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京ちゃんに告白しました
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路面に降り積もった雪は太陽の光を受けて輝き、こちらの目を眩ませます。
大通りなら除雪車が通るのですが、こんな人気のない川沿いの小道ではそれを望むべくもないでしょう。
顔を刺す寒風から逃げるように振り向けば、真っ白な絨毯に点々と足跡のライン。
その足跡を四つも辿れば、学生服の男の子に行き当たります。
――京ちゃん。
彼の姿を見るだけで風に凍てついた体が芯から熱を帯びるように感じるのは、あながち気のせいというわけでもないのでしょう。
だって、ほら、こんなに。……首から上が、熱を帯びてしまうのですから。
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一点攻勢ありそう(適当)
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「咲、一体どこに連れていく気なんだ?」
京ちゃんの言葉に、私の心臓が体ごと跳ねます。
「あ、う、うん」
挙動不審に雪を蹴り上げながら、ひとつ息を吸います。
吸い込んだ空気は茹で上がった私の体を鋭く冷やし、瞬く間もなく熱に蹂躙されました。
「この辺りで、いい……かな」
自分の逃げ道を塞ぐ言葉を、なるべく声が震えないようにと無駄な努力をしながら絞り出します。
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転びそう
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私は今日、一歩踏み出すことにしました。
この気持ちを我慢できなくなった、と言うべきなのかもしれません。
今から、京ちゃんに告白します。
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「あの、ね? その……話したいことが、あるの」
随分と浮ついた口調の私に、京ちゃんが小さく首を傾げます。
ニット帽に収まらなかった金髪がゆらりと揺れ、輝いて反射した光が冬の乾いた空気を通り抜けました。
「えっと……」
まるで言葉を放たせまいとするかのように、喉が渇き張り付きます。
頭は熱暴走を起こして空回りをし、心は今更になってやっぱりやめようと怖じ気づきます。
「好きです」の四文字がこんなにも勇気の必要な、口から出てきてくれない言葉だったなんて、思ってもみませんでした。
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何か始まってる!
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すごくドキドキする。
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きっとふられる。現状維持ならこうやってそばにいられる。それが友人としてであっても、そう悪くは無いじゃない。
二の足を踏んだ隙をついて、私の弱い部分がここぞとばかりにまくしたてます。
告白したらもうこんな事も出来なくなる。京ちゃんが気にしなくても私が気にする。恋破れて、それでも好きな人の顔を見るのはきっとつらい。私では耐えられないかもしれない。
後ろ向きの思考に全身が絡めとられ、回れ右をして逃げ去ってしまいたい気持ちが鎌首をもたげます。
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も始!
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あらゆる意味でドキドキする
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……でもこの気持ちに、蓋なんて出来やしない。このヒビの入ったガラス細工のように砕け落ちそうな胸の痛みに耐えられなくなったから、告白することに決めたんでしょう。
逃げ足を留めたのも、やっぱり私の弱い心でした。
「わた、私、ね……っ」
自分を落ち着かせようと、唾を飲み込みます。そんなことですら、ひどく重労働に感じました。
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乙女咲さんすき
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ニンジャ非ニンジャにかかわらずSSが増えるのは実際喜ばしい
ガンバレー!ガンバレー!
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私の想いが実らないであろうことには、最初から既に気付いていたのです。……「きっといつかは」と自分を誤魔化していただけで。
だって京ちゃんは、私を恋愛対象として見ていません。お洒落に気を遣っても、京ちゃんの好きな話題に詳しくなっても、勇気を振り絞ってボディタッチしてみても、京ちゃんの眼差しは女友達を見るそれから変化することはありませんでした。
それでも、だからこそ、いつか京ちゃんに恋人が出来てこの想いを伝えられずに終わってしまうのは、告白してふられてしまうよりも嫌な事でした。
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言葉にして伝えなければ、ふられずに済みます。でも、ふられることすらできません。
ふられる前提でいいんです。当たって砕ければ、きっとまた元通りになおるから。
勇気じゃなくていい。
やけっぱちでもいい。
お願いします。
この気持ちを、京ちゃんに伝えさせて。
「京ちゃんのことが、好きなの」
言った。
言っちゃった。
言えた。
胸の奥につかえたものが解れて体の中に消えていくような感覚を味わいます。
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「ん、おう……」
私の告白をすこし間をおいて飲み込んだ京ちゃんが、そこここにせわしなく視線をさまよわせます。
それが私には、なるべく傷つけずに済む言葉を探しているようにしか見えませんでした。
少しして決心をつけたのか、京ちゃんは私の眼をまっすぐ見据えました。
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さあどうなるか
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あぁ(ブリ
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「咲、ごめん」
ああ、やっぱり。と引き裂くような痛みとともに安堵感が私を包みます。
きっとふられると思いながら、心の奥底ではもしかしたら、万が一と望んでいたのでしょう。
それでも、この気持ちに決着がついた事には、胸がすっとします。
「俺、男が好きなんだ」
……え?
