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萩原さんと酒を飲んだ

1 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/02/02(月) 01:52:10 Z3fI2hbE
「お礼、ですか?」
「ええ、タコスだけじゃなくて他にも色々教えてもらいましたからね」
 オウム返しに問う萩原さんに、俺に出来ることなんてたかが知れてますけど、と補足する。
 なんのことはない。色々と世話になっているから、少しはそれを返したかった、というだけだ。予定が開いていたから、丁度よかったのもある。
 龍門渕の執事らしいそつのない遠慮を少し強引に押し切って、俺に何かやってほしいことはないかと尋ねる。
「ふむ……」
 困ったような顔をしていた萩原さんだったが、何か思いついたらしく悪戯げな表情を見せた。


2 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/02/02(月) 01:53:10 Z3fI2hbE
「では……、少し付き合ってもらいましょうか?」
 そう言いながら萩原さんが収納棚から取りだしたのは、ビール瓶だった。いや、ワインかもしれない。ローマ字とは微妙に違う文字で書かれた銘柄の、どんな中身かは分からないが生き瓶だ。
 勝手知ったる、というわけではないが、それなりには使わせてもらっているこのキッチンにこういったものがあるなんて、全く気付かなかった。


3 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/02/02(月) 01:54:01 Z3fI2hbE
「ワイン……ですか?」
「これはテキーラですが、意図することは同じですね。勿論、須賀君には拒否権がありますよ?未成年の飲酒は『いけないこと』ですから」
 萩原さんの口調にからかいを帯びたものを感じ、意味も無く対抗心が湧き立つ。
「いや、付き合いましょう。俺だって全く飲んだことがないってわけじゃない」
 親戚のおっさんに勧められて飲んだ事ならある。発泡酒だが。


4 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/02/02(月) 01:55:13 Z3fI2hbE

 ジョッキの取っ手をなくしたようなグラスに、琥珀色の液体が注がれる。えもいわれぬ良い香りが鼻腔をくすぐった。こういうのを酒精を含んだ芳醇な香りと言うのだろうか。
 グラスの十分の一程度注がれて、瓶は傾きを直した。
 俺がどれくらい飲めるのか分からないから、とりあえず一口、ということらしい。
 まあいけるだろう、と、発泡酒と同じ感覚でグッと一気にグラスを呷る。
 それがいけなかった。


5 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/02/02(月) 01:56:23 Z3fI2hbE
「〜〜っ!」
 胸が熱い。喉が焼けるってこんな感じなのか。
 空になったグラスに萩原さんが注いでくれた水をがぶがぶと喉に入れる。
 一息ついて、クスリと笑っている萩原さんに気付く。酒ではなく羞恥で顔に血が上った。
 ち、ちくしょう。強がっといてこれはかなりみっともないぞ!?
「流石にストレートはきつすぎましたか。飲みやすいカクテルにしましょう」
 萩原さんは棚からさらに何本かの瓶を取り出す。そして冷蔵庫から氷と……コーラ?
「カクテルの材料ですよ。カクテルは意外と身の回りにある飲み物も使うんです」
 そうなのか。いや、考えてみりゃそりゃそうか。酒だけしか混ぜちゃいけないわけじゃない。


6 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/02/02(月) 01:57:43 Z3fI2hbE
 萩原さんは慣れた手つきでグラスにまず氷を、そして持ち出した酒とテキーラをそれぞれ同じ量注ぐ。
コーラともうひとつ、例によって名も知らない酒を少量加え、最後にマドラーでかき混ぜてからグラスを俺に滑らせた。
 一つ一つが優雅な所作だった。これも執事の嗜みというやつなのだろうか。
 先ほどの反省を踏まえてちびりと口に含む。
 先ほどとは打って変わって、口当たりの良さに抵抗なく液体が喉を滑り落ちた。
 しかし、この風味。これは……


