ガエリオ「ここで会ったが百年目！今日は勝たせてもらうぞ！」
三日月「やれるものならどうぞ」
ダージリン「ガエリオはバルバトスにお熱のようね」
オレンジペコ「落ち着いている場合ですか？」
オルガ「てめぇら！敵の装甲にビビんじゃねぇぞ！行くぞぉ！」
ユージン「よっしゃぁ！」
三日月「そこ」ﾌﾞﾝｯ
ガエリオ「甘いな！」
三日月「だったら…」
ガエリオ「ふっ！貴様の動きなど既にお見通しだ！」ｶﾞｼｯ
三日月「腕を掴まれた？」
ガエリオ「そして！」ﾄﾞｼｬｱ!
三日月「組み付き？ガリガリ君にしてはやるじゃん」
ガエリオ「ガエリオ・ボードウィンだ！しかしどうだ！こう密着すれば得意のメイスも…」
NGがわかんねぇので画像で許して…
ワイ
ローズヒップ「真打参上ですわー！」
昭弘「新手！？」
シノ「やべぇ！フラッグ車の真後ろだ！」
ユージン「オルガ！どうする！？」
オルガ「いいや、問題ねぇ」
ﾌﾞｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲﾝ!!ｽﾞﾄﾞｫﾝ!ﾄﾞｺﾞｫﾝ!
ローズヒップ「あら！？あららら〜！？」
ｼｭｺﾝ!
審判『聖グロリアーナ、クルセイダーMkⅢ、走行不能！』
あ、そっかぁ…
ミッコ「悪い！思った以上に時間食った！」
オルガ「いや、最高のタイミングだ。ありがとうよ」
ミカ「感謝は試合に勝ってからだよ、団長さん」
オルガ「へっ、そうだな！行くぞてめぇらぁ！」
一同「おおおおお！！」
アッサム「どうやら素敵な訪問者は向こうの様でしたね」
ダージリン「こんな格言を知ってる？『諦めたらそこで試合終了ですよ』」
オレンジペコ「安西先生ですね、言うと思いました」
ダージリン「各員、勝って勝利の美酒、もとい紅茶を飲むわよ」
聖グロ一同「はい！！」
ダージリン「ええ、こちらこそ。今回はそちらの勝ちですわね」
ガエリオ「もっとも、フラッグ車がやられたから三日月との勝敗が着かず終いだったがな」
三日月「ま、あのままやってたら俺の勝ちだったけど」
ガエリオ「何！？」
アイン「落ち着いてくださいガエリオ様」
アッサム「そうですよ」
ガエリオ「ぐぬぬ…」
ダージリン「一先ず今日は、あなた達にこの言葉を送らせてもらうわ」
ダージリン「『光の中を一人で歩むより、闇の中を友人と共に歩むほうが良い』」
オレンジペコ「ヘレン・ケラーですね」
三日月「どういう意味？」
ミカ「さぁね…」
ダージリン「それでは御機嫌よう」
ローズヒップ「御免あそばせですわー！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
ユージン「祝賀会だ！」
シノ「飲んで食おうぜ！」
アトラ「もー、試合に勝つといつもこれなんだから！」
アキ「といってもお菓子とジュースくらいだけどね」
昭弘「でもさすがにあん時はヒヤヒヤしたぜ」
ビスケット「あのタイミングまでクルセイダーを控えさせておくなんてさすがはダージリンさんだね」
オルガ「ああ、だがミカのおかげで助かったぜ。やっぱりミカはすげぇよ…」
ミカ「それほどでもないよ」ﾎﾟﾛﾛﾝ
シノ「いや！ミカはすげぇよ！」
昭弘「すげぇよな」
ユージン「すげぇ！さすがミカァ！」
「！？」
ミッコ「私、帰る」
オルガ「なっ！？」
ミッコ「じゃ」
ｶﾞﾗｶﾞﾗ ﾊﾞﾀﾝ!
