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デク「かっちゃん! 僕の千年パズル返してよ!」
-
キーンコーンカーンコーン
デク「休み時間だ! 今日もやるぞ……」ゴソゴソ
デク「僕の宝物! もう少しで完成するんだよな……」
ヒョイッ
デク「あ!」
勝己「何が宝物だよ! 女の腐ったヤローみてえに」
デク「やめてよかっちゃん! 返してよ!」
勝己「そういうところムカつくんだよ!」ポイッ
ポチャン
デク「あー!!」
勝己「これで一生完成しねーな!」アハハ
デク「ひ、ひどい……」
"
"
-
チャプチャプ
デク「かっちゃんのバカヤロー……」ヒョイッ
デク「これで全部かな……?」
取り巻き「緑谷のやつマジで探してるぜ!」
勝己「バーカ、あと一個は俺が持ってんだよww」
取り巻き「カワイソーwww」
-
くそわらったw 面白いね!良いんじゃない!
僕もこういうの書けるようにがんばります!
-
デク「あとは、ここに最後のピースをはめれば……」
デク「あれ?」
デク「ない! そんな……?」
デク「なんで? プールは隅々まで探したのに……」ブツブツ
デク「……かっちゃんだ」
デク「かっちゃんみみっちい所があるから、最後のピースだけ盗んだんだ……!」
デク「どうしよう、取り返さなきゃ……」
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くそわらったw 面白いね!良いんじゃない!
僕もこういうの書けるようにがんばります!
"
"
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大事なことなので(ry
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翌日
デク「あの、かっちゃん……」
勝己「なんだよ」
デク「最後のピース持ってるの君だよね?」
勝己「は?」
デク「返してほしいんだ」
デク「お願いだよ! あれがなきゃパズルは一生完成しないんだ」
勝己「へー。良かったな」スタスタ
デク「ま、待って!」ガシッ
-
何ですか?
-
たっくん、がんばっ!
-
勝己「……離せよ」
デク「嫌だ! 返してくれるまで離さないぞ!」
勝己「ちっ……」イラッ
勝己「うざってぇ! 無個性の! 雑魚の癖に!」ゲシッゲシッ
デク「うっ……」ドサッ
勝己「気は済んだかよ」
デク「か、返して……」ガシッ
勝己「しつけえなあ!」ゲシッゲシッ
デク「う……」ドサッ
勝己「けっ」スタスタ
-
何ですか?
-
デク「待ってくれ……」ズルズル
デク(無駄だったのか……もう何をしても……)
デク(パズルが完成したら、何でもひとつ願いをかなえてくれるって……)
デク(ピースが揃わなきゃ、僕の願いは一生……)
デク(僕の願いは……)
キラーン
デク「あれ……?」
デク「最後のピースだ! 何でここに……?」
デク(さっき揉みあったときにカバンから落としたのか……)
デク(僕の抵抗は無駄じゃなかったんだ……!)
デク「これで、完成……っと!」カチッ
キィィィン
デク(あれ……? 意識が……遠く……)
闇デク「ダークヒーローの時間だぜ」ドン☆
闇デク「お前の願いを叶えてやる……」
-
闇デク「よう爆豪」
勝己「あ? 誰だお前」
勝己「そのパズル……! てめぇ、いつの間に……!」ガシッ
闇デク「汚ねえ手でパズルに触んじゃねえ! クソガキ!」
勝己「んだとてめえ! デクの癖に……!」ブンッ
闇デク「おっと」ヒョイッ
勝己「え?」
勝己(避けた……? ありえねえ……)
勝己「調子乗んなっ――」BOOM
闇デク「遅い」ドスッ
勝己「うぐっ……」
闇デク「腐ってるぜ、お前」
-
デク「あれ……? 僕は何を……」キョロキョロ
勝己「ウ……ウグウ〜ッ……」
デク「かっちゃん! 大丈夫!?」ユサユサ
勝己「デク……?」
デク「酷い怪我だ! 誰にやられたの!?」
勝己「??????」
勝己「な、何言ってんだてめえ! イカレたか!?」
勝己「離しやがれ!! 気持ち悪い!!」バシッ
デク「かっちゃん……? 何があったんだ……」
-
学校
先生「お前らも本格的に将来を考えていく時期だが――」
先生「だいだいヒーロー科志望だよね!」
取り巻き「カツキは雄英行くんだっけ? すげーよな!」
勝己「……ああ」
先生「そういや緑谷も雄英志望だったな」
モブ「はぁ〜?? 無個性の緑谷が!? ありえねえww」
勝己「……」
デク「でも、やってみないと分かんないし……」
