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現代風荒廃世界 スレイブ・ザ・ワールド ロールスレッド

1 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/04/04(土) 21:16:34 ???
意識がもうろうとしている 何か別途のようなものに寝かせられ 辺りには白い服の何者かがしゃべっている
内容は聞き取れない と今度は自分たちをどこかに連れて行こうとしている

ここは荒廃した世界 彼らを待ち受ける運命とは そして彼らがこの世界で足掻く理由とは…?


2 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/04/04(土) 21:33:47 ???
【???】

鈴虫「・・・・・・・・ゥ・・・・・・・・ウゥ・・・・・・・ッ・・・・・」
ここはどこだ? 確か境界渡りをおこなったのはずだ なのに今は霞む視界の中 何かベッドのようなものに寝かされ
頭上で何者かが話をしている


???「こい・・・しょ・・・」
???「あぶ・・・・・・しょ・・・・」

???「いt・・・・・ら・・・・」
???「じゅ・・・・・・し・・・・・・・」

聞き取れない 少なくても理解できる言語を使っているのに
と景色が動き出す これは・・・病院とやらで見た「すとれっちゃー」というやつか・・・?

いけない 意識が戻らない 瞼が・・・おちていく・・・


――――場面転換 ???

鈴虫「いてて・・・クソッ・・・!!」

やかましい騒音の中 固い床に手をついて上半身を起こす
【強制判定 一行は装備品や衣服がはぎ取られ 何か手術着のようなものが着せられている】

まだ意識がハッキリしていない 景色が動いているのはわかるが
と床についていた手が何かにぶつかる そレを見た鈴虫の目が見開かれ 意識が覚醒する

それは人の 死体 辺りを見渡せば一体だけではない おびただしい数の死体が 金属の帯(コンベア)に寝かされ どこぞに運ばれているではないか
そして進行方向を見る そこには

鈴虫「――――――やっべぇ!!」
そこにあったのはサメの歯のような刃の付いた 2本の回転する金属の棒 正式名称ロールクラッシャー

参考画像
ttp://www.tomyxjapan.com/consulting/image/example01.jpg

そこに死体が飲み込まれては 血しぶきを上げ続けている

【危険:今すぐ脱出せねば 回転刃に生きたまま飲み込まれるだろう】
【コンベアの周りに脱出を阻む壁等は見当たらない 脱出事態はそう難しくないだろう】


3 : 四五六 七八 :2015/04/04(土) 21:41:20 ???
「うっそでしょちょっと寝起き最悪っ!」

半ばパニックに陥りながらも持ち前の敏捷性を持ってダッシュ
流れ流れる死体の群れをハードル走めいて飛び越え素足で踏まないように少し駆けていた

「……ん?」

だがその途中で気が付く
わざわざ進行方向に逆らわずとも

「……何やってんだ私」

ひょい、と横にコンベアから飛び降りて脱出を試みる
少なくともまだ挽肉になるには遣り残した事が多過ぎる


4 : ミッユキーン ◆rF8einrntM :2015/04/04(土) 21:47:40 ???
>>2
紆余曲折あった後、意識の暗転――――……

――――目覚れば、周囲に唸るは鳴り止まぬ機械の音――
碧色の瞳をその進行方向へと向ければ――

「う、うそ……死……」
「って、え――――っ!?」

――血に塗れ、回り続ける2つのゴツゴツした棒。本能的に危険だと察知できる代物。
エルなスライムか何かでもあるまい。あんな物に磨り潰されてはまず生命は無い。

(ん、ちょっと待って……これ……降りれそうね、これで助かるっ――――)

やることは1つ。挟まれてミンチになる前にコンベアから飛び降りる、ただそれだけ。


5 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/04/04(土) 22:01:25 ???
>>3-4
鈴虫「クソッタレが!!」
コンベアから降りた3人 そんなことに構うことなく 回転刃は来る死体を粉砕し続けていた

鈴虫「貴様ら・・・は死体じゃないな おそらくは・・・境界渡り」
ぼさぼさ頭の 痩せた中年は2人を品定めするように 頭のてっぺんからつま先までじっくりと視線を動かす

【なお 手術着とはこんな感じ ttp://ths-net.jp/img_server/co_img1/ths-net/images/heilbart/MB-UT_2009-a.jpg】

鈴虫「ここで似たような境遇になったのも何かの縁 自己紹介だ これはカノッサのエージェント 鈴虫ってんだ」
自己紹介を始めるが カノッサ 能力者を集めて 非人道的な実験をすると噂されている巨大な結社

鈴虫「とりあえず俺は武器を取り戻し ここから出たい ついてこい」
とだけ言い 相手の了解を得ずに歩き出す

近場のドアをくぐると そこは無機質な廊下 そしてロッカー室と書かれた一室
そこには処分体所有物と書かれたワゴンが置いてあり 一行の所持品が雑多な衣服や道具と一緒にぶち込まれていた

鈴虫「さぁて・・・ここは一体どこだ?」
着流しを身に着けながら辺りを見渡す 工場ならばポスター等が見つかる筈なのだが それらしき物も見当たらず ただ寒々しい壁に司法を囲まれているのみ


6 : 四五六 七八 :2015/04/04(土) 22:10:01 ???
>>5
「どーも、って事はあなたも越境者だよね? 私は四五六 七八」
「……あんまジロジロ見ないでくれる?」

鈴虫とエルと合流、名前を告げる
鈴虫からの視線には己の格好を改めて確認し、肩を抱いて半歩後退り
一応年頃なのだ、こんな服装では気にもする

「あ、ちょっと! もう……」

そしてズカズカと進んでしまうその背を少し見ていたが、エルに向けて仕方ないかと視線を送りついて行く事に

「……案外簡単に見つかったね」
「うわ酷っ、私の刀ぁー……」

ロッカールームで乱雑に放置されていた持ち物
愛刀や装束を手に取り、ルームの奥に隠れて着替えて戻る

「……工場、処分場……どっちにせよロクでもなさそうな……」

長髪を後ろで一括りに結びながら、これから起こるであろう陰鬱な出来事を予測し溜息をひとつ


7 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/04/04(土) 22:11:47 ???
>>5

「わう?」

 コンベアのところで何時の間にか混じっていた柴犬も、
 鈴虫、エル、七八と共に突然の事態にビックリしながらも脱出を果たしていた。
 まあ、この非常時である。何か犬が混じっているという状況も対して気にも留められないかもしれない。

【ボサボサ頭の男にテクテクと着いていき、ロッカー室にて小さい樽がくっ付いた己の首輪を発見】
 【中に度数の高い酒と水が入った遭難救助用の小樽である】

「わうーん?」

 ウルリックは考える。境界渡りの所持品と言えば大抵の場合は貴重なサンプルと看做される世界が多い。
 しかして、この場の不届き者はそれらに価値を見出していないようだ、と。

【行動→とりあえず臭いを嗅いでみる】


8 : エル・ルミエル ◆rF8einrntM :2015/04/04(土) 22:17:06 ???
>>5
「はぁっ……助かったようね」

バキバキという骨の砕ける音。ああなる前に目が覚めて良かった。
……ふと見回せば2人の人影。敵意はない様子。

「私はエル、エル・ルミエルよ」
「カノッサ……今はそんなの関係ないし、早くここから出た方がいいはずよ」

カノッサ機関についてはある程度は知っている――
――が、今現在が相手の所属とかを気にする状況かといえば、否である。
鼻を突くような屍の臭い。あまり長い間ここに居たくないものだと少女は提案する。

「あっ、ちょっと待っ――!」

――が、などというエルの言動よりも先に、鈴虫は行動を起こしていた様子。
彼女も男を追いかけるように、さっさとこの部屋を抜け出した。

「はぁ、本当に何事なの……」
「とりあえず、持ち物が見つかったら進もうかしら?」

ガサゴソと音を立て、雑多な山から自らの所持品をほじくり出す。
どうにか持ち物は全て見つかったようで、エルは立ち上がった。


9 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/04/04(土) 22:27:24 ???
>>7
そう 明確に越境者を狙ったのであればその所持品は丁重に扱われるはずなのだ
なのにそうではない これが意味するものは・・・?

【犬の鼻で辺りを探るウルリック だが辺りに漂う死臭で ほかの匂いがいまいち判別し辛い】
【と 人よりも優れているという耳が何かを捉えた それは複数の何かがこちらに向かっているということ】

>>全員対象
バンと 少々乱暴にドアが開けられる音がする

???「・・・・・ァ・・・・・・・・ァ・・・・・・」
小さなうめき声と共に ノタノタとロッカー室にやってくる何か
ロッカー室に入ってきたのは 人のようなものであった

ようなもの というのは見れば納得するであろう
薄い黄緑色のような作業着を着てはいるものの その皮膚ははがれ 中の筋肉がところどころ見え
目はどこを見ているのか分からず 半開きの口にはところどころ抜け落ちた歯

鈴虫「ゾンビ・・・・?」
そう 作業着を着たゾンビである

ゾンビ「・・・ァ・・・・ァァァアアアアアアアアア!!!!」
そして一行を見つけたゾンビ達が こちらに向けて両手を振りかざし 襲い掛かってきた!!


10 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/04/04(土) 22:30:42 ???
>>6>>8-9

「ウウ…ワン!ワン!!」

 臭いを嗅いだ後、耳をピクピクとさせたウルリックはけたたましく吠える。
 これで全員にいち早く危険が近づいていることを知らせられるだろうか?

【音を感知した直後に大きく吠えて一同に警告を発します】

 そして、ゾンビが出現した段階では、皆の背後にそっと隠れる。
 状況がつかめない現状であり、また、ローニンやニンジャも同道している現状においては、
 己がここであまり大きく動くべきではないと判断したのだ。


11 : エル・ルミエル ◆rF8einrntM :2015/04/04(土) 22:38:13 ???
>>9
危機を伝えるように吠えるウルリック。
何かと思い、顔を向けた瞬間――バン、という勢いよく戸を開く音。

「これって……いわゆるゾンビ……?」

視界に入り、迫るは生ける骸――少なくとも、言葉が通じる者ではない。
エルは迷わずに朽ち果てた者へ向け、手から素早く白い光球を放つ。
速度はそれなり。上手く命中すれば爆発を引き起こすであろう。
ひとまず様子見ということで、威力は怯ませる程度。
――ただし腐敗具合によっては肉を吹き飛ばすかもしれない。


12 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/04/04(土) 22:38:54 ???
>>7-10
「あぁ、いつかのワンコさんだ」
「……何かあるって事ね」

以前出会ってもしゃもしゃわしゃわしゃ撫で回した柴犬の姿を見付けてはまたそうしたい衝動に駆られる
だが今はそれをする場合ではない
けたたましく吠える声に既知ではない脅威が迫るのを察したのだ

「……んげ、マジで……?」

愛用の忍者刀、紫夜嵐を抜き放ったのとそれはほぼ同時にやって来た
幾人ものアンデッド、ゾンビの群れ
顔を顰める程度に収まったのは、彼女の故郷の世界でもそれは存在しているからだ
無論だからと言って、生理的に嫌悪感を覚えるのには違いないが

「近付きたくないなぁ……ぁっと!」

飛び退きながらの動作に加えて飛散する苦無
ゾンビに対してどれだけの効果があるのか、そもそも奴等はこちらを視界で感知か嗅覚か、はたまた聴覚かそれら全ての複合型か
それらを知らぬ状況はまだ牽制という一手を判断させるに充分な説得力を持っていた
ゾンビ達の眼球目掛け、空を裂く苦無


13 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/04/04(土) 22:53:06 ???
>>9
ウルリックの行動により >8の内容が若干変化
およびほかのキャラの先制攻撃が発動

鈴虫「なんだ犬コロ 敵か?」
吠えるウルリックに警戒の色を強め 仕込み杖の鯉口を切る

そしてやってきたゾンビ 各々が警戒していたことで先制攻撃が発動した

>>11>>12
エルが光の弾を数発発射し それに当たったゾンビの肉が削げ 汚い血しぶきが床を汚す
さらに四五六のクナイが飛翔 ゾンビの目に突き立つ

だがそれら一切の行動を無視し突撃 エルと四五六に襲い掛かるゾンビ

【すでに至近距離まで差を詰めたゾンビ そのまま2人に抱き付き 大口を開けて噛みつこうと 覆い被さろうとしている】

>>9
一行の後ろに隠れようとするウルリック 偶然にもウルリックを庇うように立ちはだかったのは 鈴虫であった

鈴虫「キィエェェェェェォオオオオオオオ!!!!」
猿叫と共に放った一撃はゾンビの首を切り落とし 首を薙がれたゾンビは活動を停止する

>>全員対象
鈴虫「一体ここは何なんだ!? てめぇら!! さっさと殺っちまえ!! ずらかるぞ!!」
そう2人に叫ぶ


14 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/04/04(土) 23:03:14 ???
>>13
「んっ? 効果無し……!?」
「積極的、だけど生憎……」

眼球を穿つ苦無、しかしさしたる被害を感じさせぬ動きで迫るのを見た
隣で他のゾンビに光球が炸裂、肉片を散らすのもだ
だがやはり効果は薄い模様、覚悟を決める

「……タイプじゃないなぁっ!」

するりと死臭の抱擁を躱し潜り抜け、すれ違い様に忍者刀で首を薙ぐ
身軽さを活かし、力よりも素早さを重視しただが確固たる殺意の込められた一閃だ

「もちろん、こんなのの相手なんてしてらんないよ!」

さてこれでゾンビを倒せたとしてもそうでないとしても
鈴虫の呼び掛けに応じ、この場を脱しようと梟の羽撃たきより静音性に優れた走破術で駆けるだろう


15 : エル・ルミエル ◆rF8einrntM :2015/04/04(土) 23:04:06 ???
>>13
「うわぁ、気持ち悪っ……」

グチャグチャという音と共に繰り広げられる、グロテスクな光景。
いくら、何度見ても慣れるようなものではない。少し顔を歪めた。

気づけば至近距離にまで迫るゾンビ、エルに襲いかかろうとする瞬間――
――白い光を纏う足、それを少し後ろに引かせ――――

「……せい!」

――――強烈な爆発を起こす蹴りがゾンビへ叩き込まれる!
一般人に毛が生えた程度の身体能力の彼女だが、この爆発が威力を大幅に増すのである。


16 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/04/04(土) 23:11:30 ???
>>13

(ゾンビー…現状、テクノロジー、ソーサリー由来かは不明。
 耐久性はそれなりに高く、噛み付こうとするところから捕食行動に出ていると思われる)

 戦闘光景を見やりながら、ウルリックは状況の観察を行う。
 この判断材料に状況でまず確保すべきは…体力と気力であると判断。
 そうなると方針を一部変更である。同行者達にこれ以上、無駄な消耗をさせるべきではない。

(肉を削ぎ、目を潰すだけでは止まらぬか。ならば…)

 チラリと地面にぶちまけられた汚らわしい血液を睨む。
 鈴虫…カノッサを名乗っていた。あまりこの男の前でカードを切るのは好ましくなく、
 また、誤魔化せるか怪しいところでもあるが――

「ウゥ…」

 鈴虫の背後の死角になる位置で地面を伝う血液に前脚をピチャリとつける。
 そして前脚の毛が一斉に逆立ち、表面を小さく稲妻が流れる。

【そして、>>14 七八が駆け、>>15 エルが蹴りを叩き込んだところ。己への意識がゾンビーからも仲間からも外れるタイミングで】

(…行けッ!)

 バチーッ!と電流が地面の血液を伝って一気に流れる。
 それはサイキックによりある程度の志向性を与えられ、同行者達に向かう電流は迂回するように逸れつつ、
 生命倫理を穢す存在に向かって一斉殺到する!

【→主目的はダメージ以上に運動基幹に対する麻痺効果が狙い(死人であろうとテクノロジー由来なら肉体反応を期待】
 【→ソーサリー由来であった場合も単純なダメージか魔術由来の反応を見込めるかという試行でもある】


17 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/04/04(土) 23:30:10 ???
>>16
鈴虫の後ろ ウルリックが血を媒体として指向性の高い雷撃を放つ
それは前衛三人の援護となるべくゾンビ達の体をはい回る

そしてゾンビたちは体を大きく痙攣させ 死の抱擁を中断する が 

【ウルリックに判定:ゾンビは電気エネルギーによって体の筋肉を収縮させ 動きを止めた だがそこに魔法的ダメージは見受けられない】
【このことから このゾンビはテクノロジーによって生み出された存在であることがわかった】

鈴虫も自分の背後で起こった出来事に顔を向けようとした がゾンビが動きを止めたという好機を逃さんと また一体のゾンビの首を撥ねた

>>14-15
突然の雷撃によって動きを止めたゾンビ その好機は2人にも訪れた
四五六の刀が首を撥ね 最後の一匹はエルの爆発を利用した上段回し蹴りによって頸椎を損傷し 動きを止めた

>>全員対象
ゾンビを殲滅した三人と一匹

鈴虫「もう終わりかよ・・・おい犬コロ」
そういってウルリックに視線を向けようとする鈴虫 だがその視線はウルリックを捉えなかった 代わりに向けられたのは ウルリックの背後

そこにはコンセントが設えており そこから延びる換気扇のこーどがちぎれ 地面に横たわっていた

鈴虫「あー・・・ あぁ・・・ あれだ バロウズちゃんが言ってたな ローデンとかってやつだ こんなすげぇことになるのか バロウズちゃんが口酸っぱくして忠告したのも頷ける」
コードがいつ切れたかはわからない だがウルリックは幸運に助けられたのだろう

鈴虫「行くぞ小娘と犬コロ こんな薄気味悪い処にゃ居たくねぇ」
ビュンと血糊を払落し 鞘に納めてゾンビがやってきたドアをくぐる

―――場面転換
なおも続く廊下 位置的にはあの回転刃があったラインの続きだろうか? 廊下の窓から以下の様子が見て取れる

ぶっといホースで運ばれた赤黒い液体と固体の中間のようなものがビニールに入れられ 何かの液体と混ぜられ 湯気たつ温水層へと コンベアを伝って運ばれる
それらの工程を 先ほど屠ったゾンビと同じような服装のゾンビが多数 機械に異常がないか濁った目で確認作業をしていた

鈴虫「ありゃあ あの死体だな どうも気色悪い 死肉を料理してやがる」


18 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/04/04(土) 23:38:10 ???
>>15-17
「ふぅっ……」

なんだか突然ゾンビが動きを止めた気がする
だが結果として助かったのだ、深く探る必要はない
鈴虫の言う、ローデンとかいう現象の賜物だろうと納得
隣を見ればエルも同じようにゾンビを下している様子

「ん、さっさと出よう」
「……気が滅入るよ、臭いし……」

常人より僅かながら鍛えられ研ぎ澄まされた感覚が死臭を捉え辟易
柴犬ワンコは更に辛そうだなぁと心配して目線をちらり、場面転換へ

「うっ……ご、ごめ、ちょっと……」

想定していたより余程冒涜的光景
忍者としての修練の中で残虐な事柄には慣れているはずだ、だが限界はある
視界に納めてしまったそれと、噎せ返る怖気めいた悪臭
口元を抑え、一同から少し離れたところへ慌てて小走り
僅かな後に顔色悪く戻って来ての合流だ


19 : エル・ルミエル ◆rF8einrntM :2015/04/04(土) 23:41:22 ???
>>17
「はぁ、これで落着ね」
「早く進まないと……今みたいなことが続いたら耐えられない」

ボン、という小爆発によってブーツに張り付いた血糊を弾き飛ばす。
それが済めば、エルも廊下を進む――――

「うっ……」

途中、側に備え付けられた窓の外を見た。それと同時に口を抑える。
文字通り死んだ目で作業をするゾンビ。流れる気味が悪い色の流動体。
あと1分、目覚めるのが遅ければあのペーストのようになっていたのか……
……などと考えれば恐ろしい。エルが絶句するのもまあ無理がないだろう。


20 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/04/04(土) 23:43:33 ???
>>17

「わう?」

 鈴虫に声を投げかけられたとき、やはりバレたか?と懸念したものであるが、
 その視線は己ではなく、コンセントに向けられており、どうにか誤魔化せたようである。

(ふむ、電気は確かに通っている施設のようではあるがな)

 そ知らぬ顔で鈴虫の背後を着いていきながらも、
 先程の己の電流放射によって起こった結果を吟味する。

(肉体の反応として動きが鈍った。テクノロジー由来であるところが強いが、
 問題はこのような場所に拙者達を放り込んで…何かの実験か、または弄られているのか)

