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【ノベール】RED STONE 小説upスレッド 二冊目【SS】
1 名前: 名無しさん[TRACKBACK] 投稿日: 2005/09/27(火) 15:32:59 [ SlysJ37g ]
書いた赤石サイドストーリーをひたすら揚げていくスレッドです。
技量ではなく、頑張って書いたというふいんき(ry)が何より大事だと思われます。
短編長編はもちろん関係ありませんし、改変やRS内で本当に起こったネタ話などもOKです。
エロ、グロ系はなるべく書き込まないこと。エロ系については別スレがあります。
職人の皆さん、前スレに続き大いに腕を奮ってください。

【重要】
このスレッドは基本的にsage進行です。
下記のことをしっかり頭にいれておきましょう。
※激しくSな鞭叩きは厳禁!
※煽り・荒らしはもの凄い勢いで放置!
※煽り・荒らしを放置できない人は同類!
※職人さんたちを直接的に急かすような書き込みはなるべく控えること。
※どうしてもageなければならないようなときには、時間帯などを考えてageること。
※sageの方法が分からない初心者の方は↓へ。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r562

【過去のスレッド】
一冊目 【ノベール】REDSTONE小説うpスレッド【SS】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/

関連サイトや過去の職人さんたちの連載作品などは>>2-3あたりで紹介

2 名前: 名無しさん[TRACKBACK] 投稿日: 2005/09/27(火) 15:33:21 [ SlysJ37g ]
【まとめサイト】
◆dGkqy8VIyg さん
http://ponkin.fc2web.com/matome/

【過去の作品 〜500 (個人別)】
(***)という数字は、初レス時の番号です。
名無しさんとなっている方々には、勝手にレス番号をつけさせてもらいました。

(149) ◆21RFz91GTE さん
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r968

(204) S.T さん
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r969

(252) 252 ◆j9cST1xRh2 さん
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r970

(258) 258 さん
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r971

(274) 指示待ち代理人 ◆fwIjiQIcRk さん
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r972

(290) 290 さん
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r973

(295) 295 さん
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r974

(308) 作文屋 さん
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r975

(386) ◆ypgWyZmY9U さん
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r976

(389) FAT さん
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r977

(446) i さん
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r978

(455) ◆G9MWvNHx3. さん
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r979

(470) 470 さん
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r980

3 名前: 名無しさん[TRACKBACK] 投稿日: 2005/09/27(火) 15:33:44 [ SlysJ37g ]
【過去の作品 500〜 (個人別)】

(507) 507_8 さん
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r981

(509) BD さん
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r982

(526) ナンバーズ ◆RD3530l4BQ さん
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r983

(533) 533 さん
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r984

(543) カイギネス さん
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r985

(551) Feru さん
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r986

(563) LB さん
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r987

(599) 赤:S,N
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r988

(601) あ〜 さん
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r989

(623) ユキサキ さん
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r990

(642) ロマ村物語考えてる人さん さん
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r991

(644) 名前がない@戦士見習い さん
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r992

(690) 変な生き物 さん
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r993

(836) 暇人A さん
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r994

(850) 復讐の女神 さん
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r995

(891) サマナの人 さん
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r996

(894) 894 さん
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r997

(960) 960 さん
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r998

4 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/09/27(火) 15:53:46 [ SlysJ37g ]
スレ被ったorz

5 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/09/27(火) 15:58:03 [ wusClzP2 ]
>>960
>>961
すごく感動的なお話でした(パチパチ
一番最後の「俺達はこの世界で。確かに生きていたのだから」という部分がすごく印象深いです。
でも、二人の亡骸を見ると、悲しくなります。
最後の最後で、あのキングベアーを倒して、木の根元で手を取り合いながら横たわってるなんて・・・
まるで某アニメの最後みたいです(・_・、) グスン

>>955
すごくつらい境遇ですね・・・
愛されるはずの母親からは虐待され、生まれて初めて優しくしてくれた犯罪者集団の一人からは、左眼をくり貫かられ、久しぶりに帰ってきたら母親に平手打ちを食らわされるなんて・・・
どうして、ここまでこの人がつらい目に会わなければならないといけないのでしょうか?
両親からは愛され、素敵な友人に囲まれ、いかんなく自分の能力を発揮している人がいるというのに・・・
でも、最後の最後で、左眼に宿ってる龍が助けにきてくれてホントよかったです。
捨てる神あれば拾う神ありですね。

>サマナの人さん
風邪? 頭痛? 虫歯? 労咳? 梅毒?・・・
一体どこをどうみればそんな言葉が出てくるんですか!
あまりの想像力にみてるこっち側がぎゃくにびっくりしてしまいました

6 名前: FAT 投稿日: 2005/09/27(火) 17:42:58 [ as6YKKyo ]
キャラ紹介です。


主人公

フラン=サーヴェリー(18歳)
:父親譲りの天才肌で6歳で召喚成功。その年には2体召喚にも成功している。
フプレの双子の姉。純サマナー。

ウィスパー
:耳打ちが出来る謎の召喚獣。ケルビーとヘッジャーを召喚でき、更には合体させられる。

ナイトバーズ
:火、水、土、風の精霊が合体して出来た闇の神獣。


フプレ=サーヴェリー(18歳)
:二重人格。フランの双子の妹。ただ今牢獄中。弱いモンスターや動物と会話ができる。
純テイマー。

シエル
:フプレの別人格。性格難。ありえない魔力を持つ。

メラー(137歳)
:サラマンダ。メラーを殺し、シエルにスパルタ調教を受け下僕に。

クラープ(?)
:ホワイトシェード。フラン殺害容疑でシエルにスパルタ調教を受け下僕に。


メインキャラ

タカルート=アングラ(タカさん)(27歳)
:普段は無口なビショップ。少し寂しがり屋な追放天使。

レニィ=ストラフス(21歳)
:自称エリプト帝国王族の末裔。男ランサー=アーチャーで、魔法が得意。ブルネン
シュティグ自警軍所属。ジョーイを尊敬している。

ジョーイ=ブレイズ(25歳)
:隻眼の竜騎士。本名はジョン=エルフェイエンというが、ヒーリィにより改名された。
レニィを尊敬している。


マリス=アーモナシー(26歳)
:親友、テリーナの仇を討つため、悪魔(ネクロマンサー)に心を売った女武道家。フプ
レ(シエル)を殺すため、生きる。

テリーナ=ベイルナ(25歳)
:ランサー。オート地下監獄でシエルに恋人を殺され、自身もあとを追うようにシエルに
殺される。後に、ネクロマンサーの力で復活する。

スレイ=クライムス(44歳)
:狼男兼魔法使い。

アンメル=シウタ(24歳)
:戦士。テリーナの恋人。オート地下監獄でフプレ(シエル)に惨殺される。
ネクロの力で復活。

ネクロマンサー
:死霊を操り自身の魔力を人形に送り込んで強化することができる。神出鬼没。




メイン機関

リンガ村
:ロマ村、ビスルから少し離れたところにあるフランとフプレの故郷。

ブルネンシュティグ自警軍
:白銀のコート、白い鎧、灰色のブーツと、白が基調の軍。警察のようなもの。
実質上古都を掌握している。




サブキャラ

メイ=サーヴェリー(42歳)
:主人公の母。ぶっきらぼうな言い方をするがやさしさにあふれている。

ゴラン=サーヴェリー(45歳)
:主人公の父。無鉄砲で、好奇心が非常に強い冒険家。テイマー、サマナーの
どちらの能力をとっても優秀。

メラー=イルハム(当時9歳)
:9歳にしてサラマンダに殺される。

トマクス=ラハース(長老)(31歳)
:31歳の名テイマー。ペットの力を引き出すのがうまい。リンガ村の長老だが
偉そうな態度を一切とらない。

ポトフ=ジャンクス(68歳)
:崩れた王宮の宿主。優れたシーフでもある。普段は人のいいおじいさん。

アルスェス=ウェッシュ(56歳)
:ブルネンシュティグ自警軍の長。聖剣士。

クレナ=ストラフス(18歳)
:レニィの妹。軽装備で戦場を軽やかに駆けぬける魔法槍兵。やや皮肉屋。

ヒーリィ=サインエクジェ(24歳)
:ジョーイの名付け親にして恋人だったアーチャ−。病により他界。

エイミー=ベルツリー(28歳)
:バーのピアノ弾き。不思議な魅力を持ち、双子の姉妹とお互いに惹かれあう。

7 名前: FAT 投稿日: 2005/09/27(火) 18:16:15 [ as6YKKyo ]
>>1さん
スレ立て&まとめお疲れ様です。どちらが使われることになるかはまだ分か
りませんが、新スレを立てたお二人ともご苦労様でした。

>>5さん
感想ありがとうございます。まだまだ続くと思うので新スレでもよろしく
おねがいします。

>>前スレ960-961さん
死ぬためにやってきたのに生きる希望を目の前にして奮起する二人。しかし
それもまたすぐに絶望へと変わる。でも最後は希望を胸に特攻。
激しく感動しました。あぁ、泣きそう・・・・。

>>名前がない@戦士見習い さん
白薔薇姫と悪魔の間に産まれた子供・・・・地上に追放されたということは
・・・・まさか!?

8 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/09/28(水) 00:33:57 [ vVAZc7E6 ]
前スレの>>960です。
>>961の○○と書いてあるところには「ガレフ」が入ります。
修正するのを忘れておりました。申し訳ありません。

そして感想をくださった皆さんありがとうございます。
お見苦しい文章でしたが読んでいただき、ありがとうございました。

9 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/09/28(水) 00:48:46 [ uHzSPeNA ]
皆さんの小説や、ついさっきでは野ブタをぷろでゅー(ry)を読んで、
なんとも言え無い気持ちになったので下手ながら頑張って書いてみます。
面白いと言ってもらえたら続きを書いてみようと思います。


俺は今まで、小さい村で魔法使いと育てられた。
金がどうのこうのとか、小さい喧嘩はあっても喧嘩で怪我をするなんて無かったぐらい平和な村。
村の外に出るときは、村の人の誰かが
「頑張ってね」
「いってらっしゃい」
と声をかけてくれた。
隣に住んでいる同年代の女の子は、
「はいっ、これお守り!」
と言って綺麗に光る砂の入った瓶をくれた。
そんな皆の支えがあったからだろう。
火の玉はおろか、火すら出せなかった俺は、
微弱な効果ながら努力の結果、火の玉を飛ばすファイアーボルトを習得した。

小さなことながら喜びを噛み締めながら家に戻る見慣れた家路。
「お前は立派になった、体だって成長したし、何より心が強くなった。」
一人っきりだったはずなのに、親父の声が背後から聞こえた。
気配を全く感じさせずに親父が後ろに立っていたのだ。
その親父は、いつもの優しく、そして厳しい親父では無かった。
俺の親父は、俺の目を見つめ、今までに無かった真剣な顔で立っていた。
「お前は大人になったんだ。もう・・・、この村にはいられない。」
本気の目。
冗談を言っている顔ではない。
どうして?とか、いやだ、そんな言葉を言わせてはもらえなかった。
親父の真剣な言葉に圧倒され、言葉が出なかった。
否、俺は悟っていたのかもしれない。
何を言っても無駄なのだ、と言うことを。

言われたことを理解した後の行動は早かった。
村にはいられない・・・、村を出ろと言うこと。
すぐに身支度をし、深夜に村を出た。
離れたくないと言う思いが強かった。
悲しい、と言う感情で胸がいっぱいになる。
村に出るときの挨拶、もともと人の少ない村だったから一人一人に別れを告げた。
村のおばさんはそれを聞くと、少し曇った表情を見せ、あわてた様子で
「いってらっしゃい、またいつか戻ってくるんだよ」
と明るく言った。
隣の女の子には貰ったお守りと同じような物を作りそれをあげた。
女の子は肩を震わせて泣いていた。
特に慰めの言葉があるわけでもなく、ただ
「ありがとう・・・」
とだけ言ってきた。


村を出たくない、と言う気持ちは強かった。
ただ、魔法使いとして育った俺は村に留まるわけにはいかなかった。
だから・・・、悲しいと言う感情で心をいっぱいにしながらも、苦しいと言う感情で心をいっぱいにしながらも、村を出たんだ。

10 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/09/28(水) 10:34:14 [ fKKN0LnY ]
>>942 >>953 >>965 名前がない@戦士見習いさん
(*´∀`)アラステキ
地上に追放されてしまった子供が主人公なんでしょうか?
ああ、気になる…オルロワージュの話しの続きが気になってしょうがないです。
期待してます。

>>946 >>957さん
(*´∀`)アラステキ
主人公の能力がスゴイですね。魔力を搾取する能力ですか。ユニークですね。
どんな風に話が展開していくのか楽しみです。
設定に載っていた他のキャラ達が登場するのも楽しみにしてます。

>>947 ナンバーズさん
(*´∀`)アラステキ
ついにRSの世界にまでHGの影響が及んできたのか…事件ですね。
ブーンのクオリティはHGより上ですか…ブーンいいねぇブーン。最高です。
ゴワス口調の友人とのバトルお疲れさまです。

>>948-949 252 ◆j9cST1xRh2さん
(*´∀`)アラステキ
・・・・・・あれ?何だか物語が変な方向にすs(ry
いや、252さんのことですから何か意味があるにちがいない!
このあとどんな展開になるのか楽しみです。
>メリック〜・・・・
>メ、メリック・・・・立てないの・・・・
(*´∀`)かわいい…

>>951 サマナの人さん
(*´∀`)アラステキ
準備?フィーナは一体何の準備をするんでしょう?
言い訳をして誤魔化してまでやることはいったい…気になります。
>梅毒?
おっ、女の子がそんなことを言うもんじゃありませんよ!

>>955-956 FATさん
(*´∀`)アラステキ
うぅ......なんて悲しい過去なんだ.......ジョーイには頑張ってもらいたいものです。
頑張れジョーイってことで今後の展開に期待してます。

>>9さん
(*´∀`)アラステキ
大人になったら村を出なくてはいけないんですか…悲しいですね
さて、村を出た主人公の前にはどんな世界が広がっていくのでしょう。
続きに期待してます。

11 名前: サマナの人 投稿日: 2005/09/28(水) 10:58:41 [ alxjCE5. ]
>>1さん
スレ立ておつです。至れり尽くせりとはこのことですねー
もう一方のスレ立ての方もお疲れ様です。

前スレ
>>960-961さん
あう、泣けた……
こういう、微笑んで死んでいくってのに弱いです。
短いですが、ぐっと魅せてくれますねぇ〜

>>FATさん
おお、いい感じにまとまっててわかりやすいです。
寂しがりやな天使様かわいい

>>9
魔法使いの男の子……生まれ育った村を離れなければいけないのには、なにか理由があるのですかね?
続きが激しく気になります。
あと幼馴染はイイネ!>ワ<

>>(*´∀`)アラステキさん
あ、梅毒ネタに反応してもらえたw

12 名前: サマナの人 投稿日: 2005/09/28(水) 10:59:22 [ alxjCE5. ]
 ――Hiiiigyaaaahhh!!

 ガラスを爪で引っかいたような耳障りな悲鳴を上げ、ゴーストが数体まとめて消滅した。
 だが、その隙を突いたかのように、天井から落下してきた蜘蛛がその牙を突きたてようとする。
 その毛むくじゃらの腹部めがけ、ミーア直伝の直蹴りを叩き込み、相手が怯んだその隙にバックステップで距離を取る。
 そして笛を口元にあて、一気に吹き鳴らすと同時、飛び込んできたケルビーがその体をばらばらに引き裂いた。

 そこまでやって、あたりにいたモンスターたちはまさに蜘蛛の子を散らすように逃げていく。
 小さな広場とも言えるフロアから、魔物の気配が遠ざかる。
 フィーナはそれを感じ取り、安心したかのようにむき出しの地面に座り込んだ。
 そんな彼女を守るかのように、ウィンディとケルビーがその傍に待機する。

「はぁ、きっつー……」

 やはり、ここはどうやら普通の墓所ではないらしい。
 墓所であるなら当然現れるはずの、ゾンビや骸骨といったモンスターがまったくいないのだ。
 出てくるのはワームやスパイダーといった暗所を好む魔物と、瘴気に惹かれて集まってきたゴーストの類。

「やっぱり、なんかおかしいわよね。ここ」

 入り口でも感じたことだが、この墓所は間違いなく、外ではなく内側へ向けて封印がなされている。
 所々に罠らしきものや扉が設置されていたが、それらはすべて中にいるものを外に出さないためのものだ。
 それに、入り口からここまでの道から類推できるこの墓所自体の構造も、それを意識しているらしく感じられる。

 極めつけは時折左右に存在する「それ」だ。

「ケルビー、ちょっとそっち照らして」

 フィーナの言葉に、ケルビーが炎の灯った尾を、入ってきたほうとは逆の通路へと向ける。
 そこにあるのは、石でできた人型――ロックゴーレムだ。
 だがそれは、フィーナたちが近づいてもまったく動く気配がない。

「うーん、殴ったら動くかな?」

 ちょっと気になって、ぶんぶんと笛を振り回す。
 と、その袖を必死になってケルビーが咥える。

「ああ、冗談、冗談よ。イフリィトには手を出すな、ってね」

 微笑んで手を下ろし、かわりにケルビーの頭をぽんぽんと叩いてやる。
 すると、嫉妬したのかウィンディがフィーナに向かって「撫でろ」とでも言うように頭を垂れる。
 まるで普通の生物のようなその態度に、フィーナは苦笑。
 その頭と喉元あたりを撫で、ついでにふかふかしてから放してやる。

「さ、あんまり休んでるとまたモンスターが寄ってくるし、そろそろ先に行こうか」

 言って立ち上がり、ばふばふと服についた埃を払う。
 光源はケルビーの尾の炎のみ。
 あたりは薄暗く、通路の先は闇に呑まれている。

「コロッサスが出るかレイスが出るか……開けてびっくり宝箱ってね」

 先の見えない通路を睨み、フィーナは悪戯っぽく微笑むのだった。

13 名前: サマナの人 投稿日: 2005/09/28(水) 11:05:32 [ alxjCE5. ]
あ、忘れてた;;
>>名無しさん@戦士見習いさん
ふと思ったのですが、「アルセス」ではなく「アセルス」では?;;

14 名前: サマナの人 投稿日: 2005/09/28(水) 12:58:26 [ wd/Hd0mc ]
 墓地最下層。
 モンスターたちを何とか退け、そこへ辿りついたフィーナの前には、予想だにしなかった光景が広がっていた。
 直径15ヤードほど、高さ4ヤードほどのホールのような空間。
 周囲の壁には至る所にルーン文字が書き込まれており、また床面は、水路を流れる地下水を利用し、入り口にあったのとよく

似た紋章が描かれている。
 魔力の影響か、床の紋章と壁のルーン文字からほのかな青白い光が放たれており、室内は薄暗い、神秘的な明るさを保って

いる。

 そして何より、部屋の中央。
 そこには、厳重に鎖で封印された、二振りの剣があった。

「何、これ――!?」

 あまりに予想外の、神秘的な部屋の様子に思わず息を呑む。

「表の封印も、この墓地の構成も、全部これを封じるため……? でも、宝物を封じるなら、封印を内側に向けるはずがない…

…封印される必要があったってこと? この剣に――」

 ゆっくりと、罠や術を警戒しながら剣に近づいていく。
 だが、警戒していたようなトラップは一切なかった。
 本当に純粋に、この墓地はこの剣を封印する、そのために造られたらしい。

「綺麗……」

 フィーナが今までに見たどの剣より――そう、彼女の家に飾ってあった、それでも一振り数十万ゴールドは下らないと父が言

っていた精緻な細工の施された儀礼用の剣などより――それは美しかった。

 刀身を構成するのは、鉄ではなく水晶。
 内側に淡い魔力の光を湛え、それがなければ向こう側が透けて見えそうなほど。
 さらにその刀身を、精霊銀と紫金、白金で補強し、柄に填まっているのはそれ自体が高い魔力を持つといわれる稀少石だ。
 片方の剣には紅の稀少石、もう片方は蒼の稀少石。
 蒼の稀少石は、フィーナがつけているイヤリングについているものと同じものだ。

 如何なる美術品にも勝るとも劣らない、しかし純粋な戦闘用の剣。
 そこには、洗練された殺戮兵器だけが持つ、一種の美も兼ね備えられている。

 ふと気づけば、フィーナは思わずその剣に手を伸ばしていた。

 いや、誰も彼女を責められまい。
 これだけ美しい剣、どれほどの聖人であろうとも、無関心でいることはできないだろう。
 そう、例えるならば、倒したモンスターが伝説の武器や防具を隠し持っていたのを発見したときのように。

 剣を繋ぎ止めていた鎖は、フィーナの手であっさりと外れた。
 おそらくそれ自体がある種の術的存在であったのだろう、外された鎖はその瞬間、光となって消え去る。
 瞬間、フィーナのイヤリングの輝石が、その光を反射してわずかに煌く。

 そして、ゆっくりとその剣を手に取った。
 1ヤードよりわずかに短い刀身を持つその刀は、驚くほど軽く、しかし軽く振るとしっかりとした手応えが返ってくる。

「重量制御術……剣本来の重さはそのままに、ただ持ち手にはそれを感じさせない……」

 驚くべき技術だ。
 これだけの名剣だ、どこかに製作者を示す刻印でも入っていないかと剣を調べる。

 そして、その刻まれていた銘に気づいた。

「ヴェイア=ザノス=クランバーク――!? 嘘、これって英雄ヴェイアの……まずい!!」

 慌てて剣を元あったところに戻そうとするが、既に遅かった。
 次の瞬間、凄まじいまでの瘴気が爆発した――

15 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/09/28(水) 16:37:21 [ RNukKI.I ]
>>13
いや、きっとわざとですよww
さすがにすべてそのまんまじゃ製作元に訴えr(ry

16 名前: 名前が無い@戦士見習い 投稿日: 2005/09/28(水) 17:39:34 [ hNlLsBE2 ]
>>13
アセルスがオリジナルなんですが
アセルスで登場させてしまった!そんな失敗です
まぁ気にせずに

17 名前: 名前が無い@戦士見習い 投稿日: 2005/09/28(水) 17:43:37 [ hNlLsBE2 ]
訂正
アセルスで登場させてしまった!そんな失敗です

アルセスで登場させてしまった〜
です

18 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/09/28(水) 17:43:47 [ RNukKI.I ]
む、下げるの忘れてしまいましたorz
次回からは気をつけますね^^;

ここは、古都ブルンネンシュティグ。
フランデル大陸極東部を中心に活動する冒険者達が最初に訪れる町であり、
その冒険者達が最も多く集まる都市である。
そんな古都の表通りを重い足取りで歩く1人の戦士と、その戦士に語りかけているウルフマンの姿があった・・。

「まったく、帰ってきた早々に呼び出しとはリリィも人使いが荒い・・。」
そうやって俺は溜め息混じりに愚痴をこぼした。
「そら、自業自得やな、ジャック。」と、アニーは言った。
「あんた、いくら蜥蜴共を1匹1匹相手すんのが面倒なんは分かるけど、『あれ』は無いやろ、普通。」
「仕方ないだろう。あれだけの数、寝起きで1匹ずつ倒していくのはごめんだな」
「それに、あの時は余計な魔力を吸っていたしな。」
俺がそのことを言うとアニーは、
「それは分かってる、でも加減っちゅーのがあるやろ?」
まぁ、それを言われると痛いんだが。
「あんたの能力のことはよう知っとる。周りから無制限に魔力を搾取するんやろ。でも、搾取した魔力は『他人のもの』で『自分のもの』やない。せやから、よっぽどのことが無いかぎり体が拒絶反応を起こすんやろ?」
「あぁ、その通りだ。もっとも、拒絶反応を引き起こすほど搾取することはまず無い。」
そのくらいの制御はできる。それに、アニーは「拒絶反応」と言っいたが厳密には違う。
確かに吸ってきた魔力が合わなくて目眩程度は起こすこともあるが、それより問題なのは搾取してくる量だ。
真実、無制限なのだ。俺の体の魔力保有限界量なんてお構い無しに搾取してくる。
すなわち、「拒絶反応」とは搾取してきた魔力そのものに対するものではなく
搾取してきた量に対して起こる。早い話がゴム風船に空気を送り続けるようなもんだ。
限界を超えた風船は破裂する、それを防ぐために魔力量が危険域に突入したときに
能力を強制的に封印することが、アニーの言う「拒絶反応」だ。
「ほんま、難儀な能力やな。えらい使い勝手悪いやん。」
「まぁ、万能な能力なんてこの世に有りはしないさ。」
そういって俺たちは表通りを歩いていった。

っと、紹介が遅れたな。
俺の隣にいるウルフマン、名前をアニー・ブレスティ。
名前の通り、正真正銘の女だ。まぁ、普段から獣化してるんで初見の奴はまず気づかない。
(そんなこと本人の前で言ったら、生きては帰れんがな・・。)
喋り方が独特な奴でな、こいつとはギルド創設以来の付き合いだ。

「なぁに、明後日の方向向いて喋っとるん?ほら、ついたで!!」
っと、気づいたら俺らのギルド「クサナギ」が事務所用に借りてる建物の
入り口についていた。
「中でリリィ・・、マスターが待っとる。さっさと行きや。」
そう言われちゃあ、入らんわけにはいかんだろうな・・・。
(まぁ、中に入ったら入ったでマスターの癇癪を食らうことになるんだがなぁ。)
そうして俺は、嫌々ながら事務所の玄関に向かっていった・・。

19 名前: 名前が無い@戦士見習い 投稿日: 2005/09/28(水) 19:10:51 [ hNlLsBE2 ]
RED STONEシリアスシリーズ
第十二回目 *Memento-Mori*part3
部屋に戻ってベットで寝てるとアルセスが部屋の外から俺を呼ぶ
「暇だろう?城下町でも案内するぞ」
「酒が飲みたいからバーへ連れて行ってくれ」
ドアを開けて目の前に立っているアルセスに言う
「いい店に連れて行ってやるよ」
そう言って歩き出すアルセスについていく
城を出て五分ほど歩く、大きな建物に入りそこから地下へ入る
奥には「ミリオンダラー」と書かれたトビラがある
中は洒落たジャズピアノが置いてあるバーだ
カウンター席に座るとバーテンがやって来る
「おや、隊長お久しぶりですね、そちらの方は?」
「知り合いでね、いつものヤツ頼むよ、お前は?」
「適当に強いやつ頼む、それとピスタチオあるかい?」
バーテンが三回うなずいてから酒を出して奥へと引っ込む
グラスに注がれた酒を一気に飲み干す、熱い感覚が喉から胃へ移動する
おかわりを瓶ごと頼みピスタチオを食べる
瓶に口をつけてラッパ飲みをする、バーテンも周りの客もアルセスでさえも呆気に取られた表情でこちらを見ている
気にせずに飲み続けて三分の一ほど飲み干す、流石に辛かったが早く酔いたい気分だった
ピスタチオの殻を片手で割って食べる
それから再び酒を飲む、随分と強い酒だが気にしない
残りを三分の一ほどにする、ピスタチオが無くなったので摘みにサンドウィッチを作ってもらう
鮭と玉葱のサンドウィッチを食べ、酒を飲み干す
トイレに行こうとして立ち上がると、世界がグルグルと回っている
気が付くとベットで寝ていた。気持ちが悪い、洗面台で吐く
うがいをした後にまた吐く、幾分すっきりした所で冷たい水を飲む
何故かさびしかった

20 名前: 名前が無い@戦士見習い 投稿日: 2005/09/28(水) 19:20:38 [ hNlLsBE2 ]
二時間本屋めぐりしてもお目当ての本が見つからない
読書の秋ですね

>>18
関西弁な雌狼ですね 斬新だと思います

>>9
なにやら悲しい話ですね、

>>10
アラステキさん
毎回感想をありがとうございます
追放された子供は次回、正体が分かります

>>サマナの人さん
梅毒ネタつっこんで良かったんですね
続きに期待です

21 名前: 前スレ252 ◆j9cST1xRh2 投稿日: 2005/09/28(水) 21:04:00 [ QCDtDubI ]
どうも、前スレ252であります。
FATさんの希望(?)の恋模様にはならないですね、しばらくは……。
この頃だんだんとネタが捻り出せるようになってきました。しかし筆が遅いので結局いつもと同じように遅くなりますorz
アラステキさんにそこに気づいてもらえたのはとても嬉しかったです。自分で言うのもなんですが…かわい(ry
 
これからはこまめに感想を書いていきたいと思っています。(実行できるかどうかは別問題としておきます。)
 
>LBさん
激しく変態扱いですね……。なのに赤髪の男はとことん冷静。
どんな厄介事が待ち受けているんでしょうか。
 
>507_8さん
WRTコンテスト…最後のTが鳥人間というのは微妙な壷でした。
サスガさんは流石でしたね。しかし怪我までしてしまい残念でした。
そして死体を装ってまで見にくるとは尊敬してしま(ry
Vol.03を心待ちにしています。
 
>あ〜さん
クラースの心を変えてしまう出来事とは?そして3人は無事に戻れるのでしょうか。
行方不明の父親のストーリーなども気になるところです。
 
>サマナの人さん
嫉妬したウィンディが可愛く思えました。そして「ふかふかした」がとても気になってしょうがない自分は……。
英雄ヴェイアとはなんぞや?などという気持ちを押さえつけ、爆発に巻き込まれたフィーナは無事なんでしょうか。
メイドさんことミーアの言う準備とは?謎は深まるばかりです…。

そして非常に遅いですが、梅毒といえば梅毒スピロヘータに限りますよね。(限らないが)
…専門的過ぎますね、はい。
 
>FATさん
ネクロもマリスもいい味が出ていると思います。
ネクロ…すごいですね。実装は来年以降になりそうですが、実際のスキルもこういうものがあると面白そうです。
それに平行してジョーイの過去も明らかに…自分には考えられないような話です。自分がその立場だったら発狂してるでしょうね……。
 
>名前が無い@戦士見習いさん
天上界が地上より貧しいとは。全く考えてもいなかったことです。
天上といえば天国と想像してしまいますし。
ちなみに私はスウェブタワーなんていけるLvじゃないです(´Д`;)
 
>946さん
おぉ、今回は蜘蛛料理が発見されましたね…じゃなくて。
アンクティオスもなかなかあくどいですね。赤石には女性の魔法使いのNPCはいますが、ウルフマンのNPCは男性でもいないですね。
口調も独特の関西弁、創造すると可笑しい感じもしますね。
 
>960さん
なんだか感動してしまいました。とても読みやすくてよかったと思います。
この文章で色々な方向から見ることのできるストーリーが印象的でした。

22 名前: ◆j9cST1xRh2[TRACKBACK] 投稿日: 2005/09/28(水) 21:05:10 [ QCDtDubI ]
前スレ968さんのようにまとめてくれる方がいると本当に助かります。
 
 
あるウィザードが残したもの
表紙〜七頁目
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r970
 
八頁目 帰路にて − 2
 
目を開くと、さっきよりも月明かりがまぶしく感じられた。
多分目の慣れというやつで、短い瞬間とは言っても空間を移動するのだから、いくつかの副作用というものが起こるのだろう。
少し歩くと今まで森に包まれていた視界が開けてきた。左側の木と木の隙間から、照明と思われる光が薄っすらと零れてきていた。
(ブルンネンシュティグ南東端には…製鉄所があったはず。その明かりなのかな。)
冷や汗を袖で拭いながら、私はその光の元が何なのかを考えてみる。
川を渡ってから一度も、私の前の二人はお互いに一言も話をしなかった。
道が広くなるにつれて、上からのまばゆい光で周りのものがくっきりと浮かび上がる。
その中でも、二人の輪郭だけがいやにくっきりと目に残る。何故だろうか?
 
いきなり影の一つが揺らめき、地面にしゃがみ込んだ。もう一方の影がすぐにそれに気づき、振り向いて尋ねた。
「…ん?どうかした?」
しゃがみこんだのはリフだった。額には大粒の汗が浮かび、右手でぐっと左腕を押さえつけている。
左腕…彼女の左腕。そうだ、丁度今押さえているところだ…。
メリックはただ事でないことを悟り、さっと近くにしゃがみこんだ。
「大丈夫かい?左腕が痛むのかい?」
リフが一回頷く。月光によく合った長い銀髪が少し揺らめいた。
月明かりの影になっているメリックは、そのブルーの目だけがくっきりと見える。それは明らかに怪しい光を放っているようにも見えてくる。
彼は何も言わず、リフが自分で押さえつけている右手を静かにはがした。そしてリフの腕に巻かれている包帯をゆっくりと巻き取っていく。
「大分腫れている……。治療が必要かもしれないな……。
……?これは……。」
傷跡のような十字の赤い線、その上に描かれた六つの輪郭のみの黒い円。十字の真ん中に一つ、それを中心として囲むように赤い線上に一つずつ。その四つの円のそれぞれの中心を通って、一つの大きな円が。そして十字の真ん中の円の内側には、はっきりと薄い緑色の髑髏が描かれていた。
 
メリックの額にも汗が浮かぶ。自分のコートの内ポケットを探りながら、リフに話しかける。
「……これは刺青などではないね。刺青だとしても矢を放つほうの腕に装備するはずだ。
 これの正体が何なのか知っているかい?」
リフは今度は首を横に振る。メリックの懐の手が止まった。
「呪いだ。それもかなり強い力を持っているようだ……。
 これで消えるかどうかはわからないが、痛みは弱まるはずだ。」
そう言い終えて、メリックは何かを取り出した。薬瓶のようだが、中身は一つの濁りもなく澄んでいる液体が入っている。
リフが紅い目を薄く開いた。メリックは瓶の蓋を開け、リフの腕の紋章に液体を静かに滴らせた。
水が紋章に流れ込んでいくようだった。肌が液体のように水を受け止め、一滴一滴が毒々しい緑色の髑髏にぶつかっていった。
が、その液体は腕から地面へと落ちていった。どうやら目の錯覚だったらしい。
最後の一滴がリフの腕を蔦って落ちたときには腕からいくらか腫れが引いていたが、あの不気味な紋章は全く消えていなかった。
「聖水でも効果がないか…こいつは相当厄介そうだ……。
 今はこれだけの持ち合わせしかないけど、家に戻れば一瓶くらいはあったと…?」
突然、リフがメリックの胸によりかかってきた。メリックの顔色が再び赤らんでいくのがわかった。
「え、ちょっとリフ…一体……。」
明らかに動揺している。メリックは両手でそっとリフを支えた。
メリックは呼吸を確認してみた。息はしているようだ。激痛から開放されたことによって、気を失ってしまったらしい。
「………。」
メリックは頬を赤らませたまま、初めて困ったような顔を見せた。その表情はなかなか可愛いものだった。

23 名前: ◆j9cST1xRh2 投稿日: 2005/09/28(水) 21:06:04 [ QCDtDubI ]
 
「(なんだか…あったかい……)う…んん……。」
「あぁ、気がついた?よかった、ずっと目を覚まさないかと思ったよ。」
左にはさっきの明かりの出所があった。現代の製鉄所とは比べ物にならないほど新しい。
「…え?…何?今はこれ…。」
リフはまだ状況を把握できていないようだ。ぼんやりとしていて、おぶられていることにすら気づいていないように見える。
メリックはそこから右へ曲がったが、凸凹に剥がれた石のタイルに躓きそうになった。
「っと…君が気絶したからおぶって移動してきたんだよ。腕は大丈夫?」
「うん、腕…おぶる?……大丈夫。…や、ちょっとおろし…」
「おっと、暴れないで…はい。」
もがくリフの腕をかわし、メリックは簡単にリフを下ろした。
「……えっ?」
「気がついたなら自分で歩いてもらわなきゃね。さ、もう少しだ。」
リフが不思議そうな顔をしていて何も言わないので、メリックはリフから目を逸らしながら話を続けた。
「それにいつもよりずっと腹が減ったよ。なかなか大変な仕事だったよ?君をおぶって歩くのは…」
「……っ!失礼ね、そんなに太ってなんか…」
メリックの冗談口調にも関わらず、リフは真剣に怒り出す。私ならその気持ちがわかるが、果たして彼にはわかっているのだろうか。
二人の目が合うと、メリックは思い切り笑い出した。
「冗談冗談っ!ははは、簡単に本気にしちゃうんだなぁ、はははは…は…?」
(はぁ、やっぱり……こりゃだめだ。)
私は右手で頭を抱えた。リフは泣き出してしまっている。
「酷いわ…そんなのって…あんまり…」
「あ、いや、その…あの、つまり…」
メリックはかなり慌てた様子だったが、すぐに同情的な口調に切り替えて話しかけた。
「ごめん、本当に冗談のつもりだったんだ。本当は…」
リフは両手を下ろした。…うそ泣きだ。いきなりメリックの額をピシャッと叩き、すぐにヒラリとメリックの背後に回った。
「あははっ、すぐに本気にしちゃうのはお互い様ねっ!」
そう言ってメリックの後頭部にパンチをかまし、リフはそのまま真っ直ぐ走っていった。
メリックは少しの間呆然としていたが、ため息ひとつのあとに微笑み、彼女の後ろ姿を追いかけていった。
 
秋風が身に染みてくる。感覚までこの世界の虜となってしまったのだろうか?
それでもいい、この夢を見続けていたい。
現代に帰る方法を父が残さないはずがないだろう。今は余計な心配は必要ないと感じる。
 
 
……それにしても、この二人は一体何を考えているんだろうか。

24 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/09/28(水) 22:34:22 [ RNukKI.I ]
>>20-21
感想ありです。
さて、ことのほかアニーに対する感想が多いですね。
まぁ、性別もへったくれもなさそうな犬なのに、女性な上に関西弁だからでしょうかね?
あ、ちなみに自分は関西圏ではないのでイメージで彼女に喋らせています^^;
あと、アンティクオスのくだりの感想をいただけて個人的にはタイヘン満足です^^

25 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/09/28(水) 22:45:15 [ xWu69qKU ]
>>10-11
>>20
感想ありがとうございます。
感想すらもらえないかも、とも思ってたぐらいなので嬉しいです。
幼馴染が良いってことなので・・・、入れちゃいますね(笑
ということで>>9
の続きです。
少しだけ長くなるのかもなのでコテハンに・・・、名前の意味は無いです。

ただ、書いてるうちに変になってきました。
昨日はテンションが低かったためにどんよりとした話になり、
今日テンション高かったためになんだか明るくなってしまいました。
簡単に読めそうな展開もあれですが宜しくお願いします。



村を出てすぐ二週間がたった。
一人っきりでの狩りは、急速に俺を成長させた。
ファイアーボルトを取得した後、
複数の火の玉を浮かばせそれを一気に放つファイアーボールを扱えるようになった。
しかし、俺は一人で生きていこう、と思っていたために、
援護射撃的なこれらは向かないと思った。
だから、杖に冷気を宿し、敵を殴ると同時に一気に冷気を放つ、チリングタッチを習得した。
チリングタッチは扱いに慣れるほど杖に宿せる冷気を増やすことができ、
早い段階から強い魔法で、威力の増加も良いものだった。
その分、威力の限界も多少早い魔法だったが・・・、一人でやるにはこれが最適だと思った。

一人の狩りでは敵の攻撃を急所に当たらないようにうまく自分から当たるようにして、自分を鍛えた。
この鍛え方で、敏捷性は上がったし、敵の攻撃にもある程度耐えられるようになった。
これだったら一人でも結構行けるな、と自分自身の成長、習得したスキルの選択に満足していた。

だったのに・・・、
「ねぇねぇ、最近私のケルビ毛並み良くなったと思わない?愛情だよね多分!」
そんな言葉に反応したのか、言われたケルビが尻尾を振り、鼻を鳴らした。

隣にいるこのサマナー。
実は村を出るときに泣いて見送ってくれたはずの隣の女の子で。
名前はルシファー。
これはこれで嬉しかったのだが、いくらなんでも謎が多すぎる。
何故わざわざここまできたのか。
村にいたときは普通の女の子だったのに、何故いきなり召喚獣なんて出せるようになったのか。
本人曰く、神秘の力だとか。

彼女の体は小柄で、いかにも戦いには向いていないようだが、さっきも言ったように魔物を召喚する事ができる。
その召喚した魔物が今尻尾を振っているケルビー。
犬のような形で、体は大型犬程度だがその力は強く、自分の体より何倍も大きい相手と互角に戦う。
そのため、召喚師のサマナーである彼女に求められる力はその召喚獣を従わせる力。
・・・もっとも、従わせるというより懐いてしまっているが・・・。
「エルー、ほんと最近毛並み良くなったんだよー、触りなよー!」
俺はエルロナと言う名で、彼女はそれを略しエルと呼んでいた。
ケルビーがこっちを見つめているので、頭を撫でてやる。
嬉しそうに尻尾を振るケルビーは、召喚獣と言うより召喚された犬とでも言うか。
狩りの時に力を見せられるとやはり圧倒されるが、こうしてみると愛くるしい。
「ま、まぁ良くなったんじゃないのかな・・・?」
と、曖昧な返事を返すとむぅーっと言う反応をされた。

今は魔物の出ない所で休憩していた。
前にいた洞窟は出て、森で狩りをしていた。
今いる森は、村の近くにあった薄暗い森とは大分雰囲気が違っていた。
木には緑が生い茂り、木の葉の隙間からすーっと光が差し込んでくる。
土は腐葉土で湿っていて、木の根や石が光で光っている。
この妙に明るく神秘的な森が、逆に気味悪くもあり、実際出てくる魔物は悪魔系のファミリアと言う敵だった。
見た目は何か布のような物を被った感じで、顔はよく見えない。
槍を持ち、一心に突いてくる。
以外に動きが早いのも侮れない。

そんな休憩の中、いきなり、
「よし・・・、ふぅー・・・。」
と、ルシファーが深呼吸する。
目を瞑り、持っている笛を構え・・・、
「はぁっ」
と小さく力を込めると、一瞬閃光が出現し、その中から召喚獣が現れた。
「これ、ウィンディって言うんだよ。」
ウィンディと呼ばれた召喚獣。
ケルビーの見た目で何と特定できるような姿はしてなかった。
風の精霊と言うのか・・・、いや、そうとしか言えない。
新しい召喚獣の召喚に喜んでいる。
「危ないっ」
俺は反射的に声を上げた。
声を上げたのにも関わらず、何が起こったのか理解するには少し時間がかかってしまった。
何が起きたか・・・、いきなり、ウィンディに矢が飛んできたのだ。

26 名前: てるてる 投稿日: 2005/09/28(水) 22:47:20 [ xWu69qKU ]
>>25
名前入ってなかったようです、何か名前ないかなって思った所でふと、
てるてる坊主を思い浮かべたのでこれで・・・。

27 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/09/28(水) 23:05:51 [ RNukKI.I ]
>>18
自分で読み返して脱字ハケーンorz
正しくは、
アニーが「拒絶反応」と言っていた
です^^;

28 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/09/28(水) 23:38:24 [ RNukKI.I ]
>>18
ドアを開けて事務所に入る。
ギルドの事務所って言っても、実際ここでの仕事をしているのは街で雇った人達だ。
そもそも、事務所を持っているギルドはうちくらいなものだろう。
しかし、いざ事務所を開いてみると確かに便利だった。
特にクエスト・・、依頼が安定して受けられるようになったことは大きい。
依頼する側の人達にとっては、請け負ってくれる冒険者をただ待っているより
こうした事務所などを通して依頼しておいたほうが確実だ。
また依頼される側である俺達にとっても、自分の実力に見合った依頼を探す手間や
一緒に遂行する仲間も見つけやすい。
また、個人で活動している冒険者では扱いがたい大口の依頼も入ってくるようになった。
(ま、PT組んでの遂行が前提だからふざけた内容のものが多いんだけどな。)
さて、事務所のことはこのくらいにしてマスターの部屋にでも向かいますか。

マスターの部屋に続く廊下を歩いていると、見知った顔を見かけた。
(・・、アニーが来てるんだから当然か。)
どうやら、あいつも俺のことに気付いたようだ。
「ジャックか・・。また厄介ごとでもやらかしたか?」
「ヒース、久々にあったダチに対して開口一番にそれはないだろ・・。」
「ふむ、否定しないという事は図星だな。なら、急いだ方がいい。リリィ嬢が大層ご立腹だったぞ。」
「俺のツッコミはスルーか・・。まぁ、お前がそう言うのなら急いだ方がよさそうだ。」
こいつ、ヒースは「クサナギ」創立当初からのメンバーで頼れるビショップだ。
また、追放天使としての能力を活かして敵の居場所を探るのも得意だ。
余談だが、アニーとは恋人同士だ。まったく、あの暴走女のどこがいいのだか・・。
「む、なにか自分に対して失礼なことを考えていなかったか?ジャック。」
「いや、気のせいだろう。それより、リリィが相当キテるんだろ?道を空けてくれないか。」
そうしてヒースは、仏頂面を作りながら道を空けてくれた。

29 名前: てるてる 投稿日: 2005/09/29(木) 00:01:56 [ xWu69qKU ]
>>25
読み返したら漢字の誤字とかおかしなところばっかり・・・。
脳内変換お願いしますね。
特にわけわからないのが、
ケルビーの見た目で何と特定できるような姿はしてなかった。

ケルビーのように見た目で何と特定できるような姿はしてなかった。
おかしなところばっかりですが宜しくお願いします○| ̄|_
そして感想・・・、
>>22-23
呪い・・・、聖水でも痛み止めにしかならないのですね。
まさに呪いと言うか・・・。
個人的にリフのキャラが好きです(笑
後、終わり方に惚れますた。
>>28
アニーさん恋人いたんですね、それはそれは・・・(笑
それで思ったのですが、アニーさんって特別な時はやはり人になるのでしょうか・・・。
普段獣化ってことは、じゃない時もあるのかな?
相当キテしまっているリリィ嬢も一体・・・。
続きが気になります。

30 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/09/29(木) 00:25:19 [ RNukKI.I ]
>>28
さて、マスターの部屋の前に着いたのはいいのだが・・、
「少しは怒気くらい抑えろ、ダダ漏れだぞ・・。」
扉越しでもこの部屋の主がどれだけ怒っているかが手に取るように分かる。
ここまでの怒りを感じたのは久しぶりだ。いつぞやのネクロ討伐を無理矢理
押し付けてきた時とそう変わらな・・、いや、それ以上だ・・。
しかし、ここで引き返しても状況が悪化することは明白だ。
コン、コン
腹をくくって扉をノックする。
「どうぞ・・。」
・・・、不機嫌さを微塵も隠していない返事が返ってきた。
意を決して扉を開ける。とりあえず形式に則って俺が挨拶するより先に、
「遅いですわ!!!!!!今まで何処で油を売っていらしたのかしら!!!!」
我らがマスター、リリス・R・ミネルヴァの怒鳴り声が迎えてくれた・・。
「〜〜〜っ、挨拶をする暇も無しか・・。」
「当然です。私(わたくし)は大至急といったはずですよ!」
と、俺より頭2つ分低いところから俺を叱咤しているのがリリィこと、リリス・R・ミネルヴァである。
小っこいなりした見た目15,6の少女に見えるが、立派にリアルでも酒が飲める歳である。
「まぁ、いい。それで、俺が何をやらかしたことになってるんだ?」
「ことではくて、実際にやったのでしょう?まったく・・。」
呆れながらリリィは俺を睨みつけた。(誤魔化しはきかねぇか・・。)
「貴方、今朝バヘル大河のリザードマン出没地域に居たそうですね?
それで、貴方がそこを離れた後、その周りを巡回していた衛兵団の方
から面白い報告をもらいましたの。」
いやな予感がする・・、
確かに結構派手に魔力を放出したから地面が抉れるくらいの状況にはなっているだろう・・。
「対岸の森が根こそぎ吹き飛ばされた上に、多少地面が消し飛んだそうです・・。」
「・・・・!!」
いや、まいった。まさかそれほどの事になったいたとは・・。
だが、俺はそこまで魔力を放出した覚えは・・・。
あ、もしかして二日酔いが原因か?
「さて、理由を聞かせてもらいましょうか?貴方が何故、この程度の加減も
出来なかったのか・・。」
「すまん、二日酔いでうまく制御できなかった。」
ここまで来たら正直言うしかあるまい。
「・・・・、ジャック・・・。」
まずい、完全に怒らしてしまったようだ・・。

31 名前: ◆j9cST1xRh2 投稿日: 2005/09/29(木) 07:15:11 [ 5i86gEkQ ]
久しぶりに早く目が覚めて再確認したら…誤字脱字はもちろん(?)ですが、大変失礼なことをしていました。
 
>てるてるさん
前回の感想が抜けてしまっていました。本当に失礼しました。
チリに走る主人公、そして隣の神秘の力を手に入れた少女。
別れは悲しいですが、次に再開したときの喜びを増やすためだと思えば耐えられますよね。(どうかな…)
ファミリア出現の森ですか…まさかルシファーがファミリアをテ(ry
そして矢は何者に放たれたものでしょうか。
 
>>28,>>30さん
BISのヒースと狼のアニーの組み合わせ……いつか派手に喧嘩してしまわないか心配です。
そしてジャックとリリィの組み合わせも案外…いや、今の状況なら不可能ですね……。
正直に言っても逃げ場のないジャックが少し可哀そうです。
自分より背が低い人に怒られても怒られている気がしませんが、リリィに怒られたなら足竦んじゃうだろうな〜。

32 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/09/29(木) 14:21:18 [ ddu4l7OQ ]
厨ニモ負ケズは素晴しいなb

33 名前: 名前が無い@戦士見習い 投稿日: 2005/09/29(木) 17:09:47 [ hNlLsBE2 ]
厨ニモ負マケズ・・・・
久しぶりに聞いたなぁ
宮沢賢治全集でも読むかなぁ・・・・

34 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/09/29(木) 19:00:11 [ RNukKI.I ]
>>31
感想ありです。
ヒースとアニーの喧嘩ですか・・、機会があったら書いてみましょうかね?(マテ
あと、リリィが怖いという感想もありましたが・・。実際怖い子ですよ、リリィはw

35 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/09/29(木) 19:05:27 [ RNukKI.I ]
>>29
あぶね、忘れてたw
アニーが獣化を解く機会ですか・・。
貴方が考える特別な状況というのがあえて聞きませんが(オイ
とりあえず、狩場じゃない所で二人きりの時は人間に戻ってるかもしれませんねw

36 名前: 名前が無い@戦士見習い 投稿日: 2005/09/29(木) 19:25:39 [ hNlLsBE2 ]
RED STONEシリアスシリーズ第二章
第十三回目 *Memento-Mori*part4
天井をじっと見ていると、朝食の準備が出来た、と言う声がトビラから聞こえる
昨日は、何時ベットに入ったか分からないくらい自分は飲んだらしい
扉を開けて女中についていく、テーブルについて少しパンを齧るが食欲が出ない
昨日のアルコールの残りが体中に漂っている
水を飲んでから席を立つ、同席しているのは今日はアルセスだけだ
「付いて来い」そういわれて後を追う、昨日と同じ場所に案内される
魔法陣に乗ると、部屋に移動するオルロワージュが先に待っている
「昨日は何処まで話したかな?」
「白薔薇姫が自害した所だ」
ふぅむ、と息を吐き出してオルロワージュがミスリルの天使像に触る
「白薔薇の子供はな、地上に追放された、何万年も前の話だ、普通なら死んでいる
だが、神は悪戯が好きらしくてな、その子供は吸い込まれたのだよ
レッドストーンに、レッドストーンに吸い込まれて普通は消滅する筈だった
だが、ちょうどレッドストーンは火の神獣を宿しているところだった
中に入った白薔薇の子供は、火の神獣と一つになった。そしてある日
レッドアイの作った石が世界に現れたときに、力のバランスが崩れて
外の世界にはじき出された。ちょうど地球で言うアウスダクとブリジヘッドの間に
そして、そこには孤児院があった。今は無く、八年前に焼き討ちにあった孤児院にだ」
思わず拳を握り締める、唇をかみ締める。
「俺に、俺に羽があるのは天使の子供だからか?腕を砕かれても再生するのはレッドストーンに取込まれたからか?
そうなのか?そうなんだよな?俺は人間じゃないんだな、そうか、そうだったのか・・・・・・・」
オルロワージュがこちらを向く
「そうだ、君に翼があるのは天使と悪魔のハーフだからだ
強力な再生能力はレッドストーンの魔力の力だ
今、世界は危機に瀕している、偽のレッドストーンは目覚めかけている
天使とレッドアイが手を組んで、世界は壊れようとしている。
君はゴーファの希望に選ばれた、だから世界を守らねばならない。
世界は君を必要としている、力があるのは君だけだ。」
拳を作り、壁を殴る。何度も、何回も、手の皮が破れて血が出てくる
「あんたがコピーを壊せばいいだろう?あんたの方が力もある、そうだろう?」
悲しげな目でオルロワージュがこちらを見る
「駄目なのだよ、君にしか出来ない、君にしか出来ない理由がある
ゴーファの希望をぬいてみなさい」
言われたとうり剣を鞘から抜く
「よく見てなさい」
そう言ってオルロワージュが剣身に軽く触れる、その瞬間
パン!と乾いた音がしてオルロワージュの腕がはじけ飛ぶ
「ゴーファの希望は君を選んだ、他の者が触るとこうなる」
あまりの出来事に呆然とする
「そろそろ地上に戻る時期だろう、レッドアイはおそらくブリジヘッドを襲うだろう
海の神殿が目的だろう、それとこれを持っていきなさい」
オルロワージュが天使像から羽をはずす、すると羽は光って刺青に変化する
「セラフの加護が君に訪れることを祈る、さぁ行きなさい」
黙って魔法陣に乗って部屋を出る
オルロワージュは羽の無い天使像に語りかける
「白薔薇、安心して眠ってくれ」
そう言ってから、像の足元に白い薔薇の花束を置いて立ち去る

37 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/09/29(木) 21:22:19 [ RNukKI.I ]
さて、ここらで自分も小説の感想でも書き込みましょうかね。
>>てるてるさん
再開した2人忍び寄る怪しい影・・。
矢を使ってきてるって事は、ハンター系のモンスターかあるいは弓兵の仕業でしょうか?気になります。

>>名前が無い@戦士見習いさん
自分の生い立ちを知ったアルセス、そして世界の崩壊を目論む、天使とレッドアイ。
シリアスの名に恥じぬ重厚かつ切ない展開が期待できそうですね。

38 名前: サマナの人 投稿日: 2005/09/30(金) 10:43:46 [ hAUv8Vgc ]
ニートじゃないよ、休講だよ?

>>j9cST1xRh2さん
うむむ……らぶらぶ?(ぇ
なんつーか、いちゃついてますなぁ……テラウラヤマシス(′・ω・)
自宅で鳥を飼っているので、ウィンディの態度はそれを元にしています。
ホントに、撫でてくれーって来るんですよ〜
しかもふわふわのもこもこです。
>梅毒スピロヘータ
パリダちゃん……菱沼さん?

>>てるてるさん
エルロナ……略しかたを間違えると大へ(Panpanpan
チリ+FB……こうして考えると相性いいかもですね。遠近対応ですし。
紙じゃないのはとてもよいことです(苦笑
あと、毛並みのよいケルビ萌え〜
ペットにせよ召還獣にせよ、愛情を持って育てることが大事ですよねー

>>18 >>28 >>30さん
なんてお呼びすればいいのでしょうか?o(・ω・o)

それはさておき、女性ウルフ……ウルフウーマン? ウルフレディ?
人間に戻っても耳と尻尾がそのままだったらドキドキですね?(ぇ
リリィ嬢……初っ端のですわがツボにきました。
見た目少女ということは、職業はテイマかサマナ……意表をついて魔女っ娘とかかな?
ジャックにどんなお仕置きがなされるのか、今からとても楽しみですw

>>戦士見習いさん
明かされる真実……気になるのは、何ゆえ神に仕える天使が世界を壊そうとしてるのかってところですね。
ひょっとして堕天使かなにかなのでしょうか……
なんとなくレッドアイが実はすべてを操ってそう……
ほら、なんかレッドアイって、特撮ものの悪の首領っぽくないですか?^^;

39 名前: サマナの人 投稿日: 2005/09/30(金) 10:44:46 [ hAUv8Vgc ]
〜断章・? ヴェイア=クランバークの詩〜

 かつて、一人の剣士がいた。
 普通の剣士は右手に剣を、そして左手には盾か短剣を持つ。
 だが彼は、左手にも剣を持つ二刀流の使い手だった。
 彼の右剣が振るわれるたび十人の敵兵が斬り裂かれ、左剣が振るわれるたびにまた十人の敵兵が薙ぎ払われたと言う。


 彼には、将来を誓い合った恋人がいた。
 ブルンネンシュティグの貴族の娘であり、下位とはいえ王位継承権すら持つ名家の娘だった。

 だが、時はブルン王国全盛期。
 いかに腕が立つとはいえ、一介の剣士と貴族の娘の間には、埋められぬほどの身分の差があった。

 そして、ある時。同じく王位継承権を持つ貴族の家から、彼女の家への縁談が持ち上がった。
 無論、家柄を増すための政略結婚だ。

 共に逃げよう。そして誰も知らない異国の地で、二人で静かに暮らそう。
 女はそう男に言った。
 だが、実直な男は、首を縦に振らなかった。
 もともと男は女の家に雇われていた剣士だ。
 剣士の仁義として、世話になった主に逆らうことなどできなかった。

 だが、救いの手は意外なところから差し伸べられた。
 女の父、剣士の主人でもある男が、ある日言ったのだ。

 ――国王陛下に対しての謀反の計画があるらしい。貴公の手で、その反乱を止めてみせよ。そうすれば、貴公と娘の婚姻を認めよう、と。

 その言葉を信じ、男は戦場に赴いた。
 かつて妖精の女王から与えられた、水晶でできた二振りの剣を携えて。

 だが、そこにいたのは反乱軍ではなく、彼の主人と娘の婚約者の家が雇ったならず者たちだった。
 彼は嵌められたのだ。
 もとより娘を彼に嫁がせるつもりなどなく、かと言ってこれだけの腕を持った剣士が政敵の側に回ったら恐ろしい。
 だから、抹殺しようとした。

 かくして戦いが始まった。
 絶望的なまでの大軍を相手に、しかし彼は奮闘した。

 彼の剣が振るわれるたび、ランサーの槍は砕け、ウルフマンの毛皮が朱に染まった。
 魔術師の炎を撃ち払い、アーチャーの矢を紙一重でかわし、襲い掛かる召喚獣を一刀の元に斬り捨てた。
 だが、やがて限界がやってくる。

 疲労と血糊に足を取られた瞬間、暗殺者の刃が彼の右足に突き刺さった。
 右足が動かなくなってもなお、彼は片方の剣を杖に、左手の刃を振るった
 さらに数人の敵を斬り殺したところで、戦士の振り下ろした大剣が左腕を切断した。
 腕を使えなくなった男はそれでも口に剣を咥え、その戦士の喉笛を斬り裂き、だがそこで力尽きた。
 無様に地面に転がった男めがけ無数の剣と槍が突き立てられ、その死体は首を切り取られ、体は戦場に晒された。

 首は男を殺した確かな印として貴族に献上され、男は王国に叛旗を翻した謀反人とされた。
 女は親の決められた許婚と結婚し、一子を儲けるものの心を壊し、数年後に病で亡くなったという。

 そして数年後王都に、輝く双剣を携えたアンデットが現れる。
 男の無念によって産み出されたそのアンデットは女の家とその許婚の家の者を、生まれたばかりの女の子供のみを残して虐殺し、王都の近衛隊と神聖都市の僧侶たち、スマグの魔術師らによって、その双剣とともに封印されたという。

 彼の怨念と双剣がどこに封印されたのか、唯一生き残った女の子供はどこへ行ったのか。
 それは今となってはわからない。

 これが、世に言う英雄ヴェイアの悲劇である。

          〜〜とある吟遊詩人の詩より

40 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/09/30(金) 17:05:21 [ RNukKI.I ]
>>サマナの人さん
感想ありです^^
というわけで名前を付けてみました。(ネタ元にはあえて突っ込まないで下さい^^;)
さて、とりあえず通常時のアニーにはそのようなオプションは付いていませんww
(脳内設定では、通常時は眼鏡愛用者です。)
あとリリィの職業ですが、この子は自分の中でもかなり癖のある設定ですので
一筋縄では分かりませんよww(皆様に受け入れてもらえるかは分かりませんが^^;)

41 名前: 龍馬 投稿日: 2005/09/30(金) 17:56:24 [ hNlLsBE2 ]
>>サマナの人さん
もしかして生き残った女の子はメイドさんでしょうか?

