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上鳴「爆豪のモノマネやりまーすwww」
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上鳴「死ねえええええええっ!!!!」
勝己「全然似てねーぞコラ!! 殺す!!」
上鳴「うぇーい、うぇ〜〜いと」
勝己「バカにしやがって……!」フーフー
切島「まーまー! 冗談だって!」
デク(またかっちゃんがイジられてる……)
"
"
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デク「凄いなぁ、二人とも……」
切島「どした緑谷?」
デク「いや、かっちゃんをイジれるなんて凄い勇気あるなあと思って」
上鳴「そうかあ? 別に普通だろ」
勝己「俺の視界に入るんじゃねえ。失せろ」
デク「僕なんか視界に入っただけでこの様だよ……」
上鳴「そんな怖がる必要もないんじゃね?」
切島「まー付き合ってみたらおもしれ―奴だよな!」
勝己「お前らが勝手に絡んでくるだけだろ」フン
-
切島「そういや二人って幼馴染なんだっけ?」
勝己「家が近いだけだ」
上鳴「あだ名で呼び合ってるし普通に仲良いのかと思ってたわ」
デク「でも、デクは蔑称みたいなものだから……」
勝己「こいつは何にもできねーからデクなんだよ」
上鳴「その割には麗日にデクくんとか呼ばれて嬉しそうじゃねーか」コノコノ
デク「いや、それは……」カァァ
勝己「けっ、どーでもいんだよ」スタスタ
-
上鳴「まあそう拗ねんなって! かっちゃん(笑)」
デク「は?」
上鳴「お、おう……悪かったな」
デク「あ、ごめん。イントネーションが違ったから」
デク「かっちゃ↑んじゃなくて、か↓っちゃんなんだよ」
切島「そこ重要なのか?」
-
上鳴「つーか、あいつって昔からあんな感じなのか?」
デク「うーん……昔よりは丸くなった、かな?」
切島「でも幼馴染ってからにゃ一緒に遊んだこととかあんだろ?」
デク「そうだね……」
デク「笑顔で殴りかかってきたり机やヒーローノートを爆破されたり」
デク「みんなの前でバカにされたり遠まわしに自殺教唆されたりはしたけど」
切島「それっていじめじゃねえか!!」ガタッ
飯田「いじめだと!? 聞き捨てならないな」ガタッ
デク「いじめ……? いや僕は別に」
"
"
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切島「爆豪てめぇぇぇぇ!!!!」ダダダッ
勝己「あ?」
切島「バカヤロ―――!!!」ボカッ
勝己「痛ってえな!! 何しやがる!!」
デク「遅かったか……」ゼェゼェ
勝己「てめぇ、俺に傷を負わせやがってただで済むと思うなよ……!!」
切島「それがどうした! お前の傷はすぐに治っても――」
切島「長い間いじめられた緑谷の傷は一生消えねえかもしれねえんだぞ!!」
上鳴「いいセリフだけど、どっかで聞いたことあんなぁ」
-
勝己「いじめだぁ? 誰がいつそんなもんやったよ」
常闇「反省の色無しか……」
飯田「部外者がどうこう言うべきではないかもしれないが……」
飯田「もし彼の言ったことが真実ならば、君は緑谷くんに謝るべきだ」
勝己「はぁ? 俺がデクに何て?」
デク「いや、いいよ今さら! そんなことより僕は――」
デク「かっちゃんと普通に友達になりたいんだ」
勝己「断る」
デク「ですよねえ……」
-
翌朝
デク「うーん……」
上鳴「どうしたんだい、そんな長い顔をして」
デク「ああ……え?」
八百万「long faceとは浮かない顔という意味ですわ」
デク「どうすればかっちゃんと仲良くなれるかなあと思って」
デク「これまでのノートにかっちゃんのこともいろいろ書いてるんだけど」
上鳴「こんなものに頼ってるのがいかんのじゃい!!」ビリビリ
デク「うわ―――!!??」
切島「男なら行動あるのみだぜ! 緑谷!」
-
デク「でも、今さら仲良くなんて難しいよなあ……」
切島「ここはやっぱ男らしくシンプルに殴り合いだな!