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ファッ!?
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やっぱりな♂
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まぁたこの展開かぁ・・・
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やっぱりな♂
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ヤメロー!ヤメロー!
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全身の力を抜いてベッドに倒れ込むと、きしむ音をたてながらもしっかりと体重を受け止めてくれます。
暖房のきいた自室でぼう、と天井を眺めながら思うのは、つい先ほどの事。
……みっともないところを見せちゃったなぁ。すごく取り乱して。
京ちゃんのカミングアウトに驚愕し心乱された私は、わめき散らして走って逃げていってしまったのです。
「証拠がなきゃ信じない」だなんて、子供みたいなことを言って。
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やっぱりな♂
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そりゃあ、京ちゃんが同性愛者だった、だなんてことは俄かには受け入れがたいことですが、私にそれを否定する筋合いなんてどこにもありはしません。
枕に顔を埋めて日常の匂いに包まれても、気持ちが落ち着くことはありません。
さもありなん、あれだけ衝撃的な事があって、どうして落ち着いていられましょう。
いろんな意味で顔を合わせづらくなってしまいました。
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悲しいなあ……
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証拠…あっ(察し)、ふーん
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>「証拠がなきゃ信じない」だなんて、子供みたいなことを言って。
あっ…(察し)
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キュフフ
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携帯にメールの着信。京ちゃんからでした。
落ち着いた頃を見計らって送ってきてくれたのかな……だとしたら、ちょっと早かったかも。
件名は……「証拠」?
わたしはてっきりそのメールはアフターフォローなのだとばかり思っていましたが、フォローどころかそれは追撃だったのです。
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やべぇよ・・・やべぇよ・・・
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夏祭りのssの続編かな?
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メールの内容は、画像が一枚。
京ちゃんとどこかで見たような気がする細身の男性が、下着姿で向き合っているものでした。
二人とも、お互いの股間に手を伸ばしてパンツの上から握っています。……男の人の、その、アレを。
画像から目が離せなくなってしまいました。
その画像は言葉以上に質量のある説得力を以って京ちゃんが同性愛者なのだと示しています。
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やったぜ。
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咲さんがプリヤの桂美々みたいになってしまうのか
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(アカン)
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咲さん文学少女(意味深)になってしまう
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艶めかしく汗でてかった、京ちゃんの肌。
見たことのない、色っぽい表情。
膨らんだ股間。
画像の京ちゃんは、これでもかというくらいに発情していました。
気づけば私の手は、自分の股間に伸びていました
情けなくて、恥ずかしくて、悲しくて、みっともなくて。
でも、手が止まりませんでした。
思い出した。この人、京ちゃんの相手の人、龍門渕の執事さんだ――
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「あと十分ほどで到着します。ごゆっくり」
案内をしてくれた人は、そう残してドアを閉めて行きました。
初めて入ったラブホテルに、そわそわと辺りを見回します。
ベッドに座り、心を落ち着かせるために大きく深呼吸を一つ。
どことなく甘い匂いが、鼻腔を通って肺を満たしました。
大丈夫。勉強もしてきましたし、準備もばっちりです。出来る限りのことはやりました。……でもやっぱり緊張しちゃうなぁ。
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AAスレはクッソ普通なのも相まって余計に草生える
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これ以上やると腐っちゃうヤバイヤバイ
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!?
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そうこうしているうちに十分は瞬く間に過ぎ、ホテルの前に着いたと連絡が来ます。
それを受けて扉を開ければ、ぽかんと驚いた顔がそこにはありました。
「咲……!?」
「そうだよ、京ちゃん。今日のお客さんは私」
私はいたずらが成功したような気分で、京ちゃんの手を取って部屋に引き入れました。
「咲、なんで……」
「龍門渕の執事さんだよ」
京ちゃんが訊きたいことについては、察しが付いています。
「あの人に教えてもらったんだよ、京ちゃんが「売り」をやってるって。この状況もお膳立てしてもらっちゃった」
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そこまで言えば京ちゃんも納得したのか、混乱から立ち直ったようです。
目をそらしシャワーを浴びたいと要求する京ちゃんに否やと返して、服を丁寧に脱がせます。
私はもう待てません。シャワーの時間なんていりません。
京ちゃんの服を全て脱がせた後、自分の服は乱雑に脱ぎ捨てて全裸で向かい合います。
どことなく気まずそうに、頑なに目を合わせようとしない京ちゃんの顎を掴み、強引に唇を奪います。
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えぇ…
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まさかの流れ
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展開が読めなくなってキタ━(゚∀゚)━!