>>てるてるさん
ケルビーかわいいですね

>>南東方不勝さん
対岸の森が吹き飛ばされる、すごいっすね

42 名前: 名前が無い@戦士見習い 投稿日: 2005/09/30(金) 17:57:26 [ hNlLsBE2 ]
>>41は私です
コテハン間違えたって愚痴・・・・orz

43 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/09/30(金) 18:38:01 [ vPf6u3r. ]
とりあえず一言
21Rさん消えた?>By 21Rファンより

44 名前: 名前が無い@戦士見習い 投稿日: 2005/09/30(金) 18:52:12 [ hNlLsBE2 ]
RED STONEシリアスシリーズ第二章
第十四回 八つの指輪
魔法陣に乗って部屋の外へ出る、アルセスが柱に寄りかかっている
「行くのか?」無愛想な声だ
ああ、そう言って前を通り過ぎる
「付いて来い、これからお前に八つの指輪を預ける」
すたすたと歩いていくアルセスについて行く、城門を出て近くの屋敷に入る
門番がアルセスに敬礼して扉を開く、屋敷の中は木で作られている
地下室に入る、宝物庫のような場所だ、アルセスが小箱を取り出してこちらに渡す
小箱を開けると中に八つの指輪が入っている、どれも独特の輝きを有している
「これは魔力の篭った指輪だ、普通に指にはめても相当な力を得る
だが、真の力は力を解放したときだ。これらはある力を持つ」
話を聞きながら指輪の一つを観察する
「所持者が何かを攻撃したときに、相手の魔力の一部を吸い取って指輪の力に変えることだ
ある程度魔力が貯まれば、指輪の真の力が現れる、さぁ説明は終わりだ、地上へ戻ろう」
小箱を鞄にしまってから屋敷を出る、城下町から外へ出て、すこし歩いてから魔法陣に乗る
一瞬、めまいのような感覚に襲われるが、気が付くと地上に戻っている
場所は、おそらくスマグだろう、見覚えのある噴水がある
とりあえず適当に歩き出す、運がよければギムレットとシェリーにも遭えるだろう
街を見てみると随分と印象が変わっている、襲撃にあって4ヶ月くらいのはずだが復興が随分と進んでいる
ぶらぶらしていると厳つい声が後ろから聞こえる
「おい、貴様、ここで何をしている?怪しいやつだな、何処から来た?」
振り返ると、鎧を着込んだ厳しい男が三人、それぞれハンマー、槍、剣を持っている
「何処からって・・・・・・・」
そう呟いてから気が付く、まさか何も知らない一般人に(地獄)から来た等とは言えない
「怪しいやつだな、大人しく縄に付け」
あっという間に手錠をかけられてしまう
「とりあえず、御領主様の所へ連れて行こう」
事態が飲み込めないまま、誰かの屋敷に連れて行かれる、位置的にはシェリーの屋敷があった場所だろう
薄汚い部屋にぶち込まれて、三時間ほどになるだろうか、鎧を着た男が現れ出てこいという
「御領主様に謁見するのだ、失礼の内容にな」
黙ってついて行く、手錠をはめられた手が痛い
大広間のような所に連れて行かれる、屈強そうな兵士達が整列している
奥には玉座のような椅子に座った男が居る
顔を上げろ、と兵士に小突かれて椅子に座った男を見る
目線を合わせた瞬間、自分と相手から「あ」と同時に声が出る
「ギムレット、お前何してんだ?」
「ジン、お前こそ、3年間、何処へ行ってた?」

45 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/09/30(金) 19:02:58 [ RNukKI.I ]
>>37
アルセスじゃなくてジンでしたねorz
申し訳ございません^^;

46 名前: ◆j9cST1xRh2 投稿日: 2005/09/30(金) 20:27:44 [ 8KIS/kFw ]

>名前が無い@戦士見習いさん
地獄で過ごした短い日々は地上での3年もの月日とは…これぞ浦島マジ(ry
オルロワ−ジュが自分の腕を犠牲にしてまで主人公にそのことを伝えるところに事の重大さが伝わってきますね。
ところでシェリーは何処に行ってしまったんでしょうか。次の波乱の予感がしてきます。
 
>サマナの人さん
>>梅毒スピロヘータ
>パリダちゃん……菱沼さん?
うお、このネタを知っているとは思わなかった。一昔前のコミックですからねぇ、動ぶt(ry
ヴェイアの悲劇、まさしく悲劇ですね。実直な部分を利用され、嵌められてしまうとは…。
ただ、生き残った少女はどこに行ったのか、それが物語に関係してきそうな気がします。
 
>>43
21Rさんは書き終えるまでは引退などはなさらないでしょう。
何か事情があるのかと思います。

47 名前: 変な生き物 投稿日: 2005/09/30(金) 21:09:07 [ Z/KHKVbg ]
えーまいどでございます、変な生き物です

PCのHDがクラッシュしやがりましたOTZ
おかげで小説の続きアボン、友録40人あぼんでもう泣きたいぽ O...TZ
続きを書くのは遅れるかもしれません…
しかも最初の作品を無視した新作になるかも O......TZ
とにかくまぁ再開できるようになったんで報告します、今まで連絡できなくてゴメンナサイ

48 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/09/30(金) 21:17:40 [ RNukKI.I ]
誤字脱字に気をつけて書きたいと思います。

>>30
「・・、どうして・・・。」
そろそろ来るぞ・・・。
「どうしていつも貴方はそうなんですの!!!!!」
リリィの「本気」の怒鳴り声が部屋中に響き渡る。
「〜〜〜〜っ!」
それと同時に俺の体が痺れる。
(ったく、説教をするときに「ウォークライ」を使う剣士なんてこいつくらいだろうな・・。)
そう、リリィは女でありながら剣士を職業としている。
それだけでも珍しいのに、こいつの場合は「ランサー」から「剣士」に転向したという経緯がある。
その経緯こそこいつの強みなのだが、今はそれを話している暇は無い・・。
「たかだかリザードマンごときを始末するのに、地形を変えるとは何事ですの!!
私が『ブルン自然保護を訴える集い』の皆様にどのくらい頭を下げたかわかっていらっしゃるの!!」
「いや、それを言うならアニーだって・・」
「言い訳は聞きませんわ!!!!!アニーと貴方では回数と規模が違いすぎるんですの!!!」
「それも、『二日酔いでうまく制御できなかった』ですって?その程度で制御しづらくなるなら
不用意に使わないでくださる!!大体、あなたの魔力保有限界量はそこら辺にいらっしゃる
ウィザードの比じゃないでしょう!!!そりゃ、貴方の戦闘時における冷静さは認めていますわ。
ですが、この程度の加減ができないなんて浅慮にもほどがありますわ!!それに・・・」
(こりゃ、長丁場になりそうだ・・。)
最低でも30分くらいは、リリィのウォークライ(=説教)くらうことになりそうだ。

(甘かったか・・・。)
説教が始まって早1時間。リリィの説教は未だに止まらなかった・・。
「・・・それとジャック、貴方この間の定例集会にまた顔を出しませんでしたわよね!!
もう少し副マスターとしての自覚を持ってくださる!!平時における貴方の行動は少々
自己中心的過ぎですわ!!あと、先日アリアンのバンセへル様がお送りになってくださったケーキ、
それを1人で食べるとは何事ですの!!!」
「いや、その件ならアニー・・」
「お黙り遊ばせ!!!!」
・・・、俺に言論の自由は無いのか?マスターよ・・。
さて、これ以上ウォークライをくらい続けると流石にやばい。
搾取してしまえば楽なのだが、この状況で使ったら殺されかねん・・。
そうして俺は、部屋の隅で困ったように姉(リリィ)を見つめている
ゲイルに目配せした・・。

49 名前: ◆j9cST1xRh2[TRACKBACK] 投稿日: 2005/09/30(金) 21:40:10 [ 8KIS/kFw ]
さて、人と人との会話が多くなると上手く書けない◆j9cST1xRh2です。
今回は四人なのにこれじゃあ……先が思いやられますorz
 
あるウィザードが残したもの
表紙〜七頁目
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r970
>>22-23 八頁目 帰路にて − 2
 
九頁目 長い夜 − 1
 
私自身の後ろには血の流れる人工の水路が流れていて、道は左右に伸びる一本のみ。
目の前にはそんなに大きくない家、その裏には畑が広がっている。
白いペンキ塗りの家に正面から月光が当たり、見ているうちにますます明るく綺麗な白に見えてくる。
外から見ると二階建てだが、屋根に窓がついているところを見ると、どうも三階部分に『屋根裏部屋』なるものがあるようだ。
「ここが僕の家さ。あんまり広くはないけど、母さんが綺麗好きだから中身は綺麗なはずさ。」
「新築みたいね。お母さんと二人暮しなの?」
リフが塀や壁を見ながらポツリとつぶやく。
「うん、前の家は2年前に悪魔の襲撃で潰されてね。」
モンスターの襲撃という言葉に、リフはわずかに体を振るわせた。
「家族は父母に妹が一人。今年で魔法学校を卒業する予定だから、その後は遊び仲間と一緒にフランデル中を見に旅にでも出てみようと思ってる。」
「旅に……そんなのもいいかもしれないね。」
「そう思う?うん、まあ…
 それより外で突っ立ってても意味がない、さあ入って。」
メリックは門といえないこともないような低い門を開け、リフもそれに続く。メリックはそのままドアノブに手をかける。鍵はかかっていなかった。
「ただいま、実は今日…」
玄関の電気をつけながら家の中に向かって叫ぶ。電気がつくと、すぐに一人の人間がドタバタと走り出てきた。
「あ、馬鹿兄貴がやっと帰ってきたか。飯ならもうとっくにできてるんだ。自分で飯作るのが嫌なら早く入りな!
 …あれ、そっちの女の人は誰だい?見慣れない顔だけど?」
唖然としたのはリフも同じだったようだ。

50 名前: ◆j9cST1xRh2 投稿日: 2005/09/30(金) 21:41:54 [ 8KIS/kFw ]
茶色の目をしていて銀色で長めの髪、活発そうなその服装。これが男なら全く不思議ではないだろう。
だが目の前に立っているのはどう見ても少女。身長は150前半という小柄な体格だ。
「…ユナ、こっちはお客さん。今日は家に泊まることになった。
 それと今日ぐらいはその言葉遣いをなんとかしてくれないか。少なくとも馬鹿兄貴ってのは…」
「だって本当に馬鹿じゃんか。夜は毎日遊びに出かけてるしね。この間なんか火炎瓶を火薬倉庫に投げ込んで、そりゃぁもう大騒ぎ…」
少女がジェスチャーまでつけて話し始めようとすると、メリックはそれを遮りながら呻いた。
「あー、その話はもういいだろ。それを聞くと頭が痛くなってくる。母さんの手伝いでもしていてくれ、すぐ行くから。」
「あ、そっ。はいはい、どうぞご勝手に。」
少女はそれだけ言うとリビングに走っていってしまった。驚きの表情を隠せないリフに、メリックが呆れた表情で説明した。
「今のはユナ、一応妹。だけど髪を短くしたら弟みたいなもんだ…。顔はなかなか可愛いとは思うけど、あの口調に勝気な性格だよ。
 もう16歳だし、母さんもずっと困ってる。小さいころはとても病弱だったのに、どこで間違えてああなったのかな。」
「妹さんなの……。でも、本当に驚いちゃって……。とっても賑やかそうね。」
「無理もないさ、あんなのを見せられちゃ誰でも驚くと思うよ。さ、あがって。」
二人に続いて私も家へあがらせてもらう。すると今度は奥から大人の女性が出てきた。
「おかえり…あぁ、すみません。いきなり娘が失礼なことを叫んで……。
 ささ、とりあえずあがってください。」
ユナと全く同じような質の銀髪だ。優しい顔つきは他の人の心を和ませてくれる気がする。
そして何か…私が今まで出会ったどの女性とも違う雰囲気を感じる。もっとも、そのことについてはあまり関心をよせなかった。
だが、顔色はあまり優れていなかった。多分馬鹿息子が心配ばかりかけさせているせいだろう。
「こっちは母のクレア。母さん、彼女はリフ…あれ?なん…」
「リフィーナ=ミラルダです。
 今日だけでも泊めていただけないでしょうか。」
「ええ、もちろんいいですとも。子どもたちもそのほうが嬉しいでしょう。」
メリックがまた頬を赤くした。
「え?それは…。そうだ、僕は使ってない部屋を整理しておくよ。
 ユナ、ちょっと手伝ってくれ。」
メリックが台所に向かって叫ぶと、すぐに返事が返ってくる。
「今晩飯の後片付けを手伝ってるんだよ、だから無理。大体兄貴が母さんを手伝えって言ったんだからね。」
「あー、失敗したな……。でも、考えてみれば一人でやったほうが楽か…。
 うん、リフは一階で食事でも取ってて。」
舌打ちを一つしてメリックはそう言い、二階への階段に足をかける。
「ええ、おじゃまします…。」
リフは少々緊張気味のようだ。階段を上るメリックに、クレアが思い出したように言った。
「あ、そうそう。メリック、今日はジェイが帰らないはずだから、あなたの分をリフィーナさんにご馳走するわね。
 料理なら作れるんだから、たまには自分で作って食べなさいね。」
まぁ…返事は無い。当然といえば当然だが。
とりあえず私はメリックについていくことにしよう。
今は父の部屋というものを見てみたいという気持ちが膨れ上がってきている。
魔法使いの部屋とはどんなものなのだろう。やはり奇妙なものが大量に溢れかえっているのだろうか。

51 名前: ◆j9cST1xRh2 投稿日: 2005/09/30(金) 21:45:14 [ 8KIS/kFw ]
>変な生き物さん
それは大変でしたね、お疲れ様です。ダメオンマジックよりも酷いですね…。
友録がなくても運命的に再び集まることを祈りまs(ry
>PCのHDが〜
一瞬「PCのHGが〜」に見えてしまいましたorz(投稿してから)吊ってきます…。
 
>南東方不勝さん
槍から剣へ、赤石の性別の選べない点を覆す物語は爽快です。
そして新しい人物が?リリィに弟(妹?)がいるとは。
八つ当たりに怒りの矛先が向けられるのは主に兄弟ですし、リリィより年下の兄弟になったのは不運ですね…。
リリィの弟(妹?)ゲイルはジャックを助けてくれるんでしょうか。
 
今回はテキトーな終わり方に収めてしまいました…。
それに物語を切る場所を間違えたみたいです。バランスが悪いな〜。
とにかく次に気をつければいいか。(そう考えていると次も失敗する可能性大だが)

52 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/09/30(金) 22:05:03 [ RNukKI.I ]
>>48
僕が姉さんの部屋に入ったときには姉さんの癇癪・・、
もとい「説教」はメテオシャワーの如くジャックさんに降り注いでいた・・。
(これは、今話しかけたら僕も巻き込まれそうですね・・。)
そうして僕は、姉さんのウォークライの射程外から姉さんが落ち着くのを待っていることにした。

(・・ん?ジャックさんがこっちを見てる・・。)
時計を見てみると、すでにこの部屋についてから30分。ジャックさんにとっては都合1時間
姉さんの説教をくらっていた計算になる。
(そろそろ、大丈夫かな・・?)
説教の内容が、ギルドのことから自分が楽しみにしていたケーキのことになったのが
姉さんのジャックさんに対する、説教の種類がつきかけている証拠だ。
(わかりましたよ、ジャックさん)
僕はそう、疲労困憊しているジャックさんに目配せをした。

(ふぅ、これで一安心だな。)
ゲイルから承諾のメッセージを受け取った俺は内心ほっとした。
(あとは、ゲイルがリリィを落ちつかさせてくれれば・・。)
リリィの説教が弱まった隙を突いて、ゲイルがリリィの横に向かっていった。
「・・まだありますわ、ジャック・・、」
「そこまでだよ、姉さん」
「用事なら後にしてくださる?私は今ジャックと話している最中・・、
あらゲイル、いつからそこにいましたの?」
「ついさっき。もっとも、この部屋に入ってきたのは30分前だけどね。」
「えっ・・!?」
そうしてリリィが慌てながら部屋の時計を見る。
「まぁ、もうこんな時間・・。ジャックが悪いんですのよ、いつも何か
やらかしてくるのですから・・。」
「姉さん?」
ゲイルが怪訝そうな顔をしてリリィを見る。
「分かってますわ、ゲイル。さて、ジャック。」
リリィがさっきとはまた違った真剣な顔して俺を見据えてきた。
「貴方には罰として、これからこの依頼をこなして来てもらいますわ。」
そう言ってリリィは、今回の依頼の資料を突きつけてきた。
「何々、オート監獄北西部におけるホワイトシェード大量発生に関する依頼書・・。」
ふむ、ホワイトシェードか・・。確かに、大量発生したら厄介だな。
こいつらの光線には、数多の冒険者達が犠牲になってきたからな・・。
「まだ、監獄内にはびこっている程度ですが街道に出てくるのも時間の問題ですわ。」
(なら、説教をもっと短くしろ・・。)と内心で悪態をつくと、
「なにか・・?」
「いや、なんでもない」
「ふぅ、まぁいいですわ。ともかく急を要することですので大至急現地に向かってくださる?
あと、少々時間がたってしまいましたので私たちのほかに現地に冒険者がいることが考えられますわ。
その際は、その冒険者と協力して『周りへの被害』を最小限に止めて下さいね。」
「周りへの被害」を強調してリリィは指令を下した。
まぁ、リリィの説教のおかげで二日酔いは吹っ飛んだようだ。
「分かった、とっと済ましてこよう。」
そういって俺は部屋を後にしようしたときに、
「そうでしたわ、ジャック。」
リリィに呼び止められた。
「なんだ、まだ言いたい事でもあるのか?」
「私はそれでも構いませんけど・・?」
「いや、遠慮する・・。」
「ふん、ならそのようなことはおっしゃらないで下さる?貴方宛に荷物が届いています。
ハノブの鍛冶師の方からでしたから、『あれ』の修理が終わったのではないかしら。」
「おぉ、そうか。」
丁度いいタイミングだ。あの爺さんいい仕事してくれるな。

53 名前: 名前が無い@戦士見習い 投稿日: 2005/09/30(金) 22:08:12 [ hNlLsBE2 ]
どーでもいい話ですが
毎回話をUpするときに一番考えるのに苦労するのは皆様どんなところでしょう?
自分は話の書き出しが一番苦手だったりします

>> ◆j9cST1xRh2さん
三年もたってるのは実は浦島マジックでなく
アインシュタインの相対性理論だったりします(違いますけど

>変な生き物さん
お悔やみ申し上げます
友録復活を地味に祈ってます

>>43
そのうち戻ってこられるかと・・・・・

>>南東方不勝さん
ウォークライで怒鳴られるのは恐ろしいですね
リリィは剣士だったんですか・・・・幼女だと思ってましたorz

54 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/01(土) 10:30:12 [ yjeR6NtI ]
「きゃうっ!」

 爆発的に膨れ上がった瘴気が、剣を手放したフィーナの体を宙に巻き上げる。
 あわや壁に叩き付けられる――というところで、すかさずその体をウィンディが捕まえた。

「あ、ありがと、ウィンディ」

 どういたしまして、というようにウィンディが鳴く。

 そして、どうにか地に降りたフィーナの前、瘴気が渦を巻き二刀へと集束する。
 渦がやんだとき、そこには一体の骸骨の姿があった。

「英雄ヴェイア……まさかここがヴェイアの墓所だったなんてね。道理で封印が内向きなわけだ」

 背筋に冷たい汗が浮かぶのがわかる。
 さすがに伝説として誇張されている部分はあるだろう。
 だが、あれだけの名剣を使う剣士が、ただの剣士であるはずがない。
 その実力は推して知るべし、である。

「ケルビー、ウィンディ。警戒態勢」

 フィーナの小声の命令に、二匹が彼女の傍で身構える。

 骸骨剣士――ヴェイアが、ゆっくりと剣を構え、そしてフィーナの方を、見た。
 ぽっかりと空いた虚ろな穴が、しかしその視線は間違いなく彼女を捉えている。
 その気迫だけで圧されかけ、しかし踏みとどまって声を上げる。

「ケルビー、ウィ――っ!?」

 爆発的な剣気が迸り、フィーナの眼前からヴェイアの姿が消えた。
 次の瞬間目に映ったのは、目の前で両断されるウィンディの姿。

「ぁ……っっ!!」

 フィーナの知覚を遥かに超える速度でヴェイアが動き、唯一その動きについていけたウィンディが、その身を以って彼女を庇ったのだ。
 斬り捨てられたウィンディは血を流すことなく、ただ元の風となって消え去る。
 ウィンディが体を張って作ってくれた一瞬の隙。

「Aaaaaaaaaaaahhhh!!」

 血を吐くようなフィーナの叫びとともに、ケルビーの周囲を炎の輪が包み込む。
 爆発的に広がった炎を、しかしヴェイアは爆風に乗るようにしてトンボをきり、効果範囲から飛び退る。
 だがフィーナは、攻撃をかわされたことには構わず、続けて召喚に入る。

「Ia、Ia! スウェルファー!!」

 床面を流れる地下水が爆散し、飛沫を周囲に撒き散らしながら水の魚、スウェルファーへと変化する。
 召喚されたスウェルファーは高らかにその尾を一振り。
 撒き散らされた水滴が毒性の泡へと変わり、ヴェイアの動きを阻害する。
 それだけでは終わらない――

「スウェルファー、Act2!」

 フィーナの発した気が装甲へと変わり、スウェルファーを強化。
 さらに雄々しく立派になった尾を振れば、先ほどの泡より強力な爆発性の泡が生まれる。

 再び切り込もうとしたヴェイアが泡に接触し、激しい爆発が巻き起こった。
 爆風がさらに他の泡を動かし、次々と誘爆する。

「やった――?」

 警戒と、わずかな希望をこめてフィーナがつぶやく。
 だがその時、イヤリングをしている左の耳に、チリチリと砂が擦れるような感覚が走る。
 瞬間、再び背筋がぞくりとするあの感覚が体を包み、フィーナは反射的に感覚のする方向に向けて笛を構え――

――ビシィッ!

 鞭で叩いた時のような鋭い音を立て、ヴェイアの剣とフィーナの笛が噛み合った。

「ぁうっ――!」

 重い一撃に、受け止めた腕に痺れが走った。が、気合で堪え、二匹に命令を出す。

「Ya――Ya――Yahaaaaah! E’eeejahaaaaaah!!」

 スウェルファーの体が大きく膨らむ。
 鋭い棘がフィーナを守り、同時にヴェイアの体を刺し貫ぬこうとした。
 ヴェイアはとっさに残るもう一方の剣で棘を切り払う。
 そこへ、ケルビーの放った火弾が直撃。
 堪らずヴェイアが後ずさり、そこへスウェルファーの体当たりが炸裂し、その体が吹き飛んだ。

 フィーナが痛む腕を下ろし、大きく、鋭く息を吐く。
 対するヴェイアは宙で一回転。すたりと足元から着地した。

「……やるな、少女よ」

 頭に直接響くような、しかし落ち着いた男性の声。

「嘘――、喋った!?」

55 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/01(土) 11:30:43 [ RNukKI.I ]
>>サマナの人
いや、ヴェイア強い上にかっこいいですね。(ゲームのほうの骸骨もコレくらい強ければ・・)
そして開幕早々に、切り捨てられたウィンディに合掌^^;

>>戦士見習いさん
基本的に授業中暇なときに大雑把にあらすじとか書きたい場面をもうs(ry
もとい、構成しているので長くても1時間半くらいでうpできますね。
まぁ、誤字脱字オンパレードですけどorz

56 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/01(土) 14:13:57 [ yjeR6NtI ]
 確かに一部のモンスターの中には人語を解するものもいる。
 だが、相手は元人間とはいえ、怨念によって悪霊化したアンデットだ。
 普通は既に思考など破壊されていると言われる。
 しかし、もし意思疎通が可能ならば……

「あのさ、眠ってたところを起こしちゃったのは悪かったけど、出来ればもう一度眠ってもらえないかな?
暴れたりしないで、おとなしくさ。
何だったら寝るまで子守唄歌ってあげてもいいし……私、結構歌うまいのよ?」
「ふむ……確かに再び眠りにつき、このまま時の果てまでまどろみ続けるのもよいかも知れぬ……」
「だったら――」
「だが断る! この胸の中で燃える怨念が、我を殺し、愛する人を奪った彼奴らへの憎しみが! これが晴れぬ限り、再び眠りにつくことなど出来ぬ!!」

――やっぱ無理か……交渉で何とか戦闘を回避できないかと思ったんだけどね。

 再び笛を構えなおす。
 今の対峙で気づいたことがある。
 確かにヴェイアの剣の腕も、そしてそのスピードも、並の剣士をはるかに凌駕している。
 だが、こと単純な打撃力と耐久力は、決して化け物じみたものではない。
 攻撃力を手数と武器で、耐久力をそのブロッキングで補っているだけだ。
 つまり、小細工が通用しないほどの強烈な打撃を叩き込めば、勝機はある。
 問題は――

「悪く思うな、少女よ!」
「スウェルファぁぁーーっっ!!」

 ヴェイアが再び斬りかかってくる。
 フィーナはすばやくスウェルファーに指示を飛ばし、その援護をすべく笛を奏でる。
 が――、

「――――!?」

 音程が外れる。

「ファの音が出せないっ!」

 先ほどヴェイアの剣を受けたからだろう。
 笛の一部に傷がついており、そのせいで一部の音が出せなくなっている。

「サマナーにとって、笛はその力の発動体。笛がなければ効果的に能力を発揮することは出来まい!」

 スウェルファーの泡をかいくぐり、ヴェイアの姿が迫る。
 その狙いは、フィーナの笛。

「っ!? ――IiiiYeaaaahhhh!」

 ケルビーの体が再び炎の輪に包まれ、ヴェイアの動きを妨げる。
 だがその炎はやはりヴェイアを焼くことなく、再び両者の距離が離れる。

 問題は二つ。
 まず一つは、フィーナの持つ最大威力を持つ術――ゲイルパンチを撃つために必要なウィンディが既に倒されてしまっていること。
 生物でないゆえ、死ぬことこそないものの、一度倒された召還獣を再召喚するためにはしばしの時間が必要だ。
 だが、この状況ではそれまで保たない。
 実はもう一つ、破壊力を持った攻撃があるにはあるが、そのためにはもう一つの問題を解決する必要がある。
 即ち――それだけの隙をヴェイアが見逃してくれるか。

 もっとも、今のヴェイアの動きで一つだけ光明が見えた。
 限りなく分の悪い賭けになるが。

――けど、キングベアーの巣穴に入らなければ、キングベアーの仔は手に入らない!

 左手で胸元のペンダントを握り締め、二匹に指示を飛ばす。

「ケルビー、スウェルファー――攻撃態勢」

 再びスウェルファーが泡を吐き、そしてケルビーと共に低く身構える。

「ほう、覚悟を決めたか。いいだろう、決着をつけよう」

57 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/01(土) 14:14:20 [ yjeR6NtI ]
 無数の泡のカーテンに遮られ、お互いに見えない状態。
 だがヴェイアは戦士の勘とも言える感覚で、フィーナの位置を捉えていた。

――いい少女だ。もうしばらく経験を積めば、優れたサマナーに成長していただろう。

 胸の中に燃える怨讐の炎がわずかに弱まる。
 なぜだろうか、あの少女を見ていると不思議と心が落ち着くのだ。

――だが、容赦はせん!

「オォォォォォォォォッッ!!」
「Eehjahaaaaahh!!」

 ケルビーの火槍とスウェルファーの毒泡が一斉にヴェイアへと襲い掛かる。
 対するヴェイアは、その左手の剣をフィーナへ。渾身の力で投擲した。

「――――っ!?」

 疾風を纏って放たれた剣は、火槍を打ち抜き、さらにはその風によって泡を吹き飛ばす。
 が、わずかに狙いは逸れ、フィーナの左を掠めて後方の岩壁に突き刺さった。
 フードが切り裂かれ、収められていたくすんだ金髪が、洞窟の冷えた空気に晒される。

 だがそれだけでは終わらない。
 投擲した剣に併せるかのようにヴェイアが疾走。
 泡のカーテンは既に吹き飛ばされ、二人の間を阻むものは何もない。

 ケルビーとスウェルファーが主を守ろうと駆け出すが、ヴェイアの方がわずかに速かった。

 乾いた音。
 フィーナの右手から、真っ二つに断ち切られた笛が弾き飛ばされた。
 ヴェイアは背後で、召還獣二匹が力を失い、消滅したのを感じ取る。

 フィーナは蒼白な表情で、左手を口元に当てている。

――悪く思うな……

 そして、ヴェイアが残る一刀を振り下ろした。

58 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/01(土) 14:52:46 [ RNukKI.I ]
>>18,>>28,>>30,>>48,>>52

受付で鍛冶屋のおっさんからの荷物を受け取る。
体の調子が悪い、とか言っていたが目の前にある「これ」を見ると嘘をついていたんじゃないかと
勘ぐってしまうほどいい仕上がりだった。
「・・しかしここ最近、この手の依頼が多いような気がするな。」
「なにか言ったすか、ジャックさん?」
俺の呟きが聞こえたらしく、受付係の人が俺を見上げてきた。
「いや、独り言さ。気にするな。」
そういって、受付から離れる。
ここ半年の間、古都周辺におけるモンスターの大量発生が頻発している。
しかし、ホワイトシェード等といった俗に言う「大物」の発生例は今回が初めてだ。
「この現象を考えるにしても、情報が足りないな。」
そう呟いて俺は思考を切り替える。
いくら俺が放出された魔力を搾取、つまり「魔法」さえも吸収できるとはいえ
油断はならない相手だ。それに、相手の数によっては吸収しきれずに押し切られるかも知れない。
「ったく、俺が適任とはいえ少し厳しすぎやしないか・・」
愚痴をこぼしながら俺は、事務所を後にした。

ジャックが事務所を後にする、約1時間前・・。

「はぁ、なにかこう、ぐぐっとオイラの好奇心をくすぐってくれる依頼はないもんかねぇ・・?」
遅い朝飯を済ませたオイラは特にすることも無く古都をぶらついていた。
(なんか今日はいまいち狩りに行く気にもなれねぇし、かといって秘密ダンジョンは昨日行ったから行きたくねぇし・・。)
しかし、昨日の秘密ダンジョンで稼いだ金は、新調したハーフプレートメイルの代金と
朝飯に消えた。
「・・とりあえず、今夜の晩飯代は稼がねぇと。」
そうなればオイラの行動は早い。持ち前の「直感」を使って進むべき方向を決める。
(・・・・よし、今日は左だ。)そう、オイラの「シックスセンス」が道を示した。
しばらく歩いていくと、冒険者と見るや否や依頼を頼もうとしている初老のお爺さんを見かけた。
「なるほど、あのお爺さんの頼みを聞いてやれってことか・・。」
なら、さっさと頼みを聞いてやらなくちゃな!
「はぁ、困ったのう・・。」
「どうしたんだい、お爺さん?」
「あんた・・、シーフのようだね。突然で済まんが・・」
「みなまで言うなって、引き受けるよ。」
「わしはまだ何も言っておらなんだが・・、まぁいいわい。引き受けてくれるなら聞きはせん。」
「で、内容は?」
「オート監獄は知っておるな?そこの北西部で『ほわいとしぇーど』じゃったかな・・?
ともかく、危険な魔物が大量に生息しておるんじゃ。あんな奴らが街道に出てきたら、
わしらみたいな一般人はおいそれと他の街にいけなくなる。そうならない内に・・」
「そいつを退治してくれる冒険者を探してた、ってわけだお爺さんは。」
「うむ、今しがたそこのギルドの受付にも依頼して来たのじゃが・・、数が数じゃて。
そのギルドも今のところ、受けられるとすれば1人しかおらんと言うし・・。」
「じゃ、少なくともオイラ1人で相手しなくていいんだね?」
よし、面白そうだ。それにご老人の役に立てるのなら一石二鳥じゃないか!
「まぁ、お主のような若者に会えて運が良かったわい・・。そうじゃ、名はなんと言うのじゃ?」
「名前かい?オイラの名前はギル、ギル・ヒュプノス。お爺さんの様なご老人の役に立ちたい変わり者だよ。」
そういってオイラは、お爺さんの言う現地に向かった。

59 名前: RED STONE小説・長編物(PF) 投稿日: 2005/10/01(土) 18:07:52 [ I8e/LIbY ]

 RED STONE

それは一説では神が人間へ送った秘宝、人間を進化させる石
至高の栄光を得るための鍵、万物を作り出す賢者の石
など様々な事が言われている絶大な力を秘めた魔石………。
だがその正体を知る者は居ない
それは神でも同じ事
赤き石とは既に神ですら本質がわからぬ存在であった。

正体を知る者も、赤き石を持つ者もいないが
赤き石を発見した者達は確かにいた。
そして彼らの口からは必ずと言っていいほどの共通点がある

「あれは悪魔の石だ」 と
だが、発見した者は居るものの未だその本質を知る者はいない
今も数多くの冒険者達が赤き石、RED STONEを求めて旅をする。
数多くの冒険者がその赤き石を求め
そして数多くの者が挫折し、数多くの者が命を落した。

そんな中、その赤き石に運命を翻弄された者達が歩み出す。

ある者は一族の復興の為に
ある者は己の存在を知る為に
ある者は死して散った仲間の為に
ある者は復讐の力にする為に
ある者は己の体を取り戻す為に
ある者はその本質を知る為に



人は誕生して以来、数多くの力を手に入れ
その力に導かれ文明は歩んできたと言われている
ではRED STONEほどの力はどのような文明を導くのだろうか?
それは全てが終わってみなければわからないだろう。

赤き石を追い求めし冒険者達に、神の導きがあらんことを

            〜吟遊詩人の詩 『赤き石』読み人知らず〜

60 名前: 変な生き物 投稿日: 2005/10/01(土) 18:13:29 [ I8e/LIbY ]
えー、変な宗教集団に拉致されたり
北海道で熊に襲われたり
女吸血鬼に血を吸われたりしてたりしなかったりする変な生き物です。

結局元のデータも残ってないので最初から仕切りなおししました、小説
一作目の続きを待っていた…人なんかいないだろうけど
とにかく待っていた方、御免なさい一作目は脳内削除してください。 orz

っていうかプロローグだけです今回
ええ時間ないんですよ時間ないのよウワァアアン  orz=3  ....33
明日には続きを作れるかもです、でわ

61 名前: FAT[TRACKBACK] 投稿日: 2005/10/01(土) 19:10:47 [ as6YKKyo ]
キャラ紹介
>>6

前作まで
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r977



テリーを抱きしめ、悔しさを噛み締めていると、ネクロは親切にも
アンメルまで蘇らせてくれた。
そして遂にあたしの番が来た。ネクロは大きな手であたしを包むと
例の不思議な光を放出した。それがあたしの体に巻きつき、沁み込
んでいく。あたしは、過去に体験したことのないほどの活力を感じ
た。
すごい、こいつは本物だ!!
ネクロが力を注ぎ終わるとあたしは自分の体を覆っている膜のよう
なものに気が付いた。ネクロに言わせればそれは魔法の膜で攻撃力、
防御力共に飛躍的に上げてくれるということだ。
一通りお礼を言うとネクロは去っていった。
最後に、ネクロはハノブで待っていれば復讐の機会を与えてくれる
と約束してくれた。

現在地はオート地下監獄より少し南東に位置する墓地。裸の二人に
あたしの服を着せるが、なにせ体の大きさが段違いだ。テリーはな
んとか着れたがアンメルのほうは今にもはち切れそう。
「おいおい、これじゃ笑いものだよ。」
情けない顔をしてアンメルは服を引っ張ってみせる。

・・・テリーにしろアンメルにしろ、話し方や身振りなどは生前と
全く変わらない。それが、余計にあたしの心を苦しめた。


「これじゃあ変態一味だわ。マリー、一度古都に行かない?」
あたしの顔がこわばった。古都にいる両親がこのことを知ったらど
うなるだろう?喜ぶ?いや、きっとあたしと同じようにつらい思い
をするだろう。この子たちを古都に入れちゃいけない。
「ちょっと待ってて。あたしが全部用意してくるから、テリーはア
ンメルと仲良くここで待っててよ。ね、あたしがいると邪魔だから
さ。じゃ!」
そういうとテリーが何か言い返す前に駆け出した。わけも分からず
涙がこぼれた。

一通りのものを揃え、墓地に戻ってくるとテリーとアンメルが楽し
そうに会話をしていた。その光景は、ここが墓地であるということ
を除けばあたしの知っている仲の良い結婚間近の恋人たちだった。
二人はあたしを見るなり駆け寄ってきて口々にお礼を述べた。

あたしはこの二人が本当に生き返ったんだと思い込むようにした。
そうすれば、以前のような幸せな気持ちで日々を過ごせるから・・・。

「さぁ、マリー出かけましょう!ハノブでいいのよね?私いい近道
を知ってるわ。」
軽快に足を弾ませて、テリーはあたしたちを先導する。
木々の間をすり抜けながら、テリーはあたしの買ってきた長槍を操
り、道を作っていく。
「この槍、私にぴったりだわ。さすがマリーね。頼れるわ。」
褒められて少し得意げに鼻先をこすってみせた。だんだんと心にか
かっている靄が取れてきたように感じる。

62 名前: FAT 投稿日: 2005/10/01(土) 19:12:07 [ as6YKKyo ]
ふと、テリーは足を止めた。
「どうしたの?」
「誰か戦ってるわ。ほら、あの家の前。」
見るとそこでは毛むくじゃらの大男が人間二人を相手に苦戦してい
るようだった。
「助けてあげましょ。私たち、こういうことは放っておけないもの
ね。」
うん、と頷き一斉に飛び出す。
「一対二なんて卑怯なマネは止めなさい!!」
威勢よくテリーが叫ぶ。
「なんだあんたたちは?仕事の邪魔だ!!どいてくれ!!」
敵対する女剣士が咆哮する。
「弱いものいじめが仕事?笑わせないで!!ここは退かないわ!ど
うしてもっていうのなら私たちを倒しなさい!!」
気迫のあるテリーの怒声と、数の上での圧倒的不利を悟った二人組
みは森の中に消えていった。

「済まない、どこの誰だか知らないが助かった。礼をしたいのだが
家に上がってくれないか?」
あたりも薄暗くなってきているし、腹も減っているので喜んで好意
を受け入れた。
家に入り、暖かい飲み物をいただくと、それぞれ自己紹介をした。

毛むくじゃらの男の名はスレイ=クライムス。

狼男の父親と魔法使いの母親との間に生まれ、自由に変身が出来る
という。狙われている理由は分からないが、とにかく今回はやばか
ったと胸をほっと撫で下ろしていた。
私たちは変身に興味を持ち、やってくれないかと打診してみた。す
るとおもむろに彼は立ち上がり、上着を着た。スレイが静かに目を
閉じると全身の毛が体内に引いてゆき、色白の肌があらわになった。
獣のようだった顔も、目元に少しのしわのある、威厳ある父親とい
った感じのダンディーな風格を漂わせ、強い癖のある白髪交じりの
髪は頭の真ん中で分けられ、肩まで伸ばされている。背はやや高め
で少し痩せている。一言で言うと素敵なおじ様といったところか。

6人の子供たち(狼)を交えて食事もいただき、久しぶりに楽しく
時を過ごすことができた。ただ、食欲がないなどと一口も食事を口
にしないテリーとアンメルのことが気がかりではあったが・・・・。

朝、家の外が慌ただしい。ベッドから跳ね上がると急いでドアを開
け家を出る。するとテリーとアンメルの二人が昨日の女剣士、男魔
法使いに新たに加わった斧戦士と戦っていた。あたしも参戦しよう
と飛び出すとどこからか矢が飛んできて足元に刺さり、爆炎を巻き
起こす。素早く飛び上がり、回避したが、爆発によりスレイの家に
着火した。追い討ちをかけるようにあたしが地面に着地するとほぼ
同時に空から大量の火矢が家に降り注ぎ、遅れて子狼たちが逃げ出
してくるのが見えた。

危ない!!

そう思ったときにはもう遅かった。家を飛び出した順に射られ、更
に上空からは止めどなく火の雨が降り続け、子狼たちを火葬した。
無事子供たちを全員家の中から非難させたと安堵したスレイは目の
前の悲劇を見た瞬間発狂した。

63 名前: FAT 投稿日: 2005/10/01(土) 19:12:31 [ as6YKKyo ]
・・・ベルセルクという言葉を聴いたことがある。スレイは、まさ
にベルセルクとなり、混戦の中突っ込んでいくと、男魔法使いの首
に噛み付き引きちぎろうとする。しかし突然背中に突き刺さった矢
に力を失いよろめく。
じゃまな弓兵め!
目を閉じ心眼を開く。たいして遠くはない木の上にその存在を確認
すると全速力で駆け寄る。相手は気付かれたのを感づき木から木へ
と飛び移る。しかし今のあたしには全ての動きがスローに見える。
すぐに追いつくと彼女の登っている大木を思いっきり蹴った。
・・・自分でも、ここまで威力があるとは思わなかった。
馬車の車輪ほどもある大木は、あたしの一蹴で根元から折れ、大胆
に地面に倒れた。弓士は激しく地面に叩きつけられ、ぴくりとも動
かなくなった。

テリーは女剣士と激しい攻防を織りなしていた。盾を持つ剣士は身
を守りながらテリーの一挙一動をよく観察しスキあらば反撃を繰り
出し、テリーはそれを紙一重でかわしている。

アンメルは斧を持った相手に苦戦していた。アンメルの剣は細身の
長剣なので、攻撃をいなすにしても、相手の破壊力が勝り、体のバ
ランスが崩れてしまう。
今まさに倒れこんだアンメルに最後の一振りが下ろされようという
とき、斧戦士の首に鋭い牙が突きたてられた。それはなんとか魔法
使いの動脈を噛み切ったスレイの渾身の攻撃だった。背に刺さった
矢からは血が滴り、彼は意識がなくなりそうになりながらも必死に
首に喰らい付いていた。この好機にアンメルは軽やかに剣を振るい
相手の両手首を落とす。斧を持った手が地面に落ち、血の花を咲か
せる。多量の出血により、斧戦士は首に意識を失ったスレイをつけ
たまま自身も地に身を捧げた。

テリーと剣士の女の戦いは剣士の辛勝に終わっていた。盾をおとり
に踏み込んだ剣士の突きが深々とテリーの左胸を捉えていた。剣士
は素早く身を翻すと次なる敵に対し攻撃をしかけようと盾と剣を構
える。
しかしそのとき違和感を感じた。
あれ?私の背はいつの間にこんなに縮んだんだ?
まるで子供の視線のように低い位置から世界が見える。自分のひざ
から先がなくなっているのに気が付くのに、そう時間はかからなか
った。
「うわあぁぁぁぁあ!!」
剣士が痛みに声を上げるとテリーは冷たい―そう、あたしもみたこ
とのないほど、冷血な、残酷な、凄惨な顔でその首を刎ねた。

・・・あたしは、遠くで泣いていた。やはり“あれ”はテリーでは
なくネクロのおもちゃなのだ。今も奴はどこかで眺めてはニヤニヤ
しているに違いない。でなきゃあの優しかったテリーがこんな残忍
なことをするはずがない・・・。
転がった生首を哀れに思いながらあたしは少しずつ、あのフプレと
いうテイマーだけでなく、ネクロマンサーをも恨むようになってい
た。

64 名前: FAT 投稿日: 2005/10/01(土) 20:12:17 [ as6YKKyo ]
>> てるてる さん
ルシファーとケルビのほのぼのがいい感じで好きです。ストーリー的には
続きが気になる場面で終わっているので次回の展開が楽しみです。

>> サマナの人さん
ヴェイア補足説明が間に入っていたので、彼にも感情移入してしまっています。
悲劇の英雄、切ないですね・・・。
でもフィーナがやられるのもあれですし、二人の無事(?)を期待してたり・・・。

>> 名前が無い@戦士見習いさん
ジンは本当に神以上ですね!!自分を知ったジンはこれからどうするのでしょう
か?そして3年の間になにが起こったのでしょう?

私が一番考えるのに苦労するのは妄想を文章化するときですね。
文が頭の中のものと一致しない・・・・・。小説ってやっぱり難しいですね。
余談ですが、最近戦士見習いさんの作品にも参考にされているあのゲームに
はまってしまいました。もちろん主人公はアセルスで。

>> 南東方不勝さん
説教中のジャックの姿を想像したら情けなくて泣けました。
ギルといえばキャラ紹介にあった人物の一人ですね。ジャックとの出会いが
楽しみです。

>> ◆j9cST1xRh2 さん
なんだかいい感じの家族ですね〜、ユナのような明るい人物がいると話全体
が明るく見えて和みます。メリックとリフは順調(?)ですし、平和な流れ
がすごい素敵です。メリックの部屋は気になりますねー、妖しい物がいっぱ
いあるといいな・・・。

>> 変な生き物さん
大災難でしたね・・・。でも帰ってこられて嬉しいです。
前作は廃棄というのは残念ですが、新しい作品楽しみにしています。

>> RED STONE小説・長編物(PF)さん
おお!新たな長編作家さんですか。本格的な赤石ストーリーになりそうですね、
お互いがんばっていきましょう。

65 名前: 名前が無い@戦士見習い 投稿日: 2005/10/01(土) 20:19:14 [ hNlLsBE2 ]
RED STONEシリアスシリーズ第二章
第十五回目 ダークエルフ王宮

不思議な静けさを持つ森の中で、アルセスは一人、エルフが現れるのを待つ
木の木陰に入り、木に寄りかかって目を閉じる
「高貴な匂いがする、貴方様はどなたでしょう?」
目を開くと金髪、細身の女のエルフが立っている
「御名前を御教えください、高貴な方。」
「アルセス」
「アルセス様‥‥ 気高い響き‥‥」
「私は近衛兵隊総指揮官だ、悪魔の君オルロワージュ様からの詔で来た。王宮まで案内して欲しい」
「!!悪魔の君オルロワージュ様の詔を!! 御許しください、御無礼を御許しください。」
エルフが頭を地面にこすり付ける
「案内を頼む」
「かしこまりました」
エルフが呪文を唱えると、目の前の景色が歪み、目の前に均された道が現れる
そこを少し歩き、再びエルフが呪文を唱えると、煌びやかな王宮が出現する
城門に立つエルフに身分を明かし中に入れてもらう
玉座の間に入り、ダークエルフキング、別名、時の君に会う、
何故そのような名前が付いたかは知らないが、天使とエルフが戦ったときについたと言う
「時の君、我が君の命により参上しました」
「ご苦労だったなアルセス、オルロワージュは変わりないか?」
玉座に座る青年のエルフが美しい声を出す、不老不死のエルフならではだと思う
「はい、我が君も変わりありません、本日参上したのはゴーファの希望の事についてなのです」
「うむ、少し二人で話そう、お前達下がれ」
時の君が侍女と近衛兵に命じる
「天使と一部の人間が手を組み、ゴーファの希望とレッドストーンを手に入れようと画策しております。
いずれ戦争になるのは必死、どうかお力を貸していただきたいのです。」
「それは私も前々から考えていた、手は貸そう、だが私はこの目でゴーファの希望を見てみたい
連れて来てはくれぬか?アルセスよ」
「分かりました、ゴーファの希望を必ずや連れて来ましょう、それでは御免」
「ふぅむ、待てアルセス、お前、人間の娘を一緒に連れて行ってくぬか?
3年前、一人の人間の娘がここに迷い込んでな、そろそろ元の世界に返す頃なのだよ」
「分かりました、で、その娘は今何処に?」
「訓練部屋だろう、今呼ばせる、誰かシェリーを呼んで参れ」
少しすると、人間の若い娘が部屋に入ってくる
「及びでしょうか?時の君?」
「この男はアルセスと言ってな、信用の置ける男だ、そちもそろそろ下界へ戻り
目的を果たすときだろう、槍の腕前も相当上がったはずだ、アルセス頼んだぞ」
エルフの森を出て、ひとまず古都ブルネシュティングへ向かう
ゴーファの希望には、すぐに会える気がした

66 名前: 変な生き物 投稿日: 2005/10/01(土) 20:19:24 [ I8e/LIbY ]
えー、あれ、前言撤回かも

>>2でまとめサイトがあったおかげで名前&設定確認できますた
っていうかダイジェストがちゃんとあるし




ええ、こんな大馬鹿を許してくださいおねえさま神様人間様兄貴ぃ o...rz
とりあえず始まり方は違うけど再スタートさせてもらいましたわ。
意外と早く作品が出来そうですわ では

んでもってどうやら問題があるようです
今度から名前が小説のタイトルで
横に【変】があったら俺の小説ということになりますわ
・・・まぁようするに。

>>59は俺の小説でございます o===== rz
なんつうかアレ、もうね、ぬるぽ。
やっぱり自分である証つけとくべきでしたね、ゴミンナサイ。

67 名前: 名前が無い@戦士見習い 投稿日: 2005/10/01(土) 20:30:01 [ hNlLsBE2 ]
先に一言
あれ?どっかのゲームで見たことある台詞・・・・
とか言わないで下さい、と先に断っておきます

>>FATさん
ネクロはやはり悪人ですね、まぁ当たり前といえばそれまでですが
結局、フプレと武道家は激突してしまうのでしょうか?
ちなみに某ゲームはT260G編も面白いと思います

>>南東方不勝さん
キャラ紹介にあった人物登場ですね
続きを楽しみにしております

>>サマナの人さん
ヴェイアとの勝負、どうなるのでしょうか?
そして、ヴェイアの恋人の忘れ形見の女の子とは?

68 名前: ナンバーズ ◆RD3530l4BQ 投稿日: 2005/10/01(土) 22:09:47 [ QnyLWUVQ ]
デイゴ〜の花が咲き〜♪
風を呼び荒らしが来た〜♪
っと。
どうも、無事沖縄修学旅行から帰還しましたナンバーズです。
(コラ!ナンバーズ荷物お前も持てでごわす!)
しばらく見ないうちにスレかなり伸びてますね…
非常に嬉しいです。
(いいから早く手伝うでごわす!)
あ、後ろで叫んでるのは気にしないでくださいね^^
ドカッ!!ゴスッ!!
 
 

とりあえず続きうpするでごわす。
疲労で今回はうpだけにさせてもらうでごわす。
誠に申し訳ないでごわす。
では続き逝くでごわす。

69 名前: ナンバーズ ◆RD3530l4BQ 投稿日: 2005/10/01(土) 22:49:07 [ /2n.TPdU ]
今回からサブタイつけよっかな
■RED STONE 第四章■
〜この世界の真実〜
前回までのあらすじ
ブーンがHGのサングラスをブ(ry
スナッチ『とにかく!これからの動向をきめるぞ!』
ブーン『マスター、ちょっとまってくれ。』
めずらしくブーンが真面目な顔してるね。ま、副マスなんだからいつもしっかりしてほしいなぁ。
ブーン『漏れはとりあえずスマグに向かいたい。』
漏れって何(ry
アーク『…なんで?こんな時に自己厨発言しないでよ!』
アーク恐い…
スナッチ『…知っているか?この世界の大半の冒険者はこの世界の者ではないことを。』
な、なにぃぃぃ!全然知らなかったよorz
スナッチ『皆ある時空の扉を通ってパラレルワールドからやってくるんだが、この扉を作った会社がスマグにある。』
クイーザー『株式会社DAME ON。だろ?』
なんで兄貴知ってるんだ?
ブーン『…僕の父はこの会社の社長やってるんだ。』
その時点でお察しだね。
アーク『家族を守りたいって事?』
スナッチ『それもあるが一番重要なのはその扉を破壊されると他世界から来たものが皆消えてしまう。
つまり町を守れるものが殆ど居なくなるということだ。』
クィーザー『ならスマグを狙われるとまずいな。すぐに移動しよう。』
うぇぇ…あそこ遠杉。
ブーン『ああ、さっきムーンストーンをブーンしたからすぐにワープできるぉ』
喜ぶべきか呆れるべきか…
スナッチ『全員戦闘態勢でいろよ!…ワープ!!!』
■つづく■

70 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/01(土) 23:23:00 [ RNukKI.I ]
感想ありです。とりあえずギルを出すのに結構時間がかかってしまいましたorz
レナのほうは早い段階で日の目を見ることになるでしょうけど、ミシェルに
関しては結構遅くなるかもしれません^^;

>>FATさん
さて、マリー嬢は今回のことでかなり精神的に堪えたかと思います。確かに力を与えたとはいえ
ネクロにとっては所詮「サンプル」の一つに過ぎない、ということが改めて実感できました。
あと、自分のアニーとリリィの設定ですが、FATさんのレニィさんを参考にさせていただきました。
ご報告遅れてすみませんorz

>>戦士見習いさん
やっぱ、あのゲームを語るにはレッドとクーンの二人は不可欠でしょう?(イッテヨシ
さて、3年の月日の間にシェリー嬢がエルフの所で武者修行(マテ
していたようですね。どのくらい強くなったのか楽しみですw

71 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/02(日) 00:34:53 [ RNukKI.I ]
SSを書いているうちに追加出演となった、クサナギメンバーの設定を置いておこうと思います。
脳内補完の助けになれば幸いですw

名前 リリス・R・ミネルヴァ
性別 女
職業 剣士(ランサースキル使用可)
主要スキル ウォークライ・グレートガッツ・トワーリングプロテクター・シミターカッティング・スウィングインフィニティ
      パラレルスティング・ラピッドスティンガー・ダミーステップ・ミラーメラーミスト・エントラップメントピアシング
      オーサムフォートレス・信念・突き
1人称 私(わたくし)
ギルド「クサナギ」のマスター
癇癪持ちで怒り易いのが玉に傷。
(癇癪の被害にあっているのは主に、ジャック・アニー・ゲイル)
剣士とランサーのスキルを扱えるため、単純な戦闘力ではギルド内最強。
愛称はリリィ

名前 ゲインハルト・S・ミネルヴァ
性別 男
職業 ウィザード
主要スキル ファイアーエンチャント・ミスティックフォッグ・ファウンテンバリア・レビテイト・テレポーテーション
      ライトニングサンダー・ヘイスト・グラビティアンプリファー・アースクエイク・アースヒール
      ロックバウンティング
1人称 僕
リリィの双子の弟。もっとも他人から見ればリリィが妹に間違えられることが多々ある。
姉とは違い気性は穏やかかつ冷静。
戦闘時には、数々の補助魔法や相手の動きを阻害する魔法で仲間を支援する。
愛称はゲイル

名前 アニー・ブレスティ
性別 女
職業 ウルフマン
主要スキル アイアンクロー・グランドクロー・チェーンドクロー・バウンシングリニア・ハウリングブラスト
      アイオブザビースト・ビーストベルセルク
1人称 ウチ
「クサナギ」随一の女傑。
ジャックに次いで「ブルン自然保護を訴える集い」の皆さんにあまり良い印象を持たれていない。
(激昂時にハウリングブラストを暴発させるのが原因)
大食漢であると同時に太りづらい体質らしく、1軒のメニュー全てを完食することもざらである。
(リリィ曰く「大変羨ましいですわ」とのこと)
口調も独特なもので、また通常時には眼鏡をかけていることはあまり知られていない。

名前 ヒース(名字が無いのは天使時代の名残)
性別 男
職業 ビショップ兼追放天使
主要スキル シールドフラッシュ・ミラータワー・リザレクション・パーティヒーリング・プロテクティングエビル
      ブレッシング・ディバインアーチ・コーリング・ディテクティングエビル・ジャッジメントデイ
1人称 自分
「クサナギ」の筆頭ビショ。
真面目で嘘をつけない性格のため、メンバーから信頼されている。
また、アニーと恋人同士だが回りは未だに意外に思っている。(ミネルヴァ姉弟以外)
追放天使としても優秀だが、何故か洗濯等といった家事も得意である。

72 名前: 名前が無い@戦士見習い 投稿日: 2005/10/02(日) 11:40:14 [ hNlLsBE2 ]
>>南東方不勝さん
クーンとレッドですか、クーンはモンスター変身システムが良く理解できなかった記憶が・・・
ブルー編も密かに好きです

>>ナンバーズさん
お帰りなさいませ、自分も来年は沖縄に修学旅行です

73 名前: 名前が無い@戦士見習い 投稿日: 2005/10/02(日) 12:42:40 [ hNlLsBE2 ]
RED STONEシリアスシリーズ第二章
第十六回目 CROSS ROAD

手錠を外されてギムレットの部屋に入る
「三年間、何処行ってたんだ?シェリーも俺も心配していたんだ」
「話すと、長い話になるんだ」
「端折って話せよ」
「端折ると意味が無くなるんだ、それよりも頼みたいことがあるんだ」
「何だ?」
「俺と一緒にブリジヘッドに来て欲しいんだよ、ブリジヘッドが近いうちに襲撃されるんだよ」
「何でまた?襲撃って、ここを襲ったやつ等にか?」
「ああ、しかも今回は相当危険だ、レッドストーンに関わるからな」
「なぁ、本当に何があったんだよ、レッドストーンは伝説だろう?」
怪訝な顔をして聞いてくる
「レッドアイって組織と天使たちが手を組んだ、各地にある遺跡から魔力を抽出して、レッドストーンを作ろうとしてるんだよ」
ギムレットはまだ理解できないみたいだ
「とりあえず、全部俺に話せ、それからだろう?」
椅子に座りなおしてから、地獄で聞いたことを話す
何時間たっただろうか?太陽は完全に沈んで、夜の帳が街を覆う
「証拠はあるのか?」
ギムレットが遠慮がちに聞いてくる
鞄から刺青を二つ取り出す、それを背中に付け、意識を少し集中する
背中から黒い悪魔の羽と、雪よりも白い純白の翼が出てくる
合計四枚の羽が背中から生えている状態だ
「信じてくれるか?」
ああ、と静かにギムレットが呟きをもらす
羽を封印して刺青に戻す、鞄にしまってから椅子に座る
「街も復興したし、シェリーも探さなきゃいけないからな・・・・・行くか」
「シェリーを探す?」
「お前が消えてから一年目に手紙を置いて消えたんだ、力をつけたい、そう書いてあったんだ
あのときの襲撃で、家も、親も、全てを失ったからな」
「とりあえず明日ここを出てブルネシュティングへ向かおう」
「ああ、街の維持は秘書と役員議会に任せることにするよ」
次の日の早朝、スマグを出て、とりあえずハノブまで向かう
延々と道を歩きながらハノブへと向かう

74 名前: RED STONE小説・長編物(一章・上) 投稿日: 2005/10/02(日) 17:59:15 [ 6P6s4.7Q ]
(プロローグ)>>59 作者:変な生き物

古都・ブルンネンシュティグ 民家通り

赤色の屋根、二階建てとごくごく普通の庭無し一軒家。
そんな一軒家の風呂場で湯に浸かるウルフマンが一匹...じゃなくて一人
くぁぁーと大きく欠伸をしながらふと湯に写る自分の顔を見て軽く思いふける。

この姿になってから軽く2年はたったか?早いもんだ。

そんな事を考えながら軽く背伸びをしてから再びゆったりと湯に浸かっ
「おーいルエアス!いー情報を仕入れたz ブッ!!」
勢い良く出てきた男の顔面に勢い良く木製の桶が直撃した。


「ったく人が風呂に入ってるときに馬鹿かお前は、いやむしろアホか」
体をタオルでガシガシと拭きながら勢い良く出てきた男をどついた。
「いいじゃんかー、もう一緒に生活して2年はするんだし」
「よくねぇって」
「それにもう男同士の同居で2年だろ、そろそろGライン突っ走ってもよ」
なんていうかもう溜息しか出なかった、正直このノリにはついていけない。

あー、この軽石が頭になってそうな男…
いや軽石が頭になってる男の名前は『リディス・ボルウィン』
この家の持ち主で旧知の仲、こんな軽石頭だが一応シーフだ
で、俺は『アーネイト・ルエアス』
訳あってここに住まわせてもらってる狼男(ウルフマン)だ
以上、色々言いたいがこいつ止めないと暴走しそうだからここでやめ。

「……で、その話題はいいからさ、さっきの「いー情報」ってのは何だ?」
腰を振って暴走しそうなリディスをなだめて話題を振った。
「ああ、クエストだ、それも『赤き石』について、な」
「…内容は?」
「ハノブ高台望楼のB3で赤き石を持った者が暴れているらしい
 半端じゃなく強いから今はハノブ高台望楼への立ち入りを禁止されてるそうだ」
少し真剣な顔をしてからリディスは軽く笑った。
「なーに、クエストはもう受けてあるし横取りはまずない、依頼主から
 転送魔石を貰ったから行くのも一瞬さ、念入りに準備しようぜ」
「了解、まずはとっとと武具防具の点検をするぞ」
テーブルの上に置いてあるリンゴを大きな口でかじりながら準備を始めた。


 ハノブ高台望楼1F

ワープした先はいきなり建物の中だった、後ろには扉があるが
厳重に何個も鍵がつけられて外からでは開けられなくなっている。
「ふー、いきなり高台望楼内とは親切じゃねぇなー、ルエアス」
「ああ、だが危険はなさそうだ …今のところはな」
アーネイトが首を向けた先には通路が続いてる
だが通路には何体もの魔物が惨殺されていて血生臭い異様な空間となっていた
二人はその魔物の死体を調べながら通路を進んでいった。

「なあルエアス、気になる事が…」
「…死体の傷、だろ」
魔物の死体を眺めながら続けた
「矢が突き刺さり、槍で突かれたような傷…」
「絶対魔物一体の攻撃じゃねえよな」
そんな話をしてる最中、天井から凄まじい音が響いた。
爆音、何かが吹き飛ばされる音、そして何かが切られる音
今まさに交戦中のようだ。
「二階か、いくぞリディス!」
「りょーかい」
二人は血生臭い通路を走り出した
途中、血溜まりで派手にこけながら。

75 名前: RED STONE小説・長編物(一章・下) 投稿日: 2005/10/02(日) 18:03:37 [ 6P6s4.7Q ]
 ハノブ高台望楼2F

二階についたが既に戦いの音はなく周囲には魔物の死骸しかなかった
二人は周囲を警戒しながら部屋を回った。
アーネイトはその狼男特有の鼻でこの空間に漂う臭いを嗅いている

血の臭い、魔物の臭い、鉄の臭い…濃い血の臭い…!
濃い血の臭いがする方向を向くと凄まじい勢いで槍が飛んできたが
間一髪、槍を避け、槍は壁に突き刺さった。
「どうしたルエイス…ッ!!」
今度はリディスめがけて矢が一本、頭をかすめて壁に突き刺さる
あの時アーネイトの方へ一歩進んでいなかったら間違いなく一撃死だろう
「これは…『スカルペネトレータ』!」
物陰から二人を狙っていた血生臭い臭いを放つ者が出てきた
全身返り血を浴びていて鎧が赤く染まっているが体は間違いなく人間の女性
そして鎧の中心部に赤く輝く石がついていた。

「ウゥウゥァアァァアアアアア!」
人外の唸り声を上げながら矢を地面めがけて一直線に放った
矢が突き刺さった場所に大爆発が起きた、恐らくランドマーカーだろう。
「おいおい、冗談きついぜお嬢様…」
「正気を失ってるな、…あの『赤い石』…あれが怪しい」
女性の鎧についている赤く輝く石、彼女が攻撃を出す度に光を強める
二人は飛んでくる矢を置いてある机で防ぎながら作戦を練った。

「俺は女性相手にナイフを投げる趣味なんかないんだが…どうしようかねぇ」
「あの赤い石、あれさえなんとかできればひょっとしたら…」
「弱体化できるかもな、あーあんまりやりたくないけど武道家として頑張りますか」
ナイフをポーチに放り込み、グローブをせっせと装備し
アーネイトはアームプロテクターにつけてた仕込み鉄爪を外した。
「女性を傷つけずに赤い石を奪う、だな」
「よし、それじゃあ作戦決行 ってどわっ!」
机を槍で真っ二つにして一気に突っ込んできた
どうやら壁に突き刺さってた槍を引っこ抜いてきたようだ
そのまま凄まじい勢いで突っ込んできたのを爪で鍔迫り合いに持ち込んだ。
「落ち着けって…なんだこの馬鹿力!ぬぐぐぐぐぁぁ!!」
圧倒的な力でゴリゴリと押されてしまい弾かれた、まさしく鬼神の如き力で
体勢を崩すも素早く立て直すが、彼女も凄まじい勢いで突いてくる。
必死で避けるが突く速度は相当な速さである
しかも徐々に壁際にもっていかれる、そして槍が徐々に体に当たるようになってきた。

「チッまずいな、……リヴァス!」
「了解!準備できたぜ!」
さっきからまるで出番のなかったリヴァスが後ろから走ってくる
それに気がついた狂気の女性が槍を振るうが飛んで避けられた
そして女性の動きが止まった
周囲に張り巡らされた無数の鉄線によって動きを束縛されたのだ。
「あー準備すんの大変だったぞ!暴れる前に武器と『赤い石』を!」
急いで走り出して鎧にめり込んでいる赤い石を全力で引き剥がした


引き剥がされた赤い石は強い光を放ち、そして一瞬にして消えた。
そして先ほどまで鬼神の如くの動きをしていた彼女は意識を失った。
「あー疲れた…、どうするこの女」
「そりゃあもちろんお疲れのお嬢様は宿に連れて帰るだけさ」
「じゃ、運ぶの宜しく、あー傷がいてえ」
そういってそそくさと帰っていくアーネイトを見ながら
薄情だなぁレディを前に…などブツブツいいながら女性を抱いた。

「ぐあっ、お、重い…アーネイトて、手伝ってくr うわっ」

76 名前: 変な生き物 投稿日: 2005/10/02(日) 18:53:33 [ 6P6s4.7Q ]
あー終わった、終わった疲れたorz
小説下手だな俺、文才ないし
カキコしてみたら無駄に長いし(´・ω・`)
ひたすら精進して書きつづけます
もう勢いで一作目書いたから勢いで書かないと潰れるかもん o rz

77 名前: 変な生き物 投稿日: 2005/10/02(日) 19:00:56 [ 6P6s4.7Q ]
ぶ、今更間違い発見orz
べつの小説のキャラ名前が混じってるぅうううう rz

78 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/02(日) 19:45:40 [ NcJmxYJ2 ]
>>76
作品自体の批評は抜きにしても。
最後の自虐めいたコメントは絵といい…創作物を作って発表する者としては頂けないと思います。
読む側は書き手のそんなコメントを見ると次回から読もうという気がしてこなくなります。

79 名前: 名前が無い@戦士見習い 投稿日: 2005/10/02(日) 20:32:21 [ hNlLsBE2 ]
>>変な生き物さん
おそらく誰でも書き手はコンプレックスがあるので
気にしないのが一番かと

80 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/02(日) 20:35:30 [ RNukKI.I ]
>>戦士見習いさん
武者修行に向かったシェリー嬢を探しにスマグを発つジン&ギムレット
果たして、無事に再会することは出来るのでしょうか?

>>変な生き物さん
そこまで酷くないと思います。いや、むしろシーフの彼のキャラは好きな部類
に入りますよ。続編期待しています。

81 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/02(日) 21:14:06 [ RNukKI.I ]
>>58
お爺さんと別れてから街道を走る事10分、そこから監獄内に入り中を散策すること20分。
問題の場所をオイラは見つけた。
「ひゅ〜、ほんとにいっぱいいるなぁ・・。」
今オイラが見える範囲だけでも、少なくとも10体くらいは動き回ってる。
部屋の規模を考えると、奥にもう5体くらいはいるだろう。
「さて、どうしたもんかな・・。」
爺様直伝の「シャドウスニーキング」を使ってる今なら、すぐに気付かれることはないだろう。
かといって、それを利用して1体ずつ始末しようにも恐らく1手目で奴らに気付かれる。
(問題は気付かれた後、再度潜伏する時間が取れるかどうかかな・・。)
その時間が取れるなら、後から来るという冒険者を待つ必要は無い。
1体ずつ確実に誘き寄せて始末すればいい。
「・・でも、取れなかったら狙い撃ちになるよなぁ・・。」
いくらオイラの家系が、古代エリプト時代に暗殺を生業とし全ての暗殺術の源流であっても
この状況は正直厳しい。
「とはいっても、こいつら確実に出口に向かってるしなぁ。」
オイラがどう攻めあぐねるか考えている間、ホワイトシェードの群は確実に監獄の出口に向かって移動している。
「しゃあない、覚悟を決めますか・・。どうせ、増援が来ることは確定事項だし。」
そうしてオイラは、愛用のブラック・ソーンを握り締めた。
「さぁ、暗殺(殺し)の時間の始まりだ・・!」
音も立てずにオイラは、奴らの死角に滑り込んだ。

「・・、北西部はここら辺か。」
古都から現場に付くまでにかかった時間は20分、リリィの説教が無ければもう少し早く辿り着いていただろう。
(さて、まずは問題の群を探さねば・・・)
・・っ、この感覚は間違あるまい。
「どうやら、先客がいたようだな・・。」
しかも、どうやら群全部を相手にしているらしい。
「はっ、団体さんかもしくは相当滅茶苦茶に強い奴だろうな・・。」
今すぐにでもその場所に駆けつけたいが、焦ってはいけない。まずは、「解放」が優先だ。
「・・・・・。」
精神を集中する。そして自分の体の中にある「扉」に閉じている「閂」を引き抜く・・!
「・・・っ、よし行くか・・!!」
俺は先客が楽しんでいる、パーティ会場に駆け出した・・。

82 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/02(日) 21:43:17 [ RNukKI.I ]
>>81
「っ、今のは危なかったぁ。」
オイラに向かってきた光線を紙一重でかわした。
ホワイトシェードの群に挑んでから早50分。
辛うじて奴らの進行は止まっているが、オイラの体は流石に疲労の色が隠せなくなってきた。
「・・っ。元々1対多数は、暗殺者の戦い方じゃ無いっつーの・・!」
奴らの死角に滑り込んで、そこからダーティー・フィーバーを放ち、死角からの攻撃に怯んでいる隙に再度潜伏・・。
オイラの戦法は今のところこれしか選択の余地は無い。
とはいっても、いつも以上のスピードで潜伏を実行しているので完成度の低い潜伏ではすぐに気付かれる。
「・・・っ!!」
避け切れない光線は、婆様直伝の「白羽取り」で弾く。
現代の主流になっている型は弾丸性の魔法を受け止めるものだが、源流を使っているオイラにとっては
魔法を「受け止める」のではく「弾く」という技術である。
「・・、うおっ。」
だが、それでも数が多すぎる。光線はそれこそ雨のように飛んでくる。
(一旦、物陰に隠れたほうがいいかな・・・。)
そうしてオイラは一番近いところにある柱に向かって走り出した。
「・・・っ!!!」
直感がざわつく。オイラはとっさに左に飛びのいた。瞬間、オイラが隠れようとした柱ごと光線が貫いた。
「やっべ、進退窮まるってこういうことか・・。」
後ろは壁でもう下がれない。奴らもそのことに気付いたらしく、今まさにその口から光線を吐き出そうとしている。
(やっぱ、無理は禁物だわ・・。)
そうオイラが諦めた時、その人はオイラの前に現れた。

83 名前: 変な生き物 投稿日: 2005/10/02(日) 21:51:56 [ 2stRlcag ]
>>78-80
そうっすかぁ
やっぱり自虐めいてますか
…まぁ仕事で疲れてましたお陰で気分がズンドコになってて
なんというか、その

御免なさい

今後とも良い作品を作るため
前向きに精進していきます

84 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/02(日) 22:26:01 [ RNukKI.I ]
>>82
・・、間に合ったか。
どうやら今までこいつらを止めてたのは、俺の後ろでへばってるシーフの小僧のようだった。
(ふむ、俺の見立てでは15体くらいの群かと思っていたが・・。)
目の前にいるホワイトシェードの気配は10体、どうやら5体ほどこの小僧が仕留めたようだ。
「あんた、誰だ・・?」
「ん、この仕事をギルドから任された者だが。」
「へぇ、あんたが・・・。っ、あぶねぇ!!」
「あ?」
おぉ、どうやら撃ってきたみたいだな。まったく相手が俺じゃなかったらそれだけで事が済むんだがな。
「黙ってみてろ、小僧。」
そうして俺は、受付で受け取った「ザウバモルダー」を抜き放つ。
「ウィザード殺し」の二つ名が示す通り、この大剣は絶大的な対魔力を持つ。
「魔力喰い」(フォースイーター)の俺が持てば、相乗効果で絶対的な対魔力を持たせる事が可能だ。
剣自体だけでなく俺自身にも、だ・・!

「・・すげぇ。」
目の前に降り立った戦士の戦いは、圧倒的だった。
向かってくる光線を左手の大剣で露の如く切り払い、右手の斧でホワイトシェードを切り潰す・・!
その姿はさながら、羊の群に襲い掛かる狼の如き荒々しさを彷彿させた。
「小僧、動けるのなら手伝え!!こう見えて、ダメージはしっかり食らってるんだ!!」
「・・・っ、あぁもちろんさ!!」
そう言われちゃあ、手伝わないわけにはいかないよな!!

「ほぉ、小僧。中々やるじゃないか・・。」
「当たり前さ。伊達に暗殺一家の末裔じゃない。」
「そうか、ならさっさと片をつけるぞ。残りも2体になったわけだからな!!」
「オーケー、旦那・・いや、兄貴!!」
俺が小僧と合流してから5分、ホワイトシェードの群は残り2体となった。
この小僧、俺が光線を弾いた後、一気に距離をつめて連打と急所攻撃の連携を
入れたと思ったら、向かってきた光線を避けて上に周りにいる奴らに手裏剣を
叩き込む離れ業を見せ付けやがった。(まったく、末恐ろしい小僧だな・・。)
奴らの光線は、俺の搾取によって小僧に当たることはない。
放たれたとしても、俺に吸い寄せられるからだ。
「兄貴が右、オイラが左。依存は無いよね?」
「もちろんだ・・!!」
それぞれの標的に向かって駆け抜ける。その瞬間小僧の気配が消えたかと思ったら、
「〜〜〜〜〜〜っ!!!」ホワイトシェードの断末魔が聞こえた・・。
(潜伏と暗殺か・・、この二つに関してはとんでもねぇ技量だな。)
そうして俺は、光線をザウバモルダーで弾き
「持ってけ、ディレイクラッシング・・!」
右手の斧で完膚なきまでにホワイトシェードを斬り潰した。

85 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/02(日) 22:31:23 [ RNukKI.I ]
はぁ、勢いに任せて一気に書いてしまった^^;
誤字脱字等ありましたら、容赦なく指摘してくださいorz
さて、テイマ育てなきゃ(爆

86 名前: ナンバーズ ◆RD3530l4BQ 投稿日: 2005/10/03(月) 00:40:46 [ CBajl6wk ]
さっそく感想逝きます
>>@戦士さん
なるほど、天使と悪魔の力を持つからあんなに主人公は強いんですね。
一つだけ気になるのは本来セラフの加護とウィンタークロウは本当は入れ墨ではないことなんですが…まあキニシナイ!!(゚з゚)
>>変な生きものさん
ウルフマンとシーフのコンビですね。
HG入ってるシーフに女性に優しいウルフマン…
多分ナイスコンビw
その後の書き込みについてですが気にしなくていいと思います。
ここに書いてるのは自己満足だという人もいるし、あくまで"掲示板""アマチュア"。
この二つをわからない人だと思いますね。
(あういう事わざわざき書込む人には逆に作品見てもらいたくない)
自分はそういうの見てても楽しいです。
長文スマソ
>>南東方不勝さん
ダークネスフィン(ry
どうもクサナギといいミネルヴァといいガン〇ム思い出す自分は負け組。
しかしこちらのシーフも強いw
多分俺のシーフの10000倍位強いかな。うん。ちなみにLv49。
 
 
激しくorz
では続き逝きます

87 名前: ナンバーズ ◆RD3530l4BQ 投稿日: 2005/10/03(月) 01:56:10 [ fzElx4WI ]
■RED STONE 第四章■
〜合流〜
ここで視点はレオンに移る。
ウィッシュ『さっきは感情的になってすまなかった。気にしないでくれ。』
ベルフェ『…いいんだ…俺は殺されてもしかたない男だ。俺が…俺のせいで…』
ガンツ『その辺でやめときな。お前のせいではない。それに…』
レオン『RED STONEがある。まだ終わりじゃない。諦めた時が終わりなんだ。』
そう。希望はあるんだ。
未来へと続く希望は。
ナヴィ『とりあえず次の目的地はどこ?』
ガンツ『じゃあ古都にでも…』
ベルフェ『しまったっ!もうすぐ大襲撃の時間だ!』
ウィッシュ『な、なにっ!詳細キボンヌ!!』
…キボンヌ?
ベルフェ『まずスマグのDAMEONゲートを破壊。
鯖破壊で冒険者を減らし、その上で骸骨で小規模な町を破壊し3つの町を残し破壊し尽くす作戦なんだ!』レオン『スマグどころかフランデル大陸全体が危ない!ウィッシュ!タウンポータルを!』
ウィッシュ『わかっている!ワープ!!』



ドサッ!!
スナッチ『とうちゃ…ぐわっ!』
レオン『到着っと。なんか足場柔らか…』
スナッチ『降りろボケ!!』
どうやら人の上にワープしたらしい。
レオン『すまない…君はスナッチ!!』
スナッチ『まさか…レオンか?3年振りだな!』
僕らは幼い頃よく遊んだ友達なんだ。しばらく話をしていると話題がここの防御戦に移った。
スナッチ『とにかくスマグを守らないといかん!協力してくれないか?』
レオン『もちろんさ!こちらのPTMも合流させるよ。』
…向こうでなにか騒いでいる。
(コラーー!!ドラケ返せ!!)
スナッチ『…』
(私の萬波息笛返して!!)
スナッチ『……』
(俺のデンスフォーグ〜!!)
スナッチ『………』
(泥棒!サップ返せ!)
スナッチ『…………』
なんだかスナッチから恐るべき殺気が出ている。
ブーン『⊂二二(^ω^ )二二二⊃』
多分あのWIZ死んだな。
■つづく■

88 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/03(月) 14:14:56 [ M8smiGao ]
>>南東方不勝さん
ホワイトシェード大増殖!!
一匹だけでも恐ろしいのに、大群だなんて(ガクガクブルブル)
と思えば、二人とも強っ!?
暗殺シーフ……まさかここまで恐ろしいとは。
光線を手で弾いたり、剣と斧の二刀流とか……カコイイです。
勢いは大事ですよー?