7 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/02/02(月) 01:59:10 Z3fI2hbE
「紅茶?」
「ロング・アイランド・アイスティーという名前です。紅茶を使わずに味を再現した、傑作のカクテルですよ」
 へえ、と相槌を打ちながら、グラスを傾ける。
 うん、飲みやすい。気に入ったな、これ
「須賀君は、清澄の麻雀部で唯一の男子でしたね」
 萩原さんはテキーラをストレートで飲んでいる。凄いもんだ。
「ええ、一番弱いこともあって肩身が狭いですよ」
「やはり、気苦労はありますか」
「役得もありますけどね」
 氷がぶつかり合って、カランと音を立てた。


8 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/02/02(月) 02:01:47 LSIUbhL.
アイスティー?あっ…(察し)


9 : ZIPHIT :2015/02/02(月) 02:02:55 ???
ロング・アイランド・アイスティー結構キツいんだよね…


10 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/02/02(月) 02:03:55 Z3fI2hbE
「う、ん……」
 のろのろと頭が回り始める。調子にのって飲みすぎただろうか。
 頭が重い。
 体に触れられている。まさぐられている?
 心地がいい。
 何故だ?何だろう。
 誰だろう。俺か?俺じゃない?
 ん?
 あれ、
 ん?
「意識がはっきりしてきましたね」
 萩原さんだ。でも、なんで、裸……
 え、俺もだ。え?
 酒のせいか体が熱い。頭がうまく回らない。


11 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/02/02(月) 02:04:59 Z3fI2hbE
「萩原さん、これは一体……?」
「大丈夫ですよ。安心して身を任せてください」
 答えが返ってこない。なんだ、おかしい。
 萩原さんの手が俺の腹に添えられ、そこから滑って股間に触れる。
「う、あ」
 ここで気付く。
 俺、勃起してる。ギンギンにだ。見れば、先からカウパーも垂れている。
 そういえばここもダイニングじゃない。寝室だ。
 何がどうなって……


12 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/02/02(月) 02:06:09 Z3fI2hbE
「っ!」
 ガクッと腰が跳ねる。
 萩原さんが俺のチンポを握ったのだ。
 複雑に指が動き、しごかれる。
 信じられないくらい気持ちがいい。なんだ、これは。
「自分でやるのと比べて、どうですか?」
 体感したことのないくらいの快感に、俺は素直に答えてしまう。
「こっちの方が、気持ちいい……」
「そう言われると、サービスしたくなりますね」
 萩原さんは俺の首筋に顔を埋め、舌を這わせ始めた。


13 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/02/02(月) 02:06:36 SoAgP7dQ
荻原秀樹

憧れていた事務所先輩の子安武人が独立して個人事務所を設立した際、弟子入りを願った。
最初は子安に「君にマイナスになる」と断られたものの、諦めきれずに何度もアタックし熱意を伝えた結果、
役者冥利に尽きると認められて移籍が叶った。

ちなみに、あまりに熱心な弟子入り願いに子安から「お前はホモか?」と尋ねられたという。
子安曰く「ホモだったら怖い」とのこと。もちろん荻原は「違います」と答えた。[1]


14 : 耳たぶ :2015/02/02(月) 02:06:42 ???
ああ^〜っつって


15 : 耳たぶ :2015/02/02(月) 02:07:00 ???
っつってってなんだよ


16 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/02/02(月) 02:07:26 Z3fI2hbE
「ひあっ」
 首から鎖骨、胸、乳首、わき腹から腰と舌が這う。
 ぬるりとした感覚が脳をぴりぴりと麻痺させる。
 萩原さんは俺の反応を窺いながら、チンポをしごく手も止めはしない。
 チンポはもう爆発寸前だった。
 どうしてこんなに体が発情しているのだろうか。
 萩原さんの顔はとうとう股間まで来た。
 萩原さんの端正な顔が、俺のチンポのすぐそばにある。
 異常で、どこか忌避感を感じるその光景に、どうしようもなく興奮している。その事に俺は気づいてしまった。


17 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/02/02(月) 02:09:03 FJraRHjw
 まずい。これは……まずい、まずい!
 焦り震える俺の心中など構うことなく、萩原さんは「ふぅっ」と亀頭に息を吹きかける。
 そしてそれがトリガーになった。
「あっ!ぅあっ……!」
 チンポが精液を撒き散らして暴れまわる。
 当然それは萩原さんの顔にもかかった。
「ふふ……元気ですね」
 チンポをしごく手は止まらない。
 射精したばかりの敏感なチンポは尿道に残った精液を吐きだしながら、萎える気配を見せない。


18 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/02/02(月) 02:10:08 7C7KeJjw
>>13
おぎわらさんは関係ないだろ!