アキ「ちょ、ちょっとミッコ！ごめん！私追いかけてくる！みんなは続けてていいから！」
アトラ「わ、私も！」
シノ「何だってんだ…？」
昭弘「わ、わからねぇ…」
三日月「……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
ミカ「……」ﾎﾟﾛﾛﾝ
アキ「ミッコー！」ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ
アトラ「どうしたのミッコ？いきなり帰るなんて…いつもだったらみんなと一緒にワイワイしてるのに…」
ミッコ「別に…何でもねぇよ」
アトラ「何でもないことないでしょ！？」
アキ「ねぇミッコ、何かあったのならせめて私たちだけには教えて…」
ミッコ「……」
ミッコ「みんなミカばかり褒めてんじゃねー！！」
アキ、アトラ「え？」
アキ「う、うん」
ミッコ「ミカの指示は的確で、実際すごい。でもその指示通りに動かしてる私もすごいだろ！？」
アトラ「そ、そうだね」
ミッコ「だってのにアイツらときたらミカミカすげぇすげぇって…あーもう！」
アキ「だったらみんなに言えばいいじゃん。私も褒めてって」
ミッコ「そんな子供みたいな真似できるか！」
アトラ（今も充分子供みたいってのは黙っておこう…）
アトラ「だ、駄目だよそんなの！」
アキ「そうだよ！それにみんなに迷惑かけたらそれこそすごくないよ！」
ミッコ「うぐっ、じゃあどうすればいいんだよ…」
アトラ「うーん、一番てっとり早いのはミッコがミカよりもすごいことをみんなに見せ付ければいいんじゃないかな」
ミッコ「ミカよりもすごいこと…それだ！」
アキ「でも、ミカよりもすごいことなんて出来るの？」
ミッコ「やってみなきゃわかんねぇだろ！よーし！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
アトラ「行っちゃった…」
アキ「大丈夫かな？」
曲がり角の陰から覗くミカ「……」
シノ「だー！だからそうじゃねぇって！」
継続生徒「す、すいません！」
シノ「それだと味方の弾を塞いじまうだろ！俺がこう動いたらお前はあっちだ！」
継続生徒「了解です！」
ユージン「しっかし、ミッコの奴練習に来ねぇな」
昭弘「やっぱり昨日のアレのせいか？」
???「練習頑張っているようだね」ﾎﾟﾛﾃﾞｰﾝ
ユージン「おうミカ…か…？」
ミッコ「でもこんな練習に意味があるとは思えない」ﾎﾞﾛﾛﾛﾛ
シノ「何だとぉ！？」
ミッコ「でも機甲道には人生の…えーと…とにかく大切なんだよ」ﾎﾟﾛｼﾞｬｰﾝ
昭弘「何してんだ…お前…」
ミッコ「…今の私、ミカよりすごかったか？」
ユージン「いや…」
昭弘「悪ぃが全然…」
シノ「つーかこの間のミカの真似したオルガより酷かったぜ」
ミッコ「…うわーん！」ﾀﾞｰｯ
ユージン「あ、おい！何だってんだよ…」
昭弘「わ、わからねぇ…」
三日月「……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
ＭＳ倉庫の裏から覗くミカ「……」ﾎﾟﾛﾛｰﾝ
ビスケット「ミッコがおかしくなった、って報告が来てるんだけど…」
オルガ「なんだそりゃ。今はそれよりも次の練習試合についてだ」
ビスケット「そうだったね。練習試合希望の高校を探してたら、ある高校が名乗り出てくれたよ」
オルガ「どこだ？」
ビスケット「BC自由学園、ってところだよ」
シノ「BC自由学園〜？」
アトラ「それってどんな学校？」
ビスケット「細かい説明は省くけどBC自由学園は、BC高校と自由学園、二つの学園艦が統合されて出来た学校なんだ」
ユージン「なんだそりゃ」
ビスケット「けど統合されて以降も、旧両校間の交流は進まず、それどころか艦の主導権争いが続いているって話だ」
シノ「ますます変な学校だな」
ビスケット「当然機甲道もそれを受け継いでチーム間での諍いが絶えなかったんだけど…」
アキ「過去形…ってことは」
ビスケット「なんでもとある野良試合を皮切りに、チームは連携を強化しているって噂だよ」
ビスケット「おまけに、機甲道の経験者が転入したらしくて、これまで用意できなかったモビルスーツも導入したとか…」
ビスケット「他は軽戦車が主な戦力らしいけど…」
昭弘「戦車の戦力ではウチの方が上かもしれねぇな」
ビスケット「ただ…」
アキ「ただ？」
