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やる夫の君主論とできる夫の批判
1 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:10:48 ID:6/hUntv6

    __      このスレは…
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)    ニッコロ・マキャベリ著 『君主論』 と
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入     フリードリヒ大王著 『反マキャベリ論』を適当に比較するスレです。

           二人が別時代人なこと、そもそも過去の人である事を踏まえた上でご覧下さい。

2名無しのやる夫だお:2011/04/30(土) 20:12:02 ID:3jZ/.GTI
おお始まったか


3 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:13:17 ID:6/hUntv6
とりあえず前説から

4 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:13:50 ID:6/hUntv6








            ―――英邁なる、ロレンツォ・ディ・メディチ殿に―――







.

5 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:14:27 ID:6/hUntv6
       ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \
  / o゚((●)) ((●))゚o \  ほんとは鎧兜や宝石を献上したいんだお…
  |     (__人__)    |
  \     ` ⌒´     /


       ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \
  /  o゚⌒   ⌒゚o  \  でもやる夫は貧乏人だからそんなお金は持ってないお…
  |     (__人__)    |  
  \     ` ⌒´     /

 
       ____
     /⌒  ⌒\
   /( ●)  (●)\
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \   だからこの書物を献上しますお!
  |     |r┬-|     |
  \      `ー'´     /

6 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:15:17 ID:6/hUntv6

    / ̄ ̄ ̄\
  /        \    この書には、やる夫の経験と古代の歴史を照らし合わせ、
 /    ─   ─ ヽ
 |    (●)  (●) |   詳細な思索によって得た統治の知識が記されていますお。
 \  ∩(__人/777/
 /  (丶_//// \

       ____
     /      \     確かに、やる夫は殿下の様な人間から見れば
   /  _ノ  ヽ、_  \
  /  o゚⌒   ⌒゚o  \  身分が低くて卑しい人間かもしれませんお…
  |     (__人__)    |
  \     ` ⌒´     /  君主を語るに値しないと思われるかもしれませんお…

7 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:16:26 ID:6/hUntv6

      ____ キリッ     でも、そう考えて頂きたくはないですお!
    /      \      
   / \    / \     民の性質を知るためには君主の立場に立って、
 /  fてハ`  ィて刀 ::\    .
 |      (__人__) :::::::::::|    君主の性質を知るためには民の立場になって考える
 \      `^´  :::::::/   
 /     ー‐    \    必要があるんだお!

8 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:17:33 ID:6/hUntv6
   ___
  /     \ 
/   \ , , /\
    (●)  (●) \   故に、やる夫の知識はきっと殿下の役に立つお!
      (__人__)   |
      ` ⌒ ´  ,/   だから、この書を是非とも殿下に読んで頂きたくおもいますお!
          \
     _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ
 l  ( l / / / l
  l  ヽ       /

       ____
    //   \\     書の中身も、世間に溢れるようなもったいぶった
   /( ●)  (●) \
 /::::::⌒  、_!  ⌒::::: \  言い回しではなく、とにかく率直・簡潔な書き方をしましたお。
 |     'ー三-'     |
 \              /   見て欲しいのは文章の外面ではなく、中身ですお。

9 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:18:31 ID:6/hUntv6
                   n
                   l^l.| | /)
                   | U レ'//)
      ___      ノ    /   殿下がこの書に目を通し、
    / ⌒  ⌒\  rニ     |
   / (⌒)  (⌒)\  ヽ   /     その器量と幸運によって大きな成果を上げ、
 /   ///(__人__)///\ / `   /
 |       `Y⌒y'´    |   /      更なる繁栄が得られることを期待していますお!
 \.       ゙ー ′  ,/  /
  /⌒ヽ   ー‐   ィ  /
  / rー'ゝ        /
 /,ノヾ ,>         イ
 | ヽ〆          |

10 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:19:19 ID:6/hUntv6







                   ニッコロ
                 ―――やる夫・マキャベリが捧げ奉る―――







.

11 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:20:10 ID:6/hUntv6
         ____
       /     \ 
.    /   ノ '  ヽ\     …とまあ、
.  / /)(ー) (ー)u\  
  | / .イ    '       |   何でこんな書が世の中に残っているんでしょうねぇ?
.   /,'才.ミ).  ⊂つ  /
.   | ≧シ'        \
 /\ ヽ          ヽ
             フリードリヒ
―― プロイセン王できる夫 ――

12 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:21:09 ID:6/hUntv6
            ____
           /     \
          /  \   /\      ハッキリ言って、これはロクな書じゃありません。
        /   (●)  (●) \
      |         ´     |    この書に書いてあるようなことを行うものは、
      \       ⌒    /
    / ̄ ̄ヽ           \    きっと亡国の王になるでしょう。
   (「    `rノ          \
    ヽ   ノ              \
     |   |             「\   \
              der Große
     ―― 或いは、 大  王 ――

          ____
        /     \      …ですが、この書に対する反論は数あれど、
      / ⌒   ⌒ \
     / u (=)  (=)  \   未だにこの書が打倒されるには至りません。
    |      __´___      |
    \     `ー'´     /   嘆かわしい話です。

13 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:22:00 ID:6/hUntv6
         ___
       /     \
      /   \ , , /\ 
    /    (●):::::(●) \
     |       ___´__    |  故に、私がこの場で「完全論破」することに致しましょう!
      \      |r┬-|  ,/、
     , -‐ (_).ヽ`ー'´   ィヽ
      l_j_j_j と)         i
       ̄`ヽ        | l

14 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:23:04 ID:6/hUntv6
      ____
    /:::::::::  u\
   /ノ└ \,三_ノ\   ,∩__    「名君」とはこの男が持ち上げるような、
 /:::::⌒( ●)三(●)\ fつuu
 |::::::::::::::::   _'__   ||   |     かのチェーザレ・ボルジアのごとき
 \:::::::::   ´-―-' ,/_ |   |
   ヽ           i    丿    悪逆非道の人物ではありません!
  /(⌒)        / ̄ ̄´
 / /       /

         ___
      /)/\  /\ 
     / .イ ' (●)  (●)\
    /,'才.ミ).   、_',__,    \   例えばそう、かの古代ローマにおける哲人皇帝…
    | ≧シ'           |
    \ ヽ           /

15 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:24:17 ID:6/hUntv6








 ―――マルクス・アウレリウス帝の如き人こそが「名君」の名に相応しいのです!―――







.

16 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:25:31 ID:6/hUntv6
                                      _   _,
                                   ___,> Y´'ー-、
                                 _>z二_ ___`ー≧__
      ―――さてミクさんや。               >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
                               /        ヽ `Y′之>
      『君主論』とは、              .   /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
                               l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
      『反マキャベリ論』とは何ぞ?       |ハ |(●) (●) / / ,/レ′
                                `|   ヽ    「)'/|/
                                ヽ、_  ―  _,.ィT/
                                  / Eニ::ィ -、 |
                                 /::::;/ ヽ:::/:::/'::
                                /:::/へ ヘ/::::/:::
                                /:::::\ ヾミ::::/|:::

         /^>》, -―‐‐<^}
       /:::::::/,≠´:::::;::::::::ヽ.               マキャベリ
.      /:::::::〃:::::::::/}::::丿ハ  えっと、『君主論』は、やる夫さんが書いた
     /:::::::::i{l|:::::/ ノ/ }::::::}
      /:::::::::::瓜イ-‐ ´ ‐ ,':::::ノ  虚偽謀略バリバリの政治論ですよね?
.     /:::::::::::::|ノヘ.{、 ( フ_ノノイ
   /:::::::::::::::| /}`不´} ::::::::

17 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:26:34 ID:6/hUntv6
                                   __           _
                                 /iiヘ,, ‐::----::‐.._ ///ヘ
  で、『反マキャベリ論』はというと、          ,/-:..´: : : : : : : : : : :::///_. ヾ\
  フリードリヒ                        /::/: : : : : : : : : : : : ///|: : ヽ//
  できる夫さんが書いた反論で、           /// : : : ヘ : : i : : : :\ヾヽ|:: : ::×
                                  / /: : : :/ ヽ: ::|ヽ : :: : `,_ヽ',: : : : :ヽ
  「政治には道徳も必要だよ!」という本      /{: : :´/ 丿 ヽi ヽ\`: ::|::::i ',: : : : : ヽ
                                 /: :!: : /イ○     ○ i::::|:ヘ: : :::::: : : : ヽ
                             /: : :.!:./:::|  ′    u |:::|∠|ヽ::: : : : : : :ヽ
  ……だったかなぁ?                ./: : : :|V |:::ト,  丶フ  .イ: |≦-,__',: : : : : : : :
                           ./: : : : ,'  ヽ|  >-、-t ´ |::/|´:⌒:`',: : : : : : : :
                            /: : : : ,'    /::::::「ii | |// i⌒i>::',: : : : : : : :
        ,_   _
      、-ー'`Y <,___
   __≦ー`___ _二z<_
   > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<
  <之′Y(ヽ三/) ))   \三/) ))
    >{  ,'  |( i))),.  ,.l  ,   ゙i )))            30点
   | !、{  |' |::::|寸T ハT7} ィ, l
   ′J゙i, ゙i ゙.|::::|●) (●)| ハ|
      ゙i|゙i' |::::|   ,    |::/
      ゙iTィ|::::| ―   _ノ/
       │|::::|::ニE7,:::::/
       └K:::゙,r'\ト:::/
         l::::,´  ̄`Y

18 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:27:41 ID:6/hUntv6
/: : : : }://: : : : : : : : : : : : :.'⌒V|
: : : : : :/:/: 人: : : : : : : : : : : : : : : ⌒ヽ
: : : : /:/: (_0_)/: : : ;.イ: : : : : : : : : : : :.
: :./,/: ′: : :/:`フ ー| : : : : i: : : : : : : :.        うっ…赤点…
./: :.//,i : : : /:x=ァミx.|: : : : ハ : : : : : : i
i: :///,| : : /:《 んィ}゛|: : :.厶、i: : : /: : }|
Ⅵ,//,'|: :./j/  ヒぅソ | : /ん} |: : /: :.:.八
..V,'//,レ': i   '''''   jノ, ヒ:ソ ハ:/: : :/
 .ゞ≠i: : :.|          ''''' iソ: :/
    ` 、: :.|   (⌒ヽ     八 :!
      ⌒ヾゝ丶      イ: : : :|
   , -‐ァ:{    ノこr―‐=ミ: : :.:.|
                                       _   _,
                                    ___,> Y´'ー-、
                                   _>z二_ ___`ー≧__
    といってもまあ、極端に変な事は言ってない。    >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
                                  /        ヽ `Y′之>
    『君主論』の中でやる夫は色々と腹黒い事を.  /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
                                 l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
    推奨してるし、できる夫の方は何度も      |ハ |(●) (●) / / ,/レ′
                                   `|   ヽ    「)'/|/
    「君主の徳」について言及している。          ヽ、_  ―  _,.ィT/
                                     l 7Eニ::ィ1│
                                    └l´::::/ヽト
                                      |::::|´  ̄`i

19 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:28:47 ID:6/hUntv6
        _   _, 
     ___,> Y´'ー-、   
    _>z二_ ___`ー≧__   やる夫には「当時、戦乱が続いていたイタリアの平穏」
    >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <   
   /        ヽ `Y′之>  という悲願があった。それを可能とするような、
 . /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
  l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ )   強力な指導者の出現を願っていた。
  |ハ | (●)  (●)/ / ,/レ′  
    `|   ヽ    「)'/|/    
    ヽ、_  ‐-  _,.ィT/          できる夫には「社会契約」という考え方に則った
      l 7Eニ::ィ::/ /:::ー...、∩
     /     ヽレ:::::::::::::::::::| |- /}、   啓蒙時代の君主論があった。帝国や周辺大国の
      /      `、;;;..-.,,_ 丿},ノ / ノ
 ..   ./        l:::/⊂ニ  '"  ニ⊃ 政治道具にされたくない、という悲願があった。
   /        ノ′   `' ='''"´
                                /iiヘ,, ‐::----::‐.._ ///ヘ
                               ,/-:..´: : : : : : : : : : :::///_. ヾ\
                              /::/: : : : : : : : : : : : ///|: : ヽ//
  なるほど…                      /// : : : ヘ : : i : : : :\ヾヽ|:: : ::×
                               / /: : : 」_ ヽ: ::|ヽ_:_:: : `,_ヽ',: : : : :ヽ
  つまり、その辺りを押さえた上で、        /{: : :´/ _` ヽ::i´ \`: ::|::::i ',: : : : : ヽ
                                /: :!: : /イ{゜:i ヽiイiテヾ: : :i::::|:ヘ: : : : : : ヽ
  二人の意見を見なくちゃいけない、と。   /: : :.!:./:::代ソ   弋::ソ}|ヽ:|∠ |: : : : : : :ヽ
                              /: : : :|V |:::ト,  、_  .イ: |≦-,__',: : : : : : : :ヽ
                           /: : : : ,'  ヽ|  >-、-t ´ |::/|´:⌒:`',: : : : : : : : `、
                            /: : : : ,'    /::::::「ii | |// i⌒i>::',: : : : : : : : ::`

20 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:30:28 ID:6/hUntv6
         、_  _
       ィ-‐ ` Y <__
   _≦―'´__ _二z<_        ま、その上で、
    >ヾ  ̄, -‐ ´ ̄`┴<
  <戈、 Y  /        \      「ぼくのかんがえたさいきょおのくんしゅ」
    >{ /   l, 、 ,  ,l_   、 ヽ
   | ゝ{   l`寸寸T ハT7 } ,、 l     とか何真面目に論じてんのww厨二乙ww
   ∨ヾハ ∨ゝ (●) (●)|ハ|
      ヾi∨|     ,   |´
       ヽT、,_  'ー=-'.ノ        とか言うのもまた良し。
          | lヽ::ニヨ7l
          └l´:::/ヽ |`
                           __           _
                          /iiヘ,, ‐::----::‐.._ ///ヘ
                         ,/-:..´: : : : : : : : : : :::///_. ヾ\
                        /::/: : : : : : : : : : : : ///|: : ヽ//
  あんた…鬼だね…            /// : : : ヘ : : i : : : :\ヾヽ|:: : ::×
                           / /: : : :/ ヽ: ::|ヽ : :: : `,_ヽ',: : : : :ヽ
                        /{: : :´/ 丿 ヽi ヽ\`: ::|::::i ',: : : : : ヽ
                          /: :!: : /イ==  == i::::|:ヘ: : :::::: : : : ヽ
                      /: : :.!:./:::|  ′    u |:::|∠|ヽ::: : : : : : :ヽ
                        /: : : :|V |:::ト,  丶フ  .イ: |≦-,__',: : : : : : : :ヽ
                     /: : : : ,'  ヽ|  >-、-t ´ |::/|´:⌒:`',: : : : : : : : `、
                      /: : : : ,'    /::::::「ii | |// i⌒i>::',: : : : : : : : ::`、

21名無しのやる夫だお:2011/04/30(土) 20:31:44 ID:d/ID04c.
>厨二乙www
それが一番楽しそうに見えるから困るw

22 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:31:47 ID:6/hUntv6
                                        _   _,
                                     ___,> Y´'ー-、
  ま、一番アレなのは、偉人二人の本を、          _>z二_ ___`ー≧__
                                    >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
  偉そうに比較検討しようとしてる>>1だけどね。     /        ヽ `Y′之>
                                     /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
                                  l ,ィ {7Tハ::::T寸寸 |  }ノ |
  ま、それに関しての注意ってことで、            |ハ |《;・;》::::::《;・;》 / / ,/レ′
                                      `|   ヽ    「)'/|/
  以下どうぞ。                           ヽ、_  ―' _,.ィT/
                                      l 7Eニ::ィ1│
                                      'イ/ヽ::::`l┘
./: :.{//!.:.: : : :.′ !.:.:.:|: :.: : : : :| ヽ: : : : : : :}//}: : :
′:.:{//}: : : : :i  、:.:.:ト、: :.: : :.:|__ヽ: : : : :.:}//}: : :
: : :.:{//} : : : i:|´ ̄ ヽ:! ヽ: : :.:|   `Y: : : :.}//}: : :
:.: : :{//}.:.: :.:从y'斧ミx   ヽ: |イ斧ミx!: : : :八:´: : :    そんな逃げ腰で大丈夫か?
: : :.:`¨´:Y^j/:.{ 弋::ソ    ヾ弋::ソ |: : :/ : : : : : :
: : : : : : :.ト、ヾ:.|  ,,,,,,,    :!   ,,,,, 厶イ: : : : : : : :
: : : : : : :.| `¨:.         _ ι/ |.: : : : : : : :
: : : : : : :.|   丶    ー=ニ ´ ' /   !: : : : : : : :
.: : : : : : :|       >   __  イ     !: : : : : : : :
: : : : : : :.|        r‐┤     :|;‐‐、   、.: : : : : : :
.: : : : : : :|        |: :` ーt_r‐ ´: : :.}   ヽ: : : : : :

23 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:33:01 ID:6/hUntv6

. .         ,〃 ' ,ハj ,}リ   j     ―――オードリー・バーンからの注意―――
/   ,/  // / /  _} ,从_ ,,ノ}        マキャベリ
  /  ∠/ / /   '7/^弋_ ,ノj|     『反やる夫論』は『君主論』の各章に対する
/ /_/__,,ノ}/  ,ノ乏式,j   ,リ     反論、という形を取っています。
../_y彡j'うj^′    '弋j}_, {__,ノ′ .   
  弐^'弋ツ   、   ¬^ ∨     .  しかし、二人ともとうに故人であることから、
   ´^'冖^`   i \__ ' ' ' i、__,     やる夫からの「再反論」は不可能です。
   ' ' ' '       |  , /    j_ノ
..、                    厂´     二人が活躍した時代にも200年程のズレがあり、
ヽ\___,       _,ノう   ′      その間における変化というものは無視できません。
ミ__,乙´      ⌒¨´   /        
_,、          ¨´  /           「二人は同時代人ではない」ということを
弋_,             ′           念頭に置いた上でご覧下さい。
く_      _ _____ ..,,<,__,.ノ         
iト ミ 、_   ,//  i{、__彡′        
j,   `  ミy' /※  弋フ′   . '⌒ヽ, 
ノ}  ※==={={彡' ※   マj__ __,/  /  'く⌒丶、

24 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:35:24 ID:6/hUntv6
                                     _   _,
                                  ___,> Y´'ー-、
  要するに、どうしてもアンフェアに見えるのは、   _>z二_ ___`ー≧__
                                >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
  仕方がないところもある、ということ。       /        ヽ `Y′之>
                        .      /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
                              l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノヘ ))
  >>1のフォローにも限界があるので、    (( ,ヘ, |(●) (●) / / ,/ /
                               '、 `|   ヽ    「)'/|/ /
  本当の意味で「フェアな両論併記」を         \ヽ、_  ―  _,.ィT/=/
                                < l 7Eニ::ィ1    〉
  することは不可能だ、ということをご理解願う。   ゝ'イ/ヽ::::` 、 /
                                   i´ ̄ `ヽ::|
                                  j|       <
                  rェュ、
                  _ ...... _  {三心、,. -:-.、
     rェェz  ,,: :´: : : : : : `:ヾミ三心、: : :∧    二人の歴史観が、必ずしも現代の
    , ‐:.{三}}ヘ,: : : : : : : : : : : : : : : `寸三}: : : :∧
   ,: : : {三}j/: : :.{: : : :ヽ : : : : : ヽ: : :`寸}: : : :.:∧   定説とは一致しない、ということにも
   i: : : {三}′: : :ト、: : : :ヽ >‐ ミ‘,: : ∨ : : : : ∧
   |: : : {ニ;': :i: : :,' __ヽト ≧,ィ斧ミ、!: : : :i : : : : : :∧  注意してくださいね♪
   |: : : `:.i: :.|: :l:i´        弋::ソ '|:! : : |.: : : : : : :
   |: : : : :.|:!.:.:.:从 x≠‐  、    从{: : !|: : : : : : :
   |: : : : :从: : : :ヘ″   _   ノ  / !:.:.八: : : : : : :  また、二人とも歴史家ではなく、
   |: : : : : : :.ヽ: : :.:ヽ       イ:.厶イ  V: : : : :
   |: : : : : : : :.i `ヽ: {:.≧ 、‐ - ' /ヽ_   __V: : : :   「歴史を引用して自説を述べている」
   |.: : : : : : : :|   ヾ   f: ーァ_〈: : :}}:.Y´  ヽ: : : :
   |: : : : : : : :.|    _/{{:.:/{  ト、:.}}:.‘,   i : :   ことにもご注意ください。

25 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:37:12 ID:6/hUntv6
                                         _   _,
                                      ___,> Y´'ー-、
                                     _>z二_ ___`ー≧__
   あと、『君主論』『反マキャベリ論』の             >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
                                      /        ヽ `Y′之>
   それぞれの内容に関しては、              /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
                                   l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
   掻い摘んだ形で述べていきます。              |ハ |(●) (●) / / ,/レ′
                                         `|   ヽ    「)'/|/
   なので、詳しい内容・実際の表現が知りたいなら、    ヽ、_  ―  _,.ィT/
                                       / Eニ::ィ -、 |
   実際にそれぞれの本を読むべし。               /::::;/ ヽ:::/:::/'::
                                          /:::/へ ヘ/::::/:::
                                      /:::::\ ヾミ::::/|:::
   じゃ、ぼちぼち行きますか。                 (;;;;/| \;;;;ノ/:::
                                       /    〈:::

26 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:38:22 ID:6/hUntv6








                    ――― 第一章へ続く ―――







.

27 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:39:18 ID:6/hUntv6
続けて第一章を投下しますが、投下はこんな感じでよろしいですか?
間隔とか。

28名無しのやる夫だお:2011/04/30(土) 20:40:32 ID:d/ID04c.
大丈夫だ、問題ない

29 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:41:34 ID:6/hUntv6

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 {三ニ≧ュ、: : : : : :i: : : : : :i: :寸
 |ミ/⌒寸}}: : : : :.:ト、: : : :.:ト、: :ヽ
 |,/: : : ///: : :i: :/ ‘,:.:/zxi: /:}    第一章
. /: : : //∧ : : |:/xf斧j:./ ヒリj/:八
/: : : :,{三ミ∧:.:.|{弋::リ /  、 i/: i    『君主国における体制の種類、
: : : : :トミ三心:.ゝ    、_ /.:.:.:|
: : : : :|  `¨¨¨Y__≧   _, ′ : |      そしてそれはどのようにして獲得されたのか』
: : : : :|    /: : : : `:く : : : : : :.:|
: : : : :|     /=≠:'⌒>- 、:.: : :.:|
: : : : :|  f´: : : : : :/     Y: : :| />
: : : : :|  {! : : : : : {       |: : :.|./     ` 7´ ̄ ̄ ` 7
: : : : :|  |{ : : : : :.‘、ヽ    |: : :./     .::/      /
: : : : :|  |ト、: : : : : : :ヽ‘,クヘ:/〉     .::/      ,.イ
: : : : :|  |/∧: : : : : : :.:∨//∧} 、   ..::/     /´ノ }
: : : : :|  |//∧: : : : : : : ∨//,∧'__x≧≠―‐‐rf′ グ
: : : : :|  |///∧: : : : : : : ∨///ハ////////,へ <
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

30名無しのやる夫だお:2011/04/30(土) 20:41:44 ID:Dy5k3A1I
一番いい投下を頼む

31 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:42:24 ID:6/hUntv6








                      ――― やる夫の主張 ―――







.

32 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:43:08 ID:6/hUntv6

     ____       国家の政治体制は次の二つに分類されるお。
   /      \
  /  ─   ─\    
/    (●)  (●) \   君主制…国家が君主という 「個人の所有物」 である体制。
|       (__人__)    |  
/     ∩ノ ⊃  /   共和制…国家が国民全体の 「共有物」 である体制。
(  \ / _ノ |  |    
.\ “  /__|  |    
  \ /___ /     やる夫が特に述べるのは君主制国家(以下、君主国)の方だお。

33 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:44:18 ID:6/hUntv6

                     ――― 君主制国家 ―――

                    \\::::::::::::::\|│ ,」_,j:/ |ヘ./;;_ ̄   /
                    \\::::;;;;;;ノ ノ / 人\ ヘ,.二''ー、/ /
                        /_,.r// /.<(__)>,ヽ__ ゙'‐、_二ニ=‐
                       //  |│j(Oト-イO)///`ヘ.\
                   レ'´   .|│|. ̄ r  ̄ ィ"     \!   エジプトは俺の物
                     ,へ、_,|゙'':| jヘi:\.二./ー‐、   _
                        |::::::::::::::::::!|:::::::::::::::::::::::::::::::;!ブ:::::::`゙''i
                   ヽ::iヘ:::::::::::::::::::::::::;:-‐7゙i'",/:::::::;、::::/
                    l;|  ゙'''ト、::::::∠´  _//イ::::::/ |::!
                       j ゙̄~゙j,  ̄ヘヽ ̄,//   ̄l''" ̄|/
                        j ゙゙̄'ソ:!   ゝ|m|/    /:!.-―!
                      l   j:::::!  __((_))__ | ::|   !
            _,.-‐''"\‐ヘ-  .j::::::::ゝ\<◎>//:::::! イ゙/ ̄/"´\ヘ、
           //イ/i''"_|_j  /::::::::::|三.\  /三|::::::ヘ   |.  |_,こ7\トゝ____
     | ̄<_> ̄ ̄< ̄>.|  |‐く::_/ ̄| ̄ .`´  ̄| ̄ゝ::|. ̄ | ̄.| < ̄>    <_> |
     !.__ <>  __ .j  j/~へ  .| |:::::::::::::::::| |  ゙̄''ー-y | __  <> __/
     ヘ   |  |   |    / /「l.   .\| |:::::::::::::::: ヽヽ,__/ ̄ ゝ. ヘ.   |   |  |  /
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                              ゚・ *:  : *・
                          *・ ゜゚・ * :  .。. .。.:  *゜
                       * ・゜ ゚・ *: . .。.: *・ ゜゚  ・ *  :..
                     。. ・ ・*:.。 ∧,,∧  .∧,,∧   .:* ・゜
                        ∧∧(´・ω・`)(´・ω・`)∧∧   
                       (´・ω・`).∧∧) (∧∧(´・ω・`) 皆のものだよ!
                       | U (´・ω・`)(´・ω・`) と ノ
                        u-u (l    ) (    ノ u-u
                             `u-u' `u-u'

                     ――― 共和制国家 ―――

34 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:45:18 ID:6/hUntv6

      ____        次に、君主国を次の3つに分けて考える必要があるお!
     /\  /\
   /( ●)  (●)\        1.世襲の歴史が長い君主国
  / :::::⌒(__人__)⌒:::::\
  |     |r┬-|       |    2.領土の一部が新しい、世襲君主国
  \     ` ー'´     /
                         3.完全に新しくできた君主国

35 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:46:22 ID:6/hUntv6

                     1.世襲の歴史が長い君主国

:::::::::::::::::r┘´    `了`ー‐',../ /Y' /1
::::::::::::::::::〕  _/ ̄'y'  ,√ ., ィくヽ7.//   俺がファラオだったエジプト第18王朝は、
::::::::::::::::「 //   /  /  / lヾ、ソ〈〈    
;;;;::::::::::::| {::::|   / ,.7  /'ヽ!ト,{ |   ',,    300年弱もの歴史を持つ。
::::::::::::::::| |::::ヽ、/ ∧|. /  `` \ 》   
;;;::::::::::::::ヽ|:::::::::Y 九ヽ|: /     ,ィ'´八
`,>;;::::::::::::、ー//ー1 |:/     `ー/ ! / |   まあ、わかりやすい「歴史の長い世襲君主国」
'__;;;;;;;;:::::::::「`!7 「`〈. !|、   /´ | ハ |   
    ___  ̄| !.|‐|  | ! 「` ‐'   // |: |   ではあるな。
ヽ、/:.:.:.:.`ー| ' |iii|  |`7     // .! !   
:.:.:.`ヽ、:.:.:.:.L..⊥⊥..」``ー―‐, l/  i!
\:.:.:.:.:`ヽ、:.:.:.:ー:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.く__'       「世代交代が起こるくらいの長い歴史がある」
  \:.:.:.:.:.:.:`ヽ、__:.:.:.:.:.:.:.:‐‐‐':.:.く_      
   `Tヽ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.---:.:.':.:/      というのがミソだ。
    |  \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧

36 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:47:23 ID:6/hUntv6

                  2.領土の一部が新しい、世襲君主国

          __
      _, -' ´___\
   , '´ _,-'´, -――- ゝ、
  /  ./ /      l ト、\    まあ、俺みたいな王を想像すればいいんじゃね?
  \__/ /l / /  , /l'| ト、l ',
   l | / l/|7ニイ´/〃| -L.l !
    l | l |  (○) / (●) .」 |   え?俺が誰だって?
   彡彡彡    (__人__)   .ミミ
     |     |r┬-|      |
     \___`ー'´__/    はぁ?決まってんだろ?大王だよ大王
       / 、 l. i l
    lニ( , 〈U┳U          アレクサンダー・ザ・グレートだっつーの!!
γ ̄ヽ┻) ) ━┫           
  | O | (ン ヽγ ̄ヽ、
  ヽ_ /’    | 0 ||.        大王っつっても、プロシアの小僧とは格が違うんでw
         ヽ_ /’

37 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:48:10 ID:6/hUntv6

                     3.完全に新しくできた君主国

                       来 い 奪 こ |    |  今 恐 拳
                       る つ い の 了从从  よ 怖 王
                       が で た 命 (ヽ)))|  り. の
                       い .も く   /'')) "〈  始 伝
                       い  ば  (,,,(从ノ|  ま 説
                        /     (;;  {;;;;;;;;t  る は
                       ・  _,,,,r''{{;; ソ;;;;;;;从;;;ー、___/
                      ミ)⌒tt ,i;;" {{:〈リ〈;;"从从//"iシ彡;}
                      シ'/(,t、;;i、ii'、、从ヽijj、リ,,レii,、、jj,,,|シ彡;}
                      ;;j iミ、ミ''''',,=、ーミ'';ノri-z'''z,、'''';彡}彡与
                      〈 :::::::~" ̄ ̄フ彡;;i〉" ̄ ̄´'"リ:/i|)
                      、', :::::   ::::::( ,リリ:i :::::::::::''  リ/)リリ
                      ,〉', ::::::::.....::::::::r'ニ:::ノ>ヽ、'"  /イ=/ノ
                      'ー't ::::::::::::::":::`~:::"'´    /:: ,'イリ
                      ;:;;;;', ":::''"::::: ,,、''ェ::' 、   ;;;; ,' i,))
                      ;:;;;;;;', ii   ''" ''""" `'   ;; ,'ノ|i,,,,,
                      ;:;:;;;;;;', ヽ::  ,、 ''"::::`'   i::/:: ||  ~''
                      ;:;:;:;;;;;~' 、  :::::::::::::::::   /;;;  |~' 、
                      ;:;:;:;:;;;;;;;;;;~' 、 :::::''"'':::" /;;;;:::::  |;;;;;;;~'
                      、、;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`'ー――'";;;;":::::  i;;;;;;;;;ノ
                        ~'' ー、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;''":::::" :: |;;;、'"

38 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:49:23 ID:6/hUntv6
       ____
     /_ノ  ヽ、_\        新しく出来た君主国でも、その成り立ちで
    /( ─)/)(─)\
  /::::::⌒///)⌒::::: \     更に分類できるけど…
  |   /,.=゙''"/      |  
  \. i f ,.r='"-‐'つ   /     ま、その辺はまた後で述べるお。
  / i    _,.-‐'~    \
    i   ,二ニ⊃

39 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:50:23 ID:6/hUntv6
               ∩_
              〈〈〈 ヽ  要するに君主国が新しいか古いか、それとも
      ____   〈⊃  }
     /⌒  ⌒\   |   |   その混合型か、ということが問題になるお!
   /( ●)  (●)\  !   !
  / :::::⌒(__人__)⌒:::::\|   l
  |     |r┬-|       |  /  次の章から、それぞれの場合について具体的に
  \     ` ー'´     //
  / __        /      述べていくお!
  (___)      /

40 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:51:04 ID:6/hUntv6








                  ――― やる夫の主張 終 ―――








.

41 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:51:58 ID:6/hUntv6








                      ――― できる夫の反論 ―――








.

42 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:52:28 ID:6/hUntv6
       ___
     /   ヽ、_ \     ―――いやまあ、分類するのは勝手ですし、
    /(● ) (● ) \
  /:::  __´__   :::::: \  分類自体にケチをつけるつもりはないですけど……
  |  l^l^lnー'´       |
  \ヽ   L        /
     ゝ  ノ          その前に言わなきゃいけないことがあるんじゃないですか?
   /   /

43 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:53:31 ID:6/hUntv6
         ____
       /      \      そう、「何故、国家というものがあるのか」。
      / ─    ─ \
    /   (●)  (●)  \  . やる夫の言葉を使えば、「君主国において人々が
    |     ___'___      |
     \    `ー'´    ,/  . 君主に従う―――その権威権力の源はなにか?」
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |
   /    / r─--⊃、       これが、一番最初に述べられるべき事でしょう。
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |

44 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:54:34 ID:6/hUntv6
            ____
           /     \      これは、要するにこういうことです。
          / \   / \
        /  (●)  (●)  \    「集団が団結して行動する時は、集団を取りまとめ、
      |         ´      |
      \      ⌒    /     意見の統一を図る指導者が不可欠である」
    / ̄ ̄ヽ           \
   (「    `rノ          \
    ヽ   ノ              \ だから指導者が皆から「選ばれる」ことになります。
     |   |             「\   \

45 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:55:20 ID:6/hUntv6

For expample...

                , -=ニニニ≧ 、
            / ´+ ※  ※ +ヽ\
          // +_r冖^::丁:「:トミヽ、\ヽ、  じゃ、薔薇乙女のリーダーは翠星石ですぅ!
            〃 /:l:::l::j::.::l|:::|::|::.:ヽ::.\}〈
.          ハ/::.::.:|::.|::l::.::l|:: ト:レく::.::、::.:lハ  もちろん人気的な意味で!!
         l {::.::.::.l|::|::|:::/|l:::| l|x=ャ、|::.:l}::.ヽ
         | l::.l::、::Vィ7厶lハ:j ヘ:::ノ!|ハノ|::.::.:\
         `T:ト、:ヽヽれ:::〉  ,  "リl ノ:_::_::_:::ヽ、
.            ヽ:::ヽ::\ミ`゙  <__} ,.仏 ト{ r'´: :`丶ミー--冖、
              `ヽト、`丁≧┬r彡' _」/ ヽ: : : : : : : :`: : :八:_ヽ-ュ             /^h
             j:::} }:」 rー≠()く⌒ヽ  \: : : : : : : : :/イ l「 ` ー--―rv、  / //
             /:::| /: r1V/ノlト、\_}\ >r  ̄、l ,‐┐ヽV | |        { l|冫´-クノ
               /::.:「//: r1イ / |:ト、\   `丶、 /|ヽ }_:_:;:ィ! Y¬ー- 、  }||廴/
           /::.:rく: : : >}{// |::Vヘ }  r-vハ ̄`ヽノ::.::∨ト、ハ\    ̄

                   l|   l  l_|_|_|! L.  |! | l|  l/ ̄ ヽ |
                    l!  l ̄|´l  l  |! |´  |! l l| /       ∨
                  l  ',  !l _ , === 、:l l |! l l| 」  何    V
                  ヽ lヽ川ィ´, イ::::.ヽ ヽ! ',l|!.::l l|〈   故    }
                  l 丶 ハ. l! { 〕:::::..|       |   :    /
                  :|   ハハ  弋こtソ          \     」
                  | /.::::ハ  `¨¨ ´         /     /
                  | ,  .:: l ;;       ,     / そ あ {
                  ::! _/ ̄ ̄\          {.  ん あ 〉
                   / な ど こ ヽ    , -- 、 | な    |
                   | の .う れ |     ヽ二ノ }   :   /
                   }  : い. は ∟_      ノ'´`ヽ.__.//
                  l〈. ? う    |´\     r ―― ----
                  ||    こ     |:.:.:.: >‐-- |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
                  !: \.  と    /:.:.: :.:.:.:/こヘY}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
                  -:― ヽ. ___/‐- 、:.:.:乂りソ」:.:.:.:.:.:.:.:.:: .:.:.

46 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:56:10 ID:6/hUntv6
                ∩_   
              〈〈〈 ヽ
      ____   〈⊃  }     もっと具体的に言えば…
     /⌒  ⌒\   |   |
   /( ●)  (●)\  !   !     揉め事の裁判には「裁判官」が必要です。
  / :::::   __´___  :::::\|   l
  |      `ー'´       |  /     敵と戦うには「司令官」が必要です。
  \             //
  / __        /        会議には「議長」が必要です。
  (___)      /

47 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:57:14 ID:6/hUntv6

           ―――そして、彼らが己の業務を全うするには―――

          __                 
   _,,,, -‐''''.´ ̄    ̄'''ー=x                       , -──‐‐-、
 /''::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`'=、                  / ,-─==-‐‐、\
/::::::::::::::::::::._;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_::::::::::::::::::::|                  / ,,__丶 ノ _,,、 ヽ
::::::,, -''゙ ̄_ ,,. __ _x_ __ `'''::、::::::::i                  i '-、_)ハ /__丿 l
゙Y゙ ィ '´_,,,;;::==--竺:-=::ミ、-.`ュノ                  |   '`ー゚」  L`゚‐'  l
=:}''ッ〔c_゙:::::::::::  ..:::::::::::::::::::..`‐ミ{                 __| ,,、--└Li┘---、 |___
:Tヽ;:;;/`'ァ‐。x;;;,___,,,;;;;ィTi、__                { ti/   /\   \iァ }
.{.iヽY  (_ _ノ〉   K(´゚ )`l:/ }::::、゙ヽ、              Y    ./´ ̄`\   Y´
::ヾ,`|        | ゙ー  ,lイ /;;:;:ヾ、::.\            ノ  ∠__/\_ヾ、  ヽ
,w'゙Yl       rV'〉   .,!ソ'' "ミ::jノ:::::::::::`ー         / /  /  i  ヽ ヽ   \
, .}ミi、     ` '    /ミリ ミ ミ::::::::::::/i::::..        i  /   ,'    i   ヽ ヽ   !
ミ,, ヾiミヽ, -=ニニニ= ,,ムジ ,,ミ'゙::;ィ゙:://:::::::.       | i   i     i    i  }    }
:::ミi, l:;:;ゞiミx、_   _,,,イミジ 彡゙://::/./::::::::::::    、-‐‐┤ :   !     !    }  ! ノ ノ‐-
:::::::ミ、ヾ、:;゙ヾi}エケZ゙エヅ:/ ミ:;ィ゙ ,,イ::j'./:::::::;;;;_::        ヽ ヽ  ヽ丶   !   ノ ノ  /  

        司令官                           裁判官

               ―――何らかの形で「特権」が必要なのです―――

48 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:57:41 ID:6/hUntv6

    /´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : }}: : : : :`:ヽ   当然ですね。
   ヘ||: : : : : : : , :r ,=_'_‐_´_ ` '‐= JL: : : : : : :
  |: ||:||, - , = r´': / ,-, フ ` '_r‐>-、= -、: : :    僕が突撃命令を出しても無視し、
  ヘ: >/竺ヽ}: : : r //:|´ r‐'´/   ヽ: : ヽ:     
  ヽ{ !焦ンノ 二 } ノニノ .ノ  人 /_ノ  \: :    何も言ってないのに突撃する。
   {`'‐'-´ ‐::´:`´ノ人、 ヽ ヘ ´ノ  、  ヽ-    
   {/::´::::::::::::/{  ・ヽ, ノ、‐`/ `i     
   /:::::::::::, r ' ´  ヘ ノ   ヽ_,,、 !、   /   それでは話になりませんから。
  /,::: r'i´゚ノ     `       | \_ ノ 
  '´  | `r _ - 、             |  /   
     .| 'ヽ ワ '          | /       裁判官達にしたところで、
     |  `   _ , -― ' ‐_、  ヽ、     
      ヘ  r_'´- ‐  ̄      r`ヽ、<: :    彼ら以外の判決が通っては困るでしょう。
       ヽ            ノ  ヽ \:    
        ヘ       , ‐ ´´  ̄ ̄ >==
         ' - -, 、r = ´ _, - ‐_, '''''/: : : :    それでは無秩序と変わらない。
          /‐=`|  r'´r―ツ ´ ~: : : : : : :
         {-‐i .|, -'―': : : : : ○: : : : : : :

49 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 20:59:00 ID:6/hUntv6

      _.. ‐'''''''''''' ‐ 、      要は、その「特権」を得たものが「指導者」なわけですが…
     ,r'        \
    / ⌒、:::::::      ヽ,
  . /( ○)::::::::::::⌒    ..i   重要なのは、その特権が「集団の幸福のために」
    i.    ::::: ( ○)     |
   \ _´__         /   与えられた事であり、「集団の幸福のために」
.      \  ̄    .__/
                    使われるべきだ、ということです。つまり…

50 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:00:08 ID:6/hUntv6

  /.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
/: : :             \
: : : :              \
: : : :                 \
: : : :.._        _      \――― 「国家最高の特権」を持つ君主とは、
: : : ´⌒\,, ;、、、/⌒`       l
::;;( ○ )::::ノヽ::::::( ○ );;:::    |    即ち「国家第一の下僕」だということですよ ―――
: : ´"''",       "''"´       l
: : . .      ゝ         /
: : : : :.  ー--- ‐'       /.
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : イ\
: : : : : :.``ー- -‐'"´        \
. : : . : : .                   \

51 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:01:15 ID:6/hUntv6
         ___
       /     \      であるから、「暴君」などというものを弾劾するのに
      /   \ , , /\
    /    (●):::::(●) \    一々道徳を持ち出す必要はないのです!
     |       ___´__    |
      \      |r┬-|  ,/、
     , -‐ (_).ヽ`ー'´   ィヽ   何故なら、彼らはそもそも「契約違反」を
      l_j_j_j と)         i
       ̄`ヽ        | l   犯しているのですからね!

52 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:02:31 ID:6/hUntv6

    ____ _        また、「正統な君主の条件」というものも考えられるでしょう。
  /          \     
/              \     それはこういうものになるはずです。すなわち…
    _            丶  
   ノ }    ⌒\   /⌒ l
  / .ハ ::;;(  ●)  ( ●)|  1.人民から正統だと認められた「継承権」による場合
 .// .ム-,..,. ´"''"  , "''"´ l  
.ヽ! ' ' ! ヽ  、__ ,_,   /   2.選挙権を持つ人々による「選挙」によって選ばれた場合
|フ入     l       /.   
ヘ ヘ      ト 、 _ 、´.      3.「正統な理由による戦争」で征服した場合
..  ヽ ',    jァ / / ! ヽ    
   /ゝ.._..ノ`Y Y /   }
    ',       l}_|./   j    このいずれかを満たす者こそ「正統な君主」なのです。

53 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:03:26 ID:6/hUntv6








                  ――― できる夫の反論 終 ―――








.

54名無しのやる夫だお:2011/04/30(土) 21:04:03 ID:WVHis5mM
やっぱ時代の差があるよなー二人の主張は

55 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:04:28 ID:6/hUntv6
                                        _   _,
                                     ___,> Y´'ー-、
                                    _>z二_ ___`ー≧__
                                    >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
     うっわー、                        /        ヽ `Y′之>
                               .   /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
      大王飛ばしてんなー…              l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
                                   |ハ |(●) (●) / / ,/レ′
                                    `|   ヽ    「)'/|/
                                    ヽ、_  ―  _,.ィT/
                                      / Eニ::ィ -、 |
                                     /::::;/ ヽ:::/:::/'::
                                    /:::/へ ヘ/::::/:::
                                    /:::::\ ヾミ::::/|:::
         /^>》, -―‐‐<^}
       /:::::::/,≠´:::::;::::::::ヽ.
.      /:::::::〃:::::::::/}::::丿ハ
     /:::::::::i{l|:::::/ ノ/ }::::::}   やる夫さんはジャブから入った感じなのに…
      /:::::::::::瓜イ-‐ ´ ‐ ,':::::ノ
.     /:::::::::::::|ノヘ.{u ( フ_ノノイ
   /:::::::::::::::| /}`不´} ::::::::

56 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:05:45 ID:6/hUntv6
                __  _
  _,...._rzュ_,. -:z: : : : : :-.、 {//},:'´: : :`ヽ
,.イ: : : ///: : : : : : : : : : : : :.{//}: : : : : : : ヽ
: : : : :ムイ: : : : : : : : :..: : :ヽ:.:{//}: : : : : : : : :.   でも、いきなり有名な言葉来ましたね。
: : : :/: : : : : : : :.i: : : : : : : :ヽヾ∧: : : : : : : :
: : :/: : : i: : : : : :ト、:_:_: : : : : :.Ⅵi∧: : : : : : :
: :..′: :..:ト、: : : : | ヽ: : : : : : :.l}}ヘ/〉: : : : : :      「君主は国家第一の下僕」
: : i:./i: :..:|´ヽ: : :.:、 f'笊ミx: : : lミ}/¨ヽ: : : : :
: :.j/: l:..: :{ xzュ、ーヾ:、弋:ソ i:|:..:|リ    ヽ: : :
:/: :八:.从{弋:::}        从:/      ヽ: :    やっぱできる夫さんといえばこの言葉が
: : : / ヾ: ヽ ´  `      /|′      丶
: : /    `ヾゝ   t フ  イ :|rt           一番有名ですよ。
:../        ≧__-く  ,'イヽ        
/        __rf{ハ:{: r<: : : : /7-‐ 、    
      Y´ rf:{{:.r=く}}: : : :xf/     ヽ

57名無しのやる夫だお:2011/04/30(土) 21:05:50 ID:d/ID04c.
>>52
>3,「正当な理由による戦争」
大王!そんなものは果たして存在するのでしょうか!

58 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:06:54 ID:6/hUntv6
      ,_   _
    、-ー'`Y <,___       
 __≦ー`___ _二z<_                    マキャベリ
 > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<     正確にはそこ、『反やる夫論』だと、
<之′Y´/        \
  >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i   「君主は国家の絶対的な主人ではなく、第一の臣下」
 | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l
 ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|   という風になっている。
    ゙i|゙i'(1    ,    |      
    ゙iTィ.,_   ―   _ノ
     │「ィ::ニE7 l        
      └l´:::::::,r'r ==ミ!r ァ7
       !:::::|´ |!    /7 /  
       l::::::-ァ⌒}   / / /^}
       ヽー' ̄ ―-L∠/ ´

        ,_   _
      、-ー'`Y <,___
   __≦ー`___ _二z<_        「国家第一の下僕」と言う言葉が出てくるのは、
   > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<
  <之′Y(ヽ三/) ))   \三/) ))  『ブランデンブルク回顧録』という、
    >{  ,'  |( i))),.  ,.l  ,   ゙i )))    
   | !、{  |' |::::|寸T ハT7} ィ, l      この後の、できる夫の著作なんだってさ。
   ′J゙i, ゙i ゙.|::::|●) (●)| ハ|
      ゙i|゙i' |::::|   ,    |::/
      ゙iTィ|::::| ―   _ノ/
       │|::::|::ニE7,:::::/

59 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:08:18 ID:6/hUntv6
      ,_   _
    、-ー'`Y <,___       
 __≦ー`___ _二z<_      
 > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<     ただ…その部分に関して、『君主論』の第一版では、
<之′Y´/        \
  >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i   「君主は国家の絶対的な主人ではなく、最高行政官」
 | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l
 ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|   になってたりする。
    ゙i|゙i'(1    ,    |      
    ゙iTィ.,_   ―   _ノ
     │「ィ::ニE7 l        なんでも、ヴォルテールが編集入れたらしいよ。
      └l´:::::::,r'r ==ミ!r ァ7
       !:::::|´ |!    /7 /  
       l::::::-ァ⌒}   / / /^}
       ヽー' ̄ ―-L∠/ ´
                                __           _
                              /iiヘ,, ‐::----::‐.._ ///ヘ
                             ,/-:..´: : : : : : : : : : :::///_. ヾ\
  でもそれじゃあ、                /::/: : : : : : : : : : : : ///|: : ヽ//
                             /// : : : ヘ : : i : : : :\ヾヽ|:: : ::×
   大分ニュアンスが変わりません?     / /: : : :/ ヽ: ::|ヽ : :: : `,_ヽ',: : : : :ヽ
                            /{: : : / ⌒ ヽ:i⌒\`: ::|::::i ',: : : : : ヽ
                              /: :!: : /イ○     ○ :i::::|:ヘ: : :::::: : : : ヽ
                          /: : :.!:./:::|  ´      |:::|∠|ヽ::: : : : : : :ヽ
                            /: : : :|V |:::ト,  O    .イ: |≦- ',: : : : : : : :ヽ
                         /: : : : ,'  ヽ|  >-、-t ´ |::/|⌒!  ',: : : : : : : : `、
                          /: : : : ,'    /::::::「ii | |// i  i   ',: : : : : : : : ::`、

60 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:09:52 ID:6/hUntv6
      /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
      /: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
    /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',   若いなぁ…
    /: : /: : : 斗--、 :|: : : : :|: : | ,ィT: ',: : :ヽ : !
    |: : |: : : : : |: /  \: : /|: : r 、 : : :.|.: : : ト、:   いやまあ、言わんとする所は分かるけど、|
    |: : |: : : : /!/    | :/ |:.:(ヽ、`\:|.: : : | V
 . < : 」_: : /  _   _|/   レ. \ \ \ : |     読む相手の事を考えたら、もうちょっと
 . <:: |. 小{  `゙''''''        ‐-\ \ \_
    厶ヘ ハ U      、 r--‐-、 >、    `ヽ  言葉を選んだ方が良いんじゃないか?
      \_!          ' ` ‐-、 ``      `、
  _, r´:/ : :| ヽ    r‐--っ   /\         `、
,´:.:.:.:./:.:.:.:.::| | \    ̄   /ヽ :`ヽ         ヽ
.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:|  \ ヽ _ , ィ ´ |::.:.:ヽ: : `、        `、
:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.|    >-、ー_'/   !::.:.:.:.:ヽ: : ` 、 __ ___i__
        ―― ヴォルテール ――

                 ―――という意図かは定かではないが…―――

61 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:11:23 ID:6/hUntv6
       ,_   _
     、-ー'`Y <,___
  __≦ー`___ _二z<_     
  > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<
 <之′Y´/        \   ニュアンスを変える事がヴォルテールの狙いだった、
   >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i
  | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l   気がするけど……
  ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|
     ゙i|゙i'(1    ,    |
     ゙iTィ.,_   ―   _ノ      やっぱ大王としては「下僕」の方がしっくりきたんだろうね。
      │「ィ::∩ ノ ⊃
      /´:,r/:ヽ__ノ        何せ奴はドMだからな。
     (::::::V::::::/ `i:i
                                  rへ __  __
                                      /: : : : : : : : Y: :ヽ
                                /: :./ l: :.lヽ: : :ヽ: : :ヽ
.                                //: :// l: :|\ヽ : :',: : :. ',
      あんた何言ってんだ…           / l: :/ ○ 丶l ○ l: : :ハ: : : :',
                                /: :l: :l@┌‐┐ @u: :/: :l: : : :.',
                            /: : :ヽl.\ |   !   /:// l: : : :..i
                            / : : : : l.  └‐┴‐<     l: : : :. l
                           /: : : : : :! ./l/l// 01i,  l: : : : : l

62 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:12:27 ID:6/hUntv6
                                         _   _,
                                      ___,> Y´'ー-、
  いやいや、大王は真性ですよ?                _>z二_ ___`ー≧__
                                     >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
  身を削るような政務。                     /        ヽ `Y′之>
                                      /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
  窮地に飛び込んでいく行動。                l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
                                    |ハ |(●) (●) / / ,/レ′
  極めつけは、性格キツいお姉ちゃんが好きで、       `|   ヽ    「)'/|/
                                  r、     r、_  ―  _,.ィT/
  温厚な嫁に冷や飯を食わすという所業。       ヽヾ 三 |:l1l 7Eニ::ィ1│
                           .       \>ヽ、|` }/ヽ::::`l┘
                                   ヘ:::::ノ::`'ソ´ ̄ `|::::|
                                    /´::::::/j|     |::::|

63 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:13:26 ID:6/hUntv6
         _   _,
      ___,> Y´'ー-、    .,r'´ ̄ ̄`゛''‐ 、
     _>z二_ ___`ー≧_ , ' .        \
     >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 ,'    /         `i
    /        ヽ `Y′(,  /          ',   間違いなく、大王はド…
.   /  ,  l、 、 , 、 |    r'¨ ̄`゛''‐ /      }
   l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  .|! ィ.,_    }    /   }
   |ハ |(●) (●) / / ,/\‐ ̄ ̄ィ. ,__/   ./
     `|   ヽ    「)'/|/::::::::\.`゛''‐ミ_ー^ー`
     ヽ、_  ―  _,.ィT/:::::::::::::::::: ̄ ̄/
       /::::/\:::::::::::::::;;;>--ー''  ̄
      /::::<  ̄ \::::::::::/ ―' ン、
                              /: : //: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :  ̄`ヽ、.| .
                            /: : /:/: : : : : : : :ヽ: : : : : : lヽ、: : : : : : : : : :l、::|,
                           ./: : : :/ `/: : : : : : : :/´ヽ、: : : :| |ヽ、: : : : : : : : |、
   本スレでは何ら大王の          ´: : : :/  l': : : : : : : ::/.|、_|\: : ::|__|,-|ヽ : : : : : : : :|'
                           : : ::./  |: : : : : : : :/| | | |\: .| | | `l、: : : : : :.|
      名誉を毀損する意図は          /   |: : : : : : /,,,==、、| | .|\! !=,,,| ヽ: : : : :/
                           . /     |: : : : : /.ll、 )ll|  !. | |l  ll|l |\: : : /l
               ありません!!   /     !、: : :/  ゙゙==''      ゙゙=''゙゙  /ヽノ /
                            ___   ゝ、:|     !〜〜〜‐      .| |::ノ
                            \,      \.|、    |::::::::::::::::::|    / /'´
      ありませんからー!!         /         `ヽ、_  |:::::::::::::::::::| ___ノ゙∨
                             ̄ ̄        `ー--,-、―,''''
                                             , '´l. :ヽ,./ `lヽ
                                            / ,∧ ノ-、 /、, `l,,

64 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:14:20 ID:6/hUntv6
         、_  _
       ィ-‐ ` Y <__     
   _≦―'´__ _二z<_      ま、大王が被虐的な性癖をもってるっぽいことは
    >ヾ  ̄, -‐ ´ ̄`┴<    
  <戈、 Y  /        \    おいといて。
    >{ /   l, 、 ,  ,l_   、 ヽ  
   | ゝ{   l`寸寸T ハT7 } ,、 l   
   ∨ヾハ ∨ゝ (●) (●)|ハ|   この大王の言葉には、本の中で述べられている事に
      ヾi∨|     ,   |´     
       ヽT、,_  ―  _ ノ      加えて、もうちょい説明を加えておこうかと思う。
          | lヽ::ニヨ7l       
          └l´:::/ヽ |`     
                               __           _
                              /iiヘ,, ‐::----::‐.._ ///ヘ
                             ,/-:..´: : : : : : : : : : :::///_. ヾ\
      だから黙れよ             /::/: : : : : : : : : : : : ///|: : ヽ//
                           /// : : : ヘ : : i : : : :\ヾヽ|:: : ::×
                           / /: : : :/ ヽ: ::|ヽ┘└ :: : `,_ヽ',: : : : :ヽ
     ……説明って何です?         /{: : :´/ 丿 ヽi ┐┌`: ::|::::i ',: : : : : ヽ
                           /: :!: : /イ==  == i::::|:ヘ: : :::::: : : : ヽ
                          /: : :.!:./:::|  ′     |:::|∠|ヽ::: : : : : : :ヽ
                         /: : : :|V |:::ト,.  △   .イ: |≦-,__',: : : : : : : :ヽ
                        /: : : : ,'  ヽ|  >-、-t ´ |::/|´:⌒:`',: : : : : : : : `、
                        /: : : : ,'    /::::::「ii | |// i⌒i>::',: : : : : : : : ::`、
                       /: : : : : i     ./:::}:::::| ii |´\ /i01.i:::::::',: : : : : : : : : :`、

65 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:15:18 ID:6/hUntv6
        ,_   _       
     、-ー'`Y <,___    
  __≦ー`___ _二z<_    
  > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<       うん、大王の統治に関する事柄を語る上で、
 <之′Y´/        \     
   >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i     絶対に外せない要素があんの。
  | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l 
  ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|    
     ゙i|゙i'(1    ,    |    
     ゙iTィ.,_   ―   _ノ       それは…
      │「ィ::∩ ノ ⊃
      /´:,r/:ヽ__ノ         
     (::::::V::::::/ `i:i  
      \:::/-‐::::::/  
                               /iiヘ,, ‐::----::‐.._ ///ヘ
                              ,/-:..´: : : : : : : : : : :::///_. ヾ\
                             /::/: : : : : : : : : : : : ///|: : ヽ//
                            /// : : : ヘ : : i : : : :\ヾヽ|:: : ::×
        それは?             / /: : : :/ ヽ: ::|ヽ : :: : `,_ヽ',: : : : :ヽ
                            /{: : : / ⌒ ヽ:i⌒\`: ::|::::i ',: : : : : ヽ
                            /: :!: : /イ○     ○ :i::::|:ヘ: : :::::: : : : ヽ
                           /: : :.!:./:::|  ´      |:::|∠|ヽ::: : : : : : :ヽ
                          /: : : :|V |:::ト,  O    .イ: |≦- ',: : : : : : : :ヽ
                         /: : : : ,'  ヽ|  >-、-t ´ |::/|⌒!  ',: : : : : : : : `、
                         /: : : : ,'    /::::::「ii | |// i  i   ',: : : : : : : : ::`、
                        /: : : : : i     ./:::}:::::| ii |´\ /i01.i   ',: : : : : : : : : :`、

66 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:16:25 ID:6/hUntv6
                             *   *   *
                          *  .※  ※  ※.  *
                        *  ※ ☆ ☆ ☆ ☆ ※  *
                       *  ※ ☆   ※ ※   ☆ ※  *
                      *  ※ ☆  ※   ※   ※  ☆ ※  *
                     * ※                  ※ *
                    * ※                    ※ *
                   * ※                     ※ *
                   * ※   ―― 祖 国 愛 ――    /!!!※ *
                   * ※                   ☆ ※ *
                    * ※                  ☆ ※ *
                     * ※ ☆ ※   ※ ☆ ※  ※ ☆ ※ *
                      *  ※ ☆  ※_   _,  ※  ☆ ※  *
                       *  ※ ___,> Y´'ー-、☆ ※  *
                        * _>z二_ ___`ー≧__ *
                          >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
                         /        ヽ `Y′之>
                   (⌒'Z   /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }< r-^)
                   ',  '(   l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ /::::/
                    \:::\ |ハ |(●) (●) / / ,/レ′:/
                     \:::\ `|   ヽ    「)'/|//::,.イ
                       ヽ:::ヽヽ、_  ―  _,.ィT::::::/
                        ヘ:::`l 7Eニ::ィ1::|::::::/
                         `ヽ:::'イ/ヽ::::'::::::/
                           ` i´ ̄ `ヽ:::|
                            j|      Y

67 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:17:51 ID:6/hUntv6
                           ,.:´: :///: : : i: : : : : 、: : : : : : ヽ: :ヾヽヽ: ヘ
                           .: : :.///: : : :..ト、: : : : :iヽ、: : : : :、:__:///:..: :.
        祖国愛?             : : :〈〈fi: : : : : | .ヽ: : :..|ヽ_丶: :..: :i}}}}// : : : :
                          .: : : :`¨!:、: : : :| _ノヽ: :| xf笊ミ: :l:.l}}}/..: : : : :i
                          i: : : : :.从ヽ: : xf:㍉ ヾ ' 弋::ソ从{ソ: : :..: : : |
   つまり、愛国心ということですか?   |: : : : :r'くヽ:.从弋::ソ       ,: } i: : : : : : |
                          |: : : : :{ヽ _ノヽ: ヽ  `     /:/  |: : :..: : :.|
   自分の国が好きだ、みたいな?    |: : : : く/////ヾ:ゝ  -‐ /;/   : : : : : : :
                           |: : : : : {//////∧ ≧r ´ |_′   !: : : : : :∧
                           : : : : : : Ⅷ/////iハ {:≧t≦´: :i    : : : : : : :.∧
                           ′: : : :.,j////////i}: :{:::::::〉: : :.`>t_, -‐‐ 、: : :..:ヽ
                         ,: : : : : :..{ `ヾミ/////i}: :|_:_/}}: : /∧ヘ    : : : : :
         、_  _
       ィ-‐ ` Y <__    
   _≦―'´__ _二z<_      そだね。基本的には間違っちゃいない。
    >ヾ  ̄, -‐ ´ ̄`┴<
  <戈、 Y  /        \  
    >{ /   l, 、 ,  ,l_   、 ヽ   ただまあ、大王の場合それはもっと方向性が
   | ゝ{   l`寸寸T ハT7 } ,、 l 
   ∨ヾハ ∨ゝ (●) (●)|ハ|   ハッキリしていてね…
      ヾi∨|     ,   |´   
       ヽT、,_  ―  _ ノ    
          | lヽ::ニヨ7l     
          └l´:::/ヽ |`

68 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:19:11 ID:6/hUntv6
         ____
       /     \      
     / ⌒   ⌒ \     それぞれの立場の人間が、それぞれの立場に
    /   (⌒)  (⌒)  \   
   |      __´___     |   応じた形で社会に奉仕する…
   \      `ー'´    /
    ノ           \

            ,,,,,,,,,,、
         ,r‐''''''゙゙゙゙゙    \        
      /              \       
      /      ._z‐'´;:::::::.. \     「そうしよう」と思う気持ちが「祖国愛」であり、
     ,'.__   、..,zィ て刀´::::::::::: \ 
     /fてハ.、  :::::`ゝ' ´::::::::/:::::::::::.ヽ   具体的に「どうすればそれが可能か」を考え、
     ゝヽ‐ '´:l ::::..     ::::::::::::::::::::::| 
     |     } :::::       ::::::::::::::::|   実行することが出来る人間を育てることが
     |     ゝ-:'´       ::::::::::::::| 
     \     ←-..→    ::::::/   「教育」というものなのです。
      \     `´       /  
.         ヽ _____  ,イく
          ,'         ヽ

69 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:20:42 ID:6/hUntv6
/: : : : }://: : : : : : : : : : : : :.'⌒V|
: : : : : :/:/: 人: : : : : : : : : : : : : : : ⌒ヽ   
: : : : /:/: (_0_)/: : : ;.イ: : : : : : : : : : : :.
: :./,/: ′: : :/:`フ ー| : : : : i: : : : : : : :.    うーん…いわゆる愛国教育ですか?
./: :.//,i : : : /:x=ァミx.|: : : : ハ : : : : : : i
i: :///,| : : /:《 んィ}゛|: : :.厶、i: : : /: : }|    ちょっとやな響きですね。
Ⅵ,//,'|: :./j/  ヒぅソ | : /ん} |: : /: :.:.八
..V,'//,レ': i   '''''   jノ, ヒ:ソ ハ:/: : :/
 .ゞ≠i: : :.|          ''''' iソ: :/     なんか、右な香りがしますけど…
    ` 、: :.|   (⌒ヽ     八 :!
      ⌒ヾゝ丶      イ: : : :|
   , -‐ァ:{    ノこr―‐=ミ: : :.:.|
                                     _   _,
                                  ___,> Y´'ー-、
                                 _>z二_ ___`ー≧__
     というよりは社会貢献かな。            >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
                                /        ヽ `Y′之>
     実際問題、「国家」という組織を     .   /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
                               l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
     維持していくには、その構成員の      |ハ |(●) (●) / / ,/レ′
                                 `|   ヽ    「)'/|/
     協力が不可欠なわけだし。            ヽ、_  ―  _,.ィT/
                                   l 7Eニ::ィ1│
                                   'イ/ヽ::::`l┘

70 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:21:51 ID:6/hUntv6
       ,_   _
     、-ー'`Y <,___       でまあ、大王の理屈では「皆平等に奉仕」する
  __≦ー`___ _二z<_
  > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<      わけではなく、立場、すなわち身分・経済力・
 <之′Y´/        \
   >{  ,' | 、 , ,.  ,.l  ,   ゙i    職業・地位などに応じて、それぞれのやり方で
  | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l
  ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|    国家に貢献しろ、と言ってるわけ。
     ゙i|゙i'(1    ' /,〉.|      
     ゙iTィ.,_   /´ ./ノ
      │「ィ:/,二ニソ      つまり、「金持ちで身分が高くて地位を持ってる奴は、
      └l´:/  ,-― 、}
       /::ィ   ノーヘJ      そいつの職業に応じたやりかたで、相応の奉仕を
         ;/l  _,イ{  i::、
      /:::::::-::-:i    |:::\    しなさいよ」ということ。

71 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:23:19 ID:6/hUntv6
                                       _   _,
                                    ___,> Y´'ー-、
                                   _>z二_ ___`ー≧__
                                   >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
   さてミクさんに問題です。                /        ヽ `Y′之>
                               .  /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
   この理屈でいくと、一番国家に奉仕しないと    l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
                                 |ハ |(●) (●) / / ,/レ′
   いけないのは誰なんでしょうか?            `|   ヽ    「)'/|/
                                   ヽ、_  ―  _,.ィT/
                                      / Eニ::ィ -、 |
                                    /::::;/ ヽ:::/:::/'::
                                   /:::/へ ヘ/::::/:::
                                   /:::::\ ヾミ::::/|:::
 {三ニ≧ュ、: : : : : :i: : : : : :i: :寸
 |ミ/⌒寸}}: : : : :.:ト、: : : :.:ト、: :ヽ
 |,/: : : ///: : :i: :/ ‘,:.:/zxi: /:}
. /: : : //∧ : : |:/xf斧j:./ ヒリj/:八      一番財産を持ってて、
/: : : :,{三ミ∧:.:.|{弋::リ /  、 i/: i
: : : : :トミ三心:.ゝ     _ /.:.:.:|       身分も地位も一番高くて、
: : : : :|  `¨¨¨Y__≧   _, ′ : |
: : : : :|    /: : : : `:く : : : : : :.:|       国政に関わる職業についてる人は…
: : : : :|     /=≠:'⌒>- 、:.: : :.:|
: : : : :|  f´: : : : : :/     Y: : :|
: : : : :|  {! : : : : : {       |: : :.|
: : : : :|  |{ : : : : :.‘、ヽ    |: : :.|

72 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:25:42 ID:6/hUntv6

                     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
                    /                \
                  /                   \
                 /                       \
               /   γ ̄ ̄ヽ、       γ ̄ ̄ヽ、   \
              /       _              _       \
            /      /,..::::::::::.ヽ\       /,..::::::::::.ヽ\     \
          /      <  {:::::::::::::::::}  >     <  {:::::::::::::::::}  >      \
         /       \ ヽ;;;;;;;;;//       \ ヽ;;;;;;;;;//       \
        /                     ノ                    ヽ
         |                    ヽ_                     |
         |               _________                |
         |               ヽ            /                  |
         |                ゝ__   ___/                |
        \                    ̄ ̄                  /
         \                                      /

                   ――― わ  た  し  で  す ―――

73 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:27:08 ID:6/hUntv6
                                        _   _,
                                     ___,> Y´'ー-、
                                    _>z二_ ___`ー≧__
                                    >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
      なっ?こいつ真性だろ?              /        ヽ `Y′之>
                                     /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
      自分が一番キツくなる理論なんだぜ、     l ,ィ {7Tハ::::T寸寸 |  }ノ |
                                   |ハ |《;・;》::::::《;・;》 / / ,/レ′
      これ…                            `|   ヽ    「)'/|/
                                    ヽ、_  ―' _,.ィT/
                                      l 7Eニ::ィ1│
                                      'イ/ヽ::::`l┘
: : /.: : : ,'{i: : :ト、\:. : :\:. : : :.',: .∨_彡マハ
.: ,': .:i: :/ |i ゞー==―-- : :. : : : : :. .', / マハ
: : : :」ィ  |i: : : : iL>‐\: :i|: :i: : :.:}: :∨/,' マ/
: :イ〔 {- ', : : : :ィ笊弄ミ刈: :}: : ,ハ: ::} /: :
: : l :|,x=ミ从: : :. ', {i゚fJ ,i}`ヾゝ: .: .:.:} iレ' /,'
\N《 {゚fハ` \:∨ 辷 夕 , /. .:/. : .:.:リ^∨
: : }从 辷リ   j/  ー‐ '"/. .:/. : :.:.:,' い,'           ノーコメント
: .::/∧ ー' ,    :::::::::厶イ. : : .::/シ∧
ト 、ヽハ:::::::   ,. ァ   u 〃|: : ,リ/-‐': : ',
| ハ: :八    'ー '     {{ ,イ: ∧イ: :', : :
i/ ; j/: : >   ゚゙゜    イ }/!^j} !: : : : :
: :,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|i ≧=≦    ' ト- 、: : ! :
:/. : : : .:.:.:.:.:.:.リ,任<:}     |ミ、ハ !:
{ : : : :.:.:.:.:.:.:./ {三三ニ≧x    `ーy:ハュ、_
.' , : : :.:.:.:.:ァュノ二ニニニi⌒':、   ,.イr寺:マ》
 _,..-=ニ《 }三三三ニ|ニニ℡ '",任i、ト℡マ》
⌒ヽ三ニ《/三三三三}`寸ニ 〉,任少}ニ寸

74名無しのやる夫だお:2011/04/30(土) 21:27:44 ID:d/ID04c.
全力で自分のハードルを上げたがる人だったことはここまでで十二分にわかるなw

75 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:28:19 ID:6/hUntv6

. .         ,〃 ' ,ハj ,}リ   j     
/   ,/  // / /  _} ,从_ ,,ノ}
  /  ∠/ / /   '7/^弋_ ,ノj|     
/ /_/__,,ノ}/  ,ノ乏式,j   ,リ     皆さんもできる夫さんがいかにへんたゴホン
../_y彡j'うj^′    '弋j}_, {__,ノ′ .   
  弐^'弋ツ   、   ¬^ ∨     .  熱心な国王であるかがわかったかと思います。
   ´^'冖^`   i \__ ' ' ' i、__,     
   ' ' ' '       |  , /    j_ノ
..、                    厂´     それでは、第二章でまた会いましょう。
ヽ\___,       _,ノう   ′      
ミ__,乙´      ⌒¨´   /        
_,、          ¨´  /          
弋_,             ′          
く_      _ _____ ..,,<,__,.ノ         
iト ミ 、_   ,//  i{、__彡′        
j,   `  ミy' /※  弋フ′   . '⌒ヽ, 
ノ}  ※==={={彡' ※   マj__ __,/  /  'く⌒丶、

76名無しのやる夫だお:2011/04/30(土) 21:28:23 ID:VZu3W4ME
王さんですな

77名無しのやる夫だお:2011/04/30(土) 21:28:31 ID:rPPB/PHo
どうみても真性ですほんとにありがとうございました

78 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:29:06 ID:6/hUntv6








                    ――― 第二章へ続く ―――







.

79名無しのやる夫だお:2011/04/30(土) 21:29:17 ID:PtakIuhw


80名無しのやる夫だお:2011/04/30(土) 21:29:59 ID:rPPB/PHo
乙乙

81名無しのやる夫だお:2011/04/30(土) 21:30:05 ID:d/ID04c.


82 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:30:53 ID:6/hUntv6
    __      とまあ、
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)    やる夫主張→できる夫反論→解説
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入    という感じで、以後進めていきたいとおもいます。

83名無しのやる夫だお:2011/04/30(土) 21:33:11 ID:WVHis5mM
乙ー

84 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:34:42 ID:6/hUntv6
    __     >>57 
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)   それに関しては当分先でないと述べられてないので、  
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入   先に言ってしまうと  

          「同盟の履行による参戦」、「防衛戦争、特に予防戦争」

          この辺りは、大王が「正当な戦争だ」と明言しています。

          逆に、「宗教戦争」は正当ではない、としています。

85名無しのやる夫だお:2011/04/30(土) 21:35:07 ID:FjkM7DqE


86名無しのやる夫だお:2011/04/30(土) 21:35:42 ID:vVKgszjY
おつです
できる夫どんだけエネルギッシュなんだ・・

87名無しのやる夫だお:2011/04/30(土) 21:36:43 ID:d/ID04c.
>>84
わざわざありがとうございます

当時の社会状況的には確かに「正当」なんだろう……か?
ヨーロッパ史ガンスルーしてるからわかんねぇorz

88名無しのやる夫だお:2011/04/30(土) 21:36:54 ID:X7sGeygI
乙、マゾいなww

関わりないから笑い話ですむけど、上司や同僚には欲しくないタイプっていうww

89名無しのやる夫だお:2011/04/30(土) 21:36:57 ID:VZu3W4ME
乙です
今後も期待!

90 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:37:42 ID:6/hUntv6
    __     
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)   大王的に「正当な戦争」とは何なのか、についてちょっとおまけ  
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入

91 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:38:08 ID:6/hUntv6








                            おまけ







.

92 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:38:57 ID:6/hUntv6
                                     _   _,
                                  ___,> Y´'ー-、
     ところで!                       _>z二_ ___`ー≧__
                                 >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
                                /        ヽ `Y′之>
  .  できる夫に関してもう一つ。          /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
                               l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノヘ ))
                             (( ,ヘ, |(●) (●) / / ,/ /
    「正統な君主の条件」の1と3に注目。   . '、 `|   ヽ    「)'/|/ /
                                  \ヽ、_  ―  _,.ィT/=/
                                 < l 7Eニ::ィ1    〉
                                  ゝ'イ/ヽ::::` 、 /
                                     i´ ̄ `ヽ::|
{///},.ィ: : : : : ;.-、: : : `:{////}: : ̄:}
∨/:..: :i : : 、: : : : :ヽ: : :.Ⅷ//i}:..: :..:|
: :/: :..: :|: : : :ヽ:_;.ィ:ヽ: : Ⅷ//}: : : :|   えっと…
: ; :..: :./|:i: : : :`ト、:_: : : '; : Ⅷ//}..: : :
:.i: : : :i 从ヽ: :.i:|´ヽ: : : :.VxⅧ/i}: : :    1.人民から正統だと認められた「継承権」による場合
.{: : : xf㍉ `ヾ{'笊ミx: : :.i三}//}: : :
/ヽ: :.{弋ソ    弋::ソ }: :..|三} ̄ヽ: :..  . 3.「正統な理由による戦争」で征服した場合
  iヾゝ  ,       ノイ: :|jリ   V:
  .从ヘ  、       j;ノ¨´    V   ですね?
      丶      ィ´|ヾゝ     
        `r <  __:|-. 、      
      ,.ィ|_, ィ:´: : : : :/      
      f'r'´: : : : : : : _}

93 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:39:36 ID:6/hUntv6
     {ー- 、∧ノ{
     _ ゞ ≦    ̄ ヽ           
   r ′ − > -―  ̄`ー 、
   |/  /   ヽ    ヽ  ヽ       そう…
   /  /  /      ヽ ヽ  `、
  ム. l  /      \  l _L  l      「継承権」、そして「正当な戦争」。
  |l | /  l  l  ト、  l 斗七ハハ ノ
   川 l |  {、 |」斗ヽ、|/レ'レ 从!      この二つが意味する事は…
  ノ リ!八 l  k<! ヽ!    (● )l l    
    ヽ ヘ  ヽ (● )      リ
     } 人ヽヘ ゝ     ′  ノ    
     ノ   `~ゝ     -  ≦ーフ
          廴 ` ー  ≦ } ヘ く .  
         /  ヾ   彡 _,イ._ノ、._ゝ
         /   , ゞ- _ノ〇l `ー'

94名無しのやる夫だお:2011/04/30(土) 21:39:45 ID:d/ID04c.
きた!おまけきた!

95 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:40:14 ID:6/hUntv6








              ―――大王に関して、よく言われることがある―――








.

96 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:40:51 ID:6/hUntv6

        ―――『反マキャベリ論』で君主の道徳を論じておきながら―――

                               ___
                             / ⌒  ⌒\
                            / (⌒)  (⌒)\
                          /   /// __´__ /// \
                           |       |r┬ |    |
                            \       ゙ー'    ,/
                            /⌒ヽ         ィヽ
                            / rー'ゝ       〆ヽ
                          /,ノヾ ,>      ヾ_ノ,|
                          | ヽ〆           |´ |


                             (ヽ,,.
                        __,,,,,,,))))ヽ,i彡,
                       (・ │   ● 彡ミ      ____
                        >イ|      彡|    /\    /\
                         ̄| ̄ヽ_  彡彡ミ  /( ●)  (●) .\
                          |  /   彡ミ |     __´ _    |
                          ヽ∠__彡ミ.  \      ̄    /
                        彡彡彡彡彡\ミ    ソ     / )
                        /    彡彡彡|____/   / ./
                       /彡彡彡彡彡彡{!!!____//
                       |        ___y      /
                   / \ ヽ      (      _ ノ
                 //\ \|       \ \ ̄ ̄\
                丶◆| ̄ ̄ ̄   ノ   と__ヽ    \
                   | | ̄ ̄ ̄""\            .|


        ―――何故、オーストリアからシュレージエンを強奪したのか、と―――

97 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:41:51 ID:6/hUntv6

          ―――しかし、彼は「継承権」による「正当な戦争」―――

                               , ────- 、
                               /      ‐- 、 \
                                 /        ( ●)  `、
                               {               (●l
                              ゝ            '   !
                               \       ー- , '
                       _,, -‐‐‐‐'/.. lヽ      , ____/
                      ,-‐'、  ヽ  L.::丶:::: ヽ--'` 、
                    /   ヽ ..::l:::::::<´:::::l:::::ノ‐‐l.l z 、
                    /  ...... l:::::::l::::::::丶  l‐'`t-l'l´  /l丶、
                   r'l...:::::::::::::::l::::::l::::  `、 l / .l/ / l .l
                  /l,ヾ:::::::::::::::l:::::l    `、 .l  ./ ./   l /l
                 /:::::`..:::::::::::::/:::/...    ヽ .l_.//   l/ .,t
                / :::::::::::::::::://:::::::::....   `y '    ./..::::.:f
               /ミ ::::::::::::イ;;;T:::::::::::     l.0    /:::::::  l
              ト--- 、 wソ .l;;;;;l:::::::::..     .l      l::::::   l
              r'   :::::::::::,'  .l;;;;;l:::::::::::..    .l.0    ll::::::::====ヽ
             ,'  ..:::::::::/    l;;;;;l::::::::::::::...   .l     l ヾ:::::::/二二

         ―――すなわち「継承戦争」を自著で認めているとも取れる―――

98 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:42:38 ID:6/hUntv6

                                              
                            ./.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\      
                          /: : :         \    
                        /: : : :             \   
                      /: : \ヽ,.久           \ 
                     / : : : : :/゙丶、\            \
                     |: : :,..','"//゙ヽ、_ ゙\`⌒\,,,      l
                     |/ -‐'/ (Θ).ヽ  丶、・) );;:::    |
                    /   lヘ  ´"''"  )    "'゙丶      l
                  //  / ヽ  ̄ ヽi_,. -‐-----、  ヽ, 、 /
                 ,、/ i   _ -‐''', ̄>ー-‐'=ー-ー ヽ-へ \
               / )  _//ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : :\  \ ヽ,、
              /  / ̄/ : : : : : : : : :``ー- -‐'"´   \_ -‐''  \
             /\/__/  : : : : . : : . : : .             ヽ  \  \

                   ―――もし仮にそうであったとしたら―――

99名無しのやる夫だお:2011/04/30(土) 21:42:48 ID:Ox01L/As

マキャベリもフリードリヒも結局はローマ共和国・帝国のやり方を論じているんだよなあ。
ヴォルテールなんてローマが帝政に入ればより繁栄したことに、悩んでおったのう。

100 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:43:15 ID:6/hUntv6

        ――― オーストリア継承戦争におけるシュレージエンの強奪は ―――

                    /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`-、
                   /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::       \
                  /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::           ヽ    、
                  /:::::::::::::::::::::::::::::::::__,         i    三__|__
                  }:::::::::::::::::::::::::::::::::__ ,,             }   口 |
                    }:::::::::::::::::::::::::::::'``'(;;;;;)ヾ\     \ |    ‐┬‐
                    |:::::::::::::::::::::::::     ' ̄´    ..,,_=ミ、 i   │田│
                  }:::::::::::::::::::::::::::::            ̄`V l.    ̄ ̄
                     }:::::::::::::::::::::ヽ      '´ ’/'_,.     !   、 マ
                  !:::::::::::::::::::::::::..          ..   _   |   了 用
                     }:::::::::::::::::::::::::::‘ー-‐==ニ=:、__j:)  l    "`ー‐
                    人:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ー、 `'''´   /     ,
                    /::::... ...::::::::::::::::::::::::::::/ ̄´     /     レ |
                  / :::::::::::\::::::::::::::::::::::{        /        ノ
                    ::::::::::::::\::::::::::::::::::}     ,./ 
                        :::::::::\__:::::::::`'-‐::"/    
                         「`''''''''"´:::::::;;:" 人    
                                 .:.::::::::;;″ /' \

      ――― 彼の哲学では問題なく「正当な戦争」であったのであろう ―――

101名無しのやる夫だお:2011/04/30(土) 21:43:57 ID:Dy5k3A1I
結局、大王にとって、君主論もその反論も方便の一つに過ぎなかったという感じだなあ。

ちょっとばっかり英邁で精強な君主を演ずるための。

102 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:44:03 ID:6/hUntv6
                          __ ,,, ,,, _
                       _, - '´ ̄        ` <
                      ,.イ                 `ヽ
                    /.:                    \
                /:::::                      ヘ
                  / .::::::                          ヘ
                  /
                 ,' ::::__、       _,ィェェュ、
    .            i ,イ ・ヽ    ´_从爻
              { ' -≠:'
            _.<~):::〈
              /  / ̄つ`_
    .         / / // _)                         /
           { .ヘ  Y  〈     _                    /
          〈 .! ヘ |  ヘ ̄ ̄ `                    /
          ヘ        `> 、                 .´{_
           }           \           _ .<  ノ \
              !、              ヘ     __,,...-<    /   `
               \               ゙¨~´ ̄::::::::::       /
              \          }:::::::::       /
                ヽ       〈           /

            ――― 『反マキャベリ論』の出版は1739年 ―――

103名無しのやる夫だお:2011/04/30(土) 21:44:32 ID:6iBH9uHg
大王はマキャベリの有効性を承知していたから、マキャベリに「唾を吐きかける」、
つまり、敢えて「マキャベリを参考にする奴はクズ」という風潮を作って、
自分以外がマキャベリ理論を利用しないように仕向けた。
つまりフリードリヒ二世こそ真のマキャベリ信奉者である。

という説もあるが、実際どうなんだろうな。

104 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:45:08 ID:6/hUntv6
{    !    、,ゝ===く::::            _       、,ゝ===く::::        !    }
ィ彡三ミヽ `ヽγ      `ヾ,              、  γ       `ヾ,    /` ィ彡三ミヽ
彡'⌒ヾミヽーく(   r,J三;ヾ   )>                 く(  r,J三;ヾ    )>   ー彡'⌒ヾミヽ
     ヾ、  ;   {三●;= } ,=               ′  ヽ;{三●;= }   ,=ソ  /
  _   `ー―'ゝ≡三=ノ                    ゝ≡三=ノ `ー―'
彡三ミミヽ                                            彡三ミミヽ
彡'   ヾ、    _ノ                              \_   ヾ´    ´ミ
      `ー '                 ____                 `ー ´
 ,ィ彡三ニミヽ  __ノ            /::::::::::::::::::\                  ,ィ彡三ニミヽ
彡'                     /::::−::::::::::::−:::\                       ミ'
      _  __ ノ       /  (   ):::::(   )  \              _
   ,ィ彡'        .      |    :::::::__´___:::::::   |               ,ィミ'
ミ三彡'        /⌒      \    ::::::::::::::::::::   /                  ミ三ミ'
       ィニニ=- '         ./ ::::::::::::::::::::::::::::::: \              ィニニ=- '
     ,ィ彡'                  |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|                 `ミィ,

           ――― 彼が、王位を継承する一年前の事であった ―――

105 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:45:43 ID:6/hUntv6








                            おわり







.

106名無しのやる夫だお:2011/04/30(土) 21:48:19 ID:Ox01L/As
啓蒙専制君主とはよく言ったものだっていうw
絶対君主の統治下じゃなきゃ道徳教育はできず、
弱肉強食な内戦なのは、フランス革命から最近のアフリカ紛争まで有名だっていう

107名無しのやる夫だお:2011/04/30(土) 21:49:49 ID:X7sGeygI
乙乙、実はしたたか?

108 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 21:50:21 ID:6/hUntv6
    __     実際に大王がどう考えていたのかはわかりません。
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)   でも、シュレージエン地方の領地に継承権を持っていた事は事実です。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入    王になる前に、オーストリアによって別の地方の継承権を

          取り下げられた事に腹を立てていた、という話もあります。

109名無しのやる夫だお:2011/04/30(土) 22:00:15 ID:Ox01L/As

フリードリヒは音楽とか芸術好きだったのに戦争やりまくりだからなあ。
矛盾するものを抱え込むのが名君だろう。マルクス帝も哲学者として優れていたし、
ただ軍人としてはどうかと…

110 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 22:05:07 ID:6/hUntv6
    __     >>87   
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)   「防衛戦争が正当である」という考え方は、大王オリジナルではありません。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入    ただし、実際に他国から許容されるかは別問題です。


    __     >>103
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)   マキャベリズムはできる夫が批判する前からかなり批判されてたので、
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入    そういう風潮をつくる為、というのはちょっと弱いのでは?と思います。

111名無しのやる夫だお:2011/04/30(土) 22:08:51 ID:Ox01L/As
>マキャベリズムはできる夫が批判する前からかなり批判されてたので

批判も何もカトリックは禁書目録に入れていましたぞ、チェザーレボルジアは悪の化身扱いだったから。

112 ◆mthS9vGGks:2011/04/30(土) 22:11:25 ID:6/hUntv6
    __        
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)   第二章は早くともGW後。GWいそがしー。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入   

    __        
 〃´  `ヽ   この辺りはやる夫が大人しくてつまんない。
 、リノノ`ヽ)   
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ  でも、やる夫は第三章くらいから本気出す!
  /ニニ入   

          大王?全章本気なんじゃね?

113名無しのやる夫だお:2011/04/30(土) 22:23:48 ID:bL6LlNkA
反論本はその性質上、力が入らない部分は省略しちゃうのが基本ですからなあ

114名無しのやる夫だお:2011/05/01(日) 00:23:22 ID:OvnXSPEE
元々シュレジエンはブランデンブルク選帝侯(ホーエンツォレルン以前から)と
ベーメン王(こっちもハプスブルク以前から)、それからポーランド王の3者で
斑に領主を封じてすっごい入組んでるっていうか相互に飛び地飛び地の状態だったんだけど
力関係の都合や国際情勢なんかで色々変動あって酷いことになってたわけだ
後にポーランドが選挙王制+強力な議会の元でgdgdになってる間に、残る二者で蚕食してった
でも、ブランデンブルク選帝侯とベーメン王をそれぞれ継いだ家同士の力関係が完全に明確になったため
ベーメン王であるハプスブルク家がシュレジエン各地のブランデンブルク選帝侯に継承権のある土地をを接収してったという経緯があるので
ブランデンブルク選帝侯としての立場から見れば、自己の正当な継承権を主張出来ると考えていても不思議ではないな

115名無しのやる夫だお:2011/05/01(日) 00:52:14 ID:os6K.A0c
主権国家の成立や哲学思想の発展の話も解説で書かないとフェアじゃなくね?
マキャベリm9で終わりかねないと佐々木のドアホの講義を思い出すな

116 ◆mthS9vGGks:2011/05/01(日) 01:05:55 ID:64t9vB6g
    __     >>115     
 〃´  `ヽ 
 、リノノ`ヽ)   そういった時代における違いは、そういう場所にぶつかった時に
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入    必要に応じて補足していこうと思います。

          その辺を真面目にやると近世欧州史をやることになりますが、

          それは>>1の主目的ではありませんので。


          もっと言うなら、「フェアな比較」をすることは>>1の主目的ではありません。

          そこそこフェアになる様には頑張りたいと思いますが。


          では何が>>1の目的かというと…

117 ◆mthS9vGGks:2011/05/01(日) 01:19:47 ID:64t9vB6g
              ____
           ,、 '´:::::::::::::`ヽ、
         /,イイ从仆彳´ヾ;:ヽ
        ,r';:,/      ゝ'゙   ヾ;\       ローマオタでロマンチストのやる夫と、教育オタでドMのできる夫が
       ,イ::::,!            ゙i;:ヽ
       i|::::::i}   \   ,イ     i::::i      テンションageageで書いた文章を見比べながら
       {::::::,!,r'´   、ゝy'´     l::::l
       ,!::::|  ,r-‐、 `ト  _,,、-、 「人      ニヤニヤすることだ!
      ,イ,!::::i   'r'ニ・ンイ`イ゙・ファ  ,}i イj
     i:::::::::::,!   ,r'´ ゙ヾ  `Y´  ,! ト::::l
     ヾ;:;:;:;:;:ト、   ゝニニフ    ,イトミ !     15世紀から18世紀の歴史的変動を真面目に論じるのは、
       }k;:;:;:,| `    カ    イ  ,!;:;:i
     , イ;:;:カ;:,!   _,、ェェェェェ、_   ' ,ノ゙:;:;i    偉い先生とか別のやる夫スレ作者に任せる!
    ,ィイ;:;:;:;:`Y    ´ "´ ̄ ` `   ,ゞj,:;:;l
    i゙;:;:;:;:;:;:ゞi    '´ ̄  ̄` ,レ  ,j;:;:;:;ト    
    ヾ;:;:;:;:;:;:;:,ゞ、 ,i!      ,yイ゙  レイ ,{、:;:,!
     ゙>;:;:;:;:イゞミュ   , イ  _ ,ィ'´ ̄Yi:;ノ
     ゝイi´ ̄`ーゝー'ー'フ''´,ィ'´ _,,ィ  i l
      ,!ヽ i}`ー-、`ヾ | i´ ,r'´   ,イ |
    _, イゞ、 Y`ー、_!、  | l ,/ '´ニイ ゝィ-、_
-'イ ̄´_,、-‐'`ヾ、ゞ-、_j ,`Y| | ノ _,,、 ノ, ィ  `ヒ `Tー-、_

118名無しのやる夫だお:2011/05/01(日) 01:20:51 ID:os6K.A0c
ほうほう
まあ欧州史しらんと判らんってのはないようにしてほしいなと

どこまで深くやんの?ってのは1さんの進行具合なので 興味深くウォチしてますね
ガンガッテ

119名無しのやる夫だお:2011/05/01(日) 01:21:04 ID:os6K.A0c
ほうほう
まあ欧州史しらんと判らんってのはないようにしてほしいなと

どこまで深くやんの?ってのは1さんの進行具合なので 興味深くウォチしてますね
ガンガッテ

120名無しのやる夫だお:2011/05/01(日) 01:23:23 ID:os6K.A0c
二重投稿スマソ
あれか 翠星アレクサンドロスリスペクト的にするなら
          \ノ⌒ ミ'/____,._,. -‐'/-、
           /_/  .)ニ二二ニニ‐--,.-、- 、,_
 ̄ ̄ ̄\    / /ヽ// ̄~フ;;フ三ミ/,、/ ̄ ̄ ̄
      |   .ヽヽヽ `´  .ノ//三/ //
 行    L._   ) ノ_,.,,,;'/,./ \=!//  で 歩
 け   ┌´  /<(;;;i''_,ィ''/    |/   は 道
     /    `ヽ/ ._!''´  ノ r'´|   な が
__/      ./  .|:::::.   .(´〉|    い 広
         ∠,,,,,,,_ ノ     ヽ,ノ|    か い
         .`''‐、ノ       ./  |    :
          r´‐-、     ./ <_
          l´`~'''`  _,.,  /    //\___
          .フ"''''  /  `ヽ、  // /〉ノ / 川
         ./   /    _`'''''''┴-- 、,ノ_,.-
         し‐''フ´  _,.-‐'´_二--二ニ'/
          `フ _,. =ニ‐''´ ̄      /

という心境

121 ◆mthS9vGGks:2011/05/01(日) 01:38:37 ID:64t9vB6g
    __     >>まあ欧州史しらんと判らんってのはないようにしてほしいなと
 〃´  `ヽ 
 、リノノ`ヽ)   そうですね。「何でこの二人、こんなに意見違うの?」というのが
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入    最低限掴める程度には補足したいと思います。




       i|::::::i}   \   ,イ     i::::i      
       {::::::,!,r'´   、ゝy'´     l::::l
       ,!::::|  ,r-‐、 `ト  _,,、-、 「人      よーし、パパ一杯轢いちゃうぞー!
      ,イ,!::::i   'r'ニ・ンイ`イ゙・ファ  ,}i イj
     i:::::::::::,!   ,r'´ ゙ヾ  `Y´  ,! ト::::l
     ヾ;:;:;:;:;:ト、   ゝニニフ    ,イトミ !     
       }k;:;:;:,| `    カ    イ  ,!;:;:i
     , イ;:;:カ;:,!   _,、ェェェェェ、_   ' ,ノ゙:;:;i    
    ,ィイ;:;:;:;:`Y    ´ "´ ̄ ` `   ,ゞj,:;:;l
    i゙;:;:;:;:;:;:ゞi    '´ ̄  ̄` ,レ  ,j;:;:;:;ト    
    __     
 〃´  `ヽ 
 、リノノ`ヽ)   キャー!パパステキー!
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入

122名無しのやる夫だお:2011/05/01(日) 02:01:46 ID:3pLIpv6w
やめて!!

123 ◆mthS9vGGks:2011/05/01(日) 03:14:51 ID:64t9vB6g
    __      そういえば、スレ見てる人の西洋史の知識って、どれくらい仮定すればいいですかね?
 〃´  `ヽ 
 、リノノ`ヽ)    1.イングランド、フランス、イタリア、ドイツの存在を知ってる。アレクサンダー大王とかも知ってる。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入     2.古代ローマ帝国、神聖ローマ帝国、ヴェネツィア共和国、オスマン帝国という存在は知ってる。

           3.封建制だとか帝国諸侯だとかイタリアが分裂状態だったとか、あと目立った人物は大雑把に知っている。

           要は…

           1.現代の事と、あと超有名どころの人物くらいは。

           2.昔あった(今は無い)国も大雑把になら、まあ。

           3.高校でやる世界史の、概観程度は…

           個人的には、2〜3の間くらいを相手に作ろうかな、と思ってるわけですが。

           『君主論』の名前に釣られた、西洋史ぜんぜん知らない人とかいるかな?

124名無しのやる夫だお:2011/05/01(日) 05:03:48 ID:FEJmAcZ6
>2〜3の間くらい
自分もそれぐらいかな……

125名無しのやる夫だお:2011/05/01(日) 05:31:41 ID:yDpbWO9Q
3+α
戦争・軍事史に限れば古代から現代まで基本的なことは一通り。

126名無しのやる夫だお:2011/05/01(日) 12:16:05 ID:wOxBTaF6
自分も2〜3あたりを目安にしていただけるとありがたいです

127名無しのやる夫だお:2011/05/01(日) 12:38:36 ID:k01evq8M
2〜3でお願いします
世界史教科書読み返してこよう……

128名無しのやる夫だお:2011/05/01(日) 13:30:54 ID:HxseOu/E
世界史系のやる夫スレはだいたい読んでる、だとどれに入るんでしょう?w

129名無しのやる夫だお:2011/05/01(日) 19:08:58 ID:J.hgN69U
世界史は高校のトキ必修で1年履修したけど
ほとんど覚えていない。

130名無しのやる夫だお:2011/05/01(日) 22:17:09 ID:QNKmw4Es
2.1くらい?
古代ローマは解説書とか結構読んだけど、ヴェネツィアについては塩野小説知識だけ
オスマンと神聖ローマは高校世界史程度しか

131 ◆mthS9vGGks:2011/05/01(日) 22:43:12 ID:CCtHTbec
    __      なるほど。では、>>115さんの意見も取り入れて、
 〃´  `ヽ 
 、リノノ`ヽ)    「やる夫とできる夫の時代・土地背景」、「封建制」、「神聖ローマ皇帝」、
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入     「絶対王政」、「啓蒙思想」、「軍事革命」辺りは速成コース的な

           ざっくばらんな説明や、補足で補うことを考えてみます。

132名無しのやる夫だお:2011/05/01(日) 22:51:29 ID:nCEOSTdU
3+αってとこかな

+αってのはやる夫歴史スレだとかニコ動の架空戦記での解説だったりするけど

133名無しのやる夫だお:2011/05/02(月) 00:00:52 ID:avD6r.uE
さすがに4(専攻じゃないけどまあ歴史学の徒としてはそこそこは……)とか
5(欧州史専門です。 論文執筆の暇つぶしに覗いてみました)はいないんだろうなw

134名無しのやる夫だお:2011/05/02(月) 00:17:57 ID:.uVm7oBQ
>>133
やる夫スレの作者ってどう考えても4どころか5レベルの人がいっぱいいるよね
始めるハードル高い高い

135名無しのやる夫だお:2011/05/02(月) 01:00:42 ID:.gZb02n6
作者さん乙
自分も2〜3辺りなので、そこらへんの解説はありがたい

ところで>>58-61のレスを読んでて解からなかったんだが、
結局ヴォルテールが編集する前の『反やる夫論』での
「君主は国家の絶対的な主人ではなく、」の続きは何だったの?

「下僕」ってのはあんまりだから「最高行政官」に
変えたって結論してるんだけど……これであってるのかな?

