■掲示板に戻る■ ■過去ログ 倉庫一覧■
【ブレンド・S】紅葉「ツンデレってなんだ!?」
-
秋月紅葉「あーっ、今日も寒いなぁ、こんな日にシフトとか大変だ…」
ディーノ店長「あ、秋月さん、スティーレのグループLINEは見マシタか?」
紅葉「え、なんだよ…もしかして今日休みだった?」
星川麻冬「そうじゃないわよ、ほら、私たちもいるでしょ」
紅葉「まあ、そりゃそうだよな…ちょっと確認してみるわ」
天野美雨「秋月さんにはちょっと悲しいお知らせかもしれませんが」
紅葉「俺に…?え、日向が当分バイトに出れない!?」
店長「ハイ…夏帆さん、体調を崩してしまったみたいデ、治るまで自宅療養だそうデス」
-
紅葉「そっか…確かに良い話じゃないが、でもなんで「俺に」悲しいお知らせなんだ?」
美雨「やっぱり、秋月さんと夏帆さんといえばスティーレでもお似合いのカップルじゃないですか!」
神崎ひでり「愛しの彼女がいないバイトなんて、寂しいでしょうね〜?」
紅葉「別に俺達はカップルじゃねーよ!」
桜ノ宮苺香「でも、夏帆さんがいない間ツンデレ担当はどうしましょうか?」
麻冬「そうね、このカフェの弱点はホールが一人でも欠けると売上げに影響が出るところよね」
店長「しかし、うちにピンチヒッターはなかなかいマセンしね…」
ひでり「じゃあ、誰かが仕事を一人二役で担当するっていうのはどうでしょう?」
-
紅葉「そっか、じゃあ頑張れよ、神崎」
ひでり「何で僕がやるんですか!?」
紅葉「お前が言い出しっぺだからだ」
麻冬「だめよ秋月君、ひでりは性格的にツンデレが一番似合わないわよ」
紅葉「あぁー…それもそうだな」
ひでり「…一応助かりましたがなんか嫌な気分ですね…」
店長「でもその意見には賛成デス、誰がツンデレに向いてると思うか、夏帆さんに訊いてみまショウ…送信っと」
ラァイン♪
紅葉「お、結構早く来たな」
-
巨乳先輩だよなあ?
-
夏帆LINE『秋月くんが一番向いてると思うよ〜』
紅葉「…なんで俺なんだよ!」
店長「そうデスよ!男が接客したら変な店になってしまいマス!!」
ひでり「僕は男として認識されてなかったんですか!?」
麻冬「しかも、趣向からしてここは元から変な店じゃないの」
美雨「秋月さんの接客…!いいじゃないですか!」
ひでり「恥ずかしがりながら下手なツンデレキャラをする秋月さんも見ものですね…!」
麻冬「私は反対も賛成もしないわ、正直、どっちでも良いから」
店長「ま、苺香さんはどう思いマスか!?」
-
苺香「私も…好きにしたら…いいと思います…」
紅葉「俺らからさりげなく目をそらすなよ…」
店長「…とにかく、誰が何と言おうとダメデスよ!」
美雨「えー?どうせホールが少ないとお客さんへの対応が遅くなりますし〜」
ひでり「キッチンはいつも暇そうな店長に任せればいいですし〜」
麻冬「…まあ、これは秋月君本人が決めればいいわ。どうするのよ」
紅葉「何で俺が責任重大みたいになってるんだよ…少し考えさせてくれ!!」
-
――数日後、日向家――
夏帆母「何日間も学校もバイトも休んでるけど、具合の方はどうなの?」
夏帆「うーん…少し治ってきたし、頑張れば外に出れそうかな」
母「もうお昼だし、学校はもう遅いけど、バイトくらいには行けるんじゃないの?」
夏帆「うーん…ちょっと顔くらいは見せに行こうかな」
夏帆(内心、私が休んでいる時誰が代理を務めているのか気になってはいた)
夏帆(しかしまだ本調子ではないので、髪を束ね、マスクとサングラス、帽子を被り、こっそり偵察することにした)
夏帆(ばれないか、ちょっと緊張するなぁ…)
――スティーレ――
夏帆(あれ?今日のスティーレ、心なしかちょっと賑わってるな…)
-
紅葉「…いらっしゃい。よく来たな。適当に、開いてるところでも座ればいいんじゃねえの?」
夏帆(うおぉーっ!本当に秋月君が、接客してるーっ!)