ビスケット「これはあくまで噂なんだけど、BC学園艦の上空でザクを見たって情報があるんだ」
シノ「空飛ぶザクってことか？」
ユージン「へっ、ザクくらいなら俺らの敵じゃねぇ」
三日月「いつも通り倒すだけだ」
オルガ「頼むぜ、お前ら」
今日中に頑張って再開する予定です
乗組員といえばアリスセンチュリオンのクルーにもっと光が当たらねぇかなぁ
こいつかな？
ｺﾝｺﾝ
アスパラガス「入るざます」
ｶﾞﾁｬ
シロー「待たせたな」
アイナ「私たちにご用とは？」
アスパラガス「ムール」
ムール「はっ、練習試合の日程が決まりました」
アイナ「本当ですか！？」
シロー「それで相手は？」
ムール「継続高校、という学校です」
アスパラガス「聞いたことは？」
シロー「ああ、と言っても機甲道の情報誌くらいでだけどな」
アイナ「ええ、なんでも最近活躍著しい学校だとか」
アスパラガス「その継続高校と練習試合をすることになったざます」
シロー「ああ、噂の野良試合以降、初の戦車以外の戦力を交えての実戦だからな」
アスパラガス「あの試合は…いい経験だったと言っておくざます」
ムール「お二人がここへ転入してきたのはその直後でしたね」
シロー「そう言えばそうだったな。何しろ転入してしばらくはここの校風に慣れるので精一杯で…」
アスパラガス「その校風に縛られていた我が機甲道チームにも、変革の兆しが現れている…」
ムール「それにはお二人の影響もありますがね」
シロー「そうなのか？」
アスパラガス「遺憾ながらそうざます！二人して暇さえあればイチャイチャと…」
アイナ「そ、そう見えますか？」
ムール「はい」
シロー「ハハッ参ったな！」
シロー「大したことじゃないさ。戦場でもわかりあうことは出来る、それだけだよ」
アイナ「シロー…」
ムール「違う高校の機甲道チーム同士だったというだけですが…」
シロー「ああ、アイナのいた高校とはよく試合をしてたんだが…戦い合うより一緒に機甲道をしたいと思ってな」
アイナ「それで、二人でどこかに転入しようと決めたんです」
アスパラガス「まったく！麗しい話ざます！」
ムール「そのお二人がこの高校に来たのは…」
シロー「偶然だよ、偶然」
アイナ「はい、偶然です」
アスパラガス「そういうことにしておくざます」
ムール「隊長、そろそろ…」
アスパラガス「そうだった！作戦会議ざます！」
アイナ「次の試合は、生まれ変わったBC自由学園の新たな戦いの門出、と言ったところでしょうか」
アスパラガス「その通り！絶対に勝つ！ただそれだけざます！」
シロー「なら俺達も、その言葉に答えなきゃな」
ミッコ「うーん…うーん…」
アキ「あれ？ミッコ？」
ミッコ「ん？ああアキか」
アキ「珍しいね、ミッコが図書室に来るなんて。勉強？」
ミッコ「おう、ミカよりもすごくなる為のな」
アキ「まだそれ言ってるの？まぁ、勉強熱心なのはいい事だけど…」
ミッコ「そうだろそうだろ！」
ミッコ「これだ！」
『機甲道の極意』『流派東方不敗の謎に迫る!』『白い悪魔〜アムロ・レイの伝説〜』etc...
アキ「あー…ひょっとして全部機甲道の本？」
ミッコ「勿論！みんながあっと驚くくらいすごい戦術を見つけるんだ！」
アキ「そ、そっか…頑張ってね。私はこの本借りたら行くから」
ミッコ「おう、またな！」
ｽﾀｽﾀ…
三日月「あれ、ミッコ」
ミッコ「お？三日月？お前が図書室なんて珍しいな」
三日月「そっちこそ」
ミッコ「ははは…アキにも言われたよ。それで何の本だ、それ？」
三日月「料理の本と、楽器の弾き方の本」
ミッコ「料理と楽器〜？意外だな」
三日月「これからは男も料理ができるといいんだってアトラが」
三日月「楽器はいつもミカが弾いてるから気になった」
三日月「ミッコ？」
ミッコ「私はいつも戦車の操縦のことばっか考えててさ」
ミッコ「てっきり三日月もバルバトスのことばっかだと思ってた」
三日月「……」
ミッコ「でも三日月は戦い以外のことにも興味持って、あれこれやってんだな…オルガ風に言うならやっぱりミカは…」
ミッコ「ん？」
三日月「俺はミッコのこと、すごいと思ってるよ」
ミッコ「な！？いきなり何だよ！？」ｶｰｯ
三日月「少なくとも、俺はミッコみたいな戦車の操縦はできないから」
ミッコ「むぅ、結局戦車かよ〜」
三日月「それにオルガが言ってた。鉄華団はすごい奴らの集まりだって」
ミッコ「オルガが？」
