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現代文学のちょっとした裏話・第3巻
1 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 20:22:33 ID:c./p8i0I
                                    ,. '"´ ̄  `、
                                   /           ヽ
北さんの本は、                         /      ノ,    (○) Y
やっぱり面白いね。                     i      (○)   、__ ) ヽ   お褒めいただき光栄だろ……
            /                 | ヽー-  ._|       '、__/    !
.            /                  |     \─|                  /
           |    /,    / /    |      \|               /
           l/  //′  /   /l. /   ∧ |  \  |       _,,.. -‐'"´
          /  〃 /  _./-ァ' |/  ,' -H.、 !  '.、|    , .'"´
          ///' ,/  ///  j/  /   '.| :|l  | ヽi   .!
           /' |  i´i  /:fr≠=r  | /ァ=ォ !|   |  '゙、  ゙、
  (⌒ー、      /, ´ヽ|. / N!ら、_リ  ,! ' ん, ソ' ! /,ハ ,′  \  ヽ
  \  {  __  / l   |/  :| ‘ー‐'   ,  ー-'/N// |/     ヽ  !  . ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━─────
    l  ∨  y  |   'l.   |>、._  ーー'_ ノ !ル'        ノ/   ┃      現代文学のちょっとした裏話
    l.  './,  ,ハ  | | ヾミこ彡'ヽ|   ||       i'/                    (第3巻)             ┃
    |  .f / ,.'/   ____'.   '. _/ ̄ ̄ ̄¨¨¨丶、__, ' ´ ̄ ̄〉    ─────━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
    /////レ'´,. -‐-'、,ノ´ vどくとるマンボウ/ 7    _/.
   { ( /l/' K「 '´ ̄   ヽ.`)       / /    r'ーf                        (こなたとちょっと変な幽霊)

2 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 20:25:09 ID:c./p8i0I

                                    i
                  / ⌒ 丶           i
                 /        丶         l、
              /            丶        l;
               .|               ヽ       ノl l
      ;;;;:::-:::-----|                  ヽv-‐  i .l‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐--------:-::-:::-:::;;;;
      |||      |                       |     '! |                    |||
      |||      |                       i  . ノ .| 現 代 文 学 の       |||
      |||      |                     /   |                      |||
      |||      |                    /   l   ち ょ っ と し た   |||
      |||      |                   i   /   .l                    |||
      |||      |                   /   l                裏 話  |||
      |||      |                   /    l                      |||
      |||      |                   !/     l               (第3巻)ノ||
      |||      |                  ヽ   l                     ノ i||
      |||      |                    !  l                  / /!!!
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      ||l            _________,,ヽ |ノ _____         ノ       l||
      |l========三三三=================ミミ;;|彡==========三三三===============l|


※このスレは、戦後の作家たちのエッセー等から、その生き様をやる夫化したものです。

 その中でもある編集者であり作家の生き方をメインに据えています。



【前スレ】
現代文学のちょっとした裏話・第2巻
 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1313333383/

【過去スレ】
現代文学のちょっとした裏話(リメイク版)
 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1307188912/

これまでの話は、以下のまとめサイトでまとめていただいております。
「ぶらりとやる夫」様
 ttp://buraritoyaruo.blog79.fc2.com/blog-entry-386.html
「やる夫短編集阿修羅編」様
 ttp://mukankei151.blog47.fc2.com/blog-category-72.html

3 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:00:13 ID:c./p8i0I
と言うわけではじめます。

現代文学のちょっとした裏話・番外編。

4 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:00:32 ID:c./p8i0I
【番外編・ギャル実が教える近現代文学史(中編)】

           | ̄l\     .| ̄l\
      | ̄l`|  | | ̄ ̄ ̄ ̄|  |  \                                 キ〜ンコ〜ン
     TTTTT.|  | | (┘)   |  | TTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTlヽ
    [二二二|  | |        |  | [二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二]\lヽ
    `l []l[] .|  | | 日日日 |  | | 田田 田田 田田 田田 田田 田田 田田 |   \l
    [二二二|  | |        |  | [二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二]   |i-i-i-i-i、
    `l []l[]. |  | | 日日日 |  | | 田田 田田 田田 田田 田田 田田 田田 |     |二二二]\
    [二二二|  | |        |  | [二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二]   | 田田 |  |
    `l []l[] .|  | | 日日日 |  | | 田田 田田 田田 田田 田田 田田 田田 |     l二二二]  |
    [二二二|  | |        |  | [二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二]   | 田田 |  |
    `l []l[]. |  | l| ̄| ̄|ニl .|  | | 田田| ̄| ̄| 田田 田田 田田 田田 田田 l     l二二二]  |
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |  |] _|_| [二二二|  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               |  |  |/         |  |   ________
               |  |  |           |  | |どっかの高等学校|
               |  |  |____, _ _ |  |    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               |  |  |           |  |
 _______|_l/        .    .|_|__________________________

5 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:00:49 ID:c./p8i0I
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   │三三│  □□  │三三│ |    |┌──┐|┌──┐|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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6 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:01:06 ID:c./p8i0I
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 朕、深く世界の体勢と帝国の現状とに鑑み非常の措置を以て時局を収拾せむと欲し、
 茲(ここ)に忠良なる爾臣民に告ぐ 


 朕は帝国政府をして米英支蘇四国に対し其の共同宣言を受諾する旨通告せしめたり


 抑々(そもそも)帝国臣民の康寧(こうねい)を図り万邦(ばんぽう=あらゆる国)共栄の楽をともにするは、
 皇祖皇宗の遺範にして朕の拳々措かざる所曩(さき)に米英二国に宣戦せる所以も
 亦実に帝国の自存と東亜の安定とを庶幾するに出て他国の主権を排し領土を侵す如きは
 もとより朕が志にあらず然るに交戦すでに四歳を閲(けみ)し
 朕が陸海将兵の勇戦、朕か百僚有司の励精(れいせい)、朕か一億衆庶(しゅうしょ=庶民)の奉公、
 各々最善を尽くせるに拘(かか)わらず戦局を必ずしも好転せず
 世界の大勢亦(また)我に利あらず、しかのみならず敵は新に残虐なる爆弾を使用して、
 しきりに無辜を殺傷し惨害の及ぶ所、真(しん)に測るべからざるに至る
 而も尚交戦を継続せむか、ついに我が民族の滅亡を招来するのみならず、
 ひいて人類の文明をも破却すべしかくの如くむは朕何を以てか億兆の赤子を保し
 皇祖皇宗の神霊に謝せむや是れ朕が帝国政府をして共同宣言に応せしむるに至れる所以なり


 朕は帝国と共に終始東亜の解放に協力せる諸盟邦に対し遺憾の意を表せざるを得ず
 帝国臣民にして戦陣に死し職域に殉じ非命に斃れたる者及びその遺族に想いを致せば、
 五内為に裂く且戦傷を負い災禍を蒙り家業を失いたる者の厚生に至りては
 朕の深く軫念する処なり惟うに今後帝国の受くべき苦難はもとより尋常にあらず
 爾臣民の衷情も朕善く之を知る然れども、朕は時運のおもむくところ堪え難きを堪え、忍び難きを忍び
 以て万世の為に太平を開かんと欲す


 朕は茲に国体を護持し得て忠良なる爾臣民の赤誠に信倚し、
 常に爾臣民と共に在り若しそれ情の激する所濫に事端を滋くふやし、
 或いは同胞排擠互いに時局を亂り為に大道を誤り信義を世界に失うか如きは、
 朕最も之を戒む宜しく挙国一家子孫相伝え確く神州の不滅を信じ任重くして道遠きを念ひ
 総力を将来の建設に傾け道義を篤くし志操を鞏くし、
 誓って国体の精華を発揚し世界の進運に後れざらむことを期すべし爾臣民其れ克く朕が意を体せよ

                                  (句読点等、作者による改変があることをご了承ください)

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              ,r:-::‐:::-:.、
               |:/" ̄`ヽ::}
           __,.:-┴::─ィ'ヽj/:‐:-.、       
         ,.ィ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ::.::.:.:.:`ヽ、    
        ,/:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.::i:.:.:.:.:.::|:.:.:.ヽ、:::.:.\   
       ../:.:.:.:.:.:.,'.:.:.:.:::i::.:|;/|:.:.:.:|:.:|i:.:.:.:ヘ:::.:.:: ヘ  
       .j.......:.:.:/:.:.:.::;-i‐- |:.:.:.:|:.:||‐-:.:ハ:::.:.:ハ  
       l: : : :.:/:.:.:.:.:.:/|:.:|. |:.:.::リj/| ∨:.:.:|::::∧:| 
       {:.:.:.::/:.:./::.:/__j;/_ |:.:/ __!__|:V:..}:.:}          なんか妙に長くて言い回しが変な文章だけど……
       ∨:〃::/:.:./オ≡≡ j;/ ≡≡|:.∨::/   
       . ∨:.:/:.::/:|          ’|::.:|;/           これは何?
         |::/.:.:/::.:|、゛   ー'ー'   ィ|::.:|   
         /⌒Y⌒i^Yヽ:.:ヽハー::':´::: :.:∨⌒i⌒i^Yヽ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ーヘ.ノしし' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄¨゙ーヘ.ノしし' ̄ ̄ ̄ ̄

7 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:01:23 ID:c./p8i0I

        , '  `>x   ‐‐  <⌒`ヽ
          /     . : ´         `: 、   \
       ,    /    〃        \  '
       !   〃            ヾ    i
       !   {l    |l  :i    l| )     ‘,|
       i!  {l  リハ iハ iト、 リ /∧   :l} |
       i!  {l゙ Υ,r=≠. ソ i ィ≠ミ ソ.  /.メ
       i!   八从弋zラ.    vツ/从/ン′i
        i!     ヾ ゙゙     '    ゙∧ l}   i!          終戦勅書ってやつ。
       !!    :l}ハヽ  ` ´ , ' |!i:l}    i!
       !!    :トソ. }.≧- ≦、=ー‐! l}、  i!          このスレではもうおなじみよね。
       !i /   {lハ/   ,  〉ハ.〃 l}‘,メ、          1945年8月15日正午、これがラジオで放送されたってわけ。
       !i ,'  , '´{ミ>\     / 彡イィ´_⊥  \
        У | {l_彡'ハ   /  \ ニミ/ハ    \       いわゆる「玉音放送」。
     /   _|,,..∧  7_ \//⌒ ソ/マハ.    \
    /     ゙l/イ ` ー ´  @        ∧ハ    ツ
   ヾ   x<、|'八      =.〉\ヾ ー ヾ//∧ x ≦
      ` ^ソ/.|//心ー ‐=´ /   ', \  V//へ ゞ
       /  !////∧   l|    l}  __   \//∧
            l}'//~~´ ヽ l|.    lレ´ |`¨ ' ‐'//∧
          ,'//≧.x   ,|        ハ__/V///∧
           ///////`¨ '´     i    ',   V/////7、、
        //// ン            ‘,  V/////ノノ

8 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:01:38 ID:c./p8i0I

 /ィ/: : : : : : : :/::l: : : : l: ::l : ::ヘ:ヘ
   /: /: :/: : : :/._/!:l: : : !、: !: : : : ハ ハ
  / イ: : :/: :/イ::/ l l: : : !: !:ト: ヽ::l: l : l
  /: l: : : :l : : / l/  l !: : :l ',l ヽ: : :!::l: :!
 r: /l: : : :l:: :/rt‐‐┐{!、: :l r‐‐tト: : l::l::l
 l:/ !: : : l: :f、 .ト__ j  ヽl ト__ j ヽ: l::l:j
 !'  !: ∧!::!: !.丶-'     丶‐' ∧::!ハ      ああ、三島とかマンボウさんとかが、
    ヽ:l !/: 丶゛゛  'ー'ー'  ゛゛ ィ: l:l::!      「時間が止まった」かのような表現をしていたときだね。
      ゛ l!: : l: : `.ノ〉‐- ‐ ´: :/: :l!: !
      ll: : ヽ:l:/,イ、   ヽ:::V: : /l: :l
      l: 、: : v  ^`i―/:::::ノ: :/ 、: :!
      !/:ヽ: l   ノイ /:::::/: :/:イヽl

9 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:01:53 ID:c./p8i0I

       ..-‐…‐-...
     /.::::::::::::::⌒::::::.\
    .:::::::::::::::::::.ヽ::Nヘ:::::.ヽ         一方で宮脇俊三さんは、
    i::::::::(:::ニ=-‐ (●)ヽ::ハ         その後に「列車がやってきた」ことを表現することによって、
.    ::::::::::::ミ(●)  (::::) Y          むしろ「時間が流れていた」ことを上手く表現したけどね。
     、::::::.ヽ (::::)´   八
     ヽ:(_i:|、    ゚ .イ
.      <X从 Y⌒ヽ〔

10 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:02:06 ID:c./p8i0I

        /"´       ̄``< \
     , '⌒Y-‐   ,  /     \ \ ヽ
    ./   .├=/ / / /   ハヘヽ ヘ ',
    l    トヽ,'  ||  | |   ,   l l| | l l
    |     |  l i ||   | |  ,イ | .l l| '∩_
    |    ∧ :| l リ、 .| |/ l  l .l l| 〈〈〈 ヽ
    |   ハ.∧ヘ ハ圷 ?   ィ〒ミハハ〈つ   }
    |   ヾ ヽl   l*(●)  `(●)* /``、  {     まあ、本当に時間が止まっちゃったら、
    |    |\§ |⊂⊃、__,、_, ⊂⊃ l   |   |     私たちが存在してるはずないですしw
    |    |  § | ゝ、 {__ノ , イ §|   |   |     終戦を受けても、社会は動くし、人も生きなきゃいけないわけで。
    |    |.  |   l メ、_ ̄_ノヾ |  |   |   |
    |    レ´|   |´ll  ∂  ll`|  ト、/   ,'
    |    |  仁二]|| `  ´ ||仁二]    /
    |    |  仁二] ヽ   У∧仁二]: 、_,/.|
    |    | {: )ソ: : : : `: :≡: : : )ソ.: : :}   l
    |    {二ゞ: : : : : : : : 人: : : : : : :.ノ   :|
    |    |   l: : :―: : ´: : : `ー 1´     . |

11 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:02:21 ID:c./p8i0I

    /    | ハ  \ `    ヾ     `i       |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ :. :.ト、 /}ヘ      i
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソ ヽハ、 リ    |
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ.  /i/ ヽ.    |
  レl  |ヽ`z'ヾヌヽ\ヽ l , ィrァzュ l / lヽ∧     l      でもこの「人が生きる」ってのが、意外に厄介なのよね。
  |ハ ハヘヾィfマ∧  ヾ  {∨ウ》 イ' レイノ  ヽ.  .:|      というのは、まあまず食べるもん食べたりしなきゃいけないけど……
   ∨、ルヽヘリ ゞリ     ゞ‐'とつ/ |'     ハ.l
     マlヾ| |とつ             /} |  ヽ    !      そういう欲求を満たしたとき、次に出てくるのは大体、
    ヾ ' .l ハ、    、     , イ イ ハ   \  ∧     「自分はどのように生きるべきだろう?」ってことなんよね……
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ     どういう目標を持って、どう生きるのか。
      ,  /≧ュ、__|_|_,イ   .|__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ
      | ./ r孑‐-┐ノ|:.:.:.:.l>リ、‐_,‐<ヽイ/:::|::::.../ )    そりゃ、これまでは楽だったわよ。
      レ  / ト‐-┘  // /´ ̄ ̄""'''ー--、,__/_ /    愛国愛国言って、お国のためにと叫んでいれば、
     ,′ ,  にこ}| ::::::「:/              _/ム _   とりあえず、どうにでもなったわけだから。
     ,  '  ィヾ `丶:::::/           f゛―-、 __ 丿
     | /   ノ´⌒``:::::/           > 、_  ノ
     | /   ,'    ::::/           r| 〈` ヽ イ
     レ    {    _::/            ヽ ニ7 /
     /   人、 ヽ、:/             /‐―"/

12 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:02:34 ID:c./p8i0I

              ,..::;ニ=-、
              i::/     、
           ,ゞー--‐::':::|,..-;:ァ
         /:::::::::::::::;::::::::!::::::`丶、
        /::/::::::::::/:/|;:::::;!i::i::::::....、ヽ
          l:/::;'::::'オ/ !:::/へ|:::::::::::゙:.ヾ:、
        ,!,イ:::::/ !′ l::/  .lハ:::::|;;::::l     ああ、なるほどね。
         /i:::::!::/iTニT ,!;' イニリ,!:::l`、:|     今までは国がそういうことを言ってたわけだけど、
          !:(|:'!::l ゜┘/  ゚‐:!:}::!  ゙!     戦争が終わって、国がそういうことを言わなくなっちゃったもんねー。
          |::::M::::!、   ο  .ィ:i!リ
          |::::|:::l:::レ゙'マ¬<:!::|::|         そりゃ不安になるよね。
          !::::|x<!:l  |―| ,l:::|:::!        誰の言うことを信じて行動していいか分からない。
        l::::::;!ヾl:トミヾ、l〃!:ハ:|
        ,':::::::|  ヾ>ミV∠}′ i|
         l::::::::{ ,r=-=ニL._〉,ノ l|
       ,!:::::::::l      |l!l!|´   |!
       !:::::::::::ト、   |< _/:|
        !::::::::::::゙7ー イ丁´「 〈::::::|
        l::::::::::::/ l  | |  l ゙、::::|
       l::::::::::/ l.  |  |  l  ゙、:|

13 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:02:55 ID:c./p8i0I

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

                   r、ノVV^ー八
                 、^':::::::::::::::::::::::^vィ       、ヽ l / ,
                 l..:.::::::::::::::::::::::::::::イ      =     =
                    |.:::::::::::::::::::::::::::::: |     ニ= 書 そ -=
                  |:r¬‐--─勹:::::|     ニ= 物 れ =ニ
                 |:} __ 、._ `}f'〉n_   =- な. で -=
  、、 l | /, ,         ,ヘ}´`'`` `´` |ノ:::|.|  ヽ ニ .ら. も ニ
 .ヽ     ´´,      ,ゝ|、   、,    l|ヽ:ヽヽ  } ´r :   ヽ`
.ヽ し き 書 ニ.    /|{/ :ヽ -=- ./| |.|:::::| |  |  ´/小ヽ`
=  て っ 物  =ニ /:.:.::ヽ、  \二/ :| |.|:::::| |  /
ニ  く. と な  -= ヽ、:.:::::::ヽ、._、  _,ノ/.:::::| | /|
=  れ.何 ら  -=   ヽ、:::::::::\、__/::.z先.:| |' :|
ニ  る と   =ニ   | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::.|'夂.:Y′ト、
/,  : か   ヽ、    | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::_土_::|  '゙, .\
 /     ヽ、     | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::.|:半:|.ト、    \
  / / 小 \    r¬|ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| \

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

        , '  `>x   ‐‐  <⌒`ヽ
          /     . : ´         `: 、   \
       ,    /    〃        \  '
       !   〃            ヾ    i
       !   {l    |l  :i    l| )     ‘,|
       i!  {l  リハ iハ iト、 リ /∧   :l} |          と、いうわけで、戦後直後くらいから、
       i!  {l゙ Υ,r=≠. ソ i ィ≠ミ ソ.  /.メ          みんなこぞって書物に手を出すようになるのよ。
       i!   八从弋zラ.    vツ/从/ン′i          まあ、それだけ戦争時代は、
        i!     ヾ ゙゙     '    ゙∧ l}   i!          そういう文化的なものに接する機会がなかった、
       !!    :l}ハヽ  ` ´ , ' |!i:l}    i!          って見方もできるんだけどね。
       !!    :トソ. }.≧- ≦、=ー‐! l}、  i!
       !i /   {lハ/   ,  〉ハ.〃 l}‘,メ、         例えばちょっとした雑誌を買うのに、
       !i ,'  , '´{ミ>\     / 彡イィ´_⊥  \        徹夜して並ぶとか当たり前。
        У | {l_彡'ハ   /  \ ニミ/ハ    \
     /   _|,,..∧  7_ \//⌒ ソ/マハ.    \     そこまでして、人々は、
    /     ゙l/イ ` ー ´  @        ∧ハ    ツ     こういうモラルハザードの時代に、自分がどう生きるべきか、
   ヾ   x<、|'八      =.〉\ヾ ー ヾ//∧ x ≦      それを見つけ出すために、たくさんの本を読もうとするのよ。
      ` ^ソ/.|//心ー ‐=´ /   ', \  V//へ ゞ
       /  !////∧   l|    l}  __   \//∧
            l}'//~~´ ヽ l|.    lレ´ |`¨ ' ‐'//∧
          ,'//≧.x   ,|        ハ__/V///∧
           ///////`¨ '´     i    ',   V/////7、、
        //// ン            ‘,  V/////ノノ

14 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:03:24 ID:c./p8i0I
⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶
┼┤│  ││;;;||-|-|-|-|-|-|-|-|-||::::::::::::::::::::::::: ||-|-|-|-|-|-|-|-|-|││
┼┤│  ││;;;||-|-|-|-|-|-|-|-|-||::::::::::::::::::::::::: ||-|-|-|-|-|-|-|-|-|││
┼┤│  ││;;;||-|-|-|-|-|-|-|-|-||::::::::::::::::::::::::: ||-|-|-|-|-|-|-|-|-|││
┼┤│  ││;;;||-|-|-|-|-|-|-|-|-||─────||-|-|-|-|-|-|-|-|-|││
┳┥│  ││;;[田田田田][田田田田][田田田田][田田田田] |..│
┻┥└─┘,,|/=======================================;;;|..│
 ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ
ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄
 ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄
==@==@==@==@==@==r─ー─‐-──ー┐@==@==@==@==@==@==
─────────‐| 金 沢 文 子.│─────────
:: : :| |;;| :::: :::: :____`ー─-─-‐ー─┘____:::::::::::::: :| |;;| :
  | |;;|   ::||三三三| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|三三三||:    | |;;|
  | |;;|   ::||三三三|__|__,,ノ___,ノ___,,|三三三||:    | |;;|
  | |;;|   ::||三三三三||::::: :::::::: :: ::: ::::: ::||三三三三||:    | |;;|
  | |;;|   ::||三三三三||:::::: ::: :: :::::::: :::: ::||三三三三||:    | |;;|
  | |;;|:::: /||三三三三||:::::: ::: :: :::::::: :::: ::||三三三 /:: :::::::::::::| |;;|:::::
| ̄ ̄| ̄ ̄|. ||三三三三||:::::: ::: :: :::::::: :::: ::||三三三|| ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄
|    |    |. ||三三三三||::::: :::::::: :: ::: ::::: ::||三三三||  |    |    |
|    |    |. ||三三三三||::::: :::::::: :: ::: ::::: ::||三三三||  |    |    |
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⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

                 ,.-‐v―‐--、 ,
             /ヾ‐´   ヘ -、 ヾ-"`ヽ、
           /      ヽ \    !   ヽ
          / / / ト、  l\_ヽ ヽ   !、   ヽ
            / /! ! L_\ l ´>=、  lr  !    ∧       そのころ、川端康成とかが、
         { / | | レ,=、\! ヒ'_ト、 川ソハ     ∧      あまりの困窮から、自分の持ってる本を貸し出す、
        ∧!.∧  ハ,ヒ〕 、    ⊂lVヘ§` ,    ∧      「鎌倉文庫」っていう貸本屋を運営してたのね。
        / 冫 ヘ ∧⊃、_,、_,   ルく.§   !    ∧
        /    / !§{_> 、_  イノL`ヽ    !     ∧    これが当たって経済的に楽になったってのも、
       ,'   ;  ! §    ,r┘‐‐ ' >、_   l      ∧   借りる側……つまり私たち一般市民が、
       /      !  .-‐/:}   /´::::::ヽ  ヽ   l     ∧   そういう本を読みたいと思っていた、ってことなんよね。
       ,′ ,'   ! ,′/:::::l   /:::::::::::::::::、   }  l      l
      ,!       { / ,/::::::::{ /:The:::::::::::ハ  l  !      |
      ,!   ;'    l/ (::::::::::∨:::Bitch::::::ノ .|  !  !       l
     ,!   ,    r' 、ゝ:::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ、」__」、 l        |

15 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:03:41 ID:c./p8i0I

           . : ´ `ヽ ,    =  、≠⌒メ、
         〃    У          `ヽ \
         /       !         ヾ   ヾ′
         ,'      l  /
          ,        l} 〃          !     i
          !      l} .〃 / 〃      リ    ヽ  !
       |     l} 〃 / l|  ハ リ  ,イ、 ヾ  i| !         調子に乗った、鎌倉文庫の文人たちは、
        |      , =! l| ハ リ ゾ /リ ヽ ) l| l         今度は出版事業も手がけようとする。
        il       ハ ! 从./ィ云沁/  _,,,,_)ソ  l| !         まあ、このスレでもやったけど、
        il       !ハ ! {l .っl廴ノ    { 刀`从 / !         菊池寛が「文藝春秋」作ったようなもんね。
        l}      ,! ヾ {l、         ¨とつ ハリ
        il    メ|  〉 {l    辷ン  イ l}  /            この鎌倉文庫の出版事業はすぐポシャッちゃうんだけどね、
          ,'    ,== 〈  ゝ、`  = ≦、 l} l} レ′           しかし鎌倉文庫の出した雑誌「人間」は、
       l}    / ⌒ヽ.八  \ (_::>=ゝl} l}     __==‐‐、    当然川端とかの作品を掲載するわけよ。
       l}.   /   ./ __>  .)   ./ 彡イ.    /    ミ ‘,
      l} ハ /    y_ ヾ.  /`ヽ/  \ヽ   / ゝ ヾ\ヾ,ソ
      l} 〈::V   〃ゝ::人  (   "     )ソヽ /  /\ソ (ン
     l} 〈 V   / ヽ.¨  \ ヽ       ´ ソ/  /
     リ  V   /   !     )ソ     ソ    l   /
     /   ヾ   ヽ  |   乂          /   /
     / / \    \ |    ` ー  ―'― ‐ 1 __/
.   /〃      \   └‐‐-----------‐‐,┘
    ソ       \  釗           {

16 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:03:55 ID:c./p8i0I

        , '  `>x   ‐‐  <⌒`ヽ
          /     . : ´         `: 、   \
       ,    /    〃        \  '
       !   〃            ヾ    i
       !   {l    |l  :i    l| )     ‘,|
       i!  {l  リハ iハ iト、 リ /∧   :l} |
       i!  {l゙ Υ,r=≠. ソ i ィ≠ミ ソ.  /.メ
       i!   八从弋zラ.    vツ/从/ン′i         「人間」のような新雑誌だけでなく、
        i!     ヾ ゙゙     '    ゙∧ l}   i!         例えば「中央公論」とかのような、戦前からある雑誌も、
       !!    :l}ハヽ  ` ´ , ' |!i:l}    i!         復刊がはじまったわけよ。
       !!    :トソ. }.≧- ≦、=ー‐! l}、  i!
       !i /   {lハ/   ,  〉ハ.〃 l}‘,メ、         「文藝春秋」なんか、どっかのタヌキが経営放棄して、
       !i ,'  , '´{ミ>\     / 彡イィ´_⊥  \       新しいメンバーで雑誌作り上げたりするくらい。
        У | {l_彡'ハ   /  \ ニミ/ハ    \
     /   _|,,..∧  7_ \//⌒ ソ/マハ.    \
    /     ゙l/イ ` ー ´  @        ∧ハ    ツ
   ヾ   x<、|'八      =.〉\ヾ ー ヾ//∧ x ≦
      ` ^ソ/.|//心ー ‐=´ /   ', \  V//へ ゞ
       /  !////∧   l|    l}  __   \//∧
            l}'//~~´ ヽ l|.    lレ´ |`¨ ' ‐'//∧
          ,'//≧.x   ,|        ハ__/V///∧
           ///////`¨ '´     i    ',   V/////7、、
        //// ン            ‘,  V/////ノノ

17 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:04:07 ID:c./p8i0I

                       ,r'ニ:二ュ、
                     (      》
             -‐=:=:=-.、__,..-‐:─::─'':─-..、_
               `> : : ...::.:.:.:i.:.:.:.:.:.:、:.:.:.:.、:.:.:`ヽ、
              /::,ィ: : : :/:/::;|:.:.:.:.i:|:.:ヽ、:.:.\:::.:.:.ヘ
                 /:;//:.:;.::/:/:::/|:.i:.:.:|:|:.:.:.:.ヘ: : : \::.:.ハ
               '"´ /:.:.:j:.:j:.l::;/ |:|:.:::i:|`ヽ、:.ハ::.:.:.:、:\::}
              j:.::/'|:.:|:.|:|⌒ |:|:.:.::リ ⌒ヽ:.:l::.:.:l:..:|:`::ゝ
               |:;/ .|:.:|::.リ___!'∨::|____∨:.:.:.ト、|:::/       だんだん復活してきて、いいことじゃない?
                '´  |:;∧::}≡≡ ヽ|≡≡ |:`ヽ|:::.:〈、
                  ,ノ|'::::::::j        ’|:.:.::|)ヽ:::`ヽ、
.                ,r'⌒ ー:-‐:`-、_ー'ー' _ j:.:.:.| ,イ´`ヽ::〉
              {       { {{ {'´`ュ|| ;}´ ̄ ̄ ̄⌒~`}

18 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:04:21 ID:c./p8i0I

       ー、 _,. -‐ ' ¨´`¨ 'ヽ /~`ヽ
      / /      `ヽ    \    ヽ
     .У         ヽ    〉    ,
     ,'        ハ     ヾ / l}    i
    i     ,  i   ハ  i   .l}  l}     !
     i    i  | i   ハ |l  、 l}  l}     !
    i   ,  |l リハ 〃ハ八 リ l}彡}     i
    i  八 从ニニ ソ  .二ナメ  l} l}  \ |       まあ……媒体はね。
    ソ、  ハ´弋}    ヒツ 从ソ/     メ
      ヾl 从゙゙  '    ゙゙゙ .l}:i   |l   / !       しかし、書いていた人たちに問題があったんよ……
.         Υ { >  _  ィ´ l} i  |l  .ソ !
       i { 〃ー´  1  .l} i\ {l    !
       .{l .{l/ {l  ー ‐ /  l}:::::\   |
       {l .{l_ヾ、   ≦  /:::::::::::::::ヽ  ヽ
       ヒ__=.ン;;\,'/≠ ン:::::::::::::::::::/   ヾ、
      /ミ ン:::::::〈:::::::::ソ:::::::::イ、:::::::! ヾ    `
     /   ソ:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::l}:::::::::| 彡イ =イ
    ゞ、    ゝ、:::::人::::::::::::::::::::/::::::::::| /~~~~~
        =≦彡/:::/  ‘,ー = ´{l::::::::::!
   ー=彡イ //    ',::::::::::::::{l:::::::イ
       .ノ ヾl}¨` ー= ',:::::::::::::{l:::::::|
         〃     `¨ ' ‐.{l:::::::|
.         /   i         \:::::!

19 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:04:39 ID:c./p8i0I

              ,,===、、
              //    ヾ、
                 l:|      ヾ.
              __!__/:ヽ、___l|_
      ,. -‐_´:-: : : : : l: : : : : : : : : : :`: .、
      /‐/: :,: : : : : :, :l: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
      /: : /: : : : : /: /l: : : : ハ: l: : : : : : : l: :`、
     /: ,//: :/ : : :_LL_l: : : l:l レA、:_: : :、: l : : l
   ////: : :l : : : ∧/ l: : : リ l: |丶:`: : l: l: : :l
  / //l: : : l: : : /_V_ヾ: : |l _ヾ__ヽ: : : l:ll: : :l
      /│: : ,、: : :lT亦テl ヾ: l  T示┬l: : W :、:l       えっ?
      l : ハ: : ハ`、'::,┤ ヾ   P:,:::ノ'lヽ: ト`,:x        川端とかが復活したんだよね?
       V  ヽ:l: :l `''´  ,   `''´'.: ヽl_ノ: N
         `  N: :ゝ、_   _    .ノ : : N : : l        ヘンタイって事以外、問題なくね?
         │: : :|  ≧ t - <: : /: : :ハ: : :l
            .l : : :|./ |,─ 、./ //: : : l: l: : :l
           .| : : :|   |ィ ヽ/ // : : :/彡l、: l
             |: : : |  .| ⌒/ //: : : /〃彡l l
            |: : : |  .| / // l l /,´/  |l

20 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:04:55 ID:c./p8i0I

                         /  ̄ミ 、
                     ,. -─…─-ミ    \
              . ⌒>ー=ミ     `    ヽ
            _ / /              \  .
         /   /                 ヽ
       /⌒  //
        .′             i       i| 釗! i     .
        鄯  /          |i     i| _,」⊥|、    i .     川端とか、あと志賀直哉、谷崎潤一郎って辺りは、
        |  .′    ′   |i   ∧ i|´仏以ハ / i| i     戦前からビッグネームだったわけですよ。
        |  │    |i  |i 八   ′?刋::}ハ ∨  i| |
        │  |i |    |i  _j仏以 /    乂 ノ⊂⊃八:     で、ビッグネームゆえに、戦時中でも、
.      :  八 |、  八  イ升:}ハ          ハ/  |     戦争と深く関わらずに、隠遁生活に近いことができた。
        | /   | \ 个.人 乂 ノ    `     /| i  |     変な言い方しちゃえば、
        | /       \| ⊂⊃       ,   .イ :| i  |     戦争が起きても田舎に引きこもっていることができたのよね。
        |      /  i八 'マ个: ..,_     个:| | i  |     きれいな言葉で言えば「疎開」ってヤツなんだけど。
        |    /    | ハ ∨Tアヘ,      ト‐ャノ 厶以
        |  /      レ'⌒, ∨   }       //  }: : `ヽ   そんな人たちが、戦争の惨禍を知っていたと思う?
.      |/       / : : ′ \       /   ′ : :}   例えば戦地の苦しさとか、都市部の空襲のすさまじさとか……
     /        {_: :人   \         人: : /|
    /         「⌒\{ \ _,}   {,__ /}//  |   そして、そういう惨禍にあった人たちの生活を、
  .          / |   )\ __,}   {,__ / (   ;   知っていたのか……
   ーく      . < \│  / : : ー=ミ、___,.ノー=彡 : : ヽ  |
       ー一     \│  .′              : : ; 釗
              )|   : :                : : ノ │
      丶 _ ___彡釗 人: :                : : イ   |
               !  ヽ>: :        : :<ノ    |

21 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:05:13 ID:c./p8i0I

.    /     ` ´                `      \
   /  /  ./   /  /  /   :    ,       ヽ  '  i
  ,/    /     ./  ,'         、  ',       l  ヽ  i|
  |.    ./  ,' ,  .l  i       l   l     ,  }   i  i|
  |   ./   |  l   .|  l       l   l      |丿ヒ l   l
  |  /,'    .|  、.  ',   l        !   !   i. .|⌒ヽ |   l     例えば谷崎の「細雪」。
  | / ,'    .!   ト、  , .|       ィ  ハ   |. .|    乂  |     あれは確かに名作だと思うわよ。
  |' .l   ,   、 ヽヽ ト、 |      ,イ ./, ' l  ./ ./   、 ト、 |
  |  | イ   ハ ヽ _ヽヾ ヾ.   / l / | ,' .| _,/z /l / , メ, ,' ヽ l     しかし、あの戦後の混乱期に、
  |  | .ハヽ ヽヾ´、l ̄ヾ`寸,  / |/ |/z∠_/ // / / ハ /  `l     いかにも金持ち的な神戸のモダンな社会を書いた作品出しても、
  |  レ'  ヽヽ`、. 代孑う刀 ソ    弋孑う刀ゞイ / / リ、   l     戦後ボロボロの状況に生きてる人々には、
  |      ヽヾ、| -=='´       `==' ´}/}/,イ  ハ 、l     何の感慨ももたらさない。
  |    /  |  ⊂⊃             ⊂⊃´ | ヽ ハ∧ ゙ト 、_, むしろイヤミなだけだよね。
  |   ./   .|  | | \             / | .| |   ヽ  ∧
  |  /    |  | |   ヽ    ─¬   '    | .| |   ヽ ハ'|
  |-' /    |  |ノ     }` 、 _ ,  イ        | |    ` ハ :|
  | ./     .|  | _    イ       |、__, -‐- l  | \    \ ヽ
  /´   ,ィ { ヽ ヽ ⌒ ̄ l       '      .|/{‐- 、>   ヽ ヽ

22 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:05:34 ID:c./p8i0I

 |:.:.:.:.:/:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:/! `i:.:.:.:.:.:.iヽ:.:l:.:.:.:.:.:∧ 、:',
 |:.:.:./:.:.:./:.:.:.:.: 、//  |:.:.:.:/:.l ∨!:.:.i:.:.:.∧ \
 |:.:/://:.::.:.:.:/ >、__,, |:.:./レ'/|:.l:.:.:!:.:.:.:.:|       あー……
 |:.|:/:,、':.:.:.:/_____ !:/ ___ !::!:.:.|:.:i:.:.:|       そりゃ、どう見てもKYだよねー。
 |:.|/:{ !:.:/:.|  ̄ ̄ ̄ |'  ,  ̄ ・::.!:.∧:ト、:.!
 |:/:.:.ヽ|:/:.:.:!        ,_  }:.:lレ !' V       でも、プロレタリアの人たちがいるよね、確か。
 |':.:.:.:.:>'´ ゙̄ヽ、     ゙ー、! ':.:.|            彼らは反戦だったはずだけど……
 ':.:.:./     ヘヽ `Tニ' ┴ー‐┴i
 :.:./       l \ ´  -───┤

23 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:05:48 ID:c./p8i0I

           . : ´ `ヽ ,    =  、≠⌒メ、
         〃    У          `ヽ \
         /       !         ヾ   ヾ′
         ,'      l  /
          ,        l} 〃          !     i
          !      l} .〃 / 〃      リ    ヽ  !
       |     l} 〃 / l|  ハ リ  ,イ、 ヾ  i| !
        |      , =! l| ハ リ ゾ /リ ヽ ) l| l      あー……そんな連中もいたよね。
        il       ハ ! 从./ィ云沁/  _,,,,_)ソ  l| !
        il       !ハ ! {l .っl廴ノ    { 刀`从 / !       普通に考えりゃ、
        l}      ,! ヾ {l、         ¨とつ ハリ       戦中に反体制派だったプロレタリア文学系の人々のターン……
        il    メ|  〉 {l    辷ン  イ l}  /         って感じに見えるよね、確かに。
          ,'    ,== 〈  ゝ、`  = ≦、 l} l} レ′
       l}    / ⌒ヽ.八  \ (_::>=ゝl} l}     __==‐‐、 確かに「新日本文学」とかっていう雑誌を立ち上げたりしてる。
       l}.   /   ./ __>  .)   ./ 彡イ.    /    ミ ‘,
      l} ハ /    y_ ヾ.  /`ヽ/  \ヽ   / ゝ ヾ\ヾ,ソ
      l} 〈::V   〃ゝ::人  (   "     )ソヽ /  /\ソ (ン
     l} 〈 V   / ヽ.¨  \ ヽ       ´ ソ/  /
     リ  V   /   !     )ソ     ソ    l   /
     /   ヾ   ヽ  |   乂          /   /
     / / \    \ |    ` ー  ―'― ‐ 1 __/
.   /〃      \   └‐‐-----------‐‐,┘
    ソ       \  釗           {

24 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:06:01 ID:c./p8i0I

    /    | ハ  \ `    ヾ     `i       |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ :. :.ト、 /}ヘ      i
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソ ヽハ、 リ    |
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ.  /i/ ヽ.    |
  レl  |ヽ`z'ヾヌヽ\ヽ l , ィrァzュ l / lヽ∧     l
  |ハ ハヘヾィfマ∧  ヾ  {∨ウ》 イ' レイノ  ヽ.  .:|       しかしここでこなちゃんに思い出して欲しいのは、
   ∨、ルヽヘリ ゞリ     ゞ‐'とつ/ |'     ハ.l       なんで戦前にプロレタリア文学が衰退したかっていう、
     マlヾ| |とつ             /} |  ヽ    !      その経緯よ。
    ヾ ' .l ハ、    、     , イ イ ハ   \  ∧
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ      覚えてるよね?
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ
      ,  /≧ュ、__|_|_,イ   .|__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ
      | ./ r孑‐-┐ノ|:.:.:.:.l>リ、‐_,‐<ヽイ/:::|::::.../ )
      レ  / ト‐-┘  // /´ ̄ ̄""'''ー--、,__/_ /
     ,′ ,  にこ}| ::::::「:/              _/ム _
     ,  '  ィヾ `丶:::::/           f゛―-、 __ 丿
     | /   ノ´⌒``:::::/           > 、_  ノ
     | /   ,'    ::::/           r| 〈` ヽ イ
     レ    {    _::/            ヽ ニ7 /
     /   人、 ヽ、:/             /‐―"/

25 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:06:23 ID:c./p8i0I

      ,. :'",,. -‐ァ'": : : : : : : : : : :|: : : : : ::::ヘ: : :.i : : : : : : : : 、: :`:、
   ,〆 ' ´  /: :,: : : : ; : : : : /: : |: : : : : :::|::|V: . :i.     `、丶: :ヽ
 /    , '   , ′  /  . . /: .::;イ: :l: : : : :l::| ∨: :.i:. : : .   丶`、: i
     /   ./   .:i: : : :.::;': .::/|:::l: : : : l::! ∨: :i:::. : :ヽ: : : `、:. : !
    /  イ  . : :.::i: : : .::::i: :::i |::jl: : : ::l:!  V: :ト;::. : :゙i:. : : :.i::.i: |
    / , ' /. : : : :.:::i: : : ::::::!:.::i   !: | i: : : :{、、,,_ V: i_;ノ.: :.i:::. : :.i:::.i:|
    ,' , '  i: : j: : .:::::|: : : ::`ト-i-‐'゙ i::|. V: :|   ̄、:l ∨: : i::. : : ト ヽ
   ,'/   !:.:;イ: : ::::::|: : :.::::i | l     !|  V: :!    ヾ ∨: :l:::. : :.l::、゙、
  /    .|: :i |: : :::::::l: : .::::i !|      ゙   ヾ: l. --‐―― V: :!::::. : l::!ヾ!    国家による弾圧よりも、
       |:::l. l: ::::::::::l: : ::::l --‐――    ヾl  ト::'::;;:..:リ V:ト;:::. :.|l       むしろマルキシズム宣伝の圧力が強くて、
.        l::l l: :::::::::::}.: ::::ト 三三三三     ` ´―-"'  ・ハ:|::i::: :.{      それによって転向していった人が多いと……
       !j  i.::::::::::jヘ: ::|:::.                     l:::l|::|:i:: :!
       {.  ヾ:::::::|:`ト:::|:::l                    ,ノ:::::: |: i: |      まさかと思うけど……
             ヾ::::|: :!ヘ:l::::ト.、     ー'ー一'   ,,..イ::l:::::: :|: :.N|      また同じようなことを?
            ト::l: :l: :ヾ:l:::::::``:::::-....,、,,__,,. ,-:::'"::::::::l:::l:::. : :!:: :|
           l::N.::l: : :::l::::::::::::::::/r|     !`ヾ::::::::::l::l: : : :j::: :|
               l:|: :::i: : : :l:::::::::;ノ  |'′    ゙|  \:::l:l: : : :j:::: :|
              l:!: ::::i: : : :l;、く     l'''""""'''j   //|: : : :j::::: :l
             ll: : :::i!: : : :トヽヽ   i.    j   // イ: : : ,{:::::. :l
              ,!: :.:::|ヘ: : : :iヽヽヽ   i.   i  // //l: : : ,〈l:::::: :.l

26 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:06:40 ID:c./p8i0I

            .r-、 _00           /::::'┴'r'
            .|::::'´::::r┘  !「`L00、|.l└ク_;厂  /
            .|::::「|:::|    l| |Ln:::r┘|.l _lニユ、 ./
            . ̄└r''"´]_ l| | r゙=゙┐ |└ァ::/ /  /
            、ヽ、 ,ゞ´_::::| l| |「二:::7 .|.l └′/  / /
            . \\`´ |:::|. l| l 〈::/  、 !     '/
                />'´ ̄      `ヾ\
              // /      \  、   ‐-Y⌒ヽ
                 // 〃ハ    ヽヽ ヽ \=┤   ‘,
              /イ l |l l  、   ||  l|  ゙, ノト、   i
           //ハ l |l||ト、 ||  l| i |  | ヘ.  i
             ///ハl ll十彡|li \|ー--リ l l ∧ ヘ  i       そのマサカ!だったりするんだぜぃwwww
          〃/ i ハハ 圷 ?    ィ〒ミ| ⊥/ / ハ ヽ  i
.         〃./ i i  '. *≦゚≧ 三:≦゚≧*ノ| lソ//iヘ ヽ i       バカだろ、こいつらwwwww
          |l l  i/  ,ハ⊂⊃、_,、_,⊂⊃|!§.// i ヘ.  i
          |l |. /  /./§> 、|r┬| ィ´人§//.  i ヘ ヘ
          |l |/_./ / ノ, ィく `ー'´ 「>、 _\\_ '. ∧ ヘ
          |l |仁二二]/\ §   ξ /::/ >‐{ V ハ  ヘ
          八 [_二二二] :::::|∝ ξ /::::::/[二二二]  ∨ ハ ヘ

27 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:06:56 ID:c./p8i0I

                ~ヽ  . :  =   :: 、  `ヽ
             /     :>´      ヾ `ヽ、ハ
         /     /   〃        ヽi
         /    ,           /    `ヽ \
           ,     i    ,'     !:   ., \ }  八
          i      !    :| 从  i|   |ト、 ソ. ソ ‘,   真面目に説明すると、
         |     l|   斗 ⌒ト、 ハ  斗┼メ ´  i    まず、「新日本文学」立ち上げのときに、参加者の要件として求めたのが、
         |!     ',   ∧二二tヾリ ヽ,二ニz从 ,ハ lリ    「侵略戦争に加担しなかった」こと。
           i     ゞ ハ 八::::リ !   {::リノ ル/ / V
          }     (人こつ ` ´    , `´ こつハ /     しかし、これ、
         l〃 :::::::ゝ=ト、    __   丿レ′ l|      何をもって「加担」したのか、「加担しなかった」のかが、わからない。
         |/  :::::::::爪  ト .  _ < ハ   ,′     例えば戦争のことを書いただけでダメなの?ってことに
         |   ::::::::{lハ /}   ¨´{=-、{ハ   /       なりかねないのよ。
          ル′ /⌒.{lハ≧x、     !. ノ{ハ.  /

28 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:07:20 ID:c./p8i0I

       /  /      \ヽ
        ′   / / !      ∨
      l   ′/ /{ i |  i |  |  ',
      |  l  l斗zミハ 斗zミ!/  }
      | /八i i化リ ∨ ヒリ// ノ           その定義が明確でないから、
      |   /i`ト、'''  __' ''',仏ィ^!           「お前は転向して戦争に協力したじゃねーか」という
      / 〃 ! ∨`ト`_´ィ | i|\|           批判なんかが行われるようになる。
.     / /__-廴_∨!   {___}/}  |
    //「:「:「入_`}ヘ  _〃 __〉_八__          さらにはいろいろな政治をめぐる意見……例えば天皇制とか、
  __ノ  /: : : : :.{`」: :}{i_/七_}: : :|  \        そういうのの対立が起きて、離脱する人が出てくる。
「 ̄   /: : :_:/}:.ゝ-:/:/i}: : _)ノ: {: :ト、  ヽ
`¨¨ヽノ: : : :{: :/: : : :{: :Y: : : : : : :?´`ヽノ       そんなこんなで、どんどん組織は先鋭化、
 、__/: : : : _/ {: : : :{: : : : : : i: : : : |:|\__rっ       辞める人続出……ってことになんのよ。
   {: :/: :∧ 人_: : }: :ノ: : : {: :_:.ノ:.!   `ー
   ヽ:{: : : : ヽ }: : : : : : : : : :ー:/:/: 〉
     \: : : : :| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ {:.ノ: :{
       \: : :i    i    ∨: :ハ
      _/: : ノ    '    ∨:}: :}
      {{\人         }: !: :〉
      `ー'⌒\       ノ 〉: : {

29 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:07:40 ID:c./p8i0I

    /    | ハ  \ `    ヾ  /  |i      |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ ::.:.ト、 /∨     !
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソヽ,'  :.  リ   |      失敗の原因は、結局のところ、
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ  廴丿ヽ     |      共産党を牛耳ってた人が、文芸の世界を押さえ込んで、
  レl  |ヽ`z'ヒ十个ヽ\ヽl L__,, ルl / l ∧   l      文芸をマルキシズムの宣伝のために使おうとしたことよ。
  |ハ ハヘヾィ_ー一  ヾ   釗  リ`}イ/ イノ :.ヽ |      しかし文芸ってのは、芸術で、
   ∨、ルヽヘリ  ゞ丿     `‐'とつ/ |      ハ l      芸術ってのは作った人の心の中のものを外に発露することなんだから、
     マlヾ| |とつ             /} | ヽ      l      そこにマルキシズムが政治的に介入することはありえないのよね。
    ヾ ' .l ハ、    、¬   , イ イ ハ   \  ∧
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ     はっきりいって共産党のおエライ人って、
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ     考え方は軍国主義の指導者たちとさほど変わらないわよ。
      ,  /≧ュ、__|_|_,イ   .|__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ
      | ./ r孑‐-┐ノ|:.:.:.:.l>リ、‐_,‐<ヽイ/:::|::::.../ )    しかもこんな人をいまだにありがたがって、
      レ  / ト‐-┘  // /´ ̄ ̄""'''ー--、,__/_ /    その人は「人殺しとかしてない」とか、
     ,′ ,  にこ}| ::::::「:/              _/ム _   平気で言うわけだからね……ブツブツ
     ,  '  ィヾ `丶:::::/           f゛―-、 __ 丿
     | /   ノ´⌒``:::::/           > 、_  ノ
     | /   ,'    ::::/           r| 〈` ヽ イ
     レ    {    _::/            ヽ ニ7 /
     /   人、 ヽ、:/             /‐―"/

30 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:07:59 ID:c./p8i0I

                         ___
                   ..::::::::::::::::::::::::::::≧..、
                   /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..
              ,イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
             .::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::ヽ:::::::::::ヽ
             l::::::::::::::::::::::l:::::::ト::::::::::::::::::::i:::::::::::::ハ
             l::::::::::::::::::::::|从/ニヽ:::::l:::::::ハ::::::::::::::|
             l::::::::::::::l:::::::l ヒfこ心ヘハ::/=l:{:::::.イリ
           ト、 V::::::::::ヘ:::::{ー( ::::::::ハ fこリルレ'     まあ某政党の元議長の事実……
.             ‐- `y:V::::::::::::ト::j      `(:::冫::::}      じゃなくて「あくまでも」誹謗中傷はここまでにして、
               ノ:Y´ Y;:::::::∧`    ーァ ,.:::::::/
          /::::/   ト;::::::::ハ     /::::::/       結局マルキシズムの宣伝にこだわった、
         ,:':::::::::l   _丿V::::::ハ ` T ´ーl:::::/       「新日本文学」は失敗した、ってことね。
         ,イ::::::::::::|  ,ム=, v::::::}    \l:::::ト、
.         {:::::::::::::リ ./    ヽ':::::::l ` ´  |:::ノ }
          V::::::::::ソ /      ヾ:l      レ'

31 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:08:13 ID:c./p8i0I

             ,ィヘ ____ _, ィ ⌒ ヽ
           .// /_´、 ∠_  ` ヽ    \
           ' /   /´  ` `ヽ  ヽ    l
           .| ,'     l        \ ヽ   |
           .レ                ヽ ヽ  .|
          /                 ヽ}、 |
          ,'   ,    |   ,、    ,   l }:.|
          |    ト  ヘ |   | ヽ   イ   .| }.:|       まあ、発表の場を提供した、って点では、
          |    ヾ | ヽト、 l  ∨/ハ ィ  l ,' l       あながち失敗ではありませんけどね。
          ∨ヘハ寸‐弋う \| ,ィ弋う .}/ l ∧ .|       戦前組なら中野重治がいたわけだし、
          |' ヽ、rュ´           ´rュ.l./ .∨|       戦後組なら野間宏なんかも新日本文学の人。
          |    | ゝ_   -    イ ノヲ、   .l       いい人は揃ってたとは思いますよ。
          |  ,r-‐'´  ヽ、-r≦  }_/イ `ヽ .|       じゃなきゃ戦後50年以上続くとは思えないし。
          /  /   _ュム/ 、_  { ̄ _ノ|    i ト、
        /  /  /  |       フノ l    l、 \     しかしまあ最終巻は本当に酷かったわ、
   __/   ./   '-‐y廴_____zイr‐=-f'     \   なんであんな腐れ外道に編集やらせるのかと……ブツブツ
  r ´ /   ./    ,  /: : : : : : : : : : : : : : :∧  |      \
 < ̄ /  /   //{: : : : : : : : : : : : : : : :.:∧ .|        \
  >'、__,'   /´  l: : : :‐- 、:_: : : : : : : : : ノ . l\       >
  |\__{_ / r-―ゞ‐、二二二__  イ  |  ヽ ― ´ヽ、
  |       rf壬_   __            '         }
  \         ̄―― ´       ` ‐- 、_ノ      ‐-‐ ´
    ヽ _ィ

32 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:08:33 ID:c./p8i0I

              ,,===、、
              //    ヾ、
                 l:|      ヾ.
              __!__/:ヽ、___l|_
      ,. -‐_´:-: : : : : l: : : : : : : : : : :`: .、
      /‐/: :,: : : : : :, :l: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
      /: : /: : : : : /: /l: : : : ハ: l: : : : : : : l: :`、
     /: ,//: :/ : : :_LL_l: : : l:l レA、:_: : :、: l : : l
   ////: : :l : : : ∧/ l: : : リ l: |丶:`: : l: l: : :l
  / //l: : : l: : : /_V_ヾ: : |l _ヾ__ヽ: : : l:ll: : :l     (ギャル実さんってプロレタリアになるとぼやきが多いなぁ……)
      /│: : ,、: : :lT亦テl ヾ: l  T示┬l: : W :、:l
      l : ハ: : ハ`、'::,┤ ヾ   P:,:::ノ'lヽ: ト`,:x     じゃ、じゃあ、
       V  ヽ:l: :l `''´  ,   `''´'.: ヽl_ノ: N    結局、戦後直後に出てきた作品は、
         `  N: :ゝ、_   _    .ノ : : N : : l     読者にとってはあまり……って感じ?
         │: : :|  ≧ t - <: : /: : :ハ: : :l
            .l : : :|./ |,─ 、./ //: : : l: l: : :l
           .| : : :|   |ィ ヽ/ // : : :/彡l、: l
             |: : : |  .| ⌒/ //: : : /〃彡l l
            |: : : |  .| / // l l /,´/  |l

33 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:08:44 ID:c./p8i0I

                  , -―――- 、
               _/         ヽy^ヽ
           / / i     ヽ  ヽl ヽ | _rヽ
             l l /  i , ヽ , l 、 ヽ } .l_{ァ、_ヽ `つ
              | | l /-- | | | ヽ-‐l `l r-.v´: : : 〉 }`´    だいじょーぶ!
            .| ト、' ハ圦l | | /ハメl / } }r': : : :/´
             .| | 从| 辷ソヾ' ' 辷ソ| |: : : : :イ        こういうときは大体、新しいタイプの作家さんがでてくるのよ。
           | | l こつ 、_,、_, こつ : : : / l        そして大衆的人気を得ていくの。
            | | | | `ぇ=rzzzュ'´1 |_: :/| |
             | |  } .ヾ,/: :|`   ´|ヾ lノ` .| |        今回の場合は、まず無頼派、
              | | ィ/ /: : :ヽ,---/: :レ>`ヽ | |        そして第一次戦後派、って感じね。
            .| |/{__ ̄}: : :`oイ: : /´_/ | |
             .|/: : :/ r': : :/、: : :ハ_ ̄}.| |
          /: : //`: /__ヽ: ::{  }_ノ. | |
      r- x´: ://: : /     ∨∧   | |
     r- >、ヽ'v <: : : :/‐z_ヽ ' ,  ∨∧ .   | |
     `‐-、`〈´ | | 7´    ̄ ̄ ̄ ヘ-<   . | l
       `´  l | 1-z__f^`.l    イ .   | |
             | |  |    |  |` ̄ ̄|´   .| |
           .| |  |    |  .l    |     .| l

34 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:08:58 ID:c./p8i0I
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 1 正業に就かず、無法な行いをすること。また、そのさまや、そのような人。「―な(の)輩(やから)」
 2 頼みにするところのないこと。「単孤―の独人になりて」(十訓抄)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

              ___ , -‐――――< ̄`ヽ
                /   /´ ̄,`‐=  ヾ< -、 ヽ ヽ
            /     '-‐ /    / !  ヽ   ヾ、}
               |     .|   /     '         ヾ
               |     .| . /                ヽ
               |     ,| /  i  f   /       /      i
               |   / レ   .|  |   イ     /l ,l    ',
               |  ./ . |   . |―|=7、l   ,ィ 7_|│ /   |
               |  /  ! |、 .l八|⊥._| / l ,イ__l/ / 〉 l
               レ'    ∨ヾ|{て うリ´' :::: レ'{c:メ´ . |"ハノ
               |´   ,   lこつヽ- '      `´こつ|´        というわけで、よく使うけど意外に分からない、
           ,' /    l |、     、_     イ | ト、        「無頼」って言葉を辞書で調べてみた。
             /zイ      | | `` r‐- r--‐<_   | | \_
       __/     /_〉 ヽrヽ´  `^い  _>ァ'"}   _/
     〈         / .!、 ̄``ヽ〉,___〉,l、 |  _イ( ̄
      \     , _>、 rヘ__|´: : : : : : : }、`コイ〉、ヽ__ィ
        \_/   > } ゝ_二フ: : : : : : : イ∧|__,ヘ、} ̄ ̄
               / / (,' / : 7廴: : : : :_:_:〉: ∧   リ
             ` ─ <    〉、_ / l  ̄ ̄   lヾ: }

35 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:09:12 ID:c./p8i0I

             ,ィ,"二、ヽ、
         /'′   `j,!
        ,.ゝ.-.‐.‐.-. 、,/ヽ_
       ,. :': : : : ; : : : : : : : : : |−`=-.、
.      ,:': : : : : :/: : : : : :,!.  !  `ヽ
    ,/: : : : : :,:'.:/: :_:,,:.//'|:,: : |_: : ヽ、ヽ
   .i: : : : : :,:': /: : : :// j.:i: :.ハ: ::::. :i`ヾ:、
   j: : : : :./: /: .:: :./'′ j;イ / .|i: ::!:. i
   .!: i: : ;': ;ィ.::::: :ォオ云! '゛!:伝'::l.;:ハ::.|
    ! |: :.レクイ::::;イ|  V | / lソi!::'/ l::|
    l:j: : .:::!_!:/:::l:|  `´ _ ,' ,!V  リ        どっちの意味合いのほうが強いんだろ?
    j:l: :.:::: !|':|:: :l:!_   `",イ:|
     !!: :.::::|:::;{:: : l! K二`^!|:!:::|           太宰治の言動考えると……どっちにも取れそうだし。
     l!: .:::::|/_ V: : ゙k'(  |゛|::|
     !: ::::::l三ミ、V: :iヘヽ ト、|:l
    ,' :::::::{'⌒`ヾミヾ:|、`|  ! V
   ,' :::::::;;;!   `ヾ!ミミ:|   i ヽ
    ! :::::::;;;|     ヽ`:!  iミ!'
   l: :::::::::;;;!     _,く ゙、_ソ
   |: ::::::::::;;ト、__,ノ彡彡--ー'゛ `}
  !::::::::::::':!、ヾ彡'_,..、-‐ォー'

36 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:09:25 ID:c./p8i0I

                ____
.           ,  ´        ` 、
        ,へ/             \
.       / , '                    ヽ, へ
      / /  /   ./    、       キ'" l   ヽ
.     / i  ,'   ,'     l  .i    l冫'.l.   .i
.   ,.  l  l  __ ,'   ,  .l __,'  i  .l /,'.|     .l
   l  ', .l '´ ,`   ,l  ,' '´/``/ ,' .l'./ ,'    .|
   l   ', .|ヽ.,ィテz、  l.レ'l.,ィテz.、,' / .l' ,'l     |
   l    ヾ .l b::::::lヾ'  レ'b:::::::l,イ   .l`}' l     |     あれ?
   l   l  l ゞ_り    ゞ_;り l   l/ l    |
   l    l   ⊂⊃  、_,、_,  ⊂⊃  § |    |     こなちゃん、太宰が「無頼派」って、よく知ってるね。
   l    l  .l ` 、  ヽノ  ., イ.  § |    |
   l    l   .l    ` ‐r-‐ 1´ ./  /   |    |
   l   l  l_,ィ―r‐'゚。o。゚‐./  /- 、  l    |
   l   l  l l   ', _ δ /  / l  ヽ .l    |

37 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:09:43 ID:c./p8i0I

   /    : :./: : : : : : : : : : l: : : : : : ',: : : : : : : : : : :   \-、  \
   /. .     /  : : : : : : : ,: : :!: : : : : : :}: : : 、: : : :、  、  ヽ `ヽ、: :ヽ
  ,: : : : :  /: : : . . . . . . ../:.:./|: : : : : : :.!,: : : :',: : : :、: : : 、: : : :\   ` \
  !: : : : : :/: : : : : : : : : :,/:-/、|: : : : : :l: |ヽ: : : l: : : : ,: : : :',: : : : : ',
  .i: : :. : :./: : : :l: : : : :´:/: :/  !: : : : :,イ:.| ´`ヽ!: : : :.}: : : : ト、: : : :‘,
  l: : : :.:./: : : : l: : : : : /:/.  !: : : :.:/|: |  }:.:.|: : : : |: : : : :} \: : :.
  |: : :.:./: : : :.,イ: : : : /´     |: : : :/ !:|  ',: :|: : : : |: l: : : |   ヽ: :.
  |: : : :{: : :/:.|: : : :/       !: : :/   |}   }: |: : : :/: i: : : l    ∨
  ',: : :/l: :/:.:.:.:|: : :/      |: :./   |_   l:/!: : /: :/: : :,'
  ,: : { l:/,: : :.:|: :/ 三三三'  l: :/   三三三 ' |: :/: :イ: : :/
  }: : :ヽ、.',: : :|:/: ',      |:/        ・!}:/: :./|: :./    中学ん時、「走れメロス」を授業でやったから。
  |: : : : : : ',: :l/: :∧      '           j:/l: :/ _!:/
  |: : : : : :.∧: : : : ∧   {`¨ ´ ,ー'   _ , イ: :.|// }     ……でも、あのときもいまいち「無頼派」ってのがわかんなくてさ。
  |: : : : : : : :.ヽ: : : : :.> 、_ゝ- '´_,.. . < l: : : : :l /  /
  |: : : |: : : : : : \: : : : :、  ト、 ̄ ヽ:/ !: : : :/ l  ,.- 、
  |: : : |: : : :.:./`ヽ\: : : :ヽ、  \ヽ } 、 |:(⌒ヽl /    ヽ
  |: : : |: : : : {、    \: : : :∨、 ヽ l ヽl: /ヽ. (     }
  |: : : |: : : : | `ヽ \ \: : l ヽ、_!l   !/、 ヽ、 ー- ' ノ

38 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:09:57 ID:c./p8i0I

         /      / ,'     ヽ`丶 /   ヽ{     l
        '     /,'  i      :.     \.  ハ   |
        .i     , ' / ,. !  .   ::      ヽ / !ハ  : |
       l    / , / /  |  :   :::.    ',   V::j:::! : l
.       l  , 'イ ..i  .:l .:/ |: |i::.  ト:::::...  l:  l:: l::::::l:  !
      l /l  .::l .:/| ./  l:. | l::. | ヽ:::.   l::.  |::..l::::;|:. j      ん……まあ、無頼というと、
       l  :l  .;イ .::;ヘ!/'-一!:.| 、!:. l`ー=、 . !:::. lj,:::!/:!:: |      無頼漢→ならず者的な印象しか出てこないからねー。
.       l  ::| ::!::|.::ハl'圷 ?!.|  ヽl ィ〒ミ、: ト、:. Kl::|:::|::. |
      l  :::!..::!:l::l:ハ ヽ(●) 丶   (●)ハ | i::.!/ハ:!::l:::: !      むしろ「無頼派」よりも「新戯作派」ってほうが、
      !  ,  ヘl§!`、 ⊂⊃      ⊂⊃ Ll:レ'―-、:::::  |      いいかもしんないねー。
     / /  /仁二] i  ゝ  、_,、__,  ノ 仁二]   ',::   !
    / ./  .:i [二二] !\   、 / j'_ ,.イ  [二二]  .:i::         こなちゃん、「戯作」って、どんなのか覚えてる?
  -‐' ,.イ . .::{ [二二} l:::::::\r、/ /    / [二二}   ::|: !.
  ̄´ / /: ::::i  ̄)ソ |:::::::::::ノ/ ./` ξ::::::::i ̄)ソ ..:/:::l:  l
    / j::: ::::::l      l::::::// ,レ'⌒!:::::::::::j    ..:j':::::::j::: l
.   / ,イ::: ::::::l       !:::レ'´    ⌒j:::::::::l     ::/:::::::/::  |
   i  ' |:::::.::::::|       l:::l     ´_,.〉:::::;'   :::/:::::::/::::.  !
   | l |::::::::::::l      l:::|      j.ノ:::::/   ::/:::::::/::::::: l| l

39 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:10:11 ID:c./p8i0I

              ,r:-::‐:::-:.、
               |:/" ̄`ヽ::}
           __,.:-┴::─ィ'ヽj/:‐:-.、      
         ,.ィ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ::.::.:.:.:`ヽ、   
        ,/:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.::i:.:.:.:.:.::|:.:.:.ヽ、:::.:.\  
       ../:.:.:.:.:.:.,'.:.:.:.:::i::.:|;/|:.:.:.:|:.:|i:.:.:.:ヘ:::.:.:: ヘ 
       .j.......:.:.:/:.:.:.::;-i‐- |:.:.:.:|:.:||‐-:.:ハ:::.:.:ハ 
       l: : : :.:/:.:.:.:.:.:/|:.:|. |:.:.::リj/| ∨:.:.:|::::∧:|
       {:.:.:.::/:.:./::.:/__j;/_ |:.:/ __!__|:V:..}:.:}           こーゆーのだよね。
       ∨:〃::/:.:./オ≡≡ j;/ ≡≡|:.∨::/  
       . ∨:.:/:.::/:|          ’|::.:|;/            これが、どしたの?
         |::/.:.:/::.:|、゛   ー'ー'   ィ|::.:|   ゙
         /⌒Y⌒i^Yヽ:.:ヽハー::':´::: :.:∨⌒i⌒i^Yヽ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ーヘ.ノしし' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄¨゙ーヘ.ノしし' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 江戸期の戯作
 (1)滑稽物……東海道中膝栗毛など
 (2)合巻物……勧善懲悪的な通俗的な話、南総里見八犬伝など
 (3)人情物……男と女の色恋沙汰とか。
──────────────────────────────────────────────────

40 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:10:26 ID:c./p8i0I

                          ,  -‐ ==‐-、
                       , イ            ヽ
                         / /    ヽ      ヽヽ ヽ
                    r‐7 /  l    l    、   ヽ>'´ `ぇ、
                   /  /./.  .l  ',  .ト、  l    l/>i    ヽ
                     /  l .l.   ∧ .',  .l l  l   l .l>'/l     l
                    ,    l l   i ,' ', .ト、 l斗-‐ト,   l ィレ'>l.    .l
                    l   !.l   l'⌒゙ , | .', l .l / l. ,イ/`´,'l       l
                    l.    Yl ィ禾心、 | ヽリィ禾心 / l 、 / .|.    .|     そーだね。
                    l     l ヽ l l:::::::::l`   l l:::::::::レ' lし}  .|.    .|
                    l     l  `l弋zツ    ゞz;;;ツl. .l_ノ  |.    .|     無頼派(新戯作派)は、
                    l     l  ⊂⊃  、_,、_, ⊂⊃ .l§   |.    .|     文学において重要なのはそこじゃね?
                 .l     l  l§ ` 、_`´, イ l  l§  |.    .|     って考えるのよ。
             ,、     l     l  l       rf三三キl  l    |.    .|
                i i.   .l     l  lー‐f ̄l´‐@`‐7:l  l― 、 l.    .|    戯作性が必要なんじゃないかと。
                l l.   .l     l  l  l  l     / l  l   .l |.    .|
            ,、,、l-┐ /´)     l  l ./.  .l   , '   l  l   .l |.    .|
        f`l´.l l :レヽ./l    / ./;;;/ヽ、. .:l /  /.  !-ァ-zセ      .|
.         !. ', _>ノ.  ./ .l   ./  レ'ア.\ \.:V,イ~/   ././: : : :/.    .|
         ソ     ./  l  /  / /.  .\_/./  ././に二ア .     .|
         {.   .;イ   .l ./  / /ヽ      {´   , ' ./ |    l       .|

41 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:10:42 ID:c./p8i0I

                ,ィ,"二ニ、ヽ、
           /'′       !}
           」!__     '′
       ,. :'':": : : ; : : :`: ヽ. 、_
      /: : : : : : : : : : :,.:-:'': : : : : |_
     /: : : : : : : : : : :/: : : . .  : :|、_\
    i: : : : : : : : : :,:'': /: .::: : /:/ / .! ゙、``
    !: : : : : : : : /: :/ .:::: : /,:イ:/: /: 、: :i
   .l: : : : : : : ///.::::: :/イ幺'l:./;::: :|ヾj
    !: :!: : : .: イ::ri'::::;.イ|.|l''!j/:ハ:::|
    !: j: : : :: : |::l'/j::::::l:|   '"〈'゛ |/         でも、それって、確か坪内逍遥が言ってて、
    !:.l: : : ::: : !:::`:|:: : !|   r;.ノ            あと尾崎紅葉とか幸田露伴もそんなこと意識してたよね。
   .l:.l: : .:::::: :l::::::;!|: : :l|‐- '゙    _
   .l,': : :::::::;/_/゙`!: : :!:l       ノ |
   j': .:::::::::/三ミ:、 V: :|::!    / , _二つ
   ,': .:::::::::j彡=ミミミ:V:.ト:|     ,' 、{ _/
  ,': .::::::::::l′   `ヾ∨ミ:!-、 /  厂
  /: ::::::::::::!,     |! `ヾミ゙、j/   ,'
 /: ::::::::::::/      ゙、  `}′ /
 l .::::::::::::ヘ、     ,ノ  ,/ト、_/
 !.::::::::::::::::::l三三三!   〈  !,!

42 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:11:02 ID:c./p8i0I

          /     . : ´              ハ  i
            ,     , '   ,'              ヽ  ハ !
            i    〃  〃,  ,  i   リ  i  l    ハ
            i    ハ  {l ハ !  l|   ハ !i   !     ‘,
          !    ハ  .ル リ ナヾ八  )、ハサ‐リ    ト
          l}    ハ   ィf千气 \.( ィf千ミ iリ   !.ヽ l|
             l}    ハ  |l八℃リ    ソ .{l℃リ リ   _ノ.  ソ
            !      !ヾ从  ¨       `¨ 从ハ ハ          その人たちはどちらかというと「人情物」から、
         ,'      /| {.§    _ ,,_    ,' {lハ V|         小説を考えていたように思うんだけど、
         〃 /  ,'::::! {l >  ` =´  <§{ハ   i          無頼派はむしろ「滑稽さ」とか「洒落」とかの方から
        /( .(  /::::::l. {l  ム` = イ.   ! {l::ハ.  ハ         戯作性を持たせたほうがいい、って考えるのね。
        / )ソ/:::::::::::ミ、 \= !    {、__  ! {l::::ハ  〉
         /  / ;;;;/⌒ { ≧彡 ´       ン iー . /::`,        確かにそういうコミカルな面とか、
.      /./ γ´厂l厂 ≧二}厂ヽ   __=´   〉、. V:::::::‘,      そういうのって、それまでの文学は持ってなかった側面っしょ。
      У   シ´⌒ー ヾ 〃 ⌒ l}  {l_,,,,,,.. < 厂l个v、ハ      それまでリアリズムとかそういうのは追究してたけどさ。
      /   / : : : : : : : : ソ: : : : : : l}  {l  {二ニ彡⌒|⌒{l \===
  ==≠    /: : : : : : : : : : : : : : : {l} l}H{l{l} `ミ、/ ⌒ー‐v   ̄ ̄ヾ  ……まあ、それまでの文学に対する、
  ミ二二ニニ./: : : : : : : : :, : : : : : : {l} {ロ} {l}: : ソ、:::...: : : :i´ゞ     /  反発をしたら、そうなりましたーってのもあるのかもね。
   `ヽ 〃メ: : : : : : : : イ : : : : : : {l}: : V: : : :{l}: : : ヽ::.: : : {  `ー ´
       |i: : : : : : : : // : : : : : : : {l}:: : : : : : : {l}: : : : l}:: : : ! /
     {l : : : : : : / .{ : : : : : : : : {l}:: : : : : : : {l}: : : : l}: : : |/
      {l: : : : : : く   ヽ : : : : : : : :{l},: : 、: : : :{l}: : : ィ′: : :!
     ヾ: : : : : : : :ヽ   ト =ー=´{l}::::::> -{}=1 l|: : : : :|
      \: : : : : : : :\ l}::::::::{::::::::{::::::::}::::::::::}:::::::l|: : : : : |
        ゝ`ヽ: : : : : :乂ー‐‐'ー‐‐'ー‐‐'ー‐‐‐': : : : : :|
         \弋: : : : : : !            |: : : : : : |

43 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:11:23 ID:c./p8i0I

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

  /:: :: :: :: :: ::|_ヽ:: |ヽ:: :: :::|、:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :::lヽ:ヽ  \
  |:: :: :: :: :: :::|, - ミヽト ヽ:: :: | ゝ:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: |  ヾ    \  糸色
  |:: :: :: :: :: :::|´r .ヽヽ、 ヽ:: :l rヽ:: :: :: ::/、:: :: :: :: :::|       /
  |:: :: :: :: :: :::| ゝ- '  ヽ=ヾ:|l  ヽ:: :: :/ ヽ:: :: :: :: :l       /   亡月
  ヽ:: :: :::/ヽ::| __ 丿   ヽ _ ヽ:: / 丿l丶:: :: :::l      /    王
   l:: :::/  lヾ      , 、   ヽ/   l   ヽ :: l      /
   |:: /l 、 l      ____     /  /:| ヽl     /     |
   |:/ l:: ::`l     ト――― |    /- ':: :: l      /      .ヽ、丿
     |:: ::ハ\.   l_____.l  /::l\:: :: |      \
     |://:: :::> 、   ー    イ\:: l  \:|       \   十
       /: /  lヽ  _  イ l   ヾ__        /    .| こ
       //    l       .l / ̄    |       /
           / l    _  /      l       /      .| | |
         / イ- ‐ ´/        |       ̄ ̄/   ・・・
        /  l | ○ /          ti        /
        /  l__l___/        /  \       /

           【太宰治】

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

           ,. <"´      ̄` <\
     ,r⌒Y-‐  ,  /     \\ヽ
     ,'  ├=/ / //  ハヾ ヾ、
      i   / l | i |   | | | ,'| |i |l:|   l !  ./)
     i  / :∧ |  l リ-十/l/l十十lハ| lハ/ <
    .i / /∧ヾl |ヽ*( >)  ´(< )*':リ  |ノ  ソ〉
    i   /  \§! |⊂⊃、_,、_,  ⊂つl /  r '         というわけで、近現代日本文学史上、
   // /     §人'ゝ、 (_.ノ ., イ§/  /          トップレベルのアレな人、太宰治の登場だぁ!
  / / /     r//_r,<|``@'゙「<_ /  /、 \
, / ハ∨    .仁二]/ rー'ゝ',  }:::::ヽ /  | /
//  l |    仁二]/,ノヾ ,>:', /:::::::::ヾ_   |l |
∧ / |    [二メ| ヽ〆::::::∨::::::::::::::::`y ./ |

44 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:11:43 ID:c./p8i0I

                  /      \
               {       ヽ
         ____   ハ     }
         ̄`>: : : : : ∨: : ー‐ --yz 、
         /: : : : : : : :/: : : : : : : : : : 、: :\
       /:_: : : : :/: : /: |: : : : : : : : : : :\: : ヽ
      / /// : :/: : :/:/:!: : :.:.|、: : : : : : : \: :.',
.      {/ // : :/: : :/_/: | i:. :.:.| ヽ: : : : : : : ヽ: l
        l/l : : !: : :/__ l| V:.|´ ̄ヽ : : :、 : : l: |
         |: :/|: : fTヌカ j|  〒TTi \: : \: :!: \_          自殺回数5回、うち女性と一緒なのが3回と、
         |/ |;/l/xヒzソ    ヒ,.ソ.ハ: :.ヽl\: : : :\          なかなかアレな人だよね……
        r┬z/:.:|           ∠─-ヘトr-く ̄ヽ :\
       r「「l {: : :\   ー'ー'   ////「 { \ヽ:.:\ \ :\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

45 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:12:01 ID:c./p8i0I

        /"´       ̄``< \
     , '⌒Y-‐   ,  /     \ \ ヽ
    ./   .├=/ / / /   ハヘヽ ヘ ',       自殺回数もなかなかだけど……
    l    トヽ,'  ||  | |   ,   l l| | l l
    |     |  l i ||   | |  ,イ | .l l| レ' |       ・大学時代は学校にも行かず仕送りで豪奢な生活
    |    ∧ :| l リ、 .| |/ l  l .l l| |   :|        →挙句の果てに授業料未納で除籍
    |   ハ.∧ヘ ハ圷 ?   ィ〒ミハハ/  :|       ・芥川賞候補になったときに、
    |   ヾ ヽl   l*(●)  `(●)* /   :|       川端康成に受賞を懇願する手紙を出すが無視された挙句、
    |    |\§ |⊂⊃、__,、_, ⊂⊃ l     |       そのことを暴露されてしまう。
    |    |  § | ゝ、 {__ノ , イ §|     |        →逆ギレして雑誌に川端の悪口を書き散らす。
    |    |.  |   l メ、_ ̄_ノヾ |  |     |       ・志賀直哉との逸話
  r、    | r´|   |´ll  ∂  ll`|  ト、   :|       ・三島由紀夫との逸話
  ヽヾ 三 |:l仁二]|| `  ´ ||仁二] |   |
   \>ヽ/ |` }:二] ヽ   У∧仁二]: 、   |       まあこの辺考えると「ほんまもん」の人よね、この人は。
    | ヘ lノ `'ソ)ソ:: : : `: :≡: : : )ソ.: : :}   l
    |  /´  /ゞ : : : : : : : 人: : : : : : :.ノ   :|
    |  \. ィ  l: : :―: : ´: : : `ー 1´ |   :|

46 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:12:23 ID:c./p8i0I

           . : ´ `ヽ ,    =  、≠⌒メ、
         〃    У          `ヽ \
         /       !         ヾ   ヾ′
         ,'      l  /
          ,        l} 〃          !     i
          !      l} .〃 / 〃      リ    ヽ  !
       |     l} 〃 / l|  ハ リ  ,イ、 ヾ  i| !
        |      , =! l| ハ リ ゾ /リ ヽ ) l| l        しかも太宰のよく分からないところは、
        il       ハ ! 从./ィ云沁/  _,,,,_)ソ  l| !        学生時代、実家からの仕送りで豪奢な生活してたのに、
        il       !ハ ! {l .っl廴ノ    { 刀`从 / !        なぜか共産党の活動やってたことっしょ。
        l}      ,! ヾ {l、         ¨とつ ハリ
        il    メ|  〉 {l    辷ン  イ l}  /          ……まあ、日本の社会主義や左派の特性を考えると、
          ,'    ,== 〈  ゝ、`  = ≦、 l} l} レ′          そんなもんかもしれないなーって思うところだけど。
       l}    / ⌒ヽ.八  \ (_::>=ゝl} l}     __==‐‐、
       l}.   /   ./ __>  .)   ./ 彡イ.    /    ミ ‘,
      l} ハ /    y_ ヾ.  /`ヽ/  \ヽ   / ゝ ヾ\ヾ,ソ
      l} 〈::V   〃ゝ::人  (   "     )ソヽ /  /\ソ (ン
     l} 〈 V   / ヽ.¨  \ ヽ       ´ ソ/  /
     リ  V   /   !     )ソ     ソ    l   /
     /   ヾ   ヽ  |   乂          /   /
     / / \    \ |    ` ー  ―'― ‐ 1 __/
.   /〃      \   └‐‐-----------‐‐,┘
    ソ       \  釗           {

47 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:12:43 ID:c./p8i0I

      ,. :'",,. -‐ァ'": : : : : : : : : : :|: : : : : ::::ヘ: : :.i : : : : : : : : 、: :`:、
   ,〆 ' ´  /: :,: : : : ; : : : : /: : |: : : : : :::|::|V: . :i.     `、丶: :ヽ
 /    , '   , ′  /  . . /: .::;イ: :l: : : : :l::| ∨: :.i:. : : .   丶`、: i
     /   ./   .:i: : : :.::;': .::/|:::l: : : : l::! ∨: :i:::. : :ヽ: : : `、:. : !
    /  イ  . : :.::i: : : .::::i: :::i |::jl: : : ::l:!  V: :ト;::. : :゙i:. : : :.i::.i: |
    / , ' /. : : : :.:::i: : : ::::::!:.::i   !: | i: : : :{、、,,_ V: i_;ノ.: :.i:::. : :.i:::.i:|
    ,' , '  i: : j: : .:::::|: : : ::`ト-i-‐'゙ i::|. V: :|   ̄、:l ∨: : i::. : : ト ヽ
   ,'/   !:.:;イ: : ::::::|: : :.::::i | l     !|  V: :!    ヾ ∨: :l:::. : :.l::、゙、
  /    .|: :i |: : :::::::l: : .::::i !|      ゙   ヾ: l. --‐―― V: :!::::. : l::!ヾ!
       |:::l. l: ::::::::::l: : ::::l --‐――    ヾl  ト::'::;;:..:リ V:ト;:::. :.|l
.        l::l l: :::::::::::}.: ::::ト 三三三三     ` ´―-"'  ・ハ:|::i::: :.{          金持ちインテリの道楽、って感じ?
       !j  i.::::::::::jヘ: ::|:::.                     l:::l|::|:i:: :!
       {.  ヾ:::::::|:`ト:::|:::l                    ,ノ:::::: |: i: |
             ヾ::::|: :!ヘ:l::::ト.、     ー'ー一'   ,,..イ::l:::::: :|: :.N|
            ト::l: :l: :ヾ:l:::::::``:::::-....,、,,__,,. ,-:::'"::::::::l:::l:::. : :!:: :|
           l::N.::l: : :::l::::::::::::::::/r|     !`ヾ::::::::::l::l: : : :j::: :|
               l:|: :::i: : : :l:::::::::;ノ  |'′    ゙|  \:::l:l: : : :j:::: :|
              l:!: ::::i: : : :l;、く     l'''""""'''j   //|: : : :j::::: :l
             ll: : :::i!: : : :トヽヽ   i.    j   // イ: : : ,{:::::. :l
              ,!: :.:::|ヘ: : : :iヽヽヽ   i.   i  // //l: : : ,〈l:::::: :.l

48 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:12:55 ID:c./p8i0I

                         /  ̄ミ 、
                     ,. -─…─-ミ    \
              . ⌒>ー=ミ     `    ヽ
            _ / /              \  .
         /   /                 ヽ
       /⌒  //
        .′             i       i| 釗! i     .
        鄯  /          |i     i| _,」⊥|、    i .
        |  .′    ′   |i   ∧ i|´仏以ハ / i| i
        |  │    |i  |i 八   ′?刋::}ハ ∨  i| |
        │  |i |    |i  _j仏以 /    乂 ノ⊂⊃八:       まあ、白樺派的なヒューマニズムと、
.      :  八 |、  八  イ升:}ハ          ハ/  |       インテリ的なマルクス主義観みたいのがあるんだろうけど……
        | /   | \ 个.人 乂 ノ    `     /| i  |
        | /       \| ⊂⊃       ,   .イ :| i  |       それ以上に「社会に反逆する俺様カコイイ!」的な、
        |      /  i八 'マ个: ..,_     个:| | i  |       中二病的な感覚があるような感じがするのよね……
        |    /    | ハ ∨Tアヘ,      ト‐ャノ 厶以       思春期ってとかく社会や権威に対して、
        |  /      レ'⌒, ∨   }       //  }: : `ヽ     「反発」することが正しいみたいな風潮あるし。
.      |/       / : : ′ \       /   ′ : :}
     /        {_: :人   \         人: : /|
    /         「⌒\{ \ _,}   {,__ /}//  |
  .          / |   )\ __,}   {,__ / (   ;
   ーく      . < \│  / : : ー=ミ、___,.ノー=彡 : : ヽ  |
       ー一     \│  .′              : : ; 釗
              )|   : :                : : ノ │
      丶 _ ___彡釗 人: :                : : イ   |
               !  ヽ>: :        : :<ノ    |

49 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:13:15 ID:c./p8i0I

            ,ィ,"二、ヽ、
         /'′   `ヾ:、
         l!、 __     _,.、
        ,. :':": : : ; : :,: :`:`: : : l‐-. .、
.      /: : : : : : : / : : : : : : : lヽ¬`-
    ,/: : : : : : : : /: : : : : :i :/: . .l  `:、
   .i: : : : : : : :./: : : :.:: :./:イ:.j: : !: :゙i: :゙:、
   j: : : : : : : /: : : .::::: :〃.|;イ: /:::. :.!\::.
   .!: :i: : : : :i: :,イ.::::: :/'゛ /' !:/::,!、:|  `       ああ、確かに、そういうのってあるよ。
    !: |: : : ::.!ィ゙::|:::::./!| 厶 lイ:/ l:.j
    l: !: : :.:: ゛i"|::;/:::j:!  ̄ ヽ  l/_         ヤンキー扱った漫画なんてみんなそうだよね。
    j:.!: : .:::: :.|`!/|:::: lj   ー'/   | L._        悪い先公ぶん殴るのがカコイイw
     !l: : ::::: :.!::::;ハ:: : l-┬:::'l|  ∩ 、_,_)
     l!: .:::::::: |::/``V: :l!>ミ:::::l|   ヽ.  |
    j: ::::::::::::k'ミ:、、 V: | ヾ!:::!-、  |  |
    !: ::::::::::/ニミミミミ V:.|゙:、',';:| 〕,,_,!  |
   j: :::::::::::!   `ヾ`V:|:、゙、',ij////  /
   ! :::::::::::l      lj`VヾミVi{j゙j゙i′ /
    ! :::::::::/     ゙{    >{|`┴`''′
  |.:::::::ヘ、      ,ノ  / ,!ヽ
    ! ::::::::::::l三三三!   〈  ,!、,!

50 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:13:30 ID:c./p8i0I

    /    | ハ  \ `    ヾ     `i       |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ :. :.ト、 /}ヘ      i
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソ ヽハ、 リ    |
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ.  /i/ ヽ.    |
  レl  |ヽ`z'ヾヌヽ\ヽ l , ィrァzュ l / lヽ∧     l        けど、この辺の考え方は、
  |ハ ハヘヾィfマ∧  ヾ  {∨ウ》 イ' レイノ  ヽ.  .:|        戦後のいろいろな文化全てに、
   ∨、ルヽヘリ ゞリ     ゞ‐'とつ/ |'     ハ.l        共通して言えるように思うんよね……
     マlヾ| |とつ             /} |  ヽ    !
    ヾ ' .l ハ、    、     , イ イ ハ   \  ∧        古い権威に対する新しい世代の反発。
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ       例えば音楽でもロックなんかがそうでしょ。
      ,  /≧ュ、__|_|_,イ   .|__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ      あれだって、社会に対する反発と、
      | ./ r孑‐-┐ノ|:.:.:.:.l>リ、‐_,‐<ヽイ/:::|::::.../ )      古い権威……この場合だとロカビリーとかかしら、
      レ  / ト‐-┘  // /´ ̄ ̄""'''ー--、,__/_ /      そういうのに対する反発というのがあったろうし。
     ,′ ,  にこ}| ::::::「:/              _/ム _
     ,  '  ィヾ `丶:::::/           f゛―-、 __ 丿
     | /   ノ´⌒``:::::/           > 、_  ノ
     | /   ,'    ::::/           r| 〈` ヽ イ
     レ    {    _::/            ヽ ニ7 /
     /   人、 ヽ、:/             /‐―"/

51 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:13:44 ID:c./p8i0I

 |:.:.:.:.:/:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:/! `i:.:.:.:.:.:.iヽ:.:l:.:.:.:.:.:∧ 、:',
 |:.:.:./:.:.:./:.:.:.:.: 、//  |:.:.:.:/:.l ∨!:.:.i:.:.:.∧ \
 |:.:/://:.::.:.:.:/ >、__,, |:.:./レ'/|:.l:.:.:!:.:.:.:.:|
 |:.|:/:,、':.:.:.:/_____ !:/ ___ !::!:.:.|:.:i:.:.:|      でもそーだとしてもさ……
 |:.|/:{ !:.:/:.|  ̄ ̄ ̄ |'  ,  ̄ ・::.!:.∧:ト、:.!      太宰のはちょっと異常じゃね?
 |:/:.:.ヽ|:/:.:.:!        ,_  }:.:lレ !' V
 |':.:.:.:.:>'´ ゙̄ヽ、     ゙ー、! ':.:.|          私らの年代で中二病になるのはまあ誰でも通る道だけど……
 ':.:.:./     ヘヽ `Tニ' ┴ー‐┴i         さすがにこれはヒく。
 :.:./       l \ ´  -───┤

52 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:13:59 ID:c./p8i0I

                       _ ,. - -‐‐‐-=、
                     , -‐'"      ̄ `'ヽ、ヽ,
                 ,. '"´          ヽ、ヽ 、r 、
                / ,     ヽ        ヽ/l,\`゛`'‐、
                _i ,'   l    ヽ   ヽ    メ > i `,   `,
             / l  l  l l ',   ',、   ヽ   i y'ヽ', 、    ',
            l  l  l ,'l l、 ヽ   ', ', _,,斗-、 l l' V/.', '    ',
               l  ハ l ,' l l ', ',ヽ   ',´,  l ',   l l‐'"l. ',  ',.   ',
                l  l ', .l  l,_,|、 `、 l ',   l ',  l,_l / l_ / ',  ',   ',
            l  l ', l  ハ,レ匕',ヽ \__癶l l:::l /l l `,'  ',  ',   '        まあ、そういう人だから、
            l  l  i l ', ',キ::::::`,ヾ  守:::Y:::::リ ; l_ノ   ',  ',  ',        記憶に残る作品が作れたともいえるんじゃない?
             l  l  lヽ,lリ、廴::::。',    辷_,.歹  :l全    ,  ',  ',
             l  l   l ゙ ',゙‐=-"   、  `こつ' :l.E    ',  ,  ',       どこか考え方が変だからこそ、
               l  l    l  lとつ、  `'"`ア,. ィ ' l  :l ヨ      ', ',  ',       人と違う文章が書けて、人に注目された、と。
           l  l    l  l巧  `゛'‐ァ千-イヘ, l  :l        ', ',  ,
           |   l    }  l ,_ ,―-ツ__。-、__ゝl  l         ',  ,  '       というわけで、戦後直後に書かれた、
           |   l    l   ,'´ `l::::::::l     /:::l  l´ ̄`.、   ', ',  '      「トカトントン」っていう小説を紹介するね。
           |   l   ,'  l ,' /::::::::::l   /:::::::l  l    |    ', ',  ',
           |   l    l  _l,.'_/:::::::::::::l  /::::::::::/l  l    l    ', ',  '
           |   l   / 列,´,^ヽ;::::::::l /:::::::::/ l ノ-ッ-‐イ┐   ', ', ',
           |.  l / / レ'"ノ \ `;:::l´;/ノ l / /::::::::::::l    ', '  ',

53 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:14:15 ID:c./p8i0I

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

          / ̄ ̄\
        /  _ノ   \
     |  ( ●)( ●)
        |      (__人__)
       |     `⌒ ´l                 俺にファン・レターねぇ……珍しいこともあるもんだろ。
      |         }
      ヽ        }
       ゝ     丿
  ____( ̄ ̄    / ̄ ̄/´ ̄/_
i⌒ゝ、  ヽ ヽ.   /    /  ⊂)  i⌒ゝ、
i;;;;;;;;;;|__ L人   ̄ ̄`´ ̄ ノ__i;;;;;;;;;;|

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 ある小説家が、ファンから手紙をもらった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

54 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:14:33 ID:c./p8i0I

      / ̄ ̄ ̄\
   γ⌒)      (⌒ヽ        「 拝啓。
   / _ノ ノ    \  \ `、
  (  < (○)  (○)   |  )        一つだけ教えてくれお。困っているんだお。」
  \ ヽ (__人__)   / /

55 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:14:47 ID:c./p8i0I

        __
      / ☆ \,
     ヽニニニノ              「昭和二十年八月十五日正午に、
    /(●) (●)\            私たちは兵舎の前の広場に整列させられて、
   /:::⌒(__人__)⌒:: ヽ           そうして陛下みずからの御放送だという、
   |    `⌒´    |            ほとんど雑音に消されて何一つ聞きとれなかったラジオを
   \      _/            聞かされたんだお……」
   || = ̄ //  | | ―,, ―
   ||    //    | | ; '  /

56 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:15:02 ID:c./p8i0I

         _
     γ ̄ ̄ ☆ヽ
     ー―、__`、
   /   _ノ  ヽ、_\
  /   o゚⌒   ⌒゚o\         「私はつっ立ったまま、
  |      (__人__)   |         あたりがもやもやと暗くなり、どこからともなく、つめたい風が吹いて来て、
  \      ` ⌒´   /         そうして私のからだが自然に地の底へ沈んで行くように感じたんだお。」
   >  ̄ ̄\∧// ̄/ ̄/
   (    二二つ  / と)        「死のうと思ったんだお。死ぬのが本当だ、と思ったんだお……」
   |     ///  /  /
    |   //   ̄ ̄| ̄

57 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:15:17 ID:c./p8i0I
トカトントン……
         _
     γ ̄ ̄ ☆ヽ
     ー―、__`、
   /   _ノ ヽ、_\  …ん?
  /    (●)   ー \
  |      (__人__)   |            「そのとき、どこからか、『トカトントン』って音がしたんだお」
  \      ` ⌒´   /
   >  ̄ ̄\∧// ̄/ ̄/
   (    二二つ  / と)
   |     ///  /  /
    |   //   ̄ ̄| ̄

58 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:15:36 ID:c./p8i0I
さてと、屋根直さないといけないクマー。

   ∩___∩      ヘ
   | ノ      ヽ   ノ∪=|
  /  ●   ● |  /   =|
  |    ( _●_)  ミ / ヽ _/
 彡、   |∪|  、 |ノ  /
/ __  ヽノ     /
(___)      /
 |. / ヽ   / ヽ
 |. |  |  | │   (-_-) ←釘
 ヽ..|  |  | |.   (∩∩)


   ∩___∩
   | ノ      ヽ
  /  ●   ● |
  |    ( _●_)  ミ  クマー
 彡、   |∪|  、 |
/ __  ヽノ   ヽ
(___)      \ へ
 |. / ヽ   / ヽ    =|,,
 |. |  |  | │\  =|、 _-
 ヽ..|  |  | |  ヽ_/・∵

「それは、兵舎の屋根を直すために、釘を打っている音だったんだお……」

59 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:15:53 ID:c./p8i0I

        ____              「それを聞いたとたんに、
      /      \            眼から鱗が落ちるとはあんな時の感じを言うのかお……
     /⌒  ⌒    \
   /( ・ ) ( ・ )    \          悲壮も厳粛も一瞬のうちに消え、
    |   (__          |          私は憑きものから離れたように、きょろりとなり、
   \   _l        /          なんともどうにも白々しい気持で、夏の真昼の砂原を眺め見渡し、
   /  ー        \          私には如何(いか)なる感慨も、何も一つもなかったんだお。」

60 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:16:11 ID:c./p8i0I


       / ̄ ̄ ̄ \
      /  ─    ─\
    /    (ー)  (ー) \           「それ以来、何か物事に感激し、奮い立とうとすると、
    |       (__人__)   |           どこからともかくトカトントンという音が聞こえてきて、
    \      ` ⌒´   /           何ともはかない、ばからしい気持になるんだお……」
      / ヽノ   ⌒\__
     / |      \___)⌒\
     ` ̄\ \     -''' ⌒(___)
         \         /\ \__
           ` ―─―─´   ヽ___)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 手紙をくれたファンはあることに悩んでいた。

 それは、終戦勅書をラジオで聞いた後、
 偶然聞いた「トカトントン」という音が思い出され、
 それを思い出すと、感激などが吹き飛んでしまうという悩みであった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

61 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:16:26 ID:c./p8i0I

         ____
       /     \
      /  _ノ   ヽ、\
    /   (○)  (O)  \           先生、教えてくれお!
    |       ||  (__人__)  ..|
    \    ノi   !  |.  /          やる夫は、どうしたら、
     /    し'   `⌒´ .ノ            この「トカトントン」から逃れられるんだお!
     |       ./ ./

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 「教えて下さい。この音は、なんでしょう。
  そうして、この音からのがれるには、どうしたらいいのでしょう。
  私はいま、実際、この音のために身動きが出来なくなっています。どうか、ご返事を下さい。」

 手紙はそのように締めくくられていた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

62 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:16:46 ID:c./p8i0I

     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( ー)(ー)       「この音はなんでしょう」って……
.   |     (__人__)
    |     ` ⌒´ノ       俺にだってわかるわけないだろ、常識的に考えて。
   .l^l^ln      }
.   ヽ   L     }
    ゝ  ノ   ノ         ……しょうがない、返事くらい送っておくか。
   /  /    \
  /  /       \
. /  /      |ヽ、二⌒)、
 ヽ__ノ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 こんな手紙を受け取った作家は、無学無思想の男であったが、次のような返事をした。

 「拝復。 気取った苦悩ですね。
  僕は、あまり同情してはいないんですよ。

  十指の指差すところ、十目の見るところの、いかなる弁明も成立しない醜態を、
  君はまだ避けているようですね。
  真の思想は、叡智よりも勇気を必要とするものです。

  マタイ十章、二八、「身を殺して霊魂(たましい)をころし得ぬ者どもを懼るな、
  身と霊魂(たましい)とをゲヘナにて滅し得る者をおそれよ」

  この場合の「懼る」は、「畏敬」の意にちかいようです。
  このイエスの言に、霹靂を感ずる事が出来たら、君の幻聴は止む筈です。

  不尽。」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

63 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:17:04 ID:c./p8i0I

    /: : : ,./: : : : : : : :/: : : :/: : , '/!: : : : : : |: : :|: : : : : : : : :
  , ': : : ://: : : : : : : :/: : : :/_/ / l: : : : : : :|: : :|: : : :l: : : : : :
  /: : :/ / : : : : : : :/: : : :/´: :/ l` |: : : : : : |: : :|、: : : !: : : : : :
. /: :/   /,イ: : : : : /: : : : /: : / !  l: : : : : ∧: : ! \: :!: : : : : :
//    // |: : : : : :!: : : : ,! : /  !    !: : : :/ ヽ: :| ヽ`ヽ、 : : : :
     !'  l: : : : : l: : : :/.|: ,'   !    !: : : !   l: |  ヽ: ヽ: : : : :
          | : : : : |: : :/ !|/'ー- |、    l: : l   ', l   ヽ: ヽ: : : :
         | : : : : |: :/l  |__   |     !: |.   、'|   ヽ;!、: : : :    なんか面白い作品だねー。
        |: : : : :,!: !: l  r '  i !    | |   /`''―- 、ヾヽ: : :
          !: : : イ|/: :,!  !ヽ-'/       l:!    !_      /l: :∧: :   偶然聞いた「トカトントン」って音が頭の中でフィードバックして、
        ',: : l l |': /   ` ー'       |   r‐'   i ./ ,' / : l : :!  何か感動とかがあるたびに頭の中で「トカトントン」と聞こえて、
         ヽ:| | |: :!               l、 ヽ.ノ,. ' /:/ : : | : l
           '.| | |: : \    、__          ` '´ /:/ : : : ,!: |   感動がなくなって白ける……
              | |: : : : |ヽ、 ___  `ー'        ・ /:/: : : : :/!/
              | |: : : : |: :// ヽ         ,.. /:/: : : : :/´|: :
              | |: : : : |/ / /´.,'‐;!ー――,.i' ´-.//: : : : :/ : :|: :
              | |: : :/7 / / / l」 ,.. ''´:::::::::::::/': : : : : / : : |: :
              | |: : !         |/::::::::::::::::: , ': : : : : , ': : : : |: :

64 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:17:20 ID:c./p8i0I
                         __
                ~ヽ  . :  =   :: 、  `ヽ
             /     :>´      ヾ `ヽ、ハ
         /     /   〃        ヽi
         /    ,           /    `ヽ \
           ,     i    ,'     !:   ., \ }  八
          i      !    :| 从  i|   |ト、 ソ. ソ ‘,
         |     l|   斗 ⌒ト、 ハ  斗┼メ ´  i
         |!     ',   ∧r=≠ヾリ ヾィ≠z 从 ハ lリ      実は精神病の世界だと、
           i     ゞ ハ 八::::リ !   {::リノ ル/ / V       こういう感情の欠如とでもいうのかな……
          }     (人こつ ` ´     ,`´ こつハ /       そういう症状のことを「離人症」っていってね、
         l〃 :::::::ゝ=ト、    r=ッ  イ レ′ l|        いわゆる解離性障害の重要な症状の一つとされるのよ。
         |/  :::::::::爪  ト   `¨ < ハ    ,′
         |   ::::::::{lハ /}   ¨´{=-、{ハ   /         そういうことをネタにするってのも、
          ル′ /⌒.{lハ≧x、     !. ノ{ハ.  /         実は相当ユーモラスではあるんだけどね。
         /    /   ヾ _ }`ー‐ ´-‐≦ヽ
        /    ,    てニミ  ,__ , `ー‐ソ´          問題は、この作品を通して太宰が何を言いたかったのか、よね。
      /      i     メソ          そ:\
    /    ,>´釗    l          )  ヽ        最大のポイントは、
   ヾ、 > ´   l|     !::.             }        「玉音放送の後」のトカトントンって音がきっかけ、ってこと。
      ` =  ミ、ヽ.    !::::.            ノ
           )ソ.    l:::::、      , ィ ゞー ィ´
             / |    i::´ ` = ´  ,    ,′
         (         }          /    i
               i     .i.        /    !

65 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:17:50 ID:c./p8i0I

              l.:./      /: :`:、    __
               !/_,. .-: :'':":´: : : : : : :ヾ`''"_ _,.二=ー…-
          ,. :':゛: /: : : : : : : /: : : : : i: : : :`:`:ヽ.、
         /: : :.; ': : : : : :/: : /:      ! ゙!   ヽ  `ヽ、
        /: : : : /: : : : : :./: : :,l: :/: : : : i |. .i.. . . .、 \  ` 、
       '   . :/: : : /¨7ヽ:,:'゙!.:/: : : : :j,.オ-、:: : : :゙、: . ヾ丶、
       ' . : :,': : : /: :.:::;l: :/ '/ !: : : : l.:,ハ.:lヽ: : : :i: ヽ: `、
.       |. : : :,': :/: : : :.:::j:/  〃 !: : : :,!:/  l:.|::::: : : :i: : i. : :.
        !: : :,': イ: : : ;;;∠ム≦/ l: : : /;/≧ッキ|V:: : : j: : :l: : :.
        l: : ,':/:l: : ッ''オ示乏!  l: :./ノ 伐片ヵV:: : :l:: : :|: : :i.
.         l: :j:/::|: : :.V !vヘ ノj  j:,.'    トヘ ,ノリ V: :.l::: : j\:.:l
        l.:|,!/'|: : /::l ∨つ」! /    レつゾ /::!: :ハ:: :.l  ヾ|    太宰は、戦後直後の状況に白けていた?
          !j!{ !:.:/:::::! ´        、   `` . !::::l:/ 'l: /
         i!.:゙J∨:::::::l "     ,、       ,!::::|{  l/        戦争が終わって、幸せイッパイ、夢イッパイなのに?
        j: ::.|: : ::::::::ト、 ,-、    '┘  __,.ィ´::::/ !
.        ! ::.|: : : ::::::l:|:ト、 ヽ、__,.-''"´ _,ノ::|::::::.: : |
        i: : :l: : : : :::::|/゙ヘ        く::|:::::!::::.: : : |
          l: : :.゙、: : : : : }'⌒`丶、    ノ\:l: : : : : :j
       l: : : ::|、: : : :./==、、 \  |  l: : : : : /:!
        /: : : ;rミ:、: : /==、、``、、 `く  ,!: : : : /: :.l

66yournet全面規制に入るお:2011/10/30(日) 21:18:02 ID:rzi477/A
作家の言い分のいやらしさがww

67 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:18:04 ID:c./p8i0I

       ー、 _,. -‐ ' ¨´`¨ 'ヽ /~`ヽ
      / /      `ヽ    \    ヽ
     .У         ヽ    〉    ,
     ,'        ハ     ヾ / l}    i
    i     ,  i   ハ  i   .l}  l}     !
     i    i  | i   ハ |l  、 l}  l}     !
    i   ,  |l リハ 〃ハ八 リ l}彡}     i         それは、今だからいえることっしょ。
    i  八 从ニニ ソ  .二ナメ  l} l}  \ |
    ソ、  ハ´弋}    ヒツ 从ソ/     メ         あの当時はそれまでモラルとして君臨していた
      ヾl 从゙゙  '    ゙゙゙ .l}:i   |l   / !         軍国的なものがいきなり否定されちゃって、
.         Υ { >  _  ィ´ l} i  |l  .ソ !         みんな新しい秩序とか倫理を見つけるのに必死だったわけで。
       i { 〃ー´  1  .l} i\ {l    !
       .{l .{l/ {l  ー ‐ /  l}:::::\   |        幸せよりも不安や恐怖とかの方が先だったように思うよ……
       {l .{l_ヾ、   ≦  /:::::::::::::::ヽ  ヽ
       ヒ__=.ン;;\,'/≠ ン:::::::::::::::::::/   ヾ、
      /ミ ン:::::::〈:::::::::ソ:::::::::イ、:::::::! ヾ    `
     /   ソ:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::l}:::::::::| 彡イ =イ
    ゞ、    ゝ、:::::人::::::::::::::::::::/::::::::::| /~~~~~
        =≦彡/:::/  ‘,ー = ´{l::::::::::!
   ー=彡イ //    ',::::::::::::::{l:::::::イ
       .ノ ヾl}¨` ー= ',:::::::::::::{l:::::::|
         〃     `¨ ' ‐.{l:::::::|
.         /   i         \:::::!

