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“ヒノモト世界 マーチ・ザ・ワールド” ロールスレッド

1 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/01/10(土) 20:13:43 ???
京の都から遠く離れたカントーの地で起こった騒動
その一件に深く関わったとされる 妖とは違った意味でこの世ならざる者

彼等の足跡を追った物語・・・・・


2 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/01/10(土) 20:37:47 ???
【カントーのとある宿場町】
能力者同士は惹かれ合う とある能力者が立ち上げた持論である
能力者たちはまるで事前に申し合わせていたかのようにこの宿場町に集まった

とりあえず集まったのはいいけれど 問題なのは この世界の金を碌に持っていないということだった

ロイ「まずは食い扶持を稼がねぇとなぁ」
ということで一行は口入れ屋 今でいう人材派遣会社へと足を運んだ
すると高い賞金のかかった仕事が目に入った

馬引く御輿 ソレに跨る鎧武者 ○○街道に居座り候
サムライ商人だけでなく 女子供も分け隔てなく殺戮する様 まこと許し難し
よってこの鎧武者の首を討ちし者には多額の賞金を約束しよう

ロイ「・・・よし コレやってみようか」
と一行に提案した


3 : イリー 黒猫 動禅魔導 :2015/01/10(土) 21:29:17 ???
>>2
ふぅん、と机に丸くなって唸る黒猫
資金調達という目的はあったが、だがそれ以上に義憤に駆られる偽善的性格の持ち主でもある

「結構な荒事になりそうだが……」
「報酬は山分けって事でいいのかな?」

神輿に鎧武者
今一つ対象が想像出来ずにはいるが、だがそれでも虐殺者だというのならやらざるを得ない
碧瞳を細め、双尾をゆらりと揺らした


4 : イムカ・グリムナー【最善への希求】>>310 :2015/01/10(土) 21:38:27 ???

−−−−−−−−−−−
【報告書】
 京の都における闘いを終えた私は、家屋の修繕等に若干の手を貸し、当面の路銀を得て京の都を後にした。
 私が世話になった小妖怪達…彼らはもう京の都に居場所は無いことがその理由だ。
 ゆえに私は彼等の仮住まいとなる革のポーチを製作し、東へと向かうことにした。
−−−−−−−−−−−

【カントー】

 わらじ履きの旅で足はすっかり泥だらけ。
 円錐形の編笠から包帯だらけの顔を覗かせているのはイムカ・グリムナー。
 徒歩での旅路は中々に過酷かつ入り用で、路銀もそろそろ寂しいところだ。

「うー、ほうたいおんな。疲れてる」
「問題ない。これでも私はパワフルなんだ」
「ぱわふる?」

 腰の革ポーチの中で小妖怪たちがうぞうぞと蠢いている。
 彼等が彼等らしく、肝試しなどをしながら暮らせる安住の地。それを見つけるのがイムカの目的のひとつである。
 ただの町では駄目だ。京の都のような霊的に安定した地でなければ。

【ゆえに革ポーチの中は退治した妖怪が遺した出自怪しきお札を満載にして彼等の存在を保たせている。
 正直、東洋魔術など全く専門外のため、賭けであったが効果はあった模様。
 が、いずれは刻限が来るであろう。所詮は間に合わせに過ぎない。何とかせねば】

 −−−−−−−−−−−−

【宿場町】

 宿場町に到着したイムカは取り敢えず路銀の少なさが問題だった。
 そして、革ポーチのお札の墨文字が大分薄くなっている。効力が切れ掛かっている兆候だろう。
 ここで一度、路銀と、陰陽師、もしくは僧あたりからお札を購入する資金を得る必要に迫られた。
 ゆえに口入れ屋でカネを得ることにする。ゆえにこちらに到着したわけだが。

【そして、稼ぎのよさげな荒事依頼に早速眼をつけた。小妖怪達のためモタモタしていられない】

「私にも一口かませてくれ。えっと、そう、私はニンジャだ。足手まといにはならない」

 欺瞞!自分の武器がクナイだということで無理矢理自己アピールを重点したのだ。
 なお、プラチナブロンドの髪をした異国ニンジャがいるかは知らない。意外といるかも?


5 : ビャンコ・ファッチャ 【気孤の理】>>154 :2015/01/10(土) 21:39:38 ???
>>2

【とある宿場町の片隅に集った周囲から明確に浮いた存在感を放つモノ達】
【その只中で他の者達の中で際立って気怠げな表情をしている金髪の女性が一人】

……これはまた、如何にもって感じの依頼ねぇ
でも、多額……多額ねぇ……まぁ何であれ路銀を稼いでおくに越したことはないものね

【言葉の端々からあまり乗り気ではなさそうなのは明らかではあるが】
【やる気の有る無しとは別問題に疲労感のような物が漂っている】
【彼女の身体的な特徴の喪失、具体的には二本の尻尾や狐耳】
【それらが、あたかも元から存在しなかったかの様に消えていることが関係しているかもしれない】


6 : イムカ・グリムナー【最善への希求】>>310 :2015/01/10(土) 21:45:31 ???
>>3

「しゃべる猫?ああ、ねこまただったか?」

 妖怪変化も路銀稼ぎが必要とは世知辛い時代だなぁと的外れな印象を持つ包帯女であった。

>>5

「………」

 なんとなく覚えの在るような気配を感じて、やっぱり気のせいかと思った。
 ここに来る前に九尾の狐による京の都襲撃に立ち会っており、
 狐種族に共通する独特の雰囲気にやや過敏に反応しているところがあった。

【イムカのポーチから小妖怪達がちょこっと顔を覗かせている】


7 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/01/10(土) 21:58:13 ???
>>4
ロイ「・・・? ジー」
なんか聞き覚えのある声である なんか凝視している

>>全員対象
口入れ屋「おや あたらも仕事を受けなさるか 気をつけなされ 以前にも人を募ったが 皆生きてかえらなんだ・・・」

そう不吉なことをいって手続きを済ませた 他にも複数の食い詰めローニン共と一緒の旅 まるでちょっとした徒党のようだ

――――○○街道
問題の鎧武者は黄昏時になると姿を現すらしい 近場の村から借りてきた篝火を炊き 皆獲物を抜いてその時を待った

すると何処からともなく重苦しい蹄の音が聞こえてくる その主が姿を現した

ローニン1「出やがったな!?」
ローニン2「妙な鎧を纏っておるな・・・何奴ぞ?」
ローニン3「お・・・おい!! アイツ首がないぞ!! 妖だ!!」

重苦しい鎧まとった馬二頭 手綱操ることもなく 武者の意のままに動き
車輪のついた御輿を引き風の如く駆け抜ける

漆黒の鎧に身を纏いし武者 片手に素槍を持ち もう片手には兜に覆われた首を抱えている

ローニン「アイツが例の鎧武者だ!! やっちまえ!!」
息巻くローニンたちの中 ロイ・ゴールドマンは驚愕に目を見開いていた

ロイ「オイオイオイ・・・ここは倭国だろ? 確か・・・東洋のモンスターしか出ないんだろ?」
ローニンたちが知らないのも無理はない その妖は

ロイ「ありゃ・・・ありゃあデュラハンじゃねぇか!!」

鎧武者 いや デュラハンは御輿ならぬ戦車(チャリオット)を操り 素槍ならぬランスを構え 一団に向けて突進してきた!!

【注意 ランスチャージ:馬二頭引きの馬車の突撃である 生半可な防御では布石着ることはまず無理であろう】
【注意 車輪:チャリオットの車輪には鎌状の刃が取り付けられている 回避の際はコレに注意せねば 最悪足を切断されかねない】


8 : イリー 黒猫 動禅魔導 :2015/01/10(土) 22:06:56 ???
>>4
「……?」
「これでもヒトだよ、元だけどな」

はて、以前出会ったような気がするなぁとそれとなく盗み見る
イムカと面識はあるが、流石に包帯巻きで更にこの世界に馴染んだ格好をしていれば記憶の中の影と即座に結び付けられる物ではない

「そういうあなたは忍者か、頼もしい」

因みに越境から日の浅い黒猫の中では忍者の認識は忍者であり、ニンジャではない

>>5
「よぉ、ビャンコ、さ、ん……?」

久々だなぁとでも呑気に挨拶しようとした矢先、随分と草臥れた様子が目に入る
幻術で尾や耳を消しているのかと、肉球で瞳を擦ってマジマジと見詰めた

「……疲れてないか? 大丈夫……?」

>>6
待ち伏せとなればそこに己の武具を用意しておき、猫の状態で待つ
猫人形態では無駄に魔力を消費してしまうのだ
蹄音、それと嘶きを察するより少し前
ピクリと耳とヒゲが反応し何処か虚空を向いた
そそくさと物陰に隠れ、変身
Tシャツとジーンズに身を包んだ猫人へと変わる
錫杖を構えて待ち受ける

「……む、デュラハン……?」
「ちっ……セェっ!!」

厄介な魔性駆動体である、との認識
それは元居た世界での知識であり、対峙している個体に当てはめていいものかは分からないが無いよりは知識がマシだ
大きくサイドステップし、チャージを回避
空中で馬に向け、闘気の焔を纏わせた錫杖の打撃一閃


9 : 真雲【妖刀之主真雲】 :2015/01/10(土) 22:22:29 ???
「武者……ってより辻切りだねぇ、装備の整った辻切り」

宿場町のとある口入れ屋、長机に並ぶ能力者達に混じり
赤ら顔で酒を仰ぐ長髪の妖怪がひとり、見た目こそ少年少女のそれではあるが年齢はれっきとした四桁台である。

ちなみにこの場にて酒を浴びてはいるものの無論無銭飲食。食い逃げの形でかっぱらってきた品物である。
そのうち彼(彼女)自身が口入れ屋でその首に賞金を掛けられそうなものだが、そうされる前に返済の目処を立てておきたい所。

「でもまぁそのへんの浪人よりは骨のアリそうなヤツだねぇ…てなワケで異存なーし!」

そんな訳で酔いどれ妖怪は快く快諾。
剣の腕試しと借金返済のカタをつける為に鎧武者狩りの為に奔走することとなったのだった──

>>7

「そんな訳で…来てみたはいいけどさぁ…」

──ぎしぎしと軋む身体。うつ伏せた状態からなんとか上半身を起こせば唇から滴り落ちた血が土に斑点を描く。
数秒の間意識を失っていたようだ。痛む頭を抑えながらよろよろと立ち上がり青筋浮き立つ怒りの表情をデュラハンへ向けた。

「辻切りどころの話じゃないじゃん!?どーしてこんな化け物がこんなとこほっつき歩いてるんだよ!?」

完璧に相手をナメていた。所詮武者崩れのチンピラ程度だろうと気楽に構えていれば重戦車を駆る騎士のお出ましだ。
チャージを躱しきれずに戦車に轢かれ、跳ね飛ばされて地面へと落ちたようだ。あちらこちら土まみれ。和服なのが災いしたか既に袖が捥げかけている。

「こういうの苦手なんだよねぇ…そんな訳でハナッから本気、出させて貰いまぁす…ッ!!」
「二刀【上弦】っ…!」

どうも猪突猛進の重量級は嫌いだ。まるで攻撃が通っているかわからないし、一撃躱し損ねると"こう"だ。
苛立ちを募らせながら鼻血を拭えばその瞬間表情は豹変する。波風一つ立たない凪の海のような、狩人の表情。
自らの依り代である妖刀を抜き、放ち続いて鞘をも抜き逆手に、そして身体の前で構えた。
漆黒の刀身、否、漆黒とはかけ離れた燻んだ黒の刀身は月明かりを全て呑み込み、鞘と交差して十字の紋様を描く。
防御に特化したカウンターの構え。デュラハンの次の一手を沈黙と共に待つ。切れ長のその双眸は爛々と輝き、刀の十字の隙間からデュラハン(えもの)を見つめていた──


10 : ビャンコ・ファッチャ 【気孤の理】>>154 :2015/01/10(土) 22:24:53 ???
>>6

……? ……えぇっと、前に何処かで……?

【こちらに視線を向ける女性と目が合うと怪訝そうな表情を浮かべる】
【随分と前に他の世界にて遭遇済みであるのだが】
【どちらかと言えば彼女の連れていた式神(らしき物)が印象的だったこと】
【彼女の容貌が様変わりしていた事などが合わさって思い出せなかった様である】
【尚、ポーチから顔を覗かせる妖怪については、まだ気が付いていない】

>>7

……毎度思うのだけれど、そういう情報は依頼書に付け加えておいて欲しいわよね

【もはやそんなことにも慣れっことはいえ、情報をより多く、より早く知っておきたいのは当然であろう】
【最も、後になってそれを知った所で依頼を受けないという選択肢を選ぶ気などは更々無いのではあるが】

【そして見ず知らずな現地のならず者一歩手前連中との行軍の後、辿り着いた場所には】

これは、また……何ともまぁ浮いた見た目だけれど、やっぱり

【この土地のモノじゃなさそうね、と呟く】
【どちらかと言えば自身のいた世界にいる方が自然な装いの魔物の登場に驚きはあるものの】
【自分のようなモノがいるのだから、そういうこともあるのだろうと変に納得するのであった】

……っ! 〜〜っ……う、噂通りの容赦のなさみたいじゃないの

【現れたデュラハン達の装備を見た時点で或いはと思って準備していたのだろう】
【手に握り込んでいた札を放ると、宙から滲み出る様にして人馬が現れる】
【人馬によって掴み上げられすんでの所でデュラハン達の突進から逃れる】


11 : イムカ・グリムナー【最善への希求】>>310 :2015/01/10(土) 22:26:09 ???
>>7-9

「異国人がそんなに珍しいか?まあ、よろしく頼む」

 イマイチ、互いの認識の齟齬があるがそれは致し方ない事であった。
 実際、イムカの脳は彼女がこうなり果てた際に起こった事件で傷ついており、
 表向き快癒した現在でも虫食いだらけの記憶喪失めいた状態にあるのだ。
 ゆえに眼前のグレーターヤクザもネコマタも、そして狐も認識できなかった。

「あ、ああ。ニンジャだ。ニンポも使えるぞ。たぶん」

 欺瞞に欺瞞を重ねた。後には引けぬ。

【自称ニンジャが首を傾げた動作で揺れるその胸は豊満であった】

 −−−−−−−−−−−

 そうして○○街道に向かう途上、ローニン達と幾つか会話、時にナンパの丁重なお断りをしながら、
 件の現場に到着。しかして、何やら様子がおかしい。

「うー…なんか妖怪 ちがうー」
「ロイ・ゴールドマン。最近の妖怪変化も西洋かぶれが流行なのか?」

 明らかに文化的造詣が異なる対象を確認し、イムカは見知った風のロイに情報を求めた。
 やや、的外れな聞き方なのはユーモアなのか天然なのか想像にお任せする。

【ローニン達が前に出ているうちに急いで横に向かって駆ける。まともに相手できる衝力ではあるまい】

 身を伏せると共にホルスターよりクナイ・ダートを引き抜き、右手に三本握り締める。


12 : ビャンコ・ファッチャ 【気孤の理】>>154 :2015/01/10(土) 22:37:42 ???
>>8

……あら、こんな所で会うだなんて……奇遇ね、イリーちゃん

【こちらの方を心配する様に見つめる黒猫に表情を僅かに綻ばせる】

……貴女はそっちの姿の方が確かに何とかなりそうね
私の方は、なんでか尻尾と耳を見た人見た人やけに敵対的で……
かといって、これも長く続けると疲れるから嫌なんだけれどね

【完全にネコの姿のイリーを横目にため息を着く】
【どうやら単純に狐の姿になっても二本の尻尾が災いしてなのか】
【妖怪、或いはその手のモノとみなされて逃げられるか襲われるか、といった所だった様だ】
【それ故に幻で耳と尻尾を隠しているということだったらしい】
【この仕事を受けたのも、勘違いの元である妖怪の類に対しての仕返し(八つ当たり)の意味もあるのだろう】


13 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 E.錫杖 :2015/01/10(土) 22:46:19 ???
>>12
「なるほどな、そういう……」

尻尾が二又なのは同じだが、
狐というある種神性を帯びている存在と黒猫とでは人々の反応も違うのだろう
少なくともこの世界にやって来て短い間、猫の姿でいて敵意を向けられた事は今の所ない

「……無理はするなよ」

これから戦闘に赴くのだから
心配そうな視線は変わる事なく、道中も続く

【そして街道、デュラハンとの戦闘へ】


14 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/01/10(土) 22:46:41 ???
殺せと息巻いていたローニン達も重装騎士のランスチャージにはキモを潰した
しかも騎士の馬もヒノモトでは見られぬ 山のように大きな品種であった

結論から言って ローニンたちは逃げる暇もなくランスチャージを受けた
その身を宙に高く舞わせ ランスの穂先には千切れたローニンの上半身が突き刺さっている

十分に通り過ぎた後方向転換し  ランスに突き刺さった死体を打ち捨てもう一度ランスチャージを仕掛けてきた

>>8-9
真雲が居残れたのは 運がよかったからであろう
もしもランスの一撃を受けていれば恐らく上半身が泣き別れしていただろうし 馬の体当たりを直撃していても やはり命がなかったかもしれない

大部分のローニンが一度のランスチャージで打ち倒され 次の突進であわや殲滅という危機的状況
ソレを打破したのはイリーの強襲であった

天高く跳躍したイリーは騎士に踊りかかる ソレを察知したデュラハンは馬の速度を緩め ランスを頭上に掲げて錫杖を受け止める
そしてランスを豪快になぎ払ってイリーを弾き飛ばそうとする

速度を緩めたチャリオット であるがソレを見据える真雲への攻撃を敢行する軍馬

高く嘶き後ろ足で立ち上がると 押し潰すように真雲の頭上へと前足を振り下ろした

>>10-11
ロイ「依頼書の不備はキット戦って生き残ったのがいないからだと思う ソレと西洋かぶれについては俺に聞かないでくれ 俺だって混乱してるんだ!!」
2人の懸念についてロイが応える

ロイ「すまんが2人は援護を頼む!! 前線は俺等でどうにか食い止める!!」
馬に乗って逃れたビャンコと 大急ぎで横に逃げたイムカ 前線はイリーと真雲 そしてロイでどうにか突進を阻止する
2人には攻撃が向けられておらず 援護するには絶好であるだろう


15 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 E.錫杖 :2015/01/10(土) 23:00:05 ???
>>14
「くっ……!!」

目の前で散ったいのちに対しての複雑な感情
自身の中に激情として宿る焔を上手く操作出来るようになったと、ある意味で若かりし頃の鮮烈さが失せたのだと思う
肉体的及び精神的にも絶頂期を過ぎた黒猫の、ようやく身につけた技術を客観視した
さて反撃は止められ、そして重くはない体躯はランスの一振りに容易に弾き飛ばされる結果となる
宙転、着地。 猫人の卓越した柔軟さが活きた
地面を滑り態勢を取り戻せば咄嗟に駆け出す
途中、大きく息を吐いてその倍を吸い込んだ
動禅特有の、他の魔術でいう詠唱に当たる所作だ

「……セヤァァっ!!」

裂帛の気迫、碧く輝く焔を纏いチャリオットの片側の車輪の軸を狙い錫杖での打突
幾つもの選択肢の中、足の破壊を狙う事を選んだのだ


16 : イムカ・グリムナー【最善への希求】>>310 :2015/01/10(土) 23:01:16 ???
>>14

「ああ、そうさせてもらう!!」

 とにもかくにもあの機動力が厄介だ。
 衝力をどうにかしないことにはマトモに対峙するのもままならない。

「…借りるぞ。賽印流」

 イムカは左腕にもクナイを3本握り締める。
 同時にクナイホルスターの分散配置位置を再確認。射撃準備完了。

「スゥーッ…ハァーッ」

 呼吸を整える。背中と腕、脚、それぞれの筋肉への運動伝達をイメージ。
 イムカの現在の視界には電子的補助は一切無い。サーボスカルは手元に無い。
 ゆえに遺伝種子:復讐の眼による視野が頼りだ。

【イムカは回り込むように駆けながら、デュラハンの戦車。その動きを見る】

(ソフトターゲット…馬を狙う!)

