そこの司令は私達を一人の人間のように見てくれる方でした。私達を兵器ではなく、一人の仲間として、一人の部下として、一人の人間として。
艦娘たちもそんな司令を慕い、尊敬し、彼の為に尽くそうとした。私もその一人でした。
居心地がとても良く、素敵な上官がいる。戦場とはいえここで働くことの出来る私はとても幸せなのだな、と思っていましたが……
司令がとある艦娘に対し恋慕の情を持ち始めたところからでしょうか、全てが壊れ始めたのは。
その司令は公私の区別がつく方でしたから、私達に悟られないよう鎮守府では皆に平等に接してくれました。
彼女もそのことは十分承知しており、職場ではそんな素振りも見せず懸命に働いていました。
ーーーそれでも、分かってしまうんです。ああ、司令は彼女とそういう関係になったのだなと。
皆司令を慕っておりましたから。分かってしまったのです。当然口には出しませんでしたが、他の子も同じだったと思います。
私は司令が幸せでいられるなら、それで良いと思ってました。
ーーーでも、他の子はそうでは無かった。負の感情を抱く子もいたのです。私もそんな感情が無かったのかといえば嘘になりますから。
そんな中、司令は彼女とケッコンしました。第一艦隊で戦っていた彼女は練度がほぼ頭打ちの状況でしたから。
そんな彼女とケッコンカッコカリをするのは戦略として何一つ間違いはありません。当然そういう意図であることは司令も申し上げていました。
公私の区別は本当にしっかりとしてましたから、司令が申し上げていたことは嘘でなく、本当にその為だったのでしょう。
今思えば、それが決定打だったのでしょう。
司令を慕っていたーーーそしてそれ以上の感情を持ち合わせていた子が、凶行に走ってしまったんです。
その日は私が秘書艦の担当でした。なので早朝に執務室に足を運び、ノックをしましたが何の返事もありませんでした。
誰よりも早起きし仕事に励む司令が？何かしらの急用があり休まざるを得ない時は予め連絡をしていた司令が？
……頭の隅によぎった嫌な予感を振り払い、執務室のドアを開けたのです。
……そこには、血の海で横たわる司令と、司令の血を全身に浴びて死んだような目をしたあの子がいたのです。
感情に身を任せ、司令を問い詰め力を振るう……それだけで“人間である”司令には致命傷だった。
掴んだ所は折れ、叩いた所は砕け、押した所は潰れる……当然です、私達は人の形をした兵器なのですから。
そして私は、司令を殺した彼女をその場で罰しました。感情のまま力を振るい、彼女を死に至らしめました。
ーーー後のことはもう、あまり覚えていません。ただ、彼女にとどめを刺したあの時の感触と、こと切れる前の彼女の表情だけは、今も覚えています。
そしてこの事件が発覚し、上層部はこの事件の隠蔽に走りました。
私はその時解体処分される予定でしたが、鎮守府の他の艦娘の嘆願のおかげで
この事件を外部に漏らさないことを条件に、こちらの鎮守府への異動処分となりました。
ここに異動になったのは、一部の艦娘が司令に良からぬことをしているという情報を聞きつけたからでしょう。
ーーーつまり、“経験者”の私にどうにかしろと。これが私への罰なのだと、そういうことなのでしょう。
ご心配ありがとうございます。ですが、私はもう止まれないのです。いずれ私は地獄に堕ちるでしょう。
ですが、これでいいのです。艦娘に疎まれ、恨まれ、憎まれ、畏怖される。それが私の仕事なんです。
暴力を振るい、恐怖で鎮守府を覆い、血で汚れた秩序を守り、粛々と敵を撃ち倒し、そして護国の為に死ぬまで尽くす。
それが私に出来ることなのです。……しゃべりすぎてしまいましたね。どうかご内密に、お願い致します。
なんだかんだ言って、私は今の鎮守府も司令もそれなりに好きなんです。
脅す形になってしまって申し訳ありませんが、これからも宜しくお願いします、司令。
これを榛名だな(確信)とすぐ認識した僕はもうダメみたいですね…
ああ^〜
99になった順でケッコンカッコカリしよう(提案)
( (＿j
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闘将ワロタ
いつも思うんだけど
一番最初に妊娠するのってそんな重要なん
提督と一番最初に口付けを交わしたのは私です
提督を一番最初に筆下ろししたのは私です
提督に一番最初に中出ししていただいたのも私です
大奥なら第一子を身籠ったら9回裏優勝決定お釣りなし代打逆転ホームランだしなぁ
そうでなくとも、最初の結婚決めたのが金剛って言ってるし鎮守府全体にそういう倫理観があったり榛名自身が正妻にはまけないって価値観があるとしたらつまりはそういうことなんじゃない?(投げやり
金剛ちゃんに提督取られた劣等感からトチ狂って、必死に負け惜しみに近い自己アッピルしてるだけなんだと思うんです
可愛いからいいけど
甘える艦娘を見てみたい
http://ja.wikipedia.org/wiki/グレース・ホッパー
伝説のおばあちゃん提督（准将）
でもドーラはおばあちゃんと言えるかどうか
解体処分を免れる代わりに恨まれる内部粛清の仕事を強要されているってことか、こういうハードな作品もいいね