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魔術特化世界 セイズ・ザ・ワールド

1 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/12/19(土) 20:03:31 ???
この世界は魔法の才に溢れていたため 科学を知らなかった

そんな世界で起きた連続誘拐事件 それに深くかかわった越境者一行
はたして犯人の思惑とは・・・・・?


2 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/12/19(土) 20:20:01 ???
さて この世界について少し話をしよう
この世界には魔法の元となるマナがあふれていた

そして生物は無意識の内にそれを使役する術を手に入れていた

故に人の祖先は木の棒の先に石を括りつける前に 風の刃で木々を伐採する術を手に入れた
木の棒をこすり合わせるより前に 指から火を出す方法を手に入れてしまった

故にこの世界には科学が生まれる土壌がなかった 人々はこの便利な現象をより便利に 安全に使う為に その頭脳を使い続けた

そして月日が過ぎ去ること幾星霜
街は魔法で切り出した石を並べ 魔法で錬成したガラスを用い 魔法にて照らされる街灯を並べた 近代の装いを手に入れていた
通りを進むのは 魔力で動く車や 極低空を滑空する絨毯 空を見上げれば空を飛ぶ箒が行き交い
同じく空を飛ぶ標識が並び 箒にまたがった交通整備の警察官が誘導を行っている

力仕事や単純作業はゴーレムの仕事 まさに魔法世界ここに極まれりといった様子である

そんな世界に不穏な空気が流れ込む・・・将来有望とされる敏腕の魔法使いや 彼らのノウハウが 立て続けに狙われ 行方知れずになっているというのだ・・・


3 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/01/16(土) 21:09:18 ???
【詳細は本スレパート12の>658〜】
一行はこの世界に足を踏み入れて早々 アンデッドに襲われる魔道騎士団の長 ヘンリー五世に助太刀し その窮地を脱するに至る
その時アンデッドに明らかな科学の跡(頭に基盤を埋め込み制御する・アンデッドに破砕手榴弾を使わせる等)の情報を手に入れると ヘンリー五世に付き従い 騎士団の詰め所へと向かったのであった


ヘンリー五世「貴殿らの助太刀に感謝する 遠慮なく持って行ってくれ」

そう言って一行の人数分 革袋をテーブルに乗せてそういった
中身はこの国で使われている金貨が10枚ほど入っていた

ヘンリー五世「しかし聞けば聞くほどに奇怪な 魔法を解さぬ武器とは」
そしてアキレスが並べた 上記の科学の証拠を見て眉を顰める

用意されたのはアンデッドの頭に埋め込まれていた基盤と電極(何かを受信する場所は皆黒く焦げている)投擲されなかった破砕手榴弾 ついでにアキレスの小型ストロボガン付き特殊警棒と 手回し充電ラジオ

他の騎士団員も首を傾げたり 他の団員と意見を交わしているが みな一様に こんな奇怪なものを使うぐらいなら魔法を使った方が安全で確実である とのことだった
この世界で魔法というものがどれだけ普及しているかがわかるだろう

ヘンリー五世「お主等の正体は兎も角として お主等が嘘をついていないことは分かった すまぬが魔法で色々と調べてもらった
       その上でお主等に助力を願いたい 昨今の優良な魔法使いを浚っている連中についてだ」

そう言ってヘンリー五世はパピルス(紙のようなもの)を広げる そこには今まで浚われた人物や貴重な魔導書が記されていた

ヘンリー五世「この問題はこの国だけの問題ではない この世界全土で同じような事件は頻発している 優秀な技術者が居なければこの世は成り立たない すでに一部の分野では 技術者不足による事業の停滞が始まっている」
沈痛な面持ちで溜息をつく

ヘンリー五世「すでに世界の各国で技術流出防止の為の協定が結ばれ 特に重要な人材や魔導書などは我が国の要塞に隔離し 各国の精鋭が集結して防衛に当たっている
       今日も某国の巫女が宝具と共にその要塞に向かっている途中であるが 襲撃者がいつ現れるかも分からぬ その防衛に当たってもらいたい」


4 : イリー 黒髪の獣人 動禅魔導 E.刀と錫杖 :2016/01/16(土) 22:17:09 ???
詰所に至るまでの道中、イリーはしきりに周囲を気にしては感嘆を吐き続けていた
彼女の元々住んでいた世界も魔法の恩恵を大きく受けていたところだ
だがしかし、通常の人々が扱えるのは精々魔力の籠った低級の魔石程度
それを日常の魔法現象として扱い、魔法そのものを行使出来る者は多くはないのだ
そんな彼女の隻眼には、右を見れば箒が飛び交い、左を見れば魔導車が走る世界は新鮮に映る

「同じ魔法の世界といっても、ここまでの違いが出るモノなのだなぁ……」

とはそれらを総括しての一言であった

そして金貨を受け取り頭を下げる
金の価値は矢張り何処の世界でも共通して役に立つ
また、今回の来境が何と無く長いものになりそうだとの直感も手伝い、貨幣そのものとしての役割も大きくなるかも知れないとの見方もあった

「ふむ……」

優秀な人材への的確な攻撃
それも彼等は越境者の可能性が高い
しかし不思議だ、越境者としてこの世界への介入になんのメリットがあるのだろう?
だがそれを考えるにはまだ答のパズルのピースが足りない
ならば今はただ、出来る事を成すだけである

「……そういう事ならば、及ばずながら尽力させて頂こう」
「……猫の手よりは役に立つつもりだ」

ひらりと右手を泳がせて見せる
拳法着めいたゆったりとした衣服の長い黒髪の猫の獣人


5 : ソーマタージ  ◆.zilz3o6.U :2016/01/16(土) 22:19:56 ???
>>3
俺的には魔法よりテックの方が馴染みあっていいんだがな
[携帯しているヤスリで歯を磨き、尖らせているのはソーマタージ]
[ヤスリを仕舞うと金貨を手に取り、値踏みする様にマジマジと眺める]
いい風が吹いてるぜ。無一文のまま過ごすことになるかと思ったが、助かる

巫女と宝具の防衛…巫女には護衛はいるのか?何人か分かるか?
[興味深げにパピルスを見つめ、不意に顔を上げて尋ねる]
それと弓……遠くを狙える武器は無いか?あったら貸してくれ


6 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/01/16(土) 22:44:03 ???
>>全員対象

ヘンリー五世「感謝する」
了承してくれたことに対し ヘンリー五世は頭を下げた

ヘンリー五世「防衛戦力は某国より最精鋭が一小隊50人 本命とダミー含め5つの班に分かれ 異なるルートを通って要塞に向かい
       到着後はそのまま要塞の防衛に当たる手筈になっている 君たちには本命の班に混ざってもらいたい」

そして武器の貸し出しを求めるソーマタージであるが

ヘンリー五世「弓矢・・・とはどのような物か? 魔法に頼らぬ遠距離攻撃があるとは夢にも思わなかった」
といってかぶりを振った

魔法の才能に溢れすぎた故の弊害であろう


〜そして数日後〜
一行はこの国の国境近くに待機し 巫女の護衛達と合流した

表向きはキャラバン隊であり 精鋭の護衛達も商人やお抱えの傭兵に扮した格好をし 当の巫女も護衛に混じり 薄汚れた衣服を纏って飯炊きに扮していた
そして合流の際も一行が指定の酒場で たまたま護衛の仕事を受けたということにする演技を用い 正体を隠すことを徹底した

道中は平和な方であっただろう 一度キャラバンを襲う山賊なんかの襲撃を受けたが 国の精鋭を有する一行にかなうはずもない

そして要塞まであと3日ほどの距離まで迫ったことであった

アキレス「ここまでどうにか襲撃らしい襲撃は無かったな」
ロイ「さぁてな これが油断を誘う罠なのか 囮が功を奏したか 判断に困る」

当たりを警戒しながら進む一行 精鋭たちの話によれば 魔法の痕跡は無く 襲撃者の気配はないとのこと

【判定 察知:成功すれば 精鋭の頭に何か 赤い点のような光が当たっているのに気づくことができる】
【判定 科学:先日の襲撃時 アンデッドが科学の武器を使っていたが・・・?】


7 : イリー 黒髪の獣人 動禅魔導 E.刀と錫杖 :2016/01/16(土) 22:56:32 ???
>>5
「……頼りにしているよ」

恐らくは科学を扱う敵に対して、長があるのはソーマタージとアキレスの2人だけである
魔法サイドの側として、知識に頼る面が多そうだと苦笑

>>6
ふむ、と唸り声
本命への参戦とは買われたものだとの所作だ
だが同時に、恐らくは未知の敵の技術に対する唯一の抵抗力に頼らざるを得ない現状を翳らせている
中々に大仕事になりそうだなとは、その時確証めいて察した予感であった


「……前者であると、罠であると常に思おう」

護衛の道中、無駄とも思える程に神経を張り詰めさせ集中を続けているイリー
猫の獣人のアンテナは人より優れ、また警戒心も同様だ
故に多少は他者よりもそれが容易く行う事が出来続ける
最も彼女自身の性格に起因する所も非常に大きくはあるが

「……?」
「おい、貴方……それ……?」

はてと気付くは、精鋭の兵隊の額に宿る赤光
だがそれが何かまでは気が付いていない、科学の知識の希薄さが危険を危険と即座に探知結び付ける事が出来ない

「……敵じゃないのか、ソーマタージさん、アキレスさん!」

科学知識に深い2人へと、慌てて呼び掛けその正体を問う


8 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/01/16(土) 22:59:49 ???
>>6
50人…まあなんとかなるか
[口許を隠す様に押さえ、数秒考え込むソーマ]
[弓矢を知らないことを悟ると、残念そうに肩を落とした]
ないならいい……けどクスリの類いはあるよな?

[数日後]
[コートと腰の刀の上からゴミ捨て場で拾った大きな布を纏い、最後の一本となった煙草に火をつける]
[ここまでは順調だった。身の程知らずを叩きのめすのは楽しかったし護衛対象に飯炊きをさせるのも趣があった]

おかーをこーえーゆこーおよー。くちーぶえーふきつーつー……
[楽しげ、と言うよりは退屈を凌ぐため、つまらなさそうな顔で鼻唄を口ずさむソーマ]
[アキレス達の話を欠伸しながら聞いていると、『それ』は目に入った]
(点?……レーザーサイトの類いか!?)
伏せろ!止まれ!全員だ!
[脳内UNIXで数瞬の内に判断し、小隊の方を向いて叫ぶソーマ]
[それと同時に纏っていた布を投げ捨てると、布の向こうに隠れるようにして遮蔽物へと向かう]


9 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/01/16(土) 23:20:57 ???
>>7-8
ヘンリー五世「麻薬の類は国のご禁制なんだが・・・」
ソーマの言葉に渋い顔をしていたが 報酬とは別にいくばくかの金をソーマタージに手渡し マフィアの根城の場所を伝えた
団長の名前を出せばそこそこ良心価格で購入できると付け加えながら

そして道中 護衛対象の巫女は飯炊きの仕事にも文句を言わず 黙々と与えられた仕事をこなした
自らの境遇を知ってのことか それとも育ち以上に デキた娘であるか


イリーが叫ぶ ソーマが勘づき 警告を飛ばす

アキレス「ヤバッ!!」

護衛達が訳も分からず地べたに這いつくばる

―――タァン・・・タァン…!!

おおよそ 予想通りの事が起きた 炸裂音と共に地面へと体を投げ出した護衛の頭上を霞め 荷馬車に小さな穴が開く

ロイ「銃撃!? 護衛共壁を作れ!! 早く!!」
面食ら護衛を叱咤し魔法を使わせる 土が盛り上がり 壁を形成する

アキレス「ハイハイちょっと御免なさいよ!!」
その間アキレスは巫女を荷馬車に放り込んで匿う

暫し銃声が轟いていたが 強力な土壁に阻まれ銃弾は無力化されている

だが次の瞬間 目の焦点の定まっていない 土気色の肌の人間が複数人 全力ダッシュで壁に突撃 壁をよじ登ったり 迂回したりしてこちらに迫ってくるではないか

護衛「クソッ!! 魔法じゃない遠距離攻撃だと!? しかも次はアンデッドときたもんだ だがあの移動速度はなんだ!?」
イリーとソーマタージにもゾンビは殺到する

だが以前のゾンビと違い 今回のゾンビは生身の人間となんらそん色ない移動速度で迫り 大口を広げてとびかかってくる!!


10 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/01/16(土) 23:37:43 ???
>>7
敵だ、敵だ!殺せ!殺れ!
[銃声に負けじと声を張り上げ、鼓舞するように怒鳴るソーマ]
[慌ただしくフードを被ると、酸素供給機を展開させた]

>>9
[瞳の中の∵点が回転し、殺到するアンデッドの数体を捉える]
前よりは賢そうだ…ガッツもある
[冷静に呟くと刀を横に構え、ゾンビが迫るまで構える]
[最も近づいた一体の頭部へ横薙ぎに戦場刀を振るうと、他のゾンビへ刀を振り回す]

俺のクスリに穴が空いてたらお前らも食ってやるからな!
[騎士団に怒鳴り付けながら接近するゾンビを切りつけ、蹴り飛ばし、拳で骨を砕く]
[このままではジリ貧だ。と何か好機を探しながら叫ぶ]


11 : イリー 黒髪の獣人 動禅魔導 E.刀と錫杖 :2016/01/16(土) 23:40:44 ???
>>9-10
「銃撃か……!」

自身もソーマタージに従って身を低く取っていた
すぐ近くを死の荒ぶる風が飛翔、全身の毛が逆立つ感覚

「すぅー……ふぅっ!!」

土壁が形成されつつあるか細い時の合間
体勢を立て直しながら常人の倍以上の量の空気のやり取りをその半分以下で行う
動禅の呼吸、闘気と魔力を体内で練気、蒼白い焔として全身に纏わせ顕現させた

「……アンデッドか」
「今、直ぐに楽にしてやるから……!!」

刀を、彩浜住乞食白波を抜き放つ
憎むべきはその主、死術師であり彼等ではない
ならばその不死の隷従から解き放つのを救いとして一度に安らかな眠りを与えるのは間違ってはいない
極めて自己中心的な思想であるが、彼女が人へ向けて刀を向けるという事には、それだけのプロセスが必要なのだ

「……はぁっ!!」

短く飛び退いてから、気合と共にカウンター気味の大振りな横一閃!
更に返しの刃で袈裟、逆風と振り払い、数体のゾンビへと斬撃を放った!

チラリと、護衛目的の巫女の隠れる荷馬車へ視線を送る
恐らくこのゾンビ達の他にも、銃撃を行える敵が潜んでいるのだ
戦ながらに警戒を怠る事は、出来ない


12 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/01/16(土) 23:57:11 ???
>>10-11
ソーマタージが イリーが 群がるゾンビを蹴散らしていく

精鋭たちもどうにか立ち直り 魔法を駆使してゾンビを蹴散らしていく
だが数が多く 10人程もいる軍人たちをもってしても ゾンビが途切れることなく向かってくる

ロイ「どうしてこんな大量のゾンビに気付かなかった!?」
精鋭「魔法感知に引っかからなかった!! こいつらは従来のアンデッドではない!!」

【判定 経験:以前のゾンビも科学の力にて動いていたが・・・?】

精鋭「埒が明かん!! 強行突破するぞ!! 誰か前方のゾンビを蹴散らしてくれ!!」
荷馬車の御者役の精鋭が叫ぶ 見れば動力源のゴーレムにまとわりつくアンデッド

ゴーレムはプログラムで人らしき物体が至近距離にいた場合 行動不能になるようにセットされている
これを排除し この場を脱出しなければならない


13 : イリー 黒髪の獣人→黒猫 動禅魔導 :2016/01/17(日) 00:07:17 ???
>>12
「……魔力探知に頼るのを止めろ! 目だ、目っ、目で見ろっ!!」

精鋭隊へ叫ぶイリーの声、鍛えられた肺から来るそれは非常に大きい
以前のアンデッド達の、脳に取り付けられた機械を想起し嫌悪
忌むべき最低の外法だ、赦す訳にはいかない

「わかった、ちょっと待ってろよ……お邪魔する」
「……これで良し、行くぞっ!!」

何を思ったか荷馬車へ駆け込み隠れているだろう巫女へ一礼
武器を置いて、そして全身から眩い光を放ち小さな黒猫の姿になって飛び出した
自分自身がゴーレムのプロテクト機能に掛からぬ為の術なのだろう

「……フゥッ!!」

ゴーレムの体に着地、四肢に闘気の焔と力を込める
そして解放、漆黒の弾丸めいてゾンビに向けて突撃し蒼白い四肢を振るう


14 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/01/17(日) 00:14:52 ???
>>12
こいつらの死体を幾つか馬車に積め!向こうで確かめる!
[ロイと精鋭の会話に交ざるように叫び、脚を切断して無力化したゾンビを放る]
[「従来のアンデッドではない」という言葉が引っ掛かったのだ]

あいつらか…まだ出来るかな…?もし落ちたらちゃんと拾ってけよ!
[薄く笑うと荷馬車の屋根によじ登り、背中の触手の尖端をアンデッド達に向ける]
[触手の尖端はネイルガンめいてアンデッド達に放たれる]
[無論、これだけでは効かないのはソーマも分かっている。フードの下の髪が逆立ち、節々の人工筋肉が発光する]

…イイイィィィヤァァァァアアアア!!
[文字通り命を削るような叫び、コートのはためきと共に不吉に輝く眼球が見開かれる]
[その瞬間、目に見えるほどの電流がアンデッドの体や外れて地面に刺さった触手へ放たれる!]
[電流が実際に放たれたのはほんの数秒だが、アンデッドを弾き飛ばし、辺りどころによっては破壊する程の威力だ]

どうよ、やったか…?
[体から煙を漂わせ、力なく座り込むソーマ]
[内蔵電力の多くを使ってしまったことを後悔しつつ、項垂れる]


15 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/01/17(日) 00:27:06 ???
>>13
この世界は魔法に溢れすぎた その弊害が敵大勢力の見落としという最悪の結果を生んだのだろう

巫女の目の前で猫になるイリー ゴーレムにまとわりつくゾンビを弾き飛ばしていく

>>14
ロイ「アキレス!! アレだ インシュロック寄越せ!!」
アキレス「わ・・・わかった!!」
―――ギィ!!

ソーマタージの言葉にロイが反応し アキレスに叫ぶ
そしてベティがいち早くリュックを漁って結束バンドを取り出した

それで張り倒したゾンビの四肢をつなぎ 荷馬車に放り込む

そしてイリーが逃したゾンビに飛んでいく触手の先端 次の瞬間ソーマタージの全身から迸る電流が突き刺さり ゾンビの体が爆ぜる
多少の攻撃にもひるまないアンデッドも 体の大部分を失えば動けなくなり ゴーレムの周囲に遮るものがなくなった

>>全員対象
ロイ「全員乗れ!! 強行突破だ!! ついでに銃弾飛んでくる方向にバリア―でも張っておけ!!」
その言葉に素早く精鋭たちが荷馬車に乗り込み ゴーレムが唸りを挙げて移動を開始する

幾度か銃声が轟くも 精鋭の張ったバリアーがそれを防ぎ ゴーレムに銃弾が当たるも 意に介さず進み続ける

やがて銃弾も聞こえなくなる

アキレス「撒いたか・・・?」
ロイ「さぁな 警戒は怠るな」

動く景色の中 一息つくアキレスと 後方を警戒するロイ


16 : イリー 黒猫 動禅魔導 :2016/01/17(日) 00:36:38 ???
>>14-15
「……、」

アンデッドを捕縛する様子が目に入り、それから視界を逸らした
死者に対する冒涜であるがしかし、自身の言う綺麗事だけでは物事が解決しないという事位は理解しているつもりなのだ

「分かった!」
「それにしても、全く……」

果たして自身も、誠に遺憾ながら間の抜けていない性格とは言い難い自覚はある
だがしかしそれでも当面の、兵士達への進言は決まった
未知に対する応変さの習得が第一であろう
ゴーレムの背中に引っ付いたまま、鼻息を漏らす

「……前は大丈夫そう……かな?」

さてそして銃撃も止んだ頃
ゴーレムの頭上へと移動していたイリーは、その隻眼で前方を警戒していた


17 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/01/17(日) 00:37:22 ???
>>15
[転げ落ちる様に屋根から荷馬車に乗り込み、手近な物に掴まる]
[指先から生やした触手弾を牽制のために何度か銃声のする方に撃ち込むと、深く息を吐いて仰向けに転がる]

警戒は任せるぞ…ちょっと、疲れて動けん……
誰か発電機は持ってないか?配電番は?
[首だけを億劫そうに動かし、背後を眺めるソーマ]
[その言葉に嘘はなく、体勢を変えて触手弾を数発撃つことは出来ても、先程の様に暴れまわることは今は無理だろう]


18 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/01/17(日) 00:44:49 ???
>>16
ロイ「あぁ 相手は未知の領域 こりゃ苦戦するのも分かる」
御者台に移動したロイが ゴーレムに引っ付いているイリーに話しかけた

>>17
精鋭「発電機ってのは分からないが 電撃魔法なら打てるぞ?」
ソーマタージの言葉に精鋭が声をかける


どうにか窮地を脱した一行は その後予定を早め 昼夜問わず全力の移動を開始 翌日の早朝に要塞へとたどり着いた
巫女と宝具を要塞内に運び込み どうにか仕事完了 だが

アキレス「つまり・・・囮は平和そのものだったと?」
ロイ「あぁ 敵さん本命のみをピンポイントで狙ってきやがった これはきな臭いな・・・」

嫌な予感が拭いきれない報告に眉をしかめるのであった・・・・・


//イベント終了 お疲れ様でした


19 : イリー 黒猫 動禅魔導 :2016/01/17(日) 00:49:26 ???
>>18
「……ま、私も最初は機械兵士には苦戦したし……」

仕方ないな、と小さくジャンプ
安定性の悪いゴーレムからロイの隣へと移ったのだ

「さて、しかしどうなるやら」
「……気は抜けないな」

額にシワを寄せて小さく唸る黒猫
溜息と、小さく首を横に振る

そして翌朝、ロイとアキレスの会話を聞いて押し黙ったまま考え込むのであった
曇天模様の心の空に、不安の雨が落ち始めた気がした

//お疲れ様でした、ありがとうございましたっ


20 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/01/17(日) 00:50:41 ???
>>18
あー…加減は出来るのか?やっぱり遠慮しとくよ。すまんな

[とりあえず歩ける程度には回復したソーマ]
[購入した麻薬をふかしながらアキレスとロイの会話に耳を傾ける]
内通者か探知機か…俺は前者に賭けるね

//遅くまでありがとうございました 乙ですー


21 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/01/23(土) 20:16:22 ???
【騎士団詰め所】

ロイ「・・・。」
ドアを開け 血まみれのエプロンを付けたロイが疲れた様子で出てくる

アキレス「オッサンお疲れ あのゾンビ掻っ捌いて何か分かった?」
―――ギィ!!

それを見て労いと質問をぶつけるアキレス ベティもお疲れと言わんばかりにハサミを振り上げる

ロイ「あぁ…とりあえずあのゾンビはこの世界で作られたものじゃないとということは分かったよ」
煙草を取り出し 火をつけながら話し出す

ロイ「この世界のアンデッドは死霊術に属し すでに息絶え 魂の部分が空っぽになった部分に使役できる低級の霊を呼び出して定着
   意のままに操るといったものだ その間生命維持は行われないから 元の体はどんどんと腐敗していく
   だがあのゾンビを解剖したら 内臓がきれいなままだったんだ まるで、生きているときと同じぐらいにな それはこの世界のアンデッドの定義に当てはまらんらしい」

アキレス「じゃあ・・・?」

ロイ「あのゾンビ事態がこの世界の技法以外の方法で作られたものだった それとなアキレス とんでもないものが見つかったよ 奴らの下着だ」

アキレス「下着がなんだっていうのさ?」

ロイ「中国製だった そうタグに書いてあった」

アキレス「・・・はぁ? ちょっ・・・え?」

理解が追いついてないアキレスに切り取ったタグを見せる そこにはポリエステル繊維を使った 中国製であることが記されている

アキレス「?????」
ロイ「つまりあのアンデッドは 中国という国が存在する世界の住人 簡単に言えば 越境してきた ということだ
   そう考えると あのアンデッドがここの世界の技法から外れているのも頷ける」

アキレス「マジかよ・・・」

それを聞いたアキレスは 絶句するしかなかった


22 : クルト・カントール【深紅の篭手】>>450 :2016/01/23(土) 21:48:26 ???
>>21

「おいおい、越境可能は兵器ってのはお前さん、
 カノッサのところのクローン兵くらいと思っていたが、随分ときな臭くなってきたな」

 クルト・カントールは丁寧に炙った葉巻を咥えながら、
 ロイが語った情報に対して、訝しげな視線を送った。

「テクノロジー由来の場合は、ウィルス由来の場合が多いが、
 そうなると、ゾンビ・アポカリブスの世界越えか?ロクでもなさすぎる」

 越境を重ねた歴戦の老兵であるクルトは、幾度かゾンビ・アポカリプスも経験がある。
 たいだいが悲惨極まりなく、そして、どういうわけか起こる率が決して低くないという特徴があるが、
 それも、世界を跨いで、というのは前代未聞の珍事であった。

【第二種プラスティック製のコンバットスーツに左腕の紅い義手】
【肩より纏っている火鼠の皮衣はややファンタジーを思わせたが】
【概ねは科学サイドの兵士である。また、過去の経験から魔術嫌いでもある】


23 : ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 :2016/01/23(土) 21:49:13 ???
>>21
「このクソゾンビの製作者は俺の世界に近い文明レベルの世界に居るってコトか…」

窓辺にもたれかかったまま左手で口元を覆い、深く鼻息を吐くジョシュア。
先の戦闘には参加していないものの、彼もまた時を同じくしてこの世界に降り立っていた。

やつれたロイに労いのチョコバーを投げ渡し、砲弾の詰まった木箱の上にどすんと腰を下ろした。
背にもたれている目の粗い煉瓦の壁を指でなぞりながら、視線はロイに向けたまま。
静かに口を開くと、拳銃を取り出して空虚へと銃口を向ける。

「なぁロイさんよ、悪いがもう一度状況を整理させて欲しい」
「つまり…この世界に何が起こってやがる…?」

ジョシュアはこの世界の情勢に疎い。一行と過ごした時間の相違の所為だ。
イマイチ状況を把握し切れていないのだが、自分たちが何やらマズい状況に於かれていることは理解できる。

「こんな時にミスカがいりゃあな…」


24 : クルト・カントール【深紅の篭手】>>450 :2016/01/23(土) 21:56:44 ???
>>23

「………」

 左右で虹彩が微妙に異なる瞳で彼を注意深く観察していたクルト。
 スプロールのランナーズギルドより断片的ではあるが、彼の情報を得ていたからだ。

(てっきりカノッサが関わっているとも思っていたが、本腰…とも見えん。
 組織だって動いているわけではないのかもしれん)

「お前さん、中々いい銃だな」

 ともあれ、内心はともかく、いざという時の連携が滞りないよう多少のコミュニケーションは取っている次第だ。
 クルトも自身のサブウェポンである、ガバメントM2072を整備しながら会話を続ける。


25 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 :2016/01/23(土) 21:56:52 ???
>>21-23
「……終わった?」

少しして
奥の部屋で全てが終わるのを待ち構えていたようにやってくる猫の獣人
拳法着風のゆったりとした衣服、流れる鴉色の黒髪、そして碧く鋭い隻眼
実際彼女は待っていたのだ、腑分けが完了し終えるのを
かつてであれば、今より青かった頃であればその提案自体に喰って掛かっていたであろう
動禅の教えで言えば死は何よりも尊うべきモノであり、死者に対する冒涜とも取れるその行為を肯定する程の柔軟性がなかったのだ
だが今となっては否、それでも敢えて見ぬ事をしなければならない程度にはそれは残ってもいたが
クルトの羽織る火鼠の皮衣の、彼の義手と似た燃える紅をチラリと盗み見、頬を掻いて終える
葉巻の紫煙から逃れる様にす、と立ち位置を変えた

「……死術ではなく、科学って事か」
「お手上げだな、私は」

この場に於いては少数派の、魔法サイドとして両手を軽く上げてかぶりを振った


26 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/01/23(土) 21:58:47 ???
>>21
[壁に寄り掛かったままくわえていたパイプ煙草を口から放し、解剖結果に耳を傾ける]
どうりで。大体ゾンビが走り回るってのがおかしいんだ、臭くてうめいてて這いずるのがゾンビってヤツだろう
[肩を竦めて茶々を入れ、知ったことかと鼻で笑う]
[しかしその後の言葉には、流石に顔をしかめた]

アレを作ったやつは越境者じゃないかとは思ってたが…まさかゾンビもとはな
しかしゾンビが来たのか?来たヤツがゾンビにされたのか?分からんな…

[窓の外に煙草を放り投げて捨てると、ロイに向き直る]
…で、これからどうなる?まさかここまで来てお疲れ様はないよな?
[光のない濁った瞳をロイに向け、真面目な口調で問うソーマ]
[ただその表情をよく見れば、「ここまで来たらどこまでも引っ掻き回してやる」という思いが窺える]


27 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/01/23(土) 22:12:04 ???
>>22-23
ロイ「あぁ そういえばこの間の襲撃の時にはいなかったな それだけじゃないぞ〜もっとトンデモなものまで見つかってる」

そう言って見せたのは 平たい電極のつながった 焼け焦げた基盤

ロイ「こいつがゾンビの頭から見つかってる 何者かが科学的にアンデッドを操っていたことになるんだ 残念なことにキバンよやらが焼けていてどんなメカなのかが分からないってのがなぁ」
ジョシュアからのチョコバーを受け取り たばこを握りつぶして 闘志で焼き尽くすと 包装を破って齧りだす

ロイ「ここまでわかっていることは カガクを用いた越境者か その協力を得た何者かが アンデッドを操り この世界の魔法に関する技術や人材をセイズ(強奪)している ということさ
   厄介の極みだな 何せ具体的な首謀者すらわかっていないんだ」

>>25
ロイ「俺だってお手上げさ カガクについてはな アキレスとソーマの知識があって やっとここまでわかったんだ まぁ これからはもうちょっと楽になるかな? なにイムカに次ぐカガクの申し子と アグニを腕に宿す凄腕ランナーがついているんだ」

>>26
アキレス「でも映画とかゲームの世界じゃ走るゾンビも珍しくないんじゃない?」
その言葉に異議を唱えるアキレス

アキレス「まだゾンビを一体解剖しただけだからね 何とも言えないけど たぶんゾンビが来たタイプだと思うよ 他のゾンビが越境してとしたら…だけど」

一行が額を突き合わせていると 騎士団員が声をかけてきた
団長が執務室まで来てくれと

その様子はどこか余所余所しかったのが気になった

〜執務室〜
―――ギィ!!
飛び回る小さな羽虫を追いかけ回すベティを捕まえ 執務室へのドアへとたどり着く

大きく 質のいいテーブルに書類を所せましと並べ 茶の入ったカップを片手に険しい顔をしている団長は 一行が入ってくると顔を向けた
目の下には隈ができている 心労がたまっているのだろう 現在はシャツにズボンのみの いたってラフな格好をしている

ヘンリー五世「よく来た まずは先日の護衛任務ご苦労だった だが最近騎士団内や他国の連中から 君たちのことについて少々小言を受けていてな」

ロイ「あぁ さっきの団員もなんだかいい顔をしてなかったな」

ヘンリー五世「科学についての知識もそうだが 何より例の護衛任務でこちらの作戦が筒抜けであったことがあって 諸君らの手引きがあったのでは?とみられていてな」

アキレス「まぁ・・・俺らよそ者出しね」

その言葉に渋い顔をするアキレス 確かに自分たちはヘンリー五世に恩を売った後にこの一件へ首を突っ込んだ
懐疑的な目を向ける輩が居てもおかしくはないだろう

ヘンリー五世「それでこれからの予定だg・・・どうした なに? それは本当か?」

そう切り出したヘンリー五世がこめかみに指を当てて明後日の方向に視線を向ける

ロイ「オイ どうした?」

ヘンリー五世「この町の娼館であやしい動きがあったことを団員が発見 捜査中に攻撃を受け 今戦闘が繰り広げられているとのことだ
       しかも例のカガクの武器が使われているらしい 悪いが急行してくれ 私も出る」

