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ニコニコ動画バトルロワイアルγsm2
1名無しさん:2012/05/10(木) 01:12:07 ID:ID5WhUa.0
春です。



本日はニコニコ動画バトルロワイアルに 御アクセス頂き、 ありがとうございます。



ここはニコニコ動画の人気キャラを用いてバトルロワイヤルをするというリレー小説のスレッドです。
大変申し訳ありませんが、 この企画はフィクションであり実在の団体・人物等とはまったく関係ありません。
ルールさえ守っていただければ誰でも参加可能です。



またの御アクセスをお待ちしております。

wiki ttp://www34.atwiki.jp/niconico3nd/
前スレ ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/14759/1332848818/
したらば ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/15395/

2名無しさん:2012/05/12(土) 01:22:42 ID:AVLxvLYI0
スレ立て乙です
………これだけじゃ何なので、深夜/黎明が最後の参加者をまとめてみました
また、まとめるにあたって、予約されている参加者は除いてあります
間違いがあった時は、お許し下さい!

まだ黎明に登場していない参加者
J-05 キュゥべえ&小野寺ユウスケ
B-04 巡音ルカ、日本鬼子
E-09 赤座あかり、イカ娘
G-08 四条雛子、我那覇響

まだ早朝に登場していない参加者
E-02 松岡勝治
G-02 カズマ
F-08 アカツキ、青鬼
E-08 ゴンさん
E-04 天野河リュウセイ、シャーロック・シェリンフォード
G-03 星君
D-07 ケイネス・エルメロイ・アーチボルト、ジャック・アトラス
I-04 ジョン・メイトリックス、イーノック
???  ルシフェル
I-05 暁美ほむら、レア様、鹿目まどか

3 ◆Rbv6YPF5LQ:2012/05/12(土) 06:57:40 ID:e5V99BgU0
風見幽香、東豪寺麗華、相生祐子、投下させてもらいます
タイトルは「これが主催者のファンサービスだ!受け取れぇ!」
あとスレ立て乙です

4 ◆Rbv6YPF5LQ:2012/05/12(土) 06:58:09 ID:e5V99BgU0
「やっと森を抜けたわね」

(だいぶ夜も明けたな…)

(会話がほとんど無かったわ…ここはこちらから話しかけた方がいいかしら?)

「さて、」

幽香が立ち止まる。

麗華は身構えた。
見通しの良いこのような場所に移動して正々堂々と決着をつける気なのだろうか。

「夜通し歩いて疲れてるでしょうしあの街で休みましょうか?」

(街…そういえばこの場所にはそういう施設があったな…そこを戦場にするつもりか?)

「あそこに行けば何かめぼしいアイテムが見つかるかもしれませんし」

(アイテム?そうか、そっちが目的ね)

街ヘ行く、確かに街へ行けば強力なアイテムが手に入るかもしれない
だがそれは幽香にも言える事だ、幽香が先に強力なアイテムを手に入れられてしまえば勝てる確率はとても低くなる。
それだけは避けたい。ならどうすればいいか、
答えは出ている。幽香がそれを見つける前に強力なアイテムを手に入れてしまえばいい。
ここは幽香の話に乗り、街に着いたらいち早くアイテムを探し回るのが最善だろう。

「わかったわ、いってみましょう」

5 ◆Rbv6YPF5LQ:2012/05/12(土) 06:58:36 ID:e5V99BgU0

〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜


一方こちらはサティスファクションタウンの酒場から出て探索を始める二人(一人と(ry

「誰かいませんかぁ〜?」

「いないでゲスね」

民家に入るたびに一軒一軒そういいながら、戸棚や机の中やクローゼットの中を漁る。
一通り回り終え、食べ物などはある程度見つけられたが、気になる物は特になかった。

「結局怪しい物は無かったね」

「う〜ん何か引っかかるんだけど…あれ?」

「どうしたの?」

祐子が聞く。
それに答えるようにバリカンが一つの民家を指差す。

「見落としてたけどあの民家はまだ入って無いよね?」

「ほんとだ、あんな所にあったんだ。調べてみよう」

そういってその外れの民家に歩み寄る。
そしてその民家の前に立ち、扉をノックする。

「誰かいませんかぁ〜?」

返事は、無い。

「やっぱり誰もいないね」

祐子が扉を開ける。だれもいない。

二人(一人(ryはその民家を探し回ったがやっぱり怪しい物は無かった

「雰囲気からして怪しいと持ったんだけどな〜」

しかし、何か違和感を感じる。他の家と何かが違うのだ。

「う〜ん、でも何か引っかかるなぁ〜」

「そういえばこの家だけ一階建てだね」

「言われてみれば確かに…」

何かある、この部屋には絶対何かある。

6 ◆Rbv6YPF5LQ:2012/05/12(土) 06:59:57 ID:e5V99BgU0
【B-05 Nの部屋/一日目・早朝】

【相生祐子@日常】
[状態]:健康、死への恐怖とそれに伴う悲しみ
[装備]:バリカン
[道具]:基本支給品、一本満足バー×30inファミマの袋@アサヒフードアンドヘルスケア、
バトルロワイアルガイドブック@ニコロワγ
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない
1:少女探索中…
2:終わったら研君を探す
3:ジュラルの魔王を警戒
4:研君の そこにシビれる 憧れる
5:なのちゃんに続く新しいロボットの知り合いができて嬉しい
6:………死にたくないよ
※ジュラル星人と研の関係、泉家の家族構成を簡単に知りました。
※精神がわずかに不安定になっている可能性があります。

【バリカン@チャージマン研!】※意思持ち支給品
[状態]良好、首輪なし、愛称で呼ぶ程度にはゆっこを信頼
[思考]
基本:ゆっこと一緒に研を探す。見つけたら保護してもらう。
1:一先ずゆっこと行動。今は探しもの。
2:終わったらゆっこがジュラル星人の存在を知らない事について話し合う
3:ジュラルの魔王を警戒
※機能に何らかの制限が課せられているかもしれません。
※ゆっこの交友関係を軽く知りました。
※星君を警戒対象に入れてないのは、彼がジュラルであることを知らないからです
※参戦時期は最終回よりも前のどこか。魔王については面識があるか見たことはあります

共通:ガイドブックで見逃している箇所があるかもしれません。

【Nの部屋@ポケモンBW】
主人公のライバルポジションにしてプラズマ団幹部の1人・ゲーチスの養子であるNにあてがわれた部屋
その内容は一言でいえば「荒れたプレイルーム」。ちょうどポケモンを買い与えられる前の園児のような遊具やおもちゃが、青空と白雲の壁紙の中に転がっているという、それそのものではいたずら好きな幼稚園児が暴れた程度の部屋である。
だが、Nはどう見ても青年である。
さらに、実父の傀儡とはいえ七賢人の王とされている。
しかも、その姿と体面で4回主人公と戦っているのである。
そういったこともあって、この部屋を見てしまった人は2つの反応を示すことが多い。
「きもちわるい」と「そうでもない」と。
見る人が見ればいくらでも隠喩や暗喩を読み取れる内容であり、そのため各地で様々な解釈がなされている。
※この部屋が主催側が用意した物かどうかやこの部屋がロワにどんな影響を及ぼすかは次の書き手さんに任せます。
(一部ニコニコ大百科から転載)

〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜

7 ◆Rbv6YPF5LQ:2012/05/12(土) 07:00:34 ID:e5V99BgU0

「ここはサティスファクションタウンという場所らしいわ」

「アイテムを探すんでしょう?二手に分かれた方がいいと思うんだけど」

デイバックに地図をしまいながら幽香が答える。

「え?ええ、そうですよね」

「じゃあ私は行くわ、もうすぐ放送でしょうし放送があったらここで会いましょう」

そういい終わった瞬間、麗華はにダッシュで町中に入っていった。

(私も麗華さんのために何かできる事をしてあげないといけないわ…)

幽香はゆっくりと歩みを進める。

(やっとあいつからはなれられた…生きてる気がしなかったぜ…)

そんなことを考えながら民家の一つに入る。
デイバックを外し、机に置き自分も椅子に腰掛ける。
その時デイバックがガサゴソと動いたのだ。

「だーせー!ここからだーせー!」

(こいつやっぱり生きていたか…)


= = = =


時は麗華が幽香とと会う前にさかのぼる。

(支給品とやらを調べてみるか。事を早く済ませられる物があるかもしれない)

そういってデイバックの中を探ろうとしたとき、いきなり何かが飛び出して来たのだ。

(危ない!!)

瞬時の所で体を反らし回避する。

「ぷはー!でーらーれーたー!」

(なんだこいつ…支給品なのか?)

飛び出して来た支給品に対し麗華は驚く。

「こーこーどーこーだー?」

(なんだこいつ…今相手にすると都合が悪い。
よく分からないが戦いに使えなさそうだし邪魔になるだけだろう)

「ん?おーまーえーh(バキッ)」

瞬時に近づいて肘鉄を頭に食らわせる。

(殺っちまったか…?死体をここに置いてくのはまずいな…取り敢えずバックの中に入れておくか)


= = = =

8 ◆Rbv6YPF5LQ:2012/05/12(土) 07:01:05 ID:e5V99BgU0

(まあ奴と一緒の時に目覚めなかっただけいいか
アイテム探しは人数が多いほど良い、そろそろ出してやるか)

麗華がデイバックを開ける。開けた瞬間に人が飛び出す

「でーらーれーたー!」

忠実な死体が地面に足をつける。
その少女がこちらを向く
麗華が見る限りその少女は長い間デイバックに閉じ込められていたのだろうか、
それとも自分の所為か分からないが顔色が悪い。

(まるで死人だ…わずかに死臭もするし…
気絶させたときは暗くて顔を見られてないから敵意を向けられる事は無いはず…
見る限り首輪は無いな…だとすれば間違いなくこいつは支給品。
それにしてもなんで主催はこんな女を支給品にしたんだよ?ふざけてんじゃねーの?)

【B-05 サティスファクションタウン/一日目・早朝】

【風見幽香@フラワーマスター伝説】
[状態]:健康
[装備]:ミニ八卦炉@フラワーマスター伝説(上着の内ポケット)
[道具]:基本支給品、究極のコッペパン@ニコニコRPG
[思考・状況]
1:麗華さんと協力してここから脱出する。
2:この町でアイテムを探す
3:どうか怖い人と出会いませんように。
※フラワーマスター伝説1話の履歴書に原作での経歴が載っている。
 フラワーマスター伝説2話のタイトルに大妖怪とある。
 これらのことから空を飛べたり弾幕を撃てたりするかもしれません。


【東豪寺麗華@MMDDFF】
[状態]:健康
[装備]:エクスカリバー@Fate/Zero
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×1
[思考・状況]
1:生き残って主催者をブチ殺す。
2:幽香より先に強力なアイテムを見つける
3:一応はUSC(幽香)に協力する。
※制限はほとんどされてません。

【宮古芳香@東方Project】 ※意思持ち支給品
[状態]:健康(死人だが)
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
1:……
※麗華が攻撃した後に動かなくなったのはお札が衝撃で少し外れかけた事によるものです
※制限により一度倒されると復活まで時間がかかります。
※死んだりする事はありませんがお札が外れる破れるなどすれば動かなくなります

9 ◆Rbv6YPF5LQ:2012/05/12(土) 07:02:50 ID:e5V99BgU0
投下終了です
何か矛盾点などあればお願いします
その他のミスはwikiで修正します

10名無しさん:2012/05/12(土) 07:37:49 ID:AY7OSBds0
さすがに意思持ちって言い張るには無理がないか?

11名無しさん:2012/05/12(土) 07:48:36 ID:k5eKVqRYC
俺もそう思う
厳しいことを言うようだけど正直投票数が足りなかったから無理矢理出してるようにしか見えない。
神霊廟は把握している人もまだ多くないと思うし、意志持ち支給品としては無理があるかと…
気になった点はそこだけです。

12名無しさん:2012/05/12(土) 08:48:22 ID:YavuO5uU0
とりあえず宮古芳香を出すにしても解説が必要じゃない?

13名無しさん:2012/05/12(土) 08:59:22 ID:AZIBJxaQ0
Nの部屋もよくないと思う。
ジャギの話しで出てきた奇跡の部屋なんかは、東方繋がり、神社繋がりでありだと感じたけど。
Nの部屋はサティスファクションタウンとなんの関係もないし。
あと参加者は放送時間を知らないですよ。

14名無しさん:2012/05/12(土) 09:15:10 ID:WrXQrSpg0
自分もこの支給品は止めた方がいいかと

15名無しさん:2012/05/12(土) 10:20:03 ID:/D5H7v2sO
Nの部屋はなぁ…ニコニコ全体でネタにされたわけでもないしちょっとアウトなだと思う
芳香も苦しくないかい

16 ◆ei404TFNOs:2012/05/12(土) 13:31:57 ID:AZIBJxaQ0
アルセーヌ投下します

17 ◆ei404TFNOs:2012/05/12(土) 13:32:36 ID:AZIBJxaQ0
「これはいったいどういう事ですの……」
 そう呟いたアルセーヌの表情は疑問と驚愕に染まっていた
 彼女が居るのはD-1エリアにあるヨコハマ埠頭、この会場に送られたあと最初の目的地とした場所だ。
 そこは彼女の知るヨコハマ埠頭と寸分違わず同じだった。
 ただ同じ作りをしているだけなら然程驚く事ではない。資金さえあれば作れなくもないだろう。
 しかし、地面についた小さな傷までまったく同じというのはどういう事か。まるでヨコハマ埠頭だけを切り取り、持ってきたかの様だ。
 アルセーヌは基本支給品の時計を見て時刻を確認する。もう少しで六時だ。
 定時放送が何時あるかはわからないが、おそらく中途半端な時間ではなく、キリの良い時間だ。
 アルセーヌは海を背にしてコンクリートの上に腰を下ろす。デイパックからパンとペットボトル水を取り出し、食事を始めた。
 ホテルを出てからここまで、ずっと走ってきたのだ。少し休息をとった方がいいだろう。
 それに、もしミルキィホームズやスリーカードが来ているなら自分と同じように考え、ここに向かっているかもしれない。
 一先ず六時まではここで待ち、そのあとの事は放送や名簿がどうなるかによって考える。
 方針を決めたアルセーヌはパンを食べながら、頭を働かせた。
 カズマとフランク、彼らがトイズを知らないというのは、おそらく本当の事だろう。
 そんな嘘をつく理由もないし、あまりに突飛すぎる。嘘ならもっと現実味のある嘘をつく筈だ。
 とすると、やはり彼らは並行世界の住人なのだろうか。
 並行世界は学説の一つとして存在している。アルセーヌも説事態を頭ごなしに否定はしない。
 しかし、並行世界の住人と実際に会うとなると話は別だ。そう簡単には信じられない。
 一応、他の可能性も思いつかないわけではない。
 例えばこの事件そのものが、自分と同じタイプのトイズによって作られた、幻という可能性。
 これなら彼らだけでなく、ヨコハマ埠頭の事も簡単に説明できる。
 しかし、わざわざそんな幻を見せる理由がわからない。
 仮に、自分を混乱させたり苦しめたりする事が目的なら、これ程の幻を見せる力を持っているのだ。他にいくらでもやりようがあるだろう。
 それに幻にしては精巧すぎる。自分も幻惑のトイズの使い手だからわかる。これ程までに精巧な幻を作るのは不可能だ。
 他にも自分の知らない未知のトイズの可能性を色々と考えてみたが、どれもしっくり来なかった。
 やはり自分の世界の力だけで、この状況を説明するのは無理があるように思える。並行世界の方がまだ納得できる。
 しかし、だとすると、この催しを開催した者は何者なのだろうか。
 最低でも三つの世界から人をさらい、自分の世界と完全に同じヨコハマ埠頭を用意する。
 これを一つの組織や人間が行ったとすれば、それはまるで全知全能の神だ。
 そこで、ふと思い出した。ここに送られる前、体育館の様な部屋で聞いた言葉を。
 お前は俺が殺した筈じゃ……
 お前まで生きていたのか!?
 あの時、メイトリックスと呼ばれていた男は確かにそう言っていた。
 あれがただの勘違いなら大した問題ではない。しかし、もし本当に死んでいたのなら……
 それこそ神の所業、死者の蘇生なのではないか。
「……ばかばかしいですわね。少し不可解なことがあったからって、神だなんて」
 死者の生きているように見せる事なら、自分の幻惑のトイズや、トゥエンティの変装のトイズでもできる。
 異常な事態に、少し冷静さを失っていた様だ。らしくもない。
「考えるのはこれくらいにして、六時までは休む事に専念しましょう」
 そう言ってアルセーヌは水で喉を潤した。

18 ◆ei404TFNOs:2012/05/12(土) 13:33:14 ID:AZIBJxaQ0
【D-1 ヨコハマ埠頭/一日目・早朝】

【アルセーヌ(アンリエット・ミステール)@探偵オペラミルキィホームズ】
[状態]:健康、シャロの探偵服
[装備]:洞爺湖@銀魂
[道具]:基本支給品、ランダム品(0〜1)、アルセーヌの怪盗服
[思考・状況]基本思考:殺し合いを壊し主催から願いを叶える方法を盗み出す。
1:六時までヨコハマ埠頭で待機。
2:いるのならミルキィホームズ、スリーカードを探す(特にミルキィホームズ)。
3:男声の女(譲治)とロックオンを警戒。
4:自分の推測が正しいか確かめる為、情報を集める。
5:黒幕は神……そんなわけないですわね。
※幻惑のトイズは制限により弱まっています。
※トイズの制限に気付いています。
※デッドライジング、スクライド世界の話を聞きましたが半信半疑です。

19 ◆ei404TFNOs:2012/05/12(土) 13:34:18 ID:AZIBJxaQ0
投下終了です。
矛盾や問題点があれば言ってください

20名無しさん:2012/05/12(土) 14:23:43 ID:AVLxvLYI0
◆ei404TFNOs氏
展開自体は問題無いと思います
改行がなくて読みづらいので、適当なところで行を空けて下さい

◆Rbv6YPF5LQ氏のは……一旦議論スレ行きだね

21名無しさん:2012/05/12(土) 14:40:01 ID:YavuO5uU0
投下乙
たしかに読みずらい…
あと、タイトルは何でしょうか?

22 ◆Rbv6YPF5LQ:2012/05/12(土) 15:58:53 ID:e5V99BgU0
遅れてすいません
芳香を出したのは当初は出さない予定だったのですが
どうしても矛盾が生じてしまう部分があったので差し替えた結果
少し無理矢理になってしまいました
放送時間はwikiで修正します

23名無しさん:2012/05/12(土) 16:32:19 ID:5hBqUOfw0
>>22
乙と言いたいけれどNの部屋も修正よろしく
いったん議論スレに来てください

24 ◆ei404TFNOs:2012/05/12(土) 17:09:06 ID:AZIBJxaQ0
すいません、タイトルは埠頭のアルセーヌです
このミス二回目だ……

25名無しさん:2012/05/12(土) 21:19:10 ID:pnwbrhTs0
そろそろ第一回放送書いてもいいんじゃない?

26 ◆yZJRtWQFk.:2012/05/13(日) 03:53:50 ID:WZDOTEvY0
アカツキ、青鬼、四条雛子、我那覇響投下します。

27 ◆yZJRtWQFk.:2012/05/13(日) 03:54:49 ID:WZDOTEvY0
「そういう訳で、その大会も私が勝たせていただいたのです」
「そ、そーなのかー」
「はい、やはり師範様の企画なされる大会はとても楽しいですわ〜」
「はははは……」
「私より魅力的なファイターはたくさんいらっしゃいますのに、いつもいつも出場させていただいて……
 ああ、師範様……伝えたいですわ、この思い……」

G-08西部、四条雛子と我那覇響は適当に互いの素性を話しながら森の中を進んでいた。

中野TRFでの空中戦の後、南方から突如伸びてきた謎の熱線により、二人は一度撤退せざるを得ない状況に陥った。
雛子が難なく逃れられたのは予定調和だが、一般人である響はそうはいかなかった。
もし雛子によって熱線より西に投げられていなかったら、そのまま木々や建物と共に蒸発していただろう。
投げられたせいで未だに体が痛むが命には代えられない。SUMOUパワーにはまいったな!

そしてその体験と体の痛みは、今の状況が紛れもない『現実』であると響に知らしめるには十分であった。

(バトルロワイアル……夢でもドッキリでもないんだな、これ……)

響はチラリと隣を歩く命の恩人に目を向ける。
話を聞くに、この四条雛子は数々の大会で優勝を収める程の実力を持つ女子SUMOUレスラーらしい。
因みに四条姓と溢れ出るお嬢様臭から貴音の親類ではないかと響は疑ったが、尋ねてみたら違ったようだ。

小さな体に似合わぬ力と技を持ち合わせた女子高生RIKISHI。
そのRIKISHIと空中戦を繰り広げた怪しげな黒タイツの男。
極太レーザーで辺り一帯を蒸発させた謎の存在。

――そして自分は、ただのアイドル。

(……こんなの絶対おかしいぞ〜〜〜〜〜!!)

響は心の中で頭を抱えて絶叫した。幾ら何でも場違い過ぎる。
これでは誰もが知る大御所アイドル達の中に一人だけ無名が放り込まれたようなものだ。
普段は自信家である響も、こんな超人連中に囲まれたからには消極的にならざるを得ない。
もう家族やペット達、そして765プロの皆とは一生会えないのでは……。
雛子の存在のお陰で表面上は平静を保てているが、内心響は強い恐怖心に蝕まれていた。

(どうする? 雛子はいるけどまた強くて怖い奴と遭ったりしたら……
 い、いや! まだ諦めるのは早いぞ自分! きっとプロデューサーが助けに来てくれるさー!)

あんな超人揃いの参加者や武装した主催者を相手にして、一介のプロデューサーに何が出来るというのか。
今の響にそんな事を考慮出来る余裕は無い。正しく藁をも掴みたい気分なのだ。
とにかく今は危険人物との遭遇を避け、信頼できる誰かの助けを待ちたいと響は考えていた。

「……ところで雛子、これからどこに向かうつもりなんだ?」
「特に決めてませんけれども……さっきの黒い御方は見失っちゃいましたし、東は海のようですし」

雛子はキラキラと目を輝かせて、言った。

「ですから、西に行けばきっと強い御方と出会えますわ〜♪」

(い、いやだ〜〜〜! プロデューサーはやくきてくれ〜はやくきてくれ〜)

……響の苦悩はもう暫し続きそうである。

28 ◆yZJRtWQFk.:2012/05/13(日) 03:55:57 ID:WZDOTEvY0


 ★ ★ ★



時同じくして、こちらはG-06とG-07の境界地点。

(撒いたか……)

その男、アカツキは深く息を吐き、疲労と少しの恐怖で高鳴る心臓を落ち着けた。

呪いの館付近でブルーベリー色の巨人と遭遇し、戦術的撤退を余儀なくされたアカツキ。
彼はその後逃走を続け、いつの間にやら館から一エリア以上離れたこの地点までやってきていた。
何とか撤退には成功したものの、彼の表情には強い悔しさが滲み出ている。

(あのような化物風情に臆するとは……軍人とあろう者が情けない……)

アカツキはこれまで幾つもの死線を潜り抜けてきた。
しかし、その相手はあくまで「人間」の範疇に収まる者のみ。
中には皆のアイドル戦車たんなど多少のイレギュラーもあったが、あのような人知を超えた生物を相手取った事など今まで無かったのである。
『あれ』の正体は何なのか。それを今考えた所で答えが解かる筈もない。
重視すべきは、あの巨人が明らかにアカツキを殺害すべく追跡してきていたという事。
その目的は定かではないが、アカツキにとって任務遂行の邪魔となる敵である事だけは確かだ。

(……いずれは恐怖を克服せねば。まだ斃れる訳にはいかぬ)

半世紀前に与えられた『全ての電光機関破壊』の任務は未だ終わっていない。
アカツキは己の命が尽き果てる迄、任務完遂の為に戦い続ける覚悟を決めていた。

――その命令を下した張本人がオリーブオイルに感けた挙句ショタ化しているなど、今のアカツキが知る由も無い。


そうして少し西に進むと、周囲の森林風景に似つかわしい高層ビルのような建造物が現れた。
アカツキはデイパックから地図を取り出し、目の前の施設を確認する。

(『こんなところ』……どんなところだ?)

あまりに抽象的な施設名に突っ込みを入れつつ、アカツキはその建造物に近づいていく。
その入口の前には「精神病院」と書かれた気色悪いピンクの看板が掲げられていた。
精神病院を「こんなところ」と表現するのは些か道理に外れるのではとアカツキは思ったが、
このような悪趣味な催しを開く連中に道徳性を求める事こそがそもそもの間違いであると考え直した。

(何者かが潜伏していないか確かめておくか)

入口の自動ドアを開け、アカツキはこんなところ内部へと足を踏み入れた。

29 ◆yZJRtWQFk.:2012/05/13(日) 03:57:11 ID:WZDOTEvY0


 ★ ★ ★



それから暫く院内を回った後、アカツキは適当な所で探索を打ち切る事に決めた。
中に人の気配は無く、見つけたのは閉鎖病室の鍵の束と大胸筋矯正サポーターくらいなものだ。
鍵の束は閉鎖病棟の探索の役には立ったが最早用済み。
結局ここの探索は無駄足だったと言っても差し支えないだろう。因みにサポーターはその場で捨てた。

(さて、メイトリックスの捜索に戻りたい所だが……
 その前に腹ごしらえを済ませておかねば。電光機関による消耗で腹が空いてきた)

電光機関は適合者以外が使用すると代償として使用者自身の命が削られる、正に決戦兵器と呼ぶべき代物だ。
アカツキは――言及はされていないので定かではないが――『適合者』の方である為に幾ら使用しても消耗で死ぬ事は無いが、
それでもエネルギーの消費は避けられないのか使い過ぎると急激に空腹になってしまうのだ。
デイパックには三日分程度の食料が入っていたが、アカツキにとってそれらは全て合わせても一食分にも満たない量であった。
とはいえ何も無いよりはマシだろう。これからどんな強敵に襲撃されるかわからぬ以上、エネルギー切れだけは避けておきたい。
腹が減っては戦はできるという名セリフを知らないのかよ。


静寂に包まれた無人の院内に足音を響かせ、アカツキは長い階段を下りていく。
一階の玄関ホールで食事をしたら、再びメイトリックスの捜索に会場を回る予定だ。

「ム……?」

一階に到着し玄関に向かおうとしていたアカツキは、そこから更に下階に続く階段を発見した。
どうやら地下室に続く階段のようで、奥からは地階独特のひんやりとした空気が漂っている。
一階から順に上階へと探索を進めたアカツキだったが、地下まではまだ確認していなかった。

「…………」

その時、アカツキは地下からほんの少しのきな臭さを感じ取っていた。
それは彼の陸軍技官としての勘なのか、それともゲゼルシャフトに立ち向かった際に培った経験から来るものなのかはわからない。
とにかくこの病院の地下には何かが隠されている可能性が微粒子レベルで存在している気がしたのだ。

(……思い過ごしだとは思うが)

とりあえず軽く見て回った方がいいだろう。
そう判断したアカツキは踵を返し、地下への階段に足をかけ――――ようとした。

30 ◆yZJRtWQFk.:2012/05/13(日) 03:58:21 ID:WZDOTEvY0

    |┃      _ノ⌒ヽ
    |┃     /      \
    |┃三   /   ≡≡  |
    |┃    ( r==、ッノ=<|
    |┃三  ノ<●> <(●ノイ
    |┃    |  ̄ノ )| ̄  |
    |┃ ≡ ヽ _ノ\Lノヽ_ ノ
____.|ミ\__ヽヽー―-イノ
    |┃=___\_二_/\
    |┃ ≡   ) ≡≡ ヽ ヽ ガラッ


「!!? ――――何ィィィィ!!」

アカツキは飛び退いた。
見覚えのあるブルーベリー色の巨体が視界に入った瞬間、反射的に。

一体いつから、何の目的でこんなところに侵入していたのか。
彼を追ってきたのかもしれないし、偶然同じ施設に辿り着いただけかもしれない。
真相は誰にも分からないだろう。


鬼ごっこは、まだ終わってはいなかった。


ブルーベリーみたいな色をした全裸の巨人――通称『青鬼』は、のそりのそりと目の前の獲物に近づいていく。
異様に大きく不揃いな目で獲物を捉え、口元を不気味に微笑ませながら。
一方の獲物は未だその場を動かず、しかしいつでも次の行動を起こせるように体勢を整えながら、じっと敵の様子を伺っていた。

選択肢は二つだ。「戦う」か、「逃げる」か。
逃げる事は簡単だ。敵の移動速度も自身の逃走経路も既に把握済みなのだから。
しかし、戦うという選択肢も捨て切れない。彼には軍人としての誇りがあり、果たさなければならない任務がある。
それ故にこの程度の障害は排除しておきたかった。……勝てる見込みがあるのであれば。
そうして次の行動を決めあぐねている間も、青鬼は着実にアカツキとの距離を狭めていく。

「…………お前は……何が目的だ?」

アカツキの問いかけに、青鬼は一瞬だけ動きを止めたように見えた。
しかし返事は返ってこない。元から返答に期待などしていなかった。
それよりアカツキは、自らの口から出てきた声が少し震えていた事に愕然とした。

(まだだ……まだこいつには勝てん……)

未知の怪物への恐怖に未だ負けていると悟ったアカツキは、やむを得ず「戦う」選択肢を捨てる。
となると、残された道は一つしかない……が。

(……否、『撤退』のみではない。策はまだある!)

何かを閃くと同時にアカツキは青鬼に背を向け、思い切り床を蹴って走り出した。
その行先は玄関……ではなく、上階。
青鬼も釣られて走り始めたのを確認しつつ、アカツキは勢い良く階段を駆け上がっていく。
追手に追いつかせず、かといって完全には撒き切らないように適度な距離を保ちながら。

31 ◆yZJRtWQFk.:2012/05/13(日) 03:59:38 ID:WZDOTEvY0

アカツキが辿り着いたのは閉鎖病棟。
どこぞのキチガイヒーローが精神病者の真似をして潜入入院した問題の場所である。
そのうちの一室の扉を開ける。中は隅にベッドが一つ置かれているだけの殺風景な部屋だ。
出入り口は一つで窓も存在しない。万が一出口を塞がれてしまったら袋のねずみであろう。

部屋に入ったアカツキはベッドをずらして簡単なバリケードを作り、敵の襲来を待ち受ける。
恐怖から来る若干の体の震えを抑えながら。
それから数秒もしないうちに、追跡者によって再び病室の扉が開け放たれた。

部屋の入口に立つ青鬼と、部屋の奥で身構えるアカツキ――両者の視線がぶつかり合う。

「……来い!」

その挑発を受けてか否か、青鬼はアカツキ目掛けて突進を開始した。
しかしバリケードで隔たれている為か、途中で方向転換して右側から回り込んだ。
バリケードと言ってもベッド程度、楽に突破できた筈だが、何故か青鬼は障害物を動かしたり乗り越えたりはしなかった。

アカツキは青鬼の動きに反応して上手く反対側に逃げる。青鬼はその後ろを追う。
それにより、青鬼よりアカツキの方がこの病室の出口に近い形となった。
チャンスとばかりにすかさず出口へとダッシュするアカツキ。
青鬼より先に廊下に飛び出すと、急いで扉を閉め、手に握り締めていたある物を取り出した。
それは探索中に手に入れた鍵の束のうちの一つ。

そう。アカツキの策とは、青鬼をこの部屋に閉じ込める事だった。
無差別に人間を襲う危険極まりない怪物、これ以上の被害を出さない為にも封印するに越した事は無い。
普通の部屋ならいざ知らず、ここは閉鎖病室。簡単に中から破られるように出来ている筈が無いのだ。
その壁と扉の頑丈さをアカツキは探索の時既に確認していた。

ここまでは大体予定通り。だがまだ作戦は完了していない。
アカツキは手にした鍵を鍵穴に差し込もうとする。
しかし手が震えて上手く刺さらない。

「くっ……!」

もし先に扉を開けられてしまえばただでは済まないだろう。
青鬼は既に扉のすぐ傍まで迫ってきている。
最早一刻の猶予も無い。


ガチャリッ


――アカツキが鍵を閉めるのと青鬼が扉に手をかけるのはほぼ同時であった。

「……作戦完了」

少し疲弊した声でそう呟く。
部屋が比較的広めで障害物もあったので、難易度自体はそう高くはなかった。
これがもし狭い鉄格子部屋か何かだったら正しく青鬼上級者向けであっただろう。

32 ◆yZJRtWQFk.:2012/05/13(日) 04:01:18 ID:WZDOTEvY0

罠にまんまと掛かった間抜けな鬼は扉をドンドンと叩いている。
これでこの巨人は暫くはここから出られない筈だ。
無論この扉もそのうち破られる可能性はゼロではないが、それでも足止めには十分過ぎる程だ。

アカツキの体の震えは止まっていた。
しかしそれは恐怖を乗り越えたからではなく、単にあの怪物との仕切りが出来たからに過ぎない。
動物園の檻の中のグリズリーを怖がる子供はいないし、眼前の青鬼に「かわいいな、下半身w」なんて台詞を吐けるのも鉄格子あってこそなのだ。
真に恐れを克服するには、更なる七難八苦を受け入れるしかない。アカツキはそう考えていた。

(自分にはまず何よりやらねばならぬ事がある……これの始末はその後だ)

引っ切り無しに叩かれる扉の音を背に、アカツキはその場を立ち去る。


廊下の突き当たりを曲がる頃には、音はもう聞こえなくなっていた。



 ★ ★ ★



それから数分後。
アカツキはエレベーターに乗り込みデイパックを床に置くと、一階のボタンを押した。
行き損ねた地階もほんの少し気にはなるが、今はそれを優先すべき状況ではない。

階段ではなくエレベーターを選んだのは、可能な限り消耗を抑えたかったからだ。
F-04からF-08までの短期間の移動、そしてその後の怪物とのリアル鬼ごっこを経て彼の肉体には相当の疲労が蓄積していた。
最初エレベーターの使い方が解からず、十数秒くらい昇降ボタンとにらめっこしていたのは内緒だ。

一階に戻れば、あとは当初の計画通りに事を進めるだけ。
アカツキもあの巨人が居る建物の中で食事などしたくは無いが、他に場所を探すのも手間だ。
寧ろこの建物が現時点で最も信頼できる場所かもしれない。
脅威はあの病室に閉じ込めた怪物だけで、あの扉が早々に破られるなどある訳がないのだから。

チーンという音と共にエレベーターが下降を止める。どうやら到着したらしい。
中の乗客を守るように固く閉じられていた鉄扉が左右に開かれ、



ブルーベリー色の何かが目の前に現れた。



――アカツキは、生まれて初めて背筋が凍りつく感覚を覚えた。

33 ◆yZJRtWQFk.:2012/05/13(日) 04:02:27 ID:WZDOTEvY0

「……莫迦な!!」

アカツキは目を疑った。
何故数分前に閉じ込めた筈の巨人が、悠々とエレベーターの前を塞いでいるのか。
この短時間であの頑丈な扉を破って出てきたのか。それとも、まさか空間移動でもしてきたというのか。

狭い鉄の箱の中、前方は塞がれ……もう、逃げ場は無い。

青鬼は大きく口を開け、獲物の頭部に狙いを定めて襲いかかった。


ガブッ


青鬼はアカツキの頭……ではなく、左腕に噛み付いた。
最早ダメージは避けられぬと判断したアカツキは、咄嗟に利き腕ではない左腕を犠牲にしたのだ。
そうしなければ卓郎コース、若しくはマミさんコース直行であった事は確定的に明らかだ。

「グッ……ウゥ………!」

青鬼はアカツキの腕に喰らいついたまま放さない。
白い軍服の袖が、見る見るうちに鮮やかな赤に染まっていく。
彼の左腕には猛獣と見紛う程の長く鋭い牙が深々と食い込んでいた。
苦痛に歪む獲物の表情に満足したのか、青鬼はニヤリと口元を歪めて顎の力を一気に強める。
このまま腕を食い千切ろうというのか。させるわけにはいかない。
文字通り、アカツキにはまだ手が残されている。

「電光機関……解放オォォォ!!!」

右手で試作型電光機関を操作し、最大出力で解放する。
アカツキの体に高圧の電流が走り、青鬼との接触部分に眩いばかりの火花が散った。
幾ら人知を超えた怪物といえど、生物である以上電撃が通用しない筈が無い。
堪らず青鬼は口を離し、アカツキはその隙に敵の横を抜けてエレベーターから脱出した。


あとは持てる力の限りを尽くして走るのみ。
腕から迸る血など気にしてはいられない。
床に置いていた自身のデイパックを回収する余裕すら無かった。

34 ◆yZJRtWQFk.:2012/05/13(日) 04:03:41 ID:WZDOTEvY0

 ★ ★ ★



それから数時間が過ぎ、森の中に早朝の淡い日差しが差し込む頃。
四条雛子と我那覇響は幸か不幸か未だ誰とも出会わず、G-07をのんびりと歩いていた。
好戦的な参加者との遭遇は雛子にとっては神の賜物だが、響にとっては地獄の宴だ。
昨夜は間一髪で助けられたが、もしまた同じ事があれば……そう思うと体が震えてくる。涙まで出てきそうだ。

(せっかく765プロも有名になって、番組も貰えたのに……自分、まだ死にたくないぞ……)

そんな響の気持ちをようやく察してくれたのか。
雛子は目にうっすら涙を浮かべた響に向き直り、真剣な面持ちで話した。

「大丈夫ですわ、響さん。もし何かあったら私が響さんを守りますから」
「……ううう〜っ……ひ、雛子、本当か……?」
「はい。その代わり、一緒に相撲やりましょう」

まさかの条件付き。もしや最初に助けたのもそれが狙いだったんじゃなかろうか。
そう疑いたくもなったが、今の響はもう四の五の言ってられなかった。
生きて帰りたい。まだまだアイドルとしての人生を楽しみたい。響は涙を拭った。

「……分かった、雛子! 自分も相撲やるぞ!」
「まあ! 本当ですか〜?」
「それだけじゃないぞ! 『生っすか!?サンデー』に相撲コーナーを作って全国のお茶の間に相撲ブームを巻き起こすさー!」
「素晴らしいですわー!」

バトルロワイアル会場のど真ん中でキャッキャと騒ぐ女子二名。傍から見るとかわいそうな子にしか見えない。
しかし、今のやり取りのお陰で響はだいぶ元気を取り戻したようだ。
他者との繋がりが出来た事は、寂しがり屋の一面を持つ響の心の支えになったらしい。

(ところで『生っすか!?サンデー』ってどこの局の番組なんでしょう?)
「よーし、雛子が一緒ならもうなんくるないさー! 張り切っていくぞー!」

そう言うと、響は駆け足で雛子を追い越していく。
長時間ぴんと張っていた緊張の糸が解けた為に、響は少々テンションがハイ!になっていた。
待ってくださ〜い、という後ろの雛子からの呼びかけも気にしない。

次の瞬間、響は叢の中に隠れていた何かに躓いた。

「くぃどぅるるる!!?」

受け身が間に合わず、思いっきり転倒してしまう響。
しかもつい異様な鳴き声を上げてしまった。言うなれば、ペットの生霊に乗り移られたような。

「う……うが〜、これじゃ春香みたいだぞ自分〜〜」

立ち上がって肌や服についた土を払い落とすと、響は自分が躓いたモノに目を向けた。

35 ◆yZJRtWQFk.:2012/05/13(日) 04:05:25 ID:WZDOTEvY0

「……うわわわわっ!?」

響の心臓がドキリと跳ねた。
無理もない。そこには白い軍服に身を包んだ若い男がぐったりと倒れていたのだ。
左腕を怪我しているらしく袖は全体的に赤色に染まり、下の地面は血を吸ってどす黒く変色している。

「お……おーい! 大丈夫かー? しっかりしろー!」

大慌てで男の元に駆け寄り、その体をゆっさゆっさと力いっぱい揺する。
死んではいないが反応は無い。というか揺らしすぎだ。このままでは頭の中がシェイクされてしまう。

「……まあ、アカツキさん! アカツキさんではありませんか!」

ようやく追いついた雛子が、男の顔を見るなり驚嘆の声を上げた。

「雛子、知り合いなのか!?」
「はい、大会でよくお見かけしますし、試合で直接戦った事もありますもの。
 きっと素晴らしい真剣勝負の末に怪我なさって気を失われたんですわ、早く手当てしませんと〜」

とにかくアカツキの怪我の応急処置をする事にした二人。
彼が倒れた一番の原因は怪我ではなく極度の空腹だったりするのだが、そんな事を二人は知る筈もなかった。

【G-07 森林/1日目・早朝】
【四条雛子@MUGEN】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1〜3
[思考・状況]
基本:真剣勝負を堪能する。相撲に勧誘する。
0:アカツキさんに手傷を負わせる程の御方、是非とも真剣勝負したいですわ〜
1:アカツキを介抱する。
2:俺より強い奴に会いに行く……ために西へ向かう。
3:響を守り、一緒に相撲をする。
4:アサシンとの決着をつける。
※MUGENのアカツキと面識があります。その他にも何人かとは面識があるかもしれません。
※響の素性を簡単に聞きました。

【我那覇響@アイドルマスター(アニメ)】
[状態]:軽い打撲、死への恐怖
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1〜3
[思考・状況]
基本:生きて帰る。
1:アカツキを介抱する。
2:雛子に守ってもらう代わりに一緒に相撲をする。
3:何で自分の周りは超人だらけなんだ〜!?
4:プロデューサー〜、助けて欲しいんだぞ〜
※参戦時期はアニメ15話終了時からです。
※雛子の素性を簡単に聞きました。
※雛子を頼りにする事で死への恐怖を薄れさせています。

【アカツキ@アカツキ電光戦記】
[状態]:気絶、疲労(大)、左腕に大きな噛み傷、青鬼に恐怖、腹ペコ
[装備]:試作型電光機関@アカツキ電光戦記
[道具]:こんなところの閉鎖病室の鍵の束@チャージマン研!
[思考・状況]
基本行動方針:殺しあうつもりは無い。
0:――――。
1:腹が空いて力が出ない……。
2:メイトリックスを探し主催の事を聞きだす。
3:青鬼への恐怖を何としても克服する。
4:こんなところの地下が少し気になる。
※総統閣下シリーズの世界を知りました。
※別の世界から呼ばれたのだとギルガメッシュから聞きましたがどう考えてるかは不明です。

36 ◆yZJRtWQFk.:2012/05/13(日) 04:06:40 ID:WZDOTEvY0


 ★ ★ ★



アカツキの敗因は、青鬼という存在の神出鬼没さを知らなかった事だ。

クローゼットの中、襖の中、暖炉の中、床下――青鬼はどこからでも現れる。
たとえ牢に閉じ込めようとも、次の瞬間には何事も無かったかのように追跡を再開する事だってあるのだ。
故に、密室に閉じ込めるなど不可能。
ただ只管逃げる事こそがあの時のアカツキにとっての最善の道であった。

再び森の中に逃げ込まれ、鬼は獲物を見失った。
これからどこに向かうかは、誰にも分からない。

【G-06/1日目・早朝】
【青鬼@青鬼】
[状態]ダメージ(小)
[装備]不明
[道具]基本支給品、ランダム支給品1〜3個
[思考・状況]
基本思考:???
1:???


※アカツキのデイパックがこんなところのエレベーター内に放置されています。
 中身は基本支給品一式、草薙京のクローン(機能停止後)@THE KING OF FIGHTERSです。
※原作のこんなところの地下には秘密基地がありましたが、この会場にもあるかは以降の書き手にお任せします。

37 ◆yZJRtWQFk.:2012/05/13(日) 04:09:00 ID:WZDOTEvY0
以上で投下完了、タイトルは「腹ペコに定評のある軍人に無理やり青鬼実況させた」です。
一度期限を切らしてしまい申し訳ありませんでした。矛盾、問題点などございましたら指摘お願いします。

38名無しさん:2012/05/13(日) 07:17:17 ID:f.ImAq4k0
投下乙です

39名無しさん:2012/05/13(日) 11:26:16 ID:hdJpfE660
投下乙です
アカツキと青鬼との攻防、読んでてハラハラドキドキしました。
描写もわかりやすくてとてもよかったです。
響と雛子のコンビも見てて微笑ましい。
今のアカツキがムラクモを見たらどんな反応するんだろう

40名無しさん:2012/05/13(日) 13:01:42 ID:20gsvCoM0
投下乙です

青鬼KOEEEEEEEっ!?
アカツキもは善戦したけど…
響と雛子のコンビのコンビが見ていて微笑ましいのは俺も同意
ただ、ロワでそれは…先が不安だ

41 ◆FbzPVNOXDo:2012/05/14(月) 17:33:24 ID:qo76bJHk0
投下します

42なかには役に立つ支給品だってあるんだよ? ◆FbzPVNOXDo:2012/05/14(月) 17:34:18 ID:qo76bJHk0
「ここまで来れば……安全かな?」

H-6からF−6まで走ったグレーテルは、この木なんの木の下でポッチャマと共に休憩を取っていた。
自分たちを襲ったあの変態レスラーの事も気になったが、あの様子では目覚めるのに時間が掛かりそうだったし
何よりグレーテルは1エリア分の距離を休まず全力疾走してきたのだ。
一般人であるグレーテルにとって、それほどの運動による疲労はかなりのものであり休憩を取らずにはいられなかった。

「喉乾いたから水を飲みたいけど……開けられない」

喉を潤そうとギルガメッシュのバックから水の入ったペットボトルを取り出すが開けられない。
やっぱり「この腕不便だ」と、愚痴りながら水をしまう。

「水は諦めて。これからどうしよう?」

今はまだ生き残れているがこの調子では近いうちに誰かに殺されてしまう。
ディーノとの対峙がグレーテルにそう考えさせる。
出来ればディーノのような相手に襲われても自分を守れるほどの力は欲しい。

「とにかく武器だよね。何か武器があれば相手も威嚇できるし……」

取りあえず武器を持とうと再びギルガメッシュのディバックを漁る。
出てきたのは妙な作業台と一本の鍵剣。
ポッチャマに手伝って貰い説明書を読むと、どうやら作業台は素材があれば武器を創り出せ
鍵剣は色んな物を無制限にしまえる倉庫を開ける事が出来るらしい。
鍵剣はともかく作業台が武器を作れるという点は便利だと思ったグレーテル。
早速何か武器を作ってみようかと考える。

「それは我の物だ」

43なかには役に立つ支給品だってあるんだよ? ◆FbzPVNOXDo:2012/05/14(月) 17:34:50 ID:qo76bJHk0

その時、グレーテルの全身が固まる。
この何かが全身を貫くような感覚は……間違いない、殺気だ。
今この瞬間グレーテルという一人の人間を何者かが殺そうと殺気を向けているのだ。
気付けば横にいたポッチャマも臨戦態勢に入り威嚇を始めている。

グレーテルはゆっくりと後ろを振り返る。

そこには先ほど空から降ってきたギルガメッシュが居た。

「盗人が……」

そう言い一歩踏み出すとグレーテルに向かって近づいてくる。
グレーテルも逃げるように後ろへ下がり。

「ご、ごめんなさい!!!」

半ば反射的に鍵剣と作業台をギルガメッシュに差し出し頭を下げる。
今グレーテルが出来る最大の防衛行為は、ただ謝りギルガメッシュの許しを得る事だけだ。

「ん?」

(殺される!?)

やっぱり殺されるてしまうかとグレーテルが諦めた瞬間ギルガメッシュは既にグレーテルから興味を無くしていた。
かわりにグレーテルの横で臨戦態勢に入っているポッチャマへ視線を向けている。

「……見たところ生物のようだが、変わっているな。雑種これはなんだ?」
「え?」

さっきまでギルガメッシュから放たれた殺気は消え。
かわりにギルガメッシュは珍しい物を見つけた、子供の様な表情でポッチャマを見つめていた。
その事に驚くも命は助かったのかとグレーテルは一息付く。

「ぽ、ポッチャマって言ってポケモンだとか……」
「ポケモン? ほう、興味が沸いた。これも支給品なら説明書があった筈だ。寄越せ」

自分に支給された作業台と同じようにこのポッチャマにも説明書があると考えたギルガメッシュはグレーテルにそう命じる。
グレーテルは逆らえば殺されると思い、説明書を探そうとしたところで思い出した。
ホモに襲われた際に説明書の入ったディバックを置いてきてしまった事を。

44なかには役に立つ支給品だってあるんだよ? ◆FbzPVNOXDo:2012/05/14(月) 17:35:22 ID:qo76bJHk0

(ど、どうしよう……)

「お探しに品はこれかしら?」

「あ、それ……って?」

グレーテルのディバックを持ちながら男色ディーノは説明書を手で弄っていた。
その顔に笑みを浮かべながら。
それを見たグレーテルを再び恐怖が襲う。

「何かと思えば我の下敷きになった雑種か」
「そうよ。あの時はよくも私の邪魔をしてくれたわね」
「雑種の都合など知らぬ。そんな事より貴様の持ってるそれを渡せ」

ギルガメッシュがグレーテルの前に踏み出しディーノと対峙する。

「嫌だと言ったら?」
「自惚れるなよ。貴様如き雑種が我の命を拒めるとでも?」
「良いわね……かなり良いわよ貴方。ここに来てやっと会えたいい男だわ……」

一瞬の沈黙。そしてディーノが再び口を開く。

「答えはNOよ」

「死ね……」

刹那、ギルガメッシュの手刀の突きが放たれる。それを首を横に傾けディーノはかわす。
そのままディーノは伸びきったギルガメッシュの腕を掴もうと手を伸ばす。
ギルガメッシュは舌打ちをすると地面を蹴り上げディーノの目へと土を舞わす。
目を押さえながら後退するディーノへ今度は右ストレートを顔面に叩き込む。

45なかには役に立つ支給品だってあるんだよ? ◆FbzPVNOXDo:2012/05/14(月) 17:35:54 ID:qo76bJHk0

「! 何!?」
「捕まえたわよ……。貴方、攻撃が単調すぎるわ。目を潰されてもこんな拳、簡単に先読みして避けれるもの」

顔面に入ったと思われたギルガメッシュの拳は見事に空振りしその腕をディーノが掴んでいた。
剣があれば話は別だが肉弾戦ではディーノの方が一枚上手だ。

「雑種が我に触れるなど……!!」
「おっと、妙な事する前にこの腕折っちゃうわね」

ギルガメッシュが反撃を行う前に、ディーノは腕を逆の方向へ捻じ曲げる為に力を込める。
だがギルガメッシュの腕が折るところで、ディーノへ向かってグレーテルが体当たりをかます。
咄嗟の事でギルガメッシュの腕を手放しながらディーノはグレーテルと共に倒れこむ。

「あ、貴女……せっかくいい男と一緒なのに邪魔するんじゃ……」
「ポッチャマ!」
「チャモォ!!!」

ディーノが怒りに任せてグレーテルに手を伸ばす前に、ポッチャマがみずてっぽうを放つ。
口から吹かれた、みずてっぽうがディーノの動きを妨害する。
その間にグレーテルはディーノから転がるように離れた。

「やった……やっちゃったよ……!!」

ディーノがみずてっぽうに苦しむなか、グレーテルは若干興奮気味でそれを眺めていた。

グレーテルがディーノへ体当たりをしたのには理由がある。
彼女にはディーノがギルガメッシュと戦ってる間に逃げるという選択肢もあった。
だが、敢えてそうせず戦うという事を選択した。
今までのように逃げればその場は生き延びられる、しかしその後はどうだろうか?
同じように何度も逃げ切れる程、この殺し合いは甘くはない。
だが仲間が増えればどうだろうか。
あの体当たりはそれが狙いだった。

少なくともギルガメッシュは積極的に殺し合いに乗っている訳ではない。
自分を殺そうとしたのも、荷物を勝手に奪ってきたからだ。
それなら、ここで恩を売っておくのも悪くはないかも知れないとグレーテルは考える。
これが縁で自分と共に行動してくれれば心強いし、性格はあれだが最悪他の参加者に会った瞬間乗り換えればいい。

46なかには役に立つ支給品だってあるんだよ? ◆FbzPVNOXDo:2012/05/14(月) 17:36:29 ID:qo76bJHk0

(あまりいい作戦じゃないけど)

「この……! 邪魔よ!!」

痺れを切らしたディーノがポッチャマを殴り飛ばす。
苦しそうな呻き声を上げながら、ポッチャマは地面に叩き付けられる。

「ポッチャマ!」
「次は貴女よ……」

怒りに満ちた顔でディーノはグレーテルの方へ向かってくる。

(や、やっぱり……逃げた方が……)

「さぁ。覚悟しなさい!!!」

ディーノの太い剛腕がグレーテルの首を圧し折ろうとした時。

「――天の鎖よ――」

その体を文字通り鎖が束縛する。
何が起こったのか? それは分かる今自分の体はこの鎖に拘束されている。
では、突如現れたこの鎖は何なのか? それが分からない。
対するギルガメッシュは足元にあった小石を拾い手で弄りながら、笑みを浮かべている。

「そら、上手くかわせよ?」

それをコインを弾く要領でディーノへと飛ばす。
サーヴァントの怪力によって飛ばされた小石は、まるで銃から放たれた弾丸の如き速さでディーノの胸へめり込んだ。

「がっ……ああ……」

力尽きたディーノの拘束を鎖が解く。
重力に従い、その体は前のめりに倒れた。

47なかには役に立つ支給品だってあるんだよ? ◆FbzPVNOXDo:2012/05/14(月) 17:37:01 ID:qo76bJHk0

「よもや貴様にこれが支給されていたとはな」

実際はディーノに支給された物をグレーテルが偶然持っていただけなのだが彼は知る由も無い。

「まぁいい。盗人ではあるが先の事に免じ、我の物に手を出した事は不問にしておいてやる」

ギルガメッシュはそう言い終わると、地面に倒れこんでいるポッチャマを拾い上げ
更にディーノが持っていた説明書と荷物も回収する。

「ふむ。荷物はこれで全部か。……ディバッグは二つでいいか、あとこのヨシヒコとかいう人形は要らぬな汚らわしい」
「あ、あの……」
「何だ?」
「ポッチャマ……連れて行くんですか?」
「当然であろう」

適当な所で話を区切るとギルガメッシュはそのまま歩き出す。

「ちょ、ちょっと待ってよ!」

その後ろをグレーテルは追いかけて行った。


【F-06 /1日目・早朝】

【グレーテル@よもやま四方山】
【状態】軽度の火傷、打撲、疲労(大)
【装備】ボロ服
【道具】ディーノの基本支給品一式、モンスターボール(ポッチャマ)、ランダム支給品0〜1
【思考・状況】
基本:ここから脱出する
1:一先ずギルガメッシュに着いていく
2:ポッチャマの怪我が心配。
3:自分のデイバックを回収する

【ギルガメッシュ@Fate/stay night】
[状態]:打撲、疲労(小)
[装備]:王の財宝@Fate/stay night(空)、天の鎖@Fate/stay night、ポッチャマ@ポケモン
[道具]:基本支給品一式、作業台@Minecraft
[思考・状況]
基本行動方針:気の向くままに行動する。
0:主催者を殺し王の財宝を取り戻す。
1:かなり離れたが呪いの館に行くべきか?
2:男(木原)は今度遭ったら殺す。
3:ポッチャマに興味。グレーテルはもうどうでもいい。
※自身にかけられている身体能力の制限に気が付きました。
※殺し合いの参加者が別の世界から呼ばれていると考えています。
※アカツキ電光戦記と総統閣下シリーズの世界を知りました。
※ギルガメッシュがこの先どこへ向かうかは次の書き手さんにお任せします。


【天の鎖@Fate/stay night】
ディーノに支給された。
真名はエルキドゥなのだがギルガメッシュは「天の鎖」か「友」としか呼ばない。
数少ない対神兵装で、相手の神性が高い程強度が高まる鎖。
簡単に言えば、神様や神に近い存在が相手だと拘束力が高まり逆に普通の人間には普通の鎖である。
乖離剣エアとはまた別としてギルガメッシュが信頼する宝具だけあって使用頻度は高め。

48なかには役に立つ支給品だってあるんだよ? ◆FbzPVNOXDo:2012/05/14(月) 17:37:33 ID:qo76bJHk0




「スターがなければ即死だった」

男色ディーノは生きていた。
まさかホモは不死身な可能性が微粒子レベルで存在している……?
いや、そんな事は無い。彼が生きている理由は股間でピカピカ光る星にあった。

「一時的に無敵になれるなんて、胡散臭いと思ったけどまさか本当だったなんてね」

それはグレーテルのディバッグを回収したときに中に入っていたスターだった。
マリオシリーズではいつもマリオの強い味方だ。

「念には念を入れてパンツの中に入れといて良かったわ。でも一度使うと24時間使えないのよね」

残念そうに股間のスターを取り出すとグレーテルのバッグに仕舞う。

「良かった……ヨシヒコも無事だったのね」

幸いヨシヒコもその場に残されていたので同じくバックに放り込む。

「見てないさい……必ずあのイケメンは私が掘るわ!!」

クッソ汚い決意を固めるとディーノはその場を離れた。


【F-06 この木なんの木近く /1日目・早朝】
【男色ディーノ@DDTプロレスリング】
[状態]:疲労(中)、男の体を触りたい、舐めまわしたい、いれたい。
[装備]:無し
[道具]:グレーテルの基本支給品一式、ヨシヒコ@DDTプロレスリング、スター(ちょっと匂う。24時間使用不可)@マリオシリーズ
    北米化パッチ@エキサイティングプロレス
[思考・状況]
基本思考:アナル♂ロワイアルの優勝者となる
1:ギルガメッシュは必ず掘りグレーテルは殺す。


【スター@マリオシリーズ】
使うと一定時間無敵になるアイテム。
本ロワでは数秒だけ無敵になれる。
一度使うと24時間使用不可になりディーノのパンツに入っていた為に匂う。

49 ◆FbzPVNOXDo:2012/05/14(月) 17:38:53 ID:qo76bJHk0
投下終了です

50名無しさん:2012/05/14(月) 18:33:33 ID:Dgo.nLVo0
投下乙です
なんというか……このロワのホモ共はどうしてこうもアレなのしかいないのか
色々考えつつ頑張るグレーテルかわいいよ

51名無しさん:2012/05/14(月) 19:47:24 ID:flUza5OU0
投下乙

月報用データ
60話(+60) 60/70 (-10) 85.8 (-14.2)

52 ◆OIsh.EERos:2012/05/16(水) 11:42:57 ID:GaRLQWJsO
投下します

53 ◆OIsh.EERos:2012/05/16(水) 11:43:44 ID:GaRLQWJsO
「やれやれ…、どうやら上手く退けたようだ…」

先程の戦場から、全力で戦略的撤退を果たした男。ロックオン・ストラトスは汗を拭いながら呟く。

「しかし…まぁ、随分と走ったもんだ」

気付けば森林を抜け、視界の先には近代的建物がちらほらと見え始め。ようやく彼は足を止める事にした。

(さて…、これからどうしたもんか…)

リュックから水を取り出し、それを口に運びつつ彼は思案する。

(どうやら思った以上に、面倒な事に捲き込まれてしまったもんだ)

先程まで同行していた屈強な二人の男を、殺したあの男声の女。あんな常識外のバケモノが他にも居るかと思うと溜め息が漏れる。
彼も、多少の訓練を受けているが、先程の様な規格外の敵を相手に、真正面から相手取っては、勝てる可能性は皆無だ。

まぁ、MSでも有れば話しは別かも知れないが。

ここで彼は自らに問う

これからどう動くべきか?

どうすれば生き残れるか?

暫く考えた後、答えは導き出された。


戦わなければ良い。ああいったバケモノが他にも居るのなら共に潰し合って貰えば良いだけだ。
倒せない奴は倒せる奴に任せれば良い。


自分の目的は、生き残る事だ。

ならば、表立て動く必要は無い。極力他者との接触を避けた上で、他の参加者が最後の一人になるのを待ち、満身創痍のそいつを狙い撃っても言い訳だ。

それでも自分の勝ちである。

54 ◆OIsh.EERos:2012/05/16(水) 11:44:45 ID:GaRLQWJsO


他の対主催や仲間と合流し殺し合いを打破するにしても、危険人物が減るまで待ってからでも遅くは無い。

…ならば今、自らが取るべき行動は一つ。目の前の施設に暫く身を隠し、他の参加者が減るのを待つ事にしよう。


「さぁて、そうと決まれば行こうか」

大まかな行動方針を決め終え、ソレスタルビーイングのガンダムマイスター、ロックオン・ストラトスは、水をバックに仕舞い静かに歩み始めた。



【E-03 E-02の近く/1日目・黎明】

【ロックオン・ストラトス(ライル・ディランディ)@武力介入できないCBシリーズ】
[状態]:疲労(小)
[装備]:狙撃銃@武力介入できないCBシリーズ
[道具]:基本支給品(水消費・小)、ランダム品(0〜2)
[思考・状況]基本思考:殺し合いに乗るつもりはないが、いぞという時は… 。
0:生還する事を最優先
1:一先ず他の参加者が減るまで身を隠す。
2:男声の女(譲二)を警戒。
3:MSが有れば入手したい。
4:仲間や対主催が居れば合流したい(他の参加者が減ってから)。
【備考】
※ゲキド街に向かっています。
※フランクは殺されたと思っています。

55 ◆OIsh.EERos:2012/05/16(水) 11:47:57 ID:GaRLQWJsO
以上で投下を終ります。タイトルは「逃げんなよ…逃げんなよ…逃げんなよソレスタルなんちゃら!!」でお願いします

56名無しさん:2012/05/16(水) 19:09:35 ID:WQq0aZI.0
投下乙です
賢い選択ではあるがなんという空気フラグ

57名無しさん:2012/05/16(水) 21:34:10 ID:9lawJRac0
タイトルで不覚にも笑ってしまったw

58名無しさん:2012/05/17(木) 00:49:41 ID:chuIV.qAO
ライルの台詞にひろしが武力介入w

59名無しさん:2012/05/17(木) 13:03:48 ID:KW8hju9IO
◆Rbv6YPF5LQ氏へ
「これが主催者のファンサービスだ!受け取れぇ!」にて
放送時間を知らないはずの参加者が知ってること前提で動いているという矛盾が発生しています
都合がよろしければ、議論スレに顔を出してもらえますか?
お手数でしょうが、よろしくお願いいたします

60 ◆1PLeFf9xJg:2012/05/18(金) 17:51:35 ID:F1258dg.0
投下します
タイトルは「取り返しのつかない敵と遭遇してしまいました!本当に申し訳ございません!HEEEEEY!!」でお願いします

61 ◆1PLeFf9xJg:2012/05/18(金) 17:52:08 ID:F1258dg.0
侵略開始から数時間。
侵略者は目的地にたどり着いた。

「これが呪いの館…」

朝焼けの中、二人が呟く


道中、作戦を立てようと支給品の地図にある野獣邸に向かおうとしたのだが、
途中で突如巨大なレーザーが二人を横切ったのだ。
瞬時に体を臥せてなんとか二人は避けたのだが野獣邸は無事ではないだろうと判断した。
よって作戦を変更し、呪いの館に向かう事にしたのだ。


「す、すごく怪しい雰囲気だけど…大丈夫なのかな〜?」

扉の前で心配そうにあかりが呟く。
自信げにイカ娘が答える。

「問題無いでゲソ!」

そういって扉を開ける。
扉を開けた瞬間、奇妙な音楽が流れ出したが二人は気にも止めない。

「誰もいないね…」

辺りを見回しながら二人は館の中を歩き始める。
数歩進んだ所で急に奥からガサゴソと物音が聞こえた。
あかりが叫ぶ。

「だ、誰なの!?」

「いるなら返事するでゲソ!」

62 ◆1PLeFf9xJg:2012/05/18(金) 17:52:35 ID:F1258dg.0

ゆっくりと奥から物音の正体が姿を表す。

それはまるで巨大な蟻のような緑色の怪物だった
あかりはその怪物を前に一歩後ずさった
一方イカ娘は動じない。

「あやつらの仲間か?それとも仲間なのか?
もし私と協力してあやつらを倒したいなら私の部下にしてやるでゲソ」

返事は無い。

代わりにその怪物は顎を振り上げた、威嚇をしているのであろう。
そして怪物は赤い目をギラリと二人に向けた。
イカ娘が構える

「どうやらこちらに敵意があるようでゲソ」

その怪物はこちらに突進してきた

だがその動きは直線的でイカ娘もあかりも簡単に避けられた。
あかりは右に身をかわしイカ娘は床を蹴って上に避けた。

「貰ったでゲソ!」

イカ娘は怪物の頭に蹴りを食らわせ後方へと着地した。
あかりもその場に寄る。

しかし怪物は何事も無かったかのように体を180度回転してこちらに突進して来た。
再び二人は同じように避け、イカ娘が再び蹴りを入れる。

「あの怪物びくともしないよ…」

「怯むなでゲソ!だったら効くまでやってやるでゲソ!
奴の攻撃は単調、パターンを掴めば確実に倒せるでゲソ」

そういって怪物の突進を避けては蹴りを入れのパターンを続けた。
触手で叩き付けたりもしたが、怪物の甲殻は非常に固く、傷を与えるにはいたらない。

63 ◆1PLeFf9xJg:2012/05/18(金) 17:52:59 ID:F1258dg.0

「そろそろこちらも疲れてきたでゲソ…」

イカ娘が息を切らす。
ここであかりが一つ策を思いついた。

「支給品を使おうよ!このままじゃ埒があかないよ!」

「そ…そうでゲソ…」

怪物と距離を取りすぐにデイバックを肩から降ろして開ける。
何か戦えそうな物は無いかとデイバックを弄る。

「イカちゃん!後ろ!」

「えっ…(イ゙ェアアアア!!!)」

背後からの怪物の突進を喰らい奇声を上げながらイカ娘がはねとばされる。

「イカちゃん!!」

イカ娘の元に行きたいが怪物の所為で下手に近寄れない。
しかしこのままでは怪物はイカ娘に止めをさすだろう。

あかりの脳内で葛藤が起こる。

「何をしているでゲソ!敵を良く見るでゲソ!」

イカ娘が叫ぶ。
驚いてあかりは敵に目を向ける。
すると敵はイカ娘をよそに何かに貪りついている。

手を打つなら今だ。

あかりの中の葛藤が消える。

(そうだ!あかりはサーヴァントなんだ!もう空気なんて言わせない!)

急いであかりも戦えそうな物は無いかとデイバックを探す。

64 ◆1PLeFf9xJg:2012/05/18(金) 17:53:41 ID:F1258dg.0
「もう食いつくしたでゲソか…」

イカ娘が立ち上がる。
デイバックを開けたまま怪物に突進された所為で支給品の一つであるユッケが飛び出したお陰で命拾いしたのだ。
イカ娘も餌かなにかがデイバッグから飛び出しただろうと判断した
しかしそれも食べ尽くしさっきまでユッケを貪っていた怪物もこちらを向く。
時間稼ぎにはなったが戦局はまだ一向に良くならない。
再び怪物が突進してくる。それをイカ娘がジャンプで避ける、しかし、

「うわっ!!?」

着地の瞬間に足をくじいてしまったのだ。
疲れがたまってこちらの感覚が鈍って来たのであろう。
怪物は足を止める事も無くこちらに駆け寄ってくる。

「く…このままじゃ…」

イカ娘は必死に立とうとするが間に合わない
そして怪物が顎を開きそれを突き刺そうとしたとき

「イカちゃん!避けて!」

あかりの声が響くと同時に怪物の周囲が爆発する。
衝撃で怪物が怯む。
その隙を見逃す事なくイカ娘は爆煙から距離を取った。
そしてあかりの方を振り向くとその頭上には自分の良く知っている生き物が二つくっついて浮かんでいる。
煙が晴れ、怪物がこちらを向き突進してくる。

「エアー・トルピード!」

二匹の鮫からミサイルのような魚雷が怪物へと発射され、
更にその中からそれぞれ4つずつ小さな魚雷が発射された。
魚雷の雨を受けて怪物は足を止める。

「やったゲソ!?」

65 ◆1PLeFf9xJg:2012/05/18(金) 17:55:01 ID:F1258dg.0

そういいながらあかりの横に立つ。
しかしまだ終わってはいなかった。
爆煙の中から怪物が飛び出して来たのだ、前より少しスピードも上がっている。
だが相当なダメージを負っているらしく甲殻はぼろぼろで6本あった足は1本取れている。

「く、しつこい奴でゲソ!」

「エアロシャーク!とどめを刺して!ビッグイーター!」

指示を受けたエアロシャークは怪物に正面から向かっていった。
そして右の鮫は怪物の頭に、左の鮫は腹にそれぞれ噛み付き、怪物を引きちぎった。



効果時間が切れ、二匹の鮫は消滅し、ちぎれた怪物は床に叩き付けられ、その後動く事は無かった。
一息ついて二人がその場に座り込む。

「やっと倒せたね…」

「助かったでゲソ…礼を言うでゲソ」

「うん、気にしないで」

「ところでさっきの鮫は何だったでゲソ?」

あかりが三枚のカードを差し出して答える

「これ、DMカードって言うんだって、このカードのモンスターを召喚できるみたい」

そういって説明書を見せる。イカ娘がカードと一緒に確認する。

「これがさっき使ってた潜航母艦エアロ・シャーク、それにビック・ジョーズ、アクア・ジェット
…これは結構強力なアイテムでゲソ、大切に使うべきでゲソ」

「うん、わかった」

あかりは頷いた。
少しカードを見つめた後そのカードを制服のポケットにしまう。
しまい終わると同時に決意の表情でイカ娘が立ち上がる。

「今からここを…人類侵略の拠点とするでゲソ!」

66 ◆1PLeFf9xJg:2012/05/18(金) 17:55:31 ID:F1258dg.0
【E-09 中部/一日目・早朝(第一放送直前)】
【赤座あかり@ゆるゆり(Fate/Zeroにアッカリ〜ン(アッカリ〜ン出張シリーズ)】
【状態】疲労(小)
【装備】七森中の制服
【道具】基本支給品一式、不明支給品1〜2 DMカードセット(潜航母艦エアロ・シャーク、ビック・ジョーズ、アクア・ジェット@遊戯王)
【思考・状況】
基本:ここから脱出
1:とりあえずイカ娘と一緒に知り合いを捜す。京子優先。
2:イカちゃん可愛い
【備考】
※一応サーヴァントです。詳しくは未だ不明。

【イカ娘@侵略!イカ娘(イカ娘の侵略実績のご紹介)】
【状態】】疲労(中)、多少の怪我
【装備】いつもの服
【道具】基本支給品一式、不明支給品1〜2
【思考・状況】
基本:総てを侵略し尽くすでゲソ!
1:とりあえずあかりを引き連れて部下を増やす。
2:ここで一応作戦を立てる。

【支給品紹介】

【DMカードセット(潜航母艦エアロ・シャーク、ビック・ジョーズ、アクア・ジェット)@遊戯王】
赤座あかりに支給。
どれもシャークさんこと神代凌牙が使用したネタ的な扱いを受けているカード。
【潜航母艦エアロ・シャーク】
ランク3/水属性/魚族/攻1900/守1000のエクシーズモンスター。
アニメ・漫画ZEXALにおける凌牙の主力エクシーズモンスターの1体。
アニメの効果では、相手に与えるダメージは「自分の手札の枚数×400ポイント」だったが
OCGでは「ゲームから除外されている自分のモンスターの数×100ポイント」となった。
カード1枚当たりのダメージ倍率が余りにも低く設定され、大幅に弱体化してしまっている。
おそらく、 どこかの どこぞの バカ の弊害であろう。南無。

【ビック・ジョーズ】
レベル3、水属性・魚族、ATK/1800、DEF/300のモンスター。
アニメ版では、通常魔法が発動されたターンに手札から特殊召喚できる効果を持ち、
凌牙が最も愛用している下級モンスター。
レベル3モンスターが主軸で、全体的にステータスが低めな彼のデッキの切り込み隊長的存在である。が…
OCGでは「このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時にゲームから除外される」
アニメ版のメリット効果はなくなり、代わりに攻撃後のバトルフェイズ終了時に除外されるデメリットが付加された。
     W
……J( ゜д ゜ )し……

【アクア・ジェット】
魚族・海竜族・水族モンスター1体の攻撃力を1000ポイントアップさせる通常魔法。
シャークが《ビッグ・ジョーズ》の攻撃力を《アクア・ジェット》で強化した際にシャークの取り巻きが発した台詞
「出た!シャークさんのマジックコンボだ!」
とただ強化魔法カードを使う事を『コンボ』と言う上、取り巻きの妙にハイテンションな持ち上げ方からネタにされ、
コピペにされる事が多い

【ユッケ@焼肉酒家えびす】
イカ娘に支給。
生の牛肉を薬味と、ごま油、塩、生姜、にんにく、コチジャン等で和え、中央に卵黄をのせて作る。
食べ方としては、かき混ぜて食べるのが普通だが、そのまま食べる人もいるし、ビビンバと一緒に食べる人もいる。
2011年に、5人(成人含む)の生肉関係の食中毒事件による死者が発見されており、
安全性が確認されるまで当面喫食を控えた方が無難である。
生食なう★生食なう☆生食なう★生食なう☆生食なう☆生食なう☆生食なう★生食なう☆生食なう★生食なう

参考動画
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm14347480
(一部ニコニコ大百科から転載)

67 ◆1PLeFf9xJg:2012/05/18(金) 17:56:41 ID:F1258dg.0
以上投下終了です

68名無しさん:2012/05/18(金) 18:19:24 ID:ePPYlsnQ0
投下乙です

この二人は見ていてほのぼのするなあw
拠点フラグが立ったがこれは周りの連中次第で吉にも凶にも転ぶけど…

69名無しさん:2012/05/19(土) 11:08:02 ID:i/foR6d20
投下乙です
その館を拠点にするのはどうかと思うぞイカちゃん
あかりの能力も地味に気になるし、期待できるコンビだね

あと1つ指摘するけど、呪いの館はE-09ではなくてF-08ですよ

70 ◆/cS70rty7s:2012/05/19(土) 12:56:45 ID:wi8WjRbgC
日本鬼子、巡音ルカ
投下します。

71最終鬼子一部吐く ◆/cS70rty7s:2012/05/19(土) 12:58:27 ID:wi8WjRbgC
夜明け。
それまで会場を覆っていた闇を取り払うように朝日が昇る。その柔らかでいながら強い光が古代ギリシア語で「長き冒険旅行」という名を冠された鋼鉄の野獣の美しく伸びやかなラインを照らし出した。
この鋼鉄の野獣、名を「ホンダ・オデッセイ」と言う。
ミニバンブームの火付け役ともなった本田技研工業の誇る名車だがそんな事はどうでもいい(ステマ乙)。

今、このオデッセイとその搭乗者はかつてない危機に陥っていた。

ベキッ!
「ちょ、ちょっとルカ様!?今何か折れた音がしたんですけどォ!!!」
「う、うるさいわね!!こっちは必死なんだから話し掛けないで!」
「でも今のって明らかに何か折れてますって!!!!これで何回目ですか!もっと速度を緩めに…」
ゴリゴリゴリッ!
「………………」
「………な、何よ!言いたいことが有れば言いなさいよ!」

運転手である巡音ルカの運転技術はお世辞にも良い物とは言えなかったのである。

72最終鬼子一部吐く ◆/cS70rty7s:2012/05/19(土) 13:00:11 ID:uS1e9gPUC
そんな彼女が大型のミニバンで闇夜に峠道を走るなど自殺行為も甚だしいが、今の今まで重大な事故を起こさなかったのは幸運と言えよう。
だがちょっと待ってほしい。
彼女はあくまで重大な事故を起こさなかっただけで、小さな事故、例えば縁石に乗り上げたりガードレールにぶつけたり、は大量に起こしている。果たしてこれは幸運なのだろうか。まあ、少なくとも自分が運転した場合よりはマシだろう。
そんな事を思案しながら角を生やした少女はふと窓の外に目を遣る。

「あの殿方…彼らも鬼に憑かれた者なのでしょうか?そうであれば私が彼らの鬼を退治しなくてはなりません。」

運転に必死になりすぎて何も聞こえないといった様子のルカの隣で呟く。
その名と頭の角が示す通り、彼女――――日本鬼子は鬼である。しかし、彼女は鬼でありながら人の心に巣食う鬼を退治する者。
鬼に憑かれた人間がいるのならば、その者の心の鬼を退治するのが己の使命。
どのような状況であれ己の使命を果たすことに変わりは無い。変わりは無いのだがこの状況で自分がどうすれば良いのかは全く分からない。

73最終鬼子一部吐く ◆/cS70rty7s:2012/05/19(土) 13:01:42 ID:wi8WjRbgC
そもそも殺し合いをしろと言っていた彼らの心に巣食っている鬼がどれ程の力を持っているのかさえ分からない。少なくともいつも相手をしているヒワイドリやヤイカガシとは全く比べ物にならないだろう。
殺し合いなどという残虐極まりない行為を強制させる事からも相当な力を持った鬼が関わっているのが伺える。
例えどれ程手強い相手であろうと己の全力を持って闘い、退治しなければならない。それは分かっている。
しかし…仮にその鬼達と全力で闘ったとして自分はその鬼を倒せるのか。

74最終鬼子一部吐く ◆/cS70rty7s:2012/05/19(土) 13:04:34 ID:aW4mum5gC
自分一人で出来る事などたかが知れている。だからといってルカに鬼退治の手伝いをさせる訳にもいかない。
不安とジレンマに迷う胸の内にふと何かが込み上げてくるのを覚え、鬼子はルカに向けて叫んだ。

「ルカ様!」
「今度は何よ…」
「止めて下さい!!」
「!!??何を?」
「この機械をです!!」
「え、あ、ちょ、ええっ!!」ゴワッギャアアアア!!!

豆腐屋も真っ青なドリフトを決めたオデッセイから鬼子は一本の矢となって飛び出し―――――。





盛大に嘔吐した。

【D-07 道路上/一日目 早朝】

75最終鬼子一部吐く ◆/cS70rty7s:2012/05/19(土) 13:07:53 ID:uS1e9gPUC
【巡音ルカ@VOCALOID】
[状態]:健康
[装備]:大口径拳銃@魔法少女まどか☆マギカ
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1〜2、
    ホンダのオデッセイ(ボディーに大量のヘコミとキズ)@課金騎兵モバマス予告集
[思考・状況]
基本思考:歌い続けるために生きる
0:鬼子…私の運転ってそこまで酷い?
1:オデッセイを運転して北の山道を通り、天界の書記室を目指す
2:鬼子に協力する
3:絶望には呑まれない



【日本鬼子@日本鬼子ぷろじぇくと】
[状態]:健康、グロッキー
[装備]:白楼剣@東方Project
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品0〜1
[思考・状況]
基本思考:殺生無しに争いを鎮める方法を探したい
0:気持ち悪い…(嘔吐中)
1:オデッセイに同乗して北の山道を通り、天界の書記室を目指す
2:心を鬼に囚われた人を白楼剣で斬り、迷いから解放する
3:極力殺生はしたくないが、いざというときは……

※ 設定は概ね公式に準じますが、完全に鬼化した状態は制御不能の暴走として扱います。

※ 主催者が鬼に取り憑かれていると思っています。

76 ◆/cS70rty7s:2012/05/19(土) 13:08:43 ID:wi8WjRbgC
以上で投下終了です。

77名無しさん:2012/05/19(土) 13:13:49 ID:idB3UupQ0
投下乙です
これまたグロッキーとはw

78名無しさん:2012/05/19(土) 18:16:34 ID:6zQal6zU0
投下乙です

いや、グロッキーするの早すぎだぞw
ロワの序盤でこれとは大丈夫か?

79名無しさん:2012/05/19(土) 18:21:21 ID:i/foR6d20
それほどルカの運転がやばかったんだよ、きっと

80名無しさん:2012/05/19(土) 18:23:34 ID:U8V4L7rwO
あれ? D-7?
USCと麗華様に会わなかったのか?

81名無しさん:2012/05/19(土) 18:26:49 ID:idB3UupQ0
>>80
早朝にはUSCと麗華様がサティスファクションタウンにいるわけだし
入れ違ったんじゃね?

82名無しさん:2012/05/19(土) 18:49:34 ID:1DEo8GME0
乙乙
運転が下手なルカ姉も可愛いんじゃないかな、うんw

83 ◆/cS70rty7s:2012/05/19(土) 22:52:01 ID:aW4mum5gC
感想ありがとうございます。

USC&麗華との遭遇に関しましては、森林を移動していたUSC&麗華と道路上を移動していた鬼子&ルカが双方気付かないままニアミスしたと認識していただきたいと思います。

84 ◆SH/EhYKwtA:2012/05/20(日) 01:19:31 ID:0DdxQcJ60
投下します

85ニコロワγのクウガが強すぎるやばい ◆SH/EhYKwtA:2012/05/20(日) 01:20:30 ID:0DdxQcJ60


 空が白み始めいる。
 早朝に入って一時間が経過していた。

「これは……」

 H−6東部。
 小野寺ユウスケの肩に乗るキュゥべえは地面に走る溝を見ていた。
 その表情は変わらないが、思考はこれからどうすべきかを熟考している。

 キュゥべえの視線の先にあるのは、時間が経過した後に見たとしても容易にその威力を想像できる爪跡。
 溝の幅は一メートル程。
 その程度の溝ならばクウガを使えば簡単に作れるだろう。
 しかし、溝の長さが尋常ではない。周囲の状態も異常である。

 溝はH-6東部まで届いていた。
 溝を発見したキュゥべえは、何らかの支給品による攻撃と見て取った。
 クウガや魔法少女のように、超常の力を遣う参加者がいることはキュゥべえも把握している。
 だがこの溝が参加者の能力であるならば、それはあまりにも圧倒的に過ぎるものだった。
 溝の内部は融解、蒸発し気体となって消え去っている。
 残った地面も、融解した部分は冷えて固まり、所所が結晶化していた。
 この攻撃は衝撃波も伴っていたのだろう。
 周囲の草は溝から逃げるように倒れ伏しており、焼け焦げた痕はこの攻撃がそれだけの熱波を放っていたことを示していた。

 推測されるのは膨大な熱量を持った熱光線兵器。
 これだけの熱量を発生させるとなれば相当な大きさの物体となるだろう。
 目測でしかないが、この攻撃は一エリア以上の射程を持っている。
 超火力に長射程。
 そのような支給品を逃す手はない。

 キュゥべえはユウスケの肩から降りると、ユウスケをクウガライジングアルティメットフォームへと変身させる。
 もしもこの攻撃が再び成された時、クウガの身体能力で対処する為だ。
 溝内部の温度を確かめたキュゥべえは、攻撃から随分と時間が経過してしまっている事を知る。
 事象を引き起こした下手人を捜すにしても、東に向かったところで移動してしまった後だろう。
 それでも、何か手掛かりくらいは掴めるやも知れぬ。
 最終目標は優勝。
 時間はたっぷりとある。

 クウガの肩へと飛び乗ると、地の石を通じて東進しようと東を向いた。

「むぅ?」

 白む空の光を反射して、正八面体の物体が西進しているのが見える。
 宙に体を浮かせ、子供が走る速度と同程度の速さでこちらへ移動していた。

「おーい! そこの方ー!」

 気の抜けた成人男性の声。
 物体の声なのだろう。

「少し頼みたい事があるのですが、よろしいでしょうかー!」

「ふむ……」

 声からは害意は感じられない。
 知的生命体なのだろうか。
 初めて見る種族だ。
 見れば、首輪が体に取り付けられている。
 あれも参加者であるようだ。

「……………」

 キュゥべえはクウガの方から降りると、近くの木の陰に身を潜めた。
 あの物体は、東から来たことからこの惨状を齎した兵器について何か知っている可能性がある。
 あちらから接触してくるというのなら、応えるのもいいだろう。
 例え攻撃があったとしても、クウガの肉体、そしてキュゥべえならば防げる。
 “そのように施してある。”

 普通の生命体は、キュゥべえを視認できない。
 キュゥべえを認識できるのは、魔法少女の素質を持つ者だけだ。
 仮に一般人にもキュゥべえの姿が見えるよう主催が細工していたとしても、見た目はぬいぐるみ。
 そして会話はテレパシーで行う為口は動かない。
 キュゥべえを生物と見破る事は、通常では不可能である。

 正八面体の物体、名をラミエルと言う参加者の一人。
 そのラミエルが、クウガの前方三十メートルの距離まで近づいていた。

「止まれ。用件は何だ?」

 キュゥべえがテレパシーでラミエルに語りかける。
 今のクウガは変身しており口元が見えない。
 このような状況では、相手はクウガが喋っていると思うだろう。

「はぁ。用という事の程でもないのですが、地図を見せてはいただけないでしょうか?」

「地図だと?」

「はい。実は地図を誤って消滅させてしまいまして。このままでは禁止エリアが分からず死んでしまうんですよ」

 腰の低いラミエルの口調。

86ニコロワγのクウガが強すぎるやばい ◆SH/EhYKwtA:2012/05/20(日) 01:21:02 ID:0DdxQcJ60
 対して、キュゥべえは高圧的にラミエルに語りかける。

「良ぃだろう」

「ありがとうございます。助かります」

「だがその前に、こちらの質問に答えてもらおうか」

「はい? 何でしょうか? 私が答えられる物ならお答えしますが」

「それでは訊くが、この溝。これについて何か知っているか?」

「ああ、これですね? これは私のビームの痕ですよ」

「何? ではこれは貴様の力によるものだと言うのか。支給品の力ではないと」

「ええ、その通りです。
 さあ、あなたの質問に答えましたよ。ですから……え?」



 ラミエル         /\
│HP┣━━━┨   //   \
└─────→  ∠∠_  _\
            \\  ̄ ̄ /
              \\  /
               \/
               ___
                 ̄



━━━━━━━━━━━━━━
あ! さんかしゃの ラミエルが
あらわれた!

キュゥべえは どうする?
━━━━━━━━━━━━━━


 クウガが地を駆け、一瞬でラミエルに詰め寄る。
 勢いを殺さず、拳をラミエルの首輪へ向けて正確に打ち付ける。
 だがその拳は、空間に物質化された壁によって阻まれる。
 『Absolute Terror FIELD』。
 A.T.フィールドと呼称されるそれは、使徒の周りに常時展開されている絶対不可侵領域。
 人類が使徒に対抗できない要因の一つ。
 この壁を突破しなければ、ラミエルを傷付ける事は不可能である。

「いきなり何をするんですか!」

 ラミエルが怒りを示す。
 その怒りに対して、キュゥべえもクウガも答えない。
 欲しい情報は手に入った。
 結果、こいつは危険だと判断するに至る。
 野放しにし、後で戦闘に乱入されるよりはここで排除するのが安全だ。
 クウガが負ける事はあり得ない。
 キュゥべえは、確信を持ってそう言えた。

「心を閉ざしている素晴らしい好青年だと思ったのに!
 このような扱いはあんまりではないですかぁ!?」

 ラミエルの叫びを余所に、クウガの猛攻は続く。
 殴打、蹴り、高速の連撃は悉くA.T.フィールドによって阻まれた。
 このままでは埒が明かない。
 必殺の一撃を撃ち込むべく、クウガが距離を取る。

「必殺の一撃って何ですか!? 助けてぇー!」

 必殺の一撃を食らう等堪った物ではない。
 遣られる前に遣らねば。

「厄介なのは、私一人で充分です!!」

 ラミエルの体が変化する。
 ぽぽん、と言う太鼓の音と共にラミエルの核が露わになった。


                     , <|l\
                 , <////|l: : .\
             , <////////|l : : : . \
           | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|//∠ヽ: : | ̄ ̄ ̄|
        ,. <|: : : .       |二二二ヽ|   . : : :ト、
       │//l_;_;_;_;_;_,_,_,_,____,_,_,_,_;_;_;_;_;_|: .\
       │//|〉: : : : : : : : : : : : :_ : : : : . ∨///| : : |
        `'<|∧: : : : : : : : , <|l\ : : : . ∨//| \|
           |/∧: : : :, < ///|l  \ : : . ∨/|>'′
           |//∧<////>´|l\   >: : . ∨|
           |///∧ : .>_∠|l>_<: : : : : . 〈|
           ̄ ̄ ̄ ̄ <工工>  ̄ ̄ ̄ ̄
                   <>
                   o             <アチョー☆
                   <>  _,、
                   _厂 _, ̄</|l: \
                  _,><///////|l: : : .\
            _,  </////////////|l : : : : . \
        _,  <///////////////>≦\: : : : : : .\
     │ ////| ̄ ̄|/// >≦三三三三\: : :| ̄ ̄ト、
     │ ////|: .   |≦三三三三三三三三\|   . :| : .l
     │ //≦|: : : : . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ . : : : | : :|
      <三三|;_;_;_;_;_;_;_;_,_,_,_,____,_,_,_,_;_;_;_;_;_;_;_| : :|
         `'<|////////////></////////////>'′
            |////////< / /\>/////////
               ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`\//´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


 ラミエルから一条の光が伸びる。
 光は細いが、その威力は地に残る爪跡が保証している。

87ニコロワγのクウガが強すぎるやばい ◆SH/EhYKwtA:2012/05/20(日) 01:22:07 ID:0DdxQcJ60

 目標はクウガではなく木陰に隠れるキュゥべえ。
 ラミエルの読心能力は、制限により最大一エリア分までしか発揮されない。
 だがそのような制限下であろうと、百メートル圏内ならば十全にその能力を発揮する事は可能だ。

 流石に百メートルを超えるとノイズ混じりになってしまうが、ここまで近ければ相手の心は丸聞こえとなる。

 キュゥべえが小野寺ユウスケを操っている事等、最初からラミエルは知っていたのだ。
 その事を指摘しなかったのは、単に指摘する理由が無かったから。

 他人の指示で動き、自ら動かないクウガ。
 ラミエル好みの消極的人物だ。
 なので贔屓した。
 贔屓して、クウガにはビームを撃たず、木陰に隠れて様子を伺っている黒幕のキュゥべえを標的とした。
 クウガがお目当ての地図を持っている事も理由の一つだが、もうそれは関係ない。
 理由がどうあれ、ラミエル☆ビームはキュゥべえを狙い、キュゥべえにはその攻撃を避ける術も技量も無い。
 それだけの話だ。

 キュゥべえが隠れていた木は一瞬で蒸発。
 裏に居たキュゥべえ目掛けて熱線は直進した。


 キュゥべえは こうげきから みをまもった!


 通り過ぎるだけで周囲も焼き焦がす強烈な熱線を受けたと云うのに、キュゥべえの白く柔らかな体躯には傷一つ無い。
 その後方にビームが通り過ぎた痕が無いことから、ラミエルの攻撃がキュゥべえに当たった事は確かだ。
 では何故キュゥべえは無事なのか。
 答えは彼の支給品にある。

 『わざマシン17』。
 CDのような形をしたそれは『まもる』というわざを覚えさせる道具である。
 まもると云うわざは、文字通り身を守る為のわざだ。
 はかいこうせんやだいばくはつであろうと、身を守る者を傷付ける事は出来ない。
 ラミエルのビームとて例外ではなかった。

「うわ! 何ですかその無駄なスキル!?」

 驚愕するラミエルに構う事無く、クウガは両の足にエネルギーを溜める。
 跳躍するクウガ。
 強大なパワーを秘めた両脚は紫電を纏い、自由落下とは思えない速度でラミエルへと急降下した。


 こうかが ない みたいだ…


 しかし鉄壁を誇るA.T.フィールドを突破する事敵わず。
 数多の怪人を屠った技ではあったが、ラミエルはびくともしない。

(このままでは埒が明かぬか。ならば……)

 第三の支給品を開帳するまでの事。
 命令を受信したクウガが、デイバッグがらある物を取り出そうとする。

「させませんよぉ!!」

 悠長に相手の行動を見逃す訳は無いと、ラミエルがクウガ目掛けて熱線を放った。
 地を融かし、あらゆる物質を気体に変え、熱量の塊はクウガに伸びる。


 クウガは こうげきから みをまもった!


「またですか!!」

 わざマシンは何度でも使う事が出来る。
 キュゥべえ己とクウガに『まもる』を覚えさせていたのだ。
 身を守っている状態のクウガは、先程のキュゥべえ同様無傷でそこに立っている。
 難無くデイバッグから目的の物を取り出すと、クウガはそれをキュゥべえへ向けて放り投げた。

 それは懐中電灯のように見えた。
 懐中電灯が地に落ち、キュゥべえが一歩踏み出す。
 物が持てぬ体とて、手足はある。
 スイッチのオンオフ位ならば、出来ない事は無い。

 懐中電灯から光が照射される。
 その光を浴びたクウガが、持っていたデイバッグをキュゥべえの近くに放り投げた。
 もうそれを持つ必要はない。
 正確には、持っていることが不可能となる。

 懐中電灯の名は『ビッグライト』。
 光を当てる事で、対象を巨大化させるひみつ道具である。
 制限により一度光を当てた対象には三時間使用できず、巨大化も三分間しか効果を発揮しない。
 だが三分で充分だ。
 ラミエルの超防御とて、この大質量のクウガの前には沈む他ない。

「あんまりにも突然の展開ではありませんかぁ、これは!」

 聳え立つ巨人。
 その巨躯は優に四十メートルは超えているだろうか。
 今のクウガから見ればラミエル等、豆粒程の大きさでしかない。
 体は漆黒となっているが、光によって巨大化したその姿は、数数の怪獣達を葬って来た光の巨人のようでもあった。
 ラミエルは人類の敵である。
 光の巨人が悪い怪獣を倒すのに、何の不思議があるだろう。

「絶望した!! ヒーローに勝てない悪役に絶望した!!
 こんなことなら対主催になれば良かったですよ!!」

88ニコロワγのクウガが強すぎるやばい ◆SH/EhYKwtA:2012/05/20(日) 01:22:39 ID:0DdxQcJ60

 苦し紛れにビームを放つ。
 あれだけの巨体だ。
 外れる方がおかしい。


 クウガは こうげきから みをまもった!
 

 やはりと言うべきか。
 身を守るクウガにラミエルのビームは効果が無い。
 聳え立つは絶望を体現する漆黒の巨体。
 人類に絶望を与える第六使徒の前に、大いなる絶望が立っている。

 巨人の足に炎が灯る。
 地を揺るがす程の跳躍。
 跳び上がるだけでこの有様だ。
 巨人が着地する衝撃を誰が推し量れよう。

 焔を纏う両脚が、ラミエルへと叩きつけられる。
 ラミエルの体が衝撃で地に沈み、エネルギーの余波でクレーターを作るように大地が爆ぜた。
 轟音。それに伴う振動。
 まるで島全体が揺れているようだ。

 攻撃は、これで終わりではない。
 漆黒の巨人の右手に炎が宿る。
 時間と共にその光量と熱量が増してゆく。
 その正体は電離気体“プラズマイオン”。
 プラズマイオンに注ぎ込まれるエネルギーが最大に達した時、クウガの手先より巨大な炎が放たれた。
 向かうはクレーターの中心。爆心地に残るラミエルの残骸。

 耳を塞ぎたくなる程の爆発音。
 この攻撃に耐えられる存在が此の世に存在するだろうかという圧倒的な火力であった。


『ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥウウウウゥゥゥゥウウゥゥゥゥゥゥウゥウゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!』


 地鳴りが収まると共に、島中に鳴り響くサイレンの音。
 赤錆びた金属のような、不快な音色が続いている。

「放送か?」

 もしもの時の為にデイバッグから取り出していたモンスターボールを背中で転がしながら、サイレンに耳を傾ける。
 成る程、このような大音量ならば、寝ている者も起きるだろう。

 キュゥべえは巨人を見上げ、逡巡する。
 クウガを巨大化させた状態で他の参加者を葬りたい所だが、時間も余り残ってはいない。
 禁止エリアを記憶した後、ゆっくりと他参加者を狩り取って行くとしよう。
 もうすぐ始まるだろう放送を待ち、キュゥべえは空を見上げた。



【ラミエル@絶望ラミエル 死亡】


【H-06 /一日目・早朝】

【キュゥべえ@魔法少女まどか☆マギカ(キュゥべえのCVが若本だったら)】
【状態】:健康
【装備】:地の石@仮面ライダーディケイド
     モンスターボール(はばら)@男子高校生の日常(女子高校生 VS 真田北高校生徒会 (ポケモンバトル風))
【道具】:基本支給品一式×2、ランダム支給品×1〜2(ユウスケ+キュゥべえ)
【思考・状況】
基本:小野寺ユウスケを利用して優勝し、宇宙の熱的死を防ぐ。
1:次の目的地に向かい、見つけた参加者を殺す。
2:戦闘の際は、姿を隠して様子を見る。
3:もし見つかった場合は、状況に応じて対応する。
※次にどこに向かうかは、後の書き手にお任せします。
※まもるを覚えました。

【小野寺ユウスケ@仮面ライダーディケイド】
【状態】:疲労(中)、地の石で操られている、巨大化
【装備】:アマダム
【道具】:
【思考・状況】
基本:――――――――
※地の石の影響で、ライジングアルティメットフォームに変身可能となりました。
※まもるを覚えました。

89ニコロワγのクウガが強すぎるやばい ◆SH/EhYKwtA:2012/05/20(日) 01:26:32 ID:0DdxQcJ60










































「死んだらどうする!!」


 粉塵舞い上がるクレーター内部、その土中より放たれる一条の光。
 被さる土や舞い散る塵等障害に成りはしない。
 光条はクウガへとぶつかり、熱波を周囲に拡散する。


 クウガは こうげきから みをまもった!


「ひどいっ! あんまりですぅ!」

 風に吹かれ粉塵が晴れる。
 地中に半分以上埋まってしまってはいるが、そこにはラミエルが無傷の状態で存在していた。
 声色からしてダメージすら与えられていない。
 
 当然だ。
 A.T.フィールドは排他的精神領域であり、その強さはフィールドを展開する者の心と密接に関係している。
 心の鎖国政策を貫くラミエルのA.T.フィールドは使徒随一の防御力を誇る。
 彼の心の壁を突破したければ、国一つを賄えるだけの電力と同等のエネルギーを用意しなければ不可能だろう。

「もう贔屓するのはやめます!!」

 ラミエルの体が今までにない変化を見せる。
 内部に高エネルギーを凝縮。
 そのエネルギーを放出する為、逆五角形を作るように体を突出させた。
 まるでラミエルの体積が八倍近く増えたようにも見える。

「何をしようと無駄だ。私はいつでもお前を殺せる」

 内部に凝縮される高エネルギーによって悲鳴のような音が鳴る。
 発射口付近の空間が影響を受け、オーロラのような光が円環状に発生する。

 そのようなラミエルを見ても、キュゥべえは動じない。
 どのような防御能力を有していようと、キュゥべえの持つ『ポケモン』と呼ばれる支給品の前には倒れ伏す他ないからだ。
 クウガとキュゥべえへ攻撃が来ようと、まもるにより完全に防御が出来る。
 まずはあの攻撃を受け止めた後、このポケモンと共に死んで貰うとしよう。

 ラミエルの内部に蓄積されたエネルギーはどれ程の物か。
 内部の赤き光りは、薄く透き通るラミエルの体を通じて外部からも見られる程強烈に発光している。

「アチョー☆」

 見た事もない膨大な光。
 今までよりも一周り大きな熱線だ。



 クウガは まもるを つかった!

 しかし うまくきまらなかった!!


 ラミエルの ラミエル☆ビーム!

 きゅうしょにあたった!!



 ラミエルから放たれたビームが雲を突き抜け天を貫く。
 その軌道上にあるのはクウガ、小野寺ユウスケの体。
 クウガの胸を、槍のような一本線が通過していた。
 骨は既に蒸発している。
 周りの肉は融けている。
 熱によって蛋白質が固まり、傷口等存在しない。
 あるのは重度を超す火傷。
 血の一滴どころか肉汁すら出なくなった、ベリーウェルダンすら通り越し焦げ付いた肉。

「ほら見たことですか!」

 天へと昇る光が消える。
 巨人の胸からは、心臓が存在していたその場所から煙が上がっていた。
 背中の向こうまで見える穴。
 穴の断面は未だ泡立ち残った水分を蒸発させていた。

 ぽっかりと何かを失くしたように、巨人はゆっくりと倒れ落ちる。
 ずしん。重たい音が地に響く。
 しかし地は揺れず、震えず。
 巨人の体からは、ラミエルを地にめり込ませた時のような重さは感じられない。
 確かに質量は減ってはいるが、それでも島全体を揺るがした時と比べると余りにも軽過ぎる。
 果たして、あの地の震えは本当にクウガによる物であったのか。

90ニコロワγのクウガが強すぎるやばい ◆SH/EhYKwtA:2012/05/20(日) 01:27:17 ID:0DdxQcJ60


 キュゥべえは、三分が経過した事により縮み始めたクウガに一瞥をくれることもない。
 死んだ人間に興味は無い。
 優勝する為には便利な駒ではあったが、ただそれだけだ。
 これからの遣りようはいくらでもある。

「ゆけっ、はばら」

 言葉と共にモンスターボールを放り投げる。
 ボールより出でるは真田西高校の制服に身を包む少女。
 かつてアークデーモンと呼ばれ恐れられた、はばらと云うポケモンである。

「はばら、????だ」

 キュゥべえの命令。
 敵はラミエル。攻撃は????。
 はばらの中に眠るアークデーモンを呼びさまし、はばら自身と共に相手を強制的に瀕死状態にする禁断の技である。
 この攻撃は身代わりや身を守る状態すら突破する。

 これを食らってしまえば、如何に堅牢なA.T.フィールドを有するラミエルと言えど一溜まりもない。

「え?」



 しかし なにもおこらない。



「何? どうしたはばら。あいつだ。あの奇妙な物体に????だ」

「ちょ、ちょっと待ってよ、何言ってんの?」


 はばらは いうことを きかない!


 キュゥべえの誤算。
 それははばらがポケモンである事にあった。
 はばらはLv:65と高いレベルまで育て上げられている。
 しかしそのトレーナーはりんごちゃんである。
 他のトレーナーのポケモンを使う場合、ジムバッジが無ければポケモンは言う事を聞かない。
 “支給品なのだから参加者の言う事を聞くだろう。”
 キュゥべえはそう思っていたが、実際はそうではなかったのだ。

 この殺し合いにはいくつもの主催者の悪意がばら撒かれている。
 支給品が参加者を襲うのは基本。
 参加者同士を殺し合わせるのが目的ではなく、参加者自体を殺す事が目的のようだ。
 そのような主催者が、参加者の言う事を忠実に聞く支給品を簡単に支給する訳がない。

 ラミエルをいつでも殺せると豪語したのは、この支給品頼みのところが強い。
 その支給品が使えない物であるのが判明してしまった。
 合理的に考えて、ここは逃走する他にあるまい。

「仕方あるまい。もどれ、はば「ちょっと待ってよ」


  はばらは めいれいを むしした!


 はばらをモンスターボールに戻そうと手を出したキュゥべえであったが、そのはばらに前足を踏みつけられ動きを封じられた。
 その力は万力の如し。
 状況はよくわからないが、この生き物が自分のモンスターボールを使ったらしい事をはばらは理解出来た。
 トレーナー以外の言う事を聞く気はない。
 はばらは自分のモンスターボールを拾い上げると、制服のポケットへ仕舞い入れた。
 そしてキュゥべえには興味を失くし、踏みつけていた足を離す。
 過剰な力が加えられたのだろう。
 キュゥべえの前足は潰れていた。
 これでは走る処か歩く事すらままならない。

「あ、ごめん……」

 一応謝罪の意思を見せるはばら。
 だがそれは上辺だけの言葉であった。
 見た目から謝意は見えるが、内心ではどう思っているか知る事は出来ない。
 彼女の本質は、昔から何一つ変わってはいない。

「そこにいると危ないですよ。アチョー☆」

「うわっ!」

 警告の後、熱光線が再び土中より放たれる。
 狙いはキュゥべえ。
 何度も熱光線を放ち動きが鈍くなっている今、近くの参加者を逃す手は無い。
 逃げられると追えないのがラミエルの制限である。

「ん!? んっく……」

 まもるを使用し、辛うじて生命が維持されるぎりぎりの場所へ移動する。
 そこで、守りの体勢を解除した。
 まもるが解除された事により、熱線がキュゥべえの体を焼き融かす。
 尾が蒸発した。
 下腹部も焼失する。
 それでも、この位置、熱光線からこの距離だけ離れれば、虫の息ではあるが意識は保てる。

 線状の光。
 その光が晴れた後に残っていたのは、キュゥべえ。

「今日はこれまでにしておくとしよう」

 そのキュゥべえには消えた筈の尾があった。
 潰れた前足も元に戻っている。
 疲労は全回復していないが、それでも先の状態よりは幾分マシだ。
 キュゥべえの手には何らかの欠片が握られている。

91ニコロワγのクウガが強すぎるやばい ◆SH/EhYKwtA:2012/05/20(日) 01:28:09 ID:0DdxQcJ60
 『げんきのかけら』。
 元は『げんきのかたまり』であったそれは、瀕死状態でなければ使う事ができない道具。
 瀕死状態から、HPを全て回復する道具である。

 キュゥべえはそのげんきのかたまりを予め半分に砕き、げんきのかけらとして今使用したのだ。
 態と瀕死状態になり体を回復させる。
 もしもの時の為の切り札だったが、このような早期に使うのは想定外だ。
 クレーターからキュゥべえの居る場所は見えない。
 はばらもどこかへ行き、声から居場所が割れる事もない。
 あの物体が土から這い出るよりも早く、この場を去れば問題は無くなる。
 後は得意の話術で他参加者を利用し、最終的に生き残れば良いだけだ。

 白い矮躯が茂みに入る。
 走り続ければ、キュゥべえを発見する事は不可能となる。
 最初の場には少女も居たな、とキュゥべえは記憶を掘り起こした。
 この会場に居る少女を魔法少女にし、利用するのが理想的だろう。

「何を言っているんですかあなたは。そんな事させる訳がないでしょう」

 キュゥべえの心の声に返答するように、何度目になるか分からぬ熱光線が放たれる。
 やはりその攻撃は、キュゥべえを正確に捕捉していた。
 この攻撃の前では、土や草木は障害物と呼ぶ事は出来ない。
 蒸発、気化すると、熱光線に道を譲る。


 にげられない!

 キュゥべえは こうげきから みをまもった!


 二度目のまもる。
 まもるは続けて使用すると失敗する確率が大きくなる技。
 二度目の成功率は二分の一。
 三度目が成功する確率に至ってはいちげきひっさつよりも下がってしまう。
 もう後が無くなっていた。

 どういう訳かアレはこちらの位置を正確に捕捉している。
 それでもだ。
 あの攻撃は直線攻撃。
 避ける事さえできれば活路はある。
 逃走を再開。
 左右に動く事で、ラミエルの捕捉を少しでも困難にさせる努力をする。

「アチョー☆」

 ラミエルの熱光線。
 一か八かであるが、する他ない。


 キュゥべえは まもるを つかった!

 しかし うまくきまらなかった!!

 
 まもるが成功していれば生存率は上がっていたが、仕方ない。
 キュゥべえが右に飛んだ。
 尾が熱光線に飲まれ、下半身の表面が焼け爛れる。
 持ち物が地に落ちる。

 それでも避けた。
 直撃から逃れる事が出来た。
 この瞬間を逃してはならない。
 落ちた支給品よりもまずは己の命だ。
 次の攻撃が来るより先に、退避できればキュゥべえの勝ち。

「世の中そんなに甘くありませんよ」

 熱光線が右に動く。
 今まで直線攻撃しかしなかったが、ラミエルはレーザーを自在に動かす事も可能なのだ。
 回避するだけでは意味がない。
 ラミエルは教師として、世の中の厳しさをインキュベーターに叩き込む。

 キュゥべえ、真の名をインキュベーター。
 この宇宙生物は何度殺そうと意味が無い。
 スペアがある限り、記憶を引き継ぎ何度でも蘇る。
 だが今回のキュゥべえは違った。
 このインキュベーターは彼の世界に存在する全てのインキュベーターとリンクしている。
 主催者による制限だ。
 ただのスペアを殺し合いに呼んでも意味がない。
 バトルロワイアルに呼ばれた時点で“何度でも蘇る”という不死性は否定されている。
 男声のインキュベーターが熱に飲まれ、首輪諸共蒸発する。
 その瞬間。彼の世界のインキュベーターと呼ばれる種族は滅んだ。
 宇宙の死を回避する為、家畜を利用し奔走していた彼等だったが、その全てが機能を停止する。
 別の世界では、声の違うインキュベーターが未だ鹿目まどかを魔法少女に勧誘する為奔走を続けているだろう。

 それでも、一つの世界でインキュベーター族が滅んだ事に変わりない。
 最後まで他者を利用する事しか考えていなかった生命体は、宇宙の終焉を回避する為だけに行動していた生物は、ここに終焉を迎えたのだ。

【小野寺ユウスケ@仮面ライダーディケイド 死亡】
【キュゥべえ@魔法少女まどか☆マギカ(キュゥべえのCVが若本だったら) 死亡】





「うわー……」

 自由を得たはばらは、遠くから一部始終を目撃していた。
 あの白い生き物は光に飲まれて消滅してしまった。
 さも自分がトレーナーであるかのように偉そうに命令していてむっとしたが、それだけの関係なので死んでしまっても別に悲しくはない。

92ニコロワγのクウガが強すぎるやばい ◆SH/EhYKwtA:2012/05/20(日) 01:28:32 ID:0DdxQcJ60
 それよりも、ここはどこだろう。
 上辺だけの付き合いだが、トレーナーのりんごりゃんは何処に行ったのか。
 とりあえず、攻撃を受けても大丈夫なように転がっていた死体を操り盾にしておく。
 これからどうしよう。

「すみませーん!」

 地中からの呼び声。

「そこのあなた、ちょっと良いですか?」

「……私?」

「はい。あなた、参加者では無いですよね? ちょっと協力して頂けませんか?
 あなたの疑問にもお答えしますので」

 警戒しながらも、はばらはラミエルに近付いて行く。
 何も分からず彷徨うよりは、情報を集めた方が良い。
 攻撃されてもこのよくわからない死体を身代わりに出来る。

「頼みって何?」

「ええ、頼みと言うのは───」



「───と、いうわけなんです」

「ふぅん。殺し合いかあ……」

 はばらはラミエルに頼まれた通り、落ちていた支給品を集めラミエルに見せていた。
 げんきのかけらと地の石ははばらが持っている。
 地の石は殴ったりするのに使えるだろう。

「地図も確認できましたし、これで禁止エリアの恐怖から解放されました。
 放送で呼ばれた所には絶対に近付きませんよ!
 それはそうと、もう一つ頼みたい事がありまして……」

「えーまだあるの?」

「はい。
 私一人では少し心細いんですよ。
 夢オチとはいえ、巨大化とかここはフリーダム過ぎます。
 また支給品が必要な場面が出てくるかもしれませんし、その時私は何も持てません。
 ですので、羽原さんに私の優勝を協力して貰えると嬉しいのですが……いかがでしょうか?」

 その提案にはばらの顔に困惑の色が浮かぶ。
 殺し合いなんて止めるべきだ。

「やめようよ、意味分かんないし。
 殺し合いなんてどうでもいいよ」

「優勝するとどんな願いでも叶えてくれるそうですよ。
 私に協力して頂ければ、お礼にその権利をあなたに譲ります。
 としゆき君の額の傷も、それで治る事でしょう」

「にゃっ!?」

 その言葉にはばらが固まった。
 唐沢としゆき。
 彼ははばらの仄暗い過去に関わりのある人物である。
 その傷の話が出る度にはばらは居た堪れない気持ちになる。
 五千円を渡したくなるくらい居た堪れない気持ちになる。
 泣いて鼻水も出してしまう

 だから、その傷が治るのなら。
 もうそんな灰色の過去の事で体が震える事も、としゆき君に唾棄される事もなくなるかもしれない。
 はばらは一瞬でこれからの方針を決めた。

「よいしょ」

「うわ、何をしてるんですか!?」

「何って、ビーム撃つと遅くなるんでしょ? だったら私が持ち運べば良いじゃない。
 敵にも投げ付けられるし」

「私を投げつける気なんですか!?」

「なんとかフィールドがあるから平気でしょ?」

「まぁそうですが……」

 軽軽とラミエルを持ちあげるはばら。
 遅くなるのはラミエルの移動速度であって、外的要因による速度変化は制限には含まれない。
 はばらの所持品となる事で、ラミエルの遅いという弱点は緩和される。

93ニコロワγのクウガが強すぎるやばい ◆SH/EhYKwtA:2012/05/20(日) 01:35:41 ID:0DdxQcJ60
「ねぇ、さっきのビームで周りを一掃できないの?
 そうすれば一気に殺せるよ?」

「何を言ってるんですかあなたは!!
 こんな序盤も序盤な時にそんな事をして大量虐殺をして御覧なさい。
 危険人物筆頭として大勢と戦う破目になってしまうではないですか!!
 その先にあるオチは私の敗北ですよ!
 対主催勝利の大団円! 主催者が描いた筋書き通りの展開しか待っていません!!」

「そっかぁ……」

 残念そうに溜息を吐くはばら。
 こと闘争において、この凶女にはルールという概念が存在しない。
 パンチングマシーンを殴る時も、威力よりも殺傷力を重視しているのか手刀で突く女である。

 アークデーモン。
 フラットチェスト。
 化物。
 仄暗い過去を持つ少女。

 傍目には凶暴性が鳴りを潜めているように見えるが、実際の所、彼女の本質は昔から何一つ変わってはいない。
 ラミエルがわざマシンによってまもるを習得した後、はばら自身もまもるを覚え、直後に躊躇なくわざマシン17を破壊した。
 他の者に使用される事を防ぐ為だ。
 ラミエルもはばらと同じ考えでわざマシン使用後は破壊する腹積もりであったが、その指示を待たずに行動する辺り、本能でこれを残すのは危険と判じたのだろう。

「あ、サイレンが止んだ」

 今まで鳴り響いていたサイレンの音が止む。
 朝日が昇り、陽光が破壊の限りが尽くされた地を照らす。
 アークデーモンが会場に解き放たれ、放送が始まった。



【H-06 /一日目・早朝】

【ラミエル@新劇場版ヱヴァンゲリヲン・序(さよなら 絶望ラミエル)】
【状態】遅化
【装備】なし
【道具】なし
【思考・状況】
基本:優勝して生き残る
1:禁止エリアには絶対に近付きませんよ!
2:羽原さんに協力して貰えて嬉しいです。
3:このまま豪華客船まで行きましょう。
4:見晴らしの良い場所を移動しますよ。
5:特に願いも無いですし、優勝したら羽原さんの願いを叶えます。
6:絶対読めないオチにしてやりますから! 絶対読めないオチにぃ!!
※力を使うと比例して移動スピードが遅くなることに気付きました。
※百メートル以内なら心を読む能力は十全に働きます。
※まもるを覚えました。

【はばら@男子高校生の日常(女子高校生 VS 真田北高校生徒会 (ポケモンバトル風))】
【状態】健康
【装備】ラミエル@新劇場版ヱヴァンゲリヲン・序(さよなら 絶望ラミエル)、
    はばらのモンスターボール@女子高校生 VS 真田北高校生徒会 (ポケモンバトル風)、
    地の石@仮面ライダーディケイド、げんきのかけら@ポケットモンスター、
【道具】デイバッグ(基本支給品×2、ビッグライト@ドラえもん、不明支給品×1)
【思考・状況】
基本:ラミエルを優勝させてとしゆきの傷を治してもらう。
1:とりあえずはラミエルの指示に従う。
2:ラミエルとは上辺だけの関係。
※まもるを覚えました。
※小野寺ユウスケ(クウガのまま)の死体を操っています。
 ユウスケの傷は熱で塞がっている為、簡単には赤い水が体内には入りません。

※はばら@男子高校生の日常(女子高校生 VS 真田北高校生徒会 (ポケモンバトル風))がラミエルを持ちあげて移動しています。
※キュゥべえの肉体が首輪ごと消滅しました。
※わざマシン17@ポケットモンスターブラック・ホワイトが破壊されました。
 残骸はH-06に残されています。
※H-06に激しい戦闘の痕が残されています。

94ニコロワγのクウガが強すぎるやばい ◆SH/EhYKwtA:2012/05/20(日) 01:36:16 ID:0DdxQcJ60




【支給品】
『わざマシン17@ポケットモンスターブラック・ホワイト』
小野寺ユウスケに支給された。
ディスク状の物体。
これを使うと『まもる』を覚える事ができる。

まもる
わざタイプ/ノーマル
あいての こうげきを まったく うけない。れんぞくで だすと しっぱい しやすい。
一度失敗したり、連続で使用しなかった場合、次のターンは成功率が元に戻る。

『げんきのかたまり@ポケットモンスター』
小野寺ユウスケに支給された。
瀕死の状態で使うと体力を全回復する。
瀕死以外で使用しても意味がない。

『げんきのかけら@ポケットモンスター』
げんきのかたまりの欠片。
瀕死の状態で使うと体力を半分回復する。
瀕死以外で使用しても意味がない。


『ビッグライト@ドラえもん』
キュゥべえに支給された。
懐中電灯型のひみつ道具。
スイッチを入れると拡大ビームを照射し、光を当てた物体を巨大化させる。
最大拡大率は百倍。
元に戻すビームを出すことも可能。
制限により、持続時間は三分間。
同じ対象には三時間使用できない。


『はばら@男子高校生の日常(女子高校生 VS 真田北高校生徒会 (ポケモンバトル風))』
キュゥべえに支給された。
仄暗い過去を持つ少女。
りんごちゃんのポケモン。
Lv:65。
耐久力は高い。
使えるわざは????、みがわり、フラットチェスト。

????
わざタイプ/???
自分と相手をひんし状態にする。
どのような防御手段を講じていようとそれごと葬る鬼畜わざ。
このわざを使用する際、はばらの中に眠っていたアークデーモンが目を覚ます。
あくまで瀕死状態にするだけ……のはず。

みがわり
わざタイプ/???
意識の無い他者を操り身を守る。
その後じゅばくにより、そのまま他者を操って攻撃したり身を守ったりすると予想される。

フラットチェスト
わざタイプ/かくとう
通常攻撃。
多分、打ん殴る系の攻撃。

『参考動画』
女子高校生 VS 真田北高校生徒会 (ポケモンバトル風)
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm17456967

女子高生は異常-アークデーモンとの死闘
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm17171568
女子高生の闘争
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm17312334

95ニコロワγのクウガが強すぎるやばい ◆SH/EhYKwtA:2012/05/20(日) 01:37:11 ID:0DdxQcJ60
以上で投下を終わります

96ニコロワγのクウガが強すぎるやばい ◆SH/EhYKwtA:2012/05/20(日) 03:00:00 ID:0DdxQcJ60
すいません>>92の一部を変更します
支給品に大鉈@サイレントヒル2を追加します

97ニコロワγのクウガが強すぎるやばい ◆SH/EhYKwtA:2012/05/20(日) 03:14:55 ID:0DdxQcJ60
 武器としてデイバッグから大鉈を取り出した後、軽軽とラミエルを持ち上げるはばら。
 遅くなるのはラミエルの移動速度であって、外的要因による速度変化は制限には含まれない。
 はばらの所持品となる事で、ラミエルの遅いという弱点は緩和される。

 はばらがラミエルを持ち上げた状態で大鉈をぶん、と振るう。
 成人男性ですら扱うのに苦労する武器を、この少女は容易に扱って見せた。
 どうやら武器として問題無く使用できそうだ。
 大鉈の使い勝手を確認すると、はばらはラミエルに話し掛ける。











『大鉈@サイレントヒル2』
小野寺ユウスケに支給された。
三角頭の使っていた重厚な武器。
使いにくいが、当たったときの破壊力は大きい。

98 ◆SH/EhYKwtA:2012/05/20(日) 03:16:48 ID:0DdxQcJ60
はばらの状態表も修正しました




【はばら@男子高校生の日常(女子高校生 VS 真田北高校生徒会 (ポケモンバトル風))】
【状態】健康
【装備】ラミエル@新劇場版ヱヴァンゲリヲン・序(さよなら 絶望ラミエル)、
    大鉈@サイレントヒル2、
    はばらのモンスターボール@女子高校生 VS 真田北高校生徒会 (ポケモンバトル風)、
    地の石@仮面ライダーディケイド、げんきのかけら@ポケットモンスター、
【道具】デイバッグ(基本支給品×2、ビッグライト@ドラえもん)
【思考・状況】
基本:ラミエルを優勝させてとしゆきの傷を治してもらう。
1:とりあえずはラミエルの指示に従う。
2:ラミエルとは上辺だけの関係。
※まもるを覚えました。

99 ◆SH/EhYKwtA:2012/05/20(日) 03:17:01 ID:0DdxQcJ60
これで修正を終わります

100名無しさん:2012/05/20(日) 03:46:46 ID:57m2UK.A0
意思持ち支給品にしてはマイナーすぎませんか?

101名無しさん:2012/05/20(日) 04:14:48 ID:QPZutWX20
自分は問題ないと思います

102名無しさん:2012/05/20(日) 08:59:41 ID:PPHFbwkU0
出展が出展といえ、人型の意思持ち支給品はちょっとまずい気がしますね
あと、わざマシンは使いきりなのでは?

103名無しさん:2012/05/20(日) 09:10:07 ID:ekBfmpmsO
>>102
メアリーやセイバーがもう出てるじゃん
芳香の時みたいにまんまの状態で支給ではないし問題ないかと
わざマシンはBWから仕様変更で何度も使えるようになってるし

104名無しさん:2012/05/20(日) 09:53:01 ID:bYjEM5pQ0
イカ娘のSSでエクシーズモンスターを普通に召喚してたけど
シンクロ・エクシーズモンスターはこのロワでは普通に召喚できるってことでいいんだよね

105名無しさん:2012/05/20(日) 10:29:50 ID:ekBfmpmsO
>>104
調べてみた
エアロ・シャークってレベル3モンスター二体居ないと召還できないのに普通に出て来てるな
これは原作と矛盾してるし修正?

106名無しさん:2012/05/20(日) 10:56:29 ID:6OfhelDI0
支給品に参加者と変わらないような状態表つけるってどうなん?

107名無しさん:2012/05/20(日) 10:59:19 ID:4OYmE4qkO
それメアリーにも言えることじゃね?

108名無しさん:2012/05/20(日) 11:11:30 ID:bVUo/SoI0
それだとスタダ出すにもチューナーいるわけだがそこまで枠ないし
GXでも異世界の扉開くために通常召喚不可のモンスターを普通に出してるし大丈夫だと思う

109名無しさん:2012/05/20(日) 11:13:09 ID:bYjEM5pQ0
>>105
正直ロワ仕様で普通に召喚してるってことでいいと思う
最低3枚カードが必要になるから使いにくすぎるし

110名無しさん:2012/05/20(日) 11:17:05 ID:4OYmE4qkO
先に投下乙するの忘れてた

◇「今回の話は秀逸でしたねぇ」
まさかの勝利落ち
死んだらどうするまでは読めたがこれは読めなかったwww
あれだけ撃ったら当分動くことも出来なさそうだが、ここで足の確保ができたのは凄い幸運だな

キュゥべえも「だが私に目をつけられたのは不幸だったな」
なんてさりげなく出てくるかと思ってたがそんなことはなかったぜ…
まぁ支給品にいるしいいか、中身違うけど

111名無しさん:2012/05/20(日) 11:27:01 ID:6OfhelDI0
>>107
そういやそうだったな
ただポケモンとして出しておいていうこと聞かないっていうのはどうなの?

112 ◆nVZ6p0TCus:2012/05/20(日) 11:33:00 ID:PPHFbwkU0
投下します

113眠れる恐怖 ◆nVZ6p0TCus:2012/05/20(日) 11:33:42 ID:PPHFbwkU0
倒れている少年――それがムラクモというこのロワでもかなりの危険人物であることを青年は知らない――を見つけてから数十分。不動遊星はゲキド街を歩きまわっていた。
街を選んだのは、少年を見たところからかなり近く、また、街なら店や民家があるだろうと考えたからだ。
が、しかし、街は遊星の予想に反して建物の多くがビルの類で、人を一人休ませるに困らないような施設は今のところ見当たらない。

「………、……」

少年は全身にひどいダメージを受けているようで、見えるだけでも顔に殴られた跡と右の太ももに刺傷があるのがわかる。
特に、今はやや落ち着いているが足の傷から血が出続けている。
このまま治療しないで放置すれば、傷口からばい菌が入ったり感染症にかかる恐れがある。
貧血にだってなるかもしれない。いずれにせよ、ゆっくりと、だが確実に彼の命が
しかし、遊星のデイパックには救急箱などの治療に使えるような道具もなく、街についてからそういった物がありそうなところを探し続けているのだ。

「……の、あ…ー…す……せ…ん」

時間がかかればかかるほど、彼の心は焦りという感情に包まれていく。
彼の心は背中の少年を助けたいという思いでいっぱいだった。
だから、

「すいません、そこの方!」
「えっ? …あぁ、すまない、気づけなくて」

街を歩く別の少年の呼びかけを認知することができなかった。
振り向き、少年の姿を確認する。年は背負っている子どもと同じか、それより少し幼いくらいだろうか。

「ええ、僕は構いませんが――」
「いきなりで悪いが、この近くに家か病院はないか? この子がひどい怪我をしていて治療を……」

そこまで話すと目の前の少年がにっこりとした笑顔で彼の望む答えを教える。

「それなら、小さいですけど薬屋さんがあります。このすぐ近くにあるんです。ついてきて下さい、案内しますよ!」

その答えを聞いて遊星は内心で喜んだが、彼は一つの可能性があるかもしれないと思った。

「順番が逆になってしまったが、……お前は殺し合いに乗っているのか?」
「そんな事はありません! 僕はついさっき目覚めるまでずっと気絶してたんです」


無力だと思っていたありがとウサギの変化。それが遊星の心に一つの影を落としていた。
自分以外の誰もが、殺し合いに乗る可能性。
極端に言えば、ここにいる全員がマーダーという事はないとは言い切れない。
だが、遊星は参加者を皆殺しにできる非情な男ではないし、彼は殺し合いに反対する者だ。
他に乗っていない者がいれば是非とも仲間にしたいと思っている。

そんな事を思っていると、少年がデイパックを投げ捨てた。

「こうすれば僕は武器を取り出してあなたに危害を加えることは出来ないし、そもそも僕はここに来てからデイパックの中身を一度も見ていません。
 ランダム支給品が何なのか聞かれても答えることはできませんよ?」
「それがお前の意思表示なんだな、殺し合いに乗っていないという」
「ええ」

少年の答えを聞き、うなずいた。

「わかった。俺はお前を信じる」
「! ありがとうございます!」
「ああ。さあ、薬屋まで案内してくれ。」
「はい!」

二人の間から緊張の糸が消え、勝治の顔に笑顔が宿る。
遊星の表情も心なしか先程より穏やかになっている。
そして勝治はデイパックを拾い、遊星の前に立って歩き出す。

「そういえば、お前の名前は……」
「僕は松岡勝治といいます。あなたは?」
「俺は―――」


    ☆

114名無しさん:2012/05/20(日) 11:33:57 ID:4OYmE4qkO
言うことを聞かないは確かに問題だな
言うことを聞けなくてその結果キュゥべえ死亡ならアリなんだろうか?

例えばキュゥべえが指示した技が主催者にとって脅威なので制限されていた
だから技を使えなかったとか

115眠れる恐怖 ◆nVZ6p0TCus:2012/05/20(日) 11:34:05 ID:PPHFbwkU0

10分もしないうちに、彼らは勝治の言っていた薬屋に着いた。
ややこぢんまりとしてはいるが、在庫は潤沢なのが店内をざっと見るだけでもよくわかる。

「勝治、ちょっと持ってきてもらいたいものがある。 言うからデイパックから筆記用具を出してくれ」
「あっ、はい」

デイパックを開け、中身を見る。この時、勝治の顔が少し曇ったが遊星からは死角になっていたため見えなかった。

「よし、言うぞ。水、バケツ、ガーゼ、消毒液、軟膏、ハンドタオル、怪我用の防水テープ、…こんなところか」
「防水テープとは?」
「ガーゼなんかを抑えるための透明なフィルム状のテープだ。絆創膏の置いてあるところにあるはずだ。あと水は店にあるペットボトルのものを頼むぜ」
「了解です!」
「それじゃあ俺はバックヤードでこの子を寝かせてくるからな」
「はい」

そう言うと遊星は店の奥にある扉まで歩いていった。

バックヤードに着き、少年を寝かせる。部屋の中には枕の代わりになるものがなかったので、少年のデイパックを枕がわりにした。
今は深く規則的な寝息をたてて穏やかな表情で眠っている。背負われている時にうとうとしたのだろう。
傷口を心臓より高い位置にすると出血が少なくなるんだったか、と考えながら右膝を曲げる。
部屋の面積は割りと広めと思われたが、商品が入っているだろうダンボール箱が大量にあるおかげで結構狭く感じられた。
店長が使っていると思しき事務机と椅子がある。机の上にペン立てがあり、その中にはハサミがあった。
あの時ハサミも頼もうか迷ったが、頼まなくて正解だった。
傷口を洗いたかったが汚れた水を垂れ流すわけにもいかず、濡らしっぱなしも良くないと考えて勝治がこちらに来るのを待つ事にした。

部屋の目立たないところに「廃棄」と書かれた紙の貼ってある買い物カゴを見つけた。勝治が来るまで何もできないこともあり、暇つぶしのつもりで何気なくその中を見てみる。
なるほど、賞味期限が切れたりパッケージが傷んだお菓子やジュース、薬に様々な雑貨がいくつか入っている。
適当に物色していると、ふと、ある一つの物が目に入った。

「『ふしぎなくすり』?」

カゴの中にあるのはほとんどが何かしらのパッケージのある物が多かったが、「ふしぎなくすり」だけ、薬局で処方される時の紙の袋に入っている。
袋の中には紅白のカプセル錠が2つと、説明書が入っていた。


------

☆★☆★☆ふしぎなくすり★☆★☆★
効能:〇〇になりたい、体の器官を強化したいと思いながら服用すればその姿になれますが、
   何も考えずに服用した場合、何が起こるか分かりません。
その場合、よくあるものとしては
  ★幻覚
  ☆高揚感
  ★感情や行動の制御ができなくなる
等が挙げられます。

効果は1時間ほど続きます。
また、服用してから効果が現れるまで数分〜十分ほどかかります。
ご利用は計画的に!

------


――――なんだこれ。
どうも特効薬のようではあるが、体を治したり体調を良くしたりするというより、リスクまみれのドーピング剤……なのだろうか?
「ふしぎなくすり」と聞いてわずかに期待したが、これはハズレかもしれない。
というより、薬の効果が服用者の心にここまで左右されるなんて常識外れにも程があるではないか。
説明書を袋に戻してカゴに入れなおした。

   ガチャ、

静寂を破る一つの音。振り返るとそこには勝治がカートとカゴと一緒にいた。

「もって来ました、遊星さん。ちゃんと全部ありましたよ」
「ああ、サンキュ。俺はこの子を治療するから、その椅子に座って休憩しな」

カゴを取り、少年の近くに置く。その中からタオルと水とバケツを取り出した。


  ☆

机の上にデイパックを置き、中身を念入りに確認する。
病弱なのに動きすぎたせいだろう。とても眠いが、自分に鞭打ち「アレ」を探す。
だが……
「(やっぱり…エレクトリカル・スピードワゴンがない。主催者に取られた……?)」
目当ての物は彼に支給されなかった。
「(ああ、眠い―――)」

  ☆

116眠れる恐怖 ◆nVZ6p0TCus:2012/05/20(日) 11:34:35 ID:PPHFbwkU0

数分後、少年の足にはガーゼが透明なフィルムによって太ももに貼り付けられていた。
傷口に消毒液を塗っている最中しみたのか、うめき声を上げて目を覚ましかけたが、
「安心しろ、俺はお前に危害を加えることはしない。今は治療しているだけだ、ダメージがすごいしお前は寝ていてくれ」
という遊星のセリフを聞くと、ほっとしたのかまたすぐに眠りに落ちた。
顔も腫れていたので薄く軟膏を塗っておいた。ちなみに軟膏の名前はオロ某という、現実でもよく知られているだろうアレだ。

ここで、少年……ムラクモの衣服について少し説明をしていきたい。
もこみちによって飲まされた薬で彼の体は大幅に縮んだ。それによって、服が強制的にブカブカになってしまったのは読者の皆様も理解していると思う。
故に、体が縮んだ彼が最初にとった行動は袖をまくることであった。
これで物を持てない問題は解決したが、今度は下半身…つまりズボンから下も不都合が発生している。
ズボンがずり落ちるのはベルトをきつく締めてぎりぎり落ちない程度になったが、ブーツが足に対して大きすぎてしまったのだ。
デイパックを確認しても靴の類は支給されておらず、かといって裸足で歩くのも足を汚したり怪我したりするので仕方なくブーツについては諦めざるを得なかった。
こうしてMOCO'sキッチンまでの道中をブーツに対する不満を抱きつつ歩いて行ったが、そこでもこみちに見つかって右足を負傷してしまった。
足を負傷することによって結果的にズボンが傷つき、血がこびりつくことになった。
そして、遊星が治療するにあたってズボンは脱がされた。
なお、どういう理屈かムラクモの履いているトランクスだけは今の彼にジャストフィットしている。なんともご都合主義的だが気にするな。

前置きが長くなってしまったが、少年のズボンに代わるものを残念ながら遊星は持っていなかった。
そして、少年がいま下に身に着けているものは靴下とトランクスだけというその手の変態が見たら大歓喜しそうな格好だ。


「勝治」
「ムニャ……っ、はっ、はい何でしょう遊星しゃん」
「(噛んだなこいつ…)何かこの子のズボンに代わるものはないか?」
「服……ですか。筆記用具を出す時にあるのを確認はしました。ただ………」
「ただ?」

疲れが溜まっていたのか、椅子に座ってうとうとしているところに声をかけられて起こされた勝治は、遊星の質問に困惑した表情を浮かべた。
そのまま、自身のデイパックに手を入れて「あるもの」を取り出した。
それは……。

「メイド……」
「服……」

勝治に女装経験があることを知ってか知らずか、主催者は彼の背丈にぴったりなメイド服を支給した。
この服は幻想郷に住む紅魔館のメイド、十六夜咲夜のそれだった。

「なぁ……他に服はないのか?」
「残念ながらこれだけです……そういう質問をするという事は遊星さんには」
「服の類はなかったな……」
「そうですか……」

「………マントを腰に巻くのは……」
「それだと歩いたり走りづらいだろうし、ずり落ちるだろう……」
「ですよねー……」

「治療する時にそこまで考えなかったんですか……」
「すまない……」
「…………」

二人は同じ方向に目線を向ける。その先には白くスラっとした少年独特の美しさをたたえた二本の生脚。
そこに体毛という忌避される存在は微塵もない。
その持ち主は今、穏やかな顔で深く眠っている。
お互いにほぼ同じタイミングで、スカートを見る。サイズに問題はなさそうだ。幸いホックは二つあるのでゆるかったらきつく締めればいい。

「………………………」
「………………………」


――――少年、お許し下さい!



  ☆

117眠れる恐怖 ◆nVZ6p0TCus:2012/05/20(日) 11:34:59 ID:PPHFbwkU0

今、ムラクモの腰には膝までのスカートが装着されている。これしかなかったとは言え堅苦しく長過ぎる丈の軍服にヒラヒラしたスカートはアンバランスにも程がある。
そして二人は「男」に眠っている間に勝手にスカートを履かせた事による罪悪感にさいなまれている。
清潔な服はこれしかなかったし、話せばわかってくれる。きっとわかってくれる。
だから、許せ少年。


「そういえば、だ」
「なんですか?」
「お前は殺し合いが始まってから今まで何をしていたんだ?」

この空気を変えたかったのと、純粋な興味もあって遊星は勝治に質問をする。

「そうですね、ここに来てから僕は…………」



「なんてことだ……
 お前はその田所とかいう男に一服盛られたのか。無害を装って近づき、さり気なく殺人を犯そうとしただなんて最低の屑だな……」
「ええ……。幸い、ただの睡眠薬だったみたいで体の不調とかはないんですが。
 それよりマミさんが心配です。あの人、なんだか不安定だったんです。
 遊星さん、僕の友達にリュウセイとケンって子がいるんです。この子(ムラクモ)の事もありますが、もしよかったら今言った人たちを探してくれませんか?」
「勿論だ! 俺は―――」


――――――おはよう、諸君


「!? これは……」
「もしかしたら、主催者の言う放送って奴でしょうか……」


  ☆


遊星がゲキド街に着くか着かないかくらいの頃に、松岡勝治は目を覚ました。
ぼんやりとする頭で今までのことを思い出す。確か最後に覚えているのは田所にアイスティーを振舞われてそれを飲んだことだったか。
それで急に苦しくなって……
………そうか、僕はあの男に何か薬を盛られたんだ。毒性はないみたいだけど、あいつが僕とマミさんを殺そうとしたんだ……!
こうしちゃいられない、アイツを探して殺さないと……

そうは思ったが、疲れと体を酷使したせいかちゃんと立ち上がるのもままならない。
今いるところが街の中でもあまり目立たないところだし、少しの間休もう。

しばらくすると足音が聞こえてきた。
こっそり後ろ姿を見ると、とても特徴的な髪型と背負われている子供が見えた。
子供はぐったりしているようだ。殺し合いに乗っていたら、その子はすでに殺されているだろう。つまり、背負っている男は僕に危害を加える可能性は低い。
そう考え、勝治は男を追うことに決めた。


ああそうだ、僕への印象を悪くさせないためにもおっぱいぷるんぷるんな女の人を覗きしてた事は黙っておこう。


  ☆


一人の少年は眠り続け、
もう一人の少年は勘違いし、
一人の男は勘違いを真に受ける。

彼らの未来が明るいものになるのか、道を外れることになるのかは……………

118眠れる恐怖 ◆nVZ6p0TCus:2012/05/20(日) 11:35:27 ID:PPHFbwkU0

【E-2 ゲキド街の薬屋/1日目・早朝】

【不動遊星@遊戯王5D's】
[状態]:疲労(中)、主催者達に怒り
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム品(0〜2、服の類はなし)、沈黙の騎士ギャラティン@カードファイト!! ヴァンガード
[思考・状況]基本思考:殺し合いの打破
0:放送を聞く
1:ありがとウサギを止める。
2:先ずは首輪を解除する。
3:自分のカード達や仲間を探す。
4:田所に対する怒り、警戒。勝治を攻撃した誰かにも注意。
5:リュウセイ、ケン、マミを勝治と探す
6:許せ、少年
※勝治が今までしてきたことを聞きました。ただし、アルセーヌを覗き見してたことは聞いてません。
 また、田所(野獣先輩)が勝治に一服盛ったと思っています。


【松岡勝治@人造昆虫カブトボーグ V×V】
[状態]:疲労(大)、頭部に打撲の跡、足に豆が出来た、ちょっと眠い
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム品(0〜2、確認済み)
[思考・状況]
基本:殺し合いを止める。
0:放送を聞く
1:リュウセイ、ケン、マミさん、エレクトリカル・スピードワゴンを遊星と探す。
2:マミさん、リュウセイ、ケンが心配
3:田所(野獣先輩)を警戒
4:放送が終わったらエレクトリカル・スピードワゴンの事も話しておこう
5:ムラクモ(名前は知らない)への軽い罪悪感
※遊星に今までしてきたことを話しました。ただし、アルセーヌを覗き見してたことは言ってません。
※田所(野獣先輩)が一服盛ったと思いこんでいます。


【ムラクモ@アカツキ電光戦記】
[状態]:睡眠、疲労(大)、ダメージ(大)、右足に刺し傷(治療済み)、身体が十二歳程になっています
[装備]: 六〇式電光被服@アカツキ電光戦記、十六夜咲夜のスカート
[道具]:基本支給品、マッド博士の整形マシーン、ポラロイドカメラ
[思考・状況]
基本:主催も含めて皆殺し。
1:……
※勝治の存在に気づいていません
※デイパックを枕にしています
※すぐ近くにスカートを除く十六夜咲夜の服とムラクモのズボンが置いてあります



※二人の近くに買い物カゴとカートがあります。カートの中には以下のものが入っています。
特に表記が無いものは全て少しずつ使われています。
水(1リットルのペットボトル、残り半分)、バケツ(汚れた水入り)、ハンドタオル(汚れてバケツにかかってる)、ガーゼ、消毒液、軟膏、怪我用の防水テープ
※廃棄カゴの中には様々な商品とふしぎなくすりが入っています。



【十六夜咲夜のメイド服@東方Project】
松岡勝治に支給。
子供サイズに仕立て上げられている以外は特に特徴のないメイド服。
ウィッグは入ってない。
永夜抄仕様。


【ふしぎなくすり@pop'n music(ふしぎなくすりシリーズ)】
遊星が薬屋で見つけた謎のくすり。
ブームのきっかけとなった動画では、くすりがタウリンだったりわざマシンだったりと特に決まってないが、
このロワでは原作の曲の担当キャラであるモニモニが持っている物に準拠。
効果は本編を参照して下さい。
ttp://dic.nicovideo.jp/v/nm10877222
(全ての元凶となった動画の記事。最近動画のほうが削除されました。南無。)
ttp://dic.nicovideo.jp/a/%E3%81%B5%E3%81%97%E3%81%8E%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%81%99%E3%82%8A
ttp://www.nicovideo.jp/watch/nm7740647

119 ◆nVZ6p0TCus:2012/05/20(日) 11:36:04 ID:PPHFbwkU0
以上で投下を終了します

120名無しさん:2012/05/20(日) 11:48:59 ID:4OYmE4qkO
投下乙です
投下中にも関わらず、間にレスを入れてすみません

まさに急場凌ぎのチーム
ムラクモが目覚めた時、どうなるのか楽しみだ
なんかまた勝治眠りそうだが大丈夫か?w

121名無しさん:2012/05/20(日) 11:59:40 ID:VFp/hPJ.0
レベルが高くて言うことを聞かないはゲームでもアニメでも仕様じゃないか

122名無しさん:2012/05/20(日) 12:03:48 ID:9RMdFIFoC
議論スレいけば?

