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クーは父親の仇を討つようです
-
2015年 冬
したらば町
素直道場 前
タッタッタッタ
川 ゚ -゚)「かーえりたーい、かーえりたーい」
タッタッタ
川 ゚ -゚)「あったか我が家が待っているー」
ガラガラ
川 ゚ヮ゚)⊃「親父、ただいまー!」
-
グチャァァ
..._('A`)__..
\ /
_/ __ \_
..\/ \/...
川 ゚ -゚)「うわ、死んでる!!血まみれだ」
-
..._('A`)__..
\ /
_/ __ \_
..\/ \/...
「いたいよー」
川;゚ -゚)「親父!」
-
..._('A`)__..
\ /
_/ __ \_
..\/ \/...
「いたいよー、いたいよー」
川 ゚ -゚)「親父!!何があったんだ!?」
≡( ^Д^)「クーさん!!どうしました!?」
-
川 ゚ -゚)「お、お前は道場破りに来て親父に負けた後、土下座して居候させてもらってるのになんにもしないクソニート野郎のプギャー君!」
( ^Д^)「すんませんねぇ仕事してなくて!!」
川#゚ -゚)「だったら出てけ!何の関係もない家に住むな!」
( ^Д^)「だって今出て行ったら寒さで死んでしまいますもん」
川 ゚ -゚)「そうか……それは大変だ」
( ^Д^)「でしょ?」
川 ゚ー゚)「ああ。うちにいるといい」
(* ^Д^)「えへへ」
-
..._('A`)__..
\ /
_/ __ \_
..\/ \/...
「いたいよー」
川;゚ -゚)「っ!親父!!どうしたんだ、この怪我!?両腕両足がないぞ!」
( ^Д^)「見世物小屋に売りに行きますか!?」
川 ゚ ー゚)「いくらになるかな?」
( ^Д^)「50万くらいは……」
-
..._('A`)__..
\ /
_/ __ \_
..\/ \/...
「やめてよー」
川 ゚ -゚)「おっと、冗談だ親父。それより、なんで五体不満足なんだ?」
..._(-A-)__..
\ /
_/ __ \_
..\/ \/...
「それは……」
-
〜〜〜
30分前
('A`)「ハッ、ホッ!!」バキッ
('A`)「ヒッ!!」ボキッ
('A`)「ふぅ、今日の指の骨鳴らしトレーニングはこれくらいにしておこう」
('A`)「基礎は大事だからな、戦う前から相手に自分が強そうだということを知らせることができる」
ガラガラ
( ФωФ)「……」
-
('A`)「誰かな?新入生なら入門費100万円をまず払って」
( ФωФ)「鏡を渡せ」
('A`)「!」
('A`)「お前……何者だ?」
( ФωФ)「ラーノの鏡を渡せ」
('A`)「ラーノの鏡だと……!?ちょっと待って、それドラクエネタだよね?」
( ФωФ)「……」
('A`)「……」
-
( ФωФ)「渡すつもりがないのなら」
('∀`)「お、やるか?ふん、素直道場の師範、このドクオに勝てると思っているのか」
"('A`)" ユビ ボキボキ
゙('A`)゙ クビ ボキボキ
('∀`)「どうだ、恐ろしいだろう?」
( ФωФ)≡⊃「フンッ!!」
グシャアア
..._('A`)__..
\ /
「うわー!!腕がー!ちぎれたー!」
-
( ФωФ)≡⊃「ハァ!」
グシャアア
..._('A`)__..
\ /
_/ __ \_
..\/ \/...
「うわー!!足がー!!とれたー!いたいー!」
( ФωФ)「もう一度言う」
( ФωФ)「鏡をよこせ」
..._('A`)__..
\ /
_/ __ \_
..\/ \/...
「い、家の風呂場にあります……」
( ФωФ)「……」
タッタッタ..( ФωФ)
-
〜〜〜
..._('A`)__..
\ /
_/ __ \_
..\/ \/...
「というわけだ……あー、いたいわー」
川;゚ -゚)「そんなことが……!いったい誰だ……」
(; ^Д^)「クーさん……」
川 ゚ -゚)「いったい誰が道場の入口を閉めたんだ……」
( ^Д^)「多分、風でしょ。この風、少し泣いてますし」
川 ゚ -゚)「そうか」
川 ゚ -゚)「……ん、待てよ?ということは」
川;゚ -゚)「うちの風呂場にその乱入したヤツがいるってことか!?」
(; ^Д^)「そうかも……今頃、お手伝いのしぃさんが──」
-
川;゚ -゚)「待て待て!!それは危険だ!!」
ダッ≡川 ゚ -゚)
(; ^Д^)「そうですよ!!早く行かないと危ない!!」
ダッ≡( ^Д^)
..._('A`)__..
\ /
_/ __ \_
..\/ \/...
「ま、待て……!あ、行っちゃった」
..._('A`)__..
\ /
_/ __ \_
..\/ \/...
「……」
-
/ ̄ ̄ ̄\
/ ヽ
| / \
ヽ. ∀ 丿
〉 <キュム
〈_ノ .:〉キュム
ト、 ):ノ
.. ヾニノ
「もう、開けたら閉めなさいよ……あ、痛い、足の断面が直で地面に当たって痛い」
-
〜〜〜
素直家
ガラガラ
川 ゚ヮ゚)⊃「ただいまー!!っと、それどころじゃない」
( ^Д^)「しぃさんは!?」
川 ゚ -゚)「早く風呂場に──」
「ああぁぁ!!!」
川;゚ -゚)「!」
( ^Д^)「し、しぃさん!!」
タッタッタ
( ^Д^)川;゚ -゚)⊃「だいじょうぶかぁ!?」
ガラガラ
-
グチャァァ
..__( ФωФ)..
\ /
_/ ___ \_
..\/ \/...
「いたいよー」
ベタベタ(..*^ー^..)「あら、お帰りなさい、クーさん。穀潰しも」
( ‐Д‐)川 - -)「遅かったか……」
第一話 『愛すべき友を持て』 終わり
-
仇うてたな!
-
目的終了したwwww
-
師範より強いwwww
-
(*..゚ー゚..)「お帰りなさい、遅かったわね」
川 ゚ -゚)「お手伝いのしぃさん、その……」
フキフキ(*∩゚ー゚)σ「ああ、これ?実はね」
-
〜〜〜
15分前
(*゚ー゚)「ふぅ、次はお風呂掃除!がんばらないとね!さて、デッキブラシは……」
ガラララ
( ФωФ)「……」
(*;゚ー゚)「だ、誰ですか!?」
( ФωФ)「鏡をよこせ」
(*゚ー゚)「鏡?」
( ФωФ)「ラーノの鏡だ」
(*゚ー゚)「ラーノの鏡、ちょっと待ってそれドラクエネタだよね?」
( ФωФ)「……」
(*゚ー゚)「……」
-
( ФωФ)「渡さないというのなら」
(*゚ー゚)「……なら?」
( ФωФ)≡⊃「フンッ!!」
スッ(* ‐゚)≡∩「甘い」
グシャアア
.__( ФωФ)..
\ /
「うわー!!腕がー!ちぎれたー!」
-
(*゚‐゚)≡⊃「ハァ!」
グシャアア
.__( ФωФ)..
\ /
_/ ___ \_
..\/ \/...
「うわー!!足がー!!とれたー!いたいー!」
(*゚ー゚)「渡さないなら、なに?もう一度言ってごらん?」
.__( ФωФ)..
\ /
_/ ___ \_
..\/ \/...
「す、すみません……でした……」
-
〜〜〜
(*^ー^)―⊃⊃ゴシゴシ「ということがあったの。大丈夫、お風呂掃除は再開してるわ。新しい掃除道具を手に入れたから」
( ^Д^)(笑顔で、もいだ両腕をブラシ代わりに使うなよ)
.__( ФωФ)..
\ /
_/ ___ \_
..\/ \/...
「いたいよー」
川 ゚ -゚)「まぁ……とにかく、聞きたいことがある」
川 ゚ -゚)「ラーノの鏡って、なんだ?」
-
( ФωФ)「……」
( ^Д^)「あれって確か悪い大臣の真の姿を映すアイテムじゃありませんでしたっけ?」
川 ゚ -゚)「それはラーの鏡だろ?ラーノの鏡って言ってるぞ?」
( ФωФ)「答えるつもりは、ない」
川 ゚ -゚)「しぃさん」
(*゚ー゚)「今度はスポンジが欲しいわね……あら、こんなところに毛の生えたスポンジが──」
( ФωФ)「言う!言うから手を首にかけないでー!」
川;゚ -゚)「……」
-
(; ФωФ)「それにしても、なんなのだ、この家政婦は……我ら『嗤有門』が幹部である私をここまで……」
川 ゚ -゚)「わらうもん?」
( ‐Д‐)「嗤有門……聞いたことがあります」
( ^Д^)「チャイニーズマフィアの大御所で、最近日本に来たイケイケの武闘派だと」
川 ゚ -゚)「よく知ってるな」
( ^Д^)「ホームレス仲間に聞きまして」
川 ゚ -゚)「そうか、そのまま仲間と一緒に暮らせばいいのに」
( ^Д^)「やだっ!」
-
支援!
-
川 ゚ -゚)「それで、嗤有門の偉いさんが探してるラーノの鏡ってなんだ?」
( ФωФ)「それは──」
「ぐああああ!!!」
(*゚ー゚)「?」
( ^Д^)「ど、ドクオさんの悲鳴!?」
≡川;゚ -゚)「親父っ!!」
≡( ^Д^)「クーさん、待ってくださいよー!!」
(*゚ー゚)「……」
(; ФωФ)「……」
-
〜〜〜
道場
川;゚ -゚)「親父っ!」
バァン
('A`)
..__..___..
\ /
_/ __ \_
..\/ \/...
グチャァァ
川 ゚ -゚)「く、首も取れてる!?」
('A`)「いたいよー」
(* ^Д^)「うわ、しゃべった。こりゃ1000万はかたいぞ♪」
-
('A`)「クーよ……聞くんだ……」
川 ゚ -゚)「親父!?」
( ^Д^)「さすが師範、思いの外冷静だ」
('A`)「俺は……見ての通り、もうすぐ死ぬかもしれない」
( ^Д^)「ドクオさん……」
('A`)「だが、俺の仇は討つな……復讐は、憎しみしか生み出さない」
川 ゚ -゚)「親父……」
( ‐Д‐)「師範……」
-
('A`)「いいか、絶対に……討つなよ?絶対だぞ……ちなみに俺の首を飛ばした奴は──通称をドー・テイ。名をソウロウという」
川 ゚ -゚)「童……貞……」
( ^Д^)「早……漏……」
('A`)「くれぐれも、ドー・テイのことを調べて追いかけて俺の仇を討つなんてバカな真似はやめろよ、な?な?」
川 ゚ -゚)「……わかった……」
( ^Д^)「クーさん」
('A`)「よし、それでこそ、俺の……子だ……うっ!!」
( A )ガクッ
-
川;゚ -゚)「親父?親父、おい、親父……」
( Д )「っ」
川 ゚д゚)「おやじぃいいいいいいい!!!」
( ^Д^)「クーさん!落ち着いて……!」
川;゚ -゚)「はぁはぁ……そうだな……そうだ、いくら憎くとも、親父との約束だ」
川 ゚ー゚)「むやみにこの拳は振るわないさ」
( ‐Д‐)(クーさん……本当は誰よりも師範を思って、一目散にドー・テイの情報を集めたいだろうに……)
-
川 ゚ -゚)「悪いな、プギャー君。今から親父を土葬する。手伝って、くれるか?」
( ^Д^)「……はい!」
≡(*゚ー゚)「だんな様、お風呂掃除おわりましたーってあれ?」
グチャァ
( A )
..__..___..
\ /
_/ __ \_
..\/ \/...
(*゚ー゚)「……」
川 ゚ -゚)「あ、しぃさん。実は親父が死んじゃって……」
-
(*゚ー゚)「……」
川 ゚ -゚)「しぃさん?」
⊂(*゚ー゚)ゴソゴソ
(*゚ー゚)⊃スッ
( A )
..__..___..
\ /
_/ __ \_
..\/ \/...
.....グチャァァ....
( ω )
..__..___..
\ /
_/ __ \_
..\/ \/...
(*゚ー゚)「おそろー☆」
-
川 ゚ -゚)「……」
(*^ー^)「いっしょー☆」
川#゚ -゚)「……」
-
川#゚∀゚)「プギャー、なんか言い様のない怒りが沸いてきたから、仇討ちに行って来るわ」
( ^Д^)ノシ「いってらっしゃい」
第二話 『先生を、倒したほどの、者たちですよ?』 おわり
-
ついに始まるな!
-
ハハハww
-
このスレは当時で言う70億円をかけて作られたのかな?
-
毛の生えたスポンジって、そっちか……
ほっ
-
乙
いいね
-
まりなのセリフあったんですがそれは大丈夫なんですかね
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したらば町
桜ヶ丘
川 ゚ -゚)(まずは情報収集だ。まだドー・テイが道場から去って間もないはず)
川 ゚ -゚)(あそこでだべってるババア共に聞いてみよう)
@ ゚д ゚)「それでね、うちの子ったら……」
(゜д゜@「あらやだ、そうなの?」
川 ゚ -゚)「すみません」
-
@ ゚д ゚)「あら、あなた……素直さんのところの不良」
川 ゚ -゚)「どうも」
(゜д゜@「あらやだ、不良?」
@ ゚д ゚)「そうよ、奥さん。ほら、あのスカ高の……」
(゜д゜@「あぁ、あのスカトロ高校の……」
川 ゚ -゚)「どうも」
-
@ ゚д ゚)「ほんと、不良はいやねぇ」
(゜д゜@「あらやだ、ほんと、死んで欲しいわねぇ」
川 ゚ -゚)「うるせぇババア」
@ ゚д ゚)「えっ」
(゜д゜@「あらやだ」
川 ゚ -゚)「どうも」
-
@ ゚д ゚)「あれでしょ、スカ高ってまじめに学校通ってる子ほとんどいないんでしょ」
(゜д゜@「あらやだ、そうなの?」
川 ゚ -゚)「そんなことはないですよ」
@ ゚д ゚)「じゃああなたはなんで学校に行ってないのよ」
川 ゚ -゚)「ついさっき親父が死にまして」
@ ゚д ゚)「えっ」
(゜д゜@「あらやだ」
-
川 ゚ -゚)「それで、ちょっと聞きたいんですが……この辺りで怪しい人物を見ませんでした?」
@ ゚д ゚)「怪しい人物……?」
(゜д゜@「あらやだ、奥さん。そういえば……」
@ ゚д ゚)「あ、そうね。そういえば商店街の花屋の美和ちゃんがすごいスピードで走っていった車にぶつかりそうになったって」
川 ゚ -゚)「美和……高崎が?」
-
(゜д゜@「あらやだ、さっき山岸さんに聞いたのよ。山岸さん、"美和ちゃんのストーカー"だから」
川;゚ -゚)「えっ……えっ!?あの質実剛健でこの時代に珍しいカミナリ爺さんの山岸さんがストーカー!?しかも高崎の!?」
@ ゚д ゚)「そうそう、こないだもブツブツ言いながらすずめ公園で体操してると思って声をかけようとしたら」
(,,゚Д゚)『美和のうんこたべたい』
@ ゚д ゚)「って」
川 ゚д゚)「えっ!?」
-
(゜д゜@「あらやだ、私も商店街ですれ違ったからあいさつしようとしたら」
(,,゚Д゚)『美和の毛穴に入り込んで、ホルモン分泌のバランスを変化させて剛毛にした後、それを優しく剃って口にねじ込んで嫌がる彼女にキスをしながら耳毛もキレイだよって囁きたい』
(゜д゜@「って」
-
川;゚ -゚)「よく聞き取れたな……わかりました、ちょっと高崎に聞いてみます」
@ ゚д ゚)「聞くの?なら、なるべくオブラートにするのよ?女の子なんだから」
川 ゚ -゚)「は、はぁ」
(゜д゜@「あらやだ、デリカシーのない不良ね。あの子はとっても品のいい学校に通ってるのよ。知ってるでしょ」
川 ゚ -゚)「緒城(おじょう)高校でしょ、知ってますよ」
-
@ ゚д ゚)「スカ高のあなたが美和ちゃんに、山岸さんにストーカーされてるんだって?なんて聞いたらあの子泣いちゃうわよ」
川 ゚ぺ)「それくらいわかってます、大丈夫です。傷つけるつもりなんてない」
@ ゚д ゚)「……」
川 ゚ -゚)「高崎とは……その、長い付き合いですから。ちゃんと、心得てます。その上で、私の知りたいことを聞く」
(゜д゜@「あらやだ……」
@ ゚д ゚)「不良……」
-
川 ゚ー゚)「心配しなくても平気ですよ、色々ありがとうございました」
@ ゚д ゚)「待ちなさい」
川 ゚ -゚)「?」
@ ゚д ゚)「その……不良なんて言って、ごめんね"クーちゃん"」
川*゚ -゚)「あ……!いえっ、そんな──ただ、私は高崎のことを大事な友人だと思ってますから」
(゜д゜@「あらやだ、やっぱり幼馴染だけあってちゃんと考えてるのね」
川 ゚ー゚)「茶化さないでくださいよ、それじゃ!」
@ ゚д ゚)「がんばるのよー!」(゜д゜@
-
〜〜〜
商店街(通称:ゲロ板)
花屋 ダイア
<(^ _^<人ノ「ありがとうございましたー!」
<(' _'<人ノ「ふぅ、家の手伝いとはいえ、アルバイトって大変だな……でも、がんばらないとっ!」
<(' _'<*人ノ(今年の冬こそは、クーちゃんと……うふふっ!がんばってお金稼がないとねっ!)
≡川 ゚ ー゚)ノシ「おーい、安めぐみ、じゃなかった高崎ー!」
<(/ _//<人ノ「はわ、あわわっ、クーちゃん!?」
-
川 ゚ー゚)「バイト中か?偉いな」
<(' ,'<人ノ「そ、そんなことないよっ!」
川 ゚ー゚)「大変だな、学校とバイトの両立。私には無理だよ」
<(' _'<人ノ「ううん。クーちゃんも道場あるんでしょ、すごく頑張ってるよ」
川 ゚ -゚)「ん……それなんだが、高崎。色々聞きたいことがある」
<(' _'<人ノ「えっ、どうしたの改まって」
川 ゚ -゚)「お前にとって、いや……私にとっても、ちょっと大事な話になるかもしれん。少し時間いいか?」
<(' _'<*人ノ「う、うん……」
-
<(' _'//<*人ノ(え、え、もしかしてこの展開は……!)
川 ゚ -゚) <(/ _'//<*人ノ
「高崎、お前──」
<(/ _//<人ノ(うそっ、顔近いっ、ほんとっ!?わぁ、神様ありがとう!ちょっと早いクリスマスプレゼ──)
-
――――――
川 ゚∀゚)「耳毛生えてんの?」
――――――
第三話 『大丈夫! ちょっと借りるだけだ』おわり
-
※業務連絡
次週から日曜日は定休日です
※業務連絡終わり
-
先が読めねえ
-
あらやだ乙
-
やっぱこいつクーゲームか・・・ブレねえ
-
川 ゚∀゚)「なぁ、生えてんの?耳毛?しかもキレイな耳毛」
<(' _';<人ノ「ちょ、ちょっとクーちゃん……!?」
川 ゚ -゚)「見せろよ、なぁ見せろよ」
<(' 、'*<人ノ「や、やめてよ……生えてないよ耳毛」
川 ゚ -゚)「嘘だ!!山岸さんが言ってた!!」
<(' _'<人ノ「えっ、山岸のおじいさんが?」
-
川 ゚ -゚)「そうだぞ。山岸さんが言ってたんだ」
<(' _'<人ノ(山岸のおじいさん……いつもにこにこしてお花を買っていってくれるけど……)
<(- _-<人ノ(もしかして、耳毛が好きなのかな……ううん、あの厳格なおじいさんだもん。きっと、何か理由があって……)
(,,゚Д゚)『美和の鼻毛になって空気中から摂取する悪い細菌とタッグを組み、一緒に鼻腔を犯したい。あと耳毛めっちゃキレイ』
川 ゚ -゚)「って」
<(' _'<人ノ「えっ!?」
-
川 ゚ -゚)「なぁ、見せろよー、耳毛ー」
<(//_/<人ノ「や、やだよぉ……恥ずかしいよぉ……」
川 ゚ー゚)「ほれほれー」
「おい、ちょっと待ちな」
ドンッ
川;゚ -゚)「っつ、誰だ……ぶつかってきたのは」
-
(;;・∀・;;)「素直、花屋の美和ちゃんにちょっかいかけて、なにしてんだ?」
( ゚∀゚ )「嫌がってんだろうがよぉ!」
川 ゚ -゚)「榎……!と腰ぎんちゃく」
<(' _'<人ノ「あ、スカ高の不良の榎くんと金魚の糞みたいな長島くん」
( ゚∀゚ )「てめぇ、榎さんと美和ちゃんにわび入れろ!」
(;;・∀・;;)「それとも、ここで勝負しようってか?」
-
川 ゚ -゚)「相手している暇はない。私にかまうな」
(;;・∀・;;)「そうはいかねえぜ!」
(;;・∀・;;)「この野郎!」
-
榎の大振りな右ストレートが、対峙するクーに肉薄する。
初速、軌道。両の目で認識して、はぁ、とため息をついた彼女はそれを軸足を使い、半身でかわした。
(;;・∀・;;)「うお、っとととと!」
無駄な加速は、なまじ体格のよい榎の足をもつれさせる。
当然のように空を切った右手は、いつのまにか自身の膝に置かれていた。
( ゚∀゚ )「てめぇ、なめてんじゃねぇぞ!!うおらぁああ!」
視界の端でその醜態を冷ややかな目をし見つめるクーの態度と、
その冷静かつ傲慢な態度が気に食わなかったのであろう長島は、
それでも自分より強い榎の攻撃があっさり回避されたことに焦りを覚えながら、直線的な動きによる接近での右ストレートを放つ。
( ∀ )「あぐっ!」
-
がらあきになった彼の右わき腹に、クーの右ひざ蹴りが入ったのは当然とも思えた。
ともすれば、カウンターですらないほどに滑稽な、まるで右足を上げただけのようにも思える彼女の動きに対し、
長島自らが突っ込んでいったような形になったからだ。
腹を押さえる暇もなく、痛みに耐えかねた彼はそのままアスファルトにうつ伏せとなる。
(;;・∀・;;)「やりやがったなぁ!」
子分と自分の醜態。
怒りと焦りは極度に達していて、普段ならもう少しまともな体裁きをする榎も、我慢の限界。
クーの顔面へ右ストレートを放つ。
首を数十度右に傾けた彼女は、拳一つぶんの空白を作り出し、
もう一度彼の攻撃を避けたかと思うと、そのまま手首を掴み小手返しの要領で地面へと放り投げた。
(;; ∀ ;;)「ごへぇ!」
ダメ押しとばかりに、倒れた榎のわき腹に蹴りを入れたのは普段からの付き合いか、会話を中断されたことによる苛立ちか。
情けない声をあげ、もんどりうつ。
-
(;;・∀・;;)「つ、つええ……なんてヤツだ……」
( ゚∀゚ )「うぅ、うう……」
川 ゚ -゚)⊃ガシッ( ゚∀゚ )
( ゚∀゚ )「うわっ」
川 ゚ -゚)「私にはお前らを相手にしてる時間はないんだ」
( ゚∀゚ )「はいっ……す、すみません」
川 ゚ -゚)「もう二度と私にかまうな、いいな?」
(; ゚∀゚ )「わ、分かりました!」
-
川 ゚ -゚)「まったく……」
<(' _'<人ノ「く、クーちゃん……暴力はいけないよっ!」
川 ゚ー゚)「暴力じゃないし。遊んでただけだもんなぁ」
(;;・∀・;;)「は、はいっ!!すんません、俺らこの辺で失礼しますっ!」
タッタッタ ダイジョウブカァ..シッカリシロォ..
川 ゚ -゚)「なんでぇ。もういっちまった。さて」
<(' _';<人ノ「!」
-
川*゚ -゚)「み・み・げ!み・み・げ!」
<(- 、-*<人ノ「や、やだぁ……でも、そこまで言うなら──」
「待て!!!」
川 ゚ -゚)「だ、誰だ!?」
<(' _'<人ノ「あっ……!」
-
(,,゚Д゚)「そこまでだ」
川 ゚ -゚)「山岸さん!!」<(' _'<人ノ
第四話『はいはーい!クジを一回、どうぞー☆』終わり
-
行き当たりばったりってほんと好き
-
戦闘描写の為だけに登場したちんぴら二人かわいそう
-
この本軸からずり落ちてく感じほんと好き
-
たまに笑いどころあって悔しい
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やっぱクーはクズだなぁ......
-
(,,゚Д゚)「そこまでだ、素直のせがれ」
川 ゚ -゚)「山岸さん……」
(,,゚Д゚)「おのれは、ガキの頃とまったく変わらんな、不良め」
(,,-Д゚)「いつまでもワシに叱られんとしゃんとできんのか、ん?」
<(' _'<人ノ「クーちゃんクーちゃん、謝ったほうが……」
川 ゚ -゚)「うるせぇ、クソ爺」
<('ο';<人ノ「!!!」
-
(,,゚Д゚)「……素直の、今、なんて言った?」
川 ゚ ー゚)「よくも今まで偉そうに説教してくれたな、変態爺。もう山岸さんなんか恐くないもんね」
<(' _'<人ノ「クーちゃんっ!」
(,,゚Д゚)「ほう、どういう了見だ。言ってみろ」
川 ゚ -゚)「しらじらしいな、山岸さん。ネタはあがってるんだ!」
川 ゚д゚)「あんたが美和のストーカーだってな!!」
(,,゚Д゚)「!!」
<(' _'<人ノ「は!?」
-
川 ゚ -゚)「聞いたよ、いろんな人から」
(,,゚Д゚)『美和の眼球を取り外して舐めまわしながら、陥没した穴にチンコつっこんで出た液を眼球にかけてから元に戻してあげたい。あと耳毛キレイ』
川 ゚ -゚)「とか」
<(' _'<人ノ「えぇ……」
-
(,,゚Д゚)『両腕の間接を外してプランプランのかいなをいじくりまわして普通ではできないポーズにしてから劇団美和……劇団美和ぁああああああ!!とかいいながら泣きそうな美和を抱きしめてあげたい。あと耳毛キレイ』
川 ゚ -゚)「とか」
<(∩_'<人ノ「ううぅ……」
(,,゚Д゚)「ぬぬ?」
川 ゚ -゚)「他にも色々言ってるんだろ?私は知ってるんだ!」
<( _ <人ノ「う、嘘でしょ、山岸さん……そんな……意味不明な……」
(,,-Д-)「……」
-
(,,-Д-)「……」
川 ゚ -゚)「沈黙は肯定をあらわす。それが答えだろ?」
(,,゚Д゚)「……あの」
川 ゚ -゚)「ん?」
(,,゚Д゚)「おのれは、何をいっとるんじゃ?」
川 ゚ -゚)「え」
<(' _'<人ノ「ほっ……」
-
(,,゚Д゚)「ワシがそんな頭のぶっとんだことをブツブツ話すわけがないだろう、馬鹿か?いや、馬鹿だったがさらにノータリンになったか」
川;゚ -゚)「う、嘘だ!山岸さんは美和のことが──」
(,,#゚Д゚)「バカモン!!!ワシはそんなこと言っとらんわ!!」
<(^ _^<人ノ(良かった、山岸さんはやっぱり普通の山岸さんだ)
(,,*^Д^)「とにかく、好き!!それしか言っとらんわ!!」
川 ゚ -゚)「え」
<(' _'<人ノ「あ?」
-
(,,^Д^)「ワシは美和ちゃんが好きだ。それ以上でもそれ以下でもない。美和ちゃんが好きだ」
(,,゚Д゚)「やれ、どこをどうこうしたいだの、なにをスリスリするだの」
(,,*^Д^)「まどろっこしいことはええ。とにかく、好きなんじゃ!!!」
川 ゚ -゚)「具体的には?」
(,,゚Д゚)「おっぱいじゃ!!」
<(' _';<人ノ「ひっ!」
(,,゚Д゚)「揉みたいんじゃ!!」
-
<(' _'<人ノ「や、やめてよ山岸さん……!」
川 ゚ -゚)「私は耳毛が見たい!!見たいんじゃ!!」
<( _ <人ノ「く、クーちゃんも……」
(,,゚Д゚)「お・っ・ぱ・い!お・っ・ぱ・い!」
川 ゚д゚)「み・み・げ!み・み・げ!」
-
<( _ <人ノ「…………」
(,,゚Д゚)「素直の、おのれは下がれ。ワシはおっぱいを揉むんじゃ」
川 ゚ -゚)「うるせぇ、だいたいあんた嫁さんいるだろ?80過ぎてJK追い回してたら泣くぞ、あの人」
(,,゚Д゚)「うるさいのはおのれだ、この不良が!なんなら鉄拳制裁でもかまわんのだぞ?」
川 ゚ -゚)「上等だ、クソ爺。私があんたの目を覚まさせてやる」
<( _ <人ノ「……や……てよ」
-
(,,`Д´)「おっぱいのために!!」
川 ` -´)「耳毛のために!!」
<(。∩д∩。<人ノ「やめてよぉおおお!!!!うわーーーーん!!」
(,,゚Д゚)「!!」川 ゚ -゚)
-
<(; _;<人ノ「二人ともおかしいよぉ!!うぐっ、えっぐえっぐ!」
川 ゚ -゚)「あーあ、山岸さんが泣ーかせたー」
(,,;゚Д゚)「ば、バカなことを言うな。おのれが変態なことを言うから……」
川 ゚ -゚)「んだと?」
(,,゚Д゚)「なんじゃ耳毛て。気持ち悪いのぅ」
川#゚ -゚)「やっぱぶん殴る──」
<(⊃_'<人ノ「ひっぐ、ケンカはだめぇぇ!!」
(,,゚Д゚)「!!」川 ゚ -゚)
-
<(⊃_'。<人ノ「もう、やめてよぉ……ケンカ、しないでよぉ……うう」
川 ゚ -゚)「……」
(,,゚Д゚)「……」
(,,-Д-)「ふっ」
(,,゚Д゚)「すまんの、美和ちゃん。実はこれはケンカじゃないんだ」
<(' _'<人ノ「……え?」
川 ゚ -゚)(山岸の爺さん……?)
-
(,,゚Д゚)「ワシが昔、こいつの父親に教えた古武術の技……それを伝授するための、いわば口上みたいなもんでな」
<(' _'<人ノ「技……?」
川 ゚ -゚)「なにいってんだこいつ」
(,,-Д-)「古来より、意気投合した武術家はお互いの技を見て研究する……」
(,,゚Д゚)σ「こいつももう18だろう。そろそろ"叱って"ばかりではなく、"教えて"やらんとな」
<(' _'<人ノ「山岸さん……!もしかして、あえてクーちゃんを激情させて……?」
(,,゚Д゚)「さよう」
川 ゚ -゚)(おっぱいと耳毛=意気投合????)
-
(,,゚Д゚)「……では、いくぞ。よく見ておれ、"クー"よ」
<('ヮ'<人ノ「く、クーちゃん、がんばって!」
川 ゚ー゚)(……ま、美和が泣き止んだからいっか)
-
〜〜〜
先ほどまで、腰にまわしていた両手を、山岸は解いた。
傍若無人な若者と、才色兼備な女学生を前に、まるで教鞭をとるような、
それでいて、その昔は本物の戦場に立っていた老兵が成す佇まいに、二人は息をのむ。
──強い。
その言葉が脳裏に浮かんだのは、武術に慣れ親しんだクーだけではなかった。
争い事を嫌う美和ですら、その刀に似た闘気に気圧されてしまったのだ。
-
(,,゚Д゚)⊃「まず、一歩前進し」
悔しさゆえに歯噛みしたクーは認識を改める。
今は、目の前の老人が、否、武術家が舞う。見なければ、目に焼き付けなければならない。
-
山岸は肩幅ほどに右足と右手を前に出していた。
ドォォン!!(,,゚Д゚)≡⊃⊃「同時に、腕と足に力を込め、掌打を放つ──!」
続けざま、言うが早いか。
下がっている左足と左手が、その反対の手足と同じ位置に着く。
川;゚ -゚)「!!」
-
込められた力は足と手。何もない空間で舞う老人が放ったこの技は、当然、どこにも当たっていない。
しかし、空を切っているはずのそれが、店先に飾ってある一輪の花びらを揺らしたこと。
さらに、アスファルトにも関わらずどこか地響きに近いうなりが体を振動させたことから、相当の威力が備わっていることが分かる。
(,,゚Д゚)「この技は戦国時代に編み出されたものでな。掌打を二度当てることで、鎧を着た相手にも痛みを与えるように工夫されているのだ」
事実、一度目の掌打では筋肉や体を守る物により打撃が軽減されるが、
二度目の掌打がそれらを無効化し、相手の臓器に──主に心臓や内臓──対して効果的なダメージを与えることが想定されている。
年をとることで動きは衰えど、経験の差か。黙り込むしかないクーに、山岸は口を開いた。
-
(,,-Д-)「名を……」
(,,゚Д゚)「【重ね当て】という」
川 ゚ -゚)「重ね……当てか」
(,,゚Д゚)「ワシもいい年だ。体が動くうちに教えることができてよかった」
<(' _'*<人ノ「すごい……ビリビリしてる……!まるで太鼓の音を聴いたみたい……クーちゃん、凄い技だよこれ!」
川 ゚ -゚)「ああ、そうだな」
-
(,,゚Д゚)「すまんの、美和ちゃん。さて、ワシはこれで帰るからあとは日々訓練を──」
川 ゚ー゚)「爺さん」
スッ川 ゚ -゚)⊃(゚Д゚,,)「ん?なんだ、礼ならいら──」
川 ゚ -゚)≡⊃⊃≡≡≡( Д ,,)ドォオオオン!!!!
≡≡≡≡≡≡≡( ρ ,,)「うごぉおおおおおおおおおお!!」
川 ゚ -゚)「うわ、ほんとにすっげぇ威力。重ね当てつえぇ、藤堂竜白みたいだ」
<('Д'<人ノ「クーーちゃーーーーーん!!」
デデンデン クーは【重ね当て】を習得した。 デデンデン
山岸は死んだ。
第五話『なぜ、2には原崎が出なかったのか。おのれアズマックス!!』
-
乙
-
山岸さーーーーん!
-
じいさん…あんたの身を賭した教えはムダじゃなかったぜ…
-
とりあえず殺人罪だな
-
なぜ殺した
-
<('д'<人ノ「山岸さぁあああん!!」
(,, Д )「」
<(' _';<人ノ「し、死んでる」
川;゚ -゚)「うわ、やべ……練習しよう思ったら殺しちまった……!」
<(' _'<人ノ「く、クーちゃん……」
-
ザワザワ
オイ サケビゴエガ キコエタゾ
ザワザワ
ナニカシラ?
川;゚ -゚)(まずい……野次馬が集まってる……)
<(' _';<人ノ「ど、どうしよう……!」
川 ゚ -゚)(目撃者もいるし……どうする、私)
川 ゚ー゚)(そうだ!)
-
川 ゚ -゚)「美和、実は……さっき言ってた大事な話なんだが」
<(' _'<人ノ「え?」
川 ゚ -゚)「今日、すごいスピードで走る車にひかれそうになったらしいな?」
<(' _';<人ノ「く、クーちゃん!そんなことより山岸さんが──」
川 ゚Д゚)「答えろ!!答えないと重ね当てするぞ!」
-
<( _ <人ノ「う、うぅ……」
<(- _-<人ノ「うん、黒い車だった……怖かった……」
川 ゚ -゚)「どっちに走っていった?」
<(' _'<人ノ「向こうの、ほっとほっと亭のハローさんのところ」
川 ゚ -゚)「ああ、あのエセ外国人がやってる弁当屋か」
<(' _'<人ノ「……ねぇ、クーちゃん、それがどうかしたの?」
-
川 ゚ -゚)「……実はな、ついさっき親父がその車に乗っているヤツに殺されたんだ」
<(' _';<人ノ「えぇ!?」
-
川 ゚ ー゚)「しかもな、山岸さんを殺したのも」
川 ^ ー^)「そいつなんだ」
-
<(' _';<人ノ「えぇ!?」
<(' _'<人ノ
<(' _';<人ノ「え、いや、え、ええ……?」
<(' _'<人ノ「明らかにさっき重ね当てで……吹っ飛ばしたよね、クーちゃん」
川 ゚ -゚)「……美和、私はこれからそいつの後を追う」
<(' _'<人ノ「いや、お父さんも大事だけど、山岸さんも……」
川 ゚д゚)「美和ぁ!!」
<('、';<人ノ「は、はいっ!?」
-
な、なんだってー
-
川 ゚ -゚)「えーと、好きだよ」
<('ρ'<人ノ「!!!」ズキューーン!!
-
<(////<人ノ「そ、そんな、き、急に……」
川 ゚ -゚)「好きだよ」
<(' _'*<人ノ「わ、わたしも……クーちゃんのことが……」
川 ゚ー゚)「だからさ、な?山岸さんは、その車に乗っていたヤツが殺した。名前はソウロウ、通称はドー・テイ」
<(-、'*<人ノ「で、でもぉ……」
川 ゚ -゚)「好きだよ」
<(////<人ノ「……」ドキドキ
-
川 ゚ -゚)「山岸さんを殺したのは?」
<(' _'<人ノ「名前はソウロウ、通称はドー・テイ……」
川 ゚ ー゚)(ちょろいな)
≡川 ゚ -゚)「よし、いいぞ。じゃ、そういうことだから!またな」
<(' _';<人ノ「あ、く、クーちゃん!!……行っちゃった……」
<(^ _^<人ノ(でも、好きって……好きだよって……えへへへへへ)
-
Ω「おい、美和ちゃん。あそこで山岸さんが倒れてたんだが、何か知らないか?」
<('ρ'<人ノ「えへへへへ……」
Ω「み、美和ちゃん?」
<(' _'<人ノ「ハッ」
<(' _'<人ノ「えっ、えーと……」
<(' _'<人ノ「ドー・テイのソウロウが殺した」
Ω「え!?童貞で早漏なヤツが殺したのか!?」
-
<(' _'<人ノ「う、うん……私、少し前にその人が乗っている車にひかれそうになったの。その時見たの。しかもクーちゃんのお父さんも殺されたの」
Ω「クーちゃんって、素直道場の……なんてことだ……!」
Ω「早く警察や奥さん、町の人達にも連絡しないと!!」
<(^ _^<人ノ(これでいいんだよね、クーちゃんっ!えへ、えへへへへ)
-
〜〜〜
昼 12時
ほっとほっと亭
ハハ ロ -ロ)ハ「闇の麻薬、まぜまぜよー♪」
ハハ ロ -ロ)ハ「薬物依存で集客ー♪」
ハハ ロ∀ロ)ハ「そしーてービッグマネー♪」
ハハ ロ -ロ)ハ「しゅわしゅわしゅわしゅわー♪」
-
ウィーン
ハハ ロ -ロ)ハ「いらっしゃいませー、あ、クーさん」
川 ゚ -゚)「やぁ、ハロー」
ハハ ロ -ロ)ハ「オー、大丈夫なんですか?」
川 ゚ -゚)「なにが」
ハハ ロ -ロ)ハ「ついさっき、ミーの携帯にメールが入ったんですけど」
川 ゚ -゚)「ん?」
ハハ ロ -ロ)ハ「なんでも、童貞早漏な殺人鬼がクーさんのパパと山岸さんをキルしたって」
川 ゚ -゚)(田舎の情報網とITが備わると恐ろしいな)
-
川 ゚ -゚)「……ああ、そうなんだ」
ハハ ロдロ)ハ「オーマイゴッド!!それは大変」
川 ゚ -゚)「そうだ、ハロー。頼みがあるんだよ」
ハハ ロ -ロ)ハ「ミーにできることなら、なんでも言ってください。力になります」
川 ゚ー゚)「本当か、ありがとう。さすが、私の親友だな」
ハハ ローロ)ハ「ミーとユーはベストフレンド!困ったときは、お互い様!」
川 ^ -^)「ありがとうな。それじゃ、早速なんだが」
-
川 ゚ -゚)「タダで弁当をよこせ」
ハハ ロ -ロ)ハ「え」
川 ゚ -゚)「全部だ」
第六話 『ダブルステーキ弁当についているわさびに感動した』 おわり
-
乙 このハロー何処かで…?
気のせいか
-
あらやだクーちゃんイケメン
-
それも1つや2つではない…
全部だ!
-
未だに続編を待ってる俺得スレ。所々懐かしすぎるわ映像がフラッシュバックする
-
川 ゚ -゚)「腹が減ったんだ。弁当をよこせ、全部だ」
ハハ;ロ -ロ)ハ「い、いや、これは売り物です。マネーがないと……」
川 ゚ー゚)「払ったら負けだ」
ハハ ロ -ロ)ハ「……」
川 ゚ -゚)「……」
ハハ ロ -ロ)ハ「しぃさんに言いますよ?」
川;゚ -゚)「いくらだ?」
-
ハハ ローロ)ハ「どれにします?」
川 ゚ ー゚)「そうだな……お、この日の丸弁当は……」
___[~7_
/◆◇/~//|
/⌒⌒)(__/ |
/ ̄ ̄ ̄ ̄/ /
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L____|/
[\200,000]
川 ゚д゚)「高すぎぃ!!」
-
ハハ ロ -ロ)ハ「どれも素晴らしい隠し味を入れてますので」
ハハ ロ∀ロ)ハ「病み付きになりますよ」
川 ゚ -゚)「いったい何が入ってるんだ……?」
ハハ ロ -ロ)ハσ「これはマリファナ、これは大麻、これはLSD……」
川 ゚ -゚)「??フォアグラと鯛とクソゲー?よく分からないな」
ハハ ロ -ロ)ハ「どれにします?」
-
川 ゚ -゚)「すまない、金が足りない。いつもしぃさんからお小遣いはもらうんだが……」
ハハ ロ -ロ)ハ「しぃさんからもらってるんですか、ハウマッチ?」
川 ゚ -゚)「一日500万くらい……」
ハハ ロдロ)ハ「ビッグマネーーーー!?」
-
川 ゚ -゚)「しぃさん、いまだに時々各国の代表から密命を受けててさ、けっこう稼ぐんだ」
川 ゚ -゚)「たぶん、親父より金持ってる。もう死んだけど」
ハハ ロ -ロ)ハ「それなら弁当も買えるんじゃ……」
川 ゚ -゚)「いや、すぐ使っちゃうから……」
ハハ;ロ -ロ)ハ「ファッツ!?」
-
川 ゚ -゚)「ほら、いつもさ、あそこのゲーセンで遊んだりとか、ジイサンテンサイジマートとかで買い物するから」
ハハ ロ -ロ)ハ「あー……ダーツとか福引きか。でもすごいですね、しぃさん」
川 ゚ ー゚)「ああ。しぃさんはすごいよ。こないだもISSSISを1人で潰したし。いなくなった私のおふくろ代わり……だからな」
ハハ ロ -ロ)ハ「いつから素直道場で働いてるんでしたっけ?」
川 ゚ -゚)「確か……私が中学に入学した頃かな」
-
〜〜〜
私立ワカメ鮭中学校
Ω「いやぁ、校長、今日も酒がうまいですなぁ」
Ω「そうですな、教頭。このアワビに包んでククッといくのがたまりませんな!」
Ω「ははははははは」Ω
Ω「新入生もなかなかどうして、いけそうですなぁ」
Ω「そうですな、教頭。こねくりまわしたいですな!」
Ω「ははははははは」Ω
-
ガチャ
Ω「せ、先生!」
Ω「なんだね?君はどんな味かね」
Ω「え?」
Ω「校長、絶好調ですな」
Ω「ははははははは」Ω
Ω「笑ってる場合じゃないですよ!」
Ω「ケンカです!ケンカ!!」
Ω「なに、テンガ!?」Ω
-
〜〜〜
グラウンド
(;;・∀・;;)「おいコラ、一年。てめぇ、なに邪魔しやがんだ」
川 ゚ -゚)「……」
( ゚∀゚ )「てめぇ、榎さんが聞いてんだ。シカトぶっこいてんじゃねぇぞコラ」
川 ゚ -゚)「……」
(;;・∀・;;)「俺が誰かわかってねぇようだな。長島」
( ゚∀゚ )「へい」
( ゚∀゚ )「てめぇ、榎さんにわび入れろ!!」
-
川 ゚ -゚)「……」
(;;・∀・;;)「それとも、痛い目にみたいってかぁ……んー?」
川 ゚ -゚)「……」
( ゚∀゚ )「榎さん、こいつ女みたいな髪と顔してますぜ」
(;;・∀・;;)「ハッ、そいつはいい。おい、てめぇらこいつを押さえろ。全身床屋さんごっこだ」
Ω「へい!」
Ω「へっへっへ……きれいなお顔をみせてねぇー」
-
パシッ
川 ゚ -゚)「触ったな……?」
Ω「あ?」
川 ゚ -゚)「私に触れたな」
Ω「なに言って」
≡≡≡Ω「どわぁあああ!!」
(;;・∀・;;)「おい!!」
( ゚∀゚ )「大丈夫か!?」
Ω「いたいよー」
(;;・∀・;;)「て、てめぇ!なにしやがった!!」
-
川 ゚ -゚)σ「ひぃ、ふぅ、みぃ……10人か」
( ゚∀゚ )「調子乗ってんじゃねぇぞコラァ!!」
川 ゚ -゚)≡⊃「フンッ!」
( ゚ρ゚ )「ぐへぇ!!」
(;;・∀・;;)「な、長島ぁ!」
-
川 ゚ -゚)「ちょうどいい、イライラしてたんだ。相手してやる」
川 ゚ -゚)「面倒だから、まとめてかかってこい」
-
〜〜〜
私立ワカメ鮭中学校
校長室
m(-A-)m「申し訳ございませんでしたぁああああ!!」
Ω「まったく……前代未聞ですよ。入学式をボイコットしてグラウンドでケンカしてる生徒は」
Ω「そうですなぁ、教頭。榎とかああいうクズ共はともかく」
Ω「名門と謳われる素直道場の娘さんが、ねぇ?」
-
('A`)「はい、おっしゃる通りです。ほら、お前も謝れ」
川 ゚ -゚)「……」
('A`)「謝れよぉ、俺の立場考えてよぉ」
川 ゚ -゚)「……」
Ω「あー、もういいですよ。まぁ、クズ共も全員全治一ヶ月で入院するみたいですから」
Ω「学校がキレイになると思えば、まぁプラマイゼロということで。ね、校長」
Ω「そうですな、学校の汚点を掃除してくれたと思えばまぁいいでしょう」
('∀`)「へ、へへへ」
川 ゚ -゚)「……」
-
〜〜〜
素直道場
('A`)「クー、座りなさい」
川 ゚ -゚)「……」
('A`)「座れと言ってるんだ」
川 ゚ -゚)「……」
(-A-)「はぁ……わかった、立ったままで良いから」
川 ゚ -゚)「……」
-
('A`)「どうしてこんなことしたんだ。お父さん、困っちゃうぞ。今日は新しい家政婦さんもくるのに」
川 ゚ -゚)「……別に」
('A`)「別に、じゃないだろう。お母さんが出て行ってから、お前おかしいぞ」
川 ゚ -゚)「!」
川 ゚ -゚)「おふくろは関係ないだろ!」
-
('A`)「いいや、お前のその素行不良は絶対お母さんが関係してるね」
川 ゚д゚)「ああぁ!?」
('∀`)「ほぉら、すぐ反応する。やっぱガキだねぇ!」
川 - -)「おふくろは……関係ないっつってんだろ……あれは……猫が──」
\('∀`)/「やぁい、マ・ザ・コ・ン!マ・ザ・コ・ン!お母さんのおっぱいが恋しいんでちゅかぁ!?」
川 ゚ -゚)「……」
⊂('∀`)⊃「べろべろばー」
川#゚ -゚)「殺す」
-
('A`)「ほう、俺を誰だと思ってる。素直道場の師範であるこのドクオに勝てると──」
川 ゚ -゚)⊃==フ シャキン
('A`)「え、ナイフ?」
-
川 ゚ -゚)⊃==フ「殺す」
(;'∀`)「ちょ、ちょっと待ってよ。ね、クーちゃん。俺、親父、君、娘」
(;'∀-)「オーライ?」
川 ゚ -゚)⊃==フ「殺す」
(;゚A゚)「わわわわっ!!待った、待ったぁあああああ!!」
-
ガラララ
(*゚ー゚)「あのー……」
川 ゚д゚)⊃==フ「死ね、クソ親父」
グルグル⊂≡('A`)≡⊃グルグル「ひぃいいいい!!こうなったら必殺、グルグルパンチだぁあああああ!!」
∠==
⌒
川 ゚ -゚)パチン⊂≡('A`)≡⊃
('A`)「あ」
川;゚ -゚)「やべ」
≡≡==フ ヒュンッ (゚ー゚*)
パシッ ==フv(゚ー゚*)
川;゚ -゚)(と、止めた……!?指二本で……)
-
(^ー^*)「こんにちは、素直さん。そちらは娘さんかしら?」
('A`)「あ、ああ。しぃさん、早かったね」
川 ゚ -゚)「……」
('A`)「紹介しよう、こちらが新しい家政婦のしぃさんだ」
(゚ー゚*)「はじめまして。って言っても、私も元々この町に住んでいるのだけれどもね」
('A`)「しぃさんは海外出張が多いからなぁ」
(゚ー゚*)「旦那のいないところで羽を伸ばしてますわ」
('∀`)「ハッハッハ、ま、よろしく頼むよ」
(゚ー゚*)「ところで」
<==⊂(゚ー゚*)「面白いことしてるみたいね、ん?子どもがする遊びには見えないけど」
-
川 ゚ -゚)「……」
(;'∀`)「あ、いやぁ、これは、そう!稽古ですよ、稽古!ほら、相手が刃物を持ったときを想定した稽古で、あれですよ、あと10秒したらこいつ地に伏してましたからね!いや、ホント──」
ダッ!!!≡川 ゚ -゚)
('A`)「!」
-
その時の私は、きっと、イライラしていたんだと思う。
コォオオオオオオオオ――
≡≡川 ゚ -゚) (゚ー゚*)
ォオオオオオオオオ!!