言うが早いか 立ち上がったヘンリー五世が光に包まれ 瞬く間に戦闘装備へと変貌する これも魔法なのだろう

ヘンリー五世「偶発的に起こったとはいえ僥倖だ 上手くいけば敵の一端を捕縛 最低でも情報の一端がつかめるチャンスだ これを逃す手は無いぞ」
そうして一行は その娼館へと向かうこととなった


28 : ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 :2016/01/23(土) 22:14:32 ???
>>24
「おっと……2072の政府型モデルか?よくイジってあんなァ…」
「俺の得物も触ってみるかい?大将さん(Oldman)」

笑顔のまま、ジョシュアは自分のピストルを老兵へと躊躇なく渡す。
小柄な拳銃は、ジョシュアが手を放した瞬間にずしりと見た目以上の重量でクルトにのしかかった。
冷間鍛造された肉厚の銃身とフレームを持つヘビーピストルは、パワーを重視したジョシュアらしい造りだ。
そしてジョシュアは視線を床へと降ろし、静かに笑みを浮かべてクルトにだけ聞こえるように呟いた。

「…もちろん今回はカノッサが関わってる。が、うちのボスはそれほどこの技術にご執心じゃないらしい」
「今回は互いにお手並み拝見って所だな、大将さんよ」

深紅の義手の老兵の話題は、裏界隈でもそれなりに聞くハナシだ。
彼もまた情報を手に入れていた。クルトへ視線を遣ると、嬉しそうに不敵な笑みを浮かべたのだった。


29 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 :2016/01/23(土) 22:24:33 ???
>>27
ふむ、とロイに頷いて見せる
どうにも肩身が狭い気がしたのだ
余所余所しい騎士団に促されて執務室へと移動
間者の容疑を晴らす手を考えなければならないなと思っていた矢先、齎される新たな状況

「ん……科学武器か」
「よし、わかった」

科学の武器、と言われ何を想定するかは各々別であろう
ことイリーに於いては実包銃や手榴弾程度のモノだ
ブラスターライフルやレーザーブレードの類は未知の中の更に霞掛かった部分にあり、存在すら朧げな認知に過ぎない
愛用の刀と錫杖を持ち、現場へと向かうだろう


30 : クルト・カントール【深紅の篭手】>>450 :2016/01/23(土) 22:29:01 ???
>>28

「少し重いが、なるほど、いい銃だ」

 威力重視のカスタムならばこの重さこそが安定性にも繋がるのだろう。
 ややクセがあるが、使いこなせれば頼もしい重拳銃だ。

「…ああ、仕事(ビズ)はキッチリ果たすつもりだ」

 こちらも不敵な笑みでジョシュアを見返すのであった。こういった刺激は好ましいものである。

>>27

「脳チップの類か?何にせよ乱暴な事だ。が、効果的ではある」

 同時に危険でもある。過去、どれだけの世界がゾンビの軍事利用を目論んだろうか。
 そして、どれほどの世界が制御に失敗し、大きな代償を支払うことになったろうか。

【焼け焦げた基盤の構造をサイバーアイでスキャニングするクルト】
【→専門的な知識があるわけではないので、これは記録でしかなかったが】

「まあ、科学サイドの連中からすれば、異世界の魔術サイドの肉体は生きていようが死んでいようが、
 実験材料としては申し分ないだろうな。需要は十分といったところだ」

【それだけを考えるならロイの死体も相手は欲しがるか?ぞっとしない話だ、と思った】


 〜〜〜〜〜〜

>>27>>29

 そうしている間にもお呼ばれがされて、現場に向かう事になりそうだった。
 それにしても内情と環境がややキナ臭い。改善できればよいが――

「…それにしてもお前さん。まだ目を換装なり修復なりしていなかったのだ。
 そろそろクセがついてしまうんじゃあないか?」

 以前、イリーとは隻眼のリスクについて会話をしていた事があった。
 そのような会話をしながら現場へと向かうことになるのだろう。


31 : ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 :2016/01/23(土) 22:29:16 ???
>>27
「げェ、ローチじゃねーんだぞ…人間を虫扱いかよ…」

ゴキブリに電極を挿して操作、というのはよく聞く話である。
まさかそれを人間に搭載し、完璧に操ってしまえるまでに至らせるとは。
本命よりもこちらの技術の方がボスは喜びそうだ、とジョシュアは舌なめずり。

「………」

ヘンリー五世の話に対しては、眉一つ動かさずにそれを聞き届けた。
当たり前すぎて言葉も出ない、というのがジョシュアの見解であるが、
それでもまぁ何か返事をしてやるべきだったかと内心悪く思っていた。

「…弾が補給できりゃいいが」
「オッサン戦えんのか?アシ引ッ張るんじゃねーぞ?」

科学を使用した武器、というのはやはり銃の事だろうか
一切の科学的ノウハウの存在しないこの世界において弾丸は貴重品だ。バラ撒く訳にはいかない。
敵から銃弾を拾えれば僥倖、と呑気なジョシュアであった。

ヘンリー五世が文字通り返信すれば口をぽかんと開けてそれを見届ける。
茶化しつつも前線に出る指導者は好きだ。と大口径のスナイパーライフルを背負って嬉しそうに微笑んだ。

「対物ライフル、拳銃、スモーク、破片手榴弾準備よし」
「…お使い分隊、出動する」


32 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/01/23(土) 22:31:08 ???
>>27
ゾンビでも越境出来るのか、こりゃいい。俺のいた街のピザ屋も来てくれないかな
…冗談はまだしも、ゾンビだけで本命を狙って銃まで使うのは有り得んな
もしこの世界の人間までゾンビに出来るようなら…こりゃコトだぞ

俺は歩くやつしか認めないな。ゾンビの最大の恐怖は大群がゆっくり歩いてくるところだと……おっと呼び出しか
[残念そうに持論を振り回すのをやめると、騎士団員に着いていく]

[執務室]
また疑われてるのか。余計なことされなきゃいいが。チーズバーガーの次に平和が好きなのに
[軽口を叩きながら室内を見回す様子は、落ち着きのない子供かただの間抜けのようだ]
[それでも先程まで普通に話していた人物の様子が変われば、流石に反応する]
娼館?なんでまたそんなとこで…まあいい
おこぼれなんかが落ちてたら貰っていいよな


33 : クルト・カントール【深紅の篭手】>>450 :2016/01/23(土) 22:37:04 ???
>>32

 現場に向かう間、ロメロのゾンビには哲学がどうとか、
 何故かロードショー的な会話が行われたとか行われなかったとか。

「バタリアンは斬新だったがな」

 わかる人にだけわかる会話であった。

【なお、この老兵がソーマータージがいつか関わった戦いの生存者の子供が成長した姿であると気付けるかは謎である】
【※いつぞやの越境者難民が越境狩りの軍に虐殺された戦い。生存者は子供が三名であった】


34 : ダスティ・ナイトウォーカー  ◆qXa.Mj92T. :2016/01/23(土) 22:41:25 ???
突然に空から真っ黒なフライングヒューマノイドが落ちてくる。
「ぬわあああああ!!」
不運な男、ダスティ・ナイトウォーカーは叫びとともに空中で反転。
背中に埋め込まれた装置に電撃を流す――ぼうっと青色の光がともる。
「アークジェットスラスター起動おおお!!!」
あやうく地面に叩きつけられミンチになる所を辛うじて脱したと思った。
だが、その足元にはバナナの皮--「げっ!?」
ステーン、とバナナを踏み千切り、何回も回転すると頭を強打。
涙目の視界に怪しい娼館をとらえると…(あーうー)…意識を失った。


35 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 :2016/01/23(土) 22:42:13 ???
>>30
「そ、そうそう簡単に出来るモノでもないだろう……」

瞳の修復というモノは
少なくともイリーのいた世界での常識では、結構な大掛かりな魔導を必要とするのだ
サイバネティクスを余り良しとしない身としてはなかなか、難儀な事柄である

「……そうだ、それ(火鼠の皮衣)の持主から事付だ」
「次会う時まで破るな、汚すな、無くすな、だそうだ」

要するに決着を付けるまで預ける、というヤツだろう
惹かれ会う性質を持つ越境者同士だ、再会を約束された様な関係を前にしかし先にこの猫獣人が邂逅を果たす可能性を考慮して伝言を託していたらしい


36 : ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 :2016/01/23(土) 22:46:11 ???
>>32
「ようソーマ、また会ったな…?」

現場に向かう道中で、不意にジョシュアはソーマへと声を掛ける。
ジョシュアとソーマが合うのは聖夜ぶり、ジョシュアはひらひらと右手を舞わせてソーマタージへと微笑みかけた。
そういえばあの時の決着が果たせていない、と。ジョシュアは意外と因縁や勝負に拘る人間でもある。

「あの時の決着を付けるとしようぜ…負けた方は今夜の晩飯を捧げる。ヤッた敵の数でどうだ?」
「なぁ……もちろん乗るだろ?」「おい、まさかビビってなんてないよな?」「お前の腕を見込んd」

ベタベタとソーマの肩に触りながらの挑戦の提案である。
端的に表せばイラつく。非常に。


37 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/01/23(土) 22:51:45 ???
>>全員対象

団員A「急げ急げ急げ!! ボード発進だ!!」
団員B「治安部隊が出動します!! 地上 空中 すべての動力機関は移動を中止し 道を開けてください!! 進路妨害は重罪に処されます」
団員C「急行隊 全員乗車完了!! ゴーレム車始動!!」

蜂の巣をつついたようなあわただしさの中 一行はゴーレム車に乗り込み 目的の場所へと向かう

〜歓楽街〜
そこは今 騎士団と何者かの戦闘で客と娼婦たちが逃げ惑う地獄絵図と化していた

騎士団「なんでこんなにアンデッドがいるんd」
―――ガォン!!

騎士団「クソッ!! どこからの攻撃だ!? 予兆が分からないぞ!!」

アンデッドを魔法の火で押し返していた騎士団がまた一人 頭に穴を開けられて絶命した
その穴を突くようにアンデッドが突撃してくる

その中に一行が乗ったゴーレム車が到着ドアを開き 一行が飛び降りる

ヘンリー五世「頼んだぞ!!」

騎士団「だ・・・団ty」
―――ガォン!!

そして現場で戦闘を行っていた最後の騎士団が頭を撃ち抜かれて死んだ

【情報:音は確かに銃撃のものである そして三階建ての娼館の最上階から 銃撃の際の発砲炎が見えた】

娼館から出てくるアンデッドが 一行へと向かってくる

>>35
そして見知らぬその者が落ちてきた場所は よりにもよってその地獄絵図が起こった場所である

【危険 修羅場:目の前にはゾンビ そして銃を持った何者かである 早く何かしらの行動を起こさないと 命の危険である】


38 : クルト・カントール【深紅の篭手】>>450 :2016/01/23(土) 22:58:24 ???
>>35

「ニンジャにつけ狙われるとは、俺も遠いところまで来たものだ」

 イリーの言葉に少し楽しげに笑うクルトだった。
 恩を仇で返してしまったような状況であるが成り行きゆえである。
 これがどう転ぶかはクルト自身にもまだ判然とはしない。


>>34>>37

 渾沌とする戦闘現場に到着!と、同時に、だ。

 まるで典型的な不幸男の如き登場をした空から降ってきた何かを、
 老兵――クルト・カントールもしっかりと確認していた。

【クルトはスプロールで上位ランクに位置するランナー(傭兵)である】
【白髪に口髭という出で立ちにより老人に見えるが、実はまだ40代前半だ】

(黒尽くめにサイバーウェアが点在。カタナ…スプロールのストリートサムライか?何にせよ、だ)

【一通りにスキャニングを終えると、男の鳩尾を狙って故意に踏んづけた!】

「起きろ坊主、緊急事態のど真ん中だ。サムライなら状況がわからずともやることは解ってるはずだ」

 クルトは己の直感を信じてあえて、この正体不明(アンノウン)の意識の覚醒を試みた。
 コレは戦力として使えるという、冷徹な判断もそこにはある。もっとも非戦闘員だったとしても見捨てはしなかったろうが。

【倒れる男に接近しつつあったゾンビの頭部へ、ISHIMURAのバックショット(散弾)を叩き込む】
【生理的嫌悪を催す外見のゾンビが相手であろうが、その銃口が恐怖でブレることはない】

 なお、クルトは中腰の姿勢で行動している。この状況で直立など頭を撃ち抜いてくださいとアピールしているようなものだからだ。


39 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 :2016/01/23(土) 22:59:17 ???
>>37
「狙撃……!?」
「物陰に、それか動き回れ!」

不死者を盾に地の利を利用しての攻撃かと判断
強かな、それでいて姑息な戦法だと舌打ち
騎士団達に一言叫び、アンデッドの群れに突撃しようとした矢先になんと男が落ちてきたではないか>>34
手近なアンデッドに斬撃を見舞いながら男の元へと駆け寄った

>>34
「……!?」
「お、おい! なんだあなた、大丈夫かっ!?」

修羅の庭の戦の場にて、突如落ちてきた何者かに駆け寄り起こそうと揺すってみる
これで起きないならば仕方ない、背に掌を当てがって喝を入れ、強引な目覚めを迎えさせる事だろう


40 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/01/23(土) 23:06:01 ???
>>33
流石分かって…ちょっと待て、どこかで会ったよな?
俺は覚えてるぞ!確かに会った!……どこでかは忘れたが
古い知り合いだ。そんな気がする…悪い、やっぱ忘れてくれ
[どこかで会ったような気はするが、脳の機能の一部を担っているUNIXには記憶されていなかったのだ]
[そもそもかつての越境者狩りすら鮮明に覚えているかは定かではないが]

>>36
[うげ、と露骨に嫌そうな顔をするソーマ]
[聖夜の騒動の事は少しは覚えてはいるが、あの時戦った人間に出会うとは…]

決着とかいいだろうよ…平和が一番、手を取り合おうぜ…
…それで良いからもうあの時の事はチャラにしよう、な?
[俺よりおしゃべりなやつは苦手だ、と肩に触ってくる手を払い、渋々ジョシュアの誘いに乗る]

>>37
銃声…この街の雰囲気には合わんな。前と同じ感じか?
[フードを被り、酸素供給機を装着すると目を細め、ゴーレムの陰に隠れる]
[娼館の中から撃ってきているのは分かるが、正確な位置は掴めない]
[ならば逃げられる前に強引に乗り込むまで。刀を抜くと、姿勢を低くして娼館の入り口へ駆ける]

俺は中へ行くからな!手伝ってくれると喜ぶぜ!
[出てくるアンデッドに正面から突っ込み、刀を闇雲に振るって叫ぶ]


41 : ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 :2016/01/23(土) 23:09:16 ???
>>37
「始まってやがったか…!」

ゴーレム車から素早く飛び降り戦場を一瞥。
直後に頭部を打ち抜かれる騎士を視界に入れ「いや、終わってやがる」と舌打ちひとつ。
娼館から飛び出てくるアンデッドを見れば、今度はその表情は笑みへと変わった。

「おいでなすった、俺が援護する!」

ボルトアクション式のライフルを腰に構え、そのまま突撃。しかし上階から確かに聞こえた銃声に顔色を変え、

「邪魔くせぇ…」

上階から銃撃を受けるのはマズい。射程の関係上イリーやソーマにとってかなり戦い辛い状況だ。
この惨事では生存者の確保より敵性勢力の排除の方を優先すべきだと判断。
まずは他の越境者達の突入を支援すべく、ライフルを発砲。ボルトを引く事なく背中側へと回し拳銃と持ち替える。
そのまま噛まれること承知でアンデッドの波の一歩手前まで駆け寄った。

「吹ッ飛ばすぞ!(Fire in the hole !)」

フラググレネードのピンを抜き、握る力を緩めて安全レバーを飛ばす。
それから数カウント待ち、それから最上階の窓から中めがけてその強肩でグレネードを投げ込んだ。
自爆の危険性を伴うが、敵に投げ返す暇を与えぬ一種の戦術である。
外れるか空中で撃ち落とされない限りグレネードが手元に帰って来ることはないだろう。


42 : ダスティ・ナイトウォーカー  ◆qXa.Mj92T. :2016/01/23(土) 23:10:06 ???
>>37

ダスティ「うっく…い痛痛ううう…って、おわっ!?」
数分ばかり気を失っていただろうか、銃声やら何やらで目を覚ます。
一言で言って修羅場である。目の前には何というか…妙に気色の悪い、生気の無い目をした男が迫っている。
ぐあっと男が口を開けて迫ってくる―――ダスティ「何か知らんが、敵性対象とみなす!」
スラスターでかいくぐり、立ち上がると、目の前のアンデッド(という単語はダスティは知らないが)と距離を取った。
腰の銃を左手に持って突き出し、右手は剣を携えて、弓を引き絞る様に構えを取った。
(あーったく、今度は何処の世界だ?)
【ダスティ:目を覚まし、戦闘態勢に入る。直感的にアンデッドを敵とみなす】


43 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/01/23(土) 23:32:00 ???
>>38-40
ヘンリー五世「物陰・・・ッ!!」
その言葉にいち早く対応したヘンリー五世 拳で石畳を叩くや地面が隆起し分厚い壁が形成される
次の瞬間発砲音が轟き 壁に穴が開くも貫通しなかった

団員「ひぃぃ・・・!!」
ヘンリー五世「頭を出すな!! 透視をつかえ!! 前線の援護をしろ!!」
その指示に従い 拙いカバーポジションのまま 魔術での援護を始めた

そして群がるアンデッドの首を狩るイリー 頭をふっ飛ばすクルト
途中娼館の窓からの銃口が向くも それをジョシュアが抑える(具体的には後述)

だがどこからアンデッドが湧いて出てくるのか? 娼館の入り口や窓からアンデッドがやってくる

イリーやクルトを狙ったゾンビが腕を大きく広げて抱き付くように迫ってくる 掴まれば熱い抱擁と同時に大口開けて齧り付いてくるつもりなのだろう

【イリー・クルトに判定:ソーマタージが突撃 先に娼館へと突撃する 後を追うか それともここで騎士団の援護をするか?】

そして一足先に娼館へと入り込んだソーマタージ
辺りには逃げ遅れた客や娼婦が館の隅に固まって怯えている

だがゾンビはそれらに興味を示さずに外へ向かったり ソーマタージへと向かってくるのだ

そして階段の向こう 踊り場から見える何者かが手に持った金属の球をこちらに投擲してくる
【判定 光量:娼館内は少々薄暗い その球が何かは 夜目の能力か それに準ずる装備があれば判別可能 だが状況から推理してそれを判別することもまた可能とする】

>>41
銃口が前線でアンデッドを迎え撃つ一行へと向けられる 
だがその銃口が火を噴く前にジョシュアの銃撃が轟いた

敵は咄嗟に身を引いてそれを回避するも 続くグレネードが窓の中へと放り込まれた

???「グラナーテ!!」
窓から聞こえてくる言葉 続いて爆裂音 少しの静寂の跡 敵を仕留め損ねたか 銃口が現れ ジョシュアに向けて発砲してくる

【ジョシュアに判定:辺りはヘンリー五世や騎士団が発生させた石畳の分厚い壁が形成されており カバーポジションには困らない】
【ヘンリー五世の力を借りてほかの騎士団の行動を支持することも可能とする これにより場を指揮することも 援護を頼んで他のものと一緒に突撃することもできる】

>>42
即座に立ち上がり アンデッドと相対するダスティ アンデッドはそれに構うことなく突撃してくる
腕を広げ 抱き付くような突撃であり 迎撃は決して困難なことではないだろう


44 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/01/23(土) 23:45:29 ???
>>43
[飛び込むように娼館へ入るソーマタージ]
[逃げ遅れた客、娼婦を赤い瞳で一瞥すると、向かってくるゾンビの頭へ真一文字に刀を振る]
目的は俺ってか…?ナメやがって
[狭い室内では普通の刀より大きい戦場刀はかえって不利だ]
[外へ出ようとするゾンビに槍めいて刀を投げると、宙空に向けて握った拳を数発放ってゾンビを挑発する]
[革手袋の上から生えてきた短い触手が、ナックルダスターの様に拳を覆う]

…何見てんだよ、とっとと出て……ッ!?
[隅の客を追い出そうとすると、踊り場の何者かが得体の知れない球を投げてくるのに気づく]
[「それ」が何なのかはよく見えなかったが、修羅場を潜り抜けてきた経験からか脳内UNIXの反応よりも早く、出来るだけ球から離れる様に跳んだ]


45 : クルト・カントール【深紅の篭手】>>450 :2016/01/23(土) 23:45:42 ???
>>43>>39>>42

「…ゾンビとは別の奴がいるか」

 銃撃を習性として付与されたままのゾンビがいるというパターンも考えたが、
 ジョシュアのクレネードに対しての反応をつぶさに観察し、それが否であると確信する。

「埒をあけるか。俺は今から突入を行う」

 自分の行動とイリーと乱入者に告げると、クルトは二三度深呼吸を行う。

「スゥー…ハァー…」

 すると、クルトの気配が徐々に周囲の環境と同化。その存在感が次第に朧となってゆく。
 彼自身は間違いなくここから動いておらず、彼の実体もここにあるというのに、
 まるで幾重のもヴェールに覆われたかのように、周囲の気配と同調・同化していった。

【気配を消す/絶つというレイヤーとも異なる。己が気配を周囲環境と同化させる。
 クルトが歴戦で鍛えぬいた隠密/浸透戦術だ】

「………」

【ショットガンを構え、中腰の姿勢で突入を開始。ソーマタージの後を追う】
【→透明になったわけでも、凄まじい速度で疾駆しているわけでもない。環境と気配を同化させた状態で突入する】


46 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 :2016/01/23(土) 23:46:01 ???
>>38
「案外執念深いぞ、ムガは」

と、苦笑しつつ
黒猫と鼠人の付き合いは長い、まるで我が事が如くに言い切る様からも明らかだ
だがその関係があるにも拘らず、ムガのモノと知れている装具を奪還しようとしないのは
恐らく言伝以外の何かも、聞いているのであろう
つまりはムガが『匂い』として察した奇妙な感覚を、己が目で判断したいとの所以があるのであろう

>>43
「クソ、数が……!」
「……すー……ふぅー……!!」

多いな、との苦々しい台詞
紡ぎながら続き大きく呼吸を行い、吐き出す量は非常に多い
その吐息には闘気と魔力が乗せられており、周囲へと発散していく
己より闘志の低い敵対者を金縛りにする技能、『縛り付け』だ
とは言えイリーはこれを得意とはせず、苦肉の策としての使用面も大きいが
だが刹那でも隙を、虚の瞬間を作り出せれば充分だ

「……ソーマタージさん!」

死の大口目掛け刀での刺突を繰り出し、ソーマタージの後を追って駆ける
内部に万一生存者が居た場合を考えて、それらの安全を確保せねばならないとの思考故の行動である

「……暗いな……なんだっ……?」

闘気の焔をヴェールとして纏い光源とし、周囲を探ろうとした矢先
金属の球の投擲が見えたが、直感的にそれが何かを察する事は叶わない
ただ危機意識のみで行動、防御態勢を取った


47 : ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 :2016/01/23(土) 23:50:19 ???
>>43
「やったか…!?」

グレネードと叫んだ、ジョシュアも聞き覚えのある言語の悲鳴。続く爆発にそれは掻き消されたが。
しかし爆風に目を細めていたジョシュアが眼をはっと眼を見開いた瞬間、窓から突き出た銃口からマズルファイアが噴き出した。

「やってねーよなぁ分かってたよクソッタレが!」

急いで回避、初弾で敵も狙いをつけ切れていなかったか、ギリギリで避けることが出来た。
ヘンリーがジョシュアを能力で庇い、それに救われたジョシュア、視線は壁の向こうの敵へと向けつつも、ヘンリーへとサムズアップ。
銃口を窓からにょっきりと生やすのはアマチュア以外の何物でもないが、先ほどの狙撃精度といい腕は確かなようだ。
迂闊に顔を出せばやられる。割れた鏡の破片を拾い、カバーポジションから様子を伺おうとするも
その鏡は瞬く間に狙撃され粉々に砕け散ってしまった。

「こりゃあ…埒があかねぇ…」

ジョシュア達が足止めを喰らっているのは屋敷から50m程の場所だ。狙撃には短すぎる。
ジョシュアはスコープの蓋を閉じ、電源を等倍率のオフセットサイトへ切り替えた。
素早くボルトをコッキングすると身を乗り出し射撃、石の壁に引っ込んでもう一度コッキング。

「おっさん!騎士団の装備は!?」
「俺が援護する、ヤツらの武器が生きる射程まで突っ込ませろ!」

即座にジョシュアは頭をフル回転させ、視線を身動きできないでいる余剰兵力へと向けた。
射程では分が無いとはいえ彼らも魔法の恩恵を受けた訓練された兵士だ。
能力が生きる射程(レンジ)まで導いてやれば、心強い駒となる……
ジョシュアはヘンリーへと叫び、兵士を突撃させろと指示を出した。

「スモーク投擲!」
「いくぜ…クソロシア野郎…」

直後にスモークグレネードをありったけ投擲、三つ全てを使い切り、娼館までの50mを煙に巻く。
そしてスコープのカバーを再び開き、サーマルモードを起動、石の壁に銃身を委託して狙撃体勢に入った。
深呼吸、一度、二度、三度目でジョシュアの顔つきが変わる。


48 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 :2016/01/23(土) 23:54:06 ???
>>45
「わかった、私も合わせ……て……?」
「……凄いモノだな……」

戦場に於いて呆然と口を開けて見やる
気配を絶つ技や姿を消す能力は幾度となく見てきた
だが姿が有りながらにしてその気配だけをまるで調和させる術を目の当たりにした事はない
コンマ数秒の遅れを取り、しかし即座に切り替えて突入を果たさんと駆けた


49 : ダスティ・ナイトウォーカー  ◆qXa.Mj92T. :2016/01/23(土) 23:56:42 ???
>>43

目の前の顔色の悪い連中は、似た様なモノを見たことがある。
もう名前も思い出せない生まれ故郷。そこで所属していた企業が死者活性と称して失敗した成れの果て。
恐らく元の人格も、尊厳も全て無くしているのだろう…ならば、やるべきは1つ。

「――安らかに逝ってくんな!」

ヴゥン、という空気の唸りとともに銃口からほとばしる稲妻。それに追い付かんとする勢いで駆けながら

「おおおおおっ!!」

アンデッドの頭頂部から一文字に、剣を振り下ろさんとする。


50 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/01/24(日) 00:01:53 ???
>>47
ヘンリー五世「全員攻撃魔法のエキスパートだ!! 通常魔法でも十分対応可能!!超遠距離魔法を使えば2km先からでも攻撃できるぞ!!」

【提案:団員を接近させなくても十分に対応可能 指示内容を変更しますか? Y/N】


51 : ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 :2016/01/24(日) 00:05:10 ???
>>50
「何だと…?じゃあ何で使わなかった!?」
「変更はナシだ!中は地獄絵図だろうから、ゾンビどもを押しつぶしてイリーとソーマを援護させろ!」

【N!】


52 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/01/24(日) 00:27:36 ???
>>44
ソーマタージの刀は向かってくるゾンビの胴を両断し 窓から外に出ようとするもう一体のゾンビの背に突き刺さって動かなくなった
そのゾンビが邪魔となり 窓を一つ塞ぐことにも成功する

>>46
イリーは以前使用した縛り付けを放つ 動きを鈍くしたゾンビを掻い潜り 娼館の中へ

>>44-46
そして気配を殺し 周囲と同化したクルトとイリーは娼館の中でソーマタージと合流する
その時転がって来る金属の球 ソーマタージとイリーは直観でその球から逃げるが クルトは反応が遅れた

【クルトに判定 破砕手榴弾:瞬時に展開できるシールドか 辺りの環境を利用して致命傷を防ぐことは出来る だが強制ダメージ小〜中を受けることは免れない】

そしてクルトの低光量視野機能を持つサイバーアイが階段の踊り場にいた人影を捉える

それはパワードアーマーに身を包んだ 魔法の世界には あまりにも不釣り合いな人影
手榴弾を投げ終えると 階段を駆け上がり始めた

参考画像
ttp://image.search.yahoo.co.jp/search?p=%EF%BC%A8%EF%BC%A1%EF%BC%AC%EF%BC%AF&aq=-1&oq=&ei=UTF-8#mode%3Ddetail%26index%3D10%26st%3D0

>>49
ダスティが駆ける 稲光の如く

一閃 頭頂部から股間へと さしたる抵抗もなく通り抜けた一撃は ゾンビを苦もなく左右に両断する

アキレス「うわわわわっ!!」
そんなダスティの耳に悲鳴が聞こえてくる 視線を向ければ ゾンビと相対していた男がゾンビに組みつかれていた 放っておけばゾンビは大口を開けて喉元に噛みつくだろう

>>47>>51
>43より

>団員「ひぃぃ・・・!!」
>ヘンリー五世「頭を出すな!! 透視をつかえ!! 前線の援護をしろ!!」
>その指示に従い 拙いカバーポジションのまま 魔術での援護を始めた

彼らは群がるゾンビを魔法で押しとどめていたのだ 決してサボっていたわけではない

ヘンリー五世「分かった やるぞ!!」

ジョシュアがスモークを炊く そしてサーマルビジョンを展開 だが次の瞬間 ジョシュアの耳に聞こえたのは

???「スモーク展開」
???「サーマルに切り替えろ」
???「了解 対処する」

そしてサーマルビジョンには何事もなく銃口を向ける敵 その数3

そして騎士団が駆ける だが

騎士団A「ギャッ!!」
騎士団B「ガッ!!」

発砲音 崩れ落ちる騎士団

ヘンリー五世「敵も透視術を身に着けていたか・・・スマンが突撃は無しだ 騎士団を無駄死ににできん!!」

そして敵が1人 また1人と窓から遠ざかり 室内に消えていくのが見えるだろう


53 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/01/24(日) 00:29:01 ???
参考画像こっちで
ttp://blog-imgs-52.fc2.com/g/e/h/gehanew/Halo-4ound.jpg


54 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/01/24(日) 00:38:48 ???
>>52
あっぶねー…よう、生きてるか?
[後を追ってきた二人に声をかけると、服の埃を払って立ち上がる]
あの球…多分グレネードが飛んできたのはあっちの方だったな。早く殺そうぜ?
[両手を広げ、二人を誘うと階段を一気に駆け上がる]

出てこいやコラ!かくれんぼのつもりか!?俺に見つかるとヤベぇぞ!
[威勢よく怒鳴り、先程攻撃してきた人物を探す]
[内心灯りを持ってくれば良かったと焦りながらも、表面には全くその様子は見せない]


55 : クルト・カントール【深紅の篭手】>>450 :2016/01/24(日) 00:40:15 ???
>>52

「…!?」

 潜入し、ゾンビ共の注意を引かぬようしていたクルトであったが、タイミングが悪かった。
 突入と手榴弾の投擲がドンピシャのタイミングとなってしまったのだ。、

【爆裂!瞬時に横に跳ねて直立するゾンビを壁に利用したが、
 それでもスキンスーツに破片がめり込み、鈍い痛みと出血を強いる】
【スーツの機能で即座に傷口が圧迫されて止血されるが、それでも負傷に変わりは無い】

「ツキが無ければこうもなるか。――ソコか」

 クルトのサイバーアイは敵の姿をハッキリと捉えた!
 痛む己の肉体を叱咤すると、そのままに前進を開始。ゾンビを避け、あるいは振り払いながら、
 決断的に階段を駆け上がる。混乱に乗じて、これ以上妙な仕掛けを打たれる前に、対峙するほうを選んだのだ。

≪敵対象…クラスB以上のアーマー装備/ロングチョークモード/スラッグ弾を装填≫

 スマートガンシステムにより、ショットガンの内部チョーク径が調節され、
 弾薬スキップによって、対装甲の一粒弾が装填される。

【DAMN!!駆け上がろうとしたアーマー目掛けて、素早くショットガンにより銃撃!】
【クルト自身はそのまま追跡に駆ける!】


56 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 :2016/01/24(日) 00:44:00 ???
>>52-55
「……、くそ……爆弾か……」
「私は無事だ、追えるか!?」

間一髪、炸裂から逃れるも音と火薬臭に耳と鼻をヤられる
半分の視覚と、それと直感を頼り前進
機械鎧を纏った人物を発見する事は叶わずにはいたが、気配が階段を駆け上がるのを探知する事くらいは出来た
鈴の音に似た鞘鳴で刀を納め、錫杖を構えている
クルトが放った銃声の一吠えの後、2人を追うようにして追走

「……これでは居場所を知らせる様なものか」

薄暗い室内では目立つ闘気のヴェールを四散させ、体内に宿した


57 : ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 :2016/01/24(日) 00:45:58 ???
>>52
「……何だと…」
「がッッ…!!」

サーマルスコープの向こう側、ジョシュアが捉えたのは敵三人がサーマルを使ってこちらを補足する姿。
次々と撃たれてゆく味方を捉え呆然とするジョシュアの、その胸の中心を銃弾が貫いた。
仰向けに倒れたジョシュアの胸を鮮血が真っ赤に染め、地面には血だまりが形成される。

(…サーマルを使ってやがる……?)
「……舐めやがって…逃がすかよ…!」

ぎり、と歯を食いしばる。自分の判断ミスの所為でまた死人が増えた。敵の練度を見誤ったのだ。
ジョシュアの胸の傷は瞬く間に塞がり、血だまりも吸収されて消えてなくなる。しかし痛みは永遠に残り続けるだろう。
ポケットから出した菓子類すべてをあっという間に口の中に放り込めばジョシュアはスモークの中、ゆっくりと立ち上がった。
ライフルを捨て拳銃を握る、怒りの形相。

「…おっさん、2秒後、屋敷の前にデカいのをおっ建ててくれ」
「――俺が行く」

バサァッッ!!マフラーが風に煽られ宙にたなびく。
スモークが蹴散らされたその間から、ジョシュアが石の壁を蹴って加速、凄まじい速度で50mのブランクを詰める。
そしてその刹那、ジョシュアの立っていた地面から石柱が石畳を割って生える。ジョシュアが要請した”デカいの”だ。
ジョシュアはそれに飛び乗り、その勢いを利用して上昇。さらに石柱を蹴って加速し、窓と壁を抉りながら三階へと正面から殴り込んだ。

舞い上がる粉塵の中で素早く体勢を立て直し、三つの敵影があるか確認するが…


58 : ダスティ・ナイトウォーカー  ◆qXa.Mj92T. :2016/01/24(日) 01:03:07 ???
>>52

放出装置からほとばしった電撃は、アンデッドを捉えその動きを鈍らせた。
そして一閃。まるで落雷が生木を割くかのように、ダスティの剣は敵の身を切り裂いた。

「…アンバサ…とか言うのか?」
アンバサ――この世界に来る1つ前の世界で、薄気味悪い神殿に魂を囚われた者たちが祈りに口にしていた言葉だ。

ふっと息をついた瞬間に耳を突いた叫び声。振り返ればアンデッドに襲われている者が。
「伏せろっ!」
その言葉を吐いて瞬き2つほどの間に、ダスティはスラスターで瞬間加速。
アキレスと組み合っていたアンデッドの後頭部に勢いのまま蹴りをぶち込む。

吹っ飛び、なお起き上がってくるアンデッドのタフさに口笛を吹いて、アキレスに話しかける。
「いきなりの鉄火場でパ二くってるが、僕はダスティ・ナイトウォーカー。
 旅人みたいなもの……この世界と、あなたらについて教えてほしい、ってとこかな」


59 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/01/24(日) 01:12:13 ???
>>58
アキレス「できません!!」
なにせ組みつかれているのだ 仕方なく一緒になって吹き飛ばされるアキレス ただ後頭部への蹴りでゾンビkら引っぺがされて どうにか噛みつきを回避することだけはできた

アキレス「あ・・・ありがとう・・・俺アキレスよろしくね…」
ヨロヨロになったアキレスが自己紹介した


>>55
痛みをこらえて行動を再開するクルト
必殺の一撃を装填する パワードアーマーがそれに気づき 視線をこちらに向ける

発砲 巨大な弾頭がパワードアーマーの 翳した左腕に突き刺さる

破裂 血しぶきをあげて左腕が爆ぜる だが それまで

???「チッ 負傷した 援護してくれ!!」
???「了解 離脱せよ」
左腕を失った敵の進行方向に また別のパワードアーマーが2体現れる

>>54-56
BATATATATATATATATATA!!!!