123名無しさん:2012/05/20(日) 12:05:30 ID:6OfhelDI0
投下乙です
スカートのムラクモって想像できんなw
ふしぎなくすりきたか、だれが飲むんだろう

>>121
そりゃそうだけどさ
ポケモンならまだしもポケモン化した人間にそれやってしまうと実質参加者になるじゃん
支給品のくせに主選ぶ自由あるとかおかしくないか?
これ以上は議論スレいくけど

そりゃそうだけど

124名無しさん:2012/05/20(日) 12:21:15 ID:icl2CT2gO
お二人とも投下乙です
意思持ち支給品の所だけ変えて貰えば良いと思いますよ。

125名無しさん:2012/05/20(日) 12:25:08 ID:3oTfqnWk0
投下乙です
まさかのムラクモ女装とはw
しかも勝治が死なないだと……
ただ勝治はリュウセイの事をくん付けしてるのでそこだけ修正して欲しいです
それ以外は問題ないかと

126名無しさん:2012/05/20(日) 12:26:28 ID:jnLAWGBI0
>>107
メアリーも支給品として問題有りだよな
見た目も行動範囲も人間とほとんど同じで
持ち主に対して速攻で反逆的行為を行えたりと参加者とさほど変わらない

127名無しさん:2012/05/20(日) 12:30:34 ID:7UTrBGVgO
Ibのことよく分からないから聞くけど、メアリーって絵画なんでしょ?
それなら絵になったりするの?

128名無しさん:2012/05/20(日) 12:32:26 ID:ti4LrEbE0
投下乙
こうなったら上も着せちまおうぜ!

129名無しさん:2012/05/20(日) 12:38:58 ID:IwbttDPE0
>>127
本体が絵画
絵を燃やされるとメアリーも一緒に燃える

130 ◆SH/EhYKwtA:2012/05/20(日) 12:44:31 ID:0DdxQcJ60
ご指摘ありがとうございます
では修正した作品を後で仮投下スレに投下致します

131名無しさん:2012/05/20(日) 13:15:38 ID:dMOiVoCMC
今からどうにかしたいことは議論スレへ
今さらどうしようもないことは別館の毒吐きスレへ

132 ◆nVZ6p0TCus:2012/05/20(日) 13:35:04 ID:PPHFbwkU0
>>.125
了解しました。
該当箇所を修正したものを仮投下スレに投下しておきます
勝治「僕はサウス○ークの○ニーじゃない」

133名無しさん:2012/05/20(日) 14:11:50 ID:ekBfmpmsO
勝治が死なないなんて……
深夜、黎明と死ぬ死ぬ詐欺皆勤賞だったのに……
眠るように死んだとか、付け加える事はできませんかね?(提案)

134名無しさん:2012/05/20(日) 14:29:57 ID:C6irE1KU0
>>133くん?
死ぬ死ぬ詐欺は見せものでも無いし安易に使うことは許されないんDA!

135名無しさん:2012/05/20(日) 14:46:19 ID:7UTrBGVgO
勝治だって全話で死んでるわけじゃないだろ!いい加減にしろ!

136 ◆FbzPVNOXDo:2012/05/20(日) 19:11:04 ID:Epi0RWLU0
投下します

137 ◆FbzPVNOXDo:2012/05/20(日) 19:11:37 ID:Epi0RWLU0
ジャックの返答はケイネスとの別行動だった。
ケイネスやメアリーの事は気になったが、やはり仲間である遊星との合流を優先したいのだろう。
ジャックは遊星が向かいそうな、サティスファクションタウンに向かう事にした。

「パパ疲れちゃった」
「そうだな。少し休むとしよう」

ケイネスとメアリーはこんなところに来ていた。
最初はハリボテエナジーが来た方向へ向かったものの、あったのは鼻の長い妙な生き物と老人の死体のみ。
周囲を確認してみたが、来るのが遅かったのか何も無い。
鼻の長い生き物は気になったが、ここに居ても何も進展しないと考えケイネスは更に足を進めた。
実は危険人物であるゴンさんが近くに居たのだが、互いに気付かずニアミスをしていた事を彼は知らない。

そうして歩いていく内に夜が明ける。
気付けば数エリア程、横断しており妙な建物に辿り着いていた。
ケイネスはまだ歩けるが、幼いメアリーは相当疲れてしまったようだ。
ケイネスはこの建物で休息を取る事にした。

「精神病院をこんなところ? 妙だな」

最初にここを訪れたアカツキと同じくケイネスも、精神病院をこんなところ呼ばわりはどうかと疑問に思ったが
気にするほどの事でも無いと思いこんなところへ入る。

「メアリー……私から離れてはいけないよ」
「うん」

138 ◆FbzPVNOXDo:2012/05/20(日) 19:12:16 ID:Epi0RWLU0

見た所、ケイネスがここに来る前に何者かが争ったような形跡がある。
更に殆どのドアの鍵も開いている。
つまり誰かがここを探索した後、戦闘に入ったのだろうとケイネスは推測する。
そして、その危険人物がここに居る可能性も捨て切れない。

(私一人ならともかくメアリーを危険に晒す訳には……ここは早急に去るべきか?
だが、この戦いでもし魔術が使われているのであれば放っておく訳にもいかない……)

出来る限り神秘の秘匿を行いたいが、下手をすればメアリーを危険に晒してしまう。
かといって放っておくのもどうかともケイネスは悩む。

(だが人の気配はしないし、少なくともここで戦闘を行った者は既に立ち去った後という事か? ……あまり使いたくは無いが仕方あるまい)

ケイネスは水銀を取り出すと詠唱を始める。
水銀を使いこんなところ内を調べ、危険人物が居なければ離脱し居なければこんなところに留まるつもりだ。
詠唱を終えた、次の瞬間、水銀は生き物の様に動き出し

「トゥットゥルー!」
「え、なにこれは(驚愕)」

可愛らしい声を上げた。
念のため、水銀を操作してみる。
その度に可愛らしい声で反応したが性能は落ちていない。

139 ◆FbzPVNOXDo:2012/05/20(日) 19:12:48 ID:Epi0RWLU0

「キャスターのマスターめ、何か仕掛けをしたのか?」

性能は落ちていないものの、一々声を出されては偵察や暗殺には使い物にならなくなってしまった。

(これでは誰かが居た場合気付かれてしまう。おのれ……)

偵察に使えない以上、やはりここに留まるのは危険かと考えケイネスはこんなところから離れる事にする。
ケイネスとしては安全を確認できない場所で、メアリーを危険に晒すのは避けたいからだ。

「すまないメアリー、ここに居るのは危険だ。離れよう」
「うん、分かったパパ」

メアリーの疲労具合から考えて、あまり遠出は出来ない。
何処に向かうかケイネスは考える。

(近くにはロイドの店とやらと、ファミリーマートというものがあったな。距離的にはファミリーマートの方が近いか。
ならファミリーマートに向かい、そこで休息を取るか)

次の目的地をファミリーマートとしケイネスは歩き出した。

「――ッ。メアリー!?」

瞬間。背中に悪寒が走る。
嫌な予感がしケイネスは横のメアリーへと顔を向けた。

140 ◆FbzPVNOXDo:2012/05/20(日) 19:13:30 ID:Epi0RWLU0

「あ……あああ」

横にはブルーベリー色の巨人が立っていた。
それは、あのアカツキですら畏怖する程の恐怖を纏っている。
だがケイネスにとって、そんな事は大した問題ではなかった。

「め、メアリー……」

メアリーと呼ばれた少女。
それは既に首から上の無いただの肉塊と化していた。
ブルーベリー色の巨人はメアリーの首から上を、その巨大な口の中でクチャクチャとガムの様に音を立てながら噛んでいる。
しかも、わざわざケイネスに口の中を見せる様に噛む度に血まみれの口内をこちらに見せながら。
巨人が口を開き噛む度にメアリーの愛嬌のある可愛らしい顔は歪んでいき歪な形に歪んでいく。
目は飛び出て脳みそは弾け。整った髪は巨人の唾液と混じり、肉片と一緒にグチャグチャな肉団子のような物へと変わる。
そのような見るに耐えない光景を何度も何度もケイネスへと巨人は見せ付けてくる。

「うわアアアアアアアアアアアアアアああああああああああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアあああああああああ
 アアアアアアアアあああああああああああああああああアアアアアアアアアアアアアあああああああああアアアアアアアアアアアア
 アアアアアアあああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアあああああああああああああアアアアアアアアアアあああああ
 あああああああアアアアアアアアあああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアあああああああああああああああ
 あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

何度も吐き何度も涙を流し何度も泣き喚く。
そこにはケイネスの一流の魔術師としてのプライドは微塵も残っては居なかった。
それを見た巨人はニヤリと笑うとメアリーの残った体を口にほうばる。

141 ◆FbzPVNOXDo:2012/05/20(日) 19:14:02 ID:Epi0RWLU0

「やめろ……これ以上メアリーに触れるなああああああああああああああああああああ!!!!」

魔術を使うのも忘れケイネスは巨人へと掴みかかる。
だが魔術師である事を除けば、ただの一般人と大差ないケイネスでは巨人の巨体に適うはずも無い。
その太い豪腕でケイネスを薙ぎ払い、地べたで苦しそうにもがいているのを確認すると
ケイネスの前で巨人は残ったメアリーの体を食べ始めた。

クチャ……クチャ……ゴリ……ゴリ……クチャリ……

何度、肉が噛まれ骨を噛み砕く音を聞いただろうか。

グチュッ

「ああ……メアリーの目が……あははは……」

グチャ……クチャ……

「あはははははは……まるでメアリーが肉団子のようだ。あははははははは」

ゴクン……

巨人の食事が終わった。
残ったケイネスはただ笑っている。
涙を流し狂ったように笑っている。

巨人はケイネスに興味を無くしたように何処かへ行った。
単に腹が膨れたから興味を無くしたのか、あるいはケイネスの様を楽しむ為に放っておいたのか。

青鬼は静かに消えた。

【G-06 こんなところ付近 /1日目・早朝】
【青鬼@青鬼】
[状態]ダメージ(小)
[装備]不明
[道具]基本支給品、ランダム支給品1〜3個
[思考・状況]
基本思考:???
1:???

142 ◆FbzPVNOXDo:2012/05/20(日) 19:14:34 ID:Epi0RWLU0




ケイネスは笑う。
笑って笑い、笑い続ける。
涙を流し笑い続ける。

だが彼は気付かない。
今、彼が涙を流しているその対象は偽りの存在。
偽りの娘だという事を。

それに気付くのは何時になるのか。
あるいは気付く事無く一生を終えるのか。

ケイネスは笑いながらこんなところを出た。
何処に向かうわけでも無い。
ただ、何かから逃げるようにその場を離れた。

【G-06 こんなところ付近 /1日目・早朝】
【ケイネス・エルメロイ・アーチボルト@Fate/Zero】
[状態]:健康、発狂、キチ☆ガイ
[装備]:地図
[道具]:メタルまゆしぃ@Fate/Zero(ケイネスの礼装をCv.花澤香菜にしてみた)
[思考・状況]
基本思考:――
1 ???

143 ◆FbzPVNOXDo:2012/05/20(日) 19:15:33 ID:Epi0RWLU0




「くっ一体、ここで何があった!」

数時間後。
ケイネス達と入れ替わる形で、ジャックはこんなところに居た。
サティスファクションタウンに向かう為、ケイネス達と別行動を取っていたジャックだが一人になり冷静になった所で妙な事に気付いた。
その妙な事とはメアリーの事である。
ブック・オブ・ジ・エンドにより、偽りの過去が挟み込まれメアリーは仲間と認識しているジャック。
その事については疑いようが無かった。メアリーは自分の仲間だと断言できた。
問題はそのメアリーがケイネスの娘だという事だ。
もし、そうならあまりにも歳が違いすぎる。
そして全てメアリーのお陰といったが。では不動遊星とは何なのか。
確かにメアリーのお陰で様々な事件を解決してきた。しかし同時に不動遊星も同じ事件を解決している。

あの時はケイネスやメアリーの暗示に掛かり冷静な判断が出来なかった。
だが一人になり頭を冷やし、冷静に判断した結果ある結論に辿り着いた。

そう、ジャックの記憶が正しいのであれば、二人の人間が同じ事件を同時に解決しているのだ。

全て真実であるが故に起こる矛盾。

これらの疑問がジャックを突き動かした。
もし本来の所有者である月島ならこんなミスはしなかっただろう。
遊星の活躍を全て自分の活躍として過去を挟み込み。
年齢の問題もジャックの歳の違和感を無くす別の過去を挟む。
だがメアリーは所詮子供。記憶を挟む際にこの矛盾点に気付く事が出来なかった。



ジャックはサティスファクションタウンに向かうのを中断し、急いでケイネス達を追う。
あの馬の来た方へ向かうと言った事から方角はある程度、推測できる。

144 ◆FbzPVNOXDo:2012/05/20(日) 19:16:11 ID:Epi0RWLU0


「あれは……ケイネスの支給品か」

そしてケイネス達を追いこんなところにまで来たジャック。
そこで見つけたのは、無造作にばら撒かれたディバックとその中身。

「この刀は確かメアリーが持っていた奴だな……。ん?説明書だと」

支給品と一緒にばら撒かれた説明書。
それをジャックは読む。

「なん……だと……?」

そこに書かれていた内容はジャックの疑問を全て解く鍵になった。

「ケイネス……無事だといいが……むっ? この絵画……メアリー?」

最後に見つけたのはメアリーが描かれた絵画。

「まさかメアリーは……」

どちらにしろ今はこんな絵画に構っている暇は無い。
ケイネスの身が心配だ。
ジャックはブック・オブ・ジ・エンドを自分のバッグに放り込むとケイネス探しに走り出した。


【G-06/1日目・早朝】
【ジャック・アトラス@遊戯王5D's】
[状態]:健康
[装備]:トゥエンティのトランプ@探偵オペラミルキィホームズ
[道具]:基本支給品、グリーフシード@魔法少女まどか☆マギカ、ブック・オブ・ジ・エンド@BLEACH
[思考・状況]
基本思考:主催者の打倒
1 ケイネスを探す。
2 まさかメアリーは…… 。
3 メアリーを警戒。
4 出来る限り死人は出さない。
※ブック・オブ・ジ・エンドの能力を把握しました。

145 ◆FbzPVNOXDo:2012/05/20(日) 19:16:44 ID:Epi0RWLU0











再び人が消えたこんなところ。
そこに無造作に落ちているメアリーの絵画。
しかし、そこに描かれている筈の少女の姿は無い。
あるのは醜いブルーベリー色の巨人。

青鬼に喰われたものは青鬼になるという説がある。
それが関わっているのか、実際のところは分からない。
もしかしたら、主催が何か仕掛けをしているのかも知れない。

――どちらにしろ、真実は誰にも分からない。


※ケイネスの支給品がこんなところにばら撒かれています。
※メアリーの絵が青鬼の絵になっています。

146 ◆FbzPVNOXDo:2012/05/20(日) 19:17:18 ID:Epi0RWLU0
投下終了です。
タイトルは「恐怖!精神病院」でお願いします。

147名無しさん:2012/05/20(日) 19:44:31 ID:icl2CT2gO
投下乙です
青鬼め…なんて惨い事をするんだ…(賞賛)

148名無しさん:2012/05/20(日) 20:05:13 ID:1w3hIRkM0
投下乙です
てめーの敗因はたったひとつだぜ、メアリー…『てめーのパパは幸運Eだった』

149名無しさん:2012/05/20(日) 21:04:46 ID:KCPY4oZc0
投下乙
メアリーの死に涙する人ができたと考えればある意味ハッピーな結末かもな
残されたケイネスは悲惨だが

個人的に青鬼の行動に違和感を感じる
青鬼が眼前の獲物を見逃すとかありえないと思うの
それともそんな例があるの?

150名無しさん:2012/05/20(日) 21:31:44 ID:1eE6dRUg0
青鬼が幸運Eの先生を見逃すのは確かに……
先生も食われるよう修正したらどうですか?

151名無しさん:2012/05/20(日) 21:42:25 ID:ause9cfg0
一回獲物を逃がしたこと無かったけ?
阿部鬼とごっちゃになってるかもしれないけど

152名無しさん:2012/05/20(日) 21:48:35 ID:1w3hIRkM0
逆に考えて幸運Eだからこそ一緒に死なせてもらえなかったんじゃないか?

153名無しさん:2012/05/20(日) 22:09:30 ID:PC1CPnvQ0
把握の為に最近青鬼をやったが、同じ部屋、しかも存在を認識されてる状態で見逃されたことはないな
それに青鬼が相手に絶望を与えるとかそういう事を考えるような描写もないし

154名無しさん:2012/05/20(日) 23:47:57 ID:zXKPD3lY0
青鬼は自分から消えたりしない
フリーゲームだしニコ動にもプレイ動画沢山あるんだからそれくらい把握できるだろ
この程度の矛盾なら修正すれば済むから良いけどさ

155 ◆FbzPVNOXDo:2012/05/20(日) 23:51:12 ID:Epi0RWLU0
すいません>>151さんと同じように阿部鬼で女の子を見逃したところとごっちゃになってました
これから修正させていただきます

156名無しさん:2012/05/21(月) 00:28:23 ID:q7Nna8Lw0
なんでメタルまゆしぃは敵の接近に全然気付かなかったの?

157名無しさん:2012/05/21(月) 00:31:57 ID:0vdJvmos0
>>156
青鬼は突然現れるから問題無し

158名無しさん:2012/05/21(月) 00:50:51 ID:/0Xr6IRY0
自動防御は?
防御性能自体は健在なんだし、危険な場所でまゆしぃを解除するはずないんだが
青鬼は扉から出てくるから反応できるだろ

159名無しさん:2012/05/21(月) 01:05:44 ID:6m7FUcY.0
何処にでも現れる神出鬼没さが青鬼なんだし水銀が反応出来なかったのもいけると思うんだけどな

160名無しさん:2012/05/21(月) 01:26:10 ID:IOqbhexs0
青鬼が水銀さんより格上だって事で済みそうな
覚悟してようが予測不可能な場所から現れるのが青鬼だし

161名無しさん:2012/05/21(月) 01:40:43 ID:/0Xr6IRY0
>>160
青鬼って銃弾より早くは動けないだろ
月霊髄液は死角からの銃弾も防げる魔術礼装だぞ
青鬼の速度に対応できなかったら拳銃すら脅威になってしまうんだが

162名無しさん:2012/05/21(月) 01:53:43 ID:yAgwhiHU0
だって中の人まゆしぃだしなぁ

163名無しさん:2012/05/21(月) 05:47:20 ID:q7Nna8Lw0
動画じゃまゆしぃも、ちゃんとお仕事してたじゃん

164名無しさん:2012/05/21(月) 07:44:10 ID:3qa19I/wC
書き手さんが修正するって言ってるんだから、それまでは黙ってたら?

165 ◆1PLeFf9xJg:2012/05/21(月) 16:15:48 ID:bz7.YmEg0
投下します
タイトルは「異議アリ!カズマの鼓動!!―」でおねがいします

166 ◆1PLeFf9xJg:2012/05/21(月) 16:16:26 ID:bz7.YmEg0
「一人で探すには時間がかかりそうだが仕方ない」

ケイネスのサーヴァント、ランサーは冬木市ハイアットホテルの前で小さく呟く。

辺りを見回しながら、ホテルのロビーに踏み込む。

ふぅ、と息を着いてロビーのソファの一つに座る。
デイバックを降ろし。支給されているペットボトルの水を飲む。
休みたい所だがケイネスを探す事が先決だ。
耳を澄ますと人の気配をわずかに感じた、ほぼ勘に近かったが。

「手当り次第に探すしかないか…」

非効率的だが仕方が無い、ここに来る途中、何か役に立つ物は無いかと支給品を確認したのだが、
大きすぎてとても使える物ではなく、武器にもならなさそうだった。
ランサーは立ち上がり廊下に駆け込んだ。
急ぎ足で一つ一つ部屋の中に入っては細かく隈無く確認する。

ここにはいない、ここにもいない。

地道に一つずつ探す中、刻一刻と定時放送の時間が迫り来るのであった。

【G-02 冬木市ハイアットホテル/1日目・黎明】

【ランサー@Fate/Zero】
[状態]:疲労(大)、頬にかすり傷、ホテル内を探索中
[装備]:ハイリアの盾
[道具]:基本支給品、ランダム品1(ランサーは確認済み。とても大きいもの)
[思考・状況]基本:殺し合いには乗らず主催を討ち取る。
1:ケイネスを探す。
2:この調子じゃ朝までには戻れるかどうか…
3:朝までにはアザディスタン王宮に戻る。
4:武器を探す。
※参戦時期は不明ですが少なくともセイバーと戦った後です。

---

一方ランサーと入れ違ったカズマは…

「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!んっ?」

カズマが大地を駆け抜ける中、一人の人が視界に入った。

(ん…誰だ…危ない人ではなさそうだが…話しかけてみるか)

そう思ってカズマは近づこうとしたが、急に思いとどまる。

(待てよ…あいつが殺し合いに乗っているアルター犯罪者とかだったら困るな…
アンリエットやフランクの言ってた世界のヤバい奴かもしれないし…
性にあわないがここは冷静に行くか…)

足を止めてシェルブリットを解き、近くの草むらに入って様子をうかがう。

大地を駆け抜ける野獣。

「ああ^〜ランサー…」

クッソ汚い声で最愛の相手を叫びながら野獣先輩は走っていた。

(たまげたなあ・・・あんな人まで殺し合いに参加させられてるなんて…)

(でも見る限り問題は無さそうだな…)

カズマは草むらから立ち上がって、その人に駆け寄る。

「おい、お前大丈夫か!」

167 ◆1PLeFf9xJg:2012/05/21(月) 16:17:15 ID:bz7.YmEg0
野獣先輩は脳内がランサーの事でいっぱいで気づかなかったが急に横から声が聞こえたのでそちらを向く。

「お、お前誰だよ!」

「俺はカズマ。アルター使いの一人だ。」

「アルター?(疑問)」

「知らないのか…お前も別の世界から来たのか」

「世界って何だよそれ!?わけわかんねえよ!」

混乱する野獣先輩に対し、カズマが話を続ける。

「取り敢えず落ち着け、お前の名前は?」

いきなり良く分からない話を持ちかけらけられたが、敵意が無い事に気付き、はっと我に返る野獣。
慌ててて周りの状況が掴めなかった自分を悔い改め、一息ついて答える。

「田所、24歳、学生です。」

「そうか、よろしくな」

落ち着いた所で二人の情報交換が始まる。

---

「ーーやべぇよ・・・やべぇよ・・・」

「お前ノンケかよぉ!(驚愕)」

そんな会話を交わしながら支給品の確認に移る。

心の中で田所は支給品の確認を兼ねつつ情報の交換を行いランサーに提供し、隙あらばカズマを殺そうと考えていた。

田所の性格に関しては本人もかなりマイルドな表現で話したが、カズマは少し距離を置いた。
まずはカズマがデイバックを降ろしお互いに確認する。
一つ目の支給品を取り出す。

「なぁにこれぇ…」

そういって取り出したのは普通の部屋にも良く置かれていそうな観葉植物であった。
二人とも正直使い道もなさそうだと判断した。その植物をバックに戻す
再びデイバックを弄る。

カズマは鉛筆削りのような物を取り出した、説明書も付属している。
カズマが説明書を読み上げる。

「ウーロン茶☆ヌルヌル?」

説明書も読み上げたが、どう考えても使えそうにない。
これも外れかという表情で田所がため息をつく。
それをしまった後少し焦りながら再びデイバックを漁る。何か手の平の半分ほどの薄い物を取り出す。

「なんだこの白いの!?」

「氷結界の龍…ブリューナク…グングニール…トリシューラ…?
さっぱり分からんな」

カードのような物に文字と龍のような絵が描かれている。おそらく子供が遊びに使う何かだろう。


結局どれもはずれだったと言わんばかりに二人は肩を落とす。
そのカードををデイバックに入れ直し、背負う。

実はこのカードには説明書が付いていたのだが。手に触った時さっきの説明書と勘違いして気づかなかったのである。
デイバックに支給品を戻すのを最後にしておけばこのような事にはならなかったのだが、カズマもそこまで頭が回らず、
また田所もまだ少し混乱気味のため、その事に気付けなかったのである。

実際は大アタリのアイテムなのだが結果的に宝の持ち腐れになってしまったのである。

168 ◆1PLeFf9xJg:2012/05/21(月) 16:17:52 ID:bz7.YmEg0
「ところでお前のバックも見せてくれないか?」

「お、おう」

田所がケンから奪ったデイバックを渡す。
カズマがそれを受け取り、デイバックを開ける。

何気なく田所がゆっくりとカズマの後ろに回り込む。
そっと田所がカズマの項に手を伸ばす。

「ドーピングコンソメスープ…これh」

「ウグッ!」

「暴れんなよ……!暴れんなよ……!」

背後から襲われるまで、カズマは野獣が後ろに回り込んでいたことに気づけなかった。

「なっ…タドコロっ…!やめろっ……!」

もがきながらもシェルブリットを出現させ田所の脇腹を殴る。

「ゴボッ!」

田所が呻きそのまま後ろに倒れる。

「お前…何のつもりだよ!」

野獣がクッソ汚い泣き顔を晒しながら喋る。

「うぅ…ランサー…ああぁ……」

「ランサー?おまえ…そいつに命令されたのか?」

カズマが聞く。しかし田所は泣き続けるばかりである。
カズマが怒鳴る

「命令されてまでこんな殺し合いに乗ってるのかって聞いてんだよおおおお!!」

「ち、違う…」

しゃくりあげながら田所が答える。
ふつふつとカズマに怒りが込み上げる。

「じゃあなんだよ!?」

「あいつの事が好きなんだ!ランサーのためなら何でもする!俺はランサーを愛してるんだ!
あいつを優勝させるために人だって殺した!」

そういい終わった瞬間田所は宙を舞っていた。
カズマは右腕の装甲でぶん殴ったのだ。

「気にいらねぇ!そんなのが愛かよ!それが本当にそいつの望んでる事なのかよ!」

吹飛ばされた田所が地面に叩き付けられる。

「違う…そんな…」
「違うもクソもあるかあああああああ!!
人を殺す愛なんてそんなの愛じゃねえぇぇぇぇ!!」

田所は何も考えられなくなった。

【野獣先輩@真夏の夜の淫夢】
【状態】疲労(中)、ランサーに恋慕、ヤンデレ化
【装備】なし
【道具】龍昇ケンの基本支給品、龍昇ケンのランダム品(0〜2)、ドーピングコンソメスープ×2本@魔人探偵脳噛ネウロ
【思考・状況】
基本:ランサーを優勝させる。そのために他の参加者は皆殺し。
1:ランサー……オォン///
2:カズマを殺す
【備考】
※「昏睡レイプ!野獣と化した先輩」本編開始直前からの参戦です

【カズマ@スクライド】
[状態]:ほぼ健康、激しい怒り
[装備]:不明
[道具]:基本支給品一式、観葉植物くん@真夏の夜の淫夢、ウーロン茶☆ヌルヌル@サザエさん、
DMカードセット(氷結界の龍ブリューナク、グングニール、トリシューラ)@遊戯王DT
[思考・状況]
基本:気に入らない奴はとにかくぶん殴るが、あのせこい男(サリー)の言いなりになるつもりはない。
1:タドコロ… 
2:このバトルロワイアルとやらを破壊するためにも、せこい男(サリー)の思い通りにさせない。
3:男声の女(譲治)とフランクを撃った男(ロックオン)を警戒。場合によってはぶちのめす。
※ミルキィホームズとデッドライジングと野獣先輩の世界を聞きましたが、何処まで覚えてるか不明です。

169 ◆1PLeFf9xJg:2012/05/21(月) 16:18:41 ID:bz7.YmEg0

---

時同じくして、アザディスタン王宮内では-。

星君は王宮の広い場所は一通り回り終えて、部屋の一つで休憩していた。

(食料と武器と…だいたいの物は手に入ったし…
完全に朝になったら細かい部屋を探索するか…)

そんな事を考えながら探索の成果となった物を置いたテーブルを見る。
そしてテーブルの上にある一つの物を持つ。

(一応身は守れそうだが…どうこう言ってはいられないな)

その防具になりそうな物を着る。露出度が高いので今着ている服の上から来てもちょっと不安だ。
胸の辺りがぶかぶかだ、女性用なのだろう。

【星君@チャージマン研!】
[状態]:疲労(休憩により回復)
[装備]:金属バット@現実
[道具]:基本支給品、ランダム品×2(確認済み。いずれも小型で軽い) 王宮内で手に入れた食料と武器
[思考・状況]基本思考:母星や仲間のために殺し合いに乗る。
0:休憩が終わったらさらに探索。
1:チャージマン研は最優先で抹殺する。
2:チャージマン研、アルセーヌ(名前は知らない)を警戒(特にチャージマン研)。
※参戦時期は不明。あとの人にお任せします。
※制限により姿は星君のままです。
※ジュラルの魔王が参加していることを知りません。

【支給品紹介】

【観葉植物くん@真夏の夜の淫夢】

TNOK事務所のマスコットキャラクター。
元々無名の存在であったが「観葉植物くんは関係ないだろ、いい加減にしろ!」と言われた事で注目されるように。
生物ではあるが意思持ちかどうかは不明。

【ウーロン茶☆ヌルヌル@サザエさん逆再生】

2007年5月27日に放送されたテレビアニメ「サザエさん」の「父さん発明の母」に
全自動卵割り機とともに登場したアイデア商品である。何かと突っ込みどころが多い。
 
ニコニコ大百科
ttp://dic.nicovideo.jp/a/グルグルダシトール

【DMカードセット(氷結界の龍ブリューナク、グングニール、トリシューラ)@遊戯王DT】
ふつくしい絵柄とチートモンスターに定評のある氷結界シリーズのシンクロモンスター。

【氷結界の龍ブリューナク】
☆6の海龍族のシンクロモンスター。
任意の手札を捨てる事でフィールド上のカードを手札に「戻す(バウンス)」効果を持つ。
召喚条件に縛りが無い上、強力な効果のため制限カードとなっている。

【氷結界の龍グングニール】
☆7のドラゴン族シンクロモンスター。
1ターンに1度手札を2枚まで捨て、捨てた枚数までの相手フィールド上のカードを「破壊」する効果を持つ。
こちらも強力なのだが他に2体に比べて今いち影が薄い。

「氷結界の龍トリシューラ】
☆9のドラゴン族シンクロモンスター。
シンクロ召喚に成功した時に相手フィールド・手札・墓地のカードを対象を取らずに「除外」する効果を持つ。
遊戯王OCGにおいて屈指の強力な問題児と囁かれた1枚である。
その後2012年3月に禁止カードとなった。

※設定では世界を滅亡させるほどの力を持っていますが、ロワ内のバランスに合わせて他の2体含め、非常に強い制限をうけています。
※この三体の制限について
・ゲーム開始後24時間は使用不可
・一回きりしか使えない
※この3体は何らかの要因があればヴェルズ化するかもしれません。
そうなった場合これらの制限がどうなるかについては不明です。

【キリン装備@モンスターハンター】

古龍キリンの素材を利用した男女ともに露出の高い装備。
露出度の多さの割りに高い防御力を誇る。
勿論、今星君が装備しているのはMHの萌え担当といわれ、日本全国の紳士諸君に大人気の女性用の装備である。

(一部ニコニコ大百科より転載)

170 ◆1PLeFf9xJg:2012/05/21(月) 16:20:27 ID:bz7.YmEg0
投下終了です
なお三龍に関してどうしても問題があるからダメという場合は修正SSを考慮しています

171名無しさん:2012/05/21(月) 17:36:54 ID:.iA6lIT20
投下乙です
王宮にはたやすく殺すことができそうな参加者が転がっているのに
気付かないで女装している星君ってシュールだなw
王宮は広いから仕方ないね

カズマの口調がなんか普段よりも丁寧に感じるのが気になる

172名無しさん:2012/05/21(月) 18:11:42 ID:tFyJ61l60
無理やり殺し合いをさせられて、複数の参加者からアイスティーに毒を盛ったと勘違いされ、
挙句の果てに洗脳された野獣先輩かわいそう。

173名無しさん:2012/05/21(月) 18:33:47 ID:0GQk4iQU0
口調っていうか普通にカズマのキャラが違う気がする

174名無しさん:2012/05/21(月) 19:40:34 ID:mIJWqjLs0
もし用語集が作られる事になったら女装の項目も必要だな……

175名無しさん:2012/05/21(月) 20:17:32 ID:wJEHvI5cO
K1に近いのか?よく解らんが

176名無しさん:2012/05/21(月) 20:26:39 ID:.iA6lIT20
圭一と中の人は同じだが、近いかどうかと言われると微妙

177名無しさん:2012/05/21(月) 20:56:45 ID:wBDee/as0
とりあえず参考になりそうな動画を

ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm2580098

178名無しさん:2012/05/22(火) 19:06:32 ID:FeqDBPpIO
結局これはアリなの?ナシなの?どっちなの?

179名無しさん:2012/05/22(火) 20:25:38 ID:snwL6edU0
◆1PLeFf9xJgさん、このSSについていくつか指摘が挙げられているので、
何かしらの反応をお願いします

個人的な希望を言えば女装のところはそのままでいいなと

180 ◆1PLeFf9xJg:2012/05/22(火) 21:12:33 ID:EJ32FPhA0
カズマについては参考動画なども見ましたがどのような部分が変かは把握しずらかったです
カズマのキャラについて具体的な指摘があれば修正します

181名無しさん:2012/05/22(火) 22:05:13 ID:bBSEdG560
全体的にキャラが違う

やけに丁寧な言葉を使ってるところが何か所かある
じっとしてるのは性分じゃないのに互いに支給品の確認とかしてる
少なくとも前回のように最低限の情報交換ですませると思う
他人に説教するような奴でもない

あと世界が違う云々はカズマは気づいてなかったかと

182名無しさん:2012/05/23(水) 01:29:55 ID:aMdUq7YcO
アルター使いの一人だなんて、群体の中に埋没するような言い回しじゃなくて、
ストレートにシェルブリッドのカズマって名乗ったほうが、らしいんじゃね

183名無しさん:2012/05/23(水) 06:58:50 ID:cIuZnqiMC
仮投下スレに修正きてるから続きはそっちで

184名無しさん:2012/05/24(木) 22:43:10 ID:8MycCOKs0
◆SH/EhYKwtAさん、ラミエルのSSについて反応よろしくお願いします

185 ◆SH/EhYKwtA:2012/05/24(木) 23:30:01 ID:jU7kIfZ.0
>>184
遅くなって申し訳ありません
後は変更した支給品説明と状態表を追加して推敲したら終わりです

186 ◆/cS70rty7s:2012/05/25(金) 19:13:51 ID:Y7zaED5EC
東風谷早苗、天野河リュウセイ、権兵衛、シャーロック・シェリンフォード投下します

187 ◆/cS70rty7s:2012/05/25(金) 19:14:32 ID:OawNNpjcC
ようやく昇ってきた朝日が木々の間から射し込む。
木漏れ日の溢れる森林を一匹の妖怪と三人の人間が喋りながら歩いていた。

「それにしても…随分とアンバランスな外見になりましたね。」
「私だって好きでこうなった訳じゃありません!」
「それでその男はどうなったんですか?」
「そのまま川に流されていったよ。そういえば、川の水も何かヤバイことになってるみたいだから気を付けた方が良さそうだな。」

森の中を歩きながら互いの出生やこれまでの状況を和気あいあいと話し合ういつもの四人。
ある程度の情報交換を終えた所で、宣言するかのようにリュウセイが口を開いた。

「それで、これからどうするんだ?俺は人殺しなんてしたくないけど死にたくもないぜ?」
「やっぱりこの殺し合いを開いた犯人を捕まえるべきでしょう。私達ミルキィホームズの手に掛かればすぐに…は無理かもしれませんけど必ず捕まえて見せます!」
「権兵衛さんはどうするべきだと思いますか?」
「そうですね…犯人の逮捕はシャーロックさんにお任せするとして、まずはリュウセイさんの言う通り、これからのことについて考えた方が良いでしょう。先程の男もここまで来れば追いかけては来ないでしょうし。」
「あいつか…あいつは手強かったな…」

188 ◆/cS70rty7s:2012/05/25(金) 19:16:52 ID:OawNNpjcC
〜謎回想〜

今から遡ること数時間前。
いつもの四人は立ち寄った博麗神社にて恐ろしい程の殺気を放つ男と遭遇したのだった。

「おい女とガキと犬、おとなしく支給品全部置いていきな。でないと「おみゃーらとバトルだぁ!」先に言うんじゃねぇ!」

(権兵衛さん……)
(どうする?ボーグバトルには持ち込めそうにないぞ。)
(あの人も捕まえておきたい所ですけど危険過ぎますね…)

(駄目です皆さん。あの男は、支給品を渡すか否かに関わらず、こちらを見逃すつもりはない)
(((……!)))

「聞こえねぇのかぁ? 見逃してやるって言ってるんだよ、この北斗神拳伝承者『ケンシロウ』様がな!」
(こうなれば…これを使うしかありませんね…)

「それっ!!」









        -‐ ´ ̄ ̄ ̄`丶、
      /            \
     / ,,      //-─   ヽ
    /  ,.−ヽ  /  , ─ 、     ヽ
   l  /   `ー‐ '´    ヽ _ |
   | { -‐      _‐-  ノ =  |
  _|  }∠二_フ ゞr==ミ、、{  , ー┴‐ァ
イ´ fヽ」,,.ノ五 r' ゝl|t五ゝ-!|´ヽ/ニヽ `ヽ    
ノィ | } { ‐- r j  ゞー__.ソ|) }.|{r j   ヽ、 < お菓子好きかい?
|  ゞI_ト、 ,.-ゝ!_'r' ̄、  イ / | ソ.}   ト
レチ  ゝ|_ノ_ _ ___ゝ、||イ_ノ   リ
 ゝL  |!、 `ゝ二ノ´    モイ |     メ
    ソ \_>─<  __/ 戈w彡ソ
_ -‐ノ        ̄    l ゞノト、 
  フ ,{            } ゝ.| | ` ー <
  /イ { 、、         j   ト ||     `











「…………………………………………」

「…………………………………………」

「…………………………………………」

「…………………………………………」

「…………………………………………」

「……権兵衛さん、なんですかそれ。」
「…誰なんですかそのお爺さん。」
「勝治の爺ちゃんとは違うな。」

三人が謎の老人に気を取られていた瞬間、権兵衛の耳が不審な音を捉えた。

チッチッチッチッチッチッチッチッチッ

「!?皆さん、早く逃げて!」
「「「えっ!?」」」

そして周囲に響き渡る爆発音。爆発から何とか逃げ切ったいつもの四人は安堵の表情で話し合う。

「これであの男も無事じゃ済まないだろう。…助かったな。」
「あれじゃ神社も無事じゃ済みそうにないですよー。」
「ともかく助かりました、皆さん。私ひとりでは逃げきる事は出来なかった。」
「皆が注意したおかげですよ。四人合わせて九死に一生です。」
「俺達いつもの四人が一緒なら、倒せない奴なんていないぜ!」
「そうですね!リュウセイくんや早苗さん、権兵衛さん。いつもの四人が一緒なら恐いものなんてありません!」

そして堅い絆で結ばれたいつもの四人は声を合わせて笑い合うのだった。

〜謎回想終わり〜

189 ◆/cS70rty7s:2012/05/25(金) 19:19:25 ID:Y7zaED5EC





え、何?早苗さん達とリュウセイさん達はこれが初遭遇話?そもそもリュウセイさん達はその時もこみちと戦ってた?
バカ、お前もう一度最初から見直してみろよ。な、この四人はバトルロワイアルが始まってからずっと一緒にいただろ?分かったらさっさと話を続けるぞ。





取り敢えずは目的を定めようと、いつもの四人は手近な場所に腰を下ろす。そこで権兵衛が突然口を開き、シャロに語り掛けた。

190 ◆/cS70rty7s:2012/05/25(金) 19:20:49 ID:4KZCt1kIC

「シャーロックさん、貴女は推理がお得意だそうですね。」
「ええ、何と言ってもミルキィホームズのリーダーですから。」
「そこでお願いしたいのですが、少し私の考察をお聞きいただけませんか?無論、リュウセイさんと東風谷さんも。」

頭に疑問符を浮かべながらリュウセイが口を挟む。

「考察?」
「ええ、シャーロックさんの最終目標である主催者の逮捕…その為にはいくつかの疑問を解決しなければなりません。」
「例えばどんな疑問だ?」
「そうですね…これはあくまで私の憶測に過ぎませんが…おっと、誰かメモを取っていただけると助かるんですが東風谷さん、お願いできますか?何分私の手では筆記具が持てませんので。」

いきなり名前を呼ばれたことに早苗は驚いた顔を見せるが、直ぐに笑みを浮かべて快諾する。

「ええ、もちろんです。…えっと、イラストとかは不要ですか?」
「…文字だけで充分です。」

彼女のこのどこか能天気な所は凄惨な殺し合いの場における一服の清涼剤になりえるかもしれないな、と思いながら、権兵衛は口を開いた。

「まず、基本的な疑問は

・ここが何処なのか
・主催者は何者なのか
・殺し合いの目的は何か

といったところですね。しかし現時点ではこれらの事柄に対するヒントとなりえるものがあまりに少ない。
よって、まずは小さな疑問、

・主催者が参加者へ情報を伝える手段
・参加者の人数
・参加者の選出方法
・放送の時間
・禁止エリアの選定方法

といったことから解決していくべきですね。特に情報伝達の手段は重視すべき事項です。
私が見てきた限り、この島にはスピーカーのような通信機器の類は一切設置されていませんでした。
もし通信機を使用した我々の知る“放送”以外の手段、例えば私や東風谷さんのよく知る“魔法”や“妖術”、シャーロックさんの言う“トイズ”が用いられていた場合、最大の疑問である“主催者は何者か”という疑問に対するヒントとなりえます。
その場合に重要になってくるのがパラレルワールドという考え方です。
少なくとも私や東風谷さんのいた幻想郷では“トイズ”や“ボーグ”といった概念は存在しなかったはずです。新しく幻想郷にやって来た私はともかく、東風谷さんでさえその存在を知らなかったというのが何よりの証拠ですね。
そこで、です。ヒュー・エヴェレットの唱える多世界解釈…いわゆるパラレルワールドという奴ですが、つまり複数の異なる世界が存在するという考えをあてはめれば全てに説明がつきます。」
「じゃ、じゃあ私から見たリュウセイさんやシャロさんは異世界人てことですか?」
「私の仮説が合っていればそういうことになりますね。」

何故かガッツポーズをしている早苗には触れずに権兵衛は話を続ける。

「放送の手段を見極め、主催者がどのような方法を使ったのか知ることが出来れば彼らの存在していた世界がどのようなものか解ります。存在していた世界が解れば主催者が何者なのか解ったのと同義です。…まぁ本当はこの様な手段を取るよりも最初に彼らと接触していた男性を探し出す方が確実で手っ取り早いのですが、彼が何処にいるのか現状では把握出来ていませんからね。」

講義を聞き終えたリュウセイが期待を裏切られたような表情を浮かべながら質問する。

「その…パラソルなんたらが分かればあの男達の素性が解るっていうのは解ったが…俺はそれよりこっちの方が気になるぜ。あいつらの正体が解っても殺られちまったら…。」
「頑張るんですよリュウセイくん!頑張ればどうにかなりますって!」

そう言いながら自分の首を指差して見せるリュウセイをシャロが励ます。
その可愛らしい光景に和みながらも、間髪入れずに権兵衛は告げる。

「そうですよリュウセイさん。“努力すれば何とかなる”私の母もそう言ってましたからね。それに…その首輪についても策が全く無い訳ではありませんし。」

191 ◆/cS70rty7s:2012/05/25(金) 19:23:03 ID:Y7zaED5EC


「「「えっ!?」」」

予想通りの反応を見せる三人を前に、とっておきの考察を披露する。

「これはあくまで希望的観測…ライプニッツも呆れる程の楽観的な考えですが、この首輪…最初の説明とは違って反逆行為によって爆破されることはほぼあり得ない!」

ΩΩΩ〈な、なんだってー!?

「良いですか、まず首輪の存在意義について考えてみて下さい。もちろん反抗的な参加者へ制裁を加える為の鎌という役割もありますが、それ以上の役割…」
「脅し、ってことですか?」
「その通りですシャーロックさん。この首輪に与えられた最大の役割は抑止力…あくまで反抗的な者の動向を抑止するだけです。いつ首輪が爆破されるやも知れぬ状況では嫌々ながらも殺し合いを選択する者も現れるでしょう。主催者の目的はそこにある。」
「だけど、本当に脅しだけなのかどうかは分からないぜ。最初の女の人みたいに…。」
「その通りです。しかし彼らはあの時点で重大なミスを犯した。それは彼女を殺害してしまった事です。それは確かに“脅し”を目的とするならば最善の策でしたが、皮肉な事にその行為によって反乱分子を生み出す事に繋がってしまった…
具体的に説明しましょう。まずシャーロックさん、貴女はあの光景を目の当たりにした時どう思われましたか?」
「え、えぇと…凄く、恐かったです。私も、殺されるのかなって…」

「嫌な事を思い出させてしまって申し訳ありません。では、貴女は何故殺し合いに乗らなかったのです?反抗すれば殺されるとは思わなかったのですか?」
「た、確かに凄く恐かったです。でも殺し合いなんて許せなかったし、そんな事を考える人を捕まえるのが探偵の仕事だとも思ったんです。」
「成る程、やはり貴女は強い人ですね。
“目の前で人が殺される光景を見せられながらも自分の志を失わない”」

それほどでもないですよーと頭を掻くシャロを優しく見つめながら講義を続ける。

「あの惨劇を見ておきながら反抗の意志を抱く者は皆、シャーロックさんに似た強い意志の持ち主と見て良いでしょう。早苗さんにリュウセイさん、そして他の反逆者の人々…皆強い方々です。
そこで仮定しますが、そんな強い志を持った人々が集まった場所で誰か一人が主催者によって殺害されたらどうなると思います?」
「仇を討つ為に一層反抗心を強めるだろうな。…あ!」
「そういうことです。次に反抗心を抱く者達全員を一気に殺害した場合どうなるか。人数が多ければ多い程、主催者にとって損失となるでしょう。何せ“殺し合い”の為に手間を掛けて集めた参加者達を望まぬ形で失ってしまう訳ですから。それは主催者の本意では無いでしょう。」
「つまり反抗心を抱く奴を集団の中でおおっぴらに殺す訳にもいかず、かといって集団全員を殺す事も出来ず…。結局主催者は首輪を爆破出来ないってことか。」
「その通り。よって反逆行為によって首輪を爆破される恐れはほぼあり得ない、という結論に至る訳です。最も、反抗心を抱く者が単独で行動している場合はこの限りではありませんが。」

自分の考察を一通り話し終えた権兵衛は意見を求めるように三人の顔を見回した。
目を輝かせているシャロに興奮した様子のリュウセイ、そしてメモを取るのに若干疲れた表情を見せる早苗。彼らは一斉に口を開き嬉しそうに話し出す。

「やったー!首輪の意味が分かれば恐いものなしじゃないですか!」
「さすが権兵衛だ!いつものペース通りだな!」
「メモ書き終わりましたよー。異世界人…(ワクワク」

三者三様の反応を見せる三人を見つめながら権兵衛はしみじみと思う。
彼らを守ってやらねば、と。
人間であった頃の記憶を失っている自分がどこまで力になれるかはまだ分からないが、やれるだけのことはやろう。
そう決意した権兵衛にはいつもの三人がとてつもなく強く見えた。

192 ◆/cS70rty7s:2012/05/25(金) 19:24:11 ID:eKNp/Ao6C
【F-02 森林/一日目・早朝】


【チーム:いつもの四人】基本思考:殺し合いを破壊し主催者を捕まえる
共通思考
1:殺し合いに反抗しようとする者を探す。
2:互いの知り合いの捜索。
3:メイトリクスの捜索。

※それぞれの世界及び知り合いについての情報を交換しました。
※幻想郷とミルキィホームズの世界、カブトボーグの世界がそれぞれ異なる世界だと気付きました。
※早苗と権兵衛は自分達が別の幻想郷から来ていることに気付いていません。
※川が危険な事に気付きました。


【権兵衛@幻想入り】
[状態]軽傷、やや疲労
[装備]無し
[道具]基本支給品、ランダム支給品0〜2個
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いを止めるため東風谷さんと共に仲間を探す。
1:三人と共に行動。
2:男性(メイトリックス)の捜索。
3:チルノさんが心配。
4:博麗神社は後で改めて訪れたい。
5:かわいそうなボルガ博士……

※参戦時期は11話開始直後です。なお、この時点で面識のある東方キャラはチルノ、慧音、射命丸、妹紅、紫です。
 また、早苗の知っているチルノらとは性格が違っています。
※自身の能力に気付いていません。


【東風谷早苗@守矢一家コスプレ劇場】
[状態]軽傷、 疲労(極僅か)
[装備]無し
[道具]基本支給品、ランダム支給品0〜2個
    VGカード『幸運の運び手エポナ』@カードファイト!!ヴァンガード(2時間使用不能)、権兵衛の考察メモ
[思考・状況]
基本行動方針:権兵衛さんと行動する。殺し合いには乗らない。
1:三人と共に行動。
2:神奈子様と諏訪子様が凄く心配。
3:守矢の巫女として信仰を集める。
4:博麗神社は後で改めて訪れたい。
5:\  /  
6:●  ● この会場では常識に囚われてはいけないのですね! 
7:" ▽ "

※出展の都合で天然度と神奈子&諏訪子に対する信仰度が増加しています。
※制限に気付いていません。
※ボルガ博士のことは、良く出来たロボット爆弾か何かだと思っています。


【天野河リュウセイ@人造昆虫カブトボーグV×V】
[状態]:疲労(中)
[装備]: トムキャット・レッド・ビートル@人造昆虫カブトボーグV×V
[道具]:基本支給品、スコップ@現実
[思考・状況]
基本:殺し合いに乗るつもりはない。
1:とりあえず三人と行動するつもり。
2:勝治やケンも居るのであれば探す。


【シャーロック・シェリンフォード@探偵オペラミルキィホームズ】
[状態]:疲労(中) 顔がムラクモ(後一時間程で、もどります)
[装備]: なし。
[道具]:基本支給品、手鏡@現実、ランダムアイテム0〜1
[思考・状況]
基本:探偵として主催者を捕まえ殺し合いを終わらす。
1:とりあえず三人と一緒に行動するつもり。
2:居るなら他のミルキィホームズや知り合いを探す。

193 ◆/cS70rty7s:2012/05/25(金) 19:27:28 ID:Y7zaED5EC


【権兵衛の考察メモ】
権兵衛の考察を早苗がメモしたもの。内容は以下の通り。


[基本的な疑問]
・ここは何処なのか?
・主催者は何者なのか?
・殺し合いの目的は何か?

★現状ではヒントが少ない為これらの疑問は保留。

[小さな疑問]
・主催者が参加者へ情報を伝える手段
・参加者の人数
・参加者の選出方法
・放送の時間
・禁止エリアの選定方法

★この内主催者が参加者へ情報を伝える手段が最も重要。

★この島にはスピーカー等の通信機器は無し→魔法、妖術、トイズ等の通常の放送とは別の手段を使う可能性がある。

★参加者はそれぞれ別の世界=パラレルワールドより集められた?(トイズやボーグといった概念の存在が証拠?)→★☆異世界人と出会った可能性有り!!★☆

★放送手段が解れば主催者の世界=主催者の正体が解る可能性大→最初に主催者と会話していた男性と遭遇出来ればそちらの方が単純かつ迅速

[首輪について]
・首輪を付ける目的は反乱の抑止と殺し合いの促進

・殺し合いに反抗心を抱く者達は一般的に意志の強い者が多い→反抗心を抱く者達が集団を組んだ場合、下手に一人の首輪を爆破すれば余計残った者の反抗心を掻き立てる恐れ

・集団全員の首輪を爆破するのは主催者の本意では無い

・以上の事柄より、主催者による反逆者の殺害はほぼあり得ない

★あくまで希望的観測

★反抗心を抱く者が単独行動を取っている場合はこの限りでは無い


【いつもの四人@人造昆虫カブトボーグ V×V】
アニメ『人造昆虫カブトボーグ V×V』の主人公である天野河リュウセイ、松岡勝治、龍昇ケン、シドニー・マンソンの4人を指す言葉。

なお、一部で「シドニー・マンソンは41話だけのゲストキャラ」という噂が飛び交っているが、第一話を見れば分かる通り悪質なデマである。

参考動画
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm8653899
ttp://www.nicovideo.jp/watch/1311560335


【謎回想@人造昆虫カブトボーグ V×V】
人造昆虫カブトボーグにおいてよく使用される回想シーンのこと。
視聴者が見た覚えのないエピソードだったり明らかに矛盾が生じていたりするが、カブトボーグではよくあることなので気にしてはいけない。

194 ◆/cS70rty7s:2012/05/25(金) 19:29:29 ID:eKNp/Ao6C
投下終了です
タイトルは「こいつらは最初からずっと一緒に行動してただろ!いい加減にしろ!」でお願いします。

195名無しさん:2012/05/25(金) 19:38:36 ID:Qvs7JUzs0
投下乙
タイトルで言われなくても一話からずっと一緒に行動していたのは知ってるぜ!

196名無しさん:2012/05/25(金) 19:44:57 ID:QtbFnpL.0
投下乙
OPで研と話してたのもリュウセイさんと早苗さんだしな

197名無しさん:2012/05/25(金) 23:10:42 ID:/Giw0CFI0
さすが最初からずっとチーム組んでただけあってお互いの信頼が違うな

198名無しさん:2012/05/26(土) 00:00:09 ID:L3jgdKls0
投下乙です

とりあえず他と比べて順調だが、だからこそ先が怖いなあ
ガチマーダー来たら直ぐに終わりそうな脆さがあるだけに先が怖いなあ

199名無しさん:2012/05/26(土) 23:36:58 ID:m6TILXCw0
投下乙です。
流石いつもの四人の結束ははんぱないな!
そして支給品の爆弾扱いとか・・・可哀そうなwボルガ博士www

200 ◆P05sqVT5XQ:2012/05/29(火) 00:36:39 ID:2wWGJib.0
海東純一、右代宮譲治のSSを投下いたします。

201嗤うJ/這いよる邪悪 ◆P05sqVT5XQ:2012/05/29(火) 00:37:36 ID:2wWGJib.0
天高くそびえる塔の下、海東純一はその顔は依然として貼りついたような笑顔っであった。

「あそこに見えるのは、冬木ハイアットホテルか……」

海東純一はバッグから出した地図を見ながらつぶやく。

「この周辺では一番高い建物。訪れてみる価値はありそうですね」

あのホテルで、殺し合いに反対する者たちが、休息を取るため、あるいは拠点を構えるため、ここへ
やってくるに違いない。その集団と接触することにより、情報や、武器を手に入れることができる。
海東純一はそう考え、貼りついた笑顔のまま、ホテルのF-02とG-02の境目まで足を運んだのであった。

「さて、早速ホテルへと入りましょうか…………おや?」

海東純一がいざホテル内の敷地へと入ろうとしたその瞬間、
自分よりも先にホテルのドアへ何者かが侵入していったのを目撃した。

「あれは……?」

海東は貼りついた笑顔を崩さず、ホテルのドアへと駆け寄る。
しかし、彼が内部へと足を踏み入れた時はフロント内は誰もおらず、もぬけの殻と化していた。

「…………」

海東は誰もいないホテルのフロントを注意深く見回す。貼りついたような笑顔で。

「どこにも気配はない……待ち伏せは無いか」

人影はすでに別の部屋へと行ったのだろう。と海東は考え、近くにあった椅子に座る。

「あの人影が、戻ってくるのを待ちましょうか」

椅子に座り、海東は自分の腰に巻いてあるベルトを見る。
仮面ライダーに変身できる証。グレイバックルである。
かつて、海東は自分の世界で仲間とともに、フォーティーンという大きな権力に抗っていた。
大きな力に抗う象徴であるライダーの証拠を見せれば、自分は大きな信用を寄せることができる。
と海東は考えていた。しつこいようだが、貼りついたような顔で。

("ヤツ"が殺し合いにのっている可能性もあるが……この殺し合い、
一人で勝ち抜けられるほど甘くはないことは十分に分かっているはずだ。
しかし、それ以外……例えるならば無差別に暴れまわるようなタイプ……その時は……)

海東はグレイバックルに手を添える。
いざとなったら仮面ライダーグレイブに変身し、戦闘をしなければならない。
最も海東が見た人影は、元の世界で契約を結んだ主(マスター)を探すため、かつて
根城にしていたこのホテルの中を探しに来たサーヴァントであるのが、ホテルの遠くの方で
それを目撃した海東には知る由もないことであった。

「いずれにせよ、時が経てば分かるはずだ。"ヤツ"の正体が……」

海東は椅子でゆっくりとホテルに入った先方を待つ。
その顔は未だ、貼りついた笑顔のままであった。

【G-02/冬木 ハイアット・ホテル内フロント/1日目・早朝】

【海東純一@仮面ライダーディケイド】
[状態]:( ^U^)申し訳ございません、このような健康体で。
[装備]:グレイブバックル@仮面ライダーディケイド
[道具]:基本支給品、電光戦車@エヌアイン完全世界、外部AI@MUGEN(4時間使用不可)
[思考・状況]
基本:優勝して、元の世界を支配する。
 1:表向きは対主催として振る舞い、集団の中に潜む。
 2:ノーリスクで殺人が可能な武器が欲しい。
 3:ホテル内で一時休息。ホテル内にいる対主催に接触する。
 4:AIを搭載した電光戦車は切り札。
※「ディエンドの世界」編終了後からの参戦
※鬼柳とさやかを死んだと思っています。
※大変胡散臭い表情をしていますが、本人はそれに気付いていません。
※グレイブバックルに制限があるかは今の所不明です。
※人影(ホテルに入るランサー)を目撃しました。

202嗤うJ/這いよる邪悪 ◆P05sqVT5XQ:2012/05/29(火) 00:38:42 ID:2wWGJib.0
 ●  ●  ●   ●   ●


一方、もう1人の殺し合いに乗る者。光の差さぬ森林の中をジョージ・ベアトリーチェこと、
右代宮譲治はさらなるイケニエを求め、森の奥へと進んでいた。
しかし、最初に襲撃した3人の男達以来、森林の中で再びエモノと遭遇することは無かった。
やがて、譲治は森の中を流れる川のほとりまでたどり着く。

「う〜ん、ここまで来ちゃったか……」

なかなか自分以外の殺し合いに連れてこられた者たちに出会えず、森の方へ行く道を選択したことを少し後悔した
譲治は川に踵を返し、元来た道を戻ろうとした。
その時、


 『ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥウウウウゥゥゥゥウウゥゥゥゥゥゥウゥウゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!』


「ウワァァァァァァ!!?」

大きなサイレンのようなこの世のものとは思えない音が鳴り響き、譲治は思わず耳をふさぐ。

「何だったんだ、さっきのは………え!?」

サイレンが鳴りやみ、川の方に目をやった譲治は驚愕する。
先ほどまで見た光景がまるで嘘だったかのごとく、
静かに澄み切った清らかな水が流れている川辺が
赤い血のようなおぞましい色に変貌していた。

「この川……異界になっている。そんな大がかりの魔法を一体誰が?」

譲治は考えあぐねたが心当たりはない。このような芸当ができるのは
自分のような千年を生きた魔女か、あるいは悪魔か神のような存在以外は
有り得ないからだ。

「……この川の上流を目指してみよう。僕の魔法の力に似たコレは一体何なんだろう?
もしかすると、僕の力をさらに高めることができるかもしれない」

無限の魔法を操るジョージ・ベアトリーチェ。
その力の一端に死者をも蘇らせ、そしていくらでも殺すことのできる魔法の力がある。
死したニンゲンを蘇らせ、理想郷へと導くことを目的とする堕辰子の力は
黄金の魔女の力と偶然にも性質が似ていたのだ。

千年を生きる魔女は赤い川の流れる再び歩き始めた。目的地はこの川の上流だ。
右代宮譲治は静かにほほ笑みながら、森の中へと消えていった。

【G-05 森林・川辺/1日目・早朝】

【右代宮譲治(ジョージ・ベアトリーチェ)@譲犯シリーズ】
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、ランダム品(1〜3)
[思考・状況]基本思考:殺し合いに乗る。
1:川の上流へ行き、異界の主を調べる。
2:異界を利用し、無限の魔法の力をさらに高める。

※外見はベアトリーチェです。譲二の姿になれるかは不明。

203 ◆P05sqVT5XQ:2012/05/29(火) 00:39:08 ID:2wWGJib.0
投下を終了いたしました。

204名無しさん:2012/05/29(火) 19:44:40 ID:QxZA5AlI0
投下乙です

海東はステルスを狙う前に顔の事に気が付けw
譲治も川の上流を目指し始めたか
もしこの怪奇現象を魔法に利用できたとしたら…まだ可能性だけだが怖いなあ

205名無しさん:2012/05/29(火) 21:27:39 ID:482s7Drw0
放送話予約解禁です
複数予約が来た場合、投票になります

206名無しさん:2012/05/31(木) 06:01:41 ID:l9zAQ.ec0
投票というのは予約がきた時点?
それとも全員分投下が終わってから?

207名無しさん:2012/06/02(土) 18:27:39 ID:GSWZxz2c0
そういえば、ニコロワって野獣妹がファースト
野獣妻がβにいるんだよなぁ(奇跡の一致)
というか野獣先輩のキャラ崩壊してんよぉ・・・
もしかしてこ↑こ↓ではこの設定、NG?

208名無しさん:2012/06/02(土) 18:52:23 ID:Tj0TG3rU0
野獣先輩に妹なんか居たんか
初耳だわ

209名無しさん:2012/06/02(土) 19:33:03 ID:6XL7Ef1w0
伊吹萃香が野獣妹って言われるのは
『しゅわスパ大作戦』って二次創作PVで
媚薬入りのお酒を霊夢に飲ませたから。

風評被害なんだよなぁ…

210名無しさん:2012/06/02(土) 22:35:33 ID:GSWZxz2c0
というか野獣先輩の奥さんと妹の設定使ってもいいかな?って話なんだけど
返事オッスおねがいします。

211名無しさん:2012/06/02(土) 22:35:30 ID:GSWZxz2c0
というか野獣先輩の奥さんと妹の設定使ってもいいかな?って話なんだけど
返事オッスおねがいします。

212名無しさん:2012/06/02(土) 22:39:30 ID:ifRs3yeQ0
なんで連投する必要があるんですか(正論)

野獣ファミリーで言えば野獣祖母(野獣妹)であるエイラが参加してるから、もし使うんだったらそこにも触れなきゃいけなくなる
そこをどうカバーするかまで考えてやるんならいいんじゃない?

213名無しさん:2012/06/02(土) 22:42:40 ID:GSWZxz2c0
連投しちまった\(^o^)/
すいません、許してください!何でもしますから!

214名無しさん:2012/06/02(土) 22:59:28 ID:6g2suP6g0
今なんでもするって言ったよね?

215名無しさん:2012/06/02(土) 23:19:48 ID:RLr8sKFw0
野獣先輩は我那覇くんのこと知ってんのかな?

216名無しさん:2012/06/02(土) 23:49:35 ID:GSWZxz2c0
いやニコニコなんで野獣ファッ!?ミリーの設定やってみたいかなって
HMR姉貴もいるんで、まぁこういうのは仮投下してから言うべきでしたね。
こんな時間にホモに突き合ってくれた方々ありがとうございました。

217名無しさん:2012/06/03(日) 00:24:04 ID:Py87DKZU0
とりあえずsageる事を覚えたほうがいい気がするんDA

218名無しさん:2012/06/03(日) 01:22:27 ID:j8RKpf0Q0
すいませんでした。
うっかりしてました(小並言い訳)

219名無しさん:2012/06/03(日) 15:54:44 ID:Ftk7dfys0
告知
現在、したらばで放送話を決める投票をやっています
締め切りは今夜0時です

220 ◆jrFotyuzAk:2012/06/04(月) 21:25:55 ID:jf/pM2EU0
今から投下します

221やっぱり今回も譲治が犯人だったよ ◆jrFotyuzAk:2012/06/04(月) 21:26:51 ID:jf/pM2EU0


 放送が始まる少し前。
 そう、サイレンが鳴り、地震が起こった時の事だ。


「…………馬鹿な、早すぎる」


 まるでそれが起こる事を知っていたような口ぶりでルシフェルが呟いた。
 未だ死体が残る海岸を見れば、青かった海がすでに赤く染まっている。


「あっははははははははは!! どうした?
 何が早過ぎるのだ?」


 赤い海を眉根を寄せて見つめていたルシフェル。
 そこへ女が現れた。
 女の声で高らかに笑ったその人物は、黄金の魔女ベアトリーチェ。
 ベアトリーチェはにやにやと口角を吊り上げながらルシフェルを観察している。


「君には六通りの名前があるから……何て呼べばいいのか……
 そう、確か最初に合った時は……譲治」

「違う!」


 譲治と言われ、ベアトリーチェの顔が険しくなった。
 このベアトリーチェは譲治を否定する存在。
 譲治は犯人ではなく、魔女ベアトリーチェは存在すると豪語する存在だ。


「妾は黄金の魔女ベアトリーチェ。右代宮譲治などでは断じてない」

「それを証明できるのか?」

「ふん。そこまで疑うならば赤き真実を行使しよう」


赤き真実とは、ベアトリーチェが提示する絶対の真実の事だ。
魔女が赤き文字で言葉にした事は、嘘偽りのない真実の証明となる。


『右代宮譲治は現在エリアG-05にいる』


 ベアトリーチェの周りを赤い文字が過ぎ去った。
 その文字こそが赤き真実。
 赤き真実で発言されたからには、確かに右代宮譲治はG-05にいるのだろう。



「ふっ、おかしな魔女だ。
 そんな事をするくらいなら、“自分は右代宮譲治ではない”と赤き真実を使えば良いんじゃないかな?
 復唱要求、魔女ベアトリーチェは右代宮譲治ではない」

「ちっ。復唱を拒否する。
 理由は特にない。
 ……やはり貴様は気に食わん。
 それよりもだ。
 ルシフェル、何故イーノックを殺さなかった?
 いや、近くには気絶したメイトリックスもいただろう。
 何のためにこの殺し合いに参加したのだ?」

「それを答える義務は私にはないんでね」

「まあ、そうだろうな」


 くっくっくっ、と魔女が笑う。
 元よりまともな返答など期待してはいない。


「それでも良い。
 何を企んでおるか知らぬが、精々足掻いてみせよ。
 主催者側に潜り込めたとは言え、貴様も参加者の一人であるからな」


 やはり疑われているか。
 最初からわかっていたことだが、主催側としてこの支給品を当てることが出来ただけでも良しとしなければならない。


「それは君も同じじゃないのか?」

「くっ……さぁて、どうだろうなぁ?
 好きに推理するが良い。
 さらばだルシフェル。“今回は”いつまで生き残ることができるかのう?」


 意味新な台詞を残し、黄金の魔女は消え去った。
 魔女がいた場所に、一瞬だけ黄金の蝶が舞ったが、それもすぐにどこかへ消えた。
 残されたルシフェルはデイバッグから一つの支給品を取り出す。
 それは剣と楯が刻まれた、土偶の形をした神の武器。
 そう遠くない内にこれは必要となるだろう。
 不死の存在を、永遠に消し去る武器として。

 ルシフェルが再び赤い海を見る。
 赤い海は水平線の彼方まで続いている。
 空模様も怪しい。

222やっぱり今回も譲治が犯人だったよ ◆jrFotyuzAk:2012/06/04(月) 21:27:18 ID:jf/pM2EU0


「もうすぐ放送か。私も移動するとしよう」


 パチン、と指を鳴らすとルシフェルは消えた。
 海岸に、赤い波が寄せては返している。
 浜辺には戦闘の痕が残るが、そこにはもうそれしか残されてはいない。
 誰もいないし、何もない。
 さざ波の音だけが響いている。


 ───私にとってはつい昨日のできごとだが
      君達にとっては────



  ◆  ◆  ◆



 川上を目指す右代宮譲治は、魔女の姿から青年の姿に変わっていた。
 放送もまあまあ順調。
 後は上流の堕辰子を確認するだけで良いかな。

 右代宮譲治はこの異変の正体を知っていた。
 先程知らないような事を口走っていたのは、自分が犯人ではないというフリだ。
 どこで“誰が”聞いているともわからない。
 発言は慎重に選ばなければ。

 何せ、この会場を用意したのも、堕辰子を用意したのも参加者を別世界から連れてきたのも右代宮譲治なのだ。
 ジョーカーどころか、このバトルロワイアルを主催する犯人そのものだった。
 ルシフェルとも協力関係にあるが、それはベアトリーチェの姿として。
 この譲治はあくまでも“参加者”の譲治でなければならない。
 それが犯人、右代宮譲治のスタンスだった。


「ん?」


 上流に向かっていた譲治が足を止める。
 放送が終わり、参加者にも動きが出てきた頃だった。
 その参加者の中に、一人見過ごせない行動を取る者を感じ取った。
 ああ、これはまずいぞ。
 黄金の蝶が舞い、譲治が魔女に変わる。
 ジョージ・ベアトリーチェ。
 主催者の一人にして犯人。
 ベアトリーチェに変身した譲治は、デイバッグの中から地図を取り出した。

 すると、一人の女性が譲治の後ろに現れた。
 煉獄の七譲治の一人、傲慢のルシファー。
 ガーターベルトを着用した黒髪ロングの人物だ。
 ただし、煉獄の七譲治の名から分かる通り、こいつも譲治である。


「やあ、譲治だよ」


 ルシファーが名乗る。


「お世話してあげると良いよ」

「わかった」


 譲治(ベアトリーチェ)が地図のある一点を指さすと、譲治(ルシファー)は何をすべきか理解し返答する。
 黄金の蝶に包まれ、譲治(ルシファー)は姿を消した。



  ◆  ◆  ◆



「嘘だろ……紅魔館の主と毘沙門天の代理が死んだ……?
 し、しかも……」


 C-03見滝原中学校図工室。
 そこで名簿を広げた河童のにとりが驚愕に目を開かせていた。
 レミリア・スカーレットといえば六面ボス。
 しかも絶大な力を持つ吸血鬼だ。
 日の昇る時間帯ならともかく、夜中に倒されるなんて信じられなかった。
 更に五面ボスの毘沙門天の代理まで死んでいる。
 それほど強い参加者がここに集められているということだ。

 だがそれよりも問題は……。


「風見幽香……ヤバいよヤバいよ……
 確か、向日葵を折った奴が次の瞬間には肥料にされたって聞いたことがあるぞ……
 危険度・極高、友好度・最悪、だったかな?
 ど、どどどどうしよう……こんなのと会ったら即殺されるよ………」


 お、おおお落ち付け私。
 落ち着くんだ私。

 放送前に作ったきゅうりチャーハンを食べてなんとか気を落ち着ける。
 家庭科室には都合良くお米ときゅうりが置いてあったのだ。

 そんなことより風見幽香だ。
 かなり長生きの妖怪で幻想郷最強クラスの力を持ち、手近な者を人間、妖怪、幽霊、妖精と見境なしに可虐する真性のドS。
 正直言って関わり合いになりたくない。


「ううう……は、早くこれを何とかしなくちゃ……」


 その手にあるのは美樹さやかの首に嵌められていた首輪。
 にとりの近くには図工室にあった工具が置かれている。
 半田鏝(はんだごて)を改造して金属を融かせるようにしたものもある。
 これで首輪解除の準備は完璧だ。

 きゅうりチャーハンを作ってたせいで、あの妖怪がどこへ行ってしまったのかわからない。
 行くあてもなく彷徨うのは時間が惜しい。
 ここで首輪の解除法を見出して、次に会った時に首輪をはずして仲直りしようとにとりは思った。
 美味しいきゅうりチャーハンはタッパーに詰めて保管してある。
 これを一緒に食べれば他の妖怪と協力できるはずさ。
 さぁて、いっちょ首輪を解析しますかね。
 工具を手に取り、にとりが首輪へと取りかかった。

223やっぱり今回も譲治が犯人だったよ ◆jrFotyuzAk:2012/06/04(月) 21:27:40 ID:jf/pM2EU0


 首輪は金属製。
 少しの衝撃ではびくともしないように出来ている。
 螺子で留められているように見えるが、外からでも見えるところにある辺りとても怪しい。
 これだとドライバーさえ手に入れば誰でも首輪を外せてしまう。
 予想だと、これの中にはブラフがあると考えられる。
 順番通りに螺子をはずしていかなければ、首輪が爆発するのだろう。
 まずはその順番を見極めよう。
 改造したはんだごてで慎重に外部の金属を溶かしていく。
 全ての首輪が同じ構造かはまだわからないけれど、解除のヒントにはなるだろう。


「……ん?」


 と、そこで気付いた。
 首輪の表面に小さな穴が開いている。
 それを見たにとりがはっとする。

 そうだ、どうして首輪を参加者につけたんだ?
 爆弾で脅すため?
 それもあるだろう。
 だけど一番の理由は……。


「やあ」


 男の声がした。
 ここにはにとり以外誰もいなかったはずだ。
 それなのに、今はもう一人別の気配がする。
 顔を上げたにとりの目の前に、G-05で消えた譲治(ルシファー)が佇んでいた。


「お前……」

「僕がここに来た理由……わかるよね?」


 首輪を解析しようとした矢先にこんなやつが現れた。
 その理由は一つしかない。


「ほら、こうやっといて……目印だ」

 
 譲治(ルシファー)が言葉を口にした瞬間、図工室内に爆発音が響く。
 にとりが解析しようとしていたさやかの首輪が炎を上げて四散した。


「ひゅい!?」


 爆発に驚き飛び退くにとり。
 首輪の爆発は内側に向かうように調節されており、破片などで周囲に被害が及ぶことはない。
 だがそれでも、首輪の構造を知るためのサンプルは砕け散ってしまっていた。

 にとりは悔しそうに譲治(ルシファー)を睨みつける。
 気付くのが遅かった。
 首輪には盗聴器か何か、参加者の行動を監視する装置が仕掛けられていたのだ。
 もしかしたら、高熱や螺子の緩みにも反応するのかもしれない。
 まずはその監視方法を掴まなければ、首輪の解除どころか解析すらできそうにない。
 首輪を解析していることがバレれば今のように妨害される。
 最悪自分の首輪を爆発されてしまう可能性もある。

 まずは参加者の行動をどうやって主催者が把握しているか。
 それを突きとめた後、主催者の目をごまかしながら首輪を解析。
 そこまでやってようやく首輪解除の光明が差すことになる。


「そうか……そういうことだったのか……」

「それじゃあ僕はこれで失礼させてもらうよ」

「お前が犯人の右代宮譲治だな!!」

「えっ? な、なんのことだい?」


 譲治(ルシファー)が驚愕し目を見開く。
 どうしてバレたんだ?
 いや、理由なんてどうでも良い。
 バレてしまった以上、こいつを生かしておくわけにはいかない。
 譲治(ルシファー)の腕に魔法で出来た剣が現れる。
 今こそ通信教育で鍛えた空手の技を見せる時だ。


「通信教育で鍛えた空手の技を見せてやる!」


 譲治(ルシファー)の突撃。
 通信教育で鍛えた空手の技で、にとりを八つ裂きにする為に剣が振るわれた。
 剣を使う空手とは、悪魔に常識は通用しないらしい。


「顔符『武装封印』!」


 譲治(ルシファー)の突撃を阻むように巨大なイーノックの顔が出現する。
 譲治(犯人)はイーノックの巨大な顔面に弾き飛ばされた。


「あいったい!」


 叫び声を上げて床を転がる譲治(知的な犯人)。

224やっぱり今回も譲治が犯人だったよ ◆jrFotyuzAk:2012/06/04(月) 21:29:25 ID:jf/pM2EU0


「うぅ……殺してやる……殺してやる! 殺してやるぅ!!」


 知的な犯人が怒りの声を上げて起き上る。
 しかしそんなことはさせまいと今度はにとりの方が譲治に向かって突撃した。
 河童の腕力は人間を捻ったりちぎったりできる程強い。
 にとりは相撲で鍛えた張り手をぶちかました。


「うわぁぁああああああああああああ!!!」


 張り手をぶちかまされた譲治が叫び声と共に消え去る。
 これで、終わったんだろうか?
 一先ず脅威は去ったが、安心はできない。
 にとりは集めた工具をデイバッグに入れ、図工室の窓を開けた。
 この場から立ち去るのが良いと判断したからだ。


「紅魔館の主を殺せるようなやつがいるんだろ? これも装備しておこう」


 デイバッグから狙撃銃を取り出すにとり。
 これはただの狙撃銃ではない。
 近過去に向けて狙撃する、回避不可能の狙撃銃。
 避けた時にはもう遅い。
 過去のあなたにロックオン☆

 にとりが光学迷彩を使用し姿を消した。
 他の妖怪を見付けて、早くここから脱出しないといけない。
 殺し合いなんてやっちゃいけないんだ。
 あ、人間は食糧だけどね♪



  ◆  ◆  ◆



「くそっ! 殺してやる……殺してやる! 殺してやるぅ!!」


 右代宮譲治(川岸の知的な犯人)が名簿を握りしめ叫んでいた。
 首輪の解析を行おうとしていたにとりの邪魔をした譲治。
 美樹さやかの首輪を魔法で爆発させたまでは良かった。
 だが、どうして初対面であるはずの河城にとりに譲治が犯人だとバレていたのか。
 名簿を見た譲治はその理由を知る事になる。
 名簿に載っている右代宮譲治の名前にこんな事が書いてあったからだ。


『右代宮譲治 ←知的な犯人』


「誰が……誰がこんなことを!」


 名簿をいじれるのは主催者側の人間にしかできない。
 サリーやエンリケはこんな事をしないだろう。
 ならば考えられるのはルシフェル。
 あの天使め、余計なことを……。

 かなり動きにくくなった。
 何せ、参加者全員に犯人と知られてしまったのだ。
 六軒島でも親族や使用人全員に、それも登場したその時から犯人とバレていたが、またかよ!

 いや、だだだ大丈夫だ、問題ない。
 六軒島でもちゃんと犯人できてたじゃないか。
 小さい頃から犯人してた譲治にかかれば、この程度の障害然したる問題にならない。
 ちゃんと会場の異界化には成功している。
 これで譲治の力は十全に発揮されると言うものだ。

 スーツ姿の知的な犯人が川上を目指して歩みを再開する。
 今は堕辰子が日光を遮れる場所にいるのかをこの目で確認すべきだ。

225やっぱり今回も譲治が犯人だったよ ◆jrFotyuzAk:2012/06/04(月) 21:30:24 ID:jf/pM2EU0
【G-05 森林・川辺/1日目・朝】

【右代宮譲治(ジョージ・ベアトリーチェ)@譲犯シリーズ】
[状態]:健康  譲治の姿
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、ランダム品5つ
[思考・状況]基本思考:主催者として行動
1:???
※譲治の姿とベアトリーチェの姿、どちらにもなれることがわかりました。
※譲治も司祭者側、つまり犯人です。
※主催者側のため、ランダム品が五つ配られています。
※異界化に伴い、本来の力を取り戻したかもしれません。



【???/1日目・朝】

【ルシフェル@エルシャダイ】
[状態]:ダメージ(大)、疲労(中)、鳩尾に打撲の跡と火傷
[装備]:新武器アズサ(破損)
[道具]:基本支給品、携帯電話、K´パッチ@MUGEN、宇理炎@SIREN、ランダム品1つ
[思考・状況]
基本思考:???
1:???
2:傷の治療をする。
3:そういえばエレインも返して貰ってないな……。
※主催側の特別処置としてランダム品が5つ配られています。
※自分に課せられた制限に気付きました。



【C-03 上空/一日目・朝】

【河城にとり@きゅうり味のゆっくりしていってね!!!】
[状態]:疲労(小)
[装備]:光学迷彩スーツ@東方Project、スタイリッシュ爪楊枝装備@東方無問題シリーズ、
     近過去狙撃銃@古明地こいしのドキドキ大冒険
[道具]:基本支給品×2、ランダム支給品×4(確認済み)、きゅうりチャーハン(タッパーに入ってる)@現地調達×人間半分程度の量、
     お米@現地調達品、きゅうり@現地調達品、刀剣@現地調達、工具一式@現地調達、改造半田鏝@現地調達
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない。
 1:さっき走っていった妖怪(美樹さやか)を探す。
 2:他の参加者を探す。
 3:首輪の解除法を模索する。主催者に知られずに調べる必要がある。
 4:殺し合いに乗っている強い参加者を警戒。
 5:他の参加者と会ったら、一緒にお弁当を食べよう。
 6:入道(雲山)と鳥の妖怪(松風)はあの人間(ティンカーベル先輩)を食べようとしてたのかな?
 7:人間……大好き!!
※人間を見るとにちょりになって襲い掛かります。
 人間以外にはいつものにとりで接します。
※首輪が何らかの方法で主催者に情報を送っていることに気付きました。
※右代宮譲治が犯人だと知りました。

※名簿に浮き出た譲治の名前の右に『←知的な犯人』の文字が添えられていることが判明しました。
※ヒーさんと寅丸星の死体が赤い波に浚われどこかに消えました。


【支給品説明】

 【近過去狙撃銃@古明地こいしのドキドキ大冒険】
 近過去に向けて銃弾を放つ狙撃銃。
 撃つ対象は過去なので、銃弾は見えない。
 撃たれる前に回避行動を取ったとしても、まだその場に居た過去に銃弾が飛んで行く為狙撃されてしまう。
 威力は八雲紫の腹に大きな穴を開けてしまう程。

[東方]古明地こいしのドキドキ大冒険PART9[手書き]
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm12163224


 【宇理炎@SIREN】
 それぞれに剣と盾の紋様が刻まれた二体の土偶の形をしている。
 「力が生まれたときに同時に生まれる、相反する力」を宿した神の武器。
 不死の存在である屍人を永遠に消し去る力を秘めている。
 ただし、その絶大な力を発動させるためには使用者の生命を引き換えにしなければならない。
 だが、永遠の命を持つ人間はこれを制限なく使用できる。
 名前等の元ネタは、「神の炎」という意味の名前を持つ、天使ウリエル。
 神の武器故に、本物の神ならば生命を引き換えにせずとも使えるかもしれない。

226やっぱり今回も譲治が犯人だったよ ◆jrFotyuzAk:2012/06/04(月) 21:30:41 ID:jf/pM2EU0
以上で投下終了です

227名無しさん:2012/06/04(月) 21:32:39 ID:v5ZJuKcc0
投下乙
ちょっと無理矢理な気がするけどジョーカーは二つだからね
展開は問題ない

228名無しさん:2012/06/04(月) 22:06:14 ID:Pf9/8qHIO
投下乙です
譲治は犯人だったのかー全く気付かなかった(棒)

229名無しさん:2012/06/04(月) 22:18:13 ID:HU6FHYCE0
投下乙です
主催側のなかにも身分みたいなのがあるのかな?
少なくともルシフェルが譲治より上っぽい感じ

どうでもいいけどきゅうりチャーハンっておいしいのだろうか

230名無しさん:2012/06/04(月) 22:31:44 ID:g3rjCU.IO
投下乙です
やっぱ譲治犯人だったwww
自分は譲治が真の黒幕っぽく感じたかな
今後の展開にもよるだろうけど

きゅうりチャーハンって、量を見る限り明らかにさやかあちゃん入ってるよねこれ
さやかあちゃんの死体も消えてるし、そんなもん食わす気って……お前本当に対主催かよ!

231名無しさん:2012/06/04(月) 23:31:31 ID:JQJbIwqE0
投下乙です

ここでもお前が犯人かw
主催側なのにわざわざ参加するとか手が込んだ陰謀を企ててるのか舐めてるのか…

そしてにとりは酷いw 確かにきゅうりチャーハンの量が不自然だ…
人肉入りだろうなあw

232 ◆X/o3uTcmCw:2012/06/05(火) 20:57:50 ID:mXVS9ROM0
投下します

233空気って言葉は…イラッとくるぜ!  ◆X/o3uTcmCw:2012/06/05(火) 21:00:00 ID:mXVS9ROM0

森の中で小さな電子音が鳴る。
ゴンさんのリピート機能が再び作動したのである。
起き上がると同時に定時放送が行われる。

「……………」

ゴンさんはなにも言わなかった。
そしてゴンさんは立ち上がり新たな戦場へ向かった。

====

同時刻、呪いの館。

(私の知らないうちにこんなに人が死んでるなんて…)

「少しは減ったな、人数が減れば侵略への道も更に近くなるでゲソ」

「イカちゃん…それにしてもやっぱりかわいいなぁ…prpr」

「な、何をするでゲソ!?」

そうこうしているうちに参加者の確認を終える。
その後二人は周囲の確認のため城の屋上に上った

二人は屋上の景色を見回して確認する。
270度ほどイカ娘が回転したところで、

「目立つものはな

…え…
あれを見るでゲソ!」

イカ娘が指を指す
あかりがそちらを向く。
あかりにはイカ娘が指差した先に荒れた森と瓦礫の山のようなものが見えた。

「何あれ…?」

「あれだけ荒れているという事は強い敵があそこの近くにいるという事でゲソ」

「ど、どうするの!?」

「心配無い、このイカ娘の侵略も止められるなら止めてみろでゲソ!」

「イカちゃん…ん?ところであれなんなの?」

イカ娘がそれに反応し少し目を落とす。

「何…あれ…」

イカ娘とあかりが見たものは
とても黒くて長い柱のようなもの、


そう、ゴンさんである。
ゴンさんは施設などに向かえば敵がいると判断し近くの館に向かう事にしたのだ。
尚かつ活動時間が切れた時に備えて身を守る場所にもなる。

「もうすぐだ」


二人にもその黒い柱が近づいている事は分かった。
おそらく瓦礫の山や荒れた森はあれが元凶であろう
対策を考えようにもあまり手段はない。
イカ娘が自分デイバックを漁りながらあかりに指示を出す。

「あかり!今すぐ館の門を閉めるでゲソ!」

「わ、わかった!」

急いであかりが階段を駆け下りる。


あかりが戻ってくるまでの間武器を探す事にした。
イカ娘が支給品を取り出す。
取り出したものは何やらレモンのような形をしたものである。
説明書を読む。

『スタイリッシュ折り紙です、ゆっくりと撫でてください』

なぜ折り紙?と思いながらもそれを(ナデェ・・・)と優しく撫でる。
すると、くすんだ色をしたレモンが輝き、丸みを帯びた形状から鋭い美しいフォルムに変化し、
二つに割れてイカ娘の両手に装着される。

「な、なんでゲソ!?」

先端は鋭角化されていて武器としては使えそうである。
が、重い。
腕を上げるのも難しい。
でも外せないのでこれで戦う事にした。

「イカちゃん!全部閉めて来たよ!」

ちょうど良くあかりが階段から上って来た。

「良くやったでゲソ!さて、後は…」





音とともにあかりの駆け上がって来た階段が崩れ落ち土煙の中から
黒い柱が突き出す。
ゴンさんの到着である。

234空気って言葉は…イラッとくるぜ!  ◆X/o3uTcmCw:2012/06/05(火) 21:00:42 ID:mXVS9ROM0
「嘘…も、もうきたでゲソ!」

「一体何なの!?」

その瞬間あかりは手すりまで飛ばされていた。
肺の酸素を吐き出し二、三回転がる。

「…イカちゃん、逃げて…!」

あかりが体中の痛みに耐えながら叫ぶ

「な!」





同様にイカ娘が吹飛ばされる。

「ぐはっ!」

吹飛ばされたイカ娘にゴンさんが瞬時に近づく。

「本当に、ごめんね」

さっき戦った相手は幼子とはいえ本当に強かった。
だが今度はごく普通の幼子である。
抵抗する事もない。ゴンさんに小さな未練が残った。
しかしその気持ちを振り払い,丸太のような腕を振り下ろす。

その時、腕が消えたような感覚にゴンさんは陥った。

「ビック・ジョーズ!あいつを倒して!」

ゴンさんの右腕にビックジョーズが噛み付いた。
あかりが支給品のビックジョーズを使用したのである。

ゴンさんの一撃を食らえば普通の人間じゃ気絶どころではない。
だがあかりはサーヴァント故か、何とか意識を保てた。

「っ!油断した!」

急いで右腕を振り払う。
ビックジョーズが右腕を離すが、それで引き下がるわけではなかった
再びゴンさんに噛み付いてくる。

「イカちゃん!これ!」

あかりがカードを投げる。
イカ娘がそれを受け取る。

「あかりは隠れてるでゲソ!」

ゴンさんは接近して来たビックジョーズを『チー』の念によって縦に両断する。
その瞬間ゴンさんの後ろから声が発せられる。

「お前の相手は私でゲソ!」

イカ娘が折り紙でゴンさんを殴りつける。
見事ゴンの背中に直撃し数メートル吹飛ばす。
何とか体勢を保ちながらもゴンさんが呟く

「は、速い…」

本来ベイルは重量型武器でありゴンさんに追いつくほどの動きなどイーノックでも不可能だが、
あかりの投げたカード、アクアジェットを装備しベイルの重さを軽減したのである
尚かつイカ娘の種族なども相まってなんとかゴンさんに追いつけるスピードに漕ぎ着けたのだ。


怯まずゴンさんはイカ娘の前により丸太のような腕を振り回す。
それをイカ娘が折り紙でガードする。
次に反対の手を振り回す。
すかさずそれを避け,ゴンさんの腹部を折り紙で殴りつける。
だがゴンさんは『硬』で耐える。
ゴンさんの攻撃は止まらず蹴りを入れる。
その蹴りはまるで地雷の爆発のようだった。
何とかベイルでガードするも防ぎきれず。宙返りして地面に叩き付けられる。

(くっ…!尋常じゃない強さじゃなイカ…)

イカ娘が起き上がる。
それでもゴンさんは手を止めず『グー』を放つ。
とっさに折り紙でガードする。
しかし折り紙と言えど念を完全に受けきるには至らず大きなヒビが入る。
同時にゴンさんが頭を振り下ろす。
間一髪でそれをイカ娘が避ける。
イカ娘が避けた瞬間ゴンさんは頭を上げ『パー』を放った。
すぐさまイカ娘が再びガードするも全体的な攻撃であるが故に避けきれず
後ろへ倒れる。

(つ…強すぎるでゲソ…
このままじゃ侵略はかなわない…待てよ…?)

イカ娘がひらめく。

235空気って言葉は…イラッとくるぜ!  ◆X/o3uTcmCw:2012/06/05(火) 21:01:24 ID:mXVS9ROM0

(…こういう強い奴はだいたい何か弱点はあるはずでゲソ
何か弱点は…あれか?)

イカ娘はゴンさんの胸を見た。
ゴンさんの胸で光るもの、リピート機能である。

(弱点かどうか分からないけど…
やるしかないでゲソ!)

イカ娘は賭けに出た。
ゴンさんはとどめを刺そうと再び『パー』を放つ。
イカ娘は折り紙を床に叩き付けその衝撃で大きく飛び上がりゴンさんの念を避ける。

「貰ったでゲソ!」

イカ娘はゴンさんの頭上から折り紙を振り下ろす。
だがゴンさんはそれに気づきひらりと躱す。
そしてすかさずイカ娘に『チー』を放った。
ゴンさんの念はイカ娘に直撃し左腕が吹き飛ぶ。

しかし、イカ娘は倒れる事はなかった。


「まだ…侵略は…終わらないでゲソ!」


ころしてでも しんりゃくする


そう言った瞬間にイカ娘がゴンさんを右腕のベイルで思い切り殴り付けようとする。
全身全霊の『侵略』を込めて。

「うおおおおおおおおおおおお!!!」

しかしゴンさんは臆さず『グー』の構えを取る。
そして





『グー』が直撃したイカ娘は文字通り八つ裂きになリ、破片は館の周辺に飛び散った。
しかし、折り紙が装着されていた手はまだしばらく動いていた。



ゴンさんの活動時間が限界に達する。
全身から力が抜け、俯せに倒れる。
もはや自分が倒れている事すら分からなかった。


〜  〜  〜  〜  〜  (←陰毛ではない)


「急に静かになったけど、イカちゃん勝ったのかな?」

戦いの揺れが収まり十数分後、様子を見るために
1階に隠れていたあかりが階段へ向かう。
が、

突如目の前の天井が崩れだし、瓦礫が道を塞ぐ。

「うわわっ!」

あかりがおどろいて尻餅をつく。
砂埃が晴れ目の前を見たあかりは再び驚く

「う…嘘でしょ…イカちゃん…やられちゃったの…」

その瓦礫の上に大男が立っていた
ゴンさんはがっちりと仁王立ちしていた。
恐怖のあまりあかりはその場を動けない。
ゴンさんが一歩,二歩,とあかりに近寄る。
怯えながらあかりが後ずさりする。

「い…嫌…なんで…」

ゴンさんがジャジャン拳の構えを取る。

その時、偶然ゴンさんが地面を破壊した際に瓦礫と一緒に落ちて来たイカ娘のデイバックから、
謎の物体が転がり出た、そしてその物体は、怯えるあかりの方へと転がっていった。
少しずつ後退するあかりの手に覆い被さり、


ーーーその手に装着された。


そして


ーーーーカカロットォォォォォォォオォォォーーーー


魂のそこからあかりが叫ぶ。
風が吹く。叫び声が大気を振るわせる。
炎が吹き出すような激しい衝撃を放出すると共に、あかりは別人となった。
白い目、逆立った髪。さっきまで全く感じられなかった威圧感。
同時にゴンさんの『パー』が放たれていた。
しかし、それはあかりだったものを動かすことすら出来なかった。

「なんなんだァ、今のは……?」

「どういう…ことだ…」

あかりだったものの体には傷一つない。
そしてあかりが手から光弾を放つ。

「デデーン」

とっさにゴンさんが避ける。
外れた光弾は館に直撃し半分近くを吹き飛ばす。
館の残り半分もこの衝撃と屋上での戦いでのダメージを受け、崩れだした。

急いでゴンさんは館から脱出する。吹き飛んだ場所を通って逃げるだけだが
脱出後すぐに館が瓦礫の山と化す。
しかし、崩れ去った瓦礫の一部が持ち上がりそこからあかりが飛び出す。
ゴンさんは驚いた。

「お,お前は「アカリーです。」」

【イカ娘@侵略!イカ娘(イカ娘の侵略実績のご紹介)死亡】

236空気って言葉は…イラッとくるぜ!  ◆X/o3uTcmCw:2012/06/05(火) 21:01:59 ID:mXVS9ROM0

【F-08 中部/一日目・朝】

【ゴンさん(ゴン=フリークス)@HUNTER×HUNTER】
[状態]:ループ実装、
[装備]:チェーンソー(頭の毛に絡まってる)@ジェイソンさんシリーズ、リピート機能(胸部)@ニコニコ動画
[道具]:基本支給品×4、ヴェルタースオリジナル一袋@現実、スタングレネード×5@現実、
コンコン@JAPAN_WORLD_CUP、キャラ改変パッチ@MUGEN、ランダム支給品(0〜2)
[思考・状況]基本:カイトを生き返らす。

※スタイリッシュ折り紙、アクアジェット[次の朝まで使用不可]が館の周辺に落ちています。
※イカ娘のデイバック(基本支給品、不明支給品0〜1)が瓦礫の中に入っています。
回収は難しいと思われます。
※呪いの館が崩れました。崩れる音が周りに聞こえたかもしれません。

【赤座あかり@ゆるゆり(Fate/Zeroにアッカリ〜ン(アッカリ〜ン出張シリーズ)】
【状態】ブロリー化
【装備】七森中の制服[上半身は破けている] 、ブロリー化パッチ
【道具】基本支給品一式、不明支給品1〜2 DMカードセット(潜航母艦エアロ・シャーク[次の早朝まで使用不可]ビック・ジョーズ[次の朝まで使用不可]@遊戯王)
【思考・状況】
基本:ここから脱出
1:全てを破壊しつくすだけだぁ!

【備考】
※一応サーヴァントです。詳しくは未だ不明。

【スタイリッシュ折り紙装備@エルシャダイ】
アーチと同じく堕天したグリゴリ天使団が持ち出したと思われる神の英知で、
エゼキエルの使役獣であるEzek Vが装備していた。
いわいる重量級武器で、手数こそ他の二つの神の英知であるアーチ、ガーレには劣るが、
それを補って余りある打撃力、何より他の二種には無い防御力が特徴となる。

参考動画
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm13552410

【ブロリー化パッチ】
このパッチを付けるとブロリーのようになれる。
ただし、強い破壊衝動に見舞われ,敵味方問わずに破壊する。
下の大百科の記事にあるようにブロリーとのコラボネタは多い。
また、たまにカカロットぉぉぉぉと叫ぶ
ニコニコ大百科
ttp://dic.nicovideo.jp/a/ブロリー関連項目一覧

(一部ニコニコ大百科より転載)

237 ◆X/o3uTcmCw:2012/06/05(火) 21:02:37 ID:mXVS9ROM0
投下終了です

238シャーロックを探せ ◆hNcxfpVp3Q:2012/06/05(火) 21:44:11 ID:CfM/1Y7w0
投下乙です
イカちゃあああん!
アカリーには目立ってもらいたいね

それではアルセーヌを投下します

239シャーロックを探せ ◆hNcxfpVp3Q:2012/06/05(火) 21:45:37 ID:CfM/1Y7w0

D-1エリア、ヨコハマ埠頭から、アンリエット・ミステールの姿は消えていた。
そこに居るのは一人の怪盗。
偵都ヨコハマを震撼させる怪盗集団『怪盗帝国』の首領、怪盗アルセーヌその人である。

最初の六時間はアンリエットとして行動していたアルセーヌだったが、
放送後、名簿に名前が浮き上がった事によりその行動は終わりを告げた。
名簿にはホームズ探偵学院生徒会長アンリエット・ミステールの名は無く、
怪盗アルセーヌの名が記されてあったからだ。
アルセーヌの恰好でここに拉致されたのだから、当然と言えば当然の結果だろう。

名簿にアルセーヌとある以上、アンリエットとしての行動はできない。
アンリエット・ミステールとして行動してしまえば、
他の参加者と出会った時に名簿にない人物として怪しまれてしまう。

アルセーヌとして行動することで警戒はされるだろうが、名簿にない名前で行動する人物、
つまりは嘘を吐いて行動している信用のならない参加者として行動するより遥かにましだろう。
まだ半信半疑ではあるが、並行世界の人物の事もある。
賭けになるが、信用を勝ち得る可能性はゼロではない。

それに、アンリエットとして行動してしまえば、幻惑のトイズは封印しなければならない。
アルセーヌとして行動するならば、トイズを隠す必要は無くなる。
制限はかけられているが、いざという時に気兼ねなくトイズを使用できるのは強味になるはずだ。


名簿にはシャーロック・シェリンフォードの名が記されていた。
スリーカードや、ミルキィホームズの他の三人の名は名簿にはない。

心強い五人の協力が得られない事に落胆するが、
それよりも殺し合いに巻き込まれていないという事実に安堵する。
と同時にシャーロックを殺し合いに巻き込んだ主催者に怒りが沸き立った。
もしもシャロが死ぬような事になったら……。

「………ふ。今考えるような事ではないですわね。
 それよりも……」

アルセーヌの視線が埠頭の先に向けられた。
そこに広がるのは血のように赤い海。
水平線の向こうまで広がるそれは、実に不気味な物だった。

陽の登る前に埠頭を確認したアルセーヌだったが、その時の海はまだ青かったと記憶している。
その海が、ほんの数十分の内に赤い海へと変貌してしまっていた。
いつの間にか霧も出てきている。
空模様も怪しい。

主催者の仕業だろうか?
だが人工的に赤く染めたにしては在り得ない早さだ。
ではトイズによる幻覚か?
可能性としては一番納得がいくが、海を赤く見せる主催者の意図がわからない。

「そう言えば放送の死者読み上げも、同じ人物が二回読み上げられていましたわね。
 しかもそれを含めて十六人が死亡と発表……随分と適当な放送です事。
 何か意味があるものと考えるべきでしょうか?
 それとも、主催者の悪ふざけと一蹴すべきか……」

考えるが、今はまだ答えは出ない。
考え事に没頭して、いつまでも立ち止まっているわけにもいかない。
疑問は頭の隅に留める事にして、アルセーヌはシャーロックを探しに歩き出した。
地図上の施設を巡り、調査し、協力者を増やし、首輪を外し、主催者を打倒し、
願いを叶える方法を盗み出し、シャロと共に元の場所へと帰る。
全部やらなくっちゃあならないってのが“怪盗”の辛いところだな。



【D-1 ヨコハマ埠頭/一日目・朝】

【アルセーヌ(アンリエット・ミステール)@探偵オペラミルキィホームズ】
[状態]:健康、アルセーヌの怪盗服
[装備]:洞爺湖@銀魂
[道具]:基本支給品、ランダム品×1、 シャロの探偵服@探偵オペラミルキィホームズ
[思考・状況]基本思考:殺し合いを壊し主催から願いを叶える方法を盗み出す。
1:施設を巡り調査する。
2:シャーロック・シェリンフォードを探し出す。
4:アルセーヌとして行動するが、協力者を集める。
4:男声の女(譲治)とロックオンを警戒。
5:自分の推測が正しいか確かめる為、情報を集める。
6:黒幕は神……そんなわけないですわね。
※幻惑のトイズは制限により弱まっています。
※トイズの制限に気付いています。
※デッドライジング、スクライド世界の話を聞きましたが半信半疑です。

240 ◆hNcxfpVp3Q:2012/06/05(火) 21:46:24 ID:CfM/1Y7w0
以上で投下終了です

241名無しさん:2012/06/05(火) 21:53:14 ID:mXVS9ROM0
投下乙です
ここからどうなるのか

242名無しさん:2012/06/05(火) 21:59:49 ID:Ky4.Y3I.O
お二人とも投下乙です
アカリーwwワロタww
それはそれとして、パッチって事にして過去ロワに参加したキャラにして良いの?これが有りなら、ベジータパッチとかムスカパッチとかを使いたいんだけど…

243名無しさん:2012/06/05(火) 22:37:54 ID:e6NQfab.0
二人とも投下乙

X/o3uTcmCwさん
リピート機能は外からは見えませんよ
あと個人的にはブロリーパッチはだめだと思う
ブロリーは前回のロワで出てますし
あとゴンさんのパーを食らわないっていうのは強すぎる気がする

hNcxfpVp3Qさん
アルセーヌの行動指針がきまりましたね
今シャロは結構近くにいるけど、さてどうなるか

>>242
ブロリーパッチがありだとしてもネタの重複になるから良くないと思う
というかベジータとムスカはこういうネタそんないっぱいあったっけ

244名無しさん:2012/06/05(火) 22:45:47 ID:mXVS9ROM0
>>243
見えないんでしたか失礼
ちょこっと修正しておきます

245名無しさん:2012/06/05(火) 22:50:22 ID:ZxjVM5qM0
確かにブロリーとかのキャラ改変パッチってどうなのかな?とは思う。
パッチとかでキャラ買えるくらいなら元からそのキャラを出した方がいいし、
特定のキャラパッチが増えたら今回のロワで新しくキャラを出した意味が
薄くなっちゃうんじゃないのと思う。

246名無しさん:2012/06/05(火) 23:39:45 ID:9ON4bJPs0
ブロリー化パッチの効果は永続?

247名無しさん:2012/06/05(火) 23:41:11 ID:3TPjZI9Y0
パッチの参考動画とかある?
あるなら見ておきたいが

248名無しさん:2012/06/06(水) 15:31:36 ID:2PmR9iiI0
投下乙です

イカ娘ちゃんはここで脱落かあ
あかりといいコンビだったのに儚く消えたか
個人的にはブロリーパッチだけならありかな
前のロワのキャラのバッチ連発は嫌だが

アルセーヌさんはシャロと合流して協力体制が築ければ心強いんだが…
そう上手くいくかどうか…

249名無しさん:2012/06/06(水) 16:03:55 ID:DHVd2BXUO
と言うか流石にこれはダメじゃない?

250名無しさん:2012/06/06(水) 16:37:00 ID:UxAHP2iQ0
これは今回のマーダー補正TOPのゴンさんと前回マーダー補正TOPブロリーの対決か
どちらがより贔屓目に見られるかという

251 ◆KkZTR94Vok:2012/06/06(水) 22:40:03 ID:JTOEj2Tg0
仮投下スレでOKを貰ったので
野獣先輩、投下します。
タイトルは「Homo party?」です。

252 ◆KkZTR94Vok:2012/06/06(水) 22:43:53 ID:JTOEj2Tg0
野獣先輩はただひたすらに歩いていた。
目的地があったわけではないがその足どりは軽い。
ただそのまま進めばいずれ誰かに会うのは確定的に明らかである


しかし彼は、カズマに吹っ飛ばされて以来誰とも会う事がなかった。
これは微粒子レベル並の奇跡である。
しかしなぜ彼は、こんな危険を冒すのであろうか?


「ランサー・・・オォン///」


これもかれもすべてはランサーを優勝させるためである、当初はランサーを
追いかけるつもりだったがそれよりも周りの参加者を殺していった方が
ランサーの優勝に効率がいいと気がついたためである。
恋は盲目とよく言うが
彼のこの行動はあまりに危険な行為である事に間違いはない。


もし万が一危険なマダーに遭遇した場合このステロイドハゲにある
攻撃手段は、ドーピングコンソメスープ(以後DCS)だけである。
たしかにDCSは、ただの子供?であるケンがあのゴンさんを
一時的ではあるが凌駕する力をえていた。
もし、水泳とステロイドで鍛えられた彼が使用すればケン以上の力がだせるだろう(断言)


しかしそれでも一時的は、一時的である
もしDCSが切れた時それは彼の死を意味する。

253 ◆KkZTR94Vok:2012/06/06(水) 22:45:50 ID:JTOEj2Tg0
DT世界を一度滅ぼした事があり仲間であるはずの氷結界族からも恐れられた。
氷結界、最強の龍

氷結界の龍トリシューラ

トリシューラには及ばないが単体でも他種族を退けさせることができる。
2頭の龍

氷結界の龍グングニール

氷結界の龍ブリューナク


以上の強力なカード達も現在使う事ができない以上、本来は
無理な戦闘は避けて通るべきだろう。

(こ↑こ↓からはトリシューラの強さがよくわからない兄貴向け講座
 興味のない人は、ちょと読み飛ばしてどうぞ!)

    (トリシューラ誕生物語)

(トリシューラは氷結界が昔からFoo↑印していた古の龍)
 昔の人「絶対Foo↑印解くなよ、絶対だぞ」

          ↓
 氷結界「戦争負けそうだよ・・・Foo↑印解いちゃえ★」
          ↓
      
      トリシューラ大暴走
          ↓
    
    デュエルターミナル世界滅亡


現実のカードゲームでもかなり強くて、当時人気の
インフェルニティ(満足)ってテーマと一緒に猛威
振るったんだよね、それ一番言われてるから(トラウマ)
そんな事ばっかしてるから禁止カードになって当然なんだよなぁ・・・(不満足)

(まだよくわからない人は現実のカードゲームだと神(ラー、オベリスク、
 オシリス)の3倍位強いと思ってよね(決闘者並感))


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


観葉植物?・・・何ですかそれは(すっとぼけ)

254 ◆KkZTR94Vok:2012/06/06(水) 22:48:55 ID:JTOEj2Tg0
誰かに会うまでは絶対に歩みを止めない様子の
彼が突然歩みを止めた。


島の彼方此方で鳴るけたたましいサイレンの音が耳に聞こえたからである。





「・・・・それでは諸君、次の放送まで精々生き残るんだな。』




彼はその放送を?と首を傾けてきいていた。
そう、「松岡勝治」の存在である。
なぜ彼は二回呼ばれたのだろう・・・
同姓同名にしては、話が出来過ぎていないだろうか?
いくら24歳留年生の彼でもこれには違和感しか感じなかった。
次に彼ら二人が血縁者という考えであるがこれもないだろうと、
彼は思った。
同じ名前を付けてどうする?

やはり同性同名説しかない、昔、全国の佐藤さんが鬼ごっこする
映画を見た事ある。
同性同名など差ほど珍しくないのかもしれない。

松岡勝治の考案が落ち着いた頃、
次に思い浮かんだのが龍昇ケンの事である。

放送で呼ばれたという事は死んだということだ。
当たり前だ、
何故ならケンを殺したのは、彼なのだから。

しかし彼に後悔の念はない。
全て、はランサーのため
その為に殺人も辞さない覚悟・・・のはずだった。

255 ◆KkZTR94Vok:2012/06/06(水) 22:50:55 ID:JTOEj2Tg0
「もっと殺さないとね・・・しょうがねえなぁ(悟空)」

とりあえず地図に禁止エリアになる場所を塗りつぶすと彼は
何げない気持ちで参加者一覧表を見た、松岡勝治の同性同名説
が正しいかどうか確かめるためであった。
しかし彼はそこで驚くべき名前を見付けた。


「ファッ!?・・・どうして、エイラばあちゃんとほむらが!?」


彼が驚くのも無理はないこの殺し合いとは無関係のはずだった。
彼の大切な家族がこの殺し合いに参加させられているのだ。
しかもすでに6時間も経過している。
唯一の救いは今回の放送で呼ばれなかった事だろう。


本来放送で呼ばれなかった事を喜ぶべきなのだが
彼は素直に喜べなかった。
なぜならいずれは彼女達もケンと同じ様に殺さなければならないからだ。

彼の家族は随分と変わっていて全員血の繋がりを持たない。
彼、自身も野獣父と野獣母の子供ではなく養子である。
しかも母以外全員、性同一性障害持ちである。
そんな家庭崩壊を起こしそうな家族なのだがケンカ
などほとんどした事がない仲良し家族だった。
父と母にも偽装結婚説があるが普通に仲がいい夫婦である


今回この殺し合いに呼ばれたのは祖母のエイラ・イルマタル・ユーティライネンと
妹の暁美ほむらである。
なぜ彼女達は、参加させられてしまったのか。
二人とも大切な家族である殺すなど考えたくもない。
それにほむらはまだ中学生だこんな所で生き残れる訳がない。

256 ◆KkZTR94Vok:2012/06/06(水) 22:52:54 ID:JTOEj2Tg0
守りたい兄として家族として、その思いが
こ↑こ↓ろの奥底まで響き渡る。

しかし次に浮かんだ思考は彼の心を抉った。
(もしかしてケンの家族や大切な人がこ↑こ↓に呼ばれている?)
ケンにも愛する者がいたのかもしれない
ケンの名が呼ばれた時、彼らはどれだけ絶望することだろう。
後悔しても既にケンを殺してしまったという事実は変わらない、
これからはこ↑こ↓ろを入れ替えて人を殺さないで償うという
方法もあるが・・・






しかし





「ランサー・・・オォン///」

頭から離れないイメージ
まるで白馬にのてやってきた王子様のようだった。
あれほどかっこいい人は見たことがなかった。
すごくイケメンだった。
性格もよくて素敵だった。

湧き出るランサーへの愛のイメージ

それを止めることは誰をもってしても不可能だった?








「先輩!」

ふっと、彼の耳に懐かしい声が届いた。

257 ◆KkZTR94Vok:2012/06/06(水) 22:53:55 ID:JTOEj2Tg0
「ファッ!?」
驚いて声を上げる、彼の耳に再びその声が届く。

「先輩!何してるんですか!!殺し合いなんてやめてくださいよ本当に!」

それは声ではなく、ただのそよ風だったのだが
ホモ特有の幻聴を持つ彼には例の彼の声に聞こえたのだ。


「・・・・遠野」
それは例の彼ありでかつて彼が愛した男の名前であった。
思い出されたイメージ
いっしょにキツイ水泳の練習した事。
タイムが伸びず悩んでいた自分の相談相手になってくれた事。
二人で楽しく屋台でラーメン食べた事。
性格も良くて優しくて誰からも頼りにされてる後輩だった事。
いつでも自分に微笑んでくれた事
もし彼がこ↑こ↓にいたら殺し合いには乗らなかっただろう事。

家族とケンの存在が彼の大切な人の存在を思い出させてくれた。

家族と同じくらい大好きな人の事

258 ◆KkZTR94Vok:2012/06/06(水) 22:55:15 ID:JTOEj2Tg0
彼の遠野への愛は一時的に鈍っていたがすぐそれは取り戻された。
それはなぜ?ランサーを好きになってヤンデレ化したはずでしょう?
と思う人もいると思う。


しかしよく考えてほしい、彼がこ↑こ↓に来る前何をしようとしていたか
そうタイトルにもある通り遠野が好きすぎるあまり、
遠野に睡眠薬を飲ませ縛り付けてレ○プしようとしていたのだ。
遠野にとっては迷惑こ↑こ↓に極まりない行為だが
あの行動は好きだと素直に言えない彼なりの求愛行動だったのかもしれない(野獣先輩 ツンデレ説)

これは、立派なヤンデレでは無いだろうか、ノンケの皆さんは、野獣先輩を
自分の好みの美少女キャラクターで脳内変換してみよう。
      ・
      ・
      ・
      ・
      ・
      ・
      ・
ファッ!?うわあ・・・、これはヤンデレですね。
間違いない。なんだこれは・・・。たまげたなあ。


となるのは想像に難しくない話である。

259 ◆KkZTR94Vok:2012/06/06(水) 22:56:18 ID:JTOEj2Tg0

つまり野獣先輩は、ランサーに会う前から既に遠野の
ヤンデ・・・ヤンホモだったのだ。(真実)
       ・
       ・
       ・
       ・

恋の盲目が解けた今、彼は目の前にあった。
写真館に入りコーヒーを飲みながら今後の事を考えていた。
途中、変な形をした、ピンク色のヘンテコ機械とカードが
「士のダメ写真入れ」と書かれたBOXの中に入っていた。
付属の説明書きを見るとどうやらディケイドと呼ばれる者を、
パワーアップさせる、機械らしい特に使い道がないが
一応、持っていくことにした。
もう彼にはランサーへの未練はないそれよりも
遠野にもう一度会いたい、という気持ちが大きい、
しかしそれにはこの島にいる全員を殺さなければならない。
大切な家族も含めて・・・


しかしそれはたぶんできないと彼は思った。


自分が遠野を初めて好きだと自覚した時、とても怖かった思い出がある。
家族、みんなから嫌われるんじゃないかと
無意識に思ってしまったのだ・・・


「うちさぁ・・・サウナあるんだけど。入っていかない?」(意訳)

「私は、男の人同士が抱き合ったり、シてるのを見るのが楽しいの」(腐女子)

「同性愛が差別されるこの国・・・やっぱり壊れてるじゃないか」(憤怒)

「色々楽しい事は他にもいっぱいあるから」(意味深)

「あっ・・・・・・まい!!」(ホモへの覚悟)

「私のコレクションに協力してくれる?」(脅し)

「マドカァーーーーーーッ!!」(ほむほむ)

「ジャッチメントですの」(テンプレ)

「さっき、何でもするて言ったでしょ!」(難聴)

「お前ホモか!」(歓喜)

260 ◆KkZTR94Vok:2012/06/06(水) 22:57:05 ID:JTOEj2Tg0
しかし
そんな自分を家族は応援してくれた。
殺せる訳がない・・・
彼にとって家族は彼のこ↑こ↓ろを理解
してくれる大切な人達なのだ。
(全然応援してない人がいるんですがそれは大丈夫なんですかね・・・)

それにケンの存在も彼を大きく変えた。
殺し合いにはもう乗らない。
ケンを殺してしまった償いをしよう。
今からじゃ何もかも遅すぎたのかもしれない。
けれど何もしなければ何も変わらない。

となると道は一つしか残されていない、仲間を集め、
主催者を倒し家族や参加者と無事に帰還し遠野と幸せキスをする。
野獣の眼光がギラリと輝く。
それは決して欲情した者の目ではなかった。
それは確かな決意をもった男の顔だった。


「遠野・・・お前の事が好きだったんだよ!」(決意)


野獣の雄たけびが写真館に響き渡る。

261 ◆KkZTR94Vok:2012/06/06(水) 22:58:57 ID:JTOEj2Tg0
【H−4 光写真館/一日目 早朝】

【野獣先輩@真夏の夜の淫夢】
【状態】疲労(中)、決意
【装備】なし
【道具】龍昇ケンの基本支給品、ドーピングコンソメスープ×2本@魔人探偵脳噛ネウロ
観葉植物くん@真夏の夜の淫夢、DMカードセット(氷結界の龍ブリューナク、グングニール、トリシューラ)@遊戯王DT
ケータッチ&ファイナルカメンライドカード一式@仮面ライダーディケイド、ATTACK RIDEてれびくん@
仮面ライダーディケイド
【思考・状況】
基本:家族を守る 。生きて帰還し遠野と幸せキスをする、対主催のために仲間集め、ケンの埋葬     
1:対主催
【備考】
※「昏睡レイプ!野獣と化した先輩」本編開始直前からの参戦です
※野獣先輩が真実の愛に目覚めました。
※野獣先輩の妹たちは、パラレルな存在なので本ロワ参加のエイラ・イルマタル・ユーティライネンと
 暁美ほむらとは全く無関係な別人です。
※野獣先輩の世界でのエイラ・イルマタル・ユーティライネンは、何故か当時と変わらない姿なので
 先輩が見れば一目で祖母だとわかります。
※ランサーに対しての異常な愛が無くなりました。
 しかしランサーが居ればこ↑こ↓ろ強いとおもっています。
※現在地は、H−4です。
※松岡勝治の疑問についてド忘れしています、きっかけがあれば
思い出せます。
※少し休憩したらケンを埋葬しにG−3戻るつもりです。

262 ◆KkZTR94Vok:2012/06/06(水) 23:00:14 ID:JTOEj2Tg0
※野獣ファミリー関連動画
野獣先輩の家族と思わしき人物達の事
その大半は、風評被害である。
ホモのくせに可愛い妹が多いんだよなぁ・・・(妬み)


【ケータッチ&ファイナルカメンライドカード一式】
ディケイドをコンプリートフォームへと強化変身させる
PSP似のデバイス、コンプリートフォームになると
歴代ライダーのいわゆる最終フォームを任意で召喚することができる。

【ATTACK RIDE てれびくん】
10人の平成ライダーを一度に召喚して同時に必殺技を放つ
鬼畜の極みな技、映像作品ではコンプリートフォームで使って
いたがおそらく通常のディケイドでも使用可能。

263 ◆KkZTR94Vok:2012/06/06(水) 23:03:36 ID:JTOEj2Tg0
【光写真館@仮面ライダーディケイド】
ディケイド劇中に出てくる写真館、置いて
ある物は士のダメ写真箱、コーヒー、
ポトフ(鍋に入ってる状態)、プリン(冷蔵庫の中に置いてある顔位の大きさ)、
パラレルワールドのライダー写真です。

写真館が自体が持っているパラレルワールドを移動する能力については
後の書き手さんにお任せします。

264 ◆KkZTR94Vok:2012/06/06(水) 23:06:29 ID:JTOEj2Tg0
以上で投下終了です。
意見、酷評、何でも聞きますので
これからもよろしくお願いします。

265名無しさん:2012/06/06(水) 23:06:33 ID:IASWdNuE0
投下乙です

266 ◆NgpPbOWd9I:2012/06/06(水) 23:07:53 ID:uUUxhPl.0
投下終わったみたいなので
ラミエル、まどか、ほむら投下します

267邪神様の機嫌の悪さで周りがやばい ◆NgpPbOWd9I:2012/06/06(水) 23:09:22 ID:uUUxhPl.0
「はー、安心しました」
ラミエルは心の底から安堵していた。自分の周りに禁止エリアがなかったためである。
勿論現在いるエリアの一つ下にに禁止エリアがあるが、一マス離れているということだけでも安堵できるほどラミエルは追いつめられていた。

「流石に撃ちすぎましたね…」

自分にかけられた遅化の制限。それを無視してまでビームを撃ち続けたらどうなるのか。
車にブレーキをかけると車は遅くなり、最後には停止する。それと同じことが現在ラミエルに起こっていた。
普通に回転できたので気付くのが遅れたが、この制限は移動スピードにかけられた制限なのだ。
よって現在ラミエルはこのエリアから離れることができない。
なので周囲に禁止エリアがない現状は僥倖といえた。

「れいとうビームを覚えることができたのも、こう考えると神からの贈り物としか言いようがありません」

ビームはリスクが高すぎる。れいとうビームは通常のビームと比べると見劣りするが、それでも中々の威力を持つ攻撃だ。
当面はビームは控えてれいとうビームで攻撃したほうが良いだろう。

「おや?」
そこまで考えてラミエルは人がこのエリア内に入ってきていることに気付いた。
といってもその気配は微弱だ。おそらくエリアとエリアのちょうど境目にいるのだろう。
このままエリアの中に入れば今よりもましに読心できるかもしれないが、何かあったのかじっとして動かない。
隣でキルリアも赤い角をピクピクさせているが、距離が遠すぎて人がいるということも解らなかったようだ。

このエリアから感じる気配はその微弱な気配のみ。ここからビームを撃って仕留めるのもアリだが、先ほど自重すると決めたばかりだ。
しかしもしこのまま近づいてくるなら、どんな相手なのか事前に調べておきたい。どんな相手か知らないと知ってないのとでは大違いだからだ。
自分の読心能力を対象のみに集中させれば、ノイズ交じりでも多少は読み取れるだろう。
幸いここにはキルリアもいる。読心能力を一部分に集中させても、他の参加者が近づいたら知らせるよう頼めば当面は大丈夫だろう。

その旨をキルリアに伝え、了承を得た彼は早速その対象に能力を集中させた。

のちに彼はこの行為を激しく後悔することになる。

268邪神様の機嫌の悪さで周りがやばい ◆NgpPbOWd9I:2012/06/06(水) 23:10:14 ID:uUUxhPl.0
○●

私たちは当初、まどかが襲われたというI-4に向かうつもりだった。
すぐ真横にあるエリアなのでまだ件の二人がいるうちに倒してしまおうということになったのだ。
ところがそのエリアに向かおうとした矢先に、背後から戦闘音が聞こえてきた。
それだけなら無視していたが、突然現れた巨人を見た際まどかが「ちょっと違うけど、私を襲ってきた仮面の人に似てる気がする」と言ったのである。

仲間と出会ったのかもしれないと思った私たちは、急いで戦闘区域に向かった。
この戦闘に乗じて件の二人を殺すためである。戦闘が終わって彼らに離れられたら追いつくのが困難になる可能性もあった。
本当は可能な限り時間を停止しながら向かえればよかったのだが、制限の影響で長く時間停止ができない上魔力をかなり消費するため、使えなかった。
グリーフシードがあれば別だったのだが、残念ながら二人の手持ちにはなかった。
この際、まどかが舌打ちしたような気がしたが、すぐに笑顔を浮かべたので気のせいだと思うことにした。

サイレンが鳴り響く中、私たちは戦闘区域へ急いだが結局闘いに割り込むことはできなかった。
それでもなにかしら手がかりはないかと、その場所に向かおうとした直後に放送が行われた。

死亡者の中にはあの詐欺師の名前が入っていた。気付かなかったが参加していたようだ。
だが今はどうでもいい。問題は彼女の親友の名前も入っていたことだ。放送が終わった後、まどかが膝をついた。

「…大丈夫?」

おそらく彼女は親友の死に嘆いているのだろう。私はひとまず彼女を慰めることにした。

「…ねぇ、ほむらちゃん…」
「なに?」
「ほむらちゃんって私のこと好きなんだよね?」
「…?…ええ、そうよ…?」

ところが彼女の口から親友のことは出てこなかった。予想したものと全然違う言葉が飛び出したことで一瞬頭が真っ白になる。
しかし答えないのは彼女に失礼だと思い、その問いに答えた。

「…だったらなんで、レアちゃんは生きているのかなぁ…」
「…!」

言われるまで気付かなかった。確かにレアの名前は呼ばれていない。
自分の中では殺したつもりだったが、まだ生きていたのか?
もしそうなら早急に始末しなければ、彼女の口から私たちが殺し合いに乗っていると広められてしまう。
こちらはそのつもりで動いてないにしても、彼女を襲ったのは事実なのだから。

「…ごめんなさい、仕留め損ねたみたいね。すぐに始末してくるわ」
「…ほむらちゃんってさ、実はお馬鹿さんなんだね♪」
「え」

「あれからどれだけ時間が経過してると思ってるの?そもそもほむらちゃんには途中のサイレンが耳にはいらなかったのかな?
 あれだけの音が鳴って目を覚ましていないなんてことありえると思う?ありえないよねー。
 今からあそこに向かったとしてもレアちゃんはとっくに逃げ出しちゃってるよ」

「え…?あ…」
その通りだ。
いや、いつもの私ならこの程度のことにすぐ気付けるはず。
何故あのようなことを言ってしまったのだろう?

「ほむらちゃんってさ、」
ああ、そうか。私はただこの言葉を聞きたくなかったのかもしれない。
「本当に役に立たないよね」
自分が彼女にとって必要ない者だと確信させる言葉を。

269邪神様の機嫌の悪さで周りがやばい ◆NgpPbOWd9I:2012/06/06(水) 23:10:47 ID:uUUxhPl.0
▲△

「…私はなにをこんなにおびえているのでしょうかね?」

ラミエルはビームの発射体制を整えていた。かと思ったら元の形態に戻ったりを先ほどから繰り返している。
最初こそキルリアは驚いていたが、踊りの一種かと思ったのか隣でクルクル回っている。
ある意味興奮してはいるから、踊り出す気持ちもわからないでもないが。
そもそも彼はビームは自重しようと決めたばかりである。何故ビームを撃とうとしているのだろうか。

理由は明確。心を読んだ相手が、危険すぎると感じたからだ。

彼女の心は一種のカオス状態になっていた。
キュゥべえに対する怒り。さやかを自分の手で仕留められなかった悔しさ。レアを殺し損ねたほむらの不甲斐なさ。
それらが混ざり合い、しまいには激しい怨嗟が心の中で蠢いていたのだ。

流石にそこまで詳しく読むことはラミエルにはできなかったが、怨嗟で塗れていることは理解できた。
そしてそれを見たとき、ラミエルは件の相手と対面して勝てる自信がないと確信したのだ。
なにより格が違いすぎる。自分が盾を兼ね備えた要塞ならば、彼女はその要塞を管理している国ごと破壊しつくす兵器だ。
たとえ現状自分が有利になっていたとしても、あれは自分を負かすまでしつように追ってくるだろう。

「―っ!!やっぱり撃ちます!」

故にここで潰そうと考えた結果の行動なのだが―ならば何故撃つのをやめようともしているのか。

「―…やっぱり撃てません!外れたことを考えると恐ろしくて仕方ありませんよこれ!?」

それは彼がチキンだからである。
この一撃で仕留めれば万々歳だが、そんな簡単に獲れる人物とは思えないのである。
故に彼は変形したり、元に戻ったりを繰り返しているのである。

「絶望した!邪神と同じエリアにいながら逃げ出せない自分に絶望した!」

そんな風に嘆いていたからか、ついぞ彼は気付くことはできなかった。
件の少女が何時の間にやらこのエリアから退出しているということに。

【H-06 クレーター内部 /一日目・早朝】

【ラミエル@新劇場版ヱヴァンゲリヲン・序(さよなら 絶望ラミエル)】
【状態】遅化
【装備】なし
【道具】なし
【思考・状況】
基本:優勝して生き残る
1:絶望した!…本編にもあるからスルースルー。
2:早く動けるようになりたい。
3:キルリアさんがいて助かりました。
4:…あれ、なんか(まどかの)気配消えてないですか?
5:見晴らしの良い場所を移動しますよ。
6:絶対読めないオチにしてやりますから! 絶対読めないオチにぃ!!
※力を使うと比例して移動スピードが遅くなることに気付きました。
※あまり使用しすぎると動けなくなります。
※百メートル以内なら心を読む能力は十全に働きます。
※まもるを覚えました。
※れいとうビームを覚えました。


※キルリアがおきみやげを忘れ、まもるを覚えました。
 キルリアがラミエルのA.T.フィールドをトレースしました。


※基本支給品×2、モンスターボール(キルリア)@ポケットモンスター、ビッグライト@ドラえもん、地の石@仮面ライダーディケイド、不明支給品×1(確認済み)はデイバッグに入っています。
 デイバッグはキルリア@ポケットモンスターが持っています。
※キュゥべえの肉体が首輪ごと消滅しました。
※わざマシン13@ポケットモンスターブラック・ホワイトが破壊されました。
 わざマシン17@ポケットモンスターブラック・ホワイトが破壊されました。
※H-06に激しい戦闘の痕が残されています。

270名無しさん:2012/06/06(水) 23:11:22 ID:DHVd2BXUO
投下乙
イキナリ真実の愛に目覚めるのか…(困惑)

(次の作品も期待して)いいっすかぁ!? Oh〜♪(ゲス顔)

271邪神様の機嫌の悪さで周りがやばい ◆NgpPbOWd9I:2012/06/06(水) 23:11:27 ID:uUUxhPl.0

○●

結局まどかたちはレアと別れたエリアに戻ることにした。ほむらが次こそは上手くやるからと泣き頼んだためである。
キュゥべえ、さやかを自分で殺せなかった怒りなどでイライラしていたまどかだが、レアをこのまま生かしておくことがまずいということも解っていた。

今までは姿を変えて戦っていたのだ。たとえ自分を見かけてもそれは自分の名前を偽った他人であると言ってやり過ごせばいい。
パッチのことはほむらに口止めしておけば漏れることはないのだから。しかし、レアは自分と出会って豹変したほむらのことを知っている。
なにより彼女は自分がパッチを使って姿を変える場面を目撃してもいる。生かしてなどおけはしない。

幸いレアは血塗れだ。移動したとしても、血の跡で移動した方角はわかるだろう。
あとは見つけ出して、殺すだけだ。

だが正直な話、まどかはほむらに失望してもいた。今までも役に立ったことなどないからこの評価は変わってはいないのであるが。
それでも彼女の知っているほむらなら役に立たないなどと言われ泣きこそはすれ、すがり寄ってくるほどではなかったはずだ。

(これが時間軸の違いってやつなのかなぁ…)

あるいは依存させ過ぎた結果か。とりあえずこの調子では手駒としては不安である。
やはり新たな手駒が必要だろう。

(マミさん、早く会えないかな…)

邪神は新たな手駒を望む。

【I-05/1日目・早朝】
【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ(クズなまどかシリーズ)】
[状態]:疲労(中)、魔力消費(小)、イライラ
[装備]:ソウルジェム
[道具]:基本支給品一式、世紀末魔法少女パッチ@MUGEN、キングクリムゾン@ニコニコ動画、不明支給品0〜1
[思考・状況]
基本:ゲームからの生還
0:ほむらちゃんと一緒に行動。あまり役に立たないようなら捨てる。
1:レアを殺す。マミさんと合流。
2:利用できる者は利用し、邪魔になる者は殺す。ただし士、メイトリックスは必ず殺す。
3:行動に出る際はパッチを利用してなるべく自分の悪評が広がることはないように動く。
【備考】
※クズなまどかVS逆襲の魔法少女スーパーさやかちゃん【前編】直後の参戦です。



醜態をさらした際、ほむらはまどかが自分をごみでも見るような目で見られるのが耐えられなかった。
故に次こそはそのようなことがないようにうまく立ち回ると決意する。そして彼女に褒めてもらうのだ。
「さすがだね、ほむらちゃん」と。

その一言だけで自分は生きていける。だからもう役立たずだなんて言わないで。

彼女の依存は続く。


【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]:疲労(中)、涙目、マドカァー
[装備]:ソウルジェム
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]
基本思考:マドカァー!!
0:何があってもまどかを守る。
1:レアを殺してまどかに認めてもらう。
2:もう役立たずだなんて言われたくない。
2:まどかに危険を及ぼしうるものは全て排除する。


【備考】
※思考力が低下しています。

272邪神様の機嫌の悪さで周りがやばい ◆NgpPbOWd9I:2012/06/06(水) 23:15:44 ID:uUUxhPl.0
投下終了です

Homo party?
投下乙です
野獣先輩が対主催だと?
予想外の展開に期待が高まるな

273 ◆KkZTR94Vok:2012/06/06(水) 23:17:55 ID:JTOEj2Tg0
>>270
ありがとうございます。
うれしいです、けど過度な期待はやめちくり〜

274名無しさん:2012/06/06(水) 23:25:24 ID:DHVd2BXUO
投下中のレス申し訳有りません。とりあえず投下乙です

275 ◆KkZTR94Vok:2012/06/06(水) 23:31:24 ID:JTOEj2Tg0
邪神様の機嫌の悪さで周りがやばい
投下乙です。
ラミエルチキンすぎるだろ
まどか把握のために本篇みたけどギャップが凄まじいなwww

276名無しさん:2012/06/07(木) 23:21:53 ID:pE.OPdYc0
投下乙です

野獣先輩の家族やら想い人とか複雑だなあw
だがそれでこうなるとは…w

ラミエルはチキンと言われても仕方ないが結果的にマーダー同士の潰し合いは回避したか
仕掛けるとしたらもっと参加者が減ってまどからが傷ついた所がベストだがどうなるか…
そして邪神は黒すぎるぜw

277 ◆ei404TFNOs:2012/06/09(土) 00:59:06 ID:WRakOYAE0
遅くなりました
ジャック、ケイネス、青鬼、投下します

278 ◆ei404TFNOs:2012/06/09(土) 01:00:35 ID:WRakOYAE0
ジャックは走りながらも、後方のブルーベリー色の巨人、青鬼目掛けてて次々とカードを放つ。
 しかし、無数に放たれたカードは青鬼の身体に傷をつける事もできず、その頑強な肉体に弾かれる。
「……っく」
 疲労した足では青鬼との距離を開けられず、足止めに放ったカードも効かない。このままでは追いつかれるのは時間の問題だ。
 ジャックには青鬼から逃れる方法が全く浮かばなかった。そもそも彼は今まで逃げるという行為をしたことがない。障害となるものは全てその力で打ち倒して来たのだ。
 そんな彼が今更敵から逃げる方法など思いつく筈がない。ならば、取るべき道は一つだ。

 ジャックは振り返り、青鬼目掛けて走りだす。と同時に青鬼に向かってカードを放った。狙いは目だ。さすがに青鬼も目に攻撃を受けるわけにはいかないだろう。青鬼はヒラリマントを振るい、カードを逸らした。
 だが、目の前でヒラリマントを振った為に視界に隙が出来た。ジャックは一気に青鬼に肉薄する。カードを手に持ち、青鬼の瞳目掛けて切り裂く。だが青鬼は首を僅かに動かす事で狙いを瞳から逸らした。
 カードは青鬼の瞳の僅か横に当たり、折れ曲がった。
 ジャックは後ろに飛び退こうとするが、それよりも速く、青鬼の拳がジャックの腹部を捉えた。ジャックはボールの様に吹き飛び、地面に身体を打ち付ける。

「……ぐっ!」
 青鬼が迫ってくる。ジャックは立ち上がろうとするが、痛みで身体が思うように動かない。
 その間に青鬼はすぐ側まで来ていた。獲物を食わんと大きく口を開ける。
 ジャックはデッキケースからカードを取り出す。しかし、間に合わない。ジャックがカードを放つよりも青鬼に食われる方が速い。
 ダメかと思ったその時、突如青鬼の背後で床が崩れる音がし、二人は思わず、一瞬だけ音のした方を向いた。
 
 二人は同時に気を持ち直し、相手を攻撃しようとする。今度はジャックの方が速い。
 少し視線をズラすだけだったジャックと違い、青鬼は後ろを見る為に振り返った。そこに差が生まれたのだ。
 カードで青鬼の右目を切り裂く。青鬼は痛みに怯みながらも腕を振るうが、ジャックは後方に飛び退き、それを避けた。

279 ◆ei404TFNOs:2012/06/09(土) 01:01:22 ID:WRakOYAE0
 
「フンッ、この程度なら初めから逃げる必要などなかったな」
 ジャックは挑発する様に言う。しかし、今の一撃は偶然のものに過ぎない。
 片目を失ったと言っても身体は先程までと同じように動く。対してこちらは青鬼の攻撃を二度もまともに受けている。肋骨の二、三本は持っていかれたかもしれない。
 だが、ジャックには諦める気などない。血を流しながらこちらを睨む青鬼を負けじと、睨み返す。
 そして、青鬼が走りだそうとした、瞬間。
「scalp(斬)」
「トゥットゥルー!」

 銀の刃が青鬼の身体を横に薙ぎ。そのまま壁に叩きつけた。

 ジャックは銀の刃の根本の方を見た。
 そこには床の穴を塞ぐように広がった水銀の上に立つ、ケイネスの姿があった。
「ケイネス、お前、逃げたのではなかったのか!」
「私を見くびらないでもらおうか、ジャック。このケイネス・エルメロイ・アーチボルト、敵を前にして逃げ出す様な腑抜けではない」
 ケイネスは水銀から降り、青鬼の方に目を向けた。
 青鬼は、チタン鋼やダイヤモンドすら切り裂く月霊髄液(ヴォールメン・ハイドラグラム)の刃を受けてなお、大したダメージを負っていなかった。

「ほう、さすがは化け物だ。身体だけは頑丈な様だな」
 ケイネスは小馬鹿にする様に言う。
 青鬼は今の言葉に対してか、先程の一撃に対してか、怒りの感情を残った左目に浮かべ、ケイネスを睨んでいる。
「どうした化け物。ここまで来てみろ」
 ケイネスは床をブック・オブ・ジエンドで叩き挑発する。

 青鬼がケイネスに向かって突進する。ケイネスはそれを撃退せず、一歩後ろに下がった。
 青鬼がケイネスまであと一歩という所まで迫った時、青鬼を乗せた床が突然崩れ始めた。
 ケイネスがブック・オブ・ジエンドでここの床は脆くなっているという記憶を挟み込んだのだ。
 青鬼は床と共に落ちていった。だがケイネスの攻撃はこれからだ。
 月霊髄液で天井を壊し、階下へ落とす。さらに上の階の天井も落とす。さらに上の階、さらに上の階。月霊髄液の射程内にある全ての階の天井を青鬼へ落とした。
 瓦礫が山の様に積み上がり、下に居るものへ膨大な重量をかける。さすがの青鬼もこの重さには耐えられないだろう。仮に耐えられたとしても、この瓦礫の中から脱出する事は不可能だ。
 ジャックがあれだけ苦戦した青鬼との戦いは、ケイネスの手によって呆気なく終わり、それを告げるかの様に、辺りにサイレンの音が響いた。そしてそのすぐ後に放送が始まった。

280 ◆ei404TFNOs:2012/06/09(土) 01:03:24 ID:WRakOYAE0


「鬼柳が死んだ?」
 ジャックは事実がイマイチ信じられなかった。
 同じ人物を二度言うなど、元から怪しい放送というのもあるし、鬼柳が簡単に死ぬとも思えなかった。
 その為、さほどショックを受ける事もなく、他に知り合いがいるか確認しようと名簿を見る。

 名簿には鬼柳京介の他にも、友であり、ライバルでもある男、不動遊星の名前があった。
「遊星、お前も来ているのか」
 遊星がいることを頼もしくこそ思えど、ショックを受けはしなかった。遊星ならこんな所で死ぬ筈がないと信じているからだ。
 プラシドという名もジャックの知る名前ではあったが、あの男は既に死んでいる。同名の別人だろうと思い、深く考えはしなかった。

「ケイネス、お前の知り合いはいるか?」
 ジャックはケイネスの知り合いはいるのか聞こうとした。しかし、ケイネスは名簿の確認もせず、エレベーターの方へ歩いていた。
「ケイネス、どうした」
 ジャックはケイネスを追う。
「私にはやる事がある。名簿を見るのはそれが終わってからだ」
「やる事が? なんだそれは」
「メアリーを埋葬する」
 その言葉にジャックはいたたまれない思いがしたが、意を決し、言う。
「……ケイネス、メアリーはお前の娘では……」
「わかっている!」
 ケイネスは遮る様に言った。
「そんな事はわかっているんだ! だが、それでも、それでもだ!」

 その言葉に込められた複雑な感情はジャックにもわかった。
 頭では理解出来ているが、未だ記憶の上ではメアリーは大切な仲間の一人だ。
 自力で気づいたからかケイネス程でないが、メアリーの死を痛む気持ちはジャックにもある。
「……わかった。俺も手伝おう」
 だからジャックは、純粋に自分もメアリーを供養しようと思った。
 ケイネスはこちらを見て何か言おうと口を動かす。だが、結局なにも言わなかった。

 エレベーターの前には月霊髄液が開けた穴がある。正面に立てるのは一人が限界だった。
 ケイネスが正面に立ってボタンに手を伸ばし、ジャックはその横で何気なくエレベーターの上にある階数表示を見る。
 エレベーターは二階にある。ケイネスがボタンを押せばすぐに扉は開き、下に降りられるだろう。しかし、ジャックは違和感を感じた。
(エレベーターが二階にある? ケイネスはエレベーターで一階に降りたあと、天井を壊し、二階に上がってきた。
ならばなぜ、エレベーターが二階にある……」
 その時、ジャックの脳に電流が走った。
「やめろ、ケイネス。ボタンを押すな!」
 ジャックは走りだし、叫ぶ。だが手遅れだった。ケイネスは既にボタンを押し終えたあとだ。エレベーターの扉が開き、中にいたのは……

 大きく口を開けたブルーベリー色の巨人。

 ジャックはケイネスを突き飛ばす。青鬼の歯が左胸に刺さった。

281 ◆ei404TFNOs:2012/06/09(土) 01:04:41 ID:WRakOYAE0



 ケイネス・エルメロイ・アーチボルトは生まれついての天才だった。
 人生においておよそ、失敗というものを経験した事がない。あらゆる出来事を自分の思い通りになしてきた。
 もし自分の思い通りにならなかったとすれば、その原因は自分の失敗ではなく、他の何かによるものだ。
 その考えはここに来てからも変わっていない。ソラウの死も、メアリーの死も、自分の失敗によるものとは考えていなかった。
 だから、エレベーターの中にブルーベリー色の巨人が見えた時、とっさに動く事が出来なかった。
 自分が敵を『仕留め損なった』という、有り得ない事態に、動く事が出来なかったのだ。

「ジャック!」
 目の前には青鬼に噛まれ、血を流しているジャックの姿が見える。
 ケイネスはすぐさま月霊髄液に青鬼を攻撃させようとする。しかし、青鬼がジャックを月霊髄液の方へ投げた為にそれは出来なかった。
 月霊髄液を使えない事を理解しているのか、いないのか。青鬼はケイネスに向かって走ってくる。ケイネスはとっさにデイパックからあるものを投げた。
 それは機能停止した草薙京のクローン。青鬼の目的が捕食なら、これでも十分囮になる筈だ。
 案の定、青鬼は草薙京のクローンに文字通り、食らいついた。その隙に月霊髄液にジャックを抱えさせ逃走を図る。

 通路を曲がり、青鬼の視界から逃れるとジャックを床に下ろし、傷の具合を確認した。もはや手の施しようがない事が一目でわかる傷だった。
 ケイネスは歯噛みする。
「……ケイネス」
 ジャックがケイネスを呼ぶ。とても弱々しい声で。
「なんだ。ジャック」
 喋るなとは言わない。もう助からない事はわかりきっている。ならばせめて最後の言葉くらい聞いてやりたい。
「ここには……俺の仲間が二人来ている……不動遊星と……鬼柳京介だ。
 鬼柳はさっき……放送で呼ばれていたが……アイツがそう簡単に死ぬとは思えん」
 ケイネスは何も言わず、ジャックの言葉に耳を傾ける。
「……二人を……頼む……遊星は凄腕のメカニックだ……アイツなら……首輪も外せるだろう」
「……ああ。わかった」
 ケイネスは頷く。そしてしばしの沈黙を挟んだあと、口を開いた。

「なあ、ジャック。お前はどうしてそこまで私を信じられる。私は一度お前を殺そうとした男だぞ。仲間にも同じ事をするとは思わないのか。
 そもそも、どうして私を助けた。こんな誰が敵かもわからない場所で、会って間もない男を……」
 ジャックは何をバカな事をというふうに笑った。
「お前……も……」
 そこから先が言われる事はなかった。
 ジャックの身体から力が抜け、段々と冷たくなっていった。
「ジャック……」
 涙は流れなかった。涙を流せる程、ケイネスはこの男のことを知らない。
 だから、ただ一言、一言だけ呟く。
「すまない……」
 ケイネスは生まれて始めて、自分の失敗を謝った。

282 ◆ei404TFNOs:2012/06/09(土) 01:07:37 ID:WRakOYAE0



 青鬼はゆっくりと歩く。獲物に向かって。
 目の前にいる獲物は仲間の死にショックを受けているのか、動く気配がない。
 青鬼はその光景を見て、笑みを浮かべながらゆっくりと近づいていく。
 青鬼が獲物の真後ろに立った。動く気配はない。
 青鬼は動かない獲物に対して、楽に食えると喜んでいるのか。それとも張りあいがないと失望しているのか。窺い知る事はできない。
 青鬼が獲物を食す為、口を大きく開けたその瞬間。

「トゥットゥルー!」

 何かが口の中に入り込んだ。
 獲物、ケイネス・エルメロイ・アーチボルトが立ち上がり、言う。
「お前は私のどんな攻撃にも耐えてきた。月霊髄液の刃にも、降り注ぐ無数の瓦礫にも」
 青鬼は身体を動かそうとするが、口から体内に入った月霊髄液に押さえつけられ、動くことができない。
「だがそれは全て外側からの攻撃だ。自分の体内からくる攻撃には耐えられるのか?」
 神経を右腕一本に集中する。僅かに動き始めた。
「メアリーとジャックを殺した貴様に容赦などしない。内より来る刃に貫かれて息絶えるがいい」
 一気に右腕に力を入れ、ケイネスへ向かって突き出す。
「scalp」

 青鬼の全身から銀の刃が生える。
 体中を内側から突き刺され、一瞬の内に命を落とした。
「仇は討ったぞ。メアリー……ジャック……」



 ケイネスは月霊髄液で二つの穴を掘ると、そこにジャックとメアリーを埋めた。
 土の上に瓦礫を突き刺し、文字を刻む。

 ジャック・アトラス ここに眠る

 メアリー・アーチボルト ここに眠る

「メアリーはこんな事をしても喜ばんかもしれんがな」
 ケイネスは自嘲するように笑う。
 メアリーが内心で自分のことをどう思っていたのか、もう知ることはできない。
 
 ケイネスはデイパックからパンを二つ取り出し、二人の墓の前に置いた。
「私は空腹なのでな。これが最後の機会だ。共に食事を楽しもうではないか」
 ケイネスは自分のパンを取り出し、静かに食事を始めた。
 三人でする、最初で最後の食事だった。

283 ◆ei404TFNOs:2012/06/09(土) 01:08:13 ID:WRakOYAE0




【ジャック・アトラス@遊戯王5D's 死亡】
【青鬼@青鬼 死亡】


【G-06 こんなところ近く/1日目・朝】
【ケイネス・エルメロイ・アーチボルト@Fate/Zero】
[状態]:疲労(大) 魔力消費(中)
[装備]:メタルまゆしぃ@Fate/Zero(ケイネスの礼装をCv.花澤香菜にしてみた)
[道具]:基本支給品×4、アカツキのディバック、ジャックのデイパック、青鬼のデイパック
   ブック・オブ・ジエンド@BLEACH、グリーフシード@魔法少女まどか☆マギカ 
   ヒラリマント@ドラえもん、ハリボテエレジー(破損状態、濡れてる)@JAPAN WORLD CUP
[思考・状況]
基本思考:主催者の打倒
1:三人で食事をする
2:名簿の確認
3:不動遊星と鬼柳京介を探す

284 ◆ei404TFNOs:2012/06/09(土) 01:09:49 ID:WRakOYAE0





 時間は僅かに遡る。
 


 草薙京のクローンを犠牲にケイネスが逃げたあと、青鬼に異変が起こっていた。
 自分の口の中に手を突っ込み、何かを出そうとしている。一旦手を休めたあと、勢いをつけて引っ張り出す。
 青鬼の口から出てきたもの、それは青鬼だった。
 青鬼に食われた人間は青鬼になる。それはクローンとて変わらない。
 
 新たな青鬼は精神病院を離れ、どこへともなく歩いてゆく。
 青鬼という名の恐怖は未だ潰えていない。


【青鬼@青鬼 誕生】


【F−5/1日目・朝】
【青鬼@青鬼】
[状態]健康
[装備]なし
[道具]なし
[思考・状況]
基本思考:???
1:???