 殺伐とした周囲を今一度ぐるりと睨む。監視者の存在を嗅ぎとらんとするかのように。
 が、それもすぐに止めて、一行に着いてくのであった。

【→場面転換】

「わう…」

 臭いが酷すぎる。そして肉は全く食指が動かされない。
 これには流石のウルリックもげんなりである。が、

(単純作業に従事させる程度の性能を有してはいるのか。
 まるでサーヴァイターだな。これは実際に有用なテクノロジーではある)

 もちろん、倫理観というタテマエを剥ぎ取った上でという条件つきではあったが。

(しかし、これは女子供には刺激が強すぎる)

【ウルリックは当面、七八に密かについていったりしながら状況の変化を待つ】


21 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/04/04(土) 23:59:04 ???
>>18-20
精神を容赦なく削り取る光景 耐えられないのも無理はない
その後は加熱処理された『中身』は別のコンベアに移されそこでラベルの張られていない缶に詰められ どこぞへと流れていく

すると前方から聞こえてくるのは 硬い靴が規則正しく床を叩く音と 何かの話し声

???「まったく 労働者はまだ戻らないのか!? 役立たずめ」
???「まぁまぁ まだ発展途上の技術です故 どうか暖かい目で・・・」
しばしこちらに向かっていた足音 だが姿を見せる前にどこかの階段を上っていってしまった

鈴虫「労働者・・・・ さっき切ったあのゾンビか?」
憶測を立てるが材料が足りない それに今はこの施設の脱出が先決である


しばらく進むとエントランスと思しき場所にたどり着いた 周囲には人影なし ゾンビもまた無し

ドアを開けると 待望の外が見えた だが

鈴虫「こりゃひどいな 荒廃世界 ッテェやつか」
そこは鈍色の空 辺りの建物は朽ちるに任せ 道路はヒビだらけ
そんななか 妙なぐらい真新しい工場が 場違いな雰囲気を醸し出していた

鈴虫「さて・・・ 脱出したが・・・転移はいつ起こるんだろうな」
仕込み杖を肩に担ぎ 鈴虫はつぶやいた

//では第一話 終了となります お疲れ様でした


22 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/04/05(日) 00:10:47 ???
>>19-21
「……キツっ……」
「って、っ!?」

汚れた口元を袖で拭いながら一言
ウルリックを撫でる気力も今は萎えてしまった
一定までを修練の結果無効化する事が可能だが、そのラインを超えた先は年相応に脆く弱い精神の持ち主なのだから
だが前方より現実的な脅威が近付くのを知れば咄嗟に構える
この切り替えの早さはある意味武器のひとつと言えなくもない

「……ふぅ、大丈夫だったかぁ……」

先程のゾンビとは異なり確実な人間の声
それが遠く離れて行くのを確認して胸を撫で下ろした
やがてエントランスから脱出成功

「中よりは、ずっとマシかな……」

消耗し切った反応、弱々しく微笑んでともあれ地獄のカマドからの生還に落ちて来そうなそらを仰いだ


23 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/05/02(土) 21:57:47 ???
【郊外】
気味の悪い工場を出た一行は人を探して辺りを探索した
だがゾンビは居れど人の姿なし

時に戦い 時にやり過ごし 廃墟と化した家に上がり込んで夜を明かし 野菜の缶詰(先の工場の代物から察し 肉系は完全に避けた)を失敬して歩き続けた

しばしの時が過ぎ この世界に人はもういないのか? そう思いかけたときであった

―――――パァン・・・パァン・・・
どこからともなく聞こえてきた破裂音

アキレス「あれは・・・間違いない 銃声だ!!」
今までの経験から ゾンビは知能指数が低く 手に何かをもって殴り掛かることはあっても 銃を使うことはまずない
ならばそこには人がいるということだ

一行は急ぐ そこはゲーティッドコミュニティ(アッパークラスが寄り添い暮らしている一帯 周囲をゲートで囲っている)
そこで群がるゾンビに対し ゲートの外から発砲している人々がいた

彼らは善戦しているものの 数で勝るゾンビにゲートをハブられかねない勢いである


24 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/05/02(土) 22:11:38 ???
>>23
ゾンビ・ハザードの街を行く中で、幾度となく彼等との邂逅を迎えた
だがそれでも矢張り、その存在は忌避すべきモノであり得意にはなれない
刃こぼれた刀や苦無を騙し騙しで補強しつつなんとか、今までを着いて来たのであった

「……ん、銃?」

アキレスにやや遅れて反応、しかしその後の行動は素早い
やがてゲートキーパー達とゾンビ群のかち合いを見付ければ、顔を顰める

「数が多いなぁ……」
「……ま、やるしかないかっ!」

爆薬の類は使い果たしてしまった後だ
あるのは苦無、忍者刀、手裏剣、それと少々の遁術のみ
その内奴等に最も効果を発揮するのは刀である
仕方ないかと一息、抜刀
野鼠程の足音も立てず、草原を征く蛇めいて駆けて、ゾンビの群れの殿向けて斬り掛かった
狙いは一撃離脱、大量を相手取るには七八は向いてはいない


25 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/05/02(土) 22:13:57 ???
>>23

「もっちゃもっちゃもっちゃ」

 ぶっちゃければウルリックは特に〝肉〟を食べても、
 倫理的な問題は発生しないご身分である。が、しかし、

(肉を食うことでこの同行のバランスが崩れる恐れは否定できぬ。
 人間には感情があり、そういったことへの忌避感がある。
 割り切れる者ばかりではないし、そうであらねばならぬ)

 ゆえに柴犬はすっごくげんなりした表情で、
 糞マズイ野菜の缶詰で腹を満たすハメになった。

【ポ○イにでも出てくるようなペースト状のホウレン草。
 栄養価は悪くないかもしれないがとにかく味が酷い】

 そのような不本意な旅路を強いられているとき、
 ようやく生存者の存在を示すが如き銃声音である。
 見ればゲートが設置され、そして群がるゾンビーの群れという状況。

「わうわう」

 ウルリック自身は先ずはただ、それを確認するばかり。
 そも助けるべきか否かも不明な――(>>24)ニンジャの娘が先行してしまった。
 そういえば、あのカノッサの男はどこにいったのだろう?

「わう」

【状況を把握するためにいったん待機】


26 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/05/02(土) 22:30:13 ???
>>24-25
彼らと途中まで行動を共にしていた鈴虫であったが
数日前 厠へ行ってくると告げたっきり姿を忽然と消していた

それと入れ替わるかのように表れたのがアキレスであった


彼らを助けるか否か? それを迷うウルリックをよそに接敵する四五六
そしてウルリックには

―――ギィ!!
ここは助け合うべきだと熱弁するベティがいた


四五六は殿のゾンビの首に切っ先を突き刺す
延髄を切り裂かれたゾンビはその場に崩れ落ちた

その物音でゾンビがこちらに振り向く がそこに四五六はおらず アキレスとウルリックが見えたのでそちらにもゾンビが襲来してくるだろう

人1「なん・・・? おいどうする? あいつらは”なりかけ”じゃないだろうな!?」
人2「知るわけないだろ? それに知り合いでもないやt」

???「いや!! あいつらは俺の仲間だ!!」
そういってゲートを一足飛びで超え ゾンビの一体に穂先を突き刺す

アキレス「あ!! ロイのおっさん!?」
ロイ「まずは再開を喜ぼう 1つ質問だ あんたらトライアングル社の缶詰なり食い物なりを口にしたか?」

そこにいたのは越境仲間の男だった ロイは一行に質問する
トライアングル社の缶詰 道中 お邪魔した家々の備蓄に必ずと言っていいほどあった肉類を扱っている会社のはず

ここまで肉の缶詰を断っているのなら まず口にはしていないだろう

なお この質問をしている間も ゾンビはゲートを破ろうとしていたり アキレスやウルリックに襲い掛かろうとしていたりしてきている
四五六は隠密スキルを駆使して離脱している 故にゾンビのロックオン県内にいないものとする


27 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/05/02(土) 22:41:59 ???
>>25-26
「……時間稼ぎくらいには、なるかな?」

離脱した先はゲートよりはやや遠い、仲間達に程近い箇所に放置された廃車の影
ひょこっと顔を覗かせ、ゲートへと濁流が如く押し寄せるゾンビに向けて苦無数本を飛散させ投擲
撃滅を狙ったモノではなく、ただ注意を他所へと促す為の行動である

「……あ! ロイじゃん、やっほー!」

その後は再び身を翻して隠れようとしたのだが、そこで意外な再会を果たした
そしてそれに対して感情を隠匿出来る程にまでは、七八は達観してはいない
手を振って挨拶、直様しまったと苦笑
直後梟の羽撃きが如き跳躍、車の影から離脱
視界に入るゾンビに斬り掛かり再度物陰を求めて駆ける

「私は食べてないよ、つかあんなの見たら無理だっての」

その差中、ロイへと叫ぶように返答


28 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/05/02(土) 22:47:33 ???
>>26-27

(まあ、死んだわけではないだろうがな)

 あのローニンは忽然と行方をくらませたが死んだ気はしなかった。
 そして入れ替わるように現れた小僧はローニンより戦闘力は数段劣るものの
 警戒度はそれと反比例であったので痛し痒しといったところだった。

【そのようにこれまでを述懐していたところであるが、
 どうやらゾンビーに気付かれた上に、連中はこちらをターゲッティングしてきたようだ】

(まったく、ニンジャに向いているのかいないのか)

 七八の行動は先手必勝、巧遅より拙速で言うならば理に適っており、ニンジャのタクティクスそのもの。
 同時に襲われている集落がこちらを受け入れなかった場合はただ闇雲にリスクを増やす。
 そういう意味ではニンジャとしての状況判断からすれば、らしくないところでもある。

【それがウルリックの率直な感想であった】

「わん!」

 ウルリックが目線でアキレスに〝行け〟と襲い掛かるゾンビを示す。
 一匹の柴犬に出来る事は多くないから仕方が無いのだ(欺瞞)

「わんわん!」

 そして、このタイミングでロイの姿を確認。アキレスを囮に缶詰が云々の言葉を耳に入れた。

「ワン!(やはり、魔術由来ではないということか)」

【柴犬らしく、非戦闘員アピール。足の間を縫ったりしながら戦闘を避ける】

 と、思いきや、実はこっそりゾンビーのアキレス腱を狙い、
 一瞬だけ顕現させる狼の爪を振るわんとする。この状況で目立つのを嫌っているのだ。


29 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/05/02(土) 23:07:44 ???
アキレス「いや 俺は食ってない というかここに来てから肉類を食べてない 四五六タンも わんこもだ」
ロイ「そりゃよかった オイ こいつらは”なりかけ”じゃない こいつらぶち殺して中に入れるぞ!!」

人「わ・・・わかった!!」

ロイ「とにかくよかった 詳しくは後で話すが トライアングル社の肉缶詰を食ってたらいずれこんなになっちまうところだったぞ」
顎で指し示す先には やはりというか ゾンビの群れ

>>27
ロイ「やっほー って随分装備がくたびれてんな」
刀が本来の効果を果たせていない 首を切られたゾンビも 歯が思うように食い込まず 首を両断とまではいかなかった

ロイ「こいつをつかえ!!」
背中に手を回すと 剣を一本抜き それを投擲 回転する剣は四五六のすぐ近くにあった車のボンネットに突き立った
それは依然手に入れたブルームーンである

ロイ「この場を切り抜けてゲートに戻ろう 少しなら食料もある」

>>28
アキレス「えぇ!?」
柴犬の視線に嫌そうな声を上げる
この犬は野菜缶詰にケチをつけたり 走り回って逃げたり(目立たぬように戦闘をしていることには気づいてない様子)

寝ているときの警戒には役に立っているものの アキレスの評価は悪かった・・・が

ロイ「てめぇ喋ったり変身したりできんじゃねぇか!! 働けアホ犬!!」
とある出来事で事情を知っているロイがウルリックに叫ぶ ああここに欺瞞晴れり いやたぶん晴れないと思う

ウルリックがゾンビの足を断ち 転ばせる

人「いいぞワン公!! その調子だ!!」
立って歩くゾンビより格段に狙いやすくなったゾンビを ゲートの中の人がヘッドショット決めて動けなくする

だがウルリックの周囲にいたゾンビがウルリックに殺到 数で勝るゾンビが集団でウルリックに倒れこんでくる
その新鮮な肉を貪らんがために


30 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/05/02(土) 23:17:41 ???
>>28-29
「喋ったり、変身?」
「……まっさかぁ」

戦闘の最中だというのに素っ頓狂な声
ウルリックに言葉を理解出来る程の知能がある事は知っていたが、流石にそこまでの能力があるとは思ってもいない
七八にしてみれば賢くてもふもふな癒しなのだ、この殺伐とした世界において

「……っと、助かる!」

そして正に渡りに船、血と脂に塗れ刃の欠けた愛刀を鞘に仕舞い蒼月を掴む
重く、また刀と異なるブレード状の武器は勝手が異なるがしかし鉈だと思えば充分だ

「……そぉりゃぁぁぁぁ!!!」

両手持ち、遠心力を付随させて大振りでゾンビを薙ぎ払わんと
そしてその描く孤の終焉、慣性を己が身のこなしに活かして離脱


31 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/05/02(土) 23:25:46 ???
>>29

(食餌にゾンビ化を仕込む?妙に迂遠な方法ではあるが…材料が足りないな)

 情報の絶対量が不足しているため、現在はいかなる憶測も無意味であると、
 ウルリックはいったん思考を切った。この場を乗り切るにも不要だ。

【そうしていると、何とロイが突然の妄言!犬に叫んで妄想を振りまくという妄想マニアックの兆候が!?】

「わう!(拙者は貴様の自我が心配だ)」

 ロイのあまりにも常識離れした言葉にウルリックも思わず溜め息である。
 どうか、周囲がロイがおかしくなったと判断して自分達の受け入れを中止しないことを祈るばかりであった。

【ヒドイ!】

 が、しかし多勢に無勢という事実に変わりなし。
 立ち回りつつもや囲まれるタイミングというのはあり、正に数にモノを言わせた包囲攻撃が襲い掛かった。

「――ガァッ!!」

 琥珀色の瞳が輝き、ウルリックは包囲され、圧し掛かれる直前、
 上方、空に向かって大きくジャンプ。圧し掛かりを回避し、その身を天に上らせる。
 跳躍は優に8メートル。柴犬にしてはかなりのジャンプ力といえよう!(跳びすぎた疑惑

「わうっ!!」

 そして大きく吠える。先程から自分が足を薙いだゾンビーをゲート内の射手が狙っているのは解っていた。
 ならば、圧し掛かり損ね、バランスを失したゾンビーの群れなど格好の的であろう!

【ウルリックはここで殲滅のチャンスを演出する!】


32 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/05/02(土) 23:44:23 ???
人「あの・・・ミスタ・ゴールドマン さすがにそれはちょっと・・・」
ロイ「グヌヌ・・・」

やはりというか 信じてもらえなかった 拳を握りしめ悔しがる

>>30
ロイ「(´0w0)」
まさに完全否定 戦う手は止めてないが その顔は悲しげであった

狩猟ゲーム的に言えばゲージ真っ赤な状態の刀と違い よく手入れされたブルームーンは四五六の一撃でゾンビを両断した
そして周囲のゾンビが振り返る頃には離脱しており その動きを見きれるものは皆無

人1「オォ・・・NINJA・・・!!」
人2「ニンジャー!!」

そしてこの世界でも 四五六の評価は忍者ならぬNINJAであった
ゲートの中の人達のハートを鷲掴みにしている

>>31
ロイ「ほ・・・ほら!! どう見たって飛びすぎだろあれ!!」
すでに自棄になっているのか ウルリックを指さして同意を求める が やはり聞いちゃくれない

無様に倒れたゾンビ のそのそと起き上がるそれらを 冷静に打ち抜く人達

>>全員対象
ロイ「よし!! こんなもんだろう マークスたちを呼べ!! こいつらを中に入れたら修復作業だ!!」
辺りのゾンビは少なくなった ゲートが開き ロイが一行を中へといざなう

ロイ「俺は修復作業と一緒にこの辺の警護をする アンタラはあんないにしたがってここの代表と面会してくれ」

アキレス「よし 行くか」
そういってゲートの中に入っていく

―――場面転換 ゲート内

そこにはまだ秩序があった 畑が耕され 鶏が地面をつつく
ゲート近くで戦っていた者以外にも 畑などで働く男たちや 洗濯やベビーシッターをする女たちの姿もある

人「こっちです ここの代表 リックがお待ちです」
そういって一行を案内する

【ウルリックに判定 もふもふ:ゲート内には子供たちがいる その数15人ほど ウルリックは柴犬が故に 彼らにもみくちゃにされる危険性がある】


33 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/05/02(土) 23:52:49 ???
>>32

(まったく、厄介な状況よな)

 スタっと着地し、足元の物言わぬ肉塊と化したゾンビーを見やる、
 こうなると、不死身のクリーチャーもただただ哀れであった。

「わんわん!」

 戦闘が終了したところで、ウルリックは七八の側にテッケテケーと駆けて、
 その横にちょこんとお座りをした後に、舌をぺろーんと出しながら、
 彼女についていくカタチでゲートを潜る。

「わう」

【そしてゲートを潜る際には口角を吊り上げてロイを嘲笑うことを忘れなかった。ざまぁ、である!】

 が、ここでウルリックにもインガオホーの理が襲い掛かる。
 お子ちゃま軍団の襲来!ウルリックは誇り高き狼に無闇に近づく不心得者にしかるべき報いを――

「…わう」

 与えられるわけもなく、むちゃくちゃもふもふされている。ゾンビとは異なる数の暴力!
 毛並みがあっという間にボッサボサにされ、すっげえげんなりした表情だ!