階段を駆け上ろうとする3人に向けられる弾幕 そして数体のゾンビが肩を組んで階段を駆け下りてくる
その身を賭して一行の邪魔をするために

パワードアーマーはその間に室内へと移動をしていった

>>57
ヘンリー五世「お・・・おい!! ・・・ってぇ!?」
胸を撃たれたジョシュアにヘンリー五世が駆け寄ろうとして 起き上がる

ヘンリー五世「わ・・・わかった・・・ッ!!」
若干の動揺を無理やり飲み込んで意識を集中 次の瞬間石柱が伸びる
その間に最後の敵も窓から離れ 銃撃は止んだ

石柱を使って窓からダイナミックエントリーを仕掛けるジョシュア 拳銃片手に体制を立て直す

そしてジョシュアが見たものは 部屋を埋め尽くさんとする焼け焦げたコンピューター 縦横無尽に伸びる切断されたケーブル

そして部屋の奥に光るワームホール 前述のパワードアーマーの最後の1人がジョシュアに顔を向ける
その顔は不透明のバイザー付きヘルメットに覆われていたが 勝利の笑みを浮かべていたように思えた

最後の1人がワームホールをくぐると ワームホールは即座に縮小 まるで何もなかったかのように霧散してしまった

後に残ったのは まるで統率を失ったかのようによたよたと獲物を狙うゾンビだけだった・・・・・


>>全員対象
後はゾンビの殲滅だけ それも先ほどまで意思を持っていたかのような動きではない 本能の赴くまま 満足に動けぬまま獲物を食らおうとする彼らを殲滅することは難しくない
ほどなくして戦いは終わった だが被害は大きく

アキレス「こりゃAEDでも喰らったっぽいな・・・データの吸出し出来っかな…?」
壊れた機械と悪戦苦闘するアキレス達の姿があったという・・・・・


//ではイベント終了です お疲れ様でした


60 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 :2016/01/24(日) 01:17:49 ???
>>59
「……んなぁっ!?」
「……ん、な、なんだ……?」

濃密な火線に驚愕、慌てて身を物陰に隠すも幾つかの少なくない手傷を負った
そして少ししてから、ゾンビ達の動きに変化を察する
はてと疑問を感じるものの、だが殲滅戦の方が優先される
死の隷従から彼らを解き放ち眠らせれば、大きな息を吐き出した

「……なんとも、敵の尻尾すら見えず……か……」

あとはアキレス達科学サイドの仲間達に頼るしかない
そう言って空を仰ぎ、負傷者の治療に回るイリーであった

//ありがとうございました、お疲れ様でしたっ


61 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/01/24(日) 01:21:37 ???
>>59
グワーッ!畜生ッ!
[弾幕に一部を抉られながらもゾンビを殴り倒し、前へ前へと向かう]
[しかし時すでに遅し。なんとか切り抜けた頃には人の気配は消えていた]
…ARRRRRRGH!
[側をよたよたと歩くゾンビの頭部を拳で潰し、荒々しくフードと酸素供給機を外す]

…ここでのビズは終わりだ。次があったら考えられないような方法で返すぞ
[死体から煙草を回収すると、苛立たしげに火を着け、一足先に退散した]

//乙ですー


62 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/02/06(土) 21:10:41 ???
〜?????〜

「報告を」

「ハッ ワールド000610005の『資源』取得率は 現在までに70%が完了しています」

「少々遅れが目立ってきたな・・・」

「やはり越境者か・・・大部分は烏合の衆なれど 上澄みが集まれば脅威となりえるか・・・」

「奴らは『カノッサ』と懇意である者も多い 早急に対処が必要かと・・・」

「デルタ・フォースにタイプB装備を許可するように伝えろ 越境者・・・あまり手を煩わせてくれるなよ・・・?」


63 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/02/06(土) 21:34:12 ???
〜騎士団詰め所 食堂〜

ここは騎士団が駐在する詰め所の食事スペース
一行は朝っぱらから襲撃してきた『敵』に対処していた 最も 出てきたのはアンデッドのみであったために 難なく撃破できた
そして詰め所に帰ってきて 遅い昼食と洒落込んでいた

アキレス「しかしあのコンピューターからデータを吸い出せなかったのはデカかったなぁ」
牛のステーキを切り分けながらため息をつく

今から三か月前 娼館で偶発的に起こった『敵』との戦い
あの戦いで大勢の魔道騎士が命を落とすも 『敵』の丁寧な隠ぺい工作により データの吸出しは空振りに終わり

結局骨折り損のくたびれ儲けとなってしまったのだ
収穫のない激戦 ヘンリー五世の心労は如何程のものか?

ロイ「色々と対策は打ってるんだがな まるで効果を挙げられないのも痛い」
そう 越境者たちも対策はしてきたのだ

騎士団や 他国の義勇軍たちに可能な限り 銃や手榴弾などの 科学武器についての危険性と特徴を伝えていった

だが この世界の兵士たちがレベルアップする度に 『敵』も新たな手段を用いてきたのだ

音に対する方向の特定を伝えれば 消音機を使い
マズルフラッシュを覚えれば それを隠す手段を用い

指向性地雷を用い 最近では アンデッドですら小火器を使いだしたのだ

ロイ「まさにいたちごっこか・・・ おかげで俺たちが信用されてきたのが唯一の救いか?」
幾たびの襲撃への撃退や 対策を取ってきたことで 騎士団たちの間で こちらを疑ってくる連中が目に見えて減っていた
尤も 根本的な問題については 相変わらずであったが


64 : クルト・カントール【深紅の篭手】>>450 :2016/02/06(土) 21:45:04 ???
>>63

「そもそもが文化形態もドクトリンもまるで違うからな。
 テクノロジーへの対処といっても早々上手くはいかんものさ」

 葉巻を燻らせながらロイにも一本放り投げるクルト・カントール。
 テクノロジーへの対処の開示はともすれば、この世界によからぬ影響を後々与えかねない懸念もあったが、
 正しいかどうか、やって見なければ解らない以上はやるしかない。越境者は世界を見通す神などではないのだ。

「連中にとってもいい演習材料にされているのかもしれん。
 もちろん、損害は与えているが、敵もデータを蓄積しているようだ」

 クルト自身は永年の抗争と呼ばれる大戦争にも参加経験があるし、
 滅びる一歩手前の世界での戦いの経験もある。ゆえに憔悴とは無縁であったが。


65 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 E.錫杖 :2016/02/06(土) 21:51:21 ???
>>63-64
「……」

ふぅ、と肩を落としながらに食堂へ戻る猫の獣人
昨今の戦の犠牲者達の共同墓地で彼等の安寧たる眠りの祈祷を終えて来た所だ
ここ最近のめっきりの日課になりつつあるそれはしかし、矢張り、気が晴れるモノでは決してない

「命の消耗の末の救いにしては、侭ならないな」
「……全く、折れるよこれは……」

葉巻の紫煙から逃れる様に隅の席に座り苦笑
イリーは熟練の旅人でありまた動禅の闘士であり僧侶ではあるが、兵士ではない
真の戦の渦中に置かれる事とは、ほとんど無縁であったのだ


66 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/02/06(土) 21:57:56 ???
>>64
アキレス「そうそう クルトのおっさんがふっ飛ばしたパワーアーマーの破片だけどさ」
娼館での戦い クルトが敵に一矢報いた一撃 回収叶わず置き去りにされた 唯一の手掛かり

アキレス「とりあえず調べられるだけ調べたけど あれにはかなり高度な科学技術が使われてるっぽい
     スプロールのカタログを参照した程度だけど 多分スプロール以上の科学力 下手すりゃイムカタンレベルのテクノロジーかもしれない」

そしてロイはクルトから葉巻を頂き 食後の一服

ロイ「すでにいろんな分野で人員や技術を奪われた弊害が起きているらしい 運搬の道具のメンテ不足なんかの関係でな
   このステーキも 料理長が愚痴っていたよ グリルの調子が悪くて 最高の焼き具合が出せないってな」


67 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/02/06(土) 22:02:47 ???
>>63
壊れたものはしょうがないな。用意がいいのかそれとも特別脆いポンコツだったのか…
そういえば、あんなコンピューターここで作れるような物なのか?あれもゾンビと同じように持ち込まれた口か?
[自分の分の肉をさっさと目の前の皿に盛り、胡椒を振りかけながら問う]
[アキレス達の方を向きながら出し続けたため、小山ができるほどこんもりとかかってしまったが、気づく様子はない]

いっそのこと核でも作らせるか?これは冗談だけど
信用なんざ、どうせいつまでも居座る訳じゃないしこの際いいだろう。なんとか奴等の先を行かねえと
[パイプ煙草をくわえると、真面目な顔をして静かに呟く]
[こちらの対策も悉く先を越され、潰されていっては対処のしようがない]
[盛られた胡椒をこっそり瓶に戻しながら周りの越境者達を軽く見回す]

このままじゃ埒も明かん。何かいい手があればいいんだが…


68 : クルト・カントール【深紅の篭手】>>450 :2016/02/06(土) 22:11:32 ???
>>65

「潰れなければそのうち慣れる。生物は良かれ悪しかれ環境に適応するものだ」

 遺体を見ても感傷は全くないか?それは否である。
 しかし、そのうち、その感傷を心の端にしまっておくことが出来るようになる。そういう論法であった。
 なお、本気で何も感じなくなるとすれば、それは慣れではなく人間性の磨耗であろう。

>>66

「パワーアーマーないし戦闘舞踏服の類だったからな。
 存外、カノッサ機関と同じ手口…資源世界にされているかもしれないな」

 そうなると、異世界間移動についてのある程度のゲート座標確保が出来ていて、
 さらにそれは資源を扱えるほど大きなゲート?敵の後ろ盾は相当に巨大か得たいが知れないことになる。

「戦争の忌むべきところだな。儲ける連中も一部いるのだろうが、大半は社会構造のダメージで酷い事になる」

>>67

「核なんぞ理論立てても世界の理が違えばそもそも動作もせんよ。
 昔、それをやろうとした科学者は発生した魔力の渦に飲まれて五体をバラバラに引き裂かれたぞ」

 冗談話に華を咲かせる越境者達である。こういう他愛無い会話も長期戦では意味を持ってくる。


69 : ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 :2016/02/06(土) 22:15:21 ???
>>63
「ヒュー!ようやく届いたぜ!!」

お世辞ににも陽気になれるとは言えない空気の中、部屋の片隅でジョシュアは一人歓声を上げる。
数日前に越境端末で要請していたジョシュアの装備がようやく届いたのだ。
ジョシュアはHEXAの調達力で、なるべくOSATに及ぶ基準の装備達をかき集めてきたのだという。
相手の装備や練度はジョシュアの現役時代のOSATクラス、間違いなく腕前ならば現代のOSATを越えている。
今までの装備では手も足も出なかったこともあり、そこを反省点として考慮した結果が、これだ。

「やっぱこれだよなァ…まったく…最ッ高だぜ」

2mほどもある長大な金属の塊を片腕で持ち上げ、スリングにかけて背中に背負うジョシュア。

「小型(ミニ)レールガンだ。一発で装甲化された戦闘ヘリをくの字にヘシ折れる」
「ただこの世界にはチャージステーションなんて無いから、ご利用は計画的にってワケだ」

これは彼の愛用していたレールガンの小型化であり、それでもなお強大な威力を誇る狙撃銃。
発射は一分に最高で4発。この世界に於いては、まぁ数発が限界か。
それでも今までの火器とは、破壊力は比べものにならない。

「こっちは携行型超小型(マイクロ)レールガン。こっちは電源供給に弾薬の中に内蔵されたセルを使うからバッテリーの心配はいらねぇ」
「へへへ…まさかエネルギー偏向シールドでも持ってなきゃ、トリガーを引いて0.5秒でブリキ兵(Tin soldier)共はオサラバだ」

こちらはアサルトライフル程度のサイズのものであったが、重量は10kg近い。
威力はレールガンに劣るが、それでもジョシュアの持つ唯一の近接火器であるヴィッカーズ・ヘビーピストルよりは信頼できる。
レールガンがメイン、こちらはバックアップといった所か。新型の銃をさっそく身に纏い、ウキウキ顔で廊下に出ようとして、
背中にマウントしたレールガンが天上に引っかかってそのまま仰向けに転倒したジョシュアであった。


70 : マコト・ヒエラクス :2016/02/06(土) 22:20:22 ???
>>63

「お食事、ご飯、昼食、ドカコック!最短最速最高記録で追加だよー!」

小難しい顔をする彼等に軽い感じの声をかける
其れと共に追加の昼食が運ばれてくるだろう
持ってきたのはゴーグルをしたツナギ姿の少女。戦闘には未だ参加せず後方でアッチャコッチャと無駄に素早く情報から物資などの遣り取りまでしていた…らしい

「皆皆暗い顔してるねホント」
「空元気でも笑顔笑顔、笑う門には福来る、福が来ればもっと笑える。こりゃ笑うしかないと思うんだけどどうかな?どうだろうね?」

無駄に早口で疑問の様な言葉を口にして無駄に何度も首を左右に傾げて傾げ直して


71 : クルト・カントール【深紅の篭手】>>450 :2016/02/06(土) 22:22:54 ???
>>69

「新しいおもちゃに浮かれる子供か」

 ジョシュアの様子に呆れたような苦笑のクルトである。
 同時にこういう空気も必要なのも承知しているため、
 からかう以上にはとやかくは言わない。

「やたら重い武器ばかりだな。面白そうではあるが」

>>70

「お嬢ちゃん。チリビーンズをくれ。豆に少し芯が残ってくるくらいので頼む」

 白髪の老兵は気安く給仕係(?)に配膳を要求である。


72 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 E.錫杖 :2016/02/06(土) 22:24:11 ???
>>66-68
「……むぅ」

唸り、また少し椅子を後退させる
勿論喫煙者が1人増えた事に対する反応だ
髪に匂いが着くのを嫌ったし、紙巻と違い葉巻の強く甘い匂いは鋭敏な感覚に堪える

「……そう、な……」
「なかなか、難しそうだ」

クルトの言葉に疲れ気味の苦笑
イリーは肉体よりも先に、精神の消耗を迎えるタイプだ

>>69
「……?」
「……まぁ、強そうな棒だな」

とは、レールガンを見ての反応である
どの辺がミニなのだろうとか、そもそもチャージがどうなのだとか
その辺は理解出来ないし、説明を受けたところで出来る自信もない
それ故の曖昧な頷きであった

>>70
「……元々、こういう顔なものでね」

苦笑しつつ返す猫の獣人
パンを手に取ると、葉巻の煙から逃れる位置に座り小さく一口ずつで食べ始める


73 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/02/06(土) 22:25:01 ???
>>65
ロイ「おかえり ご苦労さん」
二人は喫煙者 煙が二倍に増える罠


>>67
アキレス「多分 用意が良かったんだと思う 電磁波喰らってみーんなアボンよ
     それからあの娼館なんだけど つい数年前にできた新しいものなんだって
     そんであの事件以来 前線で働いていた娼婦以外の事務方が軒並み行方不明 きな臭いよね」

ロイ「先なぁ・・・じり貧を覆せる一手を見つけないとやばいぜ」

〜時間経過〜
昼食が終わり 一行は執務室に呼ばれた そこにはいつものヘンリー五世と もう一人 柔和そうな顔をした男が額を突き合わせて会話をしていたが
一行が入ってくると2人は一行に向き合った

ヘンリー五世「紹介しよう 幼少の頃よりの知己であり 軍学校時代には苦楽を共にしたジョン卿である」
そしてヘンリー五世は顔を少し曇らせ

ヘンリー五世「・・・そして 近々 新しい魔道騎士団の長となる男だ」

ロイ「おいおいそれって・・・!!」

慌てるロイにジョンは手で言葉を制し

ジョン「分かっている 此度の一件 決してヘンリーの失態ではないことは だが民衆は 政治家は贄を求めている 国の失態を背負う贄を
    此度の就任も 頭の固い上流階級が決めたこと ヘンリーには苦労を掛けることになった」

ジョン「私が就任しても 君たちのことを無碍にするつもりはない どうか我々の為に力を貸してほしい」

//続きがあります


74 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/02/06(土) 22:33:11 ???
―――ギィ!!ギィ!!
またいつものように羽虫を追いかけているベティを他所に当座の引継ぎなどを話し合っていると 
ヘンリー五世ジョン卿はこめかみに手をやる もう見慣れた 緊急念話が入ったのだ

ヘンリー五世「チッ またか・・・ スマンが緊急だ 某国より搬入予定だった最後の荷物 時空干渉魔法の禁呪本を運んだ軍隊が『敵』の攻撃を受けているとのこと
         娼館に現れた鎧の男達も見受けられるらしい 朝から出動で疲れているだろうが スマン アレを奪われるわけにはいかんのだ」

話によれば その禁呪を守るために あえてかく乱を行わず 某国の最精鋭一個中隊が厳戒態勢にて運搬しているとのこと
すでにかなりの損害が出ているとのこと

一行はもう見慣れたあわただしさの中 ゴーレム馬車に乗り込むのであった


75 : マコト・ヒエラクス :2016/02/06(土) 22:35:04 ???
>>71
「はい喜んでー!私の速さをお見せしよう、見せねばなるまい!括目せよ!」
「あ、でもでも調理時間はカウントしないでね?調理場のおじさんを急かす訳にはいかない。食べるなら美味しい方が良い。ならじっくり手間暇かけて貰わなきゃ!」

「じゃ、いってきまーす!」

無駄にテンション高めに駆けだす
数歩目からは見るからに加速し、埃が巻き上がるだろう
ただ、数歩目から加速したのはその埃が食事中の貴方達にかからない様にとの配慮だった様で、そちらにまで埃は舞わなかった

「そしてお待たせしましたー!お待ちしました?」
「私の持てる最高速度でチリビーンズの配達でーす!」

そしてそれは戻ってくるときも同様
美味しそうでしょと言わんばかりに楽しげにチリビーンズをクルトの目の前に置いて


>>72
「ああっと、いけないいけない。女の武器は涙と言うけれど、やっぱり笑顔が素敵だねと言われるのも大事な事」
「何より私が、自分が、アナタも楽しくないウィン-ウィンならぬルーズ-ルーズ。同じ阿呆なら踊らにゃ損損。と言う訳でハイ!1+1は?」

ニッと笑って見せながら気安い感じにイリーへと近づいて行く
パーソナルスペースもなんのその。それこそ顔をすぐ近くへ寄せようとして


76 : ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 :2016/02/06(土) 22:36:38 ???
>>70
「よォ、俺はさっきからニヤけてるぜ?」

床に仰向けに倒れたまま、見慣れぬニューフェイス。明るい雰囲気を醸す少女へ顔を向け、

「こういう時は考えてても仕方がねェ、とにかく今はヤツらに先んじて動くことが重要だ」
「越境者は惹かれあう…どうにか出現地点でも予測する方法がありゃ…」

掛け声一つ、よっこらせと起き上がり、ジョシュアは装備を外して壁に立てかける。
昼食を受け取れば窓際に置いて、壁を背もたれにして突っ立ったまま急いでそれをかき込む。
一皿終わればまた一皿、美味しそうにうんうんと頷きながら、数分で4皿ほど平らげてしまった。

「ま、今はがむしゃらに走り回るのが精いっぱい」
「その為にもメシだ。俺はメシ食わねぇと命に関わる体質なんでな…」

食い意地の張った男に見られるのは仕方が無いが、ジョシュアの言葉は彼の能力を本質的に言い表していた。
食べる事によって他者の命を授かり、分け与えられ、授かった命を、力に変える。
ゆえにそれを使い切ったときが、彼の終わりでもあるのだ。

>>71 >>72
「だろ?弾”も”出るんだぜ、コレ」

イリーの問いに対しておどけたように答えるジョシュア。

「このオモチャはパワースーツを着た兵士向けでな…俺の元居た軍隊での装備だ」
「ま、生身で運用できんのは人外の俺ならではってもんよ」

腕まくりしてにやりと、腕を組んで不敵に笑ってみせる。
使い慣れたオモチャの、十数年ぶりに一新された新モデル。
果たして吉と出るか凶と出るかは、その日その時の風向き次第ではあるが。

「コイツの威力を見て腰抜かすんじゃねーぜ、大将(Old man)?」

壁に背をもたれたまま、にこりとほほ笑んで二人に軽くウインクした。


77 : クルト・カントール【深紅の篭手】>>450 :2016/02/06(土) 22:37:55 ???
>>75

「ああ、ありがとう」

 礼を述べてチリビーンズを食するクルト。
 こういう賑やかさも嫌いではないのだ。

>>73-74

(………)

 当然…ということだろう。実際にこういう時に責任を負うための地位であろう。
 後は、この後釜が機に敏な権力志向者かつ無能ではない事を祈るばかりだ。

【大して気に留めた風でもなくチリビーンズを食するクルト】

「…まるでカノッサ機関が資源世界を相手にやる手口だな。連中、存外そういう腹か?」

 少し考えながらもゴーレム馬車に乗り込むクルトであった。


78 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 E.錫杖 :2016/02/06(土) 22:43:59 ???
>>75
「待て、待て待て待て、ちょっと、近い近い」

マコトの近寄る距離の半分程を、ガタガタと椅子を揺らして後退していく
賑やかな相手は苦手ではないが、少なくとも今の心境にはマッチしない様子である
塩パンをくわえながらタジタジとした応対

>>76
「あぁ、銃? なのか……?」()
「……大砲だな、そうすると」

科学に対しては余り分がなく矢張り曖昧な感じは拭えない
だがそれでも彼があそこまで喜ぶのならば、そういうつまりそれなりな事なのだろうと納得

>>73-74
「……なんとも、なぁ……」

ここに来て頭目の変更とは、参ったモノだだ内心
ようやく馴染んで来た空気がどうなるのかと不安が大きい

「……禁呪……」

だが敵襲の一報を聞けば気を張り詰め、武器を手にゴーレムの引く馬車へ
彼女のいた魔法の世界でも禁呪についての騒動は少なくなかった
そしてそのいずれもが致命的な事件を起こしかねない程の騒ぎであったのだ
怖気を抑え込み、大きく息を吐いた


79 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/02/06(土) 22:46:51 ???
>>68
マジか。使えないのか…
[至極残念そうに、しょんぼりと]
いつでもどこでも使えて沢山殺せる兵器でも出ないものか

>>73>>74
[ヘンリー五世とジョンの言うことに驚く様子も見せず、むしろやっぱりな。といった顔をするソーマ]
そらそうなるわな…慰めになるかは分からんが、色々と感謝はしてるせ。飯とか寝床とか…
[ドラッグとかな、と心の中で呟き、煙草を仕舞う]
[ジョンと呼ばれた男をまだ信用する気にはなれないが、それでも取りあえずは従うに限る]
[ぼんやりと聞き流して一服しようかと考えていると、いつもの緊急念話が入ったようだ]

こういう気分をぶち壊すには他人の血を見るのが一番だ。とっとと行こうぜ
[慌ただしくフードを目深に被り、真っ先に部屋から飛び出すソーマ]


80 : ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 :2016/02/06(土) 22:48:52 ???
>>74
「………」

ヘンリーの処遇については、またもやジョシュアは沈黙を貫いていた。
しかし前回と違うのは、ヘンリーに向けて静かに頷いていたことだ。
それが慰めなのか、労いなのかは測り知ることは出来ないが、ジョシュアなりに彼を認めていたということだ。

「…禁呪を写した書籍なんてえらい…ヤバそうな貨物だが…」
「奪われるよりは破壊した方が安全じゃないのか?」
「あんまりヤバい状況になってたら…こっちも独断でやるべきことをやらせてもらうぜ」

ジョシュアはすかさず、最重要機密の破壊案を提案。
現在までに毎度毎度後手を打たされ、負けっぱなしの状況である。
この物資だけは奪われる訳にはいかないという程の切羽詰まった様子と言い、積み荷は相当ヤバいシロモノらしい。
ジョシュアはすかさず破壊案を提案。奪われるよりは、永遠に失われた方が何倍もマシであると。

「俺は指導者が変わるのはどうでもいい事だが、引き継ぐ以上は人並みに働いて貰うぜ」
「アンタの采配一つに…いくつもの命が掛かってんだ。頼むぜ…リーダー」

ジョンの前でずいと迫り出て、額同士が接触せんギリギリまでずいと乗り出し、射貫くような視線で彼の瞳を見つめる。
そしてしばらく、唐突に離れると、ジョシュアは微笑みを浮かべてジョンへサムズアップした。

「それと…次から重要物資の運搬には俺らを使うんだな。向こうの能無し共に言っとけ」

背中のみを見せながら手を振り、ゴーレム馬車へと向かうのは、先ほどまでの青年ではなく既に死ぬ覚悟の出来た兵士であった。
現場の者は指導者に背中を預ける。ジョシュアは、ジョンにその資質があるのかを見定めようとしていたらしい。


81 : マコト・ヒエラクス :2016/02/06(土) 22:48:59 ???
>>73-74
「あっと、食事を持ってきたのは失敗だったかな?もう少しゆっくりして貰いたかったけど仕方ない」
「あれよこれよと持ってきた私の責任も多少は有るし、今回は私も戦っちゃおう!」

ヒャッホイと何処か危機感のない様子で馬車へと乗り込む
戦闘力は未だ未知数。と言うよりも戦えるのかと疑問すら持たれてもおかしく無さ気

「あ、ドアは閉めないでね?」

馬車に乗り込む時の一言
閉じ込められたまま死.ぬなんて阿呆らしい。そんな言葉の裏も簡単に読み取れるだろう
危機感が全くない…と言う訳では無さそうだ

>>76-78
「と言う訳で!銃弾を下手に受けたりしない様にね!」
「いやほら、お腹一杯の時にお腹に穴空くとお腹の中身と内臓がグッチャグチャになっちゃうもんね」
「張り切って配膳しすぎた分は私も働くからさー」

あっけらかんと言った風に笑い
馬車の少ないスペースを利用してグーッとストレッチ


82 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/02/06(土) 22:53:23 ???
〜移動の果て〜
アキレス「オイオイオイ・・・軍人がこれだけいて全滅かよ・・・」

たどり着いた頃には 日は落ちかけ 夜がすぐそばまでやってきていた
その場所は静まり返っていた 動く者は無く 馬車は燃え 無残な死体がゴロゴロと転がっていた

ヘンリー五世「禁呪は・・・? 護衛対象はどうなった?」
ロイ「まて・・・おかしいぞこの死体」
馬車をひっくり返し 禁呪を探すヘンリー五世を他所に 死体を見分していたロイが異変に気付く

アキレス「どっちゃのおっさん?」
ロイ「この男・・・見たところ兵士だが “切り捨てられている”おまけに血が殆ど出ていない」

そう ここにいる兵士は そのほとんどが切り捨てられていたのだ
アキレス「つまり・・・?」
ロイ「今までの 銃を使った兵士以外のが出てきているってことだ」

一行は禁呪を探したり 辺りを索敵していると

騎士団員「感知魔法に反応・・・!! アンデッドです!!」
その言葉を皮切りに 雑多なピストル等の小火器を持ったゾンビが複数 全力疾走でこちらに迫ってくる
最近の『敵』の常套手段である 距離を詰めてからの発砲 騎士団員が足止めの魔法を使っても 構わず突進してくる

>>ジョシュア
そしてジョシュアの浴びせられる 針のような尖った殺気 どこかで誰かが こちらを狙ってきているような気がする・・・?


