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お前、もしかしてペリーヌのことが好きなのか?(青春)
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田所浩二は教授の居室へと急いでいた。
田所「ヒゲクマから呼び出しとか、これもう分かんねえな・・・」
田所は下北沢大学の学生である。今日は学生から恐れられているヒゲクマ教授に呼び出されているのである。
田所「やましいことなんて何一つないって、はっきり分かんだね」
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〜教授の部屋〜
田所「失礼します」
ヒゲクマ「ウッス」
田所はホモビに出演するくらい度胸があるが、ヒゲクマを前にしてはさすがに怯んでいた。
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田所「教授、お話とは?」
ヒゲクマ「お前の後輩、遠野から相談を受けている」
遠野の名前を聞いた途端、田所の顔から冷や汗がふき出してきた。
田所「(ファッ!?もしかして遠野を334回も昏睡レイプしてたのがばれたのか!?)」
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ヒゲクマ「単刀直入に聞こう。お前、ホモか?」
田所はひどく狼狽していた。
田所「(ばれてるって、はっきり分かんだね。ごまかさなきゃ(使命感))」
田所「ち、違いますよ〜、明日まで待ってくれればノンケだって証明して見せますから(迫真)」
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>>3
アカンこれじゃ遠野が死ぬぅ!
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田所はそう言うと部屋から逃げるように飛び出していった。
部屋にはヒゲクマが一人残された。
ヒゲクマ「何だっててめえはそう根性がねえんだ・・・」
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田所は無我夢中で走っていた。
いくら狼狽していたとはいえ、あの言い訳はないと思った。
田所「ノンケの証明ってなんだよ(哲学)」
田所「あっそうだ(MUR)」
悩んだ末、田所は後輩のKMR(ノンケ)に助言を仰ぐことを思い付いた。
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〜KMR宅〜
KMR「で、先輩は何しに来たんです?」
田所「明日までにノンケアピールできるようにならないと終わりだって、それ一番言われてるから」
KMR「え、何それは・・・(困惑)」
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田所はKMRに事情を説明した。
KMR「はあ・・・それで僕のところに来たってわけですか」
田所「アドバイスしてくれよな〜頼むよ〜」
KMR「あのさあ・・・もう美少女アニメでも見てさ、ノンケに目覚めて終わりでいいんじゃない?(適当)」
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KMR「先輩、ここに僕が最近はまってるアニメのDVDがあります。こういうのを見てるって言えば教授をごまかせるかもしれません」
田所「ステロイドウィッヒーズ?(難視)」
KMR「ストライクウィッチーズです。多分114514時間くらい視聴すれば明日までにはノンケアピールできるようになると思うんですけど(名推理)」
田所「じゃけんさっさと家帰って観ましょうね〜」
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〜自宅〜
田所「明日までに114514時間視聴しなきゃ(使命感)」
早速ストライクウィッチーズのDVDの視聴を開始する田所であった。
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〜9800時間後〜
田所「頭が割れそうに痛い、はっきり分かんだね」
長時間のアニメ視聴で田所の体力はすでに限界に達していた。
田所「逝きますよ〜イクイク」
田所「ヌッ!(失神)」
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次に田所が目を覚ました時、そこは田所の知る場所ではなかった。
宮藤「あっ、田所さんが目を覚ましましたよ!」
ベッドに横たわる田所を覗きこんで少女が叫ぶ。
その声を聞いて、見覚えのある少女たちが田所の下へ集まってくる。
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数えると少女たちは十人いた。
そして、いずれの少女も田所が先ほどまで見ていたアニメの登場人物に他ならなかった。
田所「ファッ!?目が覚めたらアニメの中とか、これもう分かんねえな・・・」
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坂本「アニメとは何だ?」
ミーナ「まだ記憶がはっきりしてないみたいね」
田所は完全に混乱しきっていた。
田所「誰か、俺が何でここにいるのか説明してくれよな〜頼むよ〜」
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田所は自らがここにいる経緯を坂本から聞かされた。
田所「つまり今は1945年で、俺はウィッチたちとともにネウロイと呼ばれる怪異と戦っている」
田所「まったく訳が分からないんですが、それは大丈夫なんですかね・・・?」
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ミーナ「私たちも、男性のウィッチと聞いてはじめは驚いていたのだけれど・・・」
坂本「通常は魔力を持つのは少女に限られているからな」
坂本「田所が魔力を持つのは筋金入りの男色家だからだろう!ハッハッハッ!」
田所「えぇ・・・(困惑)」
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宮藤「田所さん、訓練中に突然倒れたんですよ!」
田所「おっ、そうだな」
少し落ち着きを取り戻した田所は、もう一度少女たちを野獣の眼光で眺めまわした。
何か違和感を感じる。
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その時、宮藤が叫んだ。
宮藤「あっ、今の田所さん、やっぱりエイラさんそっくり!」
一同「・・・」
宮藤「あ、その・・・すみません・・・」
空気が一瞬にして凍った。
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田所は自らが感じていた違和感の正体に気付いた。
田所「(一人足りない・・・)」
田所「(ウィッチは十一人いたはずだ)」
田所「(エイラ・イルマタル・ユーティライネンがいない)」
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その後、田所は順調にウィッチとしての生活に慣れていった。