136 ◆mthS9vGGks:2011/05/02(月) 01:35:06 ID:3SqG0/zE
    __      すいません、>>1の書き方が悪かったですね。
 〃´  `ヽ 
 、リノノ`ヽ)    ・最初は「第一の臣下」だったのをヴォルテールが「最高行政官」にした。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入     ・有名な「第一の下僕」という文句は『反やる夫論』によるものではない。

           こういうことです。

137 ◆mthS9vGGks:2011/05/02(月) 01:36:50 ID:3SqG0/zE
修正>>58,59

      ,_   _
    、-ー'`Y <,___       
 __≦ー`___ _二z<_                    マキャベリ
 > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<     正確にはそこ、『反やる夫論』だと、
<之′Y´/        \
  >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i   「君主は国家の絶対的な主人ではなく、第一の臣下」
 | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l
 ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|   という風にできる夫は書いている。
    ゙i|゙i'(1    ,    |      
    ゙iTィ.,_   ―   _ノ
     │「ィ::ニE7 l        
      └l´:::::::,r'r ==ミ!r ァ7
       !:::::|´ |!    /7 /  
       l::::::-ァ⌒}   / / /^}
       ヽー' ̄ ―-L∠/ ´

        ,_   _
      、-ー'`Y <,___
   __≦ー`___ _二z<_        「国家第一の下僕」と言う言葉が出てくるのは、
   > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<
  <之′Y(ヽ三/) ))   \三/) ))  『ブランデンブルク回顧録』という、
    >{  ,'  |( i))),.  ,.l  ,   ゙i )))    
   | !、{  |' |::::|寸T ハT7} ィ, l      この後の、できる夫の著作なんだってさ。
   ′J゙i, ゙i ゙.|::::|●) (●)| ハ|
      ゙i|゙i' |::::|   ,    |::/
      ゙iTィ|::::| ―   _ノ/
       │|::::|::ニE7,:::::/

138 ◆mthS9vGGks:2011/05/02(月) 01:39:57 ID:3SqG0/zE
      ,_   _
    、-ー'`Y <,___       
 __≦ー`___ _二z<_                       ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
 > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<     ただ…『君主論』の第一版が実際に出版される際には、
<之′Y´/        \
  >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i   「君主は国家の絶対的な主人ではなく、最高行政官」
 | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l
 ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|   という表現に改められちゃってるんだ。
    ゙i|゙i'(1    ,    |      
    ゙iTィ.,_   ―   _ノ
     │「ィ::ニE7 l        なんでも、ヴォルテールが編集入れたらしいよ。
      └l´:::::::,r'r ==ミ!r ァ7
       !:::::|´ |!    /7 /  
       l::::::-ァ⌒}   / / /^}
       ヽー' ̄ ―-L∠/ ´
                                __           _
                              /iiヘ,, ‐::----::‐.._ ///ヘ
                             ,/-:..´: : : : : : : : : : :::///_. ヾ\
  でもそれじゃあ、                /::/: : : : : : : : : : : : ///|: : ヽ//
                             /// : : : ヘ : : i : : : :\ヾヽ|:: : ::×
   大分ニュアンスが変わりません?     / /: : : :/ ヽ: ::|ヽ : :: : `,_ヽ',: : : : :ヽ
                            /{: : : / ⌒ ヽ:i⌒\`: ::|::::i ',: : : : : ヽ
                              /: :!: : /イ○     ○ :i::::|:ヘ: : :::::: : : : ヽ
                          /: : :.!:./:::|  ´      |:::|∠|ヽ::: : : : : : :ヽ
                            /: : : :|V |:::ト,  O    .イ: |≦- ',: : : : : : : :ヽ
                         /: : : : ,'  ヽ|  >-、-t ´ |::/|⌒!  ',: : : : : : : : `、
                          /: : : : ,'    /::::::「ii | |// i  i   ',: : : : : : : : ::`、

139 ◆mthS9vGGks:2011/05/02(月) 01:42:30 ID:3SqG0/zE
. .         ,〃 ' ,ハj ,}リ   j    
/   ,/  // / /  _} ,从_ ,,ノ}     
  /  ∠/ / /   '7/^弋_ ,ノj|     
/ /_/__,,ノ}/  ,ノ乏式,j   ,リ     
../_y彡j'うj^′    '弋j}_, {__,ノ′ .    これで意味の方は通るでしょうか?
  弐^'弋ツ   、   ¬^ ∨     . 
   ´^'冖^`   i \__ ' ' ' i、__,     
   ' ' ' '       |  , /    j_ノ
..、                    厂´     
ヽ\___,       _,ノう   ′      
ミ__,乙´      ⌒¨´   /        
_,、          ¨´  /          
弋_,             ′          
く_      _ _____ ..,,<,__,.ノ         
iト ミ 、_   ,//  i{、__彡′        
j,   `  ミy' /※  弋フ′   . '⌒ヽ,

140 ◆mthS9vGGks:2011/05/02(月) 02:25:38 ID:3SqG0/zE
    __      
 〃´  `ヽ    まとめて下さったサイトです。ありがとうございます。
 、リノノ`ヽ)    
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   勝手にやる夫を纏めたりするブログ
  /ニニ入     http://katteniyaruo.blog69.fc2.com/

141135:2011/05/02(月) 14:23:11 ID:.gZb02n6
作者さん早速ありがとう!
読解力なくてごめんね;

一度気になると納まらない性質なもので、これですっきりGWを過ごせそう

142名無しのやる夫だお:2011/05/02(月) 17:52:57 ID:WqTCxWzg
君主論は蝉丸P(現役住職)がニコ生で取り扱っていたな
超入門編として、この書籍がオススメ
マキャベリの生きた時代背景をメインに描いて、
君主論を書く至った経緯を分かりやすく描かれている

君主論 (まんがで読破) [文庫] マキアヴェッリ (著)  580円
http://www.amazon.co.jp/dp/4781600042

マキャベリ自信はフィレンツェ共和国の行政庁の役人・最高責任者の秘書だったのね
どっかの王国の君主に使えていたわけではない。
ただその時の最高責任者ってのが、鳩山・菅レベルの超弩ヘタレだったのなー

143名無しのやる夫だお:2011/05/02(月) 18:08:24 ID:zRYkM0u2
>>110
できる夫やる夫信奉者説は個人的には面白いと思う。

教会の禁書指定はあくまでも教義的・道徳的観点からの否定だし、
それまでの批判も感情的で理論面では不充分なものだった。
付け加えれば、批判されても信奉する奴がいたからこそ、批判が続いていたわけでもある。
できる夫は、教義や道徳、感情を満足させる批判の中に、
更に理性を満足させる理論的批判を加えることで、
やる夫熱に冷や水を浴びせようとしたのだと考えることができる。

この推測・事実の解釈として、
できる夫がやる夫を独り占めするために敢えて批判した、
という考え方は充分あり得ると思う。

144名無しのやる夫だお:2011/05/02(月) 18:17:26 ID:zRYkM0u2
>>138
ところで、
「『君主論』の第一版が発売……ヴォルテールが編集入れた」
というのが何度読み返しても意味がわからない。
これって「『反やる夫論』の第一版」の間違いじゃないか?

145 ◆mthS9vGGks:2011/05/02(月) 18:57:08 ID:3SqG0/zE
    __      >>144
 〃´  `ヽ    
 、リノノ`ヽ)    ウソダドンドコドーン!!
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入     ・・・確かにそのとおりです。そこは『反やる夫論』の間違いです。

           誤植怖いマジ怖い。何が怖いって、なぜか自分では

           見つけられないところが怖い。

146 ◆mthS9vGGks:2011/05/02(月) 20:23:04 ID:3SqG0/zE
    __      >>143
 〃´  `ヽ    
 、リノノ`ヽ)    ま、その辺は追々。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入     個人的には、「マキャベリズム」という言葉があまりにも雑多な意味で

           使われ過ぎているなぁ、と思います。

           仮に、マキャベリが君主論の中で述べた内容を「マキャベリズム」と呼称するならば、

           「政治的リアリズム」も「権謀術数主義」も、それを表す言葉としては不十分、

           というのが>>1の主張。

           詳しくは本編を待ってね!

147名無しのやる夫だお:2011/05/02(月) 21:25:13 ID:T9qEnBPY
マキャベリについては塩野七生の「わが友マキャベリ」・「チェザーレ・ボルジアその残酷」
で大体分かる。漫画のチェザーレの方は完結まで何年かかるやら…

148名無しのやる夫だお:2011/05/02(月) 21:40:59 ID:tDNajSnQ
>>123
ところで虹彩異色症とかやる夫テレジアとか見てる程度の俺はどのレベルになるんだろう?

149名無しのやる夫だお:2011/05/03(火) 21:24:35 ID:lnRhwA2A
    __      >>148
 〃´  `ヽ    
 、リノノ`ヽ)    あの方たちはぶっちゃけ世界史教科書より詳しく、かつ面白おかしく説明していますよね。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入     そうだ!誰かが「やる夫で学ぶ神聖ローマ帝国」と「やる夫は太陽王なようです」と

           「やる夫で学ぶ啓蒙思想と啓蒙絶対主義」をやってくれれば万事解決!

           軍事革命は北方の獅子王で説明されてたし!

150名無しのやる夫だお:2011/05/03(火) 23:00:40 ID:6pICAWlk
>>149
つ 言いだしっぺの法則

だいじょぶだいじょぶ、背景を説明するために始めた外伝や裏話が本編より長くなるなんてよくあることw

151名無しのやる夫だお:2011/05/03(火) 23:04:49 ID:5sy7q08A
>>150
ありすぎて困るな

顔氏家訓を一話ずつやる程度のつもりだったのに南北朝後期の政治変遷を必死で資料集めたりとかな……

152名無しのやる夫だお:2011/05/03(火) 23:11:16 ID:FMQhMdgM
>よくあることw
あと、主人公が3スレにわたって未登場とかなー

153名無しのやる夫だお:2011/05/04(水) 00:53:56 ID:WkyFAMhQ
そうか、大王が周辺国家に売らんでいいケンカ売って包囲されて窮地に陥ったりしたのは
ドMだったからなのか!

大王ができる夫ってのは偶然の一致か某スレの影響か…

154名無しのやる夫だお:2011/05/04(水) 05:45:21 ID:hQAd0FYg
今ようやく追いついた おつでした!

155 ◆mthS9vGGks:2011/05/05(木) 00:05:38 ID:iB/cWHPQ
    __      >>153
 〃´  `ヽ    
 、リノノ`ヽ)    >>1は絶対悪をリスペクトしています。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入     やる夫に対してやらない夫を配置しようかとも思いましたが、

           やらない夫は>>1的にフリードリヒのイメージじゃなかったので。


           じゃあ、やらない夫は?と言われると>>1的にはこんな感じ。

            / ̄ ̄\             思慮深くて常識人、そして苦労人。できる夫憧れの君主。
          /   _ノ  \
          |    ( ●)(●)          指導者としては有能な部類ではあったのだが、
          |     (__人__)
             |     ` ⌒´ノ           軍事に関してはかなり微妙であり、そして当時の帝国は
              |         }
              ヽ        }           それが許される状況ではなかったのが、彼の運の尽き。
            ヽ、.,__ __ノ
   _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、           >>1的には先代のツケを払わされた人じゃね?と擁護したくもあるが、
  /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、       「でもそれって根本的な解決にはなりませんよね?」
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|       優れた知性により、皇帝業務をそれなりにこなせてしまった哲学者、
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
  マルクス・アウレリウス・アントニヌス      と言えるかもしれない。やっぱり苦労人。
        (ローマ皇帝)

156名無しのやる夫だお:2011/05/05(木) 00:08:59 ID:kxiVG1tg
俺は、サラディンだなあ。

157名無しのやる夫だお:2011/05/05(木) 08:15:34 ID:ACO8RJX2
テルマエ・ロマエに出てる人だっけ。
期待されてるけど、皇帝にするにはちと若過ぎるから中継ぎを一人挟んで…的な。

158名無しのやる夫だお:2011/05/05(木) 10:16:19 ID:i2zKto7A
テルマエ・ロマエ二出てるのはハドリアスだよ
そっちは五賢帝の三人目
やらない夫は五賢帝の五人目

159名無しのやる夫だお:2011/05/05(木) 12:14:26 ID:arafy19E
テルマエにもでてるよ哲人皇帝
まだ少年だけど

160 ◆mthS9vGGks:2011/05/05(木) 22:06:58 ID:iB/cWHPQ
 〃´  `ヽ      ちょろっとだけ登場する予定があるので、
 、リノノ`ヽ)    
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ     ハドリアヌスの紹介でも。
  /ニニ入     


       、_,.-'='`'ーヾ、                五賢帝の三人目。帝国の再編、最適化に生涯をかけた男。
       r`      iィ
      く         /´             ただし、元老院を全力で軽視したため、死後に
       'イ,     /ク
         〉;'^ニイ,/               元老院からやはり全力でdisられた。
       _i´tr─/:`: ̄;'〃'ー;rー.、
    ,..‐'´/‐''二|: : : : :;i/' : :/ ; : : : :ヽ      外征を止めて防衛体制を再編する、行政組織と
 ,..- '´: : : :{イ!トヽ| : : : : l!: : /: :i: : : : : :l
/:!: : : : : : :;!';;||;;;;;;!、: : : ;!::::;i;:::.ヽ;:.: : :;/       法制度の改革、ユダヤ人自治区を破壊、など、
〈: :i; : !: : :./;;;;;;!i;;;;;;;ヽ、: : : :::::ヽ;:::..`: : : 'i,
: : ヾ;:i;::::/;;;;;;;;/;ヽ:;;;;;;>、: :.:::::::'i;::::...: : : :.ヽ     大衆受けし難い業績ばかりを重ねたこいつは
|: : ::::ヾ:;:|ヾ=イ{;;;;\<;;`ーヾ、::::::.!:::::...: : :!:::
::::::::::::;ハ!;;ン;;;ヾi;;;;;;;;゙ii;;;;;;;;:/';イヽ;::..: : :ヽ::      間違いなく超一級のドM。
:::::::::;/  ヽ、;;;;;}i;;;;;;;;;;}l;;;;;;!!;;;;;;;| ヽ::.: : :ヾ
:::::::;/   ノ゙::´ ̄: : : : : : ̄`ヾ. |::::. : : ::      その捻くれた性格は元来のものなのか、自分の事業を
::;/   |;;;:; :-─ ── -、:、::;| ヽ:::::..: :
     ローマ皇帝ハドリアヌス         理解してもらえなかった鬱屈からなのかは謎。


    __
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)     一言で言うと、「同時代人に評価されないタイプの名君」。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入

161名無しのやる夫だお:2011/05/05(木) 22:16:45 ID:arafy19E
徳川綱吉とか雍正帝とかと同類なんですね判りますん>同時代人に評価されないタイプの名君

162 ◆mthS9vGGks:2011/05/05(木) 22:23:28 ID:iB/cWHPQ
    __      高校生的にはネルヴァ、トラヤヌス、ハドリアヌス、アントニヌス・ピウス、
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)    そしてマルクス・アウレリウス・アントニヌスと覚えさせられるローマ五賢帝。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入     個人的には、
           
           ネルヴァ:参加賞(え?四賢帝じゃないの?)

           トラヤヌス:優秀賞(とりあえずダキア戦記を読んでみたかった)

           ハドリアヌス:優秀賞(お疲れ様。もうちょっと楽に生きれたらよかったね)

           ピウス:平和賞(性格が良いのも、無能では無いのもわかる)

           アウレリウス:敢闘賞(お疲れ様その2。努力は認めるし、評価もする)


    __      >>161
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)    犬公方様にはドM成分がちょっと足りない。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入    雍正帝のドMっぷりは個人的に満足。

163名無しのやる夫だお:2011/05/05(木) 22:27:21 ID:1tAGF4aM
日本のドMと言えば…足利尊氏か?名君かどうかは微妙だが
義満はSだろうしな…

164名無しのやる夫だお:2011/05/05(木) 22:28:19 ID:UbYcZNaU
雍正帝は業績的にはドMだけど部下その他に対しては一貫してドSだからなぁ……w(参照:宮崎一定「雍正帝」所収朱批諭旨

165名無しのやる夫だお:2011/05/05(木) 22:56:36 ID:iB/cWHPQ
    __      >>163
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)    北条泰時は、鎌倉スレで見て胸キュンでした。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入
           >>164

           あのドSっぷりを発揮するために、全力で情報収集するドMっぷりが堪らない。

166名無しのやる夫だお:2011/05/05(木) 23:10:48 ID:i2zKto7A
同じローマ皇帝で言うと、ティベリウスみたいなもんか<同時代人に評価されないタイプの名君

167名無しのやる夫だお:2011/05/05(木) 23:38:24 ID:Tyn8FEQw
>>165
身を削って北条氏族滅の種を蒔いたあたり、究極の…って感じはしますねw

168名無しのやる夫だお:2011/05/06(金) 18:29:38 ID:1.0as4Io
自分に対するMと他人に対するSは両立可能だからなあ

169名無しのやる夫だお:2011/05/06(金) 20:38:18 ID:tZ83tCxQ
俺的にはネルヴァはトラヤヌスを後継指名しただけの人だから
先代のドミティアヌスを評価してやってもいいと思う。
軍事改革とドナウ川ラインを作成した人かつトラヤヌスを属州総督に出世させた人だから。
まあ戦術能力は無かったけど。

でも歴史上じゃカリグラ・ネロ・コンモドゥスと同列扱いw

170 ◆mthS9vGGks:2011/05/06(金) 22:20:09 ID:KTaA9FVc
    __      >>169
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)    ドミさんとか見てると、「ローマ皇帝」という職業には人格を破壊する
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入    何かがあるんじゃないかと思えてならない。

           殉死率四割とか、真っ当な人間がやる職業じゃないですよ。

           あれをやりきれるのは、偉大なるバカか超人かドMだけです。

           帝道とは死狂いなり。



           あ、第二章は明日(5月7日)の20:00くらいからやろうそうしよう。

171名無しのやる夫だお:2011/05/06(金) 22:22:27 ID:QAP.z7V6
ローマ皇帝で超人に入るのは何人いるかなw

172名無しのやる夫だお:2011/05/06(金) 22:24:24 ID:1.0as4Io
一日三時間の睡眠で過労死するまで政務に励むことは出来るのか

己の財も命も擲って国家に殉じて戦うことは出来るのか

出来る、出来るのだ!

173名無しのやる夫だお:2011/05/06(金) 22:33:12 ID:vf3HoHwI
>>172
雍正帝「呼んだ?」

私財も命も擲ったのは古今東西結構いる……よな?

174 ◆mthS9vGGks:2011/05/06(金) 22:52:32 ID:KTaA9FVc
    __      あ、古代ローマの話題についていけてない人は、別に気にしなくていいですよ。
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)     このスレの話には、関係あるけど必要な事は説明するつもりなので。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入     でもローマ史は西洋史を語る上での各方面における頻出事項なので、

           西洋の歴史に興味がある人は大雑把にさらってみるといいかも。


           >>173

           やる夫の生地であるイタリア的にはやっぱりカヴールじゃないですかね?

           議会も国王も手玉に取れるだけの能力があれば幾らでも楽に生きられたはずなのに、

           イタリアの統一に全てを捧げた「イタリアの至宝」。

           神様が「そろそろイタリアが統一されてもいいんじゃね?」と思って遣わせた人間なのは間違いない。

           プロイセン的には、できる夫のとーちゃんを上げておこう。

           何が楽しくてそこまで政務に打ち込んだかわかんない、という意味ではできる夫以上かもしれんし。

           あ、とーちゃんの事はその内説明します。

175名無しのやる夫だお:2011/05/06(金) 22:56:08 ID:1.0as4Io
大選帝侯とか、ホーエンツォレルン家の連中はドMが多いなw

176名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 01:17:07 ID:N2Wzulgo
実際、権力者の周りは人格破壊されないほうがおかしい人間関係や境遇が山ほどあるもんな
ネロなんて真っ当な普通の人間だったからこそあの環境で壊れたんだと思う
ローマに限らず「偉大な皇帝」なんて人間こそが一番常人離れした狂人だよね

177名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 10:14:03 ID:TmdECYzg
「任期がない」というのもまあ壊れる原因にはなるわなぁ。
今の大統領なり首相なりは任期が終われば肩の荷が下ろせるというだけストレス少ないし
政敵の側も「こいつダメだけど任期が終われば」で暗殺までなかなか考えない。

基本死ぬか誰かに譲るか丸投げするかしないと一生続く激務なわけで、
安定して30年40年続けられる奴はそれだけで「どっかおかしい」よなぁw

178 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 12:29:29 ID:DfFDvqV6
    __      40年くらい君主をやり続けた人は、20歳位で就職して60歳位で定年するサラリーマンと、期間的には大体同じなわけです。
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)     親政を行った年月が40年を越え、なおかつ在位期間を通して一定の政治クオリティを
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入     保ち続けてたアウグストゥス、スレイマン一世、徳川家康、康熙帝、アクバル、ピョートル一世辺りはそれだけで

           名君の名に値すると思いますね。

           できる夫やそのライバルである「彼女」もまた、そういった君主達の一人に数えられるでしょう。

           あ、別にそれ以外が名君ではない、という意味ではないですよ?

179名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 12:36:42 ID:3D1XuPpo
家康はトップに立った期間そのものは短いから、ちょっとその例としては微妙だと思う

180名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 12:59:30 ID:rVXWG1OY
>>179
だが戦国期は、それぞれの家が一つの独立国家であったと
みなしてもよいのではなかろうか

181 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 13:03:26 ID:DfFDvqV6
           >>179

    __      そんなこと無いと思いますよ?今川から独立した後は三河国のトップだったわけですから。
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)     織田家と結んでいた軍事同盟はかなり従属に近いとは思いますが、それにしたところで当主である
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入     家康本人の意思ですしね。たとえ、限りなく少ない選択肢から選ばされたことだとしても。

           内政に関しては問題なく彼自身の親政によるものですし。

           大国の覇権に悩まされ、ある種の従属を選びながらも統治努力を続けた人物としては、

           タイ王国のラーマ五世なども挙げられると思います。彼もまた名君ですね。

           >>1はそういう、少ない選択肢の中で足掻き続けた人も大好きです。

182 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 13:42:26 ID:DfFDvqV6
    __      よし、ちゃんと今日の20:00くらいから出来そうだ。
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)     第二章はちょい短めになる予定の、51レスになる予定。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入     第三章が100レス越える予定なのに比べると、大分短いよ。

           ま、やる夫のテンションが上がってくるのは三章からなので、その辺ご了承を。

183名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 13:44:27 ID:3D1XuPpo
その区分で言うと、伊達正宗とか大名で生き残った有名どころって全員該当するんじゃないか?

184名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 14:51:55 ID:AHoQHcFM
塩野の婆っちゃもマキアヴェッリを書いていたけど、「我が友マキアヴェッリ」はけっこうボリュームあるね。
「マキアヴェッリ語録」だけだと物足りないかな。

185 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 15:15:22 ID:DfFDvqV6
    __      >>183
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)    Yes. そして、何も、問題は、無い。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入     >>178で上げた例は単なる一例というだけですから。

           国別に思いついた人物で、在位が40年越え、かつそれなりに善政を布いた人を適当に提示していっただけです。

           英国のベスさんとか挙げてもよかったですしね。


           >>184

           語録の方大分前に読みましたが、「我が友マキアヴェッリ」は未読ですね。

           やる夫はローマ好きとして、ばっちゃとは気が合いそうではありますw

186名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 16:23:04 ID:NFI2whs.
乾隆帝が切なそうに>>178を見て……あの人晩節そこそこ汚してたな……
十全武功(笑)だし

そういえばエカテリーナは名君なんだろうか
あの人も(恋愛スキャンダルはおいておくと)結構功績遺してた気がするんだが……

187名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 16:54:02 ID:SjKg3j/g
我が友マキアヴェッリ読んだら
マキアヴェッリいいやつだなって思った。
未読ならまじお勧め。

188 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 17:17:21 ID:DfFDvqV6
    __      >>186
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)    国家が繁栄しているときに派手な事をするのは別に悪い事じゃありませんし、
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入    「時代の要請に応えた」という意味では名君でいいんじゃないでしょうか?>>乾隆帝


           エカちゃんといえば、できる夫と

           エ「ねーえ?司法制度の整備ってどんな風にしたらいいと思う?」

           で「裁判官の教育超オススメ。法を運用する人間がカスだと駄目ですね」

           みたいな内容を語った手紙が残ってるらしいです。

           とりあえず彼女に関しては統治への熱意も実力もあり、

           外征、外交、文化、教育上の功績もあるので>>1的には名君の部類だと思います。

189 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 17:20:21 ID:DfFDvqV6
    __  
 〃´  `ヽ     ちょっとゲリラ投下。
 、リノノ`ヽ)  
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    やる夫が『君主論』を書いた大雑把な背景事情について。
  /ニニ入

190 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 17:20:53 ID:DfFDvqV6

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

               大雑把に見る『君主論』著述の背景事情

                       /.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .\
                      /: : :             \
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191 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 17:21:17 ID:DfFDvqV6
                               ,-、
                            ,-〜´
                            \
                 _          |~
                /´  `ヽ,        |,
            ,-〜´~     ~´)  ◎フィレンツェ
          /           )         `~|
                      `)          `|
                       ~\         |,
                        く,,_         \
                          `\ ◎ローマ   `"-,_,,-ーっ
                            \           /
                              `ヽ,-,_        `ヽ,,
                                 ヽ,_,         ̄`ヽ,,_
                                   `っ       ,,-,,_ ~ヽ,
                                     `ヽ, _   /    `ヽ )
                                       ~ |,  (_,     し´
                                         )   `ヽ,
                                         `),,  _|
                                         ,-´ (
                                         _)  ノ´
                                        (__ノ

      ―――やる夫は1469年、イタリアの都市フィレンツェで生まれた―――

192 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 17:21:50 ID:DfFDvqV6

                           ______
             _                | お城炎上中 |
            `))               | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄        ジ
                ( )            ∧              ジ ャ
               ( )         <⌒>     (⌒ ⌒)    ャ |
          ウーウー.( .人         /⌒\  \( ,,  ⌒)// | ン
             人/  ヽ  ______]皿皿[-∧( ⌒ ,,  ,, )  ン
            ( ( )( )  )三三三∧_/\_|,,|「|,,,! (  ,,   )   !!!
           __| ̄田 ̄田 / ̄ ̄Π . ∩  |'|「|'''|「(    )
          /__,|==/\=ハ, ̄ ̄|「|ガシャーン |「| | *   +
         /_| ロ ロ 「 ̄ ̄ ̄ | | 田 |「|�德� 田 |「|[[ *
         |ll.|ロ ロ,/| l⌒l.l⌒l.| |    |「|        |「|ミミミミミミ ++*:
            λワー  ∧     λワー   λワー
           λワー   | |  λワー    λワー

        ―――当時、イタリアは小国分立の戦乱真っ只中であった―――

193 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 17:22:36 ID:DfFDvqV6

     ―――というのも過去、神聖ローマ皇帝とローマ教皇の争いがあり―――

                   ,i
                 /ノ
            ___,,--''"∠,=--___
         _,,-''" ::::::::::::: ''"--''":::::::: "''---_-''   聖職者の事は教会がする。
       ,,-''" ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: -==ニ---=-
     /:::::::::::::::::::::   ::::::::::::::::::::::: ------ァ'"   俗人は立ち入るな。
    /:::::::          :::::::::::::::::"''―--,,,__
   /    /i i,,_ ヾヽ  i  i      ヾ二、     貴様らのせいで教会が腐敗する!
   )  | | \い iヾi  |i  | .i :i i  "ヾ-、ニ-,__     
   i   'i"| ̄二ニ-、,,} / i |ヽiヽ:| λ 、 ヽ -二ニ=--
   | i  |ヽ{ -=_iッ=、 /' ,,-|±±、;|i |:::::i:::::::ヽヾ二" ̄ 
  //ヽ i |ヽ        〉ヾ-P--リ} /::::::ヽ--ヽ、 ̄
  i::ヽ \ i       ゚ ''-    /'":::、ミヽ、(     そして教皇は神の代理人…
  ヽ::ヽ、 ヾ      ,---、    /^i:{ヽノヾ ヽ\
   ヽ::::`Yi      ̄"' ̄   /;;/人"         皇帝!貴様は教皇の「下」だ!! 
    ヽ::::|ヽ、     ̄   /人
     j i┴--`'-、_     /,i/
\,,    |      `┬-''"~iV
       ローマ教皇
                          __ヽ:. :. :. l. {:. :.:!`ー,,、   l   イ  !;;,.ィ:.:.:..}' ´  
                           `ヽ、ミ、:. :.! ヘ:. :.{>.、ヘ,、 !.  イ_ ノ;;,.。ァ{:. :.!7  
                           、__,. -‐':. :. :.frヘ ヘ:.:.}  ゞ'ヽヘ、,j  ム_,.ィ   !:./_,、  
   ふざけんじゃねぇ!          `ヽ、_,.zヘト、:{ ヘ:..!`ー‐ '′、ォ  r-ィ = ̄}/     
                    、      /  `ヽ! ヽ!   ' ´  !            
   坊主は大人しくお祈りでも  ヘ    ,.イ      ヽ        }            
                     :...ゝ、,、イ/        ヽ       、       _.     
   してやがれ!!        ,. イ }/           `ヽ、.  个ー一'´ ̄_ヽヘ:    ,.イ
                      /              i `ヽ 「`ーァ-―' ヾ::{  / /.
                     '′               !   }ヽヽ!{:     | ,イ / 
                     .                l、.  、ヘ `ー-- 一'./  /  
                     .                lヘ   ゝ、 `、__ ̄_,イ  /  /
                                  神聖ローマ皇帝

194 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 17:23:53 ID:DfFDvqV6

                  、-、 ,,-ノ
              |~~~~`ツ
              `ヽ,             神聖ローマ帝国
                ~ヽ           (大体、ドイツから北イタリア辺りまで)
                 ) おふらんす
     ,,、,,-、          |
     |   `‐- 、,     ノ                  ,--,
     /      ~`〜〜´             __     )  ヽ
    /                  ,〜、__  _〜´ `丶   ヽ  `ヽ
   /                  |   `-´    _、 `|   `|,  \
  /     とうぎゅう     ,__,-´        ( !  \   \  ~~~`ヽ,,_
  `/              /           、二,   `◎ローマ ̄く    |
  /,             (  _ 、‐、 ο     ´i  |      `-、   ,~_\ i
  ~ `´ヽ,         /´  ~  `´       ) ,,_|        `i ヽ, `´ ヽ
     |__,,-‐‐-、,, ,,-‐`              `´          ) ,-!     )
     ,,-‐、    ~                       i~~`-‐フi_/
        _,,.-‐''" ̄ ̄`゙''''ー 、,,,_
      ,.‐′          /   ヽ,
     /              ミ     ヽ
  _, -'′           ミ        l
  /       /  /ミミ7         |  北イタリアを味方につけねぇとな…
 ノ ノ      イ ノ √   |  l       |
 7 l  / ノ/ /| .| /     | | | | l     |
 ノイ. | | | |,_|ハ/_  _,. -=サ十|ル| l i :::::|
   ヽト、|. | | rーrqヽ    ‐'''Tワヽ |ハルヘ|:::ノ
     レル、| ー‐ノ     ‐--‐'   r'^ レ′
        l,  、         ,イ-rイ
         ハ  `__ ____,    ' |^''く
     __,. -| ヽ   ー    ,   |:  `'ー 、_
.._,. -‐''"____,,/   :|' 、___,,. イ   ,イ     .イ_ ̄`ヽ
ッフ''"   ∠_   :ト、      // < ̄⌒}  ヽ   ヽ
''" ""      ̄フ ゝ`''ー--‐''´ /  .イ⌒'''ーへ、_ └-、 〉

 ―――皇帝は、教皇に対抗するため、北イタリアの都市を味方につけようとし…―――

195名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 17:24:09 ID:NFI2whs.
>>188
ああうん外征についてはお前それ成功してないだろってのがあるのは置いといていいと思うんだ
ただ譲位してから寵臣に国家予算の十倍以上蓄財させちゃったりしてるからその辺があれかなと

ところで研究の関係上多少ロシア史も概説書レベルでかじってるんだが、エカテリーナに関してさっくり読める本ってあるかしら
>>1のお勧めとかあったら教えてもらいたいんだが

196 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 17:25:29 ID:DfFDvqV6

 ∧/:::::::::/!:::::::,ォ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ:::::::::::::レ::|
 爪!::::::::/. レッ.':,ィ|,::::,::::::::ト、:::::::::::::::,ォ::::::::::::::::::::::レ1
. |:!::|:::: /. //  レ' |,ぇlハ::ハヘィァ/./:::::::::::::::::::/::: l    よぉし!
..ハ!ノ、:::L/::/. ヽハ     .|:::::!    ム::::::::::::::::::::::::::/
  | ハ:|.ハ/ヽ、 ヽ!   / !::::|    ム:::::::::::::::::::::::,ん    裁判権!関税権!
:! ハ .!!!:ハ、ヽ.ヽハ ノ./  |::::ハ.  ム,::::::,-、:::::::/ /
.| ハル|ハ弋ベ、 .<. ヽー.ハ/一'" ̄`/:/ク.ノ:,イ /     そして貨幣鋳造権諸々!
ハ`ー‐1  `ニ  Nハ  フく´ひ ̄′〆.フ/,イムイ
  ト、.:.∧    '   ´  `ニ´  r-ア´'´ ハ ハ     お前らにくれてやらぁ!!
 ノ.ハ.:.:.ハ 、_ 、_         /.:.:/ ./.:.:ハ  ',
/.:.:.:ハ,.-.、ヽ.Y` ァー-,、__, __/.__.ノ./.:.:.:.:.:.∧ ハ
、.:.:.:.: .:.:.:.:ヽ l   /'"´ .,入  ̄ ./.:.:.:.:.:.:.:.:.::::しく´    その代わり、俺の味方しろよ?
ヽ、.:.:.:.:.ト、.:.:l>-く-t'"´.:.:.:ハ ./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,∠ヘ
  ヽ.:.:.:.:!.:.>と、ヽ,=.:し'"`ヽレ′.:.:_,,ニ-‐ァ'´.:.:.:.:.:
ヽ_lヽ.:.|.:.`).:.:.:`ー――一''"ニく´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:

                              ゚・ *:  : *・
                          *・ ゜゚・ * :  .。. .。.:  *゜
                       * ・゜ ゚・ *: . .。.: *・ ゜゚  ・ *  :..
                     。. ・ ・*:.。 ∧,,∧  .∧,,∧   .:* ・゜
                        ∧∧(´・ω・`)(´・ω・`)∧∧  キャー
                       (´・ω・`).∧∧) (∧∧(´・ω・`) コウテイサンカッコイー!
                       | U (´・ω・`)(´・ω・`) と ノ
                        u-u (l    ) (    ノ u-u
                             `u-u' `u-u'

    ―――平たく言うと、彼らに自治権を与えた。11世紀後半ごろの話である―――

197 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 17:26:13 ID:DfFDvqV6

             ―――そして自治権を得た彼らイタリア諸都市は―――

                        ∧,,∧     ∧,,∧
                ∧ ∧    (    )    ( ・ω・)
               (ω・ )     (  U)     ( つ日ノ   ∧,,∧
               | U       u-u       u-u     ( uω)
                u-u                    (∩∩)
                    ∧,,∧      ∩ ∧_∧ 
                    (・ω・')    ⊂⌒( ・ω・) 
                   ⊂∪∪⊃      `ヽ_∩∩

                                     o
                          ∧,,∧  ∧,,∧=,,∧i!i
                        Σ(´ω(;;o=(ω; =;ω)o从
                      ( ´・ω) U)ミヽ,   o=∠´  )n
                      | UΣ´・(;;(0ミo从o=0 と、  <__
                       u-u (,   っ< ̄ ̄)nn  `u一'
                           `u-u'  `c , -一'

           ―――人間の歴史、当然の帰結として争い始める―――

198 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 17:26:41 ID:DfFDvqV6

        ―――その過程で、当初は共和制を取っていた都市の中では―――

               オラオラ   オラオラ   オラオラオラ  オラオラオラオラ
                 オラオラ∧_∧ ∧_∧∧_∧オラオラ
                  ∧_∧ω;;(∩( ∩;;ω),つ);ω∧_∧
                 ( ω;;(とミ∧_il!|∧lll 彡_∧彡つ);;ω)
                  ∧_∧ミ(∩∧_∧彡づ);;∧__∧⊂)オラオラオラ
                 ( ω(と≡⊂( ・ω・ )⊇≡づ);;ω )__ \
                 (⊂  と=ど(⊂  っ)づ=つ≡⊃) \ )
                 /ヘ_∧〃∧__i!l|ミヘ_∧ミ_∧ミ∧_∧\オラオラオラ
                 ( ω(と彡(ω;;(し ミJ);;ω )つ);ω)ミ⊃);;ω) )
               オラ(っ  つ /    )(    )   \   ⊂)オラオラ
              オラ /   ) `u-u'.オラ∪ ̄∪オラ`u-u'    \オラオラ
                ,( / ̄∪オラオラ オラオラオラ  オラオラオラ∪ ̄\ )

                              ∧,,∧ ∩ ダッシャア!!
                             (`・ω・´)ツ
                             (つ  /
                          lヽlヽ/   )
                          (;;: ( / ̄∪,n__n     lヽ,,lヽ
                      , ― 、と  # ⌒つ,,,∧ ノ    (;;::)ω・)
                     <<:;;:) )  c(;;:)ω・`ノ|,,ノ|  / つと
                      U( (U_つ ⊂⌒  (´・ω(;;;) ゝ._JJ
                                し'  `J

           ―――シニョーレ(僭主)と呼ばれる権力者が表れ―――

199 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 17:27:25 ID:DfFDvqV6

                                        ,. -――‐ - 、
                                    ,. ‐''´            \
                                   /::: , '"´ ,          ヽ
                                 //:::    / '"  , '       ',
                                ///:::/::::::/〃..:::;:::::/::  l::;:'..::.  l
   よし!貴様を君主と認めてやろう!       /' /::/:::::::::/::〃´/::::/:::: .:::/::::::,/:::::::!
                                 /〃::://!|:リ::/l:::/l:::::::::〃//:::::::::l
   (皇帝に対抗するには、               //:::/::/:l十-、l|::l |l::::://-‐チメl:::ハ|
                                ///:l//l|r‐、ッ、l:l !::/-rテ‐7//ハlノ
      手段を選んではいられない!)       / /:::/イ」lト、  ̄ l |/   ̄ //::/j|  
                                 /::/ l:lT|ヽ     l     / //::/
                                //  リ  \  r===ォ  /´|/
                                /'     r‐、 \ヽニソ /  `ー、_
                                     l  j\/ヽ、_/   , -‐''´:::::`>
                                  , -一`ヽ.  \_  __/ ∠二 ̄\ ̄
                               ,.ィ'´:::::::::::::::::r〉   ,   `ヽ、∠、、 ̄\   ヽ
                              / 〃::::::::::::::::::/  /  /  \ヽヽ、 l  

         ∧_∧
        ⊂(・ω・`)つ-、      あざーっす
       ///  /_/ |
       L /⊂ヽノL|/| 
     / ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄/|
    /______/ ||
    ||―――――-|

    ―――教皇、あるいは皇帝から認められた彼らは、君主となるのである―――

200 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 17:28:45 ID:DfFDvqV6
                                  /〃 //    .:.ヽ、ノ  ! `ヽ、 `ヽ
                                  ,'     / 〃 .:.:.:/ } ノ l ヽ.:.:.:.:.:
                                  i  .:i:.:... /:.:./:./  .l!.:.:.:.:.:... .:.:.:.:.:.:.
                                  |:.:.:.:l:|:.:.:ハ:.:/:/    |!ト、:.:.:.:.:.k:.l::!:.:.:.
                                  l:!:.!:l:i:.:/从レヽ  フノハlト、 ハ.从l |!:.:.:|
    邪魔だから、                      リト|ハトリィtゥヮ    ィrァ‐ 、从lレノリト、ム
                              , -一 7ノi!ヾl        ` ´''"  r+、ソ ノl 
      そいつ排除してくれねぇか?     /   /    l    /      f'-j个!Y  |
                           /    /      ヽ、  ヽ       } l l | !   l
                          〈     /      lト、 ー -、   / ///ノ   !
                          lヽ.    /       \ ヽ-r ´ ̄     /   l
                          |:.:ヽ  /            ` Lソ   , -一 '     l
                          l:.:.:.:.ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ、  r┴─┴┐< ̄ ̄`ヽ、
                          ',:.:.:.:.:.:\       /  〈 ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ \    


                 ババ        バババ  ババババ
                    バババ ∧_,∧  ババ ∧_∧ バババ
                  ∧_∧バ( ´・ω・∧_∧ (・ω・` ) ∧_∧ マカセロ!!
                 (´・ω・)=つ≡つ);;)ω(;;(⊂≡⊂=(・ω・`)
                 (っ ≡つ=つ  (っ  ⊂)  ⊂=⊂≡ ⊂)
                 /   ) バ∧_∧| x |∧_∧ バ (   \
                 ( / ̄∪バ (  ´・) ∪ ̄∪(・`  )ババ ∪ ̄\ )
                  ババババ/    )  バババ (   \ ババババ
                 バババ  `u-u'. バババ ババ `u-u'

           ―――…その権力もまた、絶対とは言いがたいが―――

201名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 17:29:18 ID:NFI2whs.
皇帝からもらった特権で成り上がって教皇にお墨付きをもらうのか

ぼろい商売だなw

202 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 17:29:50 ID:DfFDvqV6

         ―――また、やはり歴史的に争う人あれば干渉する人あり―――

                    ィ i
              _. -イノレ' レルヘ、)、
            _.-'           ヽ
           /              レi
          r′               .イ
           } 、 、 、 i   / / /   __.r‐〈
         トへ、 .-、ヽ∠-‐''´`ヽy‐'´ __.rく^    俺たちもー
         トヘ、/ /`´      i___/  ノ
         ヽy´ ∠-、  、_. -_二ミ ヽ   /
         / イニニヽ  _二 --r  } レヘく
        //  } `ー゚^i   ー゚--'   ル「` |⌒
       /    {  ノ         j-ーイ
            >、 ヽ        イ、_f⌒
           i´i ト、`、ー-―ヲ  ノ.⊥-}
      _. -―ッ''''} |::| ヽ  ̄ ̄ /「    |'''ー、ー-- 、__
  _. -''¨´::::::/   ヽヽ.| l.__../ ノ   ノ   \::::::::::::`ヽ、
               フランス
                         ;;;;::::゙.、ヽ、;;;;;;;;;゙,_  ヾ、       _,,.-‐‐l;;;;;;;;:::::/
                         ;;;;,;::::::.ヾ.l`メ、;ヽ、 ̄``      ´__   /;;;;;;;/
                         ;;;;;!;:::::::::::l    __二''ヽ、        ´,z┬、'r''":!
                         ;;;;;!;::::::::::::!  ,イ、ノ::::l`       イノ:::! l`l;;;:::|
                         ;;;;;!;::::::::::::l  ゞー'ソ_,.       ゞ'┴' !;;:::l
                         ;;;;;|;::::::::::::l  ` ̄ ´     .::::. 、      !::::|
       利権がほしいー        ;;;;;l;;::::::::::::|            .::::::::. ,     .l;;:::!
                         ;;;;;;!;;::::::::l::l               ´      /;;:::|
                         ;;;;;;l;;;;:::::::l,:l       、,,,__,,.   , '゙;;;;::::!
                         ;;;;;;'!;;;;;:::::|l;l\       ー‐    ,ィi;;;;;;;;;::l:|
                         ;;;;;;;l;;;;;;::::|ヾ, `ヽ、.         / |;;;;;;:::,lリ
                         ;;;;;;;;l;;;;;::::!  ヽ、   `ヽ、._    /   !;;;;::::,゙,'
                         ;;;;;;;;,'、;;;::|        ,"`T"´    |;;;;:://
                         ;;;;;;;/ ゙、;::!        l;;;;;;;;l      !;:::/'
                                  スペイン

          ―――そんなわけで周辺国からの干渉も相まって―――

203 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 17:30:34 ID:DfFDvqV6

        ―――かくして、冒頭のイタリア群雄割拠という状況になる―――

                           ______
             _                | お城炎上中 |
            `))               | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄        ジ
                ( )            ∧              ジ ャ
               ( )         <⌒>     (⌒ ⌒)    ャ |
          ウーウー.( .人         /⌒\  \( ,,  ⌒)// | ン
             人/  ヽ  ______]皿皿[-∧( ⌒ ,,  ,, )  ン
            ( ( )( )  )三三三∧_/\_|,,|「|,,,! (  ,,   )   !!!
           __| ̄田 ̄田 / ̄ ̄Π . ∩  |'|「|'''|「(    )
          /__,|==/\=ハ, ̄ ̄|「|ガシャーン |「| | *   +
         /_| ロ ロ 「 ̄ ̄ ̄ | | 田 |「|�德� 田 |「|[[ *
         |ll.|ロ ロ,/| l⌒l.l⌒l.| |    |「|        |「|ミミミミミミ ++*:
            λワー  ∧     λワー   λワー
           λワー   | |  λワー    λワー

        ―――謀略うずまき、血を血で洗う戦国時代の到来である―――

204 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 17:31:40 ID:DfFDvqV6
       ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \            どうしてこうなったお…
  /  o゚⌒   ⌒゚o  \
  |     (__人__)    |
  \     ` ⌒´     /

       /  ̄ ̄ ̄ \:
      ::/        ::::\:
     ;: |          :::::::| :     イタリアには昔、ローマ帝国という
      \.....:::::::::    ::::, / 
      r "     .r  /゚。      最強国家があったんじゃないのかお…
    :|::|     ::::| :::i
    :|::|:     .::::| :::|:
    :`.|:     .::::| :::|_:
     :.,':     .::(  :::}:
     :i      `.-‐"

         ―――やる夫が生まれ、活躍したのはそんな時代である―――

205 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 17:32:29 ID:DfFDvqV6

         /.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
        /: : :            \        外国からの干渉におびえ、
       /: : : :            \
     /: : : : : :              \     イタリア内部や都市内部ですらも争い…
    / : : : : : : : ..               \
    |: : : : : :  ,,,,ノ⌒" '' ``⌒\,,,        l   そして、やる夫たちはその争いに
    |: : : ::;; ( (・) ) ノヽ ( (・) );;:::    |
    |: : : : :  ´"''"        "''"´       l   振り回され、明日をも知れぬ身。
   . \ : : : : . .(     j     )      /
      \: : :: : >ー-‐'=ー-ー<    /
     /ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : イ\     これはイタリアのあるべき姿ではないお!
     : : : : : : : : :``ー- -‐'"´      \
     : : : : . : : . : : .                \

206 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 17:33:38 ID:DfFDvqV6

                          ヘ
      \                    ヘ
        \                    ×
      , - \               /´ ‘,     統一を!!
     〃  γ ` <           > ´',   | i
     {i   {  ● } ヽェー ,.}     .}=ッ{● }   i |    一心不乱の大統一を!!
     ヘ   !、._.ノ、 ノ           ト !、_ソ__,/ .i
      ゛'''──ー /          i `ヽ     i
           /         i   ヽ     ハ   在りし日のイタリアを再び!!
           {               }.   }   /
           !、       _.入.__/  /
           /  ̄ ̄ ̄ ∨/////イ  ./
         /           }////ッ  /
         { ヽ        .}//// /
         \ ヽ、__二ニ ー´_. イ

207 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 17:34:05 ID:DfFDvqV6

               ―――そして、やる夫は一人の男と出会う―――

     i1                       ,..-‐‐-、.         ヽー‐‐'´  ヽ
     l !                    /イリ i lヾ.ヽ、        ヽ     ヽ.
     /l l                   /ソ/ノ/jソノ ヽiヽ!         ヽ     ヽ
   _r'ヽ!゙l                   !l/iァ  フ /,.イri li l          ヽ     ヽ
  ,ィヽヽソ l                  !ハl r‐、  ´ ,ィノ:/ノ           〉     ヽ.
  ヽ.'´  l                    ヽー'  ノ ノハ/l!  ,.r‐-、_,、__,,..--‐' i\      j
   ヽ_,,.='ヽ                    `エニ´-‐ィ'`ヽ‐イ ソ/ /      N ヽ   /
    〈    ヽ             _____,,.-‐ィ'!´/ヽ/  /  / /        _,.-‐'"
    ヽ    ヽ           /i     //:/ /  /i   //  _,,.--‐‐‐''"´
      ヽ    ヽ        _,ィ' /   ,.イ':::::/ /  /  l  i/   /
        ヽ  ニ=ヽ、,ヘ--‐‐イ´〃 /   /::::::::/  i /    ヽ  /
       ヽ //   / / /  /::::::::/   !      ヽ./
        ヽ.       ____/   /__//    l       i
         `゙--‐‐'゙´   /  /    /    ヽ      ソ   __,,.--、
                 /   /   ノ 、     \     {-<_     ヽ、

       ___
     / ⌒  ⌒\       
    / (○)  (○) \     す、すごいお!
  /   ///(__人__)/// \    
  |   u.   `Y⌒y'´    |    ここまで鮮やかに権力を握れた男はいないお!
   \      ゛ー ′   ,/
    /      ー‐    ィ

208 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 17:34:52 ID:DfFDvqV6

                      ―――チェーザレ・ボルジア―――

                       イ/::::/ /,イ/:/'´::/, '/:::;ィ/.:::::::/i:::://::::「!::|',::::::::::::::::::',
                     /イ:::::////:/ / /´/< / /::::::://::://:::::::}}:::! }:iY::::::::::: i
                      〃:/i//!|./:/ /イ:/:/ / 〃i::::::::://:/イ::::::;〃|i:| l:|}:::ト、::::: !
                      ′,イ/: |:!{://// /::イ | /::/ //:::::::::/7::::::::l」 }:i| |:ヽ!:::::′
                          /!i| i:|〃 /::::// /:::! j !:: |//.::::::::://:;::::}i::::i/ / !:::::::: i{
                           /イ/ {/ ィ::::::// /:::::| ハ |:://:::::::::::/ィ::::::|::/ ///:::::::/{
                         i/ィ/:::::::::/ /弋ぅ、::i レイ:::::::::::::,戈ぅ 7i/./イ:/::::::/ |`
                             彳i::|{::::::::::レ:/`ーァィ::::::イ//:::::ゝ-‐.:::´/ /::::/イ::::{ i:|
                         ヽ|::!/{:::::::::lヽ. / 7:/ /ィ::::::::::ヽフ::::::::::/7':::::::::::ゞ
                           >::::::::::.     ´   |:::::::::::::::::::::::::://::::::「i:::::::
                       _ -ヲ´::::::/`i::::::::.     、__|:::::::::::::::::::::::::l/:::::::::レ::::::::
                      .   ´  /::::::::::/  |:::::::::ヽ ヾ、 \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
                .  ´     ,イ//l:::::::/  |:::::::::::::.\   ー}:::::::::::::::::::::::::_:::::::::::::::::::::
                . ´     /:::::/ 」::::/    ',:::::::::::::f、:::.. '´ i::::::::::::::::::::://:::::::::::::::::::::
             <        {::::/ /.::::/    }:::::::::::::', ヽ:`ー:::::::::::::::::::://:::::::::::::::::::::::
            /:::::ヽ      |:/ /:::::/     ',:::::::::::/ヽ  `ー:::::::::::::::::´::::::::::::::::::::::::::
             /.:::::::::::.'.     |' /:::::/     ,へ}:::::::/  \  |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
           }::::::::::::::::::ヽ:::イ   /.:::::/     /.::/}:::::::::\  ヽ`:::´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
            r 7::::::::::::|',::::::::',:::ヽ /::::::/   ...::´:::::://::::::::::::::::`ヽ 〉:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
            | {::::::::::::::| ヽ::::::ヽ:::} {::::::::: ̄´::;イ:://::::::::::::::::::::::::ゝ{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

      ―――己のためには、敵味方親兄弟すべてを利用する野心家―――

209 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 17:35:40 ID:DfFDvqV6
         :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
         :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ィ /〃i、∨∧〃ヾ} l| ミヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::
         :::::::::::::::::::::::::゚::::::::::::::::::::〃/' ,''l.レ/ヘ\ヽV//ィトl} |、:::::::::::::゚::::::::::::::
         :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i ,''l| ,! |.|4凭kV''/∠|l y'λl::::::::::::::::::::::::::::::
         :::::::::::::::::::::::::::::.    l.'l |イl',lN   ̄´イ|l戌l/,イl| |:: ..::::: . ..::::::::
         :::::::::::::::::...... ..... キラッ ll.l !)!|ヘ.     '"‐'  イ〃|!:::::::::::::: ゜.::::::::::::
         :. .:::::。:::........ .,,, _   |l.|!| |`  ‘ー ‐=、j:) 从「リ::。::::::::::: . . . ..::::
         :::: :::::::::.....:☆彡ヽ`' ヽ┴'┴'┐   ,ニ>  //' ′゜:::::::::: ...:: :::::
          :::::::::::::::::: . . . .,、 l ',   /'|\   '、_ .ィl/:::::::::::.... .... .. .::::::::::::::
         ::::::...゜ . .::::::::: l  ! l ,.イ l::「``´:::;;''/,|′...... . .::::::::::::........ ..::::
         :.... .... .. .   、 | l| トヽ.> ヽ .:.::::;;″/----−、. .... .. .:.... .... ..
         :.... .... ..:.... .... ..... .... .. .:.... .... .. ..... .... .. ..... ............. .. . ........ ......
         :.... . ∧∧   ∧∧  ∧∧   ∧∧ .... .... .. .:.... .... ..... .... .. .
         ... ..:(   )ゝ (   )ゝ(   )ゝ(   )ゝやっと死んだか… ..........
         ....  i⌒ /   i⌒ /  i⌒ /   i⌒ / .. ..... ................... .. . ...
         ..   三  |   三  |   三  |   三 |  ... ............. ........... . .....
         ...  ∪ ∪   ∪ ∪   ∪ ∪  ∪ ∪ ............. ............. .. ........ ...
           三三  三三  三三   三三
          三三  三三  三三   三三


              |   ,、'´,、'´      n,  \:リ:::リ:::::i| 〈==、    \
           .   | ,、'´,、'´        _|f=-、.\ u !|/ヾ.、 〉     ヽ.
           .   ,!'´,、'´          r( リ   \!i  〈 o .ノノ      |.
           ,、-'´,、/            N ヾ、 o  》   ヾ ̄       |
           ,、-'´|              ~ ゝ==シ  |j.  \.|j~     /
              |              〃"  |ju  U u \  、/
              ヽ            u ___   r' __ u _)/ 、  ,、-'´
           .    \         |j i´ _` ''ー----‐ァ/  ,.、ゝ''´,、-'´
                 \          l ̄   ̄ ̄二ニ7.ム-''´ ,.、-'ヾ
                  /          |j {    ,.、-'´ ,.、-r‐i ''' "´
           .     /         :\ ,,ゝ-'´ ,.、-''´  | l       /
                〃        ,.、-''´,.、-t''´ ̄``_二ニ! l _.... -‐''´ ,、"
                   _,.、-‐'' " ,.、-''´::::::\ゝ- '´ r== l ヽ、  |j ='"´
           .   -‐'' "   ,.、-''´ヽ、  ::::::::`'-、.. u |j |  ヾ     u
           /''´     ,、-''´     \   ::::::::::::`''..r-'′   \ U

              ―――しかし、その男も戦いの中で消える―――

210 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 17:37:35 ID:DfFDvqV6
        ____
      /   ∪  \      あの男のやり方は間違ってなかったはずだお!
    γ⌒) ノ三三三ゞ(⌒ヽ
   / _ノ (>)三(<) \ `、  奇麗事を幾ら積み重ねても、イタリアで君主を
  (  <:::∪:::::(__人__):::::∪|  )
   \ ヽ ::∪::::` ⌒´∪:://   やっていくことは不可能なんだお!


        ノ L____
       ⌒ \ / \      君主に必要なのは神への祈りではないお!
      / (○) (○)\
     /    (__人__)   \   「知力」!「武力」!そして「金」だお!
      |       |::::::|     |
     \       l;;;;;;l    /l!| !  古のローマもそれがあったからこそ、広大な
     /     `ー'    \ |i
   /          ヽ !l ヽi  帝国を築き上げる事ができたんだお!
   (   丶- 、       しE |そ
    `ー、_ノ       �堯�l、E ノ <
               レY^V^ヽl

211 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 17:38:24 ID:DfFDvqV6
            ____
         ,. -'"´      `¨ー 、
        /   ,,.-'"      ヽ  ヽ、      
     ,,.-'"_  r‐'"     ,,.-'"`     ヽ、
   /    ヾ (    _,,.-='==-、ヽ       ヽ、     あの男の如き権謀術数と、
   i へ___ ヽゝ=-'"/ ●   _,,>         ヽ
   ./ / ● > ='''"  ̄ ̄ ̄             ヽ   ローマ帝国が残した知恵でこそ!
  / .ヽ-‐´''"       ヽ               i
  /    i   人     ノ               l   イタリアの平穏と統一、
 ,'     ' ,_,,ノ  `─-‐' ヽ               l
 i      `、  _y──‐ l               /   それが可能になるんだお!!
 ',       i_/  / _ '              /
  ヽ、       ̄ ̄               /
   ヽ、_                     /
      `¨i                     ヽ
       /                      ヽ
      /                     ヽ

212 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 17:39:21 ID:DfFDvqV6

                          /.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .\
                         /: : :             \
                        /: : : :            \
                    /: : : : : :               \
                     / : : : : : : :.._        _      .\
                  |:::: : : : : : : : ´⌒\,, ;、、、/⌒`       l
                  |:: : : : : : ::;;( ● ) ノヽ ( ● );;:::     |
                  |:: : :: : : : : : ´"''",       "''"´      l
                     \ :.: : : : : : . . (    j    )       /
                       \:::::ー=≡二`ー-‐'´`ー-‐'二ニニニ==ー
                    /ヽ: : : : : : : ` ̄ ̄ ̄ ̄´.: : : : : イ:.:.:\:.:\
                /´ ̄/:.:.:.:./;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,.``ー- -‐'"´,,,,,,,;;;;;;;;;|:.:.:.:.:.:\:.:\_
              /:.:.:.:/´ ̄ヽ/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ:.:.:.:/´ ̄`ヽ;.ゝ ̄`ヽ、
             /:.:.:.:.:.:.:.|i:!|i:!i:∨;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/:.:.:.:./:.:.:.:.\ヽヾ:.:.:.:.:.:.:ヘ
             }:.:.:.:.:.:.:.:!;l!;l!∨/´ ̄ ̄"""'''''ー―---、,,,__/:.:.:.:.:.:.:.:.:._/:)):ノ.:.:.:.:.:.:.:.',
             ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝ∨/                    ̄ ̄ ̄´ ///.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
             ):.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨/                       /∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..',

                     ―――ならば記すお―――

    ―――やる夫が見出した、イタリアを手にする君主に必要な資質を!―――

213 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 17:40:07 ID:DfFDvqV6

                ―――そうして、やる夫が著した書こそ―――

                   ____
                         `丶
              /            \
                 く            ノ   ヽ  こんな、悪徳を推奨する書を放置する
              〉 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|     l
                | |    _____|    |  わけにはいかない…
               |,厶ア{∧ 丶\ \}\  │
              │|/f^r芯\ィr芯ヾVヘ  「  ∧
             │ l|〉 V::}   V:::} } ヽ小、    『禁書目録』に指定するんだよ!
                 ヽ八            .ィ |´ \ ヽ
           _}三ミヽ | |>   -  -=≦/:厶.  \ \
           |.:.:.:.:. \\|: Ⅳ)/{匸斗-=ニ三三}    \}
          |.:.:.:.:.:.:.:. \\L[// ̄:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|    \〉::\
         (_ ).:.:.:.:.:.:.:.:.: ヾーr':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:(⌒ヽ \\:::::〉
         ノ∧.:君主論.:.:.|<>|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.( __人\}ヽ∨
        (__ノヘ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|\ ⌒⌒)
            、 _.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|∨`ー冖
             __   > 、.:.:.|.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.___|
        __{∧/ニ二\_:|.:.:.レ-‐<\    \_
      /  ∧/ハ´ ̄\   ̄´  __ \\    ヽ\_
        ⌒ー=≪}//}_\       {/∧/\ 二二ニニ〉__>、 `丶、
           じヘ、 \       xヘ//ハ>、    \ て:イ \   \
                 ̄`ー─<__ ∧//}/`ー─'^こ>‐┴'⌒\__>
                       ̄`ー'                ̄

                ―――現代まで残る書、『君主論』である―――

214名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 17:40:34 ID:hmnnyNeg
まあ、キリスト教の成長を許した時点で、いろいろ詰んだからなローマは。

215 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 17:41:02 ID:DfFDvqV6
                              ______
                         /           \
                       /              \
                      /      ⌒     ⌒ \
                    /     /  `ヽ    /´  `ヽ\
                   /        (   ● l    l   ● |  ヽ
                  |         ヽ_  _ノ    ヽ_   _ノ   |
                  |        ´ ̄` (    i    ) ´ ̄`  |
                   \          ー‐ ^ ー     /
                    \           ー一       /
                    /                      \
                   /                    ヽ

          ―――故に、『君主論』は単なるハウツー本ではなく―――

216 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 17:41:37 ID:DfFDvqV6

           ―――「あるべき君主」にイタリアの平穏と統一を託した―――

                       /.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \  
                      /: : :             \  
                    /: : : :              \
                  /: : : : : :                 \  
                  : : : : : : : :.._        _      \ 
                  : : : : : : : ´⌒\,, ;、、、/⌒`        l
                  : : : : ::;;( ● )::::ノヽ::::::( ● );;:::    | 
                  : : : : : : ´"''",       "''"´       l 
                  : : : : : : . . (    j    )       /  
                  \: : : : : : :.`ー-‐'´`ー-‐'′    /
                  /ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : イ\   
                  : : : : : : : : : :.``ー- -‐'"´        \  
                  : : : : . : : . : : .                   \

               ―――やる夫、入魂の一作なのである―――

217 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 17:42:22 ID:DfFDvqV6
         __、─- 、
        > ,, `  ,, '´ ゙̄,Z._
       , ' i!i   i!i  !ii   !! <
.      / ii!  !! i! , >>1 ii! ii! ヽ
     l i! i!! ,イ /l./--l ト ii ii l   ―――この世じゃ
      | i!,.、ii /‐l/-'、 ̄,V-|ハ ! N
      |!i.|.f1.| =。===.,, ,。===lW          人の心が一番うまいんだ……―――
      |.i!|.「l | `ニニ´  ヾ二 l
     |ii ヾlノ.  , -‐' r _ \l   (._ ⊂
      /| ii /'\ ′'フ",二二ニ⊃   ,)   )
   _/):| /    \/ ,. ´二ニゞくう ( r '´ ―――だからこそ>>1
‐..T....|((::K    / /./ ´, ─_'ニ\>,_'ノ
.....|.....|::)):l(ヽ.  / ' '  .仄l ..|.....|....T..‐         『君主論』が好きなんだよ―――
... |.....|((:(:l))(:><:\   ノ(:((:l...|.....|.....|....
....|.....|:)):)l/./..>、:`:く)::)):))l .|.....|.....|....

218名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 17:42:44 ID:NFI2whs.
インなんとかさんがここまで正しく使われてるのは初めてかもしらんw

219 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 17:43:05 ID:DfFDvqV6








                            おわり







.

220 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 17:45:23 ID:DfFDvqV6
    __       ゲリラ投下終了。
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)     やる夫と同時代の細かい話は『君主論』の中でも取り上げられているので、
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入      該当部分でまた触れたいと思います。

221名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 17:54:19 ID:fojZ0.VE
とゆーか、君主論って別にやる夫が新しい思想を創造したってわけじゃーないものねえ
単に世の権力者たちが外聞をはばかって陰でやっていることを推奨したってだけで

222 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 17:57:22 ID:DfFDvqV6
    __       >>195
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)     晩年がしょっぱいのには同意します。>>乾隆帝
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入      エカちゃんの良い本は>>1が知りたいくらいです。

            愛人スキャンダルはもうええっちゅーねん。


            …というか研…究?いったいてめぇはなにモンだ―――っ!

223名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 17:59:45 ID:NFI2whs.
>>222
あら、>>1もわかんないか
なんか邦訳された小説で『イワン雷帝』『ピョートル大帝』『エカテリーナ』の三冊があったからそれ読んでみるかなぁ

ジューンガル史をやろうとしてるしがない学部生です
語学力が足りなさ過ぎて泣きそう

224 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 18:36:40 ID:DfFDvqV6
    __       >>221
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)     やる夫にオリジナリティを認めるとすれば、「権謀術数に一貫性を持たせた」ということでしょうか。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入      「悪徳」と一言で言っても、やるべき悪徳、やるべきでない悪徳を分類してリストアップした、

            少なくともそういう事を試みた、というのがやる夫の功績と言えるかもしれません。


            では「どういう基準で分類したのか?」という事に関しては、今日の投下である程度触れる予定。

225名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 19:58:58 ID:DwW981QA
アメリカでボルジア一族のドラマが作られてますね
日本語版はないようですがw

The BORGIA
http://www.sho.com/site/borgias/home.sho
http://www.imdb.com/title/tt1582457/

226 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:03:49 ID:DfFDvqV6
    __       
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)     第二章はじめるのでちょいまって
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入

227 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:10:23 ID:DfFDvqV6
投下始めます

228 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:10:36 ID:DfFDvqV6

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 {三ニ≧ュ、: : : : : :i: : : : : :i: :寸
 |ミ/⌒寸}}: : : : :.:ト、: : : :.:ト、: :ヽ
 |,/: : : ///: : :i: :/ ‘,:.:/zxi: /:}    第二章
. /: : : //∧ : : |:/xf斧j:./ ヒリj/:八
/: : : :,{三ミ∧:.:.|{弋::リ /  、 i/: i    『世襲の君主国について』
: : : : :トミ三心:.ゝ    、_ /.:.:.:|
: : : : :|  `¨¨¨Y__≧   _, ′ : |
: : : : :|    /: : : : `:く : : : : : :.:|
: : : : :|     /=≠:'⌒>- 、:.: : :.:|
: : : : :|  f´: : : : : :/     Y: : :| />
: : : : :|  {! : : : : : {       |: : :.|./     ` 7´ ̄ ̄ ` 7
: : : : :|  |{ : : : : :.‘、ヽ    |: : :./     .::/      /
: : : : :|  |ト、: : : : : : :ヽ‘,クヘ:/〉     .::/      ,.イ
: : : : :|  |/∧: : : : : : :.:∨//∧} 、   ..::/     /´ノ }
: : : : :|  |//∧: : : : : : : ∨//,∧'__x≧≠―‐‐rf′ グ
: : : : :|  |///∧: : : : : : : ∨///ハ////////,へ <
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

229 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:10:57 ID:DfFDvqV6








                      ――― やる夫の主張 ―――







.

230 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:11:26 ID:DfFDvqV6
     ____
   /      \ 
  /   _ノ ヽ、_.\     先ずは世襲で君主になった場合だけど…
/    (●)  (●) \
|       (__人__)    |
/     ∩ノ ⊃  /    これに関してはハッキリ言ってそんなに語る事はないお。
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /

231 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:12:17 ID:DfFDvqV6
          (ヽ三/) ))
      __  ( i)))     何故かって?
     /⌒  ⌒\ \
   /( ●)  (●)\ )   だって、その土地の人々は君主に統治される事に
 ./:::::: ⌒(__人__)⌒::::\
 |    (⌒)|r┬-|     |   慣れているからだお!
,┌、-、!.~〈`ー´/    _/
| | | |  __ヽ、    /
レレ'、ノ‐´   ̄〉  |   加えて、「君主の地位が世襲される事」にも慣れているんだお!
 `ー---‐一' ̄

232 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:13:28 ID:DfFDvqV6
          . -─‐- 、
      /        \       
     / ̄       ̄   ヽ.
      / >    <     ハ,4L_  だから昔からの習慣をそのまま守れば、
     :  (_ , 、 _)      ノ  /
     ゝ.  `ー'    _ <  /  後は万事オッケーなんだお!
      >,ー一 ""   ,/     
   , <´ /         /
   1  _ イ        |      人並みの努力で十分統治できるんだお!
     ̄_i          ∧    
     .´              `ー-.
    i     r‐- -‐、       i 
    ゝ、_i      `ー─一'

233 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:14:32 ID:DfFDvqV6

                 政治でミスしても、とりあえず時間を稼いで…

                        ヾヽ'::::::::::::::::::::::::::'',    / 時 .あ ま ヽ
                         ヾゝ:::::::::::::::::::::::::::::{     |  間 .わ だ  |
                         ヽ::r----―‐;:::::|    | じ て    |
                         ィ:f_、 、_,..,ヽrリ    .|  ゃ る     |
                          L|` "'  ' " ´bノ     |  な よ     |
                          ',  、,..   ,イ    ヽ い う    /
                         _ト, ‐;:-  / トr-、_   \  な   /
                   ,  __. ィイ´ |:|: ヽ-- '.: 〃   `i,r-- 、_  ̄ ̄
                  〃/ '" !:!  |:| :、 . .: 〃  i // `   ヽヾ
                 / /     |:|  ヾ,、`  ´// ヽ !:!     '、`
                  !      |:| // ヾ==' '  i  i' |:|        ',
                 |   ...://   l      / __ ,   |:|::..       |
              とニとヾ_-‐'  ∨ i l  '     l |< 天  ヾ,-、_: : : .ヽ
             と二ヽ`  ヽ、_::{:! l l         ! |' 夂__ -'_,ド ヽ、_}-、_:ヽ

           自然と問題が解決or消滅するのを待てば良いんだお!

234 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:15:29 ID:DfFDvqV6
  /' /     / ,:'くヽ/ \ ,、 ヘ  /i
 ,: ' / ' / / ,:'/  /\丶\ゞ」 ノ 丿
/'  / ̄ ̄ ;;\\へ\  ||   |/ …ただまあ、どうしようもなく強大な敵に
  /(〇)  (●);\  Y´ |ノ
/ (__人__) :::::::;;;;;;;;;\  ,:'/,:   /'  君主の地位を追われる時はあるんだお。
|;;;; ::::` ⌒´:::::;;;;;;∪;;;;;;;;;;| ' / / ,:'/,:
\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,/' /        例えば、フランスとかスペインとか教皇とか…
/  ∪ :::::::::;;;;;;;;;;;;;\'/  /'        
|::Y    ::::∪;;;;;;;|;;;;;|/ ,:'/,:
||∪ :::::::;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;|         運が悪けりゃそういうこともあるお…

235 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:18:58 ID:DfFDvqV6
     , --ー -- 、
  , ´           ヽ      
/            .........ヽ
           ..::::::::::::::::::::ヽ      でも、「世襲」してきたという事実は消せないお。
          :::::::::::::::::::::::::::::',
           :::::::::::::::::::::::::::::i     だから、征服者のちょっとしたミスにつけこめば、
    >ー--、 --ー''/ i|   ノ:::ト
    、●   `ヽ ,:::::::::::/ー´::::::::l ',   あっというまにそいつを追放してまた君主に
      `ー--=ァ'   :::::ヾ=='':::::! ハ
       イ´   ..:::::::::::ヽ::::::::::::l l   返り咲く事が可能なんだお。
、         {    ,、:::::::::::}:::::::::ノ  i
ヾー 、    r´ヽア ̄ ヽ- '::::,, イ   ト    
  \.:.:`.ー{ r-'  ィ、_`i`ー、    !.:.i
    ヽ.:.:.:.:ハ`ーフ´ ヽ_`ー, ヽ.:.:ヽ  ノ.:.:.:l   
    ハ.:.:.:.r゙ー'   ィー`゙´ }l.:.:.:i´.:.:.:.:.:.:i

       ___
     /   ヽ、_ \    
    /(● ) (● ) \       これは要するに「革新」がいかに難しいか、
  /:::⌒(__人__)⌒::::: \  
  |  l^l^lnー'´       |      ということの表れなんだお。
  \ヽ   L        /
     ゝ  ノ         
   /   /

236 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:19:46 ID:DfFDvqV6
       ____
    //   \\     だからよっぽど馬鹿みたいな振る舞いでもしない限り、
   /( ●)  (●) \ 
 /::::::⌒  、_!  ⌒::::: \
 |     'ー三-'     |  世襲君主を辞めさせられるということは無いんだお。
 \              /

               ____
    , ヘー‐- 、    /ヽ  / \ 
  -‐ノ .ヘー‐-ィ  /(●.)  (● )ヽ   世襲君主として上手くやった例としては、
 ''"//ヽー、  ノ ./:::⌒(__人__)⌒::::::ヽ  
  //^\  ヾ-、.|    |r┬-|     |  例えばフェッラーラ公の親子がいるお!
,ノ   ヽ,_ ヽノヽ_)\   `ー'´    /
/    <^_,.イ `r‐'゙ ::::ヽー‐-..、  ,..-‐|、
\___,/|  !  ::::::l、:.:.:.:.:.ヽ /:.:.:.:.| \

237 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:20:38 ID:DfFDvqV6

―― フェッラーラ公エルコレ1世 ――     ―― フェッラーラ公アルフォンソ1世 ――

  /フ//`゙´`゙ヾ、ソベヽ´`;:´ ̄}ミ.ヽ.            '⌒ヽ、  ,ー-、__
 .. i彡/!    、   .,ヽl  l|  i,三 |            ,r‐'‐-v'   `   ̄ヽ
,/|7/,ノ    、!  ´, l|  l| , {   i .           /  , |ヽ,        \
,′ lソ シf==+、!  ;!r,|!=キz,、`゙; |           /  A、!A;l、     `i   ヽ
../7/z:{l´   `斗}=={シk!   l! l}"て ヘ           /   l |    `!  |;   !    `!
.|/Ki; `ー- ―"`|  f`゙十-十´  i lf´l|.        〃|  !|,!     i | !   |三ニニ.〉
,ゞ、ン、      ヽ| .|   !   | , l´ |ゞソ           | l'l|ュ_    _,..| !'_! i  |ニ三ニツ
l| | l ヽ     ,  i  |.  l   i/ |  !´            |i | ト ヒl` ´ '´|lヒソY   ilヽニ‐,l´
|l | ,|  ゙    ヾ.  i_,.: |  | ノ  |               '| ! i`ー     一' |  | !, )〈
|! | ,ゝzー‐ァ  `ー´  l -z:l-ソ,  k            | | !、 '、 .      |   | |'´))))ヽ
i! ,ノ   /,f=====!-、 |ヾ.   ヽ、           !,l ,.ヽ ー一'  _,..!  ,l !ニヽ〃)
.|_ソ   〈,    ,r==z、. |  l )   /゙             |l=!|;、ヽ、__,..イ-‐|/`!-一'´ノヾヽ
. ! ´ヾk \,  /¨\ |   |,.:゙  人.             `;;;i,1  |i l´ ̄;;;;;;;;;;;;;;;;;;!ヾ〃ノ
 l  ヘ ヾ、 ゙ヾ´    V-=´|  /!:::::.\            _ノ;;;;;! i'´^ ,! !;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ、ヽ)

      父親のエルコレはヴェネツィア、息子のアルフォンソは教皇という、

      強敵相手に、親子二人とも戦い抜いたんだお!

      二人が戦いぬけたのは、世襲で地盤がしっかりしていたからだお!!

      新興君主じゃ、こう上手くはいかなかったお!

238 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:21:47 ID:DfFDvqV6

  (( (ヽ三/)    (ヽ三/) ))
      (((i ) __  ( i)))
     /  /⌒  ⌒\ \ 
     ( /( ●)  (●)\ )     そこんとこ踏まえて、Let's世襲ライフだお!
     /::::::⌒(__人__)⌒::::: \
     |              |
     \             /

239 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:22:20 ID:DfFDvqV6








                  ――― やる夫の主張 終 ―――








.

240 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:23:28 ID:DfFDvqV6








                      ――― できる夫の反論 ―――








.

241 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:24:29 ID:DfFDvqV6
     ____
   /      \ ( ;;;;(
  /   \ , , /\) ;;;;)   …世襲の君主は、継いだ跡も地位を維持しやすい。
/    (_)  (● /;;/
|      、__',_,  l;;,´|    これには私も同感です。
./      ∩ ノ)━・'/
(  \ / _ノ´.|  |
.\  "  /__|  |      敢えて否定しようとする人は、まあ居ないでしょう。
  \ /___ /

242 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:25:46 ID:DfFDvqV6
     ____
   /      \     敢えて付け加えるとすれば…そうですね、
  /  ─    ─\
/    (●)  (●) \  そういった世襲君主とセットになる「歴代の家臣を輩出した一族」
|        ___'___    |
/     ∩ノ ⊃  /   というものがある筈です。
(  \ / _ノ |  |
.\ "  /__|  |

       ____
     /     \
    /  ⌒  ⌒ \   そういった一族は、もう君主と一蓮托生になっているでしょう。
  /    (⌒)  (⌒) \
  |       __´___    |  ですから、危急存亡の際には頼りになるでしょうね。
   \       `ー'´  ,/
    /⌒ヽ        ィヽ  君主の破滅は彼らの破滅でもあるんですから。
   / rー'ゝ       〆ヽ
  /,ノヾ ,>      ヾ_ノ,|

243 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:26:43 ID:DfFDvqV6
         ____
       /     \
     / ⌒   ⌒ \
    /   (⌒)  (⌒)  \   ―――さて、それは追いとくとして……
   |      __´___     |
   \      `ー'´    /
    ノ           \

244 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:27:35 ID:DfFDvqV6

           /:.            \            ,,              ,,.    ,.
         / : :                  \         / |   /| /|     _,,.r':/  /::|
           / : : : : ._         _    \      /:::::i  /::i |:::::i  ./'''"´:::::/ ./:::::::|
        | : : : :   ´⌒\,, ;、  、、/⌒`.  l     /::::::::i  |::::! .i::::::i /::::::::::,,.//:::::::/
        |: : : ::;  ( ○ ) ノヽ ( ○ ).;;:: |    i::::::::::i  i::::i i:::::::i/:::;.r''" /:::::::/
        |: : : : :   ´"''"  ,   "''"´   l     i:::::::::i. i::::i,/i:::::/'"´ ./:::::::/
         \ : :       -――      /      i:::::::::i. i:::/::::i:::/  /:::::::/
        ,r''"\: :   .         /         i:::::::::i i/:::::::i/:| /::::::::/
        f!: : : : :: : :           ト、        i:::::::::"::::::::::/ |:::::::/
        i!: : : !: : : : :             ヽ.       i:::::::::::::::/  i::/
     ! i ./: : .i i: : : : :: : ;!ii:::i:      :i:i  i       i:::::::::/     i/
    | i!i/: : : : !l|r"-'"-i| i`i|‐、     :i'   i,        i::::::::i
    |,イ|,,..r''"!l|  i!  |ヽi  `i    :,./.   ',     / .  i:::::::i
   ,r'''! |i!       ii |  | |`i  i: :// ',   ヽ.,.r"/.    i:::::::i
  /  !       ,,,,.i! l-ー|--i!、 .i:/ ./ :'i,'.,.,,,.r'" /    .i:::::::i
  /i     ,,..r''"  i! i.   !  i! l .i  ./:: ;;ir''"  /ヽ  .   i::::/
.. / .:i.              |   i ヾ、./:r''"    /  ヽ.   i/
/ .::/             .!|,,.rヾ、,,ノ       /ヽ.   ヽ、
〈 .::::i  i  |    ,,..-‐ ''"|i   i       /  ヽ、   .ヽ、
 ヾ;::ヽ、i  !            /      /,,,,..... -−''' "´
―ヾ;::::i   !   !|i        !|/ヾ;― ==
    ヾ:i,  |i.  !||    i |i ,,.r"!|   〉
     `i、 ||  |i   i ||'"    /
      .ヽ||           i|'
        i'ヽ、      ,,.r''"!i
      ....:::::::::ヽ|i,,,,,|,,..r''":::::::.......

245 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:28:43 ID:DfFDvqV6
      ..,z'"  _             ||
  _ _ _,"  /    ヽ            |||
≡ /  ̄  / (效)   `ー‐        |||
= 《|  ト、_`‐‐≠= = "           |||     「人並みの努力で統治」だと!?
  ∧     ̄¬-__            |||
  ∧           \\       |||
..  ∧                      |||
三∨ム                     |||         ふざけるな!!
____________________               |||
Y'`Y~Y~Y~Y~`マ', ミx_           |||
┼┼┼┼┼┤i!              /,ィ
人人人人人.ム"彡            //
===== "         //

246名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 20:29:22 ID:NFI2whs.
実感こもってんなぁ……w

247名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 20:29:38 ID:3D1XuPpo
大王、アナタ主君筋の皇帝と戦争しまくってますよね?ww

248 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:29:42 ID:DfFDvqV6

       , (⌒      ⌒)   ドカーン
     (⌒  (      )  ⌒)  
    (             )  )
      (_ヽ_ハ从人_ノ_ノ     常日頃から臣民の事を気遣い、
            | || | |
         ノ L,l ,|| |、l、         臣民が安心して暮らせるように心を砕く!
         ⌒::::\:::::、ノ\
        /:::(○)三(○)\     これが君主の大事な役目だろうが!!
       /)し   __'_    \
        | ⌒    |: :::|  ノ( |
       \       l;;; ;l  ⌒/l!| !
       /     `ー '    \ |i    それを「それなりでOK」の様な言い方をするとは
     /          ヽ !l ヽi
     (   丶- 、       しE |そ  お前は一体何様だ!?
      `ー、_ノ       �堯�l、E ノ <

249 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:30:43 ID:DfFDvqV6
          ____
        /     \     それにですね……
      / ⌒   ⌒::::\
     /   (●)}ili{(●)::::::\  君主が普段思っている以上に、民と言うものは、
    |       __´___   :::::::|
    \      `ー'´  ...:::::/  君主の事を気にかけているものなのですよ……

250 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:31:23 ID:DfFDvqV6

     近年、リューネヴィルより、かのレオポルト公の未亡人が去るとき、
     ロレーヌの民がどれ程嘆き悲しんだか…

 ̄丁ヽf      _/_:_:_:_:_:_:;;..≠、ニ -‐ フ´: :/  / : . : l: . : . ヽ
三/:.:.:.{  、h,.  l:.:.: : : : : : :/ _ ..``' ´‐< ,, _ ../::イ:.:../: . : . : .l   お前達の忠信…
;;/:.:.:.:.:.} ⊂,. 、⊃{:.i:.: : : : : ´l `了''ゝ..、ー 、 _/ノ/: /:.:.:.: }: . : . !
: :.:.:.:.:.(   J   |:.l:.: : : : :l: |    { ノ:;;jハ ´   /:Xl l:.:.:.:.l : l. .:l     感謝するですよ
:.:.:.:.:.:.:/     ヽl: : : : : |!:l    ヾ'ソ     ノ _`ヘ:.:.:.:./:.:.:l:./
:.:.:.:.:.:.ヽ  「!   トヽ: : : : lヽ ヾヽヽハ      が;、∨:.:.:.;jノ
:.:.:.:.:.:.ハ ⊂,.、⊇ {  \: : '、             、 じ'/:/:.:.:.∧
:.:.:.:.:/:.:ヽ lJ   |: : :.丶、\            ///ノ:.:/
:.:.:.:./:.:.:.:ム    ヽ: : : .  `    ヽ、 _   人/
:.:./-‐≦ヽヽ  r、 }:: : : : .        ..ィ:::::::}
´〃     { c X'' ヽ: : ヽ:.:__:_ .   , イ:.:.※:.:.:}
 ll       ヽ ヾゝ ト、 /:::::.:.:.: ̄丁::l ヽ: : : : ノ
 ―― ロレーヌ公爵夫人エリザベート ――

      _,,....,,_  _人人人人人人人人人人人人人人人人_
   -''":::::::::::::`''>  エリザベート様さま行かないで!! <
   ヽ::::::::::::::::::::: ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
    |::::::;ノ´ ̄\:::::::::::\_,. -‐ァ     __   _____   ______
    |::::ノ   ヽ、ヽr-r'"´  (.__    ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、
   _,.!イ_  _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7   'r ´          ヽ、ン、
   ::::::rー''7コ-‐'"´    ;  ', `ヽ/`7 ,'==─-      -─==', i
   r-'ァ'"´/  /! ハ  ハ  !  iヾ_ノ i イ iレ__,イ人レ、_!_ルヽイ i |
   !イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ  ,' ,ゝ レリイi.旡≧/ /≦乏圷.| .|、i .||
   `!  !/レi''圷旡≧/ /≦乏レ'i ノ   !Y! |  |/ / / / | | 「 !ノ i |
   ,'  ノ   ! |  |/ / / / | |i .レ'    L.',|  | , --- 、 | | L」 ノ| .|
    (  ,ハ |  | , -- 、 | |人!     | ||ヽ、 ー⌒ ー'  ,イ| |イ| /
   ,.ヘ,)、  )>,、ー'⌒ー'_,.イ  ハ    レ ル` ー--─ ´ルレ レ´

251名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 20:31:50 ID:3D1XuPpo
ここらへんの苦労は当事者じゃないとわからんからな

252 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:32:18 ID:DfFDvqV6

ミ=孑 ::::::l|:l|:|l:::i|kl|::l||:|!l|::l|:|!トミ:、|! ミ三ソl|l|l  l|!
ミ三シソ   ,,,_!_l_|l ;lト、! l|l ljリ ル__,,,,、メ、 ミニジl| l|l  l|    ロレーヌ公レオポルト・ヨーゼフ
|ト刋'゙  彡ー-、_,`'ーij l| k'´_,、_-‐'ミシ  洲 l|! l |l
|l{刎  '''zテ'モッテ`tミメli flミツ'モッテ''メ   jl! | l| ! |l
l|l.冽    ´´"~´´_;;r''゙| |N;;_``~゙゙`   ,!' / ll| l |   オスマン帝国やフランスとの戦争において
トi,ヾ|!     ‐'''"´l! i! |  `"'''    / /リ jl|l l
派、_ i!         j! ノ い       /f"/ ノ川 l    活躍した人物。
l リチ^!        {r-{,_ノァ′    / |ト//// |
r/{::l! :!    、________,.    / /! K,/   |    
/;;;;li::li ::ヽ    `ヽ、, __/    / //:..l, `'ー
;;;;;;;;;li:::li::::`:、    `'‐--‐'    ,:':::://::::/;;;;;;;;;;;;;    彼がリューネヴィルに建てた城は
;;;;;;;;;;;;>t:、ヽ::\          ,:'::::://:::::/;;;;;;;;;;;;;;      
i;;;;<三X三>、ヽ:ヽ.      / ://::/V;;;;;;;;;;;;;;;     「ロレーヌのヴェルサイユ」と呼ばれた。
:!;;;'-7{.|.}`t‐':ヽ.\`'ー−'´ .//、‐{,|';;;;;;;;;;;;;;; 

    /´-、 i´ `‐` ~`´~~~~~´  |     "';,,,     "; ヽ,
    ~`´  `´          _,,ノ       ;,,,;';  ;'';  `‐-、ライン川
            i--、   /´          /::;,,,;,,,',;    )
             `i "‐-´              ゝ:::::::::::::::"''''''''/   じゃがいも
     ,-―‐~~ヽ,,,--!                \:::::::::::/  /
     つ                     ロレーヌ丶::::::i  i
     `‐`‐i_                       ̄  |_,,,,-、,,,,,,
          ヽ,,,                       ;''''"ようへい(
           )                      ,;" ,;   .,,-‐´
           \,_      かえる           ,;"
             )                   ;''"';,,  
             |                     ';",   ながぐつ
             |                     ,,,;'
             |                     "';    ,,,
             !                      ;,,,  ,i´ ~`‐ -,
―、,,_    ,,     ノ                       ,-"‐´      `i
   ` ―´ ` ‐--,,ノ,              ,,/`―‐、   /´

253 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:33:32 ID:DfFDvqV6
        _______、     `ぃ 、
   _.. -‐''"´      ´゛'''ー..、  ) 丿i
.. −              `ヽ j//     彼の息子、フランツがオーストリア大公の娘と
  ′               '''ゝ
.                    ゙ 、    結婚する際、そのことをフランスに認めさせる
                      ヘ
 /      、           ヘ    |   為に、故国ロレーヌ公国を譲った。
// / i i i            |   |
' ヽ/∨∨∨ ヽ   |    l   |   |
  | ! !  ! ∨    i       i   │
.. j` -ト‐ト‐、小   |,ト-‐ト‐レ _ /    |   できる夫が述べたのはその時の地域住民と、
  |  | トモゞ i   ノ 7テトl |/レ,'    |
ヘ  |\l ;{i:ッ リ  ヽ/  トッ:i} l イ     |  レオポルト公の未亡人との美談である。
 \l  ヘツ      ヾニソノ  リ   i  j
  ヘ               /  / ノ
 l ヘ      `       /  / /     息子は、後に神聖ローマ皇帝フランツ一世
|  l ヘ\    ー─    /ノ|  y´
\   \ ` 、      , イ _/サ /ノ       となる。
  ソ〈 〈 \ |` ‐‐ ' i  /〈〈 ソ
,、--′  \′      `-、,-´" ン- 、
/_,, _``‐ -、 `ー..、   . ‐''_,,-‐'''''´_ヘ
../``''''‐ ―-- ニj <ニ- ---‐'' ニ ゛'ヘ )
'′   /     ! o   ヽ、  `゛''--ヽ、
  /       |      ゙ヽ       ヽ
    フランツ・シュテファン

254 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:34:39 ID:DfFDvqV6

          _.. ‐'''''''''''' ‐ 、      この様に臣民に思われるように、
         ,r'        \     
        / ⌒、:::::::      ヽ,    また、この思いに報いるために、
         /( ○)::::::::::::⌒    ..i   
        i.    ::::: ( ○)     |  日々心を砕くのが君主の在り方なのです…
       \ _´__         /   
           \  ̄    .__/    どの口開いて「人並み」とか言うんでしょうね?

255 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:35:42 ID:DfFDvqV6
             __ ,,, ,,, _
          _, - '´ ̄        ` <
        ,.イ                 `ヽ
      /.:                    \
   /:::::                      ヘ   「言語道断」
..  / .::::::                          ヘ
  /
  ,' ::::__、       _,ィェェュ、                「片腹痛い」とはこのことですよ…
i ,イ ・ヽ    ´_从爻
 { ' -≠:'
<~):::〈
/ ̄つ`_
 // _)                         /
. Y  〈     _                    /
 |  ヘ ̄ ̄ `                    /
      `> 、                 .´{_
         \           _ .<  ノ \
             ヘ     __,,...-<    /   `
              ゙¨~´ ̄::::::::::       /
 \          }:::::::::       /

256 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:36:04 ID:DfFDvqV6








                  ――― できる夫の反論 終 ―――








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257 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:37:15 ID:DfFDvqV6








                    ―――なお余談はであるが―――







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258 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:38:00 ID:DfFDvqV6

     ―――ロレーヌ公レオポルト、彼の息子フランツの妻となった女性こそ―――

        .  ',                                         /}
          メ                                          / ..,'
           マ、                                      / /
           マ、          シュレジエンおいてけ!!           / /
            } `ヽ                                ,r  /
           .i!  ヽ             ねえ!?                // /
            i! ァ ヘ                              ,.r'::_ノ ./
            .i!. ァ .ヘ      シュレジエンおいてくの!!   У/,r,/ /
            i!  ァ  .ヘ                        ム ././ /
            .i!   ァ  ヘ      r 、       ,/{.      /:::::::/,/,fヽ
             i!  〇   ミヽ    ヾ ヽ      / ,./    /::::::::::/./ノ:::::!
            r'´ ,f{ 王r 、 .、 ゝ, ,ィf≧ 、} 、 - ..,,,r' ,' レー 、  ノ:::::::::::①::::::::::i
            i!  / { マム ヽ マ ス{i!l ,ィ´      k´ ⌒,i!},ィ':::::/ 彡ミ:::::::::ハ
            } /.{! il { ∧ ゞ'" ` ヾ // ,  、  リ、ヽ.´∠::::/: ∧マ ∨::::::i!
            | / .ゝソ ∨ ∧     /《.レ|/。::::。!イ⌒ヽ      ∧マ  ∨:::i!
            レ     ∨ ∧ー- ,,..,ィ   》ー‐.'《    ゙ー- ..,,__,.ィヘ   }::::i!
                   { ミ )) __..,ィfゝ ({芥}) .>ー ^ヽ、 ((, !ミ/   .r|::::i!
                     マム ̄ "    〕 ,八  〔    `ー-/ /   .l::::::i!
                    マム    ,ィヽ  ∧  .,>     / /    i|,ィ″
                        マム  /  .ゞ  ヽ_ノ. ヽ.    / /
                       マム/  ,::::::'    ';:..   ヽ ./ /
                 ,,..-ー " マム  ,;:::::;'     ';:::.   ';:,/ /ヽ,,.._
                イレィ= 、  マムノ;:::::,'      ';::..   / /    ゛ー-.ァ__
              /ィー-..,,, ゙ー.、 マム:::,'       ';:::::;, / /  √¨"  リ/
            ∠ハ レ'´|,ヘ`ヽ,:::::::マム.          ':;:::,/ /  /    /_,>
             / ヽ:::::::::::::::l/,ィ:::::::,'マム       __ヽ/ /::::::.,    /ヽ
              7__,ヘ::::::::::::/_>;:::;' マム_,,..-‐'ヽ__/  ./ /::::::::::::.,  ソ 、¨
                /_`ー-..,,  '::ヽリ. マム       __ / /___,...-ヘ l"一
                 レ' ソミ.、 ,/   ∨∧__,,.- ''".∧∨`V`ヽ/ `゙
                     ,ィf_ ` リ.   ∨∧   .∧∨  }ハ,..-ハ
                  { レ' ,ィ,".    ∨∧   ∧∨   ゝ, ヽハ
                  ` ̄ "       ゞ-゛  ゞ-''    ヽミ三ソ

     ―――大王、終生最大のライバルである女帝マリア・テレジアであった―――

259名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 20:39:00 ID:NFI2whs.
>>258
このテレジアには勝てねぇwww乙です

260 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:39:11 ID:DfFDvqV6
    ___                  
..\∠ _:. :. :. \                         ――― マリア・テレジア ―――
..>:':.  ̄ ̄:.ヽ、:. :ヽ.             /
:. :._:. :.--:. 、:. :. ヽ:. :.ー:. :.‐:.- 、      /  
: ¨:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. : \   /     前述したフランツの嫁。
 :. :. /:. /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.ヽ j /
  / :./:. :. /:/:. /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :ヾム.   オーストリア大公の、箱入り娘なお嬢様…
....' :. /:. :. . /. ./. ./.. ..j  i   ヽヽ  : : マj- 
/ :. :/:{:. ; 斗:.十-j:、:. ハ:. , r‐-:.、!:.',:. :, :. } \  のはずなのだが、できる夫を初めとした
:. :. :,':. l:/ :/l: /l:. ∧:..l ヽ: l \::.iヽ}:. :.',: lヽ 
ハ:. :.lヽ:jl:. :.l l/ .j:/_ ヽj  ヽ!__ ',l:. l:. :. l:.j ヽ  周囲の国に攻め立てられた事で覚醒。
ム:. |,:. :.>、:j_r==ミ     z==.、j:./:. :.//\ 
レヘ:.!ヽ/: ハ´ wwx     xww ヽ/:. :〃     類稀な指導力によって危機を乗り切り、
  `j l:. :i:ハ      _' _    ∠: イl    
    |:. l:小、   l    〉     /:. //       いくつもの政治改革を行った名君。
    |:. l: |. 丶、 ヽ._ ノ   イ:. ,:./     
    ヽ l: |__ェ=i> _-_ <i=/:. :/       おかげで、旦那の影が薄いことこの上ない。
     ヽj  ̄ ̄ ̄   ̄ ¨/:./7 
    ィ7.ゝ- 、   z― ,〃=く     ただ、本人は旦那激Love。浮気されても大好き。
  /// ヽ二ヽ  z― 、//  _ ヽ
r≠ ┴'、     /   〈∠, /   ¨ マヽ

   「やる夫・テレジアが女帝と呼ばれるようです」は、やる夫をテレジアに当てはめる狂気と、
   歴史モノとしての面白さがシチューになった素晴らしい作品です。是非オススメ!