-
グラウンドで、上級生が猫に石を投げてたから。
(゚ー゚*)「……」
おふくろがいなくなっても、相変わらずヘラヘラしてる親父の謝る姿がむかついたから。
シュッ!川 ゚ -゚)≡⊃「っ!」(゚ー゚*)
だから、こうして、何の関係もないお婆さんに対して自分の存在を知らしめたかったんだ。
-
でもそれは。
決して閉じることをしなかった彼女の瞳にあと数センチ届かないまま。
川;゚ -゚)⊃ゴワァン!
‖‖ ∩(゚ー゚*)
突き出した拳をつかまれて、親父の言うとおり。
‖‖
川 д )
\バタァアアアアアン!/
10秒後に地に伏したんだ。
-
川 д゚)「い……痛ッ……!」
('A`)「クー!しぃさん!!大丈夫ですか!?」
(^ー^*)「うーん、20点ってところかしら。よわーい☆」
川 -゚)「ん……だと……!」
(゚ぺ*)「加速、腕の振り、腰の入り……どれをとってもお子様レベル。お話にならないわ」
川#゚皿゚)「て、めぇ……」
-
(-ー-*)「でも」
川 ゚皿゚)「……?」
(^ー^*)「猫ちゃんが好きなのはいいわね。懐かれてるんでしょう?匂いがしたわ☆」
川 ゚ο゚)「!!」
(*゚ー゚)「さぁて、ドクオさんもお腹すいたでしょう。ご飯を作りますねー」
(;'A`)「は、はい」
-
川 ゚ -゚)「ま、待ってくれ……!」
(゚ー゚*)「?」
川 - )「私は……クー。素直クーだ。その……」
川 - -)「よろしくお願いします」
-
(^ー^*)「クスッ……はい。じゃあ私も改めて自己紹介するね。今日から家政婦として働く――」
(゚ヮ゚*)「山岸しぃです、よろしくね☆」
第七話 『ときどき挟まれるオリジナルストーリー』 終わり
-
ちょ。
-
山岸さーーーーん!!
-
むーむむ
-
〜〜〜
ほっとほっと亭
川 ゚ -゚)「……とまぁ、そんな感じだったな」
ハハ ロ -ロ)ハ「へぇ……なんというか、すごく感動的ですね」
川 ゚ -゚)「あれからかな、私が丸くなったのも。おかげで露骨な犯罪行為はしなくなったよ」
ハハ ロ -ロ)ハ「そうですねー、クーさん、昔は切れたナイフみたいでしたもんね」
ハハ ロ∀ロ)ハ「そのうちヒューマンをキルするんじゃないかって冷や冷やしてましたよ」
川 ^ -^)「ハハハ」
-
ハハ ロ -ロ)ハ「でも……そんな大事な人の旦那さんをキルした犯人は馬鹿ですねーフール」
ハハ ロ -ロ)ハ「きっと、見つけ次第すぐにキルされますねー」
川 ゚ -゚)「ハハハ、そうだな。っと、そうだ。そのバカなヤツについて教えて欲しいんだが」
ハハ ロ -ロ)ハ「?」
-
川 ゚ -゚)「美和から聞いたんだけど、こっちにすごいスピードで走る車が来たんだって?」
ハハ ロ -ロ)ハ「オー、イエス。あれはとんでもなかった。この狭い商店街を走り抜けてくカー」
川 ゚ -゚)「どっちに行った?」
ハハ ロ -ロ)ハ「ソーリー、チラッとしか見てなかったからわからない」
川 ゚ -゚)「使えねぇな」
-
ハハ ロ -ロ)ハ「でも、ナンバーは見た。あれは中華系のナンバー」
川 ゚ -゚)「中華系のナンバー?」
ハハ ロ -ロ)ハ「イエス。日本のナンバーじゃなかったし、あの感じは中華系」
川 ゚ -゚)「やっぱり、嗤有門の奴らか……誰か、詳しいヤツを知らないか?」
ハハ ロ -ロ)ハ「ンー、そうだ。船員に聞いてみるといいですよ」
川 ゚ -゚)「船員?」
ハハ ロ -ロ)ハ「あいつら、よく密輸や密入国の手引きしてるから。ミーもお世話になったし」
川 ゚ -゚)「どこにいるんだ?」
-
ハハ ロ -ロ)ハ「焼き鳥屋の西条さんなら、詳しいと思う。船員でも色々な奴らがいるから、西条さんならピンポイントに教えてくれる」
川 ゚ー゚)「焼き鳥屋の……西条さんだな!わかった、行ってみる」
ハハ ローロ)ハ「ビーケアフル、クーさん。気をつけて」
ウィーン ≡川 ゚ -゚)「おう、あと弁当くれなかったからこの店のこと通報しとくわ」
ハハ;ロ -ロ)ハ「……えっ!?腹いせ!?」
-
〜〜〜
焼き鳥屋 西条
店前
川 ゚ -゚)白「……はい、はい。ええ、そうです。はい、あのクソ外国人、麻薬やってますよ」
川 ゚ -゚)白「ええ。あ、大丈夫です。あの、匿名でお願いします。はい、はーい」
川 ゚ -゚)「ふぅ」
川 ゚ -゚)「えーっと、焼き鳥屋、西条……あった」
-
ガラガラガラ
( l v l)「らっしゃい!すんません、まだ準備中で……おお、クーちゃん」
川 ゚ -゚)「こんにちは、西条さん」
( l v l)「大変な目にあったみたいだね」
川 ゚ー゚)「あれ、それどこ情報?ねぇ、どこ情報?」
( l v l)「いや、回覧板で回ってきたよ。速報!って書いてあった」
( l v l)「童貞早漏がドクオさんを殺して、山岸さんまで殺してからほっとほっと亭で麻薬を売りさばいたって」
川 ゚ -゚)(うかつに喋れん)
-
( l v l)⊃[]「コーラでいいかい?」
川 ゚ -゚)⊃[]「え、ああ。ありがとう」
プシュ
ゴクゴクゴク
川 ゚ -゚)「ぷはー」
川 ^ -^)「今日もいい天気」
-
( l v l)「ほんと、炭酸だろうと冷たかろうと一気に飲み干すね、クーちゃん!真冬なのに」
川 ゚ -゚)「飲んだ後にラベルを見るのが楽しいんだ。私、これ飲んでやったぞー!!って」
( l v l)「そうかい。それで……今日は、どうしたんだい?」
川 ゚ -゚)「ああ。西条さん、実は……んー……」
( l v l)「言いにくそうだな……大丈夫だ、俺だってこの町で何年もやってきてる」
( l v l)「なんでも言ってくれよ、力になるぜ」
-
川*゚ -゚)「大将……!じゃあ」
( l v l)「おう!」
川 ゚ -゚)「タダで焼き鳥をよこせ」
( l v l)「え」
川 ゚д゚)「全部だ!!!」
( l v l)「うん、いいよ」
川 ゚Д゚)「いいの!?」
第八話 『次回、焼鳥編』 終わり
-
SNO姉貴好き
-
>川 ゚ -゚)「あれからかな、私が丸くなったのも。おかげで露骨な犯罪行為はしなくなったよ」
うそつけこのwwww
-
ω・`)はぁ
-
※業務連絡
明日、明後日は投下が遅れます。
ごめんなさい。
※業務連絡終わり
-
頭イカれたクソボケを作中最強キャラとして描写することに定評のある作者
-
川 ゚ -゚)「い、いいの!?」
( l v l)「ああ。腹減ってんだろクーちゃん。それくらいどうってことないよ」
川*゚ -゚)「た、大将……!」
川 ゚ -゚)「じゃあ焼いてくれ!まずはトリネギを!」
( l v l)「あいよ!」
ジューーー
( l v l)「はいお待ち!」
川 ゚ヮ゚)「いただきまーす!」
-
ハムハフハフ
川 ^ -^)「うーん!この正肉(しょうにく)とネギのバランスがたまらん!!」
( l v l)「鳥のもも肉だからね、オーソドックスだけどその分、焼き鳥って感じがするだろう?」
川 ゚ヮ゚)「大将、大将!次は、砂ズリ!」
( l v l)「あいよ!シオとタレはどっちにするかい?」
川 ゚ -゚)「そりゃシオでしょ!」
( l v l)「あいよ!」
-
ジュー
( l v l)「へい、お待ち!」
ムシャムシャ
川 ^ -^)「うん!!このコリコリ感!たまらねぇ!!鶏バンザイ!!」
( l v l)「ズリは筋胃だからね、硬いよ」
川 ゚ -゚)「きんい?」
( l v l)「鶏って歯がないから餌を丸呑みするんだけど、その後、胃で餌を潰すんだ」
川 ゚ -゚)「だから硬いのか……」
-
( l v l)「新鮮なズリだったら生でもいけるから、刺身にするとおいしいよ!」
川*゚ -゚)「マジか!!今度しぃさんに山に行ってもらってとってきてもらおう」
( l v l)「そうだ、ぼんじりは食べたことあるかい?」
川 ゚ -゚)「ぼんじり?」
( l v l)「しっぽだよ。尾骨の周りの肉さ。脂肪たっぷりなんだけど、取れる量が少ないんだ」
川;*゚ -゚) ゴクリ
-
( l v l)「安心しなよ、今焼いてるから……そうだ、ビールはいいかい?」
川#゚ -゚)「ば、バカ!私は未成年だぞ!そんな反社会行為はしちゃいけないっておふくろに言われて育ったんだ!」
( l v l)「ハハハ、冗談だよ。やんちゃはともかく、クーちゃんがそんな悪いことするわけないもんね」
川 ゚ -゚)=3「まったく、大将も人が悪いなぁ。喧嘩はするけどさぁ、こんな品行方正な学生を捕まえて」プンスカ
-
( l v l)「ごめんね。はい、お待ち!ぼんじりだよ!」
パクッ
川;゚ -゚)「うわっ、なんだこのジューシーで濃厚なあじわいは!?」
川 ^ -^)「鶏か、これ!?」
( l v l)「鶏の中でも一番といって良いほど脂が乗っているからね、うまいだろぉ?」
川*^ー^)「うん!」
-
( l v l)「あっためなくても食べられるけど、揚げてみてもうまいんだ、これが。ウィスキーなら響とよく合う――」
川 ゚ー゚)「うん?」
( l v l)「おっと、まだクーちゃんには早かったかな?」
川 ゚ぺ)「もう、大将ったら!」
川 ゚ー゚)「アハハハハハハ」(l v l )
-
〜〜〜
川 ´ー`)「ふぅ、食った食った!ごちそうさん!」
( l v l)「お粗末さま。どうだい、ちょっとは気分も晴れたかい?」
川 ゚ -゚)「えっ?」
( l v l)「親父さん……ドクオさんが亡くなったんだ。飯も喉を通らないほど落ち込んでも仕方ないのに、こうして焼き鳥全部食べちゃうんだもん」
( l v l)「よっぽど思うところがあるんだろう?」
-
川 ゚ -゚)「……親父の仇を、討ちたいんだ」
( l v l)「……」
川 ゚ -゚)「親父はダチョウ倶楽部ばりのネタフリで討つな、っていいながら死んだけど、私は……討ちたいんだ」
( l v l)「それは、今しか出来ないのかい?クーちゃんはまだ18だろ、仇討ちなんて考える歳じゃ」
川 ゚ -゚)「ダメだよ!一刻も早く討たないと!この気持ちは抑えられない!」
-
( l v l)「クーちゃん……」
川 - -)「一分、一秒が惜しいんだ……」
( l v l)「……」
( l v l)「ま、あれだ。認めはしないが、ほどほどにな。疲れたらいつでも来なさい。焼いてあげるから」
川 ゚ -゚)「……ありがとう、西条さん……それじゃ、ひとつ聞いて良いかな」
( l v l)「ん?」
-
川 ゚ -゚)「船員を探してるんだ」
( l v l)「船員……その口ぶりだと、普通の船乗りじゃなさそうだね」
川 ゚ -゚)「どっちかっていうと、密輸や密入国とかに詳しいヤツがいい」
( l v l)「ふむ……よし、ポークビーンズに行ってみな」
川 ゚ -゚)「ポークビーンズ?」
-
( l v l)「ああ。裏路地にあるバーなんだけど、ちょっとヤバめでね。そこにならその手に詳しい船員もいるだろう」
川 ゚ -゚)「ポークビーンズか……」
( l v l)「今の時間なら空いてる。だけど、無理はするなよ?」
川 ゚ ー゚)「うん、わかった。色々ありがとう、西条さん」
( l v l)「しぃさんにもよろしく言っといてくれ。じゃあね」
川 ゚ー゚)「ああ、それじゃ」
ガラガラガラ
-
〜〜〜
夜8時
焼き鳥屋 西条
店前
川 ゚ -゚)「ふぅ……おお、もう夜の8時じゃないか」
川 ゚ー゚)「すっかり長居してしまったな……だけど、腹も膨れたし、情報も手に入った。ポークビーンズ……そこに行けば、きっと――」
川 ゚ -゚)「よし!」
-
川 ^ -^)「帰って寝るぞ!!!」
第九話 『焼鳥編 第一章』 おわり
-
今度は飯テロか
-
投下が遅れる(投下が遅れるとは言っていない)
-
同じことおもた
-
そのうち色々やり過ぎたクーをしいさんが粛清して、ミートパイに加工して迷惑をかけた人達に振る舞われるんだろうなぁ
-
川 ゚ヮ゚)「かーえりたーい、かーえりたーい!」
川 ゚ -゚)「あったか我が家が待っているー!」
('、`*川「そこのあなた」
川 ゚ -゚)「ん?」
('、`*川「ようこそ、占いの館、ペニスへ」
-
川 ゚ -゚)「……」
('、`*川「ここでは運命・幸運・勝利の三つからあなたの未来を占います」
('、`*川「さぁ、お座りなさい」
川 ゚ヮ゚)「かーえりたーい!かーえりたーい!」
('、`*;川「ちょちょちょ、待って待って!」
川 ゚ -゚)「なんだよ、私は家に帰るんだよ」
('、`*川「あなた、占いの館ペニスの主人であるペニサス伊藤を知らないの!?」
川 ゚ -゚)「えー、ちんこの主人のちゃんこ伊藤?」
('、`*川「やめろ」
-
川 ゚ -゚)「なんだよー、勧誘ならよそを当たれよー」
('、`*川「女の子なら認知率100パーセントの、今を輝く超美麗有能占い師の私を知らないとは……」
川 ゚ -゚)「ちんこ占いねぇ……そういえば美和が言ってたな、ここ最近、当たるって評判の占い屋ができたって」
('、`*川「え、美和ちゃんの知り合いなの?」
川 ゚ -゚)「なんだ、知ってるのか?」
('、`*川「ええ。毎日来てるわよ」
川 ゚ -゚)「そうなのか。ちなみに何を占っているんだ?」
('、`*川「恋愛よ」
川 ^ -^)「ハハハ、美和も盛ってるなぁ」
-
<(' _'<人ノ『あの人の髪の毛を奥歯で噛み締めてから、自分の手の甲に植毛して、毎日おはようって言ってキスしたい。あの人の髪の毛が欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい。どうしたら手に入る?教えて教えて教えて』
('、`*川「って相談に来てるわ」
川 ゚ -゚)「えっ!?」
-
('、`*川「だから毎回、適当にあしらってるんだけど、こないだ我慢の限界でね」
('、`*川「奪えばいいじゃない、って言ったら満足した顔で帰ったわ」
川 ゚ -゚)「そうか……なんだかデジャブだな。それにしてもあの人って誰だろう。かわいそうに」
('、`*川「ホント、かわいそうにね。いつか髪の毛を採取しにいくんでしょうけど」
川 ゚ー゚)「ご愁傷様だな、名も知らぬあの人」
('、`*川「なまじ責任があるから、会ったら謝罪したいわね」
川 ^ -^)「ハハハハハハ」(^、^*川
-
川 ゚ -゚)「じゃ、帰るわ」
('、`*;川「ちょーーーい、ちょいちょい!待った待った!」
-
川#゚ -゚)「なんだよ!私は忙しいんだ、早く帰って寝ないと!」
('、`*川「ちょっとまだ8時よ!?早すぎない!?」
川 ゚ -゚)「やることないし、だるいし」
('、`*川(今時の子って、こうなのかしら)
(-、-*川「はぁ……わかったわよ」
川 ゚ -゚)「ん?」
□⊂('、`*川「今回は特別大サービス。時間もとらせないわ。これを」
川 ゚ -゚)⊃□「なんだこれ?メモ帳?」
-
('、`*川「それは超次元システムを搭載した、ハイスペックメモ帳よ」
川 ゚ -゚)「は?」
('、`*川「いい?この世には神様がいるの。神様は私達を見てる。もちろん、あなたの行動も全部ね」
川 ゚ -゚)「悪いが宗教には興味ないんだ」
('、`*川「いいえ、これは真理よ。一般に言う、偶像崇拝のようなありもしない、あるいは人間が作ったそれではない」
('、`*川「本物の"神様"よ」
川 ゚ -゚)「……」
-
('、`*川「それも、一つっていう概念じゃないわ」
川 ゚ -゚)「???」
(-、-*川「もしかしたら、それは一つなのかもしれないし、一人なのかもしれない。でも、複数なのかもしれないし、いくつかの神託が存在していて……それらすべてが神様なの」
川 ゚ -゚)「……」
('、`*川「このメモ帳は、そんな神様の言葉を記してくれるわ。"管理者"との対話形式でね」
川 ゚ -゚)⊃□パラパラ
川 ゚ -゚)「ばっかでぇ、真っ白じゃないか」
-
('、`*川「今はまだということよ。例えば、そうね……あなたが家に帰って寝るときに、きっと神託が記されるわ」
川 ゚ -゚)「むぅ、あーいえばこーいうな」
('、`*川「真理なのよ。神様と"管理者"とのね」
川 ゚ -゚)「はいはいスティアーナスティアーナ。電波なのはいいが、押し付けるなよこんなもん」
('ー`*川「まぁまぁ。タダであげるから、だまされたと思って、ね?」
-
川 ゚ -゚)「……トイレの紙くらいにはなるか。わかったよ、もらってくわ」
('、`*川「ありがとう!今後ともペニスの館をよろしくね!」
川 ゚ ー゚)「おう、あんたもがんばれよ、ちゃんこ伊藤」
(゚、゚*#川「ちゃんこちゃうわ!!」
ポワーー【クーは超次元システムハイスペックメモ帳を手に入れた】--ン
-
〜〜〜
素直家
母屋
ガラガラ
川 ゚ヮ゚)⊃「ただいまー!」
..( ω )..
\ /
_/ \_
\ /
_/ __ \_
..\/ \/.⊂(゚ー゚*)
....グチャァァ..
川 ゚д゚)「うわぁあああああ!!」
-
(*゚ー゚)「おかえりー☆」
川;゚ -゚)「な、なにしてるんだ、しぃさん!!」
(*゚ー゚)「積み木ー☆」
川 ゚ -゚)「つ、積み木って……」
(*゚ー゚)「私ねー」
(*゚ー゚)「旦那が殺されちゃったの」
川 ゚ -゚)「!」
-
(*゚ー゚)「そりゃ、ね。いろんな国に行ってたから、会う暇もないくらいだったけど」
(*゚ー゚)「いつも帰るとね。無愛想な顔で、なにもいわずにお茶を出してくれるの」
川 ゚ -゚)「……」
(*-ー-)「でね。それを飲んだ後、言うの。おかえり、って」
川 - -)「……っ」
(* ー )「大好きだった……ううん、今でも、愛してる」
(*゚‐゚)「なのに……なのに、どうして?どうして、あの人が殺されなきゃいけないの!!」
..( ω )..
\ /
_/ \_
\ /
_/ __ \_
..\/ ..;'゚゚..⊂(゚‐゚*)
....グチャァ!!
川 ゚ -゚)「!」
-
ポタポタ..⊂(*゚ー゚)「クーちゃんは、追っているんでしょ。旦那を殺した犯人……童貞早漏を」
川 ゚ -゚)「う、うん」
(*-ー-)「なら、何か情報が入ったら教えてね。私はあなたの、ううん。旦那と仲の良かったドクオさんと、あなたのお家を守るから」
川 ゚ -゚)「……はい。必ず、犯人をこの手で」
(*゚ー゚)「ありがとう、クーちゃん」
川 ゚ -゚)「いえ、他ならぬしぃさんの頼みだもん。絶対に許せないよ!犯人!!」
-
(*^ー^)「ふふ、そうそう、お風呂が沸いてるわ。今日はピカピカにしたんだから、もう入る?おもちゃも入れてあるわよ」
川 ゚ー゚)「そうだな、そうするよ!あ、ご飯はもう食べてきたからいいや!」
(*゚ー゚)⊃「はいはい。じゃあ私は積み木でストレス発散してるから、またね」
川 ^ -^)「うん!」
スッ≡( ^Д^)タッタッタ≡川 ゚ -゚)オッフロー
(゚- ゚ 川「おい」
( ^Д^)「はい?」
-
川 ゚ -゚)σ「なんで私の後ろをついてくるんだ?」
( ^Д^)「いや、お風呂って聞いたんで」
川 ゚ -゚)「ん?」
( ^Д^)「え?」
-
川 ゚ -゚)「もう一度言う。なんで、風呂に入る私の後ろを、ついてくるんだ?」
( ^Д^)「お風呂って、聞いたんで。一緒に入るか、最低限、覗けるかと」
川 ゚ -゚)「しぃさーん」
≡≡≡(; ^Д^)「すんません、俺道場で稽古してきまーす!!」
-
川 ゚ぺ)「まったく……でも、ま。なんか安心感があるな」
川 ゚ -゚)(親父……親父がいなくてちょっとだけ、微粒子レベルでさびしいけど)
川 ゚ ー゚)(しぃさんも、プギャー君もいるから、まだなんとかやっていけてるよ)
川 ゚ -゚)(だから、待っててくれ)
川 ゚ -゚)⊃(必ず、この手で仇を──)
川 ゚ -゚)⊃ガラララ
-
__ チ ャ ポ ン
_/ /〉_____
// //-―――ァ/|
// // ('A`) // |
`//_// " """"// |
/《/》―――-"/ /
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| /
| | /
|______|/
川;゚д゚)「ぎゃああああああ!!親父の生首ぃいいいいい!!」
-
〜〜〜
入浴後
川 ゚ -゚)「しぃさん……やめてよぉ……親父の生首をアヒルさんみたいな扱いするの」
(*゚ー゚)「あら、楽しいかと思って」
川 ; -;)「死んだ親父を湯船に浮かべて楽しい女子高生なんていないよぉ」
(*゚ー゚)「うふふ、ごめんごめん」
-
川 ゚ -゚)「はぁ……夢に出てきそうだ。ちょっと道場で体を動かしてきます」
(*^ー^)「はいはい。私は積み木のブロックを増やしてますから何かあったらいってね」
川 ゚ -゚)「はーい」
-
〜〜〜
素直家
道場
( ^Д^)≡⊃「はぁ!」
( ^Д^)≡⊃「はぁ!」
ガラララ
川 ゚ -゚)「お、やってるな」
( ^Д^)「あ、クーさん」
-
川 ゚ -゚)「プギャー君、水月突きの練習か?」
( ^Д^)「はい。入門したての頃はずっとこの基本技だけやらされて……」
( ^Д^)「それでも月謝は月15万……おかげで住むところもなくなっちゃいましたよハハハハハハハ」
川 ゚ -゚)(めんどくさがって教えてなかったもんなぁ、親父)
川 ゚ -゚)(適当にごまかしとくか)
-
川 - -)「基本に通ぜし者、精髄に至る……か」
川 ゚ -゚)「親父の好きな言葉だったな」
( ^Д^)「ええ、でも」
( ‐Д‐)「だからと言って、金が戻ってくるわけでも、これ以上見てくれる師範もいないんですよね」
( ^Д^)「俺なんて、まだ、脇が開く癖が、直っていないのに」
川 ゚ -゚)「三年やって脇が開く癖が直らないってお前相当だな」
( ^Д^)「う、余計なお世話です!……そうだ、クーさん!」
( ^Д^)「できれば、お手本を見せてもらえませんか?」
-
川 ゚ -゚)「えー……ま、ちょっと体動かしたかったし、いっか」
( ^Д^)「じゃあ、まず俺がやります」
( ^Д^)「姿勢が乱れていないか、よく見ていてください」
-
〜〜〜
身も凍る寒さは、二人にとってさほど関係のないものだった。
風呂から出て間もないクーは、道場の冷ややかな床から感じる心地よい温度に心を落ち着かせていて、
先ほどまで稽古をしていたプギャーにとっては、もとよりそんなものを感じることもない。
p( ^Д^)q「一歩前進すると同時に腕に力を込め、拳を打ち出す」
-
( ^Д^)≡⊃
基本技を出す姿勢に構えた彼は、口を動かしながら、ゆっくりと初動を行い、言い切りと同時に、右足と右腕を前へと動かした。
三年という月日は長いものか、短いものか。
少なくとも彼にとっては到底足りているものではない。
-
(; ^Д^)「あ、いたたたた!!」
m9川 ^Д^)「だっせ!だっせ!プギャー!」
-
ひじが曲がっていないという、武術において基礎とも思える点こそ押さえたプギャーであったが、懸念していた脇から走る痛みが自身を襲う。
開いたそれが、神経を通じて脳に違和感を訴え、膝を着かせた。
( ^Д^)「だ、大丈夫です」
言葉とは裏腹に、わき腹へと手を添え立ち上がるプギャーはクーへと向き直る。
( ^Д^)「さあ、クーさん。お手本を見せてください」
川 ゚ -゚)「しゃあねぇなぁ」
-
川 ゚ -゚)「しぃさんほど強くはないけど……」
p川 ゚ -゚)q スッ (^Д^ )オオッ
p川 ゚ -゚)q「体全体の動きを強調させ、前進と同時に拳を突き出す」
p川 ゚ -゚)≡⊃シュッ
ドゴッ≡⊃)^Д^ )
-
)^Д^ ;)「うぅ!!く、クーさん!?」
川 ゚ -゚)q≡⊃シュッ!!
≡⊃Д^ )「あがっ!!水月突き、に、二連!?」
-
川 ゚ -゚)「これが、基本の水月突き。ここからが、私の──」
川 ゚ -)≡=>ドンッ!!) Д )
川 ゚ー゚)「肘打ちを締めに入れたオリジナル水月突きさ!」
) Д )「ごへぇえええ!!」
) Д )「あ、が、コヒューコヒュー」
川 ゚ -゚)「あ、やべ」
-
) Д )「コヒュー、コ……」
) Д )
川 ゚ -゚)「死んだ」
-
川;゚ -゚)「……いや、待てよ」
川 ゚ -゚)(こいつは確か、ホームレス……家がない……家族もいない……つまり誰も心配しない)
川 ゚ -゚)⊃ スッ ) Д )
≡川 ゚ -゚)ダッ
⊃) Д )⊂
川ノ ゚ -゚)ノポイッ ⌒ ) Д )
川 ゚ -゚)「よし、寝よう」
デデンデン クーは【水月突き】を習得した デデンデン
プギャーは死んだ。
-
〜〜〜
素直家
クーの部屋
川 ゚ -゚)「さ、寝るか……あ」
川 ゚ -゚)⊃□「そういえば、このメモ帳……」
川 ゚ -゚)「うーん、うさんくさいけど、まぁ見るだけ見てみるか」
ペラッ
-
――――――――――――――
仇うてたな!→うてたよ!
目的終了したwwww→まだまだこれからさ!
師範より強いwwww→桃李少老師と同じか、それ以上です。
支援!→ありがっとぉ!
ついに始まるな!→大丈夫!すぐ終わる!具体的にはたぶん、あと数千レスくらい
ハハハww→ハハハハハハ!
このスレは当時で言う70億円をかけて作られたのかな?→ああ、それギネスだよ(当時)
毛の生えたスポンジって、そっちか……
ほっ →何と勘違いしたんだい?お兄さんに言ってみな?ゲヘヘヘ。
乙
いいね →センキュ、今回も応援よろしくな!
まりなのセリフあったんですがそれは大丈夫なんですかね→大丈夫!ちょっと借りるだけだ。
先が読めねえ→たぶん、前回より先読みしやすいと思いますので安心してください。
あらやだ乙 →あらやだありがと。
やっぱこいつクーゲームか・・・ブレねえ→おちんちんびろーん!
-
行き当たりばったりってほんと好き→人生は行き当たりばったり!(だからあかんねん)
戦闘描写の為だけに登場したちんぴら二人かわいそう→かわいそう?榎さんにわび入れろ!!
この本軸からずり落ちてく感じほんと好き→少しでも琴線に触れてくれればうれしいです。
たまに笑いどころあって悔しい→やったぜ!これからもたまに笑ってくれたらうれしいです。
やっぱクーはクズだなぁ...... →主人公だからね!
乙→センキュ!
山岸さーーーーん! →山岸さんは死んだんだ。君も人生と向き合う時なんだ。
じいさん…あんたの身を賭した教えはムダじゃなかったぜ…→無駄にはしないよ、私が約束する。
とりあえず殺人罪だな →よくわかってらっしゃる。
なぜ殺した →練習しようと思ったんです。
な、なんだってー →山岸さんは殺されたんだ、君も人生と向き合う時なんだ。
乙 このハロー何処かで…?
気のせいか →他人の空似ですよ、気のせい気のせい。
あらやだクーちゃんイケメン →でもしぃさんには勝てない。あらやだ。
それも1つや2つではない…
全部だ!→飲み物も全部だ!
未だに続編を待ってる俺得スレ。所々懐かしすぎるわ映像がフラッシュバックする →この作品がきっかけで続編作られませんかね?
-
ちょ。 →これは壮大な伏線……!?
山岸さーーーーん!! →よし、これで山岸さんの名前はみんなの心に深く刻まれたな。
むーむむ→どうなることやら。
SNO姉貴好き →一瞬、本気で『あれ、こんな姉貴いたっけ!?』と思った。
>川 ゚ -゚)「あれからかな、私が丸くなったのも。おかげで露骨な犯罪行為はしなくなったよ」
うそつけこのwwww →ほら、都合が良い考え方ってすばらしいやん?
ω・`)はぁ →たぶん、前作よりもおとなしい作りになってます。よかったらよろしくね。
頭イカれたクソボケを作中最強キャラとして描写することに定評のある作者 →ぶっちゃけその評価はうれしい。
今度は飯テロか →時間帯が合えば本気で行く。
投下が遅れる(投下が遅れるとは言っていない) →遅れたよ、四時間くらい。ほんとごめんね。
同じことおもた →同じこと思わせてごめんね。今日も遅れたよ5、6時間。
そのうち色々やり過ぎたクーをしいさんが粛清して、ミートパイに加工して迷惑をかけた人達に振る舞われるんだろうなぁ →なるほど……興味深い。
――――――――――――――
-
バタン
川 ゚ -゚)⊃□「……」
川 ゚Д゚)「なんじゃこりゃぁあああ!?」
第十話 『母屋に風呂なんてあったか?』 おわり
-
いともたやすく行われるえげつない行為
-
そう 我々が神だ
-
今便器の上に居るんだが神だったのか俺
-
あなたがトイレの神様か
-
そうだ私が神だ
-
〜〜〜
朝9時
某所
嗤有門
幹部会
(´・_ゝ・`)「えー、四天王幹部会を始めまーす」
(´・_ゝ・`)「はい、きりーつ」
从 ゚∀从「……」
-
(´・_ゝ・`)「きりーつ」
从 ゚∀从「……」
(´・_ゝ・`)「……」
(´∩_ゝ∩`)「なんで一人しか集まってないんだよぉ!!」
从 ゚∀从「うるさいよ、ボス」
-
(´・_ゝ・`)「なんでハインしか来てないんだよぉ!!あいつらどこいったの!?」
从 ゚∀从「ボス、コードネームコードネーム」
(´・_ゝ・`)「……鳥隼(ちょうじゅん)、他の四天王は?」
从 -∀从「あー、あれだよ。ドー・テイは今、船の手配してるだろ。玄武はクーロン城で飯食ってるし……白虎は知らん、死んだんじゃね?」
(´゚_ゝ゚`)「はぁ!?死んだ!?」
-
从 ゚∀从「ほら、あの人弱いから」
(´・_ゝ・`)「……弱いといっても、それはドー・テイと比べた場合だろう」
从 ゚∀从「んー、そだけど」
(´・_ゝ・`)「なら心配はいらん。今頃、日本で我々の勢力を広げているはずだ。なんせもうすぐ二十年だからな」
从 -∀从「そうか、あいつが日本に戻って二十年も経つか……」
(´・_ゝ・`)「恋しいか?」
从 ゚∀从「そだね、ま……会いたいけどね、無理だろ。どうせ死んでる」
(;´・_ゝ・`)「なんなの!?なんでそんなに死んでて欲しいの!?」
从 ゚ε从「べっつにー」
-
(´‐_ゝ‐`)「……案ずるな、もうすぐ会える。たとえ、その命がなくなっていようと、我々の最終目的──桃源郷さえ手に入れば……」
Ω「失礼します!」
(´・_ゝ・`)「なんだ、騒々しい」
Ω「ラーノの鏡についてのご報告です」
-
从 ゚∀从「お、来た来た。首尾よくいったんだろ?」
(´・_ゝ・`)「あれの取得は白虎の任務だったが、あまりに遅すぎたから杉浦に頼んだのだったな」
Ω「……」
从 ^∀从「ま、杉浦が負けるわけねぇもんな。あいつ強いもん」
Ω「あの……」
(´・_ゝ・`)「そうだな、ヤツの握力は瞬間的に300を超える。スネークバイトもびっくりだ」
从 ゚∀从「そうそう。しかも、古今東西の武術に精通してるし」
-
从 ゚∀从「ぶっちゃけあいつがやられたら私ら立場ないっつーか、ジョーカーみたいなもんだよな」
(´‐_ゝ‐`)「ふふ、最強とは四天王である必要などないのだよ、ハイン」
(´・_ゝ・`)「使える駒であればいい……そうだろう?」
从 ゚ー从「ハッ、さすがボス。冷酷だね」
(´・_ゝ・`)「フフフ」
-
Ω「あの、杉浦、死んじゃいましたけど」
(´・_ゝ・`)「えっ」
从 ゚∀从「えっ」
Ω「ラーノの鏡も手に入らず、作戦は失敗しました」
(´・_ゝ・`)「は?」
从 ゚∀从「え?」
-
Ω「失敗しました」
(;´・_ゝ・`)「はぁああああ!?どういうこった!?」
Ω「詳細はわかりかねますが……彼の体内に組み込まれた発信機からの信号がなくなりましたので」
从 ゚∀从「おい、ドー・テイは!?あいつも向かってんだろ!?」
Ω「ドー・テイ様は言い訳を考えて日本で滞在しています」
从 ゚∀从「メンタルよえぇ!!」
-
(´・_ゝ・`)「言い訳とかどうでもいいから戻ってこいと伝えろ!!」
Ω「はっ──それと」
(´・_ゝ・`)「なんだ!?」
Ω「不確定事項ですが、我々のことを嗅ぎまわっているネズミがいるようです」
从 ゚∀从「えっ、それって杉浦を殺したヤツ?多分殺されたんだよね?」
Ω「わかりかねます。ですが、念のため」
-
(;´・_ゝ・`)「……」
从;゚∀从「……」
(;´・_ゝ・`)「いったい、どんなヤツが我々の組織を……」
-
〜〜〜
同時刻
商店街(通称:ゲロ板)
川 ゚ -゚)「まだか……早く開けよ……急いでるのに」
川 ゚ -゚)「こういう店は開くのが遅いのが難点だな。せっかく来たのに」
-
川 ゚ -゚)(親父……昨日、変なメモ帳をもらったよ)
川 ゚ -゚)(なんか、勝手に書き込まれてた……怖くて電気消して寝れなかった)
川 ゚ -゚)(だけど、なんとなく分かった気がする。きっと、これは重要なものなんだ)
川 ゚ -゚)(私がなにをするべきか、困ったときに助けてくれる、そんな気がする)
川 ゚ -゚)(だから、こうして店の前で待ってるんだ。勝つために……)
川 ゚ -゚)(危険かもしれない。でも、見ていてくれ、神様。今から私は──これからのために勝負する)
-
ウィーン
Ω「お待たせしましたー!スロットハウス開店です!いらっしゃいませー!」
川 ゚ー゚)「よっしゃ、勝つぞ!!」
第十一話 『学校にも行かず、人の金で朝一からスロットに並ぶ』 おわり
-
こいつクレイジー系カオスアドベンチャーどんだけ好きなんだ
-
おい、ゲーム売れよ
じゃなかった仇討てよ
-
仇にゲームやらせてら仇とれるんじゃね?
-
この作者、スロ行く時は朝一並んで店に入る時が一番楽しいってのを良く理解してやがるな。
-
〜〜〜
朝10時
スロットハウス
ガヤガヤガヤガヤ
Ω「いらっしゃいませー!!」
川 ゚ -゚)「おお、賑わってるなぁ、クズ共でいっぱいだ……どの台にしようかな?」
[ Д`]「嬢ちゃん、スロットは初めてかい?」
川 ゚⊂゚)「うわ、口くさっ!!」
-
[ Д`]「へへへ、はぁー」
川 ゚ -゚)「くさっ!!やめろ!殺すぞ!!」
[ Д`]「わりぃわりぃ、嬢ちゃんみたいな素人見てると興奮しちまってよ」
川 ゚ -゚)「まったく……」
[ Д`]「他にやることあるんじゃないのかい、素直道場のクーちゃんよ」
川 ゚ -゚)「あれ、私のことを知っているのか?」
-
[ Д`]「いや、パチスロ仲間から聞いたんだよ。親父さんが亡くなったから仇を討つためにがんばってるってさ」
川 ゚ -゚)「そうか。今日は、仇じゃなくてスロットを打つんだ。邪魔しないでくれ」
[ Д`]「まぁ、休息は誰にでも必要ってな。なんなら、おれっちがスロットを教えてやるぜ」
川*゚ -゚)「ま、マジか!頼む!」
-
[ Д`]「ふふふ、ところで嬢ちゃん、目押しはできるのかい?」
川 ゚ -゚)「目押し?」
[ Д`]「回るリールの特定の絵柄を有効ラインに狙い撃ちするテクニックさ」
川 ゚ ー゚)「ふん、私の動体視力ならそんなもの余裕だ」
[ Д`]「ちっちっち。甘いな」
川 ゚ -゚)「なに?」
-
[ Д`]「動体視力よりも、タイミングが重要なのさ、こいつぁ」
川 ゚ -゚)「タイミングだと?」
[ Д`]「ビタ押しとは違うんでな、だいたいこのタイミングで押すってのがわかれば誰にでもできらぁ」
川 ゚ -゚)「うーん、めんどくさいな」
[ Д`]「たいていのスロットは1分間で80回転だから、リール1回転は0.75秒だ。つまり、1回転0.75秒のリズムを体に覚えこませれば良い」
川 ゚ -゚)「やだ!そんなもの無理だ!私は音楽の成績1だぞ!」
-
[ Д`]「……なら、目押しが要らない台にするかい?」
川 ゚ -゚)「なんだ、早く言えよ、腐った生肉口臭マン」
[ Д`](腐った生肉口臭マンって……)
[ Д`]「それならこれだ。回胴黙示録カイジ3」
川 ゚ -゚)「おお、カイジか。知ってるぞ。ざわざわいうヤツだろ」
[ Д`]「そうだ。これなら目押しはほとんどいらねぇ。適当に打ってても大丈夫だぞ」
川 ゚ -゚)「そうか!なら早速……」
-
[ Д`]「おっと!注意しとくが、押し順は左からだぞ」
川 ゚ -゚)「え、右からじゃダメなの?」
[ Д`]「ダメってことはないが、ペナルティが発生する」
川 ゚ -゚)「ワッキーが出てくるのか」
[ Д`]「違うわ、ゲーム数のカウントが進まなかったり、高確に移行しなかったりってことだよ」
川;゚ -゚)「き、気をつけないといけないのか……」
-
[ Д`]「ま、このペナルティを利用して荒稼ぎするヤツもいるんだがな」
川 ゚ -゚)「えっ?」
[ Д`]「ペナルティをわざと発生させて法則を乱す……あんまりマナーとしてよくないんだよ。台によっちゃ後から打つヤツにも被害が及ぶ」
川 ゚ -゚)「ふーん……スロットにもマナーってあるんだな」
[ Д`]「客として最低限のことができてたら誰でも遊べる娯楽だ。さぁ、嬢ちゃんも始めるかい?」
川 ゚ー゚)「おう!じゃあ早速!」
-
シ ュ ッ! __
|\ \
川 ゚ -゚)≡⊃|「 ̄|
∩( ) // |
ヽ二⊃ ) ) |\∥ |
∥<_)_)_\Tニコ
 ̄
バゴォオオオン! __~~~~~~
|\ \
川 ゚ -゚)=⊃、※※|
∩( )※ /※|
ヽ二⊃ ) ) |\∥ |
∥<_)_)_\Tニコ
 ̄
ピーーーーーーーーーーーーッ!!