キィィィン
闇デク「無個性でも俺には力がある」
-
モブ「おい、何か言ってるぞww」
闇デク「俺の力を見せてやる。まとめてかかって来い」
取り巻き「いつもみてーに苛めてやれ!」
先生「ほどほどにするんだぞー!」
モブ「」チーン
闇デク「こんなものか」
取り巻き「つ、強すぎる……」ハァハァ
先生「お前本当に緑谷か……?」
闇デク「どうした? いつもみたいに苛めてこないのか?」
勝己「……偽物野郎が」
闇デク「もう二度と絡んでくるなよ」
闇デク(これでお前をバカにするやつはいないはずだ……)
-
デク(また記憶が飛んでる……)
デク(それにしても、みんなの態度が変だったな……)
ヘドロ「Mサイズの隠れミノ……」ズズズ
デク「んぐっ!?」
ヘドロ「大人しくしてろ、すぐ楽にな――」
キィィィィン
闇デク「ふんっ!!」ドゴォ
ヘドロ「うぎゃああああ!!!」
闇デク「危ない所だったな」
オールマイト「私が来……君は一体!?」
闇デク「オールマイト! 個性がなくてもあなたみたいになれますか?」
オールマイト「なれる!」
闇デク「やったなもう一人の俺!」
オールマイト「しかし忘れるな、ヒーローに最も必要なのは……」
オールマイト「あれ?」キョロキョロ
-
闇デク(これでお前の夢は叶った)
闇デク(いじめっ子も懲らしめてやったし、力も得た)
闇デク(しかし、俺がついていないと心配だな)
闇デク(あいつ自身には何の力もないし、ヒーローになるのはまず無理だな)
闇デク(さっきみたいに危険な目に遭ってからでは遅い)
闇デク(もうずっと俺人格でいいんじゃないか?)
闇デク(そうすれば辛い思いもしなくて済むだろう――)
闇デク「ん?」
-
うほ \(°¤°��)/
-
勝己「うがああああっ!!!」
闇デク(さっきのヘドロ……生きていたのか)
闇デク(爆豪が捕まっているようだ)
闇デク(まあ、あいつにはいい薬になるだろう)
闇デク(今までの罰が当たったようだな。喜べもう一人の俺)スタスタ
ピタッ
闇デク「!?」
闇デク「なんだ……体が勝手に」グググ
……す、け……なきゃ……
闇デク「まさかお前、あいつを救けるつもりか!?」
-
闇デク「何を考えてる!? あいつは今までお前を――」
デク「わから、ない……でも……行かなきゃ……」
闇デク(無意識なのか!?)
闇デク「お前の願いは俺が叶えてやる。お前は何もしなくて大丈夫だ……」
デク「ちがうんだ……僕は……僕の願いは……!」
闇デク「何故、そこまでして……」
デク「ごめん……今まで」
闇デク「……」
デク「僕の代わりに戦ってくれて、ありがとう」
-
闇デク(ああ……)
デク「かっちゃん!」
闇デク(俺は二つ大きな勘違いをしていたようだ)
勝己「何で!! てめぇが!!」
闇デク(一つは、ヒーローに最も必要なのは力なんかじゃない)
デク「何でって……分かんないけど」
闇デク(それからもう一つ)
デク「君が、救けを求める顔してた」ニカ
闇デク(お前はヒーローになれる)
オールマイト「プロはいつだって命懸け!!」SMASH
闇デク(緑谷出久。お前の願いは、とっくに叶っていたようだな……)
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勝己「おい本物のデク!」
デク「え……? 本物?」
勝己「てめぇに助けられてなんかねえぞ!! 見下すなよ俺を!!」
デク「タフネス……!!」
デク(それにしても何だったんだろう……? 何か、誰かのことを忘れているような……)
オールマイト「少年! 訂正したいことがある」
デク「え!? オールマイト!? どうしてここに……」
オールマイト「個性がなくとも、君は私のようになれる」
オールマイト「だがそれは力があるからではない」
オールマイト「ヒーローに最も必要なものを、君が持っているからだ」
オールマイト「君はヒーローになれる」
デク「……!!」ブワッ
デク(夢は、現実に――言い忘れてたけど)
-
闇デク「これは僕が最高のヒーローになるまでの物語だ」
闇デク「これでよし。あとは、お前次第だな」
闇デク「お前にもう俺は必要ないだろう」
闇「さて、次の主人公のもとへ向かうとするか……」
おしまい
なんでかいたのかわからない
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マジ基地だね!
ナウ
"
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