68 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:18:53 ID:c./p8i0I

                         /  ̄ミ 、
                     ,. -─…─-ミ    \
              . ⌒>ー=ミ     `    ヽ
            _ / /              \  .
         /   /                 ヽ
       /⌒  //
        .′             i       i| 釗! i     .
        鄯  /          |i     i| _,」⊥|、    i .
        |  .′    ′   |i   ∧ i|´仏以ハ / i| i
        |  │    |i  |i 八   ′?刋::}ハ ∨  i| |       ただ、ここで気をつけないといけないのはね……
        │  |i |    |i  _j仏以 /    乂 ノ⊂⊃八:
.      :  八 |、  八  イ升:}ハ          ハ/  |       新しいことを見つけ出して、それに慣れるのって、
        | /   | \ 个.人 乂 ノ    `     /| i  |       相当な時間がかかるものなのよ。
        | /       \| ⊂⊃       ,   .イ :| i  |
        |      /  i八 'マ个: ..,_     个:| | i  |       例えばさ、今日戦争が終わったとして、
        |    /    | ハ ∨Tアヘ,      ト‐ャノ 厶以       それまで何かと「非国民」「非国民」言ってた人がさ、
        |  /      レ'⌒, ∨   }       //  }: : `ヽ     戦争が終わったとたん、「民主主義」がどうのこうの、
.      |/       / : : ′ \       /   ′ : :}     って言ってたとして、信用できると思う?
     /        {_: :人   \         人: : /|
    /         「⌒\{ \ _,}   {,__ /}//  |
  .          / |   )\ __,}   {,__ / (   ;
   ーく      . < \│  / : : ー=ミ、___,.ノー=彡 : : ヽ  |
       ー一     \│  .′              : : ; 釗
              )|   : :                : : ノ │
      丶 _ ___彡釗 人: :                : : イ   |
               !  ヽ>: :        : :<ノ    |

69 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:19:08 ID:c./p8i0I

       ,. -. .、
       i゙/⌒ヾ:、
     _}L. .-:'゙i-.−.-_ェ‐ァ
   ./: : /:.i: : :!: : : :`:丶、
  ,:':./: : ;' /|: : :|゙、i. . \ `:、
  ': /: : ィ7 .!j: :.l `!ト: : : :`:ヾ:.、
 j: i: : : イ/__j:!l: j __l:|、: : :!: :i
 .!:.|: :.オT寸|! !/ T寸!V:.ト;:. |            あーそりゃ無理。
  !:.l: ハ 上リ '゛ ヒリ !:i;.| ヾ:|
  j: V: ト、  ┌'ァ  ,ノ:::N  ゙}             そもそも「民主主義」って言葉が
  .|: :.|::||:::l`ューヒ〔:::|: ||               そんなにすぐ理解できるもんでもないのに、
  !: :.l:.l|‐'゙/_./ `|: {:|               昨日まで「非国民」「非国民」騒いでたわけっしょ?
  .l: :λ:l. |  /,彡'イ:,ハ
  j: ;ノ ヾlミ| /彡ヘj/   ヽ、 -‐、           どう考えても、理解して使ってるとは思えないし、
  l〈  j.>ミ!ムく、 | ,.-=y'、   、)          そんな人、信用できっこないよ。
  !::}-λ ,.个、  〉 ゙、{'/'"  }、 ij
 j:::E=l V i ヽ'′  ト、 / `'' ′
 |:::://_/ ,l!  〉、,,_  !:|:「
 l::::! `7``!''"i  l iマ゙::|!|
 .!::| .// |  |  l i i::;!リ

70 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:19:23 ID:c./p8i0I

                 _   __ /::::|
         ィ=、----v'::::;⊥--ヘ:::::::::ヾ/;>― 、
        /  :}` ̄:> '´   メ |:::::\::|^⌒ヽ .:.ヽ
.       /l l l ト、//     '´  \__:::::| ヘ   ヘ |
.        !//l li/ ./ .// ,、}r、      /:∧ ヘ ∨ |           そう。
.        |l l l./ ./ /.;'  トヘi'ヘ  :| .|. \::ヘ: ヽ ヘ |           普通ならそんな人見たら、白けるよね。
       ヽ. | | | | .||! |.   |:| :| .小 j! ハ;ハ  ヘヽ |
        | ヽ:|ハハ圷 ?  ,jハィ〒ミ!lハ/Y゙| ヘ  |           ところが、終戦時にはそういう人がたくさんいたわけよ。
.          |l l l`ヽli *(●)   (●)* /j/ハ|  ∧ |            昨日まで軍国主義っぽいこと言ってたのに、
.         |!: | :|:!⊂⊃、_,、_, ⊂⊃,ξイi:|  ∧ |     /〉    翌日からデモクラシーとか言って。
        ハ: | ./*\.  ゝ._)  /|*ノ.:.リ /  /      /./7
         / :| レァ:、_ .>、ー ,. イ ノ:7!_;j/  i|    /-'./―;、    しかもそれを社会が普通に受容してた。
.        /  レ' {     ィく 「   ,/   / / /|     | 〈:r! ノ,ハ
       / /  〈 /\ §   ξ   // / //: |     _|.  } ^ドr'′  そういう精神性に対する、
      /   .::|   \|∝ ξ /::::::,.イ/ 人_:|    _ノ `ー-::イ    太宰のキツーイ皮肉って考えることができるのよね。
    _,/      :. :./.::   ヽ/ o ̄ |   /    ____〉 厂L __ _,人
.  /        ;/    //       |  | ./   } | :|   〉  〉
  \     __/      ://    __r'  _丿 |    {  | :|  :/

71 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:19:45 ID:c./p8i0I

              ,,===、、
              //    ヾ、
                 l:|      ヾ.
              __!__/:ヽ、___l|_
      ,. -‐_´:-: : : : : l: : : : : : : : : : :`: .、
      /‐/: :,: : : : : :, :l: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
      /: : /: : : : : /: /l: : : : ハ: l: : : : : : : l: :`、
     /: ,//: :/ : : :_LL_l: : : l:l レA、:_: : :、: l : : l
   ////: : :l : : : ∧/ l: : : リ l: |丶:`: : l: l: : :l        まぁ……
  / //l: : : l: : : /_V_ヾ: : |l _ヾ__ヽ: : : l:ll: : :l
      /│: : ,、: : :lT亦テl ヾ: l  T示┬l: : W :、:l        普通なら、白ける状況だもんねー。
      l : ハ: : ハ`、'::,┤ ヾ   P:,:::ノ'lヽ: ト`,:x
       V  ヽ:l: :l `''´  ,   `''´'.: ヽl_ノ: N        でも、戦争が終わって解放されたーって時期に、
         `  N: :ゝ、_   _    .ノ : : N : : l         こういう文学発表したら、かえって叩かれない?
         │: : :|  ≧ t - <: : /: : :ハ: : :l
            .l : : :|./ |,─ 、./ //: : : l: l: : :l
           .| : : :|   |ィ ヽ/ // : : :/彡l、: l
             |: : : |  .| ⌒/ //: : : /〃彡l l
            |: : : |  .| / // l l /,´/  |l

72 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:19:57 ID:c./p8i0I

          / >'´ ̄        `ヾ\
       ././ /      \  、   ‐-Y⌒ヽ
       /./ 〃ハ    ヽヽ ヽ \=┤   i
        lイ l |l l  、   ||  l|  ゙, ノト    l
        |ヽl |l||ト、 ||  l| i |  |     |       川端との一件や、志賀直哉との一件考えると、
        |.ハl ll .| | l \|| ,,リ l l ∧   |       古い文豪には好かれなかったと思うよ。
        | ハハ ハ圷 ?   ィ〒ミ⊥/ / .ハ   .|
        |   ヾ *(●)′ (●)*ノ| lノ // :   |       でも「斜陽」とかがヒットしているから、
       |.rヽ |⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃|!§/l   |       市民もそういうシラケ感情持ってたようにも思うんよね。
       |.i ! |§.|ゝ、ゝ._) ィ´| §  |    |       終戦は「解放」だとおエライ人は言うけれど、
    r;r‐r/ | |  :| メ、  ̄ ノヾ |  |  |   |       実は解放でもなんでもなかった、って感じで。
    〈_L (`ヽ .}r'l  |`||  ∂  ||´|  |`ヽ.l   |
   l` ( ``/ |仁二] || `  ´ ||仁二]   l   .|
    ヽ   l  |仁二] ヽ У  /::仁二]   |   .|
.     |,.   l  レ')ソ: : : : :≡: :´: : : )ソ: :}  |   .|

73 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:20:13 ID:c./p8i0I

           . : ´ `ヽ ,    =  、≠⌒メ、
         〃    У          `ヽ \
         /       !         ヾ   ヾ′
         ,'      l  /
          ,        l} 〃          !     i
          !      l} .〃 / 〃      リ    ヽ  !
       |     l} 〃 / l|  ハ リ  ,イ、 ヾ  i| !
        |      , =! l| ハ リ ゾ /リ ヽ ) l| l
        il       ハ ! 从./ィ云沁/  _,,,,_)ソ  l| !      さて、ここでもう1人、無頼派の超大物の名前を出しとっか。
        il       !ハ ! {l .っl廴ノ    { 刀`从 / !
        l}      ,! ヾ {l、         ¨とつ ハリ      坂口安吾。
        il    メ|  〉 {l    辷ン  イ l}  /        「堕落論」で有名ね。
          ,'    ,== 〈  ゝ、`  = ≦、 l} l} レ′
       l}    / ⌒ヽ.八  \ (_::>=ゝl} l}     __==‐‐、
       l}.   /   ./ __>  .)   ./ 彡イ.    /    ミ ‘,
      l} ハ /    y_ ヾ.  /`ヽ/  \ヽ   / ゝ ヾ\ヾ,ソ
      l} 〈::V   〃ゝ::人  (   "     )ソヽ /  /\ソ (ン
     l} 〈 V   / ヽ.¨  \ ヽ       ´ ソ/  /
     リ  V   /   !     )ソ     ソ    l   /
     /   ヾ   ヽ  |   乂          /   /
     / / \    \ |    ` ー  ―'― ‐ 1 __/
.   /〃      \   └‐‐-----------‐‐,┘
    ソ       \  釗           {

74 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:20:33 ID:c./p8i0I

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 堕落論(抜粋)

 終戦後、我々はあらゆる自由を許されたが、人はあらゆる自由を許されたとき、自らの不可解な限定と
その不自由さに気づくであろう。人間は永遠に自由では有り得ない。なぜなら人間は生きており、又死なねばならず、
そして人間は考えるからだ。政治上の改革は一日にして行われるが、人間の変化はそうは行かない。遠くギリシャに
発見され確立の一歩を踏みだした人性が、今日、どれほどの変化を示しているであろうか。

 人間。戦争がどんなすさまじい破壊と運命をもって向うにしても人間自体をどう為しうるものでもない。戦争は終った。
特攻隊の勇士はすでに闇屋となり、未亡人はすでに新たな面影によって胸をふくらませているではないか。
人間は変りはしない。ただ人間へ戻ってきたのだ。人間は堕落する。義士も聖女も堕落する。それを防ぐことは
できないし、防ぐことによって人を救うことはできない。人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外の中に人間を救う
便利な近道はない。

 戦争に負けたから堕ちるのではないのだ。人間だから堕ちるのであり、生きているから堕ちるだけだ。だが人間は
永遠に堕ちぬくことはできないだろう。なぜなら人間の心は苦難に対して鋼鉄の如くでは有り得ない。人間は可憐であり
脆弱であり、それ故愚かなものであるが、堕ちぬくためには弱すぎる。人間は結局処女を刺殺せずにはいられず、
武士道をあみださずにはいられず、天皇を担ぎださずにはいられなくなるであろう。だが他人の処女でなしに自分自身の
処女を刺殺し、自分自身の武士道、自分自身の天皇をあみだすためには、人は正しく堕ちる道を堕ちきることが
必要なのだ。そして人の如くに日本も亦堕ちることが必要であろう。堕ちる道を堕ちきることによって、自分自身を発見し、
救わなければならない。政治による救いなどは上皮だけの愚にもつかない物である。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

         ,,==ニ=、、
        //      ヾ
           l|      ,、 `
      ,.-.‐┼.──‐´: ├─.-.-、._
    /::.::./::.::.::.::.::.:l::.::.::l:.::.::. ̄ヽ ̄ ̄`
   /:.::.::.//:.::.::.::.::.::./l::.::.::l.::.::.:::.::ヽ::.ヽ
  /:.::.::./:/.:.::.::.::/.:/.::ll.::.::∧l:.::.::.::l.:.ヽ:.::ヽ
  l.::.::/.::l.::.:.:/77‐ /l.::./ lA、_::.:l:.::.:ミヽ:ヽ
  |:.:://:l.::.::.:〃/  l |.:/  l|ヽ:.::.l.::.::.::l ヾ、
.  l:.l/:.:l.::.::./ /   ´l.:/   ll l.::.l.::.N:.:l
   l.::,r┤:./l 三三  l/  三ヨヘ人/ ヾl
  │ヽ l:/::.l        ,   ・l:N:.:/  `            噂には聞いてたけど、これが「堕落論」かぁ……
    l:l:.::.レ:.:丶_"   ー'ー  "_人l:./
   ll:.::.::.l::.::.l:.>┬-,、..-‐:T:l:.::.ハ/               面白いから、ちょっとメモっとこ。
   l.::.::.:ヽ.::.Y Y  '┤、::.:l.l:.::.l
    l.::.::./l:.::ヽ 「 ̄`l  >l:.::.:l
   /.::./ミミミ、:.l  l  l  彡|:.:/
  /:.:/ `` ミヾ:l、、ヽ l 彡/l.:∧
  /:.:/    l lVミミヽl彡/l l/ ヽ
  l.::.l     l, `、_ヽl/ノ |  ヽ 〃
 /::.l  ,  ‐L /  l  ヽ.l    〉/
 l:.::l /  ,─,,ュ'、、_ ハ  l|  ,-l/-、
│:.:|´  // / 、 、 V ヽ  l /、/, , `l

75 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:20:52 ID:c./p8i0I

    /    | ハ  \ `    ヾ     `i       |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ :. :.ト、 /}ヘ      i
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソ ヽハ、 リ    |
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ.  /i/ ヽ.    |
  レl  |ヽ`z'ヾヌヽ\ヽ l , ィrァzュ l / lヽ∧     l
  |ハ ハヘヾィfマ∧  ヾ  {∨ウ》 イ' レイノ  ヽ.  .:|        安吾の一連のエッセイ群は、ある程度通して読むと分かるんだけど、
   ∨、ルヽヘリ ゞリ     ゞ‐'とつ/ |'     ハ.l        結局日本社会にあるいろんなシステムが欺瞞に満ちたもので、
     マlヾ| |とつ             /} |  ヽ    !        日本人はそういうインチキに溺れているってことを暴いたのよね。
    ヾ ' .l ハ、    、     , イ イ ハ   \  ∧
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ       例えば「堕落論」の場合、
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ      天皇制が結局天皇をないがしろにする人たちのシステムとか、
      ,  /≧ュ、__|_|_,イ   .|__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ      政治とかにしても結局救済できない人が出るとか。
      | ./ r孑‐-┐ノ|:.:.:.:.l>リ、‐_,‐<ヽイ/:::|::::.../ )
      レ  / ト‐-┘  // /´ ̄ ̄""'''ー--、,__/_ /
     ,′ ,  にこ}| ::::::「:/              _/ム _
     ,  '  ィヾ `丶:::::/           f゛―-、 __ 丿
     | /   ノ´⌒``:::::/           > 、_  ノ
     | /   ,'    ::::/           r| 〈` ヽ イ
     レ    {    _::/            ヽ ニ7 /
     /   人、 ヽ、:/             /‐―"/

76 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:21:10 ID:c./p8i0I

             ,ィヘ ____ _, ィ ⌒ ヽ
           .// /_´、 ∠_  ` ヽ    \
           ' /   /´  ` `ヽ  ヽ    l
           .| ,'     l        \ ヽ   |
           .レ                ヽ ヽ  .|
          /                 ヽ}、 |
          ,'   ,    |   ,、    ,   l }:.|
          |    ト  ヘ |   | ヽ   イ   .| }.:|
          |    ヾ | ヽト、 l  ∨/ハ ィ  l ,' l       で、そこでそのインチキシステムを利用するのは誰かというと、
          ∨ヘハ寸‐弋う \| ,ィ弋う .}/ l ∧ .|       結局戦前のシステムなら軍部と軍事産業の人たち、
          |' ヽ、rュ´           ´rュ.l./ .∨|       民主政治なら議員と彼らと癒着する財界人ってところかしら。
          |    | ゝ_   -    イ ノヲ、   .l       文壇ならいわゆる「文豪」と呼ばれる作家さんたちよね。
          |  ,r-‐'´  ヽ、-r≦  }_/イ `ヽ .|
          /  /   _ュム/ 、_  { ̄ _ノ|    i ト、      結局そういう人たちを守るためのシステムでしか過ぎないことに、
        /  /  /  |       フノ l    l、 \     日本人は気づかなきゃいけない、ってわけよ。
   __/   ./   '-‐y廴_____zイr‐=-f'     \
  r ´ /   ./    ,  /: : : : : : : : : : : : : : :∧  |      \
 < ̄ /  /   //{: : : : : : : : : : : : : : : :.:∧ .|        \
  >'、__,'   /´  l: : : :‐- 、:_: : : : : : : : : ノ . l\       >
  |\__{_ / r-―ゞ‐、二二二__  イ  |  ヽ ― ´ヽ、
  |       rf壬_   __            '         }
  \         ̄―― ´       ` ‐- 、_ノ      ‐-‐ ´
    ヽ _ィ

77 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:21:29 ID:c./p8i0I


        , '  `>x   ‐‐  <⌒`ヽ
          /     . : ´         `: 、   \
       ,    /    〃        \  '
       !   〃            ヾ    i
       !   {l    |l  :i    l| )     ‘,|          そしてそういうことに気付くためには、
       i!  {l  リハ iハ iト、 リ /∧   :l} |          そういうシステムから外れちゃう人間にならないといけない。
       i!  {l゙ Υ,r=≠. ソ i ィ≠ミ ソ.  /.メ          それが「堕落」なわけよ。
       i!   八从弋zラ.    vツ/从/ン′i
        i!     ヾ ゙゙     '    ゙∧ l}   i!          戦争だから「堕落」するんじゃなくて、
       !!    :l}ハヽ  ` ´ , ' |!i:l}    i!          「人」として生きる以上、堕落するものなのよね。
       !!    :トソ. }.≧- ≦、=ー‐! l}、  i!          堕落しない人はどこかおかしい……
       !i /   {lハ/   ,  〉ハ.〃 l}‘,メ、          特権的にシステムで守られてるんじゃない?
       !i ,'  , '´{ミ>\     / 彡イィ´_⊥  \
        У | {l_彡'ハ   /  \ ニミ/ハ    \       まあこの辺の解釈はスレ主の個人見解だけどさ。
     /   _|,,..∧  7_ \//⌒ ソ/マハ.    \
    /     ゙l/イ ` ー ´  @        ∧ハ    ツ
   ヾ   x<、|'八      =.〉\ヾ ー ヾ//∧ x ≦
      ` ^ソ/.|//心ー ‐=´ /   ', \  V//へ ゞ
       /  !////∧   l|    l}  __   \//∧
            l}'//~~´ ヽ l|.    lレ´ |`¨ ' ‐'//∧
          ,'//≧.x   ,|        ハ__/V///∧
           ///////`¨ '´     i    ',   V/////7、、
        //// ン            ‘,  V/////ノノ

78 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:21:44 ID:c./p8i0I

    /,.-/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
   ///::::::/::::::/:::::::::::!::::::::::::::::::::::::::::ハ
    /::::::::/::::::∠::/!:i::::::::l::::::l::::::、:::::::::::::::::|
    i´::::::/:::::::/::::/、!:l:::::::|l::::::i:::::::::\::、::::::l
    |:::::/|::::::::|:::/  l::!:::::::!、 ̄lヽ ::::::::!::l:::::l           安吾はそういうことをエッセイで書くことによって、
    l::/ l;:::::::i::!lー-、!ト、:::| _、:!ヾ:l:::::::|:::l::::!           そういう人々を攻撃するってわけだね。
    "  |:::::イ:i ir‐ノ ヽ::l !、ァl::i:::::::lヾ!::|
        !::/!::l `´     ゙ 、_シ レlヽ、!>,l           権威に対する攻撃って意味じゃ、太宰に近いよね……
       ',| l::::`i>、_ー、_,   _・/:::::/ /:!           ……だから無頼派か。
        l::::::l:!i:::`ー┬ ''人 〉-〈 ,/ヾ:::l
         /l::::::|!l:::::::ト、 //:::{ ̄  ! __ i:|
       i !:::::l!i:::::::l ソ/::::::[ ̄ ,!   、l

79 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:22:00 ID:c./p8i0I

             ,ィヘ ____ _, ィ ⌒ ヽ
           .// /_´、 ∠_  ` ヽ    \
           ' /   /´  ` `ヽ  ヽ    l
           .| ,'     l        \ ヽ   |
           .レ                ヽ ヽ  .|
          /                 ヽ}、 |         こんな無頼派なんだけど、
          ,'   ,    |   ,、    ,   l }:.|         なぜかみんな早世しちゃうのよね。それも自殺で。
          |    ト  ヘ |   | ヽ   イ   .| }.:|
          |    ヾ | ヽト、 l  ∨/ハ ィ  l ,' l         いくら戯作的に書いたとしても、
          ∨ヘハ寸‐弋う \| ,ィ弋う .}/ l ∧ .|         社会を斜に構えて見据えて、権威に反発し続けて……
          |' ヽ、rュ´           ´rュ.l./ .∨|         って感じだったから、精神的に疲れたんじゃないかと思う。
          |    | ゝ_   -    イ ノヲ、   .l         ただでさえ作家さんは精神的に弱い人多いからね……
          |  ,r-‐'´  ヽ、-r≦  }_/イ `ヽ .|
          /  /   _ュム/ 、_  { ̄ _ノ|    i ト、       無頼派って呼ばれる作家さんたちって、
        /  /  /  |       フノ l    l、 \      病死したのが安吾と檀一雄…ダンフミのお父さんね…ぐらいで、
   __/   ./   '-‐y廴_____zイr‐=-f'     \    あとはみんな自殺ばかり。
  r ´ /   ./    ,  /: : : : : : : : : : : : : : :∧  |      \   安吾だって早世だし。
 < ̄ /  /   //{: : : : : : : : : : : : : : : :.:∧ .|        \
  >'、__,'   /´  l: : : :‐- 、:_: : : : : : : : : ノ . l\       >
  |\__{_ / r-―ゞ‐、二二二__  イ  |  ヽ ― ´ヽ、
  |       rf壬_   __            '         }
  \         ̄―― ´       ` ‐- 、_ノ      ‐-‐ ´
    ヽ _ィ

80 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:22:13 ID:c./p8i0I

      ,. :'",,. -‐ァ'": : : : : : : : : : :|: : : : : ::::ヘ: : :.i : : : : : : : : 、: :`:、
   ,〆 ' ´  /: :,: : : : ; : : : : /: : |: : : : : :::|::|V: . :i.     `、丶: :ヽ
 /    , '   , ′  /  . . /: .::;イ: :l: : : : :l::| ∨: :.i:. : : .   丶`、: i
     /   ./   .:i: : : :.::;': .::/|:::l: : : : l::! ∨: :i:::. : :ヽ: : : `、:. : !
    /  イ  . : :.::i: : : .::::i: :::i |::jl: : : ::l:!  V: :ト;::. : :゙i:. : : :.i::.i: |
    / , ' /. : : : :.:::i: : : ::::::!:.::i   !: | i: : : :{、、,,_ V: i_;ノ.: :.i:::. : :.i:::.i:|
    ,' , '  i: : j: : .:::::|: : : ::`ト-i-‐'゙ i::|. V: :|   ̄、:l ∨: : i::. : : ト ヽ
   ,'/   !:.:;イ: : ::::::|: : :.::::i | l     !|  V: :!    ヾ ∨: :l:::. : :.l::、゙、
  /    .|: :i |: : :::::::l: : .::::i !|      ゙   ヾ: l. --‐―― V: :!::::. : l::!ヾ!
       |:::l. l: ::::::::::l: : ::::l --‐――    ヾl  ト::'::;;:..:リ V:ト;:::. :.|l       なんか流れ星みたいな感じだね。
.        l::l l: :::::::::::}.: ::::ト 三三三三     ` ´―-"'  ・ハ:|::i::: :.{
       !j  i.::::::::::jヘ: ::|:::.                     l:::l|::|:i:: :!      一瞬だけキラッと光って、消え去ってしまう。
       {.  ヾ:::::::|:`ト:::|:::l                    ,ノ:::::: |: i: |      しかしその一瞬の印象は強く残る……
             ヾ::::|: :!ヘ:l::::ト.、     ー'ー一'   ,,..イ::l:::::: :|: :.N|
            ト::l: :l: :ヾ:l:::::::``:::::-....,、,,__,,. ,-:::'"::::::::l:::l:::. : :!:: :|
           l::N.::l: : :::l::::::::::::::::/r|     !`ヾ::::::::::l::l: : : :j::: :|
               l:|: :::i: : : :l:::::::::;ノ  |'′    ゙|  \:::l:l: : : :j:::: :|
              l:!: ::::i: : : :l;、く     l'''""""'''j   //|: : : :j::::: :l
             ll: : :::i!: : : :トヽヽ   i.    j   // イ: : : ,{:::::. :l
              ,!: :.:::|ヘ: : : :iヽヽヽ   i.   i  // //l: : : ,〈l:::::: :.l

81 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:22:24 ID:c./p8i0I

         /      / ,'     ヽ`丶 /   ヽ{     l
        '     /,'  i      :.     \.  ハ   |
        .i     , ' / ,. !  .   ::      ヽ / !ハ  : |
       l    / , / /  |  :   :::.    ',   V::j:::! : l
.       l  , 'イ ..i  .:l .:/ |: |i::.  ト:::::...  l:  l:: l::::::l:  !    なかなかな表現だねー。確かにそんな感じかも。
      l /l  .::l .:/| ./  l:. | l::. | ヽ:::.   l::.  |::..l::::;|:. j
       l  :l  .;イ .::;ヘ!/'-一!:.| 、!:. l`ー=、 . !:::. lj,:::!/:!:: |    無頼派はここまでにして、
.       l  ::| ::!::|.::ハl'圷 ?!.|  ヽl ィ〒ミ、: ト、:. Kl::|:::|::. |    次は第一次戦後派っしょ。
      l  :::!..::!:l::l:ハ ヽ(●) 丶   (●)ハ | i::.!/ハ:!::l:::: !
      !  ,  ヘl§!`、 ⊂⊃      ⊂⊃ Ll:レ'―-、:::::  |    この辺くらいになると、このスレのおなじみの作家さんたちが、
     / /  /仁二] i  ゝ  、_,、__,  ノ 仁二]   ',::   !    ぞろぞろと出てくるようになるね。
    / ./  .:i [二二] !\   、 / j'_ ,.イ  [二二]  .:i::
  -‐' ,.イ . .::{ [二二} l:::::::\r、/ /    / [二二}   ::|: !.     ドラ、のび太、ケロロ辺りか。
  ̄´ / /: ::::i  ̄)ソ |:::::::::::ノ/ ./` ξ::::::::i ̄)ソ ..:/:::l:  l
    / j::: ::::::l      l::::::// ,レ'⌒!:::::::::::j    ..:j':::::::j::: l
.   / ,イ::: ::::::l       !:::レ'´    ⌒j:::::::::l     ::/:::::::/::  |
   i  ' |:::::.::::::|       l:::l     ´_,.〉:::::;'   :::/:::::::/::::.  !
   | l |::::::::::::l      l:::|      j.ノ:::::/   ::/:::::::/::::::: l| l

82 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:22:47 ID:c./p8i0I

                /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ
                    ,.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.:::::::::::::::::::ト、
                /.:::::::::::::::/:::::::::::::::::.:::::/.:::::::::::::::::::::::::|:::::ヽ
.               /.::::::::::::: /.:::/.:::::::イ::::_/_:::://::/::::::::::|::::::}::::.
              /.:::::::::::::_/.:::/.:::::〃|::::厶ィY::::':/.::::::::/:|:::::八::::.
             ;:::::::::::〃/.:::::{:::::N x==ミ 刈:://.:::::/_l:|:::/.:::::ヽ:\
               {/.:::::八/.::::::::::::::|〃ん::ハ  ル/:::/⌒刈:::::::::::::::::::ト\
              {::::::::::::;:::::::::::∧::| 弋::ツ   / =ミxイ::::|i:::::::|i:::|i   `ヽ
  , -‐===‐-ミ    {:::::::::/.:::::::::::i ヽ \   〃{んハ }}ノ::::八::::八八
 -‐<       `丶八::::/.::::::::::::::|     (:::::::)  乂:ヅ/::/}:/l:/
    \      ニ=∧::::/.::::::::::|           ´ (::::::)イ 丿 /
        ` ー-=ニフ(  V.:::::::::::::ト、     -‐   .イ:八          埴谷雄高、大岡昇平、福永武彦。
        /.::::::::::>彳:::::::::::::::| \       . イ:://
        〃へ::_/  |:::::::::::::::::|   >‐=≦:::::::::|:::::i            物事は正確に。
       /  \\  八:::::::::::::::|   ∧    八:::::|:::::|
.     /       \\  \:::::::::|    `マ!  ヽ:|:::::|
.  _/_        \\  ヽハ     ||\  ヽ八
  /   `丶、      \\  ̄`   ´ ̄/,  \
. /       \      \\___//     \
          ヽ       ` ー-ヘ く       ∧
           }             ヽ       /  \
           }/                 〈     、
          /                   ヽ    \
.         /{                }      〉

83 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:22:59 ID:c./p8i0I
           . : ´ `ヽ ,    =  、≠⌒メ、
         〃    У          `ヽ \
         /       !         ヾ   ヾ′
         ,'      l  /
          ,        l} 〃          !     i
          !      l} .〃 / 〃      リ    ヽ  !          あー、はいはい。
       |     l} 〃 / l|  ハ リ  ,イ、 ヾ  i| !
        |      , =! l| ハ リ ゾ /リ ヽ ) l| l          で、この第一次戦後派の作家さんの特徴は、
        il       ハ ! 从./ィ云沁/  _,,,,_)ソ  l| !          当然だけど戦後デビューってことね。
        il       !ハ ! {l .っl廴ノ    { 刀`从 / !          あと、デビュー時に30歳台の人が多かった。
        l}      ,! ヾ {l、         ¨とつ ハリ          埴谷さんも大岡さんもデビューは30代に入ってから。
        il    メ|  〉 {l    辷ン  イ l}  /            福永さんは28歳だったけどね。
          ,'    ,== 〈  ゝ、`  = ≦、 l} l} レ′
       l}    / ⌒ヽ.八  \ (_::>=ゝl} l}     __==‐‐、    つーか、デビューしたくてもできなかったんよね。
       l}.   /   ./ __>  .)   ./ 彡イ.    /    ミ ‘,  戦時中だからデビューする文芸誌がなかった。
      l} ハ /    y_ ヾ.  /`ヽ/  \ヽ   / ゝ ヾ\ヾ,ソ   紙もなけりゃインクもないし。
      l} 〈::V   〃ゝ::人  (   "     )ソヽ /  /\ソ (ン
     l} 〈 V   / ヽ.¨  \ ヽ       ´ ソ/  /         あと、人によっては従軍してたってのもある。
     リ  V   /   !     )ソ     ソ    l   /
     /   ヾ   ヽ  |   乂          /   /
     / / \    \ |    ` ー  ―'― ‐ 1 __/
.   /〃      \   └‐‐-----------‐‐,┘
    ソ       \  釗           {

84 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:23:16 ID:c./p8i0I

                     ____
                 /       ` ヽ
                 __ /            \, へ
             l  /             斗-<  ヽ
                l / /  i /   ',  ,    lフ' l   ',
             l l l  .l l,    l  ,'  i l l //l    l
                l l , l _,l-l、l l l l 7i丁フ /l"/l     .l    次に、共産主義に対するシンパシーが強い。
             l lハ l レト、l .l /l/l / レ',' / l/./l    l    っていうか、戦前共産党に参加してた人が多いのよ。
                l   l、l l,イ示ハ/ ' lイ示ハ,ィ l6゛}' .l    l    で、実際とっ捕まって転向した人も多い。
             l   l ゙l l z::::::l    z::::::イ  l_/  l    .l
               l  ,.' l 'l ゛''"、_,、_, ゛''",l l§   .l    l    だから戦後になって、
.             l  l  l l \.  ゝ._) /| l §  l    l    共産党に戻ったりする人も多かったらしいわね。
              .l  l  l l   _> < | l  l__   l    l
             l  l  .l l __.r'::∧     l  l::::r‐ 、 l    l   けど、面白いもので、
             l  l  .l l'  l::::::∧゚ o ゚/:l  l:::::}   ヽl    l   共産党の「文芸をマルクス主義のために使おう」ってスタンスには、
              l  l  .l l   l:::::::::\ /::::l  l::::::l、  l.l    l   かなり否定的だったりする。
              l  l  .l l  l::::::::::::::::::::::l .l::::::::::ヽ, l.l     l
.             l  l   l マ二ヲ:::::::::::::::::::::l  l、_;:;:;::>:lコ     l
            l  l   / |  {::、_::;:;-‐:::::/  L:::::::::::::l |     l
              l  l /  イ==,ヽ::::::::::::::::/  /::::::::;===コ     l
          l  l .l  /_l::;へ:`ヽ、:::::::/ /_,zュ:::::::l:::::::::l      l
          l  l L'二'__  }:::::l:::::::::l '´  /:::::::::l::::::::l   l,  l

85 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:23:27 ID:c./p8i0I

                ~ヽ  . :  =   :: 、  `ヽ
             /     :>´      ヾ `ヽ、ハ
         /     /   〃        ヽi
         /    ,           /    `ヽ \
           ,     i    ,'     !:   ., \ }  八
          i      !    :| 从  i|   |ト、 ソ. ソ ‘,
         |     l|   斗 ⌒ト、 ハ  斗┼メ ´  i
         |!     ',   ∧r=≠ヾリ ヾィ≠z 从 ハ lリ         さらに「戦争」を題材にする作品が多い。
           i     ゞ ハ 八::::リ !   {::リノ ル/ / V         これは従軍経験を持った人が多いからよね。
          }     (人こつ ` ´    , `´ こつハ /          あと長編が多い傾向がある。
         l〃 :::::::ゝ=ト、    rゥ    ィ::レ′ l|           「死霊」とか「死霊」とか結局完結しなかった「死霊」とか。
         |/  :::::::::爪  ト .  _ < ハ   ,′
         |   ::::::::{lハ /}   ¨´{=-、{ハ   /
          ル′ /⌒.{lハ≧x、     !. ノ{ハ.  /

86 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:23:44 ID:c./p8i0I

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

                   ......- ──:.......
                ,r´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ、
              /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ`
             /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
            /::::::::::::::::::, - ‐─´へ ̄ ̄i:::::::::::::::i
            〈,:::::i,--、 ` , ,_/_ 」, |! |:::::::::::::::;l
            \::!-、_\冫メ ,´,t ‐くノ__ \//ヽ!
             メシ て ヽY イ  t_ ノlシ ̄ ̄´')),.ソ
             l 乂`‐´从 イ 、_ ,メ!`   ´,丿リ
              \ ナ 冫 、 __ ,ノ     /- ´、- 、_ ___
                 i`─ ´\ソ_ 、-,、     ノノ .i  l:::::::::::::::::::::::
        ,⌒ヽ     \ 弋 ̄,- ∨, Y   / ノ 丿 j:::::::::::::::::::::::,
        (   i   _ ,,,,, >、ヽ/ / (ノ_ /_.//  j::::::::::::::::,/:::
     , -‐ ┴‐┴、/::::::::::::::::::::` ! ヽ  \´^l^ヽ ´_ ノ./::::::::::/::::::::::
     (, ____ノ▽ ̄ ` ─ 、::::ヽ、 `  ) |  ヽ_ /::::::::<_:::::::::::::::
     〉   ̄ ̄ヽ t,,.- '''" ̄ ̄::::::::/` ‐ ´ t.   ` ┤:::::::::::::`>::::::
     ヽ ───〈 ヽ ̄`ヽ、:::::::::::/  i   ヽ    |::::::::::::/:::::::::::
     (,  ___ノ /::::::::::::::\::::/    i    \  |::::::/:::::::::::::::::
      (,   ̄ ̄ヽ_/
                  【大岡昇平】

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

                 _   __ /::::|
         ィ=、----v'::::;⊥--ヘ:::::::::ヾ/;>― 、
        /  :}` ̄:> '´   メ |:::::\::|^⌒ヽ .:.ヽ
.       /l l l ト、//     '´  \__:::::| ヘ   ヘ |
.        !//l li/ ./ .// ,、}r、      /:∧ ヘ ∨ |
.        |l l l./ ./ /.;'  トヘi'ヘ  :| .|. \::ヘ: ヽ ヘ |
       ヽ. | | | | .||! |.   |:| :| .小 j! ハ;ハ  ヘヽ |          というわけで、戦争文学といえば大岡さん。
        | ヽ:|ハハ圷 ?  ,jハィ〒ミ!lハ/Y゙| ヘ  |          「俘虜記」や「レイテ戦記」も有名だけど……
.          |l l l`ヽli *(●)   (●)* /j/ハ|  ∧ |
.         |!: | :|:!⊂⊃、_,、_, ⊂⊃,ξイi:|  ∧ |     /〉   ここはやっぱり「野火」で。
        ハ: | ./*\.  ゝ._)  /|*ノ.:.リ /  /      /./7
         / :| レァ:、_ .>、ー ,. イ ノ:7!_;j/  i|    /-'./―;、
.        /  レ' {     ィく 「   ,/   / / /|     | 〈:r! ノ,ハ
       / /  〈 /\ §   ξ   // / //: |     _|.  } ^ドr'′
      /   .::|   \|∝ ξ /::::::,.イ/ 人_:|    _ノ `ー-::イ
    _,/      :. :./.::   ヽ/ o ̄ |   /    ____〉 厂L __ _,人
.  /        ;/    //       |  | ./   } | :|   〉  〉
  \     __/      ://    __r'  _丿 |    {  | :|  :/

87 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:24:02 ID:c./p8i0I
⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

        __
      / ☆ \,
     ヽニニニノ
    /(●) (●)\
   /:::⌒(__人__)⌒:: ヽ            名前は田村って人らしいお。
   |    `⌒´    |
   \      _/
   || = ̄ //  | | ―,, ―
   ||    //    | | ; '  /

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 私は戦争直後にレイテ島に上陸した。
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88 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:24:17 ID:c./p8i0I

          ___
       /::::::::::::::::\  ゲハッ !
      /::::::─三三─\           :∴: :;. ;. .: :`:: ∵:゛
    /:::::::: ( ○)三(○)\     :゛;∴゛` ;`: :゛;:`´..;.∴;.`:':
    |::::::::::::::::::::(__人__)::::  |  ゛;.゛;. ; :″:: :゛;. :∵゛ ;. :'-、
     \:::::::::   |r┬-|' ;`∵: ;`;.:`´..; ` ;.゛;.: ::゛;.゛;.
    ノ::::::::::::  `ー;:: :゛;.・:゛∴;.゛;.: ::゛;.″:: :゛;∵゛ ;
  /:::::::::::::::::::::     ∵∴゛;.゛;.:: `;  :; `,  ・
  |::::::::::::::::: l
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ところが喀血し、野戦病院に入った。
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89 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:24:31 ID:c./p8i0I

        ___
     _,. '´      ̄`、 ;;
   :; /          \
    ,   \, #;;; ,/   ヽ
    |  (○)   (<)   |
    、    (__人__)    / ;
    ,"ヽ、   ´ー'┃   '´ `、
   /               ゙ヽ、
 : |   `-、、            ヽ
  \    ヽ        ハ    ヽ
    ヽ    l        l ヽ_ ノ
   :;  ゝ_ノ       |
    ,i            .l、 :;
   /              ヽ
  /       ,r´ヽ      `,
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ところでレイテ島というところは、太平洋戦争時、大激戦となったフィリピンの島である。
 日本軍兵士の大半が戦死するという、激しい戦地であった。

 そんなところ、しかも喀血という症状から病院を追われ、
 一方で、原隊からも見放されてしまう。

 かくして、私は一人出発する。
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90 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:24:46 ID:c./p8i0I

  .......:::::::::::::)
 .....::::::::)/ )          <::::...(;;;;;;;;,,,
  | l !|,/´  ,l!|           <::::...(;;;;;;;;;;,,,,,
  | l !| ,,,r'!'"'               |i:| |l !|
_ ,,| l !|'"         , --  、 |i:| | l!|
'" | l !|       ,.  /      ヽ |i:| |l !|
  | l !|         ゝ     ノ (⌒'´::: :::
.               (|     |)(.:: ::: ::: :::
 ノl ! ヽ        "|     | """'"'"'
  ,.            し   /^‐、
   _             〈,., ..:::ヽ
"'"';;´"'"'"'"'-,.,.,.,.       ""''"",,.,.,.,.,.,,.,..,,.-、,
"'"'"''"'"'"''"'、  '"'"'"'-,.,.,_r'""''"'" _,,.,.,.,.,.,,.,.,.,.
ヽ    l::::::ノ::~'~ヾ"''"'"'";l"'" ~~;;j´~~ヽ_;;;/_::::
 l! _/:::::ノ::::::   )   :::;;/   ::::::l .. .::/  l:::\
ノ  ヽ:::....ゝ:::....、ノ .;;:: /.:::ヽ::..::::/ :::;;ヽ_,/::::.. |
 ....:::ノー く::::..  l:::;;;;;/  ::::/、ー'、:::::;;;/  :::;;;/
....:::::/ ...:::;,_、_/ :::::;ヽ_:::/ l ..:::ヽ/ ̄l,::;;;/
:::::::::l.....::::::;;::/  l  :::;;|:::: \/  :::::|  .::::| :::ヽ
iwjwjivjivjwヾ_ノヽ:::;;/ヽ_,,ノ、_:::::/゙\,::ヘ_/
wiwiwjijw jiw"''"'"'""'"'"'"'"'"''"'"'"'-'"'"'wijwiiwj
wjiwjjiwj    "  ,.        "  wjwijwjii
wjiwj    ,.,         '"   ;:  wijwjiwj
wjiwjjiwjwji    ,;"       ,.  wwiwjiwjijiwj
jwijwiwjiwjwiwjiji  ;    i   "   wijwjiwji
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 林の中の道に、ふと武蔵野の道を思う。

 死の予感に怯えながら、妙な生命感を感じる……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

91 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:25:01 ID:c./p8i0I

                 
              ,'  
              (:'   
              ',  ))  
             }  /(   
           ,' ノし': :ヽ 
         ((,イ: :  :: :V)
         、ゝ: :   : :(ノ}
         ヽ: :: :  : :: :/ 
           ゝ;:; :;从;ノ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 観念と感覚の混乱に怯え、
 野火にゲリラの合図かと警戒する。

 私は、孤独な歩行者として、不安から逃れるために病院のある部落を捜し求めていた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

92 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:25:23 ID:c./p8i0I

                      十
                      |
                     ,.!
                     / iヽ
                   ∠___i__ヽ
                    |iiiiiii|iiiii|
                    |iiiiiii|iiiii|
           , -―――一 ''''iー一,大
         /           ,/三\
        ∠_______,,/三三三,\
         |三|[]|三|[:]|三|[::]|三|三,/\,三|
--――''''''"^''|三三三三三三三三|三i|[]|[]!三|ー-――wwvv,,,,,__
"'i、ー-  ,,_ ,,~~~''''''~~~~~~~''''~~~'' ' ´ `''''''"~~     ~~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 いろいろなことがあり……

 私は海岸の近くの林の上に、キリスト教の会堂を見つけた。

 私は、十字架に導かれるように、海辺の無人の街に入った。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

93 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:25:42 ID:c./p8i0I

                                ,ィ!´ ̄``i''ー─- 、、、,,_
  イ三二二ニニニゞ                    ( j〉    」´ ̄ ̄``ー-、ヽ    .,.:,..:..    .,.:,..:..
               ... ,...               ``ー─'"´  ̄ ̄ ̄ ̄
         ,ィゞ          .,.:,..:..                               .,.:,..:.. ... ,...
             ー====-                         ー====-
  ... ,...                       .,.:,..:..                        ... ,...    .,.:,..:..
          _,  -─‐- 、ー‐-、ー-、  ;: ;:;: :;:;: ; ;           ,ィゞ
        ,イ、,r'⌒ヾ    ヽ ヾ ``''ー- -、-‐''"´ヽ;;: :;:; ;:; :;:;  ;:  .           .,.:,..:..
       ,r/  (::;;:;:;;/ー-、  j  `,   _ /ィ´  ;:; :; ;:; : ;:               ,ィゞ
       ヽ 「i''ー'"´   ,r-‐'ー''''"´ ̄
                                              ,ィ!´ ̄``i''ー─- 、、、,,_
                イ三二二ニニニゞ                    ( j〉    」´ ̄ ̄``ー-、ヽ    .,.:,..:..    .,.:,..:..
                             ... ,...               ``ー─'"´  ̄ ̄ ̄ ̄
                       ,ィゞ          .,.:,..:..                               .,.:,..:.. ... ,...
                           ー====-                         ー====-
                ... ,...                       .,.:,..:..                        ... ,...    .,.:,..:..
                       _,  -─‐- 、ー‐-、ー-、  ;: ;:;: :;:;: ; ;           ,ィゞ
                      ,イ、,r'⌒ヾ    ヽ ヾ ``''ー- -、-‐''"´ヽ;;: :;:; ;:; :;:;  ;:  .           .,.:,..:..
                    ,r/  (::;;:;:;;/ー-、  j  `,   _ /ィ´  ;:; :; ;:; : ;:  ,.-'''"-─ `ー,--─'''''''''''i-、,,
                    ヽ 「i''ー'"´   ,r-‐'ー''''"´ ̄
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 会堂の周辺には日本兵の遺棄屍体があり……
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94 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:25:57 ID:c./p8i0I

      _, -── 、
  _,. -<:: :: 彡 :: :: :: \_
≦:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::.ハ
:: :: :: :: :: :: :: :: 〃:: ::〃:: :: :: ハ
:: /i_/l_,r'く_/l_::_x:: :: :: :: ハ::ミ、ハ
7イヽ厂l/`::¨ヾ7X〃癶"ノV.: : ハ
x:: :: ::彡":: ::∠_ ヽ!7xニ´<:: ::
ヘl:: :: :: ::ァ=-"ニー ミ´ /_イト=-
Y/ ̄ヾ´ 弋ラ_ヾ  〃_ -ミヾ::^
=        --''゙ / て心 !l/
}           l ヽ`¬/
,          _  >    〉
ヽ      _,,.r= `´_   /           なんで下界でのバカンス中に、
: ::ヽ     '"-=ニ_= ァヽ/            磔にされなきゃいけないの?
kヾ:::ヽ     =-´  /  l. }
::::≧ヾ::ヽ    〃 ,イ  ノノ
::::::::ミヾ::::><////:::{
::::::::ミヽヾ:::::::::¨¨´:::::l
 ̄ ヽミミリ::::::::::::/i::k::ヽ
__ ヽ:::::::///// }:::}
   ヽ ',:::::::::::::/kノ:ノ
...  i ', ',:::::::::_;ノ K__

 【イエス(本人)】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 会堂にはイエスの磔死体がある……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

95 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:26:14 ID:c./p8i0I

    |┃三 ガラッ
    |┃  _-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
    |┃ /  /" `ヽ ヽ  \
    |┃//, '/     ヽハ  、 ヽ
――‐.|┃〃 {_{ ⌒   ⌒リ| l │ i|
    |┃レ!小l( ●) (●)从 |、i|
    |┃レ ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ(⌒)
    (⌒ヽヽ、  ゝ._)   j / / /
    |┃ノ  ヘ,、 __,  ノ:::/ /
    |┃|ノ''"::::::::ヽ/:::::::: r /
    |┃ (:::::::::::::::::::::::::::::::::)
    |┃ )ヽ、 __,ノヘ,、 __,ノ
    |┃  ヽ  ヽ ヽ ゝ
    |┃_,.-|_,.-+─ '´
    |┃/    >_)
    |┃     (__)
.
    |┃
    |┃  _-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、   . ┃ ┃┃  ╋             ┃ ┃┃
    |┃ /  /" `ヽ ヽ  \  ┣━   ━╋━ ━┓ ━━ ━ ┃ ┃┃
    |┃//, '/  ∴∵ヽハ  、 ヽ ┃      ┃   ━┻     .━┛  ・ ・
――‐.|┃〃 {_{ ⌒ ● ⌒リ| l │ i|∴・∵
    |┃レ!小l( ○) (○)从 |、i|・∴∵ ・   ・
    |┃レ ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ(⌒) ∴ ∵
    (⌒ヽヽ、  ゝ._)   j / / / ・  ・
    |┃ノ  ヘ,、 __,  ノ:::/ /
    |┃|ノ''"::::::::ヽ/:::::::: r /
    |┃ (:::::::::::::::::::::::::::::::::)
    |┃ )ヽ、 __,ノヘ,、 __,ノ
    |┃  ヽ  ヽ ヽ ゝ
    |┃_,.-|_,.-+─ '´
    |┃/    >_)
    |┃     (__)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 私は、会堂で、偶然出合った比島人の女性を、
 銃で撃って殺してしまった。

 もうこの村にとどまることができないことを知った私は、
 銃を棄てて出て行く。
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96 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:26:30 ID:c./p8i0I

          ____
        /      \
       /   ノ   ヽ、_\
     /    ( ○)}liil{(○)\
     |       (__人__)    |
      \      ` ⌒´   ,/
      /         ::::i \
     /  /       ::::|_/
     \/          ::|
        |        ::::|  キュム……
        i     \ ::::/ キュム……
        \     |::/
          |\_//
          \_/
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 私は、20日ぶりに敗残兵の仲間に加わり、雨季に湿原を行進する
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97 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:26:47 ID:c./p8i0I

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 .  ..,,,,_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!;:;:;, ‐'"` 、;:;:;:;:;:;:;;;;!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
     .゙l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!;:;:l    `ー- - '" ̄!;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
      .|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:;:;:;!            l;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;::::::::::::::::::::::::::::::::::::
      .l::::::::::::::::::::::::::::::::::::/'、;:l゙               ,';;;;;;;;;;;:;:;:;::::::::::::::::::::::::::::::::::::
      .|::::::::::::::::::::::::::::::::::::!ヾi゛.             ,';;;;;;;;;;;;;;:;:;::;:;::::::::::::::::::::::::::::::
      .l::::::::::::::::::::::::::::::::::::l .l ''ー-、,,,__ ___ _,/;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::: ``  、 .|::::::::::::::::::::::::::::::::::::`‐!  ー、=‐ミヾ;;;;=ニ ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::: `' !::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::"  -_ ̄彡"  i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:!  `` ‐- ,:::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,      ,..-,    |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,'        `  ,::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::, -ー' /     , ';;/ \ ._ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/          |:::::::
:::::::::::::::::::::::::_,,  -‐''"゛    ヽ,'、  !::::!、__ニ=;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/            i:::::
::::::::::,   '´        \     ヽ  `"ヾ;;'-'';;;r,_;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;` ‐-  ,         .l::::::
:::::/        、 ヾ  ヽ     ヽ   `、‐--'ノ;;;;;;;;;, ';;;;;;;;;;;;:;:;::::::::::::`  ‐-  ,!:::::
            `、 `、 .',:ヽ    \   ==,,;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:::::::::::::::::::::::::::::::
            ヾ ! .',::::ヽ    、` ー--‐ '";;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::::::::::::::::::::::::::
      :、 ' 、   ', ',  ',::::::',    \:::::::::::\` 、;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;::::::::::::::::::::::::::
       \. ` 、  || ,│.、::',      `、::::::::::::\!;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:::::::::::::::::::::::::::::::
            \ \ .!.ノ , .!::::ヽ       ',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
           \ ヾ / ,'  l  |      ',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
            `' ." "  ノ  !        ヾ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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 私は自分の動作が、誰かに見られていると思った。

 ……私を見ている者がいる。
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98 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:27:02 ID:c./p8i0I

       ,;r''"~ ̄^'ヽ,
      ./       ;ヽ    逃げるやつは皆ジャップだ!
      l  _,,,,,,,,_,;;;;i
      l l''|~___;;、_y__ lミ;l        逃げないやつはよく訓練されたジャップだ!
      ゙l;| | `'",;_,i`'"|;i |
     ,r''i ヽ, '~rーj`c=/        ホント 戦場は地獄だぜ!  フゥハハハーハァー
   ,/  ヽ  ヽ`ー"/:: `ヽ
  /     ゙ヽ   ̄、:::::  ゙l,
 |;/"⌒ヽ,  \  ヽ:   _l_        ri                   ri
 l l    ヽr‐─ヽ_|_⊂////;`ゞ--―─-r| |                   / |
 ゙l゙l,     l,|`゙゙゙''―ll___l,,l,|,iノ二二二二│`""""""""""""|二;;二二;;二二二i≡二三三l
 | ヽ     ヽ   _|_  _       "l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |二;;二二;;二=''''''''''' ̄ノ
 /"ヽ     'j_/ヽヽ, ̄ ,,,/"''''''''''''⊃r‐l'二二二T ̄ ̄ ̄  [i゙''''''''''''''''"゙゙゙ ̄`"
/  ヽ    ー──''''''""(;;)   `゙,j"  |  | |
  _,,,,,,,,,ヽ、        ,,,,,r-'''''ーー'''|   |  | |
''"    ヽ,,___,,,r‐''''''二__    |__|  | |
          \'''"   /     ノ    | |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 やがて、米兵が出現する。
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99 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:27:19 ID:c./p8i0I

         ,-'" ̄ ̄ ̄\ ゙
        /\,#、/    ヽ ;:
       i (○) ;(○) u i ;        こ……こんなの……
       ヽ (__人__)   / ;
        i        、\ ;       ……無理ゲーだお!!!!
        |   !    /__} ;
       ,-| . |ー-、/ ゞノヽ
      {_ i、___,l   |    | ;
       )ソ(___i)---|    |
              ゝ-i--i´ ;
                `-゙
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 敗残兵たちは、その包囲線を突破しようとして失敗する。

 投降して生還を期することを私は考えた。

 しかし……撃った無辜の女のことを思うと、人間の世界に還れないと知る。
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100 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:27:35 ID:c./p8i0I

                         _
                   ,. -'"´   `¨ー 、
                    /;;;;#;;;;  "     \
                /             ;;; ',
                |              i
                |           #     |
                |  \         /# |
                |   \_i ,; i_,/ .  |
                | `ー―'   `ー―'  .|           おまえ……
                   ',   l   人   l   /
                 _ >ー、 `ー´_`ー'   く _          俺が死んだら……喰え。
                /         ┃         `ヽ
            /                       l
            |           _. ⌒\ }      |
                !    く,ィ´ ̄     ∨     j
               `、              ノ      /
                ヽ        _, ≦´     /
                  ∧   _.z≦_         /
                ゝイ´     `>=ー -イ
                |           |
                |           |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 残された者たちは、飢えに苦しんだ。

 瀕死の狂った将校が、死んだら俺を喰え、と言う。
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101 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:27:54 ID:c./p8i0I

            ____
          /      \
        /  ノ   ヽ、_ \
       /  ( ○)}liil{(○) \
       |     (__人__)    |
       \    ` ⌒ ´   /
       /          ヽ.
      / /|         i  i
     / / |       /|  |
∠二二[廴j≧ ヽ   r  / ハ .,)
         ヽ  |/
          >__ノ;:::......
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 やがて、その将校は死んだ。

 私は、あまりの飢えに、その屍肉を切り取ろうと、右手にナイフを持った……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

102 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:28:15 ID:c./p8i0I

          / >'´ ̄        `ヾ\
       ././ /      \  、   ‐-Y⌒ヽ
       /./ 〃ハ    ヽヽ ヽ \=┤   i
        lイ l |l l  、   ||  l|  ゙, ノト    l
        |ヽl |l||ト、 ||  l| i |  |     |
        |.ハl ll .| | l \|| ,,リ l l ∧   |
        | ハハ ハ圷 ?   ィ〒ミ⊥/ / .ハ   .|    とまあ、紹介はここまでにしとくわ。
        |   ヾ *(●)′ (●)*ノ| lノ // :   |
       |.rヽ |⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃|!§/l   |    ぶっちゃけかなり簡略化したところもあるし、
       |.i ! |§.|ゝ、ゝ._) ィ´| §  |    |    ここから先も続くけど、それはみなさんが読んで、ということで。
    r;r‐r/ | |  :| メ、  ̄ ノヾ |  |  |   |
    〈_L (`ヽ .}r'l  |`||  ∂  ||´|  |`ヽ.l   |
   l` ( ``/ |仁二] || `  ´ ||仁二]   l   .|
    ヽ   l  |仁二] ヽ У  /::仁二]   |   .|
.     |,.   l  レ')ソ: : : : :≡: :´: : : )ソ: :}  |   .|

103 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:28:31 ID:c./p8i0I

             ,ィ,"二、ヽ、
         /'′   `j,!
        ,.ゝ.-.‐.‐.-. 、,/ヽ_
       ,. :': : : : ; : : : : : : : : : |−`=-.、
.      ,:': : : : : :/: : : : : :,!.  !  `ヽ
    ,/: : : : : :,:'.:/: :_:,,:.//'|:,: : |_: : ヽ、ヽ
   .i: : : : : :,:': /: : : :// j.:i: :.ハ: ::::. :i`ヾ:、
   j: : : : :./: /: .:: :./'′ j;イ / .|i: ::!:. i
   .!: i: : ;': ;ィ.::::: :ォオ云! '゛!:伝'::l.;:ハ::.|         しかしこれ……まさに「狂気」だよね、これ。
    ! |: :.レクイ::::;イ|  V | / lソi!::'/ l::|
    l:j: : .:::!_!:/:::l:|  `´ _ ,' ,!V  リ         しかもその「狂気」って、
    j:l: :.:::: !|':|:: :l:!_   `",イ:|            まさしく戦争の、それもほとんどの兵士が死ぬような、
     !!: :.::::|:::;{:: : l! K二`^!|:!:::|             そんな状況が作り出してる……
     l!: .:::::|/_ V: : ゙k'(  |゛|::|
     !: ::::::l三ミ、V: :iヘヽ ト、|:l             個人的な事情による狂気とは違う……
    ,' :::::::{'⌒`ヾミヾ:|、`|  ! V             ありえないと思うけど……私も同じ状況なら、こうなるかも。
   ,' :::::::;;;!   `ヾ!ミミ:|   i ヽ
    ! :::::::;;;|     ヽ`:!  iミ!'
   l: :::::::::;;;!     _,く ゙、_ソ
   |: ::::::::::;;ト、__,ノ彡彡--ー'゛ `}
  !::::::::::::':!、ヾ彡'_,..、-‐ォー'

104 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:28:43 ID:c./p8i0I

                 _   __  /::::|
        ィ=、----v'::::;⊥--ヘ:::::::::::ヾ/;>―‐、
       / :}` ̄:> '´   メ |:::::\::|^ ̄⌒ヽ .:.ヽ
.      /  ト、//     '´  \__:::::| :.  .    ::|
.       |  i/ ./ .// ,、}r、      /:∧::..  :.   ::|
.      |  / ./ :/.;'  トヘi'ヘ  :| .|. \::ヘ:::. ::.   :|
         ヽ. | .:| |:| :|:| !   .|:| :| || |:.|::::| ::. ::::  .:|             ただでさえ「戦争」という何時死ぬか分からない状況で、
         | | | |:| :||!:.:|.   |:| :|:.小::j!:ハ;ハ :: :.:::.i. .:|             しかも「飢え」という危機的な状況……
        | ヽ:|ハハ:||\!  .jハィ升:jメハ/Y゙| :: :::::'.  |
.          |  `ヽli. '(●)   (●)' /j/ハ| ::: ::' : :|             その結果、人肉を喰うかいなかという、
.         |!: | :|:!⊂⊃、_,、_, ⊂⊃,ξイi:| :::.,' : .:|     /〉      まさに倫理の極限的な状況に陥ってるんね。
        ハ: | ./*\.   ー '  /|*ノ.:.リ:::/ .:.::/      /./7
         / :| レァ:、_ .>、ー ,. イ ノ:7!_;j/. .::::i|    /-'./―;、    さらに偶然とはいえ、
.        /  レ' {      ハ「   ,/  / ..: .:::::/|     | 〈:r! ノ,ハ    関係ない女の人を撃ち殺しちゃってるわけよ。
       / /  〈      /   ̄   / .:   .::::/: |     _|.  } ^ドr'′   これだって倫理的には大きな問題だし、
      /   .::| ..::: o! ..   ,.イ .:  __;人_:|   _ノ `ー-::イ     それで主人公は苦しんじゃってるわけよ。
    _,/      :. :./.::   ヽ/ o ̄ | :  /    ____〉 厂L __ _,人
.  /        ;/    //       |...: | ./   } | :|   〉  〉    果たして「戦争」を理由とした殺人は正当化できるのか、
  \     __/      ://    __r' . :_丿 |    {  | :|  :/  /     「極限までの飢え」を理由とした人肉食は?
   |ヽ ー '´ {      :ゝゝ   /:r一'´   ヽ    ヽ,j | .'  /
   |      ゝ    { {   /       }          /      究極の倫理の問題だよね……これ。
   |       }` - " | ト 、        /          /
          l    | |  '  _ イ

105 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:29:01 ID:c./p8i0I

            r,/''"´ ̄`
          l::|          /!
            l:!      /.::/
          ヾ:.  _/.::.:∠-.−::.::ァ
             , ゝ´.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::<、
   .       /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:`ヾー
.        /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::. .\
        /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.: i . :.:.i__::丶、
       ,' : : .::.::.::.::.::.::.::.::..::. : . . : l.::.::.::.!  ̄
        i.::.::.::.::.; ,::.::.::.::.::. . : ::.::.::.:l:.::.:i:.::|
       l.::.::.;:;';';';';';';:,.::.::.::.::.::.::.::i::.::j、::.;{::.:|         申し訳ありませんが……
.        l:.::;';';';';';';';';';';';.;';.::.::.::.::.l::.::l Υ|::.:|
         l.::;';';';';';';';';';';';';';'.::.::.:.:/:.::ハノ.::|ヾ|         この問いには答えることが……
          !.;';';';';';';';';';';';';';';.::.::./::.::| |::.:|
.          l.';';';';';';';';';';';';';';'::.::/.::.::|ノ|::.:|
        },';';';';';';';';';';';';';'::./::.::.::l !.::.|
.        l.:l.';';';';';';';';';';';';';/::.::,::.::!_|.::/
         l.::.!.';';';';';';';';';';';'/::.::.;;.::.:|l!ヾ、
       l.::|::.::';';';';';';';';';'/.::.::.;;';:.::.|l!l!|゙!

106 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:29:18 ID:c./p8i0I

    /    | ハ  \ `    ヾ     `i       |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ :. :.ト、 /}ヘ      i
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソ ヽハ、 リ    |
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ.  /i/ ヽ.    |
  レl  |ヽ`z'ヾヌヽ\ヽ l , ィrァzュ l / lヽ∧     l      ……まあ、簡単に答えが出せないのが「正解」なんだと思うよ。
  |ハ ハヘヾィfマ∧  ヾ  {∨ウ》 イ' レイノ  ヽ.  .:|      この問題に即答できる人は、どこかおかしいんだと思う。
   ∨、ルヽヘリ ゞリ     ゞ‐'とつ/ |'     ハ.l
     マlヾ| |とつ             /} |  ヽ    !      ちなみに同じ大岡の「俘虜記」では、
    ヾ ' .l ハ、    、     , イ イ ハ   \  ∧     米兵を狙撃できる状況だったのに狙撃しなかった、
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ     そういう逆の倫理の問題を提起してる。
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ
      ,  /≧ュ、__|_|_,イ   .|__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ    狙撃しないのは確かに人道から正しいのかも知れないけど、
      | ./ r孑‐-┐ノ|:.:.:.:.l>リ、‐_,‐<ヽイ/:::|::::.../ )    見つかったら死ぬのは本人なわけで……
      レ  / ト‐-┘  // /´ ̄ ̄""'''ー--、,__/_ /
     ,′ ,  にこ}| ::::::「:/              _/ム _
     ,  '  ィヾ `丶:::::/           f゛―-、 __ 丿  では別の人の戦争文学も見てみよっか。
     | /   ノ´⌒``:::::/           > 、_  ノ    野間宏「真空地帯」を途中まで。
     | /   ,'    ::::/           r| 〈` ヽ イ
     レ    {    _::/            ヽ ニ7 /
     /   人、 ヽ、:/             /‐―"/

107 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:29:38 ID:c./p8i0I

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

        __
      / ☆ \,
     ヽニニニノ
    /(●) (●)\
   /:::⌒(__人__)⌒:: ヽ            ムショ帰りってことは隠しておいて欲しいお。
   |    `⌒´    |
   \      _/
   || = ̄ //  | | ―,, ―
   ||    //    | | ; '  /

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 木谷一等兵は、陸軍刑務所から帰ってきて、原隊復帰したばかりの兵士だった。
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108 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:29:51 ID:c./p8i0I

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 r ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄i::||:|
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 木谷が軍法会議にかけられて、陸軍刑務所に送られた理由……

 それは士官の財布を拾ったことが、いつのまにか「盗んだ」ことになっていたことからであった。
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109 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:30:23 ID:c./p8i0I

:.:.:ノ:.i:.:l:.:.:l::.:.:.:ノ:.:.:.:/:.:./:.:.:..:../:.:./:ノヾ  ヽ:.l: |:.:lヾ|:i                          ヽ r  ,,,....,,,      ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
.:..::丿:.:i.:.:.:.l:.:/:.:.:.:.:./:/:.:.:.:/:.:.:./:.l:/./    ヽ !:|: /:ノ                         彡ヘ i i ,.-''";;;;;;;;;`ヽ、     ヾ;;;;;;;;;;;;;;;
:.l:.ハ:.:l:.:,−-、i/.:/.l:.:.:/:.:.:.i:.:ノ゛:.         ヽ,                           lヽゞノ ', ''i"~`゙`‐-、,;;;゙、      ヾ;;;;;;;;;;;
:l:.i:.|:.:.l´/ゝ-//:.:.i:.:.i:.:./:..    ,,;:;;:;,,..   ,.,.:;                         _____,l,,,...,,,,__ ヽr‐--、..,, `ヽ  _,,,..、-‐'"ヾ;;;;;;;;
:i:.:.:i:.:.:| ( ⌒1 ヽ:.|:.i:."     __、.:"' _ニィ                         l:.:.:.:`ヽl:.:.:.:.:`ヽ'i,゚.、-''"`,.r‐'''"゙      WV
ヽ:|:.:i:l.ヽ、ヾ〈:  .:l:|:.:l:.      ̄`‐""ノ.:' ( "´ノ                        'i:.:.:.:.:.:「ヽ,:.:.:.:.:.:.ヽ7''~ ̄  `ヽ      ::::::
.:ヾ:i:.:.l:. ヽ_   "   :.     '"´´,'  ヽ"l                            ゙、:.:.:.:.:l,'゙ヽ:.:.:.:.:.:.:.゙、'"´          ::::::::::
 ゝヾヾ      ::..   :..      , '   〉ノ                               ゙、:.{   \:.:.:.:.:.:.)・   ・       :::::::::::
/:l:." :.               /` - 、_ノ                            `゙'ト、.,_,,...,_ゝ=‐'ヽ
::::ヽ、 :..            /:,_=--"-/                                ヽ |`~´::::::::::::ヽ    ・
::::::::\ ::..          /:.(エl┼┼"´                                  ゙、に==‐--...,_ヽ ::::::::::::       :::::::
::::::::::::::ヽ          "  ヽニ二)                                    l 7´/V⌒l ク )::::::::::::::::    ::::::::::::
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::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、""´/ー'"::::::::::::::::::::::\                                 \::::    , '  :::::::::::::::::::::::::::::
                                                          |ヽ ,. . '"   :::::::::::::::::::::::::    /
                                                          {':::::::,,,,,,  :::::::::::::::::::::::  , . - '"
                                                           ゙i;;;;;;;;;;::  ::::::::::::::::,.、,.、-' "
                                                           ヽ、;;;;;;;;;;;;,.、-‐''"  \
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 しかし、それは、実は将校間の勢力争いと不正の隠蔽のためになされたものであった。
 木谷はそれに巻き込まれていたのだ。

 実は、中隊内では執拗な暗闘と、非人間的な「処置」が、日常的になされていた。
 隊長と部下、班長と班長、古参兵と初年兵……
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110 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:30:39 ID:c./p8i0I

;:;:;:;:;:;:/ノノノノ/ `ミミヾ彡ミヾヽゞ 彡ミミヾ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
;:;:;:;:;:ノ/ノノ/ノ/         ヾヽ\ヘ三彡ミヽヾ丶;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
;:;:;:;://////丿   ./ ̄ ̄ ̄\            ヽヾ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
;:;:;://////ノ   /       \        //ノ/;:;:;:;:;:;:;:;:;
//ノ ノ//  /          \  ら    (((丿ノ;:;:;:;:;:;:;:;:;
| /ソ丿ノ/  (   (○) (○)   )  む    ヾヽノ;:;:;:;:;:;:;:;:;
彡ノ//   \ \ (__人__) / /   ノ   ///;:;:;:;:;:;:;:;:;:
彡ノ/    /     ⌒    \  (     (( (;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
/ノ//     |             |  る    ///;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
\ヽヾ     |            |       ノノノ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
;:;:;:) ) )     |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|      //ノノ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
;:;:ヾミミ))     |iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|     //;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
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 20日ほどして、木谷は戦地に送り込まれる人員の中に組み込まれてしまった。

 木谷は、自分の信頼していた上官であった士官たちに、またも裏切られることになる……
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⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

111 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:30:55 ID:c./p8i0I

      _,_,;_‐: :'':'':¬:‐.-. .,,_  _,,,r.、. . . . .,,_
          ̄,.¨ニ=-: : : : : :``/: : : : : : : : : :`:`:丶. 、
        /,. ‐ '':":´: : : : : :.:l::: : : : : :: : : : : : : : :ハ: :\
         ,:'゙'"   ,.     /.::;:!:::. : : : :.::. : : i;. : : : :J、: : :.ヽ
     /  . . /: : : : : : /:::/ !:::|: : : : i:::ハ: : i::. : :  ヽ: : : ゙:,
     /. . : :,,: イ: : : : : : : : :i:::/ !::::!: : : :.l::l. i: : i:::. : : : :i, ゙; : : : i
    /: ; -'" /: :/: : : : : /:.;!:::i  l:::::{: : : :.|:l  i: :.i::::. : : : i: :i: : : :|
  //   /: ;.l: : : : : :/、/!::l   l::::!i: : : :.!l   i: :ト;::::. : : :i: :i: : : !
  '"     ; :/ !: : : : : l: :l`ト!、,,_,,i::| ∨; 、| _,,. ⊥j‐<": : :.!: :i: : :!
         !:.! !: : : : : !:≧土ュ,,__ !| ∨.:.「 _,,,」:L-v: : :.|: :j: : !
         !:l  !: : : : :i:!:lヤ[゙゙天゙トヾ  V:.| 行゙天゙丁ヤ: : j: :.|: :i        なんだいこりゃ?
         l:l  ∨: : :.i::!ハ r' ーイ|     ヾ| r' ーイ ! j:};. :.l:|; j):l
        l:!  V: : :!:i:{::i ''" ̄        ̄l゙lT・l:i::i: :!:j,}:!: l        戦争小説とはいえ、この人に救いがないじゃん。
       {|   ∨.;!::::::::!、             ,':':::V:.i:{:リ: |
           V l:::::::::::`丶.、,,_ ∠ヽ  _,,...イ':: : : /:::!.: :.|
                 l.:.::::::::::::i:::::::::::/丁´ ̄,レ ヾ:l: : : /:::ヾ!: :.|

112 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:31:10 ID:c./p8i0I

        /"´       ̄``< \
     , '⌒Y-‐   ,  /     \ \ ヽ
    ./   .├=/ / / /   ハヘヽ ヘ ',
    l    トヽ,'  ||  | |   ,   l l| | l l
    |     |  l i ||   | |  ,イ | .l l| レ' |
    |    ∧ :| l リ、 .| |/ l  l .l l| |   :|       いやいや、戦争文学にハッピー求めちゃいけないっしょ。
    |   ハ.∧ヘ ハ圷 ?   ィ〒ミハハ/  :|
    |   ヾ ヽl   l*(●)  `(●)* /   :|       重要なのは、この連隊に見られるように、
    |    |\§ |⊂⊃、__,、_, ⊂⊃ l     |       軍隊というのが、人間を扱ってるくせに、
    |    |  § | ゝ、 {__ノ , イ §|     |       実は「人間の要素」を取り除いている、って事なのよね。
    |    |.  |   l メ、_ ̄_ノヾ |  |     |       要は人間的な感情を出してはいけない。
  r、    | r´|   |´ll  ∂  ll`|  ト、   :|       ロボットや家畜と同じ。
  ヽヾ 三 |:l仁二]|| `  ´ ||仁二] |   |
   \>ヽ/ |` }:二] ヽ   У∧仁二]: 、   |
    | ヘ lノ `'ソ)ソ:: : : `: :≡: : : )ソ.: : :}   l
    |  /´  /ゞ : : : : : : : 人: : : : : : :.ノ   :|
    |  \. ィ  l: : :―: : ´: : : `ー 1´ |   :|

113 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:31:28 ID:c./p8i0I

              ,,===、、
              //    ヾ、
                 l:|      ヾ.
              __!__/:ヽ、___l|_
      ,. -‐_´:-: : : : : l: : : : : : : : : : :`: .、
      /‐/: :,: : : : : :, :l: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
      /: : /: : : : : /: /l: : : : ハ: l: : : : : : : l: :`、
     /: ,//: :/ : : :_LL_l: : : l:l レA、:_: : :、: l : : l
   ////: : :l : : : ∧/ l: : : リ l: |丶:`: : l: l: : :l     ああ、確かに。
  / //l: : : l: : : /_V_ヾ: : |l _ヾ__ヽ: : : l:ll: : :l     完全に虫けら扱いだものね、これ。
      /│: : ,、: : :lT亦テl ヾ: l  T示┬l: : W :、:l     下の者は絶対服従で、しかも上から切り捨てられる。
      l : ハ: : ハ`、'::,┤ ヾ   P:,:::ノ'lヽ: ト`,:x
       V  ヽ:l: :l `''´  ,   `''´'.: ヽl_ノ: N    しかも上の争いってのは、
         `  N: :ゝ、_   _    .ノ : : N : : l     あまりにくだらないもんばかりだったりするんだよね……
         │: : :|  ≧ t - <: : /: : :ハ: : :l
            .l : : :|./ |,─ 、./ //: : : l: l: : :l
           .| : : :|   |ィ ヽ/ // : : :/彡l、: l
             |: : : |  .| ⌒/ //: : : /〃彡l l
            |: : : |  .| / // l l /,´/  |l

114 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:31:44 ID:c./p8i0I

                         /  ̄ミ 、
                     ,. -─…─-ミ    \
              . ⌒>ー=ミ     `    ヽ
            _ / /              \  .
         /   /                 ヽ
       /⌒  //
        .′             i       i| 釗! i     .
        鄯  /          |i     i| _,」⊥|、    i .        日本軍がそれこそ、
        |  .′    ′   |i   ∧ i|´仏以ハ / i| i        ギッタンギッタンのボロボロに負けたのは、
        |  │    |i  |i 八   ′?刋::}ハ ∨  i| |        物資だ戦術だ以前に、
        │  |i |    |i  _j仏以 /    乂 ノ⊂⊃八:       実はこういう内部の人間関係で負けてた、
.      :  八 |、  八  イ升:}ハ          ハ/  |       ってのがあるんよね。
        | /   | \ 个.人 乂 ノ    `     /| i  |       というのは、軍のトップですら、
        | /       \| ⊂⊃       ,   .イ :| i  |       そういう派閥争い繰り広げていたわけだし。
        |      /  i八 'マ个: ..,_     个:| | i  |
        |    /    | ハ ∨Tアヘ,      ト‐ャノ 厶以       それを末端の組織にまで下ろして、
        |  /      レ'⌒, ∨   }       //  }: : `ヽ     そういうグダグダ感を描いた、って感じかしらね。
.      |/       / : : ′ \       /   ′ : :}
     /        {_: :人   \         人: : /|     ただ、「真空地帯」の場合、
    /         「⌒\{ \ _,}   {,__ /}//  |     これを軍隊と言う極限下の状況で起きてるのか、
  .          / |   )\ __,}   {,__ / (   ;     それとも日本社会特有なのか、
   ーく      . < \│  / : : ー=ミ、___,.ノー=彡 : : ヽ  |     さらには全ての社会に共通なのかが分からないのよね。
       ー一     \│  .′              : : ; 釗
              )|   : :                : : ノ │     私は軍体内の問題ってよりも、
      丶 _ ___彡釗 人: :                : : イ   |     むしろ日本社会の問題のように思うんだけど。
               !  ヽ>: :        : :<ノ    |

115 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:32:19 ID:c./p8i0I

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

          ,  -─ - 、
       , -'´     l、   ` 、
     /       ノ ヽ    ヽ
    冫  ノ彡,ィ/    ヽ.   l
     7  l       _,. l!   l
     レ'、r l=-、;__,r-=、_ l,_  ノ             戦前の天皇制は「無責任の体系」だろう。
      ヽlー─'l  ー‐' `lノ /
       ',   `     /,ノ              あの戦争でだれが責任を負うのか、
        ヽ  -─-  ノi'                誰もが明確にしていなかったからな……
        lヽ、__ / _l、
     _,r '゙|ニ= 、 , 一' ´ ,ト 、 _
-‐'.´ ̄/;;;;;;;;|>/ヽ二二´ノ;;;;;;;;;;;;ヽ`'';;;;
;;;;;;;;;;;;<;;;;;;;;//l  :: ヽ /;;;;;;;;;;;_ - ';;;;;;;;
;;;;;;;;;;/;;;< / /   ::. ヾ;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;

       【丸山真男】

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

                  / ̄>-────-    ____
                 /   ´  /     ⌒\    \_  \
              〈/   /        \   ∨    ヽ
                /                ヽ  / |       |    こういう上下関係でも、上がしっかり責任とりゃ、
            /   /    /           ∨ /|       |    そりゃ上手く回るのかもしれないけどね……
              /   /    /              |V/|       |
          /     |   |      |       | ∨      |    実はこの辺を看過してたのが丸山真男。
            |  |  |   | |│   / /人 |    | |      |    高校の現代文の教科書だと、
            |  |  |   L人|   / /  V|    | |      |     「「である」ことと「する」こと」という評論文が、
            |人|  |   |rヲ示  /∨ rテ示|   / ′\   |    結構掲載されるわね。
            \| ⊂⊃ヒり ∨     トrり/ / /       /    原典は岩波新書の「日本の思想」ってのだけど。
              |  八   '       ー⊂⊃ /       V    
              | / 个    rュ     u  / /⌒ 、    |      で、丸山は、日本の天皇制の本質が、
             ∨ │ />r─r一   / んヘ  \  |     実は無責任なものだったことを看過してるのね。
               (\ | / _」_ノ    / /__∧   \ 、    要は上の人は誰もが責任を取らない。
                (\ \/// ___/ /     ヽ   \\   で、結局天皇という権威でごまかしてしまう。
             (\\}/ //{____/               \
              /\ノ)厂厂 ̄{__ノ   _     、     ∨ \
            \/⌒て ノ.:::::::::: 乙ノイ  //⌒>   \   }   \
             {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |___/ (   (>  _,ノ      〉
                 、::::::. \::::::::::::::::::::. ∨ /   \  \   ̄ ̄ ̄ ̄
              |7.:::::::::::::::ー─::::::::. ∨     \  \_)\
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116 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:32:32 ID:c./p8i0I

                -−-
          _.  ' ´        ` 、
         / /            \
       / //             ` ー-
.      //ィ'   ./ __ _,./  | |
      ,ィ' /   / ´,  ' ^ ′   ,| |
     '´ l′  _/ .__/    /    7ト/.
.      / . ィ'/  「'7女ァr /   / !'| lヽ |
     //,r1' ,.イ ム.  / / / ぇ、リ |  |
.     ´ l.{ |/ | [_/  //   ' ヾ:、  |
       | ヽ|   |     '    ん /|  / |
       | |   |         ヽ、/,r´|/  ,ハ      評論文って苦手なんだよね……
       | |   |\   ´’      /  ,  , ' l/     センター試験で現代文の半分が評論なのはわかるけど。
       | |   | j` ー--‐ャ  ´ / |/
      '. ハ.   |/   / /  , <   !
 ⊂,. ̄`ヽ∨ ∨ | ̄`/   / , /,r⌒.ー、
 /     ゙l   V' |  /   //'´ i´   `ヾ
 }',. , /  |   ヽl. /  /'    !     )

117 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:32:49 ID:c./p8i0I

               ,. -―-―- 、
             ....:::::::::::::::::::::::::::::::::...、
.            /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.`,
            /.:::/:::〃:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::',
.             ;::::.:′:八::::::::::::::/.::::;:::::ノ::::::::::
            i:::::|::::_::|:::::、:::::::/l::::/イ::::::::}:::::}       んー
          !::::|:´::八Tトヽ/ーァ弋Tマ::::ハ::::;       その辺、小説に比べて文章がこなれてないのが原因だろうな……
.           ?八垳无   /行予y∨Y:;'
             ヽ::::ゝ(:::::)'^(::::::) ノ.::イソ/        あと、論文は専門の枠内で報告・論評する文章で、
              い、   ′    .イ/: :/|\       評論文はむしろ一般に対して報告・論評するものだといえるけど、
.         /⌒`ヽiゝ ._ ^n_. イ /: :人|  )       その辺が分かっていない先生も多いのかもしれない。
           /      ヽ::| `,にヽ//./|)一v'       専門用語を普通に使ってくる著者もいるし……
       ,ノ‐- .     i}Yご'ー Y^寸   ゙,
       |    \ x彳( [_y  〃:::/ ノ |
      /厂`丶   `ぐ ̄`∨   ∧::::>'´ ノ〉
.     | 〈   、\/~ ̄`{  ;仁 ̄ ̄〔  .
     /!     :| . :}     ヽ  /´[ ̄ ゙̄寸^〉
.   { 〈     :|/  . . : : : :| y′ |ヽ   }`《
.     〉 \ \ :〉 ヽ\: : : : : :|/     \: :ノ ,〉

118 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:33:00 ID:c./p8i0I

                />'´ ̄      `ヾ\
              // /      \  、   ‐-Y⌒ヽ
                 // 〃ハ    ヽヽ ヽ \=┤   ‘,
              /イ l |l l  、   ||  l|  ゙, ノト、   i
           //ハ l |l||ト、 ||  l| i |  | ヘ.  i
             ///ハl ll十┼|li \|┼--リ l l ∧ ヘ  i
          〃/ i ハハ 圷 ?    ィ〒ミ| ⊥/ / ハ ヽ  i       ああ、あと、当然ですけど、
.         〃./ i i  '. *( ●)′ (●)*ノ| lソ//iヘ ヽ i       文章の上手い下手もありますから。
          |l l  i/  ,ハ⊂⊃、_,、_,⊂⊃|!§.// i ヘ.  i
          |l |. /  /./§> 、    ィ´人§//.  i ヘ ヘ      ただ、評論が国語教育でここまで重視されるようになったのは、
          |l |/_./ / ノ, ィく 「´   「>、 _\\_ '. ∧ ヘ      戦後以降かもしれないっすね。
          |l |仁二二]/\ §   ξ /::/ >‐.{ V ハ ヘ     この辺でこの時期のノンフィクションのことを、
          八 [_二二二] :::::|∝ ξ /::::::/[二二二]. ∨ ハ ヘ     知っておくのはありかもしれないな……
          /∧ヽ[二二二}::::/ £ /:::::::/ [二二二.]. }ヽ∧. ii
       //  Vヘ ̄)ソ:::/  /::::::::::::::| γ └‐=ミ./ /. i ii
.        / ′ ./::::::::::::///::::::::::::::::::::|  {.     iノ/ / i ii
        | l /:::::::::::/ //:::::::::::::::::::::::::ヽ  ヽ     i/ /. i ii
        l|{::::::::::::::::ヽ (/:::::The:::Bitch:::::::ヽ i.    i//.  i ii
        ヽλ::::::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、 }    i.i.i  i ii
.        \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::  /.    ii/  i//

119 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:33:15 ID:c./p8i0I

    /    | ハ  \ `    ヾ     `i       |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ :. :.ト、 /}ヘ      i
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソ ヽハ、 リ    |
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ.  /i/ ヽ.    |        まず文芸評論なんだけど、
  レl  |ヽ`z'ヾヌヽ\ヽ l , ィrァzュ l / lヽ∧     l        例えば坪内逍遥の「小説神髄」とか見てもわかるように、
  |ハ ハヘヾィfマ∧  ヾ  {∨ウ》 イ' レイノ  ヽ.  .:|        戦前は小説を書いている人が評論もやってんよね。
   ∨、ルヽヘリ ゞリ     ゞ‐'とつ/ |'     ハ.l        鴎外とか谷崎もそういうもの執筆してるし。
     マlヾ| |とつ             /} |  ヽ    !
    ヾ ' .l ハ、    、     , イ イ ハ   \  ∧       まあこれは、この時期の文学、文芸ってのが、
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ       内向きだったからでしょーね。
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ      要は同人誌の中でごちゃごちゃやってる感じ。
      ,  /≧ュ、__|_|_,イ   .|__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ
      | ./ r孑‐-┐ノ|:.:.:.:.l>リ、‐_,‐<ヽイ/:::|::::.../ )
      レ  / ト‐-┘  // /´ ̄ ̄""'''ー--、,__/_ /
     ,′ ,  にこ}| ::::::「:/              _/ム _
     ,  '  ィヾ `丶:::::/           f゛―-、 __ 丿
     | /   ノ´⌒``:::::/           > 、_  ノ
     | /   ,'    ::::/           r| 〈` ヽ イ
     レ    {    _::/            ヽ ニ7 /
     /   人、 ヽ、:/             /‐―"/

120 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:33:33 ID:c./p8i0I

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

    | ̄ ̄|
    |∧∧|       (( ) )  (( ) )  ((⌒ )
 __(;゚Д゚)___   (( ) )  (( ⌒ ) (( ) )
 | ⊂l>>1  l⊃ .|     ノ火.,、  ノ人., 、  ノ人.,、
  ̄ ̄|.|.  .|| ̄ ̄   γノ)::)  γノ)::)  γノ)::)
     |.|=.=.||       ゝ人ノ  ゝ火ノ   ゝ人ノ
     |∪∪|        ||∧,,∧ ||∧,,∧  ||  ボォオ
     |    |      ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
     |    |      ( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )  死んだら名作って事で・・・
.   ~~~~~~~~.      | U (  ´・) (・`  ) .と ノ
              u-u (    ) (   ノ u-u
                  `u-u'. `u-u'

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

         ,r:-::‐:::-:.、
          |:/" ̄`ヽ::}
      __,.:-┴::─ィ'ヽj/:‐:-.、
    ,.ィ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ::.::.:.:.:`ヽ、
   ,/:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.::i:.:.:.:.:.::|:.:.:.ヽ、:::.:.\
  ../:.:.:.:.:.:.,'.:.:.:.:::i::.:|;/|:.:.:.:|:.:|i:.:.:.:ヘ:::.:.::ヘ
  .j.......:.:.:/:.:.:.::;-i‐- |:.:.:.:|:.:||‐-:.:ハ:::.:.:ハ
  l: : : :.:/:.:.:.:.:.:/|:.:|. |:.:.::リj/| ∨:.:.:|::::∧:|
  {:.:.:.::/:.:./::.:/__j;/_ |:.:/ __!__|:V:..}:.:}
  ∨:〃::/:.:./オ≡≡ j;/ ≡≡|:.∨::/         あー、なんとなく想像がつくね。
  . ∨:.:/:.::/:|          ’|::.:|;/
    |::/.:.:/::.:|、゛   ー'ー'   ィ|::.:|

121 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:33:53 ID:c./p8i0I

          / >'´ ̄        `ヾ\
       ././ /      \  、   ‐-Y⌒ヽ
       /./ 〃ハ    ヽヽ ヽ \=┤   i
        lイ l |l l  、   ||  l|  ゙, ノト    l
        |ヽl |l||ト、 ||  l| i |  |     |      一方で、それ以外の社会科学、自然科学系の場合
        |.ハl ll .| | l \|| ,,リ l l ∧   |      ……まあ今「評論文」というとこっちが多いんだろうけど、
        | ハハ ハ圷 ?   ィ〒ミ⊥/ / .ハ   .|      こっちは、そもそも発表する場がなかったんだわ。
        |   ヾ *(●)′ (●)*ノ| lノ // :   |
       |.rヽ |⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃|!§/l   |      理由は簡単、そもそも大学の先生とかに、
       |.i ! |§.|ゝ、ゝ._) ィ´| §  |    |      下々の者に何か伝えるって考えがなかったから。
    r;r‐r/ | |  :| メ、  ̄ ノヾ |  |  |   |      それに当時は学術研究を海外から輸入して、
    〈_L (`ヽ .}r'l  |`||  ∂  ||´|  |`ヽ.l   |      それを日本で実践する感じだったから、
   l` ( ``/ |仁二] || `  ´ ||仁二]   l   .|      日本の研究書よりも海外の研究書のほうが重要だったんよね。
    ヽ   l  |仁二] ヽ У  /::仁二]   |   .|
.     |,.   l  レ')ソ: : : : :≡: :´: : : )ソ: :}  |   .|

122 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:34:14 ID:c./p8i0I

             / >'´ ̄        `ヾ\
          ././ /      \  、   ‐-Y⌒ヽ
          /./ 〃ハ    ヽヽ ヽ \=┤   i
           lイ l |l l  、   ||  l|  ゙, ノト    l
           |ヽl |l||ト、 ||  l| i |  |     |      戦前の高等学校……今で言う大学の1〜2年だけどさ、
           |.ハl ll .| | l \|| ,,リ l l ∧   |      これのカリキュラム見ると、よく分かるよ。
           | ハハ ハ圷 ?   ィ〒ミ⊥/ / .ハ   .|
           |   ヾ *(●)′ (●)*ノ| lノ // :   |      文科で国語5〜6時間に対し外国語13〜14時間、
           |   |⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃|!§/l   |      理科に至っては国語0〜4時間に対し外国語10〜13時間。
        .「 ̄ ̄ ̄i! |§.|ゝ、    ィ´| §  |    |
       ll      l|. |  :| メ、  ̄ ノヾ |  |  |   |      いかに外国から文化を盗m……
      |! }ヽ/^l l|,r'l  |`||  ∂  ||´|  |`ヽ.l   |      じゃなくて、輸入することしか考えてないか、
      l|/ / ' l||.仁二] || `  ´ ||仁二]   l   .|      まるわかりだと思うよー。
      ./ / /  l||.仁二] ヽ У  /::仁二]   |   .|
     / / /__.」.レ')ソ: : : : :≡: :´: : : )ソ: :}  |   .|
    ,'/_/ ̄_廴 ゞ、: : : : : ::人: : : : : : : : :ノ二}    |
   .{   /   `|  `i --: ' : : :` : --: : :1   |   .|
   ∧     }-' ノ

123 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:34:29 ID:c./p8i0I

         _____
      ,.....::::::::::::::::::::::...
     /.:::::::::::::::::::::::::::::::::.`ヽ
     ,:::::::::::::::::-‐::::::::::‐-:::::::}
      {:::::::::::::::Nヽ八ノノイ:::::/
     、:::::::::(l::|( ●) (●)イi        今は文系でトントン、理系だと若干英語が多いくらいかしらね。
      ヽ:::::八|ー(::::)^(:::)-八        数・理・社で差をつけたり、選択科目制で幅持たせるケース多いけど。
      <>x:从、 '' ー .イ
.       /.:::{ `/⌒ヽ_〔 ノ

124 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:34:44 ID:c./p8i0I

              ,. '",二、゙ヽ、
            //    \゙、
               {'′ .     ヾ!
            _   /\―−-'' 、
    ,.. -__''二¨-   `/           `丶、
   '" ̄,. :'"     l             ヽ
    /  /    / j j  |   !    !  `、
    ,:'  ,.ィ  /   ! '| ‖   !゙、  l   l |  :、
  / ,. '゙/  /   ,⌒ l l !   ! `⌒ト    !. l   i
  /'´  i   !   /| ,'  !l `、| ゙、 l`、  l. |   |
    | l  ./ l |   l| `、j  ヽ| `、  |.!   l
     |. /'!  ∧ '゛____  `、!__l_ ゙{. |!  j         ……戦前の高校生じゃなくてよかったよ、ホント。
    !! .l  |! li作三三    三三ミ ハ. |) メ、
      {  l l.! !               ‘! `」 `ト ゙、       英語13時間もやってらんねーし。
       V | ヘ、    △     ,. イ   | |
         |  |「二フ¬ァ ''てjヘ、/   !   !
         |  |l /  l′   / / / i|  |
        |  }′  l ̄ ̄/ //! /ヘ|  |
        |  lミ:、  |  /  '" l //∧   |

125 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:35:04 ID:c./p8i0I

        /"´       ̄``< \
     , '⌒Y-‐   ,  /     \ \ ヽ
    ./   .├=/ / / /   ハヘヽ ヘ ',
    l    トヽ,'  ||  | |   ,   l l| | l l
    |     |  l i ||   | |  ,イ | .l l| レ' |
    |    ∧ :| l リ、 .| |/ l  l .l l| |   :|     ああ、外国語は英語だけじゃなくて、
    |   ハ.∧ヘ ハ圷 ?   ィ〒ミハハ/  :|     ドイツ語のケースもあるから。
    |   ヾ ヽl   l*(●)  `(●)* /   :|     実際マンボウさんはドイツ語だったわけだし。
    |    |\§ |⊂⊃、__,、_, ⊂⊃ l     |
    |    |  § | ゝ、 {__ノ , イ §|     |     まあこれは医学の最先端がドイツだったからかもね。
    |    |.  |   l メ、_ ̄_ノヾ |  |     |     今でもカルテをドイツ語書きする人多いし。
  r、    | r´|   |´ll  ∂  ll`|  ト、   :|
  ヽヾ 三 |:l仁二]|| `  ´ ||仁二] |   |     法律なんかもドイツ語ベースだから、
   \>ヽ/ |` }:二] ヽ   У∧仁二]: 、   |     まあどっちか……ってケース多いよね。
    | ヘ lノ `'ソ)ソ:: : : `: :≡: : : )ソ.: : :}   l
    |  /´  /ゞ : : : : : : : 人: : : : : : :.ノ   :|
    |  \. ィ  l: : :―: : ´: : : `ー 1´ |   :|


      〃 ̄`
      !|    , ィ
      ヾ、_/:/--‐;ァ
      /::`::.::.::.::.::.::.`ヽ
     /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::. `\
     ,' : : .::.::.::.::.::.:: . : |.::.:} ̄
     !.::.::.;;.;:.::.::..: .::.::.::.!.:i:.|
    l.::,;;';;';;';;.;;.::.::.::j.:/)ヘ::|
      !;;';;';;';;';;';;';:.::.j.:/゙!::|`}          もっといやです……
.      l;;';;';;';;';;';;';:./::.|イ::.!
      λ;;';;';;';;';;';/.:: | |.:l
      l:i:!';;';;';;';;';/:..:..:|゙ヾ
    j:|.::.i|;;';;';;/.::.::.::.|l!ハ
     |::!;;.::|;;';;/:.::.::.::.::|l||
     !::|';;.:l;;';'.::.::,'::.::.::!」|

126 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:35:26 ID:c./p8i0I

                ~ヽ  . :  =   :: 、  `ヽ
             /     :>´      ヾ `ヽ、ハ
         /     /   〃        ヽi
         /    ,           /    `ヽ \
           ,     i    ,'     !:   ., \ }  八
          i      !    :| 从  i|   |ト、 ソ. ソ ‘,
         |     l|   斗 ⌒ト、 ハ  斗┼メ ´  i
         |!     ',   ∧r=≠ヾリ ヾィ≠z 从 ハ lリ
           i     ゞ ハ 八::::リ !   {::リノ ル/ / V
          }     (人こつ ` ´    , `´ こつハ /     まーね。私だってやりたくないよ、こんなに英語とかドイツ語。
         l〃 :::::::ゝ=ト、    __   丿レ′ l|      そもそも学術本読むためにそんなの勉強したくないし。
         |/  :::::::::爪  ト .  _ < ハ   ,′
         |   ::::::::{lハ /}   ¨´{=-、{ハ   /
          ル′ /⌒.{lハ≧x、     !. ノ{ハ.  /

127 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:35:42 ID:c./p8i0I

           . : ´ `ヽ ,    =  、≠⌒メ、
         〃    У          `ヽ \
         /       !         ヾ   ヾ′
         ,'      l  /
          ,        l} 〃          !     i
          !      l} .〃 / 〃      リ    ヽ  !          大正時代ぐらいに、私たちとおんなじようなことを、
       |     l} 〃 / l|  ハ リ  ,イ、 ヾ  i| !          考える人たちが出てくるわけですよ。
        |      , =! l| ハ リ ゾ /リ ヽ ) l| l          ちょうど大正デモクラシーぐらいで、知識欲とか出てきて、
        il       ハ ! 从./ィ云沁/  _,,,,_)ソ  l| !          みんな本とか読みたくなっちゃうわけで。
        il       !ハ ! {l .っl廴ノ    { 刀`从 / !
        l}      ,! ヾ {l、         ¨とつ ハリ          で、小説とかは「文藝春秋」みたいな超激安雑誌がありーの、
        il    メ|  〉 {l    辷ン  イ l}  /             ちょっと奮発して「中央公論」とか「キング」とか、
          ,'    ,== 〈  ゝ、`  = ≦、 l} l} レ′            そんなのもあったわけだけど……
       l}    / ⌒ヽ.八  \ (_::>=ゝl} l}     __==‐‐、
       l}.   /   ./ __>  .)   ./ 彡イ.    /    ミ ‘,   例えば、学術的なことを初心者に手軽に解説するような、
      l} ハ /    y_ ヾ.  /`ヽ/  \ヽ   / ゝ ヾ\ヾ,ソ   そんな本がなかったのよね。
      l} 〈::V   〃ゝ::人  (   "     )ソヽ /  /\ソ (ン
     l} 〈 V   / ヽ.¨  \ ヽ       ´ ソ/  /         そんなとき、そういう目的をもって出版されたのが、
     リ  V   /   !     )ソ     ソ    l   /          「岩波新書」。
     /   ヾ   ヽ  |   乂          /   /          1938年(昭和13年)のことね。
     / / \    \ |    ` ー  ―'― ‐ 1 __/
.   /〃      \   └‐‐-----------‐‐,┘
    ソ       \  釗           {

128 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:35:58 ID:c./p8i0I

                  /      \
               {       ヽ
         ____   ハ     }
         ̄`>: : : : : ∨: : ー‐ --yz 、
         /: : : : : : : :/: : : : : : : : : : 、: :\
       /:_: : : : :/: : /: |: : : : : : : : : : :\: : ヽ
      / /// : :/: : :/:/:!: : :.:.|、: : : : : : : \: :.',         へーっ。
.      {/ // : :/: : :/_/: | i:. :.:.| ヽ: : : : : : : ヽ: l
        l/l : : !: : :/__ l| V:.|´ ̄ヽ : : :、 : : l: |        知識欲が求められてた時代にそういう本売り出したら、
         |: :/|: : fTヌカ j|  〒TTi \: : \: :!: \_     爆発的ヒットだろうね、多分。
         |/ |;/l/xヒzソ    ヒ,.ソ.ハ: :.ヽl\: : : :\
        r┬z/:.:|           ∠─-ヘトr-く ̄ヽ :\
       r「「l {: : :\   ー'ー'   ////「 { \ヽ:.:\ \ :\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

129 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:36:12 ID:c./p8i0I


                / >'´ ̄        `ヾ\
             ././ /      \  、   ‐-Y⌒ヽ
             /./ 〃ハ    ヽヽ ヽ \=┤   i
              lイ l |l l  、   ||  l|  ゙, ノト    l    ∩_  n m
 m n  _∩.     |ヽl |l||ト、 ||  l| i |  |     |   (  _⌒二⊃
⊂二⌒  __)      |.ハl ll .| | l \|| ,,リ l l ∧   |   /  /
   \  \     | ハハ ハ圷 ?   ィ〒ミ⊥/ / .ハ   .| /  /   まさに大ヒット!
     \  \   |   ヾ *(>)′ (<)*ノ| lノ //  /  /
      \  \  |   |⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃|!§/l /  /      とんでもなく売れちゃうわけですよ!
        \  \|   |§.|ゝ、ゝ._) ィ´| § ./  /
           \  \  |  :| メ、  ̄ ノヾ |  | /  /l
             \    r'l  |`||  ∂  ||´|  |   /  |
               \  |仁二] || `  ´ ||仁二] /|   . |

130 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:36:26 ID:c./p8i0I

              ___ , -‐――――< ̄`ヽ
                /   /´ ̄,`‐=  ヾ< -、 ヽ ヽ
            /     '-‐ /    / !  ヽ   ヾ、}
               |     .|   /     '         ヾ
               |     .| . /                ヽ
               |     ,| /  i  f   /       /      i     これに関してはいろんな逸話があってね……
               |   / レ   .|  |   イ     /l ,l    ',
               |  ./ . |   . |―|=7、l   ,ィ .7`'|>'.l /   :|    例えば新書を書いた学者の先生の中には、
               |  /  ! |、 .lr'⌒ヽ | / .l イ´`|' .| / 〉 !    その1冊分の印税だけで、家を建てた……
               レ'    ∨ヾ|{    }´    レ'{ ノ |" ハノ    なーんて話もあるくらいw
               |´   ,   lこつヽ- '      `´こつ|´
           ,' /    l |、     rァ      イ | ト、       それくらい売れて、莫大な印税を得たってことよね。
             /zイ      | | `` r‐- r--‐<_   | | .\_
       __/     /_〉 ヽrヽ´  `^い  _>ァ'"}   /    これは学者にとっちゃ凄く大きいことよ。
    <          / !、 ̄``ヽ〉,___〉,l、 |  _イ ̄ ̄     今でもそうなんだけど、
      \     , <`ヽ rヘ__|´: : : : : : : }、`コイ〉、ヽ__ィ   大学勤め……特に国公立は、ほんと安月給だから。
        \_/   > } ゝ_二フ: : : : : : : イ:∧|__,ヘ、} ̄ ̄
               / / (,' / : 7廴: : : : :_:_:〉: :∧   リ
               / /   〉、_ / l  ̄ ̄   lヾ: : >

131 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:36:40 ID:c./p8i0I

    /    | ハ  \ `    ヾ     `i       |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ :. :.ト、 /}ヘ      i
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソ ヽハ、 リ    |
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ.  /i/ ヽ.    |      そんなこんなで、学者の先生はこぞって新書を書く。
  レl  |ヽ`z'ヾヌヽ\ヽ l , ィrァzュ l / lヽ∧     l
  |ハ ハヘヾィfマ∧  ヾ  {∨ウ》 イ' レイノ  ヽ.  .:|      一方で新書ブームは何度か起きて、
   ∨、ルヽヘリ ゞリ     ゞ‐'とつ/ |'     ハ.l       いろんな出版社がいろんな新書の企画を立てる……
     マlヾ| |とつ             /} |  ヽ    !
    ヾ ' .l ハ、    、     , イ イ ハ   \  ∧      そんな感じで学術的な新書の売り上げとかが、
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ     戦後飛躍的に伸びてっちゃうわけですよ。
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ
      ,  /≧ュ、__|_|_,イ   .|__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ    一方で文芸評論の方面だと、
      | ./ r孑‐-┐ノ|:.:.:.:.l>リ、‐_,‐<ヽイ/:::|::::.../ )    文芸雑誌や新聞での「書評」ってのが大きいわよね。
      レ  / ト‐-┘  // /´ ̄ ̄""'''ー--、,__/_ /
     ,′ ,  にこ}| ::::::「:/              _/ム _
     ,  '  ィヾ `丶:::::/           f゛―-、 __ 丿
     | /   ノ´⌒``:::::/           > 、_  ノ
     | /   ,'    ::::/           r| 〈` ヽ イ
     レ    {    _::/            ヽ ニ7 /
     /   人、 ヽ、:/             /‐―"/

132 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:37:05 ID:c./p8i0I

   /    : :./: : : : : : : : : : l: : : : : : ',: : : : : : : : : : :   \-、  \
   /. .     /  : : : : : : : ,: : :!: : : : : : :}: : : 、: : : :、  、  ヽ `ヽ、: :ヽ
  ,: : : : :  /: : : . . . . . . ../:.:./|: : : : : : :.!,: : : :',: : : :、: : : 、: : : :\   ` \
  !: : : : : :/: : : : : : : : : :,/:-/、|: : : : : :l: |ヽ: : : l: : : : ,: : : :',: : : : : ',
  .i: : :. : :./: : : :l: : : : :´:/: :/  !: : : : :,イ:.| ´`ヽ!: : : :.}: : : : ト、: : : :‘,
  l: : : :.:./: : : : l: : : : : /:/.  !: : : :.:/|: |  }:.:.|: : : : |: : : : :} \: : :.
  |: : :.:./: : : :.,イ: : : : /´     |: : : :/ !:|  ',: :|: : : : |: l: : : |   ヽ: :.
  |: : : :{: : :/:.|: : : :/       !: : :/   |}   }: |: : : :/: i: : : l    ∨
  ',: : :/l: :/:.:.:.:|: : :/      |: :./   |_   l:/!: : /: :/: : :,'
  ,: : { l:/,: : :.:|: :/ 三三三'  l: :/   三三三 ' |: :/: :イ: : :/
  }: : :ヽ、.',: : :|:/: ',      |:/        ・!}:/: :./|: :./           ああ、ちょっとエロい人が書いた、
  |: : : : : : ',: :l/: :∧      '           j:/l: :/ _!:/           読書感想文みたいなもんだねー。
  |: : : : : :.∧: : : : ∧   {`¨ ´ ,ー'   _ , イ: :.|// }
  |: : : : : : : :.ヽ: : : : :.> 、_ゝ- '´_,.. . < l: : : : :l /  /
  |: : : |: : : : : : \: : : : :、  ト、 ̄ ヽ:/ !: : : :/ l  ,.- 、
  |: : : |: : : :.:./`ヽ\: : : :ヽ、  \ヽ } 、 |:(⌒ヽl /    ヽ
  |: : : |: : : : {、    \: : : :∨、 ヽ l ヽl: /ヽ. (     }
  |: : : |: : : : | `ヽ \ \: : l ヽ、_!l   !/、 ヽ、 ー- ' ノ

133 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:37:23 ID:c./p8i0I

          / >'´ ̄        `ヾ\
       ././ /      \  、   ‐-Y⌒ヽ
       /./ 〃ハ    ヽヽ ヽ \=┤   i       まあ、端的に言っちゃえばそーよね。
        lイ l |l l  、   ||  l|  ゙, ノト    l       ちょっと名のある人が書いた読書感想文。
        |ヽl |l||ト、 ||  l| i |  |     |
        |.ハl ll .| | l \|| ,,リ l l ∧   |      でも、どうしてそういう物が必要になったか……
        | ハハ ハ圷 ?   ィ〒ミ⊥/ / .ハ   .|
        |   ヾ *(●)′ (●)*ノ| lノ // :   |      新聞を読む人たちが、本を買いたいと思っても、
       |.rヽ |⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃|!§/l   |      彼らはどういう本を買っていいかわからない。
       |.i ! |§.|ゝ、ゝ._) ィ´| §  |    |
    r;r‐r/ | |  :| メ、  ̄ ノヾ |  |  |   |      それを手助けする……とでもいうのかな、
    〈_L (`ヽ .}r'l  |`||  ∂  ||´|  |`ヽ.l   |      そういうブックガイド的に書評が出てきたのよね。
   l` ( ``/ |仁二] || `  ´ ||仁二]   l   .|
    ヽ   l  |仁二] ヽ У  /::仁二]   |   .|
.     |,.   l  レ')ソ: : : : :≡: :´: : : )ソ: :}  |   .|

134 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:37:41 ID:c./p8i0I

           . : ´ `ヽ ,    =  、≠⌒メ、
         〃    У          `ヽ \
         /       !         ヾ   ヾ′
         ,'      l  /
          ,        l} 〃          !     i
          !      l} .〃 / 〃      リ    ヽ  !
       |     l} 〃 / l|  ハ リ  ,イ、 ヾ  i| !          そういう書評って最初は作家さんたちがやってたわけだけど、
        |      , =! l| ハ リ ゾ /リ ヽ ) l| l          そういう人たちってやはり文壇だの派閥だのあるわけじゃない。
        il       ハ ! 从./ィ云沁/  _,,,,_)ソ  l| !          あまり按配がよろしくないのよね。
        il       !ハ ! {l .っl廴ノ    { 刀`从 / !
        l}      ,! ヾ {l、         ¨とつ ハリ          そこで、そういうことを専業的にやる人たちが出てくる。
        il    メ|  〉 {l    辷ン  イ l}  /            そして、そういう人たちは現代文学を、
          ,'    ,== 〈  ゝ、`  = ≦、 l} l} レ′            古典と同じように研究の視点からみていくようになるわけ。
       l}    / ⌒ヽ.八  \ (_::>=ゝl} l}     __==‐‐、
       l}.   /   ./ __>  .)   ./ 彡イ.    /    ミ ‘,  現代文学を、学術的に研究しはじめたのが、
      l} ハ /    y_ ヾ.  /`ヽ/  \ヽ   / ゝ ヾ\ヾ,ソ   まさしくこの戦中から戦後直後くらいなのね。
      l} 〈::V   〃ゝ::人  (   "     )ソヽ /  /\ソ (ン
     l} 〈 V   / ヽ.¨  \ ヽ       ´ ソ/  /         そのハシリが小林秀雄であり亀井勝一郎。
     リ  V   /   !     )ソ     ソ    l   /
     /   ヾ   ヽ  |   乂          /   /
     / / \    \ |    ` ー  ―'― ‐ 1 __/
.   /〃      \   └‐‐-----------‐‐,┘
    ソ       \  釗           {

135 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:37:56 ID:c./p8i0I

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 荒正人…………法政大学教授
 平野謙…………明治大学教授
 本多秋五………明治大学教授
 埴谷雄高………「死霊」
 山室静…………日本女子大学教授
 佐々木基一……中央大学教授
 小田切秀雄……法政大学教授
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
        _.  ' ´ ¨   `  、__
        / /            ヽ`\
     /  /     /  !     ヘ  ヽ
      |  /       / i   |',       i  l
      | '{  /   . ム. | || '、 |     |  |
      |i | l. /T´/ |∧ || l`ハ、  j| |       戦後直後に刊行された「近代文学」……
      | |∧ | l !ィ⌒ヽ. V|/r__レ^ヽ!.小!   |
      |   ヘl |/.-‐f_テ    -‐f_テイ./¨ソ  !       この文芸誌は、
      |    Nrっ        rっ|'ィ|   !       いわゆる第一次戦後派を文壇に引っ張り上げた雑誌だけど、
      |   | '|> 、   _     _ .:<//',  l       この「近代文学」を立ち上げた7人のうち、
      |  /ヽハ   __フ7 j7´   //! \ l       埴谷さん除いてみんな大学教授になってるのよね。
     / / ./   /  {. / `ヽ  {.{ |   \       それもみんな私大で、左派系文学研究の権威と言っていい人たち。
    ./ ノ /   / ,' lV{'´ ', ハ `ヽ    ヽ、    さらに埴谷さんだけよ、小説を書いてるのは。
    し=≦‐-、 /  {  卯  } |   \..   /
.        , ィ゙  \ 〉 ∨  /!  | _,=≦三/      これって、戦前の文芸誌や同人ではありえないのよね。
             (イ゚i ̄ , ̄¨.|二| (            戦前の同人は誰もが小説なり詩なり書いて、それを論じ合っていた。
           ∧____〉!ノ
            |/ |/ l  l  i!
            └┬┬┬┬く

136 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:38:11 ID:c./p8i0I

              l.:./      /: :`:、    __
               !/_,. .-: :'':":´: : : : : : :ヾ`''"_ _,.二=ー…-
          ,. :':゛: /: : : : : : : /: : : : : i: : : :`:`:ヽ.、
         /: : :.; ': : : : : :/: : /:      ! ゙!   ヽ  `ヽ、
        /: : : : /: : : : : :./: : :,l: :/: : : : i |. .i.. . . .、 \  ` 、
       '   . :/: : : /¨7ヽ:,:'゙!.:/: : : : :j,.オ-、:: : : :゙、: . ヾ丶、
       ' . : :,': : : /: :.:::;l: :/ '/ !: : : : l.:,ハ.:lヽ: : : :i: ヽ: `、
.       |. : : :,': :/: : : :.:::j:/  〃 !: : : :,!:/  l:.|::::: : : :i: : i. : :.
        !: : :,': イ: : : ;;;∠ム≦/ l: : : /;/≧ッキ|V:: : : j: : :l: : :.
        l: : ,':/:l: : ッ''オ示乏!  l: :./ノ 伐片ヵV:: : :l:: : :|: : :i.      結局……
.         l: :j:/::|: : :.V !vヘ ノj  j:,.'    トヘ ,ノリ V: :.l::: : j\:.:l
        l.:|,!/'|: : /::l ∨つ」! /    レつゾ /::!: :ハ:: :.l  ヾ|      現代文学が学術研究の対象になった、
          !j!{ !:.:/:::::! ´        、   `` . !::::l:/ 'l: /         ってことと、
         i!.:゙J∨:::::::l "     ,、       ,!::::|{  l/         小説を書く人とそれを論じる人の分業が始まった、
        j: ::.|: : ::::::::ト、 ,-、    '┘  __,.ィ´::::/ !
.        ! ::.|: : : ::::::l:|:ト、 ヽ、__,.-''"´ _,ノ::|::::::.: : |           ってことにでもなるのかね……
        i: : :l: : : : :::::|/゙ヘ        く::|:::::!::::.: : : |
          l: : :.゙、: : : : : }'⌒`丶、    ノ\:l: : : : : :j
       l: : : ::|、: : : :./==、、 \  |  l: : : : : /:!
        /: : : ;rミ:、: : /==、、``、、 `く  ,!: : : : /: :.l

137 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:38:26 ID:c./p8i0I

         /      / ,'     ヽ`丶 /   ヽ{     l
        '     /,'  i      :.     \.  ハ   |
        .i     , ' / ,. !  .   ::      ヽ / !ハ  : |
       l    / , / /  |  :   :::.    ',   V::j:::! : l   そこにさらに活字メディアの拡大ってのもあった。
.       l  , 'イ ..i  .:l .:/ |: |i::.  ト:::::...  l:  l:: l::::::l:  !
      l /l  .::l .:/| ./  l:. | l::. | ヽ:::.   l::.  |::..l::::;|:. j   1950年代に入ると急激に雑誌……
       l  :l  .;イ .::;ヘ!/'-一!:.| 、!:. l`ー=、 . !:::. lj,:::!/:!:: |   それも週刊誌の発刊が増えるのよ。
.       l  ::| ::!::|.::ハl'圷 ?!.|  ヽl ィ〒ミ、: ト、:. Kl::|:::|::. |
      l  :::!..::!:l::l:ハ ヽ(●) 丶   (●)ハ | i::.!/ハ:!::l:::: !   週刊誌は今でもそうだけど、いろんな記事必要だからね。
      !  ,  ヘl§!`、 ⊂⊃      ⊂⊃ Ll:レ'―-、:::::  |   文藝春秋のように、
     / /  /仁二] i  ゝ  、_,、__,  ノ 仁二]   ',::   !   作家さんにルポとか書かせるわけにはいかない(※)
    / ./  .:i [二二] !\   、 / j'_ ,.イ  [二二]  .:i::
  -‐' ,.イ . .::{ [二二} l:::::::\r、/ /    / [二二}   ::|: !.    ……専業の記者が必要になってくるんよ。
  ̄´ / /: ::::i  ̄)ソ |:::::::::::ノ/ ./` ξ::::::::i ̄)ソ ..:/:::l:  l
    / j::: ::::::l      l::::::// ,レ'⌒!:::::::::::j    ..:j':::::::j::: l
.   / ,イ::: ::::::l       !:::レ'´    ⌒j:::::::::l     ::/:::::::/::  |
   i  ' |:::::.::::::|       l:::l     ´_,.〉:::::;'   :::/:::::::/::::.  !           ※文藝春秋は戦時中に作家さんを戦地に送って、
   | l |::::::::::::l      l:::|      j.ノ:::::/   ::/:::::::/::::::: l| l             記事書かせてたりするんだよ。

138 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:38:44 ID:c./p8i0I

    /    | ハ  \ `    ヾ  /  |i      |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ ::.:.ト、 /∨     !
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソヽ,'  :.  リ   |
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ  廴丿ヽ     |
  レl  |ヽ`z'ヒ十个ヽ\ヽl L__,, ルl / l ∧   l     さらにそういう活字メディアが増えると、
  |ハ ハヘヾィ_ー一  ヾ   釗  リ`}イ/ イノ :.ヽ |     そういうメディアに記事を売る人たちも出てくる。
   ∨、ルヽヘリ  ゞ丿     `‐'とつ/ |      ハ l     
     マlヾ| |とつ             /} | ヽ      l
    ヾ ' .l ハ、    、¬   , イ イ ハ   \  ∧    そんなわけでフリーライターとかルポライターの登場。
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ
      ,′/≧ュ、__|_|_,イ.   |__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ

139 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:39:00 ID:c./p8i0I

              ,,===、、
              //    ヾ、
                 l:|      ヾ.
              __!__/:ヽ、___l|_
      ,. -‐_´:-: : : : : l: : : : : : : : : : :`: .、
      /‐/: :,: : : : : :, :l: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
      /: : /: : : : : /: /l: : : : ハ: l: : : : : : : l: :`、
     /: ,//: :/ : : :_LL_l: : : l:l レA、:_: : :、: l : : l
   ////: : :l : : : ∧/ l: : : リ l: |丶:`: : l: l: : :l
  / //l: : : l: : : /_V_ヾ: : |l _ヾ__ヽ: : : l:ll: : :l
      /│: : ,、: : :lT亦テl ヾ: l  T示┬l: : W :、:l
      l : ハ: : ハ`、'::,┤ ヾ   P:,:::ノ'lヽ: ト`,:x     なんか一気に、物を書く仕事の人が増えた印象だね。
       V  ヽ:l: :l `''´  ,   `''´'.: ヽl_ノ: N
         `  N: :ゝ、_   _    .ノ : : N : : l      評論家に、記者に、フリーライター、ルポライター……
         │: : :|  ≧ t - <: : /: : :ハ: : :l
            .l : : :|./ |,─ 、./ //: : : l: l: : :l
           .| : : :|   |ィ ヽ/ // : : :/彡l、: l
             |: : : |  .| ⌒/ //: : : /〃彡l l
            |: : : |  .| / // l l /,´/  |l

140 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:39:24 ID:c./p8i0I

                 ,.-‐v―‐--、 ,
             /ヾ‐´   ヘ -、 ヾ-"`ヽ、
           /      ヽ \    !   ヽ
          / / / ト、  l\_ヽ ヽ   !、   ヽ
            / /! ! L_\ l ´>=、  lr  !    ∧         まあ、フィクションを書く小説家に対して、
         { / | | レ,=、\! ヒ'_ト、 川ソハ     ∧        ノンフィクションを書く人が増えた、ってことっしょ。
        ∧!.∧  ハ,ヒ〕 、    ⊂lVヘ§` ,    ∧
        / 冫 ヘ ∧⊃、_,、_,   ルく.§   !    ∧       そしてそれは、
        /    / !§{_> 、_  イノL`ヽ    !     ∧      ノンフィクションを必要をする場が増えた、
       ,'   ;  ! §    ,r┘‐‐ ' >、_   l      ∧      って見方もできるわけで。
       /      !  .-‐/:}   /´::::::ヽ  ヽ   l     ∧
       ,′ ,'   ! ,′/:::::l   /:::::::::::::::::、   }  l      l     そしてそれに応じて、国語でもやるようになった……
      ,!       { / ,/::::::::{ /:The:::::::::::ハ  l  !      |
      ,!   ;'    l/ (::::::::::∨:::Bitch::::::ノ .|  !  !       l
     ,!   ,    r' 、ゝ:::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ、」__」、 l        |


         _____
      ,.....::::::::::::::::::::::...
     /.:::::::::::::::::::::::::::::::::.`ヽ
     ,:::::::::::::::::-‐::::::::::‐-:::::::}
      {:::::::::::::::Nヽ八ノノイ:::::/
     、:::::::::(l::|( ●) (●)イi          まあ、評論とか読むクセがないと、
      ヽ:::::八|ー(::::)^(:::)-八          大学とかに行ったときに論文読めないし。
      <>x:从、 '' ー .イ
.       /.:::{ `/⌒ヽ_〔 ノ

141 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:39:39 ID:c./p8i0I

              ,. '",二、゙ヽ、
            //    \゙、
               {'′ .     ヾ!
            _   /\―−-'' 、
    ,.. -__''二¨-   `/           `丶、
   '" ̄,. :'"     l             ヽ
    /  /    / j j  |   !    !  `、
    ,:'  ,.ィ  /   ! '| ‖   !゙、  l   l |  :、
  / ,. '゙/  /   ,⌒ l l !   ! `⌒ト    !. l   i
  /'´  i   !   /| ,'  !l `、| ゙、 l`、  l. |   |
    | l  ./ l |   l| `、j  ヽ| `、  |.!   l
     |. /'!  ∧ '゛____  `、!__l_ ゙{. |!  j          しゃーない。精進するか。
    !! .l  |! li作三三    三三ミ ハ. |) メ、
      {  l l.! !               ‘! `」 `ト ゙、
       V | ヘ、    △     ,. イ   | |
         |  |「二フ¬ァ ''てjヘ、/   !   !
         |  |l /  l′   / / / i|  |
        |  }′  l ̄ ̄/ //! /ヘ|  |
        |  lミ:、  |  /  '" l //∧   |

142 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:39:55 ID:c./p8i0I

         /      / ,'     ヽ`丶 /   ヽ{     l
        '     /,'  i      :.     \.  ハ   |
        .i     , ' / ,. !  .   ::      ヽ / !ハ  : |
       l    / , / /  |  :   :::.    ',   V::j:::! : l
.       l  , 'イ ..i  .:l .:/ |: |i::.  ト:::::...  l:  l:: l::::::l:  !
      l /l  .::l .:/| ./  l:. | l::. | ヽ:::.   l::.  |::..l::::;|:. j
       l  :l  .;イ .::;ヘ!/'-一!:.| 、!:. l`ー=、 . !:::. lj,:::!/:!:: |     まあ、ノンフィクションは内容次第なところあるからね。
.       l  ::| ::!::|.::ハl'圷 ?!.|  ヽl ィ〒ミ、: ト、:. Kl::|:::|::. |     面白くないけど、
      l  :::!..::!:l::l:ハ ヽ(●) 丶   (●)ハ | i::.!/ハ:!::l:::: !     コツさえつかめば得点源にはなりやすいと思うよ。
      !  ,  ヘl§!`、 ⊂⊃      ⊂⊃ Ll:レ'―-、:::::  |     そもそも、小説の心理描写ウンたらとかに比べて、
     / /  /仁二] i  ゝ  、_,、__,  ノ 仁二]   ',::   !     読み取って欲しいことが素直に書いてあること多いし。
    / ./  .:i [二二] !\   、 / j'_ ,.イ  [二二]  .:i::
  -‐' ,.イ . .::{ [二二} l:::::::\r、/ /    / [二二}   ::|: !.      まあ、今が「ノンフィクション」の時代と割り切って、
  ̄´ / /: ::::i  ̄)ソ |:::::::::::ノ/ ./` ξ::::::::i ̄)ソ ..:/:::l:  l     頑張るしかないよねー。
    / j::: ::::::l      l::::::// ,レ'⌒!:::::::::::j    ..:j':::::::j::: l
.   / ,イ::: ::::::l       !:::レ'´    ⌒j:::::::::l     ::/:::::::/::  |
   i  ' |:::::.::::::|       l:::l     ´_,.〉:::::;'   :::/:::::::/::::.  !
   | l |::::::::::::l      l:::|      j.ノ:::::/   ::/:::::::/::::::: l| l

143 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:40:08 ID:c./p8i0I

          / >'´ ̄        `ヾ\
       ././ /      \  、   ‐-Y⌒ヽ
       /./ 〃ハ    ヽヽ ヽ \=┤   i
        lイ l |l l  、   ||  l|  ゙, ノト    l
        |ヽl |l||ト、 ||  l| i |  |     |
        |.ハl ll .| | l \|| ,,リ l l ∧   |     さて、話を第一次戦後派に戻すと……
        | ハハ ハ圷 ?   ィ〒ミ⊥/ / .ハ   .|
        |   ヾ *(●)′ (●)*ノ| lノ // :   |     第一次戦後派が文壇に現れることができたのは、
       |.rヽ |⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃|!§/l   |     「新日本文学」と「近代文学」の、
       |.i ! |§.|ゝ、ゝ._) ィ´| §  |    |     2つの文芸誌の影響が強いと思う。
    r;r‐r/ | |  :| メ、  ̄ ノヾ |  |  |   |     特に「近代文学」の影響が大きかったんじゃないかな。
    〈_L (`ヽ .}r'l  |`||  ∂  ||´|  |`ヽ.l   |
   l` ( ``/ |仁二] || `  ´ ||仁二]   l   .|
    ヽ   l  |仁二] ヽ У  /::仁二]   |   .|
.     |,.   l  レ')ソ: : : : :≡: :´: : : )ソ: :}  |   .|

144 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:40:29 ID:c./p8i0I

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶
         ____
      , -‐'"´::::::::::::::::::::::`ヽ、
    //二ヽ/⌒ヽ;:::::::::::::::::\
    /::ハP_/P ̄ヽ/ー-:、::::::::::::\
   / ヽ、(::::::)ー‐'    \:::::::::::::::i
   十―-  Y  -‐'" ̄ ̄ ̄ !:::::::::::|
   _|__  .|    ̄ ̄ ̄`   |:::::::::::|
   (´    .|    ̄`ヽ、_ _  |:::::::::::!
    ヽ-ー‐┴―--- 、r―-:、!:::::::::/
    /\       /´   }/:::::::/
    ヽ、`丶、___{    ノニニ!
      `T"´トーr-::,-トー‐'i"::::::::::::|
       }--< `"" .|__::::::::::::::::::::::|
      l´::::::::| ̄`フ´:::: ̄「´:::::::::/
     _|::_:::_::トー;'"::::::::::::::`:::::::::/ヽ、
    (___.」`ゞー-:、_:::::::::::;/  ●
          `‐ 、_ノ ̄ ̄

       【埴谷雄高】

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

    /    | ハ  \ `    ヾ     `i       |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ :. :.ト、 /}ヘ      i
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソ ヽハ、 リ    |      さて、ここで埴谷さん紹介しとこうかしら。
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ.  /i/ ヽ.    |      人呼んで「日本のドストエフスキー」。
  レl  |ヽ`z'ヾヌヽ\ヽ l , ィrァzュ l / lヽ∧     l
  |ハ ハヘヾィfマ∧  ヾ  {∨ウ》 イ' レイノ  ヽ.  .:|      ドストエフスキーは
   ∨、ルヽヘリ ゞリ     ゞ‐'とつ/ |'     ハ.l      『罪と罰』とか『カラマーゾフの兄弟』で有名な、
     マlヾ| |とつ             /} |  ヽ    !      19世紀ロシアの小説家ね。
    ヾ ' .l ハ、    、     , イ イ ハ   \  ∧
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ     「罪と罰」はできる夫主演で、現在やる夫化が進行中ね。
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ    できる夫で「罪と罰」 2
      ,  /≧ュ、__|_|_,イ   .|__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ    ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1317300928/
      | ./ r孑‐-┐ノ|:.:.:.:.l>リ、‐_,‐<ヽイ/:::|::::.../ )
      レ  / ト‐-┘  // /´ ̄ ̄""'''ー--、,__/_ /
     ,′ ,  にこ}| ::::::「:/              _/ム _
     ,  '  ィヾ `丶:::::/           f゛―-、 __ 丿
     | /   ノ´⌒``:::::/           > 、_  ノ
     | /   ,'    ::::/           r| 〈` ヽ イ
     レ    {    _::/            ヽ ニ7 /
     /   人、 ヽ、:/             /‐―"/

145 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:40:44 ID:c./p8i0I

              ,,===、、
              //    ヾ、
                 l:|      ヾ.
              __!__/:ヽ、___l|_
      ,. -‐_´:-: : : : : l: : : : : : : : : : :`: .、
      /‐/: :,: : : : : :, :l: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
      /: : /: : : : : /: /l: : : : ハ: l: : : : : : : l: :`、
     /: ,//: :/ : : :_LL_l: : : l:l レA、:_: : :、: l : : l
   ////: : :l : : : ∧/ l: : : リ l: |丶:`: : l: l: : :l
  / //l: : : l: : : /_V_ヾ: : |l _ヾ__ヽ: : : l:ll: : :l
      /│: : ,、: : :lT亦テl ヾ: l  T示┬l: : W :、:l      ドストエフスキーが凄い作家ってのはわかるけど……
      l : ハ: : ハ`、'::,┤ ヾ   P:,:::ノ'lヽ: ト`,:x
       V  ヽ:l: :l `''´  ,   `''´'.: ヽl_ノ: N     なんで埴谷さんがそう呼ばれるの?
         `  N: :ゝ、_   _    .ノ : : N : : l
         │: : :|  ≧ t - <: : /: : :ハ: : :l
            .l : : :|./ |,─ 、./ //: : : l: l: : :l
           .| : : :|   |ィ ヽ/ // : : :/彡l、: l
             |: : : |  .| ⌒/ //: : : /〃彡l l
            |: : : |  .| / // l l /,´/  |l

146 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:40:54 ID:c./p8i0I

        /"´       ̄``< \
     , '⌒Y-‐   ,  /     \ \ ヽ
    ./   .├=/ / / /   ハヘヽ ヘ ',
    l    トヽ,'  ||  | |   ,   l l| | l l
    |     |  l i ||   | |  ,イ | .l l| '∩_          ドストエフスキーの作品の凄いのは、
    |    ∧ :| l リ、 .| |/ l  l .l l| 〈〈〈 ヽ         人間の心の奥底に潜むさまざまな心理……
    |   ハ.∧ヘ ハ圷 ?   ィ〒ミハハ〈つ   }        特に人間の内面に渦巻く欲望や情念を、
    |   ヾ ヽl   l*(●)  `(●)* /``、  {         上手く表現してるのよね。
    |    |\§ |⊂⊃、__,、_, ⊂⊃ l   |   |         一方でキリスト教的人道主義も上手く現してる。
    |    |  § | ゝ、 {__ノ , イ §|   |   |
    |    |.  |   l メ、_ ̄_ノヾ |  |   |   |         こういった心理分析や思想表現を、
    |    レ´|   |´ll  ∂  ll`|  ト、/   ,'         緻密に展開していた……
    |    |  仁二]|| `  ´ ||仁二]    /         それが多くの人にウケたってことだと思うよ。
    |    |  仁二] ヽ   У∧仁二]: 、_,/.|
    |    | {: )ソ: : : : `: :≡: : : )ソ.: : :}   l
    |    {二ゞ: : : : : : : : 人: : : : : : :.ノ   :|
    |    |   l: : :―: : ´: : : `ー 1´     . |

147 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:41:09 ID:c./p8i0I

                 _   __ /::::|
         ィ=、----v'::::;⊥--ヘ:::::::::ヾ/;>― 、
        /  :}` ̄:> '´   メ |:::::\::|^⌒ヽ .:.ヽ
.       /l l l ト、//     '´  \__:::::| ヘ   ヘ |
.        !//l li/ ./ .// ,、}r、      /:∧ ヘ ∨ |         実は埴谷さんは、これに近いことをやってるのよ。
.        |l l l./ ./ /.;'  トヘi'ヘ  :| .|. \::ヘ: ヽ ヘ |
       ヽ. | | | | .||! |.   |:| :| .小 j! ハ;ハ  ヘヽ |          例えば「死霊」は結局完結できなかったんだけど、
        | ヽ:|ハハ圷 ?  ,jハィ〒ミ!lハ/Y゙| ヘ  |          その中で語られてるのは、「存在」とはなにか、ってこと。
.          |l l l`ヽli *(●)   (●)* /j/ハ|  ∧ |          そしてその「存在」について、
.         |!: | :|:!⊂⊃、_,、_, ⊂⊃,ξイi:|  ∧ |     /〉   「自同律の不快」ってものを軸に考えるわけよ。
        ハ: | ./*\.  ゝ._)  /|*ノ.:.リ /  /      /./7
         / :| レァ:、_ .>、ー ,. イ ノ:7!_;j/  i|    /-'./―;、
.        /  レ' {     ィく 「   ,/   / / /|     | 〈:r! ノ,ハ
       / /  〈 /\ §   ξ   // / //: |     _|.  } ^ドr'′
      /   .::|   \|∝ ξ /::::::,.イ/ 人_:|    _ノ `ー-::イ
    _,/      :. :./.::   ヽ/ o ̄ |   /    ____〉 厂L __ _,人
.  /        ;/    //       |  | ./   } | :|   〉  〉
  \     __/      ://    __r'  _丿 |    {  | :|  :/