 側面より移動予測。偏差射撃位置を測定。大地を踏みしめる。

「――イヤーッ!!」

 シャウトと共に右手の三本のクナイ・ダートを投擲!だが、これで終わってはいない。

「イヤーッ!」

 さらに左手の三本のクナイ・ダートを追加!だが、この時にはもう右手に新たなクナイが!

「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」

 イムカはここで敵に一投目のクナイが到達する間に合計六連打のクナイを連続投擲。
 合計18本の殺意に満ちた飛翔体がデュラハンの駆る馬めがけて、ガトリングガンの如く襲い掛かったのだ!!

「これが賽印流!」

 なお、賽印流投擲術とやらにこんな身体能力に任せた無茶技があるのはか謎としておく。


17 : ビャンコ・ファッチャ 【気孤の理】>>154 :2015/01/10(土) 23:10:29 ???
>>13

他の世界でも多少疎まれる位のことはそれなりにあったけれど
ここまで露骨で極端な反応をされるとなると流石にねぇ

【多少の事では無理やりに誤魔化してでも耳と尻尾を隠さず過ごしていた辺り】
【この世界では本当に恐怖と敵対の的なのだろう】
【それも京の都にて現れている妖狐の影響であることは知る由もない】

>>14

援護……つまり後方支援に徹して構わない、ってコトね?

【その言葉を聞くと抱えられていた人馬に目配せをして自身を地面に降ろさせる】
【と、同時に少し前から揺らいでいた頭部と臀部周辺の空間から狐耳と尻尾が現れる】

それなら、アレを絶対にコッチに近づけないで頂戴?
そうしてくれたなら、アレの機動力と槍に対抗して見せるから

【そう告げるとその場で目を瞑り足を肩幅に広げた姿勢のまま停止】
【と、全身から金色の魔力らしき光が立ち上り、光は人馬へと接触】
【人馬の機械的な頭部にはしるスリットから赤い光芒が煌めくと大きく嘶きをあげて突進】
【デュラハンに近づく頃にはその両腕が2mもの長槍と長方盾へと変貌している】
【狙いはデュラハンと同種の武器による武器攻撃に対しての牽制】
【また戦車による範囲攻撃を抑制するべく、小回りを重視しつつ勢いに乗らせないよう立ち回ろうとする】


18 : 真雲【妖刀之主真雲】 :2015/01/10(土) 23:10:45 ???
>>14

もし真雲の刀が鋭かったのならば、それも鋒に止まった蜻蛉を二つに分かつ程に鋭かったのならば
打ち下ろされる馬の脚を切り落としてしまうことも出来たのかもしれない。或いは馬を斬り伏せてしまうことも。
されどそれは叶わない。彼の剣は鈍らだ。それも史上稀に見ぬ程のだ。彼の剣は豆腐さえも切ることができないのだから
しかしだ。それならば。

「──その爪ブッ叩き割るッッ!!!」

この武器の強みは切れ味ではない。圧倒的重量と、そして斬れない故の衝撃力。
馬は強いが撃たれれば弱い。一度負った傷を治すすべもなく死んでしまうほどに。特に骨だ。
真雲は十字に交差させた刀身と鞘で馬の一撃を滑らせるようにして受け流しその一撃を回避。馬の懐に潜り込む。
続いて交差させていた両刀を振り払う渾身の一撃。馬の脚、特に蹄目掛けて叩き込まんと両腕を振るう。

「はっはぁッ!!………〜〜〜っっ!?」

攻撃が命中する/しないに関わらず刀と鞘を振り抜けば馬の懐から滑るようにして抜け出しこれでもかといった表情。
しかし真雲は致命的な事実を忘れていた。この馬が戦車を引いているという事だ。
視界いっぱいに迫る戦車の装甲に若干青ざめながらも回避を…しかし間に合わない。
半ば轢かれるようにして戦車の正面装甲にしがみつき、なんとかミンチになることを免れた。アバラがミシミシと悲鳴を上げるのがわかる。

なんとか振り落とされまいと装甲をよじ登るようにして戦車へと登れば目の前にはランスを振り上げイリーを薙ごうとする騎士の姿。
げほげほと二、三度血反吐を吐けば鞘を腰に差し直してゆっくりと息を吐き、おいデカブツと叫びデュラハンへと刀を向けた。

「──次は…ボクが相手だ…!」


19 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/01/10(土) 23:24:55 ???
>>15-18
弾かれたイリーは まさしくのこの如き空中制動で華麗の着地
次の目標はチャリオットの破壊であった

猿叫と共にイリーが車輪の軸を叩く だが頑丈な軸はその打撃にもびくともしない

だが幾度目かの打撃の後 偶然車輪の中に杖が入ってしまったとき ソレは起こった

馬の懐にもぐりこみ 蹄を叩き割った真雲と 瞬時にダートで弾幕を形成したイムカ
ダートの悉くは鎧に弾かれるも いくつかのダートが隙間を縫って肌に突き刺さり 内一本が目に突き刺さった

悲鳴を上げて走り出す軍馬 だが車輪が杖でロックされたため馬車ともう1匹が引きずられるような形となった
その結果 真雲が轢かれかけることとなったが 杖によって車輪がロックされた馬車の一撃はそれほど威力は出ず 真雲は馬車によじ登ったが

更に後方 ビャンコが人馬を用いたランスチャージを実行 ガタつくチャリオットの上でデュラハンがランスを人馬に向ける
だが反撃などできぬ状況 すでに3人が戦車に取り付いているのだ 結果としてビャンコの人馬がもつランスの穂先を自らのランスでそらすの精一杯であった

著しくバランスを欠いたチャリオットの上 留まっては転倒し 入らぬ痛手を受けると判断したデュラハンはチャリオットから飛び降りる
チャリオットはデュラハンから離れて少し移動した後横転して消滅した

デュラハンはランスを向けてイリーと真雲 そしてビャンコの人馬と相対する


20 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 E.錫杖 :2015/01/10(土) 23:37:36 ???
>>19
「うわぁっ!?」

天寿を全うした聖木より削り出された錫杖
それは動禅の魔力と相性がよく
同時に木本来の特性たるしなりをも保ち非常に強靭な力にも耐え得る
だがそれ故にこの事態は驚きである、杖を振るっていた猫人にしてみれば
がこん! と車輪に杖が噛み、ふわりと浮く体
そのまましばらく引き摺られて横転に巻き込まれてクラッシュ
消滅した跡に無言で横たわっていた

「……あ、痛たたた……」

ふらりと立ち上がりつつ肩が外れそうになったのか、少し回して動くのを確認
まだやれる、と小さく呟いて動禅の呼吸を行った

「ようやく、同じ土俵という訳か」
「……行くぞっ!!」

降り立ったデュラハンに向けて片頬を釣り上げて見せ、そして一足飛び
右手に構えた錫杖を防御用に、本命は突撃槍の射程より踏み込んだ距離からの闘気の焔を宿した左回し蹴り


21 : イムカ・グリムナー【最善への希求】>>310 :2015/01/10(土) 23:41:51 ???
>>19

「1投で駄目ならば10投のクナイを放つべし。言い得て妙だ」

 賽印流の教え(イムカの拡大解釈疑惑あり)を反芻しながら、
 左右の手に再び3本ずつにクナイを握り締め駆け出すイムカ。

(衝力は殺した。鎧相手には投擲武器は相性が悪い。ならば――)

 粒子短銃もパワーアシストもない状況。やれることは限られる。
 が、役立たずに堕する気はない。イムカは真っ直ぐにデュラハンに向けて駆ける。

【生憎、動く相手の鎧の継ぎ目を正確に狙うような技量はない。クナイもぼぼ消費した】

 シャッ!とクナイを一本、デュラハンの足元の地面に向けて投擲。
 そしてイムカ自身はデュラハンめがけて前進を続ける。


22 : 真雲【妖刀之主真雲】 :2015/01/10(土) 23:51:29 ???
>>19
「あっ待てこんにゃろっ…っておわっ…ぎゃうっ!?」

戦車に取り付き周囲三方向から同時攻撃が可能な布陣に。これで形勢逆転だ。
しかしそこで勝負に出るほどデュラハンは無謀ではなかった。重鎧を駆動させ視界から消える巨体、遠くの方でズシンと着地音が鳴り響く。
飛び降りたデュラハン目で追い、戦車から追従して飛び降りようとするも脚に力が入らない。がくんと折れる膝。
そうこうしているうちに戦車はバランスを崩して倒れ光の破片となって消滅。
衝突によって形成されたクレーターにピクピク痙攣する真雲だけが残される。

「…へ…へっへっへー…形勢逆転?」

倒れたまま浮かべるのは引き攣った笑顔。続けざまの被弾に更にズキズキと痛む頭を振るい跳ね起き、刀を鞘に仕舞って再び不敵な笑みを浮かべ。

「耳なしに包帯に猫女ッ!者どもやっちまえッ!!」
「ボクは高見の見物ぅ…っててぇ…」

最前線の遥か遠くから響く野次のような激励。一声叫べば赤く腫れあがった頬を抑えてめそめそと泣き始めた。
されど戦うことを放棄した訳ではない。直ぐに次の詠唱を始め妖刀の召還を開始。戦車の暴走によって戦域から離れたのは案外幸運であったのかもしれない。

「出てこい無限刀…【西郷星】っ!!」
「よっしゃぁぁっ!いっくぜぇぇぇっ!!」

詠唱を済ませれば右手を大きく振るい、それに伴って次々と現れる無数の刀。大量の妖力を消費してほぼ無数とも言える大量の妖刀を召還した真雲。
両手をぱんと叩いて合わせ、眼を瞑り瞑想。再び両腕を開いて円を描けばそれに従い真雲の背に菊の花弁のようにして放射状に整列する妖刀。
かっと眼を見開きにやりと口の端を吊り上げ、放射状に展開された無数の妖刀の中から両手に一本ずつ無作為に引き抜けば鬨の声と共に真雲はデュラハンへと駆けた。


23 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/01/11(日) 00:10:34 ???
>>20-24
デュラハンは3人と相対したと思っていたら 2人はチャリオットに巻き込まれて離れた位置にいた

まず一番に駆け出したのはイリー ランスの内に入り込もうとするイリーを串刺しにすべくランスを構えるデュラハン
だがイムカのダートが足元を叩く 装甲に阻まれ突き立つことはなかったがイリーへの援護には十分

イリーがデュラハンに肉薄する間 イムカと真雲が前に出る 接近する者を遠ざけるランスは 内に入ったイリーによって実質無効化されており
ソレを援護に2人は易々とランスの射程の内に入り込むことに成功する

イリーが回し蹴りが放たれる 咄嗟にランスを取り落とし 腕で蹴りを防御するデュラハン
だがその威力によろける その瞬間にイムカと真雲が至近距離まで歩を進めた

デュラハンに反撃の余裕がない今 袋叩きにする絶好のチャンスだといえるだろう


24 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 E.錫杖 :2015/01/11(日) 00:18:34 ???
>>23
「……てヤァッ!!」

インファイトでのデッドウェイトになり兼ねない錫杖
だが手離す事はしない、何せ鎧相手なのだから武器はあって損はない
それでも最接近戦ならば振るうのは格闘術、自らの四肢である
よろけたデュラハンの頭部を目掛け、渾身の右掌底撃
全身に纏っていた闘気の焔を、そこへと収束させて圧倒的な破壊力を持たせた一閃
その分、防御力の上昇という恩恵が失せておりまたその所作自体が攻撃一辺倒
背水の陣、ある種の蛮勇を持ってしての攻撃である


25 : イムカ・グリムナー【最善への希求】>>310 :2015/01/11(日) 00:23:39 ???
>>23

「よし」

 至近距離まで肉薄するイムカ。
 しかし、イムカ自身にはこのデュラハンを屠る火力の持ち合わせは無い。
 ゆえに出来ることすれば、楔を穿つくらいだ。

【左手に握り締めたクナイに力を込める】

 零距離肉薄。そしてクナイの先端をデュラハンの堅牢なる鎧の表面に宛がう。
 身体が触れ合うギリギリという攻撃手段が極めて限定される距離。

「セイッ!!」

 腰と腕と首と脚と。その諸動作を連動させて、振りかぶる暇すらない距離で、
 拳ごとクナイを相手に振るった。ワンインチパンチ。東洋では寸剄と呼ばれる技術だ。
 命中すれば、ドン!と可視化しそうな程に瞬間的に放たれた衝撃音が響く。

【寸剄を放った瞬間にイムカは即座にバックステップを幾度も繰り出し離脱を図る】
 【→デュラハンを倒す破壊係数には到底満たないのは織り込み済み。ゆえに他の者の技からの緊急避難】


26 : 真雲【妖刀之主真雲】 :2015/01/11(日) 00:31:15 ???
>>23
「ナイス猫女ぁぁッ!!!」

双刀を構えて決死の突撃、恐ろしく重いが手は遅いランス。懐に潜り込めばこちらのものだ。
一気に距離を詰めて肉薄、はじめの一撃は召還妖刀によるX字の斬撃。妖刀特有の馬鹿力による重い一撃だ。
無限刀西郷星は攻撃超特化、防御を微塵も考えぬ捨て身の技。それゆえに勝負を長引かせるのは禁物だ。一気に畳み掛ける。

「千載一遇千刀一閃っ!フクロにしてやるっ!!」

振り下ろし横薙ぎ袈裟斬り刺突。斬撃打突の猛ラッシュ。無限刀の強みはその手数の多さだ。やたらめったらに無数の刀を振り回す。
敵に刺した刀を身体の中から抜く必要はない。振り下ろした刀を再び振り上げる必要などない。次の刀を抜き放てばいいのだから。
自由角度からの自由抜刀による圧倒的な高速攻撃。これこそが無限刀の本領。威力精度こそ妖刀叢雲には叶わぬもののその手数は驚異的なものだ。

片手での斬撃は分厚い鎧の前には手数押しなど無力かもしれない、それでも真雲は刀を抜く手を止めなかった。
しかし所詮は捨て身、隙だらけのその身体にもしもデュラハンの反撃があったのならば、真雲はそのまま直撃を食らってあえなくダウンするだろう。


27 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/01/11(日) 00:41:32 ???
>>24-26
【修正 デュラハン:デュラハンは頭の無いモンスターである よって狙いを頭部→胸部に修正】

イムカがクナイの先端を腹部に宛がう イリーの掌が胸部に迫る

インパクトの瞬間はほぼ同時であった
寸剄が分厚い鎧を貫通し 掌底が胸部を大きく凹ませる

2人の攻撃に押された先は―――真雲の領域
無節操で膨大で暴力的な連打は 最初は鎧に弾かれていた

だが幾つもの攻撃により凹み 傷つき 割れ 断たれてなお止まらぬ攻撃

それが終わった後に残ったのは ただただ凄惨なデュラハンの姿 まるでハリネズミの如く刀を体に生やし
鎧はボロクズとなって原型をとどめていない

それでもデュラハンの意地か 手放さなかった兜が手から零れて地に落ちる
ソレと同時に霧散するかのようにその姿は消え去った

残ったのはローニン共の死体と 高校と炊かれた篝火 そして

ロイ「なんだってんだ・・・? なんで西洋のモンスターがこの地に・・・?」
一つの疑問だけだった

なお 口入れ屋に戻った一行は 多額の賞金を手に入れたという・・・・・

//それではイベント終了とさせていただきます お疲れ様でした


28 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 E.錫杖 :2015/01/11(日) 00:47:33 ???
>>27
「……」
「……痛っ……か、硬っ……」

掌底を撃ち抜いた姿勢のまましばし、イムカと真雲の攻撃に曝されるデュラハン
その姿が立ち消えれば顔だけをかくんと下げて俯き、プルプルと小刻みに震える
どうやら鎧に対する肉弾攻撃は、矢張り結構な無理があったらしい
蹴った足と、それと腕が痛い
戦闘中は精神力で抑えたそれらが、気の緩みと共に湧き出てきて静かに悶える
なんとも情けない格好となったが、生き残ったのだから良しとしよう
犠牲者達を、略式ではあるが弔って街道を後にした

//お疲れ様でした、ありがとうございましたー


29 : イムカ・グリムナー【最善への希求】>>310 :2015/01/11(日) 00:57:36 ???
>>25

「………」

 ズゥーン!と倒れ、消えうせるデュラハン。
 その異国で斃れた彷徨い人のような最期にイムカは己を重ねた。

(私も…ああなる所だったのだな)
「うー、終わった?ほうたいおんな」

 ちょこんと顔を覗かせる小妖怪を指で撫でるイムカ。
 彼等のおかげでどうにか存在し続けられている。
 イムカは僅かに困ったような笑みを向け、報恩の決意を新たにした。

「まあ、何とかなったな。これで褒賞を得られる。が…」

 ロイの様子に溜息。どうやら妙な事が起こっているようだ。

「カントーも平和ではないか。まあ、なんとか乗り切ってみようか。何せ私は」

 残ったクナイを見る。そこに刻まれた印を。

「――ニンジャ(欺瞞)だからな。これが賽印流だとでもキメポーズをしたほうがいいのかな?」

 などと、イマイチ、緊張感に欠ける事を言うのであった。

//乙でありますノシ


30 : 真雲【妖刀之主真雲】 :2015/01/12(月) 22:18:41 ???
>>27
「百発百中百花繚乱…ゴリ押しでもなんとかなるもんだねぇ…」

最後の一撃、背負っていた最後の妖刀をデュラハンの首へと垂直に差し込み、鎧を蹴って飛び退く真雲。
そのまま空中でくるくると二、三回転すればアクロバティックに着地。デュラハンへと背を向けると真黒の妖刀真雲を抜き天へと掲げ
ひゅんひゅんと二度空を切って声高に口上を述べると刀の鋒を鞘口に合わせれば

「妖刀真雲"花蓮華"……今宵の座はこれにて────御仕舞いっ!!」

ぱちんっ!小気味良い鍔鳴りの音と共に見事な納刀。それと同時に騎士の鎧を穿つ数多の無限刀は閃光と共に消え去り
続いてぐらりと揺れる巨体。重い兜の落ちる音に続けて大きな地鳴りと共にデュラハンの巨躯は地に伏せることとなった。

「………決まった……ぅ、うっぷ…!?」

散る妖刀の光の鱗片は花弁のように風に舞い散り、真雲は追い風に黒髪を靡かせながら"花びら"と木の葉をその身に浴びる。
口上も決めポーズもバッチリ。さぁ帰ろうと意気揚々と踵を返そうとした途端に真雲の身体を駆け上がる流体状のナニカ。
妖怪といえど所詮は酔っ払い。やたらめったら動き回るのは無理があったようで、がくりと膝をつけばそのまま……

そんな訳で帰りは仲間の浪人に負われ、うんうんと唸りながら宿場町へと向かう妖刀の主真雲なのであった。
山あり谷あり戦ありの日ノ本世界の冒険譚、今宵の座はこれにて御仕舞い。

//日を跨ぎましたが〆のレスだけ置いていきますね。イベントお疲れ様でした。


31 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/01/13(火) 21:38:20 ???
【とある森の中】
ヒノモトに西洋の妖が出没している それをさぐる一行は鬱蒼と茂る森の中に踏み込んだ しかもすでに日は落ちかけ あたりを薄暗く代えている
完全に日が落ちかける前にと人里を探す一行 するとポツンと1つ だが確かに灯の光を見つける

そこは炭焼き小屋のようだ 窓から中を見れば赤い帽子をかぶった老婆の姿が見えた

「やれやれ助かった 事情を話して一泊させてもらおう」


32 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/01/13(火) 21:52:38 ???
>>31
「ちょっと強行軍過ぎたねー」
「……うん、森の中で野宿は勘弁だし」

デュラハンとの戦闘の後から一行に合流した七八
越境者として調査に同行、ついでに報酬の山分けに加わろうという強かさが見え隠れ
昼の騒がしい雰囲気とは異なる何処か悪辣めいた梟の鳴き声、捕食者の気配
人工の灯火を見ればホッと一息、緊張も解ける