[ Д゚]「うわぁ!?客として一番やっちゃいけないことを!?」
-
川 ゚ -゚)「えっ?だってこの中にコインがいっぱい入ってるんだろ?だったら破壊すればいいじゃん」
[ Д`]「……しらねぇぞ」
川 ゚ -゚)「なにが」
(・∀ ・)「お客さん。ちょっといいですか?」
川 ゚ -゚)「?」
-
(・∀ ・)「これ、どうしていただけます?」
川 ゚ -゚)「なんだ、私は普通にプレイしただけだぞ」
(・∀ ・)「いやいや、あんた思いっきり台叩いたじゃないですか」
川 ゚ -゚)「それがどうした?」
(・∀ ・)「……ちょっと事務所まで来てもらえますか?」
川 ゚ -゚)「えー、めんどくさい」
(・∀ ・)「お菓子もありますから」
川 ^ -^)「いくー!」
タッタッタ 川 ^ -^)(・∀ ・)
-
[ Д`]「あーあ。行っちまったよ。ここの経営は、泣く子も黙るあの田中興業だっつーのに」
[ Д`]「ま、せいぜいAVが出たら買ってやるかね」
□<ピーーーッ [ Д`]「……」
□<ピーーーッ [Д` ]「……」
チャリンチャリン⊂[Д` ]「ちょっと拝借しておこう」
-
〜〜〜
田中興業
事務所
(・∀ ・)「親分、うちのシマでやらかしたヤツ連れてきやした」
川 ゚ -゚)「お菓子はー、ねぇねぇ、お菓子はー?」
(゜3゜)「……斉藤、なにがどういうことだ?」
(・∀ ・)「へい。うちのスロットで台に穴あけやがったんです」
(゜3゜)「は?」
川 ゚ -゚)「お菓子はー?」
-
(・∀ ・)「てめぇ!!自分の立場をわかってんのかコラァ!?」
川 ゚ -゚)「ひぃ!」
(゜3゜)「よせ」
(・∀ ・)「……すいやせん」
(゜3゜)「……嬢ちゃん、俺の記憶違いならすまねぇが……素直道場のとこの?」
川 ゚ -゚)「ん、そうだよ」
-
(゜3゜)「親父さん、亡くなったんだってな」
川 ゚ -゚)「うん」
(゜3゜)「それで、討ったのか、仇?」
川 ゚ -゚)「うん、打ったよ、スロット」
(゜3゜)「……」
(・∀ ・)「……」
川 ゚ -゚)「……」
-
(゜3゜)「はぁ……そうかい。まぁ、親父さんが亡くなったショックってのもあるんだろうな」
(・∀ ・;)「親分、もしかして無傷で返すんですかい!?」
川 ゚ -゚)「お菓子はー?」
(‐3‐)「いや、本当なら損害分きっちり耳そろえて払ってもらうところだがな。俺も鬼じゃない」
(・∀ ・)「親分……」
-
(゜3゜)「AV一本で勘弁してやる」
(・∀ ・*)「親分!」
川 ゚ -゚)「えー、お菓子は?」
(゜3゜)「お菓子なら今から食べさせてやるさ。斉藤」
(・∀ ・*)「へい」
-
ジィー
\(・∀ ・)ノ
( (
/ ω \
ドンッ!
川 ゚д゚)「!!」
-
(・∀ ・)「へへへ……残念だったな、嬢ちゃん……俺のスペシャルうまい棒(チンカス味)を食べてもらうぜ」
川 ゚д゚)「ポーク……ビーンズ」
(・∀ ・)「えっ」
川 ゚ -゚)「そうだ、私はポークビーンズに行って船員の情報を聞かないといけないんだった!!」
(・∀ ・)「えっ、いや、俺のチンコ見てなに思い出してんの?」
-
川 ゚ -゚)「お菓子はまた今度でいいや、さよなら!」
(・∀ ・)「おい待てや──」
川 ゚ -゚)≡⊃「どけ!!」
⊃∀ ・)「ぐぇええええっ!」
(゜3゜#)「オイコラァ!!」
川 ゚ -゚)「なんだよ!」
-
(゜3゜)「払うもん払えねぇのに自分だけ助かろうっていうんなら、いくら俺でも──」
川 ゚ -゚)⊃□「はい、300万」
(゜3゜;)「えっ!?なんでこんな大金!?」
川 ゚ -゚)「しぃさんからお小遣いでもらった」
(゜3゜)「し、しぃさん……だと……!」
-
川 ゚ -゚)「じゃあ私は帰る、今度来るときはお菓子をくれ」
タッタッタ≡川 ゚ -゚)
(・∀ ・)「て、テメェ……俺のスペシャルうまい棒(チンカス味)を……こなごなにするつもりか……許せねぇ──」
(゜3゜)「よせ、斉藤!!」
(・∀ ・)「親分!なんでですか!?」
-
(‐3‐;)「思い出した……素直道場に出入りしている家政婦の名前……」
(・∀ ・)「家政婦?」
(゜3゜)「『鬼殺しのしぃ』」
(・д ・)「!!」
(゜3゜)「あいつには関わるな……組が潰れる……」
(・∀ ・)「……へい……」
第十二話 『支出=0円 収入=0円 残り所持金=300万円』 おわり
-
もう しぃさんだけでいいんじゃないかな…
-
〜〜〜
夜8時
ハートビーツ前
川 ゚ -゚)(ここがハートビーツか……アリさんの行列を見ていたらすっかり時間になったぞ)
テクテク川 ゚ -゚) ( ´_ゝ`)(´<_` )
テクテクテク川 ゚ -゚) ( ´_ゝ`)(´<_` )
川 ゚ -゚)スッ( ´_ゝ`)(´<_` )
川 ゚ -゚)スッ( ´_ゝ`)(´<_` )
川 ゚ -゚)「……どけよ」
( ´_ゝ`)「フワッツ?」(´<_` )HAHAHA
( ´_ゝ`)「ゴー、ホーム!」
-
〜〜〜
クーの目の前に現れた二人組は、実のところ彼女の探していた船員である。
家に帰れと言葉を発したのは白人。名をアニージャ。
後ろで残り少ない酒瓶をあおりながら、まるでいつもの遊びを観賞するような立ち振る舞いをしているのが、黒人であるオトージャ。
道をふさぐ二人をかわそうとしたクーであったが、そうはいかない。
身長190センチ、体重92キログラムの巨体から伸びる右腕は、クーの襟元へと運ばれる。続けざまに左手。わずかに浮く左ひざ──
──が、届くことはなかった。
-
右手で左手を払いのけたクーはそのまま左脇に腕を入れ、アニージャの股から足を内側に引っ掛け、ガタイを逆手に取った投げ技を繰り出す。
(; _ゝ )「グゥ!?」
バーから出てきたであろう巨体はなすすべもなくアスファルトへと叩きつけられた。
-
(´<_` #)「ヘイ、ユー!」
普段、あまり出すことのないうめき声は、後ろに控えていたオトージャの闘志に火をつけることに十分。
加速をつけ、アニージャと同じ体格の男は、クーの頬に腰の入ったパンチを入れようとする。それが当たらなかったのは単に酔いだけのせいではなかった。
わずかに身を屈めた彼女は、半歩、左にずれることで拳骨を回避。続けざま、右手を男の首にかけ回避不能の右ひざ蹴りを鳩尾へと押し当てる。
( <_ ;)「ウゥウ!」
以前、絡んできた長島と同様、裏目に出たダッシュがその威力を引き上げ、オトージャは酒瓶と同時に地面へと転げ落ちた。
-
何も知らない者が、店前に二人の男が倒れている様を見れば酔っ払いが眠っていると勘違いするだろう。少なくとも、女子高生にケンカで負けたなどという突飛な考えには至らない。
それでも少女は、事もなしに通り過ぎる。
父親の仇を討つために──
-
〜〜〜
夜8時
ハートビーツ
店内
< ゚ _・゚>「いらっしゃい」
川 ゚ -゚)「どうも」
< ゚ _・゚>⊃≡≡≡Цスィー
川 ゚ -゚)「……」
Ω「スクールガールには、ミルクがお似合いダゼ」
ΩΩΩ HAHAHAHAHA!!
-
川 ゚ -゚)⊃Ц「ありがとう、いただきます」
ゴクゴク
川 ゚ -゚)「ふぅ」
< ゚ _・゚>「……」
川 ゚ -゚)「あいつらは船員か?」
< ゚ _・゚>「さぁな」
川 ゚ -゚)「密輸とか密入国に詳しい船員を探しているんだ」
Ω「嬢ちゃん、刑事ドラマのマネならよそでやんな」
川#゚ -゚)「私にかまうな」
Ω「チッ……ガキのくせにナマイキな」
Ω「痛い目見てぇのか、コラァ!」
-
流暢な日本語から察せられるのは、彼が日本人であること。とはいえど、素行は良くない。
引かれた右肩から来るストレートを見切ったクーは、無防備な左腕を掴むとその場で回転。
遠心力を活用して、男をカウンターへと叩きつける。
Ω「うわぁ!!」
Ω「ユー、フーリッシュ?」
乗っていた酒瓶の破裂音と呻き声。いち早く反応したのは、彼女の後ろにあるソファーに座っていたテキサス出身の男だった。
自信満々の台詞は、一対多数の状況から来る慢心か、己が強さ故の過信か。
背を向けているクーに一撃を加えようと、接近する。
-
Ω「ウゥッ!」
向き直る必要などない。奇襲するにはあまりに稚拙。
声がする方向へと後ろ蹴りを放った彼女は、吹っ飛び、巻き込まれたソファーと机が崩れる豪快な音にすら目もくれなかった。
しかし、それは決して興味がないだとか、自身の強さに自惚れているというわけではない。
黙ったまま静かに、それでも的確な行動を取ったのは、クーの隣で先ほどまで喧騒を座ったまま眺めていた小太りの外国人。
およそ、日常であるのだろう暴力沙汰に、ようやく動いたのはいつの間にか自分以外の仲間が地に伏していたから。
-
男の攻撃は、穏やかなものではなかった。
それは、この少女がただの学生ではないということ。
さらに、このままだと自身ですら立っていられるかも分からないということ。
カウンターの下に置かれているスツール──バーにある丸イス──を持ち上げた最後の一人は、その重みをクーへと向ける。
川 ゚ -゚)「!」
Ω「ウォラッ!」
-
咄嗟の判断で、背後に下がった彼女の前には、一切の妥協がないスツールの軌道が残っていた。
いける。
この娘は超人ではない。
二撃目を繰り出せば勝てる。
そう思った彼であったが、皮肉にもその希望のせいで、一筋の望みは絶たれる。なまじ重みがある分、次の攻撃につなげにくいのだ。
振り下ろしたスツールを構えなおす一瞬。
さりとてクーには、十分な時間。反撃は蹴り。
右足のハイキックによる顔面に一撃。怯んだ隙にすかさず左足からの上段回し蹴り。
Ω「ウガァッ!」
-
もはや武器を持つことすらできないほどの痛覚で、その威力に身を吹き飛ばされた彼はカウンターすら跳び越し、壁面に備え付けられている酒瓶のストックに頭を打ちつけ気絶する。
そうして、この荒くれ者達が集うバーにおいて、立っている人間がマスターと女子高生だけという奇妙な空間が生み出された。
川 ゚ -゚)「……」
< ゚ _・゚>「……」
割れた瓶、滴る酒、ムーディーなBGMとアウトローな環境音が響く中で、ようやくマスターは口を開く。
この破天荒な少女の問いに答えるために。
-
< ゚ _・゚>「その辺にしときな」
< ゚ _・゚>「ずいぶんハデにやってくれたな、嬢ちゃん」
川 ゚ -゚)「私は……」
< ゚ _・゚>「密輸や密入国について詳しい船員を知りたいんだったな、教えてやる。ただし、この店に二度と──」
川 ゚ -゚)「ううん」
< ゚ _・゚>「?」
-
川 ゚ヮ゚)「マスター、牛乳をおくれ!」
< ゚ _・゚>「えっ」
第十三話 『あんなもんで殴られたら死ぬって』 おわり
-
※業務連絡
ハートビーツじゃなくてポークビーンズ。
ポークビッツじゃなくてポークビーンズ。
※業務連絡終わり
-
アイスミルク、ダブルでね。
-
< ゚ _・゚>「えっ、ミルク……?」
川 ^ -^)「うん!うん!おいしかった!もう一杯くれ!」
< ゚ _・゚>「……」
< ゚ _・゚>(そうか、こいつパワー系キチガイか)
< ゚ _・゚>「わ、わかった。わかったからこれを飲んだら出て行ってくれるか?」
川 ゚ -゚)「やだ!」
< ゚ _・゚>「えっ」
-
川 ゚ -゚)「おたくさぁ、なめてんの?うら若き女子高生が集団で男に襲われたんだよ?」
川 ゚ -゚)「それを止めもしないでボーッと見てた大人ってどうなの?」
< ゚ _・゚>「……」
川 ゚ ー゚)「どう落とし前をつけてくれるんだ、ん?」
< ゚ _・゚>(そうか、こいつファッション系キチガイか)
< ゚ _・゚>「……チャーリーって男を探せ」
川 ゚ -゚)「チャーリー?そいつがケジメつけてくれるのか」
< - _・->「ああ。あいつは……」
-
< ゚ _・゚>「闇の牛乳屋さんだ」
川 ゚ -゚)「!!」
-
< ゚ _・゚>「密輸や密入国……裏の世界に顔が利く男だよ」
川 ゚ -゚)「なるほど……牛乳屋さんのチャーリー」
< ゚ _・゚>「あいつは朝が早い。バイクで牛乳配達をしているから、バイクショップで聞いてみな」
川 ゚ -゚)「どんな格好をしてるんだ?」
< ゚ _・゚>「サングラスに、革ジャン……」
川;゚ -゚)「サングラスに革ジャン!?」
< ゚ _・゚>「あと、腕にイレズミをいれてたな」
川;゚ -゚)「腕に、イレズミ!?牛乳屋さんが!?」
-
< ゚ _・゚>「話は終わりだ!消えな!」
川 ゚ -゚)「……わかった。あ、そうそう」
< ゚ _・゚>「な、なんだ?」
川 ゚ -゚)「もし嘘だったらぶっ殺すからな」
<;゚ _・゚>「!!そ、それは……」
川 ゚ -゚)「チャーリーを」
< ゚ _・゚>「え、あ、ああ。お、おう」
バタン
< ゚ _・゚>「……」
< ゚ _・゚>「すまん、チャーリー……」
-
〜〜〜
商店街(通称:ゲロ板)
夜9時
川 ゚ -゚)「さて、とりあえず情報は入ったな。チャーリーなら何か知ってると」
川 ゚ -゚)「でも、どこにいるんだろう……」
<(' _'<人ノ「クーちゃん!」
川 ゚ -゚)「あ、美和。どうしたんだ、こんな時間に」
-
<(' _'<人ノ「うん。ペニスの館に行ってたの。知ってる?」
川 ゚ -゚)「ペニスの館……ああ、あのチャンコ伊藤か、知ってるぞ」
<(' _'<人ノ「ちゃ、ちゃんこ?まぁいいけど、それでね。今日ね、ちょっとお願いがあってクーちゃんを探してたの」
川 ゚ -゚)「お願い?そうか、実は私も聞きたいことがあったんだ」
<(' _'<人ノ「そうなの?じゃあ先に言ってよ」
川 ゚ -゚)「ああ。美和、チャーリーって知らないか?」
<(' _'<人ノ「チャーリー……?」
-
<(' _'<人ノ(ああ、チョコレート見学のかな?きっとジョニーデップのことね)
<(' _'<人ノ「うん、知ってるよ」
川 ゚ -゚)「ほ、本当か!?どこにいる!?」
<('、'<人ノ「えっ、どこって……外国なんじゃないの?」
川 ゚д゚)「なに!?外国で配ってるのか!?」
-
<(' _'<人ノ「???クーちゃん、追っかけなの?」
川 ゚ -゚)「えっ、まぁちょっとな」
<(' _'<*人ノ「へぇ!クーちゃんデップ好きだったんだ!」
川;゚ -゚)「デップ!?チャーリーってデップっていうのか!?」
<(' _'<人ノ「うん。チャーリーって言うのは役名だよ」
川 ゚ -゚)「チャーリー……牛乳配達しているのに役者気取りか」
-
<(' _'<人ノ(牛乳配達?新作の映画かな?)
<(' _'<人ノ「え、クーちゃんクーちゃん。牛乳配達って?」
川 ゚ー゚)「ああ、チャーリーは闇の牛乳屋さんで、サングラスと革ジャンを身につけてバイクで配達してるんだ」
<(' _'<;人ノ(デップなにしてんの!?仕事選ぼうよ!)
-
川 ゚ -゚)「しかし、外国とはなぁ……まさか世界で牛乳配達をするようなヤツだとは……これは探すのに骨が折れそうだ」
<(^ _^<人ノ「よくわからないけど、日本にもたまに来るからいつか会えるよ!」
川 ゚ -゚)「勝手なことを言うな!!!!重ね当てするぞ!!」
<(' _'<;人ノ「ひっ!」
-
川 ゚ -゚)「チャーリーを見つけないと情報が入らないんだ!」
<(' _'<人ノ「情報……も、もしかして、山岸さんとクーちゃんのお父さんのことに関係が……?」
<(' _'<人ノ(クーちゃんのことだ……このままだと芸能界に殴り込みしそうだ……)
川 ゚ -゚)「……お前には関係ないよ」
<('о'<人ノ「クーちゃん、危ないことしないで……!あの世界はいろんな人がいるの。特に外国じゃ麻薬や殺人だってあるのよ……!」
川;゚ -゚)(外国の牛乳業界はそんなに危険なのか……)
-
<(' _'<人ノ「だから……」
川 ゚ -゚)「……わかったよ、美和。危ないことはしない。それより、お前が言ってたお願いってなんだ?」
<(' _'<人ノ「うん……約束だよ。えっとね、お願いはね。簡単なことなんだけど」
川 ゚ ー゚)「なんだよ、言ってみな」
<(^ー^<人ノ「……えへへ、じゃあちょうだい」
川 ゚ー゚)「なにをだ?」
-
<('ー'<人ノ「体毛」
川;゚ -゚)「毛!?」
第十四話 『いまさらだけど、ペニスの館はないわ』 おわり
-
(やっぱコイツ頭おかしいな…)
-
この生活リズム、この生活リズムなんだよな
-
早くクーがミートパイに加工される所が見たい!見たい!
-
川 ゚ -゚)「毛って……髪の毛か?」
<(' _'<人ノ「ううん、全部」
川;゚ -゚)「全部……!?」
<(' _'<人ノ「さっきね、聞いてきたの。ペニスの館で」
<(' _'<人ノ「奪うには、どうしたらいいかなって」
<(' _'<人ノ「そしたらね、お願いしてみたらって」
川 ゚ -゚)(まさか、こいつ……!)
<(' _'<人ノ「クーちゃん、言ったよね、好きって……!私のこと好きって……!」
Υ<(' _'<人ノ シャキン
川 ゚ -゚)(カミソリ……!やっぱりこいつ──)
-
Υ<(^ _^<人ノ「剃ってあげる、上から、下まで」
川 ゚ -゚)(無類の毛フェチ!)
ダッ≡≡≡≡川 ゚ -゚)
Υ<(' _'<人ノ「あ、クーちゃん!」
≡川 ゚ -゚)「悪いが、私はチャーリーを探すので忙しいんだ。またな!」
Υ<( _ <人ノ「……逃がさない」
-
〜〜〜
ペニスの館
夜10時
ドンドンドン!
川 ゚д゚)「はぁはぁ……おい!出てこい!」
ガチャ
('、`*川「もう、なによぉ、閉店したのに……あら、あなた」
川 ゚ -゚)「とんでもないことしてくれたな!」
('ー`*川「ふふ、びっくりした?あのメモ帳、すごいでしょ?やっぱり神はいるのよ。あなたも信者ね、さぁこの契約書にサインして神グッズを──」
川 ゚д゚)「髪をよこせ!!」
('、`*;川「神を!?いきなりトップを狙うの!?」
-
川 ゚д゚)「急いでるんだ、むしるぞ!!」
川 ゚д゚)
川⊂彡☆))
('、`*゛゛
ブチィ!
(゚、゚*)「きゃぁぁああああ!!」
-
川;゚ -゚)⊃川「はぁはぁ……これで……」
Υ<(' _'<人ノ「くぅうちゃぁああああん」
川 ゚ -゚)「も、もう追ってきたのか!?」
(;、;*)「う、グスッ、な、なにするのよ……!私のか」
川 ゚д゚)「黙れハゲ!」
(;、;*)「ううう……」
-
Υ<('ー'<人ノ「ちょうだいちょうだい、毛をちょうだい」
川 ゚ -゚)「いいだろう」
Υ<(' _'<人ノ「ほんと?」
川 ゚ -゚)⊃≡川「ほら、これが私の髪の毛だ!!」
\川/ バサァッ!
('、`*;)「わ、私の……!」
-
川⊂<(' _'<人ノ「えへへへ」
川<('ο'<人ノ アーン
<('〜'<人ノ ムシャムシャ
川 ゚ -゚)(髪を……食ってる……)
-
川 ゚ ー゚)「ふぅ、まきびしが効いている今のうちに」
<(' _'<人ノ「……違う」
川 ゚ -゚)「えっ」
ペッ 川≡ .<('ο'<人ノ
<(' _'<人ノ「クーちゃんの味がしない」
川 ゚ -゚)「えっ」
<(` _´<人ノ「だましたのね……!クーちゃん!!」
川 ゚ -゚)「くそ……!やるしかないか……!」
グチャァァ...川..⊂('、`*)「私の髪の毛……」
-
川 ゚ -゚)(美和はケンカは嫌いだが、ああ見えて護身術を習ってる……うかつに攻撃すると合気道で反撃されてしまう)
川 ゚ -゚)(冷静に、とにかくヤツの戦意を削がなければ)
コォォオオオ
スッ..p川 ゚ -゚)q「……」
「……」<(' _'<人ノ
コォォオオオ
スッ( ●∀●)「あの……」
-
p川 ゚ -゚)q「誰だ!!」
( ●∀●)「あ、すみません。えっと、怪しいものじゃないんですけど」
p川 ゚д゚)q「今忙しいの!!後で!」
( ●∀●)「ご、ごめんなさい……」
川 ゚ -゚)「……」
「……」<(' _'<人ノ
「くっつくかな……」川⊂('、`*)
-
川 ゚д゚)「行くぞ、美和ぁあああ!!」
「うん、来てぇええええ!!」<(^ _^<人ノ
-
川 ゚д゚)⊃⊂( ●∀●)⊃<('‐'<人ノ
パシィッ!
-
川;゚ -゚)「な……」
<(゚‐゚<人ノ「っ……!」
( ●∀●)「あの……ケンカはよくないと思います」
川 ゚ -゚)(私の拳を止めた……)
<(' _'<人ノ(み、見えなかった……)
('、`*)ポロッ⌒川(くっつかなかった……)
-
( ●∀●)「すみません、ちょっとお尋ねしたいのですが」
川 ゚ -゚)「……」
<(' _'<人ノ「……」
川 - -)「はぁ……美和、今度ムダ毛剃ったらあげるからそれで勘弁してくれ」
<('、'<人ノ「……うんっ、妥協する」
川 ゚ -゚)「それで、何が聞きたいんだ?」
( ●∀●)「いえ、その、港ってどっちに行ったらいいんですかね?」
川 ゚ -゚)σ「港?ああ、したらば港か。ならあっちのバス亭から、あめぞう町にいくといい」
(* ●∀●)「ほんとですか!!いやぁ、ありがとうございます!!誰に聞いてもそそくさと逃げられたので、困ってまして」
<(' _'<人ノ(サングラスに革ジャン……その格好じゃ聞き込みはできないよね……)
-
( ●∀●)「ほんと、ありがとうございます!助かりました!」
川 ゚ ー゚)「礼には及ばん。私はとてもいい子だからな」
( ●∀●)「あ、でもバスだと今の時間出てないですよね?恐縮ですが、この辺りで快適に野宿できる場所を知りませんか?」
川 ゚ -゚)「野宿?それならプギャー君に聞いてみるといい」
( ●∀●)「プギャー君?」
川 ゚ -゚)「うちにいるゴミクズだ」
(; ●∀●)「辛辣!」
-
川 ゚ー゚)「あんた強そうだし、私の稽古相手にちょうどいいかもしれん。案内してやる、さぁこい」
( ●∀●)「は、はぁ……」
川 ゚ -゚)「……あ、ごめ、プギャー君死んでたわ」
(; ●∀●)「えっ!?」
<(' _'<;人ノ「えっ!?あの人死んでたの!?まさか、山岸さんとクーちゃんのお父さんが関係して……!?」
/('、`*)\「頭が寒いよー」
-
川;゚ -゚)「ああ、えっとなー、例によってあいつが殺した、うんうん」
<(- _-<人ノ「そっか……かわいそう……クーちゃんの周りの人が、みんな……」
( ●∀●)「何かあったんですか?」
川 ゚ -゚)「うん、なんの役にも立たない穀潰しだったが、さすがに死んでしまうと私も心が痛んだよ。あと、この話終わりね、これ以上聞くな」
( ●∀●)「はぁ……それじゃ、やっぱり僕は公園か何かを探しますよ」
川 ゚ -゚)「うーん……そうだ」
川 ゚ー゚)「うちに泊まるといい」
-
<(' _'<人ノ「!!」
( ●∀●)「え、いいんですか!?でも僕、男だし……その……」
川 ゚ -゚)「大丈夫だ、変な気を起こしたら次の瞬間にミートパイだから」
( ●∀●)「ミートパイ……??」
川 ゚ -゚)「ああ、超次元連結ハイパーエキストリームメモ帳に書いてあった」
(; ●∀●)(この子大丈夫か……!?)
-
<(' ー'<人ノ「クーちゃん、私も……」
川 ゚ -゚)「美和はダメェ。宿題があるだろう?」
<(' _'<人ノ「うっ……そう言われると」
川 ゚ぺ)「まったく、学生なんだからちゃんとしなさい」
<(- _-<人ノ「はい……」
-
(;、;*)「しくしく……」
川 ゚ -゚)「……ちゃんこ」
('‐`*)「……え……もしかして、私も来いって言うの?嫌よ、もう、バカ。誰が自分の髪の毛をむしりとった相手の家にお邪魔するもんですか!まぁ?どうしても来て欲しいっていうのなら?行ってあげるのもやぶさかではないっていうか?」
川 ^ -^)「達者でな」
('、`*)「……」
-
川 ゚ー゚)「さぁ、行こう。私はクーだ。あんたの名前はなんて言うんだ?」
( ●∀●)「ああ、えっと……モララーって言います」
川 ゚ -゚)「モララーか。てっきりそんな格好をしてるからチャーリーかと思ったぞ」
( ●∀●)「ちゃ、チャーリー?誰ですか?」
川 ゚ -゚)「闇の牛乳配達屋さんだ。探してる」
(; ●∀●)「闇の牛乳配達!?」
-
<(' _'<人ノ「クーちゃん、この人デップには似てないよ、どっちかって言うと竹野内豊だよ」
川 ゚ -゚)「そうか?私には高橋がなりにも見えるが……全く、どこにいるんだチャーリー」
( ●∀●)(この子、むちゃくちゃだけど……牛乳配達屋さんを探してるなんて可愛いな)
( ●∀●)「ハハハハ、面白いなぁ。ちなみに僕がチャーリーだって言ってたらどうしてたんです?牛乳をくださーいって、ねだるんですか?」
川 ゚ -゚)「いや、殺すよ」
(; ●∀●)「バイオレンス!?」
-
川 ゚ -゚)「それって、嘘ついたってことだもん。バーのマスターと約束したんだ」
( ●∀●)(わけわからん)
川 ゚ -゚)「さて、行くか。それじゃな美和」
<(^ _^<人ノ「うん、バイバイ」
( ●∀●)「さようなら」
タッタッタ ≡川 ゚ -゚)( ●∀●)
-
川 ゚ヮ゚)「よぉし、今日はしぃさんに鍋を作ってもらおう!久しぶりの来客だぁ」
( ●∀●)「鍋ですか?いいですねぇ!」
プルルルル
( ●∀●)「あ、すみません。ちょっと電話に出てもいいですか?」
川 ゚ -゚)「おう、ここから真っ直ぐだから、私は先に行ってるぞ」
( ●∀●)「すみません」
( ●∀●)白 ピッ ≡川 ゚ -゚)
( ●∀●)白「もしもし」
-
Ω「もしもし、大丈夫ですか?」
( ●∀●)白「ああ、なんとか。親切な人に道を教えてもらったんだ」
Ω「そうですか。早く帰ってきてくださいね、"ドー・テイ様"」
-
( ●∀●)白「……あのさ、僕童貞じゃないからさ、そのコードネーム止めない?」
Ω「失礼しました、ソウロウ様」
(; ●∀●)白「早漏でもないから!モララーって呼んでよ!」
Ω「ちっ……わかりました。それではお待ちしています、短小包茎童貞早漏のクソ野郎」
ピッ
( ●∀●)白「おい、ちょ──」
( ●∀●)白ツーツー
( ●∀●)「……部下が恐いよぉ……もうこの組織やだよぉ……」
-
川 ゚ο゚)ノシ「おーい!!早く来いよ、モララー!」
( ●∀●)「なんだかあの子が天使に思えてきた」
(* ●∀●)「──はぁい、今行きまーす!」
タッタッタ≡( ●∀●)
('、`*)
('、`*)「……」
('、`*)「尼さんになるか」
第十五話 『拾っていくスタイル』 おわり
-
キチってる
-
〜〜〜
夜10時
素直家
母屋
( ●∀●)(あれ?ここって……)
川 ゚ -゚)⊃「ただい──いや、待てよ」
( ●∀●)(奴の家じゃないか……?どういうことだ?)
( ●∀●)「……っと、クーさん。どうしました、扉に手をかけて。開かないんですか?」
川 ゚ -゚)「ああ……いや、今までのことを思い出してな」
( ●∀●)(今までのこと……もしかして、もしかして……この子の父親って)
-
川 - -)「開けたら、さ。こう、くるものがあってな」
( ●∀●)「まさか──」
川 ゚ -゚)「うん、死体で遊ぶ家政婦さんが居て」
(; ●∀●)「は!?」
-
川 ゚ -゚)「言っててもしょうがないか。失礼だからサングラス外しとけ、開けるぞ、覚悟決めろよ」
スチャ(; ・∀・)「は、はぁ……」
ガラララ
(*゚ー゚)「お帰りなさい、クーちゃん」
川;゚ -゚)「た、ただいま……!」
川;゚ -゚)(良かった、普通だった)
-
(*゚ー゚)「遅かったのね。あら、そちらの方は?」
( ・∀・)「こんばんは、夜分にすみません。僕、モララーって言います」
(*^ー^)「まぁ、イケメン。私は家政婦のしぃっていうの」
( ・∀・)「は、はい、よろしくお願いします」
(*゚ー゚)「それにしても江口洋介みたいね。クーちゃんも隅に置けないわね」
川 ゚ -゚)「なにを言うんだ、しぃさんっ!」
-
(*゚ー゚)「うふふ。さて、お腹すいたでしょ。ご飯にしましょうか?」
川 ゚ ー゚)「ああ。そうそう、鍋作って欲しいんだ!鍋!」
(*゚ー゚)「そうね。昼間に新しいお肉も手に入ったし、お客さんもいることだし……張り切っちゃおうかな!」
( ・∀・)「す、すみません突然……」
川 ゚ -゚)「いいんだよ。今まで穀潰しがいたから一人くらい入れ替わっても」
(*゚ー゚)「気にすることはないわ。さぁ、上がって」
( ・∀・)「はい、失礼します」
-
〜〜〜
素直家
リビング
(*゚ー゚)
⊃▽⊂「はい、お待たせー☆」
(*゚ー゚)
⊂ 〃
川*゚ -) ̄∬∫∥ ̄(∀・ )
/⊃= ( ̄ ̄ ̄) =⊂ \
[゙゙゙゙] グツグツ
ドンッ!
川*゚∀゚)「おお!」
(* ・∀・)「わぁ、鍋だ!」
-
(*^ー^)「冷めないうちに召し上がれ☆」
川*゚ー゚)「うん!いただきまーす!」(・∀・ *)
パクッ
川 ^ヮ^)「おいしー!!」
( ・∀・)「本当だ、うまいですね!」
(*゚ー゚)「よかったわ。ちょうどお肉が手に入ったの。まだまだあるからたくさん食べてね」
(* ・∀・)「は、はい!」
( ・∀・)(死体で遊ぶ家政婦なんていうから覚悟してたんだけど、全然普通じゃないか)
-
うわ…
-
川 ゚〜゚)「そうそう、モララーはどうして港なんか探してるんだ?船旅でもしてるのか?」
( ・∀・)「え、ああ。香港にある組織に帰ろうと思ってるんですよ」
川 ゚ ー゚)「へぇ、香港で働いてるのか」
(*゚ー゚)「こっちには仕事に来たの?」
( ・∀・)「まぁ、はい。でも、なかなかうまくいかなくって……僕より優秀な人が代わりに仕事をしてくれてるみたいなんですよ」
川 ゚ -゚)「なんだ、役立たずめ」
( ^∀^)「ハハハ、面目ない」
-
(*゚ぺ)「こら、クーちゃん。そんなこと言わないの」
川 ゚ -゚)「えー」
(*゚ー゚)⊃「ほら、器貸しなさい。お肉入れてあげる」
川 ^ -^)⊃「わーい」
( ・∀・)(可愛いなぁ、クーさん。時々キチガイみたいだけど、天使だ)
( ・∀・)(っと、それよりも……ここって、ヤツの家じゃないか。ヤツはどこにいるんだろう)
-
( ・∀・)(いや、もっと疑問はある。クーさんとヤツはどういう関係なのかとか)
( ‐∀‐)(いやいや、真っ先に解決しなければいけないことは、僕の代わりにこの家に来ているはずの嗤有門最強の刺客、杉浦はいったいどこに──)
川 ゚ο゚)「ハフッ、アツアツッ!」
(; ・∀・)「ああ、クーさん、そんなに急いで食べるから……」
川 ゚ο゚) ムシャムシャ
⊃ΦωΦ
(; ・д・)(杉浦食われてるぅううううう!?)
-
川 ゚ -゚)「ゴクン……ふぅ、ん、変わった肉だったな。妙にコリコリしてたぞ」
(*^ー^)「うふふ☆」
(; ・∀・)(筋肉だよぉ、それ筋肉だよぉ……それに、Φのような目にキンタマのような口……間違いない、杉浦だ)
( ・∀・)「く、クーさん、それって──」
川 ゚ -゚)「ん?どうかしたのか、モララー」
(*゚ー゚)「どうしたの、モララー君☆」
(; ・∀・)「……」
-
( ・∀・)(焦るな僕……こうして鍋の材料になっているということは、杉浦はここに来たが、任務を失敗したということだろう)
(・∀・ )(とすると、彼を殺した犯人は……)
(*゚ー゚)⊃「ほら、モララー君も器、貸しなさい☆」
(; ・∀・)「ひぃいい!」
川 ゚ -゚)「どうしたんだ?怯えた声だして」
( ・∀・)「え、えっと、いや、なんでもないですっ!」
( ・∀・)(冷静になるんだ、僕……!今の状況で自分にとって有利なファクターは二つ)
-
( ・∀・)(一つは身バレしていないということ!)
( ・∀・)(もう一つは、杉浦をクーさんが食べたからこの鍋は安全になっている、つまりこの怪しい家政婦の機嫌を損ねるという、まずい方向にはいかないということ!)
(; ・∀・)⊃「す、すみません、お鍋がおいしくて叫んじゃって。おかわりいただけますか?」
(*゚、゚)「美味しいと叫ぶなんて、変な子ね」
( ・∀・)(あんたに言われたくないよ)
-
(*゚ー゚)⊃「はい、どうぞ☆」
( ・∀・)⊃「ど、どうも!えへへ、し、しぃさんの作った料理はおいしいなぁ!」
(*^ー^)「あら、嬉しいわね。今、器に入れたお肉なんか昼間に手に入ったばかりだからもっと美味しいわよ」
( ・∀・)(杉浦はいないから……よし、この肉は大丈夫だろう。なんだか新鮮そうだし)
川 ゚ー゚)「いいなぁ、私もそのお肉欲し──」
( ・∀・)ムシャムシャ
⊃^д^
川;゚Д゚)「プギャァアアアアアアア!?」
-
( ・〜・)
⊃^д「ん?ハムハム、どうしました、クーさん?柔らかくて美味しいですよ?」
川;゚ -゚)(贅肉だよ、絶対贅肉だよそれ……にしても、あのだらしない口と殴りたくなる目……間違いない、プギャー君だ)
(*^ー^)「うふふ☆」
川 ゚ -゚)(どうしよう、言うべきか……いや、言ったらたぶんしぃさんに殺される)
川 ゚ -゚)(黙っておこう。すまん、モララー)
-
川;゚ ー゚)「あ、ああ、いや、あんたの真似をしてみたんだよ。ほら、美味しいと叫ぶって」
( ・∀・)「ふふ、変な人ですね」
川 ゚ -゚)「な、なんだとー!」
川 ^ -^)「アハハハハハ」(^∀^ )
( ^∀^)(いいぞ、落ち着くんだ、僕。これでこの鍋は安全……!何の心配もない。でも……)
川 ^ -^)(いいぞ、落ち着くんだ、私。これでこの鍋は安全……!何の心配もない。でも……)
-
川 ゚ -゚)(こいつ、人肉食いやがった!!きめぇ!!)(・∀・ )
川 ゚ -゚)(言いたい……人肉食いやがったって言いたい……本当に食べてしまったのかってニヤリとしたい)
( ・∀・)(言いたい……人肉食いやがったって言いたい……私は遠慮しておきますってニヤリとしたい)
-
川 ゚ -゚)「……」(・∀・ )
川 ゚ -゚)「あの……」(・∀・ )
川 ゚ -゚)「!」(・∀・ )
( ・∀・)「ど、どうぞ」
川 ゚ -゚)「い、いや、そっちから言ってくれ」
(*゚ー゚)⊃「もう、あんたたち本当に仲良いわね。二人とも、器貸しなさい☆」
川;゚ -゚)⊃「え、えへへへへ」⊂(・∀・ ;)
-
川 - -)(……やめよう)
( ‐∀‐)(こんなことしても、この子を傷つけるだけだ)
( ・∀・)「クーさん、食べましょ。せっかくしぃさんが作ってくれたんだ」
川 ゚ー゚)「おう、そうだな。よそってくれてるし、甘えよう」
( ・へ・)(それにしても、ヤツはどこにいるんだ……?アイツがいるならこんなことにはなってないだろうに)
川 ゚ -゚)(はぁ、親父が居てくれたらスケープゴートにして人肉について突っ込んだんだけどなぁ……いないもんなぁ、親父……)
-
(*゚ー゚)⊃「はい、どうぞ☆肉団子よ」
川 ゚ヮ゚)「わぁ、いただきま──」(・∀・ )
r、、
/ /
//~
γc"⌒ゞヽ
γ" ゙ヽ "ヽ
( ('A`) ) )
`と、 し ノ ノ
ヽ_゛ _ノ
∪~∪
グチャァァ...
川;゚д゚)「親父ぃ!?」
(; ・д・)「ドクオォ!?」
川;゚д゚)「……えっ?」(・д・ ;)
第十六話 『同じ釜の飯を食べる』 おわり
-
しいさん頭おかC
-
こいつら相性いいな
-
緑髪のクーとモララー
-
テ、ティンダロスぅぅぅ!!
-
川 ゚ -゚)「モララー……今、親父のこと……?」
(; ・∀・)(しまった、まさか隙を生じぬ三段構えだとは……!)
( ・∀・)「……」
(*゚ー゚)「どういうことかしら、亡くなったドクオさんのことを知ってるなんて」
( ‐∀‐)「……」
川 ゚ -゚)「答えろ、モララー!じゃないと──」
( ‐∀‐)(ちっ……事を大きくはしたくないが……やるしかないか!)
-
川 ゚д゚)⊃('A`)「食わせるぞ!!」 グチャァァ..
( ・∀・)「すみません、全部話します。実はドクオと僕は仕事仲間なんです」
-
川 ゚ -゚)「なんだと……?親父とモララーが……しぃさん知ってた?」
(*゚ー゚)「いいえ、初耳よ」
( ・∀・)「そうでしょうね。仕事の内容は、まぁ、企業秘密なので話せませんが……ビジネスパートナーだったんです。だから、この毒々しい肉団子を見て反応してしまった」
川 ゚ -゚)「なるほどな……」
( ・∀・)「僕だって聞きたい。なぜ、ドクオが鍋を彩っているんですか……!?」
川 ゚ -゚)「ああ、殺されたんだ」
( ・∀・)(殺された……?あの、ドクオが……?)
-
( ・∀・)「いったい、誰に──ハッ!!」
(*゚ー゚) (・∀・ ;)
(*^ー^)「?」
川 ゚ -゚)「いやいや、その帰結は当然だけど違うんだ」
-
(*゚ー゚)「あら、クーちゃん。どういう意味かしら?私が殺すわけないじゃない。鍋は確かに私が調理したけど」
川 ゚ -゚) チラッ (・∀・ )
川 ゚ -゚)(そういえば美味そうに人肉食ってたなぁ……)(・∀・ )
川 ゚ -゚) チラッ
( ・∀・)チラッ
r、、
/ /
//~
γc"⌒ゞヽ
γ" ゙ヽ "ヽ
( ('A`) ) )
`と、 し ノ ノ
ヽ_゛ _ノ
∪~∪
グチャァァ...
川*゚ -゚) ゴクリ(・∀・ *)
-
川;゚ -゚)(だ、ダメだダメだ!)(・∀・ ;)
川 ゚ -゚)(親父を食うなんて──)
( ・∀・)(同僚を食うなんて──)
川 ゚ -゚)「ご、ゴホン!親父を殺したヤツは目星がついてる。私は仇を討つために奔走しているんだ」
( ・∀・)「そ、そうなんですか!いったい誰なんです?もし、知っているやつだったら僕も手伝い──」
川 ゚ -゚)「童貞早漏だ」
( ・д・)「ドー・テイ、ソウロウ!?」
-
(; ・∀・)(いや、落ち着け……きっと、僕以外の、いや僕は童貞じゃないし早漏でもないけど……僕以外のそういう特質を持った人のことを言ってるんだ)
川 ゚ -゚)「うん、チャイニーズマフィアの嗤有門の人らしいよ」
( ・д・)(僕じゃん!?僕以外の何者でもないじゃん!?いや、童貞でもないし早漏でもないけど!?)
-
川 ゚ -゚)「親父が死ぬ間際に言ってたんだ。童貞早漏に殺されたって」
(*゚ー゚)「本当にかわいそうよね、辛いと思うわプックススス」
( ・∀・)「……」
川 ゚ ー゚)「本当だよ。改めて思い出したけど、童貞で早漏に殺されたって……プッ」
(*゚ー゚)「きっと、気持ちの悪い顔してるのよ」
川 ゚ー゚)「あと臭そうだよな」
(# ・∀・)「……」
-
(*^ー^)「そうそう。フシュー、ちちちち、ちねぇ!フシューとか言いそうよね」
川 ^ -^)「あれだよ、プラス短小包茎だと思う」
(*゚ー゚)「あー、ありえるわ。それも真性」
川 ゚ -゚)「雑誌の巻末にある広告を見て3時間くらい悩んだあといつも一歩が踏み出せない感じだよな」
(*゚ー゚)「電話の発信ボタンが押せないのよね」
(# ∀ )「……」
川 ゚ー゚)「モララーはどう思う?童貞早漏って、どんなヤツだと──」
(# ・∀・)「うがぁあああああ!!どどどどどどど童貞ちゃうわ!!」
-
川;゚ -゚)「うわぁっ!」
(*>ー<)「きゃっ!」
(# ・∀・)「僕は!!僕は童貞早漏じゃない!!嗤有門が四天王!!モララーだぁ!!」
川 ゚ -゚)「えっ!?」
(*゚、゚)「あらあら」
-
( ・д・)「どいつもこいつも童貞童貞!!うるさいんだよぉおおお!!」
( ∩д∩)「うわぁああああああん!!」
( ・∀・)≡⊃「フシューちちち、ちねぇえええ!!フシュー!!」
( ・∀・)≡⊃パシッ∩(゚ー゚*)
( ・∀・)⊃「……あ」
-
(*゚ー゚)⊃「"おいた"はそこまでよ」
川;゚ -゚)「も、モララー……お、お前が……!?」
( ・∀・)⊃「……」
( ‐∀‐)⊃「そうだよ……僕が君たちの言う、ドー・テイソウロウさ。ただ、それはコードネームで」
川#゚ -゚)「親父の仇!!」
(; ・∀・)⊃「ち、違う!違うんだ、クーさん!!」
川 ゚ -゚)「なにが違うって言うんだ!!親父は……親父はお前が……!」
( ・∀・)⊃「待ってくれ、僕は……僕はドクオを殺していない!!」
川 ゚ -゚)「嘘を──」
( ・∀・)⊃"ギリリリリ⊂(゚ー゚*)
(; ・∀・)⊃「あぐっ!痛ッ!!」
-
(*゚ー゚)⊃「あら」
(* ー )⊃「なら、私の旦那は殺したのね」
(; ・∀・)⊃「えっ!?旦那!?」
川 ゚ -゚)
川;゚ -゚)(あ、そういえばそういう設定だった。やっべ、バレたら殺される)
-
川;゚ -゚)「そ、そうだそうだ!や、山岸さんを殺したんだろう!」
(; ・∀・)⊃「山岸さん!?誰!?」
川;゚д゚)「し、しらばっくれるなよモララー!いや、童貞!」
( ∩д・)⊃「言い直さないでよ!」
川;゚∀゚)「しぃさんやっちゃってくださいよ!へへへ!!」
-
(* ‐ )⊃「……」
川 ゚∀゚)「しぃさん?」
(*゚‐゚)⊃「クーちゃん。あのね」
川;゚ -゚)「どうしたんだ、しぃさん。早くそいつを殺すんだ。そうすれば、亡くなった山岸さんも報われ──」
(*゚ー゚)⊃「回覧板で、旦那が殺されたことを知った後、警察が来たんだけどね」
川 ゚ -゚)「え?」
-
(*゚ー゚)⊃「死因は臓器に直接ダメージを与えた、打撃だったって聞いたの」
川;゚д゚)「そ、そそそそれがどうしたんだ!?早く殺せよぉ!」
(*゚ー゚)⊃「ところで、モララー君」
( ・∀・)⊃「は、はい」
(*゚ー゚)⊃「武術は何を嗜んでいるの?」
( ・∀・)⊃「えっ……まぁ色々と……」
(*゚ー゚)⊃「中国武術や古武術は?」
( ・∀・)⊃「た、多少は……」
(*^ー^)⊃「そう」
( ・∀・)⊃パッ≡⊂(゚ー゚*)
( ・∀・)(腕を離した……?)
