■掲示板に戻る■ ■過去ログ 倉庫一覧■
神通「どうして部屋の電気がついてるんでしょう?」
-
軽巡洋艦娘が生活している寮の中にある自習室。夜遅くにも関わらずその部屋は明かりが灯っている。
(そろそろ消灯時間ですし、声をかけていきましょうか・・・)
神通がそう思い、自習室の中を覗いてみるとそこには見知った顔があった。川内型1番艦の川内と3番艦の那珂である。そして、2人がいる机の上には本が山積みとなっていた。
「姉さんたちが残ってたんですか・・・」
「おっ!神通じゃん。夜間演習お疲れ〜」
「神通ちゃんお疲れ様!」
「はい、お疲れ様です。ところで二人はこんな遅くまで調べ物ですか?」
「まぁ、そうだね」
神通の問いに対して川内がそう答えると、一冊のノートを神通に差し出した。ノートを受け取り、パラパラとページをめくると戦術行動や装備についての説明などがびっしりと書かれている。
「今度の座学で使う資料集めをしてたの。で、那珂にはその手伝いをしてもらってたんだ」
「駆逐隊の子たちのためにも頑張ってるよ〜。それに今度、川内ちゃんに何かおごって貰えるしね!」
「そうだったんですか。言ってくれれば私も手伝ったのに・・・」
-
「でも、神通ちゃんのところ最近演習が続いてて疲れてるでしょう?さっきまで夜間演習してたし」
「それは仕方のないことです。鍛錬を怠ると痛い目に合いますから」
「まぁまぁ神通。たしかに夜戦もいいけどさ、体調管理もキチンとしないといけないよ」
「それはそうですけど・・・」
神通がそう言ってノートを返すと、川内は座っていた椅子から立ち上がった。
「神通は休みなよ。私たちもすぐ部屋に戻るからさ」
「そうそう、夜更かしは美容の敵なんだよ〜」
「で、でも・・・」
「いいからいいから」
そう言って2人で神通を部屋から追い出そうとする。泣く子も黙る二水戦の旗艦もこの2人相手には弱いようであっという間に部屋の外に出されてしまった。
-
「本当に大丈夫ですか?もう消灯の時間ですけど・・・」
「心配しなくても大丈夫だって。提督の許可もとってあるからさ!」
「神通ちゃんは先に休んでてよ」
「・・・わかりました。では、二人ともおやすみなさい」
「おやすみなさい」
「おやすみ〜」
2人と別れた後、月明かりが照らす廊下にはこつこつと神通の足音だけが響く。そして部屋に戻り着替えを済ませた後、静かに眠りについた。
-
なんか始まってる!
-
神通は目覚まし時計のアラームで目を覚ました。呆けた頭で隣のベッドを見ると川内と那珂がすうすうと寝息をたてている。
(もう少し寝させてあげましょうか)
2人を起こさないよう静かに部屋を出る。窓から朝日が差し込み、廊下を明るく照らしていた。
「いい天気・・・」
思わずそう呟いて歩き出す。
今日もまた、鎮守府の一日が始まろうとしていた。
〜おしまい〜
-
スマブラじゃないのか……
-
ほのぼの三姉妹
-
良心と化した川内型
-
ええ…(困惑)
-
だが、それがいい!
-
いいゾ〜これ
■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■