33 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/01/13(火) 22:05:37 ???
>>32
「だがあの口入れ屋に依頼だされちゃ動かねぇわけにゃかねぇだろ」
あの時 賞金を手渡した口入れ屋は一行に依頼を出した

最近見慣れない妖が増えてきている どいつもこいつもどこか南蛮臭い連中ばかりだ
コレは何かが起きている それを調べてもらいてぇ と

ロイ「御免ください 旅の者です 一晩の宿をお借りしたい」
小屋の戸を叩く するとすぐに戸が開き

老婆「おやまぁこんな辺鄙なところへ何用ですかな? 大したもてなしは出来ませんがね・・・どうぞどうぞ・・・」
と長い爪の骨ばった手で一行を招きいれた

中は閑散としており 囲炉裏には火が赤々と炊かれ 薬缶からは湯気が立ち上っていた


34 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/01/13(火) 22:14:32 ???
>>33
「クライアントは絶対って訳ね」

おお雇われの悲しきサガよ、と芝居めいて道化てみせる
一行が対峙したデュラハンを直接は見てはいないが、確かに独り旅の途中で奇妙な噂は耳にしていた
そしてそれらは、いわゆる西洋式の悪魔だったりモンスター達の特徴と合致している
だが戦闘力的な問題で、独自調査に限界を感じた所で越境者達と出会ったのだ
正に渡りに船と言ったところか

「……」
「……お邪魔しまー……す……」

先程までとは一転、おずおずとした様子で室内へ
どうやら老婆……いや、この空間の雰囲気に当てられて萎縮しているようだ


35 : イムカ・グリムナー【最善への希求】>>310 :2015/01/13(火) 22:22:14 ???
>>33

「とりあえず足を洗いたいな。足袋に草履だとどうしても汚れる」

 デュラハンとの闘いの後、一度は別れたのだが結局合流することとなったイムカ。
 何で先だって出発したにも関わらずたまたまとはいえ、合流する事になったかというと、

「怖い地下鉄に迷い込んでな。散々な目にあった」

 との事。端的すぎてイマイチ要領の得ない説明である。

【しかして、装備はやや整ってきている。9mmピストルに防弾ベスト、
 後は丈夫そうな水筒など、この世界では手に入らない装備を身に着けている】
【もっとも彼女本来の装備とは未だ程遠い代物であったが】
【なお、この服装の上に、引廻合羽と編笠という格好で結構シュール】

「つまるところ、ロイ・ゴールドマンと私には知己があったというわけだ」

 なお、途上でやっぱ、お前、イムカだろって話になったと思われる。
 もっとも、イムカ曰く、「酷い怪我をして記憶が穴あきチーズになった」ということらしい。

 −−−−−−−−−−

>>32

「というわけで君にインストラクションを受けた忍術は実際役に立った。
 こう、クナイの配置確認とイメージが決め手でな。16連射まではなんとか。
 ところで次はクナイからビームを出す方法を(ry」

 七八と合流したときは再会を喜び、そして、こんな会話になったりする。
 賽印流がイムカの脳内でどんどん得体にしれない代物になりつつあるのがまたアレである。

 −−−−−−−−−−−

>>33

「邪魔をするご老人」

 どこに行ってもイムカは偉そうである。異人さんなので老人を怖がらせないか心配だが、
 ロイに対しても問題なさげなのでOKであろうか。


36 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/01/13(火) 22:33:07 ???
>>34-35
ロイ「あのイムカタンがどうしてこうまでなったのかねぇ?」
殺したって死なないような女傑が記憶喪失になるまでの怪我 恐ろしいにも程がある

老婆「ヒッヒッヒ・・・水がめはそこにあるよ・・・どうぞお使いなさい・・・」
奥に引っ込み 何かをごそごそと漁りながら言う

【イムカに判定 小妖:例の妖はつれてきているだろうか? つれてきているのならこの老婆からデュラハンと同じ『なんか 妖怪ちがう』の警告がもらえるだろう】

老婆「ひっひっひ・・・今食い物をきらしていてねぇ 丁度・・・腹が減っていたところさ!!」

そして奥で何かを探していた老婆は その外見に見合わぬ俊敏さで 手に持った斧で一行を強襲した!!

【判定 強襲:不意を突いた攻撃であり 回避困難判定 これは上記 イムカへの判定の正否で回避困難判定は削除される】


37 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/01/13(火) 22:40:14 ???
>>35
「何それ知らない怖い」

クナイ16連射などとニンジャめいたスキル、無論七八は持たないしレクチャーした覚えもないはずだ
相変わらずの調子のイムカ、しかし以前より明らかに元気そうな様子に喜びは大きい

「苦無ビームってさ、それ苦無の意味なくない?」

出すなら手のひらでしょ、なんて構えながらノッてみる事に
無論ビームは出ない

>>36
「はぁ、どうも……」
「……!?」

と、水瓶をちらり
どうにも老婆から視線を外す事が憚られて直ぐに戻す
だが奥へ姿を消してしまったことでそれも中断、どうしたものかと溜息
そこへ突然の奇襲、タイミングが非常に悪い
【イムカの判断、事前警告の有無で状況を攻撃側に譲渡】


38 : イムカ・グリムナー【最善への希求】>>310 :2015/01/13(火) 22:49:10 ???
>>37

「いや、ニンジャギアを使うのは意味があるはずだ。
 巻物を使って巨大なカエルを呼び出したりというのも――」

 なお、イムカの本棚には忍法帳シリーズが並んでいる。

「ま、助かっているよ。何かとね。お礼をしたいが思いつかないのが悩みさ」

>>36

「肉体質量の4割近くを失っていたからな。一体何が起きたのか…」

 修復に時間がかかり特殊能力の幾つかも欠損してしまったと言っている。
 まあ、何やら酷い状況になっていたらしい。

【ここまで散々な辛苦を味わう羽目になっているだろうが、
 ロイの目の前のイムカは雰囲気は以前のイムカのままで】

「まあ、脳もやられてたからな。人格面で変化している可能性はある」

 とのこと。ところで話を現在に戻してみれば、何やら革のポーチがごそごそと。

「うー…なんか変。ちがうモノの感じがするー」
「んだで、なんがおっがねぇ」

 小人姿でちゃんちゃんこの小妖怪と一つ目の妖怪がイムカに警告を発した。
 だから早く反応できた。老人が違う者。そして小妖怪が怖がっている。それで十分だ。

「!?七八!ロイ!」

 強襲する相手に対して呼びかけは強い口調で名を呼ぶ事で精一杯。
 だが、いち早く反応できるということはいち早く対処できるということ。

【イムカは老人の強襲軌道線上に自らを置き、手甲とクナイをクロスさせて構えることで、
 その斧の一撃から皆をかばうという行動を選択】
【→しかし、最善手とは言い難いかもしれない。前衛には向いていないイムカが敵との至近位置になってしまうのだから】


39 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/01/13(火) 22:59:29 ???
>>37-38
【判定成功 同時に強襲の回避困難判定消失】

小妖怪の警告が一行を奥に消えた老婆への警戒を促した
その瞬間すっとんでくる老婆 その軌道上から四五六は飛び出し イムカは一行を庇おうとクナイをクロスさせて前に・・・出ようとして

ロイ「下がってろ!!」
その肩をつかまれ グイと後ろに引っ張られる そしてロイがサーベルを抜きながら前に出て 斧の唐竹割りを受け流す

老婆「ひ〜っひっひ!! よく見破ったねぇ!! お前等の血は帽子を染めるのに良さそうだ!!」
ロイ「コイツ・・・レッドキャップ・・・!? コイツも南蛮のモンスターだ!!」

【レッドキャップ:スコットランドに伝わる妖怪 老婆のフリをして旅人を騙し 斧で殺し 血で帽子を染めるといわれている】

レッドキャップ「死ねよやぁぁぁあああああ!!!!」
老婆は叫び イムカに向けて斧を今一度振り下ろす


40 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/01/13(火) 23:08:15 ???
>>38
「あれさ、巻物咥えてるけど本来読み物だからね?」

そもそも戦闘中に巻物読む暇なんである筈がない
礼に関しては相変わらず、いいよいらない、の一点張り
貴重な体験が出来たのだから、それで充分なのだ

>>38-39
「っ、とと……!」

サンキュ、と2人に短く
残忍なレッドキャップを見据えれば、苦無1本を腰布から取り出し次の瞬間にはそれは飛翔している
ひとつの挙動でふたつ以上の動作を同時に行う、賽印流の投擲術だ
だが無論苦無1つで斃せるとは思ってはいない
本命は硬質の細いワイヤーだ、苦無の持ち手に括り付けられた
レッドキャップの足元の床に突き刺さる苦無、ピンと張るワイヤー
足を取り、転ばせるないしは機動力を削ぐ
その傍らでもう一方の腕で同じように苦無を投擲、今度はレッドキャップの腰の高さにワイヤートラップを仕掛けんとしている


41 : イムカ・グリムナー【最善への希求】>>310 :2015/01/13(火) 23:14:01 ???
>>39

「っと…」

 人間性による仕方の無い悪手を打とうとしたイムカであったが、
 警告と同時に即座にイムカ以上の速度で行動したロイの反応速度もあって、
 密着状態から離れる結果となったイムカ。

(なるほど、速い)

 ロイ・ゴールドマンは戦い慣れをしていると改めて脳内インプット。
 見事な戦士に対する記憶が曖昧なのは惜しいところだ。

「随分とゲリラめいた妖怪だな――来るかっ!」

 銃は抜けない。このような強襲にあって、距離と状況が向いていないのは明らかだ。
 イムカは左腕を前に出し、筋力を込める。

【ガギン!と鋭い金属の音。斜めの角度から斧の刃と衝突した鉄の手甲が割れる】
 【刃はイムカの皮膚を破り、肉を僅かに抉る。鮮血が罅割れた手甲より流れる】

(賽印流借りるぞ)

 切迫、しかし、右手のクナイをただ前に出して突くというのは無理だ。警戒されている。
 さらなる追撃を招かぬためには、敵の意図の外側よりの攻撃をしかけねばならない。

「賽印流――」

 イムカはクナイ・ダートを構えた右手を後ろにやり、己の身体で隠す。
 そして、指の力のみでクナイ・ダートをピッと上に向かって投擲。この軌道も己の身体で死角とする。

【イムカの背後より飛び出したクナイ・ダートは天井ギリギリまで上に飛んで、
 そして直ぐに下に向けて、レッドキャップの頭上よりその自重と重力を以って落下。先端の重く鋭い切っ先が輝く!】


42 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/01/13(火) 23:30:13 ???
>>40-41
レッドキャップ「キ〜ッヒッヒ!! よく狙いnうぐ!!」

足元に刺さるクナイに構わずイムカに追撃しようとしてそのワイヤーに足を取られる
残念ながら転びはしなかったが 動きが止まり その脳天にクナイが刺さった が

レッドキャップ「アタシの・・・あたしの帽子になにすんだい!!」
帽子は存外上部にできているようで刺さりが甘い 脳天を貫くには値せず 老婆を激怒させる

ついで腰の高さにワイヤーを仕掛けるが それにも構わず四五六に攻撃しようとして

ロイ「んだらぁ!!」
その一撃をロイが受け止め 鍔迫り合いを始める

レッドキャップ「どきな餓鬼が!!」
ロイ「うっさいババア!!」

互いに一歩も引かぬこう着状態 だがそれはタイマンの時だけである


43 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/01/13(火) 23:38:27 ???
>>41-42
「……えっ?」

イムカの自身の流派の名の囁きに思わず声が漏れる
しかし次には直ぐ、戦闘に意識を戻す事が出来るのは修行のタマモノといったところか

「っ!?」

イムカの見事な投擲術、そしてロイの体を張った守護
恐らく七八の力は、越境者達と比べてそしてこの世界の水準にしては低いはずだ
だがそれでも恐怖に潰される事なく奮起し、怯まぬ勇気が存在している
暴勇ではない、状況を見極めて引く時は引きそして出る時は

「このォォッ!!」

忍者刀『紫夜嵐』抜刀、突撃
果敢に攻める判断を行えるのだ
ロイとの鍔迫り合いで動きの止まったレッドキャップの横腹を斬り裂くべく一閃
この接近によってワイヤートラップは緩み、効果は著しく低下してはいるが


44 : イムカ・グリムナー【最善への希求】>>310 :2015/01/13(火) 23:41:59 ???
>>40

 ドスッと見事に脳天に突き刺さったクナイ。ワザマエ!
 それを見て、微妙に場違いな言葉を七八へ

「賽印流:雨垂れ(あまだれ)ってところかな?」

 ついに勝手に技命名まで始めるのであった。完全にニンジャフリークである。
 ちなみに密着均衡状態から指だけでクナイを投擲というこれも地味ながら結構アレな技。

>>42

「レッドキャップなのだろう?自前の血で鮮やかに染めるのもいいのではないかな?」

 見事な罵倒を老人に決める。刺さりが甘いのは意の外を攻める技なので致し方なし。
 威力まで求めるのは無理があるというものだろう。

【が、この好きにバックステップ。距離を稼ぎ、ロイの介入を導くことに成功】

 イムカはホルスターより9mmピストルを抜き構える。
 室内戦で、しかも鍔迫り合いの最中。通常であれば、銃を抜く状況ではないとなるだろう。
 だが――

「―――」

 銃を両手で構え、銃撃態勢となったイムカの視界の主観時間の流れが鈍化する。
 それは人外の技ではなく極度の集中が為せる技。

【狙う】

 銃撃を放つ隙間。ロイとレッドキャップの動きの予測。全てを加味し、計算し――

【BANG!BANG!二発の銃弾が放たれ、レッドキャップのわき腹めがけて二発の銃弾が放たれる!】


45 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/01/13(火) 23:55:30 ???
>>43-44
なおも押し合いへしあいしている2人だが 失態は他の2人に意識を向けなかったこと

聞きなれぬ破裂音と共に腹が瞬間的に熱くなる 否 それはイムカの銃弾が突き刺さったから
力の抜ける老婆目掛けて四五六が駆ける 風穴の開いたわき腹を更に掻っ捌いた

血は流れず わき腹を押さえて崩れ落ちる老婆 最後にロイが老婆を指差し

ロイ「お前はもう・・・死んでいる!!」
なんかドヤ顔でそう叫ぶと レッドキャップは斧を残し 解けるように消え去った

炭焼き小屋を調べると 老婆が殺したのだろう 炭焼き職人のものと思われる死体が見付かった
それを丁寧に埋葬すると 今夜はここで一泊することになるだろう

ロイ「また南蛮のモンスターか・・・いよいよもって危険な」
小屋の中で見つけた糒と芋がら縄でおじやを作りながら ロイは呟いたのであった

//コレにて〆


46 : 四五六 七八【賽印流忍術】 :2015/01/14(水) 00:03:29 ???
>>44
「……指が攣る!」

だがしかしあれは要練習だな、なんて考えたりもしている
実際の所有用性は高い風に思えるのだ、自身に再現可能かどうかは別として

>>44-45
「……、……、」

たった一太刀を、それも動かぬ相手に向けて放ったのみ
それだけでまるで数kmを駆けたかの様な疲労感が七八を襲う
荒い呼吸を行いながらくたっとその場にへたり込み胸を撫で下ろす

寝付く事が出来ないで夜の外に出た
月を見上げながら考え、願う
掴めるモノが、希望が、もっと確固たる力が欲しい
今この時点では願望で終わるそれは、果たして世界に溶けて消える
遠くで梟が静かに鳴いていた


47 : イムカ・グリムナー【最善への希求】>>310 :2015/01/14(水) 00:06:37 ???
>>46

「うーむ、恩返しは遠いな」

 何とかインストラクションより編み出したもので恩返しと行きたかった様子のイムカであるが、
 どうにも先は遠いようだと頭をひねるのであった。

「終わったな。たぶん、被害者もいるはずだ。何とか見つかればいいが」

 そして案の定、この家屋の本来の主が見つかるわけで

>>45

「ナムアミダブツ…でいいのだよな」

 炭焼き職人の遺体への冥福を祈り、そして、焚き火の火の影に小妖怪達を放してやる。
 小妖怪達はうぞうぞと影から影を移動すると狭い革ポーチでは出来なかった
 追いかけっこや小石のおはじきなどを始めた。

「うー…怖いことが起こったおうち」
「怖い場所、怖いげどドキドキな場所にするど」

 怨念や無念めいた何かで凝り固まらないように、
 怖くてドキドキな場所にしようと、この家に付着しようとした何かを遊びと踊りで宥めようとしていた。
 肝試し、それが彼等の在り様だからか。

「…ふぅ」

 その様子に指先で彼等のあごを擦ってやると、イムカはおじやとロイに向けて
 両手を合わせて「いただきます」するのであった。


48 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/01/17(土) 21:08:59 ???
【とある街の米問屋】
デュラハンとレッドキャップを討伐した一行は 口入れ屋に出向き大金を手に入れた
さて もう用はないと踵を返そうとした時 待ったをかけたのは他ならぬ口入れ屋であった

口入れ屋「ちょっと待ちなお前さんら 先方からどうしてもあんた達に仕事を頼みたいってぇ言われてね 
       相手は米問屋だ 悪い話ではあらんて ちょっと先方の顔を立ててやってくんな」

――――場面転換 米問屋

主人「や 先生方どうも!! ささ 上がってください 馳走をよういしてますさかい」
一行が足を運ぶと 主人と思しき恰幅のいい壮年の男は満面の笑みで一行を出迎えた

通された部屋にはすでに膳が設えており 純白に輝く白米や川魚の塩焼き 山菜の煮物と吸い物 そして香の物と かなりの贅を尽くして一行を出迎えてくれた

幸衛門「どうぞ食べながらお聞きください お代わりが所望なら小姓にお申し付けください 私 この問屋の主 幸衛門(こうえもん)でございます」
ロイ「あ こりゃどうも ・・・モグモグ」

一行が食事を始めると 問屋の主人 幸衛門はたたみに手をついて頭を下げた

幸衛門「ウチは大店やらせてもらってますが それもひとえに座敷わらしがいてくれるからこそ
     もちろん小豆飯を欠かしたことはありません」

座敷わらしは小豆飯が好物とされている

幸衛門「なのに最近は ナニが気に入らないのか 物は投げる 大きな音で屋根裏を駆け回る 他にも手の付けられない子供の様に暴れまわるのです
     いったい 何をしてしまったのやら・・・皆目検討もつかない始末でして」

と言って頭を抱えてしまう

幸衛門「高いかね払って坊さんを読んだりしましたが 何の効果も現しまへん なんで最近巷を騒がせている 南蛮の妖のせいじゃないかと思いましてね ひとつ力を貸していただきたくて呼ばせていただきました
     報酬は弾みますさかい どうかウチを助けてください」

といってもう一度 深々と頭を下げた


49 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 :2015/01/17(土) 21:41:47 ???
>>48
「ふむ」

深く被った頭巾を、行儀が悪いと自覚しながらも取ることはしない
適当な布をマフラー状に巻いて鼻から下を覆うのもまたしかり
猫人という奇妙な出で立ちが受け入れられるのかどうか、果たしてそれを試す事をするのは余りにも博打的過ぎる
故に多少の無礼と引き換えにヒトでない部分……耳や鼻……を隠す事を選んだのだ

「ザシキワラシは聞いた事があるな」
「……なるほど、悪事を働き出したのも最近と……」

となると矢張り西洋の妖怪や悪魔の関連だろうか
少なくとも調べる価値は十二分にある
頭を上げるように促し、正体を隠匿した猫人は頷いて見せた


50 : アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ :2015/01/17(土) 21:43:52 ???
>>48
越境者の心得その1“食えるときに食うべし”
飯は食えるだけ腹に突っ込む路線。
スタイル? なにそれ。どうせ成長も肥えもしないの。
ゲームキャラなめんなし。

「つまり、その聞き分けのないちびっこを捕まえて
 事情を調べて大本を断て、ってことよね」

律儀に状況のメモ、とります。
こういうあたりは、色んな所で培った経験値がなすもの。
ただし、今回は長耳は出しっぱなし。どう繕っても外見が異国民だし。

「ところでその子、お客さんにいたずらするのは好きなタイプなのかしら」

天井をじっと。
天井裏を走るというなら、ここにも来てくれる?


