結衣「えー、ヒッキーはそこで見てるだけじゃん。ていうか別にいいよねゆきのん！ たどちゃん！」
雪ノ下「死ぬほど暑いわ……」
野獣「やめたくなりますよ〜部活ぅ……」
結衣「そんなに嫌なの！？」
ｺﾝｺﾝ
八幡「んあ？ 珍しいな。こんな時間に依頼者か」
野獣「入って、どうぞ」
ｶﾞﾗｶﾞﾗ…
三浦「ねぇ、今いい……？」
結衣「あっ、どしたの優美子？ まぁこっち座りなよ！」
雪乃「田所さん、お茶出してくれる？」
野獣「お待たせ！ アイスティーしかなかったけどいいかな？」
八幡「この真冬にかよ……。それで三浦、依頼って何だ？」
三浦「……その、あのさ。今度バレンタインじゃん？ だから隼人にチョコ渡して、そんで告ろうかなって今思ってんだけど……」
野獣「やりますねぇ！」
三浦「茶化すなっつの。でもさ、ちゃんといい感じで渡せるか自信なくて。どうにか良い雰囲気にしたいんだけど、どうにかなんない？」
雪乃「要はバレンタインをきっかけに葉山くんに告白したいけれどムードを上手く醸成する自信がない。そういうことね」
八幡(……ま、葉山ならほっといても上手くかわすだろ)
結衣「あ、じゃあさ！ たどちゃんに隼人くん役やってもらって練習したら？ たどちゃんも別にいいよね？」
野獣「いいよ来いよ！」
三浦「は？ 告白の練習？ さすがにバカっぽくてヤなんだけど……」
八幡「いや、意外と良い案だと思うぞ。いざという時にあらかじめ用意しておいた言葉や行動に縋りつける」
三浦「え、そう？ んー、じゃあ頼もっかな。……んんっ、コホン！ ねぇ隼人！ 今日何の日か知ってる？」
野獣「お前のことが好きだったんだよ！」
八幡「早ぇよ！ あとお前から告ってどうすんだよ！」
死ね
まだ信用してええんか？