途中ネウロイにアイスティーを振る舞い昏睡レイプするアクシデントもあったが、撃墜スコアも順調に伸びていた。
田所「(このままじゃ元の目的を忘れちゃう、ヤバいヤバい・・・)」
この間、エイラについて言及する者は誰もいなかった。
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114514時間は年数にすると約13年です
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ある晩、田所はなかなか寝付けず、散歩でもしようと部屋を抜け出した。
しかし、すぐに廊下で人の気配を感じた。
田所「あれは・・・ペリーヌ?!」
誰も使っていないと聞かされていた部屋に、ペリーヌが入っていく。
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暫くは静かだったが、そのうち言い争う声が聞こえてきた。
響いてくる怒声に田所はたまらず扉を開いた。
田所「あっ、おい待てい(江戸っ子)」
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エイラ「ナンダこのオッサン!(驚愕)」
部屋の中には二人の少女がいた。
一人はペリーヌ、そしてもう一人は姿の見えなかったエイラ・イルマタル・ユーティライネンであった。
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ペリーヌを部屋に帰し、田所はエイラと二人で話をすることにした。
エイラ「ワタシは話すことなんてないぞ」
田所「大丈夫だって安心しろよ〜、ヘーキヘーキ」
田所「パパッと吐き出して、終わりっ!」
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エイラ「だから話すことなんてナイッテ・・・」
田所「話すまで出ていかないって、それ一番言われてるから」
エイラ「ウウ・・・」
エイラには、田所が不思議と他人ではないように感じられた。エイラは半ば諦め、これまでのことを話し始めた。
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エイラ「私は、サーニャに捨てられたんダ・・・」
〜エイラの回想〜
サーニャ「ずっとあなたのことが大好きだったの!」
エーリカ「うれしい・・・私もだよさーにゃん」
エイラ「あああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
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エイラ「それ以来、私は部屋から出られなくなっタ」
エイラ「何度も死ノウと思っタけど、死ねなかっタ」
エイラ「サーニャのいない世界ナンテ、意味がないのに」
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エイラ「私がこんなになってもペリーヌだけは毎晩来てクレル」
エイラ「私は今までアイツに散々ひどいことしてきたのに」
エイラ「私、本当はペリーヌが来てくれるの楽しみにしてるんダ」
エイラ「でも、本当にペリーヌが来てくれると訳が分からなくナッテ、さっきみたいにひどいことを」
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田所「お前、もしかしてペリーヌのことが好きなのか?(青春)」
エイラ「ファッ!?」
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エイラ「・・・」
田所「苦しいときには愛の力が必要だって、それ一番言われてるから」
エイラ「デモ・・・」
田所「じゃあ約束、俺も今から愛する男に愛していると伝えてくる」
田所「だから、あんたもパパッと思いを伝えて、パパッと部屋から出て、終わりっ!」
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エイラ「ワカッタ」
その時、田所の体を光が包んだ。
田所「(体が)すっげー白くなってる、(もう時間だって)はっきり分かんだね」
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二人は互いに、またどこかで出会う予感がしていた。
こうして、田所は元の世界へ帰っていった。
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田所浩二は教授の居室へと急いでいた。
田所「ヒゲクマ待ってろよ〜」
田所は部屋のドアを思い切り開いた。
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田所「教授、俺はホモです」
田所「俺は遠野を愛しています」
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遠野「先輩!何言ってるんですか!やめてくださいよホントに!」
そこにはなぜか遠野がいた。
田所「遠野・・・なぜここに!?」
遠野「先輩、こんな嬉しいことないですよ!」
ヒゲクマ「なんだこれは・・・たまげたなあ(歓喜)」
〜二人は永遠の愛を誓って終了〜
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〜エピローグ〜
俺は田所浩二。
この前不思議な夢を見て、そのおかげで恋人ができた。
俺は世界で一番の幸せ者だって、はっきり分かんだね。
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実は最近気になっていることがある。
それは、この前見た夢のどこかにばあちゃんが出てきた気がするということ。
そんなはずないのに。
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ばあちゃんのことはあまり覚えていない。
覚えているのは、北欧出身で日本語が棒読みだったこと、それから誰のものか分からないメガネを大事そうに持っていたことくらいだ。
そうだ、今度墓参りに行くときに遠野のことを報告しよう。
〜本当に終了〜
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| |i / / | /. \ ノ ノ | .|
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投下は以上になります。
ありがとナス!
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全米が泣いた
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えぇ...
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ええ話やこれは…
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青春…?
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ペリーヌ エイラ 恋仲 青春 リネット 豚
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