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ミカサ「血文字の伝言」ズンチャカズンチャ♪
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短編かつ書き溜めてあるのですぐ終わります
ミカサがちょっぴり病んでます
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あと出だしだけ地の文だらけです
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兵舎が寝静まる夜明け前、まだ朝霧立ち込める中、彼女―ミカサ・アッカーマンは一人装備の点検をしていた。
ミカサ「ベルト―良し。」グッグッ
ミカサ「操作装置も―問題ない。」カチカチ
本体の方も、昨日点検したばかりだから、きっと異常はないだろう。
胸ポケットに入れていた紙を取り出し、もう一度確認する。
グリシャ・イェーガー―エレンの父であり、彼女の”父”であり、また医師である男―らしき人物の情報がこと細かに書いてある。
ご丁寧に似顔絵も添付されているが、こちらは昔の記憶にあるものとは似ても似つかない。
丸眼鏡はそのままだったが、頬がこけ、髭はなく、何より特徴的だった長髪がばっさりと切られて短髪になっていた。
最初、街で噂話を立ち聞きしたときは彼女も耳を疑った。「クロルバ区の方に”グリシャ”という腕の立つ医師がいる」と。
そのとき一人だった彼女は話をしていた女性たちに詰め寄り、ことのあらましを問いただした。
得られた情報はわずかだったが、その後度々一人で街に出ては情報収集に専念した。
エレンやアルミンに頼らなかったのは驚かせたいということもあったが、万が一彼らに頼ることのできない”重大な問題”が起きたとき、最終手段としてとっておきたいという気持ちの方が、ひょっとすると大きかったのかもしれない。
そして、その“重大な問題”は彼女が予想していたより、かなり早く起こった。
そんなわけで彼女は今、立体起動装置をつけてクロルバ区へ一直線に向かおうとしているのだった。
ミカサ「絶対に…見つけ出す」
そう呟くと同時に、彼女は崖めがけてアンカーを射出した。
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東の壁から太陽が顔をのぞかせる。
街に日が差すと、家々の壁は燃えるように赤く染まり、瓦はキラキラと反射した。
ミカサ「…眩しい」ビュオオオオオオ
朝の冷たい風を、全身で切りながら街の上空を飛んでいた彼女は、目を細めてその美しい情景を横目で見ていた。
ミカサ「…エレンはもう起きただろうか」バシュッ ヒューン
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>>3 しょっぱなからミスった…
名前
×♪あのひとのパパに会うために
○♪あのひとのパパに会うために 今ひとり立体機動中
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期待
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チチッ チュンチュン チチチッ…
エレン「んー」ゴロッ
エレン「…もう朝か」ムクッ
エレン「…」キョロキョロ
エレン(…どうやら今日は俺が一番乗りのようだな!)フフン
エレン(久しぶりに大声で叫んで起こしてやるか…)ニヤッ
エレン「」スゥー
エレン(…ん?)