285 ◆ei404TFNOs:2012/06/09(土) 01:16:45 ID:WRakOYAE0
投下終了です
タイトルは『恐怖の終わり/恐怖の誕生』です
本当は一度、仮投下を通そうと思っていたのですが、
予約時間がぎりぎりだったのでいきなり本スレに投下してしまいました
仮投下スレに投下すれば予約時間が過ぎても大丈夫でしょうか?

作品については感想、指摘、なんでも言ってください。腕を上げたいので批評もOKです

286 ◆ei404TFNOs:2012/06/09(土) 01:21:48 ID:WRakOYAE0
すいません。青鬼のデイパックの分のランダム支給品0〜2を書いてませんでした

287名無しさん:2012/06/09(土) 02:24:46 ID:UDK6UQow0
投下乙
ジャックが死んで青鬼も死んだかと思ったら…まさかのって感じだな

青鬼の蘇生は判断に困るな
首輪ないのはどうなの?とは思うが
そもそもの行動がそこらにあふれている意思持ち支給品と大差ないしなぁ…

288名無しさん:2012/06/09(土) 03:12:00 ID:Mvtz3LkE0
青鬼は別に良いでしょ
てか青鬼祭りや屍人祭りに期待してるし

289名無しさん:2012/06/09(土) 12:54:17 ID:qcKirSkkO
強いて言うなら同時に活動出来る数の制限とか?

290名無しさん:2012/06/09(土) 14:09:06 ID:xY7JyyuE0
青鬼が直接手を下した人限定にはするべきだね
そこらへんの死体から青鬼がポンポン生まれるのはまずいし
鬼ごっこぽさが無くなるから

291名無しさん:2012/06/09(土) 14:21:57 ID:y.GGE.ZUO
脅威的な戦闘能力に何処にでも現れる神出鬼没さ、それに加えて食った相手を青鬼にする力。
…チート過ぎやん。

292名無しさん:2012/06/09(土) 14:43:46 ID:Mvtz3LkE0
>>291
いや、青鬼って驚異的な戦闘能力はないよ
一般人なら対抗できないけど
ショットガン一発で四散する耐久力
歩き続ければ追いつかれない程度の速度
ケンシロウあたりなら余裕で倒せる

293名無しさん:2012/06/09(土) 15:05:54 ID:LdhvL/HY0
一般人でも行き止まりを避けるなりして逃げ続ければ撒く事が出来るしね

294名無しさん:2012/06/09(土) 16:06:58 ID:mRUUsxPM0
文章を読む限りだと耐久力とんでもなく思えるが

295 ◆czaE8Nntlw:2012/06/09(土) 17:51:49 ID:K65PRP2UC
アドルフ・ヒトラー、アサシン投下します。

296 ◆czaE8Nntlw:2012/06/09(土) 17:53:46 ID:i3.kyLPYC

「…よし、とりあえずはこんなもんか。」

総統閣下ことアドルフ・ヒトラーはデイパックを見下ろしながら呟いた。
彼がデイパックに詰め込んだ戦利品は大量のマンガと本、それに台所で発見した食料。役に立ちそうな物を持っていこうと放送終了後に民家を探索した結果である。
何より有り難かったのはこの緑色の生物の使い方を記した説明書が見つかったことだ。説明書によればこの生物も武器に分類されるらしい。

(だからってホイホイ使う訳にもいかんだろ……常孝。)

問題はそこである。
この生物はそれ自身が爆発する事で武器となる。故に、一度しか使用できないのだ。襲われたからといって早々に使ってしまえば後で必ず詰む。一応予備として包丁は調達したが、それだけでこの先生きのこれるとは到底思えない。
それに何というか愛着のような物もある。可愛さの欠片もない外見だが、味方のいない状況で一緒に行動していれば自ずと絆も芽生えるものだ。もちろん自分の身が危険なら躊躇なく使うつもりではあるが。
いずれにせよ、まだ手持ちの武器では不十分と言わざるを得ないだろう。

そこでこの大量のマンガの出番だ。
変わった名前の施設を見た時やギルガメッシュとの遭遇時に感じた違和感。まさかとは思ったが適当に本棚から本を選び、参加者名簿(幸か不幸か自分の知り合いはいなかった)と照らし合わせると……
「相生祐子」「イカ娘」「鹿目まどか」そして「ギルガメッシュ」。
ざっと見ただけでもこれだけの名前が該当する上、ギルガメッシュに至っては本の挿絵と全く同じ人物がこの会場に存在する。
これらの事実から察するに、信じ難いがマンガやアニメの人物が参加している可能性がある。もしその人物が危険な思想を抱いていた場合、彼らの弱点や性格を把握しておくことで自分に有利な状況を作り出せるかもしれない。仮に危険人物でなくとも情報が多いに越したことはないのだ。
ちなみにDVDやBDはプレーヤーがなければ使えないので放置してある。

(それにしても…あれだけ本を詰め込んだのに全く重さが変わらないのはどういうことだ?これも謎、か…まぁいい。とにかく今はこれからの指針を固めよう。)

膨らんだ様子のないデイパックを眺めながら閣下は再び頭を回転させる。

(この6時間での死亡者は16人。何故かは分からんが同じ奴の名前が二回呼ばれてたから実質15人。つまり1時間に2人以上のペースで死人が出てる、と。かなりの参加者が殺し合いに乗っている可能性が高いな。いずれにせよ、早く誰かと合流しないと危険か。徒党を組んでれば当座の安全は保障されるだろう。それに…)

閣下は手元のノートを開き放送後に分かった事、放送や名簿の不可解な点を書き込んでいく。

(これだけ情報があればマーダーと遭遇してもどうにかなるかもしれんな。殺し合いに乗った奴を上手く操ってこちらの味方に付けるのも一つの手か……。
あとは名簿に“知的な犯人”と書かれていた「右代宮譲二」なる人物も気になる所だが、とにかく誰かと合流しよう。情報交換すれば奴が何者か分かるかもしれん。)

閣下はノートを閉じてデイパックに滑り込ませると、玄関のドアに手を掛けた。

297 ◆czaE8Nntlw:2012/06/09(土) 17:56:08 ID:i3.kyLPYC





暗殺者がサーヴァント、ハサン・サッバーハは走っていた。
彼は皆殺しという目的の為、他の参加者を捜し求めてひたすら走り続ける。
今までにも数名の参加者と遭遇してはいたのだが、残念なことに参加者を減らすのに貢献してくれそうな強者ばかりだったので殺害は見送っていた。つい先程も異様な風体で凄まじい殺気を放つ参加者がいたが、彼との遭遇も避けて一路北へと移動する。

勘違いしてはいけない。
これは逃げたのではなく、見送ったのだ。
ただ他の参加者を減らすのに貢献してくれそうだから見逃してやっただけである。
見るからにヤバそうな奴だから隠れてやり過ごそうとか、強そうだから戦わずに逃げよう等という卑劣な考えでは全くない。
なぜならアサシンの長にしてダンスマスターであるハサンが本気を出せばこの場にいる全員を殺害することなど雑作もないのだから。

とはいえ、とハサンは足を止めて周囲を見渡す。先の放送で読み上げられていた死者は16人。何故か同じ名前が二回呼ばれていたがこの際それは無視する。
暗殺者たる自分が何も出来…しなかった間にホイホイ殺し合いが進行するのも気に入らない。ここらで一人くらい殺しておかなければ“噛ませ”だの“サラマンダー”だのといった不名誉な二つ名を付けられかねない。

(そろそろ本気を出すとするか…手頃な獲物がいれば良いが。)

手頃な獲物(決して弱そうな奴の事ではない)を求め徘徊するハサン。不用意に姿を晒さないよう細心の注意を払いつつ、建物の影を移動していく。
丁度その時耳障りな音と共に向かいの民家の扉が開き、冴えない風貌の中年男が姿を見せた。首輪を付けている事から彼も参加者の一人らしいが、見るからに一般人である。おまけにこちらに自分が隠れているとは全く気付いていないようだ。
間違いない、今なら殺れる。
…しかし、先程の女のような見た目からは想像出来ない能力の持ち主であることも否定できない。反撃の隙を与えずに一撃で仕留めるにはナイフでは心許ない。
ならば、これを使うまで。本来ならば近代兵器は好まないのだがこの状況で贅沢は言っていられない。
ハサンはデイパックから得物――――ウィンチェスターライフルを取り出すと、中年男の眉間を正確に狙って引き金を引いた。


さて、ここで豆知識。
ハサンに支給された得物、ウィンチェスターライフルは銃身とストックに切り詰め加工の施された“ランダルカスタム”という改造品である。
この改造は嵩張るライフルの携行を容易に出来る反面、反動が大きくなり命中精度が大幅に下がるという欠点がある。
その為、右代宮家の皆様のような熟練者でなければ狙い通りの場所に当てるのはかなり難しく、素人が撃った所でまず当たらない。
そんな代物を伝説の暗殺者とはいえ、近代兵器とは無縁の戦い方をしてきたハサンが使えばどうなるか。

当然のことながら弾丸は全く見当違いの場所へ飛んで行き……
派手な音と共に民家のガラス窓を砕け散らした。

「あるぇ?」

信じられないといった表情で立ち尽くすハサン。そんな彼を余所に、獲物は絶叫しながら逃げ出す。

「畜生めぇぇぇぇぇぇ!!!!姿も見せずに他人を狙撃する奴なんか大嫌いだぁぁぁぁぁぁ!!!」
「あ!ま、待て!!」

鈍った身体に鞭打ちながら全力疾走する中年と未だ誰も殺せぬ暗殺者。
不毛な鬼ごっこの勝者はどっちだ!?

298 ◆czaE8Nntlw:2012/06/09(土) 18:00:14 ID:i3.kyLPYC
【D-09 森林/一日目・朝】

【総統閣下@総統閣下シリーズ】
[状態]:疲労(小)
[装備]:出刃包丁@現実
[道具]:基本支給品一式+?(クリーパーの説明書)、大量のマンガと本、カイジの地下王国豪遊セット(ポテチ、チーちく、肉じゃが、ビール×4)@逆境無頼カイジ 破戒録編
[思考・状況]
基本行動方針:生きて祖国に帰り可能であるのなら二次元に行く。打倒主催。
0:とにかく狙撃手から逃げる
1:情報収集。首輪の解析
2:主催者どもは必ず倒すが、具体的な作戦及び行動方針はこれから考える。
3:この生き物…中々頼りになりそうじゃないか。
4:メイトリックスと譲二を警戒……?
5:青鬼とレーザー、およびそれを発射した「何か」を警戒。
6:本に出てきたキャラやギルガメッシュが参加者……?
[備考]
※出典はあくまで総統閣下シリーズ、現実や最後の十二日間での真面目な独裁者ではありません
※サブカル知識も豊富ですが、なんらかの制限がかけられている可能性があります
※ギルガメッシュ他、数人の参加者について情報を得ました。
※アカツキ電光戦記の世界を知りました。
※別の世界から呼ばれたのだとギルガメッシュから聞きましたが半信半疑です。
 ただし、本や考察を通して考えが変わりつつあるようです。
※総統閣下のノートには今まで見聞きした事のまとめや考察が数ページにわたって書いてあります。
※クリーパーの説明書を読みました。
※総統閣下の持ち出した本やマンガの詳細は次の方にお任せします。ただしDVDやBDは持ち出していません。


【クリーパー@マインクラフトシリーズ】
[状態]支給品、首輪なし
基本行動方針:総統についていく、総統の合図で爆発する


【アサシン@Fate/Zero】
[状態]:右腕を負傷(中)
[装備]:ウィンチェスターライフル(6/7)@うみねこのなく頃に
[道具]:基本支給品一式、十六夜咲夜のナイフ×29、不明支給品0〜1
[思考・状況]
基本:参加者の皆殺し、主催者も殺す。
1:中年(閣下)を追いかけて殺す。
2:そろそろ本気出す。
3:あの金髪の女(四条雛子)は絶対に殺す。
4:ランサーのマスターは確実に殺す。


【ウィンチェスターライフル@うみねこのなく頃に】
アサシンに支給。右代宮楼座の得物。
ウィンチェスターM1894というレバーアクションライフルの銃身とストックを切り詰め、拳銃サイズにまで小型軽量化したもの。
携行性が向上しており狭い場所でも振り回しやすくなってはいるが、強力な反動と極端に短くされた銃身のおかげで遠距離での命中精度はまず期待出来ない。
これを完璧に使いこなせるのは楼座おばさんを始めとする右代宮一家だけである。
45ロングコルト弾を使用し、装弾数7発。

【出刃包丁@現実】
刃渡り15センチ程度の一般的な包丁。アドルフ・ヒトラーが民家にて調達した。

299 ◆czaE8Nntlw:2012/06/09(土) 18:02:35 ID:K65PRP2UC
投下終了です。
タイトルは「見せてやるよ……暗殺者の意地って奴をよぉおおおお!!!!!」でお願いします。

300名無しさん:2012/06/09(土) 20:08:13 ID:zNOH4rQM0
投下乙です

アサシンェ…
鯖なら近代兵器でもとも思えるがギャグ補正あるこいつならこうなるわなあw

301 ◆P05sqVT5XQ:2012/06/10(日) 00:04:25 ID:8m1Uv59I0
遅れてすみません。
これよりさやか、麗華、幽香のSSを投下いたします。

302ロストメモリーズ〜失われた想い ◆P05sqVT5XQ:2012/06/10(日) 00:05:19 ID:8m1Uv59I0
私は走る。
走る。走る。走る。走る―――
いや、走るというよりも逃げ出すと言った方が正しいかもしれない。
今、どこにいるんだろう?いや、どこでもいい。
瞳に映るあの部屋に転がった顔。肉が裂ける音。鼻につく血の匂い。
今も私は、あの教室の中にいるような気がした。
あの嘘から。あのマヤカシから。アノキョコウカラ。

『――――――おはよう……参……の諸……』


何か聞こえてきた。だけど、そんな物聞いてる場合じゃない。
あの虚ろな瞳がじっと、ワタシが私の方を見ているような気がした。
違う、違う、違う! あれは、ワタシじゃない!
あの悪夢から逃げなきゃ
逃げなきゃにげなきゃにげナキャニゲナキャニゲナキャニゲナキャ
ニゲナキャニゲナキャニゲナキャニゲナキャニゲナキャニゲナキャニゲナキャ
ニゲナキャニゲナキャニゲナキャニゲナキャニゲナキャニゲナキャニゲナキャ
ニゲナキャニゲナキャニゲナキャニゲナキャニゲナキャニゲナキャニゲナキャ

「あっ、いたっ!」

私はつまづき、頭から盛大に転んだ。
地面の土のザラザラとした味が口に入る。
とても苦かった……。

私は体を起こそうとし、手を地面に着こうとすると、手が見えた。
男の手のような太い腕が黒いジャケットに包まれていた。
私は次に足を着く。黒いズボンをはいた私より長い脚が支えていた。
私は立ち上がる。自分の見ている今までより、ずっと高いところが見えていた。
私は体を見る。真ん中に、赤く染まったシャツに木製の細いものが突き刺さっていた。

「――――――くっ、ああっ!」

私は胸に刺さったそれを引っこ抜く。
だけど、血は少ししか傷口から出なかった。私がふれてみると、胸の傷口はほとんど塞がれていた。

「私の力で、治ったんだ……」

私はがっくりと跪き、両手を地面に着く。

「あ………ああっ………ああっ………あっ………」

「アタシ」の視界がぼやけ、地面に水滴が落ち、暗い模様を作る。
「アタシ」の体から涙がこぼれて、地面を濡らしていた。
涙が止まらない。「アタシ」の見ている地面がどんどん暗い色になっていく。

「杏子………まどか………マミさん……………恭介ぇ………」

ただでさえ私の体はゾンビだったのに、私の体とは似ても似つかない男の体。
クラスの友達もこんな「アタシ」なんか、学校なんかで一緒に通ってくれない。
みんな「アタシ」を避けるだろうな……
クラスの友達だけじゃない、こんな「アタシ」じゃ恭介に恋なんて到底無理だ。
男が男にどんな告白したって絶対に拒絶されるに決まってる。

「うっ……ひっ……ううっ……えっく……」

「アタシ」の体から嗚咽と涙が、泉のように湧き出てくる。
どうしてこうなっちゃったんだろう……?
私はどこかで間違えたんだろうか……

教えて……誰か……

「誰か……教えて……!」

303ロストメモリーズ〜失われた想い ◆P05sqVT5XQ:2012/06/10(日) 00:08:48 ID:8m1Uv59I0
* * * *

「ここは……バーみたいなところか……」

ここはサティスファクションタウン。
麗華は街の中の1つの建物を訪れていた。
引き戸を押し、中に入ると目に見えたのは円卓のテーブルと椅子、
奥の方には長いテーブルと棚があり、数はまばらであるが、
ビンで出来たボトルが置かれてあった。

「ん?この形……確かどっかで……」

麗華が酒場に据えられてあったテーブルに注目する。
よく見るとナイフで刻まれたのか、机の上に長方形のマークが左右につけられてあった。

「確かDMカードって言う奴か。 「レッド・デーモンズ・ドラゴン」、「デモンズ・チェーン」……
どこかで試してみないとなぁ」

麗華はデイバックの中を探ると、そこから2枚のカードを取り出す。
麗華が幽香に最初に出会った時に公開しなかった支給品の1つである。

『―――おはよう、参加者の諸君……』

「何だっ!?」

麗華は突如、酒場内で響く男の声の方に身構える。
見ると、酒場に備え付けてあったスピーカーから音声が流れていた。

『それでは第一回定時放送を始める……一度しか言わないから聞き逃しのないようにな……』

「そうか、これが例の定時放送ってわけか……」

麗華はスピーカーから流れる男の声に一語一句聞き逃さんと耳を傾ける。
禁止エリアの発表の次に、死亡者した参加者の名前が読み上げられていた。

『……鬼柳京介、 ジュラルの魔王、 佐倉杏子、 ティンカーベル先輩……』

「ああっ!?」

麗華はティンカーベル先輩という人物の名を聞いた瞬間、思わず声を上げてしまった。
彼女の名前は麗華にとって忘れたくとも、忘れがたいものだったのだ。
気を取り直し、放送を聞き終えた麗華はデイバッグから、名前が浮かび上がった名簿を見る。
真っ先に探したのは他の東豪寺プロのメンバーだ。

「りんやともみ、レッドショルダーの2人はいないか……」

巻き込まれたのは自分だけだということに安堵した。
しかし、名前が浮かび上がった名簿の中に事務所のメンバー以外に自分の知る名前が載っていた。
我那覇響、レア様、そして先ほ死亡者としてど呼ばれたティンカーベル先輩とレミリア・スカーレットだ。

「我那覇響……確か765プロのヤツだっけ?名前しか聞いたことないけど……
ティンカーベル先輩……まさか……アイツか?」

麗華は記憶の隅に消そうとしていたあの忌まわしき記憶を想い出していた。
気晴らしに公園で過ごそうとして、雪歩と共に白い空間にあの悪夢の日……
後日バッタリ出会ってしまい、街中を追いかけ回された挙句、
真っ白い空間でセッションするはめになった悪夢の日……
彼女たちと出会う日は決まって東豪寺麗華の調子は狂わされていた。

「あいつ、死んだのか……白雪のヤツ悲しむだろうな……」

麗華は公園のベンチに一人取り残された白雪こと、萩原雪歩のことを思う。
彼女とティンカーベル先輩はかけがえのない親友であり、『声』を紡ぐ朋友(ともがら)なのだから……

「―――って何考えてんだ!! もうあいつらとは関係ない! 関係ないんだ!!!」

もうあの2人と関わってロクなことなんてなかった。もうあいつらとは一切関わらない。
そうじゃないと、あの時の想いが全て消えてしまう!
と麗華は自分自身に言い聞かせながら、ブルブルと首を横に振い、頭の中の緒白い空間を払しょくしようとする。

「あとは私と同じ世界で戦っていた2人か……」

レミリア・スカーレット……麗華と同じカオス陣営にいた吸血鬼。
自身の目ではっきり見ていないもの、他のカオス陣営のメンバーにも負けない
実力を持っていた強者の部類に属する人物である。

「レミリア・スカーレット……そいつがやられたとなると、ここにはカオス陣営と同等あるいはそれ以上の
力を持つ奴らがいるってことか……!」

そして、麗華と敵対するコスモス陣営にいるレア様だ。
レア様は麗華の所属しているカオス陣営と敵対している陣営である。
麗華と同様魔法の駆使して戦うタイプだ。

「あのコスモスの奴とは一度決着をつけねぇとな……」

麗華はこの殺し合いの場に連れてこられただろう、
自分の敵の戦士に静かな闘志を燃やす。

「ここも調べ終えたし、次の所を探すか……」

名簿をしまい、麗華がバーを後にしようとしたその時―――

「来ないでぇぇぇーーー!!!」

突然、バーの外から男の黄色い悲鳴が聞こえてきた。

「まさか、あいつ……!」

先ほどまで同行してきたあのUSCの顔を浮かべる。
最悪の事態を予感した麗華は急いで、バーから飛び出した。

304ロストメモリーズ〜失われた想い ◆P05sqVT5XQ:2012/06/10(日) 00:09:38 ID:8m1Uv59I0
* * * *

どれくらい泣いただろう……
どれくらい叫んだだろう……
もうこのカラダにある涙を全部流しきったのかもしれない。
涙でグチョグチョになった地面を見ながら、私は未だ地べたに打ちひしがれたままだった。

ここどこなんだろう……?
私は、ふと顔を上げると、目の前には西部劇であるような街がそこにそびえていた。

「さてぃすふぁくしょん……たうん?」

私は街の入口の上に掲げられていた看板を読み上げる。
あそこって、何かの町なのかな……?
私はゆっくり立ち上がり、おぼつかない足取りで歩く。その先は町への入り口だった。
何でだろう……あんなとこ入っても何も解決にもならないのに……?
そう頭で考えていても、私の歩みは止まらなかった。
まるで町が私のカラダに縄を巻いて、ひっぱってるように。
まぁ……地べたで泣いてるよりはマシなのかな……?
やがて、私は街の中へと足を踏み入れていった。

* * * * *

「と、寅丸くんって……私のクラスメイトの人だ……」

サティスファクションタウンの店内で花屋を発見した幽香は
その店内で定時放送を聞き、自分のクラスメイトがすでに死んでいることを知った。
幽香は、彼女自身とは会話したことはほとんどないが、自分の高校のクラスメイトが
命を落としたことに動揺を隠せなかった。

「他に私の知ってる人がいないか探さなきゃ……!」

幽香は急いでデイバックを開き、震える手で名簿を取り出す。

(私の高校の先生と、八雲高校の早苗さんの名前がある……あの人たちもこの殺し合いに巻き込まれてたんだ……)

幽香は名簿の中に河城にとりと、東風谷早苗を名前を見つける。
最も、彼女の知る八雲学園科学教諭と八坂高校の生徒会役員は
この殺し合いの世界には存在しないのであるが、今の彼女はそれを知る術は無い。

(あれ?この右代宮譲治って人……知的な犯人って書かれてるわ……
犯人って、やっぱり怖い人なのかなぁ? できればこの人には会いたくないな……)

幽香は「知的な犯人」と書かれた右代宮譲治という名前を見てブルっと震える。
しかし、まるで凶悪犯のように恐ろしい自分自身の顔を崩すことは無かった。

「いったん麗華さんの所へ戻ろう……麗華さんもこの放送を聞いたかもしれないし……」

幽香はデイバッグの名簿をしまうと、花屋のドアを押して町の路地に出ると、
そこには水色の髪、黒いジャケットを着た青年が目の前に立っていた。

「あ……」

「この町に新しく来た人ですか……?」

「あ……ああ……」

「良かったら、情報交「違うの……!」

幽香の声を遮り、青年は今にも掠れそうな声を上げる。

「え?」

「違うの……これはち、違うの……」

「ど、どうしたんで「来ないでぇぇぇーーー!!!!」

怯える青年に近づこうとした幽香は、青年の大きな叫びでたじろぐ。

「や……やめて……わ……私を見ないでぇ!!!!」

「どうしたんですか!待ってください!」

一目散に逃げた青年に訳が分からず、幽香は青年の後を追う。

305ロストメモリーズ〜失われた想い ◆P05sqVT5XQ:2012/06/10(日) 00:10:54 ID:8m1Uv59I0
 * * * *

「どうして……どうして追ってくるのよ……」

私の後ろには、鬼のような形相をした緑の髪の色の女が迫っていた。
みっともない今の私の姿を見られたくなかったのもあるけど……
あの怪しく光る瞳、顔の半分まで届くくらいに裂けた口……学校で私を襲ったあの化け物のようで、
あの光景が蘇ってくるようだった。

「きぇぇえええええええええ!!!きぇえええええええええええ!!!」

あいつは奇声を上げながらだんだんと私の距離を詰めてくる。
どうしよう、追い付かれる……!私は、まだ食べられちゃうの……?


「王者の鼓動、今ここに列を成す。天地鳴動の力を見るがいい!!我が魂、レッド・デーモンズ・ドラゴン!!!」

突然、別の誰かのかけ声がしたかと思った瞬間、私とあの化け物の間に、
赤い炎に包まれながら真っ赤なドラゴンが行く手を阻んでいた。

「レッド・デーモンズ・ドラゴン……」

私は、真っ赤なドラゴンを見た時、無意識に口にしていた。
私がレッド・デーモンズ・ドラゴンと呼んだそのドラゴンは物凄い大きな
雄たけびをあげて、緑色の髪の化け物に睨み付ける。

「よぉ、さぞかしいいモンが見つかったんだろうなぁ?」

「え……?」

緑色の化け物は表情を崩さないまま、少し驚いたような声を上げた。
私がもう1人の声がしたを方を見ると、そこには赤い髪の子が立っていた。

「麗華さん、待ってくださいこれは……」

「問答無用だ!灼熱のクリムゾン・ヘルフレア!!!」

赤い人の掛け声と同時に真っ赤なドラゴンが緑色の化け物に向かって
口から炎を吐き出し、一瞬で化け物が炎の中に包まれていった。

「おい、そこのコートのヤツ!!早く!!」

赤い髪の男が、私に手を差し出す。

「え……?」

「死にてぇのか、ほら行くぞ!」

赤い髪の子に腕をつかまれながら、だんだんと小さくなってくる炎と
レッド・デーモンズ・ドラゴンを私はじっと見つめていた。

306ロストメモリーズ〜失われた想い ◆P05sqVT5XQ:2012/06/10(日) 00:12:46 ID:8m1Uv59I0
* * * *

サティスファクションタウン外部の荒れ地。
町の抜け出した麗華と水色髪の男は走るスピードを緩め、
ゆっくり歩みを進めていた。

「やっちまった……とうとうあいつを敵にまわしちまったか……!」

麗華はサティスファクションタウンの方向を見ながら顔に手を当て、
あの緑色のドS化け物を敵に回したことを悔やむ。

「ありがとう、さっき助けてくれて……」
「別に……」

麗華は男に顔を合わそうとはせず、そっぽを向いたまま答える。

「あ、あの……」

「あ?何だよ」

麗華が面倒くさそうに振り向くと、水色の髪の男が気まずそうに、うつむきいていた。

「私……変、だよね?」

「変ってどのへんが?」

水色の髪の男の問いに、麗華はきょとんとした表情で答える。

「私……男なのに女みたいな言葉で話してるし……その……」

「ああ、それか。でも、何か事情があるんじゃねぇのか?」

「あ……うん……」

麗華の返答に、水色の髪の男はうつむきながら、首を縦に振る。

「まぁ、話したくないんなら話さなくてもいいけどさ……」

「まぁ……そんな感じ、かな……」

麗華はうつむき気味な水色髪の男を見る。
水色の髪の男がした全てを諦めたような悲痛な表情。
そこに麗華がその男を助けた理由があったのだ。
彼女はかつてその顔をすぐ近くで見たことがあったのだ。
かつて、麗華たちが「幸運エンジェル」と呼ばれていた時―――

『ごめんなさいね…でも、アイドルってこういうモノでしょう?』

大好きだったアイドルグループの先輩の真実……
彼らとの圧力で自分たちのアイドル生命が消されると知った時のりんとともみの表情……
この男もかつて自分の仲間と同じような表情をしていたのだった。

(あいつの顔、あの時のりんや、ともみみたいな顔だった。
あの男に何があったか知らねぇけど、放っておく気にはなれなかったなぁ……)

麗華はかつての友を想いながら上を見上げた。その瞬間!

「……なっ、何だありゃ……!」

「……あ、あれって……!」

突然町の中から、巨大な光線が飛び出し、空に向かって伸び続けながら、
炎と町の建造物の残骸が宙を舞わせていた。

「ま……まさか……!」

あの町にいて、あのような巨大な光線を放つことができる者、
麗華の顔には緑色の顔をして悪魔が浮かび上がった。

「に、逃げないと……!」

水色の髪の男も同様の人物が浮かび、顔色が恐怖に染まる。

「言われなくても!あんなの相手したら命がいくつあっても足りねぇ……!」

麗華と水色の髪の男は全速力で、駆ける。
サティスファクションタウンの町はもはや振り向きもしなかった。

307ロストメモリーズ〜失われた想い ◆P05sqVT5XQ:2012/06/10(日) 00:13:52 ID:8m1Uv59I0

【B-05 東側の荒れ地/一日目・午前】

【東豪寺麗華@MMDDFF】
[状態]:健康
[装備]:エクスカリバー@Fate/Zero
[道具]:基本支給品、DMカードセット(レッド・デーモンズ・ドラゴン@遊戯王5D's(24時間使用不可)、デモンズ・チェーン@遊戯王5D's)
[思考・状況]
1:生き残って主催者をブチ殺す。
2:幽香から何としても逃げる。
3:水色髪の男(さやか)はほっとけない。
4:レア様とはいずれ決着をつける。
※制限はほとんどされてません。

【美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]:鬼柳京介の肉体。
[装備]:さやかのソウルジェム(濁り:大)@魔法少女まどか☆マギカ、鬼柳のハーモニカ@遊戯王5D's
[道具]:基本支給品、「スピード・ウォリアー」のカード(六時間使用不可)@遊戯王OCG、
    「くず鉄のかかし」のカード(六時間使用不可)@遊戯王OCG、「???」のカード@遊戯王OCG、不明支給品0〜1
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない。
 1:緑の化け物から逃げる。
 2:謎の戦車を警戒。
※ショウさんの話を聞く直前からの参戦。
※肉体は鬼柳京介のものになっています。
※第一放送を聞き逃しました。

308ロストメモリーズ〜失われた想い ◆P05sqVT5XQ:2012/06/10(日) 00:17:26 ID:8m1Uv59I0
* * * *

「……ゴホッ、ゴホッ!」

炎の壁に包まれた幽香は炎の壁とレッド・デーモンズ・ドラゴンに行く手を阻まれ、立往生をしていた。

(きっと、あの男の人を私が襲ったと誤解しているんだわ……麗華さんの誤解を解かないと……!)

幽香は炎から逃れるため避難できる場所を探すも、レッド・デーモンズ・ドラゴンはそれを許さない。
レッド・デーモンズ・ドラゴンは右腕に炎を纏い、幽香に向かって拳を突き出す。

「きゃあっ!!!」

幽香は驚き、拍子に胸ポケットにしまってあったミニ八卦炉が飛び出す。

「あっ、いけない!魔理沙さんのが!」

飛び出したミニ八卦炉に幽香を右腕を伸ばし、それを掴む。

「良かった……」

――――カチッ

「えっ………?」

幽香が安堵した瞬間、右腕の方でスイッチが押したような音が耳に入る。
見ると、そこには爛々と光り輝くミニ八卦炉があった。

「えっ?ミニ八卦炉が、光っ――――――」

幽香の目の前一面に白い光が広がった。

* * * *

光が収まり、幽香は愕然とする。

「あ……ああ……またやっちゃった……あれは危険なものだってわかってたのに……」

幽香の放ったマスタースパークは炎と麗華の呼び出した龍どころか、
町の一部を吹っ飛ばすほどのパワーを起こしていた。

「ちゃんとしまっておこう……こんなことを二度と起こさないように……」

幽香はデイバッグにマスタースパークをしまうと、麗華と水色の髪の男が行ってしまった方の道へと急ぐ。

「麗華さんの誤解を解かなくちゃ!こんなことになっちゃったけど……
ちゃんと謝れば、きっとわかってくれるはずだわ!」

幽香は知らない。麗華との溝がさらに深まっていることに……
麗華の中の幽香像がさらに恐ろしいものとなっていることに……
フラワーマスターの伝説はまだまだ終わりそうにない。

【B-05 サティスファクションタウン内/一日目・午前】
【風見幽香@フラワーマスター伝説】
[状態]:健康、魔力消費(中)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、究極のコッペパン@ニコニコRPG、ミニ八卦炉@フラワーマスター伝説
[思考・状況]
1:麗華さんと協力してここから脱出する。
2:麗華さんとの誤解を解く。
3:どうか怖い人と出会いませんように。
4:右代宮譲治という犯人の人にはできれば会いたくない。
※フラワーマスター伝説1話の履歴書に原作での経歴が載っている。
 フラワーマスター伝説2話のタイトルに大妖怪とある。
 これらのことから空を飛べたり弾幕を撃てたりするかもしれません。

※幽香の放ったマスタースパークで、サティスファクションタウンの一部の施設が崩壊しました。
詳細は次の書き手にお任せします。

309ロストメモリーズ〜失われた想い ◆P05sqVT5XQ:2012/06/10(日) 00:19:07 ID:8m1Uv59I0
投下終了です。
疑問点などがありましたら、レスお願いします。

310ロストメモリーズ〜失われた想い ◆P05sqVT5XQ:2012/06/10(日) 00:24:33 ID:8m1Uv59I0
すみません、支給品解説を忘れていました。

【支給品解説】

【レッド・デーモンズ・ドラゴン@遊戯王5D's】
元キングことジャック・アトラスの250円の魂。
本来はチューナーとチューナー以外のモンスターが必要であるが、
このロワではシンクロ口上を呼ぶことにより、召喚することができる。
必殺技は紅蓮の炎を口から放つ「灼熱のクリムゾン・ヘルフレア」と、
炎を右腕に纏い、相手に向かって拳を放つ「アブソリュートパワーフォース」がある。
また、守備表示のモンスターを全て破壊する「デモン・メテオ」という
特殊効果が備わっている。

【デモンズ・チェーン@遊戯王5D's】
元キングこと、ジャック・アトラスの使用するカードの1つ。
発動すると暗い緑色の鎖が飛び出し、相手を拘束する。
拘束された相手は攻撃と、特殊効果を封じられる。

311名無しさん:2012/06/10(日) 00:30:38 ID:0H3PuC4M0
投下乙です

これは酷い(褒め言葉)
いつかは誤解で分裂だろうとは思ったがさやかちゃんも加わって更にややこしくなったぜw
幽香、誤解解くというが…嫌な予感しかしねえw

312 ◆X/o3uTcmCw:2012/06/10(日) 18:02:50 ID:MLZLgA.s0
投下します

313 ◆X/o3uTcmCw:2012/06/10(日) 18:04:13 ID:MLZLgA.s0
「あそこが書記室か…」

半ばスクラップと化したオデッセイの中からルカが呟く。

「ところで鬼子、大丈夫…じゃないわね」

オデッセイの中から死んだ秋刀魚の様な目をした少女がゆっくりと力なく出て来た。
そしてそのまま地面に倒れ込む。
さすがに道路を突き破って森林の中を走るのは無理があっただろうか、
とルカは心の中で少し反省する。

鬼子が意識を取り戻す頃、丁度定時放送の時間となった。


エ   エ   エ   エ   エ


『…それでは諸君、次の放送まで精々生き残るんだな。…』

「くっ!主催者め!」

「クソッ!」

司馬宙が地面を殴ろうとする。
プラシドがそれを止める。

「落ち着け、歯痒い気持ちは分かるが今は情報を集める事が先だ」

「だけどこんなにたくさんの奴が殺されてるって言うのに…」

「まあ待て、それより参加者とやらを確認するぞ」

プラシド達が参加者を確認する。

(不動遊星…ジャック・アトラス…奴らもここにいるのか…)

「知り合いがいたのか?俺はいなかったが」

「いや、いないな…ん」

プラシドが何かを感じ取った。メカの勘と言ったところだろうか。

「誰かくるぞ」

「敵か!?」

「分からん、だが様子を見た方がいい」

二人は書記室の入り口が見えて入り口から見えにくい場所に隠れる。
プラシドの予想通りドアが開く。
影からして二人いる。

「だれかいる?」

そのうち一人が声を発する。
プラシドが聞く。

「お前はこの殺し合いに乗るつもりなのか?」

「いるのね…あんな殺し合いにのるわけないでしょう」

「フン…確かめさせてもらおう。司馬宙、さっきの機械を出してくれ」

「おう!」

プラシドと司馬宙が二人の前に姿を現す。
司馬宙がオラオラを取り出す。
プラシド達が二人の前に立つ。

「腋を出せ」

プラシドが真顔で言う。

「な…いきなりなんなの…変態なの…」

ルカが後ずさりしながら銃を構える。

「違う、確かめるためだ、この機械は嘘を見破れるらしいからな
それともお前は嘘をついているのか?」

「…わかったわ」

嫌がりながらもルカは腕を上げる。

314 ◆X/o3uTcmCw:2012/06/10(日) 18:04:54 ID:MLZLgA.s0
プラシドがそこによくわからない機械を付ける。

「お前は本当に殺し合いなどする気は無いんだな?」

「無いって言ったじゃない!?」

機械は反応しない。本当なのだろうか、
機械の精度は保証できないらしいが取り敢えずは信じる事にした。

「一応嘘ではないみたいだな…次はお前だ」

「え?…や…やめてください」

「いいから出せ」

「きゃっ!貴方は鬼に取り憑かれて…」

「ロボットに鬼など取り憑かん」

--- ---

(問題は無さそうだな…この機械の精度は分からなかったが)

「まあいい、俺はプラシドだ」
「俺は司馬宙、鋼鉄ジーグだ」

「巡音ルカ」
「日本鬼子です」

不満は残るものの四人はやっと打ち解け、
情報の交換、参加者などの確認、支給品の確認をする。
最初に司馬宙とプラシドが確認し合ったものを見せ、
プラシドが放送が入ったために忘れていた司馬宙のデイバックから支給品を探す。
少し大きな箱を取り出した。

「宝箱?」

「待て、まだあけるな。説明書に開けるなとある」

プラシドが読んでいた説明書を三人に見せる。
その説明書にはでかでかと

『開けるなよ、絶対に開けるなよ!』

と書かれていた。

「で、お前らの支給品は何だ?」

「なんで貴方が仕切ってるの…」

そう言いながらもデイバックを降ろして開ける。
ルカが支給品を取り出す。
それはプラシドに取って非常に見覚えのある物だった。

「これしか入ってないわ」

「そ…そいつは…シンクロモンスター!」

プラシドが目の色を変えた。
とっさに銃を構えカードを撃とうとする。

が、その前にルカの銃口がプラシドに向けられていた

「人の体に触ったり支給品破壊しようとしたり…
そろそろいい加減にしてくれないかしら」

顔は笑っているが、心の中では明らかに怒っている
宙と鬼子にははっきりと分かった。

「ちっ!忌まわしきシンクロめ…」

プラシドが銃を降ろす。

「残りの支給品は私が確認するわ
あなたはあの書庫を探していなさい」

下っ端は舌打ちしながらも書庫へ向かった。

「ところで貴方はこのカードについて何か知ってるみたいね」

「ブラック・ローズ・ドラゴン、ブラック・フェザー・ドラゴン、…
選ばれしシグナーが持つ龍…」

そう呟いてプラシドは書庫の扉を閉じた。

315 ◆X/o3uTcmCw:2012/06/10(日) 18:05:38 ID:MLZLgA.s0
今度はルカが仕切る。

「ところで鬼子の最後の支給品は何なの?」

「あ、はい」

鬼子がルカに支給品を差し出す。
紅い紐のようなものである。

「リボン?」

いろいろ弄ってみるが特に変化はない。
どうやらハズレのようだ。
リボンを鬼子に返す。
気を取り直してルカが仕切りなおす。

「取り敢えず書庫を探すわ、鬼子はプラシドの書庫を、残りはあっちの部屋を探すわ」

二手に分かれそれぞれの場所を探す。


_ _ _ _


(遊戯王カードwiki…中はコピーを纏めたファイルか…持っていくか)

プラシドがファイルをデイバックに入れる。

(それにしても不思議な本が多いですね…。)

(?…これは…)

鬼子が一つの本を取り出す。

『この記事は第125回オススメ記事に選ばれました!
よりニコニコできるような記事に編集していきましょう。
日本鬼子とは、

中国語における日本人の蔑称、日本鬼子(リーベングイズ / リーベンクイズ)
1.の中国語蔑称から派生した萌えキャラクター、日本鬼子(ひのもと おにこ)
の事である。…………』

(私の本…?)

_ _ _ _ _ _ _


ルカ達が手がかりを探す事小一時間。

(さすがに数が多いわね…ちょっと休憩しましょう)

ルカは当ても無く探している司馬宙を他所にこっそりと中央の部屋に戻る。
近くに椅子に座りふぅ、とため息をつく。
一息ついたところでふとテーブルの上のものに目をつける。
ふとルカは興味を持った。

「あれは司馬宙に支給された宝箱…」

そっと宝箱に近づき回りを見回す。
人間、いや人間でなくともするなと言われればしたくなるものである
ある熱湯コマーシャルで、「押すなよ!絶対に押すなよ!」と言った後に押され、
熱湯の中に落とされてしまうというネタがある。
これにより「○○するな」という言葉が「○○しろ」という意味として、
お笑い業界のみならず広く認識されている。
ましてや「絶対に開けるなよ」とは、「開けろ」と同義語である。

(開けるなといわれたら開けたくなるじゃない
…こっそり開けちゃってもいいよね…?)

そっと宝箱の蓋に手を掛けゆっくりと持ち上げる。

蓋が開く。
そして

┌────────────────────┐
|宝 箱 の 中 か ら モ ン ス タ ー が !    │
|                    │
|                    │
|                    │
└────────────────────┘

316 ◆X/o3uTcmCw:2012/06/10(日) 18:06:55 ID:MLZLgA.s0

^  ^  ^  ^  ^

「さて、役に立ちそうな物はこれぐらいか、
鬼子、取り敢えず一区切りしたから合流するぞ」

プラシドが役に立ちそうと判断した本をデイバックにいれながら言う。
鬼子が頷く。

「きゃああああああああ!!!」

急に叫び声が聞こえた。

「ルカ様!?」

「!?ルカの声!チッ!行くぞ」

二人は立ち上がり中央の部屋へ走って向かう。
そして扉を破壊する勢いで開けた。

        _
      <´ヽ >γi_
      r  .-| ヽ |ヽ、            
   _ 人 、イ ιjv‐、_i ー、_      
   ´‐i |/   入ヽ、   ̄`¬        
    ι〜― (  >.\__           
   ノヽ,r‐―‐ヽ/(⌒´   _,_       
  /^Y    _i-‐ ト、r―‐'>,‐‐<ヽ、      
  ´  r  〜´  <   `T^ゝ\  ヽ i    
  ,γ )、    ヽ  〔  ~   ヽλ,|     
  |_/'´ ( _ヽ,〜 ) ζ  i  rーt-、ソヽ、  
  |.ト、  〈  ヽ、_ゝi、  、__、ヽト、\(_ ,γヽ、  
  レ ヽ、  ヽ、_)  `、| ゛='、ヽr、 ヽ、ヽ,.-<
   y ハ |  (_ `rー 、 ヽミヽヽ \丶_)) `^ν 
   ヽ| ソ    "く_斤―人__ソハ\ヽ〜
            ̄ ̄ ^ー '   ` ヽ

そこにはルカの前にエビのような怪物がいた。

「だから開けるなと言ったはずだ!」

プラシドが見る限り宝箱が開いている。
怪物はそこから出て来たのだろう。
プラシドが拳銃で海老を撃つ。
弾は海老に命中したがそれほどダメージは受けていない。

「ありゃ、1対1で確実に倒せると思ってたのに」

それに反応し怪物が喋った。
同時に部屋から司馬宙が飛び出して来た。

「今の悲鳴何があったんだ!あいつか!」

「危ない!避けろ」

                 ┌───────────────┐
                 │  テ ー ル ス ク リ ュー │
                 └───────────────┘

        _
      <´ヽ >γi_
      r  .-| ヽ |ヽ、           <>    <>
   _ 人 、イ ιjv‐、_i ー、_          <> <> <>
   ´‐i |/   入ヽ、   ̄`¬         <> <> <>
    ι〜― (  >.\__              人  <>  人
   ノヽ,r‐―‐ヽ/(⌒´   _,_        <  > 人 <  >
  /^Y    _i-‐ ト、r―‐'>,‐‐<ヽ、       Y < >  Y
  ´  r  〜´  <   `T^ゝ\  ヽ i      <>  Y  <>
  ,γ )、    ヽ  〔  ~   ヽλ,|      <> <><>
  |_/'´ ( _ヽ,〜 ) ζ  i  rーt-、ソヽ、   <> <> <>
  |.ト、  〈  ヽ、_ゝi、  、__、ヽト、\(_ ,γヽ、    <>   カラコロカラコロ   
  レ ヽ、  ヽ、_)  `、| ゛='、ヽr、 ヽ、ヽ,.-<
   y ハ |  (_ `rー 、 ヽミヽヽ \丶_)) `^ν 
   ヽ| ソ    "く_斤―人__ソハ\ヽ〜
            ̄ ̄ ^ー '   ` ヽ
とっさにその渦巻きを司馬宙が避ける。

「どこ見て狙ってんだ!さあこいよ!この鋼鉄ジーグが相手だ!」

プラシドはその間にルカのもとへ行く。

「大丈夫か!」

「やめて!」

ルカがプラシドの手を振り払う。
構わずプラシドが指示をする。

「ここで戦うのはまずい、みんな!逃げるぞ!」

急いで一行は書記室から飛び出す。
書記室からは脱出し、森林を駆け抜ける。
エビの怪物はテールスクリューで扉を破壊し一行を追いかける。

「かっとビングだぜ、俺!」

317 ◆X/o3uTcmCw:2012/06/10(日) 18:07:30 ID:MLZLgA.s0

追いかけながら海老が叫ぶ。

「あっちにのってきた車があるわ!」

ルカが走りながら誘導する。
プラシドはエビを銃で撃って牽制する。
しばらく走ってオデッセイのもとに着く。

「この車よ!乗って!」

「待て、俺が運転する」

「なんでここでもあんたが仕切るのよ!」

「少なくともこの酷さを見る限りお前はこれを扱い慣れていないようだからな」

「…っ!」

ルカは何も言い返せず顔が赤くなった。

「早く乗るんだ!」

四人が乗り込みオデッセイが発進する。


車に乗って数分後。__

「どうにか振り切ったみたいだな」

プラシドが息をつく、

(少し銃を使い過ぎてしまったかもしれないな)

「プラシド様はこの機械を扱い慣れてるようですね」

「フン、それより手がかりはあったか?」

プラシドがバックミラーを見ながら言う。

「それが…さっきの騒ぎで置いて来ちゃったぜ」
「私も」

「私は一応持ってきました」

「そうか…後で確認する。
誰かが余計な事をしなければもっと手がかりが掴みやすかったのだがな」

ルカは後一歩の所でキレそうになった。

【E-07 道路/1日目・朝】

【プラシド@遊戯王5D's】
[状態]:疲労小
[装備]:アノニムの二丁拳銃 弾数(1/6、6/6)(一丁のみ腰に差している)@アカツキ電光戦記
[道具]:基本支給品一式、インヴェルズ・ギラファ@遊戯王、
プラシドが役立ちそうだと判断した本
[思考・状況]
基本行動方針:絶望の未来を変える
0:宙達と行動する。
1:愛用のDホイールと剣が欲しい。
2:不動遊星との決着は保留。


【司馬宙@鋼鉄ジーグ】
[状態]:疲労小
[装備]:専用変身グローブ@鋼鉄ジーグ
[道具]:基本支給品一式、モンスターボール(バッフロン)、
もしかしてオラオラですかーッ!?@未来ガジェット研究所、
[思考・状況]
基本行動方針:主催者め!この鋼鉄ジーグが相手だ!
0:プラシド達と行動する
1:殺し合いに乗ったやつがいたら、この鋼鉄ジーグが相手だ!死ねぇ!
2:グローブ以外の専用装備が欲しい。


【巡音ルカ@VOCALOID】
[状態]:疲労小
[装備]:大口径拳銃@魔法少女まどか☆マギカ
[道具]:基本支給品一式、ホンダのオデッセイ(ボディーに大量のヘコミとキズ)@課金騎兵モバマス予告集
ブラック・ローズ・ドラゴン、ブラック・フェザー・ドラゴン@遊戯王5D's
[思考・状況]
基本思考:歌い続けるために生きる
1:プラシドはちょっとぶん殴りたい
2:鬼子に協力する
3:絶望には呑まれない


【日本鬼子@日本鬼子ぷろじぇくと】
[状態]:健康、グロッキー
[装備]:白楼剣@東方Project
[道具]:基本支給品一式、ルーミアのリボン@東方Project、
鬼子が役に立ちそうと見て持ち出した本、
[思考・状況]
基本思考:殺生無しに争いを鎮める方法を探したい
1:この方はこの機械を非常に扱い慣れていてよかったです
2:心を鬼に囚われた人を白楼剣で斬り、迷いから解放する
3:極力殺生はしたくないが、いざというときは……

※プラシドと鬼子がどんな本を持ち出したかは次の書き手さんにお任せします。
※クレイクロウが会場内に解き放たれました。
※天界の書記室の入り口が破壊されています。

318 ◆X/o3uTcmCw:2012/06/10(日) 18:08:16 ID:MLZLgA.s0

─  ─  ─

「逃げられちゃったか
まあいきなり本気を出したらバランスブレイカーだし仕方ないね」

獲物を逃したエビの怪物、クレイクロウは呟く。
ボスにしては非常に地味でありストーリー上でも空気、その上弱いという不遇な存在だが
逆にネタにされて盛大な人気を誇るようになった。
だが本当に弱いわけではない、マジになればオメガや神竜など
「テールスクリュー」+「粘液」のコンボで瞬殺できるのだ。
しかし力は誇示すれば良いというわけでもない。
能ある鷹は爪を隠す。
主人公達がレベル上げの足がかりとなるためにわざと手加減しているのだ。
本当は睡眠耐性があるのだがスリプルを受ければ寝たフリをする。

「まあ適当に相手を見つけたら戦えばいいか
そのときは相手の強さに合わせて本気を出して参加者を引き立てさせればいい」

こちらから敵に会う事は無い。
メインシナリオはあくまで参加者であり、
参加者でもない意思持ち支給品がむやみにシナリオに介入してはいけない。
楽観的でメメタァな強い海老はのそのそと歩いていった。

「しかし以外と狭かったな宝箱、神竜もよくあんな所に入れたもんだ」

【クレイクロウ@クレイクロウがマジになった】
[思考・状況]相手がいれば戦い、それを目立たせる。自分はあくまでメインシナリオの調味料

【DMカードセット@遊戯王5D's】
【ブラック・ローズ・ドラゴン】
星7/炎属性/ドラゴン族/攻2400/守1800
十六夜アキが使用する彼女のエースシンクロモンスターで、シグナーの龍の1体である。
シンクロ召喚に成功した時、フィールド上に存在するカードを全て破壊する事ができる
という強力な効果により多くの人がEXデッキに入れた。
かつてはその強力な効果故に制限カードに指定されていた。


【ブラックフェザー・ドラゴン】
星8/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守1600
アニメ5D'sにおいてクロウが使用するシンクロモンスターで、シグナーの龍の一つ。
自分が効果ダメージを受ける代わりに自身に黒羽カウンターを乗せ、
乗っている黒羽カウンターの数に応じて攻撃力がダウンする。
そして乗っている黒羽カウンターを全て取り除く事で相手モンスターを弱体化させ、
ダメージを与える効果を持つ。
ブラックフェザーと名が付いているものの、
効果そのものはクロウの使用するBFシリーズとは無関係。

【ルーミアのリボン@東方Project】
宵闇の妖怪、ルーミアのトレードマーク
東方紅魔郷のおまけ.txtにて
「頭のリボンは御札で、本人は取りたくても触る事すらできないのです」とされている。
(誰が、何の目的で付けたのか、というのは一切不明)。
※出典元の世界のルーミアがどうなっているかは不明です

【クレイクロウ@クレイクロウがマジになった】
元々は「ファイナルファンタジーV」に登場するボスモンスターである
相手のHPを一桁にする「テールスクリュー」とスロウ+スリップ効果の「粘液」を使ってくるのだが、
HPが2000しか無く、対処法さえ知っていればいや知っていなくともかなり余裕。
よっぽどひねた縛りプレイをしない限りコイツで全滅なんてことはまずあり得ないだろう。
ボスにしてはあまりに地味すぎかつ弱すぎな存在から、
逆にネタにされ、一部で熱狂的な支持を集めるようになった。
下の動画のようにクレイクロウがマジになればオメガや神竜にエクスデスなど呆気なく倒せます。
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm8155339?via=thumb_watch

一部ニコニコ大百科から転載

319 ◆X/o3uTcmCw:2012/06/10(日) 18:09:14 ID:MLZLgA.s0
投下終了です
タイトルは「適切な場所に適切な役者を配置する。これが一番重要なのだ」でお願いします

320名無しさん:2012/06/10(日) 18:55:36 ID:YjSXjeZQ0
投下乙です

相手を殺す気はあんまりないみたいだが強モンスターは放置かあ
またややこしい事になったなあw

321名無しさん:2012/06/10(日) 21:24:44 ID:kIvSPjgs0
そろそろ活動中の意思持ち支給品を現在位置に載せてくれないと覚えきれないかも

322名無しさん:2012/06/10(日) 22:30:25 ID:0LNd6I7M0
カード多いなあ……
セットで出てくるから特に……
そろそろ自重しよう、な!

323名無しさん:2012/06/10(日) 22:56:32 ID:8m1Uv59I0
シグナー竜+鬼柳としたっぱの切り札カードくらいならいいんじゃね?
特にシグナー竜は原作設定的に使えそうな感じだし

324名無しさん:2012/06/10(日) 23:03:42 ID:0LNd6I7M0
>>323
出したいなら出せばいいけどさぁ……
少しずつカードへの拒否感が増してるのは理解しといてね

325名無しさん:2012/06/11(月) 00:29:01 ID:q4.Ggb9.0
カード以外にも役に立ちそうなアイテムはもっといっぱいあると思うの

毒吐き別館の企画交流雑談スレにて、このロワをテーマにした語りが行われています。
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/8882/1327331994/l50

326 ◆QIZ0jOQC82:2012/06/11(月) 01:01:33 ID:luPIjrgE0
投下します

327スルーに定評のある…… ◆QIZ0jOQC82:2012/06/11(月) 01:02:10 ID:luPIjrgE0
「ケン……。俺が不甲斐ないばかりに……」

第一回放送で流れたケンの名を聞き、ランサーは自分の不甲斐なさを呪った。
あの時、もし自分がハイアットホテルに拘らなければ。そう考えずにはいられない。
実際、ケイネスはホテルには居なかったし、そのせいでケンを死なせてしまった。

「一先ずケンの居た場所まで戻るべきだな。もしかしたら、ケンを殺した者が居るかもしれないしタドコロも気になる。
 放送で呼ばれて無い以上、命は無事なのだろうが……」

実は、その人間の屑がケンを殺したのだがランサーは知る由も無い。

ランサーは近くの部屋に駆け込むと、何とそこの窓から飛び降りた。
ランサーの居た階は優に10階は超えており、そこの部屋の窓から飛び降りればただではすまない。
しかし、サーヴァントである彼とっては、問題なく着地できる高さだ。
わざわざ時間を掛けてホテル内を駆けるより、飛び降りた方が時間も短縮出来る。
華麗に着地を決めると、ランサーは風の如き速さで走り出した。

328スルーに定評のある…… ◆QIZ0jOQC82:2012/06/11(月) 01:02:41 ID:luPIjrgE0

「飛び降り……ですか」

その様子を海東純一は静かに眺めていた。

まさか、仮面ライダーでも無い人間がホテルの上階から飛び降り無事でいられる所か、常人を越えた速さで走りだすとは思いもよらなかった。
だが思い返せば、この殺し合いが始まってから直ぐに出会った青い色の少女も、人間を越えた特別な力を持っていた。
恐らくこの殺し合いは、仮面ライダーの様な人知を超えた存在が、何人も呼ばれているのだろう。

「……追いかけても間に合いそうにありませんね」

つい先ほどまで自分の眼前に居たランサーは既に消えていた。
海東も仮面ライダーの変身者でそれなりに運動に自信はあるが、流石にランサーの足に追いつけるとは到底思えなかった。
無論、仮面ライダーへと変身すれば話は別だが、あまりライダーの力を乱用したくは無い。

「グレイブバックルに時間制限とは……忌々しい」

ディケイドがそうであったように、海東のグレイブバックルにも同様の制限があった。
士と違いディバックを支給品を確認した時に、その事が記された説明書を発見出来たのは幸運だった。

「時間制限がある以上、出来る限りグレイブバックルの使用は強敵以外は控えるべきだ。あの男とは接触しておきたかったが仕方ない」

ランサーの追跡を諦めると、海東は参加者名簿を広げた。
確かに、参加者の名前が浮かび上がっている。
放送で呼ばれた名前に線を引きつつ、自分の知り合いがいるかどうか確認していく。

329スルーに定評のある…… ◆QIZ0jOQC82:2012/06/11(月) 01:03:13 ID:luPIjrgE0

「門矢士……ディケイドまで来ていたのか」

世界の破壊者、仮面ライダーディケイド。
その名を見つけた時、海東は自分に課せられた制限を再び思い出した。

「奴も俺と同様の制限を課せられているのか? だとすれば……」

そう、自分と同じ仮面ライダーであるディケイドにも、同様の制限が課せられているのなら。

「倒せるかも知れないな。奴を」

ならば、制限を課せられているディケイドを抹殺する事も不可能ではない筈だ。
現にあの仮面ライダークウガこと、小野寺ユウスケも死んでいる。

「どちらにしろ、一先ずホテルを離れて他の参加者を探すべきですね。その際に、ディケイドの抹殺も可能であるなら行えば良い」

張り付いた笑顔を浮かべたまま海東はホテルを発った。

【G-02/冬木 ハイアット・ホテル前/1日目・朝】

【海東純一@仮面ライダーディケイド】
[状態]:( ^U^)申し訳ございません、このような健康体で。
[装備]:グレイブバックル@仮面ライダーディケイド
[道具]:基本支給品、電光戦車@エヌアイン完全世界、外部AI@MUGEN(2時間使用不可)
[思考・状況]
基本:優勝して、元の世界を支配する。
 0:他の参加者を探す。
 1:表向きは対主催として振る舞い、集団の中に潜む。
 2:ノーリスクで殺人が可能な武器が欲しい。
 3:グレイブバックルの制限を何とかしたい。
 4:ディケイドにも制限が?
 5:AIを搭載した電光戦車は切り札。
※「ディエンドの世界」編終了後からの参戦
※鬼柳とさやかを死んだと思っています。
※大変胡散臭い表情をしていますが、本人はそれに気付いていません。
※グレイブバックルは一度使うと2時間使用不可になります。

330スルーに定評のある…… ◆QIZ0jOQC82:2012/06/11(月) 01:03:45 ID:luPIjrgE0





「くっケンの遺体は……無いか」
「おい、ランサーじゃないか!」
「タドコロの行方も気になる。やはりあの時、俺はホテルに向かうべきではなかった」

だが、今更それを後悔してももう遅い。
ランサーは自分のミスでケンを死なせてしまった事実は揺るがない。

「タドコロの身が心配だ。まだ近くにいる筈、至急探さなければ」
「お前がいない間、大変だったんだぜ?」

騎士として自らの忠義を掛け、今度こそ罪の無い一般人を死なせない。
ランサーはそう強い決意を固める。

「劉鳳?」

田所を探そうとランサーは再び駆け出そうとした時。
森林の奥から、片目を閉じた一人の青年が歩み寄ってきた。

「いや、声は似てるがあの野郎じゃねえ」
「貴君は……?」
「あの、おっさん俺の首絞めやがって……」

どうも青年はランサーを気に入らないのか、敵意を剥き出しにしている。
いやあの口ぶりから、ランサーというよりランサーの声そのものが気に入らないのだろう。

「カズマ……。苗字はねえ、ただのカズマだ」
「カズマ、か。俺はランサー、別の名があるがここは敢えて名簿に載っている名で名乗らせて貰おう」
「で、アンタは乗ってんのかよ? この殺し合いによ」
「なあ、聞いてるか?」
「いや、違う。俺は殺し合いには乗っていない。そういうカズマよ、その口ぶりから貴君も乗っていないという事でいいか?」
「まあな」

互いに殺し合いに乗っていないのを確認すると二人は警戒を解いた。

331スルーに定評のある…… ◆QIZ0jOQC82:2012/06/11(月) 01:04:28 ID:luPIjrgE0

「カズマ。ケイネス・エルメロイ・アーチボルトという男性か、タドコロという男性を知らないだろうか?」
「見てねえな」

情報交換というには、あまりにも短いやり取りだが彼らにはこれだけで十分だった。

「そうか。では最後に槍か剣の類があれば譲ってもらえないだろうか?」
「支給品か……」
「だからさ」

カズマは思い出したようにディバックに手を突っ込む。
思い返せば、まだ支給品を確認していなかった。

「ほらよ」

カズマがディバックから手を抜き出すと、そのままランサーの足元へと向けて一本の剣を放り投げた。

「! いいのか?」
「別に使わないしな。アンタの支給品と交換ってならくれてもいいぜ」
「おーい」

カズマとしては剣など使わないし、そんなものよりもっと別の支給品があれば欲しい。
もっとも、アルターがある限り武器など必要ないのだが、ここで剣を別の物に変えるのも悪くないと思った。

「確か……あったぞ。俺に支給された車だ、これでいいだろうか?」
「それは! 君島の……」
「頼むから返事してくれよ……」

ランサーがディバックから取り出したのは一台の車だった。
それもただの車ではない。今は無きカズマの相棒、君島が愛用していたあの車だ。

「ああ……いいぜ。そいつで」
「分かった。カズマ、最後に聞いておくが俺と来る気は無いか?」
「悪いが、アンタの声はムカつく野郎を思い出すんでな。一緒になんて御免だね」
「そうか」

そう言うとランサーはカズマに背を向け走り出した。

332スルーに定評のある…… ◆QIZ0jOQC82:2012/06/11(月) 01:05:25 ID:luPIjrgE0

「一応、残りの支給品も確認してみるか」

カズマは再びディバックに手を突っ込む。
すると今度はクワガタムシの玩具が出てきた。

「ガラクタじゃねえか!!」

カズマはそれを適当に投げ捨てる。
どうやらこの殺し合いを開いた奴らは、相当自分達をおちょくりたいらしい。

「ムカつく奴らだ。そう思うだろ? お前も」

誰に言うでもなくカズマはそう言うと、車をディバックへと突っ込み再び歩みだした。

【G-03/1日目・朝】

【ランサー@Fate/Zero】
[状態]:疲労(中)、頬にかすり傷
[装備]:ハイリアの盾、プラシドの剣@遊戯王5D's
[道具]:基本支給品
[思考・状況]基本:殺し合いには乗らず主催を討ち取る。
1:ケイネスとタドコロを探す。
2:ケン……
※参戦時期は不明ですが少なくともセイバーと戦った後です。

【カズマ@スクライド】
[状態]:ほぼ健康、激しい怒り、
[装備]:不明
[道具]:基本支給品一式、君島の車@スクライド、ランダム品0〜1
[思考・状況]
基本:気に入らない奴はとにかくぶん殴るが、あのせこい男(サリー)の言いなりになるつもりはない。
1:このバトルロワイアルとやらを破壊するためにも、せこい男(サリー)の思い通りにさせない。
2:男声の女(譲治)とフランクを撃った男(ロックオン)、野獣先輩を警戒。場合によってはぶちのめす。
※ミルキィホームズとデッドライジングの世界を聞きましたが、何処まで覚えてるか不明です。
※少なくとも参戦時期は君島死亡後です。

【龍昇ケン@人造昆虫カブトボーグ V×V】
[状態]:無視
[装備]:エレクトリカル・スピードワゴン@人造昆虫カブトボーグ V×V(カズマが捨てたのを拾った)
[道具]:なし
[思考・状況]
0: 無視すんなよ!!!
1:リュウセイを探す。
2:野獣先輩を警戒。
3:勝治……。
※今までずっと無視されてました。
※余談ですが原作でもこんな扱いになる事がよくあります。

【プラシドの剣@遊戯王5D's 】
なんか空間とか色々切れる。

【君島の車@スクライド】
今亡き君島が愛用していた車。

【エレクトリカル・スピードワゴン@人造昆虫カブトボーグ V×V】
今亡き勝治が愛用していたカブトボーグ。

333 ◆QIZ0jOQC82:2012/06/11(月) 01:06:10 ID:luPIjrgE0
投下終了です

334名無しさん:2012/06/11(月) 01:24:37 ID:/2dGIe6AO
投下乙です
ケンェ・・・
だんだんボーグ時空が会場を侵食してきた気がするなw

335名無しさん:2012/06/11(月) 04:59:13 ID:xSp.leaQ0
投下乙
にしても皆勝治勝手に殺し過ぎだろw
いや死んだけど

336名無しさん:2012/06/11(月) 08:34:23 ID:q4.Ggb9.0
投下乙です。
かわいそうなケン君……
まあボーグ出身だし、次の話では何事も無く話ができてるかも?

用語集でゆっこはぼっちの項目があったけど、
直接誰かと話したり会ったりという面ではニーサンの方がぼっちな気がする
ゆっこはバリカンと話してたし

337 ◆QIZ0jOQC82:2012/06/14(木) 22:40:09 ID:2OgYeTuc0
短いですけど投下します

338よくもこんなキチガイSSを! ◆QIZ0jOQC82:2012/06/14(木) 22:41:02 ID:2OgYeTuc0
「ジュラルの魔王が死んだ?」

放送を聞いた泉研は驚きを隠せなかった。
あの宿敵であり、この殺し合いの黒幕であるジュラルの魔王が死んだのだ。到底信じられることではない。
だが、黒幕が死ぬという事はおかしい。更に、この殺し合いは間違いなくジュラルが関わっている。よって――

「僕を油断させようとして、嘘の情報を流したな? 魔王!」
「なんだってー!? それは本当なのかい」
「間違いありません。今の放送を聞いて、僕は確信しました。この殺し合いは奴らの仕業です!!!」

研は拳を握り締め、忌々しく言い放った。

「じゃあ、まさか……ムラクモも?」
「恐らく、ジュラル星人かと……」

根拠? そんなもの必要ない、何故ならこの殺し合いの黒幕はジュラル星人で決まりなのだから。
知的な犯人? ジュラルの仕業です。同じ死者が二人呼ばれた? ジュラルの仕業です。
殺し合いの会場が異界化? ジュラルの仕業です。
そう、全てジュラル星人の仕業です。

339よくもこんなキチガイSSを! ◆QIZ0jOQC82:2012/06/14(木) 22:41:58 ID:2OgYeTuc0

「しかも、参加者に僕が倒した筈の星君まで……。今度こそ、僕がこの手で確実に滅ぼしてやるぞ!!」
「ともかく、首輪を外そう。研君、動かないでくれ」
「オリーブオイル? 首輪?」

チチチチチチチチチチチチチチチチ

「そうか! 頭の中に爆弾が!」

間違いない。この首輪はフェイクで、本当の爆弾は頭の中に仕込まれている。
そう確信した研は、急いでもこみちにこの事を知らせた。

「そ、そんな……」
「ジュラル星人め、卑劣な真似を! 許さないぞ!!」

研の怒りが爆発した。
こんな卑劣な真似をする、ジュラル星人は絶対に許すわけにはいかない。
必ず滅ぼしてみせると決意する。

「ともかく頭の中の爆弾を外そう」
「そうですね。機械に詳しい人を探しましょう」

二人は今後の行動方針を決めると歩き出した。

【D-03/1日目・早朝】


【泉研@チャージマン研!】
[状態]:疲労(小)
[装備]:スペクトルアロー(ランダム品3つ扱い)@チャージマン研!
[道具]:基本支給品、ランダム品無し
[思考・状況]基本思考:主催者及びジュラル星人、殺し合いに乗ったキチガイ参加者を全て滅ぼす!
1:もこみちと組む。
2:ありがとウサギ(名前を知らない)、ムラクモを倒す(特にムラクモの計画は必ず阻止する!)。
3:変装できない間、身を守れる武器を探す。
4:間違いない。黒幕はジュラル星人だ!
5:頭の中に爆弾が!
6:ジュラル星人め許さないぞ!
※1時間変装できません。
※全てジュラル星人の仕業だと断定しました。(真相は不明)
※頭の中に爆弾があると断定しました。(真相は不明)
※ジュラルの魔王が生きていると断定しました。(真相は不明)

【速水もこみち@現実】
[状態]:ダメージ(中)、疲労(小)、首輪解除。
[装備]: なし。
[道具]:基本支給品、速水もこみち御用達調味料一式@現実、大量のオリーブオイル@MOCO'sキッチン
[思考・状況]基本思考:殺し合いには乗らない。でもムラクモは殺す。
1:一先ず研と組む。
2:ムラクモを探し出す。
3:そうか頭の中に爆弾が……。
4:頭の爆弾を何とかする。

340 ◆QIZ0jOQC82:2012/06/14(木) 22:42:54 ID:2OgYeTuc0
投下終了です

341名無しさん:2012/06/15(金) 01:58:46 ID:NO3sO1TU0
投下乙
ジュラル星人信頼されすぎだろww
まあそう簡単に首輪外されても困るからこの迷走はありがたいなw
ひょっとしたら迷走じゃないかもしれないけど

342名無しさん:2012/06/15(金) 08:22:12 ID:p2DY2tyU0
投下乙!
研君しっかりしろww

343名無しさん:2012/06/15(金) 11:03:25 ID:6tMaKCFIO
投下乙……ってなんだこのキチガイコンビ!?

344名無しさん:2012/06/15(金) 12:14:55 ID:nLW4KvhA0
もこみちが木場みたいな台詞使ってるな
劇場版555に出演していた繋がりか

345名無しさん:2012/06/15(金) 18:05:36 ID:JhW9CXE60
投下乙です

……うん、研君は平常運転だねw
周りの連中にとっては迷惑極まりないがw

346 ◆X/o3uTcmCw:2012/06/16(土) 07:20:51 ID:JieVfalA0
問題無さそうだったので投下します

347 ◆X/o3uTcmCw:2012/06/16(土) 07:21:24 ID:JieVfalA0
「よっこらせっと」

メイトリックスがイーノックをベットの上に寝かせる。
イーノックを休ませる場所があったのは幸運だった。
ゆっくりと近くのテーブルに腰掛ける。
士も向かいの席に座る。
座るなり早速士に口を開く。

「取り敢えずあのピンク色の女の事は知っているか?」

「普段の世界の彼女は、優しくて勇敢で健気な魔法少女だった…
だが、あの性格じゃその世界から来た魔法少女ではないだろう。
うーん…少し…うろ覚えだが…似たような…世界に、
あんな性格の彼女がいたはずだが…
…だめだ…思い出せない。」

突然サイレンが鳴り響く。

「な、何だ!?」

サイレンが止み、会場内の施設のスピーカーからサリーの声が流れる。


『──おはよう、参加者の諸君。 始めの六時間をよく生き残ったな………


「これが…放送…?」

死亡者の名前が読み上げられる。


『小野寺ユウスケ、 』


「ユウスケ…ま…まさか、あいつも!」


それでは諸君、次の放送まで精々生き残るんだな。___』


プツンという音を立てて定時放送が終わる。

「畜生…!」

メイトリックスが机を拳で叩く、

「俺の…所為で…こんなに…守れなかった人が…」

士はたくさんの人が殺されていながら何もできない自分のひ弱さを呪い、絶望していた。
士郎だけではない、ユウスケもここに呼ばれていたのだ。
そして、出会う事もできず彼は死んだ。
何もできなかった。助ける事も、救う事も。
仲間が死んだというのに、何も。_

「落ち着け、あまり自分を責めるな」

慰められても嬉しくない。
虚しさがこみ上げるばかりだ。

「あぁ……」

倒れていたイーノックが起き上がる。
が、体中に激しい痛みを感じ力が抜ける。
力が全く入らない、それほど激しい戦いだったのだろうか。

「まだ動くな、安静にしていろ。
気持ちは分かるが、まだ俺たちが動く時ではない
ところで士、話を続けてくれないか
こいつでここに来ている参加者も分かるようになるらしい」

二人が参加者を確認する。
士には見た事や聞いた事のある人物がたくさんいた。
が、しかし主催側の制限故か、ほとんどがうろ覚えであった。

「何か分かる事はあるか?」

「聞き覚えのある奴は多い…だが…一部忘れている
ただ、あるだけ話すよ…」

ライダーは情報でこの殺し合いを破壊できるのだろうか。

【I-05 海の家/1日目・朝】

【ジョン・メイトリックス@コマンドー】
[状態]:ダメージ(小)、疲労(中)
[装備]:GUN鬼の銃@MUSASHI-GUN道-
[道具]: 基本支給品、ラットの爆弾×3@探偵オペラミルキィホームズ、ゲイ・ボルグ@Fate/stay night、氷剣ユキアネサ@BLAZBLUE
    毘沙門天の槍@Project、宝塔(罅が入っている)@東方Project 、セイバーのカード@遊戯王なのはMAD(使用不可)
    世界樹の巫女 エレイン@カードファイト!! ヴァンガード(使用不可)、ランダム支給品×0〜1
[思考・状況]
基本思考:娘を助け出し、殺し合いをぶっ潰す。
0:引き続き士から話を聞く。
[備考]
※参戦時期は原作終了後。
※士からの話でまどかの事を一部知りました。

【門矢士@仮面ライダーディケイド】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(中)、士郎を死なせたことによる後悔、
ユウスケに何もできなかった事による無念
[装備]:ディケイドライバー@仮面ライダーディケイド
、ライダーカード一式@仮面ライダーディケイド
[道具]:基本支給品一式(水残り僅か)、ライダーカード(スペランカー)@ニコニコワールド、
不明支給品0〜1
[思考・状況]
基本:この殺し合いを破壊する
0:士郎……ユウスケ…。
1:殺し合いに抗う仲間を集める
2:会った参加者達の人格崩壊が気になる
3:ライダーカード、ケータッチを探す
【備考】
※一部の参加者について、ある程度の知識を持っているようですが主催者側の制限により、
それらの知識が一部抹消されています


【イーノック@エルシャダイ】
[状態]:ダメージ(大)、疲労(大)、
[装備]:なし
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本思考:全てを救う。
0:……
1:ルシフェル……?
※ルシフェルに何か疑念を抱いています。

348 ◆X/o3uTcmCw:2012/06/16(土) 07:22:34 ID:JieVfalA0
投下終了です
短くて申し訳ありません
タイトルは「一番気に入っているのは…」でお願いします

349名無しさん:2012/06/17(日) 15:25:05 ID:FXwgl9ks0
投下乙です

350 ◆KkZTR94Vok:2012/06/18(月) 00:29:32 ID:4RGldMU.0
大丈夫そうなんで投下します。
批判、意見、オッスお願いします。
タイトルは
「GOD GAME〜どうか終わる事無き旅を」です。

351 ◆KkZTR94Vok:2012/06/18(月) 00:30:56 ID:4RGldMU.0
「三時間後にA-04。
 
 四時間後にC-01。
 
 五時間後にH-03。
 
 六時間後にG-09。
 
 以上禁止エリアだ。」

今彼らは放送を一言も逃さない用
耳に神経を集中させ聴いていた。

この放送に脱出へのヒントになるかも
しれないからである。
それは、対主催としては正しい判断だが
彼らにとってはつらい現実に直面する選択肢であった。


「次はこの殺し合いの死亡者の発表だ。」

遊星に緊張が走る、この6時間での死亡者数
はこの殺し合いを攻略するカギでもある。
何人死んだかによって大体どれ位の人間が殺し合いに
乗っているか分かるのである。
仮に一人による大虐殺でも凶悪で強力な殺人鬼が一人はいるのである
身を引き締めるには、十分な情報であった。

だからこそ最初の名前が呼ばれた時、遊星は頭が真っ白になった。



松岡勝治


...いまなんって言った?
まつおか....かつじ?


何を...言っているんだ...こいつらは
勝治は俺のすぐ横で生きて...


そこまで考えて遊星の脳内に、
ある一つの説が浮かび上がる。


偽名!?


彼の考案中も放送は、止まらない。
そしてついに彼の名が呼ばれた。


鬼柳京介


--------------------------------------------------------------------

僕は訳がわかりませんでした。
突然、死亡者として呼ばれたからです。
僕はぴんぴんして...は、いないけど
ちゃんと生きてるし、死んでなんか
いないのに...


遊星さんが驚愕の表情でこちらを見ている。
違う、この放送は間違いだ。
全部きっと間違いなんだ。
だからそんな目で見ないで...


「松岡勝治」

ほ...ほらやっぱり間違いなんだ。
名前が二度呼ばれた。
主催者が勘違いしてるんだ。
やっぱりまちが「龍昇ケン」


え..うそだ...そうだこれは主催者の嘘なんだ。
この放送はみんなを騙すために放送してるんだ。
僕は絶対に騙されないぞ...


ねぇケン、君はこんな所で死ぬ男じゃないだろ?

352 ◆KkZTR94Vok:2012/06/18(月) 00:31:36 ID:4RGldMU.0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


放送後数分は俺達はお互い無言だった。
なぜ勝治が呼ばれたのかしかも二回も呼ばれる
理由など皆目見当も付かなかった。
あるとすればそれは主催者の嫌がらせだろう。


そこには勝治の偽名疑惑など
どうでもよくなるほど重大な名前があった。


鬼柳京介


サテライト出身の俺とジャックとクロウはシティからの理不尽な嫌がらせ
に身も心もボロボロになり渇ききっていた。
そんな俺達に満足という名の潤いを与えてくれたのが
鬼柳だった。


鬼柳はどんな望みも叶わないサテライトでちっぽけだが
望みを与えてくれた。
鬼柳に会わなかったら俺達は本当のクズになっていたかもしれない
鬼柳はもじどうり俺達の救世主だった。


だが奴は...弾けた



「これが最後の...チームサティスファクションの
 ラストデュエルだ!!ふぅひゃひゃひゃひゃひゃ!」



時にはダークシグナーとして衝突することもあった。
しかしそれも過去の話、今ではサティスファクションタウン
の村長をしていたはずだった。


鬼柳が死んだ...恩人でもあり最高の友でも
ある鬼柳が...死んだ。
なぜ死ぬ必要があったのか、あまりにも理不尽な
主催者への怒りで拳がギリギリと鳴る、
と勝治が不安そうにこちらを見ているのが見えた
それを見て俺は、はっとなった。


(俺は何をやっているんだ!自分の事ばかりで
 怒りに駆られて、こんなに小さい子を気がつけば
 睨みつけていた...小さい頃から、マーサに言われて
 いたじゃないか。「人には親切にしなさいと!」...)

353 ◆KkZTR94Vok:2012/06/18(月) 00:32:26 ID:4RGldMU.0
遊星の脳内には、一つの問題が浮かんでいた。
そう、勝治偽名説である。


遊星は考える。


勝治は本当に嘘を付いていたのだろうか?
仮に嘘を言っていたとしても何故嘘を言う必要があるのだろうか?

勝治はまだ小学生である、本名を言わないのにどんな
デメリットがあるというのだろうか?
また、二回も放送で呼ばれた理由はいったい?


(分からない事が多すぎる...
まだ勝治が本当の事を言っているか、
 判断できないな。
 勝治本人にも色々聞く事もあるし
 まずはこの沈黙を先にどうにかするか。)


この重い沈黙を破るために遊星が、
勝治の名を呼ぼうとした時、それは起こった。


「勝j「遊星さんちょっと待ってください、たしかに
 今僕はとても怪しい人物かもしれないかもしれないですけど
 僕は嘘なんか付いてません、この放送がおかしいんです。
 本当です信じてください、遊星さん!」」


まるで俺が言わんとする事を予想していたかのように、
勝治が遊星の言葉に割り込んできたのだ。


「遊星さん、この放送は参加者を
 混乱させる為の嘘の放送なんです。」


「何、勝治、それはどういうことだ!?」


勝治は自分の説を俺に分かるように説明し始めた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「運営の放送には嘘が混ざっておりそれは、
 参加者を混乱させ疑心暗鬼を起こさせるための
 物で対主催組の団結力を鈍らせるのが狙いである
 安易に信用しては絶対にいけない...以上が勝治の説だな」


「はい、そうです」


勝治の説は、あながち間違いではないだろう、
事実勝治が嘘をついていないなら嘘をついているのは
主催者達という事になる。

つまり同性同名の者がこの殺し合いの場にいるか、
放送が嘘であるのどれかである。

この主催者が嘘をついているという可能性は大いに有り得ると
遊星は思った。

354 ◆KkZTR94Vok:2012/06/18(月) 00:33:27 ID:4RGldMU.0

遊星はふっと勝治の心情を考える。


勝治は今とても不安なのだ、
自分の名前が放送で呼ばれ、
今現在、俺から疑いの眼差しを受け続けているのが、
その目は今にも泣き出しそうになっている。


またやってしまったな。
そう心で苦笑しながら遊星は、
勝治の瞳を見ながら、彼をもじどうり救済する一言を言った。


「安心しろ勝治、誰がなんと言おうと俺はお前を信じている」


「あ...ありがとうございます、遊星さん!」


勝治はその一言を聞いて安心したのか、フゥと息を出して安堵している。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


遊星が勝治を信じた最大の理由は彼の瞳であった。
サテライトという無法地帯で育った彼は、
勝治と同じ少年期でたくさんの大人達を見ていたが、
どの大人もひどく汚れきった目をしていた。

そんな世界に絶望していた彼をここまで育ってて
くれた育ての親であり目に希望を映していたマーサ。
遊星は勝治の瞳にマーサと同じ物を感じたのだ。

その希望の力を信じる瞳を見た遊星は、
勝治は少なくとも嘘は付いていないと思い、
勝治を信じたのである。


しかしただ一つだけ疑問に思う事が遊星にはあった。
龍昇ケンの事である。


この説で、勝治はよくケンは死んでいないと頻繁に言っていた。
遊星はケンに関しては複雑な思いだった。
いくら嘘まみれの放送でも本当に死んだものはいるのは事実だろう。
ありがとウサギ、勝治を攻撃した謎の男、田所などマーダーは
まだ会っていないだけでいっぱいいるのだ。
そんな中でこの6時間誰も死んでいないのはありえないだろう。
もしかしたらケンは本当に死んでいるのではないか?


しかし遊星はその疑問を言えないでいた。
勝治はしっかりしてるとは言えまだ、小学生である。
勝治ににケンは本当に死んだのでは?という絶望的な質問はしたくなかった。
勝治には最後まで希望を持って欲しかったのだ。


それは、彼自身、死んだとは信じたくない人がいる気持ちの
現れでもあった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「勝治、悪いが一緒に参加者名簿を見ないか?
 知り合いがお互い来ているかもしれないし
 どれほどの人数がここに居るか把握したいんだ」


「あ、すいません、ついうっかりして
 忘れてました...」
 

遊星と勝治は其々のデイパッグから名簿を取り出し開いた。

355 ◆KkZTR94Vok:2012/06/18(月) 00:35:52 ID:4RGldMU.0

そこには遊星の良く知る名が記載されていた。
(ジャック...ある程度予想できていたがお前までここにいるのか!)


ジャック・アトラス
彼は遊星の幼馴染であり同じマーサハウスで育った、兄弟の様な関係で、
遊星と同じシグナーの痣があるデュエリストである。
今でこそ、ニート兼ヒモの様な生活を送っているが、その高い
デュエルタクティクスと熱く、揺るがない荒ぶる魂には遊星も一目置いている。


彼はなぜ呼ばれてしまったのだろう、
やはり自分と同じシグナーだからであろうか、
いや、それはないだろう。
シグナー繋がりで呼ばれたのなら、
クロウ、アキ、龍亞、龍可、も呼ばれないのは不自然である。


さらにブラシドまでこの場に呼ばれている。
これで、シグナー繋がり説はないと言える。
それにブラシドは、俺が倒したはず、
まさか、この殺し合いの裏にゾーンがいるのか?
もしくは全くの無関係なのか?
それにこの知的な犯人とはいったい何を意味するのだろうか?


これもまた同じ様に、
どちらが正しいかまだ、判断できない。
この考案についてはまたじっくり考えよう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(リュウセイくん、君も来ているなんて...)


僕はとてもショックだった...


(謎回想)


僕とリュセイくん、最初は友達として
ではなくボーガーライバルとして出会った。


リュウセイくんとの三日見盤続いたボーグ
バトル、その全てが終わり燃え尽きた時、
僕達は互いを友と呼ぶ関係になっていた。


そんなリュウセイくんが...


「うそだよ...こんなの」


そう呟いた瞬間、
僕の立っていた地面が謎の崩落を起こし、
僕は真っ逆さまに落ちて行った。







【松岡勝治@人造昆虫カブトボーグ V×V 死亡】







(謎回想終了)

356 ◆KkZTR94Vok:2012/06/18(月) 00:37:14 ID:4RGldMU.0



「勝治、ケン以外誰か知り合いはいたか?」


「はい...リュウセイくんって言う友達が一人います」


「そうか...俺の知っているのは、ジャック・アトラス、鬼柳京介、
 ブラシドの三人だ」


それぞれの報告し合った後、
お互い色々と思う所があったのか、
再び互いに無言になり静寂が場を支配した。



しばらくして勝治が突然お互いの支給品の確認がしたいと言いだした。
丁度いい機会だったので俺達は確認し合う事にした。


しかしここにいるのは俺と勝治だけではない。
この謎の少年はいったい何者だろうか?
まるで死んだように寝ている,相当疲れたのだろう。
あのバカでかいサイレンの音でも目覚めなかった。
起きるのはつらいだろうし、少年にはそのまま寝むてもらう事にした。



「じゃあ、支給品を見せ合うか、俺自身も
 今、確認したばかりだが、何か探している物とかあるのか?」


「エレクトリカル・スピードワゴンっていうクワガタムシ型のボーグ
 があれば心強いです、ここに来るまでずっと持ってたんですが...」


勝治がそう告げると遊星は残念そうな顔をして答えた。


「...すまない、残念だが持っていない、俺にあるのは
 沈黙の騎士ギャラティンのカード、それと...」


遊星が自身のデイパックをがさごそと探り取り出したそれは、
如何にも安っぽそうな変身ヒーローのベルトだった。

357 ◆KkZTR94Vok:2012/06/18(月) 00:37:55 ID:4RGldMU.0
「超人サイバーZ、一号、二号の変身ベルトだ、
 これを付けて「変身、Z」と叫べば変身出来るらしい。」


「えっ、...本当なんですか...?」


勝治は、明らかに信じていないようだ。
しかしそれは、仕方ない事だ、
いきなり変身ベルトを見せられて、これで変身できる
と言っても、普通は信じないだろう。
事実俺自身も半信半疑だ。


「本当に変身出来るか確かめてもいいが、
 一度変身すると二時間変身出来ないらしい、
 変身するとしてももっと大切に使うべきだな、
 二号のベルトは、用心のため勝治が持っていてくれ。」


「そうですね、ありがとうございます、
 もう一つの支給品は何ですか?」


勝治がベルトを腰に装着している間、
俺は最後の支給品をバッグから取り出した。


「もう一つの奴も俺が知らないカードだ、
 ライダーズカード一式というらしい、
 ただこれはディケイドと呼ばれる者のみが、
 使えるらしい」


「ディケイド?」


勝治は聞き慣れない名前に首を傾げる。


「参加者名簿にその名はなかった、
 もしかすると名簿には別名が記されているのかも
 しれない」


「じゃあ、そのディケイドさんにもし会わないと」


「あぁ、役に立たないだろうな...」


(この殺し合いの地でディケイドの別名を持つ、
参加者に果たして出会えるだろうか。)


遊星のそんな一抹の不安を残し、彼の支給品は終わった。

358 ◆KkZTR94Vok:2012/06/18(月) 00:38:38 ID:4RGldMU.0


「勝治の支給品は何だったんだ?」


遊星の支給品説明が終わり次は勝治の番となった。


「あっ、はい、僕の支給品は、これです。」

そういってデイバッグの中から一つ一つ取り出した。


一つ目は、バイクだった。


バックの中にバイクが入っていることはどう考えても
あり得ないことだ。
バックは、四次元に繋がってるのか?、そんなことを思いながら
説明所を読むとそれは、デルタイーグルという
名前らしく、外見は修正テープを大きくしたような
デザインである。
勝治にとってこれは何の変哲もない(通常のバイクより遥かに大きいが)
バイクであるが、
しかし遊星はこのバイクに見覚えがあった。


(...ブルーノ...)
それは、ブラックホールに消えたかつての友の愛機であった。
結局、デルタイーグルは、小学生の勝治では運転出来ないので
D・ホイーラーである、遊星が運転する事になった。


(ブルーノ...再び俺に力を貸してくれないか?)
遊星の心に反応するかの如くモーメントが静かに回転を始めた。



二つ目は大きな箱だった。
その箱は固くなに閉ざされていて中身だけは勝治自身
も確認していないという、異常なほどの固い箱であった。
まるで何かを封印しているかの様な風貌のため無理に、
開けない方がいい判断しバッグに戻そうとした瞬間、
パカァと箱が簡単に開いた。
中身を確認したとたん二人は青ざめた。












中に入っていたのは生首であった。
その生首はこちらを確認すると笑顔でこう言った。











「30分で5万!」

359 ◆KkZTR94Vok:2012/06/18(月) 00:39:53 ID:4RGldMU.0

彼の正体はGOという神様である。
この宇宙を創造したのも彼という説もある
時には人間に化け、安い時給に満足していない人間に、
時給が高く、簡単な仕事を紹介してあげたり(ゲス顔)
する慈悲深い神様である。
付属の10万円を使い1回五万円払えば
神の御加護が微粒子レベルで30分間受けられます。
さぁみんなで叫ぼう。

GO IS GOD
GO IS GOD
GO IS GOD
GO IS GOD

と付属の説明書に書いてあった、意訳すると
5万払うと30分間宇宙を創造するほどの神の力が
微粒子レベル手にはいるというアイテムだった。


(宇宙を創造するほどの力の微粒子レベル...
 どれくらいなのか想像出来ないな。
 だが実質二回しか使えない上この制限、
 もしかしてとんでもないアイテムなのか?)
 


以上が勝治に支給された物の全てであった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


遊星達は支給品を確認した後、首輪を調べ始めた。
もっとも勝治は遊星に任せて見ている事しか出来なかったが、
勝治はまだ小学生なのでこれはしかたない事である。

遊星は慎重に自分と勝治の首輪を時々触ったりして調べていた。

(この首輪はのタイプは俺と鬼柳が以前付けられた物とほぼ同一か、
 これなら工具など使わなくても俺なら釘一本あれば安易に外せるが...)


遊星は以前クラッシュタウンでこれと同タイプの首輪を付けられ
拘束され、その時は釘一本で首輪を解除した経験があった。
ここまで聞けば遊星がいかに凄腕メ蟹ックなのかがお分かり頂けると思う。


さらにこの首輪は以前付けられた物より簡易で螺子などが付いていた
これならばドライバーさえあれば誰でも解除出来てしまうほどの代物だった。

360 ◆KkZTR94Vok:2012/06/18(月) 00:40:48 ID:4RGldMU.0


だからこそ遊星は思う、これは奴らの罠なのではと...


(あからさま過ぎる...これは、100パーセント間違いなく罠だ、
 下手な解除は命取りになるな...やはり専用工具が必要か?)


そう思い、さらなるヒント探すため首輪の真下の方を見ると、
そこで遊星には首輪に小さな穴が開いているのを、
見付けた。


この穴は?、機械に詳しい遊星にはすぐに主催側の狙いが分かった。


遊星は、フッと鼻で笑うと地図と筆記用具を取り出した。
勝治は訳が分からずに質問した。


「遊星さん何か分かったんですか?」


「いや、すまない何も分からなかった、正直お手上げだ」


「そう...ですか」


勝治がショックを受けている間
遊星は地図裏の白紙部分にこう書き入れた。


【参加者の会話は、首輪で盗聴されている】


勝治は、遊星の意図が分かり、ハッと口に両手を当てた。


【これからの、重要な会話は盗聴されないように
 喋らず伝えられるこの方法にする...ここまで大丈夫か?】


勝治は首を縦に大きく振る、OKのサインである。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


俺達は今、ゲキド街にあるショッピングモールに来ていた。
首輪解除の道具探しの為である。


あの後、話し合い(筆談)の結果俺達に出来る事は首輪
の解除しかない結論に至り、盗聴対策で表向きは、食糧集めの名目で
ショピングモールに道具集めに来ていたのだった。


謎の少年はまだ寝ていたため起こさず、混乱しない
様にメモだけは残したが、いくら30分ほどで戻るつもりでも
小学生ほどの少年には大変危険だろう、ここに絶対に大丈夫などという
言葉は存在しないのだから...


「大丈夫だって、安心しろよ!」


勝治のデイバックから声が聞こえたが俺達は急いでいたので
その声を無視した。(神の声を無視するとは...たまげたぁ...)


道具捜索中、俺達は工具コーナーで工具を探していたが
当然首輪を外せそうな工具は、置いていなかった。
だいたい、こうなっている事を予想出来た俺は次に玩具売り場の
方へ行ってみる事にした。


予想どうり玩具に関しては、やつらは何も手を付けていなかった。


勝治は、玩具なんかで何するんですか?と言いたげな目でこちらを
見てきた。
これは、彼ののサテライト時代からの知恵だった。
サテライトは何もかもシティの時代遅れでシティで
ゴミとして捨てられた、機械は闇市場で高値で取引されていたりした。
サテライトの住民にとってシティのゴミは宝の山だった。
ジャンク品から物をリサイクルする生活を送っている内に
ジャンク品でDホイールが作れるまでになっていたのだ。
その知恵がここで生かされている、ただの玩具の部品で首輪を解除する
工具を作り上げるメ蟹ックの才能が彼には十分あるのだった。



恐るべき死ぬ死ぬ詐欺の小学生とシグナーの痣を持つD・ホイーラー
二人はいったいどこまで行けるのだろうか?

361 ◆KkZTR94Vok:2012/06/18(月) 00:41:54 ID:4RGldMU.0
【E-2 ゲキド街のショピングモール/1日目・早朝】


【不動遊星@遊戯王5D's】
[状態]:疲労(小)、主催者達に怒り
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、サイバーZ一号のベルト@真夏の夜の淫夢関連
ライダーズカード一式@仮面ライダーディケイド、沈黙の騎士ギャラティン@カードファイト!! ヴァンガード 、
大量の玩具@現実
[思考・状況]基本思考:殺し合いの打破
1:ありがとウサギを止める。
2:先ずは首輪を解除する。
3:自分のカード達や仲間を探す。
4:田所に対する怒り、警戒。勝治を攻撃した誰かにも注意。
5:リュウセイ、ケン?、マミを勝治と探す
6:許せ、少年
※勝治が今までしてきたことを聞きました。ただし、アルセーヌを覗き見してたことは聞いてません。
 また、田所(野獣先輩)が勝治に一服盛ったと思っています。
 また、ケンが生きてると言う勝治の説に疑心的です。
※ムラクモにメモを残しましたが、なんと書いてあるのかは、
 あとの書き手さんにおまかせします。


【松岡勝治。@人造昆虫カブトボーグ V×V】
[状態]:疲労(中)、頭部に打撲の跡、足に豆が出来た、ちょっと眠い
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、デルタイーグル@遊戯王5D's 、GOと10万円@真夏の夜の淫夢
サイバーZ二号のベルト@真夏の夜の淫夢関連
[思考・状況]
基本:殺し合いを止める。
1:リュウセイ、ケン、マミさん、エレクトリカル・スピードワゴンを遊星と探す。
2:マミさん、リュウセイ、ケンが心配
3:田所(野獣先輩)を警戒
4:ケンは絶対生きてる
5:少年への軽い罪悪感
※遊星に今までしてきたことを話しました。ただし、アルセーヌを覗き見してたことは言ってません。
※田所(野獣先輩)が一服盛ったと思いこんでいます。
※放送には、嘘があると思っています。



【E-2 ゲキド街の薬屋/1日目・早朝】


【ムラクモ@アカツキ電光戦記】
[状態]:睡眠、貧血、疲労(中)、ダメージ(中)、右足に刺し傷(治療済み)、身体が十二歳程になっています
[装備]: 六〇式電光被服@アカツキ電光戦記、十六夜咲夜のスカート
[道具]:基本支給品、マッド博士の整形マシーン、ポラロイドカメラ
[思考・状況]
基本:主催も含めて皆殺し。
1:……
※勝治の存在に気づいていません
※デイパックを枕にしています
※すぐ近くにスカートを除く十六夜咲夜の服とムラクモのズボンが置いてあります

362 ◆KkZTR94Vok:2012/06/18(月) 00:42:31 ID:4RGldMU.0

【ライダーズカード一式@仮面ライダーディケイド】
 
 クウガ〜キバまでのKR、AR、FFR、FAR
 が入った紙袋、デイケイドが使用する事で他のライダーへの
 二段変身やそのライダーの固有技や必殺技を使用できる。
 本ロワでは、一度の変身で、KRできるライダーはディケイドを除き、
 二人までと制限されている。
 

【超人サイバーZ、一号、二号のベルト@真夏の夜の淫夢関連動画】
 
 日本初の特撮ホモAV、KMNライダー作品である。
 本来変身するにはメガデスの改造手術を受ける必要があるが、
 本ロワではその制約がなく一度変身すると二時間変身出来なくなる
 制限がある。
 また子供変身しても大人の事情でなぜか体は大人になる。

 子供のホモは見るかもしれない(名言)
 
 また一応KMNライダーなので、ディケイドと心通わせる事で
 ディケイドが新たな力に目覚めるかも知れません。(意味深)
 

【デルタイーグル@遊戯王5D's】
 
 アンチノミー(ブルーノ)が使っていたD・ホイール
 かなり大きく、5メートルほどある。
 ファンからのあだ名は、修正テープ。


【GOと10万円@真夏の夜の淫夢】

 この宇宙を創った神様であり唯一神でもある。
 そんな神の力を五万払えば、30分間だけ微粒子レベル、使う事ができる。
 微粒子レベルがどの程度の力なのかは、次の書き手さんにお願いします。

 GO IS GOD(真実)

363 ◆KkZTR94Vok:2012/06/18(月) 00:43:55 ID:4RGldMU.0
以上で投下終了です。

364 ◆yWmiaE64Fc:2012/06/19(火) 21:31:41 ID:PHMPqmT.0
有野晋也、エイラ・イルマタル・ユーティライネン、聖白蓮、ありがとウサギ投下します

365 ◆yWmiaE64Fc:2012/06/19(火) 21:33:26 ID:PHMPqmT.0
「あ〜おもろかった〜」

きりの良い所でゲームを中断した有野は
腕を上に伸ばし屈伸をしながらリラックスをしていた。
コリコリと関節が鳴る音と共に体がほぐれていく感覚は心地よい。
有野がゲームを止めた頃、聖は何か役に立つ物が入っているのかも知れないと考え
自分のディバッグの中身を確認していた。
すると中で蠢く青い物体の姿があり、聖の顔を見るや否や
ハイテンションでディバッグの中から飛び出してきた。

「バトルドーム!!」

ディバッグから出てきたのは青いカラーリングの玩具、バトルドームであった。
かつて世界中でブームを巻き起こし一世を風靡した大人気の玩具であり
他の参加者の支給品として扱われたドラえもんの片割れである。

「ウェ!?」
「うわーなんやこれー!玩具?」
「私のバッグに入っていた支給品ですが何なのでしょう?」
「ツクダオリジナルから3Dアクションゲームの超エキサイティン!!なバトルドーム登場!!」

ピョンピョンっと有野達の周りを飛び跳ねながらバトルドームは自己紹介をする。

「こんなの役に立つのカ?」
「ちょwwwバトルドーム!!は相手にボールをシュウウウウウウウ!!して超エキサイティン!!」
「ワケワカンネーヨ!!それにしても腹減ったナー」
「ツクダニ!ツクダニ!」

早速役に立つ時が来たと言わんばかりにバトルドームははしゃぎ
海苔佃煮の入ったビンをエイラの足元に射出した。

「これ『ごはんですよ』やん、でも今は米が無いから美味くないで」
「他に何か食べる物出せないのカ?」

バトルドームが体を横に振ると、エイラにツカエナイナーと言われ少し落ち込んでいた。
聖は引き続きディバッグの中を探ると大量の袋が次から次へと出てきた。

「有野さん、これはなんでしょうか?」
「これはインスタントラーメン言うて、お湯で煮ただけで作れるお手軽な食品や
 これならすぐ作れるからゲームでもやりながら待っといてや」

聖に渡された二つ目の支給品、それはハウス食品のインスタントラーメンうまかっちゃん一年分である。
これは不況の煽りを受けたジャムおじさんのパン工場閉鎖の危機から救うべく
WBCに参加したアンパンマンが勝利して得た賞金の副賞として扱われていた現物である。

有野は建物内にある調理室へ行くと
コンロの上に水を入れた大き目の鍋を置いて火を付ける。
水が沸騰して熱湯になったらうまかっちゃんを三袋分入れて茹でる。

麺が柔らかくなったらスープを入れ混ぜ合わせたら火を止めて
ラーメンを丼に入れれば有野お手製うまかっちゃんの完成です。

「おーいエイラちゃん、聖はん ラーメン出来たで一緒に食べよう〜」
「おー、いい匂いダナー」
「では頂きますわ」
「バトルドーム!!」

少女とおっさんと少女?食事中…

『──おはよう、参加者の諸君

三人が食事を楽しんでいる所でサイレンが鳴り響き、第一回目の放送が告げられた。

366 ◆yWmiaE64Fc:2012/06/19(火) 21:34:03 ID:PHMPqmT.0
「あかん!急いでメモ取らんと!」

放送が開始される中、主催者はまず進入禁止エリアを告げた。
有野は内容を聞き漏らさぬように集中してメモを取る。
放送中はバトルドームも空気を読んで黙っていた。

進入禁止エリアの発表を終えた主催者は
今度は死亡した参加者の名を告げた。

『松岡勝治、
イワーク・ブライア
ヴェルタースオリジナルのおじいさん』

次々と名を呼ばれていく参加者達
たった六時間の間でこれだけの命が本当に失われたのか?
信用したくない気持ちもあった。

『レミリア・スカーレット、
寅丸星、
美樹さやか、


以上の十六名だ。 』

「…………ッ!?星が……」
「知り合いが呼ばれたんか?」
「ええ……」
「そっかぁ……それは気の毒やわ……」

星の名を聞いた聖は驚きを隠せずにいた。
昔の時代から共に同じ道を歩んできた大事な家族なのだから
それを失ったショックはあまりにも大きい。

「大変だー!」
「な、なんや!」
「サーニャも……サーニャもこの島にいるんだ!早く助けに行かないと!」

エイラは島に連れてこられる以前に主催者が発言した言葉を思い出し
ディバッグから参加者名簿を取り出して確認していた。
すると主催者の言葉通りに白紙だった紙から参加者の名前が浮かび上がり
エイラの親友であるサーニャの名を発見したのだ。

「そうですね、そろそろ私達も探索に行きましょう」
「もうええんか?」
「はい、星もそれを望んでいるはずですから」

本当は今でも胸が張り裂けそうなぐらい悲しい。
だが歩みを止め、いつまでも嘆いていては星に会わせる顔が無い。
あの真面目な星の事だ、この殺し合いを止める為に最善の行動を取り
その末で命を落とした筈なのだから。


星の犠牲を無駄にしない為にも、一人でも多くの参加者達を救うべく
仲間達と共に島を探索し協力者を集めて脱出する。
それが星にとって一番の供養になるはず。

367 ◆yWmiaE64Fc:2012/06/19(火) 21:34:47 ID:PHMPqmT.0
三人は他の参加者達を探すために島を反時計回りするように行動を開始した。
木の生い茂る山々の中に入るより、見晴らしの良いエリアを中心に探索した方が
人探しに向いていると考えたからである。

「サーニャー!!サーニャー!!」
「誰かおらんかー!!」
「私達は殺し合いに乗っていません!怖がらずに出てきてください!」

建物内で怯えているかもしれない参加者達に呼びかけをしながら
C2エリアまで移動して橋を渡った。

「…………けて」
「今、人の声が?」
「ほんまか?」
「たす……けて……!」
「間違いありません!あの破壊された建物の方から助けを求める声が聞こえます!」
「じゃあ助けに行かなきゃ!」

D2へ向かった先にある全壊した建物から声を聞き
三人は声のする方へと向かった。
声の聞こえた場所に辿り着くとそこは、瓦礫がいくつも積まれており
瓦礫の隙間から聞こえる声でやっと生存が確認出来る状態であった。

「大変や!瓦礫の下に人がおる!」
「誰かいるの?お願い助けて!瓦礫が重くて動けないの!」
「安心しろ、すぐに出してやるからナー」

三人は力を合わせて一つずつ瓦礫を除去していき
後は一際大きな瓦礫を一つ残すのみとなった。

「あとはこれだけや」
「私が持ち上げますから二人とも離れてください」
「お、おう!」

肉体強化魔法を使い身体能力を上げた聖は瓦礫を軽々と持ち上げると
瓦礫の下にはバレリーナの服装をした二足歩行のウサギが
黄色い槍を持って構えていた。



もこみち達を逃がしたありがとウサギは
最初の放送を聞き終えた後で再び捜索を開始した。
殺し損ねた者が自分の危険性を周囲の参加者に言いふらし
集団で対抗されれば勝ち目は薄くなる。
時間が立てば立つほど自分は不利になるのだ。
一刻も早く殺害しなければならない。

「サーニャー!!サーニャー!!」
「誰かおらんかー!!」
「私達は殺し合いに乗っていません!怖がらずに出てきてください!」

その時、聞こえてきたのが他の参加者達に呼びかける三人の声だった。
彼らが言葉通りに殺し合いに乗ってないのは、状況的にすぐ判断出来た。
なぜかと言うと、殺し合いに乗るような奴がわざわざ大声を出して
自分の存在をアピールするのはリスクが大き過ぎて普通ならやらない。
陰から様子を見た感じ、戦闘その物が目的の快楽殺人者達とも思えない。
一番可能性が高いのは、仲間を出来る限り多く集めて脱出しようとしているお人良し組なのだろう。

ならばその、お人良しさを逆手に取ってやろう。
三人が移動しようとしている場所には先程、自らが壊した建物がある。
小さな体を利用して瓦礫の下で身を隠し、動けなくなった振りをして隙を突く。
瓦礫が遮蔽物となって、相手はこちらが武器を持っていることすら気づかせない。



ザシュッと刃物が肉を突き刺す嫌な音が聞こえた。
心の臓を射抜かんと、放たれた槍を
聖は反射的に後方へ下がった為に胸が貫ら抜かれる事は無かったが
完全には避け切れずに右肩に命中した。

「うう……っつ……」
「聖はん!」
「聖さん!」

ありがとウサギは槍を引き抜き、再び攻撃するべく全身する。

「シュウウウウウウウウウウウウ!!!」

突如、黄色い弾幕がありがとウサギに向かってばら撒かれ、
全身に被弾して吹き飛ばされた。
よく見ると聖の足元で守るように立ち塞がるバトルドームがいた

368 ◆yWmiaE64Fc:2012/06/19(火) 21:35:45 ID:PHMPqmT.0
「大丈夫か?聖はん!」
「はい、この程度の傷なら問題ありません」
「イキナリナニスルンダー!」

バトルドームの弾幕をまともに食らったありがとウサギだが
弾幕の威力は当たれば痛いが我慢すれば耐えられる程度であり
戦闘不能にさせるほどの効果は無かった。

それでも常に食らい続けていられるほど無視出来る攻撃では無い。
ありがとウサギは追撃を諦め、一時撤退を選んだ。

「バトって相手にボールをシュウウウウウウウウ!!」

それを許さないバトルドームは弾幕を放ちながら
ありがとウサギを追いかけていった。
どうやら自分の主である聖を騙まし討ちした事に怒りを覚えたらしい。
ありがとウサギが交差点を左折し、バトルドームも遅れながら続いて進み
一匹と一台の姿は見えなくなった。

「早く手当てしなきゃあかんで」
「これぐらいの傷なら治癒魔法で十分治せますわ」
「色んな魔法が使えるんダナー」

聖が左手で右肩の傷口を抑えて治癒魔法を詠唱した。
だが本来はそれで塞がる筈の傷が一向に治る気配がしない。

ズドドドドドド!!

「ちょwwwちょwwww相手が超エキサイティン!!なボールをシュウウウウウウ!?」

傷が感知しない謎が解決されないまま、どこからか銃声が鳴り響き
バトルドームが慌てふためきながらこちらに戻ってきた。
その背後には大きな白いロボットが機銃を撃ちながら近づいてくる。

「なんやあれ!ちょっとかっこいい!!」
「アレは…ウォーロック!?」
「知っとるのかエイラちゃん!?」
「うむ…あいつは昔に皆で一緒に戦って破壊した兵器なんダヨ」
「そーだったんかー」



バトルドームによる素早い対応によって
奇襲による殺害が失敗に終わったありがとウサギは
苦虫を噛み締めた表情で一時離脱し、次の作戦へと移行した。
バトルドームが飛び跳ねながら追ってくるが、動きが遅く
簡単に距離を離つ事が出来た。

グレートありがとウサギに変身して戦う事も考えたが
肉体にかかる負担が大きく、激しい疲労によって今後の戦闘に支障を残す事を危惧し
別の策に頼る事にした。
好都合な事にありがとウサギにはゲイ♂ボウの他にも強力な支給品を隠し持っている。

それはブリタニア軍空軍大将マロニーの手によって製造されたウォーロックである
その性能は高火力且つ高機動で
それを見たマロニーは、量産化成功の暁には自分が特別な存在になれると考えられるほどでした。

今ではありがとウサギの支給品として活用されています。
なぜなら主催者達はこのウォーロックは
殺し合いを促進させるほどに役立つ特別な兵器だと考えたからです。

バトルドームから距離を離し、弾幕の届かない所まで避難したありがとウサギは
早速、ウォーロックを取り出し機体に乗り込んだ。
本来のウォーロックはネウロイのコアを使った無人兵器なのだが
主催者達によって、ネウロイのコアは取り除かれ
パワードスーツのように参加者が身に纏って戦えるように改良されていた。

その理由はネウロイのコアを使って自動操作に任せっぱなしだと
『参加者同士』が殺し合っているように見えず
さらにコアに自我が宿れば支給品であるウォーロックが独立して
持ち主からの制御を振り切って行動してしまうからである。

少し考えて見てほしい、参加者達が殺し合いを促進させる為に渡している筈の支給品が
参加者を蔑ろにしてまで支給品単体が大暴れしていては本末転倒ではないか?
あくまでメインは首輪を付けられた哀れな参加者達なのだ。
特に誰に言っている訳では無いがそこを吐き違えてはならない。
どこぞの海老だって自我を持ちながらも自分が支給品である事を弁えて行動しているのだから。
それがウォーロックからネウロイのコアを除去した理由なのである。

369 ◆yWmiaE64Fc:2012/06/19(火) 21:36:24 ID:PHMPqmT.0
「システム、オールグリーン……ありがとウォーロック行くぞ」

起動を開始したウォーロックがホバー移動しながら
仕留め損ねた参加者達を殺害する為に
逃げてきた道を引き返した。

「バトッ!?」

遅れてやってきたバトルドームと鉢合わせするが今では何の脅威でも無い。
バトルドームが弾幕を放って仕掛けるが
このウォーロックに対しまともにダメージを与えるなど不可能なのだから。

「ちょ……」

戦争の為に開発された兵器であるウォーロックと
子供達が遊ぶ為に作られた玩具であるバトルドームでは
あまりにも戦力に差が有りすぎた。

「超エキサイティンッ!!」

敵わないと知るや速攻でバトルドームは逃げ出し
それを後ろから追いかけるウォーロック
先程とは全く逆の立場になっていた。

機銃でバトルドームを狙うも的が小さく、やたらぴょこぴょこ飛び跳ねるせいで
なかなか銃弾が命中しない。
逃げ回っている内にバトルドームは持ち主の方へと辿り着く。

「ここは私に任せてくれませんか?」
「え?」
「近づいちゃ駄目ダ!」

聖は有野にディバッグを渡し、何も持っていない状態でウォーロックに歩み寄った。
ありがとウサギはそんな聖の行動に疑問を感じつつ銃口を向ける。

「怖がらなくても大丈夫です、私はあなたを決して傷つけたりはしません」
「な、何を言ってるんダ?あいつは聖さんに襲い掛かったんだゾ!」
「それはきっと死への恐怖にかられて衝動的に攻撃したからです
 彼女が本心で殺人を望んでいる筈がありません」

(なんだこいつ……本気で言っているのか?それとも綺麗事で訴えれば
 殺される事はありえ無いとたかをくくっているのか?)

「相手を殺さなければ自分が殺されると思ったのですね
 だから怖くなって望まぬ殺し合いに身を投じるしか無かったのですね
 ですが、それではこの殺し合いを目論んだ人達の思う壷です
 お願いです、どうかこの無意味な争いを止める為に私達に力を貸してください!」

(君は正しいよ、何一つ間違っちゃあいない、正に聖者と呼ぶべき思考だよ
 だが甘い、歯がとろけそうなぐらい甘すぎる、その考えでは絶対に生き残れない
 他者を疑おうとせずに信じるのは素晴らしい事だろうが
 この場においては騙され、計られ、利用され、切り捨てられ
 最期はその気高い意思が報われる事無く命を落とすのが関の山だ!)

言葉など交わす必要は無い。
抗いようのない現実を受け入れ、自分が理想とした正義を捨ててまで
生きる事を選んだありがとウサギとは真逆な聖の思想は
虫唾が走る程にうっとおしいものだった。

(なら引導を渡してやろう、僕が君を殺す事で
 僕の選んだ道こそが最善であったと証明してやるんだ)

ズドドドドド!!

「聖さん危ない!」

獣の耳と尻尾がにゅるんと生えたエイラが聖を突き飛ばし
ウォーロックの銃撃を外させた。

「エイラさん…」
「気を付けるんダ!次がくるゾ!」

370 ◆yWmiaE64Fc:2012/06/19(火) 21:37:40 ID:PHMPqmT.0
(ちっ……余計な真似を)
「ミギダナ、ヒダリダナ」

聖への攻撃を妨害したエイラに怒りを覚え
狙いを変えるが、まるでどこから来るのか分かっているかのような動きで
銃弾を全て回避していく。

(どうして当たらない?うわっ…!)

側面から飛んできたロケットランチャーの弾が直撃し
衝撃でウォーロックが転倒した。
攻撃された方向を見るとロケットランチャーを担いだ有野が立っていた。

「二人とも今の内に「超!!」逃げるで!」
「よくやったゾおっちゃん!」
(このままでは逃げられる!)

急いで起き上がろうとするが、去り際に有野がロケットランチャーを
更に一発打ち込み、直撃は避けた物の爆風で視界が遮られて
ありがとウサギは相手を見失ってしまう。

(見失ったが、このウォーロックの速度ならすぐに追いつける)

ウォーロックの体勢を立て直したありがとウサギは
注意深く、周囲に気を配りながら三人の追跡へ向かった。



「すみませんでした、私が勝手な事をしたばかりに二人を危険な目に合わせてしまって……」
「そんなの言いっこ無しや、俺達は仲間なんやから助け合うのは当然や
 それに俺も聖はんの支給品を勝手に使うてしもうたからな」
「おっちゃんの言う通りダ」

ウォーロックから距離を取った三人は近くの建物で身を隠して
ありがとウサギへの対処で話し合っていた。

「彼女を放置していけば犠牲者は増えてしまいます
 ですから私は彼女を止めるために、これからあのからくりを破壊しに行きます
 それまでの間、二人はここで待機してくれませんか?」
「ちょっと待ってや聖はん、破壊って無理や!
 あのロボット、ロケットランチャー当たったのに壊れなかったんやで」
「それでも私なら出来ます、魔力を拳に集中させれば打ち砕いてみせます」
「私も行くヨ、大丈夫私なら敵の動きを先読み出来るからやられたりしない」
「それなら俺も手伝うで、一人じゃ難しくても三人で力を合わせればなんとかなるで!」
「バトルドームも!!バトルドームも!!」
「エイラさん……有野さん……ありがとうございます……」

三人はありがとウサギの凶行を止めるべく、ウォーロックの破壊を決断したのであった。



(この辺りに生体反応が……近いな)

ウォーロックのレーダーが参加者の反応をキャッチしたのを見て
やり過ごされない様、速度を落として慎重に移動を開始した。

「コッチダ!」
(自分から出てきた?その手に持つショットガンでどうにか出来ると思ったか?馬鹿め!)

ウォーロックの両腕の機銃から放たれる銃弾を回避しながらエイラは突き進む。
度重なる能力の使用で疲労が押し寄せてきたがまだ耐えられる。

「ソコダー!」

目の前まで移動したエイラは手に持つ銃をウォーロックへ向け、引き金を連続で引き
ケフィアが放出されてウォーロックの全身に浴びせかけた。

「な…!モニターが!」

カメラ部分がケフィア塗れになり、ありがとウサギの視界が封じられる。

「おっちゃん今ダ!」
「よっしゃ任せとき!」

エイラが離れるのと同時に二発のロケットランチャーがウォーロックに直撃し
バランスを崩させた。

(まずい!このままでは狙い撃ちにされてしまう!)

「はぁあああああ!!」

聖が全速力でウォーロックへ向かって駆け抜けると
その勢いを拳に乗せ、思いっきり振りかぶって殴りつけた。

「南無三!!!」

371 ◆yWmiaE64Fc:2012/06/19(火) 21:38:32 ID:PHMPqmT.0
轟音と共に突風と砂埃が舞い起こり、エイラと有野は反射的に
両腕を顔の前に出して砂に目が入らないように動いた。
聖が放った拳の威力は凄まじく一瞬、地面から振動が伝わる程であった。

「……いません」

聖がポツリと呟くと共に、砂埃が晴れて地べたが見えるようになった。
そこには亀裂の走ったアスファルトがあるのみでウォーロックの姿は無かった。

「上ダ!」

エイラが指した先には上空へと飛び上がったウォーロックがいた。
視界が映らなくなり焦ったありがとウサギは急いで上空へ飛んで
聖の拳から逃れる事が出来たのだ。

(モニターが使えない状況ではこちらが不利……勝負はお預けだ!)

人型から航空機型へと変形したウォーロックは
東の方角へ向かって飛び去っていった。

「いけません!彼女を止めなければ被害が……うう……」
「ツクダ!?」
「聖さんしっかり!」
「少し……立ち眩みしただけです……」
「何言うてんや!腕から血が流れ取るやないか!」

有野の言う通り、聖の腕からは一筋の血が流れており
指先からポタポタと血が零れ落ちていた。
ありがとウサギが突き刺して出来た肩の傷が未だに塞がっていなかったのだ。

参加者達の救出を優先させる為に、聖は肩の傷の事をあえて言わなかったが
ウォーロックを破壊する為に放った大技のせいで消耗し
立ち眩みが起こる程の疲労が襲ってきたのであった。

「黙っていてすみません、ですがこの程度の傷なら治療をしたらすぐに探索を開始して」
「あかん!探索は聖はんの体をしっかり休ませてからや」
「ですが、それではその間、人探しが出来なくなってしまいます」
「気にするナ、サーニャも大事だけど聖さんをほうってはおけないヨ
 それにサーニャなら私がこうする事を望むだろうからナ」
「やシュウウウウウウウむ!!やシュウウウウウウむ!!」
「聖はん、こんな状況で誰かを助けようとするのはすごい事やと思う
 だけど自分の体も大事にせなあかんで、あんたが死んだら悲しむ人もおるんやから」
「わかりました、では…お言葉に甘えて少し休ませて貰いますね」

二人の説得により聖は自分の身の休息を優先する事にし
近くにある建物内へと入っていき
せめてこれ以上血が零れ落ちないよう、応急処置を施して寝室で休ませた。

「今、聖はんが寝てるから静かにな〜」
「バトルドーム…」
「大丈夫って言ってたけど、やっぱり相当疲れが溜まってたナ」
「そうやな……聖はんは自己犠牲精神の塊みたいな人で危なっかしいから
 俺達でフォローしながら頑張ろうや」
「ああ、困った時もチームプレイで行けば乗り越えられるサ」

結果的に見れば殺し合いに乗った参加者を止められず
仲間が負傷してしまう喜ばしくない結果であった。
だが共に死線を潜り抜けた事で出会ったばかりであるにも関わらず
三人の絆はより固く結ばれていくのを確かに感じられたのだった。

372 ◆yWmiaE64Fc:2012/06/19(火) 21:39:34 ID:PHMPqmT.0
【B−4/1日目朝/市街地 建物内】

【有野晋也@現実】
[状態]:疲労(小)
[装備]: 無し
[道具]:基本支給品、M202ロケットランチャー(説明書付き)@コマンドー、ネシカ筐体@現実、恥ずかしい映像が再生されるリモコン@DDTプロレスリング
[思考・状況]
基本:嫁の下にかえらんとなぁ
 1:聖が元気になるまで待機。
 2:殺し合いはしない。

【エイラ・イルマタル・ユーティライネン@ストライクウィッチーズ】
[状態]:疲労(中)
[装備]:ボム@東方×3
[道具]:基本支給品、不明支給品0〜2
[思考・状況]
基本:殺し合いはしない
 1: 聖が元気になるまで待機。
 2:サーニャを探し出す。
 3:殺し合いはしない。

【聖白蓮@東方Project】
[状態]:右肩に刺し傷(治癒不可)睡眠中
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、うまかっちゃん一年分@アンパンマンのパン工場救済計画、バトルドーム@バトルドーム
[思考・状況]
基本:弱きものを助ける。殺しはしない
 0:………………
 1:弱き人を助ける。
 2:もう早とちりはしない。
 3:右肩の傷が治らない事に疑問。

【支給品紹介】

【M202ロケットランチャー(説明書付き)@コマンドー】

一般人であるシンディが説明書を読んだだけですぐに使用出来たロケットランチャー
説明書を読めば重火器の素人でも扱える仕様になっている。

【うまかっちゃん一年分@アンパンマンのパン工場救済計画】

ファイトマネーを稼ぐためにアンパンマンが参加したWBCの副賞として用意された食品

参考動画
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm17037130

【バトルドーム@バトルドーム】

バトルドームとは、最近流行中の超!エキサイティン!!な玩具である。
ロワにおいては意思を持ち弾幕も放てるなど
さらに超!エキサイティン!!な仕様になっている。

373 ◆yWmiaE64Fc:2012/06/19(火) 21:40:46 ID:PHMPqmT.0


「くそぅ……どうして誰も殺せない!」

ウォーロックを着陸させたありがとウサギは怒りを抑え切れないまま
目立ちやすいウォーロックをディバッグにしまって次の獲物を探していた。

(あの女の生き様の方が正しいと言うのか!?いや…それはありえない
 これだけ周到な用意がされているんだ、いくら足掻いた所で主催者を出し抜くなど
 夢物語のような妄想に過ぎない、ただの現実逃避だ
 たしか…聖と呼ばれていたか?見ていろよ
 世間体的には彼女の思想が正しいだろうが、この島の中に限っては
 僕の行き方こそが正しいというのを生き延びる事で証明してやる)

ありがとウサギの中で聖の言葉は本人が想っている以上に影響していた。
それはこの島でで生き延びる為に捨てた、正義を愛する心を
聖が失う事無く持ち続けているのを見て、とても嫌な感覚が胸の中で蠢いていたからである。
もし聖の生き様が正しかったとすれば
正義の味方の名を無に帰してまで選んだありがとウサギの生き様は
何の意味も無くなり、ただの道化となってしまう。
それだけは我慢ならなかった。

ありがとウサギは戦い続ける。
自分の選んだ修羅の道が正しいと信じ続けて。

【C-6 森の中/1日目・朝】

【ありがとウサギ@あいさつの魔法】
[状態]:疲労(中)、通常状態
[装備]:必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)@Fate/Zero
[道具]:基本支給品、ウォーロック@ストライクウィッチーズ、ランダム品(0〜1)
[思考・状況]基本思考:優勝し生き残る。
1:遊星、研、もこみち、ムラクモを探し殺す。
2:生き残る事で、自分の正しさを証明する。

【支給品紹介】

【ウォーロック@ストライクウィッチーズ】

ブリタニア軍空軍大将マロニーが捕獲したネウロイのコアを使い、軍上層部にも秘密裏に製造した無人人型航空兵器。
ロワにおいてはネウロイのコアは使用されておらずパワードスーツとして改良されている。
戦闘力は装着者の持つ魔力の素養の有無で変わり、魔力が有ればシールド展開による防御や
ビーム兵器による攻撃が可能となっている。

374 ◆yWmiaE64Fc:2012/06/19(火) 21:42:54 ID:PHMPqmT.0
投下終了

タイトルは「魔法の兵器で♪素敵な〜対主催を〜♪ずどどど〜ん♪」です

375名無しさん:2012/06/19(火) 23:32:16 ID:pUKchSp.O
投下乙です

四人(?)ともキャラが生きていて面白い作品でした

376名無しさん:2012/06/19(火) 23:35:11 ID:4HD6YwmQ0
投下乙
補助技も使えそうなバトルドームもいるし、
この3人と一体なかなか強いチームじゃないか

あと、とりとめもないな疑問なんだけど
有野課長は名簿見たのかな?
同じ現実出典の速水もこみちいるし
もし見たら反応はあるんじゃないかなと思ったんだけど

377名無しさん:2012/06/20(水) 01:03:37 ID:cd.GXdhc0
投下乙
本家バトルドームが意志持ちで来たかw
これはぜひともジャギ付きのドラバトと引き合わせてみたいなw

378 ◆yWmiaE64Fc:2012/06/20(水) 08:51:22 ID:ZPFBiKMc0
>>376
修正が必要なら手を加えますが
問題無いようでしたら、後の書き手に任せようと想います

379名無しさん:2012/06/20(水) 18:45:24 ID:dntK94bU0
別に修正までしなくていいよ
興味で聞いただけだから。
後の書き手に任せていいんじゃない?

380名無しさん:2012/06/20(水) 18:54:18 ID:nAQ3XjO.0
そういや勝次の声がキルアの声と同じだが、ゴンさんは何も感じないのか?

381名無しさん:2012/06/20(水) 19:10:31 ID:BYYHao/.0
遭遇してないから何とも言えないな
それに旧キルアだしな

382名無しさん:2012/06/20(水) 19:42:58 ID:d3Nq.KXM0
クマの付け根ってどこにつながってるの?
まだ士郎のデイバックの中?

383 ◆nVZ6p0TCus:2012/06/20(水) 23:22:54 ID:gccCIAlE0
投下します

384SUMOUとポニテとチャーシュー麺 ◆nVZ6p0TCus:2012/06/20(水) 23:23:30 ID:gccCIAlE0
「雛子、今何やってたんだー?」
「死者への黙祷、ですわ。
 亡くなった方々の中には私と試合をした事のある人がいましたの。
 その方と会えなかったから、せめて黙祷だけでもと思いましたわ」
「そうかー……」

雛子は第一放送が終わると同時に立ち上がり、帽子を脱ぎ頭を垂れて死者への冥福を祈った。
彼女は笑顔で響の質問に答えたが、その笑顔にはどことなく悲しさと寂しさが入り交じっている。
その姿は、響にとってアイドル仲間でありお嬢様でもある四条貴音の姿を想起させたため、
彼女は貴音やプロデューサー、961プロや765プロのアイドルのみんなに会いたいぞ、とぼんやり思った。


   ☆


森のど真ん中であるG-07で倒れているアカツキを見つけた二人は、すぐ近くの木で彼を休ませた。
今彼は、とある一本の木にもたれかかる形で座っている。座らせたのはもちろん雛子だ。
アカツキの左腕には大きな噛み傷があるのを見て、雛子は水で洗って支給された真っ赤なスカーフで該当箇所をしばっただけの応急処置を彼に施した。
ちなみにこのバンダナは動物を喋らせる程度の能力を持っているそうだが、
響の分も含んだ支給品の中には包帯などの代わりになるような物はなかったので、このスカーフを使わざるを得なかった。
なお、処置の邪魔になるためアカツキの上着は脱がされて膝の上に置かれている。スカーフは中に着ているYシャツをまくった所に装着されている。

この間、響は暇だったので支給品を確認していた。
そのうちの一つはハズレで一つは当たりだったが、彼女は「当たりの方は使いたくない」と心中で叫んでいた。


そこまでしていると、サイレンが鳴り響き主催による「放送」が始まった。
響は禁止エリアをメモし、参加者名簿を見やる。
そこには自身が世話になっているプロデューサーの名前はなく、放送でも呼ばれなかったため、
彼がいないことの悲しみと寂しさを感じたと同時に、ここで彼が死ぬことは無い事が確定したためホッとした。
それに、彼女の知り合いのアイドルも参加していない事も、響にとってはいい知らせでもあり悪い知らせでもあった。
名簿の中の放送で呼ばれた死者の名前に横線を引き、ふと横を見ると、帽子をとって頭を下げている雛子の姿が見えた。

そうして冒頭に戻るわけだ。


   ☆


「ところで雛子、試合した事のある人ってこの中にいるのか?」
「ええ、名簿の中だとレミリア・スカーレットさんに、ムラクモさん、ケンシロウさんに……さん……さん…………………ですね」
「へえー、結構知り合いいるんだなー!」
「そうそう、ムラクモさんの動きは印象的でしたね。こう………ダカダカって感じで」
「ダカダカ?」


そんな会話をしていると、どこからか低いうめき声が二人の耳に届いた。発信源はすぐに分かった。アカツキからだ。

「あら……アカツキさん、お目覚めですか?」
「おおー起きたー」

彼は二人を見るなり座ったまま後退しようとしたが、目の前の人物があの化け物でないと理解するなりすぐに体の力をなくしてぐったりした。
ふと左腕を見ると、噛まれた場所がスカーフで縛られている。彼女らが応急処置を施してくれたのだろう。

「お前たちが自分を開放してくれたのか。礼を言うぞ。」
「(お前たち…?)……あの、アカツキさん、私のことをご存知ではないのですか?」
「いや、ご存知も何も、我々は初対面でh」

グウゥ〜

「………あ」

385SUMOUとポニテとチャーシュー麺 ◆nVZ6p0TCus:2012/06/20(水) 23:23:55 ID:gccCIAlE0

二人の少女の出会いに気を取られていたせいか、一時的ではあるが自身が酷い空腹状態であるのを忘れていた。
腹の音はすぐ近くの少女らにも聞こえた。恥ずかしいと強く思ったのは内緒だ。

「おなかが空いてらしたのですね! なら頭が働かないのも当然ですわ」
「でもこいつのデイパックはどこにもないぞー?」
「それはちょっと事情があってだな……
 情けないが、パンの一つでもいい、食べ物を分けてくれないか」

もちろんパン一個でどうにかなるようなレベルの空腹ではない。
腹が減りすぎてつい上記のセリフが口から飛び出してしまったが、
貴重な食料を分けてもらって「足りないのでもっと下さい」だなんて言えない。
どうしたものかと困っていると、ポニーテールの方が彼女のだろうデイパックをゴソゴソし始めた。

「そーいえば自分のデイパックに……よいしょー!」

そこから飛び出したのは、鈍い銀色に輝く縦長のキャリーだった。
側面の蓋を上に引っ張ると、ラーメンの丼ぶりが3つ、醤油ベースの香りと共に現れた。

「朝ごはんにしては重すぎる気が「それをよこせ、全部、全部だ!!!」
「えっ」
「えっ」

ものすごい勢いでラーメンへ近づくアカツキを誰も止めることができなかった。


響に支給されたものの一つ、そのハズレだった方は、
泉研がとある楽屋に女性と一緒にいる時に、突如やってきたラーメン屋が持ってきた注文の品だ。
そのラーメンは3つ全てチャーシュー麺だったのだが、何のキチガイ……手違いかは不明だが支給品の一つとして用意されたのだ。
せっかくですし私達もと、雛子と響も朝食をとることにしたが、
恐ろしい程の速さで食べるアカツキの姿を眺めながら食べていたため、おにぎり一つを完食するのにかなり時間がかかった。
ラーメンを啜る様は「ズルズル」というより「ズゾゾゾ」、スープは喉を鳴らしながら10秒もかからず飲み干した。
その様子は、食べるというより飲み込むというべきである。

後に雛子はこの時の事を「噂にはお聞きしていましたが、実物は本当にすごかったです……」と『本人』に語っている。


   ☆


手首で口元を拭い、雛子に顔を向ける。
深々と礼をし、語りだす。

「腕の治療と食料を施してくれて本当に有難い」
「いえ、当然のことをしたまでです」
「さて…雛子、だったか。お前たちに聞きたい事がある。何故初対面であるはずの自分の名前を知っているのだ?」
「いえ、何度か試合をしましたから私はアカツキさんとは面識がありますが……
 逆に何故私のことを知らないのですか?」

もしかしたら、これはギルガメッシュが言っていた事が現実に起きている……?