>>FATさん
ネクロマンサー……さすが悪魔というか、やはり親切に見えてえげつないですね……
ウルフマンの方は、一種の魔女狩りですかね……悲惨ですが、こういう場合って加害者の方もまた、普段は普通の人だったり……
難しいです

>>戦士見習いさん
時の君キタ――>ワ<
原作では鬼のような性能の彼でしたから、ダークエルフキングといわれても頷ける……

>>変な生き物さん
何はともあれ復活おめでとうです。
いきなりHGネタ……まさか、時代はHGなのかっ!?
いそいそと武器を持ち変えるリディスがなんかお茶目。
人間相手でちゃんと鉄爪をはずすアーネイトとか細かいところがいいですねー。
でも、女性に対して重いなんて言葉は禁句ですよ?
はてさて、女性を操っていたと思しき石は本当にレッドストーンなのか、そして女性は何者なのか。
続きが楽しみですねー

>>ナンバーズさん
な、なんだってー ?熙研研?
ついに明かされる真実……でも、ブーンが相手だとなんか緊張感が(笑
ムーンストーンをブーンしてたあたりは、お、役立つじゃんとか思いましたが、直後に連続Uブーン(爆笑
とりあえず、なーむー

89 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/03(月) 14:16:50 [ M8smiGao ]
>>12 >>14 >>39 >>54 >>56-57

 必殺のはずの一撃が、しかし突如として眼前に聳え立った岩塊に阻まれる。
 何!? と思う間も無く、正面だけでなく周囲までもが岩塊によって封鎖。

 ヘッジャーヘッジング。
 地の精霊、ヘッジャーのスキルであり、対象の動きを岩塊によって封じる技だ。

――だが、彼女の持っていた笛は破壊したはず。

 そう。力を失い、召喚されていた召喚獣も消え去っていたはずだ。

――否!

 そこで気づく。
 一度召喚した召喚獣は、召喚者が召喚を解くか、あるいは強制的に存在を破壊されない限りいつまでも存在し続ける。
 たとえ、召喚者が死んでも、だ。
 つまり、笛を失った程度で、召喚が解けることなどありえない。
 彼女が意図的にそれを行ったのではない限り。

――つまり、誘われたということか!?

 だが構わない。
 この程度の岩塊で阻めるほど、自分の剣は、怨念はちゃちなものではない。

「覇ぁぁぁぁぁぁーーーーっっ!!」

 気合一閃。
 眼前の岩塊があっさりと砕け散る。
 そして目の前には予想通り、召喚されたらしいヘッジャーと、そしてサマナーの少女の姿。

――今度こそ、終わりだ!

 剣を振り上げ、だがその視界に小さな、しかし見覚えのある光が映る。
 フードを裂かれ、露出した彼女の耳に光る、輝石のはまったイヤリング。
 彼の剣にはめ込まれたのと同じそれは――

「イライジャ……!?」


 その刃が振るわれる寸前、フィーナは口元を隠すように左手に握りこんだペンダントに唇を当てる。
 そこから奏でられるのは、小さいが鋭い笛の音だ。
 犬笛にも似た、小さな小さな笛。
 普段はペンダントとして彼女の胸元を飾るそれこそ、最後の切り札だった。

 笛の音に導かれるように土のモグラ――ヘッジャーがその姿を現す。
 同時、床が膨れ上がり、岩塊となってヴェイアを束縛。

 そして、フィーナは己に残ったすべての魔力を、ヘッジャーへと注ぎ込む。
 注がれた魔力に反応し、ヘッジャーが第二段階へと進化。
 だがその後もなお、フィーナは魔力を注ぎ続ける。

――お願い、間に合って。

 だが、フィーナの予想より速く岩塊が打ち砕かれる。

――嘘、早過ぎる!?

 フィーナの眼前でヴェイアは剣を振り上げ、しかし動きを止める。
 誰かの名を呼んだ気がするが、フィーナはそれを認識しなかった。
 かわりに、その一瞬の隙に、一気に魔力を注ぎ込む――

「イア! ヘッジャーAct3――神獣形態!!」

 魔力が爆発する。
 ヘッジャーが内側から弾けるように変化。
 そこに存在したのはもはやモグラではなく、莫大な魔力を湛えた魔人だ。

 召喚獣の第三段階。
 それは、もはや獣ではなく、魔人や神獣と呼ばれる存在へと、召喚獣を進化させること。

「く、しまった!」

 ヴェイアが我に返り、その刃を振り下ろそうとするが、ヘッジャーの一撃のほうが速かった。

90 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/03(月) 14:17:56 [ M8smiGao ]
 崩れ落ちる岩塊のごときその拳は、ヴェイアの一撃をぶち抜き、その体に突き刺さる。
 まるで嵐の中の木の葉のように軽々と浮き上がった彼の体へ、更なる連打が放たれる――

「Ya――ya――ya――ya――ya――ya――ya――ya――ya――
Ya――ya――ya――ya――ya――ya――ya――ya――ya――
Ya――ya――ya――ya――ya――ya――ya――ya――ya――
Ya――ya――ya――ya――ya――ya――ya――ya――ya――
Ya――ya――ya――yaaaaaaaaaaaaaaaahhhhhhhhhhhh!!」

 フィーナの叫びに呼応するかのようにヘッジャーの拳が速度を増す。
 もはやヴェイアは防御姿勢を取ることすらできず、拳打の嵐に翻弄されるのみだ。

「'EH−Y−YA−YA−YAHAAH――E'YAYAYAAAAAAAAAAAaaaaaaaaaaaaa!!!」

 止めとばかりの打撃が、ヴェイアの体を祭壇へと叩き付ける。
 叩きつけられたヴェイアの手から剣が落ち、そしてそのまま動かない。

「っく、はぁ……はぁっ……」

 フィーナの体も限界に近かった。
 魔力の供給を失ったヘッジャーはもはや魔人でなく、もとの小さなモグラとなってフィーナの足元へ戻る。
 だが、それでも左手のペンダントを握り締め、ゆっくりと倒れたヴェイアの元へと歩いていく。

 いつの間にか、彼の眼からは狂おしいほどの憎悪が消えていた。

91 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/03(月) 14:21:29 [ M8smiGao ]
しまった、分割の仕方間違えた;;
わかりにくいですが、ヴェイアが剣を振り下ろす直前の台詞「イライジャ……」の次は、僅かに時間が戻ってます
ちょうどフィーナの目の前でヴェイアの動きが止まるところが、ちょうど「イライジャ……」の台詞にあたります
わかりにくくて申し訳ない

92 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/03(月) 14:41:48 [ M8smiGao ]
「ヴェイア=ザノス=クランバーク……双剣の英雄……」

 フィーナの呟きに、ヴェイアが静かに声を発した。

「少女よ、お前の名は……?」
「フィーナよ。フィーナ=ラフィーナ」

 言ってフィーナは小さく首を振り、

「ううん。フィーネンエージュ=セリエナ=フィラデルフィア。それが私の……本当の名前」
「フィラデルフィア公爵家か……道理で」
「……私の家を知ってるの?」

 ふ、とヴェイアが小さな笑みを漏らす。

「ブルンの古き貴族……イライジャの娘が引き取られた先、我が殺したイライジャの家に列なる者の親類がフィラデルフィアと……確かそんな名だったはずだ」
「あ――」

 そこで思い出す。
 フィーナの曾祖母は、フィラデルフィア家に養女として引き取られたという。
 そして後に、共に育ったフィラデルフィア家の嫡男と結婚し、そうして続いているのが今のフィラデルフィア家だと。

「嘘……じゃあ、私の先祖が……?」
「ああ。お前の耳に光る、そのイヤリング。それはかつて、我がイライジャに送ったものだ」

 だから、あの時ヴェイアの動きが止まったのだ。

「はは、危うく我は、愛した女性の子孫を殺すところだったわけだ」

 自嘲気味の微笑み。

「だが礼を言おう。我が愛しき人の子孫よ。お前のおかげで、我が胸で燃えていた妄執の炎が収まった」
「……私は何もしてないわ。もし、貴方の心が癒されたというなら、それはきっと、このイヤリングのおかげ」

 フィーナが静かに髪をかき上げる。
 イヤリングが揺れ、周囲にいまだ漂う魔力の光を受けて小さく輝く。

「――これからどうするつもり、ヴェイア?」
「さぁな……このまま眠りにつくのもいいかもしれないが……」

 フィーナは僅かに眼を伏せる。
 そんな彼女に、ヴェイアは静かに語りかける。

「頼みがある。止めを――刺してもらえないか? 今度こそ、眠りにつくために。
あれだけの殺戮を重ねた身だ。眠りについたとて、彼女と同じ場所にいけるとは思っていないが……」

93 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/03(月) 14:42:10 [ M8smiGao ]
「嫌」

 即答だった。
 それまでのしんみりとした空気が一気に霧散するかのような、身も蓋もない拒絶。
 だがフィーナはそんな雰囲気の変化には構わず、ずかずかとヴェイアに近づき、その虚ろな瞳を覗き込み、

「ね、ヴェイア。私と一緒に来ない?」
「……何だと?」
「ほら、ビーストテイマーはモンスターを味方にすることができるのは知ってるでしょ。私はどういうわけか、道端のモンスターを手懐けたりはできないけど、多分貴方が受け入れてくれれば、他のビーストテイマーみたいにできると思う」
「何故だ。何故そんなことを言う?」

 問われ、僅かに考え込む。

「んー、取り立てて特別な理由はないけど……なんとなく?」

 言ってふと思い出したように、

「あ。違う。あれだ――。
私さ、昔からファンだったのよ。貴方の」

 思い出す。
 子供のころ、英雄ヴェイアの詩をはじめて聞いたとき、なぜか胸が熱くなった。
 家に旅の吟遊詩人が来るたび、何度も何度もその話をせがみ、ついには父の書斎の本まで読み始めた。

「多分、父さんは知ってたんだ。貴方の話のこと。フィラデルフィア家がヴェイアの詩に列なる家系であるってことを。
だから、あの話を熱心に聴いてた私に、家に伝わってたこのイヤリングをくれたんだと思う」

 イヤリングを渡すとき、父は何も教えてくれなかった。
 由来も、これが英雄の遺物であると言う事も。
 けれどなぜか手放せなくて。
 だから家を出るときも、これだけは身に着けてきた。

「ひょっとするとさ、私の中のその――イライジャさんって人の血が、そう言ってるのかもね」

 フィーナの言葉に、ヴェイアは沈黙する。

「それに、ほら。イライジャさんの子孫ってことで、きっと私もその人に似てるだろうし。貴方としても恋人のそっくりさんと一緒にいられるって言うのはいいんじゃないかなーって」
「違う」

 軽口を叩くフィーナの言葉を、今度はヴェイアが断ち切った。
 わずかな沈黙が流れ、そして彼は至極まじめな声で、

「イライジャは……そこまで貧相ではなかった」

 フィーナの胸元を見つめ、言う。
 瞬間フィーナが爆発した。

「な、何よっ! 私だってあと5年もすれば――」
「イライジャはお前くらいの年から大きかったぞ」
「むきーっ!!」

 そして、二人で顔を見合わせ、笑う。

「そういうわけだ。これからよろしく頼むぞ。フィーネンエージュ。イライジャの遠き子孫よ」
「こちらこそよろしく、英雄」

 握ったヴェイアの手は、やはり骨だけに乾いていたけれど。
 だけど、どこか温かかった。

 と、広場の入り口の方から無数の足音が響いてくる。

「何だ?」
「あ――」

 思い出す。
 ここに来るまでにみた、無数のトラップとロックゴーレムを。

「なるほど、我をここから出さないための封印か」
「ちょっと数が多いわよ。平気?」

 ベルトにスタックしていたポーションを飲み、体力と魔力を回復させる。
 まだ疲労は残っているが、不思議と気合はみなぎっている。

「ふ、英雄をなめるな。まあ確かに、一人では少しは苦戦するだろうがな。
だが、我ら二人なら――容易い事だ」

 フィーナが再召喚したウィンディが、壁に突き刺さっていたヴェイアの剣を引き抜き、手渡す。
 再び手元に戻った剣を、感触を確かめるかのように一振り。

「Yes! それじゃあ、ちゃっちゃと片付けて、クエストクリアと行きましょうか――!!」

94 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/03(月) 17:38:45 [ RNukKI.I ]
>>ナンバーズさん
いや、そこでガン○ムを思い出すのは自然な流れかと・・ww
(道理で、ミネルヴァ姉弟の後にすんなりギルド名が決定したわけだw)
それにしてもブーンはいいキャラしてますね、こういう破天荒なギャグキャラは
大好物ですw

>>サマナの人さん
ヴェイア合流キター。カコイイ上に笑いも取れるおいしい方ですね。
そして、フィーナ嬢の思い切りの良さには脱帽ですな。
はてさて、離脱したメイドさんはどうしているんでしょうか?

95 名前: 名前がない@戦士見習い 投稿日: 2005/10/03(月) 17:41:37 [ hNlLsBE2 ]
RED STONEシリアスシリーズ第二章
第十七回 掌

ハノブについてからすぐにテレポーターの元に行き古都まで運んでもらう
夕方になると古都も人通りが少なくなり、段々と喧騒が薄れていく
適当な宿を探すと後ろから自分を呼ぶ声が聞こえた・・・・気がする
振り向いて見るが誰も居ない、安そうな宿に入ってとりあえず荷物を置く
頭の中がザワザワする、トイレで用を足しているギムレットを部屋において、街の中心の噴水に行ってみる
噴水につくとそこにはアルセスと女が居る
「ジン・・・・・・・?」
女がかすれた声で呟く
「シェリー?か?」
「お前を探していたんだ、急な話だがエルフの王宮に来て欲しい」
「ねぇ、ジン貴方いったい何処に行っていたの?ギムレットは?彼貴方のこと心配していたのよ」
何がなんだかよくわからないがとりあえず二人を宿に連れて行く
ギムレットは部屋でパンを齧っていたがシェリーの顔を見てパンを手から落とす

シェリーに今までの経緯を話し終えたのは夜中の十時ごろ、そのあとアルセスと一緒に宿のバーへ行く
ソルティードックを飲みながら話を聞く
「エルフ王宮に居る、ダークエルフキング時の君に会って欲しい
お前を見定めたいそうだ」
「別にいいけど、俺はブリジヘッドに行かなきゃ行けないんだ、あそこが襲撃されるんだろう?」
「ああ、時の君にあった後は私の魔法でブリジヘッドに連れて行ってやるよ」
ソルティードックを飲み干し、席を立つ
新しく部屋を取ってギムレットとシェリーとは別の部屋に入る
ベットに入っても何故か眠れなかった

地獄、と呼ばれる世界の果ての果て、そこには一匹の龍が封印されている
オルロワージュは鎖につながれた龍を見ながら呪文を唱えている
次の瞬間、一条の光になってオルロワージュに吸い込まれる

朝、アルセスにたたき起こされて目が覚める
顔を洗い、コーヒーを飲む、飲み終わるとアルセスが魔法陣を描く
それに触れ、一瞬光に包まれた後目の前に煌びやかな宮殿がたたずんでいる
王宮に入り大広間へ行く、玉座には若いエルフが座っている
「なかなかの面構えをしている、それに相当な腕前だ。ゴーファの希望よ
お前には少し話しておかなければいけないことがある」
そう言って時の君と称されるエルフは語り始めた

96 名前: ◆j9cST1xRh2 投稿日: 2005/10/03(月) 18:07:39 [ /59Es3hw ]
アチャのランドと武道家のスキル関連(のグラフィック)がよくわからないせいで戦闘場面に入ることができない◆j9cST1xRh2です。
というわけで、最近弓と武道家を作り始めました。そしてさらにリアルの時間が(ry
 
>南東方不勝さん
ギルもジャックも強いなぁ…ザウバモルダーは近頃めっきり見なくなったな〜。
暗殺は恐ろしいですね。育ちきるまで時間がかかりますが。
もしかするとギルもクサナギの一員になったりしますかね?
 
>サマナの人さん
つながりがあったからこそ理解しあえたんですよね。これはテイムというべきですかね?
しかし…英雄はイライジャのことをそんな目で見てたんですね。失望の他に連帯感が生まr(ry
 
>FATさん
スレイは気絶しただけで無事なんでしょうか。子供たちまで殺されるということは、彼にはよほどの過去があるんでしょうか。
いつかはくるフプレとマリスの対決が待ち遠しいです。どっちを応援するべきか…迷います(汗
 
>名前が無い@戦士見習いさん
再会とはやはり良いものですね〜。時の君の話とは、そして夢の意味とは…。
ジンの翼が空を舞うのが近いような気がしてきます。
 
>ナンバーズさん
姓からして何か怪しいかと思っていましたが(本当は忘れてry)、社長の息子だったとは。
そしてここから一章と二、三章が繋がってきましたね。ブーンの腕は一流です。知恵は0ですが。
 
>変な生き物さん
女性が襲ってくるのは怖いよなぁ。知らない人ならなおさらです。レッドストーンを持っていたこの女性の正体は…。
それにリヴァスの人の良さに感心。ですが力がないですね。(汗汗

97 名前: ナンバーズ ◆RD3530l4BQ 投稿日: 2005/10/03(月) 18:12:24 [ ipn.sE8A ]
80オーバーしたので流石にage

98 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/03(月) 21:41:53 [ RNukKI.I ]
>>82
地下から地上へと戻る。
依頼の対象であったホワイトシェードの群は、俺と小僧でとりあえず始末できたようだ。
「さて・・。一時の共同戦線とはいえ、このまま名前も知らないまま別れるのは納得できねような。小僧?」
「オイラも同感だね。それに小僧、小僧って言ってるけど、オイラはこれでも19だ。」
「俺からすれば充分小僧だよ、俺は24だ。」
「大して変わらねぇじゃん!!」
おっと、怒らせちまったみたいだな。
「悪かったな。俺の名は、ジャック・ウルフェンだ。」
「おいらの名前は、ギル・ヒュプノスだ。」
ヒュプノス・・。あぁ、古代エリプト史に度々出てくる暗殺一族の名字だな。
「なるほど、かのヒュプノス家の末裔ならあの動きも納得できる。」
「そういう兄貴だって、その名字はあの『氷結狼』(フェンリル)と同じじゃないか。」
「あぁ、それは俺の親父だ。」
「な・・・っ!!」
俺の家系は元々、ウィザード等いった「魔道」に携わる者を輩出してきたが・・、
「ま、世の中には俺みたいな例外がいるんだよ。ギル。」
余談だが、俺の親父が持つ「氷結狼」二つ名の由来は、親父の得意としていた魔法がチリであることは言うまでもない。
「とりあえず、依頼が終わったことをお爺さんに伝えなきゃ。」
あぁ、そうだな
と言いたいところだが、そういう訳にもいかねぇようだ。
「そんなに急いでどうした、アニー?」
そういって俺は急いで走ってきたのか、息があがっているダチにそう語りかけた。
「ジャック・・、依頼が・・終わったところで・・悪いんやけど・・、手伝って・・くれへんか・・?」

99 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/03(月) 22:18:25 [ 7wSYUJVQ ]
古都日報No1

本日動物虐待容疑で武器商人のチョキー氏が逮捕されました。
容疑の内容は数百にも及ぶ犬の処分に困り古都南に生息する蜘蛛の生息地帯にて犬を放置した模様。
その後冒険者を募りその骨の処分を供養と称して回収させていたとのこと。

逮捕の決め手はチョキー氏が店を開いている背後の池に数百匹と見られる犬の骨が見つかったことが
切欠で今回の逮捕劇につながりました。
なおチョキー氏は常に自分を見ていてほしかったとの理由で池に埋葬したとのことですが特定された
骨の中に他人の飼い犬と思われる遺骨やウルフマンの遺骨もあり場合によっては殺人罪も視野に入れて立憲を進めるとの発表もでております。

今後の流れに期待しますが有名な集合場所の一つが潰れるとあり古都内の冒険者からは不評も出ている模様です。

100 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/03(月) 22:20:58 [ 7wSYUJVQ ]
スレの雰囲気にはまってついつい書き込んでしまいました。
神々が多すぎるので…一言。
「皆さんの作品で貴重な休日が潰れたぞこの野郎!」



シリアス物にも挑戦してみたいん…。

101 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/03(月) 23:54:18 [ RNukKI.I ]
>>99-100
チョキー・・、信じていたのにwww
こういうギャグ物は好きですねぇ。いつか、ジャック達で挑戦してみるか。
そして、荒々しくも温かい?感想ありです。

102 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/04(火) 00:44:55 [ RNukKI.I ]
さて、続きを書く前に感想の返事を書かねば(オソイ
>>jpさん
ギルのクサナギ加入ですか・・、ソノトオリデスガナニカ?orz
まぁ、先読みしやすい展開が続くかもしれませんのでご了承ください^^;

>>18,>>28,>>30,>>48,>>52,>>58,>>81-82,>>84,>>98
「とりあえず内容を言え、内容を・・。」
手伝ってやることは、俺の中では決定事項だが内容によっては対応を変える必要がある。
(最悪、ギルに頼んでリリィ達を呼ばねばならんかも知れん・・。)
む、どうやらアニーの方は落ち着いたようだな。
「はぁ、やっと落ち着いたわ。それで、内容を言えばいいんやな?」
「あぁ。状況によってはギルに伝令を頼まねばならんかも知れんしな。」
「ギルって・・。あぁ、そこにおる坊ややな。」
そういって、アニーはギルのほうを見つめた
「兄貴、このウルフマンとどういう関係だい?」
「同じギルドの仲間、ダチと言っても過言じゃねぇな。」
そういうとギルは納得したようだ。
「それで、内容は?」
「あぁ、かいつまんで説明するわ・・。」

それから5分後・・、
「・・っとまぁ、こんなとこやな。」
「枯れ木も山の賑わいって言葉がぴったりな状況だね、兄貴。」
「あぁ。」と俺は相づちを打つ。アニーの説明によればハノブ北の鉄鉱山・・、(廃坑にコロッサスを狩りに行く冒険者が良く通るあそこだ。)
そこで問題が起こったらしい。
この件も最近話題の大量発生の類だが・・、
「流石にロックゴーレムとはいえ、5百体ってなんだ、5百体って・・。」
まさに枯れ木も山の賑わい、規模が今までの比じゃないな。
「あの数には、ウチもヒースもビビったわ。」
その数を見てビビらないほうがどうかしている。
「じゃあ、そのヒースって人は?」
ん、そういえばヒースがいねぇな。
「あぁ、ヒースなら現地で待っとる。あの人、頑丈やからロックゴーレムの攻撃くらいなんともあらへん。」
そういうアニーの目には、若干の心配の色が伺える。
なら、早めに行った方がいいな。心配してるアニーなんざ、気持ちが悪い・・。
「おし・・、とりあえずさっさと行くぞ。ギル、お前とはここでお別れだな・・。」
「なぁに言ってんのさ、兄貴が『ダメ』って言ってもオイラは付いてくよ。
助けられた恩も返してないし、なにより兄貴の人柄に気に入った。」
・・、この手の奴には言っても聞かねぇな。
「おし、分かった。だが、条件として家のギルドに加入してもらうぞ。」
「そんな条件なら、大歓迎!ほら、狼の『旦那』も急いで。」
・・・っ!!あいつなんて事を・・。

103 名前: RED STONE小説・長編物(一章・上) 投稿日: 2005/10/04(火) 01:24:26 [ MpRVTE1M ]
(プロローグ)>>59 (一章)>>74-75作者:変な生き物

・鉱山町ハノブ 宿屋

「ん、………ここは?」
「おっ、気がついた、気分はどーだい」
先ほど暴れまわっていた女性はベッドの上でむっくりと起き上がった
ベッドから降りようとしたがめまいが起きてベッドから降りられなかった。
「おいおい無茶すんなよ、あんだけ暴れりゃ疲労も溜まってるだろ」
「暴れる…?あの、私をどこで見つけたんですか?」
「俺らが見つけたのはハノブ高台望楼の2階、君は大量の魔物を倒してたぜ
 …ついでに俺らも倒そうとしてたけどな」
「え?でも私は確かにハノブ高台望楼の地下3階で赤い石を拾って…
 ……あれ?拾った後が思い出せない?え?え?」
「どーやらこりゃ『赤い石に操られて記憶がない』って奴か、なぁリディス」
部屋に入ってきたリディスの方を見て自分の意見を言ってみた
が、当のリディスはそんなこと聞いてないようだった。

「目を覚ましましたか、体調はどうですか?」
「ええ、疲れが少し残ってますが大丈夫です」
今までとはうってかわって紳士的なリディスは
ベッドの側まであっというまに駆けつけて彼女の側に来た。

あー、またコイツのアレが始まったか…
アーネイトは額に手を当てながら椅子に腰掛けた。
「それはなによりです、ところで貴方様のお名前は?」
「セナ・フェネスティラ、あなた達は?」
「おお、実に素晴らしいお名前!あ、私の名はリディス・ボルウィン
 でコイツがアーネイト・ルエアス」
「なんでそこだけ言い捨てなんだよ」
「それにしてもセナさん、なんでハノブ高台望楼なんて危険な場所へ?」
「それは…えっと」
つばが悪そうになってる所にアーネイトが割り込んできた。
「今聞くのはそれじゃない、一番聞きたいのは『赤い石』についてだ」
「私が見つけたあの石…?」
「そう、君が2階で暴れてたときその石をつけていた、鎧についてて
 無理矢理引き剥がしたら消えて君が気絶したんだ」
彼女は記憶の糸をひとつひとつたぐりよせながら考えた
そして全てを思い出した。
「赤い石はハノブ高台望楼の地下3階の祭壇上に置かれてて
 なんとなく惹かれたから手にとったの、そしたら意識が薄れていって…」

「で、操られたと言う事ですか、忌々しい石ですねぇ
 宝石のように美しいセナさんを操るなんて、まさしく外道!」
一人憤慨するリディスをよそにセナはふと自分の服装を見てから
ポケットやベルトポーチの中を捜してから喋った
「あれ…ない!形見のネックレスがない!私がつけてたんだけど…知らない?」
「わからん、俺が見た時はつけてないし少なくとも2階ではネックレスは見なかった」
「どうしよう、大切な物なのに…」
「それほど大切な品ですか、ふむ」
リディスがもったいぶってからまた紳士的に喋った
「それでは私が探してきましょう」
「本当ですか!?」
「じゃあ俺も援護するk...」
「いや、ルエアスはセナさんの看護をしていてください、私一人で十分です」
その様子を見て軽く溜息をついてからアーネイトは少し真顔で言った。
「当然、お前を残したら間違いを犯しそうで怖いっての」
「それではあの夕日が沈む前にネックレスを持ってきましょう!では!」
そう言ってかなりの速さで部屋から飛び出し、かなりの速さでハノブから出て行った。
「…大丈夫ですか?一人で」
「あー大丈夫、あいつなら心配ないぜ」
二人は宿屋の窓から顔をだしてその様子を見ていた
そして張り切るリディスを眺めながらこう呟いた。
「なんせ女性がらみだからな」

104 名前: RED STONE小説・長編物(一章・中) 投稿日: 2005/10/04(火) 01:25:32 [ MpRVTE1M ]
・ハノブ高台望楼B2
『抜き足差し足忍び足っと… セナのネックレスはどこだぁ?』
リディルはシャドウスニーキングでコッソリと地下通路を移動していた
その潜伏の上手さは確かなもので、側に魔物が近づいてもばれることはない。
…だが、魔物達も先ほどのセナの大暴れにより警戒していて
いつもより数が多く、守りが厳重である。
『ネックレスネックレスーってこの階にもないっぽいな』
一通り探索した後にさっさと下の階へ行こうとした、が
階段の前で仁王立ちする大型骸骨達、無駄に大きくてスキマすらない。
『しゃーねーなぁーいっちょお仕事します、か』

そう言って素早く大型骸骨に近づいた後、凄まじい速さで一体を暗殺した
それに気がついた大型骸骨は仲間を呼ぼうとする、が鉄線で縛られて身動きが取れない。
『じゃーねー、いい夢見ろよ』
そう小声で言った後、残りをまとめて始末した。
『じゃさっさとペンダントを探して愛のラブロードといきますかフフフハハハハハ-!』
何事も油断するなかれ
始末する際に使った鉄線を張りっぱなしで先へ進んでしまった。

・鉱山町ハノブ 宿屋
「なになに、シーフ装備の相場値上げ…今後下がる気配無し
 動物虐待容疑でチョキー氏逮捕ぉ?俺が参加した奴か、あー怖い怖い」
のん気に新聞をペラペラと読んでくつろいでいるアーネイト
だけどセナは外を見ては横になり、と落ち着きがなかった。
「アーネイトさん」
「ん、リディスの事か」
大きく欠伸をしてから続けた
「あいつなら平気さ、あれでもあいつは凄腕のシーフだ」
「ならいいんですけど…」
「援護しに行きたいんだな?体調は大丈夫か」
軽く言い当てられて慌てるセナ、少したってから返答した。
「体は大丈夫です、私は貴方達に迷惑をかけてしましましたし
 それに、…ただ待ってるのは嫌なんです」
少し沈黙が流れた、セナの顔は少し険しかった
それを見たアーネイトは悟ったかのように小さく口を開いた
そして外を見てから溜息をついた。
「あーもう夕日が完全に沈んでるじゃないか、あいつドジったな」
椅子から立ち上がり大きく背伸びをした、そして防具を装備し始めた
「あいつは時間は絶対守る奴だが、こりゃ何かあったに違いない
 一緒に迎えに行くか?」
軽く笑ってセナに問い掛けた、セナはもちろんと言わんばかりにベッドから降りた。

・ハノブ高台望楼B3
拝啓、未来のマイハニー セナへ
ハニーの恋人、俺は今とってもピンチです
いや、ネックレスを見つけたんだけどさ、それがネクロの足元にあってさ
かがんで取ったんだが頭がネクロにぶつかってバレたぜハニー
それになんか知らないけどB2の魔物もこっちに来てる
今必死に隠れてるけど連中はシラミツブシに探してるぜHAHAHA
っていうか今目の前に骸骨戦士が、あーお願いそんなところをアーレー
誰かお願いタスケテクレ−

105 名前: RED STONE小説・長編物(一章・下) 投稿日: 2005/10/04(火) 01:27:48 [ MpRVTE1M ]
「うおぉおおぉおおおおおおおぉぉぉ!!!!」
「やあああ!」
迫り来る大型骸骨やスケロ、ゴーストを次々と薙ぎ払い強行突破した
セナは先ほど購入した新着の鎧をつけて新品の槍を振り回す
さっきの戦いほどの力はなかった、だが十分なほどの力を発揮している。
『…結局、あの赤い石は謎のままだな
 赤い石があのバカ力を生み出していた…結局あれはなんだろうな』
「ふう、疲れた… にしても随分敵が少ないねぇ」
「本当だな、…なーんか嫌な予感がする」
そんな事を考えながら地下への階段前についた
そしてそこには沢山の鉄線が張られっぱなしだった、そりゃあ見事なまでに。
「ね、ねぇアーネイトさん、リディスさんって凄うd」
「言うな」
そそくさと下の階に降りていった、嫌な予感むんむんで。

ハノブ高台望楼のB3は実に愉快だった
B2の敵がわざわざ来ていて
そして遠くで爆音と叫び声が響くという実に愉快な光景だった
一人と一ぴ、いや二人は見事に魔物の群れに囲まれた。
「さーてどうしてくれようかあんのバカ」
「と、とにかく急いで救出しましょう!」
ジリジリと迫ってくる魔物の群れに狼っぽく軽く唸ってから吠えた
「さぁどいつもこいつもまとめて相手してやらぁ!!」

一方ネクロに追いかけられてるリディスはというと
「チクショー!火属性耐性装備がなきゃ死んでるぞコラ!!」
ヒーヒー泣きながら物陰でポーションを火傷した場所に塗っていた
相手が様子をうかがってる最中に作戦を考えている。
「あんな奴俺の実力じゃ倒せねぇって、奴の大きさからして階段は上れない
 どこかで鉄線を引いて足止めすれば…!!」
そう思ってる矢先に相手がいきなり攻めてきた、先手必勝がモットーのようだ。
急いで逃げ出して柱と柱の間へ突っ走る、ひらめいたようだ
間へ入った瞬間素早く鉄線つきの短剣を両方の柱へと投げつけセットする
そして見はしなかったものの何かが鉄線に絡みつく音がした、成功のようだ。

あとは道を走って走って走って、隠し扉の鍵をあけて階段へ走る!
「ルエアス!なんでここに!ってセナさんまでっ」
「お前の帰りが遅いからわざわざ来てやったんだよ、それになんだそのザマ」
「あ、セナさんこれ!見つけましたよネックレス!ドジ踏んじゃいましたけどね」
そう言いながら素早くネックレスを渡し、ダンジョンから三人は逃げ出した


「ネックレスを取り戻してくれて有難う御座います、リディスさん
 もうなんとお礼を言ったら…」
「いえいえ、こんなの朝飯前ですよハハハハ」
あのあとリディスを連れて宿屋に戻り、リディスはあっというまに寝てしまった
そしてもう朝、そうクエストも終わりハノブに用はない、別れの朝だった
「じゃあな、達者で」
「セナさんまたいつかご縁があったら会いましょう!あ、この機会に住所を
 ってちょ、ま、ワープするの早ッ」
二人はテレポーターの前で挨拶をしてからセナと別れた
セナは雲ひとつない青空を見上げながらネックレスを握り締めた。

「あーやっと帰ってきたぁあああ」
「あー住んでる場所聞き損ねたぁぁぁぁ」
一人は家の前で大きく背伸びをし、もう一人は縮みこんだ、結構ショックだったようだ
そんな彼の肩に手を置いて慰める人がいた。
「きっとまためぐり合えますよ、きっと」
「ソウデスネー ってセナさんッッっっなん@pa:どe/buふじこ!?」
普通にビビってパニくるリディスを横目にアーネイトは笑いながら言った

「あー、言い忘れてた、聞いた話だとセナさんの家はお前の家の側だったな」
リディス曰く「今日は人生最高の日だ!ララララン」と語っていたそうな

106 名前: 変な生き物 投稿日: 2005/10/04(火) 01:54:00 [ MpRVTE1M ]
コンナ時間でお邪魔させてもらってます、変な生き物です。

>>南東方不勝サマ
いつも楽しく拝見させていただいておりますワ
相変わらず小説が上手い事上手い事。
>先読みしやすい展開
それほどしっかり小説が構成されてる証なんですよきっと
私なんかイキアタリバッタリですから自分でも予測不能ですわァ。

>>ナンバーズサマ
毎度毎度笑わさせてもらってます。
ある意味これが真のRSなのかなと思っております
とにかく社長の息子、ブーンがどんな波乱を呼ぶか非常に楽しみであります
多分、死なないでしょう彼なら…w

>>サマナの人サマ
戦闘シーンが迫力満点で何度見ても飽きません
そして最後のマンザイのようなやり取りとか、もうスゴイッス。
どうなることかと思ったけどヴェイアを仲間にできてホっとしました
…あ、なんか、なんでもかんでもモンスターを倒すのが残酷に思えてきたよパパン
>HG
テレビで出てたからつい…今は反省はしている
だが後悔はしていなry

>>名前がない@戦士見習いサマ
おおおキタキタキター!続きが楽しみすぎてゴメンもう待テナイヨパパン
何を語るか!?何を語るか!?気になるんですけど。

>>◆j9cST1xRh2サマ
>女性が襲ってくるのは怖いよなぁ
怖いデスヨネー、そりゃリディスじゃなくても「冗談よしてよ」とか言いたくなるわな
>それにリヴァスの人の良さに感心。ですが力がないですね。
まるっきり力に関してはないです、素早さと機転は利くんですが
力にかんしてはもう完全なドベというもやしっ子です。

>>99-100サマ
なかなか面白い記事でしたよー、次回を楽しみにしてます
…そしてスミマセンその記事を使ってしまって。 orz
新聞になにを書こうか迷ってた時に見たんです、反省してますこのとーり
でも後悔はry。

107 名前: ナンバーズ ◆RD3530l4BQ 投稿日: 2005/10/04(火) 01:56:19 [ wA1424Gk ]
■RED STONE キャラ紹介■
〜補足、改訂ver.〜
◇スティード・ライアン(故)
JOB:壁剣士
所持U:オールド・ガーマ、デバイン・フォートレス
特徴:冷静で趣味は読書だったらしい。親は剣の聖人と言われていた。Gvでの高い生存率から"不死身のスティード"と呼ばれていた。
◇ベルフェゴール・ライアン(22)
JOB:火力剣士
所持U:レムフェア・バルター、ドラケネム・ファンガー
特徴:火力剣士に多い左手剣をつけていない。インフィニのプロ(?)。戦士スキルも使える。Gvでの暴れ方は凄まじく、その性格と相まって"暴君ベルフェ"と呼ばれていた。
◇ユライス・ライアン(故)
JOB:知識戦士
所持U:ペティグリード
特徴:比較的おとなしめ。この3兄弟は年子。Gvではドラツイの威力の高さに"優しき悪魔"と呼ばれていた。
◇レオン・クリスト(20)
JOB:万能型戦士
所持U:ビック・セイジ、ゴールデンクリーパー
特徴:AC、WB、ディレイ、ドラツイと多彩な技を持つ。好物は八ッ橋(生)。Gvの活躍はイマイチだった。
◇スナッチ・トレジャー(21)
JOB:シーフ、武道家
所持U:飛虎、ドラゴンクロー、スプリッター、大道無門
特徴:暗殺、格闘、探索、罠、何をやっても一流の実力を持つ。リーダーとしての能力も一流。ただ猫だけは苦手。
◇ウィッシュ・ウェイン(22)
JOB:BIS、追放天使
所持U:ブランブルサップ
特徴:天界を追放された天使の末裔。ちなみに母は人間。支援系のエキスパートでGvではその老け顔と相まって"厄介なおっさん"とよばれていた。
◇ブーン・ダーオメン
JOB:⊂二(^ω^ )二二⊃(チンコWIZ)
所持U:ブーンしまくったのでいっぱい。
特徴:株式会社DAME ONの社長の息子。知恵0、知識4000という神的な数値を誇る。他はみんなブーンした120固定品ですませているらしい。ちなみにWIZ全スキルをマスターしている。(なぜかあまり使わない。)Gvでは相手が使おうとしたアイテムを片っ端からブーンするため"クソチンコ"と呼ばれている。
◇アーク・ヴァリー(19)
JOB:GPマシンアチャ
所持U:スクリューフライヤー、シャープ・ベンダー
特徴:なぜか効率の悪いGPマシン。真剣に再振りを考えているらしい。Gvでは全然目立たない。
◇クィーザー・クルアルス(故)
JOB:ウルフマン
所持U:なし(あえて言えば自分)
特徴:糞真面目の熱血漢。いつも言動はアツイ。死に際に自分の魂を愛用の牙に封じ込め旅に同行する。

◇カイル・クルアルス(17)
JOB:わんこ
所持U:クルアルス・クィーザー
特徴:泣き虫弱虫のわんこ。Gvではいつも真っ先に殺される。いつかは強くなるのだろうか。
◇ガンズ・レーン(23)
JOB:パラディン(剣士+BIS)
所持U:エクスカリバー、フォースフィールド、デンスフォーグ
特徴:アウグスタ聖騎士団副隊長。剣士のスピードにBISの回復力を持つ最強職。パラディンになれるのは厳しい試験に受かったものだけ。
◇ナヴィ・レーン(18)
JOB:サマナー、テイマー
所持U:萬波息笛、エリプト・スタイル、ファインウィスパー
特徴:召喚獣にペットを計8体召喚できる。ペットはエルフ戦士長x2、ファミリアEXx2。
◇エラン(253)、ルファ(246)
エルフ戦士長。レーン家代々に伝わる召喚獣でもある。Lvは最近600を超えたらしい。
◇ファミル(8)、ファミレ(7)
ごく普通のファミリア。
◇ヴァレンタイン・ホワイト(?)
詳細は不明。
◇フォビア・リファ(19)
JOB:ネクロマンサー
所持U:ネクロキャビティ、ホロウサークルズ
特徴:幼い頃のトラウマで人間を憎むようになった。いつかは改心するのだろうか。
◇ナンバーズ
JOB:多分戦士
所持U:一つもない
特徴:めんどくさがり。名前の由来はロトからなんとなく。RSの本名は秘密
◇ナンバーズ?
JOB:多分BIS
所持U:同じく一つもない
特徴:語尾に"ごわす"とつく。謎の人物。
 
作るのに2時間かかったorz

108 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/04(火) 10:27:10 [ x1HPIr3w ]
第一章〜 旅立ち 〜

西暦2102年、それは全ての災いの元だった。
天上界から”赤石”が奪われ、地上に悪魔と天使が降りたことからだった。
世界中の人々は見たこともない羽を持つその生き物を見て唖然とした。
次第に人々は、悪魔が持ち降りた”赤石”を求め始める。
これが元で再び起きてしまった「戦争」。
科学の進歩を示すそれぞれの武器の破壊力は、開戦後3日としないうちに
世界を破滅へと追い込んだ。





「さて、そろそろ行くか。」
大きな期待を胸に今日私は旅立つ。私の名は"オルファード"
通称"オル"。ブリッジヘッドの南東に位置する島にある街
”コークタウン”私はこの街に生まれた。
幼い頃に両親を亡くし、何故か街の人々には”悪魔の子”などと呼ばれ
今まで避けられていた。そんな私が旅立とうと決心したのには
2つの理由がある。
一つは、私が9歳の頃、島の南のほうへ行ったときのことである。
突如現れた”ガーゴイル”初めて見るモンスターの恐ろしさに、
私は動くことすらできなくなってしまっていた。
私は恐怖のあまり、死を覚悟し目を閉じた。しかしいつまで経っても
私の意識が途切れることはない。不思議に思いおそるおそる目を開けてみた。
そこには一人の天使が立っていた。いや、天使ではなかった。
天使とは天から授かった不思議な力を使って戦うものだと聞いていたが、
その天使らしき人の手には、この世で作られたであろうと思われる
剣が握られていた。私は人目でその人に憧れた。
その美しい羽に、その透き通った目に、その強さに。
その人のように強くなりたい。これが私の旅立つ理由の一つ。
もう一つの理由は、両親の死と、自分が何者なのかを知るため。
何故私の両親は死んだのか。何故私はこれほどまでに嫌われるのか。
街で誰かに聞いても誰も耳を貸してはくれなかった。
ならば、自分の力で調べるしかない。でもこの理由は正直どうでもよかった。
街を出てしまえば、嫌われていたことなど忘れてしまうだろう。
そう自分で確信していた。

私は旅立つ前に、一人の男にだけ手紙を残した。
『親愛なる”ルーク”へ。 私は今日、西暦2214年10月4日をもってこの街を去る。
        またいつか、必ず、どこかで会おう。今まで本当にありがとう。』

そう手紙を残し、私は月に一度しか来ないブリッジヘッドからの船に乗った。
街を離れるが、悲しみはない。新たな土地への期待だけが私の中にあった。
自分が本当に”悪魔の子”であることも知らずに。。。

「ブリッジヘッドまでは早くても1日はかかるかな・・・ゆっくり休むとしよう。」
私は深い眠りに入った。


第一章〜 旅立ち 〜 END

109 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/04(火) 19:04:44 [ RNukKI.I ]
>>変な生き物さん
感想ありです。拙い駄文ですがそう言って貰えると書き甲斐がありますw
さてリディス、いつでも何処でもナイスな3枚目っぷりですね。
そして、そんな彼に対して時には冷酷(マテ
なツッコミをいれるルエアス、このコンビ好きだなぁw

>>108さん
新連載ですねw主人公の職業が気になります

110 名前: 名前がない@戦士見習い 投稿日: 2005/10/04(火) 20:33:14 [ hNlLsBE2 ]
RED STONEシリアスシリーズ第二章
第十八回目 風の歌を聴け

「こちらへ来たまえ、ジン君」
そう言って時の君が歩き出す、ついていった先は王宮の頂上だ
周りの森を見渡せる場所で、色々なものがそこから見えた
「この景色を見て君はどう感じる?」
「綺麗だな」
「そうだ、私達エルフは木と繋がりの深い種族だ。私はこの森をとてもいとおしく思うよ。
エルフは基本的に争いを好まない、だがこれから起こる戦争は仕方ない事だろう。
ただ一つ覚えていて欲しいのは、敵にも守りたいものがあるという事だ。
人は誰もが生きている。生きてくワケがある。私達はそのワケを奪おうとしているのだよ。
一度全てを失った君ならこの意味が分かるだろう?」
時の君の顔を見るが何も言わないことにする
「それと、天上の街に行ったときに大きな樹を見なかったかい?」
「見たような気がするけど、それが?」
「そうか、何か気がついたことはなかったか?何でもいいんだよ。」
「いや、特には…………」
「その樹はセフィロスと言ってね。神木なんだ、人の感情だとか魔力だとか
そういう物を栄養にして生きているんだよ。だがね、誰かが手入れしないと樹はパンクするんだ
昔は、悪魔と天使の戦争が起きる前は私達が手入れしていたんだがね。」
「手入れって何をするのさ?」
「これを使って魔力や感情を吸い出すのさ、吸い出したのはこれが空気中に放出してくれる。
エルフにしか仕えない特殊な魔法でね」
そういって時の君は赤い石を取り出す
「これは、まさか・・・・」
「そう、レッドストーンだ。オリジナルのね。君に渡そうと思っていたんだ。
君が持つべきものだと思うし、君なら有効に使えるだろう」
手渡された石をじっと見つめる
「さぁ戻ろう、ブリジヘッドへの襲撃は近い。急がないといけないからね」
そう言って時の君は王宮の中に入る

二日後、ブリジヘッドに移動したとき、天使たちが殺戮をしている真っ最中だった

111 名前: 名前がない@戦士見習い 投稿日: 2005/10/04(火) 20:39:44 [ hNlLsBE2 ]
>>108
新作期待しています

>>102-105
リディスのキャラが好きです

>>99-100
チョキー氏逮捕ですか・・・・・



ワロス

112 名前: ナンバーズ ◆RD3530l4BQ 投稿日: 2005/10/04(火) 23:28:14 [ 3J/Ql5NU ]
■RED STONE 第四章■
〜防衛戦〜
スマグ攻撃予定時間まであと10秒、9、8、7、6、5、4、3、2、1、行け!
私の叫びと共に廃人達が突入する。
フォビア『何分持つかしら。』
魔法抵抗の高い廃人ならスマグのウィザードでも容易くはない筈。今回はいざというときの"アレ"も用意してあるしね…。

〜スナッチ視点に移る
スナッチ『…来たな。座標125.68に二体、住宅地にも数体入り込んでいる。』
ガンズ『きたぞっ!』
さらに前方に…おいおい、軽く20体はいるぞ
と、いきなり巨大な竜巻が発生し前方の廃人を切り刻んでいく。
ガンズ『ここは任せろっ!』
頼もしい脇ではさっさとコイツがアイテム拾い。
ブーン『⊂二二二(^ω^ )二二二二⊃』
いつもより気合い入れてブーンしてるように見える。
レオン『はっ!』
すげぇ、3体を氷龍で瞬殺か。
カイル『恐いよぉ…(泣』
…背中にカイルがしがみついて震えている( ゚Д゚)シネヨ
ウィッシュ『神よ今ここに癒しの力を!PTH!!』
頼もしい回復だな。GJ!!
アーク『わきゃー!!』
大量の廃人に追われている。そこにテイマが助けに入る。
ナヴィ『ヘッジャー、スウェルファーは後方守備、ファミ達は前方攻撃、ケルビー、ウィンディは敵後方から追撃、エルフ達はアチャさんの防御!』
常軌を逸脱した能力だな^^;
……なんでこう俺のギルド員は情けないんだ?
 
 
 
スナッチ『ま、それはおいといて、……いるんだろ?そこに。フォビアさんとやらよ!』
言うが早いか近くの草群にスプリッターを投げつける。心地よい音を立てて飛んでいくがビームみたいな物で打ち落とされる。
そして、草群から一人の少女が姿を表す
フォビア『……くると思っていたわ。』
そして、パチンと指をならす。後ろから恐るべき怪物が姿を表す。
スナッチ『デビ・ロンか。』
そこにいたのは破壊神デビ・ロンだった。
フォビア『まだよ。貴方にも敗北の苦しみを、いや、死の苦しみを味あわせてアゲル。』
俺の周りの時空が歪む。
…キングクマーにコロッサス、ホワイトシェードが表れる。
スナッチ『おもしれえ…かかってこいや!』
こいつらは神クラスの化け物達…だが俺は負けない!負けられないんだっ!!
■つづく■
ね、眠い…orz感想は明日でご勘弁を…

113 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/05(水) 00:46:32 [ RNukKI.I ]
>>ナンバーズさん
キングコロにホワイトシェード、そしてダメ押しのデビ様降臨!
果たしてスナッチは実際にゲームであったら逃走確実のボスモンス夢の競演を倒せるのでしょうか?
そして、そんな状況でもブーンをやめない彼にときめいたww

114 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/05(水) 11:27:53 [ 44undLrM ]
>>99
ぶw
チョキー……確かにあんなに大量の犬を飼ってるなんてありえないと思ってたけど、まさかそんなことをしてたとは。
ほとんどのクエストが一度しか受けられなくなった今、チョキクエと蜘蛛糸収集は数少ないレベル上げクエなのにw
なかなか「ありそう」なのが面白怖いところですねー
激しくGJです。

>>南東方不勝さん
あーあ、言っちゃったw
でも、見た目だけならわからない……のかな?
オフィシャルイラストだとウルフは上半身裸だけど、そのへんどうなんだろう?
よく見ると狼状態でもわかるのかなぁ……
とりあえず合掌

>>変な生き物さん
リディスおいしいなぁ……有能なシーフなのに妙に抜けてたり、いきなりふじこってみたりw
セナさんとの仲はどうなるのかな? かな?
なんとなく、いいお友達で終わりそうな予感大ですが;;

>>戦士見習いさん
オリジナルのレッドストーン!?
なんて恐ろしいものを……
とはいえ、実際にはどうやって使うんでしょうかね。
剣とかの武器ならともかく、石だし……
原石みたいに、使うとなくなったりしてw [R]REDSTONE 原石とか(ぉ
個人的には、叫びながら天にかざすと、光の巨人に変身できるに一票(ぇ
とりあえず、次回からはまた激戦なのかな?
激しく期待です

>>ナンバーズさん
Uいっぱいでウラヤマシス(´・ω・)
決戦なのに、全然緊張感のないブーンとか笑えます。
いや、彼は彼なりにがんばっているのか……?
コロとかデビ様とかシェードとかクマーとか。強敵ぞろいですが果たして!?

>>108さん
悪魔の子……比喩ではないと言う事は、本当にクラス:悪魔なのですかねー?
他者に知られれば迫害必死でしょうが、果てさて、どうなるのか……続き期待してます

115 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/05(水) 11:30:28 [ 44undLrM ]
>>12 >>14 >>39 >>54 >>56-57 >>89-90 >>92-93
 フィーナが一人、墓地に入っていってから数刻後……
 傾き始めていた日はゆっくりとグレートフォレスト山脈の影へと消えていき、夜の帳が辺りを包む。
 月明かりに照らされる獣道を歩くのは、一人の男だ。
 カトレアのコムスンと名乗った、フィーナたちの依頼主。
 その手に握られているのは、狩人の持つ弓ではなく、細身でわずかに湾曲した片刃の剣だ。
 カンテラや松明といった照明装置は一切持っておらず、しかし暗い夜道を月明かりだけを頼りに音を立てずに歩く。
 男はやがて、フィーナたちの向かった墓地へとやってきた。

「――こんばんは。いい月夜ですね」

 唐突に声がかけられる。
 崩れかけた柱の上。優雅に腰掛けているのはメイド姿の一人の女性。
 男は一瞬驚き、しかしすぐに笑顔を作る。

「え、ええ。そうですね。クエストのほうはもう終わったのですか?」
「いいえ。まだ終わってはいませんわ。多分ですけど」
「ふむ、ではなぜこんなところに?」
「待っていたんですよ。あなたを」

 そこで、ミーアの眼が細められる。

「うまく化けたつもりでしょうが、残念でしたね」

 男は答えない。

「確かに、何の変哲も無い町の人間が足音を殺して歩いていては不審ですが……街中の商人ならともかく、仮にも狩猟で生計

を立てている人間は、あんな風にべったりと足裏をつけるような歩き方はしませんよ。
怪しまれないよう、変に演技過剰にしたのが仇になりましたね」
「……はじめから気づいてたってことかい?」
「確証を得たのは壊れた封印を見たときですけど」

 言って、手に持っていた砕けた紋章の破片を男に放る。

「一見それ、動物の爪によるものに見えますけど、違うんですよ。
ブリッジヘッドのシーフたちの一部が使う……暗殺用の鉄爪です。そうですよね?」
「よく知っているな」

 男の声音が変わる。
 人畜無害な村人から、闇を孕んだ影の住人へと。

「ええ。知っていますよ。とても良く――ね」

 ミーアの言葉に、わずかに苦いものが混じり、しかし一瞬で元の笑みに戻る。

「お嬢様はまったく気づいていませんでしたけど。
まあ、仕方ないですよね。だって普通は――」

「義理とはいえ、自分の母親に暗殺者を差し向けられるなんて思わないでしょうから」

116 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/05(水) 11:31:09 [ 44undLrM ]
 月明かりの下、二人はそのままの姿勢で動かない。

「せっかくお嬢様が問題になるのを嫌って家を出たというのに。
彼女はそんなに怖いんですかね。妾の娘に財産を取られるのが。――と、彼女に雇われたあなた方に愚痴っても、仕方の無い

話でしたね」

 あなた方。確かにミーアはそう言った。
 だが、男はそれに気づかない。

「いや、構わんさ。最後の言葉を聞いてやるくらいの慈悲、我々にもある」
「それはご親切にどうも。でもご心配なく。だって、最後の言葉となるのはあなた方の言葉ですから。
さあどうぞ。言いたいことがあれば聞いて差し上げますよ?」
「ハ、なかなかに自信過剰な――」

 言いながら、男が動いた。
 纏っていた夜風よけのマントが大きく翻り、そして、銀光が二つ。
 ついで聞こえるのは夜気を裂いて飛ぶ何かの音と、くぐもった悲鳴。そして重たい何かの落ちる音。

「な――馬鹿な!!」

 男が大きく動いて気を引いた瞬間、陰に潜んでいた彼の部下がミーアに襲い掛かるはずだった。
 だが、陰から二人の男が飛び出した瞬間、ミーアの投擲した短剣が男たちの急所を正確に貫いたのだ。

「気配がばればれです。シーフギルドの質もずいぶんと落ちましたね」

 ミーアの声は完全にいつもどおり。
 戦いの興奮も、相手への嘲りも、人を殺したことへの罪悪感も。何も浮かんではいない。

「1の2の……今亡くなった方も含めて11人、ですか?」
「ぐ――」

 正確に数を言い当てられ、男が言葉を失う。

「あら、本当に? てっきりこれはわかりやすい囮で、本命が隠れているのかなどと勘繰ってしまったんですけど」

 口元に手を当て、まあびっくり、とでも言いたげなミーアに、男の部下が切れた。

「貴様――ぶっ殺す!」
「よせ、熱くなるな!」

 制止の声も振り切り、部下のシーフが走る。
 柱の上のミーアに向け剣を振りかぶり、瞬間その姿が掻き消える。

 高速の歩行術で、一瞬にして彼女の背後へと回ったのだ。
 柱の上へと飛び上がり、無防備な彼女の首筋めがけ、刃を突き立てようと――

「なぁっ!?」

 だが、その体が空中で、何かに絡め取られたかのように停止する。
 そしてミーアはゆっくりと柱の上に立ち上がり、指を二本立てる。

「あなたは、二つ間違っています。
ひとつ、一流の暗殺者は決して『ぶっ殺す』なんて言いません。なぜなら、暗殺者がその言葉を頭の中に思い浮かべた時、実際

に相手を殺していて、もうすでに全ては終わっているからです。
だから一流の暗殺者はそんな言葉は使わない。使っていいのは唯一つ『ぶっ殺した』と言う言葉だけ――」

 いつしかミーアの手には、無数の煌きを纏うリングが填まっている。

「そしてもう一つの間違い。
あなたに、わたくしは殺せない――」

 そこで男は部下を捕らえているものの正体に気づいた。
 それは、絹糸より細く鋼鉄よりも強靭な糸だ。
 彼女の指輪に結ばれたその糸が、いつの間にか蜘蛛の巣のごとく張り巡らされ、男の部下を束縛しているのだ。

「さっきの言葉の実践例、お見せしますね」

 そう言って、ミーアはわずかに右手を振った。

「ほら、『ぶっ殺した』」

 たったそれだけの動作で部下を捕らえていた糸に数十キロの負荷がかかり、哀れな犠牲者の体をばらばらの輪切りにする。


 男は思い出した。
 部下を殺した鋼糸の正体。
 かつて風の噂に聞いたことがあるそれは――

「今のは――スティールリーチの鋼糸!?」

 それは今は壊滅したはずの、ブリッジヘッドのとあるシーフギルドの使っていた暗器だ。

「ブラック……ウィドウ――っ!!」

117 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/05(水) 11:51:05 [ 44undLrM ]
〜断章・? ブラック・ウィドウ〜

 数十年ほど前。
 フランデル大陸全土で恐れられていた暗殺者集団があった。

――ブラック・ウィドウ

 構成員は子供から老人まで多岐に渡り、そしてそのすべてが優れた暗殺者であった。
 気品あふれる淑女の顔で、あどけない子供の顔で、いたいけな老人の顔で。
 犠牲者の油断を誘い、そして無慈悲に命を絶つ。

 彼らは身寄りのない子供たちを引き取り、そうした子供たちを優秀な暗殺者として育て上げた。
 一説によれば、最盛期にはブリッジヘッドの孤児の半数以上が何らかの形でブラックウィドウの構成員となっていたという。

 だがブラックウィドウの指導者だったアルダ=ウィドウが突然の失踪を遂げる。
 そしてその後釜を狙い、幹部たちが暗躍し始めた隙をつくように、ブルンのギルド連合が動いた。
 スマグ・アウグスタ・ハノブ・アリアン・ブリッジヘッド、そしてブルンネンシュティグ……。
 数百数千を越える冒険者たちがブラックウィドウ壊滅に乗り出し、無数の犠牲を出しながらもこれを壊滅させたのだ。

 組織の暗殺者のほとんどは、例え子供や老人であってもことごとく処刑された。
 また、わずかな生き残りも、他のシーフギルドによって殺され、あるいは新たな組織幹部として取り込まれた。

 そして今。
 その名はもはや過去のものとなったはずである。
 多くの者は、そう信じている……

ブリッジヘッドギルド所蔵 ブリッジヘッドの闇・第12集より

118 名前: FAT[TRACKBACK] 投稿日: 2005/10/05(水) 13:40:57 [ as6YKKyo ]
キャラ紹介
>>6

1〜21回目まで
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r977

>>61-63(22)




ついに、フプレの出所の日が訪れた。馴染みのメンバーが集まり、
“秘密の花園”から彼女が出てくるのを心待ちにする。フプレを喜
ばそうと各々にプレゼントを持ち寄って。

「ふふふ、フプレは絶対に私のプレゼントを一番気に入るわ。」
クレナが不敵な笑みを浮かべる。
「ほう。僕のよりも自信があるのかい?クレナ。」
これまたレニィも自信に溢れた目をしている。
「二人とも私を差し置いて何言ってるのよ。18年を共にしてきた
私のプレゼントが一番よ。」
負けじと私も口を挟み、三人の間に火花が散る。

タカさんとジョーイは自信がないのか、くだらないと思っているの
か、はたまたあまりにプレゼントが豪華なので敢えてそうしている
のか、三人の間に入ってくることはなかった。

間もなくして重い鉄格子の門が開き、看守に四方を固められ、厳重
にもてなされたフプレが姿を現した。彼女は半年振りに見る外の世
界に心奪われた。
フプレの脳裏にある最後の景色は、山々の美しくも切ない赤や黄の
紅葉が散り、木々が裸に近いみすぼらしく、哀愁を感じる姿を曝し
ているものであった。それから半年間、フプレは一切外の世界を覗
くことができなかった。運動のため牢から出れることはあっても、
全て“奈落の園”内の施設で済まされてしまっていたからである。
そんなわけで美しくて力強く、活き活きと活力を漲らせている緑の
草木の前に、私たち一向の姿は眩んでしまったのだ。

『フプレ!おめでとう』
一同が口々に祝いの言葉を放ちながら駆け寄る。そこでようやくフ
プレは私や友人たちをはっきりと意識した。嬉しさに目を細め、口
元を緩める。そこに私とクレナは争うようにフプレに抱きつき、懐
かしい、無邪気な笑い声が響きあう。

「さあ、フプレ、これを受け取っておくれ。僕からの出所記念だ。」
私たちのじゃれ合いが飽きるころを見計らい、レニィが細綺麗な包
装の小箱を差し出す。
「レニィ・・・ありがとう。箱、開けてもいい?」
頷くのを確認してから、包装を丁寧に剥がしていく。やがて木の小
箱が出てくるとフプレは中身を察知したらしく顔を赤らめた。胸を
高鳴らせながら蓋を開けると、質素な、でも決してちゃちでなく、
磨き上げられた美しく滑らかな表面いっぱいに太陽光を反射する眩
しい銀色の指輪が入っていた。
彼女がもう一度レニィを見ると、素敵な王子様のように爽やかな笑
顔を見せた。ここでフプレは嬉し泣きしてしまい、残ったメンバー
はなんとなくプレゼントを渡しにくい雰囲気を感じた。

119 名前: FAT 投稿日: 2005/10/05(水) 13:41:39 [ as6YKKyo ]
結局彼女の感動のおさまったところで私たちもプレゼントを渡した
が、誰もレニィほどの上物をこさえられなかったし、タイミングも
悪かったので、今回の勝負はレニィの圧勝に終わった。
中でもジョーイは笛のよだれ取りなどというくだらないものを献上
したのでフプレの反感を買い、しょげていた。



「すごいことになっているわねぇ、これは・・・。」
半年振りに宿舎に帰ってきたフプレは部屋に足を踏み入れるなり愕
然とした表情で私を見た。
「フラン、あなた昔からそうだけど部屋の片付けくらい自分でやり
なさいよ!なんなのこの有様は。一人になるとすぐこれなんだか
ら!もうっ!!」
出所したてのフプレに私はこっぴどく叱られてしまった。彼女に言
い訳はしなかったが私だって毎日仕事に面会にと休みらしい休みが
なかったのだから仕方がないと言えば仕方がないじゃない!!

・・・という思いは片付けを進める内に消え去ってしまった。

次々と発見される私の探し物。ペンにクシに時計にハサミにその他
もろもろ。いずれも私が無くしたと思い新たに買いなおしてしまっ
たものばかりだ。こうゆう物ならいくらでも出てくるごとに歓迎で
きるが、次の領域の埋蔵物は私たちが生きてきた中で最強最悪の変
身を遂げていた。

120 名前: FAT 投稿日: 2005/10/05(水) 14:19:49 [ as6YKKyo ]
>> 名前が無い@戦士見習いさん
ジンにオリジナルレッドストーンが!?ただでさえ神なジンはこれで恐いもの
無しですね。戦争の最中のジンの活躍楽しみです。

>> 変な生き物さん
リディスのキャラが光まくってますね。ここまで活き活きと書けるなんて尊敬
しちゃいます。

>> ナンバーズ さん
ギルメンに報われていないスナッチどまいです。それにしてもオールスター戦楽しみ
です。スナッチギルドの汚名返上に期待です。

>> 南東方不勝さん
ジャックもギルもかっこいいです!特にジャックの能力は使い勝手が良くて
好きです。光線を引き付けるとかそんな使い方もあるんですね。
さて、次回はギルの死から始まりそうですね・・・・・。

>> サマナの人さん
ヴェイアかっこいい〜。そしてフィーナの怒声もかっこよかったです。
二人がそんな関係にあったとは驚きです。愛した人の子孫ですか、良いですね!

お、ミーアの正体が少し見えてきましたね、ただのメイドではないと思って
いましたが・・・すごいですね。そして暗殺者を雇ったのがフィーナの母親?
どんな家庭に住んでいるのでしょうか?謎が残ります。

>> ◆j9cST1xRh2 さん
実際にスキルやダンジョンを見ようと思うとホントにリアルの時間が足りません
よね。気長にがんばってください。(完全想像でもいい気も・・・)

>>99さん
久々に笑いました。GJです。
やっぱり短編ものが入ってくるとこのスレが明るくなるような気がします
ね。次もあれば期待しております。

>>108さん
深い訳ありの主人公ですね。「悪魔の子」とは・・・?ルークとは・・・?
連載が楽しみです。

121 名前: RED STONE小説・オマケ アーネイトの一日(上) 投稿日: 2005/10/05(水) 14:58:42 [ rd32Yaq. ]
(プロローグ)>>59 (一章)>>74-75(二章)>>103-105 作者:変な生き物

俺の朝は光で始まる
丁度顔の部分に朝日が入るようにしてあって朝日の光と共に起きる。
起きたらズボンを着て家から外へ出る。

外へ出たら日課である格闘術の練習を始める
一撃をより当てやすく、一撃をより重くするため試行錯誤する
とはいえども俺にはまだやらなきゃいけないことがある。
それは「リディスを起すこと」と「朝飯を作ること」
…リディスは凄腕のシーフなんだがどうも朝が苦手でついつい寝坊してしまいがちだ
俺が同居する前までは「遅刻魔」「朝日に弱いヴァンパイア」など散々言われてたらしい。
さらに料理を作るのも苦手ときたもんだ
「リディスおきてるか? っておきてるわけねーか…」
起すのを後回しにして棚からエプロンを取り出し朝食の準備に入る。

狼のままで一日が始まり、狼のままで一日を終える毎日
無論入浴時も、調理時も、食事も、くつろぐ時も、一人だけの時も、眠る時も。
ウルフマン体質のウィザードでもまずやらないような特殊な生活をしている
まぁこれには色々と訳があるんだが、リディスが起きたからここまでな。
「おきたか、自力で起きるってのはどういう風の吹き回しだ?」
「ふぁぁ、いや別にー」
そう適当に流してできたての目玉焼きつきトーストをほおばり始めた
丁度口一杯になったところでこう言った
「ふーん、セナの影響ねー」
リディルがほおばっていたを目玉焼きつきトーストを見事なまでに喉に詰まらせた
その光景を見て笑いながら朝食を食べ始める。

・古都ブルンネンシュティグ 昼間
≪廃人行きパーティを橋上にて募集中ー!あと3名様!≫
≪井戸前にてオークション開催中!≫
古都は今日も実に賑やかだ、周囲には露店が建ち並ぶ
募集の呼び声、道具取引の会話、ギルド勧誘の声、怒鳴り声、たまにいびき
そんな中、珍しく上着としてジャンパーを着ているウルフマンが一人
手にもった地図を確認しながら一人の戦士に駆け寄った
「アルパス地下監獄地下2階行きパーティの募集はまだやってるかい?」
「OK入れるw」
戦士がおもむろにポケットに入れてた冒険者必需品の魔石
「希明の水晶」を二つ取り出し、そのうち一つを俺に渡した
「募集したんでコールよろw」
『少し待ってて』
そう言ってからすぐに周囲が真っ暗になり、一瞬で地下監獄へとたどりついた
詳しい理論はわからないがなんでもこの水晶を持っているときに追放天使が
水晶に特殊な魔法を発動するとその天使がいた場所へ同じ水晶の持ち主が移動するという仕組みらしい。

転送された直後いきなり火炎弾が肩に直撃した、リプリートマーキという魔物による魔法攻撃だ
素早く走り出し、数発ほど火炎弾を受けるが懐に飛び込み強烈な鉄爪による斬撃を見舞う
とはいえども流石に一撃では倒せないと本人も熟知していた
素早く体を回転させ、勢いに乗り片手を軸にして回転しながら足でリプリートマーキの骨を砕いた
『クローローラー』を自己流で発展させた技が思った以上に上手く決まり安心した、が。
「ちょ、助けてくれぇ!!!」
「チッ、大丈夫か!」
今度は巨人骸骨とタフジャイアントに囲まれた戦士の援護に回る、後ろを向いている巨人骸骨へ一閃
そのまま蹴りを一発あびせて壁にたたきつけ、よろよろになった戦士の側へ。

122 名前: RED STONE小説・オマケ アーネイトの一日(下) 投稿日: 2005/10/05(水) 15:01:22 [ rd32Yaq. ]
「遅いぞ!…オネガイコイツナントカシテ」
タフジャイアントが俺の存在に気がつき、俺に狙いをあわせて蹴りを放った

避けられないと悟り、素早く軸をずらし受けるダメージを減らした、が
「…2発目か!」
もう片方の足で蹴られた、軸に直撃し骨にひびが入った音と共に壁へ吹き飛ばされる
その直後タフジャイアントの背後に連続で爆炎が立ち上る、WIZの火炎柱連発が直撃したようだ
後ろを振り向くタフジャイアント、火傷でただれた背中…その機会を逃さず走り出す。

背中にできた火傷めがけてアームプロテクターに仕込んだ鉄爪を振るう
一発・二発・三発・蹴りで四発、そして最後にを傷口めがけて突き刺し、ひねった。
チェーンドクローが決まり、ゴキンという背骨の折れる音を立て、タフジャイアントは地面に倒れた
「い、今すぐ回復します!」
「俺はいいからあのタコ殴りにされてる戦士さんを回復してやんな」
親指を戦士の方へ向けた、魔物にボコボコにされてる先ほどの戦士がいる
俺は必死に戦士相手に回復魔法をかけているビショップを横目にポーションを火傷に塗った。

・リディスの家 夜
「帰ってきたか、ってまたハデにケガしてんなぁ」
「お前も少しは狩りに行けっての」
家に入ってすぐにジャンパーを投げ捨てた、血や返り血で汚れてる
「おーまた珍しくどハデに汚したなー、微妙にコゲてるし」
「今日はアルパス地下監獄へ行ったんだが結構苦戦してな、足を引っ張る奴が…
 ん、この匂いはシチューか?お前いつから料理が作れるようになったんだ?」
「いや、あの、そ、そうそう!俺が作ったんだぜ!」
席についてからシチューを眺め、一口飲んだ
「お前セナからおすそわけしてもらったな」
「いいねぇその鼻、匂いでばれたか」
「ったくいいお隣さんができたもんだな、セナに負けないように料理練習しろよ」
笑いが部屋を包む、二人とも笑いながら一日の雑談をする。
…食事を終え、風呂上りで湯気が立っている腰巻だけの格好で部屋に入り鍵をかける
腰巻一つで他に何も着ずにベッド体を預ける、これでまた一日が終わる。

命を賭けた日々、…そういえば希明の水晶がなぜ「冒険者の必須品」なのか、話してなかったな
瀕死状態になると生命力の減少をキーに水晶中の魔力が発動し、街に戻ることができる

…だが確実ではない、転移不能になることもあるし、ましてや死んでは転移は出来ない
故に冒険者はいつも生死をかけている。
だけど止める気はない、俺もリディスも目的があるからな。
「ふぅ、今日も石の手がかりは無しか」
『赤き石』
あれに俺は……、俺は……あの石を探している
だが自分でもよくわからない、「探す理由」が

理由はなかった、だけど探さずにはいられない、使命のように感じている。
…なぜあの石を追うのか、それを考えてるうちに意識は徐々に闇へ沈んでいった。

123 名前: 変な生き物 投稿日: 2005/10/05(水) 15:29:27 [ rd32Yaq. ]
どーもコンニチワ、変なナマモノです。
「冒険者の日常ってどんなものかな」とか考えながら適当に書いていきました
そのため誤字が結構あるかも…、あと勝手に水晶とか出てきてるけど当然の如く
ゲームに関係はございません、妄想です。

>>ナンバーズサマ
ぶっはぁ!凄いキャラの数!
そしてU持ち多いなー、どのキャラも相当な実力を持ってるようで
アーネイトとリディスが戦ったら瞬殺されるでしょうなw
そして王様クマーにコロ、ビームが憎いホワイトシェードにデビ・ロンと
なんつうかもうプレイヤー泣かせの競演ですな、先が気になります
そして相変わらずブーンは元気ですな 実は隠れた癒し系?

