんのすこし、あとすこしだけ我慢して。そうすれば順番回ってくるよ!!」
 激しく身を震わせ、膝をがくがくと引き攣らせながら、口々に限界を叫ぶ少女達の側には、それを必死に励ます少女達がいた。
 彼女たちは、一足先にドアをくぐり、その向こうにある四角く白い部屋へと踏み入れた少女たちである。“トイレを済ませた”少女達は、ずらりとならぶ途方もない行列のなかで、いまだ順番の来ない限界の近い少女たちの側で必死に応援を繰り返していた。
「ね、もう少し、落ち着いて深呼吸して、百数えて? そうすればすぐだよ。はい、いーち、にー、」
「い、いーちっ、にぃいー、」
 必死の形相で頷く列半ばの少女の傍らで、励ます方の少女は気づかれないようにぎゅっと脚を閉じ合わせ、ぷっくりと膨らんだ下腹部を撫で続けていた。
(辛い? でも、わたしのほうがもっと辛いんだよ……?)
 この行列の先、あのドアの奥に何もないことを知ってなお、彼女達はそこがニセモノのトイレであることを黙っている。
 真っ白な、ただそれだけの、床と壁しかない四角い部屋。一足先にドアをくぐり、その絶望を味わった少女の一人は、強靭な精神力でぐっとこみ上げる猛烈な尿意のうねりを飲み込み、列に並ぶ少女を応援する。
 少しでも長く、あの嘘のトイレを本物にするために。嘘を本当にする仲間は、多ければ多いほど、いい。

 ◆ ◆ ◆

 それもまた、誰かの思いが成したものか。不自然に閉じられた豪奢な部屋の中、悲鳴が響く。
「あ、あたしが先っ、先に、と、トイレさせてっ!!」
「やだぁ!! 私のほうが早かったもんっ!!」
 衝立の前で、次に『トイレ』を使うのはどちらが先か、少女達が言い合いを続けていた。二人とも、もうすっかり余裕が失せて、少しでも早く『トイレ』を使いたくて使いたくて仕方がないようだ。
 衝立の向こうの『トイレ』でなら、どれだけ恥ずかしい姿勢や声を上げておしっこを我慢してもいいのだ。少しでもはやくおなかの中で暴れる尿意をなだめ、押さえ込んで『おしっこを済ませた』ことにするため、少女達は我先にと衝立の前に殺到していた。
「ねえ、早く開けてよっ!! 早くしてぇ!!」
「ま、待ってってば……そんな……急に言われたって、おさまんないぃ……っ」
「……そうだよっ、ま、まだ、ぜんぜんっ……」
「んぅ、くぅぅ……っ」
 衝立の向こうから帰る声は、複数。
 はじめは一人分しかなかった『トイレ』を、二人用にしよう、という提案はすぐに受け容れられた。みんな少しでも多く我慢するためには、それは当然の処置といえた。
 やがて二人用が三人用になり、四人用になり、衝立の向こうのはずの『トイレ』が部屋の中のほとんどを占領してしまうのには、それほど時間はかからなかった。
 そしていまや、『トイレ』は部屋の中の少女のほとんどに割り当てられるほどに広くなり、その中で少女たちは思い思いの格好で大きなおなかを抱え、『おしっこを済ませる』ために必死に我慢を続けている。
 『おしっこを済ませて』しまえば、この衝立の中の『トイレ』からは追い出されて、自由に我慢することはできなくなる。いまやもともとの部屋の中こそが、我慢を許されない罰ゲームのような空間となっているのだった。だからこそ、少しでも長く我慢しようという、矛盾に満ちた『トイレ』での緩慢な我慢は続く。

969名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:42:39
 ◆ ◆ ◆

 静菜の指が、教科書の中で大きなおなかを抱えている女の子たちの絵の上を滑る。
 保健体育の授業は進み、めくるページの先には、お母さんになった女の子と、おなかの中の赤ちゃんの様子を示すものになっていた。
「みなさんは、おおきなおなかの女の人をみたことはありますか? お母さんのおなかの中で、赤ちゃんはこんな風になっています」
 断面図の中では、時間が経つにつれてお母さんになった女の人の大きなおなかのなかで、赤ちゃんのいる子宮、という場所がおおきくおおきく膨らんで、おなかの中身を押し潰していくようすが示されていた。
 最後の方の絵では、女の子の身体の中は、背骨以外はほとんど何も見えないくらいになっている。おしっこを溜める器官である膀胱は、擦り切れてなくなってしまったんじゃないかと思えるほどだ。これじゃあ本当に少しもトイレを我慢できないんじゃないかと、静菜はモジつくおしりを椅子の上に擦りつけながら考える。
(っ、ふぅ、ふぅーっ……)
「こうして大きくなった赤ちゃんは、お母さんから生まれてきます。だいたい40週間くらいかかると言われていますね」
 いま、静菜のおなかのなかでは、まったくコレと逆のことが起きているに違いなかった。授業の残り時間はあと数分。四十分すこしの授業時間を乗り切って、いまや我慢を続けた膀胱は、たまりに溜まったおしっこで、三十八週目の『臨月』のような有様だった。水風船のように膨らんだ膀胱は、赤ちゃんのいる子宮くらいに大きくなって、静菜のおなかの中の赤ちゃんを作る場所をぎゅうっと圧迫しているのだろう。
「はい、じゃあ、次のページをめくってみてね?」
 次のページには、ぺしゃんこになったおなかのお母さんが、産まれたばかりの赤ちゃんを抱いている姿があった。
(っ、や、やっぱり、ふびょうどう、だよぉ……っ!!) 
 けれど、静菜がこの膨らんだおなかをすっきりさせられるのはまだ、ずっと先のことだ。家の外でおしっこのできない静菜には、放課後まで大きくなり続けるおなかを抱えて、我慢するしか道はないのだ。

 ◆ ◆ ◆

  ―あっ…すごい、おなかぱんぱんになってる……
 サユミは、まるで妊婦のように膨らんだずっしりと重いおなかを撫でながら、溢れそうになる吐息を飲み込んだ。
 んっ、と小さく喉を鳴らし、そっと脚を寄せ、気付かれないように教科書を読む振りをする。下腹部でごろりと動いた熱いふくらみが、じわじわと出口から押し戻されておなかの中におさまってゆく。
  ―ああ、ほんとうに、家の外でトイレできなかったら、大変だろうな……
 我慢の仕上げに、ぶるっ、と背筋を伝う“おしっこ震え”がやってきた。クラスメイトの前ではしたなくも身をよじってしまう感覚に、サユミの頬がほんのりと赤くなる。
  ―こんなにトイレ我慢してる子なんか、いないよね……
 すでに、クラスメイトのほぼ全員が、一度は何らかの形でトイレに立っていることをサユミは確認していた。そんな中、自分だけが遥かに強い尿意を抱えたまま、じっとトイレに立たずにいる。そのことへの優越感が、知らず少女の胸を高鳴らせる。
 朝、意図的にトイレに行くことを拒絶した結果、いつもなら昼休みを越えた頃の尿意を堪えたまま始まった、8時間の道程。
 その半分を過ぎて、まもなく午後の授業が始まろうとしていた。
  ―考えてたより、ずっとハードだったわ……
 こんな状態のまま参加した体育や、身体を動かす移動教室。途中何度も危なくなりながら、サユミはしっかりと尿意を堪え続けてきた。長い経験に裏打ちされた我慢のコツは、未知の領域に到達してもなお、サユミに確かな自信を与えてくれている。
  ―トイレ、したいな……
 そんなことを普通に考えながらも、サユミは、おしっこのしたいサユミは、トイレに立つことはない。
 ぱらぱらとめくられた現国の教科書では、サユミと同じように、おしっこを我慢し続ける女性のことが書かれていた。

970名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:42:59
 ◆ ◆ ◆

 シルは今にも泣き出しそうな股の付け根に泣箱を押し当てたい衝動を押し殺し、床の上で這いつくばって、突き上げた腰をゆすぶり続けていた。
 ローグが突然中座したのをいいことに始まったそれは、娼婦が男を誘うよりも下品で、まるでさかりのついた獣が木の幹に尻をこすり付けるのと変わらない。準五等とは言え、お側控のために教育を受けた女官とは思えぬ有様だ。
 昨夜からの分にあわせ、“クーガス=カスティーサ”の暦に定められた一昼夜のあいだに溜まりつづけたおしっこは、もはや立っているのも難しいほどにシルの股間を疼かせている。
 猛烈な尿意は、今朝からシルから『二足で立つこと』という人間の尊厳を奪い去り、獣のように四つんばいになって伏せることを強いていた。それでもなんとか、薬草や細々した雑用をこなすことでお側控えの日中は耐え切って役目をこなしたが、夕刻の鐘の訪れと共に部屋の戻ってからは、もはや誰の目憚ることなくシルはおしっこを堪え続けている。
 シルがいまこのような姿勢をとっていることにも理由はある。こうして膨らんだ腹を下にしていれば、重力に引かれたおしっこが直接出口を圧迫する事を防ぐことができるのだ。実のところ、ローグとの会話も先程からそぞろで、早くこうしてしまいたかった。
 しかしそれでも、今度はついた膝の間に獣のようにほとばしりそうになるおしっこを押さえ込むことは難しい。したがって、シルは片手だけを付き、胸を床に伏せて、空いた自由な手できつく股間を押さえている。
 朝は四本足。昼は二本足、そして夜は三本足。
 それはまさにシルヴェストリーヌが、人間であることの証であった。
 せわしなく揺すられる腰の動きは前後から左右、八の字を描くように蠢き、突き出された尻が上下を繰り返す。
 だが、暦で定められた今日、“クーガス=カスティーサ”はまだ開けてはいない。東の空はまだ白むことなく、深い闇の中に包まれている。
 シルはそうして自分の暦に定められた運命、“小便をしてはならない日”に、苦悶の喘ぎを堪えながら従うのだった。

 ◆ ◆ ◆

 “クーガス=カスティーサ”などという異端の言葉を、ルシアは知らない。
 Never-piss girlとして毎日をこなすルシアは、何故自分がそうやって、オシッコをしない女として振る舞うのかを考えたことはなかった。
 いつだったか、同じようにオシッコを我慢し続けている、紅白の妙な服を着た日本の少女と出会ったこともあった。彼女も驚くほどオシッコを我慢できていたが、ルシアにしてみればあんなにあからさまにモジモジと尿意をあらわにしていては、Never-piss girlとは程遠い。
 ルシアの我慢の真実は、Never-piss girlという神秘のヴェールの下に包まれておくべきなのだ。本当にオシッコをしないのか、それとも人並みはずれて我慢がきくのかは、あいまいなままのほうがいい。
 突然ルシアの前に現れたハルミとかいうその少女は、ルシアにこの異変の真実を知らないかなどとしきりに繰り返していたが、こう見えてれっきとした洗礼済みのルシアは早々に会話を打ちきった。
 直ったばかりのシャワーを浴びながらの、折角得た一人きりの自由な時間。……あれからさらに続いた我慢の果ての、貴重なオシッコのチャンスを無駄にされて、憤っていたのも確かだが。
 コルセットで締め付けられて成型された体の線の奥で、外に膨らむことを禁じられた膀胱は、ルシアの身体の中へと膨らみ続けている。いまなら我慢大会の時のピッチャー3杯だっていっぱいにしきる自信があった。
 いますぐにこのウェストに食い込んだ邪魔な拘束具を引きちぎって、下腹部をおもうさま揉みしだきたい――魅力的なルシアを見て少年たちが抱くような劣情と良く似たことを、自分自身で思い描きながら、ルシアはいつもどおり、土日を過ごす間の修道服をに着替えて更衣室を出る。
 廊下の外では、シスター・コンジョウが、俯いて並ぶ少女たちを前に声を張り上げていた。

971名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:43:10
 ◆ ◆ ◆

 奇妙なことではあるのだが、上級生の誰もあんな所にビールを置いた覚えはないらしい。はじめはからかわれているのだと思ったが、上級生の様子を見る限りそうでもなさそうで、友里はどうにも腑に落ちない気分を抱えていた。。
 この学園に授業中はトイレ禁止などという決まりを作ったのは、顔も知られていない創設者であるという。きっとそいつは、女の子はオシッコをしないと思い込んでいるような非常識な奴だったんだろうと友里は思う。
 第一、現代に生きる自分たちがなんでまた、酔狂にもヨーロッパの貴族の日常にならって生活をしなきゃならんのだろうか。
「勘解由小路さん、少しは反省しているのですかっ!!」
 が、友里が常々抱いているそんな疑問を、このババァ……もといマジョ……いやさシスター今城の前で口にできるはずもない。
 夕方の礼拝前に、なんとかして用を足そうとトイレに忍び込もうとしてまたも見つかってしまったわけなので、もはやシスター今城の怒りは頂点に達し、もう1時間近くもマシンガンのように唾を飛ばして怒鳴るばかりだった。
「シスター・ルシアを見習いなさい!! あなたたちももう高等部なのですから、いい加減に学園生徒としての慎みと自覚を持って行動しなければなりませんっ!! 聞いているの、勘解由小路さんっ!!」
 無論、マジョのお小言など右から左だ。友里たちにそんなものを聞いている余裕はない。俯いているのも、ビールから変じたおしっこを押さえ込むので精一杯のため。順子なんかもう、ちょっとずつ漏らしてしまってるんじゃないかと思うほどに、かわいそうなくらいに腰を揺すっている。恐ろしきはアルコールの魔力だ。
「聞いているの、あなたたちっ!!」
 けれどそれすらも、お小言に集中せず耳を傾けていない証拠だと、シスター今城には映るらしかった。
(……ねえ梨香、はやくしてあげて、順子もうやばそうだよ)
(待ってよ、まだ終わってないんだってば……)
(でも、順子がしちゃったら、もう他の子の入る余裕ないんじゃない? だったら先に――)
 マジョから見えないように、そっと身体の後ろを回して受け渡される携帯トイレがやってくるまで、果たしてこのまま我慢が続くのか、友里は激しく疑問を抱かざるを得なかった。