「……そうか。やはり彼の異世界説は正しかったのか……」
「え?」
「異世界ですって?」

「ああ、今まで何をしてきたかと異世界について考えている事を話しておく」


ここに飛ばされて支給品を確認したら、そのうちの一つが襲いかかってきたが壊しておいたこと。
ヒトラーとギルガメッシュという男に出会い、ギルガメッシュから「参加者は異世界から集められた」と聞かされたこと。
三人で話し合っていたらブルーベリー色の怪物に襲われたこと。
逃げた先に寄った精神病院で先ほどの怪物とまた出会い、攻防を繰り広げた果てに腕を噛まれたこと。
そして二人に介抱してもらい、今に至る、ということ。

「ここまで色々あったんだな〜……」
「ええ、今まで殆ど何もなかった私たちは、参加者の中でも運がよかった方なんでしょうね」
「あの全身タイツと落ちながら戦ってただろー!?」
「でもそれからは何もなかったでしょう?」
「待て、まだ話は終わってない」

脱線しそうなところを引き止めてアカツキは語り続ける。

「で、ギルガメッシュが言っていた件だが、自分はこの可能性はかなり高いと睨んでいる。
 ヒトラーの事は初耳だったし、雛子も自分(アカツキ)の事を知っているような口ぶり……いや、自分とお前が面識がある事前提で話しかけた。
 更に、お前は自分と試合をしたとも言っていた。
 ……別の世界に自分がいる、というのは少々変な気分だが、実際そうなのだろう?」
「ええ」
「……確定だな。参加者の多くは様々な世界から集められている。それも何人もだ」
「そういえば、響さんには申し訳ありませんが『生っすか!?サンデー』という番組はご存知ありませんわ」
「マジで?」
「なおのこと、か」

ついでに響の言う全身タイツについても聞いてみたが、雛子と戦ったという事実以外は何も情報を得ることができなかった。

386SUMOUとポニテとチャーシュー麺 ◆nVZ6p0TCus:2012/06/20(水) 23:24:31 ID:gccCIAlE0

「ところで、お前のデイパックはどこなんだー?」
「病院で化物から逃げる際に置いてきてしまった。拾う余裕がなかったのだ」
「なら取りに行きましょう! 実は私、アカツキさんをここまでヘトヘトにさせるような相手と一度お手合わせしてみたいと思ってたのです!」

ウキウキとそう言った雛子をアカツキはすかさず強い口調で警告する。

「それはやめろ。お前も戦いの心得はあるようだが、彼奴は人間がどうにかできるような相手ではない」
「そーだぞ! 雛子が死ぬのは絶対に嫌だ!!」
「彼女の言う通りだ。仮に死ななくても、軽い気持ちで挑むのは危険にも程がある」
「危ないと思ったらすぐに撤退しますわ。それに、アカツキさんのデイパックは病院に行かないとないのでしょう?」
「ぐっ……確かにそうだが――――」


アカツキと共に雛子を止めるよう説得する響は、頭の隅でこんなことを考えている。
―――支給された「アレ」を使えばもしもの時に役立つかもしれないけど、怖いしやっぱり戦いたくないぞ。
と。


   ☆


雛子がアカツキという男を治療している間、響は自身の支給品を確認していた。
デイパックを開けると、何かが光ったので取り出してみる。
現実では殆ど見ないが、創作の世界ではたまにお目にかかるラーメンの出前のキャリーだった。
蓋を開けると、チャーシュー麺が3つ入っていた。

「ラーメンだー! おなかがすいた時にはいいかもしれないけど、今はいいかー」

実はこの時、彼女は小腹が空いていたのだがラーメンといった胃にキそうなのは食べる気がしなかったのでしまっておいた。
他には何かないかな〜とまさぐっていると、手がコツンとダンボール箱に当たった。
取り出して開けてみると、青と黒を基調としたデザインの少し変わった銃と、カードが一枚、説明書が入っていた。

「『ディエンドライバー取扱説明書』……」





数多の世界を股にかけるコソ泥、海東大樹が愛用しているアイテムです。
そのままでも銃として使えますが、以下の手順通りで仮面ライダーディエンドに変身できます。

?付属のライダーカードをセット
?銃の前方を押し出す
?トリガーを引いて「変身!」と叫ぶ

ディエンドに変身すると、自身の耐久力や機動性、体全体の能力がグンと上がります。
大抵の人間相手なら肉弾戦で負ける確率はかなり下がります。

【警告】
付属のカード以外のものを挿入しないで下さい。
故障の原因になります。

【注意】
ディエンドになれるのは10分限り、一度変身すると3時間は変身不能になります。
また、変身解除してから1時間は銃としての機能も停止します。





仮面ライダーが何なのかはよくわからないが、これがかなりの当たりだということだけは理解できた。
だが、これを使うという事は、殺し合いに乗る側であっても状況を打開する側であっても、
戦いの舞台に立つ訳で、それは響が一番避けたいことだった。


   ☆


響にとって殺人とは、映画やドラマやニュースの中の出来事で、現実に人が死ぬのを見るのも、ましてや人殺しをするのも、
いや……それ以前に誰かと戦うのも絶対に有り得なかったし、この場でその思いはますます強くなった。

だというのに、だ。
天は彼女の気持ちとは正反対の支給品を与えた。それは現実だが、認めたくない現実だった。


だから響は、その現実を無視し、忘れるように箱を閉めて、デイパックの底の方へしまった。


―――この銃の事はもう考えないようにしよう。
そう考えたはずなのに、戦いに巻き込まれるかもしれないと考えた途端に思い出した自分が嫌だ………

響は、主催者と殺し合いを恨んだ。

387SUMOUとポニテとチャーシュー麺 ◆nVZ6p0TCus:2012/06/20(水) 23:25:29 ID:gccCIAlE0
【G-07 森林/1日目・早朝】
【四条雛子@MUGEN】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式(一食消費、水残り70%)、不明支給品0〜2
[思考・状況]
基本:真剣勝負を堪能する。相撲に勧誘する。
1:二人を説得する。
2:俺より強い奴に会いに行く……ために西へ向かう。
3:響を守り、一緒に相撲をする。
4:アサシンとの決着をつける。
5:余裕があればアカツキの腕をちゃんと治療したい。
※MUGENのアカツキと面識があります。その他にも何人かとは面識があるかもしれません。
 具体的に誰を知っているかは後の人におまかせします。
※響の素性を簡単に聞きました。
※アカツキが二人に介抱されるまで何をしてきたか把握しました。
※アカツキから、参加者は異世界から集められたと聞かされました。
 彼ほどではありませんがそう考えています。


【我那覇響@アイドルマスター(アニメ)】
[状態]:軽い打撲、死への恐怖
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式(一食消費、水少量消費)、ディエンドライバーとライダーカード(ディエンド)@仮面ライダーディケイド、不明支給品0〜1
[思考・状況]
基本:生きて帰る。
1:化物と戦おうとする雛子を止める。
2:雛子に守ってもらう代わりに一緒に相撲をする。
3:何で自分の周りは超人だらけなんだ〜!?
4:プロデューサーやアイドルのみんなに会いたい。
5:別の世界……なんかすっごいさ〜
6:ディエンドライバーは絶対に使いたくない。戦いたくない!
※参戦時期はアニメ15話終了時からです。
※雛子の素性を簡単に聞きました。
※雛子を頼りにする事で死への恐怖を薄れさせています。
※アカツキが二人に介抱されるまで何をしてきたか把握しました。
※アカツキから、参加者は異世界から集められたと聞かされました。
 彼ほどではありませんがそう考えています。


【アカツキ@アカツキ電光戦記】
[状態]:疲労(大)、左腕に大きな噛み傷(応急処置済み)、青鬼に恐怖、腹七分目
[装備]:試作型電光機関@アカツキ電光戦記、阪本さんのスカーフ@日常、軍服(手で持っている)
[道具]:こんなところの閉鎖病室の鍵の束@チャージマン研!
[思考・状況]
基本行動方針:殺しあうつもりは無い。
1:青鬼の元へ行こうとする雛子を止める。
2:メイトリックスを探し主催の事を聞きだす。
3:青鬼への恐怖を何としても克服する。
4:こんなところの地下が少し気になる。
5:デイパックを取りに行きたいが……
6:実はまだちょっと物足りない(胃袋的な意味で)
7:二人の素性と放送の内容を聞きたい。
8:全身タイツを警戒。
※総統閣下シリーズの世界を知りました。
※別の世界から呼ばれたのだとギルガメッシュから聞きました。ほぼ確定だと考えています。
※第一放送を聞き逃しました。

※三人の近くに出前のキャリーとラーメンどんぶり3つ(キャリー内)が放置されています。

388SUMOUとポニテとチャーシュー麺 ◆nVZ6p0TCus:2012/06/20(水) 23:25:55 ID:gccCIAlE0


【阪本さんのスカーフ@日常】
東雲家で飼っているオスの黒猫の阪本さんが首につけている真っ赤なスカーフ。
動物の首にくくるとその動物を喋らせることができる。もちろん普通のスカーフとしても利用できる。
つけている時とそうでない時で声の質がガラッと変わる(下記動画参照)。
なお、これを作ったはかせは首輪と言っているがどう見てもスカーフである。

【日常】東雲なの と はかせ の 日常 じゅ〜しち【17話】
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm15106562


【ディエンドライバーとディエンドのライダーカード@仮面ライダーディケイド】
海東純一の弟である海東大樹が、仮面ライダーディエンドに変身する時に使うアイテム。カードとセットで支給された。
カードを挿入、トリガーを引くことにより変身できる。
銃の形をしており、実際に銃としても使える。
なお、一緒に支給されたカードはディエンドに変身する為の物のみ。
そのため他のライダーを呼び出したり、インヴィジブルで逃げたりすることはできない。
その他の説明や制限はは本文を参照して下さい。

ちなみに、シンケンジャーの世界ではその世界の敵組織の一体がディエンドに変身したが、その姿はなかなかおぞましいものであった。
よって、魔力持ちだったりそういう素質がある者が変身したら、オリジナルのディエンドの姿ではないかもしれない。

ディエンドライバーの改造
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm6920943
DCD HBV てれびくんの世界 (2:20で大樹が変身)
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm9355035


【チャーシュー麺3つ@チャージマン研!】
チャー研第29話「ファッションモデルを消せ!」にて、1話限りで登場したチントン亭の出前の男が持ってきた品物。
それ以上でもそれ以下でもない。
ニコニコでは、彼がドアを開けるときの音がドラムとしてよく使われている。

389 ◆nVZ6p0TCus:2012/06/20(水) 23:26:27 ID:gccCIAlE0
以上で投下を終了します。

390 ◆FbzPVNOXDo:2012/06/21(木) 00:09:09 ID:1x1DTJ5.0
投下します

391ま、まだ本気出した訳じゃないから…… ◆FbzPVNOXDo:2012/06/21(木) 00:10:35 ID:1x1DTJ5.0
「如何に逃げ足が早くとも、このハサンめから逃れることは出来んぞ? 人間!!」
「お前みたいなしつこい奴なんて、大っ嫌いだあああああああああああ!!」

騒がしい叫び声を上げながら、アサシンと閣下の追いかけっこは未だに続いていた。
地味にアサシンが真名を名乗っていたりするが、気にしてはいけない。

「それにしても、何故当たらん?」

追いかけっこの最中、何度かウィンチェスターライフルを閣下に狙って撃ってみたものの全て見事に外れた。
まあ本気出せば当たったが、閣下如き本気を出すまでも無いという事だろう。
それにやはり英霊には英霊に相応しい武器がある。
神性の欠片も無い近代兵器など、アサシン似合わないのだ。

「ふっ、このキー・オブ・ザ・グッド・テイストの稽古台になって貰おう」

不適な笑みを浮かべアサシンはディバックから、龍昇ケンのボーグマシン、キー・オブ・ザ・グッド・テイストを取り出した。
説明書を見る限りではボーグ魔法など様々な技が出せるらしい。
やはり近代兵器より、こういう物が自分には合うとアサシンは感じた。
ただし、何故そう感じたのかは不明。決して近代兵器を扱えないからこれを使うわけでは断じてない。

392ま、まだ本気出した訳じゃないから…… ◆FbzPVNOXDo:2012/06/21(木) 00:11:07 ID:1x1DTJ5.0

「死ね!」

アサシンの手から放たれるキー・オブ・ザ・グッド・テイスト。
だが、素振りもまったくしてない素人の体勢で放った
キー・オブ・ザ・グッド・テイストは本来の力を出し切れず地面へと転がり落ちた。

素人丸出しの駄目なチャージインだ。

「あるぇ?」

もっと派手な爆発を期待していたが、こうも呆気なく地面に落ちるとは思わなかった。

「こ、これは!?」

閣下も咄嗟に足を止め、自分の足元に落ちたキー・オブ・ザ・グッド・テイストを拾い上げる。
この不味そうなチャーハンが似合いそうなボディ。間違いない、記憶にはないが自分はこれを知っていると断言できた。

「おおおおおおお!!!!」

「何!?」

体力も限界に近い。
これ以上逃げるのは無理だ。ならば、ここで奴を倒すしかない。
閣下は自分の中に眠る記憶に従いキー・オブ・ザ・グッド・テイストの後輪を地面に擦り付けた。

393ま、まだ本気出した訳じゃないから…… ◆FbzPVNOXDo:2012/06/21(木) 00:11:38 ID:1x1DTJ5.0

「チャージイン!!」

「なっ!? 馬鹿な!」

アサシンが放ったそれとは違う。閣下のボーグ魂が込められたいいチャージインだ。
キー・オブ・ザ・グッド・テイストが金色の輝きを放ちアサシンに迫る。
刹那、その背後にナチスのマークの入った旗が突き刺さった、謎チャーハンのイメージが現れた。

「はっ!」

それをアサシンは謎ダンスで華麗にかわす。
流石ダンサーのサーヴァント。

「くっまだだ! 行け!!」

閣下の命令を聞き、キー・オブ・ザ・グッド・テイストが方向を転換し再びアサシンに向かって走ってくる。
アサシンもナイフを取り出しキー・オブ・ザ・グッド・テイストに斬り掛かる。
瞬間、両者のナイフと角が激突し火花が散る。

「人間と侮ったが、中々やるな。それはハンデでお前にやろう。決して落とした訳じゃないぞ? 元々お前に渡すつもりで投げたんだ」
「お、おう……」

閣下とアサシン、両者共互いをにらみ合う。
そう、サーヴァントVSカブトボーグという、異種ボーグバトルはまだ始まったばかりなのだ。
果たして勝つのはどちらなのか?

394ま、まだ本気出した訳じゃないから…… ◆FbzPVNOXDo:2012/06/21(木) 00:12:51 ID:1x1DTJ5.0


【D-09 森林/一日目・朝】

【総統閣下@総統閣下シリーズ】
[状態]:疲労(大)
[装備]:出刃包丁@現実、キー・オブ・ザ・グッド・テイスト@人造昆虫カブトボーグV×V
[道具]:基本支給品一式+?(クリーパーの説明書)、大量のマンガと本、カイジの地下王国豪遊セット(ポテチ、チーちく、肉じゃが、ビール×4)@逆境無頼カイジ 破戒録編
[思考・状況]
基本行動方針:生きて祖国に帰り可能であるのなら二次元に行く。打倒主催。
0:なんとかキー・オブ・ザ・グッド・テイストを使い狙撃手を倒す。無理なら逃げる。
1:情報収集。首輪の解析
2:主催者どもは必ず倒すが、具体的な作戦及び行動方針はこれから考える。
3:この生き物…中々頼りになりそうじゃないか。
4:メイトリックスと譲治を警戒……?
5:青鬼とレーザー、およびそれを発射した「何か」を警戒。
6:本に出てきたキャラやギルガメッシュが参加者……?
[備考]
※出典はあくまで総統閣下シリーズ、現実や最後の十二日間での真面目な独裁者ではありません
※サブカル知識も豊富ですが、なんらかの制限がかけられている可能性があります
※ギルガメッシュ他、数人の参加者について情報を得ました。
※アカツキ電光戦記の世界を知りました。
※別の世界から呼ばれたのだとギルガメッシュから聞きましたが半信半疑です。
 ただし、本や考察を通して考えが変わりつつあるようです。
※総統閣下のノートには今まで見聞きした事のまとめや考察が数ページにわたって書いてあります。
※クリーパーの説明書を読みました。
※総統閣下の持ち出した本やマンガの詳細は次の方にお任せします。ただしDVDやBDは持ち出していません。
※カブトボーグ勢の事も知っているようですが完全には思い出していません。


【クリーパー@マインクラフトシリーズ】
[状態]支給品、首輪なし
基本行動方針:総統についていく、総統の合図で爆発する

395ま、まだ本気出した訳じゃないから…… ◆FbzPVNOXDo:2012/06/21(木) 00:13:23 ID:1x1DTJ5.0


【アサシン@Fate/Zero】
[状態]:右腕を負傷(中)
[装備]:ウィンチェスターライフル(6/7)@うみねこのなく頃に
[道具]:基本支給品一式、十六夜咲夜のナイフ×29、不明支給品0〜1
[思考・状況]
基本:参加者の皆殺し、主催者も殺す。
1:中年(閣下)殺す。
2:そろそろ本気出す。
3:あの金髪の女(四条雛子)は絶対に殺す。
4:ランサーのマスターは確実に殺す。
5:本気出せば余裕だし、これくらいのハンデは当然だ。断じて落とした訳ではない。


【キー・オブ・ザ・グッド・テイスト@人造昆虫カブトボーグV×V】
死んだ龍昇ケンの愛機。
アサシンに支給された。

396 ◆FbzPVNOXDo:2012/06/21(木) 00:13:55 ID:1x1DTJ5.0
投下終了です

397 ◆P05sqVT5XQ:2012/06/21(木) 01:49:40 ID:elfkJCXk0
お二方投下乙です。

>SUMOUとポニテとチャーシュー麺
このトリオは安定していい感じ。
パラレルワールドにも早く気付いた感じかな?

>ま、まだ本気出した訳じゃないから……
今日からお前のクラスは「サラマンダー」だ、ザイード。

これより私のSSも投下します。

398ほほえみの爆弾 ◆P05sqVT5XQ:2012/06/21(木) 01:51:13 ID:elfkJCXk0

「そんな……ウソ……だろ……」

定時放送を聞いたリュウセイは愕然として膝をつく。

「ケン……勝治……クソ……クソッ………」

リュウセイは地面を拳で何度も叩き、叫ぶ。
その顔には涙が零れ落ちていた。

「クッソオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」

「リュウセイくん……」

「龍昇ケン、松岡勝治……リュウセイさんが話していた親友の名前でしたね……」

2人も親友の死に慟哭するリュウセイを3人は辛そうな表情で見つめていた。
しばらくして、何か思ったのかリュウセイと最初に出会ったうちの1人
東風谷早苗は彼のもとへ歩もうとする。

「早苗さん、何をなさるつもりですか?」

早苗がリュウセイの所へ行こうとしたのを見て、権兵衛は尋ねる。

「リュウセイさんのことを慰めようと思いまして……先ほどの放送で私も知り合いを
亡くしてしまったので……」

「気持ちは分かります。ですが、今彼はずっと一緒にいた親友を無くしています。
あの2人は、この世界で初めて会った私達よりもずっとかけがえのない物。
ここはあえて、見守りましょう」

「リュウセイくん、あの2人のことよく話してたよね……」

シャロは悲しそうにうつむく。
3人はリュウセイたちとはこの殺し合いが始まった時からずっと行動を共にしてきた。
その中で彼の親友である龍昇ケン、松岡勝治の話を聞かされていたのだ。

「もしもあの放送で、神奈子様や諏訪子様が呼ばれてたら……
私もリュウセイさんと同じような気持ちになっていたかもしれませんね……」

「見守ることしかできないなんて私も辛いよ……」

「泣かせてやりましょう。今の私達にできるのは、それだけです」

3人が見守る中、リュウセイの慟哭は続いた。
朝の定時放送終了から数時間は経っただろうか、
ひざまづいていたリュウセイはゆっくり立ち上がり、3人の下へ戻っていく。

「みんな、悪い……こんな所で立ち止まってちゃいけないのは分かってた。」

3人の見るリュウセイの顔を見る。
彼の顔は悲痛な色は消えていたものの、そこには涙の痕がくっきりと見えた。

「でも……ここで泣かなきゃ、今まであいつらと笑ったり、泣いたり、喧嘩したり……一緒に過ごした思い出が
無かったことになりそうだったんだ……」

「リュウセイくん……」

「だからこそ、今ここで泣きたかったんだ! あいつらの想いを無駄にしないためにも!」

リュウセイが亡き友への想いを3人の前で吐露する。
すると、突然後ろからパチパチパチと拍手をする音が聞こえてきた。

399ほほえみの爆弾 ◆P05sqVT5XQ:2012/06/21(木) 01:52:09 ID:elfkJCXk0
「いい決意です。感動的ですね」

4人が振り向くと青いスーツを着て、妙な笑みを浮かべた男が彼ら4人の向こうに立っていた。

「申し訳ございません。こちらの方で叫び声が聞こえたため、何事かと思って来てみたのですが……」

「貴方は……?」

リュウセイの叫びを聞き、現れたもう1人の男にシャロは尋ねる。

「申し遅れました。私、海東純一と申します。貴方がたの分かりやすい言葉でいえば……
そうですね、仮面ライダーと言えば分かりやすいでしょうか?」

「仮面ライダー……? リュウセイくん、知ってます?」

「そんなの俺が聞きたいぜ。」

3人は仮面ライダーという言葉にきょとんとした表情であった。
そんな中、早苗は仮面ライダーという名を聞いた瞬間目をキラキラと輝かせ始めた。

「仮面ライダー……まさか!」

「貴方は仮面ライダーをご存知ですか?」

「テレビでよく見てました、懐かしいなぁ〜! V3とかスーパー1とかゼクロスとか! あっ、BLACKもいいですよね!」

早苗は握りしめた拳を顔の前まで動かしたり、両手を大きく上下させ、仮面ライダーのポーズの真似をする。

「あの、早苗さん?」

「どうしました、シャロさん?」

「仮面ライダーって何ですか?」

海東を憧れの眼差しで見つめる早苗に対し、シャロは不思議そうな顔で尋ねる。

「仮面ライダーとは、人知れず悪の組織から人々を守るヒーローです!」

「そうですね。私もこの世界に来る前は仲間と共に巨大な組織と戦っていました」

早苗の言葉に海東は相槌を打ち、答える。

「う〜ん……私達のいた世界でいう探偵みたいなものですかね?」

「俺のいた世界でいうボーガーみたいなものか?」

シャロとリュウセイは自分たちの世界において仮面ライダーに相当するものを
首を傾げながら挙げる。

「先ほどは遠くの方で盗み聞きをして大変失礼いたしました。」

海東は45度の角度まで頭を下げ、謝罪する。

「いやそこまで謝んなくてもいいよ別に!」

海東の突然の謝罪にリュウセイは戸惑う。

「先ほどの話を聞くところによると、貴方達は殺し合いに反対するチームのようですね。
よろしければ私も仮面ライダーとして、力になりたいのですが……」

400ほほえみの爆弾 ◆P05sqVT5XQ:2012/06/21(木) 01:52:36 ID:elfkJCXk0
海東はスーツの上着をずらし、グレイバックルを見せる。

「それは、仮面ライダーの変身ベルトというヤツですね!」

「その通りです。しかし今、このベルトは1度使用すると2時間ほど時間をおかないと
再度変身することができないようなのです」

「それは説明書に書かれてあったのですか?」

「ええ、ご丁寧にも。おそらく、殺し合いを企んだあの男達の仕業かと思われます」

権兵衛の疑問を解決するため、海東はデイバックから説明書を取り出し、彼に見せる。

「ですので、変身できない状態でも貴方達を守るための武器を探しているのです。
何か道具を譲っていただけないでしょうか?」

「海東さん、ちょっと待ってくださいね。私の方の支給品を探しますから」

早苗は自分のデイバックを開け、中を探り始めた。

「あっ、ありました! 海東さん、残りのデイバッグの中にこういうものが入ってましたよ!」

早苗はデイバックの中から短い棒状のものを取り出した。

「早苗さん、それは一体?」

「えっと……これは、電磁サイリウムといって、スイッチを入れると電撃が流れるサイリウムが出てくるみたいです」

「あと見つかったのは……よっこいしょっ、これです!」

辛そうな顔をしながら早苗はデイバックから長い筒のような武器をゆっくりと取り出した。

「それ……AT-4ですか?」

「権兵衛さん良く知ってますね。説明書によると、ロケットランチャーのみたいですね。この2つなんてどうですか、海東さん!」

「いいんですか、どちらもいただいても?」

「大丈夫です、自分の身は自分で守れますから!」

海東の疑問に対し、早苗はエッヘンと胸を張る。

「そうですか、ではお言葉に甘えて。」

海東は重いAT-4は、自分のデイバックにしまい、
電磁サイリウムは自分の手でいつでも使用できるように手で持つのだった。

「私を快く迎え入れて頂きまして誠にありがとうございます。
この殺し合いを一刻も早く止めましょう!」

「もちろんです! 一緒に頑張りましょう、海東さん!」

「よろしくな、海東さん」

「よろしくお願いしますね、海東さん」

「ええ、こちらこそよろしくお願いします」

海東と早苗たちが和やかな雰囲気の中、権兵衛は1人、訝しげな眼つきで見つめている者がいた。
彼はあの青年の歪さを敏感に感じ取っていたのだった。

(あの貼りついたような顔……早苗さんは些細なことだと思っているのかもしれませんが……
この男、何かが怪しい。本当にあの人は殺し合いに乗っていないのでしょうか……? 
今は本性を見せてはいませんが、警戒するに越したことはないようですね……)

401ほほえみの爆弾 ◆P05sqVT5XQ:2012/06/21(木) 01:53:02 ID:elfkJCXk0

● ● ● ●

(ひとまずは殺し合いに抗う者たちの中へと潜り込むことができたか……。)

一方、海東もにやついた笑いの裏で策謀を巡らせる。

(まさか、ライダーを知る人間がいたとはな……おそらくはディケイドのような他の世界のライダーの人間だろう。
あの少女の世界にディケイドが来た可能性もある。詳しく聞く必要があるな……)

海東は早苗と名乗った仮面ライダーに詳しい少女のことを思い出す。

(この少女のおかげでひとまず武器は手に入ったものの……この装備だけではまだまだ不十分だ)

連発できず、炎と轟音を便りに殺し合いに反対する者を集めてしまう可能性のある
AT-4、リーチが短く、電池が切れてしまっては使えない電磁サイリウムでは
安全は殺しを目標とする海東が所望する理想の武器にはほど遠いものだった。

(まぁいい。しばらくはこのグループに潜みつつ、他のヤツらの支給品も調べるとしよう。だが、問題は……)

海東は権兵衛をちらりと見る。

(さっきのヤツの怪しむような眼つき……獣のくせに知恵は回るようだ。
おそらくこのグループの中で一番近づいていると見ていいだろう。こいつだけは排除しなくてはな……)

最も、彼が怪しむ一番の決め手は自分の貼りついた笑顔だということはまだ気づいていない。

(権兵衛とやら、試してあげよう。お前の力を。俺はこんな所でお前に遅れはとらない……!)

402ほほえみの爆弾 ◆P05sqVT5XQ:2012/06/21(木) 01:54:33 ID:elfkJCXk0
【F-02 市街地/一日目・朝】

【海東純一@仮面ライダーディケイド】
[状態]:( ^U^)申し訳ございません、このような健康体で。
[装備]:グレイブバックル@仮面ライダーディケイド、電磁サイリウム@COBRA THE IDOLM@STER
[道具]:基本支給品、電光戦車@エヌアイン完全世界、外部AI@MUGEN、AT-4@魔法少女まどか☆マギカ
[思考・状況]
基本:優勝して、元の世界を支配する。
 1:表向きは対主催として振る舞い、集団の中に潜む。
 2:【チーム:いつもの四人】と行動を共にする。
 3:権兵衛を警戒。可能ならば排除したい。
 4:ノーリスクで殺人が可能な武器が欲しい。
 5:グレイブバックルの制限を何とかしたい。
 6:ディケイドにも制限が?
 7:AIを搭載した電光戦車は切り札。
※「ディエンドの世界」編終了後からの参戦
※鬼柳とさやかを死んだと思っています。
※大変胡散臭い表情をしていますが、本人はそれに気付いていません。
※グレイブバックルは一度使うと2時間使用不可になります。
※電磁サイリウム@COBRA THE IDOLM@STER、AT-4@魔法少女まどか☆マギカを早苗から譲り受けました


【チーム:いつもの四人】基本思考:殺し合いを破壊し主催者を捕まえる
共通思考
1:殺し合いに反抗しようとする者を探す。
2:互いの知り合いの捜索。
3:メイトリクスの捜索。


※それぞれの世界及び知り合いについての情報を交換しました。
※幻想郷とミルキィホームズの世界、カブトボーグの世界がそれぞれ異なる世界だと気付きました。
※早苗と権兵衛は自分達が別の幻想郷から来ていることに気付いていません。
※川が危険な事に気付きました。

【権兵衛@幻想入り】
[状態]軽傷、少し疲労
[装備]無し
[道具]基本支給品、ランダム支給品0〜2個
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いを止めるため東風谷さんと共に仲間を探す。
1:四人と共に行動。


【東風谷早苗@守矢一家コスプレ劇場】
[状態]軽傷
[装備]無し
[道具]基本支給品
    VGカード『幸運の運び手エポナ』@カードファイト!!ヴァンガード(2時間使用不能)、権兵衛の考察メモ
[思考・状況]
基本行動方針:権兵衛さんと行動する。殺し合いには乗らない。
1:四人と共に行動。
2:神奈子様と諏訪子様が凄く心配。
3:守矢の巫女として信仰を集める。
4:仮面ライダーに出会えて感激!
5:博麗神社は後で改めて訪れたい。
6:\  /  
7:●  ● この会場では常識に囚われてはいけないのですね! 
8:" ▽ "

※出展の都合で天然度と神奈子&諏訪子に対する信仰度が増加しています。
※制限に気付いていません。
※ボルガ博士のことは、良く出来たロボット爆弾か何かだと思っています。

403ほほえみの爆弾 ◆P05sqVT5XQ:2012/06/21(木) 01:55:01 ID:elfkJCXk0
【天野河リュウセイ@人造昆虫カブトボーグV×V】
[状態]:疲労(小)
[装備]: トムキャット・レッド・ビートル@人造昆虫カブトボーグV×V
[道具]:基本支給品、スコップ@現実
[思考・状況]
基本:殺し合いに乗るつもりはない。
1:とりあえず四人と行動。
2:ケン、勝治……


【シャーロック・シェリンフォード@探偵オペラミルキィホームズ】
[状態]:疲労(小)
[装備]: なし。
[道具]:基本支給品、手鏡@現実、ランダムアイテム0〜1
[思考・状況]
基本:探偵として主催者を捕まえ殺し合いを終わらす。
1:とりあえず四人と一緒に行動するつもり。
2:居るなら他のミルキィホームズや知り合いを探す。

404ほほえみの爆弾 ◆P05sqVT5XQ:2012/06/21(木) 01:55:29 ID:elfkJCXk0
【権兵衛の考察メモ】
権兵衛の考察を早苗がメモしたもの。内容は以下の通り。



[基本的な疑問]
ここは何処なのか?
主催者は何者なのか?
殺し合いの目的は何か?


★現状ではヒントが少ない為これらの疑問は保留。


[小さな疑問]
主催者が参加者へ情報を伝える手段
参加者の人数
参加者の選出方法
放送の時間
禁止エリアの選定方法


★この内主催者が参加者へ情報を伝える手段が最も重要。


★この島にはスピーカー等の通信機器は無し→魔法、妖術、トイズ等の通常の放送とは別の手段を使う可能性がある。


★参加者はそれぞれ別の世界=パラレルワールドより集められた?(トイズやボーグといった概念の存在が証拠?)→★☆異世界人と出会った可能性有り!!★☆


★放送手段が解れば主催者の世界=主催者の正体が解る可能性大→最初に主催者と会話していた男性と遭遇出来ればそちらの方が単純かつ迅速


[首輪について]
首輪を付ける目的は反乱の抑止と殺し合いの促進


殺し合いに反抗心を抱く者達は一般的に意志の強い者が多い→反抗心を抱く者達が集団を組んだ場合、下手に一人の首輪を爆破すれば余計残った者の反抗心を掻き立てる恐れ


集団全員の首輪を爆破するのは主催者の本意では無い


以上の事柄より、主催者による反逆者の殺害はほぼあり得ない


★あくまで希望的観測


★反抗心を抱く者が単独行動を取っている場合はこの限りでは無い

405ほほえみの爆弾 ◆P05sqVT5XQ:2012/06/21(木) 01:55:54 ID:elfkJCXk0
【支給品解説】

【電磁サイリウム@COBRA THE IDOLM@STER】
COBRA THE IDOLM@STER第3話にて電磁サイリウムのドグが持っていた。
スイッチを入れるとサイリウムが飛び出す。劇中ではコブラPにのされてしまったため
相手にあてた威力は不明だが、ビール瓶を切り取る程度は強い。
電撃で痺れ差すことも可能なのかもしれない。
またサイリウムなので、電池切れに注意。

【AT-4@魔法少女まどか☆マギカ】
11話にて暁美ほむらが使用した使い捨ての対戦車用兵器。
使用すると、背後でバック・ブラストという炎が上がるので、
室内や味方が近くでいる時には注意。

406 ◆P05sqVT5XQ:2012/06/21(木) 01:56:36 ID:elfkJCXk0
投下完了しました。長らく待たせてしまい、申し訳ございませんでした。

疑問点、問題点などありましたらレスお願いします。

407 ◆P05sqVT5XQ:2012/06/21(木) 01:59:02 ID:elfkJCXk0
失礼しました。権兵衛の状態表が途中で切れてしまっていました。
正しくはこちらです。


【権兵衛@幻想入り】
[状態]軽傷、少し疲労
[装備]無し
[道具]基本支給品、ランダム支給品0〜2個
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いを止めるため東風谷さんと共に仲間を探す。
1:四人と共に行動。
2:男性(メイトリックス)の捜索。
3:海東純一を警戒
4:博麗神社は後で改めて訪れたい。
5:かわいそうなボルガ博士……

408名無しさん:2012/06/21(木) 04:01:52 ID:zpcFAwds0
投下乙です

>SUMOUとポニテとチャーシュー麺
アカツキが腹ペコのあまり世紀末求食主にww
出典違いで誤解がマッハかと思いきやパラレルに気づけたか。慢心王のおかげだなw
響の気持ちは一般人らしくて理解できるけど、ロワは甘え禁止だしどうなるやら…

>ま、まだ本気出した訳じゃないから……
そっかーまだ本気出した訳じゃなかったのか
そろそろ本気出すとか言ってたからてっきり本気かと思ったぜ!

>ほほえみの爆弾
リュウセイさん泣くことないのに……2人とも無事、というかかなり近い位置にいるぞw
いつもの4人はステルスからすればいいカモだよなぁ、権兵衛以外はちょっと抜けてる奴ばっかだし
この試練を無事に乗り切れるか楽しみだ

409名無しさん:2012/06/21(木) 04:44:32 ID:YaKy6.Cs0
参加者の現在位置を間違えて書いてしまったのですが
自分でwiki修正しても大丈夫ですか?
弄るのは初めてですが

410名無しさん:2012/06/21(木) 06:35:41 ID:s5OBecHw0
外道の目にも涙というやつか……

411名無しさん:2012/06/21(木) 19:33:01 ID:Qrh6c9kEC
お三方とも投下乙です!

読んでいて気付いたのですが、◆FbzPVNOXDo氏「ま、まだ本気出した訳じゃないから……」のアサシンの状態表(ライフルの残弾と不明支給品の数)の修正をお願いします。

412 ◆FbzPVNOXDo:2012/06/21(木) 22:16:18 ID:1x1DTJ5.0
了解しました。仮投下スレに修正した状態表を投下しておきます。

413 ◆VubDVSaot6:2012/06/22(金) 17:04:22 ID:LEERywgo0
投下します

414 ◆VubDVSaot6:2012/06/22(金) 17:05:27 ID:LEERywgo0
「そうだな、このビルがいいか…」

ゲキド街に到着したストラトスは町で一番大きいビルの前で小さく呟いた。
近くに人がいない事を確認するとそっと裏口のドアを開けて入って行った。
ビルに入ったストラトスは一度屋上に上る事にした。
周りの地形や様子を掴むためである。

フゥ、いい朝だ。

これが殺し合いでなければな。

それにしても随分と血のように紅い海だ。

屋上に上り朝の景色を見渡してストラトスはそんな事を考えた。
落ち着いた所でストラトスは別の事を思案する。
さっき行われた定時放送という物。
その一環で呼ばれた死亡者は15人。
実際は16人だが同じ人物が呼ばれていたのでそれはおそらくあちら側のミスだろう。
放送は六時間ごとに行われる。
そして道中確認した主催者が言っていた参加者表を見る限り参加者は70人。
仮に6時間ごとに15人死ぬとすれば4回目あたりの放送で参加者は10人ぐらいになる。
ここら辺で動いた方がいいだろう。
禁止エリアも地図を見る限りは問題ない。
後はさっさと隠れるだけだ。

ここでストラトスは一つの事に気づく
そういえば支給品とやらをまだ見ていなかった。
もしかすると後々役に立つかもしれないし確認しておいた方だいいだろう。
デイバックを降ろし一度大きく背伸びをしてから確認に移る。

一つ目の支給品を取り出す
…が、妙な事に取り出すとニョキニョキと思った以上に大きな物が出て来た。
それはバイクだった.こんな物からバイクが出てくるなど普通はあり得ない事なのだが、
これは何らかの処置を施した特別なバックなのだろうと判断した。
…移動の際には便利そうだが今使う必要は無い。

次に二つ目の支給品を取り出す。
何やら大きなマグカップに中央の部分に棒が刺さったゼリーのような物が入っている
全部で5つある。何に使うのか分からないがマグカップに入っている以上食品の類だろう。
試しに指でちょっとつまみ出してみる。
ほんのり甘い。炭水化物の類のようだ。
ストラトスは棒を持ってゼリーを取り出し食べた。
俺好みの食感と味だ。
腹持ちも良さそうで食料の中でいい方だろう。
食べ終わった後残りの四つとマグカップをデイバックに戻す。

そしてまさかと思うがという気持ちでそっとバイクにデイバックを被せる。
するとどうだろうか
スルスルとデイバックにバイクが吸い込まれて行くのだ。
しかもその割には背負ってみると重さは二〜三キロしか増えていない。

「さて、隠れるか…」

ストラトスは立ち上がり屋上を後にした。
再びビル内に入ったストラトスは取り敢えずビルを探索する事にした。
ここに隠れる以上間取りなどは覚えておきたい。
もしかすると何か脱出の手がかりになるの物もあるかもしれない。



しかしさしてめぼしい物は見つからず結局地下まで来てしまった。

「やはり何も無いか…」

もっともそう簡単に主催が脱出の手がかりを用意してくれるわけが無いはずだが。
地下も大方探し終わり、地下の一室で休む事にした。
部屋の中には運良くベットがあった。
ストラトスは暫くの間休もうとベットに入ろうとした、が
足下に妙な冷気を感じた。

「なんだこの風は…」

見るとベットの下から風が吹き抜けているのだ。
少なくともストラトスが探索したこのビルには冷房や暖房は機能していなかった。
仮に通風口だとしてもこんな足下に設置するだろうか。
そもそもこの部屋には別の通風口がある。
ベットの下の引き出しを抜き中を見る。
そこには深い穴が口を開けていた。
ストラトスはランタンを照らして穴の中を見回した、深さは二メートルくらいであり奥に続いている。
暇つぶしにはなるかもしれないと判断し、ストラトスはその穴に入る事にした。
中に入って少し進むと開けてきて天井の高さが2.5mほどになった、周りも意外と整備されていた。
通路をストラトスが歩いて行った。しかしその通路は長く先は闇に包まれていた。

【?-?? ゲキド街ビルの地下通路/1日目・朝】

415 ◆VubDVSaot6:2012/06/22(金) 17:06:45 ID:LEERywgo0
【ロックオン・ストラトス(ライル・ディランディ)@武力介入できないCBシリーズ】
[状態]:疲労(小)
[装備]:狙撃銃@武力介入できないCBシリーズ
[道具]:基本支給品(水消費・小)、遊星号@ 遊戯王5D's 片栗粉X@現実×4(1つは空)
[思考・状況]基本思考:殺し合いに乗るつもりはないが、いぞという時は… 。
0:生還する事を最優先
1:一先ず他の参加者が減るまで身を隠す。
2:男声の女(譲二)を警戒。
3:MSが有れば入手したい。
4:仲間や対主催が居れば合流したい(他の参加者が減ってから)。
5:なんだこの通路は…
【備考】
※フランクは殺されたと思っています。
※この通路がどこに向かっているかは後の書き手さんにお任せします。

【遊星号@ 遊戯王5D's】
主人公・不動遊星の乗る赤いカラーリングのD・ホイール。「ハイブリッド型」と呼ばれる、
デュエルディスク部分を本体から切り離して通常のデュエルディスクとして運用可能である構造が特徴。
一応デュエルデスィクは付いているがカードは無いのでこのままではデュエルはできない

【片栗粉X@現実】
片栗粉と水と砂糖を原料とした葛餅のような物。
ぷるぷるとした食感が特徴。腹持ちが良く、ダイエット食としてもいいかもしれない
作り方
1.容器にそこに片栗粉と水をいれ、かき混ぜる。
2.十分に混ざりあったら、そこに熱湯を注いで再度かき混ぜる。
3.電子レンジで1分ほど加熱。全体が透明になればOK。
4.電子レンジから取り出し、砂糖を適量加えてかき混ぜる。
5.中心に棒を挿し込む。
6.冷蔵庫に入れて冷やし、固まったら完成。
棒を外しておかしな使い方なんてするなよ!絶対に(ry
参考動画
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm1591838

416 ◆VubDVSaot6:2012/06/22(金) 17:07:16 ID:LEERywgo0
投下終了です

417 ◆VubDVSaot6:2012/06/22(金) 17:10:23 ID:LEERywgo0
タイトル忘れ失礼しました
「脱出への希望だと?とんだロマンチストだな!」「そんなことより洞窟いいね」「知らんそんな事は俺の管轄外だ 」
でお願いします

418名無しさん:2012/06/22(金) 21:47:13 ID:DzT7AtiM0
投下乙
ひとつだけ指摘
確認した描写がないだけで、簡単に確認はしていると思いますよ
じゃないと狙撃銃が装備できないので

419<削除>:<削除>
<削除>

420 ◆VubDVSaot6:2012/06/22(金) 21:59:37 ID:LEERywgo0
>>418
wikiにて修正しました

421名無しさん:2012/06/22(金) 22:21:01 ID:NzhWjI7o0
投下乙
謎の通路か…一体どこにつながってるのか

フランクが放送で呼ばれなかったことに対して何らかの反応があった方がいいと思う

422 ◆VubDVSaot6:2012/06/22(金) 22:51:27 ID:LEERywgo0
>>421
それも追加で修正します

423 ◆KkZTR94Vok:2012/06/23(土) 04:41:20 ID:9/RPVox20
仮投下スレで様子を見たのですが、
大丈夫ぽいので投下します。
タイトルは
「これから毎日、王宮焼こうぜ!」
です。

424 ◆KkZTR94Vok:2012/06/23(土) 04:43:46 ID:9/RPVox20


「ここが、アザディスタン王宮か」


「トゥース!!トゥース!!」


「親分!」


「しかし随分と大きいな、これはかなり期待できるぞ」


王宮の前に一人の参加者が立っていた。
彼の名はフランク・ウェスト
筋肉モリモリマチョマンなただのカメラマン?である。


彼は何故、アザディスタン王宮を目指したの
だろうか?


それは、1時間ほど前に遡る。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「このパンあまり美味しくないな...」


彼は食糧のパンをを食べていた。
何故彼はこんな時に吞気にパンを食べているのだろうか?
それは彼の異常な体質の為であった。
彼の異常性は銃弾に撃たれても死なない不死身さだけではない。
食糧を食べる事によっての体力回復も彼の能力である。
そのため彼は今後の激戦に備えて体力回復のためパンを食べていたのだ。


(読者の中には「そんなのゲーム上だけの回復描写だろいい加減にしろ!」
 というメタな事を考える人がいると筆者は思う。
 しかしそんな事を言い出したら彼の不死身さもゲーム上だけの演出である、
 という事になるため回復描写も原作基準でなければおかしいのだ。
 当然、それだと強すぎるため彼の不死身のタフネスと同じくこの食糧回復は大幅に制限されている。
 そのため今回彼のの回復描写を出す事を皆さんにどうか許して頂きたい)


話は戻りフランクへ、
彼はデイパックに入っていた食糧を食べての体力回復に試みたのだが、
食糧は水とパンだけな上そのパンも美味しくなく味も淡白であった。


(これじゃあ、全然腹が膨れないな...何処かで食糧を探すか)

425 ◆KkZTR94Vok:2012/06/23(土) 04:45:12 ID:9/RPVox20


彼は地図を広げ自分の現在位置を確認した。


ここは、G−02か、ここの近くで食糧が手に入りそうなのは...
Hー01とG−03だな、さてどちらに行こうか?)


フランクはしばらくの間考え、遂に決めた。


「よし、決めた、G−03に行こう、おい行くぞ!」

「親分!」

「トゥース!」


フランクの言葉に返事を返すのは先ほど太鼓で召喚した子供達である。
名を「春日」と「親分」と言う。
(というかフランクが名前を聞いてもそれしか言わなかった)
彼女達は一緒に付いてきたいらしいのだが、親分はまだ歩けるかもしれないが、
流石に2歳児の春日に歩かせるのは酷なので、現在、春日はフランクに肩車されている。



そんな訳で、三人仲良く一時間ほど歩くとアザディスタン王宮前に無事に
到着したのである。


「ヴォー・・・」


道中で出会ったクッソ汚い生物を肩に乗せながら...


淫夢君とフランク達の出会いは今から、5分程前に遡る。


「ヴォー・・・」

フランク達は宮殿まであともう少しという所で、
クッソ汚い珍獣に突然出くわしたのである。
本来出会った瞬間、無視確定レベルの汚さを持つ淫夢くん
当然、フランクも出会った瞬間、無視しようとしていたが...


「トゥース!、トゥース!」


「親分!、親分!」


「なんだどうした?...おいおいまさかこいつを
 連れて行きたいって事か」


「!、トゥース!、トゥース!」

「親分!」


「おいおい勘弁してくれよ、さすがにこいつは...」


「トゥース...」


「親分...」


そう言いながら涙目でこちらを見てくる二人に、
フランクは盛大にため息を吐いた。


(本当なら触りたくも無いんだがな...どうして子供って
 こういうゲテモノが好きなんだろうか?)


そう思いながら淫夢くんをヒョイと持ちあげた。
突然持ちあげられたにも関わらず淫夢くんは相変わらず
「ヴォー・・・」としか言わず抵抗もしなかった。


「こいつを持って行くなら名前を決める必要があるな...
お前らどんなのがいい?」

そう言い淫夢くんを良く調べると淫夢くんにも
首輪がありそこに通常の参加者にはない
ドッグタグの様な名札が張り付いているのを発見した。

「ん?、こいつの名前は淫夢くんって言うらしいぞ
 随分と変わった名前だ...」


そんな事を考えながらチラッと春日達の方を見ると
春日達はもう我慢できない様でソワソワしている。


「しかたないな...ほら、生き物だから大切に扱えよ」


「トゥース!、トゥース!」

「親分!、親分!」


二人はフランクから淫夢くんを渡されると、
すぐに抱っこしたり、撫でていたりして可愛がった。。
[幼女に撫でられるとか...自分、壁パンいいすか?(嫉妬)]

426 ◆KkZTR94Vok:2012/06/23(土) 04:46:25 ID:9/RPVox20


実はこの淫夢くん、アザディスタン王宮の方から遥々
こ↑こ↓まで歩いて来たのだがフランク御一行に捕まり
結局また元の場所に戻って来てしまったのだ。


「ヴォー・・・」


淫夢くんの悲しみの叫びは誰にも届く事はない。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ふぅ...ここが調理室だな、あれがあればいいんだが」


「トゥース!、トゥース!」


「親分!、親分!」


フランク達は王宮に入るとまず最初に調理室を探し始めた。
探して約五分程で調理室は直に見つかった
フランクが調理室のドアを開けると、そこには溢れんばかりの食材が置いてあった。
しかしフランクはそんな食材達に目もくれずとある調理器具を探し始め、
程なくしてそれは見つかった。


「お!、あったあった、こいつだ」


そう言って調理棚からフランクが取り出したのはただの変哲も無い普通のミキサーだったのだが
フランクはそんな事気にしない様子でミキサーに牛乳、箱アイス、
キャベツ等を混ぜ幾つかのミックスジュースを作っていく...



計6本のミックスジュースを作るとフランクは自信有りげに呟いた。


「PERFECT !」


彼が作っていた物は、ミックスジュースとは名ばかりの
兵器の類である。

青色のミックスジュースは唾をハンドガンの様に飛ばす事ができ、
白色のミックスジュースは移動速度がアップし、
緑色のミックスジュースは無敵状態になる。
しかもこれらの効果に加え体力まで回復するという、
誰が考えても普通ではないミックスジュースである。



なぜ彼はこんな異常なミックスジュースを作れたのであろうか?
これは先ほど説明した通り、彼自身が異常だからこそ作れた物である。
しかしそれではあまりにもチート過ぎるため当然重い制限がある。
当然、フランクは制限の存在をまだ知らない...


「よし、食糧を食べて腹も膨れたしこの王宮の探索をするぞ...
ってどうしたんだ春日、親分、その体は!?」


「トゥース...」

「親分...」

突然春日と親分の体が徐々に透明になって行くのを目撃した、
フランクは驚愕したが、すぐにその理由に見当が付いた。

「時間切れか...」

そう、時間切れである。
彼女達を太鼓から召喚してから今が丁度二時間なのだ。

「トゥース...」

「親分...」


フランクと淫夢君との別れを悲しむ様に此方を見ている、
彼女達を不安にさせないためフランクはできる限りの最高の笑顔でこう言った。

「安心しろ、前も言ったろ、俺達は例え二時間の付き合い
 でも仲間だ...これからもな」

「ヴォー・・・」

淫夢君も普段通りだが声を上げる。
フランクよりもさらに短い付き合いだった淫夢君だが、
先ほどまで嫌われ者の自分を可愛がって貰えた、
感謝の気持ちが淫夢君にも有るのだ。


「!、トゥ...トゥース!!」


「お、親分!!」


二人はその言葉を聞くと感激した様子でフランクの元に駆け寄った。
フランクも何も言わずに彼女達を抱き留め...られなかった。
彼女達はまるで最初からそこに居なかったかの様に消滅してしまった。

「消えちまったか...」


「ヴォー・・・」


急に静かになった調理室をフランクは一通り見回すと、
新たに決意した顔で叫んだ。

「俺はあいつ等の分まで絶対この殺し合いを
 止めて見せる!、行くぞ淫夢くん!」

「ヴォー・・・」


これから新たなる一歩を踏み出そうとする
フランクと淫夢君
その足が地に付いた瞬間、
それは起きてしまった。





調理室が謎の大爆発を起したのである...






--------------------------------------------------------ーーーーーーーーーーーー

話は変わり、
調理室を覗き見ているこの謎の美少年に視点が移る。

彼の名は星君...正確には違う名前なのだが、
名簿にはこの名で登録されて要るのでこう呼ばせて頂く事にする。

「あいつ等は何をしているんDA?」

427 ◆KkZTR94Vok:2012/06/23(土) 04:47:35 ID:9/RPVox20

朝、放送が流れてから王宮内を探索する予定だった、
星君であったが調理室から聞こえる物音に反応し
様子を確認しに来たのだった。

中を覗くと、筋肉モリモリマッチョマンと
2歳と11歳くらいの子供達がクッソ汚い珍獣抱え、
ミキサーを使って何かを作っていた。

(参加者が3人も来てしまったのか...)

さて、どうするかと星君は考える、
このまま不意打ちするにしても確実に仕留めるには...
星君はもう一度支給品を確認した。

(やはり自分の支給品だけではちょと危険だな...
いや待てよ、!、このカードの効果を信じればもしかして....)

星君は最初に支給品を確認しこのカードを見付けた時、
はずれアイテムと思い付属の説明書をきちんと確認しなかったのだが、
改めて説明書を確認すると以下の事が書かれていた。

【双子シグナーカードセット】

双子のシグナー竜カードセットです。
シンクロモンスターは本ロワではシンクロ召喚の必要が無く、
シンクロ口上を叫ぶだけで召喚でき貴方の下僕になります。
以下はカード名とシンクロ口上です。

エンシェント・フェアリー・ドラゴン

(聖なる守護の光、今交わりて永久の命となる。
シンクロ召喚!
降誕せよ、エンシェント・フェアリー・ドラゴン!)


ライフ・ストリーム・ドラゴン

世界の未来を守るため、勇気と力がレヴォリューション!
シンクロ召喚!
進化せよ!ライフ・ストリーム・ドラゴン!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(説明書を見てもあまり信用できるか微妙な所だけど、
 これ以外良い物がないんだよな、ちょっと試してみるか)
 


思い立ったら吉日である、星君はさっそく準備に
取り掛かる。

まず、星君は調理室から十分な距離を取ると自分のデイバッグから、
一枚のカードを取り出しこう叫んだ。


「聖なる守護の光、今交わりて永久の命となる
 シンクロ召喚!
 降誕せよ、エンシェント・フェアリー・ドラゴン!」

428 ◆KkZTR94Vok:2012/06/23(土) 04:48:40 ID:9/RPVox20

すると不思議な事にカードから一頭のウナギのような竜が出てきた。
このカードはシグナーの竜の一頭「エンシェント・フェアリー・ドラゴン」
であった。
星君はエンシェント・フェアリー・ドラゴン(以下EFD)が出たのを見ると、
少し驚いたが次の瞬間、ニヤァと笑うと次に命令を叫んだ。


「EFD、調理室を攻撃しろ!エターナル・サンシャイン」


攻撃態勢を執っていたEFDの全身が光輝きその光が
調理室に向かって降り注ぎ、
次の瞬間、調理室に大爆発が起きた。


本来、EFDにこれ程の爆発を起こせる力はない、
EFDの攻撃力はシグナーの竜の中では最弱に位置する。
そのため本来この様な爆発は起しようがないのだ、
ではなぜこの様な爆発は起きたのであろうか?


それはフランク達が居た調理室が原因である。


頭の良い皆さんなら直に気が付いたであろう、
そう、ガス爆発である。
EFDが攻撃が運悪く(星君にとっては運良く)ドアを突き破り
ガスコンロに直撃しこの様な大爆発が起きたのである。


「これは、100%死んだな、ふぅははははははははは」


星君は自分でも怖くなってしまうほどの威力に高笑いをした。


「さて、この王宮はもうすぐ炎上するだろうし、
 巻き込まれない内に早く逃げるとするか」


そう言い残すと星君は王宮を足早に出て行った。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


話は、フランク達に戻る。


爆発が起きた調理室では、現在メラメラと炎が炎上しており
辺りには酷い臭いと食材が焼ける良い匂いが混ざった様な不思議な臭いが充満していた。
部屋の彼方此方が焦げ付き、一部炭になっている所まである。
プロの消防士が見てもこの部屋に居た人間の生存を絶望視すると思われる大爆発をまじかで受けた、
フランク達は木端微塵になってしまったのだろうか?


「う.....いったい...何が起こったんだ?」


なんと、あの爆発を喰らっても生きている者がいた。
読者の皆さんには、いったいそれが誰なのか説明不要であると思うが一応説明して置こう。
彼の名はフランク・ウェスト、またの名を不死身の男である
しかし幾ら不死身の男の彼でもこれ程の大爆発を喰らって、
ほぼ無傷で要られるのはいささかた不自然である。
それには二つほど偶然が重なった結果であった。

429 ◆KkZTR94Vok:2012/06/23(土) 04:49:56 ID:9/RPVox20

一つは、単純にフランクの体力が食糧回復で完全復活していたという事、


二つ目に、彼が【ナイトの防具一式】を装備していた為である。
この防具の本当の名はガラントアーマーと言い、
とある世界である謙虚なナイトがこよなく愛した防具であり、
あの恐ろしいキングベヒんもスの攻撃を耐えられる程の防御力と
防具自体の能力としてHPブーストという最大HPがアップする能力がある。
このため唯でさえチートキャラのフランクがこんな防具まで装備してしまえば、
こんな結果になるのも確定的に明らか!
(今後の展開考えると作者の寿命がストレスでマッハなんだが・・)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「くそ、この臭いガス爆発か?、何故だ、俺達はガスコンロ何か弄ってないぞ!?
 おい淫夢くん無事か、返事をしてくれ!?」


辺りに漂う二酸化炭素を吸わない様にしながら、
フランクは正直思考していた。
何故こんな事になってしまったのか、
こんな爆発では淫夢くんはもう....
そんな事を考えていると、


ウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ


突然サイレンの音が島中に鳴り響いた。



「カズマ達は無事か、禁止エリアもここじゃない様だ」


フランクは調理室から脱出し王宮の外で第一回放送を聞いていた。
淫夢くんという仲間を失い心細いフランクであるが、
カズマ達が生きていると言う事実はフランクの心に光を灯した。

(カズマ、アンリエット、この二人がこの殺し合いを
 止めるために今も必死で動いているんだ俺がこんな弱気でどうする?)


フランクは思う。
この殺し合いの場に呼ばれてからイワーク、
淫夢くんその他数々の悲劇がたった6時間の内に
起きている。
ならば俺がクヨクヨしている時間は一秒たりともないな


「淫夢くん、春日、親分、イワーク、
 安心して見ていてくれ俺がこの殺し合いを止めてみせる!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

場所が変わってここは調理室、
その近くの草むらに何やらモゾモゾと動く生物の影がある。
こんな所にいる生物なんて、まさかと
思った読者も多いだろう、
そのまさかである。


「ヴォー・・・」

そう淫夢くんである、
何故彼が助かったのか定かでは無いが、
もしかすると淫夢くんにはとんでもない秘密が隠されている
可能性が微粒子レベルで存在する?


「ヴォー・・・」

430 ◆KkZTR94Vok:2012/06/23(土) 04:50:52 ID:9/RPVox20

【フランク・ウェスト@デッドライジング】
[状態]:疲労(小) 弐度の火傷(小)
[装備]:ナイトの防具一式@FF11、富竹のカメラ@ひぐらしのなく頃に、鋸@School Days、春日(2歳)@1歳から100歳までの100人が順番に太鼓を叩いて行くムービー
[道具]:イワークの分含めた基本支給品、林檎@Bad_Apple!!、太鼓@1歳から100歳までの100人が順番に太鼓を叩いて行くムービー、チートコード@GTA SA、血塗れの私服、医療道具一式@ニコロワγ、イワークの首輪
ミックスジュース(青、白、緑)×6@デットライジング
[思考・状況]基本思考:殺し合いには乗らない。生還する
1:この子供達をどうにかする。
2:情報と協力者を集める。
3:ロックオンと男声の女を警戒する。
4:一応、イワークの首輪を持ってきたが……
5:ミキサーが欲しい...
※参戦時期は、少なくともショッピングモールからの脱出前からです
※ミルキィホームズ、スクライド世界の話を聞きましたが半信半疑です。

星君@チャージマン研!】
[状態]:健康
[装備]:金属バット@現実 、キリン装備@モンスターハンター
[道具]:基本支給品、双子シグナーカードセット@遊戯王5D's、ランダム品×1(確認済み。小型で軽い) 王宮内で手に入れた食料と武器
[思考・状況]基本思考:母星や仲間のために殺し合いに乗る。
0:王宮から急いで離れる。
1:チャージマン研は最優先で抹殺する。
2:チャージマン研、アルセーヌ(名前は知らない)を警戒(特にチャージマン研)。
3:これから毎日、不意討ちしようぜ!
※参戦時期は不明。あとの人にお任せします。
※制限により姿は星君のままです。
※ジュラルの魔王が参加している事を知りました、どんな反応をするのかは
 後の書き手さんにお願いします。
※春日と親分を参加者だと思っています。


【淫夢くん@真夏の夜の淫夢】
[状態]:健康
[思考]:基本思考:ヴォー・・・
0:ヴォー・・・
1:ヴォー・・・・
2:ヴォー・・・・・
3:ヴォー・・・・・・

431 ◆KkZTR94Vok:2012/06/23(土) 04:51:38 ID:9/RPVox20


【ミックスジュース(青、白、緑)×6@デットライジング】

フランク・ウェストが作った、ミックスジュースという名の
ドーピング兵器、疲れた時にどうぞ。

        制限は以下の通り
1:フランク・ウェスト以外作れない。
2:フランク・ウェスト以外飲んでも効果がない。
3:効果の重複。
4:回復量、効果の大幅な制限。

432 ◆KkZTR94Vok:2012/06/23(土) 04:52:26 ID:9/RPVox20
以上で投下終了です。

433名無しさん:2012/06/23(土) 06:48:55 ID:jQE0Ee5g0
投下乙です

434<削除>:<削除>
<削除>

435 ◆KkZTR94Vok:2012/06/23(土) 07:29:07 ID:9/RPVox20
>>434
修正したのですが、
まだ何か駄目な所があるのでしょうか?
修正するので、教えてください。

436 ◆KkZTR94Vok:2012/06/23(土) 08:11:26 ID:9/RPVox20
>>430
修正させて頂きます。

【フランク・ウェスト@デッドライジング】
[状態]:疲労(小) 弐度の火傷(小)
[装備]:ナイトの防具一式@FF11、富竹のカメラ@ひぐらしのなく頃に、鋸@School Days、 [道具]:イワークの分含めた基本支給品、林檎@Bad_Apple!!、
太鼓@1歳から100歳までの100人が順番に太鼓を叩いて行くムービー、チートコード@GTA SA、血塗れの私服、医療道具一式@ニコロワγ、イワークの首輪
ミックスジュース(青、白、緑)×6@デットライジング
[思考・状況]基本思考:殺し合いには乗らない。生還する
1:まずは王宮から少しでも離れる。
2:情報と協力者を集める。
3:ロックオンと男声の女を警戒する。
4:一応、イワークの首輪を持ってきたが……
5:ミキサーが欲しい...
※参戦時期は、少なくともショッピングモールからの脱出前からです
※ミルキィホームズ、スクライド世界の話を聞きましたが半信半疑です。

437 ◆czaE8Nntlw:2012/06/24(日) 22:09:58 ID:5cpAGe72C
堕辰子、松風、ティンカーベル先輩、ケンシロウ、右代宮譲治投下します

438 ◆czaE8Nntlw:2012/06/24(日) 22:10:22 ID:5cpAGe72C
ここは何処なのか。
また“堕ちた”のか。
分からなかった。

この世界には何も無い。ただ世界のカタチを真似た物があるだけ。それは自分の作った物ではなかった。他人の作った忌々しい偽物の世界。そこに自分は押し込められていた。ここには自分を崇める者も、自分を食べる者も居なかった。

―――――ならば、帰ろう。
自分には、その力がある。

“神”は叫び声を上げて世界を反転させる。その叫びは SIREN となって鳴り響き―――――。

世界が、変わった。

【堕辰子@SIREN 脱出】

439 ◆czaE8Nntlw:2012/06/24(日) 22:11:35 ID:l/v2OoPIC
・*:.。. .。.:*・゜゚・*★。.:*:・'゚☆。.:*:・'゚ 。.:*:・'゚☆ ・*:.。. .。.:*・゜゚・* ★。.:*:・'゚☆。.:*:・'゚ 。.:*:・'゚☆

「おっと、危ない危ない。」

知的な犯人こと右代宮譲治は頭をさすりながら立ち木に掴まる。サイレンと同時に襲いくる頭痛と地震。知的な犯人にはこれだけで何が起こったのかを理解するには十分だった。

「あーあ、帰っちゃった。やっぱり邪神とはいえ神様だもんなぁ……支給品とするには無理があったのかな?」

残念そうに、しかしどこか楽しげに譲治は呟く。
元々堕辰子を支給した犯人は譲治である。
とある世界で見つけた化け物、屍人。
凶悪なまでの治癒力に加え、本能的に殺戮を行う点、更には死体から誕生するという点。どれをとっても素晴らしい。
彼らほど殺し合いに相応しい存在は他にいない。すっかりその力に魅了された譲治は反対するルシフェルを押し切り、半ば無理矢理に屍人を生み出していた邪神である堕辰子を支給したのだ。
しかし仮にも神である堕辰子の力はあまりに強く、一介の魔女に過ぎない譲治や大天使のルシフェルにはその力を抑えることが出来ず、結果として参加者の数人を屍人化させただけで逃げられてしまった。

「まあ仕方ないね。ある程度予想はしてたし、例え数人でも屍人化させられたのなら御の字だ。」

譲治は一人呟くと、鼻歌を歌いながらどこへともなく歩いていった。

【G-05 森林・川辺/1日目・朝】

【右代宮譲治(ジョージ・ベアトリーチェ)@譲犯シリーズ】
[状態]:健康  譲治の姿
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、ランダム品5つ
[思考・状況]基本思考:主催者として行動
1:???
※譲治の姿とベアトリーチェの姿、どちらにもなれることがわかりました。
※譲治も司祭者側、つまり犯人です。
※主催者側のため、ランダム品が五つ配られています。
※異界化に伴い、本来の力を取り戻したかもしれません。但し堕辰子が帰ってしまったので現在どうなっているかは不明です。

440 ◆czaE8Nntlw:2012/06/24(日) 22:12:51 ID:8wBfHxhIC
・*:.。. .。.:*・゜゚・*★。.:*:・'゚☆。.:*:・'゚ 。.:*:・'゚☆ ・*:.。. .。.:*・゜゚・* ★。.:*:・'゚☆。.:*:・'゚ 。.:*:・'゚☆


その数人の参加者の内の一人と一匹、ティンカーベル先輩と松風は飛んでいた。再び鳴り響いた忌まわしきサイレン。その狂気すら感じさせる音と同時に光の柱が現れ、闇を切り裂いた。
幻想的な、現実離れした程に美しい風景。それを眺めながら先輩は熱に浮かされたように呟く……

「ああ……禁断の知恵の実を口にした憐れな乙女…楽園を追放されし者達の宴が始まる……。」
「ティンカーベル、殿…?」
「さあ、楽園の門が開かれる…この身は神と共に老いることなき永遠の楽園へ……“ぱらいぞにもうず”。」
「……………。」

既に人でも鳥でもない者へと変わってしまった一人と一匹は光の柱へと飛んで行き、やがてその中に溶けるように消えた。

【ティンカーベル先輩@ハリアー手描きシリーズ(THE IDOL M@STER) 脱出?】
【松風@ NovelsM@ster(THE IDOL M@STER) 脱出? 】

441 ◆czaE8Nntlw:2012/06/24(日) 22:14:17 ID:5cpAGe72C
・*:.。. .。.:*・゜゚・*★。.:*:・'゚☆。.:*:・'゚ 。.:*:・'゚☆ ・*:.。. .。.:*・゜゚・* ★。.:*:・'゚☆。.:*:・'゚ 。.:*:・'゚☆

「む!?」

北斗神拳伝承者にして求水主、ケンシロウは素っ頓狂な声を上げた。

川の水がキレイになっている……!?

確か自分は川を汚染した犯人に鉄拳制裁を加える為に上流へ向かっていたのだが…。
その川は先程までの赤黒い色ではなく、以前と同じような清流へと戻っていた。ひょっとしてつい先程の地震で水が浄化されたのだろうか?だとすれば湧水があるのかも知れない。出来ればそこも確保しておきたい所だ。また汚染されてはたまったものではない。

…しかし今はそんなこと、どうでも良い。

ともかく水だ、後の事は水を飲んでから考えよう。

求水主は水を求め、再び川へと口を付ける。

―――――その川面に写った顔色が妙に悪かった気がした。


【H-05 川沿い/一日目・朝】

【ケンシロウ@北斗の拳(真・世紀末死あたぁ伝説 )】
[状態]:ダメージ小(水により回復)、若干の困惑、屍人化進行中…
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式(水無し)、不明支給品×3
[思考・状況]
基本:水が欲しい
1:水を飲む。
2:湧水があるなら確保しておきたい。
3:ラオウを追い、今度こそ確実に倒す。
4:士(名前は知らない)はいいやつだ。
※赤い水をどの程度体内に取り入れたか詳細は不明ですが、時間経過若しくは死亡でほぼ確実に屍人化します。
※怒りのあまり第一放送を全く聞いていません。

※F-05を中心として、小規模な地震が発生しました。
※サイレンが鳴り響きました。
※堕辰子が脱出しました。また、これにより会場内の赤い水が消失しました。その他にも何か変化が起こっているかもしれません。

442 ◆czaE8Nntlw:2012/06/24(日) 22:15:11 ID:5cpAGe72C
投下終了です。
タイトルは「敬い申し上げる………」でお願いします。

443名無しさん:2012/06/25(月) 01:20:19 ID:WlWZhMnw0
投下乙です
まさかの初脱出者が出るとはw
初代のあいつを思い出すw

444名無しさん:2012/06/25(月) 16:26:52 ID:9ukR6Obw0
投下乙です
海の色が変わって行動方針が変わる参加者が出そうだね
堕辰子…まあ神様ならそれくらいしてもおかしくはないな
にしてもまたお前か、譲治

445名無しさん:2012/06/25(月) 23:02:23 ID:enhrv0Gg0
投下乙です
初代のアイツも神と同等である可能性が微粒子レベルで存在している……?
ケンシロウが爆弾状態だな、元々爆弾だった気もするけど

446名無しさん:2012/06/26(火) 19:46:17 ID:.3i.kCxk0
投下乙です

そりゃ腐っても制限なしの神様ならそうなるわなあw 下手に暴れないだけマシか
譲治はおまw
そしてケンシロウもどうなるやら…

447 ◆ei404TFNOs:2012/06/26(火) 21:48:13 ID:XNTiWrB20
レア様、野獣先輩、投下します

448 ◆ei404TFNOs:2012/06/26(火) 21:50:01 ID:XNTiWrB20

 閉じた目蓋に刺さる光でレアは目を覚ました。
 意識を失った時はまだ暗かった空はすでに太陽が登っており、降り注ぐ日差しが目にしみる。
 身体がやけにだるく、力が入らなかった。
 顔が濡れている感触がして、ハンカチがないので仕方なく袖で拭った。
 袖に付いた物を見てレアは息を呑んだ。血が付いていたのだ。
 よく見ると袖だけでなく服の至る所に血が染み込んだでいる。それ見てレアは自分に何があったのか思い出した。
「私……ほむらさんに……」
 ほむらが自分を殺そうとした事実にレアは呆然と呟く。

 レアはほむらを信じていた。
 男爵ディーノに襲われ為す術もなく殺される筈だった自分を助けてくれたほむら
 男爵ディーノが去った事に気づかず、行為をしてしまった自分に優しい言葉を掛けてくれたほむら
 彼女が一緒ならここから生きて帰れると信じていた。
 彼女と一緒ならこの殺し合いを打開できると信じていた。
 なのにその思いはあっさりと裏切られた。他ならぬほむら自身によって。
 薄れゆく意識の中で彼女は確かに見ていた。
 自分を襲った直後にも関わらず、とても幸せそうな表情を浮かべるほむらの姿を……

「あれに書かれてた事は……本当だったんだ」
 レアはまどかの頼みでほむらと離れた時の事を考えた。



 森の中を歩いていたレアは、自分の支給品を見ていなかった事に築いた。
 支給品を確認する暇もなく、この場所に送られて早々襲われた為、忘れてしまっていたのだ。
 
 レアはデイパックの中を探り、一つの支給品を取り出す。それは携帯電話だった。
 開いて画面を見る。そこにはここに来てからレアの周りの事が分刻みで書かれた日記があった。
 ――この携帯電話には私の周りの事を、自動で記録する機能がついているのでしょうか?
 そう考えながらケータイを読み進めていく。すると奇妙な文が目に入った。


 3/28  4:37[I-05 森]
 ほむらさんが私を殺そうとする


 レアはケータイの右上に表示されている時計を見る。 
 4:33
 日記に書かれた時刻より前だった。
 念のため、基本支給品の時計も確認したが、そちらも4時33分だった。

 4:37までは自分の周りの事が正確に書かれている。一瞬、未来の出来事が書かれているのでは? と考えたが、すぐに打ち消した。
 ――ほむらさんがそんなことするわけないですね。この日記が何なのかはあとで相談しましょう。
 その時はそう結論してケータイをデイパックにしまい、他の支給品を探した。

449 ◆ei404TFNOs:2012/06/26(火) 21:51:39 ID:XNTiWrB20



「だけど、違った。これに書いてあったのはやっぱり未来の事だった」
 レアはそう言ってケータイを開く。
 日記にはやはり今よりあとの時刻が書かれている。それによるともうすぐ放送が始まるらしい。

「いけない!」
 放送でレアが生きているとわかったら、ほむら達はきっとここに戻ってくる。
 レアは身体を何とか立たせると、レアは森の奥へと駆け出す。途中始まった放送を聞く時もレアは休む事なく走り続けた。
 段々と息が切れ始め、心臓も鼓動が速くなってくる。
 もともと運動は得意ではない上、ほむらの攻撃でダメージも残っているのだ。走れる量には限度があった。

 それからどれだけ走ったのか。歩みもおぼつかなくなってきた頃、建物が見えた。
 壁面の白い二階建ての建物で、どこか歴史を感じさせる。
 地図によると光写真館という名前らしい。
 もう身体も限界だった。それにここならさっきの場所からそこそこ離れている。レアは一先ずここで休む事にした。

 

 光写真館に入ったレアは手近な椅子を見つけ、腰を下ろした。
 少しずつ息を整え、心臓の鼓動を馴らしていく。今だけは頭をカラッポにして身体と一緒に心も休める。
 しばらくそうすると、レアの気持ちも落ち着いてきた。
 すると気が楽になったからか、さっきまではさほど気にしていなかった、服の血が気になり始めた。
 血のせいで服が身体にべっとりと貼り付いて気持ち悪い。それにぱっと見ると返り血のようにも見える。

 レアは今着ている物を脱ぎ、デイパックにしまい。支給品の中にあった服に着替えた。
 下着も脱いでいるがこの服はもとから裸に上に着る物だったようだ。着心地に違和感はなかった。

 その時、奥の部屋から誰かが歩いてくる音が聞こえた。

450 ◆ei404TFNOs:2012/06/26(火) 21:52:31 ID:XNTiWrB20



 野獣先輩がここまでにしてきた行動は酷いものだった。
 倒れた仲間を放って逃げ、自分の身勝手な思いで人を殺した。許される事ではない。
 だが、野獣先輩は決意した。
 主催者に立ち向かうと。
 ケンを殺した償いをすると。

 過ちをやり直す事はできない。それでも精一杯自分にできる事をしようと決めた。
 今、彼の前には怯えた様子の少女がいる。
 奥の部屋で休息をとった野獣先輩がケンの埋葬に行こうと部屋を出たところ、入った時にはいなかった少女がいたのだ。

 その少女がはかなり変わった格好をしていた。
 レオタードとコルセットを合わせたような服は露出が多く肩や背中を出している。
 前の大きく開いたスカートは白い腿を隠すことなくさらけ出し、それどころか黒いハイソックスによって強調さえしていた。
 グローブも手の先半分程を出すことによって肌の美しさを際立たている。露出が多すぎて寂しくなる首元は大きなリボンを巻いて飾り付けていた。
 フリルが大量についたそれらの服を着た少女はまるでファンタジー世界のお姫様のようだった。

 しかし、ホモの野獣先輩あまり関係なく、彼は少女が怯えているという一点に目を止めた。
 野獣先輩は思う。この少女を助けようと。
 少女は身体を小さく震わせ、こっちを見ている。きっと辛い思いをしてきたのだろう。
 そんな少女を放っておくなんて男として――いや、人間としてできない。
 
「俺は田所っていうんだけど、君は?」
 野獣先輩は少女を怖がらせないように言った。少女は震えた声で答える。
「……レア」
「レアちゃんか。レアちゃん、そんなに怯えなくていいよ。俺は殺し合いに乗ってないから」
 野獣先輩は優しく言うがレアは警戒の色を薄めていない。
「信じられないか……まあ、しかたないね。実際、俺は人を一人殺してるし」
「え?」
「隠し事はしない。俺がしてきた事を全部話すよ」
 
 野獣先輩は自分の行いを話した。
 勝治をおいて逃げ出した事も。
 ケンを殺した事も。
 名簿に家族の名前を見つけ、主催者と戦うと決めた事も。
 
 全てを語り終えた野獣先輩はレアの様子を見た。彼女は戸惑いの表情を浮かべながら口を開く。
「どうして、そんな自分が不利になるようなことを言うんですか?」
「俺は君に信じてもらいたい。だけどそれには嘘をついちゃダメだと思ったんだ。それじゃあ本当に信じあう事はできない」
 それは紛れもない野獣先輩の本心だ。主催者と戦う決意をした野獣先輩は、かつてない程にいい男だった。心なしか口調も男らしくなっている気がする。
 
 レアはしばらく悩んだあと、何かを決意するように言った。
「わかりました。あなたを信じます」
「そうか、ありがとう。アイスティー飲む?」
 そう言って、野獣先輩はデイパックの中の探す。
 しかし、アイスティーは置いてきたことを思い出した。
 諦めてデイパックの中から手を出そうとすると、ふと覚えのない紙が目に入った。
(何だこれ?)
 その紙は野獣先輩が一度見逃した、氷結界の龍ブリューナク、グングニール、トリシューラの説明書だ。
 野獣先輩は紙を取り出し。見ようとする。だが、その時足に異変を感じた。突然両膝の感覚がなくなったのだ。
 腹の前で抱えていたデイパックを退かし、膝を見る。そこには……

「うわああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
 そこには何もなかった。感覚をなくす原因が、ではない。膝その物がなかった。それなのに両足は変わらず身体を支えている。
「……あなたが悪いんです」
 混乱する野獣先輩の耳にレアの呟きが聞こえた。
 レアの周りで二匹の白い魚が宙を泳いでいた。
「あなたが悪いんです……あなたは私を殺そうとするから……」
「何言って……!」
 言葉を言う前に白い魚が野獣先輩の口を噛みちぎった。
 しかし、食われた場所からは血が流れず、痛みも感じなかった。

(何だよ……何なんだよこれ)
 野獣先輩は突然の事態に涙さえ浮かべる。白い魚をレアが操っているのは明らかだった。
(俺は何もしてない。助けようとしただけなのに……)
 理不尽な仕打ちに怒りを抱き、レアを睨んだ。だが、今度はその睨む目が食われた。野獣先輩は何も見えなくなった。
 耳と鼻も食われ、身体が消えていく感触だけが残り、やがてそれも消えていった。

451 ◆ei404TFNOs:2012/06/26(火) 21:56:49 ID:XNTiWrB20



 レアは野獣先輩が居た場所を見つめる。
 野獣先輩がいた痕跡はデイパックを覗いて何もなかった。
「私……人を殺したんだ……」
 レアはそう呟くと次の瞬間嘔吐した。食事もしてないのに胃液だけを何度も吐いた。
「私は悪くない……殺さなきゃ私が殺されてた……」
 レアは自分に言い聞かせるように呟く。

 レアは野獣先輩に会う直前、足音が聞こえた時に日記を見ていた。
 日記にはこう記されていたのだ。

 3/28  6:57[H-4 光写真館]
 田所さんが怪物を呼び出し、私は殺される。
      DEAD END

 レアは野獣先輩のことをまったく信じていなかった。
 日記を読んでいなければ信じたかもしれない。そのくらい野獣先輩の言葉には説得力があった。
 しかし、レアは知っていたのだ。野獣先輩が自分を殺すつもりだと。
 
 レアの目から涙が零れた。
 信じていたほむらには裏切られ、信じられる言葉を言った野獣先輩も、内心では自分を殺そうとしていた。
 ここ来てからレアが出会った人間は皆レアを殺そうした。
 男爵ディーノも、暁美ほむらも、野獣先輩も、直接手はくださなかったが、鹿目まどかもおそらくそうだ。
 レアは最初、絶対に殺し合いには乗らないつもりだった。きっと自分と同じ思いを持つ人がここには大勢いる。
 だからその人達と一緒に主催者と戦おう。そう思っていた。
 だが、もうそうは思えなくなっていた。
 

 
 野獣先輩は本当にレアを殺すつもりだったのだろうか。あの日記を読めばたしかにそう考えるのが普通だ。
 しかし、日記には野獣先輩が怪物を呼び出した事しか書かれていない。
 例えば怪物の出し方がわかった野獣先輩が試しに怪物を呼び出したして、その怪物が言うことを聞かなかったら?
 野獣先輩が持っていたカードの一枚、氷結界の龍トリシューラは暴走して、世界を滅ぼした存在だ。
 もし野獣先輩がトリシューラを呼び出したら、そういう事態もあったのではないだろうか。
 しかし、レアにはそんなことは知る由もない。
 誰もいない光写真館で彼女は一人泣き続けるのだった。



【野獣先輩@真夏の夜の淫夢 死亡】


【H-4 光写真館/ 一日目・朝】
【レア様@MikuMikuDance】
[状態]:疲労(大)貧血(中)、有情拳による体内器官の変形、
[装備]: プリンセス・オブ・ザ・クリスタルの服@輪るピングドラム
[道具]:基本支給品一式、無差別日記@未来日記、密室遊漁(インドアフィッシュ)@HUNTERXHUNTER
[思考・状況]
基本思考:……
1:……誰も信じられない


【備考】
※氷結界の龍ブリューナク、グングニール、トリシューラの説明書は野獣先輩ごと密室遊漁に食われました

452 ◆ei404TFNOs:2012/06/26(火) 21:57:33 ID:XNTiWrB20


【支給品紹介】

【密室遊漁(インドアフィッシュ)@HUNTERXHUNTER】
 念という力で作られた閉めきった部屋でしか生息できない魚。
 持ち主であるレアの思い通りに動く。
 この魚に食われても、痛みもなく血も出ない。
 また食われて致命傷を負ってもこの魚が消えなければ死ぬことない
 本来は物ではなく、個人が作り出す能力である。


【無差別日記@未来日記】
 所有者の周囲の未来を予知する力をもった日記。
 予知の内容は所有者の主観に基づくもので、絶対の真実ではない。
 また予知するのはあくまで所有者の周囲であり、所有者自身の未来は予知できない(ただし所有者の死だけは例外的に予知できる)
 この日記が使われたサバイバルゲームでは日記が壊れると所有者も死亡したが、このバトルロワイアルでは日記が壊れても所有者に影響はない。
 日記以外に普通の携帯としての機能も使えるが、会場の外には通じないようだ。
 参考動画 ttp://www.nicovideo.jp/watch/1317899356


【プリンセス・オブ・ザ・クリスタルの服@輪るピングドラム】
 輪るピングドラムのキャラクター、プリンセス・オブ・ザ・クリスタルの服
 正確には同じデザインの服であり、完全に同じ物ではない。
 参考動画 ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm14962478

453 ◆ei404TFNOs:2012/06/26(火) 22:00:30 ID:XNTiWrB20
投下終了です。タイトルは「嘆き、恨み、焦り、殺意」
着替えシーンはもっと詳しく書こうと思っていたのですが、服の構造がよくわからないので諦めました

今回はちょっと不安なところもあるですがどうでしょうか

454名無しさん:2012/06/26(火) 22:26:36 ID:X4JogC3w0
このロワって男爵ディーノでてたっけ。

参加キャラクター間違えちゃイカんでしょ

455名無しさん:2012/06/26(火) 23:08:58 ID:UM.gGjO20
投下乙です。
私が文盲だからかもしれないけど、回想の部分(というか導入)
がちょっとわかりづらかったかな。
あと、内臓変形+貧血なレア様が2エリア程横断できるのかちょっと疑問に思いました
着替えは無いのか……そうか……

>>454
出てるけど、後半何が言いたいのかわからん

456名無しさん:2012/06/26(火) 23:13:17 ID:SKAYuMBw0
男爵じゃなくて男色だってことじゃね?
男爵ディーノは男塾のキャラだw

457名無しさん:2012/06/27(水) 01:25:43 ID:CL2LtI8A0
どうせならカード三枚とも食わせちゃって(提案)

458 ◆ei404TFNOs:2012/06/27(水) 10:49:31 ID:oH0Jo3T60
すいません、男爵ディーノはwikiw登録後に直します

>>455
あれ、斜めに1エリアしか動いてないと思うんですけど
着替えは書けそうなら書きたかったんですけどね

459名無しさん:2012/06/27(水) 14:26:31 ID:GZ4wDJ/U0
>>458
目測でおおまかに測ってみたらそれぐらいだったのですが、確かに1エリアでしたね
失礼しました。

460名無しさん:2012/06/28(木) 20:42:47 ID:kVHnH7tI0
疑問に思ったんだけど
DT三竜は、ゲーム開始から24時間呼べなかったんじゃないの?
日記には3/28  6:57に野獣先輩が召喚するって書いてあるけど、
これは起こり得ない未来だよね?

まぁ、自分は未来日記観てないから確信持って言えないんだけど・・・

461名無しさん:2012/06/28(木) 20:57:34 ID:aX9YZr0Y0
確かにおかしいな
流石に無理がある

462名無しさん:2012/06/28(木) 21:04:08 ID:kVHnH7tI0
>>461
やっぱり未来日記本篇でも起こり得ない事は、
起こらないの?

なんか気になってきたな・・・ニコニコチャンネルで本篇観ようかな

463名無しさん:2012/06/28(木) 21:24:47 ID:SeaPhb6k0
原作でも起こり得ない事は起こらないね
俺はアニメしか見てないけど

464名無しさん:2012/06/28(木) 22:52:54 ID:kVHnH7tI0
>>463
一応今三話まで観たけど未来日記ってそこまで、
万能じゃないんだね。
これは野獣先輩が悲惨な最期を迎えずにすむ、
可能性が微粒子レベルで存在する?(修正)

465名無しさん:2012/06/29(金) 08:39:19 ID:994d/CIM0
おう、把握しろよ(せっかち)

466名無しさん:2012/06/29(金) 11:07:57 ID:xsUUFZ7AO
無差別日記は所持者視点で語られるから、
起こらない未来は書かれないけど間違った認識は書かれる
例えば先輩が召喚宣言した瞬間に全く別の怪物に襲われてレアが死ぬ(後先輩が死ぬ)としても、
レア視点で先輩が呼び出したように思えば記述は正しい
けどその場合、怪物に襲われるのに先輩は関係ないから
DEADENDは消えない

話中に提示された、召喚したトリシューラが襲うって可能性からあの記述が出ることはカード制限でありえないから、先輩が死ぬのとDEADEND回避は繋がらないんじゃないかな

たぶん

467名無しさん:2012/06/29(金) 14:03:38 ID:BeytKA5M0
>>466
それじゃあ何でも有りになるじゃん無差別日記・・・
というか召喚宣言した瞬間別の怪物に襲われるて言うのは幾らなんでも
こじつけ展開だろ。

というか別の怪物ってもしかして青鬼?
この短時間でこれだけの移動は無理じゃね?
ただでさえ青鬼は一般人より足が遅いのに・・・

468名無しさん:2012/06/29(金) 14:10:04 ID:BeytKA5M0
あとこれは個人的な感想だから気にしないでいいんだけど
せっかく野獣先輩が居るのに一つも淫夢ネタがなかった事が、
淫夢民としては寂しいんだよなぁ・・・

469名無しさん:2012/06/29(金) 14:12:15 ID:994d/CIM0
無差別日記の文体も全く違うし、単に淫夢が気に入らないから殺したいだけにも思えてきた

470名無しさん:2012/06/29(金) 15:28:53 ID:NnN8BZZwO
>>467
原作でも何でもアリなチート日記だよ
認識できる範囲を広げることができれば町全体の予知も可能だし
特定のことだけに絞れば起こり得る可能性がある限りどこまでも予知できる

言っちゃなんだがこれ出すこと自体間違いな気もする

471名無しさん:2012/06/29(金) 16:52:05 ID:HBmPe7gI0
そんな万能でも無いだろ

472名無しさん:2012/06/29(金) 18:39:28 ID:xsUUFZ7AO
>>467
あの記述が間違いじゃないって主張をしたときに例えばああなるってこと
あのこじつけを通すにしても
・怪物が近くによっていること(あるいは怪物の正体)
・まだDEADENDが消えてないこと、消えたならその理由
くらいの描写は必要だと思う
あるいは次の書き手に任せる旨を書くか

先輩がトリシューラを呼び出したことで死ぬってのはあり得ないから、DEADEND登場の理由の可能性でこれを出すのは間違い
このままはまずいと思う

473名無しさん:2012/06/29(金) 18:45:48 ID:BeytKA5M0
近くにそんな怪物なんて居たっけ?

474名無しさん:2012/06/29(金) 18:54:07 ID:EG.f9VjE0
どちらにしろ色々無理があると思うが

475名無しさん:2012/06/29(金) 18:54:34 ID:xUFKkGKw0
四方山のクマが近くで行方不明だな

476名無しさん:2012/06/29(金) 19:18:53 ID:BeytKA5M0
とにかく◆ei404TFNOs さん
修正もしくは破棄のどちらかを早めにオッスお願いします(ホモはせっかち)

477 ◆ei404TFNOs:2012/06/29(金) 22:27:57 ID:v8wB8L/o0
確かに改めて考えると無理がありました。
この作品は破棄にします。すいませんでした

478名無しさん:2012/06/30(土) 00:16:31 ID:weMp3Yjg0
ホモは高圧的だなぁ…(呆れ)
五月雨のように降る煽りにも関わらず自分の非を認めるei4氏はホモの鑑(溺愛)

479名無しさん:2012/06/30(土) 00:35:35 ID:BeZ9oJKM0
ホモハ 伝染スルカラ 気ヲツケーロ

480名無しさん:2012/06/30(土) 00:37:42 ID:dR.4o6720
もしかして淫夢ネタを使えば何をしても許されると思っているんじゃ…
いや よそう 俺の勝手な思い込みで皆を混乱させたくない(便乗)

481名無しさん:2012/06/30(土) 00:53:46 ID:8BhyR.e.0
じゃ僕、ホモが多いからニコロワ見るのやめるよ!

482名無しさん:2012/06/30(土) 00:59:28 ID:keEuj/ag0
やっぱりニコニコ運営にも認められた
レスリングが一番ナイスで〜す☆

483名無しさん:2012/06/30(土) 05:21:58 ID:/IZpublo0
申レN〜申レN〜♪(ロリ我那覇くん)

484 ◆KkZTR94Vok:2012/06/30(土) 12:19:03 ID:4qw4ITNo0
仮投下スレでOKを貰ったので投下します。
タイトルは「悲しみの世界」です。

485 ◆KkZTR94Vok:2012/06/30(土) 12:20:34 ID:4qw4ITNo0


突然だが皆さんは「仮面ライダーディケイド」という作品をご存じであろうか?
元から知っていたり、本ロワで初めて存在を知り
把握の為に動画などを見ている人もいるだろう。
まだ本篇を見ていない方はぜひ、観てはいかがだろうか。
世界の破壊者ディケイドとライダー達の壮絶な
ライダーバトル、各世界のライダー達とのクロスオーバー、
衝撃のストーリー展開には当時の作者も息を飲んだ物である。

しかし本放送が終わってから3年近く経つ現在でも、
今だに明かされていない謎が多く残されている作品でも有り、
特に「なぜディケイドは世界の破壊者なのか?」という
物語上でとても大切な伏線が結局回収されず、
未だに多くの特撮ファンが議論のタネにしているというのが現状である。


本篇中で唯一明かされた描写の中に、

「ディケイドが存在するだけで、平行世界が融合してしまう」

という物がある。
事実、剣の世界、キバの世界、響鬼の世界は融合を始め、
結果新たにライダー大戦の世界が誕生してしまった事例がある。


もしかすると既に本ロワでもこの世界融合は起こってしまっているのだろうか?
ただ一つ確定している事がある、
それはディケイドが無限の可能性を持った存在という事である。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「まずは、お互い自己紹介するべきだな、
 俺の名はジョン・メイトリックス、元コマンドーだ」

「門屋士、通りすがりの仮面ライダーだ、
 覚えておけ」

「・・・イーノック」

「おい、アンタ本当に大丈夫か?、別にベットで休んでても良いんだぞ?」

「大丈夫だ、問題ない」

486 ◆KkZTR94Vok:2012/06/30(土) 12:21:45 ID:4qw4ITNo0

【海の家れもん】に着いた彼らは情報交換をしていた。
覚醒したイーノックも途中参加し互いに知っている事、
ここに来るまで何をしていたかを話あった。


「ジョン・メイトリックスにイーノック・・・
 【コマンドーの世界】に【エルシャダイの世界】か・・・
 だいたい分かった」

「平行世界の仮面ライダーに天界の存在・・・
 俄に信じられない様な話だな」

「大丈夫だ、問題ない」

イーノックや士は、この様な現実離れした話を
実際に体験しているためすんなり受け入れる事が出来るのだが、
メイトリックス自身も多少現実離れした人生送って来たとは言え
それでも信じがたい情報の連続だった。

「お前が他世界に移動出来るてのは分かった。
 しかし鹿目まどかの性格が違うてのはどういう事なんだ?」

「あぁ、以前【魔法少女まどか☆マギカ】の世界を旅した時に
 出会った優しい彼女とは、全くの正反対だ。
 だがたしか俺は彼女に似た少女に一度だけ会った様な・・・すまないがこれ以上思い出せないな」


「そうか、だが気にするなお前もお前で色々と苦労している様だからな」


「大丈夫だ門d「ウゥウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウゥゥゥゥゥゥゥウゥゥゥゥウゥゥゥ」」


突然のサイレンの音に彼らの体が強張る。


「大丈夫じゃない、問題だ!?」

「なんだこのサイレンは!?」

「士、イーノック、落ち着け!、・・・放送の時間だ」


『──おはよう、参加者の諸君。・・・・・


メイトリックスは放送の声を聴いた瞬間、
顔を歪ませた。

「サリーの野郎!」

そうそれは確かに自分の手で地獄に送ったはずだった、
サリーの声だった。

禁止エリアと死者の名が順々に呼ばれていく。


「小野寺ユウスケ」


「なっ、・・・ユウスケだと・・・そんな馬鹿な!?」


・・・それでは諸君、次の放送まで精々生き残るんだな。___』


プツンという音を立てて定時放送が終わった・・・

487 ◆KkZTR94Vok:2012/06/30(土) 12:23:10 ID:4qw4ITNo0

「くそたれ!あいつらよくもジェニーを!」


メイトリックスは乱暴に机をドンと叩く。


「大丈夫か?、心配だ」

ビックリしたイーノックが心配の声を上げる。

「あぁ、大丈夫だ・・・済まないな取り乱したりして、
 俺らしく無かった」

メイトリックスは怒りを無理やり静めると、
今後の方針について話始めた。


「それで今後の事なんだが・・・・なんだあの煙は?」

突然のメイトリックスの言葉につられてイーノックが窓の方に目をやると、
確かに何やら怪しい煙が2エリア程離れた場所からモクモクと上がっていた。

「あのエリアには確かアザディスタン王宮があったな、
 丁度いい、王宮なら何か役に立つ物や助けを求めている参加者がいるかもしれないな」

         ・
         ・
         ・
         ・
         ・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「見たか!、人間は強さを求め、戦いを求める!
 グロンギになるのも運命だ」


「違うな・・・」


「この男が戦うのは、誰も戦わなくていい様にする為だ!」


「何!?」


「自分一人が闇に落ちたとしても誰かを笑顔にしたい、そう信じてる!!」


「こいつが人々の笑顔を守るなら
 俺はこいつの笑顔を守る!・・・知ってるか?
 こいつの笑顔悪くない」
 

「貴様は何者だ!?」


「通りすがりの仮面ライダーだ、覚えておけ!」


「変身!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ユウスケ・・・」


(結局俺はあの時の約束を守れなかったという事か・・・)

488 ◆KkZTR94Vok:2012/06/30(土) 12:23:55 ID:4qw4ITNo0
仮面ライダーとは人間の自由と平和を守る者、
たとえ力尽きても命ある限り戦うそれが仮面ライダーの使命であり運命だ。
恐らくユウスケも己の命尽きる最後の瞬間まで誰かの笑顔を守り貫いたのだろう、
だからこそ俺は許せない、そんなユウスケを無残に殺した奴の事を・・・
ユウスケが人々の笑顔を守り、俺はユウスケの笑顔を守る、全ての世界は笑顔に包まれるはずだった。
だからこそそんな笑顔を全てをぶち壊した、参加者と主催に俺は八つ当たりに近い激情を感じていた。



  いっそ全てを破壊するか?



今の俺なら全てのライダーを皆殺しにした
あの究極すら超えたディケイドに変身できるだろう、
ライダーやスーパー戦隊、数百人狩りより簡単な事だ、何も考えず殺せばいい。
このふざけた殺し合いも、
殺し合いに乗ってる奴も
ユウスケの命を奪った奴も

全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て
全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て
全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て
全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て
全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て
全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て
全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て
全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て
全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て
全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て
全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て
全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て
全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て
全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て
全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て
全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て


(俺は世界の破壊者、全てを破壊してやる!!)


世界の破壊者ディケイド、ニコロワγの
地を巡りその瞳は何を見る。

489 ◆KkZTR94Vok:2012/06/30(土) 12:25:29 ID:4qw4ITNo0

【ジョン・メイトリックス@コマンドー】
[状態]:ダメージ(小)休憩で回復中、疲労(小) 休憩で回復中、
[装備]:GUN鬼の銃@MUSASHI-GUN道-
[道具]: 基本支給品、ラットの爆弾×3@探偵オペラミルキィホームズ、ゲイ・ボルグ@Fate/stay night、氷剣ユキアネサ@BLAZBLUE
    毘沙門天の槍@Project、宝塔(罅が入っている)@東方Project 、セイバーのカード@遊戯王なのはMAD(使用不可)
    世界樹の巫女 エレイン@カードファイト!! ヴァンガード、ランダム支給品×0〜1
[思考・状況]
基本思考:娘を助け出し、殺し合いをぶっ潰す。
0:海の家で士から話を聞く。
1:士の様子がおかしい?
2:アザディスタン王宮の火災が気になる。
[備考]
※参戦時期は原作終了後。
※エイレンは4時間、セイバーは半日です。
※アザディスタン王宮に向かう予定です。


【門矢士@仮面ライダーディケイド】
[状態]:疲労(中)休憩で回復中、ダメージ(小)休憩で回復中、士郎とユウスケを死なせたことによる後悔 、激情態、一時的な激情
[装備]:ディケイドライバー@仮面ライダーディケイド、ライダーカード一式@仮面ライダーディケイド
[道具]:基本支給品一式(水残り僅か)、ライダーカード(スペランカー)@ニコニコワールド、不明支給品0〜1
[思考・状況]
基本:この殺し合いを破壊する
0:士郎……、ユウスケ・・・。
1:殺し合いに抗う仲間を集める
2:会った参加者達の人格崩壊が気になる
3:ライダーカード、ケータッチを探す
4:殺し合いに乗ってる奴は容赦せず殺す!
5:主催皆殺し!
【備考】
※一部の参加者について、ある程度の知識を持っているようです
※ニコニコワールドのことを知っていますが、特にニコニコワールド出典の門矢士というわけではありません
※ライダーカード一式の中身は、カメンライドディケイド、アタックライドスラッシュ、ブラスト、ファイナルアタックライド、イリュージョンとなっています。
※ディケイドライバーは一度使うと2時間使用不可になります。
※変身するとディケイド激情態になります。
※世界が融合しているかもしれません(不確定)
※気分が落ち着けば通常に戻ります。

【イーノック@エルシャダイ】
[状態]:ダメージ(中)休憩で回復中、疲労(中)休憩で回復中、
[装備]:なし
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本思考:全てを救う。
0:……
1:ルシフェル……?
3:もしかしてクウキ?
※ルシフェルに何か疑念を抱いています。

490 ◆KkZTR94Vok:2012/06/30(土) 12:27:30 ID:4qw4ITNo0

【ディケイド激情態】
ディケイドのマジギレした姿
仮面が鬼の様な形相になっており、
戦闘スタイルも勝利のためなら手段を選ばない非道な物に変わっている。
設定上全ての仮面ライダーを殺したので
以前より脅威的なパワーアップをしていると思われる。
映像作品では、スカイライダー、スーパー1、カブト
ライオトルーパー数体、J、龍騎、剣、クウガアルティメット
を倒している。

詳細動画一覧

ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm18187460←スーパー1の腕がもげたりするのでグロ注意

ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm14142204

ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm14156907

491 ◆KkZTR94Vok:2012/06/30(土) 12:32:08 ID:4qw4ITNo0
投下終了です。
すいません
私は、今から二日間ほど実家に帰るので何か問題があっても対応できません。
何か問題が発生しましたら二日後に修正します。

492 ◆0uDu0SETOk:2012/06/30(土) 14:36:58 ID:PKFfRguw0
問題ないみたいなので、相生祐子投下いたします
タイトルは「地下なのにクレイジー!僕、不満足!」です

493 ◆0uDu0SETOk:2012/06/30(土) 14:37:36 ID:PKFfRguw0
『──おはよう、参加者の諸君。 始めの六時間をよく生き残ったな…』
定時放送が流れ始めた時、ゆっことバリカンは一本満足バーを片手に民家を調べていた
残りは二十八本満足バーである

…緊張感がないって?でも小腹が空いたのから仕方がないじゃない!




死んだ者の名前が読み上げらる中、バリカンは思わず驚きの声を上げた
「エ゛ェー!?あのジュラルの魔王が死んだでゲスか!?」
変な叫びを上げるバリカンにゆっこが落ち着いた調子で声をかける
「でもまあ、黒幕が倒れたってことは、誰か正義の味方みたいな人が倒してくれたってことかもよ!それに研君も無事でよかったよ」
「何いってるんだい!研坊がやられるわけないじゃないか!」
「わわっ、ゴメンゴメンそうだよね!」
素直に謝りつつ、名前を読み上げられた者を確認するため、ガイドブックを開いた

そういえば松岡勝治と言う人物が二回呼ばれてたな
気になったので真っ先にガイドブックで確認してみる

…死ぬ死ぬ詐欺!?見た目小学生なのに、なんかとんでもないスキルを持ってた…
もしかして、このスキルで主催者たちを欺いたのかもしれないな…

仮に欺いたとしたら、二度も呼ばれるのはおかしなことであるが、
ゆっこはあまり深く考えずにそう納得をして、他の人物も確認してみる

…なんか結構強そうな人までやられてるんですけど…
なんてこった、こんな状況で一般人の私なんかが生き残れるのかなぁ…
生き残っているであろう人物は、どれも屈強な男や超能力者揃いだ
絶望を感じて、ため息をつきながらガイドブックから目をそらす
その時彼女の良好な視力が、その部屋の違和感を捉えた

「あれ、ちょっとあそこの壁だけおかしくない?なんかちょっと材質が違うように見えるんだけど」
そう言ってゆっこは指差した先を調べてみた
ノックしたり、押したり引いたりと、約二分ほど悪戦苦闘しているうちに、うっすらと隙間があることに気がついた
そこで横にスライドしてみたところ、あっさりと開いた
「イエスッほい来たーBI☆N☆GO!」
ガッツポーズして全身で喜びを表現する
「ビンゴのわりにはやたら時間かかってたぞ」
「細かいことは気にしナッシング!きっとこの会場に隠された財宝とか眠ってるかもよ!」
この状況で財宝があったとして、どれほどの意味があるだろうか
二人(ry)はそんな細かいことは気にせず、ただ興奮しながら中へと駆け込んでいった

扉の中には地下へ続く階段があり、その横に赤文字で警告の言葉が張り紙されていた


【この先 危険地帯】


嫌な予感しかしない
この一文で先ほどまでの張り切りが、一気に削がれてしまった
「…あ、あはは、張り紙もこう言ってるわけだし、戻ろうk「よし行こう。あーオイラドキドキしてきたよーあー」
「いやいやいや!だって罠とかあったらまずくない!?」
「罠なんか怖がってたら何もできませんよぅ?早く入ろうぜ!」
何故か依然としてやたらやる気なバリカンに後押しされ、仕方なく奥へ進む

494 ◆0uDu0SETOk:2012/06/30(土) 14:38:15 ID:PKFfRguw0
奥には蛍光灯で照らされた廊下が広がっていた
両壁には番号の振られた扉がいくつも並んでいた
とりわけ目についたのは廊下の突き当たりにある、軍服を着た体格のいい高齢の男の肖像画だ
肖像画の下には『将軍』の文字が刻まれている

異様な雰囲気に不安が沸いてきたが、なんとか気持ちを奮い起こす
「参る!」と声に出して、とりあえず近くの扉を開けてみる
そこはひんやりとした重苦しい空気が漂う、小さな部屋であった
部屋の隅には、何かの焦げあとの付いた、硬そうなベッドが置かれている
何より、地下であるのに何故か取り付けられた窓に嵌め込まれている鉄格子が、牢獄のような閉鎖的な雰囲気をより一層引き出している

「…これ、まるで精神病院みたいでゲスね」
「えっ…」
精神病院という生々しい単語に寒気が走る
もう帰りたくなったが、ここまで来て引き返すのもためらわれる
「…おっ!この部屋絶対何かありそうだね!ほら、この戸棚なんか開けちゃったりして…」

無理やり気分を上げ、戸棚の引き出しを開けると、そこには毒々しい黄色の体に、ところどころ凹みがあり、ギョロリとした目玉、そして前歯をむき出しにした奇妙な生物の玩具があった


何ーーー!?なんなの!?このニフラムで消えそうな変な生物は…!

多少警戒しつつも、上から押してみる
なんとも気の抜けた声が部屋に響いた


「じゃじゃーん!スポンジボブだよ!」


「キェェェェェェェアァァァァァァシャベッタァァァァァ!!!」
「はわわーっ!?バ、バリカン!いきなり大声出さないでよっ」
緊迫した空気の中で、不釣り合いなほど大声で叫ばれて、ゆっこは思わず飛び上がってしまった
当のバリカンはと言うと…
「あっあれれ?なんで今オイラ叫んだんだぁ?」
「へっ?ドユコト?」
もう一度ボブを押してみる
「これサイコー!」
「マタシャベッタアアアアァァァァァ!」
どうやらこのボブを押すと、周囲の人が発狂レベルのリアクションをするという妙な力を持ってるようだ
三十本満足よりは価値がありそうだが
…でもこれを…これをどうやって使えばいいわけよ…?



ゆっこは多少落胆しつつも続いて他の引き出しを開けてみた
そこには一枚のレコードが入っていた
パッケージには、ジョニーという歌手らしき人物が描かれていた
「あーっ!それジュラル星人が作った殺人レコードじゃないですか!」
「えーーーーっ!?なんでそんなのがここに!?」
「おかしいなぁ…研坊に言われて、アタシが叩き割ったはずなのになあ」
「うーん、割れただけならば、回収して修理してから、ここに保存しているかもよ?」
「いえそんなわけありませんよ、だってあのレコードは、焼失してますもん」
…今叩き割ったって言わなかった!?叩き割ってついでに燃やしたの!?というかレコードって燃える物なの!?と様々な疑問が湧いてきたが、話がややこしくなりそうなので尋ねないでおいた
「とりあえずいい曲ですし、もったいないから持っていこう」
「いい曲なの!?殺人レコードなのに!?」
尋ねなてないけど、勝手に話がややこしくなった…
しかしどちらにせよ蓄音機がない今、こんな話題は不毛だろう
ここで話を切り上げて、引き続き部屋の中を探索することにした

495 ◆0uDu0SETOk:2012/06/30(土) 14:38:52 ID:PKFfRguw0
他の戸棚にはクレヨンで黒く塗りつぶされた絵とか、やたらマッチョなアルパカが走る写真など、SAN値がゴリゴリと削られるガラクタばかり見つかった

うう…やっぱりここには財宝…というか役立ちそうな道具とか無いのかなぁ…そろそろこの部屋からララバイしますか…と思い始めたその時だった
バリカンがゴミ箱を覗き込んで、突如声を上げた
「ゆっこ!財宝見つけたよ!」

お…おお…!ついに見つけたのね!
神様は私を見捨ててなかったわ!
心なしか、わくわくしながら覗き込こんだ






ゆっこは でかいきんのたまを てにいれた!





ワーイワーイついに財宝を手にいれたぞ!











って、使えるかあああぁぁぁーーー!!


感情に任せてでかいきんのたまにチョップを叩き込む
「ピエロだよ!飛んだピエロだよ!」
使える道具が手に入るなどと、その気になってた私の姿はお笑いだったZE
「ねね、もう戻ろうよ、あたしゃこんなとこ怖くて仕方ないでゲス」
「お 前 が 言 う な !」
もはや泣きながらツッコミを入れる
最初にノリノリで入っていったのは誰だよ!

ちきしょーちきしょー…
バッちきしょーーー!!
orzの体勢から立ち上がり、もはややけくそだ!と他の部屋に向かう
「もうなにがなんでも使える物を見つけてやる!」

バンッ!と向かい側の扉を開けた先には…






金髪の少年が天井から縄でぶら下がっていた






「ほんぎゃあああああぁぁぁぁーーー!!!!」


心臓が口から飛び出すほどびっくりして、思わず尻餅をつく
「どっ、どっ、どっどしたの?どしたの?」
のんきに尋ねるバリカンに、目を白黒させながら指先を向けて答える
「あ、あれ…あれ…」
「ん?ワアアァァァーー!?」
驚きのあまり、バリカンは頭と手足を収納して転がりだした

バリカンが壁にぶつかった瞬間、天井からぶら下がっていた縄が千切れ、ドサリと少年の亡骸が落ちた
そのはずみで少年のポケットから、何かがこぼれ出てきた

恐怖を抑え、ゆっこは四つん這いのままそれを拾いに行く
「ジキルハイド」と書かれた錠剤の入ったケースだった

「よ、よしバリカン…さっさと出よう!ほら、なんかよさげな物手に入れたし!」
今はもう探索はこれでいいや!うん!
SAN値が下がりに下がった今、とにかくこの不気味な場から離れたかった

496 ◆0uDu0SETOk:2012/06/30(土) 14:39:14 ID:PKFfRguw0
丸まってるバリカンをひっつかみ、出口に向かって足早にで進んでいる時、さきほどの亡骸の姿がずっと目に焼きついて離れなかった
…こういう時って、やっぱり弔ってあげるべきだったかな…
…でもあの場にこれ以上いたくなかったし…

…こんな時、みおちゃんや麻衣ちゃんならどうするんだろう?
私よりもやけにパワフルな二人なら、もっと冷静に対処出来るのかな

あはは…私一人じゃ、そろそろキツイかな…なんてね…


地上に出て来た時、地下の息苦しい雰囲気から解放されて、深く深呼吸した
そしてさっきの薬をもう一度見てみる
「ん?ゆっこそれ何だい?」
「ジキルハイドっていう薬だってさ。私は聞いたことないけど、バリカンは知ってる?」


「うーん…ジキル博士とハイド氏って言う話なら知ってるんだけどよ」
「へぇ、どんな話なの?」
「確か、ジキル博士っていう人物が、薬を飲むことでハイドという別人格が現れる、って話だな」
「フムフム、さすがだよバリカン大先生…!もうこの薬の効果もわかっちゃったようなものじゃん!お手柄すぎるよ!」
「本当?やったやった!見たか俺様の博識を!」
…バリカンってたびたびキャラが変わるなぁ…と思いつつ、改めて薬を眺めてみる

バリカンが言ってた話が由来だったら、きっとこれは別の人格が出てくる薬なんだろうなあ…
死んだ人にビビって逃げてしまうような今の臆病な私を変えられるかも…

「それよりゆっこ、早く研を探しに行こうよ」
「…あ、そうだった!そうだね!」

何を弱気になっているのよゆっこ!
今やるべきことは研君を探すこと!
こんな得体の知れない薬なんか飲んでる場合じゃないわ!

不安を気合いで押し殺し、ゆっこはまだ見ぬバリカンの友人の研を探しに歩き始めた



神のいたずらか、悪魔の罠か

ただでさえ無力で支給品にも恵まれなかった不運な彼女が手にしたのは「参加者情報」と「人格を変える薬」
赤点を回避する程度の知力しかない彼女が、使い方によっては非常に強力な武器となるそれを、扱うことが出来るのだろうか?
はたしてそれは誰にもわからない


【B-05 サティスファクションタウンの外れの民家/一日目・早朝】

【相生祐子@日常】
[状態]:健康、死への恐怖とそれに伴う悲しみ
[装備]:バリカン
[道具]:基本支給品、一本満足バー×28inファミマの袋@アサヒフードアンドヘルスケア、
バトルロワイアルガイドブック@ニコロワγ
スポンジボブ@ハッキョーセット、でかいきんのたま@ポケットモンスターBW
キチガイレコード@チャージマン研!、ジキルハイド@ドラえもん
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない
1:研君を探しに行きますか
2:危険地帯…恐ろしや…!
3:ジキルハイド…ねえ…
4:研君の そこにシビれる 憧れる
5:なのちゃんに続く新しいロボットの知り合いができて嬉しい
6:………死にたくないよ※ジュラル星人と研の関係、泉家の家族構成を簡単に知りました。
※精神がわずかに不安定になっている可能性があります。
※民家の地下でニコニコ危険地帯を発見しました

【バリカン@チャージマン研!】※意思持ち支給品
[状態]良好、首輪なし、愛称で呼ぶ程度にはゆっこを信頼
[思考]
基本:ゆっこと一緒に研を探す。見つけたら保護してもらう。
1:ゆっこと行動。
2:終わったらゆっこがジュラル星人の存在を知らない事について話し合う
※機能に何らかの制限が課せられているかもしれません。
※ゆっこの交友関係を軽く知りました。
※星君を警戒対象に入れてないのは、彼がジュラルであることを知らないからです
※参戦時期は最終回よりも前のどこか。魔王については面識があるか見たことはあります

共通:ガイドブックで見逃している箇所があるかもしれません。

497 ◆0uDu0SETOk:2012/06/30(土) 14:39:31 ID:PKFfRguw0
【支給品解説】
【スポンジボブ@ハッキョーセット】
ニコロワγにスポンジボブ!
本家ではごく一般的な喋るだけの玩具だが、本ロワにおいては周囲の人物に強制的にCMの子供たちのような発狂的リアクションをさせる効果を持つ
ストローとか色々な種類があるが、ここではこれ一体で全セリフに対応しているぞ
ちなみに発狂させるのはボブが喋った直後だけであり、本格的に相手を狂わせることは出来ない
参考動画
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm13365336

【殺人レコード@チャージマン研!】
チャージマン研!第16話にて、キャロルが買ったジョニーのレコードで、ジュラル星人の作った兵器である
このキチガイレコードの曲を聴いた人は発狂してしまうのだが蓄音機が無ければただの円盤でしかない
床に叩きつけたりすると発火する

【でかいきんのたま@ポケットモンスターBW】
その名の通り、純金で出来た珠
でかいとはいえ、サイズは片手で扱える程度
純金なので重さは相当な物である
しばしばネタとして、相手に投げつけるのに使われる

【ジキルハイド@ドラえもん】
服用することで性格があべこべになるひみつ道具
原作ではおとなしいのび太君は非常に攻撃的な性格に、乱暴なジャイアンは女々しくなった
どのようにあべこべな性格になるかのさじ加減は、書き手の方におまかせします
効果時間は一粒につき十分間のみ

※ニコニコ危険地帯@大百科について
サティスファクションタウン外れの民家の地下に広がっています。
内装はバリカン曰く精神病院に近く、「ニコニコ危険地帯」「作者は病気シリーズ」「SAN値直送」タグと所縁のある物などが存在しています
ゆっこたちはあまり深く探索していないため、奥でどこかにつながっているかもしれません

498 ◆0uDu0SETOk:2012/06/30(土) 14:56:24 ID:PKFfRguw0
以上で投下完了です

499名無しさん:2012/06/30(土) 17:37:40 ID:/IZpublo0
何度もジキルハイドについて指摘されてるのに無反応で投下するのか(困惑)

500名無しさん:2012/06/30(土) 19:41:54 ID:FjjaRvRMC
初代もβもドラえもんからの支給品は出てるし、別に問題なくね?

501名無しさん:2012/06/30(土) 19:44:41 ID:FjjaRvRMC
というか仮投下してたんだからしたらば位見ようぜ?(提案)

502 ◆0uDu0SETOk:2012/06/30(土) 23:37:23 ID:PKFfRguw0
ジキルハイドについてですが、
仮投下スレの789は最初見逃してしまい、その後お答えするタイミングがなかったため反応できませんでした。申し訳ありませんでした
ドラえもんの道具は>>500の方がおっしゃったように、初代、βともに数多く登場しているので大丈夫なのではないか、と判断したため決行しました
どうしても、ニコニコでネタになった道具以外は登場させてはいけない、という決まりがあれば修正いたしますが・・・

503名無しさん:2012/07/01(日) 07:55:42 ID:xd2JGm660
したらばでもこっちでもあんまり反応がよろしくないから、変更したほうがいいと思います

504名無しさん:2012/07/01(日) 10:59:13 ID:oZ4kgeiU0
ドラえもんからの支給品って既にひらりマントがなかったっけ?
まあ今回のやつとひらりマントじゃ知名度が圧倒的に違うってのはあるけど…

505名無しさん:2012/07/01(日) 11:14:33 ID:eC3ttFD.O
一応ジキルハイドをネタにした動画はあったみたいだ
削除されてるけど

506 ◆0uDu0SETOk:2012/07/01(日) 12:12:50 ID:/gCiNM5o0
賛否両論となっているようですが、擁護してくださる方も多くいらっしゃるようなので、
出来ればこのまま投下したいと思います

私も、若干ニコロワの空気が読めていなかった結果かもしれません。申し訳ございません
次に書く事があれば、もっと多くの方が納得できるよう努力したいと思います。ご指摘ありがとうございました

507名無しさん:2012/07/01(日) 13:13:49 ID:L8G8rTmc0
これでメジャーじゃなくてもドラえもんの道具は出しても問題無いという線引きが出来たか

508名無しさん:2012/07/01(日) 13:20:18 ID:M9djKB7sO
いくら前例があるからってぶっちゃけ参戦作品外から出すのOKってどうなのさ?

……乗り遅れたな、うんw

509名無しさん:2012/07/01(日) 13:27:09 ID:sIw2hXQ20
話に必要ならともかくそうでもないし批判も無いんだからやめときなよ
言っちゃ悪いが空気読めない人も結構居るみたいだし

510名無しさん:2012/07/01(日) 13:27:30 ID:XR./q3ZM0
批判も多いね
間違えた

511名無しさん:2012/07/01(日) 15:21:15 ID:/5eJsYdc0
仮投下スレも見たけど、弱者救済アイテムを出したいだけならジキルハイドに拘らなければいいだけの話では?
これでは性格反転ゆっこを出したいがばかりにゴリ押ししてるようにしか……危険地帯・たけしの死体から出てくる意味も不明だし

512 ◆0uDu0SETOk:2012/07/01(日) 15:42:20 ID:/gCiNM5o0
確かに最初は弱者救済仕様にしたかった気持ちがありましたが、その辺は指摘されて修正したはずです。反転後の性格も書き手の方が決めていただいて構いません
それに、例えばMAD出典キャラを性格反転するのとかって面白そうだな…とも思ったため、登場させました

たけしの死体も不安だったのですが、ゆっこを引返させる要因が欲しかったのと、「たけしの死体は削らなくても良い」という意見が出たため続行したのです
たけしもジキルハイドも、どうしてもそれでなくてはいけない理由はありませんが、私には他の代用品が思い当たらなかったため出しています

513管理人★:2012/07/01(日) 16:17:16 ID:???0
当掲示板管理人より、本スレッド住人の方々へお願い申しあげます。
このところ本スレッドにおける発言について、当掲示板の削除・規制基準に抵触するものが
かなりの頻度で見受けられます。
当掲示板は企画のコンセプトがどうであれ、無軌道な発言を容認するものではありません。
改善されないようであればローカルルールに基づいて大規模な削除・規制を行わざるを得なくなります。
皆様には以降の発言について充分にご留意いただくようお願い申しあげます。

514名無しさん:2012/07/01(日) 18:24:16 ID:1xh30pYMC
とりあえず本スレでやるのもアレだから議論スレに移動しようぜ

515名無しさん:2012/07/03(火) 17:28:54 ID:Qf9AaQF6C
仮投下スレに修正きてるよ

516名無しさん:2012/07/05(木) 00:19:21 ID:VwSqFM2U0
てす

517 ◆yWmiaE64Fc:2012/07/05(木) 00:47:32 ID:VwSqFM2U0
したらばで規制を受けて投下出来ないので赤座あかり、イカ娘を破棄します

518 ◆0uDu0SETOk:2012/07/05(木) 07:51:26 ID:jdabVdEU0
相生祐子の修正版投下します

519 ◆0uDu0SETOk:2012/07/05(木) 07:51:53 ID:jdabVdEU0


「ほんぎゃあああああぁぁぁぁーーー!!!!」


心臓が口から飛び出すほどびっくりして、思わず尻餅をつく
「どっ、どっ、どっどしたの?どしたの?」
のんきに尋ねるバリカンに、目を白黒させながら指先を向けて答える
「あ、あれ…あれ…」
「ん?ワアアァァァーー!?」
驚きのあまり、バリカンは頭と手足を収納して転がりだした

バリカンが壁にぶつかった瞬間、天井からぶら下がっていた縄が千切れ、ドサリと少年の亡骸が落ちた

「…バ、バリカン!ここはちょっと私たちの手に負えない!とりあえず逃げよう!」
今回の探索はもうこれでいいや!うん!
SAN値が下がりに下がった今、この不気味な場からさっさと立ち去るのが一番だ

丸まってるバリカンをひっつかみ、出口に向かって足早にで進んでいる時、さきほどの亡骸の姿がずっと目に焼きついて離れなかった
…こういう時って、やっぱり弔ってあげるべきだったかな…
…でもあの場にこれ以上いたくなかったし…


…こんな時、みおちゃんや麻衣ちゃんならどうするんだろう?
私よりもやけにパワフルな二人なら、もっと冷静に対処出来るのかな

あはは…私一人じゃ、そろそろキツイかな…なんてね…



地上に出て来た時、地下の息苦しい雰囲気から解放されて、深く深呼吸した

「う〜ん…さて、これからどうしようか…」
「おいおい、研を捜すんだろー、忘れないでくれよっ」
「…あ、そうだった!そうだね!」


そうだ、私が今やるべきことは研君を探すこと!
確かに一人でいるのはすごく心細い…
でもこんなところで沈んでたってしょうがないじゃない!
バリカンたちと協力して、私はいつもの日常へ戻ってやるんだ!


不安を気合いで押し殺し、ゆっこはまだ見ぬバリカンの友人の研を探しに歩き始め…


突如轟音が鳴り響き、ゆっことバリカンは街で暴れる巨大な竜の姿を見た
そして直後に竜の足元から放たれた光によって街の一部とともにふっ飛ばされていた


と、と、と、とにかく急いで離れないと…!!
神のいたずらか…悪魔の罠か…
ゆっことバリカンは研達がいる方向とは正反対の、東の方へ走って逃げて行ったのだった

520 ◆0uDu0SETOk:2012/07/05(木) 07:52:16 ID:jdabVdEU0
【B-05 サティスファクションタウンの外れの民家/一日目・午前】

【相生祐子@日常】
[状態]:健康、死への恐怖とそれに伴う悲しみ
[装備]:バリカン
[道具]:基本支給品、一本満足バー×28inファミマの袋@アサヒフードアンドヘルスケア、
バトルロワイアルガイドブック@ニコロワγ
スポンジボブ@ハッキョーセット、でかいきんのたま@ポケットモンスターBW
キチガイレコード@チャージマン研!
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない
0:まずは逃げろっ!
1:研君を探しに行きますか
2:危険地帯…恐るべし…!
3:もっといい道具が欲しかった
4:研君の そこにシビれる 憧れる
5:なのちゃんに続く新しいロボットの知り合いができて嬉しい
6:………死にたくないよ
※ジュラル星人と研の関係、泉家の家族構成を簡単に知りました。
※精神がわずかに不安定になっている可能性があります。
※民家の地下でニコニコ危険地帯を発見しました

【バリカン@チャージマン研!】※意思持ち支給品
[状態]良好、首輪なし、愛称で呼ぶ程度にはゆっこを信頼
[思考]
基本:ゆっこと一緒に研を探す。見つけたら保護してもらう。
1:ゆっこと行動。
2:終わったらゆっこがジュラル星人の存在を知らない事について話し合う
※機能に何らかの制限が課せられているかもしれません。
※ゆっこの交友関係を軽く知りました。
※星君を警戒対象に入れてないのは、彼がジュラルであることを知らないからです
※参戦時期は最終回よりも前のどこか。魔王については面識があるか見たことはあります

共通:ガイドブックで見逃している箇所があるかもしれません。

824 : ◆0uDu0SETOk:2012/06/28(木) 22:06:25 ID:7HHQhN8s
【支給品解説】
【スポンジボブ@ハッキョーセット】
ニコロワγにスポンジボブ!
本家ではごく一般的な喋るだけの玩具だが、本ロワにおいては周囲の人物に強制的にCMの子供たちのような発狂的リアクションをさせる効果を持つ
ストローとか色々な種類があるが、ここではこれ一体で全セリフに対応しているぞ
ちなみに発狂させるのはボブが喋った直後だけであり、本格的に相手を狂わせることは出来ない
参考動画
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm13365336

【殺人レコード@チャージマン研!】
チャージマン研!第16話にて、キャロルが買ったジョニーのレコードで、ジュラル星人の作った兵器である
このキチガイレコードの曲を聴いた人は発狂してしまうのだが蓄音機が無ければただの円盤でしかない
床に叩きつけたりすると発火する

【でかいきんのたま@ポケットモンスターBW】
その名の通り、純金で出来た珠
でかいとはいえ、サイズは片手で扱える程度
純金なので重さは相当な物である
しばしばネタとして、相手に投げつけるのに使われる


※ニコニコ危険地帯@大百科について
サティスファクションタウン外れの民家の地下に広がっています。
内装はバリカン曰く精神病院に近く、「ニコニコ危険地帯」「作者は病気シリーズ」「SAN値直送」タグと所縁のある物などが存在しています
ゆっこたちはあまり深く探索していないため、奥でどこかにつながっているかもしれません

521 ◆0uDu0SETOk:2012/07/05(木) 07:54:40 ID:jdabVdEU0
投下終了です

522名無しさん:2012/07/05(木) 21:51:56 ID:szVqu7EM0
修正乙です

523 ◆yWmiaE64Fc:2012/07/06(金) 00:00:03 ID:BCaBTdcI0
今更ですが「魔法の兵器で♪素敵な〜対主催を〜♪ずどどど〜ん♪」を破棄させてください

524名無しさん:2012/07/06(金) 00:08:28 ID:5HZE3EeA0
ん、どういうことなの?
特にSSとかに致命的な点は見つからなかったけど
何かまずい点でもあったの?

525 ◆yWmiaE64Fc:2012/07/06(金) 01:51:32 ID:BCaBTdcI0
>>524
いえ、内容とかは関係無いです
個人的にSSを残して置きたく無かっただけですので
もし不都合があるなら諦めますが

526名無しさん:2012/07/06(金) 13:43:14 ID:qoah8NxI0
よくわからんが誤爆とかから推測するに、
→議論で放送前差し替えが可能かどうか聞いたが、うやむやに
→蒸し返すのもアレなのでとりあえず予約して投下してみるテスト
→あれ? したらば規制されたぞ???
→むかつくわー、傷ついたわー、投下止めるわー
→前の奴も残しときたくないわー
こんな感じ?

527名無しさん:2012/07/06(金) 21:12:24 ID:5HZE3EeA0
この議題は議論スレで話した方がいいのかね

528名無しさん:2012/07/06(金) 21:26:44 ID:qoah8NxI0
だから本人がしたらば書き込めないんだろ?
本人不在のところで話し合うってのもな

529名無しさん:2012/07/07(土) 00:59:19 ID:KajoGzxc0
例のあの人なの?
あんまりそういうの疑いたくはないのだけれども

530名無しさん:2012/07/07(土) 01:03:17 ID:hq9IJJto0
個人の創作サイトとかならともかくリレー企画なんだから、投下したSSは企画の共同所有物でしょ
SS自体に問題があるならともかく、ないなら作者個人の都合で取り下げるとかないわー

531名無しさん:2012/07/07(土) 02:55:07 ID:bl9HedW60
繋がった後ならともかく、まだなら作者の意向は尊重してもいいと思うけどね

532名無しさん:2012/07/07(土) 08:45:59 ID:S07FeEQY0
まずなんでしたらばに書き込めなくなったかを調べた方がよくないか?
巻き込まれの可能性もあるから

533 ◆yWmiaE64Fc:2012/07/07(土) 17:07:26 ID:uWdpuzio0
こちらとしては疑いをかけられてまで書き続ける気はとても無いので
複鳥の人と同一として扱っていいですよ
その方が第一回目放送後のSSの破棄が確定されますし

534名無しさん:2012/07/07(土) 20:57:37 ID:evm4IWpg0
いやいや落ち着け
したらば書き込めないなら管理人さんと連絡とってみたらどうかな

535名無しさん:2012/07/08(日) 01:20:30 ID:desImIEEC
管理人さんが対応してくれたよ

詳しくはしたらばの要望スレで

536 ◆czaE8Nntlw:2012/07/11(水) 20:32:25 ID:9NsVM6KwC
ジャギ、河城にとり投下します

537 ◆czaE8Nntlw:2012/07/11(水) 20:34:20 ID:9NsVM6KwC
太陽が顔を出し、陽光が降り注ぐ空中を河城にとり通称“谷河童のにとり”は飛んでいた。

「うーん、どうにも見当たらないなぁ。やっぱりあの妖怪も空を飛んで逃げたのかな?もしそうなら探すのは骨が折れそうだね…。」

独り言を呟きながら地面を観察するが、逃げてしまった妖怪は一向に見当たらない。
何せ紅魔の吸血鬼や毘沙門天の代理がやられるような場所だ。人間はともかくとして自分と同じ妖怪を一匹にさせておく訳にはいかない。
特に先程の妖怪には怪我をさせてしまった負い目もある。自分の付けた傷が元で野垂れ死にされたりすればあまり良い気持ちではない。

「それにしても空を飛ぶのってこんなに疲れたっけ?別にお腹がすいてる訳でもないのになぁ。」

空を飛ぶだけでもかなりの体力を使うことに疑問を感じながらも、必死に妖怪を探す。人間の盟友たる河童として、同じように人間を愛する(食料的な意味で)者を見捨てる事はできないのだ。

人間に対してはアレだが、妖怪相手ならとことん尽くす心優しき河童。それが河城にとりである。


「お?あれは……。」

やがてにとりの目が何かを捉える。しかし、それは探していた妖怪ではなかった。

肉付きの良い手足。
独特の風味をもつ部位が数多く点在する頭。
何よりも美味な内臓を含んだ胴体。

地面を歩いていくのは、にちょりが何よりも好む“食べ物”。

「人間だー!!」

お弁当はあるが、新鮮な食材を確保しておくに越したことはない。
とことん尽くす心優しき河童(※ただし妖怪に限る)、“にちょり”は大好きな人間の元へと飛び込んでいった。

538 ◆czaE8Nntlw:2012/07/11(水) 20:35:29 ID:UxvqYXDYC





「あのクソ女とクソ犬が…なぶり殺してや「あぁ!?」だから途中で喋んじゃねぇ!!」

地面を歩いていた“食べ物”はジャギとドラえもん。
ドラえもんが外に出ているのはつい先程、神社から大分離れたから大丈夫だろうとジャギが判断してのことである。
なんだかんだで協力的な支給品である以上、デイパックで眠らせておくのも勿体ない。しばらくすれば元の調子に戻るだろう。(それはそれで鬱陶しいが。)
そんな理由で外に出してもらえたドラえもんと相変わらずほのぼのとした漫才を繰り広げているが、一応彼はゲームに乗っているマーダーである。
にちょりはそんな二人の背後に降り立ち、光学迷彩スーツを起動させてスタイリッシュ爪楊枝を装備する。

「ん?誰「ああんだぁ!?」黙りやがれ!!いい加減にしねぇと叩き潰すぞ!!」

後ろから近づく気配に気付いたジャギが振り向いて大声を張り上げるが、返答は無い。

「隠れてるのはお見通しだ!なんせ北斗神拳の伝承者“ケンシロウ”様にとっちゃ気配を探るなんてお手の物だからなぁ!!早く出て来た方が身の為「だぁ!!」黙れ!…早く出て来い!!」

凄みを利かせるジャギと対峙しながら(ジャギからは見えていないが)にちょりは考える。

(気配を探るなんて厄介だねぇ。あいつの能力かな?それにしても美味しそうな人間だなぁ……あの腕の筋肉…ジュルリ)

河童と拳法家。一人と一匹の間を静寂が覆う。
その沈黙を破ったのはジャギの方からであった。

「見間違いか?」

そう言い残してジャギはにちょりへ背を向ける。先程までの殺気が消えた無防備な背中。

今なら行ける。確実に一撃で仕留められる。にちょりはスタイリッシュ爪楊枝を構え、一気に距離を詰める。そのままジャギの背中へ鋭く尖った先端が――――。

539 ◆czaE8Nntlw:2012/07/11(水) 20:36:44 ID:9NsVM6KwC

ガキィンッ!!

刺さらなかった。

「!?」
「フフフフ……俺をそう簡単に殺れると思ったか?そらっ!!」

驚きのあまり身体を硬直させるにちょりに大型の包丁が迫る。
その刃が欠けている事から察するに、攻撃された瞬間に包丁で攻撃を受け止めたのだろう。
油断させたように見せ掛けたのも作戦の内。にちょりはまんまとそれに引っ掛かってしまったのだ。
なんとか包丁の刃をかわしたにちょりはすぐに距離を取る。刃物が相手なら、自分が間合いに入らない限り相手の攻撃は受けない。その上こちらには遠距離攻撃が可能な武器、弾幕がある。

(とはいえ、いつもみたいに大量の弾幕は撃てそうにないなぁ。無理して空を飛んだツケがこんなところに回ってくるとはね…。)

そう、制限されているにも関わらず無理して空を飛び続けたにちょりの体には疲労が蓄積しており顔符『武装封印』はおろか通常弾幕ですらいつも通りに撃てるかどうか怪しい。
近過去狙撃銃もあるにはあるが、あれはあくまでも切り札。たかが食料調達に使う訳にはいかない。

(光学迷彩スーツがあるから弾幕無しでも大丈夫だと思ったんだけど…やっぱり改良の余地が――――おっと!?)
「外したか?うーむ………次はこいつ「だぁ!」

そんなにちょりに向けて容赦なく攻撃を仕掛けるジャギ。ジャギの投躑した包丁がにちょりの脇を掠め、深々と木に突き刺さる。

(こいつは面倒だ。一先ず逃げるかそれとも………そうだ!!)


今度こそ間違いなく一撃で仕留められる作戦を思い付いたにちょりは、見た者にトラウマを植え付ける程に凶悪で不気味な笑みを浮かべた。

540 ◆czaE8Nntlw:2012/07/11(水) 20:38:21 ID:8dhnIda2C





「攻撃しないのか?居るのは判ってんだ。なぶり殺しにされたく「なんだぁ!!??」だからお前は黙って…なんだぁこりゃ!?」

相手の気配を探りつつ、攻撃を仕掛けようと身構えていたジャギは突然大声を上げたドラえもんにキレながら振り向く。
そこに浮かんでいたのは、光り輝く謎の球体。
大きさはビー玉くらいか。不規則な機動でふわふわと飛び回るそれに思わず意識を取られた、僅かな隙だった。

「のーびる♪のーびる♪みーつけたらのーびる♪」

すぐ後ろに回り込んでいた襲撃者が見えない武器を構える。
振り向く隙も与えられぬまま、突き出された爪楊枝がジャギの肉体に――――。

「クソっ!!いつの間「ドラえもん、出たぁ!!」

ゴシャッ!

また、刺さらなかった。

何故?

その答えは地面に転がったドラえもん。彼が攻撃の瞬間に爪楊枝の前へ立ちふさがり、正に身を挺してジャギを守ったという訳である。

「お前…何を…」

ドラえもんが取った予想外の行動に動揺を隠せないジャギに、ドラえもんはあの生意気な叫び声でも、変に訛った口調でもなく、ただ静かに告げる。

「ドラえもん、出たぁ……おみゃーの、だもん…」

それを最後に、ドラえもんは物言わぬスクラップへと姿を変えた。
ジャギはゆっくりと向き直り、二度目の攻撃失敗に怖じ気付いて隠れたと見える襲撃者に呼び掛ける。

「おい、クソ野郎!!怖じ気付いて攻撃してこないってんなら俺は先に行かせてもらうぞ!!だが逃げられると思うな…俺は必ずここにいる全員を殺す!!!無論お前もだ!覚悟しておけ!!」

何か良く分からない苛立ちを抱えながらジャギは走り出す。

「殺す!!!殺す!!!俺に歯向かう奴は皆殺しだぁ!!」

もう、会話には誰も割り込んで来なかった。


【C-04 森林/一日目 朝】


【ジャギ@北斗の拳】
[状態]:疲労(中)、全身に爆発によるダメージ、QMZの力の目覚め、原因不明の苛立ち
[装備]:魔法戦士の衣装一式@QMZ
[道具]:基本支給品一式、音の出るフリスピー@ミツバチ(遊助)
    日本酒一升、刃物×4(全て違う種類、そこそこ大きい)
[思考・状況]
基本思考:ケンシロウの名を騙ってゲームに乗る
1:参加者を探し、殺す。
2:銃火器がほしい。ガトリングとか。
3:襲撃者(にとり)は確実に殺す。
4:自分をコケにした女と犬(早苗と権兵衛)は許さない。
5:奇跡の部屋にある新鮮な血に疑問。

※「奇跡の部屋」がドラえもんのトラウマになりました。
 これ以降、そこへ行こうとする場合は全力で拒絶します。

【ドラえもん@ドラえもんBDが見たシリーズ 破壊】

541 ◆czaE8Nntlw:2012/07/11(水) 20:42:28 ID:9NsVM6KwC





「ふぃー、やっと行ったか…まさか二回も防がれるなんて思わなかったよ。逃がしたのは惜しいけど、食材はいくらでもいるしね……うん?」

ジャギの反撃を恐れて身を隠していたにとりが光学迷彩スーツを解除して姿を現し、地面に転がっていた“それ”を拾い上げて眺める。

「何かの機械かな?…うん、これくらいなら直せそうだね。後でバラしてみよう♪」

そこにいたのは人食い妖怪「にちょり」ではなく、有能なエンジニア「河城にとり」だった。


【D-04 森林/一日目・朝】

【河城にとり@きゅうり味のゆっくりしていってね!!!】
[状態]:疲労(大)
[装備]:光学迷彩スーツ@東方Project、スタイリッシュ爪楊枝装備@東方無問題シリーズ、
     近過去狙撃銃@古明地こいしのドキドキ大冒険、ドラえもん@ドラえもんBDが見たシリーズ(破損)
[道具]:基本支給品×2、ランダム支給品×4(確認済み)、きゅうりチャーハン(タッパーに入ってる)@現地調達×人間半分程度の量、
     お米@現地調達品、きゅうり@現地調達品、刀剣@現地調達、工具一式@現地調達、改造半田鏝@現地調達
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない。
1:さっき走っていった妖怪(美樹さやか)を探す。
2:機械(ドラえもん)をバラして調べた後、修理する。
3:他の参加者を探す。
4:首輪の解除法を模索する。主催者に知られずに調べる必要がある。
5:殺し合いに乗っている強い参加者を警戒。
6:他の参加者と会ったら、一緒にお弁当を食べよう。
7:入道(雲山)と鳥の妖怪(松風)はあの人間(ティンカーベル先輩)を食べようとしてたのかな?
8:人間……大好き!!
※人間を見るとにちょりになって襲い掛かります。
 人間以外にはいつものにとりで接します。
※首輪が何らかの方法で主催者に情報を送っていることに気付きました。
※右代宮譲治が犯人だと知りました。
※疲労が激しく、弾幕が自由に扱えない状態です。休息すれば回復します。

542 ◆czaE8Nntlw:2012/07/11(水) 20:46:23 ID:o6pigNQMC
投下終了です。タイトルは
「Want to be controlled……DoRaeMooooooooooooN!!!!」でお願いします。

543名無しさん:2012/07/12(木) 01:11:45 ID:GDaKCocwO
投下乙
ジャギえもんはここで終了か・・・、ジャギ様の苛立ちがなんだか切ないな・・・

544名無しさん:2012/07/12(木) 20:37:34 ID:6awBn.cM0
投下乙です

ジャギえもん…

545 ◆n.Wq36A6lg:2012/07/13(金) 00:20:46 ID:uxL/js.I0
すみません少し遅れました
ケイネス・エルメロイ・アーチボルト投下します。

546 ◆n.Wq36A6lg:2012/07/13(金) 00:23:50 ID:uxL/js.I0


「・・・・・・」



魔術師ケイネス・エルメロイ・アーチボルトは覚醒した。
どうやら食事の後、いつの間にか寝てしまったらしい。
あの化け物との長い釤鬼ごっこ釤でケイネスは体力や精神力をかなり消耗した。

だが今は殺し合いの最中なのだ。
ただの睡魔に負けて眠ってしまうなど間抜けにも程がある。
私は仇をとらなくてはならない。
婚約者の、愛娘の、そして――――――

そうして立ちろうとしたケイネスは自分が釤何か釤に寄り掛かっていることに気づいた。


―――――ひんやりと冷たいが感触は生物のソレだ。


ケイネスが自分の状況を把握したときはもう全てが遅かった。

「――――――ッッ!!」

何か盾になる支給品を、
――――遅い。
月霊髄液を、
――――遅すぎる。

振り向けば、あの死んだ筈のブルーベリー色の化け物が大口を開いて―――――



「フフフ……」
「!?」

今まで言葉という言葉を発しなかった化け物が突然笑い声を漏らした。

「ケイネス…」

しかも馴れ馴れしく名前を呼んでくる。
突然の事態にケイネスは混乱するがそんなケイネスの様子も気にせずに化け物は続ける。


「私よ私。」

化け物がそう言うと―――その胴体に割に合わない首がまるで某魔法少女の様にポトリと地面に落ちた。


尤も、彼女と違うのは首のない胴に新たな首がある事だが。

「ソラウ・・・?」
目の前にあるのは紛れもなく許婚の顔である。
「なぜ・・・・・・・」

「ハッピバースデイトゥユー」

「!?」

声がした方へ振り返るとそこにいたのはさっき死んだ筈ののメアリーとジャックだ。
いや、自分の従者である槍兵・ディルムッドまでそこにはいた。
「ハッピバースデイトゥユー」
そんなケイネスの狼狽振りを気にする事もなく彼らは祝歌を歌い続ける。
「ハッピバースデイディアケイネス〜」


「Happy Birthday dear Kayneth〜」


「Happy Birthday HAGE-Melloi〜」

聞き捨てならない悪口が流暢な英語で聞こえた様な気もするがそんなこともはやどうでもいい。


「ハハハハハハハハッ……!!ケイネスッ…!死んだと思ったか?このキングが……?くたばったと!?」


「もう……!おじさん、笑いすぎだよ!」

「そうか……今日は私の―――――――」

547 ◆n.Wq36A6lg:2012/07/13(金) 00:24:28 ID:uxL/js.I0




      ◇







そして魔術師ケイネス・エルメロイ・アーチボルトは二度目の覚醒をした。
慌てて周りを見渡す。―――当然そこには誰もいない。
在るのは愛娘と恩人の墓だけである。
今度こそ本当に笑えない。
月霊髄液の起動のための詠唱をしながらケイネスは考える。
―――確かにケイネスは度重なる月霊髄液の行使で魔力を消費していた事や

かなり疲労が溜まっていた事は認める。
だが、それが生死が関わるこの緊迫した状況の中でアーチボルト家?代目頭

首ケイネス・エルメロイ・アーチボルトが居眠りする程の疲労だろうか?
「フン、なるほど奴らも無能ではないようだな。」

若干の魔術回路の乱れを感じる。この首輪の為か、それともこの島自体がそ

ういう異界なのか知らないがどうやら魔術の行使による疲労が溜まりやすく

なっているようだ。
そうなると月霊髄液の多様は控えたほうがよいであろう。
それに一々声を出されては最悪、先ほどの化け物のように殺し合いに乗った

者も集まってくるかもしれない。
回収した四人分の支給品の中に何か良い礼装はないかと探していると参加者

の名簿が出てきた。
そういえば埋葬の後に名簿を見るのだった。さっそく見てみる。
「・・・ランサー・・・やはりか・・・」
言うと共に左手に視線を移す。
そこには三つの文様がある。いや、正確言えばに在るのは釤二画釤だが。
今この場で令呪を使ってランサーを呼び寄せても良いのだが―――もし彼が

叛意を抱いていればケイネスの命などたやすく奪える。
それに制限によって令呪自体が無効化されるかもしれないので危機が訪れた

時使うことにする。

しかし疑問がある。ランサーは令呪保持者と魔力供給者を分け変則的に召喚

された。
令呪保持者であるケイネスはまだ生きているが、魔力供給者である――ソラ

ウはもう死んだ。
ならば―――いったい誰がランサーの魔力を供給しているのだろうか?
他の魔術師と契約したのならケイネスの左手に令呪は無い筈だ。
しかし依然として其処に令呪は存在しており、二つの令呪は魔力を帯びてい

る。
他に現界の方法は―――人の魂を喰らい自分の魔力とすることぐらいだがあ

の愚かしい騎士はおそらくそんなことはしないだろう。

いくら考えても答えは出ないので続けて名簿を見る事にする。
だが見ていくうちに気になる名前が幾つかあった。

アサシン、ギルガメッシュ、アドルフ・ヒトラー、ラミエル、グレーテル

まず、初めのアサシンだが彼は聖杯戦争中、アーチャーに殺され脱落したは

ずだ。
残る四人は英雄や神話、童話の住人の名だが聖杯に招かれたサーヴァントな

のかもしれない。
それにあの会場でディアズという男が言っていた?何でも願いを叶えてやる

"という言葉を思い出す。
もしかしたら―――――――この殺し合いは聖杯戦争の一部なのだろうか?