-
川;゚ -゚)「な、なんで……!?しぃさん何やってるの!?」
(*゚ー゚)「この子は犯人じゃないわ、クーちゃん」
川;゚ -゚)「ど、どうして!?」
(*゚ー゚)「勁道が開けていない」
( ・∀・)「!」
川 ゚ -゚)「けいどう?」
-
(*゚ー゚)「中国武術の基本よ。発勁には勁っていう、日本人には見慣れない用語が使われているから、色々な誤解が生じるんだけど、勁っていうのは運動量のことなの」
(*゚ー゚)「"勁を発生させ、接触面まで導き、作用させる"を"運動量を発生させ、接触面まで導き、作用させる"と言い換えるとキャッチボールとかの投擲運動との共通点があるのね」
(*゚ー゚)「投擲運動は足や体幹部を使って運動量を発生させて、肩、肘、手を辿ってボールに作用させるものなんだけど、中国武術じゃ接触面まで導く事を運勁、その所作を勁道っていうの」
(*゚ー゚)「野球で言えば、オーバースローなら広背筋群を始点として、三角筋後部、上腕三頭筋、そして肘から指先までの筋群が連続して運動するでしょ?」
(*゚ー゚)「中国武術でも発生させた運動量……勁を、減少を少なく、確実に伝達させるため経路を鍛えるの」
(*゚ー゚)「これを「勁道を開く」と表現するんだけど、勁道を開けなければ発勁出来ないのは勿論のこと、正確な運勁も出来ないのよ」
川 ゚ -゚) ポカーン
-
(*゚ー゚)「触ってみてわかった。この子は勁道が開けていない。おそらく、旦那を殺せるほどの打撃を放てないわ」
(; ・∀・)(た、確かに僕は相手の臓器にダメージを与える程のクンフーはないけど……な、なんて女性だ……腕を掴んだたった数十秒で、そこまで……!?)
川;゚皿゚)「そ、そんなのデタラメだ!こいつが殺したんだ!こいつが犯人だ!ころせぇ!!」
(*゚―゚)「ところで、クーちゃん。自覚ないかもしれないけど、あなた……勁道開けていたわよね」
川;゚ -゚)「えっ!?」
(; ・∀・)(クーさん、開けてんの!?)
-
(*^ー^)「ドクオさんが言ってたわ。クーは天性のバトルセンスがあるって、八極拳も覚えられるって」
川;゚ー゚)「だ、だからなんだい、しぃさん」
(*゚ー゚)「んー……」
川 ゚ ー゚)(だ、大丈夫だ。証拠、証拠がない。そうだよ、証拠がないんだから私が犯人だってバレるはずがない)
川 ^ -^)「ふふふふふ」
(*゚、゚)「……んー……」
-
川 ゚ヮ゚)「ハッハッハ!そうかそうか、モララーは犯人じゃなかったか!いやぁ、ごめんよぉ!」
( ・∀・)「え、あ、はい」
川 ゚ー゚)「ささ、この話は終わりしよう!そうだ、親父のことを話そう!モララーが犯人じゃないなら、誰なんだろう!うーん、難しいなぁ!」
(*゚ー゚)「……」
川 ^ -^)「ね?しぃさん!」
(*゚ー゚)「──そうね」
川 ^ -^)ウンウン
-
(*^ー^)「美和ちゃんにも聞いてみましょうか。ご近所だし、何か知ってるかも」
川 ゚ -゚)
川 ゚д゚)「み、美和……!!」
-
(*゚ー゚)「ちょっと電話してくるわね」
川;゚ -゚)(ま、まずい!!あいつは唯一の目撃者……!くそっ、さっき殺しておけばよかった……!!)
川;゚ -゚)「し、しぃさん!もう夜遅いよ!迷惑だよ!」
(*゚ο゚)「あら、もう11時ね……そうね、やめておこ──」
プルルルルル
(*゚ー゚)「あら?」
川 ゚ -゚)「……?」
ガチャッ
(*゚ー゚)「はい、素直です……あらっ、美和ちゃん!」
川 - )(なん……だと……!?)
-
(*^ー^)「え、ああ、いいのよいいのよ、時間なんて気にしなくて!うんうん。はい、あら、ちょうどよかった。鍋?うーん、もう冷めちゃったし、何か作るわ。ううん、気にしないで」
( ・∀・)「美和ちゃんって、さっきの子かい?もうケンカしちゃダメだよ、クーさん」
川 - )「ケンカどころか今すぐ存在を消してやりたい」ボソッ……
(; ・∀・)「えっ!?」
-
川 ゚ -゚)(いや、まだだ。まだ、私には時間がある。仮に家にくるとしても、美和の家からここまで十数分……その間に、打開策を──)
(*゚ー゚)「はい、はぁい、じゃあ待って……え、もう来てるって?宿題終わったからその足で?偉いわねぇ」
川 д )「!!!!!!」
ダッ!≡≡川 ゚д゚)
( ・∀・)「あっ、クーさん!?」
-
〜〜〜
素直家
玄関
ガラララ
<(^ _^*<人ノ「クーちゃん……来ちゃった……///」
川 ゚д゚)
川゚д゚ )
第十七話 『家の灯りがついてたから、来ちゃった。えへっ。あれ、これ誰の靴?(そういうサプライズは本当にやめろ)』 おわり
-
なんや浮気したことあるんか
-
※業務連絡
今日は、臨時休業の日!
ごめんなさい。
※業務連絡終わり
-
しぃさんの泳がせてる感じがたまらない
-
早くクーを叩いて伸ばしてミートパイに加工される製造過程が見たい!
-
倒錯しているのか
-
平常運転です
-
(*゚ー゚)「あら、いらっしゃい。寒かったでしょ、リビングに来なさい」
<(^ _^<人ノ「はーい、しぃさん♪」
川 ゚д゚)
(*゚ー゚)「そうそう、聞きたかったことがあるのよ」
<(' _'<人ノ「えー、なんですか?」
(*^ー^)「ふふ、あっちで話しましょう」
<(^ _^<人ノ「はぁい」
川 ゚д゚)⊃ガシッ<(' _'<人ノ (*゚ー゚)テクテク
-
川 ゚д゚)「みみみみみみわ」
<(' _'<*人ノ「な、なに、クーちゃん///顔近いよぉ」
川 ゚д゚)「なんの、つもりだ?」
<(' _'<人ノ「ん?私はただ、クーちゃんと──」
川 ゚ -゚)「……いいか、状況は非常にまずい。死ぬか生きるかの瀬戸際だ」
川 ゚ -゚)「この際だから、結論から言う。私は山岸さんを確かに殺した」
<(- _-<人ノ「……う、うん……しぃさんの旦那さんはクーちゃんが殺しちゃったけど……でも、童貞早漏なんでしょ?犯人」
川 ゚ -゚)「そうだ。実は、童貞早漏はモララーなんだ」
-
<(' _'<;人ノ「えっ!?さっきのイケメンだよね、童貞早漏なの!?いるんじゃないのここに!?」
川 - -)「そうだ。まぎれもない、正真正銘、疑いようのない、本物の──」
川 ゚ -゚)「童 貞 早 漏だ。リビングにいる」
<(' _'<;人ノ「うわぁ……」
川 ゚ -゚)「しかも自分から堂々と発表しやがった……あの野郎、ちちちちねぇプシューとか言いやがって……」
<(' _'<;人ノ「キモ……」
-
川 ゚ -゚)「それを踏まえて、美和よ。なにがあっても、私が犯人だと言うんじゃないぞ、いいな?」
<(' _'<人ノ「……」
川 ゚д゚)「か、重ね当てするぞ!!い、いいのかぁ!?」
<(^ _^<人ノ「ふふっ!」
川;゚ -゚)「み、美和……?」
<('、'<人ノ「どうしよぉっかなぁ……」
川 ゚ -゚)「き、貴様!!裏切る気か!?」
-
<(' _'<人ノ「しぃさ──」
川;゚ -゚)「タイムタイム!!」
<(^ _^<人ノ「ふふふっ、クーちゃんかわいい!」
川 ゚ -゚)(まずい……このテリトリーでは絶対的存在、生殺与奪権を持ったしぃさんがいる)
川;゚ -゚)(こいつが一言でも真実を口走ってしまえば……)
;;川;゚ -゚);;ゾクッ
-
川 ゚ -゚)「……わかった、何が望みだ。金か?」
<(' _'<人ノ「えっとね、あの後、ペニサスさんに聞いてみたの。どうしたらいいかって」
川 ゚ -゚)「ハゲちゃんこに?」
<(- _-<人ノ「そしたらね──」
-
〜〜〜
____
/ \
/ ヽ
| |
|⌒\ /⌒ ヘ
| ´ ) ` 6|
( (_) * )_ノ
ヘ-イ__>- /
\ ー /ヽ
/ヽー―// /\
///| \/ / /
`/ // ヽ/ / /
「女優、瀬戸内寂聴」
〜〜〜
-
<(^ _^<人ノ「って!だから、来たの!」
川;゚ -゚)(あのハゲ……!わけのわからんことを……!」
⊂<(' _'<人ノ「ね、クーちゃん!ちょうだい!体毛!」
川 ゚ -゚)「毛か……まぁ命には代えられん。いいだろう、今日を乗り切ったら渡してやる」
<(' _'<人ノ「ほんと?嘘じゃないよね?」
川 ^ー^)「私が嘘をつくはずがないだろう、安心して明日を待て」
川 ゚ー゚)(口封じが終われば、明日にはお前が食卓に並ぶんだからな)
-
<(' _'<人ノ「……うん、わかった」
「二人ともー!早く来なさいよー」
川 ゚ -゚)「は、はーい!よし、美和、交渉成立だ。頼むぞ」
<(' _'<人ノ「うん!」
-
〜〜〜
素直家
リビング
( ・∀・)「あ、クーさん、もういきなり走り出すからびっくりしましたよ」
川 ゚ -゚)「あ、ああ。すまない」
(* ・∀・)「おっと美和ちゃん。こんばんは!さっきぶりだね!ごめんね、僕とクーさんで鍋を食べてしまって、よかったら何か買ってこよ」
<(' _'<人ノ「うわっ……キモッ」
( ・∀・)「えっ」
-
<(' _'<人ノ「ちちちちねぇプシュー……きんもっ」
( ・∀・)「えっ、ちょ、クーさん」
川 ゚ -゚)「いや、ほら、お客さんのことをちょっとでも知ってもらおうと思ってさ」
( ‐∀‐)「はぁ……あのね、美和ちゃん。確かに僕はドー・テイソウロウって呼ばれてるけどそれはコードネームであって、実際は違うんだ」
<(' _'<人ノ「……ほんと?」
( ・∀・)「ああ、本当さ!」
<(' _'<人ノ「……」
-
(*゚ー゚)「ふふ、美和ちゃん。それは本当みたいよ」
<(' _'<人ノ「どうしてわかるの?」
(*゚ー゚)「さっき、武術の話をしていたんだけどね。触ってみて分かったけどこの子、勁道が開けていないのよ」
<(' _'<人ノ「うん」
川 ゚ -゚)(勁道わかるんだ……)
-
(*゚ー゚)「で、もっと深い話になるんだけど、内孔と外孔……まぁ簡単に言えば体の内と外なんだけどね」
(*-ー-)「青年特有の分厚い内孔がなく、バランスの取れた発勁が体に眠っている……勁道が開けていないにも関わらず」
(*^ー^)「つまり、"発射"してるのよ」
<(^ _^<人ノ「なるほど!ごめんね、モララーさん!」
川 ゚ -゚)(深いというより、不快だな)
(; ・∀・)(こえぇ……この家政婦こえぇ……ムチャクチャだけどなんか知らん説得力がある分こえぇ……)
-
( ・∀・)「い、いいんだよ美和ちゃん。そうそう、さっきの話なんですけど、僕はドクオを殺していませんから」
川 ゚ -゚)(始まったか……!)
(*゚ー゚)「……」
川 ゚ ー゚)「そ、そうか!モララーが殺してないっていうならいったい誰──」
(*゚ー゚)「クーちゃん、申し訳ないんだけど、それについては後にしてくれないかしら?」
川 ゚ -゚)(やはり、打ってくる……先手!)
<(' _'<人ノ「……」
-
(*゚ー゚)「クーちゃんだって、お父さんの仇を討つために情報が必要なのはわかるわ。でもね、できれば先に解決しておきたいの」
(*-ー-)「旦那を殺した犯人を、ね」
川 - )「……わかりました」
川 - )(……ここで、無理に自分の土俵に持っていくのは愚の骨頂)
( ・∀・)(だから山岸さんって誰だよ……なんとなくしぃさんの旦那ってことはわかったけどさ)
(*゚ー゚)「ちなみにね、私が一番怪しいなって思うのは」
(*^ー^)「クーちゃんなのよ」
-
川 - )「……」
<(' _'<;人ノ「!!」
(; ・∀・)「えっ!?クーさん山岸さんを殺したんですか!?っていうか、いい加減山岸さんって誰!?」
(*゚ー゚)「理由はいくつかあるわ。ひとつ、自分から犯人について語ったこと。ひとつ、さっきまでの動揺」
川 - )「……でも、証拠がないでしょう?」
(*゚、゚)「そうね。ごめんなさい、ただの推測よ。あなたがそんなことするわけないのはわかっているわ」
(*゚ー゚)「ただ、もしあなたが犯人だったら――」
-
川 - )(さすがしぃさん……さらなる動揺を私に与えて、ボロを出させようという作戦だな)
( ・∀・)(なんなんだよぉ、この雰囲気……これなら野宿してたほうが良かったよぉ……)
川 ー )(だが、甘い)
川 ゚ ー゚)「では、こうしましょう。先ほど、確認したんですがねぇ……どうも、美和が犯人を見たらしいんですよ」
-
川 ゚ -゚)(あえて、相手のフィールドに乗ることで、イニシアチブを与える……)
(*;゚ー゚)「え、ほ、本当なの、美和ちゃん!」
<(' _'<人ノ「う、うん……」
川 ゚ -゚)(一見、これは愚策とも思える行動だ……しかし、美和は私の味方。すると)
<(- _-<人ノ「山岸さんを殺したのは……」
<(' _'<人ノ「クーちゃんじゃないよ」
(*゚ο゚)
川 ゚ー゚)(こうなる)
-
川 ∀ )「……ふっ、ふははは、フハハハハハハハハ!!」
(; ・∀・)「く、クーさん!?」
川 ゚∀゚)「残念だったなぁ、ええぇ?しぃさんよぉ?私が犯人だと?バカなことをいいやがって!」
(*;゚ー゚)「……ご、ごめんなさい、その……」
川 ゚∀゚)「はぁああ?ごめんなさいだぁ?」
川 ゚д゚)「ふ ざ け ん な」
-
(*- ‐)「ごめん……ごめん、クーちゃん……ちょっとでも疑った私が馬鹿だったわ……」
川 ゚ε゚)「へぇえええええええ??しぃさんでも間違えることあるんだぁ????」
(*;^ー^)「……わ、私も人間だから……その、ね。旦那の死に動揺して……」
川 ゚θ゚)「ど・う・よ・う!?ほぉお?お前の頭の中では動揺したら人を犯人扱いするのかぁ……!?えぇ?」
(*;゚‐゚)「っ……」
-
川´∀`)「あーあ、ほんと気分わるいわぁ、まじありえない。ねぇ、どうしてくれるの?ねぇ」
(*;ー;)「ご、ごめんクーちゃん……」
川#゚皿゚)「どうしてくれんだよぉ!?しぃよぉ、お前調子乗ってんじゃねぇの!?なぁ」
(*;ー;)「……」
-
(゚ε゚ 川≡川 ゚ε゚)「さぁって、どうしよっかなぁ、とりあえず慰謝料1億円は堅いよなぁ?」
( ・∀・)(山岸さんは良く分からないけど、こいつ犯人っぽいな)
<(' _'<人ノ(クーちゃん……)
(*;゚ー゚)「わ、わかったわ。1億なら……」
(; ・∀・)(出せるの!?え、なんで家政婦として働いてるの!?)
-
川 ゚ヮ゚)「おいおいおいおいおい、だぁれぇがぁ、1億で済ますっつったよ?」
(*;゚、゚)「えっ……?」
川 ゚ε゚)「私の精神的苦痛が1億で済むわけないだろうが、なぁ?」
(*;゚‐゚)「そ、それじゃぁ……」
川 ^ε^)「"毎月"だよ、ま・い・つ・き。毎日500万程度の端した金ばっかよこしやがってよぉ?」
( ・∀・)(この子、頭がジンバブエしている)
-
(*;゚‐゚)「ま、毎月……それは……」
川´Д`)「あー、辛いわぁ、犯人扱いされて辛いわぁ」
(*;゚д゚)「うっ……」
川 ゚∇゚)「なぁ、どうすんの?どうすんの、しぃよぉ?」
(*-ー-)「……私にもプライドがあります……あなたのことを疑った罰として……なんとか──」
(; ・∀・)「……あの」
川 ゚∀゚)「ん?なにかなモララー君。おこぼれにあやかりたいのかい?ダメェェェ!」
( ‐∀‐)「美和ちゃん、クーさんが犯人じゃないなら、誰が犯人なのか、わかるかい?」
<(' _'<;人ノ「え、えっと……」
川;゚ -゚)(こいつ、余計なことを……!)
-
<(- _-<人ノ「ううん……わからない。でも、クーちゃんじゃないのは確かだよ」
( ・∀・)「そっか……うーん……」
川 ゚―゚)「あぁ、なに、お前まで疑ってんの私のこと」
(; ・∀・)「え、あ、いや、そういうわけじゃ」
( ・∀・)(こいつ絶対犯人だよと僕の良心が訴えてるんだけど)
川 ゚ω゚)「なに?いいよ、お前にも請求するよ慰謝料。お?お?」
(; ‐∀‐)「……くそっ……」
<( ー <人ノ(これで、いいんだよね、私。……だって、あなたの毛が手に入るんだもん……あなたの味を堪能できるんだもん……)
(*;ー;)「……ごめんね、クーちゃん……ごめんね……」
-
川 * ゚ ∀ ゚ *)「フハハハハハハハハ!!あー気持ちいいわぁ、ほんと辛いけど気持ちいいわぁ!」
(*;ー;)「もし、あなたが犯人だったら……」
(*;ー;)「ミートパイにして振舞おうと思ってたの……本当にごめんね」
<(゚ρ゚****<****人ノ「しぃさぁあああん!!クーちゃんが殺しましたぁあああああああ!!!!!!」
-
川 * ゚ ∀ ゚ *)
川 ゚ ∀ ゚ )
川゚ ∀ ゚)
川゚ . ゚)
第十八話 『拾 っ て い く ス タ イ ル』 終わり
-
クールの行動が小物のそれだわ……
死んだな乙
-
やったぜ。
-
な なんてことを......!ちちちちねぇ!プシュー
-
ここまでやったらクーさんミートパイだけじゃすまなそうな感じだぞ
-
今後の展開が怖いです
-
ミートパイも良いけど、首から下の生皮剥がして鎖に吊るしたくーにゃんをサンドバッグにした時の可愛い悲鳴を聴きたいな♪
-
倒錯しているのか
-
ここまで糞な性格のクールは初めてだな
-
(; ・∀・)「……」
(*゚‐゚)「……」
川゚ . ゚)
<('ρ'<人ノ「えへ、えへへ、えへへへへへ」
( ・∀・)「み、美和ちゃん……それは、その……本当なのかい?」
<(' _'<人ノ「うんうん!本当だよ!クーちゃんが殺したの!山岸さんを、重ね当てで!」
川 ゚ д ゚)「黙っ」
(*゚-゚)「続 け て」
<(^ _^<人ノ「はい!」
-
川;゚ -゚)(わ、罠だ……しぃさんが私を陥れるために仕組んだ罠だ……)
川;゚ -゚)(絶対服従の美和が、あの幼馴染の美和が私との約束を破るなんておかしいじゃないか)
川;゚ -゚)(それが、罠だという証拠)
( ・∀・)「クーさん、君……殺していないって言ったじゃないか」
川;゚ -゚)「い……いや、おま……おまえが……」
川 ゚ -゚)(美和が言ったのは目撃証言……ただの状況証拠にしか過ぎない……)
川 ゚ -゚)「……ち、違う!あり得ない!」
川 ゚ -゚)「罠だ……私はそんなこと知らない!!」
<(' _'<人ノ「!」
(*゚ー゚)「……」
-
( ・∀・)「クーさん」
<('ρ '<人ノ「はぁはぁ、クーちゃんのミートパイミートパイ」
( ‐∀‐)「もう遅い、君の負けだ」
( ・∀・)「さっき君は明らかに勝ち誇って調子に乗った」
( ・∀・)「ところが、証言が翻ったあと、顔面蒼白になった。それは自白したのと同じだ」
川;゚ -゚)「!」
<(´ρ `<人ノ「しぃさん!早く早く!」
-
川;゚ -゚)「や、止めろ……止めろ……はー、はー……」
(*-ー-)「クーちゃん。あなたの負けね」
川; - )「はぁー……ハァー……!」
(*゚ー゚)「あなたはさっき自分の勝ちを宣言するかのように色々と喋ってたわ」
(*゚ー゚)「確かに――本来、あなたは勝っていた。私は負けていました」
(*゚ー゚)「あなたは美和ちゃんにずっと偽の証言を使わせ 私達にはそれが本物であるように常に見せ」
(*゚ー゚)「その偽の証言が、私が名前を聞いても誰だか分からないように細工してくる」
(*-ー-)「でもね、私もね、まんまとそのあなたの思惑にはまったように細工……"演技"をしました」
川;゚ -゚)「……?」
-
(*゚ー゚)「クーちゃん、さっき、死因を説明したときに警察が来ていたこと、聞いたわよね」
川;゚д゚)「そ、それがなんだ……!そうだ、警察だ!!お前ら覚えてろよ!勝手な状況証拠だけで人を犯人扱いしやがって!!」
川;^д^)「私が殺した?重ね当てで?ハッ!!それがなんだ?どこに証拠がある?」
<('ρ'<人ノ「……」
( ・∀・)「……」
(*゚ー゚)「……」
-
川 ゚д゚)「所詮、そのアバズレが言っているだけだろう!?私が殺った証拠にはならん!!」
(*゚、゚)「クーちゃん、その警察の人がね」
川 ゚ Д ゚)「この人殺しめ……善良な雇い主の娘を殺人犯扱いしやがって……!訴えてやる、絶対にゆるさ」
(*^ー^)「指紋があったって言ったの。旦那の心臓部分に、クーちゃんの指紋が」
川゚ . ゚)
(゚ .゚川≡川゚ . ゚)
川 ´Д ` )
-
( ^∀^)(よっしゃ!確定!!)
<('∀'<人ノ(ミートパイ!)
川;;;;;゚ -゚;;;)「な、なん、な、ななな、なんだ、と……!?」
(*゚ー゚)「警察の人が一晩でやってくれました。旦那が死んだあの日、不自然な指紋があったって」
(*゚ー゚)「クーちゃん、昔ヤンチャしてたとき、警察で指紋とったでしょ?すぐに照合できたって」
川 ゚ ρ^)「あ、ああっ、あっあっぅ」
川゚ . ゚)ピカチュゥッ
(*゚ー゚)「私はね、それでもクーちゃんを信じたかったの。だからいわなかかなかった」
(* ー )「でもね、目撃証言と指紋……もう確たる証拠なのよ、クーちゃん」
(*゚‐゚)「それでも言い逃れられるのなら言い逃れてみせて」
川゚ . ゚)ピカヅゥ
-
川゚ . ゚)
川 ゚ - ゚)「……」
川 ゚ -゚)
川 - )「くっ……」
川 ゙ Ж゙ )「うぐ〜」
川 ゚ ∀ ゚ )「く、ふふ、ふふふ、ふはははははははっっっっっ!!」
(; ・∀・)「っ!?」
<(' _'<;人ノ「クーちゃん……!?」
-
川 ゚ -゚)「そうだ、私が犯人だ。
ならば、どうする、ここで殺すか?
いいか、私は犯人。だが、未成年の女だ。
今の世界では少年法があり、法が私を守っている。これは事実。
そう、司法は正義、世界では私を裁けない。
だから殺すか?それで本当にいいのか?
私をミートパイにする?それがお前にとって、当然の報復だということもあったかもしれない。
しかし今は明らかにそれは悪、みんなの胃袋は膨れているんだ。
それでも私を調理するという自己満足をとるのか?
私がヤツを殺して二日……お前の旦那は死んだ、つまり凶悪ストーカーが死に、
美和の危険は7割減少した…………」
-
川 - -)「しかし、まだ世の中は腐っている。腐った人間が多すぎる…………
ならばなくさなければならない。
人間は幸せになる事を追求し 幸せになる権利がある」
-
川 ゚ -゚)「しかし一部の腐った者の為に、不意にいとも簡単にそれが途絶える。
……事故じゃない。腐った人間が生きている事による必然。
私が山岸さんを手にかけた時、いやその前から……
世の中は墜ちる所まで墜ち、人間は腐る所まで腐っていた。
突き詰めれば、人が幸せになるのに害のある者か無い者か……
生きるに値する者かしない者か……」
-
川 ゚ -゚)「悪は悪しか産まない。
意地の悪い人間が悪事を行い、世にはびこるならば。
弱い人間は、それを習い自分も腐っていき
いつかはそれが正しいと自分を正当化する。
悪は……腐った者は……なくすしかない。
始めから救いのない様な悪には死しかないだろう。
しかし腐った人間=死ではない。
よってこういう世の中を創ってきた悪の根源からメスを入れていく。
悪い人間は裁かれる‥‥‥‥‥人に害を与える人間も裁かれる。
それだけで人間の意識は変わってくる。人として正しい生き方に気づき始める。
幸せになる権利。それは皆に平等にある。いやなくてはならない。
それは他の人間を攻撃したり陥れたり、ましてや殺す事で得るものではない」
-
川 ゚ ー゚)「互いの幸せの邪魔をすることなく、互いの権利を尊重し……
個々の幸せを求めていくのが人間同士のあるべき姿。
世の中が変わってくれば人間も変わってくる」
-
川 ^ー^)「
…………優しく
なれる…………
」
-
川 ゚ -゚)「それでも変わらず悪事をはたらく者は人間失格。
本来人間は地球上で一番優れた生物として進化をしていかなければならない。
…………だが退化していたんだ…………
腐った世の中……政治……司法……教育……世の中を正していける者がいたか?
しかし誰かがやらなければならない」
-
川 ゚ -゚)「山岸さんを殺した時、思った。
私がやるしかない。いや……私にしかできない。
人を殺すのが犯罪なんて事はわかっている。
しかし、もうそれでしか正せない。いつかそれは認められ正義の行いとなる。
私がやるしかない。これは私に与えられた使命。
自分はこの腐った世の中を革め、真の平和・理想の世界を創世する為選ばれた人間」
-
川 ゚ -゚)⊃「この拳で……他の者にできたか?ここまでやれたか?この先できるか?
拳ひとつで世界を……人間を正しい方向へ導けるか?
私利私欲の為にしか使えない自分の為にしか使えない馬鹿な器の小さな人間しかいないじゃないか。
私は自分の利益など一度も考えた事はない。
弱者に自分の理想を植えつけ金儲けをしている悪党とは全く違う。
そういう悪党こそ世の中の敵なんだ」
-
川 ゚ -゚)「そうさ、私にしかできない……」
川 ゚ -゚)「新世界を創れるのは……………」
川 - ー -)「その頂点に立ち常に正しく導けるのは私しかいない……」
川 ゚ -゚)「考えろ」
-
川 ゚ -゚)「また腐った世の中に戻していいのか?
変わりつつある人々の意識を戻していいのか?
おまえらにだってわかっているはずだ。
人間には明らかに死んだ方がいい人間がいる。
害虫は殺せるのに何故害のある人間を殺すのを悪とする」
-
川 ゚ -゚)「ここで私を潰していいのか?それが本当に世の為か?
ここで私を調理してどうなる?おまえや美和が嬉しいだけじゃないのか?
それはおまえらのエゴでしかないんじゃないか?
旦那の仇というならば、それこそ最も愚かな行為だ」
-
川 ^ -^)「おまえらが今、目の前にしているのは私だが、新世界の神だ」
(*-ー-)「いいえ。
あなたは――――ただの"人殺し"よ」
( ・∀・)(すごい。今世紀最大の、お前が言うなを聞いたぞ)
<(^ _^<人ノ(投げたブーメランがことごとく突き刺さってるよクーちゃん……!)
-
川 ゚ Э ゚)「ぬぅうううううううう……!!」
川 ゚ -゚)(……言ってもわからぬ馬鹿ばかり……
ここで殺せればまだ……無理だ、落ち着け……考えるんだ……
………………ここは逃げることを選択……時間と隙……)
川 ゚ ー゚)ニヤッ
-
川 ゚ ー゚)φ(この超次元バイオレットトリプルアルティメットスーパーメモ帳に……)カキカキ コソコソ
川 ゚ -゚)「しぃさん……ちょっとだけ、ちょっとだけ待って欲しい」
(*゚ー゚)「?」
川 - )「仕方なかったんだ……さっきも言ったけど、あんたの旦那はストーカー。美和の身を守るために、必死だった」
<(' _'<人ノ「え、いや山岸さんは途中で帰ろうと──」
コソッ 川 -゚)っ□ピラッ
【合わせてくれたらなんでもしてやろう】
<(゚ _゚<人ノ「!!」
-
(*゚ー゚)「……美和ちゃん、本当なの?」
<(' _'<人ノ「……」
(*-ー-)「……そう、ごめんね。怖い思いをさせてしまって」
川 ゚ ー゚)「そうだ……あれは事故、故意じゃない。たまたま、たまたまなんだよしぃさん」
(*゚ー゚)「……」
-
川 ^ -^)「だから、さ。な?この際だ、腕の一本くらいは構わない。でも、ミートパイだけは、ミートパイだけは勘弁してくれ」
(*゚、゚)「……そうね、事故っていうのなら──」
( ・∀・)「仕込んだノートだ!!」
(*゚、゚)「モララー君?」
<(' _'<人ノ「!」
川 ^^^ -^^^)
-
( ・∀・)≡⊃「クーさん、ちょっと!」
川;゚Д゚)「な、なにをする!きゃぁあああ!エッチ!!変態!痴漢!」
( ・∀・)≡⊃パシッ□
【合わせてくれたらなんでもする】
(*゚‐゚)「……」
<(' _'<;人ノ「……」
-
( ・∀・)「美和ちゃん。もういいんだ。正直に話してくれ」
<(- _-<人ノ「……山岸さんが帰ろうとしたときにね。クーちゃんに技を伝授してくれたの。それの練習って言って、山岸さんに重ねあてを放ったの。だから死んじゃったの……」
( ・∀・)「美和ちゃん……じゃあ事故じゃなくて」
<(' _'<人ノ「うん」
-
川 ゚Д゚)「み、美和……
馬鹿野郎ーっ!!美和、誰を売ってる!?ふざけるなーっ!!
売るなら私以外の人間を売れ!!何をやってる!?
美和ぁ――っ!!おまえだけは理解してたはずだ!!
私が正義!私が必要!!
売れ!モララーでも誰でもいい、私以外の人間を売るんだ!!」
(*゚ー゚)⊃川 ´Д゚)ギリリリリ
川 ´Д゚)「うわあああ、うがあっ……ぐっ……!」
-
(*゚ー゚)「殺すわ。この子は殺さなきゃ駄目」
<('∀'<人ノ「し、しぃさん!あんまり強くしたら痛んじゃう!」
川 ´Д゚)「美和!」
<('ヮ'<人ノ「えへへへへ……」
川 ´Д゚)「く……モララー!」
( ・∀・)「!」
-
川 ´Д゚)「何してる、助けろ!殺せーっ!!こいつらを……おまえの役目だ、何してる!!」
( ‐∀‐)「助けられるわけがないよ、こんな状況で。
証言もデタラメ、自分だけが助かろうとしている。
さっきまでクーさん天使だと思ってたけど、君は天使なんかじゃない。クズだ」
川 `Д´)「貴様ぁあああああああああ!」
-
(゚ー゚*)⊃ズルズル川 `Д´)...
川;;´Д゚)「止めろ、連れて行くなーっ!!
誰でもいい!おふくろ!そうだ、おふくろぉおお!!
殺せ、こいつらを殺せーっ」
(*゚ー゚)「お母さんは家を出て行ったんでしょう?」
川 Д )「出て行った……そうだった……!こんな時に何やってるおふくろの馬鹿が!!
親父ー!親父はどうしたー!
殺せー!助けろぉおおおっ」
グチャァァ..('A`)⊂(*゚ー゚)「はいはい、お父さんも一緒に連れて行こうねぇ」
川 。Д゚)「いやだぁああああああああああ!!死にたくないぃいいいいい!!!」
-
(*゚ー゚)「それじゃ二人とも、ちょっと待っててね」
(*^ー^)「スペシャルディナーを、届けるから☆」
-
バタン
( ・∀・)「……」
<(' _'<人ノ「えへ……クーちゃんのスペシャルディナー楽しみ」
( ・∀・)「……え、これ、え、なんだろう。勢いで乗ったけど、これ」
( ・∀・)「僕も食べるの?」
<(^ _^<*人ノ「うんっ、一緒に食べよ!きっとおいしいよ!」
-
(; ・∀・)「……」
( ・∀・)(……)
(* ・∀・)(この子もかわいいな)
( ・∀・)「あ、ああ。それじゃあ、待っている間どうしよう」
<(' _'<人ノ「ゲームでもしない?クーちゃんの家にはゲームがたくさんあるの」
( ・∀・)「おお、なんのゲームがあるんだい?」
<(^ _^<人ノ「プレステとセガサターンだよ」
( ・∀・)「じゃあシャイニング・ウィズダムをしよう」
-
<(' _'<;人ノ「な、ないよ、なんでそんなマイナーなの?」
( ・∀・)「……」
<(' _'<人ノ「私ね、思うの。セガなんてダッセーよなって」
( ・∀・)「なんだと……」
<('、'<人ノ「プレステの方が面白いって」
(# ・∀・)「貴様……!セガをなめるなよ」
-
<(' _'<人ノ「あれ、モララー君セガ派なんだ。ふぅーん」
( ‐∀‐)「そういう君はソニーか。いつまでも王者でいられると思っているその殿様じみた考えが、昨今の凋落ぶりだ」
<(- _-<人ノ「フン、ずっと凋落してるのはセガじゃない。一生シェンムー3を待ってれば?」
(# ・∀・)「……」
<(' _'<#人ノ「……」
-
( ・∀・)「……あまり事を荒立てなくない。折半案を出そうと思う」
<(' _'<人ノ「そうね」
( ‐∀‐)「というわけで」<(- _-<人ノ
<('ー'<人ノ「ときめきメモリアルをしましょう」
( ・∀・)「サクラ大戦をしよう」
( ・∀・) <(' _'<人ノ
第十九話 『どっちにしようかな』 おわり
-
悲しいけど、たしかもうSEGAって家庭用ゲームから完全撤退するんだよな…
-
デスノのあの台詞って活字に起こすとすげー長いんだなって知りました
乙
-
セガへの冒涜は許されない
誰がなんと言おうとセガサターンは名機だ
-
しぃさんは山岸さんの仇を討つようです
>>466
あくまで縮小だから!
-
素直家
台所
| ̄|
_川 ;д;)_
|⊂| |⊃|
 ̄~| |~ ̄
ヘノ∪∪Vゞ
斧
(*゚ー゚)⊃∥
-
川 ;д;)「い、いやだ、いやだぁ!やめてくれ、考え直してくれぇ!!」
(*゚ー゚)「うふふ。大丈夫、おいしく作るからね」
川 ;д;)「死にたくないぃ!!消えたくないぃ!」
(*゚ー゚)「安心なさい。人間の体は、半年で入れ替わるの。細胞がね」
川 ;д;)「えっ?」
-
(*^ー^)「だから、クーちゃんのお肉は少なくとも半年間、食べた人の体に残るわ」
川 ;д;)「だからなんやねん!」
(*゚、゚)「そういえば、クーちゃん。知ってる?人肉ミートパイって映画でもあるのよ」
川 ;д;)「えっ?」
-
(*゚ー゚)「スウィーニー・トッド、フリート街の悪魔の理髪師っていう映画なんだけど」
川 ;‐;)「うん」
(*^ー^)「なんと、主演がデップなのよぉ!」
川 ゚д;)「だからなん──えっ、ちょっと待ってチャーリー!?」
-
(*゚ー゚)「そう!ティムバートンの作った映画!」
川 ゚д゚)「な、なんだと……そんな、チャーリーが……」
川 ゚ -゚)「だからなんやねん」
| ̄|
_川 ゚ -゚)_
|⊂| |:.|※:.⊃
 ̄~| |~ ̄
ヘノ∪∪Vゞ
⌒
(*゚ー゚)⊃≡=斧 ヒュン
ガンッ
川 ゚д゚)「あ──」
-
川 ;д;)「あああああああああああああああああああ!!!!!」
(*゚ー゚)「まずは、両腕ー☆」
ガンッガンッ
川 ;д。)「ああががあああぁああああああああ!!!!!」
(*^ー^)「次は、両足ー☆」
ガンッガンッ
-
川 。д。)「ギレえええええいいいやああああああ!!!」
(*゚ー゚)「どう?気持ちいい?」
川 。д。)「ああたす、あけ、あてあぁぁぁおね、がああ」
(*゚ー゚)「ん、聞こえないよ?」
ガンッ
川 。ヴ。)「ぐぅうえぇっ」
(*^ー^)「ほら、もういっかーい☆」
ガンッ
-
川 。Θ。)「がぁあっかしゅかしゅしゅっ」
⊂(*゚ー゚)「ほぐれてきたわね。じゃあ今度は」
ギリリリリリリリ
| ̄|
_川 。Θ。)_
(*゚ー゚)⊃∝( ≡||
 ̄~| |~ ̄
ヘノ::::Vゞ
川 。°。)「だだだだだだ」
(*^ー^)「万力で伸ばしましょう☆」
-
川 。°。)「だだだだだだだだだ……」
(*゚ー゚)「クーちゃん?」
川 。°。)「……」
(*゚ー゚)「あら、死んじゃった。じゃあ、ミンチにしましょう」
グチャグチャ
(*^ー^)「よしっ、それじゃあ調理開始!」
-
1
(*゚ー゚) 。・川・⌒)
/ o━ヽニニフ))
しー-J
「フライパンに挽肉を入れて、水を注いで……挽肉をほぐすような感じでね」
2
(*゚ー゚) 。・゚・⌒)
/ o━ヽニニフ))
しー-J
「火をつけて絶えず混ぜて、挽肉が塊にならないようにします」
3
(*゚ー゚)⊃('A`)・゚・⌒)
/ o━ヽニニフ))
しー-J
「挽肉の色が大体変わってきたら、汁気があるうちにビーフコンソメ、玉ねぎ、グリーンピース、ドクオを入れます」
-
4
(*゚ー゚)⊃ 。・゚A・⌒)
/ o━ヽニニフ))
しー-J
「全体的に火が通ったら、塩、コショウで味を整えトマトソースをいれます」
5
(*゚ー゚)⊃\
/ o━ヽニニフ グチャグチャ
しー-J
「火を止めて小麦粉を入れ、しっかり混ぜ合わせます。再び火をつけて全体にとろみをつけます」
6
(*゚ー゚)
/し つ━ヽニニフ
しー-J
「全体が煮立ったら火を止めて、少し休ませて粗熱を取ります」
7
(*゚ー゚)⊃[。・゚川゚'A`-゚]
「市販のパイシートでフィリングを包み、しっかりと口を閉じて表面に卵を塗ります」
-
8
____
(*゚ー゚) ∥ Ω ∥
/ つと) ∥## ##∥〜
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「230度のオーブンで15分程度焼きます」
9
(*^ー^)⊃※
「できあがり☆」
(*゚ー゚)「あ、水分がなかなかなくならない時は、塩を少し足すと水分の蒸発が早くなるわ」
(*^ー^)「火を止めて小麦粉を入れ、よく混ぜてから火をつけると全体にとろみがつくの。ワンポイントアドバイス☆」
(*゚ー゚)⊃「それじゃあタッパーにいれて持っていこうかしら」
-
〜〜〜
素直家
リビング
ガララ
(*^ー^)「お待たせ☆」
⊃〇⊂
<(' _'<人ノ「あー、面白かった!あ、しぃさん!」
( ∀ )「……」
(*゚ー゚)「二人とも、なにしてたの?」
<(^ _^<人ノ「セガサターンのバイオハザード!何度もモララー君が抱きついてきて気持ち悪かった!」
(;;・∀・)(こわいよぉ……こんなの夜中にやるゲームじゃないよぉ……)
-
(*^ー^)「あらあら」
<(' _'<人ノ「じゃあもう一周するね!」
( ・∀・)「み、美和ちゃん!もっとあるでしょ!クロス探偵物語とかさ!」
<(' _'<人ノ「えー、それなら御神楽少女探偵団やるし」
(*゚ー゚)「私なら神宮寺をするわ」
( ・∀・)「……もういいや。あ、そういえばしぃさん、そのタッパーは?」
(*^ー^)⊃〇「ふふ、出来たのよ」
( ・∀・)「あ、やめ」
-
(*゚ー゚)⊃\〇/ パカッ
グチャァアアアアアア
ζ ζ ζ
ζ ζ
_ハ ̄ ̄丶_/ ̄丶_
/&}゙}('`。・゚A・)&|ヾ|&&丶
/□&ノ ̄ハ川&/- ゚゚.ノ ̄ハ丶| \&□/ ̄ ̄ハ&ノ ̄ ̄ハ&□/:|
|\ニニニニニニニニニニニ/|
`\//////////////////////
\//////////////////
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~
人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
ギュワァアアアアアアアアア
(*^ー^)「親子どーん☆」
-
( ・―・)「うっ」
<(゚ _゚<人ノ「!」
(;;・∀・)(は、吐きそうだ……なまじ、バイオハザードなんてやってたから余計に……)
(;;・∀・)(ほら、美和ちゃんだって沈痛な面持ちだ。無理もない、ずっとプレイしてたもん……だからサクラ対戦にしようとあれほど言ったのに……)
<(^ヮ^<人ノ「おいしそー!!!」
(;;・Д・)ヽ。
/つ |∵ヾ;:ヽ
〜と_)_) ∴;。∴゚・:
=ニ三三三ニ=
「うごぉっ!」オロロロロロロロ
-
ζ ζ ζ
ζ ;ヽ。 ;ヽ。 ζ
_ハ ̄ ̄丶_/ ̄丶_
/&}゙} |∵ヾ;:ヽ|&&丶
/□&ノ}('`。・゚A・)&|ヾ|&&丶
/□&ノ ̄ハ川&/- ゚゚.ノ ̄ハ丶|
\ニニ ̄ハ&/ ̄バ}/ノ ̄ハ丶
|\&□∴;。∴゚・: ̄ ̄ハ&□/|
|\ニニニニニニニニニニニ/|
`\//////////////////////
\//////////////////
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~
ビチャビチャビチャビチャビチャビチャ
人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
-
(*゚ー゚)「あ、ちょうどソースがかかったわね」
<(' _'<人ノ「うん!酸味が効いてるね!」
(;; ∀ )「ぼ、僕、洗面所行ってきます……」
(*゚、゚)「あら?食べないの、せっかく作ったのに」
(;;・‐・)「食えるか!うっ」
ダッ≡≡≡≡(;;‐∀‐)
(*゚ー゚)「洗面所はお風呂場よー!」
<('ヮ'<人ノ「それじゃ、いただきまーす!」
(*^ー^)「たくさんたべてね!」
-
〜〜〜
素直家
風呂場
( ∀ )「はぁ、はぁ、はぁ……ここは、なんなんだ……魔境か?」
(;;・∀・)「落ち着け……落ち着くんだ……そうだ、僕は正常だ……みんなが異常なだけ……」
(;;‐∀‐)「早く逃げ出さないと……」
ガタッ
(;;・∀・)「ひぃ!!」
-
(; ・∀・)「……なんだ、戸棚が開いてる?」
(; ・∀・)つ[ ◎ ]
( ・∀・)⊃◎「……鏡……まさか、これはラーノの鏡……!?」
( ・∀・)⊃◎ピカーーーーーッ!!
(; ・∀・)「うわっ!!」
◎ よくぞ、我を手に取った。迷える若者よ。
( ・∀・)「えっ、鏡がしゃべった!?」
-
◎ ふむ、この状態ではいささか、不便か。無機物が言葉を発することを人間は好まぬ。
( ・∀・)「なんかやたら物分りいいな、おい!?」
◎ では、出づるとしよう。
◎ "現・界!"
フワーー \◎/ ーーーーーン!!!
( ‐∀・)「ま、まぶしいっ!目がくらむ!!」
-
( ∀ )「ふふふ……久々の常世だ。感謝するぞ、迷える若者」
(; ・∀・)「ま、まさか……桃源郷を開く鏡の主……!?」
( ∀ )「いかにも。我は桃源郷、二鳥が一羽――」
⌒*(・∀・)*⌒「ツインフェニックス照美だ」
( ⊃∀⊂)「また変なのでてきたよぉおおおおもうやだぁあああああ!!」
第二十話 『鳳凰鏡ゲットだぜ!』 おわり
-
乙
-
クーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!