34 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/05/02(土) 23:56:14 ???
>>31
「……うわぁ飛ぶなぁ……」

超跳躍を見てロイの言葉の優位性を察する
まぁアレだけ色々スゴイ犬なのだ、喋れたりしてもおかしくないかと内心

>>32-33
「……」

軽く目を逸らす
どうにも矢張りどう考えても普通の犬ではない時点で、どのような可能性も捨てきれないと踏んだらしい

「ん、デカブツもまぁまぁ悪くないね」
「……あ、あはは、ドーモ……」

ブルームーンを肩に担ぎ御満悦
返り血に汚れる事がなかった装束、このまま上手くやれば手傷を負わずに終われそうだと内心
最早慣れたニンジャ認定に、苦笑混じりに手を振った

【場面転換】

ブルームーンをロイへと返却、お礼に秘蔵の保存用羊羹をひとつ付けた

「……ふーん、集落かぁ……」

なんというか、全く様相としては異なるがどこか故郷の郷を想起させる気配
自給自足のローテク生活が、多分そうさせるのだろう
ホームシックなどらしくないと思いつつも何処かでそれを否定出来ない心境、ウルリックを撫でようと自然手が伸びる

「……っと、ありゃりゃ」

が、しかし先客として群がる子供達
伸ばした手は所在無く降ろされる格好となった


35 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/05/03(日) 00:07:50 ???
>>33-34
もみくちゃにしていた子供たち また遊ぼうねーとご満悦
それを見ていた番犬がウルリックを『ご愁傷様』とでも言いたげに見ていたそうな

なお ボサボサのウルリックを見て ロイは意趣返しとでも言いたげに口角を上げるのであった

ロイ「随分と装備がくたびれてんな クラフトマンのマークスに頼めば修理してくれるぞ」
四五六の装備を見たロイがそう進言した

そして一行が一件の建物に通される 

人「すぐにリックが見えますので ソファにでも掛けて少しお待ちを」

そして数分後

リック「いやぁ ミスタ・ゴールドマンのお知り合いとあって 中々の手慣れの様子 私はここのリーダーを任されている リックと言います」
どこか品の良さを漂わせるその男は ゲートでの戦いでも姿を見せていた男である

リック「きっと彼と同じく 事の顛末を知らないでしょう 私がお教えします 少ないですが食事を交えてね」
そう言ってゆでたジャガイモやスモーク・チキンが運ばれてきた ウルリックにはカリカリと水が進呈されました

【これでイベントは終了します 情報については後日ということで お疲れ様でした】


36 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/05/03(日) 00:14:07 ???
>>35
「……修理道具貸してくれるかな?」

なるべくなら己の武具は自分で直したいのだという
一応矢張り、忍者としての習性が染み付いているらしい

そしてリックと名乗る男に一礼
久し振りのフレッシュな食事に舌鼓を打ちながら事態の有り様に聞き入るのであった

//お疲れ様でしたっ、また宜しくお願いしますっ


37 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/05/03(日) 00:15:05 ???
>>35

「ワン ≪モノの判断も付かぬ童(わらべ)のやることよ≫」

 番犬に対しても格好をつけてはいるが、そのボッサボサ状態からの説得力は無論皆無である。
 こう見えて、子供にはかなり寛容だったりするのだ。

【ちなみにロイの意趣返しに対してはジト目でぷいっと顔を反らした。大人げのない犬とヤクザである】

 その後はカリカリと水をめちゃくちゃヤケ食いした。


38 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/06/13(土) 21:15:21 VB.BXZpU
【リックの家】
アキレス「つまりアンタらも分かっていることは少ないって?」
質素なれども貴重な食事を終えた後 食後の水が振舞われる中 アキレスは口を開いた

リック「えぇ ある日 とある食品メーカーが社名を一新 トライアングル社と命名しました
    それからトライアングル社は格安の缶詰を武器に躍進しました」

リックは険しい表情を浮かべる なおリックは上院議員として このゲーティッドコミュニティに住んでいた

リック「その あまりにも安い缶詰は物議を醸しだしました 私も真相を問いただそうと躍起になりましたが
    相手も尻尾を掴ませてくれず 格安缶詰は貧民の味方として ミールクーポンの対象商品として 徐々に市民の生活に溶け込んでいきました」

リック「それから数年後 この国のあちこちで奇病が蔓延 皮膚がボロボロになり 意識が混濁し 食い物を求めてさ迷い歩く まるでゲームの中のゾンビみたいに
    それ以上におかしいのは どこからともなく現れ 奇病に感染した人達を隔離病棟へと連れていく救急車が病人を連れていくのですが 病人の行方は全く分かっていないのです」

そう言ってリックは頭を振る

リック「このゲーティッドコミュニティは もともと食品添加物など 自然でないものを忌み嫌う者達が集まる場所
    私もそれが魅力で移り住んだものです そのおかげで我々の中に感染者は出なかったんです もっとも・・・ゾンビ連中との戦いで随分と数を減らしてしまいました」

リック「これが我々を知る限りです・・・ここからは話が変わりますが あなた方に一つお願いがあります」
そう言って椅子から立ち上がり 地図を広げる

リック「この閉鎖されたゲーティッドコミュニティは今のところ安全ですが いかんせん生存者の数と比べれば敷地が広すぎる すべての柵を点検するだけのマンパワーが足りていないのです
    これではいずれ突破された事に気付かず 気付いた時には手遅れになりかねない」

リック「なので我々はこのコミュニティを出て 無線で定期的に呼びかけられている安住の地 アルカトラズ島へと向かうことにしました
    そのための準備を手伝っていただきたいのです もちろんそのあと 我々と一緒にアルカトラズ島に行きたいというのなら歓迎しましょう」

アキレス「ああうん 飯ももらったし 俺は別に構わないが・・・」
といって一行に目を向けた


39 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/06/13(土) 21:22:45 ???
>>38

(生物実験?ジェノサイド?だが、理由がわからんな)

 人体実験めいたことを行い、工場の労働力あるいは人類に対する脅威に仕立て上げたらしいのは解る。
 が、目的がぼけているというか、いまいち掴めない。ただカオスをもたらしたかっただけというならば、
 それはそれで救いようの無い話ではあったが。

「わうわう」

 アキレスが一瞥したウルリックは暢気に骨っこを齧ってばかりいる。
 たとえ、内面でいろいろ考察していたとしても見た目がこれでは説得力皆無である。

【この犬に関してはあまり考えなくていいだろう。気まぐれに勝手についていくかもしれないし、
 もしかしたら、ここに居座るかもしれない。なにせ柴犬だ。あまり勘定に入れるのもアレである】


40 : 柚木夏子 :2015/06/13(土) 21:23:04 ???
>>38


リックの傍に立つ東洋人の婦警は、このコミュニティのガードの一人である。
陽気でパワフルで、コミュニティの中でもそれなりには目立つ人間の一人だった……はずだ。
彼女を見た事は確かにある。話をしたこともあるはずだ。でも深く思い返す事ができない。先日一緒に見回りをしたハズだが?
……無論、コミュニティの外からやってきた人には他のガードとの見分けはつかないが。

「あ、その準備には私も行きますよ。皆さんだけに行かせるわけにはいきませんからね」

「人手が足りてなかったところです。いや助かります! 私もがんばりますから、どうかよろしくお願いしますね」

この婦警もついてくる、という。
気合も元気も十分そうではあるが。


41 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/06/13(土) 21:27:04 ???
>>38
「ふぅん……」

と、指に顎を乗せて唸る七八の表情は雨の前の曇天
瞳はここではなく、先に見た工場内での阿鼻叫喚の羅刹庭を想起していた
なるほどあの缶詰は商品であり、同時に供給源でもあると言う事になるのだろうか
随分とまぁ罰当たりな始末だ、冒涜的所業
ともあれこっちはどうしようもない、相手が相手なのだから
目先の問題として、新たなる地アルカトラズ
その名を聞いた所で陽光は見えず、ただこめかみを人差し指で掻いて終わる

「まー、手伝うのはもちいいけど……」
「その、なんとかラズ? ってとこは……なんなの?」

抽象的な質問になったと我ながら感じる
しかし今一つイメージが湧かないのだ、仕方ない


42 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/06/13(土) 21:35:33 ???
>>40

「わう?」

 柴犬は夏子の方をじ〜っと見ると少し考える。
 動物は人間以上に人間以外の存在に敏感なのである。

(………)

 そして、柴犬は何かを確信したかのように目をカッと見開き――

「わうわうわう」

 頭に警察帽っぽいのをかぶって警察犬気取りを決め込み始めた。柴犬だけど。

>>41

 そんな風に考え込む七八とは対照的に柴犬は警察帽をかぶってゴキゲンな様子。
 なんとも暢気なアトモスフィアである。


43 : 柚木夏子 :2015/06/13(土) 21:40:02 ???
>>42

(ギクッ)
(『バレテーラ』『いや待て、あの様子を見ろ』)

「……うう、かわいい柴だなぁこの子。そうかそうかお前も来てくれるんだねぇ」

しゃがんで、なでなでもふもふ。
女の子だもの、かわいいものが好きです。

(『無害そう』『何だ犬か』『わんわんお( ^ω^)』)

彼女の”中”の幽霊さんもほっと一息である。


44 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/06/13(土) 21:41:57 VB.BXZpU
>>39
アキレス「呑気なのはいいけどよぉ」
骨っ子齧ってるウルリックへ見えるように窓の外を指さす

そこにはまだ遊び足りないのか 目をキラッキラ輝かせたお子様たちが顔をのぞかせていた
ウルリック もみくちゃ不回避?

>>40
リックはここ数日頭をひねっていた
なんとなくガードが増えているように思えてしょうがないのだ

実際のところ人手が増えたこと自体 喜ばしいことなのだが どうにも腑に落ちないのだ

>>41
リック「アルカトラズ島 嘗てはザ・ロック(監獄島)と呼ばれ 数々の著名な囚人をぶち込んだといわれ その鉄壁の守りは一度も脱獄を許さなかったと言われています
    その後は観光施設として生まれ変わったのですが 今その監獄としての機能を復活させ 生存者が生活するためのシェルターとなっています」

詳しくはwikiをどうぞ
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%BA%E5%B3%B6

>>全員対象
リック「ありがとうございます」
一行の援護にまずは感謝の意を伝えるリック

リック「ここを脱出するにあたり 武器弾薬の備蓄がもう残り少ないことが問題点です
    時折訪れるゾンビ相手に 安全に戦うには銃がなければなりません みんながみんな ミスタ・ゴールドマンのように戦えれば別なのでしょうが・・・」

リック「ない物ねだりをしている場合ではありません ここからそう遠くない場所に刑務所があります おそらくそこに武器弾薬が残っているはず それを回収してもらいたいのです
    場所はここ 移動はトラックを使ってください ・・・えぇと キミ 彼らについて行ってあげて」

地図を広げて一点を刺し 同行人として夏子を指名

アキレス「トラックなら運転できる それじゃ行こうか」
そう言ってアキレスは外に出ようとするだろう


45 : 柚木夏子 :2015/06/13(土) 21:50:29 ???
>>44

「お任せください! がんばりますよ、ええ!」

元気の良いお返事。
奇妙なぐらい張り切っているのは異様だが――。
――彼女がそんな風に振舞うのは、もう何度も見知ったことがあるような気がする。

「あー、ならナビは私がやりますよ。助手席で」

「弾薬、あるといいんですけどね」

ガシャコン、とショットガンの用意をして外に。
トラックはこいつも運転できるが、まぁここは男性にお任せしよう。


46 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/06/13(土) 21:51:40 ???
>>44

(………)

 お子様達を視界の隅に捉えるたびにウルリックは正直げんなりである。
 しかして、子供はそうでなくてはならない。とも思う。
 死を恐れる想像力に欠ける少年兵、将官の情婦をかねた少女兵。
 そんな哀れで悲惨な子等を殺すよりも、もみくちゃにされる方が遥かにいい。

 ---------
【回想】

「わう(実際のところ、この集落。このままでは長続きしないのは確かか?)」

 事前にこの集落に滞在するロイ・ゴールドマンともそのような会話を持った。
 事の成り行きの詳細はわからねど、切羽詰っている状況は敏に感じておくべきだ。
 ゆえに有象無象の民兵を組織立った防衛戦力化するオペレーターの立場であった
 ロイにこの質問を投げかけるのは当然の仕儀ではあった。

 ---------

「わうん!」

 アキレスが外に出るのに追従するかのように尻尾をぶんぶんと振りながら、
 さも当然のように柴犬もついていった。いつものことだ。
 なお、戦力としては勘定しないと考えるか、数フィートを楽に飛翔するこの犬は
 存外なんかの役には立ちそうか?と思うのも自由であろう。


47 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/06/13(土) 21:55:43 ???
>>42-43
婦警と、警察犬めいたわんこに視線をちらり
霊的存在と気が付ける術は今の所七八にはなく、ただ平凡な、それでいて癒される光景であった

>>44
「へぇー」
「そこから無線かぁ……」

分からなくはないが、納得するには何かが引っ掛かる模様
しかしただ、その移動に反対する根拠など何一つなくただただ直感的なモノだけだ

「……刑務所に銃弾漁り、れっつごーってね」

アキレスと、ウルリック、夏子の後に続きトラックへ
なんなら荷台に乗っかり警戒に当たるだろう
ウルリックの、犬の感覚には及ばないがそれでも視力には自信があるのだ


48 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/06/13(土) 22:11:44 ???
ロイ「俺はゲートの補修で出られん スマンが同行できん」
そう言ってロイは一行を見送った

―――場面転換

車を飛ばすこと二時間 途中ゾンビを蹴散らすこと一回
見えてきた警察署の正門前 バリケードが突破された後が見える

アキレス「血が渇いてる・・・突破されて時間がたってるな 生存者は絶望的って感じだな」
逃げやすいようにトラックはアイドリングさせたまま降りる 静けさの中にうめき声のようなものが聞こえる

アキレス「それほど数はいないだろうけど 戦闘にはなるだろうなぁ・・・」
新たに補充した銃弾を確認しながらつぶやく

>>46
ロイ「正直なとこ・・・な どうしても外に出て物資を確保しなきゃならない時もあったし それで順当に数を減らして
   動ける男が結構目減りしている つい最近 洗濯係とか 飯炊きの女の中で動けそうなのを前線に送ろうって案が可決されたばっかりだ
   これでも 俺が来てからは随分と事態が好転したんだぜ?」

眉間に皺を寄せて溜息をついた

アキレス「さっきは頑張ってたし 頼りにしてるよ〜」
ゲーティッドコミュニティの外での戦いで善戦したウルリックへの信頼感によって頼りになると判断した

>>47
リック「無線は長波 短波問わずオープンで放送されています 少なくてもここよりは安全でしょう」


>>全員対象
一行は注意深く中に入る 辺りは案の定 殺戮が行われた後であり 少ないがゾンビがしたいに群がっていた
そして一行に気付くと 緩慢な動きでこちらに迫ってこようとする


49 : 柚木夏子 :2015/06/13(土) 22:19:41 ???
>>48

「よし来たっ!」

ショットガンを抱えて中に突入。
ゾンビとの遭遇は状況的に確実と知れているので動揺もない。

(『ゾンビって交渉できねえか?』『できたらむしろ不味いんですがそれは』『話せる霊魂残ってる性質とは思えねぇ』)
(私の中でひそひそ話さないでくださいよぉ)

「……えーと。ぶっぱなしたら音で他からよってくるとか、心配したほうがいいのかな、やっぱり」

その場合殴ってとめるべきだろうか。
効果的に散弾を叩き込むためにも、構えたままで発砲は一手待つ。


50 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/06/13(土) 22:22:43 ???
>>48

「わう!(ああ、そっちは任せるぞ下士官)」

 正直、現在は一時的な安定と迎撃による高揚でなんとかなっている。
 が、訓練を受けていない人間の集まりは一度均衡が崩れれれば容易に破滅へと転がり落ちる。
 実際に人員の欠乏も顕著だ。その危ういバランスが崩れる前に何とかせねばならないのだろう。

 --------
>>48

(………)

 ウルリックは臭いを嗅ぐ。古い死臭が香る警察署。
 そして内部のゾンビ…さて?

【一応、ゾンビたちを観察。ここで戦った警察の成れの果てか?それともここを突破した連中か?
 あるいは余所からこちらに死肉を求めてやってきた連中か?】

 内部の状況についても見ねばなるまい。抵抗の痕跡は?少なくない武力を有していたはずの警察署。
 それを突破せしめたのは数の暴力か?それとも強力な個体によるものか?
 ゾンビだけか?他の痕跡は無いのかどうか?

【この時点では戦闘アクションは起こさない。他のメンバーでも十分に対処可能であろうし、
 状況の把握に努めることにする。】


51 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/06/13(土) 22:26:21 ???
>>48
「なら、いいんだけどね」
「ん、じゃあ、美味しいご飯作って吉報を待っててよ」

無線の内容については、尋ねる事はしなかった

そして到達、殺戮の夢の跡
最初のゾンビの波を確認、成る程警官隊の振るう点攻撃の銃では相性が良くないのだろう分かり切った結果だ

適当な、手のひらサイズの板金を薄く叩き、エッジを付けたモノを数枚構える
緊急用に誂えた、投擲用ナイフカードである
苦無より重く、刺突性は低いがその分アンデッドの首を、脊髄を損傷させるのに不足はない

「……練習する時間、なかったけどっ!」

カードを投擲、狙いは首元
幾度かの邂逅と戦闘で、自身が行う戦術、つまり出足を止める手は今一つ効果が薄いと踏んだ為に一撃でのダメージ量の増加を図ったのだ


52 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/06/13(土) 22:42:39 ???
>>50
ゾンビの服装を見れば簡単に見分けがつく
今見えるゾンビに限るが ほとんどのゾンビが警官の制服 突破してきたと思しき私服ゾンビは数少ない

死体の数はかなり多い そして死体の状態は多数の噛み跡で判断がし辛い 少なくても鋭利な刃物のようなもので両端された死体は見当たらなかった
死体のほかには空薬莢が多く転がっている 激しく抵抗したのだろう


>>49>>51
アキレス「その点は・・・仕方ないでしょ? 速攻で回収して速攻で逃げましょ デモンレッグ!!」
夏子が銃を構える中 アキレスが足から青い霧を出す

そして四五六はスローイングダガーを投擲 スコンと小気味よい音を立てて首に刃が突き立つ
そのゾンビはドサリと倒れ伏す

そしてアキレスがゾンビに駆け寄り 掴まれる前に頭へ発砲 もう1人を倒す

だが その音を聞いてドアをこじ開け 数対の警官ゾンビがやってきた
アキレス「やっぱな・・・殲滅は考えないで 突破を考えよう いいね!!」

>>全員対象
【判定 聴覚:聴覚に優れているのなら 次のレスをキャラが認識できる】

―――パァン・・・パァン・・・

警察署内のどこからか 小さく銃声が聞こえた


53 : 柚木夏子 :2015/06/13(土) 22:49:03 ???
>>52

「ううう、突破ですね。わかりました」

「然らば――さっさと片付けましょう!」

現れた新手のゾンビに対して、ショットガンを発砲。
散弾はゾンビ達の頭部に殺到し、うまくいけば複数を一度に片付ける事ができるだろう。
すかさずコッキングし――突破できるようなら強引に突破するし、そうでなければ次を狙う。

(『タンマ』『何かある気がする?』)
(なんのことでしょう?)

【判定:このレスの秒数が奇数なら、内なる幽霊さんが気づく】
【気づいた場合、以下を追加】

「――銃声! 銃声です、署内に生存者がいますよ!」


54 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/06/13(土) 22:49:21 ???
>>52

(さぞ苦しんだであろうな。が、そういうものだ)

 憐憫はあくまで一瞬のこと。すぐにウルリックは割り切ると、
 毀れる空薬莢の数からも激しい抵抗があったであろうと類推する。
 さて、こうなると突破されるまでにどれほど物資が残っていたのかという話になるが。

【物資を残しながら壊滅したのと、物資が尽きて壊滅したのでは、自分達への影響が大きく異なるのだ】

>>49-51

「わう?」

 ふと、ウルリックは耳をピクピクを動かして、音の方向を睨む。
 銃声である。その意味するところは二つの可能性。

【銃を操るゾンビの出現か。もしくは――サバイバーの健在である!】

「わんわん!!」

 ウルリックは同行者達に知らせるように吠えると、
 一目散に音の方向に向けて駆け始めた!