261 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:40:25 ID:DfFDvqV6
                                       _   _,
                                    ___,> Y´'ー-、
                                   _>z二_ ___`ー≧__
                                   >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
   まあ、なんだ…                      /        ヽ `Y′之>
                               .  /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
   とりあえずできる夫はもうちょっと落ち着け。  .  l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
                                 |ハ |(●) (●) / / ,/レ′
                                   `|   ヽ    u「)'/|/
                                   ヽ、_  ―  _,.ィT/
                                     l 7Eニ::ィ1│
                                    └l´::::/ヽト
                                      |::::|´  ̄`i
                                      |::::|     |j
  __ ///: :.: : :.:/|: : :i: : : : : :.:|: : : : : : : :.V∧:'⌒ヽ
 /: :/// : : : : ;' |: : :|: : : : : :.:ト、:: : : : : : : V∧ : : :
./: :.{//!.:.: : : :.′ !.:.:.:|: :.: : : : :| ヽ: : : : : : :}//}: : :
′:.:{//}: : : : :i  、:.:.:ト、: :.: : :.:|__ヽ: : : : :.:}//}: : :
: : :.:{//} : : : i:|´ ̄ ヽ:! ヽ: : :.:|   `Y: : : :.}//}: : :       テンション高すぎ。
:.: : :{//}.:.: :.:从y'斧ミx   ヽ: |イ斧ミx!: : : :八:´: : :
: : :.:`¨´:Y^j/:.{ 弋::ソ    ヾ弋::ソ |: : :/ : : : : : :
: : : : : : :.ト、ヾ:.|  ,,,,,,,    :!   ,,,,, 厶イ: : : : : : : :
: : : : : : :.| `¨:.         _ ι/ |.: : : : : : : :
: : : : : : :.|   丶    ー=ニ ´ ' /   !: : : : : : : :
.: : : : : : :|       >   __  イ     !: : : : : : : :
: : : : : : :.|        r‐┤     :|;‐‐、   、.: : : : : : :
.: : : : : : :|        |: :` ーt_r‐ ´: : :.}   ヽ: : : : : :
: : : : : : :.|  ,,: :´:.:|: : : :j.}__{{: : : : /`: :ーtr - 、

262 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:41:34 ID:DfFDvqV6
        ,_   _       
     、-ー'`Y <,___    
  __≦ー`___ _二z<_    
  > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<   
 <之′Y´/        \   この第二章で、できる夫は統治に失敗した例として、
   >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i 
  | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l 
  ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ| 
     ゙i|゙i'(1    ,    |    
     ゙iTィ.,_   ―   _ノ    
      │「ィ::∩ ノ ⊃
      /´:,r/:ヽ__ノ  
     (::::::V::::::/ `i:i  
      \:::/-‐::::::/

263名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 20:42:07 ID:JgNtawCg
妖怪シュレジエンおいてけだー逃げろー

264 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:42:54 ID:DfFDvqV6

     オランダが、スペインの圧政暴政に耐えかねて独立した事例を挙げたりも

     しているんだけど…

     /:/:.::/: : : : /..:/:.::.:.::.:......  ::.::.::.::.ヽ   
    ノィ:..::/:/:...::./::./::.: イ':..:/:.::.:.::.:...} :.::.::.::l   
     l:./.7.::.::./:イ/ /:イ:.::.::./::.:./::.:....:.::.:l  
      |:{/ 7:.::: イ′ー 、/´ /:.:. イ:::.:.:/:./:.:|:.:.:|:|  
    j,小.|:.:/   _  \_j/ /::/j:/::.:/:.:.:.!:!  
    /小.!/     ``=ミr‐ミ'/⌒} /イ::./:..|:.::ハ!  スペイン王はどうやらプロテスタントを
    ノイイ/!′       } ノ _ ムーノ:/:.:/|:/
__ /了|´ |       /ノ    ヽV:イ:./ j′  皆殺しにしないと気がすまないらしい…
:..}:..:..::| |  l       /       { ノ´
:..!:..:..:..|  l  l   く`{        i′
.:l:..:..:..:.|  l ハ  `ソ_       }       もはや戦争も已む無しか…
..:::.::.::.:.l   ヽ >≦--.、ヽ      /
>ー::´::| /ク′:..:..:..::.::.\ヽ  /
.::.::.::.::.::.|^>':..:..:..:..:..:..::.::.::.::.:ヽ V
:l::.::.::.::.::/:..:..:..:..:..:..::.::.::.::.::.::.::.ヽ〉
:.l::.::/:..:..:..:..::.:..:..::.::.::.::.::.::.::.::.::.::〉
   オラニエ公ウィレム

265 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:44:21 ID:DfFDvqV6

.: : : : : : :./: : : : : : : : : : : : : : : :.`ー 、        ――― オラニエ公ウィレム ―――
.  ./ .::/               :∧
 .::′.:::′l : : ::::::.: : : : : : :!::.:.: : : : : :.∧
.:::!: :.:::,l :| : : :::l::. 、:::.:.: : :|:::  : : : : : :∧    本当はスペイン側に立ってオランダを
:::;!: :::/.|.:∧: :.:::ト、:::|\:::.:.:|::::: !:::. : : : :
/ !:.:/ |/  ゙、:.:l ゙、l  ヽ:.:lヽ: : |:::.:.:.:.:.: :    統治する役目だったが、スペインの暴政を
. _|_'__l    ゙、|   l__゙L_ヽ::|::.:.:.:.:.: :
´ __、  、 .l ´ z___ `゙:|::.:.:.:.:.:|:.    見かね、オランダ独立の為に戦う事となる。
! ´_辷.」`  ゛    ´_辷_リ_   :|::. /|/:.:.
!        !             ::|::./´!゙i:/    「オランダ独立の父」。
:!      .:;             :|:/i //
.l       、            ::|'ノ/:/      一言で言うと苦労人。簡潔に述べると苦労性。
|ハ                ,‐-'.:/
 ヽ               ./:.:.:/|′     軍才は正直パッとしなかったが、政治家としては
.  ヽ    ´ ̄ ̄゛    ./!:.:/
    \     ゛     . :´ : :l'|′       優れた才能を持っていた。
      |:\    . :'´: : :.::::|、
    r‐|  ` −''´ _... ‐ '"´ `、_
  /| ` ‐、   _.ノ´ヽ     /:::\      個人的には、もうちょっと嫁を気遣ってあげて、
_,./ : :|  /  >´i    〉、 /::::::::::::::i-..
/: : : :! .ハ.0l - !  /::::ヘ, '::::::::::::::::::::!::::    と思わなくも無い。特に二人目。
: : : :.:|∧:::゙、|_i/:::/ /.:::::::::::::::: : : |:: :

266 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:45:14 ID:DfFDvqV6
        ,_   _       
     、-ー'`Y <,___    
  __≦ー`___ _二z<_    
  > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<     でもさ、
 <之′Y´/        \  
   >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i  やる夫も「常軌を逸した悪行で憎まれない限り」
  | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l 
  ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|  って、一応言ってるんだよね。
     ゙i|゙i'(1u    ,    |    
     ゙iTィ.,_   ―   _ノ    
      │「ィ::∩ ノ ⊃
      /´:,r/:ヽ__ノ      
     (::::::V::::::/ `i:i      
      \:::/-‐::::::/      
                                                _
                                    _ ,. : :':´: : : : : `: : xュく⌒ヽ
                                 _///イ: : : : : : : : : : : : : : ヾヽヽ: :ヽ
  書いてる時に、                   ,.:´: :///: : : i: : : : : 、: : : : : : ヽ: :ヾヽヽ: ヘ
                              .: : :.///: : : :..ト、: : : : :iヽ、: : : : :、:__:///:..: :.
  思わず筆がノっちったんじゃないですか?   : : :〈〈fi: : : : : | .ヽ: : :..|ヽ_丶: :..: :i}}}}// : : : :
                             .: : : :`¨!:、: : : :| _ノヽ: :| xf笊ミ: :l:.l}}}/..: : : : :i
                             i: : : : :.从ヽ: : xf:㍉ ヾ ' 弋::ソ从{ソ: : :..: : : |
                             |: : : : :r'くヽ:.从弋::ソ       ,: } i: : : : : : |
  編集したヴォルテールさんも、それくらい   |: : : : :{ヽ _ノヽ: ヽ  `     ij/:/  |: : :..: : :.|
                             |: : : : く/////ヾ:ゝ  -‐ /;/   : : : : : : :
  突っ込んであげたらよかったのに…      |: : : : : {//////∧ ≧r ´ |_′   !: : : : : :∧
                             : : : : : : Ⅷ/////iハ {:≧t≦´: :i    : : : : : : :.∧
                              ′: : : :.,j////////i}: :{:::::::〉: : :.`>t_, -‐‐ 、: : :..:ヽ
                            ,: : : : : :..{ `ヾミ/////i}: :|_:_/}}: : /∧ヘ    : : : : :

267 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:46:31 ID:DfFDvqV6

     /: : /:: : : / : : :.!:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
   /: : /: : : 斗--、 :|: : : : :|: : | ,ィT: ',: : :ヽ : !
   |: : |: : : : : |: /  \: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ト、:|
   |: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽV: |.: : : | V
  < : _: : : / 〈  ノ |/  レ ヽ }|:./ヽ: : :|    これはこれで、面白いからいいんじゃね?
  <:: |. 小{   _,,.. -    、-.,_ レ{: :.|ヽ:|
   厶ヘ ハ         、    {ハ,;' ((    それに、ケチつけたら煩そうだし。
      \_!         '    ! ( ( ヽ)
        ヽ    'ー―--    /  ヽノζ
      ___,r| \         /   | ̄ ̄ ̄|(^)
    /:/::::| \  ヽ _ , ィ´    | ''..,,''::;;⊂ニヽ
  /::::::/::::::|  \   ´ ∧>、  .| .,,:: ;;;;ン=- )
/:::::::::::/::::::::|    \  /  ! ,r-''⌒^ニ);;;;ヽニノ ヽ
     ―― ヴォルテール ――

            ―――と、思ったかどうかは定かではないが…―――

268 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:48:27 ID:DfFDvqV6
                                       _   _,
                                    ___,> Y´'ー-、
                                   _>z二_ ___`ー≧__
                                   >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <  
    ま、あれですよ。                    /        ヽ `Y′之' ⌒ ヽ
                             .    /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<つ イ
    親父を褒めた一年後に、息子とその嫁に    l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |て_!,
                                 |ハ |(●) (●) / / ,/レ′'   /
    殴りかかるとか…                    `|.  ヽ     「)'/|//  /  i
                                      ヽ、_  ―  _,.ィT/   /   l
    流石は大王?みたいな。                   , < ̄ヾヲ´  ̄  <´ 丶 ノノ
                                 ./ -ヽ |  `  ( ̄`ヽl ̄  )ノ ノ
                                 {  /⌒i ,r―て__ ィノ   ,彡
                                   ヽi__i  ノ)/    \ ヾ ̄
         /^>》, -―‐‐<^}
       /:::::::/,≠´:::::;::::::::ヽ.
.      /:::::::〃:::::::::/}::::丿ハ
     /:::::::::i{l|:::::< ノノ/}::::::}     生き方の歪みっぷりが歪みねぇですよねー
      /:::::::::::瓜イ○ ´○,':::::ノ
.     /:::::::::::::|ノヘ.{、 □ .ノノイ
   /:::::::::::::::| /}`不´} ::::::::

269 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:50:04 ID:DfFDvqV6
         、_  _
       ィ-‐ ` Y <__    大王はその辺で置いとくとして…
   _≦―'´__ _二z<_
    >ヾ  ̄, -‐ ´ ̄`┴<
  <戈、 Y  /        \  『君主論』を読んだ事がある人なら分かると思うけど、
    >{ /   l, 、 ,  ,l_   、 ヽ 
   | ゝ{   l`寸寸T ハT7 } ,、 l 『君主論』第二章って凄く短いんだよね。
   ∨ヾハ ∨ゝ (●) (●)|ハ|
      ヾi∨|     ,   |´   
       ヽT、,_  ―  _ ノ    かなり熱入ってるっぽい大王とは対照的に、
          | lヽ::ニヨ7l     
          └l´:::/ヽ |`      適当と言うかなんというか。
                                  __           _
                                /iiヘ,, ‐::----::‐.._ ///ヘ
                               ,/-:..´: : : : : : : : : : :::///_. ヾ\
  あー、確かに他の章のページ数と比べると   /::/: : : : : : : : : : : : ///|: : ヽ//
                               /// : : : ヘ : : i : : : :\ヾヽ|:: : ::×
  かなりアッサリした書き方の様な。       / /: : : :/ ヽ: ::|ヽ : :: : `,_ヽ',: : : : :ヽ
                              /{: : :´/ 丿 ヽi ヽ\`: ::|::::i ',: : : : : ヽ
                                /: :!: : /イ○     ○ i::::|:ヘ: : :::::: : : : ヽ
                            /: : :.!:./:::|  ′     u|:::|∠|ヽ::: : : : : : :ヽ
                              /: : : :|V |:::ト,  丶フ  .イ: |≦-,__',: : : : : : : :ヽ
                           /: : : : ,'  ヽ|  >-、-t ´ |::/|´:⌒:`',: : : : : : : : `、
                            /: : : : ,'    /::::::「ii | |// i⌒i>::',: : : : : : : : ::`、

270 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:51:13 ID:DfFDvqV6
       ,_   _
     、-ー'`Y <,___       この温度の差がどこから来ているかというと…
  __≦ー`___ _二z<_
  > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<   
 <之′Y´/        \    結論を言ってしまえば、
   >{  ,' | 、 , ,.  ,.l  ,   ゙i
  | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l   『君主論』におけるやる夫の論点って「権力論」なのよ。
  ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|
     ゙i|゙i'(1    ' /,〉.|      「統治論」に寄った観点から見て反論してる大王とは、
     ゙iTィ.,_   /´ ./ノ
      │「ィ:/,二ニソ      そもそも見ている場所が違うとも言える。
      └l´:/  ,-― 、}      
       /::ィ   ノーヘJ
                             r{///},.ィ: : : : : ;.-、: : : `:{////}: : ̄:}
                             ,: ∨/:..: :i : : 、: : : : :ヽ: : :.Ⅷ//i}:..: :..:|
                        .     /: : :/: :..: :|: : : :ヽ:_;.ィ:ヽ: : Ⅷ//}: : : :|
                            /: : : ; :..: :./|:i: : : :`ト、:_: : : '; : Ⅷ//}..: : :.
          「権力論」?       .   /: : : :.i: : : :i 从ヽ: :.i:|´ヽ: : : :.VxⅧ/i}: : : :ヽ
                          /: : : : :.{: : : xf㍉ `ヾ{'笊ミx: : :.i三}//}: : : : :
                        .  /: : : : : /ヽ: :.{弋ソ    弋::ソ }: :..|三} ̄ヽ: : : :
                        ./: : : : : /  iヾゝ  ,       ノイ: :|jリ   V: :
                        : : : : : : :/   从ヘ  、       j;ノ¨´    V: :
                        : : : : : :/        丶      ィ´|ヾゝ      : :
                        :..: :../           `r <  __:|-. 、       i:
                        : /          ,.ィ|_, ィ:´: : : : :/       |:
                        ´            f'r'´: : : : : : : _}        |:

271名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 20:51:20 ID:3D1XuPpo
ハウツー本としたら、どうでも良いところだろうしね

272 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:52:11 ID:DfFDvqV6

    ―――そう、如何にして権力を掴むか、如何にしてそれを握り締めるか―――

                       ____
                   ,. -'"´      `¨ー 、
                 /   ,,.-'"      ヽ  ヽ、
               ,,.-'"_  r‐'"     ,,.-'"`     ヽ、
             /    ヾ (    _,,.-='==-、ヽ      ヽ、
             i へ___ ヽゝ=-'"/  ● _,,>       ヽ
             ./ /  ●> ='''"  ̄ ̄ ̄          ヽ 
            / .ヽ-‐´''"       ヽ             i
           ./    i   人_   ノ               ,r‐"':,  
           ,'     ' ,_,,ノエエエェェ了                ヾ;,::::::\
           i       じエ='='='" ',           ,r- ..,    ヽ::::::::ゝ  
           ',       (___,,..----'           (:::::::::::ヽ、   ゞ::: ヾ
            'ヽ、                     \:::::::::::\   'l:: -゛キ
              ヽ、_               i,""'::,  "i,,:::.  キ  /::   |
           'ュ,ノ'",;l `ゞ  ``ー- -‐'"´      i:::::::ヽ  'ヾ,"'" .ヽイ   ソ ⌒〉
           シニi;∠(ヽ、':..          ;;;'";;_,,_'l:::::::::::i;,  'l,,   l::::  i /
           ミ/::i:i:l'::::::\:::  ,,,__..  ;;,.::::i;::::::ヽ,,,_ 'キ:::-=.::\  l::.   "'i:::::  )
           /:::::/,l:::::::::::;;'i-:..,,_,,r‐‐'"::::::::,;ii;:r⌒ヽ:::::::\:::.... \r'-‐''" ..::::::::/
           ::::::l':;"';,,::::::::l'   l':::::::::::::;;;;ii//ヽ、:::ヽ、:::::\   "' ::::...:::::::::::::l'
           i:::::,l;;':::::"'i;;-l-..,,_,,..l;;;:::::r'":://:::::::ヽ,:::::::::,,_:::::::::>= ノ..::::::::::::::::::ノl;,
           l:::,ll::::ヽ:::l:o;;:::::::::ノii;;;.......;;;;//:::::::::::::.'i.::::: ノ..""'"-; ...::::::::::::::::;;:/ヽl;,
           :::::ll::::::::::l'::ヾ:::::::/:'"::'"::::;//,;.::::::::::::::"''‐- t..,, /::::::::::::::::::::::../ ノ i;;
           :::,;ll::ヽ:::l';;:::::::::/::::::::::::;;;;//::::::::::::::::::::::::::::::::::::"'';;":::::::::::::::::::ノ /;;;/;
           ::;;ll:::::ヽl,::;;;:::::/:::::;;:::::::://::::;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::/〆"''""" ̄ /;;;//;

          ―――それが『君主論』におけるやる夫の中心課題―――

273 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:52:57 ID:DfFDvqV6

                      /.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
                     /: : :             \
                   /: : : :            \
                 /: : : : : :               \
      r''‐,  ,,..,,    . ゙ / : : : : : : : .._         _    \    r'''''i ,ィ´゙',
   r‐‐,. ト、_,).ヘ  i .   |: : : : : :  ´⌒\,, ;、、、/⌒`        l   .(__ノl ゝ、,イ .,r‐、
    i、  i, i  Li 'i''゙     |: : : ::;; ( ● ) ノヽ ( ● );;:::     |    l ゙U゙ ィ_/i. /
    f‐'゙ `    l ))    |: : : : :  ´"''" ,      "''"´       l    .l      `i´   ))
(( r''''´ ,   ___ ', _,,,,,,,_ . \ : : : : . . (    j    )      / r -、_ ノ      ´``',
  ノ )‐'     `゙'´   )))  .\: : :: : :.`ー-‐'´`ー-‐'′   /   ゝ_,,,_  ゙   ゙',  `゙'i、 ゙ァ
 ゝ‐'゙'、   {    / ̄.     /ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : \        ヽ,    ノ    / `

      ―――軍事も、政治も、謀略も、全てその為の手段に過ぎない―――

274 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:54:13 ID:DfFDvqV6
                                         _   _,
   やる夫が君主論で想定したのは「強い指導者」。       ___,> Y´'ー-、
                                      _>z二_ ___`ー≧__
                                      >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
   それも、ただ戦争が強いとかそういうことではなく    /        ヽ `Y′之>
                                 .   /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
   周囲からの軋轢に耐えて権力を維持し、       l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
                                   |ハ |(●) (●) / / ,/レ′
   イタリアを嬲り者にしている外国勢力を              `|   ヽ    「)'/|/
                                          ヽ、_  ―  _,.ィT/
   叩きだせ、干渉から守れる様な人物。              / Eニ::ィ -、 |
                                          /::::;/ ヽ:::/:::/'::
   強くて、賢くて、神と教皇に唾を吐けるくらいに        /:::/へ ヘ/::::/:::
                                      /:::::\ ヾミ::::/|:::
   恐れを知らない人物。                     (;;;;/| \;;;;ノ/:::
                                       /    〈:::

275 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:55:35 ID:DfFDvqV6

        ―――例えば、やる夫がかつて望みを託した「彼」の如き悪漢―――

                      ,'   /    / l   l. il|i l  ∧メ !::::::::
                     ,'   ,'   . ,'i lハ ', i. ill    X ',、::::::::::
                   ,'f ,' ,'  i i i! ! i l  i il i   i l.l! iヽ::::::::
                    li'}  ハ: ,'i i、! ', ' ヾi  i i  i l l l ! i:::::::r^
                      i!.i ソ il ir !ミ、、 i  !、 ', ! ',l  i ', ',',::::i
                      l i ,' ハ i !! 廴ツ、ヾ  ':、 i i  i !ヽゝ::::l
                      !.li!.l|!| リ ` ェ、..ヾ ヾ、 ヽ:、 i ! ハ、!l ヾ、::l
                    ! !从      """ヾ:、ヾ: 、弌itーマ、:ヽi
                     ′ i           .:: ヽ ー`=.公、`:i
、、_                    _,r:::i     rー-‐ '''' ー ‐ --:: 、:ヽ::i
   `''''"'''ー- 、、、、、、、、、 -‐ー''''''' /:::'.     ``¨':':‐:::::::-::::::::、_  ヽ:;::l
               '"       ./" ゙:,  ゙、   ヽ、,..:::::::::::::::/ , ` 、  `
                __,      ',::、   ゙ヽ 、:_:::::::::::r ;´ ' ヽ、  ` -、
         `;;=--‐‐''''""         ',:::、  `'':::::::::::::;: '   i    ヽ、,
        i´          ,      ',::ヽ    ::::;::i  _ -t^ヽ、_   ゙`
           l          i       ヽ::`:ー ':::::i .ノ:i ノ:::::::: 〉
         '          il      ,.ゞ=ー'"メ /::::レ:::::::::::/
           i           il   _ ,ィニ´ ニヽ    ーヽ:::::::::::::::/
         i           ill ,イ:::::iニニニソ、     ヽ::::::::::/
            i       illl ´    lニニニ/ ヽ.    ',::::::::i
             i        illl    /ニヽン     ヽ   /::::::::!
          i.      illll  , ' \\ i      ヽ , ':::::::::::i
                  ―― チェーザレ・ボルジア ――

        ―――権力のためなら親兄弟、神すらも意に介さないような男―――

276 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:56:49 ID:DfFDvqV6
     ,_   _
   、-ー'`Y <,___        やる夫が望んでいたのはそういう人。
__≦ー`___ _二z<_       
> 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<       「イタリアの為には彼の様な容赦無い人物が必要だ」
之′Y(ヽ三/) ))   \三/) )  
..>{  ,'  |( i))),.  ,.l  ,   ゙i )))   それがやる夫の後半生における信念。
| !、{  |' |::::|寸T ハT7} ィ, l    
′J゙i, ゙i ゙.|::::|●) (●)| ハ|
   ゙i|゙i' |::::|   ,    |::/      『君主論』における「理想の君主像」の半分は、
   ゙iTィ|::::| ―   _ノ/      
    │|::::|::ニE7,:::::/       このチェーザレが実際に行った事を下敷きにしているし
    └K:::゙,r'\ト:::/        
      l::::,´  ̄`Y.         後の章で具体例としても取り上げてる。
      i:/     |          
                                  r{///},.ィ: : : : : ;.-、: : : `:{////}: : ̄:}
                                ,: ∨/:..: :i : : 、: : : : :ヽ: : :.Ⅷ//i}:..: :..:|
                          .     /: : :/: :..: :|: : : :ヽ:_;.ィ:ヽ: : Ⅷ//}: : : :|
   半分……                     /: : : ; :..: :./|:i: : : :`ト、:_: : : '; : Ⅷ//}..: : :.
                          .   /: : : :.i: : : :i 从ヽ: :.i:|´ヽ: : : :.VxⅧ/i}: : : :ヽ
   えっと、一応聞いておきますけど、      /: : : : :.{: : : xf㍉ `ヾ{'笊ミx: : :.i三}//}: : : : :
                          .  /: : : : : /ヽ: :.{弋ソ    弋::ソ }: :..|三} ̄ヽ: : : :
   残りの半分って何ですか?       ./: : : : : /  iヾゝ  ,       ノイ: :|jリ   V: :
                          : : : : : : :/   从ヘ  、       j;ノ¨´    V: :
                          : : : : : :/        丶      ィ´|ヾゝ      : :
                          :..: :../           `r <  __:|-. 、       i: :
                          : /          ,.ィ|_, ィ:´: : : : :/       |: :
                          ´            f'r'´: : : : : : : _}        |: :

277 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:58:14 ID:DfFDvqV6
                                           _   _,
                                        ___,> Y´'ー-、
                                       _>z二_ ___`ー≧__
  そりゃあお前さん、あの時代において               >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
                                       /        ヽ `Y′之>
  歴史をかじった人間が憧れるものの         (⌒'Z   /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }< r-^)
                                  ',  '(   l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ /::::/
  相場は決まってる。                    \:::\ |ハ |(●) (●) / / ,/レ′:/
                                   \:::\ `|   ヽ    「)'/|//::,.イ
                                     ヽ:::ヽヽ、_  ―  _,.ィT::::::/
  かの勇敢なるアレクサンドロス、あるいは…          ヘ:::`l 7Eニ::ィ1::|::::::/
                                       `ヽ:::'イ/ヽ::::'::::::/
                                         ` i´ ̄ `ヽ:::|
                                          j|      Y

278 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 20:59:20 ID:DfFDvqV6

               ―――偉大なるローマ帝国―――

:-、,,ヘ-´
`ヽ,   でっかいろーまです              _," ' ' "_,,-,. " ;       ,,、_,、
:::::::}           r-、, 、              r'::::`{, く、,-´ ; ,'     /'´::::、-‐"
--´    ,--、,,r‐´ヽ、 ヽ,::::\' ,        {´:::::::::::::`´::::~`'ヽ、,' ; , ,  `!、:::::ヽ、
    _,,,}::::::::::::::::,(}::::ヽ,,、`‐'-、`ヽ       ヽ,_,,,_,,r‐'''‐-、,,_ _ ゝ  ' ' ; , ,ヽ、:::::ヽ,
   /´::::::::::::::::::::::}~}:::::::::::`ヽ、{`" ヽ,  ヽ"~`{~‐'        ~ ~´       }:::::::::{,
  /::::::::::::::::::::::::::~´:::::::::、-‐= ´:::::::::ヽ, ~}:::::::{                   {,:::::::::::
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                 *o ゚ |+|   。*゚  +゚ } o  |*  o。!    |!
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                ・+     ,-i| o.+  ___  。*゚}‐ 、゚ + |
                ゚ |i   | {r|! *l:  /_ノ ' ヽ_\   ノヾ}  | 
                o。!    |! * .゚ /(≡)::::::(≡)\  レ ノ  ゚|  
                  。*゚  l ・ / /// (__人__) ///\o  ゚。・ ゚
                 *o゚ |   |     |r┬-|      |   *|
                。 | ・   o ゚ l\     ` ー'´    /*゚・+゚ ||   
                 |o   |・゚ ,.‐- .ハ       イ | * ゚   |  
                * ゚  l| /    、` ニ ´ ノ  ノ   o.+ | ・
                 |l + ゚o i     ` -、{! /_   \  ○・ |o゚ 
                 o○ |  | ヽ.     ヾ´    ̄  `ヽ  *。  
                ・| + ゚ o }  }                ヽ O。
                 O。 |  | リ、  ..:::        ..   l 。
                 o+ |!*。| / `ー::::       , ヘ:::::..  | *
                 |・   | ゚・ |/   /  :::... ..   /:::/ | ::..... { |
                    |_|\∧∧∧MMMM∧∧∧/|_|
                    >                  
                ┌──┐       ───┐ヽ|  |ヽ  ム ヒ | |
                │   │ ───     /  | ̄| ̄ 月 ヒ | |
                └──┘         \ . / | ノ \ ノ L_い o o

279 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 21:00:27 ID:DfFDvqV6

.: ,': .:i: :/ |i ゞー==―-- : :. : : : : :. .', / マハ
: : : :」ィ  |i: : : : iL>‐\: :i|: :i: : :.:}: :∨/,' マ/
: :イ〔 {- ', : : : :ィ笊弄ミ刈: :}: : ,ハ: ::} /: :
: : l :|,x=ミ从: : :. ', {i゚fJ ,i}`ヾゝ: .: .:.:} iレ' /,'    うわぁ……
\N《 {゚fハ` \:∨ 辷 夕 , /. .:/. : .:.:リ^∨
: : }从 辷リ   j/  ー‐ '"/. .:/. : :.:.:,' い,'     あなたもローマ帝国病患者ですか…
: .::/∧ ー' ,    :::::::::厶イ. : : .::/シ∧
ト 、ヽハ:::::::   ,. ァ   u 〃|: : ,リ/-‐': : ',
| ハ: :八    'ー '     {{ ,イ: ∧イ: :', : :
i/ ; j/: : >   ゚゙゜    イ }/!^j} !: : : : :
: :,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|i ≧=≦    ' ト- 、: : ! :
:/. : : : .:.:.:.:.:.:.リ,任<:}     |ミ、ハ !:
{ : : : :.:.:.:.:.:.:./ {三三ニ≧x    `ーy:ハュ、_
.' , : : :.:.:.:.:ァュノ二ニニニi⌒':、   ,.イr寺:マ》
 _,..-=ニ《 }三三三ニ|ニニ℡ '",任i、ト℡マ》
                                        _   _,
                                    ___,> Y´'ー-、
                                   _>z二_ ___`ー≧__
   「アレクサンドロス症候群」               >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
                                  /        ヽ `Y′之>
   「ローマ帝国病」.                    /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
                                 l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
                                 |ハ |(●) (●) / / ,/レ′
   この二つが、古代・中世・近世欧州における  .    |   ヽ    「)'/|/
                                   ヽ、_  ―  _,.ィT/
   欧州三大疾病の内二つ。                  / Eニ::ィ -、 |
                                   /::::;/ ヽ:::/:::/'::
                                  /:::/へ ヘ/::::/:::
   残り一つは「十字軍性疾患」ってとこか。       /:::::\ ヾミ::::/|:::
                                 (;;;;/| \;;;;ノ/:::

280名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 21:00:47 ID:NFI2whs.
でっかいローマワロタw

281 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 21:01:29 ID:DfFDvqV6

                     「アレクサンドロス症候群」

       新領土の獲得と、戦争での勝利による栄誉を過剰に求める。
       若くして大事をなそうとすることも一つの特徴。
       また、自他の文化をやたら融合させようとする傾向を見せる場合もある。
       カエサル症候群ともいうが、そもそもユリウス・カエサル本人からして
       アレクサンドロス症候群の罹患者だという説もある。


                        「ローマ帝国病」

       かつてのローマ帝国の領土を獲得する事に異常な執念を燃やす。
       また、ローマの歴史、事物に異常な興味を示す。
       求めるものはローマの土地、ローマ(ギリシャ)の文化、そして何より、
       ローマ皇帝の帝冠である。
       有名な罹患者は大帝ユスティニアヌス。


                          「十字軍性疾患」

       三大疾病の中では、唯一中世期から罹患者が現れた。
       十字軍及び、宗教戦争における勝利をやたらと求める。
       また、異教徒・異端を敵とみなし、聖地奪回と異教徒討伐に
       情熱を燃やすようになる。酷い時は国政をも放り出す。
       有名な罹患者はリチャード獅子心王。


                               民明書房 『世界の厨二病』より一部抜粋

282名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 21:02:33 ID:3D1XuPpo
最後が一番傍迷惑に見えるww

283 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 21:02:38 ID:DfFDvqV6
. .         ,〃 ' ,ハj ,}リ   j     
/   ,/  // / /  _} ,从_ ,,ノ}
  /  ∠/ / /   '7/^弋_ ,ノj|     
/ /_/__,,ノ}/  ,ノ乏式,j   ,リ     
../_y彡j'うj^′    '弋j}_, {__,ノ′ .   
  弐^'弋ツ   、   ¬^ ∨      厨二病は文化感染する恐ろしい病です。
   ´^'冖^`   i \__ ' ' ' i、__,     
   ' ' ' '       |  , /    j_ノ    特に抵抗力が下がる14歳程度において
..、                    厂´     
ヽ\___,       _,ノう   ′     罹患しやすいため、
ミ__,乙´      ⌒¨´   /        
_,、          ¨´  /          年頃のお子様がいらっしゃる方はご注意ください。
弋_,             ′          
く_      _ _____ ..,,<,__,.ノ         
iト ミ 、_   ,//  i{、__彡′        
j,   `  ミy' /※  弋フ′   . '⌒ヽ, 
ノ}  ※==={={彡' ※   マj__ __,/  /  'く⌒丶、

284 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 21:03:33 ID:DfFDvqV6







    ―――この作品は、エスニックジョーク含む色々なジョークで出来ています―――



        ―――お願いですから、マジにしないで下さい。勘弁してください―――






.

285名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 21:04:19 ID:1BM8Fw/.
>アレクサンドロス
凡人が人生の参考にしてはいけない人の筆頭じゃないですかー!やだー!

286 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 21:04:23 ID:DfFDvqV6

         −-                  , -'"  ̄ ` 丶、  /       ま
         ─--             /         \|     し  あ
                       /            |     な 
         ───            i   _ _ >>1  _ _   ヽ_  い 俺
          ̄ ̄          | /二`     "二ヽ、 |  〉  け は
                      _|  _,ィiュミ   r_,ィiュミ  レ-|   ど .自
         二二二          ヾ!   - ' r  `ヽ  ̄´  | ∧  な 重
         ──  ___      ゙!  〃  ^ ^  ヽ   l-/  〉 !
           ま             i   { ='"三二T冫  /´_ノ/\__
           さ  二ニ    _,ィヘ  ヽ ヾ== 彳   /:::/`ー- 、
           に     _, ィ´:::::/ l\ ト、 ー一 / /::/      \
           外     /  |::::::::: ̄ ̄ ̄::`ー=彳_∠ _      ヽ
           道   /   |::::::::::::::::::::::::::::(‥):::〈_      \       l
              r'"`丶、 |:::::::::/:::/::::´:::::::::::::::::(_      ト、      |
           / / `ー 、 \|::::/:::::/:::::::::::::::::::::::::::(_      \    \

287名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 21:04:37 ID:fojZ0.VE
獅子心王はアレクサンドロス症候群も併発していただろw

288 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 21:05:11 ID:DfFDvqV6








                    ――― 第三章へ続く ―――







.

289 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 21:07:11 ID:DfFDvqV6
    __       
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)     投下終了。第三章の前に、補足説明の回を一回挟むかもしれない。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入

290名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 21:07:37 ID:fojZ0.VE
乙ー
この第二章は、両者の立場の違いがはっきり出たポイントですな

291名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 21:07:59 ID:f3qv3MXo


292名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 21:08:49 ID:3D1XuPpo
乙でした
ここらへんは作品のテーマが絡みますな

293名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 21:09:10 ID:hmnnyNeg
乙でした。

で、キリスト教という劇薬がこういう病気の苦痛に対してバッドトリップをさせてる感じだなー。

294名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 21:09:16 ID:hfQb16PE
いちいち国名がヒデェww

295名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 21:12:00 ID:bMVnG/36

まぁ、確かに厨二力では日本は外国に後れをとっていると言わざるおえない

296名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 21:12:11 ID:NFI2whs.
乙乙
十字軍は異教徒どころか同盟者であるはずのビザンチンまでぶっ潰したからなぁ……w
あ、ビザンチンってカトリックからしたら異端だっけ?違うよな?

297名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 21:18:01 ID:1BM8Fw/.
乙でした
世襲の持つ力というのは民主主義国家でも無視できないよなぁ

298 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 21:20:43 ID:DfFDvqV6
           >>296

    __      第4回十字軍の結果はヴェネツィア等の
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)    「交易路ほちいのねん!ビザンツはじゃまなのねん!」
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入     という欲望の発露なので、時の教皇イノケンティウス三世は

           当事者達を軽く破門にしてた筈です。


           >>295

           それでも…それでも太閤殿下ならきっと何とかしてくれる…!

299名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 21:22:18 ID:fojZ0.VE
>>296
異端だよ、互いに破門しあっているし

300名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 21:24:12 ID:DwW981QA
おつー

>281
民明書房ww

301名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 21:27:09 ID:NFI2whs.
>>298-299
サンクス、なるほどね
あとイノケンティウス三世が非常に常識的でワロタw

そういえばできる夫が「代々家臣を輩出した家柄は危急存亡の時に役に立つ」といってるが、その「家臣を輩出した家柄」に乗っ取られるという考えはなかったんだろうか

302名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 21:32:49 ID:gaay5s32
>>298
船を用意させておきながら代金用意しなかったフランス人にも責任があるとは思うけどw
ヴェネツィアの行動原理は「国益」オンリーだから船代未回収による大赤字を避けたかったという理由もあると思う
…国益で動く国家がちょっと羨ましいと思ったのは内緒

303 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 21:36:59 ID:DfFDvqV6

    __       >>287
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)     厨二病の併発は稀に良くある。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入
            >>297

            何だかんだで、世間では一番受け入れやすい形ですよね。世襲。

            納得しやすい上に、ケチもつけにくい。


            >>301

            大王当時のヨーロッパは、そういう下克上が出来る状況ではありませんでしたから。

            欧州の王族は皆大抵どっかで血が繋がっているので、

            単なる家臣が王家を乗っ取った瞬間に周囲からのフルボッコで死にます。

            人民からの支持もなかなか得られないでしょう。彼らは基本、王家に対してはツンデレですから。

            …で、そういう土台を根こそぎひっくり返したのがフランス革命であり、自由主義なのです。

            ただし、王家を神輿にして臣下が実権を握る、というのは十分ありえますし、

            大王は後の方でその事に関しても色々述べています。具体的には、「人民の為を思うなら、親政しかないっしょ」的な。

            詳しくは実際に出てきたときに。

304名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 21:37:21 ID:boFpbTLw

他にも「俺は統一イタリア王になる」病とかありまして、
なった方々、神聖ローマ皇帝フリドリーヒ2世・チェザーレ=ボルジア・シャルル8世からのフランス王、
などなど、しかし19世紀統一されたイタリアは、古代ローマとかけ離れたヘタリアだったっていうw
いまだに南北格差が激しいっていう。

破門されてもブレずにビザンツ帝国をホイホイと滅亡させたヴェネツィア共和国の
安定度はすげえけど、マキャベリはケチをつけているなあ。
「海の国の物語」も英雄不在だけど面白いぞ。

305名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 21:39:24 ID:NFI2whs.
>>303
やっぱり駄目なのか
ついついアジア史の考え方で見てしまった
あっちだと王位(帝位)は簒奪するものだからなぁ……せいぜいチンギス統原理くらいか

306名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 21:43:40 ID:DwW981QA
大和朝廷なみに落ちぶれて
君臨すれど、統治せず・・・・・・・・・むしろ統治しようとするとgdgdっす (ex.後醍醐天皇)
みたいなのは、欧州で発生しなかったのかな?

307名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 21:57:44 ID:fojZ0.VE
>>305
アジア特に中国圏だと「革命思想」があるからね
禅譲でも放伐でも、王位皇位の移動を肯定する理論があった
ちなみに日本はこれが結構薄くて、おかげで中世の下克上はどこもえらく苦労してる
教科書に下克上の代名詞として名を挙げられるような連中も
よく見ると旧主の一族を傀儡としてたてていたりと名分の確立に腐心している

308名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 21:59:45 ID:l/ZEwb2A
徳川将軍家でも、綱吉と吉宗は就任当時、革命(血統の交代)と見なされていて
幕府(徳川本家)内に譜代の家臣に相当するのがいなかったので、
あれこれやっていますね。

綱吉はかなり強引に、吉宗は慎重に。

309 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 22:03:58 ID:DfFDvqV6
    __       >>304
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)     「統一イタリア王」への憧れは結局の所、ローマ帝国への憧れに帰着しますから。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入      あれですよ、亜種みたいな感じです。

            皇帝の方のフリードリヒ二世も面白い人ですよね。

            ただ、『フリードリヒ大王――啓蒙君主のペンと剣』の著者である飯塚さんの様な

            「プロイセン王よりも、神聖ローマ皇帝のフリードリヒ二世の方が大王にふさわしいような…」

            という手の意見には個人的に反対かなぁ。



            >>305,306

            ブリテンは早いうちから、マグナ・カルタや積み重ねられたコモン・ローによって段階的に王権が制限されてきましたね。
            「君臨すれども統治せず」はブリテン王家を指した言葉でもありますし。
            王権を強化しようとしたチャールズ1世は、清教徒革命で断頭台へGO!でした。

            スウェーデンは流星王カール12世以後は、憲法と議会によって王権が制限されました。

            ポーランドは選挙王政でグッダグダになった歴史があります。

            神聖ローマ皇帝も最初は大きな実権を持っていたのですが、時がたつにつれて徐々に実権を奪われ、
            最終的には殆ど名目みたいな存在になりました。ある意味、一番天皇に近い存在かもしれませんね。
            畜生、なんで滅ぼしちまったんだよ。ナポレオンのバカヤロウ。
            EUの代わりに「ローマ皇帝を盟主に頂くローマ連合」とか胸熱なことになってたかもしれんのに。

310名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 22:12:43 ID:uMea/jbU
乙なのです。

>>237
エドなのにアルフォンソかw

311 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 22:18:43 ID:DfFDvqV6
    __       >>310
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)     よくぞツッコんだ。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入      うちにきてバナージをファックしてもいいぞ。

312名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 22:20:12 ID:NFI2whs.
バナージなら御褒美に思える!ふしぎ!

313 ◆mthS9vGGks:2011/05/07(土) 22:28:12 ID:DfFDvqV6
    __      >>307
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)    「易姓革命」という思想は中華史の方向性をある程度決定付けた感がありますよね。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入     欧州でも中世には、「皇帝に相応しくない振る舞いをした家系からは、皇帝位が離れる」

           みたいな考え方があったらしいですけど、中華みたいにガチじゃないですし。


           >>308

           暴れん坊将軍マジ政治家!

           こいつのどこが暴れん坊だよ!というのは最近知った事。

314名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 22:40:43 ID:bMVnG/36
暴れん坊将軍は子供の頃は武芸でならしたらしい

315名無しのやる夫だお:2011/05/07(土) 22:50:07 ID:t0rO4Muk
翠星石がリュネヴィルを去った時の件、
ロレーヌ公家(シャトノワ家&ヴォーデモン家)のロレーヌ支配は延べ650年に亘ったって言うから、
日本で言えば島津みたいに鎌倉室町江戸を通してそこを支配してきたくらいの積み重ねがあったってことだよね。
そこまでいってりゃ、そりゃあ……ねぇ。

316名無しのやる夫だお:2011/05/08(日) 00:09:12 ID:XhR0mT1w
最近、アサシンクリードⅡやって、今はアサシンクリードブラザーフッドやってるから、
自分的にかなりタイムリーなスレw
ブラザーフッドではマキャベリはメインキャラの一人なんで勉強になる。

けどこのスレ見てあらためて思ったけど、
チェーザレを称えているはずのマキャベリが、チェーザレと敵対してる主人公達アサシン集団の一味ってのは、
冷静に考えるとぶっ飛んだ設定だよなw
いったいスタッフはどういうつもりなんだろうか?w

まあ、それはともかく、この時代のイタリアに興味がある方はこのゲームおすすめ。
当時のイタリアの雰囲気をかなり再現してあって、没入感が凄い。
有名な人も山のように出てくるし。

317名無しのやる夫だお:2011/05/08(日) 00:21:17 ID:zXos1zk6
>吉宗
自分の身内から次の将軍を継がせられるように、御三卿をつくってガッチリ固めたり

教科書の賄賂政治家レッテルで有名な田沼意次は、徳川吉宗の小姓
吉宗での 緊縮財政→デフレ不況 の鉄板コンボを見ていたから、それを反面教師にしたのかな?
田沼の「風雲児たち ワイド版」での優遇っぷりは異常w

318 ◆mthS9vGGks:2011/05/08(日) 00:27:37 ID:pGOZmqsc
    __       >>316
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)     カテリーナ・スフォルツァと一緒にお風呂に入るゲームですね?
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入      いや、>>1はプレイした事ないですけど。


            >>317

            きたないさすが吉宗きたないあまりにもひきょうすぐるでしょう。

            俺はこれで完全に吉宗好きになったわ。

            でも、>>1のイチオシ将軍は秀忠様ですのん。

319名無しのやる夫だお:2011/05/08(日) 01:19:41 ID:qKV9JpOs
俺がタイムマシンを持っていたらマキャベリさんを現代に連れてきて
「イタリア、念願かなって統一されたよ!ムッソリーニなんていう人まで出てきたよ!
でも周りからはヘタリア扱いされてるんだ!」
と紹介してねぇどんな感じ?トントンしてみたい

320名無しのやる夫だお:2011/05/08(日) 02:35:09 ID:ZhxhZUTQ
>>319
ムッソリーニが権力を握るまでの経緯については、興味もってくれるんじゃないかw
古の偉大な者たちへの敬意を忘れない人なので、
ローマ遺跡を破壊して道を作ったりしたことは多分許さないと思うけどw

321名無しのやる夫だお:2011/05/08(日) 07:30:43 ID:XHpli9TM
>>247
ホーヘンツォレルン家のブランデンブルク選帝侯はルターの壁新聞発行の原因作ったり、
(これは意図した結果じゃないけど)
30年戦争の頃はスウェーデンと組んで皇帝と対立するし
スペイン継承戦争では協力してやるから金と王位寄越せって言ったり
元々皇帝と喧々諤々でやりあってる仲なのでむしろ主君筋との対立すら世襲してると言っていい

>>309
>>1
理屈の上ではナポレオンは「フランスの皇帝」ではなくフランスの「ローマ皇帝」
ドイツで勝手に「ローマ皇帝」を選挙する神聖ローマ帝国は絶対に解体せねばならぬ存在だったというわけ
さらに息子をローマ王にしているわけだけど、これってまんま神聖ローマ帝国の次代の皇帝に対する称号だし
「俺がローマだ」的ポーズもあるだろう
イタリア王の称号も歴代神聖ローマ帝国皇帝のものだったしね

322名無しのやる夫だお:2011/05/08(日) 10:36:18 ID:UGd4amXQ
ということは、ナポレオンは 「アレクサンドロス症候群」と 「ローマ帝国病」の併発患者かww

323名無しのやる夫だお:2011/05/08(日) 10:57:51 ID:crHOPBus
>>319
ヘタリアとか言ってるのって2chねらーだけだろ・・・

324名無しのやる夫だお:2011/05/08(日) 12:13:26 ID:A0QbM.yE
統率力がなくていいかげんな国扱いってことだろ・・・

325名無しのやる夫だお:2011/05/08(日) 12:50:35 ID:qm9pzAbc
ヘタリアの呼称は日本の一部だろうけど、世界的に見てヘタレ国扱いは間違い無く共通認識。
でなきゃアネクドートであんだけ広くネタにならん。

326 ◆mthS9vGGks:2011/05/08(日) 13:31:35 ID:pGOZmqsc
    __       >>321
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)     「フランス皇帝」はローマ皇帝の形式を真似た上での「フランス人民の皇帝」ではありますけど、
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入      「ローマ皇帝の後継」は名乗っていましたっけ?

            後継と模倣は明確に違いますし、そもそもフランス革命の理念と民族的熱狂の行き着く先であった

            フランス皇帝は、理念の上だと尚更ローマ皇帝にはなり得ませんから。

            「中華皇帝の形式を真似て体裁を整えたけど、天皇は天皇」みたいなものかと。


            絵画にもなっている「ナポレオンの戴冠」も、「ローマ教皇から帝冠を【受けない】」という形式ですし、

            ナポレオンの意図は寧ろ「俺がニューエイジ、ニュータイプの皇帝だ!」というものだったように思います。

            そういった「新しい帝位」と、革命の理念を受け継いだ「新しい法典」による「新しい帝国」が

            ナポレオンの望むところだった、というのが>>1の考え。あくまで>>1の、ですけどね。

327名無しのやる夫だお:2011/05/08(日) 13:37:43 ID:DMQpSrbU
言われるほど弱いわけでもないんだがな……
仮にも列強国家

328 ◆mthS9vGGks:2011/05/08(日) 13:41:18 ID:pGOZmqsc

    __       イタリアさんはヘタレではありません。
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)     枢軸側で参戦したのに、さっさとドゥーチェ吊るして連合側に鞍替えして戦勝国入り。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入      そう、あれはマキャベリズムの国なのですよ。

            「東方生存圏」なんていうアドルフおじさんの妄言には付き合ってられません。

329名無しのやる夫だお:2011/05/08(日) 13:50:35 ID:q/DSeJXM
つーか、マキャヴェリの時代には、既にイタリア人は戦争の仕方を知らんと言われてたような。

330 ◆mthS9vGGks:2011/05/08(日) 14:20:14 ID:pGOZmqsc

                ―――1レスでわかる『君主論』第三章―――

                                       -―──-     
                                     ´         丶、  
                                 /      \   \   \ 
                                /  {   \   \   ヽ.   ヽ
                              /   ∧     丶   \|  ∨!  '
                             /     /ハ.   ト、 厶   |  | i  
    イタリア人は戦争の仕方が         | │  | ⌒>  | \|\ │  | i  
                             | │  l{/ハ  |   y示ミ、   |八.  
    わかっていませんね。            | │  | x=、\{   トィハ }}   |\\.
                             |     | {代:ハ    弋::ソ│  |i〉 } 
                             ヽ. |人 小. Vリ  ,    ''' |  レく  
                              `|  \∧ ''         |  |、 \.
                               |   | |人    ー '  │  l \__
                               |   l│ {>    _//}  l  / 
                               |   i |  \/{\  /│  | {. 
                               |   八  / /'| /∨ヽ!  /  l 
                                    ルーアン枢機卿
    /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ `  、
   /                \
 ./              ,==ニ_-、 丶
../                 〃  __ `ヽ  \
/     メ≧、_ノ     イ   {・}  |}  丶       フランス人は国の政策というものが
     ィ彡´三ヽ\  /. 丶 __ /     '
    〃 ̄ ̄ {・}|       ̄  ̄       V      わかっていませんおw
    廴 _ 二´    l     、       '
      ̄  ̄,       人、   }         '
        ヘ、   _イ __`ー-ェ'            |
       |i Tィ'"´:::::::::`゙ヾイ         ∧
        ! |{::::::::::::::::::........}|   /     /
           V:::::::::::::::::::::::/ //    /
           \_:::::::::::::::ノ        ∠
`              ̄ ̄      /
   `ノ` ‐ - _``ー- -‐'"´_ _ , ´

331 ◆mthS9vGGks:2011/05/08(日) 14:21:01 ID:pGOZmqsc
    __       
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)     補足編の後にやります。お楽しみに!
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入

332名無しのやる夫だお:2011/05/08(日) 15:01:09 ID:qKV9JpOs
でも戦争がどうしようもなく弱いってのは
国の政策、特に外交において選択肢が狭まるってことじゃないですかー
磯野ー、戦争しよーぜー。でもイタリアは抜きなー。なんて言われる国家とかやだー

333名無しのやる夫だお:2011/05/08(日) 15:10:46 ID:VlyNMWDc
弱い弱いと言われながら二度の世界大戦で戦勝国になるイタリアさんマジパネェっす

334 ◆mthS9vGGks:2011/05/08(日) 15:22:08 ID:pGOZmqsc

    __      >>332  
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)    逆に考えるんだ。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入     戦争に巻き込まれないで済むと考えるんだ。

335名無しのやる夫だお:2011/05/08(日) 15:22:31 ID:qKV9JpOs
そういわれると凄い気がしてきた!マキャベリさんが望んだ国家になってるかはともかく
というかイタリアさんはドイツと同盟を組み、ドイツを敗北に導くスタンドを持ってる気が

336名無しのやる夫だお:2011/05/08(日) 15:44:08 ID:XHpli9TM
>>326
神聖ローマの形式を真似て後継者をローマ王にしてみたり
棺が古代ローマ皇帝と同じ材質だったりと
強烈にローマ皇帝を本人もボナパルティスト達も打ち出してるので
ここまでやっといて「違います」とか言われてもなんだ、その、困る
理念で言うと市民の第一人者がローマ皇帝なのでフランス革命とも相反しない

書き込んでから当初の論拠が何だったか思い出したら史書でも論文でもなく
40年くらい前のブリタニカ百科辞典の古い版に一行だけ
「カルル大王の後継を自任していたので〜」とあったのを読んだだけだったので
今ではそんなことはないってことになった、って言われるとごめんなさいって言うしかないが

337名無しのやる夫だお:2011/05/08(日) 16:14:14 ID:ZwtTKB4g
乙ですた。
やる夫は理想の国、というよりも「自分の考える強い男」ってのを書きたかったんだろうな。

ところで、「チェーザレ」は今どのあたりを描いているのか?

338 ◆mthS9vGGks:2011/05/08(日) 16:25:55 ID:pGOZmqsc
    __       >>336
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)     >>1的には「第一の市民(プリンケプス)」という概念にまで戻っているからこそ、
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入      「ローマ皇帝の継承」ではなく、「新しい帝位の創造」を意図したと捉えています。

            で、「帝位の創造・運用」を伝統的?なスタイルでやろうとするなら、それはもうローマ皇帝の

            やり方をなぞるしかない、と。当時までは皇帝=ローマ皇帝だったわけですし。

            あと、古代ローマ皇帝の棺、というのがよくわかりません。

            古代ローマ皇帝の埋葬法は火葬のはずですが。

            「皇帝廟と同じ材質」ということですか?それとも「骨壷」なのか、「神聖ローマ皇帝の棺」なのか。


            ま、ナポさん的には実際にそんな小難しいことを考えたのではなく、「何かハッタリが効いて、

            かつ適切っぽい称号はねーかな?」と考えた結果の皇帝位だったのかもしれませんが。

339名無しのやる夫だお:2011/05/08(日) 16:45:04 ID:XHpli9TM
ナポレオンの石棺に使われてる赤い斑石は古代ローマ時代エジプト産が主で
これは古代ローマ皇帝たちの権力の象徴になってるし、墓所や棺の材料になってる
墓所って一言添えればよかったんだけど言葉が足りなかった

帝政期の終盤にキリスト教が国教化されてからは火葬じゃなくて土葬になって
古代ローマ皇帝の墓にも棺が存在するようになってることに免じて許して

340 ◆mthS9vGGks:2011/05/08(日) 17:22:00 ID:pGOZmqsc
    __       >>339
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)     把握。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入      まあ、「ローマ皇帝のスタイルを意識して皇帝としての体裁を整えた面はあった。

            でも、『フランスにおけるローマ皇帝』を自任した訳ではない」というのが>>1の意見です。

            神聖ローマ皇帝を僭称者とみなしているとしたら、その後継者任命法を採用するという、

            古代と神聖のローマ皇帝がちゃんぽんな事が理解できません。

            ただし、「単なる皇帝のファッション」と捉えていたのならそれもおかしくない、ということです。


            カール大帝の後継云々は、「ローマ皇帝」ということよりも「フランク人の皇帝」ということを

            意識していると解釈できます。あれですよ、「フランスの英雄」とみなしたということではないでしょうか。

            ガリア人のウェルキンゲトリクスすらも「フランスの英雄」扱いですし、

            フランスに関係がある人間は、何でも「フランスの英雄」にされた時代ですから。

341 ◆mthS9vGGks:2011/05/08(日) 17:46:19 ID:pGOZmqsc
    __       >>337
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)     どうなんでしょうね?
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入      >>1はあの漫画、やる夫が出てきた辺りから先はよう知らんのですが。

            読者の方おせーて。

342名無しのやる夫だお:2011/05/08(日) 17:52:05 ID:YocMYpEk
1は秀忠公好きか。私もそうです。凡庸だの、盆暗だの言われてはいるものの
徳川幕府にとって邪魔な存在を容赦なく刈り取っていく冷徹さ。
家康公の政治家としての資質を最も濃く受け継いだ子は秀忠公でしょう。たぶん。

343名無しのやる夫だお:2011/05/08(日) 20:50:20 ID:33.cV6Vc
>>195
アンリ・トロワイヤの『エカテリーナ2世』(中公文庫)
ただし、古本屋にしかない

自分もアレクサンドル1世の時代を研究したいと思っているので、
トロワイヤの『アレクサンドル1世』がほしい

今書いているやる夫スレが終わったら、
アレクサンドルとメッテルニヒのスレを書きたいな

344名無しのやる夫だお:2011/05/08(日) 20:53:11 ID:bK/iVIR.
>>343
ああ図書館で見かけたのそれだわサンクス
しかしロシアはカオスだのう……それが面白くもあるんだが

345名無しのやる夫だお:2011/05/09(月) 00:05:17 ID:JkQ16H6.
ローマ帝国病は今のアメリカもちょっと感染してる感じだが
結構うまくいってる。ローマ病はまがりなりにも「異民族統治」や
「属領統治」が一つの命題だからか。
ドイツ神聖ローマ帝国もなんだかんだで成功してたと言える。

反面、アレックス病とクルセイダーズ病は、これに掛かった患者は
大抵ろくな死に方しない。
暗殺されるか監禁して死ぬか・・・

346名無しのやる夫だお:2011/05/09(月) 09:28:27 ID:fDVPY8l2
>>345
ブッシュさん十字軍病かかりかけなかったっけ?w

347名無しのやる夫だお:2011/05/09(月) 12:36:17 ID:hUBN9moQ
>>345
パクスアメリカーナの発想はもろにそんな感じだな。
各地の紛争に首つっこむ手法は、現代でやれば嫌われるに決まってるので、
あの国の評判が悪くなるのは当然といえば当然。
で、負担が大きくなりすぎてるから、出来るだけアメリカはうまく足抜けしたいと考えていると。

51番目の州という日本の自虐は、逆に言うとそれだけ
アメリカの保護下の恩恵を受けているという意味でもあるんだよな。

348名無しのやる夫だお:2011/05/09(月) 12:50:12 ID:pQhE/c.k
>>347
自国の防衛を他国に委ねる国家は真っ先に滅びる
なぜならば自国の運命を自分自身の力ではなく運に任せているのだから
マキャベリが口を酸っぱくして言ってるだろw

349名無しのやる夫だお:2011/05/09(月) 13:21:28 ID:hUBN9moQ
>>348
日本で防備を調えようとすると、
当然、覇権主義をあからさまにしてる中国との軍拡競争に付き合うことになるぞ。
また、お隣の煩い韓国を刺激することになるし、連中も軍拡を開始しだすだろう。
何するか分からん北もこれ幸いと核ミサイルの製造を正当化しはじめるかもしれない。
国内でも意見は統一されていないから、色々と足を引っ張られる。
そこまでして、自力で泥をかぶるだけの覚悟があるかね?
持たざることは、時に持つことに優るんだよ。

といってもまぁ言いたいことは分かるし、マキャベリの主張も正しいと思う。
実際、ハンニバルのときはローマは大分衛星都市を見捨てているわけだしな。
でも現状を考えると、今の日本はそれしか採る手がないのも確かだし、
それもまた、国を思って採る外交方法のひとつだべ。

350 ◆mthS9vGGks:2011/05/09(月) 17:02:34 ID:t3/uKa.Q

    __       現代政治の話に絡ませて議論すること自体は、>>1は構わないと思うけど、
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)      一つだけ気をつけて欲しい事があります。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入      それは、「やる夫の理論もできる夫の理論も、自分の時代に適用する事を意図して構成されている」ということ。

            できる夫は流石に大王と言われただけはあって、結構色んな場所で

            「言わんとすることはわかりますが…まあ時代が違いますね」と冷静な分析をしているのです。


            現代はイタリア戦国時代だったやる夫の時代とも、絶対王政と重商主義の時代だったできる夫の時代とも

            かなり前提条件が違うので、国際貿易や国際連合を無視した、ただ単にリアリスティックなだけの議論や、

            フランス革命以降の国民国家の概念を無視した議論にならないように気をつけましょう。

351 ◆mthS9vGGks:2011/05/09(月) 17:03:32 ID:t3/uKa.Q

    __       でも、こんなスレで現代の難しい問題に対する、何らかの真っ当な答えが出るのを期待しない方がいいですよ?
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)      だから議論はほどほどに、肩の力を抜いてやりましょう。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入      だってここは>>1がドMや厨二、そして変態的な歴史上の人物について語ってニヤニヤするスレなのですから。

            …あ、投下もちゃんとやるよ!ほんとだよ!



            精神障害者を孕ませてポイするルソーさんマジ吐き気を催す邪悪!貴方って本当に最低の屑だわ!

            大王は『反やる夫論』執筆後に彼の『社会契約論』を読んだらしいけど、本人の事を知ったら

            何て言っただろうなぁ。

352名無しのやる夫だお:2011/05/09(月) 18:40:01 ID:NFnrQNLo
ようするにあらゆる時代で通用する万能の統治論なんか存在しないし
やる夫もできる夫も自身のポジショントークで都合いい妄想を垂れ流してるってことでそ

353名無しのやる夫だお:2011/05/09(月) 19:08:16 ID:YllOIG3c
アレクサンダー、ローマ、十字軍の合併症こじらせた
アドルフおじさんは追い詰められて自殺だもんな……

354名無しのやる夫だお:2011/05/09(月) 19:08:46 ID:YllOIG3c
おっとリロ忘れすまん

355 ◆mthS9vGGks:2011/05/09(月) 19:22:45 ID:t3/uKa.Q
    __       
 〃´  `ヽ     宣伝してきた!
 、リノノ`ヽ)      ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12368/1304604718/
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入      このすれのみりょくがたっぷりとつたわったはずだよ!


            そしてズレすぎて悲しいのでパパに泣きついてくる。

356名無しのやる夫だお:2011/05/09(月) 19:42:36 ID:YcHt9NEk
ルソーさんといえば、超有名な「むすんでひらいて」の作曲者じゃないですか。

357名無しのやる夫だお:2011/05/09(月) 20:00:14 ID:pQhE/c.k
マキャベリ自身「時代」と言う言葉を繰り返し使っていたしね
政治は必ず時代に合った事を行えと。それを踏まえて持論を展開したし

358 ◆mthS9vGGks:2011/05/09(月) 20:39:38 ID:t3/uKa.Q
        ,r';:,/      ゝ'゙   ヾ;\       
       ,イ::::,!            ゙i;:ヽ
       i|::::::i}   \   ,イ     i::::i      
       {::::::,!,r'´   、ゝy'´     l::::l       
       ,!::::|  ,r-‐、 `ト  _,,、-、 「人       まとめ感謝します。
      ,イ,!::::i   'r'ニ・ンイ`イ゙・ファ  ,}i イj
     i:::::::::::,!   ,r'´ ゙ヾ  `Y´  ,! ト::::l
     ヾ;:;:;:;:;:ト、   ゝニニフ    ,イトミ !     
       }k;:;:;:,| `    カ    イ  ,!;:;:i
     , イ;:;:カ;:,!   _,、ェェェェェ、_   ' ,ノ゙:;:;i     やる夫短編集 (,,`д`)<とっても!地獄編
    ,ィイ;:;:;:;:`Y    ´ "´ ̄ ` `   ,ゞj,:;:;l     ttp://mukankei961.blog105.fc2.com/
    i゙;:;:;:;:;:;:ゞi    '´ ̄  ̄` ,レ  ,j;:;:;:;ト    
    ヾ;:;:;:;:;:;:;:,ゞ、 ,i!      ,yイ゙  レイ ,{、:;:,!

359名無しのやる夫だお:2011/05/10(火) 04:41:35 ID:apbUPZQA
思想って、時代の鏡として眺めるのがベターな気がしますなあ。
時代の潮流が変わった瞬間に古典と化すわけだし。
いやまあ、「眺めるのに最適な距離」というのが問題なんだろうけど。

個人的には、思想の周辺、
「なぜその思想が生まれたか?」
の部分に興味を持ってるんで、このスレのスタンスは大好きですw
次回も楽しみにしておりますぞ!

360名無しのやる夫だお:2011/05/10(火) 17:35:04 ID:CXTYXEjY
>>345
ローマの路線を踏襲したっていう意味ならオスマンもそうだったんじゃなかろうか。
多民族・多文化を内包する巨大帝国だったわけだし

361 ◆mthS9vGGks:2011/05/10(火) 19:00:21 ID:ZULGUego
    __       >>360
 〃´  `ヽ     
 、リノノ`ヽ)      >>1が大好きオスマン帝国は、抱えてた問題は同系統のものだけど
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入      アプローチが違うというかなんというか。

            ローマに関してよく言われることで、「他国の神をもローマの神として取り込んだ」って言うのがあるけど、

            これって言うほど美談じゃないと思うんですよ。

            要は、情け容赦ない「ローマへの同化」なわけだし。言わば民族浄化。

            「ローマ人」っていう集団自体が非常に理念的(市民権を持つものがローマ人)だったから

            陰惨さが薄れて見えるけど、やってることは本質的には、この手の話題でよく批判される

            お隣のでっかい国と大差ない。ローマちゃん、本気出したら塩まくしディアスポラだし。

            これに関しては、丁度やる夫がローマの統治政策に触れてくれているから、

            そこに関連させた形でちょっとだけ触れようかな、と思ったり。

362 ◆mthS9vGGks:2011/05/10(火) 19:17:09 ID:ZULGUego
    __       で、オスマンの方はどうだったかというと、これに関しては「運が良かった」。
 〃´  `ヽ     
 、リノノ`ヽ)     たまたま「イスラム教」という宗教はキリスト教やユダヤ教へのシステマチックな対応が、
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
  /ニニ入     「教義レベルで」確立されている国だったから、民族浄化という最終手段に手を出す必要がなかったのです。

            征服地においては、それ以外の宗教は存在しないor本当に無視できるレベルだったですしね。

            民族ではなく、宗教によって人を区別する時代だったのも良かった。

            「スルタンの戦闘力に裏打ちされたイスラム教の寛容」のヴェールで包み込む、という政策が成り立つ背景があったわけですね。


            要は、「オスマン帝国は長らく、面倒くさい所に手を出さずに済んでいた」ということ。


            だからこそ、近代において民族自決の風潮が高まると、手をもがれ足をもがれてズタボロになっていくわけです。

            で、オスマンもそれに対応するために民族的、宗教的な引き締めを厳しくするわけですが、

            それが新たな軋轢を呼ぶ、と。

363 ◆mthS9vGGks:2011/05/10(火) 19:35:22 ID:ZULGUego
    __       
 〃´  `ヽ     ×「教義レベルで」確立されている国だったから
 、リノノ`ヽ)     
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    ○「教義レベルで」確立されている宗教だったから
  /ニニ入     

            つらつらと何か書きましたが、要するに言いたい事は「ミッレト制」といわれるオスマンの寛容な体制は、

            ・オスマン帝国の戦闘力が高レベルを維持している。

            ・宗教的な価値観が優勢である。

            ・せいぜい啓典の民しか相手にしない。

            ・全盛期でもバルカン住民の八割が異教徒でそいつらが経済的に裕福とかいう状況で、
             ぶっちゃけ差別なんてできっこないっすよ。

            というオスマン帝国固有の背景事情があってのことなのです。

364 ◆mthS9vGGks:2011/05/10(火) 19:41:29 ID:ZULGUego
    __       
 〃´  `ヽ     ×ぶっちゃけ差別なんてできっこないっすよ。
 、リノノ`ヽ)     
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    ○ぶっちゃけ露骨な差別なんてできっこないっすよ。
  /ニニ入   

            ミス差別はありました。イスラムと異教徒の間ではもちろんです。

            ただ、その差はある程度コントロールされていたし、特定の異教徒を特別視した優遇差別が無かったというのは本当です。

            「ただし、近代以前は」

365名無しのやる夫だお:2011/05/10(火) 21:46:03 ID:qpWS4ubM
ほほー
オスマンにもちょこっと興味がある身としては興味深いお話だ
>>1的に興亡の世界史の「オスマン帝国500年の平和」は入門概説書としてはどうですかね?
ほっとんど知識ない(せいぜいばっちゃのコンスタンティノープル三部作)人間なんですが

366名無しのやる夫だお:2011/05/10(火) 22:17:00 ID:Ti2/0VPU
>>361
民族浄化と、ローマの宗教取り入れはニアリーにしちゃっていいものなんでしょうかね?
早い話、それまでの神様棄ててキリスト教化しちゃうのって民族浄化なんでしょうか?

367名無しのやる夫だお:2011/05/10(火) 22:20:40 ID:w7koIoME
虐殺はしてないわけだし、民族浄化というより文化浄化だと思う

368名無しのやる夫だお:2011/05/10(火) 22:22:45 ID:qpWS4ubM
>>366
例えばAという少数派集団ががBという多数派集団の中で生活し続けることでA独自の風俗や信仰、言語を失ってBと完全に同化してしまった場合、果たしてBという集団は「生きている」と言えるのか?って話ですな
民族というものは血縁だけでなくその民族が築いてきた独自の文化によっても定義されるもんじゃないでしょうか

と、中国史やってる人間は思うわけです

369名無しのやる夫だお:2011/05/10(火) 22:27:47 ID:e15wCFsU
ローマは「ローマ人以外は野蛮人」のエスノセントリズムが酷いしなぁ

370名無しのやる夫だお:2011/05/10(火) 22:28:46 ID:twYjaL.c
しかしサラディン以外イスラムの戦士は鬼畜ばかり(まあキリスト教も言えないが)
メフメト2世はどっかの島を開放したさい、「首ははねない」を条件に降服を受諾したら
全員残らず胴体を輪切りにしたというなあ。

ローマは奴隷にして売り飛ばすからどっちが紳士かは不明。

371名無しのやる夫だお:2011/05/10(火) 22:29:39 ID:Ti2/0VPU
>>367
浄化と呼んじゃうのがそもそも適切なのかどうか
例えば日本での仏教の需要は文化浄化なのか、とか

372名無しのやる夫だお:2011/05/10(火) 22:30:08 ID:KKTT8Sls
塩野のばっちゃは「固有文化なくなっても生活が豊かになればそれでいいじゃない」とか言ってたなあ

373名無しのやる夫だお:2011/05/10(火) 22:37:37 ID:e15wCFsU
じゃあローマ時代の遺跡全部ぶち壊してビル建てればいいと思うよ

374名無しのやる夫だお:2011/05/10(火) 22:42:04 ID:PN8CyNmQ
そこは日本人大好きな中庸思想、極端なのは駄目
塩野さんも言った通り、電化製品が女性の社会進出を促した面も事実やし

375名無しのやる夫だお:2011/05/10(火) 23:31:28 ID:2gIy0YiQ
ばっちゃの言うことは真に受けちゃいけないと思うのw

ところでみんな大好きボルジアさんを題材にしたモーニングの漫画はよく読まれてるだろうが
川原泉のバビロンまでは何マイル?のチェーザレ編はどれくらい知名度あるんだろ
ラスト近くのセリフで不意打ちのように泣かされる

376名無しのやる夫だお:2011/05/10(火) 23:33:38 ID:GosI9Xb.
今や世界中の発展途上国が、洋服着てインターネットと携帯電話の社会に移行しようと躍起になってる訳で。
資本主義自体がプロテスタンティズムというかキリスト教の亜種の側面があっても、もう既に世界はみんな、そいつの下で動いてるしね。

377名無しのやる夫だお:2011/05/10(火) 23:34:31 ID:qpWS4ubM
そしていわゆる先進国がそういった発展途上国に「むやみに発展したって駄目なんだ!」と説教しているという

378名無しのやる夫だお:2011/05/10(火) 23:50:28 ID:8pLKl3uo
>>375
自分の知識はそれだけだな
「・・・マカロニが空から降ってきたら、公爵はどうします?」
「拾って食う」

379名無しのやる夫だお:2011/05/11(水) 00:15:19 ID:BVXKZV.Y
川原泉のは続いてほしかったなあ

380 ◆mthS9vGGks:2011/05/11(水) 01:37:59 ID:eJf39DvA
    __       
 〃´  `ヽ    「民族浄化」って言葉の使いどころって難しいですね。
 、リノノ`ヽ)     
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   人によっては民族抹消を目的とした大量虐殺(ホロコースト的な)、という意味で取る人もいるし
  /ニニ入   
           ある種の文化侵略といった感じの意味に取る人もいる。

           で、>>1的には「民族集団を対象とする、実力行使を伴った同化政策」くらいの意味で使いました。

           (まあ、不適切だと思うのなら「同化政策」くらいに読み替えてもらってもかまいません)

           無論、この意味での「民族浄化」をローマは行っていた、というのが>>1の言いたかった内容です。

           宗教の同化吸収はその一手段に過ぎません。

           『君主論』、『反やる夫論』共に、ローマの占領地政策に対して自らの思う所を述べているので、

           その辺りの説明でちょろっと述べようかと思います。


           ガチで論じる程の学はないし、それがこのスレの本題でもないので、詳しい事に関しては

           「やる夫で学ぶローマの統治政策」というスレを誰かがやってくれることを期待しよっと。

381 ◆mthS9vGGks:2011/05/11(水) 01:44:46 ID:eJf39DvA
    __       
 〃´  `ヽ    ちなみにもう一つ補足しておくと、「だからローマよりオスマンの統治の方がよかった、寛大だった」
 、リノノ`ヽ)     
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   と言うつもりはありません。
  /ニニ入
           オスマンは「民族浄化・同化政策」なんて七面倒くさい政策を取る必要がなかった、

           という点で「運が良かった」と言っているのです。

           別に占領地の人間にとって運が良かった、と言いたいわけじゃないです。


           というか、「文化を歪めてでも状況に適応する」ことと「苦しい状況に耐えてでも文化の純粋性を貫く」事の

           どちらが良いかなんて、なまっちょろい現代っ子の>>1なんかには判断できません。

           だって、どっちをえらんでも何かしらの苦しみを背負わざるをえないでしょうから。

382 ◆mthS9vGGks:2011/05/11(水) 01:48:24 ID:eJf39DvA
    __       
 〃´  `ヽ    あ、ちなみにオスマンにおいて同化政策の類が無かったか、というと「あった」。
 、リノノ`ヽ)     
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   イェニチェリがそうですし、政治に参加する時は改宗が必須でした。
  /ニニ入
           ただし、その気が無いものまでに同化をせまることはなかった、ということです。

           >>1>>380で述べた、「強い意味での同化政策」(民族浄化よりこっちの方がやっぱり適語かな?)をとらなかったと、そういうことです。

383 ◆mthS9vGGks:2011/05/11(水) 01:53:18 ID:eJf39DvA
    __       >>375
 〃´  `ヽ    
 、リノノ`ヽ)     バビロンまで何マイル?は読んだよ!それ以外も少し。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入     川原さんの描くヒロインは、さばさばした感じで好き。「殿様は空のお城に住んでいる」の鈴とか凄く可愛い。

            野郎が描いてもああいうふうにはならないよね。

384 ◆mthS9vGGks:2011/05/11(水) 01:56:23 ID:eJf39DvA
    __      
 〃´  `ヽ    日曜日の20:00くらいから、補足編を投下予定。
 、リノノ`ヽ)    
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   でも、若干タイトル詐欺気味かも。主に帝国的な意味で。
  /ニニ入 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                                |ミ|                |ミ|
                                |ミ|                |ミ|
                                |ミ|           ┌―‐-、|ミ|, -―-ャ
                                |ミ|           ヽ: : : : : y': : : : : :/
                                |ミ|              ̄{三三}⌒ ´
                                |ミ|             /: : :|: : :.\

               ――― ミクとできない子の補足コーナー ―――            

                                |ミ|          ,: : : : : : :/  '; : : : : : : ::
                                |ミ|         i: : :_:_:_:ム―-ゝ: : : : : : i
             ,_   _          |ミ|         {:.///: : : : : : :.\: : : : :}
           、-ー'`Y <,___         |ミ|          V: : : :.∧: : ト: : : :.ヽ: : :ノ
        __≦ー`___ _二z<_      |ミ|         /: : : :./‐ヘ: :.!ー\: : : :Y:ハ
        > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<     |ミ|         レ1: ;イ━ \!━ ヽ: |: ハ:ノ
       <之′Y´/        \   |ミ|          |:.ル'  、_,、_,  u Ⅳ:ル'j
         >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i   lミ|          レ个ー- ___  イ:./<
        | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l  ノミノ               ,〈ンくハ
        ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ| ./ミ/            ____ノy只 Vヽ__
           ゙i|゙i'(1    ,    |    /ミ/            /::::::;一7l:.:.:l ヾー、:::::::::\
           ゙iTィ.,_   ―   _ノ   ./ミ/            〈ヽ::/ ム|:.:.:.|__」 L::::::ノノ
            │「ィ::ニE7 l    /ミ/              ̄  /::::ヽ/:::::::\  ̄
            └l´::::,r'\ト   r⌒}                 Y=Y=Y=Y
              |::::|´  ̄`iヽ/:::/                  し'   し′

                 その1「封建制と神聖ローマ帝国」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

385 ◆mthS9vGGks:2011/05/11(水) 02:31:43 ID:eJf39DvA
    __       >>365
 〃´  `ヽ     
 、リノノ`ヽ)     面白いですし、通史を一通り扱ってて良い本だと思います。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    
  /ニニ入     スレイマン以後の安定期や文化爛熟期を、単なる衰退と扱わない見方も良いですし、

            税徴収の流れや、ウラマー官僚のキャリアパスなんかも載ってて、

            入門概説書とは思えない充実っぷりです。

            でも、スレイマンとイブラヒム・パシャの男色関係についてそこまで語らなくてもいいんでね?


            ただし、前近代オスマン帝国の内容に偏った本なので、近代オスマンの苦悶や葛藤、

            近代化政策、そしてトルコ共和国への解体を知りたい人は別の本をどうぞ。

386 ◆mthS9vGGks:2011/05/11(水) 02:41:54 ID:eJf39DvA
    __       
 〃´  `ヽ     『オスマン帝国500年の平和』を探していたら、ばっちゃの『やる夫語録』を見つけた。
 、リノノ`ヽ)     
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    ぱらぱらとめくっていて、「やっぱこの言葉かっけーな」と思った言葉を一つ。
  /ニニ入 




             /.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
           /: : :             \       ―――天国へ行くのに最も有効な方法は、
          /: : : :            \
        /: : : : : :               \              地獄へ行く道を熟知する事である―――
       / : : : : : : : .._         _    \
       |: : : : : :  ´⌒\,, ;、、、/⌒`        l
       |: : : ::;; ( ● ) ノヽ ( ● );;:::     |
       |: : : : :  ´"''" ,      "''"´       l  r‐ ' _ノ
       \ : : : : . . (    j    )、     / _ ) (_
         .\: : :: : :.`ー-‐'´`ー<´ヽ   / (⊂ニニ⊃)
         /ヽ: : : : : : : : : : : : :\;;;),"´ \`二⊃ノ
        / ∧::::::::::::::>、r‐'".:::::::\\ l| ((、 ̄
        イ   | '::::::::::/ ̄ ̄ヽ:::::::::::::::\,;;)ー'ノ }丶 、
  ,.  '"   /    |  ヽ::∧    /\::::::/  丿    !  ` 、

387名無しのやる夫だお:2011/05/11(水) 06:04:54 ID:VU9RBmls
>>375
俺はピッコロくんが実はマキャベリなんじゃないかと邪推したことがあったが、
年代を冷静に考え直してみて妄想だと理解した。

388名無しのやる夫だお:2011/05/11(水) 11:17:47 ID:15eCq0P6
>>385
ありがとうございますー
中央ユーラシア史やってるのにトルコほとんど知らないのもあれだし今日買ってくるか

そしてやる夫かっけぇなぁ……

389名無しのやる夫だお:2011/05/11(水) 17:14:29 ID:rqJcfnho
まとめサイトから来ますた
まとめで読む限り何か重要な前提条件がまとめてすっ飛ばしてあるんじゃねーかと
このスレ読み直したけど発見出来なかった

解説のできない子とかミクがどういう立ち位置なのかまったくわかんないんだが
>>1はどっか別スレから引越ししてきたの?
酉でぐぐってもこのスレ以外出てこないし
名前聞いただけじゃその人がどの時代の人なのかわかんない程度の俺は
キャラ説明すっ飛ばされるとついていくのちょっち辛い
歴史素人考慮してないならごめんね

390名無しのやる夫だお:2011/05/11(水) 17:30:25 ID:WoF1AKyU
歴雑とか見てみれば?

391名無しのやる夫だお:2011/05/11(水) 17:32:53 ID:WoF1AKyU
ごめん、途中で書き込んでしまった。

重要な前提条件って、何のことか表明しないと
返答のしようもないと思いますよ。

392名無しのやる夫だお:2011/05/11(水) 17:34:43 ID:dn4knOxw
何となく途中からスレを覗いてるような気分がするけど調べても前スレ的なものはなかったって事か?

あの二人はただのストーリーテラーじゃね、この手のスレではよくあるパターンだよ
まあストーリーテラーってだけじゃ味気ないから多少設定付ける場合もあるけど
どっちにしろそのキャラについてはそんなに気にしなくていいと思うよ

393名無しのやる夫だお:2011/05/11(水) 17:36:15 ID:TAgRyhxg
>できない子とかミク
説明だけだと味気ないから会話させてるだけの解説役じゃない?
特に設定なんてなくても問題ないような

394名無しのやる夫だお:2011/05/11(水) 18:12:00 ID:szs1Wdhs
>>380
1つの政治体制が同化を図ることなしで存続することは難しいので
同化政策という表現にしてしまうのも別のニュアンスがあるかもですね
例えば日本における仏教の需要が同化政策と言えなくもないですが
仏教を単に同化のための道具であると言っちゃうのも難しい
そもそも宗教を含む文化には政治と別のレベルで伝播性と同質化をまねく
性質もありますしね

395 ◆mthS9vGGks:2011/05/11(水) 18:21:02 ID:eJf39DvA
    __       >>389
 〃´  `ヽ     
 、リノノ`ヽ)     できない子とミクは解説です。特定の歴史上人物に該当するわけではありません。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    
  /ニニ入
            このスレは『君主論』と『反マキャベリ論』という二つの書物を比較して遊ぶ…ゲフン

            もとい学ぶスレなので、その比較や説明なんかをこの2キャラを使って

            やっている、というわけなのです。


            他に何かわかりにくいところありますか?

            投下部分以外で>>1が名前を挙げた人物なんかは、別に知らなくてもOKです。

            本筋には関係ありません。雑談です。

            「>>1が戯言をほざいておるわ」と、軽くスルーしましょう。でも反応すると>>1が喜ぶよ!

396名無しのやる夫だお:2011/05/11(水) 18:25:09 ID:XCl5vWmg
他に何かのスレを書いてますか?
迷惑なようなら、このスレが終わってからでも良いです

397 ◆mthS9vGGks:2011/05/11(水) 18:50:47 ID:eJf39DvA
    __       >>394
 〃´  `ヽ     
 、リノノ`ヽ)     >>1つの政治体制が同化を図ることなしで存続することは難しいので
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入     他の歴史・文化を持つ人々を取り込むときに、何らかの同化無しで存続するのが
            難しい、というのは大いに同意します。
            難しいというより、不可能といえるでしょうね。


            >>例えば日本における仏教の需要が同化政策と言えなくもないですが
            >>仏教を単に同化のための道具であると言っちゃうのも難しい

            そもそも同化政策とは、かならずしもそれを第一に意図的して行われるわけじゃないですし。
            他の事を意図した政策が、結果的に同化政策になることもある。
            メリケンちゃんが国防と交易の安全の為に仕掛けた戦争が、結果的に自由と民主主義の押し売り的な意味を持ってしまう、
            といった感じです。
            ローマの統治政策も基本そんな感じ。偶に本気出して族滅するけど。

            >>1がオスマンを「違う」と言ったのは、あそこの取った政策が「同化しない政策」だったからです。
            遊牧民の征服王朝が支配した民を同化しない(同化できない)場合みたいなもんです。
            オスマンはオスマンなりに独自事情があって、それが面白くはあるんですが。
            加えて、同化されない事が幸福とは限らないのは、上で述べたとおり。

398 ◆mthS9vGGks:2011/05/11(水) 18:52:10 ID:eJf39DvA
    __       >>396
 〃´  `ヽ     
 、リノノ`ヽ)     やってないです。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入      経験者ならきっと、もっとスマートにやるもんさ。

399名無しのやる夫だお:2011/05/11(水) 19:10:54 ID:rqJcfnho
恥ずかしい話なんだけどね
そもそも「フリードリヒ大王て誰?」てレベルなのさ
だから立ち位置がわからないってのはできない子とミクに限った話じゃないわけ
でもできない子とミク以外に問題が無かったと思ってる人が多いみたいだし
言ってもしょーがないんだろーなと思って黙ってた
>>190からの生い立ちは結構助かったかな

400名無しのやる夫だお:2011/05/11(水) 19:18:27 ID:WoF1AKyU
>>399
もう少し読みやすく、柔らかな表現にすると印象が違ってきますよ。

せっかくネットに繋がってるのですから、知らない言葉はWiki等で
検索してみてはどうでしょう?

401名無しのやる夫だお:2011/05/11(水) 19:20:37 ID:/YxuvqbI
流石にそれはまー歴史上の人物なわけだしなー。
両者の立ち位置とか言いだすとそれこそアレだし・・・。
Wikipediaあたりで軽く両者を調べてみるっつー手もあるのでは?

402名無しのやる夫だお:2011/05/11(水) 19:26:39 ID:TAgRyhxg
>>399
とりあえず
マキャベリの「君主論」ってのは政治のこととかで
マキャベリ曰く〜であるから〜とかいう話が現代でもチラホラでてくるぐらいのベストセラー作品
「孫子」とかと似たようなものだと思えばいいかな
フリードリヒ大王はドイツの前身プロイセンの国王で名君といわれる部類の人
ぐらい押さえとけばOKだと思う

まあ実際君主をしてた人の批判をからめて「君主論」を見てくスレと思えばいいんでないかな

403名無しのやる夫だお:2011/05/11(水) 19:31:36 ID:15eCq0P6
更にかみ砕いてぶっちゃけてしまうと
「世間一般でなんか凄そうなもんみたいにいわれてる本は実はこんなことを言ってるだけなんだよ!」
……という程度の認識でもさほど問題はないと思う
少なくとも西洋史ほっとんどスルーしてる俺でも補足と合わせれば理解できちゃうしw

404名無しのやる夫だお:2011/05/11(水) 19:31:44 ID:rqJcfnho
いや、もういい
これ以上は説明するだけ無駄だろう
レス返しして雑談で喧嘩したくないしスレは閉じさせてもらう
ただ1つだけ言わせてくれ
>>400はさすがに鼻につく、不愉快だ

405 ◆mthS9vGGks:2011/05/11(水) 19:33:13 ID:eJf39DvA
    __       >>399
 〃´  `ヽ     
 、リノノ`ヽ)     むしろ、大王知らないのにわざわざ見てくださってありがたい話です。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入     メインキャラ紹介でもさくっと書いてみよっかな。


            生い立ち概説大王ver.は一応途中まで作ってはあるのですが、

            大王って当時流行した思想の実行者というか、知識人やら哲学者やらが

            「こんな風に国を治められたらいいんじゃね?」と考えた思想に

            果敢に挑戦したイデオロギー型君主なので、その思想がなかなか上手くまとめられんで

           手が止まってたのです。

406名無しのやる夫だお:2011/05/11(水) 19:42:30 ID:XCl5vWmg
>>398
遅れましたが、ご返答ありがとうございます
西洋史は詳しく知らないので、こういうスレは大変ありがたいです

407400:2011/05/11(水) 19:50:38 ID:WoF1AKyU
何が気に障ったのかわからん・・・?

408 ◆mthS9vGGks:2011/05/11(水) 20:06:27 ID:eJf39DvA
    __       「○○って何?ワカンネ」みたいな意見はどんどん言ってもらって結構です。
 〃´  `ヽ     
 、リノノ`ヽ)     本論から極端に逸脱しない範囲で、それなりにフォローしますので。多分。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入      ただ、別にそれを知らなくても内容理解に差し支えない、と判断した場合には

            説明しない事もありえます。めんどくさいですから。

            あと、君主論などの該当部分に来たときに合わせて説明する事もありますので、ご了承を。

409名無しのやる夫だお:2011/05/11(水) 20:09:25 ID:81H/Nfu.
マキャベリってnationtとかethnic groupとかの概念持ってたのかな

410名無しのやる夫だお:2011/05/11(水) 20:11:30 ID:TeMh00Mc
>メインキャラ紹介
面倒ならやる夫・テレジア嫁ではアレでしょうか?
アレがアレなんでアレかも知れませんが

411名無しのやる夫だお:2011/05/11(水) 20:50:33 ID:SwweVEX6
たしかに最初できる夫誰だよwwwwって思ったな
マキャベリの背景語ってくれたんだから大王についてももう少し概要だけでも語ってくれねーかなとは思った
お話自体はとても面白いので楽しみにしてます(*´ω`*)

412名無しのやる夫だお:2011/05/11(水) 21:16:08 ID:dn2ltTKY
歴史はシナプスのようにつながってるから「誰やコレ」って思ったのを
自分なりに調べてみると新たな面白さが生まれるもんなんだがな
いい年こいてググることすらせず人が1から10まで説明してくれるのを待って鵜呑みにするってのはさすがに情けない

413 ◆mthS9vGGks:2011/05/11(水) 21:19:51 ID:eJf39DvA
    __       >>409
 〃´  `ヽ     
 、リノノ`ヽ)     nationが何を指すのかイマイチわかりませんが、「近代国家」や「国民国家」という意味であればもちろん持っていません。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入     やる夫の時代には、それを概念的に構成できるだけの思想は生まれてはいませんし、育ってません。

            政治的共同体という意味での国家概念ならもちろん持っていたでしょうが。


            民族概念に関しては「それらしきものはあったが、現在と同じ感覚では用いない」といったところでしょうか。

            大体、常用する言葉でフランス人だとかイタリア人だとか区別する程度だったらしいですが、イマイチよくわかりません。


            ちなみに、「やる夫が国民軍の概念を先取りした」という類の言説は買いかぶりです。

            それに関しては別に先見性があったわけではなく、ただのローマ市民軍萌えです。断言できます。

            詳しい話は第三章でやろっと。


            >>411

           わかった、多分やります。

           日曜日の投下前に、投下できたらするかも。予告はしない。

414 ◆mthS9vGGks:2011/05/11(水) 21:46:32 ID:eJf39DvA
    __       
 〃´  `ヽ    あ、やっぱり詳しい話は第三章じゃなくて第十三章辺りで。
 、リノノ`ヽ)     
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    纏めて述べた方が楽だ。
  /ニニ入

415名無しのやる夫だお:2011/05/11(水) 21:51:30 ID:SwweVEX6
流れがあるならそれでよろしくお願いしやす

416名無しのやる夫だお:2011/05/11(水) 21:55:17 ID:XCl5vWmg
作者さんのやりやすいようにするのが一番かと
話の軸がぶれるとエターしかねませんし

417名無しのやる夫だお:2011/05/11(水) 23:17:36 ID:05HTPxKc
バビロンまでは何マイル?
は文庫版でやっと最後まで見れたんだよなあ
マキャベリは結構有名な方だと思うけど
当時のイタリア情勢とかフリードリヒ
大王はマイナーな気がします
私は昔Tacticsで連載してた七年戦争見てたくらいです

418 ◆mthS9vGGks:2011/05/13(金) 01:36:10 ID:2wtTrSIM

    __       ルネサンス期のイタリア情勢ちゃんはマジカオスですから。
 〃´  `ヽ    
 、リノノ`ヽ)     ぶっちゃけ、まともに語るとやる夫スレの大作が一つできるくらいには。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入      このスレにおいて、必要最低限以外は極力触れたくないものの一つ。

419 ◆mthS9vGGks:2011/05/13(金) 02:00:35 ID:2wtTrSIM
    __       
 〃´  `ヽ     やる夫ブログさん、まとめありがとうございました。
 、リノノ`ヽ)      ttp://yaruomatome.blog10.fc2.com/
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入

420名無しのやる夫だお:2011/05/13(金) 02:10:02 ID:yreBHfV6
>>404
自分で検索して調べてみることすらしないでそれを言われたら怒りだすとかわけがわからないよ。

421 ◆mthS9vGGks:2011/05/13(金) 02:15:08 ID:2wtTrSIM
    __       
 〃´  `ヽ    わかんないことは「補足しようかな」と思えるので、素直に「わかんない」って言ってもらった方がありがたいです。
 、リノノ`ヽ)     
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   ただし、言われたからって補足するとは限らんけどな!
  /ニニ入

422名無しのやる夫だお:2011/05/13(金) 02:19:34 ID:cz5WHSwQ
そして、補足しようとして本編より長くなる、歴史スレの宿命ッスね

作者さんの補足なら面白そうなので、一向に構わん、ですよ

423 ◆mthS9vGGks:2011/05/13(金) 02:25:35 ID:2wtTrSIM
    __       
 〃´  `ヽ    >>422
 、リノノ`ヽ)     
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   おいやめろばか、この>>1は早くも終了ですね
  /ニニ入

424名無しのやる夫だお:2011/05/13(金) 02:35:57 ID:cz5WHSwQ
補足も程ほどに、日曜の投下を楽しみしてます
お休みなさい

425 ◆mthS9vGGks:2011/05/13(金) 19:00:01 ID:2wtTrSIM
    __       
 〃´  `ヽ    碧の軌跡予約してきた!
 、リノノ`ヽ)     
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   まだこのスレが続いていたらの話だけど、発売したら休むよ。プレイするために。
  /ニニ入

426名無しのやる夫だお:2011/05/13(金) 19:44:39 ID:t3/TXq56
……いっそすがすがしいw

はっ、いやまて、これは「発売までに完結させる!」という>1からのメッセージなのかッ!?

427名無しのやる夫だお:2011/05/13(金) 20:25:22 ID:wcOCvd7I
反マキャベリ論の現代訳って無いの?
君主経国策批判を読んでるけど、読み難い

428名無しのやる夫だお:2011/05/14(土) 00:13:02 ID:cPhA1Wdo
全何章になるのかな

429名無しのやる夫だお:2011/05/14(土) 00:55:29 ID:4pQ8/xV2
26章までだろう
補足を入れればもっと増えるだろうけども
しかしアレね
大王はマキャベリに対して「コイツ、良い事も言ってんだけどなぁ」って態度だよね
一定の評価はしてる感じ

430名無しのやる夫だお:2011/05/14(土) 01:00:05 ID:7foDrOO6
楽しかったけど明らかな欠点があるゲームに対して
せめてここさえ何とかなればと愚痴るあれか

431名無しのやる夫だお:2011/05/14(土) 01:11:44 ID:ldQFuxHI
>>430
そういう人に限って、実はそのゲーム
大好きだったりするねw

432名無しのやる夫だお:2011/05/14(土) 01:14:04 ID:VZLMFBLY
信者より詳しいアンチみたいなもんか

433 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 01:43:38 ID:bdDzZp5k
    __      >>427
 〃´  `ヽ    是非、フランス語から訳してください。>>1と皆の為に。
 、リノノ`ヽ)    
ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ
 /ニニ入      >>428
           全26章に補足編が3回くらいは入りそうな気がする。
           

           >>429
           大王は体系と実践の両方に拘る人ですから。

           だから実践的でない思想体系には、方向性はまともでも納得しませんし、

           内容的にまともな部分があっても、方向性が間違ってれば認められないのです。

           そういう面倒くさい人なのですよ。

434 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 01:57:00 ID:bdDzZp5k
    __       
 〃´  `ヽ    
 、リノノ`ヽ)    よし、ゲリラ投下しよう。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入

435 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 01:57:17 ID:bdDzZp5k

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                マキャベリ
                  『反やる夫論』は如何なる人間に書かれたか?

                   /  i      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
                   !   i!    /             \
                   ゙、 _,゙,  /      '´ ̄`   `―- |
          _          f´  i  |      ::;;(● )   (● )
         i `丶、       ト-' _〉 |        ´"''"  , "''"ヽ
          `、_  `,ー- 、___ノ ̄:::人ヽ       ┬ァ―- .._   |
           ` ー' 、_, ノ::::i  ``´   ヽ`Tー-- 、_  (    /   /
               冫ー'"   __/ i、 ヽ    `!`!  ̄ ̄  /
             _,ィ゙´ヽ  / ̄〃/  ヽ、!!   / i ヽ`ヽ´ィ
          _, - '´  `i_ノ   !  i i!/    /´`=-、i__i  ゝ-〈i ト、
      . ャ'´__,ノー弋〉-、i /   y´     i::::i´f    ) 人__ツi ヾi\
        `´     冫ヽ/〈__, -'ーァ-‐‐r'´T`亠‐r‐‐'゙i´ /:::::i`! i_i .\
            ./ ,イ_ -`ー‐‐'´  / ./    i!   i'´::::::::i!'ー<´   冫、
           ./ ノ´ `ー‐‐t‐‐--‐'´  /     ヽ  ト、____冫 /__  /  !
           `ー'´      ``ー--‐t'´、_       ヽ ヽ  ./ /  ``/  i
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

436名無しのやる夫だお:2011/05/14(土) 01:57:25 ID:7foDrOO6
こんな時間からwww

437 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 01:57:34 ID:bdDzZp5k







     ―――啓蒙とは、人間が自らの未成年状態から抜け出る事である―――


                                     イマヌエル・カント







.

438 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 01:57:54 ID:bdDzZp5k

    ―――英語であればEnlightenmentという語の訳語が「啓蒙」であるが―――

                     ::::::::::::::::::::    :::::::::::::::::::::::
                     :::::::::::::::::::     ::::::::::::::::::::
                     ::::::::::::::::::      :::::::::::::::::::
                     :::::::::::::::::        :::::::::::::::::
                     ::::::::::::::::       ::::::ヒカリガー
                     ::::::::::::::: _,,..,,,,_,   ::::::::::::::
                     :::::::::::: / ,' 3  `ヽーっ :::::::::::::
                     :::::::::::. l   ⊃ ⌒_つ::::::::::::
                     :::::::::::. `'ー---‐'''''" .::::::::::::::::
                     :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

     ―――それは「万物に理性の光を当てる」という様な意味合いである―――

439 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 01:58:27 ID:bdDzZp5k

      ―――それは神の言葉や、古代ローマ遺産の「権威」「伝統」ではなく―――

        `Y´   /    / /'r= /し) / }ノ x. ,ろ r ノl      '.   l
      |          .′     {/__ ..廴ム -┬――--<..__廴ノ|     |     _人_
  __ 人 __      !    ./´ ./ | イ  ∧:  l トヽ丶  |` ー‐ァ'  |      `Y´
     `Y´         }    / ./ i 斗‐|/‐ト./|′ヽ. |! |,斗 代: 下. 丶く.    |        |
      |         ノ   / .イ .:| ./   __,V ミ¨’ ヽ|ヘ{ _ ヽ 丶|}ハ }、 V  |     _ 人 _
           ..,/  /  | :∧{!           ′    从}ノ `}   !         `Y´
 _人_      /′     人{:..:ト >ァ=='^      ^`===ぐ' i{:.. 小    ト、        |  
 `Y´     / ′    ∧、ハ:j xxxx     ,     xxxx }|:. {.∧   l \        -
      /   /    / ./i':..小.                  小 iト、.ヽ   .   丶        
  !    '    /    //../ .i!/ l|7ヽ     iー―‐‐r      イ: |:. l|:.... ..丶  、   ヽ.
- + - /    /  / /../ ..:l|′l!...:il:\     、   ソ   .イ:l{:l:..l:. l|:...ハ... ヽ.      ヽ.    
  !  /   / /  / /′..i|  l| .:ルくfミi  . `ー ´ . rく`Yト、!|从.. V....∧......\    ∧    
   /    /    / /.{  ..l|  l|./   { ≧` ニニ ´ 彡 {ノ∧i:.....:.. V.......l!:......{ \   ハ
  .′    {     / .′..__|  l|′   丶   , -<_`ヽ./   ヽ.∧.. V:....|:.......l  ヽ、  |  
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     .:::;'   /::./     |        . イ´ ̄≧ .:X::::ハ       ′ _:≦斗ァ: : j/:ァ:一: :": :
    .:::7   /::::,′    |    .:イ     .://::.  ヾ::ヽ.   、  <三:.イ__ .斗≦:ィ: : : : : :
    .:::;  〃::::{     {  /≦三三三::;' √¨   Y´\   `  ‐一' 三7三イ: : : : : :_:.
    .:/  {:::::.. :.       ヾ ̄ ´     __      ヾ: : :\   ¨  /ィ:.斗匕∠:-‐''¨´
   .:::r'   /:>:´ヽ::::::..   丶.__ ..-‐ ¨/::. `ヽ     ∨: : :.`x.-―/ァ彡'/ィ::/
   .:::L_   {´     };;;;;::::..   ‘,    .:://::::..  ‘, :.  }: : : : : :.`:x:'// .:,: レ{
   .::::`Y ::>.:一 1::::::::::..    \  .://::::.     ヽ: i:::.. ト:、: : : : : : `「Y´   ;ト:、 ____
    .::::::|才::.    :}   .:::..      ヽ: /::::.      Ⅵ:::::.イ }\    :|)}\  " ̄> } \
    /:} !::.. .::::イ::.        .::::/X::.         ハ}ヾ::ソ/ ヾ::x.   ノ i!   `ト、/   !    ヽ

        ―――あらゆるものを、「理性」によって説明しようとする―――

440 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 01:58:58 ID:bdDzZp5k

     ―――あらゆる学問だけでなく、政治や宗教も理性の対象に含めた―――

           なによ?                     なぁに?