-
軽く描写されてるが、流石にこれは来る
-
普通にクー死んだな
どうなるんだろ
-
しぃさんは山岸さんの仇を討ったようです
-
このレベルでマジキチを乗りこなしてる作者がかつていただろうか
-
清々しい気持で胸が張り裂けそうだ
ありがとう作者、おかげで今日はぐっすり寝られるわ
-
乙
ラーノの鏡本当に風呂場にあったのかよw
-
この生活リズムとこの狂気を同時に実現した作者なんてこいつ以外知らない
-
/⌒ヽ__/~ヽ
| へク⌒⌒ヽ|
(_ノ )( レ ノノレレ)し)
 ̄ ̄(\C*・∀・)* フワフワ
(≧⊂}兜fつ
└(YY〉 フワフワ
<ヒフ ̄
( ⊃Д⊂)「うわーーーん!!ボスー!ハインー!ブーンー!ドクオー!誰でもいいから助けてよぅ!!」
-
⌒*(・∀・)*⌒「そう喚くな。鳳凰の名を、不死鳥の名を司る我が前にいるのだぞ?喜べ」
( ・∀・)「喜べるか、このロリ鳥が!腹立つ羽しやがって!」
⌒*(^∀^)*⌒「お兄ちゃんっ」
(/ ・∀・\)「やめろぉ!これ以上僕の精神をかき乱すなぁ!!」
⌒*(・∀・)*⌒「愉快だねぇ」
( /∀\)「レイの真似もやめろぉ!思い出を穢すなぁ!」
-
フェニックス…不死鳥か
-
⌒*(・∀・)*⌒「と、戯れはさておき……お主、桃源郷を知っておるな?」
(; ・∀・)「はぁ……はぁ……うん、まぁ……」
⌒*(・∀・)*⌒「どこまで知っている」
( ・∀・)「……」
⌒*(・∀・)*⌒「どうした、答えろ」
( ‐∀‐)「……いや、これ、まじめに答えていいんだよね?」
⌒*(・∀・)*⌒「ん?」
-
( ・∀・)「鏡からツインテールのロリっ子顔した鳥が出てきたら、今までの流れからして身構えるよ」
⌒*(・∀・)*⌒「そうか。辛かったのだな」
( ・∀・)「えっ……?」
⌒*(-∀-)*⌒「我もよく苦労したものだ。業火の炎に焼かれ、また、栄華の火を灯すためにな」
(* ・∀・)「……フェニックス……」
⌒*(・∀・)*⌒「照美でいい」
( ・∀・)(こっちが嫌だよ)
-
( ‐∀‐)「……桃源郷、かつて、晋の陶淵明(トウエンメイ)が記したと言われる『武陵桃源』あるいは『桃花源記』にあるとするのが一般的だけど、僕たち、嗤有門が探しているそれは御伽噺じゃない」
⌒*(・∀・)*⌒「ほう」
( ・∀・)「あの秦の始皇帝もその存在に惹かれたと言われるユートピア……現実にあるんだろう?」
⌒*(-∀-)*⌒「なるほど」
-
( ‐∀‐)「僕たちはその入口を見つけた。しかし、二つの鍵……『鏡』が要る。その一つがフェニック──」
⌒*(・∀・)*⌒「照美でいい」
( ・∀・)「……」
⌒*(・∀・)*⌒「照美って呼んで」
( ・∀・)「て、照美」
⌒*(・A・)*⌒「気安く呼ぶな!!!!」
( 。・∀・)「グスッ……それが、ラーノの鏡グスッってところくらいかなグスッ」
-
⌒*(・∀・)*⌒「そうか、そこまで知っているか。褒めてやろう」
( ・∀・)σ「はぁ……じゃあ僕も聞きたいんだけど、どうしてこんなところにいるの?一般的家庭とは言いがたいけど、風呂場にいるような存在じゃないよね?」
⌒*(・∀・)*⌒「ふむ。もっともな疑問だな」
-
⌒*(-∀-)*⌒「もともと我には特別な能力と、それを扱う対価があっての。その能力を欲するものの資格があるか否かにおいて、争いが起こり、様々な人間の手に渡った」
⌒*(・∀・)*⌒「で、始皇帝からだったか。資格を持つ人物から人物へと移っていって、幾多の時代を駆け巡り、ここに着いたのじゃ」
( ・∀・)(あー、こいつ要領悪いタイプだ。答えになってない。なんでドクオの家にあるのかって聞いてるのに)
-
⌒*(・∀・)*⌒「その対価というのがの。『自己中な人間』というものなのじゃ。これを自己中心力、通称、『ジコチュリキ』という。一説ではクズ力とも言われておるがな」
( ・∀・)(うわ、こいつすごく要領良い。だいたい今ので理解できた)
⌒*(・∀・)*⌒「今は、ここの女中に片付けられて棚に鎮座しておる」
( ・∀・)(ああ、しぃさんわりと物、捨てられない人なんだ)
-
⌒*(・∀・)*⌒「そういえば、女中以外にもバシバシ自己中心的な気力を感じているが……はて?ひとつ消えてしまったの」
(* ・∀・)「うん!災厄の目は死んだ!」
⌒*(・、・)*⌒「そうか……寂しいのぅ」
( ・∀・)σ「なに言ってるんだ!だいたい君はあれだろ?鳳凰を司ってるんだろ?どうして自己中な奴の手に渡るような対価が必要なんだい?」
⌒*(・∀・)*⌒「フォフォフォ、教えて欲しいかの?」
( ・∀・)「う、うん……」
-
⌒*(・∀・)*⌒「テルミー?」
( ・∀・)「えっ」
⌒*(>∀<)*⌒「て・る・みー?」
( ・∀・)「……」
⌒*(・∀・)*⌒「リピート、アフタァミィ」
⌒*(>∀<)*⌒「て・る・みー」
( ・∀・)「て、tell me...」
⌒*(・Д・)*⌒「トゥーバァアアアアアアッット!!ノォオオオオオオオオオオン!!」
(# ・∀・)「なんなんだよ!!」
-
⌒*(^∀^)*⌒「フォフォフォ、お主面白いのぅ。ふむふむ、我に現・界を使わせるほどのジコチュリキを持っておる」
( ・∀・)「ぼ、僕は自己中じゃない!少なくとも君よりは話の腰を折らない!」
⌒*(-∀-)*⌒「そうかの。まぁよい。では、言え」
(; ‐∀‐)「は?なにを」
⌒*(・、・)*⌒「おっと、言い忘れておったの。ジコチュリキを持った人間が我を手にすることで得られる能力」
⌒*(・∀・)*⌒「"死者蘇生"」
( ・∀・)「し、死者蘇生……!?」
-
⌒*(・∀・)*⌒「仮にも桃源郷の鍵を担う神獣。それくらいはできようて」
(; ・∀・)「……う、嘘だろ」
⌒*(-∀-)*⌒「考えてみろ。なぜ始皇帝のような傍若無人に我がついたのか」
( ・∀・)「……たくさんの、人が殺された……その分、たくさんの人を生き返らせることができた……?」
⌒*(・∀・)*⌒「存外、頭は回るの。そうじゃ、ジコチュリキの大きさに応じて、複数の人を生き返らせることができる」
⌒*(・ー・)*⌒「すなわち、歴史の下の力持ち。我がいなければ今はないと思え」
-
( ・∀・)「……ば、馬鹿げている」
⌒*(・∀・)*⌒「ほう?ならば聞くが、いい歳をした男が桃源郷などを探すことは真っ当なのかえ?」
(; ・∀・)「っ……!」
⌒*(・∀・)*⌒「同じ桃源郷でも真っ当な人妻ヘルスを探すほうがよほど利口だと思うがの」
( ・∀・)(どうしてこいつはところどころ世俗的なんだ)
-
( ‐∀‐)「……わかった」
⌒*(^∀^)*⌒「そうか、では早速風俗サイトにアクセスじゃ!」
(; ・∀・)「しないよっ!!」
⌒*(・∀・;)*⌒「なんじゃ!?お主童貞か!?」
(##・∀・)「だぁかぁらぁあああ!!」
⌒*(・、・)*⌒「フォフォフォ、我がもう少し若ければのう」
( ・∀・)(初体験が鳥ってどうなんだろう)
-
( ‐∀‐)「……生き返らせることができるんだろ、君の力で」
⌒*(・∀・)*⌒「そうじゃ。名前を告げればよい。まぁ、お主のジコチュリキだと一人だけだがの」
( ・∀・)「一人だけ──」
-
川 ゚ -゚)
川 ゚ -゚)?
川 ゚ ー゚)
川 ^ -^)♪
川 ゚ー゚)
川 ^ー^)♪♪
\_ ______/
ヽノ
○
o
( ・∀・)「…………」
-
(;;・∀・)「ないないないないないないないない」
⌒*(・∀・)*⌒「おらんのか?」
( ・∀・)「いや、そうじゃなくて。一抹でも感じた自分の脳裏をぶん殴ってた」
⌒*(・∀・)*⌒「オラオラみたいじゃったなっ」
( ・∀・)σ「知らないだろ、それ君絶対知らないだろ」
⌒*(・∀・)*⌒「……すまん」
-
( ‐∀‐)「はぁ……まぁいいや、もう」
( ‐∀‐)(一人だけ生きかえすが出来る……これが本当なら、僕がいままでの人生で殺めた人も含まれるんだろう)
( ・∀・)(だけど、今の僕が生きかえすべきなのは、たった一人だけだ)
-
('A`)
('A`)
('A`)
('A`)
('A`)
('A`)
\_ ______/
ヽノ
○
o
( ‐∀‐)「…………うん」
-
⌒*(・∀・)*⌒「さぁ、準備はできたか」
川 ゚ -゚) ('A` )
川 ゚Д゚) ('A`#)
川 ゚Д゚)≡⊃ ⊂≡('A`#)
川 ゚Д゚)=つ≡つ
(っ ≡つ=つ
`/ ) ババババ
(ノ ̄∪
⊂⊂=('A`#)
⊂=⊂≡ と)
( <
バババ∪ ̄\)
( ‐∀‐)(そう、僕が生きかえすのは)
-
川 ゚ ー゚)∩ (※ A` ※ )
川 ゚ ー ゚)∩ (※ A` ※ )
-
( ・∀・)(山岸さんだ!!)
川゚Д゚ ) (※ ゚A゚ ※ )
第二十一話 『ジコチュリキとチュパカブラって似てない?』 おわり
-
乙!ところでクズ力という単語に聞き覚えがあるんだが・・・
-
父親の仇を討つどころか父親を討ってるんですがそれは
-
あ^〜生き返るわ^〜
-
クズ力wwwwなんかなつかしい響き
-
ロマ…
-
クーゲームとクー仇にどれだけ救われただろう
-
この作者からは貰いっぱなしだ
-
なるほど。クズ力の作者ならこのキチガイな感じも納得だな
-
(;;・∀・)(だって怖いんだもん!!このままいったら僕までミートパイだよ!!)
⌒*(・∀・)*⌒「どうした、顔色が悪いぞ?」
(; ・∀・)「え、あ、ああ、さっき人肉ミートパイを見たから」
⌒*(・∀・)*⌒「な、なんと……おぞましいものを作るのだな」
( ・∀・)「うん、おまけにゲロまでかかって……僕のだけどね」
⌒*(・、・)*⌒「それはそれは、食えたものじゃないのぅ」
(;; ∀ )「それを食ってる連中がいると思うと……」ブルブル
-
⌒*(・∀・)*⌒「そんなことは良い、さぁ、はよう言え。誰を生き返したいんだ?」
( ・∀・)「おっと、ごめんごめん。僕が生き返したいのはね──」
ドドドドド
(・∀・ )「ん……?」
⌒*(・∀・ )*⌒「廊下を走ってくる音が聞こえるの?」
ドドドドドドド
ガララ
⊂<(' _'<人ノ⊃
ドンッ
-
(; ・∀・)「……!!」
⌒*(・∀・)*⌒「誰だ?」
( ・∀・)(ま、まさか……さっきの話をかぎつけて、ここまで……!?)
<(' _'<人ノ「……」
( ・∀・)(まずい……この子の思考回路は全てがクーさんに向かっている)
<(' _'<人ノ「……モ……ララー君」
(; ・∀・)(このままだと、ヤツを生き返してしまいかねん……!)
-
⊂( ・∀・)「悪いが……この鏡を渡すわけにはいかない」
⌒*(・∀・)*⌒「キャー、かっこいー」
(; ・∀・)「……」
<(' _'<人ノ「モララー君、お願い……じゃないと……」
(・∀・ )「断る。いや、待てよ……おい!」
⌒*(・∀・)*⌒「んー?」
(・∀・ )「今から言う!生きかえすヤツの名前を!」
⌒*(・∀・)*⌒「ほう」
<(' _'<人ノ「……」
-
(・∀・ )「それで君は鏡に戻るんだろ!?」
⌒*(-∀-)*⌒「そうじゃ。役目を終えたら元の場所に戻る。まるでデリヘルじゃな」
( ・∀・)「つっこんでいる暇はない!いいか、言うぞ!」
⌒*(>∀<)*⌒「うん、きて///」
<( _ <人ノ「モララー君……!もう、だめ!!!」
( ‐∀‐)「僕が生き返して欲しいのは」
-
<(' _'<人ノ≡(; ・∀・)「や──うわっ」ドンッ
<('ο'<人ノオロロロロロロロロロ
※※※
(・∀・;;)「うわぁああああっ!!飛び散る!!ゲロが!どんだけ吐くんだ!!」
ヽ人>'ο')>※※「えへへへオロロロロロロゥ」
(・∩・ )「こっち向くな!!くさっ!!臭くてたまらん!!ってこれ……」
川※§。※-゚※
デロォオオオオン
-
⌒*(・、・)*⌒「おい、早く言わんか」
(・Д・;;)「うわ、く、クーさん!?クーさんだぁ!?」
⌒*(・∀・)*⌒「ああ、この家のバカ娘か。まぁそこそこ顔はいいからの、というかお主ロリコンとは……」
( ・∀・)「え」
-
<(^ _^*<人ノ「あーすっきりした。でも、吐いちゃうなんてもったいなかったなぁ……」
( ・∀・)「ちょ、ま」
⌒*::::(・∀・):::::*⌒「では、生きかえすぞ。ふああああああああ!!」
∥∥§∥。∥※
ヒュワーン
(・∀・ )「あ……クーさんの肉片と髪の毛が消えた……」
-
⌒*(-∀-)*⌒「これでお前が生き返したいという女は生き返る。だが、ここまで損壊しているとなると、肉体の再形成に時間はかかるだろうが……まぁ、明日の朝にはな」
( ‐∀‐)「ああ……」
⌒*(・∀・)*⌒「では、諸君。我は鏡に戻る。サラダバー」
フワーー⌒*(・∀・)*⌒ーーーン
"◎" カランカラン
( Д )「あ、あああああああ……僕は、僕はなんて過ちを犯したんだ……」
-
<(' _'<人ノ「モララー君、ひどいよぅ。洗面台の前でずっといるんだもん」
( ‐Д‐)「……食ったのか、あれ」
<(' _'<人ノ「うん!最初はおいしかったんだけど、胸焼けしちゃったのかな?気持ち悪くなっちゃって」
( ・∀・)(どう考えても拒絶反応だよそれ)
<(' _'<人ノ「吐こうと思ったんだけど、モララー君が邪魔だったから」
( ・∀・)「……じゃあ、あの鳥については」
<(^ _^<人ノ「そうそう!さっきの鳥さんなになに?彼女?」
( ‐∀‐)「そうか……完全に僕の失態か……」
-
フラッ..( ‐∀‐)
<(' _'<人ノ「あれ?どこに行くの?」
( ・∀・)「美和ちゃん、僕は元々、君たちのいる表の世界の人間じゃないんだ」
<(' _'<人ノ「え?」
( ・∀・)「殺し殺され、騙しあう裏の世界の住人……そう、嗤有門が幹部、ドーテイ・ソウロウ」
( ・∀・)「自分の不手際は、自分で片付ける」
( ‐∀‐)「僕がクーさんを、もう一度殺す。あの子が生きてたら、山岸さんが報われない」
<('、'<人ノ「……」
-
( ・∀・)「憎いか、僕が。そうだろうな。所詮、僕は友達を殺そうとする暗殺者さ。軽蔑するといい」
<(' _'<人ノ「ううん、モララー君」
( ・∀・)「?」
<(' _'<人ノ「セガサターンだって、面白いゲームがある。そう教えてくれたじゃない」
( ・∀・)(いや、バイオしかしてないよな、あれプレステでもできるよな)
-
<(- _-<人ノ「それに……えと、うんと、よくわからないけどさ……」
( ‐∀‐)(フッ……この子なりの気遣いか。ありがたく受け取って──)
<(^ρ^<人ノ「もう一回殺すってことは、もう一回食べられるんでしょ、クーちゃん」
(# ・∀・)(のしつけて返品するわ、あかん。この子もあかん……!!)
( ・∀・)「ハァ……しぃさんによろしく伝えてくれ、じゃあね」
<('ー'<人ノ「うん。楽しみに待ってるね!」
( ‐∀‐)「……」
タッタッタ( ・∀・)
-
〜〜〜
素直家
庭
( ・∀・)y-キィン
( ・∀・)y-~シュボッ
( ・∀・)「……」フゥー
( ・∀・)⊃≡-~ポイッ
-~火ボボボッ
-~火火ボボボボボッ
-
___从从_
/ 从从从 \
∠___从从从从_\
| Γ ̄从从从从 Т
| |
| | |
| 二二二 ̄ __ |
||// | | ||
||/ /| |Θ ||
|  ̄ ̄ ̄ | ||
~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ボウゥ「きゃぁ!しぃさん!火事!」
ボゥ「あら、ちょうど良かったわ。寒いと思ったの」ボゥ
( ・∀・)「行くか」
-
〜〜〜
生と死の狭間
川 - -)「……」
川 ゚ -゚)「こ、ここは……?私、しぃさんにミートパイにされて……」
川 ゚ -゚)「そうだ。死んだんだった。ハハハ、バカだよな……因果応報ってヤツか」
( )「いや、お前はまだ死んでいない」
川;゚ -゚)「だ、誰だ!?」
( A )「ここは、生と死の狭間だよ、クー」
川 ゚ -゚)「生と死の狭間……?」
川 ゚Д゚)「!!」
-
('A`)「よう」
川 ゚ -゚)「お、親父……!?」
('∀`)「久しぶりだな」
川 ´Д`)「親父ぃ!さみしかったよぉ!」
('A`)「ハハハ、甘えん坊さんだな、クーは。ところで」
('A`)「そのメモ帳」
川 ゚ ー゚)⊃□「あ、これか?これすごいんだぞ、ハイパーテキストマークアップランゲージメモ帳」
('A`)「カスケーティングスタイルシートか……」
川 ゚ -゚)(え、そんな名前だったっけ?)
-
(-A-)「フッ……そのメモ帳が見せているんだ、生と死の狭間をな」
川 ゚ -゚)「???よくわからないけど、あ、そうそう!ドーテイ・ソウロウに会ったよ!」
('A`)「……」
川 ゚ー゚)「モララーって言うんだって!けっこう強そうじゃん!でも私が倒して……」
川 ゚ -゚)「あ、私、死んでるんだった……」
-
('A`)「……モララー、か。懐かしいな」
川 ゚ -゚)σ「そういえば、本人否定してたぞ、殺してないって。どういうことなんだ?」
(-A-)「……すまないな、クー。俺を殺したヤツはモララーじゃない」
川 ゚ -゚)「嘘を、ついたのか」
('A`)「……すまない」
川 ゚ -゚)「……事情があるんだな、わかった。嘘つきは閻魔様に舌を抜かれればいいんだ」
('A`)「……」
-
川 ^ ー^)「むぅ。ところで親父がいるってことは、すぐそこはやっぱり天国なんだよな?」
('A`)「……いや、地獄だよ」
川 ゚ -゚)「えっ」
('A`)「お父さんがいる地獄は八大地獄が二の『黒縄地獄』……13兆3225億年しないと転生できない」
川 ゚ε゚)「プッ、親父なにやらかしたんだよー、ばっかでぇ」
('∀`)「ハハハ」
-
川 ゚ヮ゚)「じゃあ、私は執行猶予付きの地獄だな!きっと、揖保の糸が助けてくれる!そうめん↓やっぱり↑揖保の糸〜↓」
('A`)「いや、お前は『無間地獄』だ」
川 ゚ -゚)「えっ」
('A`)「八大地獄で最も下層、最低最悪の地獄だ」
-
川;゚ー゚)「は、ハハハハ、冗談きついな。でも、それだけキツイならすぐ出られるんだろ?」
(-A-)「2000年……」
川 ^ -^)「えっ、たった?親父の13兆年より余裕じゃん!たいしたことな──」
('A`)「自由落下速度で落ち続けるだけで、な」
川 ゚ -゚)
('A`)「ちなみに349京2413兆4400億年経たないと転生しない」
川 ゚ -゚)「……」
-
川 ゚Д゚)「いやだぁああああああ!!!そんなのいやだぁあああ!!」
川 ^Д^)「そうだ!!親父、代わってくれ!そんでまた別の転生が短いヤツと代わる!」
('A`)「やめて」
川 ;ぺ)「なんでだよぉ、私、娘だぞぉ!仇討つからぁ!」
('A`)「そうじゃなくて。お前はまだこっちに来るべき人間じゃない」
川 - -)「うぐっ……ひぐっ……えっ?」
-
('A` )「見ろ、お前の後ろに広がる光を」
川 ゚ -゚)「ひ、かり……?」
\ピカーッ/
('A`)「そのままいけ。お前には、まだここは早すぎる」
川 ゚ -゚)「……」
('A`)「お母さんに会いたくないのか?」
川;゚ -゚)「お、おふくろ……?おふくろがどこにいるのか知っているのか!?」
-
(-A-)「すまないな、隠していた……母さんは、今、嗤有門にいる」
川 ゚ -゚)「な、なんだって……!?」
('A`)「クー、俺の仇討ちなどはどうでもいい。だが、お前の人生はお前が決めることだ」
川 ゚ -゚)「お、親父、もっと詳しく教えて……」
\ピカーッ/
('A`)「行け!光がなくなる前に!」
川 ゚Д゚)「親父!!おふくろはどこに……親父は……いったい誰に殺されたんだよ!」
-
('A`)「クー」
川 ゚Д゚)「親父ぃ!」
('ー`)「愛すべき友を持て。きっと、お前がどんな姿になろうとも、お前を助けてくれる」
-
川;゚Д゚)「親父、親父ぃ」
\ピカーーーーーーッ/川;゚Д゚)
\川;-д-)/「おやじーーーー!!」
\シューン……/
('A` )「……行ったか」
スッ (,,゚Д゚)「終わったか、ドクオ」
('A`)「山岸……」
-
(,,-Д-)「お前……あいつに本当のことを――」
('A`)「言うな、誰が聞いているかわからない」
(,,゚Д゚)「……」
(-A-)「さぁ、俺たちは俺たちの行くべき場所にいこう。そのためにあいつを帰したんだ。まだまだ早すぎるからな」
(,,゚Д゚)「ああ、そうだな」
-
地獄 天国
← →
スタスタ( 'A`)(,,゚Д゚)
(*'∀`)「うっひょう!天国の風俗ってどんなんだろうな!クーにばれなくてよかったぜ!」
(,,^Д^)「あいつがうちの嫁に告げ口したらここまできそうだもんな!あー、よかった!ゲヘ、美和ちゃんみたいなのがいたらいいなっ!」
-
〜〜〜
翌日
朝9時
あめぞう町
第八倉庫
女性トイレ
ノパ ゚)「……ううう……」
ノハ;- ゚)「うん……ぬっ……」
ノハ*- -)「あん……」
ブリッ
ブリリリイリリ
ノパ ゚)「ふぅ」
ノハ^ー^)「今日もいい便器!」
-
オシリ フキフキ
ノパ⊿゚)「ふぅ……」
ノパ⊿゚)(嗤有門の奴ら……港を船員やチンピラで制圧しようと、愚連隊をけしかけるとは)
ノハ#゚⊿゚)(だが、この陳ヒートがいる限り、好きにはさせんぞ……!)
ノパ⊿゚)「さて、父さんと今日の見回りについて話し合いを……ん?」
-
\|||||||||/
ピカーッ __
__ _ノヽヽ\
`( ( | | |
\\ ノノ |
\二二二二二二_/
/||||||||||\
ノハ;゚⊿゚)「うわ、水を流そうとしたら便器が光ってる……!」
-
\|||||||||/
ピカーーーーーッ!! __
__ _ノヽヽ\
`( ( | | |
\\ ノノ |
\二二二二二二_/
/||||||||||\
ノパ ゚)「な、なんだ!!」
-
/)/)
/ // //)
/∠フ)/ /
(/ /イ /~)
| |ヽ/
| ヽ |
ヽ | |
/ ノノ __
__/ //_ノヽヽ\
`( (/ / | | |
\\ / ノノ |
\二二二二二二_/
ニュッ...
ノハ;-⊿゚)「ひ、人!?」
-
ザッ ウンコ川 - ウンコ)「よっこい……しょっと……」
ノハ;;゚⊿゚)「うわぁあ、だ、誰だ……!?し、侵入者──まさか、便器から来るとは……下水道を使ったのか!」
ウンコ川 - ウンコ)「……なぁ、色々聞きたいんだが――まずは、一つだけ、いいか?」
ノパ⊿゚)「は!?汚物まみれの分際で何を――」
-
ウンコ川 ゚ -゚ ウンコ)「うんこの量が、多すぎる」
ノハ#゚⊿゚)プチッ
第二十二話 『愛すべき友、登場』 おわり
第一章 ミートパイ編 終了
見てくれたみんな、センキュッ!
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くさい。
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くさそう
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きたない
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くさい子。
-
まさか本当にミートパイネタで書いてくれるとは思わんかった。
くーにゃんの絶命する所と糞まみれの所が見られて絶頂射精したわ。
-
そっか、じゃあまだ堪能してもらおうかな
-
ノハ;゚⊿゚)「な、なにをいきなり……!」
ウンコ川 ゚ -゚ ウンコ)「なぁ、なに食ったらそんなうんこいっぱい出せるんだ?」
ノハ#゚⊿゚)「ふ、ふざけるな!俺の排便を馬鹿にするんじゃない!というか、近寄るな!スーツに匂いが移る!」
ウンコ川 ゚ -゚ ウンコ)「……俺?」
ノパ⊿゚)「なんだよ、なにか文句でもあるのか!」
ウンコ川 ゚ -゚ ウンコ)「……失礼ですが、お歳は?」
ノパ⊿゚)「27歳だ」
-
ウンコ川 ゚ -゚ ウンコ)「……」
ノパ⊿゚)「……」
ウンコ川 ゚ε゚ ウンコ)「プッ」
ウンコ川 ゚∀ン゚コ)「ブッッハハハハハハ!!げっほくっせ、うんこ入ったくっせげっほげっほ!」
ノハ;゚⊿゚)「!?」
-
ウンコ川 ゚ -゚ ンコ)「おたくさぁ……27にもなって俺っ子とかシャレになんないよ?」
ノパ⊿゚)「あ?」
ウンコ川 ゚ -゚ ンコ)「私でさえちょっと男勝りなところあるけどさぁ、俺はないわ、俺は」
ノパ⊿゚)「……」
ウンコ川 ゚ -゚ ンコ)「しかもうんこの量多いしさぁ……スーツ着てる場合じゃねぇよ、オムツしろよ」
ノハ;-⊿゚)「こ、このスーツは特注品で、重さ十キロのトレーニング用……」
ウンコ川 ゚∀ン゚コ)「ブッッハハハハハハ!!あーもううんこが入るぅ!ぺっぺっ」
ノパ⊿゚)「……」
-
ウンコ川 ゚∀゚コ)「その年で巨人の星ごっこかよ!うけるー!!なに、なんなのあんた!?面白すぎるだろ!!」
ノハ#゚⊿゚)「…………」
ウンコ川 ^∀^コ)「やたらうんこの量が多いメンヘラ俺っ子ちゃん!ねぇねぇ、なに食ったらそんなにうんこでるのぉ?」
ノハ#゚⊿゚)「……」
-
≡≡≡ウンコ川 ゚∀゚コ)グルグル
「ねぇねぇ!
ノハ ⊿ )
教えて教えて〜」
グルグル≡≡≡(コ゚∀゚ ウンコ川
-
ノパ⊿゚)≡バッ
≡(コ゚д#ウンコ川
「ぐえっ!」
鋭い蹴りをかわせなかった理由は二つある。
一つは、彼女の──一人称は男性のそれだが、列記とした女性である──放つミドルキックが、到底その服装と、催したものにそぐわなかったこと。
(コ゚- ゚ウンコ川(っ……こいつ……的確にうんこの着いていないところを狙って……)
-
もう一つは、動き回る的の、さらにその極一部を確実に捉えた攻撃が単純に速かったこと。
ノパ⊿゚)「もういい。もう、怒った。せっかく4日間ぶりの快便だったのに、貴様のせいで台無しだ」
(コ゚- ゚ウンコ川「……なんだ、ただの便秘だったのかよ……つまんね、帰る──」
ノパ⊿゚)≡シュバッ!!
(コ゚- ゚;ウンコ川「うわっ!?」
ノパ⊿゚)「誰が帰すといった?」
-
出口に向かって歩き出すクーを止めたのは、またしても足。
トイレのドアに手をかけようとした彼女に向かって……ではなく、ドアノブに向かっての足蹴。
鈍い音を立てた金属の塊は二人の戦いが始まることを意味している。
(コ゚- ゚#ウンコ川「……上等だ、うんこメンヘラ。私にケンカを売ってタダで済むと思うなよ」
ノハ#゚⊿゚)「こっちのセリフだ、汚物まみれ。俺を侮辱し、あまつさえその醜態でこの第八倉庫から出られると思うな」
-
スーツの女性は右手を前に、左手をわき腹付近に添え、構えた。
両腕とも、手首は内側に曲げている。
(コ゚- ゚ウンコ川(なんだ、この構え……?)
ノパ⊿゚)「フン……貴様も多少は武術の心得があるようだな」
困惑する彼女の表情を見て察した。
普段相手にしている有象無象であれば、構えを取った時点で、あるいはそれよりも前に攻撃を仕掛けてくる。
しかし、クーは警戒という行動を取った。
本来、相手の攻撃を捌くために前へと出すべき手のひらを、あえて内側へと曲げていることに疑問を持ったから。
その所作は、少なからず、女性の口を開かせることに起因する。
-
ノパ⊿゚)「"動脈"だ」
(コ゚- ゚ウンコ川「なんだと?」
ノハ-⊿-)「俺が戦っている奴らは貴様のような子供とは違って、ヤンチャでね。ナイフやカッター、仕込み刃まで使ってくるゲス野郎ばかりなのさ」
(コ゚- ゚ウンコ川「……!」
ノパ⊿゚)「そういう相手から致命傷を受けないように編み出したこの構え。これには名前がないんだがな」
(コ^- ^ウンコ川「は、ハハ!なんだ、ビビりか!やっぱりお前はうんこの量が多いだけだな!ビビりクソ!」
-
震える声で威嚇するクーの雑言に、耳を貸さず続ける。
ノハ ⊿ )「……俺の得意とする技なら教えてやろう」
ノパ⊿゚)「名を──」
出掛かった言葉は途切れた。地面を蹴り、一足飛びで接近した女性の攻撃は──
(コ゚- ゚;ウンコ川「!」
やはり、"蹴り"
ノパ⊿゚)「"燕旋降脚(えんせんこうきゃく)"」
/゙
/≡≡(コ゚- ゚ウンコ川「っ!?」
゙ ゴォォン!!
-
高速で弧を描くような軌跡を残す上段回し蹴り。
しかし、そのスピードたるや、プロのキックボクサーが放ったハイキックと評価しても過言ではないほどに一瞬。
にもかかわらず、それが"当たらなかった"のは、胸から上を後ろに反らせて回避したクーの一瞬の判断。
そのまま軸足を使い、間合いを広げる。
ノパー゚)「……へぇ、避けたか」
(コ゚- ゚;ウンコ川(あ、危なかった……なんだ、この蹴り……!?)
-
うんこついてんだよなあ......
-
速度、威力の加減は、目の前でかろうじてかわせることができた彼女だけが感じ取れる。食らえば負け。
だが、それよりも懸念すべき要素が、その技にはあった。
(コ゚- ゚ウンコ川(一瞬……本当に一瞬だが、俺うんこちゃんスーツのさっき蹴り……)
(コ゚- ゚;ウンコ川("重心、下がってなかったか……!?")
眼前、三メートルほどの空間を見つめる。そこには先ほどまで立っていた自分と女性。
開いたこの距離で行われた攻防を、頭の中で反復する。
二巡した矢先、現実が話しかけてきた。
-
ノパ⊿゚)⊃゙クイクイ「怖気づいたか……来いよ?タダで済むと思えないんじゃなかったのか?」
外側に向けられた手の甲が、怠慢に上下する。向けられた挑発に、シミュレートは閉ざされた。
(コ゚ー゚ウンコ川「……ハッ、蘇生後の運動にはちょうどいいや」
凡人ならば見破るどころか、見てもいられない超速の一蹴。
クーが感じた違和感は、この時はまだ、活かされる事などない。
少なくとも、この戦いに最も必要なのはもとより一つだけなのだ。
-
(コ゚- ゚ウンコ川「……」
ノパ⊿゚)「……」
ノパ⊿゚)(にしても)(コ゚- ゚ウンコ川
ノハ;゚⊿゚)(くっせぇ!!!!!!)(コ゚Д゚;ウンコ川
第二十三話 『知り合いに3週間便秘だった人がいるんだけど、大丈夫なんだろうか』 おわり
-
こっちまで臭ってくるようだ
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洗えよ
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あぁウンコまみれのくーにゃんをそのままミキサーにかけて家庭菜園の肥料にして出来た美味しい野菜をひーちゃんに食べてもらってひーちゃんの便秘を治してあげたい
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どうせお前もファッキチだろ
目障りだぞ
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イワナでしょ。
-
クッキーネタだけではなく鍋とかクッソーまで網羅してるとか頭がお詳しいぜ
-
人間には五感がある。
視覚、聴覚、触覚、味覚──
そして、"嗅覚"。
構える彼女たちの決闘場は、決して綺麗な物ではなかった。
-
ノパ⊿゚)「フンッ!」
初手、スラリと伸びるレディーススラックスを纏った右足が、クーへと襲い掛かる。軌道は顔面。
(コ゚- ゚ウンコ川「ちっ!」
5センチヒールの尖った靴は、彼女の額を捉えられない。15センチほど右に避け、回避から右手の拳による反撃。軌道はわき腹へ、瞬時に近づく。
しかし、それも当たらず。女性の左手が、攻撃を払う。反動で少し前のめりへと、態勢を崩したクーだったが、それでも隙は見せなかった。
-
(コ゚- ゚ウンコ川「おぉりゃっ!」
ノパ⊿゚)「!」
次手を頭に浮かべている頃には遅い。スーツの女性へと放たれたのは、前傾姿勢となったクーの遠心力が生み出す裏拳。
一瞬、背中を向けたかと思うと向き直ると同時に左手からの速打。
咄嗟にボクサーのような構えでこめかみを守る彼女だったが、その威力たるや。
゙Pノハ;-⊿゚)「ぐぅっ!」
-
衝撃により後ろへ転倒。続けざまの追い討ちは、振り下ろされるかかと落とし。
だが、砕いたのは地面。
老朽化していたタイルを破壊するに至った経緯は、女性がまるでブレイクダンスのように回転しながら起き上がったから。
(コ゚- ゚;ウンコ川「うぉっ!」
本来であれば、その踵が捉えていたのは下半身──距離の問題で急所には届かなかった──であった。
しかし、機転を利かせた回避と、腰と背中を中心に回る両足の攻防一体がクーの追撃をよしとはしなかったのだ。
-
ノハ-⊿゚)「……貴様、その技は……?」
構えを戻す。数歩離れた位置から漂う匂いと殺気。頭がおかしくなるほどに充満している。
飛び散ったうんこにも気を留めず、女性は尋ねた。
(コ゚д゚ウンコ川「ハッ!思い知ったかうんこ量多すぎちゃん!これが素直流、『裏柳』と『雷蹴り』だ!」
瞬発力に優れる裏拳──裏柳。
凄まじい威力を誇るかかと落とし──雷蹴り。
二つの技を見た女性は考えを改める。ただの汚物まみれではないと。
-
ノパ⊿゚)「……なるほど。素直流……か」
(コ゚ー ゚ウンコ川「なんだなんだよぉお前ぇ、私に興味あんのかぁ?デュフフ!」
ノパ⊿゚)「ツンさんは元気か」
(コ゚- ゚;ウンコ川「な!!」
驚愕のあまり、冗談も軽口も忘れたのは、久しく、その名を聞いたから。
-
ノハ-⊿-)「その様子だと、もう……」
(コ゚- ゚ウンコ川「な、なんで……!?」
ノハ-⊿-)「……」
(コ゚д゚ウンコ川「なんで、おふくろのことを知ってるんだよ!?うんこちゃん!!」
ノハ#゚⊿゚)「うんこちゃんと言うな!俺の名はヒート、陳ヒートだ!」
-
(コ゚- ゚ウンコ川「そんなことどうでもいいよ、ヒートうんこちゃん!おふくろのこと、知ってるなら教えてよ!」
ノハ####゚⊿゚)イライライライラ
ノハ#-⊿-)「……いいだろう、教えてやる」
(コ^- ^ウンコ川「え、ホント?さっすがうんこの量が多すぎるだけはあって太っ腹──」
ノハ#`⊿´)「俺に勝てたらな!!」
怒髪、天を衝く。与えられた屈辱の前に、うんこなど目に入らない。
(コ゚- ゚;;ウンコ川「う、うわっ、ちょ、ま」
-
スーツが汚れることも、もはや気にせず。
右ハイキックからの左ミドル、かと思えば下段へのローキックをとてつもない速さで繰り出していくヒート。
右へ左へ、時には足を上げ……一辺倒となるクーの動きを非難する者は誰もいない。
それは、決してこの場所に二人しかいないからという意味ではなく、両者の動きが相当なものだから。
どちらも退かない好手と妙手。好機を先に見つけたのはクー。
6度目の攻撃を避けた彼女は、ほんのわずかなリズムのズレを見逃さなかった。
(コ゚- ゚ウンコ川(ここだ……!!)
-
刹那、次いで来る、中段回し蹴りをダメージとなる前に肘と膝をくっつかせて防いだかと思うと、両足を着地させ間もなく相手の懐へと入る。
ノパ⊿゚)「!」
(コ゚ー ゚ウンコ川「勝てりゃ教えてくれるんだろ……?」
にやついた表情は、勝利への確信。右足は、左足と大きく離れていて、右手はヒートの心臓部分にあてがわれている。
(コ゚- ゚ウンコ川「山岸さんを殺したこの技……耐えてみろやぁあああ!!」
咆哮。
同時に差し出された、左面の手と足。
反対の手足と同じ位置に着いた瞬間、鳴り響く轟音。
"重ね当て"
ノハ; д )「ぅっあああっ!!」
-
彼女の眼前には、飛び散る破片とうんこ。
計り知れない衝撃は、クーを纏っていた汚物と支えているタイル、そしてヒートの胸元を揺さぶる。
──が。
ノハ ー )ニヤッ
(コ゚- ゚;ウンコ川「えっ……」
-
倒れない。
ノハ ー )「ゼロ距離……これが何を意味するかわかるか?」
(コ゚‐゚;;ウンコ川「……!!!!!」
ノパ⊿゚)「遅い」
-
重心が下がる。高速で弧を描くような軌跡を残す上段回し蹴り。先ほどと違う点は一つだけ。
見えるか、見えないか。
視界外から迫った音の正体を目に焼き付けることはできず、鈍い音をたてて崩れ落ちるクーの瞳には、何が起こったのかが理解できない。
それでも、スローモーションのように映った空中を舞う破片とうんこが共に地面へと落ちていく様を見て、把握した。
-
ノパ⊿゚)「この技の真髄を悟ったか、汚物まみれ」
( 川「……」
ノハ-⊿-)「燕旋降脚はただの上段回し蹴りではない。相手が接近してきたところを打つ、いわばカウンター」
ノパ⊿゚)「貴様の発勁を用いた掌打も悪くはなかったが、鍛えている俺にとっては──」
ノハ;-⊿゚)「ぐっ!?」
( 川「……悠長にしゃべってんじゃねぇぞ、うんちぶりぶり俺っこ……」
-
ノハ;-⊿゚)(な、なんだ……!身体の奥から痛みが……!?)
( 川「私もお前のうんこみたいに講釈を垂れてやろう。重ね当てはただの掌打じゃない」
( 川「鎧を着ている相手にも痛みを与える、言ってみれば殺人拳」
ノハ;-⊿゚)(それに、こいつ……俺の燕旋降脚をもろに食らって、なお立ち上がるだと……!?)
-
( - 川「あー、くっそいてぇ……っていうか」
(ウ-ンコ川「前がみえねぇ」
-
ノハ;゚⊿゚)「……」
(ウ-ンコ川「くっせぇ……いや、もう正直嗅ぎすぎてなんだか気持ちよくなってきた」
ノハ-⊿-)「……フッ」
(ウ-ンコ川「?」
ノパ⊿゚)「認識を改めるのは二度目だ。貴様の名は?」
(ウ-ンコ川「……素直、クー」
ノパ⊿゚)「……クー、やはり、ツンさんの娘か……」
-
(ウ-ンコ川「やっぱり知ってるんだな、おふくろのこと」
ノパ⊿゚)「ああ」
(ウ-ンコ川「じゃあ、こうやって無駄話してないで、教えろよ……"ヒート"」
ノパ⊿゚)「!」
-
ノハ ⊿ )「──言っただろう。俺に勝ったら教えてやると……クー」
ノハ; ⊿ )(とはいえ、ダメージが大きい……くそっ、このスーツとシャツの重み……それに、ヒールの動きにくささえなければ)
(ウ-ンコ川「あー、なるほど。そんなに糞まみれになりたいんだな」
(ウ-ンコ;川(つっても、前がみえねぇ……くそっ、視界さえまともならまだやれるのに)
-
ノハ ー )「貴様こそ、血で便を拭うことになるぞ?」
(ウーンコ川「上等だ」
ノパー゚)「……………」(ウーンコ川
ノパ⊿゚)(そうだ)(ウ-ンコ川
ノハ^⊿^)(脱げばいいんだ)
(拭けばいいんだ)(ウーンコ川
-
〜〜〜
第八倉庫
事務室
( ´∀`)「はぁー、貿易商も大変モナ。最近は嗤有門のいやがらせで売り上げも下がるし……」
( ´∀`)「娘のヒートも、手伝ってくれるのはいいけど女の子なんだから本当は御淑やかに育てないといけないのに」
( ´∀`)「っていうか、ヒートももう27歳モナ。このままじゃ貰い手もなくなっちゃうし……」
-
( ´∀`)「でもモナだけじゃ仕事と嫌がらせの両方を片付けられないし……困ったモナ」
ドゴォン
ドオォオオン
(; ´∀`)「……なんだか女子トイレが騒がしいモナ」
( ´∀`)「もしかして、ヒートの身に何かあったモナ!?」
( ´д`)「た、助けに行かないといけないモナ!!」
-
〜〜〜
第八倉庫
女子トイレ前
クッ、ハァアア!!
オォオリャァッ!!
(; ´∀`)「こ、交戦中モナ……ヒートとやりあうなんて……」
ッ キャァッ ブラガッ!
( ´д`)「ひ、ヒートの声モナ!ヒートォオオオオ!!」
-
ガラララララ
|┃三
|┃
|┃≡
|┃ ( ´д`)|
|┃ 人 ノ
_|(⌒) >―――<
|┃ ̄/ \/)
|┃ (_____)
|┃≡(_ノ (_)
「大丈夫か、ヒート!?」
-
n^)
ノパ⊿゚) /
/ i、。)。)
| | / ←半裸
_| | Y ヽ
(/
(゚- ゚ウンコ川
● Uヽ←ウンコ塗れ
) ●)、
(__)⌒ヽ_)
●●●●●●●●●●
-
|┃
|┃
|┃
|┃ ( ´д`)|
|┃ 人 ノ
_|(⌒) >―――<
|┃ ̄/ \/)
|┃ (_____)
|┃ (_ノ (_)
|┃
|┃
|┃
|┃ ( ´д`)|
|┃ 人 ノ
_|(⌒) >―――<
|┃ ̄/ \/)
|┃ (__《※》_)ブチィッ
|┃ (_ノ || (_)
||
∪ピクピク
゙
(* ´∀`)「あっ」
-
ノパ⊿゚)「……」
「……」(゚- ゚ウンコ川
( ´∀`)
( ‐д‐)チラッ
( ´д`)
( ‐д‐)
( ´д`)「……や──」
-
(ウラゴエ´∀`)「やぁ!ボク、陳のチンチンモナ!みんなよろしく!!」
.゚:。。:.
:゚ _∩゚:・
. ゚:⊂/ ノ )
/ γモナァァァ!!
.・ し⌒J
゚。:
∩ ●
ノパ⊿゚)∥シュバッ!!∥(゚- ゚ウンコ川
ドゴォオオオオオオオン!!!
第二十四話 『君はどっち派?』 おわり
-
うーんこのクール
-
うんこついてても脱いでれば問題ないんですね
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なんでヒートは心の中でウンコウンコ連呼してるのかと思ったらクーと向かい合ってる描写だった
-
ウーンコ川
-
>>627
ワロタ
-
※業務連絡
きょうは、今からねるので投下が遅れます。
ごめんなさい。
※業務連絡終わり
-
いいんだよ 大きくなったら
パパのおよめさんになるんだよ
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読者への配慮を忘れない作者の鑑
-
なんでこんな誠実な作者からこんな作品が生まれるのか
-
第八倉庫
事務室
(∩´Д`)「モナァ……痛いモナ」
( ´∀`)「にしても……あの娘……まさかツンの」
ガチャ
川 ^ -^)「さっぱりしたぁ!銭湯っていう感じじゃなかったけど、これはこれでよかったよ」
ノハ^⊿^)「そうか。私も洗い立てのシャツに着替えたからな。大それたことを言うつもりはないが、俺、幸せだ」
( ´∀`)「おー、二人ともさっきはすまなかったモナ」
-
川 ゚ -゚)σ「あっ、女子トイレに入った変態がいる!変態番付でいくと小結!」
(; ´∀`)「えっ……」
ノハ-⊿-)「こら。失礼しました、父さん」
( ´∀`)「あ、ああ。気にするなモナ。娘が心配だったから早合点を──」
ノハ#゚⊿゚)「大関でしょう。なんせ、実の娘の半裸と、糞まみれの女子高生を見て股間を突き破るほど勃起したのですから」
川#゚ -゚)「あげく、裏声使って誤魔化そうとしてるんだからな。タチ悪っ」
(; ´∀`)(超怒ってる!!)
-
川 ゚ -゚)「あの早撃ちマックや釣りキチ助平と互角、か……」
ノパ⊿゚)「どうする?」
川 ゚ -゚)「私としては、慰謝料5000万円ほど欲しいところだけど……」
( ´∀`)(この子、頭がジンバブエしている)
川 ゚ -゚)「代わりに聞きたいことがあるんだが」
-
( ´∀`)「そ、その前に自己紹介しておくモナ。このままいくとモナが横綱になりそうだモナ」
川 ゚ -゚)「む、そうか。まぁ横綱には遠く及ばないと思うから心配要らないけど……」
川 ゚ ー゚)「私は素直クー。素直道場の娘だ」
ノパ⊿゚)(やはり、ツンさんの娘……)
ノパ⊿゚)「そういえば、どうやってうちのトイレから、しかも便器から入ってきたんだ?」
(; ´∀`)(えっ、この子便器から入ってきたの!?)