83 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/02/06(土) 22:56:54 ???
>>80
ヘンリー五世「壊せれば苦労は無い 禁呪の中には神話の時代より伝わっているものもあってな
       者によっては 現代の技術で破壊が出来ない者もあるんだ 此度の禁呪もその一つよ」

そしてジョンを睨みつけるジョシュア その眼を逸らすことなく 真正面から見つめ直す
ジョン卿「分かっている 私も総身を尽くしてことに当たるつもりだ」


84 : マコト・ヒエラクス :2016/02/06(土) 23:03:32 ???
>>82
「傷自体は深いのかな?浅いのかな?」
「知った所でどうしようもないけれど、知らずともやる事は変わらないけれど一応確認って大事だよね!」

文字通り血を啜る剣とか有ったら掠り傷を負うのも怖いし
質問をしていたら丁度敵襲が有った様で

「っとと、それじゃあお兄さん方。私もちょっと戦って加速して私と言うものを示して来るよ」
「相手のゾンビが『今』を狙うなら私には追いつけないだろうし、任せて安心マコト・ヒエラクスってね!それじゃ―――」

いってきます。の声とその駆け出す足。どちらが早かったろうか
迷わずゾンビ達の方へと駆けだして加速する。 銃口が此方を向けば迷わず射線から外れる様に跳ね、勢いそのままにゾンビを蹴り飛ばそうとするだろう


85 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 E.錫杖 :2016/02/06(土) 23:04:29 ???
>>82
「……」

燃えるような空の下で、余りの惨状に目を背けていた
しかしいつまでもそうしている訳にはいかない、動かなければならないのだ
ロイの検分の傍、小さく経を唱え冥福を祈る
はたからみれば現実逃避めいた行動ではあるが、彼女にしてみれば必要なのだこれは

「……出血のない、斬り傷……?」

その奇妙な死因に首を傾げる場面もあったが


「……お出ましか」

錫杖を握り直し大きく呼吸
青白い焔のヴェールを身に纏い、錫杖で銃弾を叩き落とす
そのまま縛り付けの魔法を空気に乗せてアンデッドの一団に流し、
その効果の是非に問わず自身に一番近いアンデッド向けて錫杖を振るう


86 : クルト・カントール【深紅の篭手】>>450 :2016/02/06(土) 23:05:15 ???
>>82

「一方的ってところだな」

 遺体を確認するクルト。彼もロイと同じく銃撃ではなく斬撃によるものだと認識。
 そうしている間にレーダー(?)に感があったようだ。

「さて、仕事(ビズ)だな」

 背負っていたレバーアクションショットガンを構えコッキング。初弾を装填。

「スゥー…ハァー…」

 独特の呼吸と共に世界と己の波紋を一体化、気配を同期させていく。

≪弾丸スキップ/00Bバックショット、チョーク調整完了≫

 スマートガンシステムが最適な弾薬、射程距離補正を行う。
 さらにクルトのサイバネアイには拡張現実(オーギュメント・リアリティ)が投影させ、
 クロスヘア、残弾、環境情報などが表示される。

【ゴキン!と鈍い銃声と共に次々に大粒散弾が銃口より吐き出されていく】


87 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/02/06(土) 23:06:28 ???
>>82
[日も暮れかかる中、瞳を赤く光らせて燃える馬車と死体を探るソーマタージ]
急に原始的な方法になったな…舐めプか?
[少し離れた所で切り捨てられた兵士の腕を掴み、俺の方がうまく斬れるな、と冗談混じりに笑うとそれを投げ捨てる]

[途端に聞こえてくる騎士団員の声とアンデッド達の足音]
[振り返りながら酸素供給機を装備すると、刀を抜いてアンデッドの群れへ駆ける]
[足止めの魔法を飛び越え、兵士の死体を蹴飛ばして一目散に突っ込んで刀を振るう姿はある意味異様だ]
ようやっと来たかクズめ!百人抜きまであと何体だ?
[最前線に飛び込み、足止めを助けるかの様に刀を振るうソーマタージ]
[時折冗談も交え、ゾンビだけに意識を払っているが果たして]


88 : ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 :2016/02/06(土) 23:09:42 ???
>>82
「遅かったかよ…クソッタレッッ!!」

ゴーレム車が止まる前に既にジョシュアは飛び降り、装備するのは携行型レールガンのみである。
ジョシュア自身はあまり馬車から離れず、というのも荷台にレールガンを置いているからだ。
破壊されるわけにも、ましてや奪われる訳になどいかない。

「ヒートブレードか…それともライトセイバーでも使ったってのか?」
「そりゃ最高だな。弾が跳ね返されちまう、ははッ…最ッ高だよまったく(Fucking great idea)!!」

部隊は壊滅。状況は絶望的だ。これでは積み荷はもう敵の世界に持ち帰られた後だろう。
世界越しに保管されてしまえば、偶発的世界移動に頼らざるを得ないジョシュア達には見つけようがない。
皮肉を言いつつもやはり怒りは収まらず、倒れていた死体のうちの一つを思い切り蹴飛ばした。

「ブッ壊せねぇんじゃこりゃもうオシマイだな…時空を書き換えるだって?馬鹿げてる…」
「一体どうしていつもいつもしくじりやがるんだ…ヤツらは世界越しに俺らの動きを読んでるってのか…?」
「今度見つけたらポータルの中に飛び込んで行って、向こうの世界のヤツらを皆殺しにしてやる…!」
「老若男女問わず…この世界に危害を加えた奴は一人残らずな…!!」

苛立ちを露わにしながらジョン・マクレーンも青褪める早口で独り言を呟きながら早足でアンデッドの元へと向かう。
ここまで封印してきた、ある戦術をジョシュアは最近苛立ちゆえか多用するようになっていた。
即ち右腕を利用した捕食行動。以前のように全身の体表からの一喝吸収は不可能になってしまったが。

独り言が終わると同時にジョシュアは突如全力疾走。燃える右手を振りかざして、アンデッドの群れへと突っ込んだ!
振るう右腕の軌道上にあるものは、ガラス以外であればなんでも喰らい尽くし、明日のジョシュアの糧となるだろう。


89 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/02/06(土) 23:29:50 ???
>>全員対象
―――パン!! パパン!!
騎士団「グアッ」
騎士団「こなくそ!!」

散発的に発射される銃弾 度重なる戦闘でそれに面食らう騎士団はいない
多少の被害を出すも 次々にアンデッドを撃破していく それは一向も同じこと

マコトの速度が乗った蹴りが破壊をもたらしイリーの錫杖が一体のゾンビを強かに打ち クルトの散弾が 並み居るアンデッドを吹き飛ばしていく
ソーマタージの戦場刀が並み居るアンデッドを薙ぎ払い ジョシュアの腕が残りを吸収していく

いつものアンデッド戦 普段ならこれで終わりのはず だがアンデッドだけならば 軍隊は壊滅しない
これで終わりではないのだ

アンデッドの先に現れたのは 先の娼館で表れたパワーアーマー達 それが建物に隠れることもなく 一行の前に姿を現したのだ

ロイ「よぉ…愉しいおしゃべりに来たのか?」
パワーアーマーに話しかけるが それに答えず パワーアーマー達は無言でこちらに接近を開始する

>>84
マコトに向けて接近してくるパワーアーマーA 手に持った機関銃で弾幕を貼るように乱射しながら前進してくる

>>85
イリーに向けてやってくるパワーアーマーB 手には何も持たず 拳を振り上げ 殴り掛かってきた

>>86
クルトのサイバネアイが遠くで銃を構えるパワーアーマーCを捉えた 長大な銃身をジョシュアに向けており 引き金を引こうとしているのが確認されるだろう

>>87
アンデッドを切り捨てていたソーマの刀身が何かに防がれる パワーアーマーDが接近してきて その一撃を装甲で受け止めたのだ
そして光り輝く刀身の剣で ソーマに切りかかる

>>88
アンデッドを突き抜けた先 そこにいたパワーアーマー達 そのうちの1人がジョシュアの突進を受け止めた
右手に触れているのに 吸収できない 表面が特殊なガラスに覆われているのだろう

そしてパワーアーマーEはジョシュアの右手を掴み 強引に投げ飛ばそうとしてくるだろう


90 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 E.錫杖 :2016/02/06(土) 23:36:55 ???
>>89
「……本命の御登場か」
「無手とは全く、舐められたモノだな」

アンデッドの頚骨を砕き、動作の停止を認めながら睥睨
言葉と裏腹に敵のアーマーを素早く確認し、隠し武器の有無を見てみるがそもそもそれで見付かるようならば隠し武器とは言えないか
ざ、と錫杖をその場に突き立てて徒手空拳に構える
武器を振るう機会が多くなりつつあるが、元々彼女は格闘術の使い手としての戦闘が最も優れている

「……!!」

炸裂する空気、一瞬に吐き出す大量の息が大気を揺らめかせる為だ
両腕を闘気の焔で形作る青白い腕甲で包み込み駆け踏み込み、振り下ろしの拳撃をブロック
そのままカウンター気味の掌底をその顔面に打ち込むべく走らせた


91 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/02/06(土) 23:42:10 ???
>>89
[ガギンッ、という鈍い音と共に防がれる戦場刀]
[ふとその方向を見ればパワーアーマーに身を包んだ人物が]
イカす服着てるな。それに自信もありそうだ
けど俺の方がもっとイカすし自信もあるがな。笑えよ。笑え!
[刀を押し当てたような状態のまま吼えるソーマタージ]
[それと同時に刀を捨て、降り下ろされる剣を文字通り間一髪でかわす]

よく切れるな。後で貰っていいか?野菜が切れなくてね
そうそう、お前のそのブリキは火とか水まで中を守ってくれるのか?どうだ?
[切り落とされ、地面に落ちた髪の先端とコートの裾の先を一瞥すると、いきなり右の拳をパワーアーマーの腹へ放つ!]
[よく見れば触手が拳を覆っていき、さながらナックルダスターの様な形状になっているのが分かるだろう]
[斬撃では効果が薄いと考え、まずはアーマーを強引にでも破壊する方を選んだのだ]


92 : ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 :2016/02/06(土) 23:44:09 ???
>>89
「!!!」
「来やがったなクソッタレェェ!!ハラワタ引きずり出してやる…!!」

ジョシュアの右手を掴む冷たい感覚、この硬度は間違いなく鎧のモノだ。すなわち。
ヤツらがいるということ!アンデッドが朽ちた後、そこに佇んでいたのはいつしかのパワースーツ野郎そのものだった。
ジョシュアは掴まれた手首をねじられ、ヘシ折られかける。が、すんでの所で身体を回転に従うように反転させて回避。
結果として投げられる形となり、パワーアーマーの後方に着地した。直後ジョシュアは右腕の違和感に感づいた。
捕食が、吸収ができない。

(表面がコーティングされてやがる…珪素か…)
「っと…!!」
「よぉ、お前…俺の能力知ってんのか?」

受け身を取り、回転しながら素早く立ち上がるジョシュア。
ヘラヘラと挑発するような態度でパワーアーマーへと歩み寄る。
ジョンにやってみせたように額同士がぶつかり合うほどに肉薄し、ダメ押しの挑発とばかりに両手でドンと肩を突き飛ばす。
しかしどうも反応に人間味がない。あの時と同じように、マスクの下でジョシュアを見下した薄ら笑みが透けて見える態度であった。

「まぁどっちにしても関係ねぇ!!殺してやる……!!」

完全に怒りで頭に血が上っており、仲間のスナイパーにはまだ気が付いていない。
そのままビキビキと青筋を浮き立たせながら、戦車の装甲版すら凹ませる剛力で回し蹴りを放った!
相手の防御や回避を想定し、手元にはレールガン、既に安全装置を外した状態で、零距離射撃にも対応できる。
万一蹴りを受けられれば至近距離から銃弾を叩き込むつもりだろう。


93 : マコト・ヒエラクス :2016/02/06(土) 23:52:01 ???
>>89
「うえっ、これは拙いねヤバイね笑えなぁいっとぉ!」

アンデッドの群れを突き抜け、視界に入ったのは明らかに別格の何か
しかも近づくまでも無く銃を撃ってくる
防御能力に自信など微塵もない為、ゾンビの群れへと一旦退避
こういう手合いを相手にするには準備が必要だ

「まぁまぁまぁ折角来たんだしゆっくりして往って貰おうかな」
「やぁやぁやぁよくぞイラしたマイエネミー」
「さってさてさてぇ、一瞬一秒以内一世一代の私の生き様をー」

避ける、避ける、避ける
速度を上げ、時にはゾンビを盾にして、或いは肌の表面を掠らせて
彼女は止まらない。止まらない限り加速し続ける
旋風も突風も置き去りにする疾風となりて

「とくとご覧あれってね――――!!!」

瞬間、彼女は一発の銃弾の如く弾け飛ぶ
両手を交差させつつパワーアーマーへ向けてほぼ真直ぐに跳び込む
異常なまでの加速は人間一人分の質量を乗せて圧倒的な破壊力を産みだす事となろう
が…その銃弾には意思が有る。考える頭が有る。ただぶつかるだけではダメだ
パワーアーマーの防御力は未知数、故に彼女はパワーアーマーのすぐそばを通り抜ける様にしながらパワーアーマーの首へ、自身の足を引っ掛ける様に蹴りを見舞おうとするだろう


94 : クルト・カントール【深紅の篭手】>>450 :2016/02/06(土) 23:57:53 ???
>>86>>88

「―――!?」

 サイバネアイのセンサーに感!望遠モード!
 そして、即座に把握した。遠方にスナイパー…ジョシュアを狙っている!!

「アーリントン!!狙撃手(スナイパー)だ!!」

 遠方!ショットガンの射程範囲外!クルトは深紅の篭手を大きく振りかぶる。
 無駄撃ちは避けたいが、そうも言っていられる状況ではない。
 切り札とは、使うべき時を誤ればただ死蔵された無価値なモノに過ぎないのだ。

「剣を用いるべきか聖銃を用いるべきか。征服すべき時か鼓舞すべき時か」

 聖言と共に深紅の篭手、その表面に刻まれた精霊回路が光を帯び始める。
 〝アラクランの咆哮〟それが深紅の篭手の真名。聖遺物としての誉れある銘である。

「それを示すは叡智なり!!」

 光り輝くそれをただブンと横手に振るった。行ったことはそれだけであった。

【変化は即座に起こった。その狙撃手が存在する距離を横一線】
【突然に空気が燃焼し、赤く輝き、膨大な爆裂と破砕が大出力レーザーの一閃の如く吹き荒れたのだ!!】

 横一線上の土が莫大な熱量でガラス化し、酸素が圧縮され、燃焼し猛爆となり、インフェルノが現出!
 魔術師の知覚には、贄となり滅んでゆく焔の精霊の断末魔が駆け巡った!


95 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/02/07(日) 00:13:58 ???
>>90
闘気を纏うイリー 拳を躱されるも それに動じずイリーに向き直るパワーアーマーA
そして混信の掌底が顔面に炸裂!!

パワーアーマーA「・・・・」
だがバイザーに覆われた顔面に変化は無く そして痛手を負った様子も 怯む様子すらなく
イリーの腕をつかみ 脇固めで腕を破壊しようと その両手を伸ばしてくる

>>91
パワーアーマーDは ソーマタージの軽口にも口を閉ざし なんの反応もしてこなかった
そしてソーマタージが接近してきても なんの反応もなく 拳がパワーアーマーDの腹に吸い込まれる

ガギンと音が響き 火花が散り 傷が生まれる だがそれだけ
パワーアーマーDは腹に顔を向け そしてソーマタージに顔を向けた

“それで終わりか?”
と言わんばかりに そして刀を持った手でソーマタージの顔面へパンチを繰り出した

>>92
パワーアーマーE「・・・・・」
その問いの応えは 無言

投げ飛ばした先で頭に血が上ったのか 口汚く罵りながら蹴りを放つジョシュア それを受け止めるパワーアーマーE
衝突音と 衝撃波 次の瞬間 超電磁砲を構えるジョシュアが見たものは 同じく銃を構えるパワーアーマーEの姿

発砲は同時だった

バキンとガラス層を突き破り 装甲に穴が開くパワーアーマーE だが死んでない お返しとばかりに レイルガンが発砲される

>>93
多数の弾丸を吐き出し なおもマコトを捉えんとするパワーアーマーAの機関銃
だが捉えられない 掠りはしても当てられない そして マコトが迫る

パワーアーマーAは咄嗟に機関銃を縦に掲げる その銃身のど真ん中にマコトの蹴りが突き刺さった
銃身を容易く折り 首に迫る足 だが銃身の分の猶予を使って顎を引くパワーアーマーA

そしてマコトの足はヘルメットのバイザーを叩いた 表面が割れ 吹き飛ばされるパワーアーマーA
壁に叩き付けられる だが少しのラグを跨いで すぐに動き出した サイドアームの拳銃を取り出し マコトに発砲してくる

>>94
遠方で前線を支援しようとしていたパワーアーマーは 前方にエネルギーが収束しているのを確認
狙いが自分に向いていることも 当たればタダで済まないことも理解し すぐに立ち上がる

そしてクルトがレーザーを発射した瞬間 脚部に展開したスラスターがパワーアーマーを上空に吹き飛ばす だがすべては遅かった
レーザーの破壊圏内を脱することができず その赤い光に飲み込まれたパワーアーマーはそのまま蒸発した

スナイパーを斃した今 クルトはフリーの状態であり 他の人員の援護に迎える立場にいる


96 : ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 :2016/02/07(日) 00:26:54 ???
>>94
「―――!」
「大将ッ…!?」

しまった!クルトが叫ぶのが先か後か、ジョシュアは自分を射貫く冷たい視線に気が付いた。
咄嗟に振り向くと、そこにはやはりスナイパー、今からでは間に合いそうにない。胴体か、頭か、吹き飛ぶのはどっちだと覚悟を決めるジョシュア。
どうせ吸収対策を施してきた連中の事だ。回復に対する策も練っているのかもしれない。ジョシュアはスナイパーを憎悪を孕んだ視線で睨みつけるが。
それは直後、咄嗟にクルトへ向けられ、”聖遺物(レリック)持ち”だったのか、と驚きを露わにする表情へと変わる。
クルトのアーティファクトの放った強烈な熱線の破壊的方向により、ジョシュアから銃口は逸らされることになるだろう。

「済まねェ…恩に着る…!」
「舐めやがってェェ……ッ」

間一髪で被弾を免れたジョシュアは、そのまま躊躇なく攻勢へと移る。
怒りと共に、強烈な回し蹴りをティン・ソルジャーに叩き込んだ!

>>95
受け止められた回し蹴り、即座にジョシュアはレールガンを発砲。
携行型EML(電磁投射砲)から吐き出された弾丸は装甲を損傷させ、だが威力不足だ。内部まで到達することはない。
そして直後、鋭い痛みと共にジョシュアの腹部が吹き飛ぶ。相手もまた、レールガンをジョシュアの腹部に零距離で放ったのだ。

「ぐゥァッ………」

眼を見開き、血を吐き出すジョシュア。しかしまだ死すことも、斃れることもしない。
にやりと笑みを浮かべれば、左手でパワーアーマーの左肩を軋むほどの握力で掴み、凹んだ胸部装甲にレールガンをぐっと押し当てた。
ジョシュアが何をしようとしているのかを知れば、ティン・スーツの中の兵士もきっと青褪めるのではないだろうか?

「……俺とッ…お前ェッ!!…どっちが先にくたばるかな…!?」
「ブ・リ・キ・やろォォォオォッッ!!」

セレクターをフルオートへ、弾倉の中の2.5mmプロジェクタイル、約200発全てを撃ち切るまで銃撃が止むことはない。
ジョシュアは雄叫びと同時に引き金を引く。僅か0コンマ数秒の間、セルからコンデンサに電気がチャージされる音。
それが開戦の合図だった。

ガガガガガガガガッッッ!!!
凄まじい勢いで吐き出される直径2mmの弾丸は、単発では対装甲威力に欠ける。
しかしこれだけ密着して、連続で射出されればどうなるだろう?
互いに銃口を密着させた兵士の、それぞれの身体を弾丸が食い破ってゆく。


97 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 E.錫杖 :2016/02/07(日) 00:28:02 ???
>>95
会心の一撃だとその掌打をイリー自身が評した
そしてそれは間違いではない、通常ならば一閃のみで意識を断ち切るに充分な威力を有する打撃である
だが、

「えっ……っ!?」
「ぁ……ぐっ……!!」

腕を掴まれそのままグラウンドに持ち込まれようともなれば咄嗟に体が反応する
強引に、ではなく局所をズラして関節の破壊を免れる様にしかしそのまま崩れ落ちた
骨と腱を極められ、それでも猫の柔軟さを発揮しするりと抜き取る
そのまま横転で脱出、壊され掛けた右腕を抑えつつ立ち上がる

「……くそ、なんなんだ貴方は……」

少しでもと動禅治療を行いつつ敵を中心に弧を描くようにゆっくりと動く
その内に先手を取るべきと判断したのだろう、ダラリと右腕を垂れ揺らしながら飛翔
闘気の脛当てを纏わせた横上段蹴りを放つ
……否これはフェイクだ、曲げた膝で角度を調整し胴目掛けた中段への薙ぎ払いにシフトする脚撃


98 : クルト・カントール【深紅の篭手】>>450 :2016/02/07(日) 00:30:43 ???
>>96

「借り1だ。そのうち返してもらう」

 言葉少なく、しかしフランクな物言いで返すと、すぐにクルトは次に戦闘行動へ移行する。
 大技を使った余韻に脚を止めていいのは、フィクションの世界だけ。
 消耗していようが実戦でそんな真似は許されないのだ。

>>95

≪プリエンプション/再起動プロセス 精霊回路冷却開始≫

 深紅の篭手の精霊回路の文様が消失し、機能の大半が使用不能となる。
 この聖遺物は相も変わらず使い勝手は劣悪極まる。そもそも派手に過ぎて性に合わない。

「戦闘行動を継続する」

 冷却を続ける義手でショットガンを保持し、クルトは戦場を駆ける。
 スマートガンシステムと同期するサイバネアイがパワーアーマーDを見据える。

≪弾薬スキップ/パルススラッグ弾 チョーク調整≫

【ドガン!と鈍い音と共に射出されるパルススラッグ弾】
【着弾と同時に高電圧負荷を与える弾薬で威力係数こそ通常弾以下であるが、
 敵の対電磁障壁全てを破れないにしても一時的な行動阻害を目的とした支援に重きを置いた一撃である】


99 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/02/07(日) 00:33:12 ???
>>95
…耳が悪いのか口がきけないのか、どっちなんだお前?
[尚も軽口を叩き、相手の出方を伺おうとする]
[逆上したり焦るような相手は手強くなることもあるが、同時に隙も出来る]
[意思が有るような相手には積極的にそれを狙ってきた。それすらも効かないような態度に、逆に自分が焦りと違和感を感じている]

[雄叫びと共に、パンチに合わせるように放たれるヘッドバット]
[フードが頭部と一体化し、鉛色になって硬くなるがそれでも完全に防げる訳ではない]
[フードと微かに見える額が元に戻ると、白い人工血液が垂れてきた]

焦るなよお友達……まだ最初の部分だぜ?アハーアハーハー。イヤーッ!
[垂れてくる血を拭いもせずに目を細めると、今度は左拳を先程と同じ所に放った]
[当たっているかも確認せずに、愚直なほどに放たれる両の拳]
[少しでも傷つくということは少なくとも完全には無駄ではないということ]
[若干放電しながら放たれ続ける拳は段々と速くなっていき、残像が出来、拳の触手の方が砕けるほどにまでなっていく]
[拳が先に潰れるか相手が動くか。確かなのは例え片腕がなくなってもこの男は殴るのをやめないだろうという事]


100 : マコト・ヒエラクス :2016/02/07(日) 00:39:00 ???
>>95

仕留めたか
そんな疑問を解消すべき漸く足を止めて振り返る
銃ごと叩き折り、砕いた。となればいっそ死んだふりでもしてくれれば良かったのだが

「わっとと!―――-そう簡単にはいかないか」

突如動き出し、発砲してくる相手
回避の為距離を取るも反応が遅れ、横っ腹に1発銃弾を喰らってしまう…
銃創を手で抑え、顔を顰める…幸い貫通している様だし、何より足に怪我はない

「ん、んー、油断した。反応が遅かった。じゃ、遅れを取り戻さないとね」

身を低く、構える。前へ出る為だけのクラウチング体勢
息を細く、長く吐いて目標を見据え

「撃ち――――――」

走り出す
一歩。異常加速により雲が彼女を覆う
二歩。雲を突き抜け赤熱する程の速度を得
三歩。地を蹴る意味すら置き去りにするオーバースピードを以てして

「――――-抜く!!!」

ただの喧嘩であるならば普通に蹴ったであろう。しかしこれは殺し合い
先程は躊躇い、失敗した
ならばこの一撃に躊躇いは無く
先程を超える速度で、先程と違い今度は膝に装着した硬質なプロテクターで
パワーアーマーを着込んだアナタの顔を打ち抜こうとする


101 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/02/07(日) 01:16:13 ???
>>96
パワーアーマーの銃弾がジョシュアの肚を食い破る
だが倒れず 笑みさえ浮かべて銃撃してくるジョシュア

離れようにも肩を掴まれ それを振りほどいている暇は無く 根比べへと強制的に付き合わされることになってしまった

そして損傷した部位が広がり 突き抜け 銃弾が背中へと抜けていく
それでもたっぷりと銃弾を浴びせ ジョシュアの銃撃は終わった 弾切れによって

残ったのは動かなくなったパワーアーマーの死体のみ

>>97
猫特融のしなやかな動きでどうにか腕の破壊から抜けだるイリー
そして腕を抑えながらイリーは上段蹴りを放つ

その足を受け止め またもグラウンドに持ち込もうとするが 突如軌道を変えた一撃は胴に叩き込まれた
だが胴は装甲の分厚い部分 強烈なれど ただ一撃だけでは破壊できず 表面に傷を作り よろけるパワーアーマー

>>98-99
ガキンと拳とソーマタージの頭突きがぶつかり 派手に火花が散る
そしてソーマタージはまたも腹部に打突の連打を仕掛ける

又も装甲に阻まれる が止まらない 何度も 何度も 何度も放たれる拳に さしもの装甲も悲鳴を上げ始める

最初は余裕ぶっていたのか 動かなかったパワーアーマーであったが 次第に亀裂が入る装甲に焦ったのか 拳を振り上げ ソーマタージを打ちのめそうとするが
その直後に放たれたクルトのパルススラッグ弾が脇腹に突き刺さる

パワーアーマーの体がパルスでビクビクと痙攣し 動きが緩慢になる
その間突き刺さり続けるソーマタージの拳

装甲にひびが入り やがて砕け 柔らかい部分に到達する

ガキンがやがて バキッに代わり 次第にグチャと変わって鮮血が飛ぶ

???「グ・・・ゥ・・・あ・・・ア゛!!」
ヘルメットの中 くぐもった音が響いてきた

>>100
銃撃を繰り返すパワーアーマー
それから逃げることもなく 真正面から突っ込んでいくマコト

たったの三歩でトップスピードに乗ったその体はなおも加速し パワーアーマーが反応するより早く接近
その膝は適格に頭を捉え アーマーの内側にある高性能ショックアブソーバーを容易く引きちぎり 頭と体を泣き別れにしたのだ

パワーアーマーを打ち倒したマコトは今 他のキャラを援護できる位置にいる


102 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/02/13(土) 22:05:21 ???
そんな魔法漲る世界にて 魔法の伊吹感じぬパワーアーマーを着込んだ者と
装備の統一感のない まるで傭兵隊の如き人々が戦っている場に越境の反応あり

まさに鉄火場に飛び込んでしまったその者は 一体どう行動するか?


103 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 :2016/02/13(土) 22:10:25 ???
>>101
「せ、ァァァァァッッ!!!」

くっ、と振るう脚の動きを操作
宙に留めて軸足と尾は全力で大地を咬んだ
そして放つは闘気の焔を纏った蒼白く燃え盛る蹴りの連打連打連打!

「……こぉのォォォッッッ!!!」

最後の一閃は疾風く鋭く、光の矢の一刺しが如くに駆け抜けた!
一撃での威力不足を補う為に行ったのだ、高速連続での蹴りの乱気流!


104 : レイラ ◆prDdJ8Ym5w :2016/02/13(土) 22:12:08 ???
>>102
菷に乗って、たどり着いた場所はまさに戦闘中
「〜〜〜…………これは避けて通れなさそう」

膝にも届くレベルの赤いロングヘアー、そして、紫色の魔女衣装に身を包んだ少女が菷から降りると

「…………あーあ、とりあえずどっちかに加わってちゃっちゃと掃除しちゃおっかな、この大魔法使いレイラちゃんにお任せっと」

そして、少女は幸か不幸か傭兵団の方へと参入する
戦場の上、星のようなきらきらした光落ちる
飛んで来た一人の魔女
「この私が助太刀してあげるわよー、感謝しなさい」

戦場に入ると、菷から降りて、その菷をくるくるの回して、左手に持って立てる
もう片方の手は腰に当てて尊大なポーズをとっている


105 : クルト・カントール【深紅の篭手】>>450 :2016/02/13(土) 22:14:48 ???
>>99>>101

「老体(オールド)に仕事(ビズをさせすぎだな)」

 未だに燃焼する焔の精霊の残滓を左手に纏わせながら、
 クルト・カントールはショットガンをレバーコッキング。ガシャンと次弾が装填される。

【この味わい深い感触はオートマチックでは到底不可能だ】

「さて、この場の戦闘は大体ケリは付いているか?」

 クルトは念のため、気配を周囲と同調させ、存在感を周囲環境と同化させつつ、
 状況の確認と即応の体勢を取る。何しろ狙撃手(スナイパー)もいたのだ。警戒しすぎて損はなかろう。

【警戒待機】


106 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/02/13(土) 22:17:08 ???
>>101
イヤーッ!イヤーッ!イイーーヤヤヤヤヤヤヤ!!
[叫びと共に繰り出される拳の連打]
[いつしかそれは装甲を砕き、内部に達していた。目論見通りにいったのだ]

[クルトの援護に礼を言うように赤く染まった目を細めたところで、鮮血が顔に付着した]
[そこで初めて内部に拳が届いたかのようにハッとするソーマタージ。白目まで赤く染まった目も元に戻っていた]
ヤバいヤバい…やりすぎたか?
まだ死ぬんじゃねえぞ!いつ殺すかは俺が決めるんだ!
[パワーアーマー兵に冷たく言い放つと、突如として殴るのをやめ、膝を落とした姿勢で構える]
(よく見れば袖の下の左腕が鈍く光り、バチバチと嫌な音がしているのに気づくだろう]

気ィ持てや、歯ァ食い縛れィ!イヤーッ!!
[瞳を不気味に輝かせ、先程まで殴り続けていた部位にスタンガンめいた電撃と共に放たれる掌底打ち]
[生かしたまま捕らえ、適度に痛めつけつつ知ってるだけの情報を全て吐かせたいのだ]
[ソーマタージ的には加減したつもりだが、それは仇となるのか否か]


107 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/02/13(土) 22:41:10 ???
―――場面転換 ???―――

???「B装備が劣勢とかうそでしょ?」
狭い個室 タブレットに映し出される戦況に目を丸くする女性

???「ああもうあの装備いくらすると思ってんのよ!! って越境反応!? まだ増えるの!?」
現れたのは この世界に似合った魔法少女 そして越境者チームを手助けするつもりらしい

???「ああもう!! デクでも投下するか・・・」
遠隔キーボードを滑らかに打ち エンターを叩く・・・


―――場面転換 魔法特化世界 戦場―――
>>103
よろける体をアーマーのサポートで無理やり制し 視線を向けた先 
そこには自身に迫る無数の蹴り

咄嗟に翳した腕を容易く弾き飛ばし 暴風の如き蹴りが無数に突き刺さる
その悉くをアーマーは弾いていたが やがて威力に負けてバイザーにヒビが入る

最後の蹴りは そのヒビをピンポイントで突き刺した

堅牢なるアーマーを突き破り 肉へと突き刺さる確かな手ごたえ
顔面を凹まされ アーマーは動かなくなった

>>106
拳の連打で腹をしこたま殴られたアーマーは咄嗟の動きがすでにできないでいた
それほどまでに激痛を伴い アーマーは自身の慢心を呪う

フラフラと立ち尽くすアーマーが最後に見た光景 それは電流纏う掌底
そこまでしかない あとは意識が途切れてしまったのだから・・・

>>104-105 および全員対象
越境者を狙ったであろうパワーアーマー達は 彼らの奮闘により殲滅された
それだけでなく ソーマタージは敵を1人捕縛したのだ

これで情報が引き出せる そう思ったその時 魔法少女とは別の越境反応 しかも大型の
ドデカイゲートが開き 現れたのは 化け物 そう形容するのが適切だろう

「!!!!!!!!!!」
身の丈3m以上の偉丈夫 腐った表面に貼りつけられた装甲 手には巨大な鉄骨を持る その巨体
声にならない雄たけびをあげ ゆっくりとこちらに迫る

ロイ「あいつ・・・?」
アキレス「おいおいあいつは・・・!!」

そして2人は驚愕に目を見開く その巨人に見覚えがあるからだ

【ソーマタージに判定 記憶:以前アンデッドが跋扈する世界で 金持ち連中にいびられながら旅をした記憶は残っているだろうか? その時戦った巨人】
【今回の者とは装備が若干違うが まさにそのアンデッドが何も関係のないこの世界に現れたのだ】


108 : レイラ ◆prDdJ8Ym5w :2016/02/13(土) 22:48:00 ???
>>105>>107

「始めまして、よろしく〜」

膝くらいまである赤髪の魔女が軽く挨拶すると、魔力を溜めて

「…………とりあえず、このデカブツ相手したらいいの?」

右手で帽子を押さえながら
ソーマタージ、ロイ、アキレス達に目配せして呟くと、軽く菷から、サッカーボール大の火の球を三つ出現させる
そして、左手の菷を前につきだすとその火球を巨人に向けて飛ばす


109 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 :2016/02/13(土) 22:49:46 ???
>>107
「あっ……!?」

明らかに危ない感触が伝わり咄嗟に動きを停止させた
慌てて動かなくなった敵に駆け寄り動禅治療を開始
いのちの遣り取りではあるが、イリーとしてはそれを奪ってしまうのは色々と宜しくない

「なっ……!」

そして次なる敵の気配
地に突き刺した錫杖を抜き放ち呼吸を整える
大型の不死属を仰ぎ見て大きな吐息
全身に蒼白い闘気のヴェールを纏い、構える

「デカイな、あれはまた……!」

引き攣った笑いが浮かび、だが体は低い姿勢を保ち鋭い軌道を描き駆け抜ける
大ゾンビの脚元目指し、近接が叶えば足首の関節部を狙い殴打を繰り出すだろう、一撃離脱だ


110 : ◆T/233Moei6 :2016/02/13(土) 22:52:22 ???
>>107

「憑依体(ポゼッスド)だったら厄介だが」

 警戒していたクルトはこの現象に対して即応。
 異常進化させられたアンデッドの場合は二通りにパターンが考えられる。

【一つはウィルスなどの外的要因の活性化。もう一つは何者かの憑依現象だ】

 ゴキン!と鈍い銃声と共に走りながらスラッグ弾を撃つクルト。
 同時にステイシス圧縮フィールドの解凍を開始。
 携帯式対戦車擲弾発射器(ロケットランチャー)がサイバネアイの拡張現実に表示される。

【スラッグ弾による移動射撃を行いつつ、重火器の解凍を開始】


111 : クルト・カントール【深紅の篭手】>>450 :2016/02/13(土) 22:56:53 ???
>>108

「おっと、お嬢ちゃんも援護組か?」

 古風なレバーアクションショットガン(実はハイテクの塊)を持つ老兵は、
 大型のゾンビーに銃口を向けながら闖入者に対応。

【無視したり、放置したりすれば不確定要素となりかねないため必要と判断】

「相手はゾンビでこっちはまともな人間だ。
 まあ、どっちに味方するならコッチという判断は正解だろう。支援任せる」

 なお、この世界は正にハイファンタジーそのものの世界であるため、
 魔女然としたレイラに違和感は無かった。というより越境者と気付いてさえいない。無理もないが。


112 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/02/13(土) 22:58:10 ???
>>107
イピカイエー!ファックゴナファッキン野郎!
[腕を引き、残心をきめて勝利の挑発]
[はしゃいでいたのも束の間、数秒後には真面目な顔でパワーアーマーの駆動部を破壊しようと道具を探す]
こいつ縛るぞ。目が覚めたときには仲間は皆殺し、敵の本拠地でブリキを着込んだまま放置ってワケだ
盛大に、来世まで忘れられないほどもてなしてやろうじゃねえか

[騎士団員を探し、拘束を任せようとする]
[その瞬間、背筋に冷たいものが走る感覚がする。振り返れば以前戦ったことのあるゾンビが!]
あいつ……アレは…ゾンビ…アッパー…!あのクソ!
[壊れかけの記憶野が断片的にひり出した情景に勝手に激怒する]
[瞳が危険な輝きを帯び、再び酸素供給機が装着された]

ぶち殺すぞ!あのクソめ…!世間知らずのクソブルジョワ共め!こいつもだ!
[刀を拾い、コートの裾で血脂を拭うと、巨人に向けて歩き出す]
[ある程度のところまで近づけば脚を止め、両手を広げて挑発]
こいつに頭を下げさせろ!よじ登って殺す!!