 ◆ ◆ ◆

 いつの間にか、テーブルの上からビールが数本消えていた。ずいぶん飲んだようにも思うが、本数が分からなくなるくらいに酔っていたのだろうか。
 瓶一本で約1リットルだから、全部飲んでしまっていたのだとしたら相当な違いになるはずだ。
 ビールはアルコールだけではなく多く水分も含むため、まるで身体がザルになったみたいに、飲んだ側からオシッコになる。それこそ、途中を省略してそのままトイレにビールを流してしまうほうが早いんじゃないかと思うほどに。
 だとすると、いま溜まっているオシッコは一体何リットルになるんだろう。いつもの何回分のオシッコが入っているんだろう。
 そんなことを思いながら、エイコは身体の前に大きくせり出した、パンパンに張り詰めた膀胱を揺する。
 身体の外からでも、触ると膀胱のカタチがわかるのは面白かった。
 ちょうど、押し込むときゅうっと痺れるようにオシッコがしたくなる区間が、いまエイコの膀胱のある場所だ。驚くべきことに、あれから3時間の挑戦を経てなお、まだまだ我慢できそうに思えるのだ。日付が変わって深夜の零時半に差し掛かっているが、ますます目がさえてきて、興奮が収まらない。
 このまま、体じゅうが膀胱になってしまうかもしれない。そんな想像をしながら、エイコはひとり、グラスにあけたビールをあおる。
 普段の近いトイレの分を取り戻すかのように、いつまで経ってもトイレに行かなくても平気そうだ。一緒に飲んでいた子達は、もう全員トイレに行っただろうか。パンパンの膀胱を通じて飲み会に同席した少女たちを思い出しながら、エイコのオシッコ我慢の夜は更けてゆく。
 いまだ経験されざる、未知の領域へと。

972名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:43:28
 ◆ ◆ ◆

 ゴボ、ジャァアアーーーッッ……
「ふぅ……すっきりした」
 黒の二重丸のマークを刻んだ建物から外に出、ゆっくりと背伸びをして、私は辺りを見回す。
 伝統的な衛生観念によるお国柄とは言え、やっぱり数えるくらいしかトイレがないというのは本当に不便なものだ。おまけに少々勝手も違うときている。
 前に来たときはトイレのマークを見間違えて、本当に大変な目に遭ったのを思い出して、私は小さく苦笑する。本当の本当に切羽詰まると、おしっこのことで頭がいっぱいになってしまって、ごくごく当たり前のことすら思いつけなくなるものだ。そうなってしまえば、言葉の違うこの国ではもう小さな子供と変わらない。
「……大丈夫かな、あっちは」
 今朝注意したときもまるっきり上の空でいたようだけど、やっぱり心配だった。
 昨日はたまたま出会ったエイコさんというひとと意気投合して、あの子も私以上に羽目を外して飲んでいたようだし、もしまだトイレを済ませていないなら、今頃は相当辛くなってるんじゃないだろうか。
 気の回しすぎかもしれないけれど、気になるものは気になる。あの子はあまり英語も得意じゃないし、やっぱりガイドさんを放って一人で行かせたのはよくなかったかもしれない。
「まあ、大丈夫だとは思うんだけどね、まさかあそこでしちゃうとも思わないし」
 軽く頭を振って、ちらりと私は歩き出す。
 すぐ側の道端には、見慣れた赤色の三角形、我が国ではよく婦人用のトイレを示すマークが記された砂場がある。
 ここがペット用のトイレであることは、この国に暮らす人にはごくごく当たり前のことではあるが、それでも初めてこの国を訪れた人は面食らうことになる。
 なにしろ、この国では紳士用トイレは他の国と同じようにごくごく普通の黒い男性マークなのだけど、婦人用のトイレのマークはまったく違う黒の二重丸なうえ、世間では一般的な赤の三角スカートのマークは、ペット用の砂場に使われている。
 そのため、トイレを見つけられず、余裕のなくなった女の子が、ここで下半身をむき出しにして野外放尿に走ってしまうという事件が後を絶たないらしい。
「なんでこんな紛らわしいマークなんだろうねー……」
 そんな疑問はちらりと頭をかすめたが、やがてどこかへと消えていった。

 ◆ ◆ ◆

 >>116-121
「これ、なんだろうニャァ……」
 伊吹は、ピコピコと耳を揺らし、ついでにスカートを押さえた腰もこっそりと揺らして、壁に刻まれた文字を見て首を捻っていた。
 なぜだろう、単純な数字と線だけで作られた文字が、酷く重要なものに思えるのだ。けれど小刻みに足踏みをしながらでは、上手く考えもまとまらない。
 春海に連れられて魔王の宮殿と思しき白亜の城を目指して歩き出し、もうずいぶんになるが、いつまで経っても宮殿まではたどり着けず、まるで異変の原因となる手がかりとやらも見つからなかった。
「ニャニャニャ…? もんすたあさぷらいずどゆう?」
 伊吹はもう、自然と語尾がにゃあ言葉になるのが自然になりつつあった。
 宮殿の魔王は、女の子におしっこを我慢させて、生贄にしようとしているという。一体何のことかまるでわからないが、説明を求めようにもそう主張する当の春海がさっきから尿意の大津波の中で絶賛我慢中なので、声をかけるのも躊躇われるのだ。
 春海にあんなに我慢されていると、こっそりそのへんで済ませてしまおうかと思うことすら罪悪感を感じる。
「……なんだろう、うー、思い出せなくて気持ち悪いニャア!」
 思わずたん、と脚を踏み鳴らしてしまう伊吹だ。
 そう、確かに、この文字は何かを示しているのだ。
 それはとても重要なことで、伊吹や春海や、途中で出会った少女達が、いまこうして苦しんでいることの理由のひとつであるようにも思えるのだった。
「っ……あぁんっ、ま、また……ニャぁ……」
 けれど、急に動いたせいか興奮してしまったせいか、首を傾げているうち、やがて急におしっこの波がやってきて、伊吹はあわててぎゅっとスカートを押さえ込んだ。

973名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:43:51
 ◆ ◆ ◆

「はあっ、ふうっ、うぅぅ…」
 割り込んできた子がドアを閉め、個室の奥の便座に向かうのをなすすべなく見送りながら、少女はタイルの上に落ちた水筒を拾い上げ、ぎゅっと足の付け根に押し当てる。
 本来の用途とは全く違う、おしっこの出口をふさぐのに最適の太さと固さが、かろうじて水門の奥に渦巻く熱湯の渦を堰き止める。
「はぁあ…っ」
 数分前にも取っていたガニ股の姿勢だが、一度トイレに入れるという淡い希望を抱いてしまったため、その苦痛は並大抵のものではない。もはや立ち上がることもできず、少女はトイレの床にしゃがみ込んだまま、休み時間となってつぎつぎとやってくる他の子たちがドアの前に並んでゆくのを見届けなければならなかった。
 ジャンケンに6回連続で負け、このように全部のドアから拒絶されてしまってしまう子が出るのは、多くはないがたまに見られることなので、特に他の少女たちも気に留める様子はない。
 ジャンケン勝負は、あいこならばもう一度勝負をするのだから、個室を使えるかどうかは結局2分の1となる。5回連続の負けなら32分の1、6回連続なら64分の1だ。滅多にあることではない。
 けれど、少女はまだ一度も、この学校に入ってからあの座り心地のいいと噂の便座に腰かけたこともないのだ。その確率は天文学的を通り越して非常識なものとなることは想像に難くない。いっそ、何かに呪われているんじゃないだろうかと思いたくなる。あるいは、オシッコを我慢しなければならないという宿命を持って生まれたとか。
「ふぅ、くぅ、ぁあああっ……」
 腰を浮かせながら、少女はぐりぐりと水筒を使って股間をねじつける。上半身は教室で見せていた時のメトロノームをさらに激しくしたような、前後左右の回転運動だ。
 飲み干した中身の代わりに、すでに2時間目の休み時間の時に入り口ぎりぎりまで少女のおしっこを注ぎ込まれてしまっている水筒が、ちゃぷんと音をたてた。

 ◆ ◆ ◆

「いったいどうして、そんな馬鹿なことを」
 40時間も我慢を続けているというY原M子の言葉に、戸隠は目を剥いた。
 ぼうこうを大丈夫にしたい、とはつまり、今のまま小水を我慢し続けるにはどうすればいいのかという問いなのだ。だが、排尿我慢の危険性を繰り返す戸隠の前で、Y原M子はあくまでも我慢にこだわった。
「先生、もっとぼうこうを大丈夫にしたいんです。
 ずっと我慢していたりしたら、もう一度吸収されたりしないんですか?」
「…無理です! そもそも膀胱には物理的に容量に限界があります。
 確かに腎臓の一部には再吸収といって、尿に混じってしまった有用な成分を再び身体の中に戻す仕組みもありますが……」
 一度、膀胱に溜まってしまった尿はどれだけ我慢しても減るわけがない。
 そしてY原M子は、どこかに異常があるわけではない。正しく尿意を覚え、恐ろしいほどの小水で膀胱をはち切れんばかりに膨らませながら、なお排尿を拒んでいるのだ。
 M子の反応は先ほどよりも激しくなっていた。診察などで緊張したせいか、足を忙しなく動かしたり、椅子の上で座る位置をずらしたり、あまつさえスカートの前を押さえたりといった明らかな我慢の仕草を繰り返している。
 とにかく今すぐにでも排尿をさせなければ。戸隠がそう決意した時った。
「すいません……お手洗い、借りていいですか」
 そんなことを言い出したY原M子に戸隠は安堵して、近くのドアを示す。いくらなんでも40時間の我慢など身体に良いわけがない。M子もやっと理解してくれたのか。
「……ありがとうございました」
 しかし、言葉とは裏腹に診察室に戻ってきたM子の様子はますます酷くなっていた。黒のロングスカートはくしゃくしゃに握りしめられ、前傾姿勢でふらふらと椅子に戻る。
「Y原さん? トイレに行ってきたんでしょう? ならどうしてそんなに」
「お手洗いに行きました。でもトイレには行っていません」
「……お手洗いというのはトイレのことですよね? それなのにどうして、そんな」
「だから、……汗で、手が汚れてて、気持ち悪かったから、お手洗いを借りました」
「お小水はしてこなかったんですか!?」
 戸隠は悲鳴を上げた。
「女神さまはもっと大変なんです。だからその分も我慢します。
 もっとぼうこうを大丈夫にして、おしっこを我慢したいんです。どうすればいいんでしょうか、先生」
 身をくねらせながら、M子は苦しげな息の下でそう言った。

974名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:44:15
 ◆ ◆ ◆

「ああっ……」
 またも努力の甲斐なく、パンティを突き抜けて座席にオシッコの温もりを広げてしまったシホは、小さく唇を噛んで呻く。
 ちかくではクラスメイトのシノブも俯いて、さっきからしきりに腰をゆすっていた。クラスで一番我慢がきかず、いまや人目をはばからずに足をよじり合せ、上半身を揺り動かしているシホに比べればささやかなものだが、それでも聖ガ・マンの生徒としてみればそんなにはっきりと我慢のしぐさを見せるのは異常事態である。
『さっきから、少しずつ漏らしてるのに……全然楽にならない……』
 シホはジンジンと痛むおなかを抱え、もうお漏らしを押さえ込むことを放棄している。すこしずつ、という誘惑に甘んじて、じわじわと染み出すおしっこを座席にしみこませているのだ。事故から4時間が経ち、いまだ復旧の目処がないいま、シホにはそうするしか道が残っていなかった。
 しかし、シホはもう学年でたったひとりのおもらしっ子ではない。
「んっ……」
 ハルナの横で、小さな肩を震わせるハツネもまた、じわじわとパンティを湿らせ続けている一人だ。もともと人並みの我慢しかできないところに、ハルナに付き合って上乗せされた分のオシッコは、我慢地獄の責め苦の結果ハツネに限界を迎えさせていた。
 それでもじわじわとしたおチビリ止まりで、本当の勢いのオシッコをはじめてしまわないのは、ハルナの親友であろうとするハツネの意地を感じさせる。
『……ハルナ、いつまで我慢してるのかしら……』
 いまだに平然とした顔をしているハルナに、ハツネは心底感心していた。こんなになってもトイレに行きたいそぶりすら見せないなんて、きっとハルナの身体はオシッコなんで汚いものをほとんどつくらないのかもしれない。
『うらやましいわ……』
 そんな羨望の視線は、バスの中のそこかしこからハルナに注いでいる。オシッコとは
無縁の身体を求める少女たちは、しかしハルナの下腹部が、制服の上からでもわかるくらいふっくらと膨らんでいるのには気づけない。
「そうね、そうした苦行でもたらされる悟りというものは、苦痛によって作り出された脳内麻薬によるものが大きいと言うわね……」
 バスの中の誰よりも激しい尿意、圧倒的なオシッコを我慢しながら、ハルナは淡々と続けていく。

 ◆ ◆ ◆

 まゆみは耐える。がまんする。まゆみは膀胱。おおきな水風船。
 あれから何とか頑張って、6食分の水分がすっかりおしっこになるまでは我慢してみた。
 でも、だめ。
 そうやって我慢して、おなかを床にぶつけても、いちばんもろい出口から、おしっこは水鉄砲みたいに吹き出してしまう。まゆみにはどれだけがんばってもおしっこを溜めていられるのは6食分が限界で、それ以上は何度試してみても途中で我慢できなくなってしまう。
 なんだか、さいきんそうやっておしっこを我慢し続けているのが、このトイレのない牢屋のほんとうの意味なんじゃないかと思えてきた。取り調べはすすまないし、まゆみのスパイ容疑は確定しない。
 そもそも、あんなふるくさい、どこかの国の役人のことについてまとめた古文書になんのいみがあるんだろう。持ち出したときだって、まさかこんなひどい取り調べを受けるなんて思わなかった。
 でも、まゆみはここから出られない。布団のかたまりをぎゅっとねじり、棒のようにして足の付け根にこすりつける。アソコがジンジンして、おしっこの出口の感覚がなくなってゆく。からだじゅうがぼうこうになって、足の間がぜんぶおしっこの出口になってしまったみたい。
 もっとたくさん水が飲みたい。一食ずつ溜めていくのはとてもたいへんだ。いっぺんに水を飲めれば、それだけおおく、はやくおしっこが溜まるのに。
 また食事がはこばれてくる。本当は水分だけとりたいけれど、食べ物にも水分はあるから、がまんして食べる。まゆみはぼうこう。だからおしっこの素以外は欲しくないのに。
 ところで。
 まゆみはいっしょうけんめい食事を飲み込みながら思う。
 トイレって、おしっこ以外にもなにかするものがあるんじゃなかったっけ。

