大井「まさか…北上さんが間違えて持って行ったんじゃ…」ゾー
大井「た、大変だわ！」
大井「うふふ、これでおそろいのカバンですね北上さん♪」
北上「えへへ〜、久しぶりのショッピングでついつい買っちゃったね♪」
大井「今日は楽しかったですね！来週の土日もどこかいきませんか？」
北上「あ〜…ごめんね、来週は有給つかって実家に帰ることにしてるんだ〜」
大井「えッ？そうなんですか？」
北上「この前母ちゃんから電話があってさ、それで久しぶりに帰ろうかと思ってさ」
大井「そうなんですか〜…」
大井「（今週の土日から北上さんが居ないのか…、寂しくなっちゃう…どうしよう…）」
大井「（そうだ！北上さんの薄い本で気を紛らわそう！）」
大井「メロンにでも行こっと」
〜 就業後 鎮守府内 大井・北上の部屋 〜
大井「うふふ…こんなに大量の北上さんの薄い本に北上さんグッツ…」
大井「これなら北上さんがいないちょっとの間も大丈夫ね」
北上「ただいま〜」ガチャ
大井「（あっやっべ、本とか隠さなきゃ！、ええいカバン中いれちゃえ）」ゴソゴソ
大井「あ、お、おかえりなさーい」
北上「ん？何やってたの大井っち、まあいいや、明日からあたし実家に帰るけど何かお土産ほしいものある？」
大井「へ？お土産？え〜っと、かもめの玉子とかー」
北上「かもめの玉子ね、大井っちすきだもんね〜」
大井「北上さん、もう帰る準備はできでるんですか？」
北上「うん、もうばっちりだよ〜、この前買った、このおそろいのカバンもってくんだ〜」
北上「じゃあいってくるね〜」
大井「いってらっしゃ〜い」
〜 09：20 〜
大井「ふぅ、北上さんもいなくなっちゃったし…、早速北上さんの薄い本でも堪能しよう！」
大井「ってあれ？」
大井「あれ？ない！北上さんの薄い本を入れていたカバンがない！」
大井「まさか…北上さんが間違えて持って行ったんじゃ…」ゾー
大井「た、大変だわ！！」
北上さん待ってぇぇぇぇぇぇぇぇぇ！！
提督「うん？なんだ？」
大井「ちょっとそこどきなさあああああああい！！」どどどどどどど
提督「うわああああ」ドゴーン！！
大井「痛ッてて…ちょっとあなた！」
提督「うわ！なんだよ大井！」
大井「北上さん見なかった！？」
提督「え？き、北上ならちょっと前に横須賀駅に行ったけど…」
大井「サンキュ！北上さん待ってぇぇぇぇぇぇぇぇぇ！！〜〜〜〜・・・・・」どどどど
提督「一体なんなんだ…！？」
大井「北上さんは？！どこ？？ここ？？」
大井「いない、もう電車でちゃったのかしら…！」
駅員「東京方面行きの電車なら10分前にでましたよ」
大井「間に合わなかった…」ゾー
大井「もし中身がみられちゃったら…」
もわ〜ん
〜〜〜〜〜〜〜〜
北上『うわ！なんでカバンの中に私のやらしい本がはいってるんだ！？！？』
北上『あっ！ひょっとしてこれ大井っちのカバン！？！？』
北上『大井っちったらこんな本持ってたんだ…減滅だよ…大井っちサイテー』
〜〜〜〜〜〜〜〜
大井「・・・・・・・」ゾー…
大井「HEYタクシー！！」
運転手「お客さんどちらまで？」
大井「東京駅までお願い！すぐ！急いで！！間に合わなかったら魚雷ぶち込むわよ！」
運転手「ひっ、ひえぇ〜〜（か、艦娘！？）か、かしこまりました〜…」
〜 東京駅 11：05〜
大井「渋滞に巻き込まれやがってあの糞運転手…！民間人じゃなかったら魚雷を撃ってたところよ…！」
大井「あとちょっとで北上さんが乗る新幹線が発車しちゃう！だあああああッしゅゥっっっ！！！」
大井「北上さんはどこ！？どこ〜〜〜？？」
「まもなく22番線から、11：08発、やまびこ163号、盛岡行きが発車いたします。」
大井「あそこで新幹線に乗ろうとしているのは北上さん！？北上さぁぁん！」
北上「うん？今大井っちの声が聞こえたような…」
ドア「閉まるドアにご注意下さい」ぷしゅー
北上「…気のせいかな〜？」
ガタン…ゴトンガタン…ゴトン…
大井「まってぇぇぇぇぇぇ・・・・行ってしまった」
大井「もうダメだ…おしまいだぁ…」
もわ〜ん
〜〜〜〜〜〜〜〜
北上『もうあんなサイテーな大井っちがいる鎮守府には帰りたくないな〜』
北上『もうずっと実家にいよっと』
〜〜〜〜〜〜〜〜
大井「うぅ、うぅ…ぐすんぐすん」
大井「はやぶさ…？」
そのとき、大井に電流走る…！
大井「そうよ…！このあと出る〈はやぶさ号〉は速達タイプの新幹線…！停車駅も大宮を出ると仙台までノンストップ…！」