  : : :r、:i: : : : : : : : : :l: : : |: : :|: : : :l:.l、: : : :.i       /  レ'´          |  |
  : : /ヽj: : : : :/: : : /|: : /: : ;ハ: : : |:} ㍉: :..|      /    |             |_|
  :./: : :|: : i: /:/|:..;' !: /|: :/ l: : ;':.j  ミ: :..|      |   _|,.-‐ァ ¬l丁 ̄厂 ̄´/|
 :/: : : :|: : |:..:/、|:,'  |:,' ,:./  ,:i: / リ   ミ : |      |<,_   _/|_,/| |\厶l≦、ヽ |
  :..|:., -|: : |:/  {≧xi{ /´  / j/x≦´ i : :      |   |  厶|≧;=|/  乂)::ノ ∨l_|
  : |{yヘ|:.从 y" 笊ミx`ー    笊ミj㍉ ,: :iハ      |   lr个乂)::ノ        | | }
  :..ト、({从{  ヽ弋::う′    弋:う′ /:..:|      |   | |            ,| l∧
 |:..|: ヽゞ    `       ,   ´ .: : :..|       |   | |              /.| | |
 |:..|: :/`¨ヽ       _ _     .: |: :..|       |   | l\      ,, / . | | |
 从{:/:/  ヽヽ     /ー、::::}    イ:.;ハ : |      ∧   | |. . l>;─r─ '´|\. .| | |
  : /: {   ヽ \  /  У  イ、j/_ }八     /    | |. . |. ∧ ̄ ̄ ̄l  Ⅵ | ∧
 : : :..|    ヽ > ̄   < |:.!: : : : /、      |     | lrヘΧ ,≫===ァ!─;l] |\|
 : : :..|      \  ノ    |: : : : : : ∧     /     | |^7  、{{__{{ ∨,,j__丿| .!、,ハ、
  \: |     / し'ヽ    |: : : : : /  .    l      /| l/ ,  丶  /\ | 丶ヽ7'’ \
   、:ヽ   /  i o| ヽ   ,ノ: : : : /   i   /    ,《,」 |\l   ∨ , ヾ   | |   |

        ―――「精神の平等」を旨とする「啓蒙主義」の誕生である―――

441 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 01:59:22 ID:bdDzZp5k

         ―――それと時期を近くしての、別の思想が出現した―――

                ン",,,、'"   ミミ`   匁  iii'''  iiiiiハ jt,           
              (ン` ":: ::''"  `ミ              -''、          
              ヒメ  ヽ  r"""'''' """""'i       :::: ::  t"          
             / /    | i__,,,,,,,,,,,,,,,,,,ノ|  |_|, ii, ii,  :::::  `、,,、        
             (  ソ | ti'| t、t㌍㍑◎㍍㍊|i|  iii|; ||~' -、 :: :: ヽ、ヽ
             )  |i i'|ii | ソ――-ー ''''''''t、t,,t:t ti-,㍑i |i :| ヽソ
            ン,,   リ )リノ/、、,,,,,t  、、;;;;;;;;;;ニ=ー-、))ノ )    し
            (iii    ノ''z-モェテ''、'i ~i'';;rzニ'-''ニゝ'' フ"/y"  `'く
             リ  ::: ミi '~~~~::::ノ| ,i''''"'""''''''    :::メ, :::    ;; )
            `ソ ::: iii''t  ::::::::::::j,, " "     ::::::::ノ リノ ハ  `、,
             tii リ (/ );;; :::::::: 、、_,,,、:)、;;   :::::::::`'y  /  リ,,  j}リ
              )  (  リt" ::::: ,,,,;;'i、、;;"   "   (  i|}}! /'(  t、,
            /   ;;;; ソ;t   ii",;;ヨ<、:;;,,"'i!   、|i リ') i!}}i   ヽ;;,, ))
           ,/"   ノ/ ii|リ;;|!,, ii ´;;;;;;;;;;  ~'ji  ,,iijj}|ノ  亦,,, )ツ ツ (
           i|i|/|i  :::: 、|i|:::ヽ!!,iii "::(  ~'ー }} ii}|j、-''(ii   iiii ツ /   ''"、、,
           ヽ((i  ';;; iiii ):::::ヽ!!,, ;;;;;;;;  i}!i! ' ;;;;:::::`i  ノijj!} i}jjj, ::::、ヽ )
           、,,, ノ   i''"iリ:::::::::::ヽ!iiハii|ii!!|!i,r";;;;;;;;:::::::  j/   !!!ii||i  :::::: i (
            ,ゝ  ,,  / ヽi、:::::::::: """""";;;;  :::::::  /,, /"  ''::"  ::: |} ~'' 、
           (ii   iiiiソ ii  ) :::::::  ::::::::::   :::::::::  (|i  }}iiji、 iij、ハ  ヽ 、,)ヽ)
         ,r''"    iiii、  |リ  :::::::   :::::::   ::::::   :::::ヽ  ` ` !!!、\   )jj:~''- 、
       ,、-'  ;;、"-('   ヽ ミi   ::::::::  :::::  :::::::   :::::::::ノ/   )  、 ,, ノ" ::::::'' ~'

    ―――それは、自己の感情・情念の抑制と禁欲、そして紀律化を

              徳目とする、古代ローマにおけるストア派哲学の復活―――

442 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 02:00:13 ID:bdDzZp5k

                                 `ー' ________  ====
   /|                 /||} /7=====  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  .//レ7                .| レ7/
  /_} _ノ     _,,/⌒ヽ、,      | ) .}
. /::::::|     _> 、/_j=),ヲノ     ├-'く
/ :::::::|   ___,、Y_,イ゙,,_l/レ___   |::::::::|
ト、_,,}-‐<ヾ Y /==彡、ヽ::::::,イ--、,ィ_:::::::|
|   ノ   ヽZL、)`ー'')ノFl'__ノヽ`ー|===== ===== --  ,,, _____
ヽ- 、_`ー<_そ/     ///   ___/                   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
     ̄`l:::::| `ー----// |´ ̄ ̄
      ∨|     //::/
       ∨___//__/
      ,,-H=ェェェェ┴、_,, -┬─--、
     r'    `ヽ、_// / ̄7/   _ノ
     l  l     ||ll\/_,/ヾヽ   /
     \ \__///,ィくヽ,」|_|||_/
       `l|  } ̄`l_l_j-='__ノ
        `ー─''

       ―――「新ストア主義」による倫理的な自己統御の思想である―――

443 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 02:00:49 ID:bdDzZp5k

                   ―――そしてそれら思想が―――

:| デン  _} 。{} _,/V  i_\ スウェー { : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : }      
/ マーク <.:,-‐、_: :}    [: : :/ デン ヽ: : : : : : : : : バルト海: : : : : : : : : : : : }_._.   _
\   {ヽ  }: ヽ-、 <: : :`‐--'⌒‐':∧: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :___!::::`--'丶、
‖ }-、__〈 : :~‖<ヽ_/フ : : : : : : : : : : `-' : : : : : : : : : : ___: : : : : i::::::::::::::::::::::::::::: /
:°}   }: : : : : `‐-'`: : : : : ,、: : : : : : : : : : : : : _,-‐'~::::_! {_: : : _,-::::::::::::::::::::::::::::::::::〉
:.⊂,   w--、,-,: : : _,--v' `>: : : : : : : : : _/:::::::::::∠  ○ ̄/::::::: 東プロイセン:::::: {_
: : :>     ∠,、 /    C-、_: : _,-‐':::::::::::::::::::::,ー'ダンツィヒ'::::::::::::::::::::::::::::::::::::__,-'
/`~          ~         /~~:::::::::::::::::::::::::::\   └、,-、,、::::::::::::::::,-‐'
~                  ゝ:::::::::::::::::::::::::::::::::/        \i ̄
         -‐ヽ_..__-‐ヽ_ソ´::::::::::::::プロイセン王国
          { :::::::::::ベルリン:::::::::::::::::::::::::: ,--‐' 
         i::::::::::::::::::::::◎::::::::::::::::::::::::::}
         ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::]
         /:::::::ゝ ̄``¨ ̄´¨`ゝ:::::::/ `-、_          ポーランド
          ̄            ̄     `i_,-、
                                   `i
                                  \
                                      く
                                    _>
                                   i~
                       なんかこのへんに   \
                                  └i__/\  ,─、_/ ̄`-
                     オーストリー           凵
                         
                             

                ――― 一人の若き王子の生涯を決定した―――

444 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 02:01:10 ID:bdDzZp5k

        ―――栄光はいまや昔、もはや死人同然の神聖ローマ帝国―――

                  : : : : : : : : :: :::: :: :: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
                     . . : : : :: : : :: : ::: :: : :::: :: ::: ::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
                    . . .... ..: : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
                            ___ . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::
                           /     \ . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::
                         / ,⊆ニ_ヽ、 ヽ . . .: : : :::::: ::::::::::::::::::::::::::
                         |/ r─--⊃、 lー、 . . .: : : :::::: :::::::::::::::::::
                        イ  _`二ニニう V │. .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::
                       /  /    ヽ    │ . :. :. .:: : :: :: :::::::: : :::
                      │  /      丶   │ . :. :. .:: : :: :: :::::::: : :::
                   ̄ ̄ ̄l_,ノ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄
                     フリードリヒ
                     できる夫・フォン・プロイセン

          ―――その帝国諸侯の一つ、プロイセン王国の王太子―――

445 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 02:01:32 ID:bdDzZp5k





              私は、出生という盲目的な偶然によって定められた

                この仕事がどんなに嫌らしいことか!



              (政務を執るときの制服を指して)死の作業着だ。




                        若き日のできる夫





.

446 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 02:01:58 ID:bdDzZp5k

       ,. -―- 、
      /        \
    /  -‐    ‐-  \    …そう、王の権力は決して王一人の物ではない。
   i  ::(◯)ililili(◯)::: ヽ
   {       `      }    ならば、王はその権力を以ってして、
    ゝ   `‐‐--   ノ
     >ー       ゝ、    人々に理性の光を当てる使命がある。
   /´             ヽ
   l    i          l  i
  .l    l        .l  .i
  l    l         l  .i

           ____
         /     \      人々の精神の自由を尊重し、
       /        \
      /  \    /  \   その無軌道な情念を紀律によって誘導する…
     |    (●)   (●)   |
     \      ´     /   それこそが王が背負う使命の一つなのです。
     /      ̄ ̄    \

447 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 02:02:26 ID:bdDzZp5k

         ___       
       /     \        そしてまた、国民の生活を守る事も王の役目です!
      /   \ , , /\      
    /    (●):::::(●) \     「財産の保全、所有の安全、そこにあらゆる社会、
     |       ___´__    |    
      \      |r┬-|  ,/、     並びにあらゆるよき統治の基礎がある」
     , -‐ (_).ヽ`ー'´   ィヽ    
      l_j_j_j と)         i    これもまた王の使命!
       ̄`ヽ        | l    


      ____
    /:::::::::  u\
   /ノ└ \,三_ノ\   ,∩__    ならば!あの書に書いてある様な
 /:::::⌒( ●)三(●)\ fつuu
 |::::::::::::::::   _'__   ||   |    あの『君主論』の様な
 \:::::::::   ´-―-' ,/_ |   |
   ヽ           i    丿   権力の濫用など、悪徳などあってはならない!
  /(⌒)        / ̄ ̄´
 / /       /         やる夫は偉人、賢人などでは断じてない!!

448 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 02:02:48 ID:bdDzZp5k
                             , '
                            ./
                           /                    /
                          ×                   /
      私が書く!              ,’`\               /- 、
                          λ  7` <           > ´ ヽ  ヽ ヽ
      この本への反論を!       ハ  { ●}ヾ={    {、ーェイ { ●  }   i} :; ;
                          i ゝ、弋ノ イ        ゝ、ヽ._.ノ   /  , ’
      真の君主の行く道を!      i     ̄´   ,       ヽー──'''" ´
                         .ハ
                          ∧     ______
                           ヽ   !////////    `ヽ
                             ヽ  ヽ//////       ヽ
                              ヽ. ヾ///{         ヽ
                                `ヽゝ/{、       / .}
                                  `ー ニ二_ ..イ /

449 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 02:03:20 ID:bdDzZp5k








                         マキャベリ
                       ―――『反やる夫論』―――

  ―――その本は彼が1740年に即位する、その一年前に出版された本であり―――





              ―――彼の、政治哲学が記された本でもあった―――







.

450 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 02:03:44 ID:bdDzZp5k





                     名誉を以って統治しようとする君主は、

                   自己の仕事を全て自らなさねばならない。

                      神がお前を玉座に据えたのは、

                      怠惰に過ごすためではなく、

                勤勉に国を良く治めさせるためである。



           フリードリヒ・ヴィルヘルム一世(できる夫の父)の『政治遺訓』

451 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 02:04:17 ID:bdDzZp5k

        ―――二十八歳の青年王は即位後、即座に拷問を廃止―――

                                            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
                                            /            
                                           /           
    拷問は廃止します。             ,.、                / '´ ̄`   " ̄ ̄`
                  .           ! |            l ;::ィ=ミ    ィ=ミ  
    あの様な野蛮な行為は.           ! |            |  ´"' ,    "" 
                        ..,-〈`ヽJ .!             l      ヽ        
    これからの時代に        /´⊂´ ̄ヽ |              \   、__,__,   
                      ヽ_弋 入 ` }              \_         
    ふさわしくありません。      / /    /                 _,./ / i! :   .: / ヘ
                       | {    /        _...... .-.:::::´::/:::::/  ヘ、    /  
                       ヽ    _丶     ハ´::::::::::::::::::::::::/:::::::l!   /i   /   
                        |_,..-´ /::}    /:::i:::::::::::::::::::::::/:::::::::l;:!/:! .,L __ノヘ  /
                       ,zi_,..-´:::::::|     |:::::l::::::::::::::::::::/:::::::::::l;:;:i\\i ! ノノヘ/::
                       |。|::::::::::::::::::|  /::::::l::::::::::::::: /___:/::i;:;:;!  Y⌒Y  /;:i::
                       |::::|::::::::::::::::::.|/:::::::::::::l::::::::::::::::::/::::::::!;:;:;l  :L::_ノ  /;:;:;i::

    ―――近代刑法の金字塔と呼ばれる書、『犯罪と刑罰』において

                拷問の廃止が論じられるのは二十年以上後になる―――

452 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 02:04:39 ID:bdDzZp5k

        ―――だが、啓蒙主義の勝利が謡われたまさにその同年―――


                      先帝のご冥福をお祈りします。
                       
        , '  ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ       シュレジエン地方を貰えれば、貴方の旦那の
       /             \     
     /              ヽ   皇位選挙の時に一票入れますよ?
.    /  '´ ̄`   " ̄`     ヽ   __,. _=ニニ二二フ\
    |   ( ⌒)    ( ⌒)   r'"⌒゙`ヽr-`---ッ___ _,. - '"  ヽ
    i  ´""     ""゛     〆`っ) ̄\ニニニニ二ヘ         ヽ
    ゝ       '            ̄Y ̄7ヒi゙、       ヽ      レ
.     \   ' 二  ̄    __, "  {--{ O:::::`ー- 、___ヽ__ ,. ‐ ''" ヽ
       `  _ _   ,  ' ´  /::\ヽ ヽ__.Or、L__    `Y''"r'_⌒ミ゙、ヽ
        /:/ /:::::入     ./::::::::::|"(〉ニ`r、_ヽ_   `ー--ソ { {::::::::} } ゝ
      /:/ /:::::::::::∧  /::::::::::::、{`ー-t) ___ ゝ`ー- 、__ メ ヽ└-‐'ソ ノ
    //:::::|V∧::::::/  \/::::::::::::::|::`ー´(::::::::\ノノ゙/゙)  `ーヽ、`,.-‐"

                   /: : :/    l: : :/: : : :.:/: :.|: /.:.:/| ハ`メ: :/ l: {ヽ:イ',: :i: : : :ヽ: :l :|ヘ
                  /: : :./    |: : :l: : : : /: ::: レ:|: :.l レァ=ト∨  ヽ V=ヽ:{ヽ: : :|: :li: |::
                 l: :/!,'    |: :.l |: : :/{: :::::: :::l: :! {!  i}      {!   i} \j: ;イ/:::
                 : / !!     l: :l |: :.l l: :∧::八{  `="       `='"    レ |⌒!
   え、えっと?        / リ     V  l: :|  ',:.{ハ::::}⊂⊃           ⊂⊃ jリ| ノ
                           ヽl  ヽ |ヽ{                   /: :!'´
   どういうことなの…?                  |: :lヘ    f二二 コ    , イ: : リ
                                 l: :|   `丶、_      _, '´  l: :/
                                 V:ゝ      `}>‐ <{__   j:/
                                       _rイf’ ̄ ̄’`┐ヽ
                              オーストリア大公女マリア・テレジア(※)

    ―――皇帝の死と継承問題で混乱したオーストリアへ突如として進軍―――

  ※先代の神聖ローマ皇帝カール六世は、マリア・テレジアの父。その死後に、
   彼女の領地継承、そして彼女の夫フランツの皇帝選挙に関して周辺諸国と
    問題が起こっていた。

453 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 02:05:09 ID:bdDzZp5k

                                /.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
                               /: : :             \
                             /: : : :              \
    領土よこせっつってんだよ。       /: : : : : :                 \
                            : : : : : : : :.._        _      \
    みなまで言わせんなよ恥ずかしい。   : : : : : : : ´⌒\,, ;、、、/⌒`       l
                             : : : : ::;;( ○ )::::ノヽ::::::( ○ );;:::    |
                             : : : : : : ´"''",       "''"´       l
                            : : : : : : . .      ゝ         /
                            \: : : : : : :.  ー--- ‐'       /.
                            /ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : イ\
                            : : : : : : : : : :.``ー- -‐'"´        \
                            : : : : . : : . : : .                   \
 '⌒l}了ヽ: : /: : : // : : /: : |: : : }: : :ヽ: : \: : : \: : : ヽ
 x-ァ'_/: :/: : : : // :_:,,/_:_:/|:.: :ハ: : :|.: : }: :\: : : ヽ : : l
  / ノ | : l: : : : /イ´: :/斗=ミiY:/ -}‐:‐ト、/: : : : ヽ: : : l\|
  ,'    | : |:: : : : : |:/ィん¨ヽ /  ,γヽ!/: : : : : : :',: : :|
  |   /: ハ: : : ヾ:| 《 { {::} }     {::l Y: : :.: : : : ハ : j
  |  ,イ: : : _:`ト\: :\ ゞ,__ ノ     ¨_ノ:/ : イ: :∧l: /
  |/ ∨:./⌒|: : :| ̄           ` ,イ< j:イ : ∨
     ヾ{{ .|: : :|        _ __   .| │  | : : l
      \ム: :小           ̄   八: |  | : : |
         ヘ: :.ヽ \          /l: : : |  | : : |
          \: \   、. __/ │: :│ / : :,′
     r-=ニニ.土\:_ヽ_/____    /: : :/ /: : /
     ヽ __  ̄`ー──- ニ二≦:/ / :/
   / ̄    ¨二._       ∠、  '´
.  // ̄ ̄`ヽ     ミ=-  _/´  ヽ

454 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 02:05:48 ID:bdDzZp5k

         ―――幾度かの会戦の末、シュレジエン地方を割譲させる―――

:°}   }: : : : : `‐-'`: : : : : ,、: : : : : : : : : : : : : _,-‐'~::::_! {_: : : _,-::::::::::::::::::::::::::::::::::〉
:.⊂,   w--、,-,: : : _,--v' `>: : : : : : : : : _/:::::::::::∠  ○ ̄/::::::: 東プロイセン:::::: {_
: : :>     ∠,、 /    C-、_: : _,-‐':::::::::::::::::::::,ー'ダンツィヒ'::::::::::::::::::::::::::::::::::::__,-'
/`~          ~         /~~:::::::::::::::::::::::::::\   └、,-、,、::::::::::::::::,-‐'
~                  ゝ:::::::::::::::::::::::::::::::::/        \i ̄
         -‐ヽ_..__-‐ヽ_ソ´::::::::::::::プロイセン王国
          { :::::::::::ベルリン:::::::::::::::::::::::::: ,--‐' 
         i::::::::::::::::::::::◎::::::::::::::::::::::::::}
         ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::]
         /:::::::ゝ ̄``¨ ̄´¨`ゝ:::::::/;;`-、_          ポーランド
          ̄            ̄丶;;;;;;;;;`i_,-、
                          ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`i
                         \;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\
                シュレジエン→  丶_;;;;;;;;;;;;;;;; く
                             \;;;;;;;;;;;;_>
                                丶;;;;i~
                       なんかこのへんに  ̄\
                                   └i__/\  ,─、_/ ̄`-
                     オーストリー            凵

: : : : :|i: : |: : : {i :-┼‐iト:::::::\: :トヽ::::::::::;:x==ミx: :}: : : : :.'
: : : : :|i: : ト /{\八.: i{:::::::::::::::ヾ;:::::::::::〃 , … 、 ヾ;Ⅵ: : .:′
: : : : :|i: : V:\:ヽ:.`x=ミ、:::::::::::::::\:::::'′| f)  }  /,イ: :/:: :
: : : : :|i: : :.Ⅵ:ヘ// , ‐ .`.::::::::::::::::::::::.:.. 、 _,厶彡:i:|.:/::: : :   …殺す。
: i : : :ト\: : ト{ {:{ { f) 〉:::::::::::::::::::::.:.:...´   ^´  从: : : :
八: : :|:i: :i\:\::ヾ  \/^'⌒^ Y´            /イ::}: : : :   いつか殺す。
: : ヽ: ヾ: ト个: : .、::::..^´       {:.           / 八: : : : :
、: : {\: :.\|: :≧=一             _,,  ′ }}: : : :
 ヘ:{  \: :.\: :圦     、 __ -‐… ´/     〃: : :/.:′ 野蛮人のプロイセン王め、
  \   ` : : >: \     ` ー―  ¨´      イ: : :.:/:/
        i「: : : : : :丶        ー '     / |: : :/}/    ハプスブルクを舐めた罪、
        i|: : : : : : 从> .        ..:::::ト  .: : /〃
       八: : : i : :{::ハ  __フ¨ ー一 ´::::::::ノ ∨://    その身で味わってもらうの…
         \: | : :ト:X:\√{` ー  --‐ ´  厶'′`丶

                 ―――周辺国における評判と引き換えに―――

455 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 02:06:15 ID:bdDzZp5k

                       ―――彼は行く―――

         ___
       /     \     嬰児殺を犯した者への袋刑(※)は撤廃する!
      /   \ , , /\    
    /    (●):::::(●) \   未婚で懐妊した者への処罰も撤廃です!
     |       ___´__    |  
      \      |r┬-|  ,/、   ※袋刑…皮袋に入れて溺死させる刑。
     , -‐ (_).ヽ`ー'´   ィヽ         その皮袋は自分で縫わせる。
      l_j_j_j と)         i
       ̄`ヽ        | l

       ___
     /   ヽ、_ \      出版物は新聞以外自由にしましょう。
    /(● ) (● ) \
  /:::  __´__   :::::: \   新聞は…国防の観点からすると、全くの自由と
  |  l^l^lnー'´       |
  \ヽ   L        /   いうわけにはいきませんね。
     ゝ  ノ
   /   /

                   ―――啓蒙君主の道を―――

456 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 02:06:38 ID:bdDzZp5k

.:| l :l !: :::/  !| !l : : :/:/:7 ̄`ト: ./| : l: : :/: : : : : : :|: :.! : : ト、 
:! .|:! |: :,′  | / ,! : :////   .,! :/`ト:,'|: :/!: : : :/ : : l: :|: : :∧
||. | .|/ −-.、 /:;///'   /'l/  l:/.!ヽ:,!: : :/ : : :/.: :l: : : :  
||. _=土三ニ:::.、/ ' /   , ‐-/    /' .|//: : :/ : : :/!: : ハ: : : :.
!、´  ̄ ̄`丶       ´ニ≡::.、./  /./ : /: : : :/ .l: ::!: :∨ :  シュレジエンを返してもらうよ?
|\              ̄`゙丶ミヽ、 /: :/: : : ::/  !:/! : : ∨
| ```                ``/,.イ : : : :/  //:|: : : : ∨ この腐れ童貞。
|、          ,:       `` / //: :, ':! //: |!: : : : :.
| ヽ       _           , //: /:/ ./ .|: :l|: : : : : :
∧  \      ヽ`>          , ' ̄//: :./ ./ .|: :l|: : : : :
从   l\             _/ /!: : : :/    |: :!|: : : : :
{    _|  \      _.. ‐ '"    /: : : :/    .|: |.|: : : : :
\ .∧    丶... -‐ "´ .|_     ./イ;イ/       !: ! !: : : : :
  / ゙、        ,/ .|      /' '      |: | |: : : : :
                                   ______
                                  /           \
                                /              \
                               / ─     ─      \
                             //  `ヽ    /´  `ヽ     \
    はぁ?黙って出産でもしてろよ。    /  | ●   l    l ●   )        ヽ
                           |   ヽ   __ノ     ヽ_   _ノ        |
    この雌豚が。               |        '                 |
                          .、.ニニニニニニニニニ ^ ‐ー          /
                     チャッ  ノi '  \       一ー           /
                       ( .::i    /                      \
                        ) .:::::.  /                        \
                       ( .:.::j(O)
                      \∠二二{
                      /|    |

                   ―――そして女帝との再戦―――

457 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 02:07:11 ID:bdDzZp5k

    ―――ロシア、オーストリア、フランスを敵に回した七年間の戦争による―――

          _
      ∠二: : : :`ヽ/´  ̄ ̄ `丶
      , '" ̄: : : : : : : : : : : : : : : :、:\/⌒\
     /:/.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ:ヘ\.:.:.:.: ヽ
    l://.:.:/.:./ .:./ .:l.:.:,'.:.:{:.:.:.:.l.:.:ヽ.:.:.Vl:/ \.:.:.:.:',
      /.:.:/.:. l:.:.:.!>ト/{.:.ハ.:.:斗<:l:.:.:.l.:l.:.:.:.:.ヽ.:.:.l   な、なんで倒れないの!?
      l.:.:/.:.:.:.|:l.: レ レ ヽl ヽ / ト .|.:.:l:|.:l.:.:.:.:.:.:.:.: |
      |:/!.:.:.: 从.:.{. ○   ○  'j.:.,' |.:l.:.:.:.:.:.:.:.: |
       j:ハ.:.:..Ⅳト :.ゝ   '  U. /.:/レ|.:l.:.:.:.:.:.:.:.: |
         \:{ヽ|:小   r‐'⌒ヽ 彡'.:.|│l.:.:.:.:.:.:.:.:.|
           ` Ⅵ:| ヽ `ー  ,.イ! .:./...|.:l.:.:.:.:.:.:.:. |
           ヾ:ゝ ト≧≦ュ| リ/  |.:l.:.:.:.:.:.:.:.:|
          __ /--ォ ャ-ヽ、__」_l.:.:.:.:.:.:l.:.|
          /;;;;;;.;;;/.|ヘ/.|.ヾ:>,ノ|ヽ、;;;;;;;ヽ.:.:.:.:.l.:.|
          /;ィ'´ ./ .|:   | |ヾヽl ヽ ト;;ヽ.:.:.:l.:|
        .// .ヘ .> |:.   | | ヾヽ <  /\ヘ:l.:|
      /   ,r'/ |:.  .:| .|:.  ヾヽ .ヾ   \
                                       ______
                            :/ ̄| :  :  ./ /  #  ;, ヽ
                           :. | ::|    /⌒  ;;#  ,;.;::⌒  :::\ :
    へへっ…もうへばったんですか?    | ::|:  / -==、      ( ≡) ..:::|
    (死ぬ死ぬ!マジで死ぬ!      ,―    \   | ::::::⌒ __´___  ⌒   :.:::| :
           主に私と国が!!)   | ___)  ::|: ! #;;:..  l/ニニ|    .:::::/
                          | ___)  ::|  ヽ.;;;//;;.;`ー‐'ォ  ..;;#:::/
                          | ___)  ::|   .>;;;;::..    ..;,.;-\
                          ヽ__)_/ :  /            \

                    ―――財政の悪化と国土の荒廃―――

458 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 02:07:52 ID:bdDzZp5k

                      ―――数々の政策―――

    _____
  /         \                    国土の復興、
/              \
 ____ノ    ヽ___ \                 財政の健全化、
 /´ `ヽ            \
( .== l     r´ `ヽ.   β ̄` ‐- 、          裁判官、教師、軍人の教育、
ヽ_ ` _ノ    l .== ).    |ィ>‐- 、  \
       く  ヽ_ ´_ ノ.     |/-、 ´ 廴  \      産業の育成、教育制度の改革、
              u  /〈 ! ! ヽ/`.   ',
     ー -- - - 、    /  !. ',_',   !     ',    法典の編纂、
_   ――――´ _/    ‐>'  〉、 ヾフ.   ',
/::::::i  \,` ''  / " !:::::::`:、._  l _ノミヽ_〉   ', 犯罪者の社会復帰、監獄改革、etc...
::::::::i    /´;;`ヘ.    i::::::::::::ヘ;:.:::..ヽ  ノ厂  .l     .,:.
::::/!   ∧;。;;。ヘ  iヘ:::::::/:::::::  ヽ!    ',     ヽ    …埋蔵金でも
:::::::i / ∨;;;/  \i::::::::\::::::::::::::::::::::::: ';,         ヽ
::::::::::!    /;;。;;'.   !::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::';;,_______ヽ 埋まってませんかね?


            ―――その全てが効果をあげられたわけではない―――

459 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 02:08:49 ID:bdDzZp5k

                     ―――それでも生涯をかけて―――

       , (⌒      ⌒)
     (⌒  (      )  ⌒)
    (             )  )
      (_ヽ_ハ从人_ノ_ノ
            | || | |          水車小屋(※)がうごかねぇのになぁ!
         ノ L,l ,|| |、l、
         ⌒::::\:::::、ノ\       働けるわけねぇだろうが!
        /:::(○)三(○)\
       /)し   __'_    \    それを「地代を払えないのが悪い」って…
        | ⌒    |: :::|  ノ( |
       \       l;;; ;l  ⌒/l!| !  お前らは本当に裁判官か!?
       /     `ー '    \ |i
     /          ヽ !l ヽi   貴族に対してえこひいきしてんじゃねぇぞ!!
     (   丶- 、       しE |そ  
      `ー、_ノ       �堯�l、E ノ <ドンッ!!
                 レY^V^ヽl

                   ―――啓蒙君主の意地を通す―――



※アルノルト水車小屋事件

上流に養鯉池を作られたせいで水車が回らなくなり、地代を払えなくなった
水車小屋の主アルノルトが、地代の引き下げを求めて訴えた事件。
裁判所の判決でアルノルトは敗訴となり、水車小屋は競売にかけられた。

アルノルトに直訴されたできる夫は再三審議のやり直しを要求したが結果は変わらず、
最終的にできる夫が大法官と裁判官を罷免し、原判決を破棄した。
司法への介入などで色々言われることもある事件だが、裁判官の判決が当時の
見方からしても不当であったのは事実のようである。

460 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 02:09:12 ID:bdDzZp5k
        ___
       /     \     自分から「国家のためには何が出来るか?」を考え、
     / ⌒   ⌒ \
    /  (⌒)  (⌒)  \  行動できるような人間を、自分の情念を理性でコントロール
    |     ___´___     |
    ヽ、   `ー '´   /  出来る人間を育てる国家を作らなければ。
     ノ          \


       _.. ‐'''''''''''' ‐ 、     無論、闇雲な国家奉仕はいけません。
      ,r'        \
     / ⌒         ヽ,  「国家に奉仕しよう」という情動をも理性的に制御できる、
      ( ●)   `―    ..i
     i.      ( ●)    | そういう人間こそが真の意味で「啓蒙された」人間です。
      \ _´___       /
        \`ー'´   __/   …ま、現実はそう上手くいかないんですけどね。

461 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 02:09:33 ID:bdDzZp5k

              ―――四十六年の長きに渡る国王生活―――

       /  ̄ ̄ ̄\
    /    ⌒   ⌒     農奴制の解体は困難…忌々しい。
   /      (―)_ (―)
   |   u  :::⌒ __´___  )   法典は簡潔に、「もっと衒学を少なく、もっと良識を多く」。
   \        ` ー' /
   _/⌒ヽ      ィ_      ローマ法だけでなく、自国の法の教育を…
 i'⌒゙l |   l       \
 |  |. |   |       ト \
 |  | ( " ̄⌒ヽ、 |_" ̄ ̄⌒ヽ、   …やれやれ、そろそろお迎えですかね?
 |.   ̄ ̄ ̄ ̄|ソノノ ̄`ヽ ̄⌒ヽ.|ノノソ
 |        l  .| y  |_ィ   |  .|
 |        |  .|.|   |  |  |   |   ま、財政の健全化が出来たのはよかった…か。
 |        |   |___|  |__|  |
 |_______.|___(__゙)__{___゙)_|

462 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 02:09:54 ID:bdDzZp5k

   ―――『反やる夫論』を書いた彼が生涯がで求めたものは何だったのか?―――

/ マーク <.:,-‐、_: :}    [: : :/ デン ヽ: : : : : : : : : バルト海: : : : : : : : : : : : }_._.   _
\   {ヽ  }: ヽ-、 <: : :`‐--'⌒‐':∧: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :___!::::`--'丶、
‖ }-、__〈 : :~‖<ヽ_/フ : : : : : : : : : : `-' : : : : : : : : : : ___: : : : : i::::::::::::::::::::::::::::: /
:°}   }: : : : : `‐-'`: : : : : ,、: : : : : : : : : : : : : _,-‐'~::::_!;;;;{_: : : _,-::::::::::::::::::::::::::::::::::〉
:.⊂,   w--、,-,: : : _,--v' `>: : : : : : : : : _/:::::::::::∠;;;;;○ ̄/::::::: 東プロイセン:::::: {_
: : :>     ∠,、 /    C-、_: : _,-‐':::::::::::::::::::::,ー'ダンツィヒ'::::::::::::::::::::::::::::::::::::__,-'
/`~          ~         /~~:::::::::::::::::::::::::::\;;;;;;;;;;;└、,-、,、::::::::::::::::,-‐'
~                  ゝ:::::::::::::::::::::::::::::::::/丶;;;;;;;;;;;;;;,-‐ヽ´ ̄
         -‐ヽ_..__-‐ヽ_ソ´::::::::::::::プロイセン王国´ ̄  ←1772年の
          { :::::::::::ベルリン:::::::::::::::::::::::::: ,--‐'            ポーランド分割により
         i::::::::::::::::::::::◎::::::::::::::::::::::::::}               獲得した領地
         ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::]
         /:::::::ゝ ̄``¨ ̄´¨`ゝ:::::::/::`-、_          ポーランド
          ̄            ̄丶:::::::::`i_,-、
                          ゝ:::::::::::::::::::::`i
                         \:::::::::::::::::::::::\
                シュレジエン→  丶_:::::::::::::::: く
                             \::::::::::::_>
                                丶::::i~
                       なんかこのへんに  ̄\
                                   └i__/\  ,─、_/ ̄`-
                     オーストリー            凵

               大王死後の大まかな領土(細かな飛び地は割愛)

463 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 02:10:32 ID:bdDzZp5k





                私は生涯統治の重荷を背負ったので、

        死後も統治をしたいと欲するような狂気を持ち合わせていない。

               各人が自らの重荷を背負い、機会と状況に応じて

              可能な限りの叡智を持って自ら統治すべきである。



                        『1768年の政治遺訓』




.

464 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 02:11:13 ID:bdDzZp5k
                          ┌┐
                          │ |     /7
                   < \     L」     /_/
                     \_>                  />
                                      </
                                 _
                                   } `丶
        / ̄ ̄\           「 \  __   -┴ ァ  \       / ̄ ̄\
   .    /  『                  ´         /    ヽ   /
      |   国   |          \        __ く/      .   |    僕.  |
      |   王   |          ∨ __     '⌒ Y      }  |   と  │
      |.      』 |         ._|{ '⌒ r:‐ヘ    八      ,′  |   契.   |
      |   に  |       / 八    、:::ノ  イ 丶.   /   |   約.   |
      |        │ ,  ⌒\/ ,   / ーァ    T´ {    \/\   |   し  │
      |    な.   | ( (⌒ >く/  / . : /     ',: :ヽ :    〈) )  |    て   |
      |.   っ   | 丶\{/ : : :/: : :./       ヽ-ヘ : : : //、           /
      |    て.   l  /\\_∧: : ,′|  i  i | ∨∧// : : :\_\___/
      |    よ.   | (__ ゚: :。 :ーァ‐' : ;  |  |  | |  ー‐く: : : : :。: ゚ : _ノ
      |    !  │  /. : : :。人: : :.:!   |  |  | |     \: 。 : : : :)
                /  (_/{:_:/  \:{.    { ,'    ノ    \_ノ ̄
        \__/              ̄>  \)(/  く
                       / / ̄ ̄ ̄\ \
                      'ー‐        ー‐'


::::
::::    ̄ ̄ ̄ ̄\
:::           \
::::             \
::::::::  二二 ̄  `ニニ l
::::::::  T'''T'    T''T   l
:::::::::::::: ̄ ̄      ̄   |
:::::::::::::::::::     ′    i
::::::::::::::::::::: ―‐−    丿
::::::::::::::::::::::       /

465 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 02:11:28 ID:bdDzZp5k








                            おわり







.

466名無しのやる夫だお:2011/05/14(土) 02:12:20 ID:7foDrOO6
乙乙
ここ読んでるだけだとフリードリヒ大王が貧乏くじ体質に見えてならない

467 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 02:13:04 ID:bdDzZp5k

    __      出来がイマイチ。
 〃´  `ヽ    
 、リノノ`ヽ)    やっぱ大王の要約は難しいよ。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ  
  /ニニ入     人間的にはわりと普通なやる夫に対して、こいつは紛れも無い変人だもん。

468名無しのやる夫だお:2011/05/14(土) 02:14:27 ID:7UatjkXw
乙〜
数十年にわたって自己をコントロールしきるって、ほんと名君やな

最後のは死後の神格化も拒否したってことかな

469 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 02:21:21 ID:bdDzZp5k

    __     >>468
 〃´  `ヽ   
 、リノノ`ヽ)   要約したからコントロールし切ったように見えるだけで、結構感情的なところがある人です。 
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ  
  /ニニ入    あとかなりの皮肉屋。やる夫テレジアスレを見ている人はわかるはず。

          皮肉屋で気難しくて人間嫌いだけど人間の可能性は信じてて、

          女性への不当な差別を否定しつつ女嫌いで、

          他人と自分に厳しくてリアリスティックだけどロマンチストという、

          一言で言うと「変人」です。

          最後の一言は「もう国王なんてやんねぇよウワアアアアン!!」ともとれるし、

          「お前達はもうある程度啓蒙されてるはずだからちゃんとやれよ。俺は死んだ後に統治なんてしないぞ」ともとれる。

470名無しのやる夫だお:2011/05/14(土) 02:27:11 ID:7UatjkXw
絶対悪さんのやる夫テレジアも楽しく見てますよ
主役食いかねない、あの活躍と変人ぶりにいつもワクテカしてます

471名無しのやる夫だお:2011/05/14(土) 02:31:49 ID:QnJy4aWU
まあ、女帝二人に追いこまれた挙句、包茎に助けられたというのもありますけどな。

472名無しのやる夫だお:2011/05/14(土) 02:31:49 ID:cjaO9sFk
大王もだけど、つくづくホーエンツォレルン家の連中はおかしいなw

473 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 02:38:06 ID:bdDzZp5k
    __     
 〃´  `ヽ   
 、リノノ`ヽ)   できる夫にロシアを語らせると…
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ  
  /ニニ入





      / ̄ ̄ ̄\
    / ノ    ヽ \
   /  (●)  (●) \  「あの野蛮人の友情を開拓するのはやりがいのあることです」
  |        ´      |
  \      ー=‐'   /
   ノ           \




    __     
 〃´  `ヽ   まあ、こういう人。
 、リノノ`ヽ)   
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ  お前、胸とシュレジエンとポーランドに手を当てて考えてみろ。
  /ニニ入

474名無しのやる夫だお:2011/05/14(土) 02:49:31 ID:cjaO9sFk
>>473
できる夫 「シュレジェンはもともとうちのものですよ?」

475名無しのやる夫だお:2011/05/14(土) 02:56:29 ID:4pQ8/xV2
正直、マキャベリにとってはフリードリヒみたいな名君に、しかも200年後の
人間に、これだけ顔真っ赤にして反論して貰っただけでも大満足なんじゃないの
だって、これだけの反論をしたって事は、反論を構築するほどに自分の著書の
内容を大王が吟味してくれたって事だし

476名無しのやる夫だお:2011/05/14(土) 02:57:35 ID:9VaoEXTI
どっかネジが5、6本外れた人間でないと「名君」なんてなれないよねw

477名無しのやる夫だお:2011/05/14(土) 04:11:14 ID:ldQFuxHI
ある種の政治マニアだったんじゃないかって気がしてくるなw

478名無しのやる夫だお:2011/05/14(土) 04:52:10 ID:DEhvzXQY
乙〜。

複雑で気難しい人だからこそ、こういう統治ができたのかもねぇ。

479名無しのやる夫だお:2011/05/14(土) 06:19:04 ID:nOdXa94Q
絶対悪さんとこの やる夫女帝と、ここの可愛い女帝のギャップに萌えるw
こっちのテレジアさんの元ネタは知らないけど。

本物は、若いころはマジで美女だった。個人的にはやっぱ美女AAのほうが
できる夫に虐められたり虐めたりするシーンでは「絵になる」とは思うw

480名無しのやる夫だお:2011/05/14(土) 08:07:18 ID:9VaoEXTI
元ネタは高町なのはと言って魔王だの冥王とか全力全壊とか呼ばれてる超おっかない人なのぜ…
やる夫スレ界隈の扱いだと彼女一人の力でプロイセンを地図から消しさるとか余裕

481名無しのやる夫だお:2011/05/14(土) 09:39:05 ID:5u/2TKS2
むしろプロイセン消し去るつもりが勢い余ってバルト海の向かいの方まで消し去りそうだけどな


482名無しのやる夫だお:2011/05/14(土) 10:43:09 ID:cjaO9sFk
まあ史実でも、僥倖がなければプロイセン吹き飛んで大王の努力も無に帰していただろうしねえ

483名無しのやる夫だお:2011/05/14(土) 10:49:38 ID:TZ6Bbj1A
なのはさんの威力だとあれっすよね、うん
間をとってフェイトちゃんぐらいにしとけば
大王にホームランかましたり逆に鞭打ちされたりでちょうどいい戦力バランスになるはず

484名無しのやる夫だお:2011/05/14(土) 11:08:07 ID:4pQ8/xV2
ちなみに、大王と女帝って一応、結婚話が持ち上がった事もあるんだぜ
勿論、政略結婚での話だけど
女帝は恋愛結婚した数少ない皇后なんだよね

485 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 11:31:21 ID:bdDzZp5k

      -‐=ニミヽ
.         |\ ヽ}/|      ∧
      . ' ¨ ̄ ̄¨ソ┴‐-  . { 〉 /|
    /'7´/7 、/ ,/∠_ `ヽ}//
      //// Χj/j/-‐ 〈  y‐、(二ミ:、       大王かっこいー!あの人こそ正に君主の鑑!!
    jハ i/j/,:‐、  ,:−、  } ./^ } }   }}
 fヽ   {ツ 弋丿 弋__丿  }/  / }  ノ'       よーし、私もバイエルン取っちゃうぞー!
. ゝ^\八 '' 、_,、__,. ''' ,:=/  / 八
   \ { >'ゝ.  |:::::::|   〃人__/」{  ヽ、
     Y´   ` .`ニ´ _/    人 ヽ 丶.
    └‐<ニ=ζο´〈 人   /   \ \ 丶
      く三彡'爪`´: : : :`T::i         ヽ ハヽ
  神聖ローマ皇帝ヨーゼフ二世

 '⌒l}了ヽ: : /: : : // : : /: : |: : : }: : :ヽ: : \: : : \: : : ヽ
 x-ァ'_/: :/: : : : // :_:,,/_:_:/|:.: :ハ: : :|.: : }: :\: : : ヽ : : l
  / ノ | : l: : : : /イ´: :/斗=ミiY:/ -}‐:‐ト、/: : : : ヽ: : : l\|
  ,'    | : |:: : : : : |:/ィん¨ヽ /  ,γヽ!/: : : : : : :',: : :|     テレジアです…
  |   /: ハ: : : ヾ:| 《 { {::} }     {::l Y: : :.: : : : ハ : j
  |  ,イ: : : _:`ト\: :\ ゞ,__ ノ     ¨_ノ:/ : イ: :∧l: /     気がつけば、大事な跡継ぎが
  |/ ∨:./⌒|: : :| ̄           ` ,イ< j:イ : ∨
     ヾ{{ .|: : :|        _ __   .| │  | : : l      あの腐れ童貞の熱烈なファンになっていたとです…
      \ム: :小           ̄   八: |  | : : |
         ヘ: :.ヽ \          /l: : : |  | : : |      テレジアです…
          \: \   、. __/ │: :│ / : :,′
     r-=ニニ.土\:_ヽ_/____    /: : :/ /: : /
     ヽ __  ̄`ー──- ニ二≦:/ / :/        どういうことなの…?
   / ̄    ¨二._       ∠、  '´
.  // ̄ ̄`ヽ     ミ=-  _/´  ヽ
  l'´      \        ′    ∧

            ―――人生と子育ての理不尽さに呆然とするテレジアさん―――

486名無しのやる夫だお:2011/05/14(土) 11:43:45 ID:RBU2gjd2
そういえば、ロシアのアレといい、何気に同時代人にもファンが多いんだよねww

487 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 12:03:58 ID:bdDzZp5k
                 ____
              _,、r'´:::‐、`ヾ‐、`丶、
             /:::::l、:{⌒ヾヽ::ト、:ヽ:::::ヽ
            //!:::i:l:!::ヾ、::::::ヾ::!`ヽ:ヽ:::::ヽ
           〃:!:l::::l!:ト、::::liヽ、:::リ:!::i:::ヽ:ヽ::::i     ところで>>1
           i:!::!i::i::::i::!:i:ヾ!:i::::!:、:::!:::l:i:!:ヽヽ:l:!
           l!::!:!:iト:::!:i:j/代トト、l:ハ::升ト!:l::!:!lj     僕の出番はまだかな?
           li::l::N{:ヾVヘ「 ̄` lハ ソr‐テハ!:l/
           !:l!:ト、l::l{`         !  j川/
           ヾト辷N!      ‐ノ  !:l/
              Yl:ト、    ヾ==r  ノ/
             iN \.  ` ニ′/}'
              *鼻 � 丶、  /
           ノ ̄´"''‐ 、   `¨´*�
        _rく    /癶V⌒!=| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
   __,、=T下、``ヽ  /‐''"_, -ヘ|      |
  /「 ̄´  ヽヽ \ ヽ/   ´  _,,厶ヘ       ∧=、、
  |八 \      __/      _,)ヽ___/  ヽ ``=、、
 ‖ \ ! V´ ̄:::::/      _,ノk>、`T!::::::":::\_   ‖

    __        あんたってようわからん人なのよね。知恵者なのはわかるんだけど、
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)      何をどこまで考えていたのやら。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ  
  /ニニ入       とりあえず七章まで待ちなさい。

488名無しのやる夫だお:2011/05/14(土) 12:03:59 ID:TZ6Bbj1A
きっとヨーゼフやロシアのにはできる夫がふぐりなし白饅頭のマゾ豚野郎じゃなくて
こんなのに見えてたに違いない

ttp://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%8F%E3%83%AB%E3%83%88&hl=ja&rls=com.microsoft:ja-JP:IE-SearchBox&rlz=1I7SUNA_ja&prmd=ivns&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=tO7NTb7QHI-yuAPH37ybCg&ved=0CCwQsAQ&biw=1004&bih=522&uss=1

489名無しのやる夫だお:2011/05/14(土) 12:26:09 ID:Gn9Y5rWA
大王は女帝に惚れていたって話もあるんだな

490 ◆mthS9vGGks:2011/05/14(土) 12:39:10 ID:bdDzZp5k
    __  
 〃´  `ヽ     >>488
 、リノノ`ヽ)      
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    むしろこうでしょう。
  /ニニ入  

  ,.イ////////////////////////////////////≧≠、
  ////////////////∧//////////////ヾ/////\ ̄`ヾ
 ,'///////////////∧////∧//∧///////∨///.∧
. {///////////////∧////∧/.ハ///i/.}////∧////∧
. ',/./////////////.ハ////∧/∧///.l//l/////.}/ハ//ハ    ゆくぞ兵達よ!
 .',///////////,ィ¨{/{///.ハ//ハ///〃//j/////ハ.//ヽ./.}
  .',/////////.イ   Vl///{//.{///イ≧//l////.∧.}///}./j    勝利を我々の手に!!
  .V///////∧   l.{//.∧/.l//イ¨/Vy'///〃//.l///lヾl
   .}////////∧  ヾ.//:{.、/∨  .{.ソ .///イ/.i//.l///j j    敵を打ち滅ぼし、我らが大地を守りぬけ!!
   .l//////////ー,  V/.l. V/   ゙¨ /イ ∨./j//イ/〃
   .l////////〃j/ l  ヾ.{ ヾ         \,///j//
   j/////イ/イ〃     ヾ            , イ// //
>-从/ 〃               , 、_.ノ ..ノ/ ./イ
>-〈             \        ¨.イ   〃 .〃
::::::::::::>..、         \       〃
::::::::::::::::::::::::::>≠-...._    />  _ /
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::≧:≧,
::::、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::/
:::::::::>::、::::::::::::::::::::::::::::::: /:〃
::::::::::::::::::::≧ー:::-:::::_::::::/::〈     ←ファンの曇った瞳を通して見たできる夫
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧

491名無しのやる夫だお:2011/05/14(土) 12:42:39 ID:cjaO9sFk
ひょっとしてクロノか?AAあったんだw<ヒドイ

まあたしかにね、利害が衝突しない立場で見れば
有能で勤勉な「理想の君主」像も間違っちゃいないんだ
プラスでもマイナスでも、変態性という点において
人を責められるヨーロッパ君主なんていないし
(マリア・テレジアだっていろいろとねえ)

492名無しのやる夫だお:2011/05/14(土) 12:44:37 ID:cjaO9sFk
あ、誤解のないように追記
ヨーロッパ君主と言ったが、別に日本や中国やイスラムの君主が
変態性において劣ると貶しているわけではないのでw

493名無しのやる夫だお:2011/05/14(土) 15:21:38 ID:J0wQdvq.
そんな追記いらねえwwwww

494名無しのやる夫だお:2011/05/14(土) 15:41:00 ID:nIKnpJhw
大王の同時代だと乾隆帝か
親父の方なら大王とすげぇ意気投合できそうなんだけどなw

495名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 00:00:16 ID:D178hLUk
やる夫のチェーザレ・ボルジア観って結構、複雑なもののような気がする。
ボルジアの死後直後に書かれたやる夫の「イタリア十年史」だと、ボルジアのことをヒドラだとか、あんな傲慢な奴に天罰かくだって当然だとか書いてあったからね。
そもそも、やる夫が自分が「イタリア人」という意識を持っていたかというとそれも微妙で、ダンテに関する評論で「イタリア語というものは存在しない。ダンテがイタリア語といっているのはトスカーナ語だ。」と書いてある。
やる夫はあくまで自分のことをトスカーナ人もしくはフィレンチェ人だと考えており、イタリア統一ってのはあくまで、祖国であるフィレンチェ共和国がイタリアの盟主になるための方便にしかすぎないような気がする。
それをふまえると、ボルジアはあくまでやる夫にとっては敵国(教皇国)の指導者なんだから、心の底から礼賛してたなんておかしな話。
『君主論』でボルジアを評価しているのは、『君主論』の献呈先であったメディチ家が教皇レオ十世の親族として教皇国を治めていたから「教皇国を治める上で、チェーザレ・ボルジアがやったことは参考にすべきだ。」という目的で書かれたんじゃないかな?
まあ、ボルジアの謀略術や用兵術、それから君主としての統治力は評価していたけど、彼にイタリアの解放を期待していなかったのは確か。だって、ボルジアってイタリア人じゃなくてスペイン人なんだもの。仮にマキャべリが自分は「イタリア人」だと考えていたとしても、スペイン人でフランス王国のヴァレンティーノ公爵であるボルジアにイタリア解放を期待する?俺はしないと思うね。

>>487
ボルジア自体はルネサンス教皇時代の教皇親族の一人にしかすぎないって印象。成功はしたけどね。
ただ、俺はメディチ家の方がより長く、権力を維持した点で優れていると思う。
『君主論』が有名になったおけげで、実態以上によくも悪くも過大評価さてている人って感じかな?

496 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 01:10:25 ID:Ex4Zj0yw
    __  
 〃´  `ヽ     「やる夫がどこまでイタリア人であったか?(その自覚があったか?)」というのは>>1も測りかねますが、
 、リノノ`ヽ)      
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ     「何でもいいから、ともかく外国の干渉だけはかんべんしてくれ!」という考えがあっただろう、というのが、
  /ニニ入  
            >>1の考えです。

            ついでに、同じイタリア人といえども簡単には信用できなかったでしょう。

            ルネサンス期のイタリアにおける混乱は、基本的にイタリア諸国が外国呼び寄せることから始まりますから。


            フランスの中世史家であるラバンドはこんな風に述べています。

497 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 01:10:44 ID:Ex4Zj0yw

            イタリア人は、隣人に対抗するために外国人に訴える。

         外国人は、「今はその隣人を追放することのみを考えよう」、と答える。

          最悪の宿敵もそれを成功させるために互いに一瞬だけ手を握る。

                その後でイタリア内部の抗争が再燃する。



               中世イタリアの歴史は、驚くべき規則性を以って

                この単調な手順を反復しながら展開した。

498 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 01:12:29 ID:Ex4Zj0yw
    __  
 〃´  `ヽ     加えて、やる夫にとっての理想の政治形態はそもそも完全な君主制ではなく、
 、リノノ`ヽ)      
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    自著『ローマ史論考(政略論)』で述べるところには、
  /ニニ入
            「君主制・貴族制・民主制の三要素が程よくミックスされた政治形態」です。

            ですからやる夫が求める「君主」に対して、やる夫が「その君主に全てを預けたい」と考えてるかと言われれば

            それはNoだと思います。

            ですから、十分な力量を備えているとしたら外国人の君主でもかまわない、と考えた可能性はあると思います。

            当時は近現代ほどの、民族意識の高まりはありませんし。


             ダンテに関する論評は読んだことありませんが、それだけだと単に

             「トスカーナ語はイタリア語と言えるほど広範囲で使われてねーよ」

             と指摘しているだけにも見えますね。


            まあ、「『君主論』は果たしてどこまでやる夫の本気なのか?」というのは、これまた難しい問題だとは思います。

            こればっかりは本人に聞かないと何とも。

499名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 01:14:25 ID:qB6FpYf2
見事なまでにローマ帝国病だww<「君主制・貴族制・民主制の三要素が程よくミックスされた政治形態

500 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 01:15:55 ID:Ex4Zj0yw
    __  
 〃´  `ヽ     やる夫の理想政治形態で思い出したけど、やる夫は「君主制・貴族制・民主制がミックスされた形態」として
 、リノノ`ヽ)      
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ     執政官・元老院・護民官を持つ古代ローマ共和国を挙げています。つまり…
  /ニニ入

                 *o ゚ |+|   。*゚  +゚ } o  |*  o。!    |!
                 o○+ | ∨    | {r|! *l:     + |!*l::j o ○。
                ・+     ,-i| o.+  ___  。*゚}‐ 、゚ + |
                ゚ |i   | {r|! *l:  /_ノ ' ヽ_\   ノヾ}  | 
                o。!    |! * .゚ /(≡)::::::(≡)\  レ ノ  ゚|  
                  。*゚  l ・ / /// (__人__) ///\o  ゚。・ ゚
                 *o゚ |   |     |r┬-|      |   *|
                。 | ・   o ゚ l\     ` ー'´    /*゚・+゚ ||   
                 |o   |・゚ ,.‐- .ハ       イ | * ゚   |  
                * ゚  l| /    、` ニ ´ ノ  ノ   o.+ | ・
                 |l + ゚o i     ` -、{! /_   \  ○・ |o゚ 
                 o○ |  | ヽ.     ヾ´    ̄  `ヽ  *。  
                ・| + ゚ o }  }                ヽ O。
                 O。 |  | リ、  ..:::        ..   l 。
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                    >                  
                ┌──┐       ───┐ヽ|  |ヽ  ム ヒ | |
                │   │ ───     /  | ̄| ̄ 月 ヒ | |
                └──┘         \ . / | ノ \ ノ L_い o o

    __  
 〃´  `ヽ     
 、リノノ`ヽ)      はいはいローマローマ。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    
  /ニニ入

501 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 01:22:57 ID:Ex4Zj0yw
    __  
 〃´  `ヽ     それで気がついたけど、>>278は間違いですね。
 、リノノ`ヽ)      
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    やる夫の理想は「ローマ共和国」であって「ローマ帝国」ではありません。
  /ニニ入
            それも、軍隊がローマ市民兵で構成されていた時代のローマ共和国であって、

            ガイウス・マリウス以後に募兵制を採用したローマ共和国は普通にdisっています。

            具体的にはグラックス以後に関して批判的で、アウグストゥス以後は衰退の歴史と

            見なしている、と言ってよいと思います。


            ま、当時の共和主義者は皆、ローマ病患者さ。患者はそれだけじゃないけど。

502名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 01:27:54 ID:SDpDc7o.
イタリアの統一、を訴えたのならそれもおかしくないか>共和制ローマ万歳

503 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 01:41:02 ID:Ex4Zj0yw

           >>502
    __      
 〃´  `ヽ    どのような理由で? 
 、リノノ`ヽ)    
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   イタリアを統一した時点でのローマは共和制、 
  /ニニ入     
           それもやる夫が望んだ「市民軍を持ったローマ共和国」です。
           
           なので別に矛盾はないかと。

504 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 01:47:06 ID:Ex4Zj0yw

    __      まあ、>>1がなんかごちゃごちゃ語ってますが、別にその意見に従えというつもりはありません。
 〃´  `ヽ    
 、リノノ`ヽ)    ただ、「>>1の考え、スタンスはこんな感じだよ。そういう考え方でスレ作ってるよ」ということの
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入     意思表示なのです。

           それを踏まえた上で批判的に見てくださるのなら、それもまた光栄なことです。


           というか、>>1も改めて資料とか見直しながら、見方を修正したりしてますしね。

           スレを始めてから見始めた資料とかもありまして。

           怖い怖い歴史系やる夫スレマジ怖い。

           プロイセンにおけるカントン制への新しい視点とか初めて知ったよ…

505名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 01:48:42 ID:SDpDc7o.
>>503
あーすいません言葉が足りませんでした

>502 は「おかしいだろう」でなく「おかしくないね」と肯定のつもりでした

506 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 01:52:19 ID:Ex4Zj0yw
    __      三行まとめ
 〃´  `ヽ    
 、リノノ`ヽ)    >>1は単なる歴史好き
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入     なので批判の余地ありまくり

           でも反論はするよ!



           >>505

           おk。把握。

507名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 01:57:44 ID:wNVMJ0V6
乙、しかしフリードリヒ大王はマルクス帝というよりハドリアヌス帝に似ていますな、ホモとかじゃなく複雑な性格が。

マキャベリの理想としたのは、元老院が主軸としたイタリア統一、ポエニ戦争まで戦い抜き
ハンニバルを敗北させカルタゴを滅ぼした、ローマ共和制のことだったんですな。

主な制度として、一年任期の執政官が軍司令官であり対戦国との講和内容を全て一任でき、そのことによる論争のたぐいは起きない。
執政官が敗戦しても責任は問われないので、積極的な軍略ができる。国民皆兵制のため傭兵に比べ士気は高い。
チェザーレも傭兵制よりも徴兵制をおくことを重視したから、意見があった。

508 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 02:00:47 ID:Ex4Zj0yw
    __      
 〃´  `ヽ    それはそれとして、>>495の『イタリア十年史』に関する言及は参考になりました。
 、リノノ`ヽ)    
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    ありがとうございます。
  /ニニ入
            日本語で読めるのは…全集か。たけぇな。

509 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 02:18:25 ID:Ex4Zj0yw
           >>507

    __      >>国民皆兵制のため傭兵に比べ士気は高い
 〃´  `ヽ    
 、リノノ`ヽ)    No!ローマ共和国は国民皆兵ではありません!
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入     市民軍ではありますが、財産の多寡に従って定められた武装を求められる国家であり、

           貧民は基本的に軍役には参加しないし、させないのです。時代によって状況は変化しましたが。

           歴史的には徴兵制≠国民皆兵。これは結構重要だと思います。


           詳しい事は、多分本編でそのうち。

510名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 03:30:26 ID:UOv/vErU
塩の婆さんとこで図で詳しく書いてあったな→軍役の負担。
騎馬兵は物凄く稼いでる層だったっけか。

511名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 03:35:53 ID:bFvS.Qr2
>>510
当時は鐙が無かっため、子供の頃から馬に乗れる富裕層くらいしか
騎兵になれないと聞いた。

512名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 07:46:17 ID:UmvkjOt.
加えて、馬を養うためのコストが半端ないですからね
人間様が食うべき穀物を、馬に与えられるほどの余裕がなきゃ

513名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 15:11:58 ID:PZb6PeyA
というか、馬用の口糧である飼葉は、補給が難しいんだよね
人間用の口糧ならビスケットやパンなど、ある程度保存が利いて
そんなに嵩張らない物で済むんだけど
飼葉はなるべく新鮮だったりする必要有るし、嵩張るしで・・・
オマケに量も必要だし

514 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 15:36:00 ID:Ex4Zj0yw
    __      
 〃´  `ヽ    
 、リノノ`ヽ)    予定通り、今日の20:00からやるます
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入
           >>513

           そんな時は現地徴発だ!

           オラァ!軍票出すから早く物資よこせや!!


           補給といえば有名な本である『補給戦』だと、第六章までは補給失敗の例を散々挙げて、

           「ね!これだけ補給って大事なんだよ!」という本かと思いきや、

           第七章で「でもそんな事気にしすぎたら作戦行動なんてできねぇよオラァ!!」という例を挙げて、

           最終的には「戦争って言うのは結局、モノのことだけ考えりゃいいってもんじゃねぇよ」という自論に持っていく

           クレフェルト氏は中々イカす御仁だと思う。

515名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 15:48:25 ID:SDpDc7o.
>>514
そういや、大王の軍隊の軍隊も軍票ばら撒きまくったそうですね
物資の徴発は相場の数分の一まで値切ったとか
……なんて良心的!

516名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 16:51:19 ID:dy1jvgiE
以前、歴史群像(だと思う。)ナポレオンのロシア遠征の時の補給について
グラフで書かれていた。見事なまでにに町に着くごとに充足度が上がっていました。
プロシアまではよいんだけど、ロシア以降のグラフを見ると・・・。
グラフの上げ下げは一定で、量が綺麗にさがっていたので順調に勝つけど補給で崩壊ってのが良く分かった。

517名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 17:19:53 ID:rQiJm5cE
よく、補給が充実してるのは米軍とローマ軍だけって笑い話があるけど、
アレはどこまで本当なんでしょうね

518名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 18:07:32 ID:D178hLUk
>>498
ちょっと言葉足らずだった。
やる夫が参加していた人文主義サークル「オルッチェラーリの園」でダンテを初めとするフィレンチェ出身の詩人がフィレンチェ語で詩を書いたのかどうかという議論があったんだ。
で、ダンテが「俗語詩論」で自分はフィレンチェ語ではなく、イタリアの宮廷で共通に使われている宮廷語で詩を書いたと主張している件について、『わが祖国の言葉についての談話もしくは対話』の中でやる夫がダンテと自分の架空対談という形で反論しているわけ。
やる夫はダンテに、「神曲などで使われている語彙はロンバルディア語やラテン語から取られているのは確かだが、格や時制や語尾さらに動詞はフィレンチェ特有のものを使っているのだから、あなたが使っているのはまぎれもないフィレンチェ語です。」と言っている。やる夫はダンテが自分の詩をフィレンチェ語で書いたことを認めなかったのは、ダンテが自分を追放したフィレンチェに恨みを持ったからだろうと主張している。
さらに、やる夫はフェラーラやヴェネツィア、ナポリなどの作家が文章を書くときに使っている言葉もイタリア語や宮廷語ではなくフィレンチェ語なんだと主張している。
ようは、共通のイタリア語ってのを否定したわけだ。

ただまあ、これはフィレンチェ語は標準語であり方言じゃないという主張にも取れる気もしてきた。

519 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 18:34:43 ID:Ex4Zj0yw
    __
 〃´  `ヽ    >>518
 、リノノ`ヽ)
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   なるほど。>>1的には、
  /ニニ入

       ____
     /     \      ぐへへ…嫌がってはいても「コトバ」は正直なようだお…
   / ⌒   ⌒ \
  / -=・=-  -=・=- \   あんたは紛れも無い「フィレンツェ人」なんだお。
  |      (__人__)      |
  \     |++++|」_  /   ほれ、この時制の部分なんてもうぐっしょり…
       `ー''´

            ___
          .  ´     ,   `  、
     ー=彡   /  ,小  \   \
       /  , / j / } 、 \‘,\ :,    ち、ちがう、私はフィレンツェ人じゃぁ…
     ′ / /| 爪 ノ `\j} :|   |
      ,.イ  Ⅳ ル' ノ `   ,.ニ廴| *�| ,|
    / |  i| <cヒり     ヒりo>| ||i     で、でもくやしい…ビクンビクン
     八,j从 ,,,,   '    ,,,  L.」┘|
        l il\  r‐-‐ 、  /  /}:|
      j| 八   V__j    /イ !
.       八   \        /  / ‘,',
    ,/_ヽ   〕i ー ´/  /__ヽ',
   /f´ 、   レ゙ :| ,.. /  /     `、,

          ダンテ

    __ 
 〃´  `ヽ    って感じに見えた。いや、わりと真面目に。
 、リノノ`ヽ)
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   あとはまあ、「イタリアの指導的位置に立つのはフィレンツェ!」という思いが見え隠れ。
  /ニニ入

520名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 18:53:17 ID:w.BcKKYw
こうして見てみると、大王とマキャベリは、
「君主は何をすべきか」ではある程度一致した見解を持っている気がするな。
「君主はなぜそうするか」で決裂しているだけで。

大王:君主は国家の下僕だから国家のために奉仕しなきゃいけないの!
マキャベリ:こうしておけば地位が守れるし国も大きくなるよ。

とこういう感じに。

>>514
クレフェルトは、
クラウゼヴィッツの「戦争は政治の継続」論は時代に合わなくなったよ、
とか論じつつ、
でもクラウゼヴィッツってまだまだ使えるよね、
今後クラウゼヴィッツをどう適用するかが鍵だよね
とか結んじゃうツンデレ。

521 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 19:33:52 ID:Ex4Zj0yw

    __      >>520
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)    特に、「摩擦」という概念を導入したことに関してはかなり評価をしていると思います。>>クレフェルト
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入     ぶっちゃけ『補給戦』は、『補給に見る戦場の「摩擦」』とかいう題の方がより適切に

           内容を表している、ような気がする。

522 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:01:49 ID:Ex4Zj0yw
    __      
 〃´  `ヽ
 、リノノ`ヽ)    投下はじめるよー
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入

523 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:02:47 ID:Ex4Zj0yw
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               ――― ミクとできない子の補足コーナー ―――            

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                                |ミ|         i: : :_:_:_:ム―-ゝ: : : : : : i
             ,_   _          |ミ|         {:.///: : : : : : :.\: : : : :}
           、-ー'`Y <,___         |ミ|          V: : : :.∧: : ト: : : :.ヽ: : :ノ
        __≦ー`___ _二z<_      |ミ|         /: : : :./‐ヘ: :.!ー\: : : :Y:ハ
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        | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l  ノミノ               ,〈ンくハ
        ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ| ./ミ/            ____ノy只 Vヽ__
           ゙i|゙i'(1    ,    |    /ミ/            /::::::;一7l:.:.:l ヾー、:::::::::\
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              |::::|´  ̄`iヽ/:::/                  し'   し′

                 その1「封建制と神聖ローマ帝国」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

524 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:03:08 ID:Ex4Zj0yw

         /^>》, -―‐‐<^}
       /:::::::/,≠´:::::;::::::::ヽ.
.      /:::::::〃:::::::::/}::::丿ハ    できない子さーん。
     /:::::::::i{l|:::::/ ノ/ }::::::}
      /:::::::::::瓜イ-‐ ´ ‐ ,':::::ノ    封建制ってなんですかー?
.     /:::::::::::::|ノヘ.{、 ( フ_ノノイ
   /:::::::::::::::| /}`不´} ::::::::
                          | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|      _   _,
                          |  ━━━━━  l    ___,> Y´'ー-、
                          |   封建社会  |   _>z二_ ___`ー≧__
                 .         /^)           |   >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
    これでも読んどけネギ娘。     {/ ス マルク・ブロック  | /        ヽ `Y′之>
                        {/ _ノ           | /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
                        ヽ'´_フ             |l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
                         V|              ||ハ | (●) (●)/ / ,/レ′
                          ト|              |   `|    ヽ   「)'/|/
                          {.L.rー‐、(こ'ー-、__.」   ヽ、_  ―  _,.ィT/

525 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:04:10 ID:Ex4Zj0yw
                          
        _   _,
     ___,> Y´'ー-、
    _>z二_ ___`ー≧__
    >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
   /        ヽ `Y′之>        「まあ待て、話せばわかる」
  /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
  l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ )
  |ハ | (○)  (○)/ / ,/レ′
    `|   ヽ   u 「)'/|/
    ヽ、_  ‐-  _,.ィT/
      l 7Eニ::ィ::/ /:::ー...、∩
     /     ヽレ:::::::::::::::::::| |- /}、
     /      `、;;;..-.,,_ 丿},ノ / ノ
    /        l:::/⊂ニ  '"  ニ⊃
   /        ノ′   `' ='''"´
   /         {
                                             , .ィ: : ̄: :`ヾi┌
                                          ,. . イ: : : : : : : : : : : : \
                                          /: : : : : : `ヽ、、; : : :.\: :
         「問答無用だ、撃て」                ,.孑: :./: :.∧: : : :.ヘ  \:.ヽ:
                                       //: :/: :./   ヽ: : : ヘ__,ノ∨\
         __                            //イi: :|: : :i    ハ\: : ! γ⌒ヽ
      ./`>夊__!_j____                    /´ | :|: :!: : :!  ,ノ   \!イ    
     / ァ‐-、 `r―-r》》》、___               __     | :|:ハ: : ! ´ ___          
     / i f⌒i !  i   i_i i_jii  i`¨¨`¬‐ュ-、____r'⌒fー'´ 》   }: !; ; ;\! イ⌒` ヽ     _
    ./  弋__久.  i        i      L;;::..__》!「`゙ー--《     | :!: : : :!:ヘ        ´  
   /          _j____     i                  _ノム    |: ヘ : : :Vヘ     く      /
    >k、.    / fソ` ̄`ーfソnnnm.r--、  , , ,,,,,,,,f_rkノ    |: :.ヽ: : :ヾ:.ゝ、  丶 __ / 
     `>≧-、,イ______////////____ _  ///,',',双7     .|: : : :\: ヽLrooュ,       
   _,fFv仗_    i三三化イ‐ニ¬・…'7, / ̄7r' ̄7/ ̄/ /    /: : :γ ´ ̄` ヽ冬、`>  -  
. , '´   `ヽ. \  j三三!L「´ f^!__  ヽ/ r-'《`ー'// ,斗く、   ./: : : .'       ∫:..:.. `ヽ  
/ ,r'⌒ヽ. マ  .i} i`ヽr-−'ハ `ヽ.ノ  /´ `ヽ、  /ヘ、 ハゝ /: : : ;'        ∫,:.:..:..:.: \
| .i|    !  i   i} i__/ _,,,,... . . . ....}/.._八   .f^ヽYr‐-、 ヽ iト/: : : :.i        ∫ヘ:..:..:..:../
l  弋_ノ  ,'  y'=-―・…‥'''''フ",r'⌒`ー-下、人`ヽ_j_,ノ|ヘ : : : : l        ∫:..:ヘ:.:/く: :
ヽ.、 _ _/ /_____,斗'   { ヽ、_     `T¨´∧//∧ : : : j_____    ∫:..:..:..″:..:..

526 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:04:55 ID:Ex4Zj0yw
         ._
         \ヽ, ,、
           `''|/ノ
            .|
        _   |
        \`ヽ、|
         \, V
           `L,,_
           |ヽ、)  ,、
           /    ヽYノ
          /    r''ヽ、.|
         |     `ー-ヽ|ヮ
         |       `|
         |.        |
         ヽ、      |
          rヽ____ノ__
            /: : : : : : : : Y: :ヽ
        /: :./ l: :.lヽ: : :ヽ: : :ヽ
        //: :// l: :|\ヽ : :',: : :. ',
       / l: :/ 〓 丶l 〓 l: : :ハ: : : :',           -|r‐ 、.     ┼ヽヽ 
      /: :l: :l@    @ l: :/: :l: : : :.',         ./| ⊂ノ、    ┼
    /: : :ヽ:!\ ⊂ .つ  /:// l: : : :..i                ヽ_

527 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:06:09 ID:Ex4Zj0yw

         /^>》, -―‐‐<^}
       /:::::::/,≠´:::::;::::::::ヽ.
.      /:::::::〃:::::::::/}::::丿ハ   まったくもー!
     /:::::::::i{l|:::::< ノノ/}::::::}
      /:::::::::::瓜イ○ ´○,':::::ノ   真面目にやってください!
.     /:::::::::::::|ノヘ.{、 □ .ノノイ
   /:::::::::::::::| /}`不´} ::::::::
                                      _   _,
                                    ___,> Y´'ー-、
                                   _>z二_ ___`ー≧__
    危ない女め。                       >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
                                 /        ヽ `Y′之>
    私がギャグ世界の住人じゃなかったら.      /  ,  ● 、 , 、 |  ヽ }<
                                l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノヘ ))
    間違いなく死んでたところだ。         (( ,ヘ, |(○) (○) / / ,/ /
                                 '、 `|   ヽ    「)'/|/ /
                                 \ヽ、_  ―  _,.ィT/=/
                                   < l 7Eニ::ィ1    〉
                                    ゝ'イ/ヽ::::` 、 /
                                     i´ ̄ `ヽ::|
                                     j|       <
                                    /    ヽ  \

528 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:07:06 ID:Ex4Zj0yw
       ,_   _
     、-ー'`Y <,___      封建制、ね。
  __≦ー`___ _二z<_
  > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<     ま、小難しくやろうとすると私というか>>1のスペックを
 <之′Y´/        \
   >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i  大幅に超えてしまうのですげー簡潔に述べると…
  | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l
  ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|
     ゙i|゙i'(1    ,    |     ・土地などの物質的要素を媒介とした主従関係。
     ゙iTィ.,_   ―   _ノ
      │「ィ::∩ ノ ⊃      ・領主と農民の支配隷属関係。
      /´:,r/:ヽ__ノ
     (::::::V::::::/ `i:i
      \:::/-‐::::::/       この二つの混合物が「封建制による社会」となる。
                        
                                    __           _
                                   /iiヘ,, ‐::----::‐.._ ///ヘ
                                  ,/-:..´: : : : : : : : : : :::///_. ヾ\
   主従関係というと・・・日本の「御恩と奉公」とか  /::/: : : : : : : : : : : : ///|: : ヽ//
                                /// : : : ヘ : : i : : : :\ヾヽ|:: : ::×
   そういうことですか?                / /: : : 」_ ヽ: ::|ヽ_:_:: : `,_ヽ',: : : : :ヽ
                                 /{: : :´/ _` ヽ::i´ \`: ::|::::i ',: : : : : ヽ
   土地を与えてもらった「御恩」に対して、     /: :!: : /イ{゜:i ヽiイiテヾ: : :i::::|:ヘ: : : : : : ヽ
                               /: : :.!:./:::代ソ   弋::ソ}|ヽ:|∠ |: : : : : : :
   いざという時に馳せ参じて奉公する、的な? /: : : :|V |:::ト,  、_  .イ: |≦-,__',: : : : : : :
                              /: : : : ,'  ヽ|  >-、-t ´ |::/|´:⌒:`',: : : : : :
                             /: : : : ,'    /::::::「ii | |// i⌒i>::',: : : : :
                            /: : : : : i     ./:::}:::::| ii |´\ /i01.i:::::::',: : : : :

529 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:08:12 ID:Ex4Zj0yw
                                        _   _,
    え?…ああ、うん。                     ___,> Y´'ー-、
                                   _>z二_ ___`ー≧__
    …日本はね、色々あったのよ。             >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
                                  /        ヽ `Y′之>
         Feudalism               .      /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
   欧州の「封建制」概念と照らし合わせて、      l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
                                 |ハ |(三) (三) / / ,/レ′
   日本固有の事情を細かく検討しないまま        `|   ヽ   u 「)'/|/
                                   ヽ、_  ―  _,.ィT/
   Feudalismを当てはめていった歴史とか。          l 7Eニ::ィ1│
                                     'イ/ヽ::::`l┘
         /^>》, -―‐‐<^}
       /:::::::/,≠´:::::;::::::::ヽ.
.      /:::::::〃:::::::::/}::::丿ハ
     /:::::::::i{l|:::::/ ノ/ }::::::}         なんか面倒くさそうな…
      /:::::::::::瓜イ-‐ ´ ‐ ,':::::ノ
.     /:::::::::::::|ノヘ.{u ( フ_ノノイ
   /:::::::::::::::| /}`不´} ::::::::

530 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:09:04 ID:Ex4Zj0yw
                                        _   _,
                                      ___,> Y´'ー-、
   もっとも、それを言うなら欧州にしたところで、       _>z二_ ___`ー≧__
                                     >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
   「旧時代の忌むべき支配体制」を            /        ヽ `Y′之>
                             .     /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
   「封建制」とカテゴライズして、              l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノヘ ))
                                (( ,ヘ, |(●) (●) / / ,/ /
   詳細な検討無しに批判してた歴史とか…       '、 `|   ヽ    「)'/|/ /
                                    \ヽ、_  ―  _,.ィT/=/
                                     < l 7Eニ::ィ1    〉
   ま、人間色々社会も色々ってこと。              ゝ'イ/ヽ::::` 、 /
                                       i´ ̄ `ヽ::|
                                       j|       <
  __ ///: :.: : :.:/|: : :i: : : : : :.:|: : : : : : : :.V∧:'⌒ヽ
 /: :/// : : : : ;' |: : :|: : : : : :.:ト、:: : : : : : : V∧ : : :
./: :.{//!.:.: : : :.′ !.:.:.:|: :.: : : : :| ヽ: : : : : : :}//}: : :
′:.:{//}: : : : :i  、:.:.:ト、: :.: : :.:|__ヽ: : : : :.:}//}: : :
: : :.:{//} : : : i:|´ ̄ ヽ:! ヽ: : :.:|   `Y: : : :.}//}: : :   面倒なので、
:.: : :{//}.:.: :.:从y'斧ミx   ヽ: |イ斧ミx!: : : :八:´: : :
: : :.:`¨´:Y^j/:.{ 弋::ソ    ヾ弋::ソ |: : :/ : : : : : :   もっとさっくりお願いします。
: : : : : : :.ト、ヾ:.|  ,,,,,,,    :!   ,,,,, 厶イ: : : : : : : :
: : : : : : :.| `¨:.         _ ι/ |.: : : : : : : :
: : : : : : :.|   丶    ー=ニ ´ ' /   !: : : : : : : :
.: : : : : : :|       >   __  イ     !: : : : : : : :
: : : : : : :.|        r‐┤     :|;‐‐、   、.: : : : : : :
.: : : : : : :|        |: :` ーt_r‐ ´: : :.}   ヽ: : : : : :
: : : : : : :.|  ,,: :´:.:|: : : :j.}__{{: : : : /`: :ーtr - 、

531 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:09:54 ID:Ex4Zj0yw
                                        _   _,
                                      ___,> Y´'ー-、
   さっくり説明するなら、やっぱり先に述べた         _>z二_ ___`ー≧__
                                     >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
   ・土地などの物質的要素を媒介とした主従関係。   /        ヽ `Y′之>
                                .   /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
   という「人同士の繋がり」と、                l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
                                  |ハ |(●) (●) / / ,/レ′
                                    `|   ヽ    「)'/|/
   ・領主と農民の支配隷属関係。               ヽ、_  ―  _,.ィT/
                                      / Eニ::ィ -、 |
   という「支配、被支配の関係」という              /::::;/ ヽ:::/:::/'::
                                     /:::/へ ヘ/::::/:::
   二本柱による説明になるんだろうね。           /:::::\ ヾミ::::/|:::
                                    (;;;;/| \;;;;ノ/:::
                                      /    〈:::

532 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:11:12 ID:Ex4Zj0yw

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                  1.物質的要素を媒介とした主従関係
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

         、_  _
       ィ-‐ ` Y <__     
   _≦―'´__ _二z<_
    >ヾ  ̄, -‐ ´ ̄`┴<      まず抑えとかなきゃいけないのは、
  <戈、 Y  /        \  
    >{ /   l, 、 ,  ,l_   、 ヽ   当時の社会は「自分の命と財産は
   | ゝ{   l`寸寸T ハT7 } ,、 l 
   ∨ヾハ ∨ゝ (●) (●)|ハ|   自分で守らなくてはいけない」という
      ヾi∨|     ,   |´   
       ヽT、,_  ―  _ ノ      「自力救済」の社会であったということ。
          | lヽ::ニヨ7l     
          └l´:::/ヽ |`     
                                __           _
                               /iiヘ,, ‐::----::‐.._ ///ヘ
                              ,/-:..´: : : : : : : : : : :::///_. ヾ\
                            /::/: : : : : : : : : : : : ///|: : ヽ//
  要するに「北斗の拳」の世界ですよね?  /// : : : ヘ : : i : : : :\ヾヽ|:: : ::×
                            / /: : : :/ ヽ: ::|ヽ : :: : `,_ヽ',: : : : :ヽ
                            /{: : : / ⌒ ヽ:i⌒\`: ::|::::i ',: : : : : ヽ
                            /: :!: : /イ○     ○ :i::::|:ヘ: : :::::: : : : ヽ
                           /: : :.!:./:::|  ´      |:::|∠|ヽ::: : : : : : :ヽ
                          /: : : :|V |:::ト,  O    .イ: |≦- ',: : : : : : : :ヽ
                         /: : : : ,'  ヽ|  >-、-t ´ |::/|⌒!  ',: : : : : : : : `、
                         /: : : : ,'    /::::::「ii | |// i  i   ',: : : : : : : : ::`、
                        /: : : : : i     ./:::}:::::| ii |´\ /i01.i   ',: : : : : : : : : :`、

533 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:12:09 ID:Ex4Zj0yw
                                       _   _,
                                     ___,> Y´'ー-、
    そだね。                               _>z二_ ___`ー≧__
                                    >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
    で、ああいう社会において一人で、         /        ヽ `Y′之>
                                   .  /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
    生きていくことが出来る人は稀なわけだ。    l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
                                 |ハ |(●) (●) / / ,/レ′
                                   `|   ヽ    「)'/|/
    「自由」ではあるけど、だからといって          ヽ、_  ―  _,.ィT/
                                      l 7Eニ::ィ1│
    「自由に生きていく」ことは難しい。             └l´::::/ヽト
                                      |::::|´  ̄`i
                                      |::::|     |j

           _,.yトーゞrッヽv,、_,.
         ,rk´ミ、''ナ;;爻'、ー;;〃彡;,.   み、水…
        vf戈ハトシ〈'"リ゙、ヾ、;;jリ、〃、 
       Yメ从k;;、;;ij;;;ii;ヾ;ッ;仆、ヾくソ  
       }ソリ"i!;;;;;l;;i;;、;;:;:;;:;';;;};;iリドシゞ,   ←それなりに自力救済出来てる人?
       ツ;;;;;;;;;;ト、;;_リ;;;i!;;ト;=;、t;;;l;;ヒ'  
       ヲ;i!、:::r',;、=;'、;"リ,、=;''"リ;ij´  
        };lヾ;;j  ̄´.〃l゙ ̄´ ,';ィ′
 r‐、       7;;;;|',    =、j,.   /仆、
 } ,! _      ゞ;|:ヽ   ,:ニ> /:: レ ソ\,.、- ' "´;; ̄::
 j _,!ノ )" ̄>.ニト、:\` "'' ///,r/:::::::_,..、''' ..,,
フ ,、'-‐'l" ̄リ;/::;;/::} `:::`:ー'/'∠;:/`゙ヽ・.‐´
‐' 冫‐i '"フ:;/::;;;{! `r‐'"フ´〃シ:;;/ " ヽ、. リ'"  ,、_,
. '",.ィ/ ̄_:;/::;;イ `'ー ''/ヲリ/;/r'/,r─‐-、 (∴,、-''"
  '二⊃ヾ/.:;;/ `ー-‐/Ξ/ッ/rレヘ{ | ̄|  `''"

534 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:13:09 ID:Ex4Zj0yw
                __  _
  _,...._rzュ_,. -:z: : : : : :-.、 {//},:'´: : :`ヽ
,.イ: : : ///: : : : : : : : : : : : :.{//}: : : : : : : ヽ
: : : : :ムイ: : : : : : : : :..: : :ヽ:.:{//}: : : : : : : : :.   
: : : :/: : : : : : : :.i: : : : : : : :ヽヾ∧: : : : : : : :  
: : :/: : : i: : : : : :ト、:_:_: : : : : :.Ⅵi∧: : : : : : :    じゃあ、家族で生きていくとかはどうですか?
: :..′: :..:ト、: : : : | ヽ: : : : : : :.l}}ヘ/〉: : : : : : 
: : i:./i: :..:|´ヽ: : :.:、 f'笊ミx: : : lミ}/¨ヽ: : : : :   あるいは一族で。
: :.j/: l:..: :{ xzュ、ーヾ:、弋:ソ i:|:..:|リ    ヽ: : :
:/: :八:.从{弋:::}        从:/      ヽ: :
: : : / ヾ: ヽ ´  `      /|′      丶
: : /    `ヾゝ   t フ  イ :|rt       
:../        ≧__-く  ,'イヽ        
/        __rf{ハ:{: r<: : : : /7-‐ 、    
      Y´ rf:{{:.r=く}}: : : :xf/     ヽ  
                        
                                     _   _,
   一番無難なやり方ではあるね。             ___,> Y´'ー-、
                                  _>z二_ ___`ー≧__
   自然界には群れたりハーレム作ったりする      >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
                                /        ヽ `Y′之>
   動物がいることから考えて、         .   /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
                               l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
   「人間」という種のスタート地点は         |ハ |(●) (●) / / ,/レ′
                                 `|   ヽ     「)'/|/
   その辺りだったのかもしれない。           ヽ、_  ―  _,.ィT/
                                    l 7Eニ::ィ1│
                                    'イ/ヽ::::`l┘

535 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:14:07 ID:Ex4Zj0yw
       ,_   _
     、-ー'`Y <,___        「家族」、あるいはもっと血の繋がりを広く取った
  __≦ー`___ _二z<_      
  > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<       「氏族」などというものが、古い時代の人間を語る上で
 <之′Y´/        \    
   >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i    最も重要な要素の一つになる。
  | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l   
  ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|
     ゙i|゙i'(1    ,    |      
     ゙iTィ.,_   ―   _ノ       そういった集団を束ねるのが「家父」と呼ばれる人。
      │「ィ::∩ ノ ⊃       
      /´:,r/:ヽ__ノ        
     (::::::V::::::/ `i:i        
      \:::/-‐::::::/        

                             r{///},.ィ: : : : : ;.-、: : : `:{////}: : ̄:}
                             ,: ∨/:..: :i : : 、: : : : :ヽ: : :.Ⅷ//i}:..: :..:|
                        .     /: : :/: :..: :|: : : :ヽ:_;.ィ:ヽ: : Ⅷ//}: : : :|
                            /: : : ; :..: :./|:i: : : :`ト、:_: : : '; : Ⅷ//}..: : :.
   家父…                   .    /: : : :.i: : : :i 从ヽ: :.i:|´ヽ: : : :.VxⅧ/i}: : : :ヽ
                          /: : : : :.{: : : xf㍉ `ヾ{'笊ミx: : :.i三}//}: : : : :
   要するに一家のお父さんですか?.  /: : : : : /ヽ: :.{弋ソ    弋::ソ }: :..|三} ̄ヽ: : : :
                        ./: : : : : /  iヾゝ  ,       ノイ: :|jリ   V: :
                        : : : : : : :/   从ヘ  、       j;ノ¨´    V: :
                        : : : : : :/        丶      ィ´|ヾゝ      : :
                        :..: :../           `r <  __:|-. 、       i:
                        : /          ,.ィ|_, ィ:´: : : : :/       |:
                        ´            f'r'´: : : : : : : _}        |:

536 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:15:04 ID:Ex4Zj0yw

、ヽ'ノ    、__,..-‐'  ヽ` } ''´ヘ_',彡Z//  
-ソ'   ,       -'" ̄` } i /ヽ、_`ヽ三/   
イ!  /  ,.  _,.rニ_`ヽ   ' -' ! ,-_、,, `''!ミl     パパだよ〜
ソ  ヽ _,.ィ二ィニ-'´ィ     ヽ'='=`' (三|     
'   -‐ '"´´`"´´  _,    ` ヽ、__  ヽ三、    今から家族裁判はじめるよ〜
             ノ   ,.-'" ̄ ,.ト、 ',ミニヽ 
         _,.-‐'´   ,ィ r:-'、 イ ,ヽ ノミミ三ヽ、  ________
       /   _,-'" `   ___ ヽiミミ三ニZ7/ニ、-、ミ三キニヽ,
、      ,'  -'"     ,.-_',´..--, } i三ニキ二くヱ、ヽヾ-、ヽr⌒ /´⌒`ヽ
 `,=‐'  :  ,. ,.-‐'   , -,'-' _, -―┴,)} iミミ、ヾミヽハヽ | ヽ_  `='、
r''ヽ、   ヽ 'i ( 、_,,,.∠-‐'"     f i /ミミヾヽ,`fヽ ヽ|_ヽ、_,  ̄ヽ  )
'   r-、  ヽヽヽ    ` −―_''  _ i./ミ三、iヾ、}iヽ-_ヽ__,
`ヽ-'、   ',  ヽ ヽ      r'      ヽ!、-―}トtrノニ-―、_,
 ,   ` ‐-' 、  ',  '    ,ィ       ',-ヽマ'´| i´` ̄`
  ;         `ー、ヽ '  r'  `‐     .イ、 `T`ヽヽ-'´
           家父

                   ((ちっ、ウゼェな…))

三彡イ7 l ! ゙'"んr7〃/ツ;;;;;;;ノ /;;/l;;ノ^l;;;l ll   ./⌒゙゙~     ,.-─-=、、、_     ゙ヽ、   
彡:ヲ;;;ヾ, jl f;;;;r/,-;ィ=i―'''''"^ ,ノノ ,lリ=、レ' リ  /      // ̄⌒^゙゙ヾ):::....))    ヽ   
三ヲ;; /;;l レ/;;;fr'r''" ll,,..,,,.、 ''"   Eヲイ /   .| ,、     //  ,,.===‐,、  .::::     !  
イ7;;H f;;;i /;;;;l゙″ ,ィ''^''ー',ノ: : :  : :i,: : :l'"   .|/,ミヽ、  /,!′:::|  ○ノ゙         !-y
〃リハ l;;;;;;;;;;;;;t  ´`゙゙゙゙´ : : : : : :  : ゝ-i、   .|′,==、、丶 ..:::::ヽ-‐^::      :::::   //
リソノll;;;;;;;;;iヽ;\_,; : : : : : : : :   : : : ィ′   ヽ、(  ○】i    :::....         :::::  // <
イヲ ,ノ;;;;;r、;;`ヾ''ー''": : : : : : : : .   "`: l     》 ゙─イノ=   .:::........::‐__     彡イ<| (ノ
イイミ;;く ヾ、;;;ヽ、,, : : : : : : : : : __,..,...ィ:l     |   /=、_ヽ、.. ...... ̄_,,二、ヽ)イフ ノヽYノ
゙i;;;;;ゝ、ヽゝ、`゙''''"´  : : : :、_,,ィ '''"´,ノ,l     \..::人_.ノっノ    ::::..  ^))/  |/  .)ミソ 
,l;;;;,t、_`ヽ_入      : : : : : :  ̄ ̄´ ,i′      >    丿,ィ─-、._.,,/ .:: /  彡.-‐=二
リ;;ハ、 ~´, :::::ヽ、      : : : : : : : : :l      . ヽヽ=「~ニ---─ラ~/  .:: /  _∠-‐::. ̄ 
ノ    ̄   ::::::`ヽ      : : : : : : :l         ヽヽ~ヽ-─‐彡.′  :>‐ニ   .::    
                               \ ゙‐--イ::..   /         __,,

         ―――家父は自らの「家父権」に属するもの達の生殺与奪権、

              裁判権を持ち、財産処分の権限なども家父に属した―――

537 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:15:39 ID:Ex4Zj0yw

      /    \_ィ彡'/)ノヾ 川///ィ彡三彡'彡三ミヾ}          /
         お   |ミヾリ彡({ {///////ィ彡イ三≧三彡三\.         |  金
      .   .前  .|彡三三ミヽ{ { { { リ///彡イ≧三ニ≦,三≧=‐'⌒  |  に
         売  |_彡イ ̄`ヾ《トヾ|リ/リノ/,ィ彡=<三ミヽ≦ミヽ,    |   困
         る   |三彡! 、  \ヾ川リ_/      |ミ三≧三三ミヽ  .|   っ
         わ   >,ノノ  \  `ー'¨./  ,    ミ三三彡ニミヾ|  |  た
             |彡',ィ三ヽ      〉 /  /     \彡イ三ミヾリ ∠、  し
             ノ({〈!⌒ヾミ\_」 ,′ ,/__,.イ三ミヽ   トニ三ミミ}({    \___
      \_____/ 廴} 弋辷xミ_| | ,/彡三彡'´ ̄`ヾ |辷彡'ミミ|ノ`ー'
          ({((,//{      ̄´ ヽ  レ'´.<弋t三ァオ'´  リラ./ミヾミヽ
        、_/ 》!|/ ト        .}      `  ̄´    / /!ヾ、トミ三彡'⌒
          ({ノ川 /| /´_,ノ l'¨ /_ -、 ヽ        , イノ .ト} ||ミ三≧ヽ
        ,/ィ彡' /∧ / r‐'  `(_)、..ノ   \_   /,イ}  ト巛ミ三≦三ミヽ
        |//ィ//,′ ∧. {〈__,x─-'-、     、`ヽ/)_ノ   lヾミ三三ミヾ}} ヾ!
        {{/| |,__|   ∧  `iヾニニ:.ミヽ___,リ /'´    .∨リ))ミ))ヾ川ト、_
        /7 ノ|   ∧   `ー--‐'´   //       .| ̄\‐、ノ((ミ三彡'⌒
       /.::::/   .|    ∧ /´ ̄ ̄ヽ   , イ          ト、  |::..\ミ三彡'⌒
      ./.:::::::|  |    ヽ、      / /  /            /.:::::::::\

                .||Y/ 'ii' ./ / ̄⌒ヽ ! ヽ       .ノ
               _ノ|!/ /''i||.  /: : : : : : ::||        /
                 |//リ!!i.|   , -‐‐、: :|i    / /
                 .|リ//!||   /    ヽヾヽ、_,/ / /  //  し
               ノ/!リ/ /!i、 ||  _   ゙iヽ\ii | i  //  / 
                / //リリ!⊂⌒i´ `ゝ^ゝ: : :|ヾ ! ,,_,彡=ィ''': :
               ///////,r'´゙` `~´/⌒`: : :i   !彡: :'',rヽ、:: 
              、川///''/ し'⌒つノ´~~    ノ /: : : /   い、
              ノ /彡// / r'´ ̄  .i'⌒::ー‐'  (: : : :./  ,-、ノ.
              彡彡ノノノi/ r==、 |、 `ヽ   ` : : し-''⌒´
              彡/クノ ノi |;;;;;;;;;;`ニミこ__'_,,===、_´´⌒・ヽJ
              彡彡'// ! | |;;;;;;;;;;;;;iヽ、  ̄   ,,,≧=''⌒`ヽ
              ///i,,|| .| |;;;;;;;;;;;;;;!;;;;ヽ‐--彡三彡_;;;;;;;;;;;;;;;ノ
              ///ii|J |;;;;;;;;;;;;;;;;;;/´ ̄ _   ヾ‐-'''´ノ
              `゙ヽ//ヽU|;;;;;;;;;;;;;./ /´ ̄_ `ヽ、  i ノ ,イ
                ヽ、 彡ヾ 、;;;;;;;;;;|∠イ ̄ ̄   ̄`ヽ-''´/;;;;|
                   ̄`ヽr‐-、‐‐'´     r‐‐-、   /;;;;;;;;;;

        ―――緊急時における、妻子の売買権すら有していたという―――

538 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:16:29 ID:Ex4Zj0yw
     ,_   _
   、-ー'`Y <,___          
__≦ー`___ _二z<_         例えば古代ゲルマン人的な考え方だと、
> 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<       
之′Y(ヽ三/) ))   \三/) )    基本的には「自分の身と財産を守れるだけの
..>{  ,'  |( i))),.  ,.l  ,   ゙i )))   
| !、{  |' |::::|寸T ハT7} ィ, l      武力を行使出来る人」が家父になれる。
′J゙i, ゙i ゙.|::::|●) (●)| ハ|    
   ゙i|゙i' |::::|   ,    |::/        要は成年男子。
   ゙iTィ|::::| ―   _ノ/       
    │|::::|::ニE7,:::::/         女子供や障害者みたいに十分な武力を行使できない
    └K:::゙,r'\ト:::/       
      l::::,´  ̄`Y.           人間は「家父」になれない。
      i:/     | 
                                     _ ......... {{≧x、
                               {ミx,,: ´: : : : : : |/,|:{/|
                               |/〃: : : : : : : : : `寸≧:⌒ヽ、
    自分の身は自分で守れ…           У: : :i : : : |‐< : : `寸}:\: : \
                               / : : : :トミ: :| ィチ示: : :V/| ‘,: :.:\
    なるほど、「自力救済」なわけですね。   .′: : :´|xュ、`ヽ弋うソi: : }/,|  ‘,: : : \
                              八: : : : :《Vリ    ⊂⊃彡'’   : : : : : : ヽ
                       .     / : : \: : :⊂⊃ -  イ:ヽ       |: : : : : : :.
                          / : : : : : |{ \{x≦三「:ハ::f⌒i      |: : : : : : :
                          ′: : : : : : 八 {/////}f(_}^|  |      ノ: : : : : : :
                         i: : : : : : : : : : :ヽ`寸ニ彡' /::にコ   /: : : : : : : : :.