この疑問も考えても答えが出ない。
ケイネスは二つの疑問を頭の片隅に置きつつ支給品を確認することにした。

548 ◆n.Wq36A6lg:2012/07/13(金) 00:32:15 ID:uxL/js.I0

ジャックのディバック、化け物のディバック、そして持ち主の分からないディバック、メアリーの剣、ここに来る前に回収したキメラ、ジャックに支給された黒い宝石。

そして化け物が使っていた月霊髄液を弾いた謎のマント。


マントは防御の役に立つかもしれないので服の下に巻きつけておくことにした。

残ったものは二つ程あったが一つはケイネスにとっては役に立たないものだった。

そしてもう一つは
「これは―――――剣?」

ソレは剣と呼ぶにはあまりにもカタチが禍々しすぎた。
美しい装飾の施された黄金の柄の先から伸びるのは、赤い線の走る螺旋を描いた三段の黒い円柱。

形状から剣だろうと判断できる。
おそらく宝具の類であろうがランサーの必滅の黄薔薇や破魔の紅薔薇よりも格の高い宝具であることはケイネスにも分かる。

もちろん剣にはその大きさに見合った重みがある。
魔術師であるケイネスにはこの剣で戦うどころか長時間剣を構えているのも難しいだろう。


ふむ。と誰に言うでもなく相槌を打ってケイネスは剣をディバックの中にしまった。

この剣は自分には使えない。どうやらまだ月霊髄液で戦っていくしかないようだ。

そう判断を下し、他の道具もティバックに仕舞いケイネスは最後に一度だけ目の前の二つの墓標をまっすぐ見据える。

―――――ソラウ、メアリー、ジャック。私は必ずや主催者を打倒し、仇をとろう。


静かにそう誓ってケイネスはその場を後にした。



【G-06 こんなところ近く/1日目・朝】
【ケイネス・エルメロイ・アーチボルト@Fate/Zero】
[状態]:疲労(中) 魔力消費(極小) 令呪残り二画
[装備]:メタルまゆしぃ@Fate/Zero(ケイネスの礼装をCv.花澤香菜にしてみた)、 ヒラリマント@ドラえもん
[道具]:基本支給品×4(食料1消費)、アカツキのディバック、ジャックのデイパック、青鬼のデイパック
   ブック・オブ・ジエンド@BLEACH、グリーフシード@魔法少女まどか☆マギカ 
   ハリボテエレジー(破損状態、濡れてる)@JAPAN WORLD CUP
   乖離剣・エア@Fate/stay night、ランダム支給品1
[思考・状況]
基本思考:主催者の打倒
1:不動遊星と鬼柳京介を探す
2:ランサーとの合流も考えておく
3:ランサーの魔力は誰が・・・?
4:ギルガメッシュ、アサシン、ラミエル、グレーテルを警戒
5:このゲームは聖杯戦争と関連している・・・?

※ハリボテエレジーはデイバッグの中で修復するかもしれません。
※令呪を使ったとき発動するかどうかは他の書き手さんに任せます。
※この首輪、または会場の所為で魔力の消費が著しくなっていると考えています。
※ランダム支給品はケイネスは役に立たないと判断したものです。




魔術師は知らない。
青鬼に支給された剣―――銘をエアと言う。
それは彼の英雄王の持つ世界を切り裂いた剣である。
本来、宝具の真名を開放することは本人しか出来ないのだがこの場では殺し合いを促進させる為かそのような制限はない。
よってその気になればケイネスにもこの剣の真の力を開放することも出来る。
しかし出来るのはあくまで釤真名開放釤のみである。

その剣を担えるのは伝説の英雄王・ギルガメッシュ以外にはほとんどいないだろう。

彼しか持つことを許されないその剣を考えもなしに真名を開放すれば最後、対峙する敵も剣を構える人間もすべてを破壊するだろう。

加えてこの会場には英雄王本人もいる。
もし彼が有象無象が犇めくこの会場に、このゲームに飽いて最大出力で天地

乖離す開闢の星を最大出力で放てば――――この会場はどうなるのだろうか。

それは誰も知らない。



【乖離剣・エア@Fate/stay/night】
 ランク:EX
 種別:対界宝具
 レンジ:1〜99
 最大捕捉:1000人
その気になれば固有結界も掻き消せる英雄王の切り札。

参考動画
Zero&stay night エヌマ・エリシュ比較

ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm18283889

549 ◆n.Wq36A6lg:2012/07/13(金) 00:38:04 ID:uxL/js.I0
投下終了です。なぜかエンターが荒ぶってしまい読みにくいかもしれませんがご了承ください。

タイトルは「To the biginning」でお願いします。

すいませんあと>>548
―――――ソラウ、メアリー、ジャック。私は必ずや主催者を打倒し、仇をとろう。

を―――――ソラウ、メアリー、ジャック。私は必ずや主催者を打倒し、貴君等の仇をとろう。
にしてください。

550名無しさん:2012/07/13(金) 02:13:43 ID:Tm6Qhq0UO

エアとはまた強力な宝具が支給されたな…

指摘
タイトルのスペルbeginningじゃないですか?

551名無しさん:2012/07/13(金) 17:05:16 ID:ZWpjFCR60
投下乙
とりあえずハゲメロイちょっと待てw

552名無しさん:2012/07/13(金) 18:01:57 ID:kRL08nOQ0
投下乙です
エアか…このロワではどんな騒動を巻き起こすのかw

気になった点はギル達に触れるなら追加でエルシャダイの二人にも触れた方がいいと思います
二人とも聖書の登場人物で、特にルシフェルはラミエルと同じ天使ですから

553 ◆n.Wq36A6lg:2012/07/13(金) 21:59:08 ID:uxL/js.I0
では指摘された>>547を修正したものを投下します。
タイトルも「To the beginning」です。
すいません寝ぼけてました。

エアは他のパラロワ合わせても使用者含め五人以上殺害してますからね。
今ロワでは屍人や青鬼などただでは死なない敵もいますし
真名開放を・・・強いられているんだ!(集中線)

――――――――――――――――――――――――


      ◇







そして魔術師ケイネス・エルメロイ・アーチボルトは二度目の覚醒をした。
慌てて周りを見渡す。―――当然そこには誰もいない。
在るのは愛娘と恩人の墓だけである。
今度こそ本当に笑えない。
月霊髄液の起動のための詠唱をしながらケイネスは考える。
―――確かにケイネスは度重なる月霊髄液の行使で魔力を消費していた事やかなり疲労が溜まっていた事は認める。
だが、それが生死が関わるこの緊迫した状況の中でアーチボルト家?代目頭首ケイネス・エルメロイ・アーチボルトが居眠りする程の疲労だろうか?
「・・・・・・フン、なるほど奴らも無能ではないようだな。」

若干の魔術回路の乱れを感じる。この首輪の為か、それともこの島自体がそういう異界なのか知らないがどうやら魔術の行使による疲労が溜まりやすくなっているようだ。
そうなると月霊髄液の多様は控えたほうがよいであろう。
それに一々声を出されては最悪、先ほどの化け物のように殺し合いに乗った者も集まってくるかもしれない。
回収した四人分の支給品の中に何か良い魔術礼装はないかと探していると参加者の名簿が出てきた。
そういえば埋葬の後に名簿を見るのだった。さっそく見てみる。
「・・・ランサー・・・やはりか・・・」
言うと共に左手に視線を移す。
そこには三つの文様がある。いや、正確言えばに在るのは釤二画釤だが。
今この場で令呪を使ってランサーを呼び寄せても良いのだが―――もし彼が叛意を抱いていればケイネスの命などたやすく奪える。
それに制限によって令呪自体が無効化されるかもしれないので危機が訪れた時使うことにする。

しかし疑問がある。ランサーは令呪保持者と魔力供給者を分け変則的に召喚された。
令呪保持者であるケイネスはまだ生きているが、魔力供給者であるソラウは―――もう死んでいる。
ならば―――いったい誰がランサーの魔力を供給しているのだろうか?
他の魔術師と契約したのならケイネスの左手に令呪は無い筈だ。
しかし依然として其処に令呪は存在しており、二つの令呪は魔力を帯びている。
他に現界の方法は―――人の魂を喰らい自分の魔力とすることぐらいだが愚かしいとはいえ奴も騎士の端くれだ。おそらくそんなことはしないだろう。

いくら考えても答えは出ないので続けて名簿を見る事にする。
だが見ていくうちに気になる名前が幾つかあった。

アサシン、ルシフェル、イーノック、ギルガメッシュ、アドルフ・ヒトラー、ラミエル、グレーテル

まず、初めのアサシンだが奴は聖杯戦争中、黄金のサーヴァント・アーチャーに殺され脱落したはずだ。
残る四人は英雄や神話、童話の住人の名だが聖杯に招かれたサーヴァントなのかもしれない。
そこでケイネスはあの会場でディアズという男が言っていた?何でも願いを叶えてやる"という言葉を思い出す。

もしかしたら―――――――この殺し合いは聖杯戦争の一部なのだろうか?

この疑問も考えても答えが出ない。
ケイネスは二つの疑問を頭の片隅に置きつつ支給品を確認することにした。

554名無しさん:2012/07/14(土) 13:44:48 ID:xJ5gKtXIC
修正乙でした

細かいようですが気になった人数も修正した方がよいかと(四人→六人)

555 ◆yWmiaE64Fc:2012/07/21(土) 00:24:29 ID:zlBMc/ck0
赤座あかりとイカ娘投下します

556 ◆yWmiaE64Fc:2012/07/21(土) 00:25:37 ID:zlBMc/ck0
「ゲソゲソ〜♪」

のんきに鼻歌を歌いながらイカ娘は歩む。
目指すは怪しげな雰囲気を醸し出す大きな洋館。
これほどの大きな家なのだから、きっと何かあるに違いない。
そんな単純思考でイカ娘は呪いの館を侵略の拠点にするべく動き出したのだ。

「ゲソ?あかりが…あかりがいなくなったでゲソ!」
「いるから!となりにちゃんといるから!」
「おかしいゲソ……声が聞こえるのに姿が見えないでゲソ……」
「ここ!!ここだよー!!」
「なんだ……急にいなくなるから心配したじゃなイカ」
「うう……最初からとなりにいたのに〜」

アサシンのサーヴァントとなったあかりは
気配遮断EXのスキルを得ており
あかりが意識せずして空気と化してしまう効果があるのだ。
そのせいで共に行動しているイカ娘でさえ
時々、あかりの存在が認知出来なくなってしまうのである。

「ようやく着いたでゲソ!」
「なんかお化けが出そう……それにこんにゃく畑のCMで聞いたようなBGMが流れてるよ……」

呪いの館と呼ばれるに相応しいほど禍々しい瘴気を放つ館を前に
イカ娘は目を輝かせwkwkが止まらず、対照的にあかりは不安で胸がいっぱいで怯えていた。

「早速中に入るでゲソー!」
「ちょっとイカちゃん!置いて行かないで〜」
「私は海からの使者イカ娘でゲソー!!誰かいなイカー!?」

大きな扉をバタン!と開け中へ入るなり、イカ娘は大声で名乗るが
自身の声がエコーとして響いていくだけで返事は返ってこない。

「誰もいないでゲソね、こうなったら奥まで探索するでゲソ」
「ここって本当に館なのかな〜?」

館の内部は床が石で作られており、壁にはグリーンピースがびっしりとくっつけられている。
これは館と言うよりダンジョンと言った方が相応しい造形だ。
しかも道中に穴が開いており
先へ行くには穴を跳び越さないと進めない場所があった。

「こんなの楽勝でゲソ!」

イカ娘は触手を伸ばして向こう側の床にくっつけると
楽々と穴を飛び越えて見せた。

「あかりだって本気出せばこれぐらい!」

サーヴァント化した身体能力を駆使し、常人を超える跳躍力で
穴をあっさりと飛び越えた。

「ねえイカちゃん見た見た?、あかりのジャンプを!」
「え?もう飛んだでゲソか?」
「気付いてないー!?」
「じゃあ先へ進むでゲソ!」

落ち込むあかりをよそにイカ娘はどんどん前へと進むと
通路の反対側から蠢く影を発見する。
すると影の方もこちらに気付き、ゆっくりと近づき姿を現した。
それは全身が緑色の蟻の怪物だった。

「ギャオオオオオン!!」
「ゲソッ!?」
「か…か…か…怪物が出たあー!」

うなり声をあげながら蟻の怪物は二人に向かって迫ってくる。
呪いの館には数多の怪物達が生息しており
侵入者を発見次第に襲い掛かってくるのだ。
無論、それはイカ娘やあかりも例外ではない。

「負けないでゲソー!」

イカ娘は触手を振るい、蟻の怪物に叩きつけるが
頑丈な甲殻で弾かれてびくともしない。

「イカちゃん!さっきの穴の向こう側まで一度戻ろうよ!」
「分かったでゲソ!」

557 ◆yWmiaE64Fc:2012/07/21(土) 00:26:25 ID:zlBMc/ck0
\アッカリーン/

先ほど通った道をUターンして走るイカ娘
その背後で蟻の怪物は追いかけてくる。

「ギャオオオオオン!!」
「しつこいじゃなイカ!」

イカ娘は触手を上手く使い穴を飛び越える。
蟻の怪物は穴の目の前で足を止め、逃げられた獲物を恨めしそうに睨み付ける。
頑丈な甲殻を持つ蟻の怪物だが跳躍力は持ち得ていないのだ。

「グオッ!?」

その突如、背後から気配を感じた蟻の怪物は後ろへ振り返ると
二つの丸い物体が飛行しながら目の前まで迫り
蟻の怪物と衝突し爆発を起こした。

「グオオオオオッ!?」

爆発の衝撃によって蟻の怪物は穴へと転落し
海底の中へ沈み続け消えていった。

「やったー!ねえねえイカちゃん!あかりの活躍見ててくれた?」

赤座あかりは\アッカリーン/と詠唱する事により
ステルス化し敵の目を欺く事が出来るのだ。
蟻の怪物に気付かれずに背後へ回り、穴の傍まで誘導させた所で
頭部にあるお団子を発射して穴の下へ落とす事に成功した。
ちなみに消失したお団子は短時間でまた生えるので問題ない。

「おや?こんな所に鍵が落ちているじゃなイカ」
「また見てなーい!?」
「まったくまぬけな蟻でゲソね、足を滑らせて自分から穴に飛び込むなんて」
「違うよ〜!あかりがやったんだよ〜!」
「ここに鍵穴があるでゲソ、もしかしてこの鍵を使えばいいんじゃなイカ?」

「だから話をキャー!」


イカ娘は拾った鍵で鍵穴に差し込むと床の一部が動き出し
新たな地下通路が開かれた。
動き出した床に丁度立っていたあかりは運が悪く地下通路へと転げ落ちてしまい
頭を打ったショックで意識が飛んだ。

558 ◆yWmiaE64Fc:2012/07/21(土) 00:29:17 ID:zlBMc/ck0



「起きるでゲソ!起きるでゲソ!」
「う……ううん、あれここは?それになんでこんなに人が?」

あかりが気付くとそこはダンジョンのような館とは打って変わって
パーティー会場のような豪華な装飾品で飾られた大きな部屋にいた。

「おはよう!」
「オハヨー ウィヒヒ!」
「おはようございます」
「お…おはよう」

なぜか周囲には数十人の人達が集まっており
祝福するように笑顔を向けていた。

「あかり、実は隠していた事があるでゲソ」
「なに?急に改まって……」
「実はバトルロワイアルは嘘であかりを驚かす為のドッキリだったんでゲソ!」
「ええーーーーッ!!!」
「娘が人質になってると言ったな、あれは嘘だ」
「だって最初に女の人が首輪が爆発して死んで…」
「残念だったわね トリックよ」
「生きてたー!で、でも私を驚かすためだけに何でこんな事を?」
「知らないでゲソか?今日はあかりの誕生日だからでゲソ!
 その為に皆集まって協力してたでゲソ!」
「誕生日おめでとう!」
「おめでとうございます」
「おめでとウサギ」

皆が拍手しながらあかりを祝福し、目の前に巨大ケーキが用意された。

「最後にオリーブオイルをたっぷりかけて完成です」
「ありがとう皆、ぱくっ!」
「さすがあかり殿、ケーキを一口で食べることなど他愛ない」
「決めたぞ、赤座あかりよ 我が妻となれ この英雄王の寵愛を受けられる事を誇りに思うがよい」
「抜け駆けはさせんぞアーチャー!あかり殿 このディルムッドの妻に」
「令呪を持って命ずる、自害しろランサー」
「がはぁ!そうまでしてあかりが欲しいか!ゆ…赦さん!断じて貴様らを赦さん!
 恋路に呪いあれ!この企画に災いあれ!いつか地獄の釜に落ちながら、このディルムッドの怒りを思い出せええええ!」
「ランサーが死んだ!」
「この人でなし!」
「ねえ…今本当に人が死んだっぽいんだけど」
「気にするな!」
「いやーモテモテで羨ましいですな〜」
「それに引き換え、さやかちゃんは愛しの上条くんに振り向いてもらえる事は絶対無くて惨めだね ウィヒヒw」
「…………」ピキピキ
「美樹さやかが魔女化した」
「さやかーー!!」
「こんな誕生日パーティーで大丈夫か?」
「大丈夫じゃない 問題だ」
「コレデヨイ」
「ふむ、ここの食事はとても美味で食が進む」
「アカツキさんに喜んで貰えるなら作った甲斐がありましたわ」
「飯だ飯!早く俺の分の飯を持って来い」
「まだですー!」
「槍があああああああああ!!聖に頂いた大切な槍がまた無くなってしまいましたあああああああああ!!」
「これだけ沢山の人に祝福を受けるあの少女はきっと特別な存在なのだと感じました」
「お前らどいてな、あかりはこの「ドラえもん」の物「だあ!」ってこんな時に邪魔するんじゃねえ!」
「おいジード…それをよこせ それも一台や二台ではない全部だ!」
「あのー 一緒にSUMOUやりませんか?」
「なるほど大体分かった、つまりここにいる人全員、あかりの事が大好きだと言う事か」
「そ……そうなの?」

あかりが聞くとその場にいる者達それぞれが頷いたり笑顔を向けたりと肯定的な反応を見せた。

「わしも大好きだ!スターリンだってな!」
「あかりは盟友の中でも一番大好きだよ」ジュルリ
「………………」ジュルリ
「あかり!」
「あかりー!」
「あかりちゃん!」
「皆……ずっと一緒だよ!」

「いい展開だ 感動的だな だが無意味だ(夢落ち的な意味で)」
「え?」

あかりの視界が急に歪み始めると、その場にあった全ての物が霞のように消えて行き
まるで初めから何も無かったかのように真っ白い空間だけが残された。



559 ◆yWmiaE64Fc:2012/07/21(土) 00:31:08 ID:zlBMc/ck0
「あかりー!目を覚まさなイカー!」
「……う〜ん、あかりも幸せだよ〜」
「しっかりしなイカ!こんな所で寝てたら危ないでゲソ!あかりー」

幸せそうな表情で眠っているあかりの顔をパシパシ叩くとようやく目を覚ました。

「んん……?なんだが良い夢を見てた気がするけど思い出せないよ〜」
「夢よりもこの館の探索が大事でゲソ!しゅっぱーつ!」

二人は再び、館の奥へ進んでいくと床に大きな穴の開いた広い部屋に到着した。
穴の傍に本が落ちており、ページをめくるとそこにはこう書かれていた。

予言
『数分後に海底から巨大コウモリが出現し
 おまえはコウモリのえじきになろう
 おまえに残された道は天使の剣をみつけだし
 コウモリを倒すしかない』

「つまり今から天使の剣とやらを探せばいいでゲソね」
「この本に書いてある事が本当なら急がないとね…」

天使の剣を探すべく二人は早速行動を開始した。
まずは三つある梯子のうち、真ん中の梯子を登る事にした。
すると高い位置に宝箱の置かれた部屋へと到着した。

「この宝箱が怪しいでゲソ!」
「待てぃ貴様ら!」
「だ……誰……!?」
「俺は侵入者達からこの宝を守る番人だッ!!
 宝を奪おうとする薄汚い淫売共め…始末してくれる!!」

剣を抜いた番人はイカ娘に向かって斬りかかった。
イカ娘は反射的に後方へ飛んで回避する。

「危ないじゃなイカ!」
「イカちゃん!あかりが時間を稼ぐからその隙に上の宝を取ってきて!」
「それじゃあかりが危ないでゲソ」
「大丈夫、あかりはサーヴァントだから簡単にやられないよ」
「……わかったでゲソ!」
「行かせはせんぞぉ!!」

番人が迫ってくる中で、あかりはお団子ミサイルで迎撃する。
だが番人は盾で防御しダメージを与えることが出来ない。

「どうした?その程度か?」
「効いてない!?……そうだディバッグの中を調べれば…」

ディバッグの中に手を入れて取り出したのは短剣だった。
その装飾を見てあかりは気付いた、この短剣は魔術礼装なのだと。

「剣か…それでどうにかなると思ったか?」
「ふっふっふ〜これはただの剣じゃないよ」
「なにぃ!?」

\ポピィン/

短剣から音声が流れると同時にピカピカと輝き出す。
これなら戦えると確信したあかりは番人へ向かって駆けり
短剣を振るって番人の体に突き刺した。

560 ◆yWmiaE64Fc:2012/07/21(土) 00:32:47 ID:zlBMc/ck0
「ぐわああああああ!!……って痛くない?」
「あれぇ〜?」

付属の説明書を見るとこの短剣の名は『DXアゾット剣』と書かれており
東急ハンズで売られているただの玩具だと分かった

\カメンライドゥ/  \キバァ/    \デンオゥ/

「人をおちょくるのも……」
「他に支給品は……無い!?」

あかりはディバッグの中を必死に探すが後は基本支給品しか入っていなかった。
支給される道具は参加者それぞれ違っているが
必ずしも戦いに役立つ支給品を全員に配られている訳では無いのだ。
中にはハズレ支給品しか渡されなかった哀れな参加者だって当然いる。
悲しい事にあかりはその哀れな参加者の内に含まれていたという訳だ。

「いい加減にしろやー!!」
「わわわわわわわっ!」
「ごふっ!」

怒りを露にして迫る番人の頭上から宝箱が降ってくると
頭に直撃して番人はがくりと倒れた。
あかりが宝箱の振ってきた方向へ振り向くと
イカ娘が誇らしげに仁王立ちしていた。

「あかりー!怪我は無イカー?」
「いかちゃーん!ありがとー大好きー!!」
「くそ……このままでは左端の部屋にいるコウモリの弱点である
 宝石のような物が奪われてしまう……」

そう言って番人は動かなくなった。
宝箱を開けてみると番人の言う通り、宝石のような物が入っていた。

「この部屋にはもう何も無いから次の部屋に行くでゲソ」

次に二人は番人の言っていた左端の部屋へと向かった。
入るとそこにはコウモリの怪物が待ち潜んでいた。

「よく来たな、だがここが貴様らの墓場となるのだ!」
「食らうでゲソ!」
「ぎゃああああああ!!馬鹿な…俺の弱点が宝石のような物だとなぜ分かった!?
 このままでは右端の部屋に隠されたコインを入手する為に必要な爆弾のような物が奪われてしまう
 うぐぐ……こんなリトルビッチ共に負けるとは無念……極端に無念」

そう言ってコウモリの怪物は爆弾のような物を落として動かなくなった。

「次は右端の部屋に行くでゲソ」

巨大コウモリが現れるまでもう時間が無い。
イカ娘達は急ピッチで動いて右端の部屋へと入った。
そこには大きな箱が一つ置かれているだけの部屋だった。

「これに爆弾を仕掛けるでゲソね」

爆弾のような物を使い箱を破壊すると中にはコインが入っており拾い上げた。

『このままでは巨大コウモリ様の弱点である天使の剣が置かれた部屋を開ける為の
 コインが奪われてしまう、この部屋から生かして帰す訳には行かぬぅ!!』
「な…なんでゲソ!?」
「イカちゃん!天井が!」

部屋のどこからか声が聞こえてくると
侵入者を押しつぶさんと天井が沈んで行った。

「あ、危なかったでゲソ」
「もう少しでペチャンコになる所だった…」

二人は天井に潰される前にギリギリで部屋から抜け出し事なきを得た。
そして最後に残った部屋の扉にある差込口からコインを投入すると
扉がゆっくりと開かれ、ついに天使の剣を見つけ出す事が出来た。

561 ◆yWmiaE64Fc:2012/07/21(土) 00:33:19 ID:zlBMc/ck0
「ついに見つけたでゲソ!」
「イカちゃん危ない!」

天使の剣へ近付こうとしたイカ娘に向かってナイフが射出されると
とっさに気付いたあかりが突き飛ばした。

「び、びっくりしたでゲソ……」
「どうやら罠が仕掛けてあるみたい」
「なら触手で拾えばいいじゃなイカ」

近付けばナイフが飛んでくるならと遠くから触手を伸ばして
天使の剣を拾い上げた。
目当ての物を手に入れ部屋から出ると何やら邪悪な気配が感じた。

「クックック……」
「「!?」」
「俺は…巨大コウモリ!!」

マントにタキシードを着た紳士風の中年が二人の目の前に現れた。
その禍々しさから今までの相手とは実力が違うと直感で理解出来た。

「お前がここの館の主でゲソね、大人しく投降すれば私の子分にしてやるでゲソ」
「ほう…俺を従わせようと言うのか、面白い……クックック」
「じゃあさっs「アホかボケぇえええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!」

イカ娘の発言に激怒した巨大コウモリは
コウモリの姿に変化して火球を次々と撃ち出す。

「そんな怒ることは無いじゃなイカー!」
「えーい!」
「すっとろいわ!そんな動きじゃあこの巨大コウモリ様に追いつく事など出来んわ!」

天使の剣を持ったあかりが斬りかかるも
空中を自在に飛び回る巨大コウモリにあてるのは至難であった。

「それなら!」

\アッカリーン/

透明化して死角から突く作戦に切り替える。
正面からぶつからず隙を狙って攻める。
サーヴァントとして非力な部類に位置するあかりが対抗するには
これが一番ベストな方法だった。

「姿を消したか、だが小細工を駆使したとて俺を倒す事は出来ぬぅ!!!」

カチッ…

巨大コウモリの近くで小石が当たる音が聞こえ
反射的に視線が音の聞こえた方向に向けられた。

「そりゃあ!!」

音が聞こえた方向とは真逆からあかりが飛び掛った。
透明化したあかりは巨大コウモリの視線を別の方向に向ける為に小石を拾って投げていたのだ。
作戦は上手く行き、巨大コウモリはあかりに無防備な背中を晒すチャンスが生まれた。

「やはりそうくると思ったぜ」
「!?」

巨大コウモリは視線を合わせないまま攻撃をガードした。
あかりの能力である空気化だが実は欠点がある。
それは攻撃を仕掛ける動作に入ると気配遮断効果が消え
気配が感づかれてしまう事である。
つまり逆に言えば、あかりが常に誰かを攻撃し続ける限り
あかりの霊圧が消える事は無いのである。
目立つ事が出来るよ!やったねあかりん!

「隙有りでゲソ!」
「何ぃ!?しまっ」

自信の策が破られ絶望一色に染まるあかりの顔を見て
巨大コウモリが悦に浸っている隙に
イカ娘が触手を使い巨大コウモリを捕らえた。

「あかりー!今の内に巨大コウモリを倒すでゲソー!」
「ようし…えーいっ!」
「ぐぉおおおおおおおおおお!!!この巨大コウモリが貴様らなんぞにィイイイイイイイ!!!」

天使の剣で貫かれた巨大コウモリは肉体が蒸発しながら消滅していった。
巨大コウモリを突き刺した天使の剣も、後を追う様に崩れて灰になった。

「せっかく見つけた剣が崩れてしまったでゲソ……」

その時、広間の真ん中で魔方陣型の紋章が輝き出す。

「なにこれ!?」
「きっとボスを倒したからイベントが起きたんでゲソ」

イカ娘は栄子の持っていたゲームを思い出しながら
魔方陣の上へ乗った。
すると魔方陣の輝きは増して、イカ娘の姿が消えた。

「イカちゃん待って〜」

あかりも続いて魔方陣にのると姿が消え
気付けば二人は館の外に転送されていた。

562 ◆yWmiaE64Fc:2012/07/21(土) 00:33:52 ID:zlBMc/ck0
「やったー出られた!」
「つまりゲームクリアという奴でゲソね」

やっと危険な館から脱出出来た事にあかりは安心して一息付いた。
すると背中に衝撃が走り、体が宙に浮いた。
上を見るとコウモリの怪物があかりを持ち上げて連れ去ろうとしていたのだ。
物凄く遅いスピードで

「重い……体重何十??」
「酷いよ!あかりはそんなに重くないよ!離して〜」

あかりがお団子ミサイルを撃ち頭上のコウモリに当てると
ぐえっとうめき声を出して手を離した。
落下したあかりは地面に激突する寸前でイカ娘の触手で救助された。

「イカちゃんありがと〜」
「さっき助けてもらったお返しでゲソ」

呪いの館から無事脱出した赤座あかりとイカ娘
次は何処へ向かうのか、次はどんな強敵が待っているのだろうか
太陽は登り始めた、続きは第一回放送後で
二人の活躍にこうご期待!!

「それにしてもこんな支給品でやっていけるのかな〜」
「どんな支給品が欲しかったんでゲソ?全身がムキムキになって相手をデデーンする道具とか?」
「嫌だよ!個性的でもそんな伝説の超何とか人みたいにはなりたくないよ!」
「そうでゲソか、じゃあもう一度あの館に入るでゲソ」
「え?ちょっと待って…また中に入るの?」
「当然じゃなイカ!まだ私はあの館を拠点にしていないでゲソ」

「だって怪物が沢山いるんだし……」
「それゲソ!中でこんなに沢山の怪物が潜んでいるということは
 きっと奥には何か重要なお宝か秘密が隠されているに違いないじゃなイカ!」

イカ娘は何の根拠も無い推測を働かせて燃えていた。
これではあかりが止めてもきっと聞き入れてもらえないだろう。

「ねえイカちゃん!先に仲間探しをしようよ!」
「仲間探し……でゲソか?」
「そうそう!さっきだってかなり危なかったしさ 今のメンバーだけじゃ厳しいと思うの!」
「それもそうでゲソね!そういえばゲームでもダンジョン攻略するのに沢山の仲間を集めていたでゲソ」
「うんうん!それがいいよ〜」
(はあ、よかったぁ……とりあえずこれでしばらくは呪いの館に行かなくて済む……)

いくら人間をやめたとはいえ、これだけ奇怪な怪物達相手に
戦い続けるほどの体力と精神力はあかりには持ち合わせてなかった。
しばらくは仲間探しを理由に呪いの館に近付かないようにさせようと考えていた。
出来れば二度と呪いの館に近付きたくないあかりなのだが。

「あかりが……あかりがまたいなくなったでゲソー!!」
「いなくなってないよ!!ここにいるよー!!」

563 ◆yWmiaE64Fc:2012/07/21(土) 00:35:29 ID:zlBMc/ck0
【F-08 中部/一日目・早朝(第一放送直前)】
【赤座あかり@ゆるゆり(Fate/Zeroにアッカリ〜ン(アッカリ〜ン出張シリーズ)】
【状態】疲労(小)
【装備】七森中の制服
【道具】基本支給品一式、DXアゾット剣@ もし、時臣がアゾット剣を東急ハンズで購入していたら【Fate/Zero】
【思考・状況】
基本:ここから脱出
1:とりあえずイカ娘と一緒に知り合いを捜す。京子優先。
2:イカちゃん可愛い
3:仲間になりそうな参加者を探す
4:もう呪いの館はこりごり
【備考】
※一応サーヴァントです。詳しくは未だ不明。
※頭のお団子をミサイルとして飛ばせます。
※\アッカリーン/と唱えると空気化出来ます。

【イカ娘@侵略!イカ娘(イカ娘の侵略実績のご紹介)】
【状態】】疲労(小)
【装備】いつもの服
【道具】基本支給品一式、不明支給品1〜3
【思考・状況】
基本:総てを侵略し尽くすでゲソ!
1:とりあえずあかりを引き連れて部下を増やす。
2:もう一度呪いの館に挑戦したい

【支給品紹介】

【DXアゾット剣@ もし、時臣がアゾット剣を東急ハンズで購入していたら【Fate/Zero】】
時臣が東急ハンズで購入したアゾット剣
本物とは瓜二つだが玩具なので切れ味が無い。
単三電池が二つ内臓されており、光と音声が鳴る

参考動画
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm17698749
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm18184528
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm18279120

564 ◆yWmiaE64Fc:2012/07/21(土) 00:53:04 ID:zlBMc/ck0
投下終了です
タイトルは「攻略せよ呪いの館 第一章」です

565名無しさん:2012/07/21(土) 23:29:26 ID:TiswaZ4s0
投下乙です
なんだこの館(驚愕)相変わらずこのコンビはマイペースだなー
とりあえずこの館の主、人格が悪魔に支配されている!

566 ◆czaE8Nntlw:2012/07/22(日) 18:15:40 ID:FVHynzbwC
鹿目まどか、暁美ほむら、レア様を投下します。

567 ◆czaE8Nntlw:2012/07/22(日) 18:16:31 ID:FVHynzbwC
私は歩く。
いつから歩き始めて、どのくらい進んだのか、それは分からなかった。
それでもただ、歩く。
何故ほむらさんがあんなことをしたのか、私の体がどうなっているのか、それも分からない。
出血の所為で足元はふらつき、目の前は赤く霞む。頭はうまく働かずに同じ事を繰り返し考えるばかり。
何故ほむらさんが?私はどうなった?ここは一体?
頭に浮かぶいくつもの疑問を血の足りない頭で考え続け、堂々巡りに陥る。

――――思えば、この殺し合いその物が現実かどうか怪しくなってきた。何処からか現れた大天使が指を鳴らせば、私はいつもと同じように目を覚ますのでは?

そうだ。きっとそうだ。
いつもと同じように目を覚まし、いつもと同じようにミクや春香、霊夢と過ごす。それが私の日常。
その日常が変わることなんて有り得ない。私には殺す相手も、殺しに来る相手もいない。私は誰も殺さないし、誰にも殺されない。それでいいんだ。だから、

――――もう、何も恐くない。

私の体を熱い塊が数個、通り抜けて行く。

そう、こんなことは絶対に有り得ない。

足の力が抜けて私はゆっくりと地面に倒れ伏す。

私が誰かに撃たれるなんてことは有り得ない。

私は堅い感触を後頭部に感じる。

――――何故なら私が殺されるなんてことは、
絶対に有り得ないから。

568 ◆czaE8Nntlw:2012/07/22(日) 18:19:35 ID:0qC0imicC






「ウェヒヒ、まぁほむらちゃんにしては良く出来た方かな?最も、死にかけの人間一人殺せないんじゃ本当にゴミ以下だもんね。」

レア様の死体を前に、鹿目まどかは挑発するような口調で下手人に話し掛ける。
その言葉に下手人、暁美ほむらは虚ろな目をしながら頷いた。

人を殺した罪悪感から惚けているのではなかった。むしろ心を埋めていたのは、これでまどかに褒めてもらえるという達成感だった。

まどかに褒めてもらうこと。
まどかに認めてもらうこと。
自分が求めるものはそれだけだ。

だから自分は、まどかの為ならどんな事でもしてみせる。まどかが望むのならば、何人でも殺してみせる。

光を失った目をまどかに向け、暁美ほむらは告げる。

「まどか……私は、全てをあなたに捧げるわ。」

求めるのはただ一言。“頼りにしてるよ、ほむらちゃん”それだけを求めて、暁美ほむらはもう戻れない場所へと足を踏み入れていた。


【レア様@MikuMikuDance 死亡】


【I-05/一日目・朝】
【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ(クズなまどかシリーズ)】
[状態]:疲労(中)、魔力消費(小)
[装備]:ソウルジェム
[道具]:基本支給品一式、世紀末魔法少女パッチ@MUGEN、キングクリムゾン@ニコニコ動画、不明支給品0〜1
[思考・状況]
基本:ゲームからの生還
0:ほむらちゃんと一緒に行動。あまり役に立たないようなら捨てる。
1:マミさんと合流。
2:利用できる者は利用し、邪魔になる者は殺す。ただし士、メイトリックスは必ず殺す。
3:行動に出る際はパッチを利用してなるべく自分の悪評が広がることはないように動く。

※クズなまどかVS逆襲の魔法少女スーパーさやかちゃん【前編】直後の参戦です。


【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]:疲労(中)、マドカァー 、ヤンデレ状態
[装備]:ソウルジェム、バルメM78(36/40)@コマンドー
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1〜2
[思考・状況]
基本思考:まどかに全てを捧げる。
0:何があってもまどかを守る。
1:どんなことをしてもまどかに認めてもらう。
2:もう役立たずだなんて言われたくない。
2:まどかに危険を及ぼしうるものは全て排除する。

※ヤンデレ化しました。


【バルメM78@コマンドー】
1961年にソ連で開発されたRPK軽機関銃をフィンランド軍が独自改良した軽機関銃。
解りやすく言うとメイトリックスが\デェェェェェェン/するときに担いでるアレ。7.62×39弾を使用し、装弾数は40発。

569 ◆czaE8Nntlw:2012/07/22(日) 18:23:33 ID:0qC0imicC
投下終了です。タイトルは
『「こんなのほむほむじゃないわ!ただのヤンデレよ!」「だったら萌えればいいだろ!」』
でお願いします。

570名無しさん:2012/07/22(日) 21:32:11 ID:vFbFOyVM0
投下乙
レア様やられたか…
ほむらがどんどん壊れていくw

571名無しさん:2012/07/23(月) 08:50:01 ID:TgrIQqRI0
投下乙
道具一覧には無いけどレア様のディバッグは回収済みなのかな?

572 ◆czaE8Nntlw:2012/07/23(月) 22:46:04 ID:r3UL67rUC
>>570
感想ありがとうございました。ヤンデレなほむらもいいんじゃないかな(提案)

>>571
忘れてました…wiki収録後に修正しておきます

573 ◆0uDu0SETOk:2012/07/26(木) 12:21:21 ID:sCIh8ndQ0
ギルガメッシュ、グレーテル投下いたします

574 ◆0uDu0SETOk:2012/07/26(木) 12:22:01 ID:sCIh8ndQ0
ギルガメッシュは支給品ポッチャマの説明書に目を通しつつ歩く

「おい盗人、貴様は別に来なくていい」
その後ろからトコトコとついてくるグレーテルに一声かける
「見捨てるのか?ポッチャマだけ連れていかれたら、これから私はどうすればいいんですか!丸腰ですよ!」
「我の知ったことではない。このポケモンとやらは非常に興味深いが、貴様なぞどうでもよい」
「私だってある意味珍しいのに…ペンギンとセットで半犬半人の面倒も見てください!」
「雑種の狗などいらん」
「…なんの疑問もなく犬に分類されるんですね…」

ギルガメッシュの高圧的な態度にストレスが蓄積していくが、生き残るためには仕方がない

「今どこへ向かってるんでs「雑種、モンスターボールとやらを持っているだろう?渡せ」
説明書を読み終えたギルガメッシュがグレーテルに要求…いや、命令をした
「一度ボールに戻さないと、ポッチャマは我の言うことは聞かないようなのでな」
ここでポッチャマの所有権まで取られたら完全な丸腰になってしまうが、ここで逆らっても無駄なので素直に渡すことにした
バックからボールを取りだして差し出す
「よかろう、ポッチャマ、戻れ」
ギルガメッシュは気絶しているポッチャマにボールを向け、ボタンを押す


「…何故戻らん?」
本来であれば赤い光が伸び、ボールの中へと引っ込める仕組みだが、何度ボタンを押しても全く機能しなかった


カチッカチッと乾いた空振りの音にいらだちを覚え、ギルガメッシュはグレーテルに問いかける
「雑種…貴様、何かしたのか?」
「えっ…私はなにもしてませんよ…」
ボールに小細工をかけれるような器用な手じゃないし…

と、そこでこの会場へ飛ばされて間もなく、コンビニを襲った謎の熱戦によって、ボールが吹っ飛ばされたことを思い出した
「た、たぶんあの時に、壊れたんじゃないでしょうか…」
そういって事情を説明した


「つまり、ボールに戻せない今、ポッチャマは貴様の命令以外は聞かないということだな?」

ギルガメッシュの表情は先程となんら変わっていなかい
が、グレーテルはそこはかとなく、その目に威圧感が宿っているように感じられた
…このまま私を殺して、ポッチャマの所有権を奪う…なんて考えてたらどうしよう…?
恐怖を感じ、全身からだらだらと冷や汗が流れる
つかの間の沈黙の間、ギルガメッシュは相変わらず恐ろしい目で私を見ていた
その威圧感に耐えきれず、グレーテルは一歩後退りをした



その時ギルガメッシュは深くため息をついて、こう言った
「…まあいい…ならばまずは貴様の動向を聞かせて貰おうか」

重苦しい空気が一瞬で解かれ、グレーテルは思わずへたりこんでしまった
「へ…?あ…、わかりました…」



とりあえずグレーテルはこれまでの出来事を話した
一通り語り、最後に先程のポッチャマの件について尋ねてみた

「というかさっき、もの凄い睨んでたじゃないですか。てっきりポッチャマの所有権を奪うために殺されるかと思いましたよ…」
「睨んだ?ふっ、無礼なやつだな。…まず貴様は、ポケモンの所有権は所有者の死によって他人へ移る、と思い込んでいるようだな」
「え、違うんですか?」
ギルガメッシュはフンと鼻を鳴らし、彼の判断について語りだした
「この説明書によればポケモンはボールから繰り出した者に、その所有権が与えられるそうだ。ならば今ここで貴様を殺したとして、ポッチャマの所有権は我に移るのだろうか?
いや、そのような単純な展開になるとは考え難い。ボールに戻す術がなければポッチャマはそのまま野生へ帰る可能性すらありうる。
ならば、そのようないらぬリスクを負うよりも、貴様を従わせた方が早いと判断したのだ」
「へー、そういうもんなのか…」
と、納得しかけたところで気が付いた
「…って、私これから貴方に従うんですか!?」
「どうした?喜べよ。貴様のような雑種風情が我に仕えられえるのだぞ。貴様にはあまりにも身に余るほどの光栄ではないか」

…私を支給品か何かと間違えてませんかねこの人…
まあそれでも、役立たずだと判断されて、首絞められるよりは、生き残る望みがあるってもんです
要はこの人の多少の保護(?)が得られるってことですよね。ボールが壊れていたことは幸いな事なのかもしれない

ポッチャマを背負いながら、ネガティブなりにポジティブに考えてそう納得することにした

575 ◆0uDu0SETOk:2012/07/26(木) 12:22:41 ID:sCIh8ndQ0



ギルガメッシュはグレーテルに自らの動向を一通り話し、そこで彼なりの推測を語り始めた
まず、ここに呼ばれている人物は皆、別々の世界から呼ばれたという推測…
「そして、この戦いは我の世界での『聖杯戦争』とほぼ同じものだ」
そうして彼は、自らの世界での聖杯戦争について語りだした

聖杯戦争…万物の願いを実現させる力を持つという「聖杯」
その覇権をめぐり、聖杯によって選ばれし魔術師『マスター』たちは、それぞれ使い魔『サーヴァント』の力を借り、奪い合う争いである
なお聖杯自体は形のあるものではなく、「器」へサーヴァントの魂を降霊することにより、その潤沢な魔力によって願いを叶えることが可能という事である

「で、でも、私は魔術師じゃないただの一般人ですよ!何故巻き込まれたんでしょう」

「これはあくまでも我の世界で行われた『聖杯戦争』に過ぎん。それとは異なる『聖杯』と似た力を効果を持つモノを巡って行われているのだろう。」

「つまり、ここに呼び出された人は皆、一応その『聖杯』を手にする権利があるってことか…
そしたらあの主宰者って何が目的なの?参加者の娘を誘拐する、なんて子悪党染みた行為とかしてるけど」

「主催どもの正確な目的は判断できぬな。ただ、わざわざ禁止エリア、そして首輪など、争いを加速させる要素を取り入れているところ、戦いを短期的に終わらせたいように思える。
メイトリックスは主催と面識があり、私怨があるのだろう。娘を人質にとることで、参加者全体に「この男は娘を救うために殺し合いに乗る可能性がある」と知らしめ、警戒させることも目的だろう」
グレーテルは、英雄王の非常に理論的で的を得ているように思える推測にただただ感心し、認めざるを得なかった

その時、けたたましいサイレンが響き渡り、第一回放送が始まった




『それでは諸君、次の放送まで精々生き残るんだな。』


「結構死んでる人いるみたいですね…次の放送で私の名前が呼ばれないことを祈るのみです…はあ…」
グレーテルが深くため息をついたその時、ディーノのデイバックから突如、ぞろぞろと鴨が飛び出してきた

「問題かも大変かもヤバイかも♪問題かも大変かもヤバイかも♪」
三羽の鴨は何故か流暢な人語で歌を歌い、ポーズを決めた

「なんだその騒がしい鳥は」
「し、支給品じゃないですかね…?」
そういえばまだ、ディーノの支給品を確認していなかった

「減っている減っている、参加者の数が減っている♪」
「「「六時間で十五人!」」」

「我の許しを得ず騒ぐな。引っ込め」

「…………………」


殺気を感じ、三羽の鴨はおずおずとデイバックへと戻っていった
歌う鴨なんて、結構珍しいと思うが(ハズレ支給品に分類されるが)、どうやら王の興味は引かなかったようだ
それにしても、今までコイツら、このタイミングで出てくるためにずっとバッグで籠っていたんだろうか?



それにしても名前が二回呼ばれた参加者がいたな…
『松岡勝治』
グレーテルは禁止エリアや死亡者をメモした紙を眺めた
つまり同姓同名の人物が二人死んだということだろうか
だが参加者一覧を眺めてみるが、該当する名前は一つしかなかった

「まあ、二度も呼ばれたんだし、特に注意することもないかな…」
そう結論付けようとした時、盛大な嘲笑が飛んできた
「貴様というやつは…何を愚かなことを抜かす」
ハッハハハとあまりにも盛大に笑われて、怒りと恥の両方が押し寄せてきた
「な、何がそんなにおかしいんですかっ」
「貴様の思考回路は少々単純すぎるようだな。貴様は本当に『松岡勝治』が警戒に値しないと思うのか?少し頭を使うがいい」
「…う〜ん、主宰者が私達を錯乱させるためにやっている可能性はありますけど…そんなのわかるわけないじゃないですか」
「主催者側の立場で考えてみろよ。主催はわざわざ会場まで降りてきて参加者の死を確認するとは思えぬ。おそらくなんらかの術で、死亡と判定されると信号が送られるシステムがあると考えるのが妥当だろう
では仮に、奴らがその信号で示された順に読み上げているだけであったとすれば、二度も死亡判定が送られた『松岡勝治』は実際に死んでいるのだと信じられるか?」
「ぐぬぬ…」
理解した。『松岡勝治』はいわゆる『死亡状態』から復帰できる能力を持っている、まるでゾンビのような人物の可能性があるということだ
その見せしめも含めて、主催者はわざわざ二度も松岡勝治の名前を挙げた、と言いたいのだ
確かにさっきの放送だけでその推測が導き出せることは尊敬に値するが…ここまでコケにすることないだろう…

576 ◆0uDu0SETOk:2012/07/26(木) 12:23:25 ID:sCIh8ndQ0


「…それで今どこに向かってるんですか?」
このままでは私のストレスがマッハになるため、さっさと話を切り替えた
「王であるこの我がこのようないつまでも山中を駆け回るなど馬鹿馬鹿しい。この先に『呪いの館』とやらがあるそうだ。それがどんな呪いなのかを実際に確認し、問題がないようならば拠点としてもよかろう」
「なんとまぁ随分とチープな名前ですけど、霊的ななにかがいる可能性もありますよ?なんか出たらどうするんですか?」
「なぁに、先刻使った『天の鎖』は、神性が高いほど効果がある。不足はなかろう」

「ポ…ポチャ〜…」
と、ここでポッチャマが意識を取り戻した
「おはようございますポッチャマ先生」
「ポチャッ!?」
一応ポッチャマのおかげでここまで命を繋げたわけだ
丁重に扱わないとね

「起きたようですけど、ポッチャマを観察するんですか?」
「着いてからでよい。見ろ」
ギルガメッシュに促され、前を見ると少し離れたところに荒れ果てた豪邸が見えてきた
「『呪い』の名に恥じない不気味さですが、なんかベタすぎますね…」
この呟きは気に食わなかったのか、無視されてしまった


扉を開けると、言わずもがな気持ちの悪い緑の壁や、穴だらけの床など嫌な空間が広がっていた
室内のところどころが破壊されており、奥の部屋には巨大な蟻の化け物の死体があったりと、既に誰かが盛大に暴れたような形跡が残されていた

「我が拠点とするには少々間取りが悪趣味だな…」
「こんな状態なのに拠点にするつもりですか!?」
思わず、正気かっ!?と余計な言葉が出かかった時だった

突如ギルガメッシュの背後から、悪魔のような形相の真っ赤な化け物が牙を向いた

「ばばばば化け物だっ!」
とっさに叫ぶ
「グヘヘヘ!そうはさせないぜ侵入s「穢らわしい化け物が、我に触れることなど許さぬ」
そう言ってギルガメッシュは振り向き様に勢いをつけ、回し蹴りを放った
次の瞬間、怪物の前方へ突き出た顎がいとも簡単に引き千切た
唖然とする怪物の顔面へ、続けざまに投石が放たれる
石は顔を貫き、体液をぶちまけながら芋虫のような体を貫通した
一瞬の茶番すらも許されず、巨大な化け物は息絶えたのだった

「つ…強い…」
「チャモ…」
あまりの光景にグレーテルもポッチャマも唖然としていた
ギルガメッシュは何事もなかったように、デイバックから作業台を取り出した
「雑種、これで我がくつろげるような空間を作れ」
「えっ、でもこの手じゃ箸も持てませんよ!無理です!」
「ポッチャマと鴨がいるだろう」
「みんな手じゃなくて翼じゃないですか!」

私の叫びから問題を嗅ぎつけたのか、バックの中から鴨が歌いながら出てきた
「問題かも大変かもヤバイかも〜♪」
なんかイラッ☆としたグレーテルは、歌を遮って鴨に命令をした
「ちょっと鴨達、この作業台とか使って手伝ってよ」
「「「え〜っ」」」
「断ったら鴨鍋にするからね!」
「…………………」
殺気を感じたのか、鴨達は素直に翼で器用に作業台を使い始めた
無茶ぶりにならなくてよかったと安堵しつつも、グレーテルは鴨よりも不器用な自分の手にうんざりした


とりあえず木の枝やガレキなどを集め、木箱や石レンガなどにして形をとる
作業台がよほど優秀なのだろう、それらを壁に貼り付けたり配置していくだけで瞬く間にレイアウトされていった
割と短時間で終わり、余った素材で、ちょっとした武器を作ることも出来た。なにこれすごい

577 ◆0uDu0SETOk:2012/07/26(木) 12:24:10 ID:sCIh8ndQ0

「ハァ…ハァ…どうですか?これならまあまあなんじゃない…?我が家もこんなクオリティでした」
「小屋としては悪くないな」
と、一言そっけなく言い、椅子に腰かけて酒をグラスに注ぎ始めた
「…それどっから取ってきたんですか?」
「少し探索したら、貯蔵庫を発見した。まあ、おそらくこの館の主のものであろう」
そう言ってグラスを回し、口に含んだ

仮にも殺し合いの最中だと言うのに、この人は本当に自由気ままなものだ
「ギルガメッシュ、アナタは…」
「ん?やらんぞ」
「いや、私飲めませんから…アナタは結局、殺し合いには乗っていないのよね?」
「さあ、どうだろうな…」
「…裏のありそうな発言ですね…」
曲がりなりにも、多少の信頼は築いたのだ
ここらではっきりさせておきたい

「ざっくり言います、アナタは『聖杯』の力を欲しているんですか?」
フンッ、と鼻で笑う
「王たる者が『聖杯』ごときに本気になるなど、沽券に関わる。今、我が欲しているのは…『愉悦』だ。
この世界では我の世界では見ることの出来ない、様々なもの入り乱れている。ならばここでしか手に入らない『愉悦』を求めるのも悪くは無い
仮に殺し合いに乗ることで潤沢な『愉悦』を手に出来るのであれば、無論我は厭わないだろう
我の宝を奪った主催者たちの無礼に対する報いを与えるのは、その後でもよい」


…なるほど、この人はこのバトルロワイヤルによって、大きな『愉悦』を得ることが楽しみで仕方がないのだろう
だからこそこんなにも上機嫌で、雑種と見下すような相手の話にさえ応じているのだ
私には彼の中で『愉悦』というものがどれほど至上なものか、ちょっと想像できない

「貴様が『愉悦』を理解できないのは、余裕を持ち合わせないからに過ぎない」
グレーテルの心を見透かしたかのようにそう指摘された
「そりゃあ、いつ殺されるかもわからない空間に放り出されて、余裕なんかあるわけないじゃないですか」
「ほう、ならば貴様は『聖杯』の力を求めているのか?」
「『聖杯』もいらない。仮に私に力があったとしても誰かを殺して願いを叶えるなんて間違っている。私はさっさと元の世界に戻りたい」



私はそう言い切った。ギルガメッシュは下を向き「フ…フ…」と震えていた

次の瞬間、ギルガメッシュは先ほどとは比べ物にならないほど大声で笑い出した
「な…何がおかしいんですか!」
グレーテルは頬が紅潮していくのが感じられた


「これは傑作だ!貴様は自分の言った『綺麗事』がどれほど矛盾したものか気づいていないのか?
考えてみろ。貴様は元の世界でどんな状況だったのだ?両親に山に捨てられた子供、つまり乞食だろう?
いつ野垂れ死ぬかもわからず、富のある人間から物を奪わねば生き延びれぬ生活をこれから余儀なくされるところだったのだ。
そんな不幸なお前に、このバトルロワイヤルのチャンスが巡ったんだぞ。これを幸運と呼ばずして何と呼ぶ?
それを自分は死にたくないし、誰かを殺したくない、だから逃げたい!だと?どちらにせよ同じことではないか。
今お前は、生き残れば栄光を手にできるこの世界より、必死になって生き続けても決して希望のない、本物の底辺の生活を送るのが望ましいだと抜かしているのだぞ?
よもやお前はその事実に気づいていない、これが笑わずにいられるか!あはははははははははははは!!!!」


私はギルガメッシュに、忘れていた自らのあまりにも厳しい現実を突きつけられ、目の前が真っ暗になった
そう、もう戻ったところで、お父さんと、お母さんと、屑みたいなヘンゼルさんと4人で仲良く暮らす日々には決して戻れないのだ

「ハッハッハッハッハッハ!」「あはははははははは!」「アハハハハハハハハ!!!」


ギルガメッシュの嘲笑が、私の心を無残に切り裂いていく
足元でポッチャマのいたわる声など、私にはもはや届かなかった


戦いから逃げようと逃げまいと、どちらにせよ同じ、私にはもう死ぬ運命しか残されていないのだ

578 ◆0uDu0SETOk:2012/07/26(木) 12:24:39 ID:sCIh8ndQ0
「アー↑↑ッハッハッハッハッハッハ!」「ハーッ、ハーッ、ハハハハハハハハハハ!」


世界が歪み、ポトリと目から涙がこぼれ落ちた
「わ…………私は…………」



光の失われた目から、次々に涙が滴っていく
「もう……………どうしたらいいの………うっ……うぅ……………」




私はもう、ただ泣くしかなかった
















「おい、そう絶望するなグレーテル」







その言葉には未だに愉悦の感情が残っていた
「だからこそ、貴様はもっとここへ呼ばれた幸福を噛み締めるべきなのだ」

「無理だよっ!私みたいな子供が、しかも呪いで手すらまともに使えない私が、生き残れる訳が無いっ!私はもう死ぬしかないんだあっ!!!」
ボロボロと涙をこぼしながら悲痛な声で絶叫する

ギルガメッシュはニヤリと笑った
「ならば死ぬまでの間にでも、愉悦を味わっておかねば損だとは思わないか?」
その口調はまるで、面白い遊びに誘っているかの如く感じられた

「ゆっ…愉悦…?」
「そう、愉悦というのはな、いうなれば魂の形だ。お前は愉悦を味わい、己の魂の在り方を見つけるべきだ。
さすれば、死ぬにしても多少の無念や悔いを残さず眠れるというものだ。そうだな…手始めに俺の娯楽に付き合うところから始めてはどうだ?」

おそらく彼が、自分の好きな娯楽に誘っているだけに過ぎないだろう
しかし、それを頭でわかっていても、私の中では、それが救いの言葉として心に響いてしまった






涙をぬぐい、顔を上げ、ポッチャマを抱き寄せた
「ほう、では望み通り、貴様にも愉悦というものを味わわせてやろうぞ」

579 ◆0uDu0SETOk:2012/07/26(木) 12:25:15 ID:sCIh8ndQ0

そのまま、外へと向かって歩きだそうとした
「え、せっかく部屋を作ったのに、もう行っちゃうんですか?」
「ここはあくまで拠点であり、隠れるつもりなど毛頭ない。高価な酒も、それに見合う肴も味わった。十分くつろがせてもらった
なにより、愉悦は外にあるものだ。早く荷物をまとめろ。すぐに行く」

…おい、酒の肴って私の事だろ…

どうも腑に落ちないが、デイバッグに手製の武器と鴨たちを詰め込み、ポッチャマを抱え、朝日が照りつける外へと向かっていった



――無慈悲な神よ 僕がこんなにも 何かを望むのは初めてなのに
――それさえも叶えてはくれぬのか 今宵も満月は そう 昇る

月は既に沈み、まるで生贄のような少女の望みが叶うかはわからない
だが、彼女の死んだ瞳に、ほんの少しだけ光が宿ったように思えた



【F-08 呪いの館 /1日目・午前】

【グレーテル@よもやま四方山】
【状態】軽度の火傷、打撲、疲労(小)
【装備】ボロ服
【道具】ディーノの基本支給品一式、ポッチャマ@ポケモン、浜口優かも×3@学校で配られたDVDがひどい件、剣(石)@Minecraft、弓と矢×8@Minecraft
【思考・状況】
基本:出来れば死にたくない
1:ギルガメッシュに着いていく
2:愉悦…
3:自分のデイバックを回収する
※モンスターボール(ポッチャマ)が壊れたため、引っ込めることができません
※ギルガメッシュと情報交換をしました
※会場からの脱出は諦めました

【ギルガメッシュ@Fate/stay night】
[状態]:打撲
[装備]:王の財宝@Fate/stay night(空)、天の鎖@Fate/stay night、
[道具]:基本支給品一式、作業台@Minecraft
[思考・状況]
基本行動方針:気の向くままに行動する。
0:この世界の愉悦を堪能する
1:主催者を殺し王の財宝を取り戻す。
2:ポッチャマに興味。グレーテルはポッチャマのおまけ。
3:男(木原)は今度遭ったら殺す。
※自身にかけられている身体能力の制限に気が付きました。
※殺し合いの参加者が別の世界から呼ばれていると考えています。
※アカツキ電光戦記と総統閣下シリーズ、よもやま四方山の世界を知りました。
※ギルガメッシュがこの先どこへ向かうかは次の書き手さんにお任せします。


※ディーノの名前を知らないため、
※呪いの館の怪物はおそらく全滅しました
※呪いの館の内部の一部屋だけレイアウトされ、さらに酒が置いてあります

【浜口優かも@学校で配られたDVDがひどい件】
2010年に成人式で配られたアニメーションを、高校生向きに新たに作成した「GO!GO!明るい選挙」に登場するカモトリオ
正式な名前が不明だが、その容姿から浜口優と呼ばれているため、ここではその弾幕に準ずる
つねに3羽で行動し、社会問題を目の当たりにする主人公たちの前に現れ、歌で具体的な数字などを示す役割
なお、今回作業台を扱えたのは、彼らが動物社会の住民だからである
ちなみに、濱口優とは有野晋哉の相方のこと
参考動画
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm13085814

【剣(石)&弓と矢@Minecraft】
Minecraftにおいて、作業台さえあれば木や石などで作れる武器
剣は耐久力に限界があるため、使っていると壊れる可能性がある
なお、弓の糸は蜘蛛の巣ではなく、館の内部にある紐で代用した

580 ◆0uDu0SETOk:2012/07/26(木) 12:28:02 ID:sCIh8ndQ0
以上で投下終了です
タイトルは「バトロワで出会ったAUOがひどい件 〜GO!GO!館を占拠☆〜」です

581名無しさん:2012/07/26(木) 19:55:12 ID:3w3f6wyQ0
投下乙です。
部員が増えたよ!やったねきれいちゃん!
AUO参戦時期明記されてないから分からないけど士郎に反応しなかったのは単に覚えてなかっただけかな。

582 ◆0uDu0SETOk:2012/07/26(木) 22:24:07 ID:sCIh8ndQ0
あ〜…お、覚えてなかったんだと思います…はい…(やべ、なんか描写しときゃよかった…)
いや、でも今回グレーテル目線だったので、放送中にギルガメッシュは何か思っていたかもしれません

583名無しさん:2012/07/27(金) 09:00:43 ID:V400KXEU0
そもそもギルって士郎の名前呼んだことあるっけ?

584名無しさん:2012/07/27(金) 09:41:30 ID:huHj3ZBg0
アーチャーと同じフェイカーって呼んでた気がする

585 ◆KkZTR94Vok:2012/07/29(日) 20:34:56 ID:NqdZgII60
本投下が遅れて申し訳ありませんでした。
これは自分のミスです。
言い訳もしません。
タイトルも変更して、
「絶望と希望が交差する時、物語が始まる!」にします。

586 ◆KkZTR94Vok:2012/07/29(日) 20:36:04 ID:NqdZgII60



「畜生!、主催の野郎!」

司馬が地面をドンと殴る音が書記室に響き渡る

「・・・落ち着け!、お前の気持ちも分からん事もないだが、
 今は落ち着いて情報を集めるべきだ・・・その為にここに来たんだからな」


(人が何人も死んでしまったのに落ち着いていられるものか!)


司馬が反論を言おうとプラシドに目を向けると、
ブラシドは放送の内様を一言一字も聴き逃す事無くメモをし、
参加者名簿を確認していた。

(ぐ・・・く・・悔しいがたしかにプラシドの言う通りだ、
 この殺し合いを破綻させるには先ず少しの情報でも絶対に要るこの放送だって重要な情報だ!、
 だが俺は奴らの声を聴いた瞬間怒りに駆られて放送なんてまともに聞いちゃいなかった・・・
 人が死んだ事ばかりに気を取られて脱出へのヒントになるかも知れない情報を自ら見逃したんだ!)


自分の認識が甘い事を認識させられた、
司馬は申し訳なさそうに考案中のプラシドに話掛けた。

「す・・すまねぇ、俺の考えが・・・甘かった、
 それで何か分かった事はあるか?」

「分かった事か?・・・!、待って誰か来るぞ!?」

「な・・何!?、敵か!」

「分からん、だが少なくともここに来ると言う事は俺達と同じ情報目当て来ている可能性が高い、
 だが用心に越した事はない隠れるぞ」

「おう」

二人が急いで本棚の裏に隠れた瞬間、その来訪者が現れた。
声からしてどうやら女性二人組の様である・・・


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「大丈夫、鬼子?、ほらあそこに椅子があるから座って休んで」

「うぅぅぅぅぅぅぅ・・・ひ、酷いですよルカ様」

「ご・・・ごめんなさいね」

587 ◆KkZTR94Vok:2012/07/29(日) 20:36:59 ID:NqdZgII60
鬼子が運転中突然嘔吐したのに驚き、
急いで何処かに休ませないといけないと思い目的地である
書記室までフルスピードで吹っ飛ばして来たのだがそれが不味かったのか、
書記室着いた頃には鬼子は完全に意識を失い痙攣を起していた。
医者ではないルカでも動かすのは流石にマズイ判断したため書記室には入らず、
オデセッイの中で放送を向かえ鬼子が覚醒したのを頃会いにルカが肩を貸して何とか、
目的地である書記室にたどり着く事が出来たのである。


「鬼子は動くのが辛いだろうからここで休んでて私h「動くな!」」


書記室を探索しようとしていたルカであるが気が付けば白髪の男に銃を突き付けられていた。
距離にしておよそ5M程である。


(こ・・この男いつの間に!?)


ルカは反射的に持っていた大口径拳銃を白髪の男にに向けようとするが・・・


「動くなと言っているだろ!・・・あとそこに居る角の生えた女!、妙な真似は止めて貰おうか」


鬼子は般若の仮面を右手に持った状態で白髪の男を恨めしそうに睨んでいる。
ルカは思うこれこそまさに絶対絶命という奴だろうと
もしこの白髪の男が殺し合いに乗っていたら・・・
今すぐ殺されるか私達の情報を聴くだけ聴いて殺されるかもしれない。
鬼子が何をしようとしていたのか分からないが、
銃を突き付けられては動く事すらできない・・・


「ふぅん!、そんな仮面で何をしようとしていたかは知らんが・・・
 安心しろ俺は殺し合いには乗っていない」


「ッ!・・・本当に?」

ルカと鬼子の心に一抹の希望が照らされる。

「あぁ、乗ってない」

「証拠は?」

ルカはさらに探りを掛ける。

「・・・ない、逆に聴くぞお前ら殺し合いに乗っているか?」

「・・・乗ってないわ」

「おいそこの角女!、お前も乗っていないんだな?」

「は、はい乗っておりません」


白髪の男はしばらくルカと鬼子を交互に見るとこう叫んだ。


「嘘は言っていない様だな・・・おい司馬宙、出てこい!」


すると本棚の裏から黄色のレーサースーツを着た男が現れた。

588 ◆KkZTR94Vok:2012/07/29(日) 20:39:19 ID:NqdZgII60

「そう、もう一人仲間がいたのね・・・あと信じて貰えたなら銃は下ろして貰えるとありがたいんだけど」


「お前達が乗っているか分からなかったからな、まぁ保険という奴だ」


そう言いながら白髪の男は拳銃を拳銃ホルスターに収めた。
ルカと鬼子は緊張状態からの開放で自然に安堵の表情を浮かべた。

 
「お互い自己紹介でもしましょうか私の名前は巡音ルカ、VOCALOIDよ
 この子は日本鬼子、今はちょっと車酔いしてるけど立派な鬼らしいわ」


「どうぞこれからも宜しくお願いたします」


鬼子が深々と頭を下げる。


「・・・鬼の事はこの際置いといてだ、VOCALOIDとはなんだ?」

プラシドが当然の様に疑問を口にする。


「えっ、貴方VOCALOIDを知らないの?」

ルカも驚きの声を出す。
それもそのはずであるVOCALOIDは世界的に歌うアンドロイド歌姫として、
世間ではもはや知らぬ者などいないほど認知されている。
確かにルカは自身がトップアイドル初音ミクほどの知名度は無いと自覚しているが、
それでもVOCALOID全く知らないというのは不自然であった。

「全く知らんな、おい司馬宙、日本鬼子、貴様らは知っているか?」


「悪いが聴いた事がない・・・」


「私も前々から【ヴぉーかろいど】とやらが少し気になっていました」


「・・・VOCALOIDは簡単に言えば歌うアンドロイドよ、でもどういう事なの知らない人なんか居ないくらい有名なのに」

ルカは信じられないといった表情を浮かべた。
そこには純粋に知らない事に対する驚きしかなかった。
辺りに気まずい空気が流れ出す。


「まぁ難しい話は後にしようぜお嬢ちゃん、せっかく皆で自己紹介してる最中だしさ」

「・・・分かったわ・・・」

多少疑問が残るもののルカ達はは自己紹介の続きをする事となった。


「俺の名は司馬宙、又の名を鋼鉄ジーク・・・まぁ簡単に言えばサイボーグだな」


「プラシドだ・・・まぁ貴様らに理解できる範囲言うならロボットという所か」


神の悪戯か驚くべき事に4人とも漏れなく人成らざる者達であった。

589 ◆KkZTR94Vok:2012/07/29(日) 20:39:58 ID:NqdZgII60

「・・・ビックリね、もしかしてこの殺し合いには人ではない者だけが参加させられているのかしら?」


「いやそれはないな、参加者名簿を確認したが知っている奴が3人いた、
 そいつ等は全員正真正銘人間だ」


「そう、それも後で詳しく聴くとして、じゃあ次は支給品確認でもする?」


「そうだな支給品管理は大切だ」


ルカの提案によりブラシド組とルカ組の支給品を改めて確認する事となった。


「良し、じゃあ俺から支給品を確認するか」


そう言って司馬がデイパックから出した物は【未来がじぇっとさん】と手書きで書かれた四角形の奇妙な物体だった。

「何なんですかそれは?」

機械類に疎い鬼子が疑問を口にする。

「あぁ、これは嘘発見器みたいな物らしい、そういえばブラシド、どうしてさっきこれを使わなかったんだ?」

司馬が疑問を口にするとプラシドは軽く鼻で笑いこう答えた。

「ふん、こんな道具が信用できるか、第一俺達の様な人以外に効くという保証はないだろう、
 そもそもこの殺し合いの場にこんなにもあからさまな対主催への団体を組ませる様な支給品をあいつ等が許すと思うか?」

「そうね確かにVOCALOID、鬼、サイボーグ、ロボット等に効果があるかどうかなんて分からないし、
 それに嘘発見器ってたしか心拍数とか脈拍で嘘なのかを判断するんでしょう、
 下手したらこの支給品は主催側の罠で実際の数値とは真逆の数値を表示して参加者同士の疑心暗鬼を起させるが目的なんて事も有り得るんじゃない?」


「このカラクリの仕組みについてはよく分かりませんでしたが疑心暗鬼は何時の時代も人々の火種を生んだ恐ろしい物です」


「う〜ん、確かにそう言われると怪しく見えてきたな・・・」


結局全員の意見によりこの支給品は信用できないという事になり、
【もしかしてオラオラですかーッ!?】は司馬のデイバックの奥底に置かれる事となった。
一度も使って貰えず恐らくもう出番は無いためどこぞのマッドサイエンティストは陰で泣いているかも知れない・・・




ーーー省略ーーーー





「次は私の番でしたね、私の支給品はよく分からない物が多いですが大丈夫でしょうか」

590 ◆KkZTR94Vok:2012/07/29(日) 20:40:36 ID:NqdZgII60

そう言って鬼子はドサドサと支給品を豪快にデイバッグから出し始めた。
多いと言っていたのはけして嘘なのでは無くかなりの量の支給品が支給されていた。

「TNT爆弾、クレイモア地雷、チャフグレネード、タバコ型麻酔銃、松明、仮死薬、蘇生薬、サンタ迷彩服、猿のお面か
 後半はよく分からないのがあるが前半は兵器オンパレードじゃないかまるで人間武器庫だな」


プラシドはこの支給品の説明書を読みながらその支給品のあまりの多さに柄にもなく驚き
そして確信した。
まず間違いなくこの【儀式の人クリスマスパーティーセット】は数ある支給品の中でも上位に入る当たり、
支給品なのだろうと・・・


「それにしてもすごい支給品・・・主催達は本気で私達に殺し合いさせるつもりらしいわね」


「ふん、そんな事分かり切っていた事だろう、それより次はお前の番だぞ、巡音ルカ、さっさとしろ」


「・・・なんか貴方って無駄に態度がでかくない?」


ルカはそんな事を愚痴りながら自身のデイバッグから支給品を取り出した。


「見ての通りこの拳銃以外ハズレよ、全く主催者もこんなただのカード支給して何がしたいのかしら」


「あれそれってプラシドが言ってたデェルモンスターズってカードじゃなかったけか?」


ルカのカードを見た司馬が思い出したように声を上げる。
それに釣られてプラシドもルカが持っているカードを見た。
それは2枚セットで支給されていたらしくルカは2枚を重ねた様な持ち方をしていた。
1枚目は【ダブル・アップ・チャンス】というカードで、
始めて見るカードであったがいたって普通の魔法カードであった。

最後の2枚目を見た瞬間プラシドの体に稲妻に撃たれた様な衝撃が走った。


(なん・・だ・・・あのカードは)


それは普通のモンスタカードでも魔法カードでも罠カードでも融合モンスターでも儀式モンスターでも、
ましてや忌わしいシンクロモンスターでもない本当の意味で始めてみるカードであった。


「そのカードをYO☆KO☆SE!」


「キャッ!」


プラシドはルカから無理矢理カードと説明書を奪い取ると何事も無かったかのように説明書を読みだした。

その説明書によるとこのカードは【No.39 希望皇ホープ】という名前らしく、
今まで見た事もないエクシーズモンスターという新たなモンスターで、
2体のモンスターをオーバーレイしてエクシーズ召喚するらしい。


(絶望の番人の一人であるこの俺が希望の名を持つカードに出会うとは酷い皮肉だな)


「ちょっと何すんのよ!」
  

巡音ルカが怒って此方に来ているが無視する。


シンクロ召喚するたびモーメントが超回転繰り返し遠くない未来、世界は滅亡してしまう・・・・
ならばシンクロ召喚が無ければいいのだ。
このシンクロとは違うエクシーズならモーメントは回転せず世界は滅びないはずである。


(歴史を改変しシンクロの時代は終わらせ、エクシーズの時代を創れば世界は救われる
 俺の両親、愛した彼女もモーメント暴走で死んでしまった人類も・・・)


プラシドの心に遠い昔に忘れてしまった感情が蘇る。
それは暖かく決意にも似た感情であった。
(一般人から見れば間違った決意だが・・・)




(俺はもう絶望しない、希望と言う名の力を手に入れたのだから・・・そうかこれが希望か)
 




「ちょっと聞いてるのそれ私の支給品なんだけど!」

591 ◆KkZTR94Vok:2012/07/29(日) 20:41:43 ID:NqdZgII60


【E-07/1日目・早朝】
【プラシド@遊戯王5D's】
[状態]:健康、希望の番人化
[装備]:アノニムの二丁拳銃 弾数(5/6、6/6)(一丁のみ腰に差している)@アカツキ電光戦記
[道具]:基本支給品一式、インヴェルズ・ギラファ@遊戯王、 希望王セット@遊戯王ZEXAL
[思考・状況]
基本行動方針:絶望の未来を変える
0:宙、鬼子、ルカと行動する。
1:この書記室を探索し、情報と仲間を集める。
2:愛用のDホイールと剣が欲しい。
3:不動遊星との決着は保留。
4:シンクロの代わりとなるエクシーズに注目しています。
5:歴史を改変しシンクロ時代の今をエクシーズの時代に変えようと思っています。
6:ルカ達の話の食い違いについては一応思考中・・
7:希望王セットのカードは一度使うと6時間使用できません。
8:NO.の精神汚染は本ロワでは無効です。

【司馬宙@鋼鉄ジーグ】
[状態]:健康
[装備]:専用変身グローブ@鋼鉄ジーグ
[道具]:基本支給品一式、モンスターボール(バッフロン)、もしかしてオラオラですかーッ!?@未来ガジェット研究所、ランダム支給品0〜1
[思考・状況]
基本行動方針:主催者め!この鋼鉄ジーグが相手だ!
0:プラシドと行動する
1:この書記室を探索し、情報と仲間を集める。
2:殺し合いに乗ったやつがいたら、この鋼鉄ジーグが相手だ!死ねぇ!
3:グローブ以外の専用装備が欲しい。
4:プラシドの奴何やってんだ!
5:ランダム支給品は一応皆の前で確認しました、何が入っているかは後の書き手さんにお任せします。




【巡音ルカ@VOCALOID】
[状態]:健康
[装備]:大口径拳銃@魔法少女まどか☆マギカ
[道具]:基本支給品一式、
    ホンダのオデッセイのキー(ボディーに大量のヘコミとキズ)@課金騎兵モバマス予告集
[思考・状況]
基本思考:歌い続けるために生きる
0:鬼子…私の運転ってそこまで酷い?
1:天界の書記室の捜索
2:鬼子に協力する
3:絶望には呑まれない
4:とりあえずプラシドぶん殴る。




【日本鬼子@日本鬼子ぷろじぇくと】
[状態]:健康、車酔い(小)
[装備]:白楼剣@東方Project
[道具]:基本支給品一式、儀式の人クリスマスパーティーセット@儀式の人シリーズ
[思考・状況]
基本思考:殺生無しに争いを鎮める方法を探したい
0:気持ち悪い…
1:天界の書記室の捜索
2:心を鬼に囚われた人を白楼剣で斬り、迷いから解放する
3:極力殺生はしたくないが、いざというときは……
4:プラシド様、物を盗るのはいけませんよ!

592 ◆KkZTR94Vok:2012/07/29(日) 20:42:25 ID:NqdZgII60


【儀式の人クリスマスパーティーセット】@儀式の人シリーズ

儀式の人がソ連兵にプレゼントをあげた時の装備、
松明、猿のお面、サンタ迷彩服以外全て5個入っている。
BOOKは残念ながら未収録。

参考動画

ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm13107044

希望王セット@遊戯王ZEXAL

九十九遊馬の切り札と相性の良い魔法カードのセット、
NO.の精神汚染は本ロワでは無効です。
攻撃力を5000にする事を強いられているんだ(集中線)

No.39 希望皇ホープ
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻2500/守2000
レベル4モンスター×2
自分または相手のモンスターの攻撃宣言時、
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
そのモンスターの攻撃を無効にする。
このカードがエクシーズ素材の無い状態で攻撃対象に選択された時、
このカードを破壊する。

ダブル・アップ・チャンス
速攻魔法
モンスターの攻撃が無効になった時、
そのモンスター1体を選択して発動する。
このバトルフェイズ中、
選択したモンスターはもう1度だけ攻撃する事ができる。
その場合、選択したモンスターはダメージステップの間攻撃力が倍になる。

593 ◆KkZTR94Vok:2012/07/29(日) 20:45:11 ID:NqdZgII60
以上で投下終了です。
何か疑問点、修正点があったら書き込んでください。
「悲しみの世界」修正版も近日に投下します。

594名無しさん:2012/08/01(水) 22:12:03 ID:1FGXVUUkC
投下乙…と言いたい所ですが、状態表が直ってませんよ

595名無しさん:2012/08/04(土) 09:49:28 ID:88qG8qmw0
投下乙です

596 ◆FbzPVNOXDo:2012/08/12(日) 04:49:56 ID:sTEOB4IE0
投下します

597 ◆FbzPVNOXDo:2012/08/12(日) 04:50:28 ID:sTEOB4IE0
「オォン……!」

シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……。
シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……。
シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……。
シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……。
シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……。
シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……。
シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……。
シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……。
シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……。
シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……。
シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……。
シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……シコシコ……。
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598 ◆FbzPVNOXDo:2012/08/12(日) 04:51:00 ID:sTEOB4IE0




「――なんだ、この音は?」

星君はアザディスタン王宮を離れ、朝日が差し込む森林を歩く。
森林を漂っている空気もほんのり冷たいが、それが逆に肌を丁度良い温度に冷やしてくれる。
殺し合いの最中だというのに、この早朝の森林はジュラル星人の星君にとっても爽やかでとても心地の良いものだった。


――このクッソ汚い喘ぎ声と謎の奇音を除けば。

(まさか、武器でも作ってるんじゃないだろうな?)

喘ぎ声はともかく奇音は何らかの作業音にも聞こえる。
もしかしたら、支給品が使えない不運な参加者が現地調達した物で武器を作っている可能性も有り得る。
あるいは首輪の解析を行っているかもしれない。
考えすぎとは星君自身も思ったが、念には念を入れ音のする方へと向かう事にした。

(そういえば、もう参加者名簿が使えるんだったな)

ふと肩に掛けたディバックへと目をやる。

ついさっき流れた放送。
それは星君にとっては信じがたい内容だった。

(魔王様……)

あのジュラルの魔王が死んだ。
有り得ない――そう否定したかった。
だが、わざわざ主催側の連中が、こんなすぐにばれる様な嘘を着く可能性は低い。
一応、殺し合いは促進させる為に嘘を着いた可能性も無くは無いが、それなら追加ルールなりした方がまだ効果的だ。

(どちらにしろ、僕は最後まで生き残らなくちゃならないって事は確かだな)

考えていても始まらない。
思えば、あの放送は死者の名を二回流したりと不自然な部分も多かった。
真実を知る為には生き残るしかない。

599 ◆FbzPVNOXDo:2012/08/12(日) 04:51:36 ID:sTEOB4IE0

「あの妙な音はあそこからか」

音源地はすぐ目の前の建物からだった。
地図で確認したところ建物の名前は光写真館というらしい。

星君は腰を屈め中腰になると、足音を立てないように静かに窓際へ近づき建物内をそっと覗き込んだ。


『ンアッー! イキ過ぎいいいいぃッ!!!』ドピュッ

建物内では、小汚いおっさんがホモAV再生し、それを見ながら見ながらイッていた。

「え? なにこれは(激怒)」

それからの星君の行動は早かった。
金属バットを取り出し強く握り締めると、そのまま流れる様に窓ガラスをぶち破り建物内へ進入。

「ファ!?」

無言のままクッソ汚いおっさんへバットを一振り。
おっさんは奇声をあげつつ、何とか横へ転がりそれを回避。
慌てた様子で立ち上がると、パンツとズボンを速攻で上げベルトも禄にせず外へ飛び出す。
星君もそれを追いかけるようと、足を一歩踏み出したところで妙な感触を味わう。
それが何かを確認するよりも早く、星君は足を踏み出した足を滑らせバランスを崩し転んでしまった。

「逃がしたか……」

星君がどうして足を滑らしたのか足元を確認する。


「……」


――そこにはイカ臭い白い液体があった。


【H−4 光写真館/一日目 早朝】

【星君@チャージマン研!】
[状態]:健康
[装備]:金属バット@現実 、キリン装備@モンスターハンター
[道具]:基本支給品、双子シグナーカードセット@遊戯王5D's、ランダム品×1(確認済み。小型で軽い) 王宮内で手に入れた食料と武器
[思考・状況]基本思考:母星や仲間のために殺し合いに乗る。
0:この液体は……?。
1:チャージマン研は最優先で抹殺する。
2:チャージマン研、アルセーヌ(名前は知らない)を警戒(特にチャージマン研)。
3:これから毎日、不意討ちしようぜ!
※参戦時期は不明。あとの人にお任せします。
※制限により姿は星君のままです。

600 ◆FbzPVNOXDo:2012/08/12(日) 04:52:10 ID:sTEOB4IE0






「ハァハァ……不意討ちなんて、人間の屑だな(激怒)」

光写真館から少し放れた場所で、野獣先輩は息を荒げながら(意味深)不意打ちしてきた星君に怒っていた。
もっとも、ここに来てからの彼の行動を見る限り、彼が他人を人間の屑と言える義理は無いのだが。

「それにしてもあのホモAV……間違いない。俺と遠野だった」

野獣先輩はつい先ほどまで、自分が鑑賞していたホモAVの内容を思い返す。
あれは星君に襲撃される数十分前に、光写真館で見つけたものだ。
普通なら、かぁっきもちわりぃ、やだおめぇ、と速攻でゴミ箱へダンクシュートしたくなるような物だ。
だが、表紙を見るとそこには野獣先輩に似た男優が写っていた。
気になった野獣先輩は、幸い再生機にテレビもあったので、早速それを再生してみる事にした。
決して性欲にかまけてホモAVを再生した訳ではない。

「内容は俺が遠野を強姦して、最後は幸せなキスをで終わるという内容だった……。
 あれは、俺の未来なのか? だとしたら、主催者達は参加者達の未来を予知できる可能性が微粒子レベルで存在している?」

まだ見ぬ主催者の力に野獣先輩は悪寒を感じた。


【H−4/一日目 早朝】
【野獣先輩@真夏の夜の淫夢】
【状態】疲労(大)、決意、右手がクッソ汚い
【装備】なし
【道具】龍昇ケンの基本支給品、ドーピングコンソメスープ×2本@魔人探偵脳噛ネウロ
観葉植物くん@真夏の夜の淫夢、DMカードセット(氷結界の龍ブリューナク、グングニール、トリシューラ)@遊戯王DT
ケータッチ&ファイナルカメンライドカード一式@仮面ライダーディケイド、ATTACK RIDEてれびくん@
仮面ライダーディケイド
【思考・状況】
基本:家族を守る 。生きて帰還し遠野と幸せキスをする、対主催のために仲間集め、ケンの埋葬
1:対主催
2:主催者は未来予知が出来る可能性が微レ存?
【備考】
※「昏睡レイプ!野獣と化した先輩」本編開始直前からの参戦です
※野獣先輩が真実の愛に目覚めました。
※野獣先輩の妹たちは、パラレルな存在なので本ロワ参加のエイラ・イルマタル・ユーティライネンと
 暁美ほむらとは全く無関係な別人です。
※野獣先輩の世界でのエイラ・イルマタル・ユーティライネンは、何故か当時と変わらない姿なので
 先輩が見れば一目で祖母だとわかります。
※ランサーに対しての異常な愛が無くなりました。
 しかしランサーが居ればこ↑こ↓ろ強いとおもっています。
※松岡勝治の疑問についてド忘れしています、きっかけがあれば 思い出せます。
※少し休憩したらケンを埋葬しにG−3戻るつもりです。
※真夏の夜の淫夢@現地調達のホモビデオが光写真館に放置してあります。

601 ◆FbzPVNOXDo:2012/08/12(日) 04:53:09 ID:sTEOB4IE0
投下終了です
タイトルは『シコシコ……』で

602名無しさん:2012/08/12(日) 14:52:21 ID:dZJmp6v.0
投下乙です
オエーーー(AA略

時間帯で気になったのですが、早朝にフランクが太鼓使用→二時間後王宮で星君登場
って感じなので、そろそろ朝だと思いますよ

603 ◆FbzPVNOXDo:2012/08/12(日) 15:46:30 ID:sTEOB4IE0
ご指摘ありがとうございます
wiki収録後に修正しておきます

604 ◆0uDu0SETOk:2012/08/12(日) 19:49:57 ID:dZJmp6v.0
アドルフ・ヒトラー、アサシン、ゴンさん投下いたします
タイトルは「危険な参加者達【独裁者×暗殺者×狩人】」です

605 ◆0uDu0SETOk:2012/08/12(日) 19:50:28 ID:dZJmp6v.0
澄み切った青空、風になびく木々、朝8時を指す時計塔…
あいさつ広場は殺し合いの会場とは思えないほど平和な光景が広がっていた
あまりの清々しさに自然と挨拶の言葉が出てしまう、そんな和やかな風景…

そのすぐ近くの林では、暗殺者と独裁者による戦いが始まろうとしていたのだった


キー・オブ・ザ・グッド・テイストはジャンプ台の要領で木の根っこを用いて高く飛び跳ね、アサシンの胴体に向けての突進する
そのあまりにも機動力の高いラジコンを得意のダンスで華麗にかわし、閣下のいる方へとナイフを放つ
すぐさま閣下は木々の影に身を隠し、カッ!カッ!っと音を立て、木に深々とナイフが突き刺さる
地面に着地したキー・オブ・ザ・グッド・テイストはすぐさまUターンをかけ、閣下への接近を試みるアサシンに再度突撃する

「ええい、人間め!大人しく我がナイフの餌食となるのだ!」
「嫌だあぁぁ!そんなの従えねーよバーカ!!!」

カブトボーグが執拗なまでに食らいつき、閣下になかなか接近できない
また、ここでカブトボーグの相手をしていると逃げられてしまう…先程からこの一進一退が続いていた
(こしゃくな…接近さえできればこんな人間ごとき、ひと捻りだというのに…
ここは多少カブトボーグに当たってでも、強引に接近せねばなるまい…!
一度接近さえできれば深手を負わせ、そこから早急に勝負を決めることが可能だ)
そう判断したアサシンはナイフを持ち直し、閣下へと一気に距離を詰めた

それを妨げようとと、キー・オブ・ザ・グッド・テイストが正面から迫る
アサシンは最小限の動作で身をそらし、頬をかすめる程度に抑えた
そのまま速度を落とさぬまま、閣下の目の前へと迫った

「貰ったああぁぁ!!」

切りかかろうとするアサシンへ、閣下は捨て身で突進する
予期せぬ攻撃に押し倒されたアサシンは、閣下を振り払い、体勢を整える
そしてすぐさまナイフを構え、無防備状態の閣下へと振り下ろす
その瞬間、キー・オブ・ザ・グッド・テイストの突進がナイフを弾き飛ばした

「くっ…人間風情が食らいつきおって…!」
「強行突破してくるやつなんて大っ嫌いだ!!!危ないところだった!」

「あげなきゃ良かった…」という後悔が含まれたセリフを、閣下は罵声で返す
指揮することで本領が発揮される閣下にとって、意志の力で操作できるカブトボーグは非常に相性のいい武器であるといえる
ただ、軍人とはいえ体力的にアサシンには大きく下回っており、持久戦では圧倒的に不利であった
これまでドイツにおいて、幾度も暗殺計画をやり過ごした閣下といえども、今度ばかりは絶体絶命であった

しかし、アサシンの方は持久戦に持ち込むつもりは毛頭なかった
たかが人間と侮っていた相手にこれほど手こずることになるとは思わなかった
これ以上時間をかけるなどサーヴァントとしての自尊心が許さなかった

「このハサンめを本気にさせたことを後悔するがいい!!」

ここでついにアサシンが本気を出す
地を蹴り、閣下へと一気に距離を詰める
閣下もカブトボーグの切り札、『ボーグ魔法』を発動させ、ここで一気に勝負を決めにかかる

「行っけえええぇぇぇ!OVER・A・OBACHAN!!」

閣下の技名を叫ぶとともに、突如謎おばちゃんが出現し、その手に持つ布団たたきでアサシンへ攻撃する

「こんなちゃちな幻影ごときで、サーヴァントを止められると思うな!」

アサシンは石ころを拾い、謎おばちゃんへ放つ
弾丸のごとく放たれた石ころは、布団たたきを振り回す謎おばちゃんを貫いた
おばちゃんの姿は消え、石ころは勢いを緩めずに閣下の左肩を貫通した
「ウオッ!」
血が流れ出す方を抑え、閣下は地面に膝をつく
閣下はアサシンに蹴り飛ばされ、無様に地を転がった
「畜生め…!」
悔しげにつぶやく閣下を踏みつけ、アサシンはうっすらと笑みを浮かべる

「他愛なし…」
アサシンはキメ顔でそう言った

「さて、すぐに息の根を止めt(ryオブッゥ!?」


    ――――ボ――――

606 ◆0uDu0SETOk:2012/08/12(日) 19:50:59 ID:dZJmp6v.0
突如アサシンは衝撃とともに体が浮き上がるのを感じ、あいさつ広場のアスファルトに落下した



閣下の目の前には、禍々しい殺気を放つ、筋骨隆々の男の姿があった
(クッ…なんておぞましい奴だ…それにしてもこの顔…どこかで…)
その男…ゴンさんをどこかで見たことがあった…しかし、思い出す前に
「FIRST…COMES…」
ゴンさんは拳を構え、へたばっている一人の中年を潰そうとゆっくりと歩み寄っていた
閣下はすぐさまキー・オブ・ザ・グッド・テイストを操り、ゴンさんを止めにかかる
「ROCK…」
しかし、その一撃は強化された拳によってあっけなく弾き飛ばされてしまった

もはや手詰まりであった。閣下にはゴンさんの処刑を止める術はなかった
無理に体を起こそうとするが、この力量の差では逃げることは叶わないだろう


そんな絶望的な状況で、イレギュラーな第三者が介入したことで覆されることとなった
付近の草むらからガサガサッ…という物音とともに、何かが飛び出してきた
毒々しい赤い体、まるで人間の指のような形状…それは約7時間前ほどに東豪寺麗華によって放たれたカエンタケである

(なんだあの気色の悪い植物は…)

閣下があっけに取られていると、、カエンタケはゴンさんに標準を合わせ、飛びかかった
その速度は音速に近く、並みの生物ならばたちまち「きのこ狩られ」されてしまうであろう
だが、ゴンさんは並みの生物ではなく、何よりもハンター試験の合格者であり「狩る側」の存在である。キノコ一つに遅れは取らなかった
その表情のない顔目掛けて突っ込んでくるカエンタケを紙一重でかわし、直後に裏拳を叩き込む
カエンタケは汁をまき散らしながら林の奥へと吹っ飛ばされていった
その瞬間、ゴンさんの手に強烈な激痛が走り出した
右手にはカエンタケの汁が付着しており、毒々しく焼け爛れていた

「な…今何が起こった…?」
あまりの速さに、閣下には何が起きたかさっぱり理解できなかった
しかし、右手を抑えて呻くゴンさんを見て、四つん這いで逃げることにした

ゴンさんは逃げる閣下を一瞥し、小さく舌打ちをする
「あまり手間をかけさせないで欲しいな…」
そういって閣下へと近づこうとする…しかし、またしても邪魔が入った
「カッ」という音とともにゴンさんの腕に痛みが走る、そこには一本のナイフが刺さっていた

「私の獲物を横取りするのはやめていただこうか」

声のする方を見ると、50mほど離れた位置にアサシンが立っていた
何故このような不意打ちを放ったのか
それは暗殺者としての自尊心の高さゆえであり、もちろん勝機があると確信しているからである
見るからにヤバイ風貌だが、所詮ゴリマッチョ。本気を出せばダンスでかわすことは容易である
そう判断したが故であり、未だに殺害数0で「ヘタレ暗殺者」の異名がつきそうで焦っていたわけではない
タフな相手だろうが、鈍足なのは間違いない!華麗なエルードで翻弄すれば勝てるはずだ!


だから、まさかこんなに早く動くとは思いませんでした

――ボ

次々と入る邪魔に苛立ったゴンさんはアサシンの目の前まで飛び、左手を使い全力で拳を振り下ろす
予想しなかった速度に反応しきれず、渾身の一撃を受けたアサシンは地面に叩き伏せられ、あいさつ広場のアスファルトが砕かれる
続けざまにかかと落としを放つも、アサシンは寸前にかわし、後方へと飛び退く

ゴンさんを見据えたアサシンの顔は、先ほどの一撃によって粉々にマスクが砕け、真っ黒な造形のみがあった

「左手とは言え今の一撃を耐えるなんて…君も普通の人間じゃないんだ…」
「ククク…私を見くびってもらっては困るな…!ならばここから本気を出させてもらおう」

ここでついにアサシンが本気を出す(2回目)
その言葉を合図にゴンさんは強烈なハイキックを放つ
もちろん、そんな大振りな攻撃をアサシンはヒョイと頭を下げてかわす
だがこの一撃は布石に過ぎない、ゴンさんは遠心力を利用し、左腕で裏拳を放つ
この体勢からは避けることが出来ないアサシンは右に飛ぶことで裏拳の衝撃を抑える
そしてゴンさんが追撃を放とうとした時だった
「なっ…」
ザグッ、という音がし、全く予期しない方向からナイフが脇腹に突き刺さったのである
今、やつに攻撃する隙はあったか?いや、やつは完全に回避に専念していた
ならば何故こいつのナイフが飛んできたんだ…?
「ククク、どうかしたのか?筋肉だるまよ」
体勢を整えたアサシンは挑発しながら斬りかかる
ゴンさんはアサシンに、そして先ほどナイフが飛んできた右の方に注意を向けながら刃をかわしていく
すると今度はゴンさんの左肩に激痛が走った

607 ◆0uDu0SETOk:2012/08/12(日) 19:51:19 ID:dZJmp6v.0
「くっ…なんだ…?」

こいつには不自然な動作は見られなかった…つまり、別の刺客がいるのか…!?
しかも2方向から飛んできたことを考えると、確実に複数いるに違いない…一体誰だ…

「ふふ…何を不思議そうな顔をしている?」
表情は全く読めないが、言葉の端々からアサシンの愉悦が感じられた
「そう、貴様の相手は私一人ではないということだ」
アサシンが指をパチンと鳴らすと、林から、時計塔の窓から、民家の影から次々にドクロの面をかぶった黒づくめの人物が現れたのだった
そう、これは自身の持つ多重な人格を別個体として分割するアサシンの能力、妄想幻像(ザバーニーヤ)によって生み出されたアサシンの分身である
最初にあいさつ広場に吹っ飛ばされたアサシンは、彼らを生み出して、援護するよう命じておいたのであった
「さて、我ら五人相手にどれだけ足掻くことができるかな?」
4人のアサシンの分身たちはそれぞれ身を隠す、そして彼らの気配は一切感じられなくなった

ゴンさんは目の前に対峙しているアサシンへ拳を振るう
次々に放たれる渾身の一撃を、ダンスのような動きで全てかわしていく
「私一人ばかり狙っていいのですかな?」
次の瞬間、またしても音もなく飛んでくるナイフがゴンさんの太ももへと突き刺さる

ゴンさんは舌打ちをし、足元に向けて手を広げる
「FIRST COMES…PAPER」
手から放出された念は地面で炸裂し、大きな砂煙を巻き上げる
アサシンはすぐさま距離を取る。視界が晴れた時には、既にゴンさんの姿は時計塔の付近まで離れていた

煙幕か…

すぐさまアサシンはゴンさんのあとを追った


ゴンさんは地を蹴り、時計塔の最上階へと飛び乗る
そこに佇んでいたのは黒づくめの女であった
女アサシンは両手にナイフを構え、ゴンさんに飛びかかった
ゴンさんはそのナイフを軽くかわし、女アサシンの首を鷲掴みにする
「グッ…」
苦痛にもがき苦しみ、バタバタと暴れる女アサシン
そして後方の窓から追いついてきたアサシンへと投げつける
二人アサシンは、そのまま時計塔の頂上から落下していった

アサシンはなんとか受け身を取り、地に体を打ち付けた女アサシンの方を見る
次の瞬間、ゴンさんは時計塔の上から飛び降り、女アサシンの頭部を目掛けて着地をする
グシャッ、という不快な音と共に、女アサシンの生命活動は停止した
「これで残り4人…」
ゴンさんはそう言うと、民家の方へと駆け出す
「ま、待て!」
追いかけようとするアサシンに向けて、ゴンさんは全身から引き抜き、刃を折ったナイフの残骸を投げつける
アサシンがひるんだ隙に、ゴンさんは時計塔を思い切り蹴りつけた
豪快な音を響かせ時計塔が崩れ落ち、アサシンはその瓦礫に埋もれることとなった
アサシンを足止めしている間に、ゴンさんは民家へと向かっていった

民家の周辺を見渡すが、気配は一切感じられない
周りを見渡して、目視で視覚の姿を探す

その時、民家のそばに置いてある木箱からゴトッと物音がした
刹那、ゴンさんは木箱に飛び、「ボ」という音と共に粉々に粉砕した

しかしそこに刺客の姿はなく、石ころが一つ転がっていただけだった
「隙有り!」
後方から少年の姿のアサシンがナイフを投げつける
ゴンさんは振り向き様、ナイフの刃をキャッチし、少年へと投げ返す
驚く少年は物陰に隠れてナイフを避ける
そしてその物陰から今度は老人のアサシンが姿を現す
老人は指先をゴンさんに向け、「かかってこい」と挑発の態度を示す。その動きからは余裕が感じられた
「FIRST…COMES…」
ゴンさんは拳に念を込めて老人へ迫る
「ROCK…!」
「フンッ!」
老人は念によって強化された拳を冷静な物腰で、ゴンさんの拳を見切り、両腕でガードする

しかし、老人の肉体はその一撃によってあっけなく粉砕されてしまった

608 ◆0uDu0SETOk:2012/08/12(日) 19:51:36 ID:dZJmp6v.0
「うわっ…コイツそんなに強いのか!?」
少年のアサシンはその様子を見て思わず怖気づいた
コイツを倒せと命じられていたが、ここまで規格外だとは聞いていなかった
背を向けて逃げ出す少年にゴンさんの蹴りが直撃する
少年は民家の壁を粉砕し、動かなくなった

あとは林の方か…

ゴンさんは林へ向けて駆け出す。すると前方から数本のナイフが飛んできた
速度を落とさず、ナイフをひらりとかわすも、その時ウィンチェスターライフルから放たれた銃弾に自ら被弾してしまう
「なっ…」
銃弾は右腕を貫き、地が滴り落ちる
既にカエンダケによって焼け爛れていた右腕だが、おかげで動かすことが困難になってしまった
ふざけやがって…!ゴンさんは林の中へと飛び込んだ

どこだ…どこにいる…!
周囲を見渡すと、その場から離れようとする閣下の姿が見えた
「うおっ!?」
ゴンさんの姿を見て閣下は驚愕した
「くっ、判断力が足らんかった〜…!」
おとなしく隠れていれば見つからずに済んだかもしれなかった…

ゴンさんが閣下に迫ろうとしたとき、またしてもゴンさんの背中に激痛が走る
「お前はあとだ!」
アサシンどものしつこい攻撃に怒りが有頂天になったゴンさんは、閣下にそう叫んで後方を確認した
相変わらず気配は感じられなかった
「出てこいっ!」
その怒号に対する答えだろうか、今度は右側からナイフが飛んできた
ゴンさんは右側へ走り出し、攻撃してくる相手を探すも、刺客の姿は見えなかった
またしても背中にナイフが突き刺さる

ゴンさんは明らかに翻弄されていた
気配遮断どころか、姿さえも隠しながら攻撃してくる刺客に、頭に血が昇ったゴンさんは周辺の気をなぎ倒しながらひたすら探すことしか出来なかった

しかし、その時「グアアァッ!」という叫びが聞こえ、近くの茂みから女アサシンが呻きながら倒れていた
ガサッと音がして、カエンタケが飛び出し、倒れた女アサシンを「キノコ狩られ」する
女の全身が焼け爛れていく様を見ながら、ゴンさんは左手を前方に突き出した
「邪魔だから消えてくれない?」
「や…やめ…」
異変に気づいた女アサシンはゴンさんの方を見るが、次の瞬間『パー』によって放たれた気弾によって消し飛ばされた
ブシュウウゥゥゥ…と音を立て、蒸発していくカエンダケは…突如爆ぜた
拡散されたカエンダケのエキスがゴンさんに降りかかる

「くっ…ぐぅ…!」
苦痛のあまり、苦悶の声を漏らす
…どいつもこいつも邪魔しやがって…みんな殺してやる…

「隙有り!!」

その声と共にすぐそばから銃声が響く
銃弾はゴンさんのデイバックの紐を掠り、ちぎれて地面に落下した
それを気に止めず、ゴンさんはナイフの飛んできた場所へと跳ぶ

「ひいいぃぃぃぃぃいいぃぃぃやああぁぁぁぁああ!!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!」

「なっ…に!?」
ゴンさんの目に映ったのはドクロの面を付けていず、しかも必死に命乞いをする少女の姿だった
思わずふり下ろそうとする手が止まってしまった
怒り狂い、冷静さを欠いていたゴンさんは、その悲痛な姿に、彼の深層心理にある「優しさ」が邪魔をしたのであった

「嫌あああああああああぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!殺さないでええええぇぇえぇぇぇぇ!!!!!!」

少女は涙をボロボロと流しながら悲痛な声で叫ぶ
…何を戸惑っているんだ、こいつもアサシンの分身だ、悲鳴なんかに惑わされるな!甘さを捨てろ!
一瞬ひるまされてしまったが、ゴンさんはもう一度拳を振るおうとする

「―――――隙有り―――――」


その時、ゴンさんの背後からアサシンの低い声が響く
次の瞬間、アサシンのナイフがゴンさんの首を引き裂いた



本来であればここでゴンさんの首と胴体が分かれるはずであった

しかし、アサシンの余計な一言で感づいたゴンさんは直前に『硬』によって首を硬化し、ナイフは首にめり込む結果に終わってしまった
「なん…だと…」
「死ね」
不意打ちが失敗に終わり、ゴンさんに鷲掴みにされる
そして、ジャジャン拳『チー』によってアサシンの胴体は真っ二つに切断された

609 ◆0uDu0SETOk:2012/08/12(日) 19:51:56 ID:dZJmp6v.0

…くそっ…甘さは捨てたはずなのに…こんな少女の罠なんかに引っかかるなんて…
自らに良心が残っていたことに心底怒りがこみ上げる…そして、今度こそ少女を殺そうと顔を上げた時だった



 . ______
 |        .|
 |        .|
 |  ■   ■ .|
 |   . ■    |  <シュー
 |  .■■■  |
 |  .■  ■  |

いつのまにか目の前には緑色の生物が迫っていた





「お前ら…誰かを忘れてるようだな…この…」





      アンポンタンが




ゴンさんは直感でこの生物の危険性を感じ取った
いくら『堅』で肉体を強化していても、制限を受けている今、この至近距離からの爆風に耐えることはできないだろう
すぐさまその場を離れようと試みた

…しかし、ゴンさんの足にはアサシンの上半身が掴みかかっていたため、飛び退くことが出来なかった

「道連れだ」








ボンッ!と強烈な光とともに爆発音が周囲に響き渡った











なんということでしょう
林に出来たクレーターには、黒焦げとなったアサシンとゴンさんが横たわっている
広場にも、民家にも、もう動くものの姿は見えなかった
その様子を眺めつつ、閣下はふと、ゴンさんの姿を見て記憶の隅から掘り当てた名前があった

ゴン・フリークス…この少年はそんな名前だったかもしれない
自分が読んだ漫画とは全く違う姿だったが、それが本人であると確信できた
閣下は見ていた。ゴンさんが一瞬だけ無力な少女を殺すのをためらった姿を
その「情」こそが彼の本質であり、それが漫画での彼の姿と重なったのである

リピート機能は消し飛び、もう動かないであろうゴン・フリークスを見て、閣下はひたすら虚しさを感じていた

「すまないな…」

彼は無意味だと知りつつも、一言そう呟く
まぁ、仕方がないことだ…そう思って、ため息をついた

とりあえず、ここから北にあるドーム球場へ向かうとしよう…
他の主催者打倒を考える参加者に会えるかもしれない
「アイタタタタ、はふん…」
血の流れる肩を抑えながら、よろよろとこの場を後にすることにした





【ゴン=フリークス@HUNTER×HUNTER 死亡】
【アサシン@Fate/Zero 死亡】

610 ◆0uDu0SETOk:2012/08/12(日) 19:53:28 ID:dZJmp6v.0
【D-09 森林/一日目・朝】

【総統閣下@総統閣下シリーズ】
[状態]:疲労(大)、左肩負傷
[装備]:出刃包丁@現実、キー・オブ・ザ・グッド・テイスト@人造昆虫カブトボーグV×V
[道具]:基本支給品一式、大量のマンガと本、カイジの地下王国豪遊セット(ポテチ、チーちく、肉じゃが、ビール×4)@逆境無頼カイジ 破戒録編
[思考・状況]
基本行動方針:生きて祖国に帰り可能であるのなら二次元に行く。打倒主催。
0:他の参加者を求め、北のドーム球場へ向かう
1:情報収集。首輪の解析
2:主催者どもは必ず倒すが、具体的な作戦及び行動方針はこれから考える。
3:クリーパーを失うのは惜しかった…
4:メイトリックスと譲治を警戒……?
5:青鬼とレーザー、およびそれを発射した「何か」を警戒。
6:本に出てきたキャラやギルガメッシュが参加者……?
[備考]
※出典はあくまで総統閣下シリーズ、現実や最後の十二日間での真面目な独裁者ではありません
※サブカル知識も豊富ですが、なんらかの制限がかけられている可能性があります
※ギルガメッシュ他、数人の参加者について情報を得ました。
※アカツキ電光戦記の世界を知りました。
※別の世界から呼ばれたのだとギルガメッシュから聞きましたが半信半疑です。
 ただし、本や考察を通して考えが変わりつつあるようです。
※総統閣下のノートには今まで見聞きした事のまとめや考察が数ページにわたって書いてあります。
※クリーパーの説明書を読みました。
※総統閣下の持ち出した本やマンガの詳細は次の方にお任せします。ただしDVDやBDは持ち出していません。
※過去に読んだ「HUNTER×HUNTER」を思い出しました







今度こそ終わりだな…

薄れゆく意識の中、ゴンはそう呟いた

走馬灯が見える…キルア、クラピカ、レオリオ…


そして…ごめんね、カイ―――ザグッ―――





少年の世界はここで途絶えた





「ハァ……ハァ…」
閣下が立ち去るのを見送ったあと、隠れていた少女アサシンは落ちていたナイフをゴンさんの頭に突き刺して、止めを刺した
ゴンさんがリーダーのアサシンを切り裂いていた隙に、距離をとっておいたおかげで爆発に巻き込まれずに済んだ
しかし…

「みんなやられちゃった…私一人でどうすればいいんだろう…」

リーダーから簡単に説明を受けてたとはいえ、正確な状況は未だに把握できていなかった
この少女は分割した際に、何故かリーダー自身の記憶の大半が抜け落ちていた
とりあえず、この殺し合い会場に集まる人間を皆殺しにし、マスターである言峰綺礼の元へ戻ればいいらしいが…
あいにく、この戦いで最も役立ちそうにない記憶喪失の人格である彼女は、ほかの人格よりも「囮」としての役割を担っていた
だからこそ、命中精度が低く、最も相手の注意を引きそうなウィンチェスターライフルを持たされていた

そんな彼女が生き残った唯一の人格となったのは、なんとも妙な話である

611 ◆0uDu0SETOk:2012/08/12(日) 19:54:31 ID:dZJmp6v.0
周囲に転がっているナイフや、ゴンさんのデイバックを拾いつつ、頭を抱えた
囮ゆえに最低限の能力しか振り分けられなかった自分が、はたしてリーダーの命令を果たせるのだろうか?
少女は今後のことを考え、深くため息をついたのだった




彼ら自身は誰も気づかなかったが、分身たちには主催の足枷である『首輪』は巻かれていなかった
途方に暮れる少女アサシンは、そのアドバンテージに気づくのはいつだろうか



【アサシン(少女)@Fate/Zero】
[状態]:首輪なし
[装備]:ウィンチェスターライフル(1/7)@うみねこのなく頃に
[道具]:基本支給品一式、十六夜咲夜のナイフ×4、ゴンさんのデイバック(ヴェルタースオリジナル一袋@現実、スタングレネード×5@現実、コンコン@JAPAN_WORLD_CUP、キャラ改変パッチ@MUGEN、ランダム支給品(0〜2))
[思考・状況]
基本:参加者の皆殺し、主催者も殺す。
1:今後のスタンスを考える

※基本的な固有スキル(気配遮断など)は受け継いでいますが、身体能力は人間レベルしか振り分けられていません
※分割によって首輪がなく、制限は解除されました


※カエンダケがゴンさんによって破壊されました
※チェーンソー、リピート機能が爆風で消滅しました
※あいさつ広場に、アサシンの分身の死体が3体放置されています




【Over・a・おばちゃん@総統閣下シリーズ】
総統閣下の空耳の一つ。カブトボーグの技名として何故かコレ
謎おばちゃんが布団たたきで攻撃する
だいたい2:35くらい

【ちびアサシン@Fate/Zero】
アサシンの妄想幻像によって、分割された人格の一つ
そのうち、原作中で没になった人格がこの少女である
自分がハサンの一部である自覚を持たず、記憶喪失状態であり、生前のハサンは尋問拷問を受ける際にこの人格を表層化して秘密を守っていた
没キャラにも関わらずファンの人気が高い、和み系薄幸ロリキャラである

612 ◆0uDu0SETOk:2012/08/12(日) 19:55:43 ID:dZJmp6v.0
投下終了です

613名無しさん:2012/08/12(日) 23:46:58 ID:AXifPwNg0
投下乙です

これはまた三人が三人とも…

614名無しさん:2012/08/13(月) 00:00:37 ID:U5rDUdacO
投下乙です、やっぱりゼロアサはサラマンダーじゃないか……って一応相討ちになるか?

615名無しさん:2012/08/14(火) 23:06:38 ID:HXlpW8pI0
ゼロアサ……本編よりは恰好いいところ出せたな
しかし誰も得しないのがバトルロワイアルといったところか

616 ◆yWmiaE64Fc:2012/08/21(火) 22:25:21 ID:8FNDIewE0
右代宮譲治、ケンシロウ、鹿目まどか、暁美ほむら投下します

617 ◆yWmiaE64Fc:2012/08/21(火) 22:26:05 ID:8FNDIewE0
堕辰子がこの会場から姿を消してから数分後
譲治は手持ちの支給品を確認しながら次の案を考えていた。
屍人を増殖させる作戦が想像以上に早く終わった為に
他のプランの実行を急くことになった。

『おい譲治聞こえるか?』

考え事をしている内に懐に入れておいた無線機から譲治を呼ぶエンリケの声が聞こえた。
不足の事態に備えて会場の外にいる主催者達から連絡を取れるように無線機を持ち歩いていたのだ。

「ああ聞こえてるよ、何かあったのかい?」
「さっきお前が出したアレは何だ?」
「アレ?…ああ、堕辰子のことだね。面白いでしょう?アレは別世界の」
「勝手な事をするな、アリアス様もお怒りだ」
「良いサプライズだと思ったんだけどね」
「今度余計な真似するとその首輪を爆発させるぞ」
「……気を付けるよ」

堕辰子は譲治が用意しアリアス達には存在を伏せていた支給品だ。
このバトルロワイアルが開催される以前から
黒幕として好き勝手に暗躍していた譲治を快く思わない主催者もいる。

「それとは別件でお前に用があってな、これから北西に向かってもらう」
「これはまた何故です?」
「殺し合いに否定的な連中が集まりすぎているからだ、他のエリアと比べても明らかに死人が少なすぎる」
「どれどれ……二人組や三人組……四人組もいるね、確かにこれはまずいね」

これは譲治としても面白くなかった。
もし殺し合いを反対とする者が十数人と集まり徒党を組まれたら
積極的に殺し合う者が淘汰され、このゲームがストップしてしまう。
それは興ざめだ、まだ少人数の内に先手を打って置いた方がいいだろう。

「わかった 僕に任せてよ」
「頼んだぞ」

そう言ってエンリケは無線を切った。

「さて……北西へ向かう前に次のプランを始めようじゃないか」
「やあ、譲治だよ」

ベアトリーチェの姿になった譲治の背後に再びルシファーが現れる。

「この本を彼女に渡して暴れさせてあげな」
「わかった」

表紙が人間の皮で出来た怪しげな本を譲治(ルシファー)に渡した。
この本は強力な支給品だが黒幕である譲治はあまり表立って目立つ行為はしたくなかった。
だから積極的に殺し合う参加者に渡して代わりにゲームを盛り上げさせようというのだ。
やはり黒幕は暗躍する者。
影で参加者達を掻き回す役割が相応しい。

「み……水……」

譲治(ベアトリーチェ)と譲治(ルシファー)の元へ
胸に七つの傷がある大男がゆっくりと向かってきた。

618 ◆yWmiaE64Fc:2012/08/21(火) 22:27:06 ID:8FNDIewE0
「ぬう……?お前達は……水を汚した奴か……」

譲治達の姿を見てケンシロウは気付いた。
水を赤く汚染させたのはこいつらが犯人なのだと
水を汚染させる行為を直接見た訳では無いが
彼ら?から発せられるオーラが直感で犯人だと理解出来た。
それ以前にケンシロウは屍人化により思考能力が段々と低下していたので
短絡的な行動に移っているのも原因ではあるが

「その顔、赤い水を飲んだな。こいつは私がどうにかする、お前は先に行け」
「わかった」

譲治(ルシファー)が姿を消すと、譲治(ベアトリーチェ)が一枚のカードを取り出した。
ケンシロウは怒りの形相を露にして譲治に近付く。

「お前を生かしては帰さん!!」
「フン、せいぜい働いて貰うよ アカンパニーオン!!ヨコハマ埠頭へ!!」

譲治がカードを発動させると同時に二人の体は
D1エリアにあるヨコハマ埠頭へ向かってワープした。
なぜケンシロウと共に北西へ移動させたかと言うと理由は
ケンシロウの肉体の屍人化が進んでいたからだ。
今は自我を保っているようだが、いずれ本能のままに行動して人を襲うようになる。
そうなれば殺し合いを促進させるための舞台装置として利用出来るだろう。
その考えがあっての判断である。

「ケンシロウは泳がせて、私が策を弄せば壊せないグループなど無い。せいぜい足掻くがいいさ」
「一体何をした?」

一瞬の内に目的地に到着した譲治とケンシロウ
彼らの登場がどう影響するのかは今だ分からない。
だが譲治が良からぬ企みを行おうとしているのは明白である。

【D-01 ヨコハマ埠頭/1日目・朝】


【右代宮譲治(ジョージ・ベアトリーチェ)@譲犯シリーズ】
[状態]:健康  ベアトリーチェの姿
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、無線機、同行(アカンパニー)のカード@HUNTER×HUNTER×4枚、ランダム品3つ
[思考・状況]基本思考:主催者として行動
1:北西エリアの参加者を潰す。
※譲治の姿とベアトリーチェの姿、どちらにもなれることがわかりました。
※譲治も司祭者側、つまり犯人です。
※主催者側のため、ランダム品が五つ配られています。
※異界化に伴い、本来の力を取り戻したかもしれません。但し堕辰子が帰ってしまったので現在どうなっているかは不明です。

【同行(アカンパニー)のカード@HUNTER×HUNTER】
カードを使用した参加者を含め、その半径20m以内にいる参加者全てを指定した、または指定した参加者のいる場所に飛ばすことが出来る。
なお、効果は行ったことがある施設、またロワ内で出会ったことのある参加者に限る。
譲治のみ主催者特権で全ての施設と参加者のいる場所へ移動可能

【ケンシロウ@北斗の拳(真・世紀末死あたぁ伝説 )】
[状態]:ダメージ小(水により回復)、若干の困惑、屍人化進行中…
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式(水無し)、不明支給品×3
[思考・状況]
基本:水が欲しい
1:水を飲む。
2:湧水があるなら確保しておきたい。
3:ラオウを追い、今度こそ確実に倒す。
4:士(名前は知らない)はいいやつだ。
5:水を汚した奴(譲治)を殺す。
※赤い水をどの程度体内に取り入れたか詳細は不明ですが、時間経過若しくは死亡でほぼ確実に屍人化します。
※怒りのあまり第一放送を全く聞いていません。

619 ◆yWmiaE64Fc:2012/08/21(火) 22:28:09 ID:8FNDIewE0



その頃、レア様へのトドメを刺し終わったまどかとほむらは
戦利品のチェックを行っていたが

「つっかえないなぁ〜」

怒りを含んだため息を吐きながら、まどかは不満をこぼしていた。
レア様の支給品は二つ入っており
その一つは『ストライカーユニット』で魔力を増幅させ飛行する事が出来るが
装着時の格好が破廉恥なせいでレア様同様に使う気が起きなかった。
まあ、それは糞レズビッチのほむらに使わせるとして
この『AV動画オールスターセット』は本当に誰得としか思えなかった。

AVと聞いて最初は如何わしい物が入っていると予想したが
開けてみると大小様々な動物達が大量に出てきた。
どうやらAVはアニマルビデオの略のようだ。
動物達を出してどうやって殺し合えと?馬鹿にしているの?

「あー!いらいらする〜!」

まどかは怒りのあまり、近くにいた丸々と太った柴犬りょうを蹴っ飛ばすと
ぎゃん!と鳴き、ピクピクと痙攣した後、りょうは動かなくなった。

「みゃああ〜にゃうにゃうにゃう〜にゃおうにゃおにゃお〜」
「ちょっと黙っててくれないかなぁ?」

猫が急に話しかけてきたが猫語なので何を言ってるのかわからず
余計にイラついたのでまどかは一喝して黙らせた。

「やあ、ずいぶんとイラついているようだね」

二人の目の前に譲治(ルシファー)が姿を現すと
ほむらはまどかを庇うように前に出て銃を譲治に向ける。

「下がってまどか!」
「君は誰なのかなぁ?」
「譲治だよ、まあ落ち着いて銃を突きつけられちゃビビッて話もできないよ」
「……………」
「譲治……って事は君が犯人なんだねー」

ほむらが一向に銃を下げる気が無かったので
譲治は仕方なくこのまま話を続ける。

「実は君達の活躍ぶりを評価してプレゼントを用意してきたんだ
 この本はそれ自体が魔力炉を持っていて、怪物の召喚から
 ソウルジェムの魔力補給にも使える便利な代物さ」
「……そんな物を私達に渡して何が目的なのかな?」
「だから主催者から積極的に戦っている君達への苦労を労ってのご褒美だよ」

譲治が彼女達に支給品を渡した理由、それは
彼女達が活躍して目立つほど、犯人である譲治へのマークが薄くなり
暗躍がしやすくなるからだ。
実力で言えば青鬼やゴンさんも彼女達以上の強さを誇っているが
この螺湮城教本(プレラーティーズ・スペルブック)を上手く扱えないだろうし
まともに交渉も出来ないだろう。
実力、支給品との相性、したたかさを総合して彼女達が適任だと踏んだのだ。

まどかは譲治が何か企んでいるのは人目見て明白だったが
参加者達に付けられている首輪が存在しない所から
少なくとも譲治が他の参加者よりも特別な力を有しているのは間違いないと理解した。

「どうせならこの首輪を外してくれたら頑張れるんだけどな〜」
「ははは……流石にそこまでの優遇は出来ないなぁ……」
「じゃあマミさんとバーコードに似た姿に変身するお兄さん達が何処にいるか教えてほしいな」
「バーコード?ああ門矢士ね うん、それぐらいならいいよ」


譲治は懐から首輪探知機を取り出しスイッチを入れると
周囲に存在する参加者の現在位置が表示された。

「巴マミは……そこのエリアにいるね」
「へぇー結構近くにいたんだぁ〜」

常時は地図を開き、マミのいる位置を指差して
まどかに伝えた。

(それ欲しいなぁ……、でも要求しても断られるんだろうなぁ……)

まどかが首輪探知機に興味を示しているのにも気付かないまま
譲治は他の参加者の居場所を伝えていた。

「士は今、イーノックとメイトリックスの三人でG3エリアにある
 アザディスタン王宮へ向かって移動しているね」
「そっか まだそんなに遠くまで行ってないんだ」

「それと、死亡者として呼ばれた君の友達のさやかだけど実は肉体を失っているだけで
 代わりに鬼柳京介という男の体にソウルジェムが移って入れ替わっているね」
「えー、何やってるの?wwwさやかちゃんってホント馬鹿なんだからwww」
「これで信じて貰えたようだし、この本を渡したら失礼するよ」

まどかは螺湮城教本(プレラーティーズ・スペルブック)を受け取ると
ソウルジェムの魔力が回復していくのをその身で感じた。
たしかに譲治の言う通りであった。

「良い魔力でしょう 余裕の魔力だ 宝具が違いますよ
 では引き続き、頑張ってデスゲームを生き延びてね」
「うん!任せてよ!」

620 ◆yWmiaE64Fc:2012/08/21(火) 22:29:39 ID:8FNDIewE0
まどかは立ち去ろうとする譲治の右手に持つ首輪探知機を
見つめながら静かに両腕を前に出した。

「………!!?」

譲治の背後から前へと、桃色の光の矢が通り過ぎると同時に右腕に激痛が走った。
激痛のした方向に目線を向けると右腕の肘から先が消失し、大量の血が零れ落ちている。

「貴様ぁ……!!」

譲治が激情しながら背後へ振り返ると
満面の笑みで弓矢を構築しているまどかの魔法少女姿が映った。

「じゃあ逝こっか♪」

瞬時にして放たれた大量の矢は譲治の肉体を次々と射抜き
ろくに反撃する暇も与えないまま、譲治は全身に矢が突き刺さった無残な姿で絶命した。

「……ふう、すっきりした♪これだけ魔力を行使したのにソウルジェムが全く穢れないのは便利だね」
「よかったのまどか?あいつを殺して」
「だって生意気だったんだもん、私を物で釣って体よく利用しようと考えるなんて
 まあくれた物はせっかくだし利用させて貰うけどね」

まどかは譲治の千切れた右手に握られていた首輪探知機を回収すると
螺湮城教本を開いて怪しげな儀式を準備した。

「何してるのまどか?」
「マミさんの所に向かう前に、一つ仕込みをしておこうと思ってね」

呪文をつぶやくと螺湮城教本から紫色の瘴気があふれ出し
辺りを包み込んだ。

「これで終わり〜っと ほむらちゃん見ててね」

まどかが指を鳴らすとレア様と柴犬りょうの死体の中から触手が何本も突き破り
肉体を引き裂いて二匹の海魔が生まれた。
まどかが行った儀式とは生物を贄とした海魔の召喚であった。

「これは……」
「私だけの言うことを聞く使い魔だよ
 他の動物たちもいつでも怪物に変えられるから、そろそろ行こっか
 いやあ、動物達に使い道が出来てよかったよ〜♪
 それと戦う時は私は後方でこの子達の制御に専念するから
 ほむらちゃんは敵を近付かせないようにしてね」
「わかったわ まどか」

海魔は術者であるまどかが集中して制御しなければ思い通りに動いてくれないので
戦闘との両立は不可能だと気付く。
生きた動物達は自力で移動が可能で、相手が攻撃するのを躊躇させる効果も見込めるので
今は海魔にする必要が無いと判断した。

まどかが第一に立てた目標はマミさんとの合流を果たすこと
場所が案外近く、首輪探知機で常に位置を把握できるので
それはすぐに完遂できるだろう。

第二の目標は士やメイトリックスの殺害、彼らもそう遠くない位置にいるので
マミと合流した後でも十分追跡は可能だろう。
三人で固まって行動しているが戦力差ならこちらに分がある。

さやかはそれらの目標が完結した後でいい。
位置が遠いのでそれほど優先させてまで追うメリットは無い。

これから先の方針を決めたまどかとほむらは大量の動物と二匹の海魔を連れて
早速行動を開始した。

【右代宮譲治(ルシファー)@譲犯シリーズ 死亡】

621 ◆yWmiaE64Fc:2012/08/21(火) 22:30:34 ID:8FNDIewE0
【I-05/一日目・朝】
【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ(クズなまどかシリーズ)】
[状態]:疲労(中)
[装備]:ソウルジェム 、螺湮城教本@Fate/Zero、首輪探知機
[道具]:基本支給品一式×2、世紀末魔法少女パッチ@MUGEN、キングクリムゾン@ニコニコ動画、AV動画オールスターセット@動物、不明支給品0〜1
[思考・状況]
基本:ゲームからの生還
1:ほむらちゃんと一緒に行動。あまり役に立たないようなら捨てる。
2:マミさんと合流。
3:利用できる者は利用し、邪魔になる者は殺す。ただし士、メイトリックスは必ず殺す。
4:行動に出る際はパッチを利用してなるべく自分の悪評が広がることはないように動く。


※クズなまどかVS逆襲の魔法少女スーパーさやかちゃん【前編】直後の参戦です。
※さやかの体が鬼柳京介になっているのを知りました。
※まどかが連れている動物達は任意で海魔に変えれます。
※螺湮城教本は制限により海魔の現界、術者の魔力補給、本体のダメージ修復等の同時運用は出来ません。
※制限として海魔の最大同時現界数は五体までしか出せません、また能力も下方修正されています。

【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]:疲労(中)、マドカァー 、ヤンデレ状態
[装備]:ソウルジェム、バルメM78(36/40)@コマンドー
[道具]:基本支給品一式、ストライカーユニット@ストライクウィッチーズ、ランダム支給品1〜2
[思考・状況]
基本思考:まどかに全てを捧げる。
1:何があってもまどかを守る。
2:どんなことをしてもまどかに認めてもらう。
3:もう役立たずだなんて言われたくない。
4:まどかに危険を及ぼしうるものは全て排除する。

※ヤンデレ化しました。

【螺湮城教本(プレラーティーズ・スペルブック)@Fate/Zero】
ランク:A+
 種別:対軍宝具
 レンジ:1〜10
 最大捕捉:100人
 由来:プレラーティーがイタリア語に訳したルルイエ異本
それ自体が魔力炉を持つ魔導書。キャスター本人は正規の魔術師ではなく、自身では魔術を行使できない。
それに代わり、この宝具が魔術を代行する。言うなれば、キャスター専属の魔術師である宝具。
所有者の技量に関係なく、この魔導書が大魔術・儀礼呪法を行使する。
特性に合わせ、深海系の水魔の召喚を行う。
ただし、あくまでも「魔導書が行っている召喚魔術」であり、召喚そのものは「宝具の奇跡」ではない。
召喚中の魔物は常時魔導書からの魔力供給がなければ現界を保ってはいられず、一瞬でも供給が途切れると消滅する。
なおこの魔道書、ラヴクラフトの創作神話であるクトゥルフ神話に登場する架空の書籍であり、魔神クトゥルーや異界ルルイエについて記述されている。


【航空機ストライカーユニット@ストライクウィッチーズ】
人類が発明した、魔力を動力にする「魔導エンジン」により駆動される機械装置のことを指す。
機械の働きによって魔力を適切にコントロールする事が可能であり、これを装着することによって
一部の訓練をつんだウィッチにしか出来なかった飛行能力や身体能力強化、防御魔法などを特別な訓練無しに使えるように出来る。
基本的な出力は搭載された魔導エンジンによって決まるが、使用者のコンディション次第で許容範囲以上の出力を出すことも出来る。
用途によって形態は航空タイプ・陸戦タイプなどがあり、それぞれ現実世界での航空機と戦車・装甲車に相当する。
正式名称はMIG(ミール・ガスゥダールストヴァ)設計局MIG60
劇中ではサーニャが装着しているユニットである。


【AV動画オールスターセット@動物】
AV(アニマルビデオ)動画で多くの再生数を誇る人気動物数十匹をセットにした支給品である。
どれも愛らしい動物達だが戦闘や移動に使える生き物がいないのでハズレ支給品でしかない。

622 ◆yWmiaE64Fc:2012/08/21(火) 22:32:40 ID:8FNDIewE0
投下終了です
タイトルは「主催者特権もいい加減にしろ!!」です
仮投下スレにて沢山のご指摘を頂きありがとうございました

623名無しさん:2012/08/21(火) 22:40:47 ID:tiiPfL5M0
投下乙

とりあえず首輪探知機の説明をよろしくお願いします。
どのようなものか周知の事実だから説明を飛ばしたのかもしれませんが、
作品の描写からは周囲3マスの参加者の名前と位置が解る上位互換の首輪探知機か、
あるいは島の中心に立ったらエリア全域の参加者の名前と位置がわかる化け物レーダーと判断するしかありません。

素早い対応を期待します。

624 ◆yWmiaE64Fc:2012/08/21(火) 23:25:29 ID:8FNDIewE0
>>623
了解しました
【首輪探知機@オリジナル】
周囲3マス以内の首輪から発信される電波をキャッチし参加者の位置を知ることが出来る。
主催者である譲治専用なので首輪の装着者も分かるチート仕様になっており
参加者には絶対に支給されることは無い。

これで大丈夫ですか?

625名無しさん:2012/08/21(火) 23:46:19 ID:OONL2zB60
投下乙

闇の胎動という感じでいいのお
未来が黒く、赤く染まっていく

626名無しさん:2012/08/22(水) 01:09:45 ID:AzzP8ff20
>>624
大丈夫じゃないかと
範囲も主催者仕様だからで事足りますし

627名無しさん:2012/08/22(水) 01:19:57 ID:QEN7cfEwO
投下乙です。なんなんだこの魔(法少)女!?相変わらず絶好調なうぇひひひっぷりであるw

628名無しさん:2012/08/22(水) 13:11:26 ID:rVxYtd1E0
投下乙です

この屑まどかは本当にもう…w

629名無しさん:2012/08/23(木) 23:18:04 ID:Q15GE3mo0
投下乙です!
ケンシロウの屍人化が怖いw
北斗神拳使いの屍人なんてSDKでも手こずりそうだw

630 ◆czaE8Nntlw:2012/08/24(金) 23:51:36 ID:wHxc.nEQC
有野課長、エイラ、聖白蓮投下します。

631 ◆czaE8Nntlw:2012/08/24(金) 23:52:11 ID:wHxc.nEQC
有野課長、エイラ、聖の三人がありがとウォーロックに襲われてから数時間後。未だに目を覚まさない聖を見つめ、有野課長はエイラに心配そうな顔で語り掛ける。

「聖はん、大丈夫なんかなぁ…。魔法や言うてたけどやっぱり傷薬くらいはいるんとちゃう?」
「私の魔法とは違うみたいだからよく分からないケド、薬があれば役立つのは確かダナ。」
「そや、エイラちゃんの荷物に薬とか入っとらんかった?俺のはあんまええもん入ってへんかったけど。」
「お、そうだナ。確か他にも…」

エイラはデイバッグをごそごそと探り、支給品を二つ取り出す。一つ目はどのような物でも粉砕☆玉砕☆大喝采!!してしまうという電動調理器具。

「何や?ミキサー?」
「ダナ。ゴルフクラブから缶ジュースまで粉砕☆玉砕☆大喝采!!できるらしいゾ。」
「うーん、結構しっかりした高級品みたいやけど、これでケガは治されへんなぁ。」
「ならもう一つ…。」

二つ目の支給品はごく普通のショッピングカート。
各所に取り付けられた物騒な得物を除けば、だが。

「こっちは…何やこれ?何でカートに包丁が付いとん?」
「これも薬にはならないナ…。」

さほど期待していなかったとはいえ、あまり使えそうにない支給品にうなだれる二人。
そんな二人の心情を察してか、いつもより大分テンションを押さえているバトルドームが有野に何かを射出した。

632 ◆czaE8Nntlw:2012/08/24(金) 23:53:44 ID:LBJzg27gC

「バトル、ドーム…」
「どないしたん?何や、地図?……そや、病院に行ったら薬が置いてあるかもしれへん!」
「オッチャン冴えてるナ!で、病院の場所はどこダ?」
「えー、ファミマは違う、中野TRF!?ここ中野とちゃうやろ!何でこんなもんが?」
「見つかったノカ?」
「…あかん。エイラちゃん、この島に病院無いわ。」
「ナンダッテー!?」

数分間地図と睨みあった後に有野が下した結論はあまりに無慈悲な物だった。
ホテルやらゲーセンがあって病院が無いなんて馬鹿げているが、手持ちの地図には病院と名のつく施設の場所は何処にも記載されていないのだ。

「やっぱり殺し合いの会場だから?」
「そうかもしれへん。そやけど、何個か知っとる場所もあるで。中野TRFとか、」
有野はふと窓の外に目を向け、瓦礫の山を眺める。

「………MOCO'Sキッチン収録スタジオとか。」
「どうした?オッチャンの家でもあったノカ?」

いや、と首を振りながら有野はエイラに名簿を差し出す。名簿に記載された「速水もこみち」の名を指差すと、有野はゆっくりと語り出す。

「さっきついでに名簿も確認したんやけど、この“速水もこみち”って、俺の知り合いなんや。そんなに付き合いは無かったけど、何度か一緒に仕事した事もある。それでな、この“MOCO'Sキッチン収録スタジオ”ってのがもこみち君の仕事場なんや。」
「そーなのかー…って、ひょっとしてあの瓦礫の山の事か!?」
「そや。巻き込まれてしもたんかどうかは分からんけど、自分の仕事場が崩れたんを聞いたらきっとショック受けるやろ…。」
「…オッチャンは良いヒトダナ。」

溜息をつきながら呆れたように告げるエイラに有野は嬉しそうに返した。

「ようお人好しやて言われるわ。学生時代もな、…学生時代?…そや!!」
「今度はどうした!?」

有野は何かを思い付いたように飛び上がり、地図を眺める。

633 ◆czaE8Nntlw:2012/08/24(金) 23:55:03 ID:wHxc.nEQC

「学校や学校!学校には保健室がある!」
「おぉ!その発想は無かった!」
「見滝原中学校!ここや!」
「バトルドーム!!」

「う〜ん……」

「あ…聖はんが寝よん忘れとった。みんな静かにな。」

無邪気に騒いでいた三人(?)が背後に横たわる聖の唸り声に気付き、声を落とす。

「学校に行くのはいいケド、どうやって移動するんダ?聖を起こすのカ?」
「エイラちゃん、良く歩く芸人を舐めたらいかんで。これや!」

有野はそう言いながら、ショッピングカートを引き寄せる。

「これに聖はんを乗せていったら起こさずに移動出来るで。」
「オッチャン、実は頭いいのか?さっきから凄いナ。」
「そんなんとちゃう。言うたやろ、聖はんは俺らでフォローせなあかんて。俺はエイラちゃんや聖はんみたいな不思議な力は持っとらんから、こんくらいでも役に立たんと。」
「……オッチャンは頑張ってると思うゾ。聖を守る為に戦ってたし。」
「そうか。ありがとうな、エイラちゃん。…そうと決まったら急ぐで。ほら、聖はん乗せるん手伝ってや。」
「わかった!」

(…嫁も子供もおるのに、ホンマは危ない事はしとないんやけどなぁ。でも、聖はんは助けなあかんし…子持ちの芸人はツライわ。)

有野は内心ヘタれながらも、とりあえずは頑張ってみようと決意を新たにしたのだった。

634 ◆czaE8Nntlw:2012/08/24(金) 23:56:32 ID:yMps63hYC
【D-02 市街地 建物内/一日目・午前】

【有野晋哉@現実】
[状態]:疲労(小)
[装備]:店長のショッピングカート@デッドライジング
[道具]:基本支給品、M202ロケットランチャー(説明書付き)(0/4)@コマンドー、ネシカ筐体@現実、恥ずかしい映像が再生されるリモコン@DDTプロレスリング
[思考・状況]
基本:嫁の下にかえらんとなぁ
1:聖を連れて見滝原中学校に向かう。
2:殺し合いはしない。
3:もこみちが少し心配。
4:濱口君はおらんのか…。
※名簿と地図を確認しました。また、地図に見覚えのある施設がある事に気付きました。

【エイラ・イルマタル・ユーティライネン@ストライクウィッチーズ】
[状態]:疲労(中)
[装備]:ボム@東方Project×3
[道具]:基本支給品、ケフィア入り水鉄砲@現実、SPACE SAVER ブレンダー@ミキシング博士
[思考・状況]
基本:殺し合いはしない
1:聖を連れて見滝原中学校に向かう。
2:サーニャを探し出す。
3:殺し合いはしない。

【聖白蓮@東方Project】
[状態]:右肩に刺し傷(治癒不可)睡眠中
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、うまかっちゃん一年分@アンパンマンのパン工場救済計画、バトルドーム@バトルドーム
[思考・状況]
基本:弱きものを助ける。殺しはしない
0:………………
1:弱き人を助ける。
2:もう早とちりはしない。
3:右肩の傷が治らない事に疑問。


【SPACE SAVER ブレンダー@ミキシング博士】
Will It Blend?でお馴染みミキシング博士愛用の超強力ミキサー。
その威力はipodから携帯電話、ゴルフクラブまで粉々にする程。
ちなみにAmazonでも販売しているが、198,450円というとんでもない値段である。

【店長のショッピングカート@デッドライジング】
This is mystooooooreeeee!!!!!!!
仕事熱心過ぎてちょっぴり狂気をはらんでしまった店長が魔改造を施したショッピングカート。
先端に干し草用フォークや包丁、ガスバーナーが取り付けられており、カートを押しながら特攻すればかなり高威力の武器となる。

635 ◆czaE8Nntlw:2012/08/25(土) 00:01:25 ID:rf7/WHUcC
投下終了です。タイトルは「保健室へどうぞ!!」でお願いします。

636名無しさん:2012/08/25(土) 01:34:04 ID:GFRSgSsY0
ほのぼのとした話なのに、出てきた支給品がテラ狂気w

637名無しさん:2012/08/25(土) 10:48:05 ID:s2qsVygo0
有野は童顔で可愛い上に優しいんだよなぁ(恍惚)

638名無しさん:2012/08/25(土) 11:01:56 ID:DY6tIMwU0
投下乙です
有野さん頼もしいなぁ

誰だ、病院を「こんなところ」って表記した主催者はああぁぁ

639名無しさん:2012/08/30(木) 09:11:36 ID:oZOssuIc0
野獣先輩のSSが生理的に読めない
残虐凌辱外道なんでもござれと覚悟を固めていたがまさかこんなところで己の器の限界を知るとは…

640名無しさん:2012/08/30(木) 11:42:08 ID:DzwIu.9s0
>>639
そんな時は訴訟です!