113 : レイラ ◆prDdJ8Ym5w :2016/02/13(土) 23:02:06 ???
>>111
「お嬢ちゃん……こう見えても成人しめるんだけどな……」
こんなことをつぶやく少女、しかし見た目は16歳、と言うか16歳から成長してないから成人と言うと疑問だが

「ま、よろしくね、おじさん。ゾンビなら燃やすか、光浴びせるかしてあげるよ」

ウィンクして、話しかけて来た男へと返答


114 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/02/13(土) 23:09:16 ???
>>109>>112
イリーの治癒により捕虜は2人になった

ヘンリー五世「わかった こいつらは任せてくれ!!」
言うが早いか 複雑な呪文を唱えると 捕虜2人に光が巻き付く 呪文による拘束が行われた

>>108-112
ロイ「あぁ!! 頼んだぞお嬢さん!!」

イリーが駆け抜けるその背後で赤毛の魔法少女が火球を生成する

飛翔する火球が巨人の全面にぶつかり 派手な炸裂音を轟かせる中 イリーの足首を狙った一撃が鈍い音を立てて食い込む

だが黒煙の中 現れたのは 意に介さないとでも言わんばかりに前進を続ける巨人 見れば火球は装甲に当たったらしく 装甲版が焦げていた
それにアンデッドは打撃に強く また痛覚が鈍いらしく イリーの一撃にもひるむ様子すら見せない

そして巨人を挑発するソーマタージ 巨人は手に持った巨大な鉄骨を両手で握ると
まずは横薙ぎの一撃をソーマタージに振るう 巨大な鉄骨から繰り出される一撃は並大抵のパワーで止められるものではない

更に薙ぎ払った鉄骨を背に回すと 上から下への振り下ろしをレイラに向けて放つ
その一撃が地面を砕き その飛沫がランチャーを展開しようとするクルトへと迫るだろう

飛沫は傷を負わせるのが精いっぱいな小型のものから 人を用意に押しつぶすだけの大質量の物まで様々
どれに当たるか それとも当たらないかは クルトの行動にかかっている


115 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 :2016/02/13(土) 23:19:19 ???
>>114
「ちっ……!」

両手持ちが叶えばな、と舌打ち
矢張り片腕が壊され掛けているのは痛い、文字通り

「……ソーマタージさん!」
「この……止まれというのに!!」

仲間の名を叫び、無事を祈る事しか出来ない
確認出来はしないが、後方で支援してくれている彼等の事も気掛かりだ
二度、三度、抉る目的での足首への攻撃を続けて行く
刀を持ってくれば良かったなんて今更後悔するも、それにはやや遅過ぎる

「……セェェェッッ!!」

全ての闘気の焔を収束させ錫杖に纏わせ、まるで薙刀の如き焰柱を振るう


116 : レイラ ◆prDdJ8Ym5w :2016/02/13(土) 23:21:51 ???
>>114
「お嬢さん…………もういっか……一応20なんだけどなー」
等とそんな事を言ってる間に向かってきたのは巨人の鉄の塊

「ちょっと…………大層な攻撃ね!土の精よ!」

咄嗟に発動する、防御の術式
土のシールドが展開され、鉄球を受け止める、そして、土のシールドは破壊されるが、タイムラグはできた、これで十分だ、その間に後ろへと跳ぶ
菷は適当に後ろに浮かし、手から放す

そして、今度は両手に魔力を溜めて、その両手を身体の前で、ボールを持つように構える巨人につきだす
「……火よりもこっちの方が好みかしら?アンデッドさん?」
そう言うと
「光の精よ……その力を光の雨に変えて……我に仇なす者を撃ち抜きたまえ」
詠唱を開始する


117 : クルト・カントール【深紅の篭手】>>450 :2016/02/13(土) 23:26:08 ???
>>113

「生憎、30歳より下は皆お嬢ちゃんだ」

 走りながらゾンビにスラッグ弾を食らわせつつの軽口。
 対峙するゾンビをナメているわけではない。
 あの巨体、当たり所が悪ければ死ぬ。恐怖が無いわけでもない。

「定番だな。どっちをしても腐った肉の焦げた臭いか。ぞっとしないもんだ」

【ただ、恐怖を感じつつも、己を保ち続ける胆力を養っただけだ】

>>114

(全部は無理だな…)

 サイバネアイのスマートシステムは飛来する飛礫の総数と範囲から、
 冷徹に回避不可能という結果を算出する。

【クルトは歴戦のランナーであるが、超人的な身体能力を有しているわけではない】

「………!!」

 飛来する多くの飛礫は危険なモノを除いてその身に受ける。
 鋭い瓦礫が裂傷をつくり、コンバットスーツの伸縮作用で出血がどうにか最小限抑えられる。

【致死性の大きな瓦礫は機動演算により、先読みして回避。あるいは銃撃で叩き落す】

「ハッ、ハッ!!」

 人間、当たり所が悪ければ石飛礫でもあっさり死ぬのだ。
 かなりの危険な状況をどうにかやり過ごし、放電現象と共にロケットランチャーが解凍・出現する。

【解凍の直後に伸縮式シリンダーを延ばしきりロックを解除。巨大な擲弾発射器を肩に担ぐ】

「ゾンビと言えばコレだな。ビデオゲームのようにムービー死できればいいが」

 某有名ゾンビゲームのメゾッドを口にしながら、照準をソンビの醜い身体に向ける。
 瞬間、凶悪なる成形炸薬弾頭を備えたロケット弾がバシューッと小気味よい音と共に
 焔の尾を描きながら射出される!!


118 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/02/13(土) 23:28:20 ???
>>114
[鉄骨が当たる寸前。目を凝らせば全身が鉛色の異形へなっていくのが見えるだろう]
[刀の腹を鉄骨が来る方へ向け、両手で盾のように構える]

[次の瞬間には衝撃と激痛が来た]
[鉛色の全身が悲鳴を挙げ、硬質化した服や表皮が軋む、甲高い音が響く]
[だがまだだ、まだ死ねない。衝撃に耐えきれなかったか力が入りすぎたか、身体の所々がパックリと裂け、白い血が噴き出す]
[口許を覆う機械は縦に開かれ、血が滲むほど堅く噛み締められた歯の隙間から蒸気が漏れる]

ありがとうよ、マヌケ
[三人が同時に喋っているかのような、得体の知れないノイズ混じりの声を挙げて口の端を歪めて刀をくわえる]
[見ると、血を流しながら鉄骨に手を伸ばし、そのまま腕、肩までよじ登ろうとしているのが分かるだろう]
[鉄骨が振り回される度に彼も激しく揺られる。それでも巨人の胴体へ向かうのをやめない]
[振り落とされて地面に叩きつけられるのが先か、胴体にしがみつくのが先か]


119 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/02/13(土) 23:40:17 ???
>>115
一度であきらめず 何度も何度も足首を叩くイリー
肉が削げ 骨が見えてなお 何度も何度も 何度も何度も

そしてついに骨がバキリと音を立てて砕ける たとえ痛覚のないアンデッドでも 脚の機能が低下してしまえば さすがに歩くことはかなわず

>>117-118
そして鉄骨の一撃を食らってなおしぶとくまとわりつくソーマタージと 飛沫を浴びて血濡れとなりながらもランチャーを構えるクルト

鉄骨から胴体に取り付くソーマタージ それを引きはがそうとする巨人の肩に弾頭が突き刺さる


炸裂


抉れた肩から真っ黒な血を垂れ流しながら動きを止める巨人 だがまだ果ててない なおも前へ進もうとしている

>>116
その先にはレイラがいた 一撃を回避し 万全の体制で詠唱を進めている

巨人との間に遮るものは何もなく 相手はほとんど動けず その詠唱を止める者は皆無
まさにおあつらえ向きの舞台 その幕を閉じる一撃は 一体何か?


120 : レイラ ◆prDdJ8Ym5w :2016/02/13(土) 23:43:50 ???
>>117>>119
「我呼び覚まし、聖なる光」
少女の魔力が溢れ出す
「いくよ、セイントレイ!」

すると、巨人へと降り注ぐは光の雨
その光が複数、巨人を穿たんと襲いかかる!!

「…………私一生お嬢ちゃんから卒業できそうにないなー」

そして、魔法を発動した後に、こんな事を小さな声で呟いたらしい


121 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 :2016/02/13(土) 23:44:29 ???
>>119-120
「……っぷはぁっ!!」

巨人から離脱し、項垂れて肩で呼吸を行う
動禅の僧侶として鍛えた肺機能や、そもそも闘士としての鍛錬の賜物である体は簡単な事では疲れを感じる事すらない
だがさすがに、この瞬間だけは別だ
ぜぇぜぇと汗を落としながら、立っているのすらやっとである
今になって気力で無理矢理隅にやっていた腕の痛みがやって来た
倒れそうになりながらも振り返り、そして光の雨を片瞳に宿す


122 : クルト・カントール【深紅の篭手】>>450 :2016/02/13(土) 23:49:06 ???
>>118-119

「若いのは元気があっていいものだな」

 得体の知れぬ詠唱を開始するお嬢ちゃんを確認しながら、ロケットランチャーを破棄。
 ショットガンで、巨大ゾンビの脚部に向けてスラッグ弾を放ちながら、

「で、ロートルとはいえ、任せっぱなしじゃあ立つ瀬が無いな。お互いやってみるとしようか!」

 所々出血している有様であるが、重篤は負傷は受けていない。まだやれる。
 そして、今、援護の対象である、敵にしがみ付くソーマタージに向けて力ある声を発する。


123 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/02/13(土) 23:55:14 ???
>>119>>122
[なんとか胴には辿り着けた]
[飛び散った血がかかる頃には、全身は元に戻っていた]
顔にかかったぞ!気をつけてくれ!
[咽頭部の電子スピーカーで抗議しながら、抉れた肩に近付く]
[負傷箇所から直接内臓を、重要そうな部位を傷つけるつもりだ]

[何事もなく近付けたならば、右手に握り直した刀を深く突き立て、ひたすら拳や刀での攻撃を行うだろう]
[うまくいけば体内に潜り込んで暴れる。いかなくてもまあ、巨人の気を逸らすぐらいにはなるかもしれない]
やるなら頭にしてくれよ!胴はダメだ!
[刀を右手に持ち、今度は自分の声でクルトに叫び返す]
[もっと撃てよ撃て撃てと、巨人の頭を差し、周囲を鼓舞する]


124 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/02/14(日) 00:11:15 ???
>>122-123
クルトが足に弾をめり込ませ ソーマタージの援護とし
ソーマタージは装甲の隙間を狙って刃を突き立てる

その刃が引き抜かれるたびに黒い血が流れ 巨人の活力を奪っていく

>>120-121
そしてイリーの目の前に降り注ぐ無数の光 胴に取り付くソーマタージを器用に躱しながら突き立つ破壊の光

「!!!!!!――――――!!――――・・・・―――・・」
悲鳴は徐々に小さくなり やがて倒れ伏した

>>全員対象
ロイ「ヤレヤレ・・・しかしトンデモ事実が分かったな」
巨人を見ながら表情を険しくするロイ

アキレス「前に遭遇したゾンビ世界の首謀者がこの世界の拉致にも拘わってたなんてな・・・こりゃ真実の闇は相当深そうだ」
だが収穫がなかったわけではない 現に捕縛した捕虜が

ヘンリー五世「ウワッ・・・!! クッ消火魔法!!」
後方が騒がしくなる 振り向けば 魔法で拘束された捕虜が真っ赤に溶け行き 慌てて消火されている光景
倒れ伏しているパワーアーマーの死体も同様 こちらは消化が遅れて原型を保っていない

ロイ「これは・・・? 鉄とアルミ?」
アキレス「確かこれ・・・テルミットとかってヤツだ」

高温を発するテルミットに焼かれて溶けかけたアーマー 捕虜は焼き殺されていた

―――場面転換 ???―――
???「あぁもう間に合った!! 捕虜取られたときはどうしようと思ったじゃん!!」
その狭い個室で 立腹と安堵の混じった様子で天井を仰ぐ女がいたそうな

―――場面転換終わり――――

ロイ「証拠隠滅は的確に・・・か まったくもって素人じゃねぇ」
アキレス「また碌な情報が得られなさそうだ・・・」

そう言って表情を曇らせるのであった

//それではこれにてイベント終了となります お疲れ様でした


125 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 :2016/02/14(日) 00:19:46 ???
>>124
「……!!」

強大な敵を打ち倒した結末より素早く、意識を取られるのはヘンリー卿の悲痛な声だ
それか意味する事を察し、ただ俯き小さく呪詛めいて騒動の背景にいるであろう存在を恨む

今はただ、腕を癒す事を優先しよう
そうしないとまた、余計な事を考えてしまいそうだから
ゴーレムの引く馬車の中、黒猫の獣人は終始俯き、腕を抑えて帰路へ着くのであった

//お疲れ様でしたっ、ありがとうでしたっ


126 : クルト・カントール【深紅の篭手】>>450 :2016/02/14(日) 00:20:26 ???
>>124

「…ふぅ、流石に堪えるな」

 ゾンビーが倒れ伏すと、葉巻を取り出して、
 やや乱暴に炙ってその煙を含むクルトであった。

「………」

 が、ここでなんと、捕虜の死亡を許してしまった。
 ヘンリーの落ち度か?いや、この場合は誰が対応しても同じであったろう。

「データもおそらく焼かれたか?手が込んでいるもんだ」

 回復魔法などお断りだと固辞し、手持ちの救急スプレーとバンテージで応急処置をするクルト。

「対処療法的な出陣では何時までたっても埒があかん。どこかで攻勢に出る必要があるな…」

 -------


127 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/02/14(日) 00:24:51 ???
>>124
イエー!イエー!
[何度も刀を突く度に全身が染まっていく]
[巨人が完全に倒れる前に跳び、地面を転がって離れると刀を振るい、血脂を落として納刀]

前のあいつら…正直忘れかけてたが思い出したぜ。イラッときたけどな
ただ推理は終わりだ。これからは答えあわせを……ッ!しまった!
[騒ぎ出す後方を振り向けば、溶けていくパワーアーマー]
[何か出来る訳でもないが慌てて駆け寄り、確認した頃には既に捕らえた二人とも死んでいた]
[念のため他の死体にも視線を向けるが同様。敵の情報も、ストレス発散も高熱の中で消されたのだ]

折角独創的な拷問を考えていたのによ、ムシャクシャしてきた。帰る!
[酸素供給機を剥ぎ取り、フードから頭を出すと血と異形化の名残の塵を垂らしながら苛立たしげに馬車へ戻っていった]

//乙ですー ありがとうございました!


128 : レイラ ◆prDdJ8Ym5w :2016/02/14(日) 00:25:41 ???
>>124
「どんなもんよ」
どや顔で、巨人の倒れ行く様を見て腕組み
すると後方から聞こえてくる悲鳴
振り替えると、死骸となった捕虜達

「…………燃やされてる……もしかして魔法……かな?遠隔操作の……なかなか手強そう」

ぼそりと呟き
「ま、いっか、とりあえずここでの事件は一件落着かな?」

等と言って、ふう、と一息つく


129 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/02/27(土) 21:51:19 ???
―――――某時刻 ???
どこかも知れぬ世界の とある一室 円卓を囲む者達の表情は険しい

???「まさかチームデルタがああもやられるとはな・・・」

???「やはり越境者の存在は危険だ 早いうちに隔離せねば・・・」

???「ワールド000610005の『資源』取得率は」

???「ほぼ完了している 後は本目標とこまごまとした備品が・・・」

その時 両開きの扉が開け放たれ 慌てた様子の男がやってきて口を開く

???「報告します!! カノッサに我らの行動が感づかれました!!」
その言葉に円卓の者達は動揺を隠せない

???「隠ぺい工作をしくじったのか!?」

???「分かりません もしかしたら間者が紛れた可能性も・・・」
ざわつく円卓 それを制したのは扉からみて正面 背後に何かの旗印が垂れた席の 壮年の男であった

???「騒ぐな・・・何時かはかぎつけられること・・・計画を前倒しする」
そして男は その計画を語りだした・・・


―――――某時刻 魔法特化世界 最後の砦
集団拉致を防ぐために指定された 有史以来 難攻不落とされた砦
その一室で 伝統的な衣装に身を包んだ女は祈りを捧げる

一行にすらも立ち合いを拒み 彼女とそのお伴 そしてジョン卿のみで行われた この世界の最奥

ロイ「なんでも あの時俺らが護衛したあの巫女 通称時読みの巫女ってのは かなり高性能な未来予知が可能らしい
   だが代償は大きく 生涯に三度しか使えず 三度目の予言からきっかり1時間後に五感をすべて焼き尽くされ 廃人となるらしい」

アキレス「そのうちの一回をここでやろうってか それだけ追い詰められているってわけだ・・・」

ロイ「だが未来は帰られる これから何が起こるか分かるのなら 待ち伏せることも可能だ その時が 俺らの反撃の時ってわけだ」

一行に与えられた部屋 テーブルを囲んで茶を啜るロイと 菓子を咀嚼するアキレス

―――ギィ!! ギィ!!
そしてベティは今日も羽虫を追いかけていた
この世界に来て以来 暇さえあれば羽虫を追いかけている


130 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 :2016/02/27(土) 22:00:17 ???
>>129
「ふぅむ……」

一行の会話に耳を傾けながら、痛みの引いた右腕の調子を確認するように動かしている
時折思い出した様にコーヒーに口を付けて息を吐いた

「……敵の、そうな……」
「尻尾だけでも掴めれば良かったんだけどな……」

どうにも自己犠牲めいた未来予知に頼る事になってしまった事に引け目を感じている模様
とは言え技術サイドの住民ではない獣人にそれはもとより叶わぬ願いだ
一際長い息を吐きながら、尻尾を揺らしベティの目の前で左右左右


131 : クルト・カントール【深紅の篭手】>>450 :2016/02/27(土) 22:03:09 ???
>>129

「余地ってのはテクノロジー的には巨大な演算機構へ生身の脳でアクセスするようなもんだ。
 脳やら神経やらがおかしくなっても、代償としては妥当か破格といってもいいのだろうな」

 葉巻を咥えながら、銃の手入れを怠らないランナー:クルト・カントール。
 この段階まで来ると、流石に弾薬や消耗品なども残数があやしくなってくる頃。
 なにせ、このような世界ではハイテクの補充などおぼつかぬのが当たり前なのだ。


132 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/02/27(土) 22:07:39 ???
>>129
三度しか使えないとはな。いやはや
[無感動に相づちを打ち、菓子を口に運ぶ]
[冷めきった目で周囲の様子をチラチラ伺うと、前屈みになって顔を寄せる]

いい加減攻めに回りたいと思ってたところだ。楽しみだな
そうだ、ここの連中にいっそ火薬とかでも教えてやるか。調子に乗って魔法対策ばっかしてきたところをカブームよ
[いいと思わない?と同意を得るように近くの面々をキョロキョロ見渡す]
[深く息を吐くと、姿勢を戻してパイプ煙草をくわえる]
……ところで、その予言はまだ時間かかりそうか?敵が来る数秒前に「ココハ落チマス子羊達ヨ」とか言われても困るぜ


133 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/02/27(土) 22:19:53 ???
>>全員対象
一行がそう駄弁っていると ドアがノックされ 続いてジョン卿が現れた その表情は険しい

ロイ「よぉ その様子じゃいい予言はもらえなかったらしいな」
ジョン卿「あぁ…時間の猶予はあるが 概ねそっちの彼が行ったことと同じだ」

そう言ってジョン卿はソーマタージに視線を向ける

―――ギィ!! ギィ!!

ジョン卿「部屋から見えた月の欠け方からして今日より2日の夜 ヘンリー卿も戦ったあのパワーアーマー達が時読みの巫女を浚う といったない様だった」

―――ギィ!! ギィ!!

ジョン卿「よって今集められるだけの戦力をこの砦に集めている最中だ だが野に満ちる傭兵は使えん どこに間者が紛れているか分からん」

―――ギィ!! ギィ!!

ジョン卿「君たちにm・・・」

―――ギィ!! ギィ!!

アキレス「ちょっとベティ 静かにして・・・」
大事な話にも拘わらず ずっとうるさい様子のベティ やっぱり羽虫を追いかけていた アキレスの言葉にも耳を貸さずに

見かねたロイが 飛び回る羽虫を払おうとして立ち上がり

ロイ「・・・――――――ッ!!」
その眼が驚愕に見開かれ 即座に抜かれたサーベルで空を薙いだ

アキレス「お・・・おっさん何もそこまで・・・」
その行為にドン引きするアキレスを他所に 2つに切り裂かれた 小さな羽虫を手をかざしてキャッチし 呆然と一行に見せる

アキレス「え どしたのオッサン・・・・ッ!?」
それは蟲ではなかった 3㎜にも満たぬその体は金属製で 中で配線が小さな火花を散らしている

アキレス「偵察用・・・飛行ドローン・・・?」
呆然と 呟くアキレスの声が 部屋に響いた


134 : クルト・カントール【深紅の篭手】>>450 :2016/02/27(土) 22:24:01 ???
>>133

「………」

 火花を散らす小さな部品を指で摘んで拾い上げる。
 なお、この場で解析することなどは当然無理である。

「聞かれたか?少なくともこちらが予言を利用して罠を張るという路線は消えたようだ」

 嘆息をつく。生涯に3回しか使えないという切り札が
 ともすればこれであっさりとご破算である。


135 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 :2016/02/27(土) 22:25:30 ???
>>131-134
もう自然と、どちらからともなく紫煙の届かぬ位置取りをほぼ無意識に行う様になっている関係だ
故に物理的には少し距離があるが、それを嫌悪的に捉える事はない

「……また彼等か」
「ん? ……むっ……!」

左手で右腕を撫でながら漏らす
そして話を聞いていたがロイの行動に疑問符
続きその昆虫が人工物であると知れば眉間にシワを寄せた

「……それは、その……」
「あー、いい状況ではないということな」


136 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/02/27(土) 22:31:07 ???
>>133
え?マジで?ヤッフイ
[キョトンとして自身を指差し、真顔で軽くはしゃぐ]

二日か…ちょっと短いな。なあ、火薬…爆発するものって無いか?魔法でもいい
もしあるなら出来るだけ……出来るだけここの周りに……ああッ!
[舌打ちと共にベティを睨み、殴り付けてでも黙らせようと思った矢先、ロイが動いた]

オイオイオイ…そっちの虫は今は……!?
[見せられた虫を視界に収めたところで意図に気づき、顔を強ばらせる]
聞かれていた…!?ふざけた連中だ
どうする?連中、計画知られながらも悠長に構えてる組織とは思えねえぞ?
[歯ぎしりをして立ち上がり、ロイとジョン卿、他の越境者を交互に見渡す]


137 : ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 :2016/02/27(土) 22:35:54 ???
>>133
「………」
「…そろそろ驚かなくなったぜ」

毎度毎度沈黙を守っているジョシュア。腕を組んだままロイの動きを目で追い、散る火花に眉を顰め、その正体が暴かれれば不快感を露わにした。
アキレスの近くに寄ると、真っ二つになったドローンの片割れの薄羽をひょいとつまみ上げ、

「オイ、根暗なクソナード野郎。まだ聴こえてるか?それとも他の蟲でも飛ばしてやがるか?」
「モニターの向こうで楽しそうに引き笑いしてるのか知らねェが、いつかお前の元に辿り着いて喉元掻っ捌いてクソを詰め込んでやる」

「覚悟しとけ」

散々に罵ればぺっとそれを床へ投げ捨て、靴でなじって唾を吐く。
ともかくこれで毎度毎度先読みを食らっていたカラクリが割れた。指向性EMPフィールド等本格的まテクノロジー対策を講じる必要が出てきたようだ。

「で…いつも通り全員殺せばいいんだろ?弾は少ねェが…幸い食いモンさえありゃ戦力にはなれるぜ」
「…アーマーのグラスコートさえどうにかなりゃな」


138 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/02/27(土) 22:49:14 ???
>>134
アキレス「多分だけど…間違いなく」
ぐったりと背もたれに寄りかかり 痛む頭を抱えるアキレス

拾い上げた部品はかなり精巧な物だった 造形もパッと見では蚊か何かにしか見えない
―――ギィ!!

そんな中ベティは どうだすごいだろーと言わんばかりにハサミを得意げに振り上げるのであった
今日の今日まで捕まえられなかったベティが悪いのではない 気付けなかった一行が悪いのだ

>>135
ロイ「あぁ 考えうる限り最悪の事態だ こうも後手後手だと笑えて来る」
憔悴したような顔をするロイ

ジョン卿はまだ 状況についてこれて無いようだ

>>136
ロイ「あぁそうだろうな ヤクでトリップする暇もない」
そして一行は固まるジョン卿に説明を始める・・・

>>137
ジョシュアの怒りを送信したか? それは分からない
床に捨てたドローンを踏み躙ると 小さくパキリと音が鳴った

ロイ「ホレ とりあえず食え ルームサービスもいいぞ」
テーブルに積まれた菓子の残りすべてをジョシュアに押し付け 給仕を呼ぶベルを鳴らすロイ 

>>全員対象
事を聞かされたジョン卿は愕然とした 断腸の思いで決行した奥の手が ほんの10分もしないうちに看破されてしまったのだから
そして砦内は蜂の巣を突いたようにあわただしくなった

他に小さな機械は無いかと探し回るもの 魔法の通信で急ぎ援軍を呼び掛ける怒号 せめて巫女と取り巻きを別室に移動させるもの
警備計画を煮詰め直すジョン卿達

だが彼らの士気は下がる一方だった 

今この行動事態が効かれているのではないか? もう何をしても無駄なのでは?
どこから攻めて来るのか? こちらの人員は? すでに敵が紛れ込んでいるのでは?