夏帆(ここはあくまで何も知らないお客さんを装って…)
夏帆「…今日は金髪の、ツンデレ担当の人はいないんですか」
紅葉「ああ、夏帆か…あいつはちょっと具合が悪いみたいでな…あいつみたいに可愛い女の子じゃなくて、悪かったな!」フンッ!
夏帆(やっぱりマジでツンデレやってるんだ!ちゃんと私の真似して…)
夏帆(しかも今私のこと…可愛い女の子って言った…?)
-
秋月君の下の名前知らなかった(コナミ)
-
紅葉「なんか食べたいものはあるか?最近寒いからな、グラタンとか…お勧めだぞ…」ボソッ
紅葉「…ち、ちんたらしてねえでさっさと決めろよな!」
夏帆「じゃあ、グラタンで…」
紅葉「しょうがねぇな…ちょっと待ってろよ!」
夏帆(良かった…多分秋月君は私が夏帆だってことには気づいていないはず…)
夏帆(いやー、正直ツンデレは私よりうまいかもしれない!)
夏帆(なんだか…嬉しいけど…ちょっとだけ、悔しいな…)
紅葉(はぁー…やっぱツンデレは疲れるな…上手くいってるか分かんねえし…)
紅葉(でも、今接客した娘、どことなく日向に似てたな…正直、ちょっと可愛かった)
-
――翌日――
店長「夏帆サン、よく来てくださいマシタ!!」
夏帆「どうしたの店長、さっきLINEで『今すぐバイトに戻ってクダサイ』って書いてあったから来たけど…」
店長「実は今、秋月サンのせいでとても複雑な事が起きてるんデス…!」
ひでり「そうですよ!ふざけんじゃねーです!」
夏帆「二人ともどうしたの…?」
店長「実は、秋月サンがホールに出てから売上げが一気に伸びたんデスが…」
夏帆「え、それって良いことだと思うんだけど…」
-
店長「スティーレで秋月サンが一番人気になってしまったんデスよ!!店長の私からすれば最悪デス!」
ひでり「そうですよ!今まではホール唯一の男の僕が客どもを楽しませていたのに!」
店長「個人的には苺香サンが一番人気になってほしいのに…」
夏帆「あーっ…それで秋月くんの代わりに私が早く復帰してほしかったんだね…」
店長「しかも、女性客も徐々に増えてきて秋月サン少し嬉しくなっちゃってマスもん…」
紅葉「おい、店長!黙って聞いてりゃ…全然嬉しくなんかねえからな!」
夏帆「…実は昨日、こっそりスティーレに来たんだけど…やっぱりツンデレは秋月くんの方が向いてると思うよ…」
紅葉「いつの間に来てたのかよ!…でも、そっか…ありがとう」
ひでり「…何ときめいちゃってるんですか」
店長「でも、真面目な話、どうするんデスか。万が一このまま秋月サンがホールを続けたら、夏帆サンがあぶれちゃいマスよ」
美雨「…そうだ、カップル属性っていうのどうですか!」
店長「み、美雨さん。どうしたんデスか突然」
美雨「秋月さんと夏帆さんの二人でツンデレをやるんですよ!カップルでツンデレという新しい属性の誕生では…?」
紅葉&夏帆「「だから俺達(私達)はカップルじゃなーい!!」」
美雨「も〜、素直に認めればいいじゃないですか〜?」
ひでり(はぁ…やっぱり二人ともキャラじゃなくて、生粋のツンデレかもしれませんね…)
END
-
男女ともにキッチンの秋月くん目当ての客がかなりの数いるという公式設定の闇すき
-
店のコンセプトは男性受け全振りな感じですけど女性客も結構いるんですよね
ディーノや秋月くんが普通にイケメンだから仕方ないね
-
秋月くんが高校卒業して二年間女性と喋らず夏帆ちゃんもほとんど異性と話したことがなかったというのが最大のファンタジーまである
-
秋月君のツンデレを書きたいだけのSSだった(小並感)
次は秋夏帆以外のSSを書きたいですが意外とネタが出ない
■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■