641 ◆0uDu0SETOk:2012/08/30(木) 11:43:41 ID:DzwIu.9s0
イカ娘、赤座あかりを投下します
タイトルは「何故なら彼女もまた、特別な存在だからです」です

642 ◆0uDu0SETOk:2012/08/30(木) 11:44:06 ID:DzwIu.9s0
『ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥウウウウゥゥゥゥウウゥゥゥゥゥゥウゥウゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!』

イカ娘と赤座あかりが呪いの館を出てまもなく、けたたましいサイレンが鳴り出す
「さ、騒がしいでゲソ!いったい何の音でゲソか!」
イカ娘はその騒音に耳を塞ぐ、やがてサイレンはやみ、どこからか男の声が響き渡る

『──おはよう、参加者の諸君。 始めの六時間をよく生き残ったな』

「イカちゃん、放送だよ!メモの準備しないと!」
「わかったでゲソ!」

イカ娘は地図と筆記用具を取り出し、放送を書き写し出した
(せっせと文字を書いてるイカちゃんもかわいいなぁ)
その様子をぼーっと眺めるあかり。働け

まずは禁止エリアが発表され、続いてこれまでの死亡者の名前が読み上げられる
もし自分の親しい人が読み上げられたら…不安で心臓が大きく鼓動する

『…以上の十六名だ。
知り合いがいたなら御愁傷様。』
「どうやら知り合いはいなかったみたいでゲソ…あかりはどうだったでゲソか?」
安堵した表情を浮かべるイカ娘に対し、あかりは依然として不安げな口調で呟いた
「知ってる人はいなかったよ。でも…たった6時間でこんなに人が死んじゃうなんて…私たちに何かできなかったのかな…?」
「…あかりは優しいんでゲソね…でもこんな場所ではどうしても仕方ないことでゲソ…」

さらに定時放送は続く
マイクが切り替わり、ジェニーの叫び声が響く
『それでは諸君、次の放送まで精々生き残るんだな。』
サリーの言葉を最後に、放送は終了した

「なんて卑怯な奴ら…許せないでゲソ!どこまでも虫野郎でゲソね…!
 あいつらはもはや、人間じゃないでゲソ!」
サリーの行為にイカ娘は激しくイカりを露わにしていた
「イカちゃん…(…あかり達も人間じゃないんだけど…)
 それより見て、参加者名簿に文字が浮かんできたよ!」

白紙だった参加者名簿に、徐々に文字が浮き上がってきた
二人はそれぞれ自分の知り合いがいないかを確認する
やがて、あかりは安心したように口を開いた
「よかった、京子ちゃんはこの戦いには呼ばれなかったみたい」
仮にマスターである京子がこの場に呼び出され、あかりの手の届かないところで殺されてしまったら、サーヴァントであるあかりも消えてしまう
それに、なによりも自分の大切な人が殺し合いに巻き込まれなかったことが嬉しかった

「それに友達の結衣ちゃんもちなつちゃんもいないみたい。
 イカちゃんは…なんか微妙にがっかりしてるみたいだけど、知り合いがいたの?」
イカ娘は少し落胆している様子で、ため息混じりに答えた
「いや、私も知り合いはいなかったでゲソ」

「早苗」という文字を見て一瞬だけビビったが、結局自分以外には知っている名前はいなかった
ただあかりとは反対に、内心では他に誰かがいて欲しかったと思っていた
例えばそう、千鶴なんかがこの場にいてくれたら間違いなく最強の味方となってくれただろう
栄子でもいい、彼女と一緒ならばこの世界からの脱出だろうと何であろうと出来る気がする

…って待てよ、私の目的は別に脱出ではないじゃなイカ!
知り合いがいないということは、逆に邪魔されずに侵略活動に徹することができるということ
もう海の家で遊んでいるだけの私じゃない!今こそ…

「そう!今こそ、侵略者としての本気の本気を見せつけてやる時なのでゲソ!」

先ほどのがっかりした顔から一転、イカ娘は立ち上がり空を指差してゲソゲソと高笑いをした
「わぁい、イカちゃん、なんか突然元気になったみたいでよかった」
勝手に元気が出たイカ娘につられて、あかりも自然と笑顔になった
(なんていうか、お調子者のイカちゃんもかわいいなぁ)

643 ◆0uDu0SETOk:2012/08/30(木) 11:44:37 ID:DzwIu.9s0

地図を眺め、先程発表された禁止エリアと照らし合わせる
現在、二人がいる場所は呪いの館から少し歩いたところ、つまりE-08にいる
「このまま道なりに行くと、2時間後に封鎖されるエリアに入るのでゲソね」
「そうなの!?それじゃあ早く引き返したほうがいいんじゃないの?」

その言葉にイカ娘は人差し指を立て、チッチッと動かす
「何を言ってるでゲソ!禁止される前に探索しておかないと、もったいないじゃなイカ!」
「えーっ!でももしもそのエリアから抜けようとした危険人物に鉢合わせちゃったらどうするの」
あかりが疑問の声を唱えると、イカ娘の威勢が弱まった
「うぅっ…その時はその時でゲソ。二人がかりなら多少の危険人物でも返り討ち出来るはず…」
「で、でも、物陰に隠れて狙撃してくる人がいたらどうしよう…」
「ううぅっ…やっぱり危険でゲソか…?…いや、あかりはちょっとネガティブすぎるでゲソ!危険を恐れて侵略なんかできないでゲソよ!」
「う〜ん…あかりはやっぱり不安だなぁ、狙われたらどうしよう」
それでも心配そうな顔をするあかりに、イカ娘は自信満々に言い放った
「その点は安心するでゲソ!あかりは影が薄いから狙われることはないでゲソ!」


くコ:彡 くコ:彡 くコ:彡 くコ:彡 くコ:彡


ショックを受けているあかりを引きずりながら、砂利道を進んでいく
「え〜ん、痛いよ〜、自分で歩くから一旦離してよ〜」
座ってる状態で胴体に触手を巻きつけて引っ張られているため、あかりの尻にはどんどんダメージが蓄積されていく
あかりが抗議した直後、ピタリとイカ娘の足が止まった
「あかり…あそこに何かあるでゲソ…」
その隙にあかりは制服のスカートをはたきながら立ち上がる
「もう、イカちゃんひどいよぉ…。何かあるって、そんなの一目見ればわか…」
あかりは道路脇に転がっている『それ』を見た瞬間、ぴたりと凍りついてしまった



それは深夜のうちに殺された木原数多の死体であった
頭部はぐちゃぐちゃに潰されており、バラバラに散った頭蓋骨の破片や歯が血によって赤く染まり、脳みそと共に周囲を汚していた
今まで人の死体なんて物を見たことのない二人には、その光景はあまりにも衝撃的であり、あまりにも刺激の強いものであった
あかりはこみ上げる吐き気に咄嗟に口を抑えてかがみ込む、その間にイカ娘は恐る恐る死体に近寄っていた
必死に吐き気を抑えながら、あかりはイカ娘に尋ねる
「イ、イカちゃんは平気なの…?」
イカ娘は死体を周りをうろうろと回って観察し、あげく触手を使って死体を動かしてみたりしていた

「あかり…これは…」
「こ…これは…?」
何か発見したのだろうか?あかりは嘔吐感に耐えながら、なるべく今の光景を考えないようにしながら、イカ娘の次の言葉を待った

次の瞬間イカ娘は死体を放り投げ、さらに一歩身を引いて叫んだ
「人間の死体じゃなイカ!?」
「ええええぇぇぇぇっ!?気づくの遅いよ!」
イカ娘の発言に拍子抜けしたあかりは、思わず吐き気を忘れてツッコんでいた

「ここまで原型を留めない殺され方をしていたとは…一瞬わからなかったでゲソ…」
「ふ、普通はわかるんだけどね…」
「どう考えてもこんなに必要以上に攻撃する必要はないじゃなイカ!殺した犯人は絶対に許せないでゲソ…!
 あ、そういえば参加者一覧にに知的な犯人っていなかったでゲソか?」
「これ知的なやり方じゃないから多分違うと思うけど…
 それより、とりあえずこの人は埋めてあげたほうがいいのかなぁ」
横目でチラリと死体を見る。…正直あまりまともには見ていたくない
「埋める…?それも人間の文化の一つでゲソか?」
そっか、イカちゃんは海の使者だから知らないのか…
「えーっとね…人間は死んだら、その…燃やして土に埋めてあげるんだよ」
「に、人間は死んだ人に対してそんなひどい追い討ちをかけるでゲソか…!お、恐ろしい…」
イカ娘が悪い方へ解釈しようとしていたので、あかりは慌てて訂正をする
「あわわっ違うよ!なんていうか、土に埋めて体を大地の元へ還すってことで、その人を弔うってことになるんだよ」
あかりはうろ覚えで説明したが、あながち間違ってはいないだろう
イカ娘もその説明に納得したらしい

「なるほど…それじゃあ、私はもうちょっと付近を調べるから、あかりはその人を埋めてあげるでゲソ」
「ちょ、ちょっと待ってよ!私じゃ怖くて出来ないよ!いやぁん待ってぇ置いてかないでぇ」
「少ししたら戻ってくるから、なるべくそこにいるんでゲソよ」

手を伸ばして涙目で訴えるあかりを置いて、イカ娘はスタコラと行ってしまった

644 ◆0uDu0SETOk:2012/08/30(木) 11:45:21 ID:DzwIu.9s0


「あかりはちょっとビビリすぎでゲソ。死んだ人間よりサメやシャチの方が怖いじゃなイカ」
いくらスプラッタ状態であろうと、イカである彼女には人間の死体などそれほど恐怖の対象とは感じなかった
むしろあんな悲惨な殺し方をする参加者に対する怒りがこみ上げてくる
血はだいぶ乾いていたし、まだ周辺に犯人がいるとは思えないが、ほかに手がかりが残っていれば見つけておきたい

E-08エリアに入ってすぐ、またしても二つの死体が横たわっていた
一人は胴体に風穴の開いた老人、もう一人は肌が青白い派手な服の首なしの男
「殺人者はわざわざ刃物で首を切り落として…もう一人には至近距離でバズーカでも撃ち込んだでゲソか?」
こんな必要以上に手間のかかった方法で惨殺されている様子に思わず鳥肌が立つ
周囲を見渡すと青白い肌の男の物だと思われる頭が転がっていた
…が、その形状に思わずギョッとした。その顔は人間のそれではなく、悪魔と形容するに相応しいものであった

(この状況はいくらなんでも不気味でゲソ…さっさとあかりを連れて先へ進んでしまおうか…)

イカ娘は来た道を引き返そうとしたが、さきほどのあかりの言葉がよぎった

――土に埋めて大地に還してあげることで、その人を弔ってあげることになるんだよ

(とすると、彼らも埋めてやるべきなのか?)
もし私がこのままこの死体を放置したら、ここはすぐに禁止エリアとなり、彼らはずっと誰にも手をつけられずに野ざらしになるだろう
そう考えると、不気味な悪魔男も老人も、哀れに思えてくるのだった
「仕方ないでゲソね…私がお前らを弔ってやるでゲソ。ありがたく思うでゲソ」

イカ娘は触手を使い、近くの土を掘り起こした
「さぁ、ここで安らかに眠るがいいでゲソ」
そう言って二つの死体を持ち上げる
その時、老人のスーツのポケットから何かがポトリの何かが落ちた

「これは…飴でゲソ…」

その老人は子供たちの未来を守ろうと誓い、そして圧倒的な力を前にあっけなく幕を閉じた犠牲者である
そんな無念を抱いた彼が一番のお気に入りだったキャンディー、それはヴェルタースオリジナル
その飴を拾い上げた時、少女の心に彼の思いが流れ込んできた

――私がこの場に呼ばれた時の初めての誓い、それは子供たちの未来を救うこと。その望みを貴女に託させてほしい――

本来彼が守ろうとしたのは、この少女のような存在であった。そんな相手に自分の願いを託すのはおかしな話なのかもしれない
しかし、そんな思いにイカ娘は空を仰いで力強く答えた

「…わかったでゲソ!お主の願い、確かに受け取ったでゲソ!」

苦痛に歪んでいた老人の亡骸が、ほんの少しだけ微笑んだように思えた

――こんな素敵な少女に会えた私はきっと特別な存在なのでしょう、その飴をどうか受け取ってください
――何故なら貴女もまた、特別な存在だからです


二つの亡骸を土に埋め、近くの折れた木を目印代わりに突き刺しておいた
そしてしばらく、手のひらにあるヴェルタースオリジナルを見つめ、ギュッと握りしめて呟いた
「…私が特別な存在…フッ…そんなこと、わかりきったことじゃなイカ…」
そう、わかりきったこと…でも、とても嬉しく思えた。そして何故だか目頭が熱くなった



「あかり、戻ったでゲソ!」
\ポピーン/ \カメンライドゥ/ \キバァ/
「な、何やっているんでゲソか…?」
あかりは涙目でアゾット剣を使って穴を掘っていた
「うぅ…一応こうやって穴は掘っておいたんだけど、怖くて死体を埋められないよぅ」
「あ、そういえばその人間も埋めてあげる話だったっけ…すっかり忘れていたでゲソ…」
「ひどいよ〜!あかりは何のためにずっと穴掘りしてたのさ!」
「ご、ごめんでゲソ!私が代わりに埋めておくでゲソ!」
こうして、3体の亡骸は土の中へ埋葬されたのであった

「だいたいこのエリアは調べ終わったし、さっさとここを突っ切ろうではなイカ!」
「うん!イカちゃんが他の死んだ人も埋葬してくれたから、安心して進めるよ!」
はぁ、もしイカちゃんが先に行ってくれてなかったら、恐怖で失神するところだったよ


くコ:彡 くコ:彡 くコ:彡 くコ:彡 くコ:彡


E-08を道なりに通り過ぎた先に、小さな民家を発見した
「イカちゃん、そろそろ疲れたし一旦ここで休もうよ…」
「疲れてるのはこっちでゲソ…まさかあかりが失神するとは思わなかったでゲソ…」
道中、木に突き刺さったレミリアの手を発見したあかりは気絶したため、イカ娘は手を埋葬したあと、触手であかりを運んできたのだった

645 ◆0uDu0SETOk:2012/08/30(木) 11:47:23 ID:DzwIu.9s0
民家の中には椅子や本棚などの家具が一通り揃っている以外に、特に変わったものは何もなかった
敷いて言えば銃弾を撃ち込まれて窓ガラスが破壊されている跡だろうか

「本棚の中だけ埃が溜まってないから、先に来た誰かが持って行っちゃったのかな」
「それどころか台所の食料も空っぽでゲソ…。先に来た奴め、少しくらいは残しておくべきじゃなイカ!」
誰とも知らぬ相手に対し、イカ娘は不満を漏らした
道具の調達は諦め、あかりは椅子に座って体を休ませる

「う〜ん、とりあえずしばらく休憩しようよ…」
「そうでゲソね」
イカ娘も椅子に座り、ふとヴェルタースオリジナルを眺める
(特別な存在…か…)
そして、イカ娘は突然ハッと何かを思い出したような表情を浮かべ、民家の外へと飛び出していった

「あれ、イカちゃん!どこへ行くの?」
「ちょっと先にやるべきことがあったでゲソ」
あかりも慌てて追いかけると、イカ娘は屋根の上に登っていた
イカ娘は屋根のてっぺんに立ち、そしてこう高らかに宣言した


「この民家は、たった今私が侵略したでゲソ!!」


「ええええぇぇぇぇっ!?」

――1日目朝八時前より、E-09民家 侵略完了。


【E-09 民家/一日目・朝】

【赤座あかり@ゆるゆり(Fate/Zeroにアッカリ〜ン(アッカリ〜ン出張シリーズ)】
【状態】疲労(小)
【装備】七森中の制服
【道具】基本支給品一式、DXアゾット剣@ もし、時臣がアゾット剣を東急ハンズで購入していたら【Fate/Zero】
【思考・状況】
基本:ここから脱出
1:とりあえずイカ娘と一緒に行動する
2:イカちゃん可愛い
3:仲間になりそうな参加者を探す
4:もう呪いの館はこりごり
【備考】
※一応サーヴァントです。詳しくは未だ不明。
※頭のお団子をミサイルとして飛ばせます。
※\アッカリーン/と唱えると空気化出来ます。

【イカ娘@侵略!イカ娘(イカ娘の侵略実績のご紹介)】
【状態】】疲労(小)
【装備】いつもの服
【道具】基本支給品一式、不明支給品1〜3、ヴェルタースオリジナル×1
【思考・状況】
基本:総てを侵略し尽くすでゲソ!
1:さっそく侵略出来たでゲソ!
2:とりあえずあかりを引き連れて部下を増やす。
3:もう一度呪いの館に挑戦したい




さて、本来であればこの場にヴェルタースオリジナルがあることは非常に不可解なことである
なぜならば支給品として配られたそれは、依然として袋を開けておらず、デイバックの中で眠っているからだ
つまり、封の切られていないはずのキャンディーが、ポケットの中に一つだけ入っているなど、普通では有り得ない現象なのだ

…ただし、これはあくまでも「普通」という前提の上では起こりえない、という話
もしも、彼が言っていた「特別な存在」という言葉が事実だったとしたらどうだろう?
実は、彼が初めてキャンディーを貰った時にもこれと似たような現象が起きていた
だとすると、彼は本当に「特別な存在」だったのだろうか?残念ながら、今となってはもう確認する術はないのだが…

646 ◆0uDu0SETOk:2012/08/30(木) 11:48:51 ID:DzwIu.9s0
以上で投下終了です
引き続き問題点等がありましたら、修正致します

647名無しさん:2012/08/30(木) 14:25:55 ID:qgIVtmXQ0
投下乙
二次聖杯のサーヴァント達はステータス表示されてるが
あかりのステータスはどれほどの物なのだろうか

648名無しさん:2012/08/30(木) 16:09:37 ID:DzwIu.9s0
あかりアサシンは…気配遮断かつ透明化というチート能力があるのでステレスは間違いなくA+だと思う
ただ、お団子ミサイルを盾で防がれるわ、地下通路に落ちて気絶するわで、その他の能力はEっぽい

649名無しさん:2012/08/30(木) 16:47:17 ID:DrI6n9wM0
FやGが混ざってそう

650名無しさん:2012/08/31(金) 00:23:03 ID:Q6nSJ52EO
でも幸運は高そうな気がするな

651 ◆KkZTR94Vok:2012/09/21(金) 06:55:28 ID:RY0VwlfE0
仮投下スレでOKをもらったので投下します
タイトルは変更し、
「対主催SPIRITS 」に変更します、あと内容も一部変わっております
そんなに大きな変更ではないため見逃して頂けるとありがたいです。
では投下します。

652 ◆KkZTR94Vok:2012/09/21(金) 06:56:39 ID:RY0VwlfE0

突然だが皆さんは「仮面ライダーディケイド」という作品をご存じであろうか?
元から知っていたり、本ロワで初めて存在を知り
把握の為に動画などを見ている人もいるだろう。
まだ本篇を見ていない方はぜひ、観てはいかがだろうか。
世界の破壊者ディケイドとライダー達の壮絶な
ライダーバトル、各世界のライダー達とのクロスオーバー、
衝撃のストーリー展開には当時の作者も息を飲んだ物である。

しかし本放送が終わってから3年近く経つ現在でも、
今だに明かされていない謎が多く残されている作品でも有り、
特に「なぜディケイドは世界の破壊者なのか?」という
物語上でとても大切な伏線が結局回収されず、
未だに多くの特撮ファンが議論のタネにしているというのが現状である。


本篇中で唯一明かされた描写の中に、

「ディケイドが存在するだけで、平行世界が融合してしまう」

という物がある。
事実、剣の世界、キバの世界、響鬼の世界は融合を始め、
結果新たにライダー大戦の世界が誕生してしまった事例がある。


もしかすると既に本ロワでもこの世界融合は起こってしまっているのだろうか?
ただ一つ確定している事、
それはディケイドが無限の可能性を持った存在という事である。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「さすがだな、人一人担いで来たのに顔色すら変えないとは・・・」

「これより重い丸太を担いで浜辺をランニングした事がある、これ位大した事ない」

【海の家れもん】にやって来た男達三人組(一人気絶中)はイーノックを畳の床に
静かに寝かせると後の二人は近くのイスに静かに腰かけた。


「まずは、お互い自己紹介するべきだな、
 俺の名はジョン・メイトリックス、元コマンドーだ
 そこで寝てる男はイーノックって奴だ」

「カメラマン、門屋士、この世界でこの俺に与えられた役割らしい
 ジョン・メイトリックスにイーノックか・・・」

次の瞬間、士の脳内に自然と二つの記憶が思い出された。

「【コマンドーの世界】に【エルシャダイの世界】か・・・だいたい分かった」

「・・・世界?、いったい何を言ってるんだ?」

653 ◆KkZTR94Vok:2012/09/21(金) 06:57:36 ID:RY0VwlfE0

メイトリックスが疑問を口にする。

「あぁ、ちょっと長くなるが聴いてくれ」

そう言って士は自らの旅の数々を話始めた。

世界の崩壊を止める為に平行世界を旅していた事、

その旅で様々な人物と出会いそのたびにその世界を救った事、

その旅を邪魔し全ての平行世界を手に入れようとしている、大ショッカーの存在、

かつて自分はその大ショッカーの大首領だった事、

共に闘ったスーパー戦隊との友情を確かめあった瞬間、この地に来た事、

等などを全てメイトリックスに話した

「平行世界の存在・・・俄に信じられない様な話だな」

「信じられないのも無理はない・・・が全て事実だ」

メイトリックス自身多少現実離れした人生送って来たとは言えそれでも信じがたい情報の連続であった。
始めは全て士の嘘なのではないかと考えたのだが・・・

「・・・ふぅ」

メイトリックスが諦めに似た溜め息を吐く
今回は嘘と決めつけるには余りにも異常な事が置き過ぎた。
特にルシフェルや謎の大男が起した数々の怪奇現象はトリックと片付けるのは、
あまりにも不自然であった。

「分かった信じよう、確かにこれはただの拉致事件にしてはおかしな点が多すぎる」

「あぁ、信じてくれて助かる、それじゃ次はこのゲームの主催者ついて・・・」

そこまで話して突然メイトリックスは手で待ったのサインをした。

「このまま情報交換の続きをしたいがその話はイーノックが目覚めてからの方が効率が良い」

「?・・・だいたい分かった、じゃあ次は支給品確認でもするか?」

「あぁ、それがいい」

突然話を止められ?マークが浮かぶ士だがとりあえず支給品確認をする事になった。

「じゃあ、まずは俺から・・・と言っても今見せてるバックルと変身用カード
 しか確認していなかったから、自分も始めて見る事になるな」

そう言って士はゴソゴソと支給品を探す・・・が途中でその動きがピタリと止まり
今度はワナワナと震えだした。

「おい、どうした大丈夫か!?」

メイトリックスが心配そうに声を掛けると、
士はその表情に怒りを浮かべながら叫んだ。

「主催者の野郎、とことん悪趣味な連中だぜ!」

そう言って士が取り出した支給品は人の右腕だった。

654 ◆KkZTR94Vok:2012/09/21(金) 06:58:45 ID:RY0VwlfE0

「な・・・!?」

あまりの事にメイトリックスすら言葉を失なってしまう。
まさか支給品として人の腕が支給されるとは思わなかったのである。
支給された本人の士自身もまさかこんな支給品が入っていたとは予想外であった。
士は溢れんばかりの主催者への怒りを抑え、支給品説明が書かれた紙を読み始め、
しばらくすると何とも言えない表情を浮かべ始めた。

「なんて書いてあったんだ?」

メイトリックスがそう口にすると、士は無言で紙を渡してきたので、
受け取り読み始めると以下の書かれていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

其為右手(イマジンブレイカー)
あらゆる異能の能力(魔法、超能力、妖術)などを
その対象に触れる事で10回だけ効果を無効化してくれます。
またこの支給品を所持している参加者はこの支給品を持っている間だけ本人には無効効果が発動しません。
また、閉ざされた扉などに使用する事でその扉が開きます。
(注意書き:首輪の無効化はできません、また扉を開ける為に使用するのも1回とカウントします)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


読み終えた時、士の何とも言えない表情の理由がはっきりと分かった。


「不謹慎かもしれないが・・・この支給品はかなり使えるぞ」


「・・・そうだな」

メイトリックスは思考する。
この腕を取られた誰かさんには悪いがこの支給品は回数制限付きでもかなりの当たり支給品である。
これから先は恐ろしい能力を持った敵と戦う事になるだろう、
そんなときにどんな能力でも無効化できるこの支給品は大活躍できるだろう。
だが、いやだからこそメイトリックスは気付いていた。
士の表情の真の原因がこの支給品の「持ち主」への同情ではない事に・・・


「・・・士朗」


士がポツリと呟く


(もしあの時もっと支給品を確認していれば・・・士朗は死ななかったしれない)

もし士が始めの支給品確認の時点でディケイドライバーに気を取られずに、
最後まで支給品確認をしていたら士朗は死ななかったかもしれない、
それどころか鹿目まどかの暴走を止められたかもしれない。
しかし彼は使いなれたディケイドの力を手に入れて完全に過信していた。
よくよく考えてみれば変身制限などが掛かっていても不思議ではなかったはずだ、
ディケイドには自由に平行世界を移動できる能力がある。
この様なゲームが成り立たなくなる様な能力を主催者が見逃すはずがないのである。
つまり士はゲームが開始された時点で能力が制限されている事に気付く事もできたし、
士朗を助け、まどかを止める事も出来るかもしれない支給品を持っている事に気づけたという事だ。

(世界の破壊者か・・・聞いて呆れるな・・・)


「士、あまり気を落とすな、ここは戦場ではないが戦場では希望を失った奴から死ぬもんだ・・・」

メイトリックスが士を元気付けようと話かける。

「・・・それは経験談か?」

士が疑問を投げ掛ける。

「・・・あぁ、そうだ」

メイトリックスの言葉を聴き、士は少しのため息を吐くと首から下げたトイカメラを手に持ち、
パチパチとメイトリックスやイーノックの写真を撮りだした。

「もう大丈夫なのか?」

メイトリックスが心配そうに話かける。

「・・・世界を巡る旅で俺は何度も人の死を見てきた、死んでしまった者を悔やんでも仕方ない
 それに「あいつ」は愛する人の死を乗り越えて人々の笑顔を守ると言っていた、
 俺も悔やんでばかりは要られない、さぁ、これで俺の支給品は終わり、次はあんたの番だ」

「・・・あぁ、分かった」

655 ◆KkZTR94Vok:2012/09/21(金) 07:00:01 ID:RY0VwlfE0

明らかに空元気である事は間違いないのだが、士の心情を察してメイトリックスは何も言わなかった。

「俺の支給品は・・・・」

そこからメイトリックスの支給品説明が始まった。
次から次へと出てくる支給品に目を通してみて行くと、士は気になる支給品を発見した。

「GUN鬼の銃ねえ・・・説明書に因ると鬼になるらしいが体に何か異常あるか?」

「この状況を除けば普段通りだが、どうかしたか?」

「いや、鬼になると聞いてある世界を思い出してな・・・まあ、気にするな」

そう言いながら士は何気なくGUN鬼の銃へと手を伸ばし・・・・それを掴んだ。





次の瞬間、士の視界が暗転した。




--------------------------------------------------------------------------------------------------------------

気が付くと士は見知らぬ場所に立っていた。

「なっ!?」

一瞬で場所が変わった事に戸惑いつつも警戒しつつ士は辺りを見回す。
そこは夜である事を除けば至って普通の公園の噴水前であった。

「おいおい、どうなってるんだこれは?」

士はこの光景に見覚えがあった・・・そうこれは・・・


「お久しぶりですね、ディケイド」


上空から聞き覚えのある声がする
士は視界を上へと移す。

そこにはビルがあった。
そこまでは普通なのだがおかしな事にこのビルは上下逆さまで立っており、
そのままならあと数秒で地面に激突するはずが何故か空中で静止している。
さらにそのビルの屋上に謎の青年が「立って」いる。
士はこの者を知っている。
そうこの男は・・・

「何のようだ?、俺はお前とは二度と会いたくないんだがな」

「・・・ひどい、言われようですね」

「[あんなこと]されたら誰だって、そうなるさ」

そうこの男は平行世界の崩壊を止めるべくディケイドの力を士に教え士に全ての始まりを告げた謎の男である。

「随分と面白そうなゲームに巻き込まれてしまった様ですね、ディケイド」

「ああ、存分に楽しませて貰ってるさ・・・」

士が自虐的に笑い、
次の瞬間ディケイドライバーを構える。
 
「で、何の様だ、もうお前達に縛られる旅は終わってる、
 これからは俺達だけの・・・ディケイドの物語だ、邪魔しないで貰おうか!」

士はディケイドライバーを装着し睨めつけながら強い口調で言う。

「・・・いえ、私も貴方達の旅を終わらせる必要などもうないのですが・・・面白い事が起きました」

「面白い事だと!?いったい何が起きたと言うんだ?」

士が疑問の声を上げる。

「ディケイド・・・貴方はこのゲームに巻き込まれてから能力が制限されている事に気づいていますね?」

「あぁ、それがどうした?」

「ディケイド・・・貴方の能力の一つ、世界と世界の間に橋を繋ぐ能力は当然制限されています、
 これがあるだけで貴方は、やろうと思えばゲームからの脱出も出来ますし、貴方がやろうと思わなくても、
 参加者以外の参戦者、主催以外の第三勢力の参戦などが発生する可能性がありゲームに様々なイレギュラーが発生してしまうから
 当然きつく制限されていました・・・先ほどまでは・・・」


「先ほどまで?」

気になる単語に士はつい聞き返す。

「GUN鬼の銃という支給品がありましたね、あれは本来適正のない者が触れるだけで鬼になってしまいます、
 しかしそれでは参加者の大半が鬼になってしまい、まともにゲームを進める事が困難になります、
 そのため現在この支給品の『鬼になってしまう』という部分だけに厳重な制限が掛けられています」

656 ◆KkZTR94Vok:2012/09/21(金) 07:02:29 ID:RY0VwlfE0

「それが俺の制限と何か関係があるのか?」

士はイライラしながらも疑問を投げ掛ける。

「GUN鬼の銃にはもう一つの効果があります、それはこの支給品を手にした者の潜在能力が10倍〜100倍に
 高める事ができるという物ですが、当然100倍はやりすぎと判断されたのかせいぜい5倍ほどに制限され
 弱者救済支給品として支給されました」

「さっきから何の話をしている!、単刀直入に言え!」

ついにキレた士は烈火の如く怒鳴るが、
そんな士を笑うかのように謎の男は微笑む。

「ですが主催者がこの支給品を支給したのは・・・大きな過ちでした」

「過ちだと?」

突然何を言い出すんだこの男は・・・そんな事を思う士であったが少し興味があるので押し黙る。

「貴方達参加者は能力を制限されています、さてここで問題です、
 貴方が能力を制限する首輪と能力を上げようとする支給品を同時に持っていたとしましょう、
 どうなると思いますか?」

突然の問題に戸惑う士だが自然と答えは頭の中に出来ていた

「相殺か?」

士がそう答えると謎の男はニコリと笑った。

「正解です・・・参加者の能力が強制的に制限されている今の状況下で参加者を強制的に強くする支給品を
 出してしまったため、相殺現象が起こり制限が軽く緩和されました・・・
 ですがまだ首輪の制限力の方が強いので完璧な相殺とはいかないのですが、
 現在この銃に触れた事のある者の首輪は一部が壊れています、これは主催者も気づいていない事実です」

なるほどと思う士
つまり相殺により首輪の制限を司る部分が軽く壊れてしまい現在制限が緩くなっているという事である。
そんな事を考えていた脳内に次は当然の疑問が思い浮かぶ。

「どうしてお前・・・いや、お前達と言ったほうがいいか?、何故主催者も知りえない事を知っているんだ!答えろ!」

その時謎の男はふっと近くの時計に目をやる。
釣られて士も時計に目をやると丁度0時であった。

「答えてもいいのですが・・・残念ながら時間のようです、シンデレラが帰る時間ですよ」

意味不明な事を言い出した男にとうとう本気でカチンときた士は言葉を発する。

「どういう意味ッッ・・・・・」

その瞬間士の体が強力な虚脱感と眠気に襲われる。
あまりの力に抵抗すら出来ない。

「ま・・て・・・まだ・・き・い・・て・・・な・・・・・い・・・・こ・・・と・・が・・・」

「ディケイド・・・現在僕達に出来るのはここまでです、
 これからは貴方自身の力で突き進みなさい、そしてその先に貴方なりの答えを見つけなさい」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

そこで士の意識は途絶えた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

目覚めると普段見慣れない天井が目線に映った。
どうやら【海の家れもん】の天井のようだ。
徐々に覚醒していく意識の中この殺し合いが事実である事だけが首輪の感触と共に伝わってくる。

「お、気づいたか」

声のする方に首を向けるとそこにはメイトリックスと寝ていたはずの男(確かイーノックだっけか)が立っていた。

「突然気を失ってぶっ倒れたんだ、覚えてるか?」

おかしい、俺は先ほどまで何処かの世界の公園であの男と話していたはずだが、
あれは夢だったのだろうか?
そこまで考えたのだが確かめようがないので諦める事にした。

「いや、だが寝ていたおかげで体調は万全だ、ところでイーノックはもう起きて大丈夫なのか?」

その発言に当然帰ってくる答えを読者の皆さんは想像出来るだろう。
そうあの名言である。


「大丈夫だ、問題ない!」

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657 ◆KkZTR94Vok:2012/09/21(金) 07:03:54 ID:RY0VwlfE0

「なるほど、俺達三人は相当大変な人生を送っている様だな」ペチャクチャ

「いや、イーノックと士の人生に比べれば俺のコマンドー時代は大した事はない、あと士は人参残すな」モシャモシャ

「大丈夫だ、そんな事はない」バクバク

三人は食事をしながらこれまでの人生やこのゲームでの動向などを話あった。
食べながらの話し合いは行儀が悪い事なのだが今は一刻一秒を貴重にするべきだという、
メイトリックスの意見により食事+情報交換=休憩となった。
その後、話は淡々と進んでいき食事が終わる頃には前回話に加わっていないイーノックの話(イーノックが無口過ぎてで進み辛い所もあったが・・・)
まで無事全て終了した。


「なるほどな、メイトリックスが主催者の話を止めた理由はそういう事か」

「あぁ、イーノックの知り合いが主催者にいるんだ、イーノックが話に加わってからの方が話が進むと思ってな」

士はさすが戦争に慣れているだけの事はあると、メイトリックスを改めて見直した。
そして二人の話を聞いた士にある考案が思い浮かぶ。

「情報交換は終わりだな、さて次はどこに行くかの話をしたいt「ちょっと待った」」

次に進もうとする二人に士が静止の声を掛ける。

「どうした士?、何かあるのか?」


「あぁ、たった今主催の正体がだいたい分かった」


「何!、それは本当か!?」


ガタンと椅子から立ち上がるメイトリックスをなだめる様に士は話始めた

「あぁ、まず、主催について今分かってるだけまとめてみよう」

そう言って士は地図表の裏にペンで以下の事を書き始めた。

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「主催」

・サリー@コマンドーの世界

・ディアズ(死亡済み)@コマンドーの世界

・ルシフェル(イーノック情報や士の記憶ではこんな事をする奴ではない)@エルシャダイの世界

・神or神ではないがルシフェルを従わせる何か@?の世界

「このゲームを始めた理由」

・現時点では不明

以上が現在分かっている主催の情報である。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ここまで書き終えた士は次に質問を始めた

658 ◆KkZTR94Vok:2012/09/21(金) 07:09:22 ID:RY0VwlfE0
「ここまででおかしいと思う部分がないか?」

その問いにメイトリックスとイーノックはしばらく考えるとほぼ同時に自身の疑問点を述べた。

「死んでいたはずのサリー達やルシフェルの違和感・・・後はゲームの理由だな」

「・・・・ルシフェルはあんな事をする奴ではない」

その疑問が来る事をあらかじめ想定していたであろう士は口を開く。

「じゃあ、順々に謎を解いて行こう」

「まずは死んでいたコマンドー世界の住人が生きていた理由だが・・・これには二通りの説がある、
 一つは単純、時を操る大天使がいるんだ・・・死ぬ前からつれて来られても不思議じゃない」


「もう一つはメイトリックスがいるコマンドーの世界に限りなく近い世界のサリー達という可能性だ
 そもそも世界は無限に存在している、ある世界・・・例えばコマンドーの世界があるとするならば、
 コマンドーの世界と類似する世界もまた無限に存在する、つまり平行世界からつれて来られた可能性もあるわけだ」


「根拠はあるのか?」

「・・・ある、さっきの戦いに変な大男が居ただろう?、あいつの正体は鹿目まどか・・・魔法少女だ
 そもそもあいつは俺の記憶が確かならあんな趣味の悪い性格はしていなかった」
 

「あの大男が少女とは信じられん・・・」


「正直俺はこの別世界説の方が有力説だと思っている、何故ならこの説は死んだはずの者が生きていた件や、
 ルシフェル、鹿目まどかの大幅な人格崩壊が全て説明できるからな」


「・・・サリー達が別世界の住人であろうとなかろうとジェニーを誘拐した事には変わりない、
 また地獄に叩き落とすまでだ・・・」

「じゃあ本題に入ろう、主催の正体についてだが、俺は大ショッカーがこの件に関わってると考えている」

「何故そう思う?」

「参加者は全員別の世界から来ている・・・これはコマンドー、エルシャダイ、魔法少女まどか☆マギカなどの世界から
 参加者が集められている事を考えればまず間違いなく正解だろう
 ここで問題なのは主催に果たしてそんな芸当ができたのか?という事だ、コマンドーの世界はまず無理、エルシャダイの世界には
 ルシフェルや神々が居るがそれでも俺の記憶とイーノックの話では別世界から参加者を連れてこれるほどの力はなかったはずだ
 つまり次元の壁を超えて別世界から参加者を集められる上にこんな悪趣味なゲームを考える様な集団は大ショッカーしかいないと思ったのさ」

「次元移動の能力を持った別組織の可能性はないのか?」


「いや、その可能性も十分ある、とりあえず俺の考案と考案のあいまいな部分をまとめてみよう」

659 ◆KkZTR94Vok:2012/09/21(金) 07:11:07 ID:RY0VwlfE0

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「士の考案」

・全ての参加者は作意的に参加させられている(無限にある世界からランダムに参加者を選ぶと一般人だらけのゲームになる事は必須である、
 しかし俺含め出会った者達は皆とても一般人とは言えない人生や能力を持っている、つまり何かを基準にして参加者を選んでいるのは間違いない。

・参加者の中には近しい世界から連れて来られた者がいる(該当者:鹿目まどか、ケンシロウなど)

・大ショッカーの存在(コマンドー、エルシャダイの世界、どちらの世界もこれほどの参加者を次元移動させる能力は存在していない、
 つまり次元移動能力を持った大ショッカー、もしくはそれに近しい能力を持った組織が裏にいる事は確実である。

「ゲームの理由」

・不明(主催が仮に大ショッカーなら恐らく余興として始めた可能性大)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(まっ、こんな所だろう)

士は軽く首を回しながら手をパンパンと払ういつものクセをする。

「やはり三人だけでは情報に限界があるな・・・一刻も早く参加者にあって情報交換しなければいけないな」

「あぁ、そのためにはまず・・・そうだなアザディスタン王宮、ここに行ってみよう」

「王宮か、確かにそこなら人が集まりそうだ、OK、放送を聞いたら直ぐに出発しよう」


三人がそんな事を考えていた瞬間


ウゥウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウゥゥゥゥゥゥゥウゥゥゥゥウゥゥゥ


突然のサイレンの音に彼らの体が強張る。
だがそこはさすが修羅場を幾つも潜り抜けて来た3人である。
すぐに放送に神経を集中させていた。



『──おはよう、参加者の諸君。・・・・・


メイトリックスは放送の声を聴いた瞬間、
顔を歪ませた。

「サリーの野郎!」

間違いようがない
そうそれは確かに自分の手で地獄に送ったはずだった、
サリーの声だった。

禁止エリアと死者の名が順々に呼ばれていく。


「小野寺ユウスケ」


「なっ、・・・ユウスケだと・・・そんな馬鹿な!?」


・・・それでは諸君、次の放送まで精々生き残るんだな。___』


プツンという音を立てて定時放送が終わった・・・



「くそたれ!あいつらよくもジェニーを!」


メイトリックスは乱暴に机をドンと叩く。


「大丈夫か?、心配だ」

ビックリしたイーノックが心配の声を上げる。

「あぁ、大丈夫だ・・・済まないな取り乱したりして、
 俺らしく無かった」

メイトリックスは怒りを無理やり静め、
今度は士の方に何気なく目を向けると・・・・士は静かに涙をながしていた

660 ◆KkZTR94Vok:2012/09/21(金) 07:17:38 ID:RY0VwlfE0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「見たか!、人間は強さを求め、戦いを求める!
 グロンギになるのも運命だ」


「違うな・・・」


「この男が戦うのは、誰も戦わなくていい様にする為だ!」


「何!?」


「自分一人が闇に落ちたとしても誰かを笑顔にしたい、そう信じてる!!」


「こいつが人々の笑顔を守るなら
 俺はこいつの笑顔を守る!・・・知ってるか?
 こいつの笑顔悪くない」
 

「貴様は何者だ!?」


「通りすがりの仮面ライダーだ、覚えておけ!」


「変身!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ユウスケ・・・」


(結局俺はあの時の約束を守れなかったという事か・・・)
 

仮面ライダーとは人間の自由と平和を守る者、
たとえ力尽きても命ある限り戦うそれが仮面ライダーの使命であり運命だ。
恐らくユウスケも己の命尽きる最後の瞬間まで誰かの笑顔を守り貫いたのだろう、
ユウスケが人々の笑顔を守り、俺はユウスケの笑顔を守る、全ての世界は笑顔に包まれるはずだった。
だがもうそんな日は永遠にやってこない・・・
ならばせめて自分がユウスケの意思を継いで俺なりに人々の笑顔を守ろう。
それがユウスケの願いだと信じて・・・


仮面ライダークウガの仮面ライダーとしての魂は仮面ライダーディケイドに受け継がれた。


この三人組は士以外何かしら主催と縁がある者達である、
果たして士の推理通り主催の正体は大ショッカーなのか?
それはそう遠くない未来明らかになる事だろう・・・

661 ◆KkZTR94Vok:2012/09/21(金) 07:20:33 ID:RY0VwlfE0

【全員が主催と関係がある・・・かも?チーム】

【ジョン・メイトリックス@コマンドー】
[状態]:ダメージ(小)休憩で回復中、疲労(小) 休憩で回復中、
[装備]:GUN鬼の銃@MUSASHI-GUN道-
[道具]: 基本支給品、ラットの爆弾×3@探偵オペラミルキィホームズ、ゲイ・ボルグ@Fate/stay night、氷剣ユキアネサ@BLAZBLUE
    毘沙門天の槍@Project、宝塔(罅が入っている)@東方Project 、セイバーのカード@遊戯王なのはMAD(使用不可)
    世界樹の巫女 エレイン@カードファイト!! ヴァンガード、確認済み支給品1
[思考・状況]
基本思考:娘を助け出し、殺し合いをぶっ潰す。
0:アザディスタン王宮に向かう
1:世界を狙う大ショッカー・・・本当なら倒せるのだろうか?
2:士が泣くとは・・・
[備考]
※参戦時期は原作終了後。
※エイレンは4時間、セイバーは半日です。
※アザディスタン王宮に向かう予定です。
※GUN鬼の銃に触れましたが元々能力制限されておらず潜在能力が底上げされている状態です。

【門矢士@仮面ライダーディケイド】
[状態]:疲労(中)休憩で回復中、ダメージ(小)休憩で回復中、決意
[装備]:ディケイドライバー@仮面ライダーディケイド、ライダーカード一式@仮面ライダーディケイド
[道具]:基本支給品一式(水残り僅か)、ライダーカード(スペランカー)@ニコニコワールド、
    其為右手@真夏の夜の淫夢
[思考・状況]
基本:この殺し合いを破壊する
0:士郎……、ユウスケ・・・。
1:殺し合いに抗う仲間を集める
2:会った参加者達の人格崩壊が気になる
3:ライダーカード、ケータッチを探す
4:ユウスケに変わって破壊者なりに笑顔を守る。
5:あの夢はただの夢だったのだろうか?
【備考】
※一部の参加者について、ある程度の知識を持っているようです
※参加者本人若しくは参加者に縁のある道具を見ると記憶を思い出します
※ニコニコワールドのことを知っていますが、特にニコニコワールド出典の門矢士というわけではありません
※ライダーカード一式の中身は、カメンライドディケイド、アタックライドスラッシュ、ブラスト、ファイナルアタックライド、イリュージョンとなっています。
※ディケイドライバーは一度使うと1時間30分使用不可になります。
※世界が融合を始めたかもしれません
※制限が軽く緩和されました

【イーノック@エルシャダイ】
[状態]:ダメージ(中)休憩で回復中、疲労(中)休憩で回復中、
[装備]:なし
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本思考:全てを救う。
0:……
1:ルシフェル……私の知らない世界のルシフェルなのか?
3:もしかしてクウキ?
※ルシフェルは従わなければ状況下にいると考えています。
※必要な事以外しゃべらないので意思疎通には苦労しそうです



其為右手@真夏の夜の淫夢

学園都市最強のレベル5一転構成をものともせずレ○プした、
K、B、Sトリオの一人の右腕
元ネタはとある魔術の禁書目録
金、暴力、セッ○スって感じで・・(小声)

662 ◆KkZTR94Vok:2012/09/21(金) 07:22:58 ID:RY0VwlfE0
以上で投下終了です。
変更点としては・・・
・文章の一部追加と変更
・初代ニコロワのようにチーム名の追加

663R-0109 ◆eVB8arcato:2012/09/21(金) 13:13:48 ID:.1sb1QEo0
投下直後に失礼いたします。

初めまして、そうでない人はお久しぶりです。
現在、投票で決めた各パロロワ企画をラジオして回る「ロワラジオツアー3rd」というものを進行しています。
そこで来る9/29(土)の21:00から、ここを題材にラジオをさせて頂きたいのですが宜しいでしょうか?

ラジオのアドレスと実況スレッドのアドレスは当日にこのスレに貼らせて頂きます。

詳しくは
ttp://www11.atwiki.jp/row/pages/49.html
をご参照ください。

664名無しさん:2012/09/21(金) 21:26:32 ID:x7VyO4ko0
投下乙です
そういや、今のところチーム名ついてるのって、「いつもの四人」だけでしたねぇ

ほぉ、ロワラジオなんてあるんですね・・・
これで書き手さんが増えるかもしれませんね

665名無しさん:2012/09/21(金) 22:36:08 ID:nJUFVJaw0
>>663
どうぞどうぞ
このロワがラジオで語られるとは…胸熱

666 ◆0uDu0SETOk:2012/09/23(日) 20:22:50 ID:eBR84KZo0
龍昇ケン投下いたします

667 ◆0uDu0SETOk:2012/09/23(日) 20:23:42 ID:eBR84KZo0
ランサーに続きカズマも歩き去り、一人取り残されたケンは地団駄踏んだ

「なんだよ!ランサー、お前のこといいやつだと思ってたのによ、俺のこと完全に無視しやがって!」

三枚目キャラだといえども、この扱いには流石に腸が煮え繰り返っていた
無視だけならともかく、自分を置いて去っていったことがなによりも許せなかった

もしこの状態でヤバイやつに襲われれば、一巻の終わりである
ならばカズマについていく?勝治のボーグを捨てた奴なんかを、信頼することなんて出来るわけがない

「今俺の味方になってくれるのは、勝治のエレクトリカル・スピードワゴンだけか…」

ランサーの保護が得られない以上、自分の身は自分で守るしかない
だからこそ、カズマがエレクトリカル・スピードワゴンを捨てていったのは幸運と言えよう

「ムカつく野郎だが、カズマってやつには感謝しねぇとな。おかげで俺の得意分野であり、強力な武器であるカブトボーグが手に入った」

田所に殺されかけ、ランサーに見捨てられた以上、ケンはもう簡単に誰かを信用することが出来なくなっていた
となれば、この先生きのこるためにやるべきことは一つ

脆弱そうな奴を奇襲して、支給品や食料を奪い、装備を固めることだ

「生き残るためには仕方ないことさ…俺は…俺は捕食者になるんだ!」

今は亡き親友の愛機を握りしめ、彼は孤高の決意抱いたのだった

【G-03/1日目・朝】

【龍昇ケン@人造昆虫カブトボーグ V×V】
[状態]:疑心暗鬼
[装備]:エレクトリカル・スピードワゴン@人造昆虫カブトボーグ V×V
[道具]:なし
[思考・状況]
0:略奪は基本だ!
1:リュウセイを探す
2:野獣先輩を警戒、ランサーなんかもう知らん
3:勝治…力を貸してもらうぜ…

※松岡勝治が死んだと思っています
※ケンがこのあとどこへ向かうかは次の書き手の方におまかせします

668 ◆0uDu0SETOk:2012/09/23(日) 20:24:42 ID:eBR84KZo0
投下終了です
タイトルは「ケンはそっち側に行くの?俺はどっちでもいいけど」 でお願いします

669名無しさん:2012/09/24(月) 00:43:01 ID:1668gbOg0
乙です
ケンは相変わらずだなw
台詞が全部脳内再生出来るw

670名無しさん:2012/09/29(土) 20:39:23 ID:mkOe0W1w0
ラジオはどうすれば見れるんですかねぇ?(無知)

671名無しさん:2012/09/29(土) 20:49:30 ID:kwfwydx20
>>670
Ustreamなので基本的にインターネットブラウザがあれば視聴できると思います。
配信URLをそのままクリックしてください。

ロワラジオツアー3rd 開始の時間が近づいてきました。。
実況スレッド:ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5008/1348918991/
ラジオアドレス:ttp://ustre.am/Oq2M
よろしくおねがいします

672名無しさん:2012/09/29(土) 21:02:22 ID:rFhkMN6w0
スマホだと見れないんだけど……

673名無しさん:2012/09/29(土) 21:13:13 ID:kwfwydx20
>>672
USTreamっていうアプリケーションをダウンロードしてみてください

674 ◆FTrPA9Zlak:2012/11/03(土) 19:00:42 ID:X4M9Y.gg0
投下開始します

675未来を選択する意思 ◆FTrPA9Zlak:2012/11/03(土) 19:01:40 ID:X4M9Y.gg0
鹿目まどかと暁美ほむら。
道をゆくちょっと(?)危ない魔法少女の二人。

まどかがこの場に来て気に食わないと感じた存在。門矢士とメイトリックス。
その存在が近くにあると感じ取ってはいたものの、3人という集団で動かれている以上警戒は必須。
ゆえに巴マミもといパシリ先輩と合流するまでは襲撃は見送るつもりだった。
遠くとはいえ彼らが移動するのを目にするまでは。

「あーもう!!ムカつく!!あいつら■■な■■で■■■しちゃえばいいのに!!」
「ま、まどか、落ちつい―きゃ!」

未だ生きている実物を見て苛立ちを抑えられなくなったのだろう。
声を張り上げ、年ごろの女の子が口にしてはならないような言葉を発するまどかとそれを抑えようと必死なほむら。

とはいえ、先ほど例のパッチをもってしても殺すことができなかった以上、そこからさらに不確定要素(イーノック)の増えた面々への襲撃をするのは躊躇われる。
隣にいる下僕がどれほど信用するかによって変わってくるものの、まだ自分で世紀末パッチを使用して戦ったほうがマシに思える。

(今持ってるのはこれに変な道具ばっかりだし、この動物もうっとおしいし、う〜ん……うん?)

ふと思いついた。
こんなのでも有意義に使い切る手段を。今ある支給品で最大限の戦闘を仕掛ける手段を。


「ねえほむらちゃん。ちょっとお願いがあるんだけどいいかな?」



そんなやり取りがそう離れていない場所で行われていることなど知らない3人、士、メイトリックス、イーノックは海の家れもんを出発して北を目指していた。
道なりに進んでいったほうが早いが、そっちは禁止エリアに指定された場所なのだ。まだ先のこととはいえあまり通りたいと思う道ではなかった。

「それにしても確かイーノック、それとルシフェル、だったか。正直俺みたいなアメリカ人にはちょっと思うところもあるんだが…」
「気にすることはないと思うぞ。こんなところに呼ばれてる以上、神様も何もないだろう」
「士は日本人だからそういったことも気にしなくていいものなのかもしれないがな、俺たちにとっては――」
「大丈夫だ、問題ない」
「こいつ自身もそう言っているんだ、気にするな」

そんな会話を続けつつ、アザディスタン王宮に向かって歩いていた。
何でもない会話をしているだけではあるが、その中でイーノック、メイトリックスは士の様子を気にかけていた。
先の放送で名前を呼ばれた士の仲間。それを聞いたときの士の表情。

士自身も大丈夫だと言っており、気にしている様子は見せないようにしてはいるようだ。
逆に言えばそれを気にしているのは二人には一目瞭然なのだが。

ちなみに当初は武器のほとんどをメイトリックスが持っていた。
しかし持ちすぎていても宝の持ち腐れということでれもん出発前にはイーノックにその中の毘沙門天の槍を渡している。
士のほうは「あっても使いこなせるようなものはない」とのことでディケイドライバーと例の腕を持っているのみだったが。

そろそろエリアを超える辺りまで差し掛かっている。その先にあるのは士の始まりの場所、光写真館もある。
目の前には木々が生い茂った森が広がっている。

その時だった。

「にゃー」「ニャー」「オレハアンタニハナシガアッタンダ」
「!?」

676未来を選択する意思 ◆FTrPA9Zlak:2012/11/03(土) 19:02:41 ID:X4M9Y.gg0
聞こえてきたのは猫の鳴き声。そして士からすればどこかで聞いたことのある声。

下を見ると、白くてずんぐりとした猫、しましま模様の子猫、黒と白の滑舌の悪い猫がいた。

「…なんだ、猫か」
「一番いいのを頼む」
「どうしたんだお前たち?」

ずんぐりとした白猫を抱き上げる士。

「ほ〜らよしよし」
「ウェェェェェェィ!!」
「この猫は何だ?何か喋ってるぞ」

と、その猫が謎の奇声を上げたと同時に士の腕の猫が暴れ始めた。

「ナズェミテルンディス!!アンダドーゥレハ!アカマジャナカッタンテェ゙…ウェ!」
「おい猫!どうした!?」

何か様子がおかしい。
猫はそれぞれ体を丸めて足をバタバタさせている。
もし滑舌の悪い猫の声がなければふつうに微笑ましい光景だったのだろうが、士は嫌な予感を感じた。
と、ふと空を見上げた時、一瞬桃色に光る何かが見えた。

「?!避けろ!!!」
「ギニャー!!」「ンナヅェダァ!ンナヅェダァ!ナヅェダァ!」

と、次の瞬間、猫の体が膨れ上がり―――


キ ン グ ク リ ム ゾ ン ! !



その瞬間のことをメイトリックスは後にこう語る。


  |l、{   j} /,,ィ//|     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ     | あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
  |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |     < 『いきなり猫が膨れ上がったと思ったら、
  fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人.    |  触手の化物が現れたうえにいきなり光の矢が降ってきた。』
 ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ   | 催眠術だとか悪魔召喚だとか
  ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉.   | そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
   ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ. │ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
  /:::丶'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ \____________________

677未来を選択する意思 ◆FTrPA9Zlak:2012/11/03(土) 19:04:02 ID:X4M9Y.gg0


まどかの考えた作戦はこうだ。
AVセットに入った動物を媒介として3体の海魔を呼び出す。
しかしただ呼び出すのではなく、その術式のみを猫に組み込み、時間差で発動させるという形で。

そして猫が弾けたところでグロ映像規制としてキングクリムゾンを発動。
さらにその隙に大量の光の矢を一斉掃射する。

自身は呼んだ海魔の操作に意識を費やさねばならない。しかし乱射制圧であれば操作に意識を向けつつ無意識下で弓を引けばそれでいい。

当然これで生き残ってしまった時のことも考えてある。
いや、むしろこれは相手を分断するための奇襲。本命はここからだ。

「ほむらちゃん、せっかく信用してあげたんだから、もし壊したり無くしたりしたら殺すからね♪」



「おい、大丈夫か!」
「…大丈夫だ」
「メイトリックス!おい!どこだ!!」

突如降り注いだ光の矢と出現した怪物。
それらの対応を一瞬のうちに、状況把握を後回しにしてまで行った3人。

しかしその結果分断されてしまったようだ。メイトリックスの姿が見えない。

「クソ、ディケイドライバーは…」

とバッグに手を入れるが、ドライバーが出てこない。周囲を見回すと、地面に落としてしまっているのが見えた。
それを取りにいこうとしたところで、落ちている方角から何者かの気配を感じ取った。

「お前は…、トキ?」
「あなた達に恨みはないけど、死んでもらうわ」

そこに立っていたのは黒髪で筋肉質な長身の男。
しかしその声は不釣り合いな女のものだった。

「その声、まさか…暁美ほむらか?!」

色々とおかしいが、まどかがラオウになったのだ、ほむらがトキになっていてもおかしくはないのかもしれない。
その後ろから来るのは、先ほどの触手の化物が二体。

「なるほどな。メイトリックスの方にも何か送ったってことか?」
「全てはまどかのため。死んでもらうわ」
「来るぞ!」
「一番いいのを頼む!」

飛び掛かってくる暁美ほむらの声をしたトキ。
イーノックは毘沙門天の槍を構えた。

678未来を選択する意思 ◆FTrPA9Zlak:2012/11/03(土) 19:05:03 ID:X4M9Y.gg0


「クソ、何だ!何が起こった!!」

士の声と自分の直感に任せて光の矢を回避したメイトリックス。
だが状況把握は間に合っていなかった。

いくらコマンドー部隊相手に無双の戦いを繰り広げたメイトリックスとて、突如目の前に現れた触手の化物相手にはまともに戦えるはずもない。
彼自身がアメリカ人であり、蛸を忌み嫌う文化の中過ごしてきたのも一因であろう。

3体の海魔はメイトリックスを狙って追跡を続ける。

「士!イーノック!!無事か!!!」

大声で二人の無事を確かめようとするが返事はない。
と、次の瞬間さらに光の矢がメイトリックスの元に降り注いだ。

「ぐおお!!」

直撃こそ避けるが、体の端々を無数の傷が覆っていく。
が、休んでいる場合ではない。後ろからは海魔が迫ってきているのだから。

起き上がって一度深呼吸。そして焦りや恐怖を抑える。

(…はぁ、落ち着け俺。大ショッカーだの神だの、信じられないことばっかり起きてきているんだ…。
 今更触手の怪物が何だってんだ…)

体にできた傷はメイトリックスの思考を返って冷静にさせた。
そう、あんなもの、その気持ち悪い外見に慣れさえすればどうということはない。

さらにもう一つ、さっきの光の矢が降ってきた方向。
どこにいるのか詳しくは分からないが、おそらくそっちに向かえばこいつらを操る何者かがいるはずだ。

と、次の瞬間、三たび矢が降り注ぐ。
が、今度ははっきりとどこからきているものかを視認することができた。

「あそこだな…!」

679未来を選択する意思 ◆FTrPA9Zlak:2012/11/03(土) 19:05:59 ID:X4M9Y.gg0
冷静に、矢と矢の隙間を縫って移動する。今度は一発ももらうことはなかった。
が、矢が降り終わった瞬間、頭上の樹から海魔が飛び降りてきた。

「舐めるなよ化け物ども!!俺を殺したきゃこの10倍は持ってきやがれ!!!」

メイトリックスはもう逃げることはせず、バッグから取り出したゲイボルグとGUN鬼の銃を手に、海魔達の中に突っ込んでいった。




ほむトキとイーノックの戦い。それはイーノックの劣勢を示していた。
いくらイーノックが戦い慣れしており、槍と素手という間合いの差もあったとしても、それがトキとの戦いに通用するものではない。
トキといえば北斗の拳においてはあのラオウが一目置くほどの実力をもつ男。そしてMUGENでは未だ狂キャラとして現役の存在である。
中身は違うと言っても、彼女自身長いループの中を戦い続けてきたベテランの魔法少女。トキの肉体であろうとそこそこ使いこなすことは可能だった。

加えて、

(もう、失敗は許されない。今度こそ必ず――)

レア様の時とは本人の気概が違いすぎた。

突き出した槍は当身で返され、そのまま有情断迅拳を放たれる。

「ぐあああああ!!」

イーノックの纏っていた鎧が1/3ほどまで砕け散った。

士はというと、ディケイドライバーを回収することに必死だった。
いくらなんでも生身で戦うことなどできない。そんな状態で突っ込んでも足手まといになるだけだ。
だがイーノックがトキと戦う一方で、こちらは2匹の海魔に襲われている状態である。

「くそっ!近寄れねえ!」

いくらメイトリックスにとっては大したことのない蛸野郎だとしても、生身の士にとっては脅威だ。
其為右手で触れればおそらくは消滅するであろう怪物。だがそれで触れようとすると、遠くから触手を伸ばしてくるようになった。
時折トキの方から地を這ってくる衝撃波も非常に鬱陶しい。

そして今異形の声を上げる海魔の触手に足を取られ、地面に倒れ伏す。
イーノックはトキとの戦いで膝をついて息をしている。

「イーノック!ここは逃げ――」
「逃がさないわ」

と、次の瞬間イーノックの傍にいたはずのトキは目の前に現れ士の胸に手刀を繰り出していた。

「ぐはぁ!」

680未来を選択する意思 ◆FTrPA9Zlak:2012/11/03(土) 19:06:59 ID:X4M9Y.gg0
拳に吹き飛ばされた士は海魔の蠢く近くに放り込まれる。
もしこの時まどかがメイトリックス側の海魔に集中していなければおそらく士は死んでいただろう。

「…どうして君は殺し合いに乗った?」

膝をついたままのイーノックは珍しく声を発しトキ、もとい暁美ほむらに問いかける。
拳をその身で受ける中で、彼女に幾度も触れることがあった。
だが彼女の心には浄化が必要な悪意を感じなかった。
いや、それだけならばまだいい。問題は、彼女自身の意志がかなり小さくなっているように感じたことだ。

「あなた達が生きていると、まどかは喜んでくれないの。だから殺すのよ」
「…まどか。あいつに会ったのか、あいつに何をされた!」

士は暁美ほむらが殺しあいに乗る可能性自体は考えていた。彼女ならば鹿目まどかのために乗らないとも限らないのではないか、と。
だがこの暁美ほむらは違った。’あの’鹿目まどかに乗せられ、殺し合いに乗り、人を殺そうとしているのだ。

「あいつなんて言わないで。まどかは私の全てなのよ、まどかのためなら、この手が血に濡れてしまおうとも構わない」
「違う!そんなものはお前の意志なんかじゃない!」

暁美ほむら。
鹿目まどかを救うこと、それだけのために己をループする時間の中に閉じ込めた少女。
その決断をするまでにはどれほど辛いことがあったか、どれほど傷ついたのか、士には測り知ることはできない。
だが、その決断を下す意志は、思いは何ものにも代えがたい大切なもののはずだ。
断じて、鹿目まどかが自分のために利用していい思いなどではない。

「暁美ほむら、お前はまどかを救うために戦い、繰り返してきたはずだ!お前の救いたかったまどかは本当にそんなやつか!?」
「うるさい!まどかは私を必要としてくれたのよ!私はそのために戦う!そのためなら私は強くなれる!」
「それは違う」

暁美ほむらの攻撃を躱しつつ、イーノックは静かに否定する。

「人の持つ唯一絶対の力、それは自らの意志で進むべき道を選択すること。
 他の人間に考えを任せて進むことじゃない。それは君の意志ではない」

その言葉はいつだったか、ルシフェルがイーノックに向けていった言葉だった。

如何に困難があろうと、自分の意志で進む道を選ぶ。
それはたとえ何ももたらさなかったとしても、何も成さなかったとしても。
その思いはきっとそれを選んだ人間自身の意志となり、力となる。

失った八代藍に誓い、全ての世界の全ての笑顔を守ると言った小野寺ユウスケのように。
正義の味方を目指して戦い、未来の自分すらも認めさせた衛宮士郎のように。

681未来を選択する意思 ◆FTrPA9Zlak:2012/11/03(土) 19:07:43 ID:X4M9Y.gg0
ふと、士の伸ばした手がディケイドライバーに触れる。ようやくであり、最高のタイミングだ。

「暁美ほむら!俺たちがお前の目を覚まさせてやる!
 だから、お前自身の戦いの意味、もう一度思い出せ!」
「黙れぇ!あんたは一体なんなのよ!!」

「俺か?俺はな――――

 通りすがりの仮面ライダーだ!覚えておけ!!!」

宣言と同時に、その手に握ったカードをドライバーに差し込む。

「変身!!」

KAMEN RIDE

D E C A D E ! !

ドライバーの音声が響き、襲いかかる触手を、暁美ほむらを光が弾く。

世界の破壊者、仮面ライダーディケイド。それが再びこの会場に現れた。

鎧をほとんど失っているイーノックがその隣に並び立つ。
と、次の瞬間、士のライドブッカーから3枚のカードが飛び出す。
ドヤ顔をしたイーノック、3つの武器の絵が描かれたもの、そしてEl Shaddaiとロゴの入ったカード。

「これは…、なるほどな。
 おい、イーノック」
「ん?」
「ちょっとくすぐったいぞ」

FINAL FORM RIDE EEEENOCH!!!!

「大丈夫だ、問題―うぉ!!」

背中に手をかざした瞬間、イーノックの姿は白く神々しい弓のような形に変化した。
それはアーチ。神の作り出した英知の一つ、いや、武器だ。

『これは…』
「行くぞ、あの悪ガキのお尻ペンペンをするまで付き合ってもらうからな」
『ああ。だが、そんな装備で大丈夫か?』

その問いかけは、かつて彼の友が問いかけてきた質問。
それに士は、

「一番いいのを頼む、だろ?」

そう返した。

682未来を選択する意思 ◆FTrPA9Zlak:2012/11/03(土) 19:08:16 ID:X4M9Y.gg0
目の前に飛び掛かってくる海魔の触手。それをアーチで切り払う。
レーザーのような光で切り刻まれた触手の破片は本体から離れた瞬間に消滅する。
神の光が異形の生き物を浄化したのだ。

それを見た瞬間、ほむトキが瞬間移動で攪乱しつつ接近してきた。
背後に現れたと同時、海魔の攻撃と同時に砕破拳を繰り出す。

「イーノック!」

次の瞬間弓状の武器、アーチは姿を変え、両腕に盾のようになって装着される。
ベイルとなったそれは両側から迫る触手を、砕破拳を防ぐ。

と、そのまま触手を掴み、海魔を引き寄せナックル型にしたその拳を叩きつける。
海魔は光と悲鳴をあげながら、ガラスのように砕け散った。

返す体で背後のほむらの攻撃を防ぐ。同時に反撃、しかし酔舞撃により返されてしまう。
吹き飛ばされるディケイド。しかし―――

『士』
「おう!!」

空中でベイルはさらに姿を変える。弓でも盾でもなく、今度はリング状の武器。
イーノックがガーレへと変化した瞬間、ディケイドの態勢が持ち直される。
空中制御をガーレにて可能にしたディケイドは、そのまま小型の弾を展開する。

6つのそれを同時に射出。海魔を、ほむトキを襲う。
3つにそれに撃ち抜かれた海魔は消滅。ほむトキは襲いかかる3つを流弧陣にて返そうとして吹き飛ばされる。
ガーレの判定は飛び道具ではなくいわば伸びるパンチ。それを流弧陣にて返すことはできない。

が、一対一においてのトキの恐ろしさは変わらない。海魔の脅威など、トキに比べれば物の数ではないのだ。
空中からの飛び蹴り、両手を合わせての突き。それを重ね合わせた弾で防ぐ。

「なら、ショータイムだ。ちょっとした奇跡を見せてやる」

高機動を生かして距離をとり、カードを挿入する。

ATTACK RIDE ILLUSION

3体のディケイドに分身。さらに両端のディケイドのイーノックはそれぞれアーチ、ベイルへと姿を変える。
先頭をアーチディケイドが攻め込み、その後方からガーレディケイドが援護、ほむトキの当身態勢を崩す。
素早さと遠距離、それぞれの利点を持つ武器に対し、ほむトキはガード態勢で隙をうかがう。
が、そこをすかさずベイルディケイドが殴り込み、大きな打撃でガード態勢をも崩す。

「く…」

流石の連撃に膝をつくほむトキ。
そのタイミングでイリュージョンは解ける。制限下ゆえか、どうも時間が短いようだが、まだいける。
そして、最後のカードを挿入する。

683未来を選択する意思 ◆FTrPA9Zlak:2012/11/03(土) 19:09:10 ID:X4M9Y.gg0
FINAL ATTACK RIDE EEEENOCH!!!

電子音と共に、ディケイドの背後に赤い巨体が姿を現す。
それはアークエンジェルの一人、「神の炎」、ウリエル。

[力を貸そう]
「行くぞ、お尻ペンペンタイムだ」

そして、ウリエルの炎を纏ったアーチをもってほむトキに急接近、切りかかり―――





一つの戦いが終わった。



「見つけたぞ」
「ウェヒ?!」

声を聞いて振り返るまどか。
その背後に立っていたのは、まぎれもなく筋肉モリモリマッチョマンの変態、メイトリックス。

全身は海魔との戦いにおいて浴びた自身と海魔、それぞれの血が入り混じっている。
片手に携えたゲイボルグには、3体の海魔を重ねて貫いており、加えてもう一体、全身蜂の巣になった海魔を肩にぶら下げている。

「すご〜い。動物たち全部使ったのにみんな殺しちゃうなんて。10倍っていうのも嘘じゃないんだね」
「……」

そう、まどかはあの後進撃を続けるメイトリックスの元に、全ての動物を向かわせたのだ。
ポメラニアンを、ハムスターを、生まれたばかりの小鹿を、巨大な猿を。
そしてそのことごとくを、メイトリックスの目の前で海魔へと変化させてきた。
当然まどか自身には逃げるという選択肢も存在したが、あまりの凄さに気まぐれを起こしたまどかは改めて直接会ってみることにしたのだ。

「でも残念だなぁ。どうせ私には協力してくれないんでしょ?
 ジェニー、だっけ?娘さんが捕まってて助けなきゃいけないんだろうし」
「一つ質問させろ。お前は、何だ?」
「何って?あ、名前かー。ここまできたご褒美だし、教えてあげるね♪
 私鹿目まどか。よろしく」

ここまで会話して、メイトリックスは確信する。こいつとは分かり合えないと。

ここにたどり着くまで、目の前で体をはじけさせて死んでいく動物を山ほど見せつけられた。
ほとんどかわいらしい動物ばかりだった。ジェニーに見せたら喜んだことだろう。
そんな動物を、こんな残虐な手段で死に追いやる。メイトリックスには助けを求めるかのような目をした小動物の姿が忘れられなかった。

おそらく残虐性においてはベネットに匹敵するかもしれない。このような少女が。
最初はお尻ペンペンでもしてやろうと思っていたのだが、気が変わった。
あまり気の進むことではないのだが、こいつはここで殺す。

ゲイボルグに突き刺さった海魔を落とし、槍を構える。

「どうやらお前は最後に殺すとはいかないようだ、今殺してやろう」
「ウェヒヒ、ねえおじさん、私あなたのような強い人をこんなところで待ってたんだよ?
 何の準備もしてないと思うのかな?」

唐突にバッグに手を突っ込むまどか。
そして出てきた何かを目の前に投げる。
それは、最後に残ったAV動画セットの動物。ゴールデンレトリバーの子供。
メイトリックスと目が合った瞬間、一瞬助けを求めるような視線を飛ばし、またその体が膨れ上がり―――

キ ン グ ク リ ム ゾ ン !

684未来を選択する意思 ◆FTrPA9Zlak:2012/11/03(土) 19:11:32 ID:X4M9Y.gg0
「ハッ?!」

気が付いたら、目の前には海魔の死体が一つあるだけの光景。
鹿目まどかは遠く彼方の空中に飛び去っていた。
そして持っていたはずのゲイボルグもどこかへ行ってしまっている。
その遠くから叫ぶ声が聞こえた。

「またねー!!おじさんのことは生きてたら最後に殺してあげるからーー♪」
「クソ!!」

士からは鹿目まどかという少女は魔法少女なる存在と聞いていた。
どうもアメコミにでてくるキャラクターのような能力を持っているらしい。
もしそうなら、ここから追うのは難しいだろう。むしろこうやって相対して生きているほうがラッキーなのかもしれない。

ゲイボルグのほうはもう捨てていこう。血をあれだけ浴びても切れ味をかえない槍というのは貴重ではあったが、そこまで重宝することもない。

「士とイーノックも気がかりだ。早く合流をしないとな」

こうしてメイトリックスは、仲間との合流のため走り出した。

【H-05西部/一日目・午前】

【ジョン・メイトリックス@コマンドー】
[状態]:ダメージ(中)、疲労(中)
[装備]:GUN鬼の銃@MUSASHI-GUN道-
[道具]: 基本支給品、ラットの爆弾×3@探偵オペラミルキィホームズ、氷剣ユキアネサ@BLAZBLUE
    宝塔(罅が入っている)@東方Project 、セイバーのカード@遊戯王なのはMAD(使用不可)
    世界樹の巫女 エレイン@カードファイト!! ヴァンガード、確認済み支給品1
[思考・状況]
基本思考:娘を助け出し、殺し合いをぶっ潰す。
0:アザディスタン王宮に向かう
1:士、イーノックと合流する
2:鹿目まどかとはいずれ決着をつける
[備考]
※参戦時期は原作終了後。
※エイレンは4時間、セイバーは半日です。
※アザディスタン王宮に向かう予定です。
※GUN鬼の銃に触れましたが元々能力制限されておらず潜在能力が底上げされている状態です。




「ふぅー、それにしても焦ったぁ〜。まさか槍を投げてくるなんて」

ゴールデンレトリバーの子供を生贄にして魔力で飛んだまどか。
キングクリムゾンの方は、残り使用回数が3回と表示されており、使いどころを考えないといけない。
そして槍を慌てて回避したせいで首輪探知機も落としてしまった。
こっちは全体的に踏んだり蹴ったりだ。動物たちもみんな殺してしまったせいで召喚の餌は探す必要もある。
熱くなってしまうのも考えてものだ。

「まったく、ほむらちゃんはどうなってるのかな…。負けたりしてたら承知しないから」

と、まどかはほむらが戦っている辺りまで飛び続け、視認できる距離までたどり着く。

「……」

その光景を声もなく見守るまどか。そして―――

「ウェヒ」

685未来を選択する意思 ◆FTrPA9Zlak:2012/11/03(土) 19:12:31 ID:X4M9Y.gg0
笑った。

「ウェヒヒヒヒヒヒヒヒイヒ、ウィヒヒヒヒヒイヒヒヒヒャヒャヒャヒャ!!!!!
 やったねほむらちゃん、すごいよ!!!」

上機嫌に大爆笑を続けるまどか。その下に広がっていた光景は―――



――――――

士は、その時起こったことを瞬時に理解することができなかった。


ほむらは、ウリエルスマッシュで斬りかかるディケイドの一撃を受けた。
その一撃は手ごたえが少なかった。だがウリエルスマッシュは一撃で終わりではない。
さらなる連撃を掛けようとしたところで――――唐突に吹き飛ばされた。

ほんの数瞬。一般人ならまず視認できないし、戦い慣れしていても思うがままにできる時間ではない。
その瞬間、ほむらは刹活孔を放ったのだ。

そうして吹き飛ばされた士は、胡坐をかくほむトキの姿を見た気がした。
そして手をかざした瞬間、彼女の背から生えた黒い翼に体を拘束され、そして―――

「……イ、イー、ノック?」

放たれた闘気を、アーチから戻ったイーノックがディケイドの全面に出ることで受け止めたのだ。

体が少しずつおかしな方を向き始める。

「だ、大丈夫だ、も、問題、ない」

その言葉は、今まで聞いた中で最も当てにすることができないものだった。

「お前、俺を庇って…――」
「士」

少しずつ体が膨れ始め、首の向きもおかしくなりだしている。
それでもイーノックの顔は、士のほうをしっかりと向いて、こう言った。

「ルシフェルを、頼む」

ちにゃっ メザメタコーコロハー

【イーノック@エルシャダイ 死亡】



686未来を選択する意思 ◆FTrPA9Zlak:2012/11/03(土) 19:13:12 ID:X4M9Y.gg0


「イーノックウウウウゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」

絶叫する士。そして同時に解ける変身。

無防備な士に対し、ほむらは、

『ほむらちゃん、ここは一旦退くよ』
「まどか?うん、分かった」

念話で聞こえてきたまどかの声に従う。
そうしてほむらは、パッチを外し、その脚に既に装着してあるストライカーユニットで飛び去った。

あとに残ったのは、周囲に撒き散らされた体を構成していたであろうもの、そしてそれを茫然と見つめる士だけだった。

【H-04南部/一日目・午前】

【門矢士@仮面ライダーディケイド】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(中)、胸部に打撲、茫然
[装備]:ディケイドライバー@仮面ライダーディケイド(1時間30分使用不可)、ライダーカード一式@仮面ライダーディケイド
[道具]:基本支給品一式(水残り僅か)、ライダーカード(スペランカー)@ニコニコワールド、ライダーカード(イーノック)
    其為右手@真夏の夜の淫夢
[思考・状況]
基本:この殺し合いを破壊する
0:??????
1:イーノック……
【備考】
※一部の参加者について、ある程度の知識を持っているようです
※参加者本人若しくは参加者に縁のある道具を見ると記憶を思い出します
※ニコニコワールドのことを知っていますが、特にニコニコワールド出典の門矢士というわけではありません
※ライダーカード一式の中身は、カメンライドディケイド、アタックライドスラッシュ、ブラスト、ファイナルアタックライド、イリュージョンとなっています。
※ディケイドライバーは一度使うと1時間30分使用不可になります。
※世界が融合を始めたかもしれません
※制限が軽く緩和されました
※イーノックと通じ合ったことでイーノックのカードを入手しました。他の参加者でもカードを作ることができるかは不明です



「よくやったねほむらちゃん!もう最っ高!!
 あの目の前で仲間が殺されて驚いてる顔とかさー」
「……」

飛行して移動するまどかとほむら。
例の本のおかげでまどかの魔力は減らないし、ほむらの魔力もこれで節約できる。まさに一石二鳥の移動方法だ。

「とにかくご苦労様。それじゃ、ほむらちゃん、例のパッチ返して」
「分かった」

と、パッチをまどかに返すほむら。
空になった自分の手を見つめる。

また、レアに続いて人を殺した。
だがまどかはこうやって喜んでいてくれる。それでいいのだ。
これが、私の喜び、私の―――

687未来を選択する意思 ◆FTrPA9Zlak:2012/11/03(土) 19:13:53 ID:X4M9Y.gg0
『お前自身の戦いの意味、もう一度思い出せ!』
バチッ
『私ね、あなたと友達になれて嬉しかった。あなたが魔女に襲われた時、間に合って。今でもそれが自慢なの』
『もし私に何かあったら、エイミィのことお願いしたいんだ』
『私、魔女にはなりたくない。嫌なことも、悲しいこともあったけど、守りたいものだって、たくさん、この世界にはあったから』

何か脳裏にノイズが走った気がした。

『ねえまどか、この動物たち、どうするの?』
『うん?みんなにはね、この怪物を呼び出すのに生贄になってもらおうかなって。
 私のために死ねるなら、この子たちだって本望でしょ?』

違う、まどかは子猫の命を救うために魔法少女の運命を背負ったのだ。
周りを滅ぼすくらいならと、自分の死を望んだのだ。
こんな私を救えたということを、心の底から喜んでくれたのだ。
そして、私はそんなまどかを――――

「ほむらちゃん?どうしたの」
「えっ?」
「いや、何か考えてるみたいだったから」
「なんでもないわ。きっと」
「そう?じゃ、このままマミさんのところまで急ごっか。
 マミさんも仲間に引き入れることができたら、きっともっと便利になるし」
「……」

何か大切なことを忘れている気がした。
決して忘れてはいけない、大切ななにかを。


【G-05/一日目・午前】


【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ(クズなまどかシリーズ)】
[状態]:疲労(中)
[装備]:ソウルジェム 、螺湮城教本@Fate/Zero、首輪探知機
[道具]:基本支給品一式×2、世紀末魔法少女パッチ@MUGEN、キングクリムゾン(残り3回)@ニコニコ動画、不明支給品0?1
[思考・状況]
基本:ゲームからの生還
1:ほむらちゃんと一緒に行動。あまり役に立たないようなら捨てる。
2:マミさんと合流。
3:利用できる者は利用し、邪魔になる者は殺す。士、メイトリックスはいずれ殺す。
4:行動に出る際はパッチを利用してなるべく自分の悪評が広がることはないように動く。
5:海魔召喚のための餌も探す
※クズなまどかVS逆襲の魔法少女スーパーさやかちゃん【前編】直後の参戦です。
※さやかの体が鬼柳京介になっているのを知りました。
※螺湮城教本は制限により海魔の現界、術者の魔力補給、本体のダメージ修復等の同時運用は出来ません。
※制限として海魔の最大同時現界数は五体までしか出せません、また能力も下方修正されています。
※AV動画オールスターセットの動物はもう残っていません

【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)、マドカァー 、ヤンデレ状態
[装備]:ソウルジェム、バルメM78(36/40)@コマンドー、ストライカーユニット@ストライクウィッチーズ、
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1?2
[思考・状況]
基本思考:まどかに全てを捧げる。
1:何があってもまどかを守る。
2:どんなことをしてもまどかに認めてもらう。
3:もう役立たずだなんて言われたくない。
4:まどかに危険を及ぼしうるものは全て排除する。
5:何か大切なことを忘れている気がする。


※H-04〜05西部の間の何処かにゲイ・ボルグ@Fate/stay night、首輪探知機が落ちています(同じ場所には落ちていないでしょう)

688 ◆FTrPA9Zlak:2012/11/03(土) 19:14:19 ID:X4M9Y.gg0
投下終了します

689名無しさん:2012/11/03(土) 19:28:22 ID:Ci5OvQ0U0
投下乙です!
全主関チーム(ホモ特有の略)がまたしてもボロボロに…こいつらなんか呪われてるんじゃないの?
イーノック退場は残念だけど、これでルシフェルがどんな反応するのか楽しみだ



祝!ニコロワγ100話突破!

690名無しさん:2012/11/03(土) 20:56:42 ID:DHEUBJUsO
投下乙です!
100話目に相応しい戦いでした
イーノックの言葉はほむらに届いただろうか…
今後の展開が楽しみです

691名無しさん:2012/11/03(土) 21:13:41 ID:UKQvOBAw0
投下乙です

イーノックはここで退場だが彼の言葉でほむほむは…
でも屑まどかがいるからなあ…

100話目キター!

692 ◆FbzPVNOXDo:2012/11/04(日) 02:56:14 ID:09.r.7C20
投下乙です
自分も天野河リュウセイ、シャーロック・シェリンフォード、東風谷早苗、権兵衛、海東純一、ムラクモを投下します

693オリーブの恨みは恐ろしいって、ハッキリわかんだね ◆FbzPVNOXDo:2012/11/04(日) 02:57:06 ID:09.r.7C20
「駄目です。この辺には碌なものがありませんでした」

とある民家から、ドアを開け姿を見せたシャロは溜息混じりに呟いた。
何故、彼女がこんな空巣染みた真似をしているのか
それはいつもの4人が海東と共に行動するようになってから、しばらくした頃リュウセイが民家を探索してみようと言ってみたのがきっかけだった。
もしかしたら支給品以外に何か役に立つものがあるかもしれないという事で、暫く市街地に留まる事になったのだ。

「そろそろ他の場所へ移動しませんか? ここは殆ど探索しましたし」

海東がここで探索の打ち切りを提案してきた。
元々全員何か役に立つものがあればいいなあ、程度にしか考えていなかったのだろう。
特に反対意見も無かった。

「で、何処に行くんだ? あの博麗神社ってとこか?」
「ええ、そうしたいのも山々ですが、まだあのヘルメットの男が近くをうろついてる可能性もありますし、別の場所を巡った方がいいかもしれません」
「ならば、一つ私の行きたい場所へ付き合って頂けないでしょうか?」

海東はそう言うと地図を広げ4人に見えるようにある場所を指差す。
そこには光写真館と記されていた。

「写真館?」
「はい、私の仲間である仮面ライダーが関係する場所でして……出来れば少し見ておきたいのです」
「まあ俺はどっちでもいいけど」
「私も」
「リュウセイさんとシャロさんがいいのなら、私もいいですけど」
「ありがとうございます」

光写真館。確かディケイドに関係する場所だ。
海東は詳しい事は知らないが、少し寄ってみる価値はあるのではないかと考えていた。

694オリーブの恨みは恐ろしいって、ハッキリわかんだね ◆FbzPVNOXDo:2012/11/04(日) 02:57:44 ID:09.r.7C20

(光写真館、何か海東は狙っているのか?)

その海東の動向に権兵衛は目を光らせる。
あの張り付いた笑顔の奥に何が潜んでいるのか、それを見極めるまでは油断できない。

そんななか、何も知らないリュウセイ、シャロ、早苗の三人が踵を返し光写真館へと足を踏み出そうとした瞬間だった。

「助けてください!!」

一人の幼い少年がやってきた。
その足取りはふらついていて右足からは血が垂れていた。

「大変! 足を怪我してますよ!!」
「落ち着いてくださいシャロさん。先ずは手当てですよ!」

慌てるシャロをなだめ早苗は少年の方へ駆け寄ると足元へ顔を近づけ怪我の具合を確認する。
見れば最初から応急手当はしてあるようだが、無理に歩いたせいか傷口が再び開き出血してしまったのだろう。

「おい、誰にやられたんだよ?」

リュウセイが少年に近づき質問を投げかける。
こんな大怪我を自分でしたとは考えづらいし転んだなどの事故的な事も考えづらい。
ならば殺し合いに乗った参加者に襲われたと考えるのが妥当だった。

「オリーブオイル塗れのオリーブオイル臭い長身の男で確か……速水もこみちって言ってた……」
「ん? オリーブオイル塗れ? オリーブオイル臭い? 長身の男?」

リュウセイの脳内で一人の男が浮かび上がった。
名前こそ知らないが、殺し合いが始まってから数時間もしない内にシャロと共に襲われたあの変質者だ。

「リュウセイ君、知っているんですか!」
「間違いない! アイツだ!!」

権兵衛の問いにリュウセイは即答すると追い討ちをかけるように更に少年に迫っていく。

695オリーブの恨みは恐ろしいって、ハッキリわかんだね ◆FbzPVNOXDo:2012/11/04(日) 02:58:41 ID:09.r.7C20

「アイツは何処だ!?」
「MOCO'Sキッチンで襲われてそこから逃げてきたんだ……」

ここからMOCO'Sキッチンはそれなりの距離がある。
ましてや子供がしかも足を怪我しているのだ、その逃走にはどんな恐怖や苦痛があったかは知る由も無い。
見れば服もブカブカで下はメイド服を着用している。
本当に形振り構わずここまで逃げてきたという事が分かった。

「アイツ……。こうなったらMOCO'Sキッチンに殴り込みだ!!!」

リュウセイの怒りは既に許容量を上回っていた。
彼の脳裏に浮かぶのは、ただのパスタにオリーブオイルをぶっかけただけの通称素パスタを美味しそうに平らげる三人の兄妹。
姉が作った素パスタを絶対に不味いのに無理して美味しそうに食べている妹と弟だ。

そうオリーブオイルは貧乏な家庭に夕食をもたらすもの、断じて殺しで使っていいような代物ではないのだ。

気付けばリュウセイは走り出していた。
最早この身はオリーブオイルを殺しの為に使用した速水もこみちを倒す事でしか収まらない。
そして何より見てるだけで胸焼けしそうな、オリーブオイル男にクレームを付けないと気が治まらない。
実を言うとリュウセイはもこみちと戦ったせいかずっと服がオリーブオイル臭かったのだ。
これは文句の一つや二つ付けても罰は当たらないだろう。
それにあの時の借りも返しておきたいし危険人物は出来る限り潰すに限る。

伝説のクレーマー始動である。


【F-02/一日目・午前】

【天野河リュウセイ@人造昆虫カブトボーグV×V】
[状態]:疲労(小)、オリーブオイル臭い、もこみちに怒り
[装備]: トムキャット・レッド・ビートル@人造昆虫カブトボーグV×V
[道具]:基本支給品、スコップ@現実
[思考・状況]
基本:殺し合いに乗るつもりはない。
1:MOCO'Sキッチンに殴り込みに行きもこみちにクレームを付け倒す。
2:ケン、勝治……

696オリーブの恨みは恐ろしいって、ハッキリわかんだね ◆FbzPVNOXDo:2012/11/04(日) 02:59:19 ID:09.r.7C20





「待ってください! リュウセイ君!!」

リュウセイを追おうと権兵衛が足を踏み出そうとした、ところで彼はその足を止めた。
今自分がリュウセイを追ったら誰が海東を見張るのだ。
そっと後ろを見てみると早苗とシャロは少年の看病に夢中で今、権兵衛が走っても追いかけてくる事は無いだろう。
そしてその場には海東が、危うく自分は無垢な少年と少女達を海東の毒牙に晒すところだったのだ。

(リュウセイ君は気になりますが……海東を放っておく訳にも……)

「権兵衛さん、この子思った以上に傷が深いみたいです。ですから無闇に動かすことは出来ません。
 だから私はここに残りますから権兵衛さんはリュウセイさんをお願いします」
「いえ、それは……」
「大丈夫ですよ! 私も一緒に行きますから!!」

リュウセイを追う気満々のシャロに自分は残ると言い出す早苗。
だがそれでは駄目だ。どちらかを海東の元へ残していくなんて危険すぎる。
かといって少年の面倒は自分と海東で見るから、シャロと早苗にリュウセイを追わせる訳にも行かないし逆もまた然りだ。
あの周辺には神社で権兵衛達を襲ったジャギがまだ居るかも知れないのだ。
それにジャギ以外にも、殺し合いに乗った参加者は沢山居る。
せめてリュウセイの様にボクシング東洋太平洋チャンピオンを倒せるくらいの実力があればともかく
こんな場所に、こんな無垢な少女二人を放り出すのは危険すぎる。
下手すれば死よりも悲惨な目に……ということもあるかもしれない。

「安心して下さい権兵衛さん。仮面ライダーとして私が必ず早苗さんをお守りします」

相も変わらず気持ち悪い笑顔で海東はそう言い放つ。
仮に海東にリュウセイを追えと言ったところで、今度はリュウセイが危ない。
出来る限り、権兵衛は海東を自分の目の届く領域に置いておきたい。
だが現状ではそれはかなり困難になるだろう。

(どうすれば……あの少年が居る以上全員で動く訳にも行かない。かといって少年と海東を残すのも少年が危険だ……。どうする?)

697オリーブの恨みは恐ろしいって、ハッキリわかんだね ◆FbzPVNOXDo:2012/11/04(日) 02:59:52 ID:09.r.7C20


【F-02 市街地/一日目・午前】


【チーム:いつもの四人】基本思考:殺し合いを破壊し主催者を捕まえる
共通思考
1:殺し合いに反抗しようとする者を探す。
2:互いの知り合いの捜索。
3:メイトリクスの捜索。


※それぞれの世界及び知り合いについての情報を交換しました。
※幻想郷とミルキィホームズの世界、カブトボーグの世界がそれぞれ異なる世界だと気付きました。
※早苗と権兵衛は自分達が別の幻想郷から来ていることに気付いていません。
※川が危険な事に気付きました。



【権兵衛@幻想入り】
[状態]軽傷、少し疲労
[装備]無し
[道具]基本支給品、ランダム支給品0〜2個
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いを止めるため東風谷さんと共に仲間を探す。
0:リュウセイを追う……?
1:出来る限り海東は自分の目の届く場所に置いておきたいが……
2:男性(メイトリックス)の捜索。
3:海東純一を警戒
4:博麗神社は後で改めて訪れたい。
5:かわいそうなボルガ博士……

【東風谷早苗@守矢一家コスプレ劇場】
[状態]軽傷
[装備]無し
[道具]基本支給品
    VGカード『幸運の運び手エポナ』@カードファイト!!ヴァンガード(1時間使用不能)、権兵衛の考察メモ
[思考・状況]
基本行動方針:権兵衛さんと行動する。殺し合いには乗らない。
1:少年の手当てをする。
2:神奈子様と諏訪子様が凄く心配。
3:守矢の巫女として信仰を集める。
4:仮面ライダーに出会えて感激!
5:博麗神社は後で改めて訪れたい。
6:\  /
7:●  ● この会場では常識に囚われてはいけないのですね!
8:" ▽ "


※出展の都合で天然度と神奈子&諏訪子に対する信仰度が増加しています。
※制限に気付いていません。
※ボルガ博士のことは、良く出来たロボット爆弾か何かだと思っています。

【シャーロック・シェリンフォード@探偵オペラミルキィホームズ】
[状態]:疲労(小)
[装備]: なし。
[道具]:基本支給品、手鏡@現実、ランダムアイテム0〜1
[思考・状況]
基本:探偵として主催者を捕まえ殺し合いを終わらす。
1:リュウセイを追う。
2:居るなら他のミルキィホームズや知り合いを探す。
3:それにしても、この少年何処かで見たような気が……

698オリーブの恨みは恐ろしいって、ハッキリわかんだね ◆FbzPVNOXDo:2012/11/04(日) 03:00:35 ID:09.r.7C20



(まさか、この少年のお陰で権兵衛と離れやすくなったとはな。
 まあ、手駒が一つか二つ消える可能性があるが、そこは妥協点だ他から補充すればいい)

海東は内心笑みを浮かべていた。
そう権兵衛さえ居なくなれば後はこちらのものだ。
言葉巧みにシャロや早苗を誘導し手駒として扱い暗躍出来る。
出来れば権兵衛を殺したかったがそれは後に回せばいい。
そもそも、権兵衛はまだ海東が殺し合いに乗ったという証拠も掴んでいないのだ。
離れはしたいが無理に殺す必要はまだ無い。

(この少年に感謝しておかないとな)



【F-02 市街地/一日目・午前】

【海東純一@仮面ライダーディケイド】
[状態]:( ^U^)申し訳ございません、このような健康体で。
[装備]:グレイブバックル@仮面ライダーディケイド、電磁サイリウム@COBRA THE IDOLM@STER
[道具]:基本支給品、電光戦車@エヌアイン完全世界、外部AI@MUGEN、AT-4@魔法少女まどか☆マギカ
[思考・状況]
基本:優勝して、元の世界を支配する。
 1:表向きは対主催として振る舞い、集団の中に潜む。
 2:【チーム:いつもの四人】と行動を共にする。
 3:権兵衛を警戒。可能ならば排除したい。
 4:ノーリスクで殺人が可能な武器が欲しい。
 5:グレイブバックルの制限を何とかしたい。
 6:ディケイドにも制限が?
 7:AIを搭載した電光戦車は切り札。
 8:光写真館に少し興味。
※「ディエンドの世界」編終了後からの参戦
※鬼柳とさやかを死んだと思っています。
※大変胡散臭い表情をしていますが、本人はそれに気付いていません。
※グレイブバックルは一度使うと2時間使用不可になります。
※電磁サイリウム@COBRA THE IDOLM@STER、AT-4@魔法少女まどか☆マギカを早苗から譲り受けました
※早苗のことは別の世界の仮面ライダー住民だと思っています。

699オリーブの恨みは恐ろしいって、ハッキリわかんだね ◆FbzPVNOXDo:2012/11/04(日) 03:01:40 ID:09.r.7C20





少年ことムラクモは早苗に介抱されながら内心自分の演技力に驚いていた。
まさか体が縮んでいるとはいえ、初対面の連中はともかく一度会ったリュウセイ達まですんなり騙せるとは思えなかった。

今から遡る事、数十分前ゲキド街の薬屋でムラクモは目を覚ました。
横には自分を助けた者が書いたと見られるメモがあったが関係ない。
元よりムラクモは主催含めた全員を皆殺しにする気だ。
ましてや何故か女物のスカートを履かせてきたのだ、例え自分を救った恩人だろうと関係ない。
ムラクモは自分を救った不動遊星、松岡勝治を殺す為にゲキド街を歩み始めたのだが……。

(まさか足の傷が開き何処かで休もうと、無我夢中で歩いた末にこの連中に会うとは……)

いつもの4人達を見つけたムラクモは既に戦うという選択肢を消していた。
ショタになっただけならともかく、こんなボロボロの体ではもう戦いは極力避けるに越した事は無い。
そこで自分の容姿を利用しもこみちの悪評を広げつつ、自分の怪我の手当てをしてもらう事に成功したのだ。
気付けば一人が勝手にもこみちを倒しに向かってくれた。
そのまま共倒れが理想だが、ダメージを与えてくれるだけでも十分だ。

(ふん、ともかく暫くは無力な少年を装いこいつらと共に行動を共にし、隙を見て支給品を奪い殺すのがベストだな)



【F-02 市街地/一日目・午前】

【ムラクモ@アカツキ電光戦記】
[状態]:睡眠、貧血、疲労(大)、ダメージ(中)、右足に刺し傷(傷が開いた)、身体が十二歳程になっています
[装備]: 六〇式電光被服@アカツキ電光戦記、十六夜咲夜のスカート
[道具]:基本支給品、マッド博士の整形マシーン、ポラロイドカメラ
[思考・状況]
基本:主催も含めて皆殺し。
1:無力な少年を装いいつもの4人と行動を共にして隙を見て支給品を奪い殺す。
2:怪我の回復にも専念する。
3:もこみちはいずれ始末する。
4:オリーブオイルを入手しておきたいが……

700 ◆FbzPVNOXDo:2012/11/04(日) 03:02:15 ID:09.r.7C20
投下終了です

701名無しさん:2012/11/04(日) 03:22:57 ID:dZ8o3sjQ0
投下乙です
リュウセイさんがもこみち&研と会ったらカオスなんてレベルじゃないなwwwww

702名無しさん:2012/11/04(日) 11:59:31 ID:WEgr9Bys0
投下乙です
あーあ、出会っちまったか(げんじんしん的な意味で)
ついにリュウセイさんに外道スイッチ入った!死人が出るぞぉ!

指摘ですけど、ムラクモの状態が睡眠のままになってます

703 ◆FbzPVNOXDo:2012/11/04(日) 13:33:32 ID:09.r.7C20
ご指摘ありがとうございます
wikiの方に直接修正しておきました

704名無しさん:2012/11/04(日) 15:03:42 ID:Xh1tofWgO
投下乙です!まあ、あんなのをまどかと認めたくない気持ちは少なからずあらあな…今は多少の揺らぎでも、放っておくと肝心な場面でズドンだなこりゃ。

ニーサンは爆弾抱えてどうなることやらw

705 ◆FbzPVNOXDo:2012/11/07(水) 01:29:48 ID:jzJailDo0
プラシド、司馬宙、巡音ルカ、日本鬼子、ありがとウサギを投下します

706 ◆FbzPVNOXDo:2012/11/07(水) 01:30:21 ID:jzJailDo0
「おい何も見つからないぞ」

司馬が半ば呆れた様に口を開く。

天界の書記室を探索し始めて何時間が経っただろうか。
何一つ有益な物は見つからない、あるのは小難しそうな本ばかりだ。

「チッ、とんだ無駄足だったようだな」

同じくプラシドも舌打ちをしながら呟いた。

ここに来て手に入れた物といえば、ルカから強引に譲ってもらったこの希望皇のカードのみ。
書記室自体からは禄な物が出てこない。

横を見れば、一先ず一緒に探索する事になったルカと鬼子も同じ様な顔をしている。
もう、ここに長居は無用かもしれない。

「おい。貴様らはこれからどうする?」

そう考えたプラシドがルカと鬼子へ問いかけた。

「そうですね……。ここにはもう用は無いですし……貴方方と行動を共にさせてもらうというのは駄目でしょうか?」
「え? ちょっと!」

ルカが返事をする前に鬼子が予想外の返事を返した。
そして、それを聞いたプラシドも笑みを浮かべ

「奇遇だな。俺もお前たちと同じことを考えていた」

更に予想外な返事をしてきた。

707 ◆FbzPVNOXDo:2012/11/07(水) 01:31:14 ID:jzJailDo0

「分かっているようだな? この殺し合い、単独での脱出や破壊は困難だ。出来る限り仲間は増やしておきたい。
 構わないな司馬?」
「ああ、俺は構わない」

冗談じゃない。

ルカはこんなストレスが溜まるような男とは出来る限り一緒に居たくはなかった。
だが言ってる事は正論だ、仲間は少ないより多いほうが生き残る確立も上がる。
ルカは渋々この提案を受け入れることにした。



「取り合えずだ、まずは不動遊星を探すぞ。
 奴は俺にとっては敵だが、殺し合いに乗るような奴ではないし、何より気に食わんが戦力になる。
 こんな状況だ、奴も俺と組むことを拒みはしない筈だ」

「では、その遊星さんが何処に向かうか心当たりは?」
「ないな。手当り次第に車で奴を探すぞ」
「分かったわ、取りあえず近い施設から見て回りましょう」

708 ◆FbzPVNOXDo:2012/11/07(水) 01:32:09 ID:jzJailDo0


方針を決め一向はルカの運転するオッデセイに乗り込み――

数秒後プラシドは激怒しながらオッデセイを降りた。

「ふざけるな!! なんだあの運転は!!!」
「わ、忘れてました……ルカさんの運転が荒いのを」

青ざめた顔の鬼子に怒りを露にするプラシド。

「そ、そんなに怒る事もないでしょう?」
「貴様は俺達を殺す気か!!!」
「じゃあ貴方が運転しなさいよ!!!」
「まあまあ、二人共……」

とうとう喧嘩を始めたルカとプラシドを司馬はなんとか喧嘩を止めようとする。

(この二人はどうも馬が合わないようですね……でも)

そして鬼子はその光景を見ながら


(何故か、彼らと一緒ならこの殺し合いを何とか出来そうな気がしてきます……)


ふとそう思うのだった。

殺し合いという絶望的な状況。
だがそこに一筋の光が差し込んできた。

根拠は無い。だが彼らや、まだ見ぬ殺し合い反対派の参加者達と力を合わせれば――そう思った。




――刹那、司馬の胸を一本の槍が貫いた。


「!?」

709 ◆FbzPVNOXDo:2012/11/07(水) 01:32:45 ID:jzJailDo0


司馬本人も含め、この場に居る4人が何が起こったか正確に理解できていない。
ただ一ついえるのは、自分たちは何者かが攻撃目的で投擲してきた槍をたまたま宙が受けてしまった。
これだけだった。

そして一体誰がこんな事をしたのか。

司馬が倒れ、司馬以外の全員が攻撃を仕掛けた敵を視認しようと、視線を移そうとしたのと同時に
空間が張り裂けそうなほどの轟音と同時に巨大なロボットが迫り剛拳がプラシドを襲った。

「ぐわあああああああああああああああああああああああ!!!!!」

上半身がもげ地面を何度も跳ねながら転がる。
対する下半身は、ただその場に力なく崩れ落ちていく。

「ぶ、武器を!!」

ルカが大口径拳銃を構え、鬼子が白楼剣を抜こうと刀に手をやる。
その瞬間、二人を庇うようにサイボーグ体へと変身した司馬が立ち上がった。

「プラシドを連れて早く逃げろォォォ!!!!」

710 ◆FbzPVNOXDo:2012/11/07(水) 01:33:38 ID:jzJailDo0

何時の間に回収したのか。
もげたプラシドの下半身とバッグ、そして同じく自らのバッグをルカへと投げ渡しそのままロボットへと突っ込む。

何かに突き動かされるようにルカはプラシドの下半身をバッグへ突っ込み吹っ飛んだ上半身を回収。
そのまま流れるように、鬼子の腕を引き止めていたオデッセイへと無理やり捻じ込む。

「司馬さんが!」

鬼子がオデッセイから降りようとするが、再び腕を引き全力でアクセルを踏み車を発進させた。

「邪魔だ!!!」

ロボットが声を荒げ迫ってくる。
だが司馬が、それを遮るように体全体を使ったタックルを足元にお見舞いしてきた。
サイボーグの力で放たれたそれは無視できるような一撃ではない。
ロボットがバランスを崩しかける。

「おおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

だがロボットはバランスを崩さず辛うじて体勢を整いなおすと、全力を振り絞り司馬へと拳を放つ。

「!!!!?」

だが司馬は自分の体の倍はあるその拳を全身で受け止めた。

「うわあああああああああああああああ!!!!!!!!!」

悲鳴にも似た雄叫びを上げ、ロボットは何度も司馬へ拳を叩きつける。

何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも。

だが司馬は引かない。倒れない。何があろうとも如何なる攻撃を喰らおうとも、まるで高大な鉄の鉄壁のように立っていた。





――――――――

711 ◆FbzPVNOXDo:2012/11/07(水) 01:34:21 ID:jzJailDo0




どうやってここまで来たのか、よく覚えてない。
ただ、ひたすらアクセルを踏み全速力で走りぬけた。

気付けば、まともな呼吸が出来なくなりそうなほど息が上がっていた。


ルカは車を停止させ、呼吸を整えようと深呼吸を始める。
だがルカの意思に反するように、体は息を上手く吸わせてくれない。

「あの場で私達が戦っていたら……司馬さんは助かったでしょうか」

そんなルカの横で鬼子が誰かに言うでもなく呟いた。
ルカは答えない、いや答えられない。
元々彼女は戦闘に関してはズブのド素人だ、戦闘という面においてなら鬼子本人の方が優れている

「確かに司馬さんは胸を貫かれていました。でもまだ生きていた、動けていた、もしや心臓から槍が外れていてちゃんと治療すれば……」

「止めてよ!!!!」

ルカも分かっている。

司馬は助かったかも知れない。
今から考えてみれば槍は胸を貫いてはいたが、ギリギリ心臓は外していたような気もする。
それにサイボーグであるのなら、心臓を貫かれても大丈夫なのかもしれない。
あそこで司馬を連れ逃げ切ればもしかしたら……。

712 ◆FbzPVNOXDo:2012/11/07(水) 01:34:55 ID:jzJailDo0


だが、それもあくまで希望的観測にすぎない。
ルカと鬼子は医療の専門的な知識など皆無だ。
一目で槍が心臓を外したかどうかなど分かる筈も無い。

「あの場じゃ……ああするしか……」

本当にそうなのか?

いや違う。
もっといい最善の行動が出来たはずだ。
しかし、あの襲撃はあまりにも唐突過ぎた。

あの場でああしていれば……こうしていれば……。
だが全ては冷静になった今だからこそ言えること、あの場でそこまで冷静になどなれるだろうか。
少なくともルカはなれなかった。
鬼子ともげたプラシドを連れて逃げるだけが精一杯だ。

そして鬼子も同じだった。
刀こそ抜こうとはしていたが、あんな巨大なロボット相手に勝てるとは自分でも到底思えない。
そもそも人の迷いを断ち切る剣があんなロボットに効くかも分からない。
もし司馬が”逃げろ”と叫んでいなければ全滅していただろう。

713 ◆FbzPVNOXDo:2012/11/07(水) 01:35:27 ID:jzJailDo0

いや違う。
自分達は様々な武器を支給されていた。
それらを上手く扱えていれば、こんな事にはならなかった。


二人は後ろの席に寝かしてある、もげたプラシドへ目を移す。
下半身がもげてはいるが、幸い命に別状は無いようだ。
ロボットであったお陰だろう。

後悔に苛まれながら、二人はプラシドが目を覚ますのを待つことにした。




【G-08/1日目・午前】

【プラシド@遊戯王5D's】
[状態]:気絶、上半身のみ、希望の番人化
[装備]:アノニムの二丁拳銃 弾数(5/6、6/6)(一丁のみ腰に差している)@アカツキ電光戦記
[道具]:基本支給品一式、インヴェルズ・ギラファ@遊戯王、 希望王セット@遊戯王ZEXAL
[思考・状況]
基本行動方針:絶望の未来を変える
0:……。
1:気に食わないが戦力になりそうな不動遊星を探す。
2:愛用のDホイールと剣が欲しい。
3:不動遊星との決着は保留。
4:シンクロの代わりとなるエクシーズに注目しています。
5:歴史を改変しシンクロ時代の今をエクシーズの時代に変えようと思っています。
6:ルカ達の話の食い違いについては一応思考中・・
7:希望王セットのカードは一度使うと6時間使用できません。
8:NO.の精神汚染は本ロワでは無効です。

714 ◆FbzPVNOXDo:2012/11/07(水) 01:35:59 ID:jzJailDo0

【巡音ルカ@VOCALOID】
[状態]:健康
[装備]:大口径拳銃@魔法少女まどか☆マギカ
[道具]:基本支給品一式、プラシドの下半身@遊戯王5D's、モンスターボール(バッフロン)
    もしかしてオラオラですかーッ!?@未来ガジェット研究所、司馬のランダム支給品0〜1
    ホンダのオデッセイのキー(ボディーに大量のヘコミとキズ)@課金騎兵モバマス予告集
[思考・状況]
基本思考:歌い続けるために生きる
0:……
1:鬼子に協力する
2:絶望には呑まれない

【日本鬼子@日本鬼子ぷろじぇくと】
[状態]:健康
[装備]:白楼剣@東方Project
[道具]:基本支給品一式、儀式の人クリスマスパーティーセット@儀式の人シリーズ
[思考・状況]
基本思考:殺生無しに争いを鎮める方法を探したい
0:……
1:心を鬼に囚われた人を白楼剣で斬り、迷いから解放する
2:極力殺生はしたくないが、いざというときは……

715 ◆FbzPVNOXDo:2012/11/07(水) 01:36:32 ID:jzJailDo0







――体の感覚が無い。

――意識が朦朧としてきた。

――プラシド達は逃げ切れたのか?


もう何回拳を受けたのか分からない。
既にその身体は限界だ、サイボーグとはいえ胸を槍で貫かれたうえ、これほどの剛力で殴られ続ければたまったものではない。
だがそれでも司馬は倒れない、倒れるわけにはいかない。

プラシドとの付き合いはほんの数時間。
互いの事も、まだ名前ぐらいしか知らない様な仲だ。

それでも分かった事がある。
プラシドは絶望を背負っていた。
それは司馬には想像も出来ないような、恐らくこんな殺し合いに巻き込まれるよりも深いものであったに違いない。
だがそれでもプラシドは希望を見出した。

必ずやその希望はこの殺し合いを止める架け橋となる。

ならば、例えこの身を投げ打ってでもその希望を途絶えさせる訳にはいかない。

人は希望があれば何度でも立ち上がる事が出来るのだから――。


「だから、プラシド……。お前だけは……希望を」


【司馬宙@鋼鉄ジーグ 死亡】

716 ◆FbzPVNOXDo:2012/11/07(水) 01:37:31 ID:jzJailDo0





――――




「……」

ありがとウサギは通常形態に戻り司馬に刺さった槍を握る。
地面に横たわる司馬の遺体が少し動いたかと思うと、そのまま胸の槍が引き抜かれた。

驚いたものだ。
まさか胸を貫いたのにここまで粘るとは。

「僕は人を殺した……。やっぱり僕の方が正しい……」

聖の言っていた事は所詮綺麗事、ここでは自らの考えの方が正しい。
その証明にこの男は死んだのだ。

「……無理をしすぎたかもしれない……」

思えば聖の話を聞いてからムキになっていた。
最初からグレート化しなくても、もっといい方法で奴らを殺すことは出来た。
こんな事では隙を突かれ、他の参加者に殺されてしまう。
もっと冷静にならなくては。

「頭を冷やすついでに少し、休もう」


【E-07/1日目・午前】

【ありがとウサギ@あいさつの魔法】
[状態]:疲労(中)、通常状態
[装備]:必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)@Fate/Zero
[道具]:基本支給品、ウォーロック@ストライクウィッチーズ、ランダム品(0〜1)
[思考・状況]基本思考:優勝し生き残る。
0:少し休み、頭を冷やす。
1:遊星、研、もこみち、ムラクモを探し殺す。
2:生き残る事で、自分の正しさを証明する。

717 ◆FbzPVNOXDo:2012/11/07(水) 01:40:41 ID:jzJailDo0
投下終了です
タイトルは『もげ!もげ!もげ!【プラシドの半身を】……もげ!』です

718名無しさん:2012/11/07(水) 22:00:54 ID:IjWJ3zGY0
投下お疲れ様です
ついにありがとウサギが一線を超えたか…
司馬、いいやつだったぜ…。プラシドに思いを託し…って、プラシドこの後どうやって治そうか…

719 ◆NgpPbOWd9I:2012/11/10(土) 17:25:30 ID:041YAyJE0
サーニャ、巴マミ投下いたします

720 ◆NgpPbOWd9I:2012/11/10(土) 17:28:55 ID:041YAyJE0
放送が流れてしばらくして、再びあのサイレンみたいな音が周りに響いた。
そしてあの禍々しい気配はまるで現れたのが間違いだったといわんばかりに泉から消失していた。
結果泉は何事もなかったかのように元通りになった。
ただし何も変わってないわけではないというのは放送を聞いたサーニャ自身が一番よくわかっていた。

「先輩…松風さん…」

結局二人の反応はあの気配とともに消失してしまった。
さらにティンカーベル先輩は放送で名前まで呼ばれてしまった。
二人の命はすでに失われてしまったのだと、認められたようなものだ。
自分が参加者を―巴マミを見つけなければと思考がループしそうになる。

だが今は二人の死をいつまでも引きずるわけにはいかないということもわかっていた。
参加者名簿にエイラの名前があったのだ。

エイラ・イルマタル・ユーティライネン。
サーニャと同じく第8隊小隊に所属しているウィッチだ。
第8小隊に配属されたときに、いろいろと自分を助けてくれたことを今でも覚えている。
彼女は、今頃私を必死に探し回っているだろう。
ひょっとしたら「サーニャー!」と大声で訪ね回っているかもしれない。

故に早急に彼女を探さなくてはならない。
そんな行為は危険すぎるし、自分のせいで彼女に迷惑をかけるのは本意ではなかった。

「なんで私の名前が…?…それに杏子ちゃんやさやかちゃんまで…」
その悲痛な声で思考を一旦止めて、声がしたほうに視線を向ける。
そこには巴マミと親しいと思われる白い生き物がいた。おそらく知り合いが亡くなったのだろう。
傍らには雲山に拘束されている巴マミがいる。
サーニャは自分なりに彼女がなぜこのような凶行にでたのか考えていたが、結局彼女がこのようなことをした理由は全く思い浮かばなかった。
あの生き物ならそれについて何か知っているかもしれない。

知り合いが亡くなった後にこんなことを聞くなんて、冷たいのかもしれない。
だが、あの動物だってどうしてマミさんが拘束されているのかしりたいはずだ。
そう思い彼女のほうに向かったその時だ。

てれってってれって♪

突然某ゲームのBGMが流れたかと思うと、泉から巨大な女性が飛び出してきた。
腕には泉に落ちたと思われる巴マミのデイバックがあった。

そしてこう言った。
「私は池の女神。願いを一つだけ叶えてやろう。あなたが落としたのは金のデイバックか、銀のデイバックか、デイバックか、正直に答えよ」

その場にいた全員が一瞬何が起こったのかわからなかった。
特にサーニャは目の前の光景が信じられなかった。

つい先ほどまでは泉の中に生きている生物をレーダーで確認できなかったからである。
この泉は赤い水に汚染されていたのだ。生物なんているはずがないのに、なぜ平気な顔をして願いをかなえるなどと言い出すのだろう。

だがそれは彼女の首元を見て、すぐに理解した。
彼女の首元には参加者にはつけられているはずのモノ―首輪がない。

「…主催者の関係者ですか?」

当然そう問いかけるのが自然だ。
そして主催側の者ならばあれに対する対策も容易に練れているはずだ。
あの水は主催者が用意したものなのだから。

721 ◆NgpPbOWd9I:2012/11/10(土) 17:30:16 ID:041YAyJE0
「主催者?…あ、そういえば看板が置いてないね」
「…看板?」

女神はうなずくと泉から木の板できた看板を取り出して泉の前に突き刺した。
看板には、こう書かれていた。

______________________________________________________________

<なんでも叶う三丁目の泉(?)>
泉にモノを落としても安心!
池の女神の安藤があなたが言ったものをお届けします。
なんだってお届けします。ただし届けるのは一人一回だけ。
それ以上のお願いはNGなので気を付けてね。

                       BY 安藤
______________________________________________________________


―届けるのも安藤なら、書いたのも安藤?
―あと三丁目ってなに?というか泉なのに池って…いや、そんなことよりも気になるのは…

「これ主催者に言われて書いたんですか?」
「そうそう、なんか書かなきゃダメって言われてね、めんどくさいけど書いたの」
「届けるって何をですか?」
「もちろん、その人の言ったものだよ」

もしそれが本当なら「この殺し合いを終わらせてください」と言えば、すぐにでもこの惨劇は終幕するかもしれない。
だが同時におかしいとも思う。この殺し合いの優勝者に対する景品として用意されているのが願いを叶えてくれることなのだ。
なのにこの泉に物を落としただけで、その権利が手に入るかもしれないとはどういうことだろう。

「ごめんなさい、少し聞いてもいいですか?」
「いいよ?人と話す機会なんて滅多にないしね」

「今までどんなことを言われたんですか?」

頭の中で浮かんだのが、この女神が叶えられる願いは大したことではないという考えだ。
それならこうやって主催者が送り出すのも納得いく。

「不老不死にしてくれとか拾われたいから犬になるとか」
「それでどうしたんですか?」
「勿論不老不死にしてあげたし、犬にしてあげました」

だが現実は違い、安藤は万能であった。
不老不死なんてそう簡単に与えられるようなものではない。ましてや人を犬にするなど。
願いを叶えるという一点は信じてもいいかもしれない。

「騙されちゃだめよ!」
「え?」「え?」
「願いをなんでも叶えられるなら当然リスクだってあるはずよ!ノーリスクで得られる願いなんてないわ!」

そう怒鳴ったのは、意外にもあの白い生き物である。
お願いにリスクは付き物と言われるとそうかもしれない。
だがなぜこんなに声を荒げるのだろう。

「むぅー、リスクってなにさ。むしろ当然の対価じゃないの?」
「え、対価あるんですか?」

少し驚いてしまった自分に驚いた。なぜ対価なんてないと思ってしまったのだろう。
白い生き物はやっぱりと言いたげに敵意を安藤に向ける。

「あ、書いてなかったけ?まぁいいじゃない、少しくらいの対価をいただいてもいい働きはしてるよ?」

そういうが、その少しとは果たしてどのくらいなのか。
安藤から見て少しなのであって、私たちから見たら少しでもないのではないか。
そう考えると、この泉にお願いをする気になどとてもならなかった。
デイバックを拾わせるだけでも、何かしらのリスクが発生するかもしれない。
謝って早くこの泉から離れたほうがいいのかもしれない。

「うんざん!うんざん!」

その時、雲山の声が響いた。巴マミが起きたのだろうか。
そう思い振り向いた瞬間、真上を巴マミが飛んでいった。


○○○○○○○○

722 ◆NgpPbOWd9I:2012/11/10(土) 17:31:45 ID:041YAyJE0
「願いを一つだけ叶えてやろう」

巴マミが意識を取り戻したのは、そのような声が聞こえたからである。
同時に自分が拘束されていることにも気づけた。なぜ拘束されたのかは明白だ。

自分が人を殺したからだろう。

冷静に巴マミはそう思った。あのとき撃った弾丸は間違いなく彼女の体に命中した。
魔女を庇いさえしなければ生き延びれたのに。なんで庇ったのだろう。


いや、本当に魔女だったのだろうか?

ウィッチという言葉から魔女だと思ってしまったが、その言葉を聞くまで自分は彼女のことを人間だと思っていたはずだ。
なのにどうして私は――。


頭が痛い。どうやら気絶した時に頭を打ったようだ。上手く頭が働かない。

とにかくこの状況から逃れなければならない。幸い拘束されていてもなんなく魔法は使えるみたいだ。
ティロフィナーレを撃てば流石にあの雲の使い魔も拘束を解かねばなるまい。
そう思い、魔法を使おうとした時、見慣れた生き物が目に映った。

―――キュゥべえ。

パートナーだと思っていた生き物。
私の大切な友達――今となってはもはや友達とはいえないだろう。
そんな生き物が少女に向かって騙されるなと言っている。

――その口で騙されるなというの?私たちを騙してきたあなたが?

どうやらあの少女に願い事をかなえてほしくないみたいだ。
いや違う。先に契約されたくないのだ。

あの娘の素質がどの程度あるのかマミにはわからない。
ひょっとしたらないも同然かもしれない。
だが今のこのバトルロワイアルという状況なら、どんなに素質が低くても願い事を持つことができる。

この殺し合いから抜け出したいという願いを。

つまりあの女神を名乗る女性もキュゥべえと同類。
そしてキュゥべえが少女と彼女との契約を阻止しているのは、少女が彼女と契約することによって魔法少女が生み出せなくなる可能性があるからに違いない。

――許せない。こんな所でも契約をしようとするその態度も、私たちを騙したことも。

なのになぜだろうか。いざ敵意をキュゥべえに向けると逆にひるんでしまう。
――なんで?私はまだ心の奥底でキュゥべえを友達と思っているとでもいうの?

自分の心がよくわからなくなってきた。
さっきから軸がぶれている気がする。この場にいること自体に耐えられそうにない。
マミはティロフィナーレで逃走することにした。


●●●●●●●

723 ◆NgpPbOWd9I:2012/11/10(土) 17:36:33 ID:041YAyJE0

それは本当に偶然だった。
拘束されていたせいもあるだろうが、何よりの原因は頭を打った影響によるものだった。
巴マミは普段通りに使ったつもりでも、実際の結果は普段通りとはほど離れたものだった。

結論からいうと巴マミは安藤に激突した。

彼女を飛ばしていたのであろう、巨大なマスケット銃が安藤と共に泉に沈んだ。
マミは雲山にいまだに拘束されていたので、そのまま雲山のいるほうに引き寄せられ落下は免れた。


「え、何が起こったの?」
「ま、マミさーーん?!」
「うんざん♪うんざん♪」

サーニャとキュゥべえの一人と一匹が困惑する中、雲山は偶然に助けられたことを痛感していた。

「うんざん♪うんざん♪(まさか、そのような移動手段があったとは)」

あのスピードを維持したまま、飛び続ければいずれ法輪の範囲外に飛び出し、雲山の拘束から逃れることができただろう。
女神に激突したのは本当に運が良かったとしか言いようがなかった。


そう思っていると再び安藤が姿を現した。胴体をすりすりとさすっているところを見ると結構痛かったみたいだ。

「私は池の女神。願いを一つだけ叶えてやろう。そなたが落としたのは金の猟銃か、銀の猟銃か、猟銃か、正直に答えよ」

そしてデイバックの代わりには先ほどの巨大な銃を構えている。
どうやら先に泉に落ちたものを拾う前に別のモノが落ちてしまうと、自動的に先に落ちたものは泉に没収されてしまうみたいだ。

「あの、これ答えなかったらどうなるの?」
「当然落ちたものはこのまま私の私物になります」

だがデイバックと違って、猟銃はこの場にいる中ではマミさんしか使わないし、そのマミさんも女神と激突したショックで気絶している。
今は必要ないだろう。それに願い事は一人一回しか使えないのだ。
ここで使う必要はないだろう。そう思い、立ち去ろうとした。


「…ティロフィナーレ(寝言)」


そうマミさんが呟いた。はたから見たらただの寝言。
しかし女神は

「よかろう」

そう呟き、マミさんに向けて力を放った。

思わず雲山は拘束を解いてしまう。その瞬間マミさんは光に包まれ―。



「ちょっと!マミさん元に戻しなさいよ!」
「無理です。実は呪いかけるのは得意なんだけど、解くのはしたことないんだよねー」
「…あの、これどうしたらいいのかな?」
「装備すればいいんじゃないかな?マミさんはなかなかの攻撃力ですよ」
「…マミさん装備して何と戦うの?」
「参加者かな?」


こうしてマミさんは巨大なマスケット銃になった。

724 ◆NgpPbOWd9I:2012/11/10(土) 17:37:35 ID:041YAyJE0
【F-05 泉(湧水)/一日目 朝】


【サーニャ・V・リトヴャク@ストライクウィッチーズ】
[状態]:健康、魔力消費(微) 、精神的な落ち込み
[装備]:★Rock Cannon@ブラック★ロックシューター、黒猫のゴスロリ服@俺の妹がこんなに可愛いわけがない、巴マミ(マスケット銃)@魔法少女まどか☆マギカ
[道具]:メントスコーラ(空)@コーラを開けるとメントスが落ちるトラップの作り方、
    DMカード『スターダスト・ドラゴン』@遊戯王5D's
[思考・状況]:殺し合いには乗らずゲームを打破する
1、どうすればいいんだろう…
2、知り合いが居れば合流する
3、ストライカーユニットとフリーガーハマーが有れば入手したい
4、殺し合いに乗ってない参加者が居れば合流したい
5、……願い事どうしよう



【巴マミ@魔法少女まどか☆マギカ(死ぬしかないじゃないシリーズ)】
【状態】SGの穢れ(真っ黒ヤバい)、絶望、人間不信(少し回復しかけたが……?)、精神汚染B、マスケット銃
【装備】ソウルジェム(マミ)
【道具】
【思考・状況】
基本:……………………
1:気絶中
※精神汚染スキルを獲得しました。状況次第でランクが変動する可能性があります。
※頭部を殴打したことにより………
※マスケット銃に変化したことにより、魔力を消費することで銃口からティロフィナーレが撃てるようになりました。

____________________________
<なんでも叶う三丁目の泉(?)>
泉にモノを落としても安心!
池の女神の安藤があなたが言ったものをお届けします。
なんだってお届けします。ただし届けるのは一人一回だけ。
それ以上のお願いはNGなので気を付けてね。

                       BY 安藤
――――――――――――――――――――――――――――

『三丁目の安藤@よもやま四方山』
金野太郎が斧を持って立ち寄る池に生息する女神。
願いを我流で叶えてくれる。(例:不老不死にしてくれ→斧にする等)
また願いを叶えた対価を要求してきたりもする。(例:前掛け以外の服を着たら出血する呪いをかける等)
問いかけに正直に答えると、落としたものを金にして渡してくる。
また再生力も高く、殺しても傷跡から金太郎飴みたいに生えてくる。

725 ◆NgpPbOWd9I:2012/11/10(土) 17:38:33 ID:041YAyJE0
投下終了です。
タイトルは『マスケット銃』でお願いします。

726 ◆FbzPVNOXDo:2012/11/11(日) 01:41:52 ID:oF7tqE/60
投下乙です
では自分も遊星、勝治を投下します

727考察フェイズ ◆FbzPVNOXDo:2012/11/11(日) 01:42:31 ID:oF7tqE/60
遊星と勝治は既にショッピングモールを発ち少年、ムラクモの元へと急いでいた。

「役に立つ物は見つかったんですか?」
「ああ」

勝治を出来るだけ不安がらせないように遊星は力強く答える。
事実、ショッピングモールにあった玩具は弄れば使えそうな物が山ほどあった。
更にその玩具達を弄るのに捗る工具も回収しておく。直接首輪を外すのには役立たないが玩具を弄るのには最適だった。
これで首輪解体の道具は揃ったも同然。ついでに万が一に備え、武器になりそうな包丁や鋸なんかも多少調達しておく。
あとは首輪のサンプルと、落ち着いて解除できる場所があれば十分だ。

【これを黙って読んでくれ】

道中、こう書いたメモを遊星が勝治に渡してきた。
つまり、この話は盗聴されるわけにはいかない事だと勝治は理解し、OKのサインを出した。

【俺は放送から、お前の名が二回も呼ばれた事を色々と考えてみたんだ】

再度渡される新たなメモ。
勝治が読み終えると更に新たなメモを差し出してくる。

【あくまで俺の推測になるが、恐らくお前の首輪と主催側に何か不具合が起きている】

728考察フェイズ ◆FbzPVNOXDo:2012/11/11(日) 01:43:03 ID:oF7tqE/60
それを見て驚愕の声を上げそうになるのを勝治は堪えた。

【あの時は気が動転していたが、落ち着いて考えてみればあの放送は主催者にとってはデメリットが大きい。
 考えてみてくれ。この殺し合いは主催者が参加者を完全に把握し、命を握っている事で成り立っている。
 なのにも関わらずだ。奴らは誤った放送をした。つまり、それは参加者を完全に把握できないという疑念を生ませる。
 そんな事になれば、殺し合いを促進させる為に行っている、定時放送の信憑性が薄れる。
 下手をすれば、自分達を完全に把握出来ていないと考え、それがエスカレートし首輪を爆破させるなんて思いもしなくなり
 参加者は主催のいう事など信じずに、好き勝手な事を始めて殺し合いを放棄するかもしれない。
 勿論、それなら首輪を爆破させて鎮圧させればいいが、殺し合い以外で参加者が死ぬのは主催も好まない。
 そう、嘘の放送は殺し合いを促進させる効果もあるかもしれないが、わざわざこんなデメリットを負ってまでする事じゃない。
 ここまで読んだらサインをくれ】

勝治がサインを送る。
それを見た遊星が新たなメモを手渡す。

【これで主催があんな放送を流すのは妙だと気付けてもらえたと思う。だが何故奴らは、あんな放送を流したのか。
 そこで俺は一つの可能性を見つけた。それはお前の首輪が正常に作動していないのではないかという事だ。
 もし、そうだとするなら爆破機能、盗聴機能も壊れていて容易に首輪の解除およびサンプルを手に入れる事ができるかもしれない】

メモには書かなかったが、遊星は盗聴機能だけは、ほぼ確実にいかれていると考えていた。
なにせ盗聴機能がいかれていなければ、勝治が生きていると分かる筈。
なのに主催は勝治の名を呼んだ。勝治が生きていると気付けなかった。

【そしてもう一つ。いくら主催がお前が生きている事に気付けなかったとしても、同じ人間が二回も死んでしまえば疑念を抱く。
 なのに奴らは、松岡勝治という名を二度も呼んだ。つまり奴らはお前の名を二回呼ばざるを得なかったんだ】

勝治はどういう事なのか理解出来なかった。
二回も同じ名前を呼ばざるを得ない? どういう事なのだろうか。

729考察フェイズ ◆FbzPVNOXDo:2012/11/11(日) 01:43:35 ID:oF7tqE/60

【例えばあの放送、実は機械がさも人間が喋っているように、見せてるだけとは考えられないか?
 そして参加者の情報も全て機会が把握処理し、放送で流しているのだとしたら?】

そこまで考え、勝治ははっとした。
そんな大事な機械の不具合に気付かないなんて普通はおかしい。
だが主催側には、そんなミスにすら気付けない何かが生じている。

勝治がそこまで気付いた時、遊星はほんの僅かだが笑みを浮かべていた。


【主催側に不都合な事が起こっているとすれば、そこへ付け入る隙はある】


遊星と若干興奮しつつも勝治が筆談をしながら歩いて、暫くすると少年を寝かせていた薬屋が見えてきた。
ここまで来るのに、5分も掛からなかったかもしれない。
だが、非常に濃密な5分であったと勝治は感じた。
遊星は少年が無事であると信じながら、扉を開け中に入り少年の下へ駆け寄る。

しかし、その場には自分の書いたメモと、自分達が脱がしたズボンのみが残っていた。

「ゆ、遊星さん!」
「落ち着くんだ、勝治」

慌てる勝治を遊星が宥める。

730考察フェイズ ◆FbzPVNOXDo:2012/11/11(日) 01:44:11 ID:oF7tqE/60

「仮に殺し合いに乗った悪意ある参加者が近づいてきて少年を殺したとしても遺体が何処にも無い。
 ミステリー小説なら、遺体を隠したなんて事も考えられなくも無いが、こんな殺し合いで遺体を隠すメリットはない。
 誘拐された可能性もあるが、相手が子供とはいえ抵抗はするだろうから、場は多少なりとも荒れる。だが場には争った形跡も無い。
 多分、目が覚めて俺の書置きを読んだうえで、あるいは恐怖で動転して何処かへ向かってしまったんだろう」

それを聞いた勝治は落ち着き胸を撫で下ろす。
だが事態が好転した訳ではない。あの少年は傷だらけの体で、今もこの殺し合いの場を彷徨っている。
つまり、今も無事かどうかなど勝治はおろか遊星にも判断できない。
早急に見つけなければ、最悪の事態になるかもしれない。

「寝ている間に攫われた可能性もある。早くあの少年を探そう。
 もしかしたら、スカートも着けている事もあってマニアックな変態に……いや何でも無い」

遊星達は薬屋を飛び出すと踵を返し南の方角へと向かう。
北の方角はあの狂乱したオリーブ臭い男が居た場所、少年が敢えてそこへ向かうとは考えづらい。

バッグから取り出した、デルタイーグルに二人は股がる。
出来る限り短時間で広範囲を探索するには、これが最適だ。

無論、バイクである為、エンジン音が回りに響き殺し合いに乗った参加者を呼んでしまう可能性もあるが
少年は既に満身創痍、一分一秒も惜しい。

「しっかり捕まってろ! 勝治!!」

遊星がアクセルをかけデルタイーグルは発進した。

731考察フェイズ ◆FbzPVNOXDo:2012/11/11(日) 01:44:47 ID:oF7tqE/60


【E-2 ゲキド街/1日目・午前】


【不動遊星@遊戯王5D's】
[状態]:疲労(小)、主催者達に怒り
[装備]:デルタイーグル@遊戯王5D's(操縦中)
[道具]:基本支給品、サイバーZ一号のベルト@真夏の夜の淫夢関連
ライダーズカード一式@仮面ライダーディケイド、沈黙の騎士ギャラティン@カードファイト!! ヴァンガード
大量の玩具@現実、玩具を弄る為の工具@現実、武器になりそうな物@現実(包丁や鋸など)
[思考・状況]基本思考:殺し合いの打破
0:少年を探す。
1:ありがとウサギを止める。
2:先ずは首輪を解除する。
3:自分のカード達や仲間を探す。
4:田所に対する怒り、警戒。勝治を攻撃した誰かにも注意。
5:リュウセイ、ケン?、マミを勝治と探す
6:許せ、少年
※勝治が今までしてきたことを聞きました。ただし、アルセーヌを覗き見してたことは聞いてません。
 また、田所(野獣先輩)が勝治に一服盛ったと思っています。
 また、ケンが生きてると言う勝治の説に疑心的です。
※勝治の首輪には不具合が起きていると推測しています。
※主催側に何か不都合な事が起きていると推測しています。



【松岡勝治。@人造昆虫カブトボーグ V×V】
[状態]:疲労(中)、頭部に打撲の跡、足に豆が出来た、ちょっと眠い
[装備]:デルタイーグル@遊戯王5D's(搭乗中)
[道具]:基本支給品、GOと10万円@真夏の夜の淫夢
サイバーZ二号のベルト@真夏の夜の淫夢関連
[思考・状況]
基本:殺し合いを止める。
0:少年を探す。
1:リュウセイ、ケン、マミさん、エレクトリカル・スピードワゴンを遊星と探す。
2:マミさん、リュウセイ、ケンが心配
3:田所(野獣先輩)を警戒
4:ケンは絶対生きてる
5:少年への軽い罪悪感
※遊星に今までしてきたことを話しました。ただし、アルセーヌを覗き見してたことは言ってません。
※田所(野獣先輩)が一服盛ったと思いこんでいます。
※放送には、嘘があると思っています。


※南の方角でムラクモを探索しています

732考察フェイズ ◆FbzPVNOXDo:2012/11/11(日) 01:46:15 ID:oF7tqE/60
投下終了です

733名無しさん:2012/11/11(日) 19:49:16 ID:X4CC2ZeA0
投下乙です

>マスケット銃
想像の斜め上を行かれたwww
これマミさん首輪とかどうなってんだろ

>考察フェイズ
確かに死ぬ死ぬ詐欺とはいえ勝治の名前を二回呼ぶメリットなんてないよなぁ
南の方角にムラクモいるけど果たしてどうなるやら

734名無しさん:2012/11/12(月) 03:34:43 ID:O8FmzkygO
\ファイナルフォームライド、ママママミィ!/

735名無しさん:2012/11/14(水) 01:07:44 ID:XkEHn7P60
>>734
こうですかわかりません
ttp://seiga.nicovideo.jp/seiga/im1008166

736 ◆nVZ6p0TCus:2012/11/16(金) 21:30:17 ID:Cus25KsA0
投下します

737殺し合いから逃げよう、遠くへ遠くへ逃げよう ◆nVZ6p0TCus:2012/11/16(金) 21:30:43 ID:Cus25KsA0


―――次の放送まで精々生き残るんだな。


「フランク……生きていたんだな」

ゲキド街にロックオンが到着した時、主催による放送が行われた。
禁止エリアと死亡者をメモした彼は、フランクが生きていることを意外に思う。

「(急所に命中したように見えたが、案外平気なのか……あるいは強運に恵まれたんだな)」

ロックオンは誤射とはいえ、フランクを銃で撃った張本人である。
だがフランクの生存を確認した彼の心中に、フランクへの罪悪感や申し訳なさといった感情はこれっぽっちも含まれていなかった。

初対面の相手とたかだか数十分程会話しただけで、仲間意識だの友情だのといった気持ちが生まれるはずもない。
それ以前に、組む予定もない相手に情を抱く事がおかしいのだ。
長い期間共に過ごした友人や同僚などにはある程度の親愛の感情はあるが、人生の1%にも満たない時間に当たり障りのない会話をしただけの相手なぞ、すれ違った知らない奴と大して変わらない。
もっとも、さすがに誤射したのは痛いとは思うが、だからといって「はいフランクさんにごめんなさいしましょうね」とはならない。
自分の目的――生き残る――の足かせが消えたと考えればむしろ喜ばしい程だ。

「(まぁ、また会ったら、あいさつくらいはしておくかね。もっとも、もう会う事もないかもしれんがな)」

そう思い、止めていた足を再び運び始めた。



   ☆



それから数十分。ロックオンはふらふらと、建物の陰に身を隠しつつあるいていた。
ゲキド街に到着したら、しばらくの間そこにある建物に身を隠す事は決めていた。
ある程度人数が減ったら……自分も含めて15人位がちょうどいいだろうか。動き始めようとは考えている(もっとも、殺し合いに乗るか乗らないかはその時に決めるつもりだが)。
放送で伝えられた限りでは、殺し合いが始まって6時間で16人程脱落したようだ。なぜか名前が2度呼ばれた参加者がいたから実際は15人か。
参加者は70人だからこのペースが続くと仮定すると、日付が変わる頃には残り10人程になっているだろう。

「ん……ちょっと待てよ」

普通に考えて、死者の名前は一度「だけ」発表すれば十分だろう。だが先ほどの放送では松岡勝治なる人物が死者として二回も呼ばれていた。
禁止エリアに侵入すると首輪が爆発するという事は、参加者の位置情報と生死は首輪からリアルタイムで主催側に伝えられていると考えて間違いないだろう。
そして首輪は機械の類であるが故に、放送に『間違い』が発生する事はあり得ないと仮定するのは自然な流れである。
だがしかし、実際は死者の名前が二度も呼ばれたのだ。
その時、ロックオンの脳内にある一つの説が生まれる。

738殺し合いから逃げよう、遠くへ遠くへ逃げよう ◆nVZ6p0TCus:2012/11/16(金) 21:31:36 ID:Cus25KsA0


松岡勝治に装着されている首輪は欠陥品ではないか。

参加者は70人はいるため、最低でも同じ数だけの首輪を用意しなければならない。
一般に売られている書物や総菜、道具などはそのために製造された精密で正確な機械が大量に作っているため、不良品も滅多な事では生産されない。
だが、殺し合いに使われている首輪は用途が用途のため、わざわざ専用の機械を作ってまで生産する利点もあまり無いだろう。
となると、機械に強いグループが主催の中か、存在していれば主催に近しい団体にいて、彼らが極秘に作ったのではないかとなる。
その場合はロボットではなく生身の人間が制作する訳だ。
こうなると、いくら優秀であろうと人間なので一つか二つは機能に問題がある首輪が紛れ込んでいる可能性がある。
さらに、爆発するという特性から使いきりであり、全ての動作チェックをするのは絶対に不可能。
そのため、不良品がそのまま参加者の首に装着されるのもおかしい話ではないのだ。

さすがに10個や20個も不良品が出来上がる事はないだろうが、それでもごく少数は存在している可能性は否定できない。
となると、実は松岡勝治は未だ、もしくは放送の時点では生存していて、
実際の死者は別の参加者であり、名前が呼ばれていない生存者扱いされている参加者の中に死者がいるのではないか。
松岡勝治が生きているとした場合、実際の死者は12〜14人に成り得る。

これらの考えから、放送ではフランクの名前は発表されていなかったが、実際は死んでいると言えない事もない。
そもそも明らかに急所に当たって生きている方がおかしいのだ。え、イワーク?何の問題ですか?