-
川 ゚ -゚)「ああ。うちの家政婦に殺されて、ミートパイにされて、食べられて、吐かれて、下水道を彷徨っていたら光が見えたから、生き返ったらちょうど糞タイムだった」
ノハ;゚⊿゚)「……」
(; ´∀`)「……」
川 ゚ -゚)「どうした?」
ノハ;^⊿^)「い、いや……なんでもない。その、なんだ。すまなかったな」
川 ゚ -゚)「?」
-
(; ´∀`)「も、モナ……ヒート、モナ達の紹介をお願いするモナ」
ノハ;゚⊿゚)「は、はい」
ノパ⊿゚)「ゴホン。改めて名乗っておこう。俺は陳ヒート。こちらにいる陳モナーの娘で、貿易商の仕事を手伝っている」
( ´∀`)「モナモナ。まぁ、ヒートはもっぱら荒事専門だけどモナ」
川 ゚ -゚)「荒事?」
( ´∀`)「モナ。最近、台頭してきたチャイニーズマフィア……嗤有門の傘下が嫌がらせしてくるんだモナ」
川;゚ -゚)「なに、嗤有門だと……!?」
( ´∀`)「知っているモナか?」
-
川 ゚ -゚)「……よくわからない」
( ´∀`)「モナ?」
川 ゚ -゚)「私の父親は殺された、嗤有門の幹部、ドーテイソウロウに」
( ´‐`)「!」
ノハ;゚⊿゚)「なに!?」
川 - -)「でも、本当に殺されたのか……?よくわからないんだ」
( ´∀`)「ドーテイ、ソウロウ……!嗤有門が四天王を司る男……」
ノハ-⊿゚)「暗殺を得意とするかなりの遣い手……!」
-
( ´∀`)「よかったモナね。もし、本当に殺されていたとして、その場に居合わせてしまったら……クーちゃんの命はなかったモナ」
川 ゚ -゚)「え、会ったよ」
( ´∀`)「は?」
川 ゚ -゚)「一緒に鍋食べた」
ノパ⊿゚)「え、は?」
-
川 ゚ヮ゚)「そうそう、聞いてよ!あいつったら人肉食ったんだよ!人肉!プギャー君っていうんだけど、穀潰しでさぁ!」
ノハ;゚⊿゚)(と、父さん)
(; ´∀`)(うん……)
川 ゚ぺ)「──で、最終的に私を助けなくて……」
( ´∀`)「あ、ああ!それは大変だったモナね!ところで聞きたいことがあったんじゃなかったモナか?」
川 ゚ -゚)「ん?そうだった。怒りのあまり忘れてた。今度会ったらぶん殴ってやる」
( ´∀`)(命知らずにもほどがある)
-
川 ゚ -゚)「そうそう、聞きたいことなんだけどな。私のおふくろ……素直ツンについてなんだ」
( ´∀`)「……」
ノハ-⊿-)「……」
川 ゚ ー゚)「知ってるんだろ?さっきヒートから聞いた。教えてくれ」
( ´∀`)「……モナ。その前に、君は……ツンさんについてどう思っている?」
川 ゚ -゚)「えっ?」
( ‐∀‐)「大事な話モナ。如何によっては、教えることはできないモナ」
川 ゚ -゚)「……」
川 ゚ -゚)「おふくろは……私の"父親"だった」
-
〜〜〜
十三年前
素直クー 5歳のとき
ジイサンテンサイジマート
♂「荒巻さん、店舗改装おめでとうこざいます!」
♂「今や、したらば町の中では一番の規模を誇るジイサンテンサイジ!後ろから呼んでもジイサンテンサイジ!」
♂「見てくださいよ、この黒山の人だかり!!個人営業とは思えぬ、盛況ぶりですなぁ!」
/ ,^ 3「ほっほっほ!いやいや、皆様のおかげですよ。元は8畳ほどの八百屋でしたが、ここまで大きくなったのはね」
-
♂「これは、二号店も視野に入れませんとな!つきましては、私どもも一緒に尽力させていただきたく──」
/ ,' 3(フン……役人どもめ、くだらん。おこぼれに預かろうとしよって)
/ ,^ 3「ほほほ、まぁまぁ。ね、それはそれ相応の場所で話さんと」
♂「それはもう!とても楽しいお店を用意してありますので」
/ ,' 3「ほう」
-
♂「選り取りみどりですよ……?きっと、気に入っていただけると思います」
/ ,' 3(ぐふふふ、貴様らがそういう態度ならば、ワシとしてもせいぜい使わせてもらおう)
/ ,' 3「ほっほ。まぁまぁ。それは楽しみにしておこうかの」
♂「ぜひ!」
♀「荒巻店長!すみません、ちょっと売場に……」
/ ,゚ 3「バカモン!社長と呼べ!このクズが!クビにするぞ!?」
♀「ひっ!す、すみません」
-
/ ,' 3「全く……ほほほ、すみませんの。従業員教育はこれからでしてな」
♂「ええ、ええ。スタッフの管理は大変ですな!」
♂「なんならいっそのこと、一日中指導してあげては?」
/ ,^ 3「ほほほほほほほ」♂♂
♀「あ、あの……」
/ ,' 3「うるさいのぅ。わかっとるわ。すみませんが、お二方。今から店内視察に向かいますので」
♂「はい。ではまた夜に」
/ ,^ 3「ぬふふふふ」
-
〜〜〜
ジイサンテンサイジマート
事務所
川゚ -゚)「ちくちょー、ちくじったじぇ」
♀「ねぇ、もう一度聞くわ。どうして万引き……ううん、お菓子をお金を払わずに出ようとしたの?」
川゚д゚)「うるちぇ、ババァ。ほちいものとってなにがわるい」
♀「……ハァ」
-
ガチャ
♀「あ、荒巻さん」
/ ,' 3「おう、なんだ、万引きか。ちっ、どこにでも乞食はわくもんだの」
川゚ -゚)「なんだ、このじっちゃん」
/ ,- 3「ガキか……ハッ、最近のガキはしつけがなっとらんな」
♀「荒巻さん、この子……素直クーっていうみたいなんですけど」
/ ,' 3「素直?聞いたことない名字じゃの」
♀「ええ。なんでも最近引っ越してきたみたいなんです」
/ ,' 3「ほう、それで?」
-
♀「まだ5歳らしくて、たぶん、物の分別がつかないと思うので……親御さんを呼んで注意で済まそうかと思うのですが……」
/ ,' 3「は?」
♀「えっ……」
/ ,' 3「あんた、Gメンじゃろ」
♀「は、はい」
/ ,' 3「万引きは窃盗じゃ。年齢も関係ない。この子が未成年だというのなら、親が責任を取るのは当たりまえ」
/ ,' 3「警察を呼ぶんじゃ」
♀「えっ、そ、そんな」
/ ,゚ 3「たわけ!!この歳で万引きが悪いことだと分かっていないのなら、それは親のしつけの問題じゃ!」
/ ,' 3「今すぐに警察と、両親を呼べ!クビにするぞ!?」
-
♀「は、はい!し、しかし……」
/ ,' 3「なんじゃ!?」
♀「一応、親御さんの連絡先は確認できたのですが……どうやらシングルマザーらしくて」
/ ,- 3「片親か……フン、だからまともな教育もできないんじゃな」
/ ,' 3「かまわん。母親と警察を──」
/ ,' 3(待てよ)
/ ,- 3「……いや、良い。母親"だけ"呼ぶのじゃ」
♀「?」
-
/ ,' 3「記念すべき改装日に万引き……わしの怒りも頂点じゃ。直接、文句を言ってから警察につきだしてやる」
/ ,' 3「わしは説教を途中で邪魔されるのが嫌いじゃ。その間は誰も事務所にいれてはならん。よいな?」
♀「は、はぁ」
川゚ -゚)「???」
-
〜〜〜
30分後
≡ξ;゚⊿゚)ξガチャ
川゚ヮ゚)「あ、かーちゃん!」
/ ,' 3「……」
ξ;゚⊿゚)ξ「も、申し訳ございません!!私の娘が、とんだご迷惑を……」
/ ,' 3(……ほう。悪くない)
/ ,^ 3「ほっほっほ。構いませんぞ。ささ、おかけなされ」
ξ゚⊿゚)ξ「は、はい」
-
/ ,' 3「さて……クーちゃん」
川゚ -゚)「なんだじじい」
/ ,' 3(この糞ガキが……と、いかんいかん)
ξ;゚⊿゚)ξ「こ、こらっ、クー!」
/ ,' 3「これこれ。もうこの嬢ちゃんは反省しておる。後は大人の話にしようと思うのじゃが、どうかの?」
ξ;゚⊿゚)ξ「……」
川゚ε゚)「かーちゃん、お腹ちゅいたー」
ξ;-⊿-)ξ⊃「……ハァ。はい、車の鍵。座席にお菓子置いてあるから食べてなさい」
川^ -^)「わーい」
川゚ -゚)⊃ガチャ
........川゚ -゚)
川゚ -゚)
-
/ ,' 3「さて」
ξ-⊿-)ξ「す、すみませんでした……この度は、本当に」
/ ,゚ 3「本当じゃ」
ξ-⊿-)ξ「っ」
/ ,' 3「改装日初日に万引き……こんな縁起の悪いことはない。わしもしかるべき処置を考えておる」
ξ゚⊿゚)ξ「はい……け、警察、ですね」
/ ,- 3「……本来なら、の」
ξ゚⊿゚)ξ「?」
-
/ ,' 3「奥さん。誠意ってものが世の中にはあっての。それが分かればわしとしても不問にしたいのじゃ」
/ ,' 3「一人で子供を育てるのは大変じゃ。じゃが、店の経営も大変じゃ。悪いことをしたら、イイコトで返すのが因果応報の常じゃ」
ξ;゚⊿゚)ξ「!……お、お金、ですか。はい、できる限りのことは……」
/ ,^ 3「ぬふふふ、そうじゃない」
ξ゚⊿゚)ξ「えっ……?」
/ ,^ 3⊃サワッξ゚⊿゚)ξ
ξ;-⊿゚)ξ「きゃっ……!?」
-
ゴクリ…
-
/ ,' 3「言ったじゃろう、一人で子供を育てるのは大変じゃと。それなのに金をせびるほどワシは鬼ではない」
ξ ⊿ )ξ「っ……あ……」
/ ,^ 3「ただのぅ、ワシも人恋しくてのぅ……ちょっとばかしトークに付き合って欲しいのじゃよ」
ξ; ⊿ )ξ「や……めて……」
/ ,゚ 3「あの子の将来がどうなってもよいのか?」
ξ;-⊿゚)ξ「!」
-
('A`)シコシコ
-
/ ,' 3「ワシ、割と偉いんじゃよ?もし奥さんが拒めば、町中の人間が噂をするかもしれんの。新しく引っ越してきた素直さんの家は、とんでもない極悪人じゃと」
ξ;-⊿-)ξ「……っ……」
ξ; ⊿ )ξ(クー……)
ξ ⊿ )ξ「……」
/ ,^ 3「大丈夫じゃ、悪いようにはせんからのぅ、ぐひひひひひ」
ξ ⊿ )ξ「……」
川゚ -)ジィーッ
川゚ -゚)「かーちゃん……かなちそう」
-
川゚ -゚)「いちゅもみたいにやっちゅければいいのに」
川゚ -゚)「……ちょういえば、むやみに人を殴っちゃダメだって言っちぇた」
川゚ -゚)「……」
川゚ -゚)「わたちが」
川゚―゚)「かーちゃんをたちゅける!」
ダッ≡≡≡≡≡川゚―゚)
-
〜〜〜
ジイサンテンサイジマート
駐車場
`_/ ̄ ̄ ̄|
|_____|
○ ○
ガチャ
川゚ -゚)⊃「んしょ」
川゚ -゚)「たちか、こうやって……」
ブイイイイッン、ブォー
川゚ヮ゚)「おお、えんじんがかかった」
-
川゚ -゚)「えっと、どうちゅればいいのかな」
川゚ -゚)⊃〇「ちょの前に、おかちたべよう」
ポロッ⌒〇
川;゚-゚)「あっおとちた」
川゚ -゚)⊃アク〇セル
川゚ -゚)≡⊃「よっ」
`_/ ̄ ̄ ̄|
|_____|
○ ○≡≡≡≡≡≡
ブオオオオオオオオオオオオン!!!
-
川;゚-゚)「うわっ、うごいた」
\\\\\\
∪∪∪∪∪∪
ンテンサイジマート|/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
=====i |
// i[・] |
==ロi |
// i。。。 _/ ̄ ̄ ̄|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~`|_____|
○ ○≡≡≡≡
ブオオオオオオン!!
川゚ -゚)≡⊃「よーち、いけぇ!」
-
\\\\\\
∪∪∪∪∪∪
ンテンサイジマート|/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
=====i |
// i[・] |
==※※※|
//※。 _/ ̄ ̄ ̄|
 ̄ ̄~`|_____|
○ ○≡≡≡≡
ドガァアアアアアアアアアアアン!
-
〜〜〜
ジイサンテンサイジマート
事務室
キャアアアアアアアアッ
ナンダ クルマガ ツッコンデキタゾ!!
/*,^ 3「ぬへへへへ!たまらんのぅたまらんのぅ!この柔らかい尻、すべすべもも!白い肌から覗くうなじと鎖骨!金髪の乱れ髪が小さな胸にかかるしだれ!」
ξ-⊿-)ξ(クーのためだもん……耐えなきゃ……!)
ξ ⊿ )ξ(でも……ごめん……ドクオ……)
-
ガンガンッ
/ ,' 3「なんじゃ……?なにやら店内が騒がし──」
ガンガンガンガンッ!!
`_/ ̄ ̄ ̄|
|_____|
○ ○≡≡≡≡≡≡
ドゴォオオオオオオ!!
/;,゚ 3「ひぃいいいいいええええ!?」
ξ;゚⊿゚)ξ「わ、私の車……!?」
ガチャッ
\川゚ -゚)/「たちゅけにきたぞ、かーちゃん!」
-
ξ;゚⊿゚)ξ「く、クー!?」
/#,゚ 3「く、糞ガキィイイイイイイイ!!!なんと、なんということをしてくれたのじゃ!!」
川゚д゚)「うるちゃい!くちょじじい!かーちゃんをかなちまちぇるな!!」
ξ゚⊿゚)ξ「!!」
/ ,' 3≡⊃「ふ、ふざけるな!!わしの、わしの店を……わしの店を壊しおって!」
川 - )「あぅ!!」
ギリリリ
/ ,゚ 3⊃「殺す!!首を絞め殺してやる!!賽の河原で一生石を積むがいい!!」
-
川; - )「あ、あぐっ……」
ξ ⊿ )ξ「おい」
/ ,゚ 3「なんじゃ!」
ξ ⊿ )ξ「離せ」
/ ,゚ 3「ああ?心配せんでも、もうよいわ!!このガキを始末した後、お前は警察に──」
シュッ!ξ ⊿ )ξ⊃≡≡≡/ ,゚ 3「ぬごぉっ!!」
ξ゚⊿゚)ξ「私の娘に手を出すな、糞じじい」
-
川; -゚)「けほ、けほ」
/;,゚ 3「な、なっ……」
ξ゚⊿゚)ξ「あー、気持ち悪かった……もう我慢の限界。さすがの私も切れたわ」
川゚ -゚)「か、かーちゃん!」
/#,゚ 3「き、きさまぁ!!!こんなことをして、タダで済むと──」
│
│
壁/ ξ゚⊿゚)ξ
∴☆●ニ、
ヽ 〈 ヘヽ
ゝ' ( 」 > 」
バゴォン!
/;;,゚ 3「ひぃっ!!壁が砕けおった!?」
-
ξ゚‐゚)ξ「ただで済まないのはあなたのほうよ」
;;;;/ ,゚ 3;;;;ゾクッ
ξ゚⊿゚)ξ「お金なら払ってあげる。私の身なんてどうでもいい」
ξ ⊿ )ξ「でもね、大事な娘に手をかけるというのなら」
ξ ⊿゚)ξ「この『鬼姫』ツンが黙っていないわ」
/ ,゚ 3「な、な……」
ξ゚⊿゚)ξ「未来永劫、あなたの一族は日の目を見ない。一生、地獄を見せてあげる」
川゚ -゚)「おにごーろーちー♪」
≡≡≡≡/ ,゚ 3「ひ、ひぃいいいい!!」
ξ-⊿゚)ξ「さ、行くわよクー」
川^ -^)「あい!」
-
〜〜〜
夕暮れの帰り道
川゚ヮ゚)「かっちょよかったよ、かーちゃん!」
ξ゚⊿゚)ξ「……」
川^ -^)「ねぇねぇ!いっちょのこと、あのみちぇのものぜんぶもらっちゃえば!いちゃりょうがっぽがっぽ!」
ξ゚⊿゚)ξ∥
∪ゴツン
川゙- -)「あいた!」
ξ#゚⊿゚)ξ「バカ!あんな危ないことして!」
-
川; -゚)「う、うぅ……な、なぐっちゃ!むやみに人をなぐっちゃいけないっちぇ、言ったじゃないかぁ!」
川;д;)「うぇーん!」
ξ゚⊿゚)ξ「そうよ。むやみに人を殴っちゃいけない。でもね、悪いことをして、反省もせずにいる子は」
ξ゚ぺ)ξ「かーちゃん、遠慮なく殴るわ」
川; -;)「にゃ、にゃんだっちぇー」
-
ξ゚⊿゚)ξ「クー、あなたは悪いことをしたの。それだけはわかって」
川; -゚)「……」
ξ゚⊿゚)ξ「ごめんなさいは?」
川- -)「……ごめんなちゃい」
ξ-⊿-)ξ「よし、よく出来ました」
川゚ -゚)⊃ギュッ⊂ξ(゚―゚ξ
川゚ -゚)⊃「あっ……」
-
ξ゚⊿゚)ξ「かーりたーい?」
川゚ -゚)「……」
ξ゚⊿゚)ξ「かーりたーい?」
川゚ ー゚)「……」
ξ゚ー゚)ξ「あったか我が家が?」
川゚ー゚)「まっちぇいるー!」
-
ξ^⊿^)ξ「フフ、今日はなに食べよっか?」
川^ー^)「ミーチョパイ!」
ξ゚ー゚)ξ「はいはい、稽古が終わったらね」
川゚ε゚)「けちぇー」
ξ^ー^)ξ「ウフフ」
ξ^ー^)ξ(クー、お母さんを助けてくれて、ありがとうね)
-
〜〜〜
第八倉庫
事務室
(; ´∀`)「……」
ノハ;゚⊿゚)「……」
川 ゚ -゚)「後日、半壊したジイサンテンサイジマートは、もう一度改装して、通常とおりに営業していた」
川 ゚ -゚)「後から知ったんだが、社長も代わったらしい、あと何人がひき殺していた」
-
母親の鑑から産まれた糞みたいな娘
生きてて恥ずかしくないの?
-
(; ´∀`)「……」
ノハ;゚⊿゚)「……」
川 ゚ -゚)「おふくろは、その後……いつの間にか家からいなくなってた」
川 ゚ -゚)「……思えば、親父がいないころのおふくろは、もう一人の親父みたいなものだった」
川 ゚ー゚)「私に全てを教えてくれたのは、あの人だったよ」
ノハ;゚⊿゚)(は……)(; ´∀`)
川 ^ー^)「さ!教えてくれ!おふくろは今どこでなにをしてるんだ?」
ノハ;゚д゚)(反応に困るぅうう!!)(; ´д`)
第二十五話 『つなぎ回』 おわり
-
※業務連絡
かーりたーいじゃなくて、
かーえりたーい。
※業務連絡終わり
-
乙です、モナーのちんこは死んだ?
-
モナーのちんこは、まだ生きてます。
-
マジかよしぶといちんこだな
わざわざ返答ありがとうございます
-
乙
>>659で吹いたwww
-
乙
母親の熱心な教育は無駄でしたね
-
人にむやみに重ね当てしてはいけないとは習ってないもんなぁ
-
ツンちゃんまで汚れやらされるかとヒヤヒヤしたぜ(前フリ)
-
本人はまともなのに、身を呈して守って育てて来た娘がクッソ屑とか
下手な汚れより悲しいんだよなあ
-
(; ´∀`)(な、なにこの突っ込みどころの多さ、どうしろっていうモナ!?)
ノハ;゚⊿゚)(よりにもよって母親への思いを語るエピソードがそこまで破天荒なものを選ばんでも)
川 ^ -^)+「教えて教えて」キラキラ
ノパ⊿゚)(と、父さん!)
( ´∀`)(う、ううむ……)
-
川 ゚ー゚)「あっ、そうか!エピソードが足りないんだな!よし、それじゃあ私とおふくろでゲーセンを荒らした話をするよっ!あれは──」
(; ´∀`)「まままってモナ!わかった、わかったから!クーちゃんがツンさんのことを大事に思っているのはわかったからやめてくれ!!」
川 ゚ -゚)「えー」
ノハ*゚⊿゚)(ちょっと聞きたかった)
-
( ´∀`)「はぁ……クーちゃん、話すけど……覚悟するんだモナ」
川 ゚ -゚)「!」
( ´∀`)「もしかしたら、君にとって……辛い話になるかもしれんモナ」
川;゚ -゚)「う、うん」
( ´∀`)「ツンさんは……嗤有門の一員モナ」
川 ゚ -゚)「……」
( ´∀`)「驚かないモナ?」
川 ゚ -゚)「うん。親父に聞いた。おふくろは今、嗤有門にいるって」
-
( ´∀`)「親父……『毒育』(ブサイク)のドクオのモナ?」
川 ゚ -゚)(親父すげぇ二つ名もってんなおい)
( ´∀`)「『鬼姫』と『毒育』……そう、君のお父さんとお母さんは、嗤有門の構成員モナ」
川;゚ -゚)「ん……?ちょっと待てよ、親父も……!?」
( ´∀`)「そうだモナ。特に、『毒育』はその功績を評価され──」
( ´∀`)「四天王『白虎』(びゃっこ)へ昇格したモナ」
川 ゚ -゚)(親父すげぇ改名具合だなおい)
-
( ´∀`)「たぶん、クーちゃんのお母さん……ツンさんが家にいるときは、ドクオが嗤有門で仕事をしてたんだろうモナ」
川 ゚ -゚)「待ってよ、じゃあうちの道場は……?」
ノハ-⊿-)「それは世を忍ぶ仮の姿というヤツだろう」
川 ゚ ー゚)(世を忍ぶ仮の姿で入門費100万と月謝15万はやりすぎだろ、親父。私みたいに謙虚になれよ)
-
( ´∀`)「そうモナ。二人は時に共同に、時に個別に活動をしていたモナ」
川;゚ -゚)「ちょ、ちょっと待てよ……肝心なことを忘れてた」
川 ゚ -゚)σ「なんで、あんたがそんなに詳しいんだ?もしかして、あんたも嗤有門の仲間なんじゃないのか?」
ノハ#゚⊿゚)「貴様、何を──」
( ´∀`)「ヒート」
ノハ-⊿-)「……はい」
( ´∀`)「さっきも言ったとおり、モナは貿易商モナ」
( ´∀`)「あれは、まだ嗤有門がそこまで大きくないことの出来事だったモナ」
-
〜〜〜
数年前
香港
( ´∀`)「モーナモーナモナぼうえきしょう〜♪青い海からやってきた〜♪」
( ´∀`)「モーナモーナモナふくらんだ〜♪まんまるおなかのぼうえきしょう♪」
Ω「ヘイ、ユー」
(; ´∀`)「モナ!?」
Ω「金をよこすアル」
( ´∀`)(まずいモナ……チャイニーズマフィアモナ)
-
Ω「死にたいアル?」
( ´∀`)⊃「死にたくないモナ、ほら」
Ω「ひぃふぅみぃ……持ってるアルな旦那!」
(* ´∀`)「えへへへ」
Ω「でも語尾が被るから死ね!!」
( ´д`)「モナッ!?」
-
ドンッ!⊃≡Ω「うっ!」
Ωバタッ
('A`)「全く……チンピラ風情が、堅気に関わるなっていうんだ」
(; ´д`)「も、モナ……?助かった?」
('A`)「旦那、大丈夫かい?」
(; ´∀`)「あ、ありがとうございますモナ!なんとお礼を言っていいやら……」
('∀`)「礼はいらんよ。こういう輩を退治するのが俺達、『笑有門』(わらうもん)の役目だからな」
( ´∀`)「笑有門?」
-
('A`)「おっと、自己紹介が遅れた」
('∀`)「俺の名はドクオ。素直ドクオ。『毒育』のドクオって言えば俺のことさ!」
( ^∀^)「ブサイク……ブッハハハハハハ!!本当モナ!ブッサイクモナ!!」
('A`)「……」
( ´∀`)「あ……ご、ごめんモナ。助けてくれた人の顔を見て笑うなんて……」
('A`)「いや、それでいい」
( ´∀`)「モナ?」
-
('∀`)「笑い有る門に福来るってな。俺達はみんなが笑えるような世界を作るためにがんばって活動してるのさ」
( ´д`)「おお……」
('A`)「ま、規模はちっちゃいけどな。愚連隊みたいなもんさ」
-
この時、モナはとても感動したモナ。
みんなが笑える世界を作るなんて夢みたいなことを言うこの男が、とても面白かったモナ。
この後、モナ達は意気投合して、ビジネスパートナーになったモナ。
モナが出資して、ドクオ達が活動する。
利益が出るような仕事じゃなかったけど、とても有意義なものだったモナ。
あの日を向かえる前は……
-
〜〜〜
笑有門
幹部会
(´・_ゝ・`)「えー、幹部会を始めまーす」
( ´∀`)(おー、これが笑有門幹部会……緊張するモナ。でも、招かれたのはいいけど、ドクオはいないモナ……大丈夫かな……)
(´・_ゝ・`)「えっとー、今日はお客様も来てるのでー、はい、みんな気合いいれてねー」
(´・_ゝ・`)「はい、きりーつ」
(´・_ゝ・`)「きりーつ」
-
( ´∀`)「……」
(´∀` )「……」
(´ ゚_ゝ゚`)「立てよ!!お前ら立てよ!!」
シーーーーーン.....
(; ´∀`)「……」
-
(;´・_ゝ・`)「なんでだよ!会議だよ会議!?大事な話するのになんでボスの言うこと聞かない!?ねぇなんで!?」
(; ´∀`)ガタッ
(;´ ゚_ゝ゚`)「ほらぁ!?お客様立っちゃったよ!?お前ら立たないからお客様いたたまれなくなって立っちゃったよ!?」
-
( ФωФ)ガタッ
(;´・_ゝ・`)「おっ……さすが杉浦だな。笑有門、最強の刺客……やっぱり礼節もきっちりしてるな!」
(ФωФ )「ちょっとトイレ」
(;´ ゚_ゝ゚`)「催しちゃってたよ!?ねぇ、済ませとこうよ、最強の刺客なのに大事な時にトイレ行ってたらだめでしょ!?」
-
( ‐ω‐)ガタッ
(´・_ゝ・`)「あ、さすがブーン。やっぱり笑有門随一の思いやりを持った男!よっ!大将!」
(^ω^ )「お腹すいたから帰るお」
(;´ ゚_ゝ゚`)「おな、おなか!?おなかすいたから参加しないの!?えっ、ちょっと待って、ボスが思いやり持ってるよって褒めたよね!?無碍にする!?無碍にしちゃう!?もしくは煽ってる!?」
-
( ‐∀‐)ガタッ
( ・∀・)「全く、みんなダメじゃないか」
(´^_ゝ^`)「きたぁ!きましたで、我ら笑有門が貴公子!!香港抱かれたい男ランキング一位!超イケメン!かっこよすぎるその外見と立ち振る舞いは、他の幹部と一線を画す!!」
( ・∀・)「いえ、ボス。当然のことです。みんながダメなだけで──」
(´・_ゝ・`)「ドー・テイソウロウ!」
(; ´∀`)「えっ、童貞早漏……!?」
-
(# ・∀・)「……」
(´^_ゝ^`)「いやぁ、やっぱ違うわドー・テイは。他の奴らとは違う。なんかキラキラつやつやしてる。あと速い。もう、何が速いってなんでも速い」
(´‐_ゝ・`)「ドー・テ・イ!どー・う・て・い!」
(´・_ゝ・`)「ほら、お客さんも!」
(; ´∀`)「え、は、はぁ」
( ´∀`)「童貞!童貞!」(´^_ゝ^`)
(・∀・ )「外回りに行ってきます。しばらく帰ってきませんので。あと僕はモララーですから」
(´※_ゝ※`)「……」
(; ´∀`)「……」
-
(´∩_ゝ※`)ゴシゴシ「どいつもこいつも……」
(; ´∀`)「い、今のはあなたが悪いのでは……?」
从 -∀从ガタッ
(;´・_ゝ・`)「ハ、ハインー……みんなが言うこと聞いてくれないよー」
从^∀ 从「帰るわ」
(´^_ゝ^`)「理由もないかー!そっかー!立ったときちょっとでも期待したボスがいけないかー!」
(; ´∀`)「……」
(´;_ゝ;`)「うっ……うう……いいんだ、ボスなんてどうせ飾りなんだ……」
( ´∀`)「ボス……」
-
( ´∀`)「げ、元気出してください!みなさんとてもいい人じゃないですか!」
(´・_ゝ・`)「お、お客さん……!」
( ´∀`)「ねっ!?」
(´‐_ゝ‐`)「う、ううう……あ、あの……その」
( ´∀`)「はい!」
(´^_ゝ^`)「早く座って。会議始めるから」
(´∀` )「帰るモナ」
-
こんな感じで、モナが幹部会に招かれるようになってから数日。
事件は起きたモナ。
-
〜〜〜
笑有門
緊急収集会
ザワザワ
ザワザワ
从 ゚∀从「なんだ、この人数?末端の奴らも集まってるみたいだし……ブーン、知ってるか?」
( ^ω^)「知らんお。ラーメン食べてる途中に呼び出されたんだお。困ったもんだお」
( ・∀・)「うーん、いつもと雰囲気が違いますね」
( ФωФ)「フン、くだらんことであれば承知せんぞ」
-
(´・_ゝ・`)「あー、みんな、静かにしろー」
( ^ω^)「あ、ボスだお」
(´・_ゝ・`)「みんな、今日は集まってくれてありがとう」
Ω「ボスー!今日はなんの用事ですかー?」
Ω「くだらないことだったらぶっ殺すぞー!」
ワハハハハハ!
-
(´^_ゝ^`)「ハハハ、そうだな。安心しろ。くだらんことではないよ」
(´・_ゝ・`)「みんな、よく聞いてくれ」
(´‐_ゝ‐`)「今日を持って、笑有門は――」
(´・_ゝ・`)「『嗤有門』に改名する!」
第二十六話 『つなぎ回2』 おわり
-
おつ、まともな回だった
-
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::://ヽ:::::::::::::::|
l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::// ヽ::::::::::::::l
l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::「'ヽ:::::::::::// ヽ:::::::::::|
|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノl:::ノ l:::::::/ ヽ::::::::|
ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ゙゙ ノ:::/ ,,;;;;;;,, ,,,,ヽ:::::l
):::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ノ/ __,'''i: ('''__):::l
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1:::::::::::::::::::::::「 `┤l:::::::::::::::::l  ̄ , ヽ ̄ l
`l:::::::::::::::::::::ヽ :l li:::::::::::::/ ヽ /´ `l |
ヽ::::::::::::::::::::::\_」 lヽ::::/ .l !:-●,__ ノ /
ノ:::::::::::::::::::::::::::ノ | l `゙゙ i ,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;, /ヽ
,/ ヽ::::::::::::::::::::::( l l::::::::.. /.:''/´ ̄_ソ / `ヽ
ヽ:::::::::::::::ヽ | l:::::::::::... /::// ̄ ̄_ソ / \ ヴッ!!
ヽ:::::::\| l::::::::::::::::... / :::.ゝ` ̄ ̄/ / ヽ
ヽ:::l l:::::::::::::::::::..  ̄ ̄;;'' / ヽ
l l;;;;;;:::::::::::::::.....;;;;............;;;;;;''ノ l
l l '''''''''''''''''''''''''''''''''''''' ̄l | |
http://www.youtube.com/watch?v=z2qK2lhk9O0
-
川 ゚ -゚)「ちょっと待って」
( ´∀`)「ん?」
川 ゚ -゚)「話が長すぎる」
( ´∀`)「えっ」
-
川 ゚ -゚)「はぁ……もっと要点をまとめて簡潔に話してくれ」
( ´∀`)「……」
川 ゚ -゚)σ「だいたいだな、お前ら親子は無駄が多い」
( ´∀`)「えっ」ノパ⊿゚)
川 ゚ -゚)σ「娘は俺っこメンヘラうんこ量多大格闘家って、要素が多すぎるし」
川 ゚ -゚)σ「親も親だ。無駄話が多いし、ちんこの耐久力も多い」
( ´∀`)「……」ノパ⊿゚)
川 ゚ -゚)「全く……正直、嗤有門の改名とかどうてもいいんだよ。私にとっては」
( ´∀`)「い、いや、だって、順を追って話そうかなと」
-
川 ゚д゚)「かぁー、わかってないな。ビジネスマンだろ?結論から話せよボケ」
( ´д`)「だって、わかりにくくなりそうだし……この後、二人から聞いた話をしようと思って……」
川 ゚ -゚)「余計ややこしいんだよ。あのな、いいか?」
川 ゚ -゚)「親父が誰に殺されたのか、もしくはそれに準ずる情報。それと、おふくろはどうしているのか」
川 ゚ -゚)「それを質問しているのに、なんだ?自分の回想をベラベラベラベラ語りやがって」
川 ゚ -゚)「主人公のつもりか?あ?違うだろ?」
川 ゚д゚)「ええ?私が黙ってお前のクソつまらない話をこのまま聞いていると思っているのか?おお?」
川 ゚ヮ゚)「どうせあれだろう、そのまま引っ張るつもりだったんだろ?」
川 ゚д゚)「ふ ざ け ん な」
-
川 ゚ -゚)「私はな──」
川 ゚Д゚)「話 の 本 筋 が ズ レ る の が 、 大 っ 嫌 い な ん だ よ ! !」
-
(´∀` )(なんでこの子キレてんの?)
ノハ;゚⊿゚)(さ、さぁ……)
川 ゚ -゚)「ほら、さっさとまとめろよ」
(; ´∀`)「わ、わかったモナ……でも、本当にいいモナ?」
( ´∀`)「ここから先は、クーちゃんにとって本当にショッキングなことだモナ」
川 ゚ー゚)「くどいな。どんな話だろうと私がショックを受けるほどのものはあるまい」
( ´∀`)「……わかった」
-
ノハ;゚⊿゚)「父さん、本当に話すんですか!?」
( ´∀`)「仕方あるまい。当の本人が言っているんだ、聞かせてやるしかないモナ」
( ´∀`)(無駄無駄って煽ってくるからだんだん腹立ってきたし)
川 ゚ -゚)「分かっていると思うが、無駄話はするな。私が聞きたいのは」
( ´∀`)「お父さんとお母さんのことだモナ」
川 ゚ -゚)「分かっているならさっさとしろよ、ほんと、つかえねぇ」
-
( ´∀`)「……ヒート、とりあえず、ここまでまとめて」
ノハ-⊿-)「……はい」
ノパ⊿゚)「笑有門が嗤有門になった理由は、ユートピア……『桃源郷』の発見が原因だ」
ノパ⊿゚)「今までは愚連隊だった人を笑わせることが目的の組織が、今度は人を嗤わせる……まるで麻薬を摂取したかのような状態にすることを目的としたマフィアになっている」
ノハ-⊿-)「だが、『桃源郷』に魅入られたボス達とは違って、貴様の父親と母親は組織に身を置きつつ、その実、日本での生活に重きを置くようになった」
川 ゚∀゚)σ「ほぉれ、みろ。まとめたらたったこれだけで終わるのにグダグダグダグダ……」
-
( ´∀`)「きっと、娘が出来たからだモナ。二人に話を聞いたけど、特にツンさんは君のことを本当に大事に思っていたみたいだモナ」
川 ゚ -゚)「むっ……おふくろ……」
( ´∀`)「『毒育』……いや、この頃はもう『白虎』か。ドクオは、もともと二十年前から日本で活動していたモナ。モナが香港で出会ったのは進捗の報告だったらしく、偶然だったモナ」
川 ゚ -゚)「つまり、二十年前から、日本で親父とおふくろは活動していたんだな。で、その時は笑有門だったけど、数年位前から嗤有門になって、方針も変わったと」
( ´∀`)「そうだモナ」
-
川 ゚ -゚)「で、私が生まれてからはお互い一緒に居られることも難しかった……というわけか。組織に身を置きつつだと、私にまで被害が及ぶことを考えたんだな」
( ´∀`)「うん。さて、ここからだモナ。ドクオとツンさんから聞いた、二人の馴れ初め」
川 ゚ ー゚)「お、そういえば聞いたことないぞ。おふくろも親父も照れてるのかはぐらかすし」
( ´∀`)「……あの日の夜は、晴れていたはずなのに、"雨"が降ったらしいモナ」
川 ゚ -゚)「雨?」
-
〜〜〜
十九年前
日本
深夜2時
ビル屋上
('A`)「ふぅ、今日の任務も終わりだな」
('A`)「全く、自殺者を引き止めるなんて任務、俺くらいの面じゃないと出来ないぜ」
('∀`)「なんせ、見るだけで生きる希望が湧いてくるなんて感謝されるんだからな」
('A`)「今回はプギャー君って言ったか。なんかにやついてて良いヤツだったけどめんどくさかった……」
('∀`)「ま、いいか!よぉし、仕事終わりに一発抜くぞ!カーテン閉めずに風呂上りに半裸で闊歩してるOLさんはいないかなぁっと!」
(@A@)スチャッ ←双眼鏡
-
(@A@ )≡( @A@)「んーいないなー」
ソコマデヨ
チッ……
(@A@)「ん……?」
(@A@)「このビルの下……誰かいるぞ……?」
ξ-⊿゚)ξ「……ツイてないわね、あなたと戦うなんて」
( )
(@A@)「ありゃ……確かウチの組織のツンちゃん……密かに狙ってるんだけど、高嶺の花なんだよなぁ」
-
(@A@)「小さい頃から、苦労してたところをボスに拾われたんだっけか」
(@A@)「その苦労をみんなにさせないために、私腹を肥やす役人を締め上げたり、恵まれない子供たちへの食事や服を提供して活動してる……」
(@∀@)「ほんと、良い子だ。よし、このネタで抜こう」
(@A@)「……いや、それよりもう一人は誰か気になる。でも物陰と暗さでわからん」
(@A@)「よく見てみるか……」ジィー
-
(*゚ー゚)「あなたが『鬼姫』のツンね?ウフフ☆とってもかわいい♪でも、政府からの命令なの」
(*^ー^)「ごめんね、死ね」
-
(@A@;)「!」
(@A@;)(な、なんだこのスピード……!?人間か!?)
(@A@;)(は、速過ぎる……!!見えない……!)
(@A@)ハッ
(@A@;)(だ、ダメだ俺、助けないと……!あれ?)
ξ; ⊿゚)ξ「あっ!!」
(*゚ー゚)「うふふ、うふふふふ」
(@A@;)(す、すげぇ、拳圧で服が破れていっている……!)
(@A@;)ゴクリ
(@A@*)(も、もうちょっと様子を見よう)
-
ξ;>⊿<)ξ「きゃっ!!」
(*^ー^)「うふふふ、かわいい声☆ほらほら?」
(@∀@*)(よし!行け!!ふへっ!よぉし、上半身はそれでいい!次はそこだ!もうちょっと!もうちょっとふともも!)
ξ; ⊿ )ξ「はぁ……はぁ……」
(*゚ー゚)「……いいわね、あなた」
ξ;-⊿゚)ξ「えっ……?」
(*゚ー゚)「その歳で、私の攻撃をここまでかわすなんて。政府が危険人物としてマークするのも頷ける」
(*゚、゚)「でも、つまらない愚連隊にいるのはもったいないわ」
(*゚ー゚)「どう?一緒にこない?待遇は保証するわよ?」
ξ ⊿ )ξ「……いやよ」
(*^ー^)「あら?」
-
ξ゚⊿゚)ξ「私は、笑有門が一人!人々を笑わせる幸せな環境を作るために──」
バキバキバキィッ!!
ξ; ―゚)ξ「あぐぅっ!!」
(*゚ー゚)「両足と両腕の間接を外したわ☆一緒に来るならくっつけてあげるけど、喋りたいなら続けて?」
(@∀@*)(うわぁ、ぷらんぷらんしてる!ふひっ!)
ξ; ⊿ )ξ「……っつ、うう……幸せな……みんなが、笑えるような──」
(*゚ー゚)⊃グワンッ!
ξ;。⊿。)ξ「あああああっ!!」
(@A@**)(うおおお!!足を持って逆さ吊り!?パンツが丸見えだぜ!!いや、それよりも)
ξ;。‐。)ξ
(@∀@)(苦痛に満ちた表情がたまらんっ!!我慢できん!!目も慣れたし肉眼で見よう!)
-
(*^ー^)「みんなが笑える?ふふっ、おバカなことを言うのね」
ξ; ⊿。)ξ「な、ぐぁっ、なにを……」
(*゚ー゚)「あなた──自分が笑えていないわよ?」
ξ。⊿。)ξ「!!」
(*-ー-)「みんなを助ける、守る、笑顔にする……ご立派なこと☆」
(*゚ー゚)「でもね、自分が強くなければ、笑えなければ、人を笑顔にすることなんて到底無理だわ」
ξ;。⊿。)ξ「……」
(*゚ー゚)「笑わせたいなら笑いなさい。それをするためには、私に従うの。そうすれば──」
ξ;。ー。)ξニッ!!
(*゚‐゚)「!!」
-
ξ;。ー。)ξ「ど、どうよ……!笑ってるわ、私……!」
(*゚‐゚)「……」
(*゚ー゚)⊃≡ξ;。⊿。)ξブンッ
ξ; ー )ξ≡≡ズサァァァ
(*゚ー゚)「そんなに政府が嫌?やろうと思えば、大手を振って善行が出来るのに」
ξ ⊿ )ξ「政府……?くだらないっ!行政は何もしてくれなかった!結局、自分たちだけがよければそれでいいって、なによ!みんなが困ってるのに、そんなの矛盾してるじゃない!」
('A`)シコシコ
-
(*゚ー゚)「……」
ξ゚⊿゚)ξ「私がやっていることは、そんなにダメなの!?私は──」
(*゚ー゚)≡⊃シュッ
ξ;//⊿/)ξ「あああっ!!」
('A`)(あ、全裸になった)シコシコ
-
ξ;-⊿゚)ξ「な、なにを……!」
(*^ー^)「安心して☆私にその気はないわ♪」
(*゚ー゚)「でも、ここって、薄暗いわね……このまま放っていたらどうなっちゃうかしら?」
ξ;゚⊿゚)ξ「!!」
(*-ー-)「それにカラスも多いわ。啄ばまれ、むさぼられ……」
ξ;゚⊿゚)ξ「……っ」
(*^ー^)「うふふ、安心なさい、きっと、"優しい殿方"が助けてくれるわ☆身も心も、ね」
ξ;-⊿゚)ξ「げ、外道……!」
-
(*゚ー゚)「もう一度聞きます。あなたでは私に勝てない」
(*゚ー゚)「人間としての尊厳も、女としての矜持も」
(*゚ー゚)「全て奪ってあげる。それが嫌なら来なさい」
(*゚ー゚)「さぁ、どうします?」
ξ;゚⊿゚)ξ「……」
ξ; ⊿ )ξ「……」
ξ;゚ー゚)ξ ニッ!!
(*゚ο゚)「!」
('A`)「ヴッ!!」
-
(* ー )(この子……)
ξ;゚ー゚)ξ「私は……たとえこの身が汚れようと、死の瀬戸際に立たされようとも」
ξ;^⊿^)ξ「それでも笑うんだ!新しい世代が、担っていく子供たちが笑顔でいられるために!」
(* ー )「……」
(*゚ー゚)「そう」
(*^ー^)「じゃあ、死にましょうか☆」
ξ ー )ξ(終わりか……ごめんね、未来の子……)
-
ξ ー )ξピタッ⊂(゚ー゚*)
ξ-⊿゚)ξ「……?」
(*゚、゚)「──と思ったけど、止めたわ」
ξ;゚⊿゚)ξ「な……どう、して?」
(*゚ー゚)「私も見たくなっちゃった☆新しい世代が担う未来ってものを、ね」
ξ゚⊿゚)ξ「!」
(*^ー^)「きっと、あなたがお母さんになったら、いい子を育てるのでしょう」
(*゚ー゚)「その時は、みんなで鍋でもしたいわね☆」
-
ξ;゚⊿゚)ξ「……せ、政府から依頼を受けているんでしょ……!?に、任務は──」
(*-ー-)「殺したわ。『鬼姫』なんて物騒な二つ名を持つ女は」
ξ゚⊿゚)ξ「……」
(*゚、゚)「別に名乗るなとは言わないわよ?ま、ほどほどにしておけばいいの☆そうしたら誰も文句は言わない」
ξ゚⊿゚)ξ「……」
(*゚ー゚)「それじゃ、バイバイ☆元気でね」
(*∥゚ー∥)シュンッ
ξ;゚⊿゚)ξ「き、消えた……」
-
(*゚ー゚)(ウフフ、私もヤキが回ったわね)
(*-ー-)(でも、期待しているわ。『桃源郷』なんて目じゃない、本物の笑顔を──)
(*゚ー゚)(ただ、覚えておきなさい。あなたがその信念を曲げたとき、もし自分の子供があなたの信念を受け継がなかったとき……)
(* ー )(その時は――)
(*^ー^)(あ、間接戻すの忘れた☆テヘッ、まいっか♪)
-
〜〜〜
ξ゚⊿゚)ξ(助かった……の?)
ξ;-⊿゚)ξ(良かった……でも、動けない)
ξ ⊿ )ξ(……なるほどね、これが"あの"しぃの与えたチャンスと試練、か)
ξ ー )ξ(……うん、ラッキー)
ξ゚⊿゚)ξ「……」
ξ^ー^)ξ ニッ!
-
ξ^ー^)ξ「かーえりたーい」
ズルズル
ξ;^ー^)ξ「かーえりたーい」
ズルズル
ξ; ー )ξ「あったか、我が家が──」
カァ!カァ!