539 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:17:07 ID:Ex4Zj0yw
                                        _   _,
                                     ___,> Y´'ー-、
                                    _>z二_ ___`ー≧__
                                    >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
                                   /        ヽ `Y′之>
    その代わり、家父は自らの家父権に        /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
                                  l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
    属している者達を守る義務があるんだけどね。  |ハ |(●) (●) / / ,/レ′
                                    `|   ヽ    「)'/|/
                                     ヽ、_  ―  _,.ィT/
                                      / Eニ::ィ -、 |
                                     /::::;/ ヽ:::/:::/'::
                                    /:::/へ ヘ/::::/:::
                                    /:::::\ ヾミ::::/|:::
                                   (;;;;/| \;;;;ノ/:::


                            从⌒゙ヽ,
                     ,; |i 、、)iリ,._,⌒ヾ, |!
                       ヽミミ川彡;';、人 l!
                      .从~彡|'光'|ミミ ,〉 k   邪ッ
                     γ゙    ハロハ/ 〈,k_ノ    ッチェリアアアァッ
                     (    ハ.,_,ノ~r
                     )'‐-‐'l   γ´⌒゙ヽ、
                  ,、-ー''(    |!〜、,il      ゝ、
                γ    |!   〈   ヽ ミ、    丿
               ゝ (     |  ノ  _,,,..、,,ゝ、 _,.イ  /
            \'´  γ゙ヽ.,_  ) ゙|! ̄    ̄~゙il γ⌒ヽ`(/
            Σ    ゝ.,__゙゙'k{  ヾ /      !、,___丿 て
                    > ゝ-ー'゙ <

                     皆を守るパパの図

540 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:18:03 ID:Ex4Zj0yw
                                         _   _,
                                       ___,> Y´'ー-、
                                      _>z二_ ___`ー≧__
   で、五体満足な男子は成人すると               >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
                                    /        ヽ `Y′之>
   家父権から離れる事になるんだけど…    .      /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
                                   l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノヘ ))
   ま、こういう世界じゃ一人で生きていくのは     (( ,ヘ, |(●) (●) / / ,/ /
                                    '、 `|   ヽ    「)'/|/ /
   非常に厳しいのは間違いない。               \ヽ、_  ―  _,.ィT/=/
                                      < l 7Eニ::ィ1    〉
                                       ゝ'イ/ヽ::::` 、 /
                                        i´ ̄ `ヽ::|
                                        j|       <
                                       /    ヽ  \
                 /77:⌒ヽ
       /7ハ ,,-‐ : : : ‐ ///: : : : : \
      ///: :´: : : : : : : : :///:ヾ: : : : : : ヽ
     //イ : : : : : i : : : : 〈〈〈: : :‘,: : : : : :ヘ   どうするんですか?
      /:′: :i: : : : :|: : : : : :`寸x: :.‘,.: : : : : :.
    ,/: :.: :.:|: : : : :ト、 : : :ヽ: : `寸x:_';. : : : : : .:  ライオンみたいに、若いオスの
     ′: : : :|: : : : :|⌒ヽ:.:.:.i: : : :`|i三}: : : : : : i
    i: :/ : : ハ: :.: :.| ィ斧ミx| : : : :.|{三} : : : : : :|  集団とか作ります?
   ノイ: : : :{x=ミ、:.:| 弋::ソ }: :/: :八jソ: : : : : : :|
   i: }|: : :.《弋::リ ヾ     ノイ:.:./彡' : : : : : : : |
   |:八: : :.:ヘ   ′     |: /  i: : : : : : : : :|
   |: : :\: :.个    -   / }/ ̄ヽ:.: : : : :.: : :.|
   |: : : :.:.'⌒|   ≧=‐く //:::::::::::_} : : : : : : : |
   |.: : : :.: : :.|  , ´ ̄ `゛ゞ≠ァ彡' |: : : : : : : :.|
   |: :. :.: : : :.|  i         〃::::::::|{.: : :.: : :.: :|

541 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:18:49 ID:Ex4Zj0yw
                                    _   _,
                                  ___,> Y´'ー-、
                                 _>z二_ ___`ー≧__
    え?ライオンってそうなの?            >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
                               /        ヽ `Y′之>
                            .   /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
                              l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
                              |ハ |(●) (●) / / ,/レ′
                                `|   ヽ    「)'/|/
                                 ヽ、_  ロ  _,.ィT/
                                 .  'f ^'il^''r'
                                  ,' l  l  { 、
                                  レ! ,ハ  '、〉
                                  `l`" `"1
         /^>》, -―‐‐<^}
       /:::::::/,≠´:::::;::::::::ヽ.      そうですよー?
.      /:::::::〃:::::::::/}::::丿ハ     
     /:::::::::i{l|:::::/ ノ/ }::::::}     ハーレムを持たない若いオスは、
      /:::::::::::瓜イ-‐ ´ ‐ ,':::::ノ     
.     /:::::::::::::|ノヘ.{、 ( フ_ノノイ      彼らで集まって狩りをするんです。
   /:::::::::::::::| /}`不´} ::::::::i      
   |::::::::::::::::/::"ゝ i Y 、:::i      いわゆる「非リア充の集い」?
   丶::::::::::丶:::」丶_∧_ノ/:::/

542 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:19:25 ID:Ex4Zj0yw

    ;,,_,,;;;;;;;;,,..;_   、     ,.__..,;_,,,;;;,,;;;;;;;;__,,___  ....;;;;;;;;;;;;;;;;;
"゙゙゙゙゙゙゙゙゙~~ ̄゛  `!i、            ̄´  ̄ .`''‐  i;;;;;;;;;;;;;;;;
 .if'=====ー゙  ::          ,.========r    ゙i;|.l;;;;;;;;;;   なんかいきなり
  .`''`-ヽ--''゙゙゙  ;;         '゙ゝヽ-ノ-‐'゙´   ;.i;;;;;;i.フ;;;;;;l′
、         ,!                   : ,、|ll/ ;;;;;;;;r" 非リア扱いされました…
、           /   ;:;:              :.゛゛:l ;;;;;;;;./
;i         i;;;;;;.;:;:;;;;;;;:                  .i;;;;;;;;;;;;;;;   死にたい…
;ゝ       ./´:::: ´;:;:;;;;;;                 ,!;;;;;;;;;;;;;;;;;i
;'!       .ヽ;;、_;.::__::::;;::              /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!
;;;|l            `;:;:;:               ,.ノ.::: :lく;;;;;;;;l゙゙′
;;;;'l、     .,,   :::::::::___   ・         ,'" ::::::  .ヽ;;;;;丶;
;;;;;;;;ヽ,    ゙゙--= ゙̄~゛`''>,,._,..,r;"      ,,l゙ ::::::::::::   i;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;i、    ヽ_ ゙̄ ̄゛_、        __r:::::::::::::::::    ヽ
;;.'ミ;;;;;;;;;:'.、    ゙゙゙゙"'''"~        ‐""::::::::::::::::::::    i
      新成人のゲルマン人B

543 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:20:05 ID:Ex4Zj0yw

                        ;∠|;;;;/.  \:::::::::::|;;;;/  |;;;;|   |;;;;;;|::::ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
                        ir‐|;;;;|ニニ 、  ヽ:::::/;;/  ./;;/ ,彡ニ !;;;;lニミ、ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;
                        |.ヽ、!;|.i'゚`ヽ》.  i.ノ/:. //::(´i´゚ ヽ!;;! ,,ノ::::\;;:l;;;;;;
    …というのは冗談にしても、   :::::::::!|''''''''"´::./l´:::::::/::::::::::::`"''''''''ヾ゙゙:::::::::u:::::/;;;;;;;
                        l:::::::::ヽ、...:::::::::::::|:::::::::::::::u::::::::::::::::.......:::::ヾ、:::::::::ノ;;;;;;;/
    一人じゃどうしようもねぇのも   l::::u::::::::::::::::::::,ノ,,;;::::::,::、::::::::::::::::::::::::::::::_,,..-彡;;::-'∧
                         l::::::::::::::::::::::::l:::::::::ヽ:::::.i:::::::::::::::::::::::::::::::::::. ̄ ̄:::::/:::::
    事実だよな…             /l::.     .::ヽ-イ''""´:::.     :::::::::::::::::i:::::::::./::::::
                        "  .!   ,,,.,.::::::::::、__,!:::::::::::::::::.....・ ,,、   J:::::::/::: :::
                          ヽ   "ヽ、;‐‐‐--=..,,___,,..-''⌒    ::/:::  .::::/
                           :ヽ   ヽ`''‐---‐'",r''       /:::::  .:::ノ
                           :::\  .:`"'''''‐-''":::::   u  /;;:   .:::/
                        ::\  ..::::;;∧ .::::::::::::::::::::::::::::::...  /;;;/ ..:::/i"""''、
                         ノ ..:::::::/;;;;;ヽ ::::::::::u::::::::::::: /;;;;/ ..:::::/  !   
                         ! ::::::::i;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、___,,.. イ";::ィ''" .:::::::,./    >
                          \ ::|;;;;;;;;;;;;;;!''‐- .、;ヽ、_;ン'"/:::::::://   / ,.-‐''
                           i |;;;;;;;;;;;;;;;;\:::::::::ヽ::....ノ:::::::/;;;;;/  / /

544 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:20:48 ID:Ex4Zj0yw

                            `i
                ``ー、          |
                   `ヽ、        |    
、              ______      ヽ     ,.. l
:;:;            ‐'ニ0  )``ヽ    i    / `|    来るかい?
:;:;:;:;,            `` ー--′    l  /   ,/
:;:;:;:;''           _ . . . . ...,r     丶 r 'i'-、_/     私の所に。
:;:;:;:;:;         ‐ ´          i  |ー'‐′
:;:;:;:;:;:,,,                   |  |丶ノ
:;:;:;:;:;:;:;:;,,              ,.-‐-、,ノ  |  l   その代わり、私が君の家父になるが?
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.             (   ノr‐ 、| ノ
、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;,..,.,.,.,.,.,.,.,.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;、_  _)
 ヽ、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ノ;
   ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;'''`ー‐、‐=ニ''''ヾ、;:;:;:;:)
    ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;,,    `ヽ` ー-冫'´;:;:;:'''
      ` ' ' ' ´ ̄ ̄` `丶、_ `ー-'′;:;:;:)
     ゲルマン人の中の有力者

                          ! 川/////// ,イ从从``ヽ、;:;:;:;::;''
                         .{ i川///ハ}}リ iリ{ili,'ミィ从从ヽ、;:'ミ
                          ! i r'⌒jヽi!  { ヾ{´く´ヽ ̄ヽ`ヽミト、ミミ三
                          {{ { _」___{!  i! ヽ `二 _     ! !ヾト、ミ三  
       あざーっす!!           Y>、(゚ソ \丶   ´(゚::ソ二ニ‐'' リ  } }}リ川 
                            j  ノ:::.                 、___ノノノノ川
                            i (⌒``            ー=彡イ彡'彡
                            ! `ヽ ^                 ‐.彡彡イ{{
                           .|  rー‐ 、    ’             .ノノ 乂
                            i   } }二>-‐ "`            ./  /乂
                            .  乂___, '´            .イ´ー''ノノノノ
                            .Y             . . :´ ノー=彡彡
                             i         . : : : ´: /       ∨
                             ゝ..__ . . . : ´: : :   /         ∨
                                 }: : : : : :     /          ∨

545 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:21:19 ID:Ex4Zj0yw
                                          _   _,
                                        ___,> Y´'ー-、
                                       _>z二_ ___`ー≧__
   とまあ、こうやって若い成年達が                 >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
                                     /        ヽ `Y′之>
   有力者の家父権に自分から属する事を           rヽ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
                                     i !7Tハ T寸寸 |  }ノ |
   【従士】という。                       r;r‐r/ | |(●) (●) / / ,/レ′
                                 〈_L (`ヽ .}`|   ヽ    「)'/|/
                                  l` ( ``/ ヽ、_  ―  _,.ィT/
                                  ヽ   l    l 7Eニ::ィ1│
                                   ヽ::::::.ヽ  . 'イ/ヽ::::`l┘
                __  _
  _,...._rzュ_,. -:z: : : : : :-.、 {//},:'´: : :`ヽ
,.イ: : : ///: : : : : : : : : : : : :.{//}: : : : : : : ヽ
: : : : :ムイ: : : : : : : : :..: : :ヽ:.:{//}: : : : : : : : :. 
: : : :/: : : : : : : :.i: : : : : : : :ヽヾ∧: : : : : : : :  
: : :/: : : i: : : : : :ト、:_:_: : : : : :.Ⅵi∧: : : : : : :    自分一人じゃ身を守れないから、
: :..′: :..:ト、: : : : | ヽ: : : : : : :.l}}ヘ/〉: : : : : : 
: : i:./i: :..:|´ヽ: : :.:、 f'笊ミx: : : lミ}/¨ヽ: : : : :   力が強い人のところに行く、
: :.j/: l:..: :{ xzュ、ーヾ:、弋:ソ i:|:..:|リ    ヽ: : :
:/: :八:.从{弋:::}        从:/      ヽ: :   って感じでしょうか?
: : : / ヾ: ヽ ´  `      /|′      丶
: : /    `ヾゝ   t フ  イ :|rt       
:../        ≧__-く  ,'イヽ        
/        __rf{ハ:{: r<: : : : /7-‐ 、    
      Y´ rf:{{:.r=く}}: : : :xf/     ヽ

546名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 20:21:35 ID:MiXevY.w
封建制は前近代じゃ一番効率がいいからなぁ、机上の理論上はw

547 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:21:48 ID:Ex4Zj0yw
         、_  _
       ィ-‐ ` Y <__     要はそういうことだわな。
   _ヾ  ̄, -‐ ´ ̄`┴<
    > Y  / 、 ,  ,l_   、\   有力者は従士を「保護」し、
  <戈、 /   l`寸寸T ハT7 } ,、l
    >ゝ{   ゝ (●) (●)ハ|   従士は有力者の為に「戦う」。
   | ヾハ ∨ゝ     ′  |
   ∨ヾヾi∨|      ̄   丿
       ヽTT、,_     _,ィ    重要なのは、これが互いの自由意志による、
        | lヽ::ニヨ7l     
        └l´:::/ヽ |`     「相互の誠実な誓約」という名誉ある事だったということ。

              ゚ | ・  | .+o    _    o。 |  *。 |
               *o ゚ |+ | ・゚ _二ー-゙ヽ/_ +・  o |*
               o○+ |  |i -= ´      ` ミ、 ゚| o ○。
              ・+     ・ l /,         ヽ ・|*゚ + |
              ゚ |i    | + / i |ー|-|i | i l . i | |!     |
              o。!    |! ゚o !|{ヽ{`━' |i iト、 l |   | *  ゚ |
                。*゚  l ・ ゚ |ソ_` "" リ!ノ /|  |o  ゚。・ ゚
               *o゚ |!   | 。 ヽ'-   ノi| {  +   *|
              。 | ・   o  ゚l  ゚+ ` イ  jハ l  *゚・ +゚ ||
               |o   |・゚ ,.‐- .._ -‐}!    ヽ!  |  ゚   |
              * ゚  l| /    、  i  }  \   o.+ | ・
               |l + ゚o i     ` -、{! /_   \  ○・ |o゚
               o○ |  | ヽ.     ヾ´    ̄  `ヽ  *。
              ・| + ゚ o }  }                ヽ O。
               O。 |  | リ、  ..:::        ..   l 。
               o+ |!*。| / `ー::::       , ヘ:::::..  | *
               |・   | ゚・ |/   /  :::... ..   /:::/ | ::..... { |
                  _|\∧∧∧MMMM∧∧∧/|_
                  >                  <
                     /    /──┐ヽ|  |ヽ  ム ヒ | |
                   \/   /  __│  | ̄| ̄ 月 ヒ | |
                    /\ / │    │/ | ノ \ ノ L_い o o
                   /     .│ .──┘       <

548 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:22:28 ID:Ex4Zj0yw

                                 _>z二_ ___`ー≧__
                                   >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
                               /        ヽ `Y′之>
    この【従士】という考え方に、         /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
                                l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
    中世初期から現れた【託身】という       |ハ |(●) (●) / / ,/レ′
                                   `|   ヽ    「)'/|/
    概念が組み合わさる。                 ヽ、_  ―  _,.ィT/
                                 / Eニ::ィ -、 |
                                 /::::;/ ヽ:::/:::/'::
                                /:::/へ ヘ/::::/:::
                                /:::::\ ヾミ::::/|:::
 {三ニ≧ュ、: : : : : :i: : : : : :i: :寸
 |ミ/⌒寸}}: : : : :.:ト、: : : :.:ト、: :ヽ
 |,/: : : ///: : :i: :/ ‘,:.:/zxi: /:}
. /: : : //∧ : : |:/xf斧j:./ ヒリj/:八   
/: : : :,{三ミ∧:.:.|{弋::リ /  、 i/: i
: : : : :トミ三心:.ゝ     _ /.:.:.:|             【託身】?
: : : : :|  `¨¨¨Y__≧   _, ′ : |
: : : : :|    /: : : : `:く : : : : : :.:|   
: : : : :|     /=≠:'⌒>- 、:.: : :.:|
: : : : :|  f´: : : : : :/     Y: : :|
: : : : :|  {! : : : : : {       |: : :.|
: : : : :|  |{ : : : : :.‘、ヽ    |: : :.|

549 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:23:09 ID:Ex4Zj0yw

     |  |    `゙` ‐--‐ '"´   │   │  
.    │ |                └、   │
.     |/    \        /.   \ |
   ∧/       l       /      `ヽ|∧
   .|rr〈 ,r-'^\   l   i   /  /^゙''‐-、  〉<ヽ 
  〈 l.ir| ` 、 ,___\  ノ │、 l /____ ,  '  /ミ 〉 
   ゙l l.l|   <_`¨_'>`゙'<  >''´<`_‐'_ノ'   l う/  
.    ゙l .l. u    / `l .l´ ` ‐---、    j、_/  
     \_    /   .| |  ̄''''ヽ ヽ  イ        …ヤ、ヤバイ、
      |`゙゙`'ヽ    .(^ l l ^)     ./j .|
      |    ト、  /丶(__) ヘ   ,イ u .|        腹が減りすぎて死ぬ…
      |    |.   , - 、_, - 、  / .|   |
.      \  〉  /´vコニコv`ヘ  〈  /         服ももうボロボロだ…
        .|Y   /r=,-,______,-r=>,  Y|
        .l \   ‐-┴┴┴_'´l ./. l     
        .l  `ヽ   ̄::::: ̄  .l/   l
        .l    ゙l       ./l   l
       ,イ    ゙l、___,,/ l   ト、     
      /ノl    l       .l   l ミ\
             ゲルマン人J

550 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:24:01 ID:Ex4Zj0yw

         ノ;;;ノ ゙'''‐- ;;;;;;;;;;;;;;;;;.. -''"ヽ;;;;i
         i;;;ノ     、     ,   ゝ;;l
        .|/ /ヽ、___i    ./_,..ノ\ i;|    私に服従すれば、
       ,'ヽ.´''こニ‐-、ヽ    /,-‐ニニ` |__
       .|.ヽ| ゝ、 ○ ).`ヽ .ノ ( ○ .ノ  rヾi   「食事」や「衣類」を与えてやろう。
       (ゝ.|.   ゙''"´   { }  `゙'''"   |) ノ
       ヽ \  ,.. - _ i i _  、_   ノ /   ただし、私の為に働いてもらうぞ?
        ト| :i´,..-‐'' ゝ(__)‐' 、..,、ヽ/|ノi
        .i ゝ人ゝ   ,..、_,..、   _ノノ / i
        |   ヽ ヾ''‐--'''‐'''ー-''" 'ノ'   |
       _,.|    ゝ、 `''‐‐‐'´ ,.ノ´    .|_
.  ,ノシ''''´ ノ  i    \     ノ    i    |`iゝ=ヘ、 ,......
/ ./     '  ノ    ヽ`゙''''''''''´ノ    ヽ  .|`|`'''' `i`ヽヽ
            ゲルマン人有力者

                        | |     |      /  / /ヽー \ |
                        | > _   \ \|// / /-、_   | | __
                        | / /  `--、_\ ////=====- \|/ \
                        | | |/フ ̄ヽ―″|   \`――-″  | /`|
    ありがてぇ…             |`l  // ̄フ / `l   `\_      ||、  |
                         ‖ lll ヽ―″/   |     \    | | /|
    何にせよ助かったぜ…      / ̄`l lll    /    / 人       /`l`l/
                        | /\\   /    |ヽ-/      | |||//
                        | l′| |  |      、-、_/ヽ、_   *�| .||/|
                        ヽ \ `|\ ヾ   /`--、_/ ̄\  > /`l
                         \_\」 \   /、_、―-″′   | /  |
                           | llll  |      / ̄`―、_/ /    |
                           | .lll\ `l ヽ―-′       /     |
                           |    `ヽ、       _  //     |
                           |      \_   _、-ゝ-″|      ト、
                           |      `l `―-′    /       | .`ヽ

551 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:25:13 ID:Ex4Zj0yw
         、_  _
       ィ-‐ ` Y <__     
   _≦―'´__ _二z<_     
    >ヾ  ̄, -‐ ´ ̄`┴<      …とまあ、経済的な援助を得る代わりに、
  <戈、 Y  /        \   
    >{ /   l, 、 ,  ,l_   、 ヽ   保護者に対して服従し、彼の為に働く。
   | ゝ{   l`寸寸T ハT7 } ,、 l  
   ∨ヾハ ∨ゝ (●) (●)|ハ|  
      ヾi∨|     ,   |´      要するに身を託すから【託身】。
       ヽT、,_  ―  _ ノ     
          | lヽ::ニヨ7l
          └l´:::/ヽ |`
                               __           _
                              /iiヘ,, ‐::----::‐.._ ///ヘ
                             ,/-:..´: : : : : : : : : : :::///_. ヾ\
                            /::/: : : : : : : : : : : : ///|: : ヽ//
    えっと…                  /// : : : ヘ : : i : : : :\ヾヽ|:: : ::×
                           / /: : : :/ ヽ: ::|ヽ : :: : `,_ヽ',: : : : :ヽ
    奴隷とは違うんですか?         /{: : : / ⌒ ヽ:i⌒\`: ::|::::i ',: : : : : ヽ
                           /: :!: : /イ○     ○ :i::::|:ヘ: : :::::: : : : ヽ
                          /: : :.!:./:::|  ´      |:::|∠|ヽ::: : : : : : :ヽ
                         /: : : :|V |:::ト,  O    .イ: |≦- ',: : : : : : : :ヽ
                         /: : : : ,'  ヽ|  >-、-t ´ |::/|⌒!  ',: : : : : : : : `、
                        /: : : : ,'    /::::::「ii | |// i  i   ',: : : : : : : : ::`、
                       /: : : : : i     ./:::}:::::| ii |´\ /i01.i   ',: : : : : : : : : :`、

552 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:26:09 ID:Ex4Zj0yw
                                       _   _,
                                     ___,> Y´'ー-、
                                    _>z二_ ___`ー≧__
    違う。あくまで自由身分の状態で、            >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
                                  /        ヽ `Y′之>
    相手の経済保護下に入る。             /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
                                 l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
                                 |ハ |(●) (●) / / ,/レ′
    だからこそ、【託身】と【従士】は            `|   ヽ    「)'/|/
                                    ヽ、_  ―  _,.ィT/
    結びついたわけだ。                      l 7Eニ::ィ1│
                                     └l´::::/ヽト
                                      |::::|´  ̄`i
                                      |::::|     |j

553 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:27:03 ID:Ex4Zj0yw

              ,,,,;;;;;;;:- = 、
            /      tヽ
           /i , - 、 ,-'",:へヾ
           l;j ,,r ニー、 ( f。ヲ ゙i    君にあの土地を貸し与えよう。
            ゙i, f''。ソ ', ヾ゙~  i^i
            r'i't`゙゙´'r',___,2  、.Y,   その代わり、私に対して忠誠を誓いたまえ。
           t_fi, l ,r ''ノ,.=''ゞr'' ,ハ
             `i,ヾーヾニニニジ fヽ. ゙i,  私が戦う時は、君も私の為に戦うのだよ。
            ,.,r''"`ヽ、_,,,,.,.,.,ノ ヽ ヒー-、
          ハ、,,__  ゙ヽ   ヽ、  i  `ヽ ゙iー――-- 、
       ,.r''"~t__  `ヽ,.,.r‐=''ヽ ヽ、ノ  ,rヲ l       `ヽ、
     ,r''"    ``ヽ,.,」´ヽ、'''('´ー--、,,.f='" ノ     (ヽ ヽ `ヽ、
     /        ,j ヽ、 ) j゙゙´i''フ_,,., ィ       `ヾ、i, 、 `ヽ、
    ,/        ( ヽ、゙Y  ノ`~             ヾ、)   ヽ
   /         i`ヽ,,ノ`",r/´                 ヽ    i
   (         ,/、ミー-- '"/                   ゙i,     l
   ヽ   ,,.,ィ''"^ー/  >-- '/                    ゙i  _ヽ,
    ) _/  ,.r''"´ /ノ  /                     ├''" `゙t
    l f ゙i /   ,,/   l i, /  ,..、                l     ヽ

  / l  A、リ / l /,〉 .レ|  ,r‐'_,ニニ| lニ=ァ .}  /    |
  /!    リ\ <  // (_|.リ l /./´ `ー-‐リ/´ / /ヽ   |    
../ .l ト、.ヽr'彡r,\′ 〃 /イ `ー― ''7´ __ノイ   }    l    
..l  ヽト `ー Y  `ー ,}! /  ′     ノ       /   ,/ヽ
ヾ、  ヽ、 ,ノ`ー‐'´ i                 /  ,/ ノ  有難うございますッッ!!
 `    .7 i.   ノ三           ー==彡 '´  /_/
    _ノ,ィ/ l. i´  `ヽ                /´    この名誉、ありがたく
   ̄ ̄ / , l ゝ-、 '´'                    /
     .l ./ .l   (_ノ   _____、          /   受けさせて頂きますッ!!
      l/l. ∧  (` t‐'´ ,、_,.-‐' ̄´ i           /  
      | / 〉,  `V` ̄      /j          /
     ー―'' ´ ヽ  l.  _,.. ェ>'´        //   
           ヽ iゝ┴‐''´ /       /´ ,'    
            ヽ ゝ--‐‐'       ,/    .i    /
             ヽ         /     l  //
              ヽ       /       l / /
                  ヽ、__,,. <´ ̄ ̄丁`i 、 |'

554名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 20:27:41 ID:zYe0I4TE
ほうほう
封建制の中身って意外と知られてないからためになるのう

555名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 20:27:41 ID:jOams6gw
ようするにサラリーマン?

556 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:28:01 ID:Ex4Zj0yw

                    ―――要するにこういうこと―――


                           いいか、みんな

                           (゚д゚ )
                           (| y |)


            「経済的援助」と「名誉の臣従」は別々の原点を持つが。

                           【経】 ( ゚д゚) 【誉】
                            \/| y |\/


               二つ合わさって「威信ある、恩給地の貸与」になる。

                             ( ゚д゚) 【恩給】
                             (\/\/







           ちなみにイールとはウナギのことだ。かばやきにするとうまいぞ。

                           ( ゚д゚ )
                           (| y |)

557 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:28:45 ID:Ex4Zj0yw
                                         _   _,
                                       ___,> Y´'ー-、
    経済的援助、すなわち物質を媒介とした         _>z二_ ___`ー≧__
                                      >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
    保護と勤務の「名誉ある誠実な契約」。         /        ヽ `Y′之>
                              (⌒'Z   /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }< r-^)
    これが封建制を構成する二本柱の一つ、  ',  '(   l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ /::::/
                               \:::\ |ハ |(●) (●) / / ,/レ′:/
    「封土(レーエン)制」。               .\:::\ `|   ヽ    「)'/|//::,.イ
                                   ヽ:::ヽヽ、_  ―  _,.ィT::::::/
                                    ヘ:::`l 7Eニ::ィ1::|::::::/
    【託身】の経済要素と、【従士】の名誉要素が       `ヽ:::'イ/ヽ::::'::::::/
                                       ` i´ ̄ `ヽ:::|
    融合した制度。                          j|      Y
                                      /    ヽ  \

                  rェュ、
                  _ ...... _  {三心、,. -:-.、
     rェェz  ,,: :´: : : : : : `:ヾミ三心、: : :∧ 
    , ‐:.{三}}ヘ,: : : : : : : : : : : : : : : `寸三}: : : :∧ 
   ,: : : {三}j/: : :.{: : : :ヽ : : : : : ヽ: : :`寸}: : : :.:∧  なんだか封建制っぽくなってきました!
   i: : : {三}′: : :ト、: : : :ヽ >‐ ミ‘,: : ∨ : : : : ∧   
   |: : : {ニ;': :i: : :,' __ヽト ≧,ィ斧ミ、!: : : :i : : : : : :∧
   |: : : `:.i: :.|: :l:i´        弋::ソ '|:! : : |.: : : : : : :∧  
   |: : : : :.|:!.:.:.:从 x≠‐  、    从{: : !|: : : : : : : ∧   
   |: : : : :从: : : :ヘ″   _   ノ  / !:.:.八: : : : : : : :∧  
   |: : : : : : :.ヽ: : :.:ヽ       イ:.厶イ  V: : : : : : :.∧  
   |: : : : : : : :.i `ヽ: {:.≧ 、‐ - ' /ヽ_   __V: : : : : : : :
   |.: : : : : : : :|   ヾ   f: ーァ_〈: : :}}:.Y´  ヽ: : : : : : :   
   |: : : : : : : :.|    _/{{:.:/{  ト、:.}}:.‘,   i : : : : : :

558 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:30:10 ID:Ex4Zj0yw
                /77:⌒ヽ
      /7ハ ,,-‐ : : : ‐ ///: : : : : \
      ///: :´: : : : : : : : :///:ヾ: : : : : : ヽ     あ、でも「経済的援助」って言いますけど、
    //イ : : : : : i : : : : 〈〈〈: : :‘,: : : : : :ヘ
    /:′: :i: : : : :|: : : : : :`寸x: :.‘,.: : : : : :.     土地以外を媒介とした契約関係って
   ,/: :.: :.:|: : : : :ト、 : : :ヽ: : `寸x:_';. : : : : : .:
    ′: : : :|: : : : :|⌒ヽ:.:.:.i: : : :`|i三}: : : : : : i    無かったんですか?
   i: :/ : : ハ: :.: :.| ィ斧ミx| : : : :.|{三} : : : : : :|
  ノイ: : : :{x=ミ、:.:| 弋::ソ }: :/: :八jソ: : : : : : :|
  i: }|: : :.《弋::リ ヾ     ノイ:.:./彡' : : : : : : : |   いわゆるお給料的なものを払って…
  |:八: : :.:ヘ   ′     |: /  i: : : : : : : : :|
  |: : :\: :.个    -   / }/ ̄ヽ:.: : : : :.: : :.|   とか
  |: : : :.:.'⌒|   ≧=‐く //:::::::::::_} : : : : : : : |
                                       _   _,
                                     ___,> Y´'ー-、
    あるにはあった。                       _>z二_ ___`ー≧__
                                    >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
    例えば、ドイツ方面では「ミニステリアーレス」と  /        ヽ `Y′之>
                                .   /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
    呼ばれる「非自由身分の騎士」、           l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
                                 |ハ |(●) (●) / / ,/レ′
    要は土地を持たない騎士が存在した。        `|   ヽ    「)'/|/
                                    ヽ、_  ―  _,.ィT/
                                      l 7Eニ::ィ1│
    ただまあ、今回はそこまで踏み込まないよ。       └l´::::/ヽト
                                      |::::|´  ̄`i
                                      |::::|     |j

559 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:31:10 ID:Ex4Zj0yw

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                     2.領主と農民の支配隷属関係
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ,_   _
    、-ー'`Y <,___
 __≦ー`___ _二z<_
 > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<      お次はこいつ。
<之′Y´/        \
  >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i    ぶっちゃけた話、領主が農民を支配して、
 | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l
 ′J゙i, ゙i ゙i::(●) (●∩/ノ    そこから色んな税を巻き上げるというもの。
    ゙i|゙i'(1    ,   〈 γ, ,〉   
    ゙iTィ.,_   ―    ゝ`,ィ    
     │「ィ::ニE7 l /::::/     高校世界史だと、なぜか十分の一税が
     └l´::::,r'\ト:::/::::/
       |::::|´  ̄`i::'::::/      特筆されてた記憶がある。
       |::::|     |--'
                                __           _
                               /iiヘ,, ‐::----::‐.._ ///ヘ
                              ,/-:..´: : : : : : : : : : :::///_. ヾ\
                            /::/: : : : : : : : : : : : ///|: : ヽ//
   これもまた中世らしいような。       /// : : : ヘ : : i : : : :\ヾヽ|:: : ::×
                           / /: : : :/ ヽ: ::|ヽ : :: : `,_ヽ',: : : : :ヽ
   農奴とかですよね?             /{: : :´/ 丿 ヽi ヽ\`: ::|::::i ',: : : : : ヽ
                           /: :!: : /イ==  == i::::|:ヘ: : :::::: : : : ヽ
                           /: : :.!:./:::|  ′    u |:::|∠|ヽ::: : : : : : :ヽ
                          /: : : :|V |:::ト,  丶フ  .イ: |≦-,__',: : : : : : : :ヽ
                         /: : : : ,'  ヽ|  >-、-t ´ |::/|´:⌒:`',: : : : : : : : `、
                        /: : : : ,'    /::::::「ii | |// i⌒i>::',: : : : : : : : ::`、
                        /: : : : : i     ./:::}:::::| ii |´\ /i01.i:::::::',: : : : : : : : : :`、

560 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:32:46 ID:Ex4Zj0yw
                                        _   _,
                                     ___,> Y´'ー-、
   そだね。                            _>z二_ ___`ー≧__
                                    >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
   「土地に縛り付けられた農奴」と、            /        ヽ `Y′之>
                               .   /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
   「領主」の関係。                     l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
                                  |ハ |(●) (●) / / ,/レ′
                                    `|   ヽ    「)'/|/
   ここにも「自力救済」の原理が存在する。         ヽ、_  ―  _,.ィT/
                                      / Eニ::ィ -、 |
                                     /::::;/ ヽ:::/:::/'::
                                    /:::/へ ヘ/::::/:::
                                    /:::::\ ヾミ::::/|:::
                                   (;;;;/| \;;;;ノ/:::

561 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:33:35 ID:Ex4Zj0yw

    /. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 〃: : : : : : :: : : : : : ヽ
    ``ヽ. : : : : : : : : : : : : : : /〃: : : : :: :/:/: : : : :ト、|
     /. : : : : : :/ : : ::/:/  /: : : :/.://.:.:.:.:.:.:.:.| !
      /. : /: : : :/: : /:/   /: : /  /ハ.:.:.:.:.:.:.:.:.|
    /.:.:.:/.:.:.:.:./.:.イ ー--- /:./   /イハ.:.:.:.ハ.:.l
  /.:.:.:/.:.:.:.:./.:.:.:.:l  ┯┯z=    ┏┯ .:.:./  V  いやさ。もし仮に領主の支配から
    ̄/.:.:.:.:./.:.:.:.:. |   Lりノ     りノ レ'.
    //.:.:.::/⌒ヽ::| u         ,    |      逃れて自由になっても、世の中には
     /.::ハヽ ___         _ ,      ノ
   ,r─……┴‐- 、      「 __ノ   /       ヒャッハーする奴らが多すぎんのよ。
  !: : : : : : : : : : : : :\ 、       /
  !: : : : : : : : : : : : : : :.\` ー r‐く.     「やる夫が獅子心王になるようです」スレでも
  ノ. : : : : : : : : : : : : : : : : .\ _」: : : l
 /. :,. -─- 、: : : : : : : : : : : : 7: __」     色々語られてるけどさ…
 レ'´      \: : : : : : : : :/´: : : ∧
/            \: : : : : !: : : /ヾ \
/ ̄ ̄ ̄`ヽ     \: : : !: /  l   ヽ
: : : : : : : : : : : \      \: 」: ,'   l    `ヽ
          農民S

::::::::::/:::::::://, 、"´      /:::::::/::::
::, -/:::::/,.--、 `、      /::::/::::::::::  盗賊が湧いたり騎士が略奪に来たり、
' l.lイ○(   )  ゝ-     // //::::::::
、      `ー'     ー--- - /:::::::::::  しかもあいつら、「フェーデ(※)」とか言って
::ヽ!       ::::..   , -‐、 / l:::/::::::::
`ヽ、__    __ `  (   )  l:/:::::::::  戦争で争いの白黒をつけようとするんだぜ!?
: : : : : : ` ´-、∨    `-○ /:/:::::::/
: : : : : : : : : : : :`ヽ、    ,.くノ/!::::/   巻き込まれるこっちはたまったもんじゃない!
: : : : : : : : : : : : : : :.`ヽ_ノ l///:/

            ※フェーデ…組織的な復讐、決闘。自力救済の典型例だネ!

562 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:34:37 ID:Ex4Zj0yw

 /       .:.l         .:、.:.:.:.    .:.l.:、.:.:..   l
 |   ..:.:| |  .:.:ヽ.:.:       .:.: \.:.:.:.  .:.|.:.:ヽ.:.:   |
 |   .:..:| | .:.:.:|∧.:.:.:.:.:.:.:.:.    .:.:.:.. lヽ.:.:. .:.:ト、.:.:.:.|   |     だ・か・ら、
 |   .:.:.| | .:.:.:.:|  ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. .:lヽ ! ヽ.:.:/ |∧.:.:|   |
 |   .:.:.| X .:.:|    `ヽ.:.:.、.:.:.:. .:.|.;ノ|  |,厶/-ーl'/ ,. -─-   私が保護してあげるって
 |   .:.丁7゙'\_\    \:!.:.:.:.:/ _, -ー'/__     |/    
 |   .:.ト,!  _`二≧ュー'゙ } X≦弋:: ̄:::ノ ̄/         言ってんのよ。
. ∧   ∧´ ̄ヽ:::::::::ノ  ノ/    ゝ一'   |  /     
/ ∧   }.   ` ̄                 | ,'   /   
  .:.ヽ   ヽ                     | |   !       その代わり、ちゃんと税を
  .:.:.∧   ヽ,                 / |  l  /
 .:.:.:.ノ ヽ   ヽ               /   }.   !-ー'     収めなさいよね。
.:.:.:.rー'::`:ト、   \     r一一っ   /ゝ一'∧  |   
.:.:/:::::::::::::| ヽ  .:.:>- 、  ̄    イ {.:.  / |´ `ト- 、_   あと、賦役(※)。
:/::::::::::::::/    .:.:.∧   弋 ー-ー ゙/  !.:.:.:.. ヽ ゝー゙   
               領主L

         /.:| z -――z___
        /∠.:.:.:.:.:.:.:. : : : :.:.:.:.:/   
       /.:._:フ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:<
       l/ \:::.:.\.:.:.:.\.:.:.:.:__>  
       l z\ _メ`ーl-.::_\.::.:\     デレの無いツンに絶望した!
       }⊂⊃ ⊂⊃ V::::::::::::::::::::__> 
      / ミ    彡  lヘ:| ):::::::::>     …まあ、こうでもしないとまともに農業なんか
      ヽ、 、 -―っ ムニイ.:.:.__>
      r=>┬ェ―=-―-く⌒        出来ないのも事実なんだよなぁ。
      ト、`ry'´_.:.:.:.:.:.:.:./
      人___||__,. -―‐く:)
    / 〃〃‖      >、
   /l.  〃〃 ||     /: : ',
  / :| 〃 ff.  |l     /: : : : :|
  /: : l__.||___l| /: : : : : :|

            ※賦役…決められた期日だけ労働する、という形の税。

563 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:35:40 ID:Ex4Zj0yw
                                          _   _,
                                       ___,> Y´'ー-、
                                      _>z二_ ___`ー≧__
   こうして領主は、「農民がセットになった土地」        >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
                                     /        ヽ `Y′之>
   を「荘園」として所有することになる。     .      /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
                                    l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノヘ ))
   封建制二本柱のもう一方である「荘園制」      (( ,ヘ, |(●) (●) / / ,/ /
                                    '、 `|   ヽ    「)'/|/ /
   がここに生まれたわけ。                   \ヽ、_  ―  _,.ィT/=/
                                      < l 7Eニ::ィ1    〉
                                       ゝ'イ/ヽ::::` 、 /
   農民は、領主に服属する事を要求されたわけだわ。       i´ ̄ `ヽ::|
                                        j|       <
                                       /    ヽ  \
 , -   ..┐,. : '´: : : : : : : : : : : `: :.、
..: : : :.`:、! ll| : : : : : : : : : '.; : : : :ヽ: : : ヽ,._   -、
/: :, ': : : :|l ll! : /: : ; : : :, : :'; : : : ヾ: : : : :}ll~ll|.: : `
: :/: : :./ィ!l ll!: ;': : l : : : |: : :.'; : : : :.ヽ: :、:..|ll. ll! : : : :   えっと…
:/: : :./: :l!l /:/: :/l i.: : :|: : : l :.'; : : : '; :.';..|ll. ll!: : : :
i: : : /:: : ノ": L_/_.|ハ: :.:.|: : : :: :.ハ: : : :'; : ';!ll ll|:l: : : :   一つ聞いて良いですか?
|: : /: :/'::; : :: /  「寸、:'; : :‐-:⊥l__: : l :////∧',: :
|: / : ,'' ;' :i : 」,,,,,__ ゙uヽl : : :,'リ '; : : l }'〆   ∧ヽ
|/: : :i」 l ,| :::l ヒ'::::リ`  リt‐、-x_.} : :l :|      ∧
: : : : |.| ∨|::!` ¨¨      ヒ'_::ゾ | : ;':..|      ヽ
、: : :|ヽ/ ヽjヽ """  '   xxx /: ;' : '|       
:ヽ: : !´   _,,.t'> ___cっ,,__,,....〃/| ::/        
: : :ヽ:|  i´ {{:.:/  /=〈 /7〉}ト、 .ノ'゙

564 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:37:15 ID:Ex4Zj0yw
       ,_   _
     、-ー'`Y <,___
  __≦ー`___ _二z<_
  > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<
 <之′Y´/        \       いいよ。
   >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i
  | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l       なあに?
  ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|
     ゙i|゙i'(1    ,    |
     ゙iTィ.,_   ―   _ノ
      │「ィ::∩ ノ ⊃
      /´:,r/:ヽ__ノ
     (::::::V::::::/ `i:i
      \:::/-‐::::::/
                                __           _
                               /iiヘ,, ‐::----::‐.._ ///ヘ
                              ,/-:..´: : : : : : : : : : :::///_. ヾ\
     ぶっちゃけ、農奴と奴隷は       /::/: : : : : : : : : : : : ///|: : ヽ//
                            /// : : : ヘ : : i : : : :\ヾヽ|:: : ::×
     何が違うんですか?          / /: : : :/ ヽ: ::|ヽ : :: : `,_ヽ',: : : : :ヽ
                            /{: : :´/ 丿 ヽi ヽ\`: ::|::::i ',: : : : : ヽ
                           /: :!: : /イ○     ○ i::::|:ヘ: : :::::: : : : ヽ
                           /: : :.!:./:::|  ′    u |:::|∠|ヽ::: : : : : : :ヽ
                          /: : : :|V |:::ト,  丶フ  .イ: |≦-,__',: : : : : : : :ヽ
                         /: : : : ,'  ヽ|  >-、-t ´ |::/|´:⌒:`',: : : : : : : : `、
                         /: : : : ,'    /::::::「ii | |// i⌒i>::',: : : : : : : : ::`、

565 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:38:05 ID:Ex4Zj0yw

                                    ,.<7        _,ィ
    ま、苔の一念というかなんというかね、        〈:::::;'イ⌒二二ニ二ノ_
                                 / ̄`::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ
    俺たち、土地に対する強い保有権は       /イア:::::::::::::/.::::::::::::::::::::、:::\:_'.,
                                 .l}、‐‐-;-/:-.:-:-.l-‐ T: ̄ヽ,..ィ、:\
    持ってるんだわ。                  トr―-}-ハ-.--_:ハ‐<::´::l:::l:::i:ハ`ー`
                                 从:::::::-/¨.Vト、 ::l`ヽ:ト;:::::ハリハ!:;:l
                                〈__〉VN┌┬'l 乂:|r‐┬';::l:::l::::::::ト|
    要は、「土地から離れられない代わりに     V∧Ⅵ  ̄     ̄  Ⅵ'lハ;:::l|
                                 〈∧ !          __ノハリ
    領主が勝手に土地から引き離す事も        .V〉>.  △   ..ィl;ィ≠ニ}‐ミ、
                                   ∨〉:::/≧=≦iィ三三/:.:.:.ハ_
    出来ない」わけ。                      〉ilィ_Yミ三l{{三ニ彡':.:.,ィ' ̄ ̄ヽ
                                  _,〈// }>、::::Y}:::::::_;:<   ,ィ´¨ハ
    腐っても「自由身分」なのよ、俺たち。      〈_Уハ  V//∧.}}. :||  .:i  /.:.:.:.:.:.:.l
                                   ̄|:∧ Ⅳ'/∧}} .||  ::|.l/.:.:.:.:.:.:.:.:|

  -ー ''´   ̄ ̄ ̄ ー- 、
/              \
                 \     
                \     \     あんたら、生意気にも裁判を受ける
     ..:.l:   `、.      ヽ   ヽヘ  
  :.:.i :.:.:l:..   \:.  ヽ  \:.:.....',:ハ    権利も訴える権利も持ってるでしょ。
 .:ハ:.{:. :.:.:.!{:.:..  ヽ丶/:l:.:. :.:.ハ:.:. | l|
`:/、!_|ヽ:.. |:.ヽ:.:.:...、_}イヽ:.:|:.:.:. :.:.l:.}:.: j リ  
:.:{ j:.厂ヽ:トヘハ:.:.:.:.辻≠テミ-:.:.:从:./     農民の癖に生意気なのよ。
 ァ行テ气F`  ノ:/ チ乏/ //.:l/´
   r'乏:_j       ̄  イ:.:{:.{
.  ´        、      {:.:ヽ`
:ヽ               八:. \
:.:.:.\         ' `   /:.:.:.:.:.:.: ヽ

566 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:38:50 ID:Ex4Zj0yw

  __ ///: :.: : :.:/|: : :i: : : : : :.:|: : : : : : : :.V∧:'⌒ヽ
 /: :/// : : : : ;' |: : :|: : : : : :.:ト、:: : : : : : : V∧ : : :
./: :.{//!.:.: : : :.′ !.:.:.:|: :.: : : : :| ヽ: : : : : : :}//}: : :
′:.:{//}: : : : :i  、:.:.:ト、: :.: : :.:|__ヽ: : : : :.:}//}: : :
: : :.:{//} : : : i:|´ ̄ ヽ:! ヽ: : :.:|   `Y: : : :.}//}: : :   領主のLさん、
:.: : :{//}.:.: :.:从y'斧ミx   ヽ: |イ斧ミx!: : : :八:´: : :
: : :.:`¨´:Y^j/:.{ 弋::ソ    ヾ弋::ソ |: : :/ : : : : : :   ちょっとくらいデレてあげたらどうです?
: : : : : : :.ト、ヾ:.|  ,,,,,,,    :!   ,,,,, 厶イ: : : : : : : :
: : : : : : :.| `¨:.         _ ι/ |.: : : : : : : :
: : : : : : :.|   丶    ー=ニ ´ ' /   !: : : : : : : :
.: : : : : : :|       >   __  イ     !: : : : : : : :
: : : : : : :.|        r‐┤     :|;‐‐、   、.: : : : : : :
.: : : : : : :|        |: :` ーt_r‐ ´: : :.}   ヽ: : : : : :
: : : : : : :.|  ,,: :´:.:|: : : :j.}__{{: : : : /`: :ーtr - 、

                    | 
                    |         だ   が   断   る
             ____   .|                 ミ /〉__人__
         / ̄      `  、 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  // )  ( ピシッ ̄ ̄ ̄ ̄
       ,. ‐'            ` ー-、     人_     ミ//  `V´
      /  / /    /   i       \   `Y´      //
     /  / /  / /    |   \  ',   _!_        //
     |  |  T ´厂 「`メ / i_」_    i   |    !       /,イ  _!_
人    |  |  |r坏テミリiイ/ / 「ノ `メ、  | | |          _///   !
'Y´   |  |  | トr:::リ  ∨ rテi{∨/  / |/リ       ///,イ
.    /  ∧ ハ ゝ‐'    ハr:リイ/__ノ/        ノ//.ノリ  _!_
 * /  / .∧  ヽ    __ ' `'´ ハ   \      {〈/レレヘ}   !
 __/  / / ∧   ', {  ノ   .ハ \   \      | / ` /
´    / /⌒マi   ',.    _. ィ  \ \  \    |` ー-く   *
     __/::::::::::::i i  i` f´、::>'⌒::<ヽ ヽ   ヽ rへ _/
-‐  /::::::::::::::::::::ノ  i   |.>r‐r|:::::レ-―┴'  ____,ノ |     〉 *
.  /:::,. ―‐' ´ -‐ ''   |::\女|::/     ,<  (  |     |__
/ {:::::|  /´  ,. -―::く::\ Ⅴ::|     {:::::::>、`ー|     |、  \
  /:::::ハ  i.  (::::::―:::―::‐- !::∧     \:::::―`ー|ノ|从   |__ヽ  \

567 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:39:36 ID:Ex4Zj0yw
                           、
                        /_ \
                トミ   _/ '.:::ハ V|
                | 0`´     、:ツ   |    では、私が土地を買い取りましょう。
            . .-‐'´|_ . . -‐==ニ二`ヾ|
             /: : -‐. : : : : : : :/. : : : : : : : `‐-ミ
          /.:´           /. : : : : : : .ヽ : : : : : .\    あら?農民のSさんも
       / i : /: :./: : /:/⌒ : / : : : : : :} : : : : : : ノハ
      /. : : :lイ : : : {: : ,' |:/ { : / : : : : ノ_∧: :     ヘ   着いてくるようですが…
     / : : : : : : { : :l 八: :l斗=ミ i{: : : /_/ `ヽ ノ . : : : i|
  ,. ' : : : /. : : : 人八: : :Nんイ} 八.:i'( ⌒刈/|: : : : : :リ
  ': : : : :/ : : :/ : : l: : :ゝ:ゝ{i::::rリ   ヽ んハ }} ノイ: : :ハ/  仕方ありませんね、
  l/{ : / : : :/ : : : |: : : : : :`ヽ`.:.::::::.:..  {:::rリ //厶イ
    八i : : : ': : : : 人: : : : : : .\ __  ′`ヾ ん: : ∧     農民を土地から切り離す事は
      |: 〃{: : :{ : : : .\: : :、: : : ∨ `>   ,' : | :/: :i
..    人i{ 人: : :、 : : }: ト、 : > '"⌒ヽ  .イ: :N/: : :|     できませんし♪
       /`ヽ{\ ;ハノ.:::´.::::::::::::::::::::::「 : :从:l : : i:リ
       \:::::::::::::::::://.:::::::::::::::::::::::::|人人ハ : : リ
..          ヽ:::::::/.::::::::::::::::::::::::::::::::::〉     l:/
              領主A
                         __ . -―-、____
                         ア          `ヽ_
                        //    / (/^     \
                .           | |  / /|     ヽ   \ 丶ヽ
                .           レ|l ∧\_l∧  , |ヽ _│  l l
     こんの雌猫がぁ!!       ∧ :|{/迄rトハ 、j斗泛ト/|  l |
                       ノ :|ヽ| 戈ソ ノノ 弋ソ_ 彳 │ |
     あの農民Sは   .      /  リ j/// ' //// /  / 八
                .      / //  {   r〜‐ '⌒ヽ u/  ∧  ヽ、 _
     私のものよ!      /  ./ /   \. `ー─ ---' /  / ヽ      \
                  (_  ヽ〈    ∨>,、_   -r<'  /   ヾ      }
                    )  ハ    マ{ xヘ/ ̄/  {\__   }     /
                   /  ん-ヘ   ヽ//⌒ヽ,/    ∨:::::} ノ   /
                 /    {::::::::: 〉   ∧    /{.     \:::\   {
                /     }:::::/   /:::::\-/:::ヽ       \〈     ̄ `ヽ、

568 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:40:23 ID:Ex4Zj0yw
         _   _,
      ___,> Y´'ー-、    はいはいツンデレツンデレ。
    _>z二_ ___`ー≧__      
    >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <  要は農奴って「土地」と「人間」がパッケージ化されてんの。
   /        ヽ `Y′之>
 /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<       ま、こういった荘園の所有という形での、
 l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |   
 |ハ | (●) (●)/ / ,/レ′      「領主と農民の支配隷属関係」は、
   `|    し   「)'/|/      
    ヽ、_ 'ー=-' .ィT/            土地貸与を媒介とした契約関係である
      l 7Eニ::ィ1│       
      'イ/ヽ::::`l┘           封土制の成立にも不可欠なわけだ。
       i´ ̄ `|::::|
                               __ ///: :.: : :.:/|: : :i: : : : : :.:|: : : : : : : :.V∧
                              /: :/// : : : : ;' |: : :|: : : : : :.:ト、:: : : : : : : V∧
                             ./: :.{//!.:.: : : :.′ !.:.:.:|: :.: : : : :| ヽ: : : : : : :}/
                             ′:.:{//}: : : : :i  、:.:.:ト、: :.: : :.:|__ヽ: : : : :.:}/
   ツンデレなんですか、あれ?           : : :.:{//} : : : i:|´ ̄ ヽ:! ヽ: : :.:|   `Y: : : :.}/
                             :.: : :{//}.:.: :.:从y'斧ミx   ヽ: |イ斧ミx!: : : :八
                             : : :.:`¨´:Y^j/:.{ 弋::ソ    ヾ弋::ソ |: : :/ : :
   …確かに、「経済的な援助」ですから、   : : : : : : :.ト、ヾ:.|  ,,,,,,,    :!   ,,,,, 厶イ: : : :
                             : : : : : : :.| `¨:.         _ ι/ |.: : : :
   ただ単に土地があっても意味無い、    : : : : : : :.|   丶    ー=ニ ´ ' /   !: : :
                             .: : : : : : :|       >   __  イ     !: : : :
   というのはわかりますけど。         : : : : : : :.|        r‐┤     :|;‐‐、   、.: : :
                             .: : : : : : :|        |: :` ーt_r‐ ´: : :.}   ヽ: :
                             : : : : : : :.|  ,,: :´:.:|: : : :j.}__{{: : : : /`: :ーtr

569名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 20:40:29 ID:BfVgfFHw
農奴は無意味に殺されても文句いえないってジル・ドレの話で書かれていたけど
ほんまかな?

570 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:41:18 ID:Ex4Zj0yw

               ,_   _
          、-ー'`Y <,___      結局の所、「自力救済」の世界を生きるためには
    r-、 __≦ー`___ _二z<_
   /て ) > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<    「契約」にしろ「隷属」にしろ、何らかの形で
  ( _ノ  <之′Y´/        \
   ゝ、 〈 >{  ,' | 、 , ,.  ,.l  ,   ゙i  「保護と服従」という関係の中に所属するしか
  ./ ハ::::ヽ|.!.、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l
  /〃 ヘ::::ヽJ゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|   ないのよね。でないとカモられる。
  i !   \::::::゙i|゙i'(1 ,,,   ,  ,,, |
  丶丶   _ >゙iTィ.,_   ―   _ノ
     ゝ'´-::、_::::::y-、::::::/ヽ7:::::::\    その為には、得た土地を有力者に献上し、
   〈::::::::::::::::: ̄  う ´  ̄ ̄`i、::::::ヽ
     `ー― ¬、__ノ      j >:::::/   有力者が改めて封土として与えることで
          /      r'^ヽ'´:::/
         ,′     `く__ノ       契約を結ぶ、というようなことも行われた。



                .∧__,,∧                Λ王Λドウモ
               (´・ω・`) アゲマス!          (´・ω・`)  
                (つ土地と)               ( _ )   
                `u―u´                 U U    
                         ↓
                         ↓
                                       ∧王∧  ヨキニハカラヘ
        ∧_∧ ガンバリマス!                  ⊂(・ω・`)つ-、
        ( ・ω・)=つ≡つ                   ///  /_/ |
        (っ ≡つ=つ  (俺があげたんだけどな)   L /⊂ヽノL|/|
        /   ) ババババ                  / ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄/|
        ( / ̄∪                     /______/ ||
       ( 土地 )                     ||―――――-|

571 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:42:15 ID:Ex4Zj0yw

       ,_   _
     、-ー'`Y <,___        「封土」と「荘園」。
  __≦ー`___ _二z<_
  > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<       この二つを結びつける決定的な要素は、
 <之′Y´/        \
   >{  ,' | 、 , ,.  ,.l  ,   ゙i    「相互の利益のための、保護と服従」
  | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l
  ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|    という要素。
     ゙i|゙i'(1    ' /,〉.|
     ゙iTィ.,_   /´ ./ノ
      │「ィ:/,二ニソ
      └l´:/  ,-― 、}
       /::ィ   ノーヘJ

                   _   _,        ,.へ
  ___           ___,> Y´'ー-、      ム  .i
 「 ヒ_i〉         _>z二_ ___`ー≧__   ゝ...〈  こういった、「実利を媒介とした
 ト ノ         >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <    i:::::l
 i::::::{        /        ヽ `Y′之>   |::::ヽ  保護と服従の関係」が、「あらゆる
 i::::::::i       /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<     .i::::::::}
 |:::::::::i       l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |   {:::::::::i  身分間で」結ばれる社会制度の
 |:::::::::::l .    |ハ | (●) (●) / / ,/レ    ,ノ:::::::::;!
 i:::::::::::ゝ、_      `|    ヽ   「)'/|/| ,. '´ハ::::::::::::::;!  ことを、
. ヽ、:::::::::::::`` 、,_ _ヽ、_ ―   _,.ィT/"::::::::::::::::::::::::/          Feudalism
   \::::::::::::::::::::ハ:::::::l 7 Eニニ::イ::::::::::::::ノ::::::::::::::/           「封建制」
       ヽ::::::::::::::::::::::::'イ::::/ ヽ:::::::::::::::/:::::::::::;: " 
        `ー 、:::::::::::::/    \::::::::::::::::r'"       という。

572 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:43:14 ID:Ex4Zj0yw
             _   _,
          ___,> Y´'ー-、
         _>z二_ ___`ー≧__   
         >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
        /        ヽ `Y′之>     それではミクさんに問題です。
.       /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<   
       l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ )
       |ハ | (●)  (●)/ / ,/レ′       この「保護と服従」の関係の頂点に
         `|   ヽ    「)'/|/
         ヽ、_  ‐-  _,.ィT/          いる人は誰ですか?
           l 7Eニ::ィ::/ /:::ー...、∩
          /     ヽレ:::::::::::::::::::| |- /}、
           /      `、;;;..-.,,_ 丿},ノ / ノ  
            /        l:::/⊂ニ  '"  ニ⊃
        /        ノ′   `' ='''"´
                           /77>.: :.´: : : : : : :`:///ヾ/\     /⌒
                           //.: : : : : :.: : : : : : :.//∧: :.:ヾソ    /   
                          〃: : : : : : : : : : : : : : : \\ヽ.: :.\  /    
                          /: : : : : : : i: : : トミ: : : : : : \》r=ミ.:.: :ノ     /
                         /′: : : : :/ |: : : |  /、: : :.: : :.Ⅵ/,}〃 ヽ  '⌒ヽ
         王様!!         /: i: :/ ‐-/、 、:.:.| /   ヽ: : : : :.}/ Y  __∨   
                       /:.ノイ: : : :x≠ミ \{   x≠ミ : : : |//| ヽ{__ノ{ _/
                       /:.: :.:八: : : {{ んハ   〃   i.: : :.}|//,\  「_ , イ
                      /: : : : : : :ヽ: ト弋::ソ        | : : 八////,≧=‐ =彡
                     /: : : : : : : :/ ヾゝ   ` / ヽ 厶イ///////////: :
                    ./: : : : : : : :/   人    〈   ノ /j{///////>: ´: : : : :
                    ′: : : : : :./    / ≧=ァ‐=≦:::::::ハ/////i : : : : : : : : :
                    : : : : : : :./    《//,i::::::Y^Y:ヽイ   フ´   |: : : : : : : : :
                    :. : : : : :/     ∨/|::::: | |::::::::ゝ /     | : : : : : : : : :

573 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:44:05 ID:Ex4Zj0yw
       ,_   _
     、-ー'`Y <,___      
  __≦ー`___ _二z<_
  > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<     
 <之′Y´/        \
   >{  ,' | 、 , ,.  ,.l  ,   ゙i      せいかーい。
  | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l
  ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|  
     ゙i|゙i'(1    ' /,〉.|         だけどここで出すべき答えとはちがうねー。
     ゙iTィ.,_   /´ ./ノ
      │「ィ:/,二ニソ     
      └l´:/  ,-― 、}
       /::ィ   ノーヘJ     
         ;/l  _,イ{  i::、
                                    ,. ‐: : : : : : : : ‐. {// ///}∧
                            _    ,.ィ:´: : : : : : : : : : : : : {/ ////}/`:ヽ、
                           ///t≧,.イ: : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ∨//}{: : : : :
                           f///}//: : :..i: : : : : : ト、:/:`: : : : : :.∨∨/∧: : :
     え?                   {///}/: :/:..:.|: : : :..: :.| \: : : : : : : : :∨∨//へ:
                           {///}i: / : : ;|-: :..: : :.|   `ヽ:_: : :i: : : `寸彡′
     じゃあ一体何なんです?       {////:/ : : | \:..: :.:|   xfチミ㍉:!: : : :l: : l   
                   .        {/彡ィi/: :..: :| __`ヽ:.{   "弋:ツ l: : :./}}:.,′  
                          /: :ゞ=i; :..: :..i:| f{ f:㍉`    ,,,,,, |: :///|′   
                         /: : : : 八: : :..从、 弋:ソ       ムイ///}
                   .     /: : : : /  ヾ: :iヾ:_:ハ ,,, `       /ゞ彡'
                        /.: : : : :′  ヾ{ V/jヽ   r_,   イ |_
                   .    / : : : : :′    ` ゞ=-'>   __, イ  /: : :}
                      /: : : : : :i            ,.-r‐‐:|_/: : : : :ヽ    __
                      ,: : : : : : :.|          ___ /: :.|: :./:}: : : : : : : r‐‐`¨´ 
                   .  .: : : : : : : |        /   /:./}__{_/}: : : : : :/

574 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:45:10 ID:Ex4Zj0yw

          ,f"                            ゙l:、
          ,f"          ヒ,,__;:-'" ノ 〃          小 ゙l:、
          { i /ノ (   〃   、_,,,二ブ     }, , i       |小 .,}
          i; y/   ゞ    彡 ),/,ィ',イ,/   ノ,ノ,|; i;      :l | |l,i'
          7 ,;f 〃ゝミ三彡,ノ,;イf ゙v' (/〃'彡'彡ッ'゙いミ:、 :i   ヘツ
          ,{ ;{  ,,  _,;f"ー-ニ,,,__  い'''" ̄"__,;:=-‐'''''i; :| ミ:、 :トァ
         ..゙i、 {  ,i',i'.,k" -─モ・ナ=ミヽミヾゝ::-=ニモ・テ'ーァ''ソ人 い ゙li
           `'ン { レl小     ̄    ゙ `  `  ̄ "  ̄ノ,ト、 l i ,ノ
            '{ :、V、゙:|{゙i         l ::.         ,;{ソノl ツ,ノ
            ゙i、l、 ゙ヾi゙l;          l ::::..       ,i'ィ'" ム'"
             `:ゝ、 ゙ミi        、 ,,;::''      /f'{ il(,
               ,ソノ ,∧    ...._____..____.....    /〃) )i    無論、私だ
               (:i| :;i _l゙、     .,,,__,,,...     /|〃〃'"
                ゙i|ヘ,,ニ| `:、          ,r'":l ミL_
                 ,f '、,,  ゙ヽ、     _,,r''"_,,;-'二l''"
,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__          j_,f゙''-ニー-ミニ====ニ彡'''":-''"l |        ______
   __,ィ''''" ̄ヽ          ,} ,i`i ,r'二`''ー:、`Y",;='ニ二ミ、 f''"i      ./ ゙̄'''=;zL___
 ̄ ̄ ゙li   _,,,L---r‐r--f"ゝ{. ゙ナ'"  `) | | .l| f"  イ、_j.l^;>-ニr:,,,∠,,,,,,__   )
     'li_;;<     i、 i、 ゙ヽ、゙ヽ、,,,,__,,.ノ .l . | :| ゙-,,_,,ニ=''"ノ ̄ フ,ノ─  _,,>、 /
'''""l" ̄l  、゙''ー-:;,,_  ゙i、゙i、  ゙ヽ、 ミ-ー'"j :| .l゙''ー-;ァ ,/   ノノ_,,ニ-''"  >゙'iー┬‐┬─

                       ――― 神聖ローマ皇帝 ―――

575 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:45:43 ID:Ex4Zj0yw

       _,-`^--y<_       
     」\ _-=-- -- z<_ 
   _>>  ,-‐ ´ ̄ ̄ `┴<     できない子の「三行でわかる神聖ローマ皇帝」
   「 之′y´  ,.  ,.     ヽ、
    」i ,r'  / 太太v''〈 、, ソ ヽ  . ・元々は西ローマ皇帝の帝位を表していた。
   /、 /ソ /リ (●V  リ入ッ ,、 /
.   J l | イ l゙i      イ|l●l::/ヘ/     ・カール大帝が戴冠して復活させた。
.     l゙i ゙!)!|ヘ.     '"‐'::::::::イ   
,,, _  ///!/イ` ‘ー ‐=、j:):/       ・色々あってドイツ地方での封建関係の頂点に!
ヽ`' ヽ─'─'┐   ,ニ>:::::/′ 
 ,、 l ',   /'|\   '、::::::.ィ
  l  ! l ,.イ l::「``´:::;;''/,|′  
、 | l| トヽ.> ヽ .:.::::;;″/----−、
                               _  ,..-─‐- 、、  _  、
                              ,イミi/: : : : : : : : : :`ヾi/ミ;l\
                             ///: : :.l: :. : : : : :.:.:.、:.//〈: : :\
                             ,ゞ´/:.; :.:人:.:ト、: :.:.:.:.:.ヽ;ヾ、l、: :.:.:\
     可哀想な子!               / :.:/:.:| :./ ヽ;.:| \;.:.:.:.:.:.:.|、:.:ヽ; : :.:.:ヽ
                           ,イ :./|:.:.:|;.:|_ ┘l、|- _\:.:.:.:|l;:‐、:|l、: :.:.:.ヽ,
     三行で説明されてしまって!     / |:/: |:.:.:.:||== ヾ!==≠i、「r=、lミ|、: : :.:.:.ヽ
                          / :.:|′:||、:/'xx      xx:∪|l;|L彡'´。 |: : :.:.:.:.ヽ,  
                         /: :.:.:.:.:.:.||l、|、   △      |:/|l‐'′o |゚: : :.:.:.:.:ヽ 
                         /: :.:.:.:.:.:.:.| ヽ:| ``ー-;ュ;r;:-‐'|/く′     |; : : :. :.:.:.ヽ,
                        /: :.:.:.:.:.:.:.:|  ヾ  /7ム、`i-リミ;ヽ     |; : : : :.:.:.:.:.:l

576 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:46:15 ID:Ex4Zj0yw
      ,_   _
    、-ー'`Y <,___
 __≦ー`___ _二z<_          でも今は、そんな事はどうでもいいんだ。
 > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<
<之′Y(ヽ三/) ))   \三/) ))    (神聖ローマ皇帝の歴史的経緯なんて)
  >{  ,'  |( i))),.  ,.l  ,   ゙i )))
 | !、{  |' |::::|寸T ハT7} ィ, l        重要なことじゃない。
 ′J゙i, ゙i ゙.|::::|●) (●)| ハ|
    ゙i|゙i' |::::|   ,    |::/
    ゙iTィ|::::| ―   _ノ/          要は、さっき述べた「保護と服従」関係の
     │|::::|::ニE7,:::::/
     └K:::゙,r'\ト:::/           頂点の一つが神聖ローマ皇帝だということ。
       l::::,´  ̄`Y
       i:/     |
                           \\\´. : .:.:.:::::::::::::::::.:.:.:.:. : .   ミ<⌒ヽ. //
                           ̄`ヾ:\\\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:      ヽ }//
                          /|  ::::、::\丶 >::::::::::::::::::::::::::::::/: : .:.    X/
                          :|  :::::|::::://.:.:.:::::i::::/: .;. : .:.:/: ::..;: .: :,}   :.  :.
   でもそれって                :|.....:::::|::〃::::i: ::. : :レ': : ,': : .:/: ::.:∧l∨j
                          .:|::::::::::|/::.:.: :|: ::. : :|: : / : : /::.:.::/ ∨/l  ; .: }
   根本的な解決になってませんよね? :|:::::::: |:::::.:.: :|: ::. : :|: / : : /:::::.:/   ∨,! } .: ,′
                          : |::::: . ト、::.:.:.|: ::. : :|/ : : /.: :≠―-ミ Ⅵ/  〃 !
                          i |::::: ト、:::::Ⅵ : : : :|: : ;.: :/_ _    レ'.: /,′l
                          l :|:::  ト:\Ⅵ: :i: : :|/≠=ニ二=ミ   /.: ∠ァ  ::
                          .:| :  |::f⌒ヾ!: :i:.: :|/ ゝ辷彡 ,  /.: 人ノ!  :i
                          : |.:. :|::{ い j|: :i:.: :|    `¨¨`/-‐ ´  〉}  :|
                          : :|  ト ゝ,.ヾi|: :! : :|            /   ::|
                           i!   | ` ミ八: :. :卜、        _,,.. イ   : |
                           l|   |   }  ヽ刈        '´¨, '. ::   i |
                           !|   |   ,-j    ヾ   > ..    / : i:   i |
                          i.|   | /  ̄二ニ=‐- .,_ト、 i: `¨  : l:   l |

577 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:46:46 ID:Ex4Zj0yw
            _   _,
         ___,> Y´'ー-、
       _>z二_ ___`ー≧__
       >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <        くっ…! 落ち着け!
      /        ヽ `Y′之>
      /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ /}       あんな安っぽい挑発に乗るな!
     l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }./ /    __   
     |ハ |三○三三○三/ // /  . / .ノ
   (^ヽ{ ヽ|!!!!!!r‐-v、!!!!!「)'/|/ 厶- ´ /    うおおおおおっ!
 ( ̄ ヽ ヽ iヽ、_ lililil|__,.ィT/     /      
.(二 ヽ i i |,r‐i 7Eニ::r一'´ ー 、   ̄ ̄ ̄)
  ヽ   /  ノ'イ/ヽ:ー―. 、__ .〈 ̄ ̄
   i   {   イ:::: i´ ̄ `l::::::::::::::::/ \ \
   ヽ. `ー '/::::::|     |' ̄ ̄    ヽノ
      `ー '  ̄
                                  ,r'′                   
                                .ィイ゙        ,′ ,jiii! !ミミ;;y′ jii! 
                               ィイ 〃:.   :   ,′ ,jiii! !ミy′  jii!:.
                              , イ.:.〃.:.:.:.  人 __ノ .:.;′'゙゙′ V    jiiii!!.
   帝国にだって裁判所がありましたよ…    ノ.:.:.〃.:.:.ト、_ノ  /.;r'.:〃 〃   'V   .::j11.:
                            /ハイ.:.:彳.:.:.:ト、 .:彡/.r'.:〃 〃    ,小 .:ノ川.:i
   そこらの国とは比較にならないほど     レイ.:.:jiiii.:.:.:ゞニ彡l∧ィイ 〃   ,.イハハ斗ムi.l.ト
                              レイ.:.jiiトトV゙゙゙`ニ≧:、、,,,V  ィイイノ,,、ィ≦´十トト
   巨大な組織がね…                `ヾ.:.:.:N(  弋モ弐㍉ ト イィイ<モテラ¨゙乍/
                               ゙{.:.:.い     ̄   '、(      ̄    ,リ
                                ゙{.:.:.い       .:.:;;i          リ ノ
                                ゙{.:.ゝ',        .:.::l         ,'レ
                                 )ハ:ハ       ヽ r'         ,'.:i.::ト
                                   )ハ       _ _         ノイ.:.ノ
                                   ,小、   ´  ̄  ̄``    / いリ
                                  _ノ/`ヽ\    ´ ̄`     / / ,.イ
                           ¨ニニ二二二7/     `ヽ、       /_//;;l に
                               .:.:.:.:.:ヾヽ      , ミヽ、__ ,...イ, ‐.<:;:;:;:i. !.

578 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:47:31 ID:Ex4Zj0yw
       ,_   _
     、-ー'`Y <,___        閑話休題。
  __≦ー`___ _二z<_      
  > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<      
 <之′Y´/        \     とまあ、神聖ローマ皇帝は確かに
   >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i    
  | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l    封建社会における保護・服従関係の頂点では
  ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|
     ゙i|゙i'(1    ,    |       あるんだけど・・・
     ゙iTィ.,_   ―   _ノ
      │「ィ::∩ ノ ⊃       かといって強大な権力を持っていたかというと
      /´:,r/:ヽ__ノ        
     (::::::V::::::/ `i:i        一概にそうとも言えないわけで。
      \:::/-‐::::::/        
                                __           _
                               /iiヘ,, ‐::----::‐.._ ///ヘ
                              ,/-:..´: : : : : : : : : : :::///_. ヾ\
                            /::/: : : : : : : : : : : : ///|: : ヽ//
   でも、土地の貸与とかしてますよね?  /// : : : ヘ : : i : : : :\ヾヽ|:: : ::×
                            / /: : : :/ ヽ: ::|ヽ : :: : `,_ヽ',: : : : :ヽ
   それに、権力の頂点なわけですから。   /{: : : / ⌒ ヽ:i⌒\`: ::|::::i ',: : : : : ヽ
                            /: :!: : /イ○     ○ :i::::|:ヘ: : :::::: : : : ヽ
                           /: : :.!:./:::|  ´      |:::|∠|ヽ::: : : : : : :ヽ
   どうして強い権力が無いんですか? /: : : :|V |:::ト,  O    .イ: |≦- ',: : : : : : : :ヽ
                         /: : : : ,'  ヽ|  >-、-t ´ |::/|⌒!  ',: : : : : : : : `、
                         /: : : : ,'    /::::::「ii | |// i  i   ',: : : : : : : : ::`、
                        /: : : : : i     ./:::}:::::| ii |´\ /i01.i   ',: : : : : : : : : :`、

579 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:48:20 ID:Ex4Zj0yw

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                     理由1「臣下の臣下は臣下ではない」
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   ,.:´: :///: : : i: : : : : 、: : : : : : ヽ: :ヾヽヽ: ヘ
   .: : :.///: : : :..ト、: : : : :iヽ、: : : : :、:__:///:..: :.
  : : :〈〈fi: : : : : | .ヽ: : :..|ヽ_丶: :..: :i}}}}// : : : :
  .: : : :`¨!:、: : : :| _ノヽ: :| xf笊ミ: :l:.l}}}/..: : : : :i
  i: : : : :.从ヽ: : xf:㍉ ヾ ' 弋::ソ从{ソ: : :..: : : |        早口言葉?
  |: : : : :r'くヽ:.从弋::ソ       ,: } i: : : : : : |
  |: : : : :{ヽ _ノヽ: ヽ  `     /:/  |: : :..: : :.|
  |: : : : く/////ヾ:ゝ  -‐ /;/   : : : : : : :
  |: : : : : {//////∧ ≧r ´ |_′   !: : : : : :∧
   : : : : : : Ⅷ/////iハ {:≧t≦´: :i    : : : : : : :.∧
  ′: : : :.,j////////i}: :{:::::::〉: : :.`>t_, -‐‐ 、: : :..:ヽ
 ,: : : : : :..{ `ヾミ/////i}: :|_:_/}}: : /∧ヘ    : : : : :
                                          _   _,
                                       ___,> Y´'ー-、
    ちげーよ。                            _>z二_ ___`ー≧__
                                        >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
    封建制、特にレーエン制における主君と         /        ヽ `Y′之>
                                       /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
    臣下の契約というのは、あくまで封土を         l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノヘ ))
                                    (( ,ヘ, |(●) (●) / / ,/ /
    仲立ちにした「保護と服従」なわけ。             '、 `|   ヽ    「)'/|/ /
                                       \ヽ、_  ―  _,.ィT/=/
                                      < l 7Eニ::ィ1    〉
                                       ゝ'イ/ヽ::::` 、 /
                                          i´ ̄ `ヽ::|
                                        j|       <

580名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 20:48:59 ID:BfVgfFHw
ローマ教皇が戴冠させたってのも重要じゃないんですか?
つまり神聖ローマ皇帝はローマ教皇の戴冠無しじゃ権威がない、という言い分。

581 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:49:12 ID:Ex4Zj0yw

                             ⌒ ー-、
                       /         、_}´`ヽ
                      /         ⌒ヾ'r'   \
                   、_ノ        i   rミ、   、 }
   よし、私の為に       フ ノ ;  i  _ノ;   ( {ノ:;   乂
                   ( /;//  ノ l l フ′;}   Y /  ! \ヽ
   兵を出したまえ。      }'//; ; < ノ} }八 (/ /;  ){! { ト-ィ )ノ
                   ∨// / イノ厶、_V∨/ /__乂ヽ‐ァ (
                   {〃八 /(_たtッ‐≧{/(f'tッ ラ イイ{ ト
                    V {ヽ(ヘ(´     ′{    ノノ/ノ
                       ヽ乂 `Y       |    イイ/´
                      _ )ノハ、     ー '   /乂_
                      7/ | \  ´ ̄`  ,イ)ト- `
                      Ⅵ(ー、  ヽ    /|Vノ
                           _ハ} `ーぇ≧、r'彡イ{、    yx───-   _
               -─-x、  ィ代 ト、_)Yr‐、Y|!| r‐(ぅ)ー‐rく  \_____
         ─ ´      ノノ}くヽ  `ミx〈_ノノ{[ト`¨゚/  / ノノ\ |
       |ヽ_    ─   ´ ̄ 人 \ー==ミヽ\/r=ヽ{ レイ彡'゚丿 「::「::「T‐r-r-r‐r‐

三三彡〃ィ;;;;;;;;ィ'/;;;;;;;;;;r'"/;;;/l;リ l;;;;;;;;;;;;;;;;゙i l! lj
三彡イ7 l ! ゙'"んr7〃/ツ;;;;;;;ノ /;;/l;;ノ^l;;;l ll
彡:ヲ;;;ヾ, jl f;;;;r/,-;ィ=i―'''''"^ ,ノノ ,lリ=、レ' リ    あのさぁ、皇帝陛下…
三ヲ;; /;;l レ/;;;fr'r''" ll,,..,,,.、 ''"   Eヲイ /
イ7;;H f;;;i /;;;;l゙″ ,ィ''^''ー',ノ: : :  : :i,: : :l'"     俺はあんたと誓約を交わした覚えも、
〃リハ l;;;;;;;;;;;;;t  ´`゙゙゙゙´ : : : : : :  : ゝ-i、
リソノll;;;;;;;;;iヽ;\_,; : : : : : : : :   : : : ィ′     ましてや封土を賜った記憶も
イヲ ,ノ;;;;;r、;;`ヾ''ー''": : : : : : : : .   "`: l
イイミ;;く ヾ、;;;ヽ、,, : : : : : : : : : __,..,...ィ:l      無いんだけど…
゙i;;;;;ゝ、ヽゝ、`゙''''"´  : : : :、_,,ィ '''"´,ノ,l
,l;;;;,t、_`ヽ_入      : : : : : :  ̄ ̄´ ,i′
リ;;ハ、 ~´, :::::ヽ、      : : : : : : : : :l
ノ    ̄   ::::::`ヽ      : : : : : : :l

582 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:50:21 ID:Ex4Zj0yw
         し!     _  -── ‐-   、  , -─-、 -‐─_ノ
  直 命    // ̄> ´  ̄    ̄  `ヽ  Y  ,  ´     )   命 え
  下 令    L_ /                /        ヽ  令  |
  の が    / '                '           i  !? マ
  臣 許    /                 /           く    ジ
  ま さ    l           ,ィ/!    /    /l/!,l     /厶,
  で れ   i   ,.lrH‐|'|     /‐!-Lハ_  l    /-!'|/l   /`'メ、_iヽ
  だ る   l  | |_|_|_|/|    / /__!__ |/!トi   i/-- 、 レ!/   / ,-- レ、⌒Y⌒ヽ
  よ の   _ゝ|/'/⌒ヽ ヽト、|/ '/ ̄`ヾ 、ヽト、N'/⌒ヾ      ,イ ̄`ヾ,ノ!
  ね は  「  l ′ 「1       /てヽ′| | |  「L!     ' i'ひ}   リ
  !     ヽ  | ヽ__U,      、ヽ シノ ノ! ! |ヽ_、ソ,      ヾシ _ノ _ノ
-┐    ,√   !            ̄   リ l   !  ̄        ̄   7/
  レ'⌒ヽ/ !    |   〈       _人__人ノ_  i  く            //!
人_,、ノL_,iノ!  /! ヽ   r─‐- 、   「      L_ヽ   r─‐- 、   u  ノ/
      /  / lト、 \ ヽ, -‐┤  ノ  キ    了\  ヽ, -‐┤     //
ハ キ  {  /   ヽ,ト、ヽ/!`hノ  )  モ    |/! 「ヽ, `ー /)   _ ‐'
ハ ャ   ヽ/   r-、‐' // / |-‐ く    |     > / / `'//-‐、    /
ハ ハ    > /\\// / /ヽ_  !   イ    (  / / //  / `ァ-‐ '
ハ ハ   / /!   ヽ    レ'/ ノ        >  ' ∠  -‐  ̄ノヽ   /
       {  i l    !    /  フ       /     -‐ / ̄/〉 〈 \ /!

583名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 20:50:26 ID:SSAHhC0.
主君の主君は俺の主君じゃねーよってワケか。

584 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:51:10 ID:Ex4Zj0yw

こんな関係

                ( /;//  ノ l l フ′;}   Y /  ! \ヽ
                }'//; ; < ノ} }八 (/ /;  ){! { ト-ィ )ノ
                ∨// / イノ厶、_V∨/ /__乂ヽ‐ァ (
                {〃八 /(_たtッ‐≧{/(f'tッ ラ イイ{ ト
                 V {ヽ(ヘ(´     ′{    ノノ/ノ
                    ヽ乂 `Y       |    イイ/´
                   _ )ノハ、     ー '   /乂_
                   7/ | \  ´ ̄`  ,イ)ト- `
                           ↑
                           |主従関係
                           ↓
                  ,f'        ,へ、 ヾi、
               .    f'j' ノ>--、_,,,_f~´ ̄`トゝ iヽ
                  !t j´    ,ノ Y,>、___ノ .) l .l
                  t i,/ゝ、,,,:r("`  ,=,',,,''") jーi,ノ
                  rニ(__ r-'",r'''''ニ"-‐-7'j',j /ヽ、
                 ヽヽi ヽー<"f~´'''"~`,フj !.j /、 ヽ
                  ゝit、 \ ゝニ二ニ'ィ′y′ヽ、__,\
                  r┤ ~`ーゝ、     _,,ノ::    ,,..ィヽ、
                           ↑
                           |主従関係
                           ↓
                  从{ /´彡′_\ Ⅵ  リ \{ ヽミ ,ト、 } ヽ.  
                   }∧ ,/弋_ラ、 |` ヾ、 代__テ=、 } リ、レ' } }  
                、_ノ_ノ| `ー一´ /     `ー一 ´,/イ /ヽ 从,ィ 
                  ̄|/|   r‐'‐、     、_フ_ノイ ミ三彡' 
                   { ,/!    ゝ ‐   .     ̄ /\_> }リ ,
                 、_ノ .|  ‐-r─-、__,、    ./_,ノ、ミ三彡′
                   ̄ ̄ヽ    こ二´      ,イ /∨`┬ ´
                      ヽ          . < /..:.∨}ノ
                      r{ヽ     . <  ,/..:::::::/  ̄ \
                    _ト.\`ー一 ´ _/.:::::::::::/.::::::::::::::. `ー-、__

585 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:52:01 ID:Ex4Zj0yw
                              __           _
                             /iiヘ,, ‐::----::‐.._ ///ヘ
                            ,/-:..´: : : : : : : : : : :::///_. ヾ\
                           /::/: : : : : : : : : : : : ///|: : ヽ//
       めんどくさ…            /// : : : ヘ : : i : : : :\ヾヽ|:: : ::×
                          / /: : : :/ ヽ: ::|ヽ : :: : `,_ヽ',: : : : :ヽ
                           /{: : :´/ 丿 ヽi ヽ\`: ::|::::i ',: : : : : ヽ
                          /: :!: : /イ==  == i::::|:ヘ: : :::::: : : : ヽ
                         /: : :.!:./:::|  ′    u |:::|∠|ヽ::: : : : : : :ヽ
                         /: : : :|V |:::ト,  丶フ  .イ: |≦-,__',: : : : : : : :ヽ
                        /: : : : ,'  ヽ|  >-、-t ´ |::/|´:⌒:`',: : : : : : : : `、
                       /: : : : ,'    /::::::「ii | |// i⌒i>::',: : : : : : : : ::`、
                      /: : : : : i     ./:::}:::::| ii |´\ /i01.i:::::::',: : : : : : : : : :`、
       ,_   _
     、-ー'`Y <,___
  __≦ー`___ _二z<_
  > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<       でも、封建制ってのはここがキモ。
 <之′Y´/        \
   >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i     あくまで直接の上下関係だけにしか縛られないから、
  | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l
  ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|    「臣下の臣下、領地の事までは口出しできない」。
     ゙i|゙i'(1    ,    |
     ゙iTィ.,_   ―   _ノ
      │「ィ::∩ ノ ⊃        王や皇帝が、これに対してどう対処していくかが、
      /´:,r/:ヽ__ノ
     (::::::V::::::/ `i:i         中世史における重要な話題の一つ。
      \:::/-‐::::::/

586 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:53:03 ID:Ex4Zj0yw
      ,_   _
    、-ー'`Y <,___
 __≦ー`___ _二z<_      ま、結論を言ってしまえば、
 > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<
<之′Y´         \     神聖ローマ皇帝は臣下の権利を強化してしまう
  >{  ,' {/寸寸T ハT7ヾi
 | !、{  .リ| (●) (●)7,ルリ    わけなんだけどね。
 ′J゙i, ゙i(1     '    |
     ゙i|゙iハ   ―   ノ
    ゙iTィ.,ゝ...   , イ       最終的には、名目に近い存在に成り下がってしまう。
     │「ィ::ニE7l´
     └l´::::,r'\ト:::|       1000ヶ国以上もの帝国諸侯の誕生に繋がるわけ。
       |::::|´  ̄`i:::|
       |::::|     |:::|
                      ./: :.{//!.:.: : : :.′ !.:.:.:|: :.: : : : :| ヽ: : : : : : :}//}: : :
                      ′:.:{//}: : : : :i  、:.:.:ト、: :.: : :.:|__ヽ: : : : :.:}//}: : :
                      : : :.:{//} : : : i:|´ ̄ ヽ:! ヽ: : :.:|   `Y: : : :.}//}: : :
                       :.: : :{//}.:.: :.:从y'斧ミx   ヽ: |イ斧ミx!: : : :八:´: : :
     多すぎワロタ。         : : :.:`¨´:Y^j/:.{ 弋::ソ    ヾ弋::ソ |: : :/ : : : : : :
                       : : : : : : :.ト、ヾ:.|  ,,,,,,,    :!   ,,,,, 厶イ: : : : : : : :
                      : : : : : : :.| `¨:.         _ ι/ |.: : : : : : : :
                       : : : : : : :.|   丶    ー=ニ ´ ' /   !: : : : : : : :
                      .: : : : : : :|       >   __  イ     !: : : : : : : :
                      : : : : : : :.|        r‐┤     :|;‐‐、   、.: : : : : : :
                      .: : : : : : :|        |: :` ーt_r‐ ´: : :.}   ヽ: : : : : :

587名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 20:53:42 ID:MiXevY.w
下請けピラミッドぇ・・・

588 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:53:59 ID:Ex4Zj0yw

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                      理由2「貸した封土が返ってこない」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ,_   _
    、-ー'`Y <,___
 __≦ー`___ _二z<_       これは要するに理念と実体の違い、
 > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴< 
<之′Y´/        \     という奴。
  >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i 
 | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l
 ′J゙i, ゙i ゙i::(●) (●∩/ノ     封土は本来なら貸与だから、貸与した相手の
    ゙i|゙i'(1    ,   〈 γ, ,〉    
    ゙iTィ.,_   ―    ゝ`,ィ     死後とかには返ってくるはずなのに、
     │「ィ::ニE7 l /::::/      
     └l´::::,r'\ト:::/::::/       実際は世襲されてしまうという。
       |::::|´  ̄`i::'::::/ 
       |::::|     |--'
                               _  ,..-─‐- 、、  _  、
                              ,イミi/: : : : : : : : : :`ヾi/ミ;l\
                             ///: : :.l: :. : : : : :.:.:.、:.//〈: : :\
                             ,ゞ´/:.; :.:人:.:ト、: :.:.:.:.:.ヽ;ヾ、l、: :.:.:\
     要するに借りパク?           / :.:/:.:| :./ ヽ;.:| \;.:.:.:.:.:.:.|、:.:ヽ; : :.:.:ヽ
                           ,イ :./|:.:.:|;.:|_ ┘l、|- _\:.:.:.:|l;:‐、:|l、: :.:.:.ヽ,
                           / |:/: |:.:.:.:||== ヾ!==≠i、「r=、lミ|、: : :.:.:.ヽ
                          / :.:|′:||、:/'xx      xx:∪|l;|L彡'´。 |: : :.:.:.:.ヽ,  
                         /: :.:.:.:.:.:.||l、|、   △      |:/|l‐'′o |゚: : :.:.:.:.:ヽ 
                         /: :.:.:.:.:.:.:.| ヽ:| ``ー-;ュ;r;:-‐'|/く′     |; : : :. :.:.:.ヽ,
                        /: :.:.:.:.:.:.:.:|  ヾ  /7ム、`i-リミ;ヽ     |; : : : :.:.:.:.:.:l

589名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 20:54:08 ID:BfVgfFHw
しかも二重契約もできるんだよな。仁義なき中世じゃなあ。
イタリアのギベリンVSゲルフの不毛な争いもここから始まった。

590 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:54:41 ID:Ex4Zj0yw
                                        _   _,
                                     ___,> Y´'ー-、
   理屈の上では、ね。                      _>z二_ ___`ー≧__
                                    >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
   ただし、封土の中には先に述べたように       /        ヽ `Y′之>
                               .   /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
   「献上→改めて貸与」という様な形で         l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
                                  |ハ |(●) (●) / / ,/レ′
   与えられたものもある。                   `|   ヽ    「)'/|/
                                     ヽ、_  ―  _,.ィT/
                                      / Eニ::ィ -、 |
   加えて、現代みたいに                     /::::;/ ヽ:::/:::/'::
                                    /:::/へ ヘ/::::/:::
   きちんとした法律があるわけじゃないしね。        /:::::\ ヾミ::::/|:::
                                   (;;;;/| \;;;;ノ/:::
    ,.:´: :///: : : i: : : : : 、: : : : : : ヽ: :ヾヽヽ: ヘ
    .: : :.///: : : :..ト、: : : : :iヽ、: : : : :、:__:///:..: :.
    : : :〈〈fi: : : : : | .ヽ: : :..|ヽ_丶: :..: :i}}}}// : : : :
   .: : : :`¨!:、: : : :| _ノヽ: :| xf笊ミ: :l:.l}}}/..: : : : :i     でも、そういうのって
   i: : : : :.从ヽ: : xf:㍉ ヾ ' 弋::ソ从{ソ: : :..: : : |
   |: : : : :r'くヽ:.从弋::ソ       ,: } i: : : : : : |     争いの種になりません?
   |: : : : :{ヽ _ノヽ: ヽ  `     /:/  |: : :..: : :.|
   |: : : : く/////ヾ:ゝ  -‐ /;/   : : : : : : :
    |: : : : : {//////∧ ≧r ´ |_′   !: : : : : :∧
    : : : : : : Ⅷ/////iハ {:≧t≦´: :i    : : : : : : :.∧
    ′: : : :.,j////////i}: :{:::::::〉: : :.`>t_, -‐‐ 、: : :..:ヽ
  ,: : : : : :..{ `ヾミ/////i}: :|_:_/}}: : /∧ヘ    : : : : :

591 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:55:22 ID:Ex4Zj0yw

                     A:そしたら戦争で解決しますが何か?