そして・・・夜
警備は当初の計画の人員の6割しか集まらなかった 巫女は部屋を変え 地下二階から四階まであるうちの二階の一室へ
メイド数人を急ぎ変装させ 最上階から地下牢までに分散させる苦肉の策も投じ 後は神の無事を祈るだけ

外は魔道騎士団員が固め 一行は地下から二階までをカバーするためにエントランスで待機 ヘンリー五世は一行と共に ジョン卿は外で陣頭指揮を執ることになった

アキレス「・・・・・・」
ロイ「・・・・・・」

皆その表情は硬い 今日来るのか? それも分からぬまま 辺りに目を光らせるだけであった


139 : クルト・カントール【深紅の篭手】>>450 :2016/02/27(土) 22:54:45 ???
>>136

「…拙いな」

 事態は悪化した。盗聴の事もそうだが、このことがアッサリと砦中に広がった事。
 起死回生の切り札があっさり瓦解ではそれは士気も下がる。当然である。

「戦力が浮き足立った状況。相手にとっては攻め時だな」

 葉巻の火を押し消し、嘆息をつくクルトであった。


>>138

「………」

 クルトは仮眠を取っている。
 休めるときには休むし、集中力を切らさないためにも必要だ。
 もっとも、睡眠の深度は極浅く、有事の際にはすぐさま覚醒できるようにしている。


140 : イリー 黒髪の獣人→黒猫 動禅魔導 右眼喪失 :2016/02/27(土) 22:58:55 ???
>>138
「……愉快そうなら、何よりだよ」

皮肉っぽくしかし苦笑
こんな時に気を滅入らせてしまうのは良くないと、経験上で知っているのだ
ならば無理矢理にでも会話を楽しむ他に手は思い付かなかった


そして夜
黒猫の姿に変わったイリーは隅の影に溶け込む様に待機していた
魔力の消費を抑え、また感覚の鋭敏さでもこの格好の方が優れているためだ
すぐ傍に錫杖と刀を備え、全身をレーダーとし襲撃に備える
最もこの状態をキープ出来るのは小一時間と言ったところか
その後はしばし休憩を取り、そしてまた警戒に入るといった考えの模様


141 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/02/27(土) 23:00:51 ???
>>138
[酸素供給機の隙間に煙草を突き刺し、眉間に皺を寄せた険しい表情で遠くを眺めるソーマタージ]
[彼のサイバネアイには暗視モードの様な気の利いたものはついておらず、自作の松明を握っている]

…もし来たらどうする?皆殺しにも手順はいるぜ
[気を紛らわせるためか、おどけたように周囲に問う]
[ただし表情は少しも緩んではいない]
アツアツの油でもかけてやろうぜ。どうせ生け捕りには出来ねえんだ


142 : ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 :2016/02/27(土) 23:03:07 ???
>>138
「…さすがに食い過ぎたな…クラウドエナジーを…ここまで積み込んだのは初めてだ…うっぷ…」
「イウ…今なら俺の熱量…500ポンドの爆弾くらいなら超えてるかも…」

ジョシュアは皆から少し離れた樹上にロープを張って木材を組み込み、なんとか一人が隠れられる程の簡易的な見張り台を設営していた。
夜は奇襲にはうってつけの時間帯だ。灯りを消せば闇に紛れて大軍を送り込むことが出来る。
ジョシュアの役目は稜線の向こうまでを暗視装置と目視、アクティブエコーで探査することだ。
電波、赤外線、そして光の三つを頼りに、優れた感覚で索敵を続ける。

「…クソ、アサルトライフルがおかしい…メンテナンスなしで長いこと使ってたからな…」
「…詰め寄られたら拳銃と格闘を中心に戦わなくちゃならねェみたいだな…」

樹上にて一人ぼやきつつもレールガンの暗視装置を覗き込み、時折手元のソナーへ目を遣っている。


143 : ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 :2016/02/27(土) 23:04:30 ???
//よくみたら外じゃなくてエントランスであった。脳内修正よろしくです


144 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/02/27(土) 23:23:02 ???
>>139
続く劣勢に さしもの精鋭たちも気が滅入り始めていた
そこに今日から突然始まる厳戒態勢 慌てる上層部に気付かぬわけがなかった

その綻びから一連の事実はばれたのだ

>>140
ロイ「そうだな・・・不利な状況程笑わねばな」
その言葉には疲れたような だが確かな笑みを浮かべるロイ

>>141
ヘンリー五世「ゾンビや雑兵ならば私や部下が相手になろう だがあの奇怪な鎧の者は我らには務まらぬ その時はお主等に任せるしかない」
戦闘になった際の簡単な流れを ヘンリー五世が説明した

>>142
アキレス「それでジョッシュ 何をやってるんだ?」
エントランスに見張り台を設えて辺りを見回しているジョシュアに質問するアキレス

―――ギィ!!
ベティもジョシュアと一緒に見張り台に登ってハサミを振り上げている 楽しそうだ

>>全員対象
しばらくは静かな夜が続いた アキレスがスマホを取り出し 22時とつぶやくのが聞こえる
すると外が僅かに騒がしくなり エントランスの窓から魔法の光が漏れてくるのが見える

ヘンリー五世「外でアンデッドの襲撃があったらしい これに乗じて戦闘があるやも知れぬ 警戒を怠るな」
戦闘の音は遠く 砦の中は まだ辛うじて静寂と言ってもいい

そして またしばらく時が過ぎた頃・・・

【判定 気配察知:判定に成功すれば 砦の内側から漂う殺気に気付くことができる】

外に続くドアに 一番近い場所にいたアキレスが偶々後ろを振り返る 次の瞬間驚愕の表情で一行の背後を指さし
アキレス「後ろに敵!!」

そう叫んだ そこには

すでに倒れ伏し 大量の血を流す魔道騎士団員 そしてパワーアーマー・・・ほどではないにしろ 未来的なアーマーを着込んだ何者かが 何も気づいた様子のないヘンリー五世に 今まさにナイフをつきたてようとしている

【上記の判定に成功すれば アキレスの警告より前に行動を開始することができる だが騎士団員の死亡は確定しているものとする】


145 : イリー 黒猫 動禅魔導 右眼喪失 :2016/02/27(土) 23:30:29 ???
>>144
「……!」

外からの怒声や閃光を感じ、修羅の気配に隻眼を細める
すぅと息を吸って吐き出した
常人の倍量以上の空気の遣り取りを猫の身で瞬時に行い蒼白い闘気のヴェールを身に纏う
最警戒態勢である

「ん?」
「……っ!!」

立ち上がり、体のバネを活かして跳躍
蒼白い弾丸めいて宙を切り裂く黒猫の姿
それらは全て刹那の合間に行われた所作だ
アーマーソルジャーのナイフを持つ手に向けて一直線、アキレスの声を背に聞いている


146 : ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 :2016/02/27(土) 23:34:56 ???
>>144
「…来やがったか」

ふと殺気を感じたのはアキレスが察するのとほぼ同時だ。大好物である有機体の血の匂いに、ベルゼブブが反応したのだ。
ドアへと振り返る悪魔憑き。そしてそれと同時に、すでに両手は懐へと伸びていた。

「ヘンリーは任せた!俺は……」
「コイツを始末するッッ!!」

スリングでライフルを後ろに回し、肩の鞘からエクソダスを、胸のホルスターからピストルを引き抜く。
左手にナイフを逆手、右手にヴィッカーズ・ヘビーピストルを構え、それぞれを交差させるように構える。
セーフティを解除し、トリガーに指を掛け、サイトを覗き込み、狙いを定める。
振り向き終える頃には既に交戦準備は完了していた。

「ハロー、ティン・ソルジャー。…”未来兵士【ソルダート・フトゥーロ】”が遊んでやるぜ?」

ウインク一つ、不敵な笑みをにやりと浮かべ、間者の胸目掛け躊躇なく引き金をダブルタップで引いた。


147 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/02/27(土) 23:40:36 ???
>>144
…今日はあいつら来ないんじゃないか?ご飯食べて寝よーぜ
[欠伸混じりに呟き、軽く伸びをする]
[遠くの喧騒に耳を傾け、取り合えずアンデッドの相手をしなくて済むことに安堵する]

[それからまたしばらく経った]
[目を擦り、フードを脱いで周囲に話しかける]
ちょっとトイレ行ってきていいか?俺ぐらい高性能になると排泄もするんだ
[ジョークだがな、と枯れた声で笑ったのも束の間、砦の内部から漂う殺気に目を鋭くする]
[アキレスの叫びと共に慌てて振り向けば、ヘンリー五世にナイフを向けるアーマーを着た人物!]
離れろ大将!今すぐだ!
[叫びながら駆け出すソーマタージ]
[走りながら腰に吊られた刀を鞘ごと抜き、顔の横で構える]
[瞬間、右手の裾から這う様にに生えてきた触手が拳を、鞘を覆っていく]

[以前戦った相手は斬撃は効かなかった。ならば殴打するまで]
[金属の塊と化した刀を構えると、敢えてアーマー兵を避けて砦の内部へ向かう]

ヘイ!俺は中を見てくる!着いてきたかったら来てもいいぜ
[内部の騎士団員、敵を出し抜く鍵になるかもしれない巫女を考えたのだ]
[ヘンリー五世を狙うアーマー兵は他の人間に任せ、無防備な背中を向けて内部へ向かう]


148 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/02/27(土) 23:57:52 ???
ジョシュアがこちらに武器を向けたことに ヘンリー五世は疑問符を浮かべるばかりであった
アキレスが ソーマタージがこちらを見ているが 彼らは『何も言ってない』のだから

>>145-146
同じく殺気に気付いたロイがヘンリー五世に体当たりを仕掛け 死の刃から遠ざける
そしてイリーの突撃がアーマーソルジャーのナイフを弾き飛ばし ジョシュアの拳銃が突き刺さる

この敵は 先のパワーアーマーよりも性能が悪いらしく 大口径の弾が鎧を食い破り 心臓を貫いた

ロイ「・・・・・・・」

【ジョシュアに察知判定:ロイが何か口を動かしている だがそこから彼の声は聞こえなかった】
【ジョシュアに知識判定:未来世界には 周囲の音を完全に消し去る ミュートチャージなる特殊兵装があるらしい・・・】

【イリーに察知判定:アーマーソルジャーに近づいた際 その耳が音を全く拾わなくなった 何かの仕掛けだろう】

アキレス「もう踏み込まれていたのか…巫女さんが危ない!!」
ジョシュアを見るアキレス 救援に向かおうと目で訴える

>>147
そして先に内部に踏み込むソーマタージ
途中音が全く聞こえなくなった場所があるが 進んでいるうちに音がまた聞こえるようになった

内部は凄惨を極めている いたるところに戦闘もなく殺された騎士団員の姿と血の海

さて どこへ向かう?

本物は三階 だが囮は各箇所に散らばっている


149 : イリー 黒猫 動禅魔導 右眼喪失 :2016/02/28(日) 00:10:29 ???
>>148
「……なんだ、どういう……」

崩れ落ちるアーマーソルジャーの体
からんと乾いた音を立てて転がるナイフ
周囲の仲間達の遣り取り
全てが無音であり、思わず自問自答が滑り出る
それすら聞き取れない、ここでようやく察する
似たような魔法知識があった事は幸運である、そして今回の敵は主に科学サイドに傾向しておりこれが静音魔法を機械的に再現した現象なのだと結論

ちらりと仲間の方をみやり、アキレスの口の動きを何と無く読み取る
無論全てが分かる訳ではないが、巫女の元へ向かうべきだと主張しているのだと理解
ソーマタージの後を追う形で部屋を飛び出、修羅の庭園と化した内部を駆け抜ける

(……、)

ただ、ここで戦局的に見れば大きな失態を犯す
変装したメイド達の事を思い出してしまったのだ
彼女らは戦に赴く覚悟がある訳でもなく、贄として選ばれてしまった身である
階段に到れば逡巡、仲間達に振り返り叫ぶ

「……私……私は、こっちに!」
「本命を頼む!」

囮を囮として扱う事の出来ぬ愚行、それ位は分かっている
だがこの歯軋りと共に堪えられずに溢れ体を突き動かす衝動は、理性で留める事が出来ないサガだ


150 : ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 :2016/02/28(日) 00:10:32 ???
>>148
「…、……?」

パワーアーマーへと近づいた瞬間、突如耳に水でも入ったかのような違和感。ジョシュアもよく知っている感覚だ。
しかし瞬時には察せず「ロイ、何言ってんだ?」と口を動かすもやはりその声すら聞こえない。
通常ならば骨振動によって多少なりとも音は感じ取れる筈、しかし振動すら感じないともなると不気味である。

「――――!」
(”ミュートチャージ”…!?コイツらOSAT並の技術水準か!?)

そこでようやくジョシュアは仕掛けに気付いた。これは耳鳴りや自らの不調などではない。
これまでのパワーアーマーとは違いクロークやミュートチャージを搭載した、エスピオナージに特化したクラスも存在するという事だ。
周囲の全員に目配せして注意を促す。目や耳を覆うサインで、敵の光学迷彩や消音装置を警戒しろと。

「(オーケー。アキレスは陽動を、俺は援護(カバー)だ)」
「(……気ィ抜くなよ)」

アキレスの視線に頷いて答え、アキレスを指差し先に行けとハンドサイン。自分は後ろに着くと伝えた。
ジョシュアの提案をアキレスが承諾すれば、ジョシュアは人差し指と中指を立て、眉間をトントンと二度指して、アキレスにもそれを向けた。


151 : クルト・カントール【深紅の篭手】>>450 :2016/02/28(日) 00:10:49 ???
>>144

「来たようだ」

 砦内を漂う殺気に反応し、瞬時に意識を覚醒させるクルト。
 すぐさま、立てかけていたショットガンを片手に部屋を後にする。

【そして、途中、アキレスたちと合流】

 そして、突然の殺気に反応!勘以外の確証もないままに背後を振り向く!
 目撃したのは今にもトドメを受けそうなヘンリーの姿!!

「!!」

【取り回しのよいピストルを取り出して、ヘンリーに襲い掛かる影にむかって発砲!】


152 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/02/28(日) 00:11:37 ???
>>148
…?こんなときに故障か?
[走りながら耳を軽く叩き、音が聴こえないことに違和感を感じる]
[再び聞こえるようになったのでそこまで深くは気にしないことにしたが]

[クリアリングもそこそこに砦を走り回り本物が隠されている場所へと一目散に向かう]
[道中に散らばる死体から武器も拝借しようと考えたが、それもやめた]
迂闊だったぜ…お前、俺は馬鹿だ
[敵は何も『この世界の拠点』から攻めてきている訳ではないはずだ。砦のすぐ近くに現れることも出来たか]
[酸素供給機の下で歯ぎしりをすると、また走り出す]
[途中で何もなければ、巫女がいる場所へ飛び込むように入るだろう]


153 : クルト・カントール【深紅の篭手】>>450 :2016/02/28(日) 00:12:04 ???
>>151
//一周遅れたのでナシで;;


154 : クルト・カントール【深紅の篭手】>>450 :2016/02/28(日) 00:15:52 ???
>>148

//巫女さんが危ないのを聞いて同行するってトコでお願いします


155 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/02/28(日) 00:43:04 ???
こうして絶望の籠城戦 最悪の奇襲の中での抵抗は始まった

アキレス「―――――ッ!!」
聞こえぬも察したアキレスがジョシュアの前を クリアリングしながら進み
その後ろを油断なく銃を構えたジョシュアと ヘンリー五世が続く

そして囮の安否を確認しようと駆けるイリー ロイがそれ追いかけた

最後にいち早く行動く巫女の元に進むソーマタージとクルト

この三組が 静寂の砦を進むこととなった・・・

//一時中断 お疲れ様でした


156 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/03/05(土) 21:55:32 ???
クルト・ソーマタージ・メラニーの三人は エントランスでの襲撃をアキレス・ロイ・ヘンリー五世の三人に任せて巫女の元に駆けつけようとする
階段を駆け上がり 角を曲がれば巫女のいる部屋・・・なのだが

その角から顔をのぞかせたのは エントランスの戦いでもいたアーマーソルジャー
石壁をカバーポジションとし 武器のみをのぞかせたブラインドショットで弾幕を形成 時間稼ぎを行おうとしている


157 : メラニー ◆9vmr0jXsek :2016/03/05(土) 22:04:14 ???
>>156

「私を盾にして構わん。豆鉄砲などではな――!」

白い鋼の鎧をまとった騎士が前に出て、力強く叫ぶ。
その騎士の纏う鋼とは人の力によってなるものではなく、まさしく大地の精霊からの贈り物である。
その強靭さは、テクノロジーの世界におけるパワーアーマーに匹敵するものだ。

「さぁ、賽子を振れ! 叫べ、叫べ叫べ叫ぶがいい! 賽子の騎士の名を! ああ、女神の下に!」

「賽子を、振れ――! 賽子の騎士の、刃の下に!」

敵を見つけた騎士は、いつもの口上を述べて敵に襲い掛かる。
弾幕射撃をその鎧でもって跳ね返し、突き進み、石壁を乗り越えてその斧を振るうのだ。
鎧の重さを感じさせぬ速度で迫り、恐るべきまでの膂力で振られた大斧もまた精霊からの贈り物で、その堅牢さは折り紙つきだ。


158 : クルト・カントール【深紅の篭手】>>450 :2016/03/05(土) 22:09:36 ???
>>156

「釘付けにされるわけにもいかんが…連中の装備が機械式ならやれるか?」

 同じくカバーポジションを取りながら、
 クルトは腰のコンバットポーチからチャフグレネードを取り出す。
 機械に誤作動を引き起こす電子戦兵装の一種である。

【もっとも、この手の武器は対電子戦装備とのイタチゴッコでにあるため効果は普遍的とは言いがたい】
【さらには、この世界にあっては、使用すれば補給の見込みが全く無いという意味では希少な手札でもある】

「やってみるか(>>157>>159)埒をあける。突っ込め!」

 決断的に機動スイッチを入れると、石壁に向かってそれを投擲する!

【投擲後1秒でチャフグレネードが起動!】
【相手の照準カメラ・ウィンドウなど電子戦視界を激しく乱すノイズがばら撒かれる】

 近未来のヘッドディスプレイ、網膜照準など電子戦視界に頼っていればいるほど効果が見込めるはずだ。


159 : 又ジ ◆.zilz3o6.U :2016/03/05(土) 22:11:35 ???
>>156>>157
なんでお前らがいんだ!帰れ帰れ!
[弾幕に遮られ、慌てて来た方向へ引き返す]
[顔を少し出し、様子を窺うと忌々し気に呟く]
こうも撃たれちゃどうしようもない。やっぱり爆弾でも作っとくんだったな

[軽口を叩きつつ、盾に出来そうなものを探していると一足先に動く影が]
[目を細めると、刀を左手の鞘に納めたままメラニーの後ろにつく]
[言われたとおり、盾にするつもりのようだ]

感謝するぜ、マジにな。サンキューフォーエバーってカンジだ
[鎧の背に向けて呟き、後を追うように駆ける]
[間合いに少しでもアーマーソルジャーが入ったならば、その部位を文字通り叩き潰そうと鞘を振るうだろう]


160 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/03/05(土) 22:28:48 ???
>>157-159
メラニーは突撃する 己の鎧の硬さを信じて
鎧に何発かの銃弾が突き刺さる

【メラニーに判定 頑強度:放たれた銃撃は 現代兵器のアサルトライフル並とする 頑強度如何では鎧に破損が発生する】

続いてクルトのグレネードが投擲され 敵兵士は射撃を中断し壁に隠れる がまき散らされたのは薄い金属片
その間にメラニーとソーマタージが突っ込む

2人が角を突破しようとしたとき そこにはヘッドディスプレイを慌てて脱ごうとしている兵士の姿 その数3
兵士たちはメラニーとソーマタージに慌てて銃口を向けようとしている ここからは瞬発力の勝負であろう

>イリー
その間イリーは先の三人の戦闘を尻目に階段を駆け上がる 事前に聞かされた囮の配置位置は4階と地下二階
そのうちの4階に向かおうとしているイリー その背後に迫るのはアキレス

アキレス「イリータン1人じゃ拙いって!!」
階段を駆け上がる2人 すると4階にたどり着いた瞬間 先ほどと同じように音が聞こえなくなる

【強制判定;音の察知不可】
そして囮がいるはずのその部屋のドアは開け放たれており イリーがその中に飛び込めば

ドアに背を向けて祈りを捧げる囮へと 今まさに銃撃しようとする敵兵士が見えるだろう


161 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 :2016/03/05(土) 22:34:59 ???
>>160
道中、猫の身での交戦時の不利を察し獣人へと身を変える
武器を待機場所に置きっ放しであったと内心舌打ち、突き進む

「……すまない、助かる」

アキレスへ投げ掛ける言葉
本来ならば一人で拭うべきだ、己が我儘に巻き込む形となってはいけない
だがそれでも矢張り、誰かが来てくれているというのは心強い支えになるのだ

「……!!」
「ふぅ……はっ!!」

音が消えた、それは足音や鼓動の喪失で理解る
アキレスへ簡易なハンドサイン、気を付けろとの事
視界と直感に頼る、そして直後に見た光景に取った行動は以下だ
先ずは爆発的な空気の遣り取りの呼吸
魔力は闘気と混ざり蒼白い焔として身を包み込んだ
闘気のヴェール、それはキラキラと粒子を纏い輝く

「せぇっ!!」

大きく、滑る様に踏み込み銃撃せんと構える敵兵へ一気に間を詰める
低い姿勢から、頚部に向けて掌底撃を放つがこれは意識を惹くためのフェイクだ
先の戦闘で拳打の効果が薄いのは承知、ならば本命は続く一撃にある

「……はぁぁぁっっ!!!」

体勢を戻しながらに半回転させた体、その肩で突き上げる様に突撃
鉄山靠に似た型を描く、破砕の一撃


162 : メラニー ◆9vmr0jXsek :2016/03/05(土) 22:35:46 ???
>>160

【判定……メラニーの鎧は小銃弾程度はダメージにならない】

「さぁ、叫べ、叫べ! 賽子の騎士の名を!」

口上を叫びながら、身体ごとぶつかりにいく。
見た目通り、彼女の鎧はとにかく重くて頑丈であり――それが突進してきたら、それは装甲車に轢かれたのと同じである。
そうしながら、さらに彼女は手にした大斧を横薙ぎに振るう。体当たり+斬撃でかなり広い範囲に攻撃できるはずだ。

「さぁ、貴様らの賽子の出目はどうだ! 私は振った、私は振ったぞ! さぁ、さぁ、叫べ、叫べ、叫んで賽子を振れ!」

口上を述べながら攻撃していくその様は、異常な姿に見えるだろう。
あるいは心理的プレッシャーも与えられるかもしれない。


163 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/03/05(土) 22:38:35 ???
>>160
奴等、オムツでも穿いてりゃいいんだがな。漏れるんだよ死ぬと
[主観時間が鈍化する。脳内に人工アドレナリンが浸透していく]
[見開かれた右目の奥で、∴点が激しく回転する]

[今更回避などは間に合わない。突き抜けるしかない]
[顔より上に鞘を上げると、一番近くにいる一人の脳天にそれを振り下ろす]
[近接戦闘用に補強された鞘に加え、サイボーグならではの常人を遥かに凌ぐ筋力で振り下ろされたそれは、骨を砕くぐらい容易いだろう]
イイヤアアーッ!

[同時にそれは防御を捨てたということでもあった]
[一手先を行き、相手よりも早く殺す。遅くても殺す。そういう気概での攻撃だ]
[つまりそれは、攻撃されたら対処できず、隙を晒すしかないということ。果たしてどうなるか]


164 : クルト・カントール【深紅の篭手】>>450 :2016/03/05(土) 22:46:47 ???
>>160

「物騒なお嬢さんもいたものだ」

 クルトは即座に周囲環境と意識を同化させる。
 世界の中に居る己と、この戦場に在る己。その際を波長を限りなく同一に近づけ、
 その存在感を幻影の如く朧とするのだ。

【これは異能ではなく技術だ。人間が本来持っていたはずの技術】

 虚ろなる幻影となり、敵の左側面に回りこむように駆けるクルト。
 大きな気配を撒き散らすメラニーが存在するのだ。隠密行動には十分な環境である。

【視界に入るのはまさにヘッドマウントディスプレイ内蔵のヘルメットを脱ぎ去る者達】

「フッ!!」

 スライディング。床に身体を擦りつけながら石壁の…敵の足元に滑り込むクルト。
 ジャギ!とショットガンが構えられている!

【BANG!BANG!BANG!炸裂音と共にバックショット弾が矢継ぎ早に射出される!】
【不安定な姿勢において命中効率を優先した散弾!しかしてヘルメットを脱いでいるならば十分な殺傷力】
【さらには防げたとしても、パーティメンバーが攻勢に出ているなら楔としては十二分!】


165 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/03/05(土) 22:59:41 ???
>>161
アキレス「――――」

背後にいるアキレスからの返事は無い 当たり前だ 声が聞こえないのだから
そして件の敵兵士はこちらの接近に何かの術で気付いたらしく 銃口をイリーに向ける だが遅い

敵兵士「――――」
聞こえない悲鳴を受けて吹き飛ばされる敵兵士 囮の頭上を飛び越え窓を突き破り そのまま地上へと落下していった
ここでようやっと囮がこちらに気付き 悲鳴を上げる がその声も聞こえず・・・いや

囮「――――ァァァァアアアアア!!!!」
悲鳴の途中で音が復活する 聞こえなかった己の悲鳴が突然聞こえるようになって囮は困惑する

アキレス「イリータン!!無事か!?」
続いてやってきたのはアキレス こちらも声が聞こえる

アキレス「角に敵が潜んでいたから対処してた!! あとドアのところに変な装置がくっ付いていたから壊したら こうなった」
どうやら敵が設置した消音装置を破壊したらしい

そして部屋の中を見渡せば 囮を護衛していたらしき 騎士団員が頭を撃ち抜かれて死亡していた

アキレス「それで? これからどうするよ?」

囮を助け出したイリーには選択肢が生まれる

クルト達と合流するか? それとももう1人の囮を助けに行くか? 眼下に広がる野外で戦う連中を援護するという手もあるし それ以外でもいい

>>162-164
メラニーが斧を振りかぶり その刃を叩き付ける アーマーごと敵兵士を両断だが敵配置の近遠にて斃せたのは1人だけ
続いてソーマタージが更に一歩踏み込み もう1人の敵兵士へと刀を振り下ろす その一撃は ヘルメットを脱ぎ捨てた兵士の顔を縦に両断

最後にクルトが滑るように残った兵士の元へ 最後の敵兵士はソーマタージに銃口を向けていたが 最後の最後までクルトに気付かなかった
クルトが発砲し その頭がザクロのようになって事切れた

角を曲がった先 本命がいる部屋の壁は爆薬で吹き飛ばされており(その爆音が聞こえなかったのは消音装置のせいだろう)
護衛の精鋭は皆殺し ドアはマスターキー(散弾銃)にてこじ開けられていた

そして内部で爆発音が響く 一行がドアをくぐろうとすれば そこには3人のパワーアーマー達が壁に穴を開けて 外で戦うアンデッドと騎士団の中に紛れ込もうとしている


166 : メラニー ◆9vmr0jXsek :2016/03/05(土) 23:06:06 ???
>>165

「……ふ、ん」

敵兵の使っているアサルトライフルを拾い上げる。
使えるかどうかはわからない。ハイテックで所有者設定がされていては彼女にはどうしようもない。
地面に向かって引き金を引いて、弾が出るようならもっていくし、そうでなければ捨てていく。

そして――ドアをくぐり、PA兵を確認。彼女は斧を担ぎ、一同より前に出る。

「おい貴様ら。賽子を振れ、賽子だ。賽子を振れ」

「賽子の、騎士の名の下に!」

銃をもっていけていけば、その場で発砲。マガジンを撃ち尽くすまで打ち続ける。
PAに小銃が効かない可能性は高いが、とにかく後ろ二人の攻撃から気をそらせることができればいい。
銃がなければ、いつも通り斧を手に、雄たけびをあげて突っ込むだけだ。


167 : クルト・カントール【深紅の篭手】>>450 :2016/03/05(土) 23:10:31 ???
>>165

「………」

 勢いのまま突入すればやはり預言者は連れ去られた後。
 そして、次なる爆音。パワーアーマー共が離脱を図ろうとしているようだが。

【サイバネアイを解析モードに…敵は巫女を確保し連れ去ろうとしているのか?】

>>166

「一応言っておくが、人質や味方人員ごと排除する真似はしてくれるなよ?アンタは些か豪快に過ぎる」

 外にはそれこそ敵とぶつかりあう騎士団の味方人員もいれば、
 巫女が確保されていた場合は敵のすぐそばなのだ。
 メラニーの振る舞いを鑑みれば懸念も出来するというものである。


168 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 :2016/03/05(土) 23:11:54 ???
>>165
「……もう大丈夫、大丈夫だ」
「……ん? なるほど、助かるよアキレスさん」
「その壊した破片、取っておいた方がいいかも知れないな」

囮を安心させようと微笑み掛けるが、果たして結果がどうかは分からない
敵の数は未知数であるし、護衛の騎士は斃れてしまっているのだから
アキレスに小声で持ち掛けるのであった

「彼女を安全な所へ、と言いたいが……」
「もう今となってはここにいるのが安全かもしれないな」
「……連れ回すにはこの中は少々血生臭いし……」

相談の結果、アキレスが彼女をここに隠れさせるのに同意の場合はそうするし、
もし安全な所に知恵があればそこへと連れて行くだろう
どちらにせよ優先すべきは彼女の安全と、それともう1人の囮の救出である

「……急ごう、この様子では余り時間がない」

クルトらへの援護は、彼等に対する信頼が故に無い
アキレスとの相談次第では助けた女性をおぶってでも、そうでなければ隠れさせて
跳ぶ様に階段を駆け下りて地下へと向かう


169 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/03/05(土) 23:12:57 ???
>>165
イピカイエー、ファックゴナ野郎
[息を整え、鞘を腰に戻すと、周りを見回す]

やられてたみたいだな。後は何かかっこいい決め台詞言いながら殺すだけだ
[ドアをくぐると、丁度パワーアーマーを着た三人組が]
[本命の巫女が無事かどうかを確かめている暇はない。勢いよく駆け出すと、パワーアーマー兵の背中に向けて飛び蹴りを放つ]
逃がさねえぞタマなし野郎!命の方のタマも取ってやるって意味だ
[蹴りが効かないであろうことは以前の戦闘で把握している。着地し、注意を逸らすために中指を立てて挑発すると数歩後ろに下がった]

[姿勢を低くして左手に鞘を持ち、右手で柄を握る、居合の構えのようなものを取る]
[酸素供給機から蒸気を吹き出すと、パワーアーマー兵の出方を窺う]


170 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/03/05(土) 23:19:13 ???
>>167へ先に情報
巫女はPA兵の1人に担ぎ上げられている 今まさに離脱しようとしているようだ
そしてサイバネアイには部屋の中に未知のエネルギーが収縮しているのが見えるだろう

【PA兵は何かの手段で巫女と一緒に離脱しようとして それがご破算になったために離脱を考えていたのだろう】


171 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/03/05(土) 23:35:16 ???
>>168
アキレス「この砦の中に安全な場所は無いのかもしれない だからと言っていいアイデアもないけど」
―――ギィ!!