ξ;゚⊿゚)ξ「!」
-
ξ゚⊿゚)ξ(カラスが……そっか、私、血だらけ……血に反応して……)
ξ゚⊿゚)ξ(足も、腕も……動かない)
カァ カァ!!
ξ゚⊿゚)ξ(ここまで、なの?)
-
ポチャッ
ξ゚⊿゚)ξ(?)
ポチャッポチャッ
ξ゚⊿゚)ξ「雨……?ううん、白くて、どろっとしてる」
ξ^⊿^)ξ「アハハ、鳥の糞か……最期にはちょっと汚いけど、これはこれでいいのかな」
ξ゚ー゚)ξ「笑って、逝けるなら」
-
ポチャポチャポチャポチャッ!!
ξ;゚⊿゚)ξ「えっ……多くない?」
( A )「おーーーーい!!」
ξ゚⊿゚)ξ「!?」
-
∥∥∥∥∥∥∥∥∥ヒューン
\ /
\ /
\('∀`)/
│ │ 〜○
│ │ 〜○〜○
( ω⊃〜○〜○
/ \ 〜○〜○
/ \ 〜○
/ \
ビュッビュッビュッ!!
「ハァハァハァハァ!ツンちゃぁぁぁん!ハァハァハァハァ!」
ξ;゚Д゚)ξ「きゃあああああああああああ!!」
-
熱い展開とマジキチを同居させるな
-
娘さんはダメでしたね
-
〜〜〜
第八倉庫
事務室
川;゚ -゚)「……え、あ、どぅ、え?」
( ´∀`)「また話が長くなったモナ。ごめんモナ」
川;^ -^)「え、は?え、いやいや、嘘だろ、ハハハハハハ」
( ´∀`)「ヒート、まとめて」
ノハ;-⊿-)「え、嫌です。絶対嫌です」
-
( ‐∀‐)「しょうがないモナ。まとめると、ツンさんは──」
川 ゚д゚)「あ、ちょ、いいよ!あの、まとめなくていいから──」
( ´∀`)「レイプされたモナ。ドクオに。で、君が生まれたモナ」
-
川 ゚ д゚)「アアアア
アアアアア
アアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアああああアアアアアアアアアアアアあああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああ
あああああああああああああああああ
あああああああああああああ
あああ」
-
( ´∀`)「うわ、うるさっ」
ノパ⊿゚)(そりゃそうなるわ)
( ´∀`)「で、さっきの話に戻るけど、改名後、方針が変わった嗤有門は、非道な任務に服従しないツンさんを洗脳改造」
( ´∀`)「結果として、これまた協力しなくなったモナ達への嫌がらせ部隊の隊長に」
川 ゚ д ゚ )「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
パリーーーーーッン!!
ξΘ゚゚゚∀゚゚゚゚Θ)ξ「クゥケエエエエエエエェエェェェェェェ!!!」
-
ノハ;゚⊿゚)「な、ガラスを破って……て、敵襲!?あれは……!?」
( ´∀`)「おお、ちょうどいい」
( ´∀`)σ「ほら、あれが君の大好きな今の"おふくろ"だモナ、クーちゃん」
川 ゚д ゚)
ξΘ゚゚゚∀゚゚゚゚Θ)ξ「クケッ、クケッ、クゥケェエエエエエエ!!!」
川 ゚д゚)
-
ノパ⊿゚)「父さん、離れて……!」
( ´∀`)「うむ」
ノハ;-⊿゚)「クー!辛いと思うが、手伝え!!ツンさんは私一人では荷が重──」
川 ゚д゚)
ノパ⊿゚)「……クー?」
-
ノパ⊿゚)⊃川 ゚д゚)
ノパ⊿゚)「……」
ノパ⊿゚)「死んでる」
第二十七話 『スケジュールにもらったチョコレートの目測金額、相手の名前、特徴などを書き込んでおくと、お返しするときに忘れないから便利だよ。できれば相手の好物もさりげなく確認しておくとベスト』
おわり
-
どうせ生き返る
-
※業務連絡
以前、臨時休業した分の臨時投下です。
日曜日は定休日です。
※業務連絡終わり
-
イャンクック先生か
-
お返しする相手もいないんですが。
-
社会人になればもらえるよ
-
しぃさん何者
-
〜〜〜
ξΘ゚゚゚∀゚゚゚゚Θ)ξ「クゥケェエエエエエエ!!クケッ!クケケケエケケ!」
ノハ;゚⊿゚)「父さん!クーがショック死しました!」
( ´∀`)「ざまぁ」
ノパ⊿゚)「ふざけないください!!人が死んでるですよ!?」
-
( ´∀`)「っと、すまんモナ。とはいえ……」
ξΘ゚゚゚∀゚゚゚゚Θ)ξ「クケケケケッ、殺す。殺す」
(; ´∀`)「あれをなんとかしなくては……!」
ノハ-⊿゚)「くそっ、やるしかないのか……」
-
〜〜〜
ヒューン
∥∥∥∥
川 ゚ -゚)「……」
川 ゚ -゚)「あ、私、飛んでる」
川 ゚д゚)「ど、どこだここは!?」
-
川;゚д゚)「落ち着け……!私は……そうだ、おふくろと親父の馴れ初めをきいふざけんな!?レイプされて出来た娘が私だと!?」
川 ゚ -゚)「嘘だ……あんなにキレイで優しいおふくろとブサイクで甲斐性なしな親父が……」
川 ゚ -゚)「……」
川 ゚ -゚)「どうしよう、合点がいく」
-
ヒューン
∥∥∥
川 ゚ -゚)
川 ゚ -゚)「そうか……あんまりな事実に、ショック死したんだ、私。おふくろも無印時代のボスみたいだったし」
川 ゚ -゚)「いいや、もう」
川 ゚ヮ゚)「死のう!そうだ!死ぬんだ!」
川 ^∀^)「アハハハハハハ!このまま地面にぶつかって死ぬんだ!すぐ死ぬんだ!生まれ変わったらアラブの石油王の娘になるんだ!」
川 ゚∀゚)「そう!きっと、ここは地獄──」
川 ゚ -゚)「地獄……?」
-
─────
「じゃあ、私は執行猶予付きの地獄だな!きっと、揖保の糸が助けてくれる!そうめん↓やっぱり↑揖保の糸〜↓」
「いや、お前は『無間地獄』だ」
「えっ」
「八大地獄で最も下層、最低最悪の地獄だ」
「は、ハハハハ、冗談きついな。でも、それだけキツイならすぐ出られるんだろ?」
「2000年……」
「えっ、たった?親父の13兆年より余裕じゃん!たいしたことな──」
「自由落下速度で落ち続けるだけで、な」
「ちなみに349京2413兆4400億年経たないと転生しない」
───
川;゚Д゚)「やだぁあああああああ!!2000年も落ちたくない!!」
-
川 ゚ -゚)「誰か助けろー!!私をたすけろー!!」
ビタァアアアアアン!!
川; -゚)「っ、痛……!あれ?」
川 ゚ -゚)「落ちてるじゃん。ついたよ、地面」
川#゚ -゚)「あのクソ親父、私に嘘をつきやが……」
川д川
川 ゚ -゚)「あ、カスのジゲンだ」
-
川д川テクテク
川д川゙ペコリ
川 ゚ -゚)「?」
川д川スッ
⊃■⊂
川 ゚ -゚)「なんだ、この紙?読めって?」
川д川゙コクリ
⊃■⊂
川 ゚ -゚)「え、持っててくれるの?ありがと。えー、なになに?」
-
川д川
⊃【はじめまして。私は地獄隊長の貞子】⊂
川 ゚ -゚)「やっぱり地獄か……あれ?じゃあなんで2000年落ちてないんだ?」
川д川ψカキカキ
川д川スッ
⊃■⊂
川 ゚ -゚)(こいつしゃべらない設定か)
-
川 ゚ -゚)「えーなになに?」
川д川
⊃【ここは『三途の分かれ道』あなたは選べる。もう一度生き返るか、このまま地獄に落ちるか】⊂
川д川
⊃【生き返るためには、試練を受けてもらう。それが地獄隊長の務め】⊂
川д川
⊃【試練を受けずに生き返ることは私のお父様である閻魔大王が許さない】⊂
川ー川ムフーッ
川 ゚ -゚)≡⊃"川д川ベシッ
川д;川!?
川 ゚ -゚)「なめてんの?」
-
川д川ムッ
川д川ψカキカ──
川 ゚ -゚)≡⊃■パシッ川д;川
∩
川 ゚ -゚)≡⊃ポイッ川;д川⌒■
川;;д川!! ■
≡≡≡川;д川タッタッタ ■
川;д川⊃■パッ
川д川タッタッタ
川へ#川ムーーッ
-
川 ゚ -゚)「なぁ、クソガキ、なぁ、おい」
川д;川!
川 ゚ ー゚)「おまえさぁ……なに、その黙ってるキャラ。またなんかアホみたいなの出てきたと思ったら今度は媚びてきたよ?なぁ?」
川д川???
川 ゚∀゚)「いい加減にしろっていうんだ。私が生き返るために試練だと?ハッ、笑わせるな」
川д川……
川 ゚ -゚)σ「閻魔だかなんだか知らんがな、私は子供の遊びに付き合っている暇はないんだ」
川 ゚ -゚)「帰らせてもらう」
-
川д川ψカキカキ
川へ川ドンッ
⊃■⊂
【どうやって?ここは現世とは違う。】
川 ゚ー゚)「簡単だ、お前を痛めつけて閻魔に交渉する」
川д川……
川‐川ψカキカキ
川д川パッ
⊃■⊂
川д川
⊃【あなたが、私に?それは無理、絶対に無理】⊂
-
川 ゚ -゚)≡⊃シュッ!
≡≡≡≡川Д;;;川ドゴォオオオオン!!
川 ゚ー゚)「で?」
川;д;川ウルウルウルウル
川 ゚ -゚)「ほら、さっさとしろよ。忙しいんだよこっちは」
川д川カキカキ
川д川スッ
⊃■⊂
川д川
⊃【わかった】⊂
-
川 ゚ー゚)「ほう、物分りがいいな。最初からそうしておけば殴らずにすんだのになぁーー?」
川д川
⊃【一度だけ、隊長の特権を使う】⊂
川 ゚ -゚)「ふむ」
川д川
⊃【もし、あなたが現世でもう一度死んだら、もう特権はない。試練を選んでもらう】⊂
川д川
⊃【それでもいい?】⊂
川 ^ -^)「ハッ、わかりきったことを聞くなよ」
川 ゚ヮ゚)「私が負ける?死ぬ?ありえんありえん!相手がしぃさんだったらともかく、私が負けるわけがない」
-
川д川ψカキカキ
川д川パッ
⊃■⊂
川д川
⊃【わかった。それじゃあ生きかえす】⊂
\ピュワー川 ゚ -゚)ーーーーーン/
川 ^Д^)「ハハハハハハハ!地獄もたいしたことはないなぁ!?えぇ?親父見てるぅ?」
川д川……
-
〜〜〜
第八倉庫
事務室
ノハ;-⊿゚)「くっ……!なんて猛攻だ……!反撃はおろか、防御すら……」
(; ´∀`)「人体の造りを無視した全方向打撃モナ……飛ぶわ、跳ねるわ、ダルシムどころじゃないモナ」
ξΘ゚゚゚∀゚゚゚゚Θ)ξシュバババッ⊃∩∪⊃⊂∪⊃⊃⊃⊃「クケェエエエエエ!!」
-
ノハ;゚⊿゚) ⊂≡≡≡「しまった!」
川 ゚Д゚)
川 ^ -^)「ふぅ!おい、お前ら私復活した──」
ノパ⊿゚)⊃サッ川 ^ -^)「すまん、クー!」
川 ^ρ(⊂≡≡ドグシャァ「おうぶっ!」
-
川 ゚ρ(
ξΘ゚゚゚∀゚゚゚゚Θ)ξ「く、クケッ」
ノパ⊿゚)「ふぅ、危うく致命傷をもらうところだった。クーが死んでいて良かった」
( ´∀`)(なにかクーちゃんの声が聞こえた気がしたけど)
( ´∀`)(気のせいモナね!)
-
〜〜〜
三途の分かれ道
川 ゚ -゚)
川Д;;川
川 ゚ー゚)「おう、私だ」
川∩д∩川
第二十八話
『未プレイだ 読んでて良かった
あびびとオトモと』
字余り
-
ツンの改造AAがガチで不気味なんだが
-
貞子だけがこの作品唯一の癒し
-
いやあ、ブーン系っていいものですね
-
〜〜〜
三途の分かれ道
第一関門前
川 ゚ -゚)「で、やってきました試練です」
川д川ψカキカキ
川д川パッ
⊃■⊂
川д川
⊃【ここは第一の関門。三つの関門を突破すれば、大王様に謁見できる】⊂
川д川
⊃【そこで蘇生をお願いする】⊂
-
川 ゚ -゚)「いや、だから、そんなことしなくてもさ」
川д川?
川 ゚ ー゚)「お前をぶっ飛ばして人質に」
川д川!!
川д川ψサササッ
川д川パッ
⊃■⊂
川д川
⊃【これ以上、私を攻撃するとお父様に言う】⊂
川;゚ -゚)「!」
-
川д川
⊃【やめて。生き返りたいのならやめて】⊂
川 ゚ -゚)「……」
川 ^ -^)「な、なんだよ、ハハハ。冗談だよ。隊長はかわいいなぁ!」
川へ川ムッ
川へ川……
川* へ川
川#^ -^)(このガキ……調子に乗るなよ?私が復活したらいつか泣かせるからな……)
-
川 ゚ -゚)「ん、そういえば試練に失敗したらどうなるんだ?」
川д川ψカキカキッ
川д川ポンッ
⊃■⊂
川д川
⊃【存在が消滅する】⊂
川 ゚ -゚)「は?存在が消滅?」
-
川д川
⊃【地獄での『死』は、存在の消滅。無になる。二度とその精神が現れることはない】⊂
川 ゚ー゚)「……つまり、無を生み出すわけだな」
川д川ψカキカキッ
川д川
⊃【そう……】⊂
川д川???
川д川υケシケシッ
川д川ψカキカキッ
川д川
⊃【じゃなくて、無になる。生み出すのじゃない。なるの】⊂
川 ゚ -゚)「わざわざ書き直すのか……」
-
川* д川
川 ^ -^)「あーぶんなぐりてー」
「止まれ!」
川 ゚ -゚)「!」
川 ー 川クスッ
( ∵)「我は第一の関門!名をビコーズ!」
川 ゚ -゚)「おお、目が三つもある」
-
川д川ψカキカキッ
川д川ドンッ
⊃■⊂
川д川
⊃【ここは第一の試練。主は三つ目のビコーズ。とても強い】⊂
川 ゚σ゚)「ふーん」ハナ ホジホジ
川д川
⊃【今まで処刑された犯罪者や、武者修行をして命を落とした腕自慢も、ビコーズにやられた】⊂
川 ゚ -゚)σ'「へー」ハナクソ ピンッ
川―川ムムムッ
-
川д川ψカキカキッ
■⊂川д川ビシッ
【もう一度書く。ここで死んだら無になる。おとなしく転生を待つのも手】⊂川д 川
川 ゚ -゚)「んー、えっと、ビコーズだっけ?」
( ∵)「いかにも、我が三つ目のビコーズ!貴女が、閻魔様への謁見を所望する者か?」
川 ゚ -゚)「あのさ」
シュッゴォッ!!
川゚д川!!
(; )「ぬぐぅっおぉ!?」
ドシーン
川 ゚ -゚)「邪魔」
-
川д;;川……!!?
川 ゚ -゚)「これでいいか?」
川д川ハッ!
川д川ψカキカキカキカキカキッ
川д川……
【記録:第一関門ビコーズ 破れる。
所感:弱点の三つ目に対して蹴り一撃。まるで三日月のような鋭く、迷いのない一蹴。
隊長として記録をとるために注視していなければ、目で追うことすら難しい速度と
申し分のない威力。ただし、素行は最低。
疑問:なぜ弱点をすぐに見つけられたのか。なぜここまで屑なのか】
-
川 ゚ヮ゚)「おーい、貞子?なに書いてんの?」
川д川ッ!
川д川⊃■バッ
川 ゚ε゚)「なんだよー隠すことないじゃんー見せろよー」
川д 川≡川 д川フルフル
川д川ψカキカキッ
川д川パッ
⊃■⊂
川д川
⊃【なんで弱点がすぐにわかった?】⊂
川;゚ -゚)「え、顔が弱点だったの?それは試練としてどうなんだ?」
-
川д川
⊃【普通、戦う時はまず相手のことを観察する。でもあなたはしなかった。なぜ?】⊂
川 ゚ -゚)「は?そんなの簡単だよ」
川 ゚ ー゚)「目は三つもないからな!気持ち悪かった!」
川д川……
川 ゚ -゚)「あと、親父が言ってた。だいたい顔を蹴っておけば戦意喪失するって」
川д川……
川д川ψカキカキ
【疑問→解決:特殊な価値観と、親の教育が原因】
-
川 ゚ -゚)「なー、なに書いてんだよ?あれか?漫画か?私を主人公に地獄を駆け巡るスーパーアクションか?」
川д川……
川д川ψカキカキ
川д川パッ
⊃■⊂
川д川
⊃【あなたの名前は?】⊂
川 ゚ -゚)「あ?そういえば名乗ってなかったな」
川 ゚ー゚)「私は素直クー。見ての通り、美人で強くて頭がいいぞ!」
-
川д川……
川д川ψカキカキ
【第一関門:終了。
素直クー、突破。
総評:唯我独尊
傲岸不遜】
川 ゚ -゚)⊃「おりゃっ、見せろ見せろっ!」
川д;;川⊃■ っっっ!
「あれれー?第一関門の人、負けちゃったのー?」
川 ゚ -゚)「ん、誰だ?」
川 д川!
-
川д川ψカキカキ
川д川パッ
⊃■⊂
川д川
⊃【あれは……第二関門の主】⊂
川 ゚ヮ゚)ノシ「おお、第二関門の!わざわざ出向いてくるとは殊勝だな!おーい!はやくこいよー!」
川д川
⊃【第二関門の主は、最近死亡した人間の中で、特殊なものをもっている者】⊂
川 ゚ -゚)「なんだ、人外じゃないのか。ま、そんなんだったら余裕だわ。さぁ、かかってこいよ」
「……あれ?もしかして」
川д川
⊃【第二関門は戦闘じゃない。説得】⊂
川 ゚ -゚)「説得?」
-
川д川
⊃【主に先に通っていいと認められたら突破。ただし、攻撃を加えたら失敗】⊂
川 ゚ー゚)「ぶっ飛ばしたほうが速いんだがなぁ。でも、私のこのスタイルと甘い囁きでメロメロに」
<(^ヮ^<人ノ「クーチャアアアアアアァアアンだぁ!!」
川;゚ -゚)「あ、ダメだ囁いちゃダメだわこいつだけは」
<('ρ'<人ノ「えへっへえええへえへへへえメロメロにしてくれるの?えへへへ」
川д川
⊃【第二関門の主。高崎美和】⊂
-
川 ゚ -゚)「え、っていうか……なんでお前がここに……!?」
<(' _'<人ノ「えっとね、燃えて死んじゃったの。そしたら隊長さんがかわいそうだからって主にしてくれたの」
川 ゚ -゚)(なんだこの恣意的な思惑は)
川 ゚ー゚)「ま、まぁいい。美和、ちょっとそこを通して──」
<(^ _^<人ノ「そうそう!クーちゃん、先に言っておくね!」
<( ー <人ノ「何を言っても絶対に通さないから。ずっと一緒だよ」
第二十九話 『渡辺さんだと思った?残念!美和ちゃんでしたぁ!』
-
貞子はこれからどんな酷い目にあうんだろなあ
-
おつ
-
人選ミス過ぎる
-
死にゲーだな
-
詰んだろこれ
-
ざまあねえなクー
-
川;゚ ー゚)「そ、そういうなよ、親友だろ私達」
川д川……
<(' _'<人ノ「うん」
川 ^ -^)「なら、な?通してくれ」
<(' _'<人ノ「イヤ」
川 ゚ -゚)「……」
川д川……
-
川;゚ ー゚)「わ、わかった。なんでもしてやるから、な?」
<(' _'<人ノ「……」
川 ゚ ー゚)「ほぅれ、毛だぞ?お前の欲しかった毛だぞ?ほら、うなじの毛」
川д川ψカキカキ
【進捗:突然、首の産毛を見せ付ける素直クー】
<(' _'<人ノ「……」
<(' _'<人ノ「クーちゃん」
-
川 ゚σ゚)「ん?しょうがないな、今なら鼻毛もプレゼントしてやろう。さぁ、通せ」
<(' _'<人ノ「イヤ」
川 ゚σ゚)「フガッなんでだよ!?お前欲しかったんフガッだろ、毛!」
<(- _-<人ノ「ううん、私が欲しいのはクーちゃん」
川д川ψカキカキ
【改善点:第二関門は倒錯している】
-
川;゚ -゚)「わ、私……」
<(' _'<人ノ「私ね、わかったの。あなたのこと、好きだって」
川 ゚д゚)「うわ、キモッ!」
<(' _'<人ノ「そうだよね、女の子同士でこんなこと言われても……ね」
<(' _'<人ノ「でも、ここなら誰にも邪魔されない」
<(' _'<人ノ「それにクーちゃん、いっつも嘘をつくから。だから通さないの」
-
<(' _'<人ノ(そう、もしクーちゃんを引き止められたら……閻魔様が願いを叶えてくれる)
川;゚ -゚)「ひぃ」
<(' _'<人ノ「──地獄街って街があるの」
川 ゚ -゚)「地獄街?」
<(^ _^<人ノ「うん。そこは現世とほとんど変わらない街。具体的には三宮くらい栄えてる」
川 ゚ -゚)「え、ロフトあんの?」
川д川ψカキカキ
川д川パンッ
⊃■⊂
川д川
⊃【ハンズもある】⊂
川 ゚ -゚)「ハンズか……」
-
川д川ψカキカキ
川д川パンッ
⊃■⊂
川д川
⊃【マルイもある】⊂
川*゚ -゚)(ちょっと考えてしまう自分がいやだ)
<('ヮ'<人ノ「ね、楽しいよ?朝は一緒にカフェでご飯食べてさ!昼からロフトでショッピング!マルイで、アナスイの服を買ってね、夜は映画館でデート!」
<(^ _^<人ノ「えへへ、クーちゃん、ずっと一緒にいよ?」
-
川 ゚ -゚)「お前……」
川 ゚ -゚)「アナスイ好きだったのか。てっきりツモリチサトかと思ってた」
<(' _'<人ノ「アルゴンキンも好きだよ」
川 ゚ -゚)「バンギャかよ、っていうか金もってんなおい」
<(^ _^<人ノ「えへへ、クーちゃんにも色々着せてあげたいなぁ」
川д川???
-
川 ゚ -゚)「ん、悪い悪い。貞子みたいなお子様には早い話だったな」
川へ川ムーッ
川 ^ -^)「ハハハ、お前は西松屋で十分だろ」
川へ川ψカキカキカキッ
川д川ドンッ
⊃■⊂
川д川
⊃【GAPで買う】⊂
-
川#゚ -゚)「あ?お前調子になるなよ、お前みたいなチンチクリンがギャップだと?」
川д#川イラッ
川д川ψカキカキ!
川д川ドンッ
⊃■⊂
川д#川
⊃【そういうあなたはどこで買う?】⊂
川 ゚ -゚)「私か?買わないよ」
<(' _'<人ノ「えっ」
川д 川!?
-
川 ゚ー゚)「服に金をかけるよりも、ジイサンテンサイジマートで福引したり、ゲーセンで遊ぶほうが楽しいもん」
<(' _'<;人ノ「クーちゃん、それじゃあその服は……」
川 ゚ -゚)「おう、おふくろが買ってきたやつをずっと使ってる」
川д川ψカキカキ
■⊂川д 川ソッ
【ごめん】⊂川д 川
川 ゚ -゚)「え、なんで謝るの」
-
<(- _-<人ノ「……クーちゃん、買いに行こう服。やっぱり地獄街で一緒に住もう?ね?」
川 ゚д゚)「やだ!私は生き返るの!生き返って仇を討つの!」
<(' _'<人ノ「クーちゃん……」
川д川?
川д川ψカキカキ
川д川パッ
⊃■⊂
川д川
⊃【仇?】⊂
-
川 ゚ -゚)「うん。まぁ、よくわからなくなっているが」
川д川
⊃【ご両親の?】⊂
川 ゚ -゚)「そうだ。死んじゃったからな、殺されたみたいだから殺したヤツを探しているんだ」
川д川
⊃【……】⊂
川 ゚ -゚)σ「おい、それはわざわざ書かなくてもいいだろ」
<('、'<人ノ「クーちゃん……モララー君は」
川 ゚ー゚)「あ、そうだ。ドーテイソウロウはどうした?私を食ったのか?」
川 д川???
<(' _'<人ノ「隊長さん、どういう意味?って顔で私を見ないで」
川д川シュン……
-
<(' _'<人ノ「モララー君は、あなたを探しているみたい」
川 ゚ -゚)「なに?私を」
<(' _'<人ノ「うん。なんか生かしておいてはいけないって」
川 ゚ -゚)「あの野郎、せっかく鍋にも誘ってやったのに……まぁプギャー君を食うくらいだから変わってるとは思うが」
川 д川??????
<('д'<人ノ「やめて!見ないで!」
-
川 ゚ -゚)「さて、それならやることは一つ。モララーと決着をつけなくちゃな」
<(' _'<人ノ「……えっ?」
川 ゚ -゚)「美和、私はあの後、一度生き返ったんだ。で、色々知った」
川 ゚ -゚)「たぶん、一番親父のことに、そしておふくろのことに詳しいのは身近にいる奴ならモララーだと思う」
川 ゚ ー゚)「だから、聞きにいかなくちゃいけない。さぁ、退いてくれ」
<( _ <人ノ「……イヤだ。一緒にいたい」
-
川 ゚ -゚)「どうしてもか?」
<(' _'<*人ノ「うん。クーちゃん、危ないことしないで」
川 - -)「……はぁ……わかったよ」
川д川!
<('ー'<人ノ「クーちゃん!」
川д川ψカキカキッ
【進捗:諦念?いくら傲岸知己でも友のいうことは聞く?】
【友……そういう、モノなのだろうか。私には理解不能】
-
川 - )「お前がここを通さないっていうなら」
川 ゚ー゚)「遠慮なくぶん殴れるからな」
<(' _'<人ノ「えっ」
川д 川!?
-
川д川ψカキカキッ!
川д川パッ!
⊃■⊂
川д川
⊃【攻撃を加えたら失敗!失敗は存在の消滅!】⊂
川 ゚ -゚)「ああ、門番に攻撃を加えたらだろ。わかってるよ。でも殴りたいもん」
<( ο <;人ノ「クーちゃん!?そんな、そんなに私のこと……嫌いなの?」
-
川 ゚ -゚)「ん?」
川д川ψカキカキッ
【進捗:やはり、友といえど自分の信念を曲げない。自己中心的】
川‐川ψカキカキ
【ここで、終わりか】
-
川 ゚ -゚)「ああ、悪い悪い。勘違いさせたな」
川 ゚ -゚)「私が殴りたいのは」
川 ゚ ー゚)σ川д川「こいつ」
川д川……
川д;;川!?
-
<(' _'<;人ノ「く、クーちゃん!?その人隊長さんだよ!?閻魔様に怒られ──」
川 ゚ -゚)「うるさいなぁ、いいんだよ。こいつ腹立つし、一発殴れるなら本望だ」
::川д川::ワナワナッ
<(- _-<;人ノ「や、やめてよ!閻魔様が怒ったらクーちゃん……」
川 ゚ -゚)「それにな」
川 ゚ε゚)「親友をくだらん理由で殴れるか、バカ」
川д川ハッ
ズキューー<(゚ _゚<人ノーーーーン
-
川 ゚ヮ゚)「さぁて!覚悟しろよ、さだこぉ?さっきまで上から目線で書きやがって」
川;д川ψカキカキカキカキッ
【盲点:唯我独尊だったのを失念していた!】
<(' _'<*人ノ(くー、ちゃん……)
川 ゚ -゚)≡⊃「おらっ!」
シュッ
≡川;д川ササッ
川д川ψカキカキッ
川д川ドンッ
⊃■⊂
川д川
⊃【やめて。殴らないで】⊂
川 ゚∀゚)「あぁ?見えんなぁ!?」
-
シュッ
川д;川≡ササッ
川д川ψカキカキッ
川д川パッ
⊃■⊂
川д川
⊃【お願いやめて。痛いのイヤ】⊂
川 ゚д゚)「おぉ?地獄の隊長様が痛いのがイヤだぁ?ざけんなよチンチクリン!甘ったれてんじゃねぇぞ!!」
川 ゚皿゚)「私も美和もなぁ!痛い思いして生きてたんだよ!それを仮にも閻魔の娘が、痛いのイヤだぁ?」
川 ゚ -゚)≡⊃≡⊃≡⊃「親離れしろや!」
-
シュバババ
川;д川≡川д;川ササササッ
<(' _'<人ノ(クーちゃん……やっぱりクーちゃんはクーちゃんだ)
<(' _'<人ノ(私が緒城高校でいじめられてたときも、いじめっこから助けてくれた)
<(' _'<人ノ(どんな人とも仲良くなれる、クーちゃん)
<(^ _^<人ノ(私の……大好きなクーちゃんだ)
川 ゚ー゚)「大丈夫だって!一瞬だから!な、な?折るだけだから、ちょっと殴って肋骨あたり折るだけだから」
-
川д川ψカキカキッ
川д川ドンッ
⊃■⊂
川д川
⊃【折らないで、骨を折らないで】⊂
川 ^ -^)「なぁに、生えてくるさ!蟹みたいに!」
川;д川ヒィイイ
川;д川ψカキカキ
<(' _'<人ノ(ほら、初めてあったはずの隊長さんともこんなに仲が良いのに、どうして私は引き止めているの?)
<(' _'<人ノ(もう、卒業しないと。彼女は、ここで留まっている人じゃない)
-
<(- _-<人ノ(でも……それでもやっぱりイヤ!!クーちゃんとは親友以上になりたいの!)
<(゚ _゚<人ノ(私だけのモノになってほしい!)
<(゚ _゚<人ノ(だから、ダメ!クーちゃんは他の子に構っちゃダメ!私だけ見て!)
<(' _'<人ノ(でも……どうすればいいの、私は――)
<(' _'<人ノ(隊長さんもなんだか楽しそうだし……わからない)
<(' _'<;人ノ(とにかく、私も会話に入らないと!)
-
川 ゚ -゚)(フフフ、焦ってる焦ってる)
川 ゚ -゚)(こうして美和の嫉妬ポイントを上げることで私の言葉をより届かせることができるはずだ)
川 ^ -^)(だいたい殴るわけないじゃないか。地獄の一番偉い人の娘を)
川 ゚∇゚)「さぁー!さだこぉ!拳で愛をつたえるぞー!痛くても我慢するんだー蟹みたいにー!」
川д川パッ
⊃■⊂
-
川д川
⊃【蟹ってなんだよおい】⊂
<(' _'<;人ノ「ふ、二人ともほんと仲良いね!」
川 ゚ -゚)(きたっ!よし、あとは貞子をうまく誘導して私のフィールドに!)
川 ゚ー゚)「ふたりともほんと仲良いね?だって!」
川゚д川ビクッ
川д川「いや、仲良くないっスよ」
川;゚ -゚)(しゃべった!?)<(' _'<;人ノ
-
川;゚ -゚)「……仲良いっつうかまぁ、友人だな隊長?」
川;゚ -゚)「ユッ、ユッ 川д川「んっとに仲良くないっス」 ハウン」川 - -)
川 - -)「仲良、く…え?」
川;゚ -゚)「仲良くはない……くはないんじゃない……?」
川д川「私仲良くないよ。……えっ?」
川 ゚ ρ゚)「アレッ?ハヒッ」
川д川「えっ?素直クーと仲良くないよ私」
川 ゚ 。゚)「え、なっ、え、ドゥ、え?」
川д川「え?いや仲良くないじゃん私」
川;;;^ -^)「ドッ……もうわけわかんねぇもう!」
川д川「えっ、仲良くないじゃん」
川;;゚ ー)「仲、良いほうだと思っているんだけど……?」
川д川「イヤイヤイヤ、仲良くないって」
川;゚ ー゚)「まぁ喧嘩はしてるけど……?」
-
川д川「え」
川д川「嫌いじゃないけど好きじゃないよ」
川 ゚ ー゚)
川 д川
<(' _'<人ノ
-
川 ゚ -゚)
川 д川
<('_ '<人ノ
川 - )
川 ‐川
<(-、-<;人ノ
-
川 ゚ -゚)「……」
川д川「……」
<(' _'<;人ノ「……あの」
川 ゚ -゚)「……なんだよ」
<(' _'<;人ノ「通る?」
川 ゚ -゚)「……うん……」
-
川д川ψカキカキッ
【第二関門:終了
素直クー、突破
総評:確かに僅かな時間しか過ごしていないが、嫌いではない。でも好きだとも絶対に思えない。
……違う、そうじゃなくて。
……倒錯した愛情を持つ友人の説得に成功。殴られなくて良かった。
でも、どうして成功したのか。何が友人の心を動かしたのか?
――友人のいない私にはわからない】
第三十話 【依存はただの停滞だ。依存とは緩やかな成長であり、断じて、停滞などではない】 終わり
-
人任せにしてるやつが成長できるわけないだろいい加減にしろ
-
批判とかあんましたくないけど、正直テンポ悪い…テンポ悪くない?
そんなとこまでクッキー☆リスペクトしなくていいから(良心)
-
なんだこの投下ペースは
-
クーの巧みな作戦によって不可能だと思われた第二関門突破か
流石
-
クッキー☆ネタとの謎の親和性
-
しかしクーの顔芸面白いな
-
〜〜〜
イライライラ川#゚ -゚)「なぁ」
川д川φカキカキッ
川д川パンッ
⊃■⊂
川д川
⊃【なに?】⊂
川#゚ -゚)「なぁお前しゃべれるんだろ」
川д川
⊃【ううん、隊長はむやみに喋っちゃいけない。人に情が移るから】⊂
川 ゚ -゚)「そうなのか?」
川д川「うん」
川 ゚ -゚)≡⊃)д川ベシッ
川∩д川……
-
川 ゚ -゚)「今のはお前が悪いよな?」
川д川……
川д川!
川д川φカキカキ
川д川パッ
⊃■⊂
川д川
⊃【気をつけて!第三の関門!ここも戦闘!倒したら突破!!】⊂
川 ゚ -゚)(ごまかしやがった)
-
コォオオ( ∴)オオオ
川 ゚ -゚)「あれ?三つ目のビコーズじゃん。再戦か?」
川д川
⊃【違う、あれはビコーズよりも遥かに強い大王様の側近】⊂
川д川
⊃【必殺のゼアフォー】⊂
川 ゚ -゚)「必殺の……ゼアフォー」
コォオオ( ∴)オオオ
-
川д川
⊃【そんな……今日の門番の担当に彼はいなかったはずなのに】⊂
川 ゚ -゚)「え、シフト制なのか」
川д川φカキカキッ
川д川パンッ
⊃■⊂
川д川
⊃【ゼアフォー、出勤日間違ってない?】⊂
コォオオオ( ∴)オオオ
川 д川フムフム
川д川φカキカキ
川д川パッ
⊃■⊂
川д川
⊃【担当者が病欠で代わったんだって】⊂
川 ゚ -゚)「あー、あるある」
-
川 ^ -^)「いやぁ、大変だな、ゼアフォー。ハハハ、どうだい、ここはひとつサボタージュっていうのは──」
(*゚ー゚)「あら?」
川 ゚д゚)「え……!?」
(*゚ー゚)「それはいけないわね、クーちゃん☆」
川;゚Д゚)「ぎゃあ!な、なんで……なんでしぃさんがここに……」
川д川
⊃【ゼアフォーは変身ができる。対峙する者の一番恐いと思うものに】⊂
(*^ー^)「うふふ☆」
川;゚д゚)「あわわわ……!」
-
川д川???
川д川
⊃【でも、見るからに優しそうな人】⊂
川;゚ -゚)「さ、貞子様」
川д;川!?
川;゚ -゚)「お願いします、勘弁してください。本当にお願いします」
:::川д川:::ゾワワッ
-
川д川φカキカキ
川д川パッ
⊃■⊂
川д川
⊃【何を怯えているの?あの人はクーのなに?】⊂
川;゚ -゚)「か、家政婦です。母親代わりでした、はい」
川д川φカキカキッ
川д川パッ
⊃■⊂
川 ^ -^)「はい、なんでございましょう、お美しい貞子様」
-
川 ゚ -゚)「【殴り合いの喧嘩したことある】」
川 ゚ -゚)
川 ゚ー゚)
川 ゚ー゚)「ありますよ」
https://www.youtube.com/watch?v=2yPONWmZsDM
川 ゚ -゚)「ありますあります」
川 - -)「そりゃ……そりゃ……あの……ねぇ」
川 ゚ -゚)「母親代わりなんで……はい」
-
川―川ムー
川д川φカキカキ
川д川パッ
⊃■⊂
川д川
⊃【ここで諦めるの?】⊂
川;゚ -゚)「はい!!無理です!あの人と戦うなら地獄のほうがマシだ」
川д川
⊃【そう……】⊂
川д川φカキカキ
川 д川⊃■サッ
川 д川⊃【ゼアフォー、もういいよ】
(*゚ー゚)「……」
シュ( ∴)ワーン
川 ゚д゚)≡⊃「チャンスだ死ねぇ!!」
-
≡≡≡≡(; )バゴォオオン!!
川д川
(; )ピクピクッ
川 ゚ -゚)「よし、勝ったな」
-
川д川
川 ゚ ー゚)「ん?なんだよ、不服か?勝ちゃいいんだろ、勝ちゃ」
川д川……
川д川φカキカキッ
【第三関門:終了
素直クー、突破
不意打ちで
必殺のゼアフォーを撃破。最低】
川 ゚ -゚)「さぁて!あとは閻魔だな!あーグダグダだった!」
川д川……
-
川д川
⊃【大王様は……お父様は、強い】⊂
川 ゚ -゚)「え、戦うの?謁見してお願いって言っただろ」
川д川
⊃【本気でそう思っているなら阿呆。地獄の長がそんなに生ぬるいはずがない】⊂
川д川
⊃【お父様が持っている数少ない蘇生玉を割らないと生き返らない。それはお願いしないといけない】⊂
川 ゚ -゚)「だましたな!卑怯だぞ!」
川д川……
-
川 ゚ -゚)「くそ、めんどくさいな。で?どこにいるんだ、地獄の長。お願いが失敗したら奪って勝手に割ってやる」
川д川
⊃【ここから30万キロ先の閻魔殿】⊂
川 ゚ -゚)「ほうほう、ここから30万キロ先の──」
川;゚ -゚)「はっ!?」
川 ゚ -゚)「歩いてどんだけかかると思ってるんだ!?」
川д川
⊃【試練だから】⊂
-
川 ゚д゚)「やだぁ、歩きたくない!疲れた!もうやだ!」
川д;川……
川´-`)「甘いものが食べたいよぅ!ジュースのみたいよぅ!」
川、川ハァ
川д川φカキカキッ
川д川パッ
⊃■⊂
川д川
⊃【ロフト行く?歩いて10分】⊂
川*^ -^)「行く!!」
-
〜〜〜
地獄街
ロフト
<(^ _^<人ノ「クーちゃん貞子ちゃん!見てみて!」
川д川
⊃【なんで第二関門の主まで……しかも貞子ちゃんって】⊂
川 ゚ -゚)「いいじゃん、暇そうだったし」
<(^ヮ^<人ノ「久しぶりにクーちゃんとデートだ!たのしいなぁ!あ、あれスタバだよ!」
川 ゚ー゚)「おお、スタバもあるのか!貞子!ここで休憩していこう!」
川д川……
川 ー川♪
-
一時間後
川 ^ -^)「いやぁ、うまかった!」
<(^ _^<人ノ「ね!楽しかった!」
川д川φカキカキ
川д川パッ
⊃■⊂
川д川
⊃【そろそろ閻魔殿に……】⊂
川 ゚ -゚)「おっ!土産コーナーもあるじゃん!見てこよう!」
<(' _'<人ノ「私も!」
川д川……
川д川タッタッタッ
-
Ω「いらっしゃいませ」
川 ゚ヮ゚)「おっ!すげぇ、超高性能ミサイルが売ってる!戦争での贈答用にどうぞだって!」
<(' _'<人ノ「見てみてクーちゃん!地獄のカラスのタマゴinびっくりセットだって!」
川;゚ -゚)「危険そうな……」
♪川д 川 川 д川♪
<(^ _^<人ノ「貞子ちゃんも、楽しそう!やっぱりショッピングはロフトだね!」
川 ゚ -゚)「こいつ友達いなさそうだしなぁ」
川゚д川ビクッ
-
川д川「う、うるさいっ!」
川;゚ -゚)(またしゃべった!?)<(' _'<;人ノ
川д川「仕方ない!友達がいないのは……私が……地獄の隊長だから……」
♂「あれ?貞子じゃん」
♀「あ、ホントだ」
川゚д川!!
川 ゚ -゚)「ん?なんだ友達いるじゃないか」
<(' _'<人ノ「こっちに呼ぶ?一緒に遊ぶ?」
川д 川≡川 д川フルフル!!
川 ゚ -゚)σ「でもこっち来てるぞ」
-
♂「珍しいねぇ?君が一人じゃなくて、しかもこんなところにいるなんて」
♀「ホント。いっつも仕事で忙しいのにねぇ?」
川д川……
♀「ね?仕事熱心で友達と遊ぶ暇もないんでしょ?」
川д川「……」
♂「おいおい、あんまりからわうなよ」
♂「こいつに友達なんているわけないじゃん」
♀「アハハハ、ごめーん!」
♂「じゃ、俺たち閻魔殿でパーティーしてくるから」
♀「バイバーイ」
川д川「……」
-
無口の娘かわいそう
-
<(' _'<人ノ「……」
川 ゚ -゚)「……なんだ、あいつら」
川д川「あれは……同期の地獄隊員」
<(' _'<人ノ「同期?でも、貞子ちゃんは隊長だよね?」
川д川「普通は、地獄学校で死んだ人たちを導くために勉強して隊員になる」
川д川「それから隊員としてスタートする。でも、私は学校にも行っていない」
川‐川「お父様がそれを許さなかった」
<('、'<人ノ「……貞子ちゃん」
-
川 ゚ -゚)「うわー、私も親父に道場継げって言われたら嫌だな。私より弱いくせに」
川 ゚ -゚)「っていうか、貞子。普通に喋ってるし」
川д川!!
川;д川φカキカキッ
川 ゚ -゚)⊃■パッ川д;川
川 ゚ -゚)ビリリリリ
⊃〓⊂
川д;川!!
川д川「な、なにを!!」
-
川 ゚ -゚)「もういいだろ。お前……友達のことになったらすぐ口に出すんだから」
川д川「うっ……」
川 ゚ -゚)「こんな紙持った喋らん子供なんて、環境を抜いても友達できんわ」
川д川「……」
<(' _'<;人ノ「く、クーちゃん!言いすぎだよ!」
-
ウンコ女とカニバ女と無口女の友情か
-
川 ゚ヮ゚)「情が移るだっけ?ハッ!見くびるな、お前は神か?そんなに偉いのか?」
川д川「……?」
川 ゚ -゚)「あのな、どんなヤツにも別れはくるんだよ。そうして色んな人と会っていくんだ」
川 ゚ -゚)「一期一会って言葉も知らんのか、この低学歴が」
<(' _'<人ノ(スカトロ高校って偏差値26くらいだったよね)
川д;川「で、でも……!」
-
川 ゚ -゚)「いじめられる?ならぶん殴れ」
川 ゚ -゚)「いなくなる?諦めて他のヤツと仲良くなれ」
川 ゚ -゚)「それから──」
川 ゚ -゚)「愛すべき友を持て、貞子」
川゚д川「!!」
<('ー'<人ノ「クーちゃん」
-
川 ゚ ー゚)「ふふ、さて、ちょっとうんこしてくるわ」
<(^ _^<;人ノ「台無しだよぉ、あ、うんことっておいてね。冷やすから」
川д川「……」
-
そいつだけはやめとけ貞子
-
〜〜〜
地獄街
ロフト入口
♀「あーおもしろかった。貞子いじめるの楽しいね」
♂「ああ。閻魔様の娘だろうがこっそりいじめてりゃバレねぇよ」
♀「ほんと。人間の試練にも律儀に付き合うし、バカみたい!」
♂「俺たちみたいにテキトーにやりゃいいのにな!」
♂「アハハハハハハハ」♀
-
♂⊂ガシッ川 ゚ -゚)ガシッ⊃♀
♂「えっ」♀
♂⊂≡川 ゚ -゚)≡⊃バァン!♀
♂「だぁっ!?」
♀「ぐえっ!?」
川 ゚ -゚)「なぁ、聞きたいことがあるんだが」
♂「お、お前はさっきの……!」
♀「な、なによ!?私達に報復するつもり?そんなことしたら余計に──」
川 ゚ -゚)≡⊃ブンッ
♀「きゃっ!」
♂「ひぃいいい!助けてくれ!」
-
川 ゚ -゚)「別に私はお前たちを攻撃しないさ、ただ聞きたいことがあるんだ」
♀「……や、やばいよ、この人……絶対貞子のことで怒ってるよ」
♂「だ、だな……あとで貞子にも謝っておこう……」
川 ゚ -゚)「なぁ」
♂「ひぃ!ごめんなさい!ごめんなさい!」♀
川 ゚ー゚)「閻魔殿の、座標ってわかるか?」
-
〜〜〜
ロフト
土産コーナー
<(' _'<人ノ「貞子ちゃん」
川д川「……」
<(' _'<人ノ「ごめんね、クーちゃん、ちょっとキツい時があるから」
川д 川(ちょっとどころじゃない)
-
<(- _-<人ノ「でもね」
川д川「?」
<(' _'<人ノ「私もいじめられてたからわかるんだけど……どっちが悪いとか、環境が悪いって事もわかるの」
<(' _'<人ノ「ただ、それでも、一人でも。たった一人だけでも親友って呼べる人が居たら」
<(^ _^<人ノ「きっと、それはすごく大事なことなんだと思うんだ」
川д川「……友達……親友」
-
<(' _'<人ノ「うん!あ……」
川;д川
川 ^ -^)「悪い悪い!うんこの量が多すぎた!」
<('ο'<人ノ「もう!」
川 ゚ -゚)「ハハハ!おっと、貞子」
川д川「?」
川 ゚ -゚)「お前にお客さんだ」
川д川「……!」
♂「……」
♀「……」
-
川д;;川「……」
♂「ごめんなさい!」♀
川;д川「えっ?」
♂「いじめてごめんなさい!嫌なこと言って、ごめんなさい!」♀
川д川「????」
川 ゚ ー゚)「さぁ、どうする。ボコボコにするか?な?」
♂「うぅ、ううう」♀
川―川「……」
川д川「いいよ」
♂「!」♀
-
川д川「ごめん、私も……ちゃんと伝えられなかったのも、あるから、いいよ」
♂「さ、貞子……」
川 ゚ -゚)「お前……」
川д川「それと……できたらでいいんだけど」
川ー川「友達に、なってください」
♀「あ、う、うん!一緒に閻魔殿でパーティーに行こう!」
川* д川♪
-
川д川アッ
川д;川
川 ゚ -゚)「行ってこい。私はいいから」
川д川……
川д川゛ペコリッ
≡≡川 д川タッタッタ
川 ゚ぺ)「にしても、ボコボコにしないのか。つまらん」
<(' ー'<人ノ「ふふ、そんなこと言ってクーちゃん。ほんとはみんなを仲良くするつもりで行ったんでしょ?」
川 ゚ -゚)「は?」
-
<(//_/<人ノ「うんこだなんて嘘ついて、もうっ!クーちゃんったら!大好き愛してる布団敷こ結婚しよここに住もっ?」
川 ゚ -゚)「いやいや、違うぞ美和」
<(' _'<人ノ「え?」
川 ゚ -゚)「すみません」
Ω「はい、いらっしゃいませ!」
川 ゚ -゚)σ「この超高性能ミサイル全部ください」
Ω「えっ……百万円ほどかかりますが……」
川 ゚ -゚)⊃「はい」
Ω「あ、ありがとうございます!」
-
<(' _'<;人ノ「く、クーちゃん?」
川 ゚ -゚)「日本円も使えるとは、地獄の沙汰もなんとやらだな。よし、美和、屋上に行くぞ」
<(' _'<人ノ「お、おくじょう?」
川*゜ー)「へへへ……"花火"するんだよ」
-
〜〜〜
閻魔殿
道中
川д川ゴソゴソ
川д川⊃■モウイチマイ!