975名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:44:45
 ◆ ◆ ◆

「もうダメ!もう出る、出ちゃう! はやくおトイレ!」
「だから、そんなこと言ったって無理なもんはむりだって言ってんだろ!」
 37軒目の家の屋根の上で、トナカイの制止も聞かず、サンタ少女はプレゼントの袋も投げ出してとうとうその場にしゃがみこんでしまう。雪の積もった屋根の上、煙突があるとはいえ不安定な足場がぎしっと軋む。
「もういいよっ、ここで出しちゃう!」
「あ、こらっ」
 言うが早いか、サンタ少女は衣装の下の露出した太腿の奥に手を突っ込んで、ぐいっと下着の股布部分を真横に引っ張った。辛うじてできた隙間から、すぐさますさまじい勢いで、膀胱にため込まれたおしっこがほとばしる。
 大きく放物線を描いたおしっこは、開放感で震えるサンタ少女が腰をゆするいたび蛇のように左右にのたうって下着にもびちゃびちゃと飛沫を飛ばしながら、積もった雪の上を溶かしながら湯気を立てていく。
「はああ……」
 猛烈な尿意からの解放に震え、心から安堵した次の瞬間、サンタ少女は再びプレゼントを抱え、脚をくねらせる姿に戻っていた。
「えっ……!?」
 先程からまったく変わりないオモラシ寸前の激しい尿意は、変わらず膀胱の中でぐつぐつと煮えたぎっている。そこにはわずかなりともおしっこをしたという解放感はなく、しゃがみ込む直前の尿意から感覚は連続していた。
「だから、そう言うのはダメだって言ってんだろ。わかんないやつだな。配達中なんだからしゃっきりしろよ」
 呆れた顔でトナカイが言う。せめて、記憶の中でだけでもおしっこをしてすっきりした気持ちになれるとおもっていたのに、当てが外れてサンタ少女は叫んだ。
「が、がまんできないんだもんっ。なんでこんな馬鹿な規定なんかあるの…? サンタだって、とちゅうでおトイレに行くくらいいいじゃない!」
「そんなの俺だって知るかよ! ほら、はやくしねーといつまで経ってもションベンもお預けなんだぞ!」
「うぅっ……や、やだ、やっぱりここでするっ!」
 しかし、一度は訪れかけたおしっこの快感を諦めきれずにサンタ少女はまた同じようにプレゼントの袋を投げ出してしまう。結局、彼女がこのループから抜け出すのは二百回近い繰り返しののちだった。
 
 ◆ ◆ ◆

 キャロラインたちは、自分たちがなぜこんな腹をさせてまでおしっこを我慢し続けているのか、その本当の理由を知らない。生命としての排泄は当然の自然の摂理で、それに逆らうことはそもそも矛盾している。
 第一、何かの理由で長時間トイレに行けないことそのものが問題ならば、高分子吸収体なり何なりの方策はすでにあるのだ。わざわざ苦痛を感じさせてまで、マッサージや特殊な飲料を用いてこんな方法を使って少女たちに我慢を強いる理由がない。
 いまや、ジャニスやジェニファー、クローディア、ステファニーも、ハイティーンの少女としての常識をはるかに凌駕し、何リットルというおしっこを我慢し続け、妊婦のようにお腹を膨らませ、あるいは鳩尾を通り越して胃まで圧迫するほどに膀胱を拡張させ続けることも可能である。
 彼女たちの参加する我慢プロジェクトとはなんなのだろう。たまにやってくる白衣の女性たちは、キャロラインたちが膨らんだ大きなお腹を揺すりながら必死に耐え抜いたことを報告をするたび、憐れみと落胆のような表情を隠さない。
「もう嫌、こんなの……」
 思わず弱音が口をつく。
 括約筋を熱い棒で貫くような、猛烈な尿意を耐えながら、キャロラインはハァ、ハァと大きく口をあけて耐え続ける。自分の広げてしまったおしっこの水だまりの後始末中に動かなくなったキャロラインをおいて、他の少女たちは部屋の外に出ている。もっともそこでもおしっこをすることが許されるわけではなく、マッサージで和らげた括約筋によって、ひと時の安息を手に入れるだけだが。
 尿量そのものは他の少女たちに比べてはるかに減じたとはいえ、一度放出を許してしまったキャロラインには、立て続けに尿意が襲いかかっていた。こうなると立て直すのは非常に難しい。キャロラインたちの生活は、おしっこを出さないという仮想の常識で張りつめた綱の上を渡っているようなもので、一度でも膀胱をがへこみ、おしっこの穴を激しい水流でひしゃげさせ、おしっこが出ることを覚えてしまった身体をもう一度同じ状態に持っていくのは途方もない労苦を要する。
 だが、キャロラインは諦めない。間もなくインターバルが終わり、少女たちが戻ってくるだろう。さっきの失態を取り戻すためにも、また一からやり直しだ。出口から直接膀胱に指を突っ込まれて掻き回されるような尿意を必死に堪えながら、キャロラインはのろのろと起き上った。

976名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:45:00
 ◆ ◆ ◆

「ノーション、ですか……」
 伊吹が一度訪れた市立図書館の一室。びっしりと並んだ書物の一冊を手に取り、ぱらぱらと捲っていた春海は、ぼそりと呟いた。
 おしっこをしない女の子――“notion”。1:観念・概念 2:意志 3:ばかげた考え・気まぐれなどの意味を持つ単語で呼ばれる彼女達は、尿意やその我慢から無縁の存在として作られた概念だという。
 できるだけ棚に並ぶおしっこを誘発しそうなタイトルの小説から目をそらそうとしていた伊吹は、猫耳をぴくんと跳ねさせて春海を振り向く。
「そ、それって、本当ならすっごく羨ましいような気がしますニャ……」
「……羨ましい、でしょうか。本当におしっこをしないでいられるならそうですけど、もし違うとしたら……とてもなりたいとは思えませんわ」
 くねくねと巫女服の袴を寄せ合わせながら、春海は顔を赤くして伊吹に答えた。
 ノーションに関連する書籍はかなりの量があり、書架のひとつを占めていた。そのなかでもノーション養成機関とでも言うべきある学院に関連するものを見れば、ノーションと言うものが生来の能力ではなく、血の滲むような鍛錬と緻密な努力で作り上げられてゆくものだと想像できる。
「だって伊吹さん、考えてみてください。我慢の訓練をするだけで、おしっこをしなくてもよくなることが、本当にあると思いますか?」
「にゃ、にゃあ……」
 ストレートに我慢という言葉を出されて、伊吹はたちまち尿意をぶり返させる。春海の注意をまもって腰を揺するのはなんとか堪えているようだが、その代わりに尻尾がくねくねと波打って上下していた。
 概念上の存在でしかない、おしっこをしない女の子――文字通りのばかげた想像に付き合うように、心からそれを目指して、日々途方もないおしっこ我慢の苦悶に挑む少女達。それは春海や伊吹の大きく膨らんだ下腹部を刺激するのに十分な内容だ。
「きっと、なにか――何か手がかりがあるはずですの」
 そんな伊吹を見ながら、春海は決意も新たに、おなかを刺激しないようすり足でそろそろと次の書架へと向う。

 ◆ ◆ ◆

「やだ……、もう絶対にしないって決めてたのに……」
 人目のない廊下の一角で、飛鳥はぐずりながら俯いていた。突如やってきた数分早い授業の終了と空いているトイレ、さらに長い昼休みの相乗効果は、飛鳥に激しい動揺を与え、鉄壁の我慢を突き崩していた。
 いまだ前押さえをやめることができず、飛鳥は致命的な『失敗』を周囲の少女たちに咎められてしまう。
「ちょっと、みっともないよ、飛鳥。そんなカッコで我慢して……」
「そうそう。……さっき、授業終わる前も脚クロスしてたでしょ?」
 クラスメイトたちの声も、幾分冷ややかで、軽蔑するようなものも混じっていた。しかしこれは決して悪意からくるものではない。お互いを高めあい、我慢のレベルを引き上げるための取り決めによるものだ。
「だ、だって……もうだめ。お願い、我慢させて。……ぎゅうってしないと、もっとしたくなっちゃう」
「だめだよ、こんなとこで前押さえなんかっ!」
 飛鳥たちのグループにとっては、学校でおしっこをしないことが前提となっている以上、我慢のレベルにしたがって自然に我慢に対する意識のレベルも引き上げられているのである。
 つまり、堂々と我慢をしていことが分かる仕草を、本来なら2つから3つ下の恥ずかしいこととして捉えているわけである。
 たとえば、我慢に4つの段階を作り、1:何もそぶりをみせない 2:落ち着かない、そわそわする 3:脚をクロス、膝を寄せるなど誤魔化しやすい我慢 4:前押さえ、脚踏みなど人前ではしてはならない我慢 と分類するとする。
 この時、飛鳥たちにとっては、実際の行為は3段階ほど下のものと見なされる。つまり2の行為が大慌てでトイレに駆け込むようなものなのだ。従って3は間に合わずにチビって下着をぐっしょり濡らしてしまうこと、4ともなれば、オモラシにも等しい羞恥レベルとなっているのである。
「我慢したいっ……ちゃんとぎゅうって押さえて我慢したいよ……」
 両手の助けを借りてしっかりと満タンの膀胱の出口を押さえられれば、どれほど楽になるだろう。しかし、それは飛鳥にとっては許されないことだった。

977名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:45:15
 ◆ ◆ ◆

 やがて飛鳥たちのグループの一員となる少女、Cr(仮名)は苛立ちを隠さずに少し離れた席のFeを睨んでいた。
(なによ、あんなに我慢するならさっきちゃんとトイレ行けっての)
 注意してみればかなりあからさまなFeの我慢は、しかしまだバスの中には広く知れ渡っていないらしい。Crはそれを忌々しく思う一方で、ありがたくも感じていた。Feが注目を集めれば、一応は取り繕って我慢の仕草を押さえ込んでいるCrの方が先にトイレに行ってしまい、No1の座を譲り渡したと思われかねないからだ。
 しかし、CrもFeと同じかそれ以上におしっこがしたいのだ。それなのにはっきりと我慢することもできないCrは、奥歯を噛み締めて左右に揺れ動くFeの背中を見つめている。
 それにしても、なぜFeはトイレに行かなかったのだろう。しかも嘘まで吐いてCrにおしっこをさせなかった。疑心暗鬼に陥ったCrは、ひょっとしてFeはわざわざあんなことをしてCrを陥れようとしているのではないかと思い始めてしまう。
 そう、たとえばFeはどこかでもうおしっこを済ませていて、それなのにわざとしたいふりをしてCrを我慢地獄に突き落としたとか……いや違う。Feがトイレに行っていないのは間違いない。Crたちのトイレの使用チェックは完璧に近い。ならFeにはまだぜんぜん我慢の余裕があって、それなのにわざわざトイレに行きたいふりをしている……?
(そんな、ありえないって……)
 Crですら、もうどうしようもないほどにおしっこがしたいのだ。さっきの休憩でも何度もギブアップしかけたし、一度はなりふり構わず野ションまでしかけたのを必死に押さえ込んだのだ。いまもずっしりと重い膀胱の形は、体内にはっきりと認識できるほど鮮明にCrの意識の中にあり、辛うじて安定期を保っている尿意ですら、頭を焦がすほどだ。
 そもそもおしっこを溜めておく場所には穴が開いており、困ったことに出口はタンクの真下にくっついている。重力に引かれてしまうおしっこを食い止めるには、括約筋をつかっておしっこの孔を真横から締め付けて塞がなければならない。それがどれだけ不自然なことか。
 ちらと見上げた時計は、バスの到着までまだ70分以上を残している。どう考えてもFeはそれまで我慢が持ちそうには見えないが、果たして自分はそれが可能なのか
。Crは揺れるFeの背中から目が離せない。

 ◆ ◆ ◆

「それで、以後の結果はどうなったんですか?」
「んっ、はあぁ……そ、それはっ……で、データの集計に、ふ、不備が見られっ……そ、そのぅっ……」
「要領を得ませんね。確かにティーン年代の女性においても、時間当たり100ミリリットルのノルマを化した上で35時間以上の我慢が可能であると言うことは実証されました。ですがそんなものは既に別の実験でも十分に証明できることです」
「それに、実験対象として作為的に我慢に賛同した女性を選んでいる部分には問題を感じます。非協力者を拘束する一方で不参加を認めている部分もありますし、これでは我々の求める、素養のある女性が一般にどの程度の割合で存在するかを測定しているとはいいがたいのではないでしょうか」
「で、ですがっ……ああんっ……そ、そうは言いましても、あ、あまり強引な手法では、くぅう……は、反発を招きかねない危険性もっ……」
「その為の公開実験です。1000人を対象にする大規模な実験に費やされた時間、人的資源、予算。どれも少なくないものですよ。それに見合った結果を出せなかったとなれば、貴方の責任問題にもなりますが、よろしいのですか?」
「ん、ぅ、あ、そ、そんな……っ、わ、わたしはっ」
「言いたい事があるならはっきり言ったらどうですか? 貴方の発言の自由まで奪った覚えはありませんよ」
「で、ですからっ、ま、間違いなく実験対象者のうちのっ、ふぁあ……な、七名はっ、あ、ぅ、あっあ、で、っ……ダメっでちゃうぅ!!」
「……ダメですね。話になりません」
「そうですね。もし真実だとすれば驚異的なものですが……流石に実験期限の168時間にも渡って、排泄を行わなかった女性がいるというのは非現実的です。このレポートには重大な不備がある、としていいのではないでしょうか」
「え、あ、ま、待ってっ、そんなぁ……っ、嘘なんかついてませんっ、と、トイレ、おトイレ行かせてぇ……っ!!」
「では、ご自身で証明してください。まずは……そうですね、48時間からで結構です。その前後までならまだ信頼性も確保できるでしょう」
「そうね、連れて行きなさい」
「あ、あぁああ……っ」

978名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:45:34
 ◆ ◆ ◆

「しかし、そうなるといったいA級というものはどんなものか、まるで想像がつかないな」
「では、こちらをご覧ください。ライセンスを保有している方と、そのライブバルーンのカタログです」
「ライブバルーン? なんだねそれは」
「ひらたく言ってしまえば膀胱のレントゲン写真ですね。摂取する水分に特殊な成分を混ぜることで、我慢中の膀胱の形を撮影したものです。昔はデスバルーンと言って、死亡後に解剖などで摘出した膀胱を膨らませることでしかサイズを測定・再現するしかなかったんですが、医学の進歩した今では今はこのようにはっきり膀胱のサイズを確認することができます。カタログのものは最新の、最大サイズのバルーンが掲載されています」
「ほう……これはすごい。ふむふむ、ほう。これが君のライブバルーンか。こんなに膨らんでいる膀胱の中身は、全部おしっこか。まるで瓢箪だな。それも特大の。君、こりゃあ下手に赤ん坊が居るよりも辛いんじゃないのかい」
「はい、中には3リットル以上の容量を軽く超える方もいらっしゃいますね。そしてこちらがA級ライセンスの方のお写真です。良くご覧ください。これらの方々のスタイルに注目いただければと思います」
「ふむふむ……おや、A級の女性だけライブバルーンの写真がないじゃないか。ん? いや待て、これは??? ……おい君、まさか」
「はい。ご推察の通りです。A級ライセンスとは、私たちB級以上のおしっこを我慢しながらも、一流モデル並のプロポーションを保つことを最低条件としています。このとおり、A級ライセンスの方々は、いくらおしっこを我慢してもおなかを膨らませるようなことはしていません。もちろんコルセットなどで締め上げているわけでもないのは、こちらの水着写真でもお分かりと思います」
「うむ、これはすごいものだ、まったく感心したよ、君!」
「あ、ありがとうございます……でも、A級ライセンスの方はですね……」
「こうなると君が一体いつまで我慢できるのかも、非常に興味が沸いてきたな。おい誰か、ちょっとアイスティーでも用意してくれ、できるだけ沢山だ!」