148 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:41:25 ID:c./p8i0I

                   ,.ィ二_`丶、
             /´   `ヾ: :.
     −=ニ_¬‐-. .、_  ,、     !:.}
        _,,ニ-‐: : : : `/ ヽ'': :‐.∠
      , '" : : : .:: : : :::::::: : : :i: : : : :/!ヽ
    / / ...., '. . . .:::::::: : : :!i::. : : ∪: :`:、
   /;. イ: : .:::::/: :,-/、:|:::::: : : j i_i: : : . . 、: ヽ
  /'" /: .::::::::,': :/:/ !:/|::::|:. : j'"l::!ヽ: :,、: i: : i
     /: .::::::::::i: : :/ l:l |:::!l: : l  l:|.i: : !j : : i: :|
    /:/l ::::::::l: : /  |l  l::| !: :l  |! i: : : :|: :l :|        ぶっちゃけ……
   〃|:::::::;!: :/-‐―  !| l: :l ¬‐- i: : :.!: :l:.i
   {'  |::::::i.|i.:λ===   V === ,':!: :h: :!i\       ギャル実さんが何言ってるのか、さっぱりなんですけど……
     .l::::i. |:V::l       '     .,':::i: |ノ:V、 丶、
       ∨ !':|:::l、     ー' -'     ,!:::::リ:::: :! \   \
          }!|: ::::l|`:::....,,_  .,、.-:'゙i:::: /:::::::|__ _ヽ.   \
        i: |: : ::|-‐'"lノ  ̄ L/ヽi:: :/,.-''" ,ィ7{{ { ゙    〉
          !: ;!: : :|   |ー―-/ /: :./  .:  | ll ll i.  /
        l.:/.!: : :|ヘ  |   / イ: :./  .:    ! ll ll rf'"
      /  i: : :|マヘ| //イ: :/  .:    ヾ> '゛
        l.   i: :.|\マ| //イ: /  .:     /

149 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:41:38 ID:c./p8i0I

        /"´       ̄``< \
     , '⌒Y-‐   ,  /     \ \ ヽ
    ./   .├=/ / / /   ハヘヽ ヘ ',
    l    トヽ,'  ||  | |   ,   l l| | l l
    |     |  l i ||   | |  ,イ | .l l| レ' |       ああ、はっきり言って、私も、
    |    ∧ :| l リ、 .| |/ l  l .l l| |   :|       これ作ってるスレ主も「死霊」についちゃ理解してないから。
    |   ハ.∧ヘ ハ圷 ?   ィ〒ミハハ/  :|
    |   ヾ ヽl   l*(●)  `(●)* /   :|       つうか理解するのが無理な作品だと思う。
    |    |\§ |⊂⊃、__,、_, ⊂⊃ l     |
    |    |  § | ゝ、 {__ノ , イ §|     |       人の「実存」なんて哲学の課題の他人の考え方なんて、
    |    |.  |   l メ、_ ̄_ノヾ |  |     |       はっきり言って100%理解できっこないから。
  r、    | r´|   |´ll  ∂  ll`|  ト、   :|
  ヽヾ 三 |:l仁二]|| `  ´ ||仁二] |   |
   \>ヽ/ |` }:二] ヽ   У∧仁二]: 、   |
    | ヘ lノ `'ソ)ソ:: : : `: :≡: : : )ソ.: : :}   l
    |  /´  /ゞ : : : : : : : 人: : : : : : :.ノ   :|
    |  \. ィ  l: : :―: : ´: : : `ー 1´ |   :|

150 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:42:03 ID:c./p8i0I

           . : ´ `ヽ ,    =  、≠⌒メ、
         〃    У          `ヽ \
         /       !         ヾ   ヾ′
         ,'      l  /
          ,        l} 〃          !     i        ただ、埴谷さんが、ドストエフスキーを意識して、
          !      l} .〃 / 〃      リ    ヽ  !       そういう哲学の課題をぶち込んだ小説を延々と展開したってのは、
       |     l} 〃 / l|  ハ リ  ,イ、 ヾ  i| !       覚えておいてほしいんだよね。
        |      , =! l| ハ リ ゾ /リ ヽ ) l| l       今までの日本の小説で、
        il       ハ ! 从./ィ云沁/  _,,,,_)ソ  l| !       ここまで哲学的に深いところまで入り込んだ人はいないし、
        il       !ハ ! {l .っl廴ノ    { 刀`从 / !       世界的に見ても数が限られてると思うんだ。
        l}      ,! ヾ {l、         ¨とつ ハリ
        il    メ|  〉 {l    辷ン  イ l}  /          ……もっとも、それゆえにあまり理解されない、
          ,'    ,== 〈  ゝ、`  = ≦、 l} l} レ′         理解しにくいってのはあるんだけどね。
       l}    / ⌒ヽ.八  \ (_::>=ゝl} l}     __==‐‐、
       l}.   /   ./ __>  .)   ./ 彡イ.    /    ミ ‘,
      l} ハ /    y_ ヾ.  /`ヽ/  \ヽ   / ゝ ヾ\ヾ,ソ
      l} 〈::V   〃ゝ::人  (   "     )ソヽ /  /\ソ (ン
     l} 〈 V   / ヽ.¨  \ ヽ       ´ ソ/  /
     リ  V   /   !     )ソ     ソ    l   /
     /   ヾ   ヽ  |   乂          /   /
     / / \    \ |    ` ー  ―'― ‐ 1 __/
.   /〃      \   └‐‐-----------‐‐,┘
    ソ       \  釗           {

151 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:42:17 ID:c./p8i0I

      ,. :'",,. -‐ァ'": : : : : : : : : : :|: : : : : ::::ヘ: : :.i : : : : : : : : 、: :`:、
   ,〆 ' ´  /: :,: : : : ; : : : : /: : |: : : : : :::|::|V: . :i.     `、丶: :ヽ
 /    , '   , ′  /  . . /: .::;イ: :l: : : : :l::| ∨: :.i:. : : .   丶`、: i
     /   ./   .:i: : : :.::;': .::/|:::l: : : : l::! ∨: :i:::. : :ヽ: : : `、:. : !
    /  イ  . : :.::i: : : .::::i: :::i |::jl: : : ::l:!  V: :ト;::. : :゙i:. : : :.i::.i: |
    / , ' /. : : : :.:::i: : : ::::::!:.::i   !: | i: : : :{、、,,_ V: i_;ノ.: :.i:::. : :.i:::.i:|
    ,' , '  i: : j: : .:::::|: : : ::`ト-i-‐'゙ i::|. V: :|   ̄、:l ∨: : i::. : : ト ヽ
   ,'/   !:.:;イ: : ::::::|: : :.::::i | l     !|  V: :!    ヾ ∨: :l:::. : :.l::、゙、
  /    .|: :i |: : :::::::l: : .::::i !|      ゙   ヾ: l. --‐―― V: :!::::. : l::!ヾ!
       |:::l. l: ::::::::::l: : ::::l --‐――    ヾl  ト::'::;;:..:リ V:ト;:::. :.|l          壮大な実験……って感じかな。
.        l::l l: :::::::::::}.: ::::ト 三三三三     ` ´―-"'  ・ハ:|::i::: :.{
       !j  i.::::::::::jヘ: ::|:::.                     l:::l|::|:i:: :!         今の私には手が付けようがないと思う。
       {.  ヾ:::::::|:`ト:::|:::l                    ,ノ:::::: |: i: |
             ヾ::::|: :!ヘ:l::::ト.、     ー'ー一'   ,,..イ::l:::::: :|: :.N|
            ト::l: :l: :ヾ:l:::::::``:::::-....,、,,__,,. ,-:::'"::::::::l:::l:::. : :!:: :|
           l::N.::l: : :::l::::::::::::::::/r|     !`ヾ::::::::::l::l: : : :j::: :|
               l:|: :::i: : : :l:::::::::;ノ  |'′    ゙|  \:::l:l: : : :j:::: :|
              l:!: ::::i: : : :l;、く     l'''""""'''j   //|: : : :j::::: :l
             ll: : :::i!: : : :トヽヽ   i.    j   // イ: : : ,{:::::. :l
              ,!: :.:::|ヘ: : : :iヽヽヽ   i.   i  // //l: : : ,〈l:::::: :.l

152 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:42:34 ID:c./p8i0I

                       _ ,. - -‐‐‐-=、
                     , -‐'"      ̄ `'ヽ、ヽ,
                 ,. '"´          ヽ、ヽ 、r 、
                / ,     ヽ        ヽ/l,\`゛`'‐、
                _i ,'   l    ヽ   ヽ    メ > i `,   `,
             / l  l  l l ',   ',、   ヽ   i y'ヽ', 、    ',
            l  l  l ,'l l、 ヽ   ', ', _,,斗-、 l l' V/.', '    ',
               l  ハ l ,' l l ', ',ヽ   ',´,  l ',   l l‐'"l. ',  ',.   ',     ま、無理することはないと思うよー。
                l  l ', .l  l,_,|、 `、 l ',   l ',」斗ミ、//l_ / ',  ',   ',     そういう作品があった、ってことを覚えていれば。
            l  l ', l  ハ,レ匕',ヽ \__示:::t リ/l :l `,'  ',  ',   '
            l  l  i l ', ',示:::t`,ヾ    廴:歹 i :l_ノ   ',  ',  ',     あと、第一次戦後派というと、
             l  l  lヽ,lリ、ゞ_歹      ⊂⊃i :l全    ,  ',  ',    椎名鱗三とか武田泰淳とかだよね。
             l  l   l ゙ '⊂⊃   、_,  i l.E    ',  ,  ',    「夕鶴」の木下順二なんかもそうかも。
               l  l    l  全へ   -'    ,.ィ  l,ヨ      ', ',  ',
           l  l    l  E  `≧=┌ュュ≦i l  l        ', ',  ,    後は福永武彦、中村真一郎、加藤周一の、
           |   l    }  ヨ,_ ,―-ツ__。__,.ゝ、l  l         ',  ,  '   「マチネ・ポエティク」の人々かな。
           |   l    l  ,'´ `l::::::::l     /:l  l´ ̄`.、   ', ',  '
           |   l   ,'  l ,' /::::::::::l   /:::::::l  l    |    ', ',  ',
           |   l    l  _l,.'_/:::::::::::::l  /::::::::::/l  l    l    ', ',  '
           |   l   / 列,´,^ヽ;::::::::l /:::::::::/ l ノ-ッ-‐イ┐   ', ', ',
           |.  l / / レ'"ノ \ `;:::l´;/ノ l / /::::::::::::l    ', '  ',

153 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:42:49 ID:c./p8i0I
⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ,//: :ヽ: : Y: /:、: : : : : : : :\: : : : : : : : \
    /: :/: : : ∧: : ;′1: : : : : : : : : l: : : : : : : : : :∧
   ∠二ィ: : : : l::∧: :!:::::l: : : : : : : : : :|: : :ヽ: : : : : : :∧
      /.: : : : :|::::::∨::::::l: : : : : : : : : :l: : : : ∨: : : : : :∧
    ,r': : : : : : 「¨¨`""¨1: : : : : : : : : l: : : : : ∨: : : : : :∧
    |! : : : : : : l       l: :;ィ: : : :∧ : | : : : : : ∨: : :ヾ : ∧
   イ!: : : : :i: : !.      !:/ l: : :/ ヽ: ト、 : : : : ∨: : : :\;ハ
   /l: : : :,∧:厶-‐、  レ' !‐ナ―-ゞ! ヽ、: : : :i: : : : : :l ヾ
    !.:!: : ;ィ: : ト1===ミ:、   l.:/彡==`=ミ:、ヽ : : l.: : : : : |
   .l.;イ : ;ハ イl:i゙ '乍ミ1L..../;」i ィ卞ぅx、 ! ヽト、:l: : : : : :|
   .レ'l: :/  リ |:|  ヒ;リ |「 ̄"゙1l  ヒzリ` l l`ゞ- 、.: : :lヽ:.!
    レ'’   ヾ ___ノ.'   ヾ: 、__.ノノ ´rハ !:、:| ヾ
          i ̄ ̄ i       ̄ ̄ ̄  ムソ:.;ハノ
           、             r彡;〃´                 ___   ♪
           ヽ   ヾニフ       ノレ'´                 く/',二二ヽ> 
            \          ´ ,L. -‐ 、_               |l |ノノイハ)) )) すこやかに〜のびやかにぃ〜
              ヽ . _ ,   , ィ´   ,.、二ミ:ォ         ((  |l |リ゚ ヮ゚ノl| 
               ,.-‐=ニj,.ィ'´   / ̄ "¨ヾ\L、          ノl⊂l_介」つ0匚lア ミミ
             _r'´  レ"   _ニ=′    二ニ=   \        ≦ノ`ヽノヘ≧     ミミ
           rく ヽ   j ,-=ニ¨       イ=‐- 、    >"     .   ミく二二二〉ミ     ψ

               【武田泰淳】

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

   /    : :./: : : : : : : : : : l: : : : : : ',: : : : : : : : : : :   \-、  \
   /. .     /  : : : : : : : ,: : :!: : : : : : :}: : : 、: : : :、  、  ヽ `ヽ、: :ヽ
  ,: : : : :  /: : : . . . . . . ../:.:./|: : : : : : :.!,: : : :',: : : :、: : : 、: : : :\   ` \
  !: : : : : :/: : : : : : : : : :,/:-/、|: : : : : :l: |ヽ: : : l: : : : ,: : : :',: : : : : ',
  .i: : :. : :./: : : :l: : : : :´:/: :/  !: : : : :,イ:.| ´`ヽ!: : : :.}: : : : ト、: : : :‘,
  l: : : :.:./: : : : l: : : : : /:/.  !: : : :.:/|: |  }:.:.|: : : : |: : : : :} \: : :.
  |: : :.:./: : : :.,イ: : : : /´     |: : : :/ !:|  ',: :|: : : : |: l: : : |   ヽ: :.
  |: : : :{: : :/:.|: : : :/       !: : :/   |}   }: |: : : :/: i: : : l    ∨
  ',: : :/l: :/:.:.:.:|: : :/      |: :./   |_   l:/!: : /: :/: : :,'
  ,: : { l:/,: : :.:|: :/ 三三三'  l: :/   三三三 ' |: :/: :イ: : :/
  }: : :ヽ、.',: : :|:/: ',      |:/        ・!}:/: :./|: :./
  |: : : : : : ',: :l/: :∧      '           j:/l: :/ _!:/        ああ、武田泰淳なら、最近「十三妹」読んだなあ。
  |: : : : : :.∧: : : : ∧   {`¨ ´ ,ー'   _ , イ: :.|// }        女の子の中国武侠物で面白かった。
  |: : : : : : : :.ヽ: : : : :.> 、_ゝ- '´_,.. . < l: : : : :l /  /
  |: : : |: : : : : : \: : : : :、  ト、 ̄ ヽ:/ !: : : :/ l  ,.- 、
  |: : : |: : : :.:./`ヽ\: : : :ヽ、  \ヽ } 、 |:(⌒ヽl /    ヽ
  |: : : |: : : : {、    \: : : :∨、 ヽ l ヽl: /ヽ. (     }
  |: : : |: : : : | `ヽ \ \: : l ヽ、_!l   !/、 ヽ、 ー- ' ノ

154 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:43:08 ID:c./p8i0I

    /    | ハ  \ `    ヾ     `i       |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ :. :.ト、 /}ヘ      i
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソ ヽハ、 リ    |
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ.  /i/ ヽ.    |         武田泰淳は、
  レl  |ヽ`z'ヾヌヽ\ヽ l , ィrァzュ l / lヽ∧     l         最近文庫コーナーでよく見るのは「十三妹」だけど、
  |ハ ハヘヾィfマ∧  ヾ  {∨ウ》 イ' レイノ  ヽ.  .:|         本当は「ひかりごけ」や「富士」に見られるように、
   ∨、ルヽヘリ ゞリ     ゞ‐'とつ/ |'     ハ.l         問題提起をしてそれを深くえぐる作家なんだよね。
     マlヾ| |とつ             /} |  ヽ    !
    ヾ ' .l ハ、    、     , イ イ ハ   \  ∧        あと元々中国文学研究家だから、
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ        「司馬遷」という優れた評論もあるし。
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ       戦後派作家じゃ読みやすいほうだと思うよ。
      ,  /≧ュ、__|_|_,イ   .|__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ
      | ./ r孑‐-┐ノ|:.:.:.:.l>リ、‐_,‐<ヽイ/:::|::::.../ )      じゃあそろそろ次のトピックに行きましょか。
      レ  / ト‐-┘  // /´ ̄ ̄""'''ー--、,__/_ /
     ,′ ,  にこ}| ::::::「:/              _/ム _
     ,  '  ィヾ `丶:::::/           f゛―-、 __ 丿
     | /   ノ´⌒``:::::/           > 、_  ノ
     | /   ,'    ::::/           r| 〈` ヽ イ
     レ    {    _::/            ヽ ニ7 /
     /   人、 ヽ、:/             /‐―"/

155 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:43:29 ID:c./p8i0I
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 第22回(1949年下半期) - 井上靖「闘牛」
 第25回(1951年上半期) - 安部公房「壁 S・カルマ氏の犯罪」
 第26回(1951年下半期) - 堀田善衛「広場の孤独」「漢奸」その他
 第28回(1952年下半期) - 五味康祐「喪神」、松本清張「或る『小倉日記』伝」
 第29回(1953年上半期) - 安岡章太郎「悪い仲間・陰気な愉しみ」
 第31回(1954年上半期) - 吉行淳之介「驟雨」その他
 第32回(1954年下半期) - 小島信夫「アメリカン・スクール」、庄野潤三「プールサイド小景」
 第33回(1955年上半期) - 遠藤周作「白い人」
 第34回(1955年下半期) - 石原慎太郎「太陽の季節」
 第35回(1956年上半期) - 近藤啓太郎「海人舟」
 第37回(1957年上半期) - 菊村到「硫黄島」
 第38回(1957年下半期) - 開高健「裸の王様」
 第39回(1958年上半期) - 大江健三郎「飼育」
 第43回(1960年上半期) - 北杜夫「夜と霧の隅で」
 第44回(1960年下半期) - 三浦哲郎「忍ぶ川」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
         _____
      ,.....::::::::::::::::::::::...
     /.:::::::::::::::::::::::::::::::::.`ヽ
     ,:::::::::::::::::::-‐::::::::‐-:::::::}
      {:::::::::::::::Nヽ八ノノイ:::::/
     、:::::::::(l::|( ●) (●)イi          1950年代の芥川賞歴代受賞者じゃない。
      ヽ:::::八|ー(::::)^(:::)-八
      <>x:从、   -  イ           これがどうしたの?
.       /.:::i,.-/> ∩〔 ノ
      {::::/i::::\/{  |ヽ
        V /.:::::::::::::「 ̄| |
       { {:::::::::::::ノ|゜ | |
       、__` ̄]`ヽ __ノ

156 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:43:44 ID:c./p8i0I

         />'´ ̄     `ヾ\
       / /      \  、   ‐-Y⌒ヽ
      / 〃ハ    ヽヽ ヽ \=┤   ‘,
     /イ l |l l|l||ト、 ||  l| i | ゙  l        あっ、そうだ。
.     //ハ l<ll十┼|li \|┼--リ│ i|ヘ  l        センパイに一つお願いしちゃおかな。
     //ハlレ!小圷 ?   ィ〒ミ  |、i|∧ヘ l
     〃i ハハ レ*( ●)′ (●)*  |ノハ ヽ l        この芥川賞受賞者を分類するとしたら、
    〃′|| '. *⊂⊃ 、_,、_,u⊂⊃/ lヘヽ |       どのような感じに分けます?
   |l l i|/    ,ハヘ,、 __, イ /  l ヘ  、|
   |l /  / r ヽヽ::::::|ヽ   ,1ー:::::ヽ l ヘ ヘl
   |/ ノ  {  V:::::::::∨yヽ/::::::::::/, 1 ∧ .ヘ
   |l |   |ノ''::"::::::::::ゝ ノ::::::::::: r" | ∨ ハ ヘ
.   八ノ   /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:y |ゝ}ヾ∧ l|
   /∧ヽ  {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} | / /ヽ| l|

157 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:44:03 ID:c./p8i0I
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 第二次戦後派……安部公房
 第三の新人………安岡章太郎・吉行淳之介・小島信夫・庄野潤三・遠藤周作・近藤啓太郎
 石原世代…………石原慎太郎・開高健・大江健三郎・北杜夫・三浦哲郎
 大衆小説家………井上靖・五味康祐・松本清張
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

         _____
      ,.....::::::::::::::::::::::...
     /.:::::::::::::::::::::::::::::::::.`ヽ
     ,:::::::::::::::::-‐::::::::::‐-:::::::}
      {:::::::::::::::Nヽ八ノノイ:::::/
     、:::::::::(l::|( ●) (●)イi
      ヽ:::::八|ー(::::)^(:::)-八         世間一般的には、こんな感じじゃない?
      <>x:从、 '' ー .イ
.       /.:::i, -/> <〔 ノ
      {/⌒i::::\ i。|/::i\
.      i  |:::::_/ ̄ ̄`Y´ ̄/
.      |   lxく__,ノ    //   (_,)

158 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:44:23 ID:c./p8i0I

        /"´       ̄``< \
     , '⌒Y-‐   ,  /     \ \ ヽ
    ./   .├=/ / / /   ハヘヽ ヘ ',
    l    トヽ,'  ||  | |   ,   l l| | l l
    |     |  l i ||   | |  ,イ | .l l| '∩_
    |    ∧ :| l リ、 .| |/ l  l .l l| 〈〈〈 ヽ
    |   ハ.∧ヘ ハ圷 ?   ィ〒ミハハ〈つ   }
    |   ヾ ヽl   l*(●)  `(●)* /``、  {        確かによくいうのはこれですよね。
    |    |\§ |⊂⊃、__,、_, ⊂⊃ l   |   |
    |    |  § | ゝ、 {__ノ , イ §|   |   |        でも、ホントにこれでいいんですかね……マンボウの位置。
    |    |.  |   l メ、_ ̄_ノヾ |  |   |   |
    |    レ´|   |´ll  ∂  ll`|  ト、/   ,'
    |    |  仁二]|| `  ´ ||仁二]    /
    |    |  仁二] ヽ   У∧仁二]: 、_,/.|
    |    | {: )ソ: : : : `: :≡: : : )ソ.: : :}   l
    |    {二ゞ: : : : : : : : 人: : : : : : :.ノ   :|
    |    |   l: : :―: : ´: : : `ー 1´     . |

159 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:44:38 ID:c./p8i0I

         _____
      ,.....::::::::::::::::::::::...
     /.:::::::::::::::::::::::::::::::::.`ヽ
     ,:::::::::::::::::::-‐::::::::‐-:::::::}
      {:::::::::::::::Nヽ八ノノイ:::::/
     、:::::::::(l::|( ●) (●)イi
      ヽ:::::八|ー(::::)^(:::)-八          でもデビュー時期から考えたら、こうじゃない?
      <>x:从、   -  イ
.       /.:::i,.-/> ∩〔 ノ
      {::::/i::::\/{  |ヽ
        V /.:::::::::::::「 ̄| |
       { {:::::::::::::ノ|゜ | |
       、__` ̄]`ヽ __ノ

160 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:44:54 ID:c./p8i0I

          / >'´ ̄        `ヾ\
       ././ /      \  、   ‐-Y⌒ヽ
       /./ 〃ハ    ヽヽ ヽ \=┤   i
        lイ l |l l  、   ||  l|  ゙, ノト    l
        |ヽl |l||ト、 ||  l| i |  |     |      実はマンボウさんは、「遅れてきた「第三の新人」」、
        |.ハl ll .| | l \|| ,,リ l l ∧   |     って方が正しいような気がするんですよね。
        | ハハ ハ圷 ?   ィ〒ミ⊥/ / .ハ   .|     人間関係も作風も。
        |   ヾ *(●)′ (●)*ノ| lノ // :   |
       |.rヽ |⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃|!§/l   |     同様のことが言えそうなのが、
       |.i ! |§.|ゝ、ゝ._) ィ´| §  |    |     芥川取ってないですけど「内向の世代」と呼ばれた辻邦生さん。
    r;r‐r/ | |  :| メ、  ̄ ノヾ |  |  |   |
    〈_L (`ヽ .}r'l  |`||  ∂  ||´|  |`ヽ.l   |     逆に三島さんは「早すぎた「第三の新人」」ってのが、
   l` ( ``/ |仁二] || `  ´ ||仁二]   l   .|     本質だったんじゃないかと。
    ヽ   l  |仁二] ヽ У  /::仁二]   |   .|
.     |,.   l  レ')ソ: : : : :≡: :´: : : )ソ: :}  |   .|

161 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:45:08 ID:c./p8i0I

    /    | ハ  \ `    ヾ     `i       |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ :. :.ト、 /}ヘ      i
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソ ヽハ、 リ    |
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ.  /i/ ヽ.    |
  レl  |ヽ`z'ヾヌヽ\ヽ l , ィrァzュ l / lヽ∧     l       今回便宜上「第一次戦後派」って言いましたけど、
  |ハ ハヘヾィfマ∧  ヾ  {∨ウ》 イ' レイノ  ヽ.  .:|       第一次戦後派世代ってのは、
   ∨、ルヽヘリ ゞリ     ゞ‐'とつ/ |'     ハ.l       私小説みたいな身近な話があまり好きじゃないようなんです。
     マlヾ| |とつ             /} |  ヽ    !       で、どーしても戦争体験とか重いネタに走っちゃう。
    ヾ ' .l ハ、    、     , イ イ ハ   \  ∧
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ      実は同じ傾向があるのが石原、大江ですかね。
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ     彼らも重いネタに突っ走る傾向がある。
      ,  /≧ュ、__|_|_,イ   .|__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ
      | ./ r孑‐-┐ノ|:.:.:.:.l>リ、‐_,‐<ヽイ/:::|::::.../ )     この2つの世代に共通して言えるのは「メッセージ性」ですかね。
      レ  / ト‐-┘  // /´ ̄ ̄""'''ー--、,__/_ /
     ,′ ,  にこ}| ::::::「:/              _/ム _
     ,  '  ィヾ `丶:::::/           f゛―-、 __ 丿
     | /   ノ´⌒``:::::/           > 、_  ノ
     | /   ,'    ::::/           r| 〈` ヽ イ
     レ    {    _::/            ヽ ニ7 /
     /   人、 ヽ、:/             /‐―"/

162 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:45:23 ID:c./p8i0I

             ,ィヘ ____ _, ィ ⌒ ヽ
           .// /_´、 ∠_  ` ヽ    \
           ' /   /´  ` `ヽ  ヽ    l
           .| ,'     l        \ ヽ   |
           .レ                ヽ ヽ  .|
          /                 ヽ}、 |
          ,'   ,    |   ,、    ,   l }:.|     一方で、第三の新人に共通して言えそうなのは、
          |    ト  ヘ |   | ヽ   イ   .| }.:|     そういうメッセージ性を限りなく消してるんじゃないかって事ですね。
          |    ヾ | ヽト、 l  ∨/ハ ィ  l ,' l     要するに自分の身の丈にあった話を書いてる。
          ∨ヘハ寸‐弋う \| ,ィ弋う .}/ l ∧ .|     例外は遠藤周作ですかね……
          |' ヽ、rュ´           ´rュ.l./ .∨|
          |    | ゝ_   -    イ ノヲ、   .l     その辺と感覚が近いのが北杜夫、
          |  ,r-‐'´  ヽ、-r≦  }_/イ `ヽ .|     あと「内向の世代」と呼ばれる辻邦生・小川国男らですか。
          /  /   _ュム/ 、_  { ̄ _ノ|    i ト、
        /  /  /  |       フノ l    l、 \
   __/   ./   '-‐y廴_____zイr‐=-f'     \
  r ´ /   ./    ,  /: : : : : : : : : : : : : : :∧  |      \
 < ̄ /  /   //{: : : : : : : : : : : : : : : :.:∧ .|        \
  >'、__,'   /´  l: : : :‐- 、:_: : : : : : : : : ノ . l\       >
  |\__{_ / r-―ゞ‐、二二二__  イ  |  ヽ ― ´ヽ、
  |       rf壬_   __            '         }
  \         ̄―― ´       ` ‐- 、_ノ      ‐-‐ ´
    ヽ _ィ

163 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:45:42 ID:c./p8i0I

                    }:/
               ! へ、_ x'/ ___
    __.x< ̄ ̄ |: : : : : : : : : : : : ∧: : \
.     ̄ > : : : : : : :| : : : : : : : : : : : { } \: :ヽ
     / : : : : : : : : ハ: : : : : : ∧: : : ゝノ : : ヽ.:ハ
.    /: : : : : : : :>'-|: : : : : :| ヽ⌒ヽ: : : : : ヽハ
   /: : : : : : : : : :/ ∨: : : : |   ヽ: : : : : :ヽ: :∨}
    : : : : : : : : : /  ∨: : : :|   ∨ 、: : : :V∨
    :,ィ: : : : : : : .',ニ辷ヘ:ト : ∧ 行云气ト.: : : :|: |       あれ?それって、戦前の流れに近くね?
    !: :| : : : : 圦 r'ハ  ヽ | じ::::り !|:ヽ: : :|: ハ
    ! ∧: : : :∧ V:::り   ヽ! 辷以 |: : ヽ.:|ヽ:|      自然主義小説と漱石・耽美派・白樺派、
     |'  '.: : : |:∧ ゞ"          . ・┴、 ∧|\|      プロレタリアと新感覚派……
       ヽ : |、.:}     ーf ´ ヽ  `7_´ ヽ': :|
          |ヽト、: `>―.- 、=='ィ二r' _   } : !
          |: : : : フ ⌒ ヽ、: : ヽ. フ⊂ ,  /: : |
          l : : /       \: :∨   {   V}: :|
          |: :/       ∧: | ̄ ヽヘ  V: |
          |:/        } }:/     |  |: :|

164 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:46:05 ID:c./p8i0I

              ___ , -‐――――< ̄`ヽ
                /   /´ ̄,`‐=  ヾ< -、 ヽ ヽ
            /     '-‐ /    / !  ヽ   ヾ、}
               |     .|   /     '         ヾ
               |     .| . /                ヽ
               |     ,| /  i  f   /       /      i    そだね。
               |   / レ   .|  |   イ     /l ,l    ',    多分その辺の流れ……
               |  ./ . |   . |―|=7、l   ,ィ .7`'|>'.l /   :|   特にプロレタリアと新感覚派の対立に近いと思う。
               |  /  ! |、 .lr'⌒ヽ | / .l イ´`|' .| / 〉 !
               レ'    ∨ヾ|{    }´    レ'{ ノ |" ハノ    ただ、戦後のそれはそこまで単純じゃないけどね。
               |´   ,   lこつヽ- '      `´こつ|´      左派の人が共産主義を批判する、
           ,' /    l |、     rァ      イ | ト、      右派の人がモラル破壊を主張するというふうに、
             /zイ      | | `` r‐- r--‐<_   | | .\_   いろいろとねじれた形でいろんなことが現れるから。
       __/     /_〉 ヽrヽ´  `^い  _>ァ'"}   /
    <          / !、 ̄``ヽ〉,___〉,l、 |  _イ ̄ ̄    それに、「大衆文学」が強くなってきている、ってのも出てくるし。
      \     , <`ヽ rヘ__|´: : : : : : : }、`コイ〉、ヽ__ィ
        \_/   > } ゝ_二フ: : : : : : : イ:∧|__,ヘ、} ̄ ̄
               / / (,' / : 7廴: : : : :_:_:〉: :∧   リ
               / /   〉、_ / l  ̄ ̄   lヾ: : >

165 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:46:26 ID:c./p8i0I

                    /      ヽ::}
                 __/:`ヽ.____    |:|
        _,.-:‐:‐==ニ ̄:.:.:/:::.:.:.:.:.:.:.:.:.: ̄::`:┴-.、__
       / ̄>:'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.::|:.:.:.:.:.:.::、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:...`ヽ、
       ,ィ´ : : : : : : : : : : .|...:.:.:.:.:.::|:.:.:.:.:.::、::: : `ヽ、: : : ..ヘ
      /: : : : :/: : : /..:.:.:.:.:;|:.:.:.:.:.:.:.:.ト、:.:.:.:.::|::::.:.:.:.:.:.ヘ::.. : ハ
     /:.:.:.:.:.:.:.:/:.::.:.:/:.:.:.::;/|:.:.:|::.:.:.::.| ∨:.:.::|::::.:.:.:.:.:.:.:ヘ::.:.:.:}
   /:.:.:.:.:.:.:.::::::|::.:.:.:;ィ'⌒;/   |:.:.|:::.:.::.:|  V:⌒ヽ、:::.:.:..|::.:ヘ:.:.:|
   /:.:.:/:.:.:.:.::::::|:.:.:.:.:|:.:.::/    |:.:|'|:::.:.::|  ∨:;|::::.:.:.:.:.:.|、::.:|:.:.|
  j:.:.:/|.:.:.:.:::::::::|::.:.:.:|:.::/___, |:.:| |:::.:.:,|___∨ヽ:::.:.:.:.:.:|::|::|:.:.|
  |:./ |:.:.:.:::::i::::V:.::|::/ャテ弐マ V::| V:.:.:| オ弐マァ∨.:.:.:.:|::レ':..:|
  |/   |:.:.:::/|:.:.:∨:|;ハ i ト':::j:} ヽ| V:.:| ト'::::j::} / |:\:.::|:::.:.:.:|      「天平の甍」「しろばんば」の井上靖と、
  ´   |:.:/ V.:.:.ヽ:|::ハ、Vィ:;リ     ヽ:| V:ィ:;リ,' j/::::ヽ:|、:::.:.|      「点と線」の松本清張はなんとなく分かるけど……
       |/   ∨:.:.:| |::::} " ̄ '         ̄゛´・/:::::::.:.:|,ノ::.:.:|      五味康祐って人はなんで大衆文学?
           ヽ、:| |:::{      __       /::::::.:.:./:.::::i:.:|
            ` |:::ヽ、   V_,)      ,./::::.:.:.::/::i:.::.:|:.|
             |:.:.:|゛}:ヽ、 __  __,..-‐'´ノ:::.:.:.::/:i:::|.:::.ハ:{
             |:.:::j ,|:::::i|::::: ̄:::|  /:.:.::;/::::.|:::|::.:.:λ
             |:.:/^'´二j"):::::::::|,.ィ/:.:.:.:/" ̄}::::|:::|:::.:.:.ハ
             |:/  ‐-},ノ/ヽ/ /:.::/,,_   {:::::|::.|::::.:.:.::|
             ノ   rノ:/ /  /:.:/-‐─.、 ∧::|:::|.:.:.:.:.:.|
           /`>‐ー'":// / ,j:;/     \ }::|:::|:::.:.:.:.:|

166 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:46:44 ID:c./p8i0I

                         ___
                   ..::::::::::::::::::::::::::::≧..、
                   /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..
              ,イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
             .::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::ヽ:::::::::::ヽ
             l::::::::::::::::::::::l:::::::ト::::::::::::::::::::i:::::::::::::ハ
             l::::::::::::::::::::::|从/ニヽ:::::l:::::::ハ::::::::::::::|
             l::::::::::::::l:::::::l ヒfこ心ヘハ::/=l:{:::::.イリ
           ト、 V::::::::::ヘ:::::{ー( ::::::::ハ fこリルレ'       「柳生武芸帳」を書いた人ね。
.             ‐- `y:V::::::::::::ト::j      `(:::冫::::}
               ノ:Y´ Y;:::::::∧`    ーァ ,.:::::::/        しかしなんでこうも大衆文学書いた人たちが、
          /::::/   ト;::::::::ハ     /::::::/         純文学の賞である芥川賞を取ったのかしら?
         ,:':::::::::l   _丿V::::::ハ ` T ´ーl:::::/
         ,イ::::::::::::|  ,ム=, v::::::}    \l:::::ト、
.         {:::::::::::::リ ./    ヽ':::::::l ` ´  |:::ノ }
          V::::::::::ソ /      ヾ:l      レ'

167 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:46:57 ID:c./p8i0I

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

               / ̄⌒⌒ヽ
               | / ̄ ̄ ̄ヽ
               | |   /  \|
               .| |    ´ ` |
              (6    つ /
               .|   / /⌒⌒ヽ
               |    \  ̄ ノ
              _|_    / ̄ ̄
           __/;;;;;;;\   \ヽ_
          /;;;;;;;;;;;;;\;;;;;;;;;;\_/;;;;;;\;\
         |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;|;;;;;|
         |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;\;;;;/;;;;;|
          |o Q ρ| "o __ノト;;;;ノヽノO|
          .|<> ,、|、p_/O 。 Yc"/|o |
         /;;|O。u |;;;\_。0====ノp゜|

               【松本清張】

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

         /      / ,'     ヽ`丶 /   ヽ{     l
        '     /,'  i      :.     \.  ハ   |
        .i     , ' / ,. !  .   ::      ヽ / !ハ  : |
       l    / , / /  |  :   :::.    ',   V::j:::! : l
.       l  , 'イ ..i  .:l .:/ |: |i::.  ト:::::...  l:  l:: l::::::l:  !
      l /l  .::l .:/| ./  l:. | l::. | ヽ:::.   l::.  |::..l::::;|:. j
       l  :l  .;イ .::;ヘ!/'-一!:.| 、!:. l`ー=、 . !:::. lj,:::!/:!:: |
.       l  ::| ::!::|.::ハl'圷 ?!.|  ヽl ィ〒ミ、: ト、:. Kl::|:::|::. |     じゃあ、短い作品なんで、
      l  :::!..::!:l::l:ハ ヽ(●) 丶   (●)ハ | i::.!/ハ:!::l:::: !     清張の芥川賞受賞作「或る『小倉日記』伝」を見てみましょうか。
      !  ,  ヘl§!`、 ⊂⊃      ⊂⊃ Ll:レ'―-、:::::  |
     / /  /仁二] i  ゝ  、_,、__,  ノ 仁二]   ',::   !
    / ./  .:i [二二] !\   、 / j'_ ,.イ  [二二]  .:i::
  -‐' ,.イ . .::{ [二二} l:::::::\r、/ /    / [二二}   ::|: !.
  ̄´ / /: ::::i  ̄)ソ |:::::::::::ノ/ ./` ξ::::::::i ̄)ソ ..:/:::l:  l
    / j::: ::::::l      l::::::// ,レ'⌒!:::::::::::j    ..:j':::::::j::: l
.   / ,イ::: ::::::l       !:::レ'´    ⌒j:::::::::l     ::/:::::::/::  |
   i  ' |:::::.::::::|       l:::l     ´_,.〉:::::;'   :::/:::::::/::::.  !
   | l |::::::::::::l      l:::|      j.ノ:::::/   ::/:::::::/::::::: l| l

168 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:47:43 ID:c./p8i0I

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

               / ̄⌒⌒ヽ
               | / ̄ ̄ ̄ヽ
               | |   /  \|
               .| |    ´ ` |
              (6    つ /
               .|   / /⌒⌒ヽ
               |    \  ̄ ノ
              _|_    / ̄ ̄
           __/;;;;;;;\   \ヽ_
          /;;;;;;;;;;;;;\;;;;;;;;;;\_/;;;;;;\;\
         |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;|;;;;;|
         |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;\;;;;/;;;;;|
          |o Q ρ| "o __ノト;;;;ノヽノO|
          .|<> ,、|、p_/O 。 Yc"/|o |
         /;;|O。u |;;;\_。0====ノp゜|

               【松本清張】

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

         /      / ,'     ヽ`丶 /   ヽ{     l
        '     /,'  i      :.     \.  ハ   |
        .i     , ' / ,. !  .   ::      ヽ / !ハ  : |
       l    / , / /  |  :   :::.    ',   V::j:::! : l
.       l  , 'イ ..i  .:l .:/ |: |i::.  ト:::::...  l:  l:: l::::::l:  !
      l /l  .::l .:/| ./  l:. | l::. | ヽ:::.   l::.  |::..l::::;|:. j
       l  :l  .;イ .::;ヘ!/'-一!:.| 、!:. l`ー=、 . !:::. lj,:::!/:!:: |
.       l  ::| ::!::|.::ハl'圷 ?!.|  ヽl ィ〒ミ、: ト、:. Kl::|:::|::. |     じゃあ、短い作品なんで、
      l  :::!..::!:l::l:ハ ヽ(●) 丶   (●)ハ | i::.!/ハ:!::l:::: !     清張の芥川賞受賞作「或る『小倉日記』伝」を見てみましょうか。
      !  ,  ヘl§!`、 ⊂⊃      ⊂⊃ Ll:レ'―-、:::::  |
     / /  /仁二] i  ゝ  、_,、__,  ノ 仁二]   ',::   !
    / ./  .:i [二二] !\   、 / j'_ ,.イ  [二二]  .:i::
  -‐' ,.イ . .::{ [二二} l:::::::\r、/ /    / [二二}   ::|: !.
  ̄´ / /: ::::i  ̄)ソ |:::::::::::ノ/ ./` ξ::::::::i ̄)ソ ..:/:::l:  l
    / j::: ::::::l      l::::::// ,レ'⌒!:::::::::::j    ..:j':::::::j::: l
.   / ,イ::: ::::::l       !:::レ'´    ⌒j:::::::::l     ::/:::::::/::  |
   i  ' |:::::.::::::|       l:::l     ´_,.〉:::::;'   :::/:::::::/::::.  !
   | l |::::::::::::l      l:::|      j.ノ:::::/   ::/:::::::/::::::: l| l

169 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:48:09 ID:c./p8i0I

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

                ____
              /      \
            / ─    ─ \
           /   (●)  (●)  \
             |      (__人__)     |      バカにされる役は慣れてるうぉ。
           \     `⌒´    ,/
           /     ー‐    \
             【田上耕作】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 田上耕作は生まれつき片足と言葉が不自由な障害者である。

 周囲の者からは愚鈍で無能者としか見られず、強い劣等感を持ちながら育った。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

170 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:48:24 ID:c./p8i0I

         ___
       /      \
      /  ─   ─ \
    /    (●) (●) \
    .|      (__人__)   |    __       この本はなかなか面白いうぉ。
     \     ` ⌒/ ̄ ̄⌒/⌒   /
    (⌒      /     /     /
    i\  \ ,(つ     /   ⊂)
    |  \   y(つ__./,__⊆)
    |   ヽ_ノ    |
    |           |_
     ヽ、___     ̄ ヽ ヽ
     と_______ノ_ノ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 一方勉学・文学好きで探求心のある青年であった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

171 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:48:41 ID:c./p8i0I

                  __
               , "     ゛ーヘ- 、_       、
          rニ;,   /             !ヾヽヽ、       )ヽ.
          {r、}   /         /     |  \ヾー--- "  j
        ヾ.'、 /  /j       /      !   \ヽ` ー-- "
           ヽ`、j //   !    /!     j    ヘ ハ
.            ヽr=! !     i!   i! | ,イ   ハ       }! |
            {::::ヘ}|!  | ,ハーt--r' |  i!ート,    i| !i
       ____  ;ヾ=ェi|  i|/ィオテミ!ソ  ! ,!xャァj!  ハ. ! i !
.       {::::::::::::::`ヽゞミj|   |《{゚し:::)   i. /fo::}イ   j | | j !
       ヽ::::::,;;;-----;|   | ー '"   j/ ゝ-' ハ  イ.j/ノノ
.       `く  _;;ー|   | ""     ,  "/ i / j,/
          >´::::::::::::::|  |\.   -=    イ 'イ |        不遇扱いには慣れてますから……
.       _,,ゝ、:::;;;;;;;r|  |_ `   ーr<.´jノ  |  |
.      //::::/7;;;;;;;},.!   | \__  .{   `!'、   |  |
.    / /:::::::/'/  ヾ!   |   ¨ハ  `ヽ{! {ー‐| |
     { /::::::/./     }!  i!   { ヽ、 i} `7、 |  i|ヽ.
    ヽー '¨`{     }!  |\ jヾ、  7 ヽ〈\,|  i| |
.     \   ヘ     ソヽハ!  ` \ヽ. `ヽ }> 〉 \j |
       \.  ヽ     }y'       ヾニニ{  `r'  \|
    、    )   ハ //         `ヽトー;'     ヽ.
    i`ー '"    / <  {            i} ヘ       }
.    ヽ、____ ノ   } ∧            .イ!  }    ノ

               【田上ふじ】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 耕作は障害のためにまともな職業に就けず、母ふじと二人で生活を送っていた。

 ふじは夫に先立たれ、息子は障害者で極貧という生活であったが、
 息子の聡明さに気づいており1番の理解者であった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

172 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:48:57 ID:c./p8i0I

              ____
             /        \   人
            /           \   て
            / \     _/      \        鴎外の3年分の日記が消えてるうぉ。。。
            |  (●)   (●)      |
.           \  (__人__)  u.   /        見つけられれば……大発見だうぉ!
           /  `⌒ ´       \
      彡三三ミY彡三三ミ\--、    |
       \    \\    \E |    ノ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ある日、耕作はある富豪の家の蔵書の目録作りをする仕事に就くことになった。
 元々勉学好きな耕作にとって、その仕事は性に合っており、熱心に勤めていた。

 そこで、森鴎外が小倉に赴任していた3年間の日記が紛失していることを知る。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

173 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:49:11 ID:c./p8i0I

              ____
          /⌒   ー \
.         /(●)  (●) \  +
         /:::⌒(__人__)⌒::::: ヽ           これができれば……
        |    |r┬-|     |  +
         \_  `ー'´    _,/
.          /          \     +
.        | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |  トン
      _(,,)謎の3年間を   (,,)_
      /  |   俺様が生める |  \
    /    |________.|   \

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 小倉での鴎外の足跡を辿り、鴎外ゆかりの人物を訪ね歩き、
 失われた「小倉日記」の空白を埋めることができれば……

 耕作はこれを自分の使命と考え、この研究に人生を掛けることを決意する。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

174 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:49:32 ID:c./p8i0I

           / ̄ ̄ ̄\
         / ─    ─ \
        /  (○)  (○)  \
        | \  (__人__)  / |               戦時下で飢えて、どーしよーもねー状況だうぉ……
        \ |   `⌒J´  | /
            .ノ ヘ▽:               \       でも研究は……
           ;〈 〉 ,へ≧,-、.           \
            :? |⌒∠( ^):               \
            :{ {  ! /三=}\\.             \
             ;{ {  `三彡ノ  \\.. .. .. ..  ,....、  \
             ! { ミ三彡'\  ゝ_二二二二^三ヲ.    \
               :!人ミ三彡′ \                  \
              :)}  ( _,,..-‐'"\                 \
           ;/  /⌒`)-‐'"´   \
             :ゝ_ハ、 ( `ー――――\
                  `ー'´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 耕作は情熱的に調査を行った。

 しかし、さしたる成果は得られず、やがて耕作の身に病魔と貧困という二重の苦しみに襲われていく……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

175 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:49:53 ID:c./p8i0I

_____________           ヒュルルルル…      ,_  _._
──────────────                    、,-'´/_,ノロ:i、
____________                   (i''´ ̄+' _,/゙´_,,,,..ノ
_____________                    ̄''''' ̄''''´
──────────────       _,-、  ,-、       、`, ` 、
___________      ___ k,-'´ / _,-'◎|       、,`、    _,---, _,,_
_______         fi´''´ t'´ _ / ̄__,,,,,,..)-         _,-'´☆/./(X)i
___                 ̄`ニ' ̄`ニ' ̄      ___n'___,Kニ)  /_,ノ    i、
_____                _ =_        (ミ-'-'   fkイニ___/ ̄=☆=  __,>-
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄             = =        `ーー,ーー,ー,ーー,''''´ ̄ ̄
─────────────     _` _             ̄ ̄   ̄ ̄、    //
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 、  = `          == ` __ =='  _,-ー,//
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄               ==  = ___ == γ   `-'i___,,,,,,----------lilil----
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄             _,,----,--'''''''i'''''''''i''''´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄             /l{il`ヽ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄            ,,,-'''´ ,|---/__|---|---i    | ̄|                i:|il:;;:;:| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄            /i| ̄ ̄|_,/__,,,i---'---'      ̄        |ik      (シ];:;;:| |
___________         /-i-| ̄ ̄ :::_,>o==i:      _,,,,,,,,-------     i{|,-、----,---lii|i;::;//
                        ===)-/-i:::::::::::::::く(゚ー^,) '゚:::::::: ,,-''´Mother    :::::::::::: i|i;:;:;`i i  |  `lil-'----
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄           ヽ--i:::::::::::::::::`(゙, ゙)'ヽ_::::☆--、_,,,,_Country__:::::::::: (シi;:;:;:| i  .|  lil
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄       `-'、:::::::::::::_,イ、_,,ノ:`ー '::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |li、;;;:;ノノ /
───────────────       `ー、_::'ー-' じ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ili ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
──────────────────       ̄ ̄ ̄""""""''''''''''''、ーーーー,ーー,ーー,ー-----------,---
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄               ====) iニニi  ノ   i;;;;;;; ノ____________________ノ
─────────────────                     `ー--ー'´   ヽ;; /_______/
─────────────────        ||                    _           _
___________________  iニニ||ニニi       //      .    | |     (i ̄ ̄)ニ|_|
──────────────────  iニニニ||ニニニi iニニ`i  / |/   // 。。。| |       ̄ ̄.   __  _
───────────────           ||    iニニニニi    // / |/    |_|            (i__)ニ|_|
                                           / |/      O  (i ̄ ̄)ニ|_| __  _
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 しかしそんな苦労を乗り越えて、
 ある程度のところまで資料を集めることができた。

 しかし誰もがその業績を評価しなかった。
 空襲とかで、それどころではなかったのだ。
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176 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:50:09 ID:c./p8i0I

     _,. -‐''"´ ̄```' ‐ .、._
_,. -‐''"´            `゙''ー-..,,
               --―---- `''ー 、
                         `ヽ 、
      /            二二、       `':.、
      /            | {::::`ヽ\       ` 、
    /                  ヽ::::::::} 〉         ゙ 、
        /´          ヽ `ー' /             |
    /-、ヽ        三 ." ̄            |
.    |{:::::::::ヽ  、          ゛'                  |
.    | \::::::ノ/      ヽ        `ヽ         /
     lr‐、_,/ "        .`ヽ       ノ       /
    lT~ "  ,   ,       )   _,.-‐''      /
    | |    ;;; (      / `''"/       /
    | |  ;;;    ゞ、_,.-‐''/_,-‐"^ヾ      /
    | |  ″        | |       `ー-/
    | |            | |       /
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 結局、田上耕作は何の評価もなされることなく、
 昭和25年に亡くなった……
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177 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:50:24 ID:c./p8i0I

        //:::::::::: :/        __,,.. .-‐ '''""~
       /∠: :_: :: :/__,,.. .-‐ '''""~
        | }:´~"''‐- '、Y
        | }:      i|
        | }:  日  i|
        | }:      i|
        | }:  記  i|             __,,.. .-‐
        | }:      i|   __,,.. .-‐ '''""~
        | }:  だ  i|
        | }:      i|
        | }:  よ  i|                     _
        | }:      i|           __,,.. .-‐ '''""~
        | }:      i|
        | }:      i|
        | }:      i|
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 小倉に赴任していた時代の、鴎外の日記が発見されたのは、
 翌昭和26年のことである。

 耕作がこれを知らずに死んだのは、不幸か幸福かわからない。
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⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

178 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:50:40 ID:c./p8i0I

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   ,〆 ' ´  /: :,: : : : ; : : : : /: : |: : : : : :::|::|V: . :i.     `、丶: :ヽ
 /    , '   , ′  /  . . /: .::;イ: :l: : : : :l::| ∨: :.i:. : : .   丶`、: i
     /   ./   .:i: : : :.::;': .::/|:::l: : : : l::! ∨: :i:::. : :ヽ: : : `、:. : !
    /  イ  . : :.::i: : : .::::i: :::i |::jl: : : ::l:!  V: :ト;::. : :゙i:. : : :.i::.i: |
    / , ' /. : : : :.:::i: : : ::::::!:.::i   !: | i: : : :{、、,,_ V: i_;ノ.: :.i:::. : :.i:::.i:|
    ,' , '  i: : j: : .:::::|: : : ::`ト-i-‐'゙ i::|. V: :|   ̄、:l ∨: : i::. : : ト ヽ
   ,'/   !:.:;イ: : ::::::|: : :.::::i | l     !|  V: :!    ヾ ∨: :l:::. : :.l::、゙、
  /    .|: :i |: : :::::::l: : .::::i !|      ゙   ヾ: l. --‐―― V: :!::::. : l::!ヾ!
       |:::l. l: ::::::::::l: : ::::l --‐――    ヾl  ト::'::;;:..:リ V:ト;:::. :.|l         また純文学にありがちな、
.        l::l l: :::::::::::}.: ::::ト 三三三三     ` ´―-"'  ・ハ:|::i::: :.{        不遇な青年の物語だね……
       !j  i.::::::::::jヘ: ::|:::.                     l:::l|::|:i:: :!
       {.  ヾ:::::::|:`ト:::|:::l                    ,ノ:::::: |: i: |        不遇な青年の不幸自慢、って感じ。
             ヾ::::|: :!ヘ:l::::ト.、     ー'ー一'   ,,..イ::l:::::: :|: :.N|
            ト::l: :l: :ヾ:l:::::::``:::::-....,、,,__,,. ,-:::'"::::::::l:::l:::. : :!:: :|
           l::N.::l: : :::l::::::::::::::::/r|     !`ヾ::::::::::l::l: : : :j::: :|
               l:|: :::i: : : :l:::::::::;ノ  |'′    ゙|  \:::l:l: : : :j:::: :|
              l:!: ::::i: : : :l;、く     l'''""""'''j   //|: : : :j::::: :l
             ll: : :::i!: : : :トヽヽ   i.    j   // イ: : : ,{:::::. :l
              ,!: :.:::|ヘ: : : :iヽヽヽ   i.   i  // //l: : : ,〈l:::::: :.l

179 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:50:54 ID:c./p8i0I

          / >'´ ̄        `ヾ\
       ././ /      \  、   ‐-Y⌒ヽ
       /./ 〃ハ    ヽヽ ヽ \=┤   i
        lイ l |l l  、   ||  l|  ゙, ノト    l
        |ヽl |l||ト、 ||  l| i |  |     |
        |.ハl ll .| | l \|| ,,リ l l ∧   |
        | ハハ ハ圷 ?   ィ〒ミ⊥/ / .ハ   .|        まぁ、そういう意味じゃあね。
        |   ヾ *(●)′ (●)*ノ| lノ // :   |
       |.rヽ |⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃|!§/l   |        でもこの田上耕作って人、
       |.i ! |§.|ゝ、ゝ._) ィ´| §  |    |        実は実在の人なんよ。
    r;r‐r/ | |  :| メ、  ̄ ノヾ |  |  |   |        九州の郷土史家の人。
    〈_L (`ヽ .}r'l  |`||  ∂  ||´|  |`ヽ.l   |
   l` ( ``/ |仁二] || `  ´ ||仁二]   l   .|
    ヽ   l  |仁二] ヽ У  /::仁二]   |   .|
.     |,.   l  レ')ソ: : : : :≡: :´: : : )ソ: :}  |   .|

180 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:51:06 ID:c./p8i0I

      _,_,;_‐: :'':'':¬:‐.-. .,,_  _,,,r.、. . . . .,,_
          ̄,.¨ニ=-: : : : : :``/: : : : : : : : : :`:`:丶. 、
        /,. ‐ '':":´: : : : : :.:l::: : : : : :: : : : : : : : :ハ: :\
         ,:'゙'"   ,.     /.::;:!:::. : : : :.::. : : i;. : : : :J、: : :.ヽ
     /  . . /: : : : : : /:::/ !:::|: : : : i:::ハ: : i::. : :  ヽ: : : ゙:,
     /. . : :,,: イ: : : : : : : : :i:::/ !::::!: : : :.l::l. i: : i:::. : : : :i, ゙; : : : i
    /: ; -'" /: :/: : : : : /:.;!:::i  l:::::{: : : :.|:l  i: :.i::::. : : : i: :i: : : :|
  //   /: ;.l: : : : : :/、/!::l   l::::!i: : : :.!l   i: :ト;::::. : : :i: :i: : : !
  '"     ; :/ !: : : : : l: :l`ト!、,,_,,i::| ∨; 、| _,,. ⊥j‐<": : :.!: :i: : :!
         !:.! !: : : : : !:≧土ュ,,__ !| ∨.:.「 _,,,」:L-v: : :.|: :j: : !      えっ?
         !:l  !: : : : :i:!:lヤ[゙゙天゙トヾ  V:.| 行゙天゙丁ヤ: : j: :.|: :i
         l:l  ∨: : :.i::!ハ r' ーイ|     ヾ| r' ーイ ! j:};. :.l:|; j):l      それって歴史小説とか、伝記とかいわね?
        l:!  V: : :!:i:{::i ''" ̄        ̄l゙lT・l:i::i: :!:j,}:!: l
       {|   ∨.;!::::::::!、             ,':':::V:.i:{:リ: |
           V l:::::::::::`丶.、,,_ ∠ヽ  _,,...イ':: : : /:::!.: :.|
                 l.:.::::::::::::i:::::::::::/丁´ ̄,レ ヾ:l: : : /:::ヾ!: :.|

181 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:51:20 ID:c./p8i0I

             / >'´ ̄        `ヾ\
          ././ /      \  、   ‐-Y⌒ヽ
          /./ 〃ハ    ヽヽ ヽ \=┤   i
           lイ l |l l  、   ||  l|  ゙, ノト    l
           |ヽl |l||ト、 ||  l| i |  |     |
           |.ハl ll .| | l \|| ,,リ l l ∧   |      ところがね、人名とかそういうのこそ流用してるけど、
           | ハハ ハ圷 ?   ィ〒ミ⊥/ / .ハ   .|      いろんなところがことごとく違うのよ。
           |   ヾ *(●)′ (●)*ノ| lノ // :   |
           |   |⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃|!§/l   |      例えば生まれた年とか、障害の程度とか。
        .「 ̄ ̄ ̄i! |§.|ゝ、ゝ._) ィ´| §  |    |      家族関係も母一人子一人ではないし。
       ll      l|. |  :| メ、  ̄ ノヾ |  |  |   |
      |! }ヽ/^l l|,r'l  |`||  ∂  ||´|  |`ヽ.l   |      生年なんて、清張本人のそれの流用だし……
      l|/ / ' l||.仁二] || `  ´ ||仁二]   l   .|
      ./ / /  l||.仁二] ヽ У  /::仁二]   |   .|
     / / /__.」.レ')ソ: : : : :≡: :´: : : )ソ: :}  |   .|
    ,'/_/ ̄_廴 ゞ、: : : : : ::人: : : : : : : : :ノ二}    |
   .{   /   `|  `i --: ' : : :` : --: : :1   |   .|
   ∧     }-' ノ

182 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:51:34 ID:c./p8i0I

                    /      ヽ::}
                 __/:`ヽ.____    |:|
        _,.-:‐:‐==ニ ̄:.:.:/:::.:.:.:.:.:.:.:.:.: ̄::`:┴-.、__
       / ̄>:'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.::|:.:.:.:.:.:.::、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:...`ヽ、
       ,ィ´ : : : : : : : : : : .|...:.:.:.:.:.::|:.:.:.:.:.::、::: : `ヽ、: : : ..ヘ
      /: : : : :/: : : /..:.:.:.:.:;|:.:.:.:.:.:.:.:.ト、:.:.:.:.::|::::.:.:.:.:.:.ヘ::.. : ハ
     /:.:.:.:.:.:.:.:/:.::.:.:/:.:.:.::;/|:.:.:|::.:.:.::.| ∨:.:.::|::::.:.:.:.:.:.:.:ヘ::.:.:.:}
   /:.:.:.:.:.:.:.::::::|::.:.:.:;ィ'⌒;/   |:.:.|:::.:.::.:|  V:⌒ヽ、:::.:.:..|::.:ヘ:.:.:|
   /:.:.:/:.:.:.:.::::::|:.:.:.:.:|:.:.::/    |:.:|'|:::.:.::|  ∨:;|::::.:.:.:.:.:.|、::.:|:.:.|
  j:.:.:/|.:.:.:.:::::::::|::.:.:.:|:.::/___, |:.:| |:::.:.:,|___∨ヽ:::.:.:.:.:.:|::|::|:.:.|
  |:./ |:.:.:.:::::i::::V:.::|::/ャテ弐マ V::| V:.:.:| オ弐マァ∨.:.:.:.:|::レ':..:|     あれ?
  |/   |:.:.:::/|:.:.:∨:|;ハ i ト':::j:} ヽ| V:.:| ト'::::j::} / |:\:.::|:::.:.:.:|
  ´   |:.:/ V.:.:.ヽ:|::ハ、Vィ:;リ     ヽ:| V:ィ:;リ,' j/::::ヽ:|、:::.:.|     そうなると、清張はこの田上って人に、
       |/   ∨:.:.:| |::::} " ̄ '         ̄゛´・/:::::::.:.:|,ノ::.:.:|     自分を投影させてるってことになるんじゃね?
           ヽ、:| |:::{      __       /::::::.:.:./:.::::i:.:|
            ` |:::ヽ、   V_,)      ,./::::.:.:.::/::i:.::.:|:.|     少なくとも生年が一緒ってのは、かなり意識的だと思うけど……
             |:.:.:|゛}:ヽ、 __  __,..-‐'´ノ:::.:.:.::/:i:::|.:::.ハ:{
             |:.:::j ,|:::::i|::::: ̄:::|  /:.:.::;/::::.|:::|::.:.:λ
             |:.:/^'´二j"):::::::::|,.ィ/:.:.:.:/" ̄}::::|:::|:::.:.:.ハ
             |:/  ‐-},ノ/ヽ/ /:.::/,,_   {:::::|::.|::::.:.:.::|
             ノ   rノ:/ /  /:.:/-‐─.、 ∧::|:::|.:.:.:.:.:.|
           /`>‐ー'":// / ,j:;/     \ }::|:::|:::.:.:.:.:|

183 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:51:48 ID:c./p8i0I

           . : ´ `ヽ ,    =  、≠⌒メ、
         〃    У          `ヽ \
         /       !         ヾ   ヾ′
         ,'      l  /
          ,        l} 〃          !     i
          !      l} .〃 / 〃      リ    ヽ  !
       |     l} 〃 / l|  ハ リ  ,イ、 ヾ  i| !
        |      , =! l| ハ リ ゾ /リ ヽ ) l| l        まあ、間違いないっしょ、それは。
        il       ハ ! 从./ィ云沁/  _,,,,_)ソ  l| !
        il       !ハ ! {l .っl廴ノ    { 刀`从 / !         問題は……投影させて、何を書きたかったのか、だけどね。
        l}      ,! ヾ {l、         ¨とつ ハリ         一ついえそうなのはいろいろな「葛藤」なのかな、って思う。
        il    メ|  〉 {l    辷ン  イ l}  /
          ,'    ,== 〈  ゝ、`  = ≦、 l} l} レ′           例えば探求と貧困とかね。
       l}    / ⌒ヽ.八  \ (_::>=ゝl} l}     __==‐‐、
       l}.   /   ./ __>  .)   ./ 彡イ.    /    ミ ‘, あと弱者の立場と、その報われなさ、というのも。
      l} ハ /    y_ ヾ.  /`ヽ/  \ヽ   / ゝ ヾ\ヾ,ソ  特に清張は「能力があるけど不遇」って人を書くのが
      l} 〈::V   〃ゝ::人  (   "     )ソヽ /  /\ソ (ン   好きだったみたいね。
     l} 〈 V   / ヽ.¨  \ ヽ       ´ ソ/  /        もしかしたら、自分をそこに重ね合わせていたのかも。
     リ  V   /   !     )ソ     ソ    l   /
     /   ヾ   ヽ  |   乂          /   /
     / / \    \ |    ` ー  ―'― ‐ 1 __/
.   /〃      \   └‐‐-----------‐‐,┘
    ソ       \  釗           {

184 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:52:01 ID:c./p8i0I

                       ,r'ニ:二ュ、
                     (      》
             -‐=:=:=-.、__,..-‐:─::─'':─-..、_
               `> : : ...::.:.:.:i.:.:.:.:.:.:、:.:.:.:.、:.:.:`ヽ、
              /::,ィ: : : :/:/::;|:.:.:.:.i:|:.:ヽ、:.:.\:::.:.:.ヘ
                 /:;//:.:;.::/:/:::/|:.i:.:.:|:|:.:.:.:.ヘ: : : \::.:.ハ
               '"´ /:.:.:j:.:j:.l::;/ |:|:.:::i:|`ヽ、:.ハ::.:.:.:、:\::}      うーん……単なる伝記、歴史小説のように見せて、
              j:.::/'|:.:|:.|:|⌒ |:|:.:.::リ ⌒ヽ:.:l::.:.:l:..:|:`::ゝ     実はいろいろなものを埋め込んでるんだね。
               |:;/ .|:.:|::.リ___!'∨::|____∨:.:.:.ト、|:::/
                '´  |:;∧::}≡≡ ヽ|≡≡ |:`ヽ|:::.:〈、      こんな小説が、大衆文学の枠から出てくるとは……
                  ,ノ|'::::::::j        ’|:.:.::|)ヽ:::`ヽ、
.                ,r'⌒ ー:-‐:`-、_ー'ー' _ j:.:.:.| ,イ´`ヽ::〉
              {       { {{ {'´`ュ|| ;}´ ̄ ̄ ̄⌒~`}

185 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:52:16 ID:c./p8i0I

          /     . : ´              ハ  i
            ,     , '   ,'              ヽ  ハ !
            i    〃  〃,  ,  i   リ  i  l    ハ
            i    ハ  {l ハ !  l|   ハ !i   !     ‘,
          !    ハ  .ル リ ナヾ八  )、ハサ‐リ    ト
          l}    ハ   ィf千气 \.( ィf千ミ iリ   !.ヽ l|
             l}    ハ  |l八℃リ    ソ .{l℃リ リ   _ノ.  ソ       大衆小説っていうと、昼メロっぽい恋愛小説とか、
            !      !ヾ从  ¨       `¨ 从ハ ハ          あとチャンバラ物とかのように思っちゃうけど、
         ,'      /| {.§    _ ,,_    ,' {lハ V|         実はそういう舞台を使いながら、
         〃 /  ,'::::! {l >  ` =´  <§{ハ   i         実は芸術性を持って書いているケースって、
        /( .(  /::::::l. {l  ム` = イ.   ! {l::ハ.  ハ         結構あったりするのよね。
        / )ソ/:::::::::::ミ、 \= !    {、__  ! {l::::ハ  〉
         /  / ;;;;/⌒ { ≧彡 ´       ン iー . /::`,       例えば山本周五郎の名作「樅の木は残った」。
.      /./ γ´厂l厂 ≧二}厂ヽ   __=´   〉、. V:::::::‘,      お家騒動の一つ「伊達騒動」を小説化した、
      У   シ´⌒ー ヾ 〃 ⌒ l}  {l_,,,,,,.. < 厂l个v、ハ      歴史小説と言えるんだけど……
      /   / : : : : : : : : ソ: : : : : : l}  {l  {二ニ彡⌒|⌒{l \=== 
  ==≠    /: : : : : : : : : : : : : : : {l} l}H{l{l} `ミ、/ ⌒ー‐v   ̄ ̄ヾ  あれって、原田甲斐という一人の男性が、
  ミ二二ニニ./: : : : : : : : :, : : : : : : {l} {ロ} {l}: : ソ、:::...: : : :i´ゞ     /   どのように藩の中で生きていくか、
   `ヽ 〃メ: : : : : : : : イ : : : : : : {l}: : V: : : :{l}: : : ヽ::.: : : {  `ー ´    どうやって藩を守るか、っていう、
       |i: : : : : : : : // : : : : : : : {l}:: : : : : : : {l}: : : : l}:: : : ! /       そういう「人の生き方・あり方」を示してると思うよ。
     {l : : : : : : / .{ : : : : : : : : {l}:: : : : : : : {l}: : : : l}: : : |/
      {l: : : : : : く   ヽ : : : : : : : :{l},: : 、: : : :{l}: : : ィ′: : :!
     ヾ: : : : : : : :ヽ   ト =ー=´{l}::::::> -{}=1 l|: : : : :|
      \: : : : : : : :\ l}::::::::{::::::::{::::::::}::::::::::}:::::::l|: : : : : |
        ゝ`ヽ: : : : : :乂ー‐‐'ー‐‐'ー‐‐'ー‐‐‐': : : : : :|
         \弋: : : : : : !            |: : : : : : |

186 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:52:33 ID:c./p8i0I

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

三ヽ:; ;:;: :;'':; : ;;:: ;:: ∨ :ハ:;: ;: ;:;/:; :; :ソ:; :; :! /:;: :;: '':;  :;  :. : :;;'':;Y:;:;
: :;`ヾ\ :; :: ;ィ、:; __:rゝ ハ:;.: :.: : ; r'´ :''; :j !:. :,イ ''  /..;: :'  .,;:;':,イ:;: .
; ;:;: ;: `ヾ,、==≧ュ、Ylj  .}:;: ;:; ;;rj:;  ::.; / j:;ノ:;: ;: :; :: ;:; :;: ::; '' :;: :;j!;;: ;:
X;:: :;: : :;:ハlヽ;:ミ`ー-、ミi! hヾ:;: :ソ;::: :; ,;イ/ゞY:;彡_ノ:;: :;:  :;; '' ,;イ-='´
;: : '': :;:; : : :ヾ`ヽ;:; :;:j| li! ト=、\j! :;ィー' ,ノ:; ;イ7j /_:;: :;: :; :: :;: :; :ノ/:;: ;;: ;::
: : : : : :; ; ; : : : \`Y  i! l|: ;:ヘ ソ彡 Y ,rf'ノ ̄ ̄: :: :: :;;ィr==': :;:; ::;: :; :
;: ;: ; :., ., : ' '' ;: ;: r'ヾ; !i !,l:;: ノイr''  r ~:;,イ_:;:_,,-―'イ :; :;: ; _ ;:;: :ゞ,、:
;; : ;:; ;:: :; ; ;;:ヽ;.ィ: : :l  l iト、´ノ  イ/ il, r--、r―'' ̄:;: :;: :: ;:'' :;: :; ~ ソイ
;: :: :;;: :;: :: : : ::.,, : : : ! i! ゞ≧   j  ハゝ:;: ;:;'' :;: :; .,. :;: :;;:: ;:;:'':;: :j/:;__
;: ;::;:;: ;:; :;: :: :;:; :;:: : ::,} j!  _三ニ イ  `Y;:: ;: :; ,ィ´ :;  .:;: :,ィ⌒ヽ,:: /rュ_
: : :: ;:;rュ__;: : ;:; : :; :.;;」(イ彡イ彡 r'   j/j;: :≧'=-、.,;'' .,:;:'  r==\j/ ,:; :;;:
ヽ='イ彡三≧=イ三彡 j!/彡  i!ト  ( ̄7イ:;: :; : :;:., '' :_イ;: :; :; イハ .,;:; :
ゞ‐=-‐'´:;:; :; ̄¨ー-!7''イソ´ ミヽ!,, ヾY : : , '':; :;:: :; :; : . .,.: ;; ヾ l.;: :;:
:; :;:;::;: : ;:;: : :; :;; : ; r、j 彡   : :lr'イ !{ ヽ__    :; :;:: :; :; :: : ;:;: :;: :; } l|:;: :;
: ;:; :;;: ;: ;;: :;' :;; ;: : .Y|}ィ    ミ{ト'' ヘ `ヾ、_,,ィ'' :; :;: '' _ _三ニノ:: ;:
;: ;; ;:: :; :;; ;:: :: ;:'' :; ::T'' __,,ィ =ュ''  ヾハ ,,ィ´   __ ==--'´:;: :;:; :;: :; : ;::
;;':; :;;' ;: :;:: :;; :; : ; :; ノソvゞ,、  `ヾ` ミ Y/j/  ィ´:;: .;:: ;:; '':;:' :;: :;: ;: ; :: ;:;
;:; :;; ;: ;::; ;:;;'' :;: :;ィ’ノ!fy彡ヘ_rィY  ミ }!j/j/ j:: :; :; ::: ;: ;: ;::: ;: : :; ::;''': ;:
;:;; ;::: :;;:; :;: ;: :; {イヾ''tソvゞソxfyヾ  ̄ヾミ!|-':;`´ : ;: ;: ;:::;':; :;::: ;,.,..;:::' . :;;ィヾ
:;; :;; :;: :;;;: ;'' :;:; 〉イ/ソfyゝ=-yソfミ`ヽィ ミl! : ;: :: ;;;: :::';;;:': :: :: :;:; ;:;-''¨´
:; ;; ;:;'' ::;: ::: ;:;: /j/j/      ヾミイj  ミl|!:;:;: ;;''.; :.;'';:;.., {'´~
`;: :;; :; :: ;:'': ;::;/1j!/j/'´  ̄`ミ ノ彡 ̄ヾ!|::; ;:'' :;: :;: :;; ''´
 ヾ:;:: ;:;: ;;::: ',//j/イ      ゝ''  ̄ミl!:;: :;: :;: ;イ´
  ゝ:; '':;;:: ::;ノX/j/´-― ー-、 j   ゙''ヾ!: ;:; :; ´~
  {:;:: :;:;;: r'ミY彡yィ彡 イ{   Yイ  ー ゝ;''´
   `ヾ:;: '-yイ!/´ rイ>=ュ、 ''     ミノ
      ヾj//  Yミr ヾミヽY-=三ニミ|i`ヽ
       /j/jィ  ソ' イ彡≧ l|  =‐-{l (_)
       /j/lj/j/イ `'' 三ヾ!     ::;l|、`ヽ
      /j/i/j!/ ソ  ミ     i!  ミ≧、  ハ  }
    /ミヾ!j/ ィ /: :     j|ミ  フ彡 {〈 \j
 , イ´ミヾソイ/j彡!:: j  ミソi Y_  ≧ニ ゞ、ハヘ`ヽ、
´ミヾ、 ソイ//イj l: :イ  ミ|l|j:; ィミュ ,,ソイミ、>‐=-: ≧ュ、____
  ソイ/シ/: :;' jソ彡 _,.、ヾl|jハ `ーミヾ ミiイ r' ⌒ヾミー、: : : : : : : ̄ ̄
ソイ/!///:_ノ /_ ソ'   )人/_jハヽ, Y: : :ハヽ.j/j/ >ュ、ミ: : : : : : : : : : :
/!l///r''´;_:_:: r-'j __,ィ''≦ミ=ィ´ r'/: : :i/lソ  j r' ,イ `≧ュ、_: : : : : :
/!イ,ソ´ヾミ}  ヾ!/イ≦'´}-'イュミュハ \: : : ::イ彡ハ、__ソ⌒ヾ /// ィ ̄ ̄/j
ヾミイ 彡ソ   ハ 川イx ヘ ヾイ/ヽ、ヾrf;::彡ヽ    `ヾ=-ュ`=-、j/j/j
: : : : : :/ ;;:'ソ: : ∨イ: : :ヽ: : : : : : : : : :ミヾ: : : :`''ー--{ イ彡 ミ、: : : : ̄¨
: : : :/  彡: : : : :ヘ!: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :`ー=、'' ヾ,、: : : : :

187 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:52:50 ID:c./p8i0I

                       __
               __ - ´´ ̄       `¨ ‐ 、
           , -'"´:                     ヽ
        /. : : : :               、 丶
        ,,.'. : : : :             / /::::::ヽ l   ヽ、
       /. : : : : :              {  {:::::::::ノ !   ヽ
      /. : : : : :                丶 ` ´ ノ       ヽ
    /. : : : : :                    `ー‐ ´ /       ヽ       私はこの木が好きだお……
   ./. : : : : :                    !、     人ノ
  /. : : : : :                      `i` ニ二-- i       この木は何も語らない。
  /. : : : : :                            `´       l       だから私はこの木が好きだお。
 ,'. : : : : : :                               /
 i : : : : : : :                               /
 i : : : : : : :                                /
 ', : : : : : : :                              /
 ', : : : : : : :                         /
  ヽ、: : : : : : .                      /
   ヽ、:_: : : : .                    /
      `¨i : : : : :                  ヽ

             【原田甲斐】

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

                      ______
                  ........::::::::::::::::::::::::::.....
                    /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.\
                 /.:::::::::::::::::::::::/.::::::::::::::::::::::::::.ヽ
                   /.::::::::::::::::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
                ':::::::::::|:::::::::::::::{:::::::::::::::::::}::::}::::::::::::
                  |:::::::::::|:::::i|:::::i八:::::::}:::::_ノ::::|:::::::::;::|
                  l::::::::::」::::八/⌒\ハ/」ハ!:::::::ハ:;
                ';::::{ '|:::::::::::|       テ::Y|:::::/:∧
                ' :::ヽl:::::::::::x=ミ‐v=(ゞ'::ノ:イノ′
               ヽ::::';::::::::::! (:::::ノ 丶 |:::八        「樅の木は残った」なら、やはりこのシーンよね。
                   }>rヘ:::::::|、  ー‐' /|/
                  \/〃\ト、≧=‐- '
                   /:{ {     } }
               /.:/´ `ヽ  Y

188 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:53:14 ID:c./p8i0I

                ____
.           ,  ´        ` 、
        ,へ/             \
.       / , '                    ヽ, へ
      / /  /   ./    、       キ'" l   ヽ
.     / i  ,'   ,'     l  .i    l冫'.l.   .i
.   ,.  l  l  __ ,'   ,  .l __,'  i  .l /,'.|     .l     確かに、この場面だと思いますよ。
   l  ', .l '´ ,`   ,l  ,' '´/``/ ,' .l'./ ,'    .|
   l   ', .|ヽ.,ィテz、  l.レ'l.,ィテz.、,' / .l' ,'l     |    ただ、原田甲斐が、この木に重ね合わせてるものは何か……
   l    ヾ .l b::::::lヾ'  レ'b:::::::l,イ   .l`}' l     |    そこは人それぞれ解釈が違うんですけどね。
   l   l  l ゞ_り    ゞ_;り l   l/ l    |
   l    l   ⊂⊃  、_,、_,  ⊂⊃  § |    |    伊達家に重ね合わせる人もいるみたいだし、
   l    l  .l ` 、  ヽノ  ., イ.  § |    |    原田本人に重ね合わせる人もいるみたいだし。
   l    l   .l    ` ‐r-‐ 1´ ./  /   |    |    原田が理想としている自分に重ね合わせることもできるでしょうし。
   l   l  l_,ィ―r‐'゚。o。゚‐./  /- 、  l    |
   l   l  l l   ', _ δ /  / l  ヽ .l    |

189 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:53:35 ID:c./p8i0I

        , '  `>x   ‐‐  <⌒`ヽ
          /     . : ´         `: 、   \
       ,    /    〃        \  '
       !   〃            ヾ    i
       !   {l    |l  :i    l| )     ‘,|           さて、山本周五郎と松本清張見てみたけど、
       i!  {l  リハ iハ iト、 リ /∧   :l} |           実はこの二人、すごく貧乏な生活してたんね。
       i!  {l゙ Υ,r=≠. ソ i ィ≠ミ ソ.  /.メ           小学校出てすぐ丁稚奉公とか。
       i!   八从弋zラ.    vツ/从/ン′i
        i!     ヾ ゙゙     '    ゙∧ l}   i!           だから、この2人の場合、
       !!    :l}ハヽ  ` ´ , ' |!i:l}    i!           書くことは表現ではなくて、
       !!    :トソ. }.≧- ≦、=ー‐! l}、  i!           食うための糧を得る手段のようなもんなのよ。
       !i /   {lハ/   ,  〉ハ.〃 l}‘,メ、
       !i ,'  , '´{ミ>\     / 彡イィ´_⊥  \         けどそれゆえに、弱者の視点を持つことができた。
        У | {l_彡'ハ   /  \ ニミ/ハ    \       そして弱者である自分を、他の弱者と重ね合わせるという、
     /   _|,,..∧  7_ \//⌒ ソ/マハ.    \      そんな小説が書けた。
    /     ゙l/イ ` ー ´  @        ∧ハ    ツ
   ヾ   x<、|'八      =.〉\ヾ ー ヾ//∧ x ≦       こういう始点は、実はこれまでやってきた、
      ` ^ソ/.|//心ー ‐=´ /   ', \  V//へ ゞ       純文学の作家さんたちの多くが持てなかった視点なのね。
       /  !////∧   l|    l}  __   \//∧        プロレタリアに幾人かいるくらい。
            l}'//~~´ ヽ l|.    lレ´ |`¨ ' ‐'//∧
          ,'//≧.x   ,|        ハ__/V///∧
           ///////`¨ '´     i    ',   V/////7、、
        //// ン            ‘,  V/////ノノ

190 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:53:47 ID:c./p8i0I

   /    : :./: : : : : : : : : : l: : : : : : ',: : : : : : : : : : :   \-、  \
   /. .     /  : : : : : : : ,: : :!: : : : : : :}: : : 、: : : :、  、  ヽ `ヽ、: :ヽ
  ,: : : : :  /: : : . . . . . . ../:.:./|: : : : : : :.!,: : : :',: : : :、: : : 、: : : :\   ` \
  !: : : : : :/: : : : : : : : : :,/:-/、|: : : : : :l: |ヽ: : : l: : : : ,: : : :',: : : : : ',
  .i: : :. : :./: : : :l: : : : :´:/: :/  !: : : : :,イ:.| ´`ヽ!: : : :.}: : : : ト、: : : :‘,
  l: : : :.:./: : : : l: : : : : /:/.  !: : : :.:/|: |  }:.:.|: : : : |: : : : :} \: : :.
  |: : :.:./: : : :.,イ: : : : /´     |: : : :/ !:|  ',: :|: : : : |: l: : : |   ヽ: :.
  |: : : :{: : :/:.|: : : :/       !: : :/   |}   }: |: : : :/: i: : : l    ∨
  ',: : :/l: :/:.:.:.:|: : :/      |: :./   |_   l:/!: : /: :/: : :,'
  ,: : { l:/,: : :.:|: :/ 三三三'  l: :/   三三三 ' |: :/: :イ: : :/     ああ、確かに。
  }: : :ヽ、.',: : :|:/: ',      |:/        ・!}:/: :./|: :./
  |: : : : : : ',: :l/: :∧      '           j:/l: :/ _!:/       志賀直哉の「小僧の神様」みたいな感じなんだよね。
  |: : : : : :.∧: : : : ∧   {`¨ ´ ,ー'   _ , イ: :.|// }       貧乏人におごって……って感じ。
  |: : : : : : : :.ヽ: : : : :.> 、_ゝ- '´_,.. . < l: : : : :l /  /
  |: : : |: : : : : : \: : : : :、  ト、 ̄ ヽ:/ !: : : :/ l  ,.- 、
  |: : : |: : : :.:./`ヽ\: : : :ヽ、  \ヽ } 、 |:(⌒ヽl /    ヽ
  |: : : |: : : : {、    \: : : :∨、 ヽ l ヽl: /ヽ. (     }
  |: : : |: : : : | `ヽ \ \: : l ヽ、_!l   !/、 ヽ、 ー- ' ノ

191 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:54:04 ID:c./p8i0I

                 , -‐- 、, -‐―― "三 ̄`ヽ、 ィ―- 、
                  /   / ´イ ´ ̄/ヽ\`ヾ‐、 ヽ      ヽ
                 , '   /   / /   l  ヽ  \`ヽヘヽ    \
             /    ,     / /    |    、 `  ヽ ヽ    ヽ
               /    /   イ  |      :|   l  l 、   、 ', ヽ   i   「純文学は高校生にも書けるが、
            ,ヘ  /   .i |  l |       l  :| l  l  ,  ', '  、   |   富裕な家に生まれ大学に学び、
            | ヽ ,.   i l |\l |   i  :|  l/ l |  l  l   ハ  l   社会の中産階級以上しか経験していない人々には
            | ヽ lイ   l ',斗―-ヽ  ト   |z-/―ト.|  |  |   ∧ |    (大衆)小説は書けない」
            |  ヾハ、 l l、,ィz=ュ゛ ヾ \ヘ彡=ュ| /  リ       |
            |  ∨l ヽ ヽ i {イ  }ヽ   ヾ{   } 》lイ  リハ    |   山本周五郎の言葉だけど、
            | .f^ヽヽハ ヾ、' ヽzノ      ヽzノ リ |   | ハ     |    これって、彼の小説観を表してるよね。
            | ハ  i i /ヽ⊂⊃     '     ⊂⊃  :|  ヽ.  :|
                /  i | | l  |ハ      r‐ 、    /イ.l ,  |      |    彼はあくまでも「大衆から認められること」だけを、
            /、_r‐| ト l l  |§` 、  ヽ '  ,  ´§l/  l、     |    考えていたのよ。
             〈 l⌒, i { l l  l    |` -- ´.l    |   ∧    l
              l、_}ヘ ムノ  | 、 |_, ィrイ     |ミ、  /  |  ∨  |    しかし一方で安易に勧善懲悪になることは避けていた。
         __ l   '´!  l  ヾ /// '      lハ、/  .イ   ∨ :l
         ∨/`77ヽ、  くヽ  \l/イ  `    ´ l/〉イ ∠、 ヽ i ∧ l    彼の作品には一切ヤクザが出てこない。
            ∨//////`7アヘ_ ヽ」、       イ-=- .ハ | l  ∧l    ヤクザ者をやっつけるのは簡単。
             {>、_,イ///\//7 r-"       |∧/  〉.l l    :|    でもそれだと単純な勧善懲悪になることも、
          ノ////////} ヽ  ヽ、|            |/ _/  ト、,     :l    分かっていたんじゃないかなぁ。
            l/\/////イ-、r rミ、  >          ヽ/, ̄`}.| ヾ    :l
          ,'////////:|ヘ/、 ヾ、7ヽ    i    /7/∧ / |  \      そしてそれは、彼の書きたい「小説」ではなかった。
           //////////|/,'//7777//ヾ―-.!、_, ィ//////ハ'_l    ヽ  ヽ
          .//////////:イ/{//////////ヽ   //////イl  |    \  ヽ
         ////////////|/ハ//////////`ニ´/////////:}  /        ヽ ヽ
       ヾ//////////ヾ/  ヽ、///////j三/////////;ノrrイ       ヽ ヽ
       / \////////  //``7/////´/////////イ-‐ 〈           ヽ :l
        / /\////    {////////////////////{////|            ヽ :|
.       / /   ヾ/     〉、///////////////////>//,'          ト .|
      l ,'              ,'  `` ―――――― ´l/// |             l ヾ

192 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:54:22 ID:c./p8i0I

      /.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.\
.      /.:::::::::::::::::::::::::::/.:::::/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::.
     /.:::::::/.::::::::::::::::/.:::::::〃.:::::::::::::::::::ノ.:::::::::::::::ハ
     .:::::::::/.::::::::::::::::/.::::::::::|/.::::::::::: イ::::::::::/.::::i:::::::.
.    ;:::::::/.::::::::::/.::/::::::::::::::|=-‐彡 -=l::::::/.:::/:|:::::::i
   イi::::/.:::::::::/⌒'i:::::::::::::::i| ≫=ミ/ イ:::::::/:::ハ::::::|
   从/.:::::::::::{  く|:::::::::::::八,xzニニミハ /.:::厶ィヽi::::ノ     山本周五郎は、大衆から評価されることを第一に考えながらも、
.  〃/.:::::::::: 八 i |:::::::: N\´    ヾ/ 'ィミ゙Y::/       大衆におもねる、媚びるって考え方はしなかったのかもね。
  ;:{/.::::::::::::/.:::.ヽ八::::::::|   `(:::::::::::j ヽ( `/:::{′
  /.::::::::::::: /.:::::::::::::::l::::::::|    、、      ' (::::::)::|       だから大衆小説として文学史上名を残した。
. {:::::::::::::::::{::::::::::::::::::|;:::::::|    .`゙ー-‐ ,-‐==ミ_          __
  ,:::::::::::::i「三≫x::::|ヘ::::::、       / ,ィ'>  \       〃::::::.ヽ
    、::::::::::::::::::〃::::个 ヽ_:.ヽ、 {>ー=≦\`/ /  ヽ    ノ:::/⌒)
.     \:::::::::/∧::::/    `ヽ\::::::::::::{/(,/ ./   ヽ-‐=彡
      ` 'く/.::::V       ∨`ニ=彡‐-(,ィ' /   i ー-=彡

193 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:54:39 ID:c./p8i0I

        /"´       ̄``< \
     , '⌒Y-‐   ,  /     \ \ ヽ
    ./   .├=/ / / /   ハヘヽ ヘ ',
    l    トヽ,'  ||  | |   ,   l l| | l l
    |     |  l i ||   | |  ,イ | .l l| '∩_        そーでしょうね。
    |    ∧ :| l リ、 .| |/ l  l .l l| 〈〈〈 ヽ
    |   ハ.∧ヘ ハ圷 ?   ィ〒ミハハ〈つ   }      山本周五郎の文壇登場で、
    |   ヾ ヽl   l*(●)  `(●)* /``、  {       歴史小説や時代小説が変わったといっても
    |    |\§ |⊂⊃、__,、_, ⊂⊃ l   |   |       言いすぎじゃないと思いますよ。
    |    |  § | ゝ、 {__ノ , イ §|   |   |
    |    |.  |   l メ、_ ̄_ノヾ |  |   |   |       実際、単純な武芸物・捕物とかは減っていって、
    |    レ´|   |´ll  ∂  ll`|  ト、/   ,'       弱者を見据えたり、一人の人物を見据えるような、
    |    |  仁二]|| `  ´ ||仁二]    /       そんな歴史物・時代物が増えましたからね。
    |    |  仁二] ヽ   У∧仁二]: 、_,/.|        一連の司馬遼太郎の作品とか、池波正太郎の「鬼平犯科帳」とか。
    |    | {: )ソ: : : : `: :≡: : : )ソ.: : :}   l        時代物と違うけど、新田次郎の「強力伝」なんかも、
    |    {二ゞ: : : : : : : : 人: : : : : : :.ノ   :|        そんな感じかもしれないっすね。
    |    |   l: : :―: : ´: : : `ー 1´     . |

194 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:54:53 ID:c./p8i0I
         /      / ,'     ヽ`丶 /   ヽ{     l
        '     /,'  i      :.     \.  ハ   |
        .i     , ' / ,. !  .   ::      ヽ / !ハ  : |
       l    / , / /  |  :   :::.    ',   V::j:::! : l
.       l  , 'イ ..i  .:l .:/ |: |i::.  ト:::::...  l:  l:: l::::::l:  !  さて、時代物・歴史物についてはここまでにして、
      l /l  .::l .:/| ./  l:. | l::. | ヽ:::.   l::.  |::..l::::;|:. j  実は直木賞を取るような大衆小説にも、
       l  :l  .;イ .::;ヘ!/'-一!:.| 、!:. l`ー=、 . !:::. lj,:::!/:!:: |  こういった歴史物とは違う別の傾向が出始めるんよ。
.       l  ::| ::!::|.::ハl'圷 ?!.|  ヽl ィ〒ミ、: ト、:. Kl::|:::|::. |
      l  :::!..::!:l::l:ハ ヽ(●) 丶   (●)ハ | i::.!/ハ:!::l:::: !  清張さんの「日本の黒い霧」みたいなタイプとでも言おうかな。
      !  ,  ヘl§!`、 ⊂⊃      ⊂⊃ Ll:レ'―-、:::::  |  「社会派小説」ってのが増えてくるんよ。
     / /  /仁二] i  ゝ  、_,、__,  ノ 仁二]   ',::   !  世間的には「経済小説」とか「社会派ミステリー」とでも言うのかな。
    / ./  .:i [二二] !\   、 / j'_ ,.イ  [二二]  .:i::
  -‐' ,.イ . .::{ [二二} l:::::::\r、/ /    / [二二}   ::|: !.   有名なところでは城山三郎と山崎豊子ってとこ。
  ̄´ / /: ::::i  ̄)ソ |:::::::::::ノ/ ./` ξ::::::::i ̄)ソ ..:/:::l:  l  あとは吉村昭とか。
    / j::: ::::::l      l::::::// ,レ'⌒!:::::::::::j    ..:j':::::::j::: l
.   / ,イ::: ::::::l       !:::レ'´    ⌒j:::::::::l     ::/:::::::/::  |
   i  ' |:::::.::::::|       l:::l     ´_,.〉:::::;'   :::/:::::::/::::.  !
   | l |::::::::::::l      l:::|      j.ノ:::::/   ::/:::::::/::::::: l| l

195 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:55:12 ID:c./p8i0I

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

         || | |  ||  \財前教授の総回診です |  |:::| |:::::::::::::::|
         || | |  ||    |               |  |:::| |:::::::::::::::|
         || | |  ||    |               |  |:::| |:::::::::::::::|
.          ̄ ̄    ̄ /□○∧∧_∧∧_∧∧_∧,,,○ □ ヽ :::::::::::::::|
               (゚ー゚(゚Д゚(・∀・ ( ´∀` ) ´_ゝ`)゚Д゚ミ ∀‘) ::::::::::. |
                 (y[(|<v( <v> ( <V> .) <v> )v>|) : ) |:::::::   |
                 |_ |_ |_:_||_:_||_:_| _| _ ゝ |:::::   |
   _           ∪ U (_(_(__)_)_)_) U ___)  i:::   |
   /|         /            ∧              \|:::    |
     |         /.  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

       ,r:-::‐:::-:.、
        |:/" ̄`ヽ::}
    __,.:-┴::─ィ'ヽj/:‐:-.、
  ,.ィ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ::.::.:.:.:`ヽ、
 ,/:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.::i:.:.:.:.:.::|:.:.:.ヽ、:::.:.\
../:.:.:.:.:.:.,'.:.:.:.:::i::.:|;/|:.:.:.:|:.:|i:.:.:.:ヘ:::.:.::ヘ
.j.......:.:.:/:.:.:.::;-i‐- |:.:.:.:|:.:||‐-:.:ハ:::.:.:ハ
l: : : :.:/:.:.:.:.:.:/|:.:|. |:.:.::リj/| ∨:.:.:|::::∧:|
{:.:.:.::/:.:./::.:/__j;/_ |:.:/ __!__|:V:..}:.:}        ああ、山崎豊子さんっていうと「白い巨塔」だね。
∨:〃::/:.:./オ≡≡ j;/ ≡≡|:.∨::/
. ∨:.:/:.::/:|          ’|::.:|;/         最近もドラマやってたけど、面白かったな。
  |::/.:.:/::.:|、゛   ー'ー'   ィ|::.:|

196 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:55:25 ID:c./p8i0I

          / >'´ ̄        `ヾ\
       ././ /      \  、   ‐-Y⌒ヽ
       /./ 〃ハ    ヽヽ ヽ \=┤   i
        lイ l |l l  、   ||  l|  ゙, ノト    l
        |ヽl |l||ト、 ||  l| i |  |     |      まあ、良作を的確に映像化すれば、ヒットするのは当たり前っしょ。
        |.ハl ll .| | l \|| ,,リ l l ∧   |      もっとも、この「的確」ってのが難しいんだけど。
        | ハハ ハ圷 ?   ィ〒ミ⊥/ / .ハ   .|
        |   ヾ *(●)′ (●)*ノ| lノ // :   |      「白い巨塔」については、
       |.rヽ |⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃|!§/l   |      医療の現場における「医局」の問題と、
       |.i ! |§.|ゝ、ゝ._) ィ´| §  |    |      医療過誤の問題をうまく絡めてるのよね。
    r;r‐r/ | |  :| メ、  ̄ ノヾ |  |  |   |      しかもそこにいろんな人を登場させて、いろんな思惑を絡ませていく。
    〈_L (`ヽ .}r'l  |`||  ∂  ||´|  |`ヽ.l   |
   l` ( ``/ |仁二] || `  ´ ||仁二]   l   .|
    ヽ   l  |仁二] ヽ У  /::仁二]   |   .|
.     |,.   l  レ')ソ: : : : :≡: :´: : : )ソ: :}  |   .|

197 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:55:44 ID:c./p8i0I

          /     . : ´              ハ  i
            ,     , '   ,'              ヽ  ハ !
            i    〃  〃,  ,  i   リ  i  l    ハ
            i    ハ  {l ハ !  l|   ハ !i   !     ‘,
          !    ハ  .ル リ ナヾ八  )、ハサ‐リ    ト
          l}    ハ   ィf千气 \.( ィf千ミ iリ   !.ヽ l|        山崎豊子さんの場合も、
             l}    ハ  |l八℃リ    ソ .{l℃リ リ   _ノ.  ソ        基本的には「弱者を書く」ってのがあるのかもしれない。
            !      !ヾ从  ¨       `¨ 从ハ ハ           そして対立者が国家権力だったり企業だったりするのね。
         ,'      /| {.§    _ ,,_    ,' {lハ V|
         〃 /  ,'::::! {l >  ` =´  <§{ハ   i          だからどうしてもウケがいいのは、
        /( .(  /::::::l. {l  ム` = イ.   ! {l::ハ.  ハ          権力を叩くことを喜ぶ左側……ってなるけど、
        / )ソ/:::::::::::ミ、 \= !    {、__  ! {l::::ハ  〉         実は「仮装集団」みたいな
         /  / ;;;;/⌒ { ≧彡 ´       ン iー . /::`,        共産党に牛耳られた音楽集団みたいなのも書いてるから、
.      /./ γ´厂l厂 ≧二}厂ヽ   __=´   〉、. V:::::::‘,       マルキシズム的な弱者観とは別の
      У   シ´⌒ー ヾ 〃 ⌒ l}  {l_,,,,,,.. < 厂l个v、ハ       もっと純粋なもののように思うんよ。
      /   / : : : : : : : : ソ: : : : : : l}  {l  {二ニ彡⌒|⌒{l \===
  ==≠    /: : : : : : : : : : : : : : : {l} l}H{l{l} `ミ、/ ⌒ー‐v   ̄ ̄ヾ   経済小説や社会派小説を読むときに重要なのは、
  ミ二二ニニ./: : : : : : : : :, : : : : : : {l} {ロ} {l}: : ソ、:::...: : : :i´ゞ     /   「その人が何を守ろうとしているか」
   `ヽ 〃メ: : : : : : : : イ : : : : : : {l}: : V: : : :{l}: : : ヽ::.: : : {  `ー ´     だと思うんよね。
       |i: : : : : : : : // : : : : : : : {l}:: : : : : : : {l}: : : : l}:: : : ! /        この辺、ショボい作家は、
     {l : : : : : : / .{ : : : : : : : : {l}:: : : : : : : {l}: : : : l}: : : |/         「自分が何を糾弾したいか」だけで終わり、
      {l: : : : : : く   ヽ : : : : : : : :{l},: : 、: : : :{l}: : : ィ′: : :!          ショボい評論家は、
     ヾ: : : : : : : :ヽ   ト =ー=´{l}::::::> -{}=1 l|: : : : :|          「権力を叩く」って構図だけを
      \: : : : : : : :\ l}::::::::{::::::::{::::::::}::::::::::}:::::::l|: : : : : |          ちやほや褒め称えるんだけどね。
        ゝ`ヽ: : : : : :乂ー‐‐'ー‐‐'ー‐‐'ー‐‐‐': : : : : :|
         \弋: : : : : : !            |: : : : : : |

198 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:56:00 ID:c./p8i0I

              ,..::;ニ=-、
              i::/     、
           ,ゞー--‐::':::|,..-;:ァ
         /:::::::::::::::;::::::::!::::::`丶、
        /::/::::::::::/:/|;:::::;!i::i::::::....、ヽ
          l:/::;'::::'オ/ !:::/へ|:::::::::::゙:.ヾ:、
        ,!,イ:::::/ !′ l::/  .lハ:::::|;;::::l        あれ?
         /i:::::!::/iTニT ,!;' イニリ,!:::l`、:|        でもそうなると……
          !:(|:'!::l ゜┘/  ゚‐:!:}::!  ゙!        社会派小説とか経済小説って、
          |::::M::::!、   ο  .ィ:i!リ           いわゆるルポルタージュとかとどう違うの?
          |::::|:::l:::レ゙'マ¬<:!::|::|
          !::::|x<!:l  |―| ,l:::|:::!           虚構ってこと以外違いなくね?
        l::::::;!ヾl:トミヾ、l〃!:ハ:|
        ,':::::::|  ヾ>ミV∠}′ i|
         l::::::::{ ,r=-=ニL._〉,ノ l|
       ,!:::::::::l      |l!l!|´   |!
       !:::::::::::ト、   |< _/:|
        !::::::::::::゙7ー イ丁´「 〈::::::|
        l::::::::::::/ l  | |  l ゙、::::|
       l::::::::::/ l.  |  |  l  ゙、:|

199 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:56:15 ID:c./p8i0I

           . : ´ `ヽ ,    =  、≠⌒メ、
         〃    У          `ヽ \
         /       !         ヾ   ヾ′
         ,'      l  /
          ,        l} 〃          !     i
          !      l} .〃 / 〃      リ    ヽ  !
       |     l} 〃 / l|  ハ リ  ,イ、 ヾ  i| !          まあ、確かにそういうところ、あるかもね。
        |      , =! l| ハ リ ゾ /リ ヽ ) l| l
        il       ハ ! 从./ィ云沁/  _,,,,_)ソ  l| !          実は戦後文学の大きな特徴だと思うんだけど、
        il       !ハ ! {l .っl廴ノ    { 刀`从 / !          いろんな文学がボーダーレスになってんのよね。
        l}      ,! ヾ {l、         ¨とつ ハリ          例えば大衆小説と純文学のボーダーレス化、
        il    メ|  〉 {l    辷ン  イ l}  /            私小説とエッセイのボーダーレス化、
          ,'    ,== 〈  ゝ、`  = ≦、 l} l} レ′            経済小説とルポルタージュのボーダーレス化、
       l}    / ⌒ヽ.八  \ (_::>=ゝl} l}     __==‐‐、    あげくにはラノベと大衆小説までボーダーがなくなりつつある。
       l}.   /   ./ __>  .)   ./ 彡イ.    /    ミ ‘,
      l} ハ /    y_ ヾ.  /`ヽ/  \ヽ   / ゝ ヾ\ヾ,ソ   ケータイ小説なんて、あれを小説というのなら、
      l} 〈::V   〃ゝ::人  (   "     )ソヽ /  /\ソ (ン    短い文節の詩と小説のボーダーレス化かもしれないし。
     l} 〈 V   / ヽ.¨  \ ヽ       ´ ソ/  /
     リ  V   /   !     )ソ     ソ    l   /
     /   ヾ   ヽ  |   乂          /   /
     / / \    \ |    ` ー  ―'― ‐ 1 __/
.   /〃      \   └‐‐-----------‐‐,┘
    ソ       \  釗           {

200 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:56:37 ID:c./p8i0I

                       ,r'ニ:二ュ、
                     (      》
             -‐=:=:=-.、__,..-‐:─::─'':─-..、_
               `> : : ...::.:.:.:i.:.:.:.:.:.:、:.:.:.:.、:.:.:`ヽ、
              /::,ィ: : : :/:/::;|:.:.:.:.i:|:.:ヽ、:.:.\:::.:.:.ヘ
                 /:;//:.:;.::/:/:::/|:.i:.:.:|:|:.:.:.:.ヘ: : : \::.:.ハ
               '"´ /:.:.:j:.:j:.l::;/ |:|:.:::i:|`ヽ、:.ハ::.:.:.:、:\::}
              j:.::/'|:.:|:.|:|⌒ |:|:.:.::リ ⌒ヽ:.:l::.:.:l:..:|:`::ゝ     まぁ、私たち一読者にしてみれば、
               |:;/ .|:.:|::.リ___!'∨::|____∨:.:.:.ト、|:::/      ジャンルとか関係なくて、
                '´  |:;∧::}≡≡ ヽ|≡≡ |:`ヽ|:::.:〈、      面白けりゃそれでいいんだけどね。
                  ,ノ|'::::::::j        ’|:.:.::|)ヽ:::`ヽ、
.                ,r'⌒ ー:-‐:`-、_ー'ー' _ j:.:.:.| ,イ´`ヽ::〉
              {       { {{ {'´`ュ|| ;}´ ̄ ̄ ̄⌒~`}

201 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:56:58 ID:c./p8i0I

                         /  ̄ミ 、
                     ,. -─…─-ミ    \
              . ⌒>ー=ミ     `    ヽ
            _ / /              \  .
         /   /                 ヽ
       /⌒  //
        .′             i       i| 釗! i     .
        鄯  /          |i     i| _,」⊥|、    i .
        |  .′    ′   |i   ∧ i|´仏以ハ / i| i      まぁね。
        |  │    |i  |i 八   ′?刋::}ハ ∨  i| |      私たちにしてみれば、面白ければいいわけだし。
        │  |i |    |i  _j仏以 /    乂 ノ⊂⊃八:
.      :  八 |、  八  イ升:}ハ          ハ/  |      例外は一部のオタッキーな研究家と、
        | /   | \ 个.人 乂 ノ    `     /| i  |      芸術はこれだ!と思い込んでるような人たちね。
        | /       \| ⊂⊃       ,   .イ :| i  |      彼らは変なところで細かいから。
        |      /  i八 'マ个: ..,_     个:| | i  |
        |    /    | ハ ∨Tアヘ,      ト‐ャノ 厶以      ただ、ノンフィクション……とくに評論やルポルタージュとかと、
        |  /      レ'⌒, ∨   }       //  }: : `ヽ    その他創作物のボーダーレス化だけは、
.      |/       / : : ′ \       /   ′ : :}    ちょっとした問題があると思うんだけど……
     /        {_: :人   \         人: : /|    これは書けるようなら後で書くわ。
    /         「⌒\{ \ _,}   {,__ /}//  |
  .          / |   )\ __,}   {,__ / (   ;    
   ーく      . < \│  / : : ー=ミ、___,.ノー=彡 : : ヽ  |    
       ー一     \│  .′              : : ; 釗
              )|   : :                : : ノ │    
      丶 _ ___彡釗 人: :                : : イ   |    
               !  ヽ>: :        : :<ノ    |

202 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:57:14 ID:c./p8i0I

                 _   __ /::::|
         ィ=、----v'::::;⊥--ヘ:::::::::ヾ/;>― 、
        /  :}` ̄:> '´   メ |:::::\::|^⌒ヽ .:.ヽ
.       /l l l ト、//     '´  \__:::::| ヘ   ヘ |
.        !//l li/ ./ .// ,、}r、      /:∧ ヘ ∨ |        さて、ノンフィクションとか、大衆小説とか語っちゃったけど、
.        |l l l./ ./ /.;'  トヘi'ヘ  :| .|. \::ヘ: ヽ ヘ |        そろそろ次のネタに移りましょうか。
       ヽ. | | | | .||! |.   |:| :| .小 j! ハ;ハ  ヘヽ |
        | ヽ:|ハハ圷 ?  ,jハィ〒ミ!lハ/Y゙| ヘ  |        第二次戦後派。
.          |l l l`ヽli *(●)   (●)* /j/ハ|  ∧ |         安部公房と三島由紀夫ね。
.         |!: | :|:!⊂⊃、_,、_, ⊂⊃,ξイi:|  ∧ |     /〉
        ハ: | ./*\.  ゝ._)  /|*ノ.:.リ /  /      /./7
         / :| レァ:、_ .>、ー ,. イ ノ:7!_;j/  i|    /-'./―;、
.        /  レ' {     ィく 「   ,/   / / /|     | 〈:r! ノ,ハ
       / /  〈 /\ §   ξ   // / //: |     _|.  } ^ドr'′
      /   .::|   \|∝ ξ /::::::,.イ/ 人_:|    _ノ `ー-::イ
    _,/      :. :./.::   ヽ/ o ̄ |   /    ____〉 厂L __ _,人
.  /        ;/    //       |  | ./   } | :|   〉  〉
  \     __/      ://    __r'  _丿 |    {  | :|  :/

203 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:57:39 ID:c./p8i0I
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 1920(大正9)  安岡章太郎、阿川弘之
 1921(大正10) 庄野潤三
 1922(大正11) 瀬戸内寂聴
 1923(大正12) 遠藤周作、佐藤愛子
 1924(大正13) 安部公房、吉行淳之介
 1925(大正14) 三島由紀夫、辻邦生
 1926(大正15) 三浦朱門、星新一、奥野健男、宮脇俊三
 1927(昭和2)  北杜夫、小川国夫
 1928(昭和3)  澁澤龍彦
 1929(昭和4)  なだいなだ
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        /"´       ̄``< \
     , '⌒Y-‐   ,  /     \ \ ヽ
    ./   .├=/ / / /   ハヘヽ ヘ ',
    l    トヽ,'  ||  | |   ,   l l| | l l
    |     |  l i ||   | |  ,イ | .l l| '∩_
    |    ∧ :| l リ、 .| |/ l  l .l l| 〈〈〈 ヽ
    |   ハ.∧ヘ ハ圷 ?   ィ〒ミハハ〈つ   }     さて、安部・三島と同じような世代の作家を挙げてみたよ。
    |   ヾ ヽl   l*(●)  `(●)* /``、  {
    |    |\§ |⊂⊃、__,、_, ⊂⊃ l   |   |      戦後派、って言う割に、
    |    |  § | ゝ、 {__ノ , イ §|   |   |      彼らは実はジジイってわけじゃないんだよね。
    |    |.  |   l メ、_ ̄_ノヾ |  |   |   |      実は狐狸庵のほうが年上だったりするし。
    |    レ´|   |´ll  ∂  ll`|  ト、/   ,'
    |    |  仁二]|| `  ´ ||仁二]    /
    |    |  仁二] ヽ   У∧仁二]: 、_,/.|
    |    | {: )ソ: : : : `: :≡: : : )ソ.: : :}   l
    |    {二ゞ: : : : : : : : 人: : : : : : :.ノ   :|
    |    |   l: : :―: : ´: : : `ー 1´     . |

204 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:58:00 ID:c./p8i0I

         _____
      ,.....::::::::::::::::::::::...
     /.:::::::::::::::::::::::::::::::::.`ヽ
     ,:::::::::::::::::::-‐::::::::‐-:::::::}
      {:::::::::::::::Nヽ八ノノイ:::::/        でも文壇での地位を気づいたのが、
     、:::::::::(l::|( ●) (●)イi         安部さん三島さんのほうが先だった、ってことよね。
      ヽ:::::八|ー(::::)^(:::)-八
      <>x:从、   -  イ          だから彼らは「第二次戦後派」と呼ばれる……
.       /.:::i,.-/> ∩〔 ノ
      {::::/i::::\/{  |ヽ
        V /.:::::::::::::「 ̄| |
       { {:::::::::::::ノ|゜ | |
       、__` ̄]`ヽ __ノ


          / >'´ ̄        `ヾ\
       ././ /      \  、   ‐-Y⌒ヽ
       /./ 〃ハ    ヽヽ ヽ \=┤   i
        lイ l |l l  、   ||  l|  ゙, ノト    l
        |ヽl |l||ト、 ||  l| i |  |     |
        |.ハl ll .| | l \|| ,,リ l l ∧   |     確かにデビュー時期からすればそうっすね。
        | ハハ ハ圷 ?   ィ〒ミ⊥/ / .ハ   .|
        |   ヾ *(●)′ (●)*ノ| lノ // :   |     でも、本当に重要なのは「デビューの時期」よりも、
       |.rヽ |⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃|!§/l   |     むしろ「どの世代か」じゃないかと思うんですよね。
       |.i ! |§.|ゝ、ゝ._) ィ´| §  |    |
    r;r‐r/ | |  :| メ、  ̄ ノヾ |  |  |   |     もっと言っちゃうと、「いつ、どのような形で戦争を経験したか。」
    〈_L (`ヽ .}r'l  |`||  ∂  ||´|  |`ヽ.l   |
   l` ( ``/ |仁二] || `  ´ ||仁二]   l   .|
    ヽ   l  |仁二] ヽ У  /::仁二]   |   .|
.     |,.   l  レ')ソ: : : : :≡: :´: : : )ソ: :}  |   .|

205 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:58:18 ID:c./p8i0I

                 _   __ /::::|
         ィ=、----v'::::;⊥--ヘ:::::::::ヾ/;>― 、
        /  :}` ̄:> '´   メ |:::::\::|^⌒ヽ .:.ヽ
.       /l l l ト、//     '´  \__:::::| ヘ   ヘ |
.        !//l li/ ./ .// ,、}r、      /:∧ ヘ ∨ |
.        |l l l./ ./ /.;'  トヘi'ヘ  :| .|. \::ヘ: ヽ ヘ |         例えば大岡さん野間さんは、
       ヽ. | | | | .||! |.   |:| :| .小 j! ハ;ハ  ヘヽ |         戦争を「兵士」といて、「戦地」で経験してる。
        | ヽ:|ハハ圷 ?  ,jハィ〒ミ!lハ/Y゙| ヘ  |          一方の三島さんとかは、
.          |l l l`ヽli *(●)   (●)* /j/ハ|  ∧ |          戦争時代「学生」として、「内地」で生活していた。
.         |!: | :|:!⊂⊃、_,、_, ⊂⊃,ξイi:|  ∧ |     /〉   要は同じ戦争の経験でも、大きく異なってくる。
        ハ: | ./*\.  ゝ._)  /|*ノ.:.リ /  /      /./7
         / :| レァ:、_ .>、ー ,. イ ノ:7!_;j/  i|    /-'./―;、
.        /  レ' {     ィく 「   ,/   / / /|     | 〈:r! ノ,ハ
       / /  〈 /\ §   ξ   // / //: |     _|.  } ^ドr'′
      /   .::|   \|∝ ξ /::::::,.イ/ 人_:|    _ノ `ー-::イ
    _,/      :. :./.::   ヽ/ o ̄ |   /    ____〉 厂L __ _,人
.  /        ;/    //       |  | ./   } | :|   〉  〉
  \     __/      ://    __r'  _丿 |    {  | :|  :/

206 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:58:39 ID:c./p8i0I
              ,,===、、
              //    ヾ、
                 l:|      ヾ.
              __!__/:ヽ、___l|_
      ,. -‐_´:-: : : : : l: : : : : : : : : : :`: .、
      /‐/: :,: : : : : :, :l: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
      /: : /: : : : : /: /l: : : : ハ: l: : : : : : : l: :`、
     /: ,//: :/ : : :_LL_l: : : l:l レA、:_: : :、: l : : l
   ////: : :l : : : ∧/ l: : : リ l: |丶:`: : l: l: : :l
  / //l: : : l: : : /_V_ヾ: : |l _ヾ__ヽ: : : l:ll: : :l
      /│: : ,、: : :lT亦テl ヾ: l  T示┬l: : W :、:l     まぁ、同じ飢えだとしても、
      l : ハ: : ハ`、'::,┤ ヾ   P:,:::ノ'lヽ: ト`,:x     内地ではさすがに人肉は食べないもんね……
       V  ヽ:l: :l `''´  ,   `''´'.: ヽl_ノ: N
         `  N: :ゝ、_, ‐"` 、    ノ: : N : : l      ちなみにこのコルネの中は、ちゃんとチョコレートだからね。
         │: : :,‐´`   `l-イニ: /: : :ハ: : :l      決して人肉じゃないから。
             l : ,亠    ‐、l  `〉/: : : l: l: : :l
            ハキ  _     ヒ、、/ /: : :/彡l、: l
         l//)、 (:::::`:::、 ,'、゙、l Y : : /〃彡l l
         /l´ l '`,‐ニ┬┤l `,.l l /,´/  |l

207 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:58:53 ID:c./p8i0I

    /    | ハ  \ `    ヾ     `i       |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ :. :.ト、 /}ヘ      i
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソ ヽハ、 リ    |
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ.  /i/ ヽ.    |
  レl  |ヽ`z'ヾヌヽ\ヽ l , ィrァzュ l / lヽ∧     l        この戦争経験と絡んでくるのが共産主義との兼ね合い。
  |ハ ハヘヾィfマ∧  ヾ  {∨ウ》 イ' レイノ  ヽ.  .:|
   ∨、ルヽヘリ ゞリ     ゞ‐'とつ/ |'     ハ.l        というのは、戦後派は戦前から共産党活動をやってて、
     マlヾ| |とつ             /} |  ヽ    !        戦中期に一度転向して、戦後戻ってくるパターンが多い。
    ヾ ' .l ハ、    、     , イ イ ハ   \  ∧       要するに戦争を起こした国に対抗するためには、
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ       共産主義をもってまとまるしかないと考えてたようなのね。
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ
      ,  /≧ュ、__|_|_,イ   .|__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ      しかし三島さん辺りの世代は、
      | ./ r孑‐-┐ノ|:.:.:.:.l>リ、‐_,‐<ヽイ/:::|::::.../ )     戦中期の共産党のふがいなさとかを見ていた。
      レ  / ト‐-┘  // /´ ̄ ̄""'''ー--、,__/_ /      要は簡単に転向することとか知ってたのね。
     ,′ ,  にこ}| ::::::「:/              _/ム _     また、戦後直後の共産党の暴走というのも冷静に見てた。
     ,  '  ィヾ `丶:::::/           f゛―-、 __
     | /   ノ´⌒``:::::/           > 、_  ノ      そういうことから、共産主義がアテにならないことを、
     | /   ,'    ::::/           r| 〈` ヽ イ      見抜いていたんだと思う。
     レ    {    _::/            ヽ ニ7 /
     /   人、 ヽ、:/             /‐―"/

208 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:59:08 ID:c./p8i0I

               ,. -―-―- 、
             ....:::::::::::::::::::::::::::::::::...、
.            /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.`,
            /.:::/:::〃:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::',
.             ;::::.:′:八::::::::::::::/.::::;:::::ノ::::::::::
            i:::::|::::_::|:::::、:::::::/l::::/イ::::::::}:::::}
          !::::|:´::八Tトヽ/ーァ弋Tマ::::ハ::::;
.           ?八垳无   /行予y∨Y:;'
             ヽ::::ゝ(:::::)'^(::::::) ノ.::イソ/          まあ、共産主義が優れてるなら、
              い、   ′    .イ/: :/|\         1989年にソ連崩壊はしなかったろうし、
.         /⌒`ヽiゝ ._ ^n_. イ /: :人|  )        今の北朝鮮はありえないだろうしな。
           /      ヽ::| `,にヽ//./|)一v'
       ,ノ‐- .     i}Yご'ー Y^寸   ゙,
       |    \ x彳( [_y  〃:::/ ノ |
      /厂`丶   `ぐ ̄`∨   ∧::::>'´ ノ〉
.     | 〈   、\/~ ̄`{  ;仁 ̄ ̄〔  .
     /!     :| . :}     ヽ  /´[ ̄ ゙̄寸^〉
.   { 〈     :|/  . . : : : :| y′ |ヽ   }`《
.     〉 \ \ :〉 ヽ\: : : : : :|/     \: :ノ ,〉

209 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:59:24 ID:c./p8i0I

          / >'´ ̄        `ヾ\
       ././ /      \  、   ‐-Y⌒ヽ
       /./ 〃ハ    ヽヽ ヽ \=┤   i
        lイ l |l l  、   ||  l|  ゙, ノト    l      しかし一方で、先にデビューしちゃった安部さん三島さんは、
        |ヽl |l||ト、 ||  l| i |  |     |      それ以前の戦後派作家のようなことも、
        |.ハl ll .| | l \|| ,,リ l l ∧   |      考えなきゃいけない羽目になるんですよね。
        | ハハ ハ圷 ?   ィ〒ミ⊥/ / .ハ   .|      要は自分のあり方とか、社会のあり方とか、
        |   ヾ *(●)′ (●)*ノ| lノ // :   |      そんなことを考えた作品を書かなきゃいけなくなった。
       |.rヽ |⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃|!§/l   |
       |.i ! |§.|ゝ、ゝ._) ィ´| §  |    |      社会が文学にそういうのを求めてたから。
    r;r‐r/ | |  :| メ、  ̄ ノヾ |  |  |   |
    〈_L (`ヽ .}r'l  |`||  ∂  ||´|  |`ヽ.l   |      というわけで、まず安部公房さんの「棒」行きましょか。
   l` ( ``/ |仁二] || `  ´ ||仁二]   l   .|
    ヽ   l  |仁二] ヽ У  /::仁二]   |   .|
.     |,.   l  レ')ソ: : : : :≡: :´: : : )ソ: :}  |   .|