大井「対して…！さっき北上さんを乗せて発車した〈やまびこ号〉は停車タイプ…！どこかではやぶさの通過待ちがあるはず…！」
大井「みえたぞ…！突破口…！つまり…！次のはやぶさに乗れば…！仙台で北上さんを待伏せることができる…！」
大井「閃き…！圧倒的閃き…！はやぶさ…！これしかない…！」
大井「駅員さん！はやぶさの切符ください！！」
新幹線の中で鞄開けるという発想から目をそむけてるってはっきりわかんだね
北上「ふわぁ〜、やっぱりやまびこだとのんびりだね〜」
「まもなく、仙台です。お降りのお客様はお忘れ物のないよう、ご注意下さい」
北上「もう仙台か〜、牛タン弁当買おうかな〜」
仙台駅「仙台〜、仙台〜」
大井「北上さぁぁああああぁぁぁん！！！」
北上「うわああ！な、なんで大井っちが仙台から乗ってくるの！！？？」
「仙台〜〜、仙台〜〜」
大井「やっとついたわ…！北上さんが乗ってるやまびこ号は…？」
発車標[やまびこ 163号 13：15 盛岡 10両編成]
大井「ヨシッッッ！！！追いついたぞ！！」
大井「さ〜〜はやく来なさい〜〜」
・・・・
大井「はぁ、はぁ、北上さん！これ！忘れものです！！」
北上「あ、あれぇ？そのカバン私の…？じゃあ私が持ってきたこっちは…」
大井「そっちはわたしのですよ」ひょい
北上「ははは、ごめん、お揃いだから間違えて持ってきちゃったみたい」
大井「はあ〜よかった…！中身は見てませんか！？」
北上「え？大井っちのカバンになにか入ってるの？？」
大井「あ！い、いいえ〜なんでもありません〜（中身は見られてないようね…）」
北上「？？？」
仙台駅「♪♪♪〜〜〜（仙台駅の駅メロ）」
仙台駅「まもなくやまびこ163号盛岡行き、発車いたしま〜す！」
ぷしゅ〜、ガタン…ゴトン…
大井「あッ！発車しちゃった…！」
大井「ええ〜と、ここまでははやぶさで来て〜（はやぶさ17号はやまびこ163号が到着する23分前、12：52に仙台に到着）」
北上「わざわざカバン届けるためにはやぶさで仙台まできっちゃったの？？やっぱ大井っちってすごいわ〜」
大井「あははは…これからどうしましょう…」
北上「え〜？大井っちなんにも考えずにきちゃったの？？」
大井「は、はい…」
北上「だったら大井っちもうちの実家に泊まればいいじゃん！そうだよ！そうしようよ！」
大井「え！？いきなり押しかけてご迷惑じゃない？？」
北上「大丈夫だよ！実家は大きいし、母ちゃんも父ちゃんもきっと歓迎してくれるって！」
大井「そ、そうですか？それなら…ぜひ」
北上「とうちゃ〜〜く！ここが私の故郷、岩手県だよ〜」
大井「素敵なところですね！」
北上「なんにもないところだけどね〜〜、あっ母ちゃん！」
おかん北上「あ〜らよぐ帰ってきだごど〜！」
北上「あ〜母ちゃんただいま〜！駅まで迎えに来てくれたんだ！」
おかん北上「なんも、買い物のついでよ〜」
おかん北上「それど、そっちの娘っこはお友達？」
北上「んだんだ！こちら親友の大井っち！」
大井「は、初めまして！大井です！北上さんにはいつもお世話になってます！」
おかん北上「あい〜めんけ娘っこだごど！」
おかん北上「あい〜しがだねごど、おめの忘れもの届けにわざわざ岩手まできてもらったのが？？」
北上「えへへ〜〜…」
大井「違うんです！私が北上さんのカバンと間違えっちゃって…」
おかん北上「よぐわがらねけど、わざわざここまで来たんだ？遠がったべ〜？」
北上「だがらさ母ちゃん、大井っちのこと今日泊めてもいいよね？？」
おかん北上「いいよ！泊まってけ泊まってけ！」
大井「いいんですか？」
おかん北上「勿論だども！鎮守府での話っこも聞かせてけろな」
大井「はい！お世話になります！」
＝＝大井っちと北上一家は、おかん北上の幸せな故郷の手料理を食べて終了＝＝
>>1は秋田県人のため岩手訛りは当てずっぽうです。お兄さん許して。
【RJ東日本からのお知らせ】
やまびこ号盛岡行きですが、運転日が3/21・28、5/2・3のため、注意して下さい。
東北には弘前・角館・北上など桜の名所がたくさんあります。
是非、東北新幹線で春のみちのくへ足をお運びください。
懐かし杉内、今年は秋田は雪少なかったみたいで何よりです
これまた無断で北上さんの家に泊まっていく、普通に始末書書かされそうだと思った。
もっと建ててくれやｵﾙｧ！