 ◆ ◆ ◆

「……>>219? なんでしょう、これ」
「千夜一夜? アラビアンナイトですかニャ?」
 その「月壬月辰」に関する資料の後半部分は、何かの刃物で切り取られたようになくなっている。その最後の一文の側に記されたのが>>219の走り書きなのだった。春海の手元を覗き込んだ伊吹も首を傾げ耳を揺らす。
 確かにここにある多くの物語は、すべて中途半端なところで終わっている。しかしなぜこれだけが後ろ半分がなくなっているのだろう……?
 春海は頭を巡らせようとするが、妊婦にも匹敵するほどに我慢したおしっこでおなかを膨らませる、という刺激的過ぎる物語は、せっかくぐうっとおなかの中に引っ張り上げた尿意を再びせり出させるような感覚で、あまりまともに見ていられそうもない。そっと巫女服のうえを撫で、たしかにこんな風にポケットやスリットからあそこを押さえられれば目立たなくていいだろうなぁ、と想像までしてしまう。
「春海さん?」
「ひあ!? え、ええ、いえ、なんでもありませんわっ」
 伊吹に話しかけられて飛び上がりかけ、あわてて首を振る春海。
「あの、そうじゃニャくて、よく読んでみると、このほかにも途中からなくなってる本がありましたニャ。このニンジャの話とか、『おトイレ』の子の話とか、あと、一緒にこんニャのも」
「我慢の類型? いったいこれはどういう……? あら? ここも文字が抜けてますわね。>>268……? なんでしょう、掠れてうまく読めないような……はうっ!?」
「にゃ、にゃあ!? ……や、な、なんだニャ、急にっ……あぁ、あっ、はぁっ」
「も、漏れちゃう……っ!? っ、は、はぁっ、はぁーっ……ふうっ……」
 突如、わずかなりとも落ち着きを保っていた尿意が牙を剥き、伊吹と春海はたまfらずうずくまった。前押さえだけでは足りず、かかとをあそこに押し付けて身をよじり、なんとか噴出を堪えようと必死に息を詰める。まるで、陣痛に耐える妊婦のようだ。

979名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:45:47
 ◆ ◆ ◆

 成美の前を、何十人という女性たちの姿が通り過ぎてゆく。成美が会ったことのある女性もいれば、物語の中で読んだだけの少女もいた。実在も空想も関係なく、次々現れては消えてゆく彼女たちの共通点はただひとつ、ひたすらにおしっこを我慢し続けているということだけだ。
 これは夢ではないかと成美は思い始めていた。あれからさらに長い時間が経って、もうこれ以上強まることはないだろうと思っていた尿意はますます激しさを増している。けれど、結局成美はあれから一度もおしっこを出してしまわずにいた。
 確かに辛いのだが、無理をすればなんとか我慢ができてしまいそうで、ついつい目の前の事態に気を取られているうち、後回し後回しになってしまっているのだ。
 それになにより、成美の前に現れる女性たちは、決まって成美よりもさらに辛そうに、いっしょうけんめいになっておしっこを我慢しているのである。見て見ぬ振りができずにその手助けをしているうち、成美はますますおしっこをする機会を失ってしまうのだ。
 いまや、あの卒業式のことすら遠く昔のことにも思える。今の成美には、なんでたったあれくらいのことで我慢がきかなくなり、オモラシをしてしまったのかまったくわからないほどだった。
 夢の中で女性たちと合うたび、成美は彼女たちにトイレの順番を譲ったり、またいつわりのトイレをしてみせたりすることも沢山あった。もっとも、そうしたところで出会った女性たちがきちんとトイレを済ませられるようなこともまた、ありえないようだったのだが。
 これは一体なんなのだろうと成美は思う。夢でないとしたら、たとえば何かの拍子に地獄のような、おしっこを我慢させられる苦しみを――そう、あの魔女裁判の女の人のように――責め苦を受けさせられる場所なのだろうか。
 また、成美の前に新しい女性の姿が現れる……その人は白い陶磁器製のの不思議な器具をまたいで、股間をそこに思う様こすりつけ、小さな声を上げていた。

 ◆ ◆ ◆

「な、何!? 何がおきたの!?」
 おしっこ我慢の女神は悲鳴を上げた。突然周囲が激しく揺れ出し、空に大地にびしびしと亀裂が走る。世界がぐらぐらと軋み、おしっこ我慢の地獄で苦しむ女性たちも次々と悲鳴を上げる。
 突然のことに動揺してしまった女神の下腹部で、おしっこ我慢の要因である大量のおしっこが揺さぶられ、女神は顔を真っ赤にして歯を食いしばり、脚を踏み鳴らしての我慢を強いられた。
「はぐっ、ぐぅ、ぅうううう……!?」
 毎日元気健康におしっこ我慢をしている女神といえど、いつもいつも限界寸前猛烈極限の尿意に晒されているわけではない。もうダメ、もう本当にどうしようもないと思ってもそのたびに女神は新しい我慢のポーズや、張り詰めたおなかを少しだけ楽にする呼吸法を探し出すことで、わずかながら押し寄せる尿意の波を変動させることができた。
 女神が限界を迎え、それに耐えようとするたびに、ほんの少しだけ限界が遠のく。いわばその繰り返しなのだ。もっとも、実際にはそれすら女神の尿意と我慢を加速させるスパイスでしかないのだが。
「ね、姉さん、大丈夫? はぅ、ぁうううっ……」
 我慢するあまりの姉のあまりの変貌ぶりに、心配そうに声をかけたおしっこ限界失禁の女神だったが、彼女とて突如の異変によって下腹部を激しく揺さぶられ、ぶり返した猛烈な尿意によって、また噴水のようにおしっこを放出してしまう。
「ま、またアンタはっ……」
 まるで見せ付けるようにしか見えない妹の失禁に、おしっこ我慢の女神は歯を軋ませながらも、周囲の異常に別の意味でも背筋を震わせていた。
 世界に亀裂が走るなんて、ただごとではない。亀裂に浮かび上がった>>302-312の文字を見て、おしっこ我慢の女神は、おしっこ限界失禁の女神に叫ぶ。
「っ、しょ、しょうがないわね……ちょっと、いつまでやってんの、行くわよ!!」
 主神様のお話はものすごく興味があったが、これはひょっとすると、この世界そのものの危機かもしれないのだ。

980名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:45:59
 ◆ ◆ ◆

「はあ、ああ、あ、ふう……」
 待ちに待ったファシリティの個室での『ベンキ』をつかったおしっこを、その少女は堪能していた。ついさっき個室が開くなり、周囲の目をないのをいいことにおもいきり激しくおしっこをしてしまったのだが、やはり『ベンキ』を使ってのおしっこはそれとも比べ物にならないほどに心地いい。
 激しく腰を揺すりながら、少女はそう思う。なにしろ『ベンキ』はおしっこをするための専用の器具である。耐えに耐えた尿意からヒクつく尿道口、硬く強張った膀胱、破裂しそうな下腹部、全てを解放するためのものだ。全てのデザイン、角度、触り心地を含めて、女性の身体に最適な設備となっているのである。
「はあ……よかった……おしっこ、間に合って……」
 『ベンキ』でのおしっこを存分に堪能して、少女はほっと安堵の息を吐く。これでまた数時間、頑張ることができるだろう。もっともここしばらく立て続けに許可を申請しているため、次は数時間程度のことでは済まないかもしれない。ファシリティの外に並ぶ列を思うと申し訳ないが、少女はさらに念のため、『ベンキ』に深く腰を落とし、膀胱の緊張を抜くため、慎重におしっこを繰り返す。
「はあ……ふう……」
 ずっとこのまま『ベンキ』でおしっこができればいいのに、と少女は詮無い想像をめぐらせた。管理官の中にはプライベートルームに自分専用の『ベンキ』を所有している者もいるという噂があった。共用ファシリティのそれとは違って、完全のその女性の体格にあわせて微調整された『ベンキ』は、さらに快適なおしっこを提供するともいう。
 だが、それはあくまで、噂でしかない。
「ねえ、早くして!! 皆おしっこ我慢してるのよ!」
 外からの急かす声に、後ろ髪を引かれる気分で少女はしぶしぶと腰を上げ、身づくろいをして立ち上がった。この数時間でさらに増えた、2リットル半の尿を溜め込んだままの膀胱を、しっかりと抱えなおしながら。

 ◆ ◆ ◆

 >>338-352
 >>362-378
「むぅ……もうなにがなんだか分からないニャァ……」
 目をぐるぐるにして、伊吹はぱたんと分厚い学術書を閉じる。もちろんそれと同時にさりげなく太腿を擦り合わせるのも忘れない。
 これもおしっこ我慢に関連する文献のようなのだが、難しすぎて何が書いてあるのか伊吹にはさっぱりだった。ひょっとして耳と一緒に頭の中までお馬鹿な猫になってしまったのじゃないかと不安にもなる。
「神学的な議論のようですね。……長い歴史の中では神様のあり方というものについて、同じ宗教を信じる人たちの間でも解釈が分かれてしまうことはおおくありますわ。おそらく、その……この、おしっこ我慢というものにも、学派のようなものがあるのだと思いますの」
 つい、はっきりとおしっこと口に出してしまい、春海はつられて震えだした脚を、不自然にぐいっとねじり寄せた。
「そ、その、こちらの文献にはおしっこを我慢して膝を交差させている様子から、『女』という文字が生まれた、なんてことも書いてありましたわ」
「う、うにゃあ……」
 まさに今その格好をしてしまっていることに、伊吹と春海は思わずお互いから視線をそらし、顔を赤くする。
「こ、こほん。女神への信仰は確かにあったようですけれど……魔王に関する文献はほとんど見当たりませんわね……」
「春海さん、そろそろ、別の場所いきませんかにゃあ……ずっとここにいると、なんだか、だんだん……」
「そ、そうですね……確かにこれ以上、手がかりも見つからなそうですし」
 図書館で本に囲まれているうち、だんだん本屋で本を選んでいるときのあのトイレに行きたくなる作用がやってくるのだ。伊吹と春海は頷きあって、そそくさと図書館を後にした。

981名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:46:16
 ◆ ◆ ◆

「姫様、後生ですからこれ以上意地を張るのはやめて、厠へ……!!」
「くどいぞサツキ。そちは一体、主人を厠に連れて行きたいのか、己が小用を足したいのかどっちじゃ」
 身悶えしながら訴えるサツキを、石楠花姫はばっさりと斬り捨てる。姫とて辛くないわけではないはずなのだ。昨夜も一晩中布団の中で小さな喘ぎ声を漏らし続け、恐らくまともに眠れてもいないはずだ。
 しかし、頑なに石楠花姫は厠へ立とうとはしない。それどころかなおも茶や湯をたびたび口にしている。既に衣服の上からもはっきりと分かる程に下腹が膨らみ、まるで子を宿しているかのようだ。幸いなことにここ数日は姫を訪ねてくるものが居ない為、ことは広まらずにいるが、もしこの国の臣下が姫のご機嫌伺いにやって来ようものなら、石楠花姫の異常はたちまち露見してしまうだろう。
「ひ、姫さま……そ、そのようなおなかで、辛くはないのですか」
「だから辛いと言っておろうに。昨夜も言ったが、もう忘れたかの、サツキ」
「でしたら、はやくお小水を!! これは姫さまのお身体を思ってのことにございます!」
「嫌じゃ」
 ぷい、と首をそっぽに向け、石楠花姫は強弁するのだ。そしてまるで、いとおしむようにそっと膨らんだ下腹を撫で、微笑む。
「のうサツキ? 思うが、子を宿すとはこのようなものかの? 母上もこのようにして、辛い中、懸命になってわらわを産んでくだすったのかもしれぬの」
「……姫さま? その、姫さまのお気持ちは分かりかねますが、もはやここはお国ではありませぬ。いつ連中が訪ねて来るとも……」
「たわけ。だからこそじゃ」
 ぴしゃりと言って、石楠花姫はサツキをいつになく真剣な目で見る。
「そちは、わらわがあのような恩知らず、父上の敵のの外郎に、おめおめと手篭めにされるのを見たいと申すか。わらわだけではない、そちもじゃ。故国を滅ぼした憎き仇の子を産みたいと申すか?!」
「ひ、姫さま……?」
「今はこのような囚われの身、自由もなく、連中がその気になれば夜伽も命じるままじゃろうがな。わらわは断じてそのような身に甘んじる積もりはないぞ。いずれ機会を見てこの国を脱する。ふふ、いくらこの国の連中が野卑ておってもな、先客のおる胎に子種は仕込めまい。身重であれば、男どもを遠ざける理由にはいくらでもなるゆえな、なおのこと都合もよいわ。ほほほ」
 大きな腹を抱えながら、石楠花姫はそうやって不敵に笑った。

 ◆ ◆ ◆

 青子はじっと手を上げるタイミングを見計らっていた。紅美の様子を見に行く口実で、席を立つ許可を貰おうというわけだが、いまはもう戻ってこない紅美のことよりも、自分の尿意のほうが優先事項になりつつある。
 けれど、先生が話を区切ったところで、青子が手を上げるよりも早く、教室のドアが開く。そこには紅美が立っていた。
 紅美は少し休んだのでもう具合がよくなったこと、よければ残り時間だけでも授業を受けたいことを先生に申し出る。教師は多少不審がりはしたが、紅美に一度だけ体調は本当に平気かどうかを確認すると、席に戻るように告げて授業を再開する。
 青子は衝撃を受けていた。してやられたという思いが強い。完全にタイミングを逸していたのだ。これでもう紅美の様子を見に行くという言い訳は通じなくなった。どうにか乗りこなしていた尿意が制御を外れ、勝手に暴れ出す。
 青子の膀胱の貯水量は警戒水域の1200を超え、限界水域の1500も近付いて来ている。徐々に膀胱が弾力を失い、硬くこわばり始めているのだ。さっきの休み時間で紅美に飲ませ、自分も口にしてみせた水の残りが、利尿作用を伴ってどんどんと下腹部に注ぎ込まれている。もう入らないと言っているのにもお構いなしだ。
 ずしんと重い尿意と共に膀胱の形がはっきり感じ取れ、びくんびくんと脈動する“陣痛”に近い感覚がある。
 だが――
(ちょっと、ねえアレ見て? 嵐山さん、まだ我慢してない?)
(嘘ぉ……本当に?)
 青子の取り巻きたちが囁き合う。紅美の様子もまた、激しい尿意を堪えているのと変わらなかった。保健室から戻ったばかりということで、多少の様子のおかしさは教師は気にしていないようだが、あれは明らかにあのまま、おしっこを我慢し続けている。演技とも思えないが、どういう魔法かいくらか余裕を取り戻しているようでもあった。3リットルの水はいまや、残らずおしっこになって膀胱に注ぎこまれているはずなのに。
 そして紅美には、その気になればいままでいくらでもトイレを使えるはずだったのだ。これはもう、青子に対する挑戦だと、そう捉えるしかなかった――