210 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 21:59:58 ID:c./p8i0I

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶






                     ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm4204712







⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

                     -‐‐- .
               ..::´:::::::::::::::::::::::` 、
                /.::::::::::::::::::::::::::::::::: ┛┗
             /::::::::::::::::::::::::::::::人::::::┓┏
              {::::≠::::::::::::::::::::(0_,)::::::::::::::}
               八::{:::::::::::::::::::/.:::/!{:::ハ/イ::::/
          厂``y‐ 、::::::::::::(/::〃八/ {_ノ:イ
   , -‐…  {___ノ:ヘ_} `ヽ'<{::l|xx  /:::/          オイコラ、そこの腐れガバマン女!
   i     / {::/     〃ハリ且_/´i/
   |   Y/  人i    /   }                紹介するといっておいて、これはないだろうが!
   |_,/         {     〆、  ノ}/)
   ィク ,j>、_      ,ノヽ、    j´Yi|⌒T´
  〈_/.::::::::::::::::.\__ __/   \   }|__シ
  /.::::::/.:::::::::::::::::(::∨        `ー'ー┘

211 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:00:37 ID:c./p8i0I
                   _
       /´⌒ Y´         ヽ
       /    ト     ヽ  i   V'ト、
       /V /  /   / |  i l  !  i|   |
      ./ V !  / .  / |  i | |  |.|  |
     / V| |  .l|   i -/V `ト-|‐|.|  |
     /V .| ‖   || |イ^jミ   イミオ'| . |
    // | /', て.| !( ○ 三(○l| .|  l|      いや、真面目な話、公房さんの作品はやる夫化無理でしょ。
    ||  /  } V§| |⊂⊃ 、_,_ ⊂!| | |l      デパートの屋上から落っこちたときに棒になって…って、
   {|   ト /  . |§| ト 、.  し' /§ | | |      さすがにシュールすぎる。
    |   | |    W| |  ` --ァ' | | | | /
    l   ト'´  , -< //     └ 、ヽヽ| |/
    |  /  /ヽ(ニニニ)ヽ    \ヽニニ)
    |∧ | /   (ニニニ):::::` ー ´::::ヽニ)
   // || |    (ニニニ)::::::::::::::::::::::::::`、
   //  | | |     | |::::::::::::::::::::::::::::::::::}
  /   | |  |     |ノ:::::::::::::::::::::::::::::/

212 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:00:55 ID:c./p8i0I

              ,,===、、
              //    ヾ、
                 l:|      ヾ.
              __!__/:ヽ、___l|_
      ,. -‐_´:-: : : : : l: : : : : : : : : : :`: .、
      /‐/: :,: : : : : :, :l: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
      /: : /: : : : : /: /l: : : : ハ: l: : : : : : : l: :`、
     /: ,//: :/ : : :_LL_l: : : l:l レA、:_: : :、: l : : l
   ////: : :l : : : ∧/ l: : : リ l: |丶:`: : l: l: : :l
  / //l: : : l: : : /_V_ヾ: : |l _ヾ__ヽ: : : l:ll: : :l
      /│: : ,、: : :lT亦テl ヾ: l  T示┬l: : W :、:l         あれ?
      l : ハ: : ハ`、'::,┤ ヾ   P:,:::ノ'lヽ: ト`,:x         落ちるときに棒に変化って……
       V  ヽ:l: :l `''´  ,   `''´'.: ヽl_ノ: N
         `  N: :ゝ、_   _    .ノ : : N : : l         カフカの「変身」に近くね?
         │: : :|  ≧ t - <: : /: : :ハ: : :l
            .l : : :|./ |,─ 、./ //: : : l: l: : :l
           .| : : :|   |ィ ヽ/ // : : :/彡l、: l
             |: : : |  .| ⌒/ //: : : /〃彡l l
            |: : : |  .| / // l l /,´/  |l

213 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:01:39 ID:c./p8i0I

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

               ____
             /      \
           / ─    ─ \
          /   (●)  (●)  \
            |      (__人__)     |   今度は一体なんだお?
          \     `⌒´    ,/
          /     ー‐    \
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 グレーゴル・ザムザは、ある朝自室のベッドで目覚めると……

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214 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:01:54 ID:c./p8i0I

            -‐..::::  ̄ ̄ ::::::......、、
         /:::::::::/::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::ヽ、
       r'´:/:::::::,イ:::::::::: |::jハ;:::::::::ヽ:::::::::::\
       |::/::::::::/│::::::::::|::| |::::ヽ:: ',:::::|:::::::..',
       !:l:::::::/ ̄|::::::::::// ̄|:::从:: |:::::|::::::::::rヘ
       ノ:|::::/ ___レヘ:::::/ ___V  ';::|:::::|::::::::::|:::::.i
      . !:::{从rテ示  ∨ rテ示7 V::::::|::::::::/::::: |
      /:::::::::リ ヒソ     ヒソ /::::::/::::::/:::::::::|        また私この役ですか、そうですか。
      |:::::::: ′          /:::::::「`)イ::::::::::::|
      |:::::::小、         /::::::::::r'´ |:::::::::::::|        ボソッ……早くジョージを演じさせてください。
      |∧:::| l::> .. _ ̄   .イ::::::::::/  |:::::::::::::|
      l| V !:::::::::|rュr勹   フ::::/V    |:::::::::::::|
         |:::::/ん)´  /:/ン勹ぅ- 、│:::::::::::|
         |::/ r')ヘ   んr'´ノ´   ヽ ::::::::::::|
         l;' /  `⌒´  ( {、     |:::::::::::::|      ※「やる夫が地球になるようです」
        / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ }!     |:::::::::::::|        ttp://oyoguyaruo.blog72.fc2.com/blog-entry-3743.html

            【昆虫の仲間】

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 自分が巨大な毒虫になってしまっていることに気が付いた。

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⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

        /"´       ̄``< \
     , '⌒Y-‐   ,  /     \ \ ヽ
    ./   .├=/ / / /   ハヘヽ ヘ ',
    l    トヽ,'  ||  | |   ,   l l| | l l
    |     |  l i ||   | |  ,イ | .l l| レ' |
    |    ∧ :| l リ、 .| |/ l  l .l l| |   :|      ザムザの変身した虫は、
    |   ハ.∧ヘ ハ圷 ?   ィ〒ミハハ/  :|      翻訳では「毒虫」ってなってることが多いけど、
    |   ヾ ヽl   l*(●)  `(●)* /   :|      「ロリータ」を書いたナボコフによると、
    |    |\§ |⊂⊃、__,、_, ⊂⊃ l     |      「甲虫」じゃないかという説を立ててるのね。
    |    |  § | ゝ、 {__ノ , イ §|     |
    |    |.  |   l メ、_ ̄_ノヾ |  |     |      で、忌み嫌われる「甲虫」と言えb……
  r、    | r´|   |´ll  ∂  ll`|  ト、   :|
  ヽヾ 三 |:l仁二]|| `  ´ ||仁二] |   |
   \>ヽ/ |` }:二] ヽ   У∧仁二]: 、   |
    | ヘ lノ `'ソ)ソ:: : : `: :≡: : : )ソ.: : :}   l
    |  /´  /ゞ : : : : : : : 人: : : : : : :.ノ   :|
    |  \. ィ  l: : :―: : ´: : : `ー 1´ |   :|

215 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:02:58 ID:c./p8i0I

                     -‐‐- .
               ..::´:::::::::::::::::::::::` 、
                /.::::::::::::::::::::::::::::::::: ┛┗
             /::::::::::::::::::::::::::::::人::::::┓┏
              {::::≠::::::::::::::::::::(0_,)::::::::::::::}
               八::{:::::::::::::::::::/.:::/!{:::ハ/イ::::/
          厂``y‐ 、::::::::::::(/::〃八/ {_ノ:イ
   , -‐…  {___ノ:ヘ_} `ヽ'<{::l|xx  /:::/          オイコラ、そこの腐れガバマン女!
   i     / {::/     〃ハリ且_/´i/
   |   Y/  人i    /   }                「けいおん」のファンを敵に回す気か!!!!
   |_,/         {     〆、  ノ}/)
   ィク ,j>、_      ,ノヽ、    j´Yi|⌒T´
  〈_/.::::::::::::::::.\__ __/   \   }|__シ
  /.::::::/.:::::::::::::::::(::∨        `ー'ー┘

216 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:03:15 ID:c./p8i0I

                />'´ ̄      `ヾ\
              // /      \  、   ‐-Y⌒ヽ
                 // 〃ハ    ヽヽ ヽ \=┤   ‘,
              /イ l |l l  、   ||  l|  ゙, ノト、   i
           //ハ l |l||ト、 ||  l| i |  | ヘ.  i
             ///ハl ll十┼|li \|┼--リ l l ∧ ヘ  i        まあ、そういうつもりはないっスけどね。
          〃/ i ハハ 圷 ?    ィ〒ミ| ⊥/ / ハ ヽ  i
.         〃./ i i  '. *( ●)′ (●)*ノ| lソ//iヘ ヽ i        重要なのは公房はカフカと同様の、
          |l l  i/  ,ハ⊂⊃、_,、_,⊂⊃|!§.// i ヘ.  i        変形譚を書くのが得意だった、ってことかな。
          |l |. /  /./§> 、ゝ._) ィ´人§//.  i ヘ ヘ
          |l |/_./ / ノ, ィく 「´   「>、 _\\_ '. ∧ .ヘ      そして「変形譚」ってのは、
          |l |仁二二]/\ §   ξ /::/ >‐{ V ハ  ヘ      実はその場にいながら「失踪する」のに等しい。
          八 [_二二二] :::::|∝ ξ /::::::/[二二二]  / ) ヘ     自分の意識はそこにあるのに、
          /∧ヽ[二二二}::::/ £/´ ̄ ̄""'''ー--、,,__/_ /' l|     周りの人はその人がいなくなったように見るという、
       //  Vヘ ̄)ソ:::/   /            _/__ム/ヽ| l|   そういう不条理が存在するのよね。
.        / ′ ./::::::::::::///::/           f゛―-、 __丿l|
        | l /:::::::::::/ //:::::::/           > 、_  ノ| l|
        l|{::::::::::::::::ヽ (/:::::T /           r| 〈` ヽ イ | l|
        ヽλ::::::::::::::::::::::V:::::::/            ヽ ニ7 // //
        \:::::::::::::::::::::::::::/             /‐―'"

217 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:03:29 ID:c./p8i0I

    /    | ハ  \ `    ヾ     `i       |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ :. :.ト、 /}ヘ      i
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソ ヽハ、 リ    |        芸術史的に見て、
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ.  /i/ ヽ.    |        こういう夢とか無意識の中に「強度の現実」を見出し、、
  レl  |ヽ`z'ヾヌヽ\ヽ l , ィrァzュ l / lヽ∧     l        それを現実的に表現する……
  |ハ ハヘヾィfマ∧  ヾ  {∨ウ》 イ' レイノ  ヽ.  .:|        これをシュルレアリスムっていうんだけど(※)、
   ∨、ルヽヘリ ゞリ     ゞ‐'とつ/ |'     ハ.l        公房の作品は代表格ともいえるのよね……
     マlヾ| |とつ             /} |  ヽ    !
    ヾ ' .l ハ、    、     , イ イ ハ   \  ∧       もっとも日本の場合、こういった「強度の現実」でなく、
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ       むしろ「不条理」のほうを重視して、
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ      そういう不条理を「シュール」なんて言ったりするんだけど。
      ,  /≧ュ、__|_|_,イ   .|__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ
      | ./ r孑‐-┐ノ|:.:.:.:.l>リ、‐_,‐<ヽイ/:::|::::.../ )     ちなみに日本でのほかのシュルレアリスム作品といえるのが、
      レ  / ト‐-┘  // /´ ̄ ̄""'''ー--、,__/_ /      つげ義春の漫画「ねじ式」よね。
     ,′ ,  にこ}| ::::::「:/              _/ム _
     ,  '  ィヾ `丶:::::/           f゛―-、 __ 丿
     | /   ノ´⌒``:::::/           > 、_  ノ
     | /   ,'    ::::/           r| 〈` ヽ イ
     レ    {    _::/            ヽ ニ7 /
     /   人、 ヽ、:/             /‐―"/                        ※シュールレアリズムともいうよね。

218 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:04:08 ID:c./p8i0I

           ____
        /:;:;:;:;:`ヽ.
       ./;/   ヽ;:',
      /;/ __,.ヘ、___!___
      ,. |/'"´::::|:::::ヽ::::::::::::`"'' 、
  ,. ,. ''::::::!:::::::::/|:::::::::i:::::::::::::::::::、:::::ヽ、
 '´ /::::::::::::::::/レ|:::::::::i:::::ヽ、ヽ;:::::\:::::',
  /:::::::::::::::::::/|:::::i::::::::::|\::::;i`ヘ::::::::\i
 ,'::::::::/::::::/:/ !;;ハ::::::::|  \!;;;ハ::::::::::::::ヽ.
 i:::::::/!::::::i/〒テテ ヽ::::| テテテ'!ヽ\:::::::::',        シュールって普通に使ってるけど、
 !::::/::i::::::::ハ ヒ:;:;r  ヽ! ヒ;:;r! !\::::!へハ!        「不条理」って意味とはね……
 V'! イi::::::/!:! ""        "".l:::ヘ:::!:|
   ヽ! ヽ!::|::i>、.   、_,、_,  ,.イ:::|:::::レi::|         覚えとこ。
      |::|:::|::::::`7:.r--r 7´|:::|::::|::::::::|::|
     .|::|::::|:::;:イヽ!__/::::`>.,|::::|:::::::|::|
     |:::|::::|く\::::::!/:::::://|::::ト.:::::|::|

219 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:04:28 ID:c./p8i0I
⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

ヾ: :.        ,.-''".;.;.;.;;.;.;.;.;.;.;;;;;`'、
 } .:.        /.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;;;;;;;l
ノ  .:;      ´7;;;;;rr-‐-‐'^i:;.;.;,;,;,;,;;;;;;}
{.  .:.          《    __,,,ゝ{rヘ.;.;.;;;;;ζ
ヾ. ..;        .l.゙"rィァ‐ ,.::::゙£};;;;;;;;;;ゞ=-、
  .、:...:.:......       /__;:   .::::::::r .^^'λ 三ミぇ
  `" ̄`ヾ:.    了二つ :::::/;: .::  .::ゝ三三ミぇ_
         ゞ=ヲ rー冫;::::::::.. ::.. ..:::ヾ三三;=/
             _,> .二Y´乍=z::::   .....:::|三三/ミぇ_.
          ノ.K ,-=.Y 三‖::. ,; ,;::.._z-|三/ぇ::::::::...`ミ.、
       ∠.三i| ヽ  ノ;三‖;_;;zr-― .::}》'三i三三ミ>:/:ヽ.
      /,;彡:__l|  ,.イ;;三三}},, _,,   ..:://三i三三三メヾ;:::..ヘ
     / ,;/::::/三lレ' l|;三三‖; :::....  ..::|ん三i三三;<<三 ゞ;:::.゙,.
.   /..;;;ノ:::::/三三ヾ_;j|三三{{..; ::..... ..::://三三j二二ノノ三三}::::i}
  / ;/::::,∠ツ.三三彡ラ:三三||,,; ::.... /z'三二i二三,Ζ三三き:::ゝ、.
 ,',;/::::r ´...三三ソ_;;z-ヘ三三||::: ;;;::..ノノ三三二j三三王三三二∧:::k
. {;/::::/;;三三三/    .>;;三||::: ;;;;//三三二三三三|三二二三∧::λ
 ヾ;_∠√       }三三ミヽ_//三三二j三三三弋二三三三∧:::ト、
                  ヾ三三三}.{三三二i三三二二;;;>┐三三三∧::::l
               >三三‖三三≡i三三三二ソ .L三三三三}::::}l
               / 三三‖三三三三j三三三/  7三三三/:::ム
                 >三三‖三三三三i三三三/  /三三三/:::://
                / 三三‖三三三三i!三三三{ ./三三三/:/r

              【三島由紀夫】

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

          /     . : ´              ハ  i
            ,     , '   ,'              ヽ  ハ !
            i    〃  〃,  ,  i   リ  i  l    ハ
            i    ハ  {l ハ !  l|   ハ !i   !     ‘,
          !    ハ  .ル リ ナヾ八  )、ハサ‐リ    ト
          l}    ハ   ィf千气 \.( ィf千ミ iリ   !.ヽ l|
             l}    ハ  |l八℃リ    ソ .{l℃リ リ   _ノ.  ソ
            !      !ヾ从  ¨       `¨ 从ハ ハ          さて、公房さんの次は、やっぱりこの人っしょ。
         ,'      /| {.§    _ ,,_    ,' {lハ V|         三島由紀夫。
         〃 /  ,'::::! {l >  ` =´  <§{ハ   i
        /( .(  /::::::l. {l  ム` = イ.   ! {l::ハ.  ハ         耽美・退廃的な作品で評価され、
        / )ソ/:::::::::::ミ、 \= !    {、__  ! {l::::ハ  〉        最期がアレな人。
         /  / ;;;;/⌒ { ≧彡 ´       ン iー . /::`,
.      /./ γ´厂l厂 ≧二}厂ヽ   __=´   〉、. V:::::::‘,
      У   シ´⌒ー ヾ 〃 ⌒ l}  {l_,,,,,,.. < 厂l个v、ハ

220 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:04:48 ID:c./p8i0I

              ,,===、、
              //    ヾ、
                 l:|      ヾ.
              __!__/:ヽ、___l|_
      ,. -‐_´:-: : : : : l: : : : : : : : : : :`: .、
      /‐/: :,: : : : : :, :l: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
      /: : /: : : : : /: /l: : : : ハ: l: : : : : : : l: :`、
     /: ,//: :/ : : :_LL_l: : : l:l レA、:_: : :、: l : : l
   ////: : :l : : : ∧/ l: : : リ l: |丶:`: : l: l: : :l
  / //l: : : l: : : /_V_ヾ: : |l _ヾ__ヽ: : : l:ll: : :l
      /│: : ,、: : :lT亦テl ヾ: l  T示┬l: : W :、:l
      l : ハ: : ハ`、'::,┤ ヾ   P:,:::ノ'lヽ: ト`,:x        三島は晩年のネトウヨ気質と
       V  ヽ:l: :l `''´  ,   `''´'.: ヽl_ノ: N        割腹自殺のイメージしかないなぁ……
         `  N: :ゝ、_   _    .ノ : : N : : l
         │: : :|  ≧ t - <: : /: : :ハ: : :l
            .l : : :|./ |,─ 、./ //: : : l: l: : :l
           .| : : :|   |ィ ヽ/ // : : :/彡l、: l
             |: : : |  .| ⌒/ //: : : /〃彡l l
            |: : : |  .| / // l l /,´/  |l

221 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:05:22 ID:c./p8i0I

        /"´       ̄``< \
     , '⌒Y-‐   ,  /     \ \ ヽ
    ./   .├=/ / / /   ハヘヽ ヘ ',
    l    トヽ,'  ||  | |   ,   l l| | l l
    |     |  l i ||   | |  ,イ | .l l| レ' |
    |    ∧ :| l リ、 .| |/ l  l .l l| |   :|        いや、三島は保守派とは言えるけど、
    |   ハ.∧ヘ ハ圷 ?   ィ〒ミハハ/  :|        「ネトウヨ的」とは違うでしょ。
    |   ヾ ヽl   l*(●)  `(●)* /   :|
    |    |\§ |⊂⊃、__,、_, ⊂⊃ l     |        そもそも「保守」かどうか、ってのも疑わしいんだけど。
    |    |  § | ゝ、 {__ノ , イ §|     |        保守の人があんな退廃的なことしないだろうし。
    |    |.  |   l メ、_ ̄_ノヾ |  |     |
  r、    | r´|   |´ll  ∂  ll`|  ト、   :|        というわけで、自伝的小説「仮面の告白」からいこっか。
  ヽヾ 三 |:l仁二]|| `  ´ ||仁二] |   |
   \>ヽ/ |` }:二] ヽ   У∧仁二]: 、   |
    | ヘ lノ `'ソ)ソ:: : : `: :≡: : : )ソ.: : :}   l
    |  /´  /ゞ : : : : : : : 人: : : : : : :.ノ   :|
    |  \. ィ  l: : :―: : ´: : : `ー 1´ |   :|

222 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:05:34 ID:c./p8i0I

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

             / ̄ ̄\
            / _ノ  ヽ、_ \
          . | ( ●)(● ) |
          . |  (__人__)  │
            |   `⌒ ´   |
          .  |           |
          .  ヽ       /
             ヽ      /
             >     <
             |      |
              |      |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 私は、祖母の溺愛の元、育っていった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

223 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:06:28 ID:c./p8i0I

                 / ̄ノ 、
              |    (=)
                  !   (.ノ)
                 人    }              汚物の汲み取りにあこがれるだろ……
            __ ,r= ´ 八`7T_`.ヽ.. - 、
       , '´  ⌒フ⌒ヽ.r'´  ゝ、   ヽ..
      ,≠'、     , '      !     ヽ,.r '´ `ヽ.
    人  }ゝ- 〈      }.、     。八  ヽ. r-ヽ
   /´ ` 、 '  ノ  ヽ .。_ ノ、r`ー-< /ゝ._ ヽ  ハ.
  (rヽ.  `r ´ \ ミ  {_.. -、ト,.... _}.i/   ./ ,/,ノ'
   ヽ. `ーヘ.   ヽト  〉-‐‐ヘ..... ィ |     / '´ , '
     ゝ、  ヽ、   }`ヽ.--‐'_ 、..ノ !,..__/   /
      `ヽミ. `´ ̄}  ヽ      {、  '^,r ´
           ゝ..___/`ミヽ.、.____/'ゝ-≠-= .
            ∨ 人 ヽ   i ヽ `ヽ.   `丶
            |イ    ヽ. リ  ヽ.  ヽ.   `ヽ、
             | i.  ;  : ∨    `ヽ、 \   : ヽ
              | ハi'  :  !` ‐-= .. ____ ヽノ  リ
             !   !   ! !          /⌒ヾー.ノ
             ',  :  {. ,'            !   i ,′
             ', ∧  i           }   / ,'
              ∨ ヽ !             i   /
                 i}   /          ,'  /
                 /ハ  メ、         /   ,'
                i   Y : !        /ハ ノ !
             ',  i!,ノ ,'         (     ゝ.
                ∨ i ,'            `>、__ ヽ、.
               ∨i! !            r ´ ̄ ̄` ー'.
                 ', i.          {: : : : : : : : : :ヘ
                   }ハヽ           ゝ-- ┐:: : : :ハ
                 ノ ハ !               |: : : : : :|
              ゝ=とノ            (ー.三. = )
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 そのせいだろうか。
 私は汚物の汲み取り屋とか、花電車の運転手とか、
 地下鉄の切符売りになりたいという憧れを持っていた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

224 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:07:07 ID:c./p8i0I

                       _
                         | |
        |二冊二二二二二二二二才二二|
            Ν            | |
            Ν            | |
            目,,              | |
         - −.、              | |
       = =)lllヽ             | |
.         (人__)  ノ           | |
.       }==┃===' ))          | |
.     ─┼    , U           | |
    ((  |_/|_ノ           | |
                          | |


                                                       / ̄ ̄\
                      聖セバスチャン……                    /  ヽ、 _  \
                                                    ( ー)( ー)   |
                      最高だろ……ハァハァ                    (__人__)     |
                                                      (`⌒ ´    .|
                                                 は    {       |
                                                 あ    {       .ノ
                                                      ヽ    ノ
                                       は             / ̄`゙  \
                                       あ       ,.- 、    !   r  , 、|
                                          / ̄ヽ /   ヽ   ゙!  .| ノ | .|
                                        /    \ .i.  ヽ   |゙i  i  ' ./   は
                                       /   入.   \゙i  n_\/ | ゙i   /|    あ
                                     /  ,.-'  ∧.     \|ヨιソ .| ` | / |
                              n、    ./  ,._'´`-.、/ 入     `-"  ゙i  .|/"´
                              ミ ` - ノ  / `' .、 , /   \      、|  |
                              ^ー-、 , /     ヽ_.」'    \    , | .|
                                 .ー´              ` 、__.ノ_r'" ヽ
                                                     ゝ!_'uu_/
                                 ※ttp://livedoor.2.blogimg.jp/asongotoh/imgs/d/6/d6ac97ee.jpg
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 聖セバスチャンの殉教図を見て、殺される美に憧れ、
 初めて自慰行為を覚えた。
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225 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:07:32 ID:c./p8i0I

            ___
           /       \
         /         '''''''
        /          :::(●
        |         ,.,:; :__´
        \、         _ノ
          ,'´‐- 二 _ ¬,
           l::::::::::/_/:::::: ̄l     r''^ヽ
            |:::l:::::::::::::::l::=:|ヽ、 /::ヽ‘ソ
          .l:::l:::::::::::::::|::;|ll|:|::´:l':::::::::::;l´
           .|:::l:::::::::::::::{::: ‐':l、:::::::::::/


                                                       / ̄ ̄\
                      同級生のできる夫……                  /  ヽ、 _  \
                                                    ( ー)( ー)   |
                      軍服が似合って最高だろ……ハァハァ          (__人__)     |
                                                      (`⌒ ´    .|
                                                 は    {       |
                                                 あ    {       .ノ
                                                      ヽ    ノ
                                       は             / ̄`゙  \
                                       あ       ,.- 、    !   r  , 、|
                                          / ̄ヽ /   ヽ   ゙!  .| ノ | .|
                                        /    \ .i.  ヽ   |゙i  i  ' ./   は
                                       /   入.   \゙i  n_\/ | ゙i   /|    あ
                                     /  ,.-'  ∧.     \|ヨιソ .| ` | / |
                              n、    ./  ,._'´`-.、/ 入     `-"  ゙i  .|/"´
                              ミ ` - ノ  / `' .、 , /   \      、|  |
                              ^ー-、 , /     ヽ_.」'    \    , | .|
                                 .ー´              ` 、__.ノ_r'" ヽ
                                                     ゝ!_'uu_/
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 また、海軍士官に似た制服が似合う年上の同級生の男に、
 肉の欲情を持った……
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226 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:07:56 ID:c./p8i0I

-、
  \             /⌒ー‐‐-、
  {^ \             / く      \
  \ \        /   ヽ      \
    ',  ヽ      /   / \      ヽ
     }    }´ ̄ `ヽ/  /    .\      l
     ト、  l_    / .∧       ヽ、__   │
     | ヽ/ \ー/⌒ヽ、',          `ヽJ
ヽ.   !'´ / /  ヘV ヘ ヽ \
: ∧ │ jl │/l…ーヘ l  |   ヽ
/ |`トJ l{ |_!_{    iレzュ!、 l: !ヾ}
i  |ミl  jイテ丈ヽ  /,ィァk}イ/Nl j/
l  iNヽ{ 代i汀     jヒ;/'/! l|
 /| l ^ヘ`ー''   i  `´厶 八
:/i | l l   ト,、  ー ' /、:/ ∧ ヽ
 ハ ヽ\小 > -イ⌒∨ 人 `! ト、
ノ 人 l  ゝ { ゙̄く人__}  Vハl ヽ
/  ヽi  ヽ \/| \/    :リ  l
    |   l   ̄        ヽ_ j
    | i:  |            / `く     _ __
    | i:  i    丶   /     ハ   ノ(     `ニ=ー- 、
    l i:  /-―‐‐-、 ヽ. /     i } ,/{ >} 、>‐、ヽ\ヽ‐-
    ! ! ∧     \}/       // /了  \_ヽ  \}_j J    丶、
ヽ   ヽ { i       ^  ー-イ</   ヽ   `´              \                               _
 l    lハ.ヽ      /      ヘ _ __\                \                           ∠_   ̄ヽ___
i :|   ノ! V\ ー '´                \                \                   __ -一'´   `ー─‐ -、 \
i |     :| :/   \\                    \                \           -‐ ´ ̄ ̄ ̄ ̄               \
 /  ` | {    \\                  ヽ、 _、              ヽ、 ___/                _,. -=ニ¬ー-、 ,ィ=<
 {  ‐-、〉 ヽ ___ ヽ \                   )' 、              `ー'´                  _ - '´      ̄ ̄ ̄ ̄`\丶
 〉´/`ヽX        \ヽ、                   /  ` ‐- ._                      _  - '´           __
く/ \\_か、‐==-、 _ >、`ヽ         _  -‐'´        ` ‐- _                _, -‐ ´    _  -─‐   ̄ ̄    ` ー-
ー\_ヽ_>、)`ー’、__ ) )   )ミ)`ー==ニ¨_ ̄                 ` ー 、_        ,. <──  ¨ ̄
           ̄ ̄ ̄             ̄  ――‐ ―――  ¨ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ、 __, - '´

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 やがて、私は友人の妹である園子と交際するのだが……
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227 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:08:17 ID:c./p8i0I

    ,. -‐──────‐‐- 、
   /               ヽ
.  /                  |
.  |        ,人 __ __     |        まったくもって、エレクトしないだろ……
.  ヽ        }  ( Y )     |
   ヽ     ノ  (○)(○ )     |       どうしたんだ、俺のジュニア……
   /    く    \  /~   /
   |     \.    \__/
    |     |ヽ、二⌒)
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 まるで性的な欲求を感じない。

 そんなこともあって、結婚せず、別れることになった……
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228 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:08:35 ID:c./p8i0I

                  /`:ー=、二 ..ー...、
              「 ̄ ̄ ̄:.`ヽ:..:..:...:.\:.:.:.:.:.\
             __j\:...:ヽ:.ヽ:...:...:..:ヽ:...:.:.ヽ、-、:ハ
              }:..:\ヽ:..:.l:...ヽ:.、:ヽ:..l:.l:.ヽ:.レ\ヽ!
              ハ:...トヘト:...:l、:.,.lLA:A:.ト:|:...:ト|_:.:イ:丶ヽ
           ,小:.ヽ:ヽ ヽ:|ヘ:.「l「_⊥.!_:.:...l|:__:/:.:.:.lハ:|
            /:...:.ト:./´:ヽ  | ーチィて::ル'l...:.!⌒}l:..:.小 }
          l:l!:.|:..l:.ヽ:ト,≧、 ´ ヾ:斗:|:....|_ノ:|:./::.|:.l
          lハ{ヽト.:ト.代:z〉    ´  !:|..:..|:.:...|/:.:.:.:|:..l             ……久しぶり。
          |! __rヘヽハ´ ` _._-ノ ノイ:...:!:.l...!:.:.:.:.:.| l..l
              | 〈、ヽヘ }ー-.ト...      /...:.l:.:l...|:.|:.:|:.:.| l:..l            ダンス、一緒に踊る?
           {⌒ヽ.〉  :ム:}:.`7ヲ´/....:.l|:.l...:|:.|:.:|:.:.| l...l
           「ニヽ〉  //ー':/ー_/...::/ !:.!...:ト- L:_!_|:l
         /マ }_,二 /イ: : : : /二/..:.:,:トj!:|!...:|: : ://ハ.l:...l
       r‐くヽ ヽ_´r 爪::|: : : :/ /....:.:/ト/|..l.!..:.! ///_`ハ l:...l
       /  丶三_7 jl: l::! : : l /./:.:.イ:|': ハ:.l,〉:.V∠ _ {:ハl....l
        /    ‐ ´/ ハ:l::l: : :レ':.イ:.,/,.|:|: : : >Vヽ:ヽ  |: : l l:...l
      ノ     /   { ハl::l: :丁ム// L|:/'/`{  ̄ /┬ ´ l...:l
      j       / /ハ.  ヽ、: |ノリ{{/: /.'/   /  /:.:.:.|   l....l
    /     / イ:.:.:.:.,|   ヽ、! /ニ‐:/   /   /:.:.:.:.:.l  |.:|
   {      ノ/:..:..:.:lノ _...-┴Lェ≦..、   イ  .イ:.|:...:|:...l  |..|
   ∧   _.. イ /..:./:.:l{ ヽ:_:.-ァナト、:.:.:/   /  / /:.ハ:..:|:...:l   |...:|
  /./  ̄/..:./ /...:/:.:./_jェrrフ.イ_|:ト-┘   〉  イ:.:.l|:.|!...:.!  |:...|
  ハ/   /:../ /.:..:/.:.:/ノ: : :/:/‐{ー-!:|7ニニljエ  ノ:.:.:.:l !.:|:|l...:.:! |..|
 {イ| // /:..:./.:./: : /ィ´: : :  ̄:|:.|: : l : : : ∨:./../ j..:!l:|l:...:.l  !..:.!
 ハ! ̄ /:.///: : : :/:/ : : : : : : : l:.|: : | : : : : V.:/  /:/ハ!|:.|:..| ノル′
   ィ≦_∠:ィ/: : : :/:./: : : : : : : : :ハ:! : |: : : : : :Y  /_イ' jハ_{ト-
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 その後、園子と再会し、一緒にダンスを踊るのだが……
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229 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:09:08 ID:c./p8i0I

                           ,, - ―- 、
                        ,. '" _,,. -…;   ヽ        _人_ *
                       (i'"((´  __ 〈    }          Y  ┼
                           |__ r=_ニニ`ヽfハ  }        +
                         ヾ|!   ┴'  }|トi   }
                            |! ,,_      {'  }
 ┏───────┓            「´r__ァ   ./ 彡ハ、__ ,...,___
 │ 全裸だから  .│              ヽ ‐'  /   "'ヽ/ '´   `丶、         ┼
 ┗───────┛              ヽ__,.. ' /     , ′       iヽ      _人_
                            / ヽ ‐、 / '///           ! ',   +  Y  ┼
   ┏──────────┓      ,.イ  l \   /__ i         ,'   i
   │ 美しい ────  ...│    /   !| ., ' ´ ,={          /  亅   _人_ *
   ┗──────────┛ ,. -'ァ‐==ニ_‐-v′   ^ヘ       /    ,′   Y  ┼
                     /  /-     ._ 〃,     ',    _,.イ    /      +
                        /   ハ`     ミ {/      〉   ´  i  !イ{   ┼  _人_
                    i  ,イ`       _,,.t'      /      亅 ノ ! ',         Y  +
   r‐、__               ! ,厶ヘ        ヘ.     ,′      .' /  |
⌒`‐く   ヽ-‐-、_             v'  / ヽ     -_込._   {       ' ,   j
   丶r-f⌒ヽ、 ヽ____         /  礀  \__,,.. ァ'´  { `¨¨¬     /  /  / *
ー、  _r'  !  iく__/  `ヽ. o   ,′ !   ',  ヘ._,. 个、___,,. }__ー‐'´   v'  /  _人_    _人_
  `「ゝ、__   ! `! ノ  )'    {     ',   ハ  ノ    ,、,.-‐'´    )   V//    Y  + Y
  ヽ! ヽ) `Yヽ  (ヽ、_∠     ∨  ,ハ.  / ,{  ヽ-‐'/      /     {/
r、_ゝノ ヽ__i/_ノ  rハ /____`ヽ  ,」∠ム-、く  ハ ノ_/   _,,. -‐'´   /  ノ
`) `ヽ、\__,r'__く` _ノ´   `ヾ.j   }/,ト/:.:.:.:`77了´  -‐'_,.-‐'´   __,,.-‐'´{
 \  `゙'ー-‐' 」/⌒r'⌒´ ̄`)/,.トt_:.:.:.:.:.j:{:::{     ´     __,,∠:_ ̄`丶、
\_ `二ニ=--‐く_r‐‐'´「__    {__  ⊥ニー厶!い __,,.. -―  ̄ __r'>'⌒「__,rへノ⌒ゝ
 { ⌒ヽ、  /⌒ r'  ト、__   `┐-r‐く. ヽヽ ̄-r¬::T" ̄_r'⌒く {   (_ ヽ/´7^ー-、_
__j--‐‐‐、`Y´  ___r'「    (_  r'^ヽ、    r┬'⌒j_,.o  r´ヽ   ヽj   _,.ゝ_丶     く
 }    `ー-く`  !ー-、 i   !ー-i__r‐┤   { ノ   _r'   {_r-┴-、 ヽ、 {   ヽj     _ノ
 {_j      /    { l 。  _}   )_   i-‐-、j'  r'´「   r┴-、_>「 {___r、ゝ、  /`ヽ、
 ヽ `ー--、__{_ _r'y'⌒ヽ!o。 /(    _)`ゝ  `o    _> (___ ヽ」 \ ヽ}_r' /⌒´\    ノヽ
  l__     `ヽー'  ノ-、o゚  j' ハ´ヽ┴、 。 ゜  r'‐-y'´ `7_j`ヽ (⌒´(___ハ/-'7 /)    )-く
    `ヽ、    {、⌒ヽ く-、_r'-‐'__ノ  \__>    (  <   ヽ、ー-( ̄`ソ  {  ヽ' }/)'´ _ノ
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 私は、刺青をした青年のたくましい半裸の肉体を見て、
 欲情を感じるのであった……
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⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

230 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:09:33 ID:c./p8i0I

             / ̄ ̄ ̄ 丶、
         /        \ ______
       , --'、             /         `〉
        / ⌒ )        /         /
       ,′  ノ          /           /
       l  T´_        /       r'´ ̄ヽ
    /:\ノ>―`丶、   /       (  ̄  l
    { ,>'´ /  /  `>'―――― --、ゝ-  /
    /-―/ / /  /    /   ヽ.| \  xく
   / 〈 `/ , /  / X |/l   ∧ 1  ∧  \_:. |
     V ,イ /  /,.く \ l   /__」斗- l ∧ __/
      /ハl/ /l/  \  l /__j.」l  ト l   |
      |'  j| /V}  ̄ ̄  '、| \  l  | V  /
         V/ 人.  >-、__,   `.ハ l  /
        /  / l\ ゝ.__,ノ    .ノ|/V ィ´        はい、日本文学界にまた一人ヘンタイが現れました〜!!
       /  /、| || 「ー 、/ ̄厂| j  /
        | /.:.:.:l/ll |  / /! / l/l
        /∨.:.:.;小 ヽjl / / / / /:  \
     / .:.:.:./ ̄` ォ`二 ィ/./l:.:.   、 \
      / l:.:∠. __.ノ! |  l _Kチ:.:.:l:.:.|:   ヽ、ヽ
      |:∧/:.:.:l/,  〈  lーく、 ̄}:.:.:.:.lヽ   | ヽ |
     l:| |:.:.:〈/ / l\|,丶、\/:.:.:.:.l  V l  jノ
     丶 ヽ:.:.|V_  l  \ >イ:.:.l:.:.:l   l:.:l /
        ヽlヽ:.`T┬-‐く\\:.:l:.:.:!  j:./
            \`'l |:.:.|  l:.:ハ-ヘ\{ /'′
              {ーlヽj  レ' l__|
            l__l      じ'
                ゞ_)

231 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:10:12 ID:c./p8i0I

           . : ´ `ヽ ,    =  、≠⌒メ、
         〃    У          `ヽ \
         /       !         ヾ   ヾ′
         ,'      l  /
          ,        l} 〃          !     i
          !      l} .〃 / 〃      リ    ヽ  !
       |     l} 〃 / l|  ハ リ  ,イ、 ヾ  i| !       今まで谷崎潤一郎がフェチ+マゾ、
        |      , =! l| ハ リ ゾ /リ ヽ ) l| l       川端康成がロリコン+ネクロフィリアときたけど、
        il       ハ ! 从./ィ云沁/  _,,,,_)ソ  l| !       三島はホモ+マゾって感じだよね。
        il       !ハ ! {l .っl廴ノ    { 刀`从 / !        しかもマゾも「苦しんでいる」ってよりも、
        l}      ,! ヾ {l、         ¨とつ ハリ        「死にゆく」ことに性的興奮を感じてるように思う。
        il    メ|  〉 {l    辷ン  イ l}  /
          ,'    ,== 〈  ゝ、`  = ≦、 l} l} レ′         しかも汲み取り屋にあこがれてる辺り、
       l}    / ⌒ヽ.八  \ (_::>=ゝl} l}     __==‐‐、  スカトロジーも入ってそうだよね。
       l}.   /   ./ __>  .)   ./ 彡イ.    /    ミ ‘,
      l} ハ /    y_ ヾ.  /`ヽ/  \ヽ   / ゝ ヾ\ヾ,ソ
      l} 〈::V   〃ゝ::人  (   "     )ソヽ /  /\ソ (ン
     l} 〈 V   / ヽ.¨  \ ヽ       ´ ソ/  /
     リ  V   /   !     )ソ     ソ    l   /
     /   ヾ   ヽ  |   乂          /   /
     / / \    \ |    ` ー  ―'― ‐ 1 __/
.   /〃      \   └‐‐-----------‐‐,┘
    ソ       \  釗           {

232yournet全面規制に入るお:2011/10/30(日) 22:11:02 ID:rzi477/A
さすがHENTAIの国だ

233 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:11:04 ID:c./p8i0I

    /    | ハ  \ `    ヾ     `i       |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ :. :.ト、 /}ヘ      i
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソ ヽハ、 リ    |
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ.  /i/ ヽ.    |        ただ、ホモとスカトロはどうでもいいとして、
  レl  |ヽ`z'ヾヌヽ\ヽ l , ィrァzュ l / lヽ∧     l        問題は「滅び」にエロスを感じる性格よね。
  |ハ ハヘヾィfマ∧  ヾ  {∨ウ》 イ' レイノ  ヽ.  .:|        ここは実は文学的に見ても、
   ∨、ルヽヘリ ゞリ     ゞ‐'とつ/ |'     ハ.l        十分に研究する余地があるように思うんだな……
     マlヾ| |とつ             /} |  ヽ    !
    ヾ ' .l ハ、    、     , イ イ ハ   \  ∧       「憂国」や「金閣寺」なんかも、
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ       典型的な「滅び」の美学の作品だと思うんよね……
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ
      ,  /≧ュ、__|_|_,イ   .|__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ
      | ./ r孑‐-┐ノ|:.:.:.:.l>リ、‐_,‐<ヽイ/:::|::::.../ )
      レ  / ト‐-┘  // /´ ̄ ̄""'''ー--、,__/_ /
     ,′ ,  にこ}| ::::::「:/              _/ム _
     ,  '  ィヾ `丶:::::/           f゛―-、 __ 丿
     | /   ノ´⌒``:::::/           > 、_  ノ
     | /   ,'    ::::/           r| 〈` ヽ イ
     レ    {    _::/            ヽ ニ7 /
     /   人、 ヽ、:/             /‐―"/

234 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:12:11 ID:c./p8i0I
⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

                                            ネ
                                           ,..ヒニゝ、
                                      _,. -‐'"~  ,ォ、 ``''ー 、_
                                 、-─'''"~__,,,..?-‐''"个`';ー-, 、.,_``''ー-;:-
                                  `ー=ニ二!  |^'│ . |  |  |  l゙ニフ ̄
                                    ,.__|,∩_|ェェ|,∩ェ|∩!ェェ!∩_|、、,ォ
                    ;r、              {ニlニlヨ=!ー'''','二二ニ三王ー亠'=|;
               ,.,.r;:ゞ゙ヾ;,:ゞヾ`ゞ>     _,,..?-‐‐"ー''''' ̄ ̄_,,..?-‐个ー-二二.,`_''ー------‐ャ
          ,,,.、ッゞヽ>;:;ゞ《ゞ;':;ヾ:ゞ;ヾ-;ソ  ‐ニ;゙----──''''''''''"""~ _,,,,,,.....--|─┬--;--、、 ̄,``````´
           ヾ;';:ゞ》:;、_ゞヾ;;/ヘFゞヾ;:'`      ̄ ̄|| ̄〒─i'''''"""| | | |  |  |  |  |. ̄|
           〉ゞ;'ヾゞ、`)'~ヾ;;ゞ';;゙ゞ;ヾ;'ゝ     iョェェ||ェョ;||ョェョ|ェョェ==|FEFEFE;|;王i;|;王;|王il|EF|EFヨ
      ,;z、,,r;、;v、ヾヾ;;'ゞ;ヾ;iiゞ<ノ;ゞヾ-'、、_      '==i‐_‐‐__‐_',,'ニニiニ二二二i!ニニニニニニニ=‐''
     {;ゞ;;、ヾ;ゞ;'ヾ,.;;:,、   |r''ゞ-ヾ´;ゞゞ;《ヾi       |「--i ─┬──i─┬─‐||─┼─|─┼-┤
   _ _,,,_`;;='ー'ゞ'ヾゞノ (;;ゞヾ;ゞ';''/ゞヾ;;ヾ`、、      ||.  |   |    |  !   ||  ||||||||  |  .|
 <;ヾ;{ヾ、;ゞゞ;'、ゞ;`ー/ゞ;ヾゞ、-;::='‐'>ゞ''ヾ_ ヾ'"     iョョ;llョェョ'ェョェョェョェョェョェョェョェョェョェョ_||||||||_,」__|_,,.
  〉ゞヾ;;ゞ;ヾーヾ;/''-ゞヽヾ| |  `ヾゞ;'ゞ';ゞr;、ri、,,rl~ヽ|======================ll========i    , -- 、
  ノ;';ゞ,ヽ;;》、ゞゞ'ー;;;;-ャ ヾ;;| |-=ゞ゙;ヾヾ、=''""二`"^"^ー──────────亠---------------'    /     ヽ
 'ヾゞ;;'ゞゞヾ;;''ゞ::ヾ、'ゞゝ;-/:/ ̄``';ー-、=-、 r-、  二   ─   二   ─   二   ─   二      ゝ    ノ
コ/ ̄l``ー、_,.)'| |'二二゙__,| ;|-''ヽー'─'''''''''  `''"二   ─   二   ─   二   ─   二   ─   (Y    |)
 `ー' ``ー'`'='、 |`ー─ー'| ;|─   二   ─   二   ─   二   ─   二   ─   二     {ソ    |〉
─ _,,..、 .二  | .| ─  / /  二   ─   二   ─   二   ─   二   ─   二   ─    し   J
 〈  ヽ、__,.l ヽ;‐-;、/ /,.r---;i二   ─   二   ─   二   ─   二   ─   二   ─
二iゝ   ,.,.;:;:,.,. ,..,.,./'"``'ーゝ i,.、`i   二   ─   二   ─   二   ─   二   ─   二
 /_,;;;-ーi─--──l''iー( ̄ ヽi-''´二   ─   二   ─   二   ─   二   ─   二   ─
二`''''ー‐亠───‐'‐'`""~゙ ̄二   ─   二   ─   二   ─   二   ─   二   ─
─   二   ─   二   ─   二   ─   二   ─   二   ─   二   ─   二
  ─   二   ─   二   ─   二   ─   二   ─   二   ─   二   ─

235 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:12:50 ID:c./p8i0I

                       __
               __ - ´´ ̄       `¨ ‐ 、
           , -'"´:                 丿   ヽ
        /. : : : :          _/  、 丶
        ,,.'. : : : :             / /::::::ヽ l   ヽ、
       /. : : : : :              {  {:::::::::ノ !   ヽ
      /. : : : : :                丶 ` ´ ノ       ヽ
    /. : : : : :                    `ー‐ ´ /       ヽ       あ、あ……
   ./. : : : : :                    !、     人ノ
  /. : : : : :         U            `i` ニ二-- i        金閣、寺、よ……
  /. : : : : :                            `´       l
 ,'. : : : : : :                               /       お前、は、なんで、そん、なに、美しいん、だお……
 i : : : : : : :                               /
 i : : : : : : :                                /
 ', : : : : : : :                              /
 ', : : : : : : :                         /
  ヽ、: : : : : : .                      /
   ヽ、:_: : : : .                    /
      `¨i : : : : :                  ヽ

236 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:13:05 ID:c./p8i0I

                      ____
                   , ´         `ヽ、
                     /             ゙\
                ,/゙   ...::::l::l:::::....     u  ゙i
               ,/' -==='::::::::::::::゙===-     i
               i!     γ   ヽ      U  |      私にと、って、美し、いもの、は、怨敵……
               i     i  ,   !         J l
               i!     i`ー'`ー‐i´       ,i'      私、の、吃音、は、この怨、敵が……
                ゙i、     ̄二二 ̄     u  ,/'
                 ヽ、            /゙
                  /           ヽ
                    /                \

237 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:13:21 ID:c./p8i0I

              ,. -─────────‐- .、
             // ̄ ̄\      / ̄ ̄\\
           /                     \
          /        ::::::::::::::::::::::::::::::::       \
        /   / / ̄\\::::;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::// ̄\\  \
       /    |  |. ┃ .| | ::::;;;;;;;;;;;;;::::| |. ┃ .| |    \
     /      \ \_// :::::::::::::::::: \\_//      \
    /     ../ ̄ ̄\ /   ::|::   \ / ̄ ̄\..     \       この、美、の、象徴……
   /         :::::      |      |      |       :::::      ヽ
  |               |      |      |              |       今宵、わが、手で……
  |               \__/\__/                |
  |                 エエエエエ                      |
  |                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\                   |
  ヽ                  ::::::::::::                    /
    \                                     /
     \               ̄ ̄ ̄ ̄             /

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

238 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:13:34 ID:c./p8i0I

                       , ― 、
                    _z≦、 /  `ヽ
                  ,  ´ ̄z-‐ ―-ミ、ヽ   \
                / ケ‐ ―- 、    `ヾ、   、
          ./ ̄ ,ゞ /'       ヽ     \   i
        //⌒/,  ,        l  ヽ   }   ヽ .|
       //   /,'  l    i     .l  丶  ト   ∨       実のところどんな作品もそうなんだけど、
       |    /   .|    l     ∨  | / ヽ   }       ブックガイドによって、
       |   ./    |  /   ,     、  ', z斗‐/|   イ ',      書いてあることが違うから困るのよね……
       |   i     .| ' ,  j    .∧ ,〈ハ |/ l  / , |
       |   l     , l  l ハ   / ∨ ィ'磷乏 ∨ ,イ |      例えばこの「金閣寺」も、
       |  ,イ  ,   ',|  l斗‐"∨     弋zタ, とつレ'|      主人公が美に執着する性格で、
       | / .| ハ  、 、 . lィ´磷乏       ̄  |/  |      それが原因で吃音が起きて苦しんでるから、
       |./  |./ ヽ ヽ ヽ|ヽ 弋z歹   `      イ i  l      吃音の原因である美=金閣寺をなくすのが原因というのと、
       |'   .|'   ヽ、イfとつ  ̄      _  / l .l  l      金閣の美を独占するのが原因とする書き方とか、
       |       / | | ヘ ヽ 、_    ´ ,イ   l ]  |      いくつかあるのよね……
       |     /  .| |  ヽ __> ̄ ̄ ´ ト、,,_| /}_l
       |   /    .| ,rヽ  f´/  }     ' ` ソ ノ,  `ヽ     ただ、どの説をとっても、
      ,'   /     /  l .∨         // }    i    美に対する執着の強さってのは感じるよね。
      | /      ,'   〈   \      /    イ    〉
      /          .ト 、 、 >ュ  `}   <   /} / / 1   そして三島自身もそういう美に対する執着を持ってた。
    /            ,l   ヽ、| `二二,     >='´ } /   l
.   /,       , < .|    〉 >、_ .|    〉   / {    |
  `ヽ\  _z<_  ヾ    /  `>、_≦z、__,イ-‐ '´    ヽ.  |
     `´      `ヽ|  ,'  / /     _           } |
              , イ  {  ./ / ) ,'_'ゝ / /))       ノ |
       ヾz --―_´, イ|  ヽ   ' ヽ-' / /)) ..v    イ   |
          ̄ ̄   .|    小     ゚ ヽノ / /`/´`' ./|   .l
                   |    i         ` 丶-' /.)l   .l

239 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:14:51 ID:c./p8i0I

       ー、 _,. -‐ ' ¨´`¨ 'ヽ /~`ヽ
      / /      `ヽ    \    ヽ
     .У         ヽ    〉    ,
     ,'        ハ     ヾ / l}    i
    i     ,  i   ハ  i   .l}  l}     !
     i    i  | i   ハ |l  、 l}  l}     !         あと三島はナルシストである可能性が高いっしょ。
    i   ,  |l リハ 〃ハ八 リ l}彡}     i         ttp://hurec.bz/mt/archives/yukio%20mishima.jpg
    i  八 从ニニ ソ  .二ナメ  l} l}  \ |         ttp://www.showanavi.jp/news/img/20081031_2-01b.jpg
    ソ、  ハ´弋}    ヒツ 从ソ/     メ         こういう写真見る限り。
      ヾl 从゙゙  '    ゙゙゙ .l}:i   |l   / !
.         Υ { >  _  ィ´ l} i  |l  .ソ !         しかも肉体美というものを強く感じてたように思うし。
       i { 〃ー´  1  .l} i\ {l    !
       .{l .{l/ {l  ー ‐ /  l}:::::\   |         自殺の理由として「憂国」というのを考えたくないスレ主としては、
       {l .{l_ヾ、   ≦  /:::::::::::::::ヽ  ヽ        やはり三島は自分の肉体すら自分の表現物にして、
       ヒ__=.ン;;\,'/≠ ン:::::::::::::::::::/   ヾ、      また、自分の生き方、最期まで、
      /ミ ン:::::::〈:::::::::ソ:::::::::イ、:::::::! ヾ    `     自分の創作物・表現物として美を追究したのかな、
     /   ソ:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::l}:::::::::| 彡イ =イ     と思ってしまう。
    ゞ、    ゝ、:::::人::::::::::::::::::::/::::::::::| /~~~~~
        =≦彡/:::/  ‘,ー = ´{l::::::::::!
   ー=彡イ //    ',::::::::::::::{l:::::::イ
       .ノ ヾl}¨` ー= ',:::::::::::::{l:::::::|
         〃     `¨ ' ‐.{l:::::::|
.         /   i         \:::::!

240yournet全面規制に入るお:2011/10/30(日) 22:14:53 ID:rzi477/A
焼かねばならぬ!

241 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:15:28 ID:c./p8i0I

                -−-
          _.  ' ´        ` 、
         / /            \
       / //             ` ー-
.      //ィ'   ./ __ _,./  | |
      ,ィ' /   / ´,  ' ^ ′   ,| |
     '´ l′  _/ .__/    /    7ト/.
.      / . ィ'/  「'7女ァr /   / !'| lヽ |
     //,r1' ,.イ ム.  / / / ぇ、リ |  |
.     ´ l.{ |/ | [_/  //   ' ヾ:、  |         あと、老いとか衰えの恐怖もあったのかもねー。
       | ヽ|   |     '    ん /|  / |
       | |   |         ヽ、/,r´|/  ,ハ        いかんせん、この人のことは分からないや。
       | |   |\   ´’      /  ,  , ' l/
       | |   | j` ー--‐ャ  ´ / |/          それこそ死ぬ直前の憂国だのネトウヨっぽいのも、
      '. ハ.   |/   / /  , <   !            もしかしたら美の一環かもしれないし、
 ⊂,. ̄`ヽ∨ ∨ | ̄`/   / , /,r⌒.ー、            滅びの美を作るためのポーズだったのかもしれないし。
 /     ゙l   V' |  /   //'´ i´   `ヾ
 }',. , /  |   ヽl. /  /'    !     )

242 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:16:13 ID:c./p8i0I

        , '  `>x   ‐‐  <⌒`ヽ
          /     . : ´         `: 、   \
       ,    /    〃        \  '
       !   〃            ヾ    i
       !   {l    |l  :i    l| )     ‘,|
       i!  {l  リハ iハ iト、 リ /∧   :l} |
       i!  {l゙ Υ,r=≠. ソ i ィ≠ミ ソ.  /.メ            まあそんなところかもね。
       i!   八从弋zラ.    vツ/从/ン′i
        i!     ヾ ゙゙     '    ゙∧ l}   i!            というわけで、安部公房・三島由紀夫が、
       !!    :l}ハヽ  ` ´ , ' |!i:l}    i!            新人としてデビューした後に出てくるのが、
       !!    :トソ. }.≧- ≦、=ー‐! l}、  i!            いわゆる「第三の新人」って世代。
       !i /   {lハ/   ,  〉ハ.〃 l}‘,メ、
       !i ,'  , '´{ミ>\     / 彡イィ´_⊥  \
        У | {l_彡'ハ   /  \ ニミ/ハ    \
     /   _|,,..∧  7_ \//⌒ ソ/マハ.    \
    /     ゙l/イ ` ー ´  @        ∧ハ    ツ
   ヾ   x<、|'八      =.〉\ヾ ー ヾ//∧ x ≦
      ` ^ソ/.|//心ー ‐=´ /   ', \  V//へ ゞ
       /  !////∧   l|    l}  __   \//∧
            l}'//~~´ ヽ l|.    lレ´ |`¨ ' ‐'//∧
          ,'//≧.x   ,|        ハ__/V///∧
           ///////`¨ '´     i    ',   V/////7、、
        //// ン            ‘,  V/////ノノ

243 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:16:25 ID:c./p8i0I

              ,,===、、
              //    ヾ、
                 l:|      ヾ.
              __!__/:ヽ、___l|_
      ,. -‐_´:-: : : : : l: : : : : : : : : : :`: .、
      /‐/: :,: : : : : :, :l: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
      /: : /: : : : : /: /l: : : : ハ: l: : : : : : : l: :`、
     /: ,//: :/ : : :_LL_l: : : l:l レA、:_: : :、: l : : l
   ////: : :l : : : ∧/ l: : : リ l: |丶:`: : l: l: : :l
  / //l: : : l: : : /_V_ヾ: : |l _ヾ__ヽ: : : l:ll: : :l
      /│: : ,、: : :lT亦テl ヾ: l  T示┬l: : W :、:l         あれ?
      l : ハ: : ハ`、'::,┤ ヾ   P:,:::ノ'lヽ: ト`,:x
       V  ヽ:l: :l `''´  ,   `''´'.: ヽl_ノ: N        「第三次戦後派」じゃないんだね。
         `  N: :ゝ、_   _    .ノ : : N : : l
         │: : :|  ≧ t - <: : /: : :ハ: : :l
            .l : : :|./ |,─ 、./ //: : : l: l: : :l
           .| : : :|   |ィ ヽ/ // : : :/彡l、: l
             |: : : |  .| ⌒/ //: : : /〃彡l l
            |: : : |  .| / // l l /,´/  |l

244yournet全面規制に入るお:2011/10/30(日) 22:16:28 ID:rzi477/A
すごいな、中二病まっさかりでもなかなかやらんぞこんな写真w

245 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:17:22 ID:c./p8i0I
             ,ィヘ ____ _, ィ ⌒ ヽ
           .// /_´、 ∠_  ` ヽ    \
           ' /   /´  ` `ヽ  ヽ    l
           .| ,'     l        \ ヽ   |
           .レ                ヽ ヽ  .|
          /                 ヽ}、 |
          ,'   ,    |   ,、    ,   l }:.|
          |    ト  ヘ |   | ヽ   イ   .| }.:|       そもそも、「第三の新人」世代の作家に対する、
          |    ヾ | ヽト、 l  ∨/ハ ィ  l ,' l       文芸評論家たちの皮肉とか混じってるからね。
          ∨ヘハ寸‐弋う \| ,ィ弋う .}/ l ∧ .|
          |' ヽ、rュ´           ´rュ.l./ .∨|       どーせこいつら、第一次・第二次戦後派と、
          |    | ゝ_   -    イ ノヲ、   .l       石原慎太郎世代の影に霞んで消えちゃうでしょ、
          |  ,r-‐'´  ヽ、-r≦  }_/イ `ヽ .|       って感じで。
          /  /   _ュム/ 、_  { ̄ _ノ|    i ト、
        /  /  /  |       フノ l    l、 \
   __/   ./   '-‐y廴_____zイr‐=-f'     \
  r ´ /   ./    ,  /: : : : : : : : : : : : : : :∧  |      \
 < ̄ /  /   //{: : : : : : : : : : : : : : : :.:∧ .|        \
  >'、__,'   /´  l: : : :‐- 、:_: : : : : : : : : ノ . l\       >
  |\__{_ / r-―ゞ‐、二二二__  イ  |  ヽ ― ´ヽ、
  |       rf壬_   __            '         }
  \         ̄―― ´       ` ‐- 、_ノ      ‐-‐ ´
    ヽ _ィ

246 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:18:06 ID:c./p8i0I

                    }:/
               ! へ、_ x'/ ___
    __.x< ̄ ̄ |: : : : : : : : : : : : ∧: : \
.     ̄ > : : : : : : :| : : : : : : : : : : : { } \: :ヽ
     / : : : : : : : : ハ: : : : : : ∧: : : ゝノ : : ヽ.:ハ
.    /: : : : : : : :>'-|: : : : : :| ヽ⌒ヽ: : : : : ヽハ
   /: : : : : : : : : :/ ∨: : : : |   ヽ: : : : : :ヽ: :∨}
    : : : : : : : : : /  ∨: : : :|   ∨ 、: : : :V∨
    :,ィ: : : : : : : .',ニ辷ヘ:ト : ∧ 行云气ト.: : : :|: |
    !: :| : : : : 圦 r'ハ  ヽ | じ::::り !|:ヽ: : :|: ハ
    ! ∧: : : :∧ V:::り   ヽ! 辷以 |: : ヽ.:|ヽ:|      なんか酷い言い草だね……
     |'  '.: : : |:∧ ゞ"          . ・┴、 ∧|\|
       ヽ : |、.:}     ーf ´ ヽ  `7_´ ヽ': :|       つうかいまだ現役で作家やってる人とかいるくらいなのに。
          |ヽト、: `>―.- 、=='ィ二r' _   } : !
          |: : : : フ ⌒ ヽ、: : ヽ. フ⊂ ,  /: : |
          l : : /       \: :∨   {   V}: :|
          |: :/       ∧: | ̄ ヽヘ  V: |
          |:/        } }:/     |  |: :|

247 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:18:22 ID:c./p8i0I

       ー、 _,. -‐ ' ¨´`¨ 'ヽ /~`ヽ
      / /      `ヽ    \    ヽ
     .У         ヽ    〉    ,
     ,'        ハ     ヾ / l}    i
    i     ,  i   ハ  i   .l}  l}     !
     i    i  | i   ハ |l  、 l}  l}     !
    i   ,  |l リハ 〃ハ八 リ l}彡}     i         第三の新人は
    i  八 从ニニ ソ  .二ナメ  l} l}  \ |         文学の中にメッセージ性をあまりこめなかったからね……
    ソ、  ハ´弋}    ヒツ 从ソ/     メ         自分の身の丈にあった私小説が中心って感じ。
      ヾl 从゙゙  '    ゙゙゙ .l}:i   |l   / !
.         Υ { >  _  ィ´ l} i  |l  .ソ !         その辺が戦後派贔屓の評論家や、
       i { 〃ー´  1  .l} i\ {l    !         その後の石原世代や学生運動経験者世代の評論家に、
       .{l .{l/ {l  ー ‐ /  l}:::::\   |         あまり好まれなかったように思う。
       {l .{l_ヾ、   ≦  /:::::::::::::::ヽ  ヽ        彼らはメッセージバリバリなのを好むから。
       ヒ__=.ン;;\,'/≠ ン:::::::::::::::::::/   ヾ、
      /ミ ン:::::::〈:::::::::ソ:::::::::イ、:::::::! ヾ    `     実はこの辺の兼ね合いは、
     /   ソ:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::l}:::::::::| 彡イ =イ     「内向の世代」のときにも出てくるんだけど……
    ゞ、    ゝ、:::::人::::::::::::::::::::/::::::::::| /~~~~~
        =≦彡/:::/  ‘,ー = ´{l::::::::::!
   ー=彡イ //    ',::::::::::::::{l:::::::イ
       .ノ ヾl}¨` ー= ',:::::::::::::{l:::::::|
         〃     `¨ ' ‐.{l:::::::|
.         /   i         \:::::!

248 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:18:40 ID:c./p8i0I

                    _
             > - 、  . : ´           `: 、`ヽ / `ヽ
             . : ´        `ヽ   \ ヽ.    \
          〃   〃       /      ヽ   ',  ',.     ,
          〃  .〃        {   ハ:    :    ',  ',       i
        八  〃   /   :|    ハ:   :} ヽ ',
         ゝ{l / 〃   :ト    ハ:   :|  !| )、 ハ    i|
          |   |l i  |l ハ  ト、 ヽ  ハ:  :|  !| / }i l|    l|
          |   |l i  i、 | ii l )  \ l∧ !  i|/  |レルハ.   l|
          |   l  、  ヽ厂i厂_/     リ i刀 ̄リ゙i  |  /∧   l|
         {   l   :ト、从 ィ弌心     イ弌心 :!  | /:::::i  l|
        ト   人   i!   v::::リ       v::::リ  :!  :l〃:::::l!   l|     それはさておき、第三の新人といえば、
        |     (  ハ _ゝ ¨          ¨  :|  :l/:::::::::li   l|     安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作、阿川弘之だろうけど……
        |   .::::)./ルヘΩ     _゙  _    从 :l}:::::::::::リ   l|     まずは安岡さんの「サアカスの馬」ね。
        |l:  .:::/ i!::::::::V >.   V⌒/    /  l}       l|
         ハ: :::/ {ヽ::::::|   厶> _ ....:::::   /  :l}〃     l|
       | ',:::〈、 ・ \|    __ }  ...:::::::::{.__/  ./ l ::    :リ
       |  ',::::〉 .从  `ー=彡"     ー=彡イ_{ _:::..   リ ∧
            ∨   ,,ゝ = =イ ハ      |ハ     ヽ / / l
        ',  〉 .:"      / :|      ...:::. Vハ       V /   l
        ',  、|      ./ i|         Vハ.     v  〉|
            ',   |   ', /   |          l ハ      ', / !
          ゝ、|    У   :|         |: ハ      ∨  !

249 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:18:55 ID:c./p8i0I
⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

               _ ______________ _
              (::.);;::.,-、________,-、..:;;(.::) ゞ;::;;;;:ゞゞ:.:ヾ::. ヽ
                     |;: !            | :;|  ゞゞ:;ヾ ソゞ:::ゞ:;ヾ ゞ
                     |;: `ニニニニニニニニニニニニ´ :;! :;ヾ ゞ:  ;: ::ゞ:;:; ゞ;ヾ ゞ
                     |;: |´          `| :;| :;ヾ ゞゞ:; ゞゞ:::ソゞ :ゞゞ
                     |;: |            | :;| ヾヽ::ヾソ;;;:;ヾ ゞゞ:;::;;;;:ゞゞ:;
                     |;: |            | :;|  ヾヽ::  |li/ ゞ ゞ:; ゞ:;ヾ
                     |;: |            | :;|   ヾ;li/::ゞゞ: ;::::ゞ:;ヾ ゞ
                     |;: |            | :;|    ゞ:;ソゞ'li|ヾ:li!:;ヾ ゞ
                     |;: |            | :;|       |li| li|:::ゞ'
                     |;: |            | :;|       ヽli//
                   ,i';;`^:〕          ,'^';,(;;〕       | ;il|
                ,';,;) 'l; :.`!、______,.!:;'「:' ;.:'ヾ,       | ;il|
              /^`'"''ー゙''"         ゙''"ー"゙''"\    | ;il|
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ,'l;i::ヾ
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄              ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 僕の行っていた中学校は靖国神社のとなりにある。
 何時の春と秋にお祭りをやっていて、にぎわっていた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

250 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:19:08 ID:c./p8i0I

       / ̄ ̄ ̄ \
      /  ─    ─\
    /    (ー)  (ー) \           あーはいはい。
    |       (__人__)   |
    \      ` ⌒´   /           いつもどおり「劣等生」だお。
      / ヽノ   ⌒\__
     / |      \___)⌒\
     ` ̄\ \     -''' ⌒(___)
         \         /\ \__
           ` ―─―─´   ヽ___)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 僕は、まったく取り得のない生徒だった。
 特技らしいものはなく、運動は学業以上に苦手、しかも人好きのしないやつであった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

251 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:19:24 ID:c./p8i0I

 [二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二]
  ||. .. . .. ... .. ..   . ...+ ...    .:   . .。. ... ゚ *..:: : :.. .. .:::::........ ::::::::::.... .... ..+ :.:::.. ::. .::.  .. . ||
  ||. .:: ::. ,. - 、  ..:. :..    ゚ ..:: ::   .    ..   .. .  . ... ... .. .. .. ..   .. ... .. ..   . ...+ ...   .  ||
  || . .. .  {  ..:: } ....   .. .  . ... ... .. .. .. ..    ::::::... .... ..:::::::....::::::....゚.. . .::::::... ....::::::::::.......  .     ||
  || .. . ....` ‐ '゙    ...  . ... ...    +. ... ..   ...::..: : ..  :.. . ... :::....*::::....::......   ::...゚..:.: :: ..::...   ||
  ||:::....::    ::::........ . .::::::... .... ..:::::::....::::::....゚.. . .::::::... ....::::::::::.......   ........  .........   ....  ... .......  .....  .||
  || ..::   . .. . .. .. .゚... ..   . . . .. .  . ...  .. .. .. ..。   . . .. .  . .... ... .. ..   . ...+  .. ... ... .. .. .. .. ||
  ||                                                          ||
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 [ニ二二二二二二二二二 |  ::::::::::::::     |ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ]
                  |  ::::::::::     |
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 ある日、授業で指されて答えられなかった僕は、
 廊下に出されて立たされた。

 僕は窓の外に目をやった。
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252 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:20:08 ID:c./p8i0I
                  _       __             _    __
                  \_\__/ /________\_\_/ /
                  /\ 丶/ / 丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶 / /\
                    /∴ .\ ゝゝゝゝゝゝゝゝゝゝゝゝゝゝゝゝゝゝゝ\
                    \ ∵./ノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノ/
                  /ミ,,\/彡\:;,, :;,, :;,, ;;,, ;;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,,\
                 /ミ,,i"~   `彡\:;,, :;,, :;,, :;,, ;;,, :;,, ::,, :;,, :;,, :;,, ::.. ::,, :;,\
               /ミ/rf ̄rf ̄r`彡\:;,, :;,, :;,, :;、.:;,, ::.. ::.,:.:;,, :;,, :;,,.:、, :;,, :;,\
              //rf"~,rf"krf"kr/゙彡\:;,, ::., ::., ::.. :;,. :;., :;,, :;,, :;,, :;.. ::,, :;,, :;,\
                  /rf"krf"krf"rfソ/,,;;.,,`彡\:;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, ::.. :;,, :;,, :;.. ::,, :;,, :;,\
            /rf"krf"k,rf"kfソ'/,,;; ,,;; ,,;:`彡\:;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, ::,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,,..:;\
           (((((((((((((ソ /,,;: ,,;: ,,;; ,,;: `彡\:;,, :;,, ::.. ::,, :;,, :;,, ::., :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;\
            /ミ,|川 ;/ノノ |川. /,,;: ,,;: ,,;: ,,;: ,,;: ,,`彡\:;,, :;,, :;,, ::., :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, ::.. ::,, :;,, :;\
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         /ミ,,;:..,,|川ノノ   |リ./,,;: ,,;: ,,::,,:: ,,:: ,,;: ,,;: ,,;: ,,`彡\:;,, :;,, :;,,、:;,, :;、;.:;, :;,, :;,, :;,, :;., ::,, :;,, :;\
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                                      ```           、、、、
    、、、、     `````     、、、        ''''       、、、、、、、、    、、、      , , ,, , ,

       ""      、、、``        ``    ```、、、、            、、
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ちょうど、靖国神社のお祭りの季節だった。

 校庭の先に靖国神社の木立が見え、その中にテントが見えた。
 祭りの出し物のサアカス団のもののようだった。
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253 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:20:35 ID:c./p8i0I

.        ___     .,-'"~"'ヽ
.       / ―\  ./ 。  0 i
     ./ノ  (ー)\ノ    ゜/
     |  ( ノ)   ⌒)く___,ノ
     }   (_ノ ̄  i
     |         /
     \      _ノ
      /´     `、
      / ,___  ,. i
     ( 、__⌒) ノ
      ヽ、 i⌒i⌒i
         i  i  i_
.          \_)_)

        【馬】

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 サアカス団のテントのかげに、一匹の馬がいた。

 その馬は、肋骨がすけて見えるほどに痩せた馬だった。
 年を取っているらしく毛並みに艶がなかった。
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254 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:20:50 ID:c./p8i0I

    / ̄ ̄ ̄\
  /        \
 /    ─   ─ ヽ
 |    (●)  (●) |      あの馬……やる夫と同じだお。
 \  ∩(__人/777/      多分怠けて、親方に殴られて……
 /  (丶_//// \

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 僕は、その馬について、いろいろと考えてみた。

 彼は多分、僕のように怠けて何もできないものだから、サアカスの親方に酷く殴られたのだろうか。
 殴ったあとで親方はきっと、死にそうになった自分の馬を見てびっくりしたに違いない。

 そこでああやって殺しもできないで毎年つれてきては、お客の目に付かない裏の方につないでおくのだろう……
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255 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:21:24 ID:c./p8i0I

                         ____
                       /      \
                    /─    ─  \
                  / (●) (●)    \        特にやることないし、
                   |    (__人__)       |        祭りの縁日でもぶらぶらするお。
                    \.   `⌒ ´      /
                / !::::         ヘ
                    ゝ_|::::       ヘ  ハ
                    |::::          \/
                     |::::        |
                      ヘ::::: /       i
            キュム キュム  \: |     /
                     ヘ\_/|
                         \_/

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 ある日、靖国神社の見世物小屋をぶらついていた僕は、
 特に何の気なしに、サアカス小屋に入った。

 汚れた湿っぽい座布団に座り、
 熊の相撲や少女の綱渡りなど、同じようなことが果てもなく続く芸当をぼんやり眺めていた。
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256 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:21:40 ID:c./p8i0I

         ,,..-‐‐-..、
        /     .ヽ
         l u     ',
          | ___ノ L___.|
        .| {::::::::: :::::::.{
         .|  r''´   ヽ.|
          ', ヽ-‐'ヽ--'|
           ',        /
           ',     |
            ト''" ゙̄''イ
        _,/|ヽ  | |\
       // .|     |、ヽ\
     / ./  |     .', .〉.ヽ
    /  ヽ  |゙''-,,__//|.〈 .∧
    ∧  /  |`゙'''‐‐''" | ヽ ∧
   ∧   ∨ .|      .| |  ∧
   ∧    ∨.|        | .|   .∧
  ∧     ヽ|      | |   .∧
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 ふと場内をみわたしながら、僕は、はっとして眼を見張った。
 あの馬が見物席の真ん中に引っ張り出されてくるのだ。

 何もあんなにもなった馬のカタワを見世物に見世物にしなくてもいいじゃないか。
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257 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:22:00 ID:c./p8i0I

   ___ 、                                ___
   三_  \                                /  _三
    し´ ̄ヽ \∧            __             ∧/  / ̄U
.         ,ヽ/:::::\         /     \        /:::::::ヽ/
         \::::::::::::::\.      |      |      /::::::::::::::/`
            `\:::::::::::::\    | \_. ._ノ |     ./:::::::::::::./´
               \::::::::::::\_|(●)(●)|__/::::::::::::::/
              \:::::::::::::::::| (__人__) |::::::::::::::::::::/
                 ヽ:::::::::∠\`⌒´/ゝ:::::::::::/        やってやろうじゃないの!
                     |:::::::::::::`|.  ̄ ̄ |´:::::::::/
                     `|:::::::::::/      ヽ:::::/
                     |:::::::::/      |ヽ |
                 _| /       |...ヽヽ
                    //.|        |.....ヽ::ヽ
                //........|   __   |.........ヽ::ヽ、
           //..................| /:::::::::::ヽ  |............ヽ、`ゝ
              /::./................../_/::::::::::::::::|__〉..............ヽ::|
          /::::|_ ̄ ̄\_.|/::::::::::::::::::::|─‐ヽ__,ヘ_|/
          \/      |:::::::::::::::::::::::|::::::::::|
                      ヽ::::::::::::::::::::|:::::::::::|
                       〉/  ̄\|:::::::::::|
                      ヽ  __ |::::::::::::|
                    |/|  .,//::::::::::::|
                      =|  |=:::::::::::::::|
                        /| |ヽ,:::::::::::::|
                         |ヽ-/ |:::::::::::::|
                       | 三 .|:::::::::::::|
                     / 三 .ヽ:::::::::|
                         \__/:::::::::|
                       |:::::::::::|
                        |:::::::::::|
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 急に楽隊の音が大きく鳴り出した。と、見ているうちに馬はとことこと走り出した。
 すると高いポールの飢えに上がっていた曲芸師が、馬の背中に、飛びついた。
 拍手がおこった。

 おどろいたことに、馬はこのサアカス一座の花形だったのだ。
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258 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:22:14 ID:c./p8i0I

                   ____
                 /      \
                /⌒  ⌒    \
  ○  ○       /(  ) (  )    \
               |   (__          |
              \   _l        /
              /  ー        \
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 あまりのことに僕はあっけにとられていた。
 けれども、思い違いがハッキリしてくるにつれて、僕の気持ちは明るくなった。
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⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

259 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:22:28 ID:c./p8i0I

                  /      \
               {       ヽ
         ____   ハ     }
         ̄`>: : : : : ∨: : ー‐ --yz 、
         /: : : : : : : :/: : : : : : : : : : 、: :\
       /:_: : : : :/: : /: |: : : : : : : : : : :\: : ヽ
      / /// : :/: : :/:/:!: : :.:.|、: : : : : : : \: :.',
.      {/ // : :/: : :/_/: | i:. :.:.| ヽ: : : : : : : ヽ: l
        l/l : : !: : :/__ l| V:.|´ ̄ヽ : : :、 : : l: |         なんかやる夫みたいなグズが考えそうなことだよね。
         |: :/|: : fTヌカ j|  〒TTi \: : \: :!: \_
         |/ |;/l/xヒzソ    ヒ,.ソ.ハ: :.ヽl\: : : :\
        r┬z/:.:|           ∠─-ヘトr-く ̄ヽ :\
       r「「l {: : :\   ー'ー'   ////「 { \ヽ:.:\ \ :\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

260 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:23:03 ID:c./p8i0I

        /"´       ̄``< \
     , '⌒Y-‐   ,  /     \ \ ヽ
    ./   .├=/ / / /   ハヘヽ ヘ ',
    l    トヽ,'  ||  | |   ,   l l| | l l
    |     |  l i ||   | |  ,イ | .l l| '∩_
    |    ∧ :| l リ、 .| |/ l  l .l l| 〈〈〈 ヽ
    |   ハ.∧ヘ ハ圷 ?   ィ〒ミハハ〈つ   }         まぁね。
    |   ヾ ヽl   l*(●)  `(●)* /``、  {
    |    |\§ |⊂⊃、__,、_, ⊂⊃ l   |   |          でもこれがグズの私小説だとしても、
    |    |  § | ゝ、 {__ノ , イ §|   |   |          今までとちょっと違うんじゃない?
    |    |.  |   l メ、_ ̄_ノヾ |  |   |   |
    |    レ´|   |´ll  ∂  ll`|  ト、/   ,'
    |    |  仁二]|| `  ´ ||仁二]    /
    |    |  仁二] ヽ   У∧仁二]: 、_,/.|
    |    | {: )ソ: : : : `: :≡: : : )ソ.: : :}   l
    |    {二ゞ: : : : : : : : 人: : : : : : :.ノ   :|
    |    |   l: : :―: : ´: : : `ー 1´     . |

261 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:23:29 ID:c./p8i0I

                         __
                ~ヽ  . :  =   :: 、  `ヽ
             /     :>´      ヾ `ヽ、ハ
         /     /   〃        ヽi
         /    ,           /    `ヽ \
           ,     i    ,'     !:   ., \ }  八
          i      !    :| 从  i|   |ト、 ソ. ソ ‘,
         |     l|   斗 ⌒ト、 ハ  斗┼メ ´  i
         |!     ',   ∧r=≠ヾリ ヾィ≠z 从 ハ lリ      今までの私小説って、
           i     ゞ ハ 八::::リ !   {::リノ ル/ / V       結局作者の経験した不幸自慢なわけよ。
          }     (人こつ ` ´     ,`´ こつハ /       例えば田山花袋の「蒲団」。
         l〃 :::::::ゝ=ト、    r=ッ  イ レ′ l|        ハッピーエンドってわけじゃないよね。
         |/  :::::::::爪  ト   `¨ < ハ    ,′
         |   ::::::::{lハ /}   ¨´{=-、{ハ   /         でも安岡さんの「サアカスの馬」の主人公である僕は、
          ル′ /⌒.{lハ≧x、     !. ノ{ハ.  /          グズでどうしようもないことがずっと書かれてるけど、
         /    /   ヾ _ }`ー‐ ´-‐≦ヽ          最後は自分と重ね合わせた馬が生き生きと活躍する姿を見て、
        /    ,    てニミ  ,__ , `ー‐ソ´          むしろ晴れ晴れとした気分になってるのね。
      /      i     メソ          そ:\
    /    ,>´釗    l          )  ヽ        単純に劣等性のグズ自慢、ってわけじゃないのよ。
   ヾ、 > ´   l|     !::.             }
      ` =  ミ、ヽ.    !::::.            ノ
           )ソ.    l:::::、      , ィ ゞー ィ´
             / |    i::´ ` = ´  ,    ,′
         (         }          /    i
               i     .i.        /    !

262 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:23:47 ID:c./p8i0I

             ,ィ,"二、ヽ、
         /'′   `j,!
        ,.ゝ.-.‐.‐.-. 、,/ヽ_
       ,. :': : : : ; : : : : : : : : : |−`=-.、
.      ,:': : : : : :/: : : : : :,!.  !  `ヽ
    ,/: : : : : :,:'.:/: :_:,,:.//'|:,: : |_: : ヽ、ヽ
   .i: : : : : :,:': /: : : :// j.:i: :.ハ: ::::. :i`ヾ:、
   j: : : : :./: /: .:: :./'′ j;イ / .|i: ::!:. i
   .!: i: : ;': ;ィ.::::: :ォオ云! '゛!:伝'::l.;:ハ::.|         おもしろいのは、
    ! |: :.レクイ::::;イ|  V | / lソi!::'/ l::|         グズな自分とグズに見える馬を重ね合わせているんだけど、
    l:j: : .:::!_!:/:::l:|  `´ _ ,' ,!V  リ         その関係を上手く使って、
    j:l: :.:::: !|':|:: :l:!_   `",イ:|            実はサーカスの花形である馬を自分と重ね合わせて、
     !!: :.::::|:::;{:: : l! K二`^!|:!:::|            自分はそこまでグズじゃないと思って、
     l!: .:::::|/_ V: : ゙k'(  |゛|::|             晴れ晴れとしちゃってるんだよね。
     !: ::::::l三ミ、V: :iヘヽ ト、|:l
    ,' :::::::{'⌒`ヾミヾ:|、`|  ! V             なんか単純な感じがするけど……
   ,' :::::::;;;!   `ヾ!ミミ:|   i ヽ            これが中二病時代のヤローの考えそうなことかな、って感じもする。
    ! :::::::;;;|     ヽ`:!  iミ!'
   l: :::::::::;;;!     _,く ゙、_ソ
   |: ::::::::::;;ト、__,ノ彡彡--ー'゛ `}
  !::::::::::::':!、ヾ彡'_,..、-‐ォー'

263 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:24:03 ID:c./p8i0I

          / >'´ ̄        `ヾ\
       ././ /      \  、   ‐-Y⌒ヽ
       /./ 〃ハ    ヽヽ ヽ \=┤   i        まぁ、思春期の男の子の感覚って、
        lイ l |l l  、   ||  l|  ゙, ノト    l        そんなもんかもしれないけどね。
        |ヽl |l||ト、 ||  l| i |  |     |
        |.ハl ll .| | l \|| ,,リ l l ∧   |       屈折した劣等感があるけど、
        | ハハ ハ圷 ?   ィ〒ミ⊥/ / .ハ   .|       その劣等感もまた簡単にムニャムニャにできる。
        |   ヾ *(●)′ (●)*ノ| lノ // :   |
       |.rヽ |⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃|!§/l   |       ただ、その劣等感が拭い去れないと……
       |.i ! |§.|ゝ、ゝ._) ィ´| §  |    |       ちょっと面倒なことになるんだけどね。
    r;r‐r/ | |  :| メ、  ̄ ノヾ |  |  |   |       ……劣等感に苦しめられた作家さんは多いし。
    〈_L (`ヽ .}r'l  |`||  ∂  ||´|  |`ヽ.l   |
   l` ( ``/ |仁二] || `  ´ ||仁二]   l   .|
    ヽ   l  |仁二] ヽ У  /::仁二]   |   .|
.     |,.   l  レ')ソ: : : : :≡: :´: : : )ソ: :}  |   .|

264 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:24:17 ID:c./p8i0I

              ,,===、、
              //    ヾ、
                 l:|      ヾ.
              __!__/:ヽ、___l|_
      ,. -‐_´:-: : : : : l: : : : : : : : : : :`: .、
      /‐/: :,: : : : : :, :l: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
      /: : /: : : : : /: /l: : : : ハ: l: : : : : : : l: :`、
     /: ,//: :/ : : :_LL_l: : : l:l レA、:_: : :、: l : : l
   ////: : :l : : : ∧/ l: : : リ l: |丶:`: : l: l: : :l
  / //l: : : l: : : /_V_ヾ: : |l _ヾ__ヽ: : : l:ll: : :l
      /│: : ,、: : :lT亦テl ヾ: l  T示┬l: : W :、:l         三島さんがそーだよね、確か。
      l : ハ: : ハ`、'::,┤ ヾ   P:,:::ノ'lヽ: ト`,:x
       V  ヽ:l: :l `''´  ,   `''´'.: ヽl_ノ: N        このスレでも、
         `  N: :ゝ、_   _    .ノ : : N : : l         肉体的コンプレックスの話があったと思うけど。
         │: : :|  ≧ t - <: : /: : :ハ: : :l
            .l : : :|./ |,─ 、./ //: : : l: l: : :l
           .| : : :|   |ィ ヽ/ // : : :/彡l、: l
             |: : : |  .| ⌒/ //: : : /〃彡l l
            |: : : |  .| / // l l /,´/  |l

265 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:24:30 ID:c./p8i0I

         /      / ,'     ヽ`丶 /   ヽ{     l
        '     /,'  i      :.     \.  ハ   |
        .i     , ' / ,. !  .   ::      ヽ / !ハ  : |
       l    / , / /  |  :   :::.    ',   V::j:::! : l
.       l  , 'イ ..i  .:l .:/ |: |i::.  ト:::::...  l:  l:: l::::::l:  !
      l /l  .::l .:/| ./  l:. | l::. | ヽ:::.   l::.  |::..l::::;|:. j
       l  :l  .;イ .::;ヘ!/'-一!:.| 、!:. l`ー=、 . !:::. lj,:::!/:!:: |
.       l  ::| ::!::|.::ハl'圷 ?!.|  ヽl ィ〒ミ、: ト、:. Kl::|:::|::. |    三島の場合は、肉体的コンプレックスが、
      l  :::!..::!:l::l:ハ ヽ(●) 丶   (●)ハ | i::.!/ハ:!::l:::: !    そのまま「同性愛的嗜好」につながってるからね……
      !  ,  ヘl§!`、 ⊂⊃      ⊂⊃ Ll:レ'―-、:::::  |    男の肉体美は美しい、って感じで。
     / /  /仁二] i  ゝ  、_,、__,  ノ 仁二]   ',::   !
    / ./  .:i [二二] !\   、 / j'_ ,.イ  [二二]  .:i::      まあ、この時期の作家に限らず、
  -‐' ,.イ . .::{ [二二} l:::::::\r、/ /    / [二二}   ::|: !.     文学を読む上で「劣等感」ってのは意識しておくといいと思うよー。
  ̄´ / /: ::::i  ̄)ソ |:::::::::::ノ/ ./` ξ::::::::i ̄)ソ ..:/:::l:  l    いかなる劣等感を持っていて、
    / j::: ::::::l      l::::::// ,レ'⌒!:::::::::::j    ..:j':::::::j::: l    それをどのように処理しているのか。
.   / ,イ::: ::::::l       !:::レ'´    ⌒j:::::::::l     ::/:::::::/::  |
   i  ' |:::::.::::::|       l:::l     ´_,.〉:::::;'   :::/:::::::/::::.  !    無論、そういうのが見当たらない人もいるんだけどね。
   | l |::::::::::::l      l:::|      j.ノ:::::/   ::/:::::::/::::::: l| l

266 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:24:52 ID:c./p8i0I

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶
゚o+ |!*。*  ゚ |o。 * 。o  , -‐―‐- 、, へ _ o+ |!*。*  ゚ |o。 |  *。 |o。
 *。 |o 。!  |!   o+ |!*  /      、   ヽ  `、   *。 |o。!    |!゚ | ・
  *   。* |o 。 !   , ┘   ,     仏      、  。 。 |!*。*  ゚ |   o。 |
 *  。○ 。| o。!  /     /   /⌒!     、 \  *。 |o。!   |!  *
*。 | o 。!  l! o+  _ノ   丿  ′ ´  釗 丿   '.   丶  *。 |o 。!  |!   o+ |!*
 *o ゚ |+ | ・゚ /   , ゙   i / ´ ̄ソィ  厶 !  ! '   *   。* |o 。 !
*。o+ | !*。*  / フ ,  / ,   , l / r=弌 ノ /_ i |   ぃ i  。.:*・ ゚    |
 |! o゚!* ゚| l   ´ ̄} /,〈j /ノ!'  "    / ´ r=ti{釗  ! `i  o ○ o+ |!*
 o ○ o+ |!* 丿'´ 」厶          {  小ハ ,  ○ ゚o+ |!*。*  ゚ |o。
 ゚ | ・ | +o / ¬ ´ !     , -- 、  /, { i/ .*。 。 |!*。*  ゚ |   o。 |
。 | ・   o  ゚l  ゚+  } , ! \   弋 ̄ン .ィ /}ノ 丿 * *  。○ |o 。  !
o ゚。・ ゚   ; *゚・ +゚  '⌒} i   丶  `´ ∠ノ' /  。 。 |!*。*  ゚ |   o。 *o。
!*。 *゚ |o。 *。 |o。!  |! jハl       ーrチ  └――ュ_Ο  *゚・ ゚ *  。○
。 |!*。*  ゚|   o。 | /  ,     //      ノ  へ *  。○  。 |o。!
Ο  *゚  , 、・ ゚; * _  ´   、   rく 〈      /  /  丶 |  |o  ゚。・ ゚
    __'、ヽ-‐ ´, 、  ー---ヽ  ヽ`  〉   ′ ,     i ○+・  o |*
 r<   / ヽ \ { !       ー〈 V   /   /       !   ゚| o *。 ・
 _>、` '  _ \ ヽ! '.         〉 「 ̄ ̄  /      | ゚・ ゚ *  。○
! /!>  _  ̄    ヽ      /  〉 r 、 /    __    |  o゚!* ゚||   |
  >┴‐―┘       i       「   { ノ }_.厶- ´. ィ   ノ  。*゚ 。 |o。!
  `Tニニコ       ヽ       |   / '´   , <  , 、 〈     |!゚  | ・

               【吉行淳之介】

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

        /"´       ̄``< \
     , '⌒Y-‐   ,  /     \ \ ヽ
    ./   .├=/ / / /   ハヘヽ ヘ ',
    l    トヽ,'  ||  | |   ,   l l| | l l
    |     |  l i ||   | |  ,イ | .l l| '∩_        さて、ここで、吉行さんも登場させないとね。
    |    ∧ :| l リ、 .| |/ l  l .l l| 〈〈〈 ヽ
    |   ハ.∧ヘ ハ圷 ?   ィ〒ミハハ〈つ   }      吉行さんも自分の体験を書く「私小説家」だと思うけど、
    |   ヾ ヽl   l*(●)  `(●)* /``、  {       その体験がちょっと特殊なんよね……
    |    |\§ |⊂⊃、__,、_, ⊂⊃ l   |   |
    |    |  § | ゝ、 {__ノ , イ §|   |   |       まず芥川賞受賞作の「驟雨」のあらすじをば。
    |    |.  |   l メ、_ ̄_ノヾ |  |   |   |
    |    レ´|   |´ll  ∂  ll`|  ト、/   ,'
    |    |  仁二]|| `  ´ ||仁二]    /
    |    |  仁二] ヽ   У∧仁二]: 、_,/.|
    |    | {: )ソ: : : : `: :≡: : : )ソ.: : :}   l
    |    {二ゞ: : : : : : : : 人: : : : : : :.ノ   :|
    |    |   l: : :―: : ´: : : `ー 1´     . |

267 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:25:14 ID:c./p8i0I

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

                     ____
                 /     \
               /  ⌒  ⌒ \
              /   (●) (●) \
              |     (__人__)   |
              \_    `⌒´  _/
             /         ヽ
            /  /        |
            \  \        |\
             (JJJ)       |JJ)
                ヽ       |
                 /\  \/
                く  /  /
                (_/ヽ_⌒)
                【山村英夫】

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 大学を出てサラリーマン生活3年目で独身の山村英夫は、愛することは煩わしいことだと考えていた。

 だからもっぱら娼婦の街に足しげく通っていた。
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268 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:25:33 ID:c./p8i0I

                                    , -―‐ ―- 、
                                     /_, - '´ ̄ ̄└-、 ヽ
                                    / /  _, --――- 、_ \ \
                                    /ノ /::/:: ::/:: :l:: ::|:: ::ヽ ヽ ',
                               /「 /:: ::/:: ::/:: :/:: /ト:: :|::ヽ_」ノ
                                  ヽ!,:i:: :|/:__/!/::/!:/_」__';:l:: ::| |
                                /|イ:!:: ヤーzミ/ /'ォーrャ|!:: ハ.}
                                 l::l トl:: :lゞニツ / ゝニツ/::/l |
                                  l: |  トゝ ::::   '  :::: /イ:/ l
                                  /!::}  !_;:_ ト  二  イ;: ::| /!
                              /:;' ::| /ー、 辷」‐、厶寸¨ヽi / |
                                /:;' ::/l !   ヌ 〈_ ,イ¨ト、」l} |イ: l
                            /:; :: /:l/ l    l}  /!xl  l} l!ハ::|
                              /:/:: :: /l| !    ト、 | lxl| i} l| l:l
                            /::/:: ://:ト、    | jx|  l} 八 !l
                         _, -::'´:: :://::_l、     /__」x|_/ /| i:、
                    _, ‐:;' -:: ::, ::'/  l'´__,ヽ , -‐〈::l_/少ャ_イ:: 1 l::ヽ
              , -::_'::-,::'´::, :: '´/|  /く_   |l    V:::/´l:|!l|┘!:: ::| }、::ヽ
              /ィ´_, .:'´-::'´:: :: / /  |, -┴ /    |:;ム::l/' !  iー::l |::ヽ::ヘ
          _,>'´:: :: :: :: ::, :/  !_/ _,=、」     l| /|」  ト、 |!:: :}_ノ::、::ゝリ
          r::'::´:: :: ::_;: -:: '::´::/_, ´/  _/:i‐¬!、   /!イ::::}-、_| ヾL.:: :: 、::ヽ::ヽ
       _,r::ゝ-::‐::'::´::ーァ::_:/´_./_, r::', -┘   \∠仁!:;「   ` ー、| ¨i::ー-::ゝ、:ヽ,____
 rー;:ォ:'::ッ‐、::_::ィー--',二,__,´-‐ツーL「         ヾ'´ ̄>、--- 、._ _ヾ二ヽー――z-::、三ヽ
 {:::::l 〈::/     ̄´¨¨二三r_-_‐_´_,. -‐┴ …― - 、.___ ト、ヽ  ト'     ヽ. ¨i____/::-‐テ'´
 」:::::'ー-r '´ ̄ ̄´ r イ                  ヽ. ¨i└!__j」     l_厶_, -、_,r‐'¨
 └¬、:/_       ゝ」j,.____             },ノ ̄ ̄´¨ ――'´
    └ー-− '´  ̄           ̄´ ゙¨  ー−'´

                           【道子】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 彼は道子という名の娼婦をなじみにし、足しげく通う。
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269yournet全面規制に入るお:2011/10/30(日) 22:25:36 ID:wR4Ss2HY
>>265
「ドラゴン桜」にそんなくだりがありましたなあ

270 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:26:11 ID:c./p8i0I

  ii i __i_i____i_ i ii  i i  i  i i i
i i  |i  i i  ::;i;;; ; : i ''  i|i i'';;:: i i  i i  i  i   i
 i  i| '';: i i '' ::: i  i| ii   i   i  i ii ;;;" i
 i i |i ̄i| i#"i''i;;; i  i i::'|;;:: i  ii  i  i  i ii i i
i  i |ii ̄ ̄|i;;:: i ,,i.  '';;i i| '' i   i  i i  i  i i i
 i :;: | ̄i; Λ_Λ i i , ,;;:i: |i  i i  i   i i  i
i  i | ̄i ( ・∀・) ':# i :;i,| i  i :;;#i   i  ii  i i
  i i|i ̄(/ ヾ , ) ;:ii i | i  i  i  ii  ii  i i
 i i | O(_,⌒)^) ̄|i : i| i   i  i i   ii  i i
 i i | ̄ ̄ し'し' ̄ ̄i|;:;::|i  ii   i   i  i  ii
.; ; ,; ;| ̄i ̄i ̄ ̄i ̄ ̄i ̄i|i;:::i:' '' :: ::i .i..,,i ,,ii; ,; i;;;::::,,.i
i ̄i ̄ ̄ ̄ ̄i ̄ ̄i ̄ ̄ ̄i ̄ ̄i ̄ ̄ ̄ii ̄ ̄ ̄i ̄i
ii  i   i i  i  i  i  ii i i  i   i  i  ii

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ある日、道子の部屋から赤線の町を見下ろしていると、にわか雨が降り出し、
 男たちを呼びとめる娼婦たちの嬌声が交錯し始めた。

 山村はその様子を見て、情緒を感じ取っていた。
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271 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:26:30 ID:c./p8i0I

      ヽ,ク .: .:,    .:.:.:.:.:.:.`ヽ、
     / ,/.:/  .:.:::::: ||、 .::::::::ヽニヽ
     // .||./  .:.:.:::::〃/.|.:::ヽ. ::::::`、/
.    // .:::!!.:. .:.:.::::::イ./.::ハト、.:::', .::::::|.::',
   // .:::::リ.::'´ ̄フ //.::/ ̄``v| .::::::|::::',
    |:ハ .:::::.', 、r.‐、"//,.r.‐、-,リ .::::/|::::::
    |:! .ト、.:::::ヽ 辷ノ    辷ノノ/ .::/.リ:::::::         な、なんでアカシアの葉っぱが一気に落ちるんですぅ?
    ゛ {| .ヽ、、_""" '   """ /.:イ .リ:::::::::
.     {|米j|、::::、  r-__っ  ノノ   リ.::::::|:::
.     {|  j| `> '` ー-- ‐ ´ノ 米 イ|:::::::|:::
      {| jレ'米 儿>介ノ.米 /|::::!:::::::!:::
      `、<_ノノッ ´/ ,.-'´ .|.|::::|:::::::|::::
             /:/ '´,--v-ュ、 !:::::::!::::
           // Y´/´.::::::::::::..\\::::::!::::
        //. j|〃.:::::::::::::::::::::..\\!::::


          ____
        /_ノ  ヽ\
      / ( ●) (●)、
    /::::::::⌒(__人__)⌒\
    |      |r┬-|    |         緑の驟雨みたいだお。
    \       `ー'´  /
⊂⌒ヽ 〉        <´/⌒つ
  \ ヽ  /         ヽ /
   \_,,ノ      |、_ノ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 翌朝。

 喫茶店に入った山村と道子は、
 窓から、一本のニセアカシアから緑色の葉が一斉に落ちるという光景を目にする。

 まるで、緑色の驟雨であった。
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272 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:26:47 ID:c./p8i0I

         .∧__,,∧       すみませんねえ……
        (´・ω・`)
         (つ と)       道子さん、今、いろいろとあるんで、
         `u―u´       ちょっと外で時間をつぶしてもらっていいですか?

                                              ____
                                             /      \
                                           / ⌒  ⌒   \
              ……まあ、しょうがないお。            /  (ー) (ー) /^ヽ
                                         |   (__人__)( /   〉|
                                         \   ` ⌒´  〈 / ⌒^ヽ
                                       ―――――――― \ _ _ _ )
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ある日、道子を買いに行くと、先客がいた。

 山村は仕方なく、近くの簡易食堂に入った。
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273 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:27:03 ID:c./p8i0I

               ____
           /      \
          /  ー) (ー  \
        /  ,(●)  (●),  \
        |      (__人__)    |         ……なんかムカツクお。
         \     ` ⌒´   ,/

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 道子が他の男性客を相手する姿を想像して嫉妬の情を覚える。

 いつの間にか、彼は遊びの段階から、はみ出していたのだ。
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⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

274 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:27:20 ID:c./p8i0I

                -−-
          _.  ' ´        ` 、
         / /            \
       / //             ` ー-
.      //ィ'   ./ __ _,./  | |
      ,ィ' /   / ´,  ' ^ ′   ,| |
     '´ l′  _/ .__/    /    7ト/.
.      / . ィ'/  「'7女ァr /   / !'| lヽ |
     //,r1' ,.イ ム.  / / / ぇ、リ |  |
.     ´ l.{ |/ | [_/  //   ' ヾ:、  |      またストレートに娼婦との関係を書いてるねぇ……
       | ヽ|   |     '    ん /|  / |
       | |   |         ヽ、/,r´|/  ,ハ     こりゃ扱いに困る作品だわ。
       | |   |\   ´’      /  ,  , ' l/
       | |   | j` ー--‐ャ  ´ / |/
      '. ハ.   |/   / /  , <   !
 ⊂,. ̄`ヽ∨ ∨ | ̄`/   / , /,r⌒.ー、
 /     ゙l   V' |  /   //'´ i´   `ヾ
 }',. , /  |   ヽl. /  /'    !     )

275 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:27:35 ID:c./p8i0I

          / >'´ ̄        `ヾ\
       ././ /      \  、   ‐-Y⌒ヽ
       /./ 〃ハ    ヽヽ ヽ \=┤   i
        lイ l |l l  、   ||  l|  ゙, ノト    l      ここまではっきり娼婦だのなんだの書く人は珍しいからね。
        |ヽl |l||ト、 ||  l| i |  |     |
        |.ハl ll .| | l \|| ,,リ l l ∧   |     吉行さんの作品の特徴は、
        | ハハ ハ圷 ?   ィ〒ミ⊥/ / .ハ   .|     はっきり言うと、男女の性関係の中に見え隠れする、
        |   ヾ *(●)′ (●)*ノ| lノ // :   |     男の微妙な感情をがっつり書くって感じかな。
       |.rヽ |⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃|!§/l   |
       |.i ! |§.|ゝ、ゝ._) ィ´| §  |    |     例えば驟雨で言うなら、他の客に女取られた嫉妬心。
    r;r‐r/ | |  :| メ、  ̄ ノヾ |  |  |   |     しかし女は「娼婦」なんだから、
    〈_L (`ヽ .}r'l  |`||  ∂  ||´|  |`ヽ.l   |     他の男とヤるのは商売として当然なんだけどね、
   l` ( ``/ |仁二] || `  ´ ||仁二]   l   .|     でも男は嫉妬する。
    ヽ   l  |仁二] ヽ У  /::仁二]   |   .|
.     |,.   l  レ')ソ: : : : :≡: :´: : : )ソ: :}  |   .|

276 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:27:52 ID:c./p8i0I

    /    | ハ  \ `    ヾ     `i       |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ :. :.ト、 /}ヘ      i
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソ ヽハ、 リ    |
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ.  /i/ ヽ.    |
  レl  |ヽ`z'ヾヌヽ\ヽ l , ィrァzュ l / lヽ∧     l
  |ハ ハヘヾィfマ∧  ヾ  {∨ウ》 イ' レイノ  ヽ.  .:|        さて、こんな吉行さんが、
   ∨、ルヽヘリ ゞリ     ゞ‐'とつ/ |'     ハ.l        少年を取り扱ったものを書いたらどうなるか?
     マlヾ| |とつ             /} |  ヽ    !
    ヾ ' .l ハ、    、     , イ イ ハ   \  ∧       そんな作品が「童謡」ね。
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ
      ,  /≧ュ、__|_|_,イ   .|__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ
      | ./ r孑‐-┐ノ|:.:.:.:.l>リ、‐_,‐<ヽイ/:::|::::.../ )
      レ  / ト‐-┘  // /´ ̄ ̄""'''ー--、,__/_ /
     ,′ ,  にこ}| ::::::「:/              _/ム _
     ,  '  ィヾ `丶:::::/           f゛―-、 __ 丿
     | /   ノ´⌒``:::::/           > 、_  ノ
     | /   ,'    ::::/           r| 〈` ヽ イ
     レ    {    _::/            ヽ ニ7 /
     /   人、 ヽ、:/             /‐―"/

277yournet全面規制に入るお:2011/10/30(日) 22:27:52 ID:gIjarsq6
四島って確か幼少期国語辞典よんでたんだっけ?