三日月「うん。鉄華団のメンバーは全員すごい何かを持ってる。ミッコのことも言ってた」
ミッコ「何て？」
三日月「『BT-42をあんな風に動かせるなんてミッコの操縦技術はすげぇよ』だって」
ミッコ「やっぱり戦車か〜…まぁでも、うん…悪い気はしないな」
ミッコ「…なぁ、三日月」
三日月「何？」
ミッコ「次の試合、絶対勝とうな」
三日月「当然」
ミッコ「へへっ！」
三日月「じゃ、俺そろそろ行くから」
ミッコ「またな！」
ミッコ「…お？」
『大戦中におけるソ連の戦車運用について』
ミッコ「……」ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ…
ミッコ「…これ、いけるかも！」
机の下から覗くミカ「……」ﾎﾟﾛﾛﾝ
継続生徒「図書室では静かに」
ミカ「はい」
アスパラガスが漫画よりもざますざます言ってる気がするけど勘弁
※ガル鉄ＳＳ兄貴とタイミングが被ってしまった…※
ユージン「ここが今回のフィールドか」
ビスケット「うん、岩場フィールドだね」
昭弘「確か、ＭＳのコストは５、戦車は６両までだったよな」
オルガ「ああ、こっちのＭＳはいつも通りバルバトス、グシオン、流星号の組み合わせだ」
オルガ「戦車はT-34が2両、Ⅳ号とKV-1とⅢ突が1両ずつ、そしてミカのBT-42だ」
シノ「ルールは殲滅戦！腕が鳴るぜ…」
ｻﾞｯｻﾞｯｻﾞｯ
アスパラガス「あなた達が継続の機甲道チームざますか？」
オルガ「ああ、団長のオルガ・イツカだ。今日はよろしく頼むぜ」
アスパラガス「隊長のアスパラガスざます。こちらこそよろしく」
ムール「同じく副隊長のムールです。よろしくお願いします」
アスパラガス「そちらにはガンダムタイプが２機いるそうざますが、こちらが勝たせてもらうざます」
オルガ「言ってくれるじゃねぇか、楽しませてくれよ」
アスパラガス「こちらこそ…行くざます！」
ムール「はっ！」
昭弘「けどざます口調ってのはどうなんだ…」
タカキ「団長！」
オルガ「おうタカキ、ライド。偵察はどうだ？」
タカキ「敵戦車はM22が１両にルノーR35が４両、AMR35が２両です」
ビスケット「前情報どおり軽戦車ばかりだね」
ライド「でもMSの方が…」
オルガ「どうした？」
タカキ「2機確認できたんですがどっちも妙なんです」
アキ「妙？」
タカキ「強いて言うならこっちも陸戦型ガンダムっぽいんですが…角が無くて」
シノ「なんだよ、違法改造か？」
ミカ「こっちが言えた義理じゃないね」
オルガ「噂にあったザクはどうだ？」
タカキ「確認できませんでした。偵察を警戒して隠してるのかそもそもいないのか…」
ビスケット「いると仮定すれば、ガンダム2機のザク1機でコスト５だね」
ビスケット「それに陸戦型ガンダムなら、こっちのMSが性能面でも上だ」
オルガ「だがそれだけに、正攻法では来ねぇのは確実だ。油断するなよてめぇら！」
一同「おー！！」
ミッコ「……」
アスパラガス「傾注！」
ｻﾞｯ!
アスパラガス「今日の戦いは、新生BC自由学園機甲道の第一歩！」
アスパラガス「今だけはかつてのわだかまりを捨てよ！我々は自身の弱さを知った！」
アスパラガス「栄光あるBC自由学園の勝利のため、各員の奮励に期待する！」
アスパラガス「乗車ァ！！」
BC一同「はっ！」
アスパラガス「茶化さないで欲しいざます。それにシロー、分かっていると思うざますが…」
シロー「ああ、俺とアイナが要だってのは重々承知してるよ」
ムール「我々の戦力では真正面からぶつかっても勝利はほぼ不可能…」
アイナ「だからこその作戦、ですね」
アスパラガス「兵者 詭道也（へいは きどうなり）…」
シロー「何だって？」
アスパラガス「何でもないざます！二人もさっさと乗るざます！」
シロー、アイナ「了解！」
三日月「思った以上に見辛いな…」
オルガ「開けてるとはいえでけぇ岩も多い。伏兵に気をつけろよ」
ユージン「じゃあ予定通り、部隊を分けての進軍か？」
オルガ「ああ、バルバトスはBT-42とT-34、Ⅲ突と組んでくれ」
三日月「わかった」
オルガ「残りは俺と一緒だ。敵を見つけたら報告しろよ」
昭弘「おう」
ミカ「何か見つけたかい？」
ユージン『駄目だ、ネズミ一匹いやしねぇぜ』
シノ『俺らはネズミの集まりだけどな』
アキ「冗談言ってる場合じゃないでしょ？」
シノ『悪ぃ悪ぃ！』
三日月「……」
…ｽﾞﾄﾞｫﾝ!
三日月「！！」
ﾄﾞｺﾞｫﾝ!!