982名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:46:26
 ◆ ◆ ◆

「桐生、心配ないよ。まだ全然大丈夫だって。これくらい」
「いくらなんでも変だよ! これじゃ本当に病気になっちゃう!! ううん、死んじゃってもおかしくないよ!?」
「だからみんなそうなんだってば。足利だけズルさせちゃうわけにはいかないじゃん」
「みんなって、後輩にこんなことして、ひどいと思わないの!? トイレ行きたいってわかってるのに、わざとガマンさせてまでそんなふうに外連れまわして……帰ってからもこんなにさせて!!」
「まあ、そうだけどさ。外でガマンさせちゃうといざって時に困るからね、いつもは寮の中だけでさせるんだけど。知ってる顔ばかりで慣れちゃうとよくないから、年1回くらいは緊張感を持たせないと」
「ちょ、ちょっと待って、なにそれ!?」
「試合の時とかにトイレ行きたいなんていってらんないからね、普段から訓練させとくの。1日行かないなんてしょっちゅうだよ? まあ、夏休みだし油断してたってのもあるかもだけど。あんなに無理矢理飲ませるのも滅多にないし」
「じゃあ、こんなシゴキいつもやってるの!?」
「まあね、恒例みたいなもんだし、それにシゴキじゃないよ。ほら」
「え、わ!? な、なにこれ!? す、すごいおなか……って、“みんな”ってまさか!?」
「そりゃあ、後輩にだけこんなことさせてどうするのさ。上級生も全員やらなきゃ示しがつかないでしょ、自分たちにできないことさせるなんて無茶もいいとこだよ。そうじゃなきゃ不公平だし」
「いや、えっと、それはそうだけどさ……」
「世の中そんなに甘くないんだよ。桐生。だから、足利だって頑張ってるんだ。ちゃんと休んどかないと今夜が辛いからね」
「ね、ねえ、ちょっと聞きたいんだけど、ひょっとしてまだ続けるつもりなの?」
「当たり前じゃない。じゃなきゃ、なんで桐生呼んだかわからないし。ね?」
「な、なんなすっごく嫌な予感っ!!」

 ◆ ◆ ◆

「……今回の法改正、ずいぶんまた思い切った……いえ、言葉は飾らずに言いましょう。ずいぶんと無茶を通したものですね。与党の反対が並々ならぬものだったと聞いていますけれど」
「ご理解いただくのにはかなり骨が折れました。ですが最終的には、ほぼ全会一致での採決、賛成多数となって喜ばしい限りです。特に女性の自立を叫ぶ会派には尽力を頂きましたがね」
「あの方たちも、ご自分の政治活動事務所のトイレまでが女子トイレに区分けされることをご存知でしたら顔色を変えたかと思いますが。……可決直後の国会はひどいことになったそうですし」
「無礼を承知で本音を言わせて頂ければ、ご高齢の方々の下の心配などどうでもいいのです。重要なのは就学年齢の女子児童を中心にした、素養の確認です」
「確かに前回の実験で作為的な試験対象の抽出には苦言を呈しましたが、何も我が国全体を実験場にしろと指示した覚えはありませんよ。あれではいくらなんでもあからさまに過ぎる」
「もはや時間がありません。既に秘密裏の調査では埒が明かないのです。この分野においては各国、各企業、また四大宗派までもが独自に活動を続けているのです。政府が遅れを取るわけにはいきません。某国の政府機関が、例の件で東北地方で少女を拉致している報告、すでにお耳に入っているかと思いますが」
「その結果、私たちの使用するトイレまで使用不可となってもですか」
「……そ、その点については、大義の為の尊い犠牲と割り切っていただくしか……」
「まあ、貴方がよければそれで宜しいのですが。……私はいざとなれば特別許可で男子トイレに緊急避難させていただくまでですけれど」
「え、いや、その……さすがにそれは無理があるのではないかと……」
「何かおっしゃいましたか?」
「い、いえっ、何もっ!!」

983名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:46:45
 ◆ ◆ ◆

とりあえずリボンの色をよく観察する
赤、きいろ、オレンジ、緑
よくわからない
なにかの目じるしだろうか
なにいろまでいくっていうやりとりは
たぶんこれとトイレが関係あるってこと
おなかがざわざわする
あしがかってにうごきだす
いまのわたしのリボンはオレンジ
赤のつぎはオレンジ
じゃあつぎはなにいろだろう
おしりをもじもじしながらそんなことを思っていると
あたりで歓声 はくしゅがぱちぱち鳴りひびく
そこには優雅に立つおんなのひと
その肩には藍色のリボン
その下には青のリボン
ああわかった 虹の色だ
あかだいだいきいろみどりあおあいむらさき
青のリボンは五番目のいろ
するとゴールはむらさきのリボン
わたしはオレンジ
まっすぐたてないくらいにあしがふるえる
目の前にはまた空になったポット
すぐにおかわりがやってくる
あと何杯飲めばトイレにいけるんだろう
30世紀のひとたちはおしっこをしないんだろうか
聞いてみたいけど聞ける気もしない
おなかがきゅっと締まった気がする
とにかくトイレ だからおかわり
早くトイレ おしっこしたい
そう思いながらおかわりする
でもそんなものより、トイレのおかわりがほしい。
ぜったいに一回じゃすまないだろうから。

984名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:46:58
 ◆ ◆ ◆

「だ、だからそれとあたしのトイレを邪魔するのとどう関係があるのよ!」
 真弓はとうとう叫んでしまう。しかしさっきから目の前で話し続ける春海という巫女さんは、姉弟をいっこうに解放してくれる様子がない。
「ですから、その古文書ですの!! あなたがティッシュの代わりに使おうとしているそれですのよ!! いいですか、ほら、ここのところですわ!!」
 ようやく家に戻りお小遣いを前借して開いた、一回千円の有料トイレのドアの奥で、紙が無いという事態に直面し、真弓は一度は絶望しかけた。
 しかし真弓は鋼鉄の精神力でなんとか踏みとどまって立ち直り、再び家に戻ってようやく持ち出した、古びた紙束。それを奪うなり、春海は勢いよくその一枚を広げてエキサイトする。
「ここ、ここですわ。>>588の記述をご覧くださいませ。なにか違和感を感じませんこと? この故事が原因となって、108の魔の尿意が撒き散らされ、女の子がトイレにいけず苦しむ世界が作られた……とされていますわね」
「だ、だからそんなヨタ話はっ……」
 ずっとトイレにいけずに苦しんでいる自分に、なんでこんな話をするのかと真弓は気が気ではない。すぐ後ろにはトイレがあり、そこに入ればようやくオシッコができるのに。隣では健太もすっかり飽きた様子で落ち着きなく二人のやり取りを見上げている。
 というかそもそも春海もそんな話をしながらひっきりなしに脚をくねらせているのだ。自分で話していて催していては世話がない。
「た、たとえば歴史の旧い記録の中には、時の王朝によってその当時の王に都合のいい形で神話が歪められることがままありましたわ。これもひょっとしてその一部なのではないかと思いますの」

 ◆ ◆ ◆

 春海は限界を感じていた。我慢し続けのおしっこもそうだが、これまでの手法に、である。あれからいくら水分を口にしても、その原因がつかめないのだ。
 異変の原因がすぐ側にあることはわかっているのに、いくら尿意が増してもその具体的な場所はぼやけるばかりだった。これまでそんな経験は一度もない。
 そこで春海は思考を切り替えてみた。どこかに異変の原因があると考えるのではなくて、異変がどこに向おうとしているのかを突き止めようとしているのだ。
「この後、この国ではエイユウ、ゴウケツという我慢に自信のある方々が尿残泊という集団を作って、腐敗した王朝と覇を競う時代となっていきますけれど、魔の尿意というものが本当に振りまかれたのであれば、それは忌むべきものでこそあれ、ガマンできることを誇るものではないはずですわ。……なにか、矛盾があるように思えて仕方ないんですの。それが、それがわかれば、この異変を解決するヒントになるはすでずのに……」
「だ、だからっ……!! そんなの後でいくらでも聞いてあげるから、はやくおしっこさせてっ……!!」
 両手を握り締め、真弓は叫ぶ。その叫び声すら下腹に響いて尿意を加速させる。
「お姉ちゃん、お姉ちゃん」
「え? 何よ健太、いまちょっと大事な話してて……」
「ぼく、またしたくなっちゃった。先に入るね」
「え、ちょ、健太っ!? 待ちなさい、さっきアンタそこで――」
「だってもうぼく漏れちゃうんだもんっ!!」
 言うが早いか、健太は有料トイレに駆け込んだ。ばたんとドアを閉めてすぐ、男の子が用をたす音が響き渡る。女の子のそれよりも高い位置から水面に注ぐ水音は、いまだおしっこができないままでいる二人の少女を猛烈に刺激する。
「はうぅっ……!!」
「ふぁあっ……うぅ……」
「ば、バカッ、あんたがヘンな事言ってるから、入りそびれちゃたじゃないっ」
「わ、わたくしは別に、そんなつもりでは……ぅ」
 ちょうど無常にも、かちゃりと音を立てて、ドアに記された使用料金が一万円に値上げされたところだった。

985名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:47:08
 ◆ ◆ ◆

 そう、そもそもこの『1リットル』という言葉。
 彼女にとっては接待において要求される、“ビール1リットル”の一気飲みを意味していたが、同時に彼女に指示を下す人物――ひいてはそれを目的とする人物たちにとっては、そうして彼女が強いられるオシッコ我慢をさしていたのだ。
 アルコール、炭酸、水分という迅速な水分吸収の三大要件を満たし、さらにはその外見という意味からも、ビールはそのために最適の飲料だった。
 彼女は疑問にも思っていなかったが、そもそもビール1リットルの一気飲みは、さほど難しいことでもなく、特技や宴会の場を盛り上げる芸としてもほとんど価値を持たない。彼女のようなアイドルがそれをするのであれば多少は話が変わってくるが、それはたとえば縄跳びで二重跳びをする程度の、ささいなものなのである。
 だから、接待の場で相手が口にする『1リットル』は、別の意味も孕んでいた。そうやって彼女が一気飲みしたビールは、そのまま身体を素通りするように腎臓でろ過され、膀胱に次々と流れ込み、ぐんぐんと腹を膨らませてゆく。
 彼女が手にしていたジョッキと、その中身になみなみと満たされたビールを、そのまま膀胱とぱんぱんのオシッコに見立てて、『1リットル』の我慢をさせる――それが、彼女に指示を出している者たちの意図だったのだ。
 あの日の舞台挨拶で、オシッコを我慢しながらの発現でアイドルとして致命的な痛手を被った彼女だが、電話の向こうからの相手には応じざるを得なかった。表立った仕事をいくつも失った彼女は、もはやどれだけ不審であろうと、電話向こうの声に従うしか仕事をして行くすべがなかったのである。
 ほどなくして――本人激似という名目で売り出された裏AVが、密かに噂となった。本人の登場した有名ドラマのタイトルをもじったその作品で、冒頭から一糸纏わぬ姿で登場するあの有名アイドルと寸分違わぬ美貌の女性が、羞恥に顔を染め、空のジョッキをまたいで、それを行きよいよく吹き出させたオシッコでいっぱいにするという内容ではじまるその裏AVは、その筋の趣味の人間だけではなく、多くの男性を魅了することとなる。
 だが。驚くべき内容はそこだけにとどまらない。1リットルのオシッコをしてなお、映像の中の彼女はなおも激しい尿意に身を震わせ、新しい空のジョッキをねだって、必死に男優たちに奉仕を繰り返すのだ。

 ◆ ◆ ◆

 千佳は、夕美とのお喋りも上の空で、ずっとユキの事ばかりを考えていた。いや、さらに正確に言うならユキのおなかの中でたぷたぷと揺れているだろうおしっこのことを。
 気にしまいとすればするほど、頭の中からそれは離れず、機会があればちらりと横目でユキの様子を窺ってしまう。ユキはと言えば昨日までと同じ笑顔で、てきぱきと仕事をこなしていた。そのおなかはメイド服の上からでもすっきりと綺麗な線を描いていて、やはり一日以上もおしっこを出せていないとはおもえない。
 本当は夕美とユキがいっしょになって千佳をからかっているんじゃないかと思いたくなるくらいだ。特に今朝のやり取りは、千佳が聞いたのは二人の会話と物音だけで、実際にユキが“おしっこをした”のか、本当に“出した”のか確認してはいない。
 とは言え、千佳はユキが目の前で“おしっこする”のを見てしまっていた。まるで本当におなかのなかにおしっこを出す場所があるかのように、膨らんでいたおなかが内側へ引っ込んでいくのは、圧巻の一言であった。そう思うと、ほんの少し、わずかにだけ、ユキの動作がぎこちないようにも思えるのだ。
(どっちなんだろ……ユキさん……)
 千佳自身もわずかに尿意を感じ始めている。ユキのことに気を取られて、今日は朝からトイレに行きそびれている。
 どちらかと言えばトイレの近い千佳には、ユキが羨ましくもあった。あんな風におなかのなかにもうひとつ、おしっこをできる場所があるとしたら。千佳が経験したいくつかの大失敗も起きなかったかもしれない。
『ユキちゃんはね、おなかの内側におしっこしたの』
 夕美の意地悪な笑顔と、ユキが“おしっこしている”ときの切なげな鳴き声を思い出し、千佳は顔を赤くした。
「……どうしたの?」
「あ、うん……ちょっと、お手洗い」
 席を立った千佳を、ユキは笑顔で見送る。千佳はもう慣れた来客用のトイレまでの廊下を歩きながら、そっと下腹を撫で、これから行くトイレできちんとおしっこを“出そう”か、それとも“おしっこする”のに挑戦してみようか、頭を悩ませるのだった。

