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明石「できました! 帰省です!」
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-田舎電車の中-
(二両編成の古びた電車が、ガタンゴトンと車体を揺らしながら昼の田園風景の中を走っている。ガラガラの車内には、たった2人だけの男女の姿があった)
明石「あっははは! いやービックリしましたよ! まさか提督が同じ電車に乗ってるなんて!」
提督「はっはっは! こっちこそ驚いたよ。まさか明石が同郷で実家の最寄駅まで同じだったなんてな」
明石「世の中狭いもんですねえ。最初に提督を見かけたときは思わず二度見しましたよ」
提督「俺もお前が私服だったせいで一瞬誰に話し掛けられたか分からなかったぞ。お前実家に帰るのは何年振りだ?」
明石「私は毎年夏に帰ってますよ。提督は5年振りでしたっけ。あの辺昔っから全然変わってませんよ」
提督「そうかそうか! 懐かしいなァ。バス停横の駄菓子店に、神社のでっかいクスノキに……」
明石「ヒメダカが泳いでるひょうたん池に、裏山の洞窟近くのキイチゴ林。そして何より、駅前から見える――」
提督「白いオバケ煙突!」
明石「黒いオバケ煙突!」
提督「……は? 黒?」
明石「え、黒でしょう? ウチのおばあちゃんが子供のころからずっと黒のはずですよ? 当時の写真を見たこともあるし間違いないです」
提督「いやいや、白のはずだろ? 小学生のとき模造紙のカベ新聞に『白いオバケえんとつのなぞ』って記事を書いた記憶があるし間違いない」
明石「うーむ、まぁ駅に着けば分かりますよ!」
提督「だな。間違ってたほうはアイス1本奢りな!」
(ほとんど直後、電車が音もなく駅に滑り込んだ。駅名看板を確認した2人が電車から降りると、電車は静かにドアを閉じてゆっくり走り去っていった)
明石「この駅舎を出ると最初に目に入るのがオバケ煙突だからやたら印象に残るんですよねえ」
提督「見てろよ明石〜! 絶対に白だからな! ほら……」
(直後、2人の目に飛び込んだのは、真っ青な色のオバケ煙突だった)
提督「……は?」
明石「あ、青……?」
提督「……ああ! 最近塗装し直したのかな?」
明石「……いえ、あれはどう見ても最初に青く塗装されてからかなりの年月風雨に晒されてるような劣化具合です」
明石「何より、あの煙突はもう長らく使われてないはず。観光物でもなんでもないのに、高いコストをかけて塗り直しをする意味がありません」
提督「なあ、それに妙だと思わないか? 夏休みの真っ昼間なのに人気がまったくないような……」
明石「……提督……ここ、『どこ』ですか……?」
おわり
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できてないじゃないか
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こわい
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おわりじゃないだろ!
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今の季節投げっぱなしは怖いからやめろォ!
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不意打ちホラーはやめろ(半ギレ)
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きさらぎ駅にでも着いたのかな?
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誰が終わっていいっつったオラァ!おぉ!?(鳥肌)
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つづきかいて♡
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びくびく兄貴勃ちかわいい
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アマガミかと思ったのに
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1か2年ぶりくらいに深夜のホラースレを見た気がする
作者もその時に立ててた人と同じやろか?
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お化け煙突のコピペ思い出した
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>>12
(その方とは別人だゾ)
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読ませる文章から意外な展開
怖いんだよぉ!(逆ギレ)
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おしっこいけないじゃん!
どうしてくれんのこれ
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怯えてる兄貴達の部屋でラップ音を立ててみたい
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>>12
懐かしいっすね…
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