三日月「撃たれた、避けたけど」
ミッコ「おい！あそこ！丘の上！」
三日月「ネットで隠れてたのか…」
昭弘『相手はどいつだ！？』
ミカ「ジム頭だね、どうしようか」
三日月「逃げるみたいだけど、追いかける。きっとそこに他の連中もいるだろうし」
アキ「でも罠があるんじゃ…」
ミカ「敢えて敵に乗って正面から叩くつもりだね」
三日月「うん、どの道このままかくれんぼは面倒」
ミカ「そういう訳だから私たちはジム頭を追うよ。そっちも気をつけて」
オルガ『分かった！』
シロー『気にするな、敵の動きは？』
ムール「こちらを追いかけるようです」
シロー『一先ずは成功か…牽制射を入れつつポイントに誘導してくれ』
ムール「了解！」
ｽﾞﾄﾞﾝ!ｽﾞﾄﾞﾝ!
オルガ「俺達はこのまま進軍だ。敵が一箇所に集まってるとも限らねぇ」
シノ「了解だぜ…うおっ！？」
ﾄﾞｼｬｰﾝ!
昭弘「何だ！？」
シノ「お、落とし穴ぁ！？」
オルガ「大丈夫か！？」
シノ「ああ、地雷とか無くて助かった…」
昭弘「さすがにそれはレギュレーション違反だろ…」
ﾊﾞｼｭｩ!
ムール「ポイントに到達！こちらも！」
ﾊﾞｼｭｩ!
オルガ「あいつも穴に隠れてた訳か…！」
ﾎﾞﾌｯ！
昭弘「何だ！？煙幕！？」
シノ「み、見えねぇ！」
オルガ「落ち着け！まずは煙幕から出ろ！」
ｽﾞﾄﾞﾝ!ｽﾞﾄﾞﾝ!ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ!
ユージン「撃ってきやがった！」
昭弘「だがこの弾幕は、戦車もいやがる！」
オルガ「俺達をこっから出させねぇつもりか？」
シロー「撃て！銃身が焼きついてでも撃ち続けるんだ！」
BC隊員「了解！」
ミッコ「ちっくしょう！全然見えねぇ！」
アキ「もー！やっぱり罠だったじゃない！」
ミカ「落ち着いて、敵だってこっちは見えないんだ」
三日月「でもまどろっこしいな…」
アスパラガス「撃ち続けろ！敵を煙幕から出すな！」
ムール「はっ！」
ユージン「へっ！反撃開始と行こうじゃねぇか！」
オルガ「……何だ、この違和感は」
アキ「あっ！見えるようになってきた！」
ミッコ「これでこっちのもんだ！」
ミカ「…三日月」
三日月「ああ、嫌な感じだ」
アイナ『ええ、皆さんのおかげです』
アスパラガス『お膳立てはしたざます』
ムール『では我々と戦車隊は一時撤退します』
シロー「頼むぞ、アイナ」
アイナ『撃ちます…！』
ｷｭｲｲｲｲｲﾝ…ﾋﾞｼｭｳｳｳｳｳ!!
シノ「へ？」
ｽﾞﾊﾞｼｬｱｱｱｱｱｱ!!
ユージン「何だ！！？？」
昭弘「何の光！？」
シノ「がああああ！がああああ！」
ｼｭｺﾝｯ!ｼｭｺﾝ!
審判『継続高校、流星号、及びKV-1、戦闘不能！』
アキ「え！？何！？」
ミッコ「流星号とKVがやられた！？」
三日月「…あいつか」
ミカ「頭上の悪魔…だね」
ビスケット「あ、アプサラスⅡ…！モビルアーマーだ…！」
ビスケット「迂闊だった…！ザクってのはアイツの頭のことだったんだ！」
タカキ「で、でもレギュレーションではモビルアーマーはコスト２です！」
ライド「今回はコスト５で、ガンダム２機のＭＡ１機じゃコストオーバーの筈じゃ…」
ビスケット「審判に訊いてみる…！」ﾋﾟｯ
ビスケット「…そ、そんな！……はい、わかりました」
タカキ「審判は何て？」
ビスケット「ジム頭はガンダムじゃない、よってコスト１だって…」
ライド「えー！？」
シロー「よし！」
ムール『出来ればガンダムを落としたかったですが…』
シロー「確実に戦力を減らすんだ。それにあの白い方に撃っても避けられてたさ」
シロー「だが相手はここからは砲撃に気をやりつつ戦闘する必要が出る…」
アスパラガス『ここからが正念場ざます！行くざます！』
アイナ『了解です！』
シノが自分の中でこういう役回りなのは仕方ないね♂
+810点
継続生徒「すみませーん！」
オルガ「気にすんな」
ミッコ『けどあんなデカブツいつの間に飛ばしてたんだ！？』
オルガ「煙幕で見えねぇうちにだろうな…」
昭弘「しかしなんて遠さだよ…！」
ｽﾞﾄﾞﾝ!ｽﾞﾄﾞﾝ!ｷｨﾝ!ｷｨﾝ!