278 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:28:13 ID:c./p8i0I

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

       / ̄ ̄\
._     /   _ノilllll\   __
| |======|    ( ー)(ー)===| |
| |     |     (__人__)   .| |
| |     |     ` ⌒´ノ   | |
| |____|        }__| |   
| |\ ( . ヽ       } ヽ  \  
| |  \ヽ   ヽ     ノ  )   \
| |\  \( ̄ ⌒⌒⌒⌒ ̄⌒ ⌒ ⌒ヽ
|_|  \  ヽ               \
    \  \               \
      \  \               \
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 少年は高熱を発した。

 その熱は下がらず、とうとう入院することになった。
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279 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:28:31 ID:c./p8i0I

        ___
       /     \
     / ⌒   ⌒ \
    /  (⌒)  (⌒)  \       君は蒲団の国にいけるんですね。
    |     ___´___     |
    ヽ、   `ー '´   /       あそこはいいですよ……
     ノ          \
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 彼を見舞いに来た友人は、
 「君は蒲団の国に行くわけだな。あそこはいいぞ」
 と言った。

 少年は「そんなものかな」と思った。
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280 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:28:46 ID:c./p8i0I

             ./ ̄ ̄\.
            :{ ノ  ヽ }:
               ;}(○)(○){;
            :└ヽ.(人),ゝ┘:   またこのAA使うつもりで「童謡」選んだんじゃないだろうな……
             :`i |⌒| i´:    常識的に考えて……
                  :ハ__/        \
            .ノ ヘ▽:               \
           ;〈 〉 ,へ≧,-、.           \
            :? |⌒∠( ^):               \
            :{ {  ! /三=}\\.             \
             ;{ {  `三彡ノ  \\.. .. .. ..  ,....、  \
             ! { ミ三彡'\  ゝ_二二二二^三ヲ.    \
               :!人ミ三彡′ \                  \
              :)}  ( _,,..-‐'"\                 \
           ;/  /⌒`)-‐'"´   \
             :ゝ_ハ、 ( `ー――――\
                 Πー'´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\

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 ところが、少年の高熱は何時までも続いた。

 高熱を出し続けるためには燃料が必要だ。
 そのために少年の血や肉が使われた。
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281 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:29:04 ID:c./p8i0I

    _,,,...,,,_
   i´  *. `i
   |`'‐‐--‐'|
   |.    ..|
   |.    ..|
   |.    ..|
   |.    ..|
   |.    ..|
   |       |
   |.    ..|
   |.    ..|
   |.    ..|
   |.    ..|
   |.    ..|
   `'‐‐--‐'
   【参考図】
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 頭蓋の肉や、歯ぐきの肉も失われてしまった。

 しりの肉も全部削げ落ちて、肛門が長い管のように突出してしまった。
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282 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:29:23 ID:c./p8i0I

             
._                __
| |=========./ ̄ ̄\.=====| |
| |       :{ ノ  ヽ }:   .| |
| |       ;}(ー)(ー){;   | |
| |____ └ヽ.(人),ゝ┘__| |    蒲団の国なんて、なんも楽しくないだろ……
| |\ ( .  :`i |⌒| i´:ヽ   \  
| |  \ヽ    :ハ__/   )   \
| |\  \( ̄ ⌒⌒⌒⌒ ̄⌒ ⌒ ⌒ヽ
|_|  \  ヽ               \
    \  \               \
      \  \               \


                                               / ̄ ̄ ̄\
                                             /        \
               うん、そうでしょうねえ……             / ─   ─    ヽ
                                            |  (●)  (●)    |
               随分痩せましたね。見ちがえましたよ。      \ ∩__'__/777   /
                                            / (丶_////    \
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 そんなとき、あの友人が少年を見舞いに来た。

 友人は変わっていないはずだった。
 しかし青白い皮膚がすべすべとしたなめし皮のように見える。

 若々しい生命力が、その皮膚を内側から押し上げて、たるみなく肉を包んでいた。

 「これが生きている人間なのだ……」

 少年はそんなことを思った。
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283 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:29:41 ID:c./p8i0I

           /  ̄ ヽ
           / _ノ:::::::ヽ\
           l ( >) (<)l
           └ヽ.(__人__)ゝ┘
            `i   |⌒|  i´
             i   `⌒´ }
         /⌒ヽ:ハ__/
       /      \ ー‐ / `i
    /    , ⌒ヽ ヽ  / /
   r´    /    \ ヽ /
   {    < :       (__ノノ
  .;i  /\ ヽ ;      | |
 ;/ /;  \ i :.    | |
  (_ )   (_ヽ.     | |
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 しばらくして……
 少年はようやく一人で歩けるようになった。

 骨の周りの肉は少しも増えない。
 ゆっくりと、少しずつ、今にも倒れそうな危うさで歩いてゆく……
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284 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:29:54 ID:c./p8i0I

 |  | |       ̄ 二.._―-<|  |   |   |
 |  l ′   .ィ            ̄ |  |   |   |
 い |/  /         孑丕ハ|  |   |   |
. ヽ小 ' _x≦、      いYり|  |   |   |
.   ヽヽ }ト辻小          ̄ |  |   |   |
   Y'ハ ゞ‐ '    、      |  |   |   |          ……
   ハ. い_,. -‐┐  __   ヽ.__|  |   |   |
.   /  >'´    ヽ  ー..'    /|  |   |   |
  { / , -―- 、〉__.. イハ|  |   |   |
   `ア        \   }に二.ノ┐|   |   |
   /           ヽ_/厶 Y_/}|   |   |
.  /               Y  |Y__, イ.|   |   |
  ′           | イ| {_,. イ |   |   |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 そんなとき、少女が視線に入った。

 少女には見覚えがある。
 見覚えがある、という言い方では足りない。時折、ぎこちなく言葉を交わしたこともあった。
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285 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:30:20 ID:c./p8i0I

         _, -‐…=‐ 、
       _ /.: {.:' .:_r¬-、.: .:V冖ーi
    〈f ̄7.:_、:. :.-〈  r−、`´_, ┐ フ
     ヘ l.: /.:ト、:. :. { {r‐{ヒラリ_‐チ }
      \.:' /  ` ┤ lフ7ーイV´ r┘
        Y≠'´   └{/ー'.|_|_j┘
       ス. r=_、   ィ=_r犬:ム
      /´メ', ゞ '  .  ゞ ' {_:),:〉
      「.:_.:f¨ト 、 冖 _ イ{.:_.: ス
      {.:_.:〕 {〈二介二〉〈'.: .:」 ヽ
      〈ゝ=' 、ヽ _:l。|_:/ 了 , /
     〈こ水フ{  l。|  ハこ小フ
        / l |  l  j 。! l  //| l , - 、
       !_jL! l| /´ヽ/! 〈/ Lj/    ヽ
      |    l !: : : : :|     / え :  ',
       /!l   l ヘ: : : /  / ,. と っ |
    /ヘ| l  l  |: :./ l  , l |  : と   !
    刀ノ-−―…'Yー- 、!__i    :  ,'
    {:∠. ,- ィー イ゙L. _  _ ,r'´     /
   l: :/ ̄ヽ-―': :〈_ >/       /
   ∨    '; :_ ::{: : : : : /  あ   }
   ,' あ あ |.: :`:|: : -: :.l   の   l
   |  :  ぅ |: .,:人.: :, : :',   :   ,'
   l     : l´レ´└レトイハ    /
    ,     / |    l   T ´
    ヽ._/  i      |   l
       」-、, ┴i   r┴x'´`ヽ
      〈/-ト:イ   V´ }.ト‐┘
      〈l.:::::::::::ヘ.  /.::::{/.::|
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 「お見舞いにきたの」
 このときは一層ぎこちなく、少女は言った。

 そして少年の友人の名を告げ、見舞いに行くようにすすめられた、と言った。
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286 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:30:44 ID:c./p8i0I

             ./ ̄ ̄\.
            :{ ノ  ヽ }:
               ;}(○)(○){;
            :└ヽ.(人),ゝ┘:   あいつが来たときには……まだ歩けなかったんだろ……
             :`i |⌒| i´:    
                  :ハ__/        \
            .ノ ヘ▽:               \
           ;〈 〉 ,へ≧,-、.           \
            :? |⌒∠( ^):               \
            :{ {  ! /三=}\\.             \
             ;{ {  `三彡ノ  \\.. .. .. ..  ,....、  \
             ! { ミ三彡'\  ゝ_二二二二^三ヲ.    \
               :!人ミ三彡′ \                  \
              :)}  ( _,,..-‐'"\                 \
           ;/  /⌒`)-‐'"´   \
             :ゝ_ハ、 ( `ー――――\
                 Πー'´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 「でも、そんなにお悪いとは、思わなかったの」
 少女は目を伏せ、弁解するように言った。
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287 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:31:03 ID:c./p8i0I

     /.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
    /: : :            \
  /: : : _       _   \
/: : : : ´  , `      ´   `    \
: : : : :/´ `ヽ      r´ `ヽ.     \
: : : ::(  f;;;;j l,     l f;;;;j )      l
: : : : ヽ_ ` _ノ     ヽ_ ´_ ノ;;:::    |
: : : : : : ´"''"   '   "''"´        l
: : : : : : . .    `           /
\: : : : : : :. ー -- - -     /
/ヽ: : : : : : : : : : :       イ\
: : : : : : : : : :.``ー- -‐'"´      \
: : : : . : : . : : .                 \
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 少年は、あらためて友人の悪意を感じた。

 憎んでいたのか、とおもった。
 この少女を愛していたのか、と思った。

 そして今までは、この少女は確かに自分に好意を持っていた。
 そう、今までは。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

288 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:31:20 ID:c./p8i0I

              _ ___ _
         >',´`´     `ヽ
       ,イ 〃 、   \    \       
      /  / ヾ:、 ヽ zrfz、_    :,      
      ,'   ; \    _}}´`ヾソ'=れ .      
      !ヽ/`ヽ. ` 、  }} _,rイ=ミ, ノ{{ :,      
      !ヾ    `ー-=ミ!彡ソ`ゞK〃 i      
      ヾ:i __ノ '   、 _´`ゞfzfヾミ  !     
       ヾ! >=ミ    __`ー  } >、. ,'     
     /ヾ. ゙、ゞリ   イ ,, Y  j゙{r ,ノ/         また……来るかしら。
     !  ∧゚xx    ヾ= う  { ,イジ       
     ヽ ヾj> . '   Xxx`'ノゞヽ `Y      
       /. ヾミ`iー -- -<≦二ソ  ヽ.    
      {__ _レ'゙´:!<ソiKゝ j≧彡'     :,   
     fz/  、--'⊂ニ < / ヾ' :.     ノj   
     {{'   ノ| i´   Yー-、 | ::.  彡'、  
   /ドzfzf{=={ ヽ.__ と}}.  \   〃'´`j}___
.  /.::::j,'   /`ヾミz {{ヾヘ.ソ    \r'´`ヽ彡'   ,'

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 少女は「いたたまれない素振りで、
 「また、来ますわ。」
 と言い残し、灰白色の建物の影に消えた……

 ベッドまで戻った少年は蒲団を頭から被り、つぶやいた。
 「ああ、この身はわたしじゃない」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

289 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:31:41 ID:c./p8i0I

                               ____                         / ̄ ̄\
      ./ ̄ ̄\.                 /⌒  ⌒\                      /   ノ  ヽ \
      :{ ノ  ヽ }:               /( ●)  (●)\                   |  ( ●) (●)|
      ;} (○)(○){;             /::::::⌒(__人__)⌒:::::\                |    (__人__) |
     :└ヽ.(人),ゝ┘:             |     |r┬-|     |                 |     ` ⌒´ |
      :`i |⌒| i´:             \      `ー'´     /                  |       |
       :ハ__/               ,  ´   ` − ´    ` 、               ヽ      /
      .ノ ヘ▽:                /                    ヽ               _,,ゝ    (,_
     ;〈 〉 ,へ≧,-、.     →    /                  '、    →       /´  `ー-一´`ヽ
     :? |⌒∠( ^):          l /                   '、          /  、      , |
     :{ {  ! /三=}\          | l                    '、        /   ノ        |  l
     ;{ {  `三彡ノ           l l                     、        (  y'l       l_ |
     ! { ミ三彡'\          ! ヽ─‐ ´    ` ー  __  、              ヽ ヽ.        |' }
     :!人ミ三彡′           l  /                 ト 、           \ソ`ー─‐一ヾ/
     :)}  ( _,,..-‐         l /                 {  \            |    ij  ノ
     ;/  /⌒`)-‐'"´        l !                    l   ヽ           |   |.   |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 少年は転地療養した。

 医師や友人や少女の視野の届かぬ世界……
 それは少年を安堵させるものだった。

 その日から、少年はどんどん太っていった。
 元通りの体重をとおりこして、むくむくとむくんでいった。
 一つの異常な状態から、別の異常な状態に移行した自分……

 それから20日ほどたって、少年は療養先を離れた。
 二倍にまで太っていた体は、次第に肉が取れて、元通りに戻っていた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

290yournet全面規制に入るお:2011/10/30(日) 22:31:41 ID:rzi477/A
これはいたたまれない……

291 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:31:59 ID:c./p8i0I

         ___
        /     \
      / ⌒   ⌒ \
     /  (⌒)  (⌒)  \        すっかりよくなりましたね。
     |     ___´___     |
     ヽ、   `ー '´   /
      ノ          \
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 少年は久しぶりに学校に行った。
 友人は、少年の姿を確かめるように眺め、
 「すっかり良くなったね。今だから言えるけど、見舞いに行ったときはびっくりしたよ。とても君とは思えなかった」
 と、言った。

 少年は短く、「うん」と答えた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

292 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:32:17 ID:c./p8i0I

      ―― [] ]      / ̄三\
     | l ̄ | |      /   \三/\
     |_| 匚. |     三   ( ○) ( ○)
        | |     三 u    (__人__)
         |_|     ≡      ` ⌒´ノ
               二        }
             r⌒ヽ       }
[] [] ,-       三       __ ノ
  //      三   /      )≡
匚/      三  ニヘヘヘ      /  ≡
          三ーヽJJJJ     / ̄、⌒)
             三      / ̄  ̄
             ニr     / ̄ ̄ ̄ヽ
            三    ニ_/    |
            三   三 三   /
     '     .三.  . 三 三 三 ̄ヽ
         三三    ニ≡ ニ _ノ
        二 三    /  三_ノ
  ヽ    ニ ニヽ_ ノ
     ノ  二
  ヽ
     ニ
    ヽ l
  ヽ\ | ノ/
 ヽ\   ノ/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 校庭の砂場の前では、みんなが集まって、高く跳ぶ競争をしていた。

 少年はためらいがちの足取りで歩いて行ったが、不意に勢いよく走り出した。
 砂場の前で、強く地面を踏みつけると跳躍の姿勢になった。

 しかし、水平に掛け渡された横木は、少年の腰のあたりに当たって、落ちた。
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293 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:32:43 ID:c./p8i0I

       / ̄ ̄ ̄ \
     / ノ    ヽ \
    /   (ー)  (ー)  \         すぐ高く跳べるようになりますよ。
    |      __´ _      |
    \        ̄    /
    ノ           \
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 「前は、高く跳べたのに」
 いつの間にか、友人が少年のそばに来ていて、そうささやいた。

 「しかし、すぐに跳べるようになるよ。長い間、寝ていたのだからムリないさ」


 そう考えるのが自然だ。
 病気で痩せ、異常に太り、そしてようやく戻った。
 その間、使わなかった筋肉が衰弱した。
 ただそれだけのことだ……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

294 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:33:12 ID:c./p8i0I
    /  ̄ ̄\
  /      ノ ヽ
  |::::::     (● )
.  |:::::::::::   (__人)
   |::::::::::::::   ⌒ノ        (しかし……もう高く跳べないだろ……)
.   |::::::::::::::    }
.   ヽ::::::::::::::    }
    ヽ::::::::::  ノ
    /:::::::::::: く
    |::::::::::::::  |
     |:::::::::::::::| |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 「しかし」
 少年は心の底で考えていた。

 「もう、高く跳ぶことはできないだろう。」

 自分の内部から欠落していったもの、
 そして新たに付け加わってまだはっきり形の分からぬもの、
 そういう物があるのを、少年は感じていた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

295 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:33:27 ID:c./p8i0I

      _,_,;_‐: :'':'':¬:‐.-. .,,_  _,,,r.、. . . . .,,_
          ̄,.¨ニ=-: : : : : :``/: : : : : : : : : :`:`:丶. 、
        /,. ‐ '':":´: : : : : :.:l::: : : : : :: : : : : : : : :ハ: :\
         ,:'゙'"   ,.     /.::;:!:::. : : : :.::. : : i;. : : : :J、: : :.ヽ
     /  . . /: : : : : : /:::/ !:::|: : : : i:::ハ: : i::. : :  ヽ: : : ゙:,
     /. . : :,,: イ: : : : : : : : :i:::/ !::::!: : : :.l::l. i: : i:::. : : : :i, ゙; : : : i
    /: ; -'" /: :/: : : : : /:.;!:::i  l:::::{: : : :.|:l  i: :.i::::. : : : i: :i: : : :|
  //   /: ;.l: : : : : :/、/!::l   l::::!i: : : :.!l   i: :ト;::::. : : :i: :i: : : !
  '"     ; :/ !: : : : : l: :l`ト!、,,_,,i::| ∨; 、| _,,. ⊥j‐<": : :.!: :i: : :!
         !:.! !: : : : : !:≧土ュ,,__ !| ∨.:.「 _,,,」:L-v: : :.|: :j: : !
         !:l  !: : : : :i:!:lヤ[゙゙天゙トヾ  V:.| 行゙天゙丁ヤ: : j: :.|: :i
         l:l  ∨: : :.i::!ハ r' ーイ|     ヾ| r' ーイ ! j:};. :.l:|; j):l        何気にこの「童謡」のできる夫って、酷いヤツだね……
        l:!  V: : :!:i:{::i ''" ̄        ̄l゙lT・l:i::i: :!:j,}:!: l
       {|   ∨.;!::::::::!、             ,':':::V:.i:{:リ: |
           V l:::::::::::`丶.、,,_ ∠ヽ  _,,...イ':: : : /:::!.: :.|
                 l.:.::::::::::::i:::::::::::/丁´ ̄,レ ヾ:l: : : /:::ヾ!: :.|

296 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:33:57 ID:c./p8i0I

    /    | ハ  \ `    ヾ  /  |i      |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ ::.:.ト、 /∨     !
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソヽ,'  :.  リ   |
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ  廴丿ヽ     |
  レl  |ヽ`z'ヒ十个ヽ\ヽl L__,, ルl / l ∧   l
  |ハ ハヘヾィ_ー一  ヾ   釗  リ`}イ/ イノ :.ヽ |        まぁね。
   ∨、ルヽヘリ  ゞ丿     `‐'とつ/ |      ハ l        こんな子が友達にいたら、ちょっとイヤよね。
     マlヾ| |とつ             /} | ヽ      l
    ヾ ' .l ハ、    、¬   , イ イ ハ   \  ∧       でも、子供ってこういう残酷さを持ってるのも事実っしょ。
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ       狡猾さというか、ひねてるというか。
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ      あと媚びてる感じね。
      ,′/≧ュ、__|_|_,イ.   |__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ
      | ./ r孑‐-┐ノ|:.:.:.:.l>リ、‐_,‐<ヽイ/:::|::::.../ )
      レ  / ト‐-┘  // /´ ̄ ̄""'''ー--、,__/_ /
     ,′ ,  にこ}| ::::::「:/              _/ム _
     ,  '  ィヾ `丶:::::/           f゛―-、 __ 丿
     | /   ノ´⌒``:::::/           > 、_  ノ
     | /   ,'    ::::/           r| 〈` ヽ イ
     レ    {    _::/            ヽ ニ7 /
     /   人、 ヽ、:/             /‐―"/

297 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:34:11 ID:c./p8i0I

             ,ィ,"二、ヽ、
         /'′   `j,!
        ,.ゝ.-.‐.‐.-. 、,/ヽ_
       ,. :': : : : ; : : : : : : : : : |−`=-.、
.      ,:': : : : : :/: : : : : :,!.  !  `ヽ
    ,/: : : : : :,:'.:/: :_:,,:.//'|:,: : |_: : ヽ、ヽ
   .i: : : : : :,:': /: : : :// j.:i: :.ハ: ::::. :i`ヾ:、
   j: : : : :./: /: .:: :./'′ j;イ / .|i: ::!:. i
   .!: i: : ;': ;ィ.::::: :ォオ云! '゛!:伝'::l.;:ハ::.|
    ! |: :.レクイ::::;イ|  V | / lソi!::'/ l::|
    l:j: : .:::!_!:/:::l:|  `´ _ ,' ,!V  リ        確かに子供ってそういうものだけど……
    j:l: :.:::: !|':|:: :l:!_   `",イ:|
     !!: :.::::|:::;{:: : l! K二`^!|:!:::|            文学でそういう子供を出してきた作品ってないよね。
     l!: .:::::|/_ V: : ゙k'(  |゛|::|
     !: ::::::l三ミ、V: :iヘヽ ト、|:l
    ,' :::::::{'⌒`ヾミヾ:|、`|  ! V
   ,' :::::::;;;!   `ヾ!ミミ:|   i ヽ
    ! :::::::;;;|     ヽ`:!  iミ!'
   l: :::::::::;;;!     _,く ゙、_ソ
   |: ::::::::::;;ト、__,ノ彡彡--ー'゛ `}
  !::::::::::::':!、ヾ彡'_,..、-‐ォー'

298 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:34:29 ID:c./p8i0I

          /     . : ´              ハ  i
            ,     , '   ,'              ヽ  ハ !
            i    〃  〃,  ,  i   リ  i  l    ハ
            i    ハ  {l ハ !  l|   ハ !i   !     ‘,
          !    ハ  .ル リ ナヾ八  )、ハサ‐リ    ト
          l}    ハ   ィf千气 \.( ィf千ミ iリ   !.ヽ l|
             l}    ハ  |l八℃リ    ソ .{l℃リ リ   _ノ.  ソ         そう。
            !      !ヾ从  ¨       `¨ 从ハ ハ
         ,'      /| {.§    _ ,,_    ,' {lハ V|           大人たちは子供を「純粋なもの」と考える。
         〃 /  ,'::::! {l >  ` =´  <§{ハ   i            この辺はそれこそ論語の時代からずっとそうね。
        /( .(  /::::::l. {l  ム` = イ.   ! {l::ハ.  ハ
        / )ソ/:::::::::::ミ、 \= !    {、__  ! {l::::ハ  〉          でも子供は子供の社会の中で、
         /  / ;;;;/⌒ { ≧彡 ´       ン iー . /::`,          狡猾に、残酷に生きている……
.      /./ γ´厂l厂 ≧二}厂ヽ   __=´   〉、. V:::::::‘,
      У   シ´⌒ー ヾ 〃 ⌒ l}  {l_,,,,,,.. < 厂l个v、ハ        吉行さんはその辺をえぐり出したのね。
      /   / : : : : : : : : ソ: : : : : : l}  {l  {二ニ彡⌒|⌒{l \===
  ==≠    /: : : : : : : : : : : : : : : {l} l}H{l{l} `ミ、/ ⌒ー‐v   ̄ ̄ヾ
  ミ二二ニニ./: : : : : : : : :, : : : : : : {l} {ロ} {l}: : ソ、:::...: : : :i´ゞ     /
   `ヽ 〃メ: : : : : : : : イ : : : : : : {l}: : V: : : :{l}: : : ヽ::.: : : {  `ー ´
       |i: : : : : : : : // : : : : : : : {l}:: : : : : : : {l}: : : : l}:: : : ! /
     {l : : : : : : / .{ : : : : : : : : {l}:: : : : : : : {l}: : : : l}: : : |/
      {l: : : : : : く   ヽ : : : : : : : :{l},: : 、: : : :{l}: : : ィ′: : :!
     ヾ: : : : : : : :ヽ   ト =ー=´{l}::::::> -{}=1 l|: : : : :|
      \: : : : : : : :\ l}::::::::{::::::::{::::::::}::::::::::}:::::::l|: : : : : |
        ゝ`ヽ: : : : : :乂ー‐‐'ー‐‐'ー‐‐'ー‐‐‐': : : : : :|
         \弋: : : : : : !            |: : : : : : |

299 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:34:49 ID:c./p8i0I

                       , ― 、
                    _z≦、 /  `ヽ
                  ,  ´ ̄z-‐ ―-ミ、ヽ   \
                / ケ‐ ―- 、    `ヾ、   、
          ./ ̄ ,ゞ /'       ヽ     \   i
        //⌒/,  ,        l  ヽ   }   ヽ .|
       //   /,'  l    i     .l  丶  ト   ∨
       |    /   .|    l     ∨  | / ヽ   }
       |   ./    |  /   ,     、  ', z斗‐/|   イ ',
       |   i     .| ' ,  j    .∧ ,〈ハ |/ l  / , |
       |   l     , l  l ハ   / ∨ ィ'磷乏 ∨ ,イ |        そこからハッテンさせて考えると、
       |  ,イ  ,   ',|  l斗‐"∨     弋zタ, とつレ'|        実は私たちが考えてる、典型的な子供観ってのが、
       | / .| ハ  、 、 . lィ´磷乏       ̄  |/  |        とんでもない虚像ってのが分かってくる。
       |./  |./ ヽ ヽ ヽ|ヽ 弋z歹   `      イ i  l        私たちは子供たちを純粋無垢と考えるから。
       |'   .|'   ヽ、イfとつ  ̄      _  / l .l  l
       |       / | | ヘ ヽ 、_    ´ ,イ   l ]  |        しかもこういう子供時代を誰しも経験してるのに、
       |     /  .| |  ヽ __> ̄ ̄ ´ ト、,,_| /}_l        その経験ではなく、
       |   /    .| ,rヽ  f´/  }     ' ` ソ ノ,  `ヽ      なんか知らないけど「純粋無垢な子供観」を信じてるのよね……
      ,'   /     /  l .∨         // }    i     私たちって。
      | /      ,'   〈   \      /    イ    〉
      /          .ト 、 、 >ュ  `}   <   /} / / 1     だからこの作品、
    /            ,l   ヽ、| `二二,     >='´ } /   l     よく教科書とかに取り上げられて、
.   /,       , < .|    〉 >、_ .|    〉   / {    |     思春期どうたら……って見方をされるんだけど……
  `ヽ\  _z<_  ヾ    /  `>、_≦z、__,イ-‐ '´    ヽ.  |
     `´      `ヽ|  ,'  / /     _           } |     実は大人たちに対する皮肉という見方もできるんよね。
              , イ  {  ./ / ) ,'_'ゝ / /))       ノ |
       ヾz --―_´, イ|  ヽ   ' ヽ-' / /)) ..v    イ   |
          ̄ ̄   .|    小     ゚ ヽノ / /`/´`' ./|   .l
                   |    i         ` 丶-' /.)l   .l

300 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:35:09 ID:c./p8i0I

   /    : :./: : : : : : : : : : l: : : : : : ',: : : : : : : : : : :   \-、  \
   /. .     /  : : : : : : : ,: : :!: : : : : : :}: : : 、: : : :、  、  ヽ `ヽ、: :ヽ
  ,: : : : :  /: : : . . . . . . ../:.:./|: : : : : : :.!,: : : :',: : : :、: : : 、: : : :\   ` \
  !: : : : : :/: : : : : : : : : :,/:-/、|: : : : : :l: |ヽ: : : l: : : : ,: : : :',: : : : : ',
  .i: : :. : :./: : : :l: : : : :´:/: :/  !: : : : :,イ:.| ´`ヽ!: : : :.}: : : : ト、: : : :‘,
  l: : : :.:./: : : : l: : : : : /:/.  !: : : :.:/|: |  }:.:.|: : : : |: : : : :} \: : :.
  |: : :.:./: : : :.,イ: : : : /´     |: : : :/ !:|  ',: :|: : : : |: l: : : |   ヽ: :.
  |: : : :{: : :/:.|: : : :/       !: : :/   |}   }: |: : : :/: i: : : l    ∨
  ',: : :/l: :/:.:.:.:|: : :/      |: :./   |_   l:/!: : /: :/: : :,'         確かに小学生だって、色恋の話はあるだろうし、
  ,: : { l:/,: : :.:|: :/ 三三三'  l: :/   三三三 ' |: :/: :イ: : :/          そこが純粋とは限らないだろうしねー。
  }: : :ヽ、.',: : :|:/: ',      |:/        ・!}:/: :./|: :./
  |: : : : : : ',: :l/: :∧      '           j:/l: :/ _!:/           意外とどろどろしてるもんよ。
  |: : : : : :.∧: : : : ∧   {`¨ ´ ,ー'   _ , イ: :.|// }
  |: : : : : : : :.ヽ: : : : :.> 、_ゝ- '´_,.. . < l: : : : :l /  /
  |: : : |: : : : : : \: : : : :、  ト、 ̄ ヽ:/ !: : : :/ l  ,.- 、
  |: : : |: : : :.:./`ヽ\: : : :ヽ、  \ヽ } 、 |:(⌒ヽl /    ヽ
  |: : : |: : : : {、    \: : : :∨、 ヽ l ヽl: /ヽ. (     }
  |: : : |: : : : | `ヽ \ \: : l ヽ、_!l   !/、 ヽ、 ー- ' ノ

301 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:35:24 ID:c./p8i0I
⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

/ ̄ ̄ ̄
| そりゃ男なんだしSLをもてあましたりもするわ
\_______  ___
            ∨
        ⊂_ヽ、  , ' ^ ̄`丶
          \\', ト从Vv〉
            \ i(レ゚ Δ゚リ
              >  ⌒ヽ
     パカッ    /    へ \
        \ミ   /    /   \\/
         \ _レ_ノ_    /_つ
         -.::''.:::::::::::::::::::::..`ー-.、
       /::::::/:::::::;::::::,:::::::::::::::::::::..ヽ.
      イ/::/:::::::;ィ::::/::::::::::::::::::::::::::::.ヽ,
       /::::i::::/.l::/l::ハ:::::,i::::ヽ:::::::i:::::::l
      /;ィ::{:/ー、l/_.!' |:::ハ:;∧:::::l:::::::l
     / |::| テ''ッ、` 丶ー- 、 i;:::|::::::/
       .|::l    ,   'テ''z、 l:::リ::::::i
       .|/|   /   r.Kヽf''i/'lノリ
         ハ   `    | .| l .| |ノ
         ,小. - 、   .| .l/././、
  _,   ,ィ'´.H. ゙..   ,, -'"  ,/   ゙̄'ー、
    ''´ /  { '  `''r'´    /    / ヽ
     /   ヽ、 ,ィl   イ /     /   ヽ
.    /  .,ィ^i }_/_/l    |/     ,     i
     '.‐'" ヾ{;:::;}::;;/|.   l.    /     |

         【阿川弘之】

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃
                    _
        /´⌒ Y´         ヽ
        /    ト     ヽ  i   V'ト、
.       /V /  /   / |  i l  !  i|   |
       / V !  / .  / |  i | |  |.|  |
      / V釗 |  .l|   i -/V `ト-|‐|.|  |
.       /V .釗 ‖   || |イ^jミ   イミオ'| . 釗
.     // 釗 /', て.| !( ●   (●l| .|  l|           さて、この辺で、阿川さん行っとこうか。
.     ||  /  } V§| |⊂⊃ 、_,_ ⊂!| | |l           ご存知阿川佐和子の父親。
    {|   ト /  . |§| ト 、.  し' /§ | | |           この人も第三の新人よね。
     |   | |    W| |  ` --ァ' | | | | /
     l   ト'´  , -< //     └ 、ヽヽ| |/           というわけで、ある作品を紹介しよう!
     |  /  /ヽ(ニニニ)ヽ    \ヽニニ)
     |∧ | /   (ニニニ):::::\    ヽニ)
    // || |    (ニニニ):::::::::::\ヽ ヽ:::`、
    //  | | |     | |:::::::::::::::::::::ヽ) }:::::::)
   /   | |  |     |ノ:The:::Bitch:::V:::::/

302 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:35:49 ID:c./p8i0I

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

     , (⌒      ⌒)
   (⌒  (      )  ⌒)
  (             )  )
    (_ヽ_ハ从人_ノ_ノ
         | || | |
         ,|| |、l      シャーッ
        __ ... -‐ 、
    , -.::''.:::::::::::::::::::::..`ー-.、
   /::::::/:::::::;::::::,:::::::::::::::::::::..ヽ.
  イ/::/:::::::;ィ::::/::::::::::::::::::::::::::::.ヽ,
   /::::i::::/.l::/l::ハ:::::,i::::ヽ:::::::i:::::::l
  /;ィ::{:/ー、l/_.!' |:::ハ:;∧:::::l:::::::l
 / |::| テ''ッ、` 丶ー- 、 i;:::|::::::/
   .|::l    ,   'テ''z、 l:::リ::::::i         スレ主は俺になんか恨みでもあるのかね?
   .|/|   /   r.Kヽf''i/'lノリ
     ハ   `    | .| l .| |ノ
     ,小. - 、   .| .l/././、
 _,,ィ'´.H. ゙..   ,, -'"  ,/   ゙̄'ー、
''´ /  { '  `''r'´    /    / ヽ
 /   ヽ、 ,ィl   イ /     /   ヽ
./  .,ィ^i }_/_/l    |/     ,     i
'.‐'" ヾ{;:::;}::;;/|.   l.    /     |

      【やえもん】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 田舎の町の機関庫に、
 やえもんという名の機関車がおりました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

303 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:36:11 ID:c./p8i0I

            , (⌒      ⌒)
          (⌒  (      )  ⌒)
         (             )  )
           (_ヽ_ハ从人_ノ_ノ
                | || | |       シャーッ
                ,|| |、l      
       /         ,     ',  、      \
      /      /   /     ',   ',  ヽ ヽ  ヽ
      /  /   i.l   /  l   .|  .l  l   ',  ',.  ',
   ノ  / /  l.l   {  ィ   |  l   }   l  l   ',
ー=-イ / /   i ',  .∧ l !   !  ハ  ハ  ,'  !  l ヽ、_
    { i l l   l ト、 l l | ',  ハ / .l / l /  /  j ,ゝ´
      l l l l  ハ | ヽ! ヾ ヽ./ |:/  |' _j/l  /  /./
     } .ハ ,l ヽ |ヘlニ;--,.._ ' ` 、',.-;‐;二__  l /  /./
    ノ'" l.ヘ. ト、! ',,弋赱!~ ,    ' 'T心!= イ   j l′         俺だって、若い頃にはな……
          |rヘ lヽ  _ノ´    ヾ、_    l  / ノ
       ヽヘ l        i           l  /'´           たくさんの人を乗せて、凄いスピードで、
        `l | ',、j      |         j /             大きな都会から都会へと走ったもんだがなぁ!
         jハ. ヘ      ヽ!    u   /! /ヽ
          !ヘ ハ、  ノ ,__,.ヽ、 /|/
           i!ヘl\ ゝ-‐ニ‐-' ,. イ从'
          , ィ' ヽ \    /  ノ ヽ、
         / /   `ヽ ヽ- '´  r'   ', ヽ
       /   l    /iーヘ   rニ' ヘ   l   ゙ヽ
     , -イ   l   /`ヽOヘ  / /-''ヘ.   l   ヽ‐、
  _.. - ´ /    {  ,.ヘ、_>'^''< _..−ヘ.  l    ',  ` ‐、
´     /   , -i!/ ヽ    ',    /    ヽ |\    ヽ
    /  /  l   `   ゝ− /   _ -' `!   \   \
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 やえもんは、長い長い間、働いたので、
 たいへん年をとって、くたびれていました。

 昔のことを思い出しては、やえもんは威張ってみせますが……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

304 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:36:31 ID:c./p8i0I

         し!     _  -── ‐-   、  , -─-、 -‐─_ノ
  戦 .S    // ̄> ´  ̄    ̄  `ヽ  Y  ,  ´     )   S え
  時 .L    L_ /                /        ヽ  L  |
  中 が    / '                '           i  !? マ
  ま 許    /                 /           く    ジ
  で さ    l           ,ィ/!    /    /l/!,l     /厶,
  だ れ   i   ,.lrH‐|'|     /‐!-Lハ_  l    /-!'|/l   /`'メ、_iヽ
  よ る   l  | |_|_|_|/|    / /__!__ |/!トi   i/-- 、 レ!/   / ,-- レ、⌒Y⌒ヽ
  ね の   _ゝ|/'/⌒ヽ ヽト、|/ '/ ̄`ヾ 、ヽト、N'/⌒ヾ      ,イ ̄`ヾ,ノ!
   l は  「  l ′ 「1       /てヽ′| | |  「L!     ' i'ひ}   リ
        ヽ  | ヽ__U,      、ヽ シノ ノ! ! |ヽ_、ソ,      ヾシ _ノ _ノ
-┐    ,√   !            ̄   リ l   !  ̄        ̄   7/
  レ'⌒ヽ/ !    |   〈       _人__人ノ_  i  く            //!
人_,、ノL_,iノ!  /! ヽ   r─‐- 、   「      L_ヽ   r─‐- 、   u  ノ/
      /  / lト、 \ ヽ, -‐┤  ノ  キ    了\  ヽ, -‐┤     //
ハ キ  {  /   ヽ,ト、ヽ/!`hノ  )  モ    |/! 「ヽ, `ー /)   _ ‐'
ハ ャ   ヽ/   r-、‐' // / |-‐ く    |     > / / `'//-‐、    /
ハ ハ    > /\\// / /ヽ_  !   イ    (  / / //  / `ァ-‐ '
ハ ハ   / /!   ヽ    レ'/ ノ        >  ' ∠  -‐  ̄ノヽ   /
       {  i l    !    /  フ       /     -‐ / ̄/〉 〈 \ /!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 だーれも相手にしてくれません。
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305 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:36:44 ID:c./p8i0I

. /:.,:.:. /:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:,:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:.:ヽ
/ イ:.:./:.:.:.:.:./:.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:,イ:.,イ:.:.:.: イ:.:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:ト、:.:.:.:.:.:.:',、:.:.:.:.:. ',:.:.:.:.:.: ',:.:.:.:.:.:.
/ .|:./:.:.:.:.:./:.:.:.:./:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.: / !/ !:.:.:/ l:.:.:.:.:.:.:.:.ハ:.:.:.' ヽ:.:.:.:.:.:.iヽ:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:.
  |/:.,:.:.: /:.:.:.:./:.:.:.:.:.:./:.:.:.:/  /' !:.:/ .l:.:.:.:.:.:.:/ !:/   ヽ:.:.:.:.:l ヽ:.:.:.ト:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:
  |:.イ:.:.: ':.:.:.:./:.:.:.:.:,.イ:.:.:.:'      !:/  l:.:.:.:.:./   |'     ',:.:.:.!   ヽ: ! 、:.:.:.:.:.ト、:.:.:
―|:ハ:.:.i:.:.イl:.:.:.:.:/ l:.X _       l/   .l:.:.:.:.'         ',:/    ヾ_ 〉:.:.:.:.l‐ヽ:.
  |'  !: |/_.i.i:.:.:.:イ  |'  `丶、        l:.:.'            |' _, ‐ ´  .':',:.:.:.:'  ヾ
    `l.'  !l:.:. /:l   ィ===≧z.、   |'         _x≦==、  ':.:.:',:.:.'
      !  l:l:.:/:.:.l      弋{::}力ヾ>、_  /  i  _,.<こ{::}カ    .':.:.:.: l/l
     、 .!l/:.:.:.:i     ー`− '‐ _  ‐ '    ` ´ _ ` ー‐' ‐'   .':.:.:.:.イ ,'
      .i\|':.:.:.:..l!                    '             ':.:.:.:.:.' ´     こいつら……
     l   !:.:.:.:.:ハ                i:            ':.:.:.:.:イ
    .l   l:.:.:.:.!、_  !j                l.:.             /l:.:.:.:/ l      プッスン、プッスン……
    l   .!:.:.:l:.:.ハ                l:.:.:.           / .l:.:./  l
     !     !:.:!ヾハ                !:.:.:.         /  |:/   l
    l       l:.!   ヽ                /:.:.          /  .!'    !
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 だからやえもんは、このごろ機嫌が悪くて、怒ってばかりおりました。

 聞いてごらんなさい。
 ほら、やえもんは、駅に止まっているときでも、こんなふうに怒っていますよ。
 「ぷっすん、ぷっすん、ぷっすん、ぷっすん……」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

306yournet全面規制に入るお:2011/10/30(日) 22:36:46 ID:rzi477/A
SLwww

307 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:37:11 ID:c./p8i0I

            , (⌒      ⌒)
          (⌒  (      )  ⌒)
         (             )  )
           (_ヽ_ハ从人_ノ_ノ
                | || | |
                ,|| |、l      シャーッ
              _, -‐--....、
           /..:::::::::::::::::::::::::::.ヽ
              / .:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ
          /..:.:.:.:.::::/:::;i:::::,|:::::l:::::;::::::.ヽ
          l::::::l::::::/l::/ |::/{::/|::;/l::}:;::;::i
          l/i::l:::N`|メ、_|ム|/.,j/レ|::|::ト!
          f^i:::l ''ZTー   ィ'Zト.|::|::レ'^ヽ、
     ,...-',,⌒ゞミ、l::|.      l   l::!Y::::::::::::::.ヽ、
    /::/..::::::::::::..ヽl_      〉   /v':::::::::::ノ::_;;:::::j,ト、        よし!
   /:::::::::::::::::::..`ー-、:l、  f===r  ,ヘ:::::;::::::/ ̄ ゙''ヘュ_ノ
   /:::::::::::::::::::::::::::::::;;_ヾ;:、L_,,リ /:>:l/:::/               出発進行だ!
  ./:::i|:::::::::::::::::::::::::::::::..`''ヾ、ー_-イ, 〉<.|/ _ノ⌒ー-、
  }:::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..゙ヾ!、!;::|:|,r‐ '゙       \
 「::::ヾ|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ヽf     ヽ      \
../::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,,-''',ニ,-'"      \    ヽ
/:::::::::::..ヽ;::i:::::::::::::::::::::::::::::::::/ ./ l          \、..  ノ
:::::::::::::::::..ヽl;:::::::::::::::::::::::::::::::| |  ノ     ` 、      ヽ ,イ
:::::::::::::::::::::..ヽ、:::::::::::::::::::::::::::| l i´       ` 、    ノ ヾ|
:::::::::::::::::::::::::::..`ヽ;::::::::::::::::::::| | |    、     `'rイ  ,ノ
::::::::::::::::::::::::::::::::.::..\∩:::::::::| l\      `=、..__,ノ   ̄
:::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::i\∩:/  | ヽ、_    ノ
::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::|  \:!`ー、  ,,=''::::`、'‐-'゙
:::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::l  l ヽ_;;ァ'~ヽ;::::::::::.ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::|  | i    ヽ;::::::::::..\

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 さて、今日もやえもんは客車を引いて小さな駅を出かけます。

 足や背中が痛いので、駅を出るときは、
 「ヒャーッ!」
 と一声、悲鳴を上げました。

 それから……
 「しゃっ、しゃっ、しゃっ、しゃっ、癪だ、癪だ、癪だ!」
 と、怒りながら走り出します。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

308 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:37:48 ID:c./p8i0I

         ___                                          / 〃|LLLLLLL| |
        | 石 「 ̄ ̄, ==ー- 、 _                                   / 〃/|LLLLLLL| |
  ___ _ _l| 丸 |   / | r=ー' 、  l|                                  / 〃//|LLLLLLL| |
_|r===l | | | 電 |  { l| l」冂|| |                              / 〃///|LLLLLLL| |
|||」_冖| | | 気 |   \` ー-_'ノ'  |l                        ______| 。l ////|LLLLLLL| |
||r=v┐| | | ? |ー--- ニ二 __||l                   /|」」」」」」」」」」」」l| 。| ////|LLLLLLL| |
||L!]_リ| | 「 ̄ ̄l|  匚|匚||<I|匚|匚|||                      //|幵幵|エl「幵幵| 。| ////|LLLLLLL| |
||r==、 | | |    |  匚|匚||l{ |匚|匚|||l                 l//|幵幵|エl| / | |  | ////|LLLLLLL| |
|||_L!」l | | |    |  匚|匚|lテl|匚|匚|l|l                 |//|幵幵|エl||[レl | |  | / /l|[][][][][][][]| |
||r 、rァ| | |    |  匚|匚||レl|匚|匚|l||l                     |//|幵幵|エl||L] | |  |/[/|LLLLLLL| |
||<へ>| | |--─ 「¨ 匚|匚||ビ|匚|匚|冂                      |//|幵幵|エl||{_〕 | |  | //|LLLLLLL| |
||__|_|_|    |  匚|匚|| ・|匚|匚||;|                      |//|幵幵f/|lX{ | |  |_//|LLLLLLL| |
冂l [l[l[l[l匚_ |    |  匚|匚| ム|匚|匚||:|_                     |, /|幵幵|[レl| /f´]。 r'´\ l|LLLLLLL| |
|l |匚   _|l|    |  匚|匚|l l |匚|匚||・|l|                 |/ '|幵幵f/|fr'l_| |  | ´\】|LLLLLLL| |
|l |l |   匚_ |    |  匚|匚|lビ|匚|匚||:|l|                 |/|幵幵|エr'/, |´]。 r'´\ l|LLLLLLL| |
|l |匚   _|l|    |  匚|匚|l l |匚|匚||;|l|               rァ=ヲヲ|/|幵幵|/|レ{ | |  | ´\】|LLLLLLL| |
|l |l |   匚_ |    |  匚|匚|l ・|匚|匚||;|l|               |l_|=/|/|幵幵|/|l0| |´]。 r'´\ l|LLLLLLL| |
|l |匚   _|l|    |  匚|匚|lD|匚|匚||・|l| 、             |l_| | l|/|幵l|L|r'「||'ョ| | |  | ´\】|LLLLLLL| |
|l |l |   匚_ |    |  匚|匚| V|匚|匚||;|l| l|             _|l | | fアfEEEl }|r'|i||'z| |´]。 r'´_ __  LLLL| |
|l |匚   _|l|    |  匚|匚|lDl l|/^゚ :|l| l|┐        ┌/「 ̄ ̄ ̄|x'|EEE| ||r'|l||'・| | |  | _| || 万 ||_ LLLL| |
|l |l |   匚_ |    |  匚|匚| ̄|‖|匚|凵l|「|r|_  _ _ _ _r‐| ||l _ _ _「ュ[ ュ ュ| ||r'|l   |´]。 r' | |l   ||_ LLLL| |
|l |匚   _|l|    |  匚|匚|匚|‖|匚|  l| 二/^゚ 二二二二二二二|'ュ[ ュ ュ| ||r ゚^\、 'r┤l| || 世 ||_ LLLL| |
|l_l_|__匚_ |    |     __‖_ _ |  l|┴‖┴┴┴┴┴┴┴┴‐r'´「 ̄ミ ̄|r'l」|l  || l| l| _| |l   ||_ LLLL| |
____r'´_|l|    | }三{ _ l「ヽ_ ‖__ヽ _| l」‖tr「 |l ィシトr「,イトl| …|「 |t:| ,幺、 | -┐ l|| l|_l| _| || 橋 ||__SEGA_|
三 |  「三 ‖   |}三三{ r‐ ‖‐┐  l| |「‖r|rrィイミソ、ミミ彡。.」|_l|__l|ニ'イiト、|二ム'´ || 二|_  ̄「 「´二GiG0二
三 |  |三=‖ _|}三三{ | ̄ ‖ l|  l|_/'」|ァ flfl',fl'fl' fl'fi'ffi' fi fi ー-= 、 _ i|` |=三fニl|| fifir  ̄l| l| ̄| ̄ ̄| ̄|
===== == = ,、_,、==_」|,、_,、_ =─ '′ A  fニl A  A   fニl   A ̄` ー-∧_∧|_λ | l|  |  λ|  |

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 やえもんは、汗をかきかき、都会の駅までやってきました。

 するとそこには、いろんな列車が集まっていました。
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309 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:38:03 ID:c./p8i0I

             __ ,.-¬- 、._
             / '´,  、   、 `ヽ、
          r´    / l ヽ  \ 、ヽ
           /  / /l.  l、 \  ヽ ', lヽ
        /, l. / /´ヽ lヽ   ヽ. ! ヽ. ト ヽ、
        '´|  V '__ヽ. ト\、_',|   ',|
         | l. ,| | __ \゙、ヽ.__ヽl.  ト.|
           lハlヘ|´ `   ヽ´ ``〉,^! | !
           l\l|    |    //ィ N             どうやら私たちはレールバス、ってものらしいですよ。
          | ハ ヽ  __   /ハ/ `       _
          '′lハn\ `ニ´/! !        ,イ |
           _,.-' /ヽ ` - ´ ,ハ\       | |ヽ
       _, - ' /   |  ヽェ、 '   | ヽー、    _ | ト. ヽ
  ,.、-‐ ´    /  |  /  〉   |   ヽ `⌒.l ヽ',ヽヽヽ
  / ヽ     〈  ,.-|ヽ/ ヽ-/ ヽ/|、  ,〉     | l_! ヽ ゙l

             【いちろう】
                                            〃⌒ ,、
                                            !i   ,l `ヽく⌒ヽー-- .、
                                             {ゝ.__/\.   \ ヽヽ. ,.- 、\
                                             `ー'〈  ,/`ー 、 \  {l >-、ハ
                                    .           ハ /    `ー 、{l /r〈l} .}
                                                〉 i _,.    '⌒ヾ::|'1| /
                                               ヽl,.、_,.    ィf`ミ 7└'ヽ
                狐狸庵先生役こなしてるカナなら、         / !` ̄ .   弋リ ト/) └,
                楽勝かしら♪                     /Yi .>、 ∩ーー  ,.イヾト、 //〉、
                                               〉.ゝニ=' .| l>、‐ ハ、__ノノ \/_/
                                               〈 〈    ! ´.> {`~´   :   ` ̄`ヽ
                                              'ァ-,rL r,|/ヽ-ァ、_ゝ-  テー- 、     |
                                            ( (   ', ヾ´ ゙̄ヾソ    \/     !
                                             `゙.  ', |    /ハ     <l:i      .|
                                                     | !  / / 〉、   レiゞ、 ___,ノヽ
                                                     ゝ _ノ / 〈_,.ヘ   `^V_、 ̄´ハ ヽ.
                                                    /人ノ   <´\     ヽl∨゙   ハ

                                                    【はるこ】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 となりの線路には、
 小さなかわいいレールバスのいちろうとはるこが、

 「けろろん、ろんろん、けろろん、ろん」

 と歌をうたいながら、止まっていました。
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310 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:38:21 ID:c./p8i0I

          .見 俺 と
  ど .こ    て .の こ
  う  い    く  .連 ろ         -ーー-...、
  思 つ    れ .結 で      γ´      ヽ
  う  を       .器         r´`'(''```}  | ←【電気機関車】
  ?         を         !〒. 〒テ`r.、i
                         ! |_.   'ソり
                        !. .==.'  ハゝ
          ___           ∧___ / i  \ー 、
        .ノ´    `'ー、     ,-ー  !   !    _ー.、
       /  貨車    i    /´   ` ゝ-ーー  ̄     ヽ.
       !     __..リノ!|    !  i    .!           ヽ.
       !    .ノ((. (    ! .|    i.             !
       `;   ノ ソ. ./    !  |    !       、    .亅.
       .λ_.ノ   ./      ! ド _.人    ρ゙.:;,弋、  ;  i
    _  ノ    ..ト´      ! {   ___.` ─ -ー   !   .;  !
   /        `丶、     ! {  '´ {  丶、   彡∧  ;  i
   !   /        `ヽ    ! } {  (   }   . / ヽ    i
  ハ   '           !    ! { .ー.┼ ー   .. イ  !     i
  | !  !           !    ! {  ! (   }    j   >    !
  ! !  !  i    `!    i    ! { ー ┼ -     .!  /    丿
  !  ! ` |     .!   /!    ! { { ・   }   ..!. /   /
  | ゝ   \    !    .!     ! rーー┴‐─┐   ∨  ./
  |  .!        !    !       |   連   |/  ./  ./
                      |   結   |   イ  /
                      |   器   |  /   |
                      |       | .| r  |
                      └────┘ ∪! ... |
                                 ヾ_ソ
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 少し向こうでは、
 電気機関車が、お化粧をしてもらっていました。
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311 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:38:37 ID:c./p8i0I

            /
          //
         ///         (⌒\
       ///       /ニYニヽ  \  ヽ
       (  (       /( ゚ )( ゚ )ヽ \\ \       でっていうwwwwwwwwwwww
       \ \   /::::⌒`´⌒::::\  ト\ヽ
         \ \  |,-)___(-、.|  .|   \ヽ
          \ \l  |-┬-|   l |  ノ  ノ  \
            \  ヽ `ー'´   /   /
             /            /  ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
           //  /           ̄ ̄ ̄ ̄)  )
         /  (  ⌒ ̄ ̄ ̄ヽ         ノノ/
      _/  / `ー―――、  )        ノ/
 ー=二三 __ノ        ノノ/       /
                  ノ/
                /
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 特急は、

 「ら ら らん らん ぱあん!」

 と叫んで、止まらずにイッてしまいました
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312 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:38:59 ID:c./p8i0I

             , (⌒      ⌒)
           (⌒  (      )  ⌒)
          (             )  )
            (_ヽ_ハ从人_ノ_ノ
                 | || | |
                  _,|| |、l      シャーッ
             ..:.:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ー、
              /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
          /:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.: i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
            /:.:.i:.:.: i:.:ハ:.:.:.l、:.:.:i:.:.:,.:.:.:.:.:.:. i
           / 〉:.:./l/  \:! ヽ:.!ヽト、:i:.:.:.:. l
          / /:lイ '    `   `   l:.:.i:.:.l
       / //〉:.:.l __ ノ   ´  ̄ ヽl:.:.!ヽ!
        l  ´ イ !:. ! ‐― '  `ー ‐ l / _ノ            なんか自分の姿が、汚らしくて、
.      l    i Y`ハ     i       !'7〃            悲しくなってくるな……
.       l    ' i.  ヽ    !     .イツ´
.       /  /  '   _> ―_− / !、
       l   /   / 、 i` 、 __ イ   / ヽ_
    ´ `ー‐'`   /  `ー、  ,−´  /   \
    i       i‐ ´i   / ` i   i´ヽ.  /     `  、
    l       l    !  /.   l   ! ハ /        \
.    ,|       |   ヽ/    !_'   V       ,  ,    ヽ
   /.l       |       /:.:.:.:ヽ       / /  /  i
    !/!       l\       i:.:.:.:.:.:.i      / /  /   l
.   ,         !  ヽ      !:.:.:.:.:. !      ´   !  /     !

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 都会の駅はいつもとってもにぎやかです。

 やえもんは、自分の汚い姿が、悲しくなりました。
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313 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:39:21 ID:c./p8i0I

    〃                 i,
   r'   ィ=ゝー-、-、、r=‐ヮォ.〈
    !  :l      ,リ|}    |. }
.   {.   |          ′    | }
    レ-、{∠ニ'ノァ    、\=ゞ<
    !∩|.}.o゚((●))  ((●))゚o`
   l(( ゙′` ̄'"  f::` ̄  |l.|
.    ヽ.ヽ      ^ r'.    lリ               石炭食ってっけど旨いのかよwwwww
.    }.iーi   ヽ ̄~ ̄⌒/  ,'       (⌒)
     !| ヽ.  ヽ .   ./   /       ノ ~.レ-r┐、
.   /}   \  ヽ  ./  ,イ       ノ__  | .| | |
 __/ ‖  .  ヽ、 . ̄_/:::|\   〈 ̄   `-Lλ_レレ
                       ̄`ー‐---‐‐´


                                            `「`ー ¨¨´ ̄ ̄ `ヽ
                                         -=ニフ ̄:::::::::::::::::::::::::::::::::::人  プッスン
                                            /::::::: /::::!::::l::::::::::::::::j:::::::: |      プッスン
                                          ∠イj::::: ∧:: |:::::!::::::ト、:::::::::::::: |
                                          /:::::/ 八}::/}::::::{八::::::::::::::|
                                          八:: | -‐_イル::::/⌒!:::::::::::::!
      おいしいわい!                             ∨ 弋ン |::::?,jフ7::::::::::: ′
                                             /     ∨V ./!ハ:::::::〈
      こんなおいしいもの、他にあるかい!!      .        〈 _            ∨?- 、
                                          ___}─-     /  l ./   {\
                                        /⌒   ー廴_ <   ./    /  \
                                    .  / ー──┐ l 7 i/_z\/    ./   -‐ \
                                      ′ / ̄フ⌒!rリ ト”∧ /     / /      .、
                                    .  i      ′ `¨ソ ./ }.〈八   / /   -─
                                    .  |    |      ./ /ノ/:/\ / / /     |
                                    .  |    |     /  {:{_/ソ  `  .}/       |
                                    .  |    |   〃  [`:::}  _  |          |
                                    .  |    |   /   |::::/、/   |          |
                                    .  |    | /     ノ-{ |     |          |
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 さて、やえもんは一休みすると、お昼のお弁当の石炭を食べ始めました。

 それを見ていた電気機関車はそれをみると「ピピィ」と口笛を吹いて……
 「やーい、石炭喰いのやえもんやい! 石炭喰って美味しいか!」
 と笑いました。

 電気で走る機関車は、石炭なんか食べたことありません。

 「おいしいわい! こんな美味しいものが、ほかにあるかい」
 と、やえもんが答えると、電気機関車は……

 「やーい、おなかの中まで真っ黒けの、貧乏汽車やーい!」

 といって、笑いながらイッてしまいました。
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314 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:39:38 ID:c./p8i0I

     _ _
    (´ `)) _
     -' 「 、__ `f⌒ー-'⌒l!
   /, ' /\ー、ゞfニ薔ニヲ
  //, ' /    `ー-=ヘ、/メ
  { l! / ⌒    ⌒ l i|
  (,キ | ⌒     ⌒ l| i       カナカナカナwwwwwww
  ゙i| ゙i⊂⊃ 、_,、_,  ⊂l|´
  i⌒゙i'ミj   (_.ノ   ノi|__/⌒)  バ
  ヽ  ll|l           ll|l /   ン
  从l||l           |l||l从    バ
   ( ⌒ )        ( ⌒ )    ン


 ::::::::::::::/ |::::::::::::::::∧:::::::::::::∧::::::::::::::::::::::!::::::::::::|::|
 ',::::::::::;′|:ハ:::::::::/  '.:::::::::/ V:::::::::::::::::::|:::::|::::::|::|
  ∨::::l.  |! |::::::/   '.::::; ′ ∨::::::::::::::::|:::::l::::::?
.  ∨:|   |:::/    }; '_..-'´ ∨:::::::::::/:::l::|::::::| ピキーン
   ∨    |/  _..-'´      ',:::::::::/:::::ハ|::::::|――w―√レvv―〜ヘ√レ―――w―〜v―
       ,.. '_______   ' ::::/::::/::::|::::/
        '´     ∪  `' |::/:::::/|::::l::::′     そうか……おまえらまで、俺を笑うんかい!
           ー‐---一'   |/::::/ }:∧:|
                   ,′:/ /リ `
                    ハ ,:::::/ /
                 ∪/:::/  ′
.   |              /V/
   l|                厂7
.   !             /∧|
               /:/

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 それを見ていたレールバスのいちろうとはるこも、
 「けらけらけら けらけらけら」
 と笑いました。

 「なに、小さなお前たちまで、俺を笑うのか! ぷっすん、ぷっすん、ぷっすん」
 やえもんは真っ黒な煙をもくもくはいて、怒りました。
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315 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:40:00 ID:c./p8i0I

                    , (⌒      ⌒)
                  (⌒  (      )  ⌒)
                 (             )  )
                   (_ヽ_ハ从人_ノ_ノ
                        | || | |
                        _,|| |、l      シャーッ
                     _._.,,.、.-.ー.-..、_
                 ゝ<´:::::::::::::::::::::::::::::`ー:.、
                /::::::::/::::::ヾ::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
               //::::::/::::/\!\_\::::i:::::::::::::::::\
                /´/:.:l::::レヘ! ヽ/__\::::l::::::::::::i:::::::::}
               !l:l::l::へ ヾ `´ニfソゝ ∨::::::::l:::!::::::::l      俺は今までこんなに長い間、働いてきたのに、
                 |:::レヘ f_))       レヘソヘ::!::::::!      みんなで俺をバカにする!
                 レヘハ く        |/ )ソ!:::::::!
                   ! `        、//:::/リ      癪だ、癪だ、癪だ!
                   、  - - 、    ′|/:::/
                    ヽ    _ ´  ノ:::/
                         `ー、 ´     ∨_
                       _,∧  __,,、、<´ 〉、_
                    //∨) /∧    /::::::i:::ヽ._
                  _ ,,、-ー/ !/ヘヘ/ソ∧   /:::::::::l:::::::::::`:ー:.、
             ,´:::::::::::::く::::::::/ヽ(⌒ソ´´ヽ/::::::::::::::!:::::::::::::::::::ゝヽ.
              /::{::::::::::::::::>:i   l7i   /:::::\:::/::/:::/::::::::::::::::i
             ,'::::::i::::::::::/::::::l  /;;;;l  /::::::::::::::〉::::://::::::::::::::::::::::!
             /:::;::::∨:::::l::::::::::i /;;;;;;l.  /::::::::::::::/:::::::/:::::::::::::::::::::::::/
            /::::ヽ:::::〉:::::l:::::::::l /;;;;;;;;l. /:::::::::::/;;;;;i:::i::::::::::;;;;::::::::::::::>
            <::::::::::ソ i::::::::l:::::::::li;;;;;;;;;;;l/:::::::/,、;;,、;;:l!::l_/´::::::::::::::::

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 やがて、またやえもんは走り出しました。
 田舎の町の機関庫に帰るのです。

 「俺は今までこんなに長い間、働いてきたのに、みんなで俺をバカにする!」
 「癪だ、癪だ、癪だ!」

 あんまり怒ったので、やえもんの顔が、真っ赤になりました。
 そして黒い煙と、赤い火の粉を一緒に吐き出して、走りました。
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316 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:40:37 ID:c./p8i0I

           ,.. -───‐- 、
         ,/:.:.:.:.:.:_,,. -─- 、:.:.:.`ヽ、
        /:.:.:.:.:.:/ ___  \:.:.:、\_
     r‐く、:/:.:.://´:|:.:.:.:、:.:.:.:`\|:.:.:.lく__{_
     く二ニ/:.:.:./:.:|:.:.:.:!:.:.:.:.ヽ:.:ヽ\:.l:.:.ヾ`くニヽ、
  r─‐ァ'´ /:.:.:.:.|:_/!|:.:.l|:.:.:.:.l:.:|、:.:.|:.:l:.|:.:.:.:|l∠   lヽ
  l/´!|>'|l:.:.:.:.l!:|`!|ヽ|ヽ:.:.:ト、!, く|l:.|:l:.:.:.:.ト、_`ヽ、Ll
.    / /|l:.:.:l:|,rf⌒ヽ! \l´ ィ⌒'ミ |:.:.i:.|:.:l|人  〉
   | ,イ:.:.l:.ハ、:ヽ仆、:::リ      ト、:::リ l:.:.|ノ:/)っ ∨
   ∨|ハ:.|:.:.:.:|Tr‐っ'    ,   ー' /:.:.//'´             あっ、やえもんよ!
     l! ヽrーュi ⌒!、 t-r‐!  ,.ノ:.//
       / 〈l|L__人`ヽ`ー'イ |lィー'´
       `ー-=‐'`ヾ\_弋_フ/く
             「`ーく_乍_フ_ ト、_
            l /l |:| ヽゝ/ー、_)
             `ヘニLl ̄`
                 \入
                ヽノ

317 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:40:48 ID:c./p8i0I
                                                  __,..-‐::─:::‐-:-..、__
                                                ,.イ´: : : : : ;: : : : : : : : : :`ヽ、
                                               /: : : : : :_:/|:: : : : : : :ヘ::、:.: : :\
                                             /: : : : ;/::/`ヽ|::ト、: : : : : :|::i:: : : :: :ハ
                                         _∩ /: : : :.:/|:/__   |:| \: : : ::}::ト、: ::i:: : :}
                                         ミ_ ヽ`):: : : : :/:,ィチ心ヽ `   \:;/レ'i::`:.:|:: : :|
                                           `{三}{: : :.:/::}'んィ:j:}`     ,チテ心、 |:: : :|:: : :γ'フ‐-、
             みんなで手を振りましょう!              〈  ∨::/:::ノ Vz;;ン     んイ::j:} } |:: : :|::.: :/ゝ-ァー'´
                                          `ヽ、/|/::〈.xx  ̄  '   、Vz::;ソ,' |:: :∧:;/ミ三/
                                           /::/::: : :::ヽ、   /::`ー-、  ̄´xxx,};ノ::i: : :|,/
                                           /::〈:/{: : :::/,,\ V   /     ,/:|: : ::|: : :|:::\
                                            /: :/|::::\;/、{{  `iー-r´-‐ァ'"´,/ |: : ::!: : :|゛ ̄`
                                            〈:.:(. レヽ、::::::{\  |ニニ/ / /  ,|:: :: : : .:|
                                           ヽ::{    \::|_ ヽ、| ./,/ /  /::|;∧:: :;イ
                                             `      `〉`}>r<_{_'´_,,/::/ }: :∨:.:|
                                                j'  `〈〈‐‐\,>   `ヽ、 |:: : : :/
                                                  ヽ_λ: ~           〉j;/j/
                                                     ̄| ̄`r--、__i:__,,/
                                                    |  |     )_)ヘ、

         / '´ ̄ ̄` ー、
       /   〃" `ヽ、 \
        / /  ハ/     \ハヘヘ
.     、|i │ l |リ ⌒   ⌒ }_}ハヽ
    / ̄`ヽ  从( >) (<)l小Nl ̄ゝ
   ヽ、  ヽ、⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ ./
     `ヽ、  \j   (_.ノ   ノ/            おーい、やえもーん、だお!
       \  'へ、 __, イ/
        |        |
        i  `/ ̄`l  /
        \    //
         l´\__/
         |   /
         `ー´

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 子供たちは、やえもんに手を振りました。

 いつものやえもんなら、「ぽう ぽう こんにちわ」と、子供たちに声を掛けるのに、
 今日はそれさえも忘れていました。

 火の粉をはきはき、やえもんは走り続けました……

 そして火の粉は稲むらにかかり……
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318 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:41:09 ID:c./p8i0I
:::::::::::::::::::::::......   ........::::::::::::::::::::::::::: ;;;;;;;::::::::::::::::::
           γ ⌒ ⌒ `ヘ
        イ,,,, ""  ⌒  ヾ ヾ
     /゛゛゛(   ⌒   . . ,, ヽ,,'' ..ノ )ヽ
    (   、、   、 ’'',   . . ノ  ヾ )
 .................ゞ (.    .  .,,,゛゛゛゛ノ. .ノ ) ,,.ノ........... ........
 :::::::::::::::::::::( ノ( ^ゝ、、ゝ..,,,,, ,'ソノ ) .ソ::::::::::::::.......::::::
:::::::::::::::::::.:::::(、;''Y ,,ノ.ノ ,,,^ ^,,,;;;ノ)::::::::::::..::::::::::::::::... ,,,,:::::::::::
  . . . . :::::::::::::.('''yノ (''、,,,ノ)ノ ::::::::::,,,,,::,,::::: ̄ ̄7〃  ̄ ̄ ̄|〃  ̄ ̄ ̄|〃
  ,, . . . . . ::::::::::::( ( ,,,人、..ツ. ノ ) ::::.:::::   /\ .       |.      | ・・・・・・
  . . . ,,,,, . . .:::::::::::::'''(, イ")'"´ノ;; :::::     /   \.___|   ___|
 . . . . . . ,,,. . ,,,::::::( , ゛゛..(’_''/,,, ..ノ
 . . . ,, . . ((,⌒ノ,,,.:::::' (   (’''....ノ ソ ::::::: ... . . ,,,,,,,,,::::::::::::
 . . (’’,,,/(~〜ノ(’''''ソ:.:.,、,,,,,(   .:: ノ..)
 y(、,,'''ノ(、、...,,,Y),,,ノ:::.:)~〜ノノ)”),,, . ,,,ソ                  .::::::::
 ::::::::::: . . . . . . . ::::::::::
  . . . . :::::::::::::::::::::: :::::::::::::
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 ぷすぷす稲むらから煙が立ち始めました。

 田んぼの火事です!
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319 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:41:25 ID:c./p8i0I

      ∧△∧
       ( ´・д・) 
      ( ∪ ∪ . <稲むらが焼けてるノー
      |   |    
       ) /
      ν′  ヒョーン

                    ______________
                  /   /            ヘ   \
                 /   /              \   \
               /  .‐''~_                  _~''‐  \
              /  /´ ,i!i!i!i!i!i!i、 ヽ          /´ ,.i!i!i!i!i!i!i、. ヽ  \
            /   ,'  ,;i!i!i!i!i!i!i!i!', ', |!!il!|!l!!l!l!l| ,'  i!i!i!i!i!i!i!i!i!', ',   \
           /    {  {i!i!i!i!i!i!i!i!i!} } |!!il!!ll!!!il!l| {  {i!i!i!i!i!i!i!i!i!} }    \
         /      '、 ヽi!i!i!i!i!i/ / .|!l!!il!!l!!il!l| '、 ヽi!i!i!i!i!i!/ /         \       アンタも農家なら、
        /             ̄         ,                        \     少しは慌ててくださいよ!!!
      /                           <                      \
     /                                               \
    |             ヽ     ,____________、    /              |
    |              ヽ    .|!!il|!|!l!l!il|!|!!!i!l|!|!lll!!il|!|!l|    /                |
    |.                 . .|!!il|!|!ll!!lil|!|!l!l!il|!|!ll!!il|!|!l|                    |
    |                   .|!!il|!|!ll!!lil|!|l!l!!lil|!|!l!!il|!|!l|                   |
    \                  .|!!il|!l|!l!!il|!|l!l!l!il|!|!l!!lil|!|!l|                     /
      .\                |工工工工工工工工工|                   /

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 お百姓さんたちが、びっくりして、家から飛び出してきました。

 「いったい、これは、どうしたことだ!」

 お百姓さんたちは大騒ぎを始めました。
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320 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:41:47 ID:c./p8i0I

            _,ノ‐''''''^^^¨¨¨⌒ ̄⌒^^''¬-、,_
        ._v-''¨`   .,,vー─-、    .,,vー─-、 .¨'ーu_
      _ノ'″     ./′    ¨┐ ./     ゙┐  .゙'┐
     ,/′      ./ ̄''''-¬,,,,__.ミ .i |,,,,___ ..)   ゙\
    ,/′     λ  |     ( ・ )| } .¨'ーu,,  |     \
   ./′      八,、-ミ.ノ‐''''''^^ ̄./¨レ       .人,_     ミ
  .,ノ′     ._ノU'   \_   ._,rlト冖へy   _/  ¨'‐u   .゙lr
 .,i′     /ー-v、.,,_   ¨^^¨´〔    〕.¨^^¨′  __.,、 ゙\.  {
 〕      ./′    .⌒'''''    \,,,,,,ノ′  v-ー'''¨ .λ  ゙┐ } 
 |      ノ  .λ───ー      }      __,,.,、v;(_)ー''  {..] 
 |     :|   | |            .!      `         .}}
 }     .|   .U-:;:冖^ ̄       .|      ¨¨¨¨¨ ̄¨¨′ ミ}  
 .|     .}       _,,,,,vvl''''¨¨|^^⌒|¨¨''''lvv,_         }            やえもんのヤツ……
  ). .   〕    ,,、-v~|   .|   |   |   |''T^i-,,_      /
  .{     ). ., r'z::''''~゙(~~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~~~`^^^^''''¬;;;_   ノ             鉄くずにしちまえ!
   ミ.    `i,                         , `'' /
   ゙).    `i,                           .,ノ  λ
    \    },     ′               .  /   | |
     . \  \                   .  ,/     ∪
       (¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨゙ソ冖干ア^^^^^^^^^^^^^r'′
      /~~~~~~~~i¬冖'''''7′   ∨¬ーーz─-―「\
     /      _ノ     厂¨丁¨¨フ    .ミ、     ゙\
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 「やえもんが火をつけて行ったらしいぞ!」
 「あの老いぼれ機関車め!」
 「この調子では、今に俺たちの家にまで火をつけるぞ!」
 「追いかけていって、やっつけてしまえ!」
 「動けないように叩きのめせ!」

 人々は、口々に言って、やえもんを追いかけました。
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321 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:42:04 ID:c./p8i0I

                        , (⌒      ⌒)
                      (⌒  (      )  ⌒)
                     (             )  )
                       (_ヽ_ハ从人_ノ_ノ
                            | || | |
                            _,|| |、l      シャーッ
                     /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
                   /:::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::i::::i:::::::::::::::ヽ
                  /::::::::::/:::::::::/::::::::,:::::,イ:::::|:::::!:::::i:::ヽ:::::ヽ
                  /::::::::::/:::::::,.イ:::::::,ィ:::,イ:::::: /!:::::|::::::!:::::!:::::::ヽ
                 ,'::::::/::::!:::/,イ::/ .!/ .|::::/ |:::::ハ:::::!::::::!::::::::::i
                 !::::::l::::::レ',! ー-、    !/  !::/ !::ハ:,イ:::::::::::|
                 !::::_」:::::::::! ..,,_`ヽ、_,.   ,リ  ´ _,..,_ !::::::::ハj
                 !/f r.|::::::::!  (◎)     `'ィニ二_ /:::::::::!
                  k.ヤ!:::::::! u         (◎),. /::::∧::|
                  |∧`Y::リ           i  u   //|/  ヾ
                    !Tヾ  u.  __j_      //ノ
                    ヤ. ヽ.     |゚д゚ ) |   ,.イ:/
                 r<´|.  \   |( ゚д゚ | / |/        わ、悪かった!!!!
                 !  `丶、.  \  ̄ ̄u/
                _/     `'-、. `'ー-r<´
              , -'" `ヽ、      `ヽ、 f`, \
           , -'´    ヽ `ヽ、      >く_Lr'´`ト、
          /        ヽ  \  /ヽO〉 |`r、.| `丶、
         /           \  \/\r‐=<. !`    `ヽ,
        /    _ -−‐     ヽ    ヾ   ! ヽ      i
        /   /            !     `トー〈   !    /  |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 やえもんは、驚きました。

 「悪かった、悪かった。知らないでとんでもないことをしてしまった……」

 やえもんは青くなって、小さな町の機関庫目指して、一生懸命走りました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

322 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:42:20 ID:c./p8i0I
          , -‐ ──ー‐ - 、
        ,r'´          ``ヽ、
        ,.'´      , '´ , ,ィ 、:;,、`ヾ、ヽ
     /       ,イ  ,イ // ,!川 `ヽ`ヾ
      /   ,   ,i / , ,イ///,!l ,!lヾヾ,ji,j リ
    ,!  i l ,!lイ / ,イ,!j ,リ,/!i/l! li ヽl,!,l,!
    | i  l il !i j/ / ///l;// リ' ,! ,! ,ィ'i;i' '
    i ;i  l i|リy' ,//,イi-!イ=リ-'  斤jヽ
    ゙, i,l. ij /,イ> ,イ/  ,イじィ' .:::. ヽ l            わかった。
     ヾヾj川,r‐-'´           .:::, , 〉 |
        \ヾj、レ'ヘ               !            とりあえず、やえもんを休ませることで、承知してくれないか?
       `リ.:;ゝ、_ゝ_  r-、`ーy'´`Y´`ir‐y-、
       ,rーリ/レ' (   ヽ、ヽ ヽj `Y j  |  l  l、
     / ト、ヾ、'゙"ヽ   ``ゝ  l  V  ,!  '   \
    ,/   \ \ \     \_,   _  、_ ー   !
   ,イi     `ヽ`ヽ、r-、     `ニ=-、_      l
  /  `ヽ、     `ヽ、ヽ `ー'"´ ̄ヽ  l;;lィニニニゝー}
 ´      \     /`i ヽ,   l l  l;;i〔21;21〕III、
      /´\   /   |  ヾ,  ,! |  `|ヾニニソ   ゙i
     /    \/    |、   j ,! ,!   ,!´ ̄``ー‐-',
   ,イ              ゙i、 ___,,、-'‐'"i |       |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 お百姓さんたちは町の駅まで追いかけてきました。

 鉄道の人たちは、それをなだめます。
 「まってください。そんなに怒らないで、勘弁してやってください。
  これからは、やえもんが火の粉を出さないように気をつけます」

 「いいや、だめだ!」
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323 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:42:36 ID:c./p8i0I

               /:/:.::/: : : : /..:/:.::.:.::.:......  ::.::.::.::.ヽ   
           ノィ:..::/:/:...::./::./::.: イ':..:/:.::.:.::.:...} :.::.::.::l   
            l:./.7.::.::./:イ/ /:イ:.::.::./::.:./::.:....:.::.:l  
             |:{/ 7:.::: イ′ー 、/´ /:.:. イ:::.:.:/:./:.:|:.:.:|:|  
           j,小.|:.:/   _  \_j/ /::/j:/::.:/:.:.:.!:!  
           /小.!/     ``=ミr‐ミ'/⌒} /イ::./:..|:.::ハ!
           ノイイ/!′       } ノ _ ムーノ:/:.:/|:/
 ̄`ヽー- 、 __ /了|´ |       /ノ    ヽV:イ:./ j′
.ヽ:..:..:..丶:..:..:..}:..:..::| |  l       /       { ノ´
:..:..l:..:..:..:..:..:..:..!:..:..:..|  l  l   く`{        i′
:..:..:l:..:..:..:..:..:..:l:..:..:..:.|  l ハ  `ソ_       }
ー..、`ヽ:..::..::/..:::.::.::.:.l   ヽ >≦--.、ヽ      /
二:..ヽ:{:..:.::.:>ー::´::| /ク′:..:..:..::.::.\ヽ  /
::.::.::.:ーヽ::.::|::.::.::.::.::.::.|^>':..:..:..:..:..:..::.::.::.::.:ヽ V
::.::.::.::.::.: {::.::.:l::.::.::.::.::/:..:..:..:..:..:..::.::.::.::.::.::.::.ヽ〉
.::.::.::.::.::.:ヽ::.::.l::.::/:..:..:..:..::.:..:..::.::.::.::.::.::.::.::.::.::〉
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 そこで鉄道の人たちは、仕方なく次の日から、やえもんを休ませることにしました。

 やえもんは、機関庫の隅に隠れて、ぽろぽろ涙をこぼしました。
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324 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:42:56 ID:c./p8i0I

           ,.. ''""""'''  .
.        / ::::::::::::::::::::::::::::::`':、
        /: :/!::i ::::i:::::::::i::::::',::ヽ::ヘ
.       |: :/ |::|:::::|!:::::::|!::::::|!:::}:::::}
      〃i::/ 七卞l!:::::::l!ヒニi}:::|;;;;;|
     |:;へY´ /::/'Y´  下丁! L:i
     |:|δヘ,/::/_ノ 、  凹i.´ | 〕
     | '-' }、 ̄           /V           ……廃車にするしかないだろう。
     |:::::| | \   ,  、  /  !
     |:::::| |  >;―,へ'´   j
     |:::::| _,,,....{´?〈/´\
     |:::厂 、  「o´ {彡 |≧‐、
     ∨ y  /   ル-'ヘ./ |
      / i /  /o   ∧   ∨ .|
    /  i{   {      ∨   ハ .|
    〈  `∧   ', o    \  ' /
    ∨ ´ヽ|   |        厂´

                                       _ ___
                                    ,.'"´.:.:.::::::::::::::::.:.:.\
                                  /:;:;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
                                  /;:;:;:::::::::::::::::::::::::::::::::,、-─-<、
                                /.:;:;:;:;<カ::::::::::.,、-‐'"´    ヾヽ
                                l;:;:;:;:;::;::::::,.ィ´ jji i、  `、 ヾミミ、
                                ヾ;:;;,.ィ"´,ィイ ノノソハトト、ミミヽ `ヾミミ:;!
                                 入 ヾ彡ィイシノノ ,,>=ュ.:;;:;:;;ヾミミミ!   
                                 V ィイ'''rtァッ  ''゙モtュ  `ト/^VトトV.    
                                 `Y;jj!   7  ~`     リ ノ;:;;V    
 ……残念だが、それしか手はないだろうな。          ヾ',: :./   . : . : :   イ;:;:爪    
                                     ハ `"´ . : .:   /^1;:;i :l/L_ _
                                     _,ル;、 -‐‐-    / ノノハV:::::::::::::.:.:.¨'''ー- 、
                              ,,、-‐''"´.:.:::::ヾ、      ,.イ  ノノ^V:::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.`ヽ、
                             ,.イ.:.:.:.::::::::::::::::::::::::ト--- <  /.::::/ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:
                            /.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::L__  _ /.:::::::V/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
                           ,/.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ,イ  ヽ|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
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  さっそく、小さい町の駅では、会議が開かれました。

 「やえもんをどうしたらいいだろう」という相談です。

 みんながいろいろ意見を出したのですが……とうとうやえもんは壊してしまうことに決まりました。
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325 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:43:17 ID:c./p8i0I

                  r、- --ュ__
                   ,. ´ゝ   rr‐、jニヽ
                   ,.′ ,/ \ { l、{薔} リ
               レ'/   ゙=lイ~~ン^l
                   !|´⌒    '' `~ζシ
                 ,,ュ}. ー 、  ー‐ {、 リ
              k.,〉ヘ  r‐、   〃 イ        というわけで、私たちが代わりに来たのかしら。
               ,..コ::i-、ゝ、_  ,.ィ _ ハ
             /   ゙{::´ン::仁ト:ヘ,--r〈 ̄ヽ
              |:イ  そ_リ`i:!。|:!`>‐ ソ  r,/
            冫ヽ  ゝィ '」.。レ 、ニ)    \
              / 、   /  >rrv'´ 「 ̄\_  \
             ハ   ヽ,/  `´∧‐'  ヽ- /   ノ


                 __
         / ̄ ̄ ̄:.:.:.├‐、
        ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.::.l
.         /:.:.:.:.:.:.:.:.:/|:.:.:.:.,ヘ:.:.:.:l
      〈:.:.:./:.:.:./一 |:.:./ーV.:}:.\
       V__,ィ´     レ'   〉/ ̄          昨日は申し訳ありませんでした。
        Y_|:.|  '⌒ヽ  ⌒ l:.|
.          ヽ_|:.|       〉   }:|            まあやえもんさんは、休んでてくださいよ。
        j::::|:.ト、 ┌─ァ  ノ:.:!
        //VT\丶ノ / ヽ!
          /::\  ーイヽ_
      r一' ̄ヘ:::::::::>-〈::::|  ̄`i-、
  二 ̄\ `ヽ  ヽ:::/ |::o:|ヽ|   j  )  /⌒二つ
 /    )、  '  V   ̄     ム { /{   `ー
  , ,  / 弋ミミ}             |彡 V \
  / / /   ヘ 7              !_/   厂
  _/^´|    V           { /
    |     }            { /
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 次の朝早く。
 小さな駅の機関庫に、レールバスのいちろうとはるこがやってきました。

 「やえもんさん、昨日は笑ってごめんね」
 「私たち、あなたの代わりに走るんですって。今日からあなたはお休みよ」
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326 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:43:36 ID:c./p8i0I

                     /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
                   /:::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::i::::i:::::::::::::::ヽ
                  /::::::::::/:::::::::/::::::::,:::::,イ:::::|:::::!:::::i:::ヽ:::::ヽ
                  /::::::::::/:::::::,.イ:::::::,ィ:::,イ:::::: /!:::::|::::::!:::::!:::::::ヽ
                 ,'::::::/::::!:::/,イ::/ .!/ .|::::/ |:::::ハ:::::!::::::!::::::::::i
                 !::::::l::::::レ',! ー-、    !/  !::/ !::ハ:,イ:::::::::::|
                 !::::_」:::::::::! ..,,_`ヽ、_,.   ,リ  ´ _,..,_ !::::::::ハj
                 !/f r.|::::::::!  (◎)     `'ィニ二_ /:::::::::!
                  k.ヤ!:::::::! u         (◎),. /::::∧::|
                  |∧`Y::リ           i  u   //|/  ヾ
                    !Tヾ  u.  __j_      //ノ
                    ヤ. ヽ.     |゚д゚ ) |   ,.イ:/
                 r<´|.  \   |( ゚д゚ | / |/        お、俺はリストラかよ!!!!
                 !  `丶、.  \  ̄ ̄u/
                _/     `'-、. `'ー-r<´
              , -'" `ヽ、      `ヽ、 f`, \
           , -'´    ヽ `ヽ、      >く_Lr'´`ト、
          /        ヽ  \  /ヽO〉 |`r、.| `丶、
         /           \  \/\r‐=<. !`    `ヽ,
        /    _ -−‐     ヽ    ヾ   ! ヽ      i
        /   /            !     `トー〈   !    /  |
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 「なんだと!」
 やえもんは、うなりました。
 「それで俺をクビにするのか。そりゃむちゃだ!
  .俺をくず鉄にするというのか、そりゃめちゃだ!」

 「俺は今まで、一生懸命働いてきたんだぞ!」
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327 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:43:53 ID:c./p8i0I

パッ   パッ   パッ    パッ   パッ    パッ
 [鉄屑]  [屑鉄]  [屑鉄]  [鉄屑]  [鉄屑]  [屑鉄]
  ‖∧∧  ‖∧∧ ‖∧,,∧ ‖∧,,∧ ‖∧∧  ‖,∧∧
  ∩・ω・`)∩・ω・`)∩・ω・`)∩・ω・`)∩・ω・`)∩・ω・`)
   (    ). (    ). (    ) (    ) (    ) (    )
   `u-u´  `u-u´   `u-u´  `u-u´  `u-u´  `u-u

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 それからまもなく……

 騒がしい物音がして、大勢の人が機関庫に入ってきました。
 そしてやえもんのおなかを叩いたり、鼻の穴に手を突っ込んだりして、
 やえもんの体格検査をしました。

 「どうも、これはくず鉄にするより、仕方がないな……」
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328 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:44:05 ID:c./p8i0I

       ..-"                  \
      V                      \
      /                        ヽ
      /                         \
     V             ,,   ,,   , . } }     V
    ノ            .//  //  /|  | }    ヽ V
  ∠-1           /  { ./ |  .ノ |  1 |    1 V
    .{         /| ./ー-|/、  | /  | ./| .}     1 |
    |        % .|/   .'  ヽ、|/  .|. / .}1 .}|    .|
    }        .|  '  ,,,,,,,,,,,,,, ;,, ヽ、,  }/  ' | ./|  } |、 .}
    .|.1 /^ヽ   .|    (  心 Y"    ' /"|/./  /ヘ|.}.{
     ' | .|  ヘ.  .ヘ|   へ----"    , .|""丶'./  / .{ V
     k | | ヘ .} ヽ |          | -"././  /| /     いやだ、いやだ、俺はいやだ!
      ヽ ヽ、ヽ |  |,,j          {    {1 /. |/
       k , ヽ 」             /   .} |/  '
       v}  | }            "   .{ .'
        .}.1| \      /^'---....,  . /
         ! 1  ヽ    / ̄ ̄ ̄^"/  /
             ヽ、 , |"'-----、,,,.{ ./
              ヽ、’ ̄ ̄ ̄ー '/
                ヽ、   ̄ /
                 ヾーー・
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 「いやだ、いやだ、俺はいやだ!」
 やえもんは怒鳴りました。
 そして、機関庫の中を逃げ回ろうとしましたが、みんなに押さえられてしまいました。

 「かわいそうだが、お前はもう、役に立たないんだよ。」
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329 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:44:24 ID:c./p8i0I

                       _ .............. _
                  ,:::´:::::::::::::::::::::::::`:::.、
               /::::::::::::::::j´ ``^~'Yy:::〉
                 {:::::/¨Y:イ =ミ、、ノリY
               i::〈そミソ セオこ` ,rj
               l::::ヽ)          {j′
                  从:八     、_ ーイ       ほう……このオイボレがね。
               〃"   ヽ   `こ´ /
               _/      .:\    /        このままじゃおさまりがつかないから、
           ,.イ.:       :≫≠ー-く         激しく連結してやろうじゃないの。
          //             ヽ
          / .:/  :.              ',
       /.:  ;′ :..             i
       ,'.:.:  i   :.:.              l
.      i   l      :.:. ヽ   :.:    .:.:.ハ
.      l   l :.:.    :.:.. }      .:.:/ :}
.      l   l  :.:.:..    l         .:j  i
.      ハ:.  ';   :.:.:.:.:.. /l        ;  ;
.      ' ヘ   :.  :.:.:.   l       八:ノ
.      ′ : ヾ:.:.. ヽ:       l       .'  i
    ,′  .:.Y .:j     l      .′.:.!
.    ;.:.    .:i       ;  l     Y   .:j
.    i:.    :∧  ;.  ;:. l     ヽ .:i

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 やえもんは、街に連れてこられました。
 そこには、やえもんを鉄くず工場に運ぶために、電気機関車が待ち構えていました。

 そして連結……
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330 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:44:39 ID:c./p8i0I

                  ,,,r------.、   , -‐――- .,_
   __,,,,,,,,---――-、   ,r"       i、 ,/'       ゙ヽ、   ┌―、
 | ̄      _、  ゙i  ,r"         V          '、    l   │
 |,,,,,-―''''''"゙゙゙ ,i  / /\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\
     .| ̄~ァ ,l  / \                                  \
    ,i'  │ ヽ_/  /                                  /
    ,i'   ,i'     \       ち ょ っ と 待 つ お ! ! ! !   \          、 ノ 、
   ,l'   ,i'      /                                   /         ● ●) ヽ
   く   ,i'      \                                   \       (^(人__) ノ
    ヽノ         \/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/        \   と)
                      ゙'ー、,_  _,,r‐''                             〈    ノ
                                                           ` l_ノ
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 しようとしたときです。

 ある人が待ったをかけました。
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331 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:44:54 ID:c./p8i0I

          ____
        /⌒  ⌒\
      /( ●)  (●)\
     /::::::⌒(__人__)⌒::::: \          やる夫は鉄道博物館の者だお。
     |     |r┬-|     |          やえもんは実に珍しい機関車だお。
     \      `ー'´     (⌒)
      >          ノ ~.レ-r┐、      こいつを博物館に譲ってくれないかお?
     /          ノ__  | .| | |
      |          〈 ̄   `-Lλ_レレ
      |          ̄`ー┬--‐‐´
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 その人は、さいたまの鉄道博物館の人でした。

 「これは実に珍しい古い機関車です。日本中に2台か3台しかありません。」
 「どうです? 博物館に譲ってもらえませんか?」

 「なるほど、それはいい考えだ」鉄道の人はいいました。

 やえもんも子供たちも大喜びです。
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332 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:45:20 ID:c./p8i0I

          .. -- ァ――-....
        /::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
         /:::::/´ ̄ ̄ ̄ ̄`\:::::::ヽ
        /::::::/ _.. -――-.、.._ ヽ:ヽ_:i__
     _[二/::/.イ {:::::::l::::::::::::::::ヽ:\l:::::ト==、/__
   rヘ ̄|::::l:‐ト、ヽ:::::ト、::`>ヤ千::|:::::|   ス/
   く^ー/!:::|:::| ,..≧ミ、:ヽ`勹ィ弐jx'|:::::|ヽノ  >        さあみんな!
    トi::::!:::ト:|{ハト_:ハ `\´ トュ:》|リ!::::ハ:仆/
    |:イ:::::ト:{ハ` ヒ.:ソ ,    ゙ー' /_rウ⌒ミ}、         やえもんをきれいにするわよ!
    l{ l::::||:::爿    rァ= }   /r′ ⌒ 、 }
     | ヽレ廾会ァ.. __ ー ′__イ:/}ノ    j} )
     ノ´ ⌒   }/ル┬匸/イ  ̄ `乂_ー __r'
    ( {{   孑' /´l_∠.._ヽ.r‐ ´   _)ノ
     ーt_ ー _.丈ィ{=弐==-/
       ヽ[   r廴----ィ′

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 さあ、子供たちは、バケツや雑巾を持ってきて、やえもんのお掃除を始めました。

 古い傷も塗りなおして、すっかり分からなくなりました。

 ぴかぴかになったやえもんの顔をごらんなさい。
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333 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:45:35 ID:c./p8i0I

                  __,,,、,,   ,,、- 、
               /´: : : : : `´: : : : :ヽ
            /: : : : : : : : : : : : : : : : : :\
              /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ
           /: : : : : : :i: : : : :.∧: : :il: : i: : :ヾ: :',
          ,': : : : : : : l: : :/:./ ∨:ハ: :i!: :l: :::::::i
            l: l: i: : l /!/∨   |/ ∨∨!: :::::::l
           レ!: !: :l i"⌒"'-、   ,、-'''⌒`l: :::::ヘ!
           ∨ヘ i | でラ`   , r≡=、/::∧|
              !ヘ∨ゝ       .i     ∧ソ
            レヽi l       }     ∧ノ
               レヘ   ______   /ノ          さて、ちょっくら行ってきますか。
              ∨\ ヽ __ / / ′
             /i{  \  ` /i
             /:::::l ヘ   ` ´ ∧\
          _,,-''/::::::::l  ` ー、 ,/ .i:::::\、,_
       _,..-.:":::::::/:::::::::::i   /;;ヘ__!入  l:::::::::\`::..、,,_
  _,..-.:":::::::::::::::::::::\:::/:|ヘ /`ヘ::::::::ソ´ヘ i::\::/::::::::::::`i:ー.,
 ,´ー-、::::::::::::::::::::::::::/:::::::::i    ∨:/    l::::::::\::::::::::::::i:::::::',
 l::::::::::::`::、::::::::::::::ヘ::::::::::::::::l     l::::i,   l::::::::::::::ゝ::::::::l:::::::::',
 l:::::::::::::::::::`:、:::;:::::::∨::::::::::::i    l;::::;l   i::::::::::::::/:::::::::!::::::::::i
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 そしてやえもんは、みんなに見送られて、いよいよ博物館に乗り込みました。
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334 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:45:57 ID:c./p8i0I

                  __,,,、,,   ,,、- 、
               /´: : : : : `´: : : : :ヽ
            /: : : : : : : : : : : : : : : : : :\
              /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ
           /: : : : : : :i: : : : :.∧: : :il: : i: : :ヾ: :',
          ,': : : : : : : l: : :/:./ ∨:ハ: :i!: :l: :::::::i
            l: l: i: : l /!/∨   |/ ∨∨!: :::::::l
           レ!: !: :l i´""'''ー-   ,、-ー'''` l: :::::ヘ!
           ∨ヘ i | r==ァ   , r≡=、/::∧|
              !ヘ∨ゝ       .i     ∧ソ
            レヽi l       }     ∧ノ          ひなたぼっこは気持ちいいものだな。
               レヘ   ______   /ノ
              ∨\ ヽ __ / / ′
             /i{  \  ` /i
             /:::::l ヘ   ` ´ ∧\
          _,,-''/::::::::l  ` ー、 ,/ .i:::::\、,_
       _,..-.:":::::::/:::::::::::i   /;;ヘ__!入  l:::::::::\`::..、,,_
  _,..-.:":::::::::::::::::::::\:::/:|ヘ /`ヘ::::::::ソ´ヘ i::\::/::::::::::::`i:ー.,
 ,´ー-、::::::::::::::::::::::::::/:::::::::i    ∨:/    l::::::::\::::::::::::::i:::::::',
 l::::::::::::`::、::::::::::::::ヘ::::::::::::::::l     l::::i,   l::::::::::::::ゝ::::::::l:::::::::',
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 博物館では大勢の人がやえもんを見にやってきました。
 子供たちはやえもんの肩に乗ったり、おなかにもぐったりして遊びました。

 ときどき、小鳥もやってきて、やえもんの煙突の中で、かくれんぼをしました。

 やえもんは、一日、ひなたぼっこをしながら、
 小鳥や子供たちに、昔の話をするのを、なによりの楽しみにしています。
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⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

335yournet全面規制に入るお:2011/10/30(日) 22:46:08 ID:rzi477/A
このスレ的にやる夫ハマり役だなw

336 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:46:11 ID:c./p8i0I

::::::: /l:::::::/|:/.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}:::::::::::::::::::::::::::::::::!
:::::/ |::::/ /|::::::::::::::::::::::::::::::/.:::::::::::::::::::/.::::::::::::::::::::::::::::::::′
`/ー- 、:{  八:::::::、:::::::::::::::::;i::::::/.::::::::/.:::::::::/.:::::::::::::::::::/
/ ,,,,- ニ=x- 、_ヽ:{ \::::::::/ |:::/|:::::/}::::イ:::/|:::::::::::::::::::/
''" /.:;;r j:.ヽ` ̄   \/ l/ l/-=ミ レ゙ |:::/.:::::::/
 /:::::;;;;;;;:`::::::l          / :;;r ヽヽ   |/.::::/
 i::::::::;;;;;;;;:::::::|             i:::;;;;;` ::| i 厶イ
  '、:_ ''''  ノ          l  '''' ノ |  //
::::::::..  ̄               ` ー '    /:i′        オイコラ、「きかんしゃやえもん」かよ!
:::::::::::\_〃.:::::::::::::::::.ヽ  =-=  〃.:::::::::::. ヽ:::|
::::::::::  i{:::::::::::::::::::::::::}i´  ' `i{:::::::::::::::::::}i:::|         阿川さんなら、もっといろいろな作品あるだろうが。
      、:::::::::::::::::::::ノ'      、:::::::::::::::::::リ:::|         海軍三部作にしろ、「春の城」「雲の墓標」……
        `====゙        `===゙/.:::l
                           , '|:::::;
` 、     ⊂ニ==ー‐-       . イ |:::/

337 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:46:38 ID:c./p8i0I

                       , ― 、
                    _z≦、 /  `ヽ
                  ,  ´ ̄z-‐ ―-ミ、ヽ   \
                / ケ‐ ―- 、    `ヾ、   、
          ./ ̄ ,ゞ /'       ヽ     \   i
        //⌒/,  ,        l  ヽ   }   ヽ .|
       //   /,'  l    i     .l  丶  ト   ∨
       |    /   .|    l     ∨  | / ヽ   }
       |   ./    |  /   ,     、  ', z斗‐/|   イ ',         いや、真面目にやってんですけどね。
       |   i     .| ' ,  j    .∧ ,〈ハ |/ l  / , |
       |   l     , l  l ハ   / ∨ ィ'磷乏 ∨ ,イ |         阿川さん研究する人って、
       |  ,イ  ,   ',|  l斗‐"∨     弋zタ, とつレ'|         みんな海軍だのそっち行っちゃいますけど、
       | / .| ハ  、 、 . lィ´磷乏       ̄  |/  |         実は「きかんしゃやえもん」って無視できないでしょ。
       |./  |./ ヽ ヽ ヽ|ヽ 弋z歹   `      イ i  l
       |'   .|'   ヽ、イfとつ  ̄      _  / l .l  l         だいたい、1959年に発売されて、
       |       / | | ヘ ヽ 、_    ´ ,イ   l ]  |         50年間ずっと版を重ねてるわけで、
       |     /  .| |  ヽ __> ̄ ̄ ´ ト、,,_| /}_l         こんな本、なかなかないですよ、ホントに。
       |   /    .| ,rヽ  f´/  }     ' ` ソ ノ,  `ヽ
      ,'   /     /  l .∨         // }    i 
      | /      ,'   〈   \      /    イ    〉
      /          .ト 、 、 >ュ  `}   <   /} / / 1
    /            ,l   ヽ、| `二二,     >='´ } /   l
.   /,       , < .|    〉 >、_ .|    〉   / {    |
  `ヽ\  _z<_  ヾ    /  `>、_≦z、__,イ-‐ '´    ヽ.  |
     `´      `ヽ|  ,'  / /     _           } |
              , イ  {  ./ / ) ,'_'ゝ / /))       ノ |
       ヾz --―_´, イ|  ヽ   ' ヽ-' / /)) ..v    イ   |
          ̄ ̄   .|    小     ゚ ヽノ / /`/´`' ./|   .l
                   |    i         ` 丶-' /.)l   .l

338 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:47:22 ID:c./p8i0I

       _,. ニ=.-:、`:ヽ.、 __     j!
     ,. :'':´: : : : : :,:-'': :./: : : : : : : :`:`:ヽ<、
  ,.r:'゙: :_:,,: ; '"/: : : : /: :j: : : : : : : : : : : : :.\
/'"´  /  , '  :./: : j: : l : :,: : !: : : : : : : : `:、:`.、
   , ': : : : /: : . .i-‐仆: :j: : : : l: !: : :i:. : : : : `、:`、
  ,.': : :/: .:j: : .::::i: :./ |: :.j!: : : :l:ハ:,:-:!:‐ 、   `、`.
. /: : :./: .::j: : .::::l: :/ j: :i.|: : : j/ ∨: l::::::. : : i .  ゙; i
 ': :/j: :.:::|: :.:::/j:./-‐_!:l. !: : :.j!   ∨:.!:::::::. : :l: : :! ',|
/, '  |: .::::l: :::/ヤ示亦l| i: : :i!   V:lV::::::. : !:. :.!: i
'゛    !: :::::l: ハ ゙rJ::V l  V: ! 、  ヾl.゙i;:::::: :j:::. :ト、!
    l: :::::}:l::::! Lニノ     ヾ! ミミニ ゙'j::V: : |:V: !ハ         50年はすごいねえ……
      V:/N::::!     '       ̄.l::::::V: !: :V|
.     ゙' |:| ::l.     ーr 、___,       l:::::: |V|: :.N          これを初版で読んだ子供が今60歳くらいかw
        |:,!: ::`:...、  ヽ ノ      ,イ::: ::l:::i^ヾ!
       |':l: : ::::::l:::`i:.. 、   _,,... イ::::l::: : j::: }  |
       j: :!: : : ::l::;/´iノ  ̄ i! ヾ、|::::j:: : :.!::./  '´ ̄二、ヽ
        i: : !: : : :.!  l. _ |   `i|: : :.l:: l     -―-'、
        ,': : ∧、: : i   「  .`|    '!: : :.!:::ヘ     ´ ̄_,)'′
       ,': :.∧:ヘ:、: |   l.    !   /: : ∧:: :.|   T ´ ̄
      ,': :/ ヾ、ヘ: |.   l.  j   /: :,/  V::|    |

339 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:47:50 ID:c./p8i0I

        , '  `>x   ‐‐  <⌒`ヽ
          /     . : ´         `: 、   \
       ,    /    〃        \  '
       !   〃            ヾ    i
       !   {l    |l  :i    l| )     ‘,|          そう。
       i!  {l  リハ iハ iト、 リ /∧   :l} |          なかなかないよ、こういう本は。
       i!  {l゙ Υ,r=≠. ソ i ィ≠ミ ソ.  /.メ
       i!   八从弋zラ.    vツ/从/ン′i           というわけで、このスレであえて、
        i!     ヾ ゙゙     '    ゙∧ l}   i!          「きかんしゃやえもん」を、
       !!    :l}ハヽ  ` ´ , ' |!i:l}    i!          文学的に見てみようかなと思って。
       !!    :トソ. }.≧- ≦、=ー‐! l}、  i!
       !i /   {lハ/   ,  〉ハ.〃 l}‘,メ、          というわけで、こなちゃんちょっと作業。
       !i ,'  , '´{ミ>\     / 彡イィ´_⊥  \        今回出てきた人の配役をまとめてちょ。
        У | {l_彡'ハ   /  \ ニミ/ハ    \
     /   _|,,..∧  7_ \//⌒ ソ/マハ.    \
    /     ゙l/イ ` ー ´  @        ∧ハ    ツ
   ヾ   x<、|'八      =.〉\ヾ ー ヾ//∧ x ≦
      ` ^ソ/.|//心ー ‐=´ /   ', \  V//へ ゞ
       /  !////∧   l|    l}  __   \//∧
            l}'//~~´ ヽ l|.    lレ´ |`¨ ' ‐'//∧
          ,'//≧.x   ,|        ハ__/V///∧
           ///////`¨ '´     i    ',   V/////7、、
        //// ン            ‘,  V/////ノノ

340 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:48:09 ID:c./p8i0I
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 やえもん …………………… キョン
 レールバスのいちろう………古泉
 レールバスのはるこ ……… 金糸雀
 電気機関車…………………阿部さん
 特急列車……………………でっていう
 子供たち……………………ハルヒ、みくる、やる実
 お百姓さん…………………できる夫、ドラえもん、イヤダイヤダ
 鉄道の人……………………アッテンボロー、坂本美緒
 鉄道博物館の人……………やる夫
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
         ,,==ニ=、、
        //      ヾ
           l|      ,、 `
      ,.-.‐┼.──‐´: ├─.-.-、._
    /::.::./::.::.::.::.::.:l::.::.::l:.::.::. ̄ヽ ̄ ̄`
   /:.::.::.//:.::.::.::.::.::./l::.::.::l.::.::.:::.::ヽ::.ヽ
  /:.::.::./:/.:.::.::.::/.:/.::ll.::.::∧l:.::.::.::l.:.ヽ:.::ヽ
  l.::.::/.::l.::.:.:/77‐ /l.::./ lA、_::.:l:.::.:ミヽ:ヽ
  |:.:://:l.::.::.:〃/  l |.:/  l|ヽ:.::.l.::.::.::l ヾ、
.  l:.l/:.:l.::.::./ /   ´l.:/   ll l.::.l.::.N:.:l
   l.::,r┤:./l 三三  l/  三ヨヘ人/ ヾl
  │ヽ l:/::.l        ,   ・l:N:.:/  `            こんな感じだよね、だいたい。
    l:l:.::.レ:.:丶_"   ー'ー  "_人l:./
   ll:.::.::.l::.::.l:.>┬-,、..-‐:T:l:.::.ハ/
   l.::.::.:ヽ.::.Y Y  '┤、::.:l.l:.::.l
    l.::.::./l:.::ヽ 「 ̄`l  >l:.::.:l
   /.::./ミミミ、:.l  l  l  彡|:.:/
  /:.:/ `` ミヾ:l、、ヽ l 彡/l.:∧
  /:.:/    l lVミミヽl彡/l l/ ヽ
  l.::.l     l, `、_ヽl/ノ |  ヽ 〃
 /::.l  ,  ‐L /  l  ヽ.l    〉/
 l:.::l /  ,─,,ュ'、、_ ハ  l|  ,-l/-、
│:.:|´  // / 、 、 V ヽ  l /、/, , `l

341 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:48:26 ID:c./p8i0I

        /"´       ̄``< \
     , '⌒Y-‐   ,  /     \ \ ヽ
    ./   .├=/ / / /   ハヘヽ ヘ ',
    l    トヽ,'  ||  | |   ,   l l| | l l
    |     |  l i ||   | |  ,イ | .l l| '∩_
    |    ∧ :| l リ、 .| |/ l  l .l l| 〈〈〈 ヽ        そーだね。
    |   ハ.∧ヘ ハ圷 ?   ィ〒ミハハ〈つ   }
    |   ヾ ヽl   l*(●)  `(●)* /``、  {        じゃあ次は、その人たちが、
    |    |\§ |⊂⊃、__,、_, ⊂⊃ l   |   |        このスレで誰に当てられてるか、
    |    |  § | ゝ、 {__ノ , イ §|   |   |        その隣りに括弧書きで書いてみて。
    |    |.  |   l メ、_ ̄_ノヾ |  |   |   |
    |    レ´|   |´ll  ∂  ll`|  ト、/   ,'
    |    |  仁二]|| `  ´ ||仁二]    /
    |    |  仁二] ヽ   У∧仁二]: 、_,/.|
    |    | {: )ソ: : : : `: :≡: : : )ソ.: : :}   l
    |    {二ゞ: : : : : : : : 人: : : : : : :.ノ   :|
    |    |   l: : :―: : ´: : : `ー 1´     . |

342 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:48:43 ID:c./p8i0I
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 やえもん …………………… キョン(阿川弘之)
 レールバスのいちろう………古泉(吉行淳之介)
 レールバスのはるこ ……… 金糸雀(遠藤周作)
 電気機関車…………………阿部さん(三島由紀夫)
 特急列車……………………でっていう(石原慎太郎)
 子供たち……………………ハルヒ(阿川佐和子)、みくる(檀ふみ)、やる実(斎藤由香)
 お百姓さん…………………できる夫(奥野健男)、ドラえもん(埴谷雄高)、イヤダイヤダ(小田切秀雄)
 鉄道の人……………………アッテンボロー(池島信平)、坂本美緒(坂本一亀)
 鉄道博物館の人……………やる夫(宮脇俊三)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
             ,ィ,"二、ヽ、
         /'′   `j,!
        ,.ゝ.-.‐.‐.-. 、,/ヽ_
       ,. :': : : : ; : : : : : : : : : |−`=-.、
.      ,:': : : : : :/: : : : : :,!.  !  `ヽ
    ,/: : : : : :,:'.:/: :_:,,:.//'|:,: : |_: : ヽ、ヽ
   .i: : : : : :,:': /: : : :// j.:i: :.ハ: ::::. :i`ヾ:、
   j: : : : :./: /: .:: :./'′ j;イ / .|i: ::!:. i
   .!: i: : ;': ;ィ.::::: :ォオ云! '゛!:伝'::l.;:ハ::.|
    ! |: :.レクイ::::;イ|  V | / lソi!::'/ l::|
    l:j: : .:::!_!:/:::l:|  `´ _ ,' ,!V  リ         こんな感じ……あれ?
    j:l: :.:::: !|':|:: :l:!_   `",イ:|
     !!: :.::::|:::;{:: : l! K二`^!|:!:::|             この配役で見ると、「やえもん」の近くを、
     l!: .:::::|/_ V: : ゙k'(  |゛|::|             「特急」がハイスピードで通過するって意味深だよね。
     !: ::::::l三ミ、V: :iヘヽ ト、|:l
    ,' :::::::{'⌒`ヾミヾ:|、`|  ! V
   ,' :::::::;;;!   `ヾ!ミミ:|   i ヽ
    ! :::::::;;;|     ヽ`:!  iミ!'
   l: :::::::::;;;!     _,く ゙、_ソ
   |: ::::::::::;;ト、__,ノ彡彡--ー'゛ `}
  !::::::::::::':!、ヾ彡'_,..、-‐ォー'

343 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:49:00 ID:c./p8i0I

           ,. <"´      ̄` <\
     ,r⌒Y-‐  ,  /     \\ヽ
     ,'  ├=/ / //  ハヾ ヾ、
      i   / l | i |   | | | ,'| |i |l:|   l !
     i  / :∧ |  l リ-十/l/l十十lハ| lハ/⌒Y
    .i / /∧ヾl |ヽ*( >)  ´(< )*':リ  |ノ   ノ         そう!
    i   /  \§! |⊂⊃、_,、_,  ⊂つl /  /
   // /     §人'ゝ、 (_.ノ ., イ§/  /           こなちゃん、やっぱり勘がいいわ。
  / / /     r//_r,<|``@'゙「<_ /  /、 \
, / ハ∨    .仁二]/ rー'ゝ',  }:::::ヽ /  | /
//  l |    仁二]/,ノヾ ,>:', /:::::::::ヾ_   |l |
∧ / |    [二メ| ヽ〆::::::∨::::::::::::::::`y ./ |

344 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:49:12 ID:c./p8i0I

    /    | ハ  \ `    ヾ     `i       |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ :. :.ト、 /}ヘ      i
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソ ヽハ、 リ    |
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ.  /i/ ヽ.    |       順を追って説明するね。
  レl  |ヽ`z'ヾヌヽ\ヽ l , ィrァzュ l / lヽ∧     l
  |ハ ハヘヾィfマ∧  ヾ  {∨ウ》 イ' レイノ  ヽ.  .:|       まず、近現代小説の作家って、
   ∨、ルヽヘリ ゞリ     ゞ‐'とつ/ |'     ハ.l        だいたい主人公に何か重ね合わせるのは、
     マlヾ| |とつ             /} |  ヽ    !       これまでもいろいろな作品で見てきたよね。
    ヾ ' .l ハ、    、     , イ イ ハ   \  ∧
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ      そこで、阿川さんも「やえもん」に、
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ      なんか自分を重ね合わせたんじゃないか、と思ったわけよ。
      ,  /≧ュ、__|_|_,イ   .|__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ
      | ./ r孑‐-┐ノ|:.:.:.:.l>リ、‐_,‐<ヽイ/:::|::::.../ )     で、阿川さんを「やえもん」に見立てたときに、
      レ  / ト‐-┘  // /´ ̄ ̄""'''ー--、,__/_ /     他の登場人物は誰なのか、ってのを考えてみたんよ。
     ,′ ,  にこ}| ::::::「:/              _/ム _    そこで一番最初に思いついたのが、
     ,  '  ィヾ `丶:::::/           f゛―-、 __ 丿   「特急=石原慎太郎」だったわけ。
     | /   ノ´⌒``:::::/           > 、_  ノ
     | /   ,'    ::::/           r| 〈` ヽ イ
     レ    {    _::/            ヽ ニ7 /
     /   人、 ヽ、:/             /‐―"/

345 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:49:33 ID:c./p8i0I

                         /  ̄ミ 、
                     ,. -─…─-ミ    \
              . ⌒>ー=ミ     `    ヽ
            _ / /              \  .
         /   /                 ヽ
       /⌒  //
        .′             i       i| 釗! i     .
        鄯  /          |i     i| _,」⊥|、    i .       石原慎太郎については、後でちゃんと説明するけど、
        |  .′    ′   |i   ∧ i|´仏以ハ / i| i       1955年(昭和30年)に「太陽の季節」で芥川賞を取ってる。
        |  │    |i  |i 八   ′?刋::}ハ ∨  i| |       そこから、慎太郎ブームってのが起きるのよね。
        │  |i |    |i  _j仏以 /    乂 ノ⊂⊃八:       文壇の寵児を通り越して、社会的なカリスマになった。
.      :  八 |、  八  イ升:}ハ          ハ/  |
        | /   | \ 个.人 乂 ノ    `     /| i  |       そんなふうに急に駆け上がった人を見て、
        | /       \| ⊂⊃       ,   .イ :| i  |       地味な私小説っぽいものを書いてたけどそんなに売れず、
        |      /  i八 'マ个: ..,_     个:| | i  |       児童文学や旅行雑誌の紀行文の執筆まで手を出してた
        |    /    | ハ ∨Tアヘ,      ト‐ャノ 厶以       阿川さんが、どう思ったんだろう……
        |  /      レ'⌒, ∨   }       //  }: : `ヽ
.      |/       / : : ′ \       /   ′ : :}    ある種の嫉妬心とかあったと思うよ……多分。
     /        {_: :人   \         人: : /|
    /         「⌒\{ \ _,}   {,__ /}//  |
  .          / |   )\ __,}   {,__ / (   ;
   ーく      . < \│  / : : ー=ミ、___,.ノー=彡 : : ヽ  |
       ー一     \│  .′              : : ; 釗
              )|   : :                : : ノ │
      丶 _ ___彡釗 人: :                : : イ   |
               !  ヽ>: :        : :<ノ    |

346 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:50:05 ID:c./p8i0I

   /    : :./: : : : : : : : : : l: : : : : : ',: : : : : : : : : : :   \-、  \
   /. .     /  : : : : : : : ,: : :!: : : : : : :}: : : 、: : : :、  、  ヽ `ヽ、: :ヽ
  ,: : : : :  /: : : . . . . . . ../:.:./|: : : : : : :.!,: : : :',: : : :、: : : 、: : : :\   ` \
  !: : : : : :/: : : : : : : : : :,/:-/、|: : : : : :l: |ヽ: : : l: : : : ,: : : :',: : : : : ',
  .i: : :. : :./: : : :l: : : : :´:/: :/  !: : : : :,イ:.| ´`ヽ!: : : :.}: : : : ト、: : : :‘,
  l: : : :.:./: : : : l: : : : : /:/.  !: : : :.:/|: |  }:.:.|: : : : |: : : : :} \: : :.
  |: : :.:./: : : :.,イ: : : : /´     |: : : :/ !:|  ',: :|: : : : |: l: : : |   ヽ: :.
  |: : : :{: : :/:.|: : : :/       !: : :/   |}   }: |: : : :/: i: : : l    ∨
  ',: : :/l: :/:.:.:.:|: : :/      |: :./   |_   l:/!: : /: :/: : :,'
  ,: : { l:/,: : :.:|: :/ 三三三'  l: :/   三三三 ' |: :/: :イ: : :/      で、もう1人の当時の文壇のスーパーカリスマ、
  }: : :ヽ、.',: : :|:/: ',      |:/        ・!}:/: :./|: :./       三島由紀夫を電気機関車にしたわけだね。
  |: : : : : : ',: :l/: :∧      '           j:/l: :/ _!:/
  |: : : : : :.∧: : : : ∧   {`¨ ´ ,ー'   _ , イ: :.|// }        バリバリ貨物を運ぶような、パワフルな。
  |: : : : : : : :.ヽ: : : : :.> 、_ゝ- '´_,.. . < l: : : : :l /  /
  |: : : |: : : : : : \: : : : :、  ト、 ̄ ヽ:/ !: : : :/ l  ,.- 、
  |: : : |: : : :.:./`ヽ\: : : :ヽ、  \ヽ } 、 |:(⌒ヽl /    ヽ
  |: : : |: : : : {、    \: : : :∨、 ヽ l ヽl: /ヽ. (     }
  |: : : |: : : : | `ヽ \ \: : l ヽ、_!l   !/、 ヽ、 ー- ' ノ

347 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:50:22 ID:c./p8i0I

         /      / ,'     ヽ`丶 /   ヽ{     l
        '     /,'  i      :.     \.  ハ   |
        .i     , ' / ,. !  .   ::      ヽ / !ハ  : |
       l    / , / /  |  :   :::.    ',   V::j:::! : l
.       l  , 'イ ..i  .:l .:/ |: |i::.  ト:::::...  l:  l:: l::::::l:  !      あと、やえもんが走ってるのは、
      l /l  .::l .:/| ./  l:. | l::. | ヽ:::.   l::.  |::..l::::;|:. j      田舎の駅から都会までの、いわゆる「支線」よね。
       l  :l  .;イ .::;ヘ!/'-一!:.| 、!:. l`ー=、 . !:::. lj,:::!/:!:: |      本線に比べたら数段寂れてる。
.       l  ::| ::!::|.::ハl'圷 ?!.|  ヽl ィ〒ミ、: ト、:. Kl::|:::|::. |
      l  :::!..::!:l::l:ハ ヽ(●) 丶   (●)ハ | i::.!/ハ:!::l:::: !      この辺の流れを文壇にたとえるなら、
      !  ,  ヘl§!`、 ⊂⊃      ⊂⊃ Ll:レ'―-、:::::  |      三島や石原が売れ線のヒット作をかっ飛ばすのに、
     / /  /仁二] i  ゝ  、_,、__,  ノ 仁二]   ',::   !      阿川さんはマイナーな分野で細々と……って感じ。
    / ./  .:i [二二] !\   、 / j'_ ,.イ  [二二]  .:i::
  -‐' ,.イ . .::{ [二二} l:::::::\r、/ /    / [二二}   ::|: !.       しかもそれを、レールバスに取って変わられちゃう。
  ̄´ / /: ::::i  ̄)ソ |:::::::::::ノ/ ./` ξ::::::::i ̄)ソ ..:/:::l:  l     そこで取って代わるレールバスの役を、
    / j::: ::::::l      l::::::// ,レ'⌒!:::::::::::j    ..:j':::::::j::: l     吉行さんと狐狸庵先生にしてみた。
.   / ,イ::: ::::::l       !:::レ'´    ⌒j:::::::::l     ::/:::::::/::  |
   i  ' |:::::.::::::|       l:::l     ´_,.〉:::::;'   :::/:::::::/::::.  !
   | l |::::::::::::l      l:::|      j.ノ:::::/   ::/:::::::/::::::: l| l

348 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:50:40 ID:c./p8i0I
              ,,===、、
              //    ヾ、
                 l:|      ヾ.
              __!__/:ヽ、___l|_
      ,. -‐_´:-: : : : : l: : : : : : : : : : :`: .、
      /‐/: :,: : : : : :, :l: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
      /: : /: : : : : /: /l: : : : ハ: l: : : : : : : l: :`、
     /: ,//: :/ : : :_LL_l: : : l:l レA、:_: : :、: l : : l
   ////: : :l : : : ∧/ l: : : リ l: |丶:`: : l: l: : :l
  / //l: : : l: : : /_V_ヾ: : |l _ヾ__ヽ: : : l:ll: : :l
      /│: : ,、: : :lT亦テl ヾ: l  T示┬l: : W :、:l
      l : ハ: : ハ`、'::,┤ ヾ   P:,:::ノ'lヽ: ト`,:x           これって、私小説的な枠を、
       V  ヽ:l: :l `''´  ,   `''´'.: ヽl_ノ: N          「第三の変人」の後輩に取られる、って、
         `  N: :ゝ、_   _    .ノ : : N : : l           阿川さんは考えてた、ってこと?
         │: : :|  ≧ t - <: : /: : :ハ: : :l
            .l : : :|./ |,─ 、./ //: : : l: l: : :l
           .| : : :|   |ィ ヽ/ // : : :/彡l、: l
             |: : : |  .| ⌒/ //: : : /〃彡l l
            |: : : |  .| / // l l /,´/  |l

349 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:51:03 ID:c./p8i0I
                 ,.-‐v―‐--、 ,
             /ヾ‐´   ヘ -、 ヾ-"`ヽ、
           /      ヽ \    !   ヽ
          / / / ト、  l\_ヽ ヽ   !、   ヽ
            / /! ! L_\ l ´>=、  lr  !    ∧         まあスレ主の独自見解だけどね。
         { / | | レ,=、\! ヒ'_ト、 川ソハ     ∧
        ∧!.∧  ハ,ヒ〕 、    ⊂lVヘ§` ,    ∧        仮にやえもんを阿川さんとして考えると、
        / 冫 ヘ ∧⊃、_,、_,   ルく.§   !    ∧       ぱっとしない自分の路線を奪うのは、
        /    / !§{_> 、_  イノL`ヽ    !     ∧      やはり同じようにぱっとしないといわれてた、
       ,'   ;  ! §    ,r┘‐‐ ' >、_   l      ∧      「第三の新人」ってことになると思うよ。
       /      !  .-‐/:}   /´::::::ヽ  ヽ   l     ∧
       ,′ ,'   ! ,′/:::::l   /:::::::::::::::::、   }  l      l
      ,!       { / ,/::::::::{ /:The:::::::::::ハ  l  !      |
      ,!   ;'    l/ (::::::::::∨:::Bitch::::::ノ .|  !  !       l
     ,!   ,    r' 、ゝ:::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ、」__」、 l        |

350 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:51:25 ID:c./p8i0I

    /    | ハ  \ `    ヾ     `i       |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ :. :.ト、 /}ヘ      i
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソ ヽハ、 リ    |
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ.  /i/ ヽ.    |
  レl  |ヽ`z'ヾヌヽ\ヽ l , ィrァzュ l / lヽ∧     l       じゃあ、
  |ハ ハヘヾィfマ∧  ヾ  {∨ウ》 イ' レイノ  ヽ.  .:|       「第三の新人」をぱっとしないと評価していたのは誰か。
   ∨、ルヽヘリ ゞリ     ゞ‐'とつ/ |'     ハ.l
     マlヾ| |とつ             /} |  ヽ    !       これは文芸評論をやってた人たちよね。
    ヾ ' .l ハ、    、     , イ イ ハ   \  ∧      特に阿川さんの場合、志賀直哉の直系で、
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ      そういう私小説を中心にやってたから、
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ     とにかく時代遅れでパッとしないという評価が中心だった。
      ,  /≧ュ、__|_|_,イ   .|__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ
      | ./ r孑‐-┐ノ|:.:.:.:.l>リ、‐_,‐<ヽイ/:::|::::.../ )    やえもんを壊そうとする村人たちと、
      レ  / ト‐-┘  // /´ ̄ ̄""'''ー--、,__/_ /     この当時の評論家たちってのが、まさしく重なるのよね。
     ,′ ,  にこ}| ::::::「:/              _/ム _
     ,  '  ィヾ `丶:::::/           f゛―-、 __ 丿   さらに言っちゃえば鉄道の人たちは、
     | /   ノ´⌒``:::::/           > 、_  ノ    阿川さんに実際に書く機会を与えていた編集者たち。
     | /   ,'    ::::/           r| 〈` ヽ イ
     レ    {    _::/            ヽ ニ7 /
     /   人、 ヽ、:/             /‐―"/

351 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:51:41 ID:c./p8i0I

              ,..::;ニ=-、
              i::/     、
           ,ゞー--‐::':::|,..-;:ァ
         /:::::::::::::::;::::::::!::::::`丶、
        /::/::::::::::/:/|;:::::;!i::i::::::....、ヽ
          l:/::;'::::'オ/ !:::/へ|:::::::::::゙:.ヾ:、
        ,!,イ:::::/ !′ l::/  .lハ:::::|;;::::l
         /i:::::!::/iTニT ,!;' イニリ,!:::l`、:|
          !:(|:'!::l ゜┘/  ゚‐:!:}::!  ゙!         そーなると宮脇さんは何?
          |::::M::::!、   ο  .ィ:i!リ
          |::::|:::l:::レ゙'マ¬<:!::|::|            単に鉄ヲタだから、鉄道博物館の人?
          !::::|x<!:l  |―| ,l:::|:::!
        l::::::;!ヾl:トミヾ、l〃!:ハ:|
        ,':::::::|  ヾ>ミV∠}′ i|
         l::::::::{ ,r=-=ニL._〉,ノ l|
       ,!:::::::::l      |l!l!|´   |!
       !:::::::::::ト、   |< _/:|
        !::::::::::::゙7ー イ丁´「 〈::::::|
        l::::::::::::/ l  | |  l ゙、::::|
       l::::::::::/ l.  |  |  l  ゙、:|

352 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:51:56 ID:c./p8i0I

          / >'´ ̄        `ヾ\
       ././ /      \  、   ‐-Y⌒ヽ
       /./ 〃ハ    ヽヽ ヽ \=┤   i
        lイ l |l l  、   ||  l|  ゙, ノト    l     ……鉄ヲタは関係あるけど、
        |ヽl |l||ト、 ||  l| i |  |     |     単にそれだけが理由、ってわけじゃないよ。
        |.ハl ll .| | l \|| ,,リ l l ∧   |
        | ハハ ハ圷 ?   ィ〒ミ⊥/ / .ハ   .|     実は「きかんしゃやえもん」が出る1年前、
        |   ヾ *(●)′ (●)*ノ| lノ // :   |     阿川さんは、中央公論社からある1冊の本を出してるんよね。
       |.rヽ |⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃|!§/l   |     「お早く御乗車ねがいます」ってエッセイ集。
       |.i ! |§.|ゝ、ゝ._) ィ´| §  |    |
    r;r‐r/ | |  :| メ、  ̄ ノヾ |  |  |   |     実はその本を編集したのが宮脇さん。
    〈_L (`ヽ .}r'l  |`||  ∂  ||´|  |`ヽ.l   |
   l` ( ``/ |仁二] || `  ´ ||仁二]   l   .|
    ヽ   l  |仁二] ヽ У  /::仁二]   |   .|
.     |,.   l  レ')ソ: : : : :≡: :´: : : )ソ: :}  |   .|

353 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:52:16 ID:c./p8i0I

           . : ´ `ヽ ,    =  、≠⌒メ、
         〃    У          `ヽ \
         /       !         ヾ   ヾ′
         ,'      l  /
          ,        l} 〃          !     i
          !      l} .〃 / 〃      リ    ヽ  !
       |     l} 〃 / l|  ハ リ  ,イ、 ヾ  i| !        この本、実は当時としては結構珍しい本で、
        |      , =! l| ハ リ ゾ /リ ヽ ) l| l        特に有名でもない作家さんの、
        il       ハ ! 从./ィ云沁/  _,,,,_)ソ  l| !        鉄道オンリーの紀行集なのよね。
        il       !ハ ! {l .っl廴ノ    { 刀`从 / !
        l}      ,! ヾ {l、         ¨とつ ハリ         それまで紀行集といえば、せいぜい、
        il    メ|  〉 {l    辷ン  イ l}  /           内田百輭の「阿房列車」シリーズくらいのもので。
          ,'    ,== 〈  ゝ、`  = ≦、 l} l} レ′
       l}    / ⌒ヽ.八  \ (_::>=ゝl} l}     __==‐‐、   いくら鉄道好きとはいえ、
       l}.   /   ./ __>  .)   ./ 彡イ.    /    ミ ‘, こういう企画を立ち上げる人もなかなかいないわけですよ。
      l} ハ /    y_ ヾ.  /`ヽ/  \ヽ   / ゝ ヾ\ヾ,ソ
      l} 〈::V   〃ゝ::人  (   "     )ソヽ /  /\ソ (ン   そしてこの本がスマッシュヒット、となったわけ。
     l} 〈 V   / ヽ.¨  \ ヽ       ´ ソ/  /
     リ  V   /   !     )ソ     ソ    l   /
     /   ヾ   ヽ  |   乂          /   /
     / / \    \ |    ` ー  ―'― ‐ 1 __/
.   /〃      \   └‐‐-----------‐‐,┘
    ソ       \  釗           {

354 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:52:30 ID:c./p8i0I

          /     . : ´              ハ  i
            ,     , '   ,'              ヽ  ハ !
            i    〃  〃,  ,  i   リ  i  l    ハ
            i    ハ  {l ハ !  l|   ハ !i   !     ‘,
          !    ハ  .ル リ ナヾ八  )、ハサ‐リ    ト
          l}    ハ   ィf千气 \.( ィf千ミ iリ   !.ヽ l|        もしも阿川さんの鉄道紀行文を、
             l}    ハ  |l八℃リ    ソ .{l℃リ リ   _ノ.  ソ        宮脇さんが評価せずに書籍化しなければ……
            !      !ヾ从  ¨       `¨ 从ハ ハ
         ,'      /| {.§    _ ,,_    ,' {lハ V|          おそらく「南蛮阿房列車」も、
         〃 /  ,'::::! {l >  ` =´  <§{ハ   i           「アヒル飛びなさい」も
        /( .(  /::::::l. {l  ム` = イ.   ! {l::ハ.  ハ          ひょっとすると「きかんしゃやえもん」すら、
        / )ソ/:::::::::::ミ、 \= !    {、__  ! {l::::ハ  〉         執筆されなかったかもしれないよね。
         /  / ;;;;/⌒ { ≧彡 ´       ン iー . /::`,        そういう鉄道趣味の本というものが、
.      /./ γ´厂l厂 ≧二}厂ヽ   __=´   〉、. V:::::::‘,       社会的に認められることはなかったかもしれないから。
      У   シ´⌒ー ヾ 〃 ⌒ l}  {l_,,,,,,.. < 厂l个v、ハ
      /   / : : : : : : : : ソ: : : : : : l}  {l  {二ニ彡⌒|⌒{l \===    そして阿川さんの場合、
  ==≠    /: : : : : : : : : : : : : : : {l} l}H{l{l} `ミ、/ ⌒ー‐v   ̄ ̄ヾ    そういう乗り物関係の本のヒットがなければ、
  ミ二二ニニ./: : : : : : : : :, : : : : : : {l} {ロ} {l}: : ソ、:::...: : : :i´ゞ     /    海軍三部作とかの執筆はできなかったかもしれない。
   `ヽ 〃メ: : : : : : : : イ : : : : : : {l}: : V: : : :{l}: : : ヽ::.: : : {  `ー ´      鳴かず飛ばずの作家に、
       |i: : : : : : : : // : : : : : : : {l}:: : : : : : : {l}: : : : l}:: : : ! /        こういう作品を自由に執筆させると思わないもの。
     {l : : : : : : / .{ : : : : : : : : {l}:: : : : : : : {l}: : : : l}: : : |/
      {l: : : : : : く   ヽ : : : : : : : :{l},: : 、: : : :{l}: : : ィ′: : :!
     ヾ: : : : : : : :ヽ   ト =ー=´{l}::::::> -{}=1 l|: : : : :|
      \: : : : : : : :\ l}::::::::{::::::::{::::::::}::::::::::}:::::::l|: : : : : |
        ゝ`ヽ: : : : : :乂ー‐‐'ー‐‐'ー‐‐'ー‐‐‐': : : : : :|
         \弋: : : : : : !            |: : : : : : |

355 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:52:51 ID:c./p8i0I

                  /      \
               {       ヽ
         ____   ハ     }
         ̄`>: : : : : ∨: : ー‐ --yz 、
         /: : : : : : : :/: : : : : : : : : : 、: :\
       /:_: : : : :/: : /: |: : : : : : : : : : :\: : ヽ
      / /// : :/: : :/:/:!: : :.:.|、: : : : : : : \: :.',           なーるへそ。
.      {/ // : :/: : :/_/: | i:. :.:.| ヽ: : : : : : : ヽ: l
        l/l : : !: : :/__ l| V:.|´ ̄ヽ : : :、 : : l: |           そういう風に読むと、絵本も面白いもんだね。
         |: :/|: : fTヌカ j|  〒TTi \: : \: :!: \_
         |/ |;/l/xヒzソ    ヒ,.ソ.ハ: :.ヽl\: : : :\
        r┬z/:.:|           ∠─-ヘトr-く ̄ヽ :\
       r「「l {: : :\   ー'ー'   ////「 { \ヽ:.:\ \ :\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

356 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:53:17 ID:c./p8i0I

         /      / ,'     ヽ`丶 /   ヽ{     l
        '     /,'  i      :.     \.  ハ   |
        .i     , ' / ,. !  .   ::      ヽ / !ハ  : |
       l    / , / /  |  :   :::.    ',   V::j:::! : l      無論、絵本として読んでも面白いと思うよー。
.       l  , 'イ ..i  .:l .:/ |: |i::.  ト:::::...  l:  l:: l::::::l:  !
      l /l  .::l .:/| ./  l:. | l::. | ヽ:::.   l::.  |::..l::::;|:. j      特に擬音がすごいよね、やえもんは。
       l  :l  .;イ .::;ヘ!/'-一!:.| 、!:. l`ー=、 . !:::. lj,:::!/:!:: |      普通蒸気機関車の擬音って、
.       l  ::| ::!::|.::ハl'圷 ?!.|  ヽl ィ〒ミ、: ト、:. Kl::|:::|::. |      「シュッシュッポッポー」って感じだけど、
      l  :::!..::!:l::l:ハ ヽ(●) 丶   (●)ハ | i::.!/ハ:!::l:::: !
      !  ,  ヘl§!`、 ⊂⊃      ⊂⊃ Ll:レ'―-、:::::  |      「シャーッ」とか「ぷっすん、ぷっすん」とか。
     / /  /仁二] i  ゝ  、_,、__,  ノ 仁二]   ',::   !
    / ./  .:i [二二] !\   、 / j'_ ,.イ  [二二]  .:i::        しかも「ぷっすん、ぷっすん」って擬音で、
  -‐' ,.イ . .::{ [二二} l:::::::\r、/ /    / [二二}   ::|: !.       ちゃんと怒りまで表してるのね。
  ̄´ / /: ::::i  ̄)ソ |:::::::::::ノ/ ./` ξ::::::::i ̄)ソ ..:/:::l:  l      あと「シャッ」って擬音から、
    / j::: ::::::l      l::::::// ,レ'⌒!:::::::::::j    ..:j':::::::j::: l      「シャクだ、しゃくだ、癪だ」って感じにもしてる。
.   / ,イ::: ::::::l       !:::レ'´    ⌒j:::::::::l     ::/:::::::/::  |
   i  ' |:::::.::::::|       l:::l     ´_,.〉:::::;'   :::/:::::::/::::.  !     これは相当蒸気機関車とか見てて、
   | l |::::::::::::l      l:::|      j.ノ:::::/   ::/:::::::/::::::: l| l      かつ愛着ないとできないことだと思うよー。