986名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:47:25
 ◆ ◆ ◆

「え? なんです係長。ちゃんと言ってくれなきゃわかりませんってば。まあさるぐつわしてますから無理でしょうけど」
「はい? ああ、またつま先文字ですか。ん? シ・ヨ・ー・ツ……? ああ、ショーツ穿かせろって言うんですか? ははは、こりゃまた俺、ショーっと出ちゃうとかそんなこと言いたいのかと思いましたよ」
「あれ? つまんなかったですか? 厳しいなあ係長」
「やっぱあれですか、こういう下着穿いてないとガマンしづらいもんですかね? 男は結構なんとかなるもんですけど、やっぱ女性は辛いのかな」
「そうですよねえ、膀胱と出口こんな近いんですからねぇ」
「別にいいじゃないですか、このままオシッコ漏らしちゃえば。無理にガマンしなくたっていいですよ」
「逆に考えてくださいよ、ほら、いま係長なんにも穿いてないんだからオモラシにならないじゃないですか」
「ははは、まあこのまま出しちゃったら昨日作ってた企画書ぜんぶパアですけどね。まあ芹沢係長優秀だから、これくらいすぐに作り直せるでしょ?」
「ん、ああそっか、契約書もあるんでしたっけ。打ち上げ行く前に仕舞っとけって言われましたね。うっかりしてました。こんなのオシッコまみれにしたら首じゃ済まないですねえ」
「だから、そこのゴミ箱にならしていいって言ってるじゃないですか。好きなだけしてくださいよ。まさか全部入らないとか言いませんよね? いくら『鋼鉄の膀胱の女』でもそりゃあり得ないですよ」
「ああ、まあそうですね、係長動けないんでしたっけ。そこからだとゴミ箱遠すぎて届かないかうまく入らないかもしれないですけど、俺も係長のシモの世話なんかしたくないもんで。そういう趣味ないですからね、俺」
「じゃあ、俺仕事ありますんで。また昼休みに来ますから、いくら係長がガマンマニアでも、出しちゃったオシッコの始末くらいちゃんと済ましといてくださいね」

 ◆ ◆ ◆

 1000年の我慢と聞いて嘘だと思ったものがおるじゃろう
 まったく浅薄な人間どもじゃ
 どうせならそのまま呆れて
 放っておいてくれればいいものを

 もうわかっておるじゃろう
 わらわを見張っておる人間たちとはそこのお主のことじゃ
 お主らが監視に飽きてしまえばこの忌々しい牢獄から抜け出せるものを
 地底の牢獄での1000年は長いが
 お主たち人間の世界でも短くない時間が流れておるじゃろうに

 ああ トイレに行きたい はやく行きたいぞ。
 ええい、だからそう興味津々と見るでないヘンタイどもめ!
 そんなに娘がトイレを我慢するのが好きか、お主らは!

 にっくき勇者を遣わして導いた女神はおしっこ我慢を司る女神
 わらわはあやつと同じくおしっこ我慢をせねばならぬさだめにあった
 あの女にできることがわらわにできぬはずがないのじゃ
 もっともわらわは天界に背いた魔王ゆえ自由にトイレに行っておったがな
 あやつはその事を妬み勇者を遣わしてわらわを討伐させたのじゃ
 まったく公私混同もはなはだしい

 いまや地上に残るわらわの宮殿はただの遺跡でしかない
 何者かが立ち入っておるようじゃが
 あそこを探ったところでもうなにも出てこぬじゃろう
 もしわらわの部下が諦めておらなんだらことによると
 生贄でもささげてわらわの封印を解こうとしておるやも知れぬな

 しかし1000年は長すぎる
 早くトイレを使わせてくれぬか
 この尿意を解き放つにはあといったい何年待てばよいのじゃ……

987名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:47:49
 ◆ ◆ ◆

 ――♪子供の頃 やった事あるわ 汗ばんだ記憶よ
 ―― 鉄棒にまたがり もれそうよ もれそうよ ガマン

「ニャア、ヘンなゲームだニャ……」
 そもそも子供向けのパッケージに明らかにアダルトな要素を交えたこのソフトは、一体誰を対象にしていたのか激しく疑問だった。限界を迎えたとき、結局オモラシせずに機能停止できるというのは、なんとなく羨ましい気がしなくもないけれども。
「春海さんもどこかに行っちゃうし、魔王の宮殿にはだーれもいないし! もう一体わたしはどうしたらいいのニャ!」
 伊吹はぷるぷると尻尾を尖らせながら誰にともなく文句を言う。
 つい苛立たしげにソフトをほうり投げかけて――そこではたと動きを止めた。
「ちょっと待つにゃ、と言うことは……」
 きょろきょろよ回りを確認する。確かに伊吹は一人、この広い広い魔王の宮殿の一角にいる。あたりには向こう数百メートルにわたってがらんとした通路と無人の部屋だけが続いていて、誰の視線も感じられない。
「ちょ、ちょっとくらいそのへんで、済ませちゃっても……いいって事……ニャ?」
 言うが早いか、伊吹はそそくさと廊下の隅っこの方に歩み寄っていた。壁におしりを向け、慎重に回りを確認しながら、そおっと下着に指をかけ、腰をかがめてゆく。
「って、ま、待つにゃ、あたし!!」
 そのまましゃがみ込みかけたところで、伊吹はあわててプルプルと首をふる。
 いくらしたくても、こんなところでそのままおしっこと言うのは、流石に女の子としてどうなのだろうか。第一ここは魔王の宮殿と言うけれど、要するに他の人の家みたいなものだ。
 他人の家の廊下で、オシッコをしていいかといわれたら、無論、当然、断然、“NO”である。
「い、いや、違うにゃ、ちょっとした冗談だにゃ……本当ニャ!!」
 そそくさを下着をひっぱりあげ、伊吹は誤魔化すように春海の名前を呼びながら、ひょこひょことおぼつかない内股で走り出していった。

 ――♪だから次は絶対するために
 ―― 私おもらしだけは最後までとっておく

 ◆ ◆ ◆

「……なるほどな、これがお主のやりかたか、おしっこ我慢の女神」
「何が言いたいのかしら。どうせこれが最後よ、魔王。聞いてあげるわ」
「ふん、相変わらず高慢な女よの。これが女神とは天界の質も落ちたものじゃ。そのように大袈裟に身をよじって。我慢を司る女神ならもう少し恥じらいやらつつしみを持ったらどうじゃ」
「う、うるさいわねっ、普通に我慢できるようならそもそもおしっこ我慢の意味がないのよ!! ほっといて!!」
「……わらわがトイレに行けるのによほど腹に据えかねておると見えるの。勇者を煽りたて、このような牢獄まで作って閉じ込めるとは、まこともって嫉妬深い。ついでに嫉妬の女神も引き受けたらどうじゃ」
「あ、あなたに私の気持ちなんかっ、くうぅ……っ、わ、わかるわけないでしょう!! いくらでも好きなときにおしっこができるあなたなんかに!!」
「その分では、妹にもさぞ辛く当たっておるのじゃろうな。……>>733-741の書、>>724-732>>752>>753他多くに記される賢人たちの言葉、伝承『橙の洗面器』。それらが伝える真意はついぞ読めなんだと見える」
「っ、……なんのことよ?」
「主神さまが何を思ってお主にその任を与えたかということじゃ。永劫なるおしっこ我慢というあやふやな概念に、なぜそのような大層な意味を持たせたかと言う、な」
「何が言いたいのかわからないわね。負け惜しみかしら? そ、そうよ、もうこれであなたは私と同じ、1000年のあいだ、ずっとおしっこができないんだからね!!」
「……呆れたものじゃな。おぬしと同じ任をまかされていたわらわを、トイレを禁ずる牢獄に繋いだとて意味がないことぐらい解らぬのか」
「…………」
「まあ良い。辛いが耐えて耐えられぬものではないゆえな」
「つ、強がりは止めるのね。……ぅ、はぁっ……あ、あなただってそのうち、泣いてスカートを握り締めながらおしっこしたい、おしっこさせてって惨めにお願いようになるわ。そうなってももう遅いけどね!!」
「……好きにするが良い。じゃがな、覚えておけおしっこ我慢の女神よ。お主が羨むわらわや、お主の妹であるおしっこ限界失禁の女神の就く任の真意は、お主を苦しめるためにあるのではないとな。お主がなぜそうも、苦しく切なく、尿意に苛まれ続けねばならんのかということ、この1000年をいい機会にもう一度考えてみるがいい」

988名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:48:13
 ◆ ◆ ◆

「そう、じゃが出せないとは、つまり己の意志ではない。あの娘、榊あおいの意志は、もはや内に衝動を堪える“我慢”には向いておらず、外因によって閉ざされた門を解き放つ“排尿”を望んでおる。それは、この世界の律を乱すものであるとされようとしておったのじゃ」
 かつ、と脚を鳴らし、魔王は小さく身じろぎした。やはり魔王もここにいるだけあって、ずっとおしっこをガマンしているのだと言う。
「己が意思で、おしっこを我慢する娘――それこそが、この世界に在るべき者達の姿よ。それを逸脱したものは、早晩、声なき声、姿なき姿、名無き名を持つものたちによってこの世界より弾きだされる。それがさだめ。主神さまにも抗えぬ、大いなるさだめよ。おぬしも見たのではないか、中途で途切れ、消えうせた娘たちの物語を。彼女らは皆、この世界にとって異物であると判断されたものじゃ」
「にゃ、にゃあ?」
「伊吹よ、ここから逃れ、尿意から解放される方法を探す、猫耳の娘よ」
「ね、猫耳はあんまり関係ないと思いますにゃ!」
「……茶化すな、雰囲気じゃ。こほん。……お主が真実、この世界より逃れたいと願うなら、そう望むがいい。好ましからざる結果を伴うかも知れぬが、おぬしはこの永劫の輪舞より逃れることはできる」
「好まし、からざる?」
「……失敗。粗相。失禁……まあ、要はおもらしじゃな。それもかなり悲惨な状況での。恋人やら尊敬する人間やら、場合によっては多勢の友人、雑踏の衆目、ことによると全国中継か? まあ、そういった場所でもうそれはそれは盛大にやらかすことになる。人生も半分くらい終わるかのう」
「にゃっ、そんなの嫌ですニャ!! ぜったいダメですニャ!!」
 いくらオシッコができるとしても、そんなのいくらなんでもゴメンだった。しかし、魔王はなんだというような顔で続ける。
「仕方なかろう。永劫の我慢の呪縛は恐ろしい。死んだほうがマシくらいの羞恥を伴うのは必然と言うものじゃ」
「で、でも……でもですニャ」
 流石に簡単に決心がつくわけもなく、もじもじと俯く伊吹。
「……じゃが、お主がそれを禁忌と感じておることは好ましいことじゃな。なるほど、お主がわらわを見つけられたのも納得できようと言うもの」
「にゃ、にゃあ?」
 首を傾げる伊吹をよそに、魔王は頭上を振り仰ぎ、虚空を見上げてひとこと、呟いた。
「……しかし、役目とは言え女神も厄介な事をしてくれたものよの」
 ぼんやりと空に浮かぶ、おぼろげな輪郭が、いまや巨大なほどに大きく近い。“それ”はなおもゆっくりと空を降りてきていた。

 ◆ ◆ ◆

「あの、女神様、ひとつお話が抜けているような……」
「いいの。二重の虹なんて滑稽だし、そもそも書ける技量ないし」
「はいい? 二重の虹? 虹の虹?」
「二次の二次ってことよ! いいから、はやく先を続けて。もう残り少ないのよ!」
「は、はいっ」

989名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:52:30
 ◆ ◆ ◆

「ぁあっ……」
 春海は途方に暮れていた。高まりすぎた尿意は、春海の霊感を天井知らずに研ぎ澄まし、茫洋とした異変の中心地を見境なく頭の中に流し込んでくるのだ。本来なら目的地を探すための霊力が、完全に暴走を始めている状態だった。
 このまま迷宮と化したこの町のなかを歩き続けねばならないのだろうか。
 袴の股間を思う様握り締め、腰をいやらしく振りたてる様は、清楚な巫女の姿とは相反する淫靡なものだ。
「っ……せ、折角、何かを掴んだと思いましたのにっ……」
 春海は、駅舎内で苦しむ女性の物語を手にしていた。
 この世界は、輪舞。回り続ける永劫なき我慢の世界。終わらない苦痛に強いられるためにあるからこそ、そこにいる春海たちの苦しみにも終わりが無い。
 この世界からはじき出されるということは、想像を超えた辛い結末を迎えることに等しい。だが、どういうわけかこの女性だけは、この世界から脱しながらも、同時にこの世界に存在していた。まるで量子力学の猫――観測者がいなければどちらにもいないし、どちらにもいる。そんなあやふやで、しかし奇跡的な存在。
「こ、これが、もし、誰かの手によるものだとすれば……どうにかしてっ」
 巧みな術式で、永久のおしっこ我慢と、トイレに駆け込んでオモラシをする物語、二つを重ね合わせて存在している。
 これを利用できれば、ここから抜け出せるかもしれない。……それは春海の目的ではないが、異変の在り方を確認できれば、なんとかこの異変を解く手がかりになるはずなのだ。
 それなのに。
「ああ……なんで? どうして、ですのっ……?」
 女性の物語には続きがあった。途切れたはずの物語が、何者かの手によって“続けられて”いるのだ。解放を許さぬとばかり、そこで彼女はもはや病的な我慢を強いられ続けている。
 届いたはずの手がかりが指の間からすり抜けて行く。春海の前には、緩慢な絶望が迫りつつあった。