55 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/06/13(土) 22:53:51 ???
>>52-54
「いよっし、いい感じ!」
「……ん、分かった」

動く死体に真の休眠を与えた事を、武器の威力を確認
また、新手の出現にゾンビの聴覚の健在を改めて認識した
アキレスには能力に依る機動力がある、ウルリックは元より身体能力に於いて人間より遥かに高い
突破に対して気掛かりなのは夏子である、だがこの場合は信用する他はない

「……?」
「銃声……ピストルの音?」

そして突然に駆け出すウルリック、乾いた音の存在を伝える夏子
つまりは銃を扱うゾンビか、それともまた別のモノの存在を意味していた
ならばそこへと、音源へと向かうのは自然な事だ
忍者刀を抜き放ち、もう片手にはナイフカードを持って数枚投擲がてら野鼠程の足音も立てずに駆け出した


56 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/06/13(土) 23:08:57 ???
>>53-55
アキレス「え マジ?」
銃声を聞きのがしていたアキレスは 2人の注意勧告があってやっと気が付いた様子

夏子がショットガンでゾンビ一匹を殺害し アキレスが拳銃でもう一匹を斃す

ウルリックと四五六がいち早く駆け出し

アキレス「ダラッシャァ!! 行くぞガードさんよ!!」
群がるゾンビを前蹴りで押し返しながら夏子に呼びかけ ウルリックたちを追いかける


―――場面転換
ウルリックと四五六が署内を駆ける 途中何度か 孤立したゾンビと出くわすが それを突破したか 斃したかの判定は参加者に一任

そして1人と一匹は開いた鉄格子のある場所へとたどり着く

【判定 英語:文字はアルファベットで書かれている 読めるのなら ここが弾薬を保管している場所ということがわかるだろう】

辺りには数対のゾンビが頭から血を流して絶命している

【判定 聴覚:判定に成功すれば 以下のレスをキャラが認識できる】
この場から遠ざかる複数の足音(駆け足)が聞こえる
角を曲がったのか この場からその誰かの姿は見えない


57 : 柚木夏子 :2015/06/13(土) 23:16:36 ???
>>56

「い、今いきまーす!」

あわわ、と自分も後を追う。
大きなショットガンは彼女にはちょいとデカくて取り回しも悪いが仕方なし。
孤立したゾンビは避けたり殴ったり撃ったりして対処した。

「えー、なになに……あ、ここガンロッカーなんですね」

英語は読める。内なる幽霊さんの助力もあることだ。
とりあえず当初の目的は達成か、と喜ぶ一方で――はた、と足元に目を落とす。

「ふむ、えー……」

(ここにいたゾンビがやられてるんですよね)
(『で、複数人の足音が遠くから聞こえるわけだ』)
(弾薬、すでにその人らに回収されてませんかこれ)

「……ここ、カラ、かも……?」


58 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/06/13(土) 23:18:21 ???
>>56

「わうっ!!」

 ウルリックはその小さな体躯を活かして緩慢なゾンビどもをすり抜けるように駆ける。
 相手の足元程度の背丈であることによる速度を落とさぬ強行突破だ。
 とにかく、音の出所にいち早く推参すべし。

【英語:公用語と解釈-世界修正力がウルリックに働いているため認識可能】

 そして鉄格子のある場所。駆ける音。どうするべきか?
 ここは発想を単純化してみることにする。

「ワウウウウ!!わう!(生存者はいるか!!救援だ!!)」

 ウルリックは吠え声にテレパシーを乗せて発する。
 通常ならば奇妙に受け取られるかもしれないが、
 対ゾンビで極限状態にあるであろう者達ならば細かい道理を抜きにして反応はあるだろうと踏んだ。


59 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/06/13(土) 23:18:42 ???
>>56-57
すれ違いざまに刀で、或いはナイフカードで脊髄を狙い斬り刻む七八
後に続く仲間達の活路を安全にする為だ、そうする事では少なくとも大半の場合走力は落ちない

「……ん? 何ここ? あ、目的地?」
「なる程ね、先客がもう出てった後か……」

アルファベットは読み取れず、夏子の言葉に現状を察する
周囲にゾンビの亡骸、つまりゾンビと敵対している何者か
無論敵の敵が味方という訳ではない、安心する事は出来ない
かと言って無視するのもまた憚られた

「……生存者! いるっ!?」

聴力を保つゾンビの巣窟での危機的行動
短い、だが大声での呼び掛けながらの追跡である
対人用の苦無を数本、手に構えていた


60 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/06/13(土) 23:34:57 ???
>>57-59
【対応の方法により 到着順を 1ウルリック 2四五六 3アキレス・夏子 とします】

まずウルリックがその場に到着した 辺りの状況から生存者への呼びかけを行う
テレパシーを放ち 自らを救援と称するが それに対する反応はない

テレパシーは確かに届いたはずである

次に四五六が到着し こちらはすぐに追跡を開始する
誰かを追いかけ角を曲がったとき その駆け足の主が見える

オーバーサイズのTシャツに腰パンのジーンズ キャップを斜めにかぶった黒人たち
内1人が肩越しに四五六を見る 素顔を隠すように口へバンダナを巻いていた

そして彼らは四五六に構うことなく逃走を続ける

最後に到着したのはアキレスと夏子

アキレス「え? マジ? ・・・ちょっと俺確認してくる」
と言ってアキレスは武器倉庫の中へ入っていく

夏子の目に映るのは 吠えるウルリックと 追跡を開始する四五六である
四五六とウルリックはこの場にとどまる? それとも追走を手伝う?


61 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/06/13(土) 23:46:01 ???
>>60

(反応が無い。怪しまれたか、それとも救援者など求めていない類の輩か)

 ウルリックは状況判断に迫られた。
 が、そもサバイバーの存在は今回のミッションにどれだけ影響するか未知数の部分がある。
 第一用件はあくまで物資の確保。サバイバー達が既に奪取済みだった場合は、
 まあ、その時はその時だ。

「わうわう」

 ウルリック自身は追撃を止めて、まずはアキレスと共に武器倉庫に入ることにする。
 もし大量の物資をサバイバー達が既に入手しているならその重量も相当なモノのはず。
 言い換えれば余裕で駆けられる程度しか物資が最初から無かったのならばどの道入手にさして意味は無い。
 
 倉庫内を確認しても時間的に余裕はまだあると踏んで共に踏み込んだ。


62 : 柚木夏子 :2015/06/13(土) 23:47:29 ???
>>60

「とられちゃいましたかねぇ……」

アキレスを置いていくわけにもいかずにその場に留まる夏子。
周辺警戒しつつ、ウルリックが吼え、それがテレパシーと感じると驚いて開口する。

(『犬がサイキック犬だった件』『わんわんお( ^ω^)』)

「というか……一人先行しちゃいましたけど、大丈夫ですかね」


63 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/06/13(土) 23:48:02 ???
>>60
「……やれやれっての……」

どう考えても友好的ではなかった
こちらの呼び掛けに応えないのがその証だ
だが攻撃がなかったのは重畳である、反面専守防衛に務めなければならないとの思考にも至ってしまうが
無論追従の足を緩める事はしない、寧ろ逆に忍びとして鍛えられた走力を存分に発揮させる場面だ

「……せやっ!!」

ならばと投擲、星爆竹である
霊体などを現実に固着する性質を持つマジックアイテムではあるが、強い閃光とノイズは通常の爆竹と同じようにも扱える
これを逃走者達への目くらましとして使おうとしているのだ
もし足止めに成功したのなら一気に駆け寄り、そのまま峰打ちや体術での制圧を狙うだろう


64 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/06/14(日) 00:02:16 ???
>>61-62
アキレス「大丈夫だろ? 四五六タンなら」
あっさりと言ってのける 信頼の証しともいえる

アキレス「もし心配なら四五六タンを追いかけてってちょうだい 俺はワンコがいれば追いつけるから」

そしてウルリックと共に貯蔵庫に入っていく 血だまりはあったが死体はなく 運び去られたと推測できるだろう
鉄格子は焦げ跡からバーナーで焼き切られたらしく 開けられており 中には散弾銃や短機関銃 拳銃やライフルがそこそこ鎮座されていた・・・が

アキレス「拙いなぁ 肝心の弾薬がほとんど残ってない バーナーなんて使ったんだ きっと誰かが複数回物資を運んだとみていいかも」

取り合えずリュックに弾薬を詰める 弾薬は1つのリュックが満杯になるころにはほとんどなくなっていた

アキレス「あとは銃本体もいくつかもらってって・・・あとは例のサバイバーを問い詰めるか?」

そして四五六は爆竹を投擲 するが 運が黒人たちを味方した
なんとドアが開かれ 爆竹がそこにぶつかった 爆音を散らす中 開けられたドアからゾンビが一体出てくる

そして黒人たちは通路から外に出る そして近くにあった白い建物の中に消えていった


65 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/06/14(日) 00:10:34 ???
>>64
舌打ち、起爆、閃光の中を跳ぶ板金刃数枚
爆竹の、想定箇所と異なる爆発で視界はほぼゼロだ
だがその刹那の以前に捉えた光景、眼球裏に焼き付いたゾンビの立ち位置から微かにズラしてそれぞれに1枚ずつ
明確な殺意を持ってして投擲したナイフカードは、現実との差したるギャップを許さぬ推測位置に飛び掛かる

「……もうっ!」

命中の是非を問わず逃走者達を追って外へ
そして建物内へと逃げ込むのを確認して地団駄
内部の状態が分からない、また七八自身も装備も消耗している
この状態での追跡は実際危険行為であった
仕方なく引き返し、仲間達との合流を図る


66 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/06/14(日) 00:11:34 ???
>>64

「わう…」

 なるほど、運びやすく必要な弾薬を選別して複数回に分けて持っていったらしい。
 中々に考えたスパベンジであると言っていいだろう。が、しかし同時に思う。

「(>>62)(この場合、我々が先立ってスカベンジを行った連中から弾薬を徴発するとしたら、
 それは、どちらが強欲なる強奪者と看做されるものなのであろうな)」

 意地の悪い言葉である。確かに自分達のこの任務の背後には多数の人命がかかっている。
 が、その多数の人命、誰かのために、そういう言い訳が歴史上どれだけ傲慢な事例を生んできたであろうか。

【しかし、明確な正義なくとも、あるいは無きゆえにエゴを押し通さねばならぬのも確か】

「わうわう!」

 ひとまずは七八との合流が必要と判断。
 すぐに保管庫を出ると、アキレスと夏子に吠え声で呼びかけつつ、
 七八の匂いを追って再び駆け始めた。


67 : 柚木夏子 :2015/06/14(日) 00:13:12 ???
>>64

(『銃をあんまりもっていかなかったのか』『部品取りが不要な集団か? 工場でも抱えてるとか』)
(『単にもってけるほどの用意がなかったんじゃ』『まぁそれもありえるけど』)

「……これじゃ焼け石に水ですねえ」

「あの人たちを追いかけてみますね」

と、この場を後にして四五六の姿を探して歩く。
爆竹の音を聞けば何事かと走って向かい。


68 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/06/14(日) 00:21:28 ???
>>65-67
四五六の投擲はゾンビの頭部に命中 ゾンビは事切れていた

そして銃本体とわずかな弾薬を持ったアキレスと ウルリック・夏子が合流

アキレス「結構デカい建物だなぁ 元は中規模病院か 老人ホームか?」
三人と一匹で逃げた誰かが消えていった建物を見て回る

アキレス「多分弾薬を持って行ったのはここの人達だろうね どうする? 話だけでもしていく?」


【判定 多数決:少ないながらも弾薬は確保した これ以上を求めず去るべきだ】
【判定 多数決:我々の弾薬を持っていくなど許されない 殺してでも奪い取る】
【判定 多数決:案外話せばわかる相手かもしれない 言葉が通じるのなら話をするべきだ】


69 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/06/14(日) 00:29:56 ???
>>66-68
「やっほ、ごめん、逃がした」

無事合流、しかし苦い笑みを貼り付ける七八
多くを求めるのは愚行である、しかし掴み取る機会を目の前にして逃すのは更に良くない
自責の念がやや、大きい

「そうだねぇ……」
「私が見つかっちゃってこっちの存在も暴露てるんだし、声だけでも掛けてみる?」

なんなら先の、アルカトラズとやらの話を持ちかければ案外乗って来るかもしれない
楽観的ではあるが、まぁ七八内での常識に則った形である
それがこの世界の現実にフィットするかは別として

【判定 多数決:案外話せばわかる相手かもしれない 言葉が通じるのなら話をするべきだ】

追加として、攻撃に備えてある程度の安全の確保が行える物陰からの呼び掛けを提案する


70 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/06/14(日) 00:33:58 ???
>>68

「わう(こういう場合において良心を言い訳にして妥協するのは悪手)」

 ウルリックは建物を睨みながら考える。
 焼け石に水の乏しい弾薬を持ち帰ったところで何か好転するか。
 それは正直、疑わしいといわざるをえない。それでも徒労に終わるよりはマシではあるが。

「わうわう(そして、己の倫理を廃して、外道に走るのもまた悪手。己の何かとの等価交換となる)」

 それこそ、己に他者を排する絶対の使命感と信念があるのならば襲撃・略奪も問題にならない。
 が、疑問を抱えたままでそれを行えば、良心という名の価値観の競合に精神が受ける負担は大となる。
 時にそれは取り返しのならぬところまで精神を掻き乱す。

【なお、ウルリックならば二番目の選択肢は出来る。この世は適者生存。
 適応できぬならば死ぬだけ。ゆえに略奪は戦士にとっては誉れですらある。が、】

(ニンジャの娘と幻想を信じ込む集合体。それにヘタれた男。…ふむ)

 今回の事例において、己の価値基準は判断の外に置く事にした。

「わうわうわう」

 少なくとも今はまだコミュニケーションを諦める段階には無いだろう。
 そのまま、会話を試みる七八の推移を見守る。判断はその後だ。

【実質、会話に一票】


71 : 柚木夏子 :2015/06/14(日) 00:36:51 ???
>>68

「まぁ、まずは会話から入ってみましょう」

「ダメなら逃げるなり撃ち合うなりすればいいかと!」

相手のほうが今の手勢より戦力が大きい可能性が高い。
ならば、争うのはできるだけ避けたいところだ。

「鉄砲が使えなくなったら弓矢でも拵えましょう。ボウ・ハンティング得意ですよ私!」

【判定 多数決:案外話せばわかる相手かもしれない 言葉が通じるのなら話をするべきだ】


72 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/06/14(日) 00:48:11 ???
>>全員対象
【判定の結果 会話を選択】

アキレス「あのー・・・すんませーん・・・」
とりあえず会話してみよう それが総意だった 試しに声をかけてみるが 反応なし

ならば逃走した者が消えていったドアを注意深くくぐってみる そこは診療所のようにみえt

―――ガチャ!! ガチャガチャガチャ!! ジャキ!!
次の瞬間 カウンターから 物陰から十数人の黒人の大人が銃を構えて出てくる
アキレスは咄嗟にハンズアップをする

彼らの服装は一様にギャングのソレであり 非常にガラが悪い

黒人「なんだあんた等? 銃なら間に合ってる」
険しい目つきで威嚇してくる黒人

一触即発 緊張感が漂う が その均衡は意外な形で崩れた

???「サム・・・サムや・・・」
建物の奥から か細い声が 続いて骨と皮だけの枯れた老婆がおぼつかない足取りで現れたのだ

サム「・・・ばーちゃん 今忙しいんだ」
サムと呼ばれた黒人は気まずそうに老婆へ語り掛けるが

老婆「アレン爺が発作を起こしてるんだ 来ておくれ・・・それと お客さんかい? よく来たね お茶でも飲んでいくかい?」
マイペースにサムの腕を引っ張り こっちに顔を向けて笑顔で話しかける

アキレス「あぁ・・・えと・・・」
黒人たち「・・・・・・・・・・」

辺りに気まずい沈黙が流れた


73 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/06/14(日) 00:51:21 ???
>>72

(………ふむ)

 明らかにこの世界の状況においては足手まといにしかならぬ
 老人と共同生活を行っているギャング達。根っからの外道というわけでもないようだ。

(交渉の余地がないわけでもないか。ならば拙者がしゃしゃり出ることはあるまい)

 後は人間同士の交渉次第であろう。
 柴犬は合意にせよ決裂にせよ、事のなりゆきを見守ることにした。


74 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/06/14(日) 00:56:40 ???
>>72
「っとぉ……あ、あはは、どーもぉ……」

アキレスに倣い両手を上げて無抵抗サイン
実際はもんぺ袴の裾に苦無を忍ばせ、蹴り脚での遠距離攻撃を可能にしてはいるが
だが流石に十を越える銃口に睨み付けられればその程度の抵抗など無力にも等しい

「って、あちゃぁ……」

しまった、と顔を顰める
これで完全に、このギャング達との敵対が少なくとも七八は取れなくなってしまった
郷の祖母を思わせる年頃のその老婆の存在は、年端もいかぬ七八の決断に対して大きな楔となりのし掛かる

「……発作って何? 漢方の薬ならあるよ」
「あとお茶も出来れば頂きたいかな、喉がカラカラなんだ」

最も多くが薬草由来の漢方であるため、即効性はないが


75 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/06/14(日) 01:08:37 ???
>>73-74
サム「・・・こっちだ」
一行をカウンターから通じるドアへと通し 黒人たちが全員中に入ると 重苦しい鉄板やら収集コンテナを使ってバリケードを作った

建物は三階建てで 二階には7人の老人がベットで寝ていたり 雑誌を読んだりと まるでここだけ世界が変わったかのように穏やかな時間が流れていた

黒人「あぁいや まだ手持ちがある」
1人の黒人が慣れた手つきで老人の腕にゴム管を巻き 注射器で薬を投与する

サム「それで? あんた等何の用よ?」
アキレス「なぁ 警察署のガンロッカー」

サム「俺たちで開けた んで中身をごっそり持って行った それが何か?」
アキレス「あぁえと・・・」

サム「悪いが渡せない 爺ちゃんたちを守らなきゃならねぇ それには銃が必要だ」
ここには白人の老人もいる

老人「坊主 まだ新しいのは出てないのか?」
サム「休刊するってよ・・・悪いが渡せる薬も食い物も弾薬もない 帰ってくれ」

アキレス「えぇと・・・これどうしようか?」

ここで帰ることもできる 襲うこともできる

そのほかに彼らを一味に加えるという選択肢ができた もっとも 老人という非戦闘員を抱き込むリスクが増えるが


76 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/06/14(日) 01:19:59 ???
>>75
「……ならいいや、安心したよ」
「にしても、うーん……」

逡巡
性分と言うのは厄介なモノである
最早七八の思考は、老人達にどう更なる安全を提供出来るかに至っているのだ

「ねぇ、私達と合流しない?」
「こっちもこっちで、結構な人数が居てさ」
「ちっちゃい子とか、犬もいるから、おじーちゃんおばーちゃんの精神面にもいいと思うんだけど……」

少なくとも彼等の娯楽は圧倒的に増えるだろう、また人数からして安全面の確保もだ
交渉の術としての利用ではない、七八の本音本心である


77 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/06/14(日) 01:20:10 ???
>>75

(…これ以上は拙者は関与できんな)

 荒事ならばまだし人間と人間の交渉に状況が移った以上は
 同行者達の手並み拝見だろう。それ以上は踏み込むべきではない。
 そう判断するのだった。


78 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/06/14(日) 01:28:57 ???
>>76-77
サム「あぁ? お前らの仲間だと?」
最初は嫌そうな顔をするサムであったが

黒人「サム 食料と薬がヤバイ 今のうちに何とかしておきたい」
サム「だが・・・」

取り巻きとの情報交換をすることしばし

サム「あんた等 その組織のリーダーか?」
アキレス「あぁいや そういうわけじゃ」

サム「だったらリーダーをそこに連れてこい それかせめて話をさせろ それからだ」

拒否されない辺り 前進したということだろう
これからのち リックとサムの間で会合が開かれ 十分な話し合いの結果 サムたちギャングは老人たちの保護を条件にリックの下で働くことになった

これで武器弾薬の他 荒事にも対応できる男手が増えたことは僥倖と言えるだろう・・・・・

//イベント終了 お疲れ様でした


79 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/06/24(水) 22:22:19 ???
病院を根城にしていたギャングを迎え入れたゲーティッドコミュニティの住人達
彼らは添加物を忌み嫌うゲーティッドコミュニティの住人とは違う マーケットで手に入れた安くて体に悪そうな添加物マシマシの食品でも喜んで食べるのだ

【とあるマーケット】
アキレス「ぃよっと…」
背の高い棚が並ぶマーケット 地面にはそこそこ多いゾンビ共 だが棚の上を渡り歩けば被害はない

アキレスが先行して棚の上を飛び移り

ロイ「そっち渡すぞー」
DIYスペースから木の板を確保したロイが棚に橋を渡す

サム「悪いな手伝ってもらって」
アキレス「いいってことよ 俺もヌードル嫌いじゃないし」

今日はゲーティッドコミュニティの仲間入りをしたギャングが食べる食品を求めてマーケットを物色しに来たのだ
ゾンビどもが人肉以外に興味を示さなかったこと 電気がいまだ供給され続けていたこと

これにより乾燥食料はもとより 冷凍食品が生きていたことは 奇妙なれど僥倖であった

サム「ここには食い物がたっぷりあるってわかっていたが 俺らだけではアタックできなかったんだ 食い物の目途が立てば まだしばらく生きていける あんたらには感謝している」
ギャングを束ねていた 仕立てのいいスーツを着た黒人男性 サムは一行に改めて礼を言う


80 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/06/24(水) 22:33:43 ???
>>79
「……落ちたら、って考えるとゾッとするね」

棚から下を覗き込み、怖気に耐えつつ観察している
投げ込んだのはとうに腐敗した、冷凍されていなかった牛肉である
他にも到底自分達では食べれそうにない、しかし動物性たんぱく質のモノを幾つか試してみている
ゾンビ達の食性を改めて確認しているようだ

「お待たせ、向こうに飲物も沢山あったよ」

手提げ袋に取り敢えず幾つか持って来たコーラ缶
キンキンに冷えたそれらをアキレス達に投げ渡した
身軽さを活かした偵察を、この場でも矢張り行っているようだ


81 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/06/24(水) 22:51:03 ???
>>80
サム「そん時はみんなで援護してやるよ」

描写にありませんが MOBギャングが数人 荷物運びでついてきています
これ見よがしに銃をコッキングして笑みを浮かべる 荒事に慣れている彼らは頼りになりそうだ

そして四五六が投げた牛肉には 反応こそすれども それを食す者はいない
だがロイがサーベルを抜き 適当なゾンビの腕を叩き切ると その肉片にゾンビが群がり貪るのだ

ロイ「本当に奇怪な連中だよ まるで意思でもあるかのように 人間のみを狙ってきている」


アキレス「やったぜ」
サム「本当はビールの方がうれしいんだがな」

歓声が上がり 極上の品である冷えたコーラで乾杯する

アキレス「えぇと確保してほしいと頼まれたのは 飲料水と 歯ブラシ それと調味料・・・あとは消毒に使える度数の高い酒だな
     あとは・・・コミック雑誌? 誰だこんなモン欲しがったのは」