                              _   _,        ,.へ
             ___           ___,> Y´'ー-、      ム  .i
            「 ヒ_i〉         _>z二_ ___`ー≧__   ゝ...〈
            ト ノ         >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <    i:::::l
            i::::::{        /        ヽ `Y′之>   |::::ヽ
            i::::::::i       /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<     .i::::::::}
            |:::::::::i       l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |   {:::::::::i 
            |:::::::::::l .    |ハ | (●) (●) / / ,/レ    ,ノ:::::::::;!
            i:::::::::::ゝ、_      `|    ヽ   「)'/|/| ,. '´ハ::::::::::::::;!
           . ヽ、:::::::::::::`` 、,_ _ヽ、_ ―   _,.ィT/"::::::::::::::::::::::::/
              \::::::::::::::::::::ハ:::::::l 7 Eニニ::イ::::::::::::::ノ::::::::::::::/
                  ヽ::::::::::::::::::::::::'イ::::/ ヽ:::::::::::::::/:::::::::::;: "
                   `ー 、:::::::::::::/    \::::::::::::::::r'"

                               i |  |! i
                           |  | |  |! |
                           ,.|-: |:‐|...、|! |        そういう世界だった…
                            ,.イ:..:|: : |: :|: : |!ヾf三ミ、__
                      /7': : : : : : : |: :..: :.|!7_:V:`寸心、
                        //: : : : : : : : : : : :/i/: : :.ヽ: :.Ⅷミiハ
                      ,ゞ: :i: : : : : : : : : :〈i〈:、: : : : ヽ:j三ミi}
                     ,:..:..:i:|: : : : : : : : : : :ヾヽ: : : : : ∨三リ
                     i: :..从: : : : : : : : : :/: :ヾヘ: : : : :∨ツ i  _
                     |: : : i 丶: ト、: : : :./j;ノi{ j∧: : : : :V三}≦三ミ}
                     |: : : |  iミ三iヾ/ l: :.| j三ヘ: : : : ∨三彡'"´
                    ,': : : ;   !三ミ}   /: / }三ミヘ: : : : ヽ
                   ノ: : :./   {三ヨ}   /: / {三三} ∨: : : :丶
                 /: :..: :./    ゝ-'   〈;ノ   ゝ-'   ∨: : : : : 丶
                /:..: : : :../                    ∨: : : : : : :丶
                ,:..: : :..: :/                      丶: : : : : : : :}
              . 7:..: : :./                      丶: : : : :.リ
                '⌒);ノ                       ヽノヾ{

592 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:56:05 ID:Ex4Zj0yw

                ――― 要するにこういう世界 ―――


          7 ,;f 〃ゝミ三彡,ノ,;イf ゙v' (/〃'彡'彡ッ'゙いミ:、 :i   ヘツ
          ,{ ;{  ,,  _,;f"ー-ニ,,,__  い'''" ̄"__,;:=-‐'''''i; :| ミ:、 :トァ
         ..゙i、 {  ,i',i'.,k" -─モ・ナ=ミヽミヾゝ::-=ニモ・テ'ーァ''ソ人 い ゙li
           `'ン { レl小     ̄    ゙ `  `  ̄ "  ̄ノ,ト、 l i ,ノ
            '{ :、V、゙:|{゙i         l ::.         ,;{ソノl ツ,ノ
            ゙i、l、 ゙ヾi゙l;          l ::::..       ,i'ィ'" ム'"
             `:ゝ、 ゙ミi        、 ,,;::''      /f'{ il(,  貴様の封土は
               ,ソノ ,∧    ...._____..____.....    /〃) )i
               (:i| :;i _l゙、     .,,,__,,,...     /|〃〃'"   元来私のものだ。
                ゙i|ヘ,,ニ| `:、          ,r'":l ミL_   
                 ,f '、,,  ゙ヽ、     _,,r''"_,,;-'二l''"    返すが良い。
,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__          j_,f゙''-ニー-ミニ====ニ彡'''":-''"l |        ______
   __,ィ''''" ̄ヽ          ,} ,i`i ,r'二`''ー:、`Y",;='ニ二ミ、 f''"i      ./ ゙̄'''=;zL___
 ̄ ̄ ゙li   _,,,L---r‐r--f"ゝ{. ゙ナ'"  `) | | .l| f"  イ、_j.l^;>-ニr:,,,∠,,,,,,__   )

   _、   、_    ゙ii,    ハ;;;i    i:::::::::::::::::::::::::::::::::::ミ
   "`ヽ、ro゙''、、   ゙|i,  u  i i|||  uノバi;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i,
U   ~ヽ、~゙ヽイi #  illi,,,  i 'ノi,、-ーナノ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ,
、_     ヽ-     i ノ ,iiir'''ii  ノ   i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;リ;;;;リ ;;;;i え…?
ミミ==、,_   u  ## / /   ヽ、,,__,,  i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ノ ノ'ノ
`''''''''~~'''ヽ、   ##  i  ゙i-rー'b'''ー、_  .ノ;;;;;;;;;;ハ;;;;;;;;;;i  ノ  でも、先祖伝来
 # u   ヾ、      ニ./ 、゙'''''''ヾ、iミ /;;;;;;ノ ノ;;;ノハ;;;゙i   
#       >-ー=''' iミ i  ミ゙  # ,イ;;;;;/ ノ::/  ノノ    世襲してるんで…
       .( __、_ i='''ヾi     #./ i彡 ,彡''  ノ
        ゙ヽ'' ヽ  ノ U    i) / ,彡'  ノ
ー'''__,,,,=--ー-、,___  ' ̄     # ノノ i ii''
.('''''''~~~ ̄~'f-、,,,,~'ヽ u     /イ i .i    \ヽ、 i i  i i / /
.\f-=エエエ-、"''゙-ェ i   ///i i   .i  ー-             -ー
  .`ー-、,,,,,,゙'''~゙'ヽ )ノ    /;;;;;;;;ミ ゙ミ、   ニニ   バ カ な !?  ニニ
――――――――――――――――  -ー             ー-
   シノギ家のコーショーさん        / / ! !  ! ! ヽ \

593 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:57:07 ID:Ex4Zj0yw

    /  ,ノ      ゝヽ  :::)( L    \
   ./⌒゙゙~  )└ ,.-─-=、、、_.ノ人  ゙ヽ、   ヽ
  / ノノ .、  ((_ // ̄⌒^゙゙ヾ):::....)) //ヽ   .|    オイ、金髪の小僧が
  .| ,、└.、| ノ///  ,,.===‐,、  .:::::ノ (  !   |
  .|/,ミヽ、ヽ /,!′:::|  ○ノ゙     ⌒  !-y⌒、   シノギ家の土地を取り上げようと
  .|′,==、、丶 ..:::::ヽ-‐^::      :::::   //》 )
  ヽ、(  ○】i    :::....         :::::  // < .|    してるらしいぞ?
   》 ゙─イノ=   .:::........::‐__     彡イ<| (ノ ノ
   |   /=、_ヽ、.. ...... ̄_,,二、ヽ)イフ ノヽYノヽ
   \..::人_.ノっノ    ::::../^))/  |/  .)ミソ  \
    > _  丿,ィ─-、._.,,/ .:: /  彡.-‐=二 ̄二\
   . ヽヽ=「~ニ---─ラ~/  .:: /  _∠-‐::. ̄      ヽ
     ヽヽ~ヽ-─‐彡.′  :>‐ニ   .::          \
      \ ゙‐--イ::..   /   ....::::    __,,---─彡三
       ヽ   ⌒  /ヽミ___mr‐--、___////////////
        ヽ_==-─イ//////////////////////////

                        、_彡 ////// ,ィ ///! / 、\ ミ三ミヽトノ
                         〃彡'/ ,//// .| // .| /.| /ヽ ミ 、 ヽ }__,
                         |/ // ,∠//=、{  |{ {∠{.|=| l ト、 \ ヾ三彡' 
     ヨォシ…                从{ /´彡′_\ Ⅵ  リ \{ ヽミ ,ト、 } ヽ.  
                           }∧ ,/弋_ラ、 |` ヾ、 代__テ=、 } リ、レ' } }  
     そんじゃ、皆に声をかけて   、_ノ_ノ| `ー一´ /     `ー一 ´,/イ /ヽ 从,ィ 
                          ̄|/|   r‐'‐、     、_フ_ノイ ミ三彡' 
     カチコミ、もとい抗議でも       { ,/!    ゝ ‐   .     ̄ /\_> }リ ,
                         、_ノ .|  ‐-r─-、__,、    ./_,ノ、ミ三彡′
     しにいくかぁ…             ̄ ̄ヽ    こ二´      ,イ /∨`┬ ´
                              ヽ          . < /..:.∨}ノ
                              r{ヽ     . <  ,/..:::::::/  ̄ \
                            _ト.\`ー一 ´ _/.:::::::::::/.::::::::::::::. `ー-、__
                          /..:::::ト、::  ̄「| 「「 ̄ ::::::::::::::::/..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::

594名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 20:57:48 ID:zYe0I4TE
結局は、自分の土地を自力で守りとおせるだけの力が無いとダメってわけね…

595 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:58:14 ID:Ex4Zj0yw

/   / "-,,",-,,   |│_,,-"_,-"∨||\    _  ヽ
  /=====ヽ ||  ||"_,,--====ヽ |,,-" "ヽ ヽ      ふ・・・・・・
 | | |    ◎ /_ ≡"  ◎     |  |,,-""ヽヽ ヽ     ふざけるなよ・・・・!
 / | |ヽ,,,__ ./_::::::≡ヽ,, __ /::::|  | ,,-'''| |  ヽ
./|  | |    :/_::::::::         :::::::|   |/  | |   ヽ    戦争だろうが・・・・
. │ | | υ:::::/_:::υ::    υ  ∪::::::::| │/""| |    ゝ
. /│| .|  ::/_::::__:::)        ::::::::|  |""_丿丿   ヽ  そう思っているならまだしも…
 /  ::::::::|  _____,,----,, :::::::::/  "二_ノ     ヽ  それを口にしたら・・・・
/   :::::::::| 〔        __」 ::::::/|           ヽ
    :::::::::::|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄"    :::::/ |    |       ヽ  戦争だろうがっ・・・・・・!
    :::::::::::::| υ  ≡≡   ::::::::::/:  |   |ヽ─,,_  ヽ
    :::::::::::::::|    ≡   :::::::::::/:::::  |    | ヽ  ""─  戦争じゃねえのかよ・・・・!
      / ::ヽ     υ ::::::::/:::::   |     | ヾ


/ ,, ‐; ‐' ~   ll    ll    lll   lll   ll   |    フフ…
,-‐', '´ ll   lll   lll  /| ll    ll    ll   ll  |    合理性はあくまで
./l , -‐'´ ll   lll /ll/. | .iヘ   lll   ll   ll |    理念の世界でのルール
.ll/ /    l  /ll.//l/    |ll| | llヽ、 lll   ll   |
  / ll./ ll.∠// .l/    , |.|-‐|.| ̄ヽ、 ll.    lll |
 ./l//l / / `ヽ、|   /  |  |  ::\  ll  ll|     フランスの人間には
../ //.|.=====、  __ ========::::| .l⌒ヽ .|     それが通用したんだろうが・・・
  ./  | ` ‐--゚‐/,::: '''' ` ‐-゚--‐ ' ´  ::|ll|⌒l | |
      |    :::/,::::::::            :::| |⌒l |lll|     残念ながら
.      |  ::/,:::::::::::::          :::|l|6ノノ .|\
.        |. /,:::::::::::__:::)           :::::||、_ノ |::::::\  その縄(合理性)じゃ
.         l.(_::             :::::::/l   ll|::::::::::::|   ドイツは縛れねえよ・・・
.         l.   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   :::::::/ | lll |::::::::::::::|
           l、   ___     ::::::/:   | ll|::::::::::::::::|
        _, -/l、   ̄ ̄    :::::/::    | |:::::::::::::::::|

596 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:58:44 ID:Ex4Zj0yw

       ._
       \ヽ, ,、
         `''|/ノ
          .|
      _   |
      \`ヽ、|
       \, V
         `L,,_
         |ヽ、)  ,、
         /    ヽYノ
        /    r''ヽ、.|
       |     `ー-ヽ|ヮ
       |       `|
       |.        |
       ヽ、      |
         ヽ____ノ
       ,r''´      ``゙ヽ
      , イ   , '′   `ト、  `ト、
     /.:.:::. ..;i     jj!  ノノ ハ、
.   , ゙.:::::,ィイ:...:l|:.::.:..     ,ィ爪 、ヽ|
   j!:::;;;jj!ノ:...ノハ、::::;:::...:.,、ノイッ j ! トト{
    〉;゙ィイ:.,ィイ‐_- 、,,ィイ^リ',,、-l/リリイ;;;!
    i!;;;;;;jfj゙', ィヒッラ`  '弋tッラ、 j;イ:;|  
   `ゞ ハj! ´ ̄     ``  ,/^!ノ 
    `ト V     、.:,     ソ;;/゙  
..      ゙i;;トト、     ,. _    /ィイ
      `ヾ;;ト、  ´二    /「             ̄ ̄ノ  レ |  ー―ヽ
        〈j.1 \    , イソ′           ヽ__   .__ノ    _丿
       } \ ` ー '´ _」

597 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 20:59:42 ID:Ex4Zj0yw
                                       _   _,
                                     ___,> Y´'ー-、
     特にドイツの方では、原則的に            _>z二_ ___`ー≧__
                                     >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
     封土の世襲が行われてね。             /        ヽ `Y′之>
                                 /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
                                 l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
     慣習が長く続くと、法も同然になるし。       |ハ |(●) (●) / / ,/レ′
                                 .  `|   ヽ    「)'/|/
                                    ヽ、_  ―  _,.ィT/
     神聖ローマ帝国の弱体化は、              l 7Eニ::ィ1│
                                     └l´::::/ヽト
     これも一つの理由だったりする。              |::::|´  ̄`i
                                      |::::|     |j

         /^>》, -―‐‐<^}
       /:::::::/,≠´:::::;::::::::ヽ.  
.      /:::::::〃:::::::::/}::::丿ハ  
     /:::::::::i{l|:::::/ ノ/ }::::::}  
      /:::::::::::瓜イ-‐ ´ ‐ ,':::::ノ        アバウトだなぁ…
.     /:::::::::::::|ノヘ.u、 ( フ_ノノイ  
   /:::::::::::::::| /}`不´} ::::::::i  
   |::::::::::::::::/::"ゝ i Y 、:::i  



                             レイ.:.:jiiii.:.:.:ゞニ彡l∧ィイ 〃   ,.イハハ斗ムi.l.ト
    こんなんじゃ俺、                レイ.:.jiiトトV゙゙゙`ニ≧:、、,,,V  ィイイノ,,、ィ≦´十トト
                              `ヾ.:.:.:N(  弋モ弐㍉ ト イィイ<モテラ¨゙乍/
    帝国を治めたくなくなっちまうよ…       ゙{.:.:.い     ̄   '、(      ̄    ,リ
                                ゙{.:.:.い       .:.:;;i          リ ノ

598 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 21:00:27 ID:Ex4Zj0yw
      ,_   _
    、-ー'`Y <,___
 __≦ー`___ _二z<_
 > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<      そういうアバウトなところを厳密化しようというのが、
<之′Y´/        \
  >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i    現代への道だってことよ。
 | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l
 ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|
    ゙i|゙i'(1 ,,   ,    |      ま、他にも歴史的経緯が重なって、
    ゙iTィ.,_   ―   _ノ 
     │「ィ::ニE7 l        神聖ローマ帝国は次第にその力を失って
      `/´::::,r'\ト
      /::rーュ´  ̄`ix'ヽ      いくわけだ。
     ./::;バ }     |゙_,ノ
     .|:: ヽx '     X:l
                            .     /: : :/: :..: :|: : : :ヽ:_;.ィ:ヽ: : Ⅷ//}: : : :
                                /: : : ; :..: :./|:i: : : :`ト、:_: : : '; : Ⅷ//}..: :
    帝国の方はわかりましたけど…      .   /: : : :.i: : : :i 从ヽ: :.i:|´ヽ: : : :.VxⅧ/i}: : :
                               /: : : : :.{: : : xf㍉ `ヾ{'笊ミx: : :.i三}//}: : :
    フランスとかの方は             .  /: : : : : /ヽ: :.{弋ソ    弋::ソ }: :..|三} ̄ヽ:
                            ./: : : : : /  iヾゝ  ,       ノイ: :|jリ   V:
    どうなっていったんですか?       : : : : : : :/   从ヘ  、       j;ノ¨´    V
                            : : : : : :/        丶      ィ´|ヾゝ     
                            :..: :../           `r <  __:|-. 、      
                             : /          ,.ィ|_, ィ:´: : : : :/

599 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 21:01:14 ID:Ex4Zj0yw
      ,_   _
    、-ー'`Y <,___
 __≦ー`___ _二z<_
 > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<        フランスか。
<之′Y´/        \
  >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i      フランスはね、上手く国王の権力を
 | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l
 ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|      強化していく事ができた。
    ゙i|゙i'(1    ,    |
    ゙iTィ.,_   ―   _ノ
     │「ィ::ニE7 l          でまあ、その先は…また今度ね。
      └l´:::::::,r'r ==ミ!r ァ7
       !:::::|´ |!    /7 /
       l::::::-ァ⌒}   / / /^}
       ヽー' ̄ ―-L∠/ ´
                                            rェュ、
                                       _ ...... _  {三心、,. -:-.、
                               rェェz  ,,: :´: : : : : : `:ヾミ三心、: : :∧
                             , ‐:.{三}}ヘ,: : : : : : : : : : : : : : : `寸三}: : : :∧
    絶対王政の時代ですね!         ,: : : {三}j/: : :.{: : : :ヽ : : : : : ヽ: : :`寸}: : : :.:
                             i: : : {三}′: : :ト、: : : :ヽ >‐ ミ‘,: : ∨ : : : :
    太陽王ルイ、ベルサイユ宮殿です!   |: : : {ニ;': :i: : :,' __ヽト ≧,ィ斧ミ、!: : : :i : : : : : :
                             |: : : `:.i: :.|: :l:i´        弋::ソ '|:! : : |.: : : : : :
                             |: : : : :.|:!.:.:.:从 x≠‐  、    从{: : !|: : : : :
                             |: : : : :从: : : :ヘ″   _   ノ  / !:.:.八: : : : :
                             |: : : : : : :.ヽ: : :.:ヽ       イ:.厶イ  V: : : :
                             |: : : : : : : :.i `ヽ: {:.≧ 、‐ - ' /ヽ_   __V: : :
                             |.: : : : : : : :|   ヾ   f: ーァ_〈: : :}}:.Y´  ヽ: :
                             |: : : : : : : :.|    _/{{:.:/{  ト、:.}}:.‘,   i :

600 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 21:01:37 ID:Ex4Zj0yw
                   ((´_
            ,ヘ、__ , '´: `´: : : :`丶、  __
           //ィヘr={i二>: : : : : \: :: ゙:yヘヾ'.         ベルサイユの薔薇!!
ー=≡=‐─‐-‐‐‐ォ// 〃: : : :: : :ハ !: :ヽ:: : :、: : :!iハ l i‐-、
≦ニ三: : : : , -‐チ/// {l: : : :ム_ l \: _ヽ::ヽ: :l l i lヽ、ヽ:‐-、   オスカル!アンドレ!
  /: : : /   /フ/〈   l!: : /´云、ヽ ´ニ弌ヘ ! ト、! i l !ヘハ \ \_
/: : : /   / ヾ、\/´l:{ イ込メヽゝ 〈以メ リ ノ!ヽ|// `ヽ. ノヽ. ヽ二三≧
: : : : /   /     ゙ーl  iヽゝ   , .    /イ l |≦、_,  V   ヽ メ==、
: : : :l  ,イ        ヽ V、  r‐‐-;   ィハソリ´ ̄    '.    ', \
.: :: : l/ l         _!_{__,>、 ー‐'  ,.イノ /        ト、  i: : : ',
..: : : : : : : l       /   `ヽ > 、 _ ,.イ//          l \ノ: : : : ヽ、
二二ニヽ: :!     /     l   >く`!'´             !: : : : : : : : : ` 、_         
---、 `ヽトゝ  / 01    l_,.イ〈  _メヾ.ーt‐-、          l : : : : : : : : : : : : ‐ 、      
   ヽ  l i / ̄`ヽ.   __  ノノ ア´ 〉l`' vリ   ',         i: :lヽ : : : : : : : : : : : :゙ ‐- 、 _
   `l l レ':::::::::::::::::l} /ヽ // /   / ヽ. ヽ   l         l::! ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
_ >、 ! //!:::::::::::::::::ノ'´lヽ._/イ /  /   ヽ, \  !        リ   \: : : : : : : : : : : : : : : : :
`ヽ  し//:::l::::::::;:/   ',   /  /     }   ;=z}            ヽ : : : : : :< ̄` - 、: :
  |ノ //:::::ノ:::/  _, -‐="---、ノ      ,'  ノ::::::!             ヽ、: : : : : :`ヽ、  
二_'/:::::::/_, -‐ ´<二二メ/   =‐- - 〈!_./::::::::::',             \: : : : : : : : ::\ 
 ̄:: ̄ ̄二ン     _. ‐ ´l ̄        / ̄/::::::::::::::ヽ、             ヽ_: :_: -‐‐‐
_ -‐ ´    _,. '´   /          /  / ヘ::::::::::::::::::フー‐r===ニニ二二三ソ〃r'´ 二ニニ)
_,. --‐‐ "´: : \  / 、       /  i   ヽ::::::::::::::ソ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
                                          _   _,
                                        ___,> Y´'ー-、
                                       _>   `r‐   ≧__
                                       >イ    `     <
     こいつはもう駄目かもわからんね。           / >             >
                                  .   / <   ,'          リ
                                    l ,ィ  ヽ ,/        } ノ
                                    |ハ | |<ヘ,Y´入ノ リノ ,/レ.
                                     .`| ノ     ...::/|/ 
                                      ヽ、ゝ /  j.:./|/ 
                                       .   ,l:/ノルリハ:ソ
                                        ィ':::::::::::::::::`.:

601 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 21:01:54 ID:Ex4Zj0yw








                  その2 「絶対王政」(仮) に続く







.

602名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 21:04:34 ID:BfVgfFHw
そもそも「ドイツ」という意味が「多数の」って意味だから、
ドイツ人も国名に誇りを持っていないから、乱立しやすい。
そもそもヴェルダン条約の取り分にしか過ぎないしなあ、歴史あるイタリア・フランスと違って。

603 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 21:09:41 ID:Ex4Zj0yw
    __
 〃´  `ヽ    
 、リノノ`ヽ)     投下終わり。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入
            >>569

            まあ、一人殺したくらいでいきなり地位がやばくなる、ということは無いでしょう。

            どうとでも誤魔化せるかと思います。

            しかし、究極的には自力救済。領地民が非協力的になるかもしれないし、

            そうなると周りから因縁つけられるかもしれない。


            あれですよ、「人殺しなら他所の領地でやってください」。


            >>602

            その辺の細かい事情は、カール大帝とか伯管区制とかに触れなきゃいけなくなるだろうから、

            大幅カット。でも、次回では多少触れるかも。

604名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 21:10:58 ID:SSAHhC0.
お疲れ様でした。

605名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 21:11:54 ID:JC0wIn6g
乙。
封建制がすげえよくわかった。

606名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 21:12:38 ID:APNcRyf6
乙〜

607名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 21:13:20 ID:SDpDc7o.


>>602
イタリアはイタリアで長く分裂していたし、そのあたりはあまり関係ないような
むしろはやいうちに固まってそのまま近代までこれたフランスの方が
ローマ崩壊後のヨーロッパでは少数派な気がする

608 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 21:14:04 ID:Ex4Zj0yw
    __
 〃´  `ヽ    >>555
 、リノノ`ヽ)
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   理論的には近いですね。ちょろっと触れた様に「サラリーマン騎士」みたいなのもいました。
  /ニニ入
           ただし現実的には、支社を任せられた支社長が支社内におけるあらゆる裁量権を持ち、

           おまけに世襲までやり、それにケチつけたら逆切れされる、みたいな感じと言えるかも。

           フランス方面とドイツ方面で色々事情が違ったりもするわけですが。

609名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 21:17:05 ID:BfVgfFHw

日本は葉隠れとか武士道とかを入れて江戸時代の封建制度は成立するんだなあ。
中世欧州じゃ忠臣蔵事件は絶対おきんwww
騎士道自体がサラディンの徳を十字軍が持ち帰ったのが始まりだそうだからな。

610名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 21:18:06 ID:zYe0I4TE
乙でした

イングランドでも家臣たちから突き上げくらって
王権を法律で制限するはめになった王様がいましたっけ

611名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 21:23:16 ID:BfVgfFHw
>>610
五男坊で生まれながらにしてやる領土が無い、欠地王さんですね。
当時のプランタジネット朝は、イングランドよりフランスでの立場が大事だったから
カンタベリ大司教が管理していて、兄貴の獅子心王は英語ができない王様だったなw

612 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 21:23:35 ID:Ex4Zj0yw
    __
 〃´  `ヽ    一応、封建制の枠組みについてざっくばらんに触れた形ですが、
 、リノノ`ヽ)
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   実情に関しては場所と時代によってかなり違います。
  /ニニ入
           「中世」という時代は長いので、権力構造、農民の中における「農奴」の割合、

           経済成長による状況の変化、慣習法とローマ法のせめぎ合い、など

           一言では語りきれないのです。

           「大雑把な枠組みでは大体こんなイメージ」と捉えていただければ良いと思います。

613 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 21:35:23 ID:Ex4Zj0yw
    __
 〃´  `ヽ    
 、リノノ`ヽ)     じゃあ、まどかマギカの続き見てくる。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入

614名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 21:54:28 ID:hWPNvidM
おつ〜
勉強なります。

615名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 22:13:28 ID:FbSC72xg
乙でした たまーにSSで「現代から中世ファンタジー世界に飛ばされた主人公が現代の知識を使って楽土を築く」
みたいな話を見かけるけど、本の頭が切れても回りの意識が変わらないと無理なのね

616名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 22:17:27 ID:f9KdseRQ


617名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 22:22:51 ID:qB6FpYf2
乙でした
しかし、なんでラインハルトがミストさんやってるんだ?w
荘園制や臣下の臣下〜は一応日本でもあったな

618名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 22:38:46 ID:9akcpKfI
乙〜。

619名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 22:41:56 ID:MiXevY.w
乙乙! 実際に先祖代々のとこもあるし、これに修道院や大司教領も加わってドイツ皇帝はいばら道やでぇw

620名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 23:17:28 ID:7gMlG.hA
乙ーん

621名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 23:26:40 ID:jOams6gw
日本の天皇ー朝廷ー幕府ー御家人の分類はどうなるの?

622 ◆mthS9vGGks:2011/05/15(日) 23:30:53 ID:Ex4Zj0yw
    __
 〃´  `ヽ    見てきた!いいアニメでした。
 、リノノ`ヽ)     
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入     やる夫獅子心王の人が、「やる夫で学ぶフェーデ」をやってくれるらしい。

           【異教徒は】やる夫が獅子心王になるようです 三殺目【消毒】
           ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1305290252/

           これはあれだな、いわゆる、



      ', ';:.:.:.:.:.\                         /.:.:.:.:.:;' ,'
      ', ';:.:.:.:. /                        \ .:.:.:.:;' ,'
,   ´ ̄∨.:.:/                        \:.:.∨ ̄`   、
     / .:                            :. \
   . ; '  /                            ':   丶: .
 . : /   ;     , .::;;;;::. 、              , .::;;;;::. 、     ;   ヽ: .    計  画  通  り
.:.:.:/   i:   イ .;'⌒しハ             イ .;'⌒しハ   .:i    ':.:.:.
:.:/    :|:.   人:ヽ...ノ.:ノ                人:ヽ...ノ.:ノ   .:|:     ':.:
/    :.|:.     `''ー ´              `''ー ´    :|.:     '
     .:.:.|;:                                 .:;|.:.:.
    .:.:.:.ll:.                                  .:ll.:.:.:.
   .:.:.:.:八: .                               . :八:.:.:.:.
   .:.:.:./.:.:..\: .         'ー‐'^'ー‐'          . :/.:.:.ヽ:.:.:.:.
  .:.:.:/.:.:.:.:.:.:. \ : : . .                      . . : : / .:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.



    __
 〃´  `ヽ    
 、リノノ`ヽ)     嘘です、期待させていただきます。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入

623名無しのやる夫だお:2011/05/15(日) 23:46:53 ID:SDpDc7o.
>>622
「吐き気をもよおす邪悪とはッ!」(AA ry )

624名無しのやる夫だお:2011/05/16(月) 13:24:34 ID:uBvpG.6k
生みの親(脚本家)を考えれば、予想できたはず……できたはずだったんだ……!!

同じ王or皇帝でも、国が違えばその地の特色=制約ってのがあるんだなぁ

625名無しのやる夫だお:2011/05/16(月) 15:50:12 ID:QfiX9sfA
この辺りの問題が鉄血宰相の頃まで続くわけか、成る程

626名無しのやる夫だお:2011/05/16(月) 18:54:49 ID:FnfIbXaU
ちょび髭伍長の時代まで引きずってると思う
鉄血宰相も下の方の構造には手をつけなかったし

627 ◆mthS9vGGks:2011/05/16(月) 20:45:26 ID:lezMff2M
    __       >>624
 〃´  `ヽ    
 、リノノ`ヽ)     いや、でも虚淵ちゃんは良い脚本書いたと思うよ。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入     モンゴルの澄み渡った青空の様に、欠落感と開放感が混ざり合った良い終わりだったと思う。

           他のアニメスタッフや原画さんも良い仕事してたね。


           >>625、626

           法的には、ビスマルクが政治家を始めた辺りには、かなり改革されてたんですけどね。

           領民を国家の司法機関ではなく、自前で裁くという「領主裁判権」などの貴族特権最後の牙城を守るために

           議会闘争に引っ張り出されたのが、当時保守派ユンカーにおける若手のホープだったビスマルクですから。

           その喧嘩屋っぷりは「やる夫が鉄血宰相になるようです」スレを参照ということで。

           ただ、法改革が終わってもユンカーの特権階級としての意識は残り続けました。

           それこそ、第二次大戦までは強固に。

628名無しのやる夫だお:2011/05/16(月) 20:51:47 ID:r4yA.uE2
>>624
むしろ、いつ本性を現すかといまかいまかとわくわくしながら待っていたのがよく訓練された虚淵ファン

629 ◆mthS9vGGks:2011/05/16(月) 21:13:39 ID:lezMff2M
    __      
 〃´  `ヽ    雷帝、獅子公、獅子心王、北方の獅子、北方のアレクサンドロス、軍人王、中世最後の騎士、
 、リノノ`ヽ)    
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   他に何かイカすあだ名を持った奴はいないかしら?
  /ニニ入
           どうでもいいけど、Soldatenk$ouml;nigを「兵隊王」と訳した奴はイマイチ厨二センスが足りない。

           軍隊王とか軍人王の方がイカすと思う。

630 ◆mthS9vGGks:2011/05/16(月) 21:14:46 ID:lezMff2M
    __      
 〃´  `ヽ    ウムラウトミスった。
 、リノノ`ヽ)    
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   Soldatenönigね。
  /ニニ入

631 ◆mthS9vGGks:2011/05/16(月) 21:16:26 ID:lezMff2M
    __      
 〃´  `ヽ    ウムラウト直したら、スペリングそのものをミスるってどういうことなの…
 、リノノ`ヽ)    
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   Soldatekönig
  /ニニ入

632 ◆mthS9vGGks:2011/05/16(月) 21:17:24 ID:lezMff2M
    __      
 〃´  `ヽ    
 、リノノ`ヽ)     ……寝る。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入

633名無しのやる夫だお:2011/05/16(月) 21:20:20 ID:BZUB1KqU
信長は第六天魔王はかっこよくないかなぁ
仏教の用語だけど

634名無しのやる夫だお:2011/05/16(月) 21:56:32 ID:e44nmkaM
スペイン王フェリペ2世が日本じゃあんま有名じゃないけど
賢明王/慎重王に該当するニックネームあるよね

サクソン朝イングランドが結構厨二ネーム多い気がする
エドワード懺悔王とか実績はともかくイカしてる
剛勇王とか壮麗王とか盛りだくさん

635名無しのやる夫だお:2011/05/16(月) 21:59:09 ID:r4yA.uE2
太陽王とかどうよw

636名無しのやる夫だお:2011/05/16(月) 22:10:18 ID:rE307SzM
肥満王とか禿頭王とか、不能王なんてのもある。

637名無しのやる夫だお:2011/05/16(月) 22:12:08 ID:JzG51p4U
軍人王というとカール大帝もよばれてたみたいね(大学で聞いた)

征服王……はちょっと直球過ぎるかな
黒太子は厨二心をくすぐられる、色的な意味で

638名無しのやる夫だお:2011/05/16(月) 22:15:06 ID:rJyyh7qQ
サラディンの「シリアの稲妻」なんてどうでしょ。
主君の伝記にこのタイトルをつけたイマード・アッディーンは、かなりの厨二ハートの持ち主だと思う。

639名無しのやる夫だお:2011/05/16(月) 22:25:06 ID:r4yA.uE2
アラブいれていいのなら、やっぱ「アラーの剣」じゃね

640名無しのやる夫だお:2011/05/16(月) 22:29:59 ID:dIInxmWY
>>638のおかげでばっちゃの十字軍物語を買おうと思えました

中国とか北アジアはあんまりそういうのないよね……

641名無しのやる夫だお:2011/05/16(月) 22:41:18 ID:f1gQ3gfg
>>629
北方の流星王とかは?

642名無しのやる夫だお:2011/05/16(月) 22:45:02 ID:H1jvTwnA
乾隆帝の「十全老人(自称)」とか蒋介石の「善導師(自称)」とかなんか胡散くさいんですよね。。。
西洋だと「カルパチア魂」とか「烈火のオベリスク」とか「北極星」とか数年後思い出して夜布団かぶりながらうおんうおんしそうなのがいっぱい

643名無しのやる夫だお:2011/05/16(月) 22:47:37 ID:wBzTJChE
>>629
正義王 マーチャーシュ1世
竜公     ヴラド1世
串刺し公  ヴラド・ツェペシュ
美男公   ラドゥ
征服者   メフメト2世

644名無しのやる夫だお:2011/05/16(月) 22:49:08 ID:H1jvTwnA
あ・・・「宇宙代将軍」侯景

645名無しのやる夫だお:2011/05/16(月) 22:50:50 ID:dIInxmWY
>>644
侯景さんは卑怯だと思うの!www

646名無しのやる夫だお:2011/05/16(月) 22:51:09 ID:H1jvTwnA
×代
○大

失礼しました。

647名無しのやる夫だお:2011/05/16(月) 22:56:08 ID:JzG51p4U
>>「カルパチア魂」とか「烈火のオベリスク」とか「北極星」とか
出来ればkwsk

中国だと独眼竜が図抜けてる、てかそれくらいしか思いつかない

648名無しのやる夫だお:2011/05/16(月) 23:00:47 ID:1we.65VI
中国だったらやはり「国士無双」韓信、「西楚の覇王」項羽は外せないだろう。
マイナーな奴だと元祖「独眼龍」李克用、「極西の神人」郭侃あたりか。

649名無しのやる夫だお:2011/05/16(月) 23:03:47 ID:r4yA.uE2
「万人敵」とか「万夫不当」とか

650名無しのやる夫だお:2011/05/16(月) 23:10:13 ID:H1jvTwnA
チャウセスクだったりします。あの恥ずかしいDQNネームを死ぬ直前まで絶対後悔することなかったんだろうなw

651名無しのやる夫だお:2011/05/16(月) 23:15:52 ID:H1jvTwnA
王徳用の「黒王相公」とかそもそも王徳用ってだれよ?って言うくらい人物多いですもんね。
中国史。

652名無しのやる夫だお:2011/05/16(月) 23:17:36 ID:fc5.l.oM
というかハンニバル・バルカの名前自体が「慈悲ぶかきバアルの雷光」だしなあ。

653名無しのやる夫だお:2011/05/16(月) 23:32:22 ID:H1jvTwnA
ハンニバル・バルカはやってることがさらに斜め上行ってるので「さもありなん」しっくりときます。
ブライの「あのバウンティ野郎」は外せません。

654名無しのやる夫だお:2011/05/17(火) 02:04:23 ID:H6afir5U
「たぬき」という可愛らしい渾名の将軍様がカカッと参戦

655名無しのやる夫だお:2011/05/17(火) 02:38:52 ID:VwF9rW6s
みんなウロブチガーウロブチガーって言ってるけど
あの企画で一番利益を得たのは実質ノーリスクで作風イメージの刷新に成功したキャラデザの天帝陛下だと思うの

>>636
『肥満王』の言霊パワーは凄まじいよなw
ニュアンスから考えると恰幅王とでも訳すべきだったんだろうけど

656名無しのやる夫だお:2011/05/17(火) 02:43:17 ID:VwF9rW6s
あと現代では固有名詞的に使われるようになっちゃってて今一つだけど
聖徳太子とか弘法大師って相当な厨二力を秘めている称号だとおもふ

657 ◆mthS9vGGks:2011/05/17(火) 06:19:00 ID:W.J8Djsw
    __      >>642
 〃´  `ヽ    
 、リノノ`ヽ)     「北極星」に【興味があります】
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入
           >>643

           あー、そういうのもいたね。

           メフメト二世のあだ名は、孫の方が相応しいと思うんだ。確実に。

           でも>>1は、メフメト二世がオスマンスルタンの中で一番好きよ。


           >>650

           あのオッサン、何かDQNネーム持ってたの?


           >>655

           虚淵はまあ、概ねいつもの虚淵だったしね。いや、鬼哭街より後の作品は見てないけど。

           うめてんてーはひだまり見た事無いからよーしらんかった。絵は知ってたけど。

658 ◆mthS9vGGks:2011/05/17(火) 06:21:00 ID:W.J8Djsw
    __      
 〃´  `ヽ    
 、リノノ`ヽ)     今週日曜日の20:00から投下予定
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 {三ニ≧ュ、: : : : : :i: : : : : :i: :寸
 |ミ/⌒寸}}: : : : :.:ト、: : : :.:ト、: :ヽ
 |,/: : : ///: : :i: :/ ‘,:.:/zxi: /:}    第三章
. /: : : //∧ : : |:/xf斧j:./ ヒリj/:八
/: : : :,{三ミ∧:.:.|{弋::リ /  、 i/: i    『新領土を併せ持つ世襲君主国について』
: : : : :トミ三心:.ゝ    、_ /.:.:.:|
: : : : :|  `¨¨¨Y__≧   _, ′ : |
: : : : :|    /: : : : `:く : : : : : :.:|
: : : : :|     /=≠:'⌒>- 、:.: : :.:|
: : : : :|  f´: : : : : :/     Y: : :| />
: : : : :|  {! : : : : : {       |: : :.|./     ` 7´ ̄ ̄ ` 7
: : : : :|  |{ : : : : :.‘、ヽ    |: : :./     .::/      /
: : : : :|  |ト、: : : : : : :ヽ‘,クヘ:/〉     .::/      ,.イ
: : : : :|  |/∧: : : : : : :.:∨//∧} 、   ..::/     /´ノ }
: : : : :|  |//∧: : : : : : : ∨//,∧'__x≧≠―‐‐rf′ グ
: : : : :|  |///∧: : : : : : : ∨///ハ////////,へ <
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

659名無しのやる夫だお:2011/05/17(火) 07:45:11 ID:SjCgE2p6
>>643
竜公は竜騎士団長だったからこその名前だし
ドラゴン騎士団を作っちゃったジギスムント・フォン・ルクセンブルクさんを忘れちゃいけないと思うの
ドラキュラ(竜の子)もドラクル(竜公)もジグモント先生なくして存在しないネーミングってことで

>>652
んなこと言ったら切りが無いないよ
あっちの国の人の名前は語源辿れば色々あるから
アレクサンドロスが偉大な守護者だったりフリードリヒが平和の支配者だったり
アルフレッドに至っては妖精の導きを受けたもの的な意味の名前

>>657
ファーティフってのは面積もさることながら、様々な逸話と伝説を残すビザンチオン攻略からじゃないですかね
あとそれまではアナトリア支配もバルカン支配も微妙だったオスマン帝国から考えると
バルカンとアナトリアの支配を確立したという点でも「征服者」に値すると思う
まあカヌーニーはあんだけの征服をしておきながらカヌーニーだったという事から考えても
そんだけそっちの実績が凄かったということで

660名無しのやる夫だお:2011/05/17(火) 07:50:29 ID:iSNy0fYU
>>あのオッサン

チャウセスクが「北極星」「烈火のオベリスク」「カルパチア魂」「烈火のオべリスク」、
「ダチア」と(実質的に自称)していたみたいです。こんなの絶対おかしいよ

661 ◆mthS9vGGks:2011/05/17(火) 08:42:11 ID:W.J8Djsw
    __      
 〃´  `ヽ    >>659
 、リノノ`ヽ)    
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   メフさんの真の功績はバルカンとアナトリアにおけるオスマン家支配を固めたところだと思うので、
  /ニニ入
           そういう意味では「内なる征服者」とも言えますよね。


           >>660

           チャウさんって、ほんとバカ

662名無しのやる夫だお:2011/05/17(火) 09:01:27 ID:uT/mz/7s
その手の自称称号なら北の将軍様とかすごくね?w

663名無しのやる夫だお:2011/05/17(火) 09:04:32 ID:c0SFHYGA
きたいー
そもそも、中国だとおくり名とかあざなが既に厨二くせえw
特に唐の太宗なんかいきなり長いおくり名つけて、多分生前に臣下に自分で考えたのを申しつけてたんだろうな
と疑ってみたり
あと、八柱国とかかなり厨二くさい称号だと思うw

664名無しのやる夫だお:2011/05/17(火) 15:23:15 ID:WgglH6uE
アレクサンダー大王とその後に続くローマ帝国が凄すぎて
その後のヨーロッパの大王は大王(笑)に感じてしまう。領土的に考えて

665名無しのやる夫だお:2011/05/17(火) 16:16:12 ID:y8HF1KRM
お、今週末に期待

ところで>>1さんは「よいこの君主論」は読みました?
あれは君主論ネタ本としては、かなり愉快で良かったですよ

666名無しのやる夫だお:2011/05/17(火) 16:36:29 ID:iSNy0fYU
>八柱国とか。

武川鎮とかあの時代のえびすは血生臭くて中2病でけっこう酷いですよね。
初唐の皇帝なんてうん十年前の概説書だと自称をもろに信じて清くらいまともな時代に描写されてますよね。

667名無しのやる夫だお:2011/05/17(火) 17:23:46 ID:iSNy0fYU
まあ、加茂川大学が言わせないような感じだったんでしょうが。

668 ◆mthS9vGGks:2011/05/17(火) 18:26:41 ID:W.J8Djsw
    __      >>665
 〃´  `ヽ    
 、リノノ`ヽ)    読んでないです。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入    個人的には、君主論をもとにして真面目に現代政治とか社会での身の振り方を語られるのは

           勘弁願いたいのですが、パッと調べた感じではギャグとして描かれている感じっぽいので、読んでみようかな。


          >>664

          アレックスがでかい領土取れたことに関しては、第四章で語られてますね。

          いつの時代も、奴がやった事は何かにつけて人を惹きつけるものなんだな、と。


          >>666,667

          そうなの?まあ、時代によって歴史観が変わるのはよくあることですが。

669名無しのやる夫だお:2011/05/17(火) 18:37:24 ID:XIRnJ22g
マキャヴェリくんの君主論は、
文字通り教皇庁という別の国家権力が、靴のど真ん中にドーンと座して、
諸外国引き入れてイタリア荒らしたり逆に同盟組ませたりしてる、
得意な分裂状態のイタリア半島で、
「君主を! 一心不乱にイタリアを統一する君主を!!」
って少佐もドン引くくらいの熱血ドリーム抱えて、
「現在(あの当時)」「イタリアを統一するためならナニやってもいい!」
という前提条件あってだからなあ。

どっちかと言うと、あの人の精神性合わせると、
ちょっと格調高い炎尾燃AAで描きたくなるような人だよね。

でもなんか切々と歌い上げる祖国統一への悲願は、時々なんか胸にくるものがある。

670名無しのやる夫だお:2011/05/17(火) 18:45:34 ID:SjCgE2p6
>>668
「そんなガキ大将今時いねーよ!」っていうのが最大のギャグだな

671 ◆mthS9vGGks:2011/05/17(火) 18:56:14 ID:W.J8Djsw
    __      >>669
 〃´  `ヽ    
 、リノノ`ヽ)    上の方で指摘してくださっている方もいるとおり、やる夫のいう「イタリアの統一」は恐らく
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入     「外国の干渉を受けないような、強固なイタリア同盟の確立(で、その盟主は是非フィレンツェに!)」

           といったところでしょうから、現代的な統一国家とは単純にイコールで結ばない様に気をつけましょう。


           少なくとも、このスレにおいて>>1はそういうスタンスを取りますし、そう描きます

           あくまで「平穏のための統一」であって、民族感情からくる「統一のための統一」ではない、的な。

           少なくとも>>1には、やる夫が近代的な統一国家を望んでいるような要素は見つけられてませんし、

           だとすれば、その辺のやる夫の思想はあくまで「当時の常識」の範囲であっただろうと考える事は

           妥当だと思うからです。基本的には常識人ですしね、やる夫。

           まあ仮に望んでいたとしても、そんなこと言うなり書くなりすれば政治的に死にますけど。


           で、当時のイタリア国家の常識というのは、>>196で述べた諸々の諸特権を守ることであって、

           その諸特権を放棄するような統一国家の成立を望むようなことは、少なくとも常識の範囲ではありませんでした。

           それだったら皇帝か教皇のうち、特権を保護してくれる方につくほうがマシと考えるのが当時のイタリア人の常識です。

672名無しのやる夫だお:2011/05/17(火) 20:16:48 ID:LoyB/5Fs
マキャベリの著作といえば政略論も有名だけど、そっちの話もする予定はありますか?

あと、もしフリードリッヒ大王が韓非子を読んだら、どんな感想を抱くだろうか?

673名無しのやる夫だお:2011/05/17(火) 21:18:44 ID:AyGIUkLQ
最近は>>666で言うところの「えびす」すなわち遊牧民こそが重要なファクターだったという説が結構出てますね
某杉さんとか森安さんとか……私はどっちかというとそちらに近いスタンスで勉強してますが
実際北魏〜唐までは漢民族文化ではなく遊牧民文化の色が強かったと見ることで納得できる部分も多かったといいますな

674名無しのやる夫だお:2011/05/18(水) 16:41:13 ID:F0fHiL/6
>>671
>で、当時のイタリア国家の常識というのは、>>196で述べた諸々の諸特権を守ることであって、
>その諸特権を放棄するような統一国家の成立を望むようなことは、少なくとも常識の範囲ではありませんでした。
>それだったら皇帝か教皇のうち、特権を保護してくれる方につくほうがマシと考えるのが当時のイタリア人の常識です。

マフィアとか先の大戦とか考えると、その常識は現代まで引き継がれてそうな気がする。

675 ◆mthS9vGGks:2011/05/18(水) 19:32:33 ID:X8uYRKT2

    __      >>672
 〃´  `ヽ    
 、リノノ`ヽ)    『政略論』はやる夫の考えを説明する上で考慮に入れてます。必要性を感じれば引用もする。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入    『君主論』の内容は純粋にやる夫の思想が反映されたものではなく、

           メディチ家への就職活動用の為にある程度バイアスがかかっていると判断しているので。

           とはいっても、『政略論』の中でも「新国家樹立のときにレムスをぶっ殺したロムルスの行いはGood」みたいなことも言っているので、

           『君主論』の根幹を構成しているのは間違いなくやる夫の思想だと思いますが。


           『韓非子』に関してですが、>>1は『韓非子』を読んだことが無いので厳密なことはいえないのですけれど、

           「法を制定する」ということの目的意識ができる夫と法家では違うと思います。

           法家の考えだと「法」によって国家の枠組みを設定し、厳罰主義で法に沿った秩序をもたらすわけです。

           一方、できる夫の考えでいう「法」とは、人々がそれに従って生活する事で自然とモラルを身につけるという

           「教育効果」を狙ったものになります。ですから、厳罰主義はとりません。

           「従わせる」のではなく「正しい生活をおくる為の自制心を身につけさせる」のが目的ですので。

676 ◆mthS9vGGks:2011/05/18(水) 19:43:44 ID:X8uYRKT2
    __      >>675のつづき
 〃´  `ヽ    
 、リノノ`ヽ)    ですから、>>459の事例においてできる夫がブチ切れたのは、
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入     「司法が法を恣意的に運用したら、生活規範になんねーだろうが!」という怒りもあるのです。


           「人民の啓蒙」は大王のライフワークにして生涯のテーマの一つです。

           例えば先代の時代においては「公衆の面前で自分の罪を告白する」という刑罰があったのですが、

           この手の刑罰は大王の時代に廃止されています。

           村八分されてしまったら道徳的な生活もクソもありませんし。


           ですから恐らく『韓非子』を読んだ場合、「法を制定する意義・理由」に関してケチをつけてくるんじゃないでしょうか?

           >>1の法家に対する理解が間違っていたら申し訳ありません。


           あ、厳罰主義はとらないといっても、軍隊はまた少し事情が変わりますけどね。

677名無しのやる夫だお:2011/05/18(水) 19:51:29 ID:WPYrgvNc
「民を啓蒙する」という考えについてはできる夫と韓非で変わりないと思う
もともと儒家の流れをくむ人だし

678名無しのやる夫だお:2011/05/18(水) 20:05:29 ID:MuMJuKPY
でも、社稷とか民のための政治とかのスタンスから言って、
韓非より晏嬰に共感しそうな気も。「牛頭馬肉」の人だし。

679 ◆mthS9vGGks:2011/05/18(水) 20:20:52 ID:X8uYRKT2
    __      >>677
 〃´  `ヽ    
 、リノノ`ヽ)    とすると、厳罰主義がセットになったのは韓非とは別の所?
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入    それとも、厳罰主義を以っての啓蒙みたいな感じ?

           そのうち『韓非子』読もっかな。

680名無しのやる夫だお:2011/05/18(水) 20:36:01 ID:MuMJuKPY
>>679
あー、横レスですけど、韓非の出発点って、人間不信なんですよ。

臣下に弱みを見せるな。自分に迎合するから好みを示すな。
人間を動かすのは飴(徳)と鞭(刑罰)で、それを運用するのが法だと。

だから飴も鞭も臣下にやらせず全部自分でやれ。
家臣の発言に応じて仕事をやらせろ、成果が発言以下なら処罰、以上でも嘘つきだから処罰。

とにかく人を信じるな。
八姦といって、嫁、芸人・近侍、父兄、娯楽、民萌、流行(口舌の徒)、
威強(強い家臣、侠客)、四方(外患誘致)を警戒しろとか具体的な対策上げてますし。

君主の妻は特に危険だと。
年取って容色衰えたら嫉妬するし、自分の子に継がせたくなる、自分が政治に口出ししたくなる、
だから嫁による暗殺に気をつけろとか。

私見ですが、大王の理想にはそぐわないんじゃ無いですかね。

681名無しのやる夫だお:2011/05/18(水) 20:38:10 ID:nPkLbW2Q
なんとなく大王は極端な意見には反論したくなるんじゃないかって気がするなあ。

682名無しのやる夫だお:2011/05/18(水) 20:53:08 ID:l7MuP1Gg
>>680
>民萌
「たみもえ」と呼んでしまった……俺はもう駄目だ……

683名無しのやる夫だお:2011/05/18(水) 20:59:09 ID:N0js719Q
ただ韓非子それ自体が、第1次ポエニ戦争あたりの大昔だからなぁ。
確かに読んで納得できたり、今でも通用しそうなところはあるけど……。
太古の偉大な文献程度には関心・敬意を抱くかもしれないけど。

>>628
で、あの絶望を味わいたくてFate/ZERO放送を今や今やと……

684名無しのやる夫だお:2011/05/18(水) 22:19:54 ID:H/Scaxbk
選挙で選ばれた国のトップとその所属政党が
積極的に外患誘致するケースって
過去に考えられたことあるのでしょうか?

685名無しのやる夫だお:2011/05/18(水) 22:26:04 ID:l7MuP1Gg
>>684
そもそも政党政治が近代以降の概念だしなぁ

でも似たようなケースなら結構あったんじゃね

686 ◆mthS9vGGks:2011/05/18(水) 23:38:19 ID:X8uYRKT2

    __      >>680
 〃´  `ヽ    
 、リノノ`ヽ)    心配の種はどこの国でも同じですよね。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入     そういった親族や臣下に関わる話は、本スレにおいてもこの先の話にあります。


           >>684

           政治に関わる人間が国家ではなく我が身を第一に考えてしまう事に関する解決策として、

           例えば大王の場合は「親政」を勧めています。

           まあ、民主制を採用している国家の場合、それは不可能ですけれど。

687名無しのやる夫だお:2011/05/18(水) 23:57:01 ID:fkr3YnJM
ある意味国が滅びれば、一番大損するのは自分だものなw

688名無しのやる夫だお:2011/05/19(木) 00:26:48 ID:N/DtEH0c
>>684
外患の定義自体が個々の人・国の主義主張・立場で変わるからなあ。
冷戦期には西側じゃアカがまさに外患だろうし、
一方東側じゃ、自由主義と資本主義の豚が外患だ。

689名無しのやる夫だお:2011/05/19(木) 00:27:13 ID:AoWE9Dlg
>>686
つまり無理矢理、トップ(王)の権限を最大にしてしまうってことですか
たしかに無理ですね。

>>687
〇〇様を招き入れることに協力した俺は、〇〇様に優遇されてしかるべき(キリッ

690名無しのやる夫だお:2011/05/19(木) 00:28:07 ID:aCKjG12A
>>689
それなんて景鏡

691名無しのやる夫だお:2011/05/19(木) 18:54:48 ID:AoWE9Dlg
>>688
国民に『隣の国は敵』と教育している国なら
十二分に外患誘致になると思うが

692名無しのやる夫だお:2011/05/19(木) 19:45:27 ID:xsu3FKIw
>>684

合衆国憲法修正第2条(人民の武装権)は正にそういうケースを想定したものらしい。
移民で成り立ってる人工国家だからだろうか。

693名無しのやる夫だお:2011/05/19(木) 20:07:45 ID:CNvb3ri6
>>692
制定されたのは1791年、独立戦争の記憶鮮やかなりし頃のお話。
独立戦争の主力は民兵だったから。
本国のゴロツキに銃を持って立ち向かう市民こそがアメリカン・スピリットの象徴なりと。

南北戦争でえらい目に遭っても変わらないのがアメリカだねえ。

694 ◆mthS9vGGks:2011/05/20(金) 10:42:50 ID:pKpDX8rs
    __      >>693
 〃´  `ヽ    
 、リノノ`ヽ)    メリケンさんは、特に西部の田舎の人だと、先祖代々受け継がれた「政府に対する不信感」があるらしいですからね。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入    「国のやる事は全て悪」的な考えをする人は現代でもいる、ってジャレド・ダイアモンドの本で読んだ気がする。

695名無しのやる夫だお:2011/05/20(金) 10:47:28 ID:PHhd/vIw
政府に対する不信感はどこにもでもあるものじゃない?

中国なんかじゃ「上に政策あれば下に対策あり」なんて言われる国だし(少し違うか)

696名無しのやる夫だお:2011/05/20(金) 19:24:25 ID:lsu2YBjY
>>694
でもなんか、西部の辺境で自力で農地を開拓し、守って来た人が
「国のやる事は全て悪」って言うのは何か無骨でカッコイイ気がする。

日本で同じこと言ってる奴はデムパだけどwww

697名無しのやる夫だお:2011/05/21(土) 00:07:06 ID:cgNRu9mA
>アメリカ人の政府不信
その辺はミリティア(民兵)とかに着目して研究すると、
アメリカ合衆国の軍制やら成り立ちやらの理解に繋がって面白いよ。

698 ◆mthS9vGGks:2011/05/21(土) 01:38:11 ID:84lyhXO.
    __      
 〃´  `ヽ    >>697
 、リノノ`ヽ)    
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   そのスレは君とアンディにまかせる。
  /ニニ入

699 ◆mthS9vGGks:2011/05/21(土) 01:41:58 ID:84lyhXO.
    __      
 〃´  `ヽ    やる夫獅子心王の方が、>>561で述べた「フェーデ」について解説してくださいました。
 、リノノ`ヽ)     ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1305290252/
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入     めいよってすばらしいよね!!

700名無しのやる夫だお:2011/05/21(土) 02:28:20 ID:KvQEY5T2
名誉のためには(他人の)命なんて惜しくないぜ!
すばらしいなー。かっこいいなー

701名無しのやる夫だお:2011/05/21(土) 19:06:15 ID:BYGxlU1Q
チェーザレが英霊として召喚されたらクラスは何になるんだろうか?

702名無しのやる夫だお:2011/05/21(土) 19:11:13 ID:yceFOhLQ
似合いそうなのはアサシン(クリード的な意味で

703名無しのやる夫だお:2011/05/21(土) 21:05:37 ID:yg2W.FyU
クラス:キャスター
真名:ニッコロ・マキャベリ
宝具:君主論
効果:未読の王ないし指導者に対して、行動指針を決定付けさせる
   良くも悪くも……w

704名無しのやる夫だお:2011/05/21(土) 21:07:00 ID:47wnF5iw
>>703
対魔力で無効化されそうだww

705名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 00:25:28 ID:D9QfqqeI
韓非子については李斯の人がいつか総括してくれると信じてるぜ……

706名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 00:51:48 ID:mgWsfBDg
>>703
ニコロの親父なんて日本で言えば中核市の助役レベルやぞw
チェザーレの方は親父の教皇の力がバックだったからあんまし強くない、
英霊の格ならフリードリヒ大王の方がはるかに上だな。
ローマだとカエサルがイスカンダルレベルの宝具を使えるな。
有名なセリフ「人間は見たいと思う現実を欲する」で、魔術を無効化するかもしれんw

707名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 08:36:45 ID:anKHnjIk
明確なビジョンのない小市民的な為政者より厨ニ病な為政者のほうがまだマシ、
ということを鉄血宰相スレで学びました

708名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 11:08:18 ID:lJ0DVsjs
>>707
1920年代アメリカとか1980年代日本のように、
厨二病な為政者を必要としない時代と国の方がよほど幸せだと思います。

つか、理想家で自分にも他人にも多くを求める君主って、国民はしんどいよ。
7年戦争なんか損害も半端じゃないし。
フランス、オーストリア、ロシアを一度に相手にするなんてビスマルクだってドン引きするレベル。

709名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 11:22:00 ID:J/yAeW7A
変化の激しい時代に為政者が凡庸なのばっかだと何時まで経っても負の循環が断ちきれなくなるけどな
どこの国とは言わんけど

710名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 11:25:46 ID:lJ0DVsjs
そりゃ政治体制でも変わるんじゃないですかね?

絶対王政とかならともかく、民主制なら選んだ有権者の問題なのでw

711名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 14:34:04 ID:eTuJ.jHw
有権者が皆が皆、政治・経済・外交に十分な知識と思考力を持ち
相応の権利意識と義務への責任感を持っているならともかく
マスコミに煽られるだけの低学歴や馬鹿女、逆差別利権のBやC、死に逃げ狙いの老害
こんなのが圧倒的多数を占める有権者という集団の害悪を
ここに書き込んでいる有権者A個人に問われてもなあ

有権者のせい(キリッ返しを錦の御幟にする糞馬鹿の多いこと

712名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 14:46:50 ID:z5vFJneM
>>711
それも少し変だと思う。

日本とドイツは人生全体において時間的余裕が無く、
準備時間の不要なインスタント娯楽(要は目の前の箱)ばっかり発達してる国だ。

俺に言わせりゃ国民が愚民化するのは必然。

713名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 14:51:27 ID:Eiq562bk
ドイツ人は日本人と一緒にはされたくないだろうな

714 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 18:13:39 ID:bX3D4XR2
    __      
 〃´  `ヽ    予告どおり、20:00からやりまーす。
 、リノノ`ヽ)    
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入     あと、現状の政治に対する義憤はともかく、自分以外への有権者への罵倒やらなんやらはやめてね。

           こんな場所で吐き捨てることこそが、最もナンセンスなので。

715名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 18:41:46 ID:QXexlyJk
>>712
インスタント娯楽を実施するための準備期間は無視か?

716名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 19:59:56 ID:z3RD/v0g
アタマガテカテカ

717 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:08:58 ID:bX3D4XR2
    __      
 〃´  `ヽ    驚愕に備えて復習するために分裂を買ってたら遅れちった。
 、リノノ`ヽ)    
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   投下もうちょい待って。
  /ニニ入

718名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 20:12:01 ID:I6/fLJYA
分裂なら初版版が俺の隣で寝てるよ(死蔵的な意味で)

719名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 20:14:25 ID:z5vFJneM
>>715
アキバ的趣味の準備時間程度で準備時間って言えちゃう感覚が、忙しい証拠っすよ!

720 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:16:36 ID:bX3D4XR2
    __      
 〃´  `ヽ    ハルヒってエタったわけじゃなかったんだね。じゃあ、学校を出よう、の方も期待できるかな?
 、リノノ`ヽ)    
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   というわけで投下開始。
  /ニニ入

721 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:16:49 ID:bX3D4XR2

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 {三ニ≧ュ、: : : : : :i: : : : : :i: :寸
 |ミ/⌒寸}}: : : : :.:ト、: : : :.:ト、: :ヽ
 |,/: : : ///: : :i: :/ ‘,:.:/zxi: /:}    第三章
. /: : : //∧ : : |:/xf斧j:./ ヒリj/:八
/: : : :,{三ミ∧:.:.|{弋::リ /  、 i/: i    『新領土を併せ持つ世襲君主国について』
: : : : :トミ三心:.ゝ    、_ /.:.:.:|
: : : : :|  `¨¨¨Y__≧   _, ′ : |
: : : : :|    /: : : : `:く : : : : : :.:|
: : : : :|     /=≠:'⌒>- 、:.: : :.:|
: : : : :|  f´: : : : : :/     Y: : :| />
: : : : :|  {! : : : : : {       |: : :.|./     ` 7´ ̄ ̄ ` 7
: : : : :|  |{ : : : : :.‘、ヽ    |: : :./     .::/      /
: : : : :|  |ト、: : : : : : :ヽ‘,クヘ:/〉     .::/      ,.イ
: : : : :|  |/∧: : : : : : :.:∨//∧} 、   ..::/     /´ノ }
: : : : :|  |//∧: : : : : : : ∨//,∧'__x≧≠―‐‐rf′ グ
: : : : :|  |///∧: : : : : : : ∨///ハ////////,へ <
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

722 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:17:11 ID:bX3D4XR2








                      ――― やる夫の主張 ―――







.

723 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:17:33 ID:bX3D4XR2
      ____
    /     \      前の章では、いかに世襲君主が有利か、
   ‐   ─     \
   (  ( ●)     \   ということを述べたけれど、
  (人__)         |
   `⌒´         /   これは逆を返せば、「新領土を維持するのは難しい」
   `l          \
    l           \  ということになるお。

     ____
   /      \ ( ;;;;(
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;) 
/    (●)  (─ /;;/
|       (__人__) l;;,     その「難しさ」の原因は、大きく分けて次の二つだお…
/      ∩ ノ)━・【】[]
(  \ / _ノ´  □
.\  "  /    (⌒)
  \ /

724 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:18:06 ID:bX3D4XR2

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                      1.住民が新君主に慣れていない
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
            _  __ __
           _j  ` ー   r_`r-、_
         , '´ ゝ,.      r r ⌒ 、jニ、ヽ
         /    / \   _j |   ,rr<ァ、ヾj
.       '  ,  ノ   ` 、 ゝヽィ'ゝtテン'、ノ
        | //       ,`ニ`!ィ´ ` ~ヾ∧!  今日からカナが貴方達の主人かしら!
        レ/, ⌒        `LYz_ rく_ ノ
       | |    ヽ    "     ゞ\/   カナは玉子焼きが食べたいのかしら!
        ゞ. __ ,     、___  ,j_ ゝ|
       , ,=l'T',` ̄   、    ` ̄´  ト、 Y
     i/  ゝヘ     、--,      ,r イ    まずは卵を買ってこいなのかしらー!
     ゝ-'、⌒ゝ.    `       ィ=<´ノ
      __{::::!_--、ゝ 、__   __ ィ' _  /::ヽ
   r' ´   ゝ=--<__r-z二=、ヘ_,ゞ::::ヾ:::::ノー 、
..  '       {:::j_ノr::::_イ-fト、::ヽ)´ ̄!:ヾ    ヽ
                          /,::::ヾ,:iヾ;:::ハ,;:::::::!;::::ヾ;::::::::::... ..        ..:::
                          !!;;〃i::i' `i:::i、ヾ;:::::!;:::i, ヾ;:iヽ;:::i,':::::::::::::........ ....::::
                        . !! ;l| i:i,  'i:i、  ヾ;;i.ヾi  ヾi ヾiヾ;::::::::::::::::::::::::::
                         .i; ;;|  ヾ、 ヾ、 ヾ!||;i;i;i;i;i;i;!!!!!!!ヾ ヾ;::::::;'´_ '';:::
    いきなり卵を買ってこいだなんて、 ! |l;i;i;i;l;l;l;l|ヾ     〃;杰i"ヽ.   i:::/ ,' i. ';::
                            ヽ,〃杰i|     .,_ヾシ__ ,    i/ ,''^'; ', ;::
    なんてひとだろう…              i ヾツ|   ,,,.  ,,,;;////""    ^i ! ;::
                              | ,//|///"             /  ,::::::
                              !  i'                 .,::::::::
                             |  ヽ-='"            ,‐''';;;:::::
                              !    _           /   '';
                               !、  ヽ___`二ン        ;
                        .       !、   ,,, ,,,,,      ..  ;
                                 !、    ̄      ,.:
                                 ヽ        ,.::::
                                   !、     _,.:::::::
                                    ー‐=Ξ::::::::

725 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:18:28 ID:bX3D4XR2

                               , '"       
                             /         
                             ん | !''! !'''、ヾ "!、    
     それじゃあ反乱します…         //ル |.! | | 人 ヽ,,''!,,弋
                            〃;;;i '!!, 代 !i、\|ヽ!ヾ  !
                            !! ;;;|.  'ヾ、゙ ゙.:;;;;iiiiiiii!!!!!!"" ヾ,
                             !  !,;;ii||i;,  ゙ 〃;杰;"ヽ    "、
                               "!?段;,    ._ヾシ-      !. /
                               ":;i|i;  ,,// ///"      !/
                                ;;/
                                /
                                ヾ;;;:-
                                 i、  _,, - _=-
                                  i、ヽ-'''
                                   i、 -‐'' '      /
                                    i、       ,,-'
                           .     /    i、    _,.-i;;
                               〃     ヽ--‐=|!!!;:
                                          !!;:
            _r 、
           , -_'゙ノ\`_f_ヽ_
          /'´ヽ、!l_.>、_|)
    , - ―‐:,○   ○――-'、
   ゝ_, ィ´__ /////  \   r'i       ななななななーーーーー!!
   __ r、i「l /L`二二 ̄ヽ  ヽ」ム  _
  (__// {|´il  , ―‐;----! 、/丶ノ イ l--、
   //  に)ゝ、 ____ ノ 入__〕 ヽヽ._ノ
    ̄ ̄´《  / ┛┗ | l  !_」   l |
          イ | :  /  ト、_〃 ´ ̄ ̄
          / \../  ヽ
        /  ,┻、     \

726 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:18:50 ID:bX3D4XR2
        ____
      /      \
     / ─    ─ \     とまあこんな風に、何をやっても反発を招くんだお。
   /   (●)  (●)  \
   |      (__人__)     |    しゃしゃり出てきた新参が嫌われるのは
    \    ` ⌒´    ,/
    /⌒ヽ   ー‐    ィヽ     当然の成り行きだお。
   /      ,⊆ニ_ヽ、  |
  /    / r─--⊃、  |

     ____      
   /     \    「世襲君主は復帰しやすい」ということを前章で述べたけど…
  /  ─    ─\   
/   ‐=・=‐ ‐=・= \  逆に言うとこれは、「前支配者に復帰されやすい」ということだお。
|       (__人__)    | 
\     ` ⌒´   ,/  これが、新領地における大きなハードルの一つなんだお。

727名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 20:19:26 ID:Lu78qB..
始まった!

728 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:19:49 ID:bX3D4XR2

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                2.そもそも征服の過程で反感を持たれている
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ,..r;;:  (  人)  ) ,;`ー、          | ヽ丶       _) 消  汚
 ヾゞ、  ゞ'´   '`´   `ヾ、     ─|─           _) 毒   物
          -‐':、ゞ'``  ,l      / | ヽ            _) だ  は
ヾ、 ゞ;;.  ,r-、   `ヾ、    ヽ、                   _)  l
, rヾ    ,r!/r'ヽ    '`      \      _|_      _) っ
   _,,,.,ノ、_ ヽ,       `ゞ;;    ;:、    /|        `) !
,r‐'''" ,.r ,イ彡ミミヾ、      ``  ´;;i             V^V⌒W^Y⌒
__,.;;,ィ'´ ,:;;;;彳彡ミ;j`、        `i;:、      オ
;; ヾ、彡;;;ノリ;jjjjj;;;jr' i   . ノ;;:'' `゙`、 ``ー、                   ,ィ
彡冫;;il;;;ミ;;;;;y;レ  ,t'´           ,.、ー、  ゝ     ォ             i|l;
;'イ;;;'ヾ``ヽ、ィ;;i ,ri'´    ヽ ヾノ ,ry' il'Y゙r    ヽ、            ,j|l;;
j'´ '´ '´/ゞ';;::`´ヽ    ``´ー  ゙i ;;: ,r'      )  ,r、       ,rヾlir'ミ,
  / ,;:' '´/ ー≡;i{、      /ヾr'´  ,.   '`;;:、 〉ゝ  r-ー-、_ ,{i=i= }i、
ーr-、j ,! ,;',;'ィ;;:イ''``ゞ、_,、-‐'´ヽ:;/ 、 ``ヽ  ;:、 `' (´  `ゞ、;;;;'',,fi、,≡:;イ==、
,,:'  ``ゞ、,;;ゞ、 "´イ ,... `'彡 ,/´  `ヾ、ヾ   '    ー、  ii;j `i;;!'´ニil';;;;ゞr、_,r'ミ

フ;;;;;;iiiiitヽ、~''ー;;;;-ヽ、tii:r-ーー'''''";;;;;;;;三≦"_
ヲ;;;;;i :::キー't弖z-、ゝヽ,ゝーー''z'''''モ五ラ''ーz'~"
 三;t ::` ''''' ̄'''";;;(、 彡彡;;;;;;;~""""""
  ヽ;t :::::::::::;;;;;;;;;;; | j' ''":::::;;;;;;;;;;;;::::::::::
   ヽ, ::::::::::::;;;;;;;; i, リ   :::::;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::           貴様らぁ!!
    ヽ ::::::: :::::;;;リノ ::  ,,,,,,:::::::::::::::::::::::
     ヽ"" :::::::(i  ::::'"  ):::::::::::::
      i、  ::::::::::''- "z'"''"  ::::::::
      iヽ  :::::::::::、:::;、:::'"、、,,,,
      iヽ  " ::Y'王エ三ニ'''z、
    ,、-'";t:ヽ  :::::-、,,,,,,,,,,,,,、"-:::     ,、
  ,、 '   ;;;;;t::ヽ   ;;;;;;;、、;;;;::::::::::::::   ,、 ';;;;

729 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:20:16 ID:bX3D4XR2

          冫欠   ノ_\  ―ァ (_ .::::::::::.::::::: .:::::::::::::::::.:::::: .::::::::::::::::::::.
           {ヨ   フ     (   /:. :::::::::.::::::. ::::::::::::::::::.::. .:::::::::::::::::::::::
           ´ `   _        (:::::::. ::::::::.:::::. .::::::::::::::::::: .:::::::::::::::::::::::::.
          .十欠   |_|  ,L/   >::. :::::::.:::::. .:::::::::::::::: .::::::::::::::::::::::::::::.
          /ト ロ  |_|  (メ ) (:::::::::. ::::::.:::::. .::::::::::::. .::::::::::::::::::::::::::::..
                        \.:.::. ::.::.::.::. ,:::.::.::. ..:.:.:::::::::::::::::::::.. .:::.
          | 十  -匕   二   /⌒:: 、 ) )ノ人 ) (r r ,:..:::::::::::::::.. .:::::::.
          レ d-   (_   /ヽ  ゝ:: ,} イ }///r /) ) } } { ,.:.::::::::::. .:::::::::::
                       〈: : /((_ノイイ({{,rノノイノイ,.:.::.:::. .::::::::::::::
          _」_   ノ十  / ヽ /:: 人ミミ=-)ノ/ノ)) ))ミ_彡.:.::. .:::::::::::::::::
          .イ d、 二{二 ⌒) 〉: {{ミ=イr≧={{{_,ィ≦{ミ=彳 . ::::::::::::,:::::::.
            _           {.:: ミ彡〈 t何)巛r何> 〉ミシ.:.:.:::::::::::/_::
            ス_   =キ   / −\:: ミ,/| ⌒rイュ 彡 !r}ミ.:.:.::::,イ ,/ ⌒)}
          .      ヽ―   レ ー /:: ミヽ|.  ,rrrm、  .|/ミ ///{ ∠/
            //    Z_       /:: : : ミト、にニ二} /{〃く,/<r‐ゝ ,:::
           ・・    rュノ     { :_, イi. \ ミ=ー/ jト、_ /}  / /:::
                        / 彡/ ヽ   ー ´ /{  // 、/{ ,人:::
          〉 ,     ,. -―/ 、_/-―ゝ-ミ彡´―‐ゝ-レ、 \―‐-
          _ノ⌒ヽ /    ミ}             { r癶    トヘ `ミ くヽ
          :::.:.. / /{_,  / ー=-   r癶  | ^⌒    \\   }ノ
          ::: : / /  ̄ ‐=ニ=- -=―   ⌒ 、| r j癶、     \> ´
          : : /_,イ}彡イ 彡             } | { ⌒´      ー=ニ=-
          :: {彡/⌒ヽ=三彡  ,,.. 彡´  ノ人ヽ      ト、    r彡彡
          /ミ ' /´ \三彡彡  彡 ´  '―' ` ミ _ヽ}_r彡彡彡
               {{ \、ノ\三彡 ´   _彡^ミゝ、     ,イ   ト、 r‐
            ‐=- ゝ_ノ乙 ,イ       /}  辷i}   \  { {_ノ} } )|
               ⌒ヽ√ 〈 {_ノ} ‐=イ /     {i      ミミ\ { レ'/⌒

730 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:20:32 ID:bX3D4XR2
     ____
   /      \     
  /         \    とまあこんな風に、
/           \  
|     \   ,_   |   誰からも反感を持たれない征服活動なんて存在しないお…
/  u  ∩ノ ⊃―)/
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /

..      ____
     / ―  -\
.  . /  (●)  (●)    戦争が起これば誰かが傷つくし、誰かが死ぬ。
  /     (__人__) \
  |       ` ⌒´   |  それは、どこの誰がやっても同じことだお。
.  \           /
.   ノ         \
 /´            ヽ

731 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:21:01 ID:bX3D4XR2
       _____
       / _     _\       しかし逆に言えば、先の二点をフォローする様に、
.    /      ̄` ´   \
.  /     (  ● )   ( ●)  \    征服側は行動すれば良いんだお。
. /         /   !   ヽ    \   ___,. -、
/           ゝ__ノ ゝ__ノ     ヽ ( ヽ-ゝ _i,.>-t--、       すなわち…
|           ` ⌒ ´       |  `''''フく _,. -ゝ┴-r-、
|                        |__,.-''"´ / ̄,./´ ゝ_'ヲ
ヽ      _____      /   / _,. く  / ゝ_/ ̄|
:.ヽ‐'''!-‐''"´:::::::::::::::::::::::::::::: ̄ ̄`~''‐-、_/ にニ'/,.、-t‐ ┴―'''''ヽ
  \_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/  /   .(_ヽ-'__,.⊥--t-⊥,,_
\    ̄\―-- 、 _::::::::::::::::::::__::/  /  /   ̄   )  ノ__'-ノ

732 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:21:43 ID:bX3D4XR2

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                    1.旧支配者の徹底的な排除
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
             /  ,,,, -‐ '''' " ̄""''‐-,,_  \       ,-―-、
            /  /´,,-‐'' """""'''' ‐- 、. \  \    / 立 .l
               ,l 〆金糸雀"" ン フ''ミ=oァ `\ヽ  l     |  っ  |
            〈 (;;''" _,, -‐'",,=,,゙"'‐、 ヽ::::\ ヽヽ |.     |  て  |
            〉'  _ェ、'ゝ;"´l  `i '  l:::::::::::\`i|ン' .     |  下 .|
           /´-イ,"-,l  ` ,ゝ・‐´,,  ,, i:::::::::, 'ニ、ヽ,     |  さ  |
       __  `´   l l ・'     "゙''     ゙''..:::':::`::}..l...:::.....  ヽ い /
    /   .\     i´ ヽ、テ  ,;   ';   ::,:: -――‐- 、.. .::  `y-'
    / 処 な `i :::...  l   `  _.. -‐- 、 /;;;;;;;''''',, '':::::::::::`:ヾヽ、
   l   刑 に  `ィ  ::: `、  , ',´‐ '"´´ /;;;;;;'''''  ,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,\\
   |  で .し   | .::.   `、. '´     .l;;;''''',,,,;;;;;;;;''';;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,'''';;;;;;ヾ.、
   |   す ろ   | .: :.   ゝ    .::::|,/: : : : /`'';;;;> 、"''''''';;;;;;,,,;;;;;/
   |.  の       |..: ..::,r'´;;;;;;;ヽ-‐ '':::" |: : : : :l;;;;;;'''''''',,,,,,,,,,,,;;;;;;> \;;ヽ
  ..:::|   で こ   l   ':::::. ;;;;;;;;;;;l i;;;; :::::l|: : : :ノ'',,,,;;;;;;;;;;;;'''''''"   ,,,,,,,,,,
  ::...|    れ  | ..::: . .:: ;;;;;;;;;;lリ;;;;;;;;;;/: : : i;;;;;;;;;;''''''  ,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;; ; ; ;
  ..:::|    か  /:: ::. .:::: ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|: : :/;;;;''' c  ,,;;;;;;;;'';;;;;;;; ; ; ; ; ; ;
  :::ヽ    ら /::::....::l‐- 、_ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l: :ノ;;''  , ',' ';;;''',, ,;;;; ; ; ; ; ; ; ; ;
    `ー――',,,,,,,,,,,,,,l   |;;;;;;;;;,-、;;''´‐'´;'' c , '',,'';;'',,;;'' ,;;;;; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
             __
          ,.-''";;;;;;;;;;``'ヽ、
       /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
      /;;;;、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、
      ,!;;;! '~  旧支配者'' `ヘ;;;!
      |;;;|     ヽ`   u ミ;;;|           ぐっ……
     _ゞ;!,-;;;;;;;"フノ  ヾ`;;;ヽ 、ミ;リ
      !ヘl;|.,,_==-、く` ,>゙-== 、「ヽ
     !(,ヘ!   ̄'"  |ミ.' ̄" , ドリ
     ヾ、!      !ミ    ,レソ
       `|      ^'='^     ム'′
.       ト、   、,.-‐ 、,,  /|
       i| \  ' ニ   イ.:|
      ,イi| ゙、\  (   /リ.:;ト、
      ノ :.:i|  ゙、 `ー─''゙:::;:'::::::!:::\

733 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:22:06 ID:bX3D4XR2

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                  2.征服地旧来の慣習に口を出さない
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                         ,,、ー '""~~~~~~~ ~'''-、
                       ,-'".. /'  レ "  //<<    い あ 困 さ
    口 .や .き           / ::::: /ri'ノii "  (~ヽr''')    う  っ っ っ
    出 .り み.          /  ::::::: r"ツ人ン    ヽ,/    .と. た た. 続
    し  方  た         /  ,,,、、、、;;;;ij,//~ 彡,,、-- 、,     い .ら こ け
    し  に ち         r"r'"::、、、  '""ヽツ"     ,,、    い    と な
    ま  は の.       rニti 、,,,ー'''''ヽツ(,,--、 'tr''ニ"ニ彡        な が さ
    せ             リ, '    ̄~)::)r"   ミ":::'"          ん     い
    ん           //    ;;ッ''"(,」⌒'',"~'' ,,:::::、、、,         で
                r'ii    r"/,、 ヽ-z⌒",, ヽヽ'~           も
              A tii    `/;;"ヽ`'=zz三zz'7" 't;;|i
 r"ヽ  ,,、       /:::::|  i     |;i ii,,ゝ、_,、-''" ,ii  |;;i       ii
. |   ヽi;::ヽ     /::::::::|  t    i;| ~'' 、,,""",、-''"  jリ       ii'-、
. t    ヽ;:ヽ,,,,,,、、-'ーz=-t、r"t    i|,    ~~~    ノ/       ノ  ~' 、
 ヽ、,,   ~' 、 ::::''";;;/~''i", ヽ;;;  j |ii       ,,,iij| /      ,、 '     ~'''''ー 、ー< ̄~
ーー ゝ、-―  ~''ー"、,'   | iii  ヽ、;;; t、wwwwwwiij"" "     '"           ~'i::'i
  ,r  ヽ、,,,、-'    i|   ヽi||;ii   ~' 、iiiiii、、,,,、、jjiiiii}iiiiii从ii        ,、-''"      |:::|
ー 、、,,,,z''   ,,、 '" Aヽ、  |t~' 、;;;;;;  ~'''ーー------ー'''"      ,,、-''"        i::::i:::::
   )  ''フ"" r" ii ヽ、、  ti  ~''-''、、;;;;;;;;;;;;::::    ,,,,,,,、 -ー ''''"            リ:::リ :::
           _,.yトーゞrッヽv,、_,.
         ,rk´ミ、''ナ;;爻'、ー;;〃彡;,.   
        vf戈ハトシ〈'"リ゙、ヾ、;;jリ、〃、   
       Yメ从k;;、;;ij;;;ii;ヾ;ッ;仆、ヾくソ   
       }ソリ"i!;;;;;l;;i;;、;;:;:;;:;';;;};;iリドシゞ,       ハート様…
       ツ;;;;;;;;;;ト、;;_リ;;;i!;;ト;=;、t;;;l;;ヒ'    
       ヲ;i!、:::r',;、=;'、;"リ,、=;''"リ;ij´         何と慈悲深いお方だ…
        };lヾ;;j  ̄´.〃l゙ ̄´ ,';ィ′
 r‐、       7;;;;|',    =、j,.   /仆、
 } ,! _      ゞ;|:ヽ   ,:ニ> /:: レ ソ\,.、- ' "´;; ̄::
 j _,!ノ )" ̄>.ニト、:\` "'' ///,r/:::::::_,..、''' ..,,
フ ,、'-‐'l" ̄リ;/::;;/::} `:::`:ー'/'∠;:/`゙ヽ・.‐´
‐' 冫‐i '"フ:;/::;;;{! `r‐'"フ´〃シ:;;/ " ヽ、. リ'"  ,、_,
. '",.ィ/ ̄_:;/::;;イ `'ー ''/ヲリ/;/r'/,r─‐-、 (∴,、-''"
  '二⊃ヾ/.:;;/ `ー-‐/Ξ/ッ/rレヘ{ | ̄|  `''"

734 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:23:15 ID:bX3D4XR2
     ____
   /      \  
  /  ─    ─\       要は、「反乱の芽を未然に摘むこと」、
/    (●)  (●) \
|       (__人__)    |      そして「反乱のきっかけを与えないこと」。
./     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |       当然と言えば当然の話だお。
  \ /___ /

               ____
    , ヘー‐- 、    /ヽ  / \   もし征服地の言語、文化が自分の国と同じなら、
  -‐ノ .ヘー‐-ィ  /(●.)  (● )ヽ 
 ''"//ヽー、  ノ ./:::⌒(__人__)⌒::::::ヽ  この二つをしっかり押さえれば反乱の可能性は
  //^\  ヾ-、.|    |r┬-|     |
,ノ   ヽ,_ ヽノヽ_)\   `ー'´    /  とても小さくなるお!
/    <^_,.イ `r‐'゙ ::::ヽー‐-..、  ,..-‐|、
\___,/|  !  ::::::l、:.:.:.:.:.ヽ /:.:.:.:.| \

735 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:24:12 ID:bX3D4XR2

    / ̄ ̄ ̄\
  /        \ 
 /    ─   ─ ヽ       それでももし反乱を起こしたら…
 |    (●)  (●) |
 \  ∩(__人/777/
 /  (丶_//// \

     /.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \            反乱者、そしてその関係者を
    /: : :             \
  /: : : :            \         まとめて掃除してしまえばいいお。
/: : : : : :               \       
: : : : : : : :.._        _      \
: : : : : : : ´⌒\,, ;、、、/⌒`        |     かのローマ帝国でも、
: : : : ::;;(( ○ )::::ノヽ::::::( ○ ));;:::   |
: : : : : : ´"''",       "''"´        |     反乱者には厳罰で挑んだお。
: : : : : : . . (  \j /  )/     /      
\: : : : : : :.`∨トエエイ∨     /
/ヽ: : : : : : : :∧エエ∧: : : : : イ\.        自身の威光を示すのにも効果的なんだお。
: : : : : : : : : :.``ー- -‐'"´         \
: : : : . : : . : : .                   \

736 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:24:44 ID:bX3D4XR2
         ____
       /     \      ……まあ、逆に言うと、
.    /       \
.  / /) ノ '  ヽ、 \   「文化や言語が異なる土地」の場合は
  | / .イ '(ー) (ー) u|
.   /,'才.ミ). (__人__)  /   統治の難易度が大幅に上がるということだお。
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \
 /\ ヽ          ヽ

               ∩_
              〈〈〈 ヽ  
      ____   〈⊃  }
     /⌒  ⌒\   |   |   この場合の統治は決して簡単ではないけど…
   /( ●)  (●)\  !   !
  / :::::⌒(__人__)⌒:::::\|   l  次の方法があるお!
  |     |r┬-|       |  /
  \     ` ー'´     //
  / __        /
  (___)      /

737 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:25:20 ID:bX3D4XR2

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                        Ⅰ.新支配地に移住する
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   ,. '" ,. -‐:::''"´ ̄`ーミ--―rァ、_ヾ::,_ィ'|  |
.  /,.ィ":::....  ..:_,:-r '' "´ ̄ト、ヾ、{_,/ ,,|  |
  ir'"::::::::, -‐'T´((::}!     lミ'i, 、ヽ:.ヾ'゙´ |  |
  lヾ、:::ミ´   ヽ, ヾ゙'     lミ! l! }〈,  |  |    喜べ、我輩が直々に来てやったぞ
 く´::::::ニ、     , -―‐ くl ',ミl ' /'´ ̄}'|  |
  ,!``ー,二ニ=;/-fr ,     ソ ,イ /'゙ |  |
  l::::::::::〈、、   l! ', (:}!    ,ィニ-'"‐ニニ|_|_
  '、:::::::::::'ミニ=キ、 `'_'_,,. ィ" ヽ:::::(;;;;;;;;;;;;;;;ノ
   ヾ、::. ヽ、_  `丶ニ、く≦ミミ、  \,,ニコ ̄|
    `ヾ、::ヾミニ= r―--く>、    (二二二フ
       \:::ヾ>ー`-三ミ、     ,ィ"t!、_|,_
         \:ヽ     ヽ>ヘ    ゝ、;;;;;__,ノ
         ゝヤ       ̄`   〈;;;;ー--i、
          ``ヽ          `ーr--'′

      ヽ、     __,,,,.....,,,,、
      =   _,:r''ニ",r'"^`' `~゙`ヽ、
       ,:rア"~ / ,イ  ,rt、i    ヽ
      '" / ,rr-< f l /リ ,イ l l ト,、 l       け、結構ですからーー!!!
     r  / / l;;メ;l / l!/r-メハl/‐i-リl ト
     `´ l l/ j`''イ レrナ十、レrナくl ll      ,.、
       l从 l ll! l /l  '・ l i,  ・,}リ -一''=ァi!,l、
       lj丶ヾfi。.レ'u`'ー '" 、゙-イ′-‐',フ /fi l l゙i  ,r、
         ヽ ト、_j' u' Fニニ=ァ,/   '" '" ミ l l l.l l ミ//7ミ,-、、
       ,-,r‐‐ゝ>ソト、 ヽ、_,〉'/_,,,.. -r 、 = ! ' ' ' !ミ//ミ/〃'フ
      /^ヽゝ、, tj、ヽ `''ーrr'く''"   Hト、  l   lミ/ノ"'彡'/
      /   ヾ.>、 ヽ \ ,,リ 丶    トl 7、 l  リ    /
    f′   ミヽj_ ヽ  ,ハ ト、j   ,、.ヾjリ ヽ ノ  ,/ _,,ノ"
    {!     =ミミヽ.∨f;;;フ;;<>、 fi ヾYノ /  /

738 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:25:54 ID:bX3D4XR2

           (ヽ三/) ))
       __  ( i)))       一番効果的なのは、
      /⌒  ⌒\ \    
    /( ●)  (●)\ )     新領地で直接睨みを効かせることだお!
  ./:::::: ⌒(__人__)⌒::::\    
  |    (⌒)|r┬-|     |
  ,┌、-、!.~〈`ー´/    _/    オスマン帝国のコンスタンティノープル遷都が、
  | | | |  __ヽ、    /      
  レレ'、ノ‐´   ̄〉  |        わかりやすい成功例になるお!
  `ー---‐一' ̄

739名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 20:25:57 ID:DOCtTeO2
AAのチョイスがwwwww

740 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:26:23 ID:bX3D4XR2

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                      Ⅱ.支配地に屯田兵を送り込む
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                       /\___/ヽ   ヽ
                      /    ::::::::::::::::\ つ
                     . |  ,,-‐‐   ‐‐-、 .:::| わ
                     |  、_(o)_,:  _(o)_, :::|ぁぁ
                   .   |    ::<      .::|あぁ
                      \  /( [三] )ヽ ::/ああ
                      /`ー‐--‐‐―´\ぁあ

            /\      /\     /⌒\
          </-―-ヘ> </-―-ヘ>  (    )    ザッザッザ
           ノイ从从カ.   ノイ从从カ    |   |
            リ*゚ ヮ゚ ル   リ*゚ ヮ゚ ル   </-―-ヘ>  /\
           /    \ /    \   ノイ从从カ </-―-ヘ>
          ⊂  )   ノ\つ )  ノ\つ  リ*゚ ヮ゚ ル  ノイ从从カ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            (_⌒ヽ  (_⌒ヽ     )   ノ  リ*゚ ヮ゚ ル  < 植民イカ!
             ヽ ヘ }   ヽ ヘ }   (_⌒ヽ   (_⌒ヽ    \_____
              ノノ `J   ノノ `J     )ノ `J    )ノ `J

741 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:27:14 ID:bX3D4XR2
  _ _   ___
 / ) ) )/ \  /\      もう一つの方法は屯田兵を送り込む事だお!
 {   ⊂)(●)  (●) \
 |   / ///(__人__)/// \   これは、ローマ帝国が使っていた方法で、
 !   !    `Y⌒y'´    |
 |   l      ゙ー ′  ,/   平時にはその土地で農業をしているけど、
 |   ヽ   ー‐    ィ
 |          /  |     戦時には兵士となって戦うんだお!
 |         〆ヽ/
 |         ヾ_ノ
                       \/ ̄l: : l         |: : : / ̄ヽ : : : : : : : ヽ
                           \:\        └‐┘      ̄ ̄ ̄ヽ:
   /\               ('A`)、__/:\  ヽ:\        ,. -─一  、 、   
 </-―-ヘ>   ⇔       ノ乂:___/   l: :|   . ≠        \`ヽ   
  ノイ从从カ.              ハ|: :|     |: :| //. .-‐. . : : ̄: : .‐. 、 ヽ  \ 
   リ*゚ ヮ゚ ル          \    |: :|     |:/ /: : : : : : : : : : : : : : : : ヾ    \
                  : \.  .|: :|      <. /: : : ハ : : : : : : : ∧: : ハ: : : :V  /
  At peace          \: :ヽ_|: :l _____/: : : /iiiiV\: : : :/iiiiViiiiiiV: : : V/
                    廴: : : ヽ: ヽ: : : : : : |: : : /i/ ̄ヽ\/iii/ ̄ヽ|: : : :|/:
                  __  ̄ ̄ \: \ニニ.Ⅵ: |iil  ● liiiiiiiiiil  ● lレレ: 人∠_
                  _:\ヾ、〜〜,,\: : : : :/ Ⅵiiiヽ、__ ノiiiiiiiiiiiヽ、__ ノ 廴__っ つ
                 /: :\: :\       `-./: : /|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiノ  
                 \/ \: :ヽ ___/: : /ミヽ ミヽλiiiλiiiiiiλiiiiiiiiiiノ   ( 
                    廴: : : : : : : : : : :ノ ーヾヾヾ ヾ バiiiiiゾ廴ノl,ハ    丶

                                  At war

742 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:28:01 ID:bX3D4XR2
     ____
   /      \ ( ;;;;(    と、ここで「なんで屯田兵?正規兵じゃ駄目なの?」
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;)
/    (●)  (─ /;;/     と思う人がいるかもしれないお。
|       (__人__) l;;,
/      ∩ ノ)━・【】[]
(  \ / _ノ´  □     これは要するに、正規兵を何時までも駐屯させておくと、
.\  "  /    (⌒)
  \ /             それだけお金がかかる、ということなんだお。


     / ̄ ̄ ̄\ 
  γ⌒)      (⌒ヽ   それに、駐屯兵と住民の間でいざこざが起こる時もあるお…
  / _ノ ノ    \  \ `、
.(  < (○)  (○)   |  ) それがまた反乱の原因になってしまうお。
 \ ヽ (__人__)   / /

743 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:28:55 ID:bX3D4XR2
           (ヽ三/) ))
       __  ( i)))       でも、屯田兵なら占領地を与えておけば、
      /⌒  ⌒\ \
    /( ●)  (●)\ )     それ以上のコストはかからないお!
  ./:::::: ⌒(__人__)⌒::::\
  |    (⌒)|r┬-|     |     地元民の土地を取り上げて、移民兵にあげるだけだお!
  ,┌、-、!.~〈`ー´/    _/     
  | | | |  __ヽ、    /
  レレ'、ノ‐´   ̄〉  |     反乱がおきても、本国より早くに対応できる利点もあるお!
  `ー---‐一' ̄

744 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:29:37 ID:bX3D4XR2

      / ̄ ̄ ̄\        え?土地を奪われた地元民はどうなるかって?
    / -―、  ―-\
   / ィてフ> i iィてフ> \     そいつらは貧困に喘ぐだろうから、
   |    (__人__)    | 
   \      ^     /      反乱を起こす余裕もなくなるお。問題ないお。
   /             \

745 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:30:35 ID:bX3D4XR2
     ____
   /      \ 
  /  ─    ─\      ここで、先に上げたⅠ、あるいはⅡと併用できる
/    (●)  (●) \
|       (__人__)    |     政策があるお。
./     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |      それに関して述べておくお。
.\ “  /__|  |
  \ /___ /

746 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:31:04 ID:bX3D4XR2

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                Ⅲ.獲得地の周辺小国の庇護者となる
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                         ,,、ー '""~~~~~~~ ~'''-、
                       ,-'".. /'  レ "  //<<     い あ 困 さ
      ..き .わ           / ::::: /ri'ノii "  (~ヽr''')    .う  っ っ  っ
      ..み  た.          /  ::::::: r"ツ人ン    ヽ,/    .と. た た. 続
      . 達  し         /  ,,,、、、、;;;;ij,//~ 彡,,、-- 、,     い .ら こ  け
      . の は         r"r'"::、、、  '""ヽツ"     ,,、    い    と  な
     .  味   .       rニti 、,,,ー'''''ヽツ(,,--、 'tr''ニ"ニ彡        な が さ
      . 方          リ, '    ̄~)::)r"   ミ":::'"          ん     い
     .  で         //    ;;ッ''"(,」⌒'',"~'' ,,:::::、、、,         で
       す        r'ii    r"/,、 ヽ-z⌒",, ヽヽ'~           も
              A tii    `/;;"ヽ`'=zz三zz'7" 't;;|i
 r"ヽ  ,,、       /:::::|  i     |;i ii,,ゝ、_,、-''" ,ii  |;;i       ii
. |   ヽi;::ヽ     /::::::::|  t    i;| ~'' 、,,""",、-''"  jリ       ii'-、
. t    ヽ;:ヽ,,,,,,、、-'ーz=-t、r"t    i|,    ~~~    ノ/       ノ  ~' 、
 ヽ、,,   ~' 、 ::::''";;;/~''i", ヽ;;;  j |ii       ,,,iij| /      ,、 '     ~'''''ー 、ー< ̄~
ーー ゝ、-―  ~''ー"、,'   | iii  ヽ、;;; t、wwwwwwiij"" "     '"           ~'i::'i
  ,r  ヽ、,,,、-'    i|   ヽi||;ii   ~' 、iiiiii、、,,,、、jjiiiii}iiiiii从ii        ,、-''"      |:::|
ー 、、,,,,z''   ,,、 '" Aヽ、  |t~' 、;;;;;;  ~'''ーー------ー'''"      ,,、-''"        i::::i:::::
   )  ''フ"" r" ii ヽ、、  ti  ~''-''、、;;;;;;;;;;;;::::    ,,,,,,,、 -ー ''''"            リ:::リ :::
           _,.yトーゞrッヽv,、_,.
         ,rk´ミ、''ナ;;爻'、ー;;〃彡;,.   
        vf戈ハトシ〈'"リ゙、ヾ、;;jリ、〃、   
       Yメ从k;;、;;ij;;;ii;ヾ;ッ;仆、ヾくソ   
       }ソリ"i!;;;;;l;;i;;、;;:;:;;:;';;;};;iリドシゞ,     
       ツ;;;;;;;;;;ト、;;_リ;;;i!;;ト;=;、t;;;l;;ヒ'        神様仏様ハート様や!!
       ヲ;i!、:::r',;、=;'、;"リ,、=;''"リ;ij´      
        };lヾ;;j | ̄|.〃l゙|´| ,';ィ′
 r‐、       7;;;;|',|  | =、j,.| | /仆、
 } ,! _      ゞ;|:ヽ   ,:ニ> /:: レ ソ\,.、- ' "´;; ̄::
 j _,!ノ )" ̄>.ニト、:\` "'' ///,r/:::::::_,..、''' ..,,
フ ,、'-‐'l" ̄リ;/::;;/::} `:::`:ー'/'∠;:/`゙ヽ・.‐´
‐' 冫‐i '"フ:;/::;;;{! `r‐'"フ´〃シ:;;/ " ヽ、. リ'"  ,、_,
. '",.ィ/ ̄_:;/::;;イ `'ー ''/ヲリ/;/r'/,r─‐-、 (∴,、-''"
  '二⊃ヾ/.:;;/ `ー-‐/Ξ/ッ/rレヘ{ | ̄|  `''"

747 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:32:10 ID:bX3D4XR2
         ___
      /)/ノ ' ヽ、\     この周辺小国を放置しておくと、
     / .イ '(●)  .(●)\
  .  /,'才.ミ).  (__人__)   \  こいつらが他の大国を招きよせることがあるんだお。
  .  | ≧シ'   ´ ⌒`     |
  . \ ヽ           /  それをさせない為にも、手綱を握っておく必要があるお。

      ____
    /     \ 
   ‐   ─     \    当然、その小国達に大きな権限を持たせてはいけないお。
   (  ( ●)     \
  (人__)         |  そうやって手綱を握りつつ、大国勢力の削減や打破に
   `⌒´         /
   `l          \   そいつらを利用していくことが上策だお。
    l           \

748 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:33:01 ID:bX3D4XR2
     ____
   /      \          ローマ帝国の歴史を見ると、以上の事をしっかり
  /  ─    ─\
/    (●)  (●) \       行ってきているのがわかるお。
|       (__人__)    |
/     ∩ノ ⊃  // ∩ノ ⊃
(  \ / _ノ    \/ _ノ    逆に、今まで言ったことと全く逆の事をやった
.\ “  /  . \ “  /
  \ /      /\/      とある人物を紹介して、この章を終えることにするお。
    \       \
     \    \  \

749 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:33:31 ID:bX3D4XR2
..      ____
     / ―  -\    そいつの名前はルイ。
.  . /  (●)  (●)
  /     (__人__) \  1499年にイタリアに攻め込んできたフランス王だお。
  |       ` ⌒´   |
.  \           /
.   ノ         \  この場合「文化・言語が違う土地に攻め込んだ」ことになるお。
 /´            ヽ


:.|: : :{: :/:.:.:./.:/|: :.|.: :l : : : : : : : : : l: :/}:.:.:.|: : l\`、l.:.l : :! : :! : :.::.|
:..l:.:.:.|V: : :/Ll .|: ::ハ,, l : : : : : : : : /::/::l::.:/}: :_|::/l`` ::! : | : :|ヽ,:.::.|
.: ヽ::|:l: : :L」≧}「::}L \ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:./_,.斗七7//.:.l: : :.:l: :.l: : j  }:. |
:.:.:.::',|: : : {ハ.^圷外ミx、 \:.:.:.:.:..:.//ィチ圷j.//}:./: : : :l: :.l :./  l.:.:|
{: !: ::|: : : | ヽ弋_.ン>   }::.:.::/ ヽ弋_.ン//:/: : :.:./ : : /  .!:./
|.::|l:.∧、ヽ\   ̄    _ノ::/    ` ̄  //: : :./ :. :/    |/   オレがフランス王だ。
|/ !: :∧:.\:::.ミ廴,     ̄ |       -=彡´:/: : : :/
 ノ/ /\:.:.ハミ=‐'    , /     ー=イア´:.∧:./ :{
/    }:ト、:\              ∠!:./ }/ヽ、\
      lノ }:: l\   '´ ̄ `    , イリ!ヘ{  ノ   `ヽj
       __从リ!. \    ̄   / |从 ゝ、
        {弋 `ー=- >、 __ イ-=='"^ノヽ
        |  `ー-ニニ二二二二ニ=''"   |   ____
 ̄ ̄\  |      |   |     |     .|  //     \

      ―― フランス王ルイ十二世 ――

750 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:34:22 ID:bX3D4XR2

  `下不ンフ_√ |   |    |   | ,. -+- 、 ',  l \{
.    j_:_:イ゙厂 !  、  ヴェネツィア人 _⊥_ハ ハ リ__})
   /レ^ 「|!  ヽ/ \_,.|从   ハ イテ'卞仆jイ `ー、
 / |   | ゙, ヽ × \x=ミ、 `´  ' {ゞィリ '|__,ン千´ ̄`ヽ フランス王さん!
/   l|  ハ ヽ \_>〃{k_r1      `−´仁二亅_,二二}
ー=ミL.___≧ト、ート ヽ ゞン     '     ゙ハ三{_∠_ ̄  ミラノの豚野郎を締め上げるのを
  \`Y二ニ=-Y´  ̄`Y    r   ̄}   .イ 厶イく_フノ
    ノ イ   ___ゝZ__,ラ、    ヽ __ ノ ∠,ノ┴‐┴<    手伝って欲しいの!
     ゝ二三三ニハ=-=ァ≧ー ┬ --,イ: : | : : : : : : : : \
      └─=ァ冫`乙(⌒´^f廴/,ニニ.ヽ: : : : : : : : : :`ー 、
         く<   ⌒,ィ冖㌃Zく : : : : :.|'::}: : : : :.:.:.: : :.:. :./
          `  /イ ̄}:::;小:::\_:_:_/:/: : :.:.:.:.:.:.: :.:./_/
            〈〈: : : //::l | l::|` ー一'_:.:.:.:.:.:.:.: :‐:⌒ヽ

                                         - .、
                                     -=≠  ̄` \_
   まかせろ、俺はフランス王だからな。           ‐彡´: : 从: : : : :\
                                     lィ : : lィャァN: l, l: 、ヽ
   ただし、ロンバルディア地方の一部はいただくぞ。    |l: rヘ ´  l:八l: : l`
                                     lヘハ⌒  'ノT /
                                       └┬__彳l_ 
                                       _「「_/、 /⌒ヽ
                                     ∠イ井/L く__   ∧
                                     fl= 「「「==  } \  |

751 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:35:09 ID:bX3D4XR2
       \::::::::::::::::::::::::::::::/    ,-、
         ゝ::◎ミラノ:::::::::::ゝ ,-◎´
 ロンバルディア ヽ::::::ヘ:::::::::::::::/  \ ヴェネツィア
       _ ´  `ヽ::::::|   |~
      /´  `ヽ,     ̄   |,
  ,-〜´~     ~´)       `\,       こうして、ヴェネツィアに誘われるがままに、
/           )         `~|
            `)          `|     イタリアへホイホイついてきてしまった
             ~\         |,
              く,,_         \    のだった…
                `\ ◎ローマ   `"-,_,,-ーっ
                  \           /
                    `ヽ,-,_        `ヽ,,
                       ヽ,_,         ̄`ヽ,,_
                         `っ       ,,-,,_ ~ヽ,
                           `ヽ, _   /    `ヽ )
                             ~ |,  (_,     し´
                               )   `ヽ,
                               `),,  _|
                               ,-´ (
                               _)  ノ´
                              (__ノ

752 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:35:41 ID:bX3D4XR2
       ____
     /      \ 
    /  ─    ─\    ミラノ公は大した抵抗もせずにさっさと逃げ出し、
  /    (●)  (●) \
  |       (__人__)    |   フランスはイタリアへの足がかりを得られたんだお。
  \   ⊂ ヽ∩     <
    |  |  '、_ \ /  )
    |  |__\  “  /
    \ ___\_/

753 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:36:17 ID:bX3D4XR2

  ―――このとき、フランス王にはイタリア中から多くの協力者が現れたんだお―――

                               __   ┌<.^ヽ::/:::::/ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ::::
                      .        /  ヽ. ,.ヘ⊥/:::::/___     
  ごきげんようフランス王!            /      マ´ /::::::::::::::::;ィ::::/::::::::::::: ̄ヽ. 
                               |      ト/::::::::::\:/ !::::l::::::::!::::::::::ヽ::\
  我々はあなたの味方よ!             |      |′:::::;イ::/ヽ l::::ハ::::::|:::::::::::::|::::::
                      .      ,r1       l::::::::::l |::|  ヘ.|:::| l::::::ト:::::::::::ハ::::|
  (教皇とヴェネツィアが鬱陶しいし、    /'_コ      |、::::::| V   ヾ| ヽ:::|_,ゝ‐:T'|:::、)
                           i´ !       l ヽ::::| ニミ:.、     ベ _,ゞ'=レ、l
  こいつの手を借りて対抗しましょう!)  .ノ  \       l:::ヽ  `      'f rヘ, ハ.
                          r´    ヽ、     |ヽ`   、 '       ヒこソイ'´
                          ! ヘ    T _, j ヽ. }、  }'` ー、   `´/::::::
                         ノ   ',    Y_,-〈   V、:\ 、__ ノ    /::::::/
                          {  _  ヽ     ,`-'    | lヾ:/ヽ _. - ァ'::::::://
                          ヽ. \ \__/     | | ' |ヽ、   /::ィ フ:/:::
                            ―― カテリーナ・スフォルツァ ――
::::::::::/:::/:l::|:::::: {::::::ヽ:::::l::::、:\::::ヽ:::::::::::::::i::::l
::フ::::/:::/:八い:::i:::::::::i:::::|、:ハl、ヽ:::}::::::::::::l::l::::|     
:::ノ:::イv'rゥ弐ヽミ、:::i::::;lr}升セ}ハV:::::::::::::lハ::!. ┌ー―ー‐┐  ありがとう、伯爵夫人。
ィ^{:::::::! 弋_り`   )ハ::ルヘf'゙り_ j:l::::::/:::::{ j/ .|      |
、\\::ヽ` ̄    ノ'   ̄´ノ:ノ:::/i/}::ノノ  |ー−‐―一|   俺達がイタリアです。
..ヽ`ヘ` ー        {    フィヘ::( ' /'´   .|::::::::::::::::::::::|
  }::}::i 、      , /    ,.   ``       |:::::::::::::::::::V  
 ノィ::::! 丶   ー __一  /           V::::::::::::::::/ 
 ノィ:厶   ヽ、    .ィ:i,              V:::::::::::/
  八}  `ー- `_ ー ´ j/ \            V::::::/,. - 、
 」  \     ]「 ̄[    ヽ           ム~〃 ,r__'、_
_ム   }     《   「     〉         _j_」(_,.r'゙´  __!,.._
..‐‐\  j      》  \  /` ー- 、__   f -!(__,、-‐'゙´   〉
     く   ー‐《一   }ヽ ヽー-  、___ヽ.l  ̄!| } ゝ--‐''゙´ ̄)

     ―――というのも、みんな教皇やヴェネツィアが怖かったから、

                        フランス王に守ってもらおうとしたんだお―――

754 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:36:51 ID:bX3D4XR2
       ___
     /   ヽ、_ \     ここで、やる夫の言うやり方の通り、
    /(● ) (● ) \
  /:::⌒(__人__)⌒::::: \   イタリア諸国をしっかり味方につけておけば、
  |  l^l^lnー'´       |
  \ヽ   L        /  ロンバルディアを安定して確保できたはずだお。
     ゝ  ノ           
   /   /

755名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 20:38:21 ID:10L/BmUA
ルイ12世ってシャルル8世から始まった「俺がイタリアだ」の
フランス歴代中二病王だな、フランソワ1世になると「俺がローマ皇帝だ」
まで重症、リシュリューの代でマトモに。

756 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:38:51 ID:bX3D4XR2

     ―――だけど、この王様はあまりに愚かな選択をしてしまったんだお―――

           ____
        _,、r'´:::‐、`ヾ‐、`丶、
       /:::::l、:{⌒ヾヽ::ト、:ヽ:::::ヽ    始めまして陛下。
      //!:::i:l:!::ヾ、::::::ヾ::!`ヽ:ヽ:::::ヽ
     〃:!:l::::l!:ト、::::liヽ、:::リ:!::i:::ヽ:ヽ::::i   教皇猊下(※)より、
     i:!::!i::i::::i::!:i:ヾ!:i::::!:、:::!:::l:i:!:ヽヽ:l:!
     l!::!:!:iト:::!:i:j/代トト、l:ハ::升ト!:l::!:!lj   「ロマーニャ地方の征服に協力して欲しい」
     li::l::N{:ヾVヘ「 ̄` lハ ソr‐テハ!:l/
     !:l!:ト、l::l{`         !  j川/   との言伝を預かっております。
     ヾト辷N!      ‐ノ  !:l/
        Yl:ト、    ヾ==r  ノ/
       iN \.  ` ニ′/}'     つきましては、陛下の兵を貸して頂きたく…
        *鼻 � 丶、  /
     ノ ̄´"''‐ 、   `¨´*�
  _rく    /癶V⌒!=| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
T下、``ヽ  /‐''"_, -ヘ|      |
  ―― チェーザレ・ボルジア ――
                             V   l |Vl | _j厶{ミヘl   l/ / | /l { 
                             {   V! l l从! トヘ仏  〃´ ‐ァ'∠⊥ ム_
  いいだろう、俺はフランス王だからな。    ヽ  j{  ∨ぃ^゙ヾ='-ヘ l|  ー彡テt_示ミz
                                   lヘド=-     〉{`     ′Vニ厶_
                                   ノ 小     /       ` ̄  _
                                 _´ニ厶ハ   r'         `こニ
                            , -‐    / !∧   ヽ             
                           〃     ,    ` ヘ.   tr 、_        /
                           /     /,      ,イ厶  `ニ ‐'¨   _  ´_彡
                          l     /厶  ___/ }l Vヘ      _,、≪ /  
                          |!     l       _小 ∨` ¬≦厶-‐ヲ  / 
                     .    |{ ,    !|      l{ }l |   j     j /  


        ※当時の教皇アレクサンデル6世は、チェーザレの父。

757 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:39:47 ID:bX3D4XR2
                                ,-、
                             ,-〜´
                           ___\
                  _      ._/::::::::::::|~
                 /´  `ヽ,    ゝ:::::::::::::|,   ロマーニャ
             ,-〜´~     ~´)   ヽ:::::::::::::`\,
           /           )    \::::::::::::::::`~|
                       `)     ヽ::::::::::::::`|
                        ~\     ´` ̄ ̄|,
                         く,,_         \
                           `\ ◎ローマ   `"-,_,,-ーっ
                             \           /
                               `ヽ,-,_        `ヽ,,

     /./ /∠  ,/// / ,.ィ1|///  // |l | || 
    /| | / /  //  _,.-7 / ∧ル' /,/ 川 l.| 
.     | |// _,.,.ィ/rァ,.-、ヽ.y'、/ / /_/ / リ /
    | |/ /'/Xヽイ (.フ/) /ヘ',.ィ' ,r∠/彡/ ,!//  
  / l |/!,//' /' !`¨7 ./ /r7/| /彡/ ,/イ/ 
     l{ |/   ′|     '′´  | '彡/ / |!    (ありがとうフランス王
    / ` |               |/,/,l/
   /                  |V /         でも、この国は僕のものだ!)
  '             ヽ- ,.. ノ    
  \     `ー------- '/ ヽ     
.    \            /    ヽ
      \       /      |    
      /ヽ、   ノ         |    
   `¨ ‐'_    i  ̄  |        l

758 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:40:29 ID:bX3D4XR2

              ―――正直、これは失策としか言い様が無いお―――

         ィ ‐―- 、__
    ,-‐ァ´/  ∠-―‐-、‐ 、
   〃 _,':  /-―――-\ ヽ
  入{≧ 7: /::../:/:   ,イ}ハ:\l
ーく<゙{:ナ./.::..,'::/厶!:. /l:: i:::}:!:バ―――― --  、   あんのフランス王…
l   ¨ヽYl:::::::l:ハ{八X_ , l:;!ィリ:: } }´          ヽ
..l   }=l:::::::l:{ ャtr-ュミ  jノtrァルリ!    ∠彡    /  これじゃ、おちおち味方なんて
. l ノ人fl:::::::l  `ー'   、`' {´イ::|  /      ./
 k≠^ヽ|:::::::l       _ ,  八i ::|'/       /    してられないわ!
  ヘ\::ハ :::ハ.    '´‐,‐' イ::::l|::l       /
   {ハ、::ヽ::::i> , 、.. _/:/:: / リ      ./
    |ヘ:::jヽ::! fヘ ヽ::::/{::./      /
      !| |lV j/|>‐<ヘ ヽ{ハ:{     /
    i | |l   |ニ二ニ! || !    /
..ヽ  ./ | |l   |   l. || !  >'´
 ヘメ  | |l   |   l. || !/
     l ll   |   / /イ

    ―――当然だお。皆、フランス王の庇護を期待して味方についたんだお―――

    ―――教皇の侵略を容認するのなら、もう彼らが味方につく利点は無いお―――

759名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 20:41:08 ID:10L/BmUA
>カテリーナ・スフォルツァ
ルネサンスで常に1位を争うDQN女w

760 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:41:15 ID:bX3D4XR2
     ____
   /      \   
  /  _ノ  ヽ__\      さらに、これで教皇を強化してしまったことになるお。
/    (─)  (─ \
|       (__人__)  │シュボ  全く…敵を増やしてどうするんだお?
/      ∩ ノ)━━/【】[]
(  \ / _ノ´.|  |  □
.\  "  /   |   二⌒)
  \ /

     ____
   /      \ ( ;;;;(
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;)     で、止めときゃいいのに、
/    (●)  (─ /;;/
|       (__人__) l;;,´|       この王は更に墓穴を掘るんだお。
./      ∩ ノ)━・'/
(  \ / _ノ´.|  |
.\  "  /__|  |
  \ /___ /

761 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:43:12 ID:bX3D4XR2

      /.:.::/:.//:,:.:.´::/:.:.:.:.:.:.l:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',- 
    /.:::://::///://:.:::.:.:.:/:.:.:./:.:l:、ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、'、
..ー=ニ: -‐7:.::.'::/::レィ::::イ:/!::::.:::':.:.; '!::./!ハl:::.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:≧z_ノ}   ナポリが欲しい…が、
   /-‐_7:.::::l::|::/:::|:.ムいl::::::::|::/ ノィナ¬ミ、:::、:::.、:.:.:.:::::::::::/
      |:::::/|::l::::::::トlT必ミ::::::l/ ´イ斤セ行 ト:::::\:::::::::‐<    継承権はあるけど
     !.::ハ い:.、::{`弋zリ \{    ゞ=ツ, /:.::::ノ}::ミ≦ ̄`
     ム:|  ヽ:.、`ドー‐   }`     ̄-彳:.::/イリ⌒ヽ      手勢が足りないな…
       ゙!   !:ハ:ミ、   〈 ,    ‐彡ィi/ル'^
         ノ'_}:.:i、    ,. .._    ,.イ;'/_
             ノイjノヽ、  −   /j::ル≫l         よし、スペインの手を借りよう。
             { \_j}ヽ、___ ィ´-‐''´  |
            「`ヽ: :` ¬v7 ´     . .ム
           _」. ィ{: :ー : ト1     . : : /: . `‐、
       , . : :´: : : ハ: : :、: リ. . : _: :-‐ ´:  :   ` ‐-、
                    __,,, イ   ! i./ .|// ,ィ   ', |./ ',代. 、 !ハ\ _ヱ,,ミ:、`
                    \ー--:::::-:ハ.リ  レーァ /;ィ ./ Ⅵ  !' ヽ、',| ⊥,_ヽ彡≧ヽ
   あん?俺は別に野郎と    `フ7_ノ:.イ| /:〃!// .| i i/:ヾ .、  ,、ヾヽ.、-イハイ__
                      レ1:::;:::::_i::lⅥ:./`|メ.、|ハ/!::ト;:l 代:、トヾ::`ー`::ハ ヽイ
   ピッツァなんて食いたく      |;ヘ:::バ::ト、レ ーモテミ`l::!::| Ⅵ_,ゝ:|-Ⅵ::::::::ト、|  .ドヽ
                        ∨ ,ト;|    ̄´   ';:!:「´ヾ,,__ヾ .jイ:;:::ハ、  | `
   ねーんだけど…             戈;ヘ!        `ヾ.    ̄ .ノ:イーァ゙  .|
                           个ミ、                  /イリ   |
                            /::::ハ.        、 _        ./イノ    |
   ま、いいぜ。手伝ってやんよ。   厶イ;∧             /イ{     !
                      _>ニ二|:!:::|\   ̄ ニ ‐-    ,イ;:/ `       `、
                         /..:´::::::::/イ:::|  \        ,イ/イ\  、:      ヽ
                     /イ:::::::::::::::::::l;ヘ|  ミ\  _,..:< : : ハ|::::::ヽ `:      \
                   .`>ミ 、::::::::::::::::.|   ミミ`¨´ : : : : : : i ::::::::::::::ゝ,       \
                       ―― カトリック両王フェルナンド ――
                            (要はスペインの王様)

762名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 20:43:20 ID:gLYjSKTo
すぐ身近の話題だけあってルイの行動への評価が容赦ないな

763 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:44:06 ID:bX3D4XR2

                       よし、いくぞ!俺がナポリ王だ!