990名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:53:04
 ◆ ◆ ◆

 佐渡と春坂のふたりが自室で、重たいおなかを抱えながら、冷えたビールでグラスを満たし、初日の労をねぎらう祝杯を(望んでいたかどうかは別にして)楽しんでいたころ。
 新館の一室でも文芸部員たちが、乙女の恥水で下腹部をいっぱいに満たし、頬をあからめ唇を潤ませていた。
「蘭坊さん。あれほど言ったのにあなた、またお手伝いをさぼるだなんて」
 部屋の中央に正座させられているのはおさげの少女、有須だ。隣には同じように猫っ毛の怜巳も座らされており、二人は落ち着きなく腰をくねらせ、時折苦しげに『ああっ』『くぅっ…』と熱い息を吐いては背中を丸めて、足の間に差し入れた手のひらで下腹部をもみほぐしている。
「昼間は真理もああ言ってたし、入部したばかりのあなた達にあまり無茶を言うのも良くないと思ったけれどね。何回注意されても分からないんじゃ罰を受けてもしょうがないわよね」
「……さすがに、今度ばかりはねぇ」
 二人の前には久世、真理をはじめ数名の上級生が立って厳しい表情を浮かべている。そんな中でも有須と怜巳は気もそぞろで、久世の言葉にも曖昧に頷くばかり。二人の意識が部屋を出た廊下の突き当たり、今は立ち入りを禁止されているトイレの、6つの個室へと飛んでいるのは明白だった。
「そんなことでどうするの? まだ初日よ? 明日からはもっときつくなるのよ。がんばれるって言ったのは嘘だったの?」
 詰問口調の久世に、しかし有須は答えられない。今でさえ下腹部に抱えたぱんぱんの暴行は、両手を使ってを抱えてあげておくのが精一杯。手をどけたらそのまま放出が始まってしまうだろう。今日もきちんと水分を摂らされて一日が過ぎている。明日になれば、健康な少女たちの身体はさらに大量のおしっこを作り出し、膀胱へと注ぎ込こんでくることだろう。
 おしっこ禁止の合宿の、途方もなく長い日程に、有須は声を発することもできずうつむくばかりだ。
「怜巳もね。何のためにお風呂入る前に体重計に乗ったのか、ちゃんと考えて欲しかったな。こっそり済ませちゃえばわからないだろうって思ってたんだろうけど」
 入浴前と後に、少女たちは体重測定を義務とされていた。古びたデジタルの目盛りが差す小数点以下数キログラムは、間違いなく我慢を続けているおしっこの重さだ。
 怜巳は同級生と一緒にお風呂に入っている中、こっそりとおしっこをしようとしていたところを、弥生に発見されたのだった。現場を押さえられては、さすがに真理も庇うことはできない。
「有須には罰として500。怜巳は、入浴前の体重+1キログラムになるまで、お茶を飲んでもらう。いいね」
「っ、……」
 有無を言わせず、上級生たちがよく冷えたペットボトルを二人に手渡す。自分たちが運んできた荷物の大半を占める、強烈な利尿作用をもつお茶だった。
 びく、と背中を竦ませながらも、二人は先輩たちの言葉には逆らえず、ふるえる手で抱えたペットボトルのお茶に、そうっと口をつける。

991名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:53:59
 ◆ ◆ ◆

 スクナヒコナは、特別医術や薬というものに詳しかった。オオクニヌシも白兎を助けた事で知られるように傷の手当てには詳しかったが、それでもスクナヒコナには及ばなかったのだ。
 だから、スクナヒコナが用意した水筒の中身を、さして気にすることもなく口にしてしまっていた。昼の食事がやけに塩辛かったのも、振り返ってみればスクナヒコナの指図だったのだ。オオクニヌシはスクナヒコナの『おなごの小便』という言葉に反発し、自分の意志で勝負を受けたのだと思っているが、実際はすべてスクナヒコナの張り巡らした周到な策略に陥れられたにすぎないのである。
「さあ、ぐずぐずしているといつまでたっても終わらない。急ぐとするか」
「ま、待てっ」
 スクナヒコナがひょいと土を詰めた袋を背負いあげて歩き出すのを見て、オオクニヌシも慌ててそのあとを追う。しかしずっしりと重い袋を抱えあげるには、足を広げて強く踏ん張らねばならず、そうなると溜まりに溜まったおしっこを支えるものが何もなくなってしまう。
 どうにか袋を背負ったはいいものの、歩きだすこともできず、その場でふらふらと揺れるオオクニヌシを見て、スクナヒコナは意地悪く笑った。
「おや、どうした。もう降参か?」
「ば、馬鹿をいうな、これくらい……っ」
 意地を張ってそう答えるオオクニヌシだが、肩に食い込む土の重さに立っているのが精一杯だ。海幸彦のふるった塩満珠のように、おしっこはオオクニヌシの身体の中にどんどんと湧き上がっては満ちてゆく。日が傾き、しんしんと強まる寒さもさらにそれに拍車をかける。
 太古の時代よりさだめられた、おしっこの我慢できない女の身体。これまで意志の力でねじ伏せてきたそれが、オオクニヌシに牙をむいていた。
「無理をするな、まだまだ先は長いぞ? くくく」
「うぅっ……」
 オオクニヌシのこめかみから、つうっと汗が顎へと滴り落ちる。本来我慢のきかぬおなごの身体で、懸命の努力でおしっこを我慢し、男にも負けぬ活躍をしてきたオオクニヌシは、いまやスクナヒコナの手によってかよわい女の姿を暴き出されようとした。

 ◆ ◆ ◆

 水着は膨らんだ下腹部に食い込むほどにきつくなっている。汗などかいている余裕はないはずなのに、湿ったまま凍りついて、脱ぎ着するのも一苦労だ。冷え切った布地はまるで鉄で出来ているようで、おしっこを封じる貞操帯のようにも感じられる。
「ゆっくりしていってね!!!」
(うるさいっ……!!)
 どこからか聞こえる耳障りな声に、言い返す気力もない。ユリエは、悶え苦しむ司会者の女性を脇目に、涙目になって麻痺しかけた口の中にカキ氷を詰め込んでいた。
 寒さに反応してがたがたと震える身体は、カロリーを消費して無理矢理発生させた熱でその氷を溶かし、そのまま吸収して膀胱へと注ぎ込む。おしっこを我慢していて震えているのか、寒くて震えているのかもうわからない。ただひとつ言えるのは、その両方が相互作用を繰り返し、ますますユリエを辛くさせていると言うことだけだ。
「がっ、我慢大会っていうから、寒さの我慢だと思うでしょ、普通っ……!!」
 何度繰り返しただろう。同じ苦悶を叫びながら、ユリエはそれでも手を止められない。主催者の意向に従う以外、おしっこをすることはできないのだ。女性としてのプライドを放棄してのオモラシや屋外での放尿すら、選択肢に入れてもらえない。
 おしっこを我慢しきるかどうか、それだけを競う大会なのだ。
 いっそこの極寒の寒さの中で、おしっこで限界まで張り詰め膨らみきった膀胱も、それによる尿意もそのまま凍り付いてしまえばいいと、ユリエはそんなことを本気で考えていた。
 もっとも実際にそうなれば、罰ゲームのそれすら凌ぐ凄まじい苦痛に見舞われるのは間違いない。脚の間から黄金色の氷柱を生やし、泣き叫んでいた参加者がユリエの脳裏をよぎる。
 寒さに強張った下腹部はユリエの意志など無視して収縮を繰り返し、熱く滾るおしっこを吹き上げようとする。しかしユリエにはわずかなおチビリも許されなかった。いくらユリエの体内で、滾るほど尿意が沸騰していても、いざ外に排出されればそこから凍り付いて、結局あとに続くものはないのだ。
「お飲み物をどうぞー!! ゆっくりした結果がこれだよ!!」
 まるで地獄――泣きじゃくりながらカキ氷を食べおえたユリエの前に、またもあのバケツ紅茶がやってくる。

992名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:54:14
 ◆ ◆ ◆

 桃佳は毛布を掻き毟り、悶え苦しんでいた。
 始まったばかりのオシッコがそのまま中断させられているのだ。あとほんの数秒終りがおそければ、あのまま容器に注ぎ込まれていたはずのオシッコが、無理やりふさがれた尿道で暴れ回る。一度は出口へ向けて膀胱から送り出されたものが、また体の中に戻るとへの激しい苦痛。それによって引き起こされる尿意は先程までの比ではない。
 長時間にわたってオシッコを渇望していた排泄器官は、終わりの指示も無視してさらに収縮を繰り返し、桃佳の下腹部に猛烈な圧力をかける。
 膀胱の底部、排泄のための水流を噴き出す孔に隣接する部分、締め付ける腹筋で内圧を高められたオシッコが、行き止まりの出口の寸前でちりちりと尿意を煮詰め焦がす。膀胱の底にとくに溜まっていたオシッコは濃度も濃く、引き起こす尿意も段違いだ。
「ああ、お願いっ、まだ全然出てないのっ、まだ止めないで、もっとしたくなっちゃうから!! 全部じゃなくていい、半分でいいからおしっこ出させてえ!!」
「だめです、もうこぼれます!! もう終わりですからね!! 少しは出せているんですから、楽になっているはずです!!」
「そんな、こんなちょっとだけでやめろなんて……これじゃ出さなかったほうがましだわあ!!」
 向こうでも、桃佳と同じ状況に陥った女性が、緊急手当てに回る女性隊員にしがみついて叫んでいる。それを聞いているとますますおなかの底が辛くなるので、桃佳はぎゅっと耳を押さえた。
「落ち着いてください!! 全員分の緊急トイレは確保されています!! 列をつくって、順番を守ってください!!」
 拡声器でそう叫ぶ白衣の女性隊員の声。しかし、彼女たちも緊急車両に詰めかける女性たちの列をさばくのに手一杯で、再びここにやってくるのには長い長い時間を待たねばならないのは明白だった。
 突如繁華街を襲った無差別尿意テロ。往来で容赦なくお漏らしを強いられるほどの猛烈な尿意を引き起こす特殊ガスが散布されたことをうけ、ただちに緊急対策トイレ部隊が急行したが、現場の混乱と犠牲者のあまりの多さに、用意してきた簡易トイレ、携帯トイレはほぼすべて使用済みというありさまだ。
 トリアージに基づき、限られたトイレを使うため優先して女性たちにオシッコの機会が割り当てられているが、ほとんど動けないほどの尿意に苦しむ彼女たちに、女性の平時の平均膀胱容量の500ml程度の容器は、あまりにも小さすぎる。
 動けない体をくねらせて桃佳は思う。漏れる漏れると叫んでいるが、あんな風に立って歩いて、堂々とトイレを要求できるのなら、まだ何十時間だって我慢できるはずだ。後回しにしろ。
 ずしんと仰向けのお腹にのしかかって内臓を圧迫する膀胱の重みを、体を横にしてなんとか逃しながら、桃佳は苦しげに息を吐く。
 桃佳の隣では、うつむいた少女がぴくりとも動かずに顔を青ざめさせていた。緊急装置を使っても、一度放出を許せばオシッコの放出を止めることが不可能な“重症”者だ。すでにお漏らしをしてしまった“恥明症”者を含めて、彼女達にはもうトイレは回ってこない。
 ごろり、とおなかの奥で尿意が出口へ向けて転がり落ちる。次に隊員たちが回ってきても、もう自分の番は回ってこないだろうと、桃佳はぼんやりと考えていた。

993名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:54:43
 ◆ ◆ ◆

 2リットル。たとえ喉が乾いていても、飲み干すには多すぎる量でした。たとえ飲んですぐそれが全部おしっこになるわけではないとしても、もう既にパンパンに膨らんだ膀胱を抱えるユウコの身体には、そもそもそれだけの水が入るスペースはありそうにないのです。
 出せないおしっこで膨らんだ膀胱の感覚はみぞおちの近くまで感じられ、ひとくちだけだって何かを口にすれば、そのぶん膀胱を圧迫してしまうのは火を見るよりも明らかです。
「だ、だめ、、、はやく飲まなくちゃ、、、はぅ、、、んっ」
 けれど、他に方法はありません。ユウコはくじけそうになる心を必死に奮い立たせました。一度は開いたおしっこの出口は今もなおぴくぴくと震えて、鍵をこじ開けようとする下腹部のうねりを受け止めています。

『尿道を塞がれればどんな怠け者でもおしっこを我慢できるでしょう、だからそれは努力ではありません』

 女神のいった言葉は、まるで禅問答のようでした。おしっこを出すことができないのに、女神はユウコにおしっこを我慢しろというのです。いったいどういうことなのか、閉じ込められたまま、なくなってしまった出口を求めておなかの中で暴れまわり始めたおしっこに身もだえしながら、ユウコは必死に考えます。
「、、ああっ、、ぁ、あ、ぁ、、んっ、、んんっ、、ううんんっ、、」
 偶然、ユウコの手のひらが近くの時計にぶつかり、カチャリという音を立てました。
 まるで鍵が開いたときと同じ音が、ユウコにさっきの天にも昇るようなおしっこの解放感を思い出させ、ユウコはさらに背中を仰け反らせ、脚の付け根を握り締めて悶えます。
「、、か、鍵をかけたのって、、、ぁうっ、、め、女神様なの、、、?」
 ユウコのおしっこの出口に掛けられた鍵の効果は、間違いなく本物でした。ですから、たとえこの壷の水を全部飲んで、さらにおしっこがしたくなってしまっても、ユウコはおしっこを出してしまうことはできないでしょう。もっともっと辛くなった尿意が、さらにユウコに襲い掛かるのです。
 でも、おしっこの出口は塞がれているのですから、ユウコはそれを堪える努力をしなくてもいいはずでした。
「、、でも、でも、それって、、、はぅんんっ、、、、」
(……女神様のお心が、理解されればよいのだけど……)
 ぶるぶると脚を震わせながら、悶えるユウコを、やはり同じように腰をくねらせ前を押さえながら、おしっこ我慢の天使は空の上からじっとみつめているのでした。

994名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:54:55
 ◆ ◆ ◆

外の友達と話をしてて、“3枚の子”の話になると、
よくそんなのは嘘だって言われることがある。
女の子がトイレに行かないなんてそれこそ馬鹿げた都市伝説だなんて、
昔から笑い話にされてきたことだ。
でも、これにはちゃんと根拠がある。
何を隠そう、僕のペアの瑞希がその“3枚の子”だってことだ。
瑞希はほとんど毎日……さすがに一日もかかさずってことはないけれど、
よっぽどのことがないかぎり、『朝のプレゼント』に3枚の『T券』をくれる。
学園のシステムは絶対で、『T券』を使わずに
トイレに行くことはできないはずなのに。
もちろん校舎の中だけじゃなくて、寮の中でもだ。

でも、瑞希は決してトイレに行っていないわけじゃない。
学年が違うからいつも見ているわけじゃないけど、
ちょうど僕の教室は、瑞希のいるクラスからトイレに行く途中にあるから、
休み時間に瑞希が友達と一緒に廊下を歩いていくのを見る事はある。
『もう漏れそうだよー』
『さっきからずっと我慢しててさー』
ちょっとあけすけな、そんなはしゃぎ声も聞こえることも。
瑞希たちはまだ、人前でそういうのを聞かれてもあんまり恥ずかしくないらしい。
でも、僕のポケットには確かに朝貰ったはずの『T券』が3枚余計に
残っているんだ。

……言い忘れたけど、『T券』を使うトイレの入り口っているのは、
廊下に面したトイレ全体の入り口じゃなくて、
個室のドアか小用の前の、トイレに立つ入り口に設置されている。
そうでないと、洗面所が使えなくなっちゃうからね。
だから、厳密に言えばトイレの中に入ることまではできる。
でも、『T券』がなければ絶対にトイレが使えない。
もし誰かに『T券』をもらえたとしても、女の子同士でそれをしていたら
結局数が足りないのは同じはずなんだ。

瑞希たちはしばらくするとまた廊下を通って教室に戻っていくんだけど、
その時、僕はついついその様子をうかがってしまう。
『すっきりしたねー』
『我慢できないかと思ったよー』
そんなことを言い合う瑞希たちが、不自然に脚を交差していないかとか。
さりげない振りをしてスカートを押さえていないかとか。
だって気になるじゃないか。……そうだよね?
トイレを使えないはずの女の子たちって、
いったい、トイレの中で何をしてるんだろう?