357 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:53:34 ID:c./p8i0I

               __
               /⌒ヽヽ
       ___   ,、__   |/
  ‐=ニ_ : : : : `Y: :`: : : : : : ` ヽ、
   , イ: : : : : : : :l: : : : l: : : : : : : : : \
 /;:/: : : : : : : |: l : : |、: l: : : : : : : : :ヽ
/// , : : : : :l_:_/|: l : : l l_:_|_: : : :ヽ: : : : l
  / /: : : :/ 'l:./`|: l: : { ´l: |、`ヽ: : l: : : : !
 ,' /| : : /: :/|{  l/l: : | ヽl \: : :l : : : l
 |/ |: : /: :ハr┯┯ l : |  ┯┯yl : |: :\l        どうしてもありきたりの言葉、使っちゃうこと多いもんね。
.   |: :lイ ;'ハ b::|  ヾl  b::! l l: l`l:`メゝ
   ヽ| レ |: :l  ̄      ̄・ l l/ー': :l         ……これで「第三の変人」は終わり?
       l.:|: :ゝ、._  ー'ー'  _,.ィ': : l:: : :|
       |.:|: : : :__二7T ¨´lヽ、| : :l: : : |
       |.:|: : :||    l´___7 |: : |、: :│
       |:,ゝ、:ヽ   │  / /: :/ !:: :|
       |:l\ヽ: l   |  /  l: ://.|:: :|

358 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:53:52 ID:c./p8i0I

               ,. -―-―- 、
             ....:::::::::::::::::::::::::::::::::...、
.            /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.`,
            /.:::/:::〃:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::',
.             ;::::.:′:八::::::::::::::/.::::;:::::ノ::::::::::
            i:::::|::::_::|:::::、:::::::/l::::/イ::::::::}:::::}
          !::::|:´::八Tトヽ/ーァ弋Tマ::::ハ::::;
.           ?八垳无   /行予y∨Y:;'        「変人」じゃなくて「新人」な。
             ヽ::::ゝ(:::::)'^(::::::) ノ.::イソ/
              い、   ′    .イ/: :/|\        ……しかも重要な人を忘れてるんじゃないか?
.         /⌒`ヽiゝ ._ ^n_. イ /: :人|  )
           /      ヽ::| `,にヽ//./|)一v'
       ,ノ‐- .     i}Yご'ー Y^寸   ゙,
       |    \ x彳( [_y  〃:::/ ノ |
      /厂`丶   `ぐ ̄`∨   ∧::::>'´ ノ〉
.     | 〈   、\/~ ̄`{  ;仁 ̄ ̄〔  .
     /!     :| . :}     ヽ  /´[ ̄ ゙̄寸^〉
.   { 〈     :|/  . . : : : :| y′ |ヽ   }`《
.     〉 \ \ :〉 ヽ\: : : : : :|/     \: :ノ ,〉

359 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:54:22 ID:c./p8i0I

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶
         _ _  -―- 、
     ,  '゙´ ̄  ̄ ̄` ゙ ー--ミz、             / ̄`` ー 、
    ´  __,,.. ...........___         jヽ           ノ,' 〃,リ   ヽ         / ̄ ̄\
   ,. <´         \     /  }         /./ '〈 !ゝ-,イ         /      ノ
<´               ヽ  /   ノ         / ,' ; ∨!‐'‐'`´            {       (       ,..._
                  `ヾ 彡'         /i : :  !ハ            {        i)   /,.-‐‐ ``ヽ、
                    \         / ! ','  ; ハ             i、          }  .〉、⊃!、  ノ  !
                      }        i  ',  } ,リ  i___             |ハ     ',. /   `ー--'¨¨! ,  ',
                     /        { ) ヽ{ ,ノ  ゙', `ヽ.-‐==‐、     i ヽ    ∨           ノ,}' 、ヘ
                         ,イ        ∨'ヽ、_.{  __,...=.._ } ''"  ヽヽ _,.! '     ; ゙  ',        }'  ハ, ',
                   / .j         ヽー-、` ̄ ¬   `ヘ   / '`゙´、     、  \--、     ,'    ハ.}
             Yヽ 彡'゙  /           \ ヽ、.  ヽ,.. .. ノ},イ    リ{     i /´  ヽ'⌒ヽ'''''ヽ、.    ゙!
             ,'/ゝ´ ̄`ヽイ'´            `ヽ.ヽ`ーゝ、__,..ノ .ゝ、  ノ \、    {       Y-、. Y´ `ヽ,.  |
             l:i )     i|                ヽ、_ー、___,.,.-‐'"¨`ー 、_,.へ ヽ,   ト   ,..ノ`   〉-- <_ ,/
             \      ;',                   ̄  ハ、_      {   リ  〉   /´: `ヽ / ヽ / ' ノ
              /     l                      { \`ヽ.、 ',  /   人  {.  ト-.ァ' ヘ.__, ,.- '´
              !     ノ                     ,': ヽ`ヽ ` ´` ='.  i} ヽ   j  } !_  _/
               | ',    ,イ                      i ;   >=ニ'''''''"  ノ‐'⌒` . ゝイ /  ̄
へ=<. r'゙´ ̄ ̄ ̄`ヽ.丿 ',  /                       {ハ  {       ,/′   ヘ._,.ノ
ヾ/ r―{彡'´ ̄  ̄`ミ\ー-'                        |'ヘ  ',ヽ   /├-`ヽ  /
ソ-イ  {,.イ´ ̄ ̄`ヾ.  /、                          ! ゝ、_ ', `¬´ ̄ ', ‐-、. /
  {   }≦z====ミヽノ  \                         ! ノ  ``  ;   ',   ∨
⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

360 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:54:39 ID:c./p8i0I

        /"´       ̄``< \
     , '⌒Y-‐   ,  /     \ \ ヽ
    ./   .├=/ / / /   ハヘヽ ヘ ',
    l    トヽ,'  ||  | |   ,   l l| | l l
    |     |  l i ||   | |  ,イ | .l l| レ' |       ああ、本当はこの後紹介するつもりだったけど、
    |    ∧ :| l リ、 .| |/ l  l .l l| |   :|       「第三の新人」の巨魁と、
    |   ハ.∧ヘ ハ圷 ?   ィ〒ミハハ/  :|       準「第三の新人」と言っていいあの躁鬱病は、
    |   ヾ ヽl   l*(●)  `(●)* /   :|       休憩の後にしようかと思いまして。
    |    |\§ |⊂⊃、__,、_, ⊂⊃ l     |       ぶっちゃけかなりの量しゃべりましたし。
    |    |  § | ゝ、 {__ノ , イ §|     |
    |    |.  |   l メ、_ ̄_ノヾ |  |     |       というわけで、続きはまた今度、ってことで。
  r、    | r´|   |´ll  ∂  ll`|  ト、   :|
  ヽヾ 三 |:l仁二]|| `  ´ ||仁二] |   |
   \>ヽ/ |` }:二] ヽ   У∧仁二]: 、   |
    | ヘ lノ `'ソ)ソ:: : : `: :≡: : : )ソ.: : :}   l
    |  /´  /ゞ : : : : : : : 人: : : : : : :.ノ   :|
    |  \. ィ  l: : :―: : ´: : : `ー 1´ |   :|

361 ◆KcxXifcWsc:2011/10/30(日) 22:56:31 ID:c./p8i0I
以上でございます。ご清聴ありがとうございました。

番外編の後編は2週間後の11月13日(日)の21時を予定してますので、お楽しみに。

362yournet全面規制に入るお:2011/10/30(日) 22:57:06 ID:iNSO7lJE
この機関車の話って、阿川さんが書いてたのか

と、いうか50年前って、そんなに古かったのか……

363yournet全面規制に入るお:2011/10/30(日) 23:01:31 ID:9OoW7bjo
乙でした
「童謡」のあらすじ見ていて、ヘルマン・ヘッセの「少年の日の思い出」を思い出した

364yournet全面規制に入るお:2011/10/30(日) 23:03:32 ID:rzi477/A
きみはそういうやつなんだな!
乙でしたー

365yournet全面規制に入るお:2011/10/30(日) 23:38:39 ID:dEND93is
やー読み終えた。乙でした!
戦争による思想の断絶や、戦争体験からの世代の分断って、今からじゃ実感しにくい所ですよね……
やえもんをそう読む読み方はすごく斬新で、惚れ惚れしました。

366yournet全面規制に入るお:2011/10/31(月) 00:28:51 ID:1zDCZoxc
ハアああ面白いなあ。
阿川先生にこのスレ見て欲しいわア。

367yournet全面規制に入るお:2011/10/31(月) 17:59:17 ID:NRRB45Z6
大体は名前ぐらいしか知らなかった作家がどういう作品を書いて、
日本の歴史に於いてまた文学史に於いてどの位置に居るのか見れて面白かったです。
ブックオフで本を探していても好みの作者さん以外は、へん、お堅い文学者さんよ、さんの作品よと思っていた作中出て来た作者さん達の作品に興味が出てきました。
文芸評論は大塚英志の『初心者のための「文学」』ぐらいしか読んだ事が無かったのですが面白い物なんですね。

368yournet全面規制に入るお:2011/10/31(月) 21:50:18 ID:GFfX.SW2
こういうことを義務教育でも教えりゃもっと本の好きな子供も増えそうなもんだがな

369yournet全面規制に入るお:2011/10/31(月) 22:01:45 ID:p/q4YWqc
まだ生存者多すぎて歴史になってない上、義務教育でやるにはちょっとアレなやつが多いからなあww

370 ◆KcxXifcWsc:2011/10/31(月) 22:36:14 ID:b3igWyBg
こんばんわ。

>>368
統計見る限りだと、実は子供の読書数が明確に減ったというデータはないんですよね。
むしろ増えてる話もあるようです。
ttp://macs.mainichi.co.jp/space/web005/02.html

本の売り上げとか見て感じるのは、実は出版不況というのは、
雑誌とノンフィクションの売り上げががた落ちだからじゃないか、って感じがしますね。
それをなぜか出版社は「子供の読書離れ」「若者の読書離れ」に結び付けてるような気がします。

371 ◆KcxXifcWsc:2011/10/31(月) 22:56:01 ID:b3igWyBg
>>369
同時代を生きた人が生きてるうちはなかなか……ってのはありますね。

あと、教科書に掲載するか否かってのは、けっこう難しい問題だと思いますね。
大衆文学は文学的に劣るという認識が国語教育の世界にはあるでしょうし、
一方で純文学は内容が……って感じだし。

高校時代吉行さんの「童謡」を授業で学びましたけど、
あの肛門の描写とか教科書で使うにはどうなんだ……と。

372 ◆KcxXifcWsc:2011/10/31(月) 23:16:53 ID:b3igWyBg
>>367
政治や経済・社会史と文学史は結構密接につながってるんですね。
で、政治や経済に近づいたり、離れたりするのが、文学の面白いところだな、って思います。

この辺も踏まえながら文学史を触りつつ、本を選ぶ参考にしていただければと。

373yournet全面規制に入るお:2011/11/01(火) 00:51:48 ID:bqskms0E
>>368
ここ10年での週刊誌の落ち込みは異常。
トップ50誌でも売り上げ部数3割減とかざらで、週刊誌出版社就職本気で諦めつつある。

374yournet全面規制に入るお:2011/11/01(火) 00:52:36 ID:bqskms0E
なにやってるんだ。安価は>>368じゃなくて>>370>>1様でした。失礼しました

375yournet.ne.jpで規制だお:2011/11/07(月) 02:17:43 ID:QJcYtKJU
うろ覚えだけど「童謡」のやらない夫って、昔できる夫をマウントポジションでフルボッコにした事があって、
できる夫の悪意を感じた瞬間にそれを思い出すって描写が無かったっけ?
つまり、どいつもこいつも子供は陰湿で暴力的で打算的でクソばかりって話だったような

376yournet.ne.jpで規制だお:2011/11/07(月) 21:41:54 ID:3I4xg2uQ
コンプレックスでちょっと思い出したけど
三島由紀夫とアッー!したという人の証言はいくつかあるんだが
なぜか人によって大事なところが食い違ってるんだよな

「すごく・・・大きいです・・・」という人と
「すごく・・・小さいです・・・」という人と

どっちかが嘘ついてるわけだけど、
嘘ついた側の人の三島への屈折した思いってなんなんだろうね

377yournet.ne.jpで規制だお:2011/11/07(月) 22:03:26 ID:664jCzEo
もし小さかったとして、大きいと嘘を言ったのなら
屈折してるんじゃなくて単に気を使っただけとかの可能性もある

378 ◆KcxXifcWsc:2011/11/07(月) 22:14:31 ID:jSJX8nJ6
大きい小さいは実のところ感覚の問題もありますしね。

ただ、三島のことだから……

                         |:::|  |:::::| .|::| |::|
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                   }::ヽ l    - r' .l `"''`‐ /:/
               从リ i   ' こヽ/    /::/ /:7            __
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       ./        `"''‐-.、  i`''-..、    l::::l ''       /`"''リ-‐''"7::::::l
       i       ノ       ヽ/  ̄.ヽ`ヽ.. |:::|         __.|     ./::::::,'
     ./     r            ;     、 ヽ .|::|  ./ ,..-''"   | /    レ´l/t、
     /     il    o       i      l  .|::| .〃/   |   l ヽ-   /-' |/ .lヽ
    ./ ./    i ヽ、        i      .o  /|::|〃/   |   .ヽ  ̄ /| /  | \
    i   l     /   `     ‐''" ヽ   ノ 〃 |:|  i / i |  .i ヽ` ´_,,..-./     / .ヽ
   .i     /   _ノ          }    l .〃 〃 〃、 .i |   .|  /   /  ./     .ヽ
   ,' l    /l    _ノ       -‐-   .// .// 〃 \.|   | .i  ./    /        .l
   /     .l .',   _ノ       l   //  // 〃l:l.l:l ヽ  .| i .,.'    /       ,'
  ,'      i  .l      ノ      .ノ  .//  // 〃  // |  .| .i/    r' ̄ ̄    /i
  i |     l   i         -―l‐-//  // 〃      |   .l/   /       ./.,'
  | l    ,'  .|            |. //  // 〃|,.イ´ ̄ ヽ| /  ./        /./
  i    ./..  |             //  // 〃 .ゝ|     l /  ./ `ヽ       .,.' /
.  i   .i .i   /            tj// .// 〃   |    .i |   ./    .ヽ   / .,'
   |   l i   /            // .// 〃   l    ,' .|_/     ./ヽ./   i
   |   l   /          .γ⌒/.、 // .〃 ///.|   i  |;;/    ./_`''´___./
.  /   ヽ ./         、  ヽ、  //-.,,〃 ./// /|  __l-‐'    /:::::::::::::::::::::::l
 /      .l/         ヽ;;;;;;;;》`''-..,, 〃''-//_//⌒ヽ.ヽ   /|::| ̄ ̄ ̄ ̄ ´ヽ
. ヽ l l ,イ i          ヽ.≪    `''-..,,_   `''ヽ l | ._ノ::|  |::|        ',
  ヽj__ノ-'l          ┌―‐´―――――`"''―――――
       .|          `''-,, ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      |.             `''l ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | .|



……って鍛えた、ってことはないかw

379 ◆KcxXifcWsc:2011/11/07(月) 22:18:13 ID:jSJX8nJ6
あと、下半身系のコンプレックスっていうと、どうもこの人も強かったようですね。

                    . .-:::::-. .
                    /::::::::::::::::::::::\
                  /:::::::::::::::::::::::::::::::::::.、_
               {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ト、`ヽ
              |i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|  \ \
              ||::::::::i ::::::::::::::::::::::: i:|ヽ   、
                  ハ :::::|::::::::|:::::::::::::::::|:| }  i
                { ∨ |::::::::|::l::::::::::::::|:|,,/   |
                \_|:::| :::::, /:::: ,: /,::::ll     |
                   | ::::, //::/:/:// :/:l   ノ
                   |:::///::/i/i/// |
                 ノイ//=======ミ
                 ___/___///////////{_
           .ァ7//////─=ミ、ー─テー=≧=- _
          .ァ7//////////////,}/////|/////////7ァx、
        く/////////'/////////,|/////,|/////////////〉
.         , |777777く////////////|/////,| /// ∨///////}
        //l //////∧'/////////V//////| //// ∨/////∧
.       ///////////∧'///////V///////| ///// ∨/////∧
.       ∨//////////∧'/////V////////}'//////,∨/////∧
        ∨//////////∧ ///V/////////i////////∨/, ///∧
.         ∨//////////,'i//∨///////// |/////////∨∧'///ハ
         V//////////,|/∨////////// |//////////∧/////ハ
         V///////// |? ///////////|/////////∧ ///////,
           i//////////? ///////////∧///////∧/////////i
           |//////////|////////////∧///////∧//////////|
           |//////////|///////////∧///////∧///////////|

友人の臨終の際、医者の権限使って、それを見て、
自分のよりも小さいと安心したとか、そんな噂を聞いたことあります。

380yournet.ne.jpで規制だお:2011/11/07(月) 22:20:54 ID:Pf0i.GoA
>>379
ワロタwww医者マジ自重しろwww

381yournet.ne.jpで規制だお:2011/11/07(月) 22:28:28 ID:3I4xg2uQ
三島と北杜夫がスポーツクラブで一緒になったとき
北杜夫はシャワールームで前を隠してて、それを見てた三島に笑われたってエピソードがあったような
たぶん三島のほうが大きかったんだろうw

382yournet.ne.jpで規制だお:2011/11/07(月) 22:30:56 ID:vb11ujbQ
女性の胸と違って、比較するには親族か、銭湯に言ってガン見するしかないからねえww

383このスレのカナは狐狸庵です ◆KcxXifcWsc:2011/11/07(月) 22:40:38 ID:jSJX8nJ6
コンプレックスと言うわけじゃないですが……

            ノ  ヽー- 、
           , '´ ヾ  ヽ  , '-
       /     入...   |  ` ´ ヽ
       '::.    /  \:::::. ヒィ秘)、./
      /:::   l/ - ─ '  `'ヽ\ __ン
      i::::   /   ○     \ヽヾ|
      Y⌒V          ○  | /
       { ノ          '     j/
     r ーノ     ,. - 、 _      ノ
    /   _ノゝ 、      ⌒_, ヘ
    !∠´    ト`_二_ 二.イ:::::::: |
     iヽ::::\   ノ{::::,ィ:::j::ヽ `>-<
    ゝ_ ` ´   | |` |:::! !::|`| {:::::::.ノ
       ∧    | |. `´ `´│ フ´
      / |"  | \   イ │
     /  |:   |   ` '´ │ "|
    '   |:   |      |  |

この人にも下半身系の面白い逸話が一つありまして……

中学時代、友人が、
妙に静かだな、と思って狐狸庵センセのほうを見たら……

384このスレのカナは狐狸庵です ◆KcxXifcWsc:2011/11/07(月) 22:43:46 ID:jSJX8nJ6
           ○←仁丹です
           ○
         _○_
        /::. ソ .::;;ヽ
       /::.⌒  ⌒:::;;;ヽ
       /::( >)  (<);;ヽ
     /::.⌒(__人__)⌒.::::;;;;i
     (::.   |r┬-/  ..::;;;丿
      >::...  `ー'´..::::;;;イ
      !ヾ. ̄⌒__ ̄彡|
        iミ:::ミC= ≡..::: )
      |::::     ″. ´/
      |::::: ヽ    / /;|
      |::: ( '   ( .::;;;|
      |::: | ミ   .ヽ\|
      |::: 丶ヽ  ..:ヽ )

こんなことして、仁丹をいくつ並べることができるかやっていたそうですw

385yournet.ne.jpで規制だお:2011/11/07(月) 22:45:19 ID:3yo2cExc
アホだwwww

386このスレのカナはあくまでも狐狸庵です ◆KcxXifcWsc:2011/11/07(月) 22:45:49 ID:jSJX8nJ6
                     _, -―‐,r_j_ャ、
                ,〈`ヽ、   {l´ ヽiユiュ
                  / ,\ ` ー- r―:薔:、ツ
                 ,  /  ``ー 、__ゞ´、>イヘ              /
                 ! イ ー-、    , -ー'くヽ !            /
                 ', l ィぅ:ミ     ィぅ:ミ ハV        /
                  ゞ ゞ=″.::!  ゞ=" ムツ       , ′
                /{ハ    T⌒T    ハソ\     /  ,      20個ぐらい乗ったかしら!
                l_- ゝ、  ヽ..ノ  ィ¨ー__,ノ-、   / /
                 !, -=、/>:.二.:<lz―-イ 、 i_/ /
            , -‐'´L_ソ 〈/¨\〉く, =く  ヽ
            /.    く_」 : : / c ヽ: :l|iー'7  ,  , -ー‐、
            l i     L.ノ!: :|: :c: :|: :l|`ヽ.」 '´  /     `丶、
            〉 ‐ _ト 弋:_:_c_:_:_ノ  ̄r---‐'′         ` ' ー-
          /  /´ 」   /T\   -L_
      r‐ '´ ー、l/  /‐'    」!      `ヽ
      !       | /       /」_\         \
      |     /        /ノ: :ゝ ヽ          ヽ


とのこと。
(出典・狐狸庵vsマンボウ2)

387yournet.ne.jpで規制だお:2011/11/07(月) 22:46:59 ID:BS8Py4V2
アホすぎるww

388yournet.ne.jpで規制だお:2011/11/07(月) 22:52:48 ID:vb11ujbQ
それって授業中に局部丸出し?

389 ◆KcxXifcWsc:2011/11/07(月) 22:57:47 ID:jSJX8nJ6
>>388
休み時間のようです。

ちなみに狐狸庵先生も北さんも、
高校時代は授業がつまらないと外に出てぶらぶらしていたようです。

……つうかそれが旧制高校とかの伝統らしいw

390yournet.ne.jpで規制だお:2011/11/08(火) 11:45:38 ID:ZZHO/Iak
旧制高校も所詮男子校だからなw

391yournet.ne.jpで規制だお:2011/11/08(火) 19:57:48 ID:1ef9WCso
昨夜から読んでやっと追い付いた。
すげえ読みごたえあるスレですね。
感じたこと言いたいことは色々あるけど、とりあえず一言。
一見チャラい女の子が、ジャンル愛と膨大な知識持ってるのって、萌えるね。

392yournet.ne.jpで規制だお:2011/11/09(水) 12:46:03 ID:qKLX9TvY
テレ朝のお昼の番組で北杜夫さん特集やってた。
徹子の部屋 1980年 煙草片手に玉葱と談笑。 1981年 まん丸ゴーグル付けて2日連続出演。躁状態。
        2008年 皆様に本を買って貰ってありがとう。
奥様の思い出話 株で破産寸前、出版社から4000万印税前借りしてた。
           マンボウ・マブゼ共和国の旗を作らされた。今年の春が金婚式でした。
            怒られる怖い女房から離れられて天国で喜んでると思います。

393 ◆KcxXifcWsc:2011/11/09(水) 19:45:17 ID:15V3Bgg6
>>392
まさかワイドスクランブルでくるとは。

徹子の部屋の年末追悼特集のほうかと思ってたのに……

394yournet.ne.jpで規制だお:2011/11/09(水) 19:58:19 ID:3ZwLI3b2
エッセイそのまんまでしたね。夫人へのマンボウ先生の内心の部分を除いてでしたが

395 ◆KcxXifcWsc:2011/11/09(水) 22:06:11 ID:15V3Bgg6
いや、マジで見たいなあ。誰かニコ動辺りに落とさないかな……

時間が時間だけにちょっと厳しいかな?

それはさておき、ちょっとしたニセ予告作ってみましたのでご覧ください。

396 ◆KcxXifcWsc:2011/11/09(水) 22:06:32 ID:15V3Bgg6

                                     .. ..: ,,.::..,.,,::,;;::,::,,;;,::;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
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                                ..    .:..::..,....::.,.;:;..,:.:;;:,,.;.;::;:;;:;;:,;,,;:;:;;;;;;;;;;;;;;,;,;;;;;;;;;;
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          ―――あなたはなぜ黙っているのです。         .. .,..::,:,:,,;:;::,,:;.:,,;:;:.:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
                                              .,.,,....::;:;;.,:;:;;.,::;;:;;;;;;;;;;;;;;;
                        この時でさえ黙っているのですか―――..,,.::.:;:;;:.:;,;;:;;;;;;;;;;;;;;;
                              .. ., ..  ..:.  .    ..  ,,..  .,...,,,..,,::.:;:.:,:;;:;;;;;;;;;;;;;;;;
                         ..  .   ..       ,    .. .. .,,.. ..;:..,,.::;..,,;:.:;.,.;:,.:;,;;;;;;;;;;;;;;;;
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                                     .. ..: ,,.::..,.,,::,;;::,::,,;;,::;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
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397 ◆KcxXifcWsc:2011/11/09(水) 22:06:48 ID:15V3Bgg6

      、-ー'`Y <,___
  __≦ー`___ _二z<_
   > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<
 <之′Y´/        \
   >{  ,'  | 、 , ,.  ,.l  ,  ゙i
   | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ,l
   ′Ji, ゙i ゙i ( ○)  (○)|ハ|
      ヽ'(1.     _'   ノ川
        _>、   __,イ
       γ   ____ヽ
       | l.  |___|_|
       |三三|___|_|
       し(   __ l  l
        と^二,,、,、,、,、,、ノ ノ

398 ◆KcxXifcWsc:2011/11/09(水) 22:07:01 ID:15V3Bgg6
                               ブス…  ∫ ;′ ∫  ,;′
                                ブス…',. -――-゙、  ;'  ジジジ…
                                 ;  /      へ `>、'; ∫
                                _;'___{.  ,>-/、/=;´イヽ;'_
                               /三三j='rー、\_>、)_?, >;;〉三'`、ジジ…
                              /三三└'゙ー:;‐;;‐;;'`ー;;ヾ'`"´三'三;`、
                              囮ヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱ囮
                              囮災炎災炎炙災炒炎災灸災炭囮
                              ◎┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴◎

399 ◆KcxXifcWsc:2011/11/09(水) 22:07:16 ID:15V3Bgg6

                        |
           \            |
            /`゙''―‐┬   |
              | 、_  l   ..|        お前が棄教すれば……
              ヽ    丿   |
                          |         あの者たちは助かることができる……
                      l\
              l      ,'  \
      人        丿      /    \

400 ◆KcxXifcWsc:2011/11/09(水) 22:07:35 ID:15V3Bgg6

                         __
                 _.. -''''゙゙゙´    ゙゙゙゙'''ー,,、
              _..-'″             `゙'-、、
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          /                           \
        /                              \
       /                               \
      ./                                 ヽ
     ./                                   ヽ
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     .!      `'ー ,,_                  _,,,___       !          あなたは……
     |     -.、   `''ー ..,、   | |   ...ーー''"´   ._,-       !
     l         广''┬--v-‐.   ゛    'i-----r‐''゙]         i!         祈るべきだったんだお……
  ,..-'".l      ヽ,、.ゝ-'゙ _./         ヽ_.゙ー'" ./         ,l〜 ..,,
 ´    ヽ       .`゙゙゙゙゙./            弋゙゙゙゙゙゙゙          /     ゙゙'-、、
      .\       │                l              /
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               ゛ヽ,__,二__________ッr'"

401 ◆KcxXifcWsc:2011/11/09(水) 22:07:51 ID:15V3Bgg6

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                |     /  / `<            > ´ ヽ  ヽ    |    祈った!
                |      {   {  ● ヾー={ | ili | {、ーェイ { ●  }  i}   :|
                l       ゝ、  弋__ノイ    i     ゝ、ヽ._.ノ   /     |    しかし主は沈黙を守られた!
               |.      ー―'''7´       i      ヽー──'''" ´   :|
               |          /         |       .ハ             l
─────────────────────────────────────────────────

402 ◆KcxXifcWsc:2011/11/09(水) 22:08:08 ID:15V3Bgg6

                       ___、
                  ,,, -'''"´   .`゙゙''ー 、,
            _..-'"             `''-、、
              /                   `''-、
           /                       \
       ./                             ヽ,
      ./                                 ヽ
     ./                                ヽ
    ./ ―-..____, i 、                            l
   /   ,..、 `  "    、                      l
   !   ,i 、 ^ !     ,,ノ  ヽ,,_                        l
   .,!   .l弋フ、/ -    l  、 . 二'ー 、、                  |
   l.   ゙>'゙      " .''i.二,、 `゙'‐ `''-、                !      あの人たちは……
   _|, /            l,弋ア--ヽ/               /
. ‐'″ ゙‐{                `゙''―-‐"               /       地上の苦しみの代わりに、
      `'- -‐|      ″                    ,/        永遠の悦びを得るはずだお……
       `' !ーミi、_.   _./                   _/'ー、,
            `'-,,`''二二コ              _,,.. -'"゛    .`''-、
           `''ー--、,       ___,,,.... -‐"゛               \
                 ̄ ̄ ゙̄´                        \

403 ◆KcxXifcWsc:2011/11/09(水) 22:08:24 ID:15V3Bgg6

                        ,     |
                           ,,..イ       |
       l          _,,,...イ´   |     |
       ヽ、ヽ __,,..-t''"´:::::::::::|    l     |
            |  ヽ:::::::::::::ノ   /      .|
            ヽ、    ̄   /        |           やる夫司祭……
              `               |
                             |            お前は自分の弱さをごまかしている!
                               |
               ヽ             |
               |             |
.人                /             |

404 ◆KcxXifcWsc:2011/11/09(水) 22:08:40 ID:15V3Bgg6

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              ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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                   /. : : : : :                   lr‐、_,‐´ /       ヽ    ::::::::::::::::::::::::::::::::
                  ./. : : : : :                l.T~   . !、     人ノ    :::::::::::::::::::::::::::::::
                 /. : : : : :                     | |      `.` ニ二-- i     ::::::::::::::::::::::::::::
                 /. : : : : :                     | |                 l      :::::::::::::::::::::::
                ,'. : : : : : :                | |             /       ::::::::::::::::::::
                i : : : : : : :                 U             /
:::::::::::::::::::::::::::::::::       i : : : : : : :                                /
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::      ', : : : : : : :                              /      主よ……
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::     ', : : : : : : :                         /
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405 ◆KcxXifcWsc:2011/11/09(水) 22:08:55 ID:15V3Bgg6

                 :.:.:::.:::.:::.::.::(
              ..       :::.:::.::.::ヽ
              :::::....      :::::::::`'''‐‐--''''つ
              .:.:.:.:.:.:....      ::::.:::.:::.::(´
              ::::::::::::::::::::....         :::::::ヽ、__-‐ 、
              :::::::::::::::::::::::::::....        :::::::::::.:::.:::.ノ
              :::::::::::::::::::::::::::::::::....           ::.::.::.:(   ,.-
                ::::::::::::::::::::::::::::::::::::....            :.:` ̄: : :
                  :.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::....
                    _ __:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::....          やる夫はどうしたら、いいんだお……
              :::.. :::..   `ヽ、`\:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::....
              ::::.. :::::::..    `ー、 ヽ,_:.:.:.:.:.:.:.:::::::::...
              ::::::.. :::::::::..      ,>  └―‐‐ 、:.::::::::::...
              ::::::::.. :::::::::::..   '‐、 「´ ̄"''ー、 \:.:::::::::..:..
              :::::::::::.. ::::::::::::..    `′     `゛` :.::.:.:..:.:.:.:...
              ::::::::::::::.. :::::::::::::..        :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.::.:.:::....
                 , ⌒ヽ:::::::::::::::..      . .. ...::.:::    ____ .:::...
              丶''′  / :::::::::::::::::..         __┌‐ー'´,--‐'"´ :.:.:.::....
                  (   :::::::::::::::::::....     r'´_,.-‐-、''ー、 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.....
                   `‐' ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.. ,ィ'´''"´    レ'"´ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::....
                     丿:::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::..        : : : : : : : : : : : : : : .
                     ヽ___ノ´ ̄ ̄`ー、         : : : : : : : : : : : : : : .
                               ):::..        : . : : : : : : : : .
 「やる夫は神の声が聞こえないようです」     /:::::.:.::..
                             (_::::..:.:.:.::..
 原作:遠藤周作「沈黙」            :.:.:.:.:.:..:.. :.:.:.:.:.:.::..
     マーティン・スコセッシ「沈黙」       : : : : :::.. :::: : : : :..

406 ◆KcxXifcWsc:2011/11/09(水) 22:09:12 ID:15V3Bgg6



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              マーティン・スコセッシ版「沈黙」が劇場公開されてから、
                 (ttp://npn.co.jp/article/detail/61593380/)

                      制 作 開 始 予 定 !

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.
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407あずにゃんからクレームつきましたw ◆KcxXifcWsc:2011/11/09(水) 22:10:07 ID:15V3Bgg6
                           /YVYヽ
                 ,  -―- ,   l ̄ ̄ ̄ ̄WVV ̄ ̄|
           /.: : : : : : : : : :.ヽ|               |
          /.:.:. : : : : : : : : : : :.:|スコセッシ作品なら |
           ,イ : : : : : : : : : : ∧: : : | 「沈黙」よりも、   |
           |: : : : :A: : : : :/⌒>、:|ジョージ(※)が先!|
        ,イ.: : : / 仆、: :/  _〉|            |
        /.: .:/Yfrマ ∨  f初Y | とっとと私に     |
          /: : ,′,代cソ    ゞイ | 出番をよこせ!  |
       /: : / ,叭     '      ノ|             |
        /: : ∧   V>、 ´`   / |.            |
      ′ ,'  ゝ イ之l>ー<!  ..⊥......,ィ´ 為_____|
     /: : / /.:.:.:.:.:.:.:.ヘ  〉く Y´:.:.:.:.:.:./  /:.:./
     ,'.: :.イ  l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヘ仆-}ヘ}:.:.:.:.:/ ヽ/:.:./
    ,.:. : :.|  ',.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ヘl三}ノ.:.:/.:.:.:.:./:::/ ',
    |: : : :|  ∧.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:又 /.:.:.:.:.:.:/.::∧ : : ',
    |/|: : |     〉.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:./:.:.:| ∧ : : ',    ※…ジョージ・ハリスン「リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」のこと
    l l: : |   〈.:.:〉:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:丿 |.: : :!      ttp://gh-movie.jp/
      l:.:.:l     〉.:.:.:`.:.:.:.;__/.:.:.:.:/   |.: : : |      (劇場公開を見た上で制作を判断する予定です…やるなら別スレ)

408 ◆KcxXifcWsc:2011/11/09(水) 22:11:53 ID:15V3Bgg6
以上、「沈黙」でニセ予告作ってみました。

正直「沈黙」やるには、>>1の力量がちょっと足らんかな、って感じです。

409392:2011/11/10(木) 08:16:22 ID:alYMCtG6
予告乙です。沈黙楽しみにしてます。
ワイスクで気になった映像があるのですが、
特集の冒頭で斎藤家仏前の北氏の遺影の前に
「天皇陛下」と墨書された奉書が供えられていました。
もしかしたら宮内庁から届けられた陛下の弔意かもと思いました。

410392:2011/11/10(木) 08:22:47 ID:alYMCtG6
失礼、ニセ予告でしたか。
あまりのwktkに朝っぱらから先っぽが濡れてしまい勘違いしてしまいました。

411yournet.ne.jpで規制だお:2011/11/10(木) 21:08:52 ID:QsDTCg/U

これは普通にスレ立ててやってほしいレベル。
「沈黙」の細部は覚えていないけど、主人公のジレンマは強烈で忘れられない。

412 ◆KcxXifcWsc:2011/11/12(土) 22:08:53 ID:w3RxGL7Y
こんばんわ。

ギャル実番外編の投下を明日予定していましたが、
仕事が入りまして、どうにも何時終わるか分からないので、
投下を1週間後の20日(日)の21時に延期いたします。
ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。

その代わりといたしまして、ちょっとした番外編を作成しましたのでご覧ください。

413 ◆KcxXifcWsc:2011/11/12(土) 22:10:28 ID:w3RxGL7Y
【番外編・中央公論社とアレ】

宮脇俊三が在籍していた中央公論社ですが、現在、「中央公論新社」となっています。

これはどうしてかといいますと、経営危機に陥ってしまったため、
ある新聞社が救済策として、新社を作り、経営権をそっちに譲渡したからです。



               ____
             /      \
           / ─    ─ \
          /   (●)  (●)  \       ぶっちゃけ、やる夫がいたのは20年も前のことだから、
            |      (__人__)     |       今のあの会社のことなんか知らないお……
          \     `⌒´    ,/
          /     ー‐    \




よく言えば「救済策としての経営譲渡」なのですが、
口さがない言い方をすれば、経営悪化のどさくさにまぎれて会社を買収したとか、
乗っ取ったとか、そういう類の話です。

414 ◆KcxXifcWsc:2011/11/12(土) 22:10:52 ID:w3RxGL7Y
で、その中央公論社を吸収した新聞社……それはご存知この人のところです。



       ___
   ,,;;;iii''"~ __  ~`ヽ、
 ,r'"i!!'" ,:-(O-、 V,。'''ヽi
 |  ー(   ー-大ニンヽ
 ゝ    `ゝ―'" ヾーイノ:、
/       / ヽ、彡彡 `i   \
|   ゝ、' ,,.-ニ''ー―'"_,,.:--、 `i       【ピー】で【ピー】だから【ピー】じゃねーか!
ヽ     ヽ  ~`'''''''",:〜一! :|
  \_    `ー-、_∠ニ_,,,.ノ ノ
    ~`ー--::、___,,,,..--''"

415 ◆KcxXifcWsc:2011/11/12(土) 22:11:20 ID:w3RxGL7Y
さて、宮脇とナベツネですが、ちょっとした因縁があります。


               ____
           /      \
          /  ー) (ー  \
        /  ,(●)  (●),  \       こんな腐れ外道しらねーお。
        |      (__人__)    |
         \     ` ⌒´   ,/

416 ◆KcxXifcWsc:2011/11/12(土) 22:11:38 ID:w3RxGL7Y
さかのぼること60年ほど前のこと……
まだ2人が大学生だったころ……


         ____
        /⌒  ⌒\
      / (⌒) (⌒)\
     /  ::⌒(__人__)⌒::: \         NHKも文藝春秋も落ちたけど、
     |       |::::::|   ,---、       なんとか中央公論には受かったお!
     \       `ー'   しE |
     /           l、E ノ
   /            | |
   (   丶- 、       ヽ_/
    `ー、_ノ

宮脇が、新卒で中央公論に採用されたのは、周知の事実なのですが……

417 ◆KcxXifcWsc:2011/11/12(土) 22:12:34 ID:w3RxGL7Y

        ____
      /      \
     /⌒  ⌒    \
   /( ・ ) ( ・ )    \       えっ、やる夫一人しか採用されてないのに、
    |   (__          |       やる夫の成績が一番じゃないって、どういうことだお?
   \   _l        /
   /  ー        \

実は、採用試験の順位は57人中4番でした。

418 ◆KcxXifcWsc:2011/11/12(土) 22:12:53 ID:w3RxGL7Y


               ,.、-rァァァァァ‐-,.、
               ハシ'"`''ー‐''"`ヾ;ハ
            lミ'   _ 、__,. _   ゙ミl
            || へ、_`ー '_,._へ ||
               rョl ,.=。=゙ '=。=、 h
               |ヒ|. `二} {二´ :|j.|           上の3人は出来上がりすぎていた。
.             ,ゞ|   人__人   |く
     _,,. -‐''"´| : lヽ、{. ̄- ̄.},.イ: :|``'''‐- 、.._     君はまだ、どうなるかわからない未知数の部分があったんだ。
   /´l : : : : : : : :|: : |.\`'' ‐-‐''´/|: : l: : : : : : : : 「ヽ
   /: : l : : : : : : : |: : :|.  \  /  |: : :| : : : : : : : |: : l
  ハ : : |: : : : : : :│: : |     ><   | : :│: : : : : : :| : : 〉
.  {: : : : | : : : : : :│: : :|  /| /|\. |: : :│: : : : : : | : / }
  ハ : : :│: : : : : : \;ノレ'´  〉〈.  ヽlヽ;/ : : : : : : |: : : ;ハ
  〉:\ :│: : : : : :./: :│  |/ |   | : :\: : : : : : :|: : :/:〈

この点について宮脇が尋ねたところ、
採用担当者は、上のように答えたそうです。

419 ◆KcxXifcWsc:2011/11/12(土) 22:13:27 ID:w3RxGL7Y

しかし……実はその落とされた3人のうち1人が……

       ___
   ,,;;;iii''"~ __  ~`ヽ、
 ,r'"i!!'" ,:-(O-、 V,。'''ヽi
 |  ー(   ー-大ニンヽ
 ゝ    `ゝ―'" ヾーイノ:、
/       / ヽ、彡彡 `i   \
|   ゝ、' ,,.-ニ''ー―'"_,,.:--、 `i      なんで俺が落ちるんだよ!
ヽ     ヽ  ~`'''''''",:〜一! :|
  \_    `ー-、_∠ニ_,,,.ノ ノ
    ~`ー--::、___,,,,..--''"


どうやらナベツネだったようです。

420 ◆KcxXifcWsc:2011/11/12(土) 22:13:50 ID:w3RxGL7Y


     .._________________
      「 | | |  | | |.  | | |   | | |  | | |  /// ///\
     \ | | |  | | |  | | |  | | |__,-‐、|  /// /// /.|
.      \,ヘ、. | | |  | | | |_l-'  :::::\/// /// .///|
       /  ヽ、| | | |_l l-'    U ::::\./// .///.│
      /    ` ‐-‐'          :::::\ ///  |
.    /l\    ヽ、 __, -‐'  ̄   __,-‐ll´\::::〉___│
    ^l\ll\ ヽ、 _ , -‐'  __,-‐ll _ll-'´ ̄::/ ──‐ |
.    |  \ll\      _,-‐' ll _- '   ::::/  ̄ ̄ ̄│
     | _二二\ll||   ||l_ll二二二_  ::::|  /⌒i._|
..    |  ̄ ̄ ̄o >.......≡ ̄ ̄ ̄o ̄ ̄  :::|:ミ|l⌒:|─|
    | ` ‐--/.:::::::::   ` ‐---‐ '´ U :::| |l⌒l.| ̄|      あの渡邊という学生……
    | 、_/,::::::::::::::::  、_     ,ノ   :::|: ||⌒l.|_|      どうやら共産党とつながりがあるらしい……
    |   /,::::::::::::::::::::   ̄ ̄ ̄   、 :::::|ミ||ノノ ─|
    |/./,::::::::::::::::_:::)   `‐--- 、 \ ::::|.|`‐' ̄ ̄|\     さらに将来、いろいろと悪どいことをやりそうな気がする……
    │v L                   \  ::|| l、__|:::::\
.     |  -----======ニニニニニ⊃   ヽ::::|: ::l、─.|:::::::::::\_
     |                   :::|::l::  ::l、ニ|::::::::::::::::|:::‐-
    _/:l     ━━━        ::::::::;/::    :|,|::::::::::::::::::|::::::
._ ─/:::::::l                ::::::;/::   /|:::::::::::::::::::::|:_:
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と、採用担当者やら社長やらが思ったかどうかは知りませんが、
とにかくナベツネの採用を控えたのは事実のようです。

人間性が原因なのか、共産党への関与が原因なのか……
この辺はいまだによくわからないところではあるのですが。

421 ◆KcxXifcWsc:2011/11/12(土) 22:14:10 ID:w3RxGL7Y

       ,..:ニニニニニ::::::、
       ;;:::'''       ヾ、
      ;'X:           ミ
      彡 # -==、  ,==-i
     ,=ミ_____,====、 ,====i、
     i 、''ーー||ヮ°||=||ヮ°||
     '; '::::::::: """"  i,゙""",l    
      ーi::i:::   ,'"`ー'゙`; _ j   
      . |:::|:::   i' ,-ュュャ'  i          俺を落とした会社だから、買い取って、うまい汁吸ったるよ。
       人:::::  ゙ "" ゙̄ ._ノ  
    .....イ.ヽヽ、ニ__ ーーノ゙-、.
   /´⌒´ヽ  ー-` '-ー^ヽ⌒ヽ 
  /   ィ   ,  ヽ  , )` `ヽ
 /    ノ^  ー   '` ー 'ヽ   ゙i
..ノ  ,,,ノ            Y´゙ )
(   < |             !  /
 ヽ_  \           ノ_/             
   ヽ、__ ヽ.ー     @  ノ  ソ、         
     〈J .〉  ヾ、.::;;;;;;::.ノ |ヽ-´           ______
     /""     ;ミシミッ  .|           /壱 / /万:/|
     レ    .イミ.i i.ミ  .リ      ___|≡≡|  |≡≡|彡|_____ 
    .,ゝ    ,ノ `ー∪' ヽ ノ      /壱// |≡≡| ̄:|≡≡|/壱//万 :/|
   / ` レリ  i´   リ      |≡≡| |≡|≡≡| ̄ |≡≡|≡≡| :::|≡≡|彡|
   i    /    `、   i'      :|≡≡| ::|≡|≡≡| ̄::|≡≡|≡≡| ::|≡≡|彡|
    〉  イ      〉  |      |≡≡|:: |≡|≡≡| ̄ |≡≡|≡≡| |≡≡|彡|
   /  ::|      (_ヽ \、    |≡≡| |≡|≡≡| ̄::|≡≡|≡≡| |≡≡|/
  (。mnノ       `ヽ、_nm   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

落とされたナベツネが、まさか後に中公を買収するとは……

まあ誰も思わんでしょうねえ……普通。

422 ◆KcxXifcWsc:2011/11/12(土) 22:14:30 ID:w3RxGL7Y

      ___
     /     \
   /::::::::::::::::    \
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  |::::::::::::::::::::::::         |
  \::::::::::::::::        /
   | :::::::::::::::    | iヘ
   |  :::::::::::::    ゝ__/
   |  ::::::::::     /

ちなみに、このことを宮脇はどう思ったか……
何も書いてないので、分からずじまいです。

423 ◆KcxXifcWsc:2011/11/12(土) 22:14:59 ID:w3RxGL7Y
以上でございます。ご清聴ありがとうございました。

424yournet.ne.jpで規制だお:2011/11/12(土) 23:01:00 ID:vI8W/gns


今渦中の人じゃないか。
それにしてもAAがひどすぎるww

425yournet.ne.jpで規制だお:2011/11/13(日) 00:09:08 ID:LzUhmDVU
乙!

中公は親戚が労組の幹部かなんかだったんで左遷されたんだけど
お陰でこの件の時も逆にゴタゴタに巻き込まれずに済んだとか

426yournet.ne.jpで規制だお:2011/11/13(日) 00:36:15 ID:YIvFv6ys
乙です。

中央公論新社といえば個人的には架空戦記とかファンタジーとかのノベルス出してるところってイメージですね。

427yournet.ne.jpで規制だお:2011/11/13(日) 20:44:43 ID:xDFDU/uk
>>414
ワンマンマンのAAなんかあるのかw

428yournet.ne.jpで規制だお:2011/11/16(水) 21:35:41 ID:W97LPTWQ

俺もナベツネ嫌いだけど
ちょっと>>1の主観入りすぎてね?

死人に口無しとはいえ
宮脇さんの意思を勝手に代弁して人格攻撃とかちょっと引くわ
宮脇さんがナベツネ嫌いだってソースあんの?

いや別に老害ワンマンマンを擁護する気とか無いけどさw
ちょっと私怨乙って感じがして(笑)

429yournet.ne.jpで規制だお:2011/11/18(金) 02:06:00 ID:COa47IQg
>>135
亀レスだが佐々木基一氏は映画批評家としての業績が主なのでは?
好んで採り上げたのは三島や澁澤に通じるデカダンスを極限まで描いた映画監督たち
武田泰淳夫妻と映像プロダクション設立してドキュメンタリー制作してたこともある
ロシア・マルクス主義ではなくハンガリーのリアリズム芸術論を継承した美学者

430yournet.ne.jpで規制だお:2011/11/18(金) 23:14:51 ID:FswXksN6
澁澤でふと思ったが
戦後の文学者を
後世への「影響力」という点で見ていくと
実は澁澤龍彦と森茉莉がトップクラスだね

澁澤がいなけりゃ翠の子もいないわけで、やる夫板へすら貢献している

431yournet.ne.jpで規制だお:2011/11/18(金) 23:38:43 ID:UotIf3yg
澁澤と翆の子の関係は?

432yournet.ne.jpで規制だお:2011/11/18(金) 23:47:01 ID:FobXADqw
>>430>>431
俺も気になった。人形愛に関して?

433yournet.ne.jpで規制だお:2011/11/19(土) 04:22:51 ID:qqZceiec
>>432
それもあるし、桃種はインタビューでローゼンは四谷シモンの人形からと明言している

434392:2011/11/19(土) 08:42:22 ID:4uoWl7w.
この頃の作家って一時期囲碁に嵌った人が多かったね。
宇宙棋院とか。

435yournet.ne.jpで規制だお:2011/11/19(土) 11:15:08 ID:/rjpS1ck
インドアな娯楽が少なかったせいかね

436 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 20:16:55 ID:wOqmbBag

                   l`ヽ、-―- 、 _
                  /| l  \_  `ヽ、
                 {, '´い  //⌒ヽ   \
               /  ム \{_レr行ミ⌒ヽ   `、
                  l ー'´ ヽ、Vヘ_彡ヘ. ノ    l
               ノ 、_,  `ヾヽ _>彳    |
               「   xx ̄xx  _V    l     l
            lr‐1         》⌒! |   /
            ヽ/7┐ ヾ==彳_,ノ  ノ    /          劇団「樹座(きざ)」に、
            _rク/ /     r'⌒ヽ、__ /           合唱団「コール・パパス」に、
         __/)'´ 丿rク{ ̄ _〕仁ニ、  \              「宇宙棋院」かしら。
       /{{くヽ._,.ィ-‐兀/l:レ―ヘ / ̄`ー- 、
   _, -‐'´  ||厶|¬t┴ / ゚/└rー、ノ,        l
  「      ll ノ|く rこ7 。//{三ヲ l       n|
  `、      ||ヽj‐'⌒7    匸フ  |    _ |lく
   ヽ.     || く> ∧ ゚  >くノ   `ー┬ーヘ.   \
      ヽ、   |トィ> ノ‐rr<´       {    \   \
       \ ||_>く::./ヽ. ::\         ヽ、 /     |
        \|>‐'¨,、   \ノ          レ'´       |
        /  ,イXヽ          /=、        |
          / /t┘└ヘ、       <ィ  ヾ、   |

>>434
この時期の作家に囲碁のファンが多かったってよりも、
どうもこの人が囲碁好きだった、ってのがあるようです。

つーか「コール・パパス」なんて、「音痴しか入団できない」とか、
どんな合唱団なんだ?って感じですしw

ちなみに「樹座」にはとんでもないネタがいくつかあるので、いつか取り上げる予定です。

437 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 20:17:29 ID:wOqmbBag
しかしやっぱりというかなんというか、いつの作家も同じかもしれませんが……
やっぱり趣味として多いのは「飲む」と「打つ」のようです。

             __ ,.-¬- 、._
             / '´,  、   、 `ヽ、
          r´    / l ヽ  \ 、ヽ
           /  / /l.  l、 \  ヽ ', lヽ
        /, l. / /´ヽ lヽ   ヽ. ! ヽ. ト ヽ、
        '´|  V '__ヽ. ト\、_',|   ',|
         | l. ,| | __ \゙、ヽ.__ヽl.  ト.|
           lハlヘ|´ `   ヽ´ ``〉,^! | !
           l\l|    |    //ィ N             阿川さん、それロンです。
          | ハ ヽ  __   /ハ/ `       _
          '′lハn\ `ニ´/! !        ,イ |
           _,.-' /ヽ ` - ´ ,ハ\       | |ヽ
       _, - ' /   |  ヽェ、 '   | ヽー、    _ | ト. ヽ
  ,.、-‐ ´    /  |  /  〉   |   ヽ `⌒.l ヽ',ヽヽヽ
  / ヽ     〈  ,.-|ヽ/ ヽ-/ ヽ/|、  ,〉     | l_! ヽ ゙l

                                  .        / ./フ 7  , -‐ x   l   i i i  ',
                                          / ,/ / / / / i i  j        |
                                           レ/ /  / 〆ー‐‐く. / /   i  |
                                           r/ ′ ′ '´ .ィ´厂l/! / }  / | }|  ハァー…
                                           !′     r__ 、j/` ̄厂ヽ! /j! j /}!
            また、やっちまった……        .       !       /  .}  ` ー‐''/〃 ハ ノ
                                         j     /   ノ        / /イ
                                        r‐‐'―- 、 /!    ___      / /
                                     厂 ̄ ̄`ヽ ゙> l\ ゞ二)  /jイヽ.
                                     ,′     X.  l  ヽ. ___ . イ  / .|  \
                                  .  /        n /   !  /ー 、 r‐‐/ | ∨\
                                   /       n /   l /、c | |ー l`ヽ. |  .∨ \

438 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 20:17:56 ID:wOqmbBag

             _, -─‐…ー-
          ,  '::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
         ,∠:::::::::/' ´ ̄ `¨ ーヽ:::::::ヽ:::::\
          r -/::r::::/':: ̄ ̄::~:¨ー-、ヽ::::::::<ニ二l、
       /ヽ/::,'::::/:::!:::、::::::::::::::::::、::::|:::::::::|\/l
      /::ノ/::/::::ハ::::|::::ヽ:::::ヽ::::::::ヽ::l:::::::::|,イヾヽ
      |:://::::l:::::X i::ハ::::|\::::lヽ,::::::〈!:::::::::|::!ヽ:∨
      !ハ/:::::{:::::! ヽ,ヽl  ヽ / \::l:::::::::l:::∨:::l
      !| i:::::::i:ヽ! -=・=-   '-=・=- l:::::::::l::::::|::::l
      || !:::::::l::::::!            !:::::::::l::::::l::::l      また性懲りもなく……
      リ ヽ::::ヽ::ヘ| _  、―、     !:::::::::l::::::!::::l
        ヽr つ(〈へ  ̄     , .イ::::::::/::::r|::/
         /-7 ^ /ヽ::>- <´ ィ:::::::/:::::/ レ
        / ニ7   !ー┬ !     L彡 ハ:/
        |  '  /  |      , -'"´  ̄ 丶、
        /   /    ゝ---‐' ´         l

よく阿川さんちに吉行さん他が遊びに来ては、いろんな賭け事をやっていたようです。
人数が少なければコイコイ、4人揃えばマージャンと。

いつも吉行さんが勝ち逃げしていた、なんて話があったりします。

もっとも、文壇マージャン大会では、阿川さんは三連覇してるそうなので、
かなりの腕を持っているようなのですが……

439 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 20:18:27 ID:wOqmbBag

一時期、阿川さんは本当にギャンブル狂だった時代があるようで……

      ,r..:'" ̄::`::.、
     /:::::::::;:::;i::;l::::::ヽ
     .lィ::l:iv、l:/l:/j,レ:::::!
     'f.l::l zテォ'.ィ'ェl:l:ト!       よっしゃ、青短だ!
   ,..-';`ミ,i:l   k l:l:レ'^ヽ、_
  ./::"::::ー、`l、f=ァ .,ヘ';:/'゙ベュ)    ここはコイコイで……勝負だ!
 /::i::::::::::::"'弋'!ー',イ>|'_ノ´`ー -,,_ _
. }:::゙|::::::::::::::::::::~゙:_戈;f"  、    イ/ `i
/:::::::!;:::::::::::::::::::/',r.テ    \xー.ォ、__ノ
::::::::::::ヾ!:::::::::::::l .l r'   ` 、_冫y"
:::::::::::::::::\o:::::l .ト、  ヽ,_ノ"ー'
:::::::::::::::::{::::{\代 l>ー、,_ノ
::::::::::::::::::}::::| | iーへ::::::\

避暑からの帰りの列車の中で、友人とずーっと花札をしていたなんて話もあります。
それもその前日から徹夜で……って説もあるくらいで。

ちなみにその相手と言うのが……

440 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 20:18:46 ID:wOqmbBag

  \  /
    X
  / ∩     ノ´⌒`ヽ
/ ( ⊂) γ⌒´     \
   | | // ""´ ⌒\  )
   トニィ'.i /  \  /  i )
   |    i'  (・ )` ´( ・) i,/            カス10枚!
   \  l    (__人_)  |'
    \ \   `ー'  /              こいこいは……やめておきます。
       ン ゝ ''''''/>ー、_
      / イ( /  /   \
      /  | Y  |  / 入  \
      (   | :、 |  / /  ヽ、 l
       j  | :   | / ィ    |  |
      くV ヽヘ_ ヽ  \  仁 」
        ー 〕   \  〉(⌒ノ

        【芦田伸介】

名優芦田伸介だったりするわけで……

441 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 20:19:11 ID:wOqmbBag

 .|        ::|    ______
 .|        ::|    |一般ゴミ火金|          ノ´⌒`ヽ
 .|        ::|    |カンビン 水 .|      γ⌒´      \
 .|        ::|    |アシダ    木 |     // ""´ ⌒\  )
 .|        ::|     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄       i /  /  \  i ) ちょちょちょちょっと!
 .|____......|.                     i   (・ )` ´( ・) i,/
 ||:| :| ::| ::::|::|:||                     l    (__人_)  |
 ||:| :| ::| ::::|::|:||    ヾMM/        ヾM     MMM/
 ||:| :| ::| ::::|::|:||   / / ヽ \      / / /  ヽ ヽ  \
 ||:| :| ::| ::::|::|:|| ./  /     \   /    /       ヽ  \
 ||:| :| ::| ::::|::|:|| i            i  i      /            i
 ||:| :| ::| ::::|::|:|| .!            ! !                  !

ちなみに芦田伸介というと、ダンディなイメージがありますが……

このときの芦田さんはヒゲぼうぼう、髪ぼさぼさで、
それこそイメージが崩壊してしまうような格好だったようですw

442 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 20:19:38 ID:wOqmbBag
ちなみに阿川さんとかが株に手を出したのも、ギャンブルの延長線上のものだったようです。

                         ,,..、、_
                        ,  -‐r<ゞ乏彡>ー- 、
                  /..::::::::::::::::≧三彳:::::::::..\\
            r―、   /.::   '´  ̄/    ̄    、:.\\
   、        | 「ヽヽ//    /  /  ', ヽ   \::.ヽ '
    ':,:..、       レ'¨ニ7′ /  //       l i  '  ヽ ヽ:::.Yl    ,  ,.:'´
 、 ':.、 ':,:.;.:、;..、 / ´//    ′ ' ,′ |   | |  l    ヘ::| |  ,.:,:' ,.;.:':,:.;.:'
:.;.:':,:.;.:':,:.;.:':,:.;.:':,:.くく./イ| i     |   l|  |   | |  |     l:k<ニニ 7:.;.:':,:
':,:.;.:':,:.;.:':,:.;.:':,:.;.:':,:.;`ー'_/| |  l | !|‖  |   | |  |l     ドiくヽ,://― 、
:.;.:':,:.;.:':,:.;.:':,:.;.:':,:.;.:' /:/イ| | ! ⊥..| lハ  |    j| ハ  |/  l| |l\〈/.:::::::::::..\    オイコラ、北。
':,:.;.:':,:.;.:':,:.;.:':,:.;.:':,:./://| li |  ヽ. |_」.二ミー |ヽ `7才7ー | /   | |l::://.:::::::::::::::::
:.;.:':,:.;.:':,:.;.:':,:.;.:':,:./:〈/.::L|| l、  l?弋_リメヽ|〃ィ斤テァ?′ / 小∨/.:::::::::::::::::::     とっとと金払えや、ゴルァ。
  ',:.'::,:.;.':,:.;.:',-、,,:/.::::::::ヽ| ト  ヽ  ̄"´      ''`¬′/   イ / |ヽイ!\、::::::::::::::
   ,;.:':,:'.;.:':,:li`|/.:::::::::::::::::| l \_\    j      / / |/l |l::::||:::::.ヾ::::::::::::
.  '"´,.:':,:.;.:lー'!:::::::::::::::::::::::| l   \`  、__ ,.     ̄' |   | ハ:::::||:::::::::}〉::::::::
.     '"´,:':,:| |:::::::::::::::::::::::| l   |`::..、  `ニ ´   イ  |   |/.:::|::::::::::::::::::::::::::::::
.    ,.:'.::' :_l L:::::_:::::::::::::::| l   |::::.マ}>,, __ r介メ==|   l/.:::::|:::::::::::::::::::::::::::::
   ´   / '| /ヽiヽ::::::::::::||  |::::::.マ} {{_// |:| |:|\、_;'  /.::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::
    r‐i  | | | |:::::::::::::||  |:::::::::.マ}`´ |:| |:|  ゙7  /.::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::
    | ! ' !  !  l::::::::::::|‖  ト、::::::::.マ廴_´ `  /  /.:::::::::::::人:::::::::::::::::::::::::::
    ! ,!        |:::::::::::| ||、  !へ::::::::.ヾ込辷辷7  /.::::::::::/.:::::`ト--- '´:::::::
    \       |::::::::::| l;:ト、  ヽ:::.\::::::::::>ーイ /ー― '::::::::::::::::.\_:::::::::::
      ;\     /:::::::::::|ノ::|:::.\ \::::: ̄/.:://  ∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}>、::
     l::〈 ̄ト‐√| ト::::::::/.::::ヘ::::::::`:::....\:://.::// ∧ ヘヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::/.:::::::::
     l::「\l / Y |:::::/.:::::::::.ヽ:::::::::::::::::::/厶イ//|| ||:::〉〉、:::::::::::::::::::::::/.::::::::::::