>>108サマ
悪魔の子、幼い頃に両親を亡くした、”ルーク”…
妄想素材満点ですな!ごめん妄想がとまんない
先が非常に楽しみです。

>>南東方不勝サマ
常時三枚目、それがリディス。
常時ツッコミ、それがアーネイト。
個人的にも好きなコンビです、リディスは割と二枚目な顔してたりしますが
しゃべりだすともう完全に三枚目なのが玉に傷だったり。
ちなみにリディスは年齢=恋人居ない暦… ッテナニヲスルキサマー!! ブホッ

>>名前がない@戦士見習いサマ
お、オリジナルのレッドストーンッ!?そうきたか!
オリジナルってことは模造品とかもあるのかなとか考える俺…
ただでさえ強いジンが大暴れの予感、絶対相手シタクナイナァ…。

>>サマナの人サマ
め、メイドさんは実は暗殺者とはまぁ凄いですな、驚愕
そして親が…ごにょごにょ、なんかもう影の世界ですなぁ。
にしてもミーアが強い強い…鉄線を使うリディスも真っ青です
このマヌケに一度暗殺ってもんを伝授しちゃってください、体に直接。
>セナさんとの仲はどうなるのかな?
それは自分でもわかりません、全てはリディス次第ですわ

>>FATサマ
フプレを取られて部屋の片付け… 災難っすな
部屋を片付けるとなくしたものがボロボロと出てくるのもよくありますねぇ。
そんな自分は部屋のすみっこに小学一年生の頃になくした定規が…
もうおそいっつーの…OTZ
>リディスのキャラが光まくってますね
なんつうかもうぶっちゃけ自ら光を生み出してますから、リディス
っていうか大人気やなぁ、アーネイトガンバレ


…アーネイトがエプロンをつけるときも上半身裸だという事に今更気がついた
(上半身)裸エプロンですかそうですか、パヤッパッパッパー I 吐血!

124 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/05(水) 17:55:34 [ RNukKI.I ]
さぁて、就職試験落ちましたorz
ま、気にせず感想の返事をばww

>>サマナの人さん
メイドさん、強いですなぁ。糸を使った暗殺・・、うちのギルはそんな器用な芸当は出来ませんな^^;
肉親からの暗殺依頼・・、この時代感ならありそうですね。「異星人よりも身内が怖いものです・・。」
という、とあるアニメの台詞がよぎりましたなぁ・・。
あと、アニーの件ですが公式設定を見ると「身体能力の強化が最優先されている」と言う風に
自分には取れましたので、ウルフ時は女性らしい身体的特徴はなりを潜めている。
と考えてください^^;

>>FATさん
ギルの死による開幕・・。それは当然ですが、予定ではアニーも後で地獄を体感することになりますw
(体感させてくれるのは、もちろん『彼女』ww)
フプレ嬢、祝出獄w
しかし、マリー嬢一行との激突は必至でしょうなぁ^^;シエルも出しゃばってきそうですね、そのときになったら

125 名前: ナンバーズ ◆RD3530l4BQ 投稿日: 2005/10/05(水) 18:25:42 [ /2n.TPdU ]
■RED STONE 第四章■
〜生と死の狭間〜
スナッチ『うぉぉぉぉ!』
まず一番弱い(?)筈のコロッサスを相手取る、打撃が通用しにくいため暗殺を狙う。
ギヤァァァァアア!!
寄生をあげながらホワイトシェードがビームを放ってくる。
スナッチ『フン…見え見えだ。』
仰け反りつつ威嚇のダーティーフィーバーを放つ。
敵全体が油断している隙に確実に暗殺を…ぐっ!
スナッチ『な、なに…』
後方の完全な死角から小さな矢が飛び、刺さった。
フォビア『本体が何もできないと思って?』
手には小さな笛みたいな物が握られている。おそらく吹き矢だろう。麻痺系の毒が塗られている。
クマー!!ウォ゙ォ゙ォ゙!!ギャアアアア!!
スナッチ『ぐあっ!!』
mob達の猛攻を受ける。肉が千切れ体中が焼かれていく。
フォビア『もう終わり?光速殺のスナッチ…所詮この程度なのね。』
常人なら確実に死ぬだろう傷を負い倒れこむ。
意識が遠退く。目の前が真っ暗になる、…これが"死"なのか…
 
〜そのころレオン達は
ガンズ『くそっ!なんだこいつら!』
何回トワーで切り刻んでも再生する。唯一水属攻で破壊可能だった。
レオン『うらぁっ!出でよ氷龍!』
周りの廃人達を凍り付かせる。それを破壊していく。
ベルフェ『ちっ!こいつらを止めるには本体を倒さねば!』
カイル『スナッチ〜本体倒せだってさ〜……あれ?スナッチ?どこいった?』
周りを見渡すが気配はない。
代わりに2人の人影が歩いてくる。
レオン『な…どういうことだ…』
ベルフェ『フォビア…舐めた真似しやがって…』
そこに立っていた二人…それは…
スティード・ライアン、
ユライス・ライアンだった。
■つづく■

126 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/05(水) 19:27:30 [ RNukKI.I ]
>>ナンバーズさん
す、スナッチィィィィィィィィィ!果たして彼は無事なのでしょうか?
そしてフォビア嬢、親しい人の死体を利用するのはネクロの常套手段のようです。
うーん、鬼t(ry

>>102
ん、なんだろう・・。オイラが喋ってから周りの空気が重いんだけど・・。
「・・・餓鬼、今なんて言うた・・・!?」
うわ・・、なんか目の前にいる『旦那』の様子がおかしいんだけど・・。
オイラのシックスセンスが今まで生きてきた中で最もざわついている。
「『旦那』やと・・・?ワレ、ウチの事『旦那』って言うたよなぁ・・!?」
(やばい、なんだか分からないけど非常にヤバイ!!)
しかし、「旦那」に睨みつけられてからどうにも体の反応が鈍い・・。
兄貴に助けを求めようと視線を動かす。すると・・・、
(兄貴、何でそんなに離れたところに!?)少なくとも、100?はあるぞ。
そんなオイラの視線に気付いたのか、兄貴は
(すまんが、そうなったアニーを止められる奴はここにはいない。諦めろ・・。)
ものすごく憐れみが籠もった視線を返してくれた・・。
「ウチは・・、」
ん、狼の方がなんか言ってますよ?というか、何で自分のことを女みたく「ウチ」って呼ぶんだろう?
・・・・!まさか・・!?
「ウチは・・、『女』やぁぁぁぁぁぁ!!!」
やっぱりそうでしたかぁぁぁぁぁ!

ズドォォォォォォォォォン
「おぅ、これまた随分派手に爆発したな・・。」
アニーの「爆発癖」を充分に知っている俺は、そんな感想を漏らした。
「ギルにちゃんと説明しなかった俺も俺だが、自業自得だな。」
アニーは自分が男に間違われることを、極端に嫌っている節がある。
しかし、「身体能力の向上」を最優先とするウルフマンは、そういった「女性的な体つき」
を維持することは無い。よって、男に間違われるのは仕方が無い。
(ま、あれでも人間の時は美人な部類に入るんだがな・・。)
だが、ここまで大規模な爆発を起こしたとなると・・、
「アニー、先にお悔やみを申し上げておこう・・。」
多分、戻ったら呼び出しだな。確実に・・。

127 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/05(水) 19:49:42 [ RNukKI.I ]
閑話・戦乙女、かなり怒る
古都・とある食堂にて
リリィ「フフ・・、フフフフフフ・・・。」
街の人A(以下A)「おい、どうしたんだよ。あの子?あの建物から出てきてから、ずっとあの調子だぜ。」
街の人B(以下B)「ん。うお、なんだかすんげぇ怒りようだな。可愛い顔が勿体無いぜ・・。」
A「何がどうしたら、あんな風に周りに怒気を放つほどに怒れるんだろうな?」
B「さぁ?大方、彼氏に酷いフラレ方をされたんだろ。」
リリィ(・・、今朝早くジャックの件で謝ったと思ったら今度はアニーが・・。
戻ってきたら、徹底的にしごいて差し上げてやるわ!!食べられたケーキの
件も含めて!!!!)
リリィ「フフフフフフ、フフ、フフフフフフフ・・。」
A「とりあえず、勘定払うか。なにか関わったら無事にはすまない様な気がする。」
B「同感。触らぬ神になんとやらだ。あの子を怒らせた奴に同情するよ・・。」
A「俺もその意見に賛成だ・・。」
それから数時間後、古都のとある建物から凄まじい少女の怒鳴り声が木霊した。

128 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/05(水) 19:52:02 [ RNukKI.I ]
さて、ギャグ物を幕間的な話で入れてみましたが・・、
ムズカシイナ、ギャグッテorz
これからも、精進せねば・・。

129 名前: ナンバーズ ◆RD3530l4BQ 投稿日: 2005/10/05(水) 21:27:04 [ 3J/Ql5NU ]
ども、ご無沙汰しておりますナンバーズです。
感想遅くなり誠に申し訳ない。
では感想逝きます。
>>@戦士さん
ついにオリジナルRED STONE出ましたか。
真のRED STONEとまがい物のRED STONEの勢力の戦いですか。
天使と悪魔の力を持つ主人公ジンはこの危機をどう乗り越えるのでしょうか。
>>FATさん
フプレついに出所できましたか^^
ちゃっかり指輪をプレゼントしたレニイ、もしかしたらフプレに気があるのかな?
 
 
なにげによだれとりプレゼントしたジョーイワロスw
>>サマナの人さん
鋼より強力な糸で切り裂く…
どっかのマンガで鋼線にダイヤモンドをちりばめた武器があった希ガス。
とにかく殺傷力高いんだろうなぁ。
>>変な生き物さん
これでナマモノと読むのか...φ(.. )メモメモ
戦うウルフマンの一日ですね。
多分あの戦士は俺だったかも…(まだアルパB2LvOTL)
>>南東方不勝さん
いつも素早い感想ありです。自分も行き当たりばったりなんで構成がしっかりしてて尊敬します^^
 
何でこんなに時間が開いてしまったのかは内緒w

130 名前: 名前がない@戦士見習い 投稿日: 2005/10/05(水) 21:32:14 [ hNlLsBE2 ]
RED STONEシリアスシリーズ第二章
第十九回目 死ぬための生き方

天上、風が刃の形をとり、水は土を腐らすほど澱んでいる
天使たちが結界を交代で作っている一部の地域だけが人々の生活するスペース
地獄の君主オルロワージュは漆黒の翼を駆使してそびえ立つ王宮の頂上へ飛んでいる
齢一万年をも超える悪魔だが羽の力は衰えておらず、宿敵のラスタバンの待つ場所へと向かう
王宮の頂上にあるテラスから中に入る。そこには白い翼を持つ老人が居る
「久しぶりだなオルロワージュ、前の戦争以来だ」
「そうだなラスタバン、白薔薇が死んでから何年になる?」
「忘れてしまったよ、お互いに歳を取った。残された時間は少ない、昔話をしに来たわけではなかろう?」
「ああ、過去を清算しにきた。貴様の野望はここで終わる」
「そうかな?一度転がり始めた岩はあるポイントを超えると止まらなくなるがな」
「貴様を滅ぼして、過去の過ちを正そうぞ」
そう言ってオルロワージュは何もない空間から剣を取り出す
「ドラゴンスレイヤー・・・・今の貴様には扱えまい?」
そう言ってラスタバンも虚無から短剣を二つ取り出す
「エクスカリバーとアンドゥリル、年老いた貴様に扱える代物ではなかろう」
どちらも同じ意味のセリフを吐いて懐から石を取り出す
「Green AlexandriteとWhite Diamondよ、われに力を与えたまえ」とラスタバン
「Black Opal、Yellow Topaz宿敵を討つ力を」とオルロワージュ
どちらも同時に石をかかげると、それぞれの石が一条の光に変わり各々の体に吸い込まれる
オルロワージュが片手で空中に魔法陣を描き始める。空間にひびが入り
そこから龍が頭を出す、空間が砕け三つの頭を持つ龍が突如として出現する
王宮が崩れ、そこからラスタバンと龍に乗ったオルロワージュが空へと躍り出る
「神龍アルバトロス、命と引き換えに召還する龍だ。ラスタバン」
ラスタバンが拳から光輪を飛ばす、オルロワージュは的確にそれを剣で切り裂く
オルロワージュが剣を振るうとそれぞれの龍から炎、雷、氷が吐き出される
結界でそれを打ち消したラスタバンは接近してオルロワージュと剣を交える
「ラスタバン!」
「オルロワージュ!」
二人の剣がぶつかり合い、周りの空気が一瞬揺らめく
世界は果てることのない混沌に飲み込まれようとしていた

131 名前: 名前がない@戦士見習い 投稿日: 2005/10/05(水) 21:56:33 [ hNlLsBE2 ]
>>サマナの人さん
メイドさんTUEEEEですね
ちなみに某ライトノベル小説でも同じ武器を使うキャラクターが出てきました

>>FATさん
フプレ出所しましたね
汚い部屋からは何が見つかったのでしょうか?

>>ナンバーズさん
デビ・ロンやらクマやら
何がなにやら、どうなるんでしょう次回は?

>>変な生き物さん
ファンタジーな日常がいいですね
次に期待です

>>南東方不勝さん
爆発しましたね、リリィやアニーや爆発する人がおおいっすね


自分の作品なんだか変な石まで登場する始末
妄想広げすぎな今日この頃・・・・・・

132 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/05(水) 23:00:43 [ RNukKI.I ]
>>ナンバーズさん
暇なときに見てますからねぇ。(デスペナ中とか)
まぁ、妄想力が達者なだけです。^^;

>>戦士見習いさん
そういえば、現時点の女性陣は皆爆発してますね^^;
まぁ、アニーにいたってはほんとに爆発してますよ。ハウリングブラストでw
さてオルワージュ、元ネタとは違い良い人(?)ですねぇ。
まぁ、オリジナルな物が混ざっちゃうのがSSですよw

133 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/06(木) 00:10:17 [ RNukKI.I ]
>>126
アニーのハウリングブラストをくらって息も絶え絶えなギルにフルポを渡す。
「家のギルド、結構怒り方に問題がある奴が多いから気をつけろよ。」
「ソレヲハヤクイッテクレ、アニキ・・。」
そういってギルは、フルポを一気に飲み干す。
ギルがフルポを飲み終わるのを確認してからアニーが、
「ええか、ギル。次、ウチのこと『旦那』言うたらチェーンドクローで膾にしたるからな!」
「以後気をつけます、アニーの姐御・・。」
ふむ、とりあえずアニーの機嫌は直ったみたいだな。
「急ぐぞ、お前とギルのコントで大分時間を食った。」
そういった俺に対し、二人は渋面を浮かべながら頷いた。

同時刻、オート監獄北西部よりさらに北西へ12?地点
「イスラフェルの半身がやられた。」
「だが、よりしろは鉱石郷(ハノブ)で活動中であろう・・。」
「イスラフェル、第7位魔・・。『増殖』と『分裂』の使徒・・。」
「だがあの男何故、第9位魔(マトリエル)の能力を使役する・・?」
「否、第9位に非ず。彼の者、第13位魔(バルディエル)に取り込まれた。故に彼の力、第13位魔のモノ也。」
「第13位魔・・、『裏切り』の使徒・・・。」

30分後、ハノブより東に2?地点
「そういえば、兄貴っていつもあんな二刀流で戦ってるのかい?」
ハノブへと急ぐ道中、ギルがこんなことを尋ねてきた。
「いや、いつもじゃない。大体、戦士の武器は両手持ちを前提に作られているだろ。
それに、いくら伝説の武器と言っても『ザウバモルダー』自体の武器性能は優れているとは
言い難い。あんな、型外れな戦い方をするのは魔法を得意としている奴の時だけだ。」
俺はそう答えた。ひとしきり納得したところでギルは、
「そういえば、兄貴のその『能力』ってどうやって身に付けたんだい?」
「生まれつき、としか言いようが無い・・。」
「ふーん、詳しいことは分からないんだ・・。」
そう言ったきりギルは喋らなかった。
・・確かに、何故俺が生まれつきこんな「能力」を持ったのかを考える必要はあるだろう。
(だが今は、ハノブの件を片付けるのが最優先だ。)
そうして10分後、俺たちはその問題の鉄鉱山があるハノブに到着した。

134 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/06(木) 00:12:22 [ RNukKI.I ]
うーむ、敵の名前を考えるのが面倒でE○Aからパクッてきちゃいましたorz
そういえば、こいつらの順番ってこれであってたかなぁ?

135 名前: 記者A 投稿日: 2005/10/06(木) 01:09:27 [ XHqQy8hs ]
古都日報No2

違法薬物?露天取引法のグレーゾーンに捜査のメスが入る。

【無限弾丸】、この一言はアーチャーの方々のみならず高額で取引されるキーワードの一つであることは市民にも深く知られている。
先日詐欺罪とは別件として珍しく露天取引法容疑で噴水下に露天を構えていたN.A氏の露天に白昼の大規模な手入れが行われた、
捜査員もまた異色な陣容で大半はスマグウィザード連盟の魔術鑑定士達。
なぜそのような人物たちが捜査に加わったかといえば立憲に当たっては細心の注意が払われたためにあった。
皆さんもご存知であろう稀有な香りと滋養分で肉体と精神に安らぎを与える「花」…それに【無限弾丸】の魔力が込められているものとして10億の値段で売り出されていたのであった。

結果に関しては捜査員たちはこう語った。
「これには我々もも細心の注意を払う必要があった、なぜならもし摂取してもなくならない花だとすれば現在の薬価流通価格に大幅な変動をもたらすはずであるからだ、これならば10億
としても妥当な値段の可能性もある。先ほどスマグの先生に鑑定していただいた所確かに【無限弾丸】の魔力は存在するとの結果であった。実際の効果がどうであれ珍品を求める方々へ
の価値もあるかもしれない。N.A氏に確認しようとしたが残念ながら非常に深い眠りに入っており今回は立件を見送ることとさせていただいた。」とのこと。

ただ、もし期待する以上の効果をもたらす【無限花】であればベルトに忍ばせておきたい逸品であるには間違いないだろう。
(なお今回は実名報道を控えさせていただきます。)

136 名前: 記者A 投稿日: 2005/10/06(木) 01:10:59 [ XHqQy8hs ]
ネタがネタなので記者と名乗らせていただきます。
元ネタは回復アイテムにも無限OPがつくという書き込みを見たからです。

いつも読ませてもらっている皆さんの作品に感想をお返ししたいのですが…時間都合によりお許しを…。
面白かったです。

137 名前: ナンバーズ ◆RD3530l4BQ 投稿日: 2005/10/06(木) 01:30:13 [ PqQMY8mc ]
>>記者Aさん
GJです。花の無限弾丸はβテスト時代の遺物で使うと一発でなくなるはずwww
弾丸じゃないからなのか?

138 名前: ナンバーズ ◆RD3530l4BQ 投稿日: 2005/10/06(木) 01:32:00 [ wt0TMFS. ]
あと激しく下がってるからあげ

139 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/06(木) 04:05:25 [ Sy9gs042 ]
前スレの>>960です。前回最初で最期とか書いておきながらも
話が思いついたので投稿していきます。


「あなた…誰?」
彼女のその言葉を聞いたとき、目の前が真っ暗になった…
「そんな…ウソだろ…」
俺はそんな言葉しか口にできなかった…

冒険なんてもう終わりにしようと思っていた、もうレッドストーンなんてどうでもいいと思っていた。
やっと彼女と一緒に平穏な暮らしができると思っていた…
でも、やっぱり俺には平穏な暮らしなんてふさわしくなかったんだ…
今のこの状況がそれを物語っているじゃないか。
彼女は約束どころか俺のことも憶えてはいなかったんだから…

俺は彼女の記憶を奪った魔物を許さない!絶対に…絶対に見つけだして殺してやる!
その気持ちを胸に俺は再びこの広い世界に飛び出した。
もし旅先で運良くレッドストーンが見つかるようなことがあれば、
その力を利用して全ての魔物を滅ぼしてやりたいと思った。いや、思っていた。
当然レッドストーンなんか見つかるわけもなく仇の魔物も見つからないまま
3ヶ月の月日が過ぎた。

「はぁ、なんで俺はまたここに来たんだ?」
自分にそう問いかけても答えはいつも決まっていた。
ここはハノブの近くにある小さな町。いや、町と呼ぶには少し小さいかもしれないが俺は町だと思っている。
本当なら俺はこの町で彼女と一緒に幸せに暮らすはずだった。俺と彼女が生まれ育ったこの場所で。
だが今自分の目の前にひろがっているのは廃墟になった町だった。
俺が戻る五日前に魔物に襲われたのだとハノブの商人が言っていた。
まだあまり時間が経っていないからだろう、今でもあの時のことを俺は鮮明に思い出せる…

『なっ!?これは一体どうしたってんだ!?』
目の前には廃墟になった町があった。
自分にとってはとても大切な場所、彼女が待ってくれているはずの場所。
それが見るも無惨な光景となって目の前に広がっていた。
俺は走った。彼女の家があった場所へ、しかしそこにも破壊された家があるだけだった。
『町の人たちはどうなったんだ?』
町には誰もいなかった。生きてる人もいなかったし、遺体もなかった。
『落ち着け、落ち着け』
深呼吸をしてもう一度辺りを見回す。
冷静になって燃やされた家屋などを見てみると三日以上は経っているように見えた。
俺は町に何が起こったのか知っている人がいるかもしれないと思い、近くの人通りの多い街道に行った。
そこで運良くハノブから来た商人に出会った。
俺はすぐに町に何が起こったのかを聞いた。
『ああ、あの町かい?確か五日前に魔物に襲われたって話だよ。住人は皆殺しにされたらしい。
とても気の毒な話だ。』
その話を聞いた瞬間に血の気が引いていくのがわかった。
『おい、あんた大丈夫かい?顔色が悪いぞ』
よほど俺の顔は青ざめていたのだろう。商人は俺に薬をやると言って荷物を漁り始めた。
そして商人は薬を探しながら思い出したように言った。
『ああ、そういえば一人だけハノブの病院に担ぎ込まれた女性がいたような気がするな。』
商人は少し首を傾げながらそのことについて思い出そうとしている。
『あっ!そうだそうだ。思い出した。その町が襲撃された日に銀髪の女性が一人病院に
担ぎ込まれたんだよ。特に外傷は無かったらしいが意識が戻らないらしい。』
その話を聞いた瞬間に俺はハノブに向かって走り出していた。
『おっ、おい!もうだいじょうぶなのか!?』
後ろから商人の声が聞こえたが俺は返事もせずに走り去っていった。
間違いない!銀髪の女性は間違いなく彼女のことだ!
よかった、無事だった!商人は意識が戻らないとか何とか言っていたが
彼女が生きていることがわかって少しだけホッとした。
三十分くらい走ったところで、やっとハノブに到着した俺は病院に急行した。
病院に着くとすぐにそこの職員に彼女がいるであろう病室に案内してもらう。
そして俺は病室に入った。
そこに彼女はいた。長い間会っていなかったが、すぐに彼女だとわかった。
彼女はベッドの上で上半身を起こして座っていた。職員の話によるとほんの数十分前に意識を
取り戻したらしい。
ベッドに近づいて声をかけてみた。
『リーン…よかった。無事だったんだな。』
安心して涙が出てしまい、急いで涙を拭う。
リーンは不思議そうな顔をしていた。
そして俺に向かって言った
『あなた…誰?』

140 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/06(木) 04:07:32 [ Sy9gs042 ]
…リーンは魔物の襲撃のショックで記憶を失ってしまったんじゃないかとハノブの医者は言っていた。
本当なら俺はリーンのそばにいてやった方が良いのかもしれない。
魔物への復讐など考えずにリーンの記憶が戻るのを待っていた方が良かったのかもしれない。
でも、それはできなかった…俺はリーンを見ているのが辛かった…
全てを忘れてしまい、俺のことも忘れてしまった彼女の近くにいることなんて俺にはできなかった。
だから俺は、そんなリーンから逃げるようにハノブを離れた。
理由なんて本当はどうだって良かった。俺は魔物への復讐を口実にリーンから逃げた。
もう俺はリーンのもとへは戻れない。逃げた俺にそんな資格なんて無い。
せめて町を襲った魔物だけでも倒そうと、それだけを考えていた。
「今日はこの辺で野宿だな…」
そう呟いて俺は焚き火のために燃やせるものを探しに行こうとした。
その時だった。
背後に何者かの気配を感じ取り振り向いた。
そこには黒い服を着た男が立っていた。男の肌は異常とも言えるほどに白かった。
まるで黒服の男だけが色を失っている様に見えた。
「今すぐにここから立ち去れ。そうすれば今回は見逃してやる。」
男は一方的に俺に言い放った。
「おいおい、なんでいきなりそんなことを見ず知らずのあんたに言われなくちゃならないんだ?」
「そんなこと貴様に話す必要はない。さっさと消えろ。」
正直その言葉に腹が立った。俺はあからさまに機嫌が悪いといった視線を黒服の男に向けた。
「そうか、立ち去る気が無いというのならばしかたない。貴様には死んでもらうとしよう。」
黒服の男はそう言いながら地面に手をついて何かの呪文のようなものを唱え始めた。
次の瞬間俺の目の前にリザードマンのような魔物が現れた。
普通のリザードマンよりも明らかに大きい。見るからに凶暴そうなヤツだった。
「なっ、なんでいきなり魔物が!?」などと言っているうちに相手が動いた。
「殺せ。できるだけ早くな。」
黒服の男がそう言ったと同時にリザードマンが襲いかかってくる。
「ちっ」
舌打ちをしながらこちらも剣を構え、敵の攻撃を防ぐ。
ガギィン!
「くそっ!なんて力だ!」
リザードマンは力任せに武器を振り回しながら俺を攻撃してくる。
(こいつ、力は強いが動きが鈍いな。よし!次で決める!)
リザードマンの攻撃を横に飛んでかわし、隙をついて一気に心臓に剣を突き立てた。
「ギギ、ギ」
苦しそうな声をあげてリザードマンは動かなくなった。
「あっけないもんだ。こんなんじゃ俺を殺すことなんてできないぜ」
黒服の男は「ほぅ」と言いながら俺のことを見ていた。
「さて、俺を殺そうとした理由を聞かせてもらおうか」
剣を黒服の男の方に向けながら俺を襲った理由を聞いた。
「リザードマンを倒すとは見事だ。特別に教えてやろう。私は今からこの土地に眠る
レッドストーンの欠片を手に入れるための儀式を行う」
「レッドストーンの欠片?こんなところにそんなものが?」
「間違いない。この土地には強い火の力を感じる。欠片とはいえレッドストーンの
力は強大だ。その力を手にして私はこの世界の王となる」
黒服の男はそういって笑いだした。
「ちなみにレッドストーンの力を手に入れるその儀式が問題でな、この儀式には
多くのエネルギーが必要とされる。それで私はこの町に住んでいる者の魂をエネルギーと
して使うことにした。住人共の魂をエネルギーに変えるのに少々時間がかかってしまったが
ようやく準備が整ったんでね。儀式を実行に移そうとこの場所に来たわけだ。
だから貴様は邪魔なんだよ。このまま死んでもらおうか」

?コイツは何を言っているんだ?力を手に入れるために町を滅ぼした?
ふざけやがって!ふざけやがってふざけやがってふざけやがって!!!
「お前が!お前がこの町を!!許さねぇ!!殺してやる!!」
剣を構えて黒服の男に斬りかかるが、軽くかわされてしまう。
「何を興奮しているんだ?まさかこの町に家族でもいたか?ハハッ、それは運が悪かったな」
笑いながら男は俺の攻撃を避け続ける。
「くそっ!ちょこまかと動きやがって!」
「おっと、そろそろ儀式の時間だ。いつまでも貴様に構ってはいられんな」
男が俺に向かって手を突き出す。次の瞬間俺に向かって衝撃波が放たれた。

141 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/06(木) 04:08:27 [ Sy9gs042 ]
「かはっ!」
派手に吹き飛ばされ瓦礫に背中から瓦礫に叩き付けられてしまい、
あまりの痛みに声が出ないし、呼吸もうまくできない。
「お前はそこで見物していろ。この世界の王が誕生するのをな」
「ぐっ、はぁ、はぁ」
やっと呼吸ができるようになってきた。だが体に力が入らない。
畜生!この3ヶ月間探し続けたヤツをやっと見つけたのに!
こんなにも憎い相手が目の前にいるのに!
コイツだけは絶対に殺してやるとリーンに誓ったのに!情けない!なんて情けないんだ俺は!!
ちくしょう!ちくしょうちくしょう!!
殺気のこもった視線をぶつけてもヤツはただ笑ってこっちを見ているだけだった。
「さて、そろそろ始めるとするか……ん?」
黒服の男が何かを見つけたかの様に違う方向に視線をやる。
その視線の先にいた者は
「リーン…」
なぜ?なんでここにリーンがいるんだ?
「あの女は町を襲撃したときに逃げた女だな。なんだ?わざわざ殺されに戻ってきたのか?」
やばい、このままじゃリーンは殺されてしまう。
「に…げ……ろ…」
すぐにでも逃げて欲しいのに声が出ない。
リーンは虚ろな目をしながらこちらにゆっくりと歩いてくる。
ダメだ!そっちに行ってはダメだ!殺される!ダメだ!
リーンが黒服の男に近づいていく。男が見えていないのか?
リーンは俺の方を見つめたままゆっくりと歩き続ける。
男がリーンの細い体を貫こうと腕を振り上げる。
「リーン!」
気付けば俺は立ち上がっていた。声も出せた。
剣を持ってリーンのところへ走る。
間に合え!間に合え!!今度こそ俺が守ってやるからな!!

142 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/06(木) 04:08:48 [ Sy9gs042 ]
ブシュッ!ザシュッ!
俺が黒服の男を貫くのと、リーンの前に飛び出した俺が黒服の男に貫かれるのは
ほぼ同時だった。
「なっ!?貴様なぜ動ける!?くそっ!こんなところで!私は!私は王になるはずなのに…
ガハッ!」
男は血を吐いてしばらく痙攣していたが、やがて動かなくなった。
「へへっ、今度は守れたぜ…」
そう口にして俺もその場に倒れ込んだ。
リーンが俺の近くに座って俺を抱きしめる。
「なぜここへ来たんだ?」俺は疑問を口にした。
彼女は戸惑いながらも
「わからない。でも声がきこえたの。この町に行けって。ここである人を待ってないとだめなんだって、
私の中の誰かが言っていたの。でも、あなたを見てわかった。私の中の誰かが会いたがっていたのは
あなたのことね。だって、何故だか涙が、涙が止まらないんだもの…」
と言って、涙を流していた。
「よかった、どうやら約束は思い出してくれた…みたい…だな」
「ええ、ちゃんと思い出した…一緒に暮らすんだよね?だから、だから死なないで…」
リーンの頬をとめどなく涙が伝う。もう俺が助からないと理解しているんだろう。
「ああ、一緒に暮らすんだ。二人でのんびり暮らしたいなぁ…いや、子供も欲しいなぁ…
家族で仲良く生活をするんだ…」
不思議なものだ。現実になることのないその生活が見える。幸せな生活が…
「なぁ、リーン。俺の名前を呼んでくれないか?」
「え?その…えっと…」

「そうか…思い出せないか…」
もう何も見えなくなってきた…どうやらここまでみたいだな…
でも良かった最期に彼女を守れたんだから。彼女に会うことができたんだから…

「俺の名前は……俺の名前はな…」



そこには廃墟があった。ハノブの近郊に位置していた町の廃墟。
その廃墟の片隅に小さな墓石と小さな家があった。
家には銀髪の女性が住んでいた。
今日も彼女は墓石に向かって話しかける
「ずっと、ずっと一緒だからね…私は幸せだよ…」

そこは廃墟 一組の男女が暮らす場所
そこには夢が詰まっていた 一組の男女の儚い夢が
永遠の愛が存在する場所

ここは廃墟  幸せな廃墟


   −完−


意外と長くなってしまった…
最後まで読んでくださった皆さんありがとうございます

143 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/06(木) 08:04:27 [ RNukKI.I ]
学校に行く前に手短に感想を投下していきます
>>記者Aさん
GJ!こういったほのぼの?とした紙面をみると和みますw
さて、次回の発行も期待させてもらいます^^

>>139-142
せ、切ねぇぇぇぇorz
もう、胸が切なさでキュンキュンいってます。まぁ、彼も幸せだったのでしょう。
最後に自分の誓いを守れたのだから・・ね。

144 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/06(木) 10:16:35 [ x1HPIr3w ]
第一章>>108

    第二章〜 それぞれの道 〜

「・・・・ぃ」「おぃ、あんた。」
 誰かの声でふと私は目を覚ました。目の前には船員らしき男。
「そろそろ船降りてくれないかねぇ?」
寝起きの私はその言葉の意味があまり理解できなかったが、
何か起こっているのではないかと思い、眠い目を擦りながら周りを見渡した。
「・・・ぇ?もう着いたんですか?」
船は既にブリッジヘッドに着いていたようだ。どうやら私はあれから丸一日寝ていたらしい。
「申し訳ありません。」
船員にそう一言だけ謝り、私は足早に船を下りた。


港町ブリッジヘッド。大陸では最も貿易、漁業の盛んな町である。
普段は人気があまりない町ではあるが、商業を営むものなら誰でも1度は訪れる地だという。
「さてと・・・」
強さを求めてブリッジヘッドに来たところまではよかったのだが、
よくよく考えてみれば何をしたらいいのか全く分からない。
「とりあえず・・・冒険者にでも話を聞こうかな・・」
とは言えここは港町。漁師らしき人は居ても冒険者は周りにはいない。
そこで私は宿屋なら冒険者が居るだろうと思い、宿屋に入った。
泊まるわけでもないのでコソコソしながらロビーへ向かう。
ロビーには私の予想通り冒険者らしき人が何人かいた。ただ・・・・
「・・・・恐そう」
無理もなかった。私は今まで冒険者というものをあまり見たことがなかったからだ。
鋭く光る大剣を持つ大男に、一見美しくみえるがその傍らに長い槍を持つ女。
丸腰の私が近づけるはずもなかった。そんな中、唯一武器を持たずかわいらしいペットに
餌をあげている女性がいた。冒険者なのか?という疑いもあったが
一度その女性に話しかけてみることにした。
「あの〜、すいません。」
女性が答える。
「どうかされましたか?」

「ちょっと質問したいのですが・・・まず、彼方は冒険者ですか?」

「えぇそうですよ。それで質問とは?」

「あの〜・・・どうしたら強くなれますか?」

「へ・・・?」

私の質問の仕方が悪かったのだろうか?数秒女性が固まってしまった。
と、次の瞬間

「あっははは。面白い方ですね。」

何故か女性が笑い出した。私は訳が分からなかった。

「何か・・・おかしかったでしょうか・・・?」

「いえ、ごめんなさい。あまりに唐突だったもので。それにどう見ても私と彼方の職業は違うみたいですし。私はサマナーと言って、ペットを使ってモンスターと戦っています。彼方は何と言う職業なんですか?」

「え。。。職業・・・?」

「へ・・・?冒険者ですよね?冒険者であるからには何かしらの特技や能力があるわけですよね?」

「・・・・。」
私はこの時初めて知った。冒険者とは誰しもがなれるわけではなく、修行や遺伝によって得たそれぞれの
”能力”がなければなれないことを。
その女性は私が何も知らないと悟ったのか、色々なことを教えてくれた。
戦士、剣士は10年以上の修行を積み、一般人の倍以上の力をつけたものだけがなれるということ。
ランサー、アーチャーは集中力が人並み外れていなければなれないということ。
ビショップ、ウィザードは努力では何もならない、生まれ持った能力が必要だということ。
そして、そういった特殊能力を持たない人々が一番多くなる職業が”武道家”であるということ。
”武道家”は、武力というよりは理合に近いらしい。だから数多く戦いを重ねれば
自然と技が身につくのだという。
私は武道家になろうと決心した。だが、、、何よりこの細い腕、、、
その女性は武道家なら力もそう必要ないと言うが、、、
この細い腕で、果たしてモンスターと戦えるのだろうか?

船を足早に降りたときの期待や希望はとうに消え、疑問と不安だけが私を取り巻いていた。



第二章〜 それぞれの道 〜 END

145 名前: ◆j9cST1xRh2 投稿日: 2005/10/06(木) 22:03:23 [ u3w6GI.E ]
この数日間スレの伸びが恐ろしいほど速いですね。(=また感想が滞ってる)
それとMy知識アチャ(未だ知識未振り)がランド覚えましたよ、一直線で。PTに入って迷惑かけるのはちょっとなぁ…ソロですね。
ランドは宴会用スキルにしておきます。ふと転んだ拍子にゴアが手に入ることを祈って倉庫キャラとして(ry
 
>南東方不勝さん
イスラフェルをイスラエルと読んでs(ry
最近多いな、こういうアホみたいなの……って一々暴露する必要がないことですね、失礼しました。
そういえばレッドストーンでは何故二刀流ができないんだろう。マインやダガーがあるから同じようなものか。
それに考えてみればあのギルドに慣れるには相当の時間が必要そうですね。
…特にマスターが怖くて夜寝られなあれリリスさんなぜリア世界にうわなにするやめrcあふjksg(ry
 
>記者Aさん
>NO.1
チョキーのおっさんはそんなことをしていたのか。見かけによらず(?)なかなか手の込んだ手口を使っていますね。
>骨の中に他人の飼い犬と思われる遺骨やウルフマンの遺骨もあり
や、やりすぎだ!ウルフマンまで殺すとは非道極まりない!狼愛護団体会員一週間目の私が(ry
>NO.2
私も露店で一回だけ見たことがあります。他にも拾った人が使ったら消えてしまったとの報告があったような…。
無限ならいくら連打してもなくならないですし、ある意味最終装備ですね。まてよ、ベルトに装着できな(ry
 
>変な生き物さん
妙に弱腰な勇者様(?)戦士がなんとなくツボですw
アーネイトも普通の狩りに参加するんですね〜。リディスは人見知りするほうですかね。ひょっとしてナンパ癖なんかが(ry
二人の次なる活躍の場は?ついでにリディスがもう少しまともになるように祈り連打しておきますね。ノシ
 
>>108さん
なるほど、今まで一般人が職業につくところからの視点とは考えてもみませんでした。
赤石での悪魔には翼がないようですが、悪魔といったら翼がほしいですよね〜。…いや、特に意味はないですが。
武道家として生きるのか、他の道を選ぶのか。オルはどの道を選ぶんでしょう。
 
>名前がない@戦士見習いさん
じーさん同士の戦いは止められなさそう…。
全てがひっくり返った世界観は壮大ですね。天使なんて天使の心の欠片もないですし。
真のレッドストーンを持った主人公が豹変してしまわないか心配です。ジンに限ってそんなことがあるわけないと思いますが。(どっちだ
 
>ナンバーズさん
二組とも大ピンチ…スナッチなんか死んd(ry
レオン側も恩人や兄弟だと戦えないでしょうね。フォビアもなかなか腹立たしい手を使ってくるものです。
いや、次が見えないですね。果たしてレオン達に形勢は戻せるんでしょうか。
 
>サマナの人さん
ミーアとシーフギルドにそんな関係が……その腕でメイドの職についたのは何故?というのはきっとタブーですよね。うんうん。
会う機会なんてほぼないですが、次からメイドさんに会ったら警戒しないといけないですな。「ぶっ殺した」と言われる前に…ね。
フィーナとミーアが無事に会うことができる気がしません。何かありそうな予感がしてきます。
 
>FATさん
やった、フプレ様が戻ってき(ry
自分も片付け下手なくせに綺麗にしたがるところがあるのでよくわかりますね。
時間かかるし面倒くさいし…もうだめぽ('A`)ですが、終わったときの達成感は言い表せないものがあります。
話は脱線しましたが、とにかく双子の姉妹頑張れ!ってことで。
(密かに最強最悪の変身を遂げていたものを見てみたい自分がここに。)
 
>前スレ960さん
久々に感動しました。本当にお上手です。情景が頭の中に浮かんできます。
…ん?前スレの131さんも感動的な作品を書かれていましたね。ひょっとしてこれがデジャブーなるものですか?…違いますかそうですか。
次なる作品はどういうものになるのかと、とても楽しみにしております。

146 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/06(木) 23:35:41 [ RNukKI.I ]
>>148
何も無い故に、自らの体を武器とする・・。
確かにそう考えると一番手っ取り早くなれる職業は武道家ですね。
さて、これから主人公が武道家としての歩むのかが気になります。

>>jpさん
すいません、家のリリスが(ry
まぁ確かに、怒り方に問題がありすぎる人物が2名ほどいますが
普段の皆はいい奴らですよww(きっと・・^^;)

147 名前: ナンバーズ ◆RD3530l4BQ 投稿日: 2005/10/07(金) 00:02:35 [ Smp0forA ]
■RED STONE 第四章■
〜本気のブーン〜
フォビア『さて、厄介なものも片付けたことだし、DAME ONを破壊しましょう』
そういって本社の方を向き、攻撃命令を出そうとした瞬間…後ろから恐るべき殺気を感じた。
フォビア『なっ?!』
その殺気からは今までに感じたことのない純粋な怒りの気が込められていた。
???『……………』
そこに立っていたのは他の誰でもない、ブーンだった。
フォビア『フン…誰かと思えばアイテム拾い厨房じゃない。ザコに興味は…』
一瞬だった。
ブーンがコロッサスをライトニングサンダーで瞬殺し、クリティカルヒットでホワイトシェードを打ち砕き、メテオシャワーでキングクマーを蒸発させたのは。
ブーン『貴様は俺を怒らせた。』 
続けてブーンは語りだした
ブーン『スナッチは…俺が小さいころから俺のことを実の弟のように可愛がってくれたんだ。あいつには…返しきれない程の恩がある。まだ返していない、沢山の感謝がある。それを…俺は…俺はっ!』
(そ、そんな…こいつは何物なの?…こ、殺される…い、いや、まだ私にはデビロンに不死の廃人がいる…)
フォビア『甘いわね…あなたの周りをよく見なさいな。』
ブーンの周りを何十体もの廃人が取り囲む。
ブーン『余裕ぶるな。精神の安定が崩れていることぐらいお見通しだ。…この程度…アースクエイク!!』
大地が激しく隆起や陥没を繰り返し、巨大な地割れが発生する。
フォビア『!?デ、デビロンよ飛べ!』
いそいでデビロンに掴まって空中に退避する。が、廃人達は皆地の底へと消える。
ブーン『これでもまだ減らず口を叩けるか?』
怒りを最大限に込めた視線が注がれる。
フォビア『デビロン!!早く戦線を離脱しなさい!』
とにかく逃げないとまずい。そう思った。が…
ブーン『…逃がすわけには行かない。グラビティアンプリファー!!』
強力な磁場が発生し、地面に引きずり落とされる。
命令を邪魔されて怒ったデビ・ロンがブーンに襲い掛かる。
フォビア『デ、デビ・ロン!!やっておしま‥』
ブーン『目障りだ。死ね。』
ブーン渾身の魔力を込めたチリングタッチによりデビ・ロンは一瞬で粉々になった。
フォビア『そ、そんな…い、いや…し、死にたくない…あ、あああ…』
ブーンがフォビアにゆっくりと近づいていく。
ブーン『なぜわからない?クィーザーも、スナッチも、まだ死にたくなかった筈だ。貴様は大量の人を殺した。みんな生きたかった。平和に、ただ生きるのみを求めていただけだった。それを貴様は自分の満足で殺したんだ。…貴様の先には"死"あるのみ』
ブーンは手に持つカースドブラッドにゆっくりと、火と水の魔力を注いで振りかざし、一言言った。
『地獄で後悔するがいい。』
■つづく■

148 名前: ナンバーズ ◆RD3530l4BQ 投稿日: 2005/10/07(金) 00:59:39 [ CBajl6wk ]
ども、ナンバーズです。最近サブキャラ作成にはまっています。ブーン関係でWIZの特技を詳しく調べるためにチリWIZ作ったらこれがおもしろいw
…いや、よけいなスキルとりすぎてすでにチリじゃないんだけど…
では感想逝きます。
>>@戦士さん
オルロワージュvs.ラスタバンの悪魔と天使の対決…お互いに死力を尽くして戦う…結果が気になります
いまさらですがジンはオルロワージュの息子?
>>南東方不勝さん
旦那と姐御…そりゃ間違えられたら怒る罠。
狼といえば紫鯖に放置狼があるんで今度INしてFATさんに会いに行くかな。
>>感動作を創る人さん
勝手に名前つけてすみません。ですが本当に感動します!
もう最後に好きな人を守り通したというのがね…
テラカンドウです。
>>144さん
特徴がない人がなるのが武道家ですか。
…いっそK1しゅつ(ry
>>◆j9さん
いつも感想ありです。作品の続き楽しみにしてまする。
 
とりあえず俺は一日一投ですね。
(小説書いてるのはわしでごわすぞ!うわなにするjMvwjMgふじこitXg)

149 名前: ◆21RFz91GTE 投稿日: 2005/10/07(金) 10:59:54 [ lUuyceUc ]


皆さんお久しぶり〜…
PCが死んで久々にネットにつながってから幾日…この名前のID何だっけなぁと考えながら
学校のPCからアクセス中orz

いやぁ…スレ2いったんですなぁ、まさか2ができてるとは思いませんでしたよw

もう少ししたら連載のほう再開しますね、とりあえずワードでも何でも入れないとorz

PS:あ、プレステじゃないっすよっと。
  PCまた死ぬかもorz

150 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/07(金) 12:45:50 [ sGssP5jM ]
>>FATさん
兄貴、おつとめご苦労様でし(panpanpan
うみゅ、無事出所できたようでなによりです。
プレゼントに指輪ということは? とは? (・ω・)ニヤニヤ

>>変な生物さん
おおー、いいですね、こういう日常。
希明の水晶もいい感じです。PT作成はこうやって起きるのか〜

あと、ミーアの暗殺者モードは、実はそれほど強くないです。
実際の戦闘能力はともかく、「人間としての強さ」みたいなのはきっとリディス君のほうが上ですよー
例えるなら、ディアボロはスタンド能力は高いけど、「覚悟」ではブチャラティたちの方が上、みたいな?(ぇ
追伸 裸エプロンキターw

>>南東方不勝さん
怒るリリィはかわいいなぁ(ニコニコ
何気に八つ当たりしちゃってるところとかぷりちーです。
エヴァ……懐かしいなぁ。
個人的にはシャムシエルがかわいくて好きです

>>戦士見習いさん
絞めるも切るも自由自在。またトラップとしても使えるから、使い勝手がいいのですよ、鋼糸は。いかにも暗殺者っぽいですしー。
某せんべい屋の技量は並外れすぎてますが。
さてさて、地上とは別のところでオル様とラスタバンが最終決戦(?)
「スネーク!」「リキッドォォッッ!」とか
「キラァァァッ!」「アァァスランッ!!」とか
「劉鳳ッッ!」「カァァズマァァッ!!」とか、
そんな感じの大激突ですね。冗談抜きに天界がぶっ壊れそう……

>>記者Aさん
うわさは聞いたことありますが、実物を見たことはないですねぇ。無限花。
もしあっても、消滅が恐くて使えそうにないです。
固定系の石なら見たことありますけどねー。
相変わらず目の付け所といいぐっジョブです。

>>139-142さん
相変わらず泣かせてくれますね……
実際のゲーム中のMAPにも廃墟系の場所は多くありますが、こんなことがあったのかなーと思うと感慨深いです。

>>144さん
冒険者になるにはそんな秘密があったのかっΣ(・ω・)
まあ、確かに一番親しみやすそうなのはサマナテイマですねぇ。
さてさて、武道家になることを決心したようですが、前途は多難そう……
がんばっ>ワ<

>>◆j9cST1xRh2さん
ミーアの過去については、今から書き込みますー。
とりあえず、メイドさんは悪ささえしなければ安全ですよ?たぶん^^

>>ナンバーズさん
ライアン兄弟アンデット……身近な人間をアンデットとするのはネクロマンサーの常套手段ですが……
アンデットとはいえ、かつての戦友と戦うことができるんですかね、彼らは。
そして種割れブーン強っ!?
しかもこっそりU使ってる〜!?

151 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/07(金) 12:46:46 [ sGssP5jM ]
「馬鹿な、ブラックウィドウは十年以上前に滅びたんだ――。生き残りなど、いるはずがない!」

 そう。ありえるはずがない。
 自分たちが――ブリッジヘッドの暗殺者が、こんな小娘に遅れをとるはずがない。

「殺せ――!!」

 男の号令とともに、周囲に潜んでいた残りの部下たちがいっせいに攻撃する。
 八方向から同時に襲い掛かる刃に、ミーアは――

 あ、という音から始まる叫びとともに、ミーアの両手が、髪が、スカートが、同時に翻る。
 次の瞬間ミーアの手に握られていたのは、無数の短剣だ。

 そのまま踊るように、回転しながら両の短剣を次々と投擲する。
 放たれた短剣が暗殺者たちの目を、喉を、心臓を――人体における急所を的確に貫き、絶命させる。

 ターンが終わる。
 翻るスカートの裾を押さえ、不安定な柱の上で、しかしまるで何事もないかのように優雅に一礼。

「――Addio」

 ダーティフィーバー。
 周囲360度全範囲の敵に高速で短剣を投擲する、シーフの技の中でも頂点に位置する技術。

 一瞬にしてすべての配下を失った男の目の前に、ひらりとミーアが着地する。

「さて、残りはあなただけですね」
「ひ、ひぃぃぃっ!」

 鋼糸――アトラク=ナクアへと繋がるリングを填めた右手を振り上げる。

「た、頼む。見逃してくれ。お願いだ……命だけはぁ……」

 男が懇願する。
 同じように命乞いをする人間を、子供を庇おうとした母親を、死にたくないと叫ぶ少女を、無慈悲にもその命を刈り続けていた男は、しかしいざその刃が自分に振り下ろされるとなって、涙と鼻水をたらしながら地面に額をこすりつける。
 その姿に、ミーアは一度腕に力を入れ、だがゆっくりとその腕を下ろした。

「……行きなさい」
「見逃して――くれるのか」

 ミーアはゆっくりと背を向け、

「一度だけです。もし再びわたくし達の前に姿を現したりしたら、その時は見逃しません」
「あ、ありがたい……あんたのことは忘れないよ……」

 男がゆっくりと立ち上がる。
 その目には、無防備に背を向け、男の部下だったものたちの死体を葬るミーアの姿が映っていた。

 重い死体を引きずっているため、ミーアの両手は塞がっている。
 男とミーアの距離は約6ヤード。
 男にとっては一瞬の距離だ。

「ああ。忘れないよ――あんたのことは」

 男が動く。
 無警戒なその背に向け、刃を振り上げ――

 その足が、何かを踏んだ。

 はるか西方よりもたらされる、爆裂する砂。
 ブリッジヘッドのシーフギルドには、その砂をトラップに応用する術が伝わっている。
 その名は、エクスプロージョントラップ。

「う、うわ……うわらば!?」




 背後で起こった爆発が、ミーアの髪を揺らす。

「言ったはずです。次はないと――」

 小さな、悲しげな呟きが、夜気に吸い込まれ消えていった……

152 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/07(金) 12:48:08 [ sGssP5jM ]
〜断章・? ある家族の話〜

 十年ほど前。
 ブラックウィドウの暗殺者だった少女が、組織の命令によってブルンネンシュティグへと派遣された。
 依頼者はブルンの没落貴族。
 政敵のとある貴族を暗殺してくれというのが依頼であり、少女は身寄りのない孤児の振りをしてその家に潜り込んだ。
 正直、雑用だろうと奴隷だろうと、あるいは性奴であろうと、屋敷内に入り込めれば何でもかまわないと思っていた。

 だが、少女に与えられたのは、その家の第二婦人の世話役、というものだった。

 その貴族には正妻としてブルンの豪商出身の女がいたが、いまだに子供はいなかった。
 元々男は財産を、女は家名を欲しての一種の政略結婚のようなものであり、夫婦仲は冷め切っているといってもよかった。

 そんな中やってきたのが、第二婦人であり、彼女は男がとある用事で旅に出た際に巡り会った、ロマ出身の女性であった。

 元々漂泊の民だからであろうか。
 彼女は少女にとても優しくしてくれた。
 それはメイドと主人というより、年の離れた姉妹、あるいは親子に似ていたかもしれない。
 当時彼女は子供を身篭っており――それが余計、第一婦人との確執につながるわけだが――、その予行のようなものでもあったのかもしれない。
 そして、彼女を介して暗殺対象である貴族との仲も、だんだんと近づいてきていた。


 そして貴族の家にやってきてから数ヶ月。
 男から少女への警戒心が完全に消えたとき、彼女は活動を開始した。
 寝室で眠る男の寝顔。
 まだ見ぬ子に重ねているのか、少女の頭を不器用ながら優しく撫でてくれたその男の首筋めがけ、しかし少女は感情なく鈍く光る刃を振り下ろす。

 そこには、自分を拾い、面倒を見てくれた恩人に対しての感謝も、愛情もない。
 感情なき殺戮兵器。それがブラックウィドウの暗殺者だ。

 そしてその刃が男の心臓に突き立てられようとする瞬間。

 涼やかな旋律が少女の耳を打ち、思わず短剣を取り落とす。
 振り向けばそこには、もうすぐ臨月を迎える第二婦人の姿があった。

 一瞬気を取られた少女だが、即座に予備のダガーで貴族の命を狙う。
 男を殺せば任務は完了だ。
 その後自分が彼女に殺されようと、それはなんら問題ではない。
 それが、ブラックウィドウの教えだった。

 だが、それが果たされることはなかった。

 いつの間にか男の傍らに、水でできた魚――スウェルファーの姿。
 スウェルファーが尾を一振りすれば、突き出た鋭い棘が少女の刃を阻む。
 そこで、男が目を覚まし、少女と目が合う。

――任務失敗。

 ならばすることは決まっていた。
 失敗したものには死、あるのみ。

 それがブラックウィドウの――いや、暗殺者の鉄則だ。

 少女は男に振り下ろされるはずだった刃を、躊躇いなく自らの喉に向け――その体が抱きしめられるように抑えられる。
 自害しようとした少女を体を張って止めた彼女は、その耳元にそっと囁く。

「駄目よ。泣いちゃうから……」

 その言葉と、そして何より抱きしめられた温もりに、少女の動きが止まる。
 と――、

「あ……フィエル。なんだかよくわからないんだが、何があったんだ?」

 ようやく目が覚めたのだろう。
 男が何が起こったのか尋ねる。
 だが、彼女はにっこりと微笑み、

「なんでもないですよ。ね、ミーアちゃん」

 足元にはナイフが転がっていて、さらには棘の立ったスウェルファーまで呼び出しておいてなんでもない、ではすまないだろうが、しかし男は妻の言葉に苦笑し、

「そっか。君がそういうのなら、きっとそうなんだろうね」
 そう言って少女――今さっき自分を殺そうとした彼女の頭をくしゃりと撫でた。

153 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/07(金) 12:48:36 [ sGssP5jM ]
 ブラックウィドウ壊滅の噂が古都に流れたのはそれから数日後のことだ。
 各地で残党狩りが行われる中、しかし少女はそれまでと同じように屋敷で暮らしていた。

 結局男も第二婦人も――第一婦人はそもそもその日何が起こったかすら知らない――、少女に何も聞こうとしなかった。
 ただ、今までと同じように接するだけだった。

 いや、一つだけ変わったことがあったか。
 あの事件の直後、少女を優しく抱きしめていた第二婦人がいきなり倒れたのだ。
 と言っても、病気や怪我ではない。
 平たく言うと――産気づいたのだ。
 すぐさま産婆が呼ばれ、そして彼女は一人の女の子を産んだ。

 少女は婦人だけでなくその女の子の世話もすることとなり――年の近いこともあって、まるで姉妹のように過ごすこととなる。
 相変わらず第一婦人からの嫌がらせはあったが、まったく気にならなかった。


 それから、かなりの時が流れた。

 流行病にかかって第二婦人はあっさりとこの世を去ってしまう。
 不幸だったのは、ほぼ同時に第一婦人にようやく男の子が生まれたことだ。

 妾の子供と正妻の子供。
 しかし、年は妾の子の方が上であり、男の愛もまた、第二婦人の子の方に注がれていた。

 当然、第一婦人にとって、第二婦人の子供はそれまで以上の邪魔者となる。
 ブルンの慣習では、相続権は正妻の子――特に男児だった場合は確実――に与えられる。
 だが、男が第二婦人の子に与えていた愛情は、慣習を覆すかもしれないという危機感を第一婦人に与えるほどだった。

 謀殺――。
 しかし、それが現実となることはなかった。
 ある日ふらりと、第二婦人の娘が失踪したのだ。
 屋敷に引き取られた、元暗殺者の少女――既に彼女は美しい女性に成長していたから少女と呼ぶのは不適切かもしれない――を連れて。

 第一婦人は気づきもしなかっただろう。
 例えどんなに憎まれていようとも、第二婦人の娘――失踪した少女は、義理の母親のことが好きだったのだ。
 いや、あるいは気づいていたのかもしれない。
 今は亡き第二婦人も同じく、第一婦人に友人として接しようとしていたのだから。

 逆に言えばそれこそが、第一婦人の劣等感を引き立てていたのかもしれない。


 貴族の名はハイフリート=クラン=フィラデルフィア。
 第二婦人――元ロマのサマナーだった女性は、フィエルラフィーナと言う。
 そして二人の娘の名は、フィーネンエージュ=セリエナ=フィラデルフィア。

 家を飛び出た彼女は今、母の名の後半を借り、フィーナ=ラフィーナと名乗っている。

154 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/07(金) 13:12:38 [ sGssP5jM ]
 長かった夜が明ける。
 東の空からゆっくりと日が昇り、世界に再び光が満ちる。

「あぁーっ、やっぱり外の空気はいいわねー」

 暗い墓地からようやくのことで脱出したフィーナは、朝の日差しを全身に浴びるかのようにゆっくりと伸びをする。
 傍らのヘッジャーは光はあまり好きではないのかフィーナの陰に隠れ、ウィンディは嬉しそうにばさばさと羽ばたく。

「あー、さすがに半日以上こもってたから、体が埃っぽいわねぇ〜」

 特に髪と顔が埃っぽいのは、女の子としてはあまり気持ちのいいものではない。

「お嬢様、これをお使いください」
「ん、ありがと」

 隣から差し出された、手ぬぐいで、埃だらけの顔と髪、そして首筋や腕を拭う。
 近くの沢の水だろうか。冷たくて気持ちがいい。

「ありがと。さすがミーアは気が利くね――って、えぇぇぇ!?」

 そこで、いつもどおり隣で微笑んでいるメイド姿に気づき、驚愕の叫びを上げる。

「ミーア……いつの間に?」
「メイドですから」

 相変わらずの微笑みでミーアが答える。

「そういえば、お嬢様――こちらの方は?」

 たずねるミーアの視線の先には、輝く双剣を持つ両刀骸骨の姿。

「あ、うん。とりあえず、私のペット」
「誰がペットだ――我はヴェイア。唯の骸骨剣士だ。今となってはな」
「そうですか……わたくしはミーア。お嬢様にお仕えするメイドです」

 ヴェイアは一瞬ミーアを見つめ、

「そうか、わかった」
「はい。そういうことですよ」

 それだけでわかったのだろう。
 ヴェイアのうなずきに、ミーアが笑顔で返す。

「さてさて、クエストも終わったことだし、早くカトレアに帰ろう? 私お腹すいた〜」
「お前、さっきまで人を働かせて、一人で保存食料食っていただろう?」
「んー、それはそれ、これはこれよ」
「……太るぞ」
「っ! 言ったなぁー、乙女の禁句をっ」
「ふん。乙女と名乗るのならば、せめてもう少し育つことだな」
「Yesじゃない、激しくYesじゃないわ。このエロ骸骨っ!!」

 仲良く言い争いをしながら歩く二人の後を、ヘッジャーとウィンディが呆れながら付いて行く。
 ミーアは立ち止まり、離れたところでそれを見つめながら静かに呟く。

「フィエル様……あなたのお子様は、立派に育っていますよ……」

 今は亡き、大切な人にそっと祈る。
 そんな彼女にフィーナが気づいたのだろう。
 振り返り、ミーアの名を呼ぶ。

「ミーア、早く早くっ。置いてっちゃうよー」
「はい、お嬢様。今参ります」

 そう。
 彼女はもはや、名前のない暗殺者ではない。
 ミーア=ウェズリー。
 好奇心旺盛で子供っぽくて、けれど心優しい女主人に仕える、唯のメイドだ。


 その主人を追いながら、最後にミーアはふと思う。


――依頼人死んじゃったから報酬出ないんですけど、どう説明したものでしょう
 


                         Fin……?

155 名前: サマナの人[TRACKBACK] 投稿日: 2005/10/07(金) 13:16:50 [ sGssP5jM ]
まとめ
前スレhttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r996
本スレ
>>12 >>14 >>39 >>54 >>56-57 >>89-90 >>92-93 >>115-117 >>151-154

うし、オチが付いたところで、ひとまずフィーナたちの物語はおしまいです。
うーむ、長かったような短かったような……
なんとか挫折せずに続けられたのも、応援してくれた皆さんのおかげです。
ありがとうございました〜

156 名前: FAT[TRACKBACK] 投稿日: 2005/10/07(金) 14:56:37 [ xzP0wfE2 ]
キャラ紹介
>>6

1〜21回目まで
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r977

>>61-63 (22)
>>118-119(23)




その領域とはキッチン。

私はここ数ヶ月職場の料理店“カタトニア”など、外食ばかりでキ
ッチンの戸も開けたことがなかった。
リビングの片付けが一段落つき、フプレは何気なく地獄へのドアを
開いてしまった。
「きゃあ!!」
という短い悲鳴と共に大量の――数百、いや、数千はいるだろう蠅
の大軍と強烈な腐臭が一斉に飛び出してきた。瞬間、蠅に完全に視
界を奪われたフプレはもちろんのこと、部屋の端にいた私までも混
乱し、部屋を転げまわった。手で叩き落とそうとしてもするりする
りと指の間をすり抜けてゆく蠅ども。
しばらく混乱が続いたが、ふと、閉められたままの窓が目に入った。

そうだ!!これだ!!

這うように窓まで辿り着くと急いで限界まで開け広げる。すると全
体の1%ほどは息を吐いたように大人しく出て行ってくれた。

・・・全ての窓を開放すれば・・・

希望の光が見えた。閉鎖されている窓はあと六つ。壁伝いに歩こう
とするが激しい蠅どもの抵抗にあい中々歩が進まない。

くぅっ!!こうなったら・・・

ナイトバーズ、召喚。

オート地下監獄では出番がなかったので、この蠅退治が初陣となる。
ナイトバーズは蠅をものともせずに次々と窓を開放していく。開け
放たれた空に吸い込まれるように黒い軍隊が出撃していく。

・・・もう戻ってこなくていいよ。

残された窓はあと一つ。キッチンの・・・こいつらの王国の窓だ。
ナイトバーズが王国への侵入を試みると隠れていた国民全てが一斉
に蜂起して闇の魔獣に立ち向かい、何百匹という精鋭たちが突撃す
る。

もしナイトバーズが自分だったら・・・。
服の中から羽音が聴こえた気がして背筋がゾクッと凍えた。

そういえばフプレは無事?

辺りを見回してみたが姿が見当たらない。

まさか・・・そんな・・・。

不安が胸をよぎる。私は壁を離れフプレの探索に出向いた。

157 名前: FAT 投稿日: 2005/10/07(金) 14:57:14 [ xzP0wfE2 ]
あ!あの足は!!