995名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:55:17
 ◆ ◆ ◆

 彩からの返事はすぐに返ってきた。しかも写真つき。
「いま、前人未踏の6段階目〜(汗)」
 写真に写っていたのは、着替えたらしいパジャマの彩のウェストあたり。
 子供がいるというのにあんなにすらりとしていたスタイル抜群の彩のおなかが、ボタンも止まらないくらいにぱんぱんに膨らんでいるものだった。
 白いおなかはぐうっと前にせり出していて、いまにもたぷんたぷんと揺れ出しそう。正直もう、興奮しながら魅入ってしまった。
 あれから彩は、さくらちゃんにしっかりと監視されたまま晩ご飯をつくり、パパを迎える支度をしたという。
「旦那にバレちゃうかってドキドキだったよ〜(汗)」
 何度目かの返事にそんなことが書いてあって、不覚にも私はちょっと涙ぐんでしまった。なぜって、あのトイレ禁止ゲームは学生のころ、友達どうしでつくった女の子達だけの秘密のようなもので、他に誰にも話しちゃイケナイことだったからだ。
 だから、旦那さんにそのことを秘密にしてくれていると言うのは、彩がいまでもその思い出を大切にしてくれている証のようで、なんだかちょっぴり、不倫でもしてしまっているような怪しげな気分にもなってしまう。
「さくらがね、お風呂の中でもママがこっそりしちゃわないようにって、ずっと監視するんだよ〜(涙)」
 さくらちゃん、お風呂に入ってるときも容赦なかったらしい。
 かく言うさくらちゃんも、家に帰ってからも我慢を貫いているとかで、やっぱり将来が恐ろしいなあと思ってしまう。
 きっと、あの頃の彩みたいに、どきっとするくらい綺麗な子になるんだろうなぁ。
 それにしても、もうかれこれ2時間くらいメールしてる気がするけど。まだトイレにいってないのかな、彩?
 そんなことを考えていると、またメールが。
「明日は、世界地図かも〜(滝汗)」
 なんとも刺激的な今度の添付ファイルは、しっかりと彩のパジャマの裾を握り締めて眠っているさくらちゃんの寝顔。どうやら、さくらちゃん本人は寝る前にしっかりトイレにいったようだけど。彩はまだ許可してもらってないらしい。
 いやはや、なんとも……

 ◆ ◆ ◆

「はぁ……参ったなぁ…」
 じいっと、慎ましやかな恥肉の隙間に息づく鋼鉄の彩りを見つめながら、思わず溜息。
「もし、このまま魔王を倒すまで……解けない、なんてことは……あはは、ないない、ないよね、うん、ないって……」
 あんまり恐ろしい想像だったので、口にしかけたところでやめにした。
 経験上、アストロンの効果はそんなに長い時間もつわけじゃないことはわかっている。でも、それをこんな変則的な形で使ったことは無かったから、本当にいつ効き目が切れるのかわからない。
 1分後か、1時間後か、1日後か、それとももっと……。
 いまはまだいいけれど、さすがに何時間もこのまま篭りっぱなしってわけにはいかないだろう。
 まだ最終目的地は遠いし、明日になればまた出発しなければいけない。いや、そもそもこのままお手洗い処から出てこなかったらみんなも不審に思うだろうし、ご飯だって食べないわけにはいかないのだ。
「もう……出てよぉ……」
 ぐいぐいと、おなかを押してみる。張り詰めた膀胱が圧迫され、ますます尿意は強くなるけれど、がっちりを閉ざされた尿道口はびくともしない。
 こうやって便器の上でしゃがみ込んでいるうちはいいけれど、まったく予期しない時――たとえば寝てるときとかご飯の時とか、戦闘の時なんかに不意にアストロンが解除されてしまったら。
 そんなの、水をいっぱいに入れた桶の底に突然穴が開いてしまうようなものだ。どうやったって止めきることはできないだろう。
 せめてお手洗い処に間に合うか、最悪、外なら茂みの中に駆け込んで下着を下ろすまでもてばいいけれど、それすら出来なかったとしたら――その瞬間にオ・モ・ラ・シが確定だ。
 その時は……オモラシが嫌なら、また同じ手に頼るしかない。そうならないことを祈るばかりだった。
「……いっそのこと、おしっこだけ残してルーラするとか、無理かなぁ……」
 ふと思いはするが、実行する気にはなれない。
 というか無理なのは、これまで何度も戦闘中にトイレに行くためにルーラを使ってしまった前科があるから。さんざんみんなに叱られて、その結果のこのアストロンというわけだ。
 ……いやまあ、仮にできたとしても、それまで私が居たところには盛大に、そりゃもうものすごい勢いで、溜まりに溜まった私のおしっこがぶちまけられるわけで。
 後のことを考えると、二の足を踏んでしまうのだった。

996名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:58:09
 ◆ ◆ ◆

「そうですのね、ここが女神の園……そこにいる貴方が、おしっこ我慢の女神ですのね?!」
「は、はやくこれを何とかしてニャァ!! もうだめニャア、出ちゃうニャァ!!」
「なんで、こんな無茶苦茶な世界をつくったのよっ……!! トイレ一回につき百万円なんて、マンガじゃないんだからっ……」
 天界の一角。大きな門に詰め掛けた少女達が、口々に叫ぶ。ここはおしっこ我慢の女神が住む、平和(ひらかず)の門……永久我慢の象徴である場所だった。
「も、もうみんな我慢できないんだからっ……は、はやく、早くおしっこさせて!! トイレに行かせてぇっ……!!」
 高まる尿意に身をよじり、次々と上がる喘ぎ声混じりの切実な願いに、けれど女神は答えようとしない。
 いまも変わらず我慢の限界、尿意の絶頂にあるおしっこ我慢の女神は、今日もf元気に門の向こう側でぐるぐると歩き回り、少しでもこみ上げる尿意を押さえ込もうと、九九の七の段を暗誦していた。
「の、飲みました……ちゃんと、全部飲みましたっ……か、鍵を、おしっこの出口の鍵を開けてくださいっ……」
「もう嫌、もうおしっこさせて……こんな、いくら地獄だからってあんまりよぉッ……おねがい、天国に、いえ、地上でもいいわ、帰して、あたしたちを帰してよ、女神様っ……」
「ば、馬鹿ね、じ、地獄じゃなくたっておしっこできないんなら、どっちも変わらないわよっ……」
 天使はそわそわと我慢に気を取られながらも、次第に大きくなる門の外の声に震えていた。まもなく、間もなく時が満ちてしまう。この世界が、約束された1000年の時が。この平和の門を開かなくて良いのだろうか。天使はそう女神に訴えかけるが、当の女神はまるで聞えていないようだ。
「時間切れね。私達は間に合わなかった……いえ、そもそも方法が間違っていたの? 尿意に無縁の女性を作り出せば、このくだらない世界を終わらせられると、そう思っていたのに」
「分かりません。自らの意志で尿意を我慢する……けれどそれが永遠に続くなら、それは矛盾です。いつまでも出せないことと、いつまでも出さないこと。それは同じもののはずでした。理論上は……」
「呆れたものよ。政府機関、実験、教育機関、宗教、あらゆるものを動員して……多くの犠牲を払って、それで、結果がこれとはね……」
 黒スーツの女性たちは、苦しげに身体をよじりながらも、最後まで理性的に話していた。女神を信じなかった彼女たちは、それでも自分たちのやりかたに誇りを持っていたのだろう。

997名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:58:51
 ◆ ◆ ◆

 他にも、多くの女性たちが居た。皆、一様に腰を揺すり、脚をくねらせ、息を荒くして、必死におしっこを我慢している。
 誰一人として、絶望の淵の中でなお、おしっこ我慢を諦めていなかった。
 ぎゅぅっ、と両手でスカートの裾を握り締めているのは、セーラー服のポニーテールの高校生、天野理子。
「と、トイレ……トイレ、どこッ……?」
 彼女の話は「トイレの見つからない街」で、どんな場所に行ってもトイレがないという待ちを舞台にしている。我慢しきれず学校に掛けこんだところで、やっぱりトイレがないところで愕然としたまま、続きは書かれていない。
「理子ちゃんなんかまだいいよっ……ボクなんか、もう二日もおしっこできてないって設定なんだよっ……」
 苦しそうに身をよじるエリスのお腹は、服の上からもはっきり解るくらい、痛ましげに膨らんでいる。魔法の力でおしっこの穴を閉じられ、我慢しつづけたおしっこの量はもうリットルで数えたほうが早いくらいだろう。
「なんでっ、なんでできないのよぉっ」
 佐奈は和式のトイレで用を足せないという欠点を気にしている女の子だ。彼女は洋式のトイレに腰掛けているが、いくらおなかに力を込めてもオシッコは出ていこうとしない。
「ん、くぅううぅ……」
 ラピスは決してオシッコをしない女だ。
 普通の女の子ならとっくに3回はオモラシをしているような尿意を平気な振りをして我慢し、次々とトイレに立つクラスメイトたちを見送る。

 彼女達は皆、この世界に物語を記すこともなく消えて行った者たちだった。

998名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:59:21
 ◆ ◆ ◆

「……どう、魔王。見なさい。……これが、貴方に見せたかったものよ」
 女神は、苦しげな息の中でぽつりとそうつぶやいた。
「貴方と、妹と、私を存在させるおしっこ我慢の概念を引き立てるために在った、貴方たちに返す答えよ。この1000年の統治が作り出したもの――」
 女神はきっと前を睨む。想像を絶する尿意に責め苛まれ、恥ずかしくもはしたなくも我慢をしながら、その視線は力強くなおずっと前を見続け、我慢を続ける意志をはっきりと示していた。
「そう、終わることは無いの。この子達の物語は、リレーのように続いてゆくのよ」
 女神の手がひっきりなしに揉み解す、大きく膨らんだ下腹部。おしっこの我慢を司る女神の矜持が、そこにはしっかりと、はちきれんばかりに湛えられていた。

999名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 00:59:39
 ◆ ◆ ◆

 厳かに、声が響く。
 両手を、きつく閉ざした腿の間に差し入れて、ぎゅうぎゅうと身体をよじる幼い少女の姿をした、魔王の声だった。

「長かった。長き時であった。預言者>>927よ。そして懸命に世界の末を案じ、永劫なるおしっこ我慢の宿命より解放を求めた>>951-952の少女よ。そして多くの、多くの皆よ。聞くが良い」

「――間もなく女神の治世が始まり、1000年が過ぎる。長き時の積み重ねは、たったひとつの目的のため実に多様なる試行錯誤を繰り返してきた。
 そしてそれは、模索でもあったのじゃ。わらわを封じての1000年という期間、女神が……永劫のおしっこ我慢という命題に、どのような解答を導くのかと言う、の」

>>893を見るが良い。本来、無秩序に女神が定めたひとつのルール、『永久におしっこを我慢する』というだけを目的としておったこの世界を、ひとつの秩序に纏め上げんとする意志が出てきておる。わらわの封印より900年が過ぎようとし、まもなく女神が定めた期間が終わろうとしていることを意識していた者達じゃ。」

「なれど、それが女神の求めていたものかも知れぬ。断片的な物語ではなく、あやふやながらひとつにつながりあい、絡まりあい、多くの名無き者たちが繋ぎ続けて行く物語こそ、この世界にあるべき姿だったのやも知れぬ。……思えば、それは示されておったのじゃ。はるか旧き、この世界の創世のその時に、な」

「ノーション、偽りの『トイレ』をもつ少女、腹を膨らませたくの一。ある者の所有ゆえ、永劫の我慢の支配したこの世界より外に続いたものもまた、少なからずおる。……とは言え、その末路が幸せであったかはわからぬ。行き着いた別の世界で、また同じように股間を握り締め、永劫の我慢に苦しまねばならぬやも知れぬがな」

「我慢とはいかなるものか。物理的におしっこのできぬ者は我慢と言えるのか。一滴も漏らさぬことか、尿意さえ続けば良いのか。多くの物語が生まれた。多くの言葉があった。多くの議論があった。多くの感想があった。それらを成すにはこの世界を監視する名無き人間たちにとっても決して少なからぬ歳月を数えたことであろう。実に4年半あまり――長き、長き時であったろう」

「人間たちよ、わらわはそれを祝福する。そして心から感謝し、敬愛し、尊敬する。お主たち監視者たる者が居らねば、それを保守し繋ぎ、感想を呟く者がおらねば。そしてなによりも、女神の意に従い多くの少女たちの物語を紡ぐ者がおらねば、この世界は中途で潰え、死んでおったことであろう」

「よくぞ、この世界を見捨てないでいてくれた。度重なる世界の危機、長期間にわたる停止、>>932のごときそれを嘆く声を超えて、この地を導いてくれた。
 ……心から、礼を言う」

1000名無しさんのおもらし:2009/07/09(木) 01:00:29
 ◆ ◆ ◆

「そして伊吹よ、>>3なる世界のはじまりの猫耳少女よ。お主は見届けなければならぬ。数十、数百、あるいはたった数名でしかない監視者(ROM)によって見守られるこの世界を。彼らが居るなれば、お主は見届けなければならぬ。
 予言者>>927の言葉を、多くの賢人たちが交わした言葉を胸に忘れることなく刻め。そして見るのじゃ。この1000年(レス)を数えた世界(スレッド)の終焉(dat落ち)を。>>1なる女神が作り出した永久我慢の輪舞曲を。そして――」

 ――魔王はゆっくりと空を振り仰ぐ。

「既にある、新たなる千年紀(次スレ)の行く末を、じゃ――」


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 どんな少女たちも、このスレッドにいる限り、永久我慢の輪舞曲から逃れる事は不可能だ。そう、気紛れな名無しの神々がもういちどペンを取り、途切れた物語の続きを書こうとするまでは。
 しかし、切羽詰った下腹部を抑え、再開を切望する少女たちは気付いていない。
 再び始まる物語が、このスレッド以外で語られる可能性など皆無に等しいことに。

 だから、この物語は続く。永久に終わりはしない。
 そう、“彼女達のおしっこ我慢はまだ始まったばかりだ――”



 (未完)

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