              . :   . :  .    ィ::::::::::::::::::ヽ  .  .  :  .
            .  : : 。 :  .       ノ::::ハノノハ::::ゝ    × : : : :  
           : : : + .         ⌒ヽ{´゚`´゚`Y⌒    . : : : o :  
          : : :。 : .              ヽ ^ .イ′    : :* : : .       
           : .  . ×       / ̄ヽ. ノ ̄\    : . : : . . .
          . : : : . 。         / 、   i    \      . : : : :    
           : : : .  (iiiハ /  /ヽ  .....  /\  \ィ´iii) : : : . .
            +: : : . `ヽ ` /   i '⌒ヽ !   \ ´ 〃´ . . : : ゚
               :  .     ̄      }    j      ̄  . : : : :
            。: : : :     __ノ  、  ',__   . : :× : : : .
           : : : . .        /   `ヽ    , '´   ヽ   。 : : :
            : : : : . .    | ' {   ∨//   i ` |   . : : .

     ―――こうして、ナポリもフランス王の手に落ちたかと思われたが…―――

764 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:44:49 ID:bX3D4XR2

                        ―――ところが…―――

                        、ニ=-:::::V:/::::/::;ィ/∠:::|::i:ハⅥ/::|,ハ:Ⅵ::ハヽ|、i .| , 
   スイーツを食べる時はね       >ァ;:::::/|/l/イ,__|/_:::`|::|;::::i::/:/::ハ::|、:ハ'、VハⅣ|i_
                          /ィ:::/|::i:/'´.ヾモテーミ:|∨|::/|;仁ミヾヽハ_ト:/ヾ:!//
   誰にも邪魔されず自由で       /' |ハ '|:i:|   ` ̄ ̄   ∨:| リ モテーミヾ|/:/リ:/
                            ハ Ⅵ         ハ:|    ̄ ̄´ /:イ´/:/
   なんというか救われてなきゃあ      __j、 .|         ,';:::′      .::::/イ/j::、
                           /ヾィ;λ      ‐::::,,        .:.:::/;イ/ハ::
   駄目なんだ…               /::ヽヾ'ハ    ,,__         ..::::/' ,ィ′'′
                        ,、r:i:::::::::>`,_ヽ、   - 二_ 、   ..::::イァ'´
   独り静かで豊かで        .ィ::::::、:|:::::::::::::::::::`i λ       __;;;<:;::/<
                      :::::::::::::ヾ::::::::::::::::::::| ハ:\,,___,,...::<::::://|:/:>`_<
: : | : l : : : : レ: :ィ l/\Ⅵ: !:|:| : V : >: __ 丶、 i
..ィ:| l | : : /ィ: :/ f=ミヽト、l |:|: : |: /: : / : ┬ `=-
ィ:_|:ヘ|: : |: : l|: :|  、 fィふミヾ|: : |/: /: :l : |: : l
く |: :l: : :l: :ハ: |   `弋(  /: :ィケ7: /: /: / : : ',          何故だ!?
\ V:l: : :|: l ヽl      //{リツ /: /l / \ : '、
: : >Ⅵ: : ト l          ノ´  ヾ:ノ/ ノ'    \ \
l N `lヽ |           _  >        ` ‐ヽ
l/    `l       ,.、__  ,r f´
               ̄__`ンヽ:l
、_  l     、      /l | `
  ``丶、   > _   /l |/
     ヽ / ̄/` Ti l'′
     l l   {  `l
     | ノ    }-、

         ―――フランス軍、スペイン軍によりナポリから叩き出される―――

765 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:45:56 ID:bX3D4XR2
         ____
       /     \  
.    /       \   自分一人で攻めるか、さもなければ諦めれば良かったのに…
.  / /) ノ '  ヽ、 \
  | / .イ '(ー) (ー)  .| 結果的にスペインを招き、自分は追い出される。
.   /,'才.ミ). (__人__)  /
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \ フランス王は最悪の選択をしたとしか言い様が無いお。
 /\ ヽ          ヽ

        ____
      /      \
     /  ─    ─\    そして、一度掘り始めたら止まらないのが墓穴だお。
   /    (一)  (一) \
   |       (__人__)    |   フランス王は最悪の選択をしてしまうんだお…
    \      `_⌒ ´  /
.    ノ    / )ヽ   く
   (  \ /__ノi ) , )
.   \  ゙ / ヽ ヽ/ /

766 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:46:52 ID:bX3D4XR2

                             /:..:..:// 〃: '、\\: \: : \:\:、_:..
                           /:..:..://: : :八: 、 \:\\_、:..:..丶丶:.
    くそっ!               `¨¨^ー‐ ァ: / :../: :': :..\\:..:..__:..:..:.`ー-:..、:..
                       .        ': 〃:..:|:..:..:..:..l: :.ヽ:丶、:..:ハ:.! ニ=‐:..:.
    こうなればヴェネツィアから         |:/{:..:..|:..:..:..:..|、:..:..、 ̄!`ト l:|ィ必^ヽ: :..
                             |{ !:..::.|:..l:..:..:.|__>、:.\ぃレ'j'^'=ン  j∧
    ロンバルディアの残りを奪って       ぃ ‘:..:.|:..:.、:..:.ミ弋弐‐\    一''´ 
                              ` }:.ハ:..:.\:..:` ニ }        //
    埋め合わせだ!                _ノ'′ _>、:..、ー‐ミ、ヽ、'___   //
                                _/:.:.:._>ヽ:::::::::> .‘ー  ∠< 
                               {:.:.:.:.「\   :::::::::、  >‐く  `ヽ.
                                }:.:.:.:.:\    ::::::::−‐::::、:::\ /
                               └┐___>_..::::::::::::::. ::::::: \::; ´: :
              , 、   ,.- 、
             /: : :ヽ /: : : :\
            rゝ、:べねちあ : ノヽ 
            |_:_:_:>く_レヘj_jゝく_:∠
          / 。/ c>::::::::<o℃ o\⊂⊃
          /。゚ イ    /⌒ヽ   Y  \   ヽ)   えええええー!?
        / とつ l    ′  ',    l     〉
        。ゝっ.__ヘ  l     l   ム=ニZ´
       `≧z-_ゝ ゝ- v‐'‐、 イ-=彡'
          ̄≧=z〕=、、八_,≠≦x〜´
               / ̄`ヽハ//. : : :',
           /. : : : :/ハ lヽ : : : : ',

             ―――堕ちる、堕ちるよ。フランス王はどこまでも―――

767 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:47:21 ID:bX3D4XR2








             ―――こうして、イタリアでやりたい放題やった結果―――







.

768 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:49:26 ID:bX3D4XR2

                   /,.. .:-ニ''"__ _
               〃ン::::::::::::::三ニ=::::::.:::
               (l!i´::二ニ=-:;;;;:::..-.:::::::::::    近年のフランス王の横暴は、
              ,-'从ミへ:::::ヾ::::::.,ヽ::::::::::::::、
              /::'!::::::、、::::、::ヾ:::ヽヽ:::::::::::::::::    余りにも目に余る。
            /:::.!l/::::::ヾ::::::、:::::ヽヾ.:\:::::ヽ::
              ,'i!:::::.:i.!:lャ,:::::::..ヽ、\::::::::\:::ヽ:::
            ,' l!i:l::!!:ヾ.i-ャ.::::、::::::::._ヽ、:::::::ヽ:::::   よってここに「神聖同盟」の結成を
          _,ヘ!_l. !y::|::l!lrt:ッミ\:ヾ rt:ッテ、::::::::
        ,-=ニ-ミヘハ:::::::l `''''"_`_`ヽ`'''" l:::ヽ::::    呼びかけます。
        ン ニ 二`ヽ;=、!ハl!y''~´   ~`ヽ  !:::::/i!、
     _..ィf´ 、 `'''‐ニ'ヽ..ッ'ゥ、       l /リl::レlヽ
  _.-ニ/  `'フ´~`ヽ..X´``''''ヲ, r'''~''ッ ..〆 / ,liソ | ,.ァi
‐ニ‐'八-、_...:::::n⌒`!~ ヾ' 、.  ヾ、`'''ャ''''~´ / // ,ン´  ヽ、
´ .l / ヽ >::::!ソ/ \\ |ヽ'i   ヽヽ、_゛_,,...-zン. - '''´~``''ー-
  ヽ 、 \__ン ̄~`'''''- .., l    ゛ ー-ー'´ /,' ,:-‐''  、'‐- .,.
    >._/         ; ヤ !       ',  /、 /    ! ヽ  `く:: ヽ、
   _,.::;;;;/       |  'i::i      ', 〈', l i  ,'  ,'  ト    ヽ, ヤ
‐-‐'' ~ ア ヽ       l.、 ヾ     ,  i_jy' ,' ./   l ',    ', iノ !`
     〈 i  \      !ヽ \     l ,  / | i ./    l ',    ',|、 l
         ―― ローマ教皇ユリウス二世 ――

   ―――1511年、ローマ教皇が各国に対フランスの「神聖同盟」を呼びかける―――


※前教皇アレクサンデル六世は1503年に病死。

769名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 20:49:45 ID:10L/BmUA
いつもの近世フランスのパターンだな、
戦略がマトモになるのってリシュリュー坊主まで待たないかん。

770 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:49:53 ID:bX3D4XR2

                        ー'‐一  !    / / // /   __/| | l|l|リ l|l|   <
                          `フ  ノ////ノ/ イ l////`|メ l|リ l l|リ  、_
                          (rォ / ' /⌒Y { {/ ヽ{/ ,ニ,ニ/ l リ /ハ リ  ヽし
                          /い! j に! !l ハ(  ´ `''┴  ノイ//-、! j トヽ〈
   ま、「カトリック両王」としちゃ、       ソィ八 つ l!{           ノ'イテミノ/丿 )ソ
                            乙ィ \ ヾ           ` {「ト(
   教皇のため一人肌脱がない         ノイ l| l「|          ‐__,ノ 从{
                            /| ‖|! ヽ        -=||   ̄ ̄|
   わけにはいかねーよな。            リ |しレ   丶、     'ー||      |
                            F== ‐_- ,,_   `  、    ||    _|
                            |       ̄ `ー_、_  ヽ、_,/||_/   \
                          / ̄´"''−..,,_     ` `ー/- .,,__/  ∠`ーく
                       _,. ‐'´ ̄ ̄´"''−       //  ̄〉{  /  -−、)
                  /                  //   /,ハ  }   K }
     \   \ ,.イ  /         ヾ、./  ___ヽ
      / __,rッ'´   /  /      i    i ゙ヾ   |    
     厶r'゙7      /   i      l     l   ト、 |
    /   !/    /   !ベニス   l     !   l `\    フランス王…
  /    |! l    |   i| l     j |   l   !    \
 /     l |  i _,|ヘ匕L.{i.   ‐//厶∠/!   j     \ 泣いて許しを請うがいいの!
/__ ___      \!、 \_i弋‐辷 \_// ,ィ辷テメ  /        ヽ
{-─ ‐- =- 、.__,.ト ソミ〈 ヘミi` ̄彡| ヽ ` ̄_,イ           i
\_,.=ニー- 、.._く ` くi.__ ゝミ彡'7   |     /ハシr=_,ニ二二ニ j
..¨r─二ニー-干ーzく ヘ三彡゙  ┘'   ,._ -┘   _   /  `¨>ー 、
.. ヽ=ヘ三ニ-\___/ヽ.l`マ{ ゞ二.Tミ、/lニ-‐=ニZ_  ̄`      〉   ',
ヽ     /     /| l l|  \    |ヽ|´ |了--= _    `ヽ     /   l
..ヽ    ,'    ,' | l l|    ` ー'|ヽl   | \こ>‐ー '"|     /     !
.. ヽ  /__ /  | l  |   \  ゞ'゙   | l l | ヽ___⊥__    /     ,'

771 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:50:31 ID:bX3D4XR2

/=7‐-、   l: /  l: : :イ::l l: : : : : : : : ::: : : ト,: : : : :    
/  /'"  `ヾヽl、  l: ::/ l:l l: : : : : : イ: :/l: :l l: : : : :
  < ̄ ̄T¨ァ,、lヾミl: / l:l l:: : : : : :l l:/ l:/_l: ll: : :     いいぜ…
  ヽ、 ゞ='' ¨ヽ:l/ミ彡/ .l: : : : : lニl:l≠ll´_l::l l: : :
   `ー、__,.-'l!   l!  l:ll: : : 匕_ラ´l!゙アl j: : :     何でもフランス王の思い通りに
              !      .ll l: : / 、 __ / l:l/: : :
                   i l: :l      / : : : :    なるって言うのなら…
                     l  l:/       /: : : : : :    
                l.  l!     /: : : : : :
                 l      /l: :イ: : :/    まずはそのふざけた幻想を
  ノ、ー、_        - __/     /  l: / l: :/ヽ
   \_ 二ニニ=、___,.     /   l// l::/      ぶち壊す!!
\     ̄`ー===r"   <      //: /L,.
.. \    ー---    _ <   \/ ̄ ̄ ̄  
   \        <   ヽ /       \
 ―― イングランド王ヘンリー八世 ――

l /〃  / l  A、リ / l /,〉 .レ|  ,r‐'_,ニニ| lニ=ァ .}  /    |
 .|l |  /!    リ\ <  // (_|.リ l /./´ `ー-‐リ/´ / /ヽ   |
  ヽ! / .l ト、.ヽr'彡r,\′ 〃 /イ `ー― ''7´ __ノイ   }    l     アンタはもう―――
   l l  ヽト `ー Y  `ー ,}! /  ′     ノ       /   ,/ヽ
   ヾ、  ヽ、 ,ノ`ー‐'´ i                 /  ,/ ノ /     ………………
    `    .7 i.   ノ三           ー==彡 '´  /_/ (
       _ノ,ィ/ l. i´  `ヽ                /´  / `
      ̄ ̄ / , l ゝ-、 '´'                    /ゝ-'
        .l ./ .l   (_ノ   _____、          /
         l/l. ∧  (` t‐'´ ,、_,.-‐' ̄´ i           /    国王として
         | / 〉,  `V` ̄      /j          /
        ー―'' ´ ヽ  l.  _,.. ェ>'´        //        終わりなんだよッッ
              ヽ iゝ┴‐''´ /       /´ ,'     ,.ィ
      ―― 神聖ローマ皇帝マクシミリアン一世 ――

772 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:50:47 ID:bX3D4XR2








       ―――スペイン、ヴェネツィア、イングランド、

                 そして神聖ローマ帝国が「神聖同盟」に賛同―――







.

773 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:51:06 ID:bX3D4XR2

       〜              〜         〜   _ニ≧ ̄ヾ'⌒ー 、_
                〜          〜       彡:::::::::::::::::::::::::::::;;;;;<`
          〜         〜    _,......_         _7:::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;_:;\
              _rー_二ニ=─¬' ̄ ̄' ´ ̄⌒「`¬へ(,イ::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;)ヽ
      〜     _ -( く          _ -   ヽ:.:.\ヾ\:::::::::::::::::::::::::::::::;;;/  ノ
        _ -.:´: : : :ヽ、`二`ー─ 'フ' ̄       \:.:.:\ヾヽ_::::::::::::::;_;:-'   _r'
      / : : : _ - ´       ̄/       /    ヽ:.:.:.:.{:.i ̄`ー'⌒_ r、 _ ノ
      へ:_/    〜   _ノ      /       `ー-!:.:ヽ--‐イ/ レ'
      ノノ  〜   _.........「      /            |:.:l:.:.\_     〜
      ノ    _,.. -'" ̄`ヽ::\             ソ     {:.:ヽ:.:.:.:.:``ー- 、 _
      _,, -=‐く         \:::\        _, -/    八:.:.:.:.ー:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
      ::::::::::::::::ヽ          \:::ヾ   _ - ' _, /    ノ ノヽ`ー 、:.:.:.:.:.:._:.:.:.:
      :::::::::::::::::::\        \ゝ‐ ´ -'⌒ノ/     / ノ  `丶、\:.:.:.:.:.:.: ̄
      ::::::::::;::::-−,}        ノ _ - ´ //   / /      \ \.:.:.:.:.:
      ニ-´‐' フ/::ヽ     //    ノ /   /ノ    〜     `\_ ̄`
        ノ/:::::::::::|   / ノ  〜  (  {  _/ 丿         〜     ̄
       //:::::::::::::::::\/´/      {  `´ /   〜
      ノ/::::::::::::::::;;;/ ノ     〜  〉ゝ.-.イ          ┼ヽ  -|r‐、. レ |
      ./::::::::::::;;;;/ /   〜      l: : : : : l        d⌒) ./| _ノ  __ノ

774 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:51:39 ID:bX3D4XR2
         ____
       /      \
      / ─    ─ \    こうして、フランス王はナポリだけじゃなく、
    /   (●)  (●)  \
    |      (__人__)     |   ロンバルディアも失ったんだお。
     \    ` ⌒´    ,/
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |
   /    / r─--⊃、  |

       ____        「周辺国の反感を買い」
     /     \
   /_ノ  ヽ、_   \     「新領地に移住しなければ屯田兵も送らず」
  /(●)三(●))   .\
  |   (__人__)      |    ついでに教皇庁を強化してスペインを呼び寄せ、
  \ ヽ|r┬-| /   /
  /   `ー'´      \    自分をイタリアに招いたヴェネツィアとも敵対だなんて、

                   まさに失政の数え役満、って感じだお。

775 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:52:17 ID:bX3D4XR2
     ____
   /      \
  /  ─    ─\     最後にフランス王ルイが教えてくれた、
/    (●)  (●) \
|       (__人__)    |    大事な教訓を確認して終わるお。
./     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |     それは……
.\ “  /__|  |
  \ /___ /




           ___
         /     \
        /   \ , , /\    「他者が躍進する原因を作る者は、
      /    (●)  (●) \
       |       (__人__)   |       最後には自らを滅ぼす」ということだお!!
       \      |r┬-|  ,/
       , -‐ (_).ヽ`ー'´   ィヽ
        l_j_j_j と)         i
         ̄`ヽ        | l

776 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:52:38 ID:bX3D4XR2








                  ――― やる夫の主張 終 ―――







.

777名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 20:53:11 ID:QqgmBSFg
単純に侵略の際に外部勢力を導入したのが問題に見えるんだがw

778 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:53:14 ID:bX3D4XR2








                      ――― できる夫の反論 ―――







.

779名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 20:53:41 ID:I6/fLJYA
大王のガチ切れが始まるのか

780 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:53:49 ID:bX3D4XR2
         ____
        /       \        
.     / _,ノ  ⌒ \       そうですね…
    l^l^ln  (●)  (●) \     
    ヽ   L   、 `       |     やる夫の主張に色々と突っ込んでいく前に、
     ゝ  ノ    ̄ ̄    /     
   /   /          \     とりあえず押さえておくべきことが一つあります。
  /   /             \
. /    /         -一'''''''ー-、.
人__ノ        (⌒_(⌒)⌒)⌒))

781 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:54:09 ID:bX3D4XR2

        / ̄ ̄ ̄\
      / ノ    ヽ \      率直に言うならば、「時代が変わった」
     /   (●)  (●)  \
     |      __´ _     |    ということですよ。
     \        ̄    /
 ⊂⌒ヽ 〉          く /⌒つ
   \ ヽ  /       \ ヽ /

       ____
     /     \            15世紀のイタリアの様に、
   / _,ノ  ⌒ \
  /   (●)  (●)   \         簡単に領地をやり取り・切り貼り出来る
 |     、 ´       |  (( ∩))
  \       ̄ ̄   /    ( ⌒)  時代では、もはやないのです。
  /          \

782 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:54:48 ID:bX3D4XR2
        ____
      /     \
    /  -     - \     その様な「時代の違い」を念頭に置いた上で、
  /   (一)  (一)  \
 |      __´___     |    この書を読んでいく必要があるのですが…
 \      `ー'´     /
 /     ∩ノ ⊃   /
 (  \ / _ノ |  |
. \ “  /__|  |
   \ /___ /

.         ____
..       /     \
      /        \       ま、順番に見ていきましょうか。
     /  \    /  \
    |    (●)   (●)   |     やる夫の占領地政策とやらを、ね…
    \      ´     /
..   /      ̄ ̄    \

783 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:55:12 ID:bX3D4XR2

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                    1.旧支配者の徹底的な排除
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



          ____
        /     \
      / ⌒   ⌒::::\       お前は一体何を言っているんだ?
     /   (●)}ili{(●)::::::\
    |       __´___   :::::::|
    \      `ー'´  ...:::::/

784 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:55:46 ID:bX3D4XR2

       , (⌒      ⌒)
     (⌒  (      )  ⌒)  ドカーン
    (             )  )
      (_ヽ_ハ从人_ノ_ノ     
            | || | |           たとえ勝利者といえども!
         ノ L,l ,|| |、l、         
         ⌒::::\:::::、ノ\        敗者の一族を処刑・暗殺するような権利が!
        /:::(○)三(○)\     
       /)し   __'_    \     そんな権利がある訳が無い!
        | ⌒    |: :::|  ノ( |    
       \       l;;; ;l  ⌒/l!| !
       /     `ー '    \ |i    暴論も甚だしい!!
     /          ヽ !l ヽi
     (   丶- 、       しE |そ  
      `ー、_ノ       �堯�l、E ノ <

785名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 20:55:53 ID:10L/BmUA
なんかマキャベリの言うことが安っぽいなあ、当時の伝聞に基づいての解釈だし。
大王の方が統治していた領土もでかいし経験から語れるからなあ

786 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:56:30 ID:bX3D4XR2
      ____
    /:::::::::  u\         大体ですね、そういうことをする輩の末路というのは
   /ノ└ \,三_ノ\   ,∩__
 /:::::⌒( ●)三(●)\ fつuu   決まっている!
 |::::::::::::::::   _'__   ||   |
 \:::::::::   ´-―-' ,/_ |   |
   ヽ           i    丿   そういう行いは、まわりまわって自分に、
  /(⌒)        / ̄ ̄´
 / /       /         自分の一族にふりかかるものなのですよ!


       ____
     :/::::::::::::::::\:      やる夫の同時代人で言えば…
   :/ ⌒三 ⌒::::::\
  /  (○)}ililli{(○ ):::\:   そう、あのチェーザレ・ボルジアなんかがそうです。
 :|      __´___::::::::::::::::::|
  \      `ー'´::::::::::::/:

787 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:56:59 ID:bX3D4XR2

           ―――教皇アレッサンドロ六世とその庶子チェーザレは―――

                   /: |: :i;、: : :∨: : : ∨: : : : : : ``ヽ、\イ/>、ヽ
                  7: : : : i: ヘ: : \: : : \: : : : : : : : : : i`ヽ、(:::::<
                 /j: i, : : ∧: :\: : : 、: : : :`ヽ、: : : : : :ハ キ' 7=
                 /:j: :∧: : : ヘ: : : \: : `ヽ、: : : ``ヽ、: : : ', ヽ!´
                j:/:i : : ヘ: : : : \: : : ヽ: : : >--:、_: : : `ヽヘ  i! ,
                |:i∧: : : i'、i,: : :∧`ヽ、_ヽ: :ヘ: : \: : : : :ハ`ヽ ∨
                i:|: :.ヽ、: i: ヘ: : :.ハイハ鬱ヾ: \ヽ:\-、: : ハ
                ヘ: : : ハ: i: : ヘ: : : :.〈,ヽ 7  \`ヽ、`ヽ`ヽ: ',
                .ハ: : : :',: \: : ミ、ヾ, 孑          Ⅵ
                   ∨ヽ: ',: : :ヽ: :ヾ!              ヾ
                  Ⅵヽ: : : : : ヽ:.|
                       \ヽ: ハj
                          ヾ 7    _
                         ヽ   ´     ,.イ
                            ̄ ̄ヘ  </           ,
                               `‐ i          /
                                 `ヽ、     /
                                       ハ /
                                    /
                                    /      _,.-
                                    , イ     >'"

        ―――あらゆる暴虐と詐術を尽くして多くのものを手に入れた…―――

788名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 20:58:30 ID:gLYjSKTo
好き勝手やったあげく周辺国を団結させてしまいフルボッコされる
…できる夫もテレジアたち相手に同じような事をやっちゃってるような

789 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:58:43 ID:bX3D4XR2
>>787
あ、アレクサンデルとアレッサンドロが統一されてないですね。
このスレでは、「アレクサンデル」で統一する事にします。
>>787はミスということで。


            ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
        ―――で あ る か ら こ そ、最後は周りの全てを敵に回し―――

                       ミフ>、、
                       `ヽ丶.
                        /  l
                        /  l
                      ,r-(二二ヽ、__
                      ミy'く-、、`L,__ ヽ
                      ,.:<`ヾーミニヽ、 l,`ヽ}
                     :, ,},t、 `ヽ.,>='^ヽ、
                      ゙ ゙ ^ヽ>、 ヽ'"   丶、
                         ,}    l   ト、  `丶、
                        / /`ー-l   l~`丶 、  `丶
                        / /   ヽ  ヽ   ``7  l
                       ,ノy'′   ヽ  ヽ    l  l
                      《^リ      'i  l    l  l
                              l  l    l  l
                              l  l    l  l

        ―――全てを奪われて悲惨な最期を遂げる事になったのです!―――

790 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:59:14 ID:bX3D4XR2
      ____
     /\:::::::::/\ 
   /:::<○>:::<○>::::\ ,. -- 、    やる夫はチェーザレを持ち上げたいようですが…
  /::::::::⌒._´_ ⌒::::::/    __,>─ 、
  |     |r┬-|   /          ヽ    
  \    ` ー'´   {            |__     彼の人生そのものが!
              }  \       ,丿 ヽ 
             /   、 `┬----‐1    }   「その様なやり方では何も成し得ない」
            /   `¬|      l   ノヽ
           /    、 !_/l    l    /  }  ということの非常に明白な
           {       \     l   /  ,'
           \      ´`ヽ.__,ノ  /   ノ   証明ではないですか!?
             \     ヽ、\ __,ノ /
               ̄ ヽ、_  〉 ,!、__/

791 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 20:59:39 ID:bX3D4XR2
       ,. -―- 、
      /        \  
    /  -‐    ‐-  \     そういえばオスマン帝国の名前が出ていましたが…
   i  ::(◯)ililili(◯)::: ヽ
   {       `      }     かの国があれほどの大国になったのは、
    ゝ   `‐‐--   ノ
     >ー       ゝ、     ビザンツ皇帝やその外の者達が殺し殺され、
   /´             ヽ
   l    i          l  i    血みどろの連鎖で消耗していたからこそでしょうね。
  .l    l        .l  .i
  l    l         l  .i

       / ̄ ̄ ̄\     
     / ―   ― \    ま、現在では当時ほどの暴虐は罷り通りませんから、
   / ;;;(◯)::::::(◯);;;\  
  |      __´___    |   その辺りは我々も進歩した、というべきなのでしょう…
  \     `ー'´   /

792 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:00:36 ID:bX3D4XR2

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                        Ⅰ.新支配地に移住する
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



         ____
       /    \
.    /   ノ '  ヽ\        ここからは、まだ議論に値する政策が
.  / /)(ー) (ー) \
  | / .イ    '       |      出てきますね。
  ∨,'才.ミ).  -‐‐-  /
.   | ≧シ'        \
 /\ ヽ          ヽ

793 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:01:01 ID:bX3D4XR2
        ____
      /     \      新領地への移住。
    /  -     - \
  /   (●)  (一)  \   至極真っ当な発想だと思います。
 |      __´___     |
 \      `ー'´     /
 /     ∩ノ ⊃   /    占領地の現状を自分の目で確かめ、
 (  \ / _ノ |  |
. \ “  /__|  |     また、問題に即応するには最適のやり方でしょう。
   \ /___ /

794 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:01:24 ID:bX3D4XR2
                               く        /
人_人_人_人_     /二二ニニ===ー―‐‐'   ノ  働  お >
       (.     //´                  ヽ   け  ら  \   _____
 な  手   (    //                      〉 働  |  / /       \
  |  を  (.  //        ___r冖‐、__.   }  け  |   ゝ         ヽ
  |  休  (  //    _∠-―‐く_/二ゝ―'  ノ  ぇ   |  /      ,人/    ヽ
  |  め   (. ヽニニr彡_,ィ_ミ、    {!__}   く   //  っ  〉    、フ /  /\ Yヘ
  っ  る  (    {V∠ノム}ミ=-  }!  }    ヽ  ・・     /.', 、 Z r'  , \/  ヾ.ヽ
       /    `コ匸e] L)ミ    j}´ ̄}     )        (  ', ミ _} (、 { 爪_ / /}i }
⌒Y⌒Y⌒´ ,r=ニ二¨ \=イ/_{=ァ\∠ゝ- イ      ⌒V⌒Y\/⌒ トミ _} {_\{_(イ_。7∠ィilノ-
        ィ三/´  `ヽ、\三彡'  ヽ    }        {  {.: .:::::::::::∧kー-<。≧⌒ミ   {l|l!ニ,
   _r‐ノ⌒´ ̄  _ミ} } `丁´   / / / ―==rニ)  \,ゝヘ.::::::{ ヽゝ 彡^ r_j__ィ  ィ ,l|||三!
  ,イ/´        ノミ}{  {   厶ノ-‐' ,,    辷}    ーr‐' .:::::ヽ   }ト、 ヽ‐--= ´/ ,i|l|l三|
_,イ{l{  ヽ― ´_,≦三ミゝ\__廴__/    .r{{‐y‐ァ' /       ヽ .:::::::::}   l|i!  弋三- ´/ ,|l|l|!厂}
/_圦,ゝ-―¬}丁´   ` ̄ ̄/ヽ=イ    rゝイ {_ ィ'        /^) .:::|  `l|il、,ヽ‐ ⌒´i|l||liィ /
       厶}_,. -r-i_  /  /   /{彡廴彡{.        ̄ヽ.:::::|    ヾi|l|i|l||i|l|i|l|r'//

;;;;;;;;;;;;ィ'"   iト、,r≧;ヽヽ、`^''^"    /;;;
;;;;;ィ7    ヾf{f;;;;;;ミ゙i,゙トミ==ァ',rィr!/;;;;/
"ァ,/     `ヾミ:::シijヾr`' T〃"イl/;;/       何ということだ…
/f/        ヾミ'  ,ノ,,:r:::''ミ ,ィ゙;/ /
'i/           ',ィ彡',ニミv'/i! /;;            ナゾ
l,!          /´ ,,、v/;ヘミ、∨;;;;       我輩の人間が…
l!   r、    _,,., r'´   ,ゝヘtく{i;;;;;l}、V;;;;;;;
   ヾヽ、 ヾ'′ ,:r:''"'´ ゙ヾミ;;;ィ'メ;;;;;;;;;
   t, \い、  /      `,>';;;;;;;;;;;;;;
    ゙ミ、, \ミ、        /;;;;;;;;;;;;;;ィ
丶、  `'''` ヾ}〉      ,/;;;;;;;;;;; :イ
  ゙''ー-: 、,,___,,,, :ィ7;;;;;;;;;;;ィァ"イ! /,!
    ,, ::,r彡'_// / /;;;;;ィ"/ノ7/,!, /ノ

795 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:01:42 ID:bX3D4XR2
: : : : : : : : : : : : :      ニ|川;;;;;lllll|
: : : : : : : : : : :r;ァr;ュ     .|川;;;;;lllll|
: : : : : : : :_,,,〈;;//;/   ≡::::|川_;;=ミ|_
: : : : : : ::l;;;;lィ"iヾ'   __,,ィニ,ァ;''"⌒ヾミ}、、_     貴様らゴミどもに、
: : : : : : ,j;;;;;;;;;;;l : △=テテフ";;;;;;;;;;;;;;;;ゞ^i,,.ィi、ヾ、
: : : r''";;;;;rイ;;;;l : 二ァェィ'"シ;;;;;シ"´゙>;;;;;;l〉;;;;;;;ヽヽ
: : : |;;イ;;;;l l;;;;;l : -ァ"彡;;≦_ヽ、 /;/`^'i;;;;;;;;;! ゙il   「統治」と言うものを教えてやろう。
: : : : : l;;;;;l l;;;;;j: ,r'";;;;ィァ、,r;;;ミヾ゙,ン′_ !州;;l riト,
: : : : : レ''└''"/;;rイツイ´ ``''゙=/,r'彡=、`};;;;ilリ 〉lハ
: : : : : : ,,.:-‐!: l;;//ァィl!   ,;r'" /'"゙tf;;;;)V;;;;k/人lj
: : : r''";;;;;;;;;;l: :lf l7/,>l 、'´ く}   `゙''"ソ;;;;/l ィ' ト
: : : l;;:イ;;;;;;;;l、ノ': い /ハ ヾ7ヽ、、    /;;;;/ハ/V'
: : : :_j;;;;;;;;l△ :  '′ i, `ミー'≧  ノ;;;/リv:.:.゙i,
: : : l;;;;;;;;;;;;;;」ヽ: :    ,ゝ、,,_,, :-ェァ'"7:.:.:.:.:/:.:.:.:.:ヽ.
: : : '-‐ ''": : : : :    ,ヘ/^''ァ彡'",/:.:.:.:.:/、:.:.:.:.:.:.:ヽ、
: : : : : : : : : : : : :   ゞ/ ,  l ,ィ'7:.:.:.:.:./:.:.ヾ:.:.:.::.:.:.:ヽ、
: : : : : : : : : : : : :    〉 i ├チ':.▽:.:./:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ、
: : : : : : : : : : : : :  /7/7 い レ':.:.:.:v:.:./:.:.:.:.:.:.:.ヾ:.:.:.:.:.:.:./7
: : : : : : : : : : : /7>=ト'ヽj i,l:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ:.:.:./:.:.:.:,>、
: : : : : : : : : _,ノ;;;;;;;;;;;;/  `ヽtl:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.X´:.:.:.:,シ:.:.:.:\

    ―――この様にして問題に即応できるのが、占領地移住の強みですね―――

796 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:02:11 ID:bX3D4XR2
       ___
     /   ヽ、_ \     ただ…首都というものはいわば「国家の心臓」
    /(● ) (● ) \
  /:::  __´__   :::::: \  に他なりません。
  |  l^l^lnー'´       |
  \ヽ   L        /  それを移転させるのは、国内に大きな混乱を
     ゝ  ノ
   /   /           引き起こす事になるでしょう。

         ___
      /)/\  /\     その混乱を埋め合わせるだけのメリット、
     / .イ ' (●)  (●)\
    /,'才.ミ).   、_',__,    \  それの有無を考えた上で行う必要があるでしょうね。
    | ≧シ'           |
    \ ヽ           /

797名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:02:44 ID:DOCtTeO2
やさしいりょうしゅさまだなー(棒読み)

798 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:03:07 ID:bX3D4XR2

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                      Ⅱ.支配地に屯田兵を送り込む
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



         ____        
       /     \
.    /   ノ '  ヽ\     ローマの屯田兵とは、
.  / /)(ー) (ー)u\
  | / .イ    '       |   また妙なモノを引っ張り出してきましたね…
.   /,'才.ミ).  ⊂つ  /
.   | ≧シ'        \    
 /\ ヽ          ヽ

799名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:03:18 ID:cucBpS5s
>784
殺しつくす権利がある、じゃなくて殺しておかないと奪われるっつー強迫観念だからなぁ…

800 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:03:49 ID:bX3D4XR2
      ___
     /     \      あのですね…
   /  ⌒   ⌒\
.. /   ( =)  (=)\   屯田兵を送りこんだところで、
.. |  u    ___´___   |
  ヽ、    `ー '´  /   防衛のための兵はやはり必要なんですよ?
..  ノ          \

             ___       ローマの占領地政策が上手くいったのは、
          /      \     
         /_,ノ   \  \    「強力な軍隊を持っていた」からと、
        / (ー)  (ー)   \  
..        |      '         |  「周辺国と緊密な関係を持った」からです。
 ,'⌒ _ \   ⊂ニニ⊃   /
 ヽ_ノ   /          \   屯田兵のおかげではありません。

801 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:04:30 ID:bX3D4XR2
         ____
        /       \ 
.     / _,ノ  ⌒ \        ま、そもそも私は、「屯田兵」の有効性自体に
    l^l^ln  (●)  (●) \ 
    ヽ   L   、 `       |      疑問を抱いてますがね。
     ゝ  ノ    ̄ ̄    /
   /   /          \
  /   /             \     ぶっちゃけ、メリットないでしょこれ?
. /    /         -一'''''''ー-、.
人__ノ        (⌒_(⌒)⌒)⌒))

802 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:04:56 ID:bX3D4XR2

    ―――まず、その「屯田兵」とやらをどこから引っ張りだしてくるんですか?―――

       /: : : :/ : : : : : : i: : : : : :ヽ : : : : ー 、 : : \
        /: : : / : : : : : : : ,イ : : : : : : :l: : : : : : : \- 、:\
.       /: : : / : /: : : : : : / |: : : : : :| : |、: : : : : : : : \ \
     .' : : :/ : /: : : : : : /  v : : : : l : |斗-: : ヽ: : : : ヘ
     |: : :/ : /| : : :― x   ∨: : :∧ | ∨: : :ハ: : : : :ハ  それじゃー、つかさには
     |: :/ : /: | : : : : / `  |: : :/ j/- ∨: : :l: : : : : :|
     r┴、/:ヽ| : : : /     |: :/  示旡アV : :|: :|ヽ: : |  新天地にいってもらおーか!
     |  | : :│: : /|.     | /   ト::爿/ ハ: :|: :| ',: :|
     'vーく ,x┤: / :|三≧x j/   込;リ { : | ∧ |  ∨
    /   ヽ. | /: :│ ,/      '    .:・} : |/ i/
     |  /⌒}:Ⅵ : :ヘ:.:.:.    ー'ーr'   /: : |
     {    /´}_ム: : :≧r 、 .. _ ー ' .. </: : : |
     ヽ    / }ヘ: : \\   厂}ヽ._/ | : : : |
.      \   __/  \: : \\x-┴く ヽ| : : :.′
                                     \  ノ^Y   /
                       °        -‐─∠二ニ=≠<  ∠
                            , '´  ::::/::::::::::::::/{:::::::::\ }:: \  ゚
                  .          /:/:::::: /::::::::::/::/ ハ:::l:::::::::::ヾ:::::: \    
   ええええー!?、            ///::::::::/:::::`ァ孑/  / Ⅵ::::::::::::::|::::::::::::ヽ
                           /::::::: ,':::::/ j/  /    |`ト、_:::::l::::::::::::::: ',  
   私には実家の仕事が…      O   /::::::::: |:::/           |::l::::::: ,'::::::::::::::::: i
                          ,':::::::::::::Ⅳ ◯        |∧::::/:::::::::::l ::::: |
                          i:::::/:::::::リ / /       ◯ ∨:::::::::::::|::::::::|  
                          |::/! ::::: {. / /       / i l::::::/::::::ハ ::: l
                          レ' | :::::: ゝrく rー-‐- 、 j _j /::::/l:::::/ノ::::::|
                  .            l:∧/ '/ /)、`_ー〜ー' fヽヽ`Y /|::/:::::∧::|
                  .            |ハ{.   (∨::`l ¨¨了∧   j'´ |/:::::/ V

                        ―――農村?都市?―――

803名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:04:56 ID:0YOi3k.A
>>785
できる夫が「反やる夫論」を書いたのは、彼がまだ王太子の頃だったはず
父王の政務にも関わっていただろうけど、経験という意味では本人はほとんどない

804 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:05:28 ID:bX3D4XR2

              ―――万単位で自国から住民を引き抜いて―――

.゙!,:::::::::::::::,.': :/: : : : : ::/' : /./:/:;:;l | :|: : : . . .   `.、  `ヽ
, '、::::::::,',ン'/ : : : :::/:;/: /:;.//;:;:;:;|.:;:| |i : : : : .|: . .   V
Vレ〉.::::/ヘ;/: : : ;/:;:;:;/イ:;:;/';:;:;::;;:;:;|;:;:;| .|::|: : : : : |: ハ、 .|
 ./ .'、::::,/: : .,イ:;:;:;:;':;:;:;:;:;':;:;:;:;:;::;;:;:;,/::;:;:| .|;:;|: : : : .|: : : |.V: :| 誰かさんのせいで人手が減って、
../ : :::`'/: 、イ ''':;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|/:;:;:| : : : |: : : :| |: :|
/: : ::::::;|:/.ソ' ,,  '''''''''''''''''''''''''':;:;:;:;:;:;:/;:;:;:.|: : : /: : : .|  |: | すんげー大変なんですけど?
: : ::::::/,|'^`.-,、''.         ` ::;:;:;:;:;:;:;:;.|: : /./ : : |  |,'
: .:::::/|: ::::::::|::,乂    ,,,,,,_       ''':;:;:;./|: //;|: : /   '
.::::,//|:.: ::::::|.i/ \.  'ー- .,,_` 丶,   , ./ |/イ;;;|: :/
::::// |:.: ::::::|:i    ` ,、    ~`〜    ン'ノ,'- ~.|:./
::/  .|: : : :::||_,,,,/乙i  `ミ, ,,,,,,,., ,- イ~ i:~:.|   |/
'   .|: : : ::::|、;;;;;;;;;;|~   (\ // ,::::: :i i: i   .'
 ,/.|: : : : :|、.、;;;;;;;| ̄⌒\|;;;;x.'/./::::: :| | :|
                                      }:/
                               ! へ、_ x'/ ___
                        __.x< ̄ ̄ |: : : : : : : : : : : : ∧: : \
    お、おちつけかがみん、 .     ̄ > : : : : : : :| : : : : : : : : : : : { } \: :ヽ
                        / : : : : : : : : ハ: : : : : : ∧: : : ゝノ : : ヽ.:ハ
    話せばわかる…      .    /: : : : : : : :>'-|: : : : : :| ヽ⌒ヽ: : : : : ヽハ
                       /: : : : : : : : : :/ ∨: : : : |   ヽ: : : : : :ヽ: :∨}
                       : : : : : : : : : /  ∨: : : :|   ∨ 、: : : :V∨
                       :,ィ: : : : : : : .',ニ辷ヘ:ト : ∧ 行云气ト.: : : :|: |
                        !: :| : : : : 圦 r'ハ  ヽ | じ::::り !|:ヽ: : :|: ハ
                        ! ∧: : : :∧ V:::り   ヽ! 辷以 |: : ヽ.:|ヽ:|
                        |'  '.: : : |:∧ ゞ"          . ・┴、 ∧|\|
                          ヽ : |、.:}     ーf ´ ヽ  `7_´ ヽ': :|
                           |ヽト、: `>―.- 、=='ィ二r' _   } : !
                           |: : : : フ ⌒ ヽ、: : ヽ. フ⊂ ,  /: : |

          ―――生産力が低下する方が問題じゃありませんか?―――

805名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:05:55 ID:Lu78qB..
やっぱりやる夫はローマを理想化しすぎて、検証が不十分なきらいがあるな

806 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:06:21 ID:bX3D4XR2

        / ̄ ̄ ̄\        かといって僅かな人数では、
      / ノ    ヽ \      
     /   (●)  (●)  \     やる夫の言うような「屯田兵による防衛」
     |      __´ _     |    
     \        ̄    /     という利益は得られないでしょう。
 ⊂⌒ヽ 〉          く /⌒つ 
   \ ヽ  /       \ ヽ /   単に、地元民と諍いを起こすだけでしょうね。

       ____
      /     \        ならば最初から正規軍を駐屯させ、
     / \   / \
   /  (●)  (●)  \     その部隊が紀律を保って地元民を脅かさないよう
   |         ´      |
   \      ⌒    /     気をかける。
 / ̄ ̄ヽ           \
(「    `rノ          \   費用がかかったとしても、その方がよほど効率的です。
 ヽ   ノ              \
  |   |             「\   \

807 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:06:50 ID:bX3D4XR2
         ____
       /    \ 
.    /   ノ '  ヽ\    …ま、やる夫のこういう見解には仕方の無い面もあります。
.  / /)(ー) (ー) \
  | / .イ    '       |  時代の違い、ですね。
  ∨,'才.ミ).  -‐‐-  /
.   | ≧シ'        \
 /\ ヽ          ヽ

808 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:07:29 ID:bX3D4XR2
::   :;リ ;i'      'l,:::::  :::(;=⌒=,)"'  :::|3   彡((レハ//l//ノ"  'jiリl;,   _,.-::,,-ー-:,,,,
'ヽ,  :;l'"ゝ ,..:-ー''''''ー-;., ,,,,,,,," ",,,,,,,,,_;; ノ::l'    リ彡'""''-:;  .;:==''#'"ノ》:; /'"//ヘヘ 》,, "':;..,
''   .ノ、 /"::::;;;;=====;;;;#;:,  ..,,,,,..   "::/ノヽ_ i巛:: "="'::  : '"="'"/ノ'///ル》ヽ\  \
:::::-''"/"/::ノミ ,,,:::::-,:: ., "';; ミ :::::::::::::::,.;;;;;;;//  /'ヽq:::  :::::: ,.; "'- ::;3//《ハソ/|ハヽ\》ゝ 丶
, ̄'''"-'''l'彡ミ  '_,_,;=;,._  ';. ミ:..,,,,,....::-''"o _ _'"_''"l::::  ::く:::. >  ::ミ;;'リ// レ/ u \ヽiiハlヽヽハ ;
ヽ,/'::::'" d::ミ;:⊂・.::: :ヽ:・⊃;::b"'" ,, ,.;;;'llll|||||||||lll||llii;;;;.,,:::''"二"'; ;;/l i'リハ/-ーー::,,ヽミリll 》 y
S ;:::  い::    ::::  :.,   : :ソ  ,.;;illlllllllll::il//ハllヾilll,,ゞi::, ::::::::  ノ/ヽリl リ::"=・=::: i jハレ'l //
, )   し:::   "'--''    ;f'  ,;iilllllll:ル/llll;/ヽiiiiハllllllliiilll;:, :::'ニ二//ハゝ;::   ::::: .、 ' jハレ/
)ソ    ,i'l:::::: ,,;------->)'/|;,, /;;lllll'"レ/;',#"u "''ii'#ミl巛llllli;: ,,;-ー'"  /lレl:::::  "'--'   ' '"レ
ソ) 彡:\ヽ:::::::    :::'',,/;ミ/"illll/;iii';==;;,,,,,,; i;,__|,,_"llfヾiハii    ’ ' "'ヽ:::::: -――- ":/_
;ノ、 ::::::::::::ヽ;;,,,___,,,,,,,,,...:://゚ ,;llll/;i:'',,.....,,"''":::: "'''""''''ヾ》llli:;  ノ('''−-::##ヾ:::::::''''''''::::::'''ノ//'
""::  "";;;'''"  '''--:.,  o   i;;;;;/::''.,::b::"ヾ::" r'',':B:'"'jハllll) 彡;;》ヽ::::,,,,,,:::::::::ヽ::"'    ,://ソ
-ーーv'"   ご. あ 'i,   :::::::'リlミ:::::...  彡、''::.,;   '":/ill/ :::::""" "''-;;。:::::::::"'''''''''''''"-"oく
     下 一  っ  l ::::::::::::::::ト'i:::::::  ::く:;__,.;::ゞ  :;'":l;:lj     :::::::: oヽ― ;--――--::..,,  
 隊   .さ. 緒  し   'l--/""7,.::ヽ::::::::,__....:::...._ , ::ノ;;、#ii;;ー-:.,,,_  0, ’/        ヽ
 長.   い. さ  ら  >/'=ニ::::::(:::ヽ:.''--――---'"/::/二:::::)l―-;; ヽ-:.,<   き  そ  'l
  ォ   よ. せ .も  / ヽ::::'l;;;;;;ヽ:::::'ヽ,''""""'''' /'/ / ゚ |::::/ .t;;;::|⊃ ) ヽ.|   ゃ ん  /:
       て    .ノ  .丶::::l;;;;;;;';\::::::"''---'''" //。  /::/  ,   ノ ,iヽ  あ  と  /:::::

   当時は兵舎も食料備蓄庫なく、軍隊、すなわち傭兵といえば周辺から略奪するのが

  あたりまえの、盗賊と変わりない集団でしたから。

   やる夫がこういった手合いを守備兵として信用できなかったのも頷けます。

809名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:07:39 ID:I6/fLJYA
屯田兵ってのは殖民こそが骨子なのであって、兵であるかは付属効果でしょ
そもそも、侵略戦争って無職が増えた時にするのが基本でしょう
戦争自体が口減らしなんだし
征服地を兵に与えれば自分の収入になる

810名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:07:43 ID:10L/BmUA
ローマが殺し尽くしたのは、ギリシアの有力都市国家コリントとカルタゴぐらいで
当時の歴史家も「暴虐過ぎる」と非難されたぞ。
ガリア征服もカエサルは有力部族は処罰してねえし、10年目の最後の敵は殺しまくったそうだが。

811 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:08:08 ID:bX3D4XR2
        ____
      /     \         結論としては、
    /  -     - \ 
  /   (●)  (一)  \       「当時としても効果の程は疑問」
 |      __´___     |  
 \      `ー'´     /        「現在ではもはやナンセンス」
 /     ∩ノ ⊃   /    
 (  \ / _ノ |  |
. \ “  /__|  |         こんなところですかね。
   \ /___ /

812 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:08:40 ID:bX3D4XR2
        ____
      /     \         結論としては、
    /  -     - \ 
  /   (●)  (一)  \       「当時としても効果の程は疑問」
 |      __´___     |  
 \      `ー'´     /        「現在ではもはやナンセンス」
 /     ∩ノ ⊃   /    
 (  \ / _ノ |  |
. \ “  /__|  |         こんなところですかね。
   \ /___ /

813名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:09:03 ID:QqgmBSFg
屯田兵はぶっちゃけ余剰人口対策だしな

814 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:09:18 ID:bX3D4XR2
連投ミスしました


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                Ⅲ.獲得地の周辺小国の庇護者となる
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



          ,..¨ ̄ ̄¨丶        庇護者となるのはよろしい。
.         /        \      
        / ⌒、:::::::      ヽ,     が、それは「周辺国の父にして調停者となる」
         /( ○)::::::::::::⌒    ..i    
.        i     ::::: ( ○)     |    という意味であって、自らの野望に利用せよ、
       \  ´           /    
           \ ⌒    .__/     という意味ではありません。
          /        \

815名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:09:26 ID:pj0r1YEM
…明治時代の北海道(ぼそ

816 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:10:08 ID:bX3D4XR2

―――自らの野望で小国を切り回すのではなく、善良な調停者としての信頼を得る―――

        (((( ゙、            ___                 /))))
        〉〉〉(ヽ             /   /                /)〈〈〈
        i  rヽ 〉            /                 〈 ' ヽ i
        ヽ  イ                                 〉  ノ
         ヽ ゙ヽ          /                    /   /
          .ヽ  ヽ         /                   /  /    ___
           ヽ  ヽ、         、v、w、,w,v,              /  /    /   /
           ヽ /\        ,',-――‐-、',         /ヽヽ /     /
            〉'   \      ,'/三ニ-ニ三ヘ',       / ....:::! !
           .//:::::.....  \     r〈 ⊆・(,, )・⊇ 〉、    / ....::::::::::i i     /
           //::::::::::::::....  \  ヒl|,,_二(,,'')二 ,,|lン   /  ....:::::::::::::::i i   /
          /'::::::::::::::::::::::....   ヽノ lヾ三三三,アl ゝ- '"  ....::::::::::::::::::::::l.l
          ,'::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::..../ lヽ二.三.二ノlヽ  .....::::::::::::::::::::::::::::::}
          i:::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::i::::lヾ'' ,, '' ,, /l::::i::..:::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::i
          l:::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::i::::li ヽ,,, '' //l::::i::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::l
           ヽ:::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::i::::lヽ .\/ / l::::i:::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::ノ
           \:::::::::::::::::i::::::::::::::::i::::l ヽ   /  .l::::i:::::::::::::::::i:::::::::::::::/
       \ 会長っ‥‥! /                \ 会長っ‥‥! /
                \ 会長っ‥‥! /

 ―――かくあればこそ国際的な平和が訪れ、互いに発展する事が出来るのです―――

817 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:10:55 ID:bX3D4XR2
          __
        -´   ``ヽ      一方、周辺国を自分の都合だけで動かすのなら、
      /::::::::::|::::::    `ヽ
     /:::\::::::::<● >   `ヽ   その先にあるのは間違いなく自滅ですね。
((   / <●>::::::::::⌒      )
    |    ___'__        ノ | |
    ヽ    )vvノ:      / ノノ  ああ、ハとプとスがつく大きな家とか、
      ヽ (__ン       人
       ヽ          \    まさしくそんな感じじゃないですか?ハハッwワロスw



          ※作中で実際に、某家に言及したわけではありません。

818名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:11:35 ID:cucBpS5s
>>810
カエサルの当時で追放したあとの捲土重来を恐れる必要のあった有力者なんていないでしょ
ミトリダテスはもういないしやばそうなエジプトあたりは取り込んでるし

819 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:11:41 ID:bX3D4XR2

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                  2.征服地旧来の慣習に口を出さない
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

                ∩_
              〈〈〈 ヽ
      ____   〈⊃  }   最後にこれです。
     /⌒  ⌒\   |   |
   /( ●)  (●)\  !   !   地元民の反感を買わない政策を行う、
  / :::::   __´___  :::::\|   l
  |      `ー'´       |  /   という観点から見れば、
  \             //
  / __        /       かなり順当な政策だといえるでしょう。
  (___)      /

       ,. -―- 、
      /        \     
    /  -‐    ‐-  \   
   i  ::(◯)ililili(◯)::: ヽ   住民感情に配慮する割には、
   {       `      }   
    ゝ   `‐‐--   ノ    旧領主一族を殺してしまえ、という悪逆非道を
     >ー       ゝ、   
   /´             ヽ  推奨しているのが謎ですけど、ね…
   l    i          l  i  
  .l    l        .l  .i

820 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:12:26 ID:bX3D4XR2








                  ――― できる夫の反論 終 ―――








.

821 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:12:51 ID:bX3D4XR2
    x≦/////_
x</^7/,ソ: : : : :`: : . .  x≦}
: : : : }://: : : : : : : : : : : : :.'⌒V|
: : :/:/: 人: : : : : : : : : : : : : : : ⌒ヽ     あー…
: : /:/: (_0_)/: : : ;.イ: : : : : : : : : : : :.
/,/: ′: : :/:`フ ー| : : : : i: : : : : : : :.    次はやる夫さんが盛り上がってきましたね。
:.//,i : : : /:x=ァミx.|: : : : ハ : : : : : : i
..//,| : : /:《 んィ}゛|: : :.厶、i: : : /: : }|
,//,'|: :./j/  ヒぅソ | : /ん} |: : /: :.:.八
,'//,レ': i   '''''   jノ, ヒ:ソ ハ:/: : :/
ゞ≠i: : :.|          ''''' iソ: :/
  ` 、: :.|   (⌒ヽ     八 :!
   ⌒ヾゝ丶      イ: : : :|
 , -‐ァ:{    ノこr―‐=ミ: : :.:.|
/ / : |__/: :/{{      ヽ.:.:|
                                  _   _   _,
                                ___,>___,> Y´'ー-、
                               _>z二_>z二_ ___`ー≧__
      テンション上がってきた!         >┴'´>┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
                             /   /        ヽ `Y′之>
                       .    . /     /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
                            l ,ィ {7Tl ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノヘ ))
                          (( ,ヘ,(( ,ヘ, |(●) (●) / / ,/ /
                             '、 `|  '、 `|   ヽ    「)'/|/ /
                             \ヽ、_ \ヽ、_  ―  _,.ィT/=/
                               < l 7E< l 7Eニ::ィ1    〉
                                ゝ'イ/ ゝ'イ/ヽ::::` 、 /
                                 i´ ̄ ` i´ ̄ `ヽ::|
                                 j|     j|       <

822 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:13:32 ID:bX3D4XR2
       ,_   _
     、-ー'`Y <,___        あと、やる夫のローマオタっぷりも、
  __≦ー`___ _二z<_
  > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<      徐々にだけどわかってきてくれたと思う。
 <之′Y´/        \
   >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i   
  | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l    こいつはガチ。
  ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|
     ゙i|゙i'(1    ,    |       リウィウス著『ローマ史』(※)の論考をたっぷり
     ゙iTィ.,_   ―   _ノ
      │「ィ::∩ ノ ⊃       書いちゃうくらいにはガチ。
      /´:,r/:ヽ__ノ
     (::::::V::::::/ `i:i        
                             __           _
                             /iiヘ,, ‐::----::‐.._ ///ヘ
                            ,/-:..´: : : : : : : : : : :::///_. ヾ\
                          /::/: : : : : : : : : : : : ///|: : ヽ//
       できる夫さんの方は、     /// : : : ヘ : : i : : : :\ヾヽ|:: : ::×
                         / /: : : :/ ヽ: ::|ヽ : :: : `,_ヽ',: : : : :ヽ
       割と否定的ですよね?     /{: : : / ⌒ ヽ:i⌒\`: ::|::::i ',: : : : : ヽ
                         /: :!: : /イ○     ○ :i::::|:ヘ: : :::::: : : : ヽ
                         /: : :.!:./:::|  ´      |:::|∠|ヽ::: : : : : : :ヽ
                        /: : : :|V |:::ト,  O    .イ: |≦- ',: : : : : : : :ヽ
                       /: : : : ,'  ヽ|  >-、-t ´ |::/|⌒!  ',: : : : : : : : `、
                      /: : : : ,'    /::::::「ii | |// i  i   ',: : : : : : : : ::`、
                      /: : : : : i     ./:::}:::::| ii |´\ /i01.i   ',: : : : : : : : : :`、

※『ローマ史』…ローマ人リウィウスが書いた歴史書。ローマ建国から、初代ローマ皇帝
          アウグストゥスの政権掌握までを書いた、らしいのだが、現在では
          その多くが散逸してしまっている。
          やる夫をローマ萌の道に引き込んだ本。

823 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:14:51 ID:bX3D4XR2
                                        _   _,
                                     ___,> Y´'ー-、
     大王は必ずしもローマは好きじゃないっぽいね。  _>z二_ ___`ー≧__
                                    >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
     歴史自体は勉強したっぽいけどさ。         /        ヽ `Y′之>
                               .   /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
                                  .l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
    アウグストゥスにもわりと否定的な気がする。   |ハ |(●) (●) / / ,/レ′
                                    `|   ヽ    「)'/|/
     塩野のばっちゃ(※1)が好きな            ヽ、_  ―  _,.ィT/
                                      / Eニ::ィ -、 |
     ガイウス君(※2)の、『ガリア戦記』は評価してる   /::::;/ ヽ:::/:::/'::
                                    /:::/へ ヘ/::::/:::
     みたいだけど。                      /:::::\ ヾミ::::/|:::

         /^>》, -―‐‐<^}
       /:::::::/,≠´:::::;::::::::ヽ.   
.      /:::::::〃:::::::::/}::::丿ハ      ばっちゃの話は別にいいです。
     /:::::::::i{l|:::::/ ノ/ }::::::}
      /:::::::::::瓜イ-‐ ´ ‐ ,':::::ノ
.     /:::::::::::::|ノヘ.{u ( フ_ノノイ
   /:::::::::::::::| /}`不´} ::::::::

※1 塩野七生…小説家。代表作は『ローマ人の物語』だと個人的に思う。
          何だかんだで良い小説家だと思います。

※2 ガイウス君…ローマの政治家にして軍人ガイウス・ユリウス・カエサルのこと。
            代表作は『ガリア戦記』『内乱記』。

824 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:15:14 ID:bX3D4XR2
      ,_   _
    、-ー'`Y <,___
 __≦ー`___ _二z<_       評価は評価でも、「歴史書」としてだけどね。
 > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<
<之′Y´/        \     …第三章の題名なんだけど、本来なら
  >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i
 | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l    「混成型の君主国について」って感じなの。
 ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|
    ゙i|゙i'(1    ,    |
    ゙iTィ.,_   ―   _ノ       ま、古くからの領土と新しい領土の混合型、
     │「ィ::ニE7 l
      └l´:::::::,r'r ==ミ!r ァ7   ということで、若干タイトルに手を加えてみました。
       !:::::|´ |!    /7 /
       l::::::-ァ⌒}   / / /^}
       ヽー' ̄ ―-L∠/ ´

825 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:15:54 ID:bX3D4XR2
       ,_   _
     、-ー'`Y <,___     
  __≦ー`___ _二z<_     で、やる夫の提案するやり方について。
  > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<    
 <之′Y´/        \   まず、「旧支配者の根絶」っていうことだけど、
   >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i 
  | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l   これは、戦国時代でいうなら信長とかやってたよね。
  ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|
     ゙i|゙i'(1    ,    |    
     ゙iTィ.,_   ―   _ノ     北畠とか武田ふるぼっこ的な意味で。
      │「ィ::ニE7 l
      /      |\
     (   く"| __|__\__________ri
    r‐\  ヽノ _|||||________._|}=====fll||爪||||||l|」コ―┘
       \_ 三〉))ー' ̄         `ー'ミ ̄~ ̄
        'ー---‐'''~`ー'
                           ,.:´: :///: : : i: : : : : 、: : : : : : ヽ: :ヾヽヽ: ヘ
                           .: : :.///: : : :..ト、: : : : :iヽ、: : : : :、:__:///:..: :.
   できる夫さんなら、            : : :〈〈fi: : : : : | .ヽ: : :..|ヽ_丶: :..: :i}}}}// : : : :
                          .: : : :`¨!:、: : : :| _ノヽ: :| xf笊ミ: :l:.l}}}/..: : : : :i
                          i: : : : :.从ヽ: : xf:㍉ ヾ ' 弋::ソ从{ソ: : :..: : : |
   「そんなことやってるから        |: : : : :r'くヽ:.从弋::ソ       ,: } i: : : : : : |
                          |: : : : :{ヽ _ノヽ: ヽ  `     /:/  |: : :..: : :.|
     本能寺で討たれるんですよ」    |: : : : く/////ヾ:ゝ  -‐ /;/   : : : : : : :
                           |: : : : : {//////∧ ≧r ´ |_′   !: : : : : :∧
                           : : : : : : Ⅷ/////iハ {:≧t≦´: :i    : : : : : : :.∧
   とか言いそうですね。           ′: : : :.,j////////i}: :{:::::::〉: : :.`>t_, -‐‐ 、: : :..:ヽ
                         ,: : : : : :..{ `ヾミ/////i}: :|_:_/}}: : /∧ヘ    : : : : :

826 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:16:31 ID:bX3D4XR2

                                 _>z二_ ___`ー≧__
    ま、ノブりんが一定の効果を              >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
                               /        ヽ `Y′之>
    上げていたのを見ても、このやり方は .   /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
                               l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
    一応、効果的ではある。             |ハ |(●) (●) / / ,/レ′
                                `|   ヽ    「)'/|/
                                 ヽ、_  ―  _,.ィT/
    大王は因果応報っぽい言い方をして、       / Eニ::ィ -、 |
                                 /::::;/ ヽ:::/:::/'::
    それに反論しているけど。            /:::/へ ヘ/::::/:::
                                /:::::\ ヾミ::::/|:::
 {三ニ≧ュ、: : : : : :i: : : : : :i: :寸
 |ミ/⌒寸}}: : : : :.:ト、: : : :.:ト、: :ヽ
 |,/: : : ///: : :i: :/ ‘,:.:/zxi: /:}
. /: : : //∧ : : |:/xf斧j:./ ヒリj/:八     「もうそんな時代じゃない」
/: : : :,{三ミ∧:.:.|{弋::リ /  、 i/: i
: : : : :トミ三心:.ゝ     _ /.:.:.:|      みたいなことも言ってましたね。
: : : : :|  `¨¨¨Y__≧   _, ′ : |
: : : : :|    /: : : : `:く : : : : : :.:|
: : : : :|     /=≠:'⌒>- 、:.: : :.:|
: : : : :|  f´: : : : : :/     Y: : :|
: : : : :|  {! : : : : : {       |: : :.|
: : : : :|  |{ : : : : :.‘、ヽ    |: : :.|
: : : : :|  |ト、: : : : : : :ヽ‘,クヘ : |

827名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:17:17 ID:QqgmBSFg
根絶の例えで出すなら中国の方が適当な気がするけど

828名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:17:20 ID:10L/BmUA
>>805
できる夫の言うようにローマみたく上手くいくかってなるけど
考古学的には銀貨の質といい繁栄していたのは間違いないんだよなあ。
ローマの税収は年間数十億程度だったみたなのに、どうして繁栄したんかは
古代最大の謎。

829 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:17:30 ID:bX3D4XR2
                                          _   _,
                                        ___,> Y´'ー-、
    まあ、欧州の王侯貴族って親戚ばっかりだから      _>z二_ ___`ー≧__
                                       >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
    基本、その辺はぬるいのよね。              /        ヽ `Y′之>
                               .      /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
    貴族と傭兵と商人と宗教家が跳梁跋扈する       l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノヘ ))
                                  (( ,ヘ, |(●) (●) / / ,/ /
    戦国イタリアとはノリが違うっつーか。          '、 `|   ヽ    「)'/|/ /
                                      \ヽ、_  ―  _,.ィT/=/
                                       < l 7Eニ::ィ1    〉
                                        ゝ'イ/ヽ::::` 、 /
                                         i´ ̄ `ヽ::|
                                         j|       <
.: ,': .:i: :/ |i ゞー==―-- : :. : : : : :. .', / マハ
: : : :」ィ  |i: : : : iL>‐\: :i|: :i: : :.:}: :∨/,' マ/
: :イ〔 {- ', : : : :ィ笊弄ミ刈: :}: : ,ハ: ::} /: :
: : l :|,x=ミ从: : :. ', {i゚fJ ,i}`ヾゝ: .: .:.:} iレ' /,'    
\N《 {゚fハ` \:∨ 辷 夕 , /. .:/. : .:.:リ^∨
: : }从 辷リ   j/  ー‐ '"/. .:/. : :.:.:,' い,'     イタリアがカオス過ぎです。
: .::/∧ ー' ,    :::::::::厶イ. : : .::/シ∧
ト 、ヽハ:::::::   ,. ァ   u 〃|: : ,リ/-‐': : ',
| ハ: :八    'ー '     {{ ,イ: ∧イ: :', : :
i/ ; j/: : >   ゚゙゜    イ }/!^j} !: : : : :
: :,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|i ≧=≦    ' ト- 、: : ! :
:/. : : : .:.:.:.:.:.:.リ,任<:}     |ミ、ハ !:
{ : : : :.:.:.:.:.:.:./ {三三ニ≧x    `ーy:ハュ、_
.' , : : :.:.:.:.:ァュノ二ニニニi⌒':、   ,.イr寺:マ》
 _,..-=ニ《 }三三三ニ|ニニ℡ '",任i、ト℡マ》

830名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:17:38 ID:QXexlyJk
>>815
北海道の屯田兵とて、明治大帝の御世どころか、
日露戦争の前に廃止されてる当たり、お察しください。

831名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:17:44 ID:I6/fLJYA
明智は個人的な野心で謀反したんであって、別に信長を恨んでた訳ではないけどな
悪い意味で恐れてたって線も、そんなには無いだろうしね

832 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:19:11 ID:bX3D4XR2
        ,_   _       
     、-ー'`Y <,___  あとはまあ、サンスーシ(※)の哲学者と言われた大王的には、
  __≦ー`___ _二z<_    
  > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<     当時の思想も関係してるだろうね。
 <之′Y´/        \  
   >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i  やる夫 → できる夫 の時代の間に、
  | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l 
  ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|  「国際社会」の認識が変化してるのよ。
     ゙i|゙i'(1    ,    |    
     ゙iTィ.,_   ―   _ノ    
      │「ィ::∩ ノ ⊃     例えば、グロティウスという名前を聞いたことがある人も
      /´:,r/:ヽ__ノ      
     (::::::V::::::/ `i:i      いるんじゃないかと思う。
      \:::/-‐::::::/      

※サンスーシ…できる夫の宮殿。

833名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:19:37 ID:NUii2qgA
ほんとイタリアはよくわからねえとこだ……

834 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:19:48 ID:bX3D4XR2

     ン",,,、'"   ミミ`   匁  iii'''  iiiiiハ 
   (ン` ":: ::''"  `ミ                   ―― フーゴー・グロティウス ――
   ヒメ  ヽ  r"""'''' """""'i       :::: ::
  / /    | i__,,,,,,,,,,,,,,,,,,ノ|  |_|, ii, ii,  :::::   
  (  ソ | ti'| t、t㌍㍑◎㍍㍊|i|  iii|; ||~' -、 :    11歳でライデン大学に入学、16歳にして
  )  |i i'|ii | ソ――-ー ''''''''t、t,,t:t ti-,㍑i |i
 ン,,   リ )リノ/、、,,,,,t  、、;;;;;;;;;;ニ=ー-、))ノ )    弁護士を開業し、その後も多方面で働いた
 (iii    ノ''z-モェテ''、'i ~i'';;rzニ'-''ニゝ'' フ"/y
  リ  ::: ミi '~~~~::::ノ| ,i''''"'""''''''    :::メ, :::    真の意味での神童・天才。
 `ソ ::: iii''t  ::::::::::::j,, " "     ::::::::ノ リ
  tii リ (/ );;; :::::::: 、、_,,,、:)、;;   :::::::::`'y  /   これ程、「やる夫が○○なようです」が
   )  (  リt" ::::: ,,,,;;'i、、;;"   "   (  i|
 /   ;;;; ソ;t   ii",;;ヨ<、:;;,,"'i!   、|i リ') i!    似合わない男もなかなかいないだろう。
,/"   ノ/ ii|リ;;|!,, ii ´;;;;;;;;;;  ~'ji  ,,iijj}|ノ 
i|i|/|i  :::: 、|i|:::ヽ!!,iii "::(  ~'ー }} ii}|j、-''(ii      著書『戦争と平和の法』において
ヽ((i  ';;; iiii ):::::ヽ!!,, ;;;;;;;;  i}!i! ' ;;;;:::::`i  
、,,, ノ   i''"iリ:::::::::::ヽ!iiハii|ii!!|!i,r";;;;;;;;:::::::  j/     「正当な戦争」と「不当な戦争」を語った。
,ゝ  ,,  / ヽi、:::::::::: """""";;;;  :::::::  /,, 
(ii   iiiiソ ii  ) :::::::  ::::::::::   :::::::::  (|i      「国際法の父」と呼ばれる。
    iiii、  |リ  :::::::   :::::::   ::::::   :::::ヽ
;;、"-('   ヽ ミi   ::::::::  :::::  :::::::   :::::::::ノ

835名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:20:42 ID:QXexlyJk
北畠はともかく、武田家臣団は根絶前に家康に取り込まれたけどね

836 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:21:43 ID:bX3D4XR2
                                       _   _,
                                     ___,> Y´'ー-、
   このあたりを発端として、できる夫の時代には     _>z二_ ___`ー≧__
                                    >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
   現在の意味での「国際社会」の雛形が        /        ヽ `Y′之>
                                .  /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
   徐々に形作られてきていたの。           l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
                                 |ハ |(●) (●) / / ,/レ′
                                   `|   ヽ    「)'/|/
   そういう意味で、やる夫の考え方が            ヽ、_  ―  _,.ィT/
                                      l 7Eニ::ィ1│
   時代遅れだという大王の指摘はぼちぼち妥当。      └l´::::/ヽト
                                      |::::|´  ̄`i
   現代に比べれば無いに等しいものだけどね。           |::::|     |j

                   rェュ、
                   _ ...... _  {三心、,. -:-.、
      rェェz  ,,: :´: : : : : : `:ヾミ三心、: : :∧
     , ‐:.{三}}ヘ,: : : : : : : : : : : : : : : `寸三}: : : :∧    そういう意味では、まさしく
    ,: : : {三}j/: : :.{: : : :ヽ : : : : : ヽ: : :`寸}: : : :.:∧
    i: : : {三}′: : :ト、: : : :ヽ >‐ ミ‘,: : ∨ : : : : ∧   「時代が変わった」わけですね。
    |: : : {ニ;': :i: : :,' __ヽト ≧,ィ斧ミ、!: : : :i : : : : : :∧
    |: : : `:.i: :.|: :l:i´        弋::ソ '|:! : : |.: : : : : : :∧  
    |: : : : :.|:!.:.:.:从 x≠‐  、    从{: : !|: : : : : : : ∧    できる夫さん的には
    |: : : : :从: : : :ヘ″   _   ノ  / !:.:.八: : : : : : : :∧  
    |: : : : : : :.ヽ: : :.:ヽ       イ:.厶イ  V: : : : : : :.∧   「もうちょっと平和にいこう」
    |: : : : : : : :.i `ヽ: {:.≧ 、‐ - ' /ヽ_   __V: : : : : : : :
    |.: : : : : : : :|   ヾ   f: ーァ_〈: : :}}:.Y´  ヽ: : : : : : :   みたいな?
    |: : : : : : : :.|    _/{{:.:/{  ト、:.}}:.‘,   i : : : : : :

837名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:22:04 ID:I6/fLJYA
だって、武田家臣団って外からは家臣に見えても、本人達は同盟者のつもりなんだもの
一度落ち目になれば、忠義とか無いよ武田家家臣団って

838 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:22:33 ID:bX3D4XR2
         、_  _
       ィ-‐ ` Y <__    まさか。あの大王がそんな生ぬるいこと考えるわけない。
   _≦―'´__ _二z<_      
    >ヾ  ̄, -‐ ´ ̄`┴<      「やっぱ最後に頼りに出来るのは軍隊ですよ
  <戈、 Y  /        \      
    >{ /   l, 、 ,  ,l_   、 ヽ     軍隊を持ってない国とかカス。永久平和(笑)」
   | ゝ{   l`寸寸T ハT7 } ,、 l    
   ∨ヾハ ∨ゝ (●) (●)|ハ|    これ、大王生涯の信条だし。
      ヾi∨|     ,   |´      
       ヽT、,_  'ー=-'.ノ      できる夫の半分はリアリストで出来ています。
          | lヽ::ニヨ7l     
          └l´:::/ヽ
                             | : : : : : : : :/  ヘ:. : : : :ト、  丶: : : : : : : :
                       .       | : : : : : : :/ /  ∨/ : | \  \: : : : : :
                             | : : : : : :/     ∨/ |      ’, : : : :
                             ! : : : : : '  i!⌒i!  V/| i!⌒i!   V/ : ,
      結局暴力かよ!?           i{ : : : : : |  i!  i!    V| i!  i!    ∨:/
                            ハ:. : : : :.|  `ー"     リ `ーt__)   Ⅳ|
                       .    l: :‘,:.r‐┼‐ 、           r―‐- 、 |: :|
                           l : : : ', :ー┼一'   r ―‐- 、ー―一' |: :l
                           !: : : : :∨圦       |冫´ ̄ ̄ヽ     |: : '
                           : : : : : : : : N\     {      ノ  /.: .:レ':
                       .   l : : : : : : : l ∨l> ._ ̄ ̄ ̄   イハxくへ/
                          l : : : : : : : l  V/|    ̄ハ ┌―┐__//
                          !: : : : : : : l   Ⅵ      | : :〉└―┴‐一' : :

839 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:23:27 ID:bX3D4XR2
      ,_   _
    、-ー'`Y <,___      
 __≦ー`___ _二z<_      ま、伊達に大王と呼ばれたわけじゃないってことよ。
 > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<     
<之′Y´/        \   
  >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i    次に、「新領地に移住する」という政策に
 | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l  
 ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|    ついて見てみようか。
    ゙i|゙i'(1    ,    |      
    ゙iTィ.,_   ―   _ノ 
     │「ィ::ニE7 l        具体例としてオスマン帝国が上げられてる。
      └l´:::::::,r'r ==ミ!r ァ7
       !:::::|´ |!    /7 /  
       l::::::-ァ⌒}   / / /^}
       ヽー' ̄ ―-L∠/ ´ 
                                 /iiヘ,, ‐::----::‐.._ ///ヘ
                                ,/-:..´: : : : : : : : : : :::///_. ヾ\
                              /::/: : : : : : : : : : : : ///|: : ヽ//
  1453年。世に言う、                /// : : : ヘ : : i : : : :\ヾヽ|:: : ::×
                             / /: : : 」_ ヽ: ::|ヽ_:_:: : `,_ヽ',: : : : :ヽ
  「コンスタンティノープルの陥落」ですね。    /{: : :´/ _` ヽ::i´ \`: ::|::::i ',: : : : : ヽ
                             /: :!: : /イ{゜:i ヽiイiテヾ: : :i::::|:ヘ: : : : : : ヽ
                             /: : :.!:./:::代ソ   弋::ソ}|ヽ:|∠ |: : : : : : :ヽ
                            /: : : :|V |:::ト,  、_  .イ: |≦-,__',: : : : : : : :ヽ
                           /: : : : ,'  ヽ|  >-、-t ´ |::/|´:⌒:`',: : : : : : : : `、

840 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:24:04 ID:bX3D4XR2
                         f~ー': : : : : : : : : : }__ィ'''´: : : : `ヽ、__
                         _j: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ_
`弋ゝ、      かやくこ         ノ: : : : : : : : : : 黒   海: : : : : : : : : : : : \__
: : : : : `\                 (_: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
: : : : : : : : ヽヘ       エディルネ◎   {: : : : : : : : : _x-ー'' ̄`´ヽ-、: : : : : : : : : : : : : : )
: : : : : : : : : : :}         _rー、__ ィ--ー◎コンスタンティノープル     ̄`ー--ー--。ー''´
: : : : : : : : : : {      /{m_}: : : : 彡ー---z__r'
: : : : : : : : : : ヽ、_    ソ: : : : : : : 〉_,,
: : : : : : : : : : : : : ミ   ヾ: : : 、: : : : ': ゝ     ちっさいあじあ
 地: : : : : : : : : : :`ニ==_ヾニラ: : : : ム-、
: : : : : : : : : : : : : : \  kー': : : `、: : : : ' イ
 中: : : : : : : : : : : : : トヘ〆: : : : : : : : : : 彡ヘ/ヽ,_____{`ー-、     ノ`ヽっ
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ワ: : : : : : : : : : : : `ー'''´: : : : /
 海: : : : : : : : : : : : : : : : : =ニ二=  ロードス島   z-'' ̄ア 。  }
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : クレタ島: : : : : : : : : : : : : : : : : ` ̄: : : : : : 〉
      ,_   _
    、-ー'`Y <,___
 __≦ー`___ _二z<_
 > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<      そう、かろうじて生き残っていたビザンツを滅ぼして、
<之′Y´/        \
  >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i    以前の首都であったエディルネから、
 | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l
 ′J゙i, ゙i ゙i::(●) (●∩/ノ    ビザンツの首都コンスタンティノープルへ遷都した。
    ゙i|゙i'(1    ,   〈 γ, ,〉 
    ゙iTィ.,_   ―    ゝ`,ィ  
     │「ィ::ニE7 l /::::/    というか、重篤なローマ病患者だった当時のスルタン(※)、
     └l´::::,r'\ト:::/::::/
       |::::|´  ̄`i::'::::/      メフメト二世が周囲の反対を押し切って遷都させた。
       |::::|     |--'

※スルタン…オスマン帝国の皇帝を表す称号

841 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:24:52 ID:bX3D4XR2
                             __           _
                            /iiヘ,, ‐::----::‐.._ ///ヘ
                           ,/-:..´: : : : : : : : : : :::///_. ヾ\
    また患者ですか…           /::/: : : : : : : : : : : : ///|: : ヽ//
                         /// : : : ヘ : : i : : : :\ヾヽ|:: : ::×
                         / /: : : :/ ヽ: ::|ヽ : :: : `,_ヽ',: : : : :ヽ
                          /{: : :´/ 丿 ヽi ヽ\`: ::|::::i ',: : : : : ヽ
                         /: :!: : /イ○     ○ i::::|:ヘ: : :::::: : : : ヽ
                        /: : :.!:./:::|  ′    u |:::|∠|ヽ::: : : : : : :ヽ
                        /: : : :|V |:::ト,  丶フ  .イ: |≦-,__',: : : : : : : :ヽ
                       /: : : : ,'  ヽ|  >-、-t ´ |::/|´:⌒:`',: : : : : : : : `、
                      /: : : : ,'    /::::::「ii | |// i⌒i>::',: : : : : : : : ::`、
         _   _,
      ___,> Y´'ー-、       メフメト二世はアレクサンダー症候群の
    _>z二_ ___`ー≧__     
    >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <     罹患者でもある。
   /        ヽ `Y′之>    
 /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<      こいつの東西文化宥和に対する
 l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |     
 |ハ | (●) (●)/ / ,/レ′      情熱はマジモノ。
   `|    し   「)'/|/        
    ヽ、_ 'ー=-' .ィT/            そして、このダブルで厨二病を発症した男が、
      l 7Eニ::ィ1│          
      'イ/ヽ::::`l┘          それでも名君なあたり、やはり歴史は面白い。
       i´ ̄ `|::::|

842 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:25:30 ID:bX3D4XR2
       ,_   _
     、-ー'`Y <,___      
  __≦ー`___ _二z<_
  > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<      話を戻すと、、この政策に対する大王の反論は、
 <之′Y´/        \
   >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i   「効果的だとは思うけど、
  | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l
  ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|   首都機能を移転する程のメリットはあるの?」
     ゙i|゙i'(1    ,    |
     ゙iTィ.,_   ―   _ノ      というものだった。
      │「ィ::∩ ノ ⊃
      /´:,r/:ヽ__ノ
     (::::::V::::::/ `i:i
      \:::/-‐::::::/
                            .     /: : :/: :..: :|: : : :ヽ:_;.ィ:ヽ: : Ⅷ//}: : : :
                                /: : : ; :..: :./|:i: : : :`ト、:_: : : '; : Ⅷ//}..: :
   現代日本の首都を東京から移すとなった .   /: : : :.i: : : :i 从ヽ: :.i:|´ヽ: : : :.VxⅧ/i}: : :
                               /: : : : :.{: : : xf㍉ `ヾ{'笊ミx: : :.i三}//}: : :
   物凄い大騒ぎになるでしょうしね。     .  /: : : : : /ヽ: :.{弋ソ    弋::ソ }: :..|三} ̄ヽ:
                            ./: : : : : /  iヾゝ  ,       ノイ: :|jリ   V:
                            : : : : : : :/   从ヘ  、       j;ノ¨´    V
   これはできる夫さんの懸念も        : : : : : :/        丶      ィ´|ヾゝ     
                            :..: :../           `r <  __:|-. 、      
   もっともだと思います。            : /          ,.ィ|_, ィ:´: : : : :/      
                            ´            f'r'´: : : : : : : _}

843名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:25:38 ID:0YOi3k.A
>>825
信長もなんだかんだ言って征服した旧主一族の族滅なんて滅多にやってませんよ(やったことはあるが)
旧主の傍系を取りこんで、主流派を叩くということは信長に限らず成長した戦国大名のほとんどがやってますけど

844 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:26:42 ID:bX3D4XR2
                                       _   _,
                                    ___,> Y´'ー-、
   やる夫とできる夫の、この意識の差。          _>z二_ ___`ー≧__
                                   >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
   理由は色々あるだろうけど、             /        ヽ `Y′之>
                                  rヽ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
   私としてはやっぱ「行政」に関する           i !7Tハ T寸寸 |  }ノ |
                              r;r‐r/ | |(●) (●) / / ,/レ′
   認識の差があるんじゃないかな、と思う。  〈_L (`ヽ .}`|   ヽ    「)'/|/
                              l` ( ``/ ヽ、_  ―  _,.ィT/
                              ヽ   l    l 7Eニ::ィ1│
                               ヽ::::::.ヽ  . 'イ/ヽ::::`l┘
         /^>》, -―‐‐<^}
       /:::::::/,≠´:::::;::::::::ヽ.
.      /:::::::〃:::::::::/}::::丿ハ
     /:::::::::i{l|:::::/ ノ/ }::::::}       認識の差?
      /:::::::::::瓜イ-‐ ´ ‐ ,':::::ノ
.     /:::::::::::::|ノヘ.{、 ( フ_ノノイ
   /:::::::::::::::| /}`不´} ::::::::

845名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:27:25 ID:eI7J/d3U
今の日本はガチで遷都あるいは代替機能都市を模索しているけどなw

846 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:27:27 ID:bX3D4XR2
       ,_   _
     、-ー'`Y <,___      やる夫の時代(※)には、政府が国家産業を育成したり、
  __≦ー`___ _二z<_
  > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<     ある種の社会福祉を負担したりとか、そういう
 <之′Y´/        \
   >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i   考え方は無かったからね。
  | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l
  ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|
     ゙i|゙i'(1    ,    |     そういう、ある種の「国家による管理」の概念が
     ゙iTィ.,_   ―   _ノ
      │「ィ::∩ ノ ⊃      育ってくるのは絶対主義の時代になる。
      /´:,r/:ヽ__ノ
     (::::::V::::::/ `i:i      当時はまだ、「政府」が身軽な時代だったわけだ。
      \:::/-‐::::::/
                               /iiヘ,, ‐::----::‐.._ ///ヘ
                              ,/-:..´: : : : : : : : : : :::///_. ヾ\
                             /::/: : : : : : : : : : : : ///|: : ヽ//
                            /// : : : ヘ : : i : : : :\ヾヽ|:: : ::×
    できる夫さんの場合は違うと?     / /: : : :/ ヽ: ::|ヽ : :: : `,_ヽ',: : : : :ヽ
                            /{: : : / ⌒ ヽ:i⌒\`: ::|::::i ',: : : : : ヽ
                            /: :!: : /イ○     ○ :i::::|:ヘ: : :::::: : : : ヽ
                           /: : :.!:./:::|  ´      |:::|∠|ヽ::: : : : : : :ヽ
                          /: : : :|V |:::ト,  O    .イ: |≦- ',: : : : : : : :ヽ
                         /: : : : ,'  ヽ|  >-、-t ´ |::/|⌒!  ',: : : : : : : : `、
                         /: : : : ,'    /::::::「ii | |// i  i   ',: : : : : : : : ::`、
                        /: : : : : i     ./:::}:::::| ii |´\ /i01.i   ',: : : : : : : : : :`、

※15世紀後半から16世紀ごろ。

847 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:28:14 ID:bX3D4XR2
                                        _   _,
                                      ___,> Y´'ー-、
                                    _>z二_ ___`ー≧__
    おう。                            >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
                                  /        ヽ `Y′之>
    できる夫の時代である十八世紀は         /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
                                 l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
    絶対主義真っ盛り。                 |ハ | (●) (●)/ / ,/レ′
                                  `|    し   「)'/|/
                                   ヽ、_ 'ー=-' .ィT/
    あと、できる夫の親父ってしってる?           l 7Eニ::ィ1│
                                     'イ/ヽ::::`l┘
                                      i´ ̄ `|::::|
                                     j|     |::::|
  __ ///: :.: : :.:/|: : :i: : : : : :.:|: : : : : : : :.V∧:'⌒ヽ
 /: :/// : : : : ;' |: : :|: : : : : :.:ト、:: : : : : : : V∧ : : :
./: :.{//!.:.: : : :.′ !.:.:.:|: :.: : : : :| ヽ: : : : : : :}//}: : :
′:.:{//}: : : : :i  、:.:.:ト、: :.: : :.:|__ヽ: : : : :.:}//}: : :
: : :.:{//} : : : i:|´ ̄ ヽ:! ヽ: : :.:|   `Y: : : :.}//}: : :   フリードリッヒ・ヴィルヘルム、
:.: : :{//}.:.: :.:从y'斧ミx   ヽ: |イ斧ミx!: : : :八:´: : :
: : :.:`¨´:Y^j/:.{ 弋::ソ    ヾ弋::ソ |: : :/ : : : : : :   でしたっけ?よく知りませんけど…
: : : : : : :.ト、ヾ:.|  ,,,,,,,    :!   ,,,,, 厶イ: : : : : : : :
: : : : : : :.| `¨:.         _ ι/ |.: : : : : : : :
: : : : : : :.|   丶    ー=ニ ´ ' /   !: : : : : : : :
.: : : : : : :|       >   __  イ     !: : : : : : : :
: : : : : : :.|        r‐┤     :|;‐‐、   、.: : : : : : :
.: : : : : : :|        |: :` ーt_r‐ ´: : :.}   ヽ: : : : : :
: : : : : : :.|  ,,: :´:.:|: : : :j.}__{{: : : : /`: :ーtr - 、

848 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:29:28 ID:bX3D4XR2

―― 軍人王フリードリッヒ・ヴィルヘルム一世 ――  
                               弋|  _丶 1, !l、lリ   _ / ....,    ;.!
                               /土 ‐ーll\ ゙ヘ  /」 ( ◎)  ,ノワ 
   大王の父。                      ..`ヾゞハ-ヾnt l_ ゙Y''' : l;__............r;ニノ ┌
                               │ │ 《φゞ.. `丁弋 ニ `−- 、  'ヘ: 
   先王が傾けたプロイセン財政を再建し、    │  |ゝ..丿l'ノl‐ !'_  r { ;ー-―-t;"  
                                  │,,,..ハ| 1  !  '「 `l 1    ゙1  |
   常備軍を倍増してもなお破綻しない            |! - 「│ |    ,.j-..,,   丶.._
                               {    t、  l │  / ___,/ `''ャ、 ヽ
   統治体制を築き上げることに心血を       │    "゙ー、j  `1_l´ ,/ノ′  l′ >
                               丶      丶----ャ'' ヘ,r    _ '  /
   注いだ偉大なる「内政王」。             `ー 、      `ゝ;l!っ--'" ,,,..ここニニ」
                                   `ー、    1|t l !エエ..工エ!-‐--
   後代に黒字財政を残した絶対君主は            ゙l    ノl│‖ _,,..-----―
                                      !   l!´│r~~ゝ.       
   彼と彼の息子だけであったと言われる。           |,..-'"     ゙│ ! ヘ_   
                                     l'ン"        ゝ !........ゝ、..,,


     ※このスレは、「やる夫テレジア」スレを全力でリスペクトしています。

849 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:30:27 ID:bX3D4XR2
                             __           _
                            /iiヘ,, ‐::----::‐.._ ///ヘ
                           ,/-:..´: : : : : : : : : : :::///_. ヾ\
    な、なんかアレそうな人…      /::/: : : : : : : : : : : : ///|: : ヽ//
                         /// : : : ヘ : : i : : : :\ヾヽ|:: : ::×
                         / /: : : 」_ ヽ: ::|ヽ_:_:: : `,_ヽ',: : : : :ヽ
                         /{: : :´/ 丿 ヽ:i ヽ\`: ::|::::i ',: : : : : ヽ
                         /: :!: : /イ─   ─  :i::::|:ヘ: : :::::: : : : ヽ
                        /: : :.!:./:::|  ′  u   |:::|∠|ヽ::: : : : : : :ヽ
                       /: : : :|V |:::ト,. △    .イ: |≦-,__',: : : : : : : ヽ
                      /: : : : ,'  ヽ|  >-、-t ´ |::/|´:⌒:`',: : : : : : : : `、
                      /: : : : ,'    /::::::「ii | |// i⌒i>::',: : : : : : : : ::`、
                     /: : : : : i     ./:::}:::::| ii |´\ /i01.i:::::::',: : : : : : : : : :`、
       ,_   _
     、-ー'`Y <,___        いやまあ、間違いなく変人なんだけどさ、
  __≦ー`___ _二z<_    
  > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<        ・権力の一元化
 <之′Y´/        \   
   >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i      ・財政の健全化
  | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l 
  ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|      ・軍備の増強
     ゙i|゙i'(1    ,    |    
     ゙iTィ.,_   ―   _ノ       を成し遂げた辺り、間違いなく名君でもある。
      │「ィ::ニE7 l      
      └l´::::/ヽト  
        |::::|´  ̄`i         こいつがいなきゃ大王は大王じゃなかった。
        |::::|     |j

850名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:30:52 ID:QqgmBSFg
領主屋敷のお引っ越しですんだ時代と、官庁街移転しなきゃいけない時代の差だな

851名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:31:20 ID:10L/BmUA
信長は降服を受け入れるけど、扱いがひどいんで反逆されるから(別所・荒木・松永)
征服者としてはともかく統治者としてはどうかと。
家康みたいにじわじわ嬲って改易させて戦争せんがほうが命は助かると思わせるのがベスト。

852 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:31:28 ID:bX3D4XR2
                                    _   _,
                                  ___,> Y´'ー-、
    大王とこの親父の関係は色々と         _>z二_ ___`ー≧__
                                 >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
    複雑なんだけど…               /        ヽ `Y′之>
                          .    /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
    とりあえず行政手腕に関しては       l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
                              |ハ |(●) (●) / / ,/レ′
    尊敬してたみたいだね。             `|   ヽ    「)'/|/
                                ヽ、_  ―  _,.ィT/
   「臣下が提出した書類の余白に指示を      / Eニ::ィ -、 |
                                /::::;/ ヽ:::/:::/'::
   書いて返す」という親父の行政手法も      /:::/へ ヘ/::::/:::
                               /:::::\ ヾミ::::/|:::
   そっくりそのまま受け継いでる。         (;;;;/| \;;;;ノ/:::
                __  _
  _,...._rzュ_,. -:z: : : : : :-.、 {//},:'´: : :`ヽ
,.イ: : : ///: : : : : : : : : : : : :.{//}: : : : : : : ヽ
: : : : :ムイ: : : : : : : : :..: : :ヽ:.:{//}: : : : : : : : :.   だからできる夫さんが、行政を考慮しない
: : : :/: : : : : : : :.i: : : : : : : :ヽヾ∧: : : : : : : :  
: : :/: : : i: : : : : :ト、:_:_: : : : : :.Ⅵi∧: : : : : : :    わけがないと。
: :..′: :..:ト、: : : : | ヽ: : : : : : :.l}}ヘ/〉: : : : : : 
: : i:./i: :..:|´ヽ: : :.:、 f'笊ミx: : : lミ}/¨ヽ: : : : :   行政重視は父親譲りなわけですね。
: :.j/: l:..: :{ xzュ、ーヾ:、弋:ソ i:|:..:|リ    ヽ: : :
:/: :八:.从{弋:::}        从:/      ヽ: :   
: : : / ヾ: ヽ ´  `      /|′      丶
: : /    `ヾゝ   t フ  イ :|rt       
:../        ≧__-く  ,'イヽ        
/        __rf{ハ:{: r<: : : : /7-‐ 、    
      Y´ rf:{{:.r=く}}: : : :xf/     ヽ

853 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:32:41 ID:bX3D4XR2
         、_  _
       ィ-‐ ` Y <__     
   _≦―'´__ _二z<_     大王本人も、行政家として名君の部類だしね。
    >ヾ  ̄, -‐ ´ ̄`┴<    
  <戈、 Y  /        \   産業の育成に関しても後で述べてるし。
    >{ /   l, 、 ,  ,l_   、 ヽ  
   | ゝ{   l`寸寸T ハT7 } ,、 l  
   ∨ヾハ ∨ゝ (●) (●)|ハ|  大王的には外せない部分だったんだろうと思うよ。
      ヾi∨|     ,   |´
       ヽT、,_  ―  _ ノ     
          | lヽ::ニヨ7l
          └l´:::/ヽ |`
                                          _
                                   _ ,. : :':´: : : : : `: : xュく⌒ヽ
                                 _///イ: : : : : : : : : : : : : : ヾヽヽ: :ヽ
                               ,.:´: :///: : : i: : : : : 、: : : : : : ヽ: :ヾヽヽ: ヘ
   その辺りのデメリットを考慮して、       .: : :.///: : : :..ト、: : : : :iヽ_: : : : : :、:__:///:..:
                              : : :〈〈fi: : : : : |-ヽ: : :..|´ 丶: :..: :i}}}}// : : :
   「移住するメリットに釣り合わない」     .: : : :`¨!:、: : : :|  ヽ: :| xf笊ミ: :l:.l}}}/..: : : :
                              i: : : : :.从ヽ: : xf:㍉ ヾ ' 弋::ソ从{ソ: : :..: :
   なわけですね。                 |: : : : :r'くヽ:.从弋::ソ       ,: } i: : : : : :
                              |: : : : :{ヽ _ノヽ: ヽ  `_  ノ /:/  |: : :..: :
                              |: : : : く/////ヾ:ゝ      /;/   : : : : : :
   「首都」は行政・経済の中心ですから。    |: : : : : {//////∧ ≧r ´ |_′   !: : : : : :
                              : : : : : : Ⅷ/////iハ {:≧t≦´: :i    : : : : : :
                             ′: : : :.,j////////i}: :{:::::::〉: : :.`>t_, -‐‐ 、: :

854 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:33:17 ID:bX3D4XR2
      ,_   _
    、-ー'`Y <,___
 __≦ー`___ _二z<_        さて、次。
 > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<
<之′Y´/        \      「屯田兵を送り込む」という政策が、
  >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i
 | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l     やる夫がオススメするもう一つのやり方。
 ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|
    ゙i|゙i'(1    ,    |
    ゙iTィ.,_   ―   _ノ          東洋だと、武帝や曹操、大日本帝国が、
     │「ィ::ニE7 l
      └l´:::::::,r'r ==ミ!r ァ7     その類の政策を取った歴史がある。
       !:::::|´ |!    /7 /
       l::::::-ァ⌒}   / / /^}
       ヽー' ̄ ―-L∠/ ´              __           _
                               /iiヘ,, ‐::----::‐.._ ///ヘ
                              ,/-:..´: : : : : : : : : : :::///_. ヾ\
                            /::/: : : : : : : : : : : : ///|: : ヽ//
   できる夫さんは穏やかーに、       /// : : : ヘ : : i : : : :\ヾヽ|:: : ::×
                           / /: : : :/ ヽ: ::|ヽ : :: : `,_ヽ',: : : : :ヽ
   かつ全力で駄目出ししてましたね…    /{: : :´/ 丿 ヽi ヽ\`: ::|::::i ',: : : : : ヽ
                           /: :!: : /イ○     ○ i::::|:ヘ: : :::::: : : : ヽ
                           /: : :.!:./:::|  ′    u |:::|∠|ヽ::: : : : : : :ヽ
                          /: : : :|V |:::ト,  丶フ  .イ: |≦-,__',: : : : : : : :ヽ
                         /: : : : ,'  ヽ|  >-、-t ´ |::/|´:⌒:`',: : : : : : : : `、
                        /: : : : ,'    /::::::「ii | |// i⌒i>::',: : : : : : : : ::`、
                        /: : : : : i     ./:::}:::::| ii |´\ /i01.i:::::::',: : : : : : : : : :`、

855名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:33:49 ID:I6/fLJYA
>>851
嬲るのめんどいな
やっぱ根切りにした方が早くね?