いた。フプレは王国の入り口近くのソファに隠れるように横たわっ
ていた。

あぁ、なんてこと・・・・

哀れフプレの全身は蠅の駐留所と化し、体の至るところに黒い兵が
確認できる。恐らくは衣服の合間を縫って中にも潜り込んでいるの
だろう、服が内側から小刻みに震え、スカートの裾やシャツの袖か
ら出入りし、手を擦っている姿が目に付く。

「ウィスパー!!」
ウィスパーを呼び寄せるとかわいそうなフプレの体から蠅を追い払
うように頼んだ。
ウィスパーはフプレの体をせわしなく飛び回り、激しい空中戦を繰
り広げる。空中ですれ違う度に次々と兵を撃墜するが、キリがない。
フプレ救出にはまだ時間がかかってしまいそうだ。

キッチンのほうに目を向けるとナイトバーズがドアにはまっていた。

私は、敗北を認めざるを得なかった。
私がキッチンの窓を開けるのは不可能だった。襲い来る大軍と、強
烈な刺激臭の化学兵器の前に、手も足も出なかった。

気力を失い、ただただ開け放ってあるいくつかの窓から全ての兵が
撤収してくれるのを祈り、床にしゃがみこんだ。するとドアをノッ
クする音が聴こえ、私は反射的に返事をしてしまった。姿を見せた
のは宿の管理人、ポトフおじいちゃんだった。
ポトフさんはドアから溢れ出した群れに動じることなく素早く部屋
に滑り込むと、私に呟いた。
「こいつは大変だぁ。お嬢ちゃん。お祝いを言いに来たのにそれど
ころじゃないね。」
と部屋を見渡す。優しかった目元がきりっと引き締まる。
「よし、それじゃあこいつらをおいっぱらうとしようか。」
と言うと私にキッチンの入り口で挟まっている役立たずを仕舞わせ、
自身は堂々キッチンに入っていく。
ポトフさんは部屋に入った瞬間に悟った。ここで、少しでも空気を
吸い込めば腐臭に脳が征服されるということを。息を殺し、最大の
難所であったキッチンの窓を、遂に開放した。

私は、その勇ましさに感動した。

「考えがある」と、ポトフさんは一旦部屋からでていき、数枚の布
切れとひもを持って戻ってきた。再び口を堅く閉じ、キッチンに入
ると、既に元が何だったのか分からないほど腐ったものを布に小分
けにして包み、ひもで窓の外に吊るした。
なるほど、こうすれば自分の生まれ故郷を追って勝手に外に出て行
ってくれるわけだ。
全ての窓に罠を設置すると、部屋にはびこっていた兵たちは一斉に
宝物の包まれた布に群がった。みるみるうちに部屋はすっきりとな
り、残党はわずか百匹程度。再びポトフさんは部屋を出ると、昆虫
採集用の網を持ってきた。原始的な方法だが丁寧に一匹ずつ採集し、
外に放つ。時間はかかったが部屋の中の蠅掃討に成功し、最後の仕
上げに取り掛かる。ぶら下がった布になにやら細工をすると素早く
窓を閉め、外気を取り込まないようにする。すると布に纏わり付い
ている蠅は次々にぽとぽとと力を失い地面に落下していく。
「おじいちゃん、何をしたの?」
この不思議な魔法に私の興味が向いた。
「毒を詰めたのさ。おいらこれでも昔は名のあるシーフでね、毒の
調合とか得意なのさ。」
次の窓で作業をしながら、得意げに答えた。

ポトフさんの調合した毒の威力は見事なもので、ものの数分で蠅王
国は完全に滅亡した。王国跡には腐汁の染みが深く、濃く残り、か
つてそこに王国があったという事実をこれから先も語り継いでいく
だろう。

158 名前: FAT 投稿日: 2005/10/07(金) 15:44:12 [ xzP0wfE2 ]
>>変な生き物さん
アーネイトは苦労人ですね・・・。ぐうたらリディスとは大違い。まぁそんな
リディスのキャラが好きなんですが。
希明の水晶みたいなオリジナル物大好きです。これからもアイデアが浮かんだら
どんどん新しいアイテム出してください。

>> 南東方不勝さん
ジャックが能力を持っている理由。うーむ、知りたいですねぇ。
E○Aは真剣に読んだことがないので分からないです・・・・。

>> ナンバーズ さん
スナッチ・・・・。しかしブーン。ブーンがかっこよさ過ぎます。なんという
メリハリなんだ!!この勢いでDAME ONも改善してほしいですね・・・。

>> 名前がない@戦士見習いさん
一度は頂点を極めたもの同士の対決。お互いに老いているとはいっても激しい
ものになるのは間違いなさそうですね。そろそろゲームのほうもクリアできそう
なのでそちらと照らし合わせて楽しませてもらっています。

>> 記者Aさん
この記事口調(?)が好きです。本当になくならなかったら最高の品ですね。
・・・私のような低Lv帯には。

>>139-142さん
感動職人さん。素晴しすぎます。読んでて目頭が熱くなりましたよ。
前作もそうでしたが人を感動させることの出来る文章を書ける貴方様を
尊敬致します。次回作もまた思いついたら書いてみてください。

>>144さん
なるほど・・・。職業は誰でもなれるというものではないですものね。
この主人公が今後どう成長していくのか、楽しみです。

>> ◆j9cST1xRh2 さん
ランド習得おめでとうございます。実際どんなモーションなのでしょう?
私もランドの描写してみましたが見たことないので間違っていたかも・・・。

>>21Rさん
いちファンとして気長に投稿お待ちしております。それとPCお大事に・・。

>> サマナの人さん
「うわらば」小悪党って感じで最高です。
ミーアの心変わり、というか人間としての成長がすごくよかったです。冷酷な
暗殺者から優しいメイドへ。フィエルの優しさやフィエルを信じるハイフリート
など、この一連の投稿に感動致しました。

159 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/07(金) 17:52:37 [ RNukKI.I ]
履歴書と言う名のボスモンスを倒してきました、南東です。(ナニ

>>ナンバーズさん
ブーンキターww
デビ様を一撃で粉砕とは・・。テラツヨス

>>サマナの人さん
連載お疲れ様でした。きっと彼女達ならおもしろおかしく旅を続けていく事でしょうw
あと、相当に貴方のツボを衝いてしまったようですね。リリィはww

>>FATさん
な、ナイトバーズorz
初陣が蝿退治ですか・・。ホノボノトシタセンジョウデイイネ^^
と思ったら、数が尋常じゃねぇ^^;ここでフプレ嬢がシエル化しても止む無しw

160 名前: RED STONE小説・長編物(三章前編・上) 投稿日: 2005/10/07(金) 18:10:22 [ EOpVH4ik ]
(プロローグ)>>59 (一章)>>74-75(二章)>>103-105 作者:変な生き物
(オマケ)>>121-122

セナ・フェネスティラがハノブ高台望楼で謎の赤い石に操られた日から3週間
あれから世間では『赤い石』の噂はパッタリと止み、前までは毎日のように飛び交う噂が消えた
俺とリディス、そしてお隣さんのセナ、しょっちゅう一緒に冒険や狩りに出ていた
…リディスとセナの関係?さー、3週間にしてはいい線行ってるかな…
そんな平凡な、小さな幸せの日々が続いていた。

・古都ブルンネンシュティグ 町外れ
川の向こう岸に製鉄所が見える、その製鉄所を間近に見られて夕日に染まる一軒家
その一軒家の前にアーネイト達は集まっている。
「場所はここで合ってるようだな」
「にしてもまさかセナさんまで一緒に受けてくれるとは思いませんでしたよ〜」
「いえいえ、お二人方がいなければ私も受けられませんでした」
そう言いながらセナは手にもった上質な紙を見る。
『旧レッドアイ研究所への調査依頼 報酬一人20万G 良質の防具など
 ただし3名以上のパーティでなければ発注しません』

「こうも美味しい条件が揃ってるともう受けてる奴がいるんじゃないか?」
「いんや抜かりない、依頼主が応募をしようと決めた直後に仕入れた情報さ」
「…いったいどっから仕入れたんだよその情報」
そんな事を呟きながら入り口に立った。
「随分人気の少ない場所にあるくせに割といい作りしてるなこの家」
「実はどこかの貴族のプライベートハウスだったりするかもね〜」
「そんじゃセナさん、サクっと任務を受けて終えますかね」
ドアを軽くノックしてから家に入ると…
中は非常に清潔、木製で派手な色はなく白がほとんど
本棚には上質な皮製の聖書が置かれ、高価そうな十字架もある、どれもこれも地味に高価だ
さらにはなんと小さいもののステンドグラスがあったりもした。
そんな清潔ながらゴージャスな部屋の奥に一人の男性がいた
肌白でスレンダー体型ながら割と筋肉もあり、丸い眼鏡がインテリ度を倍増させている
割と柔和そうな男性がこれまた高そうな聖本をもっていた。

「あなた方が調査をしてくれる冒険者達ですか?」
「ああ、俺はアーネイト・ルエアス」
「どもー、先ほど顔を出させてもらったリディスでっす」
「セナ・フェネスティラと言います、宜しくです」
「私はロイドと言います、宜しくお願いします」
手を出してきたのでとりあえずズボンで手を拭いてから握手した
高級だらけの部屋だからてっきりロクでもない奴かと思ったけど割といい感じだった。


・旧レッドアイ研究所B1
古臭い空間、どこかカビ臭さが漂うせいか、閉鎖的で、虚栄のような雰囲気が広がる。
ここは事実、過去の栄光を引きずっている…封じ込まれた空間なのだ
彷徨う魔物は魔物になってもなお過去の栄光を未だ引きずり、呪縛霊のごとくこの地に彷徨う
地上への階段からは月明かりが射している、夜だ。
「それじゃあもう一度内容確認だ」
アーネイト達4人は一箇所にあつまり、依頼内容を再確認した

「最近、ここの動きが不穏で、しかも一体しかいない筈の神獣イフリィトが5体も確認された
 地下三階へ降りてそこで調査を開始する、だよなロイドさん」
後ろで話を静かに聞いていた依頼主のロイドを見ながら続けた。
「今回のクエストはあくまで『調査』無駄な戦いは極力避けるぞ、リディスは先頭で
 シャドウスニーキングで偵察、俺がそれに続いてその後ろがロイドさん
 バックアタックを避けるために後ろにセナを配置、以上 探索開始!」
「りょーかい」
「わかったわ、任せて」
素早く持ち場につき素早く進んでいった
邪魔な敵は暗殺で葬り、左右からの襲撃はアーネイトが、後ろからの強襲はセナが倒していく。
「なかなかのチームワークですね、随分と戦いなれてるようで」
「まぁこれでも数場踏んでるんでね、ロイドさんは回復と身を守るのに専念して」
「にっしても珍しいですねー、依頼主サンが一緒に参加してくれるなんて」
「これでも私は一応ビショップですので、できれば皆さんのお手伝いしたいんです」
「本当に有難う御座いますロイドさんわざわざ…」
「いえいいんです、人を癒すのも、助けるのも聖職者の仕事ですから」
そう言いながらにっこりと微笑んだ、セナは思わず顔を赤くして顔をそむけた
それを眺めてアーネイトはそれをポカーンと眺めてるリディスにボソリと耳打ちした
「見事に三角関係成立っぽいな………まっ頑張んな」
「え"、ちょ、まっ、それどういうこ、え、ええ?!アーネイt ゴフッ」
そこから先はレッドアイ狂信者の棍棒で顔面を叩かれて言葉が途切れた。

161 名前: RED STONE小説・長編物(三章前編・中) 投稿日: 2005/10/07(金) 18:10:49 [ EOpVH4ik ]
・旧レッドアイ研究所B2
4人とも足早に奥へ進んでいった
たださっきとは違うのがリディスがかなり気合入れて敵をバサバサ倒してることだった
普段面倒くさがりなアイツがセナの為にこうなるか…、改めて恋の力の強大さを確認した。
「よっしゃあ撃破撃破ぁっ!」
「おいおいあんまり張り切るな、戦わないにこしたことないしな」
「さてそろそろ次の階につきますよ…ってあれ?」
本来通路になってるはずの場所
しかしそこはガレキの山により見事に封鎖されていた、天井が崩れた落ちたようだ。
「おかしいですね、ここは確かに…」
「はいはーい、ここは 俺 に 任せといて」
そう強調していいながら懐をさぐりボウラスを取り出す、ガレキの山に投げつけ
カキンという音を鳴らしながら弾かれて戻ってきたボウラスを掴み懐にしまった。
「そんなに沢山のガレキじゃないな、ちょっとまっててくれよ」
今度はポーチからなにかの粉やら草やら色々と取り出し
その場にかがみこみカチャカチャといじくり始めた
「ねぇ何してるの?なんかの調合?」
「それよりも後ろの注意をしといてくれ、リディスを攻撃されてみろ、下手すると…」
「下手すると…?」
「大爆発したり毒霧まみれになるな」

肩をすくめながらそう答えた、それと同時にリディスが立ち上がりガレキ山に歩み寄る
ガレキの山に茶色い袋包みを貼り付けて離れた。
「そんじゃちょいと離れてくれよ、危ないから」
そう言ってナイフを投げた
袋包みに当たった途端大爆発が起き、ガレキの山が跡形もなく吹き飛んだ

「凄い…ガレキの山を吹き飛ばしたけど周囲の壁に被害がない…」
「ふぅー、あと少し量が多きゃ俺らもガレキの山の下敷きだったな
 あーよかったよかった……?…」
そう言いながら天井を見上げてから表情が少し曇った
「お、どうしたリディス」
「いや、これは……建物の老朽化で崩れたものじゃない、人為的なものだ」
「ってことはわざと?だれがそんな酔狂な…」
「さぁね、ともかくさっさと終わらせて帰ろうぜセナさん」

・旧レッドアイ研究所B3
周囲は異様な雰囲気に包まれていた
あたり一面壁には刃物がかすめたような後がある
だがその大きさはあまりにも巨大だ、凄まじい太さの刃物だろう
そして周囲には不気味なほどなにもなかった、魔物の姿も、生き物の気配も。

「…なんだこの馬鹿みたいな重圧感は…、おいルエアス?」
「ん、ああ、厳戒態勢にシフト」
厳戒態勢に素早く切り替わり3人でロイドを囲むように陣を組む
…アーネイトの体に異常が発生していた

何もしていないのに心臓が凄まじい勢いで早鐘を打つのだ。
『…なんだこのおぞましい感覚は』

二人が歩く中、大きな広間につく
突然目の前に巨大なトカゲ、いや炎の神獣イフリィトが現れる
素早く戦闘態勢に移るがその瞬間いきなりイフリィトの首が宙に舞う。
首を失い倒れるイフリィトの後ろに人が立っている
禍々しいまでの赤い鎧、そして人の背丈をも上回る巨大でなおかつ
異常な厚さの漆黒の剣を持つ男が立っていた。

162 名前: RED STONE小説・長編物(三章前編・中) 投稿日: 2005/10/07(金) 18:15:19 [ EOpVH4ik ]
男は大剣を背中の鞘にしまう、目の前に立ったが何も言わず沈黙が支配する
いつのまにか心臓の鼓動も嘘のように治まっていた。
「………見つけた」
一番最初に沈黙をやぶったのはセナだった
それを聞いたリディスが続く
「知ってるのか、知り合いか?」
「知ってるわ、昨日の事のようにね」
そう言って首を振り髪の毛をはらう
そして男を見る、その瞳は今までの優しさと華麗さを帯びた瞳とはうってかわって
信念と憎悪を宿した瞳だった。
「そう、忘れる訳がないわ!!」
槍を構えながら走りだす、片手に仕込んだボウガンを乱射しながら
男は少しも動かない、矢は外れたり、鎧に弾かれた
槍を振るうも手で弾かれる、そしてセナは槍を構えなおし男は突撃した…だが男は片手で槍を受け止める
「なっ!」
そのまま引き寄せもう片方の手で突き飛ばした。
「おいおい、女を突き飛ばすなんて男らしさの欠片もねぇな!」
そう言いながら素早く短剣を数本投げる
4発当たったもののその場に落ちる、が短剣から煙が噴き出す
リディスお手製の麻酔薬が炸裂し、それに合わせて素早く走り出す。

…決まったな、俺様特製の薬は効くぜ〜
そう思いながら素早く近づくが煙の中からはさっきの男が微動だにせず立っている
「そーかい、そんじゃこいつはどうだ!」
素早く引き、大量のナイフとボウラスを移動しながら投げる
鉄線つきのナイフが男の体をかすめる、そこにボウラスが鉄線にあたり、ナイフの軌道を曲げ
鉄線と鉄線が曲がり、絡み合い、周囲に蜘蛛の巣のように鉄線が張られる
そして男の全身に鉄線が絡みつく。
「さーて少しは落ち着いてくれねーかなー?」
だが男が束縛されて動けない筈の右腕を動かし、体に取り巻く鉄線を掴んだ
そしてそのまま腕を振るい鉄線を千切り、切れた鉄線を引っ張り鉄線を持ったリディスごと壁に叩きつける。

「邪魔だ」
男はそれだけ呟いてからアーネイトの方を向いた
そして歩み寄っていく。
「そーゆー訳にはいかないんだよね」
ロイドによって回復した2人が立ち上がる
「絶対に仕留める…!」
「そゆわけ、人様を吹き飛ばした報いとして痛い目にあってもらうぜ!」
二人とも男めがけて走っていく、矢とナイフも飛ばす。
…アーネイトとロイドの目には映っていた、男に尋常じゃないほどの気が集っている事に
もはや物質レベルまで高まった気が二人に向けられた。

「「失せろ!!!!」」
目を見開き、尋常ではない気迫が周囲に波立つ、二人は一瞬ひるむ
そして凄まじい速度で大剣の柄を握り恐ろしいまでの速さで振るった、まるで紙でも振るかの如く
男との距離は離れていたが見えない物理的な波動によりナイフと矢は砕かれ
二人は容赦なく吹き飛ばされた、ロイドにぶつかっても止まる事無く、大広間の外まで飛ばされた。
それを見た男は大剣を大きく振りかざし、凄まじい速さで振るう
大剣より生まれた波動が天井にぶつかり天井が崩れ落ちて先ほど見たガレキの山ができる。

アーネイトは男の方を向く
男はアーネイトを見ながらゆっくりと口を開く
「赤き魔石と接触した、か」
そう言いながらまるで珍しいものでも見るかのように言った
「…どうせ二人っきりで決闘でもしたいんだろう?俺だけ残すんだしな」
そう言いながらアームプロテクターに仕込んであった鉄爪を出した
男もそれを見てから大剣を構える

「赤き魔石に近づきし者の力とやら、見せてもらおう」
大剣と鉄爪が凄まじい音を立てて一瞬のうちにぶつかりあう
素早く立ち回り一撃を喰らわないように体をいなす
ひたすら鉄爪と大剣が弾きあう音のみが響いた。
「…避けるだけか?」
「ああ、避けるだけさ、お前がスタミナを消耗するまでな」
「そうか、ならばこれも避けろ」
素早く男は一歩さがり大剣を凄まじい速さで振るう
先ほどとは違い鋭利な波動が放たれるものの波動の端を見極め最小限の動きで避ける
「…そこそこ出来るようだな」
そういいながら片腕を前に出し、大剣で片手の皮を裂く
血を滴らせた大剣を振るい、赤い血の波動が生まれる
「ハッ!ブラッドシェーカーごとき…」
だがそれはブラッドシェーカーなどではなかった

赤い血の波動は形を変え、赤い竜となり尋常ではない速度で飛んでくる
素早く軸をずらすものの赤い竜も軸をずらす
舌打ちしながら側にある柱に隠れて防ぐものの、柱が壊れた時に生まれた砂埃にまぎれ
いきなり目の前に男が現れる
素早く一歩さがり大剣の一撃を避けるが、突然背中を切られる
「分身!?」
後ろを向き、素早く鉄爪を振るうと男の首筋に鉄爪が突き刺さる
だが男は気にもせず大剣を構え、そして ―…

≪ズドン≫

大剣はアーネイトの体を深々と貫いた。

163 名前: 変な生き物 投稿日: 2005/10/07(金) 18:19:05 [ EOpVH4ik ]
どうも、朝起きたら3時であせった夜行性の変な生き物です。

…長すぎますね、これ orz
長すぎますってエラー出たしウワァン
そしてうっかり>>162が「中」のままなんですわ…「下」です、本当は。
なんか微妙に体調崩れてます今日この頃。

他の小説の感想は後で書きます、少し眠らせてもらうよパトラッシュ…  ZZzz...orz

164 名前: 名前がない@戦士見習い 投稿日: 2005/10/07(金) 18:29:22 [ hNlLsBE2 ]
RED STONEシリアスシリーズ第二章
第二十回目 死を想え
「すまない、ギムレット俺はちょっと抜ける、お前は住民を守っていてくれ」
そう言って町外れの方へ走り出す、目指すは孤児院だ。
孤児院に辿りつき、石で出来た扉を開けるとナイフの突きが襲ってくる
何処からどう見ても素人の突きだ、間合いを外してナイフを避ける
襲撃者の正体は、孤児院の女だ
「あ・・・・貴方は・・・・・・」女が呟く
「覚えていてくれたか」
孤児院の中に入ると怯えた子供達が一塊になっている
「天使が、街を襲っていたの、それを、子供から聞いて、それで、その」
「何も言わないでいい、ここは俺が守るよ」
そう言って女の手を握る
「そういえば名前を聞いてなかったな、俺はジンっていうんだ」
「私はステア・アンゴスチュラ」
自己紹介をしていると扉を誰かがノックしている
襲撃者がノックする分けないだろうが、念のために剣を抜いてから扉を開ける
そこにいたのは時の君だ。
「ジン君、邪魔して悪いが君はギムレット達と合流して海の神殿へ行ってくれ
レッドアイと天使たちが、神殿にある魔力の源へ向かっている。」
「わかった、あんたはここを頼む」
「任せておきなさい」
孤児院を出て街へ走る。天使たちはすでに消えている
「ギムレット、海の神殿へ向かうぞ。天使が魔力を狙って集まっているらしい」
そう言ってから今度は海の神殿の方へ走る
後ろからは足音が聞こえるので、ちゃんとギムレット達はついてきているようだ
20分ほど走って神殿の入り口に到着する。ポーションを飲んで体力を回復しておく
五分ほどするとギムレット達も追いつく、随分と息を切らしていた
「この中に魔力の源が?」とギムレット
「そうだ、レッドアイと天使たちはもう中だろう」とアルセス
「じゃあ早く行きましょう」とシェリー
剣を抜いてから神殿の中に入る。中はじめじめとしていて松明が疲れたような明かりを出している
「モンスターの気配は感じられないな・・・・」壁を触りながらギムレットが言う
奥へと進むと随分と広い部屋に出る。部屋の幅は100メートルもあるだろう。
扉は一つだけだから迷うことはなさそうだ。
部屋の真ん中にたどり着くと、床が透明になり消え去る、自分達が居る場所以外は全て崖になってしまう。
しかも入り口の扉はいつの間にか閉ざされている。
部屋の出口の扉は開いているが、崖を間に挟んでいるのでどうにも行けそうにない
羽を出して飛ぼうと思ったが、無数の鍾乳石が天井にある。一度折れ始めると他の鍾乳石を誘導して、
石の雨が降ってくることになるだろう。じっと天井を見ていると急に火の玉が飛んでくる
剣で受けてから鞄からマッチを取り出して火をつける
部屋が炎に照らし出され隅々まで見えるようになる。天井を見上げると
そこにはローブを羽織った巨大な骸骨と無数の天使たち、数は50を下らないだろう
「お前達をここで殺せば全てはラスタバン様の望みのまま、死ね」
骸骨が空気の抜けるような音の声で話す、天使たちが一斉にこちらへ光輪を放つ
アルセスが結界を張ってその場をしのぐが結界は今にも破れそうだ
「結界は後二回も喰らえば破れるぞ、早く何とかしろ」アルセスが怒鳴る
「そんなこと言って・・・・・」言葉が途中で途切れる
何故かギムレットが部屋の真ん中に居て、自分達は出口に居る
天使たちも状況が掴めないらしい、ギムレット微笑みながら言う
「ジン・・・・いいかラスタバンは必ず殺せ、俺たちの孤児院を潰した天使たちも必ず殺すんだ
でも、復讐に囚われる生き方をするな、お前は世界の希望になってやれ」
言い終わってから静かに杖を地面に突き刺す、止めろ、そう叫ぼうと思ったが声が出ない
ギムレットの一挙一動がスローモーションで見える
骸骨が殺せ、殺せとわめいている
次の瞬間、地面に刺した杖を中心に地割れが起きて、神殿全体が揺れる
地割れから溶岩が噴出する、天井の鍾乳石が次々と折れ始める
天使たちを串刺しにしながら部屋が崩れる
「嫌ぁぁぁ―――――――」シェリーが声にならない声を上げて
崩れる部屋の方に向かうが、アルセスはシェリーをしっかりと押さえる
部屋が崩れ終わると、中には何も残っていない、いや良く見ると人影が見える
ギムレットは生きていた。そう思っていたが儚い希望は打ち砕かれる
「人の分際で大儀を通すとわ、見上げたものだな」
骸骨がこちらに向きながら言う
怒りが全身を駆け巡る、翼を出して骸骨を一刀両断にしようとしたとき
光の矢が骸骨の脳天を貫く、何本もの光が骸骨を貫く
骸骨は少しうめいた後、砕け散って消えた。
シェリーは弓を構えたまま泣いていた

165 名前: 名前がない@戦士見習い 投稿日: 2005/10/07(金) 18:52:58 [ hNlLsBE2 ]
読み返せば読み返すほど読みにくい・・・・・・orz

>>変な生き物さん
戦士らしき男、強いですね
RSの戦士もこれだけ強ければ・・・・・・イエ、何デモナイデス

>>FATさん
蝿怖い・・・・・・自分は無視が苦手なんで
想像するだけで鳥肌が立ちます

>>サマナの人さん
減らず口を叩く骸骨に萌えです
お疲れ様でした
>「キラァァァッ!」「アァァスランッ!!」とか
まさにこんな感じです(笑

>>ナンバーズさん
ブーン強いですね・・・・・・・
ちなみにジンはオルロワの息子かどうかはわかりません(ナニ
まぁご想像にお任せします

>>21RFz91GTE
執筆再開を祈っております
PCの復活も祈ります

>>139さん
ただただ感動です
自分もこんなの書ければいいなぁ

166 名前: ナンバーズ ◆RD3530l4BQ 投稿日: 2005/10/07(金) 19:20:14 [ gxoMDCNk ]
■RED STONE 第四章■
〜兄弟〜
時はブーンの戦闘の約20分前にさかのぼる…
 
ベルフェ『ぐあっ!』
レオンに向けて放たれたストレートスパイクを自分の身で受ける。
ベルフェ『皆は手を出すな。こいつらは俺の…俺の弟だ。…俺がカタを付ける』
迎撃しようとするPTMを遮り、一人歩み寄る。
ベルフェ『お前ら…いまさら俺のしたことを許してくれとはいわない…だが、せめて…』
そういうと大剣を取出し構える。すぐにパラレルとディレイの嵐がくる。
ベルフェ『…アーマークラッシャー、ウエポンブレイカー』
ベルフェは攻撃を捌き、鎧を破壊し剣を弾き飛ばす。
そして…ベルフェは二人をぐっと抱き締め、涙を流しながら…
ベルフェ『せめて、せめて一言、兄貴と言ってくれ…』
と、一言言った。
その場にいた皆が黙っていた…スティードにユライスは動かない。
ここで神の奇跡が起きた。
ヒュウウン…ヒュウウン…
ベルフェの周りで蛍のような不思議に光る発光体が廻り始める。
ベルフェ『これは…幻光魂?』
幻光魂とは死者の魂が目に見えるように具現化したものを指す。
次第に幻光魂が人の体を形づくり始める。
スティード【兄貴…久しぶりだな…】
ベルフェ『すまない…腑甲斐なかった…自分の利己に溺れ一番大切なものを忘れた俺は…』
ユライス【いいんだよ兄さん。誰も兄さんを責めはしないよ。】
スティード【兄貴はただ悪い夢を見ていただけだ。前を向いて歩け。兄貴には…"仲間"がいるのだから…】
そういってスティード達は消えた。
【俺たちはいつだって兄貴を護るさ】
ふと手にもったレムフェアバルターの変化に気付いた。
神々の護符と思われる文字に強大な魔力を含んだ刀身。
ガンズ『そっ、それは神剣ラグナロク!!』
ベルフェ『二人の…魂の剣…』
二人の死体の顔はにこやかに…微笑んでいた。
そして俺は決意した。
紅き悪魔は…この剣に誓って倒す!
■つづく■

167 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/07(金) 20:45:24 [ RNukKI.I ]
>>戦士見習いさん
ギムレットさん死んじゃいましたねorz
彼の屍を乗り越えてジン達は天使たちを止めることができるのでしょうか?

>>ナンバーズさん
ベルフェお兄さんパワーアップww
いや、兄弟っていいものですねぇ。弟たちの思いを胸に頑張ってもらいたいです^^

168 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/07(金) 21:29:14 [ RNukKI.I ]
>>変な生き物さん
アーネストを圧倒してますね、この戦士。
血の龍・・、ゲームのほうでも覚えてみたい。(ネタとしてww)

>>133
ハノブに着いた俺達は、休憩もそこそこに鉄鉱山へと急いだ。
「しかし、ずいぶんと今日は人が多いねぇ。」
ハノブの街中の様子を見てギルがそんなことを呟いた。
確かに、平時よりは滞在している冒険者の数が多い。しかも、かなり高Lvの冒険者も見受けられる。
「当たり前や。今回の大量発生の件が解決するまで、ハノブ鉱員協会が鉄鉱山を封鎖しとるからな。」
「ロックゴーレムごときで封鎖したのか?協会は。」
「あぁ、そうや。」とアニーが相槌を打つ。随分と慎重な決定を下したな、協会も。

鉄鉱山の入り口付近まできて、なにやら言い争いの声が聞こえる・・。
「ですから、今はここの坑道は閉鎖中ですので貴女をお通しするわけにはいかないのですよ。」
「だから私がこの封鎖してる問題を解決してあげる、って言ってるのよ。」
どうやら、アーチャーの女が守衛役の鉱員に食って掛かってるようだ。
話の内容から察するにあのアーチャーも俺達と同じ目的らしい。
「ですから、この件に関しましては協会からの正式な依頼を受けたギルドの方に一任しておりますので・・。」
「そんな何時来るかも分からない奴らを当てにするより、今ここで受けて上げてもいいって言ってる私に頼んだ方が効率的でしょ!!」
「ですから、そういう問題ではなくて・・。」
まぁ、なんつぅか必死だな。あの弓兵。よっぽど金がないんだろ。
「おーい兄貴に姐御、POTの補充終わったよ・・。って、レナ!」
「何よ、ギル・・。って、なんであんたここにいるのよ?」
どうやら、ギルはこの女と知り合いらしいな・・。

169 名前: ナンバーズ ◆RD3530l4BQ 投稿日: 2005/10/07(金) 21:36:50 [ QnyLWUVQ ]
ども、ご無沙汰しておりますナンバーズです。
さっそく感想逝きます
>>@戦士さん
ギムレットォォォ!!!チーン…
個人的に何となく好きなキャラだったからもうぬるp
>>FATさん
蝿の大群…ガクガク((( ゚Д゚)))ブルブル
いっそ家ごと火で…いやいやなんでもないですよ。
うわなにするjmgbikneoふじこjgm

馬鹿のされごとでごわす。
>>サマナの人さん
激しく連載キボンヌ。このキャラクタ像が(・∀・)イイ!!
でごわす。
>>南東方不勝さん
いつもお早い感想ありでごわす。スナッチは…まあネタバレはナシでごわすw

以下コント
ナンバーズ?「そうそうナンバーズ、今日から居候がふえるでごわす。」
ナンバーズ「なに?また来るのか?」
ナンバーズ?「そこで金庫開けてる香具師と冷蔵庫の中身食ってる香具師とアイテムブーンしてる香具師でごわす。」
偽ナンバーズ「ちっ、3Gしか入ってねえ。」
ナンハース「うはww食い物テラマズスwww」
†したらばナンバーズ最強魔術師†(名前はどっかのスレ参考)「⊂二二二二(^ω^ )二二二二二⊃」
前略お母さま…助けてください。監禁されています。

170 名前: ナンバーズ ◆RD3530l4BQ 投稿日: 2005/10/07(金) 21:51:23 [ /Llzpyy. ]
ぎゃあ!生き物さんと21Rさんへのレスがないじゃまいか!
>>変な生き物さん
アーネイトォォォ!!!なんて個人的に好きなキャラが死ぬ(かもしれない)オンパレードなんだ…orz
>> 21Rさん
PCがやばいんですか…はやく直るといいですね。
学校のPCってやはり教室にあるPC?確か俺が中二のときに設置されたなぁ。あのころは(強制終了

171 名前: 変な生き物 投稿日: 2005/10/07(金) 22:54:38 [ EOpVH4ik ]
どうも、こんにちわでございまする。

>>FATサマ
ナイトバーズの初陣が蝿退治・・・
ナイトバーズカワイソウwなーむー。
>ポトフおじさん
む、毒の調合が得意でひょうひょうと・・・
ま、まさかこのおじさんはひょっとしてリディスの未来の姿 ウワァポトフオジサンダタスケ... アベシッ!!
>ぐうたらリディスとは大違い
いやいやリディスも仕事してますよ、口説きとかがほとんどですが
まぁ最近セナのおかげであまりしてないようですが
…回数が減っても口説きは止める気配ありませんが、ね。

>>21Rサマ
ファンとして気長に、首もながーくして待ちますー
それとPCお大事に・・・ああHDが壊れた時の記憶が脳裏にry

>>サマナの人サマ
ひとまず終わりましたねぇー、お疲れ様でした。
相変わらず骸骨のエロっぷりは治まらないようでw
きっとまたこのSSに現れるときも3人(2人と1匹?)は元気にしてるでしょうねぇ
今すぐ、とはいいませんが気が向いたときにまた彼女らの物語を書いてくださいです。
>「人間としての強さ」みたいなのはきっとリディス君のほうが上
すんません、絶対負けてるっていう自信あります orz
だって某赤髪のナンパ男級の意思の無さですからー!残念!!

>>139-142サマ
ごめんなさいモニターの前で号泣!
お兄様/お姉さまと呼ばせてくだされぇええぇぇぇぇ!
こういう物には弱い、めっちゃ弱いですがな、号泣、感動、感動でござるぅううう!

>>ナンバーズサマ
ブーンのアンビリアルケーブル解除&暴走モードキタァァァァァァァァァァア!!!
デビ・ロンを一撃ってオソロシス、しっかも性格マジメやなぁ
ピエロの仮面を被るウィザードですか、カッコエエ。
そして一人の戦死者(とは決まってないが)…
さらに死んだ弟との会話、そして神剣ラグナロク…
先が読めない展開でドッキドキマイハートです。

>>記者Aサマ
噂のみですが、聞いたことはありますねぇ無限花。
あと話だと無限ケーキもあるようです
・・・無限ケーキ/ケーキ⇒パイ/無限パイ、パイ投げ戦争ry
本当にありそうで実に面白い記事ですなぁ、関心しますわぁぁ。

>>名前がない@戦士見習いサマ
お互いに老いているとはいえども凄まじい戦いになりそうですガクブル
なんか武器が壊れてもしまいには素手で殴りあいそうですな、某兄弟の如く。
年をとってるお互いガンコだから意地と意地のぶつかり合いが激しそうでまぁ怖い
そしてギムレット…、次回作を待ってます!
>RSの戦士もこれだけ強ければ・・・
十分強いような気もしますよ、先日ギル戦で〆られましたし(´・ω・|墓

>>南東方不勝サマ
あーあーあー、爆発しちゃいましたか、こんがりですか…
女性の怒りは凄まじいもんです。
そして討伐しようという時にギルの知人らしきレナという人物。
さぁどうなるのか!どうなっちまうのか!
>血の龍・・、ゲームのほうでも覚えてみたい
物理攻撃としてカウントされますが自己ダメージ技となりまーす
あと気合でナイフや矢を破壊するほどの力がないと出せませーん
つまりどっちみちネタry

>>144サマ
冒険者になるにはやっぱり素質が大切ですかぁ
そして武道家を目指す主人公、ガンバレガンバレー!!
気合と度胸!気合と度胸!目指せ世界一の武道家!世界一のry
気合だ!気合だ!きry  ウワナニヲスルブゴフッ

>>◆j9cST1xRh2サマ
ランド習得おめでとうございまーす、オークションで見た事がw
>ナンパ癖
正解、ナンパ男です、人見知りはしないタイプ
家の用事を適当に片付けてPTに入る、でも目的は狩りじゃなくて口説きというあほっぷり
ちなみにあの日入ったPTはムキムキなビショップしかいないPTとかなんとか

ちゃっちゃと後編作るぞー!
勢いでアーネイト殺しちゃって展開どうしようか苦戦中だぁあああぁぁぁー!!!! OTZ
生きるか死ぬか、ロイド次第かもん

172 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/07(金) 23:13:53 [ RNukKI.I ]
>>168
「ギル、この子あんたの知り合いなん?」
「そうだよ、姐御。こいつの名前は、レナ・クーゲル。オイラの幼馴染さ。」
ふむ、幼馴染か・・。まぁ、此処で出会ったのも何かの縁かも知れんが・・。
「ほぅ、そうかい。それよか嬢ちゃん。そこどいてくれへん?ウチ等この奥に用があるし、人待たせとるんや。」
「なに、じゃああんた達がこの仕事任されたギルドの人?じゃ、私も連れて行ってくれない?」
・・、唯我独尊とはこういう奴のことを言うのか?
俺とアニーがレナの無理やりな発言に呆然としている間に、
「ほら、ギルからも頼みなさいよ。この人達、あんたの仲間なんでしょ?」
「待てよ、レナ。そんないきなり連れていけだなんて、お前らしくない。兄貴も姐御も呆れかえってるじゃないか・・。」
と、ギルが反論するとレナはギルの耳に口を近づけ、
(じゃあ、あんたが5歳の時にアリアンのオアシスで溺れた事言っても良いんだ?確か、水深50?だったけ?)
(な、それは今関係ないだろ。)
(良いからあんたからも頼む!じゃないと、スカルペネトレータでその軽い頭貫くよ・・!)
(はぁ、なにをそんなに焦ってるんだか知らないけど分かったよ・・。)
む、どうやらギルが根負けしたようだな。となると連れて行ったほうが無難だな・・。
「兄貴に姐御・・、オイラからも・・」
「みなまで言うな、ギル。どうせこっちが承知しなくとも、その手の奴は後をつけてくるのが相場だ。」
「ウチは反対やで。なんでこんな信用ならん小娘を連れて行かなあかん?」
「じゃあ、ここでこいつが諦めるまで説き伏せるか?その分、ヒースとの合流は遅くなるが・・?」
そういうとアニーは、渋々ながら承諾してくれたようだ。
「そっちの女性の狼の方は融通が利かないけど、あなたは話がわかるのね。」
流石は同性、一発でアニーが女だと悟りやがった。アニーも驚いてるな。
「自己紹介がしたいなら、道中だ。急ぐぞ。」
そうして俺達は、強引について来ることとなったギルの幼馴染・・レナを連れて鉄鉱山の中へと入っていった。

173 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/08(土) 00:00:54 [ RNukKI.I ]
鉄鉱山B1に足を踏み入れた瞬間、俺達はそのあまり異常さに驚いた。
「ちょっとギル、ここB1でしょ?なんでロックゴーレムがうろついてるのよ?」
「オイラに聞くな!でも、確かにおかしいよな。本来こいつらの生息分布はB4からなのに。」
(本来の生息地域からの移動・・、オートのあいつらも外に出ようとしていたな・・。)
しかし、こいつらは明らかに自分達以外のテリトリーを躊躇なく侵食している。
明らかにこれは異常だ・・。
「アニー、どう思う?」
「正直分からん。ただ異常過ぎるんことはぴくっこでも分かるわな。」
・・・、これはヒースとの合流を早めたほうがよさそうだな。
「アニー、ヒースは何処で待機してる?」
「B2の入り口付近や。多分、1,2体は倒してるんとちゃう?判断材料としてな。」
「分かった。行くぞ、お前ら。」
そして俺達はB2へと向かっていった。

B2に降りてすぐのところでヒースは今しがた倒したであろう、ロックゴーレムの
遺骸を調べていた。
「ヒース、無事やったんかぁ・・。」
ヒースの姿を確認するなり、駆け寄ってくアニー。
「ん、アニーか・・。そんなに心配する事でもないだろう。」
そういってアニーをなだめてから、
「済まないなジャック、お前も依頼が終わったばっかりだろうに・・。」
「いや、構わんさ。頼ってきたダチを無下に扱うほど人間腐っちゃいない。」
「ふ、お前らしいな。ところで後ろにいる御ふた方は・・?」
まぁ、初見だから当然の反応だな。
「初めまして。オイラの名前はギル・ヒュプノス、この度兄貴たちのギルドに加入することにしたんだ。」
「ふむ、随分懐かれているな。ジャック。」
まぁ、気付いたら懐かれてただけなんだが・・。
「私の名前はレナ・クーゲル、好きに呼んで構わないわ。これっきりの縁かも知れないし・・。」
なんだこいつ、意外とクールな奴だな。
「自分の名前はヒースだ。名字は無い。天使には名字をつける習慣はなかったからな。」
と、一通りお目通しが終わったところで。
「で、ヒース。その遺骸から何か分かったか?」
そういって俺は、ロックゴーレムの遺骸を覗き込む。
「うむ・・。詳しいことは分からないが、今までに感じたことの無い瘴気に晒されていた形跡がある。」
「なんや、天使のアンタでも分からへんのか?」
「あぁ、まったく分からない。」
・・・とりあえずこの現象の原因は正体不明、ということしか分からんな。
「もう少し奥に潜ってみる必要があるな、こいつらの本来のテリトリー・・B4に行くぞ。」
そうして俺達はさらに坑道の奥へと向かって行った。

174 名前: †ナンバーズ†(省略済み) ◆RD3530l4BQ 投稿日: 2005/10/08(土) 00:19:21 [ gxoMDCNk ]
ナンバーズは寝ているので漏れが感想かくぉ(^ω^ )
…もう書いてある?(^ω^ )
漏れはブーン関係専門だぉ(^ω^ )
中身同じ?ナンバーズならそこで縛られて…いやのんきにねてるぉ(^ω^ )
(モガモガ!!助けドガッ!!……おkでごわす)
>>アンビリカルケーブル、種割れ
EVAのことはよくわからないぉ(´・ω・`)ショボーン
種割れというかなんか…漏れもガソダムパクったわけじゃないぉ(^ω^ )
ブーンはカマトトぶってただけだぉ(^ω^ )
糸冬 了
おまけコント
ナンバー一家8月12日
ナンバーズ「おまいら!昼食ができますた。リビングに集合しる!」
ナンバーズ?「詳細キボーヌでごわす」
ナンバーズ「おせちですが何か?」
†ナンバーズ†「おせちキター!!(^ω^ )」
ナンハース「wキターーw!w!w」
偽ナンバーズ「おせちごときで騒ぐ香具師は逝ってよし!」
ナンハース「どうでもいしwwwそれより栗きんとんうpキボンヌwww」
ナンバーズ「伊達巻きage」
偽ナンバーズ「↑誤爆?」
†ナンバーズ†「黒豆age(^ω^ )」
ナンハース「糞黒豆ageんなwww!sageろwww!」
ナンバーズ?「ほらよでごわす栗きんとんageでごわす」
†ナンバーズ†「黒豆age(^ω^ )」
偽ナンバーズ「ageと言ってればagaると思ってる香具師はDQN」
ナンバーズ?「糸冬 了でごわす」
†ナンバーズ†「再 開(^ω^ )」
ナンハース「再開すなDQNがwww!」
ダメオン社員『イタイ家族がいるのはこの家ですか?』
ナンバーズ「氏ね」
ナンバーズ?「むしろイ?そして鯖強化しるでごわす」
†ナンバーズ†「黒豆age(^ω^ )」
ナンハース「†ナンバーズ†必死だな(ワラ」
ナンバーズ「とりあえずはよ食え。」
 
コピペじゃなくて頭の記憶からひっぱりだしたから間違い多いかも。

175 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/08(土) 00:58:48 [ b6Gnz/6I ]
寝ようと思ったら電波が来たのでこれだけ書いて寝ます。


ギルド戦で鳴らした俺たち特攻部隊は、ダメオンマジックで牢屋に送られたが、
牢屋を脱出し、バリアートに逃げた。
しかし、田舎にくすぶっているような俺達じゃあない。
筋さえ通れば金次第でなんでもやってのける命知らず、不可能を可能にしダメオンマジックを粉砕する、俺達、特攻野郎RSチーム!

俺はリーダーの健康>カリスマBIS
ブレエビヒールにリザコール。
俺のような完全支援BISで無ければ、百戦錬磨のつわものどものリーダーは務まらん。

俺は探索もできる暗殺シーフ
自慢の暗殺で、MOBはみんなイチコロさ。
絨毯乗って、箱品からクエ品まで、何でもそろえてみせるぜ

よおお待ちどう。俺様こそ殴りアチャ。それとおまけにビッグスパロー
足止めとしての腕は天下一品!
無限矢? U矢? だから何。

ゴーレムテイマー、with気まぐれ
タゲとりの天才だ。レイスやネクロだってタゲとってみせらぁ。
でも、狂気だけはかんべんな。

俺達は厨だらけの世の中にあえて挑戦する。
頼りになる神出鬼没の、特攻野郎RSチーム!
助けを借りたい時は、いつでも耳してくれ。

176 名前: RED STONE小説・長編物(三章後編・上) 投稿日: 2005/10/08(土) 01:50:14 [ EOpVH4ik ]
(前編)>>160-162

ガレキの山が爆発し、3人が煙を払って入り込む
「ルエアス!やったか…」
だが目の前の光景に言葉が途切れた。
血溜まりに倒れるアーネイト、男の大剣には血がこびりついている
「…」
3人は言葉を失う、確かな憎悪が二人の目に宿る
「この傷は……」
ロイドはアーネイトに駆け寄るが顔には曇りしかない
そして嫌々ながらに首を横に振る、傷は大きく、呼吸もしてなければ心臓の音もしない
「貴様…アーネイトさんを…!」
「…ここにもう用は無い、失せろ」
「俺達の用事なら残ってるぜ」
そう言って上着を投げ捨て、上着の下に隠れてた大量の武器を手に取った
セナも槍を構える、そしてロイドは聖水撒きを握り締める。
再び凄まじい音が鳴り響く


…馬鹿みてぇだな、俺。
瀕死の重傷の中、息も出来ずにわずかに残る意識で呟く
立ち上がることが出来ない、どうやら背骨ごと貫かれたようだ
既に痛みはなく自分が徐々に冷えていく感覚だけしかない。
一方で3人は男と戦っていた
一撃を受けても致命傷でなければロイドが瞬時に回復できる
そしてロイドをカバーするように2人が守りながら戦う、が明らかに押されいている

ったく…あいつら戦ってるのに俺が参加できないなんてざまぁねえな
このまま死を待つのみ、か
徐々に意識がハッキリしてくる、…これが冥界へのお迎えって奴か…。

だが様子が違った
心臓が徐々に速度を上げていく、まるで狂ったように
割れる勢いで心臓が鳴る、そして徐々に感覚が戻ってくる。
息もできるようになり、手をつく、そして恐る恐る全身を動かしてみる
― 足が動く…!
そのままゆっくりと立ち上がった。
「アーネイトさん!」
「…背骨ごと貫いたがまだ立つか…?…」
肩ひざをついたアーネイトがゆっくりと視線を合わせる
それと同時に毛がざわめきだす。
アーネイトの周囲は一見普通だがなにかが異常な空間となっている
…微妙に、本当に微妙だが周辺の「時」が狂いはじめている。

徐々に毛並みが白く、限りなく白に近い灰色になる
瞳も人間の瞳から獣の瞳へと変化し、毛が全て銀色になったと同時に立ち上がる
「「ウォオォォオオォォォォォォォォォォォォォン!!!!」」
遠吠えが響き渡る、そして牙を剥き唸りながら男めがけて走り出す。
「! !」
鉄の爪と漆黒の大剣がぶつかり合う
ギリギリと火花を散らすが男は素早く下がり再び波動を生み出す
素早く宙で反り返り避ける、が男は二発目の波動を放つ

だがアーネイトはその波動を鉄爪により切り裂く。
「やるな」
素早く間合いを詰め再び鍔迫り合いが起きる、素早く払い大剣を振るう
何度も何度もぶつかり合い、凄まじい量の火花が宙に舞う
徐々にアーネイトが手数で勝っていく、徐々に鎧をかすめ始める
それを見て男はうっすらと笑う。
「ほぉ、急激な進化だな…興味深い」
だがそのまま大きく口を吊り上げて笑みを作る、まさしく狂気の笑みというに相応しい顔だった。
「だが!」
凄まじい勢いで大剣を振るう、アーネイトはそれに反応して鉄爪で迎え撃つ、が
≪バギィイン!!≫
鉄の爪は砕け散り、宙に破片が舞いアーネイトは「いなし」に失敗しバランスを崩す
「いくら強くなろうともその仕込み式の鉄爪でなんとかなると思ったか!」
そして男は大剣を横に振るう、顔面めがけて鬼神の如き速度で。

177 名前: RED STONE小説・長編物(三章後編・下) 投稿日: 2005/10/08(土) 01:53:41 [ EOpVH4ik ]
だが頭蓋骨が切られる音はしなかった
アーネイトが牙で大剣を噛み、止めていたのだ。
「噛むしか脳がない犬が!」
そう言いながら大剣を引き抜こうとするが、抜けない
アーネイトの…自前の爪に徐々に冷気が宿る

「誰が噛むしか、脳がない犬だって…?」
アーネイトが始めて喋り、爪には更に冷気が上乗せされる。
流石に危険だと悟ったのか後ろに下がり全体重を乗せて大剣を引き抜こうとしたが
だが後ろにはリディスとセナが押さえ込み、ロイドは聖書を読み上げ魔法で縛り付ける。
「こ、この雑魚が!」
だが既に時遅し、爪に集う冷気は極限まで高まり空気中の水分が凍りつくほどになった
「俺が噛むしか脳がない犬ならなぁ」
極限まで高まった気迫が爪に集中する。

「テメェは…大剣を振るうしか脳がない⊂(^ω^ )⊃勇者様だぁあぁぁぁあああああああ!!!!!」
そう意味不明な記号つきで吠えた後、爪による一閃で鎧を砕く
深くはないものの腹部を切りつけた、が切りつけた場所が瞬時に凍りつき凄まじい痛みを生み出す。

「ぐっ…おのれ、雑魚ばかりが…」
男が目を見開き大剣を構えなおす、だが男のポケットから赤い光が漏れ出す

「チッ、時間切れか!」
そう言い捨てた後、大剣をしまい魔石も使わず一瞬でワープした
ある意味その速さはアーネイトの意味不明な記号並だった。
「ハーッ…ハーッ……ザマァ見ろってんだよ………」
そう言い捨ててから大きくよろめき倒れる
セナがアーネイトの体を正面から支える、セナはアーネイトの身の心配をする
だが寝息を立てて爆睡しているだけだった
傷も癒え、徐々に毛の色がいつもの茶色に戻る、それを見たセナはボロ泣きした
「よかった!よかった !アーネイトまで死んじゃったら、私!私!」
支えながら泣きじゃくるセナを眺めてロイドは十字を切り天(現実は天井)を見上げた
そしてリディスは青ざめた、セナが寝てるアーネイトの胸に顔をうずめて泣くのを見て青くなった
リディスの心の中で、セナ・ロイド・リディスの三角形の真中にアーネイトが出現した。


「ん、…ん……」
「あ、目が覚めた?」
気がつけば目の前にセナが覗き込んでいた
起き上がるとリディスもいた、だが全身が縛られたかのような痛みが走る
外はまだ上がりきってない朝日が見える、どうやら朝になったようだ
「あんまり無茶すんなよー、もう調査は終わったんだぜ」
「そうか…、失敗か」
「いんや成功、報酬貰ったぜ〜、ロイドが「体調が整い次第、会いに来てくれ」ってさ
 新しい依頼と防具を渡すんだと」
「ほー、そりゃあよかった、っいてて…」
再びベッドに倒れこむ、そしてそのまま即行で眠った
それを見た2人は顔を合わせて笑う。

これでこの事件は一段落したと皆が思った
だが、それは違う…そう…「始まった」のだ
運命の歯車が今、ゆっくりと、だが確実に回り出した…。


       RED STONE
           silver wolf

178 名前: 変な生き物 投稿日: 2005/10/08(土) 02:21:23 [ EOpVH4ik ]
こんな時間ですがコンバンワ、超夜行性の変な生き物です
眠い…でも小説は勢い!勢い!勢い!眠い!勢い!

ってあららららーカキコがあるわ
レスレスっとね。
>>†ナンバーズ†(省略済み)サマ
おや、どこか雰囲気が違いますねぇまぁそんなことどーでもいいか。
>アンビリカルケーブル、種割れ
俺もエヴァネタあまり知らない…、ケーブル名も多分間違ってる
って間違ってたかOTZ

…アレ?種割れ?タネワレ?アレ?アレ!?
文字化け?!ちょ、文字化けかよッ!!文字化けですくぁぁぁぁぁあ! orz
種割れと書き込んだ場所はありませぬ、多分文字化けです…すみませんゴメンナサイ
>ナンバー一家8月12日
楽しそうな一家ですねぇ〜、自分もまぜてくれいぃぃ(・ω・)

>>南東方不勝サマ
ブッ!一階から既に!!ある意味マジシャンが消えてラクかもとか思った俺アウート!
そしてギルの幼馴染、レナ・クーゲル
うわスッゴイ押しwギルも凄い幼馴染を持ったもんですなぁ…。
この先のギル氏の女難…
じゃなくて受難っぷりも楽しみです、非道ですが。

>>サマナの人サマ
>寝ようと思ったら電波が
あるあるあるある、大体小説を書くとき何かピ―ンと来ると書けるんですよ〜
まぁ自分は無駄な電波ばかり受信しますけどね、あと自分に電波が留まってますがな。
>俺達、特攻野郎RSチーム!
スゲェッェェェェェ!ダメオンマジックを切り抜けるか!!
こりゃ頼りになりそうだ…、それじゃあ早速
小説作りの手伝いを…………ダメ?


あー勢いで三章終了
タイトルも今度からは「RED STONE silver wolf」(略してRED STONE swと表示)に
なんつうかいきなり伏線だらけでなんだかなぁとか思う俺がいる
あー小説も終わった、もう超眠いよパトラッシュ、お休み
…でもその前に24を……む、無理…ぽ… ZZZ...orz

179 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/08(土) 09:32:10 [ RNukKI.I ]
課金が切れて狩りがヌルポですorz

>>サマナの人さん
私の大好物のギャグ物の香りがぷんぷんと・・w
続きを首を長〜くして待ってます。

>>変な生き物さん
アーネイト復活、というよりパワーアップ。
そして、このパワーアップの原因に心当たりがあると思われるロイドさん。
一体どのようなことがこれから先に起こるのでしょうか?

180 名前: ナンバーズ ◆RD3530l4BQ 投稿日: 2005/10/08(土) 17:40:20 [ QnyLWUVQ ]
>>変な生き物さん
種割れはサマナの人さんの感想レスです^^;
>>150参照です。

181 名前: ナンバーズ ◆RD3530l4BQ 投稿日: 2005/10/08(土) 18:16:55 [ ipn.sE8A ]
今自分のレス見たら
ナンハース「ネ申降臨!」
が抜けてた…脳内変換してね。
ナンバー一家紹介
◆ナンバーズ
JOB:紙戦士
紹介:雑用。普段のレスしてる香具師。
◆ナンバーズ?
JOB:殴りBIS
紹介:〜ごわすと言ってるレスは全てこいつ。
◆†ナンバーズ†
JOB:⊂二(^ω^ )二二⊃(チンコWIZ)
紹介:厨房。本名は†したらばナンバーズ最強魔術師†。語尾にだぉ(^ω^ )と付いてるのがこいつ。極めて紙。
◆ナンハース
JOB:狼男
紹介:wwwを多用する香具師。失礼な発言多し。
◆偽ナンバーズ
JOB:シーフ
紹介:偽善者。表向きは紳士的だが裏で何やってるのかわからない。つまり腹黒いということ。
 
小説は夜中に。

182 名前: 変な生き物 投稿日: 2005/10/08(土) 19:14:21 [ PxFz8YG2 ]
どうも、変な実験用生物です
>>南東方不勝サマ
課金切れですかぁ…
フゥーハァーハァー課金なんかしたことないから2倍のラクさなんてわからないぜーorz レベル上げきついよママン
>一体どのようなことがこれから先に起こるのでしょうか?
電波が来るまで自分でもワカリマセンワァ
にっしても主人公がパワーアップってのもベタベタやなぁ…。
まぁただのパワーアップにする気なんか微塵もありません、…訳ありです(・ω

>>ナンバーズサマ
>種割れはサマナの人さんの感想レスです^^;
○| ̄|_
すみません、本当にスミマセン。
やっぱり徹夜なんかするもんじゃないねー…、頭の回転が普段と逆回転になる。
でもF5で更新するとたまに文字化けして心配で心配で
>ナンバー一家
すみません混ぜてくださいwって名前がナンバースににてないから?か。

183 名前: ◆j9cST1xRh2[TRACKBACK] 投稿日: 2005/10/08(土) 23:27:38 [ 24nIdEKs ]
あるウィザードが残したもの
表紙〜七頁目
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r970
>>22-23 八頁目 帰路にて − 2
>>49-50 九頁目 長い夜 − 1
 
十頁目 長い夜 − 2
 
二階の階段近くの小窓から月の光がもれて、最近磨かれたと思われる廊下を照らしていた。
メリックはその廊下の電気をつけ、一番奥のさらに上へと続く階段の手前にある右側の戸を開けた。
開けた瞬間、部屋のなかからカサカサッという音がはっきりと聞こえてきた。
(一体なんだろう。こんなところを住処にするといったら?ネズミ…ゴキブリ…ゴースト……)
考えるだけで寒気がするものばかりだ。
見えないんだからなんともないだろ、と言われそうだが、見えないからこそ想像力が働くということも考えてほしい。
窓があると思われる場所から漏れた月明かりの大部分は、正面の大きな荷物に部屋への侵入を阻まれている。
何とか入り込めた光は一部の荷物が浮かびあがらせていた。
人が寝たりするのに適当な場所ではない。物置として使われているのだろう。戸の近くの大きな箱にかぶった埃はまだ薄かった。
メリックは入り口の近くのスイッチを押すが、電球が切れていて電気がつかないようだ。
彼は杖を取り出し、杖の先を人差し指でポンッと触った。すると指から手へ光が飛び移ったように見え、杖の先に目映い光が灯った。
その瞬間(私は悲鳴をあげそうになったが)メリックの足元にいた親子と見られる大小二匹のネズミが荷物の陰へと逃げていった。
「ネズミまで住み着いている…可哀そうだけど、出て行ってもらうしかないな。」
誰に話しかけるわけでもなく、メリックはそうつぶやいた。
彼は右のほうの壁のへこみまで歩いていった。影が濃くなっていたので、大きくへこんでいることがわかったのだ。近づいて見てみると小さなランプが置いてあった。そのランプのガラスの部分に向けて杖の先端を振りかざすと、光は杖から離れ空中を直進し、普通の火のようにランプに灯った。
明るくなったところで部屋の様子を観察する。
正面の大きな荷物の裏に白縁の大きな窓がある。おそらく半年近く開けられたことがないのだろう、桟の埃の量がものすごい。
白のレースのカーテンと上に巻き上げられているグレーのカーテンの色の組み合わせはあまり似合っているとはいえなかった。
左にも窓があるようだが、同じグレーのカーテンが閉められていて窓を見ることはできない。
光も入ってこないが、開いていても西側からは光は入ってこないだろう。
右側の壁には、ランプの他にポスターやらカレンダーなどが貼られていた。
カレンダーはブルン暦4817年の物だったが、紙の黄ばみ具合を見ると今の年のカレンダーではないだろう。
「……さてと。」
メリックはあの時と同じように杖を奇妙に振り、何かを詠唱し始める。緑色の魔方陣が床に浮かび上がった。

184 名前: ◆j9cST1xRh2 投稿日: 2005/10/08(土) 23:28:29 [ 24nIdEKs ]

幾分目を細めながら部屋全体を見回した直後、メリックは部屋全体に杖を緩やかに動かした。杖の残像が空中にぼやけて残っていた。
一瞬部屋全体が傾いたかと思うほど床が大きく揺れ、次には部屋内の全ての物が空中に浮かび、微かに上下していた。
「う〜ん、どこに置くかは考えてなかったな…。」
メリックは杖を近くの荷物に立てかけながら言った。私の見たところ、二階にある他の3つの部屋は全て使われている。
「そうだな……やっぱり屋根裏しかないか。」
彼は荷物を屋根裏に持っていくのはあまり気が進まないらしい。それでも他に置く場所がないことは明白だ。
私の心に少しずつ期待の波が押し寄せてきた。今度はどんな魔法を使うんだろうか、と。
……結果だけ言っておけば、彼はそれ以上魔法を使うことはなかった。彼は全ての荷物を自分の腕で屋根裏まで運んだのだ。
褒めるべきことなのかもしれないが、私は少しガッカリした。
荷物運びが終わって再び期待が蘇ってきたときには…彼は既にモップとバケツを持ってきていた。
 
あまり時間がかからずに掃除も終わり、仕事の内容は部屋の整理へと移っていった。
ほとんどの作業が順調に終わったが、最後の最後に空きベッドがないという事態に陥った。
「親父のベッドが空いてるけど、大きくてドアから出せないんだよな……。
 分解なんかしたら組み立てが面倒だし。」
メリックはもう一度屋根裏へ探しに行ったが、やはりベッドなどはなかった。
「仕方ないな…。」
どうやら今度は別のものを探しているらしい。ベッドなど入るはずもない大きさのダンボール箱の中身を探っている。
お目当てのものはすぐに見つかったようだ。
それはシュラフだった。灰色に近い黒で、表面は少しだけ光を反射している。内側は羽毛でふかふかのようだった。
それを置いて二階に下り、片付けた部屋の向かいの部屋に入った。多分メリックの部屋だろう。メリックは静かに電気をつけた。
 
机の上には大量の火薬と何種類かの薬の袋。床には見たことのない機械とその内部を循環しているクリアブルーの液体があった。
特殊な花火でも作るつもりなのだろうか。私はユナの言っていた火炎瓶事件のことを思い出していた。
窓の桟には鉢植えが置いてあった。よく見てみると幹の表面にトレントの顔のような歪みがあり、私は何となく悪感を抱いた。
壁の大部分はポスターが覆い尽くしていて、全部に同じ人物が描かれている。ベッドのところにあるカレンダーは、B4820の9月となっていた。
本棚には主に魔法関係の本が多く、教科書やノートと見られるものもある。
右手の西側には普通の大きさの窓があり、南側にはベランダがあった。
思ったより普通の部屋だ。細かいところまで部屋を探ってみれば何か見つかりそうだと思ったが、もう部屋を出なければならないようだ。
彼は既に浮遊術でベッドを浮遊させていて、それを持って運ぶところだった。
電気を消されてしまい、仕方なく部屋を出た。彼はベッドを運び終えてから、いかにも新品そうな毛布を出してきた。
メリックは深呼吸をし、物が全て揃っているかを確認してから一階へと下りていった。

185 名前: ◆j9cST1xRh2 投稿日: 2005/10/08(土) 23:29:29 [ 24nIdEKs ]
 
「あー終わった終わった。腹減ったんだけど、残り物か何か…」
「お疲れ様。でも残り物はありませんよ。自分で作りなさい!」
いきなり罵声だ。少し惨めそうにキッチンへ向かう彼の背中を見ると、何となく同情したくなってくる。
なんて酷い扱いだよ、などとつぶやく声を聞きながら、とりあえず私もソファーに座らせてもらうことにした。
…もちろん誰かに断って座るわけではないが。
「ごめんねメリック、とってもお腹空いてたから全部食べちゃったの…。」
「え、ああ…」
「いいえ、いいんですよ。あの子は自分で作れるのにいつも人まかせなんですから。
 ユナも少しは料理を覚えたほうがいいわよ。」
「大丈夫、別居しても兄貴に作ってもらうから。」
メリックの包丁の音が乱れた。リフもクレアも微笑していたが、クレアが話を再開した。
「でも大変でしたね。リベルさん、おかわいそうに…。」
リフの表情が曇る。包丁の音は止んでいて、冷蔵庫の開く音がした。
「ええ…でも、大丈夫ですよ。彼は不運だったんです。
 父はまだ生かされていると思います。シーフたちは何か聞き出そうとしていたみたいだし…」
『父』とでた瞬間にクレアの顔が強張ったのを見たのは私だけだったようだ。クレアは焦りを完全に隠せていない声で話した。
「…あの、そのことなんだけどね…。この夕刊を見て。」
そう言ってテーブルの上にあった新聞を見せた。一面には何かが燃えるような写真が載っていた。
リフは不安そうに新聞を手に取り、見出しから読んでいく。全ての音が止んだように静かだ。今聞こえるのは時計とオーブンの音のみ。
リフの目がある一点に留まった。気まずい空気が流れた。何回か読み返してから、リフはもとあった場所に新聞を置いた。
「辛いのは分かるわ。今日は早く寝たほうがいいと思うの。大丈夫?」
空気に耐え切れなくなったのか、クレアはリフに声をかけた。リフは表情を変えずにいた。
「リフィーナさん?」
「…はい?あ、ごめんなさい……。あの、お風呂を貸してもらえませんか?」
「あ、ごめんね、忘れてたわ。外は寒いものね、風邪をひいたら大変。早めに入ったほうがいいわ。」
「ありがとうございます。」
「バスタオルは用意しておくわ。寝るときには私の服で間に合うかしら…。」
そんなことを言いながら、クレアは階段を上がっていった。
 
メリックのチーズと卵を乗せてオーブンで焼いたパン(※)を齧る音だけが聞こえてくる。
古そうな木製の時計は9時近くを指している。クレアがバスタオルなどを持って階段を下りてきた。
「こんなものしかなかったけど、着れるわよね?」
服の上から合わせてみると、少し小さめだが着ることはできるようだ。
「ありがとうございます。お風呂はどこですか?」
「ああ、まだ教えてなかったっけ。リビングを出て正面にお手洗いがあるの。そこにあるわ。」
「はい。」
リフは少しぼんやりとしながら立ち上がった。風呂で溺れることができそうな状態だ。私はメリックの状態を見にキッチンへ移動した。
パンの他にチャーハンもあった。中身の具は適当だが美味しそうに仕上がっている。ただ、台所の使い方はあまり綺麗でなかった。
メリックは丁度パンの3分の2を食べ終えたところだった。そしてコップの牛乳を全て口に含み、飲み込んだときにそれは起こった。

186 名前: ◆j9cST1xRh2 投稿日: 2005/10/08(土) 23:30:16 [ 24nIdEKs ]
ガシャーンという大きな音とともに庭へと続くガラス戸が破壊され、そのカーテンの内側から4人のシーフが次々に飛び込んできた。
一人が素早い動きでキッチンに飛び込んできた。しかし、メリックの反応は早かった。
飛び込んできたシーフの顔面に向かって、手に持っていたコップと生卵を2個思いっきり投げつけた。
メリックの口から食べかけのパンが落ちた。表から床に落下し、半熟の黄味やマヨネーズが飛び散った。
いきなりの返り討ちに怯んだシーフは生卵の直撃を直に喰らった。目の部分に当たって中身が飛び出したために目が開けないようだ。
命中せずに砕けたコップを横目で見ながら味付け用の塩のキャップを外しておき、杖を取り出してテーブルに立てかけた。
シーフが目を開いて短剣を取り出して反撃を試みたところで、メリックが塩の入れ物をシーフに向けてぶちまけた。
それは見事に目にはいったようだ。シーフは無防備にも屈みこんで苦痛を味わっている。
「ぐあっ…目がっ!?」
「シーフにしては随分と過激じゃないか。しかも気配の消し方が甘すぎる。
 …あーあ、俺の晩飯を台無しにしやがった。」
メリックはパンの恨みを込めて杖でシーフの後頭部を殴りつけ、意識を失ったのを確認してからリビングへと援護に向かった。
 
リビングでは一人のシーフが既に倒れていて、残る二人のシーフがリフを囲んでいた。ユナとクレアはソファーの陰に隠れていた。
「Aの投げを回避するとは…やるじゃないか、小娘。しかし残念ながら俺たち二人のダガーをかわすことはできないだろうがな…。D!」
叫んだ瞬間、まるで嵐のようにダガーが飛び交った。近づこうとしたメリックは、全く移動することができない。
嵐が止んだときには部屋はズタズタだった。全ての備品が引き裂かれていて、ほとんどが使い物にならないくらいまでになっている。
いつの間にかユナとクレアがキッチンに移動していた。彼女らは傷はほとんどなかった。
リフはかなりの傷を受けていたが、致命打となっているものはないようだ。
しかし部屋の隅に追い詰められている彼女に逃げ場はない。
痛みに顔を歪めながらもなんとか弓を握っているが、左手から流れる血の量を見ると、撃てる状態ではないだろう。
「ははは、そこからでは流石に回避できまい…。」
先ほどDと呼ばれたシーフが、荒い息をしながらも勝ち誇ったように顔を輝かせている。
その両目がちらりと後方のシーフを捉えた。Dに指示を出していたシーフだ。心臓と脳天をダガーに貫かれていた。
「フン、自滅しやがったか、最後まで馬鹿で勝手な野郎だ……。まあいい、俺だけでもお前らなら始末できるさ。さあ、そろそろ死んでもら…」
そう言いかけてシーフは短剣を取り落とした。見ると、右腕に深々と包丁が刺さっている。
油断しすぎたのだ。メリックはさっきのシーフに片付けられたと思っていたのだろう。
振り向いたときにメリックを映したシーフの目は大きく見開かれていた。
彼は短剣が散らされた床を浮遊術で難なく進んできた。その視線は縛られるかと思うほど厳しかった。
「空きだらけなんだよ。残念だったな。」
形勢は完全に逆転。シーフは最後の足掻きとして左手で短剣を取り出す…が、後ろからの打撃で簡単に崩れた。
シーフの後ろでリフが自分の弓の血が付着した部分を拭っていた。
 
 
(※料理レシピスレの>>126を参照しました。)

187 名前: ◆j9cST1xRh2 投稿日: 2005/10/08(土) 23:30:58 [ 24nIdEKs ]
 
「まるで地獄だよ。王宮に向かう前に数十人のシーフが増えた。魔法で浮遊させても引きずって歩くのは大変だったよ。」
メリックは帰ってから第一にそう語った。私も彼のあとをついていったが、町は本当に地獄のようだった。
生きている二人と二つの死体を浮遊させて引きずって王宮へ向かう途中、ほとんどの家が数人のシーフに襲われていた。
昼間の人間優勢で決着がついたかと思われた襲撃とは別に、シーフたちの襲撃があったのだ。
中にはエバンズ家のように返り討ちにした家もあったが、かなりの家が素直に襲われ、多くの住人が惨殺された。
「大して腕が利いたシーフはいなかったから、野良のシーフだと思うけど。」
「今日は修復できないわね……しょうがない、応急処置だけして寝ることにしましょう。
 見張りはペットに任せておけば大丈夫でしょ。」
ここでクレアが言うペットとは…伝書鳩ならぬ伝書ガーゴイルである。
ある種のガーゴイルは、卵から育てることで鳩よりずっと優れた伝書鳩となることができる。
聞き分けがよく、人語を聞き分け、目的の人や場所にしっかりと飛んでゆく。ただし、見た目は決してよくないということは言っておこう。
ある程度の戦闘力もあるので用心棒としても活躍できる(かもしれない)など、非常に便利な動物である。
しかし、この時代にはまだほんの一部の人々しかこれを活用していなかった。何か問題があるのかというと、『餌』に大いに問題がある。
『配合餌』と呼ばれるものが主流となっているが、その内容は実に豊富な種類の材料が必要なのだ。コボルトの肝臓やぴくっこの鱗などは特に問題ないが、上級の鷲類の肉や少量だがゴーレムの金属粉などは非常に難しいので、特別な商売人から高値で手に入れるしか方法がないのだ。
というわけで、有能な冒険者が少ないこの時代には材料も手に入らず、伝書ガーゴイルは本当に珍しいものだったというわけだ。
 
とまあ、伝書ガーゴイルについて語っている間に家の応急処置は終わっていた。
ユナとリフの姿は既になく、クレアは寝室へ向かい、メリックは歯を磨いているところだった。
寝る準備を全て済ませたメリックは、そのまま二階の自分の部屋へと向かった。ドアを開けて電気をつけた。もちろんそこにベッドはない。
「……しまったっ、忘れてた…!」
メリックは急いで、しかし音を立てないように静かにドアを閉め、向かいの部屋のドアと向き合った。
彼は生唾を飲み込み、少し間を空けてコンッコンッと2回ドアをノックした。

188 名前: ◆j9cST1xRh2 投稿日: 2005/10/08(土) 23:32:22 [ 24nIdEKs ]
また溜めておいたぶん無駄に長いですねorz
自省します……。あと感想はまた今d(ry

189 名前: ナンバーズ ◆RD3530l4BQ 投稿日: 2005/10/09(日) 00:05:31 [ JYwQAiDM ]
■RED STONE 第四章■
エンチャチリングタッチ…相反する力を杖に宿し高々と振り上げる。
フォビア『いやぁぁ!』
ブォォォン!!
ものすごいスピードで投擲斧が飛んでくる。振り上げていたカースドブラッドが弾き飛ぶ。
ブーン『ぐっ!ルインドライバーだと?誰だっ!』
近くの暗がりから人の姿が現れる。
???『貴様の発言には二点の相違点がある。』
日が暮れて夜になっているため確認しづらいが何かを引きずっているようだ。
???『一つ、お前の今やろうとしていた事も貴様にとっての自己満足にすぎない。復讐という口実のな。無抵抗の相手など殺すのは俺たちの美学に反する。』
ブーン『あ…』
暗がりから姿を現す。
???『二つ、俺は死んじゃいねえ!』
そこには死んだはずのスナッチが傷一つなく立っていた。
ブーン『( ゚Д゚)ポカーン……」
フォビア『ど、どういうこと…』
スナッチ『ここで問題だ。DAME ONが表記と効果を間違えた武道家スキルは何でしょう?』
ブーン・フォビア『分身…』
スナッチ『ご名答。そういうことだ。もっとも分身は本体の1/10の能力しかないがな。』
そう言って引きずっていたもの…死体を放り出す。
スナッチ『社員の中にゾンビを忍ばせるとはな。だが俺を誤魔化すことなどできん。』
フォビア『…完璧に…私の負けね。…もう私に手はないわ。煮るなり焼くなり好きにしなさい…』
スナッチ『それじゃあ何でこんなことをしていたのか聞かせてもらおうか。』
そしてフォビアは語りはじめた。
小さな村に住んでいたこと、強盗に襲われ家族を皆殺しにされたこと、紅い悪魔に力をやると言われたこと。
スナッチ『妙だな…その強盗団の名前は?』
フォビア『スターヒールだったと思います。』
ブーン『それって…兄者!まさか…』
スナッチ『まちがいねえ…フォビアは奴に利用されたんだ。』
ブーン『スターヒール盗賊団は紅い悪魔の支配下の組織だからな。』
スナッチ『フォビアの力は生まれ付きだったんだろう。それに目を付けた奴が芝居をうったんだ。盗賊団を捨て駒にしてな』
フォビア『そんな…私はただの操り人形だったって事…』

スナッチ『人を憎み、さらにその憎しみが新たな憎しみを創る。だが…これで終わりにしよう。奴を倒して憎しみの輪廻(りんね)を…止める。』
そう言って立ち上がる。
ブーン『さてと…そろそろ道化に戻るかな。』
いうが早いかあっという間にアイテム拾いに行ってしまった。
スナッチ『さて…きみはどうす…』
フォビアがスナッチの胸の中に飛び込む。大粒の涙を流しながら。
フォビア『ごめんなさい…ごめんなさい…』
スナッチはただ何も言わず優しくフォビアを抱き締めてやった。
 
 
しばらくしてDAME ONロビーの所に皆が集まった。
スナッチ『…というわけだ。』
レオン『紅い悪魔め…討たねば新たなる悲しみを呼ぶ』
ベルフェ『個人とか…そう言うのじゃなく…未来をつなげる為に戦うんだ。』

カイル『ご飯まだ〜?』

クィーザー『…我慢しろ。』
そこに社員が慌てて走ってきた。
社員A『たっ、大変だ!ブリッジヘッドにアウグスタがやられたっ!』
■つづく■

190 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/09(日) 00:21:05 [ RNukKI.I ]
さて、夜中のネット徘徊の前に感想でも書きますか。
>>ナンバーズさん
スナッチ無事生還。いやー、よかったよかった。
フォビア嬢もこれでようやっと報われましたね。行動を共にするか否かが気になります。

191 名前: ナンバーズ ◆RD3530l4BQ 投稿日: 2005/10/09(日) 00:35:40 [ PqQMY8mc ]
>>変な生き物さん
ざんねんながドガッ!グチャベキゴキ…ピクピク……
ようこそナンバー一家に^^でごわす
とりあえずナンバー6あげるぉ(^ω^ )
実験生物www=モルモットwww=可愛いwww wwうはwwおkwwテラカワイスww
それよりまたナンバーズ死んだぞ(ざまあみろ)
 
誰が誰だかわかるかな?でごわす
>>◆J9さん
いきなり襲ってきたシーフ…味方に殺された香具師不憫…でごわす
 
新規メンバー
◆変な生き物(ナンバー6)
JOB:癒し系(多分
説明:多分一番強い。
 
これでおk?