恐怖に泣きじゃくる囮をイリーは慰める そしてベティがその装置をもってきていた
直径30㎝ 厚み10㎝の円盤状で中央には持ち手がついており 裏は吸盤状で 壁面が散弾銃により破壊され 中の基盤が見えていた

アキレス「襲撃が用意周到すぎる もう手遅れになってるかもだけど…ッ!!」
デモンレッグにてイリーの後を追うアキレス 途中戦闘が続く二階を通り過ぎ 何者かと戦っている一階も通り過ぎ 地下牢へ

途中の看守も囚人も みな須く銃殺されていた その間無音状態も 敵兵士もない
そしてたどり着くその場所 囮は・・・殺されていた

アキレス「なんて言ったらいいか分からないけど…たぶん同時攻撃だったんだと思う 最初にこっちに向かっていたら…その 4階の彼女は殺されてたんだと思う」

>>166-167>>169
メラニーが回収した銃は問題なく発砲出来た
ドアの向こう メラニーは銃撃を行い ソーマタージが突撃を仕掛けた

だがメラニーの鎧に銃撃が効かないように PA兵はその銃弾をものともせず
ソーマタージの蹴りは振り向いたPA兵が腕でガードする

そしてソーマタージが離れたのを見計らい 巫女と3人のPA兵は壁の穴から外へと身を投げ出した

【外は暗く 騎士団と敵の乱戦となっており 追跡は困難を極める だがそれを補助する何かを持っていれば 捕捉は可能とする】

>>全員対象
そんな中 一行達の脳裏に何かが響く 通信魔法だ 今までは指向性があり 一行が聞くことはあまりなかったが
今回はオープンチャンネルにて発動しているのだろう

ジョン卿「この魔法は全方位にて発動中だ!! こちら司令部!! 正面玄関前に敵多数!! このままじゃ破られる 救援を!!」
その言葉と共に辺りから通信がオープンで流れる 聞こえてくるのは 苦戦中 救援頼むの一点のみ

すでに難攻不落の砦は包囲されていた


172 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/03/05(土) 23:46:18 ???
>>171
あっ、ちょっ…待てやオイ!…逃げたか
[構えを解き、慌てて追いかけるが既にPA兵は夜の闇と喧騒の中に紛れていた]
[舌打ちと共に散乱した瓦礫を蹴飛ばし、クルトやメラニーの方を向く]
何か便利なモノなかったのか?発信機とか…

あっけねえなあ、もうちょっと粘ってくれよ。鬱憤が溜まってきたところだ
先、行かせてもらうぞ。誰も残ってなくても恨むなよ
[脳裏に響く通信に呆れたようにぼやくと、肩を竦めて一足先に玄関へ向かう]

…やっぱり先行っていいよ。後ろついてく
[部屋を出る前にチラリと後ろを振り向くと立ち止まり、二人に早く行くよう促す]
[要するに玄関までのルートを覚えていないのだ]


173 : メラニー ◆9vmr0jXsek :2016/03/05(土) 23:47:24 ???
>>167

「言われずとも、そうするさ」

「……だが、少し厄介だな。あんた、どうにかできないか」

PA兵の補足が肝心だが、そのあたりは自分にはできない。
自分の鎧は精霊のこしらえたものであり、つまり魔術的存在だ。
なので、サーモグラフィやHMDやヘッドランプの類はついてないのである。

>>171

「……ち」

小銃が効かなかったが、仲間の攻撃も通りが悪い。
やはりというべきか、いつもの斧しかないわけだが――。

暗いうえ、乱戦状態のそこを追跡できる状況ではない。
第一、もうはっきりと見えないのだから。

「……どうするべきかね」

オープンチャンネルで救援メッセージも飛んでいる。
巫女の追跡が難しいま、そちらに行ってもよさそうだが……追跡できるなら、した方がいいような気もする。


174 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 :2016/03/05(土) 23:52:27 ???
>>171
四階から囮の女性をおぶりながら駆け抜けて降り立ったそこは、
既に死臭と遠くに聞く戦吼だけが支配していた

「あぁ……そう、な……」
「……分かっている、救い切れない……零れ落ちる滴りの方が遥かに多い事くらい」

事切れた囮の前に跪き、短く祈る
立ち上がり振り返りアキレスを見詰める空色は諦観を帯び、微かに揺らいでいた

「そのつもりだったんだが、」
「それでも矢張り、目の当たりにすると辛いよ、慣れない」

そのまま歩き始め、数歩を行った先から徐々に速度を上げる
そこでジョン卿よりの通信魔法を聞いた

「……全くもって周到な輩だ」
「援護に行くしかないな、アキレスさん、後ろを頼む」

再度彼女を連れて、そして正面玄関方面へ
付近へ到着すれば後方の少しでも目立たぬ部屋に待機させてエントランスに
置いてあった武器を拾い上げれば、ジョン卿の指示通りに救援へと駆け付けるであろう


175 : クルト・カントール【深紅の篭手】>>450 :2016/03/06(日) 00:03:17 ???
>>170

「お得意の転送でもしようとしたのか?しかしダメだった」

 よくよく考えれば、戦場を突っ切って離脱などという
 リスクの高い行動を取る必要は無かったはずなのだ。
 しかし、現実として、彼等のその思惑は頓挫している。

「上手くいけば儲けモノ…だが」

 試す価値がないわけではない。その収縮するエネルギーに向けて、
 クルトは観測/追跡装置を投擲するのだった。これがどう影響するかは彼自身にも解らない。

>>173-174

「…なんとかやってみるか」

 状況が渾沌を極めつつある。
 クルト自身はスキル的にも追跡の方が適している。

「俺は追跡を続ける」

 自らの行動指針をメラニーに告げるとクルトは足早に追跡を続行する。
 パワーアーマーの外観・駆動音捕捉はサイバネアイを有するクルトにならば可能であった。
 乱戦の最中、暗視モードに切替られた視界の中で敵兵を追跡し続ける。

「いい加減、足を止めてもらおうか」

 レバーコッキングにて装填。弾薬スキップ機能が働き目的の弾丸が装填される。
 外見は西部劇に出てきそうなクルトのショットガンであるが実際はハイテクの塊だ。

≪弾薬スキップ/トリモチ弾装填/チョーク調整≫

【炸裂音が鳴り響き、敵の脚部/足元に向かって次々にトリモチ弾が放たれる】
【着弾と同時に高粘着ゲルが発生し、敵の動きを絡めとる性質の弾丸だ】


176 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/03/06(日) 00:08:47 ???
>>172-173へ先に質問
クルトは敵PA兵への追跡手段を持っている

クルトを追いかけてPA兵を追跡するか それともジョン卿の救援に向かうかを先に決定せよ


177 : メラニー ◆9vmr0jXsek :2016/03/06(日) 00:10:31 ???
>>175を受けて、>>170

「よし、どうにかなったんなら、お前の後ろを行こう」

「――その方が、女神さまも喜ばれるだろう」

【メラニー、追跡を選択】
【クルトの後から追いかけます】


178 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/03/06(日) 00:16:39 ???
>>175>>176
俺を一人にする気か?小学生の頃のトラウマをぶり返させる気か?
救援はやっぱいいかもな。俺も連れてってくれよ

[追跡を選択 メラニーとクルトの後を追う]


179 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/03/06(日) 00:25:36 ???
>>174
アキレス「・・・・・」
その言葉にアキレスは返す言葉がなかった
だが背中のベティが肩に移動して

―――ギィ!!
一つハサミを振り上げる様は どこか励ますようにも見えた・・・かもしれない

イリーはロイとヘンリー五世と合流し エントランスのドアを開ける そこは修羅場と化していた
以前見た装甲を貼りつけた巨人ゾンビが複数 手に持った鉄骨で仲間もろとも騎士団を薙ぎ払い

汚らしい液体を満載した飛行ゾンビが その体液をまき散らす
ゾンビたちは 仲間が傷つくのも構わず範囲攻撃を仕掛け続け 騎士団や他国の精鋭たちは一つまた一つと数を減らす

ヘンリー五世「これは・・・拙いことになったな」
ジョン卿「ヘンリー卿 中は・・・巫女殿はどうなりました!?」
ヘンリー五世「敵兵の手に・・・だがほかの者が追跡をしている」
ジョン卿「クゥ・・・ッ!!」

すでに敵多数 仲間は少数 援軍はまだ届かない 絶望的な状況なのは変わらない

ヘンリー五世「今は・・・足掻こう」
ジョン卿「えぇ・・・」
苦悶の表情を浮かべながらも 戦いに身を投じる

ロイもまた アンデッドを蹴散らさんと前線へと突撃する


>>175>>177-178
クルトはギミックを投擲 それが功を奏すかはまだ分からない

そして三人で追跡を開始 クルトのトリモチ弾が炸裂し 巫女を担いだPA兵が動きを止める
だが素早いチームワークで巫女を放り投げ 別のPA兵がキャッチしてなおも逃げる

そして足止めを食らったPA兵が小銃を構え 一行に弾幕を貼った


180 : メラニー ◆9vmr0jXsek :2016/03/06(日) 00:31:56 ???
>>179

「――し、ぃっっ!」

飛び出し、弾丸を受け止める。
弾幕で二人を止めさせるわけにはいかない。
そして、巫女がいる都合、得意の大斧を振り回したり、投げるわけにもいかない。
ここは二人の盾として振る舞うことにする。


181 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/03/06(日) 00:36:03 ???
>>179
[サイバネアイが巫女を捕捉し、レティクルが彼女とPA兵を追う]
[元々は戦闘用の物だが、対応する武器がないので狙うことしか出来ない]
あれだな。人を物扱いするような連中みたいだ。遠慮はいらんだろうな
[走りながら顔の前で腕をクロスさせ、硬質化させる]
[弾丸を完全に防げるわけではなく、腹や腕に穴が開き、抉れ、血が溢れるが、それでも脚は止めない]

[走りながらしばし考えると、そのまま追跡を緩めず、弾幕を張るPA兵の横を駆け抜けようとする]
[幸い普通の人間よりは持久力はある。動けなくなるまでどこまでも追いかけ、隙を見つけたら巫女を取り戻して殺すまで]


182 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 :2016/03/06(日) 00:36:33 ???
>>179
「……ん」

短くベティへと微笑み返し、幾分かこころに突き刺さった楔が軽くなった気がした

「……」

そして修羅の庭
散り行く騎士達の姿を目に焼き付ける
逸らしてはならない、美化する事も否である
ただ単純にこれが現実だと受け入れなければならない

「ふぅぅぅ……!!」
「……すーーーぅぅっっ……」
「……ハッ!!」

大きな呼吸、大量の空気の遣り取りが即座に行われイリーの全身を蒼白い焔が包み込む
ヴェールより尚厚く、多くの魔力と闘気を消費している

「……暴れたい気分だ、付き合って貰うぞ」

錫杖と刀をそれぞれに持ち、莫大な量の闘気の焔を纏う
駆け出し、不死者へ向けて薙ぎ払い続けながらの突撃とした
策略の渦の中に流される木の葉の、精一杯の抵抗だ


183 : クルト・カントール【深紅の篭手】>>450 :2016/03/06(日) 00:37:37 ???
>>177-178

「援護頼む」

 クルトはそう告げるとサイバネアイの解析モードより、
 巫女を確保し逃走する敵兵の追跡を続行。

【小銃弾の弾幕は身を伏せ最低限の回避。姑息ではあるが、大部分の攻撃対処は仲間の支援を期待している】
【しかし、このまま追いかけっこばかりでは埒があかぬ】

「この戦いが始まってからやられっ放しだが…そろそろ白星の一つも貰おうか!」

 ガシュン!と機械音と共にクルトの深紅の篭手…その手首から先が射出された。
 ワイヤーの代わりに輝く複数のルーン文字がそのまま鎖になったような、
 不可思議な軌跡を描きながら紅い手がパワーアーマー兵へと伸びる。

【その手は強力な電磁パルスを擬似再現した雷属性の魔力に満ちている】
【周辺の雷精霊が断末魔の叫びを上げて燃料としてくべられ、魔力の転換されているのだ!】
【これは敵はもちろん巫女にも電磁パルスが及ぶ攻撃であるが、非殺傷であることに加え、
 無傷で一切の外傷を与えぬという選択では、状況打開にならぬと判断した】


184 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/03/06(日) 00:59:23 ???
>>180-181>>183
1人は銃撃をものともせずに駆け抜け
1人は身に穴を開けながら駆け抜け
1人は伏せて掻い潜りながら

PA兵の横を潜り抜けなおも追いかける

そしてクルトがルーンを用いてPA兵を捉えようとする

だがまた1人が身を投げ出し 不規則な起動を読み切ってその体で鎖を受け止める
放電現象と共にその体がガクガクと痙攣し 倒れ伏して動かなくなる

だが最後の1人が巫女を担いでなおも駆ける

それを追いかけるメラニーとソーマタージであったが

最後に笑ったのはPA兵であった
前方に未知のエネルギー反応 そこから現れたのは 長大な重機関砲を構えたPA兵その数10人
巫女を担いだPA兵が跳躍する その瞬間 10人のPA兵が 三人に向けて一斉射を放った

【危険 20㎜バルカン:人体は愚か 戦闘機や装甲車すらも破壊する攻撃が絶え間なく放たれる】
【命中は絶命と=である これは例外がないものとする】

>>182
アキレス「えらいぞベティ」
―――ギィ♪

イリーの心を幾分いやしたベティを撫で イリーに続いて外に出る

〜そして・・・外〜
ロイ「よっしゃやろうぜ!!」
それに付き従うのは 炎よりも紅き闘志を纏うロイ
2人してアンデッドを薙ぎ払い なおも前へ

それに立ちふさがるのは 巨大ゾンビ 2人を叩き伏せんと その鉄骨を大きく振り下ろした


185 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 :2016/03/06(日) 01:08:13 ???
>>184
「……全くなんとも」
「心強いよ」

紅蓮と蒼焔、闘志と闘気の共演である
チロチロと火の粉を残しながら突き進み演舞、不死者を蹴散らし尚も尚も覇道を歩む
立ちはだかるは巨大影、小山程とも見まごう巨躯とそれに伴う圧倒的な武器を振り翳しているではないか

「……ロイさん!」

呼び掛けは短く、それだけで充分だと判断した
向かって左に抜けて巨大ゾンビの右足へ刀を走らせる
そのまま体を駆け上り、右眼球へ錫杖での打突そして降りる様に縦斬撃
主にその体躯の右半身を重点にした攻めだ、逆側をロイに一任している


186 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/03/06(日) 01:13:17 ???
>>184
…! クソ野郎ーッ!!
[経験上、それが何なのかはすぐに分かった]
[驚いた表情を見せると、先程までの勢いのまま身体の向きを変え、横へ跳ぶ]
[スライディングするように地面に滑り込み、悪態を吐きながら立ち上がって射線から必死に逃れる]

畜生!畜生!畜生!くたばれ、くたばれ、くたばれ!
[飛び散る土がフードを汚し、すぐ近くに着弾した弾丸がコートの裾を大きく消し飛ばす]
[少しずつPA兵たちに近づいてはいるが、それでも彼らへは辿り着けない]
[全身を硬質化するか?無駄だ。まとめて吹き飛ばすか?方法がない]
[次第に瞳がギラギラと輝き始め、理性のタガが外れかかる。その時だった。握りこぶしほどの石を見つけたのは]

[PAを破壊するには百年かかっても不可能だろう。だが奴らの武器は?]
[破壊とまでいかなくてもいい。せめて射線が逸れるなりして隙が出来れば]
[石をいくつか握って立ち上がると、PA兵たちが持つバルカンの銃身に向けてそれを投げる]
[もしそのまま当たり、隙が出来たならば鬼気迫る表情で駆け出し、刺し違えてでも彼らのバルカンを奪いにかかるだろう]


187 : メラニー ◆9vmr0jXsek :2016/03/06(日) 01:17:30 ???
>>184

「……ッチ、出目、1,2,1ぐらい、か!?」

回転する機関砲。追撃はあきらめ、回避行動をとる必要がある。
直感であれは大地の精霊のもたらした白百合でも防ぐことはかなわぬとわかる。
であるなら――避け、隠れ、防がなければならない――であるため!

「――暴れ、狂え、『凶獣の戦斧』よ!」

手にしている黒い大斧を、振り上げ、放り投げる!
回転しながらPA兵に向かうそれは、弾丸を弾き続け、しばらくの間に傘になるだろう。
むろん、PA兵の近くにまで斧が飛んでくるころには弾丸に打たれ続けた斧は運動エネルギーを失い、落下することになる。
とにかく、少しの時間を稼げるはずだ。

「で、逃げる――と!」

本人は、放り投げた直後に逃走する。直線には走らず、物陰から物陰へ移りながらだ。


188 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/03/12(土) 21:14:27 ???
>>185
巨大アンデッドの振り下ろしが炸裂し 多少のアンデッドが巻き添えを食らう
だがその中に炎纏う2人の姿は無かった

イリーは右に避け ロイは左に避ける 言葉は交わさずとも 阿吽の呼吸で物事を把握

ロイ「どっせい!!」
イリーが空を舞い 右の眼球を潰す ロイが地を駆け 左のアキレス腱を叩き切る

グラリとよろける巨大アンデッドを降りるように縦斬撃するイリー 登るような縦斬撃するロイ
そのツープラトンが決まったあと 力尽きた巨大アンデッドはゆっくりと倒れ伏したのであった

186-187
ソーマタージがヤケクソの投石を行う その一撃は確かに銃身を叩くが 回転に阻まれ弾かれて終わり
破壊は愚か 射線の妨害すらも果たせなかった

離脱するもの 伏せたままやり過ごそうとする者 その後の対応は様々だが 徐々に弾幕が薄くなる PA兵が離脱しているのだ
そして弾幕が完全に途切れた後 そこに近場のアンデッドもろとも辺りの木々をなぎ倒し 周囲に蠢く者は無くなっていた

そして時読みの巫女もまた 彼らに連れ去られ 行方知れずとなってしまった・・・


189 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/03/12(土) 21:34:29 ???
【最後の砦 司令部】
ジョン卿「奮闘空しく・・・ですか・・・クッ!!」
一行は報告の為に司令部に集められた

そして告げられた報告に おのれの無力を痛感するジョン卿

ヘンリー五世「おかしいな・・・」
ジョン卿「どういうことです?」
ヘンリー五世「敵は目標を奪取したはず なのに攻勢が収まっていない」

ロイ「言われてみれば・・・」
辺りの惨状に目を向ける

確かに今までは目標と思われるブツを手に入れた『敵』はすぐに撤収を始めていた
なのに今は戦闘が続けられ 味方はどんどん減っていた

アキレス「もしかして まだ何か欲しいとか…? 俺らに知らされてないもっとすごいのとか…?」
ジョン卿「いえ この砦で一番希少なのは 先ほど拉致されてしまった時読みの巫女 それ以上の宝はこの砦・・・いや この世界には・・・」

ロイ「となると・・・敵は目的のブツを回収した なのにこちらの戦況を削るマネをしてきている つまりは・・・」
ヘンリー五世「こちらの戦力を可能な限り潰し 来るやも知れぬ反撃の狼煙の芽をつぶしに来たか・・・!」

ロイの顔が曇り ヘンリー五世の目が驚愕に見開かれる

ロイ「どうするんだ大将 この砦に防衛価値はもうねぇぞ?」

分かっているだろ? と言わんばかりの問い
ジョン卿は重い口を開く

ジョン卿「砦を・・・放棄する・・・準備をしろ!!」


190 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 :2016/03/12(土) 21:47:17 ???
>>188-189
「はぁっ……はぁっ……ふー……っ……!!」

動禅の僧侶たるイリーは、その鍛え上げた肺機能により呼吸を乱す事が少ない
だがそれでもこの連戦に次ぐ連戦に肩が上下していた
ロイと共に大型のアンデッドを下し、群がる通常型を蹴散らしながらの後退である


司令部に至る際、救出した囮の女性を矢張り自ら護れる位置に連れて
或いは先にこの地獄界からの離脱をさせて一同に合流するだろう

「……目的すら果たせず、砦も敵の手に渡るか……」
「しかし……ならば早く撤収を」

重々しく現状を確認、だがこれが現実なのだ
切り替えの早さはこれ以上の犠牲を防ぐ為だ
今この瞬間も戦は続いている
ならば決断は迅速に、行動もそれに伴うべきだ

「殿は我々で?」

確認するような口調、よろしいか?と確認を言外に告げているようなモノだ


191 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/03/12(土) 21:50:22 ???
>>189
言っておくが俺は悪くねーぞ。文句はガトリング銃を最初に考えたやつに言え
[部屋の隅で紙にクレヨンで落書きをしつつ、顔も上げず苛立たしげに]
[時折遠くから響く戦闘の音の方を向く以外は、不貞腐れた様に無視をきめこむ]

俺が敵でもそうするだろうさ。もう三回は邪魔してきたろ?いい加減トサカに来たんだな
[ポケットにクレヨンと紙を突っ込み、一行に近づく]
[フードの下の眼は暗い憤怒と殺意に燃えている]
いい思いはもうさせん、キレるのは俺も同じだ。いつかやつらの本拠地に着いたらもっとひどいことをしてやる

砦が吹き飛べばいい。自爆装置とかでさ…ないか
何で逃げるんだ?歩きか?
[そうこなくっちゃと言わんばかりに態度を変え、両手を合わせてジョン卿の指示を待つ]
[とりあえず彼に便乗していくことにした]


192 : メラニー ◆9vmr0jXsek :2016/03/12(土) 21:50:54 ???
PA兵のミニガンの掃射から辛くも逃げ延びてきた騎士は、苛立たしそうに壁を殴る。
壁が拳の形にへっこんでいますが今更気にすることでもない。
……気にしなくてよくなったのが、腹立たしいことであるのだが。

「そこの黒猫に賛成だ」

「殿ぐらいはやらせてもらおう。そうでなくば女神が納得せんし、何より――」

「――奴らは、一度も賽子の騎士の名を叫んでいない。女神の名の下に、賽子の騎士の名を叫ばせてやる。メラニー・ヴィンクラーの名を。賽子の騎士の名を!」

掌の中で、三つの賽子を弄ぶ。
先ほどの出目は最悪だった――忌み数でないだけマシというだけのこと。
ならば、勿論彼女が今度こそ望むのは、聖数が現れることだ。


193 : レイ・イーヴリン・ドレイク ◆GIsAsIcJwc :2016/03/12(土) 22:01:35 ???
>>189
「定石、じゃあないね……いや…目的の1つが僕達の殲滅だとしたら、敵が攻勢を緩めないのも説明がつく」
キンキンとダガーを打ち鳴らしつつ、苦々しく呟くレイ。無駄に器用に、両手の指の間に計8本。
それらの表面は赤熱するように、ほんの僅かに赤みを帯びている。
「キツイ戦いになるよ、こりゃあ……前衛を務めます、縦深突破と反転帰還が得意なんで」
【指揮を待つ。前衛を務めると言い出すが…】


194 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/03/12(土) 22:13:57 ???
>>190>>192-193
ジョン卿「いえ あなた方は先鋒を務めてもらいます」
出てきた答えは異なるもの

ジョン卿「口惜しいですが この場で一番の戦力はやはり あなた方であると認識しています
     なのであなた方に突破口を開いていただく形になります」

>>191
ヘンリー五世「お主らを咎められる者がこの世にいるとは思えん 失態は皆の失態よ」


>>全員対象
ロイ「そういうことだ 俺らはこれより敵戦力を突破し 後続の退路を切り開く」
アキレス「シンプルだけど…大変だよねそれ」

あわただしく作戦が決まり ジョン卿は通信魔法をオープンにして口を開く

ジョン卿《総員に次ぐ 現時点をもって砦を放棄 残っている戦力は持ち場を離れて撤退せよ これは命令だ 従わぬ者はこの場に残れ》
そして・・・

ジョン卿「それでは・・・名残惜しいですが」
ヘンリー五世「む・・・」

何かを吹っ切ったように微笑むジョン卿と 沈痛な顔をするヘンリー五世

アキレス「え? 何この空気?」
狼狽するアキレス 答えは簡単なこと

ジョン卿「私はこの場に残り 1人でも多くの敵戦力を道連れにして死にます どうか皆さん 御無事で」
アキレス「え? いやいやいや逃げようよ死ぬことないって」

ジョン卿「絶対死守を命じられた巫女を連れ去られた無能な将に明日を生きる資格はありません この場を生き抜いたところで行きつく先は絞首台」
そう言って紙を取り出し 何かを認めると 一つ魔法をかけてヘンリー五世に手渡す

ジョン卿「ヘンリー卿に手紙を渡しておきます それをもって私の屋敷に向かってください 此度の報酬は 私の家財から好きなものをもっていってもらう形になります
     どうせこの一件で私の家は没落 家財は没収されてしまうでしょうから あなた方に持って行ってもらった方が有意義でしょう
     ヘンリー・・・妻と子に逃げるようにと・・・そして・・・愛していたと・・・伝えてください」

ヘンリー五世「あぁ…サラバだ・・・」
そう言って袂を分かつ2人

アキレス「え? ちょっとオッサン止めなk」
ロイ「行くぞ・・・全員前を向け!!これより後ろを振り返ることを禁止する!! 生きてこの地獄を脱出する!!」

その行為を止めようとするアキレスであったが その声を遮るように叫ぶロイ そして一足先に陣地を飛び出して アンデッド渦巻く地獄に向かっていく


195 : メラニー ◆9vmr0jXsek :2016/03/12(土) 22:19:59 ???
>>194

「大馬鹿が……」

ヘルメットの内で、メラニーは渋面を作る。
覚悟した男のいう事だ。どんなに周りが説いても納得はしないだろうし。
事実、時間がないことは確かだ。突破口を拓くために先鋒を担うというのなら猶更だ。

「妻子を残して逝くことがどれだけ悲劇なことなのか、男というのはどいつもこいつも理解せんらしい」

「ええい、くそ、胸糞の悪い。――ならば、ならば、悪党悉く粉砕せしめ、貴様の墓前に奴らの血を備えよう!」

虚空より黒斧を取り出し、だん、と強く石突で床を叩く。
そうしてロイに追随し、彼に並ぶように走る。


196 : 又ジ ◆.zilz3o6.U :2016/03/12(土) 22:23:43 ???
>>194
[無表情でジョン卿とヘンリー五世、アキレスのやりとりを見つめ、「終わったか?」と聞くかのように肩を竦める]
あんまり話す機会なかったが…ガッツあるよアンタ、本当に
かける言葉とか知らんから頑張れしか言えないんだけどな
[数秒考え、彼なりの賛辞の言葉を贈るとロイに続いて部屋を出る]
[再び瞳に暗い光が宿る。確かな理性で手綱を握られた、海の底のように深く暗い殺意の光だ]

味方以外は全員殺せ!愚図愚図するなよ!
[味方を鼓舞するように叫び、右手に刀、左手に持ち手のついた無骨な針を持ってアンデットの中へ飛び込む]
[一体一体丁寧に構っている暇はない。頭か、脚に向けて遮二無二両手の武器を振り回して路を切り開こうとする]


197 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 :2016/03/12(土) 22:26:50 ???
>>194
「……む?」
「しかし、ならば誰に背中を……」

鎧騎士メラニーと同調し、その考えを疑う事がまるでなかった獣人は首を傾げる
兵士達の練度に不足を感じる訳ではない、寧ろ逆だ
だけれども敵の恐ろしいまでの見事な手腕を前に、殿という役割を押し付けるのは酷というモノ

「……!」
「……」

イリーは何かを言い掛けたが、ジョンの覚悟を前に押し黙る以外が出来ない
かつてならばこういった場面で強引にでも生を強要していたのだが、今は少しばかり違った
全てを受け入れて己の宿命を悟ったひとの顔の、なんと澄み渡りし事か

「せめて……」
「……祈らせてくれ、ご武運を」

沈痛に隻眼を細めながらも、ジョンの顔を直視する事が出来たのは成長の証と言えよう
今より昔、それを前にしてしまっては目を伏せる事しか出来なかったろうから

そして蒼白い焔を纏った獣人は武器を両手に駆け抜ける
仲間と共に切り拓く為の力を振るいながら


198 : ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 :2016/03/12(土) 22:34:19 ???
>>194
「………」

最後まで我関せずを貫くかに見えたジョシュアであったが、今回は違う。

アキレスの言葉を制すようにして会話に割り込むとジョンへ詰め寄り、の瞳をじっと睨みつけるように見つめた。
始めて視線を交わしたあの時のように。そして再びジョンから離れると、険しい表情のまま。
しかしそこに残るのはジョンへの敬意と、巫女を、この世界を守り切れなかった自分への悔恨の念のみである。

「…あんたの覚悟は受け取った。敬意を表するぜ…リーダー」
「…あの世で会おう(See you on the other side. )」

それだけ言えば、ジョシュアはジョンに背を向けた。
ジョシュアが振り向く間際までの、威厳と覚悟、そして誇りを持ち併せたジョンこそが、ジョシュアの記憶に刻み付けられた最後のジョンの姿であった。
たとえどれほど惨めに死したとしても、ジョシュアの中に生き続けるジョンは、誇り高き男であり続けるのだ。
二度とジョンの姿をその眼に焼き付けないことが、ジョシュアの出来る唯一のジョンへの敬意の表し方であった。

「上手くいかない日もある。むしろ今まで生き延びてきたコトの方がラッキーだったんだ」
「パワードスーツ、グラスコートアーマー、ミュートチャージ、FLIR(フリアー)…」
「ヤツらの方が一枚上手だった。俺達は負けた…この世界は終わりだ」

「だからこそ今は生き延びる事だけを考えろ。クソ野郎に地獄の苦しみを味あわせて殺す事を考えるのは…その後だ」

爆音と怒号に紛れながら誰へとなく、まるで自分に言い聞かせるようにジョシュアは呟いた。
弾薬は残り少ない。しかし弾切れを躊躇う事など決してないだろう。
レールガンが切れればアサルトライフル、それが切れればヴィッカーズ、それさえも切れれば己の身を砕き全ての敵を殲滅せん。
ジョンと同じく、今はただ怒りと後悔を堪え目の前の敵のみを見つめることが、ジョシュアの覚悟であった。


199 : レイ・イーヴリン・ドレイク ◆GIsAsIcJwc :2016/03/12(土) 22:50:06 ???
>>194
「……僕は神様の慈愛なんて信じない。でも同時に、そこまで残酷でもないと思ってる。幸運を」
ジョン卿の覚悟にはただ敬意を覚える。それに応える為には。
「絶対に生き延びます、全員」
アンデッドの群れに、精密にこめかみを狙ってダガーを射る。風を切る音と刃が骨に食い込む音はほぼ同時。
ヴン、と力が唸る。一瞬だけの赤い光の明滅。直後に数体のアンデッドが倒れ伏す。
「灰は灰に、塵は塵に。もう彷徨ってくれるな、亡者ども」
淡々とダガーを回収し、再び打ち込み、力を注ぎ、生ける死者を本当の終わりに導く。
しかし、レイの穏やかな茶色の目には、気高き男を自ら死地に赴かせた元凶への怒りが光っていた。


200 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/03/12(土) 22:52:48 ???
>>全員対象
アキレス「ねぇ…ねぇ止めなきゃ・・・生きてればいいことあるって!!ねぇ!!」
ヘンリー五世「・・・ッ!!」

どうしても納得できず 駄々をこねるように喚くアキレスの胸ぐらをつかみ 司令部を出るヘンリー五世
見れば司令部にいた部下が同じような笑みを浮かべていた きっとジョン卿に地獄までついていく覚悟を決めたのだろう

ジョン卿「ヘンリー そしてみなさん どうか死ぬことがない様・・・」
一行が出て行った司令部で一つつぶやくと

ジョン卿「この場に残った者達よ 最後の号令だ・・・戦士としての本懐を遂げよ!!」
その言葉に 少なくない雄叫びが上がった

>>195-196
ロイと同じく先頭を行くメラニーとソーマタージ
それを邪魔するようんい群がるアンデッド

頭か足を狙って行動不能を狙うも まるで数で押し切らんとばかりに 2人へ覆い被さってくる

>>197>>199
アキレスは涙をあふれるままに傍らを走っていた

先頭で道を切り開くのはロイ・メラニー・ソーマタージの三人
だが彼らを横から強襲せんと 這いつくばるように移動する足の速いゾンビ(類似:リッカー)が 並み居るアンデッドの足元を掻い潜り 強襲しt家売る

>>198
そして一行の後詰めを務めるのはジョシュアとヘンリー五世
遠距離攻撃を持ち合わせた2人は 遠方の脅威を相手にする

ヘンリー五世「ジョシュア殿 上空を見られよ!!」
そこには腹に緑色の液体を充填し 背中に蠅のような羽を生やした特殊形態アンデッド

ヘンリー五世の光の矢が次々に彼らを落とすが 数が多く 援護を求めてきた


201 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 :2016/03/12(土) 23:07:02 ???
>>200
「アキレスさん、多分……もう……」

言葉ではない、魂の部類だと告げる
彼等の決断は善悪ではない、正誤でもない
そういう事柄全てを超越した決意なのだ

>>197
>>200

「レイさん、来てる!」

最前列を征く仲間の後を追う、後詰の形である
同じ役割のレイへと言葉少なげに呼び掛け促した

「……せェェッ!!」

気合一閃、飛翔
這いずるゾンビの脳天をカチ割らんと錫杖を空中から一気に振り下ろす!
渾身の闘気の焔を凝縮し纏わせたその一撃は、周囲に小規模な蒼白い爆発を起こす!


202 : メラニー ◆9vmr0jXsek :2016/03/12(土) 23:09:45 ???
>>200

「じゃああああまああああだああああああああ!」

黒い大斧――『凶獣の戦斧』を小枝でも振るかのように振り回し、波のように遅いくるアンデットを掃いて捨てる。
紅く発光するバイザーが威圧的に明滅し、見る者に恐怖を与える光景である。
相手がアンデットなので威嚇効果はこの際関係はないが――これが味方についていることで、友軍の士気は向上するのではないか。

「くっそ、さっきの連中のミニガンを一つでいいからもらえていればなあああ……!」

「奴らの装備が落ちてりゃいいんだが、ねぇ……!」

メラニーは悪態をつきながら、尋常ならざる膂力で斧を振り、死の旋風となる。
が、視界もアンデットにより大きく制限され、敵の気配など無数である今、足元は現状気づけていない。


203 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/03/12(土) 23:10:47 ???
>>200
埒が開かねえぞ!こいつらどれだけいるんだ?
[文字通り切った張ったの大立ち回りを演じるが、覆い被さる大群に遂に押し潰される]
[しばし怒声、水っぽい物が滴る音、ガツガツという音が鳴り、やがてそれも収まった]

ザッ…ケンナコラー!!
[人工皮膚を所々食い千切られ、引き裂かれながらもアンデットを持ち上げる様に押し退け、立ち上がるソーマタージ]
[コートのフードは首筋から流れる白い血と共に喪われ、ボサボサの長い白髪が露になる]
手前らに吐く口上なぞねえ。いや、セイ・ビースってか!
[爛々と輝く瞳でアンデットを睨むと、持っていた刀を逆手に持ち換え、自らの腹に突き立てた!]
[気でも狂ったか?否。引き抜かれた刀の柄から刀身を伝う血が鈍色に変わっていき、細かく集まった触手が鋸のような刃を伸ばしていく!]