エレン(…なんか壁が…いつもより…黒い? いや、まだら模様になってる…? …違う、これは―)
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エレン「わあああああああああああああああああああああああああッ!!?」
ベルトルト「わあっ?!何?!!」ビクッ
アルミン「心臓に悪い目覚めだなぁ…」ムクッ
ライナー「おいおい、もうちょっと起こし方ってモンがあるだろエレン…」ムクリ
エレン「」ブルブル
アルミン「…エレン?」
ベルトルト「ア、アルミン…壁…部屋の壁が…!!」ブルブル
アルミン「壁? …!!!?これは…血文字?!」
『浮気な恋をはやくあきらめないかぎり ここには戻らない』
エレン「なんなんだよ…誰だよこんなことしたのはッ?!ジャンか?!!」
アルライベル「「「いやどう考えてもミカサしかいないだろ」」」
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ライナー「なぁ、これ…もしかして全部ミカサの…」
アルミン「いや、それは有り得ない…壁一面に書いてあるんだ、もし自分の血で書いたならこの場でとっくに失血死してるはずだよ」
ベルトルト「」チラッ
ライナー「」チラッ
ベルトルト(ライナー…まさか彼女)ヒソヒソ
ライナー(あぁ…ひょっとするとそうかも知れん 何せ俺たちより成績がいいしな…証拠としては十分だ)ヒソヒソ
アルミン「…」テクテク
アルミン「ふーむ…」シゲシゲ
アルミン「やっぱり血糊みたいだね、これ」
エレン「血糊?なんだそれ?」
アルミン「そのまんま、血みたいに見える糊のことだよ 片栗粉と食紅を混ぜれば簡単に作れるんだ」
ベルトルト「良かった…血じゃなくて」ホッ
ライナー「あぁ…本当にな」ホッ
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ミカサ「…」バシュッ ヒューン
ミカサ(エレンはちゃんと気づいただろうか…)ビューン
ミカサ(いくら鈍感なエレンでも、さすがに気づかないということは無い…はず)バシュッ ビュオオオ
ミカサ(いや、あれだけ大きく書いたのだから絶対大丈夫! アルミンもいるし…)ヒュオオオオオ
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ミカサ(…今日中にグリシャおじさんを見つけ出して、なんとか泊めてもらおう)
ミカサ(そして明日の朝、エレンにお灸を据えてもらう!)キリッ
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エレン「それにしても物騒なマネをするなあいつは…」
アルミン(全て君が原因だけどね… うっ、胃痛が…)キリキリ
ベルトルト「『浮気な恋』ねぇ…」
ライナー「多分アニのことだろうなぁ」ニヤニヤ
エレン「はぁ?!なんでアニが出てくるんだよ?!!」
ベルトルト「なんでって、そりゃあ格闘訓練よく一緒に…してるし…」ショボーン
ライナー「夜も稽古つけてもらってんだろ?」ニヤニヤ
エレン「それはそうだけどよぉ…!」
アルミン「エレン、ミカサが誤解するには十分すぎる事ばかりだよ…」キリキリ
エレン「ってか、第一『浮気』ってなんだよ?!そもそもアイツと俺は恋人同士じゃないだろうが!!!」クワッ
ベルトルト(はい来ましたーお決まりの来ましたー)トオイメー
ライナー(鈍感発言頂きましたー)トオイメー
アルミン(ここはスルーで行きましょうー)トオイメー
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ライナー「…しかしエレン、ミカサはこうも言っているんだ…『ここには戻らない』ってな…」
ベルトルト「君が『浮気な恋』を諦めないかぎり、ミカサはきっとこの訓練所には戻ってこない…」
エレン「!!!」
エレン「け、けどそんなの無理な話だろ?!諦めるったって、俺はもともと恋なんかー」
アルミン「はー、きみはじつにばかだなエレン」ヤレヤレ
アルミン「そんなこと、直接本人に伝えれば全ては丸く収まるんだよ!!!」キリッ
エレン「!」ハッ
エレン「…でもアイツ、どこに行ったんだ?」
ライナー「」
ベルトルト「」
アルミン「」
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ライナー「…ミカサから何か聞いてないのか?」
エレン「いんや、何も」
ベルトルト「…どこか行きそうな場所に心当たりは?」
エレン「さっぱりだな…アルミンは何か聞いてないか?」
アルミン「君が知らないなら、僕だって知らないさ…」
一同「…」
ライナー(ミカサ…おそらく心配して追いかけて来てもらいたかったんだろうが…)
ベルトルト(エレンに行く先も言わずに行ってしまうなんて…)
アルミン(おっちょこちょいじゃ済まないよ…)
アルライベル(きみはじつにばかだな、ミカサ…!!!)トオイメー
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ミカサ(今頃、きっとエレンは心配して私を探し回っているに違いない…)ヒューン
ミカサ(アルミンたちに私がどこに行ったか聞いて回っているだろう…フフッ)バシュ ビュウウウ
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ミカサ(そして一日中泣きじゃくったであろう次の日の朝に電話―)ビューン
ミカサ(…あれ?)バシュッ
ミカサ(しまった、これではエレンの目を泣き腫らさせることになってしまう!?)ビュオオオオ
ミカサ(あぁ、どうしよう、アルミンに行き先を教えておいてエレンに追いかけてきてもらうだけでも十分だったかも…)ビュオオオオオオオッ
ミカサ「…」ソワソワソワソワ
ミカサ「…もう後悔しても遅い…グリシャおじさんを見つけよう…」トオイメー
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それ以前に教官にバレたら開拓地送りじゃ…
一位とはいえ、脱走兵扱いで重罪になるよな…?