51 : ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 :2015/01/17(土) 21:51:23 ???
>>48

っは〜〜っ! こらまた旨そうじゃねぇか……食えってんなら遠慮無くいただくとするぜ

【不意の境界線移動によって飛ばされてきた見知らぬ世界】
【しかも自分にとって殆ど馴染みの無い文化の世界であったそこで偶然一行に出くわしたウィント】
【これ幸いと一行に同行したものの、大して事情もわからぬまま飯にありついていたりする】

んっ、あぐむぐ、はぐっ……はぁ〜、こいつぁ旨えモンだなオイ

【問屋の主人が何やら頼み込み始めても我関せずとばかりに食事を続行】
【傍目からはコイツは何をしにここに来たんだと呆れられかねない勢いだが】

っぷはぁ〜……あ〜……つまりアレか? 今回はどっかしらのバケモンをぶちのめせって依頼な訳か?
…………バケモン退治は専門外なんだがなぁ〜……
まっ、精々ここで食ったメシ分くらいは働かせてもらいますかねぇっと

【そんな様子でも一応依頼の要点だけは聞いていたらしく】
【歯の間に挟まった魚の骨を指で書き出しつつ渋々と言った口調で了承する】


52 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/01/17(土) 22:09:00 ???
>>49
最初は訝しむ主人であったが 取る気配を見せないとシルや それ以上の詮索はしなかった

幸衛門「えぇ 座敷わらしはイエに突くと そりゃもう栄えるといいます まったく座敷わらし様々ですよ
    悪事についてもその通りです ここ2〜3週間の間と記憶しております」

>>50
幸衛門「ああ あまりわらしには乱暴してくれませんよう わらしにイエを出られたら没落してしまいます」
その要点には慌てて訂正する

幸衛門「昔は可愛いもんでしたわ ちょっとサラシ粉に足跡をつけたり ダレモイナイ部屋で糸車をまわしたりして遊ぶぐらいでしたし
    でも今はもう・・・おかげで客人もぱったりと減りました」

>>51
小姓はよく食べるウィントにもかいがいしく世話をした 茶碗に飯を盛ったり 茶を汲んだりと

ロイ「・・・・・ッ(いらん事言わないでお願い!!)」
専門外 その言葉が出る前にウィントの背中をロイが抓って発言キャンセル&注意勧告
いくらなんでも専門外を呼んだのかと思われれば仕事どころではない それどころか今の食事代金を請求されることにもなるかもしれないのだ

幸衛門「えっと・・・なにか?」
ロイ「あぁいや 続けてくれ」

>>全員対象
幸衛門「皆様は離れで待機をお願いします 早ければ黄昏時にも出てきますゆえ」

そういうと 食事の終わった一行は離れへと通される

―――場面転換 離れの部屋

>>51
離れにて
ロイ「取り合えずだ 今の状況を説明しておく」
事情の分からないウィントに説明をするロイ

【この説明により 上記の出来事を理解したものとする またこのとき他の人と自己紹介も済ませたものとする】


>>全員対象
そして暫しの時の後 それは突然起こった 突然天井がギシギシと音を盾壁が振るえ 箪笥の戸が閉じたり開いたりを始める

ロイ「こ・・・こりゃポルターガイストか? それとラップ現象も!?」
慌てふためくロイ すると障子を突き破り 大きな盆栽が一行に向けてすっ飛んでくる


53 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 E.錫杖 :2015/01/17(土) 22:18:32 ???
>>52
「2〜3週間」

鸚鵡返して唸る
さて記憶にあるデュラハン騒動などの発端も大体その辺りだっただろうか

「部屋や、或いは物品」
「少々破損が出るかもしれないが、勘弁してくれな」
「……それとこれ、訳ありでね、重ね重ね御無礼を許して欲しい」

そして詮索のない事に短い感謝を告げてから続けた

【離れの部屋】

「はぁ……いいな、ここ」

畳敷きであろうか、ともあれ何と無く落ち着く雰囲気
座禅めいて座り、すっかりその精神は凪いで瞑想状態だ
やがて黄昏、忍び寄る怪異

「……」
「……せヤァッ!!」

カッと目を見開き、膝立ちの状態に変われば闘気の焔を纏わせた錫杖を振るう
飛来する盆栽を迎撃せんとの一閃だ


54 : アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ :2015/01/17(土) 22:25:24 ???
>>52
「ほい、了解。なるべく穏便にするわ」

基本的に生態は子供であるということは理解。
ついでに、仲間内に荒事専門者がいることも把握。

(※十分な時間で待ちぶせモードになる場合、キャラ性能的に準備しない理由が無いため)
離れに移動したあと、杖から眠り蝶を何枚か展開しておきましょう。
経験上、こいつはゴースト型の相手にも有効のはず。>>605

そして、黄昏時
迎撃は>>53に完全に丸投げ。
先に仕込んでおいた蝶のうちの一体を、頭上ではじけさせて眠りの魔力をぶちまける。
こちらも経験上、程度密度を高めないと越境者相手では効果が薄いもの。
相手がひっかかれば、それでよし。引っかからないなら、次の対策。
また、このポルターガイストが魔力によるものなら、塗りつぶしで無効化もいけるはず。


55 : ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 :2015/01/17(土) 22:30:56 ???
>>52

あだっ……! ってぇ〜なぁ、んの……あ〜……スンマセン小骨がササッタダケッスー

【言葉を遮る様なタイミングでの背中への抓りに一瞬ロイを睨みかけるも】
【主人の顔色と場の空気から辛うじて事情を察して咄嗟にしらばっくれる】
【が、ハッキリ言って言い訳も含めて凄まじく胡散臭い】

>>all

……はぁ〜……傭兵と軍人崩れ、獣人もどきにゲームキャラねぇ
何つ〜か毎度のことながら纏まりのねぇ面子だなぁ、ハハハッ!

【事情の説明と自己紹介を済ませて最初の言葉がコレである】
【境界線を渡る以前から亜人との交流があった為にそれらへの偏見は無いらしい】
【だがデリカシーが決定的に欠ける為に人によっては反感をかうかもしれない物言いをする】

……! ……ったく、この前のクソ妖精といい……
この手のバケモンはけったくそ悪りぃ手ばっか使いやがるから嫌いなんだっての……!

【飛んできた盆栽が一つで有るなら迎撃はイリーに任せて傍観】
【複数の盆栽が飛んで来ていたなら抜き放った双剣の片割れで畳に叩き落とす様に対応する】


56 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/01/17(土) 22:44:48 ???
>>53-55
幸衛門「致し方・・・ありますまい 先生方には『可能であれば』手心を ということで」

だがその願いは容易く打ち砕かれることと成った
なかなか大きな盆栽は錫杖に打ち払われ 甲高い音と共にたたみの上に散らばった

―――お気に入りに盆栽がぁぁぁぁ

何処かで悲鳴が聞こえてきたが非常事態である
続いてイリーには箪笥の上の日本人形が飛んできた

続いてアメリアが頭上で蝶をはじけさせ 魔力を放つ
すると天井のラップ音が多少和らいだ だが完全に収めるには至らず 魔力に近いが 若干違う『力』によるものと推測される

そして怪異はアメリアを脅威と捉えたのか 飾られていた皿やら 箪笥の戸やら庭石やら 複数の物体がアメリア目掛けて飛んでくる

最後に事態を傍観するに徹したウィント するとウィントへは物が飛んでこない
【盆栽を叩き落したり 魔力を放出したアメリアにはアクションが行われ 動きを見せなかったウィントへはアクションが行われなかったのだ】

【ウィントへ判定 視力:ウィントの視力が2.0程度のものであれば 視界の奥 本館の一室に 赤い何かが入っていくのが見えるだろう】

幸衛門「ひぃぃぃぃぃ!! 先生方!! ヒィ!!」
慌てた幸衛門が離れへと走ってくるが 飛んできた茶碗をしゃがみこんで回避

幸衛門「始まりましたぁ!! なんとかしてくださいぃぃ!!」


57 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 E.錫杖 :2015/01/17(土) 22:55:30 ???
>>56
「あ」
「……まぁ、なんだ、その……」
「後できちんと詫びるっ!!」

何処かから聞こえる痛ましい絶叫
思わずつい今しがた砕いた盆栽をチラリ、即座に次なる脅威に対応

「……!」
「……セェイッ!!」

飛来する日本人形を横っ飛びに回避、アメリアに殺到する数々の飛翔物に立ちはだかり
錫杖を振るって可能な限りを撃ち落とさんと狙う

「ご主人! 下がってて!」

幸衛門に対して叫んだ


58 : アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ :2015/01/17(土) 23:02:17 ???
>>56
情報その1、少なくとも狂気に侵されたわけではなく、
        術技能持ちを優先排除するくらいの知性は残してる。
情報その2、離れの中に不可視化して存在するわけではない。
        これだけ自分の魔力をぶちまけて完全に広がった以上、相手は離れにはいない。

妖気ってヤツだろうか、と一瞬だけ思案。
それよりも、ここで重要なのは、相手がこちらの動きに“対応”してきた点である。

「ここを狙えて、人が隠れれそうな場所に当たりをつけて!」

防御を担当してもらってる間に、蝶の増産。
自分よりも荒事になれてるヤツに照準を任せて、
指定された地点に、今度は拡散ではなく集中で眠りの魔力を叩き込む予定。

【トリガーを他PCさんに丸投げしますね☆ミ】


59 : ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 :2015/01/17(土) 23:04:46 ???
>>56

お〜お〜お〜……話にゃ聞いてたがこいつぁトンでもねぇなぁオイ

【この館で起きている怪異現象については先ほどの時間に説明を聞いた為に把握していたものの】
【いざ目の前で臨場感たっぷりに繰り広げられるソレは想像以上の代物であったようだ】
【しかし一行の他のメンバーに対して行われたソレが自分には行われないことを不思議に思いつつ】
【自分に対して被害がないならと様子見を決め込み、ふてぶてしくも持ち上げた腰を再び降ろそうとまでするが】

……ん? ……今のは……さて、こいつぁひょっとすると……?

【戦場において生き残るには五感の全てを最大限に活かして臨むべし】
【傭兵として幾多もの戦場でそれを実践して来た経験が故に】
【視界の奥で動きを見せたソレに反応することができたのだろう】
【そして何やら考えること数秒、泣きつく主人や慌ただしく立ち回る周囲を余所に】
【よっこらせと立ち上がると、えっちらおっちら本館の方へと歩いて向かう】

【騒動の中心を避ける様に本館に向かうが、その際には戦意などを感じさせず】
【それこそブラリと散歩にでも行く様な足取りで歩いている】


60 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/01/17(土) 23:22:41 ???
>>57-58
日本人形は壁につ美当たるとそのまま動かなくなった
そして事態の把握に努めるアメリアを援護するイリー 飛翔物に対して錫杖を振るう
【イリーに判定 腕力:庭石は少々大きく 重量があった イリーが『人一倍』腕力があれば問題なく庭石を弾けるものとする】

幸衛門「は ハィィ・・・ここから見える本館の部屋と 米蔵がそれにあたりますぅ・・・・蔵へ行くのなら・・・コレを・・・」
と 懐から蔵の鍵を差し出す

なお 本館の部屋に向かうウィントの姿が見えるだろう

そしてポルターガイスト現象は留まることを知らず ついには何処からか飛んできた米俵や屏風 大きな壷やらがイリーと その後ろのアメリアに向けて飛んでくる

>>59
自分に飛翔物が飛んでこないことを確認したウィントが移動を開始する だが廊下に出て歩き出し 床がギシときしんだ次の瞬間
ウィントへ庭の灯篭が飛んでくる かなりの重量がある代物だ

―――そして部屋にたどり着いたときの描写
部屋は物が少なく がらんとしていた
その部屋の端で赤い着物を着たおかっぱ頭の子供が背を向けてしゃがみこみ プルプルと震えていた

主人からこの屋敷に少女はいないことは聞いていた 多分この子が座敷わらしであろう


61 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 E.錫杖 :2015/01/17(土) 23:26:59 ???
>>58
「難しい、注文だな……」
「……ぁ痛っ!?」

狙撃スポットを探そうとするも、僅かにでも意識を迎撃から反らせばその隙に体を打つ飛翔物

>>59
「あ、あれ!? ウィントさん……!?」
「……?」

一瞬視界の端にその背を捉え、しかし即座に錫杖を振るう事に戻らなければならない
そんな中でも思考し、そして辿り着いたのは

>>58-59
「アメリアさん、その魔法、追尾か若くは軌道操作は出来る?」
「……本館の方に何かしらがいるか、あるんじゃ……?」

流石に傭兵たるウィントが、現状に怯えて逃走だなんて道を選ぶとは思えない
ならば何かを見たか、或いは感じたのだろう
それはきっと現状を維持する事に精一杯な自身や、蝶の増産や思考の湖に潜る事をしていたアメリアよりも鮮明な視野を持っていたはずだ
錫杖を右手に、闘気を纏わせた左拳も迎撃に加わる

>>60
「……流石に、厳しい……っな!!」

腕力は高い
だが、それでも常識の範囲内であり飽くまで鍛えているというだけ
依って振り抜くのは跳び回し蹴り
闘気の焔を脛当て状に纏い、裂帛の勢いでの回し蹴りだ
最もそれで軌道を逸らす程度は出来たとしても、

「……っ!?」

次々と迫る物体に、流石に飽和し始めて限界が近づきつつあったが


62 : アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ :2015/01/17(土) 23:36:48 ???
>>59-61
「ああもう! イリさん、よく気がついた!」

とりあえず、脳筋さんなんかいる方向を見極めたムーブ入ったっぽいので
蝶をそっちに追走させることにしたようです。
ちょこっと距離離せば、多分大丈夫なハズ。

ある程度オート制御でぶんまわしつつ、次の召喚へ。

「出てきなさい、黒騎士!」

大鎧の真っ黒騎士召喚。
追いかけるなら黒わんこのほうがよかったけれど、この状況ならデオチにされそうだ。
重装備型の召喚獣を盾にして、一回この場を移動しましょう。
あ、鍵はとりあえずお預かり。

「移動よ、移動!!ここじゃ不利すぎる!!」

【使い捨てできる前衛モブを配置】
【次ターンで蝶の制御再開します】


63 : ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 :2015/01/17(土) 23:41:16 ???
>>60

さてさて、鬼が出るか蛇がでるか……? おっわぁ!? ごばはっ!!
……っ……っごほ、ごほっ……んのヤロォ……! お痛ってレベルじゃねぇなヤッパリ、こんチクショウがぁ……!

【ゆったりとした足取りで本館への道を無事に通り抜けたが故の油断も有っただろう】
【寸前の物音で自身に向けて飛んでくる何かに気付き慌てて回避しようとする】
【飛んで来たものが灯篭ー幾つかのパーツにバラける物ーであったのが災いし】
【大きな物は辛うじて躱すも比較的小さな部分が腹部にモロにぶち当たる】
【衝撃に咳き込み堪らず膝を付くが体をワナワナと震わせつつ立ち上がると再び歩き出し】

……でやがったな、って…………聞いちゃあいたが、マジでこんなにガキなのかよ……

【目の前には果たして予想通り、座敷童の姿を発見することとなるが】
【事前情報通りの見た目と若干想定外な怯えているが如き様子から口元を苦々しげに歪める】


64 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/01/18(日) 00:01:38 ???
>>61-62
回し蹴りでどうにか庭石を叩き落す 離れのタタミが悲惨なこととなり 幸衛門が顔を青くしているがそれどころではない
なにせ重量物がこちらに飛んできているのだ 限界を迎えつつあるイリーであったが 不意に眼前に現れる漆黒の鎧騎士

それが俵を弾き飛ばし 壷を鎧で防御 壷は粉々に砕け散った

―――カキエモンの壷がぁぁぁぁぁぁ・・・

そして騎士を盾にして移動を開始 ウィントの元へ向かう

>>63
灯篭のパーツを腹に受けながらも部屋の中に入ってくるウィント
座敷わらしはビクリと肩を震わせて顔をウィントに向ける  その可愛らしい顔は恐怖に怯えていた

口を開き 言葉を紡ぐ その声は普通に口から零れてくるような それでいて頭に直接響いてくるような 不思議な声だった

座敷わらし「助けて・・・やめて・・・私じゃない・・・」
座敷わらし「あいつが・・・いきなりここに来た・・・見たことも無いあいつがやってるの・・・
      あの毛むくじゃらが・・・こわい・・・助けて・・・ 屋根裏に・・・」

それだけいうと 座敷わらしは まるで解けるように消えていった


65 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 E.錫杖 :2015/01/18(日) 00:05:35 ???
>>62
>>64
「ど、同感……ぁだっ!?」
「あ痛たたたっ!!」

アメリアの移動の提案に頷いた矢先、飛来する屏風に顎を強打される
そしてたじろいだ所に次々と命中する物体の数々
黒騎士の出現でなんとか脱したが割とボロボロである
庭石を蹴っ飛ばした足も、闘気の脛当ての補助があったがそれでも矢張り酷く痛む
素早く動禅治療の呼吸を行ってなんとか痛みを無視し、アメリアに続きウィントの元へ


66 : アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ :2015/01/18(日) 00:13:44 ???
>>64
>>65
なんか騎士が雄叫びあげて叩き落としモード入ってますが気にしないでください。
頑張ってる間に屋敷内部に突入しましょう。

「とりあえずヤバい。あれはヤバい!
 何がヤバイって、相手の消耗が伺えない!!」

あれだけのサイズを殺傷可能レベルでぶん投げ続けて
相手が一切疲労しないなんてことは、本来ならないはず。
つまり、どこかで出順を間違えたか?

「とりあえず何があったか教えなさいな、バトル大好きさん!!」

だいたいの方角はわかるので、まずは合流目指しますね


67 : ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 :2015/01/18(日) 00:19:49 ???
>>64

……だ〜〜っ! チクショウ! ンな顔するなっての!
これじゃあまるっきり俺の方が悪りぃみてぇじゃねえか!

【恐怖に顔を歪ませた幼児と厳つい青年、平時であれば通報物の光景である】
【相手が人外とはいえ見た目がこうもいたいけでは具合が悪いと愚痴混じりな怒りを露わにするも】

は? ……毛むくじゃら? 助けてって…………屋根裏だぁ?

【透き通る様に消えて行った座敷童の残した言葉を困惑顔で聞き入ると】
【その視線はやがてゆっくりと今いる場所の天井へと移っていき】

…………要するに、だ……ぶん殴っても良さげな奴は別にいるってことだよなぁ……!! "暴風っ!!"