そして、間違いがあったのにもかかわらず同一人物の名を二度も呼んだ主催も、何か事情があるのではないかという気もしてきた。
これは完全に憶測だが、会場に何か重大なトラブルが発生したため、そこから注意をそらすためにわざとあんな事をした。
松岡勝治のみ二回呼んだのは、死んでも大して影響がない人物だから……こういったところだろうか。
……そういえば、放送直前に弱い地震が発生した気がしたが、それと何か関係があるのか?
俺の知らないところで色々起こってるのかもしれない。

「ま、ここでそんな考察をしたところで身を隠す身としてはほぼ無意味だよな……」

くだらない妄想は切り上げて、当面の隠れ家を探すか。
おろしていた腰を上げて再び歩き出した。



    ☆

739殺し合いから逃げよう、遠くへ遠くへ逃げよう ◆nVZ6p0TCus:2012/11/16(金) 21:32:07 ID:Cus25KsA0



「こんな本当に何もない家でどう過ごせっていうんだよ………」

ロックオンが今いるエリアは住宅街で、周りを見渡せば一軒家ばかりの面白みのない景色が繰り広げられる。
生活に必要な機能は備わっているという点では及第点ではあるが、長時間の暇をつぶせるかという観点からは散々であった。
というのも、彼はたった今適当な家に侵入し、家探しと水道・電気・ガスのチェックをしてみた。
結果、ライフラインと成り得る後半三項目は問題なく利用できたものの、家の中は最低限の家具が置いてあるのみで、
食べ物も、食器も服も本も雑貨もマットやじゅうたんの類もなく、あるのはベッドとテーブルとイスとカーテンのみのまさに「伽藍の堂」であった。
そのあまりの無機質さに不気味だと感じた彼は少し早足に家を去った。

最長で日付が変わるまで街に身を隠し、さらに誰かに見つからないよう一つの建物にいたいと考える彼としては、「暇」は最大の懸念事項であった。
悪い事は続くもので、ついでにその家で支給品を確認したものの、長時間の暇をつぶせるものは支給されていなかった。
これだけ家が建っているため、普通に家具が設置している家もあるのかもしれないとも考えた。が、無駄に多い家を一軒ずつ探してみるのも骨が折れるだろう。
その度に同じ思いをするかもしれないし、街というだけあって人が集まる可能性もある。
それはつまり、誰かに姿を見られる確率が高いわけで発見されたが最後、殺されるハメにもなりかねないためあまり出入りのアクションを多くはしたくない。

「仕方ない……ここは素通りするか」

別の家の探索という選択肢を脳内から消し去って歩き続ける。


「(まさかだと思うが、ここは住宅街じゃなくてモデルルーム街なんじゃなかろうか……)」

彼が知る由もない。


それからしばらく歩いていると、今度は家の代わりに店やビルを多く見るようになった。
どこか自分にとってぴったりな建物はないかと考えていると、遠くの方でバイクのエンジン音が耳に届いたため一応隠れておいた。
音はすぐに聞こえなくなり少し安堵したと同時に、
「フランクたちと離れてから随分時間がたったが、今まで誰とも会わなかった俺は意外と運が良いのかもしれない」とふと思った。

良い事も続くようで――――

「おっ………」

隠れた所から10メートル程の距離に二階建ての建物を見つけたのだ。

「おじゃましまーす ………返事聞こえたら逃げるけど」

声をかけて数秒待ったところ、静かなままだったのでそのまま距離を縮めてドアを開けてみる。


一階は個人経営だと思われる古本屋だった。中に入ると天井まである本棚が、壁とその間に川の字のように設置してあって本がギッチリと詰まっているではないか。
本はつい最近発行されたものからほのかに茶色く日焼けしているような古い物、半世紀以上前に発行されたものまで多種多様だ。
適当に取った古い本をパラパラとめくってみる。独特の防カビ剤のようなにおいが漂い、なんとなくノスタルジックというか懐かしさを感じた。

部屋の奥のドアを開けると上り階段があって、そこは居住区となっている。
人が二人住むくらいには十分な規模で、家具や家電も完備。レトルトや缶詰も少しだけだが用意してあった。

「今の俺にぴったりな、いやぴったり以上の場所じゃないか……!」

彼の希望通りの場所が見つかって、どうして別の建物を探す必要があるのだろうか。
喜びで口角が少し上がったまま、周りに誰もいないのを確認して二階の雨戸を閉める。
そのまま階段を下りて出入り口のドアへ向かう。シャッターがあるのを確認してきっちり閉めておいた。
これもロックオンにとってとてもありがたかった。シャッターが閉まっているということは「入ってくんな」の意思表示であり、
よほど非常識だったりキチガイな人間や泥棒はともかく、関係者以外がわざわざ開けてまでその建物に入ることもまずないからだ。

「さて、侵入者対策もしたところで本を選ぶ事にしますか。ここ最近読書をすることもなかったからいい機会だ」

本棚に向かってくるりと方向転換する。自分以外誰もいないのだ、気になる本を好きなだけ選んで取っていこうじゃぁないか。


   ☆

740殺し合いから逃げよう、遠くへ遠くへ逃げよう ◆nVZ6p0TCus:2012/11/16(金) 21:32:31 ID:Cus25KsA0


「新興宗教オモイデ教」「仏教とっておきの話 夏の巻」「人生よ、あなたは私の奴隷」「ポヨポヨ観察日記」「草野心平詩集」「異形の花々」……………

1時間後、二階にはたくさんの本のそばに囲まれているロックオンがいた。
選んだ本はハードカバーや文庫がメインだったが、そこにちらほらと漫画も混ざっている。
立ち読みせずタイトルと表紙を見てビビっと来たものを中心に選んだため、どんな内容かは全く分からない。
だが、これだけ取っても十二分に在庫はあるのだ、つまらないと感じたら別のを読んだり取ってくればいい。
それに……これだけあるのだ、気に入ったものは持って帰ってもかまわんだろう。
非常識な事を堂々とやってのける主催がいるのならば、盗みくらいどうってことはないはずだ。

壁にかかっている時計を見ると9時をまわったところだった。日付が変わるまで15時間もある。
それまでじっくり読書を楽しみ、食事もとって放送の時間をさけて眠ってもよいのだ。

もっとも、参加者の減りが早かったりここが禁止エリアに指定された時は早めに離れる事になるが、彼は街がエリアに指定される確率は極めて低いと考えている。
施設や隠れ家となりうる場所が多いという事は、自然と人がここに寄るだろう。そこで殺しがなされる可能性は十分ある。
そんな激戦区になるだろうエリアを立ち入り禁止にするメリットはまずない。
今行われているのは殺し合いで、禁止エリアによる参加者の大量脱落は望まれていないと考えられるのは当然だ。

「それじゃ、たっぷり楽しむとするか」

そう呟いて、近くにある本を取って表紙をめくる。




【E-02 ゲキド街南東の古本屋/1日目・午前】

【ロックオン・ストラトス(ライル・ディランディ)@武力介入できないCBシリーズ】
[状態]:疲労(中)、やや楽観的
[装備]:狙撃銃@武力介入できないCBシリーズ
[道具]:基本支給品(水消費・小)、ランダム品(0〜2)
[思考・状況]基本思考:殺し合いに乗るつもりはないが、いざという時は…。
0:生還する事を最優先。とりあえず今は読書だ。
1:一先ず他の参加者が減るまで身を隠す。最長で24時までだが状況によっては早めに離れる。
2:男声の女(譲二)を警戒。
3:MSが有れば入手したい。
4:仲間や対主催が居れば合流したい(他の参加者が減ってから)。
【備考】
※当分の間ここから動くつもりはありません。
※首輪についてこう考えています。
1.主催か、それに近しい団体が人力で人数分制作した。
2.上記の中に機械に強い人物が存在している。
3.人の手で造られたとすると不良品がごく少数紛れ込んでいるかもしれない。
4.これらの説が正しいとすると、死者の中に生存者が、生存者の中に死者が存在する可能性がある。
 よって第一放送の時点で松岡勝治は生きていると考えられる。
ex.松岡勝治の名を二度呼んだのは会場に重大なトラブルが発生し、そこから注意をそらすため?

741 ◆nVZ6p0TCus:2012/11/16(金) 21:32:56 ID:Cus25KsA0
以上で投下を終了します

742名無しさん:2012/11/16(金) 23:30:54 ID:EDYzndG60
投下乙です
もうこいつのあだ名ニートでいいんじゃないかな

743 ◆czaE8Nntlw:2012/11/23(金) 01:43:53 ID:nrdpQwjAC
響、アカツキ、雛子、ケイネス投下します

744 ◆czaE8Nntlw:2012/11/23(金) 01:46:17 ID:QO3DDewcC
ケイネス・エルメロイ・アーチボルトは木立の陰にしゃがみこむと、地図を開いた。
ジャックの友人だという不動遊星、鬼柳京介。出来る限り早急に彼らと接触を図りたい所だが、闇雲に探索していては埒が開かない。
まずは学校や教会といった人の集まりそうな施設を目指すのが得策だろう。(病院はあの有様だったので無視する)

「学校はC-03。それに…G-02に冬木市ハイアットホテル、か」
予想通り、学校はあった。しかし、それ以上に気になるのがG-02に位置している「冬木市ハイアットホテル」。
このホテルにはフロアひとつ借り切った完璧な工房に結界24層、魔力炉3基、猟犬代わりの悪霊、魍魎数十体、無数のトラップ、廊下の一部には異界化された空間を備えた魔術工房があるのだ。
拠点を構えるのにこれほど相応しい場所は無いだろう。
それに、ランサーのこともある。
あいつは愚鈍だが、決して馬鹿ではない。地図を見ていたとすれば、ほぼ確実にホテルを目指しているはずだ。

生憎、学校とホテルは対極に位置しており、両方を尋ねる事はほぼ不可能。

(ランサーとの合流を優先するか、他の参加者との接触を優先するか…)

745 ◆czaE8Nntlw:2012/11/23(金) 01:48:34 ID:QO3DDewcC










「雛子ー、危ないから止めた方がいいぞー!雛子にもしもの事があったら自分はどうすればいいんだ!?」

少し離れた森林では帝国軍人とアイドル、そしてSUMOUをこよなく愛するお嬢様の議論が行われていた。

「うむ、響の言う通りだ。俺も腕には覚えがあったというのにこのザマだ。あの化け物がどれだけ強いか、お前は分かっていないだろう?」
「大丈夫ですわ。危険を感じたらすぐに逃げますから。それにアカツキさんのデイバックも回収しなくてはいけませんし。食料も入れたままなのでしょう?」
「むむむ…」

雛子の冷静な反論に黙り込んでしまうアカツキ。
どうにも食料の話を出されると弱い。あれだけ食べておいて実は腹八分目です、などとどの口が言えようか。自分のデイバックを回収し、ある程度食料を確保しておきたいのも本音ではあるのだが…。

「ほら、どっちにしてももう病院の近くまで来てしまいましたわ」

と、そこまで考えた所で雛子が聞き捨てならない台詞を平然と吐き捨てた。

「おのれ雛子、図ったな!?自分は絶対行かないぞ!」
「別に図ってなどいませんわ。たまたま歩いていた先に病院があっただけですもの」

涙目で文句を告げる響に悪びれる様子もなく、淡々と言い返す雛子。
彼女は一見おっとりしているようだが、意外に策略家なのである。
汚いなさすがSUMOUきたない。

「おいおい…響も嫌がっているぞ。あまり勝手な行動は「アカツキさん!何者かの気配を感じますわ。もしかしたらその怪物かも…」何!?」

その巧妙な策略に半ば呆れていたアカツキに雛子が異変を告げた。
その瞬間、脳内にあの恐ろしい外見がフラッシュバックする。
またあの化け物と遭遇するとは冗談にもならない。雛子も手慣れのようだが、あれはスポーツにおける闘気とは別次元の恐ろしさを持っているのだ。…帝国軍人でさえ怯ませる程の恐ろしさを。

「…この辺りですわ。アカツキさん、響さんをお願いします」

期待と緊張を浮かべた表情で、雛子がゆっくりと茂みへ近づいていく。
響が後ろから軍服の裾を掴んでくるのを感じながら、アカツキは全神経を拳に集中させる。

「…怪物さん、ですか?」

雛子の問いかけに反応するように茂みが震えた。
雛子が茂みを間合いに入れるまであと三歩。
二歩。
一歩。
茂みの後ろから、青色の人影が姿を現した。それはゆっくりと雛子の方へ向き直り―――――。

「怪物呼ばわりとは心外だ。私はアーチボルト家?代目当主、ケイネス・エルメロイ・アーチボルト。君達は何者だ?」

746 ◆czaE8Nntlw:2012/11/23(金) 01:51:11 ID:nrdpQwjAC










「…つまり、その怪物はケイネスさんに倒されてしまったという事ですか…」
「ああ…大きな代償は支払わされたがね」

残念そうに話す雛子とケイネスを横目に、アカツキは一人デイバックを物色していた。
話を聞いてみるとこのケイネスという男、なんとあの化け物を倒してしまったらしい。生憎どうやって倒したのかという事までは教えてくれなかったが、講師をしているという優男然とした外見からは想像出来ない実力の持ち主のようだ。
そのケイネスの持っていた大量のデイバックの内どれか一つがアカツキの物らしい、という事で物色させてもらっているのだが…。

「うーむ…」
「見つかったか?」
「いや、どうもな…」

ケイネスが声を掛けるが、アカツキの返事はどこか要領を得ない。
無理もない、何せアカツキ自身デイバックの中身はほとんど確認していなかったのだ。外見の特徴だけで自分のデイバックを選べという方が無茶だろう。

「実は中身はほとんど見ていなかったのでな…もし良ければ俺のデイバックの中身は貴様にやろう。その代わりと言っては何だが…」
「何だ?」
「デイバックは貴様の分を除いても三つあるんだろう?出来れば食料を分けてくれないか?」
「私は別に構わないが…」
「よろしい。交渉成立だな」
嬉しそうに食料をデイバックに詰め込むアカツキと呆れたようにそれを見つめる二人の少女。
そんな三人を前に、ケイネスは本題を切り出す。

「さて、君達の情報を聞かせてもらおう。…まず、不動遊星と鬼柳京介という男に心当たりは?」
「知らんな」
「自分も知らないぞ。雛子はどうだー?」
「私も存じ上げませんが…鬼柳という方は先程の放送でお名前が呼ばれたはずでは?」
「分かっている。だが、私の恩人が言うには彼はこんなところで死ぬような男ではないらしい。…あいつがそう言うのだから、きっと生きているだろうさ」

ケイネスは自嘲するような笑みを浮かべながら言った。朧気ながらもその心情を察した雛子もそれ以上は追求せず、力になれない事を申し訳なさそうに謝った。
「話を戻そう。君達はこれからどうするつもりだ?もし良ければ提案があるんだが」

先程とはうってかわって、自信に満ちた表情を浮かべながらケイネスが告げる。
「どうするつもり、と言われましても…」

と悩んだように雛子が返す。
思えば雛子は先の事について全く考えていなかった。
とりあえず真剣勝負を堪能して、SUMOUの楽しさを伝える事で頭が一杯だったのだ。今更どうするか、と聞かれても困惑するだけである。

「…アカツキさんはどうするおつもりですか?」

とりあえずアカツキに助言を求めてみる。響は自分についてきてくれるだろうから、心配は無用だ。

「うむ、俺は…待て、ケイネス。まずは貴様の提案を聞かせてもらおう」

アカツキがケイネスに問いかけると、ケイネスは淡々と語り始めた。

「そうだな、私の提案というのはこうだ。
まず、私は鬼柳京介と不動遊星を探している。島全体を闇雲に探し回るよりは特定の施設を探した方が捜索が楽な上、他参加者と接触するチャンスも多い。
次に、このような状況下において一番に頼られるのが病院や学校といった公共施設だ。病院は君達も知っているように、化け物の根城と化しているという噂が出回っている。賢明な参加者ならば、まず近寄らないだろう。
そういった事実を考慮すると、最後に残るのがC-03の学校。君達にはそこへ向かってもらいたい」
「なるほど、つまり俺達に人探しを手伝って欲しいという事か」

腕組みをしながら納得したように頷くアカツキ。
それから数秒の間を置いて、詰問するようにケイネスに聞き返す。

「貴様の言い分は分かった。だが、俺達が学校へ向かう間、貴様は何をするつもりだ?ケイネスよ」

予想していたと言わんばかりの表情でケイネスは返答する。

「なに、私は先に従者を迎えに行こうと思ってな」
「従者?」
「ああ。愚鈍で役立たずだが、一応は騎士のはしくれだ。連れて来ればいくらかは心強いだろう。…頼めるか?」
「俺は構わん。雛子、お前はどうする?」
「私もアカツキさんにご一緒しますわ。響さんもそれでよろしいですか?」
「うー…あんまり怖いことはしたくないけど雛子が行くなら…」

雛子の問いかけに響が同意したのを見届けてから、ケイネスは何かを思い出したようにデイバックを開き、大きめの箱を取り出した。

747 ◆czaE8Nntlw:2012/11/23(金) 01:55:46 ID:zY3RCx7MC


「食料のついでだ、これも持っていくといい」
「何だこれは?」
「“銃火器予備弾薬セット”…。私の持っているデイバックに銃火器の類は入っていなかったし、銃を使うつもりは更々ないのでね。
服装から見るに、アカツキは軍人だろう?私より君達が持っていた方が役に立つ」
「うむ…感謝する」
「なに、大したことはない。私もそろそろ出発するとしよう。
不動遊星と鬼柳京介…彼らを頼んだぞ」
「ああ、任せておけ」

アカツキの返事を背に、ケイネスは再び森の奥へと姿を消していった。

「さて、俺達も出発するか……響、どうした?顔色が悪いぞ?」
「な、何でもない!何でもないぞ!!」
「…ならいいが…」

雛子の後ろで青い顔をしていた響。それが何か不吉な予感のように感じて、アカツキは若干の不安を抱かずにはいられなかった。


【G-06 こんなところ付近/1日目・午前】

【アカツキ@アカツキ電光戦記】
[状態]:疲労(大)、左腕に大きな噛み傷(応急処置済み)、腹七分目
[装備]:試作型電光機関@アカツキ電光戦記、阪本さんのスカーフ@日常、軍服(手で持っている)
[道具]:こんなところの閉鎖病室の鍵の束@チャージマン研!、銃火器予備弾薬セット@オリジナル、青鬼のデイバック(食料×3)
[思考・状況]
基本行動方針:殺しあうつもりは無い。
1:「不動遊星」と「鬼柳京介」を探しに学校へ向かう。
2:メイトリックスを探し主催の事を聞きだす。
3:こんなところの地下が少し気になる。
4:実はまだちょっと物足りない(胃袋的な意味で)
5:二人の素性を聞きたい。
6:ケイネスの動向が少し気になる。
7:全身タイツを警戒。
※総統閣下シリーズの世界を知りました。
※別の世界から呼ばれたのだとギルガメッシュから聞きました。ほぼ確定だと考えています。
※第一放送を聞き逃しました。
※青鬼は死亡したと思っています。

【四条雛子@MUGEN】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式(一食消費、水残り70%)、不明支給品0〜2
[思考・状況]
基本行動方針:真剣勝負を堪能する。相撲に勧誘する。
1:学校へ向かう。
2:「鬼柳京介」と「不動遊星」、ついでに強者を探す。
3:響を守り、一緒に相撲をする。
4:アサシンとの決着をつける。
5:余裕があればアカツキの腕をちゃんと治療したい。
6:また会えたらケイネスとも勝負したい。
※MUGENのアカツキと面識があります。その他にも何人かとは面識があるかもしれません。
 具体的に誰を知っているかは後の人におまかせします。
※響の素性を簡単に聞きました。
※アカツキが二人に介抱されるまで何をしてきたか把握しました。
※アカツキから、参加者は異世界から集められたと聞かされました。
 彼ほどではありませんがそう考えています。

748 ◆czaE8Nntlw:2012/11/23(金) 01:57:34 ID:zY3RCx7MC


ケイネスがアカツキに渡した「銃火器予備弾薬セット」。
響はそれを目にした瞬間から震えが止まらなかった。支給された拳銃と、都合良く手元に集まった弾薬。――――これではまるで、自分に闘えと言ってるみたいじゃないか!
冗談じゃない。自分は闘いたくない。怖いのだ。武器も殺し合いも、なにもかも全て。
今はただ、何も考えたくなかった。

(だから、雛子やアカツキと一緒に居ればどうにかなるさー…二人共強そうだし…)

そんな根拠の無い自信が、響の頭を支配していった。
それが彼女にどのような影響をもたらすのか…今はまだ、分からない。


【我那覇響@アイドルマスター(アニメ)】
[状態]:軽い打撲、死への恐怖
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式(一食消費、水少量消費)、ディエンドライバーとライダーカード(ディエンド)@仮面ライダーディケイド、不明支給品0〜1
[思考・状況]
基本行動方針:生きて帰る。
1:アカツキと雛子に着いていく。
2:雛子に守ってもらう代わりに一緒に相撲をする。
3:何で自分の周りは超人だらけなんだ〜!?
4:プロデューサーやアイドルのみんなに会いたい。
5:別の世界……なんかすっごいさ〜
6:ディエンドライバーは絶対に使いたくない。戦いたくない!
※参戦時期はアニメ15話終了時からです。
※雛子の素性を簡単に聞きました。
※雛子を頼りにする事で死への恐怖を薄れさせています。
※アカツキが二人に介抱されるまで何をしてきたか把握しました。
※アカツキから、参加者は異世界から集められたと聞かされました。
 彼ほどではありませんがそう考えています。





アーチボルト家?代目当主、ケイネス・エルメロイ・アーチボルト。彼もまた間違いを犯していた。
彼自身その間違いに気付いてはいないが、それも仕方のないことかもしれない。
何しろ彼はこの場に来てから一日も経たない内に許嫁と愛娘、恩人を失ったのだ。知覚出来ない部分でパニックを起こしていても不思議ではない。
その間違いはたった一つ。

『アカツキ達からこれまでに出会った参加者達の情報を聞かなかった。』

たったそれだけ。
恩人を死なせてしまった後悔の念とランサーへの僅かな期待。それが普段は冷静な彼の判断力を鈍らせたのは確かだろう。
だが、彼らに詳細な情報提供を求めなかったのは失敗だった。現にアカツキはギルガメッシュと対話していたし、雛子はアサシンと一戦交えていた。
彼にとって、人生二度目とも言える失敗。
その失敗は魔術師にどのような影響を与えるのだろうか?
それも今はまだ、分からない。


【G-06 森林/1日目・午前】
【ケイネス・エルメロイ・アーチボルト@Fate/Zero】
[状態]:疲労(中) 魔力消費(極小) 令呪残り二画
[装備]:メタルまゆしぃ@Fate/Zero(ケイネスの礼装をCv.花澤香菜にしてみた)、 ヒラリマント@ドラえもん
[道具]:基本支給品×4(食料×1)、アカツキのディバック、ジャックのデイバック
   ブック・オブ・ジエンド@BLEACH、グリーフシード@魔法少女まどか☆マギカ 
   ハリボテエレジー(破損状態、濡れてる)@JAPAN WORLD CUP
   乖離剣・エア@Fate/stay night
[思考・状況]
基本行動方針:主催者の打倒。
1:冬木ハイアットホテルへ向かい、ランサーと合流する。
2:不動遊星、鬼柳京介を捜索。
3:ランサーの魔力は誰が・・・?
4:ギルガメッシュ、アサシン、ラミエル、グレーテルを警戒。
5:このゲームは聖杯戦争と関連している・・・?

※ハリボテエレジーはデイバッグの中で修復するかもしれません。
※令呪を使ったとき発動するかどうかは他の書き手さんに任せます。
※この首輪、または会場の所為で魔力の消費が著しくなっていると考えています。
※青鬼は死亡したと思っています。



【銃火器予備弾薬セット@オリジナル】
ロケットランチャーから拳銃まで様々な銃火器の予備弾薬の詰め合わせ。
各種弾薬が200発ずつ入っている。

749 ◆czaE8Nntlw:2012/11/23(金) 01:59:32 ID:QO3DDewcC
投下終了です。タイトルは
「すべてはたった一つの間違いから」
でお願いします。

750名無しさん:2012/11/23(金) 21:09:45 ID:/4/H0MpM0
投下乙です
ケイネス先生は安定の幸運Eだなあ
情報交換に失敗し結局ランサーとは行き違いになりそう
覇響もちょっと精神的にまずいな
アカツキが居るとはいえ雛子は戦闘狂だしこれは危ないかも

751名無しさん:2012/12/02(日) 07:12:59 ID:.GVcTr2Q0
だがケイネス先生が輝いていることは事実である

752 ◆FbzPVNOXDo:2012/12/04(火) 17:00:44 ID:Q.b9jwtw0
麗華、さやか、幽香、譲治、ケンシロウ、ジャギを投下します

753 ◆FbzPVNOXDo:2012/12/04(火) 17:01:28 ID:Q.b9jwtw0
「み”、水”……」

まるで酔っ払いの様な、おぼつかない足取りで男は歩く。
つい先ほどまで、目の前に居た男声の女の姿は消え、今は一人男は彷徨う。

その何時潤うかも知れぬ、喉を潤す為に。

水を持っていよう獲物を探す為に。

「――!」

そして男は獲物を見つけた。




――――


「……大体の事は分かったわ」
「ありがとう。こんな話信じてくれて」

幽香から逃げ一段落着いたところで、さやかは全てを麗華に打ち明けた。
信じてもらえるとは思っていなかった分、あっさりと信用して貰えたお陰で、さやかは少し心が軽くなった気がした。

「悪いな。そんな話させて」
「良いの。いずれは誰かに話さなくちゃいけないし」

自嘲気味にさやかは笑みを浮かべた。
問題ないと言っているが、内心では相当堪えている筈だ。

754 ◆FbzPVNOXDo:2012/12/04(火) 17:02:00 ID:Q.b9jwtw0
そう考え、麗華は話題を変えることにする。

「取りあえず、お前の知り合いを探すんだろ? 何処に居そうとか、心当たり無いのか?」

そこで麗華は、さやかから今までの事を聞いた際に、ついでに互いの知り合いなどの情報交換をしていた事を思いだした。
話題を変えるだけならこれで十分だろう。

「……見滝原中学校」

(やべっ、やっちまった)

話題を変えようとしたのが、まさか例の一件の場所の話になるとは計算外だった。
これでは話は振り出しに戻ってしまう。

「大丈夫、麗華…さん。私は平気だから」
「あ、ああ」

どうもやりづらい。
やはり互いに一定の距離を取っているからだろうか。

いや元々自分はどちらかと言えば、殺し合いに乗った側の人間だった筈だ。
なのに気つけば、要らぬ世話を焼き今に至る。
一体何をやっているのかと、心の中で溜息を着いた。

755 ◆FbzPVNOXDo:2012/12/04(火) 17:02:33 ID:Q.b9jwtw0

「えーと、さやかだっけか? 早く行くぞ。あの化け物が追って来るかも分からないからな」

化け物、幽香を理由にさやかを急かす。
これ以上は場が持たない。
立ち止まっているよりは、歩いていたほうが気も紛れる。
もっとも、それならさやかを置いて行けばいいのだが、連れて行こうとしてる辺りやはりさやかを放ってはおけないのか。

「おい、そこの女」

だからだろうか。前方からやってきた大柄の男に気づくのが少し遅れた。

「水を寄越せ」

「ああ?」

出会いがしらに、いきなり水を寄越せと言い放ち。
更に歩き方もおぼつかない。
ただの酔っ払いが、水を欲しがってるのかと麗華は思った。

「――がはぁ!?」

否、その考えは即座に否定される事になる。
麗華の腹部に鋭い激痛が走る。
見れば男の丸太の様に太い足膝が、麗華の腹にめり込んでいるではないか。
血すら滲んできそうな威力に、麗華の意識が飛びかける。

756 ◆FbzPVNOXDo:2012/12/04(火) 17:03:04 ID:Q.b9jwtw0

(くそっ。油断した!)

さやかとのコミュニケーションの事で頭を回していて、この男の戦闘力を冷静に分析するのを怠っていた。
この男はただの酔っ払い等ではない。自分に匹敵し得る拳法の達人だ。
だが、それに気付いた時点で既に遅い。
麗華は男の間合いから離れようと動くのも叶わず、首を締め上げられる。

「う…”あ”がっ…」

「水”を”……」

麗華が声にならない喘ぎをあげる。
恐ろしい怪力だ。魔力を練らせてくれる暇も無い。
首を絞める力は更に増してゆく。だがこの状況を打破する方法は何も思いつかない。

(やばい……視界がぼやけて……)

万事休す。
武器であるエクスカリバーも今は手にはない。

「あああああああああああああ!!!!」

「!?」

刹那。

男と麗華の間を一筋の一閃が走る。
その瞬間、首を絞める力が緩み、そのまま男の腕が切断された。
見れば剣を持ったさやかがいた。
麗華は手を伸ばし、さやかの衣服を掴むと、そのまま自分の傍まで引っ張り
もう片方の手を男の方へかざし、魔力で編み出した球弾を放つ。

「み”、水”う”う”う”う”う”う”う”う”!!!」

「さやか逃げるぞ!!」

本日二度目になる逃走。
舌打ちをする麗華と、さやかは走り出した。

757 ◆FbzPVNOXDo:2012/12/04(火) 17:03:38 ID:Q.b9jwtw0

「水”ぅ”」

麗華の放った魔力弾を耐えたケンシロウ。
だが既に麗華達は逃げ去った後。
どうやら、また水を逃がしてしまったようだ。

「水”を”寄”越”せ”ェ”」

屍人化進行の影響か、既にケンシロウにまとまもな思考は残ってはいない。
いや正確に言い換えるのなら、元々まともではなかったケンシロウが、更にまともで無くなってしまった。

落ちていた腕を拾い上げ、そのまま切断面にくっつける何故切断された腕がくっつくのか。
実は屍人化の影響なのだが、最早それを疑問に思う思考力も残っていない。
そのまま、ケンシロウは更なる獲物――いや水を探しに向かった。

【D-03/一日目・午前】

【ケンシロウ@北斗の拳(真・世紀末死あたぁ伝説 )】
[状態]:ダメージ小(水により回復)、片腕を欠損(回復中)、屍人化進行中…
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式(水無し)、不明支給品×3
[思考・状況]
基本:水が欲しい
1:水を飲む。
2:湧水があるなら確保しておきたい。
3:ラオウを追い、今度こそ確実に倒す。
4:士(名前は知らない)はいいやつだ。
5:水を汚した奴(譲治)を探し殺す。
※赤い水をどの程度体内に取り入れたか詳細は不明ですが、時間経過若しくは死亡でほぼ確実に屍人化します。
※怒りのあまり第一放送を全く聞いていません。
※屍人化進行の影響で思考力で低下しています。

758 ◆FbzPVNOXDo:2012/12/04(火) 17:04:16 ID:Q.b9jwtw0




「あの、大丈夫? 麗華さん……」

ケンシロウから逃げ息を荒げながら、さやかが尋ねる。
先ほどの膝蹴りに、首を締め上げた怪力は尋常ではない。
現に麗華の顔色も悪い。
聞いてどうこうなる訳ではないが、聞かずにはいられなかった。

「……麗華」
「え?」
「私の事は麗華でいい。それと、これくらい大丈夫」

そのままそっぽを向く麗華。
一瞬呆けてしまったさやかだが、次第に笑みを浮かべる。

「……笑うなよ」
「笑ってないよ」

そう言うと麗華はまた舌打ちし、そっぽを向いた。


【D-03/一日目・午前】

【東豪寺麗華@MMDDFF】
[状態]:健康
[装備]:エクスカリバー@Fate/Zero
[道具]:基本支給品、DMカードセット(レッド・デーモンズ・ドラゴン@遊戯王5D's(24時間使用不可)、デモンズ・チェーン@遊戯王5D's)
[思考・状況]
1:生き残って主催者をブチ殺す。
2:幽香から何としても逃げる。
3:水色髪の男(さやか)はほっとけない。
4:レア様とはいずれ決着をつける。
※制限はほとんどされてません。
※さやかと情報交換しました。

【美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]:鬼柳京介の肉体。
[装備]:さやかのソウルジェム(濁り:大)@魔法少女まどか☆マギカ、鬼柳のハーモニカ@遊戯王5D's
[道具]:基本支給品、「スピード・ウォリアー」のカード(4時間使用不可)@遊戯王OCG、
    「くず鉄のかかし」のカード(4時間使用不可)@遊戯王OCG、「???」のカード@遊戯王OCG、不明支給品0〜1
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない。
 1:緑の化け物から逃げる。
 2:謎の戦車を警戒。
※ショウさんの話を聞く直前からの参戦。
※肉体は鬼柳京介のものになっています。
※第一放送を聞き逃しました。
※麗華と情報交換しました。

759 ◆FbzPVNOXDo:2012/12/04(火) 17:04:48 ID:Q.b9jwtw0





時は戻り、麗華とケンシロウ達が戦闘を行っていた頃。
おぞましい顔で幽香が、それを影から見ていた。

「ど、どうしよう。麗華さんが殺されてしまう……」

麗華を追ってここまできたのは良いが、まさかあんな大柄の男に襲われてるとは思いもよらなかった。
加勢しようとも考えたが正直、自分が戦力になれるとは思えない。
もっとも戦闘力が無かったとしても、その顔があるだけで十分戦力なのだが本人は知らない。

「それでも、ここでジっとしてるよりは……あっ!」

そんな時、男の腕がさやかに切断され、そのまま麗華の魔力の球弾が放たれる。

「よかった。二人は逃げられたみたいだわ……」

男から逃げていく麗華達を見て一安心する幽香。
自分も男に見つかり襲われる前に、その場を離れる。

「ここまで来れば大丈夫かな?」

後ろを振り向き男が来ていないのを確認し、ふぅと息を着く。
だが逃げ切れたのは良いが、また麗華達とはぐれてしまった。
何とかして誤解を解かないといけない。

「ああ? 随分と凶悪な面してるじゃねえか」

一息着いたのも束の間、目の前からヘルメットを被った大柄の男がやってきた。

(こ、怖い人だなぁ。でも見た目で人を判断するのは良くないよね)

「安心しな俺は殺し合いに乗っちゃいねえ、それよりこの辺り誰かみてねえか?」

「(殺し合いに乗ってなくて良かった……)えーと。その、危ない人なら見ました」
「危ない人?」
「はい。貴方と同じくらいの体格で……」

幽香はつい先ほど見かけた男の特徴を詳しく教えた。
それを聞いた、ヘルメットの男は上機嫌そうに笑い始めた。

760 ◆FbzPVNOXDo:2012/12/04(火) 17:05:25 ID:Q.b9jwtw0

「フハハハ、なるほどなぁ。間違いねえあいつだ!」

「知り合いなんd……」

声が途中から出ない。
同時に胸に鋭い激痛と冷たい物が貫く感覚。

「なんで……?」

胸に刺さった刃物を引き抜かれ、力なく倒れた幽香は最後の力を振り絞り声を上げた。

「決まってるだろうが、これは殺し合いだぞ。 んな凶悪な面しやがって何言ってんだ。テメー頭脳が間抜けかぁ?」

(そんな……)

「だが感謝しておくぜ。お前のお陰で殺したい奴を殺せそうだからなぁ!」

そう言い残しジャギはその場を去った。

(だが、俺の知ってる限りじゃ、ケンシロウは参加者をそう無闇に襲うような男じゃねえ。もしかしたら誰かの変装って場合もある。
 ともかく行って確認してみるしかねえな)


【C-04 森林/一日目 午前】

【ジャギ@北斗の拳】
[状態]:疲労(中)、全身に爆発によるダメージ、QMZの力の目覚め、原因不明の苛立ち
[装備]:魔法戦士の衣装一式@QMZ
[道具]:基本支給品一式、音の出るフリスピー@ミツバチ(遊助)
    日本酒一升、刃物×4(全て違う種類、そこそこ大きい)
[思考・状況]
基本思考:ケンシロウの名を騙ってゲームに乗る
0:ケンシロウの元へ向かう。
1:参加者を探し、殺す。
2:銃火器がほしい。ガトリングとか。
3:襲撃者(にとり)は確実に殺す。
4:自分をコケにした女と犬(早苗と権兵衛)は許さない。
5:奇跡の部屋にある新鮮な血に疑問。

761 ◆FbzPVNOXDo:2012/12/04(火) 17:06:02 ID:Q.b9jwtw0



(なんで……どうして……?)

体に力が入らない。
もう長くは無い。

思えば、何故か人から避けられたり、恐れられたりしていたような人生だった気がする。

(私、嫌われてたのかな?)

殺し合いに巻き込まれたときの事も振り返ってみれば、麗華さんにも避けられていた。
やっぱり私嫌われてたんだ……。

「どうして嫌われていたか知りたいかい?」

誰?

「それはね。君の顔が酷く醜悪で凶悪だからさ」

何を言っているの?

「君は強い。君には力がある。油断さえしなければ、さっきのヘルメットにも負けない力が……。
 どうだい、殺し合いに乗ってみては? 君がもっと美しくなれば、周りの人たちも君と友達になってくれる筈さ」

貴方は一体……?

「このゲームで優勝すればいい。ここで勝ち残るだけで美しい容姿が手に入る。
 さっきも言ったけど、君にはそれだけの力があるんだ。……ああそう言えば名乗り遅れたね。僕の名は右代宮譲治、よろしくね」

【C-04 森林/一日目 午前】

【風見幽香@フラワーマスター伝説】
[状態]:胸に刺し傷、瀕死、魔力消費(中)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、究極のコッペパン@ニコニコRPG、ミニ八卦炉@フラワーマスター伝説
[思考・状況]
0:譲治って……
1:麗華さんと協力してここから脱出する。
2:麗華さんとの誤解を解く。
3:どうか怖い人と出会いませんように。
4:右代宮譲治という犯人の人にはできれば会いたくない。
※フラワーマスター伝説1話の履歴書に原作での経歴が載っている。
 フラワーマスター伝説2話のタイトルに大妖怪とある。
 これらのことから空を飛べたり弾幕を撃てたりするかもしれません。

【右代宮譲治(ジョージ・ベアトリーチェ)@譲犯シリーズ】
[状態]:健康  ベアトリーチェの姿
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、無線機、同行(アカンパニー)のカード@HUNTER×HUNTER×4枚、ランダム品3つ
[思考・状況]基本思考:主催者として行動
1:北西エリアの参加者を潰す。
2:幽香を殺し合いに乗らせる。
※譲治の姿とベアトリーチェの姿、どちらにもなれることがわかりました。
※譲治も司祭者側、つまり犯人です。
※主催者側のため、ランダム品が五つ配られています。
※異界化に伴い、本来の力を取り戻したかもしれません。但し堕辰子が帰ってしまったので現在どうなっているかは不明です

762 ◆FbzPVNOXDo:2012/12/04(火) 17:06:45 ID:Q.b9jwtw0
投下終了です
タイトルは「損をするのはいつも優しい人ばかり」で

763名無しさん:2012/12/05(水) 17:32:54 ID:4euXlWcYC
投下乙です
なかなか不穏な空気が漂ってきたな…
USCの選択も気になる

764名無しさん:2012/12/05(水) 19:00:17 ID:bK9J3uFk0
投下乙です

面白くなってきましたw
さあ、この先どうなるやらw

765名無しさん:2012/12/07(金) 23:29:47 ID:fg4PwlH20
投下乙です
麗華とさやかがなんだかいい雰囲気。結構良いコンビになりそうな気がする
ケンシロウはこれからどうなるんだろう…

766 ◆FbzPVNOXDo:2012/12/09(日) 01:43:38 ID:rYEgVj7.0
投下します

767侵略の星は流れた ◆FbzPVNOXDo:2012/12/09(日) 01:44:30 ID:rYEgVj7.0
「さて。あかり、次は何処を侵略するでゲソ?」

E-09の民家で地図を見ながら、イカ娘は次の侵略地を考えていた。
あかりはイカ娘の広げている地図を眺める。
思えば、禁止エリア等は確認しておいたが、各地に配備されている施設をちゃんと確認するのは、これが始めてかもしれない。
この機会に、何処にどんな施設があるのか、把握しておく事にする。

(こんなところって、どんなところだろう? この木なんの木も、どんな木なんだろう?)

あまりに名前が雑すぎる二箇所に注目したが、それ以外は特に気にするような場所も無い。
次に侵略とやらをする場所についてだが、それはイカ娘に任せておく事にした。
するとイカ娘は驚愕の表情を浮かべあかりに迫ってくる。

「あかり、見てくれでゲソ!」

イカ娘が指差す先には、海の家れもんと書かれていた。
一体、それの何に驚いているのか、あかりが疑問に感じる。

「実はこれ、殺し合いに巻き込まれる前に、私が侵略して拠点にしていた場所なのでゲソ!」

侵略していたかと言えば微妙なところだが、敢えてそこは侵略していた事にし、イカ娘は説明した。

「それって、要するにイカちゃんの拠点にしていた、海の家が二つあるってこと?」
「そうなるでゲソ。でも、この島はれもんの建っていた場所では断じてないし、ここにあるのは、おかしいじゃなイカ?」

768侵略の星は流れた ◆FbzPVNOXDo:2012/12/09(日) 01:45:03 ID:rYEgVj7.0

確かに気になる。
その海の家れもんが本当に、イカ娘の居たれもんと同じでなのか。
あるいは同じ名前なだけなのか。

「あかり、海の家れもんに行くけどいいでゲソ?」
「うん。イカちゃんの行きたい場所でいいよ」

イカ娘は、どうやら行き先を海の家れもんに決めたようだ。
元々呪いの館から離れたかった為、あかりは快くそれを承諾する。

「そうと決まれば、早速出発するでゲソ!」

イカ娘が勢いよく民家を飛び出す。
その後ろから、あかりが続いて民家から出る。
そして民家から出て暫く経った頃――

銃声が二人の耳に響いた。

「あかり! 伏せるでゲソよ!」

指示通り、あかりは体を伏せ、イカ娘は頭の触手を広げ戦闘態勢に移る。

(何処から撃ってきたでゲソ?)

イカ娘は周りを見渡す。
だが何処にも襲撃者の姿は無い。それどころか、気配すらも掴めない。
どうやら、周りの木々に身を潜めているようだ。

769侵略の星は流れた ◆FbzPVNOXDo:2012/12/09(日) 01:45:44 ID:rYEgVj7.0

(かなりの使い手じゃなイカ?)

警戒レベルをより一層高め、イカ娘は機を伺う。
一人での単独行動であれば、むしろ必要以上に動き回り、相手を錯乱させるという戦法も使えた。
しかし、あかりが居る以上、再び狙撃してきた場合、イカ娘を狙ってくればまだしも、あかりを狙われた場合一溜まりも無い。
もっともサーヴァントであるあかりには、ステルス化の能力が付いていて相手に認識されないのだが、何分空気過ぎてイカ娘は知らない。

そして再び銃声。

「――また撃ってきたでゲソか! でも今度はこっちの番でゲソ!」

イカ娘が銃声が響いてきた場所を捉える。
一度目は不意打ちであった為、狙撃主の居場所は分からなかったが、二度目はそうはいかない。
瞬時にイカ娘は加速する。
目指すはイカ娘とあかりの死角に当たる大木のふもと。
そこは雑草も生い茂っており、木の葉が日光を遮るお陰で身を隠すには絶好の場所。

「違う! イカちゃん後ろ!!」

イカ娘があかりの声を聞き、振り返るとそこにはイカ娘と同じ背丈くらいの少女が、ナイフを持って迫ってきていた。
咄嗟に触手を展開し盾代わりにして、迫ってきたナイフを防ぐ。そして展開した触手を今度は少女へ向けて放つ。
少女は体を屈め、何とかそれを回避。そしてイカ娘の触手が、守りから攻撃へ転じた瞬間を狙いライフルを発砲。
イカ娘は触手で守りを固めても、間に合わないと判断し、足をバネにライフルの弾道上の真横へと体を転がせた。

770侵略の星は流れた ◆FbzPVNOXDo:2012/12/09(日) 01:46:15 ID:rYEgVj7.0

(殺されるところだってじゃなイカ!)

危ないところだった。
もし動くのがあと一瞬でも遅ければ、イカ娘の体に風穴が開いていただろう。そこまで考えて、一つイカ娘の中で疑問が生まれた。

(あれ? そういえばあの銃、銃声はするけど銃弾は出ていないんじゃなイカ?)

考えてみれば、一度目の銃撃も二度目の銃撃も、銃声こそはすれ銃弾は発砲されてはいなかった。そして先ほども同じく。
そこまで気付いたところで、イカ娘の眼前に再びライフルが向けられた。

「残念だったでゲソ? もうそんな銃怖くないでゲソ」

小馬鹿にし、イカ娘は少女にそう言い放つ。
だが少女は表情を変えず、もう片方の手に持ったナイフを構える。
しかし、そんなもの触手でもう一度防げば問題ない。

「イカちゃん! 危ない!!」

イカ娘がそう考えた刹那。あかりがこちらに向かってきた。
そして少女は構えたナイフをイカ娘ではなく、あかりの方へと手を動かす。

「あかり!! こっちに来るんじゃ……」

その声をかき消すように、あかりの頭の団子のミサイルが射出され。

771侵略の星は流れた ◆FbzPVNOXDo:2012/12/09(日) 01:46:47 ID:rYEgVj7.0

それとすれ違う形で、少女の手から投擲されたナイフが、あかりの首元の頚動脈を突き刺していた。

「あかりいいいいいいいいいいい!!!!」

あかりの体が後ろに傾き、倒れそうになるのをイカ娘は抱き止める。
首元からの出血は凄まじく、あかりの衣服は勿論のこと、抱き止めたイカ娘の腕や胸まで赤く染めてきた。
イカ娘は、そんな事など気にする素振りも見せず、ただあかりの血を止めようと必死で両手を首元に押さえる。
しかし、それだけで血が止まろうはずも無い。イカ娘は自らの衣服を引きちぎり首元に巻き付ける。

イカ娘は忘れていた。今この場にはもう一人あかりが居た事を。
そして、少女はそこまで考えていたのだ。

イカ娘が叫んだ時には既に遅い。

「イカ……ちゃん?」
「あかり。しっかりするでゲソよ。すぐに血を止めて見せるでゲソ」

そうは言ったものの、あかりの出血は止まるどころか、ますます赤みを増していく。
だが、これ以上の治療は無理だ。医者が居れば、いやせめて、ちゃんと設備が整っている場所なら。

「すぐに病院に連れて行くでゲソ!」

地図上には病院や診察所等の類のものは記されていない。

仮にあったとしても――。

それでもあかりを励ます為、自分自身を奮い立たせる為に、イカ娘は――。

「イ……カちゃん……」
「もう喋るなでゲソ!」

「あ、り…が…と…う」








【赤座あかり@ゆるゆり(Fate/Zeroにアッカリ〜ン(アッカリ〜ン出張シリーズ)】死亡

772侵略の星は流れた ◆FbzPVNOXDo:2012/12/09(日) 01:47:19 ID:rYEgVj7.0









「思いのほか、上手くいって良かった……」

そう言いアサシンは二人分のディバッグを見つめながら呟いた。

今から数時間前、ゴンさんを殺したアサシンは考えた。
リーダーの命令を果たすには、何よりも戦力が必要になる事は間違いない。
だが、ナイフ四本とライフル一丁に弾数一発では良くても二人、下手をすれば一人も殺せない。
それも一般人を相手にしたと仮定した場合だ。
アサシンも人間並みの身体能力になっているとはいえ、ゴンさん戦で囮として使われるぐらいには戦える。
だが、それでは足りない。ならば、どうすべきなのか。
まず身体能力だが、これは基本的にはどうも出来ない。だが武器なら補充可能だ。
この殺し合いには基本的にルールは無い。つまり、相手の支給品を奪っても良いのだ。

そこまで考えたところで、近くの民家から話し声が聞こえてきた。
気配を消し様子を伺う。見たところ一人サーヴァントが居るが、そこまで戦闘力は高くは無い。自分でも、殺せない事はないだろう。
問題はもう一人の方だ。一見ただの幼女だが、恐らく正面からやり合ったら勝てない。

そう“正面”からやり合えばの話だが。

773侵略の星は流れた ◆FbzPVNOXDo:2012/12/09(日) 01:47:51 ID:rYEgVj7.0

頭の中でアサシンは戦略を組み立てていく。
まずあの中の二人が民家から出た所で、空砲のライフルを発砲する。
空砲でも銃声は響く。そして銃撃を受けたと勘違いするだろう。そうなれば、まずその狙撃主を探そうと考えるはずだ。
無論、二人が逃げた場合は背後から襲えば良い。そしてあえてもう一度空砲のライフルを発砲する。今度は居場所が分かるように。
居場所が分かれば、必ず接近戦に持ち込む為に、こちらに近づいてくる。民家の二人の様子を見る限り、銃の類は持っていないようなので確信できる。
あとは得意の気配遮断スキルで背後を取り一撃で殺す。残った一人をスタングレネードなどで、目を潰し殺害するか逃げるのもいい。
いや、そもそも無理に殺す必要も無い。あの二人の持つ支給品を奪えれば、それだけでも十分だ。

だが幾つか誤算もあった。
まずイカ娘の背後に回りこんだ時に、あかりにその姿を捉えられた事だ。
恐らくはアサシン以上の空気であったが故に、気配遮断スキルが効かなかったのだろう。
現にそれまでアサシンはイカ娘の他に、もう一人居た事をすっかり忘れていた。
だが、それでも機転を利かせ何とか一人を殺害し、支給品も一人分だが奪えてきた。

上出来だ。上手く行き過ぎて逆に怖いくらいだ。

「はぁ……でも、やっぱり疲れた」

だが所詮、身体能力は人間並みだ。
少し戦闘を行っただけでも、これ程の疲労をしてしまう。

アサシンは深い溜息を付きながら、休息地を求め歩みだした。

【E-09 /一日目・午前】

【アサシン(少女)@Fate/Zero】
[状態]:首輪なし 、疲労(大)
[装備]:ウィンチェスターライフル(1/7)@うみねこのなく頃に
[道具]:基本支給品一式、十六夜咲夜のナイフ×3、イカ娘の支給品(ランダム品1〜3)
ゴンさんのデイバック(ヴェルタースオリジナル一袋@現実、スタングレネード×5@現実、コンコン@JAPAN_WORLD_CUP
キャラ改変パッチ@MUGEN、ランダム支給品(0〜2))
[思考・状況]
基本:参加者の皆殺し、主催者も殺す。
1:休める場所を見つけ支給品を確認する。


※基本的な固有スキル(気配遮断など)は受け継いでいますが、身体能力は人間レベルしか振り分けられていません
※分割によって首輪がなく、制限は解除されました

774侵略の星は流れた ◆FbzPVNOXDo:2012/12/09(日) 01:48:23 ID:rYEgVj7.0






既に、イカ娘達を襲った少女は逃げていたようだ。
恐らくはあかりの放った、ミサイルの爆風に乗じたのだろう。
見れば自分のディバッグが消えている。逃げるさいに奪われてのだろう。
幸いヴェルタースオリジナルは、ポケットに入れていたので無事だったが。

「すまないでゲソ。あかり」

共に侵略しようと誓った仲間。

自らの力及ばず、死なせてしまった。

「すまないでゲソ。飴のおじさん」

ヴェルタースオリジナルを通じて、あの老人から託されて願いも、あかりを死なせた事で叶えられなかった。

「せめて安らかに眠るでゲソ……」

触手を使い掘った穴にあかりを寝かせ、今度は土をかぶせていく。

土をかぶせる。

ただそれだけの事が、今は何よりも辛くイカ娘の頬を濡らした。


【E-09 /一日目・午前】

【イカ娘@侵略!イカ娘(イカ娘の侵略実績のご紹介)】
【状態】】疲労(小)、深い悲しみ
【装備】いつもの服(少し破けてる。あかりの血で汚れている。)
【道具】ヴェルタースオリジナル×1
【思考・状況】
基本:総てを侵略し尽くすでゲソ!
1:あかり……
※近くにあかりのバックが転がっています。

775 ◆FbzPVNOXDo:2012/12/09(日) 01:48:55 ID:rYEgVj7.0
投下終了です

776名無しさん:2012/12/09(日) 08:45:55 ID:qFyUHhfM0
投下お疲れ様です
あ、あかりいいいいいぃぃぃぃぃ!!!(絶叫)
イカちゃんよ、あかりの仇を討ってくれ…!

それがともかく、アサシンちゃんの支給品だいぶ潤ってるなぁ
ハサンの時より暗殺力高そうだ…活躍に期待

777名無しさん:2012/12/09(日) 12:00:56 ID:G4C4iziE0
投下乙です

ほのぼのしてたコンビだったのにあかりんが……
アサシンちゃんもへタレと言えなくなったなあ

イカちゃんの今後が怖い

778名無しさん:2012/12/09(日) 20:36:53 ID:cHDgZZp.0
投下乙です
清涼剤コンビしてた\イッカリ〜ン/がここで終わりか…
アサシンは幼女の方がマーダーとして活躍しそうだなw

779 ◆0uDu0SETOk:2012/12/16(日) 10:08:01 ID:sCFmrvQE0
男色ディーノ、ルシフェル、青鬼を投下致します
タイトル「ロイドの店デース」

780 ◆0uDu0SETOk:2012/12/16(日) 10:08:47 ID:sCFmrvQE0
「そうか…、今回もダメだったか…アイツは私の話を聞かないからなぁ…
 全く…最初から私の言うとおりにしていればな…」

ルシフェルは多少落胆したような口調で呟いた
ついさっきサリーから、イーノックが脱落したことを知らされたのだ

「サリーもそれを知らせるためにわざわざ連絡するとはね…まったく、ご苦労なことだ」

ふぅ、と彼は溜め息をついた
おそらくサリーは、お気に入りの参加者が死に、悔しがるルシフェルの姿を見たかったのだろう
彼の期待に反しルシフェルは「過ぎたことは仕方がないさ」と割とドライだったが…
あとは自分の使命であるバトルロワイヤルの進行に徹するだけだよ、そう答えた

なお、サリーの話によれば現在のところ、殺し合いは現在順調に進んでいるようだ
ならば、しばらくは自分が積極的に動く必要も無いだろう
傷を癒しながら、のんびりとその場で人が来るのを待つとするか
鳩尾を軽く擦り、椅子の上で思いきり足を伸ばしてリラックスした


♂ * ♂ * ♂ *


「あぁ、いい男たちがどんどん死んでいってるわ!」

定時放送を聞いてディーノはがっかりした
呑気に女やペンギンをボコボコ殴ったりしてる間に、もう16人も脱落しているなんて…
中にはイケメンっぽい名前もちらほら…まだ自分は一人も掘ってないというのに…
せっかくのアナル♂ロワイヤルだと言うのに、ましてやこの男色ディーノがなんという体たらく!

「今度こそ…今度こそヤってやるわ…!!」

改めて彼はその決意をギンギンに固める



やがて何時間かが経過しただろうか
眩しく朝日が照りつける山道をのそのそと歩いている時だった
突如、彼の第六感(下腹部のアンテナ)が何かを感じ取り、走り出した
目の前にそびえ立つは『LOID'S PARTS SHOP』とかいう玩具屋
…いる、この店の中からイケメン反応が出ているわ!
いい男の気配がするなら、迷わず行くしかないじゃない!
ディーノは駆け出し、ロイドの店のドアを荒々しく蹴り開けて入店した

「やぁ、いらっしゃい」

そこには黒いスーツを着た、オールバックのいい男が足を組んで木製の椅子に座っていた
…あら、あたし好みのダンディーな男じゃない…!
ディーノはスーツ越しに男の細身の肉体を舐めるように見回す
胸元の開いたセクシーなスーツ、ワイルドなオールバックヘアー…そそるわ!!
スーツの男、もといルシフェルはディーノの視線を意に介さずに言葉を続けた

「残念だね、ここの店長は今日はお休みなんだ。好きな物を持っていくといい」

フランクな態度でそう言ってずらりと並べられているカブトボーグを指差した

もちろん、ルシフェルはディーノが殺し合いに乗っている人物であるということは承知だった
言わばバトルロワイヤルをスムーズに進めてくれる人材、なるべく生き残ってくれる分には都合が良い
そんな人材を自ら進んで殺すのは勿体無い、サポートしてあげるのもいいだろうと考えていた
…ただし、あくまで「自ら進んで殺す」事は無いと言うだけのこと

「そうね…だったらあたしは、アンタの貞操を頂くわ!」

ほうら、やっぱり…ルシフェルは軽く溜め息をつく
相手から襲いかかってくるのであれば、敬意を払いこちらも応戦がするつもりだ
ましてや好戦的で男色なディーノのことだ。迫られる事は予想できていた

ディーノは一歩後ろに下がり、助走をつけてルシフェルにショルダータックルを仕掛けた
ルシフェルはギリギリの地点まで突進を引き付けてから椅子から立ち上がる
そうしてスッとサイドに身をそらして回避する
さらに、すれ違いざまに左足を前に出して、ディーノの足を引っ掛けた
勢いの付いたディーノの体は、ガシャーンと盛大な音をたてて棚に激突する
棚の上に並べられていたカブトボーグが、いくつもディーノの上に降り注ぐ

「痛ったぁ…なんなのよこのトゲトゲしたミニカーは…!」
「あぁ、これ?これはボーグだ」

781 ◆0uDu0SETOk:2012/12/16(日) 10:09:16 ID:sCFmrvQE0
呻くディーノを尻目に、ルシフェルはボーグを一つ拾い上げ、三回チャージする

「よしわかった、説明しよう。これは『カブトボーグ』だ
 人々の創り出した知恵の一つ…いや、武器か…
 さぁ、まずはチャージ・インしてみようか」

彼の手から放たれたボーグは店内の床に着地し、ディーノへと一直進に進んでいく
すぐさま体勢を立て直し、ディーノは身構えた

「武器ィ?ハッ、こんな玩具、即効で踏み壊してあげるわよ!」

直進するボーグの軌道に合わせて足を思いきり降り下ろす
しかし、足の落下地点直前にカブトボーグは方向を転換、ダン!と言う音が虚しく床を響かせる
チッ、とディーノは舌打ちをする
ディーノはそのまま大きく足払いをし、うろちょろするボーグを蹴り飛ばそうとした

「かわせ、ジャンプだ」

ルシフェルが一言言うと、カブトボーグは飛び上がり足蹴りをかわした

「ただの玩具じゃない。自らの意思で進ませたい位置へ進められることが出来る
 自分にとって最良の動きを選択し、コントロール出来るんだ」
「…フン、なかなか器用なラジコンじゃない…でも所詮は子供の玩具…
 大人の玩具を使いこなせる私には、傷一つ負わせられないわ!」
「さぁね、どうかな?」

周囲をうろちょろするカブトボーグを破壊しようと躍起になるディーノ
何度も踏みかかり、足を払い、掴みかかっても、ことごとくスルリと避けられていく
その姿は地団駄を踏んでいるようにも、妙なダンスを踊っているようにも見えた
やがて、ディーノが踏み外した隙をついてか、カブトボーグの先端部が足に接触した

「ぐおおおおぉぉぉぉ!!!?」

ディーノが叫び声をあげながら吹き飛び、壁に叩きつけられた
いくら速度が付いていたとはいえ、あまりにも不自然な飛びかた

「な、なんなのよこの衝撃は…」

ディーノは身を起こしながら疑問を浮かべた

「それは今話したばかりだろう?玩具であり、武器だと
 一部の人間はこれで世界征服を企んだとも言うらしいが…私はまだ見たことないがね」

カブトボーグ原作でも謎原理によってボーグバトル中にダメージを負う描写はしばしば見られる
ましてやそれはボーグ越しで食らっているのだ、生身で触れば危険だというのは簡単に想像がつく
だが、そんな常識を知るはずもないディーノはただ唖然とするのみだった
そのような姿を見てルシフェルは思わずフッヘヘヘと苦笑する

「ふざけやがってえええぇぇぇ!!!」

ディーノはついに激昂した
ちょこまかと動き回るカブトボーグを相手にしても埒があかない
ディーノはパンツを脱ぎ、ルシフェルに向かって飛びかかる
シャイニング・ウィザートの要領で相手の顔面に股間をぶち当てる大技…

「シャイニング♂あてがい!!!!」

…ふざけてるのはどちらだろうか?
いいや、この技は肉体と精神の両方に甚大なダメージを与えるのだ、決して侮ってはいけない

「ろっとぉ…いいのかな?そんな不用意な行動して」

ディーノの股間が眼前まで迫る、そしてインパクトする瞬間…
ルシフェルがほくそ笑んだ

「―――ジャンプ―――」




















ズボッ



「アッー!」





後方から迫ってきたボーグのツノが、ディーノの臀部のアスタリスクに突き刺さった
ディーノの叫びが店内に響き渡る…

782 ◆0uDu0SETOk:2012/12/16(日) 10:09:50 ID:sCFmrvQE0
「ははっ、いい威力だろう?こいつはシーザー・カエサル・エンペラーと呼ばれ、カブトボーグの中でもなかなか高性能だそうだ
 ちなみに戦術は、ただ突進する以外にもボーグ魔法という技術もあるが…すまない、私には興味がないんでね…
 詳しい事はリュウセイたちにでも聞いてみるんだな…アイツなら何か知っているんじゃないか?
 まぁ、お前もこう言う洗練された道具を使いこなせるようになるといい。この店には数多くのボーグが置かれているしね」

あられもない格好で倒れているディーノに軽いアドバイスをした

前述した通り、今はまだ、マーダーである彼を殺すつもりは無い
それにこれであしらえる程度の戦闘力ならば、バランス崩壊を招くこともないだろう

さて…と、ルシフェルは踵を返して入口のドアへ歩き出す
その時、ディーノはヨロヨロと立ち上がり、ルシフェルを呼び止めた

「ま…待ちなさい!」
「うん?」

ルシフェルは感心した。先ほどの戦いは傍から見ればコントのようにも見える終わり方だ
だが、少なくとも常人であれば立っていられないレベルの衝撃である
ディーノの下半身はそれほどまでに頑丈なのだろう、賞賛せざるを得ない

ディーノは苦痛に息を切らせながらも、言葉を続ける

「戦いの中で気づいたわ…アンタ、こっちの気があるでしょ?」
「こっちの気?」
「ゲイの気よ」
「ほう?」

ルシフェルは足を止め、不思議そうに聞き返した
ハァハァと悶絶しながら、ディーノは臀部からカブトボーグを引っこ抜く

「アンタに掘られた瞬間、ゲイの勘がピーンと来たわ…
 好きな男がいるんじゃない?アンタには…」
「『掘られた』なんていかがわしい言い方はやめてくれよ
 それに、わたしには確かに気に入っているヤツはいるが、少なくとも友人としての領域は出ていない
 なんでもかんでも、君と一緒にされては困るな」
「フフ、第一アンタは自分のことを『私』と言っている…内心では乙女としての自覚があるんじゃない?
 それに、私のイチモツを目の前にして一切の不快感を感じなかった…案外、そういうの好きなんだろ?」

ニヤニヤとした表情をディーノは浮かべる。ついでに左手を腰に当て、パンツをずり上げておく
ルシフェルはやれやれとしたジェスチャーをすると、冷ややかな目を向けた

「君の推理は全てこじつけに過ぎないね…
 それに、君に迫られるのは何度目だと思ってる?流石に慣れるよ」
「何度目って…何を言っているのかしら?」

含ませるような発言にディーノは疑問を浮かべる

「いや、君には関係ないことだ…それより、自分の身を案じた方がいい
 もうすぐここには『鬼』が近づいてきているからね…」

ルシフェルはそう言って指をパチンと鳴らす
その瞬間、彼の姿が瞬く間に消えた

…なんなのよアイツは…?

瞬間移動か透明化かはわからないが、とにかくいい男に逃げられてしまった
『鬼』が来る?何かの暗号…?それとも襲撃者かしら?
なんにせよ、準備をしておく必要があるわね
デイバックからヨシヒコと北米化パッチを取り出し、ガチムチヨシヒコを造り出す

「さっきのいい男が言うことが本当なら、襲撃されるかもしれないわ、警戒しておきなさい」

ヨシヒコはコクリとうなずいた
ついでにディーノは先ほどのカブトボーグを拾っておく
こんなもんで問題ないだろう
『鬼』を警戒しながら、いい男を探しに向かうとしよう

783 ◆0uDu0SETOk:2012/12/16(日) 10:10:05 ID:sCFmrvQE0
「さぁ鬼さん、どこからでもかかってきなさいよ…
 この男色ディーノが掘ってやるわ!」

ヨシヒコと共にファインティングポーズを決め、気合いを込めた



【G-5 ロイドの店 /1日目・午前】

【男色ディーノ@DDTプロレスリング】
[状態]:ダメージ(小、尻穴だけ重傷)、疲労(中)、男の体を触りたい、舐めまわしたい、いれたい。
[装備]:シーザー・カエサル・エンペラー@人造昆虫カブトボーグ V×V
[道具]:グレーテルの基本支給品一式、コンビニ弁当、スター(ちょっと匂う。24時間使用不可)@マリオシリーズ
[思考・状況]
基本思考:アナル♂ロワイアルの優勝者となる
1:襲撃者に備えつつ、いい男を探しに行く
2:ギルガメッシュは必ず掘りグレーテルは殺す。

【ヨシヒコ@DDTプロレスリング】
【状態】:健康
【装備】:北米化パッチ@エキサイティングプロレス
【道具】:なし
【思考・状況】
基本思考:……

※ロイドの店にてカブトボーグ(シーザー・カエサル・エンペラー)を手に入れました


【???/1日目・午前】

【ルシフェル@エルシャダイ】
[状態]:ダメージ(小)、鳩尾に打撲の跡と火傷
[装備]:新武器アズサ(破損)
[道具]:基本支給品、携帯電話、K´パッチ@MUGEN、宇理炎@SIREN、ランダム支給品(1)
[思考・状況]
基本思考:主宰側として殺し合いの進行役を務める
1:???
2:イーノックが死んだのか…残念だ…
3:そういえばエレインも返して貰ってないな……。
※主催側の特別処置としてランダム品が5つ配られています。
※自分に課せられた制限に気付きました。
※ロイドの店にて、傷を癒しました






ロイドの店の前、それも玄関の扉のすぐ側に化け物が立っている
ブルーベリーみたいな色をした全裸の巨人、青鬼である
草薙京のクローンを取り込んだそいつはこれまでの青鬼とは姿が異なっていた
その歪な頭部からは茶色の髪が生えており、額の部分には白いハチマキが巻かれている
人間を取り込んだ青鬼に生じる特徴だ

だがそれだけではなく、もう一つ決定的に違う点があった
それは肉体
これまでのデフォルメのような物とは打って変わって、筋骨隆々とした体格へと変貌していた
はち切れんばかりの筋肉に、3mもあるような巨体…
その両腕には鍵のかかった鉄格子さえもこじ開ける驚異的なパワーが秘められていた

しかし、そいつは店の扉をこじ開けて中へ入ろうとはしなかった
獲物の方が扉を開くのをじっと待っていた
その獲物の顔が恐怖で歪む、その姿を想像しながら…
青鬼は歯をむき出しにして、歪んだ笑みを浮かべた



やがて、その店の扉がガチャリと開く音がした


【G-5 ロイドの店の前/1日目・午前】

【青鬼@青鬼】
[状態]健康、マッチョ、草薙ヘアー
[装備]なし
[道具]なし
[思考・状況]
基本思考:???
1:???


《支給品紹介》
【シーザー・カエサル・エンペラー@人造昆虫カブトボーグ V×V】
ロイド安藤の愛機。和訳すると「皇帝・皇帝・皇帝」
LOID'S PARTS SHOPにて取得。ボーグ魔法では謎黒人が出現する
カブトボーグ48話にてまさかの「ジャンプ」が使えることが判明している。ナンチューコト!?

784 ◆0uDu0SETOk:2012/12/16(日) 10:11:36 ID:sCFmrvQE0
以上で投下終了です

785名無しさん:2012/12/16(日) 10:38:17 ID:Qp2DYKmc0
投下乙です
ディーノがカブトボーグを手に入れるとは中々に装備が充実してきたかな
そしてクローン食ったせいで青鬼が強化しとる
やはりケイネス先生の幸運Eのせいか……

786名無しさん:2012/12/16(日) 12:09:04 ID:OE6zdLNw0
投下乙です
シーザー・カエサル・エンペラーでケツを掘るとかロイドさんも眼鏡とってぶん殴るレベル
青鬼もマッチョ鬼に進化したからヨシヒコといい勝負になりそうだな

>>785
ここのケイネス先生は本人が輝いてるかわりに不幸成分を周囲にばら撒いてる気がするw

787 ◆FbzPVNOXDo:2012/12/24(月) 20:34:21 ID:NOyYAiOI0
短いですけど投下します

788聖夜♂サイレント・ホーリーコマンドー ◆FbzPVNOXDo:2012/12/24(月) 20:36:01 ID:NOyYAiOI0
「そういや、今日はクリスマスだよな……」

龍昇ケンは呟いた。
そう殺し合いに巻き込まれた状態ではあるが、一応今日はクリスマス。
殺し合いの前に日付をちゃんと確認した記憶があるので間違いない。

「クソッ! 今年のクリスマスは彼女と過ごしたかったなぁ」

ケンの願いである彼女も、殺し合いに巻き込まれては出来ないだろう。
少なくともこの場で出会ったのは、クソ汚いホモとイケメン、そしてカズヤだかカズマとかいう、むさい連中ばかりだ。

「ああ、クリスマスだし神様、俺に彼女を下さい」

殺し合いからの脱出ではなく、彼女を願うとはたまげたなぁ。
でも基本ボーガーは己の欲求に素直なので仕方ない。

「ホホッ。メリークリスマス!」
「え?」


                   ――その時、不思議な事が起こった――


白い髭を生やし。赤い衣装に身を包み。大きい白い袋を担いでいる。その老人はまさしくサンタクロース。

「さ、サンタ!?」
「そうじゃよ。ワシはサンタクロース」

ケンは驚愕した。
まさかこんな殺し合いの場にまで、サンタクロースはやってくるとは。
主催者も気が効くものである。

「頼むよサンタのおっさん。俺に彼女をくれよ!」
「ホホホ。分かった分かった」

サンタはそう言うと、そのままスタスタと歩いていき姿を消した。

「あれ? なんか……眠くなってきたな……」

思えば深夜から一睡もしていない。
サンタを見送ってからケンは眠りに落ちていった。

789聖夜♂サイレント・ホーリーコマンドー ◆FbzPVNOXDo:2012/12/24(月) 20:36:47 ID:NOyYAiOI0



―――――――


目の前から少女がこちらに向かって走ってくる。
それも、ただの少女ではなく美少女。

少し汚れている服を身につけ、豊満な胸を揺らしこちらにやってくる。
背が高いがお姉さん属性という奴だろう。逆に萌える。

「おい。目を覚ませ」

耳に甘く響いてくるのは玄田哲章ボイス。

視界がクリアになってくる。ついさっきまで居た美少女は夢だったのか?
いや夢では無い。自分を起した美少女は目の前に居るのだから。

「……俺、龍昇ケン。初めてだから色々優しくしてね///」

「え? あ、ああ……メイトリックスだ」




【H-04/一日目・午前】

【龍昇ケン@人造昆虫カブトボーグ V×V】
[状態]:疑心暗鬼(彼女除く)、彼女♂が出来た喜び、かなり深刻な寝ぼけ
[装備]:エレクトリカル・スピードワゴン@人造昆虫カブトボーグ V×V
[道具]:なし
[思考・状況]基本:彼女♂と行動しよう
0:略奪は基本だ!
1:リュウセイを探す
2:野獣先輩を警戒、ランサーなんかもう知らん
3:勝治…力を貸してもらうぜ…
4:サンタのおっさんありがとう

※松岡勝治が死んだと思っています
※かなり深刻な寝ぼけと妄想に取り付かれています。その結果まともな判断能力を失っています。
※サンタも妄想です、多分。

【ジョン・メイトリックス@コマンドー】
[状態]:ダメージ(中)、疲労(中) 、困惑
[装備]:GUN鬼の銃@MUSASHI-GUN道-
[道具]: 基本支給品、ラットの爆弾×3@探偵オペラミルキィホームズ、氷剣ユキアネサ@BLAZBLUE
    宝塔(罅が入っている)@東方Project 、セイバーのカード@遊戯王なのはMAD(使用不可)
    世界樹の巫女 エレイン@カードファイト!! ヴァンガード、確認済み支給品1
[思考・状況]
基本思考:娘を助け出し、殺し合いをぶっ潰す。
0:アザディスタン王宮に向かう
1:士、イーノックと合流する
2:鹿目まどかとはいずれ決着をつける
3:なんだこいつ?
[備考]
※参戦時期は原作終了後。
※エイレンは4時間、セイバーは半日です。
※アザディスタン王宮に向かう予定です。
※GUN鬼の銃に触れましたが元々能力制限されておらず潜在能力が底上げされている状態です。

790 ◆FbzPVNOXDo:2012/12/24(月) 20:37:48 ID:NOyYAiOI0
投下終了です

791名無しさん:2012/12/24(月) 23:28:08 ID:RzGbqgSI0
投下乙です
ワロタwwwwケンもそっち♂に行っちゃうのか、俺はどっちで(ry
とりあえずこのあと、聖夜のシークレットバトルが始まる予感…

792 ◆czaE8Nntlw:2012/12/24(月) 23:38:55 ID:wXsoe2S2C
投下乙です
ケンwこれはまたカオスな展開にww
では自分も
相生祐子
投下します。

793ひとりぼっちは、寂しいもんな ◆czaE8Nntlw:2012/12/24(月) 23:40:31 ID:5Yt4X2OIC

「相生さんっ!ドームですよっ!ドームっっ!!」

とぼとぼと道を歩くゆっこに向かって、バリカンが奇声を上げながら叫んだ。

「見ればわかるよ…」
「おや、どうしてそんなに沈んでいるので?」

気だるそうに返事を返す祐子にバリカンは変なテンションで聞き返す。

「あのさぁ…死体見といてそんなにテンション上げられる訳ないじゃん?」
「いやー、でも夢のドームですよ。普通もっと喜ぶでしょ」

先程の地下室で見た死体はゆっこの精神に少なからず影響を及ぼしており、そんな状況でテンションを上げろと言われてもどだい無理な話である。

「研君どころか人っ子一人居ないしさー…半日近く経っても出会ったのが死体とロボットだけってどうなの?」

ゆっこがこれまでに出会った参加者は0人。一応はバリカンがいるものの、寂しさと心ぼそさは募るばかりである。

「じゃあゆっこ、こう考えよう。ドームなら目立つから、きっと人がいるはずさ!」
「本当に?」
「あたりまえですよ。だってあんなに目立つんだもの。人が居ない方がおかしい!!」

きっぱりと断言するバリカン。その言葉に勇気付けられたのか、馬k…単純なゆっこは考えを改める。

「よし、ドームに行こう!研君もきっとそこにいるよ!!」
「その意気でゲス!」
「よーし、もう私走っちゃうぞ!はははー」

あのドームにまだ見ぬ参加者が居る事を願いながら、ゆっこは走り続けた。

(きっと…きっと誰かに会えるんだ…!)

高鳴る胸の鼓動を抑え、ゆっこは希望を込めてドアを開く。










「わーい、貸し切りだー。ってチクショォォォォォ!!!!!」

A:現実は非常である。ゆっこはぼっち。

【A-07 ドームですよ!ドーム!/1日目・午前】

【相生祐子@日常】
[状態]:健康、死への恐怖とそれに伴う悲しみ
[装備]:バリカン
[道具]:基本支給品、一本満足バー×28inファミマの袋@アサヒフードアンドヘルスケア、
バトルロワイアルガイドブック@ニコロワγ
スポンジボブ@ハッキョーセット、でかいきんのたま@ポケットモンスターBW
キチガイレコード@チャージマン研!
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いには乗らない
0:泣いていいよね?
1:研君を探しに行きますか
2:危険地帯…恐るべし…!
3:もっといい道具が欲しかった
4:研君の そこにシビれる 憧れる
5:なのちゃんに続く新しいロボットの知り合いができて嬉しい
6:………死にたくないよ
※ジュラル星人と研の関係、泉家の家族構成を簡単に知りました。
※精神がわずかに不安定になっている可能性があります。
※民家の地下でニコニコ危険地帯を発見しました

【バリカン@チャージマン研!】※意思持ち支給品
[状態]良好、首輪なし、愛称で呼ぶ程度にはゆっこを信頼
[思考]
基本行動方針:ゆっこと一緒に研を探す。見つけたら保護してもらう。
0:あるぇ〜(・3・)?
1:ゆっこと行動。
2:終わったらゆっこがジュラル星人の存在を知らない事について話し合う
※機能に何らかの制限が課せられているかもしれません。
※ゆっこの交友関係を軽く知りました。
※星君を警戒対象に入れてないのは、彼がジュラルであることを知らないからです
※参戦時期は最終回よりも前のどこか。魔王については面識があるか見たことはあります

共通:ガイドブックで見逃している箇所があるかもしれません。

794 ◆czaE8Nntlw:2012/12/24(月) 23:41:46 ID:5Yt4X2OIC
投下終了です。
クリスマスなのでぼっちネタ。

795名無しさん:2012/12/25(火) 01:11:17 ID:0JMkcfWA0
乙です
これはwwww二連続でクリスマスネタとはwww

……はい僕もぼっちです

796名無しさん:2012/12/25(火) 01:50:54 ID:QsUoEiUc0
投下乙です

ドームには総統閣下は向かってるからそろそろボッチ脱却か?

797名無しさん:2012/12/25(火) 01:52:33 ID:CEs9Mz.s0
パロロワ企画交流所にてニコロワγ語り中!みんなきてね!
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/8882/1327331994/

798名無しさん:2012/12/27(木) 02:34:52 ID:7vo84qo60
投下乙です

これはwwwww

799 ◆FbzPVNOXDo:2013/01/23(水) 17:53:01 ID:6oTk5RpA0
投下します

800渚先生「あらにちょり君。まだ早いですよ」 ◆FbzPVNOXDo:2013/01/23(水) 17:54:22 ID:6oTk5RpA0
「学校って調理室がある筈だよね」

殺し合い1日目も午前を迎え、そろそろ小腹が空いた頃。もこみちは唐突にそう言いだした。

「……狂ったんですか?」

研は、何時でも戦闘が出来るように身構えながら尋ねる

「腹が減っては戦は出来ぬ。かといって、僕らに支給された食料は食べ物と言うには、あまりにも酷い。
 そこで調理室でちゃんとした料理でも作ろうかと思って」

確かに支給された食料はクッソ不味い硬いパン。
口にするのも苦痛になる程酷かった。

「それに、あそこならオリーブオイルがあってもおかしくない。……つまり、ムラクモも」

そこまで、もこみちが口にしたところで研は、はっとした。

「ムラクモが来ていれば、そこで倒すも良し。来てなくてもオリーブオイルを全て回収すれば良し。
 おまけに食事も作れる。どうだい? 研君。学校に向かわないか」

もう研に断る理由は無い。
一回首をコクンと縦に振ると、二人は見滝原中学校に向かった。




その後を一つの不穏な影が追って来ているとは知らずに。





――――――――――――

801渚先生「あらにちょり君。まだ早いですよ」 ◆FbzPVNOXDo:2013/01/23(水) 17:54:55 ID:6oTk5RpA0
(これは……。どれ程の戦闘が、この場で起こったというの?)

アルセーヌがヨコハマ埠頭を出発し、次に辿り着いたのはMOCO'Sキッチン収録スタジオ。
しかし、既に収録スタジオはその姿を留めておらず、見るも無残な瓦礫の山と化している。

(シャーロックは無事かしら)

脳裏に浮かぶのは、あのシャーロック・シェリンフォード。
あの小さく華奢な体が、もしあの瓦礫の下に埋もれていたとしたら……。
トイズを失った彼女は為す術も無く。

「シャーロック!」

声を荒げ瓦礫の山に向かって叫ぶ。

幸いな事に返事は無い。いや、もしや既に力尽きた後なのだろうか。

「シャーロック!!!」

冷静になれなければいけない事は分かっている。だがそれでも、この焦りは抑えきれない。

「なんや? 誰か居るんですか!」

関西の訛りが入った男性の声。
シャーロックが発したものとは、とても考えられない。
つまり、他参加者が今の声を聞き、近づいてきている。

しまった。と、後悔しても既に遅い。今アルセーヌに出来るのは、その参加者が殺し合いには乗っていない者であるように祈る事だけだ。

「えーと、俺らは殺し合いには乗ってないんやけど……」
「ああオッチャンの言うとおりだゾ」
「バトルドーム!」

(ショッピングカート? に怪我人を乗せている?)

現れたのは、温和そうな中年の男性に片言の少女、そしてやかましい謎の玩具。
更に男性の押している、ショッピングカーらしきものに乗せられ、寝息を立てている、もう一人の少女。

「それより。オネエサンは殺し合いに乗っているのカ?」

あのショッピングカートと呼ぶには、あまりにも禍々しく歪な物に少々驚かされたものの、相手に戦意は無いらしい。

「いえ、私は殺し合いには反対です」

怪我人を連れている事からも嘘を付いてはいないだろう。
そう判断したアルセーヌは、一先ず警戒を解いた。

「俺は、有野晋哉。よゐこって、テレビで見たことあると思うんやけど」
「いえ」
「あっ、そう……」
「私はエイラ・イルマタル・ユーティライネン」
「アルセーヌです」

アルセーヌの名には反応しない。つまり自分の住んでいる世界とは、別の世界から呼ばれた可能性が高い。

802渚先生「あらにちょり君。まだ早いですよ」 ◆FbzPVNOXDo:2013/01/23(水) 17:55:26 ID:6oTk5RpA0

「ところで、そこの彼女」

思考を切り替え、アルセーヌはカートの上で寝ている少女に注目。
その右肩には刺し傷があった。

「ああ。この娘は聖白蓮って言って、ついさっき……」

有野の口から語られるありがとウサギの襲撃。そして既に倒壊していた、MOCO'Sキッチン収録スタジオ。

「それで、学校へ?」
「そうダ」

適切な判断だろう。間違っているとは思えない。
だが少々、手当てが雑だ。いくら医療道具があろうと、彼らにこれ以上の治療が出来るとは考えずらい。

「少し怪我を見せていただいても?」

そこで、幻惑のトイズを用い、医療道具を具現化させてここで治療しようと思い、傷を見る。
こう見えてもアルセーヌはホームズ探偵学院では、生徒会長アンリエットとして生活している。
探偵たる物、あるゆる分野の知識を要求される。それは生徒会長であるアンリエットも例外ではない。
故に本職ではないものの、それなりの治療を施せる自信はあった。

(なっ? 具現化出来ない!!?)

しかし、アルセーヌの思惑に通りには行かない。
幻惑のトイズの具現化すらも制限されてしまったようだ。

「どうしたんダ?」
「い、いえ。こう見えても少し医療の知識があったもので」

適当に誤魔化すが、内心動揺は隠せない。

(効果範囲だけではなく。具現化まで制限されたとなると、安易にトイズには頼れない。
 何処かで、トイズの制限を確認する必要がありますわね)

ここまで他参加者との戦闘が無かったのは、本当の運が良かったといえる。
もし、この事を知らずに戦闘を行っていた場合。アルセーヌはもうこの世には居なかったかもしれない。

「そうなんか。実は俺らも学校に医療道具があったとしても、ちゃんと治療出来る自信が無いんや。
 良かったら、一緒に来てくれへんか? 貴女の方が適切な治療ができそうやし」

「…そうですね。私も仲間が欲しかったところです。分かりました、学校まで同行しましょう」

シャーロックの事も気にはなったが、少なくともこの様子ではこの辺には居ないはずだ。
何より、殺し合いを打破する為には仲間も必要。ここで彼らに着いていくのも良いだろう。
最後に、もう一度瓦礫の山を見渡し踵を返した。





――――――――――――

803渚先生「あらにちょり君。まだ早いですよ」 ◆FbzPVNOXDo:2013/01/23(水) 17:55:59 ID:6oTk5RpA0
「そうですか。それで皆さんは学校へ」

見滝原中学校の保健室に響く、もこみちの声。
流石、朝のニュース番組のワンコーナーを任せられているだけあって声は大きい。

保健室は右肩の治療を終え、ベッドに寝かせ付けられている聖。
更に、有野、エイラ、アルセーヌ。そして新たに出会った泉研、速水もこみちの姿もあった。

「それにしても、もこみちさん…でしたわね? 本当にオリーブオイルで首輪を外したんですか?」
「そうですよ。貴女も外して差し上げましょうか?」

聖の治療を終えた有野達は、偶然にも遭遇した、もこみち達と情報交換をかわした。

有野達がありがとウサギに襲われた事。アルセーヌが最初に聞いた少年に叫び声に、その声の主を襲ったであろう危険人物。
そしてホテルで出会った、シェルブリットのカズマ、フランク。そのフランクから聞いた危険人物。

もこみちが首輪でオリーブオイルを外したこと。誤解ではあるが、リュウセイ、シャーロックと交戦したこと。
本命の爆弾は頭の中(勝手に断定)。
黒幕はジュラル星人(これも勝手に断定)、ジュラルの魔王は生きている(やっぱり勝手に断定)
ムラクモやありがとウサギ等の危険人物など。

アルセーヌはこれらの情報を頭の中で整理する。
取り合えず、ジュラル星人は訳が分からないので放っておく。
今考えるべきは、もこみちが交戦したというシャーロックの行方と、オリーブオイルで外れる首輪に頭の中にあると言っている爆弾の事だ。

(オリーブオイルで首輪が外れたとは到底考えづらい。でも、目の前に外している参加者が居る以上、少なくとも首輪を外す方法は存在する?
 だとしたら、頭の中に爆弾を仕掛けたとしてもおかしくない。
 いや、そもそも首輪を外せるような方法があるぐらいなら、最初から頭の中に爆弾があると脅した方が手っ取り早いんじゃ…。一体主催は何を考えているの?)

アルセーヌの中で新たに疑問が生まれるが、今はそれを明らかにする事は出来ない。
やはり、情報がまだ足りない。結論を出すにはもっと情報を集めるべきだ。
ならば優先すべきはシャーロックの行方。

「もこみちさん。貴方を今更、責めるつもりはありません。ただ、貴方が襲ったという、二人の行方を教えて下さい」
「いやー。川に落ちたから、分からないんですよ」
「……」

804渚先生「あらにちょり君。まだ早いですよ」 ◆FbzPVNOXDo:2013/01/23(水) 17:56:31 ID:6oTk5RpA0

殴りたくなったがこらえる。
一応、首輪を外した参加者で殺し合いからの脱出の鍵になるかも分からないからだ。

「なあ、そこのニイチャンは首輪を外せるんだダロ? なら私達のも外してくレ」
「そうやなあ。頭の中に爆弾があるにしろ、無いにしろ。まずは首輪を外さな始まらへんしなあ」

エイラと有野の台詞を聞き、アルセーヌは思考を切り替える。
この首輪を外すのは優先事項であるのには変わりなく、目の前にそれが出来る人間が居るのなら尚更だ。
一先ず首輪を外して貰ってから、後の事を考える事にする。

「そうだね。よし調理室に行こう! 一応、料理をするのには変わり無いからね」

意味が分からなかった。

料理? と、その場に居た全員は首を傾げた。




「ド、ドラ、えも・・・ん、出たぁ!!!!!」

「「「「!!?」」」

「 !? バトルドーム!!!!」


その瞬間。何処からとも無く奇声が鳴り響き。同時に、今まで沈黙を続けていたバトルドームが騒ぎ出した。




最初に発せられた奇声はアルセーヌの背後、咄嗟に木刀を引き抜き横薙ぎへ振るう。
何も無い虚空へと振るわれた筈の木刀が、突如空中で停止したかと思うと木と木がぶつかり合う、鈍く乾いた音が響いた。
そして、木刀の刀身を伝わりやってくる確かな手応え。
アルセーヌは今この瞬間、この場にもう一人の招かざる客が居ると理解した。


「皆さん、気をつけて!! 姿は見えませんが、何者かが居ます!!」




――――――――――――

805渚先生「あらにちょり君。まだ早いですよ」 ◆FbzPVNOXDo:2013/01/23(水) 17:57:02 ID:6oTk5RpA0
『皆さん、気をつけて!! 姿は見えませんが、何者かが居ます!!』


誤算だった。
と、言い訳は出来ない。自業自得だ。

にとりはアルセーヌを睨みながら、心の中で舌打ちをした。

最初に、もこみちと研を発見したにとりは即座に襲い彼らを食そうと考えた。
しかし、ふともこみちの首輪が無い事に気付く。
いくら人間大好きのにとりはと言えども、首輪の無い参加者を見つけた以上、無意味に襲いはしない。
幸い、腹はそこまで減ってない。しばらく様子を見てから、二人を殺して食べても問題ない。
そう考えもこみち達の後を追い、見滝原中学校へ逆戻り。あの勘違いから、自分が襲った妖怪の事を気にしつつも首輪解除の方法。
頭の中に爆弾。黒幕はジュラル星人。これらの重要な情報を得る。

そして、情報を得た後はもう用済みだ。
気付けば更に人数が増えていて人数的にはこちらが不利だ。撤退も一つの手かもしれないが、ベッドで寝ている聖も知らない仲じゃない。
下手に人間の下に置いておくよりはここで助け出しておきたい。

何より、もう我慢の限界だった。腹もペコちゃんで、涎がだらだらと口の周りを汚している。

スタイリッシュ爪楊枝を構え、まずは一番厄介そうだと判断したアルセーヌへと突進。
その瞬間だった、自分のティバッグから奇声が響き、アルセーヌがこちらの反撃に気付いたのは。

そう、ジャギとの戦闘の後にとりはドラえもんを解体し修理を行っている。
もこみち達を発見し、すぐに修理を止めバックに適当に放り込んでそのままにしていたが
結果、完全にとは言えずともドラえもんは声を発する事くらいは可能なくらいに修復されたのだ。

冷静な状態だったのなら、ドラえもんの存在を忘れる事など有り得ない。
何せ、ついさっきまでドラえもんの修復を行っていたのは他の誰でも無いにとりである。
更に言えば、ジャギとの戦闘でこれは奇声を発すると理解していたし、修復してそのままにしておけば、また奇声を上げる可能性もあった。
だが、にとりはそれを綺麗さっぱり忘れていた。やはり人間が好き過ぎて、興奮していたのだろう。
これはにとりの完全なミスというより自業自得だ。

更に、ここでもう一回にとりはミスを犯してしまう。
それは振るわれた木刀を回避しようとするが、間に合わず咄嗟に楊枝で防いでしまったこと。
あれをかわせればまだ気のせい程度で済んだかもしれない。
これで完全に自分の存在がばれてしまった。
見れば、アルセーヌは完全に姿の見えない自分へと意識を集中させている。
あれでは攻めても、ジャギの様に防がれるのがオチだ。しかもここは室内、適当に放った攻撃が当たらないとも言い切れない。
もっと言えば、あのドラえもんがまた何時叫び出すか分からない状況。
声の乱れ具合から、恐らく修復したと言っても何度も叫べる程ではないのだろうが。

戦局は最悪。

「――仕方ない」

楊枝を持った手とは逆の手をバックに入れる。
そこから取り出した物をにとりは投げた。

にとりの手から放たれたのは黒きカブトボーグ。名をダークサイド・プレジデントという。

にとりの手から離れ、姿を現したダークサイド・プレジデントが突如黒い閃光を纏い爆発を起した。

適当な駄目なチャージインだ。まずは素振りをしよう。

「なんやいきなり!」

806渚先生「あらにちょり君。まだ早いですよ」 ◆FbzPVNOXDo:2013/01/23(水) 17:57:40 ID:6oTk5RpA0

ベッドで寝てる聖を気遣って出来れば使いたくなかったが、この際止むを得まい。
幸い“ボーガー”とやらでなくては、ダークサイド・プレジデントの本来の力を引き出す事が出来ないらしく
爆発というよりは土煙を撒き起した程度で人間達を殺し損ねたが、逆に聖も被害を受けてない。
被害を強いて言うなら、周りの薬棚が倒れ薬品が撒き散らかった程度か

「ジュラル星人!?」

ジュラル星人と勘繰る研の横をにとりがすり抜け、再びアルセーヌへと接近する。
この爆発で反応が遅れたアルセーヌへと楊枝を向け、今度こそその胸を貫かんと迫る。

「が、ああああ!」

そこへショッピングカートが向かってきた。
しかも、それは先端に干し草用フォークや包丁、ガスバーナーが付けられた武器といっても過言ではないもの。
いくら妖怪といえども、それをモロに喰らえば吹き飛ばされ激痛に苦しめられる。

「行って、下さい……。ここは私が何とかします」

にとりがショッピングカートが向かってきた方法へ視線を向ける。
そこには意識を戻しベッドから降りた聖が立っていた。

「うん分かった。僕、悪いけど先に行ってるよ」

誰よりも早く即決した研はその場から離脱した。


【C-03 見滝原中学校/一日目・午前】

【泉研@チャージマン研!】
[状態]:疲労(小)
[装備]:スペクトルアロー(ランダム品3つ扱い)@チャージマン研!
[道具]:基本支給品、ランダム品無し
[思考・状況]基本思考:主催者及びジュラル星人、殺し合いに乗ったキチガイ参加者を全て滅ぼす!
0:聖さんありがとう。僕、悪いけど先に行ってるよ。
1:もこみちと組む。
2:ありがとウサギ(名前を知らない)、ムラクモを倒す(特にムラクモの計画は必ず阻止する!)。
3:変装できない間、身を守れる武器を探す。
4:間違いない。黒幕はジュラル星人だ!
5:頭の中に爆弾が!
6:ジュラル星人め許さないぞ!
※全てジュラル星人の仕業だと断定しました。(真相は不明)
※頭の中に爆弾があると断定しました。(真相は不明)
※ジュラルの魔王が生きていると断定しました。(真相は不明)
※有野達、アルセーヌと情報交換しました。



「いやちょっと待ちや! 駄目や、聖はんはまだ怪我が……」

聖の怪我はまだ癒えていない。
そんな彼女をこの場に残したらどんな事になるか。

「有野さん。今襲ってきている彼女は、妖怪である私でないと姿が見えません。
 お願いです。行ってください、皆さんが無事で居られる保証はありません」

にとりの光化学迷彩は妖怪には通用しない。故に妖怪である聖には効果は無い。
だからこそ、この場でにとりを足止めする気だ。

「私はここに残ル!!」
「そや! 聖はん一人を残す訳にはいかへん!!」

だが有野とエイラは譲らない。意地でもここに残る気だ。
確かに、ありがとウサギとの戦闘では彼らが居なかったら危なかった。
しかし、相手は透明。エイラの先読みもそれでは意味が無い。

807渚先生「あらにちょり君。まだ早いですよ」 ◆FbzPVNOXDo:2013/01/23(水) 17:58:12 ID:6oTk5RpA0

「駄目です。姿が見えないだけならともかく相手はまだ何をしてくるか……!」

更に相手は姿を消すだけじゃない。さっきの爆発のように複数の攻撃手段を持っている。
いくら姿が見えている聖であろうとそれだけは分からない。


「―――それでは、本日のお便りを読んでいきましょう」


 自分は、この場に居る皆に折角会えたドラえもんを死なせたくない。
 でも、このままじゃ誰かが死んでしまう。
 何とかしたいけど、所詮自分は玩具。

 もこみちさん。こんな時に役立つ簡単料理を教えてください。


                      PNバトルドームさん


「そうですね……。よくあり過ぎて困っちゃいますよね。そこで今日は――」

そんな時、もこみちがいきなりバトルドームが書いた手紙を読んだかと思うとオリーブオイルの瓶を掴み

「僕が聖さんとここに残る事にします」

先っちょで有野とエイラを殴った。
二人は死んだように意識を失ってしまった。

「え?」
「アルセーヌさん二人をお願いします」
「え?」

二回、間抜けな声を上げてしまったアルセーヌにもこみちはそう言うと、オリーブオイルを有野とエイラの頭からぶっかける。
そのまま床で寝てる二人の胸倉を掴むと、アイスホッケーのように保健室の扉に向かって投げ飛ばした。
オリーブオイルでヌルヌルした二人は、そのままツルツル〜とギャグマンガの様な音をあげ滑りながら扉から出て行った。

「ちょっ」

滑っていく二人を追いアルセーヌもこの場から離脱する。

こうして残ったのは聖、もこみち、にとり。

「超エキサイティンッ!!」

そして、バトルドーム。

「すみません。私に付き合わせちゃって……」

聖がもこみちへ一回頭を下げる。

808渚先生「あらにちょり君。まだ早いですよ」 ◆FbzPVNOXDo:2013/01/23(水) 18:00:15 ID:6oTk5RpA0

「構いませんよ。それよりいいのかい。君は有野さん達と行かなくて」
「バトルドーム!(当たり前です。聖さんをこのまま置いていく訳には行かないし、バトルドーム仲間のドラえもんを見捨てる訳にもいかないッ!)」
「うん。何言ってるか分からないや」

まったく意思疎通が取れてない、もこみちとバトルドーム。その横で聖はにとりを睨んでいた。

「どうして、貴女がこんな事を……!」

何を言っているのか、逆ににとりには分からなかった。妖怪が人間を食べるのは当たり前だというのに。

(もしかして、人間に洗脳されているんじゃ……!?)

真実は定かでは無いが、このまま人間と置いておくのは彼女の為にならない。
少し痛い目を見てもらうしかない。

にとりは一旦姿を表す。

「話し合う気になりましたか?」

無論、そんなつもりなど無い。ただ聖には姿が見えている以上、姿を消しての不意打ちは効き目が無い。
ならば姿を見せた方が油断を誘える。瞬時にバックからドラえもんを取り出して聖へ投げつける。

「――ッ!」
「ド、ドラ……」

怪我をしていない左の手でそれを受け止める。

「少し眠ってて貰うよ!」

視界、そして自由に動かせる唯一の手を塞がれた事でにとりの接近を許してしまう。
そのままにとりの拳が聖の鳩尾に向かって行く。

「なっ」

鳩尾へと叩き込まれた拳に横から、突如謎のオリーブオイルがぶっかけられる。
ぬるんっという音を上げ滑りながら、にとりの拳は完全に威力を殺された。

(右肩にオリーブオイルが掛かって、染みる……)

「ふぅ。間一髪だったね」

「え、ええ」
「バトルドーム!」

809渚先生「あらにちょり君。まだ早いですよ」 ◆FbzPVNOXDo:2013/01/23(水) 18:00:47 ID:6oTk5RpA0


もこみちのドヤ顔に笑みを返すが内心かなり右肩が痛かった。

でも文句は言えない。拳を滑らしてバランスを崩したにとりを蹴り飛ばす。
傷付けたくは無い。元々、河童は人間に友好的な妖怪、何か理由がある筈だ。

「何故、貴女は……」

再び立ち上がるにとりへ聖はそう問いかける。

だがその顔は既に元の可愛らしいものではなく。


人食い妖怪「にちょり」のものだった。



【C-03 見滝原中学校/一日目・午前】

【有野晋哉@現実】
[状態]:気絶、疲労(小)、オリーブオイル塗れでヌルヌル
[装備]:店長のショッピングカート@デッドライジング
[道具]:基本支給品、M202ロケットランチャー(説明書付き)(0/4)@コマンドー、ネシカ筐体@現実、恥ずかしい映像が再生されるリモコン@DDTプロレスリング
[思考・状況]
基本:嫁の下にかえらんとなぁ
0:……。
1:聖が心配。
2:殺し合いはしない。
3:もこみちが少し心配。
4:濱口君はおらんのか…。
※名簿と地図を確認しました。また、地図に見覚えのある施設がある事に気付きました。

【エイラ・イルマタル・ユーティライネン@ストライクウィッチーズ】
[状態]:気絶、疲労(中)、オリーブオイル塗れでヌルヌル
[装備]:ボム@東方Project×3
[道具]:基本支給品、ケフィア入り水鉄砲@現実、SPACE SAVER ブレンダー@ミキシング博士
[思考・状況]
基本:殺し合いはしない
0:……。
1:聖が心配。
2:サーニャを探し出す。
3:殺し合いはしない。

※アルセーヌ、もこみち達と情報交換しました。

【アルセーヌ(アンリエット・ミステール)@探偵オペラミルキィホームズ】
[状態]:健康、アルセーヌの怪盗服
[装備]:洞爺湖@銀魂
[道具]:基本支給品、ランダム品×1、 シャロの探偵服@探偵オペラミルキィホームズ
[思考・状況]基本思考:殺し合いを壊し主催から願いを叶える方法を盗み出す。
0:有野とエイラを連れこの場から離れる。
1:施設を巡り調査する。
2:シャーロック・シェリンフォードを探し出す。
4:アルセーヌとして行動するが、協力者を集める。
4:男声の女(譲治)とロックオンを警戒。
5:自分の推測が正しいか確かめる為、情報を集める。
6:黒幕は神……そんなわけないですわね。
7:オリーブオイルを一応探しておく?
8:頭の中に爆弾がある事も考慮。
※幻惑のトイズは制限により弱まっています(具現化も不可能)。
※トイズの制限に気付いています。
※デッドライジング、スクライド世界の話を聞きましたが半信半疑です。
※有野、もこみち達と情報交換しました。

810渚先生「あらにちょり君。まだ早いですよ」 ◆FbzPVNOXDo:2013/01/23(水) 18:01:32 ID:6oTk5RpA0
【C-03 見滝原中学校保健室/一日目・午前】

【速水もこみち@現実】
[状態]:ダメージ(中)、疲労(小)、首輪解除。
[装備]: なし。
[道具]:基本支給品、速水もこみち御用達調味料一式@現実、大量のオリーブオイル@MOCO'sキッチン
[思考・状況]基本思考:殺し合いには乗らない。でもムラクモは殺す。
0:聖と共ににとりを止める。
1:研君の決断力は凄いなあ。
2:ムラクモを探し出す。
3:そうか頭の中に爆弾が……。
4:頭の爆弾を何とかする。
5:シャーロックと再会したら襲った事を謝っておこう。

※アルセーヌ、有野達と情報交換しました。

【聖白蓮@東方Project】
[状態]:右肩に刺し傷(治癒不可。保健室で手当て済み)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、うまかっちゃん一年分@アンパンマンのパン工場救済計画、バトルドーム@バトルドーム
   ドラえもん@ドラえもんBDが見たシリーズ(修復済み。ただし少し叫べる程度で下手をすればまた壊れる)
[思考・状況]
基本:弱きものを助ける。殺しはしない
0:にとりを止める。
1:弱き人を助ける。
2:もう早とちりはしない。
3:右肩の傷が治らない事に疑問。
4:傷にオリーブオイルが染みる……。

【河城にとり@きゅうり味のゆっくりしていってね!!!】
[状態]:疲労(大)
[装備]:光学迷彩スーツ@東方Project、スタイリッシュ爪楊枝装備@東方無問題シリーズ、
     近過去狙撃銃@古明地こいしのドキドキ大冒険
[道具]:基本支給品×2、ランダム支給品×3(確認済み)、きゅうりチャーハン(タッパーに入ってる)@現地調達×人間半分程度の量、
     お米@現地調達品、きゅうり@現地調達品、刀剣@現地調達、工具一式@現地調達、改造半田鏝@現地調達
     ダークサイド・プレジデント@人造昆虫カブトボーグ
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない。
1:さっき走っていった妖怪(美樹さやか)を探す。
2:聖を説得して人間を食べる。
3:他の参加者を探す。
4:首輪の解除法を模索する。主催者に知られずに調べる必要がある。
5:殺し合いに乗っている強い参加者を警戒。
6:他の参加者と会ったら、一緒にお弁当を食べよう。
7:入道(雲山)と鳥の妖怪(松風)はあの人間(ティンカーベル先輩)を食べようとしてたのかな?
8:オリーブオイルを探しておく?
9:人間……大好き!!
※人間を見るとにちょりになって襲い掛かります。
 人間以外にはいつものにとりで接します。
※首輪が何らかの方法で主催者に情報を送っていることに気付きました。
※右代宮譲治が犯人だと知りました。
※疲労が激しく、弾幕が自由に扱えない状態です。休息すれば回復します。
※もこみち達の情報交換を盗み聞きしています。

《支給品紹介》
【ダークサイド・プレジデント@人造昆虫カブトボーグ V×V】
天野河リュウセイの父ビッグバンの持つカブトボーグ。
必殺技はビッグバンファイナルエクスプローション。

811 ◆FbzPVNOXDo:2013/01/23(水) 18:02:04 ID:6oTk5RpA0
投下終了です

812名無しさん:2013/01/23(水) 18:42:40 ID:GUGo08LQ0
乙です!
何というオイル無双・・・バトルドームは仲間を救えるのか・・・?

813名無しさん:2013/01/23(水) 22:07:25 ID:Os4aIrlU0
投下乙です

オイルwwwww
さて、仲間を救えるか、それとも血の惨劇か…

814 ◆FbzPVNOXDo:2013/01/26(土) 20:41:56 ID:q3EJrR.c0
投下します

815ニコロワγ〜破壊者と野獣と時々、使徒〜 ◆FbzPVNOXDo:2013/01/26(土) 20:45:04 ID:q3EJrR.c0
衛宮士郎。

この殺し合いが始まり、最初に出来た仲間。
正義の心を持つ、勇敢な少年だった。


――死なせてしまった。


最後まで正義を貫き。
自分ではない他人を守る為に、青い騎士の放つ閃光の中に消えていった。



小野寺ユウスケ。

殺し合いが始まるよりも前、数々の旅を共にしてきた。
全ての世界の笑顔を守る為に、仮面ライダーとして戦ったきた青年。


――死んだ。


彼に関しては、どんな死に方かも分からない。
死に際を看取ってやる事すらも出来なかった。



イーノック。

この殺し合いの中で共に戦い。絆を育んだ勇敢な戦士。
彼が居なければ、自分はこの場には居なかった。


――彼も死なせてしまった。


彼は助かるはずだった。なのに自分を庇い死んだ。
やることが沢山あった筈だ。友との因縁にも、決着を付けねばならない筈だった。




「クソ……! クソおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」


今までに無い、門矢士があげるには不似合いな咆哮が木霊する。
そのまま地面に拳を殴りつける。変身すらしていない拳では、一度殴っただけでも相当な痛みをもたらす。
しかし、そんな事意にも介さず全力で殴りつける。
まるで自らの無力さを呪うかのように、一体何度それを繰り返したのかすら士自身も分からなかった。

「俺は、何処かで、まだ過信していたんだ! ディケイドの力に頼り過ぎていたんだ!!」

暁美ほむらとの戦闘の時もそうだ。あの時、ディケイドの力でイーノックと共に戦った。
だが思い返せば、その時もやはりディケイドの力を過信し過ぎたかもしれない。
ファイナルアタックライドを使用した時、士は自らの勝利を薄々確信していた。
ディケイドの力が、イーノックと合わさったあの技が敗れるはずが無いと、変身制限を知らず士郎を死なせた時の様に、またディケイドの力を過信し過ぎた。
もし、あそこで万が一を想定しておけばイーノックは――。

今更思い返しても、もう遅い事は分かっている。
それに士で無くとも、あの場面では勝利を確信していてもおかしくは無い。士に非があるとは断言するのは間違いでもある。

「俺は……俺は……!!」

何度殴ったかも分からない、血塗れの拳をまた振り上げ、地面に叩きつける。

816ニコロワγ〜破壊者と野獣と時々、使徒〜 ◆FbzPVNOXDo:2013/01/26(土) 20:45:39 ID:q3EJrR.c0

「殴んな! 殴んなよ……!!」

その瞬間振り上げた腕を掴まれた。
さっきまで俯いていた顔を上げ、士は横を向いた。

多少肥満体ながらも、中々ガタイのいい肌黒の男。歳は40近くだろうか。
力強く士の腕を掴み、その野獣の如き眼で男は士を睨んでいた。

「そんな事しても、何にもならねえよ……(正論)」
男は士を気遣ってくれるのか、そう言った。

「離してくれ……。もう、殴らない」
「暴れんなよ? 暴れんなよ……!!」

先程よりも冷静な様子になった士を見て男はそっと手を離した。

士は今まで殴り続けた右拳を見つめる。
皮膚が裂け血が滲み、更に砂や泥が着き傷にはかなり悪い。このままでは膿んでもおかしくない。何処かで、傷を洗う必要がある。
でもそれは後回し、今はこの男と話すことの方が先だ。

「門矢士だ……」
「田所。24歳学生です」
簡単な自己紹介。別に年齢まで言わなくても良いと思ったが口にはしない。

「それにしても、何だよこれ。いきなり目の前に赤い槍が飛んで来たから何事かと思って来てみたら、この辺一体動物の死骸ばかりだし」
「赤い槍?」
赤い槍、見覚えがあった。
確か支給品分担の時に、メイトリックスが持って行った槍が赤かった。
槍が一人でに飛ぶとは考えずらい。つまりメイトリックスが投擲した事になる。
メイトリックスの安否が不安になるが、まだ彼には数々の武器がある。恐らく無事である筈だ。そう願いたい。

「ちょっと前に戦闘があった。そいつが動物を使って攻撃してきたせいだろう」
「これもう(何で襲ってくるか)わかんねぇな」
動物を使って襲ってきたと言ったが、この死骸の有様から相当えげつない事をしたのだろう。
そう思うと野獣先輩の体は僅かに震えた。

「いやー。やっぱり撃たなくてよかったー!」

聞き覚えの無い声が二人の耳に響く。
士と田所が声のする方向へと振り向くと同時に、二人の眼前には眩い閃光が向かってきていた。

817ニコロワγ〜破壊者と野獣と時々、使徒〜 ◆FbzPVNOXDo:2013/01/26(土) 20:46:12 ID:q3EJrR.c0

「ふぅ。対主催が二人も居るなんて驚いちゃいましたよ」

自らの放った光線が、二人の参加者を消滅させたのを見てラミエルは安堵の息を着く。
まさか自分が殺した、仮面ライダークウガなる存在の知り合いとばったり遭遇するとは思わなかった。
士の心を読んでいなければ、危うく仇討ちで殺されるところだったかもしれない。
にしても、門矢士のが思い浮かべていた、ユウスケという青年。人々の笑顔を守る決意をしたにしては、随分と感情の無い青年だった気がするが……。

何より二人共、対主催という事は自分の敵になるかもしれない存在、先手必勝で消しておくのは間違いでは無い。

「しかし、あの鹿目まどか? でしたか。とんでもない人ですね。良かった、撃たなくてー」
士の心の中に浮かんだまどかを見たラミエルは心底安堵の息を着いた。
あんな参加者と戦闘になったらどうなる事か。一応、ATフィールドがあれば攻撃を防げるが、それも完璧な防御ではない。
絶対に勝てるという確証があるまで、まどかには極力近づかないようにするのが賢明だろう。

「おや?」
ラミエルの視線の先、地面が抉れ、木々は件並倒され、土煙があがるなか。
右腕だけの人間を突き出した士と、その後ろで身を縮ませている野獣先輩の姿があった。
本気ではないとはいえ、多少の速さの低下を覚悟で放ったラミエル☆ビームが防がれた。
この事実は、ラミエルを混乱させるのに十分過ぎる。

(え? かわしたんじゃなく防いだんですか? え? え? )

「田所! 赤い槍は持ってるか? あるなら俺に貸せ!!」
「あ、ああ!」
その隙を士は見逃さない。
野獣先輩が取り出した赤い槍、ゲイボルグをその手に掴み一気に接近。
変身こそしていない生身の体だが、メイトリックスやイーノックのような超人を除けば、これもでかなり身体能力は高いと自負している。
そのまま、ラミエルの横方に回りこみ拳を繰り出す要領でゲイボルグを叩き込む。

「なに?」

だがゲイボルグはラミエルに触れる寸前というところで、突如展開した“正八角形の波紋”に防がれた。
これこそが、A.T.フィールドと呼ばれる使徒の有する特殊能力。
全方位からの攻撃も容易く防ぎきるバリア。

士は僅かに戸惑うが、すぐに思考を切り替える。
このバリアの正体は分からないが、異能の力である事に間違いは無い。
それは先の光線が、其為右手で防げた事から見て間違い無いだろう。
ならば、やる事は一つ。其為右手をバリアに触れさせれば、あっさりこのバリアは消え去る。

818ニコロワγ〜破壊者と野獣と時々、使徒〜 ◆FbzPVNOXDo:2013/01/26(土) 20:46:44 ID:q3EJrR.c0

「キル!」
混乱したラミエルをキルリアが一喝。
冷静さを取り戻したラミエルが今度は冷凍ビームを放つ。
士は其為右手を冷凍ビームに向け直撃を防ぐが、咄嗟の事で足の踏ん張りが利かない。
其為右手は異能であるなら、神の奇跡だろうと打ち消すが、その反動までは消してはくれない。
足が地面から離れ、僅かな浮遊感を感じた直後、士は地面に叩き付けられた。
「が、はっ」
受身を取ったお陰でダメージは軽減され、軽い打撲程度で済んだ。
しかしラミエルは士が起き上がり、体制を整える前に続けさまに冷凍ビームを放つ。
「くっ」
其為右手は冷凍ビームに吹っ飛ばされた際に手放してしまい、とても取りに行く事は出来ない。
ならばと、僅かな可能性に掛けてディケイドライバーにカードを差し込む。

(変身出来ない、駄目か。――ここまでか?)
反応は無い。前回の戦いから数時間は経っている筈だが、まだ制限が解けていないのだろう。
目を閉じる。どうやら何も守れぬままここで終わるようだ。
せめて野獣先輩だけは、この戦いの間に逃げ切って欲しい。そう願い死を受け入れる。
それを分かっているかの様に圧倒的エネルギーの塊が士の命を奪わんと迫った。

「諦めんな! 諦めんなよ……!!!」

野獣先輩の声が士の耳に響く。
その次の瞬間、士の体が冷凍ビームの軌道上から突き飛ばされた。

「ンアッーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

響く悲鳴。

それが野獣先輩のものと理解した時には既に遅かった。

「田所おおおおおおおおおおおお!!!!」

叫ぶ、再び自らの無力さを呪い。
氷像の様に凍りついた田所をその目に士は叫んだ。

――まただ。また死なせてしまった。

(何で! 何で俺は……!!)

仮面ライダークウガ、いや小野寺ユウスケの意思を継ぎ、自分なりに人々の笑顔を守るんじゃなかったのか。
なのに、なのに。守るはずの笑顔は消え行き、増えるのは死体ばかり。
守るはずの者を守れず、守られるのは無様な自分だけ。

(無理……なのか、俺には守る事も、たった一人の人間の意志を継ぎ、背負う事も……)

何かが、ふっと、切れた気がした。

「!? これは?」

ラミエルの中に流れてくる士の新たな感情、心変わりというにはあまりにも、それは。
――危険と感じた。この青年は生かしておくには危険だと。

「逃げなさい! キルリア!!!」

その言葉に、今までのふざけた口調は消えている。
キルリアはその様子に怯えたのか、あるいはラミエルから離れたくないのか動かない。
それを見たラミエルが光線をキルリアの足元に向かって放つ。
「キ、キル!?」
その光線から逃げる様にキルリアが森に駆け込む。
念には念を入れ、もう二度と戻ってこないよう更にもう一度、光線をキルリアの横に放ってからラミエルは士を睨む。

先程とは違う。
人の心を色に例えるなら、さっきまでの士の色は正義の白。
殺し合いに反対するような人間には、よく見られがちだ。現に野獣先輩も少し濁っていたが、こんな感じだった。
それが、今は真逆の何者をも飲み込まんとするような黒に変わっている。

恐ろしかった。これ程の黒は以前見た鹿目まどか以来だった。
更にこの心本当の恐ろしさは、信念を感じられるところだ。
揺るぎ無く、それで居て真っ直ぐな信念。それは何者も曲げる事は叶わず、自らが滅びるまで貫き続ける呪いの様な信念。
あの鹿目まどかとは、また違う。

819ニコロワγ〜破壊者と野獣と時々、使徒〜 ◆FbzPVNOXDo:2013/01/26(土) 20:47:17 ID:q3EJrR.c0

「最後の足掻きだ」

左の手で掲げるのはディケイドライバー。
出来るかも分からない、変身に頼る。
そう文字通り最後の足掻き。

「変身」

そして血塗られた右手でカードをディケイドライバーに差し込んだ。



KAMEN RIDE

D E C A D E ! !


破壊者は姿を現した。

いつもと同じ様に、何ら変わりなく。

たった今、1時間30分という制限を過ぎ。

「――ふざけやがって」

忌々しく拳を握り締める。

「後、数分で良かった。数分、制限が解けるのが早ければ、田所は守れた……」

士も制限が緩和された事は知っている。
現にまだ制限の2時間は経ってはいない。
だが、こんなタイミングで解けるとは夢にも思っていなかった。

「結局、俺には守れないって事なのか」

何も守れない。笑顔も仲間も。
殺し合いが始まってから今までがそうだったように、またこれからも自分は血塗られた道を行くのだろうか。
数々の死体を積み上げながら。

ならば――

「これが先生の全力ですよー!!」

ラミエルの光線が再び射出される。
最早、制限など考慮に入れず眼前の敵のみを焼き払う事だけを考えて放った、文字通り最強の一撃。

FINAL ATTACKRIDE DDDDECADE

ディケイドの前にホログラム状の十枚のカードが一列に並び現れる。
それを潜り抜け、放たれるディケイドの飛び蹴り。

ディケイドのディメンションキックとラミエル☆ビームが激突する。

時間にしてみればほんの数秒にも満たない僅かな拮抗の末、ディメンションキックは押し返された。
当然の結果といえる。
30tの威力を持っているディメンションキックだが、本気で放ったラミエル☆ビームと正面からぶつかり合えば勝ち目は薄い。

(ここまでとはな……。だが)

ディメンションキックの威力を完全に殺される寸前、直撃を避ける為に体を上手く捻る。
そしてラミエル☆ビームに消し飛ばされる前に、その反動と捻った体制を利用して横へ転がり込む。
そのまま、再び立ち上がりディケイドは走る。目標は眼前に居るラミエル。

「ビームを受け流したんですか!」

心を読んだ時には既に遅い。この戦法は最初から考えられたものではない。
予想以上の威力を持っていたラミエル☆ビームをいなす為に、ディケイドが咄嗟に考えたもの。
ラミエルはこちらへ向かってくるディケイドに向け、再び冷凍ビームを放ち牽制。
基本的に遠距離攻撃が主なラミエルとしては接近戦は避けたい。

820ニコロワγ〜破壊者と野獣と時々、使徒〜 ◆FbzPVNOXDo:2013/01/26(土) 20:47:50 ID:q3EJrR.c0

「――いや違う。避けないと!」

再び士の心を読んだラミエルは自らの戦略を失敗したと後悔した。

こちらに飛んでくる一つの飛来物。

それが、今までラミエルの放つ光線を全て無効化してきた其為右手と気付いた時には既に遅い。
A.T.フィールドを破りラミエルへと到達。だが其為右手の右手により消えていくと予想したラミエルはそのままだった。
(あいつは異能の存在とは別の何かなのか?)
使徒の正体については未だ不明確だ。よって、もしかしたら其為右手が消せないイレギュラーの類だったのか。
あるいは生物であった為、其為右手では生物の命は消せなかったのか。どちらにせよ士には分からない。
だが何にしろ十分だ。あの目障りなバリアが無ければ後はどうとでもなる。

FINAL ATTACKRIDE DDDDECADE

もう一押しと言わんばかりの追撃のファイナルアタックライド。

再度放たれたディケイドのディメンションキックがラミエル本体へと直撃。

「絶望した!!!! 予想してた死に方で絶望した!!!!! それ見た事か、どうせこんな風に対主催に殺されるとは思ってましたよ!!!!!」

――でも、最後にキルリアさんを守れたから、まあ上出来ですかね……。

ラミエルの体が爆散し爆音が鳴り響く。
それと同時にディケイドの変身が解け、士は力なく地面に倒れ伏した。

821ニコロワγ〜破壊者と野獣と時々、使徒〜 ◆FbzPVNOXDo:2013/01/26(土) 20:48:22 ID:q3EJrR.c0




「俺に倒れている暇は無い……」

倒れた体を無理やり動かし士は立ち上がる。
その目で捉えるのは木々の間からこちらを見つめているキルリア。

おぼつかない足取りで士がキルリアに向かって行く。

対するキルリアは咄嗟に木の陰に隠れるが、どうすればいいか分からなかった。
目の前の男の心がさっきとはまったく別の物に変わっており、動揺していたのもあるが
何より、指示を出すトレーナーの役割をしていたラミエルも消えていたのが一番の要因だった。

士の手にはゲイボルグ。そして無防備なキルリアの体を貫いた。

「キ、キル……」

一度、そう鳴いたかと思えば、キルリアの体はもう二度と動かなくなった


「……簡単なんだな。命を奪うってのは守る事よりも」

士が自嘲気味に呟いた。

「俺はもう、このやり方しかない。死んだあいつらが、こんな事望まないってのは分かってる。
 だが俺はもう守れない。俺は無力だから」

だが、その揺るぎ無い決意は変わらない。

「俺は破壊者として全てを破壊し全てを再生する」

それは越えてはいけない一線。

あらゆる命に対する冒涜。

全ての命を破壊し全てを再び再生する。

神の如き傲慢な行い。

(無限に広がる並行世界。その中に死者の復活すらも可能とする力があってもおかしくは無い。
 しかも、既にメイトリックスに殺された連中が証明している。なら―――)

無力の正義より彼は破壊の創造を選んだ。



【H-04南部/一日目・昼】

【門矢士@仮面ライダーディケイド】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(中)、胸部に打撲、強い決意
[装備]:ディケイドライバー@仮面ライダーディケイド(1時間30分使用不可)、ライダーカード一式@仮面ライダーディケイド
[道具]:基本支給品一式(水残り僅か)、ライダーカード(スペランカー)@ニコニコワールド、ライダーカード(イーノック)
    其為右手@真夏の夜の淫夢(残り使用回数7回)、ゲイ・ボルグ@Fate/stay night
[思考・状況]
基本:参加者、主催、全てを破壊し、全てを再生する
1:例え誰だろうと容赦はしない
【備考】
※一部の参加者について、ある程度の知識を持っているようです
※参加者本人若しくは参加者に縁のある道具を見ると記憶を思い出します
※ニコニコワールドのことを知っていますが、特にニコニコワールド出典の門矢士というわけではありません
※ライダーカード一式の中身は、カメンライドディケイド、アタックライドスラッシュ、ブラスト、ファイナルアタックライド、イリュージョンとなっています。
※ディケイドライバーは一度使うと1時間30分使用不可になります。
※世界が融合を始めたかもしれません
※制限が軽く緩和されました
※イーノックと通じ合ったことでイーノックのカードを入手しました。他の参加者でもカードを作ることができるかは不明です

822ニコロワγ〜破壊者と野獣と時々、使徒〜 ◆FbzPVNOXDo:2013/01/26(土) 20:48:57 ID:q3EJrR.c0




「――!」

倒れていた士が跳ね起きる。
そしてすぐさま手にゲイボルグが無いかを確認する。

「無い。……ふざけた夢だ」

記憶を整理する。
どうやら、ラミエルを倒したまでは現実のようだが、その後は夢での出来事のようだ。

「全てを破壊し全てを再生、か……」

可能か不可能かと問われれば可能だ。
例えば、まどか☆マギカの世界は魔法少女になる契約を交わす際、如何なる願いも叶う。
死者の復活も例外ではないはず。

(主催の連中は言っていたな、死者の復活も可能だと。現に、メイトリックスが殺したと言っていた連中も生き返っている。
 という事は、この殺し合いを参加者を殺す事で終わらせ、その後全員を生き返らせる事も可能なのか?
 だとすれば無理に表立って主催に歯向かうよりは……。全て終わらせた後に主催を倒せば)

そこまで考えたところで士は我に返る。

「何、馬鹿な事を俺は……」

恐ろしいことを考えていた。
だが思い返せば、あの時に士は本当に全てを破壊しようと……。
もし、あそこで意識を失っていなかったら……あれは本当の出来事になったいたのかもしれない

「忘れろ……。今は別の事を考えろ」

何かから逃げる様に士は野獣先輩のティバックへと手を伸ばす。
取りあえず、何か別の事をして気を紛らわせたかった。

「これは!」

バックから出てきたケータッチとファイナルカメンライドカードを忌々しく握り締める。

「戦えというのか……。俺に破壊者として戦えと……」

士は腰のディケイドライバーを外すと地面に投げつける。
僅かな砂埃を上がる。


「俺は……どうすれば……」

仮面ライダーとして戦い続けるのか、あるいは破壊者として――



【H-04南部/一日目・昼】

【門矢士@仮面ライダーディケイド】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(中)、胸部に打撲、迷い
[装備]:ディケイドライバー@仮面ライダーディケイド(1時間30分使用不可)、ライダーカード一式@仮面ライダーディケイド
[道具]:基本支給品一式(水残り僅か)、ライダーカード(スペランカー)@ニコニコワールド、ライダーカード(イーノック)
    其為右手@真夏の夜の淫夢(残り使用回数7回)、ケータッチ&ファイナルカメンライドカード一式@仮面ライダーディケイド
    ゲイ・ボルグ@Fate/stay night
[思考・状況]
基本:この殺し合いを破壊する
0:俺はどうすれば……
1:田所……
【備考】
※一部の参加者について、ある程度の知識を持っているようです
※参加者本人若しくは参加者に縁のある道具を見ると記憶を思い出します
※ニコニコワールドのことを知っていますが、特にニコニコワールド出典の門矢士というわけではありません
※ライダーカード一式の中身は、カメンライドディケイド、アタックライドスラッシュ、ブラスト、ファイナルアタックライド、イリュージョンとなっています。
※ディケイドライバーは一度使うと1時間30分使用不可になります。
※世界が融合を始めたかもしれません
※制限が軽く緩和されました
※イーノックと通じ合ったことでイーノックのカードを入手しました。他の参加者でもカードを作ることができるかは不明です

※ドーピングコンソメスープ×2本@魔人探偵脳噛ネウロ、ATTACK RIDEてれびくん@仮面ライダーディケイド
 観葉植物くん@真夏の夜の淫夢、DMカードセット(氷結界の龍ブリューナク、グングニール、トリシューラ)@遊戯王DT
 が、まだ野獣先輩のディバッグの中にありますが士は気付いていません。

※キルリアが何処へ向かったかは、後の書き手さんにお任せします。

823ニコロワγ〜破壊者と野獣と時々、使徒〜 ◆FbzPVNOXDo:2013/01/26(土) 20:49:43 ID:q3EJrR.c0


















――先輩。


遠野。何でお前こんな所に。

――先輩見てましたよ。人を庇うなんて、カッコよかったじゃないですか。


おっ見てたのか? 俺も頑張ったよなあ。

――先輩///。

遠野……。



ん。あっ……ん……///



二人は幸せなキスをして終了。



【野獣先輩@真夏の夜の淫夢】死亡
【ラミエル@新劇場版ヱヴァンゲリヲン・序(さよなら 絶望ラミエル)】死亡

824 ◆FbzPVNOXDo:2013/01/26(土) 20:50:15 ID:q3EJrR.c0
投下終了です

825名無しさん:2013/01/26(土) 23:03:59 ID:/J/ilUs20
投下お疲れ様です
えっ、野獣先輩が氷像に? やったぜ。

…って、前に氷像から蘇ったアイツがいるせいでなんか怖いぞ

ラミエルは妙に人情的で、「悪」なのかどうかあやふやなマーダーでしたねぇ
そして、このあと門矢士はどうなるのだろうか… 暴走か、それとも…あぁ、続きが楽しみです

826名無しさん:2013/01/27(日) 02:16:14 ID:HZT7tiVM0
杏子や士郎に圧倒したアルティメットクウガといい
そのクウガを倒したラミエルといい
死にかけても何度も復活するゴンさんといい
圧倒的力を見せつけた参加者は早死にするジンクスでもありそうだな

なんだか微妙な実力のマーダーが終盤まで生き残りそう

827名無しさん:2013/01/27(日) 02:33:41 ID:9/UAptkA0
今残った参加者で最強って誰だろう?
もこみちは測定不能で

828名無しさん:2013/01/27(日) 03:49:53 ID:CTNxljcg0
>>827
まどか、メイトリックス、譲治、屍人化したケンシロウ辺りじゃない?
ジャギは魔法戦士化したらなんとかなりそう

829名無しさん:2013/01/27(日) 09:28:38 ID:LrnguH6U0
ジャギはもう魔法戦士化してたような
まだまともに戦ってないから作中の実力は分からないけど

830 ◆FbzPVNOXDo:2013/01/27(日) 15:04:50 ID:Q2pm6v4A0
投下します

831邪神×ウィッチ×騎士、泉にて ◆FbzPVNOXDo:2013/01/27(日) 15:06:27 ID:Q2pm6v4A0
「へ、へぇ〜マミさん、マスケット銃になっちゃったんだー」

心の中で百回以上舌打ちしながら鹿目まどかが頷く。

門矢士、イーノック、メイトリックスとの戦闘を終えた彼女らは何事も無く、無事にF-05の泉に到着した。
そこに居たのはサーニャと名乗る少女と、うんざん♪うんざん♪と、五月蝿い妖怪。
そして一丁の巨大なマスケット銃だった。

「ごめんなさい。大事なお友達を……」
「気にしないで下さい。サーニャさん」

申し訳無さそうに頭を下げるサーニャをまどかが慰める。

「でも、でも……!」
「そうそう。アンタは悪くないよ」

横から安藤と名乗る泉の女神が口を挟んでくる。
諸悪の根源とも言っても、過言では無いくせに呑気なものだ。

「ねえ、貴女。この殺し合いから脱出させて欲しいって願えば、本当に叶えてくれるの?」

暁美ほむらは安藤に視線を向けてそう尋ねた。
ほむらの目的はまどかを守る事。もし、この殺し合いからまどかだけでも脱出させる事が出来るのなら、それに越した事は無い。

「まあ……出来ない事は無いと思うけど」
「本当ね!」

ほむらが適当に近くの小石を拾い上げる。
サーニャの話によれば物を泉に落として、それを安藤が拾う形で願いを叶えてくれるらしい。
小石をその手に掴むと、ほむらは泉に向かって小石を投げる。

「ダメダヨ。ホムラチャン」

心の中の舌打ちが千回を突破したまどかがほむらの前に立ち、遮った。
その声は恐ろしい程、感情が篭っておらず怖かった。

832邪神×ウィッチ×騎士、泉にて ◆FbzPVNOXDo:2013/01/27(日) 15:07:07 ID:Q2pm6v4A0

(な、なんで。まどか、安藤を使えば殺し合いから……)

まどかにしか聞こえない程小さい声でほむらは疑問をまどかにぶつける。
まどかも、元々殺し合いには積極的に乗っている訳ではない。あくまで生存優先だ。
そんな彼女からすれば、何でも願いを叶えるという安藤の存在はとても魅力的な筈だが。

(あのさぁ……。この安藤を用意したのは主催側だよ? 
 わざわざ殺し合いを開いた主催者が、殺し合いからの脱出方法を呑気に用意すると思ってるの? 
 仮に用意しているとしても、それは恐らく裏技みたいなもので、こんな簡単なものじゃないに決まってるじゃん。
 それに対価も必要だってサーニャさんが言ってたよね? それも聞いてなかったの? 
 殺し合いからの脱出なんて、どんな対価を用意しなくちゃいけないか分かったもんじゃないよ? 
 ねえ。馬鹿なの? アホなの? それくらい分かろうよ)

(ご、ごめんなさい……)

この瞬間、まどかの心の中の舌打ちが一万回を突破した。

(もう、ほむらちゃん馬鹿だなぁ。私の手足みたいに動いてくれて、それなりに強いのはいいけどやっぱ馬鹿なのはね) 

この先、ほむらだけではやはり心許ない。新しい手駒が必要だ。

(サーニャさんは結構騙せそうだけどエイラちゃん? だったけな。最後の最後でその娘を優先しそうなのがな。
 まあいいや。責任感は強そうだし、暫く守ってもおっと)

さて。と、心の中で息を着き今度はキュゥべえを見つめる。
どうやら話してみると、このキュゥべえは並行世界の存在らしく、珍しく良心的なキュウべぇだ。
キュゥべえを見つけたら殺す予定だったが、サーニャも居る事だし一先ず保留にする事にした。

(取りあえず、戦力になりそうな魔法少女生産機として利用しようかな)

キュゥべえが僅かながらまどかを睨み付ける。
まどかの心の中の舌打ちが五万回を突破した。

どうにも、キュゥべえはまどかを疑っているようだ。

(並行世界の私って、どんな感じなんだろう? 面倒くさいなぁ。私を知ってる人、全員殺しちゃおっかな)

思えばマミもまどかが知ってる巴マミとは違うかもしれない。
なにせ、ほむらも微妙ながら何処か違う。
ということは、巴マミがそうでないとも言い切れない。気絶している現状確認する術は無いが。

「すまない。通りすがりのものだが、今しがたマミと聞こえた。それはもしや巴マミ嬢の事か?」

まどかの心の中の舌打ちが十万を突破した。
人が考えてる最中に話しかけんなと心の中で愚痴る。

833邪神×ウィッチ×騎士、泉にて ◆FbzPVNOXDo:2013/01/27(日) 15:08:31 ID:Q2pm6v4A0

「俺はランサー。我が騎士道に掛けて、殺し合いには乗っていない」

そう言いランサーは腰に差していた剣とバッグを横へ投げる。
本当に殺し合いには乗っていないようだ。

「貴方は、マミさんの知り合い……なん、ですか?」
「知り合いと言う程でも無いが、少しばかり縁があった。出来れば、何があったか詳しく聞かせて貰えないだろうか」

まどかの心の中の舌打ちが五十万を突破した。
ほんの僅かだが、ランサーに親近感を抱いてしまった自分に吐き気がしてくる。
どうも、このランサーという男の右目の下の泣き黒子がきな臭い。
あれを見た瞬間に、あの蛙の小便以下の感情を抱いてしまったのだ。
恐らくあの黒子はそういう類の能力。そう推察した。

(ほむらちゃんは……)

ほむらへ視線を移す。
眉間に皺を寄せてるが、大丈夫そうだろう。

問題はサーニャか。見た限りまどか達以上に妙な感情が沸き上がってるようだ。
基本、男性と関わる機会があまりないからかも知れない。
まどかとほむらも異性に関わるのはそんなに多い訳ではないが、効き目が薄いのは、まどかは自身の吐き気を催す邪悪により
ほむらは思い人がすぐ傍に居たお陰か。

「――それでマスケット銃になってしまった訳です」
「そうか。妙な事になったものだ」

(なんだろうこの人。ちょっと見てると変な感じ)

サーニャも内心、こみ上げる感情に驚いていた。
ただ幸いなのが、この場に居た三人は全員対魔力スキルがあった事だろう。
全員、多少感情がこみ上げてくる程度で済んだ。

「最後に聞きたい。タドコロ、そしてケイネス・エルメロイ・アーチボルトという男性を見なかっただろうか?」
「いえ」

「分かった。俺は再び二人を探しに戻る。君達もどうか無事で」

サーニャとのやり取りを終え、ランサーは自分の投げ捨てた剣とバックを拾うと背を向ける。

「待ってランサーさん。最初に主催者に一人を殺したメイトリックスっておじさんと
 変な仮面の姿に変身する人は殺し合いに乗っているから気をつけて。私とほむらちゃんも襲われたの……」

だがそこは流石まどかといったところか。
ちゃんと自分と敵対している二人の悪名を流すのを忘れない。

「分かった。もし出会ったのなら、俺が倒しておく!」

騎士というだけあって、殺し合いに乗ってる参加者の名前を言うだけで勝手に倒すとか言ってくれた。
やはり、ああいう騎士道厨はチョロイとまどかは誰にも気づかれないように笑みを浮かべた。

834邪神×ウィッチ×騎士、泉にて ◆FbzPVNOXDo:2013/01/27(日) 15:09:12 ID:Q2pm6v4A0

「うんざん?」

ふと雲山が異変に気付く。
何かが足りない感じがしたのだが気のせいだろうか。

「それで鹿目さんは、これからどうするんですか?」
「サーニャさんが良ければ、一緒に着いて行ってもいいですか? やっぱり二人じゃ心許なくて……」
「構いません。私も味方が増えるのは心強いですから」

一先ずはサーニャと行動を共にする。
仮に士やメイトリックスに悪名をばら撒かれても、サーニャという弁護人が居ればかなりマシになる。

「で、私への願いはいいの?」

問題は安藤の存在か。
まどかとしては、ここで始末しておきたいところだ。
殺し合いからの脱出と、参加者の殺しは叶える事が出来ないか大きい対価を支払うことになる。
それは殺し合いをさせたい、主催者の立場から考えれば当然だろう。

だが、もしも対価を覚悟で参加者が、願いを利用した場合恐ろしいことになる。
相手が死のうが、どうなろうが知ったことではないが、こちらに被害が及ぶ事にでもなればたまったものではない。

故に始末しておきたいがサーニャの目の前で尚且つ、まがりなりにも願いを叶える女神だ。
戦闘になれば厄介な事、この上無いだろう。

「ほむらちゃん」
「え?」

まどかがそっと耳打ちし、ほむらは再び小石を拾い上げ泉に投げた。

「私は池の女神。願いを一つだけ叶えてやろう。そなたが落としたのは金の小石か、銀の小石のか、普通の小石か、正直に答えよ」

「普通の小石よ。願いは、もうこれ以上誰の願いも叶えないで」

「良かろう……。っえ? マジで!?」

そこでまどかが考えたのは、これ以上願いを叶えるなという願い。
これなら単純に安藤が仕事をしなければいいだけ。
仮に対価が必要でも、そこまで重くは無いだろうし、それを引き受けるのはほむらだ。

「いやいいけどさ……。仕事しない間暇だから、何かDVDとかくれない? プレイヤーはあるから」
「キャベツ(夜明け前より瑠璃色な)のDVDならあるけど」
「それでいいや。でも、おまけのキャベツはいらないから返すわ」

ほむらからDVDを受け取ると安藤は泉の中に潜り込み二度と姿を見せなかった。

「考えましたね、鹿目さん。これで安藤の犠牲者は出なくなる」
「ウェヒヒ、そんな事無いよ」

これでサーニャから僅かに信頼を得た。
中々順調だ。

だが次の瞬間、まどかの心の中の舌打ちが五十万回を突破した。

(あれ? キュウべえは?)