昭弘「この距離じゃ俺らの武器は効かねぇぞ！」
ユージン「それによく見りゃ、さっきまでバカスカ撃ってきた奴らも退いてやがる…」
オルガ「あの威力のビームなら早々連射はできねぇ筈だ」
オルガ「発射の兆候が見えたら回避に移れ！足止めたらやられるぞ！」
三日月『あれはさすがにジャンプしても届かないな』
アキ『どうするの！？』
ミカ『敵はあいつだけじゃない。まずは他を倒してから考えよう』
ミッコ『仕方ないな…』
三日月「またかくれんぼか」
アキ「でも流石に２度も同じ手では来ないと思うけど…」
ｻﾞｯ！
ミッコ「！ジム頭だ！」
ﾊﾞｼｭｩ!
三日月「…！」ｽｶｯ
ｸﾞﾜｧｯ
ミカ「弾が開いた？」
継続生徒「う、うわ！何だ！？身動きが！」
アキ「ネット！？」
ミッコ「やべぇ！Ⅲ突が！」
ﾋﾞｼｭｳｳｳｳ!
継続生徒「うわああああ！」
審判『継続高校、Ⅲ号突撃砲Ｇ型、戦闘不能!』
ｻｻｯ
アキ「また逃げる！」
ｽﾞﾄﾞﾝ!ｽﾞﾄﾞﾝ!
オルガ「発射のタイミングは俺が指示する！合図したら避けろよ！」
昭弘「ＯＫ！」
ｷｭｲｲｲｲﾝ…
オルガ「…今だ！」
ｽﾞﾄﾞｵｵｵｵﾝ!!
ユージン「ふーっ、あっぶねぇ」
シロー「くっ、いい指揮官が居るみたいだな…おそらくは後方のT-34…！」
昭弘「任せろ！」
ｶﾞｲﾝ!
昭弘「グシオンリベイクの精密射撃なら…おらぁ！」
ｽﾞﾄﾞﾝ!ﾄﾞｺﾞｫﾝ!ｼｭｺﾝ!
BC隊員「うわぁ！」
審判『BC自由学園、ルノーR35、戦闘不能！』
昭弘「よし！」
シロー「１両やられた！？くそぉ！」
ﾌﾞｼｬｱｱｱ!
シロー「倍返しだあああああ！！！」
ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ!!!!
昭弘「やべぇ！」ｻｯ
シロー「よし…！」
ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ!!
昭弘「うおおっ！あの野郎、俺が避けるのを見越して弾を！」
オルガ「昭弘！？生きてるかぁ！？」
ｼｭｺﾝ!
審判『ガンダムグシオンリベイク、戦闘不能！』
昭弘「クソッ！」ﾊﾞｧﾝ!
アキ「それはこっちも同じー！」
三日月「…」ﾌﾞﾝ!
ｽｶｯ!
三日月「敵の足が速い…」
アスパラガス「このままかく乱しつつアプサラスの射撃まで時間稼ぎざます！」
ムール『はっ!』
ｼｭｺﾝ!
審判『T-34-85、戦闘不能！』
アキ「きゃー！ねぇミカ！何とかならない！？」
ミカ「さぁてね」
アキ「もー！」
ミカ「牛かな」
ミッコ「…私に考えがある」
アキ「ミッコ！？」
ミッコ「…三日月！乗れぇ！！」
三日月「…！了解…！」
ﾋﾟｮﾝ!ｶﾞｼｨ!
アキ「嘘！？」
ミカ「…ふっ」
アスパラガス「なっ！？」
BGM: https://www.youtube.com/watch?v=n9FL9IMr9kg
ｷﾞｬﾙﾙﾙﾙﾙ!!
アキ「こんなの滅茶苦茶すぎぃ！」
三日月「でもこれで追いつける…」ﾌﾞﾝ!
ｶﾞｷｨﾝ!
ﾌﾞﾝ!ｶﾞｷｨﾝ!
審判『ルノーR35、及びAMR35、戦闘不能！』
アスパラガス「一気に２両も！？」
アイナ『くっ…狙いが…』
ムール『私がやります！』
ﾌﾞｨﾝ!
ミッコ「分かってる！」
ムール『そこぉ!』
ビームサーベルを振る瞬間、BT-42を高速カーブ＆ターンさせて回避するミッコ
ﾌﾞｨﾝ!ｽｶｯ!