メモを確認するアキレスの隣で腕を組み渋い顔をするロイ

ロイ「やれやれ・・・こりゃ少し拙いことになってきたな」


82 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/06/24(水) 22:59:30 ???
>>81
「そりゃ、心強いね」

せめて一撃で射抜いてよ、と道化て片頬を釣り上げながらこめかみを2度突つく
もしもの場合救助より他の行動を取った方が色々と捗るというものだ
最も口にした当人が逆の立場になればそれを成せるかは別なのだが

「……ふぅん……」

切り落とされた腕があっという間に骨になるのをナナメ下に向けた目線で見ていた


「水と、あとお酒はあっちの棚」
「歯ブラシかぁ……調味料なら向こうにあったけど……」
「コミックはサッパリ見てないなぁ」

なんだかんだでそれなりを回って来たらしい
多方向を指差して告げ、だが雑誌には首を傾げるのみとなる

「マズイってのは……?」


83 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/06/24(水) 23:16:05 ???
>>82
サム「クリス とアキレス 向こうの棚だ」
アキレス「おっけーい」

ロイ「あぁ メモを寄越してくれ」

飲み終わった缶は丸めて地面へポイ


ロイ「緊張の糸が緩んできているってことさ 今まではギリギリのところを踏ん張ってて余裕がないのが返って結束を固めていた
   それがギャングという手駒が増えて防衛力が増え 女は前線に立つ必要がなくなったし 子供も老人が面倒見てくれて暇もできた
   だから欲が出て必需品以外の物が欲しくなってきてるんだ ・・・あぁやっぱり」

アキレスから受け取ったメモを見て ある一点に視線が止まる

ロイ「消毒に使う酒の端っこに銘柄が特定されている これはブランデーだな 間違いなくお楽しみする為だな
   それにコーヒー豆 化粧品 替えの下着・・・は微妙なところだが 前に物資確保で外に出た時と比べて 明らかに嗜好品が増えている
   だから拙いと言ったんだ これが後々になって問題まで発展しなきゃいいが・・・」

ボリボリと頭を掻く その間にアキレス達が水の入ったデカいペットボトルを抱えてやってきた


84 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/06/24(水) 23:25:22 ???
>>83
「……なるほど、ね」

何となしに空き缶をくしゃりと握り潰し、呑気な顔して歩くゾンビの後頭部目掛けて投げ付けた

「適度なガス抜きは必要、けどまぁ……」

口元を指で隠す
ある意味では人間らしい生活を取り戻せたとの見方もあるだろう
欲というのは文字通り、人を突き動かす欲求なのだ
その分厄介なのだ、ロイの懸念も成る程分かる
争いの火種となり得る可能性だって、充分にあるのだから

「かと言って、それにわざと答えないってのもなぁんか……意地悪いような気もするなぁ」

どうしたものか、と眉間にシワを寄せる
なるべくなら住民の要望を無視はしたくない
しかしもし際限なくそれが加速していったら?
内部での亀裂の発端になってしまったとしたら?
それに対する答えを、七八は持ち合わせていない


85 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/06/24(水) 23:41:56 ???
>>84
スカン!と小気味よい音を立ててぶつかるが 当のゾンビはまるで堪えてない
むしろこちらによたよた歩いてきている 棚の上までは手が届いてないようだが

ロイ「ガス抜きが大事なのはわかっているさ わざと角を立たせるのも本位じゃない
   とりあえずはできうる限り要求に応えてやろう その上でリックに相談しよう あいつは有能だ 住人共を抑えてくれるかも
   少なくても・・・俺らは外様だ 下手に目立てば出ていけとなってもおかしくない それが自分らの首を絞める行為だとしても 人はためらいなくやるだろう」

サム「所詮はアッパークラスか 仕方ない 今は爺ちゃんたちのために苦労するか ミスタ・ゴールドマン 木材を追加で集めてくれ 嗜好品はもっと奥へと行かなきゃ手に入らん
   アキレスとミス・シゴロ 先行して嗜好品を探してきてくれ」

ロイ「わかった お前の若い衆を少し借りていくぞ 俺は少しゾンビを間引く」

アキレス「おっけーい 行こう四五六タン」
ひょいひょいと板を渡してない棚を飛び移るアキレスと ハルバートを構えて地面に降りるロイ

サム「リックよぉ 頼むぜ」
その様子を見ながら サムは問題の糸口を見出そうと頭を働かせるのであった

//では日を跨ぐ前にノシ


86 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/06/24(水) 23:49:57 ???
>>85
「嫌だね、こんな時ぐらい」

人は人を、掛け値なしに信じる事が出来ないものか
ヨタヨタと揺れて、此方へと歩み寄るゾンビの額にナイフカードを燻る鬱憤と共に投げ付けた

「おっけー、任せといて」
「……今は、ま、やれる事をやりましょうか……」

頭を使うより、体を動かして居た方が心地良い
アキレスに追従しつつチラリと後方、下を見る
ロイが数多のゾンビ相手に立ち回るのが視界に入る
微かな頭痛のタネが芽吹き始める中、マーケットの中を駆け抜けた

//ありがとうでしたっ、お疲れ様ですっ


87 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/10/24(土) 21:08:00 ???
【ゲーティッドコミュニティ】
アッパークラスの人間と 越境者と ギャング達が安住の地を目指すために
襲い来るゾンビたちに抵抗しながら物資を掻き集めていた場所

そこは今 バスやハンヴィー(軍用の装甲車)救急車など いくつもの車両が並んでいた

ついに脱出の準備が整ったのだ だがそこにギャング達の居場所はない
アッパークラスの人間と ギャングとの溝はついに決定的なものにまで発展してしまったのだ

アッパークラスの人間は 人員の増加に伴い余裕ができ その結果 欲を増幅し 物資調達員に無理難題を吹っかけるのが通例になってしまっていた
リーダーのリックもそんな彼らを叱咤するも焼け石に水 むしろよくここまでギャングとの仲を取り持ったと称賛されるだろう

リック「すまないトム 私の力が及ばなかったばかりに」
トム「仕方ないさ 俺らとアンタらは相容れない人種だった だがアンタのことは素直に尊敬できる
   バーちゃんたちのことを頼んだぜ リック」

この地に残るギャングのリーダー トムとリックは固い握手を交わす
だが車両の中にいるアッパークラスの人間の目は冷ややかだ

そして越境者は・・・・・


88 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/10/24(土) 22:01:04 ???
【Aルート アッパークラス】
バスの中にいた 仲間内で話し合った結果 自分たちで身を守れるギャング達よりも 非戦闘員の多いアッパークラスについていくことにしたのだ

トム「あんた等も物好きだな あいつ等に無理強いされたってのに」
ロイ「悪かったな これが俺らで話し合った結果だ それより これからどうするんだ?」

トム「物資求めてあちこち旅しながら仲間を探すさ 俺らみたいな爪弾きはたくさんいるだろうしな」

ハンヴィーからギャング達に別れの挨拶をする

老婆「トムや・・・向こうに着いたら手紙書くからね…」
トム「期待しないで待ってるよバーちゃん 長生きしろよ」

こうしてギャング達と袂を分かち 車両群はエンジンを吹かして 激闘を繰り広げたゲーティッドコミュニティを後にしようとする


89 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/10/24(土) 22:14:09 ???
>>88

「わう(どの世界も変わらぬな。融和と協力を謳っておきながら最後にはこうなる。
 力と意志による支配のほうがいっそ健全にすら思えるわ)」

 何故、人間とは隠し得ぬ欲と本能を欺瞞で包もうとするのか。
 そして、そのことに本人達は気付いていない。その不純さに柴犬は嘆息した。

【ウルリックに非戦闘員を守るためとかそういった理屈は無い】
【→ただ単に、他の越境者がそう決めた以上、彼らと同行すべきだと思えたから。それだけだ】


90 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/10/24(土) 22:16:07 ???
>>88
「……ね、ねぇ、これ!」
「怪我した時とか、あと病気した時とか……」
「そういう時に使ってよ」

結果として残してしまう事になってしまったギャング達
彼等との離別の日、やや遅れてやって来た七八はリーダー格の男へと袋を差し出した
目の下に隈、瞳を擦りながら微笑む七八
調合した、賽印に伝わる忍薬の数々である

「心配はしてないけど、まぁ……」
「お互い、元気でいようね?」

言い残して駆け出し、車へと飛び乗った
菖蒲色の草臥れた色気ないジャージ、質の悪いシャンプーを最後にしたのはいつだったかゴワゴワの髪
だがそんな自身の状況なんかより、彼等との離別という現実がこの上なくリアルに伸し掛かってきて、車内で少しだけ泣いた


91 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/10/24(土) 22:22:15 ???
>>90

(そしてそのような現実に涙する娘がいるのもまた人間というものか…)

 どこまで行ってもシンプルではない。
 故郷の冷厳さと、戦士たちの勇ましさが懐かしく思えるほどに。
 そして、この感傷は尊重してよいものにも思えた。

【車中にあって、ウルリックはいつもよりも多く七八に気を置いた】
【少し泣いた時には、気付かぬ風に。その後はなるべくそばに居た】


92 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2015/10/24(土) 22:25:55 ???
>>88
日和見主義なんだ、俺って。まあ、もしまた見かけたら…何かイイものやるよ
【ふざけたようにギャング達を両手で指さし、パンッと両手を合わせて一礼する】
【元よりギャング達のことは心配しておらず、日和見主義というのもあながち間違いではない】

おっとそろそろか。それじゃあな。思い出とか正直あんまないが…無事を祈ってるよ
【最後までふざけた調子で別れを告げると、ソーマタージはさっさと車に駆け込んだ】


93 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/10/24(土) 22:33:19 ???
>>89
ロイ「不満そうだな」
―――ギィ!!

そんなウルリックに気付いたロイとベティが話しかけてくる

ロイ「まぁいいさ 部外者がどうこう言うことじゃないだろうしな」

>>90
トム「あぁ何よりの品だ バーちゃん達を頼んだぞミス・シゴロ」
様々な薬を受け取り 笑みを浮かべるギャングのリーダー

アキレス「四五六タン遅かったね 警戒はこっちでやっとくから少し寝てな」
そして社内で泣く四五六の小さな背に アキレスはそう声をかけた

>>92
トム「あぁ そりゃ楽しみだ 長生きしろよタフボーイ」
そう言って口の端を上げ 別れの挨拶を済ませる

――――場面転換 道中――――
やはりギャング達の離脱は響いた アルカトラズ島を目指す一行を阻むゾンビは少なくない
それにこれまでとは違う 特殊な構造を持ったゾンビの台頭により 難易度は飛躍的に上昇

何人もの仲間が殺され 不満が上がるのを リーダーのリックは必死になだめていた

――――場面転換 トンネル入り口―――
リック「ここを抜ければ 目指すアルカトラズ島があるカルフォルニア州に到着 旅も終わりになります 気を引き締めていきましょう」
その言葉と共に 車両群はトンネルへと踏み込む

中の電気はところどころ切れており 見通しは決して良くない
そんな中を 越境者たちは先陣切って進む

【判定 視線:判定に成功すれば 朧げな殺気のような 薄い視線を感じる】

【判定 視界:判定に成功すれば トンネル内に車はあっても 動く死体がないことに気付くだろう】
【判定 視界(強):判定に成功すれば 動かない死体には 槍で刺されたような 鋭い傷跡があるのがわかるだろう】


94 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/10/24(土) 22:46:43 ???
>>91
「……うりうり、この紳士犬めっ……」

膝を抱えてそのまま、片手を隣の彼の顎へと伸ばした
知性的な彼にきっと、この心境は看破されているのだろうと察している
だがそれでも、それらを総括した上でこういった態度を取ってくれる事はこの上なく有難い

>>93
「あ、っ、ありがと……」

アキレスに何ともなしに、普段めいた返事を返そうとしたが上手く行く事はなかった
それが出来る程の熟達した技能を七八は持ち合わせていないのだ
今はただ、優しさに甘えていよう
そうした内に眠りの使者がやって来て、淡墨色の世界からのひと時の解放へと誘った



さて時は経ち、一行はトンネルの入り口に到る

「……、」
「なんか、今……」

久方振りの感覚、息を詰めたまま喉を鳴らして仄暗い周囲を睥睨
薄氷の様な微かな、しかし明確な殺気に似た奇妙な感覚

「……止めて! 止まって!!」

それが七八の直感を雷撃的に刺激した
結果虚空を見詰める亡骸達を目撃する事となりそれらの死が刃物で齎された事に気が付いた

「後ろの皆は……!?」

何かが潜み、残忍な眼差しを向けているのだと察するのと振り返るのはほぼ同時
手には愛刀、それとカードナイフが握られている


95 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2015/10/24(土) 22:50:44 ???
>>93
なーんかやな感じだな。昔は暗視装置とか持ってたんだが売っちまった。間抜けなソーマタージ
【刀を構え、ぼやきながらトンネル入口を見回すソーマタージ】
【「奥はどうかな」と、少し足を踏み入れようとしたその時、赤く輝く瞳が視界の隅に鋭い傷跡を残した死体を捉える】

…ここのゾンビとやらのことはよく知らないが、ゾンビって道具使えるのか?
ああ、それも俺の指先よりも尖った道具だ。土人並みの知能はあるのかな?
【刀を握る手に力を籠め、あくまで軽い口調で周囲に問いかける】
【じりじりと後退してはいるが、トンネルからかなり近い位置にいることに変わりはない】


96 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/10/24(土) 22:55:24 ???
>>93
「わん(不満ではない。ただ飽いてるだけだ)」

 尻尾を二・三度振ると、どこに隠していたのか、干し肉がポトリと落ちる。
 それを、千切ってベティと分けて食べた。

「わうわう(この手の問題の外側に居られる事自体が我等が強者に位置する証明でもある)
 (貴様も「まぁいい」で流すうちに心中に澱を溜めぬようにな。達観は時に心を侵す毒となるぞ)」

 -----

【道中にて――】

 驕慢のツケは早くも一行を襲うこととなった。
 当然のように兵として用いていたギャング達の離脱は死傷者の増加という形で現れた。
 そして、その事に不満をあげる者達。人は同じ過ちを繰り返す。その縮図のような有様であった。

【ウルリックはリックに首の樽に入った酒をふるまった。真に勇気ある者にこそ飲む権利がある】

 -----

【トンネル入り口】

「…グルルル」

 柴犬は歯を剥いて薄暗いトンネルを警戒する。
 薄っすらとした殺気。視線。たしかに気を引き締めねばならぬ局面だ。
 しかし、柴犬の擬態では背か低すぎ、車のようすや死体にまでは目が届かなかった。

【視線:成功】
【視界:失敗】【視界(強):失敗】


97 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/10/24(土) 23:14:43 ???
>>96
―――ギィ♪
ロイ「そうだな・・・今度アンデッド共が来たら暴れるとしよう こういう澱みは体を動かして発散するに限る」
ベティが干し肉に舌鼓を打ち ロイはウルリックに笑みを浮かべた

>>全員対象

ロイ「リック!!とまれ!! 他の車両もだ!!」
車に積んだ通信機に叫び 車両群がブレーキを踏む

暗いトンネル内には 車両のアイドリング音のみが響―――
―――ギィ!!

ロイ「・・・・ッ」
ベティが明らかな敵意をもって威嚇を行い ロイが無言で頷きながら辺りを見回す
アイドリング音に隠れて ヒタヒタと何かが進む音が トンネル内を反響しながら聞こえてくるのだ

アキレス「ッ!!」

そしてアキレスがケミカルライト(試験管のような形をした 使い捨ての照明)を光らせ 辺りにバラマキ始める
だがその照明に移る影はな

ロイ「ッ!! 天井だ!!」

ばらまかれたケミカルライト その一つが天井近くまで放り投げられ その瞬間 何者かの陰を捉えたのを偶然見つけたのだ
アキレスの持っていたフラッシュライトが天井を照らす そこにいたのは

全身の皮膚がなく ピンク色の筋肉を露出し 天井を四つん這いになりながら進む人影
その顔に目らしい目は無く 口は耳まで裂け 尖った歯が並び 長い円錐形の舌をうねらせる異形の姿

光に照らされれば奇声を上げ 越境者たちの上を通過して後続のバスに向かおうとしている!!

【判定 視線(強):判定に成功すれば 先ほどまで感じていた殺気を伴う視線 それが天井の異形以外からも発せられているのがわかる】


98 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/10/24(土) 23:22:14 ???
>>97
「何あれ……アンデッドじゃ……!?」

頭上をひた歩く怪奇に目を見開いた
だが即座に対応的行動に移れたのは重畳である
即ち車を飛び出し、怪奇を後方車両へ向かわせまいと素早くカードナイフ3枚を同時に放ったのである

「……まだいる!?」
「気を付けてっ、他にも多分……!」

最初の叫びは自身への確認の意味もあった
意識が怪奇へと向いている今、別から粘り付く殺気視線に感づくのがやや遅れた故だ
それでも忍びのスキルとして向けられるそれらに対しては鋭敏だ、見逃すという失態をこの土壇場で踏む事はなかった


99 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2015/10/24(土) 23:27:59 ???
>>97
オイオイオイ!まさかあれか!?すっげぇキモいあれか!?
【天井の異形に驚き、声を張り上げるソーマタージ】
【左手に刀を握り、挙手するかの様に異形に向けて革手袋に覆われた右手を掲げた
【しかしその瞬間、天井の異形以外からの殺気に気づく!】

…!クソッタレ!クソ!クソだ!
【一瞬だけ考え、怒鳴ると同時に、掲げられた右手がめぐるましく変化していく】
【手首から先は袖ごと鉛色の物質に変わっていき、ハリネズミめいて棘を生やした】
【そして次の瞬間、右手の棘は天井の異形の怪物に向けて放たれた!怪物の注意をバスからこちらに向けるために!】


100 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/10/24(土) 23:32:38 ???
>>97

「わう!!(コヤツだけか?否、それ以外にも〝眼〟を感じるぞ!)」

 ウルリックの鋭い勘が天上のクリーチャー以外の存在を彼に知らせる。
 そして、同時に他の越境者もそれに警戒を向けていることも察知。

「ガウ!(ならば……!(>>98-99)娘、傭兵!気配の方は任せるぞ!)」

 遠距離牽制は十分。そして警戒は各々がすでに認識している局面。
 ゆえにウルリックはより直接的な行動に打って出る。

【柴犬は一目散に壁に向かいひた走り…なんと、走る勢いのままに天上まで一気に駆け上がる】

 なんたる柴犬らしからぬ、不可思議なまでの機敏さか。
 そのまま一気に皮無しのクリーチャーに追従。

「ガァッ!!」

 吠え声と共に腕を振り上げ、巨大な大狼の腕のヴィジョンを顕現。
 鋭い爪を伴った灰色の腕をクリーチャーに向けて決断的に振るった!


101 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/10/24(土) 23:46:37 ???
>>全員対象
ウルリックは四五六とソーマタージに目の前の異形以外に対応していくれと叫んだが すでに2人は目の前の異形へと攻撃を開始していた

四五六がカードを投擲し ソーマタージが針を射出する
一瞬遅れてウルリックが天井を走って異形へと襲い掛かるが

すでに異形は天井から離れて宙を舞い それらすべてを回避

異形は口を大きく開け ソーマタージへとダイビングアタックを仕掛ける
【ソーマタージ >>93の視界(強)判定成功によるボーナス情報】

先ほど見た死体に槍で突かれたような傷 そしてダイビングアタックを仕掛けてくる異形 その大きく開けた口から覗く舌は円錐状
この2つが=でつながるのは 想像に難くないだろう

ロイ「んぐぅ・・・!!」
アキレス「ちょ・・・ちょまばばばばばばば・・・・!!」

そして戦闘 ロイとアキレスの悲鳴が聞こえてくる

見ればほかに二体 同じ容姿の異形が襲い掛かってくるのが見えるだろう

なお ウルリックと四五六は初撃を外してから 今の処フリーであり どこの援護にも迎える立場であるとする


102 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/10/25(日) 00:00:42 ???
>>101

「ガウッ(反応が遅れたか!?)」

 が、すぐさま切り替えて即応。状況を視認。
 そのままに、ソーマタージへ襲い掛かるクリーチャーに追従。

【天井の壁を蹴ると、そのままクリーチャーの背後を狙って】

「ゥウウオオオオーン!!」

 瞳が金色に輝き、身体を回転。
 灰色の荒々しくも鋭い体毛のヴィジョンの投影され、
 回転ノコギリもかくやという勢いで突進を敢行した!