消えていた。
早速、魔法少女生産機として利用しようと思った矢先に。

まどかの心の中の舌打ちが百万回を突破した。

835邪神×ウィッチ×騎士、泉にて ◆FbzPVNOXDo:2013/01/27(日) 15:12:22 ID:Q2pm6v4A0


【F-05/一日目 昼】

【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ(クズなまどかシリーズ)】
[状態]:疲労(中)
[装備]:ソウルジェム 、螺湮城教本@Fate/Zero
[道具]:基本支給品一式×2、世紀末魔法少女パッチ@MUGEN、キングクリムゾン(残り3回)@ニコニコ動画、不明支給品0〜1
[思考・状況]
基本:ゲームからの生還
0:キュウべえは?
1:ほむらちゃんと一緒に行動。あまり役に立たないようなら捨てる。
2:しばらくサーニャと行動。マミさんはどうしよっか……。
3:利用できる者は利用し、邪魔になる者は殺す。士、メイトリックスはいずれ殺す。
4:行動に出る際はパッチを利用してなるべく自分の悪評が広がることはないように動く。
5:海魔召喚のための餌も探す
※クズなまどかVS逆襲の魔法少女スーパーさやかちゃん【前編】直後の参戦です。
※さやかの体が鬼柳京介になっているのを知りました。
※螺湮城教本は制限により海魔の現界、術者の魔力補給、本体のダメージ修復等の同時運用は出来ません。
※制限として海魔の最大同時現界数は五体までしか出せません、また能力も下方修正されています。
※AV動画オールスターセットの動物はもう残っていません


【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)、マドカァー 、ヤンデレ状態
[装備]:ソウルジェム、バルメM78(36/40)@コマンドー、ストライカーユニット@ストライクウィッチーズ、
[道具]:基本支給品一式、キャベツ@夜明け前より瑠璃色な 〜Crescent Love〜、ランダム支給品0〜1
[思考・状況]
基本思考:まどかに全てを捧げる。
1:何があってもまどかを守る。
2:どんなことをしてもまどかに認めてもらう。
3:もう役立たずだなんて言われたくない。
4:まどかに危険を及ぼしうるものは全て排除する。
5:何か大切なことを忘れている気がする。


【サーニャ・V・リトヴャク@ストライクウィッチーズ】
[状態]:健康、魔力消費(微) 、精神的な落ち込み
[装備]:★Rock Cannon@ブラック★ロックシューター、黒猫のゴスロリ服@俺の妹がこんなに可愛いわけがない、巴マミ(マスケット銃)@魔法少女まどか☆マギカ
[道具]:メントスコーラ(空)@コーラを開けるとメントスが落ちるトラップの作り方、
    DMカード『スターダスト・ドラゴン』@遊戯王5D's
[思考・状況]:殺し合いには乗らずゲームを打破する
1、まどか達と行動する
2、知り合いが居れば合流する
3、ストライカーユニットとフリーガーハマーが有れば入手したい
4、殺し合いに乗ってない参加者が居れば合流したい


【巴マミ@魔法少女まどか☆マギカ(死ぬしかないじゃないシリーズ)】
【状態】SGの穢れ(真っ黒ヤバい)、絶望、人間不信(少し回復しかけたが……?)、精神汚染B、マスケット銃
【装備】ソウルジェム(マミ)
【道具】
【思考・状況】
基本:……………………
1:気絶中
※精神汚染スキルを獲得しました。状況次第でランクが変動する可能性があります。
※頭部を殴打したことにより………
※マスケット銃に変化したことにより、魔力を消費することで銃口からティロフィナーレが撃てるようになりました。

836邪神×ウィッチ×騎士、泉にて ◆FbzPVNOXDo:2013/01/27(日) 15:12:54 ID:Q2pm6v4A0



【支給品解説】

【キャベツ@夜明け前より瑠璃色な 〜Crescent Love〜】



           _,,,,,--―--x,                             
          ,,,,-‐'"゛_,,,,,,,,,、   .゙li、     ,/゙゙゙゙ ̄ ̄ ̄ ゙̄''''―-,,,,、          
     _,-'"゛,,―''゙二,、、、゙'!   .i?    │               "'-、        
   .,/`,,/,,,,ッメ''>.,,/,-゜ ,,‐` │   |                  ゙'i、       
 _/ ,‐゙,/.ヘrニニ‐'゙ン'′,,/   |   .|                 ‘i、      
,,i´  |、 ゙''''''゙゙_,,,-‐'" _,,-'"     .l゙   .|                  │     
.|,   `^'''"゙゙` ._,,,-'''″      ,l゙    │                    ゙l     
`≒------‐''"゛         丿     ヽ                  レ    
  \               ,,i´      \                  /     
   `ヽ、             ,,/         `-,、            ,/      
     `''-、,,,_、  ._,,,,,-‐'^            `'ー、,_         _,,-'"`       
          ゙゙゙̄″                  `゙゙'''''''''''''''"^  
悪名高い、アニメ版夜明け前より瑠璃色なに出てきたキャベツ。
DVDのおまけで付いてきたらしい。

837邪神×ウィッチ×騎士、泉にて ◆FbzPVNOXDo:2013/01/27(日) 15:13:25 ID:Q2pm6v4A0






人を超えた速さで森を駆け抜けるランサー。

その後ろを追いかけて行く白い影があった。

「ランサー///」

ランサーの虜になってしまったキュウべえである。
え?キュウべえってメスなのかって?
ほむ☆どもえ!のCV:豊崎愛生のキュウべえだから(意味深)。


【F-05/一日目 昼】

【ランサー@Fate/Zero】
[状態]:疲労(中)、頬にかすり傷
[装備]:ハイリアの盾、プラシドの剣@遊戯王5D's
[道具]:基本支給品
[思考・状況]基本:殺し合いには乗らず主催を討ち取る。
1:ケイネスとタドコロを探す。
2:ケン……
3:メイトリックス、門矢士(名前を知らない)を警戒。
※参戦時期は不明ですが少なくともセイバーと戦った後です。


【キュゥべえ@魔法少女ほむ☆どもえ!】意思持ち支給品
[状態]:雌、ランサーに一目惚れ
[思考・状況]
1:ランサー///
2:ランサーに着いていく。

838邪神×ウィッチ×騎士、泉にて ◆FbzPVNOXDo:2013/01/27(日) 15:15:39 ID:Q2pm6v4A0
投下終了です

839名無しさん:2013/01/27(日) 17:16:56 ID:CTNxljcg0
投下乙です。

意思持ち支給品が勝手にどっか行きすぎだろwwwww

840名無しさん:2013/01/27(日) 23:26:47 ID:qb0yCspc0
投下乙
安藤が願いを叶えられなくなったが…呪いはかけられるんだよな…
逆に被害者量産の予感だぜ…

841名無しさん:2013/01/28(月) 00:07:11 ID:hB1/WP.w0
投下乙です

さすがニコロワ
支給品もニコらしいカオスというかなんというかw

842名無しさん:2013/01/28(月) 00:17:36 ID:AudM.ysU0
そういや初代はヤンマーニの銃とかもあったよな
思い返すと懐かしい

843 ◆czaE8Nntlw:2013/01/29(火) 12:51:24 ID:bRAlkCWcC
ありがとウサギを投下します

844 ◆czaE8Nntlw:2013/01/29(火) 12:51:55 ID:FyvvuVJIC
男の死体を前に、ありがとウサギは倒れるように座り込んだ。

「はぁ……」

安堵とも後悔ともつかぬ溜め息。“生き残る”という目標には確実に近づいているはずなのに、ありがとウサギの心には何故か拭い切れないモヤのようなものが浮かんでいた。

それはかつて自分があいさつの聖霊であった時に抱いた正義感なのか。そうだとすれば、これほど自分勝手な正義感もないだろう。殺人の瞬間には心の奥底に隠れていた癖に、時間が経ってみれば何食わぬ顔で己を責める。
なんという偽善だ。今までこんな偽善を抱きながら正義の味方を名乗っていたのか。

「……あんたは、どうなんだよ」

意味もなく、目の前に倒れている男に問いかけた。
この男を殺したのは自分だ。胸を貫く時の柔らかな手応え、小骨の折れる音。それら全てを感じた。
だからこそ、名前も知らないこの男に聞いてみたくなった。“あんたはどうして死んだんだ?”と。

「あんたは、それで満足なのか?生き残りたくないのか?自分が死んでも、仲間が生きていれば満足なのか?それが正義だと思っているのか?」

何故かは分からない。
ただ次々に疑問が湧いて出て、ひたすら目の前の男であったモノに問い続けた。

「おい……」

何度も、何度も問い続けた。それなのに男は何も答えない。

「答えろよ!!」

ありがとウサギの叫びにも男は答えない。
それが物凄く気に障って、ありがとウサギは男の腹を突き刺した。
怒りなのか、嫉妬なのか。そんな訳の分からない感情に支配され、男の身体中をありがとウサギは刺し続ける。

気が付いた時には、男の死体はもはや人間かどうかさえ判別出来ない程に損傷していた。

「……クソッ、なんてザマだ!」

その肉塊を目にしたありがとウサギは強烈な嫌悪感を抱いた。
男の死体を只の肉塊にした自分に、何も答えなかった男に。
殺し合いに乗ると決めておきながら、いざ人を殺せば後悔する。
殺し合いを否定し、あっさりと殺される。

詰めが甘いのだ。自分も、この男も。

目的の為には犠牲が必要だ。
犠牲にするのは命か信念か、と問われれば自分は信念を犠牲にする。
だから、もう止めよう。
あいさつの聖霊の誇りも、安い正義…いや、偽善も役には立たない。
生き残りたいなら、それらを犠牲にしなくてはならない。

ありがとウサギは地図を広げ、歩き出した。
目指すのは、「あいさつ広場」。
あいさつ坊やとありがとウサギの出会いの地であり、あいさつの聖霊としての出発点。
そこで、別れを告げる。
あいさつの聖霊としての誇りに、己の偽善に。

迷いを捨てる為に歩き出したありがとウサギの足取りは、何故かとても重かった。


【E-07/1日目・昼】

【ありがとウサギ@あいさつの魔法】
[状態]:疲労(中)、通常状態
[装備]:必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)@Fate/Zero
[道具]:基本支給品、ウォーロック@ストライクウィッチーズ、ランダム品(0〜1)
[思考・状況]基本思考:優勝し生き残る。
1:迷いを捨てる為、あいさつ広場へ向かう。
2:遊星、研、もこみち、ムラクモを探し殺す。
3:生き残る事で、自分の正しさを証明する。

845 ◆czaE8Nntlw:2013/01/29(火) 13:06:28 ID:ZJkbE5m6C
短いですが投下終了です
タイトルは「正義の在処」でお願いします

846名無しさん:2013/01/29(火) 13:20:00 ID:pCZdtZ260
投下乙です
最初ありがとウサギはネタ枠だと思ったのに
ここまでシリアスなマーダーになるとは予想出来なんだ

847名無しさん:2013/01/29(火) 18:14:33 ID:oQzKBVZoO
ジーグ死んだあとも散々だな…

なお、あいさつ広場にはアサシンが四体くらい横たわってるけど、それ見てどう感じるだろうか…

848名無しさん:2013/01/30(水) 19:30:29 ID:hgoVchkA0
投下乙です

確かにありがとウサギがここまでマーダーできるとは誰も想像できなかったぞ
だがそれがいいw

849名無しさん:2013/01/30(水) 21:28:58 ID:otvWfQk20
投下乙です
ありがとウサギの迷いがとてもよく伝わってきました
この子は鬱死を迎える気しかしないぜ…

850 ◆czaE8Nntlw:2013/02/05(火) 22:11:31 ID:PfC4d47sC
星君を投下します

851 ◆czaE8Nntlw:2013/02/05(火) 22:13:07 ID:xPY8ltPIC
「カメラ、ねぇ…」

星君は探索の成果を見下ろすと、落胆しながら呟いた。
この写真館を探索した結果、手に入ったのはそれぞれ異なる外見のカメラが4つとフィルムが少々。
写真館にカメラがあるのは当然だが、武器になるような物があるかも知れないという星君の淡い期待は裏切られた形になる。

「しかし、フラッシュで目眩ましくらいは出来るかも知れん。持って行くか」

そう言いながら星君はデイバッグへカメラを詰め込んでいく。
デジタルカメラが一つ、旧式のフィルムカメラが一つ。ピンク色のトイカメラに蛇腹型のアンティークカメラ。
どれも見た目には普通のカメラだ。武器にはならないだろうが、不意討ちを行う際にはフラッシュ機能が役に立つこともあるだろう。

「………………」

カメラを詰め終えると、星君は床の一部に目をやり、デイバッグから液体の入ったビンを取り出した。
謎の白い液体。果たして自分に支給されたこの液体とあそこに飛び散っている液体は同じ物なのだろうか?
ビンのフタを開け、まずは匂いをそっと嗅いでみる。
イカ臭くはない。むしろアルコール臭い。
飲み物なのだろうか。だとすると床に飛び散っているアレも飲み物?
星君はビンを置くと、床に飛び散っている液体を手でなぞり匂いを嗅ぐ。
イカ臭い。アルコール臭など微塵もしない。
よくよく見れば、色合いも少しばかり異なっている。どうやら、自分に支給された物とは似てはいるが全くの別物のようだ。

「やはり、アレは飲み物ではない…か。ビンの液体の正体も気になるが、こっちは後で誰かに飲ませてみれば分かるだろう」

そう呟くと、星君はビンをデイバッグへ戻して立ち上がる。

「さて、今はこんな事に気を取られている場合じゃないな。そろそろ行くとしよう」

星君はクッソ汚い野獣の体液の着いた手で、魔王様の復活への思いを込めたガッツポーズを決めた。

852 ◆czaE8Nntlw:2013/02/05(火) 22:14:38 ID:xPY8ltPIC
【H-04 光写真館/1日目・午前】

【星君@チャージマン研!】
[状態]:健康、右手に野獣先輩のアレが付着
[装備]:金属バット@現実 、キリン装備@モンスターハンター
[道具]:基本支給品、双子シグナーカードセット@遊戯王5D's、謎の白い液体@THE 世界遺産、王宮内で手に入れた食料と武器、フランクのカメラ@デッドライジング、射命丸のカメラ(30/30)@東方Project、士のカメラ(30/30)@仮面ライダーディケイド、射影機(30/30)@零〜zero〜、カメラのバッテリー@現実×2、十四式フィルム(30/30)@零〜zero〜×2、フィルム@現実(30/30)×3
[思考・状況]基本思考:母星や仲間のために殺し合いに乗る。
0:何だったんだろう、あの液体……?。
1:チャージマン研は最優先で抹殺する。
2:チャージマン研、アルセーヌ(名前は知らない)を警戒(特にチャージマン研)。
3:これから毎日、不意討ちしようぜ!
※参戦時期は不明。あとの人にお任せします。
※制限により姿は星君のままです。



《支給品紹介》

【謎の白い液体@THE 世界遺産】
謎の白い液体。
その正体はメキシコ伝統の聖なるお酒、プルケ。
それ以外の液体を想像したあなたは心が汚れている。
繰り返すが只のお酒であり、野獣先輩が生産していたアレとは一切関係ない。

【フランクのカメラ@デッドライジング】
超人ジャーナリスト、フランク・ウェスト愛用のデジタルカメラ。
フランクは写真を撮影することで経験値を得ることが出来るが、他の人物にもそれが行えるかは不明。

【射命丸のカメラ@東方Project】
幻想郷の伝統ブン屋、射命丸文のカメラ。
弾幕を撮影すれば弾幕を消し去る事が可能だが、手巻きフィルム方式の為、連写は出来ない。

【射影機@零〜zero〜】
「ありえないもの」を写し出せるカメラ。
撮影することで異形のものを封印・除霊することが可能だが、使い過ぎると大きな代償を払わされる。

【士のカメラ@仮面ライダーディケイド】
士がいつも首から下げているカメラ。
上の3つとは違い、ごく普通のカメラである。
ちなみにBlackBird. Flyという商品名で実際に流通しており、過去には士と同じピンクカラーが限定販売された事も。

【カメラのバッテリー@現実】
デジタルカメラには必須のアイテム。

【十四式フィルム@零〜zero〜】
射影機専用のフィルム。
除霊効果は低め。

【フィルム@現実】
一般的なカメラ用フィルム。
そろそろ幻想入りしてもおかしくない代物。

853 ◆czaE8Nntlw:2013/02/05(火) 22:16:51 ID:PfC4d47sC
投下終了です
タイトルは
「只のお酒です、まったく問題ありません!」
でお願いします

854名無しさん:2013/02/05(火) 22:25:06 ID:N.dPjyLY0
投下乙です

野獣先輩は死んでも尚ろくでもない物を撒き散らしまくってるんだよなあ

ところで気が早いかもですけどそろそろ第二回放送を考えても良い時期ですかね?

855名無しさん:2013/02/05(火) 23:01:29 ID:Su5vml1s0
投下乙です
死してなお人に迷惑をかける野獣はやっぱり人間の屑じゃないか(憤怒)

>>854
それはさすがに早すぎでしょ
昼の話がもうちょっと投下されたら考えていいと思う

856名無しさん:2013/02/06(水) 10:24:00 ID:btLsfO7s0
投下乙です
はっはっは、トミーのカメラと合わせて、合計5つだね!
…と思ったらポラロイドカメラもあった。6つです

857名無しさん:2013/02/06(水) 10:35:02 ID:64P.zj7M0
実際装備が充実してそうに見えてそうでもないんだよなw

858名無しさん:2013/02/06(水) 22:14:36 ID:HJP9lSvA0
カメラww

859 ◆FTrPA9Zlak:2013/02/18(月) 00:22:02 ID:DGw1jc3s0
投下します

860(そのときふしぎな事が起こっちゃ)いかんのか? ◆FTrPA9Zlak:2013/02/18(月) 00:23:01 ID:DGw1jc3s0
キルリアは逃げた。
とにかく逃げた。
その先に何があるのかなど分からない。
もしかしたら危険人物と遭遇する可能性もあった。
それでも逃げた。
ひたすら逃げた。

キルリア、かんじょうポケモン。
その頭の角で人の感情を読み取ることができる。
楽しい気持ち。明るい気持ち。辛い気持ち。歓喜。怒り。絶望。
あの時のラミエルの焦燥。門矢士の絶望、そして黒い感情。
あの場にあのまま留まったなら、あるいは彼に殺されていた未来も存在したかもしれない。
そして、その事実にひたすらに恐怖した。

無力だった。
今の自分の使える技は、トリックルーム、かなしばり、まもる、みちづれ。
もしあの時自分に攻撃技があったらラミエルを守ることはできたのだろうか。
付き合いは短かったが、何かと私のことを気遣ってくれるいい人(?)だった。
さっきの戦いでも、少なくとも私のことは、守ろうとしてくれたのだから。
なのに、そんな彼が死にゆく光景を見ながら、ただ逃げることしかできなかった。
せめて、ねんりきでも覚えていれば。
小さな頭の中を後悔が埋め尽くす。

森の中。
人の気配はない。普通であれば森にはいるはずの野生ポケモンも全く姿を見せない。
だからだろうか。それに会えた時は心の底から安心してしまった。
黄色い体。生き物のよさそうな目。ホンワカした外見。
聞いたことがある。リングマやヒメグマのモデルになったらしいクマという生き物だろう。

「キ…キル…」

話しかける。
どんなことでもいい。仲良くなるきっかけが欲しかったのだ。
体の長さもさほど気に止めるほどのものでもないと思った。安全な生き物だと勘違いしてしまった。
だから、そんな生き物が口を開き血塗られた牙をむけてきたとき、反応が遅れてしまった。

861(そのときふしぎな事が起こっちゃ)いかんのか? ◆FTrPA9Zlak:2013/02/18(月) 00:23:38 ID:DGw1jc3s0

「キル?!」

守るが発動。噛み付く攻撃は阻まれ、衝撃を受け流して後ろに飛びずさる。
そして、その一瞬が私の全ての気持ちを切り替えさせた。

牙をむくクマは再び噛み付きを放ってきた。おそらく齧られたらそのまま胃袋行きだろう。
しかし守るは既に使用済み。連続して使用しては生存率は下がる。
だから、それだけは防ぐために私は本能的にかなしばりを放った。

クマの噛み付き攻撃が止まる。かなしばりにより噛み付きが封じられたのだ。
若干の動揺が私にも見て取れた。今が逃げるチャンスだろう。
そう考えてクマに背を向け逃走に掛かる。

シュルッ

が、そこでクマの胴体の触手がキルリアに巻きつく。
まるでハブネークやアーボックのように長い胴体をした触手。
これではクマなのにまるでヘビだ。
クマは私の胴体を締め付け放さない。
口を封じている間に逃げなければいけないというのに、これでは逃げることができない。
このままかなしばりが解ければ、縛られたままマ――頭ごとガブリで命を終えてしまうだろう。

「キ…ル…」

ラミエルさんより預けられたデイバッグの上からギリギリと体を締め上げる。
このまま絞め殺せば楽なのだろうが、それをしないのは死んだものより活きのいいまま食べるほうがおいしいということなのだろうか。
ギチギチギチ、と。
口の牙が動き始める。
私は恐怖のあまり、手にしたディバッグで口を殴りつけた。瞬間クマの口が開いた。
クマはバッグを食い千切り、中の道具が周囲に飛び散る。
もうダメだ、とクマの顔が迫った。

そして伸ばした手は、バッグから飛び散った何かを掴み。

―――そのときふしぎな事が起こった。

862(そのときふしぎな事が起こっちゃ)いかんのか? ◆FTrPA9Zlak:2013/02/18(月) 00:25:17 ID:DGw1jc3s0


夢を。夢を見ていました。
私は大好きなトレーナーと一緒に冒険の旅に出て、いつかの日にサーナイトに進化してチャンピオンを倒すのです。
なのに、その途中で何者かに拉致され、こうして知らない人の言うことを聞くことを強いられています。
そんな私にも、気遣ってくれる優しい人はいました。
でも、私の持つ技では戦うことはできなくて、ただひたすらに無力で。
もしも、戦うための攻撃技が備わっていれば。
もしも、私がただ守られるだけの存在でなければ。
もしも、私にあの武器が使えれば。
もしも、―――――――私が人間になれたら。
夢の中でそんなことばかりを考えていました。



クマは突如光り始めたキルリアに目を瞑った。
その一瞬こそが命取りであった。
光ると同時に縛り付けたキルリアの体が大きくなるのをクマは感じた。

そして、長く巻きついたその体を、何かが触手の一部を切り裂いた。
煌く斬撃、飛び散る血飛沫。激痛に後ずさるクマ。

光の中から現れたのは、緑色の髪をした少女だった。



その時キルリアが掴んだもの。
元々キュゥべえに支給された道具。仮面ライダークウガを操るために使用されたそれ。
士の妹である門矢小夜が、大神官ビシュムが持っていたその石。
名を地の石という。
クウガの洗脳にしか使われなかったそれは、実はかなりの力を持った秘石である。
ある平行世界では、同じ名を冠したビシュムというゴルゴムの大幹部が所持し、その力を使っていた。
余談だがそのビシュムも過去や未来を見据える能力を備えていた。サイコパワーによって未来を見通すことができるキルリアの手に渡ったのも何かの因果なのだろうか。
そしてキルリアの己の無力を嘆く想いがその石に触れたとき、石は奇跡とも呼べる現象を起こした。
キルリアの姿を、人間を模したものへと変えたのだ。

863(そのときふしぎな事が起こっちゃ)いかんのか? ◆FTrPA9Zlak:2013/02/18(月) 00:26:29 ID:DGw1jc3s0

痛みに耐えながらも、クマはキルリアへと素早い動きで迫った。
その動きは素早く地を這う蛇のごとく俊敏で、まるで神話に聞くナーガのようでもあった。
キルリアはそんなクマを見据え、

「トリックルーム!」

己の力を発動させた。
キルリアの周囲、一定空間において時間の流れが乱れた。
素早く動いていたはずのクマの体が、異常なほどにゆっくりした動きとなっている。
クマ自身もそんな自分の状態に驚く。が、そんな動揺に身を任せている場合ではなかった。
なぜなら、キルリアはその手に携えた、クマの体を割いた槍を構えて急接近してきたのだから。

「破魔の(ゲイ―――――」

その手にあるそれは、かつて二槍を携えた騎士の持った武器。
刃が触れた対象の魔力的効果を打ち消す効果を持った、紅き槍。

「―――――紅薔薇(ジャルグ!!!」

無論、何の魔術効果も持たないクマに対して効果のあるものなどではない。
この場ではただの槍でしかないだろう。
しかしそんな武器でも、クマの体を切り裂くには何の問題もなかった。

槍の名を叫ぶと共に、クマの体は胴体から斬り裂かれて吹き飛ばされた。
ビチビチを地面を這いずる触手を、槍でみじん切りにして、クマとキルリアの戦いは終わった。

「ラミエルさん、ありがとうございます」

キルリアは、この力がラミエルの与えてくれたものであると確信していた。
きっと、彼がこの自分に生きろという願いを託してくれたのだと。
だからこそ、生きなければならない。戦わなければならない。

この新たに得た肉体を持って。
かつて夢見た勇者サーナイトのように。

「私、戦います。だからラミエルさん、こんな私を見守ってください」

そう言って、キルリアはほぼ人間と呼んでも差し支えないであろう外見のまま歩き始めた。
胸に地の石を、手には破魔の紅薔薇を、そして心にはラミエルの想いを携えて。

【H-05東部/一日目・昼】
【キルリア@ポケットモンスター】
[状態]:擬人化、ダメージ(小)
[装備]:地の石@仮面ライダーディケイド、 破魔の紅薔薇@Fate/Zero
[道具]:基本支給品
[思考・状況]基本:ラミエルさんの想いを胸に強く生きる
※キルリアの詳しいスタンスについては次の書き手にお任せします。
※キルリアは地の石の力によって擬人化しました。キルリアとしての能力は使用可能であり、人語も話すことができます。
 姿はこちらの動画の58秒のものに近いと考えられます。
 ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm12902621
 また、地の石を損失した場合、元のポケモンの姿に戻るでしょう。

864(そのときふしぎな事が起こっちゃ)いかんのか? ◆FTrPA9Zlak:2013/02/18(月) 00:27:12 ID:DGw1jc3s0


クマは這い蹲るように地面を進む。
体はほぼ瀕死の状態である。弱点である胴体から真っ二つに斬られたのだ。このまま衰弱して死んでいくだけだろう。

だが、クマはまだ運に見放されてはいなかった。
地を這うクマの目の前に、倒れた人の死骸があった。
首を損失した男の死骸。
もしそれを食べれば回復するのかは分からない。だが、己の生存本能はそれを喰えと命じた。
その本能に従い、死骸を貪った。
ひたすらにガシガシと肉体を食い千切る。
内臓もグチョグチョとグロテスクな音を立てて噛み破る。
腰の辺りを齧っていると何かとても硬くて噛み切れないものがあったように感じたが、それはそのまま飲み込んだ。

こうして小野寺ユウスケだったものを全てを食べ終えたクマ。
体の傷がなんとなく楽になったような気がした。若干出血も収まったようだった。
命の危機が去ったように感じたから、そのまま横になって寝た。

【H-06/一日目・昼】
【クマ@よもやま四方山】
[状態]:胴体切断(回復中)、触手の長さ大幅に減少、ダメージ(中)、睡眠
[装備]:アークル(胃の中)@仮面ライダーディケイド(クウガ)、首輪(胃の中)
[道具]:無し
[思考・状況]基本:クマなので特にない。しいて言うなら本能のままに餌を求める
※クマは胴体切断により全長が短くなっています。
※小野寺ユウスケの死体はクマにより捕食されました。
 首輪からアークルまで全て腹に収まったようです。
※アークルを取り込んだことである程度の再生能力を得ました。
 このまま何か肉体的変化は起こるかもしれないし起こらないかもしれません。

※H-05東部に以下のものが散らばっています
 基本支給品、モンスターボール(キルリア)@ポケットモンスター、ビッグライト@ドラえもん

865 ◆FTrPA9Zlak:2013/02/18(月) 00:28:20 ID:DGw1jc3s0
投下終了です
問題点などあれば指摘お願いします

866名無しさん:2013/02/18(月) 04:23:28 ID:du76OMaA0
投下乙です。
まさかのキルリア擬人化、クマ強化フラグと先が気になりますね。

しかし支給品だけのSSというのがひっかかります。
また地の石で擬人化は無理がある気もします。
あとみちづれはラミエルがわざマシンを使ったことにより、忘れてたと思います。

867名無しさん:2013/02/18(月) 05:13:47 ID:LtDl4HwsO
というかアークルも単に飲み込んだだけなら何の効果もないような…回復能力の向上も身体が変化したことによるオマケみたいなのですし?

868名無しさん:2013/02/18(月) 08:21:15 ID:WeUQ1WWsO
>>866
忘れたのはおきみやげですよ
擬人化は知らんが、支給品オンリーの話もあっていいと思う

869名無しさん:2013/02/18(月) 13:23:15 ID:du76OMaA0
>>868
確認してみたらそうでした。すみません。

もともと意思持ち支給品が多いロワだから、支給品単体SSというのもなくはないか。
擬人化に意見を出したのは、支給品の枠を超えて参加者になるのを恐れたがためです。
首輪もついてませんしね。

870名無しさん:2013/02/18(月) 18:54:59 ID:qKnkgsAw0
これは駄目だろ……
前にも意思持ち支給品で散々揉めてたじゃん
名前は忘れたが東方の死体の奴とかさ
これも明らかに意思持ちの域を出てる

871名無しさん:2013/02/18(月) 19:02:36 ID:6FVYeKkc0
投下乙です

ポケモンの擬人化は前に近い事がありましたのでありでいいかと思うよ
両者とも大きく変化したがそれがロワにどう影響を与えるか気になる

872名無しさん:2013/02/20(水) 02:45:44 ID:Ib1NDWRw0
ロリハサンといい、なぜかロリキャラが増えていってるなw

873 ◆FbzPVNOXDo:2013/03/08(金) 14:21:08 ID:k6pkAkJw0
投下します

874あいさつの決闘者 ◆FbzPVNOXDo:2013/03/08(金) 14:21:41 ID:k6pkAkJw0
「酷いな」

あいさつ広場。
普段ならば、綺麗に整備され、汚れ一つ無い白い建物が立ち並んでいる筈のこの場所が
今は殺し合いの跡を刻み込んだ戦場と化していた。

辺りに建物や木々は薙ぎ倒され、無造作に複数の遺体が転がっている。
その中で一際異彩を放ったのが、ミイラのようになった一つの遺体。
辛うじて少年であることが分かるが、一体何が起これば、この少年の様な遺体が出来上がるのだろうか。

「あれは」

その少年の遺体から、少し離れた場所で小柄な中年男性が倒れているのを見つけた。
一瞬、あれも遺体かと思ったが、僅かに動いているので生存者に間違いない。
何時でも戦闘が可能なように身構えつつ、男性に接近し揺すってみる。

「ん……ワシは?」
「寝てたよ」

肩を抑えながら総統閣下は周りを見渡す。
ドームに行くはずが、こんな場所で眠ってしまうとは。
どうやらゴンさんとアサシンとの戦闘が、思いも寄らぬ疲労を招いてしまったようだ。

「聞きたい事があるんだ。
 ここに来る途中遺体ミイラのような、遺体があったんだけど何か知ってないか?」

ミイラのような遺体。閣下の頭に浮かんだのはゴンさんだった。

「さあな。ただ、誰かの為に戦っていたというのは、何となくだが分かる」

僅かながらに残っていたアニメ、漫画の知識から閣下が答えられたのはそれだけだった。
だが、ありがとウサギは何かを納得したかのか、それ以上の追求はしてこない。

聞きたい事は聞き出せた。
もう、この男は用済みだ。ここで殺しても良いだろう。
しかし、何故だろう。どうにも殺す気にはなれない。
もちろん、今更偽善ぶるつもりはないし。ましてや、こんな得体の知れない男に情でも沸くはずも無い。

(ここが、あいさつ広場だからか……)

875あいさつの決闘者 ◆FbzPVNOXDo:2013/03/08(金) 14:22:13 ID:k6pkAkJw0

全てと決別し迷いを捨てる。
そのつもりで、ここに来たというのに何て皮肉だろう。
結果として、迷いは更に深まったかもしれない。

その時、ザクッという嫌な音が響いた。

閣下とありがとウサギは即座に音のする方向へ視線を走らせる。

そこには、泣きながら仮面を付けた遺体の首を剣で切断している犬耳幼女が居ました。
手も犬の物なので、掴みづらそうにしているけど、一生懸命切断しているんDA!

「なんで、こん、な事……」
「我の服が雑種の血で濡れるのは不愉快だ。そら、もう少しで首が取れるぞ?」
「もう、嫌だアアアアああ!!!」

その横で笑みを浮かべているバイクスーツの男。
閣下は見覚えがあった。間違いなく殺し合いが始まり、アカツキと共に出会ったギルガメッシュだ。

「お前、何やってるんだよ……常考」
「ほう、生きていたかしぶといな。
 見てと通りだ、首輪を外させている。」
「いや、理屈は分かる。首輪のサンプルは重要だよ、解析するにもこいつは避けては通れないと思うが」

そこまで言って続きを言うのを止めた。
言っても聞かない。この男はそういう男だ。うろ覚えながらも、閣下はそう知っている。

「首輪……取れました」
「ふむ。よくやったグレーテル、褒めて使わす」

なるほど、あの二人の男女は主従関係のようなものか。
事態を冷静に分析しつつ、ありがとウサギは思考を巡らす。

今、この場には殺すべき対象が三人居る。
その内、二人は大した事はない。グレートありがとウサギにならなくとも、この槍で殺せる。
問題は、あのバイクスーツの青年ギルガメッシュとやらか。
恐らくあの三人の中では最強だ。だが、幸いな事に隙だらけで油断している。

(いける、か?)

最初にギルガメッシュを殺し、動揺している内に残りの二人を始末する。
単純だが悪くは無い作戦だ。

(いや、ここは……)

だが、決心できない。

何か不確定要素がある訳ではない。
最悪、疲労は倍になるが、グレートありがとウサギだってある。
勝てない戦いじゃない筈だ。

876あいさつの決闘者 ◆FbzPVNOXDo:2013/03/08(金) 14:22:46 ID:k6pkAkJw0

(怖い……のか?)

脳裏に張り付いて離れない少年のミイラ。
あれが自分の、殺し合いに乗った殺人鬼の末路に見えて仕方ない。

(振り切らなければ)

今、理解した。
ありがとウサギに足りないもの、それは正義だの、悪だのそんなものじゃない。
もっと単純で、簡単なもの。

それは勇気だ。

恐怖を乗り越え、我が物とする勇気が足りなかった。

とうの昔に迷いは捨てていた。だが、覚悟が足りなかった。

生き抜くためには覚悟が必要だ。

「おい」

手にはゲイ・ボウ。

「僕と戦え」

ギルガメッシュが不適に笑う。

「ふん、雑種風情が噛み付く相手を間違えたな。無謀と勇気を履き違えたか」
「僕は覚悟をしなければならない」

統率の取れたコンビネーションで自分を追い詰めた聖達のように。

自らの命を犠牲にし、仲間を助けたあの男のように。

ありがとウサギも覚悟を持たなくてはならない。人を殺す覚悟じゃない。
生き抜くという覚悟を。

死の恐ろしさを背負い生き抜く勇気を。

「早死にが望みか? ならば、我が直々に引導を下してやろう」
「え、嘘。また殺し合いに乗った人?」
「またマーダーか! 畜生め!!!」

状況は3対1。

一人は怪我人。更にもう一人はただの子供。

一見戦力外に見える彼らだが、あまり有利ともいえない。
支給品次第では、想像もつかない力を手に入れている可能性もある。
正面から戦うなど、最早ただの馬鹿だ。



「非合理的なのは、分かってるさ。だが――ここで止まっていては先には進めないんだ」



この戦いで何かを手に入れられる確証がある訳でも無い。
だがそれでも、止まるよりは進んだほうがいい。


その決意を表すかのようにありがとウサギは駆ける。

立ちふさがるは、英雄王ギルガメッシュ。

877あいさつの決闘者 ◆FbzPVNOXDo:2013/03/08(金) 14:23:34 ID:k6pkAkJw0




【D-09 森林/一日目・昼】


【グレーテル@よもやま四方山】
【状態】軽度の火傷、打撲、疲労(小)、血塗れ
【装備】ボロ服
【道具】ディーノの基本支給品一式、ポッチャマ@ポケモン
    浜口優かも×3@学校で配られたDVDがひどい件、剣(石)@Minecraft、弓と矢×8@Minecraft、アサシンの首輪
【思考・状況】
基本:出来れば死にたくない
0:どうしよう……
1:ギルガメッシュに着いていく
2:愉悦…
3:自分のデイバックを回収する
※モンスターボール(ポッチャマ)が壊れたため、引っ込めることができません
※ギルガメッシュと情報交換をしました
※会場からの脱出は諦めました


【ギルガメッシュ@Fate/stay night】
[状態]:打撲
[装備]:王の財宝@Fate/stay night(空)、天の鎖@Fate/stay night、
[道具]:基本支給品一式、作業台@Minecraft
[思考・状況]
基本行動方針:気の向くままに行動する。
0:この世界の愉悦を堪能する
1:主催者を殺し王の財宝を取り戻す。
2:ポッチャマに興味。グレーテルはポッチャマのおまけ。
3:男(木原)は今度遭ったら殺す。
4:ありがとウサギを殺す。
※自身にかけられている身体能力の制限に気が付きました。
※殺し合いの参加者が別の世界から呼ばれていると考えています。
※アカツキ電光戦記と総統閣下シリーズ、よもやま四方山の世界を知りました。
※ギルガメッシュがこの先どこへ向かうかは次の書き手さんにお任せします。


【総統閣下@総統閣下シリーズ】
[状態]:疲労(大)、左肩負傷
[装備]:出刃包丁@現実、キー・オブ・ザ・グッド・テイスト@人造昆虫カブトボーグV×V
[道具]:基本支給品一式、大量のマンガと本、カイジの地下王国豪遊セット(ポテチ、チーちく、肉じゃが、ビール×4)@逆境無頼カイジ 破戒録編
[思考・状況]
基本行動方針:生きて祖国に帰り可能であるのなら二次元に行く。打倒主催。
0:他の参加者を求め、北のドーム球場へ向かう。が、その前にありがとウサギに対処。
1:情報収集。首輪の解析
2:主催者どもは必ず倒すが、具体的な作戦及び行動方針はこれから考える。
3:クリーパーを失うのは惜しかった…
4:メイトリックスと譲治を警戒……?
5:青鬼とレーザー、およびそれを発射した「何か」を警戒。
6:本に出てきたキャラやギルガメッシュが参加者……? あとでギルガメッシュから話を聞いてみるか。
[備考]
※出典はあくまで総統閣下シリーズ、現実や最後の十二日間での真面目な独裁者ではありません
※サブカル知識も豊富ですが、なんらかの制限がかけられている可能性があります
※ギルガメッシュ他、数人の参加者について情報を得ました。
※アカツキ電光戦記の世界を知りました。
※別の世界から呼ばれたのだとギルガメッシュから聞きましたが半信半疑です。
 ただし、本や考察を通して考えが変わりつつあるようです。
※総統閣下のノートには今まで見聞きした事のまとめや考察が数ページにわたって書いてあります。
※クリーパーの説明書を読みました。
※総統閣下の持ち出した本やマンガの詳細は次の方にお任せします。ただしDVDやBDは持ち出していません。
※過去に読んだ「HUNTER×HUNTER」を思い出しました


【ありがとウサギ@あいさつの魔法】
[状態]:疲労(中)、通常状態
[装備]:必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)@Fate/Zero
[道具]:基本支給品、ウォーロック@ストライクウィッチーズ、ランダム品(0〜1)
[思考・状況]基本思考:優勝し生き残る。
0:ギルガメッシュ達を殺す。
1:覚悟を決める。
2:遊星、研、もこみち、ムラクモを探し殺す。
3:生き残る事で、自分の正しさを証明する。
4:非合理的でも、ともかく今は進んでみる。

878 ◆FbzPVNOXDo:2013/03/08(金) 14:24:05 ID:k6pkAkJw0
終了です

880名無しさん:2013/03/08(金) 22:23:12 ID:7Gpr.LKw0
投下お疲れ様です
重い一歩を踏み出して一線を超えたありがとウサギ
相手はギルガメッシュだが、果たしてどんな戦いになるのか……

881名無しさん:2013/03/08(金) 22:47:43 ID:P4mX3.jM0
メタを知ってる総統閣下とギルの会話とか見てみたいが、そんな余裕なさそうだなあ

882 ◆FbzPVNOXDo:2013/03/09(土) 17:18:15 ID:W1hB4oRI0
投下します

883激戦の!ソウル・バーニングバトル! ◆FbzPVNOXDo:2013/03/09(土) 17:19:47 ID:W1hB4oRI0
体が冷たくなっていく……。
死ぬってどんな事なのか、今まで考えた事も無かったけど。
こんな寒くて、寂しくて、悲しいんだ。

――嫌だ。

死にたくない。

どうして、私が死ななくちゃいけないの?

私が何かしたっていうの?

顔が怖いから、容姿が醜いから、生きていちゃいけないというの?

何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で
何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で
何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で
何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で
何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で
何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で
何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で
何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で
何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で
何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で
何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で
何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で
何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で
何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で
何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で
何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で


私は何もしてない。

何もしてないのに、死ななくちゃいけない存在なの?

そんなのって、無い……。

酷い……。私は、生まれてなんてこない方が良かったの……?

884激戦の!ソウル・バーニングバトル! ◆FbzPVNOXDo:2013/03/09(土) 17:20:19 ID:W1hB4oRI0

『このゲームで優勝すればいい。ここで勝ち残るだけで美しい容姿が手に入る』

ああ、なんて甘い誘惑。

もし人を殺せば、私は、皆から……。

死ななくて、住むの……?


「死に、た、くない……」


必死にもがいて、届くかも分からない手を伸ばす。

その手を、しっかりと握り締められた。

体が楽になる。

体に温かさが戻ってくる。

生きているんだ。私、生きているんだ。

「今回ばかりは特別だよ? そら、弾幕でも撃って体の調子でも確認してごらん」

地べたに倒れこんでいた体を手で浮かせ立ち上がる。

凄い、あの傷が一瞬で治るなんて。

弾幕も……撃てる。しかも、私が思っている以上に調子もいい。

これなら、優勝できるかも。

「ふっ。早速、獲物が近くに居るみたいだよ?」

そんな私を見て、譲治さんは笑った

885激戦の!ソウル・バーニングバトル! ◆FbzPVNOXDo:2013/03/09(土) 17:20:51 ID:W1hB4oRI0




―――――――




「うーん、もこみちさんに、有野さん達と逸れてちゃったなあ」

頭を掻きながら研は呟く。
こんな事になるなら、もこみちに首輪を外して貰うべきだった。
まあ、間違いなく頭の中に爆弾はあるのだろうが、この首輪も外さなければ意味が無い。
しかし、今更中学校に戻るのも得策とは言い難い。
あの透明の恐らく、ジュラル星人が居るし、考えたくは無いが、そいつが聖達を殺害し待ち構えている可能性もある。
普段なら、スカイロッドで正面突破をするという手もあったが、そのスカイロッドは手元に無い。

「しょうがない。僕自身で首輪と頭の爆弾を外せるように調べよう」

となると、先ずはオリーブオイルの探索になるか。
にわかには信じがたいが、もこみちはオリーブオイルで首輪を外したらしい。
一体、どんな理屈なのだろう? 算数の苦手な研には、皆目分からない。
やっぱり、科学に詳しい人を探して、その人に首輪と爆弾は任せよう。

「何処に行こうか」

地図を広げ、オリーブオイルがありそうな場所を探す。

最初に目に付いたのは、MOCO’Sキッチン収録スタジオだがあそこは既に倒壊している。
この目で確認した、当事者なのだから間違いない。

次に目に付いたのは学校だが、これも無し。
家庭科室に行けばあるかもしれないが、さっきも言った通り戻る気は更々無い。

「適当な民家に行ってみるか」

この島には、地図に載ってない民家がちらほらある。
それらの中にオリーブオイルが置いてある家庭があるかもしれない。

地図を仕舞い、ついでに時間を確認する。
スペクトルアローの変装制限は解けた。戦闘になっても問題ない。

886激戦の!ソウル・バーニングバトル! ◆FbzPVNOXDo:2013/03/09(土) 17:21:24 ID:W1hB4oRI0

「おいガキ」

大柄の赤い衣服にヘルメットの男。
只者ではない。
その身に纏う雰囲気から、研は瞬時にそう察した。

「何です?」
「支給品を置いてきな。命が惜しかったらな」

この言いよう、殺し合いに乗った危険な参加者か。
多分、彼の言うとおりにしたところで、どちらにせよ殺されるだろう。
元より研は、そんな戯言を聞く耳など持たない。

「断る!」
「じゃあ、死にな!」
「それは僕の言う言葉だ!!」

太陽の光を吸収しスペクトルアローが輝く。

「チャージングGO!!!」

閃光の中から姿を現すチャージマン研。
それを合図に戦いの火蓋が切って落とされた。

ヘルメットの男、ジャギはその手に奇跡の部屋で入手した刃物を握り締め、研へと接近する。
対する研は、アルファガンの狙いをジャギへと定め光線を発射。
先手必勝とばかりに、互いの最初の行動は単純明快な攻撃。
しかし、一撃でケリを付けようと振るわれた刃物は空振りに終わり、必殺の光線アルファガンもジャギの肩を掠めただけに終わる。

887激戦の!ソウル・バーニングバトル! ◆FbzPVNOXDo:2013/03/09(土) 17:21:56 ID:W1hB4oRI0

「ちっ面倒だな!」

ガドロシューズによるジェット噴射による高速移動を用い研はジャギの刃物を避け
そのまま勢いを殺さず今度はジャギの真横へと移る。

「これで止めだ!」

再び放たれたアルファガン。回避するには時間が足りない。
ならばどうするか。否、悩む程の事ではない、簡単な事だ。防げばいい。
ジャギは刃物をそのまま光線へと叩きつける。
僅かに抵抗を感じるが構わず振り抜く。すると光線があらぬ方向へと逸れてゆく。

「馬鹿な」
「呆けてんじゃねえぞ!?」

一瞬にして間合いを詰め、肉薄したジャギの一閃が研の眼前を走る。
キンッという甲高い金属音と共に、刃物とアルファガンの銃身がせめぎ合う。
反応が僅かでも遅れていれば、今頃この刃物は研の体を抉っていたかもしれない。
だがそれも、少しばかり研の絶命への時間を稼いだに過ぎない。
ジャギと研の腕力は比べるまでも無く、ジャギの方が圧倒的に上。故にこの拮抗はすぐに崩れ去る。
迫り来る刃が、体に触れそうになろうかというところで、研のベルトが急回転し竜巻を生み出す。

「何だァ!」

突如生まれた、小規模の竜巻にも難なく反応し後方へ回避。
追う様に肉薄する竜巻。それを器用にかわしながら、ジャギは再び研へと攻め入る。

(まともに戦ってちゃ埒が明かない。ここは……)

ジャギが射程距離内まで近づいてくる。再び刃物を振り上げる。
同時に研のアルファガンも射出されるが、既にその攻撃は見切られている。
今度は肩すら掠めずかわし、振り上げていた刃物を力の限り振り下ろす。

888激戦の!ソウル・バーニングバトル! ◆FbzPVNOXDo:2013/03/09(土) 17:22:28 ID:W1hB4oRI0

「二次裏ベルト!」
「馬鹿が! 何度も同じ手が通じる……なっ?」

また同じ様に生み出された竜巻が、自分を襲うと予想したジャギだが、見事にそれは裏切られる事になる。
今度の竜巻は、ジャギではなく、ジャギの持つ刃物自身を狙っていた。
咄嗟の事に、流石のジャギも反応が出来ない。手の刃物は風に攫われ手放してしまい、無防備の状態に。
そして、ジャギへ向けられた、ガドロシューズのジェット噴射が襲い掛かってくる。

「がああああああ!!」

両腕をクロスし、皮膚を僅かに焼きながらも後退するジャギ。

「今度こそ止めだ!」

逆にその反動で十分な距離を取った研はアルファガンを構える。
この引き金を引けば、アルファガンの光線が敵を葬る。
研の勝利は確定した。










「――しまっ」









このジャギが魔法戦士として目覚めていなければ。

889激戦の!ソウル・バーニングバトル! ◆FbzPVNOXDo:2013/03/09(土) 17:23:00 ID:W1hB4oRI0



通常のジャギならば、ここで怒るなどして平静を保てず、軽いパニック状態に陥り、ここで研の手により脱落していただろう。
しかし、魔法戦士として目覚めたジャギは違う。冷静な分析で、すぐにに研の次なる一手を読んでいた。
故に後退しながらも、自分のディバッグから二本目の刃物を取り出し、それを投げた。
研の持つアルファガンへと向けて。

再度鳴らされた金属音。

研の手からアルファガンが零れ落ちる。

この好機をジャギは逃さない。

手放した刃物を回収し研へと振るう。

二次裏ベルトの竜巻も間に合わない。

刃物が、ゆっくりと研の体に触れ







「―――レッドアウト・ゴールデンマキシマム・バーニング!!!!」






火を纏い宙を走り、ジャギへと突撃するそれはまさに隕石。


「何ィィ!!!」


刃物ごとジャギを圧倒的熱量パワーで弾き飛ばし、地面へと華麗に着地していったのはカブトムシを模した玩具。



「お前、確か最初に集められた時に居た……ケン? だったよな」
「君はあの時の!?」


遅れてやってきたその少年に研は見覚えがある。
あの赤いジャンパー、少し淀んだ瞳。
間違いない。最初に、それこそ殺し合いが始まる前に出会った、あの少年に違いない。

890激戦の!ソウル・バーニングバトル! ◆FbzPVNOXDo:2013/03/09(土) 17:23:32 ID:W1hB4oRI0

「何でここに?」
「オリーブオイル男を叩きのめしに来たんだよ。お前、知らないか?」

オリーブオイル……。恐らくしなくても、速水もこみちの事だろう。
今でこそ落ち着いているが、最初会った時など狂乱の極みで、危うく殺し合いに乗った参加者かと勘違いしてしまった程だ。
多分、この少年も自分と同じだろう。後で誤解を解いておいた方が良いか。

だが、それよりも先ずは――

「ガキがまた増えやがったかァ!!」

吹っ飛ばされながらも、見事な着地を決め、首をコキッと鳴らし叫びを上げるジャギ。

「ところでなんだ、あのおっさん?」
「ここは協力して、あのキチガイヘルメットを倒すしかないんDA!」
「断る。何故なら、俺には用事があるからだ!」
「逃げられると思ってんのか? このケンシロウから!!!」
「しょうがねえな。一緒にアイツ倒すぞ」
「まず名前を名乗るのが、礼儀だと思うんDA!」
「天野河リュウセイ。好きな物は、焼肉定食と銀ダラの粕漬けだ」
「アハハハッ、変な名前!」
「カッチーン。あったま来た」

「ふざけてんじゃねえ!!!」


横薙ぎへと走るジャギの一閃。

リュウセイが咄嗟にトムキャット・レッド・ビートルを盾にする事で、直撃こそ避けたがその衝撃は防ぎきれない。
堪らず研とリュウセイは吹っ飛ばされた。

「いってえ! あいつ……行け俺のトムキャット・レッド・ビートル!!!」
「くっそ……喰らえ、アルファガン!!!」

痛む体に鞭打ち、リュウセイと研のトムキャット、アルファガンに光線がジャギへと走る。
だが、遅すぎる。魔法戦士となったジャギを捉えるには、あまりにも遅すぎる。
向かってきたトムキャットを刃物で弾き、アルファガンの光線を体を傾けかわす。
そして、隙だらけになったリュウセイへ刃物を振るう。
しかしリュウセイも、ただの子供ではない。
十歳にして、ボクシング東洋太平洋チャンピオンを倒せる実力者にして、落下する軍事衛星すらも見切る程の動体視力を持つ。

「あっぶね!」

ジャンバーの端を僅かに切られながら、まさに紙一重といった回避を見せる。
その攻防の隙を研は見落とさない。舌打ちしながら、後ろへ下がるジャギへとアルファガンを発射。
忌々しそうに刃物で光線を弾くが、それも想定内。否、それが狙い。
研はアルファガンを持つ手を僅かに下へとずらす。刃物によって弾かれた光線が逸れ、再び光線がジャキへと向かって行く。
また刃物で弾こうにも、研が狙ったのは足元、間に合うはずも無い。

891激戦の!ソウル・バーニングバトル! ◆FbzPVNOXDo:2013/03/09(土) 17:24:04 ID:W1hB4oRI0

「甘いんだよ!」

だが、足りない。
魔法戦士QMZを倒すには、こんな小細工だけでは足り得ない。

ジャギが取った、次の行動は意外にもジャンプ。空高く飛躍したのだ。
確かに、それならアルファガンは回避できる。アルファガンだけならば。

「貰った! レッドレッド・メテオバースト!!!!!」

だが、いくら魔法戦士といえど空中では身動きが制限される。
故にそこを突き狙い撃ちされればどうなるか。
少なくとも、天野河リュウセイはそんな事が分からぬ程の馬鹿では無いし、それを見逃すほどのお人好しでも無い。

一旦手に戻したトムキャットを再度チャージし上空のジャギへと狙い投げる。
瞬間、トムキャットを炎が包み、その炎が紅き虎を形成し、ジャギを飲み込んだ。

「うっわーやっつけちゃったよー」

炎に包まれ、地へと落ちていくジャギを見て、リュウセイは勝利を確信し軽口を叩く。
だが、その軽口も次の瞬間、驚愕と、悲鳴へと変わる。

「いや、駄目だ。あいつはまだ――」
「え?」

研の声を遮るかのように、炎の虎の首が舞う。
同時にトムキャットが力なく地面へと落ちていく。

「!? うああああああああああああ!!!!」

更に炎の中から、一本の刃物が投擲されリュウセイの左肩を貫く。
激痛のあまり膝を突き、肩を抑えるリュウセイの前には、炎に包まれながらも以前変わりなくジャギが立っていた。
その手がリュウセイへと触れようとした時、研がアルファガンを放つ。

「アルh「遅ぇ!!!」

アルファガンを射出するよりも早く、研の鳩尾へジャギの拳がめり込む。
肺の空気が全て外へ絞り出され、カエルの泣き声の様な呻きを上げ、その場に倒れこんでしまう。
その様子を確認したジャギは、ぱっぱと両手を叩き、また何度か首を鳴らすと、リュウセイの肩の刃物を引き抜く。

「ぐっ……」

小さい悲鳴が上がるが、気にするほどの事ではない。
どうせ、全員この場で消すのだから。

892激戦の!ソウル・バーニングバトル! ◆FbzPVNOXDo:2013/03/09(土) 17:24:36 ID:W1hB4oRI0

「ったく、てこずらせやがって」

赤く染まった刃物をリュウセイと研に向け、ジャギはそう愚痴った。
だが、これで最後だ。散々てこずらしたくれた、ガキ共はここで死ぬ。
自分が殺す。この手でだ。

死だ。明確な形を持った死が二人に迫ってきている。

それを彼らは何処か、理性ではなく本能で、理解してしまった。

自分達はもう、ここで、終わるのだと。




『リュウセイ君、君はそんなところで終わるような、人間じゃ無いだろう?』
『そうだ、戦えリュウセイ!』
『☆HO★! リューセーイクーン、スッゴイ、イタソウー、ダイジョウブ?』
『天野河リュウセイ、我が息子よ。貴様が死んだお陰で、我が世界制服を阻む者はもう居ない』
『ノー!!セッカイ、セイフク? タッスケテー!!! リューセーイクーン!!!』
『タスケテー、タスケ・・・オーノー!!!!!!!!』
『リュウセイくん。私、貴方が辛い目に合うのは、もう耐えられない!』

(――ロイドさん、ウザい)




『そぉい!」
『あら西野君、まだ早いですよ?』
『お兄ちゃん! 頑張って!!』
『頑張れ頑張れ、研坊! これは殺し合いだど!」
『こんなところで死ぬなんて、パパは絶対に許さないからな!』
『研、お夕飯作って待ってるわ……』
『ちわーチントン亭ですが、チャーシュー麺三つ持ってきました』

(なんだぁ、ラーメン屋さんかぁ……)

『いったいなにがどうなってんの?』





これが、走馬灯という奴か。

この場に居ない筈の、友人が、家族が、恩師が、ラーメン屋さんが、次々の自分に語り掛けてくる。
それに嫌に周りの流れがゆっくりに見える。
ジャギの動きが、まるで止まっているかのようにスローに見える。

それでも、二人は動くことが出来ない。目に見えるスピードに体が着いて行かないのだ。
頭だけが、高速で回転しているせいだろう。

893激戦の!ソウル・バーニングバトル! ◆FbzPVNOXDo:2013/03/09(土) 17:25:54 ID:W1hB4oRI0



『そうか、所詮その程度の男だった訳だ。天野河リュウセイ』

(お前は……ジョ……山田一郎!!)



『研は亡き者となった。諸君! 我々、ジュラル星人の勝利だ!!』
『オー』
『オー』

(ジュラルの魔王!?)


ここで死んだら、どうなる?

死んだ勝治とケンの仇も討てないまま、最強のライバルとの決着も着けられず、ここで朽ちていくのか?


「……俺は、ここで負けるわけにはいかない! 何故なら、俺には絶対に負けられない理由があるからだ!!!」


リュウセイの叫びに応えるかのごとく、トムキャットの瞳に光が戻り、赤いオーラを包み再び車輪を回転させ走り出す。




ここで、死ぬわけにはいかない。

それこそ、ジュラル星人の思う壺。魔王と決着を着け、奴らを滅ぼすまで、自分は闘い続けなければならない!


「そうだ、ジュラル星人を許すわけにはいかないんだ!!!」


アルファガンを握り締め立ち上がる。だが、光線を撃ってもこの距離では間に合わない。
いや、撃つ以外にも、使い方はまだある。


「まだ足掻く気か!」


研はジャギの刃物を、またアルファガンの銃身で受け止める。
しかし、腕力では研はジャギには及ばない。
今度は僅かな拮抗もせず研が押されていく。
そう、研はジャギには勝てない。

894激戦の!ソウル・バーニングバトル! ◆FbzPVNOXDo:2013/03/09(土) 17:27:22 ID:W1hB4oRI0

「行け、俺のトムキャット・レッド・ビートル!!」

そう研一人なら。

ここにはもう一人居るではないか。

一人で駄目なら、二人ならどうだろうか。

「ちっこの……」

リュウセイのトムキャットが地をはねジャギへと前進。
ジャギの手には、一人ではなく二人分の重みが圧し掛かった。
一人では軽かったそれは、今は何倍、何十倍にも膨れ上がっている。
1+1=2とは限らない。
彼らの、彼らの戦うべき理由、生き残らなければならない信念が合わさった時、それは無限の力を発揮する。

「ぬおおおおおお!!!」

耐え切れず、ジャギは遥か後方へと吹っ飛ばされる。
思わず、安堵の顔を浮かべたリュウセイと研だが、まだ油断は出来ない。
何故なら、ジャギは吹っ飛ばされながらも受身を取り、その両足で立ってまだ生きているからだ。

「リュウセイ君、次の一撃で決めよう」

もう、体力も変装出来る時間も、残り僅かだ。
次で仕留めなければ、こちらに後は無い。

「どうすんだよ? バラバラに攻撃しても、アイツには効かないぞ」
「だから、僕と君の攻撃を同時にアイツに当てるんだ。さっきのように」

さっきの様に、二人の力を合わせれば、ジャギにも勝てるかもしれない。
しかし、あれは謂わばまぐれのようなもの。
偶然が重なっただけに過ぎない。会ってから、大した時間の経過も無い彼らに、そんなコンビネーションは無い。
次、同じことをやれと言われても、出来るかどうか……。

895激戦の!ソウル・バーニングバトル! ◆FbzPVNOXDo:2013/03/09(土) 17:27:54 ID:W1hB4oRI0

「でも、それしかねえか」

トムキャットを自分の足元へ走らせ手に取ると、リュウセイはその場でチャージを始めた。
チャージ台ですらない、地面での不安定なチャージ。しかも、ジャギの様子を見るに三回が限度。
研もアルファガンの出力を更に上げ、標準をジャギへと定める。
この一撃を放てば多分変装は解け、また二時間置かなければ変装は出来ない。

「行くぞ!」
「うん!」

チャージインにより、リュウセイの手から離れたトムキャットが、弾丸の如き速さでジャギへと迫っていく。
それを追う様にアルファガンから発せられた光線が走る。

「これで終わりだ!」

眼前にまで迫った、トムキャットと光線を刃物で斬り付ける。
さっきは不覚を取ったが、落ち着いて対処すれば、こんなものに自分が負けるはずが無い。
それを証明するように、徐々にトムキャットとアルファガンが押されていく。
ジャギは勝つ。こんなガキ共に遅れを取ることなどもう二度とない。

「まだだあ!! レッドアウト・ゴールデンマキシマム・バーニング!!!!!」
「ビジュームベルト !!!!!!(二次裏ベルト)」

トムキャットの背後に、何かを測定している様なメーターが現れたかと思えば、炎を放ち加速する。
そして研が放つ竜巻が、その炎を更に燃え上がらせ勢いを増す。

「こんなものでえええええええ!!!!!」

荒ぶるジャギに反し、彼らはこれだけに留まらない。
トムキャットの発する炎にアルファガンの光線が加わることにより、パワーが上がり破壊力が増していく。
対するジャギは本体こそは、魔法戦士としての覚醒を果たしているものの、手に持つ刃物はただの刃物に過ぎない。
故に、この戦いに耐え切れず、砕け散るのは必然の道理とも言える。

896激戦の!ソウル・バーニングバトル! ◆FbzPVNOXDo:2013/03/09(土) 17:28:26 ID:W1hB4oRI0

「なっ馬鹿な……」

再び合わさった研とリュウセイの一撃は
眩き閃光でコンクリートを抉り、近くの民家、木々など全てを包み、燃やし尽くす、その姿はまさに灼熱の太陽。
武器が砕けたジャギは、すかさず刃物を取り出そうとするが間に合わない。
その灼熱がジャギを飲み込み、塵と化すにはそう時間は掛からないからだ。

「俺が、このジャギが、死ぬ?」

不思議と一度目と違い、二度目の死は落ち着いた気持ちで受け入れる事が出来た。
燃え逝く体を他人事のように思いながら――二度目の生を。

『ドラえもん、バトルドームも出たぁ』

(やかましい。死ぬ時くらい静かに)

『誰だぁ!』

(五月蝿い! 黙れ!!)

『あぁ!?』

(黙れ、黙れって言ってんだろうがアアアア!!!!)

何だ? この妙な苛立ちは何だ?
ここで死ぬ事が、それでケンシロウを殺せない事がそこまで悔しいのか。
いや、それもあるが、違う。ケンシロウの事など関係ない。
これはもっと違う。今まで、ジャギが感じたことの無い。未知の感情であり――それは

「クソがアアアアあああああああああ!!!!!」

ここで死ぬ? こんなちっぽけな太陽如きに包まれて、このジャギが!?

ふざけるな冗談じゃあない! 武器なんざ無くても、こんなもの素手で押しのけてみせる。

腐っても武道家であるジャギの最大の武器は、刃物でも銃でも無い、この鍛え抜かれた自らの肉体とそれに宿る、この拳なのだから。

897激戦の!ソウル・バーニングバトル! ◆FbzPVNOXDo:2013/03/09(土) 17:29:15 ID:W1hB4oRI0

「うおおおおおおおおおおおおおおおらああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

打撃の連打に次ぐ連打。一撃一撃毎に拳を炎が焼いていくが構わない。

ここで、こんな場所で負ける訳にはいかない。

本人は、絶対に認めないだろう。
だが、こちらにも背負っている物がある。引けない理由だってある。

ここで死ねばドラえもんの犠牲はどうなる?

あの姿を隠す卑怯者との決着は?

もしかしたら、ドラえもんを直す術だってあるかもしれない。

なのに、ここで倒れるなど有り得てはならない。


「トムキャット・レッド・ビートル! フルパワー!!!!!!!」
「アルファガン最大出力だ!!!!!!」
「舐めんじゃねえ!!!! ガキ共!!!!!!!」



三者の全力が放たれ、太陽は弾け、轟音と共に、目も開けられぬ程の閃光に包まれた。

898激戦の!ソウル・バーニングバトル! ◆FbzPVNOXDo:2013/03/09(土) 17:29:48 ID:W1hB4oRI0
















「――ん」


目を開け辺りを見渡す。

体は五体満足、トムキャットも自分の横で転がっている。

倒れた体を起き上がらせてみると、すぐ近くには研が五体満足で倒れていた。

「勝った……のか」

研の元へ近づき体を揺らしてみる。
死んではいない様だが、余程疲れたのか目を開ける素振りも無い。
仕方ない。目を覚ますまで、背負って運んでやるか。
放っておこうとも思ったが、一応共に戦った仲だ。

「しょうがねえな。こっちも疲れてるってのに」

「安心しな。すぐ楽になるぜ」

リュウセイの背筋に冷たい嫌な感覚が走る。

この声は、どうして、自分達は勝ったんじゃなかったのか?

「褒めてやるよ。この俺をここまで追い込むなんてな……。お陰でくたくただ」

戦う? 無理だ、もう体力も残ってない。

研を置いて逃げる? いや、こいつはしつこく追ってくる。

万事休す。手はもう無い。


「死ね」


ジャギの三本目の刃物が血に染まり、力なくジャギへともたれ掛かった。

899激戦の!ソウル・バーニングバトル! ◆FbzPVNOXDo:2013/03/09(土) 17:30:40 ID:W1hB4oRI0



「てめえ……」



「私って……どうして、こうなっちゃのかな……」


ただし、それはリュウセイでもなくれば研でもない。

少し前にジャギが殺したと思った筈の少女、風見幽香であった。


「でも、やっぱり駄目。人を殺すなんて……出来ないよ」


醜くてもいい。人に嫌われたっていい。

自分が綺麗になる為に、誰かを傷つけるなんて、耐えられないから。


「はや、く。逃げて……」

いくら大妖怪といえど、胸を貫かれれば長くは無い。

ジャギの腕を握り締めているが、すぐに彼は振りほどきあの子供達を襲うはずだろう。

それだけは何としても避けなければ。

「悪い。ありがとう、姉ちゃん」

リュウセイは、一言そう言い残すと研を背負い去っていく。

(フフ、心の底から、お礼を言われたのって初めてかも……)

心残りは無い。

最後に誰かの役に立てた。

生まれて初めて、お礼というものを言ってもらった

それだけで十分すぎる。

小さく笑みを浮かべながら、手のミニ八卦炉のスイッチを押す。

「なっ、これは――」

ミニ八卦炉の光を見て、ジャギも流石に不味いと判断するが、もう遅い。

光は爆発となり、幽香ごと全てを破壊し粉砕した。

彼女のフラワー伝説は幕を閉じた。

けれども、最後に一人の少年に、その真の優しさを刻み込んだ。

900激戦の!ソウル・バーニングバトル! ◆FbzPVNOXDo:2013/03/09(土) 17:31:11 ID:W1hB4oRI0






【風見幽香@フラワーマスター伝説】死亡






「つまらない展開だなあ」


譲治は舌打ちをしながら呟いた。

確実に幽香は殺し合いに乗った。そう思っていたのにやったのは、結局人助け。
何のために、彼女の傷を治してやったのか、これじゃあ意味が無い。

「ここのところ、ついてないね。まったく」

思えば堕辰子が帰ったり、ルシファーがまどかに殺されたりと碌な事が無い。
溜息を着きながら、譲治は、主催者として、知的な犯人として、次なる行動を考えるのだった。

901激戦の!ソウル・バーニングバトル! ◆FbzPVNOXDo:2013/03/09(土) 17:31:43 ID:W1hB4oRI0



【C-03 /一日目・昼】

【泉研@チャージマン研!】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)、気絶
[装備]:スペクトルアロー(ランダム品3つ扱い、2時間変装出来ません)@チャージマン研!
[道具]:基本支給品、ランダム品無し
[思考・状況]基本思考:主催者及びジュラル星人、殺し合いに乗ったキチガイ参加者を全て滅ぼす!
0:……。
1:もこみちと組む。
2:ありがとウサギ(名前を知らない)、ムラクモを倒す(特にムラクモの計画は必ず阻止する!)。
3:変装できない間、身を守れる武器を探す。
4:間違いない。黒幕はジュラル星人だ!
5:頭の中に爆弾が!
6:ジュラル星人め許さないぞ!
※全てジュラル星人の仕業だと断定しました。(真相は不明)
※頭の中に爆弾があると断定しました。(真相は不明)
※ジュラルの魔王が生きていると断定しました。(真相は不明)
※有野達、アルセーヌと情報交換しました。

【天野河リュウセイ@人造昆虫カブトボーグV×V】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)、左肩に刺し傷、オリーブオイル臭い、もこみちに怒り
[装備]: トムキャット・レッド・ビートル@人造昆虫カブトボーグV×V
[道具]:基本支給品、スコップ@現実
[思考・状況]
基本:殺し合いに乗るつもりはない。
1:逃げる。取りあえず、もこみちは保留。
2:ケン、勝治…… 。


【C-04 /一日目・昼】

【右代宮譲治(ジョージ・ベアトリーチェ)@譲犯シリーズ】
[状態]:健康  ベアトリーチェの姿
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、無線機、同行(アカンパニー)のカード@HUNTER×HUNTER×4枚、ランダム品3つ
[思考・状況]基本思考:主催者として行動
1:北西エリアの参加者を潰す。
2:さて、どうしようか。
※譲治の姿とベアトリーチェの姿、どちらにもなれることがわかりました。
※譲治も主催側、つまり犯人です。
※主催者側のため、ランダム品が五つ配られています。
※異界化に伴い、本来の力を取り戻したかもしれません。但し堕辰子が帰ってしまったので現在どうなっているかは不明です

902激戦の!ソウル・バーニングバトル! ◆FbzPVNOXDo:2013/03/09(土) 17:32:22 ID:W1hB4oRI0





「はぁ……クソ。あと、少し遅れてたら死ぬところだった」


近くの大木に背を預け、ジャギは体を休ませる。

ミニ八卦炉が爆発する寸前。既に幽香は事切れていた。
そこで力の無くなった拘束から逃れ、命からがら爆発を避けたわけだが完全に避けきれたわけでも無い。
僅かながら、ダメージも負ってしまった。
爆発に巻き込まれるのは、これで二度目だ。

「武器もあのガキに壊されたのと、爆発で消し飛んだので二本もなくなっちまった」

苛立ちに任せ、地面を殴ろうかとも思ったが、無駄な体力の消費を避けるために止めておく。

それよりも、これからどうするか。あの爆発を起した箱を取りに、あの場に戻ってみるか?
いや、あの様子じゃ箱も消し飛んでいるとジャギは思った。

「それに、あの箱より俺を影でコソコソ見てた野郎が気になるぜ」

丁度、幽香が現れた辺りからジャギは視線を感じていた。
一体何者なのだろうか? 確認してみる価値はあるかもしれない。

「だが、ケンシロウも気になる。さて、どうするか」



【C-04 /一日目・昼】

【ジャギ@北斗の拳】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)、全身に爆発によるダメージ×2、QMZの力の目覚め、原因不明の苛立ち
[装備]:魔法戦士の衣装一式@QMZ
[道具]:基本支給品一式、音の出るフリスピー@ミツバチ(遊助)
    日本酒一升、刃物×2(全て違う種類、そこそこ大きい)
[思考・状況]
基本思考:ケンシロウの名を騙ってゲームに乗る
0:ケンシロウも気になるが、コソコソ見てた奴(譲治)も気になる。
1:参加者を探し、殺す。
2:銃火器がほしい。ガトリングとか。
3:襲撃者(にとり)は確実に殺す。
4:自分をコケにした女と犬(早苗と権兵衛)は許さない。
5:研、リュウセイ(名前を知らない)は次会ったら殺す。
6:奇跡の部屋にある新鮮な血に疑問。

903 ◆FbzPVNOXDo:2013/03/09(土) 17:33:01 ID:W1hB4oRI0
投下終了です

904名無しさん:2013/03/09(土) 20:06:04 ID:geuT58Vw0
投下乙です
ゆうかりいいいいいいいいん!!やはり幽香は天使だった……
それぞれが自分の生きる意味のためにぶつかり合ってて、なんだか心に来た

905名無しさん:2013/03/09(土) 20:40:57 ID:bKVNIBB20
投下お疲れ様です
おお……これは、なんて熱い戦いなんだ……!!
研とリュウセイ、無駄に強力でカオスなコンビが誕生! どうなる!?
そして幽香、最後の最後に報われる事が出来て素晴らしい幕切れでした

906名無しさん:2013/03/10(日) 00:31:57 ID:mJBiaKLI0
乙です
理不尽にバタバタキャラが死んでく事がないのがこのロワの良さな気がする
ゆうかりん脱落は残念だったものの、何故かスンナリと受け入れれた・・・
ジャギ様も生き汚いな

907名無しさん:2013/03/10(日) 00:55:17 ID:y/q2u/9A0
勝治はバタバタと死んでいくけどな!

908 ◆FbzPVNOXDo:2013/03/10(日) 02:47:56 ID:6vozV7No0
投下します

909A.O.青鬼は死なないのか? 最終鬼畜化け物青鬼 ◆FbzPVNOXDo:2013/03/10(日) 02:50:20 ID:6vozV7No0
「ふむ。では、君は一度ランサーと出会っているという訳か」
「ああ、だからホテルに行っても無駄だぜ」

まったく、出鼻を挫かれたというべきか。
私、ケイネス・エルメロイ・アーチボルトは溜息を着いた。
我が従者ランサーとの合流を目指し、ホテルへと向かおうと考えてみれば、どうやら奴は既にホテルとは反対の場所へと行ってしまったらしい。
恐らく、私がホテルへと向かうより前にランサーが辿り着き、痺れを切らして私を探しに行ったというところだろう。

「一応尋ねておきたいが、ランサーが向かいそうな場所に心当たりは無いかね?」

今、私と対峙しているこの青年。名をカズマという。
数時間前にホテルへを散策した後、私と見つけたらしい。
幸いなのが、彼が殺し合いに乗った参加者では無いという事か。

「悪いな。俺も詳しくは知らねえ。ただアンタとタ、タ、なんだっけな? 名前を忘れたが、タなんとかって奴を探してるとは言ってた」

そういえば、名簿に田所という日本人の名があったな。
カズマの言うとおり、最初にタの着く名前なら彼の可能性が高い。
しかし、何故奴は私以外の者を探している? 

――この殺し合いの中で奴も、私と同じくジャックのような恩人に出会えたのやもしれないな。
私には直接関係のあるところではないが、私も探しておくか田所という者を。


『ヨシヒコォォォォォォォオオオオオオオ!!!!!』


野太い男の絶叫が耳に響く。
カズマも私と同じく絶叫に気づいたようで声の元を睨んでいた。
その視線の先にあったのは一軒の店。距離がかなり空いている為、遠目からでしか確認出来ないが、看板にLOID'S PARTS SHOPと書かれている。
地図にあったロイドの店とやらだろうか。

「誰か出てきたな」

カズマの目がロイドの店から飛び出してきた男の姿を捉えたようだ。
そして後ろから、ブルーベリー色の巨人が……馬鹿な? 何故奴が生きて……?




――――

910A.O.青鬼は死なないのか? 最終鬼畜化け物青鬼 ◆FbzPVNOXDo:2013/03/10(日) 02:50:53 ID:6vozV7No0



(驚いたわね。鬼って本物の鬼が来るって意味だった訳?)

内臓をぶちまけ赤い血を辺りに撒き散らした肉塊。
今、まさに青鬼によって捕食されているヨシヒコを見て、ディーノは舌打ちをする。
愛するヨシヒコが殺されてしまった事もそうだが、何より相手を見くびりすぎていた、自分自身にも苛立ちを隠せない。
どちらにせよ、この場は逃げた方が得策か。この化け物はヤバイとディーノの勘が告げている。

「この店の店長には悪いけど、ガラス割ってくわよォ!」
「オウ? ナンチューコト!?」

運よく近くにあった窓を蹴破り、ロイドの店から飛び出す。
僅かに、変な外人の声が聞こえたのは幻聴だろう。
その際、こちらに視線を向けている二人の良い男が居た。
普段なら迷わず飛びつくところだが、今はそれどころでは無い。
青鬼の姿を確認すべく後ろを振り向く。
丸呑みでもしたのか、捕食が終わった青鬼が丁寧に扉を開け追いかけてくる。

「アンタ達も逃げた方が良いわよぉ!!!!」

良い男に構う暇は無いが、ここで殺されるのも惜しい。
ディーノが走りながらそう警告するが、それを無視して赤がかった髪の男、カズマがこちらへ向かって来る。
走りながらアルターを構築し、シェルブリット第一形態が完全に姿を現した時には、青鬼の間合いに入っていた。

「衝撃の――」

右肩の赤い三枚の羽根の内一枚が消し飛び、代わりに虹色の粒子が噴出される。
カズマが加速し拳を突き出す。その様はまさに砲弾。

「ファーストブリットォォォォ!!!!」

シェルブリットの右拳が青鬼の左頬へと突き刺さる。
そのまま拳は青鬼を殴り抜き、青鬼はその巨体を宙に浮かせ吹っ飛ばされていく。
カズマは殴り飛ばされた青鬼を睨む。
青鬼は倒れた体を起し再び両の足で大地を踏みしめた。
首を2、3度動かしこちらを睨み返してくる。

911A.O.青鬼は死なないのか? 最終鬼畜化け物青鬼 ◆FbzPVNOXDo:2013/03/10(日) 02:51:25 ID:6vozV7No0

(どういう訳だ? 奴は殺した。間違いない、その筈だ。だがまさか、まだ生きていた?)

ケイネスは動揺を隠せない。
ジャックとメアリーを殺した恨みが再び蘇ってくるのもそうだが、何より殺した筈の青鬼が生きている事があまりにも不可解すぎるのだ。

(ジャックを、死なせてしまった時は死体を確認するのを怠ってしまった。
 だが、二度目の時は確実に仕留めた、死体も確認した。それでも生きていた?
 ……くっ、またもやミスを犯してしまったというのか!?)

相手は化け物。
もしかしたら、内部からの攻撃すらも耐えてしまう程頑丈なのか。
あるいは吸血鬼の様に異常な不死性を持ち合わせているのか。

だがそれでは妙な点が一つある。
仮にあの化け物が生きていたとしたらあの時、何故こんなところ近くに居たケイネスを追ってこないのか。
単にケイネスとは別の方角へ向かったか、傷だらけの体では勝ち目が無いと悟り退避したのか。

(あくまで私の主観だが、奴は理性というものが無かったように見える。あるのは人間への絶対的な食欲。そう考えると理性的な判断は不可能では?
 あの時、近くに居た私を襲わなかったのは腹が膨れたからか? いや、それも在り得るがそれよりも、もっと理に適い、最悪の可能性がある)

認めたくは無かったが、そう考えた方が辻褄が合う。

(奴は、私が殺したのとは、別固体……! あの化け物は二匹以上居る!!)

もしそうだとすれば、あの神出鬼没性に加え、数という物量も備えるという事になる。
あまりにも厄介すぎる。ただでさえ、こちらからは発見しづらいというのに数まで揃っているとは。

「あら嫌だ/// ワイルドだわぁ///」

そんなケイネスの横で男色ディーノはカズマに惚れていた。
あの巨体すらも殴り飛ばす圧倒的パワーに、野性味溢れる鋭い眼光。
なによりそんなワイルドさを持ちながら、パッと見は優男というのもギャップ萌えで好ポイント。

912A.O.青鬼は死なないのか? 最終鬼畜化け物青鬼 ◆FbzPVNOXDo:2013/03/10(日) 02:52:01 ID:6vozV7No0

「オラァ!!!」

そんな事は露知らず、カズマは青鬼へと更なる追撃を仕掛ける。
いかにホモから野獣の眼光で見られようとも、カズマには愛で結ばれた嫁(幼女)が居るからホモになびく事は無い。

アルターにより強化された右ストレート。
だが、青鬼も異形の存在である事に変わりは無い。今度はその拳を同じく右手で受け止める。
カズマが僅かに驚いた様子を見せるが、退くどころか逆に拳を押し込む。

力比べだ。

カズマのシェルブリットか青鬼の持つ異形の怪力。

どちらも一歩も譲る気は無い。

何より、カズマには意地がある。
この自慢の拳が、こんな訳の分からない化け物如きに負けるなど、他ならぬカズマ自身が許さない。

「撃滅のォォォ――」

カズマの持つ三つの必殺の内の二撃目。
撃滅の名を持つそれを放つ。
カズマの意地を乗せ。それをこの化け物へと見せ付ける為に。

「セカンドブリlt!!!?」

その瞬間、突如横方から放たれた青鬼の左ストレートでセカンドブリットは不発に終わる。
セカンドブリットはフラグ、はっきりわかんだね。
そのまま、カズマが後方へッ吹っ飛ぶ。
それを見た青鬼は、今が好機と言わんばかりに走り出し、頬まで裂ける程の勢いで、その口を開けカズマを飲み込まんと迫る。

「抹殺のォォォ」

残る最後の羽を消費し、カズマが突進する青鬼目掛け拳を向ける。
青鬼の表面は硬い。先ほど殴った時に分かった。
ならば、狙うは内部。しかし硬い皮で守られている以上、内部にダメージを与えられる箇所は限られてくる。
その限られた箇所で、内部を一番効率的に攻撃するには、何処を狙うのがいいか。

まず候補に挙がるのは青鬼の両目か。
確かに悪くは無い。だがそれでは視界は奪えても、致命傷にはなりづらい。
だから、いやそこまで考えていたかは定かでは無いが、カズマが狙ったのは。

「――ラストブリットォォォォォオオオオオオオオオ!!!!!!」

913A.O.青鬼は死なないのか? 最終鬼畜化け物青鬼 ◆FbzPVNOXDo:2013/03/10(日) 02:52:33 ID:6vozV7No0

口。

人を捕食するというのが基本的な青鬼の動きといえる。
それ故に青鬼は必ず攻撃に転ずる際は口を開ける。
しかも、人のそれとは比べ物にはならない大きさでだ。それこそ人一人、カズマを丸呑みにしてもおかしく無いほどに。

青鬼に飲み込まれて行くカズマ。
そのまま無数の牙によって噛み砕かれる前にカズマの拳が喉に触れる。

「貫けェェェェェェ!!!!!」

牙が服に触れるか触れないかという直前、カズマのシェルブリットが青鬼の喉を貫く。
流石の青鬼といえど喉を貫かれては捕食所ではない。
声にならぬ呻き声を上げ、無傷な左腕でカズマの進行を止めようと掴みかかる。
しかし、反逆者の侵攻は止まらない。

カズマの姿が青鬼の視界から消え。

「■■■■―――!!!!!!」

青鬼の、この場で発した初めての咆哮と共に、背後から再びその姿を見せた。

「まったく、何だったんだこいつはよ?」

舌打ちをしアルターを解除。虹色の粒子となりシェルブリットが消えていった。
するとカズマが何かに気付いたのか。
手を青鬼の頭へと置き、少し持ち上げると首元を確認した。

「首輪が無い?」



―――――

914A.O.青鬼は死なないのか? 最終鬼畜化け物青鬼 ◆FbzPVNOXDo:2013/03/10(日) 02:53:05 ID:6vozV7No0


私は、一瞬体に電流が走ったような感覚を覚えた。

(首、輪?)

更に遅れて、私の脳裏にこんなところで戦いを繰り広げた、化け物の姿が浮かぶ。
奴は確か首輪をしていた。間違いない。
何故、こいつは首輪を。それに、こいつは髪など生えていたか?
髪? 何処かで……。

(私が、囮に使った。あのクローン……)

嫌な予感がする。

(待てよ。もしや、あの化け物は最初は“一体”しか居なかったのだとしたら?)

あの化け物に別固体が居てもおかしくは無い。

ただ、もしあの化け物がこの場において、繁殖して数を増やしているのであれば。
生き物が数を増やす為には、基本的には生殖行為を行う必要がある。
だが、私は知っている。そんなものを行わずとも、自らの種を増やし繁栄する者達を。
鼠算式に無限に増えていく者達を。

例えば、吸血鬼と呼ばれる者達が居る。
彼らは人間の血を吸う際、その人間を自らと同種、つまるところ吸血鬼に変える。
更に言えば、ゾンビという存在も同じだ。
自らが殺した、或いは傷つけた者達を同種へと変え、無限にその種を増やし殺戮を続ける理性無き化け物共。

そしてあの化け物が、どうやって人間を化け物に変えるのかは知らないが。
そうなってしまう可能性がある人間を、私は一人知っていた。

(ジャック。彼はあの化け物の牙によって命を落とした。
 万が一、奴等がゾンビの様に傷を着けた者達を、同種に変えるのであるなら不味い、早急に手を打たねば)

安っぽい、B級映画のようだが有り得なくは無い。
私が、あの化け物へと放り投げたクローンと、ここに横たわっている化け物の髪型は一致している。
もしも、ジャックがあの化け物になってしまったら、それだけは。

(一度、病院に戻るべきか? ジャックの遺体を確認しに)

ランサーとの合流も急ぎたいところだが、カズマの情報から推測するにホテルには居ない可能性が高い。
となれば奴との合流は後回しにして、病院に戻るというのも一つの案だ。
もしかしたら、ランサーもそこに居る可能性もある。

915A.O.青鬼は死なないのか? 最終鬼畜化け物青鬼 ◆FbzPVNOXDo:2013/03/10(日) 02:53:37 ID:6vozV7No0
(いや待て、確かアカツキ達はこの事を知らなかったな)

学校に向かわせた雛子、響、アカツキの三人。彼らは、化け物が生きている事を知らない。
至急、危険を知らせるべきだが。私の体は一つだ。

「カズマ、頼む。協力してくれないか?」
「あん?」

仕方あるまい。私一人では出来ることに限度がある。

「いいか、良く聞け。アカツキ、四条h「だあー! 名前覚えんのは苦手なんだよ!!」

そうか、彼は馬鹿だったか。
となると私の推測を話したところで、ちゃんと話してくれるかも分からないな。
うむ、メモかなんかに纏めるというのは、どうだろうか。
これならば、単純に渡せと言うだけで済む。我ながら名案だ。
筆記用具を取り出し、地図の白紙の部分を破り、そこに私の推測を書き込んでいく。

「よし。これを学校に向かっている、三人組の男女に渡してきてくれないか」
「なんで俺が」
「頼む。君しか居ないんだ」
「……男女って言っても、ここに何人居ると思ってやがんだ? それに名前も覚えらんねえし」
「そのメモに必要な事は書いてある」

カズマは一言、やれやれと言うと承諾してくれた。
その際に化け物に関する危険性と私の推測を話し、万が一殺し合いに乗っていない参加者に会ったら伝えてくれるように言っておく。
何処まで覚えているか分からないので、その事もメモに書いてあると伝えて。

「しょうがねえな。それで、お前は何処に行くんだ?」
「こんなところに向かう」
「じゃあ、こいつ持ってけよ」

カズマがバッグに手を突っ込んだかと思えば、そこから車が出てくるではないか。
驚いたな。魔術的な技術が使われた物だとは思ったが、こんな物も入るのか。

916A.O.青鬼は死なないのか? 最終鬼畜化け物青鬼 ◆FbzPVNOXDo:2013/03/10(日) 02:54:09 ID:6vozV7No0

「良いのか? こんな物まで」
「貸しただけだ。これでお前は、俺に借りが二つだからな。絶対に返せよ」
「すまない。恩に着る」

そういえば、私がまともに礼を言ったのは初めてかも知れないな。

そう思い。車に乗り込む。

この手の物に疎い事もあるが、私が知ってる車とは随分違う。
まあ、使えないことも無いだろう。アクセルがこれでブレーキが……大丈夫だ問題無い。

私はアクセルを踏み車を発進させた。




―――――




「まったく、ここには俺の知り合いに声だけ似てる奴が、どうしてこうも多いんだろうな」

笑いながら、カズマは呟く。
面白い事にランサーといいケイネスといい、知り合いに声だけ似てる奴らと立て続けに出会っている。
これを笑わずにいられるものか。

「でも、少し良い夢見させて貰った」

ケイネス。
アイツとは似ても似つかない若禿の男だが、それでも声だけは似ている。
もう聞くことは無かった筈の、あの声をもう一度だけ聞かせてくれた。
だからかも、知れない。妙な頼まれ事も引き受け、車までやったのも。

「んじゃあ。行くか」

アルターを構成しシェルブリットが姿を見せる。
ちまちま探すのも面倒だ。学校に先回りして、そのアカ、何とかって連中を待ってれば良い。

拳で大地を叩き付け、その反動で加速しカズマは宙を飛ぶ。
強引で単純な移動方法だが、それ故に強引で単純に早い。

大地を鳴らし、再びカズマは進み始めた。

917A.O.青鬼は死なないのか? 最終鬼畜化け物青鬼 ◆FbzPVNOXDo:2013/03/10(日) 02:54:41 ID:6vozV7No0


【G-5/1日目・昼】

【ケイネス・エルメロイ・アーチボルト@Fate/Zero】
[状態]:疲労(中) 魔力消費(極小) 令呪残り二画
[装備]:メタルまゆしぃ@Fate/Zero(ケイネスの礼装をCv.花澤香菜にしてみた)、 ヒラリマント@ドラえもん、君島の車@スクライド
[道具]:基本支給品×4(食料×1)、アカツキのディバック、ジャックのデイバック
   ブック・オブ・ジエンド@BLEACH、グリーフシード@魔法少女まどか☆マギカ 
   ハリボテエレジー(破損状態、濡れてる)@JAPAN WORLD CUP
   乖離剣・エア@Fate/stay night
[思考・状況]
基本行動方針:主催者の打倒。
1:こんなところに戻りジャックの遺体を確認。ランサーは一時保留。
2:不動遊星、鬼柳京介を捜索。
3:ランサーの魔力は誰が・・・?
4:ギルガメッシュ、アサシン、ラミエル、グレーテルを警戒。
5:化け物(青鬼)を警戒。
6:このゲームは聖杯戦争と関連している・・・?


※ハリボテエレジーはデイバッグの中で修復するかもしれません。
※令呪を使ったとき発動するかどうかは他の書き手さんに任せます。
※この首輪、または会場の所為で魔力の消費が著しくなっていると考えています。
※青鬼は何らかの方法で増殖すると考えています。


【カズマ@スクライド】
[状態]:ほぼ健康、激しい怒り、
[装備]:不明
[道具]:基本支給品一式、ケイネスのメモ、ランダム品0〜1
[思考・状況]
基本:気に入らない奴はとにかくぶん殴るが、あのせこい男(サリー)の言いなりになるつもりはない。
1:このバトルロワイアルとやらを破壊するためにも、せこい男(サリー)の思い通りにさせない。
2:男声の女(譲治)とフランクを撃った男(ロックオン)、野獣先輩を警戒。場合によってはぶちのめす。
3:雛子、響、アカツキ(名前を知らない)にケイネスのメモを渡す為、学校に向かう。
4:ケイネスに言われたので、化け物については一応気を付けておく。
※ミルキィホームズとデッドライジングの世界を聞きましたが、何処まで覚えてるか不明です。
※少なくとも参戦時期は君島死亡後です。
※ケイネスのメモには、ケイネスが立てた青鬼増殖の仮説。
 それと雛子、響、アカツキの名前が書かれています。

918A.O.青鬼は死なないのか? 最終鬼畜化け物青鬼 ◆FbzPVNOXDo:2013/03/10(日) 02:55:12 ID:6vozV7No0
 









「行っちゃったわね。良い男達……」

残念がりながら、ディーノはカズマとケイネスを見送っていた。
ケイネス一人なら、掘りに行っても良かったが
流石にカズマと正面から戦えば勝てる気がしなかったので、姿を隠しながら様子を見ていたのだ。

「それにヨシヒコの事もあるしね」

何より、無残にも青鬼によって殺されたヨシヒコを埋葬しなければならない。
どんな良い男よりも、それだけは優先する。

再びロイドの店に辿り着いたディーノはドアを開けようとした瞬間、違和感に気付いた。
ディーノが力を入れる直前、ドアノブが逆に捻られたのだ。

つまりそれは内部に誰か居るということ。

そっと、音を立て






ドアが開いた。







その場には誰も居ない。

居るのは、ブルーベリー色の巨人。

周囲を見渡し獲物が居ないのを確認すると、その場を後にした。


【青鬼@青鬼】死亡

【青鬼@青鬼】誕生



【G-5 ロイドの店近く/1日目・昼】

【青鬼@青鬼】
[状態]健康
[装備]なし
[道具]なし
[思考・状況]
基本思考:???
1:???

919A.O.青鬼は死なないのか? 最終鬼畜化け物青鬼 ◆FbzPVNOXDo:2013/03/10(日) 02:55:44 ID:6vozV7No0









(何なのよあれ……。まさか不死身なの?)

咄嗟の判断だった。
嫌な予感がした彼は、ドアから離れるとすぐ近くの物陰へと隠れた。
その予感は的中し、死んだ筈の青鬼が姿を見せたのだった。

(と、ともかくヨシヒコの埋葬を……)

一先ず青鬼が消えたのを見たディーノは、ヨシヒコの埋葬の為ロイドの店へと入って行くが――

「あら? ヨシヒコ……?」

そこにあったのは血に染まった北米化パッチだけだった。



【G-5 ロイドの店/1日目・昼】

【男色ディーノ@DDTプロレスリング】
[状態]:ダメージ(小、尻穴だけ重傷)、疲労(中)、男の体を触りたい、舐めまわしたい、いれたい。
[装備]:シーザー・カエサル・エンペラー@人造昆虫カブトボーグ V×V
[道具]:グレーテルの基本支給品一式、コンビニ弁当、スター(ちょっと匂う。24時間使用不可)@マリオシリーズ
    北米化パッチ
[思考・状況]
基本思考:アナル♂ロワイアルの優勝者となる。
1:襲撃者に備えつつ、いい男を探しに行く。
2:ギルガメッシュは必ず掘りグレーテルは殺す。
3:カズマとケイネスも掘りたい。
4:ヨシヒコ……?

920 ◆FbzPVNOXDo:2013/03/10(日) 02:56:29 ID:6vozV7No0
投下終了です

921名無しさん:2013/03/10(日) 03:14:00 ID:RqFAx93w0
投下乙です

青鬼こえぇぇぇぇwwwwww
これもう参加者っていうよりクリーチャーだなwww
それと、一つ気になるのですが野獣先輩は名簿上では田所ではなく野獣先輩表記だと思いますよ

922名無しさん:2013/03/10(日) 03:27:44 ID:f5zdeJR.0
参加者の名簿には田所とあったってことで良くね?
野獣先輩だと放送で呼ばれた時も誰も反応してくれないだろうし
本人も自分の名前を野獣先輩では無く田所で認識してるし

923名無しさん:2013/03/10(日) 11:26:29 ID:MSM/IqbE0
青鬼とケイネス先生の因縁はまだまだ続きそうだ

924名無しさん:2013/03/10(日) 13:02:39 ID:/aco4WVc0
投下乙です。
青鬼怖え!今のところ犠牲になってるのは支給品だけだが、そのうち参加者も……
あと前の話といいロイドさんの幻聴うぜえwww

925名無しさん:2013/03/10(日) 13:03:48 ID:c0nf4FTs0
投下乙です

青鬼がここまで暴れるとか思わなかったぞw
さて、他の参加者もいい具合に纏まったり問題抱えてたり先が楽しみだ

926 ◆FbzPVNOXDo:2013/03/10(日) 15:37:57 ID:6vozV7No0
投下します

927悪い人間は殺してやるー! ◆FbzPVNOXDo:2013/03/10(日) 15:39:38 ID:6vozV7No0
人間は恐ろしい。

清らかな心を持っていようと、それはすぐに真っ黒に染まる。
門矢士が、そうであったように。

もう人間は信用できない。他人なんてもっての他だ。
あんな同種で無意味な戦いを繰り広げ。
環境を汚すような、愚かな生き物を信用していたほうが、どうかしていたのだ。
ポケモンではなく、擬人化した今だからこそ分かる。
大切な人を守るには、恐ろしい人間を殺さなくてはならない。

そう、悪い人間は滅ぼさなくてはならない。

今の自分には、それが出来るだけの力があるのだから。

キルリアはゲイ・ジャルグを強く握り締め、そう決意した。

「悪い人間は殺さなくっちゃ!」

次なる悪人を殺戮する為、キルリアは奔走する。

「ウェイ?」

見つけた。一人の少年だ。
妙な格好をしているが、そんな事はどうだっていい。
人間は皆殺しだ! 

「何、勘違いしているんDA?」
「ひょ?」
「僕は人間じゃないぜ」

人間じゃない? まさかと思い感情を読んでみる。

「感情が、無い?」
「僕達ジュラル星人は、感情などという下等なものはとうの昔に忘れたんDA!」

なるほど、彼のいう事はあながち嘘という事ではないようだ。

「それよりも、気になる事を言っていたね? 人間は殺さなくちゃって。
 実は僕達ジュラル星人も、人間を抹殺しなくちゃならないんDA。
 深い理由があってね」

彼、――名を星君と言うらしい――が言うには。
何でも、人間が地球の植物の苗を植えたことで、ジュラル星人の生態系が破壊された為に地球侵略を図っているらしい。
なんて酷い話だろう。悪いのは人間じゃないか。
更に許せないのが、そのジュラル星人を容赦なく殺しまわっている、チャージマン研という男だ。
やっぱり、悪い人間は滅ぼさなくてはならないと思った。

「そうさ、悪い人間は皆、殺さなくてはならないんDA。
 だから、僕と一緒に手を組まないか? ネネ、いいだろう?」

「分かりました。微力ながら私も協力します」
「エ゛エーイ! 助かるよ。これから毎日殺戮しようぜ?」

ジュラル星人に悪い所は一つも無い。寧ろ人間側の自業自得だ。
それを見捨てる理由など無い。逆に助けてあげなければと思った。
悪を殺し善を守る。自分の得た力は、その為にあるのだから。

928悪い人間は殺してやるー! ◆FbzPVNOXDo:2013/03/10(日) 15:40:38 ID:6vozV7No0

しかし、彼女は気付かない。

星君が静かな笑みを浮かべていることに。
感情が読めない為、キルリアはそれに気付けなかったのだ。
もっとも、サイコパワーにより未来を見通せば、また別だったのかもしれないが。
それは制限により使えない。支給品にしては強力過ぎると、主催者に判断されたのだ。

更に言えば、彼女は無知でもあった。
何せ、擬人化したとはいえ所詮はポケモン。
ポケモン時代に培われた知識など、人間の持つ知識に比べれば大したものでは無い。

故に感情が無いという事を理解は出来ていても、その恐ろしさまでは想像も出来なかったのだ。


星君と出会った事が、彼女にどう影響していくのか。
今はまだ誰にも分からない。


【H-04 光写真館近く/1日目・昼】


【星君@チャージマン研!】
[状態]:健康、右手に野獣先輩のアレが付着
[装備]:金属バット@現実 、キリン装備@モンスターハンター
[道具]:基本支給品、双子シグナーカードセット@遊戯王5D's、謎の白い液体@THE 世界遺産、王宮内で手に入れた食料と武器、フランクのカメラ@デッドライジング、射命丸のカメラ(30/30)@東方Project、士のカメラ(30/30)@仮面ライダーディケイド、射影機(30/30)@零〜zero〜、カメラのバッテリー@現実×2、十四式フィルム(30/30)@零〜zero〜×2、フィルム@現実(30/30)×3
[思考・状況]基本思考:母星や仲間のために殺し合いに乗る。
0:手駒を手に入れたんDA!
1:チャージマン研は最優先で抹殺する。
2:チャージマン研、アルセーヌ(名前は知らない)を警戒(特にチャージマン研)。
3:これから毎日、不意討ちしようぜ!
※参戦時期は不明。あとの人にお任せします。
※制限により姿は星君のままです。
※ジュラル星人には感情が無いので、キルリアは感情を読み取る事が出来ません。

【キルリア@ポケットモンスター】
[状態]:擬人化、ダメージ(小)
[装備]:地の石@仮面ライダーディケイド、 破魔の紅薔薇@Fate/Zero
[道具]:基本支給品
[思考・状況]基本:ラミエルさんの想いを胸に強く生きる
1:星君に協力する
2:チャージマン研を警戒
※キルリアは地の石の力によって擬人化しました。キルリアとしての能力は使用可能であり、人語も話すことができます。
 姿はこちらの動画の58秒のものに近いと考えられます。
 ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm12902621
 また、地の石を損失した場合、元のポケモンの姿に戻るでしょう。

929 ◆FbzPVNOXDo:2013/03/10(日) 15:41:10 ID:6vozV7No0
投下終了です

930名無しさん:2013/03/11(月) 02:12:14 ID:Quarkmbw0
投下乙です

短期間に4作も投下されて、話の質含めて凄いですね
ただ、それ以外の投稿があまりにも無さすぎてFbz氏の非リレーロワになりかけてるのがなあ(汗

931名無しさん:2013/03/11(月) 02:19:17 ID:IENodNCk0
他の書き手さん達は何処に行ってしまったんだろう?
戻ってきてくれないかな……

932名無しさん:2013/03/11(月) 07:06:37 ID:EO9PBMwA0
序盤の方はいくつか書かせてもらったが
仮投下スレの942の人に批判されまくったから引退したわ

933名無しさん:2013/03/11(月) 07:49:21 ID:ihFjUO2Q0
序盤の連続爆弾投下に暴言祭りのせいか……
あれが無きゃ今頃終盤行ってたぐらいの勢いはあったかもな……

934名無しさん:2013/03/11(月) 08:58:56 ID:wPcobgNY0
まぁ、これだけの勢いを見せられたら、自分も書かずにはいられないッ!! って思いましたよ
これは新たな風が吹く予感ですよ

935名無しさん:2013/03/11(月) 22:36:24 ID:Uglx4OsU0
声優ネタに苦笑してしまう・・・カズマさんそれどっちも本人です

936名無しさん:2013/03/12(火) 00:49:36 ID:ljzATqw60
まあOPが投下されてからもう少しで1年だけど
もう少しで第2回放送が見えてきたりかなり進んでると思うよ

937 ◆FbzPVNOXDo:2013/03/13(水) 16:19:46 ID:OwncHZrY0
投下します

938下っ端の憂鬱 ◆FbzPVNOXDo:2013/03/13(水) 16:20:18 ID:OwncHZrY0

「ぐわあああああああああああああああああああああ!!!!!」


男の叫び声。

プラシドが再び目を覚ました時、耳を響かせたものだった。

「アカツキが轢かれた!」
「アカツキさん!!」

「ど、どうしよう……」
「ルカさん、こういうときは、えーと」

なるほど、大体事態は掴めた。
ルカの荒い運転が祟り、とうとう誰かを跳ね飛ばしたのだろう。
こんな事で、妙な誤解をされたくはない。轢かれた男を治療し、事情を説明するしかない。
そう考え、プラシドが横たわった体を起そうとして、違和感に気付いた。
下半身が無いのだ。

(そうか、俺はあのロボットに襲われて……)

プラシドの脳裏を過ぎるのは、あの忌々しいロボット。

(そう言えば前にも同じ様な事が……。おのれ、不動遊星……!)

この場に居ない遊星に苛立ちを感じるが、今はそれどころでは無い。
下半身が無い以上、自分一人で活動するのは不可能。
恐らく近くに居るであろう司馬を呼ぼうとしたところで――気付いた。

「宙は、何処だ?」

車内にプラシドの声が響き渡る。
誤解を解こうと、既に車外に出たルカと鬼子には聞こえなかった為、誰も答えは返さない。

だが、この沈黙こそが、プラシドに答えを導かせた。

「死んだ、か」

別段、驚く程の事じゃない。

あの状況、司馬は胸を貫かれていた。
サイボーグといえど、重要な器官に損傷を負えば壊れる。
ましてや司馬は、僅かに人間の部分も残されているようにも見えた。

仮に、それで生きていたとしても、自分達が逃げる為の時間を稼ぐ為に一人で戦いを挑み。
散って行ったとも考えられる。

939下っ端の憂鬱 ◆FbzPVNOXDo:2013/03/13(水) 16:21:00 ID:OwncHZrY0

「また失った」

もう何度目かも分からない。

最初は胸を抉られたような、この喪失感も慣れてしまった。

だから、涙は流れない。

いや流せない。

「やはり、希望では未来は救えぬとでもいうのか」

答えが欲しいわけじゃない。

だが、吐き出さねば、気がすまない。

希望を得たかと思えば続く仲間の死。そして訪れる絶望。
自分の抱いたものは、やはり間違っていたのか。


「人殺し!!!」
「ち、違うのよ。私は……」

「チッ」

どうやら考えるのも、悩んでいる暇も無いらしい。
車外では、まだ揉めている。この様子を見る限り、状況はあまり良くないようだ。
残った両腕で体を起し、テケテケのように腕を交互に動かし移動すると、ドアノブに手を掛けた。






―――――

940下っ端の憂鬱 ◆FbzPVNOXDo:2013/03/13(水) 16:22:06 ID:OwncHZrY0





「うむ、自分は鍛えているから、かすり傷ぐらいで済んだものの、次は気をつけるんだぞ」

「ごめんなさい」

プラシドがドアを開け姿を現した時、アカツキ、響、雛子の三人は固まってしまった。
無理は無い。どう見ても妖怪の姿のプラシドを見れば、誰だって驚愕してしまう。
しかし、誤解を解くには最適な状態になり、一周回って冷静になった三人を、何とか説得し誤解は見事解けたのだった。

「それよりも、お前達は不動遊星を探す為に学校に向かうと言っていたな。
 俺達も奴を探している。どうだ? ここは行動を共にするというのは」
「確かに、悪くない提案だ。その車に乗せて貰えれば、比較的早く学校に行けるし、仲間が増えるのは悪いことじゃない。
 ……問題は運転手だが」
「それなら私が……」
「運転出来るのか、雛子?」
「多分、説明書を見れば」

ルカから説明書を受け取り、雛子は運転の練習を始めた。
不安定ではあるが、ルカよりはマシと判断した二人は運転手を雛子とする事にする。

話が一段落着いたところで鬼子が口を開いた。

「プラシドさん、その司馬さんの事ですけど……」
「皆まで言うな。分かっている」
「すまない。話に割り込み、不謹慎だと言うのは分かるが聞かせてくれ、誰がやったんだ?」
「そうだな、知りうる情報は交換した方がいい。だが、それは車の中でもいいだろう?」

三人は顔を合わせると、上半身だけのプラシドをアカツキが持ち、オデッセイへと向かっていった。



【F-06/1日目・昼】

【プラシド@遊戯王5D's】
[状態]:上半身のみ、希望の番人化
[装備]:アノニムの二丁拳銃 弾数(5/6、6/6)(一丁のみ腰に差している)@アカツキ電光戦記
[道具]:基本支給品一式、インヴェルズ・ギラファ@遊戯王、 希望王セット@遊戯王ZEXAL
[思考・状況]
基本行動方針:絶望の未来を変える
0:アカツキ達と情報交換。
1:気に食わないが戦力になりそうな不動遊星を探す。
2:愛用のDホイールと剣が欲しい。
3:不動遊星との決着は保留。
4:下半身♂を直したい。
5:宙……。
※シンクロの代わりとなるエクシーズに注目しています。
※歴史を改変しシンクロ時代の今をエクシーズの時代に変えようと思っています。
※ルカ達の話の食い違いについては一応思考中・・
※希望王セットのカードは一度使うと6時間使用できません。
※NO.の精神汚染は本ロワでは無効です。

941下っ端の憂鬱 ◆FbzPVNOXDo:2013/03/13(水) 16:22:38 ID:OwncHZrY0


【日本鬼子@日本鬼子ぷろじぇくと】
[状態]:健康
[装備]:白楼剣@東方Project
[道具]:基本支給品一式、儀式の人クリスマスパーティーセット@儀式の人シリーズ
[思考・状況]
基本思考:殺生無しに争いを鎮める方法を探したい
0:プラシドさんが目覚めて良かった
1:心を鬼に囚われた人を白楼剣で斬り、迷いから解放する
2:極力殺生はしたくないが、いざというときは……

【アカツキ@アカツキ電光戦記】
[状態]:疲労(大)、左腕に大きな噛み傷(応急処置済み)、腹七分目、かすり傷
[装備]:試作型電光機関@アカツキ電光戦記、阪本さんのスカーフ@日常、軍服(手で持っている)
[道具]:こんなところの閉鎖病室の鍵の束@チャージマン研!、銃火器予備弾薬セット@オリジナル、青鬼のデイバック(食料×3)
[思考・状況]
基本行動方針:殺しあうつもりは無い。
0:プラシド達と情報交換。
1:「不動遊星」と「鬼柳京介」を探しに学校へ向かう。
2:メイトリックスを探し主催の事を聞きだす。
3:こんなところの地下が少し気になる。
4:実はまだちょっと物足りない(胃袋的な意味で)
5:二人の素性を聞きたい。
6:ケイネスの動向が少し気になる。
7:全身タイツを警戒。
※総統閣下シリーズの世界を知りました。
※別の世界から呼ばれたのだとギルガメッシュから聞きました。ほぼ確定だと考えています。
※第一放送を聞き逃しました。
※青鬼は死亡したと思っています。

【四条雛子@MUGEN】
[状態]:健康
[装備]:ホンダのオデッセイ(ボディーに大量のヘコミとキズ)@課金騎兵モバマス予告集
[道具]:基本支給品一式(一食消費、水残り70%)、不明支給品0〜2
[思考・状況]
基本行動方針:真剣勝負を堪能する。相撲に勧誘する。
0:プラシド達と情報交換。
1:学校へ向かう。
2:「鬼柳京介」と「不動遊星」、ついでに強者を探す。
3:響を守り、一緒に相撲をする。
4:アサシンとの決着をつける。
5:余裕があればアカツキの腕をちゃんと治療したい。
6:また会えたらケイネスとも勝負したい。
※MUGENのアカツキと面識があります。その他にも何人かとは面識があるかもしれません。
 具体的に誰を知っているかは後の人におまかせします。
※響の素性を簡単に聞きました。
※アカツキが二人に介抱されるまで何をしてきたか把握しました。
※アカツキから、参加者は異世界から集められたと聞かされました。
 彼ほどではありませんがそう考えています。

942下っ端の憂鬱 ◆FbzPVNOXDo:2013/03/13(水) 16:23:10 ID:OwncHZrY0





怖い。

それが響の中を支配している感情だった。

雛子、アカツキが自分の味方で二人共強いというのは分かる。

でも、恐怖を抑えられずにはいられない。

ルカ、鬼子、プラシドが怖いわけじゃない。だが、プラシドに刻み込まれたその破壊痕。
話によれば、ロボットであった為に助かったらしいが。もしロボットじゃなかったら? 
そこには、見るも無残な肉の塊が転がっていたに違いない。
もっと言えば、それが自分だったかもしれない。

(だ、大丈夫。この銃だって……あるし……)

使うつもりは無い。でも万が一のことがあれば、これで何とかなるかもしれないのも事実。
戦いを拒んでいる筈なのに、気付けばバックの中から出したディエンドライバーを握り締め、心を落ち着かせるという矛盾。
無理は無い。彼女は所詮、ただの少女に過ぎない。自分を安心させる何かが必要だ。

「貴女……その銃」

背後からの女性の声に、一瞬発砲しかけるところだった。

「ち、違う。これは……」

気付かれないように握り締めていた筈なのに見られてしまった。
動揺しながら、バックの中にディエンドライバーを仕舞い、逃げる様にオデッセイへと走っていく。

「あの娘」

ルカは怪訝そうな顔をする。

あの銃は何の為に持っていたのか。まさか自分達を殺すためか?
そう考えれば、あの動揺にも納得がいく。

「……考え過ぎ、よね」

目の前で起こった他人の死。
それが、彼女にここは殺し合いの場だと、再認識させていた。
司馬が死んだように、この場では何時誰が誰に殺されてもおかしくない。
考え過ぎだとは思っても、疑いを捨てきれない。

「気分が悪いわ」

重い足取りで彼女もオデッセイへと向かって行くのだった。

943下っ端の憂鬱 ◆FbzPVNOXDo:2013/03/13(水) 16:23:41 ID:OwncHZrY0


【F-06/1日目・昼】

【我那覇響@アイドルマスター(アニメ)】
[状態]:軽い打撲、死への恐怖
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式(一食消費、水少量消費)、ディエンドライバーとライダーカード(ディエンド)@仮面ライダーディケイド、不明支給品0〜1
[思考・状況]
基本行動方針:生きて帰る。
1:アカツキと雛子に着いていく。
2:雛子に守ってもらう代わりに一緒に相撲をする。
3:何で自分の周りは超人だらけなんだ〜!?
4:プロデューサーやアイドルのみんなに会いたい。
5:別の世界……なんかすっごいさ〜
6:ディエンドライバーは絶対に使いたくない。戦いたくない!
7:でも万が一の時は……。
※参戦時期はアニメ15話終了時からです。
※雛子の素性を簡単に聞きました。
※雛子を頼りにする事で死への恐怖を薄れさせています。
※アカツキが二人に介抱されるまで何をしてきたか把握しました。
※アカツキから、参加者は異世界から集められたと聞かされました。
 彼ほどではありませんがそう考えています。


【巡音ルカ@VOCALOID】
[状態]:健康
[装備]:大口径拳銃@魔法少女まどか☆マギカ
[道具]:基本支給品一式、プラシドの下半身@遊戯王5D's、モンスターボール(バッフロン)
    もしかしてオラオラですかーッ!?@未来ガジェット研究所、司馬のランダム支給品0〜1
[思考・状況]
基本思考:歌い続けるために生きる
0:響を警戒
1:鬼子に協力する
2:絶望には呑まれない

944 ◆FbzPVNOXDo:2013/03/13(水) 16:24:13 ID:OwncHZrY0
投下終了です

945 ◆czaE8Nntlw:2013/03/13(水) 22:25:26 ID:BGmpF9k2C
投下乙です
おぉう…これは響がいよいよ危うくなってきたな…
ルカ姉も結構精神的にきつくなってきてるし、そろそろヤバイかも

さて、自分も
フランク、メイトリックス、ケンを投下します

946 ◆czaE8Nntlw:2013/03/13(水) 22:27:24 ID:BGmpF9k2C
「…やあ」
「やあ」

清々しく照らされた青空と、爽やかに吹き抜ける風。燦々と輝く太陽はより一層輝きを増し、草原に佇む三人を明るく照らす。
こんな日は絶好の木こり日和だ、とメイトリックスは思った。

「…その、何というか……君が構えている物騒なものを下ろしてくれるとありがたいんだが」

三人組の二人目、フランクウェストは冷や汗が背中を流れるのを感じながら言った。
目の前の銃口は陽光を受けて鈍く光を反射させている。戦場帰りのフランクにはそれがどれほど恐ろしいものか良く分かっているだけに、下手に動く事は躊躇われる。

「いや、そういう訳にはいかないね。鋸を持った変態コスプレ野郎なんて怪しさ全開だからな」

フランクの提案にメイトリックスは冷徹に返す。

「いやー…これにはどうも深い訳があってね。話せば長くなるんだが」
「話して貰おうか。…返答によっては弾丸のお礼をさせてもらうがな」
「落ち着いてくれ。銃を突き付けられちゃあ、ビビって話も出来やしない」

互いに睨み合い、緊迫した空気の二人。
そして、その傍らで妄想にいそしむケン。

(アメリカンギャルと女騎士…迷うなぁ……)

未だ心地よい夢の中にいるケンには、睨み合うガチムチ二人がダイナマイツなボディーの小粋なギャルに見えているのだ。
寝ぼけた頭では先ほどの二人の会話もこう変換される。

「いやー…この少年を狙うのにはどうも深い訳があってね。話せば長くなるんだが」(CV:小山力也)
「話して貰おうか。アタシの彼氏を連れて行く理由によっては弾丸のお礼をさせてもらうよ」(CV:玄田哲章)

キチガイである(断定)。

(美人二人に言い寄られるなんて…サンタのおっさん、本当にありがとう)

気色の悪い笑みを浮かべながら、ケンは再び妄想の世界へと旅立っていった。

947 ◆czaE8Nntlw:2013/03/13(水) 22:29:14 ID:BGmpF9k2C



「…なるほど。少なくともお前がイカれた殺人野郎じゃない事は理解した。悪かったな」

フランクの話を聞き終えたメイトリックスが銃を下ろして非礼を詫びる。
経験上、銃を突き付けられた人間が嘘を言わないのは知っている。このコスプレ男も恐らく嘘は言っていないだろう。

「いや、銃を下ろしてくれれば問題ない。誤解させてすまなかった。…ところで」

フランクはメイトリックスの隣でピンク色のオーラに包まれながら、満面の笑みで身体をくねらせているケンを一瞥して言った。

「彼は気でも狂ったのか?」
「ああ…まぁ、そんな所だ」
「なるほど、俺に見せてみろ。キチガイの扱いには慣れてるからな」
「何?お前はカメラマンじゃなかったのか?」
「ここに来る前にも色々あったのさ」

あのバイオハザードでフランクを襲ったのはゾンビだけではない。
絶叫店長にサイコピエロ、ピザ婦警やベトナム返りの爺さんといったバリエーション豊かなキチガイ達。
彼らと死闘を繰り広げてきたフランクはゾンビ退治のエキスパートであると同時に、キチガイ退治のエキスパートでもあるのだ。

「とりあえずは話をしないとな」

しかし、フランクはいかに相手がキチガイであろうと問答無用で傷つけたりはしない。可能な限り話し合いで済ませようとするあたりが、どこぞの黄色いヒーローとの違いである。
フランクはデイバッグから水を取り出すと、ヘヴン状態のケンへ振りかけた。

「ああ、お姉さん…そんなものかけちゃ……あれ!?」

瞬間、ピンク色のオーラが霧散し、あとにはズブ濡れでフランクとメイトリックスを見つめるケンだけが残された。

「あれ?ダイナマイツなお姉さんは?」
「おいメイトリックス、こいつは相当重症だぞ」
「ヤクでもやってんだろ、この馬鹿ガキ」

ケンは冷えた頭で必死に状況を整理する。
この男達がダイナマイツお姉さんに何かしたのだろうか。いや、それにしては不自然だ。ついさっきまでお姉さんとニャンニャンしていたのだから、一瞬でどうこうすることは不可能だろう。
それに…認めたくない事実だが…こ い つ ら お 姉さ ん と 同 じ 声 だ 。
つまり、さっきまでニャンニャンしていたダイナマイツお姉さん♂の正体はこいつらだという可能性が微粒子レベルで存在する?

〜謎回想〜

「メイトリックスだ、よろしく坊や」
「俺、龍昇ケン。チャージインするの…初めてだから優しくしてね////」
「ああ、勿論だ」

メイトリックスは優しく答え、逞しい腕で自前のカブトボーグを構える。ケンも恥ずかしそうにボーグを取り出し、スタンバイ。

「さあ、シークレット♂チャージインの始まりだ」
「メイトリックスさん…////」
「ケン…////」

――画面、暗転

〜謎回想・終〜

「…………うわぁぁぁぁぁぁ!!!!」

ケンは走り出す。
何故だ。何故彼女が欲しいと願っただけなのに、こんな目に遭わなくてはならないのだ。
悲しみに打ちひしがれながら、ケンは一つの結論に至った。
――――この世にサンタなんて居ないのだ。
それは、少年が一つ大人になった瞬間でもあった。

948 ◆czaE8Nntlw:2013/03/13(水) 22:30:25 ID:BGmpF9k2C


【G-03/一日目・昼】

【龍昇ケン@人造昆虫カブトボーグ V×V】
[状態]:疑心暗鬼
[装備]:エレクトリカル・スピードワゴン@人造昆虫カブトボーグ V×V
[道具]:なし
[思考・状況]基本:彼女♂との思い出から逃げる
0:サンタの馬鹿野郎!クリスマスなんか糞食らえだ!
1:リュウセイを探す
2:野獣先輩を警戒、ランサーなんかもう知らん
3:勝治…力を貸してもらうぜ…

※松岡勝治が死んだと思っています
※正気に戻りましたが、錯乱しています

949 ◆czaE8Nntlw:2013/03/13(水) 22:33:26 ID:BGmpF9k2C




「行っちまったぞ」
「…すまん。まさかいきなり暴れ出すとは思わなかった」

ケンの後ろ姿を眺めながら他人事のように会話するオッサン二人組。

「キチガイの扱いにゃあ慣れてるんじゃなかったのか?ともかく追った方が良さそうだな。放っておくとロクな事にならん」

そうだなとフランクは頷き、走り出したメイトリックスの背中を追いかけた。



【G-03 王宮付近/一日目・昼】

【フランク・ウェスト@デッドライジング】
[状態]:疲労(小) 弐度の火傷(小)
[装備]:ナイトの防具一式@FF11、富竹のカメラ@ひぐらしのなく頃に、鋸@School Days
[道具]:イワークの分含めた基本支給品、林檎@Bad_Apple!!、
太鼓@1歳から100歳までの100人が順番に太鼓を叩いて行くムービー、チートコード@GTA SA、血塗れの私服、医療道具一式@ニコロワγ、イワークの首輪
ミックスジュース(青、白、緑)×6@デットライジング
[思考・状況]基本思考:殺し合いには乗らない。生還する
1:ケンを追いかける。
2:情報と協力者を集める。
3:ロックオンと男声の女を警戒する。
4:一応、イワークの首輪を持ってきたが……
5:ミキサーが欲しい…
※参戦時期は、少なくともショッピングモールからの脱出前からです
※ミルキィホームズ、スクライド世界の話を聞きましたが半信半疑です。
※メイトリックスと情報交換を行いました。


【ジョン・メイトリックス@コマンドー】
[状態]:ダメージ(中)、疲労(中) 、困惑
[装備]:GUN鬼の銃@MUSASHI-GUN道-
[道具]: 基本支給品、ラットの爆弾×3@探偵オペラミルキィホームズ、氷剣ユキアネサ@BLAZBLUE
    宝塔(罅が入っている)@東方Project 、セイバーのカード@遊戯王なのはMAD(使用不可)
    世界樹の巫女 エレイン@カードファイト!! ヴァンガード、確認済み支給品1
[思考・状況]
基本思考:娘を助け出し、殺し合いをぶっ潰す。
0:ケンを追いかける。
1:士、イーノックと合流する
2:鹿目まどかとはいずれ決着をつける
3:なんだこいつ?
[備考]
※参戦時期は原作終了後。
※エイレンは4時間、セイバーは半日です。
※アザディスタン王宮に向かう予定です。
※GUN鬼の銃に触れましたが元々能力制限されておらず潜在能力が底上げされている状態です。
※フランクと情報交換を行いました。

950 ◆czaE8Nntlw:2013/03/13(水) 22:35:32 ID:M94M1dQwC
投下終了です
タイトルは「何故ならお前は、悪い子だからだー!」でお願いします

951名無しさん:2013/03/13(水) 23:17:44 ID:EXrr9zUs0
投下乙です

確かに上で言われている女性二人が追い詰められているなあ
ロワ的に美味しくて次が楽しみだ

ケンはしょうがないなあw
もっともこの程度ですんでよかったのかな
それでも追う手間がなあ

952名無しさん:2013/03/17(日) 19:24:02 ID:6IC.EDVs0
さっきまで死闘を繰り広げてたリュウセイさん
死ぬ死ぬ詐欺以外は割りと真面目な勝治
彼女♂との思い出から逃げるケン

一体何処で差が付いたのか?

953名無しさん:2013/03/18(月) 01:10:03 ID:iL4EtYAYO
ケンの扱いの酷さは原作からだからなw

954名無しさん:2013/03/18(月) 05:03:18 ID:EPwouwvM0
原作でもケンだけはシリアス話ないからなあ

955名無しさん:2013/03/24(日) 04:45:14 ID:Dhz.OTvI0
そろそろ次スレを考えた方がいいかな

956名無しさん:2013/03/24(日) 06:48:25 ID:zhE5BRGA0
今予約着てるしその話が投下されたらでいいんじゃない?

957 ◆ei404TFNOs:2013/03/25(月) 12:36:39 ID:HGYdszJ20
シャロ、早苗、権兵衛、海東、ムラクモ、遊星、勝治を投下します

958 ◆ei404TFNOs:2013/03/25(月) 12:37:33 ID:HGYdszJ20
「どうしたんですか権兵衛さん。速くリュウセイくんを追いかけましょう!」
「ここは私にまかせて行ってください。権兵衛さん」

 シャロと早苗に急き立てられながらも権兵衛は思考を巡らせていた。
 こうして悩んでいる間にもリュウセイはどんどん離れていく。いつ危険人物と会うかもわからない。
 それ比べて海東は表向きは殺し合いには乗っていない。早苗からの信頼も得ているし、自分がいなくなったからといってすぐに襲う可能性は低く思える。
 ならばリュウセイを追うべきか? しかし直接襲うことはなくてもなんらか害を与えるかもしれない。
 権兵衛はちらとシャロを見た。彼女の勢いは自分が行かなくても一人でリュウセイを追うと言い出しかねない程だ。それだけは絶対に避けなければいけない。
 権兵衛は思わず歯噛みした。海東を放っていくしかない。リュウセイとシャロを見捨てるという選択が有り得ない以上、海東が何もしないことを願うしかない。
 そう覚悟を決めて権兵衛は言った。

「わかりました。シャーロックさん、リュウセイ君を追いましょう
 早苗さん達はなるべくここから動かないでいてください」


● ● ●


「いませんね」
 リュウセイを追い始めて少したった頃、シャロは呟く様に言った。
「目的地はわかっていますし足はこちらの方が速いですから、きっとすぐに見つかります」
 下から聞こえる権兵衛の声にシャロもこくりと頷く。
 シャロは今権兵衛の背中に乗っている。悪い気もしたが権兵衛の方から「その方が速いから乗ってください」といったのだ。
 実際権兵衛の走る速さは自分のそれよりもずっと速く、これならすぐに追いつけるだろうと思えた。
 ……もっとも、リュウセイは途中で聞こえた戦いの音が気になり方向を変えてしまうのだが。シャロ達はそのことを知らない

「あれは……」
 シャロは遠くからこちらに向かってくる物体を捉えてシャロはふと呟いた。
 一見バイクの様に見えたそれは近づくにつれ、それとは違う形を見せ始めた。
 本来バイクには二つ有る筈のタイヤは座席の真後ろに大きなものが一つあるだけ。それなのに胴体は前方に長い作りをしており、とてもまともに走れるとは思えない造形をしている。
 にも関わらず操縦者の男はバランスを崩すことなく、真っすぐこちらに向かってそれを走らせていた。

「権兵衛さん。あれは……」
「わかりません。ですが気をつけて」

 緊張したシャロの声に同じく緊張をもった権兵衛の声が返ってきた。
 操縦者は声が届く範囲まで近づくとその乗り物を止め、こちらに視線を向けた。

「聞きたいことがある。こっちにスカートを履いた白髪の少年が来なかったか?」

 その言葉にシャロは緊張を強める。
 スカートを履いた白髪の少年。間違いなくさっき自分達が保護した少年だ。
 なりふり構わずオリーブ男から逃げてきたあの少年を探しているということは――まさか……
(あのオリーブ男の仲間!?)
 シャロは無言で操縦者の男を睨む。男の言葉への返事は権兵衛が返した。

「どうしてその少年を探しているんですか?」

 操縦者は権兵衛が喋ったことに驚いた様子だったが平静を失うことはなく、
「意識を失っているところを保護したんだが、少し目を離した隙にいなくなってしまったんだ」
 と言った。

 ふとシャロは、操縦者の後ろに一人の少年が乗っていることに気づいた。
 少し警戒の色を含んだ面持ちでこちらを見る少年。その姿を見てシャロは息を呑んだ。
 別に見覚えのある人だったわけではない。しかし聞き覚えはあった。
 少年の容姿はここに来て最初にあった少年から聞いた――すでに死んでいる人物と特徴と一致していた。

「松岡勝治くん?」

 シャロはその人物の名を読んだ。
 権兵衛と操縦者と少年が一成にこちらを見る

「リュウセイくんの友達の……松岡勝治くんですよね?」

959 ◆ei404TFNOs:2013/03/25(月) 12:39:35 ID:HGYdszJ20



「……だからあの放送については俺達もよくわからないんだ」
「そうなんですかー」

 適当に返事をしながらシャロは操縦者――遊星の書いたメモに目を走らせた。
 三人と一匹は今地面に腰を下ろして話している。
 一刻も速くリュウセイを追わなければならないときにこうして話している理由は、死んだと思っていた松岡勝治が生きていたからだけではない。
 権兵衛の「詳しく話を聞いた方がいい」という言葉があったからだ。そうでなければシャロとしてはやはり勝治との会話は手短に済ませ、リュウセイを追うことを優先したかった。
 しかし遊星の書いたメモを読んでその考えも変わり始めた。
 要約すると勝治の首輪は壊れていて主催者にはそれを見落としてしまうほどのトラブルが起きているという内容だ。
 もしこれが本当なら主催者を捕まえる為の突破口にもなり得る情報だ。
 確かにこれは足を止めてでも聞く価値のあった話かもしれない……あくまでリュウセイが無事でいるならだが。
 
「……それで今は早苗さんと海東さんが少年を保護しています」
「わかった。急いでいるところを引き止めて済まなかった」

 その声にハッとしてシャロは権兵衛と遊星の方を見る。
 メモを読むので手いっぱいだった自分と違って、二人は情報交換までしていたらしい。
 少年の居場所を聞いた遊星は立ち上がってバイクの様な乗り物――デルタイーグルというらしい――に乗った。
 
「俺は少年の所に向かう。勝治は権兵衛達と一緒にリュウセイを追うんだ」
 
 その言葉に勝治は少し驚いた様子を見せた。 

「でも……いいんですか?」

 傷ついた少年を置いて自分の友達を追うことに罪悪感があるのか、勝治は俯きがちに言う。
 遊星は勝治の肩に優しく手を置いた。

「リュウセイはお前が死んだと聞いてショックを受けた筈だ。無事に生きている姿を見せてやれ」

 勝治は顔を上げ遊星を見た。小さく「遊星さん……」と呟くと、少しの間を開けて深く頷いた。

「はい。わかりました。遊星さん。僕、リュウセイくんを追います」

 遊星も頷き返し肩を離す。ハンドルに手を掛け、エンジンを始動させようとした時、権兵衛が遊星に駆け寄った。

「遊星さん。ちょっと……」

 権兵衛は身体の動きで耳を貸す様に頼むと遊星に何かを言った。
 遊星が「わかった」と返すと権兵衛は頷きデルタイーグルから離れた。

「何を話してたんですか?」
「大したことではありませんよ」

 シャロは少し気になったがデルタイーグルのエンジン音がなり始めたこともあり、それ以上聞くのはやめた。自分には言わないのだから本当に大したことではないのだろう。
 バイクのそれとは僅かに違うエンジン音が響き渡る中、勝治が遊星に言った。

「遊星さん。必ずまた会いましょう!」
「ああ。今度はリュウセイやあの少年達も一緒にな!」

 そう言いって遊星はデルタイーグルを走らせた。一度走り始めたデルタイーグルはぐんぐんスピードを上げあっという間に距離を離していった。

「私達も急ぎましょう。シャーロックさん、勝治さん、私の背中に乗って」
「「はい」」

 同時に返事をして、シャロは勝治を前にして権兵衛の背に乗った。
 二人がしっかりと乗ったことを確認すると権兵衛は地面を蹴って走りだす。
 大きく揺れる権兵衛の背の上でシャロはリュウセイのことを思った。
 リュウセイはどうしているだろう。きっとまだMOCO'Sキッチンには着いてない筈だ。
 権兵衛も言っていたが目的地はわかっているし足はこちらの方が速いのだからMOCO'Sキッチンに着く前に追いつけるだろう。
 そしたら大きな怪我もなく無事な姿の勝治を会わせてあげよう。きっとリュウセイも喜ぶだろう。

(だからリュウセイくん。必ず無事でいてくださいね)

960 ◆ei404TFNOs:2013/03/25(月) 12:40:44 ID:HGYdszJ20


 ● ● ●


 遊星は強く吹く向かい風を受けながら最後の権兵衛の言葉を思い出していた。
 
『海東には気をつけてください。明確な根拠があるわけはありませんが……あの男は怪しいです」

 権兵衛が急ぎリュウセイを追わなければおけない状態で話すことを選んだのは、おそらく海東のことを任せられる相手か見極めたかったという意図もあるだろう。
 
(つまりそれだけ警戒している相手というわけか)

 僅かな会話しかしていないがそれでも権兵衛が観察力、思考力に優れていることは見て取れた。
 その権兵衛がそこまで警戒しているのだ。明確な根拠がなくても十分信じるに値する。
 遊星の胸中を不安が掠め、アクセルを踏む足に力を込もった。
 先程までは勝治を気遣って速度を緩めていたが、もうその必要はない。
 デルタイーグルを一気に加速させ全速力で少年のところへ向かう。
(待っていくれ名もしらない少年。すぐに俺が駆けつける。だからそれまで必ず無事でいろ!)



【E-2/一日目・昼】

【シャーロック・シェリンフォード@探偵オペラミルキィホームズ】
[状態]:疲労(小)
[装備]: なし。
[道具]:基本支給品、手鏡@現実、ランダムアイテム0〜1
[思考・状況]
基本:探偵として主催者を捕まえ殺し合いを終わらす。
1:リュウセイを追う。
2:リュウセイに勝治を会わせる
3:居るなら他のミルキィホームズや知り合いを探す。
※遊星の首輪と放送に関する考察を聞きました


【松岡勝治@人造昆虫カブトボーグ V×V】
[状態]:疲労(中)、頭部に打撲の跡、足に豆が出来た、ちょっと眠い
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、GOと10万円@真夏の夜の淫夢
サイバーZ二号のベルト@真夏の夜の淫夢関連
[思考・状況]
基本:殺し合いを止める。 。
1:リュウセイを追う
2:マミさん、リュウセイ、ケンが心配
3:田所(野獣先輩)を警戒
4:ケンは絶対生きてる
5:少年への軽い罪悪感
※遊星に今までしてきたことを話しました。ただし、アルセーヌを覗き見してたことは言ってません。
※田所(野獣先輩)が一服盛ったと思いこんでいます。
※放送には、嘘があると思っています。
※遊星と権兵衛の情報交換を聞いています。


【権兵衛@幻想入り】
[状態]軽傷、少し疲労、背中にシャロと勝治を載せています
[装備]無し
[道具]基本支給品、ランダム支給品0〜2個
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いを止めるために仲間を探す。
1:リュウセイを追う
2:男性(メイトリックス)の捜索。
3:海東純一は遊星に任せる
4:博麗神社は後で改めて訪れたい。
5:かわいそうなボルガ博士……
※遊星から首輪と放送の考察、少年(ムラクモ)と危険人物の話を聞きました


【F-2/一日目・昼】

【不動遊星@遊戯王5D's】
[状態]:疲労(小)、主催者達に怒り
[装備]:デルタイーグル@遊戯王5D's(操縦中)
[道具]:基本支給品、サイバーZ一号のベルト@真夏の夜の淫夢関連
ライダーズカード一式@仮面ライダーディケイド、沈黙の騎士ギャラティン@カードファイト!! ヴァンガード
大量の玩具@現実、玩具を弄る為の工具@現実、武器になりそうな物@現実(包丁や鋸など)
[思考・状況]基本思考:殺し合いの打破
1:少年のもとへ向かう。
2:海東純一を警戒
3:ありがとウサギを止める。
4:先ずは首輪を解除する。
5:自分のカード達や仲間を探す。
6:田所に対する怒り、警戒。勝治を攻撃した誰かにも注意。
7:許せ、少年
※勝治が今までしてきたことを聞きました。ただし、アルセーヌを覗き見してたことは聞いてません。
 また、田所(野獣先輩)が勝治に一服盛ったと思っています。
 また、ケンが生きてると言う勝治の説に疑心的です。
※勝治の首輪には不具合が起きていると推測しています。
※主催側に何か不都合な事が起きていると推測しています。
※権兵衛からリュウセイと少年(ムラクモ)の現状、危険人物の話を聞きました

961 ◆ei404TFNOs:2013/03/25(月) 12:45:45 ID:HGYdszJ20
投下終了。タイトルは『必ず無事で……』です
それからすいません
直前の話で一緒だったので予約しましたが早苗、海東、ムラクモは実質出てないも同じです
一言だけ出てる早苗はまだしも海東とムラクモはこういう場合予約しない方がいいでしょうか?

962 ◆ei404TFNOs:2013/03/26(火) 17:34:55 ID:gNB6GT3g0
よくよく考えるとやっぱりマズイ気がする
一度破棄して予約がなければ三人のパートを追加して投下します

963名無しさん:2013/03/27(水) 01:20:12 ID:VH5JYav60
投下乙です
腹の探り合いの無いメンバーのみの回は安心して見れれて良いですね

>>962
そうですね、一言だけあっても早苗も微妙な所かと感じますが・・・
追加&投下して頂けるならそれに越した事はないと思います

964名無しさん:2013/03/30(土) 00:41:14 ID:oxiPLuPc0
投下乙です

確かに安心して見れるけどいつまでもつか…

965名無しさん:2013/03/31(日) 23:39:17 ID:x2sEOje20
今日はシャロの誕生日か
バースデーSS来るかと思ったがそんな事は無かった

966 ◆ei404TFNOs:2013/04/02(火) 01:17:23 ID:bMu5Sw8s0
時間が掛かったわりに短いですか追加分が書けたので投下します

967必ず無事で……  ◆ei404TFNOs:2013/04/02(火) 01:18:29 ID:bMu5Sw8s0

「どうしたんですか権兵衛さん。速くリュウセイくんを追いかけましょう!」
「ここは私にまかせて行ってください。権兵衛さん」

 シャロと早苗に急き立てられながらも権兵衛は思考を巡らせていた。
 こうして悩んでいる間にもリュウセイはどんどん離れていく。いつ危険人物と会うかもわからない。
 それ比べて海東は表向きは殺し合いには乗っていない。早苗からの信頼も得ているし、自分がいなくなったからといってすぐに襲う可能性は低く思える。
 ならばリュウセイを追うべきか? しかし直接襲うことはなくてもなんらか害を与えるかもしれない。
 権兵衛はちらとシャロを見た。彼女の勢いは自分が行かなくても一人でリュウセイを追うと言い出しかねない程だ。それだけは絶対に避けなければいけない。
 権兵衛は思わず歯噛みした。海東を放っていくしかない。リュウセイとシャロを見捨てるという選択が有り得ない以上、海東が何もしないことを願うしかない。
 そう覚悟を決めて権兵衛は言った。

「わかりました。シャーロックさん、リュウセイ君を追いましょう
 早苗さん達はなるべくここから動かないでいてください」


● ● ●


 一人と一匹が去っていくのを見てムラクモは内心で笑みを浮かべた。
 
(これで残るは二人。だいぶやりやすくなった)
 
 いくらムラクモでも子供の姿になったうえ、傷を負った状態では人間三人と獣一匹を相手にするのは少々辛いものがある。
 しかし二人だけなら簡単だ。まず隙をついて一人を殺したあと、驚いているもうひとりを瞬時に殺す。これだけで終わる。。

(いっそ今すぐやってしまうか?)

 チャンスがあるならもたもたする必要もない。
 ムラクモは自分を介抱している少女を見る。健気にも包帯代わりに自分の服の袖を破って傷口を結んでいる。
 電光機関の力を使えば一瞬でこの女の息の根を止めることができるだろう。

(いや。この女は後回しだな)

 今の自分よりは上だが、おそらくまだ子供と言っていい歳の女だろう。先に男の方を殺した方がいい。
 
(無論どちらを先に殺しても私にとっては大差ないが……念には念をだ)

 そう考えムラクモは男の方へ視線を向けた。しかしその男の顔を見てムラクモは愕然とした。
 男は笑っていた。
 こちらを見てお前の考えなどお見通しだと言わんばかりにニヤついた笑みを浮かべている。

(この男……私の企みに気付いているのか!?)
 
 しかしいったい何故? なにか不自然なことを言ってしまったか? それとも殺気が漏れていたのか?
 理由はわからないが、何れにしても男がこちらの思惑を見抜いていて、そのことを隠す気がまったくないのは確かだ。
 でなければあんなニヤついた笑みを浮かべるわけがない。

(それだけ自身があると言うことか)

 それしか考えられない。あのニヤついた笑みは、暗にお前なんかどうとでも出来ると語っているのだ。

(くそっ。これでは迂闊に動けん)

 今この男に襲いかかっても返り討ちに遭うだけだ。確実に殺せる隙を待つしかない。
 だが僅かな間にこちらの思惑を見抜いたこの男に、はたして隙などできるのだろうか?


● ● ●


(やっと鬱陶しい権兵衛はいなくなったな)

 海東は声に出さず呟いた。
 これでこの場に残っているのは、仮面ライダーというだけで自分を信じた単純な少女と、小さな子どもだけ。
 権兵衛はここから離れるなと言い残していったが、この二人なら何か適当な理由をつけて動かすことも容易いだろう。
 そうなればあとはこちらのもの。権兵衛のいない間にこの二人から信頼を得て、いずれは自分の手駒して使ってやろう。

(この少年には本当に感謝だな)

 海東は早苗が介抱している少年を見た。この少年のおかげでなんの苦労もなく権兵衛を排除することが出来た。
 そのうえこれから先、自分の手駒として動いてくれるのだ。まったくいくら感謝してもしたりない。
 
(まあ、だからといって手心を加える気はまったくないが)

 事態は着々と自分に都合良く進んでいる。海東はこみ上げる笑いをこらえるので大変だった。

968必ず無事で……  ◆ei404TFNOs:2013/04/02(火) 01:19:50 ID:bMu5Sw8s0


● ● ●


「いませんね」
 リュウセイを追い始めて少したった頃、シャロは呟く様に言った。
「目的地はわかっていますし足はこちらの方が速いですから、きっとすぐに見つかります」
 リュウセイは途中で聞こえた戦いの音が気になり方向を変えてしまうのだが、そのことを知らないシャロはこくりと頷いた。
 シャロは今権兵衛の背中に乗っている。悪い気もしたが権兵衛の方から「その方が速いから乗ってください」といったのだ。
 実際権兵衛の走る速さは自分のそれよりもずっと速く、権兵衛の言う通りこれならすぐに追いつけるだろうと思えた。

「あれは……」
 遠くからこちらに向かってくる物体を捉えてシャロはふと呟いた。
 一見バイクの様に見えたそれは近づくにつれ、それとは違う形を見せ始めた。
 本来バイクには二つ有る筈のタイヤは座席の真後ろに大きなものが一つあるだけ。それなのに胴体は前方に長い作りをしており、とてもまともに走れるとは思えない造形をしている。
 にも関わらず操縦者の男はバランスを崩すことなく、真っすぐこちらに向かってそれを走らせていた。

「権兵衛さん。あれは……」
「わかりません。ですが気をつけて」

 緊張したシャロの声に同じく緊張をもった権兵衛の声が返ってきた。
 操縦者は声が届く範囲まで近づくとその乗り物を止め、こちらに視線を向けた。

「聞きたいことがある。こっちにスカートを履いた白髪の少年が来なかったか?」

 その言葉にシャロは緊張を強める。
 スカートを履いた白髪の少年。間違いなくさっき自分達が保護した少年だ。
 なりふり構わずオリーブ男から逃げてきたあの少年を探しているということは――まさか……
(あのオリーブ男の仲間!?)
 シャロは無言で操縦者の男を睨む。男の言葉への返事は権兵衛が返した。

「どうしてその少年を探しているんですか?」

 操縦者は権兵衛が喋ったことに驚いた様子だったが平静を失うことはなく、
「意識を失っているところを保護したんだが、少し目を離した隙にいなくなってしまったんだ」
 と言った。

 ふとシャロは、操縦者の後ろに一人の少年が乗っていることに気づいた。
 少し警戒の色を含んだ面持ちでこちらを見る少年。その姿を見てシャロは息を呑んだ。
 別に見覚えのある人だったわけではない。しかし聞き覚えはあった。
 少年の容姿はここに来て最初にあった少年から聞いた――すでに死んでいる人物と特徴と一致していた。

「松岡勝治くん?」

 シャロはその人物の名を読んだ。
 権兵衛と操縦者と少年が一成にこちらを見る

「リュウセイくんの友達の……松岡勝治くんですよね?」



「……だからあの放送については俺達もよくわからないんだ」
「そうなんですかー」

 適当に返事をしながらシャロは操縦者――遊星の書いたメモに目を走らせた。
 三人と一匹は今地面に腰を下ろして話している。
 一刻も速くリュウセイを追わなければならないときにこうして話している理由は、死んだと思っていた松岡勝治が生きていたからだけではない。
 権兵衛の「詳しく話を聞いた方がいい」という言葉があったからだ。そうでなければシャロとしてはやはり勝治との会話は手短に済ませ、リュウセイを追うことを優先したかった。
 しかし遊星の書いたメモを読んでその考えも変わり始めた。
 要約すると勝治の首輪は壊れていて主催者にはそれを見落としてしまうほどのトラブルが起きているという内容だ。
 もしこれが本当なら主催者を捕まえる為の突破口にもなり得る情報だ。
 確かにこれは足を止めてでも聞く価値のあった話かもしれない……あくまでリュウセイが無事でいるならだが。

969必ず無事で……  ◆ei404TFNOs:2013/04/02(火) 01:20:36 ID:bMu5Sw8s0

「……それで今は早苗さんと海東さんが少年を保護しています」
「わかった。急いでいるところを引き止めて済まなかった」

 その声にハッとしてシャロは権兵衛と遊星の方を見る。
 メモを読むので手いっぱいだった自分と違って、二人は情報交換までしていたらしい。
 少年の居場所を聞いた遊星は立ち上がってバイクの様な乗り物――デルタイーグルというらしい――に乗った。
 
「俺は少年の所に向かう。勝治は権兵衛達と一緒にリュウセイを追うんだ」
 
 その言葉に勝治は少し驚いた様子を見せた。 

「でも……いいんですか?」

 傷ついた少年を置いて自分の友達を追うことに罪悪感があるのか、勝治は俯きがちに言う。
 遊星は勝治の肩に優しく手を置いた。

「リュウセイはお前が死んだと聞いてショックを受けた筈だ。無事に生きている姿を見せてやれ」

 勝治は顔を上げ遊星を見た。小さく「遊星さん……」と呟くと、少しの間を開けて深く頷いた。

「はい。わかりました。遊星さん。僕、リュウセイくんを追います」

 遊星も頷き返し肩を離す。ハンドルに手を掛け、エンジンを始動させようとした時、権兵衛が遊星に駆け寄った。

「遊星さん。ちょっと……」

 権兵衛は身体の動きで耳を貸す様に頼むと遊星に何かを言った。
 遊星が「わかった」と返すと権兵衛は頷きデルタイーグルから離れた