【ニヤリと口元を釣り上げると双剣を抜き放ち呪文を叫ぶ】
【天井板を突き破らんと、勢い良く天井に向かって跳躍する】


68 : ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 :2015/01/18(日) 00:22:36 ???
>>65 >>66
//追加

【ウィントを追いかけて本館へと足を踏み入れたならば】
【ぶん殴っても良さげな〜(ryと、いった叫び声と同時に】
【室内で爆風が生じたような物音と共に天板を突き破る豪快な音が屋敷に響き渡るだろう】


69 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/01/18(日) 00:35:51 ???
>>65-67
鎧騎士は飛んでくるもの構わず叩き落すし ウィントは天井板を吹き飛ばすし
すでに幸衛門の胃はマッハである ついに泡を吹いてひっくり返ってしまった

飛んでくる様々な物体を跳ね返し ついにイリーとアメリアはウィントと合流した とおもいきや
当のウィントは天井板をぶち破って跳躍し 天井裏に入っていってしまった

―――場面転換 天井裏
???「ヤバイ!! こっちに来る・・・!!」
薄暗い天井裏で 何者かが舌打ちする ついにココが嗅ぎつけられてしまった しかも音を辿れば あとの2人もこっちにやってくるではないか

???「ヤバイヤバイヤバイ・・・・急いでここを」

逃げ出そうとした次の瞬間 天井板が一部吹き飛ばされ 男が入ってくる

―――――――――――――
さて 天井裏に着地したウィント 薄暗いが全く視界が利かないわけじゃない
障害物が無いので 彼の姿はすぐに視認できた 

長く尖った鼻を持つ 毛むくじゃらのモンスター 恐怖に顔が引き攣っている

ロイ「ありゃぁ・・・ボガートか・・・なるほど・・・アイツが・・・」
アメリアと一緒に行動していたロイが その姿を確認し 正体を告げる

【ボガート:アイルランドに伝わる妖精の一種 ポルターガイストを引き起こすといわれている】

ボガート「あ・・・あはははは・・・ボクそんな悪い妖精じゃないよ・・・? じゃ そういうことで・・・」
冷や汗を流しつつ 口に半笑いを浮かべ そそくさと天井裏を離れようとしている


70 : 動禅 :2015/01/18(日) 00:40:50 ???
//すみません眠気が限界なのでお先に落ちます。 ごめんなさいありがとうごさいました、お疲れ様です


71 : アメリア@ちんちくりんNPCだーくえるふ :2015/01/18(日) 00:49:11 ???
>>68-69
耳ぴこぴこ。
黒くてもエルフの長耳の集音機能は高いのです。
ついでに夜目もきくのです。

「ボカートかぁ。
 とりあえず色々当ててくれた分だけいぢめてもいいわよね?」

口は裏腹に、蝶のほうでウィントの援護に回るようです。
これだけ明確にターゲットが見えてるなら、もう外しようがないので
ちょっと意識落としかけたところを、盛大にぶん殴られるがよろしいのだ!


72 : ウィント・ワーゲン 【風と共に去りぬ】 >>187 :2015/01/18(日) 00:54:46 ???
>>69

……大当たりぃ……ってか?

【天井をぶち抜いた先、目の前に現れた毛むくじゃらの影の存在に低い声で何処か嬉しそうに呟く】
【体についた天井の破片の幾つかを払いながら毛むくじゃらに近づいて行こうとしていたが】

……お? ……ってぇと、お前……妖精なのか? ははっ! はぁ〜っ! 妖精! こりゃまた傑作だ!!
いやいやいや! 成る程成る程! そうとなりゃあ話は別だ!
言われてみりゃあ確かに今回人死にも出ちゃいねぇし
お前の言う通り悪い妖精じゃなさそうだな! いや〜スマンスマン! はははははっ!

【と、何を思ったか突然友好的な笑みを浮かべボガードを許すかの様な言動をし始めると】
【両手に握っていた剣をホルスターへとしまい直しながら】
【何故か必要以上に気さくなテンションで逃げようとするボガードに歩み寄っていく、が】

あ〜、ソレはソレとしてだ……ちょっとした質問なんだが目には目を、って知ってか?

【ボガードの進路を塞ぐ様に、或いは逃げられない様に妖精の退路を塞ぐ様に近づけば】
【唐突にそんな質問を向けながら剣をしまい無手となった右手を握りしめ】

歯ぁ食いしばれやコラァ!! "暴っ風っ!!"

【全力の拳に魔法を載せて打ち下ろしぎみの軌道で拳を振り抜く】
【因みに歯を食いしばれと言っておきながら先程の意趣返しなのか狙いはボガードの腹部である】


73 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/01/18(日) 01:06:49 ???
>>71-72
ボガート「あ・・・あはははは そんな・・・ねぇ? このおじさん(ウィント)も悪い妖精じゃないっていってくれるし」
ウィントが援護してくれたと勘違いし なおもそそくさと逃げようとするが 何故かウィントが邪魔で逃げ出せない

ボガート「え・・・えーと・・・・・・・おじさん? なにを」
打ち下ろし気味の右ストレートが腹部にジャストミート

更にアメリアのアシストと ロイの加勢もあり ボッコボコにされた後 ボガートもまた 解けるように消え 二度と現れることは無かった

こうして米問屋の騒動は終わりを告げた 一行への賞金と 騒動による被害はかなり大きなもので 幸衛門は頭を抱えてしまったが
後に大きな仕事が次々と舞い込み それを成功に導いたおかげで そのときの損害はすぐに埋め合わされたそうな

今日もまた ダレモイナイ奥座敷にからからと糸車が回る音が聞こえる 誰かが襖を開けても その姿は見えなかったそうだが 時折 赤い着物姿の子供を見かけることが増えたそうな・・・


――――――
さて 賞金を貰い 米問屋を出た一行
ロイ「いやぁ儲け儲け さて これからどうしようk」

そういいかけると 紺の着物の農民らしき男がロイと肩がぶつかる

農民「おっとごめんよ」
ロイ「おい気をつけr・・・あれ なんだこの紙切れ」

農民が通り過ぎると ロイは懐に何か紙切れが入っているのに気がつく 振り返るが 農民の姿はすでに何処ぞへと消えてしまった

ロイ「なんだってんだ・・・なになに 話がある 明日 昼七つ(16:30〜17:45)に○○まで来られよ フーマ・・・なんだこれ?」

//これにてイベント〆とさせていただきます お疲れ様でした


74 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/01/24(土) 20:54:48 ???
【街道沿いの茶屋】
夕から夜に変わる頃の街道
懐に入れられた紙切れに従って向かった先にあったのは 一件の茶屋でした

ロイ「なんだってこんなところに・・・それにまだやっているのか」
怪訝な顔をするロイ 店先で箒がけをやっている店主は一行を見ると笑みを浮かべた

店主「あぁいらっしゃい ウチは大判焼きが美味しいですよ どうぞ食べてってください」
と穏やかでありつつも半ば強制的に一行を茶屋の中にいざなった

ロイ「あぁえと それd」
長椅子に座らされ 茶を待つ間 ロイが質問しようと口を開くが

ロイ「・・・・・? ・・・・・ゥ・・・・・」
突然強烈な眠気に襲われ そのまま眠りこけてしまった

【強制判定 睡眠状態: 異能などで催眠攻撃に対する抵抗があっても この技は必ず喰らってしまうものとする】

―――――
ブライ=カン「腹減ったなぁ・・・」
三度笠のブライ=カンが街道を歩いている そして茶屋に刺しかあkるが ブライ=カンは意に介することも無く通り過ぎてしまった
そう その建物は茶屋でもなんでもない ただの廃屋なのだから・・・

『????』
ロイ「・・・・・ッ!?」
一行が目を覚ました場所は家屋の中であったが 今までいた茶屋の中ではなかった

ニンジャ「失礼しました 例え境界跨ぎといえども 里の場所が割れるのは避けたかったが故の措置である」
そういって頭を下げるニンジャの男と

???「こやつ等が例の南蛮の妖退治に秀でた輩かえ? なんとも奇妙な井出達である」
坊主頭の老人がいた

【判定 識別(妖怪):妖を見分ける術を持っているのならば この老人が妖であることが分かるだろう】
【判定 知識(妖怪):上記の判定に成功し 更に妖の知識がアルのなら この老人がぬらりひょんであることが分かるだろう】


75 : イムカ・グリムナー【最善への希求】>>310 :2015/01/24(土) 21:47:04 ???
>>74

「つまりはまあ、私は眠らなくても24時間戦えるわけだ」

 大判焼きをもぐもぐを食べながらそんな事を言っているのはイムカ・グリムナー。
 何でも脳を弄っているためにかなりの時間、睡眠いらずで活動可能だとか。

「だけどまあ、不眠症ってわけではない。寝ようと思ったらこんな風に…スースー」

 すっごく寝つきがいいのです。しかしタイミングが悪すぎましたねハイ。

 −−−−−−−
【と、いうわけで】

「で、してやられたワケだが」

 イムカの場合は半ば自爆に近くね?とか思ってはいけない。
 話の流れというものは尊ばれるべきなのだ。

「ご老人、私は真っ当な格好のはずだ」

 そして明らかにピントがずれきった返答をするイムカ。
 無表情かつ平坦な声音で平気でこういう事を言うもんだから実にアレである。アレ。
 俗に言う、こいつを相手にしてたら話が先に進まんってヤツだ。

【妖怪の区別なんぞつかん。オカルト専門外】
【妖怪知識?そんなのあろうはずもなく】


76 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 E.錫杖 :2015/01/24(土) 21:49:05 ???
>>74
「大判焼き」

鸚鵡返し、そして努めて怜悧めいている表情に綻びが訪れる
この上ない甘党なのだ、そしてそれを見抜くのは容易
先程までは明らかに訝しんでいたが、たった一言で警戒の堤防は決壊
長椅子に腰掛け今か今かと甘味を待つ

「……ん?」
「……、あ、れ……?」

ロイが眠るのとほぼ同時だ、睡魔の鎌が意識を刈り取るのは
半ば気合で踏み止まり、刀を抜いて足を刺し痛みで覚醒を促そうとするも

「……」

それは遮られて倒れ伏せる音がまたひとつ

………

「……ん、ここ……は……」

猫人形態から意識の途絶を理由に強制的に猫形態へと変化していた黒猫
二又の尻尾をゆらゆら、前脚で顔を洗う

「えぇと……」
「……一服盛られた、というやつかな……?」

何も口にしてはいないのだが、どうやら大判焼きを食べ損ねた怨みがその言葉を選びとらせたらしい
周囲に強い警戒、魔力の視界にシフト
老人が『普通ではない』事を認識するがそれ以上は叶わず
【魔力の視界:故郷の世界での魔導師のスキル】
【魔力的存在や動線を探知する事が可能】


77 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/01/24(土) 22:00:18 ???
>>75
一行を運び出す覆面姿のニンジャたち だがなんで術を使う前にこんな爆睡しているのか首を傾げたという

老人「妖なんぞを連れる人がいるもんかい 陰陽師じゃあるまいしの」
そんな抗議の言葉をさらりと受け流す すでにイムカが妖を連れていることに感付いている

老人「そこな妖に聞いてみるが良い ワシがどのような存在かを」

>>76
老人「睨むでないわ猫又よ」
ニンジャ「我等の術故 詳細を知らせる積り無し」

>>全員対象
近くの戸が開き 一行に茶と大判焼きが振舞われる

ニンジャ「では紹介しよう 我等フーマのシノビ 妖を御する指名を帯びる者」
老人「ぬらりひょん この辺りの妖を統べておる 本来フーマとは犬猿の仲であるがの」
ニンジャ「おぬしらも知っておろう 南蛮の妖が幅を利かせているこの状況 我等とて見逃せず こうやって一時休戦 というわけだ」


78 : イムカ・グリムナー【最善への希求】>>310 :2015/01/24(土) 22:07:58 ???
>>77

「ということだが…」
「うー…こわい」

 しかし聞こうにも怯えきっていて、革ポーチから出てこようとしない小妖怪たち。
 何せ、睨まれただけで消滅しかねないのだ。これは仕方ない。

「妖怪…ということは分かった。たぶん、位もそこそこ高いという事もな。
 すまないが、こちらをあまり見ないでくれ。彼等を食われるわけにはいかない」

 イムカはなるべく老人の視界から革ポーチを隠しながら考える。
 さて、拉致されたようだが、表立って敵意はない…となるとどうしたものかと。

【そうしていたら、フーマなるニンジャと、妖怪の名が開示。もっとも、ぬらりひょんと言われたところで?なのだが】

「あー…とりあえず妖怪変化とニンジャに共通の招かれざる客が出てきた。で、いいのか」

 こういう場合、背景など考えてもキリがないので先ずはなるべくシンプルに噛み砕く。
 もっとも、このケース。あまり好意的に接するつもりもない。

「で、ニンジャと妖怪が揃いも揃って、部外者の処理は部外者がやれ…とでも言ってるのか」


79 : イリー 黒猫 動禅魔導 :2015/01/24(土) 22:12:35 ???
>>77-78
「ふん」
「……ん?」
「あー、まぁ、話くらい聞いてやるかな、うん」

不機嫌そうに鼻を鳴らす、ヒゲがぴょこりと揺れた
しかし大判焼きが出てくれば一転、明らかに柔軟にシフトしてご満悦
文字通りの猫舌故にお茶は流石に頂けないのが残念でならない

「……ふぅん」

ぬらりひょんとニンジャの、そしてイムカの話聞いて唸る黒猫
無論妖怪ぬらりひょんを知る訳ではないが、ただならぬ魔力的存在感を察知はしている様子
皿に置かれた大判焼きに噛み付き、静かに食べている


80 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/01/24(土) 22:27:25 ???

老人「ワシが小妖を食うと?  腹の足しにもならぬわ」
フンと腹を立てたようにいうが ぬらりひょんが本気を出せば ポーチの中に篭っていても存在を消し飛ばすぐらいはして見せるだろう

ニンジャ「そのとおりだ 人ならざる者よ だがそのような無責任なことをいうつもりは無い この一件 元を正せばこの世界の者が現況よ」
とりあえずイリーは大判焼きに舌鼓を打っているようなのでイムカに顔を向けて話を進める

老人「このカントーにいる人間のダイミョー カワゴエとやらが 境界跨ぎの僧の口車に乗りおっての
    南蛮の妖を味方につけ ワシ等を根絶やしに使用などとしたらしいが そのもんすたぁとやらが野心の強い不届き者での」

ぬらりひょんは明後日の方向を向きながら大判焼きを摘んでいる なんだかんだでイムカの願いを聞いているようだ

老人「これ以上我等にちょっかいを出される前に カワゴエとやら共々くたばってもらおうと フーマと手を組んだ次第 なれど我等は南蛮のもんすたぁには無知もいいところでな」
ニンジャ「それゆえ 南蛮のもんすたぁに精通している御主等境界跨ぎに協力を求めたのだ」

ニンジャ「我等フーマの主 ホージョーに話を通している 近々ホージョーはカワゴエに戦を仕掛けるだろう それに乗じて我等は南蛮の妖を屠る積り それに同行してもらいたい」


81 : イムカ・グリムナー【最善への希求】>>310 :2015/01/24(土) 22:39:41 ???
>>80

「腹の足しにされたら困るのだがな」

 感情の波というものを置き忘れたかのうような能面めいた表情でただただ言うイムカ。
 人形めいているとはよく言われる。そして良く知る者には天然とか風評被害される。

【そうして状況を聞いてみると考える】

「で、聞いているところ、良くても権力争いだな。それ以上でもそれ以下でもない」

 外来者と妖怪の関係は分かったが結局、第三勢力が起こると、秩序ある闘争に支障をきたす。
 ゆえに叩いておく。道理は分かる。戦争とは制御されていなければならない。
 不確定要素など早めに潰すに限る。と、いう論法だ。

「…貴様ら妖怪、西洋も東洋も私からすれば大差ないのだがな。
 そんなものに手を貸さねばならん義理は無い。…ビジネスだ。おい、ぬら…何とか」

 何故かすっげえ偉そうですが、これはイムカのデフォなのであしからずである。

「カネはあるのか?食料は…大判焼き。砂糖を扱えるというので分かる。
 後は…札を造れるか?妖怪が存在できる力場の安定?だか何だかってヤツだ」

 ビャンコに組んでもらった札も幾度かの境界線漂流もあり劣化が進んでいる。
 ここらで入手しておきたいとは思っていた。


82 : イリー 黒猫 動禅魔導 :2015/01/24(土) 22:42:19 ???
>>80
ぴくり、耳だけが器用に動き話の一切を漏らす事はない
視線は相変わらず、物を食べる際に自然と下を向いてしまうのだ
猫の体の構造上仕方のない事なのである

「カワゴエってのとモンスターの連合軍」
「それに対処するための、土着妖怪と忍者の同盟って事か」

すっかり大判焼き1枚を平らげて御満悦
真面目めいて話に加わろうとするも口周りは餡子塗れである

「その、南蛮のモンスターの名前とかは……分かってたり?」

情報収集を行う所から、その依頼を受けるのは黒猫の中では半ば確定地味ているらしい


83 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/01/24(土) 23:04:09 ???
>>78-79
ニンジャ「そのとおりだ 我等も道理の分からぬ妖を野放しにするのは勘弁被る」
知っていれば対処できるかもしれないが それを知るまでに南蛮の妖の好き勝手を許すことになる それは避けるべきである

老人「『びじねす』とやらは分からぬが 義理立てしろなんぞいうわけが無かろう ワシ等を甘く見るでないわ」
そういうとまた戸が開く 入ってきたのは長い鼻に赤い顔をした山伏 天狗である

天狗は持っていたフクロの中身を見せた ジャラリと重い音を立てたフクロの中には 墨で文字の書かれた金の貨幣

ニンジャ「力場の安定・・・というのはよく分からんが そっちは我等の方で用意しよう 報酬を求めたということは 仕儀とを請け負うということでよろしいのかな?」

そしてイリーが顔を上げて 餡子まみれの口で質問をした

ぬらりひょん「ほっほっほ 中々に愛い猫又よ ワシのを一個譲って進ぜようか?」
手持ちの大判焼きを差し出しながら笑っている

ニンジャ「我等に南蛮のもんすたぁの名は分からぬ だが調べたところによると そのもんすたぁはまるで生気を感じられぬ形相をしていたそうだ
      まるで死者の如く・・・な」

ニンジャ「さて 境界跨ぎの協力を受けられたようだが 一つ問題が発生している 実は我はこの里の副頭領 お頭は別にいるのだ」

ニンジャ「だが今頭領はなぞの眠り病に犯されており 目を覚まさぬのだ コレでは下のニンジャを動かすことが出来ぬ」
ぬらりひょん「我等で調べた結果 どうやら何番んおモンスターが悪夢を見せ続けているようだ 
        ならばバクを使って悪夢を食べてしまおうと思ったのだガ そのもんすたぁの抵抗が激しくてな 難儀しているところよ」

ニンジャ「よってまずおぬしらにこの一件の解決を求める それが終われば 我等はカワゴエに対して戦を仕掛けるだろう」


84 : イムカ・グリムナー【最善への希求】>>310 :2015/01/24(土) 23:11:27 ???
>>83

「ああ…というより拉致同然なんだ。端から断る選択肢など殆ど奪っているだろうに」

 皮肉めいて言うイムカ。もっとも、一番最悪なのは用済みになれば消される事だが。
 今のところ、わけのわからぬ機密めいた事を言い出しそうな色は無いと思われる。

【そうしていると何だか夢に寄生したもんすたぁ?に悩まされているという話になる】

「夢…か。厄介だな。メディアで見たが、ふれでぃという魔物だった場合、限りなくアウトだぞ?」

 エルム○の悪夢シリーズを見た事あるらしいイムカです。
 流石にあそこまでチート染みていないことを祈る。

「実力テストというところか?まあ、やってみるさ」

 すごく自信満々ですがオカルトには無知のため、
 仲間や成り行きに任せる気もマンマンなイムカでありました。


85 : イリー 黒猫 動禅魔導 :2015/01/24(土) 23:14:49 ???
>>83-84
「む……い、いや、もうお腹一杯だ」
「お気持ちだけ頂戴させて貰うよ」

やっと自身の状況に気が付いて餡子を前脚で拭って舐めとる
極めて普通の猫らしい仕草

「死者、ね……」

アンデッドの類か、それともゴーレムか
何方にせよ一筋縄でいく相手ではなさそうだ
だがある意味動禅の僧侶たる己の分野でも同時にあった
ふむふむと数度頷いて続きに聞き入る

「……ん? なんだ、頭領さんが?」
「えーと、つまり先ずはその、悪夢の魔物を倒せって事か」


86 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/01/24(土) 23:27:42 ???
>>84
ニンジャ「断ってくれても構わんよ そのときはもう一度眠ってもらって 元の茶屋に戻すだけのこと」
場所も割れていないのだ フーマに会ったといった所で誰が信用するものか

ぬらりひょん「その『ふれでい』なるもんすたぁが何奴かは知らぬ だがバクがいうには 悪夢を全て食べてしまえば撃退できるとのことじゃ」

>>85
ロイ「流石によく分からんな とりあえずアンデッドを疑って 火の準備をしておいたほうが良さそうだ」
大抵のアンデッドは火を恐れる 用心しておいたほうが良さそうだ