103 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/10/25(日) 00:01:32 ???
>>99-101
「わ、わかった……!」

ウルリックの思念が脳裏に走り、言葉のやり取りより素早い情報伝達を成した
現に七八は身を低く駆け出し、ウルリックとソーマタージ、ロイとアキレス達の誰とも被る事の無い視野を持っていたのだから
だが直後にロイ、そしてアキレスの声に振り向けば敵がなんと2匹

「……どうするか、これ……」
「ソーマ、3秒後に目を閉じて!!」

言うほどに体に迷いはなく、最も距離の近かったソーマタージの支援へと向かう
星爆竹を投擲、閃光と共にエントリー
作製したモノの中でも特に重く鋭いカードナイフを取り出し投擲、さすがにこれを複数枚同時には無理だ
更に近接が叶えば小刀で首元を狙い刃を滑らせる様に振るうだろう
結果的に最初の個体に向けて攻撃をする格好となり、ウルリックの指示から矛盾するが流れ行く状況に於いてはそれは常である


104 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2015/10/25(日) 00:04:20 ???
>>100>>101
【ウルリックの叫びも空しく、ネイルガンめいて棘を飛ばし続けるソーマタージ】
【小さくなった瞳は赤く輝き、経年劣化を迎えつつあるサイバネアイが怪物の口内、円錐状の舌を捉える】
そういうことか…思いのほか原始的

【あの舌を受け止めるのは危険と判断し、数m後ろに飛びのいて両手で刀を構える。いつの間にか目深に被られていたフードの下で酸素供給機が装着される】
【刀から棘の装甲に覆われた左手を放し、数秒だけ怪物に向けて手招きするとまた構えた】

そこの、こいつは俺がやる。何なら手伝ってくれてもいいがね
【刀を構えたままウルリックに片目をちらりと向け、怪物から少しずつ距離を取りながら声をかける¥】


105 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/10/25(日) 00:21:31 ???
>>全員対象
申し合わせることなく2人と1匹は最初の敵へと集中攻撃を仕掛けることにしたようだ

異形1へと投擲される爆竹 それは瞬間的に膨大な光をまき散らす
だが異形はその中を難なく超え 四五六のカードも身をひねって回避する

>>97より:その顔に目らしい目は無く】
目が退化しているのだ すでに光らしい光を感じなくなっている
>97では 光を当てられて というより 別の何かでこちらに気付いたことを感づいたらしい

そして異形1は舌を伸ばし ソーマタージを貫こうとする
だがソーマタージは舌の特性にいち早く気づきバックステップ

舌はソーマタージを捉えることなく地面に突き刺さる

そんな異形の背後から襲い掛かるのはウルリックだ
自身を回転させながら異形にぶちかましが決まる

その鋭い体毛が背を抉り 肉が削げ 血が噴き出る

【情報:異形の身体的頑強度は人間とい大差ない】
大きく背中を抉られた異形は墜落し しばし痙攣するもそのまま事切れた

そしてフリーになった三人であるが

アキレス「ンギィ!?」
ロイ「アキレス!! クsぐぅぅ!!?」

前方で異形二体を相手にしていた2人の旗色はよろしくない
アキレスの悲鳴が響き ロイの苦悶の声を上げる

【判定 視線:先ほど漂っていた殺気を含む視線は 今感じない もう潜伏している異形はいないらしい】


106 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/10/25(日) 00:34:42 ???
>>105

「わうわう(厄介なモノが棲んでいるな)」

 クリーチャーを削りきり、地面に着地するウルリック。
 最早、この段となれば、だたの柴犬を装うのは完全に止めているようである。

【身体中がおぞましい血液にまみれて折角の毛並みの台無しである】

「わう(後方が危機か)」

 しかし、空中よりの着地、その直後というタイムラグにより挙動は他と比べて遅れる。
 即応は仲間達に任せるしかないだろう。

>>104

「わう!(生憎だが拙者がキンボシを先制だ)」

 柴犬は殊更に挑発的な笑みをソーマタージに向けた。
 ぼやぼやしていると他の喰ってしまうぞといわんばかりに。

【もちろん、嘲りの感情ではなく、戦士ゆえの戦手柄を競う志向によるものである】


107 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/10/25(日) 00:38:24 ???
>>105
「すばしっこい……!」

3人掛かりでこれか、と内心舌打ち
またこの世界のゾンビ同様に星爆竹の効果も無い様であった
いやむしろ視覚的効果すらないのだからそれ以下か
だがそれでも、速攻を仕掛けそして1体を素早く沈黙させられたのも事実である

「……ロイ! アキレス!!」

名を叫びそして身を低くして駆ける
途中、残り少ない苦無を取り出せば1本を鋭く投擲
狙いはロイを襲う個体だ、恐らく戦闘スタイル上この手の敵の場合霧の巨人の力を有するアキレスよりも相性が悪いのではとの判断
そして空を裂き怪奇へと迫るのはただ1本の苦無
飛ぶ斬撃であるカードナイフに比べると速度や安定性は上だが威力では刺突同然であり一枚落ちる
だが七八の狙いは牽制であり、命中率が重視された
更に、

「……蛇咬……!」

駆けながらに右手を鞭打つ様にスナップ
指先のワイヤが、括り付けられた苦無にそのしなりを伝え、途中で軌道をにわかに変えさせて怪奇へと飛翔
怪奇の危機探知、回避能力を念頭に置き、命中率を底上げする為の術だ


108 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2015/10/25(日) 00:38:36 ???
>>103>>105
えッなッえ、ちょ、えッ!
【言われたとおりに体制を低くして目を閉じて閃光に耐え、開いた時には怪物は事切れていた】
…まあ済んだな。意外と簡単に仕留めれるものだな
それに、見た感じガッチガチの体してるワケじゃなさそうだ。次から車で轢いて、撥ねてくってのはどうだ?
【怪物に近づいてブーツのつま先で小突き、完全に死んでいることを確認する】


そして、どうやら苦戦しているようだな。かわいそうなアキレス、ロイ
【前方、ロイとアキレスの方向へ顔を向け、肩を竦める】
聞こえてるなら死んででも伏せろ!尖ってるぞ、痛いぞ!
【刀を片手に持って駆け出し、指差すかの様に空いた手を向ける】
【指先は解けたブリキの人形じみてくっつき、数本の棘がロイ達を襲う異形に向けて我武者羅に放たれる】


109 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/10/25(日) 00:51:21 ???
車群の戦闘 ロイとアキレスのタッグは劣勢だった
舌を避け損なったアキレスが肩を貫かれ使い物にならなくなり ロイはアキレスを庇いながら2体を必死に足止めしていた


>>107-108
ロイ「ぬぐ・・・!!」
アキレス「ッ!!」

そして2体は申し合わせるわけでもなく 同時にロイへと襲い掛かってきた
が ソーマタージの言葉にロイはアキレスを床に引きずり倒し自身も床に伏せる

異形2破不規則な起動を描いたクナイが肩に突き刺さる これによりロイへの突撃が中断された
異形2は口を大きく開け 威嚇しながら舌をしならせる

【四五六 >>93の視界(強)判定成功によるボーナス情報】

先ほど見た死体に槍で突かれたような傷 そしてダイビングアタックを仕掛けてくる異形 その大きく開けた口から覗く舌は円錐状
この2つが=でつながるのは 想像に難くないだろう

そして異形3はソーマの針を壁に張り付き 天井を伝って避ける
弾幕の隙間を縫ってソーマに近づき 突撃を慣行する

>>106
そして一瞬遅れてウルリックがロイ達の元に駆けつけるだろう
異形2は四五六が 異形3はソーマが対応している

ウルリックはそのどちらにも援護が可能な立場にいるものとする


110 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/10/25(日) 00:59:34 ???
>>109
「……」

螺旋の舌、徘徊し問答無用に襲い掛かる怪物、貫かれた亡骸、アルカトラズへ到るトンネル
七八の頭の中で情報が混濁し、その少し後掬い上げた
それは決して清流めいてはおらず、むしろ背に粟立つ感覚を与えるカテゴリに当たるモノであったが現状それに悲観し怯えている暇はない

「……もういっちょ!」

再度手首を捻り、突き刺さった苦無を無手勝に暴れさせる様にワイヤをしならせる
そしてほぼ同時に近接の為に踏み込み、愛刀、紫夜嵐での首元への一閃を狙った
振り抜いた後はそのまま背後へと回る、勢いを付けた機動斬撃


111 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2015/10/25(日) 01:10:27 ???
>>109
とりあえずは良しか、いいね
【ロイ達に棘が当たっていないことを確認し、くっついた指先がまた離れるのと同時に両腕が棘装甲に覆われる】
【駆けながら背中を掻く様に刀を持つ右手を挙げ、背中に添わせる様に構える】
【左手で刃先を力を籠めてつまみ、勢いを乗せ続ける】
【そしてある程度接近した所、異形が丁度突っ込んでくるであろう位置で足を唐突に止め、力を抑えていた指を放した!】

来てみろ意思も無い屑めが!!死にそうな顔をしてるぜ!!
【酸素供給機から蒸気を噴きながら上体を若干横に反らし、勢いを乗せ、刀を振り下ろして斬りかかる】
【突撃か、あるいはあの舌を食らうのを承知で放たれた斬撃の勢いは凄まじく、まともに当たれば易々とその身体を真っ二つにしてしまうだろう】


112 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/10/25(日) 01:16:49 ???
>>109

「わうわう!!」

 体勢を立て直し、敵に向かって疾駆するウルリック。
 既に、七八とソーマタージは対峙を開始している。
 この流れで無闇に踊り込むのは寧ろ不確定要素を増す下策となりかねない。

「ゥゥオオオーン!!(ならば、これで!)」

 動き回る敵を視認。ウルリックは己が念動力を収斂させる。
 彼はトーテム(守護動物)であり、またサイカーでもあるのだ。
 四大元素に働きかけると共に、周囲の空気がバチバチと鳴動する。

「…ガァアアアッ!!」

 獣の吠え声と共に指向性を持った雷撃が周囲にばら撒かれる。
 それは威力の弱い牽制めいたシロモノに過ぎないが、乱戦にあっては――

【相手の肉体反応を一瞬、それも僅かに鈍らせる程度の目的で放たれた放電】
【→異形2、異形3、それぞれに放つ(収束率が低いのも、複数ターゲット対象ゆえである】


113 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/10/25(日) 01:28:23 ???
>>全員対象

ウルリックはどちらかに急行ではなく 全体を遍く援護することに決めた
指向性を持たせた電撃がばら撒かれ 辺りを照らす

そして四五六が放ったクナイにつながったワイヤーは 偶然か その電撃を多く受け止め 異形2に断続的な電流を流す
その痛みに悲鳴を上げる異形2は必然的に動きを阻害され

四五六の刀をモロに喰らい 首からおびただしい血液を噴出させながら倒れ伏した

そしてソーマタージ
襲い掛かってくる異形3にも恐れるどころか 余裕すら感じる様子で刀を構え相対する
電撃により動きを鈍らせる異形3へ ドンピシャのタイミングで振るわれた刀は異形3の体を易々と通り過ぎ
異形3はソーマタージにぶつかることなく 『左右』に落ちた

ロイ「ふぅ・・・ 助かったぜアキレス大丈夫か?」
アキレス「だいじょぶくない・・・超痛い・・・!!」

―――ギィ!!ギィ!!

戦闘が終わり 辺りは再び静寂に包まれる

ロイ「他の奴ら降りてこなかったな・・・今回の場合 降りてこられても的が増えただけだったのかもな・・・」
リックが心配する声が響く中 車群を見ながらつぶやいたのだった

//んではこれにてイベント終了でございます お疲れ様でした


114 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/10/25(日) 01:38:35 ???
>>113

「わん!(片付いたか)」

 なんとか戦闘終了。少なからず負傷者も出たがなんとかなったようだ。
 ふと、ロイの呟きが聞こえてきて、

「わうわう(不用意に降りられてパニックを起こされるよりよほどマシというものだ)
 (加えて…弱者は弱者の特権を最大限に活用する。それは彼らの生きる術なのだ)」

 そして、その事を糾弾する資格は力なき者を勇者とする術を見出せぬ者には無いのだ。

「わう(先ずは若造の治療だ。あまり悠長には構えぬほうがいい)」

【そうして、ウルリックは様々な軋みを感じながらこの脱出行を続けるのだった】


115 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/10/25(日) 01:47:18 ???
>>113
「ふぃっ……」
「……なんとか、なった……?」
「アキレス、怪我……!」

滑るようにして怪物から離れた場所で勢いを殺し、返り血がジャージを汚すのを最小限に抑える
きん、と澄んだ納刀の音色が刹那の旋律、慌ててアキレスへと駆け寄る
手持ちの、少なくなってきている薬を惜しむ性格ではない

「……この場合、降りてこないのが正解だったけど……」

それは今後も同じなのだろうか
そもそもアルカトラズへの長旅は果たして……いや、これ以上はやめておこうと七八は思う
今はただ歩き続けるしかないのだ、例え目指す先が何物であろうとも

//お疲れさまでしたありがとうでしたーですよっ


116 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2015/10/25(日) 02:01:34 ???
>>113
無事か?色男。無事だな
やれやれだ、これ感染したりしないだろうな?
【刀を数度振り回して血を払い、鞘に納める】
【顔に飛び散った返り血を不愉快そうに拭うと、左右に落ちた怪物の死骸を何度か蹴りつけた】

【酸素供給機を展開し、懐から取り出した煙草をくわえて冷ややかな目でバスを見る】
降りられても困るだろ。餌が増えるだけだ
報酬が出るならいいんだけどな…もしでないようなら想像もつかないような方法で殺してやるぞ

//遅くまでありがとうございました!お疲れ様でした!


117 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/10/31(土) 21:17:10 ???
【道中】
子供が泣き止まない 母親とほかの大人が口論を始める
誰もがストレスを感じているのだろう

古来より群れが一つにまとまるには共通の敵を作ることであると言われている
今まではギャング達が標的であったが それらが居なくなった今 彼らの敵となったのは アッパークラスにとってのよそ者
ギャングが連れていた老人たちと 防衛力の要である越境者たちであった

アキレス「え?ちょっと俺の飯・・・」
野営地で晩飯の時間 先の戦闘で負傷したアキレスが食事を受け取りに来ても 食事係はそれを露骨に無視する

直後に介入したリックにより食事にありつけたが 彼らを見る目は あの時ギャング達を見ていた白い眼そのものであった
そんな彼らを繋ぎ止めているリックの手腕は並外れた者ではない

しかし彼らは弱者の特権を最大限に使い 陰湿に敵対を続ける
越境者たちとアッパークラスの人間を繋ぎ止めているのは ギャング達に頼まれた老人たちの為と リックへの義理 それだけであった

ロイはアッパークラスの人間と目を合わそうとしていない
リックは日に日にやつれていく そしてふさぎ込むのが増えた
ベティは子供たちにすら暴力を振るわれるので 越境者専用と化した装甲車から1匹で出ようとしない

アキレスが休憩中に描いた 大勢の羊が一匹の狼を寄ってたかって苛めている絵は
自分たちへの皮肉のつもりなのだろう・・・・・

とはいえ もう彼らの目には 目的地であるアルカトラズ島が見えていた
この地獄ももうすぐ終わる それが唯一の救いであった


118 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/10/31(土) 21:50:18 ???
最近は、何を食べても同じ味しか感じなくなっていた
そも、元来あれだけ楽しみであったはずの食事自体がまったくそうでなくなってしまったのだ
上流階級の彼等と顔を合わせる事が、そして何より老人達が虐げられているのを公のモノへは手のだしようもあるが陰険に行われるそれに対応出来ずにいる事実が
七八の気に錨めいて重く吊り下がり、嘔吐感と頭痛、重度の体調不良へと繋がった

「……、」
「……もうすぐだよ、もうすぐ……」

危険だと知りつつもしかし、ひと気のない裏へと隠れて胃の中身を空っぽにして自らを虚しく鼓舞する
最近いつもこうでばかりだ、七八の肉体はともかくこういった事に対する精神力の対応性は普通の少女のそれと大差ない

「……ぁ、はは、アキレス何これ、上手いじゃん」

肌色悪くやつれ、髪も乱れ服もよれている
先日うっかり切った指先の傷がまだ癒えていない、免疫力と回復力が致命的に低下しているのだ
隠し切れるモノではないとは自覚している、だが限界まではそうしていないといけない
まだなのだ、まだ戦う必要がある可能性だってある
腰に帯びた刀さえ重く感じるが、それでもアキレスのアートを見れば笑う事がなんとか出来た


119 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2015/10/31(土) 22:06:47 ???
【冷めた目でアッパークラスの人間達を見つめるソーマタージ】
【軽蔑も、後悔も、怒りさえも感じさせない濁った赤い瞳は、ふさぎこむリックにも向けられる】
【報酬さえ貰えれば何でもよい。度を過ぎた時、苦しめて殺す方法など幾らでもある】
【現在の環境ではそう考えるしか楽しみはなかった。荒んで狂った彼の心に空っ風が吹いた】

いい絵だな。今度漫画でも描く?
【アキレスの絵を覗きこみ、いつもの軽い調子で声をかける】
【同類と思っているからか、その目はアッパークラスの人間達に向けるものより遥かに生き生きしている】


120 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/10/31(土) 22:12:19 ???
>>118-119

「わうんわうん!」

 舌をペローンと出しながら尻尾ふりふりしているのは柴犬である。
 そして、フリフリした尻尾からはどっから取ってきたのか医薬品やらキャンディなどの菓子類。
 綺麗な水が入ったペットボトルなどが出てくる。

「わうん!(拙者のらぶりーな威厳があればこの程度の物資ちょっぱってくるのもお茶の子歳々よ)」

 なんか、わんこであることを最大限に利用して姑息な盗人かましている柴犬である。
 狼の威厳は何処行った。知らん。


121 : ニゲル・アールヴェント ◆Miyuki..42 :2015/10/31(土) 22:25:57 ???
髪、服装、靴、得物の全てが闇に溶け込むような漆黒の少女がそこには居た。
使い込まれているように見えるパーカーのフードを深く被り、その下には黄緑の瞳が輝いて……いなかった。

「あぁ……もう、死にそうなのです……」

――――そう、彼女は乗り物に死ぬ程弱いのである。その双眸は、死んだ魚めいた輝くとは程遠いそれで。
割といつも通りに、非常に辛そうな様子で非常にぐったりとしていた。

「あぁぅ……結構上手いですね…………うぷ」

鉛でできたかのように重い身体を無理やり起こして、アキレスの描いた絵を虚ろな瞳でふと覗き込み。
率直かつ無難過ぎる感想をニゲルは言った――というより、その程度しか言えない程に頭が回らない。


122 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/10/31(土) 22:27:38 ???
>>119-121
越境仲間達の顔を見れば、少しだけ安心する事が出来た
少し血の匂いの混じる吐息と共にその場に屈み込んで見上げる格好
最も、ウルリックとは目線の高さではあるが

「……あ、飴……」
「飴、貰ってい?」

糖分の摂取が目的であり、甘味を楽しむ余裕が余りない
持ち前非常食はとっくに尽きている、転がる飴の包み数個を手に取ろうと伸ばした


123 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/10/31(土) 22:31:09 ???
>>118>>120
ロイ「よし よくやったぞわんこ 四五六に少し分けてやれ」

偉大なる怪盗ウルリックに ニヤリと笑みを向ける
なお これによってアッパークラスがまた言い争いに発展するのだが そんなことはどうでもいい

ロイ「四五六 無理にでも肚に収めておけ 糖分だけでもいい いざという時に動けなくなるぞ」
そして酷い顔の四五六にそう告げる

>>119
アキレス「そうかい? この世界を出たら考えてもいいかもね」
笑いかけるソーマタージに弱弱しい笑みを向ける
その手にはまだ包帯が巻かれており 上手く動かない