ムール『何っ！？』
ミッコ「アキ！」
アキ「うん！」
ｽﾞﾄﾞｫﾝ!ｼｭｺﾝ！
審判『ジムヘッド、戦闘不能!』
アスパラガス「ムール！」
シロー「ムールが！？」
オルガ「ああ…」
アスパラガス「ふん！しかし戦車にＭＳを乗せたまま走るなんて真似をしたら…」
ﾊﾞｷｨﾝ!
アスパラガス「そら履帯に限界が出たざます！アイナ！転倒したガンダムにトドメを…」
アイナ『いえ…！』
シロー『BT-42は…まだ生きてる！』
BGM: https://www.youtube.com/watch?v=PiQpGzYMVos
ミッコ「天下のクリスティー式！！」
三日月「舐めんなよ、だっけ？」
ミッコ「締まらねぇなぁ！けど三日月らしくていいぜ！」
アスパラガス「り、履帯が無くても走るだなんて…！」
シロー「逃げろ！アスパラガス！」
アスパラガス「くっ！」
三日月「悪いけど、逃がさない」
ﾌﾞｫﾝ!ｶﾞｺｫﾝ!ｼｭｺﾝ!
アスパラガス「ぐわあああっ！！」
審判『Ｍ22、戦闘不能!』
シロー「アスパラガス！」
アキ「で、でもまだ空のお饅頭が残ってる！アイツをやらない限り！」
ミカ「どうする？ミッコ」
ミッコ「大丈夫だ！こんだけスピードが出てれば…！」
ミッコ「三日月！合図したら行け！」
三日月「ああ…！」
ユージン「あいつら何するつもりだ！？」
オルガ「さぁな！だが今の俺らに出来ることは…！」
ｽﾞﾄﾞｫﾝ!ｽﾞﾄﾞｫﾝ!ﾄﾞｺﾞｫﾝ!
ユージン「あいつらの花道作りだな！」
シロー「こっちの戦車隊も全滅…！どうする…！？」
シロー「いや…ここで守っても負ける！攻めろ！うああああ！！」
ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ!
ユージン「うおっ！？」
オルガ「チッ！」
ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ!ｼｭｺﾝ!ｼｭｺﾝ!
ユージン「畜生！ここまでかよ！」
オルガ「悪ぃ！後は任せたぜお前ら！」
ミカ「うん、けど…」
ミッコ「今だ三日月！飛べぇ！」
三日月「！」
ﾊﾞｼｭｳｳｳｳｳ!!
アキ「バルバトスが！」
シロー「跳んだ…いや、飛んだ！」
三日月「これで…届く！」
アイナ「この高さまで飛べるなんて…！」
三日月「貰った…！」
シロー「アイナー！」
アイナ「くっ！」
ﾋﾞｼｭｳｳｳｳｳ!ｼﾞｼﾞｼﾞｯ!
三日月「左腕くらい、くれてやる…！」
ｶﾞｷｲｲｲﾝ!!
…ｼｭｺﾝ!
審判『アプサラスⅡ、戦闘不能!』
ミカ「喜ぶのはいいけど…」
ｼｭｺﾝ!
審判『BT-42、戦闘不能！』
アキ「あ！」
ミッコ「さすがに無理させすぎたな。おやっさんにどやされるの決定だ」
ミカ「ではあとは三日月に任せるとしよう」
三日月「よし…」
ｶﾞｼﾝ…ｶﾞｼﾝ…
三日月「残ってるのはお前だけ？」
シロー『ああ、お互いにな』
三日月「じゃあ…」ｽｯ
シロー『決着といこうか！』ﾌﾞｨﾝ!
ｺﾞｵｵｵｵｵｵｵ…
シロー『はあああ！』ﾌﾞｩﾝ!ﾌﾞｩﾝ!
三日月「機体性能で上とは言ってたけど…」
シロー『片腕相手だからって手加減はしない！俺が、俺達が勝つ！』
三日月「こっちだってそのつもり…！」ﾌﾞｫﾝ!
ｶﾞｷﾝ!
シロー『くっ、左腕が…動作不良！？』
三日月「終わりだ…！」
三日月「自分の腕を？」
ｶﾞｼﾝ!ｶﾞｼﾝ!ｶﾞｼﾝ!
シロー『俺は、勝つ！勝って！アイナと添い遂げる！』
三日月「は？」
アイナ「し、シローったら///」
アスパラガス「全く！」
シノ「だはははは！向こうのガンダム面白ぇなぁ！」
アキ「こんな時に告白！？」
オルガ「だが気迫は充分だ…頼むぜ三日月（ミカ）…」
三日月「このガンダム、F91やGセルフみたいに変な能力はないけど…」
三日月「ホント、面白いな、機甲道って。なぁバルバトス！」
ｽｯ！ｶﾞｼｨ!