>>全員対象
ニンジャ「ならばこちらに参られよ 頭領の寝室へと案内する」
そういってニンジャは立ち上がり 一行を奥へといざなう


そこには脂汗を流しながら眠り続ける男と 体に包帯を巻いた妖 バクがいた・・・・・・

//では会話イベント終了 お疲れ様でした


87 : イリー 黒猫 動禅魔導 :2015/01/24(土) 23:33:50 ???
>>86
「そうだな、何にせよ無駄にはなるまい」

火は原始的でありつつ極めて強力な武器だ
仮に相手がアンデッドでなくとも役に立つだろう
ロイに頷いて同意、そして一同の最後尾をとてとてと歩いて着いて行く

「……さて、夢魔でも出るのかな……?」

大きく呼吸、光を纏い猫人への変身を始めた

//お疲れ様でした、ありがとうございました


88 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/02/07(土) 21:08:19 ???
【前回からの続き】
一行はニンジャ集団 フーマより事の真相を知る
それは越境者がダイミョーをそそのかし 南蛮のモンスターを召喚してしまったとのこと

それらに対応するためにフーマは長年の宿敵である妖と手を組むことにしたのだが 作戦決行を察知した南蛮のモンスターは フーマの頭領を夢の中に拘束する

かくして一行は夢を食べる妖 バクとともに夢の中へと突入 頭領を助け出すこととなった

バク「それじゃぁせつめいするよぉ〜」
痛々しく包帯を巻きながらも 呑気な口調で 一行に語り掛ける

バク「これからとーりょーさんの夢の中に入って とーりょーさんを助けるよぉ〜
   僕は夢を食べるから その間に頭領さんを解放して脱出してね 脱出が遅いと僕が一緒に食べちゃうから気を付けてね
   それと 夢の中でも痛手を受けると 現実世界にも反映されちゃうから 死なないようにね〜」


89 : イムカ・グリムナー【最善への希求】>>310 :2015/02/07(土) 21:14:23 ???
>>80

「境界線移動でロクでもないところは色々と回ったつもりだが…とうとう他人の夢の中か」

 聖務とはいえ、ワケのわからん旅路をしているなあとつくづく実感なイムカである。
 継ぎ接ぎだらけの記憶ではあるが、一応、奇怪な旅路を経ていることは覚えている。

【そうしてバクの説明を聞くと、またも命がけ。しかも制限時間つきで食うとか抜かしやがった】

「まあ、生命がけはいつものことだが、質問だ」

 無感情なままにイムカは暢気な珍獣に対し質問である。

「武器の類は夢に持ち込めるのか?私は異能とか忍術だのの持ち合わせは皆無だぞ。
 これでも真人間で、ちょっと格闘ができる程度の一般ピープルなのだ」


90 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 E.錫杖 :2015/02/07(土) 21:16:39 ???
>>88
「……あぁ、わかった」

一方こちらは右手にバンテージを強く巻きながら頷いた
錫杖を武器としてセレクト、持ち込むつもりらしい

「ん……まぁ、昔同じような事をした事がある」
「可能な限り迅速に……大丈夫だ、多分な」

過去にも他者の夢の中に入った事がある
それ故か割と落ち着き、今回の件に関してはやや自信が強めだ


91 : ◆T/233Moei6 :2015/02/07(土) 21:20:29 ???
>>90

「………」

 何だか慣れた様子のイリーを見て、次に己の掌を見て、少し溜息。
 専門が違う。そう考えることにした。

「門外漢の私より、君のほうがずっと頼りになりそうだな」

 率直な感想が口から出た。他意は無い。
 己のあずかり知らぬ領域への挑戦に少し戸惑っているのか?と自問した。


92 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 E.錫杖 :2015/02/07(土) 21:28:12 ???
>>91
「ん? あぁ、ただ……経験があるというだけだ」
「そう韜晦しないでくれ、こちらも頼らせて貰うよ」

偶々過去に似たようなケースに出会し、そして経験したというだけ
ただそれでも、頼られる事に対して悪い気はしないし
何よりそうされているのだとすればその自分が不安そうな面を見せてしまっては逆効果だ
頷いて、そして微笑み掛けた


93 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/02/07(土) 21:30:45 ???
>>89-90
「大丈夫だとおもうよぉ〜・・・・・・・・・・・・・・・」



「たぶん」

ロイ「おいおいかんべんしてくれよ・・・」
さて 寝室に通されると そこには頭領と思しき男性がうめき声をあげながら眠っていた

バク「それじゃぁ いくよぉ〜」

ロイ「え ちょ いくってどうyZzz・・・」
バクが能力を発揮すれば 一行は強烈な睡魔に襲われ バタバタと倒れ眠りにつくだろう
布団の中に潜ってから・・・とかを考えないのはまぁ・・・妖怪である故 文化が違うとだけ

【???】
バク「はぐはぐむしゃむしゃ・・・」
ロイ「さて 無事に武器を持ち込めたわけだが…」
どことも知れぬ場所を歩く一行 バクはすでに夢を食べる作業に入ってしまっているため タイマーは作動している

バクがいうには この先まっすぐ行けば例の頭領がいるということだが…
まるでカラフルな靄の中みたいな空間がしっかりとした景色となって固定される

そこはどこぞの洋館のようであった 部屋の中央には天幕に覆われたベッドが一つ その中から声がする

男「心頭滅却・・・心頭滅却・・・」
女(妖怪)「そんな堅苦しい呪文唱えてないで楽しみましょ・・・夢の中 永遠に」

固い男の声と 妖艶なる女の声 頭領が男であることは確認済みなので 女の方がモンスターであることがわかるだろう


そして何が行われているかに関しては 境界線スレは健全なスレッドを目指しているとだけしか言えない
ロイ「もしかして・・・サキュバスか? こりゃまたトンデモな奴を使いやがって」

【判定 初心:詳しくは言えないが 羞恥心に訴えかけてくる光景を目撃するであろう 判定に打ち勝つことができなければ サキュバスを直視することができなくなる】

サキュバス「そして案の定 また邪魔が入ると・・・さっさと失せな!!」
そしてサキュバスが手を振るうと 魔力が刃となって一行に降り注ぐ

【先の判定に打ち勝てねば サキュバスの攻撃に回避困難属性が付加される】


94 : イムカ・グリムナー【最善への希求】>>310 :2015/02/07(土) 21:43:13 ???
>>93

「まあ、現行装備だけでも持ち込めて御の字か」

 流石に失った遠未来兵装は夢でも持ち込めなかった。
 夢なら融通も聞くかと思いきや、全く以って難儀である。

「しかしアレだな。内臓が無く、呼吸の必要もない身体というのもどうも覚束ないものだ」

 自分の掌をグーパーする。あくまでイメージで出来た身体。
 しかし、イメージが強固ゆえに肉体にダメージはフィードバックする。難儀である。

【そうして、奥に進めばヒノモトらしからぬ意匠の洋館が出てくるわけだが】

「ん?サキュバスか。これは伍長が身代わりになれば解決するのか?」

 酷い提案が平気で口から出てくるが、まあ可能性を思考するのは、
 将官としては、本能めいたもので仕方が無いのである。

【イムカの実年齢を考えれば分かるとおり、初心なアレはとうに通り過ぎております】

「………」

 通り過ぎてはいるが、恥ずかしくないかというと別問題であった!!
 冷静を装っているくせに微妙に動きが悪い!

「チッ、随分と姑息だな!?」

 ワンテンポ遅れてしまい、回避困難と判断。
 その場に踏みとどまり、手甲とアーマークロージングされた衣装の防御力に頼る。

【鉄の手甲が傷つき、亀裂が走り、衣服にもダメージ。イムカ自身も裂傷】
 【防御に全力を費やしたため、ここでは反撃に移れない】


95 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 E.錫杖 :2015/02/07(土) 21:47:39 ???
>>93
また眠るのか、と思うや否や夢の世界へ
武器を持ち込めた事実を確認し、ロイにふむと頷いて答える
やや直進し、辿り着くのは洋館

「……?」
「なんというかまぁ、随分とイメージが違うな」

ヒノモトに似つかわしくない風景
なるほど強引に見せられている夢なのだとあらためて実感した


「……!?」
「な、ななな……何……っ!?」

やがてその部屋へと到着、即座に顔を背ける
僧侶として過ごし、そしてそれより前の思春期も他者との接触が極めて少ない環境で育った猫人
つまりは極めて効果的なのだ、その紅色の目くらましは

「サンキュバス……!? くそっ、なんていう……」
「……うぐっ!?」

そして心眼など持ち合わせていない猫人は無論直撃に等しいダメージを負う事になった
敵を前にして視線を逸らすなど愚の骨頂、普段ならば自戒する所だが場合が場合である
刃が体を貫き、抉り、突き刺さる

【判定、効果大、回避不可】
【被ダメージ大、反撃不能】


96 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/02/07(土) 21:57:46 ???
>>94-95
ロイ「冗談!! こんなところで干からびる趣味はねぇよ!!」
飛んできた刃をサーベルではじく が あとの2人はそれぞれ手傷を負う 特にイリーは深刻だ

ロイ「ちっ!! 全く初心なお嬢さんたちだこと!!」
サーベルを振り上げ サキュバスに切りかかる サキュバスはそれをこともなげに受け止めた

ロイ「分かっちゃいたが夢の中じゃサキュバスの独壇場だぜ・・・俺はこいつを可能な限り抑え込む!! 2人は頭領の救出を!!」

こう叫んでいる間にも 洋館のところどころが虫食いのように消えてなくなる バクが食べているのだ
頭領はサキュバスの拘束により いまだ自由に動けないでいた

サキュバス「そうはさせないよ!!」
サキュバスはロイの攻撃を掻い潜りながらも 2人に対して 刃を放ってくる


97 : イムカ・グリムナー【最善への希求】>>310 :2015/02/07(土) 22:05:21 ???
>>96

「戦争ばかりの人生だったからだ。仕方ない。これは仕方ない事だ」

 ブツブツと何やら誰に対してかも分からない言い訳をしながらも、
 今度はロイの交戦もあって、どうにかやや鈍くとも動く事はできる。

【攻撃を横っ飛びで回避。しかし、大きな動きのため、銃を向ける程には余裕は無い】

「持ち込めるならば、これはどうだ!」

 イムカはこういう場合のオカルト対策を思い起こし、懐に手を入れる。
 現状の装備が夢の中に反映される空間であるならば――!

【イムカが取り出したのは…ミスリル聖水!液状化したミスリル金属の聖性が宿っている】
 【ミスリル聖水が光を放つ。破魔の力があるが、どの程度の効果を齎すかは未知数である】

 白銀の輝きが幻の洋館内を照らし出す!


98 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 E.錫杖 :2015/02/07(土) 22:07:13 ???
>>96-97
「……、す、すまない、そうさせて貰う……」

先程まで自信満々であったのが一転、出会い頭で早くも錫杖で体をようやく支えるのが精一杯という有様だ
大きく呼吸、吸って、吐いて、倍の量を吸う
一連の動作を極めて迅速に、常人の一呼吸の間に執り行えば溢れる魔力
動禅魔導特有の所作、呼吸法である
青白く輝く闘気と化した魔力で全身を覆い鎧とし、同時に傷に対して止血程度の治癒を施した
頭領の元へと片足を引き摺りながらも駆ける途中迫り来る刃

「……ちっ……セェッ!!」
「眩っ……!? な、なんだ……?」

今の全霊を持ってしてやっと、錫杖でそれを何とか切り払う
被害を抑える程度の事を行いつつも天蓋付きのベッドへ向かった
途中煌々と照らされた周囲に一瞬、影が伸びて張り付き目を白黒させる


99 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/02/07(土) 22:25:25 ???
>>97
いつもの超然とした態度はどこへやら妙に外見相応に見えたイムカであった

さて 攻撃をかわし 懐から取り出したのはミスリルの聖水 その煌々とした破魔光は洋館中に広がる

サキュバス「グギ・・・ギャアアアアアアアア!!!!」
その光はサキュバスを貫き 体から煙が立ち上る 効いているらしい

バク「うわああああああああああああああああああ!!!!」
もちろん 妖怪であるバクにも

???「何をしておる!! その光をさっさとしまわんか!!!!」
そして洋館中に響き渡る老人のこえ 夢の外にいるぬらりひょんからお叱りの言葉をいただきました

>>98
刃を打ち払い 頭領の元に馳せ参じたイリー

頭領「う・・・・ゥ・・・・すまぬ 助かった」
よろよろと状態を起こす頭領 ちなみに全裸である

【判定 初心:(ry】

>>全員対象
 洋館はすでに半壊まで進んでいた 送球に脱出を試みなければならないだろう
【判定 運:半壊した洋館 上から瓦礫が降ってくる 当たればダメージは避けられないだろう】


100 : ビャンコ・ファッチャ 【気孤の理】>>154 :2015/02/07(土) 22:58:10 ???

……まったく……飛ばされたと思ったらいきなりこの状況って……
建物の外には出れないみたいだし、何が何やらだけれど……結構マズイかもしれな……?

【崩れゆく洋館の中、境界線移動によって何処からか迷い込んだのだろうか】
【自身の式神の人馬に跨ったビャンコが眉間にシワを寄せつつ彷徨っている】
【天井から降り注ぐ瓦礫は人馬の両腕を盾へと変じさせて不正でいるが】
【窓や壁を破壊して外に出ることができないために途方にくれているようであった】

……! ……清浄な気配……? ……迷ってる余裕は無い、か

【と、館の何処からか発された清浄な気配(イムカによる聖水の波動)が発されると】
【一際強いソレに警戒を抱きつつも、脱出の糸口になればと急ぎ人馬を走らせ急行する】

【瓦礫:それほど巨大な瓦礫で無ければ盾で受けつつ聖水の波動を感じた現場へと急行する】


101 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 E.錫杖 :2015/02/07(土) 23:08:10 ???
>>99
「……ご無事で……!?」
「って、きゃぁぁぁっっ!?!?」

お約束と言わんばかりの布を裂くような悲鳴
あわや鉄拳制裁が振りかざし掛けられたが全身の手傷がそれを抑え込む結果となった

「……っ、これっ!!」
「早く、脱出するぞっ! ロイさん、イムカさん!」
「……っうわぁっ!?」

ベッドのシーツを、まるで汚物を取るようにして摘み強引に頭領へと押し付ける
そして揺らぎ崩壊を始める洋館のビジョン、いち早くの全員での脱出を試みる
尚基本的に不運である
ただしかし生死にダイレクトに関わる面ではそうでもなかったようで、スレスレを瓦礫が落下し砕けた

>>100
瓦礫の雨の中人馬を駆ればその先、全身に傷を負った猫人の姿が見えるだろう
何故か全裸の男性をベッドから起こしている途中だったりする
こちらはまだビャンコに気が付いてはいない模様


102 : イムカ・グリムナー【最善への希求】>>310 :2015/02/07(土) 23:13:49 ???
>>99-101

「知った事か。貴様らも少しは耐えろ」

 ぬらりひょんの言葉に対してイムカは実にイムカらしい言葉で対応。
 戦闘員のみに苦労させるなど、虫がいい話であると断じる。

【もっとも、実際にバクを行動不能にするわけにもいかないので聖水はしまっておく】

 が、このタイミングで別の気配(ビャンコ)の接近を察知。
 これはプラスとなるかマイナスとなるか?素早い判断が問われる!
 不確定要因は看過、対応の仕方によっては重篤な不慮敗因となりかねないのだ!

【ビャンコの姿を確認する。状況判断は一瞬。躊躇も迷いも許されぬ!】

「敵だ!相手は夢魔!詳細は省くが、その男と脱出せねば終わりだ!」

 ビャンコであることを察知し、本当に必要最低限の情報のみを与えた。
 これで支援なり援護なりあればよし。最悪でも危険な状況であると察知されればよし。
 動転して動けず、敵に付けいれられる可能性もあるが、現状はこれで精一杯である。

【そして、視線と意識をサキュバスに戻す】

 なお、裸の頭領については特に思うところは無し。
 軍人たるもの。男の裸体など見慣れるくらいに見慣れている。免疫バッチリ。
 濡れ場はいかん。濡れ場は。風紀違反である。と自身を納得させる。

【イムカ・グリムナーは良くも悪くもエリートの出なのである】

「貴様に憑かれたままではな。下衆が」

 イムカはvz/88vアサルトライフルを構える。軍用のアサルトライフルで様々なガジェットを内蔵。
 ようやっと、余計なモノを見ずに済むようになり銃撃に必要不可欠な集中力が回復する。

【イムカ・グリムナーが瓦礫などに潰されて終わることなどありえない。
 と、いう強い自負と確信。そして実際にイムカには当たらない!】

「伍長!イリー!殿を務める。皆は後退しつつ援護を」

 接近戦を演じているであろうロイに声かけを行い後退しながらも銃口を向ける。
 レーザーサイトの緑色のレーザー光がサキュバスを捉える。

【トリガーを引くとともに大量の弾丸がサキュバスに目掛けて疾駆した!】


103 : ビャンコ・ファッチャ 【気孤の理】>>154 :2015/02/07(土) 23:31:53 ???
>>101-102

勘違いで無ければ、気配はコッチの方から……!

【洋館の内部故に人馬本来の機動性は発揮できないものの、それでもソコソコの迅速さで現場へと辿り着く】
【そしてそこで漸く自分以外の存在を見かけて安堵したのも束の間】
【そこに居たのが顔見知りの越境者、イリーとイムカだった上に】
【明らかに何らかの戦闘行動を行っているらしい状況に息を呑み】

……っ! コッチよ! 掴まって!!

【イムカの呼び掛けによって現状を朧げながら把握、人馬を駆けさせイリーの元へ】
【瓦礫の雨を凌ぎつつ近づけばイリーに人馬の背に乗るよう呼びかける】
【人馬を移動と瓦礫からの防御に回しているが故に後方支援に回る、といった判断だ】


104 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/02/07(土) 23:37:23 ???
>>100>>102
ビャンコが清き気配を察知してたどり着いた先には 知り合いの越境者がモンスターらしき女と戦いつつ 裸の男を連れ出そうとする そんな光景
そしてイムカよりビャンコへ情報の伝達が行われるだろう

そしてビャンコのすぐそばの床が何か巨大なモンスターによって齧られ大きな穴が開く
バク「モグモグモグモグ」

夢を食べるといわれている妖怪 バクである

ロイ「気を付けろ!! バクに喰われたらおしまいだ!! だがそっちは味方ということでよろしく 攻撃はサキュバスだけにな!!」
イムカからの情報に補足を入れる

ぬらりひょん「バクが苦しんでおるだろうが!! まったく最近の若い(ry」
なにやら文句が愚痴へと進化していますがカット

イムカが殿を務め ライフルを連射する その銃弾がサキュバスを穿つ が

サキュバス「あたしだって・・・こんなところで死ねるか!!」
なおも悪あがきにイムカへ そしてビャンコへ刃を放つ その顔に余裕はなく バクの夢喰いが功を奏している証拠であろう

>>101
ロイ「そんな乙女してる場合じゃないでしょうが!! イムカ達が抑えているうちに 早く!!」
ロイがサーベルを収めてイリーの援護に入る 2人でシーツで前を隠した頭領を抱えて走る

なおも瓦礫は降り注ぎ 後方から悪あがきの刃が飛んでくる これにあたるかどうかは すでに運に任せることになるだろう


>>全員対象
ロイ「急げ!! もう時間がないぞ!! そこのドアを出れば俺たちの勝ちだ!!」

ロイがみなに叫ぶ


105 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 E.錫杖 :2015/02/07(土) 23:44:06 ???
>>102-103
「っ……ま、任せたっ!」

普段ならば買って出るであろう立場をイムカに譲る
出陣前とは全くの真逆な関係になってしまったと不甲斐なさに歯噛み
しかし意地やプライドの為に全体を危険に晒すなんて真似は絶対に出来ない

「……えっ!? ビャンコさん……!?」

突然の旧知の友の出現に驚愕、夢の世界ならではの夢幻だろうかと訝しむ間も無く手を掴みそしてケンタウロスの背に飛び乗る
後あと考えてみればこれは頭領の夢の中なのだから、猫人の意識や記憶は関係ないのだったと反省
以後の脱出への移動はビャンコと、それと人馬に委任

>>104
「おとっ……!?」
「っ、っるさいっ!! 仕方ないだろうがっ!!」

顔を紅潮させて怒鳴り、飛散する刃からはどうやら逃れられたらしい
頭領諸共ビャンコのシキガミたる人馬に乗せられ、脱出を急ぐ


106 : イムカ・グリムナー【最善への希求】>>310 :2015/02/07(土) 23:58:56 ???
>>104

「淫魔風情がっ!」

 刃を片腕の罅割れた手甲と高反発繊維服でガード。
 刻まれた片腕から血が溢れるが骨と神経が繋がっていればよし。ブルパップ式のマガジンを再装填。
 夢の中だからか、ファンタジーめいた存在が相手だからか効果が薄い。
 しかし、ここは弾幕を張り続けねばならぬ局面である!