正直出来るか不安だったしかなりキツい。時間はかけてやらねえぞ!
[今や倍以上に伸びた刀を両手で持つと、横薙ぎに、縦に振り回していく]
[先程とは違い、上半身を重点的に狙ったものだ]


204 : ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 :2016/03/12(土) 23:17:11 ???
>>200
「…任せろッ」

ヘンリーの呼びかけと同時に、ジョシュアは武器をアサルトライフルにスイッチ、上空のアンデッドに視線を遣る。
敵は蝿のような薄羽を持ち、肥大化した腹部に並々と触れればタダでは済みそうにない液体を湛えたアンデッド。

(腹は液体タンクか…上空(うえ)で破裂させるとマズそうだ)
「にしてもウジャウジャ居るな…」

通常のアンデッドと比べ構造的に脆弱なのは明らかだ。それにあの薄羽、ジョシュアにとっては都合がいい。
”超”超音速で飛翔する2.5mmプロジェクタイルは断熱圧縮と衝撃波を発生させる為、あのような薄く脆い物を破壊することに長けている。

つまり狙うなら羽根。腹を撃てば二次被害を巻き込む可能性があるため、羽根を?ぐのがもっとも確実である。
墜落後に生存する可能性を考えれば眉間を撃つのが一番だが、よほど低高度でない限りは墜落時に腕なり脚なり折れて動けなくなってしまうだろう。
さらに敵の数はかなり多い。一撃では殺し損ねてしまうようでも、まずは飛行可能な敵の数を減らすことが最優先だ。

「右側のザコをやってくれッ!正面と左は任せろ、俺の方が連射が利く!」
「俺がリロードしてる間は狙いを付けなくていい。牽制で時間を稼いでくれ!!」

指示と同時に素早くヘンリーの左側に位置取るジョシュア。
互いに死角から襲われることを避けるために、ほぼ背中合わせのような、肩を並べた状態となる。

予備のマガジンは一つ。サイトの傍に表示された残弾カウンターをちらり見て舌打ち。銃にはもう10発程しか装填されていない。
モードをセミオートへ、真っ直ぐにトリガーを引けばけたたましく、甲高い金属音。青い閃光と火花がバチンと散った。

「一発も外さなけりゃ…50体は殺れる…!」

羽根を撃ち抜かれバランスを崩し、地面に叩きつけられてグチャグチャになるアンデッド。
ジョシュアはそれを見る事もなく次のターゲットに視線を遣った。トリガーを引けば、また別の一体の眉間に穴が開いた。

「………」
(落ち着け…熱くなるんじゃねェ…キレんなよ俺…今はまだその時じゃねェんだ…)

ここから先は自分の腕が戦局を左右する。遠距離の敵を撃ち落とし、同時に味方の背中を守れるのはジョシュアだけだ。
一匹撃ち落とせばまた一匹、たとえ仕留めそこなったとしても置いていける筈だ。
それでも処理しきれないようになってくると、”身を削る戦法”に打って出るしかない。


205 : レイ・イーヴリン・ドレイク ◆GIsAsIcJwc :2016/03/12(土) 23:26:19 ???
>>200 >>201
イリーの言葉で我に返る。いわゆる単純なハードウェアと化したアンデッドとタカをくくっていたが……
「…っ!?」
足元からの襲撃。凶手がレイの首筋に迫る。
「こんのっ!」
今は完全に背中を守る盾と化している愛用のギターの本体、それが命を救った。
ガンッと鋭い爪と金属がぶつかる音。その勢いを押しのけてゾンビに体当たり。
ネックに偽装した剣を引き抜き、ゾンビに切りかかる。


206 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/03/12(土) 23:38:17 ???
>>201>>203
ロイ「くそがあぁぁぁぁあああああ!!!!」
ハルバートを振るい 並み居るアンデッドを屠るロイ
大斧を叩き付けるメラニー 戦場刀とニードルを繰り出すソーマタージ

だが敵はこの場で皆を屠らんと群がり 押しつぶさんとする

なおPA兵の武具は見受けられない みな離脱したかは定かではないが ここで死んだPA兵はいないということだ

そんな中 前衛3人の周囲を稲光が走る

騎士団「行け!! 行け!! この場で死ぬな!! 生き延びろ!!」
精鋭「ジョン卿の死を無駄にするな!! ヤツの雄姿を後生に語り告げ!!」

持ち場を離れて撤退を開始した味方戦力が徐々に集結しつつある 彼らの力を借りてなおも前へ

その撤退を追撃するかのように 今度は小銃を構えたアンデッドが見える 彼らは銃を構え 今まさに銃撃を放たんとしている

>>201
アキレス「ッざけんなよ・・・!! ふざけんなクソ野郎が・・・!!」
イリーの一撃は這い寄るゾンビの頭部に命中 闘気の炸裂により首から上を破裂させて動かなくなった

そしてレイを襲ったアンデッドの一撃は 愛用のギターを叩くに終わり 返す刀でアンデッドの延髄を切り裂いた

辺りには腹に液体を充填したアンデッドが墜落する中 またこちらに向けて襲い掛かってきたゾンビの頭を 現れた青い霧の巨人が打ち据える

アキレス「お前らが…!! お前らが全部悪いんだ!!」

この男の切り札 比類なき身体能力を持つ霧の巨人は 群がってくるアンデッドを1人 また1人と打ち据える
だがアキレスは頭に血が上っている 2人の根には アキレスの横手から迫るアンデッドに気付いていない

>>204
ヘンリー五世「了解した!!」
ジョシュアの指示に頷き 詠唱を開始する そしてジョシュアの攻撃をまねて その羽を 眉間を狙って光の矢を放つ

蠅のような羽は撃ち抜かれればすぐに浮力を失い 次々に落下していく その中で腹の液体をぶちまけた個体がいる
立ち上る嫌な匂いは 強酸の類だろう

そしてジョシュアのリロードが入り ヘンリー五世が上空に雷電を張る 呪空のアンデッドの肉が焼け 羽が燃えて落下するアンデッド
だが消耗激しく 憔悴するヘンリー五世へ 横手からアンデッドが強襲する


207 : メラニー ◆9vmr0jXsek :2016/03/12(土) 23:45:44 ???
>>206

「ツイてる! 補給ポイントだ! おいてけ、おいてけ!」

「銃弾薬一式、残らず私に明けわたせええええええええ!」

銃手が見えた途端、彼女はヘルメットの内で歓喜の表情を浮かべる。
大斧を握り直し、豪、と横なぎにスイングし、投げた。
回転する斧は回転しながら射線上のアンデットを切り裂き、そして銃手のアンデットに向かう。
彼女自身はその斧を追いかけるようにして走り、邪魔するアンデットは拳と脚でもって打ち砕く。
彼女の鎧はそのものが凶器と同義であり、激突されても殴られても十分致命的だ。


208 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 :2016/03/12(土) 23:49:55 ???
>>205-206
「生きているな!?」

イリーからすれば未だ、レイの実力は未知数だ
振り向きこそしないが声で互いの無事を確認する
こういった些細な事だけでも、仲間の安否を改めると言うのは案外大きい
爆裂したゾンビの体液の、顔に付着したモノを軽く拭う
周囲は戦気が充満した修羅の庭、爆発浮遊ゾンビが次々に墜落している

「……アキレスさん!」

ふ、とアキレスが視界に入りそして致命的な光景を目にした
即座に走り出さんとするも、アンデッドに阻まれる
それを錫杖で薙ぎ払い、進もうにも更なる新手に間に合わない

「くそ……レイさん!!」

レイへアキレスへの直接的な援護を託し、自身は刀を投擲
せめてその他を引き付けんとばかりに大きな呼吸、吐息に闘気を乗せて縛り付けの魔法を試みる

【縛り付けの魔法:
呼吸に闘気を乗せて発散し、周囲の自分より戦闘意欲の敵対者を金縛り状態にする
ただし、イリーはこの魔法を余り得意としていない】


209 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/03/12(土) 23:52:35 ???
>>206
イエー!イエー!
[白い服が徐々に赤く染まり、さながら鬼のような様へと変わってゆく]
[尚も近づいてくるアンデッドの顔面を食おうと、酸素供給機を開いた瞬間目の前を走る雷光]
ぶっちゃけ痛んでそうだし口に入れたくなかったんだ。ありがとうよ
[途端にクールダウンし、片手を挙げて騎士団へ軽い礼]

[傷を触手で縫いとめ、アンデッドの衣服で先程刺した腹を縛り、出血をなるべく抑える]
[彼の身長以上に伸びた刀は普通に構えるには長すぎた]
おやつがまた来たぜ。ハハァー
[口の端を歪めて獰猛に笑うと、刃先を地面に擦りながら駆ける]
[ジグザグに走り、射線をなるべく避け、体を撃たれ、血が吹き出ても駆けるのを止めない]
[間合いに入ったならば、一番近くのアンデッドを銃ごと斬ろうと、火花を散らしながら刀を振り上げる]


210 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 :2016/03/12(土) 23:58:08 ???
//>>208の刀の投擲はゾンビに向けての攻撃的な投擲です


211 : ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 :2016/03/13(日) 00:12:05 ???
>>206
「――!」
「ぬゥあッッ!!」

リロードの為に一旦射線を開けるジョシュア。ヘンリーからやや離れ、空っぽになったマガジンを抜いて捨てた。
しかし予備弾倉を取ろうと視線を少し逸らしたその瞬間、焦点の合っていないぼやけた視界の端に、ヘンリーへと迫る黒い影を確かに認めた。

その瞬間、ジョシュアはアサルトライフルを手放し、即座に肩のシースからエクソダスを取り出した。
そして次の瞬間にはまるでチャンバーから撃ち出された弾丸の如き速度でジョシュアは敵へと跳ねる。

そしてエクソダスを右手に、逆手に握り、ヘンリーを庇うように彼の右側へと躍り出てアンデッドの腹部へとナイフを突き立てた。
そのまま腹を掻っ捌くように斬り上げれば、腐食性の液体が霧状に噴き出、ジョシュアの肉を焼きその身体を侵す。
瞬く間に顔と腕の半分を焼かれ、利き目である右目を失明したジョシュア。これではとてもではないが精密射撃は不可能だ。

「左は守るっつッたが…右側は自分で守ってほしいモンだな…」

ヘンリーの肩をポンポンと叩きながら、ジョシュアは彼の左手へと戻る。
そして仲間に置いて行かれまいと取り落としたライフルに手を伸ばし、ふと目を見開いて拾うのを止めた。

最後の弾丸を放出し、オープンのままであったチャンバーが微かに濡れていた。つまりあの液体に侵されてしまったのだ。
ジョシュアの対腐食性(アンタイ・コロッシヴ)アーマーを容易く溶かす程の強酸である。
一度濡れれば、拭き取るまでの間にチャンバーをダメにしてしまうだろう。焼き尽くされたジョシュアの肌がそれを物語っている。

最悪の展開だが、唯一の僥倖は痛みに叫び声を上げなかったことか。
肉体がすぐに回復するようになって自己犠牲的な行動に拍車が掛かったジョシュアは、ついに痛みに対して”慣れ”という境地に達しつつあった。
尤もダメージを受ければ死ぬほど痛い。痛みに慣れただけで、大前提たる苦痛。それには変わりないのだが。

「……こりゃマズいことになったな…」
「おい全員聞け!今からちと”荒業”に出る!おったまげてスッ転ぶんじゃねェぞッ!!」

「さァてヘンリー、まだ平気か?スタミナは残ってるよな?」
「もし死んだら俺が喰ってやるから安心しな…!」

「…ドク曰くこれを使うたびに人間から遠のいちまうんだと」
「……”フラストレーション・ベータ”…ッ…」

凶暴性を抑えたままのジョシュアでは以前のように全身からの捕食やエネルギーの全力開放を発動することはできない。
しかしそこに以前のような凶暴性を取り戻せばどうだろうか?つまりは意図的に暴走状態を誘発するということだ。

あくまでも”暴食”に支配されない程度に、そして”人間性”を辛うじて保持する程度に。それはまるで不完全なベータ版。
人間性25%から、人間性0.2%の境地へ。露出した上半身、ジョシュアの両腕が以前のように肩まで黒く染まり、真っ赤な光が脈打つように走る。
少し辛そうに顔を歪め、しかし次の瞬間には獰猛な猛獣のように顔を歪めたジョシュア。数年越しに彼の身体からあの破壊の渦が放たれた。

上空目掛けて放たれたそれは、飛行型アンデッドの一体程度であれば容赦なく消滅させ、それでもなお有り余る威力を持つ。
遮られる事さえなければそのまま天井を抜き、ぽかんと空いた穴からは一切の雲の取り除かれた、皮肉なほどに綺麗な空が拝めるはずだ。
同時に殆どのエネルギーを放出したジョシュアは虫の息まで衰弱し、肩を借りて歩くのがやっとというレベルまで落ち込んでしまうだろうが。


212 : レイ・イーヴリン・ドレイク ◆GIsAsIcJwc :2016/03/13(日) 00:19:59 ???
>>206
「本当、キリが無いね! どれだけいるんだよ!?」
ハッキリ言ってジリ貧だ。個々の戦闘力では自分たちが勝っているが、物量では圧倒的に押されている。
このままでは、近いうちに飲み込まれてしまうだろう―――じわじわと焦りが思考を蝕む。
「ああ、もう仕方ない! 巻き込まれないで下さいね! 触れたら無事にはすみませんから!
それこそ! すみません!! では! すみませんので!!」
また何かおかしなことを……レイをよく知る者なら失笑しただろう。またか、と。
「レッド・エンド起動!!」
二刀流。剣が真っ赤に染まる。竜巻の様に回転しながらアンデッドの群れに突撃する。


213 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/03/13(日) 00:20:34 ???
>>207>>209
銃兵の登場に恐怖する騎士団たちを尻目に歓喜しt菜緒はメラニーであった
持っている大斧を投げ付け 並み居るアンデッドを蹴散らし銃兵の元へ

殴り 蹴り その銃と弾薬を奪う

情報
ttp://mgdb.himitsukichi.com/pukiwiki/?%A5%B3%A5%EB%A5%C8%20M4

おして弾幕の薄くなったところに突っ込んでくるソーマタージとロイ
ロイもまたアンデッドを屠って銃を手に入れ ソーマタージは銃ごと敵を叩き切った

>>208
アキレス「チクショウ・・・!!チクショウ・・・!!」
なおも叩き伏せるアキレスを援護するように イリーは刀を投擲し 縛り付けの術を仕掛ける

アキレスを強襲しようとするゾンビが動きを止める

>>211
ヘンリー五世「ぬぅぅ・・・!!」
魔力の消耗激しいヘンリー五世を襲うアンデッドであったが ジョシュアの援護が間に合い どうにか助かった

ヘンリー五世「助かった 礼を言う」
そしてジョシュアの切り札が炸裂し 並み居る飛行アンデッドを消し飛ばし 雲すらも突き抜ける
これで飛行アンデッドの脅威は過ぎ去った

だがジョシュアの消耗は激しい ヘンリーが肩を貸し なおも前へ


>>全員対象
進む 進む 振り向かず ただこの先に生が待っていると信じて
アンデッドは留まることを知らず  味方は徐々に減っていく

だが彼らはあきらめない 傷ついた者 動けなくなった者は動ける者に未来を託し ただ前へ 前へ

見えてきた 自分たちと アンデッドの先に魔法を繰り出す誰か 見える戦旗は確かに味方のソレ
援軍を求め 寸での処で間に合わなかった彼らが 道を確保しようとしてくれている

だがその前に立ちふさがる巨大アンデッド 通常と違い その体は金属の装甲版に覆われ 軍隊の魔法にもひるまず攻撃を繰り返している

彼を斃せば戦いは終わる 当初より大幅に数を減らした味方も ありったけの力を振り絞り 攻撃を開始する


214 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/03/13(日) 00:30:04 ???
>>213
俺も一つもらっときゃ良かったかな…?後でくれよ
[今更後悔したように呟いて立ち止まり、慌てて二人を追う]

見えてきたぜ。ゴールだ
[走りながら静かに周囲に告げると、立ち塞がる巨人が見えてきた]
しゃらくせェ!
[歯ぎしりと共に走るスピードを上げていき、巨人の数歩前で跳んだ!]
[狙うは肩か頭。上体に取り付いて以前やったように装甲を剥がして殺すのみ]


215 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/03/13(日) 00:34:09 ???
>>212
異能の力を発動し 迫る敵を灰燼に帰すレイ

イリーとレイの援護によりアキレスはアンデッドの攻撃を食らうことは無かった
―――ギィ!!

そして熱くなったアキレスに対し ベティはアキレスの腕に自らの針を突き刺す

アキレス「い゛ッ!?」
―――ギィ!!
激痛に我に返るアキレスと 落ち着けと言わんばかりにハサミを振り上げるベティ
なおベティの針に毒は含まれていませんのでご安心ください

アキレス「あぁ・・・うん ゴメン・・・」
一行に謝るアキレス そして>213に続く


216 : メラニー ◆9vmr0jXsek :2016/03/13(日) 00:38:23 ???
>>213


「しゃああああ!」

大斧をあえて回収することはない。
虚空にへと消し、後に必要になればまた取り出せばいいだけのことだからだ。
であるため、彼女は目論見通り銃を手に入れる。使い慣れているとは言い難いが、経験はある。

「っし……! いいぞ、いいぞ」

銃本体とマガジンをいくつかもらう。
どう携行するかはアンデット本人がつけているベルトなりなんなりで固定していこう。
これならフルオートでばらまいてダメになっても交換できる。

「……とはいってもデカぶつ相手には意味が薄いか? クソだな」

アンデットを掃射で薙ぎ払い進み、その巨大アンデットを見る。
あれと戦うには骨が折れそうだが……


217 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 :2016/03/13(日) 00:39:06 ???
>>212-213
>>215
「……青い火を燃やせ、冷たいやつだ」
「常に冷静に、冷淡に……」
「それが無理なら……その時は頼もしい仲間がいる」

ようやくアキレスの元へと辿り着いた
ゾンビの脳天に突き刺さった刀を抜き取る、嫌な色の体液を振り落とす
そして向ける言葉は最後に苦笑混じりに変わった
アキレスとベティ、彼等は本当にいい組み合わせであると再認する
アツ過ぎてもダメだし、クール過ぎても良くない
そんな状況が案外と多いのだ、そしてそれらを独りで切り抜けるには多くの障害が待ち受ける
事実アキレスにそう述べる自身も、毎回を上手く乗り越える自信はない
いい相棒を互いに持っているなと笑い掛けて、そして再び戦いへと意識をシフト

周囲を埋め尽くす終わりなき死者達の群れ
手傷は既に数えるのを止めていた、出血も夥しく幾度となく倒れそうになる
だが両手に武器がある限り、両脚が歩みを止めない限り
この心臓が鼓動を止めぬ限り、肺が呼吸を続ける限り
体は動く、戦う、生き延びる事を諦めぬ
それが動禅の僧侶であり、イリー自身なのだ

「……!」

大型だ、しかし先に斃したモノとは装備が違う
まず目に付くその巨躯はそのままに、鎧に身を守っている
対魔法効果が高いモノにはとても見えはしないが弾く様から、単純に馬鹿力で支えられる厚装なのであろう
舌打ちを内心に漏らすのを禁じ得ない
無論巨大型は驚異である、それに更に加えて重厚な装甲となればそれもそうだ
だけれども立ち止まる事など出来はしない
倒れたモノ達の力と、そして砦に残った彼等の想いを背負っているのだから

「……ど、けぇぇェェェェッッッ!!!!」

裂帛の咆哮、大気の嘶き
全霊の闘志を燃やして爆発的なオーラを纏う
流星めいた尾を引いて疾駆、飛翔すれば両の手に握る武器を構え、振るう
既に体の臨界は超えた、残るは気力と根性とそれと生き延びる意志力
それらを得意分野だと自認しているイリーであり、事実この一閃は絶対無二だと確証に到る


218 : ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 :2016/03/13(日) 00:45:17 ???
>>213
ヘンリーに肩を貸してもらってはいるが、肝心のジョシュアの脚は全くと言って良い程にヘンリーの歩幅についていけていなかった。
もはや引きずられるようにしながら一行の後を追うジョシュア。そして援軍が見えれば、安堵の溜息よりも先にほぼ呆れに等しい溜息を一つ。

「…Fuck」

目の前に立ち塞がったのは巨大な、見るからに力強く、そして打たれ強そうな”バッドアス”ゾンビ。
今のジョシュアの状態では、たとえ立ち向かったとてヤツの元へと辿り着く前に殺されてしまうだろう。
自分に出来ることは何もない。むしろこの状況下では自分は足手まといであるとジョシュアは察していた。

「フザケやがって…まだあんなモン隠し持ってやがったのか…」

ヘンリーから離れ、壁に背をもたれればズルズルと崩れ落ちるようにしてジョシュアは座り込んだ。
絶望に押しつぶされた訳ではなく、単純にこの先に自分が進む価値などないと考えたからであろう。
行けば十中八九死ぬ。死に掛けの自分を誰かが庇って死ねばそれは犬死だ。そんな事態は引き起こしたくない。

「…生きて帰れたら…メシ……」
「……死ぬほど食わせろ…」

壁に寄りかかり、生きて帰れる事を前提で話を出来る辺り、今日の所は死ぬつもりではないらしい。
筋肉質であったその身体はもはや見る影もない程にやせ衰えており、皮膚はボロボロ。インドの修行僧の方がまだ健康に見えるほどだ。
生命エネルギーの不足時に緊急的にエネルギーを生産する為の自食作用による弊害だ。

自身の身体を消化することによって10万キロカロリー程を補充する。だが大技を放てば10万キロカロリーなど一瞬で使い切ってしまうだろう。
人間一人の肉体を消化したとて、所詮はガソリン十数リットル程のエネルギー量しか持ち併せてはいないのだ。

残存クラウドエネルギーだけでは暴走状態を誘発するのに不十分だと判断したジョシュアの、苦肉の策の結果である。
ゆえに足手纏いとなった今、ジョシュアはレッグホルスターからヘビーピストルを抜き、それをヘンリーへと半ば押し付けるように手渡した。

「…持っていけ…俺は待ってる…」
「……なァに、待ってる間にくたばりゃしねェよ…」

手渡されたジョシュアのピストルは、雀の涙程度でも火力の手助けになればとの考えで渡されたものである。
それと同時に、このピストルで敵を撃つという行為が、ジョシュアを”足手纏い”のままで終わらせないという重要な側面をも持つのだ。

「…このクソッタレな戦いを…今日の所は終わらせようぜ」

この戦いのフィナーレに、HEXAの日陰者の一部でも持って行ってやってほしい。


219 : レイ・イーヴリン・ドレイク ◆GIsAsIcJwc :2016/03/13(日) 00:53:18 ???
>>215
刃に触れたアンデッドが朽ち果てていく。一瞬だけ突破を確信したレイ、だが…
「で、デカい…! しかも、このタイミングかっ…!」
異常な巨体のアンデッド、それだけなら問題は無かった。小刻みに能力を使い続けてきたせいで既に力が無いに等しい。
剣が赤い光を失う。必殺の一撃は放てない。もはや託すしかない、仲間に。
「デカブツの装甲の隙間を狙います! 止めヨロシク!」
残るすべてのダガーを巨大アンデッドの首元めがけて一気に投擲する。
「ついでにコレも食らっとけ!」
おまけとばかりに対の剣も投げつける。


220 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/03/13(日) 01:04:04 ???
>>全員対象
ロイ「メラニー ジョシュアを回収しろ!! ヤツを斃してすぐに離脱するぞ!!」
銃を構えて巨人アンデッドを見やるメラニーに叫ぶロイ

ヘンリー五世「暫し借りよう」
ジョシュアから銃を受け取るヘンリー そして始まる総攻撃


アキレス「ダァァァァァッシャァアァァァアァ!!!!」
まずはアキレスが霧の巨人を連れて駆ける
右腕を大きく振りかぶり アンデッドの足を強打 アンデッドの体制が崩れる

ロイ「烈破・・・・絶ぇぇぇぇぇぇッッッ掌ぉぉぉぉおおおおぉぉおおぉおぉおぉおおおお!!!!!」
続いてロイの手のひらから溢れる闘志の濁流がアンデッドの巨体を飲み込み その体を打ち据え 焼いてゆく

だがアンデッドも抵抗するかのようにこちらへ手を伸ばす その手に向けて発砲されるヘンリー五世の銃撃
狙いは拙いが 的がデカければ問題は無い その攻撃でヘイトを稼いだヘンリーがアンデッドの横を駆け抜け 巨大な手はヘンリー五世を追いかける

その隙に飛び込んだソーマタージ と レイの剣

素早くよじ登ったソーマタージが首に刀を叩き付ける 切断までもう少し その瞬間 レイのダガーと剣が首に突き刺さる
そして2人の共同作業が 巨人ゾンビの首を切断した


アキレス「無事なら走れ!! もうすぐゴールだ!!」
その言葉に 残り少ない味方は走る そして

軍人「大丈夫か!! 砦はどうなった!?」
援軍の軍人は飛び込んできた一行に対し 泡を喰いながらも保護 前線から遠ざける

助かった その安堵感からかへたり込む者も少なくない

味方は数えるほどしか生き残れなかった いや あの砦に残った者も少なくなかったのだろう
今は騎士団が援軍の上官に状況の説明をしている

ヘンリー五世「余り時間がない 少し休んだらすぐに移動しなければ・・・」
一行に回復魔法と食事が与えられる それを受けたら 今は亡きジョン卿の館へ急ぐことになるだろう・・・


221 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 右眼喪失 :2016/03/13(日) 01:12:06 ???
>>220
「はぁっ……!! ふーっ……!!」

仲間達の全霊の攻撃により巨大ゾンビは伏した
流石に体に無理をさせ過ぎている、獣人状態を維持するのが辛い
だがそれでも走り、増援と合流

「……、無事か、みんな……?」

減ってしまった騎士達、辛うじて無事である仲間達
保護した囮の女性は無事でいてくれているだろうか?
ほぼ絶望的な薄闇の中、針の穴程の小さな光明を求めている

そして回復魔法を受ければ自身も治癒に当たる側に回るだろう


222 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2016/03/13(日) 01:17:35 ???
>>220
VRRRRAAAAAAUUUGH!!
[血を噴き出す切断面の側で勝利の雄叫びを挙げ、両腕を広げて空を仰ぐソーマタージ]
[巨人の死体が倒れる前にジャンプすることで押し潰されるのは回避した]

やれやれ、ここまで頑張ったの久々だぞ……
[保護された場で壁に寄りかかり、腹の傷を確かめる]
[傷ついた人工皮膚の痕は血は剥がれ、てらてら光る黒い金属がむき出しになっている]
[ボロボロになったコートを脱ぎ捨てると、何か着替えを探して歩き出す]
このベストなんかいいかな。カソックコートのがカッコいいかな
着替えたらジョンの野郎の家に行こうぜ。遺言通り、好きに売らせてもらおう…


223 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2016/03/13(日) 01:41:55 ???
>>221
治癒側に回ろうとするイリーであったが

ロイ「俺らはこれからジョン卿の遺言通り行動を開始しなきゃならん 今は体力を回復させておけ」
待ったをかけたロイ イリーもまた魔法を受け 休息をとることになる

>>222
アキレス「これなんていいんじゃない?」
異世界からやってきたアンデッドであろ ウサギの着ぐるみを持ってくるアキレス


>>全員対象
幾ばくかの体力を回復させた一行は 保護した囮を残し 闇に紛れて行動を開始する


〜場面転換 首都のジョン卿の屋敷〜
夜 ヘンリー五世がドアをノックすると そこには麗しき夫人の姿
不安そうな婦人に手紙を渡し 事の顛末を告げる 夫人はしばし 床に座り込み 両手で顔を覆って泣いていたが
立ち上がり 毅然としたふるまいで一行を館の中へ

砦の指揮を任されるだけあって館な財宝に溢れている 夜逃げの準備を進める使用人に混じって戦利品を頂く

ロイ「ヘンリー アンタこれからどうするんだ?」
ヘンリー五世「私は・・・死ねん わが友を・・・我が国を奪って行った奴らを根絶やしにするまでは・・・!!」

そういうヘンリー五世の目には 暗い焔が宿っていた

アキレス「オッサン・・・」
ロイ「ジョン卿の為だ もらっていけ」

一行は持てるだけの財宝を手に ジョン卿の館を後にする
その日を境に 拉致被害は無くなった まるで何事もなかったかのように パッタリと消え失せたのだ

〜後日 王国広場〜
そこは今黒山の人だかりができていた 国王の演説が行われる為である
国王以下 王族が現れ 口を開く

事件の首謀者への怒り
今回の一件で命を落とした兵士たちへの哀悼
そして

王「多くの犠牲があった・・・だが我々は勝利した!! 総指揮官ジョン卿は その命と引き換えに時読みの巫女を守り切ったのだ!! かの英雄の魂は 歴史に刻まれるだろう!!」
そう言って1人の少女を招く その少女はあの時 イリーが保護した少女であった

だがあの少女は巫女ではない 王族が民衆の混乱を抑えるために 替え玉としたのだ

ロイ「・・・・・・行こう」
アキレス「・・・・・・・うん」

フード付きのローブを纏ったロイが一行に言う
あの時生き残った見方は この事実を封印するために 色々な『取引』を行ったらしい
彼等もまた保護という名の拘束から逃れる身である

暫しして 越境が行われ 彼等はこの世界からいなくなるだろう 敗北という苦い思い出を残して・・・・・


【魔法特化世界 セイズ・ザ・ワールド Fin.】


224 : イリー 黒猫 動禅魔導 右眼喪失 :2016/03/14(月) 19:36:26 ???
>>223
広場の片隅、石垣の上に丸くなる隻眼の黒猫
双尾を揺ら揺ら海原を宿す瞳で見詰めていた
虚無の勝利を謳う王と用意された偽りの巫女
ただ渦巻く複雑な感情を曝け出す事はしない

「……」

それでもひとつだけ、護る事が出来たいのち
確実なモノはそれだ、例えその先の運命がどのようなものであれ

「それにしても……死に過ぎだよ……」

誇り高き卿の形見となった報酬のブローチが煌めく
重く重く呟く一言は民衆の歌に溶けて消えた
多くにとっての結果はこれでいいのだ、欺きと奸計で彼等の戦いと決意を穢す事になっても
それを決して忘れないモノ達がいれば、意思を継ぐモノ達がいれば
戦士の本当の魂は刻まれる、私達の中に
群衆の喝采が響く頃、黒猫の姿は既にそこにはいなかった

//改めてイベントありがとうございました!
//また宜しくお願いします、お疲れ様でしたっ


225 : ジョシュア・アーリントン【ソルダート・フトゥーロ】 :2016/03/14(月) 23:10:25 ???
「……まァこれが最善策ってなァ分かってるが…」
「…いつまで持つかな…」

演説を眺めつつ、アキレスの肩をポンと叩きながら背後から現れたジョシュア。
そのままロイとアキレスの間に入り込むようにして、そしてそこにすっぽりと収まった。

これが最も現実的な策だというのは理解している。しかしいつしか嘘は破綻する。いとも容易く、そして唐突にだ。
嘘というのはまるでアルミニウムのようだ。金属疲労を溜め込めるだけ溜め込んで、前兆もなく圧し折れる。

やがて演説を聞き届ければ、万雷の拍手と共にジョシュアは暗い顔で呟く。まるで囁くように小さな声で。

「お前らも十分分かってるとは思うが…あのパワードスーツ…それにあの統率された行動」
「ありゃ偶発的な戦闘じゃねェ。俺達みたいな第三者の介入すら想定に入れて練られた、高度な戦略的侵略行為だ…」
「まァあの組織がナニモンであれ、ボストンにまで侵攻してくるようなコトがありゃ俺も命を懸けて戦うが…」

「俺が思うに…どう考えてもヤツらは越境現象を比較的自在に操る事が出来るとしか思えねェ」
「越境現象を自在に操作できるってこたァ、俺達の普段の無作為越境(ランダムジャンプ)にすら影響を及ぼせる可能性も大いにある」

「俺達を邪魔にならない世界に越境させ、その間に目当てのモノがある世界を喰い漁る…とかな。陰謀論と同じで考えりゃキリがねェが…」
「お前らが3年間囚われた世界も……何か関係あるのかもしれねェな」

アキレスとロイの間、そこに収まった理由はこれだろう。二人に耳打ちするように、そしてそれを伝えればそっと離れる。
あくまでもこれはジョシュアの私見にしか過ぎないが、未だ前例のない敵だ。相手の戦力は低く見積もらない方がいい。
常に”最悪”を考えてこそ、その想定よりも更に”最悪”の事態に直面しても辛うじて生き残れるようになるのだから。

「…ったく、調べモンがまァた増えちまった」

深く考えるのはやめだ。とジョシュアは一人踵を返し、足早に一行の元から離れていった。
その間際、翻ったローブの中に、燻るように燃え続けている右腕が目に入る筈だ。ジョシュアもまた、この戦いで多くを失ったということだろう。
一向に別れの挨拶も告げずに人込みに紛れ消えていった兵士。去り際に一粒の弾丸を国王の演壇へと向けて投げた。
”Dear John(親愛なる君へ)”。そう刻まれた弾丸は、きっと彼の元へと届くだろうか――


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