アキレス「移動しながらじゃ直るものも直らないってさ
     スプロールの再生医療なら日帰りで直るんだろうけどさ」

ロイ「しかし報酬なぁ…何が出てくるのかね?」

>>121
アキレス「あぁもう休んどけよ出歩いてないでさぁ」
そんな様子にややあきれ顔のアキレスであった

>>全員対象
そして最後の旅路が始まった
越境者たちは 当たり前のように先頭を走る すでに連携の言葉すらない

だが走り出してすぐ 彼方から発砲音が聞こえてくる

アキレス「アルカトラズ島と その手前の皆とで戦いが繰り広げられてる
     あれは・・・拙いぞ ミュータントだ いつぞや出てきた巨人の姿もある!!」

ロイ「急ぐぞ リックに報告 アクセルを踏み込め!!」
双眼鏡を片手に状況を確認するアキレスと 矢継ぎ早に支持を出す

きっとこれが最後の戦いだ そう自らに言い聞かせながら 車を走らせた


124 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2015/10/31(土) 22:41:28 ???
>>120
グッボーイグッボーイ……これであのブタどもの血で喉を潤す必要がなくなった
賢いやつだ。やっぱり飼うなら犬が一番だな。頭もいいし味も悪くない
【キャンディを受け取り、ウルリックの頭を撫でようと手を伸ばす】

>>123
ヨーロッパ辺りでさ。もし残ってたらだけど
それよりその手、動くのか?機会があったら義手でも作ってやるよ


あれがアルカトラズね…俺がガキのころあそこを舞台にした映画があったんだよ
【目を細め、遠くに見えるアルカトラズ島を眺めていると、銃声が耳に入る】
なあ、このまま轢いてくってのはどうだ?ゴメン言っただけ
ワクワクするなあ。しない?するよな?
【口調は何時もの軽いものだが、その目は赤く輝いていた】


125 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/10/31(土) 22:42:34 ???
>>123
「……ん、そうしとく……」

飴を口に放り込み、コロコロと溶かす
糖分を欲していた体がこれ幸いと吸収を始めた
残り数個を道具入れに忍ばせる

やがて来る最期の旅路

言葉少なく先陣を切り、遠くから聞こえる銃声と消炎の臭い

「ん、」
「……よぅし、」
「…………いきますかっ……!」

頬を数度叩いた、膝を拳で叩いた
自己鼓舞の力は既に弱い、七八の体を支えているのは気力と、それと約束
カードナイフを数枚取り出し、構える
溶けたように過ぎ行く風景、やがて接敵すれば鋭く投擲を放つだろう


126 : ニゲル・アールヴェント ◆Miyuki..42 :2015/10/31(土) 22:47:24 ???
>>123
「はぁい……分かったのです……」

アキレスの忠告を受けて、生気の感じられない半開きの瞳のまま、ふらふらと覚束ない足取りで車の方へと進んで行き。
――――そのまま、ばたりと力なく車内に倒れこんだ。何故かは知らないが、今回の酔いはやけに抜けにくい。


――――


「あぁ、戦いですか…………」
「分かったのです、準備しますっ……」

無理に起こした身体の重みを背凭れに委ね、相変わらず辛そうな眼で少女は最後の点検を行う。
やがて千鳥足で立ち上がれば、向こうでの状況を五感をフル活用して把握しようと。

――――果たしてこの調子で戦闘をまともに出来るかは、ニゲルも知る由がない。


127 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/10/31(土) 22:53:32 ???
>>122

「わうん!」

 一吠えするとドロップが数個、宙に浮かぶ。
 そして、ウルリックの目の前でそれはバラバラに砕け、
 さらに周囲にバチバチと電流が帯電する。

【砕けたドロップは電気で熱されながら霞のような糸状になり、さらにそれが一定の力場で回転を続ける】

 数秒経つと、綿状になった砂糖が徐々に集まり、ふわふわと膨らんだ雲みたいな形状となった。

「わうんわうん」

 ハッハッハと舌を出しながら、七八の手元のその綿状の砂糖がボフと乗る。

【普段、あからさまにサイキックは見せないウルリックであるが、こうする理由があったらしい】

>>124

「わうん」

 撫でられると尻尾をさらにバタバタさせるのである。
 ソーマタージにも綺麗な水のペットボトルやらキャンディやらを差し出す。、
 たしかにウルリックは賢いのである。えっへん。

「……(味?)」

 何か言葉に不穏なものが混じった気がしたがキニシナイことにした。

>>123

「わうわう(当然だ。拙者とて女子の涙を拭えぬ、情けない雄になるのは御免被る)」

 道化めいた所作もどうやら半分以上はそのためのようであった。
 計算などではない。そう振舞えるくらいでなければ、何のために歳を重ねたのか、という矜持である。

「わうわう(貴様にとってもキツい旅となったな。あの澱みは兵ではなく将でなくては戦えぬ)」

 明確な敵というわけではない人間の鬱屈した在り様との戦いというのは、困難かつ難解なのだ。

 ----------

「わうん」

 柴犬は気合を入れなおした越境者達の後をテクテクと着いていく。


128 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/10/31(土) 22:58:52 ???
>>127
「えっ?」
「……わっ、わわっ……!?」

何事かと目を白黒させて舞う飴雲を眺めていた
それが手にふわりと着地すれば見惚れ、続いてようやくの笑顔

「……さんきゅ、嬉し……」

久し振りに心の底からそう出来た気がして、不思議とそれだけで鈍鉄めいた心臓の重みが晴れたように思えた


129 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/10/31(土) 23:06:07 ???
>>128

「わん!」

 一際大きく吠えると、テッテケテーと他の連中に菓子やら水を渡しに行くウルリックであった。
 柴犬は何か、こういう状況にあって大忙しであった。

(我ながらやや道化めいてはいるが、こういう時こそ器量が問われるというものよ)

 この鬱屈した環境という名の過酷でおぼつかぬイクサに対しても抗わんとする柴犬。
 かつて守護動物(トーテム)として崇められたのは、戦士達の心を護れぬ駄犬に堕するためではないのだ。


130 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/10/31(土) 23:07:59 ???
リックの返事が届き バスは戦いの邪魔にならないように物陰に隠れる
次にリック以外の声が俺たちを守れと叫んでくるが それは無視する

>>124
アキレス「あぁ…さっきも言ったけど スプロールなら十分治せる傷・・・のはず
     義手が必要になったらその時はよろしく・・・」

ロイ「さぁてな 普通のゾンビなら轢き潰して終わりなんだろうけどな!!」
巨体やらなにやらが相手では さしもの装甲車では分が悪い

>>125ー126
ロイ「・・・・・・」

車酔いのニゲルと疲労困憊の四五六は懸念材料であったが 戦力不足であるならば その体に鞭を打たねばならぬ時もある
ロイは自分の無力さにやりきれなさを感じていた

>>127
ロイ「あぁ俺は上官に向かないし なろうとも思わん 今回の旅路でいやというほど思い知ったよ」
弱者の視線の冷たさを実感しながら ウルリックの慰めに つい愚痴が出てしまった

>>全体対象
港では 残った米軍が最新装備を掻き集め 必死の抵抗を見せていた
戦闘車両の管制システムが高速で動き回る異形を的確にとらえて火砲を浴びせ
空を飛ぶ爆弾異形を対空砲火が薙ぎ払う

だがあちこちで白兵戦が始まり ゾンビに軍人が食いちぎられる図

そこにゾンビを轢き潰し 一台の装甲車が現れる

軍人「な・・・何者だ!?」
ロイ「一般人さ トライアングル社の食い物は食べてない
   それ掘り保護してほしい一団が近くに居てね この場は援護する!!」

装甲車のドアが開き 越境者たちが飛び出す

>>124
ソーマタージに反応したのは 先の洞窟で戦った盲目の異形である
奇声を挙げながらソーマにとびかかってくる

>>125
四五六の目に最初に飛び込んて来たのは アルカトラズ島に向かう羽の生えた異形
その体に緑色の液体を充満させ 滞空砲火の中特攻をしか得ようとしている

>>126-127
そしてニゲルとウルリックの眼前 少し遠くには 今まさにバリケードを押し破り軍人になだれ込もうとしているふつうのゾンビたちの姿が見える
軍人は抑止力だ 彼らの減少は島の安全の減少につながってしまうだろう


131 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/10/31(土) 23:16:52 ???
>>130
「……シッ!!」

装甲車の鋼鉄の扉が開く、守護防壁が消えて束の間とそして仮初めの平和が終わり闘争の現実がやって来た

飛び降りながらも普段、掛声として発音する事のない空気の漏れる様な声
体力の消耗を最小限に抑えた結果なのだ、ただ肺の動きひとつですら、今は惜しい
着地する時には既にもう、手にしていた3枚のカードナイフは放ち切った後である
空に舞う異形、ツバメを苦無で貫く事すら適う七八の狙い自体は的確だ
問題はそれに追い付く体力と、集中力が残されていたか

「……」

確認するよりも早く次なるカードナイフを、取り出すと同時に更に3枚投擲
計6枚の鋭いエッジを持つ鉄板が天翔る異形へ向かい猛進!


132 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2015/10/31(土) 23:22:59 ???
>>130
不愉快なバカにはうんざりする!
【人工アドレナリンが脳を満たし、気が大きくなる】
【生存者のバスに威嚇目的で指先から棘を放つと、刀を抜いて飛び出した!】

【赤く輝くサイバーアイが向かってくる以前の怪物の姿を捉える】
【脳内ワイヤーフレームマトリックス上に再現しようとしたところでその動きは止まってしまったが、少なくとも反応することはできた】
頭カチ割って喰ってやる!
【叫びながら鞘に納めたままの刀を頭上に掲げ、突っ込んでくる怪物に向けてそのまま降り下ろす!】
【避けようともしなかったため、妨害も攻撃も来るだろうがはたして】


133 : ニゲル・アールヴェント ◆Miyuki..42 :2015/10/31(土) 23:27:53 ???
>>132
「…………」
「さて、行きますか――――」

装甲車の扉が開くや否や、ニゲルはひょいと車内から飛び降りる。
服の中には様々なものが仕込まれているというのに、何故か小銭の音の1つすらせず。
少し頭がふらふらするが、まだまだ許容範囲。それを堪えながら、両の籠手をベルトから抜いて構える。
ウォーミングアップでもするかのように軽くジャンプした瞬間――ニゲルの瞳が黄緑から真紅に豹変。強い輝きを湛えて――――


「――――先手必勝ですっ!」

――――一陣の黒風と二筋の光が、死地を駆け抜ける。
ニゲルは自身の新たな力を起こし、人間の域を超越した恐るべき速度で飛び出した。
そして両方の籠手をXの字を描くように薙ぎ払い、前方のゾンビ共を一網打尽にしようとする――――!!


134 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/10/31(土) 23:30:08 ???
>>130

「わう(構わん。貴様もたまにはそれくらい吐いてもいい。それを聞く程度には拙者の器量にもまだ余裕はある)」

 ペローンと舌を出しながらなのでイマイチ格好はつかないが、
 どうやら、彼が気を置いている範疇にはロイも含まれていたようであった。

「わんわん(終わったらドラゴン酒を用意してやる。過酷なイクサ後の酒盛りは格別ゆえな)」

 言いながらまたもペローンと舌を出すウルリックであった。

 ---------

「わうん(あの数は、この姿では少々難儀か…)」

 ウルリックはいよいよその本性を顕わとするべき時と確信する。
 懸念は己が軍人共のターゲットとなったり無駄な混乱を巻き起こさぬかということであったが。

(まあ、ゾンビ共を屠れば、少なくとも利用価値は示せるか)

【瞬間、瞳が金色に変わる】

「――ぅゥウウウウウオオオオオオオオーーーーーーン」

 柴犬は吠えた。狼の吠え声を。そして、その茶色の毛並みは逆立ち、色を変えていく。
 周囲の空気がバチバチと帯電し、弾け、音が重なる度に、小さかった身体は質量保存に反するが如く肥大化していく。

【愛嬌のあった柴犬の面影は消えうせ、巨大で荒々しい雷狼…サンダーウルフとしての本性が顕わとなる】

「グウウウウウアアアアアアアアアアアアアアッ!!」

 ウォークライが大気を震わせ、戦の鬨を告げる。
 死の惑星における食物連鎖の頂点にして、星を駆ける騎士達の同朋にして乗騎。
 幾千、幾万の栄光ある戦を経た、古強者としての姿を顕現させたのだ。

「ゴオオオアアアアアッ!!」

 3メートルを越える巨体をそのままに一気に駆けさせて、重戦車の如くゾンビの群れへとなだれ込むウルリック。
 ここに区々たる戦術など必要なし。その体躯とパワー、速度を活かして、そのままにぶちかましを敢行するのみ!


135 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/10/31(土) 23:49:19 ???
>>131
正直に言って 体力集中力の低下は命中率に響いていた
だが体のどこかに当たればよかったのだ

刺さった場所から緑の液体(強烈な酸)が毀れ 自らの体液で自身を焼いた異形は次々に落ちてゆく


>>132
棘がバスに刺さり 通信の怒号が酷くなるが 直に構っていられなくなるだろう
異形はただ押し倒して食事とするつもりだったようだ あの時の戦いは彼らの経験として引き継がれなかったらしい

そしてあの時と同じように真正面から真っ二つにされる異形
反撃は無かったが 血しぶきをしこたま浴びることとなった

>>133-134
ロイ「あぁ ドワーフの拳骨よりもキツイ酒を頼む」

―――
そして風と化したんニゲルと 巨大で 獰猛で どこか気高さを思わせる狼と変身したウルリックが戦場を駆ける
ニゲルの小手が戦闘の数体を輪切りにし 残りのゾンビをウルリックがぶちかます

軍人「あ・・・あぁ…えっ?」
やっと来た援軍 それが巨大な狼であったことに 過酷な訓練を受けたはずの軍人も呆気にとられ 動きが止まる

ロイ「呆けるな!! その狼は味方だ!! 作戦行動に戻れ!!ムーブ!!ムーブ!!ムーブ!!」
その間隙を打ってロイの叱咤 軍人は困惑しながらも銃を手にゾンビと相対する

>>全員対象
空の脅威は軒並み駆逐された
異形への対処も軍人有利

だが戦場にとどろく轟音
その主はいつぞや ゲーティッドコミュニティで戦った巨人のゾンビ

【本スレパート11の>541〜 四五六・ソーマタージ・ニゲル・ウルリックはこのシチュに出ていませんが 戦場にいたということでお願いします】

だがあの時の巨人とは違い 全身ににケブラー素材をはめ込まれ 手には鉄骨を持ったアップデートされたもの

それが戦車の上部を強かに打ったのだ
戦車は上部が凹み そのまま沈黙してしまう

その巨人が こちらの陣地にゆっくりと歩いてきたのだ


136 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/10/31(土) 23:59:18 ???
>>135
失礼 ソーマタージは例のシチュにいましたね 訂正します


137 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/10/31(土) 23:59:48 ???
>>135

「グウアアアアッ!!」

 ゾンビの上半身を噛み千切りながら、その金色の瞳は巨大な変異体を見据える。
 ただでさえ厄介であるというのにさらに装備のアップデートまでしている。小賢しい。

「スゥ…グウウウウウウアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」

 再びの大気を震わすウォークライ!
 古来より狼の咆哮には退魔の力があると言い伝えられる。
 その真偽は定かではないが、邪悪に相対するのにこれほど打ってつけの大喝もそうはなかろう。

「ガァッ!!」

 猛然と吶喊を開始するウルリック。
 その周囲に電光が弾け、幾つモノ雷針となって、疾駆する雷狼に先行するように巨人ゾンビーに向けて、
 幾筋もの矢となって襲い掛かった!


138 : ニゲル・アールヴェント ◆Miyuki..42 :2015/11/01(日) 00:03:01 ???
「っ――――」

目につくゾンビを一通り蹴散して、轟音の響く方へと顔を向ければ其処には巨大な異形の存在。
元の緑色に戻った瞳を見開いて、ニゲルは即座にそれ目掛けて走り出す。怖気なんて一切なく――――


「――――これでも喰らうのです、デカブツ!」

やたらと威勢のいい声と共に投げられるは、テニスボール大の黒い球体が3つほど。
1つ1つが強力な爆薬で満たされていて、それぞれがお手製とは思えないほどの高い威力を持つ。
――――当然コストの方もかなりお高いのだが、それでも惜しみなく。


139 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/11/01(日) 00:05:03 ???
>>135
「……よし!」

七八は是非には及ばず、だがそれでも確実に獲物を仕留める事が出来たのを目視すれば安堵
だがそれに浸る間も、そして刹那以上の時を費やす事すら許されるモノではなかった

戦吼がそらを揺らし、仰ぎ見た遥かな楽園は朧
修羅羅刹、魑魅魍魎と殺戮の海辺に吹き抜ける死風が頬を撫でて黒髪を揺らす
そして、現状考えうる全ての負を背負いそれはゆっくりと現れた
小いさな山の様な姿を前に七八の脳で危険信号が鳴り響く、研ぎ澄まされた鋭い神経が敗北の文字を目蓋に焼き付け身を竦ませる

「……、」

震えを、畏怖を咬み殺すようにして歯を喰い縛る
維持の為の栄養素が枯渇し、脆くなった数本が砕けた
それでも脚は震え、不動

「……ごけ……」
「うごけ、うごけ……っ!」

笑う膝を抑えて呪文めいて縋る言葉

「……う、ご、け、ってぇぇぇっっ!!!!」
「いっ、たぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっい!!!!!!」

やがて苦無を振り翳しながらの咆哮、その刃は己が膝を抉る
勿論痛い、だけどその痛みは巨人を前に植え付けられた完膚無きまでの絶望の影を現実と言うなの光で照らし払う
今味わうべきは死への恐怖ではない、戦いもぎ取らなければならない生への執着だ

「……!!」

脚を削り、ようやく得た精神の安定
血糊の附着した苦無を鋭く、巨人へ向けて2本投擲
途中ウルリックの傍を通過しながらに帯電、巨人に比べれば余りにも小さな殺気の塊は雷閃となり駆ける!


140 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2015/11/01(日) 00:05:33 ???
>>135
まず一匹!楽しいなあ
【刀と顔に付いた血を軽く拭い、フードを目深に被って酸素供給機を展開する】
ほら次ィ!膾にして捨ててやる!

【轟音に嬉々として目を細め、どんなのがいるかと余裕を持ってその方向を向くソーマタージ】
【一瞬で真顔になり、巨人ゾンビを指差してぼやく】
オイオイなんだあれ、なんで魔改造されてんだよオイ

【巨人が歩いてきているのを確認すると、ソーマタージは刀を一旦納めて駆け出した】
【ささくれ立った装甲が腰から下を、両腕を覆う。赤い瞳が収縮していく。足首の辺りからスパークが飛び散る】
GRRRRRRRRR!
【獣めいた唸り声をあげながら高速で駆け、装甲車を足場に巨人に飛びかかった!】
【体に取り付き、急所らしき部位、もしくは四肢を傷つける算段だ】


141 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/11/01(日) 00:19:50 ???
手の空いた軍人が巨人に一斉射を試みるも 頑丈なケブラー材がそれを弾き返す
他のゾンビには効果てきめんだった戦闘車両の重機関砲も同じであった


>>138-139
ニゲルの爆弾と 四五六のクナイが射撃の中を疾走し 炸裂
ケブラーの継ぎ目から汚らわしい血液が滴るが 大部分はケブラーが防ぎ 殺すには程遠い

>>137
そしてウルリックは己の能力を使い 電撃の雨を降らせて巨人を撃つ
ケブラーが拉げていくも 巨人はウルリックを最大限の脅威とみなしたのだろう

痙攣する筋肉を無理やり動かし 突撃 ウルリックに鋼材を使った薙ぎ払いを仕掛ける
その攻撃は存外に鋭く 早い

>>140
そしてウルリックの放つ雷の雨の中を駆け抜けるソーマタージ・・・ 背後にもう一つの人影
青い霧を出したアキレスであった

そして2人は巨人に取り付く

アキレス「ソーマ!! 装甲だ!! こいつを引っぺがすぞ!! デモンアーム!!」
怪我した場所を無理やり動かしながら胸の中心 特に広範囲を覆う装甲版に手をかけて力を込める
巻かれた包帯が瞬く間に血で染まるが 今はそんなことを気にしている場合ではない

>>全員対象
グチャグチャとひどい音を立てて アキレスとソーマタージによって胸部のそうこうばんが はがされようとしている
強固な防御力を持ったその個体に 今まさに弱点が生まれようとしている!!