【ガスベントシステム(銃口以外の複数の開口部から燃焼ガスを放出。反動を抑える)により、
 アサルトライフルは、フルオート射撃でも、かなりの精度を維持できる】

 そうして、後退しながらの発砲。殿のためイムカは自然と最後尾となっている。
 ここでバクが空けた大きな穴の側。ここが危険だ。バクはこちらの生存などさして構いはすまい。
 不意に齧られればそれでイムカはアウトである。

「私を食うなよ?齧ったら聖水をその口に流し込んでやる」

 無慈悲なる脅迫を余韻にさらに下がるイムカ。非常に物騒であるが、緊急時ゆえ致し方なし。
 マガジン交換、4つ目。これで弾薬が底を付く!

「皆、たどり着いているな!?」

 振り向く暇も無いと、フルオート射撃を続ける。そして弾切れ。
 このタイミングで猛追されまいと、即座にクナイ・ダートを握り、

「イヤーッ!!」

 シャウトと共に5本を一気に投擲。黒鉄の光がサキュバス目掛けて伸びる。

「ドアをくぐれ!脱出だ!」


107 : ビャンコ・ファッチャ 【気孤の理】>>154 :2015/02/08(日) 00:03:53 ???
>>104-105

……っ!? は、はぁっ!? バク? バクって、確か……それに夢魔ってさっき……!

【突如として足元の空間を削り食らう存在が現れて一瞬驚愕に目を見開くも】
【ロイからの警告と先程のイムカの呼び掛けを照らし合わせ状況認識を更新】

目が覚めたら何処かの誰かの夢の中、ね……こういうのも夢現、って言うのかしらねぇ
……でもまぁ、夢の世界に良い思い出も無いし……早いところお暇させて貰いたいわね……っ!

【ここが夢の中の世界と理解したものの、突然放り込まれたその状況に対して呆れた様に息を吐くが】
【イリーと男を人馬の背に載せればロイの言葉に従いドアに向けて走り出す】

っ、流石に……無視はしてくれないわよねぇ……!

【逃走の差中、此方に目掛けて飛来する魔力の刃】
【疾走中も頭上を庇う様にして構えていた人馬の盾の片割れを刃の防御の為に構える】

【防御判定:魔力の刃の判定は魔法 or 物理攻撃?】
【物理攻撃であれば防ぎ切れるが魔法的性質が高ければ盾を破壊される可能性あり】


108 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/02/08(日) 00:21:02 ???
>>全員対象
サキュバスの刃は基本的に魔法属性である
いくつかの刃が縦に突き刺さり 盾を容赦なく削っていくが 大破の一歩手前でどうにか持ちこたえた

まず馬に乗った頭領とイリーがドアをくぐり 間髪を入れずビャンコがドアをくぐった

ロイ「イムカ!! 急げ!!」
続いてロイがイムカに声をかけてからドアをくぐり 最後に血まみれのイムカがじりじりと後退 ドアをくぐった

サキュバス「くそぉ…!! あたしも早く!!」
イムカに足止めを食らったサキュバスがドアをくぐろうとするが 寸前でバクがドアへと続く床を食い破る

バク「もぐもぐもぐ・・・・あともう少しだな〜」
すでに空間は食い荒らされ サキュバスの立つ場所を残すのみ バクだけの時は集中攻撃で撃退できたサキュバスであったが
こうして夢の大半を喰われてしまえば すでに抗う術もなし

サキュバス「あ・・・ぁ・・・・・い・・・・いやぁぁぁぁぁぁああああ!!!!!」
バク「あ〜んぐり」


――――――場面転換 フーマの里
ロイ「いててて・・・まったくひでぇ目にあった」

倒れこんでいた畳の上から上体を起こす そばでは夢から覚めた頭領と 頭を下げる副頭領 そしてなおもグチグチと文句を垂れるぬらりひょん
最後に腹をさするバクの姿があった

ロイ「何はともあれ 無事解決と相成ったか しかしバクってのはトンデモねぇなぁ」
夢を喰うといわれている妖怪 性格はともかく その力はすさまじいものがあると驚嘆するのであった

//ではイベント終了 お疲れ様でした


109 : イリー 黒髪の猫人 動禅魔導 E.錫杖 :2015/02/08(日) 00:29:00 ???
>>106-108
「っ……くそっ……」
「全く、鍛錬が足りないなこれは……」

傷だらけの、中には相当な重傷も存在する体を鑑みて猛省
とはいえ矢張りああいった特殊な事態に対応出来るようになるとは我ながら思えはしないが
ケンタウロスの背に揺られ、夢空間を脱出

「……迷惑をかけた、すまない……」

イムカとロイ、そしてビャンコに深々と頭を下げる
その後は傷の治療もそれなりに、挽回の為の修練に励むのであった

//お疲れ様でした、ありがとうございました


110 : イムカ・グリムナー【最善への希求】>>310 :2015/02/08(日) 00:38:38 ???
>>108-109

「…んっ?」

 むくりと起きるイムカ。夢の負傷がフィードバックされており、
 腕を血塗れ、服はズタズタという酷い有様になってしまっている。

「おい、ニンジャと妖怪。怪我が酷い。さっさと薬と包帯を持ってこい」

 何やらブツブツやっているぬらりひょんは華麗にスルーして、
 いつも通り、すっごく偉そうな態度で治療を要求するイムカ。

【そうしていると、何やら悔しげな様子のイリー。イムカは少し考えて】

「アレは相手が悪い。軍規を弁えぬ不逞の輩だった。
 まあ、うん。仕方ない、…が、君は春画でも見て勉強するように」

 何故かイリーにばかり弱点克服要求。無慈悲!

(あの狐術師は…。まあ、共に脱出できていたし不都合はあるまい)

 言いながらも、横柄な態度でついでにチャとスシまで要求するイムカであった。


111 : ビャンコ・ファッチャ 【気孤の理】>>154 :2015/02/08(日) 00:56:35 ???
>>108

……っ、やって……くれるじゃないの……!
でも……王手には、コッチの方が一手早い……!

【魔力で生成された刃によって削り取られていく人馬の盾】
【盾が傷付きボロボロになるにつれ、ビャンコの額に薄っすらと汗が浮かび始める】
【実の所、この盾は盾である前に式神の一部であるが為に】
【耐久を高めてはあっても傷がつけば式神の損傷として術者にダメージが及ぶのであった】
【だが盾が破壊される前にドアに辿り着くことができたことで事無きを得た】

……? ここ、は……あぁ、そっか……さっきのは夢の中だったのよね

【ドアを潜り抜けれ馬そこは先程とは打って変わったあばら家の中】
【状況の急激な変化に対しての動揺を溜息の一つで吐き出せば後は平常通りに振る舞う】

それにしても……寝てた筈なのに疲れたわ……悪いけど休ませてもらうわね

【とは言え、式神のダメージは夢の外にも持ち越しているからか】
【全身、特に両腕に残る倦怠感と痛みを意識から排除しつつ背中から床に倒れこむと】
【今度こそはおかしな夢に迷い込むことなく眠れることを祈り目を瞑るのであった】


112 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/02/14(土) 20:49:19 ???
【カワゴエ城】
某日某日 ホージョーはカワゴエの城めがけて進軍 対するカワゴエは籠城の構えを見せる
カワゴエ城のほど近くに陣を張ったホージョーは時期を待った 日が落ち 辺りを漆黒が覆う

ホージョー「・・・頃合いか」
草木も眠る丑三つ時 本来なら戦に向かぬ時間にホージョーは動き出す
しかも闇夜に乗じたものではなく 煌々と篝火を炊き 大々的に打って出たのだ


113 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/02/14(土) 21:19:32 ???
夜の帳を切り裂く篝火の炎 ホージョー軍は正門前に布陣
カワゴエ軍の篝火もまた城を照らし 正門前に兵を配備

両者にらみ合いを始める

先に動いたのはホージョー軍 全軍に進撃を命令 雪崩を打って兵士が駆ける
対するカワゴエは城の銃眼から火縄銃を浴びせ 矢を射かける その歩兵を動かし 両者激突 だがその様子は 本来の戦とはだいぶん違うものとなっていた

八角棒を振り回し 門を打ち破ろうとするダイダラボッチ それを迎撃するは剣を振り上げるタロス
【タロス:ギリシャ神話に出てくる巨人 全身が青銅でできている】

突撃するトロール そこに突っ込むは統率の取れた火車小隊

ラルヴァの接近を阻む槍衾の足軽たち
【ラルヴァ:古代ローマの低級霊】

人も 妖も モンスターも入り乱れた戦 それはそれは奇異であった

――――城の横手
ロイ「とまぁ正門前はこんな具合なんだろうな だがまぁこっちは」

正門前とは打って変わり 人気のない城の横手 そこでは

フーマ=ニンジャ「ドトン=ジツ イヤーッ!」
カワゴエ=ニンジャ「グワーッ!」

ニンジャ同士の戦い フーマの仕掛けた術に カワゴエニンジャは頭まで土に埋まってしまった

フーマ「ショッギョ・ムッジョ では急ぐぞ」
ニンジャ集団と共に進む越境者一行 まず水を張った堀を スイトン=ジツに長けたニンジャが渡り 綱を渡す
それを使って堀を渡った一行は これから城の壁を登るところだ

フーマ「壁のぼりに長けた者は一緒についてこい 劣るものは綱を下すゆえ それを伝って登られよ」
ロイ「さて これからダイナミック★お邪魔しますの準備だ」

一行の狙いは一つ 正門前に注意が向かっている間にショーグン・カワゴエと もんすたぁの頭を闇討ちすること


114 : イムカ・グリムナー【最善への希求】>>310 :2015/02/14(土) 21:35:18 ???
>>113

「………」

 そんな状況にあって、戦場慣れしているのだろうか。
 イムカ・グリムナーは籠に乗り、腕を組んで眼を閉じている。

【そして、数日ほど里を離れているうちに何やら装備が一新されている。
 奇異なる浮かぶ髑髏を引きつれており、腕には金剛の力を与える手甲、
 鉛玉の代わりに光を放つ鉄砲に、身体の周囲には結界が張られていると来た】

「………」

 しかして、ロイが呼びかけてもイムカに返事は無い。
 これでも緊張しているのだろうか――

「……ZZZ」

【イムカ・グリムナー:過酷なるデスマ明けの戦いである】


115 : ムガ 乳白色の鼠人 ヤソ式忍術 E.黒覆面(口元) :2015/02/14(土) 21:38:45 ???
>>112-114
長期に渡りこの混乱を潜り抜けて来たイリーではあるが、戦争の参加には眉を顰める事となった
彼女は破戒しているとはいえ動禅の僧侶であり、殺し合いの場への参加は慎まれるべきなのだ
そこで偶々同じくヒノモトへと越境してやって来た鼠人の忍者に託し後方支援に着くと相成ったのであった

「……おい待てお前等忍者何だと思ってんだよ」

と、まぁ当然ニンジャと忍者の違いに困惑気味
ともあれ壁登りなんてお手の物である
手の平の内側、肉球に鋭く微細な返しが着いているために道具無しでもするするとよじ登れるのだ
卵色の長い毛並み、人とほぼ同じくスラリと伸びる手足
顔は鼠のそのままだが、覆面で口元を覆い隠す
身につけているのはそれと武具、あとは真っ赤な炎の色の皮衣

「おい髑髏付き」
「……寝てるし」

どうなってんだ、と溜息
ともあれここに留まっていても仕方ない
先を行くニンジャ達に柄にもない対抗心、負けじと忍者は壁を素早く踏破した


116 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/02/14(土) 21:58:02 ???
>>114
ロイ「(#0w0)」
なんかいつの間にか装備が以前のものに変更されているのはまだいい
だがこの状態で寝ていられるのはいかがなものか?

とりあえず起こすのもアレなんで 綱でぐるぐる巻きにして壁の上まで引っ張り上げましたのでご了承ください

>>115
フーマ=ニンジャ「おぬしこそ この程度できねばニンジャと呼べぬぞ?」
困惑するムガをdisるかのような物言い

ロイ「そういえば地下墓地での仕事以来だったなムガ 久しぶり」
であった時に簡単な挨拶を済ませる そしてニンジャと共に壁を登るムガ

なお 前回の以来で意外な弱点が露見したイリーには 克服のため ニンジャより春画の詰め合わせが届いたそうな


>>全員対象
まずフーマ=ニンジャとムガがすばやく壁を登り切り 続いてロッククライミングを駆使したロイが到着
最後に綱で簀巻きにしたイムカが吊り上げられました

ロイ「よし それじゃ行くか そろそろ起きれイムカ」
【これ以上寝ているようならば ロイによる張り手が飛んできます】

フーマ=ニンジャ「我らは手筈通り 付け火の準備に取り掛かる」
ニンジャの一部が一行から離れ 一行とニンジャの一部が闇に紛れて城の上部を目指す

すでに正門前では ホージョーの蹂躙が終わりを告げ 場内にアシガルたちがなだれ込んでいた

―――場面転換 天守閣付近

ロイ「さて 混乱に乗じてここまでたどり着いたが・・・」
天守閣を守る兵士もまた 人間ではなかった 見てくれこそ老婆であったが

ロイ「ウィッチ? だろうな アレを突破せねばならんだろう」

さて 敵はまだこちらを視認していないようだが 天守閣へとつながる通路はここだけであり 辺りに遮蔽物もない
先手はこちらがとれるだろうが 戦闘は避けられそうにない


117 : ムガ 乳白色の鼠人 ヤソ式忍術 E.黒覆面(口元) :2015/02/14(土) 22:10:10 ???
>>116
「……大道芸人に改めろっての……」

何はともあれ魔力現象的に劣っているのは自身なのである
言い負けて不機嫌そうにぽつりと漏らした

「ん?」
「……あぁ、武器だらけか」

よぉと挨拶、呼び名に関しては勝手に名付けているだけである
鼠人からすると人間のそれぞれ法則性を見出し辛い名前が覚えにくいらしく、大体の相手はこんな感じなのだ

イリーはまぁ今頃独り居残りでさめざめと泣きながら課題に手を付けられずにいるだろう


----


「うぃっち」
「魔女、ね……どうもいい思い出がない」

言いつつも淀みない所作で小型の弓矢を取り出し構える
弦が強く張られ、だがフクロウの羽撃き程の騒音しか漏らしはしない
弓が火器の類に勝る部分、放射線を描く特有の軌道ともうひとつ静音性
その後者を活かした奇襲、木製の鋭い鏃が風を斬った


118 : イムカ・グリムナー【最善への希求】>>310 :2015/02/14(土) 22:11:14 ???
>>116

 ある意味で戦場でも休息が取れるというのは貴重は資質かもしれない。
 豪胆ともいえるし、戦場こそ故郷ともいえるとか言い訳ならば沢山並べる自信がある。

「………」
≪0001010111101≫

 縄で引っ張りあげられている間も、ぐーぐー、と。
 忠実なるサーボスカルは、それに随行してプカプカと浮かんでいた。

【スマキ状態!!!】
 【→そうして、ロッククライミングが終了したところでパチクリと目を覚まします】

「んっ…伍長、戦場までご苦労。さて、イクサか」

 寝覚めはすっごい良いらしい。スルスルと簀巻き状態をスムーズに取り払って腕を組む。
 先程まで、グースカ眠っていたとはとても思えないような尊大さ。要するにいつものイムカである。

 ---------

>>115-116

【天守閣】

「どうする?不意打ちを試みてもいいが、私だとおそらく大して効果はないぞ?」

 ロイとムガも、おそらく理解できるだろうが、イムカの気配は何というか酷く目立つのだ。
 将官としてのスキル〝決然のオーラ〟は兵士に力と士気を与えるが、
 こういう隠密行動時には、それは夜闇を照らす照明のようなモノに等しい。

【→根っからの政治将校といった感じ。ステルスに適正が無い】

「バレる前提でよければ、グレネードでも放りこんでみるが」


119 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/02/14(土) 22:26:04 ???
>>118
ロイ「えぇいストレスのたまるやっちゃなぁ」
いつも通り 尊大なイムカに何とも言えぬ表情を浮かべるロイであった

>>全員対象
天守閣へと続く場所にて 一行の戦いは始まった

ムガが弓を構え 矢を射る だがその一瞬前

ウィッチ「そこにいるのは誰だい?」
ウィッチがこちらに声をかける

【イムカのステルス補正マイナス効果 こちらの位置がばれてしまった】

ムガの矢が疾走するが それを寸前でよけるウィッチ

ウィッチ「敵のニンジャが現れたよ!! 誰か!! 誰か!!」
辺りに大声を発するが 配下の者は皆階下の戦闘に加わってしまっていた

ウィッチ「えぇい役立たずが!!」

毒づくウィッチが指先から稲妻を発する それはイムカの投擲したグレネードに当たり 爆音と破片をまき散らす

ロイ「こっからはステルスガン無視の戦いってね!! 行くぞおらぁ!!」

剣を構えるロイと 指先に魔力を溜めるウィッチ 一行へ向けてまたも稲妻を放とうとしている


120 : イムカ・グリムナー【最善への希求】>>310 :2015/02/14(土) 22:31:16 ???
>>119

(ゲノム兵あたりくらいには気付かれない自信はあるのだが、
 今回は、相手が気配読みに長けていたか…)

 相手が気の利いた気配察知スキルを有していると中々厳しいのである。
 ゲノム兵について詳しく知りたければMGSシリーズ参照。

「やはりこうなるか。イヤーッ!!」

 稲妻の気配を察知して、イムカはクナイダートを投擲!!
 雷撃をそちらに集中させて、前衛メンバーの支援に徹する。

「そのまま突っ込め!妙な妖術を操る前に畳み掛けろ!」


121 : ムガ 乳白色の鼠人 ヤソ式忍術 E.黒覆面(口元) :2015/02/14(土) 22:35:17 ???
>>119-120
「チッ……!!」

直前に勘付かれた事に舌打ち、即座に弓矢をもう一射
近接よりも素早く、魔力の集中を阻害する事が叶えばと踏んでの行動だ
配下を呼び付けている事からそれなりの地位なのだろう、ならば油断は出来はしない

「……言われずともっ!!」

直ぐに弓を仕舞い抜刀、逆の手には組み立て式の棍たる七節
両者を組み合わせ簡易の薙刀とし、火鼠の皮衣の魔力耐性に任せて駆け出し突き刺さんと振るう

【火鼠の皮衣:魔力、特に熱に対する耐性有り】


122 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/02/14(土) 22:56:23 ???
>>120-121
ムガによる射撃がもう一発飛んでくる がそれをウィッチは外見とは裏腹に機敏な動きで回避
指を突き出し 稲妻がほとばしる だが

ウィッチ「なにぃ!?」
イムカの金属製のクナイに稲妻の大部分が引き寄せられ 前衛への援護となる
そして駆けだしたロイがウィッチへと肉薄 一閃

その胴を切り裂くが 浅い
そこに後続のムガが疾走 稲妻の残骸がムガを焦がそうとするが 熱耐性の皮衣がそれを防ぎ
薙刀がウィッチの喉を貫く その攻撃でウィッチは果て 霧散した


ロイ「ふぃ とりあえずはここまで無傷と言っていいな ・・・辺りが暖かくなってきた 火が回り始めたな」
ホージョーの放った火矢や ニンジャの火計により 明々と照らされるカワゴエ城 落城まで時間はあまりない


―――場面転換 天守閣

その場に有象無象の兵隊はおらず いるのは二体の妖のみ

一体はぼろ布を身に纏った死体 手には禍々しい杖を持っている
もう一体は 元々この城の主なのだろう 仕立てのいい着物を羽織ってはいるが その顔は同じく死体

ロイ「ぼろ布の方は恐ろしい魔力だな・・・リッチか? 着物の方もアンデッドだが・・・身分が高いだろうし ワイト・・・だろうな たぶん」

【リッチ:自ら望んでアンデッドとなった魔法使い】
【ワイト:身分の高い者に悪霊が取りついて変化した化け物】

リッチ「おのれ・・・貴様らさえいなければこの世界 我らが主の物としてやろうと思ったものを・・・」

リッチの表情は変わらないが 口調からこちらに憎悪を向けているのがわかる

リッチ「こうなっては 貴様らの魂 我らが狩りて主にささげるのみよ!! やれ!!カワゴエ!!」

リッチは魔法を繰り出すべく詠唱を開始し カワゴエと呼ばれたワイトは刀を振り上げ 一行に切りかかった


123 : イムカ・グリムナー【最善への希求】>>310 :2015/02/14(土) 23:11:43 ???
>>122

「使うマジックの選択を誤ったな。ソーサラー」

 ウィッチはその叡智の半分も出す事無く絶命を強いられたようなものだ。
 これでいい。イチイチ、相手に最善を尽くさせる必要など何処にも無いのだ。

「火攻めもずいぶん早いな。こういうのはニンジャの得意技というところか」

 戦場独特の空気を吸い込みながら、ロイの後についていくイムカであった。

 -----------

【天守閣】

「吹けば飛ぶような骸風情が何を偉そうに。死者は死者らしく黙って死んでおけ」

 アンデッドでも上位に位置するであろうリッチに対して、イムカは堂々と宣戦布告。
 戦いとは互いの存在を否定しあう行為であると言わんばかりに。

≪000101010111≫

【イムカサーボスカルはリッチの情報を読み取る!生命反応無し!
 急所狙いの多くは全く以って意味を成さぬ】

「ならば、削り潰すのみだ」

 イムカはホルスターより、粒子短銃を二丁引き抜く。
 デュアルハンド!速攻重視の二丁拳銃スタイルである!