192 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/09(日) 00:43:33 [ RNukKI.I ]
>>173
B4に向かう道中、姐御がオイラに対して耳打ちをしてきた。
(なぁ、ギル。あのレナって小娘ほんまに信用できるんか?)
(普段はもう少し冷静なんですけど、今はなんか焦ってる感じがする・・。)
(ほぅ、普段は冷静ねぇ・・。)
(細かいことにも良く気付くし、なにかとお節介かけたがる奴だし・・。)
(・・あんた、あの小娘のこと好きなん?)
(まさか。余りに長く一緒に居過ぎたから、家族みたいなもんだよ。)
(家族?)
(うん。オイラにとってレナは幼馴染というより、頼れる姉貴っすね。
 まぁ、あいつは未だにオイラのことをただの幼馴染くらいにしか見てないでしょ。)
(なんや、つまらん。あの小娘からかうネタが手に入る思うたのに・・。)
そんなことを姐御と話しているうちに、目的地であるB4に着いたようだ。
そしてここで、レナが焦っていた理由をオイラ達は知ることになる・・。

193 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/09(日) 02:23:46 [ RNukKI.I ]
む、これが電波ですか・・。書かねば寝られませんな。
>>192
「おいおい、こいつは何かの冗談か?」
俺はそう言わざるを得なかった。今、俺達はB3とB4繋ぐ通路からB4の様子を伺っている。
どうやら俺達がここにつくまでに、ロックゴーレムはその数をアニーが報告してくれた
数の3倍にまで増殖したらしい・・。
「とりあえず、倒してみないか?どうやら、あの瘴気はここが発生源のようだ。」
いつの間にやら、ヒースは片翼が折れた姿・・・追放天使に変身してこの階全体にディテクティングエビルの網を張ったらしい。
道理でさっきから厭な感じを受けるわけだ、この階全体からな・・。
「アニー、鉱員協会のほうには話通してあるんだろ?」
「もちろんや。解決するためなら坑道に対する被害は追及せん。」
なら、話は早い。幸い、オートでたっぷり魔力は喰ってきた。
「アニー、久しぶりに協力技と行くか?」
「協力・・?あぁ、あれやな。」
任せとき、と言ってアニーは駆け出していった。ヒース達には、俺が呼んだら来るように言って
アニーの後に続いた。
B4に降り立った途端に奴らは俺達を「侵入者」みなしたようだ。
向かってくるのなら、都合がいい・・!
軽くアニーと目を合わせてから、作戦を実行に移す。
「ウォォォォォォォォォォォォ!!」
アニーが吠えると同時に、周りが爆発する。
だが、ロックゴーレムの硬さを考えればアニーのハウリングブラストは致命傷にはなり得ない。
「残念だったな、お前らの体は意外と脆いんだよ・・。」
アニーの爆炎がおさまる瞬間とほぼ同時に、俺はドラゴンツイスターを放った。
爆炎のあとに襲い来る氷龍。そんな理不尽な暴力とも取れる温度変化に奴らの体は耐え切れなかったようだ。
熱疲労・・、どんなに硬い岩石でも熱湯をかけた後に冷水をかければひび割れる。
そうして俺の氷龍が消えるころには、あたり一面に砕け散ったロックゴーレムの破片が散乱していた。
「とりあえず、入り口付近にいたやつは全て始末できたか・・。」
「あぁ、そやな。じゃ、ヒース達呼んでくるわ。」
そうしてアニーを見送った後、俺は改めてこの事件の厄介さの原因を目撃する事となった。

194 名前: ナンバーズ ◆RD3530l4BQ 投稿日: 2005/10/09(日) 22:57:49 [ wt0TMFS. ]
■RED STONE 第四章■
〜輪廻〜
スナッチ『馬鹿な…あれだけの都市を瞬時に落とすなんて…』
社員B『追加報告です!バリアートも壊滅したそうです!』
レオン『…奴が動いたか…。』
フォビア『奴は正真正銘の怪物よ。デビ・ロン50体を瞬殺したのを見たわ…』
ベルフェ『奴の精神攻撃も厄介だ。操られるのが一番やばい。』
カイル『弱点とかはないの?』
ガンズ『お前少し黙れ。』
仲間を殺されたガンズには限りない怒気が含まれていた。
ナヴィ『…死者リストとかはない?』
社員C『これです。』
差し出されたリストにはヴァレンタインの名も書かれていた。
2人は席をいきなり立つと外に出ようとした。
スナッチ『…どこに行く』
ナヴィ『決まってるでしょ!仇を…奴を倒しに行くのよ!』
ガンズ『仲間を殺されて黙っていら…』
スナッチ『黙れよ。貴様らは自惚れ過ぎだ。貴様はデビ・ロンをタイマンで倒せるか?』
ガンズ『た、確かに一人ではデビ・ロンは倒せんが…そういうお前は倒せるのかよ!』
カイル『というか兄貴は強いのか?この前はブーンに助けてもらったしさっきの戦いにはいなかったし。』
アーク『確かに…いつもギル戦始まってすぐ消えるし…』
みんなの視線がスナッチに移る
ガンズ『お前が本当に強いなら証拠として俺と戦え。』
スナッチ『…無駄な消費は避けたい。ここで戦うのは無意味だ。…今日はここに泊まる。』
そう言ってスナッチはロビーから出ていった。
弱虫めとか口だけ達者だとかの声が飛びかう。
とりあえず皆DAME ON寮にその日は泊まることにした。
コン コン…
スナッチ『…レオンか。入れ。』
ガチャ…
レオン『流石はスナッチ、よく僕だとわかったね。』
スナッチ『足音と気配でわかるさ。』
部屋のなかにはすでにブーンがいてスナッチと談話していた。
レオン『君も災難だったね。』
苦笑しながらスナッチが言う。
スナッチ『よくあることさ。』
ブーン『(^ω^;)ドンマソだぉ』
レオン『俺にはわかるよ。二人ともかなりの使い手だということがね。猫被りすぎだよ。』
スナッチ『…フッ。お前は昔から物を見抜く天才だな。ブーン、芝居はしなくてもいい。』
ブーン『へぇ…君もやるみたいだね。普通の人間なら僕を見たらただの狂人だと思うのに。』
急に雰囲気が変わる。知的な目、理性の高そうな表情…
ブーン『今はあの初めて紅い悪魔に挑み、散っていった"剣聖"、"沈黙の暗殺者"、"孤高の堕天使"、"氷の魔術士"の話をしようとしていたんだ。』
レオン『僕にも聞かせてくれるかい?』
ブーン『ああ…いいとも。あれは15年前のこと…』
■つづく■

195 名前: ナンバーズコテ練習飛虎 投稿日: 2005/10/09(日) 23:13:51 [ /2n.TPdU ]
あまりにもレスがついていないことに(´・ω・`)ショボーンしたナンバーズです。
>>南東方不勝さん
アニーのハウリングブラスト強いですねぇ。まわりのロックゴーレム全滅ですか…
俺のキャラなら全滅させられるでしょう。
 
当方最近再振りしまして剣士になったんですが(剣士スレに晒してあるやつです)
アルパの情勢がひどいひどい。昨日はLv同じぐらいで防御55の剣士がいるわ(PTに剣士俺含めて3人で他の剣士はシマーはおろかデュエすらしない)
もう萎えました。スレ違いごめんね…裸でB5コロ突撃してきま…ドカバキグチャ
(死にたいならいつでも殺して上げるでごわす^^)

196 名前: ナンバーズ ◆Vp2Nm4jC16 投稿日: 2005/10/09(日) 23:16:07 [ HMNxgy2w ]
ぎゃあ!コテ晒しちまった。次からコテ変更しますorz。

197 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/10(月) 14:40:17 [ LVW/cCFA ]
>>ナンバーズさん
ブーンが無駄にカコイイヨママンorz
そして、物語は過去の出来事へと移っていくようです。

198 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/10(月) 14:54:20 [ 54L2UcMg ]
新スレッド(もう新しくないけど;)で初めて投稿させていただきます。


☆レッドストン通信Vol.3

Vol.1 前スレ >>507-508
Vol.2 前スレ >>929


○三面記事 ・これこそ堕落宣教師―ビショップが痴漢容疑で逮捕

 今月18日、聖職者ギルド「BEN髪団」の副マスターで、ビショップのドドメカラー容疑者(87)が、
補助魔法「ブレス」をかける動作を装い、サマナーのスカートをめくる等の痴漢行為を繰り返したとして、
ブルネンシュティング警察に逮捕された。

容疑者は「スカートがめくれたのは"神の息吹"の効果によるもので故意ではない」と容疑を否認しているが、
目撃者の話によると、
「ペットと召還獣の群れに隠れながらサマナーに近づき、豪快に腕を下から上に振り上げながらサマナーのスカートをめくった。
 ブレスの青い火は付いていなかった」
などと、容疑者の行為が意図的である事をうかがわせる証言をしており、刑罰は免れないようだ。

なお、この件についてアウグスタ聖職者教会司祭補佐長官マクドナー氏は、
「実に大胆かつ豪快。聖職者がこのような行為をした事はまことに遺憾である」とコメントしている。
ブルネンシュティング警察は余罪があるとしてドドメ容疑者を追及する方針。
ギルド「BEN髪団」も同容疑者をギルドから追放した模様。

・被害者のサマナー(匿名希望)の証言
「スカートをめくられた上にお尻を触られた。HPの赤いバーが縮む思いだった。
 ケルピーに乗ろうとして振り落とされた時よりも屈辱的。是非極刑にして欲しい」



○スポーツ欄 ・WRTのディレイ=サスガ氏に審査員特別賞!

 先日トワイライト渓谷で開催されたWRT(ワールランニング鳥人間)コンテスト(前スレ>>929 参照)で
唯一ジャンプ戦士として参加したディレイ=サスガ氏に後日審査員特別賞が贈呈された事が判明した。

コンテストでは残念ながら飛距離が伸びず渓流に落下するという結果に終わってしまったが、
同氏の奮闘に応援と激励の手紙が殺到し、今回の特別賞受賞という異例の事態に至ったのである。
授賞式当日はディレイ氏の友人やファン200人が詰め掛け、ブリッジヘッド自警団が出動する騒ぎとなった。
渓流落下の際に負った3週間の怪我もフルヒーリングにより3秒で回復したディレイ氏が壇上に現れると、大きな拍手と声援が送られた。
ディレイ氏は笑顔でリトルエント木材製の盾を受け取ると、ギャラリーの声援に手を振ってこたえた。
ディレイ氏は「中身の人に適当な名前をつけられてここまで生きてきたけど、今はそれも喜ばしい」と、自らの喜びを語った。
「次は絶対に優勝する」と、早くも次回のコンテストに向けて意慾的な発言も飛び出し、会場を大いに沸かせた。

・ブリッジヘッド漁業教会会長ロマグ氏のコメント
「適正外の不利な条件にも果敢に挑むチャレンジ精神こそが真の勇者、
 もとい戦士にふさわしいと判断し、審査員特別賞を授与することにした。
 個人的な意見だが、彼には今後も期待している」

199 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/10(月) 14:55:40 [ 54L2UcMg ]
>>198 の続き

○環境欄 ・ファミリア乱獲で生態系に異変?―自然保護団体がファミリア保護を呼びかけ

 ビスルの自然保護団体「赤山振興協会」が、
「テイマー達のファミリア乱獲により、一部の地域の生態が激変している」
との報告書及びファミリア保護を訴える書簡を中央政府に送っていた事が8日、明らかになった。
テイマーの間で人気のペット№1として有名なファミリアだが、
「赤山振興協会」会長マイノ=レティ氏(サマナー、36)によると、

「テイマーたちのファミリア乱獲により、一部の地域でファミリアが激減している。
 その結果ファミリアが食べるネズミが増殖し、いずれ人家にも被害がでる恐れがある」

特にネズミの被害が危険視されているのは、
古都ブルネンシュティング、トワイライト滝に近い港町ブリッジヘッド、
及びタトバ山に近い魔法都市スマグとのこと。いずれもファミリア出現地帯から近い場所だ。

さらにマイノ氏は、
「特に希少種であるファミリアロードの出現率がこの2ヶ月間で激減している。このままでは絶滅する」
と指摘し、ファミリアの保護を訴えた。

しかし、
「唐辛子風雨ファミリアは最強なので、みんな欲しがっている(某運テイマーギルドGM)」
「ファミリアは強すぎるのでもう少し弱くして欲しい。
 それが出来ないなら絶滅してもかまわない(某メジャーギルド所属剣士)」
などと、テイマーであるか否かに関わらず識者の多くはファミリアの保護活動に反対しており、
マイノ氏への風当たりは強いようだ。

中央政府は「定期的に沸くようにしているから問題ない」と回答。
ただし、ファミリア弱化の声についても、「メンテの予定はございません」としている。

マイノ氏は
「このままでは生態系が崩れてしまう。テイマーは他のモンスターをペットにするよう意識を変えて欲しい。」
と、引き続きファミリア保護を呼びかけていく方針を明らかにした。

200 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/10(月) 15:09:20 [ LVW/cCFA ]
>>193
「なっ・・・!?」
目の前で起こっている現象を見て、俺は言葉を失った。
砕けたロックゴーレムの破片が、周りの壁や天井から岩石を引き寄せ再び自身の体を治してゆく。
そうまるで、この坑道自体がロックゴーレムに「分裂」していくように・・。
「ジャック、何をそない驚いて・・・。」
戻ってきたアニー達も、この光景を見て言葉を失ったようだ。
「なるほど、こういう現象が起こるから協会は坑道を封鎖したんだ・・。」
この坑道が崩れるまで、増え続けるロックゴーレム。確かに、封鎖を決断するには充分すぎる状況だ。
「ジャック、どうやらこの階に漂っているこの瘴気が原因のようだ。」
ヒースが言うには、この現象が発現してから坑道内の瘴気の濃度が上がったらしい。
「発生源の位置を特定できるか?」
「無理だな・・。こう濃くては広域探索はできない。」
今後の方針についてヒースと話し合っていると、
「くっくっく、どうやらまた鼠が迷い込んだようだなぁ・・。」
えらく癪に障る話し方をする声が聞こえてきた。
「何もんだ、てめぇは!!」
ギルが声が聞こえたほうに向かって怒鳴る。ブラックソーンはいつでも投げられる体制だ。
そんなギルの問いかけに答える様子も無く、そいつはこちらに向かって歩いてきた。
「くっくっく、中々に上質な魂の集まりじゃないか・・。この分なら「半身」のほうも回復できるな。」
「あんたら、気ぃつけな。こいつかなりやばいで・・。」
アニーが警戒するんだから、それ相応の使い手なのだろう。足音から察するにフルプレートメイルあたりを装備しているようだ。
そうして奴の姿が確認できたと同時に、
「シロー、無事だったのね!!」
レナがその男に駆け寄って行った。

201 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/10(月) 15:23:20 [ LVW/cCFA ]
>>200
誰の発言か特定できない箇所ハケーンorz
>>「なるほど、こういう現象が起こるから協会は坑道を封鎖したんだ」
あたりのくだりは、脳内変換でギルに喋らせてください^^;
では、裸でレイスにタイマン挑んできますorz

202 名前: ◆j9cST1xRh2 投稿日: 2005/10/10(月) 17:16:37 [ 4mAcV.VQ ]
はいはい、適当な見直しのせいで修正箇所が大量にありますね…。
 
>>183
>カレンダーはブルン暦4817年の物だったが、紙の(ry
年号は4837年です。4817だったら主人公生まれていませんね。
 
>>184
>壁の大部分はポスターが(中略)。ベッドのところにあるカレンダーは、B4820の9月となっていた。
こちらも年号を4840年です。
 
>>185-186
>メリックのチーズと卵を乗せてオーブンで焼いたパン(※)を齧る音だけが聞こえてくる。
はい、※の部分の説明が186のほうにいってしまいましたね。
ミス…というより読みにくいだけですが。
 
>>187
というわけで、有能な冒険者が少ない(中略)珍しいものだったというわけだ。
「わけ」が二個ついてて変…かな?
最初の「というわけで、」を脳内で削除しておいてください。
 
 
間違い杉だよ…orz
それと…感想はまt(ry

203 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/10(月) 18:11:38 [ b6Gnz/6I ]
>>変な生物さん
おおう。ピンチの後にチャンスあり? V−maxかはたまた種割れ(しつこい)か、あるいは怒りのスーパーモード?
銀色変身で大逆転。かっこいいですにゃあ。そしてカッコイイ大逆転の台詞に付随する謎の言葉。ぐっじょぶです。
とはいえここからが本当の始まり?
敵の正体といいいきなりの変身といい、そして何より三角関係の行方wも。
これからの展開に眼が話せませんね?

>>ナンバーズさん
うぉぉ、これは意表を突いた逆転劇。
っていうか、分身なんて存在自体忘れ(Panpanpan
フォビアは結局仲間になるのかな?
そして次回からは過去話……かなりのベテランである彼らの過去にはいったい何が……期待です。

>>南東方不勝さん
うーむ、温度変化を利用した攻撃……テクニカルでぐっじょぶです。
そして、どうやら悪の黒幕はレナさんの知り合い? 騙されているor利用されている感がぷんぷんですがはてさて……

>>レッドストン通信さん
新作キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
なんか微妙に実在の人物をモデルにしている感がw
ケルビに振り落とされるサマナたんハァハァ(*´Д`)
そして特別賞もらえたディレイ氏おめでとー。
苦労が報われましたねぇ……
ファミリア……わたしはマブガゴ二匹と、あとは病気のコボルトですなー。

>>J9さん
うむ、その場にあるものを利用し、機転を利かせてピンチを脱出。まさに冒険者の鏡ですねぇ。
こういうテクニカルな戦闘は大好きです>ワ<
野良シーフの大量発生……背後には一体何が?
というか、シーフって野良? あれ……? でも確かにペットにできるしなぁw

204 名前: 名前がない@戦士見習い 投稿日: 2005/10/10(月) 18:22:41 [ hNlLsBE2 ]
何だか新ネタを思いついたのだけれども
とりあえず今あるやつを終わらせなければいけないのがもどかしい・・・・・
てことで続きです

RED STONEシリアスシリーズ第二章
第二十一回目 青の炎
崩れた部屋を後にして通路を進む、奥にある部屋にはすでに人が居る
ローブを羽織った男と天使が二人、巨大な空中に浮かぶ水晶が場違いなほどに輝いていた
剣を抜いてローブの男に切りかかる、男の腕を切り落とすがニヤニヤと笑うだけだ
「これで魔力は十分だ、さぁ帰ろう」そう男が言うと天使は魔法陣を描き始める
シェリーが槍で天使を突くが手応えが無いようだ
光が部屋を包む、光が収まると天使と男は消えていた
「逃げられた・・・・・か」
そう呟いてアルセスは水晶に触れる
「まだ水晶に魔力が残っている。これを使えば天上に行くことも出来るな」
「なら今すぐ頼むぞ」
「今は無理だ、魔力を魔法陣に変えるのに4時間は掛かる。お前達は街へ戻っていろ
二人とも酷い顔だからな。準備が終われば街へ呼びに行く」
アルセスが空中に魔法陣を書くと、気がつけばシェリーと一緒に街に立っていた
「とりあえず休もう、身を寄せれる場所に心当たりがあるから」
そう言って黙ったままのシェリーを連れて孤児院へ行く
孤児院に入ろうとすると、扉が開いて時の君が出てくる
「気の毒だったな」
時の君が呟く
「あんたは何でも知っているんだな」自嘲気味に呟いてから孤児院の中へ入る
ステアに頼んでシェリーにベットを貸すように頼む、シェリーは黙ったままだ
「天上には私もついていくよ、やらなければ行けない事があるんだ。
ギムレットについては本当に残念だったね」
「ああ、でも一番辛いのはシェリーだよ。俺が不甲斐ないから」
思わず拳を握り締める。ステアが部屋に入る
「彼女は寝たわよ、相当疲れているみたいね。それに気の毒ね」
「聞いていたのか・・・・・・・・」
ごめんなさい、とステアが言う。少し微笑んでから窓を通して景色を眺める
いつの間にか眠ってしまったのだろう、アルセスに肩を叩かれておきる
「行くぞ、準備は終わった。魔法陣はすでに描いてある」
「ジン、行きましょう・・・・・・・」シェリーが呟く
アルセスを先頭にして孤児院から出る。自分は最後だ。
孤児院から出ようとすると、ステアに腕をつかまれる
「行ってしまうの?帰ってこれるの?何のために行くのよ?」
「責任があるんだよ、俺には」
「エルフの人から聞いたわ、世界を守るの?いいじゃない世界なんて」
悲しそうにステアが言う
「俺はギムレットを死なせた、天使たちは昔俺の故郷を燃やした」
「復讐なんて・・・・・・・・」
「お前はずっと夜の世界だけを生きることは出来ないんだよ」
そう言ってアルセスについて行く、振り返りはしない
空を見上げて気がつく、そらが赤い、血のように赤いのだ
「急ごう、コピーのレッドストーンは目覚めたみたいだ」時の君が言う
アルセスの描いた巨大な魔法陣に乗る。光と浮遊感が体を包む。
光が何故か、冷たく感じられた

205 名前: 名前がない@戦士見習い 投稿日: 2005/10/10(月) 18:36:33 [ hNlLsBE2 ]
登場人物のまとめ 第二章編

ジン・シャーリーテンプル
主人公、悲劇的かも、出生には秘密が・・・・・
名前はカクテルのジンとシャーリーテンプルから盗みました

ギムレット・ネグローニ
ジンの幼馴染、スマグの名家の養子
ウィザード、名前はカクテルのギムレットとネグローニから

シェリー
ギムレットの婚約者、苗字はまだ無い
名前はカクテルのシェリーから

アルセス
地獄の近衛兵長で本編では語られないけどもヴァンパイア
名前は某スクウェアのゲーム、某フロンティアのキャラクターをもじった

オルロワージュ
地獄の君主、齢数万年の悪魔
名前は某スクウェアの某フロンティのキャラクターから

ラスタバン
天上を支配する天使、オルロワージュとは因縁が
名前は某スクウェアの某フロンティアから

白薔薇姫
女の熾天使、綺麗な天使だと思う
名前は某スクウェア(略

時の君
ダークエルフキング、「時の君」は名前でなく異名
エルフのしきたりで名前は無い
由来は某スクウェア(ry

ステア
孤児院を一人で切り盛りする若い女
名前の由来はカクテル用語
カクテルをかき混ぜる、と言う意味

ガウディ
天上の天使軍団の総隊長
すごい強いと思う、名前の由来・・・?ありません

206 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/10(月) 18:47:57 [ LVW/cCFA ]
レイスに焼かれる前に、ファントムに焼かれました^^;
>>サマナの人さん
や、やばいよママン、スパロボJプレイ中だから元ネタが全部わかr(ry
さて、課金も切れてることだしさっさと4機目出さなくちゃ(マテ

>>戦士見習いさん
主人公が再び天上界へ・・。
オルロワージュとラスタバンの戦いに介入するのでしょうか?続きが待ち遠しいです^^

207 名前: レッドストン通信 投稿日: 2005/10/10(月) 19:02:13 [ 54L2UcMg ]
レッドストン通信を書いている者です。感想レスします。
最近の投稿のレスを出来るだけ書いたつもりですが、
漏れてしまっていたらゴメンなさい><

>サマナの人さん
フィーナの物語、読み応えありました!
設定を少しづつ明らかにしていくところとか巧いなあ、と思います。
後セリフの言い回しがジョジョっぽいのがまた良かったです^^
特攻野郎も面白そうですね。期待してます。

>FATさん
召還獣でハエ退治というのは便利そうですね。
おじいちゃんの知恵には勝てなかったみたいだけど。
緊迫したシーンとほのぼのとしたシーンがあって面白いです。
今後ネクロマンサーとどう関わっていくのか気になります。

>記者Aさん
おお、新たな新聞社が!
ネタが被らないように気をつけましょうw
花の無限弾丸は一時期出回っていたらしいですね。
実際に無限だったらすごかったのだけど。

>南東方不勝さん
軽妙で奇抜なキャラ設定好きです。
シローは怪しげな人物ですが、どうなるんでしょう?
続きが気になるところです。

>名前が無い@戦士見習いさん
スケールデカイっす。
カクテル関係の名前が頻繁に出てきたりして、大人びた雰囲気で良い感じ。
そろそろ最終決戦なんでしょうか・・・。

>変な生き物さん
ゲームで狼が銀色になったらカッコイイなあ。
実装されたら狼人口が増えそうだ。
後、自分はリディスにどことなく親近感が・・・^^;

>ナンバーズさん
デビ・ロン50体瞬殺とはスゴス・・・
ブーンは真面目なキャラだったのですね。
今後は真面目にブーンするのでしょうかw

>j9さん
伝書ガーゴイル、実際にあったら便利そうですね。
ウィッチのスキルで伝書鳩でアイテムが買えるスキルがあるらしいのですが、
アイデアはそこから来ているのでしょうか?

>>139-142 さん
主人公は死ぬ前に彼女の記憶が戻った事がわかったと信じたいですね。
でも状況としてはそうじゃないのかな。カナシス。 デモイイ!(・∀・)
次回作も是非希望です。

>>140 さん
駆け出しはどの世界でも不安だらけですよね。
それにしても冒険者には素質と修行が必要だったとは。
それ以外の一般人はゲーム上ではNPCってことかな。

208 名前: レッドストン通信 投稿日: 2005/10/10(月) 19:16:15 [ 54L2UcMg ]
本スレッドをご覧の皆様、毎度レッドストン通信をご愛読頂きまして
真にありがとうございます。

※レッドストン通信からのお断り

本誌でとりあげられている人物、及び団体は
実際の人物、及び団体とは一切関係ございませんのでご了承ください。


※編集後記
こういうテのネタを書いている以上、一応↑のは、
書いておかないとまずいと思って付け加えておきました。

当方は今後も人名にはオリジナルの名前をつけていく予定ですが、
もし実際にゲームで使用されている名前と一致、
もしくは類似してしまったらゴメンなさい><
またそのうちネタが出来たら投稿したいと思います。

209 名前: RED STONE silver wolf 四章(1) 投稿日: 2005/10/10(月) 22:19:10 [ 47/Ldch. ]
(プロローグ)>>59 (一章)>>74-75(二章)>>103-105(三章)前>>160-162>>176-177作者:変な生き物
(オマケ)>>121-122

・古都ブルンネンシュティグ ロイドの家
「来ましたね、にしても随分早く来たけど体調は大丈夫ですか?」
「ああ大丈夫だ、暫く寝てたら疲れも取れた」
そういいながら軽く手を振る
傷は完全に完治しているし体調も先ほど爆睡してたからすこぶるよい。

「ところで、あの毛並みが白くなる件について私なりに調べてみました」
そう言って持っている本を開いて見せた
『アクス・イヴザー
 オロイン森付近の小さな港出身の白い毛並みをしたウルフマン
 凄まじい力と炎の爪を扱い、ウルフマン最強と言われる存在であったが
 7年前に行方不明になっている、死んだとも狼として森で生きているとも言われている』
「私の知ってる限りでは白い毛並みをしたウルフマンはこの人しかいません
 ひょっとしたらアーネイトさんの父親かなにかではないかと…」

それをしっかり読んでからアーネイトは首を横に振った
「いんや、違うな、俺の親父は7年前には家にいたし、結婚したのはさらに前さ
 ウルフマン体質でもないしハノブ方面出身、オロインからは遠すぎる」
「そうですか…、それではもう少し調べてみます」
「ところでロイドさん、新しい依頼って何ですか?」
「そうですね、まずは報酬から…」
立ち上がり大きなロッカーをゴソゴソと探ってから青い袋包みを取り出し
テーブルの上に一つ置いた。
「これが?」
「ええ、アーネイトさん用です、開けてみてください」

そう言われて袋包みを開けると中からは青白く輝く鉄の爪が入っていた
特殊な魔力が込められているようでまるで中に水が流れているかのように輝いている。
早速アームプロテクターに装着すると想像以上に軽く、防御効率もよい逸品だった
「へぇ…随分といい品だな」
「エンチャントという特殊な加工技術で作られた魔具です、攻撃だけではなく重量・防御面
 も強化されていると同時に強力な水の魔力が備わっています」
「いいもん貰ったなぁルエアス〜、で、俺とセナさんのは?」
「実はそれが依頼なんです、残りの報酬品はブリッジヘッドに住む知人から
 テレポーターで運ばれるんですが…」

「その最中にブリッジヘッドのシーフギルドの連中にスられたってかい?」
リディスが軽く言い当ててロイドは少し驚いた
「よくわかりますね」
「まぁあそこの連中は有名だしな、まーもっぱら「小悪党」としてだがな」
「そのシーフギルドに潜入して2つの青い袋包みを回収してほしいのです
 中にはそれぞれリディスさんとセナさん用の品が入ってますので」
「りょ〜かい、そんじゃ行きますか」
「また私も同行させてもらいます、また少しでもお役に立てれば光栄です」
「よろしくおねがいしますロイドさん」
「まっ、俺様がいれば回復する必要なし!ノーダメージで切り抜けられるぜ〜」
相変わらずロイドにちっちゃい敵対心をもつリディスを見てアーネイトは溜息をついた。

・港街ブリッジヘッド シーフギルドの倉庫前

ブリッジヘッドの片隅にある倉庫、だがそこには誰も近づかない
それもそうだ、ここはシーフギルドの倉庫うかつに近づけば身包みを剥がされかねない。

「ルエアスー、周囲にシーフ何人いる?」
「入り口に数名、そして倉庫への入り口は3つ…A・B・Cと書かれてるな」
「でもCへの入り口は中からカギがかかってるっぽいよ?」
「…Aへの入り口に5名、Bは1名、多分Aだな」
側にある木箱に隠れながら地図を開いた
「Aは階が少ないけど多分こっちが正解だ、俺が行く、リディス達は…」
「OK、Bへ行くぜ〜俺のほうは大丈夫だからロイドさんはルエアスについてくれ」

210 名前: RED STONE silver wolf 四章(2) 投稿日: 2005/10/10(月) 22:19:39 [ 47/Ldch. ]
そのまま分かれてアーネイトとロイドはA倉庫を強襲し、難なく突破した

「な、なんだ!?敵襲…ぬおわっ!」
強襲されて驚いてるB倉庫番のローグを鉄線で逆さに吊るし上げた
「ちょーっとだけ静かにしてくんねぇかなー?」
そう言いながら布をローグの口に結んでB倉庫に侵入した侵入した。

・シーフギルドの倉庫「A」1F内部
「なーんか沢山いるな、ソードスパイダーは俺が試し切りの材料にするから
 ロイドさんは聖水撒きでシーフを気絶させちまいな」
「…少し気が進みませんがいいでしょう、これで改心してくれればいいのですが」
かなりの数のシーフとソードスパイダーが襲ってくる、が核の違いを見せつける
ソードスパイダーが吹き飛び、シーフは頭にコブを作って気絶していった
「アーネイトさん、ここまでアッサリ行くと怪しいような気が」
「言うな、俺も怪しいと思ってるから」

・シーフギルドの倉庫「B」1F内部
「人いないなー」
周囲をこっそりと見回して素早く進んでいく
足音すらせず
「やっぱりハズレかしら?」
「いや、ルエアスって結構運が悪くてさーこういうことには…おっと!」
歩いてる最中、足が地面に踏む一歩手前で姿勢を固定した
一瞬だけ何かが見えた、ほんの一瞬だけ。

「おんや〜?…こりゃひょっとして正解かもな」
「どしたの?」
「ここは飛び越えてくれよ、普通に歩くと矢が沢山刺さっちまうからな」
そう言ってそのまま飛び越えた、セナも続いて飛び越える
そして先へ進もうとしてまたリディスの姿勢が固まる
「…こっちで正解、だな、今度はホフクしないと爆発するぞ〜」
こんな感じで相当な数の罠を突破していった
罠の数は軽く12個以上はあったと思われる。
「…おいおいおいおい、罠、多すぎだろ………イテェ…」
…全てをかわせる訳もなく、額に鉄球が直撃した跡がつきつつも下の階へ降りていった。

「ふーやっと地下か、おっ無防備に話し声が聞こえるな」
「何かな、かすかだけど「俺のほうが3個多い」「いや俺のは質がいい」とか聞こえるけど」
「耳いいっすねーセナさん、さーてどーなってんのかな」
こっそりと角から向こうを覗き込むと沢山のシーフがなにやら話している。
「おいおい!質なんてたいしたことないだろ!俺の方が三個、3個多いんだぜ!」
「バカヤロー、俺のはレアばかりだぜ!ザコ品とは核が違うんだぜ!」
「なんだって!付加効果弱いじゃねーか!」
「静かにしやがれっての!ったく…まー結局俺の盗んだ品が一番だがな」

「なーるほど、盗品を見せ合って高値売りさばくって訳ね、ここがビンゴっぽいな」
「それじゃあ殴りこみを」
「まった、またトラップだ…って…こりゃ避ける方法ねーじゃんか」

・シーフギルドの倉庫「A」1B
「いやー…まさかシーフが沢山いる理由がねぇ…」
「捕獲した魔物が逃げ出さないためとはな」
周囲に魔物が集まる
ケンタウロス騎士、ドューム スピア、ヴァンパイア、リザードキリング…
ここあたりでは会わない魔物ばかりだった。
「フゥーハーハーハーハー!どうだこの魔物の群れ!ギルド戦での切り札だが今その力を見せてやる!」
「あーはいはい、物陰に隠れながら言われても別に迫力ねーから」
物陰でローグが顔をだしながら叫んでいる、魔物を逃がさないために配置するぐらいだ
魔物はまったくなついていない。
「そんじゃ、さっさとボコしてB倉庫へ急ぎますか」
「あまり急ぐと危険ですよ、回復は私に任せて確実に倒しましょう!」

211 名前: RED STONE silver wolf 四章(2) 投稿日: 2005/10/10(月) 22:20:39 [ 47/Ldch. ]
・シーフギルドの倉庫「A」1B
「さーどうするかなーどうしようかなー」
罠の前で座り込んで悩んでいるリディス、珍しく頭を抱えている
「触ったら音が鳴る「鳴子」トラップ、無害だけど音がデカイ、糸を切ったら音が鳴る
 だけどスキマがなくてどうやっても避けられない、うーんうーんうーんうーんぬーん」
「へ〜無害なんだ」
「ああ無害、だけど物凄い厄介だ」
「ネコが罠にかかっても無害?」
「無害だよ、鳴るだけ…ってネコ?」
振り向くとネコを抱えたセナがいた、ネコはセナに見事なまでになついている
かなり人なつっこいネコだ
「どこにいたんだい?この可愛いネコ」
「そこに、多分ここのシーフの中に飼い主がいると思う」
「このネコを使えば…セナさん有難う!」
そう言ってトラップの糸を軽く蹴った
≪ガランガランガランガランガラン!≫

「なんだ?」
ローグが一人ほど近寄る、そして目の前にいるネコをみつけた
「おーミーヤかぁ〜お前がかかっちゃったのかー、おーいかかったのはネコだったから気にするな
 ってフガッ!」
ローグをアッサリと捕まえて押さえつけた
「アンタいい人っぽいし、何もしないならこのままにするけど?」
そう言われて男はうなずく、それを確認した2人は何かを投げ、破裂したと同時に周囲は煙だらけになった。
「なーに麻酔薬さ心配すんな、それよりネコの幸せのために足、洗ったほうがいいぜ?」
そう言って口に葉っぱを投げ入れ、煙の中へ進んでいく。

「さーて、結構な数の盗品だなー こりゃ2人じゃ運べないな」
「とりあえず地元の治安警備員に応援願い出す?」
そう言いながらゴソゴソと箱の中をあさっている2人、そして箱の中に青い袋包みが二つほどあった。
「おーあったあった!これで後は連絡…のわっ!」
いきなり飛んできたブーメランを素早く避け、戦闘態勢に入った
そこにはシーフ倉庫番長らしき人物が立っている。
「おー驚いたね〜煙に巻き込まれてない奴がいるとはね、実力も丁度よさそ〜だ」
そう言いながら上着のホックを外して上着がなびくようにする。
「だーけど2対1で勝てるかな?まー対する暇も与えないけどな!この鉄線つき… あれ?」
「どしたの?」
「な、ないないない武器がない!あの時の戦いで使ったまま補充し忘れた!!」
「ハン、そんなんでシーフ気取りとは馬鹿にされたもんだなぁ、アアン?」
倉庫番にバカにされてカチンときたが、冷静になってガンレットを装備しなおした
「ま、まぁお前なんざ武器を使う必要もない、素手でボコってやる!」
と、意気込んだものの彼の攻撃はことごとく当たらない、武道家としてはザコそのものだ
「せいっやぁ!あーもう当たらない!」

セナも援護するものの相手が素早く、なかなか当たらない
矢を放ってもハズレ、槍を振るってもハズレ、弓で殴ってもハズレ…
相手の攻撃はよくかするがこっちは当たらない、大苦戦だ。
「このっこのぉっ!」
なんど槍を振るが当たらない、当たらないったら当たらない
が、徐々に槍がついてくるようになり、顔面をかすめるまでにいった
「ほーやるじゃんお嬢さん、だがそんなんじゃ当たらん!」
セナの瞳孔が小さくなる、相当集中しているようだ
徐々にかすめる回数が増えていく、がこの集中が続くとは到底思えない。

…チッ、しゃーねーなー、本当はこういうのは最高に強い敵にカッコヨクかましたかったんだが…
心の中でそう愚痴を垂らしながら上着を投げ捨てる、一点に全ての精神を向ける

今回は特別大出血サービスだ!あの時余計な感情が混じって出せなかった分
テメェに本気をぶちまけてやる!
そう呟くと同時にリディスの中で何かが、何かの鎖が砕けた。

212 名前: RED STONE silver wolf 四章(4) 投稿日: 2005/10/10(月) 22:23:01 [ 47/Ldch. ]
「こんのぉーっ!」
セナが槍を大きく振るう、倉庫番の腹部に軽くあたり、倉庫番が後ろに下がる
「やってくれたなアマ!こn…」
後ろに何かが迫っている事を本能的に感じ取り、後ろを振り向く
そこにはさっきまでいた雑魚シーフ、のように思えたがその顔は別人のようだった
 戦いなれた顔 この言葉が一番似合う、真剣そのものの顔だった。
「ぐぉぁ!」
右肘による一撃が倉庫番の背中に直撃する
素早く振り向き剣を振るうがスレスレで避けられそのまま左手突き、右回し蹴りが決まり壁に叩きつけられる
持ち直すより素早く顎を肘で打ちつける。
「なにっ こ、この雑魚が!」
しかし立て直す事も出来ず、カカト落しが決まり頭が地を向く
だが間髪入れずリディスは全身をしならせ、バック転をしながら地を向いた頭を蹴り上げる。

着地と同時に倉庫番が剣を振るうがガンレットで受け止め左足で蹴り上げる
上に吹き飛ぶより早くリディスは側の柱を駆け上る
素早く宙に飛ばされている倉庫番目掛けて柱を蹴り
倉庫番の上昇が止まるのと同じタイミングに倉庫番の側につく
「なっバケモノか!」

「乱 突・落 閃 陣!」
空中で体を捻りながら左肘で相手の腹部を全力で叩きつけた。
その一撃で加速し倉庫番は机に叩きつけられる、倉庫番は口から泡が吹き出して気絶していた
「…あーしんど、しんどい、滅茶苦茶しんどい」
「凄い…今の技…えーとラントツラクセンジンだっけ?凄い技だね〜」
「あーあーあの名前?あれはなんつうか脳裏に浮かんだフレーズ、適当」

…まだ集中不足、だな、余計な念を混じらせないようにしなきゃ実戦では使えん。
そう心の中で呟きながら上着を羽織る、そして階段から聞きなれた声で自分の名前が呼ばれた。


・後日 リディスの家
「シーフギルドの盗品が何者かによって取り返される、密入した魔物も含めて、か
 あーあ、随分大事になってんな、名乗り出れば恩賞貰えたかもな〜失敗したな〜」
リディスが窓から足を出して新聞をペラペラとめくっている
胸に報酬品の勲章がかけられている、これもまたエンチャントで加工された品物だ
それを手にとって見ては少し微笑む。
「おーいルエアスー、稽古のスケジュールを組んでくれないかー?」
「珍しいな、どーゆー風の吹き回しだ?」
「さーねー、ま、俺様だってたまには強くなろうとか思う事もあるんだぜ?」



「そーかそーか、それじゃあ地獄のトレーニングAAAで…」
「お゙、おいおいおい、俺を殺す気かぁっ!?」
「問答無用、さっさと始めるぞ」
「おいおい勘弁勘弁!って首筋つかんで運ぶなぁぁ!ウワァァァン オカーサーンオガーザーンオ゙ガーザーン゙」

首筋をつかまれて外へ運ばれたリディス
それからリディスの断末魔が聞こえるまでに時間はさほどかからなかった。

213 名前: 変な生き物 投稿日: 2005/10/10(月) 22:26:10 [ 47/Ldch. ]
悲しいときー!悲しいときー!
DVD!を買って再生してみたら、いいところで画像が止まって読み込めなくなり
なんでかなーと調べたらDVDが不良品だったときー! orz

どうも、変な生き物です
さっそく(2)と(3)のキーを間違えてます、もう少し落ち着け俺
他の小説の感想はまた明日ー…。

FFAC見たいよママン、明日訴えてやるッ

214 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/10(月) 23:19:57 [ LVW/cCFA ]
>>レッドストン通信さん
今回のピックアップは3つと大ボリュームでしたねぇw
確かにビショのブレスアクションは、豪快に捲れそうですね。
あと、戦士のディレイさんに特別賞が送られて喜んでいる、戦士の俺がいましたw
またファミ乱獲の記事ですが、当方骸骨テイマなので無関係ですb

>>変な生き物さん
ルエアスと似たような特徴を持つもう一人のウルフマン・・。
爪に宿る魔力が正反対ですね。後々ルエアスが両方の属性を使えるようになるのでしょうか?
なんらかの犠牲を払って・・。
リディスは今回も3枚目で通すと思いきや、本気モード発動。
強いですねぇ。でも、一番笑えたのはモンスターの後ろに隠れるローグさんw

215 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/10(月) 23:56:10 [ LVW/cCFA ]
>>200
「レナ!不用意に近づくな!!」
ギルが制止の声をかけるも、レナは無視してシローとか呼んだ剣士に駆け寄る。
「あなた、無事だったのね。私を逃がすために残るなんて無茶しすぎよ・・。」
「・・・・。」
奴は感情がこもってない目でレナを見つめる。
ようやく奴の異常さに気付いたのか、
「どうしたの、シロー?何時もみたいに『お前は心配しすぎだよ』って言ってよ・・!?」
その瞬間、奴の腕が動いた。目の前にいるレナを躊躇いも無く切り捨てようと・・!
「ぐっ・・!」
だが、奴の思い通りにはならなかった。
変身を解いたヒースが二人の間に割って入りシールドフラッシュで奴を吹き飛ばしたからだ。
「何で・・?何でなのシロー!?」
どうやら、レナの方は状況を飲み込みきれてねぇ様だ。
「レナ嬢、この者は貴女が知っているシローと言う人間ではない・・!いや、正確に言えばそういう人物だった・・。」
ヒースがそうレナに言い聞かせた。ヒースが言うことが正しいなら・・、
「乗っ取られてる、ってことか・・!」
「どうやら、そうみたいやな・・。」
ならば、相手の正体もおのずと分かる。他人の体を乗っ取るという事は、そいつ自体は肉体を持たない・・。
「てめぇ、アンデッドか?」
ギルが奴に問いかける。心なしか、言葉の節々に怒りの色が認められる。
「アンデッド・・?そのような下賎な奴らと同じにするな・・!いいだろう、どうせこの地で散り逝く命。冥土の手向けに我が正体を教えてやろう・・。」
ギルの言葉が癪に障ったのか、初めて奴から感情らしいものが見えた・・。
「我が名はイスラフェル!『増殖』と『分裂』を司る、神代の時代の妖(あやかし)ぞ!!」
「イスラフェル・・!では、貴様がレッドストーン強奪事件の際に主犯とされている17始原魔の内の1人だというのか!?」
主犯?何の話だ。レッドストーンを強奪したのは赤い悪魔じゃないのか?
「そんなことはどうでもいい!!シローはどうしたのよ!!!」
レナが耐え切れなくなったのか、イスラフェルと名乗った男に叫んだ。
「このよりしろのことか?当に人間の魂なぞ、喰らっておるわ。」
「そ、んな・・・!?い、いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
突きつけられた現実を認められないのか、その場でレナは泣き崩れた。
(なるほど、こいつがあんなに唯我独尊な言動をしていたのはこの男のためだったのか・・。)
こいつを逃がすためにここに残って、奴のよりしろとされ魂を喰われた。哀れな剣士のために・・。
「ワレ、何をしでかしたか分かってるんか・・・!」
アニーの殺気が膨れ上がる。どうやら同じ女同士、レナの痛みが分かる故だろう。
かくいう俺も、ここまで目の前にいる奴を殺したいと思ったのは初めてだ・・!!
「姐御、兄貴・・。手、出さねぇでくれないかい・・?」
だがそれ以上、に実の姉同然の幼馴染を傷付けられたギルの殺気は圧倒的だった・・。

216 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/11(火) 00:14:20 [ LVW/cCFA ]
よし、句点入れる箇所を間違えたorz
あと、同じようなミスを犯してますねぇ^^;(辛うじて、ヒースの発言と読み取れるかもしれませんが)
書き終わった後も集中力は持続させたほうが良いですね。

217 名前: 変な生き物 投稿日: 2005/10/11(火) 07:59:28 [ Q6fb8eiU ]
>>◆j9cST1xRh2サマ
テクニカルな頭脳もつかった戦闘シーン
いいなぁどうすりゃマネできんだろうか…精進あるのみですかな。
そして自滅したシーフ…なーむ〜。
どうなるんでしょうなぁ、先が読めませんorz

>>ナンバーズサマ
やっぱり生きてたかスナッチ!
そして真面目ブーン、道化とか言うけどブーン生活が実は気に入っているかな?
デビ・ロン50体を瞬殺、精神攻撃で操る…ってガクブル、どんだけのバケモノだ。
そして"剣聖"、"沈黙の暗殺者"、"孤高の堕天使"、"氷の魔術士"…次号が楽しみでしかたありません
>ナンバー6
OK兄者、じゃ早速部屋を秘密探知で探索してみよー
お、鍵つきトビラみっけ!アンロックドアで開くかなー。

>>南東方不勝サマ
何かに焦るレナ、そしてロックゴーレム大量増殖
ハウリンングブラストとドラゴンツイスターによる熱疲労で破壊とは…やるぅ!
だけど復活するゴーレムに思わず読んでる自分がムハァ、カンベンシテクダサイ('A`)
シローとイスラフェル…なーんか俺期待しっぱなしですわ。

>>名無しさんサマ(いやこれは変か...
3連続記事、内容も凄いワァ
変態BISにディレイ=サスガ氏の記事、ファミリア乱獲…
うーんどれもこれも味が濃いですなー。
是非とも次回作も期待しとります。

>>サマナの人サマ
>そしてカッコイイ大逆転の台詞に付随する謎の言葉
思わずカッときて書いてしまった、反省している、だが後悔はしていない
…いや自分がアーネイトだったら多分そう言ってるだろうなー…、ブーン。
>三角関係の行方
正確には4角関係、リディスイ?
でも個人的においしいからこの関係、角数増えるかも…w

>>名前がない@戦士見習いサマ
な、名前の由来を全て知ってしまっている俺が ウワナニスルヤメロ
主人公が再び天上界へと行きましたねぇ。
もうどうなるかわからない大人な小説、展開、尊敬します。

>>レッドストン通信サマ
>本誌でとりあげられている人物、及び団体は
>実際の人物、及び団体とは一切関係ございませんのでご了承ください。
あーこういうの自分のにも書くべきかな?
こっちも名前はオールオリジナルだから同じ名前の人が居ても赤の他人ですー。
だから突撃はry

ふー、それではおやすみー ZZZ...orz

218 名前: 名前がない@戦士見習い 投稿日: 2005/10/11(火) 19:11:11 [ hNlLsBE2 ]
RED STONEシリアスシリーズ第三章
第一回目 赤いオレンジ
天上と呼ばれる世界に来るのは二度目だ
見渡す限りの荒野、前に来たときよりも土がひび割れているような気がする
アルセスやシェリー達は居ない、どうやらワ−プしているときにはぐれたらしい
うっすらと見える街を目指して歩きはじめると足元に短剣が飛んでくる
剣を抜いて襲撃者の方を向くと、そこには屈強そうな天使が一人
初めて天上に来たときに出会った天使ガウディが大きなハンマーを持って睨みつけてくる
「小僧、貴様がまさかゴーファの希望だったなんてな、夢にも思わなかったぞ」
そう言いながら近づいて巨大なハンマーを振り下ろしてくる
ハンマーを剣で受け止める。濡れた綿のように思い一撃で手がしびれる
「俺はあんたとは戦いたくない、何であんたみたいな人が世界を乱す」
ガウディは無言で攻撃してくる。剣でハンマーを受けずにバックステップで距離をとる
飛んできた光の羽を避けようとしたときに、足が近くにあった水溜りに踏み込む
履いていた靴が煙を出して溶ける。水が足を溶かし、焼けるような感覚を皮膚に残す
「小僧、貴様がその水を飲むことが出来るか?出来ないだろう?
それを飲めば貴様は死ぬ、俺も死ぬ、天使も死ぬ。貴様等の世界にある物が
俺たちの世界には無い、それが、それがぁぁ」
凄まじい怒気を放ちながらガウディがハンマーを振り下ろす
避けきれない、覚悟の臍を決めたときにガウディが吹き飛ぶ
気がつけばアルセスがガウディと格闘している
「貴様等は先にラスタバンの元へ、俺はこいつの始末をする」
アルセスが素手で、いや炎を纏った拳で戦いながら叫ぶ
わかった、そう言って悪魔の羽と天使の翼、合計四枚の翼の封印を解いて街へと向かう
街では龍に乗った悪魔と、両手に剣を持った天使が凄まじい戦いを繰り広げている
二人を中心に天使たちが輪を描いて戦いに見入っている
悪魔と天使の戦いの輪に躍り出る、悪魔の方はやはりオルロワージュ
天使のほうはおそらくラスタバンだろう
二人ともいたる所に傷があり、特にオルロワージュの右目は抉り抜かれ悲惨なものだった
「ジン、下がっていろ。ラスタバンは私が仕留めなければ意味が無いのだ」
そう言って龍に合図を出し、ラスタバンと剣を交わらせる
数回剣を交わらせるとオルロワージュが急に血を吐き出す
「オルロワージュ、召還の代償からは逃れられまい、死ね」
そう言って血を吐き続けるオルロワージュに向けてラスタバンは剣を振りかざす
「ラスタバン、貴様の相手は俺だ」
分身を生み出しラスタバンへ向けて一斉に切りかかる
ことごとく一撃を避けられる、分身に攻撃を任せて龍の上で倒れるオルロワージュに近寄る
「その翼、白薔薇の生き写しのようだな。これを使って、やつを殺せ、必ず討ちもらすな」
オルロワージュが二つの石を取り出して手渡す、龍に合図してオルロワージュを安全な場所に運ぶ
「ゴーファの希望、別れはすんだか?」
「手間を取らせたな・・・・」
「死に行く者への神の慈悲だ」
オルロワージュの剣とゴーファの希望を構えて、ラスタバンの元へ
生きては帰れない、そんな気がした

219 名前: 名前がない@戦士見習い 投稿日: 2005/10/11(火) 19:12:53 [ hNlLsBE2 ]
最近忙しいので職人様への感想は見送らせていただきます
スミマセンorz

220 名前: LB 投稿日: 2005/10/11(火) 23:13:38 [ Jflw9lZY ]
┌───────────────────┐
│前スレ分                       .|
│ >>563-564 残滓                 .│
│ >>755-756 Winter rolled round again    │
│ >>923-926 飢                ......│
└───────────────────┘
『因果はめぐる小車』

積雪した大地はよく滑り、足を取る。普通ならば。しかし我ら一族は、職業としてのシーフの流れを受け継ぐ。
―――特に歩法等の戦闘術においては重点をおいてきた一族だ。
如何なる場面、状況であろうとも対応できるようにと教え込まれた。偉大な父から。
それは自分が娘にも教えていたことでもあるのだが、父のように直接、その技術を教え切る事が出来ないのは心残りだ。
と、後ろへ飛ぶ。光を帯びた矢が3本、先程居た雪の原を靴跡ごと消し去り、その下の大地さえ焦がした。
己を追う大小の影、その小さい方がその手に小柄な弓を携え、足元を狙ってくるのだった。
大きな方は橋を渡る頃から感知はできているが視認できていない。となると。
真上に跳躍、後ろを振り返ると案の定、矢のようなでたらめな速さで疾走してくる巨躯の姿がある。
それは大の影の正体。影、死霊かなにかのように錯覚させていたのはそれが全身を覆い隠す程の黒衣を羽織っていたということ。
その黒衣は速さに耐え切れず、びりびりに引きちぎれて辛うじて体にしがみ付いている。垣間見える薄黒い体毛。
(獣人…ウルフマンか!)
その赤い瞳がぎらりとこちらを捉えてきて不覚にも少し怯んでしまった。だが色々と思う暇なく、後ろで風を切り裂く音が迫る。
矢が扇を描いて迫っていた。逃げるべき道は下。咄嗟に上体に勢いをつけて後ろに半回転。ぎりぎり避けることはできたが、この体勢での制動能力では狼の特攻を避けきる事は出来ない。
ならば、と矢を避けた時の縦回転の勢いをそのままもう半回転へと持続させ、同時、その勢いで投擲斧を眼前にある木に投げる。
こちらの着地の隙を好機とばかり伺っていた狼の腕の一振りは空を切った。相手は着地せず、そのまま弧を描いて空を渡り、木の枝の上へ降りた。
見た。木の上部に突き刺さっている投擲斧の持ち手の先に、太い鉄製の紐が括られているのを。綱渡りの要領で移動したのだろうと獣人は理解して一旦止まる。

「リウ」

完全な子供だった。獣人が突然平坦な声で呼んだその名で、姿を現した小なる方の影の正体。かろうじて10代であるかないかの少女が姿を現した。
黒衣から完全に顔を出して、金髪を後ろで束ねたポニーテールを揺らす。笑えばさぞかし可愛いだろう。娘を持つ身だからこそ分かる。
こんな子供が人を殺そうとする様はとても想像出来ないししたくもないが、愛想のない顔とこちらを睨む眼から得られる殺気は本気である証拠だ。
「なんだよ馬鹿。水銹!お前が鈍いせいで逃げられたんだぞ!」
刺々しく叫ぶように言った。彼女は顔を紅潮させたまま水銹と呼ばれた狼を睨んでいる。あからさまに彼女はその狼を目の敵にしていると分かる。
この娘は変に幼い部分があるな、と嘆息せざるをえない。………そういえばティアも最近自分に厳しいなぁ。
「…………すまん、次は必ず仕留める。だからお前も足止めはいいから体を狙っていけ。少しくらいの損傷なら与えてもいいと主人は仰っていただろう?」
「――わ、分かってるよ!さっきまではお前に花を持たせてやろうと思ってわざとやってたんだ!当たらないわけじゃないんだからな!」
間髪いれず、証明してやるとでも言うように矢が瞬時に放たれた。咄嗟に幹の裏に隠れるが、――3本、矢はそのまま左から右へ曲がって襲い掛かってきた。
右足、左胴、右肩に一本ずつ。先程の会話通り確かに、相手がこちらを狙う場所は致命傷には至らない箇所ばかりだが、逃げ切るためには如何な場所であれど、傷を負う事は許されない。
マントを外して翻す。金属繊維如きでは流石に勢いを殺して弾く事は不可能だが、矢筋を剃らすことぐらいはできる。
気味の良い三連音。幹が衝撃で揺れ、積もっていた雪が舞い散り、それに乗じて木から木へ渡って散する。
次の弦を弾く音は風を鋭く射抜いてくる音を伴わなかった。―――感知。それがまた、種類の違う攻撃だと五体に知らせ、上を指した。
天空で灼光が渦として在る様を木々の物間から見た。渦の中にうっすら見える無数の矢の影を見て舌打ちする。攻撃は広範囲に及ぶ。到底避けきれるものではない。

221 名前: LB 投稿日: 2005/10/11(火) 23:14:46 [ Jflw9lZY ]
「さぁ、もう逃げられないよ!リウの猛火、強雨の矢から逃れられるわけないんだからね」
ふふん、と隣にいる水銹を意識してか、胸を張って高らかに叫ぶ。交渉時だと確認した水銹もそれに続く。
「貴公も覚えているはずだ。我らが主との約束を。必ず貴公を迎えに来ると。そして今宵がその時である事は承知のはずだ―――デウス・エクス・マキナ様」
「違う!」
否定。反射的に、悲鳴にも似た叫びを上げていた。歯を強く噛み締め、衝動を止めようとする。情動的に揺れ動いて高ぶる感情が声色にも現れる。
「私はラケシス―――ラケシス・マキーナだ!父に!真なるデウス・エクス・マキナが――」
ダートを両手の五指に絡めて腕を交差。せり上がって来る腕の震えを握り潰して止める。
「己と異なる運命を歩み往く者として、私に与えた名だ!!」
二人の位置は完全に把握した。如何にして『殺す』か――退けなければ討たなければならない。死の悪寒が確実に迫り来るのが分かる。己の身に。
父は私に狩りは向いていないと言った。

修行。与えたノルマをどうしても達成出来ず、私はただ下に俯くばかりで、泣き出しそうになっていた時だ。
「お前は狩りをする時に深く考えすぎる節があるなぁ…いや、戦術云々じゃねぇ――迷い、躊躇だな。対象の命を絶つ事への恐れというか」
まぁ、と父は一時おいて。
「それこそ生きるか死ぬかの境遇を何度も経験しねぇと。まぁこんな平和に近い環境じゃ仕方ないし」
それに、とこちらの頬を撫でて、笑いかけてくる。
「『殺す』事を躊躇せず、命を判断できるのは間違ってる奴だけだ。そんな奴は何人も昔、同僚に居て知ってるがな。俺みたいに卑劣さでその上を超えて、最後にはとことん穢れきって勝ちを取りにいくような人にはなるなよ」
頭を派手に叩かれて、頭を抑え、上目遣いに父を見上げる。こちらの泣き顔など掠めてしまう程、まぶしい笑顔。
「俺や母さんに縛られんな、自由に自分の運命を決めちまうんだ。その為にも強くなれ、ラケシス。やがて訪れる世界の変革から、お前とお前が愛する者を守るためにな」
多少、情くさい部分があるのも父の個性だったが、あの言葉の正しさは既に証明されている。
だから今、此処であらん限りの力を振るおう。従者二人なら或いはやれるかもしれない。いや、やらなければならない。

「返事ないし…御様も待ってるからぶっ放しちゃおうっと」
「待てリウ」
お前に命令される筋合いはない!と言おうとして口を押さえられた。
(毒霧!?)
何時の間にか、大気の色は濃緑に。そのままどんどん自分が後退し、遠ざかっているのが分かる。水銹に引っ張られているからなのだが、今は抵抗するわけには行かない。
緑を纏う空間を抜けた後、火雨を落とそうとするリウをまたも水銹は制する。
「一旦解除だ、後手に回られた。攻撃が来るぞ」
「……ふん、言われなくても分かってるよ!お前こそ!デウス様を捕らえる前にやられたりするなよ!」
弓を後ろ腰へしまって、肩から背中へ手を回す。そこには一本の銀製の棒がある。
くるりと一回転させ、両手でそれを携える。その棒は瞬時に変形してリウの身の丈を軽く超える長槍となり、先端を鈍く光らせた。

222 名前: LB 投稿日: 2005/10/11(火) 23:15:32 [ Jflw9lZY ]
爆破音、白い風景の中を一本の曲線が走った。
「鉄機の旋律を」
続けて二本、三本と数を増やし、曲線は対象である二人を薙ごうと迫った。
リウは二本の線を自身の槍に絡み付けてねじ伏せた。
水銹はその線のうちの一つを掴み、地に叩きつけた。
それは太い鋼の縄による胴体と狼用の合金の牙で構成された鉄蛇。
「仕掛け兵器か」
牙から溶け出して流れでた赤い液体が雪を一瞬で気体に変える。水銹はその胴を踏み潰して砕き、前を見る。第二陣が来た。
木々の幹の一つ一つ、それぞれ違う箇所に球体が設置されている。火薬の爆発する音が何度も響き、球体から鉄蛇が飛び出してくる。
鉄蛇を一度に強襲させるのは相手が多勢の時。強敵単体相手に到底蛇の一撃が効くはずも無い。
ならば、即殺の一撃を決めるには隙を見つけなければならない。その為には、鉄蛇を時間差攻撃という形で用いるのが良い。鉄機の旋律に酔いしれる相手は一撃一殺を得意とするシーフの格好の的となる。
水銹はリウのサポートに回る。水銹には迎撃という形で有効な遠距離の攻撃手段がない。それは勿論自身も、リウも分かっていた。
リウが左腕の篭手を外し、ボウガンを展開する。瞬く間に光の矢を生成して放つ。開かれて迫る幾つもの凶蛇の顎を穿って壊す。
背後に迫った蛇には右手、長槍の柄を長く持って大きく旋回する動きをもって弾く。刹那、視界から遠い地で雪が発破して巻き上がった。
その方向から次は地を這うように、全て高速という速度で鉄蛇が三機、新たに迫った。迎撃して崩れ落ちていく他の鉄蛇が遮蔽物となって射撃は不可。
ならば、と水銹は直接、自身の爪で薙ぎ払おうと前に飛び出す。丁度、三機の顎と胴の結合部を撃てる位置で、両腕を振り上げた。
「水銹っ!」
リウの叫びが聞き取れると同時に、体が予期せぬ衝撃で揺らいで失速した。両腕は上がったまま、撃つべき機影が眼前から下へ消えていくのをただ見るまま体が動かなくなっていた。
焼け付くような痛みが右の脇腹から押し寄せる。空中で僅か、受け身という必要最低限の体勢を保つ。そのまま雪原を横転して伏した。
―――投擲斧、それは魔力で硬化させていた毛皮さえも貫いて、皮膚を切り裂き、生暖かい鮮血を地面へと辿らせていた。
体に動け、と働きかけても動く事は無い。傍ら、固定された首で見えた人影はリウではなく、別の人影で、こちらに刃を向けていた。

水銹が倒れた。咄嗟に叫びを上げるが、迫ってきた鉄蛇に薙ぎ払う動きが遅れる。
しまった、と思った時には遅く、高速という勢いでもって放たれた牙達は水平で静止した長槍ごと、リウを後ろに跳ね飛ばした。
尻餅をつきつつボウガンを構え、光の矢を生成。しかし、既に、水銹に止めを指そうと、敵の本体が脇差をその首にあてがおうとしていた。
当たれ、あいつが殺られる前に当たれ、と念じた結果はある意味通じた。
ラケシスは見た。意をもって首に突き出したはずの刃が既に物でなくなっていたのを。得物の命である殺傷部は虚空に消えて、ない。
柄は無意識に捨てられた。眼鏡の曇りを取り払ってラケシスは上を見る。豪雪が避ける空間、そこにたゆたう女性の姿を。背に二対、四枚の翼を宿す、忘れようもないその姿を認めた。彼らの主であり、自身の母であるその存在を。

223 名前: LB 投稿日: 2005/10/11(火) 23:17:29 [ Jflw9lZY ]
贅沢に三レスも使って読み辛いだろうとは思います…
どうしても話に区切りをつけるのに長くなるんですよね…

224 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/11(火) 23:18:28 [ LVW/cCFA ]
>>戦士見習いさん
いよいよ、最終戦の開幕ですね。
主人公が戦いに赴く際に感じた不安は現実の物にならないことを祈ります。

225 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/11(火) 23:36:01 [ LVW/cCFA ]
続きを書こうと思ったら新作がww
>>LBさん
戦闘シーンの文章がとても上手いですね。
さて、ラケシスさんの前に現れた4枚羽の天使の目的は一体・・?