川д川φカキカキ
【結果:素直クー、第三の試練までは突破。しかし、道中にて挫折。試練を放棄。
総評:唯我独尊、傲岸知己。ただし、戦闘能力は評価できる。
仇を討つために現世へと蘇生したいようだが、どうするのか。
人間としての評価は最低最悪の屑。他者からの評価も疑問。
……………だが…………】
-
川д川「……」
川д川ビリビリ
⊃〓⊂
⊂川д 川ポイッ
川д川「向こうはどう思っているか知らないけど」
川ー川「私は」
川^ー川「友人だと思っているよ」
-
♂「おーい、貞子!行こうぜ!」
♀「はやくー!」
川 ^ヮ川「うん!」
≡川 д川タッタッタ
ヒューーン
ゝ(( (:!、 !:) ノノ/
_ゝー"~゙゙`~"ー_、
`,-"_,-"T゙~Tニ"=ヾ;丶
(;(_-_ ̄| | );)
`ヾ゙⌒〜| |⌒〜゙ン
゚ゝ(( (:!、 !:) ノノ/
_ゝー"~゙゙`~"ー_、
`,-"_,-"T゙~Tニ"=ヾ;丶
(;(_-_ ̄| | );)
`ヾ゙⌒〜| |⌒〜゙ン
ワァー゙"゙ー┫|┣〜"゙゚
.・゙. , | │ |..・ ゚ ゙
;\(⌒∥ !! ∥)⌒)/キャー
(^(⌒(| |⌒))⌒
ドガーーーーーーーンッ!!
-
やったぜ。
-
川 д川
川 д川
♂「え、閻魔殿が……」
♀「爆発した……」
川д川
川д#川≡ダッ!
-
〜〜〜
ロフト
屋上
ピューンピューン!!
ドガーンドガーン!!
├" ゚ヽ、iγ゚
\;冫ゑ、"
"(〝ノ
)(\
γ ) ン
ノ γ !!
( ノ
⊂ヽ ) /
川 ゚)|
( r′
_ |
.∪ ∪
川 ゚ヮ゚)「ハハハハハハハ!!見ろよ、きたねぇ花火だ!」
<(' _'<;人ノ「クーちゃん……」
-
川 ^ -^)「さっきのガキどもに座標聞いといて良かった!いやぁ!爆発する爆発する!」
川 ゚ー゚)「これで閻魔大王も、蘇生のための玉も全部木っ端微塵だ!」
川 ゚∀゚)「ハァッーハッハッハ!!」
<(' _'<人ノ「あ、クーちゃん、身体が……」
川 ゚ -゚)「ん?お、身体が透けてる」
川 ゚ -゚)フワー「おお、上がっていくぞ!やった!生き返るんだ!」
-
さっきまでちょっとイイハナシ風だったじゃねーか!
-
今生き返ったところで何が出来るのか
-
<(^ _^<人ノ「寂しくなっちゃうけど、良かったね。また来てね!今度は逃がさない」
シュワ川 ゚ -゚)ワワーン「二度とこねぇよ!」
川 ゚ -゚)〇
o ノフワァァ...
O_ ノ
(ノ
i||
川 ゚ -゚)「よし、やっとこの苦行から抜け出せる!」
川 ゚ -゚)「ん?」ゴォォ
/〉
//
/|
/ |
/ /
/ /
/ |
/ /
/ /
/ /
〈/ /
\ /〉
/// ̄ ̄
ωωゴォワァン!
川;゚ -゚)「うわ、あぶねぇ!ミサイルが上に飛んでった!?誰が撃ったんだ!?」
-
く\____m__
〉_______}〉
く/川゚д川 ノ
/ /「死ね!
/ ノ /消えろ!!」
し( ̄ ̄~(
〉 〉 〉
/ / /
(__)_)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
川;゚Д゚)「貞子!?ひぃ!やめてくれー!!」
-
超高性能ミサイル安すぎワロタ
-
〜〜〜
香港
嗤有門
(´・_ゝ・`)「そうか、ついにドー・テイが戻ってくるのか」
( ^ω^)「ああ、連絡があった。とはいっても、やることがあるらしいんだけどお」
( ^ω^)
四天王 玄武 ブーン
その巨体を活かした馬力のある攻撃は、岩はおろか、鉄をも破壊する。
また、体重は150キロを超えており、投げ技が効かない。故に、あまたの柔道家がその命を絶っていった。
( ^ω^)「あいつが戻ってきたら、いよいよだお。こうなったら全員で日本にあるラーノの鏡を捜索する」
-
(´・_ゝ・`)「そうだ。もう既に時は満ちた。これ以上は待てない」
从 ゚∀从「白虎の生存の確認、我々を狙う刺客の存在……やることは多いぜ?」
从 ゚∀从
四天王 鳥準 ハイン
冷酷無比のマッドサイエンティスト。『鬼姫』ツンの脳を改造し、キルマシーンとして組織の戦力増強を図った張本人。
また、その麗しい美貌からハニートラップを得意とする。
从 ゚∀从「杉浦もドー・テイもいない今、本気でいかないとまずいかもな」
-
(´‐_ゝ‐`)「フン、案ずるな」
(´・_ゝ・`)ガタッ
(´・_ゝ・`)
嗤有門 ボス デミタス
その力は謎に包まれている。
(´・_ゝ・`)「我々は嗤有門。全ての人々を嗤わせるために、桃源郷にたどり着く!」
(´・_ゝ・`)「全員、起立!!!」
( ^ω^)ガタッ
从 ゚∀从ガタッ
(´^_ゝ^`)(やった、やっとみんな……立ってくれた)
-
ヒューーーーン
/ /
// //
|\//////
| / ̄\/
/ /\
/ / /
/ //
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/ /
/ /
│/
(´・_ゝ・`)「ん、なんの音?」
-
:::. ...::::::::::::
γ⌒ ⌒`ヘ
` イ"" ⌒ ヾヾ
/( ⌒ ヽ )ヽ
( 、 ) ヾ)
..ヾ( ノ ノ ノ..
:::ヽヽ_| |_ノソ::::
n_[_r-ー"i i〜-ヽ_iLn
iγ 〜ーli|ーヾ ヾFH
H( ( |l| ) )=T
ロヾ、⌒〜"""⌒〜"ノ"ロ
T: """ー+ーr-〜"" :n
n: ||∥ :F
ロ=: ノ从ゝ :田
FH田:. .:E日
ДΠロ=HロΠ:::ロロHFF
ドガァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン
-
この日、正体不明の超高性能ミサイルが香港を直撃した。
嗤有門 壊滅
幹部 全員 死亡
第三十一話
ネタありき
【依 存 はリズムの停滞だ。初心に帰らなければならない】
おわり
-
第二章 『地獄編』 おわり
次回 最終章
『仇討ち編』
見てくれたみんな、センキュッ!
-
乙
展開読めねえwwwww
-
えっ何これは…
-
嗤有門閉店の日☆
テンポ早くなりすぎィ!ホモは極端
-
死ぬための紹介、死ぬための紹介なんだよな
-
えっ
-
仇討終わったんじゃね?
-
依存はただの停滞だだっけ?
ショボンのセリフだった気がするけどうろ覚えだなー
-
おい誰だよ展開遅いとか言ったやつ
-
btcmも忘れられる時代か
-
モララーの名言なのにな……
-
(-@∀@)「はい、お昼のニュースはこのメガネがすべて見通す」
(-@∀@)「アサピ屋のアサピーです」
(-@∀@)「早速ですが、みなさん……とんでもないニュースが舞い込んできました」
(-@∀@)「えー、はい。既に国民のみなさんは緊急放送でご存知だと思いますが」
(-@∀@)「本日、正午前、香港に謎の超高性能ミサイルが着弾したとのことです」
-
(-@∀@)「負傷者、500万人以上。これは香港の人々、約718万人の半分以上が被害にあったことを示しています」
(-@∀@)「いつ、誰が、なんのためにこんなことをしてしまったのか」
(-@∀@)「昨今、テロや虐殺などが顕著に話題に上がる中で起こった惨劇」
(-@∀@)「我々、アサピ屋は、今回、最新のニュースをお届けします」
-
(-@∀@)「えー、実はですね。ちょうど香港へバカンス──失礼、取材に行っていた記者がおりましてですね」
(-@∀@)「なんとか、なんとか中継を繋ぐことができました」
(-@∀@)「現場の渡辺さん」
アー タリー
(-@∀@)「……」
(-@∀@)「現場の渡辺さん、聞こえますか?」
ッタク ナンデ ワタシガ
(-@∀@)「渡辺さん?」
-
〜〜〜
香港
被災地キャンプ場
中継地点
从'ー'从「ったく、なんで私が……」
从 ^ー^从「おおー、あっちでも死んでら。アッハハハハうけるー」
<「……もしもし、はい、現場です。え、中継まだでしょ?」
从'ー'从σ「だいたいよぉ、こいつらまだ生きてるヤツいるんだろ?」
从'ー'从「あーあ、ミサイルもミサイルで全員ぶっ殺せば良かったのによぉ?」
<「……はい、はい!?」
-
从'ー'从「なぁ?中途半端に死んで、うちの国がまた金払うんだぜ?」
从'ー'从「なんなら私が殺してこようか?ちょっとでも人が減れば万々歳だろ?」
<「……え!?繋がってる……!?ウソ」
从'ー'从「それによぉ、いい画が撮れるぜ?なぁ?」
从'Д'从「何とか言えよクズADがよぉ!?おぉ?チンポしゃぶしゃぶすっぞ?」
<「渡辺さん!!!中継!」
-
从'ー'从「……」
从'ー';从
从^ー^从「はぁい、中継のぉ、渡辺でーす♪」
从'ー'从「あれれー、えっと、みんなー、お星様になっちゃった!」
从'ー'从「プリプリキュートなナベちゃんも、カナシー!みんな、モクトー!」
<「渡辺さん、それバラエティのキャラ!」
-
从'ー'从「……」
从'ー'从「はい、現場のプリプリキュートナベちゃんです」
<「混ざった!?」
-
〜〜〜
あめぞう町
アルファ貿易
食堂
おい、画面戻せ!スタジオに!>□
おら、黙祷しろよ、殺すぞ>□
CM!CM入れろ!□>
( ・∀・)「……」
◎<なんじゃ、もう食べんのか?
( ・∀・)「当たり前だろ……うちの組織、香港にあるんだぞ……」
◎<難儀じゃな。
-
( ‐∀‐)「港に来たはいいけど、クーさんも見つからないし、組織は無くなったし……どうすればいいんだ……ああ、僕は、どうすれば……」
◎<……
( ・∀・)「そ、そうだ!照美、みんなを生き返して──」
◎<それは無理じゃ。お主のジコチュリキでは到底不可能じゃ。
( ‐∀‐)「……くそっ、いったいどうすれば……」
◎<一回、戻ってみればどうじゃ?
( ・∀・)「なに?」
-
◎<確かに香港は甚大な被害を被った。しかしの、何もお主の仲間が死んだということが確定しておるわけではあるまい。
( ・∀・)「……」
◎<こんなところで油を売るよりは行動じゃ。その過程で、ジコチュリキを奪えばよい。
( ・∀・)「ジコチュリキを奪う?そんなことができるのか?」
◎<殺せ。
( ・∀・)「えっ……」
-
◎<お主の得意なことじゃろ。死んだ人間は魂と共にその業も開放する。
◎<それを我に吸わせるのじゃ。こう、鬼武者みたいにの。こう、シュワワーと。
( ・∀・)(だからなんでこう、世俗的なんだ)
◎<ロシアン、ルーレット、いちかばちかの──
( ・∀・)「歌わなくていいから」
◎<むぅ、2が一番好きなのじゃが……
-
( ‐∀‐)∩「……そうか、やっぱり、僕にはこれしかないのか」
( ・∀・)「わかったよ、照美。要するに自己中心的なヤツを殺していけばいいんだな」
◎<そうじゃ。あと気安く呼ぶな。
( ‐∀‐)「自己中……自己中……」
( ・∀・)「あ、一人しかいないわ。クーさんだ。うん。ちょうどいいや、絶対殺さないといけない人間だし」
◎<おお、あのバカ娘か。うんうん、あいつのジコチュリキなら今回の事故者くらい全て生き返しても釣りがくるわ。
-
( ・∀・)「……ねぇ、ちなみに僕のジコチュリキってどれくらいなの?」
◎<ん?数値化するとつまらなくなるぞ?
( ・∀・)「なんだよつまらなくなるって。マンガじゃないんだから」
◎<そういえば小説じゃったの。
( ・∀・)「えっ」
◎<ん?
-
( ・∀・)「??」
◎<わかったわかった。お主のジコチュリキは150じゃ。一般人が100としたら、お主はちょっと自己中じゃ。
( ・∀・)「なんだろう、これでもマフィアなんだけど……」
◎<優しすぎるんじゃろ。悪行が必ずしも自分だけのためとは限らん。善行も然りじゃ。
( ・∀・)(なるほど……確かに、笑有門の時は義賊みたいなことしてたしな)
( ・∀・)「そうか、150か。それじゃあクーさんは?5000くらい?」
◎<8億。
(;;・∀・)「は、はちおくぅ!?」
-
◎<が、なんとなく感じられるジコチュリキじゃ。正しい数値は触れ合ってみないとわからん。女の柔らかさと一緒じゃな、ぐへへ。
( ・∀・)「と、とんでもないな……わかった、とりあえず組織に戻るための手筈を整えるよ。飛行機は……」
国民のみなさん、続報です。外務省が、ただいま、旅券の返納を訴えています>□
これにより、一般の方は香港への移動を控えていただく必要があるという声明を確認しました>□
( ・∀・)「――無理か。渡航も難しいな。かといって、密輸船を調達するにも金がないし」
◎<……
-
( ・∀・)「うーん、どうするか……って、なんで黙ってるんだ、照美」
◎<モララーよ、これはどうじゃ?
( ・∀・)「なに、張り紙?えーと」
-
壁殴り代行始めました
スタッフがあなたの家の近
くの家の壁を無差別に
殴りまくります!
1時間¥1200〜
24時間営業 年中無休
__
/ ))) _
`/ イ~ (((ヽ
( ノ  ̄Y\
| (\ ∧_∧ | )
ヽ ヽ`(´・ω・)/ノ/
\ | ⌒Y⌒ / /
|ヽ | ノ/
\トー仝ーイ
| ミ土彡/
) |
/ _ \
/ / \ ヽ
/ / ヽ |
( ・∀・)「……」
-
(´・ω・`) n
⌒`γ´⌒`ヽ( E) 壁殴り代行では同時にスタッフも募集しています。
( .人 .人 γ / 筋肉に自身のあるそこのアナタ!一緒にお仕事してみませんか?
=(こ/こ/ `^´ 壁を殴るだけの簡単なお仕事です!
)に/こ(
◎<とても楽しそうな職場じゃ。がんばれ。
-
〜〜〜
第八倉庫
事務室
川 ゚д゚)「カミキリムシを口に入れる……」
川 ^ -^)「死ぬそれ!」
川 ゚ -゚)「ハッ、ここは……」
川*゚ -゚)「そうか、生き返ったのか私!」
-
川 ゚ヮ゚)「ハッハッハ!地獄もやっぱりたいしたことはなかったな!」
川 ゚ -゚)「で、ここどこだっけ?」
ガラララララ
( ´∀`)「あれ、クーちゃん。死んでなかったモナ?」
川 ゚ -゚)「あ、陳モナーだっけ?久しぶり。さっき生き返ったんだ」
(; ´∀`)「なんと、それは……」
-
ガラララララ
ノパ⊿゚)「父さん、お茶が入りま──キャアッ!幽霊!?」
川 ゚ -゚)「ヒートか、失礼な。生き返ったんだよ、さっき」
ノハ;-⊿-)「こ、怖いよぉ……」
川 ゚ -゚)「全く、たいがいだなお前ら。そういえば、おふくろは?いや、おふくろだった何かは?」
( ´∀`)「帰ったモナ」
川 ゚д゚)「え、帰った!?」
-
ノハ;-⊿゚)「お前の身体をまさぐったと思ったら、なんか紙を持って帰ったぞ」
川 ゚ -゚)「……紙?」
川 ゚ -゚)ゴソゴソ
川;゚ -゚)「ない」
( ´∀`)「な、なんだモナ、もしかして大事な紙モナ?」
ノパ⊿゚)「紙は大事だ。私も時々、非常に困ることがあるからな」
川 ゚ -゚)「……スチュアートスペシャルドンキホーテがない」
( ´∀`)「!」ノパ⊿゚)
-
( ´∀`)「スチュアート……」
ノハ-⊿-)「スペシャルドンキホーテ……!」
( ´∀`)(なにそれ)ノパ⊿゚)
第三十二話 『渡辺さんのジコチュリキは10億』 おわり
-
4コマのナベちゃんみたいなの想像してたら酷いゴミ屑
-
ああ 仇討ちね 仇討ち
-
ジコチュリキの語感
-
渡辺さんがクーより上なのは二面性が激しいからかな
-
深く考えてはいけない
-
なんとなくで8億だから。
実は着痩せしてるタイプで、脱ぐと凄いから。
-
これ早朝に投下されることが多いじゃん
なか卯で朝定食食いながらクーゲーム読んでた頃のこと思い出したわ
-
大昔のことのように語ったけどまだ数ヶ月前のことだった
-
川 ゚ -゚)「知らないのか、田舎者め。アブソリュートフレデリックパンパースを」
( ´∀`)「え、え?」
ノパ⊿゚)「スチュアートスペシャルドンキホーテじゃないのか?」
川 ゚ -゚)「なにそれ」
( ´∀`)「……」ノパ⊿゚)
-
川 ゚ -゚)「くそっ、おふくろめ……何が目的なんだ」
( ´∀`)「ふむ……恐らく、嗤有門が必要としている何かだと思うモナ。その紙は」
ノパ⊿゚)「何が書いてあったんだ?」
川 ゚ -゚)「神様の神託」
(; ´∀`)「!?」
川 ゚ -゚)「なんか勝手に書かれるんだよ、なんだろな、あれ」
-
( ´∀`)「ま、まさかそれは……神竜が落としたとされる、竜の紋章!?」
川 ゚ー゚)「神竜?ちょっと待って、それドラクエネタだよね!?」
( ´∀`)「いや、どっちかっていうとFFモナ。願いはかなえないモナ。神々の言葉を記していくアーティファクトだと聞いたことがあるモナ」
( ´∀`)「その名も、竜の紋章」
川 ゚ -゚)「エロ本は手に入らないのか……」
ノパ⊿゚)「オルテガ生き返せよ」
-
( ´∀`)「竜の紋章……そうか、そういうことか」
川 ゚ -゚)「ど、どういうことなんだ?」
( ´∀`)「ラーノの鏡と竜の紋章……その二つが合わさるとき、桃源郷は開ける」
( ´∀`)「古代の言い伝えモナ」
川 ^ -^)「すげぇ、古代からあの紙あるのかよ。最近は迷走してると思ったけど、さすがだな。やっぱFFはああでなくっちゃ」
-
( ´∀`)「クーちゃん。君のお父さんを殺害した犯人も、お母さんを改造した本人も」
( ´∀`)「もしかしたら、すべてが嗤有門に、桃源郷につながるかもしれないモナ」
川 ゚ -゚)「……」
( ´∀`)「君は、どうする?」
川 ゚ -゚)「──私、香港に行く。行って、確かめる」
ノパ⊿゚)「クー」
川 ゚ ー゚)「きっと、ドーテイソウロウもそこに向かうんだろう。ちょうどいいや、まとめてぶっ飛ばして吐かせてやる」
川 ゚ -゚)「だから、手伝えよ」
-
( ´∀`)「いいだろう」
ノハ;゚⊿゚)「父さん!?いいんですか?」
( ´∀`)「仕方あるまい。これも何かの運命だモナ」
川*゚ -゚)「よし、手始めに100億ほど私にくれ!返す気はある!」
( ´∀`)「お金はやれないけど、船を出してやるモナ」
川 ゚ -゚)「ケチだな、貿易商だろ?旅費くらいよこせよ」
ノパ⊿゚)(どれだけ豪遊するつもりなんだこいつ)
-
( ´∀`)「ごめんモナ、うちもかつかつなんだモナ」
川 ゚ -゚)「ハンッ、貧乏人め。じゃあいいや、しぃさんに頼むわ」
(; ´∀`)「しぃさん……まさか、鬼殺しのしぃさんだモナ?」
川 ゚ -゚)「うん。うちの家政婦だし」
ノハ;-⊿゚)「ば、バカな……あのお方が貴様の道場の家政婦だと……なるほど、だからあの時、ミートパイにされたとふざけたことを言ったわけか……」
-
川 ゚―゚)「なんかあれだよなー、しぃさんの名前出すとみんな恐れおののくよな。気持ちはわかるけど」
( ´∀`)「モナ……モナも又聞きで知ったんだけど」
( ´∀`)「出生不明、経歴不詳の最強のエージェントだモナ。いつのまにか、国の中枢にアクセスできるほどの権限を持っていたモナ」
川 ゚ -゚)「ふーん、まるで裏世界の王様だな。さすがしぃさんだ」
川 ^ -^)「じゃ、私うちに帰るわ。タクシー呼んでくれ」
( ´∀`)「わかったモナ、ヒート」
ノハ;-⊿-)「は、はぁ……」
-
〜〜〜
30分後
第八倉庫
事務室
( ´∀`)「ほら、ヒート。もう12時だモナ。クーちゃんも帰ったし、一息つけるモナ」
ノパ⊿゚)「ありがとうございます、父さん」
( ´∀`)σ「テレビテレビっと」
ピッ
□<天気予報です。本日は──
ノパ⊿゚)「……いいんですか?」
( ´∀`)「ん?」
-
ノハ-⊿-)「素直クーです。このまま香港に行かせて、問題は……」
( ´∀`)「ツンさんを、ひいては嗤有門をなんとかしてくれたらありがたいからモナ」
ノパ⊿゚)「……」
( ´∀`)「申し訳ないが、モナ達と彼女とは、つながりこそあれど他人。応援しているわけでもなければ、切り捨てるわけでもない」
ノパ⊿゚)「それは……ようするに利用するということでしょう?」
( ´∀`)「……」
( ´∀`)「心配なら、ヒート。お前がついていってやってもいいモナ」
ノハ;゚⊿゚)「お、俺がですか!?」
-
( ´∀`)「そうだモナ。お前もいい年、そろそろここを離れることも考えるモナ」
ノパ⊿゚)「……俺とクーで、嗤有門を潰せと」
( ´∀`)「──できるモナ。クーちゃんとお前なら、必ず」
ノパ⊿゚)「……」
( ´∀`)「まぁ、先にツンさんをなんとかしないとうちもヤバイからそれを先に……」
<それではお昼のニュースです。本日、正午前、香港に超高性能ミサイルが着弾。
(* ´д`)「え!?マジか!?やった!!」ノハ*^⊿^)
-
<現在確認できている死傷者および負傷者は600万人を超えており、政府は──
( ´∀`)「おお、これは僥倖!ヒート、クーちゃんを止めてくるモナ!なんか知らんけど、これじゃ香港行ってもしょうがないモナ!」
ノハ*゚⊿゚)「は、はい!」
-
〜〜〜
同時刻
あめぞう町
株式会社 壁殴り代行
事務室 入口
◎<ここで面接じゃの。……なんじゃ、モジモジして?
(;;・∀・)「……」
◎<ん?緊張しておるのか。
(;;・∀・)「うん……はじめてだもん、こうやって面接なんかするの」
◎<そうか、一発抜けばどうでもよくなるぞ?手伝おうか?
(;;・∀・)「……」
◎<ありゃりゃ。このガチガチな感じ……こりゃ落ちたな。
-
(;;・∀・)(ドアを開けて失礼します、ドアを開けて失礼します)
(;; ∀ )(ドアを開けて──)
(;;・∀・)ガチャ
(´・ω・`)!
\( ・∀・)/「フシュー!ちちちちちちねぇ!プシュー」
(´・ω・`)
\( ・∀・)/
-
◎<あーあ。
(´゚ω゚`)「採用ッ!!」
◎<は!?
( ・∀・)「やった!」
-
〜〜〜
したらば町
ゲロ板
ノパ⊿゚)「確か、素直道場はこの辺りだったはずだが……」
川 - -)
ノパ⊿゚)「あ、クー!」
川 - -)「……」
ノパ⊿゚)「なんだ、家に帰ったんじゃなかったのか?」
川 - -)「……」
-
ノパ⊿゚)「おっと、それより朗報だ。なんと香港にミサイルが着弾して」
ノハ^⊿^)「全部燃えてしまったらしい!」
川 ゚ -゚)
ノパー゚)「きっと、嗤有門も壊滅しているだろう!これで俺たちも安泰だ」
川 ゚ -゚)「……燃えてた」
-
ノハ^⊿^)「そうだ!香港も火の海!今頃、組織も焼け野原だろう!」
ノパヮ゚)「ハハハ!気分が良い!なんせ、炎に焼かれたんだからな!いくら強靭な猛者達でも火には勝てん!」
川 ゚ -゚)「燃えてた」
ノパー゚)「ん?どうした。貴様も嬉しいだろう、燃えたんだ。全く、対岸の火事とはこのこと──」
川 ゚ -゚)「うちの道場、燃えてた」
-
ノパー゚)
ノパ ⊿゚)「え」
川 - )「焼け野原だった……」
ノパ⊿ ゚)「え」
第三十三話 『投下の乱れは生活の乱れ』 おわり
-
道場燃やした奴には国民栄誉賞を与えるべき
-
(´・ω・`)「フハハハハッ、助かったよッ!!いやぁ、アルバイトがこなかったらどうしようかと思っていてなッ!」
(´^ω^`)「一目見てわかったよッ!君はッ!最高の人材だッ!」
( ・∀・)「は、ハハハ」
◎<明らかに使い捨てのコマじゃな。
(´゚ω゚`)「んッ!?誰だッ!?刺客かッ!?」
( ・∀・)「いいえ、照美です」
(´゚ω゚`)「なに、彼女かッ!?」
(; ・∀・)「そんなわけないでしょ!」
-
◎<自慰道具です。懐で暖められてます。
(´・ω・`)「そうかッ!人肌に暖めて使用しているのだなッ!」
( ・∀・)(誤解を解く気力すらわかない)
( ・∀・)「あの、それで、えっと」
(´・ω・`)「なんだい、モララーくんッ!なんでも質問したまえッ!」
( ・∀・)「それじゃ、えっと」
-
___ __
 ̄ ̄ ̄干 ̄ ̄ ̄
_皿_ ( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)
/ ヽ\_/  ̄ ̄/ ̄
/ (・ω・`)|(・∀・ ) /
L_O¶O_ノ| O Oノ/
\_______/
≡=-≡=-ブロロロロロロ
( ・∀・)「どこに行くんですか?」
(´・ω・`)「香港だッ!」
(; ・∀・)「……ほ、え、香港!?」
-
(´・ω・`)「そうだッ!依頼があったッ!」
( ・∀・)「……あ、あの……僕、ここで降ろしてもらっても……」
(´゚ω゚`)「仕事をなんだと思っているッ!ダメだッ!」
( ・∀・)「で、ですよね」
◎<モララーよ、むしろラッキーではないか。
( ・∀・)「え?」
◎<仕事が終われば金も入るし、香港で自由行動ができる。
◎<一石二鳥じゃないかの?
( ・∀・)「……言われてみれば」
-
(´・ω・`)「よし、目的地の上空に着いたぞッ!」
( ・∀・)「あ、そういえば僕はなにをすれば……」
(´・ω・`)「これより、離陸するッ!ブリーフィングは離陸中に行うッ!」
(´^ω^`)「以上だ!」
ガチャ
____ ____
 ̄ ̄ ̄ ̄T ̄ ̄ ̄ ̄
[エ]
/ ̄ T ̄]
/」 ⊂・ω・`)ロ ` ̄二二
(__ _ノ ̄ ̄
/ ヘ
 ̄ ̄  ̄ ̄
ヒュワアアアアッ
(; ・∀・)「うわ、ちょ、運転はどうするんですか!?」
(´・ω・`)≡⊃「グッドラック!」
トンッ≡( ・∀・)
-
⊆⊇ ⊂⊃
⊂⊃ ⊆⊇
Ⅲ
Ⅲ Ⅲ
⊆⊇ Ⅲ∩ ノ∩Ⅲ
| ノ |
ヒューーン ( )
Ⅲ( " )Ⅲ
∪ ∪
Ⅲ Ⅲ
( ∀ )「あ、あああああああ!?」
≡(´゚ω゚`)「私も参るぞッ!!とうッ!!」
-
〜〜〜
香港上空
ヒュワァァァァァァッ
∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥
○´゚ω゚`)○
\))-))/
|⌒i、|
(_) ノ
∪
Ⅲ
Ⅲ Ⅲ
Ⅲ∩ ノ∩Ⅲ
| ノ |
ヒューーン ( )
⊂(・∀・ )⊃
Ⅲ Ⅲ
|||
◎<うーん、気持ちのよい風じゃ。
-
(´゚ω゚`)「これよりブリーフィングを行うッ!!」
( ・∀・)「ショボンさーん!!これ、僕、パラシュートないんですけどぉお!?」
(´゚ω゚`)「我々は政府から依頼のあった壁を破壊するため、現在降下中であるッ!」
( ・∀・)「聞こえないよー!!」
(´゚ω゚`)「時給は850円!労働保険は雇用保険と労災に加入しているッ!!」
( ・∀・)「よく聞こえないけど明らかにこの状況下で説明することじゃないよねぇえええ!?」
-
(´゚ω゚`)「勤務時間および期間は業務終了までッ!休憩中でも時給はつくから安心したたまえッ!もちろん、今でもちゃんとついてるからなッ!」
(; ・∀・)「パラシュートクダサイッ!!」
(´-ω・`)「よしッ!着地地点まであと10秒だッ!モララー君、これからよろしくお願いしますッ!!」
(; ∀ )「あああああああああ」
-
◎<しょうがないのぅ。
◎<現・界
ヒュワ⌒*(・∀・)*⌒ーーン
バサッ バサッ
"⌒*(・∀・)*⌒"
( ∀ )、
∪`∪ .|
. 。゚∪~∪
-
〜〜〜
香港
某所
スタッ
(; ‐∀‐)「……はぁ……はぁ……死ぬかと思った……ありがとう、照美」
◎<案ずるでない。
◎<我もこの場所に用があるからの。
( ・∀・)「え?あ、そういえばショボンさんは……」
ズドーーーーーンッ!!
(´-ω-`)
/|⌒i、|\
〇Σ(_)_ノ巛 〇スタッ!
(; ・∀・)「この人もパラシュートなかったの!?」
-
(´・ω・`)「ふぅ」
◎<見事な五接地転回法じゃな。見てみろ、傷一つない。
( ・∀・)(人間じゃない……)
(´゚ω゚`)「よしッ、行くぞモララー君ッ!」
ダッ≡(´・ω・`)
( ・∀・)「無駄に元気なんだよな……待ってくださいよっ!」
タッタッタッ( ・∀・)
-
ドンッ!
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| |┳┻┳┻┳┻┳| |
| |┻┳━━┻┳┻| |
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| |┻―┻―┻―┻| |
```` ```
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( ・∀・)「うわー……大きな壁だ」
-
(´・ω・`)「我々壁殴り代行は、普段、壁ドンというスタンダードな業務を行うことが多いがッ」
(´゚ω゚`)「このようにッ!依頼があれば破壊するということも行うッ!」
◎<……
( ・∀・)「へー、すごいですね。それで、どうやって破壊するんですか?ダイナマイトとか?」
(´・ω・`)∩「拳だッ!!」
(; ・∀・)「拳!?」
-
(´・ω・`)∩「ヌゥウウウウウウウッ!!」
(´゚ω゚`)∩「ハァアアアアッ!!」
\ \ | / /
\\ \ | / //
ズバァッンッ!!!
― (´・ω・)=つ=つ)) ―
(っ ) /
― /入 ) / ―
(ノ \_)`
// / | \ \\
/ / | \ \
ドシーン!!
(´・ω・`)「このようにッ!」
(; ・∀・)(なんてパンチだ……!?あのブーンが赤子に見えるぞ……って)
( ・∀・)「このようにじゃないよ!なんて非効率的な破壊業務だよ!?」
-
(´-ω-`)「……君のようにッ、疑問を持ったことだって、私にはあるッ」
( ・∀・)「えっ……?」
(´・ω・`)「例えば爆薬を使うッ……あるいは、重機やインパクトドリルを用いるッ……」
(´・ω・`)「だが、それをしてみろッ。環境は破壊されッ、近隣住民に騒音を与えてしまうというデメリットが発生するッ!」
(´゚ω゚`)「だから拳だッ!!拳は音も静かだしッ、環境にも優しいッ!さらにコストパフォーマンスに優れるッ!」
( ・∀・)(せめてスコップとかつるはしとかあるだろ)
-
(´・ω・`)「わが社の信念は、迷惑をかけないッ!それだけだッ!」
◎<なるほど、企業倫理がしっかりしておるの。
( ・∀・)「従業員は大迷惑してるけどね」
(´・ω・`)「さぁ!殴るんだッ!モララー君ッ!」
( ・∀・)「え、い、いやぁ、僕はちょっと……」
◎<モララーよ、やらぬのか?
(; ・∀・)「当たり前だろ……両腕が使い物にならなくなるよ」
-
◎<桃源郷を探すのではないのか?
( ・∀・)「……そうだけどさ、でもそれとこれとはまた別……」
◎<ここ、桃源郷の入り口じゃぞ?
( ・∀・)「………………」
( ・∀・)「え?」
-
◎<通称、蛇足壁。ミサイルでも破壊できんここをもし越えれば、桃源郷なんじゃが。
( ・∀・)「……え、え」
( ・Д・)≡⊃「えええい!!おらぁあああああ!!」
ドシーンッ
(´^ω^`)「いいぞッ!さぁ殴れッ!」
( ・∀・)「ハイッ!!」
-
〜〜〜
あめぞう町
第八倉庫
事務室
(; ´∀`)「それで、家がないから泊めてくれって?っていうか、なんで燃えたんだモナ」
川 ゚ -゚)「そうだ。近くの消防隊に聞いたらタバコが出火元だったらしい」
ノパ⊿゚)「タバコを吸う人間が家にいるのか?」
川 ゚ -゚)「いや……いないはずだけど、そういえばあの日、ドーテイと鍋してたな……まさかな……」
-
ノハ;^⊿^)「何かの警告かもしれないぞ……でも、無事で良かったじゃないか、な?誰も被害を受けてな――」
川 ゚ -゚)「あと、友達の焼死体もあった」
ノパ⊿゚)「えっ」
川 ゚ -゚)「多分、美和だ。地獄にいたのはこれが原因だな」
-
( ´∀`)「……で、泊めてくれと」
川 ゚ー゚)「なぁに、三食きっちりおやつはたくさんで構わん。お小遣いは1日300万でいいぞ」
ノハ#-⊿゚)「ふざけ――」
川 ゚ З゚)「あーつれぇわぁ、家ないし友達焼き死んだのにわざわざ蒸し返されて心が痛むわー」
ノハ;-⊿-)「……父さん……俺にも落ち度があった……お願いします」
( ´∀`)「モナモナ、かまわんモナよ」
ノハ*゚⊿゚)「あ、ありがとうございますっ!」
川 ゚ ー゚)「まぁ当然だよなぁ?人の心の傷を抉っといてさよならはないよなぁ?」
ノハ#゚⊿゚)「……」
-
( ´∀`)「こら、喧嘩するなモナ」
ノパ⊿゚)「だって、こいつが……!」
( ´∀`)「いいじゃないか、ヒート。可愛い家族が増えたみたいモナ」
川 ゚ -゚)(なんかいやらしい)ノパ⊿゚)
-
( ´∀`)ゴソゴソ「それに……」
( ´∀`)スッ⊃□
川 ゚ -゚)「ん、なんだその手紙は?」
( ´∀`)「ヒートがクーちゃんを探している間、ポストに入ってたモナ」
( ´∀`)「クーちゃん。君に宛てた手紙だモナ」
川 ゚ -゚)「私に……?」
ノパ⊿゚)「なんて書いてあるんだ?」
川 ゚ -゚)⊃□「なになに?」
-
『クーへ。明日の昼、したらば町のゲームセンター『イヨゥ』で待つ。
そこでラーノの鏡と引き換えに全てを教えよう』
川 ゚ -゚)「……」
ノハ;゚⊿゚)「父さん、これは」
( ´∀`)「十中八九、罠だモナ。おそらく、嗤有門の下位組織……ツンさん率いるマンゲエンジェルスが仕組んだと思うモナ」
ノパ⊿゚)「マンゲエンジェルス……くそ、あいつらニュース見てないのか」
-
( ´∀`)「いいや。おそらくは最後の希望、桃源郷に全てをかけているんだろうモナ」
( ´∀`)「組織が壊滅して、司令塔がなくなった今、自分達でその目的を達成しようとしている」
( ´∀`)「こういう集団の恐ろしいところは、簡単に諦めてくれないことモナ」
ノハ-⊿゚)「……ちっ。クー、やめておけ」
川 ゚ -゚)「……」
-
ノパ⊿゚)「父さんの言うとおり、これは罠だ。第一、ラーノの鏡も持っていないお前が向かったところで」
ノハ-⊿-)「連中に監禁されて、売られてしまうのがオチだろう」
川 ゚ -゚)「……いや、行く」
( ´∀`)「!」
ノパ⊿゚)「おい、話を聞いて──」
川 ゚ -゚)「ゲームセンター、イヨゥってさ。私とおふくろが初めて喧嘩した場所なんだ」
ノパ⊿゚)「……」
-
川 ゚ー゚)「ハハッ、きっと覚えてるんだ。あんな化け物みたいになってもさ、きっと、覚えてくれてるんだよ」
ノハ-⊿-)「……クー」
川 ゚ -゚)「どっちにせよ、あんなおふくろ見ていられない。絶対に元に戻してやる」
( ´∀`)「クーちゃん」
-
川 ゚ ー)「というわけで私は休む。明日に備えてカツ丼でも作っておいてくれ。大盛りでな」
( ´∀`)「待ちたまえ」
川 ゚ -゚)「なんだよ、今さら止めても──」
( ∀ )「ひとつ」
( ´∀`)「技を教えよう」
第三十四話 『いつものパターン』 終わり
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おいやめろ山岸さんの二の舞になるぞ
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その為の右手
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零式の時点でFFの信頼は回復してる
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とりあえずしぃさんの夫だった山岸さんってすごいね
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※ここまでの複雑な物語を整理し、考察するために必要なキャラクター紹介
川 ゚ -゚)素直 クー
この物語の主人公。私立スカトロ高校(通称スカ高)に通う高校三年生。
父親は嗤有門幹部で現素直道場の主である素直ドクオ、
母親は嗤有門構成員の素直ツンという
ハイブリットな環境から生まれた天性のバトルセンスの持ち主。
ある日、父親の死を目にした彼女は仇打ちを近い、様々な人物たちが織り成す恠恠奇奇に見舞われる。
ノパ⊿゚)素直 ヒート
この物語のもう一人の主人公。あめぞう町の第八倉庫にて、父、陳モナーの営む貿易商を手伝っている。
海外や国内を問わず、あらゆる人物達と取引をするその職種ゆえ、本人のバトルセンスは相当。
ある日、トイレで便をひねりだしていたところ、便器の中から蘇生した素直クーが現れる。
困惑する中でクーを侵入者と判断した彼女は交戦。駆けつけたモナーが勃起したため、戦闘を中断した。
(*゚ー゚)山岸 しぃ
この物語のジョーカー。出生不詳、経歴不明の謎に満ちた人物。
嗤有門最強の刺客、杉浦を容易く葬ったり、死体で積み木や料理をするなど、常人とはかけ離れた感性を持っている。また、前述の通り、作中で屈指のバトルセンスを誇る。一部の人間は、彼女を『王』と呼ぶ。
( ・∀・)モララー ドー・テイ(ソウロウ)
この物語のキーパーソン。嗤有門四天王の中でも、総合的な力に優れており、特にバトルセンスは一流。
度重なるクーの傍若無人ぶりに、彼女を殺害することを決意した。
( ^Д^)プギャー君
この物語の穀潰し。自殺を考えていたところ、ドクオに止められ、以後、素直道場の門下生として汗を流していた。しかし、三年たっても一つの技に対し、脇が開く癖が直らないなど小学生以下のバトルセンスである。
クーに殺害され、しぃに鍋の材料とされた後、モララーに食された。
以上
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※ここまでの緊迫したストーリーを振り返るために必要なあらすじ
【第一章 ミートパイ編】
>>1-568
ある冬の日、素直道場のドクオが殺害された。
それにより、娘のクーは仇を討つため、様々な情報を入手していく。
チャーリーという闇の牛乳配達屋さんを探している彼女だったが、親友である美和から体毛を要求され、あわや交戦。
しかし、そこに現れた謎のサングラスをかけた男、モララーにより戦いは免れる。
自身の攻撃と、美和の攻撃の両方を捌いた彼に興味を抱いたクーは自宅へと誘い、家政婦のしぃに鍋を作ることを所望。
だが、その鍋にはドクオが殺害される前にラーノの鏡を奪取するため放たれた嗤有門最強の刺客杉浦と
穀潰しのプギャーが入っていた。
クーは杉浦を、モララーはプギャーを食したが、お互いがお互いの食人を目の当たりにしているにも関わらず、指摘をしなかった。
宴もたけなわ。ふと、会話に上がった童貞早漏という言葉にモララーは過剰に反応。なんと、自身が嗤有門四天王の一人ドー・テイ
ソウロウであり、ドクオが死ぬ間際に伝えた犯人の名だということを周囲に知らしめる。
犯人がわかったクーは激怒するも、家政婦のしぃがそれを抑止。なぜなら、彼女も夫もドー・テイソウロウに殺されたとクーから聞いていたのだ。
モララーは必死に否定する。実は、しぃの夫、山岸はクーに殺害されていた!
隠蔽を目論むクーと、愛する人を殺した犯人を知りたいしぃ。そして、楽しい鍋が一変、殺伐とした空気の中で冷静に物事を見つめるモララー。
真実を解き明かすための心理戦が、三人の間で始まろうとしていた……
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【第二章 地獄編】
>>575-902
モララーと、途中から参加した美和の証言と推理、そしてしぃの決定的証拠により、ミートパイと化したクーは、あめぞう町の第八倉庫、陳モナーと陳ヒートが住む貿易事務所の便器から蘇生した。
突然、自身の便を纏わせたクーを、ヒートは侵入者と判断。交戦が始まる。
接戦の中、娘の声を聞きつけたモナーの勃起により、戦いは中断。事務室にて情報を得る。
クーの父親は嗤有門に所属し、また母親も嗤有門に所属していることを知った彼女は、その時に聞いてしまった両親の馴れ初め──父親が母親を強姦した──に大きく落胆する。
奇しくも、時、同じくして本当の侵入者が登場。脳が改造され、言語と身体が異常な嗤有門の構成員であり、クーの母親であるツンと対峙。
あまりの出来事にクーはショック死し、地獄の一歩手前まで落ちてしまう。
そこで出会った無口な少女との出会いは、物語をさらに加速させた──
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【最終章 仇討ち編】
>>913-
壊滅した嗤有門、謎に満ちた桃源郷の存在。
目の前に広がる巨大な壁を前に、モララーは──
救いようのない母親、ツンの思いは──
愛すべき友、ヒート──
死してなお、風俗にいるドクオ──
存在が全てを揺さぶる、しぃのルーツ──
……そして……
クーは、仇を討つことができるのか!?
ここからは先は、君の目で確かめてくれ!
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