856 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:34:04 ID:bX3D4XR2

                                 _>z二_ ___`ー≧__
   やる夫自身も、色々な策を合わせて          >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
                               /        ヽ `Y′之>
   実行する必要性は分かってたんだけど…   /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
                               l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
                              |ハ |(●) (●) / / ,/レ′
    それでも屯田兵に過剰な期待を         `|   ヽ    「)'/|/
                                 ヽ、_  ―  _,.ィT/
    抱いていたのは事実だと思うなぁ…        / Eニ::ィ -、 |
                                 /::::;/ ヽ:::/:::/'::
                                /:::/へ ヘ/::::/:::
                                /:::::\ ヾミ::::/|:::
 {三ニ≧ュ、: : : : : :i: : : : : :i: :寸
 |ミ/⌒寸}}: : : : :.:ト、: : : :.:ト、: :ヽ
 |,/: : : ///: : :i: :/ ‘,:.:/zxi: /:}
. /: : : //∧ : : |:/xf斧j:./ ヒリj/:八   大日本帝国も、屯田兵に北海道防衛を丸投げ
/: : : :,{三ミ∧:.:.|{弋::リ /  、 i/: i
: : : : :トミ三心:.ゝ     _ /.:.:.:|    したわけじゃないですしね。
: : : : :|  `¨¨¨Y__≧   _, ′ : |
: : : : :|    /: : : : `:く : : : : : :.:|   
: : : : :|     /=≠:'⌒>- 、:.: : :.:|
: : : : :|  f´: : : : : :/     Y: : :|
: : : : :|  {! : : : : : {       |: : :.|
: : : : :|  |{ : : : : :.‘、ヽ    |: : :.|

857 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:36:02 ID:bX3D4XR2
        ,_   _       
     、-ー'`Y <,___    
  __≦ー`___ _二z<_      というかやる夫が言う「ローマの屯田兵」って
  > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<    
 <之′Y´/        \    結構事情が複雑でさ…
   >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i 
  | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l    まあ、この場では細かい事は説明しないけど、
  ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ| 
     ゙i|゙i'(1    ,    |      少なくともやる夫が言うような、防衛を主目的と
     ゙iTィ.,_   ―   _ノ      
      │「ィ::∩ ノ ⊃       した様なものでなかったのは確か。
      /´:,r/:ヽ__ノ  
     (::::::V::::::/ `i:i        
      \:::/-‐::::::/  
                               __           _
                              /iiヘ,, ‐::----::‐.._ ///ヘ
                             ,/-:..´: : : : : : : : : : :::///_. ヾ\
   できる夫さん的には、「そもそも     /::/: : : : : : : : : : : : ///|: : ヽ//
                           /// : : : ヘ : : i : : : :\ヾヽ|:: : ::×
   そんなもの全く必要ない」って      / /: : : 」_ ヽ: ::|ヽ_:_:: : `,_ヽ',: : : : :ヽ
                           /{: : :´/ _` ヽ::i´ \`: ::|::::i ',: : : : : ヽ
   感じでたけど。               /: :!: : /イ{゜:i ヽiイiテヾ: : :i::::|:ヘ: : : : : : ヽ
                          /: : :.!:./:::代ソ   弋::ソ}|ヽ:|∠ |: : : : : : :ヽ
                         /: : : :|V |:::ト,  、_  .イ: |≦-,__',: : : : : : : :ヽ
                        /: : : : ,'  ヽ|  >-、-t ´ |::/|´:⌒:`',: : : : : : : : `、
                        /: : : : ,'    /::::::「ii | |// i⌒i>::',: : : : : : : : ::`、

858 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:37:03 ID:bX3D4XR2
                                       _   _,
                                    ___,> Y´'ー-、
                                   _>z二_ ___`ー≧__
   やる夫ってさ、常備軍というか職業軍人を       >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
                                  /        ヽ `Y′之>
   嫌い抜いているのよ。               .  /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
                                 l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
   ローマが滅んだのは職業軍人が出てきたせい、 |ハ |(●) (●) / / ,/レ′
                                   `|   ヽ    「)'/|/
   くらいの事を、別著『戦術論』で言ってる。        ヽ、_  ―  _,.ィT/
                                     l 7Eニ::ィ1│
                                    └l´::::/ヽト
                                      |::::|´  ̄`i
  __ ///: :.: : :.:/|: : :i: : : : : :.:|: : : : : : : :.V∧
 /: :/// : : : : ;' |: : :|: : : : : :.:ト、:: : : : : : : V∧
./: :.{//!.:.: : : :.′ !.:.:.:|: :.: : : : :| ヽ: : : : : : :}/
′:.:{//}: : : : :i  、:.:.:ト、: :.: : :.:|__ヽ: : : : :.:}/      そりゃまた極端な。
: : :.:{//} : : : i:|´ ̄ ヽ:! ヽ: : :.:|   `Y: : : :.}/
:.: : :{//}.:.: :.:从y'斧ミx   ヽ: |イ斧ミx!: : : :八
: : :.:`¨´:Y^j/:.{ 弋::ソ    ヾ弋::ソ |: : :/ : :
: : : : : : :.ト、ヾ:.|  ,,,,,,,    :!   ,,,,, 厶イ: : : :
: : : : : : :.| `¨:.         _ ι/ |.: : : :
: : : : : : :.|   丶    ー=ニ ´ ' /   !: : :
.: : : : : : :|       >   __  イ     !: : : :
: : : : : :.|        r‐┤     :|;‐‐、   、.: : :
.: : : : : : :|        |: :` ーt_r‐ ´: : :.}   ヽ: :
: : : : : : :.|  ,,: :´:.:|: : : :j.}__{{: : : : /`: :ーtr

859名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:37:18 ID:0YOi3k.A
>>851
扱いがヒドイっても、松永は反逆敵対した末の処遇だし、荒木は本人主観でも当時の世間一般の認識でも厚遇されていた
だから反乱を起こしたときに、信長も秀吉もクロカンも周囲もみな驚いてその動機が判らなかった
別所の処遇については秀吉のやったことだしなあ

860名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:37:47 ID:kL0YsqNA
日本の戦国武将オタは消えろ

861名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:37:55 ID:5caK2aTI
>>125
すいませんメールアドレス抜けました
asano510720@yahoo.co.jp
でお願いします

862名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:38:06 ID:vbhroSio
>>851
四方に敵を持っていた信長と秀吉を経て政権を打ち立ていた家康じゃ比較できないでしょ。
反抗の成功率が段違いに違うんだから。

863 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:38:43 ID:bX3D4XR2
      ,_   _
    、-ー'`Y <,___      やる夫にとっての理想の軍隊って「半民半農の市民軍」
 __≦ー`___ _二z<_ 
 > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<     だからね。士気が高くて費用も抑えられる+日々の糧を
<之′Y´         \
  >{  ,' {/寸寸T ハT7 ゙i   得るための戦争を必要としない、というのがウリらしいけど。
 | !、{   | (●) (●)7,ルリ
 ′J゙i, ゙i(1     '   |
     ゙i|゙iハ   ―   ノ     「お前、それ共和制ローマの重装歩兵の焼き直しじゃん」
    ゙iTィ.,ゝ...  ,イ 
     │「ィ::ニE7l´      と言わざるを得ない。まあ当時で、やる夫が大嫌いな
     └l´::::,r'\ト:::|
       |::::|´  ̄`i:::|      傭兵を避けようと思うとそれしかないんだけどさ。
       |::::|     |:::|
                                  ,. ‐: : : : : : : : ‐. {// ///}∧
                          _    ,.ィ:´: : : : : : : : : : : : : {/ ////}/`:ヽ、
                         ///t≧,.イ: : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ∨//}{: : : : : `
                         f///}//: : :..i: : : : : : ト、:/:`: : : : : :.∨∨/∧: : : :
    できる夫さん、というか       {///}/: :/:..:.|: : : :..: :.| \: : : : : : : : :∨∨//へ: :
                         {///}i: / : : ;|-: :..: : :.|   `ヽ:_: : :i: : : `寸彡′ \
    プロイセン軍は違ったと?     {////:/ : : | \:..: :.:|   xfチミ㍉:!: : : :l: : l    
                 .        {/彡ィi/: :..: :| __`ヽ:.{   "弋:ツ l: : :./}}:.,′   
                        /: :ゞ=i; :..: :..i:| f{ f:㍉`    ,,,,,, |: :///|′    
                       /: : : : 八: : :..从、 弋:ソ       ムイ///}
                 .     /: : : : /  ヾ: :iヾ:_:ハ ,,, `       /ゞ彡'
                      /.: : : : :′  ヾ{ V/jヽ   r_,   イ |_
                 .    / : : : : :′    ` ゞ=-'>   __, イ  /: : :}
                    /: : : : : :i            ,.-r‐‐:|_/: : : : :ヽ    ___
                    ,: : : : : : :.|          ___ /: :.|: :./:}: : : : : : : r‐‐`¨´

864名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:38:49 ID:5caK2aTI
すいません誤爆です

865名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:40:06 ID:eI7J/d3U
>>858
傭兵が嫌いで常備軍は好きじゃなかったっけ?

866名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:40:08 ID:QqgmBSFg
職業軍人を抑えられない政治家の無能を嘆くべきだと思うがw

867名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:41:31 ID:I6/fLJYA
プロイセン軍は市民…というか国民軍でありながらずば抜けた士気と錬度を持つチート軍隊

868 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:42:25 ID:bX3D4XR2
       ,_   _
     、-ー'`Y <,___       大王の時代でも平時に帰農したりはしてたんだけど…
  __≦ー`___ _二z<_
  > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<     でもそれは「半民半農」を理想としたわけではなく、
 <之′Y´/        \
   >{  ,' | 、 , ,.  ,.l  ,   ゙i   地域経済への影響や、軍人に払う給料を考慮しての
  | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l
  ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|   ことなわけ。
     ゙i|゙i'(1    ' /,〉.|    
     ゙iTィ.,_   /´ ./ノ
      │「ィ:/,二ニソ     プロイセンの場合この偏執的軍オタが苦闘の末、
      └l´:/  ,-― 、}
       /::ィ   ノーヘJ     ある種の徴兵システムを構築した。
         ;/l  _,イ{  i::、
      /:::::::-::-:i    |:::\   カントン制度っていうんだけど、まあ詳しくは説明しない。


     彡彡 ' 二 ニニ 、, ニニ 二` ミミミミ  ←偏執的軍オタ
      彡,'´z===≡)  i f≡==zミミミミ      
      |川=- _━-、.:,'}.:..,'´ , -━、_= lミミl|    
     |l川´, '´', '二: | :| ::=≡ミヾ ||川 |   
     |l|frヽ、..::: , :>.:}:.{:..、::..  :. ../ヽ川      かつてオラニエ公はこう仰られた…
    川ヽ_l :ヽ:::r_‐ゝ(._.) ┘-、:::Y::(l ノ川   
    川|川:|l::.:} 〈- トェェェェェイ.ソ { ::l川川
   彡彡彡'´ヽ、::rゝfT_┬_イソ、:: >ィ|\ミミ、
  彡' >'´   ! | |`ヽ( ,'´ | 「ヽ >'´ /|  | ヽ┬ 、
' ´/  l     | |ヽ ..;`ー -‐ '´  ,'/ l  |    l   `丶、
  l   l     l ヽ ::::... ヽ ::::. ソ  /│  l    〉
  |  |      \\:: ヽ l:::: ::ノ..:://  /   /

869 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:42:53 ID:bX3D4XR2

          ヘハ..,, ニー 、} 」'´ rlf゙′  /' ノ‐ ̄ ̄ヌニ! _,, !|i!'´    ,.r 1 ゛
          弋|  _丶 1, !l、lリ   _ / ....,    ;.! t   ||| ー‐‐'′ 」 ュ'    訓
          /土 ‐ーll\ ゙ヘ  /」 ( ◎)  ,ノワ ||  |l.j ____,/''´   |::.
           ..`ヾゞハ-ヾnt l_ ゙Y''' : l;__............r;ニノ ┌   ffー...... -丶--nノ    練
     し     │ │ 《φゞ.. `丁弋 ニ `−- 、  'ヘ:  /ソ   -‐‐'''' / _.
     か      │  |ゝ..丿l'ノl‐ !'_  r { ;ー-―-t;"   /丿     ノ'ニ..-"   を
     ら       │,,,..ハ| 1  !  '「 `l 1    ゙1  | ィ_____,..y____ 
     ず          |! - 「│ |    ,.j-..,,   丶.._ |.j    ,/ l'′      !
     ん     {    t、  l │  / ___,/ `''ャ、 ヽ| !゛ ''ヾ{   ゙ー..,,  
     ば     │    "゙ー、j  `1_l´ ,/ノ′  l′ > 、||\      ゙''t、ノl
     死     丶      丶----ャ'' ヘ,r    _ '  /tl.  ヽ
     を      `ー 、      `ゝ;l!っ--'" ,,,..ここニニ」lll)! 、 `ー       
     !        `ー、    1|t l !エエ..工エ!-‐--||/゙fl \      \_,l'
                ゙l    ノl│‖ _,,..-----―-r'`'1 ゙ーヘ ││ / 、
                 !   l!´│r~~ゝ.        `‐「  ノ | l゙ゞ \ ヘ
                 |,..-'"     ゙│ ! ヘ_    ,,, | ] _/''´ . ,/ tj
                l'ン"        ゝ !........ゝ、..,,_ ├'"''゙゙ -__,..llゞ  ./゙

870 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:43:10 ID:bX3D4XR2
       ,, r一-- 、 ,,
     /´         ``ヽ、
   /'               \          ―― オラニエ公マウリッツ ――
  ,;'                  ヽ
 ノ ,  i      /    ,,   / |ヽ ゙ヽ
 イ i  |   i ,'`メ //  /i  .ト ヽ ヽ   「オランダの父」オラニエ公ウィレムの息子
 レ| {   i   |//'´ `メ / / /|  } ト 1
  ',イ   i   r+テ=ミメイ   //'"|´/ / ハ|    父は優れた政才の持ち主だったが、
   `、ヽ r'メ,  {。;;;;'ソ `   ' ,rz;,y'ノi〃イ .'
    `ハヾ ヘ   i'ー''-    /。シ゚ク /'"      彼は優れた軍才の持ち主であった。
      レ',`'';  i     , `'' / /
       ' i∧ト i,   -   ,イ{ ./         傭兵軍にマニュアル化された反復訓練を
       ,y}`ヽ |ゝ, _, r '´ リ |/
      ,ノ.:.:.ヽ `', {;;ヽ、.   |i           施し、きちんと給料を払う事により、
    ,;<、.:.:.:.:.:.:.`v'" ^,ヽミ、,
   /,ニヾ`ヽ.:.:.:.:.:.`彡=ヾ}:||i、           優れた紀律を持つ軍隊を作る手法を確立。
  //  ` `\\.:.:.:.ヘ  i|:||i丶
  ,' f     ヽ \\:.:.:i  i|.||i ',          某北方の獅子王やプロイセン軍といった
  イ i      /' \ヽ.:i_,,_|:ii .{    
 ,' ヘ      、   ハヾ',|ソ,'/i ヽ ノ,ゝ;;     重篤な訓練オタを生み出した元凶でもある。
 '' ̄',      ',   i ヾ`,〃 》 ,イ、  ̄
       (言って無い…)         父親に比べて陰が薄い。もっと褒めてあげて。

871 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:44:16 ID:bX3D4XR2
         、_  _
       ィ-‐ ` Y <__      フリードリッヒ・ヴィルヘルム一世は軍隊の給料を
   _≦―'´__ _二z<_
    >ヾ  ̄, -‐ ´ ̄`┴<      確保する為に、内政に心血を注ぎ、
  <戈、 Y  /        \
    >{ /   l, 、 ,  ,l_   、 ヽ   予備役の人間の裁判権を領主ではなく
   | ゝ{   l`寸寸T ハT7 } ,、 l   
   ∨ヾハ ∨ゝ (●) (●)|ハ|   軍に持たせるなどして、とにかく「軍人という社会層」
      ヾi∨|     ,   |´     
       ヽT、,_  ―  _ ノ      を作る事に腐心した。
          | lヽ::ニヨ7l       
          └l´:::/ヽ |`       無論、訓練もガッツリやったよ(※)。
                                __           _
                               /iiヘ,, ‐::----::‐.._ ///ヘ
                              ,/-:..´: : : : : : : : : : :::///_. ヾ\
   平時は農作業など、という半民半農兵の /::/: : : : : : : : : : : : ///|: : ヽ//
                            /// : : : ヘ : : i : : : :\ヾヽ|:: : ::×
   考え方とはまるっきり正反対ですね。  / /: : : :/ ヽ: ::|ヽ : :: : `,_ヽ',: : : : :ヽ
                            /{: : : / ⌒ ヽ:i⌒\`: ::|::::i ',: : : : : ヽ
                            /: :!: : /イ○     ○ :i::::|:ヘ: : :::::: : : : ヽ
                           /: : :.!:./:::|  ´      |:::|∠|ヽ::: : : : : : :ヽ
                          /: : : :|V |:::ト,  O    .イ: |≦- ',: : : : : : : :ヽ
                         /: : : : ,'  ヽ|  >-、-t ´ |::/|⌒!  ',: : : : : : : : `、
                         /: : : : ,'    /::::::「ii | |// i  i   ',: : : : : : : : ::`、
                        /: : : : : i     ./:::}:::::| ii |´\ /i01.i   ',: : : : : : : : : :`、


※やる夫も、兵士に定期的な訓練を施す重要性は指摘していた。

872 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:45:09 ID:bX3D4XR2
                ,_   _
           、-ー'`Y <,___      大王自身も
      r-、 __≦ー`___ _二z<_
    /て ) > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<    「軍人は国家と人々の生活を守る、
   ( _ノ  <之′Y´/        \
    ゝ、 〈 >{  ,' | 、 , ,.  ,.l  ,   ゙i  最も名誉ある職業!
   ./ ハ::::ヽ|.!.、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l
   /〃 ヘ::::ヽJ゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|  でもその代わり、一番ガッツリ教育される
   i !   \::::::゙i|゙i'(1 ,,,   ,  ,,, |      
   丶丶   _ >゙iTィ.,_   ―   _ノ     必要があるし、最も紀律ある集団じゃないと
      ゝ'´-::、_::::::y-、::::::/ヽ7:::::::\      
    〈::::::::::::::::: ̄  う ´  ̄ ̄`i、::::::ヽ   いけないんだけどな!」
      `ー― ¬、__ノ      j >:::::/     
           /      r'^ヽ'´:::/    というスタンスだったしね。

                      ./: :.{//!.:.: : : :.′ !.:.:.:|: :.: : : : :| ヽ: : : : : : :}//}: : :
                      ′:.:{//}: : : : :i  、:.:.:ト、: :.: : :.:|__ヽ: : : : :.:}//}: : :
                      : : :.:{//} : : : i:|´ ̄ ヽ:! ヽ: : :.:|   `Y: : : :.}//}: : :
         親子だなぁ       :.: : :{//}.:.: :.:从y'斧ミx   ヽ: |イ斧ミx!: : : :八:´: : :
                      : : :.:`¨´:Y^j/:.{ 弋::ソ    ヾ弋::ソ |: : :/ : : : : : :
         なんていうか      : : : : : : :.ト、ヾ:.|  ,,,,,,,    :!   ,,,,, 厶イ: : : : : : : :
                      : : : : : : :.| `¨:.         _ ι/ |.: : : : : : : :
         親子だなぁ       : : : : : : :.|   丶    ー=ニ ´ ' /   !: : : : : : : :
                      .: : : : : : :|       >   __  イ     !: : : : : : : :
                      : : : : : : :.|        r‐┤     :|;‐‐、   、.: : : : : : :
                      .: : : : : : :|        |: :` ーt_r‐ ´: : :.}   ヽ: : : : : :

873名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:45:32 ID:0YOi3k.A
マウリッツはキョンが来るかと思ってました

874 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:46:48 ID:bX3D4XR2
                                       _   _,
                                    ___,> Y´'ー-、
   あと、移民によって本国の人間が減ることも、     _>z二_ ___`ー≧__
                                   >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
   大王の懸念だったみたいだね。            /        ヽ `Y′之>
                               .  /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
   人が流れ出ると産業構造が崩れるから。    . l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
                                 |ハ |(●) (●) / / ,/レ′
                                   `|   ヽ    「)'/|/
   「国力=人口」は大王の信念の一つな。          ヽ、_  ―  _,.ィT/
                                     l 7Eニ::ィ1│
                                     └l´::::/ヽト
                                      |::::|´  ̄`i
                                      |::::|     |j
     r{///},.ィ: : : : : ;.-、: : : `:{////}: : ̄:}
     ,: ∨/:..: :i : : 、: : : : :ヽ: : :.Ⅷ//i}:..: :..:|    かといって少数では意味が無い…
     /: : :/: :..: :|: : : :ヽ:_;.ィ:ヽ: : Ⅷ//}: : : :|
    /: : : ; :..: :./|:i: : : :`ト、:_: : : '; : Ⅷ//}..: : :.    じゃあ、「最初からやらなくても
   /: : : :.i: : : :i 从ヽ: :.i:|´ヽ: : : :.VxⅧ/i}: : : :ヽ
  /: : : : :.{: : : xf㍉ `ヾ{'笊ミx: : :.i三}//}: : : : :   いいんじゃないの?」
  /: : : : : /ヽ: :.{弋ソ    弋::ソ }: :..|三} ̄ヽ: : : :
/: : : : : /  iヾゝ  ,       ノイ: :|jリ   V: :    そういう帰結なわけですね。
.: : : : : :/   从ヘ  、       j;ノ¨´    V: :
: : : : :/        丶      ィ´|ヾゝ      : :
.: :../           `r <  __:|-. 、       i:    それよりも常備軍、と。
./          ,.ィ|_, ィ:´: : : : :/       |:
            f'r'´: : : : : : : _}        |:

>>873
キョンは親父のウィレムで使ったので。

875 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:48:00 ID:bX3D4XR2
      ,_   _
    、-ー'`Y <,___
 __≦ー`___ _二z<_        最後。
 > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<
<之′Y´/        \      「周辺小国の庇護者になる」だけど…
  >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i
 | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l     これに対する大王の批判って、本文だと
 ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|
    ゙i|゙i'(1    ,    |        ちょっと微妙なんだよね。
    ゙iTィ.,_   ―   _ノ
     │「ィ::ニE7 l
      └l´:::::::,r'r ==ミ!r ァ7
       !:::::|´ |!    /7 /
       l::::::-ァ⌒}   / / /^}
       ヽー' ̄ ―-L∠/ ´
                         ,.:´: :///: : : i: : : : : 、: : : : : : ヽ: :ヾヽヽ: ヘ
                         .: : :.///: : : :..ト、: : : : :iヽ、: : : : :、:__:///:..: :.
                         : : :〈〈fi: : : : : | .ヽ: : :..|ヽ_丶: :..: :i}}}}// : : : :
                        .: : : :`¨!:、: : : :| _ノヽ: :| xf笊ミ: :l:.l}}}/..: : : : :i
       と言うと?           i: : : : :.从ヽ: : xf:㍉ ヾ ' 弋::ソ从{ソ: : :..: : : |
                        |: : : : :r'くヽ:.从弋::ソ       ,: } i: : : : : : |
                        |: : : : :{ヽ _ノヽ: ヽ  `     /:/  |: : :..: : :.|
                        |: : : : く/////ヾ:ゝ  -‐ /;/   : : : : : : :
                         |: : : : : {//////∧ ≧r ´ |_′   !: : : : : :∧
                         : : : : : : Ⅷ/////iハ {:≧t≦´: :i    : : : : : : :.∧
                         ′: : : :.,j////////i}: :{:::::::〉: : :.`>t_, -‐‐ 、: : :..:ヽ
                       ,: : : : : :..{ `ヾミ/////i}: :|_:_/}}: : /∧ヘ    : : : : :

876名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:48:20 ID:I6/fLJYA
人口は国力を形成する重要な要素だが
適切な資本ストックと組み合わせないと、ただの無職です

877 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:48:21 ID:bX3D4XR2

                                 _>z二_ ___`ー≧__
  大王はやる夫の言い分を                  >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
                               /        ヽ `Y′之>
  「各国を保護すると同時に、            /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
                               l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
   お互いに協力させないようにする」        |ハ |(●) (●) / / ,/レ′
                                 `|   ヽ    「)'/|/
   という意味に取っているけど…            ヽ、_  ―  _,.ィT/
                                  / Eニ::ィ -、 |
  やる夫は精々「小国達に大きな権限を        /::::;/ ヽ:::/:::/'::
                                /:::/へ ヘ/::::/:::
   与えないようにする」としか言ってないのよ。   /:::::\ ヾミ::::/|:::

         /^>》, -―‐‐<^}
       /:::::::/,≠´:::::;::::::::ヽ.     うーん、何ていうか
.      /:::::::〃:::::::::/}::::丿ハ
     /:::::::::i{l|:::::/ ノ/ }::::::}    「そんな極端な事まで言ってない」
      /:::::::::::瓜イ-‐ ´ ‐ ,':::::ノ
.     /:::::::::::::|ノヘ.{、 ( フ_ノノイ     って感じですね。
   /:::::::::::::::| /}`不´} ::::::::

878 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:49:00 ID:bX3D4XR2
     ,_   _
   、-ー'`Y <,___         やる夫のことだからどーせ内心じゃ
__≦ー`___ _二z<_       
> 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<        それくらいの事は考えていたんだろうけど…
之′Y(ヽ三/) ))   \三/) )  
..>{  ,'  |( i))),.  ,.l  ,   ゙i )))  
| !、{  |' |::::|寸T ハT7} ィ, l     でも、勝手に拡大解釈して批判するのは
′J゙i, ゙i ゙.|::::|●) (●)| ハ|    
   ゙i|゙i' |::::|   ,    |::/      ちとどうかね?と思うわけ。
   ゙iTィ|::::| ―   _ノ/       
    │|::::|::ニE7,:::::/        ま、やる夫憎しでたまに筆が滑るのが、
    └K:::゙,r'\ト:::/        
      l::::,´  ̄`Y.         大王のチャームポイントではある。
      i:/     | 
                                __           _
                               /iiヘ,, ‐::----::‐.._ ///ヘ
                              ,/-:..´: : : : : : : : : : :::///_. ヾ\
                            /::/: : : : : : : : : : : : ///|: : ヽ//
    やっぱテンション上げすぎ…       /// : : : ヘ : : i : : : :\ヾヽ|:: : ::×
                           / /: : : :/ ヽ: ::|ヽ : :: : `,_ヽ',: : : : :ヽ
                            /{: : :´/ 丿 ヽi ヽ\`: ::|::::i ',: : : : : ヽ
                            /: :!: : /イ==  == i::::|:ヘ: : :::::: : : : ヽ
                           /: : :.!:./:::|  ′    u |:::|∠|ヽ::: : : : : : :ヽ
                          /: : : :|V |:::ト,  丶フ  .イ: |≦-,__',: : : : : : : :ヽ
                         /: : : : ,'  ヽ|  >-、-t ´ |::/|´:⌒:`',: : : : : : : : `、
                         /: : : : ,'    /::::::「ii | |// i⌒i>::',: : : : : : : : ::`、
                        /: : : : : i     ./:::}:::::| ii |´\ /i01.i:::::::',: : : : : : : : : :`、

879名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:49:07 ID:10L/BmUA
ローマが職業軍人を始めたのは前1世紀で、確かにマリウスとスッラの内戦の元になったけど
滅ぶのは5世紀のうえに、最盛期が2世紀の五賢帝だからやる夫の基準はおかしいw
アウグストゥスの政治体制は複雑ゆえ語りにくいが、ローマが最強になったのはこのハイパー名君のおかげだ。

880 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:49:24 ID:bX3D4XR2
         _   _,
      ___,> Y´'ー-、    .,r'´ ̄ ̄`゛''‐ 、
     _>z二_ ___`ー≧_ , ' .        \   だ か ら、
     >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 ,'    /         `i
    /        ヽ `Y′(,  /          ',  いい加減に平易な現代語訳の
.   /  ,  l、 、 , 、 |    r'¨ ̄`゛''‐ /      }
   l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  .|! ィ.,_    }    /   }  『反やる夫論』が出てもいいと
   |ハ |(●) (●) / / ,/\‐ ̄ ̄ィ. ,__/   ./
     `|   ヽ    「)'/|/::::::::\.`゛''‐ミ_ー^ー`     思いませんか?
     ヽ、_  ―  _,.ィT/:::::::::::::::::: ̄ ̄/
       /::::/\:::::::::::::::;;;>--ー''  ̄
      /::::<  ̄ \::::::::::/ ―' ン、  
    /::::::/`' 、  ⌒ `´     }
   /::::::/   .冫        ---〈  
   ミ_ ゞ    / |   \   _/
                                __           _
                               /iiヘ,, ‐::----::‐.._ ///ヘ
                              ,/-:..´: : : : : : : : : : :::///_. ヾ\
                             /::/: : : : : : : : : : : : ///|: : ヽ//
   ここで言う事じゃないでしょ…        /// : : : ヘ : : i : : : :\ヾヽ|:: : ::×
                            / /: : : :/ ヽ: ::|ヽ : :: : `,_ヽ',: : : : :ヽ
                             /{: : :´/ 丿 ヽi ヽ\`: ::|::::i ',: : : : : ヽ
                            /: :!: : /イ○     ○ i::::|:ヘ: : :::::: : : : ヽ
                           /: : :.!:./:::|  ′    u |:::|∠|ヽ::: : : : : : :ヽ
                          /: : : :|V |:::ト,  丶フ  .イ: |≦-,__',: : : : : : : :ヽ
                          /: : : : ,'  ヽ|  >-、-t ´ |::/|´:⌒:`',: : : : : : : : `、
                         /: : : : ,'    /::::::「ii | |// i⌒i>::',: : : : : : : : ::`、
                        /: : : : : i     ./:::}:::::| ii |´\ /i01.i:::::::',: : : : : : : : : :`、

881 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:49:47 ID:bX3D4XR2

. .         ,〃 ' ,ハj ,}リ   j     
/   ,/  // / /  _} ,从_ ,,ノ}       長瀬鳳輔訳 『君主経国策批判』 は
  /  ∠/ / /   '7/^弋_ ,ノj|     
/ /_/__,,ノ}/  ,ノ乏式,j   ,リ         このスレの基本テキストでもあるのですが、
../_y彡j'うj^′    '弋j}_, {__,ノ′ .   
  弐^'弋ツ   、   ¬^ ∨     .    時代が時代なので、もう少し平易で注釈が
   ´^'冖^`   i \__ ' ' ' i、__,     
   ' ' ' '       |  , /    j_ノ       豊富な訳本が欲しいものです。
..、                    厂´     
ヽ\___,       _,ノう   ′      
ミ__,乙´      ⌒¨´   /           日本語で、できる夫さんの『政治遺言』などが
_,、          ¨´  /          
弋_,             ′             読める点では大変貴重なのですけれどね。
く_      _ _____ ..,,<,__,.ノ           
iト ミ 、_   ,//  i{、__彡′           今では無料で読めますし。
j,   `  ミy' /※  弋フ′   . '⌒ヽ, 
ノ}  ※==={={彡' ※   マj__ __,/  /  'く⌒丶、

882 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:50:19 ID:bX3D4XR2








                    ――― 第四章へ続く ―――







.

883名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:51:07 ID:I6/fLJYA
今回はこれで一応、終了かな?

884 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:51:26 ID:bX3D4XR2
    __       
 〃´  `ヽ     投下終了!
 、リノノ`ヽ)     
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    ちょっと忙しくなるので、次の投下は2〜3週間後になりそう。
  /ニニ入

885名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:52:10 ID:0YOi3k.A
>>879
「共和制」ローマの滅亡と考えればそうおかしくないと思うんだやる夫の価値観からいって

886名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:53:11 ID:0YOi3k.A

しかしなんだね、ここでやる夫を批判している大王の言説って
そのまま後々の自分に跳ね返っているような気がしてならないのよw

887名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:53:17 ID:QqgmBSFg
乙でした

888名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:54:28 ID:YXnqU/pg
乙でした

889名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:55:23 ID:I6/fLJYA
個人的にまず思うのは、旧支配者を根絶やしにする事への反論が弱いなー、という事
旧支配者の血統を残して反乱の元になった例は多々あるが、その逆って聞いた事無いし
まあ、欧州は王家総親戚状態だから、アレなのかもしれないけど
普遍的には、根切りが合理的なんじゃないかな、やっぱり

890名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:55:23 ID:vmMboXE.
乙だよ〜

891 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:55:29 ID:bX3D4XR2
    __       
 〃´  `ヽ     >>825において信長を例に上げたのは、「西洋史を知らない人でもわかるような、
 、リノノ`ヽ)     
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    日本史におけるメジャーな人物」という観点からです。
  /ニニ入
            ノブりんが常にそういった手法を使ったわけじゃないこと、ノブりんだけが

            そういうやり方をしたわけじゃないことは、もちろん言うまでもありません。

892名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:55:34 ID:Lu78qB..
乙ー

893名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:57:34 ID:QXexlyJk
乙でした

894 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 21:58:09 ID:bX3D4XR2

    __       ちなみにやる夫が評価している「ローマ」とは、「グラックス兄弟以前のローマ共和国」と、
 〃´  `ヽ     
 、リノノ`ヽ)     「五賢帝時代のローマ帝国」です。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    
  /ニニ入      『政略論』を読めば、この辺はかなり明確に書いてあります。

895名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 21:59:03 ID:DOCtTeO2


896名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 22:02:37 ID:QqgmBSFg
他国の王様が継承権主張して戦争ってのがよくある欧州だと根切りって不可能な気がする
それともイタリアだと違うのか?

897 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 22:02:55 ID:bX3D4XR2
    __       >>805
 〃´  `ヽ     
 、リノノ`ヽ)     古代ローマに関しては現在でもわからないことが多すぎるので、
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    
  /ニニ入     検証が不十分な事に関しては、必ずしもやる夫本人のせいとは言い切れない面があります。

            やる夫はリウィウスの『ローマ史』などで古代ローマについて学びましたが、

            リウィウス自体が帝政初期の人物であり、共和政初期や中期の事に関しては、

            必ずしも正しい内容を述べているとは言いきれないからです。

898名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 22:03:25 ID:cucBpS5s
「領民が諸手を挙げて迎え入れるほどの元領主様」じゃなくなっちゃうでしょ>他国の王様

899名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 22:07:26 ID:0YOi3k.A
そりゃそうか、ティベリウスの再評価とか、ローマ史の再評価をやる夫が知れるわけないものね

900 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 22:07:11 ID:bX3D4XR2
    __       
 〃´  `ヽ     >>879
 、リノノ`ヽ)     
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    ヴェスパシアヌスも忘れないでね!
  /ニニ入

901名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 22:10:11 ID:I6/fLJYA
屯田兵云々は、やる夫がローマ厨&傭兵嫌い&経費が安いってのであえて屯田兵にしてるだけで
主目的は殖民だと思うんだよね。新領土なり植民地に住み込む人々ってのは結構いるし
人口の増加に合わせて、段階的に殖民する、というのがベターじゃないかな

902名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 22:12:09 ID:jTN.DSp.
やるベリの理想の統治体制ってローマ的ってか
兎に角民族に合った体制を選択して早くイタリア統一してくれってことじゃね?

903名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 22:16:31 ID:10L/BmUA
乙です。
>>894
確かに内乱の一世紀からトラヤヌス即位までボロクソに言う史観があったんだよね。
特にタキトゥスなんかとにかく欠点を担いでボロクソに書くw
まあ歴史家と呼ばれる人が元老院議員なので、共和制はとにかく良かったの連呼で終始する。

実際アウグストゥスからは68年の内戦の時期を除けば終始安定していたのに、
ヴェスパシアヌスはコロセウムを造った人なのに、吝嗇扱いだし。

904 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 22:20:48 ID:bX3D4XR2
    __       >>901
 〃´  `ヽ     
 、リノノ`ヽ)     ローマの植民政策は、単純に「ローマ市民に新しい農地を与える」ということだけでなく、
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    
  /ニニ入      その新しい植民都市をどの様に選挙区に組み込むか、などということが関わる、

            高度な政治問題でもあるのですよ。

            めんどくさいし本題から外れるのでこのスレでは言及しないけれど、興味がある人は

            『ローマ帝国論』  弓削 達 著

            などを読んでみるといいかも。


            ばっちゃは、「支配階級としての元老院」の描き方に関してはイマイチ手ぬるいので。

905 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 22:28:41 ID:bX3D4XR2
    __       >>865
 〃´  `ヽ     
 、リノノ`ヽ)     やる夫はまず、「戦争の技術で飯を食う」ということに関して否定的です。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    
  /ニニ入      それは戦争そのものを求める事に繋がる→平和を乱す、という論法なので。


            故に「戦争はあくまで身を守る手段であり、飯の種は別にある」という存在が

            やる夫の理想となります。

            故に「半農半兵」なのです。

906 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 22:30:23 ID:bX3D4XR2
    __       
 〃´  `ヽ     …と、ここでミス発見!!
 、リノノ`ヽ)     
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    >>863,868,871は「半民半農」ではなく「半農半兵」の間違いです!
  /ニニ入
            まとめの方、訂正よろしくお願いします。

907名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 22:35:07 ID:10L/BmUA
マキャベリがローマ共和制マンセーと同様
塩野のばっちゃは「カエサルはあたしの恋人」とイタイこと言うお方ですから、
元老院をディスるんですよ、ポエニ戦争の勝利は元老院体制が完全だったから勝利できたのにね。

共和制で優れていたのはヴェネツィアだけど、マキャベリは嫌っている
つーかキリスト教国に全部嫌われる。

908 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 22:35:44 ID:bX3D4XR2

    __       >>867
 〃´  `ヽ     
 、リノノ`ヽ)     後の章で出てきますが、できる夫当時のプロイセン軍は徴兵と傭兵のミックスです。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    
  /ニニ入

909名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 22:48:23 ID:3VjPeYbs
乙です。

マウリッツってマスケットの多段撃ち発明した人でしたっけ?

910名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 22:58:43 ID:D9QfqqeI
塩ばぁさんの本を読んでて、やるベリさんが常備軍嫌いなのは、
マリウスが従来のローマ軍制を崩したせいで、
最終的に共和国が壊れちゃったYOっていうノリなのかと思ってたぜ〜
半民半農市民軍とか、どんだけマリウス前の共和国にどれだけ戻したいのかとw

911名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 22:59:14 ID:koLuxbCA
>>828
謎でもなんでもない
ローマ貴族は国家の特権などを使って自分で商売してる
そのアガリでもって私有地や荘園、私兵、艦隊などを整えているわけ
ローマ帝国そのものはそれらの元締めでしかないから入る金は些少でも回る
ローマ時代のインフラストラクチャは国家事業じゃなくて個人事業でやったものが多いんだよ

912名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 23:02:14 ID:U2bRDVrs
新支配地への移住ってのは難しいところですよね。
オスマンのコンスタンティノポリス移住とか北海道への屯田とか
移住先が過疎っていたり開拓の余地が充分あったりするなら有効だけど、
(東ローマ末期の帝都の人口は全盛期の1/10ぐらいだったらしい)
そういう余地の乏しい地域に移住すると摩擦の種になるから。

明治〜大正の日本がソウルか釜山を首都にして
百万単位で移住とかしてたらえらい事になっただろうな。

913名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 23:04:09 ID:fCXzpk7s
乙です

おそらくというかやるベリが求める人間が成功しても崩壊も近いのかなぁと
できるードリヒは統一後まで見越した上でやるベリの無責任さに苛立っている
と、個人的には汲み取っている

何が言いたいかと言うとチェーザレがライトなのはいいチョイスだなと

914 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 23:04:45 ID:bX3D4XR2
    __       >>907
 〃´  `ヽ     
 、リノノ`ヽ)     ばっちゃは元老院肯定派だと思いますよ。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    
  /ニニ入      寧ろ、元老院を綺麗に書きすぎているくらいだと思います。

            そういう意味で「手ぬるい」。

            カエサル台頭の辺りも、「ポエニ戦争時はあんなに正しく機能していた元老院だけど、

            内乱の一世紀の間に時代に合わなくなっていたから、カエサルの様な人物が必要だった」

            って感じですし。


            例えば、ホルテンシウス法は貴族・平民間の争いを一段落させた法ではあります。

            が、見方を変えれば、貴族階級に匹敵する財を得た裕福な平民をその他の平民から

            分離して自分達の仲間に取り込むという、いわば「平民分断策」ですので。

            ま、社会の実情に合わせただけ、とも言いますが。

915名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 23:08:13 ID:I6/fLJYA
現地住民を虐殺してから殖民すれば、新領土の現地住民との摩擦は無し
よっぽどの軍事力と余剰人口が無きゃ出来ない荒業だけどね
中国とかソ連とかなら、まあギリギリ出来るってレベル

916 ◆mthS9vGGks:2011/05/22(日) 23:18:04 ID:bX3D4XR2
    __       
 〃´  `ヽ     >>909
 、リノノ`ヽ)     
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    多段撃ちというか、カウンターマーチ(反転行進射撃)ですね。
  /ニニ入

            マスケット銃の命中率の低さは折り紙つきなので、「とにかく手数を多く!」という発想はそれ以前からありました。

            最もシンプルな解決方法は「頭数を増やす」ことなのですが、小国オランダがその方法を用いても

            大国に勝てるわけが無い。

            ならば運用の効率を上げるしかないわけで、そういう考えの結果としての「マニュアル化」であり、

            その一つの集大成が「カウンターマーチ」です。

917名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 23:19:06 ID:T3XEOTmA
乙ですー
旧支配者の根絶といえば中国!
何せ劉宋から現代に至るまでで根絶しなかったのは宋と清(そもそも清は皇族がほぼ全滅してから中華本土入りしたけど)と民国のみという

918名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 23:19:50 ID:XZpqX3OA
アメリカ合衆国は、やるベリのやり方で大国化に成功した国だと思う。北米大陸征服や、南米の扱いは、君主論的だし。
だから通説的な意味でのマキャベリズムで諸外国と外交しようとして、現在これだけ反発されているんじゃないかと。

919名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 23:27:51 ID:3VjPeYbs
>>916
なるほど、反転行進射撃ですか。
個人的にはなんで江戸時代に描かれた屏風に「長篠合戦の様子」として
反転行進射撃らしきものが興味があります。

オランダから伝わったんでしょうかね。

920名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 23:30:51 ID:70QeWi8.
「マスケット多段撃ち」で何故かマミさんのテーマが頭の中をループし始めたとか口が裂けたら言えないw

921名無しのやる夫だお:2011/05/22(日) 23:31:49 ID:T3XEOTmA
>>915
嘘みたいだろ、ロシアって現在は日本と同じくらいしか人口ないんだぜ……
ソ連時代はずば抜けて多かったというわけでもなさそうなだけになぜあんな無茶ができたのか不思議でならぬ

922 ◆mthS9vGGks:2011/05/23(月) 00:01:55 ID:9yyF0VW2
    __       >>919
 〃´  `ヽ     
 、リノノ`ヽ)     その話題に関してはまず、信長の「鉄砲三段撃ち」がどこまでリアルか、という話でもあるので、
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    
  /ニニ入      簡単な話題ではありません。


            が、オランダの影響という面に関しては間違いなくNoです。

            何故なら、長篠合戦の当時だとマウリッツはまだ八歳ですし。


            まあそもそも、三段撃ち自体が後世の作り話とも言われていますので。

            実際、日本でその様な事が行われていたのなら、手順をどの様にマニュアル化・改良したのか、

            どの様に訓練を施したのか、ということに関する資料がもっと残っていても良いと思われます。

            その点から見て「長篠合戦」において突然発生し、またその後の歴史においては影も形も無い

            三段撃ちの実在性はかなり疑わしいと思われます。

923名無しのやる夫だお:2011/05/23(月) 00:21:09 ID:178f35HE
>>917
中国はそのやり方で今の領土まで拡大したからなw
三國志の好きで色々調べて公ソンサンの
領土が北京辺りと聞いたときは愕然としたわwww

924名無しのやる夫だお:2011/05/23(月) 00:24:02 ID:ibSwsxvw
>>923
まぁ拡大したのは非漢民族王朝の時代ばかりなんだけどな……

925名無しのやる夫だお:2011/05/23(月) 00:47:57 ID:tu4ahZ1c
三段撃ちの話は2〜3回どこぞのスレでもやってたな。
やっぱあの話は触れたくなるものなんでしょうかねぇ。

926名無しのやる夫だお:2011/05/23(月) 00:52:31 ID:/WKN.tro
乙でした。

>>851
あれは降伏者を食いつぶす為に追い込んでる部分もある感じだけどね。
でないと譜代の連中に与えるものが足りないというか。
まあ、譜代も織田本家の勢力強化のためにリストラしようとして、本能寺なんだけど。

927 ◆mthS9vGGks:2011/05/23(月) 01:20:27 ID:9yyF0VW2
    __       
 〃´  `ヽ     >>925
 、リノノ`ヽ)     
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    三段撃ちは「実際の所はどうだったの?」ということでネタにされやすい話題でもありますので。
  /ニニ入
            あと、本能寺とか。


            ちなみに中華王朝の話が出ていますけど、以後の展開で>>1が中華王朝を例に取り上げる事は

            ほぼ無いと思います。

            理由としては、中華には西洋とは別の思想と社会事情に立脚していて単純な例としてとりあげるには

            背後の事情が違いすぎ、その違いを踏まえた上で誤解の無いように説明する自信が無いからです。

            本当は日本を例として取り上げるかどうかもかなり悩んだのですが、まあ、わかり易さ重視ということで

            取り上げることにしました。故に、信長を取り上げたことに大した意味はありません、伊達でも宇喜多でも

            武田でも、好きな例を当てはめて考えてください。


            やる夫やできる夫の考えを極度に一般化して捉えることは、>>1が一番回避したい事です。

928名無しのやる夫だお:2011/05/23(月) 02:47:11 ID:FEJLRLnM
なぜルイがせっちゃんなんだw
そして旧支配者の根絶と言う一文でクトゥルフさんをボッコしようとするヨグ・ソトースさんが浮かんできた俺はもうだめだ

というか、同じ小国乱立地帯でもイタリアとドイツじゃやっぱ色々と違うよなぁ
できる夫の反論聞くと、時代だけではなく地域性とかの違いも見えてくるような

929名無しのやる夫だお:2011/05/23(月) 05:15:39 ID:6by0zafE
乙です。

後はドイツ領域に関してはそれこそ三十年戦争の影響が大きいと思いますね。
ガチで悲惨な殺し合いを外国勢力入れてやったあげくの条約での終戦ですから。

グロティウスが影響を及ぼすようになったのも、
「こんな悲惨な戦争を繰り返すのはちょっと……」というのがありますから。

条約を表立って踏みにじるのはマズい、支配者の皆殺しとか一線を越えるようなことはやめよう、
滅ぼすまでやらずに、最後は条約で片付けよう。

ここらの基本路線が生まれて、それこそナポレオン戦争とかもこの路線で片付いてますし。
やはり、「時代が変わった」のでしょう。

930名無しのやる夫だお:2011/05/23(月) 10:20:35 ID:NVP3caPQ
大王の時代までチェーザレって有名だったんだな。

やる夫が褒めたからチェーザレの悪名は後世まで残ったのか、
チェーザレを褒めたからやる夫は有名になったのか、

そこら辺が謎だね。

931名無しのやる夫だお:2011/05/23(月) 10:59:45 ID:EgWNh9es
乙〜。

932名無しのやる夫だお:2011/05/23(月) 11:55:22 ID:tu4ahZ1c
>>930
ボルジア家自体が有名だったからねぇ
ここの家はネタになるような話が満載だから困る

933名無しのやる夫だお:2011/05/23(月) 15:30:45 ID:178f35HE
>>928
そもそもマキャベリ自身時代に合致した政治を〜って
繰り返し述べてんのに顔真っ赤にして反論する大王もどうかと思うw

934名無しのやる夫だお:2011/05/23(月) 15:42:57 ID:iJwk58VY
後出しジャンケンして僕スゴイでしょって言ってるだけだしな

935名無しのやる夫だお:2011/05/23(月) 15:55:57 ID:6by0zafE
>>934
学問や思想の批判ってのは多かれ少なかれそういうもんですよ。
過去の著作を後出しジャンケンで批判する。
それ自体を否定したら学問とかは成り立ちませんし。
例えば、ケインズだってフリードマンだって後出しジャンケンで僕スゴイでしょって言ってるだけです。

後は、批判する方とされる方のどっちが説得力有るかという話なだけで。

936名無しのやる夫だお:2011/05/23(月) 15:57:40 ID:9MSQ6QN6
投下乙でした

>>896
ルネサンス期より更に前の中世真っ只中ならよくあったよ、旧君主一族の物理的な排除
代表的なのはコンラーディンとかかな

937名無しのやる夫だお:2011/05/23(月) 16:36:58 ID:iJwk58VY
大王がマキャベリの時代を理解せずに自分の常識だけで否定してるのなら了見が狭い

938名無しのやる夫だお:2011/05/23(月) 16:52:12 ID:qtnyknAE
偉大なるダメ人間シリーズ番外その4 タカリ魔のヤンデレ内政王 フリードリヒ・ヴィルヘルム1世
ttp://trushnote.exblog.jp/7971499/

939 ◆mthS9vGGks:2011/05/23(月) 19:19:13 ID:9yyF0VW2
    __       
 〃´  `ヽ     「時代の違い」ということに関しては、やる夫もできる夫もそれに対する考慮がないわけではありません。
 、リノノ`ヽ)     
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    が、現代ほど歴史学が発達しているわけではない状況では、
  /ニニ入
            その歴史観に偏りが生じてしまうのは致し方ないことではあります。


            というか、「現在の歴史観が不偏不党である」ということだって、必ずしも言えないですしね。

            特に時代が近くなれば。

940 ◆mthS9vGGks:2011/05/23(月) 19:40:44 ID:9yyF0VW2
    __       >>933
 〃´  `ヽ     
 、リノノ`ヽ)     「時代に合致した政治を」と言えば、全ての反論を避けられるわけでもありません。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    
  /ニニ入      それに、やる夫の主張の核は「時代に応じたやり方がある」ということではありませんので。

            それとは別に、時代を通じて存在するであろう普遍的な政治原則を述べる、というのが、

            『君主論』『戦術論』『政略論』というやる夫三大著作において貫かれているスタンスです。


            故に、「どこまで普遍的か?」という問いかけは常に可能であり、現に、数多くの人によってなされてきました。

            できる夫はその一人でしかありません。

941名無しのやる夫だお:2011/05/23(月) 20:10:41 ID:FEJLRLnM
>>933
冷静に、穏やかに、大人げある態度の大王とか、大王じゃないやい!

942 ◆mthS9vGGks:2011/05/23(月) 21:04:39 ID:9yyF0VW2

                                       ____
                                     /     \
     私はいつも大人げがあるつもりですが…      / _,ノ  ⌒ \
                             .     /   (一)  (ー)   \
                             .      |        ´    ij  |
                                  \     ⊂つ     /
                                  /           \

  / ノ | : l: : : : /イ: : :/斗=ミト: / -}‐ 、|: /: : : : ヽ: : : l\|
  ,'    | : |:: : : : : |:/〃 f:゚j /  ァ=ミ|/: : : : : : :',: : :| 
  |   /: ハ: : : ヾ:|  ヾ  ¨      f゚j } / : : : : ハ : j うちの子相手に「戦争も辞さない!」
  |  ,イ: : : _:`ト\: :\    ....      ¨ リ:/ : イ: :∧l: /
  |/ ∨:./⌒|: : :| ̄人 ヽヽ      ../イ< j:イ : ∨ ってブチ切れてた男がよく言うの(※)。
     ヾ{{ .|: : :| (0::)        │ │  | : : l
      \ム: :小         __    八: |  | : : |
         ヘ: :.ヽ \       `´ /l: : : |  | : : |  ファンもドン引きなの。
          \: \   、. __/ │: :│ / : :,
     r-=ニニ.土\:_ヽ_/____    /: : :/ /: : /
     ヽ __  ̄`ー──- ニ二≦:/ / :/
   / ̄    ¨二._       ∠、  '´
                          
                                    / ̄ ̄ ̄\
                                   / ノ    ヽ \
     それはあれですよ。                /  (●)  (●) \
                                 |        ´      |
     ジャガイモ掘りがしたくなったんです。      \      ー=‐'   /
                                 ノ           \


※バイエルン継承戦争

943名無しのやる夫だお:2011/05/23(月) 21:10:37 ID:o2WJlT9M
ジャガイモ掘りなら仕方が無いw

944 ◆mthS9vGGks:2011/05/23(月) 21:23:18 ID:9yyF0VW2
      -‐=ニミヽ
.         |\ ヽ}/|      ∧          …私ね、ちゃんとバイエルンさんに
      . ' ¨ ̄ ̄¨ソ┴‐-  . { 〉 /|
    /'7´/7 、/ ,/∠_ `ヽ}//      「領地ください」って言ったんですよ。
      //// Χj/j/-‐ 〈  y‐、(二ミ:、
    jハ i/j/         } ./^ } }   }}    バイエルンのカールさんも「いいよ」って
 fヽ   {ツ  ○   ○    }/  / }  ノ' 
. ゝ^\八 ''     ''' ,:=/  / 八       言ったから、喜んで向かったんです。
   \ { >'ゝ.  д   〃人__/」{  ヽ、
     Y´   ` . _ _/    人 ヽ 丶.   ……と思ったら、大王さんがいきなりマジギレした挙句、
    └‐<ニ=ζο´〈 人   /   \ \ 丶
      く三彡'爪`´: : : :`T::i           ドイツ諸侯とイギリスとロシアに声をかけて

                           攻めてきました……どうして?



      は?バイエルンが欲しい、だ?                ____
                                       /     \   
      舐めた口きいてんじゃねぇぞ?             /  _ノ;::::::::⌒ \ 
                                    / ;;;(◯)::::::(◯);;; \
      バイエルンじゃなくてママの              |      ,__´___ ⌒   |
                                     \      `ー'´     /
      おっぱいでもしゃぶってろ。               /          \


                   ――― まさに大王 ―――

945名無しのやる夫だお:2011/05/23(月) 22:05:27 ID:8zrZ6YQo
ひでぇwwwなんて野郎だwwww

946名無しのやる夫だお:2011/05/23(月) 22:46:36 ID:/WKN.tro
つーか、大きな子供だな
ハンパに知識は蓄積してるが

947名無しのやる夫だお:2011/05/23(月) 22:49:10 ID:ge.FAPn2
カミさんにつめたかった理由は彼女が芸術や学問に興味示さなかったからなのが大きいと思う
自分にも他人にも厳しい人みたいだし、ダラダラいきてるみたいに見えてイライラしてたのかも

948919:2011/05/23(月) 23:36:05 ID:PxAYvTvc
>>922

ご回答いただきありがとうございます。
すいません、書き方が悪かったようです。
私も「長篠の三段撃ち」はフィクションだと思っています。

「あの屏風を描いた人物はどこで反転行進射撃の知識を得たのか?」
というのが疑問でした。
寡聞ながら日本の軍記にはその様な戦術の記述が無かったようなので、
長崎経由でオランダから反転行進射撃の知識が伝わったのかな、と思いました。

949 ◆mthS9vGGks:2011/05/24(火) 01:29:06 ID:i0Am87io
    __       
 〃´  `ヽ     まあ、バイエルン継承戦争に関しては、「オーストリアが強大化するのはお断り」
 、リノノ`ヽ)     
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    という各国のリアリスティックな判断もあるわけです。
  /ニニ入
            七年戦争における「三枚のペチコートにフルボッコ」の印象が強い大王ですが、

            その治世を通して見るに、決して外交下手ではありません。

            むしろあれは、カウニッツの外交巧者っぷりを褒めるところでしょう。

            彼は間違いなく当時における欧州最高の外交官ですし。


            >>948

            「カウンターマーチ」に関する真の意義は、「カウンターマーチ」という戦術そのものではなく、

            それを効率よく行うためのマニュアル化・パターン化された訓練なので、

            格好だけ同じものを独自に思いついた可能性はあります。

            マウリッツが設定した10列という歩兵列に対して、たった三段撃ちは3列という極端な少なさからみても、

            講談作者の単なる想像の産物であったのではないでしょうか?

            実際の所はわかりませんけれど。

950名無しのやる夫だお:2011/05/24(火) 08:48:24 ID:JlPUcvd2
本当に連続射撃するなら、マスケットだと24列くらいは必要だからね
整列射撃として、火力を集中するだけなら三段でも別に問題無いけど
そっちは別に連続という訳ではないよね

951名無しのやる夫だお:2011/05/24(火) 18:03:05 ID:2gIy0YiQ
>>946
ネットで煽られて顔真っ赤にID赤くして反論してる奴らとメンタリティ変わらないよねw
マキャベリも大王もw

952 ◆mthS9vGGks:2011/05/24(火) 18:28:40 ID:ZULGUego
    __       
 〃´  `ヽ     
 、リノノ`ヽ)     なんでマミさんのもう怖くないポーズ消されてしまったん?
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    
  /ニニ入

953名無しのやる夫だお:2011/05/24(火) 19:51:48 ID:CXTYXEjY
ファンの間で厨二キャラ呼ばわりされてるからじゃね?

954名無しのやる夫だお:2011/05/24(火) 20:23:45 ID:c4O8zgrU
あまりにもネタすぎたからだろ(;∀;)

955名無しのやる夫だお:2011/05/24(火) 21:04:37 ID:4xZo2.Qc
>>951
ニコロの親父は咎もないのにクビになって暇だったから君主論とかを書いたんだよ。
「なんで俺がフィレンツエの動向のせいでクビになるねん、もっと安定した国造れ」
という嘆きが、君主論にはある。クビにならなきゃ君主論は発行されなかった。

956名無しのやる夫だお:2011/05/24(火) 22:05:16 ID:TR9iQvlg
>>948
 中国の宋代に弩の連発技法が成立していたとは読んだことがあるが日本に伝来していたのかは不明、
ただし交代で撃っていたのではなくて、
3列目:弩の弦を張る係
2列目:2列目から弩を受け取り矢をつがえて1列目に渡す係
1列目:弩を撃つ係
だそうな、3列目の負担がすごい気がするがうまくいっていたのかは知らない。

957名無しのやる夫だお:2011/05/24(火) 22:14:27 ID:rEe54PCI
登場したての火縄銃みたいだなw
確かあれも弾込め等の肯定を複数人で分担してたはず。
銃が高すぎて、何人かに1丁しか渡らなかったから、
速射しようとしての工夫らしい

958名無しのやる夫だお:2011/05/24(火) 22:56:12 ID:9zpVEaNQ
分業は作業の効率化には最高ですよ。
一人で魂込め〜発射まで全部やるよりは、工程を分担させたほうが習熟も早くなります。
それを工業の形態にしたのが、フォード式のライン生産。
作業工程の細分化・専業化を最初にやったのは銃器メーカーのコルト社のほうが先らしいですが。

最近では、ムダのない工場(プゲラw)のために
セル生産(一人で複数工程を担当)とかが流行っているようですけど
結局は人数を集めて工程を専業化させたほうが、
生産性が最大になるのは逆立ちしても、ひっくり返り用がありませんな ┐(´∀`)┌ヤレヤレ

959名無しのやる夫だお:2011/05/24(火) 23:52:52 ID:7vidrkxM
産業史のスレではないから、控えなくてはならないけど
そりゃセル式を大いに誤解しているし、フォード式のマイナス面が見えていない
セル式生産方式は、ラインの短縮化により、生産ラインの資本ストックを抑える
事、速やかな生産物の改良、変更を行える様にした物
フォード式は単一の生産物を大量生産するのには向いているが、市場の選好など
に合わせて、別種の生産物を生産出来る体制を速やかに整えるのには完全に不向き
ほぼ不可能と言っても良い
特に現代は市場の選好が常に流動し、地域差も顕著になって来ているので
フォード式だと、市場にとって陳腐化した生産物ばかりを大量生産してしまう事になる
それがフォード式の「無駄」であり、セル式はそれを克服した生産方式
また、フォード式は一工程を専業化してしまうため、職域が狭くなる
それと、機械的に流れ作業をさせるのも問題
職域が狭いと、労働者は不満を感じるし、機械的な流れ作業は人間には辛い
しかも一工程を担当するだけなので、給与は低く昇給の見込みも無く、やりがいが無い
このため、フォード式では短期に離職者が大量に出る
離職者分を新たに募集するコストもあるが、何より離職者が多い事で、肝心の専業化
が上手く進まないという弊害もある
その点をセル式は折り込み、職域を広く設計し、機械的な流れ作業ではなく労働者個人
のペースで作業出来、複数工程を担当する事で実力に応じた昇給を可能にする
その結果、結局は離職が少なくなり、専業化も進む

セル式は長期的視点での「無駄」を省いた生産方式なんだよ

960名無しのやる夫だお:2011/05/25(水) 00:04:02 ID:6Z8gXGgo
控えてねえよwwww
だが分かりやすいことは否定しない
フォード式はフォード式で当時の社会には合致してたのよね
世相の変化で求められるものが変わって陳腐化するって点では
君主論と似てるかもしれない

961名無しのやる夫だお:2011/05/25(水) 00:07:38 ID:yTx8dLxY
単に生産方式の選択の幅が広がっただけじゃね。

ところでスターリンおじさんはできる夫的にどんな感じだろうな。
祖国愛というか思想愛はありそうだし、執務姿勢はドMだと思う。
ちょび髭は失格な

962名無しのやる夫だお:2011/05/25(水) 00:07:54 ID:9zpVEaNQ
>>959
なるほど、説明ありがとうございます。

963名無しのやる夫だお:2011/05/25(水) 00:09:06 ID:cNqP6yow
>>961
国家に奉仕してないからアウトじゃね?w

964 ◆mthS9vGGks:2011/05/25(水) 01:11:06 ID:ZULGUego
    __       >>961
 〃´  `ヽ     
 、リノノ`ヽ)     フデ髭さんに関しては、大虐殺とかやっちゃう時点で道徳的にアウツでしょうねぇ。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    
  /ニニ入

            ちなみに、このスレにおいて長文レスは全く問題ありません。

            >>1もよく長文レスを垂れ流すし。

            ただし、議論なんかをする場合は論点を定め、適当に落とし所を踏まえてやりましょう。

            あと、参考文献とか挙げると良いよ。

            無駄な議論を省略できるし、ついでに>>1も喜ぶ。


            だから>>959は産業史に関するよさげな文献を挙げるんだ!

965名無しのやる夫だお:2011/05/25(水) 03:19:35 ID:2gIy0YiQ
>>955
ニートが暇にあかせて「ぼくのかんがえたサイコーのくんしゅのありかた」を書く!
凄い!マキャベリさんマジ他人とは思えない!

966名無しのやる夫だお:2011/05/25(水) 03:37:54 ID:zsqHkeO.
>>965
あれ、おかしいなやる夫より一千七百年くらいまえの東方で同じことをしたニートがいたよーなw

967名無しのやる夫だお:2011/05/25(水) 07:07:34 ID:7vidrkxM
>>964
実は、>>959は最近流行のドラッカー著「マネジメント」の受け売りだったりしますw
その他の、市場の選好云々に関してはググれば出て来(ry
…まあ、割と基本的な事ですし、経済学を少しやった人なら、感覚的にも納得出来る
部分だと思います

なので、あえて参考文献を挙げるとしたら「マネジメント」ですね
産業史の良さげな文献は、自分も知らないです。すいません

968 ◆mthS9vGGks:2011/05/25(水) 20:19:55 ID:ZULGUego
    __       >>965
 〃´  `ヽ     
 、リノノ`ヽ)     やる夫はニートじゃなくて就活中だよ!だよ!
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    
  /ニニ入
            >>967

            つまり>>967さんは野球部の女子マネだったんですね。

            次は「もし高校野球のキャプテンがマキャベリの『君主論』を読んだら」だな。

969 ◆mthS9vGGks:2011/05/25(水) 20:34:05 ID:ZULGUego
    __       
 〃´  `ヽ     「部員は野球推薦で来た生徒ではなく、地元の生徒を使うべきである」とか、
 、リノノ`ヽ)     
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    「悪辣な行為によってキャプテンの地位を掴んだ場合」とか……
  /ニニ入
            うーん、胸熱。

            「皇帝」の通り名を持っている選手がいたり、こっちのやり方を批判してくる

            「啓蒙キャプテン」がいたり、自チームに肩入れしてくる作家のばあちゃんがいたりするはず。

970名無しのやる夫だお:2011/05/25(水) 20:35:53 ID:rEe54PCI
>>969
あれ違和感どこ行った?w

971名無しのやる夫だお:2011/05/25(水) 20:37:38 ID:uIFPKvBc
>>966
韓非ェ……

972名無しのやる夫だお:2011/05/25(水) 21:03:58 ID:3gHnwydI
>>969
それはそれで面白そうww
「甲子園に行く一番の近道は、予選落ちしたチームを熟知する事である」

973名無しのやる夫だお:2011/05/25(水) 21:33:29 ID:yTx8dLxY
勝ち方にはいろいろあるけど、敗因は割と限定されるってやつかw
ん、逆だったかな?

>>964
ありがとん。で、>>1的には?

974名無しのやる夫だお:2011/05/26(木) 00:58:10 ID:15n3Fk56
>>969-970
っ【おれはキャプテン】

975名無しのやる夫だお:2011/05/26(木) 01:00:20 ID:15n3Fk56
>>973
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」
野村克也だっけか。

976名無しのやる夫だお:2011/05/26(木) 01:11:20 ID:xuwS7RdA
>>975
天国への道は地獄への道を熟知すること
byやる夫(イタリア?人 政治家)

勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし
by松浦静(日本人 大名)

ノムさんの格好いい語録は結構昔の人の言葉からの引用
まあ「ルンバ」とかオリジナルもあるけどさ

977名無しのやる夫だお:2011/05/26(木) 03:20:37 ID:9zpVEaNQ
>>974
よう、俺

978 ◆mthS9vGGks:2011/05/26(木) 18:56:59 ID:ZULGUego
    __       
 〃´  `ヽ    そろそろスレも終わりそうなので、次スレ立てました。
 、リノノ`ヽ)     
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ    やる夫の君主論とできる夫の批判 第二章
  /ニニ入     ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1306403751/l100

979 ◆mthS9vGGks:2011/05/26(木) 18:57:28 ID:ZULGUego
    __       
 〃´  `ヽ    
 、リノノ`ヽ)    ついでに埋めネタ
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入

980 ◆mthS9vGGks:2011/05/26(木) 18:57:44 ID:ZULGUego








                いた☆りあ ――バルバロッサカオス編――







.

981 ◆mthS9vGGks:2011/05/26(木) 18:58:03 ID:ZULGUego

           , -─- 、  , -‐- 、
        ,, -'"     `V     `‐、
      /                 \
    ./                       \
    /                      ヽ
   ./  /                   l  ヽ   ワハハ!俺がイタリアの支配者だ!
  /  / /  / ./ /          l   | .l .lヽ
  |  l. l  /  / / ./ .l    |  |  l  / /  l l.〉
   l、 | |  l  / / ./ ./   |.  l  | ./ ./ ./ | |./
    l、| | l // ///|   l  / / //// / /   
    l、l | /l///_/ l  / //_|/_∠| / | /    
    /⌒ヽ | \ `ー' ゝl  // `ー' /|/⌒v'   
    | l⌒l l|    ̄ ̄"//|〉 ̄ ̄ ̄  .|/^_l.l    
    ヽゝ(ー| /|   ´ \|       ll ),l'ノ
     lヽ_ /  |   ┌───7   /._/
     .l/   |     l ̄ ̄ ̄/    / /   ,ノ!
    /       |..   V´ ̄∨   ./ /,.-‐'" .|
    ./   (;;)   |\   `ー‐'´  / /       |
    |     _|_\       /| ./      |
   (|   ,.-‐'"    | \__/  .|/    _,.-─;
   |/    .(;;) |─────┤ _,.-‐'":::::::::/
   ̄         |::::::::::::::::::::::::::::::|^l::::::::::::::::::/
  神聖ローマ皇帝フリードリヒ・バルバロッサ

            ―――1155年、バルバロッサはローマで戴冠式を行う―――

982 ◆mthS9vGGks:2011/05/26(木) 18:58:22 ID:ZULGUego

               YYY从从(へM  +):  |    ト|; : :|   |∧,,∧
                 | ''((7YYYl从(     |___|; : :|   |;`・ω・)
                 |     *人ノ                  |   |ii⊃r'iニi=ヮ
                 |                     |   |゙u-u'
              """"""""""""""""""""""""""""""""""""∧,,∧""""
                                  ∧,,∧,,∬,・c(=ω=`)⌒⊃
              _  ‐ _  - \从/   。_ (・ω・´;);, BRRRRR!!
                - -_ − < @)二)∋):=ロ]]l⊂i〉;,   ,∧,,∧
              ;_i_____:i____:i__:;_i_:;, "'・\     [i゙u-u';,   lT([)・ω・)
              _:i____:i___;_i__, i____i__;;_i'_;i           |;i 〈i⊃r'iニi=ヮ

                   ,. -─-  -─- 、
                     /              \
                   /                    \
               /                 \
                / /  i     / / ヽ ヽヽ 、 、 、  ヽ
              ′ |. | | | / //,' | | | i i l ', ', ', ', ', ヽ
                 l | |. | | | //,/'-'< | | | |/─-、〉〉〉〉 〉〉 〉
              l | | l l l〈/_◎__>///、__◎__> / // /
                ヽ ヽ r 、  ',:::::::::::::://ィ 〉:::::::::::::|/"V /
               \ヽ| ヽト 、   / ' ' __    l/ l|/
                ヽ 、 ∧     /, ─ .ヽ   >//
                 ヽヽ、__    l '__  l  ト'/
                  ヽ  ト、   \   `V  //
                   ヽ | \     ̄  , イ/
                      `|   丶、 _ ∠ 」′

    ―――即座にローマ市民が蜂起し、バルバロッサはドイツへ逃げ帰る―――

983 ◆mthS9vGGks:2011/05/26(木) 18:58:39 ID:ZULGUego

         /     !                       \
      /  l   !                 |          i
.     / ,' │ l                     l  !    |   │
     / /./ | │     l          、   | | |  ,' | .l  !
.    / / /l ! :l  |  |  |           \   !|l | /  | |   ! 
    / / ./ ! | l  l  |  | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l !   フハハ!イタリア人ども!
   `'''‐'、| l ヽ. ヽ.ヽ.  !   l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ'/ヽヽl ! !
.       `‐、| 、ト、__\:、 ヽ. l  トーz、-‐ラ''フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│   今度こそ支配してやる!
         \ヽl\`ー'ヽ、\ヽ ∨ー`‐←'  ||!-、-、 /! |│    
             ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ        |!  リ /|.| | |
             !   \          _iー< | |.| | |    
           |\.   \    r‐==''''ヲ     |    ̄`~` ''''‐'- 、   
         |   `'' ー-ヽ、   V r'-‐:/    .|          |
            |      :::::`‐、 `ー- '   ./|     , -.、    |
         |         :::::`‐、    /  .|   { {lll}}   f{! _
      _,,. 、-‐''|        :::::::::`エ´-─ー|   `'ー'    ゞ'´
        ヽ`''ー-       :::::::::: |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|         /

         ―――1158年、ロンバルディアに再侵入。ミラノを降伏させる―――

984 ◆mthS9vGGks:2011/05/26(木) 18:59:02 ID:ZULGUego

    ―――1162年シチリア進軍に対し、ジェノヴァとピサが援助を申し出る―――

                                           / ¨ ‐- _
                                         /        ¨ ‐- __
                                            /              /
                                          /              /
                                         /              /
               ,. <´ト、ヘ                     /              /
            /      ヽ \                     /      _      /
            || /      ヽ                  /.    ,r´ |    ,/
           ||,ハ| //  ノ  ヽヽ                /    /f ,!    /
             ||ヽレ伐テリ/,/ /,.r`,               /     /   }    /
          _,」'‐'´ ̄i' '-イ"レ' ´ ,/|              /.    /  ,!     /
         |n () () | ‐,∠-‐ ´_ |              /.    ,!   ,!    /
          |`,.-―ァ'てj_,r'´:' ̄:::::: ̄7            └-- ._,!    l    /
          ,.!'   <二ニ'ニ'‐、:::::::::::::::/}                 |   ├ ┬ -'
   「 ` ―- '´     ,.. ‐'‐'‐-ミミlニ=、!'                 |   |.  {
   ∨)         ` ¨{ {¨:::7>:> lニ=、      r'´ ̄ `丶     |.    |  |_
   \ 0         Oヽヽ{{f r':::::::::::::`:--┐  `丶 、   i    r'    |.   トヽ
     〉、            >{{:::::::::::::::::::::::;.-` 、    }  ト-、/      |.  ! l ヽ
     `7`丶、0        / ∧:::::::::::::;r'´ ,.ィつ>、 _ |   〉/'  ヽ / }  | l ヽ
<二ニ‐-j:::::::::::7\      /   ∧:::::::::f  ,.' ,.' ´   ,.〈   !            _} |  ヽ

     ―――が、サルディニア島をピサに売ったことで、ジェノヴァと決裂―――

985 ◆mthS9vGGks:2011/05/26(木) 18:59:18 ID:ZULGUego

               ―――1167年、満を持してシチリアへ進軍―――

/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
: : i: : : : : : : : : : : ,: : : : :、: : : : : : \:、
: : |: : i: : : : /: :/: : : }: : :} : !: : : : : :} 〉
: : |: : |: : : /: : :/:}: : /: : /: /}: : : : ://
: : !: : |: : /: : :/ /: ∧: :/: // : } : //
: : !: : |: /_:_:_/_/∠: :}:/ ://_:_/: //        そ、そんな…
\!: : |/\__○__}// ://{}_∧//   
r-t、: {         /:'/ ' ーァ ∨          この俺の軍が…
{:{ :∧i       /´     /   }.    
ー' /}'    u     __    /    
>、__>、       辷ラ  /     
 |: : : :/\_           /   /}.  
 |: : : :| /  |       /ー‐' |
 |: : :/   | >  __ ノ      !
 i:/     L ___|_     i
/ , ⌒ヽ  {::::::::::::::::::::::}     |
  {  ノ   |:::::::::::::::::::::|___」

            ―――しかし、夏の猛暑によって皇帝軍壊滅―――

986 ◆mthS9vGGks:2011/05/26(木) 18:59:35 ID:ZULGUego

        ―――北イタリアで対皇帝の為のロンバルディア同盟結成―――

                              ゚・ *:  : *・
                          *・ ゜゚・ * :  .。. .。.:  *゜
                       * ・゜ ゚・ *: . .。.: *・ ゜゚  ・ *  :..
                     。. ・ ・*:.。 ∧,,∧  .∧,,∧   .:* ・゜
                        ∧∧(´・ω・`)(´・ω・`)∧∧
                       (´・ω・`).∧∧) (∧∧(´・ω・`)
                       | U (´・ω・`)(´・ω・`) と ノ
                        u-u (l    ) (    ノ u-u
                             `u-u' `u-u'

               | |:::::::  _, -─‐- \     / -─-- 、 ::::::::| .|
                |  ヽ::: ´ _-===-、      , -===-_、`ヽ:::/ ..|
              ./⌒l...| : <´.  o ` >≡ ≡< ´ o  .`> :::|.../⌒i
               | l⌒| .| ::::::::` ‐---‐ ´:::::::|::|:::::::` ‐---‐ ´ :::::: :| .|⌒l |
              | l⌒|. |:::: ヽ;;::::::::::::::::;ノ::::::|::|::: :::;::::::::::::::::;;;ノ::::::|..|⌒l |
           .   | l.O| .|::::::::::: ̄ ̄ ̄   ::::|::|:::::   ̄ ̄ ̄,,ノ ::: :| | 0l |
           ..   | l. | |⌒ヽ  ̄ ̄  :::::::|::|::::::    ̄ ̄ '⌒ ::| |.しl.|
              /ヽ二_|⌒ヽ、_,ノ  (__::::|::|::::__) ヽ、_,ノ'⌒ヽ|人_ソl
              /    |:::::_       ∪        ._::::|    .|
             /      |:::\ヨ王l王l王l王l王l王l王l王l王/::|      |
             /       |::::::::                ::::::::|      |
                       教皇アレクサンデル三世

           ―――教皇アレクサンデル三世はそれを支持―――

987 ◆mthS9vGGks:2011/05/26(木) 18:59:53 ID:ZULGUego

               _ -  ̄`´\
                //i//.//トi\\
                 ||i|_ (●)/ノ/、|.//ヽ    ワハハ!
                 | i6   '"(●)//
                !|`|. ト==ァ ,|/      この俺に敗北は無い!
                  ,イi \|___/ /
           ┌―┘ (_\/―ァ
       _  -‐ ⌒i   o ,イ ト、∠_
     /      .__ノ  o.,' |/|/   イ
.      i ⌒ <  ̄ |   o i / 〉 o / .i
     \.  \  i   i〈 /| o ∧  i
         \_ノヽ_|   i  | /_,ーi
        ,!_ノ| |  i.   | ,',!__ノ
      >―' ̄ ゞ   > .| i

          ―――1174年、バルバロッサがイタリアに再再侵入―――

988 ◆mthS9vGGks:2011/05/26(木) 19:00:12 ID:ZULGUego

     ―――が、同盟との会合が難航し、その上味方が不利を見取って四散―――

        /  ̄` v´  ̄`ヽ
      ,/              \
     /              ヽ
    ,/                 ヽ  皇帝の命令なら皆従ってくれる……
  ,l    i    |  ,  i           |
  | /   / l /l| ,/ イ ! |   |  | /
  i | i//∠/ノ.| / /ゝヽヘl\_| | /i/
.  `ヘ| ,| T辷iフ `| //f'辷jァ  !i| /i/ 
    fヘハ    ノ        !lf リ
    ヽZ;i   〈.,_..,.   |\ ノノ     そんなふうに考えていた時期が
    i―-ハ、 、_,.ー-、_',.  |  `\       俺にもありました
     !、  ヽ  ` ̄´  ,/|  o ヽ、
   iー┴─ト_ゝ、 _, ィi―┴ 、    b
   ヽ、    |.‐──‐┤o    `─┴

                  ―――1176年、和平交渉に応じる―――

989 ◆mthS9vGGks:2011/05/26(木) 19:00:29 ID:ZULGUego

      ―――1184年、息子ハインリヒとシチリア女王コンスタンツァが婚約―――

  //;;;::  ::;/.:::::::::.      ヾ:::...  \
/::/;::,〟 /.:;:: .,;:.;;::.       ;.、.丶.ヾ\
__,,;:/⌒勹 /ソ:i::::.;:. ..    :. :.、 ':.. :,, :::〉        だがイタリアは絶対に諦めん!
../ /二 '゙  ノ i  i;:  :.;:.. 、   ::;、..::.. ..:::/
. |  .|  |  匕 ::i /| ; :, ヾ::.、. .;゙,,i,.:;::、:ソ     ,. へ
. i . | ./  i ノ::广 ノ;. ';..ヾ.゙:::.:,;..丶i;;;;:Λi   ./ ,...、 .\
.:ノ  ∨ .ノ/|:/ /:: :: ::. :.....,_.,.:::.,..:::i/ i .i丶.,∠   ゞ'ソ.. 丶
:.《  /  i:∧ノ ./i :::i ::::i .::,、ァ.,;'i../::i∠丿  "丶、.      i
:.∧ .i  .|/ || 〈\ヽ :i ::;匕`ニニ∠:;i .イ      >、    i
〈 i i  || |. 入 丶ヾ.\:i   ノ∠/i:|.l         /   :l
.‖    .'  ゙  l.  .l| ヽヽ  /./l: .l;.l        /   ..、l、l
. 八        | .:i     /i. |i:.:      ../     .(::ソ.|
.┤丶      斤.´ ̄`  ∠// i:│    /       `´:iヘ     _,.
.::i  i      i .A   /∠ i: .:i人\  ./         ://   ,/ ./
.::‖:|\.   ._,ル' 冫- ´.:    i. .:Y \  ∨、..__      ,,.、.//_  ,./ ,/ _,..,
  li i:::;;,.. ̄ :;. :l/;;;;;;:::::::.... ..::::`:.. \ `"'ヾ=-..、   ヾソ.Y ,/ ,/ / /
 ,丶.:;;;:..  ;:. ..:|i..::.::::... ::;;:...::..::::...:::::...`i    ,:;;''久/ ./ ,./´,/ / /
  |::;;;;;:::.. .,;;::...::liヽ::.:::::.. :::::: :::. .:::::....::: .Y ,,彡´    ..:i ,;ニ `乂 ,/ /

               ―――ぶっちゃけると後世の禍根である―――

990 ◆mthS9vGGks:2011/05/26(木) 19:00:45 ID:ZULGUego

         ―――1187年、サラディンによってイェルサレムが陥落―――

                /     /   /      、       \
                  / /   /!   /     |        ヽ
                , /  //  |  ,イ  l   |  |   、   l
    , - 、  /  /_/ //ヽ、 l / l  /    l   l    l     l
.   /  、  Y   /  //≠≧x、  / / / /   /  /     l   /
  / / /ヽ | / \     f oヽ l.// / /    / |/     / /
.  i  l L >l/      \_ `‐´ l  ∨ /   ∠≦|ム7  //
.  |  l 〃 i          ̄ ̄__ / / /f oヽ / //
  \丶L ヽ|                / ´//‐- `‐´ / //
    \   l   __         ′ \   ̄  /  イェルサレムが落ちただと!?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   /                >  /
             /             ´   /
               /      /二'' ‐‐--,     /
           /       ー-----一′    /
             /         -‐     /\
          l\                 /   \
          |  \          /         \
          l   丶        /          \
             \    >‐--‐ ´             \
              \  /                    >
                / /                   /

              ―――バルバロッサ、十字軍を計画―――

991 ◆mthS9vGGks:2011/05/26(木) 19:01:02 ID:ZULGUego

    ―――英王、仏王、そして皇帝というフルメンバーの第三回十字軍の途上―――

                         _ _
                       ´ -´  、`  、
                     /   ´   '     \
                   ,                   \
                // // / ,  ,    、 、  、\
                  //   / /  /  /  i ヽヽ 、 i ヽ
                   l 、 l l  | |  | | '  l// / l /    
                \ γヽ l、,-‐-、 リ / /- ,//ノ    
                 ', l { 、ヾ' ゝ  -' //‐ ' | ´      
                  ヽー、       ´ '   ,        
                   ', \ゝ'゚   ̄  ≦ 三 ゚。 ゚
                         Ⅵ。≧       三 ==-
                _,. -‐ ´', -ァ,        ≧=- 。
           _,. -‐ ´        ゝイレ,、       >三  。゚ ・ ゚
           |´ `   、      ≦`Vヾ       ヾ ≧
.            |     \   i  。゚ /。・イハ 、、    `ミ 。 ゚ 。 ・

        ―――キリキアにて水浴び中に溺死。1189年のことである―――

992 ◆mthS9vGGks:2011/05/26(木) 19:01:18 ID:ZULGUego

  \        /_ /      ヽ /   } レ,'        / ̄ ̄ ̄ ̄\
  |`l`ヽ    /ヽ/ <´`ヽ u  ∨ u  i レ'          /
  └l> ̄    !i´-)     |\ `、 ヽ), />/        /  地  ほ  こ
   !´ヽ、   ヽ ( _ U   !、 ヽ。ヽ/,レ,。7´/-┬―┬―┬./  獄  ん  れ
  _|_/;:;:;7ヽ-ヽ、 '')  ""'''`` ‐'"='-'" /    !   !   /   だ.  と  か
   |  |;:;:;:{  U u ̄|| u u  ,..、_ -> /`i   !   !  \   :.  う  ら
   |  |;:;:;:;i\    iヽ、   i {++-`7, /|  i   !   !  <_      の  が
  __i ヽ;:;:;ヽ `、  i   ヽ、  ̄ ̄/ =、_i_  !   !   /
   ヽ ヽ;:;:;:\ `ヽ、i   /,ゝ_/|  i   ̄ヽヽ !  ! ,, -'\
    ヽ、\;:;:;:;:`ー、`ー'´ ̄/;:;ノ  ノ      ヽ| / ,、-''´ \/ ̄ ̄ ̄ ̄
                 ̄ ̄ ̄            Y´/;:;:;\

         ―――しかし皇帝が死んでも、イタリアカオスは終わらない…―――

993 ◆mthS9vGGks:2011/05/26(木) 19:01:37 ID:ZULGUego

          ―――なお余談ではあるが、バルバロッサ伝説として―――

                       , -─- 、  , -‐- 、
                    ,, -'"     `V     `‐、
                  /                 \
                ./                       \
                /                      ヽ
               ./  /                   l  ヽ
              /  / /  / ./ /          l   | .l .lヽ
              |  l. l  /  / / ./ .l    |  |  l  / /  l l.〉
               l、 | |  l  / / ./ ./   |.  l  | ./ ./ ./ | |./
                l、| | l // ///|   l  / / //// / /   
                l、l | /l///_/ l  / //_|/_∠| / | /    
                /⌒ヽ | \ `ー' ゝl  // `ー' /|/⌒v'     
                | l⌒l l|    ̄ ̄"//|〉 ̄ ̄ ̄  .|/^_l.l      
                ヽゝ(ー| /|   ´ \|       ll ),l'ノ
                 lヽ_ /  |   ┌───7   /._/
                 .l/   |     l ̄ ̄ ̄/    / /   ,ノ!
                /       |..   V´ ̄∨   ./ /,.-‐'" .|
                ./   (;;)   |\   `ー‐'´  / /       |
                |     _|_\       /| ./      |
               (|   ,.-‐'"    | \__/  .|/    _,.-─;
               |/    .(;;) |─────┤ _,.-‐'":::::::::/
               ̄         |::::::::::::::::::::::::::::::|^l::::::::::::::::::/

        ―――「帝国の危機において復活する」というものがある―――

994 ◆mthS9vGGks:2011/05/26(木) 19:01:51 ID:ZULGUego

.: ,': .:i: :/ |i ゞー==―-- : :. : : : : :. .', / マハ
: : : :」ィ  |i: : : : iL>‐\: :i|: :i: : :.:}: :∨/,' マ/
: :イ〔 {- ', : : : :ィ笊弄ミ刈: :}: : ,ハ: ::} /: :
: : l :|,x=ミ从: : :. ', {i゚fJ ,i}`ヾゝ: .: .:.:} iレ' /,' 
\N《 {゚fハ` \:∨ 辷 夕 , /. .:/. : .:.:リ^∨
: : }从 辷リ   j/  ー‐ '"/. .:/. : :.:.:,' い,'         名…君……?
: .::/∧ ー' ,    :::::::::厶イ. : : .::/シ∧
ト 、ヽハ:::::::   ,. ァ   u 〃|: : ,リ/-‐': : ',
| ハ: :八    'ー '     {{ ,イ: ∧イ: :', : :
i/ ; j/: : >   ゚゙゜    イ }/!^j} !: : : : :
: :,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|i ≧=≦    ' ト- 、: : ! :
:/. : : : .:.:.:.:.:.:.リ,任<:}     |ミ、ハ !:
{ : : : :.:.:.:.:.:.:./ {三三ニ≧x    `ーy:ハュ、_
.' , : : :.:.:.:.:ァュノ二ニニニi⌒':、   ,.イr寺:マ》
 _,..-=ニ《 }三三三ニ|ニニ℡ '",任i、ト℡マ》
                                  _   _,
                               ___,> Y´'ー-、
                              _>z二_ ___`ー≧__
                              >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
          患者だろ             /        ヽ `Y′之>
                            /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
                            l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
                            |ハ |(●) (●) / / ,/レ′
                              `|   ヽ    「)'/|/
                               ヽ、_  ―  _,.ィT/
                                l 7Eニ::ィ1│
                               └l´::::/ヽト
                                 |::::|´  ̄`i

995 ◆mthS9vGGks:2011/05/26(木) 19:03:53 ID:ZULGUego
    __       
 〃´  `ヽ    投下おわり。
 、リノノ`ヽ)   
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   ……しかし、これで平和が訪れたわけではない。
  /ニニ入
           イタリアがある限り、第二第三のバルバロッサが表れるであろう……

996 ◆mthS9vGGks:2011/05/26(木) 19:04:39 ID:ZULGUego
    __       
 〃´  `ヽ    
 、リノノ`ヽ)     後は適当に埋めておいてください。
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   
  /ニニ入

997名無しのやる夫だお:2011/05/26(木) 19:05:06 ID:.CJlxnZE
おつです。

どうしてこんなになるまで放っておいたんだ!っていう人だったな・・バルバロッサ・・

998名無しのやる夫だお:2011/05/26(木) 19:09:24 ID:d8ScOgak
乙乙! 正直、イタリアに手を出していい目を見た強国を知らない。
ハプスブルグも微妙だしなぁ

999 ◆mthS9vGGks:2011/05/26(木) 19:21:08 ID:ZULGUego
    __       
 〃´  `ヽ    ちなみに、フリードリヒ・バルバロッサと共に第三回十字軍に出発した英王こそ、
 、リノノ`ヽ)   
 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ   モヒカン勢の首魁もとい獅子心王リチャードですね。
  /ニニ入

1000 ◆mthS9vGGks:2011/05/26(木) 19:22:21 ID:ZULGUego
          _rz,.:': : : : : `: :<x-、
          /://: : : : : :i: : : : :ヾヽ.:.  ,.ィ三心、
   ,.イ≧ュ、 /:.〈/: : :/ヽ: :ト、_i、: :ト、ソ:.:/三三三心、
  /三三ミx心、: :.i:|: :, ´`ヾ{ ヽ i:.!ミ}:.,.イミ}三三三三}
. /三三三三}三ミxヘ: {⌒ , ⌒ j/リ/三ミ}!三三三三》
.{三三三三ミ}ミ三ミx:!  r  ァ ,'.イ三シ´{ミ三三彡′
.`ヽ`寸三三ミ}:.`寸リ ≧ r‐ァ:.'j{ У´: : :.{三彡'/
   `ー`、_寸}: : : :7 、∧:.:∧:/:.∨ ∨: : ゝ≠:´:.       1000!!
     /: : : : : : : / !: : :¨i^Y:.: :.i   : : : : : : : :∧
.    /: : : : : : : /  ,: : :..:,' |: : :.|   i : : : : : : : : :.
.   ,: : : : : : : :.,   ,: : : :,   ! : : !   !: : : : : : : : : :.
    ,: : : : : : : :.,  / : : :.,rz | : : :.   : : : : : : : : : : i
.   .: : : : : : : :.i /、: : :〈   |:..: :,:ヘ  | : : : : : : : : :.:|
   i : : : : : : : :|/三/≧へ_ノzt≦ミ心、: : : : : :..: : :.:|
   |: : : : : : : : |`ヾi二}二f≠f⌒Yこ}ノ!: : : : : : : : : :|
   |: : : : : : : : |   !、_j´ ̄`i ̄`i  ,: : : : : : : : : :.|
   |: : : : : : : : :.   i三ミ!    Ⅷミ}   ,: : : : : : : : :.:.!|
..  !|: : : : : : :.、ヘ  !三ミ!   Ⅷミ!  ,: : :/: : :/ : : 八
.   八: ヽ: : : : :{ヾ Ⅷミ!     Ⅷ}! ,: /: :/: :/
     \{\: : |   Ⅷ}}     Ⅷ} /´ //}:./
       `  ヾ{   弋リ    弋リ /  /

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