226 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/12(水) 00:26:06 [ LVW/cCFA ]
>>215
「ふん、何を履き違えておる人間?我が貴様らの相手をするはずが無かろう。」
俺達3人分の殺気を受け止めながら、イスラフェルはそう言い放った。
そうして奴はおもむろに自身が持っている、一組の片手剣と盾をかざした。
「貴様らのような人間でも、この武具のことは風の噂に聞き及んでいよう。」
確かに、その剣と盾の名は余りにも有名だった・・。
「成る程、ゴーレム使いの必需品だな・・。」俺はその二つを見てそう呟いた。
剣の名はレムフェアバルター、盾の名はドラケネムファンガー。
いずれも、古の魔法使いが自身が作り出したゴーレムを使役するために作成した魔術兵装だ。
そう奴は、この坑道内にいるゴーレムを操っているのだ。しかし・・、
「ちょっと待ちぃや。ドラケ1個じゃ操れるんは1体だけやろ?そっちの方こそ履き違えてるんちゃう。」
アニーの言う通り、その方法でゴーレムを操るのなら盾が足りないのだ。
送信役である剣の方は一振りで事が足りるが、受信役の盾は操りたいゴーレムの固体数分無くてはならない。
しかし、奴は盾を1個しか持っていない。この坑道内のゴーレム全てを操ることは不可能なはずだ。
「ふん、いつ我が盾を一つしか持ってないと言った?この程度の『無機物』、分裂させるのは容易いわ!」
そういってイスラフェルは、ドラケネムファンガーに対して自分の魔力・・瘴気を注入した。
瘴気を注入された盾は表面が黒く変色したかと思うと、変色した部分が盾を離れ空中でその形を完成させた。
その形は、瘴気を注入されたドラケネムファンガーそのものだった・・。その数は、ついさっき俺達が倒したゴーレムの数以上だ。
「ふむ、分裂させすぎたか・・。やはり、慣れぬ体では瘴気の制御もままならんか。」
「馬鹿な・・。これが始原魔の力とでも言うのか・・!?」
ヒースがあっけに取られるのも無理は無い。あれだけの魔術兵装を奴は事も無げに複製・・いや、分裂させたのだ。
そして、俺達の周りにいたゴーレム共に盾は次々と装着されていった。
「では絶望の中で散り逝くが・・、むっ!!」
奴が剣を振るいゴーレム達を支配下に置く寸前、いつの間にか背後を取っていたギルの攻撃が放たれた。
「履き違えてんじゃねぇぞ、てめぇはオイラに殺させるんだ。」
「貴様・・・!いいだろう、我自身がお前を殺してくれよう。」
そういった後にイスラフェルは剣を振るい、ゴーレムたちに命令した。
「その者達で遊んでいろ。ただし、殺してはくれるなよ!」どうやら、こいつら全員で俺達の足止めをするようだ。
そうして、奴とギルとの戦いの幕が上がった。

227 名前: 186 投稿日: 2005/10/12(水) 01:56:51 [ eZsF5q9k ]
僕は今女の子とデートしている
彼女は笑顔がキュートなスマグ出身のウィザードだ
夜の公園で二人っきり、なんて幸せなんだろう
や、月が出てきたな。
ロマンチックな満月だ
あぁ、月光の下での、君の美しさと言ったら
まるで月が漆黒から掘り出した光の彫刻・・
夜目にも白くキメ細やかな肌が
肌が・・

・・・

・・

アレ?

  -ある青年の今際の際の記憶

228 名前: 227 投稿日: 2005/10/12(水) 02:00:22 [ eZsF5q9k ]
名前、消し忘れです・・
スレ汚しすません

229 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/12(水) 12:19:41 [ wd/Hd0mc ]
>>戦士見習いさん
ステアさんとの別れ……なんか大人のドラマって感じでどきどきです(・ω・)

>>レッドストン通信さん
感想ありがとうございます>ワ<
特攻野郎は一発ネタです。続きなんてかけません^^;
あと、実はジョジョネタに突っ込んでくれたのはレッドストン通信さんが初めてです。
もっと突っ込まれるかと思ってましたが、ジェネレーションギャップなのかな? かな?
レッドストン通信さんの続編もたのしみにしてますよー

>>変な生物さん
ふむ、いかにも父親っぽい感じですが、どうやら違うみたい?
新装備も手に入れて、一気にパワーアップですね。けれど、味方が強くなれば敵も強くなる……これが、ドラゴンボール現象(何
必殺技披露のリディス君は、ちょっとは株が上がったかな?
FFAC……私も見たいですー

>>南東方不勝さん
さすが悪役。やることがエゲツないっす。
でも、ユニーク分裂は便利そうだなぁ。いくつか分けてほしいなぁ(ぇ
さてさて、次回はギルの怒りが爆発するのかな?

>>227さん
男は狼?と思いきや彼女が狼。カワイソス(′・ω・)
でも、狼なおにゃのこは萌えだとおもいます>ワ<

>>LBさん
Σ(ノ>ヮ<)ノ☆
何ですかこのかっこよさわっ。
戦闘の描写といい、言葉のセンスといい痺れまくりですよ。
デウス=エクス=マキナといい、羽をもった存在といい、気になるワードもたくさんで続きがきになりますね?

230 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/12(水) 12:21:25 [ wd/Hd0mc ]
 そんなわけで、新作などを書いてみむとす


 今日も一攫千金を夢見る冒険者たちが、希望に燃える横顔でポータルをくぐり抜ける。
 頑健な肉体を包むのは、思い思いの鎧。
 他人が殴っているモンスターは殴らないように。古都内では無闇にスキルを使わないように。
 エレガントに立ち回るのが、暗黙のルール。

 古都ブルンネンシュティグ。ここは――夢の始まる場所。



>ドロシー=クリムスン

 古都の朝は早いものです。
 朝日が昇る頃にはすでに、大通りのパン屋さんからはパンを焼く良い香りと煙が立ち昇り、市場の露天商たちは思い思いの場所をとり、自慢の品々を誇らしげに並べます。
 そんな見慣れた朝の風景。

「おはようございます。おじさま」
「おはよう、ドロシー。今日も元気だね」

 道行く街の人々に挨拶をしながら、お祖母様の待つクリムスン商会――古都でも有数の雑貨商店であると同時に、私の実家でもあります――に向かいます。


「お祖母様ー。アーサーさんのところで焼きたてのパンをいただきましたから、朝食にいたしませんかー?」

 私の声に応え、商店の奥で品物を並べていたタリアお祖母様が顔を覗かせます。

「そうねぇ。じゃあ、パンを頂戴。私が準備をしておくから。代わりにドロシー、悪いんだけどあの穀潰しをたたき起こしてくれないかねぇ?」
「ベレッタさん……まだおきていないんですか」

 お祖母様は私に白く輝く木の棍棒を手渡し、店に隣接するキッチンのほうへ入っていきます。
 私は、お祖母様がトンキンさんからもらったという棍棒を手に、はふぅと一息。

 ベレッタさんというのは、この家――クリムスン商会の建物の二階の空き部屋に下宿している冒険者の方です。
 アリアンの方からやって来たということですが、以前街道で、私とお祖母様が街道のど真ん中に集められていたエルフ暗殺者とトランクマンと蜘蛛とウルフにMPKされかけたとき、偶然通りがかって私たちを助けてくれて。
 そのときのお礼ということで家に下宿しているわけです。

 とはいえ、最近は冒険もせずに部屋でごろごろ……こういうの、今流行のニートって言うんですかね?
 あれだけごろごろしていてまったく太っている様子がないのは許せません。

 というわけで、若干の私怨を抱きつつ二階へ。
 一応ノックして声をかけますが、起きる気配はなし。
 仕方がないので、ドアを開けて勝手に中に入ります。

「ベレッタさーん? 朝ですよー。起きないとそれはそれは大変なことになりますよー?」

 ベレッタさんは聞こえているのかいないのか、むにゃむにゃとつぶやきながら寝返り。
 ほとんど吹き飛ばしている毛布がずり落ち、あられもない格好です。
 普段は鎧をつけっぱなしの反動か、安全な街で寝るときはほとんど下着姿とか。
 全体的に筋肉があってがっしりと。けれど細くしまっていて。それなのに出るところはきっちり出ていて。
 本当に妬まし……うらやましいです。

 とりあえず、声をかけても返事がないので実力行使。
 ぐーすか眠りこけているベレッタさんめがけ、棍棒を控えめに振り下ろします。

《Crash!!》

 思いのほか豪快な打撃音と、そんなエフェクトがベレッタさんの腹部に響きました。
 一瞬の仰け反りのあと、ようやく目を覚ましたようです。

「おはようございます、ベレッタさん。今日もいい天気ですよ」
「あー、ドロシー。いい天気なのはわかったけど、今の素敵な決定打はあなたのかしら?」

 ベッドから起き上がったベレッタさんは、しかしなぜかベッドの上に座り込み、半目でこちらを見つめています。
 どうでもいいですけど、下着姿で胡坐をかくのは、女性としてどうかと思いますよ?

「ええ。なかなかベレッタさんが起きてこないので、お祖母様からお借りしたこの棍棒で、ごつんと」
「ごつんというよりぐしゃって感じだったけどね。ちょっとその棍棒見せて」
「はい、どうぞ」

 ベレッタさんは棍棒をしばし見ていましたが、急にうげ、と唸り、

「致命打はともかく、なんで決定打なんてOPまでついてるのよ……おまけに攻撃レベルまでついてるし」

 なんだかぶつぶつ呟いてから私に棍棒を返してくれます。

「ん、で朝ごはんだっけ?」
「はい。もう準備はできていると思いますよ」
「うし、じゃあちょっと待ってて。着替えちゃうから」

 そう言ってベレッタさんは鎧でなく、私服に着替え始めます。
 という事は、今日も家でごろごろ駄目人間生活を満喫するつもりなんですかね?

231 名前: FAT[TRACKBACK] 投稿日: 2005/10/12(水) 14:57:19 [ rhoKUiYA ]
キャラ紹介
>>6

1〜21回目まで
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r977

>>61-63 (22)
>>118-119(23)
>>156-157 (24)




フプレは部屋に差し込む光が完全に隠れるころになってようやく目
を覚ました。
「あれ?もう夜?いやだなぁ、寝すぎちゃった。」
とぼけた顔をして上を向く。何か思い出そうとしているようだ。
「そういえば、眠る前に何か嫌なことがあったような・・・。」
「そう?夢でも見てたんじゃないの?」
下手なショックを与えるとシエルが覚醒しかねない。忘れているの
なら思い出させないほうがいい。
「そっか。」と半信半疑な様子で食べ物を探しにキッチンへ向かう。
ドアを開けた瞬間、部屋にわめき声が響く。
「フラン!!食べ物がないじゃない!!晩ご飯はどうするの
よ!!」
何故叫んだのかよく分からなかったが、外食するつもりだと伝える
とすぐに落ち着いた。

私は今日のために、“カタトニア”に予約を入れておいた。働いてい
る私が言うのもなんだが、このお店は美味しいし、料理のアイデア
もおもしろいし、店内も照明を目一杯使って明るい雰囲気だ。フプ
レは席につくなり「気に入ったわ」と万遍の笑みを浮かべた。

私たちは料理を堪能すると、すぐ隣のバー“ラグlagwagonワゴン”
に移動した。私たちは未成年だが、店のオーナーが同一人物のため、
特別に入店許可をいただけた。
お隣の明るい雰囲気とは打って変わってこちらは落ち着いた雰囲気。
静かに語り合うカップルや一人で酒の悦に浸っている人を尻目に、
初めてのお酒にすっかり飲まれた私たちは馬鹿みたいに騒ぎ立て、
店の隅っこでピアノを弾いている女性に駆け寄り、無理やり合奏さ
せた。即興ではあったが、この素晴しいピアニストは私たちの音色
に合わせ、しっとりと優しく、まるで私たちをなだめるように音を
重ねた。

私は女性をしっかりと見た。長く美しい黒髪は腰まで伸ばされてい
て、深い黒の瞳にはっきりとした二重瞼が印象的である。真っ白な
肌が漆黒の衣装の中に浮かび上がり、陰を含んだ不思議な魅力に惹
きつけられる。女性も私たちをじっくりと観察し、演奏を終えると
すぐに自分の部屋に招き入れてくれた。

エイミー=ベルツリーと名乗ったこの女性は私たちに非常な興味を
持ってくれた。
まず双子であるということ。そして過去に私たちの身に起こった
様々な出来事を、彼女は楽しそうに耳を傾けて聴き入った。はしゃ
いで話を盛り上がらせる私たちに対し、エイミーは笑顔を絶やさず、
でも決して馬鹿笑いなどせずにおしとやかに、そう、まるで母が私
たちの自慢話を寛容に聞いているように錯覚した。

懐の深い人だなぁ。

私たちはこの、若く、不思議な魔力を持った女性に心奪われ、本当
の母と接しているかのように甘えた。エイミーは私たちをなだめ、
癒し、元気付けてくれた。若干28歳の女性の膝枕にすがりつきな
がら、私たちの心は思っていた以上に愛情に飢えていたことを自覚
した。そして、故郷、リンガ村へ。母の待つ、あの家に帰ろうと決
意した。


エイミーは朝早くに起きると、すやすやと眠っている二人の少女を
見て胸がときめいた。見た目にも童顔で子供っぽさが残っているが、
昨晩二人の見せた態度は子供そのものであった。彼女は決して意識
して振舞っているわけではないが、よくおしとやかだとか、はにか
みやだ、などと言われる。それ故に笑い転げ、情を高ぶらせてはし
ゃぎ合えるこの姉妹に憧れを抱いたのである。
これからも永らくこの二人と仲良くしていきたい。そう願っていた
エイミーは二人から帰省することを告げられると悲しみに飲まれ、
泣き崩れてしまった。
彼女には友達がいなかった。いや、正確に言えばいなくなってしま
っていた。泣き暮れるエイミーに、私たちは再会を誓った。また、
戻ってくると。涙で赤く腫れた目元をこちらに向け、エイミーは頷
いた。たった数日間一緒に過ごしただけだったが、私はそこに確か
な友情を感じた。

232 名前: FAT 投稿日: 2005/10/12(水) 14:58:08 [ rhoKUiYA ]
困ったことになった。
私たちの帰省に、レニィ、ジョーイ、タカさん、クレナがついてく
ると言い出した。
私たちの村は確かにへんぴなところにあるから護衛は嬉しいが、だ
からといって友達をあんな遠いところまで引っ張って行きたくない。
しかしどうしても心配だというレニィの熱意に押されて、私たちは
護衛を彼らに頼むことにした。

ただ、クレナだけはまだ学生で修学中だという理由で親とレニィか
らも反対を受け渋々同伴することを諦めた。

レニィは自警軍の特別任務という名目でフプレの護衛をすることに
なった。まだ自警軍がフプレ(シエル)を危惧しているということ
は腹立たしかったが、公にレニィが参加できるのは嬉しい限りだ。

タカさんは教会での司教としての、また、病院での魔法治癒の仕事
を完璧に辞めての参加だった。これには全員が驚いたが、どうやら
私たちを送り届けるために辞めたのではなく、別な理由がありそう
に口ごもった。

ジョーイは毎日ぶらぶらと狩りに出かけていただけなので何も変化
は無かった。

長い間お世話になったポトフおじいちゃんに別れを言い、あの光線
にも耐えた魔法のカードを返すと、涙で視界がぼやけた。しわしわ
の手で頭を優しく撫で、やんわりとした口調で回想した。
「フランちゃん。昔、病院に入っていたときに話があると言っただ
ろう?あれは、君にフプレちゃんは生きてるって言うことを知らせ
たかったんだ。何故そんなことが分かったかって?おいら昔は名の
知れたシーフだったって言ったろ?実は、まだ現役なんだよ。この
カードは探知機の役目をしてね、持ち主が死んでいたらおいらが直
に取りにいくのさ。・・・遺体と、遺品を回収するためにね。」
ここでポトフさんはフプレの肩をしっかりと掴むと、眼力を強めて
続ける。
「フプレちゃん、君を地下監獄で見たときは我が目を疑ったよ。君
はあんなことをするような子じゃない。あんなのは君じゃないんだ。
過去に何があってあんな子が出てきてしまったのかはおいらには分
からない。けど、あんなことは許されることじゃないんだよ、これ
からは何があっても、全てを受け入れ、自分の力で何とかするんだ。
いいね、あの子にはもう、頼ってはいけないよ。」
肩を強く揺すられながら、フプレは涙声で懺悔した。
私はポトフさんを睨み付けた。最後の言葉は分かる。大事なことだ
と思う。でもっ!でもっ!塞がりかけてた傷口をパックリと開かれ
たフプレの心情を考えると胸が苦しくなった。

あなたは何も悪くない。

そう言ってあげたかったが、遂にその言葉が口から出ることはなか
った。


街の東口で待ち合わせ、準備の整ったメンバーは馬車に乗り込んだ。
見送りに来てくれたクレナ、エイミー、レニィの同僚たちに、“カタ
トニア”の仕事仲間など、十人ほどが見守る中、馬車はゆっくりと
車輪を回し、皆から遠ざかっていく。カーテンを開け、小さくなっ
ていく友人たちに手を振る。やがて姿が見えなくなるとカーテンを
両手で閉め、古都での生活を思い返した。村では体験できないだろ
うことがたくさんあり、それが今となっては財産のように思える。
楽しかったことはもちろん、辛く、悲しかったこともかけがえのな
い宝石のように心に輝いている。私は、早くも母にどんな風に冒険
記を聴かせてあげようかなどと考えていた。

馬車は順調に進み、鉱山町ハノブまでは二晩を明かした朝に辿り着
いた。

233 名前: FAT 投稿日: 2005/10/12(水) 16:32:09 [ rhoKUiYA ]
>> 南東方不勝さん
敵の能力がとても魅力的です。他の敵たちもこんな風に特殊な能力を持っている
のでしょうか?なんだか色々な能力が出てきそうで楽しみです。

>>変な生き物さん
アーネイトもリディスも底力があってかっこいいです。二人とも謎を秘めていて
更なる成長が楽しみです。並行してセナをめぐる4角関係もどうなるのか気に
なるところです。

>> 名前がない@戦士見習いさん
遂に・・・最終決戦ですか。ギムレットが死んでしまったり、悲しいことも
ありましたが最後はハッピーエンドであってほしいです。

>> ナンバーズ さん
いつの間にかフォビアも仲間に!!ブーンもいいキャラですがスナッチも相当
にいけてますね。猫かぶりな二人がお気に入りです。

>> サマナの人さん
>特攻野郎RSチーム
なんて個性派ぞろいなんだ!!房に立ち向かうその姿勢にスタンディング
オベーションで応えさせていただきます!

>新作
この冷ややかな突っ込み口調がたまりません。「隣の若草さん」みたいな・・・
ご存知ないですよね?
ベレッタさんの駄目人間生活を覗いてみたいです。

>> ◆j9cST1xRh2さん
メリック、リフの寝床に・・・
あぁ、ドキドキの展開ですね。
メリックの部屋は予想よりもまともなものでしたね。機械の正体がなんなのか
は気になりますが・・・。
自滅したシーフですがなんて哀れな。情けなさすぎで泣けてきますね。
伝書ガーゴイル、なんだかこのアイデア好きです。

>>レッドストン通信さん
爆笑です。HPバーが縮む思いでしたって、メンテの予定はございませんって、
何気に使われているゲーム内の表現がツボです。ディレイさんのコメントも
ツボりました。

>>LBさん
デウスってケイトスの・・・。
ラケシスが天使嫌いな理由は4枚羽のこの天使のせいですか?なんだかこの
天使がケイトスにも重要な存在のような気が。謎のキャラですね。

>>227さん
肌が・・・。

短くも思わず笑いました。スレ汚しなんかじゃ全然ないのでどんどん投稿して
下さいな。

234 名前: 名前がない@戦士見習い 投稿日: 2005/10/12(水) 18:08:30 [ hNlLsBE2 ]
中間考査、別名デビ・ロンが襲ってきとります
戦士見習いです。感想を書く余裕が無いので今回も見送らせてもらいますorz

RED STONEシリアスシリーズ第三章
第二回 ヴィンテージ
ガウディがアルセスに向けて光輪を飛ばす。
アルセスはそれを軽やかに避けて、炎を纏った鋭い爪の一撃をガウディに繰り出す
ガウディは間合いを取って羽を飛ばして牽制する
羽を意に介さずアルセスは体を切り刻まれながらも間合いを詰める
ハンマーを水平に振り、ガウディは近づいてくるアルセスに一撃を喰らわせようとする
鈍い音がする。アルセスがガウディの両肩を握りつぶしたのだ
ガウディが羽を飛ばしてアルセスを切り刻むが、アルセスはまったく気にしない
アルセスが何か唱えると、両者を中心に地面に大きなひびが入る、川が近くにあった影響だろう
二人を囲むように水がひび割れに貯まり始める
「貴様、この程度で俺を討てるとでも?」
ガウディが威圧感のある声を出す
次の瞬間、羽から鮮血が噴出し、アルセスに血がかかる
付着した血がアルセスを焼く、苦痛に顔が歪むがアルセスはガウディを放さない
アルセスが再び何かを唱えると、地割れがさらに大きくなり
二人のいる場所が陥没して、ちょうど地割れに飲み込まれた状態になる
「死ね」アルセスが呟く
アルセスが両手を離しながら呪文を詠唱する
ガウディが羽ばたいて地割れから逃れようとするが、強大な重力のくびきに繋がれ
水が溜まり始めた地割れから逃れられない
「もう遅い」
ニヤリと笑いながらアルセスは言う
水が二人を包み始め、猛毒が二人の体を焼きはじめる
アルセスは涼しげな顔だった

235 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/12(水) 18:55:50 [ LVW/cCFA ]
>>227
哀れな青年に合掌。
こちらの狼嬢も気性が荒らそう・・。あれ、アニーなんでこちらの世界へ?ウワヤメロナニヲギャー

>>サマナの人さん
ドロシーGJwそして、そんなドロシーに棍棒を渡したクリムスン女史もGJ
さて、ベレッタさんのダメ人間生活とは一体・・?wツヅキガキニナルヨ、パパン^^

>>FATさん
ついに、サーヴェリー姉妹がハノブに訪れる時が来てしまいました・・。
マリー嬢との激突は必至ですね^^;
>敵の能力
まぁ、ネタがある限りはなんらかの能力を持たせる予定ですが、正直ネタギレガチカイヨ、パパンorz

>>戦士見習いさん
アルセスとガウディの戦いが中心でしたね。
何故、アルセスは天上界の毒に対して耐性的なものを持っているのでしょうか?

236 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/13(木) 14:18:12 [ 4Ic.ghpI ]
>>FATさん
ふむむ、ハノブに行けば、嫌が応にも話が動き出しますね。
お母さんのところに帰れるのはまだ遠そう……
あと、エイミーさんのいなくなった友達ってまさか……
激しくどきどきです。

追伸 昨日は楽しかったですね(謎

>>戦士見習いさん
デビロンテラコワス((((;゜Д゜)))
それはさておき、アルセスの笑みは勝利の確信か、はたまた「俺と一緒に――地獄へ行こうぜぇっ!」ってことなのか。
どちらにも取れてドキドキです

237 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/13(木) 14:19:25 [ 4Ic.ghpI ]
>>230

>ベレッタ=アンブロシア

「いただきまーす」

 大口を開けて、バターと木苺ジャムを塗りたくったパンにかぶりつく。
 ブリッジヘッドでは、薄くスライスして上に魚介類やらハムやらベーコンやらを乗せるのが主流らしいが、ここブルンネンシュティグでは、こうしてジャムなどの甘い味付けをしたり、生クリームやバタークリームを塗るのが主流。
 ……カロリー高そ。

 まあ、食べ物の話はさておき。
 あたしの名前はベレッタ=アンブロシア。アリアン出身の槍使いだ。
 剣士や戦士のように重装甲から力任せに一撃を振るうのではなく、軽やかにヒット&アウェイを繰り返すのがあたしたちのスタイル。
 特にあたしは、ラピッドスティンガーとサイドステップをメインにする、速度特化型の槍使いだ。
 これはもともと、あたしのお婆ちゃんから受け継いだスタイル。
 この戦い方と、そして使い込まれた投げ槍が、お婆ちゃんから受け継いだ、たった二つの宝物だ。
 もともと家の家系は、あのREDSTONEを探索していた傭兵集団にまでさかのぼるらしい。

 だから、成長するにつれ、あたしが冒険に果てしない憧れを抱くようになったのは、そんな血があたしに語りかけていたのかもしれない。

 と、そんなことを考えていたあたしにドロシーが、

「で、結局ベレッタさんはいつまでニート生活を続けるつもりなんですか?」
「ぶ」

 思わず口に含んでいたワインを噴いた。
 アウグスタ名産の、赤色の強いワインが正面に座っていたクリムスンのばーさんの顔面めがけて飛ぶ。
 けど、ばーさんは涼しい顔で手近にあった空き皿を盾にし、それを止める。
 鮮やかなコンプリートプロテクション――じゃないっ。

「だ、誰がニートよ!?」
「ベレッタさんが」
「アンタだこの穀潰し」

 祖母孫そろって即答。
 うわ、一瞬の溜めもなかったよ、オイ。

「えと、違うんですか?」

 いやドロシー。かわいく小首をかしげて上目遣いされても困るから。
 左手で三つ編みの先端を軽く弄ぶあたりがまた格別。
 うーん、確かに街の男がこの娘に熱を上げるのもわかるな。
 間違いなく、この店の売り上げの8割は彼女のおかげだと思う。

 あー、じゃなくて。

「あのねぇ。あたしだって遊んでたわけじゃないのよ?」
「はん、どうだか」

 ばーさんに鼻で笑われた。お、おにょれー。

「だから、ここしばらくは遊んでたんじゃなくて、冒険に出たくても出られない状態だったのよ」

 ちょっと前のクエストで、旅に出て以来ずっと愛用していたウッドアーマーがついに壊れてしまったのだ。
 いくら被弾率の低いあたしとはいえ、鎧無しで冒険に出る勇気はない。というか、それは勇気ではなく蛮勇だ。

「鎧なら、ゼンシさんのお店で買えばいいんじゃないですか?」

 ドロシーは言うけど、残念ながらそれじゃ駄目。
 どうもあたしは、金属鎧というのが苦手なのだ。
 こう、体の動きが阻害されるような気がするから。
 だから、わざわざエイドゥルに、ウッドアーマーを入荷してくれるように頼んだ。
 と言うわけで、今は届くのを待っている状態。

「と言うわけなのよ」
「はぁ、なるほどー」

 ドロシーがようやく得心が行った、とでもいう顔をする。

「でさ、それが今日当たり届くはずなのよ。だから、届き次第また冒険者再開かな?」

 無論、槍の手入れは欠かしていない。
 鎧さえ手に入れば、すぐにでも出発できるよう準備は整えてある。
 唯一の問題は……

「でさ、ばーさん――じゃない、タリアさん」
「なんだい?」
「あのね、ウッドアーマー買うのにお金全部使っちゃったから、今月の家賃待ってくれないかなぁ、なんて」

 返答代わりにワインのビンが飛んできた。
 ダミーステップが発動しなきゃ、危ないところだったわね。

238 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/13(木) 15:22:59 [ 4Ic.ghpI ]
 さてさて、そんなわけでこんなわけで、なんとか頼み込んで部屋代はツケにしてもらえた。
 こういうときものを言うのは、やっぱり日ごろの信頼よね?

「ベレッタさん、道の真ん中で何ぶつぶつ呟いてるんですか?」

 で、だ。
 エイドゥルに頼んでたウッドアーマーを取りに行こうと思ったら、なぜかドロシーまで付いてきた。
 お店はいいの? って聞いたら、今日はお祖母さんに任せます、らしい。
 店に来た男たち泣くだろうなぁ。

「あのねぇ、人を電波みたいに……。人通り多いから、あんまりはしゃぐと転ぶわよ」
「大丈夫ですよ。子供じゃないんだから、そんな簡単に転んだり――きゃっ」

 うわ、言ってるそばから。
 こっちを振り返っていたために、やや浮き上がっていた敷石に気づかなかったらしい。
 踵を引っ掛け、何とか踏ん張ろうとするも後頭部から石畳にぶつかる――前に、あたしが追いついた。

「ほら、言わんこっちゃない」
「はい、す、すみません……」

 槍使いの踏み込みは伊達じゃない。
 一足飛びに距離を詰め、倒れる前にその体を抱きとめる。
 抱きとめた瞬間にふんわりと香る花の香り――なんかのハーブだと思う。種類はよくわかんない。
 立派に女の子しちゃって、まぁ。

 あたしみたいな冒険者は、香水みたいな強い匂いのするものは基本的にご法度。
 匂いでこちらの位置を探知するモンスターとかもいるしね。
 本来ならそこに存在しない匂いって言うのは、それだけでわりと危険。
 人間自身の匂いって言うのもばれるとやばい場合があるから、危険地帯を歩くときは自分で泥をこすり付けて匂いを消す場

合もある。
 なんというか、因果な商売よね。

 そんなこともありながら、エイドゥルの露天へ。
 注文の品はどうやら昨日の夕方くらいに届いたらしい。
 時間がかかっただけあって、品物は本物。
 軽く、けれど丈夫な、エンティング製のウッドアーマーだ。

 さて、目的は済んだけど、せっかくなのでこのまま古都内を散歩する。
 どうせなら、いいクエストも見つけておきたいしね。
 特にドロシーは、普段は北西地区周辺しか歩かないらしく、南地区に来ることは珍しいとか。
 せっかくなので、しばらく散策した後、行きつけのお店に彼女を案内することにする。
 ちょうど昼飯にちょうどいい時間だったしね。

239 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/13(木) 15:23:19 [ 4Ic.ghpI ]
 やってきたのは、南地区大通りからちょっと裏路地に入ったところにある酒場兼宿屋。
 ドロシーみたいな普通の女の子が一人ではいる分には、ちょっぴり危険な店だ。
 まあ、あたしが一緒だから平気だろうけどね。
 と、店内で見知った顔を見つける。

 冒険中と違って、鎧こそつけていないが間違いない。

「おーい、フィリップー。元気〜?」

 フィリップ=オウギュスト。
 あたしとは対極の、鎧と盾を以って仲間を守ることを仕事とする剣士だ。

 腕はわりと――というか、かなり良い方だと思う。
 問題は、いい人すぎるのだ。彼は。

 見れば、彼のテーブルには一番安い塩ジャガイモと、水しか乗っていない。
 昼飯にはあまりに少ない量だ。

「どしたの? なんだか元気もないみたいだし。ひょっとして、露天詐欺にでも引っかかった?」
「そんな、ベレッタさんじゃないんですら」

 とりあえずそんなことを言ったドロシーにチョップ。
 対するフィリップは、そんなコントにも無反応で、

「いや、前の野良PT狩りで、普通にPOT代で使っちゃって」

 うん。まあ確かに、彼のような前衛、特に後衛を守って戦う彼のスタイルは、怪我が多いしヒールポーションの消費も激しい。
 けど、それだけ激しい狩りなら、その分いいアイテムも拾えるはずだけど……

「忙しかったからね。アイテム拾う間もなかったよ。ほら、後衛さんに攻撃いっちゃったら大変だし」
「いや、ちょっと。アイテム拾う間もないって、分配は?」

 なんだか嫌な予感。
 最近は、狩りで拾ったアイテムやお金は、パーティー内で均等に分割するのがルールだ。

「んー、欲しい人が自由に拾ってたかな?」
「あの、すみません。そのパーティのメンバーってどんな方々でした?」

 さすがのドロシーも気づいたっぽい。
 控えめにフィリップに尋ねる。

「えーっと、ロングコート着たチリWIZと左手剣持った剣士、それにビショップが全部二人ずつ。あとウルフマンが一人と僕だね」

 ビショップが二人でそれだけポーション使ったって事は……

「ひょっとして、そのビショップ殴ってなかった?」
「うーん、片方のビショップさんは殴ってたけど、もう一人の人は一生懸命回復してくれたよ。殴ってたビショップがリーダーだっ

た」
「うわ」

 チリWIZ、ウルフ、自称火力剣士、殴りBIS……。
 なんというか、まああれだ。

「回復してくれたビショップさん以外、みんな防御薄くて、モンスターの一撃でも危険だったから、回復はその人たち優先にしても

らったんだ。僕なら盾とポーションで何とか耐え切れるからね」

 しかも紙だし。

「だからって、前衛で殴ってたら、少しくらいアイテム拾えるでしょ。それとも何も拾わなかったの?」
「うん。いくつか拾ったけどね。でも、回復してくれたビショップさんは何も拾えてなかったから、回復のお礼に上げちゃった」

 うん。
 彼はとんでもなくいい人だ。
 紙PTメンバーにも文句を言わず。自由獲得でアイテム拾えなくても何も言わず。さらにはなけなしのアイテムすら上げてしまう

とは。
 だからあえてあたしは言おう。

「……莫迦?」
「うわ、ひどいなぁベレッタ」

 ああ、もうホントにこいつは。
 知り合ってからまだ一年足らずだけど、一事が万事この調子。
 なんでも子供のころ、天界を追放された天使に出会ったらしく、その時の約束を守るために冒険者になったらしい。
 天使とであった時のその話を、あたしはもう耳にタコができるほど聞かされている。
 だから、後衛を――仲間を守ることは、彼にとって天使との約束を果たすことであり、彼自身の希望でもあるんだ。

 だからって、こんなことを続けていてはいつか、こいつは死ぬ。
 世の中そんなに甘くはない。と思う。

「まったく……おじさん、とりあえず今日の定食三人前。あと適当につまみっぽいのとエール二人前よろしく」

 店のおじさんに注文して、彼の隣に腰掛ける。
 ドロシーにも、一緒に座ってと目で合図。
 やがて、料理があたしとドロシー、それにフィリップの前に運ばれてくる。

「ベレッタ、これは?」
「あたしのおごり。文句ある?」
「いや。――ありがとう」
「ふん。あんたが惨めで見てられないからよ」

 そっけなく言って、エールのコップを傾ける。
 苦味のある液体が喉を滑り落ち、体がいい感じに火照る。

「あ、ベレッタさん照れ隠しですね。顔が真っ赤です」

 ドロシー、いらん事は言わなくてよろしい。

240 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/13(木) 16:11:47 [ 4Ic.ghpI ]
「まあ、あれよ。一飯の恩義を返すつもりがあるなら、次のクエスト、一緒に受けない?」

 あたしとフィリップの皿はほとんど空っぽ。
 ドロシーの方にはまだちょっと残ってるけど、本人は自力で食べきる気みたい。

 適当に揚げジャガイモをつまみながら、あたしはそう切り出した。
 どうせクエスト受けるなら、一人はつらいし。
 そう、別に他意はないのよ? ただちょうどいい所にこいつがいただけで。

 なんだかドロシーがこっちを見ながら笑ってるのが気になるけど。

「うん。僕はかまわないよ。一人より二人の方が面白いし」
「うし、じゃあ決まりね。どうする? 今のうちにパーティ組んじゃう?」
「ん、まだいいよ。クエストだって決まってないしね」
「それもそっか……」

 と、そこで空いている皿を下げにウエイトレスがやってきた……んだけど。

「……メイド?」

 いつからこの店はそっち系になったのだろか。
 あたしたちのテーブルから空き皿を下げていったのは、まごう事無きメイド姿。
 いや違う。
 他のウエイトレスは、いつもどおりの簡素なエプロン姿。
 今来た女性だけが、なぜかメイド服だ。
 おかしいなぁ。前来たときはメイドなんていなかったはずだけど。

 不審に思っていると、店内にリュートの音色が響く。

「あ、ベレッタさん。吟遊詩人ですよ」

 ドロシーに言われ、店の片隅を見れば、十代半ばくらいの女の子が、リュートを抱えて席に座っていた。
 足元には逆さまに置いた帽子。
 間違いなく吟遊詩人のスタイルだ。

 彼女はゆっくりと歌い始める。
 この詩は……

「魔術師ゴーファの詩、かな?」

241 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/13(木) 16:12:11 [ 4Ic.ghpI ]
 かつて、大魔術師として有名だった魔法使いゴーファ。
 しかし晩年の彼は、妄想に取り付かれ、人気の無い山小屋で隠遁生活を送り、そしてあっさりと死を遂げる。
 だが、彼の妄想は妄想ではなかったという説がある。

 彼らは言う。
 ゴーファは知ってしまったのだ。
 この世ならざる場所に住む、人に仇為す侵入者たちの存在を。
 そしてゴーファは持てる魔術のすべてを込め、一振りの剣を造る。
 剣の名はゴーファの希望。
 正しき怒りと憎悪に応え、あらゆる魔を断つ無垢なる刃。
 それを完成させた後、ゴーファは死ぬ。
 見えない魔物に生きたまま貪り喰われて。


 普通、この物語は、ゴーファの覗いた異界を、彼の周りに姿を現す魔物を、とにかく恐ろしくおどろおどろしく描写し、語る。
 だが、この吟遊詩人の少女は違った。
 彼女の歌では、異界や魔物の姿は一切描写されない。
 かわりに、それらを恐れながら、しかし敢然と立ち向かうゴーファの姿が謳われる。
 そして、まだ見ぬ勇者に託すべく剣を造り上げ、侵入者たちに気づかれぬ場所に封印したところで詩は終わった。

 確かに、まだ語り方も声の出し方も、超一流とはいえない。
 けれど、彼女の歌は、そんじょそこらの吟遊詩人よりはるかに――聞いていて面白かった。

 リュートの調べが消えたとき、ゆっくりと、だが大きな拍手が店内に響く。
 少女が立って一礼し、無数のコインが帽子めがけて投げ込まれる。
 その中には、100G金貨すら混じっていた。

「うわぁ……面白かったですねぇ」

 わりとこの手の伝説好きなドロシーは目を輝かせている。
 まあ、あたしもそれを否定する気はない。
 というか、あたし自身かなり楽しんで――いや、のめり込んで聞いていた。
 姿が一切描写されぬが故に、ゴーファ自身の怯えと恐怖が、まるで自分自身のように思えた。

 だから思わず、ベルトからなけなしのゴールドを――まあ奮発して50ゴールドほど――取り出し、彼女の帽子に投げる。
 いや、途中で思い直し、せっかくだからと直接渡しに行く。

「いい曲だったわ。あれ、あなたのオリジナル解釈なの?」

 近くで見ると、その少女は歌声だけではなく姿もかなりのものだということに気づいた。
 肩口よりわずかに長く伸ばされた金髪は、生まれつき?ややくすんでこそいるものの柔らかそうで。
 体つきはやや小柄で華奢だが、幼さの残る表情とあいまって、誰もが好感を持てるほど。
 胸元を飾る笛をかたどったペンダントと、両耳の輝石の填まったイヤリング――左は深い蒼、右は真紅――もよく似合っている。

「多分。今のところ私以外にこういう語り方してるのは見たことないからね。結構自信作なんだ、今の」

 そう言って、彼女はずっしりと重くなった帽子をよいしょと拾い上げる。
 多分、1000ゴールド近いだろう。ひょっとすると越えているかも。
 と、いつの間にかドロシーもこっちにやってきていた。

「あの、良かったら、もう一曲聞かせてもらえませんか?」
「あ、ごめんなさい。疲れるから、一度に歌うのは一曲って決めてるから……」

 まあ仕方がない。
 あれだけ見事に歌うんだ。きっと疲れもするだろう。
 だが、ドロシーはそれくらいではあきらめなかった。

「だったら、一緒にお茶でもどうですか? ベレッタさんが奢ってくれますから」

 うん。それがいい。
 あたしも結構この子に興味あるし。
 色々話も聞いてみたい。
 もちろん、ドロシーの奢りで。

242 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/13(木) 17:55:57 [ LVW/cCFA ]
>>サマナの人さん
あぁ、もうこのほのぼのギャグ調の語りが堪らないww
フィリップさん、アンタいい人過ぎるよorz俺なら即急用落ち(ry
そして、フィーナ&ミーアも登場しましたね。吟遊詩人やってる時はヴェイグさん本にでもしまってるのでしょうか?
あと、クリムスン祖母孫の御ふた方は相変わらずGJですなw

243 名前: 名前がない@戦士見習い 投稿日: 2005/10/13(木) 19:19:34 [ hNlLsBE2 ]
RED STONEシリアスシリーズ第三章
第三回目 朱いオレンジ

アルセスとガウディの体は半分以上が水に浸かっている
皮膚はほとんどが溶けて、痛々しい姿だ
ガウディの顔は苦痛に歪んでいる。アルセスの顔にも脂汗が滲む
それでも、アルセスは涼しげな顔だ

ラスタバンと剣を交える、致命傷は与えられないが優勢なのは自分だ
分身を生み出して突き、水平切り、振り降ろしを同時に行う
突きと振り下ろしは避けられてしまうが水平切りがラスタバンの剣を弾き飛ばす
剣を持っている左側を分身で攻撃する
自分は無防備な右側を狙って回り込むが不意にラスタバンの羽の一撃を喰らう
一瞬ひるんだ隙にラスタバンが間合いとる
剣を構えてラスタバンへ向き直る。ラスタバンが左手に持っていた短剣を投げつけてくる
それを剣で受ける、次の瞬間、空から光の十字架がおびただしい量の光を放ちながら現れる
一瞬目が眩んでしまう
後ろに飛びながら顔を伏せていると、目に何か触れる感覚
次の瞬間、焼けた鉄を押し付けられたような痛みが目に走る
「ぬうぅ・・・・・」
「死ね」と言うラスタバンの声が聞こえる
風を切る音が聞こえ、覚悟を決める
が、痛みは感じない、これが死なのだろうか?死とはこんなにも静かなのだろうか?
そんなことを考えているとラスタバンのうめき声が声が聞こえてくる
「ジン!大丈夫?」
シェリーの声がする
「小娘まずは貴様からだ」ラスタバンの怒声が聞こえてくる
そしてシェリーの悲鳴
そして響くラスタバンの高笑い
腹部に衝撃が走り後ろに吹き飛ぶ、多分蹴りを喰らったのだろう
顔にも拳が飛んでくる
「あの小娘め、私に一撃を食らわせおって、ゴーファの希望、お前も同じ所へ送ってやるぞ」
「もう・・・・いっぺん言ってみろ」声の方向へ唾を吐く
顔に衝撃が走る。痛みは感じない、一瞬、炎の揺らめきが見えたような気がする。
目はつぶれているはずだが、今度はハッキリと見える。人の形をした赤茶色の炎が見えた
人の形の炎が近づいてくる
「見える・・・・・見えるぞぉ!」
そう叫んで剣を振るう、人の形の炎の腹部に剣が当たる
「き、っさま」
ラスタバンのうめき声
もう一回剣を振るう、今度は首を狙う。剣を振るうと、見えていた炎は燃え尽きてしまう
ラスタバンの気配は無くなっていた。剣を地面においてその場に座り込む
何もかも終わったんだと思う

244 名前: 名前がない@戦士見習い 投稿日: 2005/10/13(木) 21:32:12 [ hNlLsBE2 ]
RED STONEシリアスシリーズ第三章
第四回目 空風の帰り道
色んな物が失われた戦いが終わってから一ヶ月
時の君の力で視力も回復した、あれから大きく世界は変わった
天上に伝説の石が集まった事によって天上、地上、地獄は一つの世界になった
コピーのレッドストーンはラスタバンが持っていたらしい
時の君がコピーの方はただの魔力に戻した
呆気ないものだった、ギムレットが死ぬ意味もシェリーが死ぬ必要も無かった
体が回復してからブリジヘッドに行った
適当なバーに入ってシェリー酒とギムレットのボトルを頼んだ
それぞれの瓶をバーテンから渡されたときに、このバーは始めてブリジヘッドに来たときに
入った店だということを思い出した
それから海岸に行ってギムレットとシェリー酒のボトルを一人で空けた
その後に、俺は泣いた

〜THE END〜

245 名前: ◆j9cST1xRh2 投稿日: 2005/10/13(木) 21:43:29 [ VsFFDZCQ ]
やっと感想に手を回し始めたj9cST1xRh2です。
次もまた長くなってしまいそうです……書く前に謝罪します。
 
>ナンバーズさん
ブーンが真面目キャラなんて…ゲームバランスがどうにかなってしまいますよ。ダメオンバッジを装備したようにも思え(ry
しかしフォビアが敵でなくなったことは喜ばしいですね。そろそろマントの男の正体が明らかになるのでしょうか。
ブーンの今までの行動とのギャップが埋まるのはもう少し時間がたってからになりそうです。
 
>21Rさん
お久しぶりです。
約3ヵ月半をかけて1000を迎えた前スレも過去ログへ収められましたね。
復旧は大変だと思われますが、ファンとしても、弟子(思い込み)としても、執筆再開を楽しみにしております。
 
>サマナの人さん
なるほど、完結した物語と繋がっているんですね。自然な行の区切りのせいか、以前のような読みやすさが保たれていてよかったです。
ドロシーもベレッタも、何というか…腹黒い…(言い過ぎかも)。
そんな女性軍とは全く正反対のフィリップさんは気をつけたほうが無難ですね。しまいにはGせびられたりして…いや、まさかね。
そして私も色々話を聞きたいです。続きをせがみたいところですが、>>1にしっかりと書いてありますからねぇ…。
 
…ところで英雄は(ry
 
>FATさん
エイミーの温かみがしみじみと伝わってきました。こういう女性も堪らなk(ry
む…何故か化粧の濃い年増な感じの女性が頭に浮かびましたが、これは別人ですね。はい。
メラーたちはどうしたのか?という問題は、この際忘れてしまいましょう。
実家に帰ることになった二人に頼もしい護衛たちもつき、これまた一波乱起きそうな予感が。
…そうか、二人が出会うんですね……。こりゃ、一波乱どころか大波乱ですね。
 
しまった、どっちを応援するのかまだ決めてな(ry
 
>あぁ、ドキドキの展開ですね。
そこまでドキドキな展開にはしない…と思います。書いたりなんかしたら即、エロ小説スレあたりにコール&放置は確実(?)ですし。
こんな人格なので、気づかないうちに多少混じってしまったりすると可能性があって困ります(汗
ついでにメリックの部屋ですが…普通なのはアイディアが浮かばなかったからです(´・ω・`)
 
>変な生き物さん
リディス、めずらしく頑張っていてかっこよかったのに…オチがorz
まあ彼にはもっと強くなってもらいましょう。ところで彼には勲章つける知恵は持ち合わせているのでしょうか?…あ、タブーでしたね。
それにしてもシーフギルドAのB1のローグ…なんてかわいいんだw
 
>名前がない@戦士見習いさん
ついにラバスタンが地につく。ジンの勝利ですね。
かけがえのないものと引き換えに、これで三章も終わり…新作登場!ですかね?
>それから海岸に行ってギムレットとシェリー酒のボトルを一人で空けた
>その後に、俺は泣いた
うっ…シリアスだぁっ!(何
 
>南東方不勝さん
新人物のシローのことを(日本的な名前だな…)としか思わなかったorz塔へ裸マラソンに行ってきます…。
なにやら複雑な人間関係になっていますね。誰がギルド員で誰がギルド員でないのか混乱してきました(汗
イスラフェルは一体何をしようと企んでいるのでしょうか。ギルとイスラフェルの激しい戦闘を期待します。

246 名前: 名前がない@戦士見習い 投稿日: 2005/10/13(木) 21:44:38 [ hNlLsBE2 ]
>>サマナの人さん
新作期待しています

>>南東方不勝さん
ユニーク分裂、斬新だと思います

>>FATさん
マリー嬢と激突でしょうか?期待しています

>>227さん
笑いました

>>LBさん
戦闘の描写がとても綺麗ですね
うらやましい限りです

>>レッドストン通信さん
ディレイ氏のキャラが好きです
BEN髪団も密かに好きです

>>ナンバーズさん
スナッチ生きてましたね
かっこいいです

>>変な生き物さん
地獄のトレーニングAAA
どんなメニューでしょうか?


蛇足
次回作の予告
齢数千年もの歳を重ねた6匹の神獣系モンスター、六化仙
モンスターと人間の戦争のお話が始まる





予定です

247 名前: ◆j9cST1xRh2 投稿日: 2005/10/13(木) 21:45:48 [ VsFFDZCQ ]
「本文が長すぎます」と出たので分けて書きます。
 
>レッドストン通信さん
おぉ、待望のVol.3が出ましたね!早速読破!
>三面記事
「これぞ堕落宣教師」の題に涙しました。あっちこっちに笑点があって耐えられません。
最近(でもないが)ビショップの中の人の低年齢化にも関係してきているんでしょうね。ブレスかけておけば言い訳もできたのにね…って、何考えてるんだorz
>スポーツ欄
素直にサスガ氏おめでとうと言ってあげたいですね。これで彼も心置きなく次の大会にも参加できることでしょう。
彼の今後の飛躍に期待します。
>環境欄
ファミリアってネズミ食べてたのか…あの槍で突き刺して食べるのかな?ちょっとグr(ry
中央政府(=ダメオン?)の「メンテの予定はございません」にはほとほとウンザリですな。
 
>ウィッチのスキルで伝書鳩でアイテムが買えるスキルがあるらしいのですが、
>アイデアはそこから来ているのでしょうか?
実はその通りです。このネタはそこからパk…拝借いたしました。
 
>LBさん
躍動感溢れる戦闘情景が目に浮かびます。四枚羽の女性?上級の天使ですかね…?
ティアと赤髪の男の到着はいつになるのか。どうやら赤髪の男と女性に何か関係がありそうな…。
執筆速度が遅いと気にされてたようですが、そんなことはお構いなしにじっくりと仕上げることが一番だと思います。
自分も執筆スピードにムラがある人間なので偉そうなことは言えませんけど(汗
 
>227さん
おお、これぞ青春!青年は照れていて顔をじっと見ることができなかったんですね!…あ、違いましたね。
ゲーム内にも女性のウィザードが「狼に変身する」なんて言っていましたが、実際は怖いですよね。それはそれで色っぽいかな?まあいいか…。
短い文章の中にも抜かせないことは全て含まれている。読みやすく、それでいて内容が充実していて、場面が頭に浮かんでくる。
ちょっと極端ですが、私もそんな物語を目指しているつもりです。…まあ、全然できていないのが現状ですorz
 
 
最近アラステキさんが来てませんね。忙しいのかな…。
でもアラステキさんなら幾多の試練を乗り越えてこのスレに戻ってきてくれるはず!心にゆとりを持って執筆します。
今日はまだ書き終わってないので後日また。
 
おまけ程度に…前回言い忘れましたが、ランドのグラは劣化FSのようなものでした。FSよりもずっと地味ですが。
なので、それを見るためだけにSPを裂くのは控えたほうがよいと思われます。やるのなら捨てキャラで。
マシンを12までageることになるので、全くの寄生キャラにはならないと思いますが、ランドでの戦力は全く見込めません。
主に火属性攻撃がダメージの柱となるので物理弓には×。最短取得がLv26です。
 
あれ、なんでランド弓育成を語ってるんだろ?(^ω^ )

248 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/13(木) 22:16:08 [ LVW/cCFA ]
>>戦士見習いさん
ジンの冒険も今回で終幕ですね。
しかし、犠牲が余りにも多かったorz
海岸で一人、涙に濡れているジンの姿に哀愁を感じました・・。
>ユニーク分裂が斬新
まぁ、文才が無いので妄想でカバーしてます^^;もう少し、上手く書けるようになりたいですねorz

249 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/14(金) 00:18:29 [ cr.W42l2 ]
21Rの知人より伝言

「PC他界しました、復帰までもうしばらくお待ちください」とのこと。

カキコ2分前にメールが届いたのでとりあえず書いておきます。

250 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/14(金) 10:27:17 [ YR1PKZ7. ]
>>230 >>237-241

>ベレッタ=アンブロシア


 あの吟遊詩人の女の子は、実はあたしたちとおんなじ冒険者らしい。
 名前はフィーナ。さっきあたしたちのところに来たあのメイド姿のウェイトレスも、彼女の仲間だそうだ。
 なんでメイドが冒険者なんてやっているのかわからないけど。

 この店で歌っていたりウェイトレスしてたりするのは、単なるクエストこなす間のバイトらしい。
 まあ、最近はいいクエストもなくなってきたしね。
 クエストがないとあたしたち冒険者は職を失って大変だけど、仕事がないってことは世間は平和なわけで。
 難しいわよね。色々と。

 あ、ちなみに結局、お茶代はフィーナが出してくれた。
 結構お金には余裕あるらしい。
 手に職がついてると便利よねー。
 うらやましい……


 そんなわけで、五人――あたしとドロシー、フィリップ、フィーナ。それに休憩に入ったメイド姿のミーアさん――でお茶しながら

のんびり話していたときのことだ。
 ふと気づくと、フィリップがぜんぜん会話に参加してない。
 気になってみてみると、あさっての方向見て何か言ってる。
 ついに壊れたのかな?

「そんな、ベレッタさんじゃないんですから」

 ドロシー、二度ネタは禁止よ?

「ん――? ああ、ごめんごめん。ちょっと耳打ちが来てたから」

 フィリップが見つめられているのに気づいたのか、頭をかきながら説明する。
 耳打ちって言うのは、あくまで比喩で、実際には冒険者の行う一種の念話のこと。
 あらかじめ一種の友人関係を結んでいたり、あるいは相手の冒険者としての登録名称を知っていれば、どこにいても会話が

できるって言う画期的なシステムだ。
 まあ、着替え中とかにいきなり来るとびっくりするし、それを利用したストーカー犯罪とかもあって色々面倒でもあるんだけど。

「知り合い?」
「さっき話した、この間のパーティのビショップさんだよ。別れ際に友録してもらったんだ」
「あ、さっき話に出たちょっとアレなパーティの?」

 フィーナがたずねる。
 ちょうどその話は今さっきフィーナたちにも話したところ。

「うん。なんだか厄介なクエスト受けたらしくて、手伝ってくれないかって」
「へぇ……」

 冒険者って名のつく人間はかなり多いけど、ビショップの割合はその重要性に対し極端に少ない。
 だからこそ、古都や狩場ではビショップ募集の叫びが木霊することになる。

 ビショップが少ないことの一説には、実は冒険に出ているビショップは、かつて天界を追放された天使だからって噂があるけど

……眉唾よね。

 それはさておき、そんな貴重なビショップさんからのクエストの誘いだ。
 わざわざフィリップに声をかけたってことは、よっぽど大変そうな依頼なのか、それとも彼の人柄が気に入ったからか。
 あたしとしては、両方な気がする。
 彼のパーティーでの戦い方は、見ているほうが心配になるくらい仲間のことを考えたものだ。
 危なっかしいところもあるけど、仲間にするならこれほど心強い人間はいないし、彼自身の人柄も信頼できるもの。
 だから、厄介な仕事の話を聞いた時、まっさきに彼のことが思い浮かんだんじゃないかな?

「ねえ、どんな依頼なの?」

 あ、クエストと聞いてフィーナが目をきらきらさせてる。
 確か彼女はサマナー。冒険者としての腕もかなりのものらしいし、頼りにはなるかな?
 だからあたしは、

「そうだ、フィリップ。そのビショップさんに聞いてみて。槍使いとサマナーそれに正体不明のメイドがもれなく付いてくるけど、い

かがって」

 茶目っ気たっぷりの笑顔――自分で言うなって? いいじゃない別に――で、フィリップにそう言った。

251 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/14(金) 10:39:01 [ YR1PKZ7. ]
>>戦士見習いさん
完結o(・ω・o)おめでとう(o・ω・)oございます
あっさりシェリーさん死んじゃった……まるで、VSキングクリムゾンのナランチャの様に(泣
アルセスたちはどうしたんでしょう?
その後のお話もちょっと気になるなぁ、なんて。
何はともあれ、お疲れ様でしたー

>>あとがき?
やっと冒険に出られそうな予感……
さすがに謎の(笑)メイドと吟遊詩人の正体には皆さん気づかれたようで^^;

あとヴェイアについては、彼曰く「この程度の敵、我が刃を振るうまでもない。お前の力で何とかしろ」って感じで普段は引っ込んでるみたいです。
いつの間にか増えてる、フィーナの右耳の赤いイヤリングがそれだったり(・ω・)

ところで、ところどころ改行がおかしくなっているのはなぜだろう?(;・ω・)

252 名前: ナンバーズ 投稿日: 2005/10/14(金) 12:39:05 [ TjoIJFvI ]
ど〜も〜アンガー…ゴホゴホ…ナンバーズです。
え〜と簡潔に言います、携帯でこのBBSのアク禁食らいました。
糞スレ立てたわけでもないし、荒らしした覚えもないのにアク禁です。
なんか管理人さんの怒り買うようなことしたのかなぁ。
ちなみに今はPCで書き込んでおります。
管理人さん、もしこれを見ていましたらアク禁解除していただけないでしょうか?
自分が変なことしたのならそこの指摘お願いいたします。そこについては改善しますので…
お願いしますm(T T)m

253 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/14(金) 19:00:32 [ LVW/cCFA ]
>>サマナの人さん
ビショップさんがフィリップに手伝いを頼んだ依頼とは一体・・?
どうやら、物語の後半にカコヨクヴェイアさんが出陣しそうですねw

>>ナンバーズさん
なんというか・・、とりあえず乙orz

254 名前: 名前がない@戦士見習い 投稿日: 2005/10/14(金) 19:07:01 [ hNlLsBE2 ]
六化仙〜壱の巻き〜
其の壱 祭り
ロマ村ビスルの六化仙感謝祭
数多ものテイマー、サマナーを生み出してきたことで知られる村ビスル
掃討星雲が赤く染まる秋ごとに開かれる大祭典
その名のとおり、六化仙に一年の感謝と来年の作物の実りを願って行われる祭り
祭りは三日かけて行われ。毎年各地から沢山の参拝者が訪れている
また、この祭りの最大の名物は巫女達の語る六化仙の歌である
火の神アーウィラ・ンオ・ラヒリアの歌
水の神フネデオウの歌
土の神ビヌヤ・ンオ・イサフディエの歌
風の神クセネの歌
光の神ノオ・ンオ・クモタイの歌
闇の神オトモオ・ンオ・クルノスイの歌
それぞれの歌にあわせて、いたるところで舞が披露され
村のあちこちで踊り子達が舞を踊る姿は実に壮観であり
さらには村のテイマー、サマナーたちの芸がいたるところで披露される…………

〜ロマ村観光案内パンフレット〜

255 名前: ナンバーズ 投稿日: 2005/10/14(金) 19:35:16 [ TjoIJFvI ]
え〜と、今現在携帯からのアクセスが禁止されてるみたいです。
親切な方がコピペで管理スレに報告してくれたのでとりあえず携帯で書き込みできるまでは
休みます。実にすみませぬ

256 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/14(金) 21:24:51 [ eZVIBQPg ]
983 名前: 管理人 投稿日: 2005/10/14(金) 19:42:39 [ ZEQ8IBKY ]

携帯からのアクセス規制とりあえずは解除しました。

257 名前: 277 投稿日: 2005/10/14(金) 21:47:04 [ eZsF5q9k ]
277を書いた者です、感想ありがとうございます。
ヒマ潰しにまた書いてみました、つまらなかったらスルーしてください。


古都の近くで、病気のコボルトを倒していると、後ろから声をかけられた
「あの〜、そこのウィザードさん」
振り向くとケルビを連れたサマナーさんが立っていた

「何ですか?」

「PT組んでもらえませんか?」

断る理由も無いので二つ返事で了承すると、彼女は顔をぱっと輝かせ
持っていた笛を握り締めてこう言った




「じゃあ変身してもらえます〜?」

  自分にヘイストをかけて逃げた

258 名前: 復活!ナンバーズ ◆Vp2Nm4jC16 投稿日: 2005/10/14(金) 22:09:29 [ fzElx4WI ]
>>256さん
あい、こちらも今確認しますた。やっと続きが書けるぉ(^ω^ )
書き込んで7分で解除。ある意味俺って間抜けだ…
さてと、まずは感想逝きます。
>>サマナの人さん
おお、リアルタイムで進行してますね。メイドと吟遊詩人で繋がりを気付かなかった俺ガイル。
吊ってきま…うわなにするjNtGjふじこlp
>>@戦士さん
ついに大作の完結でごわすか…毎回楽しみに待っておりましたでごわす。
次回作も雰囲気がイイ(・∀・)!!でごわす。
>>変な生き物さん
ガチャガチャ…鍵が開いた!
なんとトイレ(洋式)だった!偽ナンバーズが便器に座っている。
偽ナンバーズ「入ってますよ^^(トイレはいってくんな!)」
>>南東方不勝さん
シロー…どうしてもガンダムEz8とアマダ少尉(だったかな)を思い出す漏れは負け組ですか?(^ω^ )
>>FATさん
ついに帰郷する二人。このままではおわりそうにないですね(^ω^ )
>>◆j9さん
感想ありです^^ブーンのクオリティの元はすぐに明らかになりまする(^ω^ )
>> 21Rさんの友人さん
心配していますとお伝えください(^ω^ )      え?最後の(^ω^ )が付け加え?(^ω^ )
キニシナイ!(^ω^ )
以下コント(実話込み)
古都にて
ナンバーズ「やたー!オルクリストとアイアンパイGET!!」
ナンバーズ?「ゴミUごときで騒ぐ香具師は逝ってよしでごわす。」
ナンバーズ「ううう…全財産叩いたのに…」
場所はアルパスに移る
ナンバーズ「PTあいてますか?」
PTM1(おい、あいつ盾ショボいぞ。つーかどうせ火力剣士様だろ)
PTM2(シカト汁!)
本当にこんな会話がされてそうで恐いです。
カレーサバのアルパB3でショルパにサークル盾っぽいのがいたら漏れだと思ってください。

259 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/14(金) 23:05:01 [ LVW/cCFA ]
>>ナンバーズさん
08小隊ならグフカスタムが(ry
ふむ、自分もカレーサバですので気が向いたらアルパB3でも行こうかしら?
3rdのLv56武道家で(マテマテ

260 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/14(金) 23:11:11 [ LVW/cCFA ]
は、新作の存在に気付かなかったorzこれは食人に喰われて来ましょうか^^;
>>戦士見習いさん
物語の発端は、ビスル周辺ですか。
ネイティブアメリカンな匂いがプンプンですね

>>277
ちょwww
くすりと笑いが起こるほのぼのネタですな。
つか、この幼女にウルフマンは仲間にならないと小1時間(ry

261 名前: RED STONE silver wolf 五章(1) 投稿日: 2005/10/14(金) 23:15:55 [ fHy2QJLk ]
・古都ブルンネンシュティグ 南門付近

すっかりお日様が沈んで夜になった古都、人通りもまばらだ。
そしてすっかりボロ切れのようになって地面に倒れているリディス、息も絶え絶えだ。
「し、死ぬ…死ぬぅ…死ぬのは…嫌…い…」
口から何か白い煙を出しながらアーネイトへ手を伸ばすがアーネイトは軽く無視した
「さー仕上げだ、投げ抜けの復習だ!」
リディスを無理矢理おこして掴む、がリディスは素早くしゃがみ、後ろに飛びのいて投げ抜けを決める
…が、「地獄のトレーニング」ではそれだけで済まなかった。

「甘い!そのまま更に投げ飛ばしぃぃぃいいい!」
「は、発展すんなー!!」
アーネイトは素早く前進しリディスの服を掴んで投げ飛ばす
リディスはキレイに頭から川へ落ちた。
「ま、今日の「地獄のトレーニングAAA」はこんなもんで終いかな」
手をぱんぱんと叩いてから投げ捨ててあったジャンパーを着る。

と、同時に後ろから割と何度も聞いた声が聞こえてきた、セナの声だった
「こんにちはアーネイトさん、あれ?リディスさんとは一緒じゃないんですか?」
「あー、あいつならそこ」

そう言って川を指差すとリディスがぷかぷかと浮いている、多分暫くは活動できないだろう
「だ、大丈夫ですか?」
「ああ多分生きてる、ところでなんか用事?」
「ええ、ちょっと聞きたいんですがここあたりで紫色の髪」
セナが話そうとしてるときいきなり横から騎士の格好をした男に尋ねられた。
「あのお話中にすみませんが、ここあたりで
  紫色の髪をしていて青っぽいローブを来たテイマーを見ませんでしたか?」
「いやここらで見なかった…ってアンタはギオ、ギオ・エイディンスライトじゃないか」
「あ、アーネイトさん!」

「へ?知り合いですか?」
「まぁ同じギルドの仲、ってところかな、騎士として生きる剣士でいつもはテイマ兼サマナーの…」
そう言ってからふと気がつく、約一名足りない事に
「…あれいつも一緒にいるネファは?まさかネファがいなくなったのか?」
「そうなんですよ!ついさっきまでいたのに…」

川からなんとか這い上がってきたリディスが会話に割り込む
「あー水びだしだぜ…おっと、ネファなら見たぜ…投げ飛ばされて宙に浮いてるとき
  噴水前にいたのを一瞬だけ見た」
「それは本当ですか?!情報ありがとうございます!」
そういってガチャガチャと鎧をならしながら足早に噴水へと走っていった
「にしてもリディス、よく投げ飛ばされてる最中に誰が居たとか確認できたな」
「まぁねー俺はどんな状況下でも冷静に物事判断できるしねー」
それを聞いたアーネイトは関心したような顔をしたが、すぐにニヤリと笑う。

「そーかそーかぁ冷静に判断できる余裕が残ってたのか〜、こりゃもう一稽古できるんじゃないか?」
「え゙ ちょ、ま、勘弁!ぎぃやぁぁぁああああああああああ!」
リディスに見事なまでにコブラツイストが決まってゴキゴキと音が鳴り響く

「あの、ところで聞きたいんですけどあの人はどういう人なんですか?」
セナが軽く汗を流しながら尋ねる
リディスを軽く川へ投げ飛ばしてから質問に答え始める。
「ああ、同じギルド員で性格は大真面目で優しい、騎士道精神を絵に書いたような性格の剣士さ
  昔は名の知れた戦士だったらしいが今では大きな盾を片手に戦ってるな」
なんとか川から這い出したリディスがさらに付け足す
「普段はネファっていうサマナーと一緒に行動してるんだ、狩りの時も、宿も一緒
  まさにお姫様を守る騎士って感じ」

そう言いながら素早く立ちなおし、真剣な顔立ちになる
素早くアーネイトと拳がぶつかり合う、そして拳がアーネイトに迫り顔に直撃する
が、直撃と同時にアーネイトに足払いをかけられバランスが崩れ、拳で殴られて川へ吹き飛ばされた。

「…もー少し勢いをつけたほうがいいぞ、一撃の重みがなくて逆に攻撃のチャンスになってる」
「くあーっ、本気だしたのにあっさり負けた…」
そういってなんとか川から這い上がろうとするリディスにセナは手を差し伸べた
「セ、セナさん…」
多分リディスには天使に見えたのだろうか、目がうるんでいる
差し伸ばされた手に手を伸ばし、掴みながら登ろうとするが
あっさりと手を離されてリディスはまた川から落ちた。
「ひ、ひどいっすよーセナさーん」
2人はそれを見て笑ったが、その笑いが一瞬のうちに消えた。

「リディスさん!後ろ!」

262 名前: RED STONE silver wolf 五章(2) 投稿日: 2005/10/14(金) 23:16:35 [ fHy2QJLk ]
そう言われて後ろを見るといきなりマーマンが襲い掛かってきた
水の中に逃げる、が、相手は魚人、かなりの速さで迫ってくる
『くそっ、このザコ!』
素早くナイフを手に持ち相手を切りつける、が水で勢いが減りダメージにはならない
相手のハンマーは水の中でも変わらず速度があり、鋭い一撃が当たってしまう
大抵の冒険者では痛恨の一撃になるがリディスは体を捻り、一撃の威力を半減する。
『ルエアスの稽古はクソ厳しいが…やっぱ、役に立つな』
急ぎポーチの中を引っ掻き回す、そして赤黒い色をした葉を見つける
マーマンは一気に突進してくるが無理矢理マーマンの口に草を押し込んでから水面に頭を出す。

「ぶっはぁ!おいルエアス!なんでこんなところに  ぬどわっ!」
突然横にオーガが落ちてきて大いに慌てた、が気を持ち直して川から這い上がる
周囲はざわつき、魔物の鳴き声が響き渡る。
「リディスさん!マーマンは?」
「あいつなら今ごろ毒草食ってお腹急降下だろうよ!それよりもどうなってんだこりゃ!」
「わからんが魔物の群れが町に強襲してきたらしい」
周囲に群がる魔物をなぎ倒し、周囲を見回す
…火事、建物を壊すオーガ、空を舞うガーゴイル、冒険者と刃を交えるリザードキリング
それらを眺めて3人はあることに気がつく。

「なぁ、こいつら妙じゃないか?」
「…魔物の群れにしては同じ種族じゃない奴が結構混じってるわ」
周囲を警戒しながらとりあえず3人は先へ進む、周囲は尋常ではない雰囲気に包まれる
そして絶え間なく希明の水晶から叫び声が聞こえる。

≪東門にホワイトシェード出現!熟練の仲間達!援護!援護を頼む!≫
≪井戸付近でマミーに囲まれている!誰か援護を!死にたくない!!≫
「井戸付近…近い!アーネイトさん!」
「了解、マミーなら遠距離攻撃が有効だな、ちょっとこい」
そういって呼び寄せ、手をクロスしてかがむのを見てからクロスした手の中心に足を乗せる。
「ほうらよっと!俺たちは先に噴水方面までいってるぜ!」
手に乗った足を空へ押し出す、高く飛び上がったセナは側の屋根に着地する

素早く弓矢を構え、井戸方面へと屋根から屋根へ飛びうつり井戸へ向かう
そして井戸が見える地点についた、そこにはマミーに囲まれた傷ついた戦士とバンダナをつけた剣士がいた。
 素早く弓を構え、神経を弓の、弓の弦一点だけに集中させる
「当たる、当たる、当たる、当たる、当たる…」