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ミカサ「エレン…今頃どうしているだろう……」トオイメー
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ミカサ「エレン…今頃どうしているだろう……」トオイメー
ミカサ(…エレン…エレン…エレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレン…)
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この時代に電話はない!とか、無許可で立体起動装置持ち出した上に町で飛び回るとか無理だろjk…とか突っ込んだら負け←
「ルージュの伝言」が元ネタです。前回書きためずに書いたら見事にgdgdになったのでちゃんと書きました…
MADつくろうと思ったけど時間も技術もなかった>>1の代わりに誰か作ってくれないかなーなんて(チラッ
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あのひとの パパに会うために
今ひとり 立体機動中
朝日に燃える町並みや 屋根のきらめき
横目で追い越して
あのひとは もう気づくころよ
相部屋に 血文字の伝言
浮気な恋を はやくあきらめないかぎり
ここには戻らない
不安な気持ちを 残したまま
町はByun-Byun 遠ざかってゆくわ
明日の朝 パパから電話で
しかってもらうわ My Darling!
あのひとは あわててるころよ
相部屋に 血文字の伝言
てあたりしだい 友達にたずねるかしら
私の行く先を
不安な気持ちを 残したまま
町はByun-Byun 遠ざかってゆくわ
明日の朝 パパから電話で
しかってもらうわ My Darling!
しかってもらうわ My Darling!
(My Little Ellen! My Little Ellen!...)
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―夜明け前 エレンたちの相部屋
ミカサ「…」ベタベタ
ミカサ「…」ベタベタ
ミカサ「…」
ミカサ「血糊が余ってしまった…」
ミカサ「…」
ミカサ「元はといえば、エレンをたぶらかすあの女狐が悪い」
ミカサ「ので、彼奴の部屋の壁にも何か書いてやろう」ソロソロ…
パタム
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怖いわ
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―夜明け前 アニたちの相部屋
カチャッ
ミカサ「退路確保、良し」
ミカサ「では早速」ベタベタ
ミカサ「…」ベタベタ
――――――――――
ミカサ「…」ベタベタ
ミカサ「…」
ミカサ「しまった…途中から文字が大きくなったせいで、今度は血糊が足りない」
ミカサ「…」
ミカサ「仕方ない、アレをサシャから拝借しよう」ゴソゴソ
ミカサ「…固い」グググ
…カポッ
ミカサ「…開いた」
ミカサ「…」ベタベタ
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――――――――――――
ミカサ「…」ベタベタ
ミカサ「…」
ミカサ「…これで良し」
パタム
ソロソロソロ…
サシャ「」ピクッ
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サシャ「…?」ムクッ
サシャ「今、誰かが出て行ったような…」ボケー
サシャ「…トイレですかね……ん?」クンクン
サシャ「!? こ、この匂いは一体どこから…」クンクンクン
サシャ「」クンクン スタスタ
サシャ「」クンクン スタスタ ゴツッ
サシャ「痛っ …え?壁から…!? …これは私の…?!!!」ピキーン
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――――――――――――
チチッ チュンチュン チチチッ…
アニ「…んー」ゴロッ
アニ「…もう朝か」ムクッ
アニ「…」ゴシゴシ
アニ「…?!」ギョッ
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『女狐はタ((サシャ ペロペロペロ
サシャ「苺ジャァァアアム!!!」ペロペロペロペロ
アニ「」
―完―
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あ、アンダーバーちょっとズレた…まぁいいや…
こんなクソ短い駄スレにお付き合い頂き、誠に有難うございました。
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乙
怖いわ
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アニからは血のメッセージを舐めるサシャに見えてんのか
怖いわ乙
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