142 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2015/11/01(日) 00:35:45 ???
>>141
上等!このウドの大木の心臓を食ってやる!!
【尖った指先を装甲の隙間に潜りこませ、力を込めるソーマタージ】
【腕からはざわめく様に触手が何本も伸び、酸素供給機の右半分が顎門めいて開きかける!】
イイイィィヤァァァァァーーーーッ!!
【両目や千切れた血管から噴き出す血も、頭の中に響く老人の声にも意識を向けず、ただ装甲を剥がそうとするソーマタージ】
【汚れた返り血を浴びながら叫ぶ、手負いの獣じみた狂気の目に理性と暗い殺意が宿る!】

これで終いだ!!
【触手が納めた刀を引き抜き、未だ表面のざわめく右手にそれを握らせる】
【クルクル回して逆手に持ち変えると、露出した肉に鍔が埋まるほど刀を突き立てる!】


143 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/11/01(日) 00:36:22 ???
>>141
獰猛ないのちが燃えて赤々と照らし出される修羅の戦の場
ふと、その日の朝を七八は想起していた
バスの中でリックがいさなめる彼等との間で行われた失敗したやり取り、間違えた音調やぎこちない動き、暗い口内から放たれた陰鬱な言葉、疎外感と苦々しさの硝子の破片
それでも七八は、多分仲間達とは少し異なるベクトルの感情で無力な彼等を護りたいと感じていたのだ
多分単純な思考である、力あるモノが力ないモノを護るという、偽善めいた、それでも美徳

「……アキレス!!!」

無茶をする、と鮮血を放ちながら駆ける
巨人の終わる事無き獰猛な死への飢えを守護する歪な鎧の瓦解を見た
今や七八の手に苦無も、そしてカードナイフも残されていなかったが強く握り締められる一振りの忍者刀があった
賽印流の奥義を持ってして鋳造された刃鉄で鍛えられた愛刀、紫の夜に舞う嵐風

「血(カラクレナイ)、見よ、南海に巨人在り……ってねぇっ!!」

両脚で地面をしっかりと咬み、腰を捻り、背を丸め、両手で強く強く柄を握った
全身の力を解放、スプリングめいて転し紫夜嵐をまるで獲物に飛翔するタカの急速落下の速度で放つ
狙いはアキレス達の剥がした装甲板の裏、腐敗と触れた空気がその澱みに身を捩りもがく乱動の最中!!


144 : ニゲル・アールヴェント ◆Miyuki..42 :2015/11/01(日) 00:36:40 ???
>>141
「――――ちっ」

喧騒に紛れるような小さな舌打ちを少女はした。強力な手投げ弾を実質無駄撃ちしてしまったが故に。
1つを作るのにオーガニックスシ10皿分は下らない代物をぽいぽいと投げているだから。
やはり無駄な散財はしたくない。最近は収入もそう多くなかったが為に尚更で。

「はぁ――――今度こそ喰らえですっ!」

気を取り直して、ニゲルは籠手を装着した両腕を構えた。
その先には、味方の援護によって剥き出しとなった恐らくの弱点で。


「〝全弾発射〟なのです!!」

――――ここぞと言わんばかりに、籠手から凄まじい勢いで吐き出される弾丸。
1つの銃口から12発ずつ、銃口が4つで12×4=計48発の弾丸が一気にばら撒かれる――――!!


145 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/11/01(日) 00:39:03 ???
>>141

「グウウアアアアッ!!」

 ドン!!と鋼材の薙ぎ払いをその身体に受けるウルリック。
 鋼のような灰色の体毛がひしゃげ、鮮血が弾ける。

「ガァッ!!」

 しかし、ウルリックは弾きとばされることなく、寧ろ身体を横に回転させることで、
 威力の多くを逃がし、そのまま鋼材を蹴って駆け上ってゆく!!

【口端より鮮血を流しながら、そのまま大きく跳躍】

 両手を振り上げ、アキレスとソーマタージが開いた装甲の内側を見据える。
 狙うは最も頭部に近しい位置。憤怒の一撃により脳髄、脊椎、筋肉組織の全てを蹂躙せん。
 ウルリックのサイキックエネルギーが高まり、雷撃が両の手に収斂していく。

【雷鳴波…本来は地面にたたきつけて痛烈な衝撃波を周囲にばら撒く秘術である】

 が、そのような強大な轟音を撒き散らすような衝撃エネルギーを直接相手に流し込めば――

「ゥゥウウウオオオオオオンンッ!!」

 狼…否、大神の咆哮。巨大な雷狼が巨人ゾンビーに向けて降下し、その両の腕を振り下ろす!!
 打撃に成功すれば、複数の衝撃音叉が相手の体内で互い干渉し合い増幅し、
 そして、許容量を越えたとき、一気に弾け散るという恐るべき破壊交響曲が奏でられるであろう!


146 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/11/01(日) 00:58:04 ???
>>145
巨人は一撃が決まったあと すぐさま鋼材を引き2撃目を放とうとする

>>142-144
だがそれに待ったをかけたのは5人の戦士たち
こじ開けた装甲の内へ刀を突き立てるソーマタージ 小口径なれど確かな拳銃を連続発砲するアキレス

ロイ「ぅおおおおおおおおおっらぁ!!!」
ニゲルの隣でハルバートを投擲するロイ

ニゲルの銃弾が突き刺さり ハルバートが突き刺さる

そして最後に 四五六の刀が突き刺さり そのダメージで巨人の動きが なにより鋼材の動きが止まる

>>145
その鋼材を足掛かりに接近するのはウルリックだ
サイキックエネルギーが迸り 生身の部分と接触 次の瞬間巨人は風船のように膨らみ

アキレス「やっべぇ・・・!! 総員退避!!退避ぃぃぃぃぃぃ!!!!」
ハルバートやら刀やらを回収したアキレスとソーマが巨人から離れた 次の瞬間
まるで水風船のように血をまき散らし 巨人は破裂した

巨人の撃破をもってほかのゾンビも まるで何事もなかったかのように散り散りに歩いて行ってしまった


>>全員対象
さて戦闘終了である 軍人たちの質問攻めは鬱陶しかったが事情を話し 非戦闘員をかくまってくれる約束を取り付けた
リックに通信を入れ 直に車群がやってくる

旅の終わり だが

アッパークラス1
「勝手にどっか行くなんて何を考えているんだ!! 俺たちを見捨てる気だったんだな!?」

アッパークラス2
「まったくブルーカラーの連中はどこまで行ってもクズだな!! 俺たちの言うことを聞いていればいいんだよ!!」

アッパークラス3
「ほらさっさと部屋まで案内してくれない? 早くシャワーを浴びたいわ」

そこに越境者を称えるものはいなかった
力の限り戦った越境者に罵声を浴びせ 権利を主張する

軍人たちもあまりの出来事に目を丸くしている


147 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/11/01(日) 01:11:31 ???
>>146
巨人に割れ目が表れ、その中から穢れた血液が溢れる
そして爆発が戦乱を吹き飛ばし、混沌の戦いの騒音は今や呆然とするような凪に取って代わられていた
七八は右腕を伸ばして、手のひらをそらに向けて指をほどいた
背な越しの風が長い黒髪を、束ねていたリボンが切れたそれらをふわりと遊ばせる
脚が、いや全身が痛い、こころもだ
だけれども大いなる力に顔を上げてこの瞬間、七八は誇らしさの余り立ったまま言葉を失っていた

「……兄様、七八はほんの少し……」

海からやって来る生気に溢れた、生臭い湿った青い空気が肺を満たしていった


----

「あはは……ま、元気みたいで何よりだよ……」

疲れ切った反応を七八は返す
それでもそこには今迄にはなかった余裕みたいなモノが確かに存在していた

「リック、胃に穴が空いちゃうんじゃない?」

胃薬用意してあげないとね、なんて苦笑い
しかし目線は既に、ギャング達との約束を、あの老人達の安否の確認の為に忙しなく動いている


148 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2015/11/01(日) 01:12:08 ???
>>146
【気のきいた言葉を吐こうとしたが、果たせなかった】
【刀を引き抜き、巨人ゾンビから離れようとした瞬間の破裂により、体勢を崩されて夥しいほどの返り血を浴びながら地面を転がったためだ】
……イピカイエー、イエア
【いつの間にか体の装甲は塵の崩れ落ち、なくなっていた】

【遅れてアッパークラス達のバスに追い付き、肩で息して血を滴らせたまま近くの人間に近づくソーマタージ】
【瞳は爛々と輝き、誰の目から見ても正気とは程遠い状態であることが伺える】
報酬は何処だ…!手前らの待遇なんざ二の次だ!ゾンビ狩りの報酬は!俺のクスリと酒は何処だ!!
【鮫じみて尖った歯を怒りで軋ませながら詰め寄り、首を掴もうと手を伸ばす】
報酬を寄越せ…!手前らを生かしておいた分が無駄になるだろうが…!


149 : ニゲル・アールヴェント ◆Miyuki..42 :2015/11/01(日) 01:20:47 ???
>>146
「終わり……なのですか」

爆散する破片をガントレットで防いで、やがて散り散りになるゾンビ共を尻目にする。
暫くして、近くに停まる車両の数々。出てくる男達。


「――――」
「――どういうつもりなのです?」

ところが、掛けられるは賞賛――――どころか、罵りの数々で。
ひたすらに都合の良い彼等に対して、以前から溜まりに溜まった怒りがふつふつと湧き出て。自然と、爪の切っ先が連中共の方を向き。
堪忍袋の緒が切れそうなニゲルは、不穏かつ不敵な口調と表情でそんなことを言いながら。アッパークラス達の方へと、1歩また1歩と近づく。


「それ以上とぼけるのなら――――これと、同じ目に合わせるですよ?」

ある程度迫れば立ち止まり、片方の指先を切り裂かれたゾンビへと向けてそう吐き出した。


150 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/11/01(日) 01:23:07 ???
>>146-149

「グウウウウアアアッ!!(黙れい!!)」

 何時の間にか越境者と共にあった巨大な狼が、
 身の程知らずの小さき者共に大喝をあげる!!

【金色の瞳が弱き者達を見据える】

「グウウウオオオオンン!!(それ以上、その口を開き、汚らわし侮蔑を垂れてみよ!貴様等、皆殺しにしてくれる!!)」

 よもや、己達が安易に非難し、貶めている者共が己に牙を剥かぬと妄想していたか?
 と、言わんばかりの巨大な殺意を、獰猛な爪を、凶悪な牙を剥いた。
 そして、猛然と勢いつけて彼等に向かって巨大な身体を踊りこませる。

【これ以上、同朋達をかくも醜い言葉の刃で傷つけさせるわけにはいかぬのだ】

 殺意と恐怖は全て己が持っていけばよい。そして、アルカトラズという最後の目的地に
 このような存在が居てはならぬことも。

「ガアアアアッ!!」

 そのまま、無責任な弱者共に襲い掛かり、そして、巨大な恐怖と共に巨大な足音を残して跳躍。
 誰かがやらねばならなかった。ウルリックは確信している。諦念ではなく、憤りを示さねばならぬと。
 そうでなければ、強者も、そして醜さをさらけだしてしまった弱者も誰も救われぬのだと。
 そして、一回だけ、冒険を共にした越境者達に金色の瞳を向けて、

「ゥウオーーン!!(さらばだ、辛苦を共にした同朋(ブラザー)達よ。壮健なれ)」

 そうして、雷狼はアルカトラズに留まることなく、この場より姿を消すのであった。

(酒の約束…まあ、よい。また邂逅することもあろうて。あの男なら理解も難しくはあるまい)


151 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/11/01(日) 01:24:52 ???
>>150
//別にアッパークラスを傷つけてはいないのであでで


152 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/11/01(日) 01:35:47 ???
>>147
アキレス「四五六タンも一緒にスプロールで再生医療だね これじゃ・・・」
怪我を負い 無理に動かした腕をだらりと下げながら 四五六に苦笑を向けるアキレス

老人たちはすぐに見つかった 旅路で疲労困憊であるが 今は軍人たちに毛布を掛けてもらい 具合が悪い者はストレッチャーで病院に運ばれようとしている

老婆「お嬢ちゃん・・・!」
ギャングの根城に踏み込んだ時 空気をぶち壊して和平の道を作ってくれた老婆が四五六を呼ぶ

老婆「大変だったねぇ…大丈夫だったかい・・・?」
自分たちの苦労もあったろうに 四五六を心配する

>>148-149
アッパークラス
「うわー 化け物が襲ってくるぞー 誰かこいつを撃ち殺してくれー」

ソーマの脅しにも まるで嘲るように叫ぶ
守られることを当然と考えた甘ったれた根性

アッパークラス2
「ゲーティッドコミュニティに住まわせてやったのになんて強欲な!!」

アッパークラス3
「貴様らの脅しには屈しないぞ!! こっちには最強の軍隊がついてるんだ!!」

それはニゲルにも同じ 

>>150
だがウルリックの一喝には皆一様に口を閉ざす
咄嗟の判断を要求される軍人すら その威圧に呑まれ動けなくなる

ロイ「あぁ そうだな もうやってられんよ」
アキレス「異議なーし」

去るウルリックに同調するようにロイも アキレスも装甲車に向かう


>>148-149
リック「・・・・・」
なんと言葉を発していいか分からないのだろう

まるで悪事を親にとがめられた子供の様になったリックが 2人にバックパックを差し出す
そこには金塊と 上等な酒 そしてソーマ待望の『クスリ』がおさめられている


>>全員対象
アキレス「・・・・・」
ロイ「みんな乗れよ」

【判定:もしもこの期に及んで アッパークラスの為に働くというのならこの場に留まるといい
    それを良しとしないのなら装甲車に乗り込むしかない】

ロイは一行に言葉短く告げる

リック「・・・・・あn」
ロイ「お前のことは嫌いじゃない が これ以上はやってられん」

何かを言いかけたリックの言葉を遮り 装甲車は走り出す


153 : ソーマタージ ◆.zilz3o6.U :2015/11/01(日) 01:47:28 ???
>>150>>152
ああ、こいつらめ。なんてアワレなんだ
【嘲りに応じる様に、わざとらしい哀れむ口調から一転、近くの男性の髪を掴み、バスに後頭部を叩きつけて怒鳴る】
『住まわせてやった』!?『化け物』!?俺らがこんだけきばってやって、腹ン中さらけだしてるのに、そうか『強欲』か!
くたばれ手前ら!今ここで思いもよらない方法で殺してやる!手前もだ!腹ァ括……
【アッパークラス達を、リックを指差して怒鳴り、刀を抜きかけるソーマタージ】
【しかしそこに響くウルリックの一喝が彼の動きを止めた】

…次その面を見せたら、ひどいことになる。きっとひどいことになるぜ。俺は正直者なんだ
【静かな声と共に生存者を、軍人を赤い瞳で睨み付け、ドラッグと酒を引ったくる様に取るとリックに血の混じった唾を吐いて装甲車に乗り込んだ】


154 : ウルリック【牙狼】>>204 :2015/11/01(日) 01:49:20 ???
>>152

(…あのリックという小僧。上手くやれるだろうか)

 彼にとっては苦い結末となったであろう。
 おそらく、最も困難で報われぬ戦いを繰り広げていたのは越境者ではなく、あの男だったはずだ。
 彼はやり抜いたのだ。本来は賛辞と共に讃えられるべき功績がこのような結末とは。

【過酷な状況の中で生まれた歪な醜さを曝け出してしまった者達も同様であろう】
【今後、己の卑しさを再確認してしまった羞恥とともに生きねばならぬのは悲劇以外の何物でもあるまい】

(どこまでもシンプルではない。だが、誰もが讃えずとも、このウルリックは讃えよう。貴様の勇気を)

「ウオォォーーーン!!」

 ウルリックは大空にむかい勇壮に吠えた。
 この世界で真に抗ったリックという男に惜しみない賛辞を送ったのだ。


155 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/11/01(日) 01:50:41 ???
>>148-150
「……、」

しまったな、と七八は頬を掻いた
多分自分の反応が普通ではないという事が自覚出来ているが故だ
それは偽善者的思想と、そして更にこの場面では怒りよりも優先すべき……老人達の安否の確認という事柄が存在していたのが大きい
ただそれでも、そんな騒動の中ででも、

「……あ、ちょっと……!!」

ウルリックの誇り高き義憤と去り際に、呼び掛ける事くらいは出来た

「……助かった、ありがとうねー!」

工場のコンベアの上で目覚めた時からずっと、彼はこの身を案じてくれていたのだ
こんな形の別れでなければきっと溢れ出す感情を抑圧する事は難しかったであろう
異なる世界、異なる次元
いつかまたきっと再会を果たせるのだと信じ、去り行く彼にせめてもと投げ渡さんとするのは

「……包紙、上手く解けるかなぁ……?」

それが見えなくなった後、首を傾げて唸る
投げ渡したのは冒頭で貰った飴玉である、丁寧に包装された桃色の球体


>>152
「苦手なんだよねぇ、機械治療って……」
「……にしても、無茶をして……」

七八も苦々しく笑って答え、アキレス腕を見て顔を顰める

「……あ!」
「、だ、大丈夫……うん、平気……!」

老人達の無事を確認し、労ってくれる老婆を直視する事が出来なかった
左右に泳がせた視線、しぱしぱと忙しなくまばたきする瞳
唇を咬んで堪え、それでも涙腺が決壊を起こすのは直後であった
この瞬間、七八はこの世界に於ける自身の最大の目的を成し遂げた事を確信し、何度目か知れぬ、だが今までとは決して異なる涙を溢した



「え、ね、ねぇ、待って、あの人達……」
「……リック! ……ご、ごめん、無事で……!」

思えば、沢山の別れが七八の元を訪れていた
そしてそのほとんどの顔を七八は思い出す事が叶う、それだけ鮮烈な想い出をこの世界は刻んでいるのだ
今ここで彼等と別れたとしても、きっとアルカトラズへは双方辿り着けるのだろう
こころのそら模様は曇天、だがもやもやとしたそれらを払拭するよりも早く

「……、……ごめ、ちょっと、疲れたぁ……」

眠りの使者がその細腕で、七八の意識を優しく深みへと沈めていった


156 : ニゲル・アールヴェント ◆Miyuki..42 :2015/11/01(日) 01:57:44 ???
>>152
「っ――――」
「――――物分かりが悪いですね、本当に」

――――ニゲルの表情が一気に険しくなった。籠手を持つ手が僅かに震える。
彼等の相変わらずな態度がカチンと来たのか、堪忍袋は既に破裂寸前。限界まで空気の入れられた風船めいた状態。
――制裁がなければ、多分このまま彼らへと飛びかかっていたかもしれない。そんな状況で。

「……………………」
「…………はぁ。分かったです」

――――冷静な周囲に、ニゲルはしばし沈黙していた。何となく、自分の立つ瀬がないような気がして。
やがて、少し罵るような視線をアッパークラス共に突き刺しながら、少女は車へと乗り込んでいく。


157 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/11/01(日) 02:15:27 ???
こうして一同は安住の地であるアルカトラズ島を後にする
そしてしばらく後 世界を超えてこの地を後にするだろう

不思議な能力を持った彼らの噂は尾鰭を纏って世界を覆い尽くし
何時しか世界崩壊の張本人 ないし一味ではないかと言われるようになった・・・・・


アッパークラスの人間は自らの非を認める者もいたが
大半の人間は傲慢を拗らせ 島内で暴動を起こそうとして殺されたり 島を出てゾンビに代わったりと碌な人生を送らなかったらしい
彼らの死後 花を手向ける者は皆無だったそうな・・・・・


老人たちはその後 アルカトラズ島の中で子供たちの世話を任され
それなりに満ち足りた余生を送ったらしい・・・・・


リック 天才的な外交能力をもって 思想の異なる人々を結びつけた政治家
アルカトラズ到達後は その内部の統率に腐心することとなった
その偉業は彼の死後 外交の神様としてあがめられることとなった・・・・・


ギャング達・・・彼らはどうなっただろうか?
ゾンビたちの仲間入りをしたとも
掃き溜めたちを集めて帝国を作ったともいわれているが 正確なことは分からない・・・


〜スプロール〜
あの世界を先に脱した鈴虫は カノッサ・コポーレーションの食堂で暇そうに瓦版を眺めていた

鈴虫「急成長を続け メガコーポの仲間入りを果たしたエー・カー社・・・ねぇ バロウズちゃんが警戒してたけど なんなんだろうね?」
その独特な形の社章を つまらなそうに眺めていたという・・・・・

//これにて現代風荒廃世界 スレイブ・ザ・ワールド ロールスレッド 全工程を終了とさせていただきます
//管理人に通達 エピローグは


158 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/11/01(日) 02:31:02 ???
途中送信

//管理人に通達 エピローグは投下済みの為 過去ログ申請をいたします


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