シロー『右腕を！？』
三日月「ふん！」
ｸﾞｵﾝ!ｽﾞｼｬｱｱｱ!!
シロー『い、一本背負い…』
三日月「トドメ」
ﾌﾞﾝ!ｶﾞｷｨﾝ!ｼｭｺﾝ!
審判『BC自由学園、Ez-8、戦闘不能。全戦力殲滅により、継続高校の勝利！』
シロー『負けた…フフッ…ハハハハハッ！』
ユージン「やったぜ！」
オルガ「やっぱりすげぇよミカは…」
昭弘「ああ！」
ミカ「君達」
オルガ「お？何だミカ」
ミカ「少し話があるんだけど…」
「ありがとうございました！」
三日月「ふぅ…」
アキ「やったね！三日月！」
三日月「ミッコのおかげだよ、あれが無ければあの饅頭倒せなかったから」
ミッコ「そ、そうか！？」
オルガ「あー…あのよ、ミッコ」
ミッコ「ん？」
オルガ「その、なんだ」
ミカ「団長！」
オルガ「ぐっ……悪かった！」
ミッコ「え？」
昭弘「俺達じゃ、あんな操縦出来ねぇってのに…」
シノ「だから、ごめんな！」
ミッコ「うえええ！ど、どうしたんだよいきなり！」
ミカ「私が話したんだよ」
ミッコ「ミカ！？知ってたのか！？私が褒められたかったこと！」
ミカ「大切な家族のことは何でも知っておかなきゃね」ﾎﾟﾛﾛﾝ
ミッコ「ううう！」ｶｰｯ
シノ「そーいう訳だから、俺達今まで褒めなかった分褒める！」
ユージン「それで許してくれ！」
昭弘「ミッコはすげぇ！」
シノ「ミッコはすげぇ！」
オルガ「ミッコはすげぇよ！」
ユージン「すげぇ！流石ミッコォ！」
ミッコ「や、やめろぉ！あーもう！褒められたかったのに恥ずかしくてしょうがねぇ！」
アキ「これだけ褒められても動じないところがミカのすごい所なのかもね」
アスパラガス「お取り込み中のところ失礼するざます」
オルガ「お、向こうの隊長さん達か。今日はありがとうよ」ｽｯ
アスパラガス「ふん！次勝つのはこっちざます！」ｶﾞｼｯ
シロー「ところで、さっきのBT-42とガンダムに乗ってたのは誰だ？」
ミッコ「あ、私たちと！」
三日月「俺だけど」
シロー「そうか君達か！ハハッ！まさか機甲道でタンクデサントとは、恐れ入ったよ」
ミッコ「ま、おかげでこっちもボロボロ。整備の連中に怒られちまうよ」
アイナ「それについては謝らないといけませんね。何しろアプサラスのビームを当てた方もいますし…」
シノ「いやいや！そんな事気にしないでいいですよ！こんな美しい人にブチ当てられたのなら本望で…」
オルガ「てめぇは黙ってろ！」
シロー「おいおい！アイナは俺と一緒だから、モーション掛けても無駄だぜ」
アイナ「し、シロー///」
昭弘「見てるこっちが恥ずかしくなるな･･･」
ムール「お二人も行きますよ」
シロー「おっと！じゃあまた戦うときはよろしくな！」
アイナ「それでは」
ｽﾀｽﾀｽﾀ
アキ「爽やかだね〜」
ビスケット「うん、ついこの間までいざこざのあった学校とは思えないよ」
ユージン「いや〜しかしやっぱりカッコよかったよな〜！ミッコのアレ！」
シノ「なぁ、俺達もやってみねぇか！？」
ミッコ「え！？」
シノ「だー！そっちじゃねぇ！落ちる！落ちる！」
継続生徒「だから無理ですってー！」
ユージン「いくら軽くしとはいってもやっぱグシオンは重てぇ…」
昭弘「やっぱり駄目か…」
雪之丞「おいお前ら！練習で戦車おじゃんにする気か！」
オルガ「どうするんだよミッコ」
ミッコ「し、知らねぇよ！」
三日月「……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
ミカ「この練習に意味があるとは思えない」ﾎﾟﾛﾛﾝ
キャラ崩壊ヤバイけどお兄さん許して…
いい仕事だぜ>>1！
ミッコかわいい
ミッコはすげぇしこんなすげぇミッコを書ける>>1もすげぇよ…