まあギャンブルの延長なので、
ほとんどの作家さんは、破産するほど株をやるとかはなかったようです。

ほとんどの作家さんは。
~~~~~~~~

443 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 20:20:47 ID:wOqmbBag
ちなみにこの時期の作家さんたちは、
このギャンブル経験とかを元にいろんな文章を残しています。

例えば競馬なら寺山修司とか。
そしてマージャンなら……

                 _,,.. - 、 ,. ''" ニ=-
              _,. -゙'" " ゙ " " " " ̄~゙'' - .,,
              7i " " " " "  " " ヾ" ー゙ヽ
              /,. " " " " " " " " " "i; 、 " ヽ
              /,." " " " " " " " " " " i; 、" i
              / " " " " " " " " " "" " i. ゙ ,
              "7 " "  v v   ヘ、ヽヾヾ i i i\i
               l" " ノ / / i /  ヽ !_Aリ|ノ!'!'!
            _,,.、、ィ、Vノ゙-=-、、!/   _,.ゞ、、Yヘレ''-、、,, ) )
      _,,.、-‐''"´  /  i, ー==。=、_ッ‐‐ 、。==-' !!:::::::',:: 〃 `''‐ 、
  ,、‐''"´       /   ', `ー ,、''"  ヽ, `゙ミ,''‐-、,'′::::::!:(',;     ヽ
,/ ':,            ,'    l ':,,.、 '"    ヽ, \   ` 、 ヽ,:::: l _;;リ      ':,
   ヽ',          i   ,、 '"    、    \ ヽ,_  ヾ二二で)″      !
     ':,         ! ,r"  :.      ンー' 、  ゙! },,,ヽ,  ':、'、〉  //    l !
  _    ',.        /     :.   /     !  ! !  ヽ ;ヘ  〃;/     l
 ‐、ヽ   ',.     /        ン、、..,,,__,,.. -{ r/ l‐--‐' ゝー' 〃/      l
   ヽ ヽ. ',.   /        /,       `! __,'      f,'"_,, - ''    !
 ``' '- ミ、 !  /       / ':,         ゞ-'       i!´        l


……この人ですかね。

444yournet.ne.jpで規制だお:2011/11/20(日) 20:29:15 ID:iHWvmMf.
朝だ徹夜だ

445yournet.ne.jpで規制だお:2011/11/20(日) 20:35:16 ID:8oIb3u5E
出たー! 雀聖!

446 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 20:59:21 ID:wOqmbBag
それじゃあ、本編と言うか……番外編投下します。

現代文学のちょっとした裏話、番外編。

447 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 20:59:36 ID:wOqmbBag
【番外編・ギャル実が教える近現代文学史(後編)】

           | ̄l\     .| ̄l\
      | ̄l`|  | | ̄ ̄ ̄ ̄|  |  \                                 キ〜ンコ〜ン
     TTTTT.|  | | (┘)   |  | TTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTlヽ
    [二二二|  | |        |  | [二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二]\lヽ
    `l []l[] .|  | | 日日日 |  | | 田田 田田 田田 田田 田田 田田 田田 |   \l
    [二二二|  | |        |  | [二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二]   |i-i-i-i-i、
    `l []l[]. |  | | 日日日 |  | | 田田 田田 田田 田田 田田 田田 田田 |     |二二二]\
    [二二二|  | |        |  | [二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二]   | 田田 |  |
    `l []l[] .|  | | 日日日 |  | | 田田 田田 田田 田田 田田 田田 田田 |     l二二二]  |
    [二二二|  | |        |  | [二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二]   | 田田 |  |
    `l []l[]. |  | l| ̄| ̄|ニl .|  | | 田田| ̄| ̄| 田田 田田 田田 田田 田田 l     l二二二]  |
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |  |] _|_| [二二二|  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               |  |  |/         |  |   ________
               |  |  |           |  | |どっかの高等学校|
               |  |  |____, _ _ |  |    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               |  |  |           |  |
 _______|_l/        .    .|_|__________________________

448 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 20:59:50 ID:wOqmbBag
________________________________
                   ;.:;                ;.:;
 ;.:;                                        ;.:;
             ;.:;               ;.:;
==============================                ;#   _____
   ┌──┐        ┌──┐ |   __________ |国語資料室|
   │三三│  □□  │三三│ |    |┌──┐|┌──┐|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   │三三│  □□  │三□│ |    |│    │|│    │|    __
   │三三│  □□  └──┘ |    |│    │|│    │|    |!┏゚|
   └──┘                 |    |└──┘|└──┘|    ||⌒||
==============================    |        |        |    ||消||
      :;.;;                         |        |        |    ||_||
_________________|____|____|______

449 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:00:05 ID:wOqmbBag
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ネスカフェ
ttp://www.youtube.com/watch?v=FFwph7CkCb8&feature=related
ttp://www.youtube.com/watch?v=KNHlN8sYwhA&feature=related
ttp://www.youtube.com/watch?v=TIlEVA0TpT8
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm2496623

サントリーオールド
ttp://www.youtube.com/watch?v=g1RbLYmL9n4&feature=related
ttp://www.youtube.com/watch?v=hRCC01oZohQ
ttp://www.youtube.com/watch?v=RvXihUU-PSA&feature=related

サントリービール
ttp://www.youtube.com/watch?v=WV-zuaeyIX4
ttp://www.youtube.com/watch?v=q0BVLKPsCLY&feature=related

キリンラガー
ttp://www.youtube.com/watch?v=Kauf8txQR0I

文豪MINI
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm3755880

すばらしき仲間
ttp://www.youtube.com/watch?v=IhcJL20TyIA
ttp://www.youtube.com/watch?v=UClm2O5Kwfs&feature=related
ttp://www.youtube.com/watch?v=xdyiwpI4Okc&feature=related
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


               ,. -―-―- 、
             ....:::::::::::::::::::::::::::::::::...、
.            /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.`,
            /.:::/:::〃:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::',
.             ;::::.:′:八::::::::::::::/.::::;:::::ノ::::::::::
            i:::::|::::_::|:::::、:::::::/l::::/イ::::::::}:::::}
          !::::|:´::八Tトヽ/ーァ弋Tマ::::ハ::::;
.           ?八垳无   /行予y∨Y:;'
             ヽ::::ゝ(:::::)'^(::::::) ノ.::イソ/          しっかしまあ……こんなにあるとはね。
              い、   ′    .イ/: :/|\
.         /⌒`ヽiゝ ._ ^n_. イ /: :人|  )
           /      ヽ::| `,にヽ//./|)一v'
       ,ノ‐- .     i}Yご'ー Y^寸   ゙,
       |    \ x彳( [_y  〃:::/ ノ |
      /厂`丶   `ぐ ̄`∨   ∧::::>'´ ノ〉
.     | 〈   、\/~ ̄`{  ;仁 ̄ ̄〔  .
     /!     :| . :}     ヽ  /´[ ̄ ゙̄寸^〉
.   { 〈     :|/  . . : : : :| y′ |ヽ   }`《
.     〉 \ \ :〉 ヽ\: : : : : :|/     \: :ノ ,〉                     __
    , :「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| 、      __    -‐    ̄      \
.  / |                           || }_,.. -‐ァ7 /´                  }
 / .:|                           ||// // _,/ /                    ′
.{  /:|             __            ||_ r=≠F勹 ,′               ,
   : :|          「 ゚̄T′         ||./| |/〃| |           _  ´  /
.  {: :|          ´) |         || | / / | |            ´    /
.  \:|          ` ̄´             ||.// /}  | |_   _.           /

450 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:00:21 ID:wOqmbBag

      ,. :'",,. -‐ァ'": : : : : : : : : : :|: : : : : ::::ヘ: : :.i : : : : : : : : 、: :`:、
   ,〆 ' ´  /: :,: : : : ; : : : : /: : |: : : : : :::|::|V: . :i.     `、丶: :ヽ
 /    , '   , ′  /  . . /: .::;イ: :l: : : : :l::| ∨: :.i:. : : .   丶`、: i
     /   ./   .:i: : : :.::;': .::/|:::l: : : : l::! ∨: :i:::. : :ヽ: : : `、:. : !
    /  イ  . : :.::i: : : .::::i: :::i |::jl: : : ::l:!  V: :ト;::. : :゙i:. : : :.i::.i: |
    / , ' /. : : : :.:::i: : : ::::::!:.::i   !: | i: : : :{、、,,_ V: i_;ノ.: :.i:::. : :.i:::.i:|
    ,' , '  i: : j: : .:::::|: : : ::`ト-i-‐'゙ i::|. V: :|   ̄、:l ∨: : i::. : : ト ヽ
   ,'/   !:.:;イ: : ::::::|: : :.::::i | l     !|  V: :!    ヾ ∨: :l:::. : :.l::、゙、
  /    .|: :i |: : :::::::l: : .::::i !|      ゙   ヾ: l. --‐―― V: :!::::. : l::!ヾ!
       |:::l. l: ::::::::::l: : ::::l --‐――    ヾl  ト::'::;;:..:リ V:ト;:::. :.|l
.        l::l l: :::::::::::}.: ::::ト 三三三三     ` ´―-"'  ・ハ:|::i::: :.{
       !j  i.::::::::::jヘ: ::|:::.                     l:::l|::|:i:: :!       意外に……みんなテレビに出てたりするんだね。
       {.  ヾ:::::::|:`ト:::|:::l                    ,ノ:::::: |: i: |
             ヾ::::|: :!ヘ:l::::ト.、     ー'ー一'   ,,..イ::l:::::: :|: :.N|
            ト::l: :l: :ヾ:l:::::::``:::::-....,、,,__,,. ,-:::'"::::::::l:::l:::. : :!:: :|
           l::N.::l: : :::l::::::::::::::::/r|     !`ヾ::::::::::l::l: : : :j::: :|
               l:|: :::i: : : :l:::::::::;ノ  |'′    ゙|  \:::l:l: : : :j:::: :|
              l:!: ::::i: : : :l;、く     l'''""""'''j   //|: : : :j::::: :l
             ll: : :::i!: : : :トヽヽ   i.    j   // イ: : : ,{:::::. :l
              ,!: :.:::|ヘ: : : :iヽヽヽ   i.   i  // //l: : : ,〈l:::::: :.l

451 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:00:35 ID:wOqmbBag

        , '  `>x   ‐‐  <⌒`ヽ
          /     . : ´         `: 、   \
       ,    /    〃        \  '
       !   〃            ヾ    i
       !   {l    |l  :i    l| )     ‘,|
       i!  {l  リハ iハ iト、 リ /∧   :l} |
       i!  {l゙ Υ,r=≠. ソ i ィ≠ミ ソ.  /.メ         そう。
       i!   八从弋zラ.    vツ/从/ン′i
        i!     ヾ ゙゙     '    ゙∧ l}   i!         動画検索かけると、結構出てくんのよね。
       !!    :l}ハヽ  ` ´ , ' |!i:l}    i!         作家さんの出演したテレビ番組やCM。
       !!    :トソ. }.≧- ≦、=ー‐! l}、  i!
       !i /   {lハ/   ,  〉ハ.〃 l}‘,メ、        他にも例えば北さんは「徹子の部屋」に2回出演してるし……
       !i ,'  , '´{ミ>\     / 彡イィ´_⊥  \   
        У | {l_彡'ハ   /  \ ニミ/ハ    \
     /   _|,,..∧  7_ \//⌒ ソ/マハ.    \
    /     ゙l/イ ` ー ´  @        ∧ハ    ツ
   ヾ   x<、|'八      =.〉\ヾ ー ヾ//∧ x ≦
      ` ^ソ/.|//心ー ‐=´ /   ', \  V//へ ゞ
       /  !////∧   l|    l}  __   \//∧
            l}'//~~´ ヽ l|.    lレ´ |`¨ ' ‐'//∧
          ,'//≧.x   ,|        ハ__/V///∧
           ///////`¨ '´     i    ',   V/////7、、
        //// ン            ‘,  V/////ノノ        ボソッ……再放送してくれないかなー特に1980年のとき。

452 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:00:51 ID:wOqmbBag

          / >'´ ̄        `ヾ\
       ././ /      \  、   ‐-Y⌒ヽ
       /./ 〃ハ    ヽヽ ヽ \=┤   i
        lイ l |l l  、   ||  l|  ゙, ノト    l
        |ヽl |l||ト、 ||  l| i |  |     |
        |.ハl ll .| | l \|| ,,リ l l ∧   |      この事情なんだけど、
        | ハハ ハ圷 ?   ィ〒ミ⊥/ / .ハ   .|      一つはマスメディアってのが大きくなったこと。
        |   ヾ *(●)′ (●)*ノ| lノ // :   |      以前ならせいぜい新聞か文芸誌くらいだったところに、
       |.rヽ |⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃|!§/l   |      週刊誌とかラジオ、テレビなんてのが出てきた。
       |.i ! |§.|ゝ、ゝ._) ィ´| §  |    |
    r;r‐r/ | |  :| メ、  ̄ ノヾ |  |  |   |      そしてそういうところが小説家に、
    〈_L (`ヽ .}r'l  |`||  ∂  ||´|  |`ヽ.l   |      仕事の依頼を出すようになった、ってことよね。
   l` ( ``/ |仁二] || `  ´ ||仁二]   l   .|
    ヽ   l  |仁二] ヽ У  /::仁二]   |   .|
.     |,.   l  レ')ソ: : : : :≡: :´: : : )ソ: :}  |   .|

453 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:01:05 ID:wOqmbBag

                          ,  -‐ ==‐-、
                       , イ            ヽ
                         / /    ヽ      ヽヽ ヽ
                    r‐7 /  l    l    、   ヽ>'´ `ぇ、
                   /  /./.  .l  ',  .ト、  l    l/>i    ヽ
                     /  l .l.   ∧ .',  .l l  l   l .l>'/l     l
                    ,    l l   i ,' ', .ト、 l斗-‐ト,   l ィレ'>l.    .l
                    l   !.l   l'⌒゙ , | .', l .l / l. ,イ/`´,'l       l
                    l.    Yl ィ禾心、 | ヽリィ禾心 / l 、 / .|.    .|    じゃあ……
                    l     l ヽ l l:::::::::l`   l l:::::::::レ' lし}  .|.    .|    メディアがどうしてそういう作家に仕事を依頼するか。
                    l     l  `l弋zツ    ゞz;;;ツl. .l_ノ  |.    .|
                    l     l  ⊂⊃  、_,、_, ⊂⊃ .l§   |.    .|    知名度のない作家……
                 .l     l  l§ ` 、_`´, イ l  l§  |.    .|    あっても世間的にウケが悪い作家は、
             ,、     l     l  l       rf三三キl  l    |.    .|    こういうメディアでは使われないよね。
                i i.   .l     l  lー‐f ̄l´‐@`‐7:l  l― 、 l.    .|
                l l.   .l     l  l  l  l     / l  l   .l |.    .|    世間の感覚からして、
            ,、,、l-┐ /´)     l  l ./.  .l   , '   l  l   .l |.    .|    身近じゃないと、こういうメディアでは使われないんよ。
        f`l´.l l :レヽ./l    / ./;;;/ヽ、. .:l /  /.  !-ァ-zセ      .|
.         !. ', _>ノ.  ./ .l   ./  レ'ア.\ \.:V,イ~/   ././: : : :/.    .|
         ソ     ./  l  /  / /.  .\_/./  ././に二ア .     .|
         {.   .;イ   .l ./  / /ヽ      {´   , ' ./ |    l       .|

454 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:01:21 ID:wOqmbBag

              ,,===、、
              //    ヾ、
                 l:|      ヾ.
              __!__/:ヽ、___l|_
      ,. -‐_´:-: : : : : l: : : : : : : : : : :`: .、
      /‐/: :,: : : : : :, :l: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
      /: : /: : : : : /: /l: : : : ハ: l: : : : : : : l: :`、
     /: ,//: :/ : : :_LL_l: : : l:l レA、:_: : :、: l : : l
   ////: : :l : : : ∧/ l: : : リ l: |丶:`: : l: l: : :l
  / //l: : : l: : : /_V_ヾ: : |l _ヾ__ヽ: : : l:ll: : :l
      /│: : ,、: : :lT亦テl ヾ: l  T示┬l: : W :、:l       それだけ、作家さんたちと、私たちの、
      l : ハ: : ハ`、'::,┤ ヾ   P:,:::ノ'lヽ: ト`,:x        敷居とでもいうのかな……
       V  ヽ:l: :l `''´  ,   `''´'.: ヽl_ノ: N       そういうのが低くなっていった、ってこと?
         `  N: :ゝ、_   _    .ノ : : N : : l
         │: : :|  ≧ t - <: : /: : :ハ: : :l
            .l : : :|./ |,─ 、./ //: : : l: l: : :l
           .| : : :|   |ィ ヽ/ // : : :/彡l、: l
             |: : : |  .| ⌒/ //: : : /〃彡l l
            |: : : |  .| / // l l /,´/  |l

455 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:01:38 ID:wOqmbBag

         /      / ,'     ヽ`丶 /   ヽ{     l
        '     /,'  i      :.     \.  ハ   |
        .i     , ' / ,. !  .   ::      ヽ / !ハ  : |
       l    / , / /  |  :   :::.    ',   V::j:::! : l
.       l  , 'イ ..i  .:l .:/ |: |i::.  ト:::::...  l:  l:: l::::::l:  !
      l /l  .::l .:/| ./  l:. | l::. | ヽ:::.   l::.  |::..l::::;|:. j
       l  :l  .;イ .::;ヘ!/'-一!:.| 、!:. l`ー=、 . !:::. lj,:::!/:!:: |    そんな感じかもね。
.       l  ::| ::!::|.::ハl'圷 ?!.|  ヽl ィ〒ミ、: ト、:. Kl::|:::|::. |
      l  :::!..::!:l::l:ハ ヽ(●) 丶   (●)ハ | i::.!/ハ:!::l:::: !    作家さんが、私たち読者の読みやすい作品を書く、
      !  ,  ヘl§!`、 ⊂⊃      ⊂⊃ Ll:レ'―-、:::::  |    そういう人は人気が出て、テレビとかに出る。
     / /  /仁二] i  ゝ  、_,、__,  ノ 仁二]   ',::   !    テレビとかに出ると、
    / ./  .:i [二二] !\   、 / j'_ ,.イ  [二二]  .:i::      また知名度が上がるから、みんな作品を買う……
  -‐' ,.イ . .::{ [二二} l:::::::\r、/ /    / [二二}   ::|: !.
  ̄´ / /: ::::i  ̄)ソ |:::::::::::ノ/ ./` ξ::::::::i ̄)ソ ..:/:::l:  l    そんな感じになっていくわけですよ。
    / j::: ::::::l      l::::::// ,レ'⌒!:::::::::::j    ..:j':::::::j::: l
.   / ,イ::: ::::::l       !:::レ'´    ⌒j:::::::::l     ::/:::::::/::  |
   i  ' |:::::.::::::|       l:::l     ´_,.〉:::::;'   :::/:::::::/::::.  !
   | l |::::::::::::l      l:::|      j.ノ:::::/   ::/:::::::/::::::: l| l

456 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:01:52 ID:wOqmbBag

        _.  ' ´ ¨   `  、__
        / /            ヽ`\
     /  /     /  !     ヘ  ヽ
      |  /       / i   |',       i  l
      | '{  /   . ム. | || '、 |     |  |
      |i | l. /T´/ |∧ || l`ハ、  j| |       一方で、目立ちたがり屋の作家さんとかは、
      | |∧ | l !ィ⌒ヽ. V|/r__レ^ヽ!.小!   |        こういうテレビ出演を「目立つチャンス」とばかり、
      |   ヘl |/.-‐f_テ    -‐f_テイ./¨ソ  !        出演しちゃうのよね……
      |    Nrっ        rっ|'ィ|   !
      |   | '|> 、   _     _ .:<//',  l        例えば躁のときの北さんとか。
      |  /ヽハ   __フ7 j7´   //! \ l
     / / ./   /  {. / `ヽ  {.{ |   \
    ./ ノ /   / ,' lV{'´ ', ハ `ヽ    ヽ、
    し=≦‐-、 /  {  卯  } |   \..   /
.        , ィ゙  \ 〉 ∨  /!  | _,=≦三/

457 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:02:06 ID:wOqmbBag

           . : ´ `ヽ ,    =  、≠⌒メ、
         〃    У          `ヽ \
         /       !         ヾ   ヾ′
         ,'      l  /
          ,        l} 〃          !     i
          !      l} .〃 / 〃      リ    ヽ  !
       |     l} 〃 / l|  ハ リ  ,イ、 ヾ  i| !
        |      , =! l| ハ リ ゾ /リ ヽ ) l| l       こういう状況が始まったのが、
        il       ハ ! 从./ィ云沁/  _,,,,_)ソ  l| !       ちょうど「第三の新人」がデビューしてしばらく経った頃よね。
        il       !ハ ! {l .っl廴ノ    { 刀`从 / !
        l}      ,! ヾ {l、         ¨とつ ハリ        で、この波に上手く乗っかった国民的作家が2人ほど現れるわけよ。
        il    メ|  〉 {l    辷ン  イ l}  /          ……もうこのスレだとおなじみの2人ね。
          ,'    ,== 〈  ゝ、`  = ≦、 l} l} レ′
       l}    / ⌒ヽ.八  \ (_::>=ゝl} l}     __==‐‐、
       l}.   /   ./ __>  .)   ./ 彡イ.    /    ミ ‘,
      l} ハ /    y_ ヾ.  /`ヽ/  \ヽ   / ゝ ヾ\ヾ,ソ
      l} 〈::V   〃ゝ::人  (   "     )ソヽ /  /\ソ (ン
     l} 〈 V   / ヽ.¨  \ ヽ       ´ ソ/  /
     リ  V   /   !     )ソ     ソ    l   /
     /   ヾ   ヽ  |   乂          /   /
     / / \    \ |    ` ー  ―'― ‐ 1 __/
.   /〃      \   └‐‐-----------‐‐,┘
    ソ       \  釗           {

458 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:02:21 ID:wOqmbBag

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶
              _,           
             ,'´________
            r゙_´   ト-ミz-チ;              / ̄ ̄\
           丿ノ `ヽ<{ @ )ろ.            /   _⌒  \
           / /_  _}!_,. イj'´{            |   (●)(ー)
           }/ o   o ヽ`´   !            |   ⌒(_,,人__) ホジホジ
           ,'         | ´,'´}:;            |   ∩ノ |;;;| }
          .人   ̄ ̄ フ  j ,:_ノ/            |  /_ノ"' }
          そ `  ー___〃 '゙て           /ヽ/  /    }
          ろ ,-<≧rヘ_,=-、 ゝ          (  ヽ  /_ ノ
            /  /.゚{`゙'´ ,'´ }            7.ヽ__/   \

            【遠藤周作】                【北杜夫】

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

   /    : :./: : : : : : : : : : l: : : : : : ',: : : : : : : : : : :   \-、  \
   /. .     /  : : : : : : : ,: : :!: : : : : : :}: : : 、: : : :、  、  ヽ `ヽ、: :ヽ
  ,: : : : :  /: : : . . . . . . ../:.:./|: : : : : : :.!,: : : :',: : : :、: : : 、: : : :\   ` \
  !: : : : : :/: : : : : : : : : :,/:-/、|: : : : : :l: |ヽ: : : l: : : : ,: : : :',: : : : : ',
  .i: : :. : :./: : : :l: : : : :´:/: :/  !: : : : :,イ:.| ´`ヽ!: : : :.}: : : : ト、: : : :‘,
  l: : : :.:./: : : : l: : : : : /:/.  !: : : :.:/|: |  }:.:.|: : : : |: : : : :} \: : :.
  |: : :.:./: : : :.,イ: : : : /´     |: : : :/ !:|  ',: :|: : : : |: l: : : |   ヽ: :.
  |: : : :{: : :/:.|: : : :/       !: : :/   |}   }: |: : : :/: i: : : l    ∨
  ',: : :/l: :/:.:.:.:|: : :/      |: :./   |_   l:/!: : /: :/: : :,'
  ,: : { l:/,: : :.:|: :/ 三三三'  l: :/   三三三 ' |: :/: :イ: : :/
  }: : :ヽ、.',: : :|:/: ',      |:/        ・!}:/: :./|: :./
  |: : : : : : ',: :l/: :∧      '           j:/l: :/ _!:/           あー、こいつらだね。
  |: : : : : :.∧: : : : ∧   {`¨ ´ ,ー'   _ , イ: :.|// }
  |: : : : : : : :.ヽ: : : : :.> 、_ゝ- '´_,.. . < l: : : : :l /  /
  |: : : |: : : : : : \: : : : :、  ト、 ̄ ヽ:/ !: : : :/ l  ,.- 、
  |: : : |: : : :.:./`ヽ\: : : :ヽ、  \ヽ } 、 |:(⌒ヽl /    ヽ
  |: : : |: : : : {、    \: : : :∨、 ヽ l ヽl: /ヽ. (     }
  |: : : |: : : : | `ヽ \ \: : l ヽ、_!l   !/、 ヽ、 ー- ' ノ

459 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:02:36 ID:wOqmbBag

         /      / ,'     ヽ`丶 /   ヽ{     l
        '     /,'  i      :.     \.  ハ   |
        .i     , ' / ,. !  .   ::      ヽ / !ハ  : |
       l    / , / /  |  :   :::.    ',   V::j:::! : l
.       l  , 'イ ..i  .:l .:/ |: |i::.  ト:::::...  l:  l:: l::::::l:  !
      l /l  .::l .:/| ./  l:. | l::. | ヽ:::.   l::.  |::..l::::;|:. j
       l  :l  .;イ .::;ヘ!/'-一!:.| 、!:. l`ー=、 . !:::. lj,:::!/:!:: |     遠藤周作と北杜夫。
.       l  ::| ::!::|.::ハl'圷 ?!.|  ヽl ィ〒ミ、: ト、:. Kl::|:::|::. |
      l  :::!..::!:l::l:ハ ヽ(●) 丶   (●)ハ | i::.!/ハ:!::l:::: !     純文学としての作品は硬派で重い物が多い。
      !  ,  ヘl§!`、 ⊂⊃      ⊂⊃ Ll:レ'―-、:::::  |     反面エッセイやユーモア小説に巧みで、
     / /  /仁二] i  ゝ  、_,、__,  ノ 仁二]   ',::   !     むしろ私たち市民一般からは、
    / ./  .:i [二二] !\   、 / j'_ ,.イ  [二二]  .:i::       「狐狸庵先生」と「どくとるマンボウ」というイメージが強い。
  -‐' ,.イ . .::{ [二二} l:::::::\r、/ /    / [二二}   ::|: !.
  ̄´ / /: ::::i  ̄)ソ |:::::::::::ノ/ ./` ξ::::::::i ̄)ソ ..:/:::l:  l     さらに幅広い趣味的な知識を有していたりする。
    / j::: ::::::l      l::::::// ,レ'⌒!:::::::::::j    ..:j':::::::j::: l     例えばマンボウなら昆虫やらマンガやら、精神医学やら。
.   / ,イ::: ::::::l       !:::レ'´    ⌒j:::::::::l     ::/:::::::/::  |
   i  ' |:::::.::::::|       l:::l     ´_,.〉:::::;'   :::/:::::::/::::.  !
   | l |::::::::::::l      l:::|      j.ノ:::::/   ::/:::::::/::::::: l| l

460 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:02:50 ID:wOqmbBag

                   ,ィ;ニ:ニ:ヽ、
                 /:/    `゙
                 {::{__,、__       __,
            ..-‐:.:.: ̄:.:.:.:.::/:::\:.: ̄:`:ー:-‐'´:.:/
             /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:<
          /:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:::.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
          ,':.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /|::i:.:.:.:.:.:.:|ヽ::.、:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:\
           |:.:.:.i/:.:.:.:.::,':-‐:/ |:|.:.:.:.:.i::| ーl-|:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.∧
          |:.:.:,':.:.:.:.:.::|:.:.:./  !|::.:.:.::|:.l  |::|、:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.、:.:ハ
         |:.:.|:.:.:.:.:.:.:|:.:/___ |:.:.:./|/_|/ ∨:.:.:.:|:.:.:.:.:.|\|
         |:.:.|:.:|:.:.:.:||:/三三 |:/ 三三 /::∨::.:|∧:.:.:|
         |:.:.|:.:|:.:.:/|´            ・ハ:.:.:|:.:/  \:|
         |:.:.|/|:.:/::| xxx      `  xxx |:.:.:.:|/
         |:.:.:.::|/::.:.|、     'ー'^ー'    ,..':.::|:|           へーっ、趣味で精神病の研究までするなんて、すごいね。
          |:.:.:.:.:|::..i::|::>::... __ __,..イ::i:.:.:.|:|
           |:.:.:.:.:.|:.:.|::|  \j  〈::.} ゛|::|:::.:.:|:|
            |:.:.:.:./|.:.:|::|\  \  ./  |::|:::.:.:|:|

461 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:03:01 ID:wOqmbBag

::::::: /l:::::::/|:/.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}:::::::::::::::::::::::::::::::::!
:::::/ |::::/ /|::::::::::::::::::::::::::::::/.:::::::::::::::::::/.::::::::::::::::::::::::::::::::′
`/ー- 、:{  八:::::::、:::::::::::::::::;i::::::/.::::::::/.:::::::::/.:::::::::::::::::::/
/ ,,,,- ニ=x- 、_ヽ:{ \::::::::/ |:::/|:::::/}::::イ:::/|:::::::::::::::::::/
''" /.:;;r j:.ヽ` ̄   \/ l/ l/-=ミ レ゙ |:::/.:::::::/
 /:::::;;;;;;;:`::::::l          / :;;r ヽヽ   |/.::::/
 i::::::::;;;;;;;;:::::::|             i:::;;;;;` ::| i 厶イ
  '、:_ ''''  ノ          l  '''' ノ |  //
::::::::..  ̄               ` ー '    /:i′
:::::::::::\_〃.:::::::::::::::::.ヽ  =-=  〃.:::::::::::. ヽ:::|           おいこら、ガバマン。さりげなく嘘つくな。
::::::::::  i{:::::::::::::::::::::::::}i´  ' `i{:::::::::::::::::::}i:::|
      、:::::::::::::::::::::ノ'      、:::::::::::::::::::リ:::|           北さんの医師免許はホンモノだろうが。
        `====゙        `===゙/.:::l           勝手に趣味的知識にするな。
                           , '|:::::;
` 、     ⊂ニ==ー‐-       . イ |:::/

462 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:03:37 ID:wOqmbBag

                ~ヽ  . :  =   :: 、  `ヽ
             /     :>´      ヾ `ヽ、ハ
         /     /   〃        ヽi
         /    ,           /    `ヽ \
           ,     i    ,'     !:   ., \ }  八
          i      !    :| 从  i|   |ト、 ソ. ソ ‘,
         |     l|   斗 ⌒ト、 ハ  斗┼メ ´  i
         |!     ',   ∧二二tヾリ ヽ,二ニz从 ,ハ lリ       まーそりゃバレますよね、こんな嘘。
           i     ゞ ハ 八::::リ !   {::リノ ル/ / V
          }     (人こつ ` ´    , `´ こつハ /        というわけでこなちゃん。
         l〃 :::::::ゝ=ト、    __   丿レ′ l|         マンボウさんの医学の勉強はガチだからね。
         |/  :::::::::爪  ト .  _ < ハ   ,′
         |   ::::::::{lハ /}   ¨´{=-、{ハ   /
          ル′ /⌒.{lハ≧x、     !. ノ{ハ.  /

463 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:03:52 ID:wOqmbBag

    /    | ハ  \ `    ヾ     `i       |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ :. :.ト、 /}ヘ      i
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソ ヽハ、 リ    |         で、この2人をチェックするに当たっては、
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ.  /i/ ヽ.    |         純文学的な側面、ユーモア作品の側面、
  レl  |ヽ`z'ヾヌヽ\ヽ l , ィrァzュ l / lヽ∧     l         どちらか一方だけを見るのはダメで、
  |ハ ハヘヾィfマ∧  ヾ  {∨ウ》 イ' レイノ  ヽ.  .:|         この2つを複合的に見ないといけないのよね。
   ∨、ルヽヘリ ゞリ     ゞ‐'とつ/ |'     ハ.l
     マlヾ| |とつ             /} |  ヽ    !         っていうのは、この2つを平行して書くことによって、
    ヾ ' .l ハ、    、     , イ イ ハ   \  ∧        精神的にバランスを取っていた、と見ることができるから。
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ        これはこれまでの作家さんにはないスタンスよね。
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ
      ,  /≧ュ、__|_|_,イ   .|__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ       今じゃ結構やる人多いけど。
      | ./ r孑‐-┐ノ|:.:.:.:.l>リ、‐_,‐<ヽイ/:::|::::.../ )
      レ  / ト‐-┘  // /´ ̄ ̄""'''ー--、,__/_ /
     ,′ ,  にこ}| ::::::「:/              _/ム _
     ,  '  ィヾ `丶:::::/           f゛―-、 __ 丿
     | /   ノ´⌒``:::::/           > 、_  ノ
     | /   ,'    ::::/           r| 〈` ヽ イ
     レ    {    _::/            ヽ ニ7 /
     /   人、 ヽ、:/             /‐―"/

464 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:04:10 ID:wOqmbBag

  ,/:::〃::::::::::/::::∠//l:::::::::l::::i::::::!:::::::
 /:://:;:::::::::/:::::/::/! l、::::::!:::ト、:l:::::::::
.〃   l/l::::::::l:::::イ::/ |   l:::::∧::lヽ\:::::::         あーそういえば、
      !:::::::!:::/レー l   !::i l:::i ヾ 、:::::         このスレでも、一度そういう話題でたね。
      l:::::::i::::! l- l   l:l  '、| __ ヾ、::::         第一話だったかな。
     |::::イl:::l .ト_シ    l   f 、 フi ∧::
      ヽ::l||::i        | Jノ//::::!::i        北さんが純文学でスランプになっていたときにきたのが、
      ! ||:::\  _ー、_,   `´・//::::::∨        「どくとるマンボウ航海記」の執筆依頼だったっけ?
         l|::::::i://ヽ、__ ,..-//::::::/::!::
         |l:::r// / /i l /::::::〃::::::/::::l:::
         ||:::l    レ:::::::::::::/:::::::,'::::::::!:::

465 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:04:33 ID:wOqmbBag

                         /  ̄ミ 、
                     ,. -─…─-ミ    \
              . ⌒>ー=ミ     `    ヽ
            _ / /              \  .
         /   /                 ヽ
       /⌒  //
        .′             i       i| 釗! i     .         そーね。
        鄯  /          |i     i| _,」⊥|、    i .
        |  .′    ′   |i   ∧ i|´仏以ハ / i| i        実を言うと文芸創作って、結構大変。
        |  │    |i  |i 八   ′?刋::}ハ ∨  i| |        だって、内心にあるものを文章化することによって、
        │  |i |    |i  _j仏以 /    乂 ノ⊂⊃八:        芸術とするわけでしょ。
.      :  八 |、  八  イ升:}ハ          ハ/  |        結局、自分の心の中のどろどろとしたものを、
        | /   | \ 个.人 乂 ノ    `     /| i  |        見続けないといけないのよね。
        | /       \| ⊂⊃       ,   .イ :| i  |
        |      /  i八 'マ个: ..,_     个:| | i  |        そんなことしてりゃ、みんなどっかおかしくなるって。
        |    /    | ハ ∨Tアヘ,      ト‐ャノ 厶以        漱石、芥川、太宰みんなそうでしょ?
        |  /      レ'⌒, ∨   }       //  }: : `ヽ
.      |/       / : : ′ \       /   ′ : :}      そういう意味じゃ息抜きって凄く大事なのよね……
     /        {_: :人   \         人: : /|      そういう意味じゃユーモア文学って大事だと思う。
    /         「⌒\{ \ _,}   {,__ /}//  |
  .          / |   )\ __,}   {,__ / (   ;
   ーく      . < \│  / : : ー=ミ、___,.ノー=彡 : : ヽ  |
       ー一     \│  .′              : : ; 釗
              )|   : :                : : ノ │
      丶 _ ___彡釗 人: :                : : イ   |
               !  ヽ>: :        : :<ノ    |

466 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:04:51 ID:wOqmbBag

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

 海と毒薬(1958)…やる夫は米兵の生体解剖に立ち会うようです
             ttp://mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-2489.html

 黒ん坊(1971)……やる夫は白いけど黒ん坊のようです
             ttp://blog.livedoor.jp/chikichikinaoki-another/archives/cat_60286887.html

 深い河(1993)……やる夫と真紅は深い河を渡るようです
             ttp://buraritoyaruo.blog79.fc2.com/blog-entry-379.html

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

        /"´       ̄``< \
     , '⌒Y-‐   ,  /     \ \ ヽ
    ./   .├=/ / / /   ハヘヽ ヘ ',
    l    トヽ,'  ||  | |   ,   l l| | l l
    |     |  l i ||   | |  ,イ | .l l| '∩_       狐狸庵先生の作品は、
    |    ∧ :| l リ、 .| |/ l  l .l l| 〈〈〈 ヽ      既にこんな感じでやる夫化されてるので、
    |   ハ.∧ヘ ハ圷 ?   ィ〒ミハハ〈つ   }      作品そのもののあらすじは割愛ね。
    |   ヾ ヽl   l*(●)  `(●)* /``、  {
    |    |\§ |⊂⊃、__,、_, ⊂⊃ l   |   |      特に初期の名作「海と毒薬」と、
    |    |  § | ゝ、 {__ノ , イ §|   |   |      晩年の名作「深い河」がかなり上手くやる夫化されてるので、
    |    |.  |   l メ、_ ̄_ノヾ |  |   |   |      私が紹介するよりも、そっち見たほうが早いと思う。
    |    レ´|   |´ll  ∂  ll`|  ト、/   ,'
    |    |  仁二]|| `  ´ ||仁二]    /
    |    |  仁二] ヽ   У∧仁二]: 、_,/.|
    |    | {: )ソ: : : : `: :≡: : : )ソ.: : :}   l
    |    {二ゞ: : : : : : : : 人: : : : : : :.ノ   :|
    |    |   l: : :―: : ´: : : `ー 1´     . |

467 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:05:14 ID:wOqmbBag

         _____
      ,.....::::::::::::::::::::::...
     /.:::::::::::::::::::::::::::::::::.`ヽ
     ,:::::::::::::::::::-‐::::::::‐-:::::::}
      {:::::::::::::::Nヽ八ノノイ:::::/
     、:::::::::(l::|( ●) (●)イi
      ヽ:::::八|ー(::::)^(:::)-八         うーん……あとはやっぱり「沈黙」かしら、読んで欲しいのは。
      <>x:从、   -  イ          日本におけるキリスト教の歴史とか、棄教の問題とかあるし。
.       /.:::i,.-/> ∩〔 ノ
      {::::/i::::\/{  |ヽ
        V /.:::::::::::::「 ̄| |
       { {:::::::::::::ノ|゜ | |
       、__` ̄]`ヽ __ノ

468 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:05:29 ID:wOqmbBag

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      _, -── 、
  _,. -<:: :: 彡 :: :: :: \_
≦:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::.ハ
:: :: :: :: :: :: :: :: 〃:: ::〃:: :: :: ハ
:: /i_/l_,r'く_/l_::_x:: :: :: :: ハ::ミ、ハ
7イヽ厂l/`::¨ヾ7X〃癶"ノV.: : ハ
x:: :: ::彡":: ::∠_ ヽ!7xニ´<:: ::
ヘl:: :: :: ::ァ=-"ニー ミ´ /_イト=-
Y/ ̄ヾ´ 弋ラ_ヾ  〃_ -ミヾ::^
=        --''゙ / て心 !l/
}           l ヽ`¬/
,          _  >    〉            別に踏んでくれてもいいけどね。
ヽ      _,,.r= `´_   /
: ::ヽ     '"-=ニ_= ァヽ/              なんなら「玄関マット」にでもしてくれても。
kヾ:::ヽ     =-´  /  l. }
::::≧ヾ::ヽ    〃 ,イ  ノノ
::::::::ミヾ::::><////:::{
::::::::ミヽヾ:::::::::¨¨´:::::l
 ̄ ヽミミリ::::::::::::/i::k::ヽ
__ ヽ:::::::///// }:::}
   ヽ ',:::::::::::::/kノ:ノ

 【イエス(本人)】

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

           . : ´ `ヽ ,    =  、≠⌒メ、
         〃    У          `ヽ \
         /       !         ヾ   ヾ′
         ,'      l  /
          ,        l} 〃          !     i        「聖☆おにいさん」のイエスなら、
          !      l} .〃 / 〃      リ    ヽ  !       ぶっちゃけ踏まれようが何しようが関係ないと思うんだろうけど、
       |     l} 〃 / l|  ハ リ  ,イ、 ヾ  i| !       当時のキリスト教徒にとって、「主」を踏むってのは、
        |      , =! l| ハ リ ゾ /リ ヽ ) l| l       とんでもないことだったんだよね。
        il       ハ ! 从./ィ云沁/  _,,,,_)ソ  l| !       今でもそうかもしれないけど。
        il       !ハ ! {l .っl廴ノ    { 刀`从 / !
        l}      ,! ヾ {l、         ¨とつ ハリ        でも、例えば自分が踏み絵踏まないと、
        il    メ|  〉 {l    辷ン  イ l}  /          他の人が助からないとしたら、どうしたらいいと思う?
          ,'    ,== 〈  ゝ、`  = ≦、 l} l} レ′         それでもなお、信教を貫くこと、できるかしら?
       l}    / ⌒ヽ.八  \ (_::>=ゝl} l}     __==‐‐、
       l}.   /   ./ __>  .)   ./ 彡イ.    /    ミ ‘,
      l} ハ /    y_ ヾ.  /`ヽ/  \ヽ   / ゝ ヾ\ヾ,ソ
      l} 〈::V   〃ゝ::人  (   "     )ソヽ /  /\ソ (ン
     l} 〈 V   / ヽ.¨  \ ヽ       ´ ソ/  /
     リ  V   /   !     )ソ     ソ    l   /
     /   ヾ   ヽ  |   乂          /   /
     / / \    \ |    ` ー  ―'― ‐ 1 __/
.   /〃      \   └‐‐-----------‐‐,┘
    ソ       \  釗           {

469 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:05:54 ID:wOqmbBag

           / '´  `ヽ
         //
          !i     /:ヽ-.‐: : :ニ二=‐
        ゙、 ,. : ':": : : : : : 、: :、 _ .`.ヽ、
          ゝ゛: : : : : : : : . .:i、:ヽ: :`ヾ、_:.\
       , ':i: : /: : : : :ト、: i: : :.i x-゙i: : : :.ヽ ``
       /: :.!:/ . .,.-|:.| ∨!: : :l ヾ:i,: :ヾ:. `、
.       i  }l. : : /: i'| |  !|、: | _,,⊥!: : i;::: :`、
        !. : :l: : : : : :! |:|,,.、l|ヾ:| 彳ハ`ト、:.|`ヾ:.i
       l: : !: ;l: : : :!ッi"、ハ   リ  、_j! l ヾ!  ヾ      難しいところだね……
         V:|:/:.!: : :!ヘ' 、__j!    `゛ ・|i
       ヾ": : !: :,! i `''"   。  /:|         「聖☆おにいさん」のイエスを知ってる私としては、
          i: : !: l ハハ.___,./)|:: : |         容赦なくバンバン踏んじゃうけど……
        |: :!: : {: : :ヾ;| r く,/ ム:.!: : |
        j:/: : :∧: : : :\ヽ_ {.:ト: :.!         ……しかし、なんか「野火」のときと同じだね。
         l/: : /==`ー、: <!三ミミヾj Υ         あのときは人肉食だったけど。
        /: : : |====≧シl二`ヾミミ}|
         /: : : : !、     |   `ヾミ! !、
.       /: : : : : :}ヽ     |     ノ`ヽ`、
       !: /: : : :.∧」:、         /   ,l
      l: /: : : : ;': /.ハ \    ,/   /
.     l.:,!: i : : :i!:.(  \_〕ト、_ノl_,.ィ'「
     l:.!|: :!: : :.!|: ;>、    |`ァ''^ヽ |く
     |:l l: l: : : l/ / `ーr-l∠ィ"^ヾ、ヽ

470 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:06:14 ID:wOqmbBag

                 _   __ /::::|
         ィ=、----v'::::;⊥--ヘ:::::::::ヾ/;>― 、
        /  :}` ̄:> '´   メ |:::::\::|^⌒ヽ .:.ヽ
.       /l l l ト、//     '´  \__:::::| ヘ   ヘ |           ただ、肉体的に飢えている状況の人肉食の「野火」と、
.        !//l li/ ./ .// ,、}r、      /:∧ ヘ ∨ |          精神的な倫理……信教をどうするかという踏み絵の「沈黙」だと、
.        |l l l./ ./ /.;'  トヘi'ヘ  :| .|. \::ヘ: ヽ ヘ |          後者のほうが追い込まれっぷりは小さいんよね。
       ヽ. | | | | .||! |.   |:| :| .小 j! ハ;ハ  ヘヽ |           そして、それを選ぶか否かを当事者が選ぶことができる。
        | ヽ:|ハハ圷 ?  ,jハィ〒ミ!lハ/Y゙| ヘ  |
.          |l l l`ヽli *(●)   (●)* /j/ハ|  ∧ |           だから、「踏み絵」の場合、
.         |!: | :|:!⊂⊃、_,、_, ⊂⊃,ξイi:|  ∧ |     /〉    踏まないで自分が死ぬって選択もアリなのよね。
        ハ: | ./*\.  ゝ._)  /|*ノ.:.リ /  /      /./7
         / :| レァ:、_ .>、ー ,. イ ノ:7!_;j/  i|    /-'./―;、   となると、踏み絵を踏むためには、
.        /  レ' {     ィく 「   ,/   / / /|     | 〈:r! ノ,ハ   それを乗り越えるための何かが必要になる。
       / /  〈 /\ §   ξ   // / //: |     _|.  } ^ドr'′  そこで踏む人の中にある「イエス」の存在が重要になるわけよ。
      /   .::|   \|∝ ξ /::::::,.イ/ 人_:|    _ノ `ー-::イ
    _,/      :. :./.::   ヽ/ o ̄ |   /    ____〉 厂L __ _,人
.  /        ;/    //       |  | ./   } | :|   〉  〉
  \     __/      ://    __r'  _丿 |    {  | :|  :/

471 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:06:37 ID:wOqmbBag

       /  /      \ヽ
        ′   / / !      ∨
      l   ′/ /{ i |  i |  |  ',
      |  l  l斗zミハ 斗zミ!/  }
      | /八i i化リ ∨ ヒリ// ノ          狐狸庵先生のディープな小説は、「沈黙」に見られるように、
      |   /i`ト、'''  __' ''',仏ィ^!          キリスト教がポイントになることが多いわね。
      / 〃 ! ∨`ト`_´ィ | i|\|
.     / /__-廴_∨!   {___}/}  |          特にキリスト教と日本文化の関係……
    //「:「:「入_`}ヘ  _〃 __〉_八__         一神教的な唯一神と多神教的な考え方は相容れるか……
  __ノ  /: : : : :.{`」: :}{i_/七_}: : :|  \       ここを「矛盾」と捉えて、苦しむのが、狐狸庵先生の文学の特徴よね。
「 ̄   /: : :_:/}:.ゝ-:/:/i}: : _)ノ: {: :ト、  ヽ      
`¨¨ヽノ: : : :{: :/: : : :{: :Y: : : : : : :?´`ヽノ
 、__/: : : : _/ {: : : :{: : : : : : i: : : : |:|\__rっ      そして、その「矛盾」を、
   {: :/: :∧ 人_: : }: :ノ: : : {: :_:.ノ:.!   `ー      いかにして昇華するかが、遠藤文学のポイントだと思う。
   ヽ:{: : : : ヽ }: : : : : : : : : :ー:/:/: 〉
     \: : : : :| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ {:.ノ: :{
       \: : :i    i    ∨: :ハ
      _/: : ノ    '    ∨:}: :}
      {{\人         }: !: :〉
      `ー'⌒\       ノ 〉: : {

472 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:06:49 ID:wOqmbBag

                -−-
          _.  ' ´        ` 、
         / /            \
       / //             ` ー-
.      //ィ'   ./ __ _,./  | |
      ,ィ' /   / ´,  ' ^ ′   ,| |
     '´ l′  _/ .__/    /    7ト/.
.      / . ィ'/  「'7女ァr /   / !'| lヽ |
     //,r1' ,.イ ム.  / / / ぇ、リ |  |
.     ´ l.{ |/ | [_/  //   ' ヾ:、  |         うーん……その辺はよく分かんない、かな。
       | ヽ|   |     '    ん /|  / |
       | |   |         ヽ、/,r´|/  ,ハ        私たちが宗教とか、
       | |   |\   ´’      /  ,  , ' l/       あまり深く考えてないからかもしれないけど。
       | |   | j` ー--‐ャ  ´ / |/
      '. ハ.   |/   / /  , <   !
 ⊂,. ̄`ヽ∨ ∨ | ̄`/   / , /,r⌒.ー、
 /     ゙l   V' |  /   //'´ i´   `ヾ
 }',. , /  |   ヽl. /  /'    !     )

473 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:07:08 ID:wOqmbBag

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒

        私 た ち 、 結 婚 し ま し た 。

/ ̄ ̄ ̄\                      / ,x'_´二二ニヽ、` 、
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\                / //   ll   ` ',  Y
            \             /  /  /  l | l | l l l   ',
   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \|        .     l  l  / !-‐'' ~ ヽ、! ! |   ',
   |         〈        .      |  |/^  _,.   ‐- `ヽ   !ノヽ
  /     -‐=ナ ゚ y          /\|  |           |   l |  /
ハ_/   -‐=≦    |          ヽ.  !  l  ,.-‐、   ,.-‐、 ll  ノ レ'
   ///        -=テ        .    ` !ト-l ´::::::::   ,  :::::::: レ' .l l
          .| //|             l ヽ       _     /-'´ |
 |           ´/  ノ              |  l`lヽ  `´ `´  イ !  !
 |.     ー - ゚、 イ              |  ヽヽ `  、  ,. イ .l l.  |
 |\         / |          .      _|___! |. ノ_   ,.、 .! l__.l_
_ノ  `>     _亅 |              ,へ: : : :l l -〈 `'' ´@l-l !: : : : ト、
           .八_ノ             Y  ヽ: : l〈 ミミ^ ^彡ミ !: : : : / ヽ

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

    /    | ハ  \ `    ヾ     `i       |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ :. :.ト、 /}ヘ      i          うーん……
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソ ヽハ、 リ    |
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ.  /i/ ヽ.    |         例えば日本の場合、神仏習合……
  レl  |ヽ`z'ヾヌヽ\ヽ l , ィrァzュ l / lヽ∧     l          まあお寺と神社が一緒になるケースなんだけど、
  |ハ ハヘヾィfマ∧  ヾ  {∨ウ》 イ' レイノ  ヽ.  .:|         これが多いのよね。
   ∨、ルヽヘリ ゞリ     ゞ‐'とつ/ |'     ハ.l          これって日本人の宗教観をよく表してて、
     マlヾ| |とつ             /} |  ヽ    !         要は自分を救ってくれるものなら、誰でもいいわけよ。
    ヾ ' .l ハ、    、     , イ イ ハ   \  ∧         神様だろうが仏様だろうが。
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ        実際、日本のイベントなんて、そんなもんよね。
      ,  /≧ュ、__|_|_,イ   .|__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ       12月にクリスマス祝った1週間後には、
      | ./ r孑‐-┐ノ|:.:.:.:.l>リ、‐_,‐<ヽイ/:::|::::.../ )       神社行って参拝してるわけだから。
      レ  / ト‐-┘  // /´ ̄ ̄""'''ー--、,__/_ /
     ,′ ,  にこ}| ::::::「:/              _/ム _
     ,  '  ィヾ `丶:::::/           f゛―-、 __ 丿
     | /   ノ´⌒``:::::/           > 、_  ノ
     | /   ,'    ::::/           r| 〈` ヽ イ
     レ    {    _::/            ヽ ニ7 /
     /   人、 ヽ、:/             /‐―"/

474 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:07:34 ID:wOqmbBag

             ,ィヘ ____ _, ィ ⌒ ヽ
           .// /_´、 ∠_  ` ヽ    \
           ' /   /´  ` `ヽ  ヽ    l
           .| ,'     l        \ ヽ   |
           .レ                ヽ ヽ  .|
          /                 ヽ}、 |
          ,'   ,    |   ,、    ,   l }:.|
          |    ト  ヘ |   | ヽ   イ   .| }.:|         しかし西欧社会は、それこそユダヤとか少数派はいるけど、
          |    ヾ | ヽト、 l  ∨/ハ ィ  l ,' l         基本的にキリスト教一択。
          ∨ヘハ寸‐弋う \| ,ィ弋う .}/ l ∧ .|         キリスト教社会から外されると、社会生活が成り立たないような、
          |' ヽ、rュ´           ´rュ.l./ .∨|         そんな時代がずっと続いてきた。
          |    | ゝ_   -    イ ノヲ、   .l         それこそユダヤ人差別・迫害なんてね。
          |  ,r-‐'´  ヽ、-r≦  }_/イ `ヽ .|
          /  /   _ュム/ 、_  { ̄ _ノ|    i ト、       要は欧米のキリスト教の考え方は、
        /  /  /  |       フノ l    l、 \      他の宗教を認めないという方向に行きがちなんよ。
   __/   ./   '-‐y廴_____zイr‐=-f'     \
  r ´ /   ./    ,  /: : : : : : : : : : : : : : :∧  |      \
 < ̄ /  /   //{: : : : : : : : : : : : : : : :.:∧ .|        \
  >'、__,'   /´  l: : : :‐- 、:_: : : : : : : : : ノ . l\       >
  |\__{_ / r-―ゞ‐、二二二__  イ  |  ヽ ― ´ヽ、
  |       rf壬_   __            '         }
  \         ̄―― ´       ` ‐- 、_ノ      ‐-‐ ´
    ヽ _ィ

475 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:07:51 ID:wOqmbBag

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒


          | まさかのときのスペイン宗教裁判!
          └──v────v─────v────

                  r、〈},__    ∧--∧        r、〈}、_
          , -一≧o≦7   ,=@o@ =\    ,-‐≧。≦7
          /7Tハ寸寸//>  ((/ノ  ヽ 、::::)   /ァt、rォォ/ハ
            |小● ●)})/   ))● ●)):::(   ! ● ●)} v
          !ゝ '-  ノ,」   ハ〈  。 "リ:ハl    (人__)ノ!lリ
          ノヽ~ノヽ     ノヽ~ノヽ     ノヽ~ノヽ 
          ん †  )    ん †  )    ん †  )
          丿 八 ゝ     丿 八 ゝ     丿 八 ゝ 
           U〜U       U〜U       U〜U  

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

         />'´ ̄     `ヾ\
       / /      \  、   ‐-Y⌒ヽ
      / 〃ハ    ヽヽ ヽ \=┤   ‘,
     /イ l |l l|l||ト、 ||  l| i | ゙  l      「モンティ・パイソン」のネタの一つに、
.     //ハ l<ll十┼|li \|┼--リ│ i|ヘ  l      「スペイン宗教裁判」ってのがあるんだけど……
     //ハlレ!小圷 ?   ィ〒ミ  |、i|∧ヘ l       ああいう宗教裁判が起こるのって、
     〃i ハハ レ*( ●)′ (●)*  |ノハ ヽ l       要は自分のところの宗教しか認めない社会だけなんよね。
    〃′|| '. *⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃/ lヘヽ |
   |l l i|/    ,ハヘ,、 __, イ /  l ヘ  、|      それがスペインなどのカトリックが主流の国。
   |l /  / r ヽヽ::::::|ヽ   ,1ー:::::ヽ l ヘ ヘl
   |/ ノ  {  V:::::::::∨yヽ/::::::::::/, 1 ∧ .ヘ      そして狐狸庵さんもカトリックを信仰していた。
   |l |   |ノ''::"::::::::::ゝ ノ::::::::::: r" | ∨ ハ ヘ
.   八ノ   /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:y |ゝ}ヾ∧ l|
   /∧ヽ  {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} | / /ヽ| l|

476 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:08:12 ID:wOqmbBag

      ,. :'",,. -‐ァ'": : : : : : : : : : :|: : : : : ::::ヘ: : :.i : : : : : : : : 、: :`:、
   ,〆 ' ´  /: :,: : : : ; : : : : /: : |: : : : : :::|::|V: . :i.     `、丶: :ヽ
 /    , '   , ′  /  . . /: .::;イ: :l: : : : :l::| ∨: :.i:. : : .   丶`、: i
     /   ./   .:i: : : :.::;': .::/|:::l: : : : l::! ∨: :i:::. : :ヽ: : : `、:. : !
    /  イ  . : :.::i: : : .::::i: :::i |::jl: : : ::l:!  V: :ト;::. : :゙i:. : : :.i::.i: |
    / , ' /. : : : :.:::i: : : ::::::!:.::i   !: | i: : : :{、、,,_ V: i_;ノ.: :.i:::. : :.i:::.i:|
    ,' , '  i: : j: : .:::::|: : : ::`ト-i-‐'゙ i::|. V: :|   ̄、:l ∨: : i::. : : ト ヽ
   ,'/   !:.:;イ: : ::::::|: : :.::::i | l     !|  V: :!    ヾ ∨: :l:::. : :.l::、゙、
  /    .|: :i |: : :::::::l: : .::::i !|      ゙   ヾ: l. --‐―― V: :!::::. : l::!ヾ!
       |:::l. l: ::::::::::l: : ::::l --‐――    ヾl  ト::'::;;:..:リ V:ト;:::. :.|l
.        l::l l: :::::::::::}.: ::::ト 三三三三     ` ´―-"'  ・ハ:|::i::: :.{      確かにカトリックってうるさそうだしね……
       !j  i.::::::::::jヘ: ::|:::.                     l:::l|::|:i:: :!
       {.  ヾ:::::::|:`ト:::|:::l                    ,ノ:::::: |: i: |      でもこっそり破ってもいいんじゃね?
             ヾ::::|: :!ヘ:l::::ト.、     ー'ー一'   ,,..イ::l:::::: :|: :.N|
            ト::l: :l: :ヾ:l:::::::``:::::-....,、,,__,,. ,-:::'"::::::::l:::l:::. : :!:: :|
           l::N.::l: : :::l::::::::::::::::/r|     !`ヾ::::::::::l::l: : : :j::: :|
               l:|: :::i: : : :l:::::::::;ノ  |'′    ゙|  \:::l:l: : : :j:::: :|
              l:!: ::::i: : : :l;、く     l'''""""'''j   //|: : : :j::::: :l
             ll: : :::i!: : : :トヽヽ   i.    j   // イ: : : ,{:::::. :l
              ,!: :.:::|ヘ: : : :iヽヽヽ   i.   i  // //l: : : ,〈l:::::: :.l

477 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:08:31 ID:wOqmbBag

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.わたしのほかに神があってはならない。
2.あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。
3.主の日を心にとどめ、これを聖とせよ。
4.あなたの父母を敬え。
5.殺してはならない。
6.姦淫してはならない。
7.盗んではならない。
8.隣人に関して偽証してはならない。
9.隣人の妻を欲してはならない。
10.隣人の財産を欲してはならない。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

             ,ィヘ ____ _, ィ ⌒ ヽ
           .// /_´、 ∠_  ` ヽ    \
           ' /   /´  ` `ヽ  ヽ    l
           .| ,'     l        \ ヽ   |
           .レ                ヽ ヽ  .|
          /                 ヽ}、 |
          ,'   ,    |   ,、    ,   l }:.|
          |    ト  ヘ |   | ヽ   イ   .| }.:|      キリスト教の十戒上げてみたけど……
          |    ヾ | ヽト、 l  ∨/ハ ィ  l ,' l      一番最初のを守るのが一番難しい。
          ∨ヘハ寸‐弋う \| ,ィ弋う .}/ l ∧ .|
          |' ヽ、rュ´           ´rュ.l./ .∨|      だって、多神教の国だと、たくさん神様いるのが前提だし。
          |    | ゝ_   -    イ ノヲ、   .l      そういうのって、
          |  ,r-‐'´  ヽ、-r≦  }_/イ `ヽ .|      私たちのいろんなところに染み付いちゃってるんだよね……
          /  /   _ュム/ 、_  { ̄ _ノ|    i ト、
        /  /  /  |       フノ l    l、 \    そして、真面目な人ほど、こういうのを真面目に考える。
   __/   ./   '-‐y廴_____zイr‐=-f'     \  バカ正直なまでにね。
  r ´ /   ./    ,  /: : : : : : : : : : : : : : :∧  |      \
 < ̄ /  /   //{: : : : : : : : : : : : : : : :.:∧ .|        \
  >'、__,'   /´  l: : : :‐- 、:_: : : : : : : : : ノ . l\       >
  |\__{_ / r-―ゞ‐、二二二__  イ  |  ヽ ― ´ヽ、
  |       rf壬_   __            '         }
  \         ̄―― ´       ` ‐- 、_ノ      ‐-‐ ´
    ヽ _ィ

478 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:08:50 ID:wOqmbBag

              ,..::;ニ=-、
              i::/     、
           ,ゞー--‐::':::|,..-;:ァ
         /:::::::::::::::;::::::::!::::::`丶、
        /::/::::::::::/:/|;:::::;!i::i::::::....、ヽ
          l:/::;'::::'オ/ !:::/へ|:::::::::::゙:.ヾ:、
        ,!,イ:::::/ !′ l::/  .lハ:::::|;;::::l
         /i:::::!::/iTニT ,!;' イニリ,!:::l`、:|
          !:(|:'!::l ゜┘/  ゚‐:!:}::!  ゙!        ああ、それが狐狸庵先生の、
          |::::M::::!、   ο  .ィ:i!リ           真面目で重いタイプの作品ってことか。
          |::::|:::l:::レ゙'マ¬<:!::|::|           「沈黙」とか「深い河」とか。
          !::::|x<!:l  |―| ,l:::|:::!
        l::::::;!ヾl:トミヾ、l〃!:ハ:|
        ,':::::::|  ヾ>ミV∠}′ i|
         l::::::::{ ,r=-=ニL._〉,ノ l|
       ,!:::::::::l      |l!l!|´   |!
       !:::::::::::ト、   |< _/:|
        !::::::::::::゙7ー イ丁´「 〈::::::|
        l::::::::::::/ l  | |  l ゙、::::|
       l::::::::::/ l.  |  |  l  ゙、:|

479 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:09:08 ID:wOqmbBag

         /      / ,'     ヽ`丶 /   ヽ{     l
        '     /,'  i      :.     \.  ハ   |
        .i     , ' / ,. !  .   ::      ヽ / !ハ  : |
       l    / , / /  |  :   :::.    ',   V::j:::! : l
.       l  , 'イ ..i  .:l .:/ |: |i::.  ト:::::...  l:  l:: l::::::l:  !
      l /l  .::l .:/| ./  l:. | l::. | ヽ:::.   l::.  |::..l::::;|:. j      そーだね。
       l  :l  .;イ .::;ヘ!/'-一!:.| 、!:. l`ー=、 . !:::. lj,:::!/:!:: |     狐狸庵先生は、日本人であることと、
.       l  ::| ::!::|.::ハl'圷 ?!.|  ヽl ィ〒ミ、: ト、:. Kl::|:::|::. |     カトリック信者であることの矛盾をとことんまで考えて、
      l  :::!..::!:l::l:ハ ヽ(●) 丶   (●)ハ | i::.!/ハ:!::l:::: !     修正を掛けていくわけ。
      !  ,  ヘl§!`、 ⊂⊃      ⊂⊃ Ll:レ'―-、:::::  |
     / /  /仁二] i  ゝ  、_,、__,  ノ 仁二]   ',::   !     その一つの結論として、
    / ./  .:i [二二] !\   、 / j'_ ,.イ  [二二]  .:i::        キリストは「神を信じるもの」以外のものの救済も、
  -‐' ,.イ . .::{ [二二} l:::::::\r、/ /    / [二二}   ::|: !.       図っているのではないか、ってもの。
  ̄´ / /: ::::i  ̄)ソ |:::::::::::ノ/ ./` ξ::::::::i ̄)ソ ..:/:::l:  l     要はキリストは「主を信じるもの」だけでなく、
    / j::: ::::::l      l::::::// ,レ'⌒!:::::::::::j    ..:j':::::::j::: l     全ての人間の原罪を背負った、ってわけよ。
.   / ,イ::: ::::::l       !:::レ'´    ⌒j:::::::::l     ::/:::::::/::  |
   i  ' |:::::.::::::|       l:::l     ´_,.〉:::::;'   :::/:::::::/::::.  !
   | l |::::::::::::l      l:::|      j.ノ:::::/   ::/:::::::/::::::: l| l

480 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:09:26 ID:wOqmbBag

                  / ̄>-────-    ____
                 /   ´  /     ⌒\    \_  \
              〈/   /        \   ∨    ヽ
                /                ヽ  / |       |
            /   /    /           ∨ /|       |
              /   /    /              |V/|       |
          /     |   |      |       | ∨      |       ただ、この考え方、
            |  |  |   | |│   / /人 |    | |      |       日本人にはマッチするんだけど、
            |  |  |   L人|   / /  V|    | |      |         カトリックとは相容れないのは事実だよね。
            |人|  |   |rヲ示  /∨ rテ示|   / ′\   |        結局、他の神を認めることになるから。
            \| ⊂⊃ヒり ∨     トrり/ / /       /       さらに「主」が全ての人を救済するとしたら、
              |  八   '       ー⊂⊃ /       V        何のためにカトリックの人は「主」を信じるのかわからない。
              | / 个    rュ     u  / /⌒ 、    |          結局「主」を信じることが、それこそ昇天したときの、
             ∨ │ />r─r一   / んヘ  \  |        行き先の分かれ目みたいなところがあるわけで。
               (\ | / _」_ノ    / /__∧   \ 、
                (\ \/// ___/ /     ヽ   \\      というわけで、狐狸庵先生のこの考え方は、
             (\\}/ //{____/               \     カトリックの人からは否定されることも多いんよね。
              /\ノ)厂厂 ̄{__ノ   _     、     ∨ \
            \/⌒て ノ.:::::::::: 乙ノイ  //⌒>   \   }   \
             {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |___/ (   (>  _,ノ      〉
                 、::::::. \::::::::::::::::::::. ∨ /   \  \   ̄ ̄ ̄ ̄
              |7.:::::::::::::::ー─::::::::. ∨     \  \_)\
              |/.:::::::::::::::::::::::::.\:::::::::〉        \ ___〉
              | ::::::::. \::::::::::::::::. \/
                  〉.::::::::::::::.\:::::::::::::::.〈

481 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:09:46 ID:wOqmbBag

      ,. :'",,. -‐ァ'": : : : : : : : : : :|: : : : : ::::ヘ: : :.i : : : : : : : : 、: :`:、
   ,〆 ' ´  /: :,: : : : ; : : : : /: : |: : : : : :::|::|V: . :i.     `、丶: :ヽ
 /    , '   , ′  /  . . /: .::;イ: :l: : : : :l::| ∨: :.i:. : : .   丶`、: i
     /   ./   .:i: : : :.::;': .::/|:::l: : : : l::! ∨: :i:::. : :ヽ: : : `、:. : !
    /  イ  . : :.::i: : : .::::i: :::i |::jl: : : ::l:!  V: :ト;::. : :゙i:. : : :.i::.i: |
    / , ' /. : : : :.:::i: : : ::::::!:.::i   !: | i: : : :{、、,,_ V: i_;ノ.: :.i:::. : :.i:::.i:|
    ,' , '  i: : j: : .:::::|: : : ::`ト-i-‐'゙ i::|. V: :|   ̄、:l ∨: : i::. : : ト ヽ
   ,'/   !:.:;イ: : ::::::|: : :.::::i | l     !|  V: :!    ヾ ∨: :l:::. : :.l::、゙、
  /    .|: :i |: : :::::::l: : .::::i !|      ゙   ヾ: l. --‐―― V: :!::::. : l::!ヾ!    んー……
       |:::l. l: ::::::::::l: : ::::l --‐――    ヾl  ト::'::;;:..:リ V:ト;:::. :.|l       私には狐狸庵先生の考え方のほうがなじむかな。
.        l::l l: :::::::::::}.: ::::ト 三三三三     ` ´―-"'  ・ハ:|::i::: :.{      そう考えないと、「聖☆おにいさん」読めなくなるし。
       !j  i.::::::::::jヘ: ::|:::.                     l:::l|::|:i:: :!
       {.  ヾ:::::::|:`ト:::|:::l                    ,ノ:::::: |: i: |      でも、こんなことばかり考えてると……
             ヾ::::|: :!ヘ:l::::ト.、     ー'ー一'   ,,..イ::l:::::: :|: :.N|      疲れちゃうよね。
            ト::l: :l: :ヾ:l:::::::``:::::-....,、,,__,,. ,-:::'"::::::::l:::l:::. : :!:: :|
           l::N.::l: : :::l::::::::::::::::/r|     !`ヾ::::::::::l::l: : : :j::: :|
               l:|: :::i: : : :l:::::::::;ノ  |'′    ゙|  \:::l:l: : : :j:::: :|
              l:!: ::::i: : : :l;、く     l'''""""'''j   //|: : : :j::::: :l
             ll: : :::i!: : : :トヽヽ   i.    j   // イ: : : ,{:::::. :l
              ,!: :.:::|ヘ: : : :iヽヽヽ   i.   i  // //l: : : ,〈l:::::: :.l

482 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:10:03 ID:wOqmbBag

           . : ´ `ヽ ,    =  、≠⌒メ、
         〃    У          `ヽ \
         /       !         ヾ   ヾ′
         ,'      l  /
          ,        l} 〃          !     i
          !      l} .〃 / 〃      リ    ヽ  !
       |     l} 〃 / l|  ハ リ  ,イ、 ヾ  i| !      そこでユーモア作品が出てくるわけですよ。
        |      , =! l| ハ リ ゾ /リ ヽ ) l| l      そうしないとバランスが取れなくなっちゃうから。
        il       ハ ! 从./ィ云沁/  _,,,,_)ソ  l| !
        il       !ハ ! {l .っl廴ノ    { 刀`从 / !       狐狸庵先生のユーモアやサービス精神は、
        l}      ,! ヾ {l、         ¨とつ ハリ       おそらくこういうキリスト教観念を考えすぎることとの、
        il    メ|  〉 {l    辷ン  イ l}  /         バランス取りのように思うなぁ。
          ,'    ,== 〈  ゝ、`  = ≦、 l} l} レ′
       l}    / ⌒ヽ.八  \ (_::>=ゝl} l}     __==‐‐、
       l}.   /   ./ __>  .)   ./ 彡イ.    /    ミ ‘,
      l} ハ /    y_ ヾ.  /`ヽ/  \ヽ   / ゝ ヾ\ヾ,ソ
      l} 〈::V   〃ゝ::人  (   "     )ソヽ /  /\ソ (ン
     l} 〈 V   / ヽ.¨  \ ヽ       ´ ソ/  /
     リ  V   /   !     )ソ     ソ    l   /             実は……別の感情や思いを、
     /   ヾ   ヽ  |   乂          /   /              隠すためのユーモアという説もあるけどね……
     / / \    \ |    ` ー  ―'― ‐ 1 __/
.   /〃      \   └‐‐-----------‐‐,┘                 ……この辺は後日、スレ主がネタにしたいだろうから、
    ソ       \  釗           {                  今は言わないでおくわ。

483 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:10:19 ID:wOqmbBag

    /    | ハ  \ `    ヾ     `i       |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ :. :.ト、 /}ヘ      i
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソ ヽハ、 リ    |
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ.  /i/ ヽ.    |
  レl  |ヽ`z'ヾヌヽ\ヽ l , ィrァzュ l / lヽ∧     l             さて、狐狸庵先生についてはここまでにして、
  |ハ ハヘヾィfマ∧  ヾ  {∨ウ》 イ' レイノ  ヽ.  .:|             次はどくとるマンボウね。
   ∨、ルヽヘリ ゞリ     ゞ‐'とつ/ |'     ハ.l
     マlヾ| |とつ             /} |  ヽ    !             マンボウさんの場合も、純文学小説の合間に、
    ヾ ' .l ハ、    、     , イ イ ハ   \  ∧            ユーモア小説やエッセイを書いていたわけだけど……
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ           狐狸庵先生よりも、
      ,  /≧ュ、__|_|_,イ   .|__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ           ユーモア小説・エッセイのイメージ強いかしら。
      | ./ r孑‐-┐ノ|:.:.:.:.l>リ、‐_,‐<ヽイ/:::|::::.../ )
      レ  / ト‐-┘  // /´ ̄ ̄""'''ー--、,__/_ /
     ,′ ,  にこ}| ::::::「:/              _/ム _
     ,  '  ィヾ `丶:::::/           f゛―-、 __ 丿
     | /   ノ´⌒``:::::/           > 、_  ノ
     | /   ,'    ::::/           r| 〈` ヽ イ
     レ    {    _::/            ヽ ニ7 /
     /   人、 ヽ、:/             /‐―"/

484 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:10:31 ID:wOqmbBag

                       , ― 、
                    _z≦、 /  `ヽ
                  ,  ´ ̄z-‐ ―-ミ、ヽ   \
                / ケ‐ ―- 、    `ヾ、   、
          ./ ̄ ,ゞ /'       ヽ     \   i
        //⌒/,  ,        l  ヽ   }   ヽ .|
       //   /,'  l    i     .l  丶  ト   ∨
       |    /   .|    l     ∨  | / ヽ   }
       |   ./    |  /   ,     、  ', z斗‐/|   イ ',      北さんの純文学的な小説というのは、
       |   i     .| ' ,  j    .∧ ,〈ハ |/ l  / , |       トーマス・マンの影響がものすごく強いのよね。
       |   l     , l  l ハ   / ∨ ィ'磷乏 ∨ ,イ |       「幽霊」は「トニオ・グレーゲル」だし、
       |  ,イ  ,   ',|  l斗‐"∨     弋zタ, とつレ'|       「楡家の人びと」は「ブッデンブローク家の人々」の影響を強く受けてる。
       | / .| ハ  、 、 . lィ´磷乏       ̄  |/  |
       |./  |./ ヽ ヽ ヽ|ヽ 弋z歹   `      イ i  l       つーか、北杜夫ってペンネーム自体、
       |'   .|'   ヽ、イfとつ  ̄      _  / l .l  l       本当は「トニオ・グレーゲル」をパクって、
       |       / | | ヘ ヽ 、_    ´ ,イ   l ]  |       「北杜二夫」にしたかったけど「二」を取った、って話があるくらいだし。
       |     /  .| |  ヽ __> ̄ ̄ ´ ト、,,_| /}_l       それくらい北さんはトーマス・マンを読み込んでる。
       |   /    .| ,rヽ  f´/  }     ' ` ソ ノ,  `ヽ
      ,'   /     /  l .∨         // }    i     作品そのものはここでは紹介しないので、
      | /      ,'   〈   \      /    イ    〉    ちゃんと読んで欲しいかな。
      /          .ト 、 、 >ュ  `}   <   /} / / 1
    /            ,l   ヽ、| `二二,     >='´ } /   l    北さんの作品はすらすら読めちゃうタイプの物が多いし。
.   /,       , < .|    〉 >、_ .|    〉   / {    |
  `ヽ\  _z<_  ヾ    /  `>、_≦z、__,イ-‐ '´    ヽ.  |
     `´      `ヽ|  ,'  / /     _           } |
              , イ  {  ./ / ) ,'_'ゝ / /))       ノ |
       ヾz --―_´, イ|  ヽ   ' ヽ-' / /)) ..v    イ   |
          ̄ ̄   .|    小     ゚ ヽノ / /`/´`' ./|   .l
                   |    i         ` 丶-' /.)l   .l

485 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:10:56 ID:wOqmbBag

                   ,../´ ヽー―――-- 、
      、ー- ..__   __,. ‐'´:/: : : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ、
        `丶、   ̄ ,.. '´: : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
         ,.> '´ : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
       ,. '´/: : : : : :/: : : |: : : : : : : |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
     / ,/: : : : : : : /: : : ,.!: : : : : : : :l : : : : : : : : : : : : \ : : : : : ';
    /:,. '/: : : : : : : : /: : : / | : | : : : : : |、: : : : : : : : : : : ヽ: ヽ : : : : |
  /:/ / : : : : : /: : :l : : /  |: :l:!: : : : : | ヽ:__: : : : : : : : : :!: : ',: : : : |
  //  /: : : : : :/: : : :!:,. /-、 l: : !: : : : : l ''´\` 丶: : : : : :l: : ハ: : : l
 /'   /: : : /: : l: : : : |: :/    l: :!: : : : : |   \: : : : : : : |: : : l: : :|
.      !: : ,イ : : |: : : : |: l _    !:|、: : : : |     \: : : : : ト、: : l: : |      確かにすらすら読めちゃうよね……
     |: :/ |: : : |: : : : :!:| ヽ! ̄`ヽl:! ヽ : : |. ´! ̄ ̄ l'7、: : :| ,!: : | : |      マンボウさんの本は。
     | / |: : : ,!: : : /|' ヽ 'r'、__,| !  ヽ: :l  r'、__ノ | l:|ヽ: : |´ヽ: ! : |
      |/   !: :/ ヽ: : ! |: : '、ヽ___,!     ヽ: ! ヽ._,ノ |:|: ヽ: |-‐ヘ|: : |      本当に時間が経つのを忘れちゃうくらい。
     __ヽ:|  ヽ: | |: : : !    '   ヽ!     ・|:|: : ヽ|: |: : : : :|
,. -‐ ' ´__ ` 丶、 ヽ! !: : : ヽ、,. -‐ '" ̄ ̄ ̄ `丶<!:!: : : :|: :l: : : : :|
‐ '"´    `ヽ、  \ |: : ,. ''´ ,. -‐ ''´ ̄ ̄ ` '' ‐- 、`ヽ: : ト 、! : : : |
          \_∨´ /             `'ヾ. |/> 、: |
、  柳の下     ヽ  `ヾ                     |:l/ / ヾ、
ヽ           ヽ   ヽ              r--┴、/   ',
(`丶、          ヽ   ヽ              r--`=-  ヽ     !
.〉-`、´._     キタモレオ ヽ   ヽ            ( ' ー-    ヽ   ヽ
ヽ ---‐'、           ヽ   ヽ               `丶、    \   \

486 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:11:12 ID:wOqmbBag

        /"´       ̄``< \
     , '⌒Y-‐   ,  /     \ \ ヽ
    ./   .├=/ / / /   ハヘヽ ヘ ',
    l    トヽ,'  ||  | |   ,   l l| | l l
    |     |  l i ||   | |  ,イ | .l l| '∩_
    |    ∧ :| l リ、 .| |/ l  l .l l| 〈〈〈 ヽ
    |   ハ.∧ヘ ハ圷 ?   ィ〒ミハハ〈つ   }         北さんの文章は詩的だからね。
    |   ヾ ヽl   l*(●)  `(●)* /``、  {         それもいかにも私たちのイメージとしてある、
    |    |\§ |⊂⊃、__,、_, ⊂⊃ l   |   |         「文学青年」が作りそうな抒情詩的な感じ。
    |    |  § | ゝ、 {__ノ , イ §|   |   |
    |    |.  |   l メ、_ ̄_ノヾ |  |   |   |         まあ、中二病的って言い方もできるんだろうけど。
    |    レ´|   |´ll  ∂  ll`|  ト、/   ,'
    |    |  仁二]|| `  ´ ||仁二]    /
    |    |  仁二] ヽ   У∧仁二]: 、_,/.|
    |    | {: )ソ: : : : `: :≡: : : )ソ.: : :}   l
    |    {二ゞ: : : : : : : : 人: : : : : : :.ノ   :|
    |    |   l: : :―: : ´: : : `ー 1´     . |

487 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:11:26 ID:wOqmbBag

   /    : :./: : : : : : : : : : l: : : : : : ',: : : : : : : : : : :   \-、  \
   /. .     /  : : : : : : : ,: : :!: : : : : : :}: : : 、: : : :、  、  ヽ `ヽ、: :ヽ
  ,: : : : :  /: : : . . . . . . ../:.:./|: : : : : : :.!,: : : :',: : : :、: : : 、: : : :\   ` \
  !: : : : : :/: : : : : : : : : :,/:-/、|: : : : : :l: |ヽ: : : l: : : : ,: : : :',: : : : : ',
  .i: : :. : :./: : : :l: : : : :´:/: :/  !: : : : :,イ:.| ´`ヽ!: : : :.}: : : : ト、: : : :‘,
  l: : : :.:./: : : : l: : : : : /:/.  !: : : :.:/|: |  }:.:.|: : : : |: : : : :} \: : :.
  |: : :.:./: : : :.,イ: : : : /´     |: : : :/ !:|  ',: :|: : : : |: l: : : |   ヽ: :.
  |: : : :{: : :/:.|: : : :/       !: : :/   |}   }: |: : : :/: i: : : l    ∨
  ',: : :/l: :/:.:.:.:|: : :/      |: :./   |_   l:/!: : /: :/: : :,'
  ,: : { l:/,: : :.:|: :/ 三三三'  l: :/   三三三 ' |: :/: :イ: : :/
  }: : :ヽ、.',: : :|:/: ',      |:/        ・!}:/: :./|: :./
  |: : : : : : ',: :l/: :∧      '           j:/l: :/ _!:/           ああ、「憂行」事件もあったしね。
  |: : : : : :.∧: : : : ∧   {`¨ ´ ,ー'   _ , イ: :.|// }
  |: : : : : : : :.ヽ: : : : :.> 、_ゝ- '´_,.. . < l: : : : :l /  /
  |: : : |: : : : : : \: : : : :、  ト、 ̄ ヽ:/ !: : : :/ l  ,.- 、
  |: : : |: : : :.:./`ヽ\: : : :ヽ、  \ヽ } 、 |:(⌒ヽl /    ヽ
  |: : : |: : : : {、    \: : : :∨、 ヽ l ヽl: /ヽ. (     }
  |: : : |: : : : | `ヽ \ \: : l ヽ、_!l   !/、 ヽ、 ー- ' ノ

488 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:11:40 ID:wOqmbBag

                />'´ ̄      `ヾ\
              // /      \  、   ‐-Y⌒ヽ
                 // 〃ハ    ヽヽ ヽ \=┤   ‘,
              /イ l |l l  、   ||  l|  ゙, ノト、   l
           //ハ l |l||ト、 ||  l| i |  | ヘ.  l
             ///ハl ll十┼|li \|┼--リ l l ∧ ヘ  l
          〃/ i ハハ 圷 ?    ィ〒ミ| ⊥/ / ハ ヽ  l       ああ、そんなこともあったよねww
.          ″′|| '. *( ●)′ (●)*ノ| lソ// lヘヽ!
          |l l i|/  ,ハ⊂⊃、_,、_,⊂⊃|!§/  l ヘ   、      まぁ、「憂行」とか、直径5センチの下駄の鼻緒とか、
          |l |l /  /./§> 、ゝ._) ィ´人§ヽ    l ヘ  ヘ     これはネタにしてないけど、高校大学時代のテストの答えとか、
          |l |/_./ / ノ, ィく 「´   「>、 _\\_ '. ∧ .ヘ     探せばいろんな逸話があるんだけどね、
          |l |仁二二]/\ §   ξ /::/ >‐{ V ハ  ヘ    北さんのその手の話は。
          八 [_二二二] :::::|∝ ξ /::::::/[二二二]  ∨ ハ ヘ
          /∧ヽ[二二二}::::/ £ /:::::::/ [二二二.] }ヾ∧ l|
       //  Vヘ ̄)ソ:::/  /::::::::::::::| | └‐=ミ / /ヽ| l|
.        / ′   V/:::::///::::::::::::::::::::| |    /)ノソ/ /  | l|
        | l   /:::::/ //:::::::::::::::::::::::::ヽ |  // | / /  | l|
        l| ''´::::::::::} (/:::::The:::Bitch:::::::i//   | / /  | l|
        ヽ(::::::::::::::::::::::V::::::::::::::::::::::::::::::::::/、´二二∨|l |   / //
        \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::// ‐==‐‐ ,',  |l |   / //

489 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:12:00 ID:wOqmbBag

          /     . : ´              ハ  i
            ,     , '   ,'              ヽ  ハ !
            i    〃  〃,  ,  i   リ  i  l    ハ
            i    ハ  {l ハ !  l|   ハ !i   !     ‘,
          !    ハ  .ル リ ナヾ八  )、ハサ‐リ    ト
          l}    ハ   ィf千气 \.( ィf千ミ iリ   !.ヽ l|
             l}    ハ  |l八℃リ    ソ .{l℃リ リ   _ノ.  ソ
            !      !ヾ从  ¨       `¨ 从ハ ハ
         ,'      /| {.§    _ ,,_    ,' {lハ V|        まあ、そういうバカ逸話はちょっと置いておいて、
         〃 /  ,'::::! {l >  ` =´  <§{ハ   i
        /( .(  /::::::l. {l  ム` = イ.   ! {l::ハ.  ハ       北さんの場合は、内心にある情景みたいのを、
        / )ソ/:::::::::::ミ、 \= !    {、__  ! {l::::ハ  〉       詩的な表現で表すことに長けていると思うのよね。
         /  / ;;;;/⌒ { ≧彡 ´       ン iー . /::`,      この辺、さすが茂吉の息子と思うんだけど。
.      /./ γ´厂l厂 ≧二}厂ヽ   __=´   〉、. V:::::::‘,
      У   シ´⌒ー ヾ 〃 ⌒ l}  {l_,,,,,,.. < 厂l个v、ハ
      /   / : : : : : : : : ソ: : : : : : l}  {l  {二ニ彡⌒|⌒{l \===
  ==≠    /: : : : : : : : : : : : : : : {l} l}H{l{l} `ミ、/ ⌒ー‐v   ̄ ̄ヾ
  ミ二二ニニ./: : : : : : : : :, : : : : : : {l} {ロ} {l}: : ソ、:::...: : : :i´ゞ     /
   `ヽ 〃メ: : : : : : : : イ : : : : : : {l}: : V: : : :{l}: : : ヽ::.: : : {  `ー ´
       |i: : : : : : : : // : : : : : : : {l}:: : : : : : : {l}: : : : l}:: : : ! /
     {l : : : : : : / .{ : : : : : : : : {l}:: : : : : : : {l}: : : : l}: : : |/
      {l: : : : : : く   ヽ : : : : : : : :{l},: : 、: : : :{l}: : : ィ′: : :!
     ヾ: : : : : : : :ヽ   ト =ー=´{l}::::::> -{}=1 l|: : : : :|
      \: : : : : : : :\ l}::::::::{::::::::{::::::::}::::::::::}:::::::l|: : : : : |
        ゝ`ヽ: : : : : :乂ー‐‐'ー‐‐'ー‐‐'ー‐‐‐': : : : : :|
         \弋: : : : : : !            |: : : : : : |

490 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:12:12 ID:wOqmbBag

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶


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                \   | | || || !              )      `-、,_
                \ | | || ! l |              ,/          _)
                 ヽ  | |! ||          _ ,/         , ''¨ /
                  ヽ  |. || | !         (__, --― 、_     /
                  ヽ  | || ||      //f      \  /.//
                       l  | || | !        {        }. | /
                   !  !  | |   //   ゝ     _  .|.J
                     !    !  /.      `'-、,____.ノ.
                      ヽ |   |    //,・・¨¨    //           ♪星から落ちた迷い子は
                   ヽJ .       ,;   /   /
                   _≧     。
                     ≧
                        〜

491 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:12:27 ID:wOqmbBag

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                                  |     |       (;;;;○ゞil/;;;;);;;;;)
                                し   J           (;;;;| il|;;);;;;;;;;;

492 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:12:42 ID:wOqmbBag

                       __
               __ - ´´ ̄       `¨ ‐ 、
           , -'"´:                 丿   ヽ
        /. : : : :          _/  、 丶
        ,,.'. : : : :             / /::::::ヽ l   ヽ、
       /. : : : : :              {  {:::::::::ノ !   ヽ
      /. : : : : :                丶 ` ´ ノ       ヽ
    /. : : : : :                    `ー‐ ´ /       ヽ
   ./. : : : : :                    !、     人ノ
  /. : : : : :         U            `i` ニ二-- i
  /. : : : : :                            `´       l
 ,'. : : : : : :                               /
 i : : : : : : :                               /           ♪こだまするのが愛(いと)しくて
 i : : : : : : :                                /
 ', : : : : : : :                              /
 ', : : : : : : :                         /
  ヽ、: : : : : : .                      /
   ヽ、:_: : : : .                    /
      `¨i : : : : :                  ヽ

493 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:12:55 ID:wOqmbBag

        ___
     /     \
    /   ⌒  ⌒\
  /     (ー) (ー)\
  |    o°(__人__)゜o |
  \    【ェnmηmェ】         ♪暗い夜空に笛を吹く
    /⌒ヽ ヽ /| ノヽ
    |  ヽ .| | | | |
    |\  / | | ヽ|
    | \_/ |_ノ
    |        |

494 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:13:07 ID:wOqmbBag

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  ... ........( |::        / ).... ..  .:.... .... .. ......... .. . ........ ......
... ...   .......`|:::::::     /'.... .. ...... . .. ..... ............. .. . ........ ......
  ... ...... ....|:::::::::人  /::.. .... ....... .... .. ..... .... ......... .. . ........ ......
  ...  ..........ヽ::::::ヽ,.L_).... .. .:.... .... .. ..... .... .. ..... ............. .. . ........ ......
 ... ...... ....  >__ノ三三.... .. .:.... .... .. ..... .... .. ..... ............. .. . ........ ......
.. ........ ..........三三三三.... .. .:.... .... .. ..... .... .. ..... ............. .. . ........ ......
. ..    ... 三三三三三.... .. .:.... .... .. ..... .... .. ..... ............. .. . ........ ......

495 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:13:19 ID:wOqmbBag

              ゚.;・ ‘           . +
         +.  。・          ,-ー 、
   ・       ;・.          ( ⊂,
         :’       ・'     `ー'    .
       ∵’          ・
      ・                        .
    .     __,,,,一'''''~~~`-,,
      _,,,-''''~         ~・、   ,,-^ー,,,,
   _,,-''~               `_,-'~     ~~ー, 、
  ~                    -,,         '~ '' -ー,,,,____      ♪蛍火(ほたるび)光る山狭間
                          ~`ー,,,,
                    ,,,、。、十/i~i~i~i#: ~~''--,,,,
  `'~`'''`'`'`~'~~`~ '`'`''''”`'`'~`~'~`”'`'`~'~~`'`'`~'~'~'~~'`'`'`'~'~'~`
    ::::. ... .. .                          .:::::::

496 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:13:38 ID:wOqmbBag

              ________
          /             \
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      /                         \
     /,-‐-ヽ   /-―-、 ヽ            ヽ
     とつ 丿   ゝ   oとう'             |
     | 。/  人  ヽ   .; O                |          ♪こだまするのが悲しくて
     |O ゝノ  ゝ _ノ    ゚。                  |
     \  `´ ̄` ´     U            /
      \                      /
.         ヽ _____  イ          く
          7                 ヽ

497 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:13:54 ID:wOqmbBag

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:.... .... .. .:::::::::::::   :::::::::::::::::::::::: ::::::::。::::::::::::::::::.... .... .. .:.... .... ..
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  ... ........../::::::::::::    `゚ o:。.. ....♪〜 .. ..... .... .......... .. . ........ ......
  ... ...../::::::::::::::::      \.... .. .:.... .... .............. .. . ........ ......
..... ..........|::::::::::::::::::         |.... .. ... ...♪〜. .. ..... .... .. ..... ............. .
 ..... .......\:::::::          /.... .. ........ .... ............. .. . ........ .....
  ... ..........>::::        < .... .. .:.. .... ..... ............. .. . ........ ......           ♪ひとり夜道に笛を吹く
  ... ........( |::        / ).... ..  .:.... .... .. ......... .. . ........ ......
... ...   .......`|:::::::     /'.... .. ...... . .. ..... ............. .. . ........ ......
  ... ...... ....|:::::::::人  /::.. .... ....... .... .. ..... .... ......... .. . ........ ......
  ...  ..........ヽ::::::ヽ,.L_).... .. .:.... .... .. ..... .... .. ..... ............. .. . ........ ......
 ... ...... ....  >__ノ三三.... .. .:.... .... .. ..... .... .. ..... ............. .. . ........ ......
.. ........ ..........三三三三.... .. .:.... .... .. ..... .... .. ..... ............. .. . ........ ......
. ..    ... 三三三三三.... .. .:.... .... .. ..... .... .. ..... ............. .. . ........ ......

498 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:14:09 ID:wOqmbBag

                / ̄ ̄\
 .:::::::::::::: ::: ..: .. . . ..   / ⌒  ⌒ \:.:::.
. :: ::    :::.:::..  :: ...... | ( ●)(●) | :.: .. ::.
:::::.      ::::.: .:  ./ノ|  (__人__)  |
::::.::..     .:::::::.: ::../^/ |  ` ⌒´   l :.::. .
 ::.::::::::::::.:: .:: :  (  'ヽ |         } ::. .::: :
::::.: ::.. ::          ヽ        }


         / ̄ ̄\
        /      \
       /::::::::::::::     ヽ                  ♪会う事のない人を呼ぶ
       |::::::::::::::      |
        ヽ::::::::::    /
        /:::::::::::   く
-―――――|::::::::::::::::   \ -―,――――
         |:::::::::::::::  |ヽ ⌒)
                                           ttp://www.youtube.com/watch?v=i3TAe8Zuu5Y

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

                       _ ,. - -‐‐‐-=、
                     , -‐'"      ̄ `'ヽ、ヽ,
                 ,. '"´          ヽ、ヽ 、r 、
                / ,     ヽ        ヽ/l,\`゛`'‐、
                _i ,'   l    ヽ   ヽ    メ > i `,   `,
             / l  l  l l ',   ',、   ヽ   i y'ヽ', 、    ',
            l  l  l ,'l l、 ヽ   ', ', _,,斗-、 l l' V/.', '    ',       北さんの作品から、一風変わったところで、
               l  ハ l ,' l l ', ',ヽ   ',´,  l ',   l l‐'"l. ',  ',.   ',      「星から落ちた迷い子」って詩を持ってきたよ。
                l  l ', .l  l,_,|、 `、 l ',   l ',」斗ミ、//l_ / ',  ',   ',
            l  l ', l  ハ,レ匕',ヽ \__示:::t リ/l :l `,'  ',  ',   '      この詩なんだけど、
            l  l  i l ', ',示:::t`,ヾ    廴:歹 i :l_ノ   ',  ',  ',      NHKの「みんなのうた」のために書き下ろされたもの。
             l  l  lヽ,lリ、ゞ_歹      ⊂⊃i :l全    ,  ',  ',      ちなみに歌ったのはハイファイセット。
             l  l   l ゙ '⊂⊃   、_,  i l.E    ',  ,  ',
               l  l    l  全へ   -'    ,.ィ  l,ヨ      ', ',  ',      山本潤子さんの声が印象的よね。
           l  l    l  E  `≧=┌ュュ≦i l  l        ', ',  ,
           |   l    }  ヨ,_ ,―-ツ__。__,.ゝ、l  l         ',  ,  '
           |   l    l  ,'´ `l::::::::l     /:l  l´ ̄`.、   ', ',  '
           |   l   ,'  l ,' /::::::::::l   /:::::::l  l    |    ', ',  ',
           |   l    l  _l,.'_/:::::::::::::l  /::::::::::/l  l    l    ', ',  '
           |   l   / 列,´,^ヽ;::::::::l /:::::::::/ l ノ-ッ-‐イ┐   ', ', ',
           |.  l / / レ'"ノ \ `;:::l´;/ノ l / /::::::::::::l    ', '  ',

499 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:14:25 ID:wOqmbBag

                       ,r'ニ:二ュ、
                     (      》
             -‐=:=:=-.、__,..-‐:─::─'':─-..、_
               `> : : ...::.:.:.:i.:.:.:.:.:.:、:.:.:.:.、:.:.:`ヽ、
              /::,ィ: : : :/:/::;|:.:.:.:.i:|:.:ヽ、:.:.\:::.:.:.ヘ
                 /:;//:.:;.::/:/:::/|:.i:.:.:|:|:.:.:.:.ヘ: : : \::.:.ハ
               '"´ /:.:.:j:.:j:.l::;/ |:|:.:::i:|`ヽ、:.ハ::.:.:.:、:\::}
              j:.::/'|:.:|:.|:|⌒ |:|:.:.::リ ⌒ヽ:.:l::.:.:l:..:|:`::ゝ
               |:;/ .|:.:|::.リ___!'∨::|____∨:.:.:.ト、|:::/         ……いい曲だよね、これ。
                '´  |:;∧::}≡≡ ヽ|≡≡ |:`ヽ|:::.:〈、
                  ,ノ|'::::::::j        ’|:.:.::|)ヽ:::`ヽ、
.                ,r'⌒ ー:-‐:`-、_ー'ー' _ j:.:.:.| ,イ´`ヽ::〉
              {       { {{ {'´`ュ|| ;}´ ̄ ̄ ̄⌒~`}

500 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:14:45 ID:wOqmbBag

         /      / ,'     ヽ`丶 /   ヽ{     l
        '     /,'  i      :.     \.  ハ   |
        .i     , ' / ,. !  .   ::      ヽ / !ハ  : |
       l    / , / /  |  :   :::.    ',   V::j:::! : l
.       l  , 'イ ..i  .:l .:/ |: |i::.  ト:::::...  l:  l:: l::::::l:  !
      l /l  .::l .:/| ./  l:. | l::. | ヽ:::.   l::.  |::..l::::;|:. j
       l  :l  .;イ .::;ヘ!/'-一!:.| 、!:. l`ー=、 . !:::. lj,:::!/:!:: |
.       l  ::| ::!::|.::ハl'圷 ?!.|  ヽl ィ〒ミ、: ト、:. Kl::|:::|::. |      曲全体のトータルバランスもいいんだけど、
      l  :::!..::!:l::l:ハ ヽ(●) 丶   (●)ハ | i::.!/ハ:!::l:::: !      やっぱここは北さんの詩。
      !  ,  ヘl§!`、 ⊂⊃      ⊂⊃ Ll:レ'―-、:::::  |
     / /  /仁二] i  ゝ  、_,、__,  ノ 仁二]   ',::   !      叙情的で印象に残るのよね。
    / ./  .:i [二二] !\   、 / j'_ ,.イ  [二二]  .:i::        言葉がすごくきれい。
  -‐' ,.イ . .::{ [二二} l:::::::\r、/ /    / [二二}   ::|: !.
  ̄´ / /: ::::i  ̄)ソ |:::::::::::ノ/ ./` ξ::::::::i ̄)ソ ..:/:::l:  l      しかもわかりやすい。
    / j::: ::::::l      l::::::// ,レ'⌒!:::::::::::j    ..:j':::::::j::: l
.   / ,イ::: ::::::l       !:::レ'´    ⌒j:::::::::l     ::/:::::::/::  |
   i  ' |:::::.::::::|       l:::l     ´_,.〉:::::;'   :::/:::::::/::::.  !
   | l |::::::::::::l      l:::|      j.ノ:::::/   ::/:::::::/::::::: l| l

501 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:15:08 ID:wOqmbBag

    /    | ハ  \ `    ヾ     `i       |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ :. :.ト、 /}ヘ      i
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソ ヽハ、 リ    |
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ.  /i/ ヽ.    |
  レl  |ヽ`z'ヾヌヽ\ヽ l , ィrァzュ l / lヽ∧     l
  |ハ ハヘヾィfマ∧  ヾ  {∨ウ》 イ' レイノ  ヽ.  .:|
   ∨、ルヽヘリ ゞリ     ゞ‐'とつ/ |'     ハ.l         こういう叙情的でファンタジックな作品を北さんは書いたので、
     マlヾ| |とつ             /} |  ヽ    !         特に若い世代に支持されやすい傾向があるわね。
    ヾ ' .l ハ、    、     , イ イ ハ   \  ∧
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ        しかも内容も深いところがある。
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ       例えば「夜と霧の隅で」で精神科医師の苦悩、
      ,  /≧ュ、__|_|_,イ   .|__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ       「白きたおやかな峰」では登山隊員の気持ちと、
      | ./ r孑‐-┐ノ|:.:.:.:.l>リ、‐_,‐<ヽイ/:::|::::.../ )      後半の一変した山の厳しさ、
      レ  / ト‐-┘  // /´ ̄ ̄""'''ー--、,__/_ /       「輝ける碧き空の下で」の……これは書かないで置くか。
     ,′ ,  にこ}| ::::::「:/              _/ム _
     ,  '  ィヾ `丶:::::/           f゛―-、 __ 丿
     | /   ノ´⌒``:::::/           > 、_  ノ
     | /   ,'    ::::/           r| 〈` ヽ イ
     レ    {    _::/            ヽ ニ7 /
     /   人、 ヽ、:/             /‐―"/

502 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:15:23 ID:wOqmbBag

              ,. '",二、゙ヽ、
            //    \゙、
               {'′ .     ヾ!
            _   /\―−-'' 、
    ,.. -__''二¨-   `/           `丶、
   '" ̄,. :'"     l             ヽ
    /  /    / j j  |   !    !  `、
    ,:'  ,.ィ  /   ! '| ‖   !゙、  l   l |  :、
  / ,. '゙/  /   ,⌒ l l !   ! `⌒ト    !. l   i
  /'´  i   !   /| ,'  !l `、| ゙、 l`、  l. |   |
    | l  ./ l |   l| `、j  ヽ| `、  |.!   l
     |. /'!  ∧ '゛____  `、!__l_ ゙{. |!  j
    !! .l  |! li作三三    三三ミ ハ. |) メ、         えーっ、教えてくれてもいいじゃん。
      {  l l.! !               ‘! `」 `ト ゙、
       V | ヘ、    △     ,. イ   | |
         |  |「二フ¬ァ ''てjヘ、/   !   !
         |  |l /  l′   / / / i|  |
        |  }′  l ̄ ̄/ //! /ヘ|  |
        |  lミ:、  |  /  '" l //∧   |

503 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:15:48 ID:wOqmbBag

             ,ィヘ ____ _, ィ ⌒ ヽ
           .// /_´、 ∠_  ` ヽ    \
           ' /   /´  ` `ヽ  ヽ    l
           .| ,'     l        \ ヽ   |
           .レ                ヽ ヽ  .|          あんまり教えすぎるのもな……
          /                 ヽ}、 |
          ,'   ,    |   ,、    ,   l }:.|          「輝ける碧き空の下で」はブラジル移民の物語。
          |    ト  ヘ |   | ヽ   イ   .| }.:|          日本からブラジルに移民した人たちが、
          |    ヾ | ヽト、 l  ∨/ハ ィ  l ,' l          どのようになっていったか……
          ∨ヘハ寸‐弋う \| ,ィ弋う .}/ l ∧ .|          それを書いているわけですよ。
          |' ヽ、rュ´           ´rュ.l./ .∨|
          |    | ゝ_   -    イ ノヲ、   .l          そこで北さんは、
          |  ,r-‐'´  ヽ、-r≦  }_/イ `ヽ .|          どういう風にブラジル移民たちを書いているか……
          /  /   _ュム/ 、_  { ̄ _ノ|    i ト、
        /  /  /  |       フノ l    l、 \       それはみなさんが読んで感じて欲しいところかな。
   __/   ./   '-‐y廴_____zイr‐=-f'     \
  r ´ /   ./    ,  /: : : : : : : : : : : : : : :∧  |      \    プロレタリア小説や経済小説、
 < ̄ /  /   //{: : : : : : : : : : : : : : : :.:∧ .|        \   社会派サスペンスとかと読み比べると面白いと思う。
  >'、__,'   /´  l: : : :‐- 、:_: : : : : : : : : ノ . l\       >
  |\__{_ / r-―ゞ‐、二二二__  イ  |  ヽ ― ´ヽ、
  |       rf壬_   __            '         }
  \         ̄―― ´       ` ‐- 、_ノ      ‐-‐ ´
    ヽ _ィ

504 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:16:02 ID:wOqmbBag

        , '  `>x   ‐‐  <⌒`ヽ
          /     . : ´         `: 、   \
       ,    /    〃        \  '
       !   〃            ヾ    i
       !   {l    |l  :i    l| )     ‘,|
       i!  {l  リハ iハ iト、 リ /∧   :l} |
       i!  {l゙ Υ,r=≠. ソ i ィ≠ミ ソ.  /.メ            一方、こういった本格的な小説に対して、
       i!   八从弋zラ.    vツ/从/ン′i             いわゆるユーモア物も書いていく。
        i!     ヾ ゙゙     '    ゙∧ l}   i!            一連の「どくとるマンボウ」シリーズや、
       !!    :l}ハヽ  ` ´ , ' |!i:l}    i!            「怪盗ジバコ」「父っちゃんは大変人」とか。
       !!    :トソ. }.≧- ≦、=ー‐! l}、  i!            「船乗りクプクプの冒険」とかもね。
       !i /   {lハ/   ,  〉ハ.〃 l}‘,メ、
       !i ,'  , '´{ミ>\     / 彡イィ´_⊥  \          もっともこの辺りの作品は、
        У | {l_彡'ハ   /  \ ニミ/ハ    \         あまり作家仲間の評価は高くなかったようで、
     /   _|,,..∧  7_ \//⌒ ソ/マハ.    \       三島由紀夫が「船乗りクプクプの冒険」を
    /     ゙l/イ ` ー ´  @        ∧ハ    ツ       「こんな物は文学ではない!」と言い放ったらしいけどね。
   ヾ   x<、|'八      =.〉\ヾ ー ヾ//∧ x ≦
      ` ^ソ/.|//心ー ‐=´ /   ', \  V//へ ゞ
       /  !////∧   l|    l}  __   \//∧
            l}'//~~´ ヽ l|.    lレ´ |`¨ ' ‐'//∧
          ,'//≧.x   ,|        ハ__/V///∧
           ///////`¨ '´     i    ',   V/////7、、
        //// ン            ‘,  V/////ノノ

505 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:16:18 ID:wOqmbBag

              ,,===、、
              //    ヾ、
                 l:|      ヾ.
              __!__/:ヽ、___l|_
      ,. -‐_´:-: : : : : l: : : : : : : : : : :`: .、
      /‐/: :,: : : : : :, :l: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
      /: : /: : : : : /: /l: : : : ハ: l: : : : : : : l: :`、
     /: ,//: :/ : : :_LL_l: : : l:l レA、:_: : :、: l : : l
   ////: : :l : : : ∧/ l: : : リ l: |丶:`: : l: l: : :l
  / //l: : : l: : : /_V_ヾ: : |l _ヾ__ヽ: : : l:ll: : :l
      /│: : ,、: : :lT亦テl ヾ: l  T示┬l: : W :、:l       「船乗りクプクプの冒険」って、面白いと思うけどな……
      l : ハ: : ハ`、'::,┤ ヾ   P:,:::ノ'lヽ: ト`,:x
       V  ヽ:l: :l `''´  ,   `''´'.: ヽl_ノ: N      三島ってどこかおかしいの?
         `  N: :ゝ、_   _    .ノ : : N : : l
         │: : :|  ≧ t - <: : /: : :ハ: : :l
            .l : : :|./ |,─ 、./ //: : : l: l: : :l
           .| : : :|   |ィ ヽ/ // : : :/彡l、: l
             |: : : |  .| ⌒/ //: : : /〃彡l l
            |: : : |  .| / // l l /,´/  |l

506 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:16:31 ID:wOqmbBag

        /"´       ̄``< \
     , '⌒Y-‐   ,  /     \ \ ヽ
    ./   .├=/ / / /   ハヘヽ ヘ ',
    l    トヽ,'  ||  | |   ,   l l| | l l
    |     |  l i ||   | |  ,イ | .l l| レ' |
    |    ∧ :| l リ、 .| |/ l  l .l l| |   :|
    |   ハ.∧ヘ ハ圷 ?   ィ〒ミハハ/  :|       あー……、単なる文学観・芸術観の問題だと思うよー。
    |   ヾ ヽl   l*(●)  `(●)* /   :|
    |    |\§ |⊂⊃、__,、_, ⊂⊃ l     |       ただ、三島はその点に不寛容なところがあるよね。
    |    |  § | ゝ、 {__ノ , イ §|     |       いろんな逸話集める限りだと。
    |    |.  |   l メ、_ ̄_ノヾ |  |     |       その枠の中での許容性は広いけどさ。
  r、    | r´|   |´ll  ∂  ll`|  ト、   :|
  ヽヾ 三 |:l仁二]|| `  ´ ||仁二] |   |
   \>ヽ/ |` }:二] ヽ   У∧仁二]: 、   |
    | ヘ lノ `'ソ)ソ:: : : `: :≡: : : )ソ.: : :}   l
    |  /´  /ゞ : : : : : : : 人: : : : : : :.ノ   :|
    |  \. ィ  l: : :―: : ´: : : `ー 1´ |   :|

507 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:16:45 ID:wOqmbBag

    /    | ハ  \ `    ヾ  /  |i      |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ ::.:.ト、 /∨     !
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソヽ,'  :.  リ   |
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ  廴丿ヽ     |
  レl  |ヽ`z'ヒ十个ヽ\ヽl L__,, ルl / l ∧   l
  |ハ ハヘヾィ_ー一  ヾ   釗  リ`}イ/ イノ :.ヽ |
   ∨、ルヽヘリ  ゞ丿     `‐'とつ/ |      ハ l          北さんと三島の決別って、
     マlヾ| |とつ             /} | ヽ      l         よく三島の「憂国」が原因って言われるけど、
    ヾ ' .l ハ、    、¬   , イ イ ハ   \  ∧         実はこの2人、
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ         相性いいようで悪いところあると思うのよね……
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ        少なくとも文学観は相容れないと思う。
      ,  /≧ュ、__|_|_,イ   .|__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ
      | ./ r孑‐-┐ノ|:.:.:.:.l>リ、‐_,‐<ヽイ/:::|::::.../ )
      レ  / ト‐-┘  // /´ ̄ ̄""'''ー--、,__/_ /
     ,′ ,  にこ}| ::::::「:/              _/ム _
     ,  '  ィヾ `丶:::::/           f゛―-、 __ 丿
     | /   ノ´⌒``:::::/           > 、_  ノ
     | /   ,'    ::::/           r| 〈` ヽ イ
     レ    {    _::/            ヽ ニ7 /
     /   人、 ヽ、:/             /‐―"/

508 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:16:58 ID:wOqmbBag

      ,. :'",,. -‐ァ'": : : : : : : : : : :|: : : : : ::::ヘ: : :.i : : : : : : : : 、: :`:、
   ,〆 ' ´  /: :,: : : : ; : : : : /: : |: : : : : :::|::|V: . :i.     `、丶: :ヽ
 /    , '   , ′  /  . . /: .::;イ: :l: : : : :l::| ∨: :.i:. : : .   丶`、: i
     /   ./   .:i: : : :.::;': .::/|:::l: : : : l::! ∨: :i:::. : :ヽ: : : `、:. : !
    /  イ  . : :.::i: : : .::::i: :::i |::jl: : : ::l:!  V: :ト;::. : :゙i:. : : :.i::.i: |
    / , ' /. : : : :.:::i: : : ::::::!:.::i   !: | i: : : :{、、,,_ V: i_;ノ.: :.i:::. : :.i:::.i:|
    ,' , '  i: : j: : .:::::|: : : ::`ト-i-‐'゙ i::|. V: :|   ̄、:l ∨: : i::. : : ト ヽ
   ,'/   !:.:;イ: : ::::::|: : :.::::i | l     !|  V: :!    ヾ ∨: :l:::. : :.l::、゙、    そういえばこのスレでも、
  /    .|: :i |: : :::::::l: : .::::i !|      ゙   ヾ: l. --‐―― V: :!::::. : l::!ヾ!    その2人については人間性の逸話結構あるもんね。
       |:::l. l: ::::::::::l: : ::::l --‐――    ヾl  ト::'::;;:..:リ V:ト;:::. :.|l
.        l::l l: :::::::::::}.: ::::ト 三三三三     ` ´―-"'  ・ハ:|::i::: :.{      三島はバリバリのコンプレックス持ちだけど、
       !j  i.::::::::::jヘ: ::|:::.                     l:::l|::|:i:: :!     北さんは天然お坊ちゃまって感じで、
       {.  ヾ:::::::|:`ト:::|:::l                    ,ノ:::::: |: i: |      いらんことを放言しちゃうところあるし。
             ヾ::::|: :!ヘ:l::::ト.、     ー'ー一'   ,,..イ::l:::::: :|: :.N|
            ト::l: :l: :ヾ:l:::::::``:::::-....,、,,__,,. ,-:::'"::::::::l:::l:::. : :!:: :|      この辺、三島と石原慎太郎の関係に近いのかもね。
           l::N.::l: : :::l::::::::::::::::/r|     !`ヾ::::::::::l::l: : : :j::: :|      あいつも典型的なお坊ちゃん気質だし。
               l:|: :::i: : : :l:::::::::;ノ  |'′    ゙|  \:::l:l: : : :j:::: :|
              l:!: ::::i: : : :l;、く     l'''""""'''j   //|: : : :j::::: :l
             ll: : :::i!: : : :トヽヽ   i.    j   // イ: : : ,{:::::. :l
              ,!: :.:::|ヘ: : : :iヽヽヽ   i.   i  // //l: : : ,〈l:::::: :.l

509 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:17:18 ID:wOqmbBag

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

          / ノ Y ヽヽ
        o゚((●))((●))゚o
        /:::::::⌒`´⌒:\
 ミ ミ ミ  .|  ,-)    (-|      ミ ミ ミ         エロマンガとエロアニメとエロゲしてやるっていうwwwwww
/⌒)⌒)⌒) .| l   ヽ__ノ l|     /⌒)⌒)⌒)
| / / /  \   |r┬-|  / (⌒)/ / / //   バ     キモヲタども覚悟しろっていうwwwwwww
| ::::::::::::(⌒)    | | .|  \  ゝ  :::::::::::/      ン
|     .ノ      | | .|   \/  )  /    バ
ヽ    /      `ー'´     /    /     ン
 |     |   l||l 从人 l||l     l||l 从人 l||l
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、  -一'''''''ー-、
      ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))

         【石原慎太郎】

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

        /"´       ̄``< \
     , '⌒Y-‐   ,  /     \ \ ヽ
    ./   .├=/ / / /   ハヘヽ ヘ ',
    l    トヽ,'  ||  | |   ,   l l| | l l
    |     |  l i ||   | |  ,イ | .l l| レ' |
    |    ∧ :| l リ、 .| |/ l  l .l l| |   :|
    |   ハ.∧ヘ ハ圷 ?   ィ〒ミハハ/  :|
    |   ヾ ヽl   l*(●)  `(●)* /   :|        ああ、都知事は、出自はお坊ちゃんかもしれないけど、
    |    |\§ |⊂⊃、__,、_, ⊂⊃ l     |
    |    |  § | ゝ、 {__ノ , イ §|     |        実のところ、お坊ちゃん的な包容力というか、
    |    |.  |   l メ、_ ̄_ノヾ |  |     |        そういう人間性は皆無だからw
  r、    | r´|   |´ll  ∂  ll`|  ト、   :|
  ヽヾ 三 |:l仁二]|| `  ´ ||仁二] |   |        コンプレックスはバリバリに強いし、小心者だし。
   \>ヽ/ |` }:二] ヽ   У∧仁二]: 、   |        典型的な虚勢の人w
    | ヘ lノ `'ソ)ソ:: : : `: :≡: : : )ソ.: : :}   l
    |  /´  /ゞ : : : : : : : 人: : : : : : :.ノ   :|
    |  \. ィ  l: : :―: : ´: : : `ー 1´ |   :|

510 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:17:33 ID:wOqmbBag

    /    | ハ  \ `    ヾ     `i       |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ :. :.ト、 /}ヘ      i
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソ ヽハ、 リ    |
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ.  /i/ ヽ.    |
  レl  |ヽ`z'ヾヌヽ\ヽ l , ィrァzュ l / lヽ∧     l          ただ、石原慎太郎がどういうことをやったかと……
  |ハ ハヘヾィfマ∧  ヾ  {∨ウ》 イ' レイノ  ヽ.  .:|
   ∨、ルヽヘリ ゞリ     ゞ‐'とつ/ |'     ハ.l          どういうコンプレックスを抱いていたかとかは、
     マlヾ| |とつ             /} |  ヽ    !          一度しっかり見とく必要があんのよね。
    ヾ ' .l ハ、    、     , イ イ ハ   \  ∧
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ         っというのも、
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ        日本社会に与えた影響はすさまじく大きい。
      ,  /≧ュ、__|_|_,イ   .|__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ
      | ./ r孑‐-┐ノ|:.:.:.:.l>リ、‐_,‐<ヽイ/:::|::::.../ )
      レ  / ト‐-┘  // /´ ̄ ̄""'''ー--、,__/_ /
     ,′ ,  にこ}| ::::::「:/              _/ム _
     ,  '  ィヾ `丶:::::/           f゛―-、 __ 丿
     | /   ノ´⌒``:::::/           > 、_  ノ
     | /   ,'    ::::/           r| 〈` ヽ イ
     レ    {    _::/            ヽ ニ7 /
     /   人、 ヽ、:/             /‐―"/

511 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:17:47 ID:wOqmbBag

  /:/ //::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::l::.:∧::.::.::.::.::.::.::N::.::ヽ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::ヽ.::.::.::.:
 // / /::.::.:/::.::.::.::.::/::.::.::.|:.:l  l::.::.::.::.:l:.::.| ヽ::.::」、_::.::.::.::.::ヽ.::ヽ::.:ヽ.::.::.:
/  /  /::.::.::./::.::.::.::.::.|::.::.::./|::l  l::.::.::.::.l:.::| へ´::\::`.::.::.::.::.::l.::.::|.::.::ヽ::.::
  /   /::.::.::.:l:.::.::.::.::.::|.::' ̄!´|┤  !::.::.::.:l:.:|   \::.!\::.::.::.::.::.:.!::.::|.::.::.:ヽ:.
  /  j::.::.::.::.,|::.::.::,.::.::|::.::.::.! l::|   !::.::.::.:l:.|    \l ヽ::.::.::.::.::.:!:.:.|\:.::.l:.
. /   !::.::.::.:/ l::.::.::l.::.::|.::.::.:!  l:|    !::.::.::l:|  ニニキニュ::.::.::.::.:!:.:|:.::\.`
/   |::.::.::/ |::.::.::ヽ::.|:.::.:ヒニニキ三、  !::.::.l|  ´T: ̄:: ̄}`/\::.::.::.:!:.|::.::.:「:、
    j::.::.:/  |::.::.::.ヽ::.|.::.::N´{ ̄:: :::!   !::.::|   !_: :: :: ::} l l::.:ヽ.::.::.:!:「ヽ::|::.
    |::.:/   |::.::.::.ハ::|.::ヘヽV 、。: :}    !::.:l  ○:: :: :」  |::.!::.',::.::.N`l:.::|.:     国語便覧とか見るとさぁ、
.    !::l    |::.::.:|  N::.l:ヽ 、': : :q!    ヽj  L:_:_:_/  l::.!::.::.:',:.::.:lノ.::.|::.     昭和30年の芥川賞受賞者に名前が書いてあるくらいだね。
     !|      !::.:.|  |::N|::.:.l  `'' ´    ,         ・ l::!.::.::.::.L,::.l.::.::.:|:.     作品紹介や作家紹介は皆無だし……
     |'       !::.|  |:.::.!!::.l                 l::!.::.::.::ハ:',::!.::.::.|:
             V   |::.::./`、_        へ     , イ/:!.::.::.::.l::.:l:.',|::.::.:l     本当に影響とかあったの?
              '|:/    ` ー-  、__, - ´  / l:!:.::.::.::ト 、:_:l::.::.:.
              /  '、_      , l ヽ/ ヽ    / |!::.::.::.::j   ` ‐、
                /     7l  ィ l. l /|      /  j::.::.::.:::|
            /      ∧_/ー、 ' ノ'´ ト-- フ   j::.::.::.::.j`ヽ 、_
        ,、∠三ミ、、、_  l  l  /` / |  / ´`ヽ|::.::.::.::.j     y´
         l 魁!!  ` ‐ ミ〈、  ,l,,lzzz三三三ミ、   j::.::.::.::.j      /
         ヽ 国語便覧 ヾ〃'´ ̄      ̄`ヽ、 l::.::.::.::.j    /

512 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:18:02 ID:wOqmbBag

                />'´ ̄      `ヾ\
              // /      \  、   ‐-Y⌒ヽ
                 // 〃ハ    ヽヽ ヽ \=┤   ‘,
              /イ l |l l  、   ||  l|  ゙, ノト、   i
           //ハ l |l||ト、 ||  l| i |  | ヘ.  i        石原さんが、当時とんでもない人気を持っていたことは、
             ///ハl ll十┼|li \|┼--リ l l ∧ ヘ  i        1968年参院選全国区の得票数を見れば分かるよ。
          〃/ i ハハ 圷 ?    ィ〒ミ| ⊥/ / ハ ヽ  i
.         〃./ i i  '. *( ●)′ (●)*ノ| lソ//iヘ ヽ i       石原さんがかき集めた票はなんと301万票!
          |l l  i/  ,ハ⊂⊃、_,、_,⊂⊃|!§.// i ヘ.  i       これは日本の国政選挙の最多得票。
          |l |. /  /./§> 、ゝ._) ィ´人§//.  i ヘ ヘ
          |l |/_./ / ノ, ィく 「´   「>、 _\\_ '. ∧ .ヘ     直近の参院選比例代表で、
          |l |仁二二]/\ §   ξ /::/ >‐{ V ハ  ヘ     社民党が集めた票が224万票だから……
          八 [_二二二] :::::|∝ ξ /::::::/[二二二]  / ) ヘ
          /∧ヽ[二二二}::::/ £/´ ̄ ̄""'''ー--、,,__/_ /' l|    下手な政党よりも票を集めちゃうくらいの人だったわけよ。
       //  Vヘ ̄)ソ:::/   /            _/__ム/ヽ| l|
.        / ′ ./::::::::::::///::/           f゛―-、 __丿l|
        | l /:::::::::::/ //:::::::/           > 、_  ノ| l|
        l|{::::::::::::::::ヽ (/:::::T /           r| 〈` ヽ イ | l|
        ヽλ::::::::::::::::::::::V:::::::/            ヽ ニ7 // //
        \:::::::::::::::::::::::::::/             /‐―'"

513 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:18:21 ID:wOqmbBag

                   /'´⌒``: .、
                /        }.:゙!
         -=ニ¬-.、  /ヽ    ノ:.ノ
            >. : :`/: :└-. . .'/
            ,. ' . . . . /:,l : : :.!: : : : :.`:,r〜、
         , ';.ィ" : : : /:/.!: : : :!、:、: : :.ヽ{.  \
        / '´,': /: : :./7` lλ: :| ゙vヘ: : ',:Y^i   }
      /'′ i:/: : ::/」'≧ !l ゙: :.l ヾ!、: : :',:`、=彡、
          l': : :/:!| i'';.:| l| ヾ! 示ト、:、: :',、:Yニ彳、
            l: ://!::!└`'     i '',:リ,!∧: :!,X!/ λ
           l/,!' |:〈        `"・/::::ヘ:|''"   `i         ひゃーっ!
              l: :`:.、 T^ァ   ,.イ.:.:ムヘ!::..     l
          ,.-ヘ: : 「.`ヽ¬マ幵「l::.:,' く、.:.:.,    |        そりゃすごいねぇ……
         /´/ ̄ヾ:.|ミミ、ヾ゙l l l/: :,'   `ヾ  ノ
      /   / '"´`ー゙-、_,ッ⊥,∠;.:/   _,. - '"
        \. /         l ||l ,ノ',ィ‐f"´
       ,.>{         | !||个゛: l: :|
      /,イへ、       ゝ⊥l-:ヘ|: : :l.:.l
     ///:.;∠-` ̄ ̄丁´ ,ノ  ゙i: : l.:|
.    // ./.:.;'ヽ、_,/`i 、_| / \. l: :.l:.!
   〃 /: ;': : ,.イ  l.  「!へ,、__」ヽl:.:.l:!
    i′ ,': :,'://   l  |  |  |: : : : : :.l|
      i.: :,イ i.   !  |  l.  |: : : : : :l!

514 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:18:35 ID:wOqmbBag


           . : ´ `ヽ ,    =  、≠⌒メ、
         〃    У          `ヽ \
         /       !         ヾ   ヾ′
         ,'      l  /
          ,        l} 〃          !     i
          !      l} .〃 / 〃      リ    ヽ  !
       |     l} 〃 / l|  ハ リ  ,イ、 ヾ  i| !
        |      , =! l| ハ リ ゾ /リ ヽ ) l| l         石原慎太郎の芥川賞受賞は、
        il       ハ ! 从./ィ云沁/  _,,,,_)ソ  l| !         「芥川賞」というものの知名度を一気に変えちゃうのよ。
        il       !ハ ! {l .っl廴ノ    { 刀`从 / !         というのも、石原が受賞したのは23歳、
        l}      ,! ヾ {l、         ¨とつ ハリ         まだ大卒したばかりのペーペーがいきなり取っちゃった。
        il    メ|  〉 {l    辷ン  イ l}  /           それでみんな凄い凄いともてはやしちゃったのよね。
          ,'    ,== 〈  ゝ、`  = ≦、 l} l} レ′
       l}    / ⌒ヽ.八  \ (_::>=ゝl} l}     __==‐‐、   それまでは、よく分からん文学の賞だったのに、
       l}.   /   ./ __>  .)   ./ 彡イ.    /    ミ ‘, そんなふうに石原が受賞して注目された結果、
      l} ハ /    y_ ヾ.  /`ヽ/  \ヽ   / ゝ ヾ\ヾ,ソ  とんでもなく世間でも知名度のあるメジャーな賞になっちゃった。
      l} 〈::V   〃ゝ::人  (   "     )ソヽ /  /\ソ (ン   それこそ今じゃ、新聞で騒がれるくらいでしょ。
     l} 〈 V   / ヽ.¨  \ ヽ       ´ ソ/  /        誰も彼もどういう「なんか凄い小説の賞」ぐらいしか思ってないけどw
     リ  V   /   !     )ソ     ソ    l   /
     /   ヾ   ヽ  |   乂          /   /
     / / \    \ |    ` ー  ―'― ‐ 1 __/
.   /〃      \   └‐‐-----------‐‐,┘
    ソ       \  釗           {

515 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:18:49 ID:wOqmbBag

       ー、 _,. -‐ ' ¨´`¨ 'ヽ /~`ヽ
      / /      `ヽ    \    ヽ
     .У         ヽ    〉    ,
     ,'        ハ     ヾ / l}    i
    i     ,  i   ハ  i   .l}  l}     !
     i    i  | i   ハ |l  、 l}  l}     !
    i   ,  |l リハ 〃ハ八 リ l}彡}     i         また、パッとしない私小説みたいのだったら、
    i  八 从ニニ ソ  .二ナメ  l} l}  \ |         おそらくここまでもてはやされることも、
    ソ、  ハ´弋}    ヒツ 从ソ/     メ         なかったんだろうけどね……
      ヾl 从゙゙  '    ゙゙゙ .l}:i   |l   / !
.         Υ { >  _  ィ´ l} i  |l  .ソ !         また作品が独特だったんよ。
       i { 〃ー´  1  .l} i\ {l    !
       .{l .{l/ {l  ー ‐ /  l}:::::\   |         というわけで「太陽の季節」。
       {l .{l_ヾ、   ≦  /:::::::::::::::ヽ  ヽ
       ヒ__=.ン;;\,'/≠ ン:::::::::::::::::::/   ヾ、
      /ミ ン:::::::〈:::::::::ソ:::::::::イ、:::::::! ヾ    `
     /   ソ:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::l}:::::::::| 彡イ =イ
    ゞ、    ゝ、:::::人::::::::::::::::::::/::::::::::| /~~~~~
        =≦彡/:::/  ‘,ー = ´{l::::::::::!
   ー=彡イ //    ',::::::::::::::{l:::::::イ
       .ノ ヾl}¨` ー= ',:::::::::::::{l:::::::|
         〃     `¨ ' ‐.{l:::::::|
.         /   i         \:::::!

516 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:19:05 ID:wOqmbBag

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

               ____
             /       \
           /  ⌒   ⌒  \
          /  (●) (●)  \
            l    ⌒(__人__)⌒    l       この役はスレ主GJだお!
          \     `⌒´     /
          /              \

            【津川竜哉】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 津川竜哉は高校三年生。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

517 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:19:15 ID:wOqmbBag

                    ___
                   /     \
                 /     ' "\ ,\
               /      ( ◯)ヾ'|
                |   ij   "⌒(__人_)
               \         `i ヾ/
               γ    ⌒` ̄ ̄二─=三── ̄
             //      _ _≡三_____ ―ソ
             / /         /      =三 ̄
               ゝ__/         /
                 /         /
            /       /   \
           /    / `\     \
         /    /    `ン    !
        /    /      /    /
      /    /       !、____`)
       !、____`)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ボクシングをやっているが、
 既成の秩序に反逆するような少年だった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

518 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:19:30 ID:wOqmbBag

        ,.、--‐‐─‐-:. ,
       .,.':::::::::,,,:、::;;;,,,ノソ:::::)
      /::/ .\,,lll,,/ ゞ´
     /:/  <●>::::<●>\     おいコラ、見るんじゃねーお!
     !/ ノ L  (__人__)  \
     |  ⌒   `⌒´     |
     \            /
    ./⌒          ヽ
   ./   /、 。    。 r  \
  (_ ̄ ̄\'        |)   .)
    /⌒ヽJ三三三三三/  /
   /:::::::::::::::::::;;; ::::::::::::::::::::: し^⌒ヽ
  ./::::::::::::::::::::ノ::::::::::::::::::::: 、:::::::::::::::.)
  .|:::::::::::::::::::::|ヽ、::::::::,,:::::ノi:::::::::::::::/
 . i::::::::::::::::::ノ    ̄^ ̄  \:::::::/
   ヽ,::::::::/          .ヽ、__つ
   .ノ.^/
  .|_/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 「開けっ拡げた生々しい世界」。
 津川はそれを求め、日々荒れていた。

 仲間と酒・バクチ・女・喧嘩の自堕落な生活……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

519 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:19:42 ID:wOqmbBag

             ____
             :/ _ノ  ヽ\
.            /  (⌒)  (⌒)
     _  :/ ///  (__人__)/\ :
     _|_ |\|=========|(∴)|====|
   / /~ヽ-i\      `ーlj'  /
   /_ /●  | /   ;;;;     |
 //\   |ヽ=三三三三三=/:
.(. (__/|________| |    #.     |
  ̄  | |   _| /     _#. |:       ____________     r''⌒ヽ
    | |  |_( ///    / ̄| ヽ  ,.イ~ヽ〃 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヾ====ァ=)    \ー=ュ、
    | | |.|  \    /  ̄ |_ )r'  j  フ           ,、- ┬‐r- 、  //`ー-...__,.> ヘ
    | | | |__)  ノ____|' 〉、   /         /  \  ヽ.  \{ {     |'⌒>ー
    | | |. |   ゝ_) `     | /Y . --‐┐        /.:  l ハ. \米}   \ニュュュ=ィ|卞ニL{
     7〜  |_________}-、   ` |        |::. /- 、!.| :.i |: /:下     |:::::::::::::|
    / U.  |          匸_`y一刋|        ミソ'=、 V .:} |/.:  :.',     〃:::::::Y|
    /___|________ヽ   :|        〈    /l .:/米l:.     ',、   /:/:::::::
            |  | |      ,.-''"~l          ヽフ  /'´|  {:.     ',-....._/::イ::::::::
            |  | |       ゙!::::: ゙、          ` ー:∨  i::.     ヘ::::/:::::::::::::::::
                       l:::::::::ヽ、__      _-‐´ ̄''"^| 米 i::::.     ヘ \::::::::::::
                       ゙t ::::::::::::::::` ーt'::::::::::::::::   〈  ト、:::.     ヽヽ::::::::::::::
                        ` ー- .:_: : {: :{: : :     / 〈  |:.        ヽ::::::ヾ::::
                             `ー-、: フ-ァ:;:;:;::;::/ 米 |         ヽ\::\
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ある夜……
 盛り場で知り合った少女英子と肉体関係を結ぶ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

520 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:19:59 ID:wOqmbBag

  , ‐/  _, -― 、_    \   /
./ Y  /: : : : : : : : : : :\    ヽ /ヽ
.  / /: : : : : : : : : : : : : : :.ヽ    V: : : '.,
  l ,': : : : : : : : : :/ヽ: : : : : :\   ヽ: : :.ヽ
\_{.‖: :|: : : 〃: :/   ヽ:、: :_ !: :ヽ   \: : :\
. / |!: : :i: : / |: :/ 'ー‐廾く: |: : :.{    `,: : : \
/  l; : : !:.┼十'     .x==z}: : 八     \: : : \
   !:\:|:寸=ュ、   "乂:ン//―ヽ     `ー、_:.\
  ,イ: :l : l:.ヽ乂ソ 、   '''''' /!|  { {:\        ̄ ̄       奪えるものは奪ってやるですぅ……
  ノ,': /: : iヽ、:≧''''  ,、   /‖   ヽヽ:`:.、___
//: /: : /:::::〈 { `ー―‐ 1´         ヽヽ::::::::::::: ̄\ _
. /: /: : /:::::::::ヽヽ  く ̄ハ ̄ ̄〉      } }::::::::::::::::::::::/_::
/: / : : :!::::::::::::::::} }  ¨/ |「「「´     ', 圦:::::::::::/《ハ_》
: /: : : : |::::::::::::::ノノ  /  || | |       ヽ寸ヽィ1::::::‖||`
/: : : : : :\:::::://      | | |      /,イ三三{__/ll .||
: : : : : :/ : :. ̄ヽヽ___」 ハヽ__//:::::::::::::::::::」
: : : : :/ : : : : :/ :`ー‐┬‐┬':::`――‐ '::::::::::::::::::::::::i┴、_
: : : :/ : : : : :/ : : : :_」=メ::/:::::::::::::::::::::::::::::――、::::〉===
: : :/ : : : : :/ : : : : 〉ヽ |;;;;;ヽ::‐---―'"::::::::::::::::::::::く_
: :/ : : : : :/ : : : / `了彡ミニ、:::::::::::::__,zニ三ミ、/ ヾ┬‐
:/ : : : : :/ : : : : !l| | 〈┴‐--、_゙ミ彡ミ'"/  _>'-,   /:::::
          `ー`ー「 ̄ヽ   ̄ ̄  ̄     ′

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 英子は相愛の男が死んで以来、
 「与えることなく奪う」ことを心に決め、男遍歴を繰り返していた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

521 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:20:14 ID:wOqmbBag

                   |
                     |        _.. -‐: :\_ー-、
                       |  _..: : : : : : : : : : : : :\_
                       .: :´: : : : : __: : : _..: ' ´: : : :ヽ
                    /.: : : : .: : :´: : /: : : : : : : : : : :
              /: : : : :/.: : ://: : : : : : : : : : : : :
               .: : : : : :/:_:∠/: : : : : : : : : : : : : : :
        /ヽ  /: : : :./: ̄///: : : : : : : : : : : : /: : :
          | カ .| |: : : ,イ/: //__/: : : : : : : : : : : /: :|: : :
.        l プ l. ',.: :/ =≠ミx, /: : : : : : : : : :./.: : : :|: : :
         \_メ   ∨       '--― _ニ=‐'' ___:!/
           / ∧///   ,   ̄ ̄ ̄     ヽ
   ____/   ′\                       /
  /    ./     {     /⌒ヽ      ≠ミx、  /.: :   /\
/  __/     八    /            ヾ/:/: :    | あ 〉
            /: : ヽ    ゝ   ノ   /// }}:∠:/:   ./ っ |
\./ ̄ 〉¬_r‐ヘ./\: :.      ̄              イ!/: : :   \__/
/  __/    //'\ヽ'.     ,ィ┐     \ ̄ ̄: : : : :イ
  /´ _>二L⊥_  | | ー-/ィ /      _ >―― ' /  / \
  冫/ /,-―――、ヽ| レ'/// / ̄ ̄ 7 ̄/ィ⌒゙イ⌒i_  .| : |
.   //   |_└―‐┴"/ ,/ /--―‐┴―7/‐┘ ̄`ヽ | | や |
  //_/ ̄ヽ//二7ニ二_// ̄    //      \ \/

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 津川もまた、英子とのセ ッ クスは、ただのスポーツに過ぎないものだった。
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522 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:20:41 ID:wOqmbBag

                    _, -‐ ‥ ‐-、
                 , ィ'´  __, ..... _   \ 、
                //,ィ':´: : : : : : : :l: `ヽ ヽ ヽ
             r‐' //: : /: : : : :/: :..l: : : :.`ヽ ヽ ヽ__
      , - ―‐ -‐‐ヽ /: : : : /__: : /: : l:∧: : : : : :ヽ ヽ  l
      /        ,':/: : : l: :/`ヽ:.//__ヾ_: :l: : : :l ヽ/
    ヽ    ,..r‐--‐ l/l:.l: : :lイ示ミ、'´ l/    ∨: : /:l:ヽ `ヽ       __
      ヽー '  }___   l:..ト:!ヾ、::.ゞ-'  / ゞ=x/: /:/:/: : `ヽ  ` ー-‐‐ '´     ヽ
      ,xョ=='¨¨¨:::!__l:__ヾ  l、ヾ   _  -='-イ:/イ: : : : : ヽ`ヽ、    , -― '´   どうやら……
   r彡'´::::::::::::r‐‐x、::::::::::ヽ! lへ  ´ `  ,.ィ':/: : : : : : : : : \  ̄ ̄         できちまったみたいですぅ。
.  r彡'::::::::::::::::::::ゝ‐{ lヾ:::::::::::! '、: _:>--r ': : : : : : : : : : : : : : : : : \
  巛::::::::::::::::::::::::::l::::`:{!:ヾ、:::::ヘ  ヽ `'=f´`ヽ: : : : : : : \: : : : : : : : : :\
  {{{:::::::::::::::::::::::::::l::::::::{!::::::::::::::{ヽ   ヽf{ミx、`ゝr‐‐-、__:.\: : : : : : : : : :\
  {{{{:::::::::::::::::::::::八__::::::::::::::::::r' }:ヽ   \ゞy`ゝ`ー、_:::_::::ヽ.\: : : : : : : : : :\
.  巛:::::::::::::::::::/   l`ヽ、__::ノ 〉 ヽ   \ヽ ` ー、_ ゝ-、!: :.\: : : : : : : : : :\
  ゞ{{::::::::::::::/     !: : : : :{ゝ ゝ  `ヽ、___`ヽ、  _r' _ノ}: : : : \: : : : : : : : : :
   ゞ}}::::::::::/     l: : : : :ヾミ〉 ノ     ゝ x ̄r、_,ィ _,ノ::_ヽ__: : : : : : : : : : : : :


                                               , -‐ ´ ̄` ‐- .
                                            ,. ‐´           `ヽ、
                                          /: : : : : : : : : : : : : : : : :    'ハ
           ふーん……                       /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :    ハ
                                        ./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :      ハ
           じゃあ堕ろせや。                   /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :      ヘ
                                       .i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :     ヘ
                                       | : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :     .}
                                        i  : : : : : : : : : : : : : : : 、. : : : : _    /
                                       ,.-'´ ̄ ̄`''' : : : : : : : : : : : ` ̄    ̄`'ヽ'
                                     /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :     ヽ,
                                    /: : : : : , : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :      ハ
                                    ,i: : : : : |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、: : : :    ハ
                                  /´: : : : : : }: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : :      ハ
                                 /: : : : : : : : i': : : : : : : 〃: : : : : : : : : : : :   ヽ、: : :      i、
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 やがて、英子は妊娠する。
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523 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:21:06 ID:wOqmbBag

              ,. -‐ ' ´ ̄ ̄`丶、
          ,. - ' ´           `ヽ-、__
         /                   ヽヽ
       / _ | /--    、、 ____      〉、
       / ´ , 〉'´  r‐_ニ..--―‐-...ニ_ー- 、 //
      l / 〉>',.::'´::::、,.::‐_ァ、::::ト、::::::::::`ン />
        j  l/,.ィ´:::::、:l/∠===、ヽ l:ll:ll://!,.-
     〈  ,ィ,ィ〈  ト、::トく/'__foユノ uリレ',.イ!:::::|r‐
      `ヽ,r‐_-_、l ヽトx、 、,. -‐'"´ ̄´〈 j::::::| 〉
        レイ / fo}/ニ二_´         V:::::::|'ニ        残念ながら……
        ヽ}ゝ-ン'  `=-         ',、__jハ::
          r'´ /〉 ,r=-------      ヽ / /
          !  / /             ヽ_//
          ',  / ィ__二  __ ... -      /
          ヽ   ,r=='´        ,ノ.:
           ヽ '´  ̄ ̄``    _,. ィ´ .:::
            ヘ  __,. -- _−' ´ /  .:::
              V´_>t<´    /  .::
                 `´   | ヽ     /    /
               ,rァj   i  ,r----‐ァ'
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 英子は妊娠中絶手術を受けたが手術は失敗し、
 英子は腹膜炎を併発し死んでしまう。
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524 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:21:20 ID:wOqmbBag

                                         /
                                        / ||
                                       /  ||
            ____                        /    ||
           /     \                      /     ||
         /  ' "\ , 、/゙\               |:      ||
       /   ( ?)ヾ'(?)ヽ              |:      ||
       |  ij "⌒(__人__)⌒゙l           '    |: `      ||
       \      `i ヾ/´ /            '、   ノヾ     '   ||
     γ⌒        ⌒` ̄ ̄二─=三───)ヽ/   ヽ、ノ|ノ´  ||
    /                _≡三______'r       r`,  _ ||
   /           , ' ´ ̄       =三 ̄  )      ('`   ||
  (_/         /                  、 `⌒`Y`⌒`',.    ||
   /          /                          ,  |:      ||
 /          /                           |:      ||
                                      |:      ||
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 英子の葬式の日……

 英子の幻覚を振り払うかのようにパンチングバッグを打つ津川は、
 その視線の先に笑顔を見ていた……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

525 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:21:48 ID:wOqmbBag

                ____
             ....:´:::::::::::::::::::::`:::..
            /.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.\
         /.:::::/.:::/.::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
         .:::::::::i:::_」:::::::::::::::;::::::::::}:::}::::::::::
           i:::l::::::i´八::::::}i::/l/`ヽハ:ノ.:::}::::|
           |八::|从ノ ヽハ/ `ーミ/イ::::::;::::::
             i:八/ ー    ―'j゙Y:::::::/)::/          伝説のシーンはないのね……残念。
             |:::::i (ゞ':),⌒(ゞ::);::::::::/:/
          '::八 ::.     :::. i::::::/] ̄〉          「彼は勃……」
              ヽ{ > ^_  イ:::∧::?
              _   {{`ー-‐' }}:::}厶》

526 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:22:02 ID:wOqmbBag

            ⌒ヽ     _  V⌒ヽ
         /     . : ´       `: 、 ヾ
         ,     /  /        `ヽ
          i    ./           ヾ   \
          i.     /     |!  l|  ,       !  、  l}
          i   ,'   〃 ハ リ   ト、     i  リ.  l|
          ト   {  ハ_ニ=ーハ リ \  リ /  l}
          i    l  l| {了:.う ヾ   =__≠リ/ ./ゝ      これ以上は言っちゃダメ!
          i   人 从 弋ツ      {l:::゚沁八 ( て
          i     ソ       ,r - 、. ヾ-゙从. \)~        んなシーン、健全さを売りにしてる、
          i    f^ヽ ミ゚、  (  У   ノ ル リッ         このスレで出せるわけないでしょうが!
          l}   l}  l}⌒ヽ、 _¨   イ  ::::ヾ l|ヽ
       У  l}  l}   `Xゝ、 └ 、| _::::::l} l| /ヽ
        /   l} 〈__  / / 彡≧x  ̄l} l}`ヽ レ ソl`ヽ
 .   /     /  、. "7 {! {三ミ/   ヾ:l  ∨/ /ヽ

527 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:22:25 ID:wOqmbBag

            r,/''"´ ̄`
          l::|          /!
            l:!      /.::/
          ヾ:.  _/.::.:∠-.−::.::ァ
             , ゝ´.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::<、
   .       /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:`ヾー
.        /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::. .\
        /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.: i . :.:.i__::丶、
       ,' : : .::.::.::.::.::.::.::.::..::. : . . : l.::.::.::.!  ̄
        i.::.::.::.::.; ,::.::.::.::.::. . : ::.::.::.:l:.::.:i:.::|
       l.::.::.;:;';';';';';';:,.::.::.::.::.::.::.::i::.::j、::.;{::.:|
.        l:.::;';';';';';';';';';';';.;';.::.::.::.::.l::.::l Υ|::.:|
         l.::;';';';';';';';';';';';';';'.::.::.:.:/:.::ハノ.::|ヾ|        (「不健全」の間違いじゃないかなぁ……)
          !.;';';';';';';';';';';';';';';.::.::./::.::| |::.:|
.          l.';';';';';';';';';';';';';';'::.::/.::.::|ノ|::.:|
        },';';';';';';';';';';';';';'::./::.::.::l !.::.|
.        l.:l.';';';';';';';';';';';';';/::.::,::.::!_|.::/
         l.::.!.';';';';';';';';';';';'/::.::.;;.::.:|l!ヾ、