≪ブラスターモード:エリミネーター/バースト≫≪ブラスターモード:エリミネーター/バースト≫

 三点バーストの翡翠色の速射レーザーがイムカの二つの銃より疾駆!
 おぞましきアンデッドに目掛けて突き進む!

【これは前衛の支援であると共に呪文詠唱妨害のための牽制射撃の意味合いが大きい攻撃である】


124 : ムガ 乳白色の鼠人 ヤソ式忍術 E.黒覆面(口元) :2015/02/14(土) 23:17:29 ???
>>122-123
「……ふぅ」

口元を覆う覆面を摘まんで、ほんの少し隙間を作り呼吸
消失するウィッチの最後の残滓が残る内に、息を整え終える

「帰り道はちゃんとあるんだろうなぁ……?」

燃え行く城の中、熱波の気配を感じて目を細める
鼠人は人より火を恐るのだ、本能的に

----

「死人ね」
「……火葬するにゃ、ドンピシャだけども」

一体となっていた得物を分断、刀と棍それぞれを手に持つ
イムカと同じく、手数を持ってしてその肉体を削り切る事を選んだのだ
光線銃を遮光し長い影をへばりつかせつつ疾駆、すばしっこさを活かしワイトを潜り抜け本命のリッチを狙うつもりらしい
そもそも刀での斬り合いよりはこういった、奇襲的戦法をムガは好むし実際得意としているのだから
肉薄叶えば両の武器を持ってして嵐の如き速攻を仕掛けるだろう


125 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/02/14(土) 23:34:56 ???
>>123
リッチ「ハッ!! 肉に囚われた生者の妬みは怖いものよ」
言葉には言葉で返し 互いに相容れぬ存在であることを強調する

そしてこちらを削り殺すことを選択したイムカが弾幕を張る だがそれを見越したリッチは防御魔法を展開
リッチの前に不可視なる半球のドームが形成され 翡翠色の光が湾曲して後方に流れていく

リッチ「今度はこちらの番よ!!」
続いてドームを解除したリッチがイムカへと火の弾幕を張った

【ピンポン玉程度の大きさの火球が霰となってイムカに降り注ぐ】

>>124
ムガはワイトをすり抜けようとした だが

カワゴエ「・・・」
ワイト いやダイミョー・カワゴエは恐ろしき鋭さを持った刀でムガを強襲する

【危険:もしもムガがそのままリッチに向かったのなら カワゴエの刀がムガの首を撥ねるだろう】
まるでダイミョー・カワゴエはリッチの下僕となりて 一行からリッチを守ろうとしている


126 : ムガ 乳白色の鼠人 ヤソ式忍術 E.黒覆面(口元) :2015/02/14(土) 23:47:28 ???
>>125
「んぐぇっ!?」

体が強制的に制止させられ、気が付けば床を舐めるように落ちていた
首筋に痛み、だが繋がっている
変わりに犠牲になったのは尾だ
怖気に反応し尾羽風車を首と断頭の一太刀の合間に挟み命を守った
だが桃色をしたキチン質の尾の先端は尾羽風車諸共破壊されてしまう

「いっ……てぇなぁてめぇ!!」

更に態勢が悪い
それでもブレイクダンスの如く、うつ伏せから強引に両足でワイトの足を刈らんと蹴りを放つ事を止めはしない


127 : イムカ・グリムナー【最善への希求】>>310 :2015/02/14(土) 23:49:34 ???
>>125

(やはり、オカルトか。しかし――)

 防御され、さらに炎の霞という反撃が振ってくる。
 この状況をどうする。これを不利と捉えずに起きた事象を奇貨とすべし。

【反撃に回避する足もなく、たちまちにイムカの身体の炎に包まれる!】

 燃え上がる炎によりイムカの姿は外部からは判然としない。
 もう少し、時を置けば醜い焼死体が姿を現すだろうか。

【否、紅蓮の炎の中でイムカの身体は偏向フィールドにより守護されている。
 しかし、貴重なシールドエネルギーは瞬く間に減少していく。何故、マトモに攻撃を受けたか?】

(攻撃をシールドで弾いた。私に攻撃を浴びせた。炎で私は視認できない。そして――)

 あえてシールドを弱め、高熱の中で呼吸。たちまち肺に苦痛が走る。
 が、これをイムカはどうにか耐える。

(目で無いモノで視ていても、これで苦痛が伝わるだろうが…!)

 炎の中でイムカは両の銃を再度構えた。
 イムカも紅蓮の渦中にあって、リッチの姿を視認できない。しかし、である。

≪0001010110111≫

 仔細問題なし!サーボスカルからハッキリと映像は伝わる。そこにリッチは居る!
 コネクトされた視界がサーボスカルを通じてイムカの網膜にデジタル表示されている。

≪ブラスターモード:エリミネーター/ピアシング≫≪ブラスターモード:エリミネーター/ピアシング≫

 デュアルハンドの粒子短銃がそれぞれ開放され、赫き輝きを内部より発する!
 貫通レーザーモード。伏線を貼りに貼った一撃。受けるがいい!

【BLAM!!独特のノイズ音と共に放たれる輝き。
 赫色ピアシングレーザーの二条の輝きは炎を瞬く間に吹き散らし、周囲の空気をイオン化させ、
 DNAのような螺旋を描きながら、邪悪なるリッチに目掛けて解き放たれた!!】


128 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/02/15(日) 00:16:46 ???
>>126
地面に体を投げ出したムガの尾を刀が切り飛ばす
振りぬいた刀を上段に構え振り下ろそうとするダイミョー・カワゴエであったが
ムガの苦し紛れなる足払いが決まる

カワゴエ「・・・」
ムガの顔の前に刀が突き刺さり ダイミョー・カワゴエが倒れこみ ムガに覆い被さる
だがカワゴエはその口を大きく開け ムガの首筋に噛みつこうとする!!

>>127
行き過ぎた科学は魔法と変わりないとは幾多の世界にまたがる真理の一つである

科学のレーザーを魔法で防ぎ 魔法の火球を科学のシールドで防いだのがその証左だろう
故に見えていた イムカを包む不可視のシールドを イムカの従える隠されたしゃれこうべを

シールドが炎に削られる そのシールドが不自然に弱まる そしてしゃれこうべがこちらをしっかりと見据えている
シールドの形から 女が弾幕を張った時と同じ姿勢をとっていることに

それゆえに理解した この女が布石を投じ 何か決定的な何かを狙っていることに

防御魔法は? 間に合わない 女より真紅の光が放たれる それを杖で受けた

当たりにプラズマが飛び散り杖にひびが入る

バキリと杖が折られるが 破壊の光は角度を変え 屋根を突き抜け 夜空へと飛んでいった

リッチ「残念・・・だったなぁ小娘!! だがこのリッチの目を誤魔化すことはできぬよ!!」
杖の残骸を投げ捨て 手のひらに収束するのは 純粋なる魔力 破壊の光を今 イムカの頭部めがけて発射した!!


129 : ムガ 乳白色の鼠人 ヤソ式忍術 E.黒覆面(口元) :2015/02/15(日) 00:28:45 ???
>>128
「……大胆だな」

言葉と裏腹、決死の覚悟
あの猫もどきも随分とハードな仕事を押し付けてくれたものだと一瞬全く関連のない事が思い浮かんだ
よくない兆候だと知っている
思考が現実を認めるのを止めかけている、体に蓄積された経験のみでこの場を切り抜けようとしてしまっている
時にそれは重要な結果を産むことがあるが、多くは思考の回路を巡らせるに劣るのだ
この場合は何方に転ぶ事か、今のムガにそれを知る術はない

「だけど生憎、猿のしかも死体は趣味じゃないんで……ねっ!!」

七節を手放して左の拳を握る
それを素早く、ワイトの口内向けて突き出したのだ
無論噛み砕かれる手首、だが寸断されるより速く逆の手に握る忍者刀を振るう
この距離である、ほぼ必中のはずだ
問題があるとすれば、痛みと態勢の悪さにどれだけ阻害されるかに尽きる


130 : イムカ・グリムナー【最善への希求】>>310 :2015/02/15(日) 00:35:36 ???
>>128

 炎が吹き散らされ、五体満足とまでは行かぬも、健在であるイムカが姿を表す。
 しかし、策は成らずベットしたチップは全て没収。だが、そのような事はイクサでは当然。
 一呼吸、すぐさま次なる局面に備えるのみ。

「ハッ!私を小娘扱いか!」

 イムカが身を思いっきり低くして地面を蹴る。
 その反動により身体が無理矢理に前に持っていかれる。

【頭上を通過する破壊の光。ヘッドショットは一撃必殺であるが、その的は小さいのだ!】

「(>>127)そちらは任せる。仕掛けるぞ!」

 イムカの突貫。身体を低く保ったまま、接近と共に二挺拳銃を放つ。
 BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!狙いは胴体、そして腰。牽制射しながら突き進む。

「イヤーッ!!」

 ドン!と一際強く地面を踏みしめる。その強さにまるで地面が振動したかのような轟音!
 同時に距離感が狂うような地面を滑るような急激な移動速度の上昇。間合いがさらに縮まる!

「伍長の縮地とは少し趣と原理は異なるがな」

 金色の髪を翻し、床板を破砕させる震脚からの活歩。独特の移動法で一気に間合いを詰めんとする!

【本来、後衛を主とするイムカであるが、相手が高いレベルの妖術師であるとして、
 ワイトをムガが抑えている局面にあって、あえて戦闘スタイルを変更。接近戦を仕掛けんとする】


131 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/02/15(日) 00:48:39 ???
>>129
そんな猫もどきは随分とハードな春画を押し付けられて泣いていることだろう
それは兎も角として ムガはこの場において手を一つ犠牲にすることを選んだ

口の中に飛び込んできた拳をダイミョー・カワゴエは齧る
バキバキと音をだてて骨が砕かれるが それがダイミョー・カワゴエの最後の晩餐となった

振るわれる忍者刀はその首を易々と切り飛ばした ダイミョー・カワゴエはしばし力の入らぬ口でムガのこぶしを咀嚼していたが やがて動かなくなった

そして辺りを見回せば イムカとリッチの戦いは最終局面に差し掛かっていた


>>130
踏みしめた床に穴が開く それほどまでに爆発的な加速
頭上を魔力の光が通り過ぎ けん制を放ちながらただ前へ

「ぬぅぅ!!」
けん制のレーザーを手の魔力ではじくリッチであったが それゆえにイムカの接近を許すこととなる

「おのれえぇぇぇぇぇぇぇえええええ!!!!!!」
もはや万事休す ならばせめて相討ちと イムカへ向けて魔力を解き放つ
碌に寝られていない純粋な魔力が リッチの手より放たれようとしている


132 : イムカ・グリムナー【最善への希求】>>310 :2015/02/15(日) 00:55:57 ???
>>130-131

「ニンジャ、伍長!援護を頼む」

 接近戦にスイッチした状況であるが、イムカは本職ではないのだ。
 どのような不慮の事態が生ずるか予断を許さぬところである。
 ゆえに、ワイトとの決着をつけたムガと、ロイへの支援を求めるのは当然の所作である。

【タイマンで堂々を相手に勝つ、強さを競うなどという思想はイムカには無いのである。
 如何に勝つか。如何にアドバンテージを確立するか。それのみである】

「イヤーッ!!」

 イムカが取った攻撃手段! 腰のコンバットベルトよりガラスの小瓶を取り出し、
 拳ごとリッチにねじ込む力技を選択する。

【そして、そのガラスの小瓶は――ミスリル聖水!イムカの意思の反応し破邪の輝きが聖水より放たれる】
 【→敵のヤバレカバレに関しては完全に埒外!味方の支援を信じ攻撃のみに集中力の全てを注ぎ込んだのだ!】


133 : ムガ 乳白色の鼠人 ヤソ式忍術 E.黒覆面(口元) :2015/02/15(日) 01:00:56 ???
>>131-132
「っ、〜〜〜ッッ!!」

ずるりと拳を引き抜いた
血と死人の体液に塗れ嫌悪感が激しい
直ぐに小瓶を取り出して片手で器用に栓を開けば中の液体で洗うようにかける
染みる、消毒薬である
体毛に血液がへばり付いて乾き、出血は人の常識より随分と早く収まる
だがそれを待つよりも、イムカと死人の戦闘の結末はもっと先に訪れるだろう

「……ハードなお仕事だね、全く」

気が付けば体は飛翔、リッチに対して必殺の破邪の攻撃を行うイムカの後詰として立ち回っていた
狙いはリッチの醜悪かつ膨大な魔力の集中せし腕、片手持ちした刀の一閃をナナメの軌跡で煌めかせる


134 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/02/15(日) 01:13:03 ???
>>132-133
なお ここで訂正であるが この場にはもう一体もんすたぁがいたことにしてほしい

今まさに魔力を解き放とうとするリッチ だがその魔力が唐突に霧散する
それはワイトを撃破したムガによる忍者刀の一閃 リッチの腕が落ちる

なおも足掻くリッチ 忌々しい破邪の光から逃れるべく後方へ
ロイ「だらっしゃぁぁぁぁぁあああああ!!!!」

その足が何かに貫かれる
もんすたぁを屠ったロイのハルバートが投擲され 腰に突き刺さった その衝撃で体制が崩れる

目の前に破邪の光が迫る

リッチ「認めん!! 認めんぞ!! 私は!! 私は何のために…!!」
悲痛なる叫び それは清らかなる光に打ち消され リッチはすべての世界より焼失した

ロイ「・・・終わった か」
当たりはすでに火の海 この場には一行と 倒れ伏す かつてダイミョー・カワゴエだった死体
と 床の一部が動き 中から出てきたのはフーマの頭領

フーマ頭領「助太刀には遅かったようだな カワゴエが城を脱出するための隠し通路を見つけた ついてこい!!」

ロイ「どうやら退路は残っていたらしい 急ごう」
そういってフーマの頭領の後を追い 秘密の通路へと飛び込む


135 : イムカ・グリムナー【最善への希求】>>310 :2015/02/15(日) 01:23:50 ???
>>134

「運が悪かったな。私はデスマ明けでイライラしているんだ」

 消えゆくリッチに決め台詞を叩きつけ、戦闘終了を宣言する。
 緩やかにウェーブのかかった金糸の長い髪をバサリと外套の如く翻した。

「ああ、終わった。ご苦労様。君の歩法を見ていてよかったよ伍長。
 実戦で使ったのは初めてだったからな」

 どうやら、踏み込みのタイミング自体はロイの歩法をコピーしたらしい。
 呼吸の測りというのは独特のセンスが必要であり、イムカはそれを模写したというわけだ。
 これもある種のインストラクションである。

【そうして、以前サキュバスとまぐわっていたフーマの頭領が姿を現す。脱出路の確保は成っていたようだ】

「少し待て」

 ツカツカと歩み、カワゴエの死体の前で冥福を捧げる。
 人の上に発つ者が邪悪の傀儡となった。自ずからか強いられてかは今となっては不明だが、
 そこにはある種の哀れがあることを否定できなかったからだ。

「終わった。さあ、とっとと脱出するとしよう」

 そうして、イムカも共に秘密の通路に飛び込むのであった。


136 : ロイかぶり ◆eZKgukyN3c :2015/02/15(日) 01:57:31 ???
>>135
ロイ「え? あ いや まぁ ・・・アッハイ」
自分の縮地もまた他人からの模倣であったが 自分と同じことをやらかすものがいたとは思わず 生返事を返すのみであった

短い哀悼をささげ 脱出路を進む 石造りの頑丈な脱出路は途中で崩れることなく 裏手の井戸を模した脱出口へと一行を導いた

―――場面転換 正門前 
フーマの頭領に導かれた先にいたのはフーマの雇主 ダイミョー・ホージョーとぬらりひょんの元であった

ダイミョー・ホージョー「お主等が此度の一件 陰の立役者か よくやった 褒めて遣わす」
ぬらりひょん「約束の金と札は陣に用意してある さぁ こんなところ さっさとサラバと参ろうぞ 我らの流儀でな」
そう言うと ぬらりひょんは号令を出し 妖怪が彼の元に集まる

ぬらりひょん「今宵は人もまた参ろうぞ 今日ぐらいはよかろうて」
ダイミョー・ホージョー「なるほど それもまた一興」

ホージョーがニヤリと笑う

――――その日 旅の絵師 シゲルは夜道をさまよっていた
自らの求める何かを求めてあがき続けた 自分は何を描きたいのか 自らに宿る感性とは何なのか

しばらくして戦場が見えてきた こんな夜更けに行われた不思議な戦である
すると焼け落ちる城から何かが出てくる

それはそれは不思議なものだった 先頭を行くはぬらりひょん その隣にはどこぞのダイミョー
そして妖怪と人が入り混じり 長い長い行列を成していた

シゲル「・・・・・・・・!!!!!!」
絵師は呼吸も忘れ それを見守った 自分の中で 何かが爆発するのを 確かに感じていた・・・


―――幾星霜の『もしも』の果て 起こりえるかもしれない未来
旅の絵師 シゲルはその後 妖怪の専門として身を立て 一大流派を確立させた

8年の月日を有して作成された傑作『人妖 二百鬼夜行図』として 彼の起こした流派 水木派の最高傑作として後生に受け継がれた
のちに海外へと紹介される際 南蛮の言葉によるタイトルが付け足された そこには一言

『マーチ・ザ・ワールド』と


だが この世界が正しくその『もしも』を描くかどうかは


また 別の話である

//これにて “ヒノモト世界 マーチ・ザ・ワールド” の完了を宣言します 皆様 本当にありがとうございました


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