切島「闘いの後空を見上げながらお前……結構やるじゃねーか……みたいなクッソ熱いやつ!」
瀬呂「それどっちかが戦闘不能になるまで終わんなくねーか?」
上鳴「じゃあ合コンしようぜ! 爆豪だって健全な男子だろ?」
峰田「それいいな!」グッ
耳郎「あんたら自分が楽しみたいだけじゃないの?」
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青山「己の華麗な姿を見せつけるだけで十分さ☆」
芦戸「つまり、ヒーローらしく格好よく! 爆豪を助けに行くんだね!」
葉隠「でもそう簡単にピンチになるかな?」
梅雨「授業で当てられた時に答えを教えてあげるなんてどうかしら? 席もちょうど後ろだし」
飯田「しかし不正行為は見逃せないな」
上鳴「そもそもあいつ頭もいいんだよな。才能マンだよ」
デク「かっちゃんプライド高いから、むしろ逆効果かなあ」
デク(ヘドロの時も飛び出してったら怒られたし……)
-
デク「轟くんはどう思う?」
轟「爆豪と仲良く……?」
轟「脳改造くらいしかいい手が思い浮かばねえな」
デク「さっそく不穏なワードが……」
尾白「心操の個性なら似たようなことができそうだな」
尾白「あまり奴の手は借りたくないが……」
瀬呂「あいつ何回やっても引っかかるからな」
デク(切島くんや上鳴くんみたいにかっちゃんと接するのは僕には無理だ)
デク(イジったとして多分、かっちゃんはガチギレする!! シャレにならないやつだ)
デク(これまでの長い因縁……それを覆すには)
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梅雨「そもそも爆豪ちゃんは緑谷ちゃんのことが嫌いなのよね?」
デク「あぅ……ハッキリ言うね」
梅雨「そこをなんとかしないと何をやっても駄目だと思うわ」
瀬呂「まあ結局そこに落ち着くわな」
峰田「いっそのこと仕返しでボコボコにしてやれよ!」
切島「闘いの後空を見上げながらお前……結構やるじゃねーか……みたいな!」
上鳴「あーダメだ、話題がループしてやがる。行き詰まってんなあ」
常闇「イザナミだ……」
-
お茶子「はい!」
デク「麗日さん?」
お茶子「ごはんを一緒に食べる! これだけでいいよ!」
一同「おお……!!」
デク「それだ!!!」
デク「麗日さんありがとう! 今日僕はかっちゃんと昼ご飯を食べる!!」
切島「がんばれよ、緑谷!」
葉隠「応援してるよー!」
耳郎「……なんでこんな盛り上がってんの?」
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昼休み
デク「かっちゃん、昼一緒にどうかな?」
勝己「死ね」
峰田(会話を成り立たせる気すらないだと……!!)
お茶子(デクくんがんばれ)
デク「一緒に食堂行こう! 僕が奢るから」
勝己「じゃあいいぜ」
-
勝己「余は空腹じゃ。馳走を用意せい」ドカッ
デク「はい、ただいまー……」
芦戸「酷いよ爆豪! せっかく緑くんが誘ってくれてるのに!」
葉隠「そうだそうだ! いじめ反対!」ブーブー
勝己「ぐぎぎぎぎ」
デク(雄英って男子も女子も物怖じしないよなあ……)
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デク(どうしよう、何を喋ったら……)
勝己「うるせえ」
デク「まだ何も言ってないよ!?」
デク(思えば、まともに会話したことなんてあんまり……)
デク「あっ、えー……本日はお日柄もよく……」
勝己「だまれ」
上鳴(何でお見合いみたいになってんだwwwwウケるwwww)
-
デク「……かっちゃんは」
勝己「うるせえなあ」
デク「何で僕のことをそんなに敵視するの?」
勝己「……」
デク「何か、僕が悪いことしたんだったら謝るよ。気づいてないだけで色々……」
勝己「そんなんじゃねえ」
デク「じゃあ、何で?」
勝己「そういうところも、全部だ」
勝己「ただてめえの存在が気に食わねえんだよ」
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デク「うっ……」
デク(いや、気づいてたことだけど……)
勝己「てめえはただの石ころだった」
勝己「俺が一番強くて、お前が一番弱い」
勝己「お前なんか眼中にねえんだよ……ただ黙って俺の活躍を見てるだけの端役だ」
勝己「でもお前は……二回も俺を助けようとしやがった!」
勝己「てめーの助けなんかいらねえんだよ……石っころの癖に!」
勝己「そういうところが本当に嫌いだ。ムカつくんだよ」
デク「え? 二回?」
勝己(無意識かよ、クソが!)