19 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/02/02(月) 02:11:03 FJraRHjw
「気持ちよかったですか?」
 萩原さんの顔が鼻が触れそうな位置まで近づく。
 萩原さんの綺麗な顔が、俺の精液で汚れている。手入れの行き届いた髪にも、白い精液が絡んでいる。
 だめだ、なんで俺、こんなに興奮して……っ!
「止め、萩原さ……っ」
 背筋を産毛だけに触れるようになぞられて、ぞくりと這い上がる快感にたまらず制止の声をあげてしまった。
 これではそこが弱点だと教えるようなものだ。
 案の定に萩原さんは「ここ、ですね?」とフェザータッチを繰り返す。
 先ほどと同質の、それでいて量は倍と言っていような悦楽の波に体の力を奪われ、こちらを抱きすくめる萩原さんに自分の体重を預けてしまう。
 まるで自分が小娘になったようだ。


20 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/02/02(月) 02:12:33 FJraRHjw
 どうしてこうなったのか。
 体中をまさぐる手に、快感を与えようと巧みに踊る指に、浅く深くかかる吐息に身を悶えさせながら、俺は今更な疑問を感じていた。
「反応がいいですね。ここもいってみましょうか」
 俺を抱きすくめたまま、萩原さんの声が、吐息俺の耳朶から直接脳に熱を与える。
 小さな水音の後、萩原さんの手が俺の尻を掴む。そして尻の肉を持ち上げて、
「っ!っぁぅっ」

 尻穴に、指を、入れられた。


21 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/02/02(月) 02:13:56 FJraRHjw
 意味がわからない。
 なんで俺、こんな。
 気持ちいいんだ、なんで。
 知らない、これ、凄くて。

 二度目の射精をしながら、俺は恐怖と快感に震えることしかできなかった。
 俺、どうなっちまうんだよ


22 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/02/02(月) 02:16:55 FJraRHjw
短いですがこれでお終いです。
ssを書くのは三度目で不勉強ゆえに無作法な点があったかもしれません、ごめんなさい。
ここがダメだった、というお叱りも遠慮なく頂けると有り難いです。
遊戯王のゲームしていたせいで時間がなくなり、駆け足な出来になってしまいました。
見直して思ったのですがテキーラの瓶とビールの瓶って似ても似つきませんよね。私はアホですね。

本日は須賀京太郎さんのお誕生日です。おめでとうございます。


23 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/02/02(月) 02:17:14 kfrIkM6A
抜いた


24 : 家畜に神なんか必要ねぇんだよ! :2015/02/02(月) 02:17:34 ???
ホモSSかぁ…ええやん!気に入ったわ(恍惚)


25 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/02/02(月) 02:18:51 6zyjNv56
ちょっと待って!咲さんがいないやん!
京太郎をNTRる咲さんが見たくてこのスレを開いたの!


26 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/02/02(月) 02:21:15 5pmVGt3w
SSを書くのは3度目…
あっ…ふーん(察し)


27 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/02/02(月) 02:21:57 kfrIkM6A
>>25
http://i.imgur.com/9Y9IU7c.jpg


28 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/02/02(月) 02:25:34 QWh/Tz5c
これが失禁執事の痴情ですか


29 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/02/02(月) 02:28:21 G3yNVqmE
タコスが好きな京太郎の嫁がいないじょ!


30 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/02/02(月) 02:31:32 JljFkjrE
ナレーションは風音さんが担当


31 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/02/02(月) 02:35:57 tg19GN3.
いけるやん!


32 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/02/02(月) 02:39:04 jEKir7gU
ハギヨシ:小野大輔
ハギヨシ(濡れ場):荻原秀樹
京太郎:福山潤
京太郎(濡れ場):ほうでん亭らっぱ
ナレーション:風音
でお送りしました


33 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2015/02/02(月) 07:45:17 QHtooz1A
続きあくしろよ


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