ショタ編集「初持込みの新人さんにはちょっとキツい言い方になるかもだけど、ちょっと訊いていい？」
明石（えっ……？）「あ、ハイ」
ショタ編集「この漫画はどこが面白いの？」
明石「あ、えーっと……」
ショタ編集「面白いポイントはどこなの？ それを自分で説明できる？」
明石「バトルのとことか……」
ショタ編集「うーん、やっぱり自分でもあんま分かってないよね。まずはそこからかな」
明石「あ、ハイ」
ショタ編集「えっとね、"この漫画はここが面白い！""ここがセールスポイントだ！"っていう、そういうとこをまず自分で把握するんだよ」
ショタ編集「あ、もちろんプロットやネームの段階でね。で、そのセールスポイントをどう伸ばすか。どう魅力を伝えるか。そういう方向で詳細を詰めるといいよ」
ショタ編集「フフ、まあそのくらいの勢いだよね。漫画に限っては全部平均点より１つだけ90点で残り全部平均未満ってほうがずっと人気出るんだ」
ショタ編集「だってほら、全部平均点ならその漫画を選んで買う必要がないでしょ。オリジナリティってそういう意味で大事だよ」
明石「わかりました」
ショタ編集「オリジナリティといえば、この漫画は悪い意味でメッセージ性がないね。なんとなくそれっぽい動機を持った人たちがなんとなく怒って戦ってるだけで」
明石「あー、まぁそうですね」
ショタ編集「うんとね、面白さっていうのは対立なんだよ。テーゼを体現する主人公が、アンチテーゼを体現する壁にぶつかる、ていうのが基本形」
明石「……努力が大事だよって主人公に、努力しても結果でないとか天才のライバルとかの壁が出てくるカンジですか」
ショタ編集「あーそうそう。理解が早いねフフ。じゃあ今日聞いたこととかを踏まえてもう一度描いてみるといいよ」
ショタ提督「あとは何より、もっと本読んだり映画観たりすること。プロの先生で週に10作くらいチェックする人もいるよ。その辺のストックがないとほんとすぐバレるよ」
明石「わかりました。映画とか見ます」
ショタ編集「あ、この原稿いちおう新人賞に回してもいいけどどうする？」
明石「一人一作とかありますか？」
ショタ編集「何作でも大丈夫」
明石「あ、やっぱやめます」
明石「いや、アオバだけですね」
ショタ編集「そっか、次描いたらよかったらアオバに持ってきてね。郵送とかでもオッケーだから」
明石「宛先は……」
ショタ提督「僕の名前でいいよ。名前忘れたらさっきの名刺見てね、フフ」
明石「あ、じゃあ、ありがとうございました！」
ショタ編集「じゃあ失礼します」
……
〜帰りの電車〜
ｺﾞﾄﾝｺﾞﾄﾝ…
明石（……あー、やばいなー……。絶対イケると思ったけどダメだったなー……）ｸﾞｽｸﾞｽ…
明石（……名刺貰った！ 頑張ろう！）
……
〜4年後〜
明石「できました！ 傑作です！」
ショタ編集「（単行本が売れすぎて在庫が）もう出ないよぉ……」
おわる
アドバイスをキチンと活かせる明石有能
あの人そんなにすごいのか...
理解の早い明石さんも有能
ここに色々あるから見とけ読み解けよ〜
http://news.denfaminicogamer.jp/projectbook/torishima
死んで、どうぞ
働け
君のかわいいイラスト、見たいんだ……