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上鳴「なぁおいヤベーんじゃね? 修羅場だろ」
切島「いや、もうちょい待て」
デク「そうだったんだ……ごめん」
勝己「それも気に食わねえ」
デク「……」
勝己「俺はお前と慣れ合う気はねえから」
デク「……」
勝己「お前も俺のことを許さなくていい」
デク「かっちゃん……」
勝己「うるせえ。脇役が」ガタッ
デク「あ、僕が奢るから」
勝己「てめえにこれ以上借り作りたくねえんだよ!」スタスタ
デク(端役から、脇役かあ……)
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放課後
デク「普段の三倍くらい疲れた……」グッタリ
お茶子「デクくん! 大変だったね」
飯田「一時はどうなることかと思ったぞ」
上鳴「アレでほんとに良かったのか?」
デク「うん。やっぱりこのままが良いみたいだ」
切島「でも少しはマシになったと思わねーか?」
八百万「好感度を測定する計器のようなものがあればいいのですが」
轟「嫌な予感しかしねえ」
-
発目「呼びましたか!?」ガラッ
一同「で、出たあああああ!!!!」
発目「なんと都合のいいことに! ついさっき発明した好感度測定器というものがありましてね!」
飯田「都合がいいなんてレベルじゃないな」
常闇「そんな雑な展開でいいものか」
発目「いいんです!」
-
発目「さあ緑谷さん! 好感度を測定したい相手のことを思い浮かべてください!」
発目「そしてこの計器に触れると、相手が自分に抱いている好感度が100点満点で表示されますよ!」
デク「そ、そんな簡単に!?」
上鳴「マイナス通り越して爆発すんじゃねえのか」
発目「そんなヤワじゃありませんよ! さあ早く実験台に!」
飯田「実験台というのを隠そうともしないとは」
デク「よ、よし……行くぞ!」スッ
-
お茶子「好感度、上がってたらいいね!」
デク「え!?」ドキッ
デク(う、麗日さん近い!!)
デク(そういえば、麗日さんは僕のことをどう思ってるんだろう?)
デク(いや、ダメだ……今はかっちゃんのことだけを考えるんだ……)
デク(麗日さん……かっちゃん……うららかっちゃん……)
ピピッ 95テン
一同「き、九拾五!!??」
デク(う、麗日さん!!!???)ドキドキ
切島「なんだよ、めっちゃ仲良しじゃねえか!!」
上鳴「おもしろ……心配して損したぜー」
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発目「おかしいですね、何か不具合でも……? 次のサンプルを探しに行きましょう」
飯田「結果は喜ばしいことだが、確かに腑に落ちないな」
飯田「今までのいじめ行為はなんだったのか」
梅雨「遠まわしな愛情表現だったということね」
八百万「緑谷さんからしたら迷惑な話ですわ……」
芦戸「もっと素直になればいいのにね!」
デク「あ、違……これは……」
デク(駄目だ! 本当のことを言ったら麗日さんに迷惑が……)
デク(いや、かっちゃんに迷惑がかかるのはいいのか!? どうすれば……)
お茶子「よかったね、デクくん!」ニコッ
デク(ごめんかっちゃん、僕は……卑怯者だ……)
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翌朝
ガラッ
一同「来たぞ!! 爆豪だ!!」
勝己「は?」
切島「しかしお前も素直じゃねえなー!」
勝己「はあ?」
上鳴「またまた! 照れてんじゃねえよ!」
勝己「はい?」
飯田「これを機に緑谷くんともっと親交を深めるべきだな」
勝己「はいぃ?」
葉隠「ほらほら! 仲直りの握手だよ!」
勝己「はゐ?」
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デク「かっちゃん、これからもよろしくね!」ガシッ
勝己「ゑ?」
一同「えんだああああああああああああああwwwwww」
一同「いやあああああああああああああああwwwwww」
勝己「……」プルプル
上鳴「爆豪さん! 今のお気持ちを四文字で表すと!?」ヒューヒュー
勝己「ぶっころ」
勝己「す!!!!!!!!!!!!!!!!」BOOOM
上鳴「五文字じゃねえか!!」
おしまい
シロップのKrankeをループしながら書きました。がっちゃんの歌は素晴らしい
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口田「えんだあああああwwwwwwwいやああああwwwww」
乙
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