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イメージ通りに、舌を差し込み、絡め、混ざりあって一つになってしまいそうなほどに蹂躙します。上顎、歯の裏、舌の裏。京ちゃんの口内を舌で徹底的に貪ります。
白く泡立った唾液の糸を引きながら口を放せば、口元を唾液で光らせた京ちゃんのとろんとした顔が見えます。
服を脱がせた時にはだらりと垂れさがっていた京ちゃんのおちんちんは、キスで興奮したのか、大きく怒張し天を向いていました。
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何だこれは…90年代のドラマかな?
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ファッ!?
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「聞いた通り、強引に攻められるのに弱いんだね」
私の言葉に、京ちゃんの瞳が揺れます。
京ちゃんの返答は待たずに、言葉を重ねることにしました。
「あの人に教えてもらったよ? 京ちゃんの弱いところ、いっぱい」
鎖骨から首筋に舌を這わせ腰骨から背中の筋肉にかけてゆっくりと指でなぞれば、京ちゃんは腰砕けになりながらベッドに倒れこみました。
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悲しいノンケセックス
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「はっ……ぁ、さ、きぃ……っ」
私よりずっと体の大きい京ちゃんが、私に弄ばれてこんな可愛い声と顔を見せる。それは堪らなく私の嗜虐心をそそりました。
鞄からペニスバンドを取り出し、手早く装着します。
小瓶ほどのローションを使い切る勢いで張り型に塗り込み、残った七分の一ほどを京ちゃんの肛門に塗り込みます。
「おちんちんより、こっちを攻められるのが好きなんだよね?」
いわゆる「ちんぐり返し」の体制でお尻を弄られるたびに、京ちゃんのおちんちんはカウパーをだらだらと垂れ流しながらビクンと跳ねます。
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まさかの専属調教師ルート
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いいゾ〜これ
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張り型の先端を肛門にあてがい、体重をかけて挿入すれば、ずぶずぶとスムーズに入っていきました。
こなれてるね、京ちゃん。
奥まで一気に入れて、ゆっくりと引っかけるように引き抜きます。完全に抜けそうになったところで、また一気に奥へ。
それを四度も繰り返せば、京ちゃんの表情はキスした時とは比べ物にならないほどドロドロに溶けきっていました。
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「ね、京ちゃん、そんなに気持ちいいの? 男の子おまんこピストンされて、おちんちんより気持ちいい?」
本格的にピストンを始めながらの声に、京ちゃんは切羽詰まった喘ぎ声でろくに返事が出来ていませんでした。
はちきれんばかりのおちんちんに触れてみれば、既に限界が近かったのでしょう。弾けたように精液を噴出しました。
私はその精液を指ですくって舐めとりながら、そういえば今日のがファーストキスだった、だなんて今更ながらに思い至るのでした。
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のどちゃんでペニバンを練習したのかな?
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短いですがこれでお終いです。
ssを書くのは二度目で無知ゆえに無作法な点があったかもしれません、ごめんなさい
ここがダメだった、というお叱りも遠慮なく頂けると有り難いです
今日は宮永咲さんのお誕生日です。おめでとうございます
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まるでSSを書くためだけに生まれたようなID 114514点
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オツカレサマドスエ
青少年のなんかが実際アブナイすぎるSSだったことだなあ
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想い人との恋が成就せず
お金で買ったシチュエーションなのでもう少し悲壮感があってもいいなと思いました
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このオチは予想が付かなかったゾ…
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ははーんこれは咲さんが腐女子に目覚めるオチだなと思ったらなんだこれはたまげたなぁ
すごく面白かったです(小並感)
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こ祝い
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>>62
>ss書くのは2回目
前の夏祭り書いてた人ですかね?
作風といい言い回しといいそっくりだゾ
今回こそはハッピーエンドだね!
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乙
前作は絶望しかなかったけど今作は咲さんにも希望があっていいゾ〜コレ
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>>65
確かにセックスパートでは心理描写がおざなりになっているように思えますね。ありがとうございます
>>69
多分そうです
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えぇ……(困惑)
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泣きながらセックスしてそう
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淡々と行為をしているのが悲壮感ただよっていてイイネ…
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鬼才すぎるんだよなぁ
とても面白かったです
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にやつきを抑えるのが大変だぁ……と思いながら仕事中に読んでたら草が抑えられなくなった
訴訟
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これ続きとか書いちゃってもいいんですかね?
なんだかインスピレーションが湧いてきたゾ
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なんだこのSS?!
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>>77
許可なしにやっちゃよくないと思う
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>>77
申し訳ないが許可無しだと某日記SSみたくS&Dされる可能性があるのでNG
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ではもし許可がおりたら投下します
そんな大それたものではありませんが……
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京ハギスレじゃないのか…(落胆)
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>>1です
許可したいのはやまやまですが、私のIDは竹井部長のお相手くらいころころ変化するので、本人であるという証明ができません
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すごい文章力だぁ・・・(賞賛)また新しい作品オナシャス!
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NaNじぇいらしい展開で面白かったけど、
前半の純愛咲さんをもう少し楽しみたかったゾ
おつかれナス!
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