陸奥「そうねえ、あえて言うなら幸福の閾値が低いのよ。ほら、飢えの収まった人はそれ以上の糧は求めないでしょう？」
陸奥「つまり彼女は現状でもある程度以上満たされてるの。諦めてしまっていると言ってもいい」
陸奥「あなたも知っている通り彼女は歴戦の艦娘。仲間、親族、あるいは夢……彼女が戦いの中で奪われ続けてきたものの数は私たちの比じゃないわ」
陸奥「彼女は飢えを……強く望むことを捨てているの。勝ち取り手にする喜びよりも、それを失った時の痛みへの恐れのほうが大きいのよ」
陸奥「人格的に完成されている、といえばそれまで。それでも、奪われ続けた果ての姿には違いないわ」
陸奥「ささやかでもいい、いつかゆるぎない幸福を彼女にもたらすためにも……長門、私たちは戦いましょう。提督と共に、ね」
長門「はえ＾〜」
あってどうするのよ
幸せにするのよ