       l.::|::.::';';';';';';';';';'/.::.::.;;';:.::.|l!l!|゙!

528 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:22:40 ID:wOqmbBag

    /    | ハ  \ `    ヾ     `i       |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ :. :.ト、 /}ヘ      i
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソ ヽハ、 リ    |
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ.  /i/ ヽ.    |
  レl  |ヽ`z'ヾヌヽ\ヽ l , ィrァzュ l / lヽ∧     l          まあ、そのシーンはともかくとして……
  |ハ ハヘヾィfマ∧  ヾ  {∨ウ》 イ' レイノ  ヽ.  .:|
   ∨、ルヽヘリ ゞリ     ゞ‐'とつ/ |'     ハ.l          小説そのものは単純なものよね。
     マlヾ| |とつ             /} |  ヽ    !         若者がセックスやってどうたらこうたら。
    ヾ ' .l ハ、    、     , イ イ ハ   \  ∧
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ         それこそ今の小説にも通ずる部分が多いわね。
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ
      ,  /≧ュ、__|_|_,イ   .|__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ       問題は津川にしても英子さんにしても、
      | ./ r孑‐-┐ノ|:.:.:.:.l>リ、‐_,‐<ヽイ/:::|::::.../ )       そのキャラクターの設定よね。
      レ  / ト‐-┘  // /´ ̄ ̄""'''ー--、,__/_ /        どっちもインモラル。
     ,′ ,  にこ}| ::::::「:/              _/ム _
     ,  '  ィヾ `丶:::::/           f゛―-、 __ 丿
     | /   ノ´⌒``:::::/           > 、_  ノ
     | /   ,'    ::::/           r| 〈` ヽ イ
     レ    {    _::/            ヽ ニ7 /
     /   人、 ヽ、:/             /‐―"/

529 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:23:02 ID:wOqmbBag

                         /  ̄ミ 、
                     ,. -─…─-ミ    \
              . ⌒>ー=ミ     `    ヽ
            _ / /              \  .
         /   /                 ヽ
       /⌒  //
        .′             i       i| 釗! i     .
        鄯  /          |i     i| _,」⊥|、    i .        まず津川のほうを見ていくと、
        |  .′    ′   |i   ∧ i|´仏以ハ / i| i        確かにこれまでの純文学の青年主人公と同じで、
        |  │    |i  |i 八   ′?刋::}ハ ∨  i| |        今おかれた状況に対して、
        │  |i |    |i  _j仏以 /    乂 ノ⊂⊃八:        なんか不満と言うかそういうのを感じている。
.      :  八 |、  八  イ升:}ハ          ハ/  |
        | /   | \ 个.人 乂 ノ    `     /| i  |        しかしそれで悶々と悩むとか内心に秘めるようね、
        | /       \| ⊂⊃       ,   .イ :| i  |        そんな主人公像がこれまでの作品だったのに対し、
        |      /  i八 'マ个: ..,_     个:| | i  |        この津川は、それを暴力的にぶっ壊そうとするのね。
        |    /    | ハ ∨Tアヘ,      ト‐ャノ 厶以
        |  /      レ'⌒, ∨   }       //  }: : `ヽ      それこそヤンキーと同じ。
.      |/       / : : ′ \       /   ′ : :}     彼らって、鬱積した気持ちを暴力にぶつけるわけでしょ。
     /        {_: :人   \         人: : /|
    /         「⌒\{ \ _,}   {,__ /}//  |
  .          / |   )\ __,}   {,__ / (   ;
   ーく      . < \│  / : : ー=ミ、___,.ノー=彡 : : ヽ  |
       ー一     \│  .′              : : ; 釗
              )|   : :                : : ノ │
      丶 _ ___彡釗 人: :                : : イ   |
               !  ヽ>: :        : :<ノ    |

530 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:23:17 ID:wOqmbBag

                      , ⌒`ヽ、
      __  _ -― 二ニ=丶 /     ヽ
     /    7__ヾミ=-、   >ヽ      ヽ
.    ,'  /  ´-、  ``ヽ ヽ     |∧       、
    | /  / `ミヾヽ、     ヽ   l i,        l
    〉'   | ハ  \ `    ヾヽヽ/ | i       |
.   / l i  ト  ヽ  ヽ ヾ  ヽ ヾト、、/ .}、ヘ     l          一方の英子さん。
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ ト ヾ、 リ ,、   |
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ  i_/ メ ヽ   |          実はこっちのほうが重要だと思うんだけど、
  レl  |ヽ`z'ヾヌヽ\ヽ l , ィrァzュ l / l ヽ∧ ∧ l          彼女もまた元彼が死んでからの心の空白を、
  |ハ ハヘヾィfマ∧  ヾ  {∨/》 イ' ,.イ ノ  ヽヘ .|          いろんな人とのセックスで埋めようとするのね。
   ∨、ルヽヘリ ゞリ     ゞ‐'とつ/ |'     ハ.l
     マlヾ| |とつ             /} |  ヽ   .!          これまでの小説の女性キャラなら、
    ヾ ' .l ハ    -、     , イ イ ハ   \  ヘ          内にこもっちゃったり、自殺したりとかなのに、
     `|  | |  ` r 、_  <´ |ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ         ある種の自暴自棄になってるわけですよ。
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ
      ,  /≧ュ、__|_|_,イ   .| _ ∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ        こういうのをストレートに表した。
      | ./ r孑‐-┐ノ |   ∠二z-" ノュ ∨ \  ヘ
      レ / ト‐-┘   ヽ、´/ {__</ ̄ユ、      `
     ,  /  にこ}|    ?  r-' !> > ./´  iヽ   ヽ ∧
     ,  '  ィヾ `丶、  __, イ- rヾ} /   | \   ヽヘ
     | /   ノ´⌒``ヾ_三イ    ! / {     l   ヽ    ヽ、
     | /   ,'      ― '"´   ' i  |    .|    \      i
     レ    {    _         | |  |         ヽ    .|
     /    人、ヽ、 ``丶、    | | 彡    l      \  !
.    /    / リ冫`‐-=z--z___,l |'  〉           ヽ ヽ
   /    /  レ^ヾ´⌒`ヽ、二ニ-| |-イ l    l          \ヽ

531 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:23:36 ID:wOqmbBag

      _,_,;_‐: :'':'':¬:‐.-. .,,_  _,,,r.、. . . . .,,_
          ̄,.¨ニ=-: : : : : :``/: : : : : : : : : :`:`:丶. 、
        /,. ‐ '':":´: : : : : :.:l::: : : : : :: : : : : : : : :ハ: :\
         ,:'゙'"   ,.     /.::;:!:::. : : : :.::. : : i;. : : : :J、: : :.ヽ
     /  . . /: : : : : : /:::/ !:::|: : : : i:::ハ: : i::. : :  ヽ: : : ゙:,
     /. . : :,,: イ: : : : : : : : :i:::/ !::::!: : : :.l::l. i: : i:::. : : : :i, ゙; : : : i
    /: ; -'" /: :/: : : : : /:.;!:::i  l:::::{: : : :.|:l  i: :.i::::. : : : i: :i: : : :|
  //   /: ;.l: : : : : :/、/!::l   l::::!i: : : :.!l   i: :ト;::::. : : :i: :i: : : !
  '"     ; :/ !: : : : : l: :l`ト!、,,_,,i::| ∨; 、| _,,. ⊥j‐<": : :.!: :i: : :!
         !:.! !: : : : : !:≧土ュ,,__ !| ∨.:.「 _,,,」:L-v: : :.|: :j: : !
         !:l  !: : : : :i:!:lヤ[゙゙天゙トヾ  V:.| 行゙天゙丁ヤ: : j: :.|: :i     暴力とかセックスとか、
         l:l  ∨: : :.i::!ハ r' ーイ|     ヾ| r' ーイ ! j:};. :.l:|; j):l     よくまあストレートに書いたもんだねぇ……
        l:!  V: : :!:i:{::i ''" ̄        ̄l゙lT・l:i::i: :!:j,}:!: l
       {|   ∨.;!::::::::!、             ,':':::V:.i:{:リ: |     ここまで、反倫理的な事書いて、批判なかったの?
           V l:::::::::::`丶.、,,_ ∠ヽ  _,,...イ':: : : /:::!.: :.|
                 l.:.::::::::::::i:::::::::::/丁´ ̄,レ ヾ:l: : : /:::ヾ!: :.|

532 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:23:56 ID:wOqmbBag

                 _   __ /::::|
         ィ=、----v'::::;⊥--ヘ:::::::::ヾ/;>― 、
        /  :}` ̄:> '´   メ |:::::\::|^⌒ヽ .:.ヽ
.       /  ト、//     '´  \__:::::| :.  .  ::::|
.        !   i/ ./ .// ,、}r、      /:∧::.. :.   :::|            そりゃ当然あるわよ。
.        |  / ./ :/.;'  トヘi'ヘ  :| .|. \::ヘ:::. ::.  ::::|
       ヽ. | | |:| :||!:.:|.   |:| :|:.小::j!:ハ;ハ :: :.:.i. .:::|            若々しい情熱をストレートに書いたっていう賞賛と、
        | ヽ:|ハハ圷 ?  ,jハィ〒ミ!lハ/Y゙| :: :::'. :::|            「反倫理」という奇を衒った浅薄な内容という批判と。
.          |  `ヽli *(●)   (●)* /j/ハ| ::: ::' :::|
.         |!: | :|:!⊂⊃、_,、_, ⊂⊃,ξイi:| :::.,' : :.|     /〉     ただ、若者たちには石原さんの文章はウケたわけですよ。
        ハ: | ./*\.  ゝ._)  /|*ノ.:.リ:::/ .:::/      /./7      彼らは既存の倫理観に対して狭苦しく感じていた。
         / :| レァ:、_ .>、ー ,. イ ノ:7!_;j/. .:::i|    /-'./―;、    ……まあこういうのは何時の時代も同じだったりするんだけど。
.        /  レ' {      ハ「   ,/  / ..: .:::/|     | 〈:r! ノ,ハ
       / /  〈      /   ̄   / .: .:::/: |     _|.  } ^ドr'′   それをストレートにぶっ壊すような小説が出てきたわけですよ。
      /   .::| ..::: o! ..   ,.イ .:   _;人_:|   _ノ `ー-::イ     そりゃ当然売れないはずがない。
    _,/      :. :./.::   ヽ/ o ̄ | :  /    ____〉 厂L __ _,人
.  /        ;/    //       |...: | ./   } | :|   〉  〉
  \     __/      ://    __r' . :_丿 |    {  | :|  :/  /
   |ヽ ー '´ {      :ゝゝ   /:r一'´   ヽ    ヽ,j | .'  /
   |      ゝ    { {   /       }          /
   |       }` - " | ト 、        /          /
          l    | |  '  _ イ

533 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:24:11 ID:wOqmbBag

                ~ヽ  . :  =   :: 、  `ヽ
             /     :>´      ヾ `ヽ、ハ
         /     /   〃        ヽi
         /    ,           /    `ヽ \
           ,     i    ,'     !:   ., \ }  八
          i      !    :| 从  i|   |ト、 ソ. ソ ‘,    一方で、そういうはねっ返りの若者たちに、
         |     l|   斗 ⌒ト、 ハ  斗┼メ ´  i     眉をひそめる「大人」たちは、
         |!     ',   ∧二二tヾリ ヽ,二ニz从 ,ハ lリ     当然石原の作品群を批判し、
           i     ゞ ハ 八::::リ !   {::リノ ル/ / V      またそれに群がる若者たちも批判するわけですよ。
          }     (人こつ ` ´    , `´ こつハ /
         l〃 :::::::ゝ=ト、    __   丿レ′ l|       ……まあ、この辺は何時の時代も同じだけどね。
         |/  :::::::::爪  ト .  _ < ハ   ,′      マンガに群がる若者と批判する大人、
         |   ::::::::{lハ /}   ¨´{=-、{ハ   /       ビートルズに群がる若者と批判する大人、ってね。
          ル′ /⌒.{lハ≧x、     !. ノ{ハ.  /

534 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:24:33 ID:wOqmbBag

              ,..::;ニ=-、
              i::/     、
           ,ゞー--‐::':::|,..-;:ァ
         /:::::::::::::::;::::::::!::::::`丶、
        /::/::::::::::/:/|;:::::;!i::i::::::....、ヽ
          l:/::;'::::'オ/ !:::/へ|:::::::::::゙:.ヾ:、
        ,!,イ:::::/ !′ l::/  .lハ:::::|;;::::l
         /i:::::!::/iTニT ,!;' イニリ,!:::l`、:|          なるほどね……
          !:(|:'!::l ゜┘/  ゚‐:!:}::!  ゙!
          |::::M::::!、   ο  .ィ:i!リ            ……でもさ、石原さんは何をぶっ壊したかったのかな?
          |::::|:::l:::レ゙'マ¬<:!::|::|             例えば同じ破壊衝動的でもプロレタリアとかは、
          !::::|x<!:l  |―| ,l:::|:::!             「社会主義革命」って目標があるわけだけど。
        l::::::;!ヾl:トミヾ、l〃!:ハ:|
        ,':::::::|  ヾ>ミV∠}′ i|
         l::::::::{ ,r=-=ニL._〉,ノ l|
       ,!:::::::::l      |l!l!|´   |!
       !:::::::::::ト、   |< _/:|
        !::::::::::::゙7ー イ丁´「 〈::::::|
        l::::::::::::/ l  | |  l ゙、::::|
       l::::::::::/ l.  |  |  l  ゙、:|

535 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:24:53 ID:wOqmbBag

                       , ― 、
                    _z≦、 /  `ヽ
                  ,  ´ ̄z-‐ ―-ミ、ヽ   \
                / ケ‐ ―- 、    `ヾ、   、
          ./ ̄ ,ゞ /'       ヽ     \   i
        //⌒/,  ,        l  ヽ   }   ヽ .|
       //   /,'  l    i     .l  丶  ト   ∨
       |    /   .|    l     ∨  | / ヽ   }
       |   ./    |  /   ,     、  ', z斗‐/|   イ ',       ……そこなのよね。
       |   i     .| ' ,  j    .∧ ,〈ハ |/ l  / , |       石原は結局何をぶち壊したかったのか。
       |   l     , l  l ハ   / ∨ ィ'磷乏 ∨ ,イ |       そこがよく見えてこないのよね。
       |  ,イ  ,   ',|  l斗‐"∨     弋zタ, とつレ'|       表向きには「既存のモラル」なんだろうけど……
       | / .| ハ  、 、 . lィ´磷乏       ̄  |/  |
       |./  |./ ヽ ヽ ヽ|ヽ 弋z歹   `      イ i  l       でも、プロレタリアのように、目指すべき社会があって、
       |'   .|'   ヽ、イfとつ  ̄      _  / l .l  l       そのために国や資本家を糾弾する……
       |       / | | ヘ ヽ 、_    ´ ,イ   l ]  |       ってわけじゃないんだよね。
       |     /  .| |  ヽ __> ̄ ̄ ´ ト、,,_| /}_l       既存のモラルの破壊のために、
       |   /    .| ,rヽ  f´/  }     ' ` ソ ノ,  `ヽ     国や社会を糾弾するわけじゃない。
      ,'   /     /  l .∨         // }    i
      | /      ,'   〈   \      /    イ    〉    これは言い過ぎかもしれないけど、
      /          .ト 、 、 >ュ  `}   <   /} / / 1    自分にとって不都合なものを「既存のモラル」にして、
    /            ,l   ヽ、| `二二,     >='´ } /   l    それを破壊することを是としてるようにも見えるんよね……
.   /,       , < .|    〉 >、_ .|    〉   / {    |
  `ヽ\  _z<_  ヾ    /  `>、_≦z、__,イ-‐ '´    ヽ.  |
     `´      `ヽ|  ,'  / /     _           } |
              , イ  {  ./ / ) ,'_'ゝ / /))       ノ |
       ヾz --―_´, イ|  ヽ   ' ヽ-' / /)) ..v    イ   |
          ̄ ̄   .|    小     ゚ ヽノ / /`/´`' ./|   .l
                   |    i         ` 丶-' /.)l   .l

536 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:25:15 ID:wOqmbBag

             ,ィヘ ____ _, ィ ⌒ ヽ
           .// /_´、 ∠_  ` ヽ    \
           ' /   /´  ` `ヽ  ヽ    l
           .| ,'     l        \ ヽ   |
           .レ                ヽ ヽ  .|       あと、石原慎太郎に関しては、
          /                 ヽ}、 |       弟、石原裕次郎を無視して語ることはできないと思う。
          ,'   ,    |   ,、    ,   l }:.|
          |    ト  ヘ |   | ヽ   イ   .| }.:|       ご存知この時代のスーパースターなんだけど、
          |    ヾ | ヽト、 l  ∨/ハ ィ  l ,' l       石原の小説は、
          ∨ヘハ寸‐弋う \| ,ィ弋う .}/ l ∧ .|       裕次郎さんの、それも不良時代を、
          |' ヽ、rュ´           ´rュ.l./ .∨|       モチーフにしたものが多いのよね。
          |    | ゝ_   -    イ ノヲ、   .l
          |  ,r-‐'´  ヽ、-r≦  }_/イ `ヽ .|       この辺、ワルで名を上げた裕次郎さんに対する、
          /  /   _ュム/ 、_  { ̄ _ノ|    i ト、     いろんな感情があるような感じがする。
        /  /  /  |       フノ l    l、 \
   __/   ./   '-‐y廴_____zイr‐=-f'     \   まあこの辺も、後日ネタかもね……
  r ´ /   ./    ,  /: : : : : : : : : : : : : : :∧  |      \
 < ̄ /  /   //{: : : : : : : : : : : : : : : :.:∧ .|        \
  >'、__,'   /´  l: : : :‐- 、:_: : : : : : : : : ノ . l\       >
  |\__{_ / r-―ゞ‐、二二二__  イ  |  ヽ ― ´ヽ、
  |       rf壬_   __            '         }
  \         ̄―― ´       ` ‐- 、_ノ      ‐-‐ ´
    ヽ _ィ

537 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:25:33 ID:wOqmbBag

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶
                 ,=‐、
                 l´ li
         .        lー‐' !
                l   |
         .       |   |
                l    L_
             /⌒'|  / ̄ヽi ̄ヽ
           r‐'i   |  |    |   |
           | !   '   !    !   l,
           ! ,!            |
           | ヽ               |
         .   \              |
         .    \          /

             【大江健三郎】

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

                ~ヽ  . :  =   :: 、  `ヽ
             /     :>´      ヾ `ヽ、ハ
         /     /   〃        ヽi
         /    ,           /    `ヽ \
           ,     i    ,'     !:   ., \ }  八
          i      !    :| 从  i|   |ト、 ソ. ソ ‘,
         |     l|   斗 ⌒ト、 ハ  斗┼メ ´  i
         |!     ',   ∧r=≠ヾリ ヾィ≠z 从 ハ lリ        一方、同じような時期に、
           i     ゞ ハ 八::::リ !   {::リノ ル/ / V         もう一人の大物が現れるわけですよ。
          }     (人こつ ` ´    , `´ こつハ /
         l〃 :::::::ゝ=ト、    __   丿レ′ l|          それが大江健三郎。
         |/  :::::::::爪  ト .  _ < ハ   ,′         ノーベル文学賞で有名よね。
         |   ::::::::{lハ /}   ¨´{=-、{ハ   /
          ル′ /⌒.{lハ≧x、     !. ノ{ハ.  /

538 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:25:52 ID:wOqmbBag

                     -‐‐- .
               ..::´:::::::::::::::::::::::` 、
                /.::::::::::::::::::::::::::::::::: ┛┗
             /::::::::::::::::::::::::::::::人::::::┓┏
              {::::≠::::::::::::::::::::(0_,)::::::::::::::}
               八::{:::::::::::::::::::/.:::/!{:::ハ/イ::::/       おい、コラ。
          厂``y‐ 、::::::::::::(/::〃八/ {_ノ:イ
   , -‐…  {___ノ:ヘ_} `ヽ'<{::l|xx  /:::/        いくら「手」で済ますからって、
   i     / {::/     〃ハリ且_/´i/         このAA使うことないだろ!
   |   Y/  人i    /   }
   |_,/         {     〆、  ノ}/)
   ィク ,j>、_      ,ノヽ、    j´Yi|⌒T´
  〈_/.::::::::::::::::.\__ __/   \   }|__シ
  /.::::::/.:::::::::::::::::(::∨        `ー'ー┘

539 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:26:14 ID:wOqmbBag

             ,ィヘ ____ _, ィ ⌒ ヽ
           .// /_´、 ∠_  ` ヽ    \
           ' /   /´  ` `ヽ  ヽ    l
           .| ,'     l        \ ヽ   |
           .レ                ヽ ヽ  .|
          /                 ヽ}、 |
          ,'   ,    |   ,、    ,   l }:.|        いろんな逸話聞く限り、これでいいような気もしますけどね……
          |    ト  ヘ |   | ヽ   イ   .| }.:|
          |    ヾ | ヽト、 l  ∨/ハ ィ  l ,' l        遠藤周作に殴られるとか、阿川弘之に殴られるとか、
          ∨ヘハ寸‐弋う \| ,ィ弋う .}/ l ∧ .|        三島・安部との対談をよくわからん理由で断るとか、
          |' ヽ、rュ´           ´rュ.l./ .∨|        実は石原慎太郎以上にロクな話がないですからね……
          |    | ゝ_   -    イ ノヲ、   .l
          |  ,r-‐'´  ヽ、-r≦  }_/イ `ヽ .|        これほどまでに評論家に持ち上げられて、
          /  /   _ュム/ 、_  { ̄ _ノ|    i ト、      作家仲間に嫌われる人も珍しいんじゃないかと。
        /  /  /  |       フノ l    l、 \
   __/   ./   '-‐y廴_____zイr‐=-f'     \
  r ´ /   ./    ,  /: : : : : : : : : : : : : : :∧  |      \
 < ̄ /  /   //{: : : : : : : : : : : : : : : :.:∧ .|        \
  >'、__,'   /´  l: : : :‐- 、:_: : : : : : : : : ノ . l\       >
  |\__{_ / r-―ゞ‐、二二二__  イ  |  ヽ ― ´ヽ、
  |       rf壬_   __            '         }
  \         ̄―― ´       ` ‐- 、_ノ      ‐-‐ ´
    ヽ _ィ

540 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:26:29 ID:wOqmbBag

               ,. '",二ミ丶
             //     ヾ:.
              {'′ .     ))
           _  /\―−--<、
     ,.. -__''二゙- `/            `丶、
   '" ̄ ,. :'"    /                ヽ
    /  /   / l    |           `、
    ,:'  ,.ィ /  / !.|   |、 l     i. !    ゙!
  / ,. '゙/ /   l ,'| |!  l l  l、    i l     i
  /'´ / |  l ⌒|.l'|  | ⌒ト、    ! l     l
    i   ,!  !./ l| l  | `、| `、  l. !|    .!
    |. / |  ,!{ __ `、.| _!j_ヽ.  l.|!  、|        なんか意外だね。
     {/  !  ,'!ヾ!r;|` ヽ| '゙! r;「゙゙テ'}、 llr-、 、.|
       ゙、.!.| !`'''      `ー'' .l `、 レへ`{        ギャル実さんのことだから、
         ヽ| | l、    、_,__,    ,l   |   `i`        大江は結構評価してるのかと思ってた。
            |  |>ュ、`ニ.,-‐'てl   !|   |
           |  | /´ i′  /l / { |    |
           |  }i゙|!   l ̄`7 // / ヘ    |
          |  |l|l|!  l   / ''"  /彡ヘ   |

541 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:26:48 ID:wOqmbBag
⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

         _,.‐'  ̄ ̄` ゙` '‐.、
       /           \
      /      _  _      ゙!
      i'    ,r'´ ,,,,..  `\    ゙
     i'    i' ミ"      ゙!    ゙!            むずかしいことをやさしく
     |    |≡  ⌒ .   |    |   ))
      i,.    i,?      ,i'    / l⌒l          やさしいことをふかく
      \   \ _ 山 __,/   ,r'  |`''|
        \      ̄     /  / /          ふかいことをゆかいに
        /~~' ‐.、____ ,.‐ イ" ̄ ̄___/
        / /|        | ̄ ̄             ゆかいなことをまじめに
        | | .|        |
        | | .|        |                書くことじゃ。
        | | ‘、      /.
       (_) l  ____  l
           | |   | .|
           | |   | .|
           | |   | .|
             .> }   ..{ 〈
            ̄    ゝ-'

          【井上ひさし】

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃


         /      / ,'     ヽ`丶 /   ヽ{     l
        '     /,'  i      :.     \.  ハ   |
        .i     , ' / ,. !  .   ::      ヽ / !ハ  : |
       l    / , / /  |  :   :::.    ',   V::j:::! : l
.       l  , 'イ ..i  .:l .:/ |: |i::.  ト:::::...  l:  l:: l::::::l:  !     井上ひさしさんの言葉に、
      l /l  .::l .:/| ./  l:. | l::. | ヽ:::.   l::.  |::..l::::;|:. j
       l  :l  .;イ .::;ヘ!/'-一!:.| 、!:. l`ー=、 . !:::. lj,:::!/:!:: |     「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、
.       l  ::| ::!::|.::ハl'圷 ?!.|  ヽl ィ〒ミ、: ト、:. Kl::|:::|::. |     ふかいことをゆかいに、ゆかいなことをまじめに書くこと」
      l  :::!..::!:l::l:ハ ヽ(●) 丶   (●)ハ | i::.!/ハ:!::l:::: !
      !  ,  ヘl§!`、 ⊂⊃      ⊂⊃ Ll:レ'―-、:::::  |     っていうのがあるんだけど……
     / /  /仁二] i  ゝ  、_,、__,  ノ 仁二]   ',::   !
    / ./  .:i [二二] !\   、 / j'_ ,.イ  [二二]  .:i::        大江はこれの逆をやってるのよね。
  -‐' ,.イ . .::{ [二二} l:::::::\r、/ /    / [二二}   ::|: !.       要はやさしいことを難しく書いて、
  ̄´ / /: ::::i  ̄)ソ |:::::::::::ノ/ ./` ξ::::::::i ̄)ソ ..:/:::l:  l     一見すると深いように見せてる。
    / j::: ::::::l      l::::::// ,レ'⌒!:::::::::::j    ..:j':::::::j::: l
.   / ,イ::: ::::::l       !:::レ'´    ⌒j:::::::::l     ::/:::::::/::  |     しかもどうもこれを意図的にやってる可能性があるんよ。
   i  ' |:::::.::::::|       l:::l     ´_,.〉:::::;'   :::/:::::::/::::.  !
   | l |::::::::::::l      l:::|      j.ノ:::::/   ::/:::::::/::::::: l| l

542 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:27:22 ID:wOqmbBag

    /    | ハ  \ `    ヾ     `i       |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ :. :.ト、 /}ヘ      i
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソ ヽハ、 リ    |
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ.  /i/ ヽ.    |       あと、内容もちょっと複雑なのが多いのよね……
  レl  |ヽ`z'ヾヌヽ\ヽ l , ィrァzュ l / lヽ∧     l
  |ハ ハヘヾィfマ∧  ヾ  {∨ウ》 イ' レイノ  ヽ.  .:|       例えばデビュー作「死者の奢り」は、
   ∨、ルヽヘリ ゞリ     ゞ‐'とつ/ |'     ハ.l       死体洗いのアルバイトを通していろんなこと書いてるんだけど、
     マlヾ| |とつ             /} |  ヽ    !       ブログとかの書評見る限り、
    ヾ ' .l ハ、    、     , イ イ ハ   \  ∧       感じ取ってることがみんなばらばらなんよね……
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ      人間の「物」とか「実存」を考える人とか、
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ      「死体」と「胎児」の関係を見る人とか、
      ,  /≧ュ、__|_|_,イ   .|__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ     それこそ死体に「セクス」を感じるとか……
      | ./ r孑‐-┐ノ|:.:.:.:.l>リ、‐_,‐<ヽイ/:::|::::.../ )
      レ  / ト‐-┘  // /´ ̄ ̄""'''ー--、,__/_ /     これだけのことを読み取れてしまうということは、
     ,′ ,  にこ}| ::::::「:/              _/ム _    やはり中に入っている要素が複雑なんだと思う。
     ,  '  ィヾ `丶:::::/           f゛―-、 __ 丿
     | /   ノ´⌒``:::::/           > 、_  ノ     まあそういうのを陰鬱に感じさせない、
     | /   ,'    ::::/           r| 〈` ヽ イ      文章の表現力は凄いと思うんだけど……
     レ    {    _::/            ヽ ニ7 /
     /   人、 ヽ、:/             /‐―"/

543 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:27:57 ID:wOqmbBag

                         /  ̄ミ 、
                     ,. -─…─-ミ    \
              . ⌒>ー=ミ     `    ヽ
            _ / /              \  .
         /   /                 ヽ
       /⌒  //
        .′             i       i| 釗! i     .
        鄯  /          |i     i| _,」⊥|、    i .
        |  .′    ′   |i   ∧ i|´仏以ハ / i| i
        |  │    |i  |i 八   ′?刋::}ハ ∨  i| |        ただ、これだけ理解しにくい文学であるにも関わらず、
        │  |i |    |i  _j仏以 /    乂 ノ⊂⊃八:        大江のファンって意外に多いんよね……
.      :  八 |、  八  イ升:}ハ          ハ/  |        ブログとかで「語りたがる人」が
        | /   | \ 个.人 乂 ノ    `     /| i  |        多いだけなのかもしれないけど。
        | /       \| ⊂⊃       ,   .イ :| i  |
        |      /  i八 'マ个: ..,_     个:| | i  |        まあスレ主とは完全に相性の合わない作家かな。
        |    /    | ハ ∨Tアヘ,      ト‐ャノ 厶以        作品的にも素行的にも。
        |  /      レ'⌒, ∨   }       //  }: : `ヽ
.      |/       / : : ′ \       /   ′ : :}
     /        {_: :人   \         人: : /|
    /         「⌒\{ \ _,}   {,__ /}//  |
  .          / |   )\ __,}   {,__ / (   ;
   ーく      . < \│  / : : ー=ミ、___,.ノー=彡 : : ヽ  |
       ー一     \│  .′              : : ; 釗
              )|   : :                : : ノ │
      丶 _ ___彡釗 人: :                : : イ   |
               !  ヽ>: :        : :<ノ    |

544 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:28:25 ID:wOqmbBag

                 _   __  /::::|
        ィ=、----v'::::;⊥--ヘ:::::::::::ヾ/;>―‐、
       / :}` ̄:> '´   メ |:::::\::|^ ̄⌒ヽ .:.ヽ
.      /  ト、//     '´  \__:::::| :.  .    ::|
.       |  i/ ./ .// ,、}r、      /:∧::..  :.   ::|
.      |  / ./ :/.;'  トヘi'ヘ  :| .|. \::ヘ:::. ::.   :|           大江の素行とか見ると、
         ヽ. | .:| |:| :|:| !   .|:| :| || |:.|::::| ::. ::::  .:|           実は石原慎太郎と凄く近いように思うんよね。
         | | | |:| :||!:.:|.   |:| :|:.小::j!:ハ;ハ :: :.:::.i. .:|           前の世代をある種の「権威」とみなして、
        | ヽ:|ハハ:||\!  .jハィ升:jメハ/Y゙| :: :::::'.  |           それを攻撃するというスタンス。
.          |  `ヽli. '(●)   (●)' /j/ハ| ::: ::' : :|           もちろん思想的なバックボーンは違うんだけどね。
.         |!: | :|:!⊂⊃、_,、_, ⊂⊃,ξイi:| :::.,' : .:|     /〉
        ハ: | ./*\.   ー '  /|*ノ.:.リ:::/ .:.::/      /./7     この辺は「第三の新人」世代とは大きく違う。
         / :| レァ:、_ .>、ー ,. イ ノ:7!_;j/. .::::i|    /-'./―;、   というのは、「第三の新人」世代は、
.        /  レ' {      ハ「   ,/  / ..: .:::::/|     | 〈:r! ノ,ハ   前の世代の「権威性」を、
       / /  〈      /   ̄   / .:   .::::/: |     _|.  } ^ドr'′  シニカルに笑ってるような感じでしょ。
      /   .::| ..::: o! ..   ,.イ .:  __;人_:|   _ノ `ー-::イ
    _,/      :. :./.::   ヽ/ o ̄ | :  /    ____〉 厂L __ _,人    むしろ「第一次戦後派」の感覚に近いのかもしれない。
.  /        ;/    //       |...: | ./   } | :|   〉  〉   戦争というものを起こした「権威」に対する批判を、
  \     __/      ://    __r' . :_丿 |    {  | :|  :/  /    鋭く文学化してたのが第一次戦後派だから。
   |ヽ ー '´ {      :ゝゝ   /:r一'´   ヽ    ヽ,j | .'  /
   |      ゝ    { {   /       }          /
   |       }` - " | ト 、        /          /
          l    | |  '  _ イ

545 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:29:05 ID:wOqmbBag

    /    | ハ  \ `    ヾ  /  |i      |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ ::.:.ト、 /∨     !
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソヽ,'  :.  リ   |
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ  廴丿ヽ     |     しかし第一次戦後派は
  レl  |ヽ`z'ヒ十个ヽ\ヽl L__,, ルl / l ∧   l     「共産主義」「反軍国主義」のバックボーンがあったわけだけど、
  |ハ ハヘヾィ_ー一  ヾ   釗  リ`}イ/ イノ :.ヽ |     大江・石原にはそこまで強いバックボーンを感じないのよね。
   ∨、ルヽヘリ  ゞ丿     `‐'とつ/ |      ハ l     その「権威・モラルへの攻撃性」に思想性があるのか、というと、
     マlヾ| |とつ             /} | ヽ      l     そこまで強いものは感じない。
    ヾ ' .l ハ、    、¬   , イ イ ハ   \  ∧
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ    結局、何をどうしたくて権威やモラルを攻撃したいのか、
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ    その辺がまったく分からないのよね……
      ,′/≧ュ、__|_|_,イ.   |__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ
      | ./ r孑‐-┐ノ|:.:.:.:.l>リ、‐_,‐<ヽイ/:::|::::.../ )   そして、そういうことを繰り返した結果……
      レ  / ト‐-┘  // /´ ̄ ̄""'''ー--、,__/_ /   大きなツケを背負うことになっちゃったように思うのは、
     ,′ ,  にこ}| ::::::「:/              _/ム _  私だけかしらね……
     ,  '  ィヾ `丶:::::/           f゛―-、 __ 丿
     | /   ノ´⌒``:::::/           > 、_  ノ
     | /   ,'    ::::/           r| 〈` ヽ イ
     レ    {    _::/            ヽ ニ7 /
     /   人、 ヽ、:/             /‐―"/

546 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:29:29 ID:wOqmbBag

              ,,===、、
              //    ヾ、
                 l:|      ヾ.
              __!__/:ヽ、___l|_
      ,. -‐_´:-: : : : : l: : : : : : : : : : :`: .、
      /‐/: :,: : : : : :, :l: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
      /: : /: : : : : /: /l: : : : ハ: l: : : : : : : l: :`、
     /: ,//: :/ : : :_LL_l: : : l:l レA、:_: : :、: l : : l
   ////: : :l : : : ∧/ l: : : リ l: |丶:`: : l: l: : :l
  / //l: : : l: : : /_V_ヾ: : |l _ヾ__ヽ: : : l:ll: : :l
      /│: : ,、: : :lT亦テl ヾ: l  T示┬l: : W :、:l
      l : ハ: : ハ`、'::,┤ ヾ   P:,:::ノ'lヽ: ト`,:x        大きな「ツケ」って……何よ?
       V  ヽ:l: :l `''´  ,   `''´'.: ヽl_ノ: N
         `  N: :ゝ、_   _    .ノ : : N : : l
         │: : :|  ≧ t - <: : /: : :ハ: : :l
            .l : : :|./ |,─ 、./ //: : : l: l: : :l
           .| : : :|   |ィ ヽ/ // : : :/彡l、: l
             |: : : |  .| ⌒/ //: : : /〃彡l l
            |: : : |  .| / // l l /,´/  |l

547 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:29:49 ID:wOqmbBag

                 _   __ /::::|
         ィ=、----v'::::;⊥--ヘ:::::::::ヾ/;>― 、
        /  :}` ̄:> '´   メ |:::::\::|^⌒ヽ .:.ヽ
.       /  ト、//     '´  \__:::::| :.  .  ::::|
.        !   i/ ./ .// ,、}r、      /:∧::.. :.   :::|
.        |  / ./ :/.;'  トヘi'ヘ  :| .|. \::ヘ:::. ::.  ::::|
       ヽ. | | |:| :||!:.:|.   |:| :|:.小::j!:ハ;ハ :: :.:.i. .:::|           まず、モラル面でいうなら、
        | ヽ:|ハハ圷 ?  ,jハィ〒ミ!lハ/Y゙| :: :::'. :::|           私たちは社会的モラルがないと、
.          |  `ヽli *(●)   (●)* /j/ハ| ::: ::' :::|           社会的に生きていけないわけだから、
.         |!: | :|:!⊂⊃、_,、_, ⊂⊃,ξイi:| :::.,' : :.|     /〉    「モラルを破壊する」ってことは、
        ハ: | ./*\.  ゝ._)  /|*ノ.:.リ:::/ .:::/      /./7     「新たなモラルを構築する」必要が出てくる、ってことっしょ。
         / :| レァ:、_ .>、ー ,. イ ノ:7!_;j/. .:::i|    /-'./―;、   そうしないと私たちは困ってしまう。
.        /  レ' {      ハ「   ,/  / ..: .:::/|     | 〈:r! ノ,ハ
       / /  〈      /   ̄   / .: .:::/: |     _|.  } ^ドr'′  そこで彼らは、新たなモラルを構築することを、
      /   .::| ..::: o! ..   ,.イ .:   _;人_:|   _ノ `ー-::イ    だんだんと求められるようになるわけですよ。
    _,/      :. :./.::   ヽ/ o ̄ | :  /    ____〉 厂L __ _,人
.  /        ;/    //       |...: | ./   } | :|   〉  〉
  \     __/      ://    __r' . :_丿 |    {  | :|  :/  /
   |ヽ ー '´ {      :ゝゝ   /:r一'´   ヽ    ヽ,j | .'  /
   |      ゝ    { {   /       }          /
   |       }` - " | ト 、        /          /
          l    | |  '  _ イ

548 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:30:06 ID:wOqmbBag

                      , ⌒`ヽ、
      __  _ -― 二ニ=丶 /     ヽ
     /    7__ヾミ=-、   >ヽ      ヽ
.    ,'  /  ´-、  ``ヽ ヽ     |∧       、
    | /  / `ミヾヽ、     ヽ   l i,        l
    〉'   | ハ  \ `    ヾヽヽ/ | i       |
.   / l i  ト  ヽ  ヽ ヾ  ヽ ヾト、、/ .}、ヘ     l
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ ト ヾ、 リ ,、   |
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ  i_/ メ ヽ   |
  レl  |ヽ`z'ヾヌヽ\ヽ l , ィrァzュ l / l ヽ∧ ∧ l        そう考えると石原慎太郎の政治家転身ってのは、
  |ハ ハヘヾィfマ∧  ヾ  {∨/》 イ' ,.イ ノ  ヽヘ .|        極めて分かりやすい考え方よね。
   ∨、ルヽヘリ ゞリ     ゞ‐'とつ/ |'     ハ.l        社会的なモラル構築にはそれが一番楽だから。
     マlヾ| |とつ             /} |  ヽ   .!
    ヾ ' .l ハ    -、     , イ イ ハ   \  ヘ       しかし大江健三郎は、モラル破壊をしておきながら、
     `|  | |  ` r 、_  <´ |ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ      モラル構築を怠ってる印象よね。
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ      壊しっぱなしで放置……って感じにスレ主には見える。
      ,  /≧ュ、__|_|_,イ   .| _ ∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ
      | ./ r孑‐-┐ノ |   ∠二z-" ノュ ∨ \  ヘ
      レ / ト‐-┘   ヽ、´/ {__</ ̄ユ、      `
     ,  /  にこ}|    ?  r-' !> > ./´  iヽ   ヽ ∧
     ,  '  ィヾ `丶、  __, イ- rヾ} /   | \   ヽヘ
     | /   ノ´⌒``ヾ_三イ    ! / {     l   ヽ    ヽ、
     | /   ,'      ― '"´   ' i  |    .|    \      i
     レ    {    _         | |  |         ヽ    .|
     /    人、ヽ、 ``丶、    | | 彡    l      \  !
.    /    / リ冫`‐-=z--z___,l |'  〉           ヽ ヽ
   /    /  レ^ヾ´⌒`ヽ、二ニ-| |-イ l    l          \ヽ
  ./   , 〈   `            !,'  |  l    l             'リ
.  \    ヽ   l          ||  l  l    l             i|
    .\    ヽ l          ||  !  .l    l   ィ        ノノ

549 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:30:32 ID:wOqmbBag

                       __
        > = x = 、 ー  、 /  `  ,
       /.x≦´      `    \     ‘,
      ゞ´        ヾ   \  ヾ     l}
 .   , '      /        ‘,  !       l|
    /               ヽ ヽ !       l|
   ,      i      i.  ハ l  |   ヾ      l|
   !     .八    ハ /  l|  !   !     l|
   !     ハ |\   l|ハ/  リ リ   l!       l|
   i      /. ニ =-\ l|   -=≠ .ソ  !       l|           しかも彼らは、今、「権威」的な立場になってる。
   |:ハ.   ハ 灯:::l ソ   仆:::::ll ! ハ |      l|
    ル レ介 从 弋リ       弋ーリ从 ハソ      l|           これって、彼らが過去にやってきた言動と、
   ノ  ル升.ハ    '        ¨升l} l}⌒ \    l|           矛盾すると思わない?
          |  l}\,   ?   イレl} .l} ゞ.  ヽ  ‘,          昔彼らが攻撃した「権威」に、今は自分たちがなってる。
        l  l} l}≧ ー    |  l} .l}__ \  \ ハ          しかもその「権威」を上手く使ってるわけだから。
        ( \l} l} _ _.}     ン l}  ` .X     \
        ミ、 \l}´/7  ィ ̄´   )     ‘,   `ヽ\
        (. \ノ //__/::::仁二ニノ  __   ‘,      ヽ.\
       /ミ、ノ/ 厂!:::::::::(__ノ  イ゙ ー   ヾ      l} /
       ゞ 〃:::::::::::ヾノ:::::::::::ソ/.   /   .x≧= = __ノ /
         {l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{l___/、 (´(       ̄~
           ヾ:::::::≠:::::::::::::::::::::::{l. ̄7´  ソ
          }`::::::::::::` ー ´::::八_/
          i::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::{l~
          |i:::::::::::::::::::::::::::〃:::::{l
          l}::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{l

550 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:30:47 ID:wOqmbBag

.    /     ` ´                `      \
   /  /  ./   /  /  /   :    ,       ヽ  '  i
  ,/    /     ./  ,'         、  ',       l  ヽ  i|
  |.    ./  ,' ,  .l  i       l   l     ,  }   i  i|
  |   ./   |  l   .|  l       l   l      |丿ヒ l   l     結局、今になってみてみると……
  |  /,'    .|  、.  ',   l        !   !   i. .|⌒ヽ |   l
  | / ,'    .!   ト、  , .|       ィ  ハ   |. .|    乂  |    大江石原の辺りの作家は、
  |' .l   ,   、 ヽヽ ト、 |      ,イ ./, ' l  ./ ./   、 ト、 |    自分たちがちやほやされたいがために、
  |  | イ   ハ ヽ _ヽヾ ヾ.   / l / | ,' .| _,/z /l / , メ, ,' ヽ l    前の世代を攻撃していただけのようにしか見えないのよね。
  |  | .ハヽ ヽヾ´、l ̄ヾ`寸,  / |/ |/z∠_/ // / / ハ /  `l    それこそ政治的バックボーンゼロで、
  |  レ'  ヽヽ`、. 代孑う刀 ソ    弋孑う刀ゞイ / / リ、   l    あるのは自分の感情だけかしら。
  |      ヽヾ、| -=='´       `==' ´}/}/,イ  ハ 、l
  |    /  |  ⊂⊃             ⊂⊃´ | ヽ ハ∧ ゙ト 、_, だから、今になって、
  |   ./   .|  | | \             / | .| |   ヽ  ∧    その権威にしがみついてるのが滑稽だし、
  |  /    |  | |   ヽ    ─¬   '    | .| |   ヽ ハ'|   むしろ哀れでもあるような気がするわね。
  |-' /    |  |ノ     }` 、 _ ,  イ        | |    ` ハ :|
  | ./     .|  | _    イ       |、__, -‐- l  | \    \ ヽ
  /´   ,ィ { ヽ ヽ ⌒ ̄ l       '      .|/{‐- 、>   ヽ ヽ

551 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:31:09 ID:wOqmbBag

      _,_,;_‐: :'':'':¬:‐.-. .,,_  _,,,r.、. . . . .,,_
          ̄,.¨ニ=-: : : : : :``/: : : : : : : : : :`:`:丶. 、
        /,. ‐ '':":´: : : : : :.:l::: : : : : :: : : : : : : : :ハ: :\
         ,:'゙'"   ,.     /.::;:!:::. : : : :.::. : : i;. : : : :J、: : :.ヽ
     /  . . /: : : : : : /:::/ !:::|: : : : i:::ハ: : i::. : :  ヽ: : : ゙:,
     /. . : :,,: イ: : : : : : : : :i:::/ !::::!: : : :.l::l. i: : i:::. : : : :i, ゙; : : : i
    /: ; -'" /: :/: : : : : /:.;!:::i  l:::::{: : : :.|:l  i: :.i::::. : : : i: :i: : : :|
  //   /: ;.l: : : : : :/、/!::l   l::::!i: : : :.!l   i: :ト;::::. : : :i: :i: : : !
  '"     ; :/ !: : : : : l: :l`ト!、,,_,,i::| ∨; 、| _,,. ⊥j‐<": : :.!: :i: : :!    あー……
         !:.! !: : : : : !:≧土ュ,,__ !| ∨.:.「 _,,,」:L-v: : :.|: :j: : !
         !:l  !: : : : :i:!:lヤ[゙゙天゙トヾ  V:.| 行゙天゙丁ヤ: : j: :.|: :i    確かに都知事の言動考えると、
         l:l  ∨: : :.i::!ハ r' ーイ|     ヾ| r' ーイ ! j:};. :.l:|; j):l    確かにそんなところあるよね……
        l:!  V: : :!:i:{::i ''" ̄        ̄l゙lT・l:i::i: :!:j,}:!: l
       {|   ∨.;!::::::::!、             ,':':::V:.i:{:リ: |    アンニャロ、二次元規制バリバリにやろうとしやがって……
           V l:::::::::::`丶.、,,_ ∠ヽ  _,,...イ':: : : /:::!.: :.|
                 l.:.::::::::::::i:::::::::::/丁´ ̄,レ ヾ:l: : : /:::ヾ!: :.|

552 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:31:28 ID:wOqmbBag

        _.  ' ´ ¨   `  、__
        / /            ヽ`\
     /  /     /  !     ヘ  ヽ
      |  /       / i   |',       i  l
      | '{  /   . ム. | || '、 |     |  |
      |i | l. /T´/ |∧ || l`ハ、  j| |       まあ、その辺も石原のだめっぷりを表してるかもね。
      | |∧ | l !ィ⌒ヽ. V|/r__レ^ヽ!.小!   |        結局モラルを自分の価値観でしか判断できない。
      |   ヘl |/.-‐f_テ    -‐f_テイ./¨ソ  !
      |    Nrっ        rっ|'ィ|   !        しかしこの辺が文壇でまだ強いってのもね……
      |   | '|> 、   _     _ .:<//',  l        石原は芥川賞の選考委員だし、
      |  /ヽハ   __フ7 j7´   //! \ l        大江は言わずもがなのノーベル文学賞で、
     / / ./   /  {. / `ヽ  {.{ |   \       文芸評論家たちの評価が異常に高い。
    ./ ノ /   / ,' lV{'´ ', ハ `ヽ    ヽ、
    し=≦‐-、 /  {  卯  } |   \..   /     遠藤さんや北さんっぽい文学が市井で主流を占めるのも、
.        , ィ゙  \ 〉 ∨  /!  | _,=≦三/       必然的だったのかもしれないな……
             (イ゚i ̄ , ̄¨.|二| (             同じ純文学でも、読みやすい敷居の低い作品を読者が求めるのは。
           ∧____〉!ノ 
            |/ |/ l  l  i!
            └┬┬┬┬く

553 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:31:41 ID:wOqmbBag

       ー、 _,. -‐ ' ¨´`¨ 'ヽ /~`ヽ
      / /      `ヽ    \    ヽ
     .У         ヽ    〉    ,
     ,'        ハ     ヾ / l}    i
    i     ,  i   ハ  i   .l}  l}     !
     i    i  | i   ハ |l  、 l}  l}     !          講談社に、「少年少女日本文学館」っていう、
    i   ,  |l リハ 〃ハ八 リ l}彡}     i          小学校高学年から中学生くらい向きの、
    i  八 从ニニ ソ  .二ナメ  l} l}  \ |          文学全集があるんだけどね……
    ソ、  ハ´弋}    ヒツ 从ソ/     メ
      ヾl 从゙゙  '    ゙゙゙ .l}:i   |l   / !          あれだけムーブメントになった石原も、
.         Υ { >  _  ィ´ l} i  |l  .ソ !          ノーベル文学賞取った大江も、入ってないのよね……
       i { 〃ー´  1  .l} i\ {l    !
       .{l .{l/ {l  ー ‐ /  l}:::::\   |          これは彼らの作品が、
       {l .{l_ヾ、   ≦  /:::::::::::::::ヽ  ヽ         あまりに敷居が高すぎる、
       ヒ__=.ン;;\,'/≠ ン:::::::::::::::::::/   ヾ、       読者を選んでしまう作品だからだと思う。
      /ミ ン:::::::〈:::::::::ソ:::::::::イ、:::::::! ヾ    `
     /   ソ:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::l}:::::::::| 彡イ =イ      そして子供はこういう文学全集と、
    ゞ、    ゝ、:::::人::::::::::::::::::::/::::::::::| /~~~~~       教科書から作家の名前を知るわけだから……
        =≦彡/:::/  ‘,ー = ´{l::::::::::!
   ー=彡イ //    ',::::::::::::::{l:::::::イ
       .ノ ヾl}¨` ー= ',:::::::::::::{l:::::::|
         〃     `¨ ' ‐.{l:::::::|
.         /   i         \:::::!

554 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:31:58 ID:wOqmbBag

      ,. :'",,. -‐ァ'": : : : : : : : : : :|: : : : : ::::ヘ: : :.i : : : : : : : : 、: :`:、
   ,〆 ' ´  /: :,: : : : ; : : : : /: : |: : : : : :::|::|V: . :i.     `、丶: :ヽ
 /    , '   , ′  /  . . /: .::;イ: :l: : : : :l::| ∨: :.i:. : : .   丶`、: i
     /   ./   .:i: : : :.::;': .::/|:::l: : : : l::! ∨: :i:::. : :ヽ: : : `、:. : !
    /  イ  . : :.::i: : : .::::i: :::i |::jl: : : ::l:!  V: :ト;::. : :゙i:. : : :.i::.i: |
    / , ' /. : : : :.:::i: : : ::::::!:.::i   !: | i: : : :{、、,,_ V: i_;ノ.: :.i:::. : :.i:::.i:|
    ,' , '  i: : j: : .:::::|: : : ::`ト-i-‐'゙ i::|. V: :|   ̄、:l ∨: : i::. : : ト ヽ     たとえノーベル文学賞取っても、
   ,'/   !:.:;イ: : ::::::|: : :.::::i | l     !|  V: :!    ヾ ∨: :l:::. : :.l::、゙、     時が経てば忘れ去られてしまう、
  /    .|: :i |: : :::::::l: : .::::i !|      ゙   ヾ: l. --‐―― V: :!::::. : l::!ヾ!    ってことになるよね……
       |:::l. l: ::::::::::l: : ::::l --‐――    ヾl  ト::'::;;:..:リ V:ト;:::. :.|l
.        l::l l: :::::::::::}.: ::::ト 三三三三     ` ´―-"'  ・ハ:|::i::: :.{      今から50年後の中高生に、
       !j  i.::::::::::jヘ: ::|:::.                     l:::l|::|:i:: :!      大江の文学が読み継がれているか……
       {.  ヾ:::::::|:`ト:::|:::l                    ,ノ:::::: |: i: |      今の私たちですら、名前しか知らない、
             ヾ::::|: :!ヘ:l::::ト.、     ー'ー一'   ,,..イ::l:::::: :|: :.N|      そんな危うい状況なのに……
            ト::l: :l: :ヾ:l:::::::``:::::-....,、,,__,,. ,-:::'"::::::::l:::l:::. : :!:: :|
           l::N.::l: : :::l::::::::::::::::/r|     !`ヾ::::::::::l::l: : : :j::: :|
               l:|: :::i: : : :l:::::::::;ノ  |'′    ゙|  \:::l:l: : : :j:::: :|
              l:!: ::::i: : : :l;、く     l'''""""'''j   //|: : : :j::::: :l
             ll: : :::i!: : : :トヽヽ   i.    j   // イ: : : ,{:::::. :l
              ,!: :.:::|ヘ: : : :iヽヽヽ   i.   i  // //l: : : ,〈l:::::: :.l

555 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:32:12 ID:wOqmbBag

                />'´ ̄      `ヾ\
              // /      \  、   ‐-Y⌒ヽ
                 // 〃ハ    ヽヽ ヽ \=┤   ‘,
              /イ l |l l  、   ||  l|  ゙, ノト、   i
           //ハ l |l||ト、 ||  l| i |  | ヘ.  i
             ///ハl ll十┼|li \|┼--リ l l ∧ ヘ  i
          〃/ i ハハ 圷 ?    ィ〒ミ| ⊥/ / ハ ヽ  i         まあ文芸評論家とかがゴリゴリ推せば、
.         〃./ i i  '. *( ●)′ (●)*ノ| lソ//iヘ ヽ i         そういう形で細々と残る可能性はあるけどね……
          |l l  i/  ,ハ⊂⊃、_,、_,⊂⊃|!§.// i ヘ.  i         大江や後から紹介するつもりの中上健次は、
          |l |. /  /./§> 、ゝ._) ィ´人§//.  i ヘ ヘ        そういう残り方になると思う。
          |l |/_./ / ノ, ィく 「´   「>、 _\\_ '. ∧ .ヘ
          |l |仁二二]/\ §   ξ /::/ >‐{ V ハ  ヘ       今の評論家はなぜか、
          八 [_二二二] :::::|∝ ξ /::::::/[二二二]  / ) ヘ      大江・中上、あとなぜか小田実が好きだから。
          /∧ヽ[二二二}::::/ £/´ ̄ ̄""'''ー--、,,__/_ /' l|
       //  Vヘ ̄)ソ:::/   /            _/__ム/ヽ| l|
.        / ′ ./::::::::::::///::/           f゛―-、 __丿l|
        | l /:::::::::::/ //:::::::/           > 、_  ノ| l|
        l|{::::::::::::::::ヽ (/:::::T /           r| 〈` ヽ イ | l|
        ヽλ::::::::::::::::::::::V:::::::/            ヽ ニ7 // //
        \:::::::::::::::::::::::::::/             /‐―'"

556 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:32:27 ID:wOqmbBag

             ,ィヘ ____ _, ィ ⌒ ヽ
           .// /_´、 ∠_  ` ヽ    \
           ' /   /´  ` `ヽ  ヽ    l
           .| ,'     l        \ ヽ   |
           .レ                ヽ ヽ  .|
          /                 ヽ}、 |          一方で、遠藤さんや北さんのようなタイプの作家さんは、
          ,'   ,    |   ,、    ,   l }:.|          売れてるうちはいいんだけど、
          |    ト  ヘ |   | ヽ   イ   .| }.:|          売れなくなるとすぐ版が止まってしまう。
          |    ヾ | ヽト、 l  ∨/ハ ィ  l ,' l          まあ狐狸庵先生の「沈黙」とか、
          ∨ヘハ寸‐弋う \| ,ィ弋う .}/ l ∧ .|          マンボウの「楡家の人びと」とかは、
          |' ヽ、rュ´           ´rュ.l./ .∨|          簡単には絶版にはならないと思うけど……
          |    | ゝ_   -    イ ノヲ、   .l
          |  ,r-‐'´  ヽ、-r≦  }_/イ `ヽ .|          2人のエッセイ作品とか、
          /  /   _ュム/ 、_  { ̄ _ノ|    i ト、         絶版されてるもの、多いのも事実よね。
        /  /  /  |       フノ l    l、 \
   __/   ./   '-‐y廴_____zイr‐=-f'     \      古本屋や図書館の役割が重要になるわよね……
  r ´ /   ./    ,  /: : : : : : : : : : : : : : :∧  |      \
 < ̄ /  /   //{: : : : : : : : : : : : : : : :.:∧ .|        \
  >'、__,'   /´  l: : : :‐- 、:_: : : : : : : : : ノ . l\       >
  |\__{_ / r-―ゞ‐、二二二__  イ  |  ヽ ― ´ヽ、
  |       rf壬_   __            '         }
  \         ̄―― ´       ` ‐- 、_ノ      ‐-‐ ´
    ヽ _ィ

557 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:32:54 ID:wOqmbBag
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 若い日本の会
  石原慎太郎、大江健三郎、江藤淳、谷川俊太郎、寺山修司、浅利慶太、永六輔、黛敏郎、福田善之ら
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

             / >'´ ̄        `ヾ\
          ././ /      \  、   ‐-Y⌒ヽ
          /./ 〃ハ    ヽヽ ヽ \=┤   i
           lイ l |l l  、   ||  l|  ゙, ノト    l
           |ヽl |l||ト、 ||  l| i |  |     |
           |.ハl ll .| | l \|| ,,リ l l ∧   |
           | ハハ ハ圷 ?   ィ〒ミ⊥/ / .ハ   .|
           |   ヾ *(●)′ (●)*ノ| lノ // :   |    さて、石原や大江のような反権威・反モラル的な風潮は、
           |   |⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃|!§/l   |    1960年に一つのピークを迎えるのよ。
        .「 ̄ ̄ ̄i! |§.|ゝ、ゝ._) ィ´| §  |    |
       ll      l|. |  :| メ、  ̄ ノヾ |  |  |   |    いわゆる60年安保。
      |! }ヽ/^l l|,r'l  |`||  ∂  ||´|  |`ヽ.l   |    日米安全保障条約の改定とそれに伴う反対運動において、
      l|/ / ' l||.仁二] || `  ´ ||仁二]   l   .|    石原や大江、そしてそれに近い若手文化人たちは、
      ./ / /  l||.仁二] ヽ У  /::仁二]   |   .|    安保反対の活動を展開するわけ。
     / / /__.」.レ')ソ: : : : :≡: :´: : : )ソ: :}  |   .|
    ,'/_/ ̄_廴 ゞ、: : : : : ::人: : : : : : : : :ノ二}    |
   .{   /   `|  `i --: ' : : :` : --: : :1   |   .|
   ∧     }-' ノ

558 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:33:14 ID:wOqmbBag

      _,_,;_‐: :'':'':¬:‐.-. .,,_  _,,,r.、. . . . .,,_
          ̄,.¨ニ=-: : : : : :``/: : : : : : : : : :`:`:丶. 、
        /,. ‐ '':":´: : : : : :.:l::: : : : : :: : : : : : : : :ハ: :\
         ,:'゙'"   ,.     /.::;:!:::. : : : :.::. : : i;. : : : :J、: : :.ヽ
     /  . . /: : : : : : /:::/ !:::|: : : : i:::ハ: : i::. : :  ヽ: : : ゙:,
     /. . : :,,: イ: : : : : : : : :i:::/ !::::!: : : :.l::l. i: : i:::. : : : :i, ゙; : : : i
    /: ; -'" /: :/: : : : : /:.;!:::i  l:::::{: : : :.|:l  i: :.i::::. : : : i: :i: : : :|
  //   /: ;.l: : : : : :/、/!::l   l::::!i: : : :.!l   i: :ト;::::. : : :i: :i: : : !
  '"     ; :/ !: : : : : l: :l`ト!、,,_,,i::| ∨; 、| _,,. ⊥j‐<": : :.!: :i: : :!
         !:.! !: : : : : !:≧土ュ,,__ !| ∨.:.「 _,,,」:L-v: : :.|: :j: : !
         !:l  !: : : : :i:!:lヤ[゙゙天゙トヾ  V:.| 行゙天゙丁ヤ: : j: :.|: :i    ……あれ?なんか違くね?
         l:l  ∨: : :.i::!ハ r' ーイ|     ヾ| r' ーイ ! j:};. :.l:|; j):l
        l:!  V: : :!:i:{::i ''" ̄        ̄l゙lT・l:i::i: :!:j,}:!: l     都知事はネトウヨが異様に持ち上げるくらいウヨな人だから、
       {|   ∨.;!::::::::!、             ,':':::V:.i:{:リ: |    「安保反対」はないでしょ?
           V l:::::::::::`丶.、,,_ ∠ヽ  _,,...イ':: : : /:::!.: :.|
                 l.:.::::::::::::i:::::::::::/丁´ ̄,レ ヾ:l: : : /:::ヾ!: :.|

559 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:34:04 ID:wOqmbBag

           . : ´ `ヽ ,    =  、≠⌒メ、
         〃    У          `ヽ \
         /       !         ヾ   ヾ′
         ,'      l  /
          ,        l} 〃          !     i
          !      l} .〃 / 〃      リ    ヽ  !     それがなぜかこのときは「安保反対」なんよ。
       |     l} 〃 / l|  ハ リ  ,イ、 ヾ  i| !     しかも面白いのは、
        |      , =! l| ハ リ ゾ /リ ヽ ) l| l     江藤淳とか他にも保守的な言動を繰り返してた人も混じってる。
        il       ハ ! 从./ィ云沁/  _,,,,_)ソ  l| !
        il       !ハ ! {l .っl廴ノ    { 刀`从 / !      こういうところを見るとさ、
        l}      ,! ヾ {l、         ¨とつ ハリ      この手の人たちの反権威とか反モラルが、
        il    メ|  〉 {l    辷ン  イ l}  /        実は深く考えたところから出てない、いい加減なものだったか、
          ,'    ,== 〈  ゝ、`  = ≦、 l} l} レ′       分かっちゃうのよね……
       l}    / ⌒ヽ.八  \ (_::>=ゝl} l}     __==‐‐、
       l}.   /   ./ __>  .)   ./ 彡イ.    /    ミ ‘,  結局反権威、反モラルが、
      l} ハ /    y_ ヾ.  /`ヽ/  \ヽ   / ゝ ヾ\ヾ,ソ   カコイイとかそういうレベルでやってるに過ぎないのよね。
      l} 〈::V   〃ゝ::人  (   "     )ソヽ /  /\ソ (ン    だからトンチンカンなことが起ってしまう。
     l} 〈 V   / ヽ.¨  \ ヽ       ´ ソ/  /
     リ  V   /   !     )ソ     ソ    l   /
     /   ヾ   ヽ  |   乂          /   /
     / / \    \ |    ` ー  ―'― ‐ 1 __/
.   /〃      \   └‐‐-----------‐‐,┘
    ソ       \  釗           {

560 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:34:23 ID:wOqmbBag

                       , ― 、
                    _z≦、 /  `ヽ
                  ,  ´ ̄z-‐ ―-ミ、ヽ   \
                / ケ‐ ―- 、    `ヾ、   、
          ./ ̄ ,ゞ /'       ヽ     \   i
        //⌒/,  ,        l  ヽ   }   ヽ .|
       //   /,'  l    i     .l  丶  ト   ∨
       |    /   .|    l     ∨  | / ヽ   }
       |   ./    |  /   ,     、  ', z斗‐/|   イ ',
       |   i     .| ' ,  j    .∧ ,〈ハ |/ l  / , |      でもまあ……日本の社会、
       |   l     , l  l ハ   / ∨ ィ'磷乏 ∨ ,イ |      それも若者を巡る部分ってのは、常にそういう、
       |  ,イ  ,   ',|  l斗‐"∨     弋zタ, とつレ'|      「権威に反逆する俺様カコイイ!」的なのあるからね……
       | / .| ハ  、 、 . lィ´磷乏       ̄  |/  |      ファッション・風俗としての反権威とでも言おうかしら。
       |./  |./ ヽ ヽ ヽ|ヽ 弋z歹   `      イ i  l
       |'   .|'   ヽ、イfとつ  ̄      _  / l .l  l      でも、万事こんな調子で社会運動やったところで、
       |       / | | ヘ ヽ 、_    ´ ,イ   l ]  |      上手く行くはずがないのよね。
       |     /  .| |  ヽ __> ̄ ̄ ´ ト、,,_| /}_l
       |   /    .| ,rヽ  f´/  }     ' ` ソ ノ,  `ヽ     で、60年安保闘争は当然のごとくポシャってしまう。
      ,'   /     /  l .∨         // }    i
      | /      ,'   〈   \      /    イ    〉
      /          .ト 、 、 >ュ  `}   <   /} / / 1
    /            ,l   ヽ、| `二二,     >='´ } /   l
.   /,       , < .|    〉 >、_ .|    〉   / {    |
  `ヽ\  _z<_  ヾ    /  `>、_≦z、__,イ-‐ '´    ヽ.  |
     `´      `ヽ|  ,'  / /     _           } |
              , イ  {  ./ / ) ,'_'ゝ / /))       ノ |
       ヾz --―_´, イ|  ヽ   ' ヽ-' / /)) ..v    イ   |
          ̄ ̄   .|    小     ゚ ヽノ / /`/´`' ./|   .l
                   |    i         ` 丶-' /.)l   .l

561 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:34:39 ID:wOqmbBag

    /    | ハ  \ `    ヾ     `i       |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ :. :.ト、 /}ヘ      i
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソ ヽハ、 リ    |
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ.  /i/ ヽ.    |
  レl  |ヽ`z'ヾヌヽ\ヽ l , ィrァzュ l / lヽ∧     l
  |ハ ハヘヾィfマ∧  ヾ  {∨ウ》 イ' レイノ  ヽ.  .:|
   ∨、ルヽヘリ ゞリ     ゞ‐'とつ/ |'     ハ.l        そうなると、
     マlヾ| |とつ             /} |  ヽ    !        その挫折経験を受けたような文学が売れるようになる。
    ヾ ' .l ハ、    、     , イ イ ハ   \  ∧       東大名誉教授の柴田翔の「されどわれらが日々―」とか。
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ       ゲーテの「ファウスト」の翻訳とかで有名よね。
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ       庄司薫の「赤頭巾ちゃん気をつけて」もこの時期。
      ,  /≧ュ、__|_|_,イ   .|__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ
      | ./ r孑‐-┐ノ|:.:.:.:.l>リ、‐_,‐<ヽイ/:::|::::.../ )      どっちも青春小説として面白いけど、
      レ  / ト‐-┘  // /´ ̄ ̄""'''ー--、,__/_ /       最近はあまり本屋で見ないかな。
     ,′ ,  にこ}| ::::::「:/              _/ム _
     ,  '  ィヾ `丶:::::/           f゛―-、 __ 丿
     | /   ノ´⌒``:::::/           > 、_  ノ
     | /   ,'    ::::/           r| 〈` ヽ イ
     レ    {    _::/            ヽ ニ7 /
     /   人、 ヽ、:/             /‐―"/

562 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:34:58 ID:wOqmbBag

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ゲバルトが出始めた時には、その意味が十分判っていなかったという気がする。
 僕がそのとき考えたことは、ゲバルトは国家の暴力装置に対抗するための対抗暴力として出てきたと理解した。
 僕はたとえ対抗暴力であってもゲバルトには反対だったけど、現象としてはそう理解していた。
 ところが大学の教師である自分の目の前で学生たちがゲバ棒を振りまわしているのを見ているうちに、
 そういう側面もあるけれどもそれはいってみればタテマエと判ってきた。
 そうではなくて、連中はゲバ棒を持ちたいから持っているんだ、ゲバ棒を振り廻すこと自体によろこびを
 感じているんだという気がした。
 これは良い悪いの問題以前に、まさに現実としてそうだということが見えてきた。
 ところが戦後日本近代、戦後民主主義が前提にしていた人間観の中には、それが含まれていなかった。
 人間は本来理性的動物であって、暴力衝動などは、その人間観の外へ追いやられていた。

                             (「全共闘―それは何だったのか」現代の理論社:84年刊:148頁)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                      , ⌒`ヽ、
      __  _ -― 二ニ=丶 /     ヽ
     /    7__ヾミ=-、   >ヽ      ヽ
.    ,'  /  ´-、  ``ヽ ヽ     |∧       、
    | /  / `ミヾヽ、     ヽ   l i,        l
    〉'   | ハ  \ `    ヾヽヽ/ | i       |
.   / l i  ト  ヽ  ヽ ヾ  ヽ ヾト、、/ .}、ヘ     l
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ ト ヾ、 リ ,、   |
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ  i_/ メ ヽ   |
  レl  |ヽ`z'ヾヌヽ\ヽ l , ィrァzュ l / l ヽ∧ ∧ l
  |ハ ハヘヾィfマ∧  ヾ  {∨/》 イ' ,.イ ノ  ヽヘ .|
   ∨、ルヽヘリ ゞリ     ゞ‐'とつ/ |'     ハ.l         柴田翔さんが全共闘時代、
     マlヾ| |とつ             /} |  ヽ   .!         「ゲバルト」……ドイツ語で言う暴力なんだけど、
    ヾ ' .l ハ    -、     , イ イ ハ   \  ヘ         それを見たことに対する論評が、
     `|  | |  ` r 、_  <´ |ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ        ウィキに書いてあったから転載するね。
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ
      ,  /≧ュ、__|_|_,イ   .| _ ∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ       彼は60年安保を経験した世代として、
      | ./ r孑‐-┐ノ |   ∠二z-" ノュ ∨ \  ヘ      70年代の学生運動をこのように見ているのが面白いよね。
      レ / ト‐-┘   ヽ、´/ {__</ ̄ユ、      `
     ,  /  にこ}|    ?  r-' !> > ./´  iヽ   ヽ ∧
     ,  '  ィヾ `丶、  __, イ- rヾ} /   | \   ヽヘ
     | /   ノ´⌒``ヾ_三イ    ! / {     l   ヽ    ヽ、
     | /   ,'      ― '"´   ' i  |    .|    \      i
     レ    {    _         | |  |         ヽ    .|
     /    人、ヽ、 ``丶、    | | 彡    l      \  !

563 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:35:17 ID:wOqmbBag

              ___ , -‐――――< ̄`ヽ
                /   /´ ̄,`‐=  ヾ< -、 ヽ ヽ
            /     '-‐ /    / !  ヽ   ヾ、}
               |     .|   /     '         \
               |     .| . /                ヽ
               |     ,| /  i  f   /       /      i
               |   / レ   .|  |   イ     /l ,l    ',      一方、大江健三郎は1967年に、
               |  ./ . |   . |―|=7、l   ,ィ 7_|│ /   |     「万延元年のフットボール」ってのを書く。
               |  /  ! |、 .l八|⊥._| / l ,イ__l/ / 〉 l
               レ'    ∨ヾ|{て うリ´' :::: レ{c:メ´ . |"ハノ      これは簡単に言ってしまえば、
               |´   ,   lこつヽ- '      `´こつ|´        1960年安保闘争とその挫折を
           ,' /    l |、      _,    イ | ト、        万延元年(1860年)に起きたことや、
             /zイ      | | `` r‐- r--‐<_   | | \_     1945年に起きたことを寓話的にはさむことによって、
       __/     /_〉 ヽrヽ´  `^い  _>ァ'"}   _/     重層構造になってることなのよね。
     〈         / .!、 ̄``ヽ〉,___〉,l、 |  _イ( ̄
      \     , _>、 rヘ__|´: : : : : : : }、`コイ〉、ヽ__ィ    大江特有の複合的な世界観ととの表現法で、
        \_/   > } ゝ_二フ: : : : : : : イ∧|__,ヘ、} ̄ ̄     この辺はやっぱり凄いとは思う。
               / / (,' / : 7廴: : : : :_:_:〉: ∧   リ
             ` ─ <    〉、_ / l  ̄ ̄   lヾ: }

564 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:35:43 ID:wOqmbBag

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      _,.-'´ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ、                          ,.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...、::..
    /___       \                        ,r':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:ヽ.
  / ニ二______       ヽ、                    i(__ノ/;ィ::::::::、::ヽ::::::::::::ヾ、::ヽ:::::::!::ヾ}__,
  /,.イ´::::::::i::ヽ::\:::ヽ:`ヽ、      !                   `ー7::(:ト、:::::{ \:\:::ヾ;::::\::ヽ::}::::厂
  | l::N::::::::!:::::\:::ヾ、\::ヽ.   i l                     {;:::::゙ハ`ー`ー '⌒ヽ:::::i::::::rゝ:::゙{::::}
  l i::レ:::::::ハ::ヽ::::::::,ィ‐-、ヽ::i   l l                    iハ;:::{/⌒ヽ  'イアリヽ|:::::ト、:::::::i::::|
  | ノ:::::::::::ir‐t:、::ト、::::! {::)〉!::::l     l                    | {::ヽ.イカ}`   ̄  !::;::iヾ{\iハ{
  l ´i:::::::::::ト、_ソ  ヽ:!`‐´ |:::::l   i l                ((   i. \:ヽ.¨ }     |;ハ}⌒` .}i>、
  |ノ1:::::::::iゝ   、 _    リ!::l   l  !                   {   .ヾヘ. └   _,    /. . . . .ヽ-ァ7ー-..、
  ! iハ::::::ヽ.     __    ノ,イi      l                    \_, |ハ;\  ̄  / 入. . . . . //. . . . . ヽ
  |  i:ハ:ト、::ヽ. ´ - ` /ノリ!   i  `l                       ' ハ::i::;`r -'⌒i 〈\\_.//. . . . . . . . .
  l  l! i ヽハ` 、 _,.イ   / |   l   }‐ィ、_                    /::,ハハハ!: : /フ r'ー.ヘ.  /. . . . . . ._ノ. . . .
  i     l   リV`ヽ.   /|   i  ノ/i   ̄`ヽ、             ___ム"/rr‐ '"   `Y. : ヽ/. . . . . . . .i . . . . .
  l    i   ,.イ   !  / i     i  l     / ヽ.           /r― '  { i   、__,.イ. . . . . . . . { . . . i . . . . . .
  |    l  (ヽ、  l  ,.-‐|   i  |  !    / i   i          /. :|\.   ヽヽ--- '/|. . i . . . . . .i . . . | . . . . . .
  i      r‐'\\`゙__ ,.イi   l  |    /|  l   !         /:: / ⌒ヽ.    ̄ ̄  |. . |. . . . . . ヽ. . .| . . . . . .
  |     _j    `‐--‐''イ/!  ソ‐、_l   / |   i  l       r‐--'   ` ◯゙Y7      i. . {. . . . . . . . \{. . . . . . .
  l  ,.-‐'!  i /  \ // |  ノ   i   V   i   i  |        \{◯′人  ノ }      {. . .ヽ . . . . . . . . `. . . . . .

           【辻邦生】                               【小川国夫】

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

565 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:35:55 ID:wOqmbBag

    /    | ハ  \ `    ヾ     `i       |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ :. :.ト、 /}ヘ      i
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソ ヽハ、 リ    |
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ.  /i/ ヽ.    |
  レl  |ヽ`z'ヾヌヽ\ヽ l , ィrァzュ l / lヽ∧     l
  |ハ ハヘヾィfマ∧  ヾ  {∨ウ》 イ' レイノ  ヽ.  .:|
   ∨、ルヽヘリ ゞリ     ゞ‐'とつ/ |'     ハ.l         さらに、こういう安保闘争云々と関係ないところで、
     マlヾ| |とつ             /} |  ヽ    !         別の文学性を持ったグループが出てくる。
    ヾ ' .l ハ、    、     , イ イ ハ   \  ∧
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ        「内向の世代」ってやつ。
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ
      ,  /≧ュ、__|_|_,イ   .|__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ       メンバー的には辻邦生、小川国夫といった、
      | ./ r孑‐-┐ノ|:.:.:.:.l>リ、‐_,‐<ヽイ/:::|::::.../ )       「遅れてきた第三の新人」的なメンバーと、
      レ  / ト‐-┘  // /´ ̄ ̄""'''ー--、,__/_ /       古井由吉、黒井千次、高井有一、阿部昭、後藤明生といった、
     ,′ ,  にこ}| ::::::「:/              _/ム _      1930年代生まれで、サラリーマンだった人たちね。
     ,  '  ィヾ `丶:::::/           f゛―-、 __ 丿
     | /   ノ´⌒``:::::/           > 、_  ノ
     | /   ,'    ::::/           r| 〈` ヽ イ
     レ    {    _::/            ヽ ニ7 /
     /   人、 ヽ、:/             /‐―"/

566 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:36:20 ID:wOqmbBag

              ,,===、、
              //    ヾ、
                 l:|      ヾ.
              __!__/:ヽ、___l|_
      ,. -‐_´:-: : : : : l: : : : : : : : : : :`: .、
      /‐/: :,: : : : : :, :l: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
      /: : /: : : : : /: /l: : : : ハ: l: : : : : : : l: :`、
     /: ,//: :/ : : :_LL_l: : : l:l レA、:_: : :、: l : : l
   ////: : :l : : : ∧/ l: : : リ l: |丶:`: : l: l: : :l
  / //l: : : l: : : /_V_ヾ: : |l _ヾ__ヽ: : : l:ll: : :l
      /│: : ,、: : :lT亦テl ヾ: l  T示┬l: : W :、:l    「内向の世代」とは、またややこしいのが出てきたね……
      l : ハ: : ハ`、'::,┤ ヾ   P:,:::ノ'lヽ: ト`,:x
       V  ヽ:l: :l `''´  ,   `''´'.: ヽl_ノ: N    なんで「内向」なの?
         `  N: :ゝ、_   _    .ノ : : N : : l
         │: : :|  ≧ t - <: : /: : :ハ: : :l
            .l : : :|./ |,─ 、./ //: : : l: l: : :l
           .| : : :|   |ィ ヽ/ // : : :/彡l、: l
             |: : : |  .| ⌒/ //: : : /〃彡l l
            |: : : |  .| / // l l /,´/  |l

567 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:36:40 ID:wOqmbBag

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ∧△∧
       ( ´・д・) 
      ( ∪ ∪ . < 最近の作家は、学生運動の退潮や倦怠、嫌悪感から
      |   |     政治的イデオロギーから距離を置き始めてて、これは良くないことナノー
       ) /
      ν′  ヒョーン

    【小田切秀雄】

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

             ,ィヘ ____ _, ィ ⌒ ヽ
           .// /_´、 ∠_  ` ヽ    \
           ' /   /´  ` `ヽ  ヽ    l
           .| ,'     l        \ ヽ   |
           .レ                ヽ ヽ  .|
          /                 ヽ}、 |         言い出したのは評論家の小田切秀雄。
          ,'   ,    |   ,、    ,   l }:.|         この人、基本的に共産党の人だから、
          |    ト  ヘ |   | ヽ   イ   .| }.:|         メッセージ性……具体的には反権力性なのがないと、
          |    ヾ | ヽト、 l  ∨/ハ ィ  l ,' l         すごく否定的に言う人なのよね。
          ∨ヘハ寸‐弋う \| ,ィ弋う .}/ l ∧ .|
          |' ヽ、rュ´           ´rュ.l./ .∨|         ……まあこの辺は、
          |    | ゝ_   -    イ ノヲ、   .l         戦後の文芸評論家の主流派全員に言えることだけど。
          |  ,r-‐'´  ヽ、-r≦  }_/イ `ヽ .|
          /  /   _ュム/ 、_  { ̄ _ノ|    i ト、        で、この「内向の世代」という言葉も、
        /  /  /  |       フノ l    l、 \       「学生運動の退潮や倦怠、嫌悪感から
   __/   ./   '-‐y廴_____zイr‐=-f'     \     政治的イデオロギーから距離をおきはじめた」という、
  r ´ /   ./    ,  /: : : : : : : : : : : : : : :∧  |      \    否定的な意味で使ってるっぽいのよね。
 < ̄ /  /   //{: : : : : : : : : : : : : : : :.:∧ .|        \
  >'、__,'   /´  l: : : :‐- 、:_: : : : : : : : : ノ . l\       >
  |\__{_ / r-―ゞ‐、二二二__  イ  |  ヽ ― ´ヽ、
  |       rf壬_   __            '         }
  \         ̄―― ´       ` ‐- 、_ノ      ‐-‐ ´
    ヽ _ィ

568 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:37:11 ID:wOqmbBag

              ___ , -‐――――< ̄`ヽ
                /   /´ ̄,`‐=  ヾ< -、 ヽ ヽ
            /     '-‐ /    / !  ヽ   ヾ、}      ただ、何度も言ってるけど、
               |     .|   /     '         \      そもそも文芸ってのは、文章を使った芸術であって、
               |     .| . /                ヽ     そこにイデオロギー性は強要されないはずなんよね。
               |     ,| /  i  f   /       /      i
               |   / レ   .|  |   イ     /l ,l    ',    まして左派系の文芸評論家たちは、
               |  ./ . |   . |―|=7、l   ,ィ 7_|│ /   |    例えば三島のような保守的・国粋的なイデオロギーを、
               |  /  ! |、 .l八|⊥._| / l ,イ__l/ / 〉 l    文芸の中で吐露することは否定するわけだから、
               レ'    ∨ヾ|{て うリ´' :::: レ{c:メ´ . |"ハノ     実はイデオロギーの中身で芸術性を分別するということもしてるわけ。
               |´   ,   lこつヽ- '      `´こつ|´
           ,' /    l |、      _,    イ | ト、      そうなると、結局マルキシズムの枠内でしか、
             /zイ      | | `` r‐- r--‐<_   | | \_    芸術は残らないということになるのよ。
       __/     /_〉 ヽrヽ´  `^い  _>ァ'"}   _/   でもこれは芸術の本質が内心の吐露にあるとするなら、
     〈         / .!、 ̄``ヽ〉,___〉,l、 |  _イ( ̄     大きな矛盾になるのよね。
      \     , _>、 rヘ__|´: : : : : : : }、`コイ〉、ヽ__ィ   内心にマルキシズムがなくても、
        \_/   > } ゝ_二フ: : : : : : : イ∧|__,ヘ、} ̄ ̄    それっぽいこと書けば評価されることになるから。
               / / (,' / : 7廴: : : : :_:_:〉: ∧   リ
             ` ─ <    〉、_ / l  ̄ ̄   lヾ: }

569 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:37:29 ID:wOqmbBag

             ,ィ,"二、ヽ、
         /'′   `j,!
        ,.ゝ.-.‐.‐.-. 、,/ヽ_
       ,. :': : : : ; : : : : : : : : : |−`=-.、
.      ,:': : : : : :/: : : : : :,!.  !  `ヽ
    ,/: : : : : :,:'.:/: :_:,,:.//'|:,: : |_: : ヽ、ヽ
   .i: : : : : :,:': /: : : :// j.:i: :.ハ: ::::. :i`ヾ:、
   j: : : : :./: /: .:: :./'′ j;イ / .|i: ::!:. i
   .!: i: : ;': ;ィ.::::: :ォオ云! '゛!:伝'::l.;:ハ::.|        確かにそういう感覚だと、
    ! |: :.レクイ::::;イ|  V | / lソi!::'/ l::|        そういうことが書いてないと、
    l:j: : .:::!_!:/:::l:|  `´ _ ,' ,!V  リ        文芸として評価されないってことになるのか……
    j:l: :.:::: !|':|:: :l:!_   `",イ:|
     !!: :.::::|:::;{:: : l! K二`^!|:!:::|            なんか変な感じだよね……
     l!: .:::::|/_ V: : ゙k'(  |゛|::|
     !: ::::::l三ミ、V: :iヘヽ ト、|:l            しかしそうなると、
    ,' :::::::{'⌒`ヾミヾ:|、`|  ! V            その「内向の世代」ってのは、
   ,' :::::::;;;!   `ヾ!ミミ:|   i ヽ           一体どんなことを書いていたわけなの?
    ! :::::::;;;|     ヽ`:!  iミ!'
   l: :::::::::;;;!     _,く ゙、_ソ
   |: ::::::::::;;ト、__,ノ彡彡--ー'゛ `}
  !::::::::::::':!、ヾ彡'_,..、-‐ォー'

570 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:37:49 ID:wOqmbBag

    /    | ハ  \ `    ヾ     `i       |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ :. :.ト、 /}ヘ      i
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソ ヽハ、 リ    |
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ.  /i/ ヽ.    |
  レl  |ヽ`z'ヾヌヽ\ヽ l , ィrァzュ l / lヽ∧     l
  |ハ ハヘヾィfマ∧  ヾ  {∨ウ》 イ' レイノ  ヽ.  .:|         自らの実存や在り方を内省的に模索した、って感じかしら。
   ∨、ルヽヘリ ゞリ     ゞ‐'とつ/ |'     ハ.l
     マlヾ| |とつ             /} |  ヽ    !         埴谷さんの考え方からイデオロギー性抜いて、
    ヾ ' .l ハ、    、     , イ イ ハ   \  ∧        第三の新人っぽくしたような感じ、って感じに近いかも。
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ        私小説なんだけど、もっと内面見つめてる感じ。
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ
      ,  /≧ュ、__|_|_,イ   .|__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ       吉行さんの持つ艶っぽさとか、阿川さんの持つ趣味性とか、
      | ./ r孑‐-┐ノ|:.:.:.:.l>リ、‐_,‐<ヽイ/:::|::::.../ )       そういうところとはちょっとかけ離れた、真面目な感じね。
      レ  / ト‐-┘  // /´ ̄ ̄""'''ー--、,__/_ /       その辺が「内向の世代」の評価されにくいところかもしれない。
     ,′ ,  にこ}| ::::::「:/              _/ム _
     ,  '  ィヾ `丶:::::/           f゛―-、 __ 丿
     | /   ノ´⌒``:::::/           > 、_  ノ
     | /   ,'    ::::/           r| 〈` ヽ イ
     レ    {    _::/            ヽ ニ7 /
     /   人、 ヽ、:/             /‐―"/

571 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:38:12 ID:wOqmbBag

           ,  ̄` ヽ
      r‐-y ´  i l  l ヾ⌒ヽ
.     i  ,イ  l   l lヽ ヽ i ヽ i
     |  |!  i l  l ト_l_} l l  l
     |  |、i .lx⌒ト l リ_リノ| l、ノ| |
     |  |'ヘ |,ィテj/ イテjl l´ l l           この辺、辻さんの「言葉の箱」って本を読むと、
     |  | | |`‐' __ `‐'| l]  l l           いかに小説書くにあたって深く考えていたか分かるよ。
     |  | | |].>z‐f´、.| l  l l
     |  | | |弋/- -レ{´{‐、  l l          辻さんの作品に関してはこの本読んでから、
     |  | ./l ヾ }  | え }  l l          小説に手を出していくのも面白いかもね。
     |  |/ 〈> iヘイ { ∠´_l  l l          「言葉の箱」も文庫で普通に売ってるし、
     | ./  / / ∨ フイノ ', l l         小説も「背教者ユリアヌス」「安土往還記」とか普通に手に入るし。
     !´   λrゝ  |  { ´  , l l
    /   / /   l   !  ∧l l         辻さんは歴史小説の中に、自分の感じる美とかそういうのを
   /   ./ /    |    ヽ ∧ l         組み込んでいくのが好きなように思うなぁ。
 /ヽ  ,イ/     /    \∧ l
, 入_ `‐イ .|ト、    ∧    /_ト、i
7 ,´ T|´ ||//77zzz/ ∧zz77´/|_} l
,´1∧L|  :|ト、//////冂//////:|ヘ } |

572 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:38:31 ID:wOqmbBag

             ,. ;':":.:.:.:.:.:.;.:.!:.:,:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、:`ヽ
             ,. '´ , ' : : . . . :.l.:.;.::. :.:.:.:.:.i.:.:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.`:、
         , '   /     '.:.:.|.:.l ::. :.:.:.:.:.:!.  `、: : : : : `、:.:ヽ
        /..:.::.;:.::.:/.:.:.:.:.:.:.::; :.:/!:.:|、:. :.:.:.:.:.l゙、:.:..i, .     `、:.:.:i、
       ,:':.:;. イ::.:/.:.:.:.:.:.:.::::l.:.:/ |:.:!`::::. :.:.:.:.:!`、:.:.',、:.:.:. .  : ゙:.!:.:l
     //   /::./.:.::.:.:.:.:.::.:ィ-/''''トl、`、:. :.:.:.:! _,x―!ト、:.:.:.:.:..l.:.',:.:l
     /'    ,'.::.:;!.:.::.:.:.:.:.::.:/!:,'  ゙::! `、:. :.:.:.!  `、l.`、:.:.:.:.:.:.:i.:.',:!
.          i.:.:.;l.:..:::.:.:.:.:.:./ |:!   ゙:、 `、 :.:.|   ヾl `、:.:.:.:.:.:!:.:{
          i:.:/.|.:.:::l.:.:.:.:.〈. 上==≦ヒ   `、| ニ≧非=ュ.}、.:.:.:.ト;:.l
.       !/ !..::;'|.:.:.:/:::l ゙「ト::'::;;:..:イ`   `:j ト::'::;;:..:リ/::ヘ:.:.:.:|:ヾ!     なんかおもしろそーだね。
       〈.  !:/ j.:.:.j^!::::l ヾ-―`       ´―-"'/::.::.λ:.:ト、:`、
           { ハ.:.l:ト|.:::::!                 ・/:::::::.l:ヘ.:.|.|`丶:、  歴史モノは好きだから、今度読んでみるよ。
            l:.:V:./|..::::ト、     _jー'ー!     /:::::..:l乃ヾ!:!
              l:.'.:.:〈ミ|.:..:::!:|``丶/ /´l‐r',,.. -:'" /:::..:.:j//゙i.:.:.l.
          |.:.::! ゙l.:.:..::!|}<7_ ′/ ト、  ,,/::..:.:.:!'′ !.:.:.l
           |:'.:.:!  .l:.:.:.:/、、   ``¬-、⊥ /'/.:.:.:.:/   |:.:.:.!
            |'.:.:l   l.:.:/、、```=、、_    ゙}イ/.:.:.:.:/   |.:.:.:l
             |.:.:.|    `/ ``=-、、```‐ヲ /.:.:.:./    l:.:.:.:!
.           |:.:.:.l    } 、、    ```¨=|/:.:.:.:./       !:.:.:.|

573 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:38:53 ID:wOqmbBag

          /     . : ´              ハ  i
            ,     , '   ,'              ヽ  ハ !
            i    〃  〃,  ,  i   リ  i  l    ハ
            i    ハ  {l ハ !  l|   ハ !i   !     ‘,
          !    ハ  .ル リ ナヾ八  )、ハサ‐リ    ト
          l}    ハ   ィf千气 \.( ィf千ミ iリ   !.ヽ l|
             l}    ハ  |l八℃リ    ソ .{l℃リ リ   _ノ.  ソ       そうね。
            !      !ヾ从  ¨       `¨ 从ハ ハ
         ,'      /| {.§    _ ,,_    ,' {lハ V|         この「内向の世代」が出てきたぐらいで、
         〃 /  ,'::::! {l >  ` =´  <§{ハ   i         大体1960年代が終わる、って感じかな。
        /( .(  /::::::l. {l  ム` = イ.   ! {l::ハ.  ハ
        / )ソ/:::::::::::ミ、 \= !    {、__  ! {l::::ハ  〉        そして1960年代から70年代前半……
         /  / ;;;;/⌒ { ≧彡 ´       ン iー . /::`,       大体1968年をピークに大きな社会変動が起きるのよ。
.      /./ γ´厂l厂 ≧二}厂ヽ   __=´   〉、. V:::::::‘,
      У   シ´⌒ー ヾ 〃 ⌒ l}  {l_,,,,,,.. < 厂l个v、ハ      で、これに文芸世界も巻き込まれていくわけ。
      /   / : : : : : : : : ソ: : : : : : l}  {l  {二ニ彡⌒|⌒{l \===
  ==≠    /: : : : : : : : : : : : : : : {l} l}H{l{l} `ミ、/ ⌒ー‐v   ̄ ̄ヾ
  ミ二二ニニ./: : : : : : : : :, : : : : : : {l} {ロ} {l}: : ソ、:::...: : : :i´ゞ     /
   `ヽ 〃メ: : : : : : : : イ : : : : : : {l}: : V: : : :{l}: : : ヽ::.: : : {  `ー ´
       |i: : : : : : : : // : : : : : : : {l}:: : : : : : : {l}: : : : l}:: : : ! /
     {l : : : : : : / .{ : : : : : : : : {l}:: : : : : : : {l}: : : : l}: : : |/
      {l: : : : : : く   ヽ : : : : : : : :{l},: : 、: : : :{l}: : : ィ′: : :!
     ヾ: : : : : : : :ヽ   ト =ー=´{l}::::::> -{}=1 l|: : : : :|
      \: : : : : : : :\ l}::::::::{::::::::{::::::::}::::::::::}:::::::l|: : : : : |
        ゝ`ヽ: : : : : :乂ー‐‐'ー‐‐'ー‐‐'ー‐‐‐': : : : : :|
         \弋: : : : : : !            |: : : : : : |

574 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:39:21 ID:wOqmbBag

           />'´ ̄       `\
         // /      \  、   ‐-Y⌒ヽ
        // 〃ハ    ヽヽ ヽ \=┤   ‘,
         /イ l |l l  、   ||  l|  ゙, ノト、   }
      //ハ l |l||ト、 ||  l| i |  |ヘ    l         この1960年代の終わりに何が起きたか……
     ,///ハl ll十┼|li \|┼--リ l l ∧ヘ   l         それは1960年代がどういう時代か、
     〃/ i ハハ 圷 ?    ィ〒ミ| ⊥/ / ハ ヽ ,┐        というところからやらないとわからないわね。
     ″′|| '. *( ●)′ (●)*ノ| l )/斤 l/ |
     |l l i|/  ,ハ⊂⊃、_,、_,⊂⊃|!§/ /   ∧        まず北さんが芥川賞を取った1960年。
     |l |l /  /./§> 、ゝ._) ィ´人§ヽ| /   / ヘ       安保闘争ですったもんだがあって左翼が挫折した後、
     |l |/_./ / /,. ィく 「´   「》ヽr−、 /  / ∧ ヽ      どっかの妖怪から政権引き継いだ池田内閣は、
     |l |/仁二]/´/}§   ξ , ハ   l_/_, -‐、  ハ ヘ      「所得倍増計画」ってのを発表するのよ。
    八/ {二二] ::::::|∝ ξ´/:::::∧  / , -−'i|  V ハ
   ./∧ヽ、 [二} /:::::/ £ /:::::::::::::[ {  V , -−ヘ | l|      これによって日本国民は経済的に裕福になっていく。
  //  Vヘ ̄)ソ::::::/   /::::::::::::::::...ハ  L| r= |/ | l|     1964年東京オリンピックに向けてのインフラ整備とかねで
 / ′   V  | /::::::::l  //::::::::::::::::::::: ハ. └' _/  l l|     どんどんお金が動くわけだから。
 l|      ::::::::::::} {/:::::::::::T;B::::::',|__/   /    | l
 ヽ       {:::::::::::`V/:::::::::::::::::::::::::::}::/   /    / /
  \     ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_ノi/   _/     / /

575 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:39:51 ID:wOqmbBag

                />'´ ̄      `ヾ\
              // /      \  、   ‐-Y⌒ヽ
                 // 〃ハ    ヽヽ ヽ \=┤   ‘,
              /イ l |l l  、   ||  l|  ゙, ノト、   i
           //ハ l |l||ト、 ||  l| i |  | ヘ.  i
             ///ハl ll十┼|li \|┼--リ l l ∧ ヘ  i        そうこうしているうちに、市民の購買意欲も高まるわけよ。
          〃/ i ハハ 圷 ?    ィ〒ミ| ⊥/ / ハ ヽ  i        例えば1950年代に「三種の神器」といえば、
.         〃./ i i  '. *( ●)′ (●)*ノ| lソ//iヘ ヽ i        白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫だったわけだけど……
          |l l  i/  ,ハ⊂⊃、_,、_,⊂⊃|!§.// i ヘ.  i
          |l |. /  /./§> 、ゝ._) ィ´人§//.  i ヘ ヘ       1960年代半ばになると、
          |l |/_./ / ノ, ィく 「´   「>、 _\\_ '. ∧ .ヘ      カラーテレビ・クーラー・自動車の「3C」になっていく。
          |l |仁二二]/\ §   ξ /::/ >‐{ V ハ  ヘ
          八 [_二二二] :::::|∝ ξ /::::::/[二二二]  / ) ヘ     で、お金がある程度使えるようになると、
          /∧ヽ[二二二}::::/ £/´ ̄ ̄""'''ー--、,,__/_ /' l|    文化の方にもお金が回るようになる。
       //  Vヘ ̄)ソ:::/   /            _/__ム/ヽ| l|   みんな本を買うようになり、
.        / ′ ./::::::::::::///::/           f゛―-、 __丿l|     またテレビが普及すると、どこもいい番組を作ろうと必死になる。
        | l /:::::::::::/ //:::::::/           > 、_  ノ| l|
        l|{::::::::::::::::ヽ (/:::::T /           r| 〈` ヽ イ | l|
        ヽλ::::::::::::::::::::::V:::::::/            ヽ ニ7 // //
        \:::::::::::::::::::::::::::/             /‐―'"

576 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:40:09 ID:wOqmbBag

                 _   __  /::::|
        ィ=、----v'::::;⊥--ヘ:::::::::::ヾ/;>―‐、
       / :}` ̄:> '´   メ |:::::\::|^ ̄⌒ヽ .:.ヽ
.      /  ト、//     '´  \__:::::| :.  .    ::|
.       |  i/ ./ .// ,、}r、      /:∧::..  :.   ::|
.      |  / ./ :/.;'  トヘi'ヘ  :| .|. \::ヘ:::. ::.   :|            ちなみに、wikiによると、1963年のテレビ普及率が88.7%。
         ヽ. | .:| |:| :|:| !   .|:| :| || |:.|::::| ::. ::::  .:|            これはもうどの世帯も持ってる水準になるよね。
         | | | |:| :||!:.:|.   |:| :|:.小::j!:ハ;ハ :: :.:::.i. .:|
        | ヽ:|ハハ:||\!  .jハィ升:jメハ/Y゙| :: :::::'.  |            ちなみにこの年から、
.          |  `ヽli. '(●)   (●)' /j/ハ| ::: ::' : :|            「鉄腕アトム」「鉄人28号」「狼少年ケン」といった、
.         |!: | :|:!⊂⊃、_,、_, ⊂⊃,ξイi:| :::.,' : .:|     /〉     国産アニメがテレビ放映されるようになった。
        ハ: | ./*\.   ー '  /|*ノ.:.リ:::/ .:.::/      /./7
         / :| レァ:、_ .>、ー ,. イ ノ:7!_;j/. .::::i|    /-'./―;、   テレビドラマやバラエティなんかも、
.        /  レ' {      ハ「   ,/  / ..: .:::::/|     | 〈:r! ノ,ハ   この辺で今に通じるような番組の基礎ができてきた、
       / /  〈      /   ̄   / .:   .::::/: |     _|.  } ^ドr'′  って感じになるかな。
      /   .::| ..::: o! ..   ,.イ .:  __;人_:|   _ノ `ー-::イ
    _,/      :. :./.::   ヽ/ o ̄ | :  /    ____〉 厂L __ _,人
.  /        ;/    //       |...: | ./   } | :|   〉  〉
  \     __/      ://    __r' . :_丿 |    {  | :|  :/  /
   |ヽ ー '´ {      :ゝゝ   /:r一'´   ヽ    ヽ,j | .'  /
   |      ゝ    { {   /       }          /
   |       }` - " | ト 、        /          /
          l    | |  '  _ イ

577 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:40:37 ID:wOqmbBag

   /    : :./: : : : : : : : : : l: : : : : : ',: : : : : : : : : : :   \-、  \
   /. .     /  : : : : : : : ,: : :!: : : : : : :}: : : 、: : : :、  、  ヽ `ヽ、: :ヽ
  ,: : : : :  /: : : . . . . . . ../:.:./|: : : : : : :.!,: : : :',: : : :、: : : 、: : : :\   ` \
  !: : : : : :/: : : : : : : : : :,/:-/、|: : : : : :l: |ヽ: : : l: : : : ,: : : :',: : : : : ',
  .i: : :. : :./: : : :l: : : : :´:/: :/  !: : : : :,イ:.| ´`ヽ!: : : :.}: : : : ト、: : : :‘,
  l: : : :.:./: : : : l: : : : : /:/.  !: : : :.:/|: |  }:.:.|: : : : |: : : : :} \: : :.
  |: : :.:./: : : :.,イ: : : : /´     |: : : :/ !:|  ',: :|: : : : |: l: : : |   ヽ: :.
  |: : : :{: : :/:.|: : : :/       !: : :/   |}   }: |: : : :/: i: : : l    ∨
  ',: : :/l: :/:.:.:.:|: : :/      |: :./   |_   l:/!: : /: :/: : :,'
  ,: : { l:/,: : :.:|: :/ 三三三'  l: :/   三三三 ' |: :/: :イ: : :/      マンガなんかもそーだよねー。
  }: : :ヽ、.',: : :|:/: ',      |:/        ・!}:/: :./|: :./
  |: : : : : : ',: :l/: :∧      '           j:/l: :/ _!:/        この時代の直前にマガジンとかサンデーが出て、
  |: : : : : :.∧: : : : ∧   {`¨ ´ ,ー'   _ , イ: :.|// }        さらにこの時期よりちょっと後にジャンプが出た。
  |: : : : : : : :.ヽ: : : : :.> 、_ゝ- '´_,.. . < l: : : : :l /  /        少女誌もなかよしとかマーガレットとか出たりしてね。
  |: : : |: : : : : : \: : : : :、  ト、 ̄ ヽ:/ !: : : :/ l  ,.- 、
  |: : : |: : : :.:./`ヽ\: : : :ヽ、  \ヽ } 、 |:(⌒ヽl /    ヽ      トキワ荘の人が本格活躍し始めたのもこの時期だよね。
  |: : : |: : : : {、    \: : : :∨、 ヽ l ヽl: /ヽ. (     }
  |: : : |: : : : | `ヽ \ \: : l ヽ、_!l   !/、 ヽ、 ー- ' ノ

578 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:40:57 ID:wOqmbBag

         /      / ,'     ヽ`丶 /   ヽ{     l
        '     /,'  i      :.     \.  ハ   |
        .i     , ' / ,. !  .   ::      ヽ / !ハ  : |
       l    / , / /  |  :   :::.    ',   V::j:::! : l
.       l  , 'イ ..i  .:l .:/ |: |i::.  ト:::::...  l:  l:: l::::::l:  !
      l /l  .::l .:/| ./  l:. | l::. | ヽ:::.   l::.  |::..l::::;|:. j
       l  :l  .;イ .::;ヘ!/'-一!:.| 、!:. l`ー=、 . !:::. lj,:::!/:!:: |    そーだね。その人たちもその時期から。
.       l  ::| ::!::|.::ハl'圷 ?!.|  ヽl ィ〒ミ、: ト、:. Kl::|:::|::. |
      l  :::!..::!:l::l:ハ ヽ(●) 丶   (●)ハ | i::.!/ハ:!::l:::: !    こうやって経済的にハッテンしていき、
      !  ,  ヘl§!`、 ⊂⊃      ⊂⊃ Ll:レ'―-、:::::  |    また、文化的にもハッテンしていく。
     / /  /仁二] i  ゝ  、_,、__,  ノ 仁二]   ',::   !
    / ./  .:i [二二] !\   、 / j'_ ,.イ  [二二]  .:i::      この時期のことを「昭和元禄」って言うんだけど、
  -‐' ,.イ . .::{ [二二} l:::::::\r、/ /    / [二二}   ::|: !.     実はこの「昭和元禄」、いびつなハッテンだったんよね……
  ̄´ / /: ::::i  ̄)ソ |:::::::::::ノ/ ./` ξ::::::::i ̄)ソ ..:/:::l:  l
    / j::: ::::::l      l::::::// ,レ'⌒!:::::::::::j    ..:j':::::::j::: l
.   / ,イ::: ::::::l       !:::レ'´    ⌒j:::::::::l     ::/:::::::/::  |
   i  ' |:::::.::::::|       l:::l     ´_,.〉:::::;'   :::/:::::::/::::.  !
   | l |::::::::::::l      l:::|      j.ノ:::::/   ::/:::::::/::::::: l| l

579 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:41:59 ID:wOqmbBag

              ,..::;ニ=-、
              i::/     、
           ,ゞー--‐::':::|,..-;:ァ
         /:::::::::::::::;::::::::!::::::`丶、
        /::/::::::::::/:/|;:::::;!i::i::::::....、ヽ
          l:/::;'::::'オ/|::|:::/:廾!::::::::::゙:.ヾ:、         えっ、どして?
        ,!,イ:::::/ !':|:l::l::/::::::lハ:::::|;;::::l
         /i:::::!::/iTニT::,!;':::イニリ,!:::l`、:|           経済ハッテンして収入増えて、
          !:(|:'!::l::゚‐':::/:::::::゚‐:!:}::!  ゙!           いろんなもの買えるようになって、
          |::::M::::!、   ο .ィ:i!リ             裕福な生活できるようになって……
          |::::|:::l:::レ゙'マ¬<:!::|::|
          !::::|x<!:l  |―| ,l:::|:::!              バンバンザイじゃね?
        l::::::;!ヾl:トミヾ、l〃!:ハ:|
        ,':::::::|  ヾ>ミV∠}′ i|              しかも本はバンバン売れる、
         l::::::::{ ,r=-=ニL._〉,ノ l|              アニメやマンガもバンバン出される……
       ,!:::::::::l      |l!l!|´   |!
       !:::::::::::ト、   |< _/:|             いい事ずくめじゃん。
        !::::::::::::゙7ー イ丁´「 〈::::::|
        l::::::::::::/ l  | |  l ゙、::::|
       l::::::::::/ l.  |  |  l  ゙、:|

580 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:42:19 ID:wOqmbBag

       ー、 _,. -‐ ' ¨´`¨ 'ヽ /~`ヽ
      / /      `ヽ    \    ヽ
     .У         ヽ    〉    ,
     ,'        ハ     ヾ / l}    i
    i     ,  i   ハ  i   .l}  l}     !
     i    i  | i   ハ |l  、 l}  l}     !         大多数の人にとってはね。
    i   ,  |l リハ 〃ハ八 リ l}彡}     i
    i  八 从ニニ ソ  .二ナメ  l} l}  \ |         でも、経済ハッテンの裏側には、
    ソ、  ハ´弋}    ヒツ 从ソ/     メ         必ず泣きを見る人が出てくるのよ。
      ヾl 从゙゙  '    ゙゙゙ .l}:i   |l   / !
.         Υ { >  _  ィ´ l} i  |l  .ソ !         例えば公害問題。
       i { 〃ー´  1  .l} i\ {l    !         水俣病とかが問題になったのはこの時期ね。
       .{l .{l/ {l  ー ‐ /  l}:::::\   |
       {l .{l_ヾ、   ≦  /:::::::::::::::ヽ  ヽ        石牟礼道子 「苦海浄土」とか、
       ヒ__=.ン;;\,'/≠ ン:::::::::::::::::::/   ヾ、      マンガならジョージ秋山の「銭ゲバ」とかでも扱われてるわね。
      /ミ ン:::::::〈:::::::::ソ:::::::::イ、:::::::! ヾ    `
     /   ソ:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::l}:::::::::| 彡イ =イ
    ゞ、    ゝ、:::::人::::::::::::::::::::/::::::::::| /~~~~~
        =≦彡/:::/  ‘,ー = ´{l::::::::::!
   ー=彡イ //    ',::::::::::::::{l:::::::イ
       .ノ ヾl}¨` ー= ',:::::::::::::{l:::::::|
         〃     `¨ ' ‐.{l:::::::|
.         /   i         \:::::!

581 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:43:26 ID:wOqmbBag

                  / ̄>-────-    ____
                 /   ´  /     ⌒\    \_  \
              〈/   /        \   ∨    ヽ
                /                ヽ  / |       |
            /   /    /           ∨ /|       |
              /   /    /              |V/|       |
          /     |   |      |       | ∨      |       次にベトナム問題。
            |  |  |   | |│   / /人 |    | |      |
            |  |  |   L人|   / /  V|    | |      |        1960年から始まった南北ベトナムの戦争で、
            |人|  |   |rヲ示  /∨ rテ示|   / ′\   |       アメリカ軍などが南ベトナムを支援、
            \| ⊂⊃ヒり ∨     トrり/ / /       /        それに対する非難が世界的に起きていたんよ。
              |  八   '       ー⊂⊃ /       V        それこそビートルズとかも巻き込んでね。
              | / 个    rュ     u  / /⌒ 、    |  
             ∨ │ />r─r一   / んヘ  \  |         そして日本はアメリカ軍基地があるでしょ。
               (\ | / _」_ノ    / /__∧   \ 、       ここから米軍がベトナムに進軍するわけだから、
                (\ \/// ___/ /     ヽ   \\      日本もこの戦争に協力しているといえる、
             (\\}/ //{____/               \     これは日本国憲法の平和主義に反するのではないか……
              /\ノ)厂厂 ̄{__ノ   _     、     ∨ \
            \/⌒て ノ.:::::::::: 乙ノイ  //⌒>   \   }   \  ってな感じで騒ぎになっていくのよね。
             {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |___/ (   (>  _,ノ      〉
                 、::::::. \::::::::::::::::::::. ∨ /   \  \   ̄ ̄ ̄ ̄
              |7.:::::::::::::::ー─::::::::. ∨     \  \_)\
              |/.:::::::::::::::::::::::::.\:::::::::〉        \ ___〉
              | ::::::::. \::::::::::::::::. \/
                  〉.::::::::::::::.\:::::::::::::::.〈

582 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:43:44 ID:wOqmbBag
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 受験生ブルース(1968年)

 おいで皆さん 聞いとくれ 僕は悲しい 受験生 
 砂をかむような あじけない 僕の話を 聞いとくれ

 朝はねむいのに 起こされて 朝めし食べずに 学校へ
 1時間目が 終わったら 無心に弁当 食べるのよ

 昼は悲しや 公園へ 行けばアベック ばっかりで
 恋しちゃならない 受験生 やけのやんぱち 石投げた

 夜は悲しや 受験生 テレビもたまには 見たいもの
 深夜映画も がまんして ラジオ講座を 聞いてるよ

 テスト終われば 友達に 全然あかんと 答えとき
 相手に優越感 与えておいて 後でショックを 与えるさ

 かあちゃんも俺を 激励する 一流の大学 はいらねば
 あたしゃ近所の 皆様に あわせる顔が ないのよ

 ひとよ ひとよに ひとみごろ ふじさんろくに オームなく
 サイン コサイン なんになる 俺らにゃ俺らの 夢がある

 マージャン狂いの 大学生 どろぼうやってる 大学生
 8年も行ってる 大学生 どこがいいのか 大学生

 大事な青春 無駄にして 紙切れ一枚に 身を託す
 まるで河原の 枯れすすき こんな受験生に 誰がした

 勉強ちっとも しないで こんな唄ばっかり 歌ってるから
 来年はきっと 歌ってるだろう 予備校の ブルースを
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

             ,ィヘ ____ _, ィ ⌒ ヽ
           .// /_´、 ∠_  ` ヽ    \
           ' /   /´  ` `ヽ  ヽ    l
           .| ,'     l        \ ヽ   |
           .レ                ヽ ヽ  .|
          /                 ヽ}、 |       さらに、受験戦争に対する若者の閉塞感。
          ,'   ,    |   ,、    ,   l }:.|       これについては
          |    ト  ヘ |   | ヽ   イ   .| }.:|       高石ともやの「受験生ブルース」を聞けば分かるわね。
          |    ヾ | ヽト、 l  ∨/ハ ィ  l ,' l
          ∨ヘハ寸‐弋う \| ,ィ弋う .}/ l ∧ .|       この頃から世間の学習意欲が高くなって、
          |' ヽ、rュ´           ´rュ.l./ .∨|       みんな大学へ、大学へという時代になった。
          |    | ゝ_   -    イ ノヲ、   .l       そしてそのために高校時代をつぶして、
          |  ,r-‐'´  ヽ、-r≦  }_/イ `ヽ .|       必死こいて勉強する……
          /  /   _ュム/ 、_  { ̄ _ノ|    i ト、     地域によってはいい高校に入るために、
        /  /  /  |       フノ l    l、 \    中学時代をつぶして……ってのも出てくる。
   __/   ./   '-‐y廴_____zイr‐=-f'     \
  r ´ /   ./    ,  /: : : : : : : : : : : : : : :∧  |      \
 < ̄ /  /   //{: : : : : : : : : : : : : : : :.:∧ .|        \
  >'、__,'   /´  l: : : :‐- 、:_: : : : : : : : : ノ . l\       >
  |\__{_ / r-―ゞ‐、二二二__  イ  |  ヽ ― ´ヽ、
  |       rf壬_   __            '         }
  \         ̄―― ´       ` ‐- 、_ノ      ‐-‐ ´
    ヽ _ィ

583 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:44:28 ID:wOqmbBag

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶
              , '´:.: :.: :.: :.: :.: .:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.ヽ
         /:.: :.: :.: :.: :.: :.: .:. :. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.ヽ
        /.: .: .: .: .: .:. :. :.: .: .: .:. 、 .: :. :. ヽ:.:.:.:.:ヽ
        ,' .:.:.:.:.:.:.:.:.:. /.:;ハ.:.:.:.:.:.:.:.、\.:.:.::.:.:.ヽ.:.:.:.:',
        i.:.:..:.:.:.:.::l.:.:/://ハ:i.:.:、:.:.:.\ `ヽ:.:.:.:|.:.:.:l.::,
        |.:.:.|.:.:l.:.:レイ//  トト、:.`ヽ.:.:.\ 」.:.:.:|.:.:.:i.:.|
         i.:1.|.:.:i.:.レイ/  ̄二リ ヽ.:| >.::「ヽ.:/l.:.::.l.:.l
        |.:l.:|.:.:.:.l{rt〒テそミヽ    ィイテテミヽ.:/.:.;′
        |.:l.:l.:.::.:l:トヽ弋辷ソ     」k込ノソl:/.:./
          N.:l.:.:.:.l1  ´ ̄      ;.     /.:.:./          父ちゃんの為なら エンヤコラ
         i.:l.:.:.:.l:ト、             /.:./           母ちゃんの為なら エンヤコラ
         l.:ト、.:.l.|:.:.ヽ、    ´¨     , イ.:/            も一つおまけに エンヤコラ
         l∧.:.:N`ヽハ> 、     ,..イ:/l.:/
            ヽ:|    」  ` ‐ ´ K l/ l/
              i ̄ ̄ ̄`i i ̄`i
       _____________,..!...::____:::::::| |:::::::|
    /´ ̄.........::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>':::::'"ヽ、, ,,_____
.   /~"\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i´Ο::::::::::::::::::::::::. ヽ、    ttp://www.youtube.com/watch?v=tlJSvOMgA-w&NR=1
  /::::::::::: ',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: `、::::::::::::::::::::::::::::::::::: ',   ttp://www.dailymotion.com/video/xatw9a_yyyy-yyyyyyy_music
  / ::::::::::::. ',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`、::::::::::::::::::::::::i :::::,'i   ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm1272962
.
               【美輪明宏】

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

       /  /      \ヽ
        ′   / / !      ∨
      l   ′/ /{ i |  i |  |  ',          この点、
      |  l  l斗zミハ 斗zミ!/  }          美輪さんの「ヨイトマケの唄」に出てくる少年のように、
      | /八i i化リ ∨ ヒリ// ノ          「母ちゃんを楽させてやるんだ!」って感じで、
      |   /i`ト、'''  __' ''',仏ィ^!           目的意識を持ってる子はいいのよ。
      / 〃 ! ∨`ト`_´ィ | i|\|
.     / /__-廴_∨!   {___}/}  |           ところが今も昔も同じで、
    //「:「:「入_`}ヘ  _〃 __〉_八__         大学受験でどうのこうのする子ってのは、
  __ノ  /: : : : :.{`」: :}{i_/七_}: : :|  \        都市部の子供か、地方でも裕福な子なのよね。
「 ̄   /: : :_:/}:.ゝ-:/:/i}: : _)ノ: {: :ト、  ヽ
`¨¨ヽノ: : : :{: :/: : : :{: :Y: : : : : : :?´`ヽノ       そうなると、どうなりたいか、って目的意識のないまま、
 、__/: : : : _/ {: : : :{: : : : : : i: : : : |:|\__rっ       受験戦争に突入してしまうことになる。
   {: :/: :∧ 人_: : }: :ノ: : : {: :_:.ノ:.!   `ー
   ヽ:{: : : : ヽ }: : : : : : : : : :ー:/:/: 〉          今でもいるじゃない?
     \: : : : :| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ {:.ノ: :{           どういうことをやりたいのか決まってないのに、
       \: : :i    i    ∨: :ハ          とりあえず大学行こうって子が。
      _/: : ノ    '    ∨:}: :}
      {{\人         }: !: :〉
      `ー'⌒\       ノ 〉: : {

584 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:45:10 ID:wOqmbBag

            r,/''"´ ̄`
          l::|          /!
            l:!      /.::/
          ヾ:.  _/.::.:∠-.−::.::ァ
             , ゝ´.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::<、
   .       /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:`ヾー
.        /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::. .\
        /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.: i . :.:.i__::丶、
       ,' : : .::.::.::.::.::.::.::.::..::. : . . : l.::.::.::.!  ̄
        i.::.::.::.::.; ,::.::.::.::.::. . : ::.::.::.:l:.::.:i:.::|
       l.::.::.;:;';';';';';';:,.::.::.::.::.::.::.::i::.::j、::.;{::.:|
.        l:.::;';';';';';';';';';';';.;';.::.::.::.::.l::.::l Υ|::.:|
         l.::;';';';';';';';';';';';';';'.::.::.:.:/:.::ハノ.::|ヾ|      (そういえば……私、大学に行って、何をしたいんだろう?)
          !.;';';';';';';';';';';';';';';.::.::./::.::| |::.:|
.          l.';';';';';';';';';';';';';';'::.::/.::.::|ノ|::.:|
        },';';';';';';';';';';';';';'::./::.::.::l !.::.|
.        l.:l.';';';';';';';';';';';';';/::.::,::.::!_|.::/
         l.::.!.';';';';';';';';';';';'/::.::.;;.::.:|l!ヾ、
       l.::|::.::';';';';';';';';';'/.::.::.;;';:.::.|l!l!|゙!

585 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:45:31 ID:wOqmbBag

      ィ⌒≧´ ̄ ̄ `ヽ、_, ヘ
      //´^ ´ ̄`ヽ  -‐  ヽ  \
     ./ / i  ヽ`   \    イ   ヽ
    / イ. ,|   , ヽ  ヽ/ .}     |          そういう子たちにとっては、
    ,'   l l .l   ',  }  ,  ∨ ,}     l          大学に進学するために頑張ること、
.    |  .| l, {   トハ | イ i .∨ト、    |          そして大学に進学していることが悩みになるんよ。
.    |  ハ ヾ、  ヾハナ='ト-.l  V, 、   .l
    }ィ ヽ|、´rrァ、ヽノ ィf77ア} .ハイ  ヽ |          どうして私はそこにいるのだろう?
    !ハ ゞrュゞ‐',   ゞ‐'rュイ | ∨ ヽ.|          私のやるべきことがあるのではないか……って感じでね。
.      `| |ヘヽ  ‐-  イ | .l .l  .∨ . l
       | | rzァ>=´、  / l .l\ \ l          そんなときに、ベトナム反戦運動があったり、
      _| レ´/ `丶-‐ イ/ .ノ >}\ ヽ         公害問題があったりすると……
       |ヘ.l 〈   __/  /´   \ ` ヾ、
      _> ヽ,\ ァ--、 〈     ヽ   \      それをどうにかしなければいけない!
      | < ̄  ∨仁フ/  、    ト、    >     って考えたくなっちゃうのよね。
     /っ >  〈 <ラ´   }     |´ >、_/
   <  \>、  ∧     ハ     .|´
     \<う}`7´  ∨‐-‐ ' 〈     ,|\__ノ)
   ヾ=匕_ノ,'/_     \    }   イ ` ̄ ̄ ̄

586 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:45:47 ID:wOqmbBag

              ___ , -‐――――< ̄`ヽ
                /   /´ ̄,`‐=  ヾ< -、 ヽ ヽ
            /     '-‐ /    / !  ヽ   ヾ、}
               |     .|   /     '         \
               |     .| . /                ヽ
               |     ,| /  i  f   /       /      i
               |   / レ   .|  |   イ     /l ,l    ',    さらにその問題を個別具体的に考えるのではなく、
               |  ./ . |   . |―|=7、l   ,ィ 7_|│ /   |    一般的、抽象的に考えようとするのよね。
               |  /  ! |、 .l八|⊥._| / l ,イ__l/ / 〉 l    例えば公害問題が起きる本質的問題はどこか、とか。
               レ'    ∨ヾ|{て うリ´' :::: レ{c:メ´ . |"ハノ
               |´   ,   lこつヽ- '      `´こつ|´       そうなると結局行き着く先はただ一つになる。
           ,' /    l |、      _,    イ | ト、
             /zイ      | | `` r‐- r--‐<_   | | \_    企業中心の資本主義が悪い、って感じにね。
       __/     /_〉 ヽrヽ´  `^い  _>ァ'"}   _/
     〈         / .!、 ̄``ヽ〉,___〉,l、 |  _イ( ̄      そして対抗手段としての社会主義を主張するようになる。
      \     , _>、 rヘ__|´: : : : : : : }、`コイ〉、ヽ__ィ    しかし、既存の社会主義政党は批判していくのよね……
        \_/   > } ゝ_二フ: : : : : : : イ∧|__,ヘ、} ̄ ̄
               / / (,' / : 7廴: : : : :_:_:〉: ∧   リ
             ` ─ <    〉、_ / l  ̄ ̄   lヾ: }

587 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:46:02 ID:wOqmbBag

      _,_,;_‐: :'':'':¬:‐.-. .,,_  _,,,r.、. . . . .,,_
          ̄,.¨ニ=-: : : : : :``/: : : : : : : : : :`:`:丶. 、
        /,. ‐ '':":´: : : : : :.:l::: : : : : :: : : : : : : : :ハ: :\
         ,:'゙'"   ,.     /.::;:!:::. : : : :.::. : : i;. : : : :J、: : :.ヽ
     /  . . /: : : : : : /:::/ !:::|: : : : i:::ハ: : i::. : :  ヽ: : : ゙:,
     /. . : :,,: イ: : : : : : : : :i:::/ !::::!: : : :.l::l. i: : i:::. : : : :i, ゙; : : : i
    /: ; -'" /: :/: : : : : /:.;!:::i  l:::::{: : : :.|:l  i: :.i::::. : : : i: :i: : : :|
  //   /: ;.l: : : : : :/、/!::l   l::::!i: : : :.!l   i: :ト;::::. : : :i: :i: : : !
  '"     ; :/ !: : : : : l: :l`ト!、,,_,,i::| ∨; 、| _,,. ⊥j‐<": : :.!: :i: : :!
         !:.! !: : : : : !:≧土ュ,,__ !| ∨.:.「 _,,,」:L-v: : :.|: :j: : !       は?なんだそりゃ?
         !:l  !: : : : :i:!:lヤ[゙゙天゙トヾ  V:.| 行゙天゙丁ヤ: : j: :.|: :i
         l:l  ∨: : :.i::!ハ r' ーイ|     ヾ| r' ーイ ! j:};. :.l:|; j):l        社会主義主張しながら、
        l:!  V: : :!:i:{::i ''" ̄        ̄l゙lT・l:i::i: :!:j,}:!: l        既存の社会主義政党を批判するって、
       {|   ∨.;!::::::::!、             ,':':::V:.i:{:リ: |        どうやるのよ?
           V l:::::::::::`丶.、,,_ ∠ヽ  _,,...イ':: : : /:::!.: :.|
                 l.:.::::::::::::i:::::::::::/丁´ ̄,レ ヾ:l: : : /:::ヾ!: :.|

588 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:46:29 ID:wOqmbBag

         />'´ ̄      `ヾ\
      / /      \  、   ‐-Y⌒ヽ
       / 〃ハ    ヽヽ ヽ \=┤   ‘,
     /イ l |l l  、   ||  l|  ゙, ノト、   l
      //ハ l</,,⌒  ,,⌒リ| l │ i|ヘ.  l         いや、ぶっちゃけ私もよく分からないんよね。
     //ハlレ!小l( ●) (●)从 |、i|∧ ヘ l
     i ハハ レ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノハ ヽ  l        考え方としては、彼ら学生たちは、
    〃′|| '. *ヽ、  ゝ._)   j // lヘヽ !        旧左翼政党が議会政治の中で、
    |l l i|/  ,ハ ヘ,、 __, イ /  l ヘ  、         何もできなかったことを批判するのね。
   |l /  /./r ヽヽ::::::|ヽ`ー'´,1ー:::::ヽl ヘ ヘ
   /r、     r、::::::::∨yヽ/::::::::::/, 1∧ .ヘ        ただ、彼らの思考だとここで止まってしまう。
    |ヽヾ 三 |:l1:::::::::ヽ/::::::::::: r" / ∨ ハ ヘ       そこから先がない。
   八 \>ヽ/ |` }::::::::::::::::::::::::::::::`:y ゝ}ヾ∧ l|       旧左翼に代わって、自分たちは何をしたいのかが分からない。
   /∧ヽヘ lノ `'ソ::::::::::::::::::::::::::::::::::::} | / /ヽ| l|
  //  Vヘ/´  /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::丿/ノソ  | l|
  / ′   V\. ィー'::::::::::::、:::::__,.ィ' 」/ /  | l|
         /::::::::::::::::::::::::::::::::/ / /   | l|
        /::::::::::::::::::::::::::::::::/ /    / //

589 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:46:59 ID:wOqmbBag

                ~ヽ  . :  =   :: 、  `ヽ
             /     :>´      ヾ `ヽ、ハ
         /     /   〃        ヽi
         /    ,           /    `ヽ \
           ,     i    ,'     !:   ., \ }  八
          i      !    :| 从  i|   |ト、 ソ. ソ ‘,
         |     l|   斗 ⌒ト、 ハ  斗┼メ ´  i
         |!     ',   ∧二二tヾリ ヽ,二ニz从 ,ハ lリ        例えば既存左派の批判って意味では、
           i     ゞ ハ 八::::リ !   {::リノ ル/ / V        埴谷さんが早い段階からスターリン批判展開してるし、
          }     (人こつ ` ´    , `´ こつハ /         丸山真男とか鶴見俊輔とかも、
         l〃 :::::::ゝ=ト、    __   丿レ′ l|          そういうスターリニズムから脱却した、
         |/  :::::::::爪  ト .  _ < ハ   ,′         市民政治理論を構築しようとしてるよね。
         |   ::::::::{lハ /}   ¨´{=-、{ハ   /
          ル′ /⌒.{lハ≧x、     !. ノ{ハ.  /           しかしこのときの学生たちは、
         /    /   ヾ _ }`ー‐ ´-‐≦ヽ            そんな既存左派を批判していた文化人すら攻撃するわけよ。
        /    ,    てニミ  ,__ , `ー‐ソ´
      /      i     メソ          そ:\           それも、暴力的に。
    /    ,>´釗    l          )  ヽ
   ヾ、 > ´   l|     !::.             }

590 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:47:15 ID:wOqmbBag

    /    | ハ  \ `    ヾ  /  |i      |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ ::.:.ト、 /∨     !
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソヽ,'  :.  リ   |
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ  廴丿ヽ     |
  レl  |ヽ`z'ヒ十个ヽ\ヽl L__,, ルl / l ∧   l      全共闘の理論的支柱になった知識人や、
  |ハ ハヘヾィ_ー一  ヾ   釗  リ`}イ/ イノ :.ヽ |      その後主流になったこの世代の知識人の言動見る限り……
   ∨、ルヽヘリ  ゞ丿     `‐'とつ/ |      ハ l
     マlヾ| |とつ             /} | ヽ      l      どうも大江健三郎っぽい「権威に反発する俺様カコイイ」的な感覚と、
    ヾ ' .l ハ、    、¬   , イ イ ハ   \  ∧     言動の無責任さを感じるのよね……
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ    実際、この世代の知識人・評論家たちが、
      ,′/≧ュ、__|_|_,イ.   |__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ    大江健三郎を持ち上げる傾向が強いのは事実としてあるし……
      | ./ r孑‐-┐ノ|:.:.:.:.l>リ、‐_,‐<ヽイ/:::|::::.../ )    シンパシィ強いのかなって思う。
      レ  / ト‐-┘  // /´ ̄ ̄""'''ー--、,__/_ /
     ,′ ,  にこ}| ::::::「:/              _/ム _   また、この世代の知識人・評論家たちもまた、
     ,  '  ィヾ `丶:::::/           f゛―-、 __ 丿  自分が「権威」になったとたんに、
     | /   ノ´⌒``:::::/           > 、_  ノ   その地位を維持しようと躍起になったのは事実だろうし。
     | /   ,'    ::::/           r| 〈` ヽ イ    柄谷行人とか、東大総長になった蓮實重彦とか。
     レ    {    _::/            ヽ ニ7 /
     /   人、 ヽ、:/             /‐―"/

591 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:47:42 ID:wOqmbBag

              ,,===、、
              //    ヾ、
                 l:|      ヾ.
              __!__/:ヽ、___l|_
      ,. -‐_´:-: : : : : l: : : : : : : : : : :`: .、
      /‐/: :,: : : : : :, :l: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
      /: : /: : : : : /: /l: : : : ハ: l: : : : : : : l: :`、
     /: ,//: :/ : : :_LL_l: : : l:l レA、:_: : :、: l : : l
   ////: : :l : : : ∧/ l: : : リ l: |丶:`: : l: l: : :l
  / //l: : : l: : : /_V_ヾ: : |l _ヾ__ヽ: : : l:ll: : :l
      /│: : ,、: : :lT亦テl ヾ: l  T示┬l: : W :、:l        なるほどね……
      l : ハ: : ハ`、'::,┤ ヾ   P:,:::ノ'lヽ: ト`,:x
       V  ヽ:l: :l `''´  ,   `''´'.: ヽl_ノ: N        じゃあ、結局この時期の学生運動もポシャると。
         `  N: :ゝ、_   _    .ノ : : N : : l
         │: : :|  ≧ t - <: : /: : :ハ: : :l
            .l : : :|./ |,─ 、./ //: : : l: l: : :l
           .| : : :|   |ィ ヽ/ // : : :/彡l、: l
             |: : : |  .| ⌒/ //: : : /〃彡l l
            |: : : |  .| / // l l /,´/  |l

592 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:48:04 ID:wOqmbBag

                 _   __  /::::|
        ィ=、----v'::::;⊥--ヘ:::::::::::ヾ/;>―‐、
       / :}` ̄:> '´   メ |:::::\::|^ ̄⌒ヽ .:.ヽ
.      /  ト、//     '´  \__:::::| :.  .    ::|
.       |  i/ ./ .// ,、}r、      /:∧::..  :.   ::|          まーね。
.      |  / ./ :/.;'  トヘi'ヘ  :| .|. \::ヘ:::. ::.   :|
         ヽ. | .:| |:| :|:| !   .|:| :| || |:.|::::| ::. ::::  .:|          結局、学生運動やってる学生たちは、
         | | | |:| :||!:.:|.   |:| :|:.小::j!:ハ;ハ :: :.:::.i. .:|          就職活動の時期になるとゲバ棒捨てて、
        | ヽ:|ハハ:||\!  .jハィ升:jメハ/Y゙| :: :::::'.  |          スーツ着て企業回りするようになっちゃったしね。
.          |  `ヽli. '(●)   (●)' /j/ハ| ::: ::' : :|
.         |!: | :|:!⊂⊃、_,、_, ⊂⊃,ξイi:| :::.,' : .:|     /〉   で、普通に会社の中で企業戦士となっちゃうわけだ。
        ハ: | ./*\.   ー '  /|*ノ.:.リ:::/ .:.::/      /./7
         / :| レァ:、_ .>、ー ,. イ ノ:7!_;j/. .::::i|    /-'./―;、  こういう人たちを、
.        /  レ' {      ハ「   ,/  / ..: .:::::/|     | 〈:r! ノ,ハ  「社畜」だなんだとバカにするような言論人もいるけど、
       / /  〈      /   ̄   / .:   .::::/: |     _|.  } ^ドr'′まあこれも無責任に放言して飯食える言論人の特権だわね。
      /   .::| ..::: o! ..   ,.イ .:  __;人_:|   _ノ `ー-::イ
    _,/      :. :./.::   ヽ/ o ̄ | :  /    ____〉 厂L __ _,人
.  /        ;/    //       |...: | ./   } | :|   〉  〉
  \     __/      ://    __r' . :_丿 |    {  | :|  :/  /
   |ヽ ー '´ {      :ゝゝ   /:r一'´   ヽ    ヽ,j | .'  /
   |      ゝ    { {   /       }          /
   |       }` - " | ト 、        /          /
          l    | |  '  _ イ

593 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:48:32 ID:wOqmbBag

    /    | ハ  \ `    ヾ     `i       |
.   /  /  ト  ヽ  ヽ \  ヽ :. :.ト、 /}ヘ      i
   , , 小 ! ヽ ヽ  ヾ ,ヽ ハ  ソ ヽハ、 リ    |
  l  レ| ヽヽ 、ヘ ヽ  |ヾ|斗十トハ.  /i/ ヽ.    |
  レl  |ヽ`z'ヾヌヽ\ヽ l , ィrァzュ l / lヽ∧     l         そんなわけで……
  |ハ ハヘヾィfマ∧  ヾ  {∨ウ》 イ' レイノ  ヽ.  .:|         スレ主的には、この時期以降のノンフィクション、
   ∨、ルヽヘリ ゞリ     ゞ‐'とつ/ |'     ハ.l         特に評論とルポルタージュにはあまり価値を見出してない。
     マlヾ| |とつ             /} |  ヽ    !         結局、思想性が前提だし。
    ヾ ' .l ハ、    、     , イ イ ハ   \  ∧
     `|  | |  ` r 、__  ィ´ !ノ ,イ ,ヽ   ヽ ヘ        一方で、この時期を経験した人たちの、
.      |  | ヽ、_ |   |   rイ ̄ / ∨ヽ  \ ヘ       小説やエッセイ、紀行文は見るべきものが多いと思う。
      ,  /≧ュ、__|_|_,イ   .|__∠ァ,  ∨ ヽ  ヽヘ
      | ./ r孑‐-┐ノ|:.:.:.:.l>リ、‐_,‐<ヽイ/:::|::::.../ )      何しろ、この時期の強烈な社会運動を、
      レ  / ト‐-┘  // /´ ̄ ̄""'''ー--、,__/_ /       いろんな形で経験しているからね……
     ,′ ,  にこ}| ::::::「:/              _/ム _     その経験はとんでもなく大きい。
     ,  '  ィヾ `丶:::::/           f゛―-、 __ 丿
     | /   ノ´⌒``:::::/           > 、_  ノ      その辺のネタはスレ主が今後ネタとして使うつもりだから、
     | /   ,'    ::::/           r| 〈` ヽ イ       ここではあまり語らないけど。
     レ    {    _::/            ヽ ニ7 /
     /   人、 ヽ、:/             /‐―"/

594 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:49:03 ID:wOqmbBag

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

            ,.ィ'" ̄;.;.`ヽ、
           /;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;ヘ
           ,イ;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.「 ̄ `' ー-.、.
         / ル,;.;.;.,.r‐--、;.;r、/}L_      .ヽ、
          |  L_`"'、 __,.、 l;ll//f'  ,      ',                ノ     ∧     /) ∧
        ',. ヾ三三三三彡/   !         '、               彡  ノW \从/V  W \   ミ
          ゝ  ヽl     j /ヘ   i!         .',               (  ノ        |      ノ \)
          \ i!`===,イ   ,./i l          .',               ∩V      、、 |       >V7
              ヘ  ̄ヾ レ'"´  ヽ          .'、.             (eLL/ ̄ ̄\/  L/ ̄ ̄\┘/3)
                `ゝ'   ',、       \         \            (┗(      )⌒(      )┛/
                ̄ヘ\___( )  `ー- ..,,_     ヽ            ~| \__/ |  \__/ |~  
                       `>-、_」        ` 、.,,   }            爻     < |  ;     爻  
                     ,,. ''´ヽ       _,,.. -―'"´i三.l、             ~爻     \_/  _, 爻~  
                  ,. ´\   `ー‐ ''´みしま     .l /))            ~爻__/⌒ ̄ ̄ ̄~~ヽ_ 爻~
              ./;, .  ヽ          _,,..‐l l⌒ヽ             /    ー ̄ ̄\_ ̄\
             ./;, , .    Y´    _,,.. -‐''"´   .:l !   l         _一‘     < ̄ ̄\\\J
            ./;:. ;:.     乂_ノ´          ./  ノ        <\       ー ̄ ̄ヽ_ヽJ   ̄\_
           /;,. .         ,イ             l ム/´          \     _ニニニヽ )       ~\
          ./         ,ィγ              //              \  _/⌒|\ ヽ_~~ ~⌒\_
         |     _ _,./  l              //             __/~    V \_|     ~\_
          .ヘヾ、   ,. '     .l            .//
           `ー─'      |         .//


             【三島由紀夫】                             【川端康成】

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

         _____
      ,.....::::::::::::::::::::::...
     /.:::::::::::::::::::::::::::::::::.`ヽ
     ,:::::::::::::::::::-‐::::::::‐-:::::::}
      {:::::::::::::::Nヽ八ノノイ:::::/
     、:::::::::(l::|( ●) (●)イi        三島事件と川端康成のガス中毒死事件もあったわよね。
      ヽ:::::八|ー(::::)^(:::)-八       一方経済的には東京オリンピックと万博がピークで、
      <>x:从、  ー  イ         その後オイルショックで冷え込んでいく。
.       /.:::i,.-/> ∩〔 ノ
      {::::/i::::\/{  |ヽ         社会運動的には、あさま山荘事件や上尾事件とかで、
        V /.:::::::::::::「 ̄| |         左派のやり方に市民が白けちゃった感じかしらね……
       { {:::::::::::::ノ|゜ | |
       、__` ̄]`ヽ __ノ

595 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:49:27 ID:wOqmbBag

                ____
.           ,  ´        ` 、
        ,へ/             \
.       / , '                    ヽ, へ
      / /  /   ./    、       キ'" l   ヽ
.     / i  ,'   ,'     l  .i    l冫'.l.   .i
.   ,.  l  l  __ ,'   ,  .l __,'  i  .l /,'.|     .l
   l  ', .l '´ ,`   ,l  ,' '´/``/ ,' .l'./ ,'    .|     まあ、そんな感じっすね。
   l   ', .|ヽ.,ィテz、  l.レ'l.,ィテz.、,' / .l' ,'l     |
   l    ヾ.l  b::::::lヾ'  レ'b:::::::l,イ   .l`}' l     |     それに対して文芸的、また芸術全般にいえるんでしょうけど、
   l   l l  ゞ_り    ゞ_;り l   l/ l    |     これらの雑多ないろんなことを受けて、
   l    l .`⊂⊃  、_,、_,  ⊂⊃  § |    |     いろいろなことが起きるんです。
   l    l .l  ` 、  ヽノ  ., イ.  § |    |
   l    l . l     ` ‐r-‐ 1´ .l  ./   .l    |     それこそ三島の死一つ受けても、
   l   l l _,ィ―-r'゚。o。゚'‐-,'  ,'    l    |     いろんな捉えようと変化があったように。
   l   l l´ l: : : : i. δ  /  /l`ヽ |    |
   l   l l  .l: : : : :i`ヽ   /  /: l  i..|    |     そしていろんな人がいろいろと文章にしたように。
   l   l l  .l: : : : : i   '  ' : : l  .l.|    |
   l   / '.--}: : : : : :\/l  l: : : :ヽ l.|    |
   l  ./ /ー/: : : : : : : : : :.l  l: : : : : Y-,    |
    l / /.  {: : : : : : : : : :.:/  , : : : : :;'.f.|    |
    l./ ,仁二ゝ; : : : : : : : /  /: : : : :/ |.|    |
    ll {_.l ,ヘ  }: 、: : : :.:/  / : : : :,<二ユl    |

596 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:49:47 ID:wOqmbBag

         /      / ,'     ヽ`丶 /   ヽ{     l
        '     /,'  i      :.     \.  ハ   |
        .i     , ' / ,. !  .   ::      ヽ / !ハ  : |
       l    / , / /  |  :   :::.    ',   V::j:::! : l
.       l  , 'イ ..i  .:l .:/ |: |i::.  ト:::::...  l:  l:: l::::::l:  !
      l /l  .::l .:/| ./  l:. | l::. | ヽ:::.   l::.  |::..l::::;|:. j
       l  :l  .;イ .::;ヘ!/'-一!:.| 、!:. l`ー=、 . !:::. lj,:::!/:!:: |
.       l  ::| ::!::|.::ハl'圷 ?!.|  ヽl ィ〒ミ、: ト、:. Kl::|:::|::. |     で、この時期……というか、
      l  :::!..::!:l::l:ハ ヽ(●) 丶   (●)ハ | i::.!/ハ:!::l:::: !     この時期以降の文学の特徴を大雑把に挙げると……
      !  ,  ヘl§!`、 ⊂⊃      ⊂⊃ Ll:レ'―-、:::::  |
     / /  /仁二] i  ゝ  、_,、__,  ノ 仁二]   ',::   !     純文学的には中上健次と村上龍・村上春樹の登場、
    / ./  .:i [二二] !\   、 / j'_ ,.イ  [二二]  .:i::       そして中間文学やエッセイでは、「昭和軽薄体」の隆盛かな。
  -‐' ,.イ . .::{ [二二} l:::::::\r、/ /    / [二二}   ::|: !.      あとこの時期からSFが文学として認知されるようになる。
  ̄´ / /: ::::i  ̄)ソ |:::::::::::ノ/ ./` ξ::::::::i ̄)ソ ..:/:::l:  l
    / j::: ::::::l      l::::::// ,レ'⌒!:::::::::::j    ..:j':::::::j::: l
.   / ,イ::: ::::::l       !:::レ'´    ⌒j:::::::::l     ::/:::::::/::  |
   i  ' |:::::.::::::|       l:::l     ´_,.〉:::::;'   :::/:::::::/::::.  !
   | l |::::::::::::l      l:::|      j.ノ:::::/   ::/:::::::/::::::: l| l

597 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:50:12 ID:wOqmbBag

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

                 ,..-ーー冖'⌒'ーー冖-ー- 、
               _..-'"                ミ;;i、         ___
                ,フ"                     \、      ,!    .l____
             _..-'"                      ,i         l     l    |
         _ニフ′       、  ,,  i、 .,lュ.           ヽ     l    l   │
         ´/    .. .,りヽ |ヽ .!り┼-=二ll .l    、    l       l    |   │
             |  __illi|/_リi,,! 7゛      l.リ`二'''ツ二ヽ l     l    l   │
             ∨ヽ.7″   |=|     . /   .''l!/}j イ .|〃      |     l   .|
             l    ./   .`''ーr‐''"     .″リ -'ン,゙,!      │     l  │
                ゝ__/ ∩、 ∩ } 、∴'∵;    、l ̄./ l′   .,,!    l    !
              l  `'‐'r二二二丶         ,/ \_,,.. -‐''゙゙´;;;;!    l   .!
              |、∴' .'j匸__ !       /   ...l.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l     .|  │
                 `'-、             ,..‐´  /二‐゙テ==‐-x|、   |  │
               ,./ ̄ ̄;;゙''ー、,,,,_  ._,, ー'"    . / /  ./ ;;;;;;,r'"゙"ー ..,|  │
          i'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;__,,l!  ̄       _..-'″,/  / ;;;;;;./       \ .l゙
          |;;;;;;,ンー'ク'./ l゙     _,, ‐''″.,..-'"   / ;;;;;;;/        \
           /;;;,./  ヽ .ゝ--‐''"゛ _,, ‐''"゛     l;;;;;;;;;;l゙          ヽ
             / ;./    `'ー-―''''"´             l;;;;;;;;;;/            ヽ
            |./                        |;;;;;;;;;;l゙             }
            /゛       __二ニ=─          |;;;;;;;;;;!     /         │
          /      _ニ,゙"゙゙ ̄ ̄            |;;;;;;;;;;l    /_       │
         /             `゙゙''''―            l;;;;;;;;;.! ./'"゛         |

                  【中上健次】

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

      ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

           ⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃

                  ⊂二ニニニ⊃

      __  _ , -―――<二ヽ
    /  イ´-.> ´ ̄ `  ´ ̄ ヽ \
   イ    } /            \}
   |    /〉       i      、    ヽ
   |   ./´   _ i ,{     ハ_ }  ,
   |   , { ./ l  ∧/ |      l |  / l  }
   |   | l イ .ハ/ .   |  ∧ / | ./| .}  |
   |   |ハ∧ |  ┃  |/  |/ ┃' .|/  イ{      今は村上春樹のほうが知名度高いけど、
   |   l ⊂⊃   ┃         ┃⊂⊃/ `      純文学的にはやはり中上健次は無視できないと思う。
   |   ヾ| |ヘ            イ lイ
   | イ  l |  > 、_-_,  <ノ | |         中上の作品のキーワードはやっぱり「路地」だろうなあ……
_/    | ヽ  /   ヽ  /  7 | |__      ちょっと説明しにくい言葉だけど。
\     ∠´`ヽ、 ̄}     i >_}/   /
   ̄ ̄`ヽヽ {、 ̄}       | {_ } / ̄
   、_イノ   <≧´.     | { ≦ ヽ、_,

598 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:50:34 ID:wOqmbBag

                    /      ヽ::}
                 __/:`ヽ.____    |:|
        _,.-:‐:‐==ニ ̄:.:.:/:::.:.:.:.:.:.:.:.:.: ̄::`:┴-.、__
       / ̄>:'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.::|:.:.:.:.:.:.::、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:...`ヽ、
       ,ィ´ : : : : : : : : : : .|...:.:.:.:.:.::|:.:.:.:.:.::、::: : `ヽ、: : : ..ヘ
      /: : : : :/: : : /..:.:.:.:.:;|:.:.:.:.:.:.:.:.ト、:.:.:.:.::|::::.:.:.:.:.:.ヘ::.. : ハ
     /:.:.:.:.:.:.:.:/:.::.:.:/:.:.:.::;/|:.:.:|::.:.:.::.| ∨:.:.::|::::.:.:.:.:.:.:.:ヘ::.:.:.:}
   /:.:.:.:.:.:.:.::::::|::.:.:.:;ィ'⌒;/   |:.:.|:::.:.::.:|  V:⌒ヽ、:::.:.:..|::.:ヘ:.:.:|
   /:.:.:/:.:.:.:.::::::|:.:.:.:.:|:.:.::/    |:.:|'|:::.:.::|  ∨:;|::::.:.:.:.:.:.|、::.:|:.:.|
  j:.:.:/|.:.:.:.:::::::::|::.:.:.:|:.::/___, |:.:| |:::.:.:,|___∨ヽ:::.:.:.:.:.:|::|::|:.:.|
  |:./ |:.:.:.:::::i::::V:.::|::/ャテ弐マ V::| V:.:.:| オ弐マァ∨.:.:.:.:|::レ':..:|
  |/   |:.:.:::/|:.:.:∨:|;ハ i ト':::j:} ヽ| V:.:| ト'::::j::} / |:\:.::|:::.:.:.:|
  ´   |:.:/ V.:.:.ヽ:|::ハ、Vィ:;リ     ヽ:| V:ィ:;リ,' j/::::ヽ:|、:::.:.|
       |/   ∨:.:.:| |::::} " ̄ '         ̄゛´・/:::::::.:.:|,ノ::.:.:|
           ヽ、:| |:::{      __       /::::::.:.:./:.::::i:.:|       路地って……東京の下町か何か?
            ` |:::ヽ、   V_,)      ,./::::.:.:.::/::i:.::.:|:.|
             |:.:.:|゛}:ヽ、 __  __,..-‐'´ノ:::.:.:.::/:i:::|.:::.ハ:{
             |:.:::j ,|:::::i|::::: ̄:::|  /:.:.::;/::::.|:::|::.:.:λ
             |:.:/^'´二j"):::::::::|,.ィ/:.:.:.:/" ̄}::::|:::|:::.:.:.ハ
             |:/  ‐-},ノ/ヽ/ /:.::/,,_   {:::::|::.|::::.:.:.::|
             ノ   rノ:/ /  /:.:/-‐─.、 ∧::|:::|.:.:.:.:.:.|
           /`>‐ー'":// / ,j:;/     \ }::|:::|:::.:.:.:.:|

599 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:50:56 ID:wOqmbBag

           />'´ ̄       `\
         // /      \  、   ‐-Y⌒ヽ
        // 〃ハ    ヽヽ ヽ \=┤   ‘,
         /イ l |l l  、   ||  l|  ゙, ノト、   }
      //ハ l |l||ト、 ||  l| i |  |ヘ    l
     ,///ハl ll十┼|li \|┼--リ l l ∧ヘ   l
     〃/ i ハハ 圷 ?    ィ〒ミ| ⊥/ / ハ ヽ ,┐       中上は和歌山県新宮市生まれ。
     ″′|| '. *( ー)′ (ー)*ノ| l )/斤 l/ |       で、「路地」というのはね……当地でいうところの、
     |l l i|/  ,ハ⊂⊃、_,、_,⊂⊃|!§/ /   ∧       「被差別部落」というか、
     |l |l /  /./§> 、ゝ._) ィ´人§ヽ| /   / ヘ       そういう人たちが住んでいた地域のことをいうんよ。
     |l |/_./ / /,. ィく 「´   「》ヽr−、 /  / ∧ ヽ
     |l |/仁二]/´/}§   ξ , ハ   l_/_, -‐、  ハ ヘ     中上はそういうとこ出身だったわけ。
    八/ {二二] ::::::|∝ ξ´/:::::∧  / , -−'i|  V ハ
   ./∧ヽ、 [二} /:::::/ £ /:::::::::::::[ {  V , -−ヘ | l|
  //  Vヘ ̄)ソ::::::/   /::::::::::::::::...ハ  L| r= |/ | l|
 / ′   V  | /::::::::l  //::::::::::::::::::::: ハ. └' _/  l l|
 l|      ::::::::::::} {/:::::::::::T;B::::::',|__/   /    | l
 ヽ       {:::::::::::`V/:::::::::::::::::::::::::::}::/   /    / /
  \     ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_ノi/   _/     / /

600 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:51:13 ID:wOqmbBag

             ,ィヘ ____ _, ィ ⌒ ヽ
           .// /_´、 ∠_  ` ヽ    \
           ' /   /´  ` `ヽ  ヽ    l
           .| ,'     l        \ ヽ   |
           .レ                ヽ ヽ  .|
          /                 ヽ}、 |          問題は、そういう被差別部落って、
          ,'   ,    |   ,、    ,   l }:.|          その部落の枠内で人間関係が完結することが多いのよ。
          |    ト  ヘ |   | ヽ   イ   .| }.:|
          |    ヾ | ヽト、 l  ∨/ハ ィ  l ,' l          だから父親が別の女のとこに行くとか、
          ∨ヘハ寸‐弋う \| ,ィ弋う .}/ l ∧ .|          母親が自分の父親じゃない人と寝るとか、
          |' ヽ、rュ´           ´rュ.l./ .∨|          そんな乱脈な人間関係があったわけ。
          |    | ゝ_   -    イ ノヲ、   .l
          |  ,r-‐'´  ヽ、-r≦  }_/イ `ヽ .|          そういう人間関係に追い詰められると、
          /  /   _ュム/ 、_  { ̄ _ノ|    i ト、         都会に逃げて、日雇いとかになったりね。
        /  /  /  |       フノ l    l、 \        新宮だと、大阪だから……西成とかか。
   __/   ./   '-‐y廴_____zイr‐=-f'     \      東京なら山谷とかかしらね。
  r ´ /   ./    ,  /: : : : : : : : : : : : : : :∧  |      \
 < ̄ /  /   //{: : : : : : : : : : : : : : : :.:∧ .|        \
  >'、__,'   /´  l: : : :‐- 、:_: : : : : : : : : ノ . l\       >
  |\__{_ / r-―ゞ‐、二二二__  イ  |  ヽ ― ´ヽ、
  |       rf壬_   __            '         }
  \         ̄―― ´       ` ‐- 、_ノ      ‐-‐ ´
    ヽ _ィ

601 ◆KcxXifcWsc:2011/11/20(日) 21:51:33 ID:wOqmbBag

              ,,===、、
              //    ヾ、
                 l:|      ヾ.
              __!__/:ヽ、___l|_
      ,. -‐_´:-: : : : : l: : : : : : : : : : :`: .、
      /‐/: :,: : : : : :, :l: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
      /: : /: : : : : /: /l: : : : ハ: l: : : : : : : l: :`、
     /: ,//: :/ : : :_LL_l: : : l:l レA、:_: : :、: l : : l
   ////: : :l : : : ∧/ l: : : リ l: |丶:`: : l: l: : :l
  / //l: : : l: : : /_V_ヾ: : |l _ヾ__ヽ: : : l:ll: : :l
      /│: : ,、: : :lT亦テl ヾ: l  T示┬l: : W :、:l
      l : ハ: : ハ`、'::,┤ ヾ   P:,:::ノ'lヽ: ト`,:x       そういうドロドロな人間関係とか、
       V  ヽ:l: :l `''´  ,   `''´'.: ヽl_ノ: N      その枠内から逃げる自分を書いた、ってこと?
         `  N: :ゝ、_   _    .ノ : : N : : l
         │: : :|  ≧ t - <: : /: : :ハ: : :l
            .l : : :|./ |,─ 、./ //: : : l: l: : :l
           .| : : :|   |ィ ヽ/ // : : :/彡l、: l
             |: : : |  .| ⌒/ //: : : /〃彡l l
            |: : : |  .| / // l l /,´/