素早く弓矢を構え、瞳孔が狭まり、弓と弦の隙間に映るマミーを的確に捉える

「畜生!このままじゃ全滅だ!援護は来ないのか!」
そういって剣士は必死に剣を振るうが、とうとう敵前で剣が弾き飛ばされ、死を覚悟する
……だが、次々とマミーの体に矢が当たり倒れていく
マミーが振り向くよりも早く大量の矢が突き刺さり、ランドマーカーで焼け焦げる。
「な、誰だ?!」
「私のことはいいから、早く避難して!」
剣士は素早く戦士の肩を持ち撤退する、だが目で後を追うが何にも襲われずに
人が居る大きな建物に2人とも逃げ込んだ。
「あとは噴水前まで急ぐだけね」
≪噴水前に救援求む!ビショップ!衛生兵!早く!うおわぁぁぁっ!≫
「え?…まさか2人が危ない?…」

・古都ブルンネンシュティグ 噴水前
噴水前はまさに戦場というに相応しい光景だった

今まで人々が歩いていた石畳にはホーンドの軍団が前進し、木々の間から姿を見せるエンティング
エルフ暗殺者が剣士と剣を交える、鷲狂戦士が冒険者を襲いガーゴイルが上空から逃げる人々へ襲い掛かる
噴水付近は沢山の血がこびりついていて、今もなお剣戟が響く
「クソッ!リディス!リディース!!そっちは平気か?!」
「大丈夫だ!ルエアスこそ気ぃ抜くなよ」
お互いとも魔物の群れと対峙する、アーネイトは水の魔法を秘めた鉄爪を振るい魔物を刻む
リディスは鉄線を周囲に張り巡らせ、魔物の骨を折ったり攻撃をシャットアウトする

迫り来る一撃を引きつけ、紙一重素早くかわし、次々と鉄爪により薙ぎ払うアーネイト
遠距離では飛び道具の嵐、接近戦では拳の嵐を叩き込み、迫り来る敵の群れに爆薬などを放り込むリディス
2人の働きは凄まじいが相手の数は尋常ではない、…無情にも確実に押されていく。

263 名前: RED STONE silver wolf 五章(2) 投稿日: 2005/10/14(金) 23:21:04 [ fHy2QJLk ]
相手の数は100体、いや200体以上、だがこちらはせいぜい10人しか居ない
気力で持ちこたえるがビショップが負傷して建物に避難している今、体力も気力も尽きかける
先ほどまで厳しい稽古をしていたため2人の体力も流石にすりへっている。

「ちくしょー 増援はないのか!」
「大半は建物内で防戦に回ってるから援護は望めないな」
素早く敵を始末していくが、また一人、また一人と重傷を負い、建物へ逃げ込み
とうとう噴水前には2人しかいなかった。
そして襲い掛かってくるデスピンサーの群れ、アーネイトは素早く立ち回り攻撃を避けるが
背中に火炎弾が被弾しておおきくよろめく

「ビホルダー…!!」
よろめいたのを逃さんと言わんがばかりにデスピンサーが針を突き刺そうとしてくる
間一髪で避けるものの、後ろからエボニガーゴイルによる強襲を受け吹き飛ばされる。
「ルエアスーッ!!」
「いいからとっとと戦え軽石頭!」
そう叫び、起き上がろうとするが目の前には斧を振り上げたシェードテンプラが立っている
…その斧がアーネイトに振り下ろされる事は無かった、シェードテンプラを剣士が真っ二つに切り裂いたのだ。
「ギオ!ネファは見つかったのか?」
「いや、それよりもこの状況下をなんとかしないと探すどころではありません!
 それに、騎士たるもの目の前で死にそうになる者を無視はできません、ネファがいるならなら
  間違いなく「私より先に他人を助けに行け頑固者!」と怒鳴りつけるでしょうしね」
3人は素早く背合わせになり敵を一刀両断していく
鉄爪でホーンドが振ってくる鎌を弾き飛ばし、確実に刻んでいき
空から強襲してくるガーゴイルの翼に鉄線つきナイフを当て、地面に引き摺り下ろす
そして魔物の攻撃を受け止める大きな盾により戦況は少しながら良くなっていく。

「チッ、てめぇら数が多すぎるんだよ!」
リディスが真剣な顔で怒鳴る、マントの内側から大量の鉄線つきのナイフを周囲に投げる
嵐のように放たれた鉄線つきナイフにより実に10体もの魔物を一瞬で縛り、まとめて締め上げ容赦なく骨を砕き折る。

あいつが本気なら俺も試さなきゃならないな
アーネイトがジャンパーを投げ捨てる、そして全身全霊をかけて集中する
極限まで闘気を高める、そしてその闘気を全身に行き渡るようにに張り巡らせる
咆哮を放ちたい衝動を抑え、…闘気を最大まで高めて爆発寸前のところで止め、全身に行き渡るまで溜める。
 周囲が徐々に歪む、毛並みが白色いや銀色へと変化していき、瞳も獣のように鋭い瞳孔へ変化する
…いける!!
全身に闘気が行きわたったのと同時に夜空に咆哮した

「…ふーっ、さぁこれからが本番って奴だ!」
銀色の毛並みをなびかせ、一気に敵の群れに突進して魔物を次々と切り捨てる
その様は魔物の群れを駆け抜けて吹き飛ばす銀風といったところか
「ほぉー!ルエアスその力コントロールできるのかよ!」
「コントロールって言ってもかなり難しいがな、よっと!」
素早くバックステップでフレイムストームを避ける

フレイムストームが放たれた方を見るとそこにはネクロマンサーが魔法を放つ準備をしている
「あー?!なんでこんなところにあの忌々し〜ネクロが!」
アーネイトは素早く駆け出し、ネクロマンサーに連打を叩き込む
計7回、鉄の爪と足爪によるチェーンドクローを叩き込みネクロの体力をごっそり削る
が未だ生きている、そしてついに魔法陣が完成し、フレイムストームが放たれる
…はずだった、後ろからロイドのエクソシズムエンカウンターと
セナのマルチプルツイスターによりネクロマンサーは魔法を発動せずに闇夜へ散っていった。
「お待たせ!ビショップ連れてきたよ!」
「セナ!随分遅かったな」
「ちょっと屋根の上でガーゴイルの群れに襲われちゃって…それよりも」
「大丈夫ですか?みなさん」

ひととおり回復が終わるとすぐに次の魔物の群れが到着する
だがこちらの顔には余裕の笑みがある。
「ねぇセナさーん、これが終わったら一緒に食事でもしませんか?」
「そのまえにすぐ寝ちゃうわね、きっと」
「じゃ、明日ってことで〜…さーてこっちは5人もいるんだからさっさと倒しちまおうぜ!」

「そうだな、そんじゃ派手にいくぜえええぇぇぇぇぇぇ!!」
「人々を守るも騎士、騎士道の名にかけて負けるわけにはいかない!」
「いっくわよー!!」
「悪しき瘴気に魅入られし哀れなる霊魂よ、主の元へ帰らんことを… いきます!」
ある者は鉄の爪を構え、ある者はチャクラムを構え、ある者は槍を構え
またある者はメイスを構え、ある者は剣と盾を構える。

そして夜の古都に戦いの音が鳴り響いた。

264 名前: RED STONE silver wolf 五章(2) 投稿日: 2005/10/14(金) 23:29:36 [ fHy2QJLk ]
それぞれが思い思いの技を繰り出し、敵をなぎ倒す
廃人を槍が貫き、噴水付近にひさびさの静けさが戻ってくる。

「最後の獲物は私のもの!」
「あちゃー取られちゃったぜー」
周囲が静かになったのを確認してからギオは希明の水晶を取り出し
水晶を数回振る、すると水晶の色合いが変化し、変化した水晶に声を吹き込む。
≪こちらギオ・エイディンスライト 噴水付近の魔物をあらかた倒した、他はどうだ?≫
皆が持っている水晶からギオの声が聞こえる
≪銀行付近の敵を殲滅したぜフゥ――!!≫
≪ディンゴだ、東門は辛くも鎮圧した…負傷者多数≫
≪こちらナンバー一家だお、商店街の魔物は殲滅したぉ≫
≪井戸付近の魔物を殲滅した、死者が出るかと思ったが一人も死者はいないぜ≫
「あ、さっきの剣士かしら」
≪あともうひとつ伝えたい事がある、さきほど援護に来てくれたアーチャー、ありがとうな≫
それを聞いたセナは自然と笑みがこぼれた
周囲に戦いの音は聞こえなくなった、これが「勝利の静けさ」だと噛み締めた
≪ところで聞きたいんだが紫色の髪で青いローブをつけたサマナーを見なかったか?≫

≪銀行付近にもいないぜ≫
≪こっちにもいないぉ≫
≪井戸付近にはいないぜ≫
≪…こちらディンゴ、崩れた王宮跡にて該当する女性を発見した≫
「あーよかったぁ…」
「ふぅ、ネファは無事か…嬉しい限りと言うべきか流石サマナーと言うべきか…」
自然と空気がほぐれていき、戦いは終わりをつげていることを再確認した
だが、そのほぐれた空気は王宮跡に起きた爆発により一瞬にして吹き飛んだ。
「まだ敵が残ってたのか…ネファが危ない!」
そう言ってガチャガチャと走っていくギオを追っていく、重装でありながら川すらも飛び越えてゆく。

・崩れた王宮跡前
「ネファーッ!!ネファー!!…これは…!」
崩れた王宮後は前とは比べ物にならない光景になっていた
人が入る事ができるぐらいの隙間はあった崩れた王宮は完全に瓦礫の山となっている。

完全に崩れた王宮跡の前に倒れている紫色の髪をした青いローブを着たサマナー
そして漆黒の大剣を持つ戦士らしき男が立っている。
「ほぉ、もう魔物の群れは殲滅されたか、あいつにはもう少し数を増やすよう要求する必要があるな」
「誰だお前は、ネファから離れろ」
片手剣を前に突き出し、男を威嚇するように構える、それを見た男は薄く笑いを浮かべ、大剣を片手で構えた。
「お前は俺を知らないか、俺はよく知っているぞ?」
「…貴様、まさか?」
「フッ、大剣を使わないのか?その背負ってるその大剣はただの 飾り か?……、さぁ大剣を取れ
  そしてあの時のように、獣のように俺を切り刻むがいい」
2人が対峙しあう中、4人がやってきた
それを見た男は実に嬉しそうな顔をして大剣を構えなおす
「貴様の相手は私よ」
アーネイトが進もうとするところを一歩制し、セナが前へ歩み寄った
目には強い意志と信念が宿っている

「…さて、……お前は誰だ?」
そう言ってから何かを思い出したかのようにしゃべりだす。
「思い出したぞ、確か2年前に邪魔をしてくれた一家の生き残りだったな、すっかり忘れていたよ」
最後の一言でセナの怒りは爆発し、男めがけて走り出す
槍と大剣が交差する、だが相手の剣圧に押される一方だ。
「……だが、お前が2年前と何がどう変化したのかは理解できんな」
そう言いながら大剣を大きく横に振り、セナを大きく吹き飛ばした
吹き飛ばされた瞬間、アーネイトが素早く近づき鉄爪を振りまわし、大剣と鉄爪がぶつかり合う
何度もぶつかり合うが今度の鉄爪は前とは違い、高い強度を誇っているし、既に銀色の状態
 男は突然素早く飛びのき、鎧についている紐を引っ張る。
すると鎧に収納されていたもう一本の、深紅の大剣が宙に放たれ、男はそれを片手に持つ。
「今回は準備万端って訳か」
アーネイトは素早く構えなおし、突撃して再びぶつかり合い、周囲に火花が飛び散る
 お互いとも一歩も引くことなく、一撃が交差しあう
金属と金属がぶつかり合う凄まじい音が延々と崩れた王宮跡に響き渡る
鍔迫り合いの最中、男はさぞ嬉しそうに笑い、一歩飛びのく。

そして周囲に男の分身が生まれてアーネイトを囲む
「随分と甘く見られたもんだな」
爪を大きく振りかぶり、体を一回転させてグランドクローを繰り出す
分身は全て消え去り周囲には人影が消える、が男の姿はないが、アーネイトは驚く事なく天を見上げて見構えた。

265 名前: RED STONE silver wolf 五章(5) 投稿日: 2005/10/14(金) 23:31:11 [ fHy2QJLk ]
「そんな三流芸、俺には通用しない!」
全身をバネにして斜め上、夜空へと飛び上がる
そして途中で体を大きく捻り、光を宿した足爪で空に回し蹴り…フラッシュタックルを叩き込む
すると先ほどまでは何も無い空に男があわられ、男は地面へ吹き飛ばされる。
「フフ、フハハハ!」
男は笑いながら立ち上がろうとするが、その最中横から飛んできた矢を飛び避ける
だが、一瞬遅れて飛んできた槍に肩が直撃する。「矢の影で死角になったところから飛ぶ槍までは、避けられなかったかしら?」
弓を構えて微笑むセナ、弓を持つ手には槍投擲機が装着されている
それを見たリディスが素早く走り出して鉄線を周囲に張り巡らせる
だが男は表情一つ変えずに鉄線を眺める
「…馬鹿の一つ覚えか」
鉄線を軽く引きちぎろうとするのを見たリディスは、何かを思い出したかのようにヘラヘラと言い出した
「あー、そうそういー忘れてたけどさ、これ鉄線が一本でも切れると爆発するから気をつけてねー」
言い終わった直後、男を中心に凄まじい大爆発が連続で巻き起こる
それを見たセナとリディスがすれ違いざまに笑顔で手を叩く。

アーネイトは相変わらず気を緩めずに煙の中を睨み続ける
素早く鉄爪を構え、煙めがけて走り出そうとする。

だがアーネイトの後ろに小さな隕石が振ってくる、波動で吹き飛ばされ木に叩きつけられる
全員が後ろを向くとそこには瓦礫の山を背にし、一人の、白いローブを被った黒髪の女が立っていた。
 女は何も言わずに男の側へ歩み寄る

「…手に入れたのか」
女はただ頷く、それを見た男は舌打ちをしながら立ち上がり、大剣を背中にしまった
「待ちなさい!」
「フン、…遊び相手を用意してやれ」
男はまた素早くワープし、女だけがそこに残る
そして女はおもむろに手を空にかざす
周囲がわざめき、そして女の後ろに不気味な歪みが生まれる
そして歪みから巨大なウェアーゴートがゆっくりと出てくる。
「魔物を生み出した…あ、待て!」
女はウェアーゴートが出てきた歪みに入りこむ…女が入った途端歪みが消え去る。
「あーやれやれ、いらん贈り物もらっちまった…絶対焼肉にしても不味そうだな」
「ここは僕がやります」
ギオが自ら前にでて剣を構える、リディスとセナ、ロイドが援護に回ろうとするのを手で制する

「アーネイトさん!」
「ここはこいつの好きにしてやれ、お姫様を襲う魔物を倒すっていう騎士の仕事を
  取るわけにはいかないだろ?」
そう言って制してからギオはアーネイトに後ろ向きで話し掛けた。
「ネファをお願いします、早くギルドホームへ搬送してください」
「了解っと」
4人はネファの所へ走っていく
そしてギオとウェアーゴートの戦いが始まった。

266 名前: RED STONE silver wolf 五章(6) 投稿日: 2005/10/14(金) 23:31:54 [ fHy2QJLk ]
 ギオは素早くシマーリングシールドを発動し、盾を持っていた片手を使い偃月刀を両手で握り締める
ウェアーゴートの一撃を素早く受け止め、剣で一撃を放つ
…だが、後ろに飛んで避けられてしまい、かすり傷しか負わせられない。
 それを見たギオは剣の構え方を素早く切り替え、スウィングインフィニティーを繰り出す
剣がウェアーゴートを切り刻むが構わず攻撃を仕掛けてくる
攻撃を盾で素早く受け止めたのを確認してからギオは鎧の背中についていたベルトを外す
すると鎧が開いて中には武器が収納されている、その中にあるスパルタを空いている片手に持った。

再びウェアーゴートは攻撃を繰り出すがこれもきっちりと防ぐ
そして素早く二刀流のワイルドダンスを繰り出す
手ごたえはあった、だがウェアーゴートは未だ倒れない。
「堅い…だが、これならどうだ!」
背中にしまってある剣を宙に放り出し、手にもっている剣と宙に浮いた剣をシューティングスターで
ウェアーゴート目掛けて打ち出す、そして計5本の剣がウェアーゴートの腹部に突き刺さる
そしてギオは素早く近づく。
 ウェアーゴートは大振りに鎌を振るうものの、これも盾により受け止められてギオは懐へ接近した
だが、ウェアーゴートは全力で蹴り飛ばす、盾の防御速度を上回る一撃により吹き飛ばされる
そのまま壁に叩きつけられるかと思いきや、突然、弦のようなものに当たり、止まった。
「セナさん!ネファを連れていってくれたんですね」
「はい!それよりも剣、ウェアーゴートに刺さりっぱなしですよっと!」
ギオを受け止めたセナは弓の弦にギオを乗せギオをウェアーゴート目掛けて打ち出す

ギオは勢いをつけたままウェアーゴートの懐に飛び込み、神経を集中させて剣の一本を握る。

「パラレルスティング!!」
剣1本につき分身が1人現れ、一斉にウェアーゴートを引き裂くように剣で切り抜けた。
 4本の剣は宙に舞い、再びギオの手元に落ちる
この攻撃にはウェアーゴートも耐えられず、煙となって消え去った。
 戦いが終わり、息を軽く吐き出してから剣を鎧にしまう
そして歩み寄ってくる4人を見て手を振った。

いつのまにか古都に朝日が顔を出している、そして古都には喜びの声が響き渡る

古都の防衛戦は犠牲を出しつつも見事、大した被害もなく終わった

ただ大量の謎を残したまま。

267 名前: 変な生き物 投稿日: 2005/10/14(金) 23:36:19 [ fHy2QJLk ]
どうも、変な生き物です


ぬうぅぁぁぁぁぁああああぁぁぁぁぁぁぁ! バグってるぅうううううう
3・4・5と入れたはずなのに222って、222ってぇぇぇ
ううう、こりゃPCの数字キーをバラして掃除しますかね(´Д`;

他の小説の感想はまた後日〜 ではー _| ̄○ノシ

・今までのRED STONE silver wolf
(プロローグ)>>59 (一章)>>74-75(二章)>>103-105(三章)前>>160-162>>176-177
(四章)>>209-212 (オマケ)>>121-122

268 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/14(金) 23:43:35 [ LVW/cCFA ]
>>226
ゴーレム達が兄貴達を取り囲む。
だが、今のオイラにとって最大の優先事項は目の前にいるこのクソ野郎をぶちのめすことだ・・。
「ふん、たかだか雌が1匹取り乱して泣いているだけであろう。それとも、貴様とはそういう仲だったのか?」
嘲笑を隠しもせずに奴は言い放った。こいつは、ぶちのめすだけじゃ駄目だ。ここで完全に息の根を止めてやる・・!
それがオイラが今できる、義姉貴(レナ)のための行動だ・・!
「は、そんな色っぽい仲じゃねぇよ。ただ、あいつはオイラにとってかけがいの無い家族も同然だ・・。」
「・・っ、下らぬ、実に下らぬ。そのような情だけで我を敵に回すか、愚か者もここまで来ると救いようが無いな。」
下らない、そいつがそう言った瞬間オイラは一気に奴との距離を詰めた。
「ふん、速度だけは大した物だな。だが、それだけでは・・、何っ!?」
てめぇが始原魔だとか関係ねぇ。人間の肉体を使っている限り、オイラの速度には追いつけない。
ダメ押しにシャドウスニーキングを発動させて、気配を完全に消す。さぁ、どこから殺してやろうか?

(ほぉ、人間でここまでの領域に達した者がいるとはな・・。)
あれだけ濃密に放っていた殺気が、今では微塵も感じ取れない。しかし、気配だけを消したところで我に敵うはずが無い。
「くく、見せてやろう。我の戦い方を・・!」
幸い、このよりしろは我にとっては最適なあのスキルを極めているようだ。道理で剣を3本も所持していたわけだ。
早速、今装備しているレムフェアバルターを分裂させる。我が瘴気を触媒に存在させているので、わざわざこの手で振るう必要は無い。
「くくく、ふはは。せいぜい逃げ回るがいい。」
そうして我は、周辺の空間にシューティングスターを放った。

269 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/15(土) 00:31:09 [ LVW/cCFA ]
>>268
「なっ・・!?」
奴の放ってきたそのスキルにオイラは後退を余儀なくされた。
シューティングスター、剣士が覚えることが出来るスキルで対象に向かって自身が装備している剣を投擲する荒技だ。
本来なら剣を投げた後、投げた本人は両手剣に持ち返るなり、別の片手剣を装備するしたりするのだが・・。
奴のそれは、常識を超えた技だった。恐らく、分裂させた物体は奴の思う通りに操れるのだろう。
早い話が、奴は手に持っている剣を投げつけてきているのではなく、周りに浮かんでいる剣の方を飛ばしているのだ。
それこそ、無尽蔵に・・・。
「でも、この程度なら・・、どうって事はねぇ!!」
避け切れないのなら、弾けばいい。実際、オート監獄の時も直撃をもらってはいない。
そうしてオイラは、剣の嵐の中に飛び込んだ。

「ふはははは、中々に楽しませてくれるじゃないか!人間。」
あの人間、我のシューティングスターを弾きながら確実に距離を詰めてきている。
どうやら、これ1本では限界のようだな。
そうして我は、今装備している剣に瘴気を注入し手から離した。
我が瘴気に侵された物体は我が存在する限り分裂を続けることが可能だ。そして、鞄から2本目の剣を取り出す。
「ふん、攻撃上昇魔法が付加されたブロードソードか・・。」まぁ、無いよりはマシであろう。
それに、3本目のほうは保険で我自身が装備しておいたほうがよさそうだ。かの有名な騎士王の剣だからな・・。

「ふざけやがって・・!!滅茶苦茶じゃねぇか。」
オイラに降りかかってくる剣の雨は更に勢いを増した。レムフェアバルターに混じってブロードソードも降って来る。
野郎、剣の種類を増やしやがったな。たく、「体は剣で出来ている」とでも言いたいのかよ・・。
だが流石にこれ以上、白羽取りだけで弾くのは辛い。体のほうも切り傷だらけだ。
畜生、奴の懐までもう少しだっていうのに、その距離が余りにも遠くに感じられる。
「少し隙ができるけど仕方が無い・・!」
オイラは襲い掛かってくる剣の雨に対してダーティーフィーバーを放った。
ブラックソーンに当たって剣の軌道がそれる。よし、これなら行けるかも・・、
「残念だったな、些か隙が大きいぞ。」
いつの間にか距離を詰めていたのか、奴はそう言いながらオイラに切りかかってきた。
だが、奴の剣は横から飛んできたマジカルアローに弾かれた。

270 名前: ナンバーズ ◆Vp2Nm4jC16 投稿日: 2005/10/15(土) 00:35:15 [ 7U3OWU72 ]
>>変な生き物さん
ナンバー一家その後
ナンバーズ「さっきHG見たぜ!」
ナンバーズ?「HGごときで騒ぐ香具師は逝ってよしでごわす。」
ナンハース「ちょwwwmobツヨスwww10回死んだwwww」
偽ナンバーズ「たまには仕方ないさ^^(Lv21紙犬は氏ね)」
†ナンバーズ†「皆いないから家のなかのものブーンしてきたぉ(^ω^ )」
ナンバーズ「今回の魔物大発生で厨と紙が氏んでくれたな。」
糸冬 了
ナンバー一家ネタは乱用おk。どんどん適当に使ってやってください。
じゃあ本編逝きます

271 名前: ナンバーズ ◆Vp2Nm4jC16 投稿日: 2005/10/15(土) 01:13:13 [ AzJn9Poo ]
■RED STONE 第五章■
〜4人の冒険者〜
一人の男が鉄の帽子を鍋代わりにシチューを作っている。
???『うん、これでいいかな。お〜い!夕食できたぞ〜』
彼は"剣聖"プラウド=ライアン。その剣捌きは誰にも真似できなかった。
???『シチューキターー(゚∀゚)ーー!!」
彼は"氷の魔術士"ウーン=エイ=ダーオメン。
溢れる魔力と膨大なる知識、知恵を持つ魔術士。なのだが…普段は厨のふりをしている。
???『静かにしろ。今日が最後の晩餐になるやもしれんのだぞ。』
彼が"孤高の堕天使"リチャード=ウェイン。PTのまとめ役として一役買っている。
???『……………………』
そして彼が"沈黙の暗殺者"。名は誰も知らない。愛称としてサイレンスと呼ばれている。
夕食を食べながら会議が始まる。
プラウド『さて、明日は奴の潜伏地だと思われるビッグ・マウスダンジョンに突入する。皆心残りは無いな?』
ウーン『ないぉ(^ω^ )』
リチャード『異存はない。』
サイレンス『………………』
皆わかっていた。翌日のこの時間にはもう自分が死んでいるかもしれないということを。
プラウド『さ、今日はもう寝よう。明日は早い。』
黙ってシュラフに包まる。自分は死ぬかもしれない。だが誰かがやらねば悲しみは繰り返される。
ふと真夜中に起きだす。
サイレンス『…………………眠れないのか。』
プラウド『ああ。どうも故郷に残してきた息子達が頭に浮かんでな。』
サイレンス『…………息子か…俺には縁の無いことだ。』それっきり二人とも黙った。夜も更けてゆく…
いつしか二人は眠りについていた…。
■つづく■

272 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/15(土) 01:36:33 [ LVW/cCFA ]
>>269
あの人と初めて出会ったのは、私がキャンサー気孔でクエストをこなしている時だった。
私が依頼の対象であるリザードキリングに囲まれ覚悟を決めた時、彼・・シローは現れた。
囲んでいたリザード達を片付けた後、私に向かって、
「無茶と無謀は似ているようでまったくの別物だよ、お嬢さん。」と皮肉を吹っかけてきた。
当然、私はその皮肉が気に入らずシローに食ってかかった。そんな私の様子を見て
「なんだ、そこまで元気があるのなら助けなくてもよかったかな?」と笑いながら言ってきた。
私はシローのそんな態度に完全に腹を立て、その場を立ち去ろうとしたが、彼に呼び止められた。
「待てよ、折角助けたのにまた危ない目に遭われたら意味が無いじゃないか。」
助けたのも何かの縁だから手伝ってやる、そう提案してきた。
当然私は反対したが、助けられたことも事実だし結局私が折れる結果となった。
それ以来、私達は一緒に狩りをすることが多くなった。
私自身、狙撃と魔法矢を駆使しているので火力は高いが、防御面については、紙程ではないが低い部類であった。
だからシローのような、硬い剣士と組めることは正直ありがたかった。
彼の方も、「不足しがちな火力を補えてもらえて助かる。」と言っていた。
まぁ、確かにシューティングスターを好んで使っていたから無理も無いと思うな。
そんな変わった戦闘スタイルだから、シローは常に剣を4本持ち歩いていた。
私達は何時からか、お互いの事を気にかけるようになった。多分、私の方が先だったかな?
あの日の狩りの帰りに彼から告白された時は、嬉しくて涙が出たっけ・・。
シローったら、私が泣いていることに焦って「嫌だったのなら、すまん。」とか言ってくるし・・、
だから私は「嫌なんかじゃない。嬉しいかったから・・。」そう返した。
そして彼と結ばれた日から数日後、彼は私を逃がすためにここに残った・・。

「あかん、避けや!!」
そんな声が聞こえて、涙で濡れた瞳を上げる
霞んだ視界にロックゴーレムの姿が見えた。私を殺さんとして、剣を振り下ろす。
(あぁ、私このまま殺されるんだ。)それでも構わない。私のせいであの人はもういないのだから・・。
しかし、その刃が私に振り下ろされることは叶わなかった。
目の前にいるウルフマンが、ゴーレムを切り裂いたからだ。
「小娘、アンタの悲しみはよう分かる。ウチもヒースがあんなんなったら、後追って死のうとするかも知れん。
 けどな、それでほんとにいいんか?あの剣士はアンタを逃がすために残ったんやろ?アンタを生かすために
 魂を喰われたんやろ?なら、アンタは生きるべきや、絶対に・・・!」
彼女の言葉が心に響く。それでも踏ん切りがつかない私にイラついたのか、
「女やったら、好きんなった男の仇取るくらいの根性を見せぇや。レナ!!」
(あぁ、まったくこの人の言うとおりだ・・。)私の中でけじめをつけることが出来たようだ。
「道を空けるの手伝ってくれる、アニーさん?」今はただ、あの人の仇を取ることだけを考えよう・・。
「任せとき。それと呼び捨てで構わんわ。」そういって彼女はグランドクローで私が走るべき道を作っていく。
「今や、行けぇぇぇぇぇ!」そうして私は、アニーが作ってくれた道を駆け抜けていった。
目の前には、あいつがギルに切りかかろうとしている。もう、これ以上は奪わせない。
私は、イスラフェルが振るう彼の愛剣に向けてマジカルアローを放った。

273 名前: 変な生き物 投稿日: 2005/10/15(土) 14:26:10 [ nhSFDn46 ]
どうも、変な生き物です
アノあとキーボードをバラしてみたら中に巨大なクモの死骸がぁぁぁぁ!Σ(`Д´;
どっから入ったんじゃワレェェェェェ!
そんなの入ってたらおかしくなって当然じゃあぁああ!
取り除いて供養してやりました、ナム

>>.227サマ
>ある青年の今際の際の記憶
お茶噴き出してしもうた…ナイスです。
そういえばスマグにウルフマン(ウルフウーマン?)体質の女性いるようですねぇ
アーネイトの婚約相手はスマグの女性に決定かな…?
まぁなにはともあれ頼れる彼女でいいじゃないですかぁw

>>.277サマ
ウルフマンとサマナのお話に思わずクスリ
っていうかあれ、俺これ経験したことがあるぞっ?
アルパスで凄腕のサマナさんと2人だけでPTを組んだ時に
丁度そんなかんじになったなぁ。
…え?その後どうなったって?え、えええ、えー、記憶にございません。

>>サマナの人サマ
新作キタァァァァァァー!
ギャグ好きな自分にはモロツボです、っていうか決定打くらっても平気なのも凄いなぁ。
そして前作の方々も登場、そしてさりげなく生々しいPTがあったりするんですな
次回作に大期待です。
>これが、ドラゴンボール現象
あるあるあるある
まぁ敵さんも頑張って鍛えてるんでしょうな。
悪役も努力なしには悪役にはなれんってこっとですな。

>>LBサマ
負けました、兄貴と言わせてください。 _○/|_
もうこれ小説として売れるんじゃないのってデキですな、唖然
カンペキです、カンペキです
参考にさせてもらいます、まぁそんなわけでHDへ小説拉致し… エ、チョ、マ、キャー

>>名前がない@戦士見習いサマ
大作の完結…ハードすぎる…シブイ、しぶい
そして最後が切ない…、あ、涙腺が。
彼はこれからも生きつづけるでしょうね、死んだ2人の為にも…。
>六化仙〜壱の巻き〜
おおお新作!
これからどんな物語が作られるのか楽しみでしょうがありません。

>>南東方不勝サマ
ゆ、U分裂!?なんというおぞましい…相場破壊だ! エ、ソコジャナイ?ソウデスカ
ギルとイスラフェルの激しい戦闘…っていうかイスラフェルサリゲナークセコッw
シローとの思い出、そして剣に向けて放たれたマジカルアロー…
どうなるんじゃー!

>>FATサマ
ハノブに行けば物語が進んでいきますね。
母さんのところに帰れるのはまだまだ時間がかかりそうですな。
あと、エイミーのいなくなった友達ってまさくぁ…
>二人とも謎を秘めていて
謎こそひめてるけど、結局2人は2人でかわりありません
ぶっきらぼうなアーネイト、軽石頭のリディス
秘密がどうであれこれが本当の2人ですよw

>>ナンバーズサマ
なにやら色々と面倒なことに巻き込まれたようですねぇ
でも復帰できて一安心…
>ナンバー一家その後
すんません、勝手に入れちゃいました
もうなんていうか他の小説の方々をコッソリ登場させちゃおうかなとか考える今日この頃
他の小説のキャラとしては凄くいい迷惑でしょうが、いや迷惑極まりない。
>なんとトイレ(洋式)だった!
ハッ!これは…!
どうする俺、どのカードを引けばいいのか!

ニア「トビラをしめてカギをかける」
 「とりあえず一緒に入る」
 「麻酔銃を構える」
 「あいつが裏切りやがった!俺よりジジイを選びやがった!」
 「紙を奪って⊂( ^ω^)⊃」

>>◆j9cST1xRh2サマ
>勲章つける知恵
一応持ってますよ、そうですねぇ〜リディスどんな知恵があるか探ってみましょう
「女の上手い口説き方」
「カッコイイ動作集」などなど
…すんません、軽石頭です、ステキに無駄な知恵ばかりです、でも豊富でっす

さーてよりよい小説を作るために今日も小説読みますか
何小説作れって? OKOKちょっと読ませて、今金田一の推理シーン… ウワァァン 本ナゲルナー!

274 名前: ナンバーズ ◆Vp2Nm4jC16 投稿日: 2005/10/15(土) 16:39:24 [ QnyLWUVQ ]
暇だから一家ネタ投下
ナンバー一家の狩り
ナンバーズ「アルパスB1に来ましたよっと。」
ナンバーズ?「氏んだ香具師はリザじゃなくてゴッドハンド掛けてやるでごわす。」
ナンハース「ちょwwwおまwww……(((( ゚Д゚))))ガクガクブルブル」
偽ナンバーズ「大丈夫だよ^^(漏れが氏にかけたらナンハースを盾にするから^^^^^)」
†ナンバーズ†「漏れはアイテム拾い担当だぉ(^ω^ )え?ランダム獲得?(^ω^ )…ぶっ殺すぞ?(^ω^ )」
狩り開始。
ナンハース「ちょwww死んだwww横沸きハヤスwwwリザお…ゴッ!!……………………」
偽ナンバーズ「あらあら^^俺の身代わり氏んだか^^ブッ( ゚ω゚).・∵:…………リザよろ^^…バキドカグチョ…………………」
ナンバーズ「ちょ、PT全滅させる気か!」
ナンバーズ?「文句いうならYOUも殴り殺すでごわすよ?」
ナンバーズ「(((( ゚Д゚))))ガクガクブルブル」
†ナンバーズ†「<!> リザよろだぉ(^ω^ )」
ナンバーズ?「よ〜し、今ゴッドハンド掛けに行くからね^^」
5分後。
ナンバーズ「遅いな…」

ナンバーズ?「リザよろ^^^^^」
ナンバーズ「帰れや。」

275 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/15(土) 17:04:35 [ LVW/cCFA ]
>>変な生き物さん
黒鎧の戦士にもお仲間がいたようですね。
モンス召喚能力ですか・・、ということは彼女がゲームの方の湧きを担当し(ry
そして、今回もリディスの3枚目ぶりが輝いていますww
>他の小説のキャラを出演させたい
ゲスト出演くらいなら、個人的には構いません^^むしろ、使ってm(ry
そういえば、キャラの設定だけ置いて有志の方に書いてもらうつもりだったのに
気付けば、楽しんで小説を書いてる自分がいますなぁ・・。

>>ナンバーズさん
ダーオメンってorz
確実に彼の先祖ですね。他にも彼らにゆかりがありそうな名前がちらほらと・・。
決戦の時が近いのに、なかなかほのぼのとした空気ですねw

276 名前: 名前が無い@戦士見習い 投稿日: 2005/10/15(土) 21:41:46 [ hNlLsBE2 ]
六化仙〜壱の巻き〜其の弐 
ブリジヘッドとアウスダクの中心に、誰も知らない鍾乳洞がある
清水が滾々と湧き出る静かな場所で人の気配は無い
そこには一人の男が住んでいる
水の神、フネデオウである
陽の精気、月の霊力を数千年もの間浴びたことにより
六化仙は他の神獣と違い、いくつもの術を使うことが出来る
人の形を取る「化脱」も術の一つである
フネデオウの本来の姿はマーマンだが
他のマーマンと違ってフネデオウはあまり争いごとを好まない
一面に湛える水の中で瞑想をしていたフネデオウのもとに一匹の蝶が舞い降りる
「ビヌヤだな?珍しいなお前が来るなんて」
フネデオウが目を閉じたまま蝶に語りかける
「久しいなフネデオウ、今年の祭りはお前はでるのか?」
「久しぶりだし私は出る予定だが、お前は?」
「私も出る予定だ、今年は全員が集まるな」
「そうか、久しぶりだな。全員が集まるのはだいたい三百年ぶりかな?」
「もう少し長いだろう、四百年くらいだろう」
「そうか、毎日瞑想していると時間がたつのを忘れるよ」
「そうだな、では私はそろそろお暇しよう」
そう言って蝶がまたどこかへと飛んでいく
フネデオウはどこからか杖を取り出してから呪文を唱えると
水が杖に吸い込まれ、たちまち消えてしまう
もう一度フネデオウが呪文を唱えると、
フネデオウはどこかへと姿を消してしまった

険しい崖の頂上に一人の男が座って景色を眺めている
男の肩には小さな鳥がちょこんと座っている
「一つ歌が出来た 行く鳥の群れは変わらずとも 昨秋の群れと同じにあらず
また人の世もこれと同じ さすれば自分の心も昨秋の心にあらず」
鳥に歌を語っている男が風の神クセネである
この男の原形はマーブルガーゴイルである
マーブルガーゴイルの気性には珍しく、非常にのんびりとした性格で
話し方も鼻紙が春風に舞うような穏やかさである
「そろそろ祭りの季節だなぁ 小次郎、わしもそろそろ出かけるかのぉ」
肩の鳥を撫でながらクセネが崖からぴょんと飛び降りる
するとクセネの足元に雲が集まり、乗り心地のよさそうな絨毯が出来る
「祭りで皆に会えるといいのぉ」
そう言いながらクセネはロマ村の方へと絨毯に乗って飛んでゆく

277 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/15(土) 23:09:03 [ LVW/cCFA ]
>>戦士見習いさん
人の姿をとる事ができる・・。
そんな術を使える時点で、かなりの時間を生きてきたのでしょうね。
フネデオウさん、中々に渋いお方ですね^^

278 名前: ナンバーズ ◆Vp2Nm4jC16 投稿日: 2005/10/15(土) 23:50:25 [ ipn.sE8A ]
おかしスレでフィーバーしたので続き投下
■RED STONE 第五章■
〜ビッグ・マウス・ダンジョン〜
プギャー!!
巨大鼠の断末魔の叫びが聞こえる。
プラウド『…さて、これですべて倒したぞ。』
まわりには沢山の巨大鼠の死骸が転がっている。
???『フン…我が事を起こす前に仕留めようと言う寸法か。』
今PTは赤い悪魔と対峙している。
リチャード『我が先祖を虐殺し、赤き石を奪った下詮の者め!今ここで征伐してくれる!』
複数の光の輪を生み出し投げ付ける。悪魔は身を翻し輪をかわす。
悪魔『目障りなゴミめ…これでも戦うか?』
突如周りに帯電した槍が複数降ってくる。
ふと悪魔を見ると頭上には巨大な弓、周りには盾と槍が回り、ブレス、エビル、フォッグ、エンチャ、バリア、トルネド、アーチ、エレメ…とにかくありとあらゆる補助が掛けられている。
ウーン『…厄介な補助だな。だが壊せ無くはない。』
アースクエイクを発動し、GPを無効化し、飛んでくる矢をグラビティで落とす。
プラウド『行け蒼龍よ!ドラゴンツイスター!!』
掛け声と共に蒼き龍を放つ。
蒼龍は悪魔に突撃すると槍と盾を噛み砕く。
悪魔『こざかしいっ!』
魔力を蒼龍に向けて放つ。蒼龍は消え去るが直後に後方から激しい衝撃が来る。
サイレンス『…三段回し蹴り。』
そのまま悪魔の攻撃を流し流水撃を打ち込む。
悪魔『くっ!補助呪文がきかんだと!』
悪魔の補助呪文は直前にリチャードが放った呪文によって無効化されていた。
プラウド『これまでだな。自分のやってきた行為を悔いるがいい!』
パラレルスティングを放つ。しかしあたらない。
ウーン『!?…プラウド!避けろっ!』
分身だった。無常にも悪魔の手に持つ剣によってプラウドの体が切り裂かれる。
悪魔『剣聖などこの程度か。次に死にたい奴はど…』
プラウドが立ち上がる。
悪魔『何…』
プラウド『貴様は…俺の命を賭けても…倒すっ!ファイナル・チャージング!!』
剣に力を込め悪魔に突撃する。しかし…
ガキィン!!
悪魔の剣に受けとめられ…そのままプラウドは倒れた。
悪魔『に、人間ごときが…』
突如十字架が降ってくる。悪魔の肌は焼け、光が体中を切り刻む。
リチャード『まだ終わらん!貴様は今ここで滅ぶ!』
■眠いのでつづく■

279 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/16(日) 00:52:02 [ LVW/cCFA ]
>>272
オイラもイスラフェルも突然の出来事に、一瞬動きが止まった。
だが、すぐさまオイラはレナの方に飛び退のいた。
「レナ、お前大丈夫なのか?」
「えぇ。たった今、アニーに喝を入れてもらったから。それに、あいつは私が殺す。絶対に・・!
そうしなきゃ、シローも私も救われない・・。」
そういってレナは、イスラフェルを睨みつけた。奴もこちらを見ているようだ。
というか、姐御の事を呼び捨てで呼べることがすげぇよ・・。
「存外に使えんな、あの木偶人形(ゴーレム)共は。まぁいい、始末するゴミが増えただけだ。」
奴は別段慌てるそぶりを見せず、弾かれた剣をそのままに近くに浮かんでいた剣を手に取ろうとした。
「触らないで・・!」だが、その行動をレナが許さない。
放たれた魔法矢は奴の右腕ごと剣を弾かんと唸りを上げ、飛んでいく。
だが奴は、紙一重で矢を避けた。そして、オイラ達のほうに向き直り、
「『触れるな』だと?我が自身の所有物を触れることの何が悪い・・!?」
「あなたの物ですって?ふざけないで!!それはシローの物よ。
 あなたみたいな存在が気安く触れて良い物じゃない!」
奴の言ったことを、レナは静かに、ありったけの怒りを込めて否定した。
そして言い終わると同時に、マジカルアローを放つ。魔法矢は奴の頬を掠めた。
「人間とは実に下らぬ生き物だな・・。先ほどの不意打ちに免じて、直接斬り捨ててやろうと思ったが
 興醒めだ。そこまでして無残に殺されたいか。いいだろう、望み通りに斬り刻んでくれよう!!」
奴が手を上にかざす。その動きに呼応して、分裂した剣がその切っ先をオイラ達に向ける。
オイラもレナも、無限弾丸の魔法が付加された武器を所持しているが、このまま撃ち合いに持ち込まれたら
まず勝ち目は無い。相手の方が一回に撃ち出してくる量と範囲が異常だからだ。
だが、レナが助けに入ってくれたお陰で「秘伝」を使うことが出来るかもしれない。
「レナ、オイラが気を練るを時間を稼いでくれないか?」
「気を練るって・・。あんた、一回もあれ成功したこと無いじゃない。」
「何時の話だ。今なら気を練るのに時間がかかるけど、百発百中だ。」
「分かったわ。だけど・・・、」
「分かってる。とどめはお前に譲るよ。」
ほんとはオイラが殺したいところだが、ここは譲るべきだろう。
オイラの答えに満足したレナは、弓に番えた矢に魔力を込め始めた。
「何を話していたかは知らぬが、無駄なことを・・。行け!!」
奴の号令と共に、数多の剣がオイラ達に襲い掛かってきた。

私達に向かって降り注いでくる彼の剣を、私は次々と撃ち落していった。
GPに火雨に氷雨と、持ちうる限りの範囲攻撃で撃ち落す。
それでも撃ち落せなかった分を、マジカルアローで片っ端から落す。
だがそれでも、彼の剣たちはその数を減らすことをしなかった。
「ほぅ、貴様も中々頑張るではないか。このよりしろも最後の最後まで、無駄に足掻きおったわ。」
シローを蔑む言葉を聞くたびに私は、自分を抑える。
ここで私があいつに向かっていったら、折角の作戦が意味を成さない。
(まだなの、ギル・・・!)すでにあの時から4分、元来体力があまり無い私の肉体はすでに限界だった。
「ほら、どうした?動きが鈍っておるぞ。その程度で我を殺すなど、愚かにも程があるわ!」
でも、ここで私が倒れるわけに行かない。シローとギルのためにも・・!
「・・・。ふん、飽いたな。この茶番にも。そら、幕引きだ・・。」
その瞬間、降り注いでくる剣が、その数を爆発的に増やした。
(防ぎきれない・・!)なら、この体が剣に貫かれる前に奴の頭蓋を撃ち砕く・・!
「そう慌てるなよ、ちゃんと止めは譲るって言っただろ?」
そんなギルの声が聞こえたかと思うと、私の後方から大量の手裏剣が次々と剣を弾いていった。

280 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/16(日) 01:43:01 [ sQTofwUI ]
>>サマナの人さん
(*´∀`)アラステキ
今さらですが第一作目の連載終了お疲れさまです。
フィーナ達はこのままのペースで冒険を続けて行くのでしょうねぇ。
多少危険なことがあってもミーアがいれば問題ないんだろうなぁ。
二人(+ペット&召還獣)がいつまでも笑いながら冒険が続けられることを祈ってます。

>>175 サマナの人さん
なんて素晴らしい集団なんだ…思わず耳打ちしたくなりました。
続かないのが残念です。

>>230(新作) >>237-241 >>250 サマナの人さん
まさか新作の方にもフィーナ達が登場するとは思いませんでした。
バイトうまくいっているようで良かったです。

>ぐーすか眠りこけているベレッタさんめがけ、棍棒を控えめに振り下ろします。
何故かミイラクエの「激しい戦闘でぼろぼろに破れた包帯をそっと(控えめに)剥ぎ取ります。」
って文章を思い出しました。

>>南東方不勝さん
(*´∀`)アラステキ
さすがマジカルアロー。必中なのでちゃんと剣に当たってくれましたね。素晴らしい。
ギルもナイスなタイミングで剣をはじいてくれましたね。
この勢いでイスラフェルに勝つことができるんでしょうか。気になります。
それにしてもイスラフェル強いですね。

>>◆j9cST1xRh2さん
(*´∀`)お久しぶりです。幾多の試練を乗り越えて恥ずかしながら帰ってきました。
約3週間ほど見ないうちに250以上レスが進んでいるのを見たときは
ほんの一瞬ではありますが、「このスピードにはついていける気がしない。引退だ。」などと考えました。
まあ、引退しませんけどね。
それにしても、とても活気づいていて驚きました。素晴らしいですね。

<感想>
(*´∀`)アラステキ
味方を殺すなんてこのシーフはかなりのワルですね。
それにしてもメリックは強いですね。何というか戦い方がうまいですね。
>伝書ガーゴイル
課金ペットとして欲しいです。

>彼は生唾を飲み込み、少し間を空けてコンッコンッと2回ドアをノックした。
「返事が無いのでしょうがなく入っていったら夜這いと勘違いされる」
って展開になると予想してみる。

>>25 てるてるさん
(*´∀`)アラステキ
ウインディに矢を放ったのは一体誰なんでしょう?
続きが投稿されるのを待ってます。

>>名前が無い@戦士見習いさん
(*´∀`)アラステキ
1作目の連載終了お疲れさまでした。
最初から最後までとても楽しみながら読むことができました。
本当に素晴らしかったです。

>>254(新作) >>276 名前が無い@戦士見習いさん
前作とは違うソフトな作風ですねぇ。
どのような話になっていくんでしょう。楽しみです。

>>変な生き物さん
(*´∀`)アラステキ
おお!本格的に連載開始していたんですね。前スレからずっと待ってましたよ。
リディスたちの強さをもってすれば背後からマーマンに襲われても平気ですね。
今後の展開にも期待してます。
>地獄のトレーニングAAA
ひっ、ひでぇ!虐待だ…

>キーボードをバラしてみたら中に巨大なクモの死骸
うわぁ!怖すぎます。取り除いて供養してやるなんて、なんていい人なんでしょう。
自分は取り除く作業で断念してしまいそうです。

>>121-122 変な生き物さん
この文章を見てると本当に冒険者の日常ってこんな感じなんだろうなって思えちゃいますね。
とても面白かったです。

281 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/16(日) 01:44:00 [ sQTofwUI ]
>>FATさん
(*´∀`)アラステキ
ハエの大群に襲われたフプレ…なんて可哀想なんだ…
これはもうホラーですね。
>笛のよだれ取り
これはこれで重要な気がしますね。ジョーイに乾杯!

>ナイトバーズがドアにはまっていた
ナイトバーズ…なんてかわいいヤツなんだ!!

さていよいよハノブでマリスと対決!ってことになるのでしょうか。どうなるのか楽しみです。

>>ナンバーズさん
(*´∀`)アラステキ
まさか第5章まで話が進んでいるなんて…やっぱりブーンは最高でした。
そして第5章にはウーンが登場。期待してしまいますね。

>>99-100 >>135 記者Aさん
(*´∀`)アラステキ
>No.1
チョキーさん…なんてワルなんだ…
処分に困ったとか言ってる時点でかなりのワルですね。
責任をもって飼ってもらいたいですね。

>No.2
もし無限に使えていたなら無限花詐欺とかも流行ったかもしれませんね。

次の記事も楽しみにしてます。

>>108 >>144さん
(*´∀`)アラステキ
オルはどの職業を選び、どのような冒険をするんでしょう?
続きが読みたいですね。

>>198-199 >>208 レッドストン通信さん
(*´∀`)アラステキ
環境欄がかなり深刻ですね…絶滅の危機ですか。
さらに中央政府の「定期的に沸くようにしているから問題ない」という発言に
「ああ、それなら大丈夫だな」と一瞬納得してしまった自分をなんとかしたいものです。
問題ない訳がないですよね。

>>208は重要ですね。これを書かないと大変なことになってしまいますからね。たぶん。

>>220-222 LBさん
(*´∀`)アラステキ
ラケシスは"索眼" デウス の子孫なんでしょうか?
もしそうだとすると四枚の翼の女性は"大御巫" セラフィか、その子孫ってことになるのかな?
まだ真相はわからないので、とても気になりますね。

>>227 >>257さん
(*´∀`)アラステキ
>227の感想
なぜか狼じゃなくて巨大な猿に変身するのを想像してしまいました。
はい。そうです。サ○ヤ人です。
それにしても「ロマンチックなデート」から一転して「驚きの体質が発覚!」になってしまいましたね。
とても面白かったです。

>257の感想
ヘイスト使えるレベルなのに病気のコボルトを狩っていた理由が気になってしょうがないですね。
まぁ、とりあえず逃げて正解でしたね。危うくテイムされるところでしたね。


今回は感想が滞っていたせいで一つ一つが簡単な感想になってしまいました。
申し訳ありませんでした。次からは頑張れるはずです。

282 名前: オジさん 投稿日: 2005/10/16(日) 02:13:23 [ DXXt3lTo ]
ブログでちょっと書いてみたんですけど、感想というかですね、
ちょっと不安だったんでここに書き込ませていただきました。
もしよければ読んで感想をお聞かせください。
褒めなくていいので、ダメ出しお願いします(´・ω・`)



『オジリウス』


それはとても月の綺麗な夜だった。
広く何もないように見える草原に、月明かりに照らされた石版が横たわっている。
その石版を囲むように、男が3人、女が1人立っていた。

『これが、これが世界の本当の姿なのか?』
男の一人がひどく悲しそうな声で言った。

『これを破壊すれば私達の旅も終わりね』
女の独り言のようなつぶやきを聞いて
隣の男は明るい声で言った。

『だが、俺たちはこれから始まるんだ』
そうして、男は持っていた剣を大きく振りかざして
その石版を破壊しようとした。

まさにその時であった。
月の光をかき消すような強い光とともに4人の上空に4つの影ができた。
光が消えると、月明かりに照らされた石版の近くで、男と女が2人絶命していた。
残りの男2人もほとんど動けない状態であった。
その4つの影が強い光に体を包み、まさに光の速さで4人の方へ襲いかかったのだ。

『あいつらはもう、いっちまったのか』
剣を持った男は痛む右腕をおさえて言った。

『俺もそろそろだな・・・。俺はここで終わる。だが、お前は終わっちゃいけないんだ。お前は、ここから始めるんだ』
棍棒を持った男はそう言うと呪文を唱え始めた。

剣の男が棍棒の男の言葉の意味を考えていると、4つの影が再び襲い掛かろうとしていた。
剣の男が最期の覚悟をしたその時、棍棒の男の体が光を放ち、
それが4つに割れて、4つ影に当たった。そして4つの影は動かなくなってしまった。
4つの影は四方へ飛び散り、そして棍棒の男も動かなくなってしまった。

『オジ!オジ!』
剣の男はそのオジと呼んだ棍棒の男の方へ近寄った。

『オジ、死んだのか!オジ!』
剣の男は幾度となく呼びかけたがしかし、棍棒の男、オジは答えなかった。
オジの心臓は止まっていた。

『畜生!俺を助けるために!』
剣の男は泣いた。

その涙と呼応するかのように、他の2人の亡骸が光りだした。
2人の体から放たれた光がオジの体へと吸い込まれ、そして2人の体は消えていった。

すると、オジの心臓は動き出したのだ。
剣の男は驚き、そしてまた泣いた。草原には泣き声だけが響いていた。

それから数日後、オジは町外れの小屋で目を覚ますことになる。
オジが目を覚ましたベットの近くに、少女が座っていた。
オジがその少女の方を見ると、少女は泣いていた。

283 名前: FAT 投稿日: 2005/10/16(日) 19:23:33 [ H/01FXeQ ]
キャラ紹介
>>6

1〜21回目まで
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r977

>>61-63 (22)
>>118-119(23)
>>156-157 (24)
>>231-232 (25)




スレイの怪我は思ったよりも軽症で、命に別状はなかった。毛むく
じゃらの状態だったのがよかったのだろう。ただ、満足に動けるよ
うになるまでは一ヶ月ほどもかかってしまった。

彼は子供と、家を失った。

その報復はすぐに果たされ、スレイは生きるべき方向を見失ってい
た。
あたしは彼を自分の復讐の渦に巻き込む気はなかったが、このまま
一人にしておくのも酷だと思い、共に旅をしないかと誘ってみた。
スレイはこれを快く受け、あたしは救われたような気になった。
というのもテリーとアンメルのことで心が相当に病んでいるからで
ある。

彼らは明らかに異常だ。

この蘇ってからこの一ヶ月間、何も食わず、何も飲んでいなかった。
それでも見た目に何一つ変化が見受けられないというのはこの二人
が単なる人形だということを裏付けていた。

人形だと分かりつつも表情豊かな二人にあたしは再び疑念を抱く。
人形だということを忘れ、昔話に花を咲かせることもある。

しかしまた、テリーが剣で胸を貫かれ、それでも無事だったことを
思い出し、人間ではないと距離を取ってしまう。
そんなことが延々と続き、これからも続くのだと思うと目眩がしそ
うだった。

284 名前: FAT 投稿日: 2005/10/16(日) 19:24:16 [ H/01FXeQ ]
そんな中で、スレイのような年上の人と一緒に旅ができるのは頼も
しい限りである。どうやら信頼できそうな人間で、あたしが旅の理
由やテリーたちのことを事細かく説明したときも、彼は眉一つ動か
さずに話を聴き、それが終わると優しくあたしの頭に手を乗せ、髪
に沿って撫でおろしてくれた。骨ばった痩せた手ではあるが、頭に
は確かな温かみが伝わってきた。あたしの涙が堰を切って溢れた。
スレイは何も言わず目元にしわを作り、包み込むような優しい目で
あたしを見詰める。

何を言われずとも分かる。この人は、あたしを見てくれたのだ。

あいつの犯した罪の重さを、残酷さを!
あたしの行動の正当性を、悲しみを、辛さを!

分かってくれた。

初めての理解者に感動し、胸を借りて泣きじゃくった。こんなにも
自分が弱っていたとは思わなかった。スレイの優しさに触れ、隠れ
ていたものが露出し、全てを洗い流してくれた。

あたしの中にあった余計なものは涙と共に去った。

もう道を反れたりしない。

テリーのことも、アンメルのことも何だと言うのだ。

彼らは死んでいる。自身の復讐のために仮宿でこの世に留まってい
るだけなのだ。

変な希望はもう持たない。

あたしがやるべきこと、それはあのテイマーを抹消すること。それ
だけを考えればいいんだ・・・。

「ハノブへ行く。ネクロを信じ、フプレを殺るぞ。」
長いこと張っていたテントを片付け、荷物をまとめると、決意を声
に出し、一同を先導する。

ちょうどそのとき、音もなく、いつも通りにひっそりと契約者が背
後に現れた。

285 名前: FAT 投稿日: 2005/10/16(日) 20:10:17 [ H/01FXeQ ]
>>名前がない@戦士見習いさん
ジン篇お疲れ様でした。最後はかっこいい戦闘シーン盛りだくさんで贅沢に
楽しめました。新作の展開も期待しております。

>> 南東方不勝さん
レナが復活し、ギルがサポートを。極悪非道のイスラフェルに一泡吹かせて
ほしいですね。にしてもイスラフェルの能力いいなぁ・・・・。

>> サマナの人さん
ふふっと思わず笑みがこぼれてしまうナイス突っ込みの嵐。素晴しいです。
フィーナとミーアも出てきて一安心。ヴェイアはイヤリングに篭っているの
ですね。
>念話
便利そうでいいですね!そういやなんで耳打ちって出来るんだろうって不思
議に思いますよね。こういうシステムだったのか。

追伸 昨日も楽しかったですねb

>> ◆j9cST1xRh2 さん
感想ありがとうございます。
エイミーは自然派美人を意識して書いたつもりだったんですけど読み直してみたら
確かに化粧が濃さそうなイメージ湧きますね・・・。やはり表現力がorz

>> ナンバーズ さん
むうう。決幕が分かっているのにプラウドたちを応援してしまう。なんていやらしい
書き方をするんですか・・・・。でも続きが読みたい!!

>> 277 さん
またまたGJです!!
危険を察知したwizさん、やりますね。

>>変な生き物さん
敵の男も女もかなりのハイスペックですね!!一体なにをたくらんでいるのか
・・・。怪しいですね。
ところでネファは無事なのでしょうか?なにか真相を知っている気が・・・。

>>(*´∀`)アラステキさん
お久しぶりです。きっと帰ってきて下さると信じておりました!確かに前スレ
よりかなりの活気振りで嬉しい限りですよね。私は2週間ほど離れますが、その
間にまた色々妄想して話を楽しんでもらえるようにがんばります。

>> オジさんさん
あれ?さんをつけると変になる・・・。
初っ端から泣かせていただきました・・・。先に死んでしまった2人がオジ
を蘇らせたのですね・・・。
さて、泣いている少女とは一体何者なんでしょうか?謎からのスタートですね。

286 名前: 変な生き物 投稿日: 2005/10/16(日) 21:42:23 [ XlGB7fsc ]
小説を作る合間に軽くイタズラ書き

・キャラに色々インタビュー
【アーネイト・ルエアス氏】
えー俺の名前はアーネイト・ルエアス、年齢は19歳で獅子座
ウルフマン(狼男)だ、身長は189cmで体重は75?、血液型とか言うものをさっき調べてもらったら
俺はA型らしい。
Q〔趣味は?〕
趣味か、体を動かす事と昼寝に読書、あとは風呂か。
Q〔ウルフマンの生活はどんな感じですか?〕
まぁ大体普通と変化ないな、ただ尻尾も念入りに洗わないといけない…ノミがつくからな
あとズボンは尻尾が通るように裁縫で穴を作ったりもするな。

【リディス・ボルウィン氏】
よっ、俺はリディス・ボルウィンで18歳の双子座。
シーフ兼武道家で178cmの63?、「ケツエキガタ」はB型だってよ
あーちなみに恋人募集中な。
Q〔趣味は?〕
趣味?美味いものを食う事と絵を書く事!
Q〔セナのことをどう思ってる?〕
えー?セナさん?セナさんはそりゃあ美しいし、キレイな瞳に信念を宿してるし〜
容姿・心などどれを持ってもパーフェクトよ〜、なによりもこの前俺に(延々と続くため割合

【セナ・フェネスティラ氏】
セナ・フェネスティラと言います、18歳で牡羊座です。
職業はランサー/アーチャー、177cmで血液型はO型らしいです、どうぞ宜しくお願いします。
(この後、体重に関してはサイドステップ並みの話題そらしで確認不能でした)
Q〔趣味は?〕
カード占いと植物の栽培、あとは裁縫と調理です。
Q〔お隣のお2人さんについて〕
アーネイトさんとリディスさんには本当に感謝しています、お二人とも優しいですし
アーネイトさんと料理のレシピの研究をしたりしますし、リディスさんとはしょっちゅう一緒に遊んでます。

【ロイド氏】
ロイドと言います、一人称は「(わたくし)私」、29歳の…えーと、何座か忘れてしまいました…。
職業は「僧侶」つまりビショップです、183?・78?、血液型は結構特殊な型、なんとか−Oらしです。
できるかぎり質問に答えます。
Q〔趣味は?〕
冥想と読書です。
Q〔あの、苗字は?〕
苗字は少し教えられません、これでもいろいろと訳ありなんですよ。

【ギオ・エイディンスライト氏】
ギオ・エイディンスライトと言います、山羊座の21歳。
騎士(実際は剣士)、181?で71?、血液型はA型とのことです。
宜しくお願いします。
Q〔趣味は?〕
稽古と鳥の観察、あとは………花占いですね。
Q〔昔は名の知れた戦士だそうですね〕
まぁ…、そんなところかな、今では戦士として活動してません
なぜって?それは守る者ができたから…ですね。


さーて続き続きっと では ノシ

287 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/16(日) 23:28:20 [ LVW/cCFA ]
>>アラステキさん
感想ありです。
書いている中で展開がベタな所もありますが、生温かい目で見守っててください^^

>>オジさんさん
まぁ、多少の違和感に関してはスルー(ry
さて、蘇生したオジの目の前で泣く少女の正体は一体?

>>FATさん
大切な物を奪われた者同士であるから、スレイは何も言わずにマリーに胸を貸したのでしょうね。
さて、またもやネクロが出てきましたね。
マリー達をサンプルと言っているからには、なんらかの実験でもしてるんでしょうか?気になります。

288 名前: ナンバーズ… ◆Vp2Nm4jC16 投稿日: 2005/10/16(日) 23:57:32 [ X.oGVJTs ]
こんばんは、ナンバーズです。
今回ユニーク鑑定スレの方でちょいと落ち込みました…
なのでしばらく小説投稿の方を控えようと思います。
誠に勝手ながら申し訳ありません。
ちょいと自分を見つめ直してきます。

289 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/17(月) 00:44:38 [ LVW/cCFA ]
さぁて、スパロボJの合間に続きをば・・。

>>279
「まったく時間かけ過ぎよ、ギル。」
そう憎まれ口を叩きながらも、レナは嬉しそうに言った。
「いやぁ、流石に婆様くらいの数を揃えるのは辛くて・・。」
「オイラ達」がレナにそう釈明する。ここまでくれば、オイラが何を使ったもう分かるだろ?
その後で、オイラはイスラフェルのほうに向き直る。流石にあいつも驚いているようだ。
「我が必殺の一撃を・・、幾百の刃を弾いたからくりはそれか・・。だが、解せんな。
 その技・・分身は回避用で有って攻撃用ではないはずだ・・。」
は、何を言ってやがる。それはあくまで現在主流になってる型での話だ。
元々このスキルは攻撃用だ。だが、時を重ねる中で劣化し、現在の体系に落ち着いた。それだけのことだ。
「勘ぐるのもいいが・・、そんな余裕を与える気はねぇ・・。」
さぁ、ここから反撃開始だ。オイラ達はレナの援護射撃を背に一気に距離をつめた・・。

(よもや、人間にここまで追い詰められるとは・・。)我はそう臍を噛んだ。
あのシーフの小童の技量は圧倒的だが、それでも押し切れる余裕があった。小童が1人であったのなら・・。
だが今、我に肉薄しようとしている小童の人数はおよそ10人弱、それに後方からあの雌の援護射撃が加わっており我が剣の雨を突破するのも時間の問題だ・・。
(やはり、保険をかけておいて正解だったな。)だが、それでも我の勝利は揺るがない。
我が瘴気で能力を強制解放したこの聖剣がある限り、我が地に伏する事は無い。いや、もうこの状態では聖剣ではなく魔剣の方が相応しいか・・。
しかし、専門分野ではない「解放」を使用している今の状態では、この剣のみ分裂が不可能だ・・。
更にはそのまま、我が瘴気に耐えられず崩壊する危険もある。だが、その限界はまだまだ先のことだ。
(せいぜい、束の間の勝利の期待に酔い痴れるがいい。)そうして、我の眉間に小童が放った手裏剣が刺さった。

(取った・・!)剣の雨を抜けてきたオイラはそう悟った。
生み出した12人の分身の半分を、レナの護衛に回す必要は無かったかもしれない。
眉間に刺さったブラックソーンに奴が怯む。その隙を突き、6人のオイラによる一斉攻撃が火を噴いた。
ダブルスローとダーティーフィーバーで奴の五感を殺し、連打・払い蹴り・急所攻撃の連携を叩き込み、止めと言わんばかりに吹き飛ばす。
「ナイスタイミングよ、ギル!!」吹き飛ばした先には、すでに矢を番えたレナの姿があった。
次の瞬間、レナのスカルペネトレータが兜ごと奴の頭蓋を穿つ。(これで終わりだ・・。)そう確信したオイラ達に対して、
「いや、実に見事な連携だ。我が相手でなかったら、確実に絶命していよう。」
奴は悠々と、オイラ達を嘲笑うかのように見事に着地した。
「嘘・・。なんで立っていられるのよ!?」レナが驚愕の余りに叫んだ。
「くくく、このよりしろは存外役に立つ。よもや、かの聖剣を所持していようとは。」
そういっている奴の体から、傷がみるみるうちに癒えていく。確実に致命傷であろう、頭蓋の傷でさえも・・。
そして、その原因が奴が装備している剣にあると気付いた。その剣は奴の瘴気に蝕まれ、周りの空間に禍々しい剣気を放っていた。
だが、そのような変わり果てた姿になっても、その剣の名前は分かる。
「エクスカリバー・・。よくも、あの人自慢の一品をここまで捻じ曲げてくれたわね・・!」
エクスカリバー、持ち主である騎士王と共にその勇名を馳せた、聖剣の中の聖剣。
その剣を鍛え上げた妖精は、剣にあらゆる守りの加護を与えたと言われている。
「なに、少しばかり『解放』しただけだ。捻じ曲げたわけではない。さて、ここまで足掻いた褒美として最後は我自身が相手をしよう。」
最もこの剣がある限り我を殺すことは出来んがな、そういって奴はオイラ達に斬りかかってきた。

290 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/17(月) 00:48:06 [ 7Oh80YW2 ]
>>288
態度を改めたい。見つめ直したいという事なので言わせて貰いますが、色んな所に顔出しすぎ、控えた方がよろしいかと。
自己顕示欲丸出しというか。名乗るのは小説書くときだけにすればいいのに…

小説の事も気になってるようなので。
台詞の前に人名を書くのは頂けない。そしてそういう系統に多いのが本文が殆ど会話文で占められてる点。
会話や事実文だけで構成されている。そんなものは小説じゃなく唯の台本としか呼べないと思う。
人物の感情や動作の描写も組み入れていくべき。ここに発表するからには、読む人の事を少しは考える事。

291 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/17(月) 00:48:58 [ 7Oh80YW2 ]
あーしまったsage忘れ・・・

292 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/17(月) 00:54:20 [ 0E5BsQiQ ]
むしろageられてた事で変なコテハンの温床が分かった

293 名前: ◆j9cST1xRh2 投稿日: 2005/10/17(月) 01:28:37 [ BJ0JNMb2 ]
職人さんたちが小説を書きにきてくれていて活性化しつつあるこのスレですが、元々ここは『職人の活動の場』という名目で残されていたためネタスレ視されていましたし、今もそれは変わっていないと思います。
他のスレの方々からは、私たち(このスレの住人)は皆『隔離されている者たち』程度にしか見られていないと思っています。
実際に交流はスレ内のみで、他スレとの関連は全くありません。その点を見るとエロ小説スレなどと同等でしょう。
 
上の方も仰っていますが、少なくとも小説スレでのコテをそのまま使用して他スレに書き込みに行くのは控えるべきだと思います。「したらばは2chではない」といわれていますが、コテは好まれていないのが現状ですし。
ユニークアイテム鑑定スレのほうで小説スレの話を持ち出した方々もどうかと思いますが、それ以上にナンバーズさんの言動の非が大きいようです。
今後このようなことを起こさないためにも、このスレの住人全員が考えさせられる問題かと思います。
私にも思い当たる点がいくつかあったので書き込ませていただきました。
全く文章がまとまっていませんね。駄文失礼しました。

294 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/17(月) 07:42:23 [ eFNCq6qs ]
いいじゃねえか小説コテぐらい、フィ糞とは違って荒らしてる訳でもねえし
コテだからってあたりかまわずバンバン叩く連中の方が俺の目にはフィ糞に見えるが

295 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/17(月) 07:43:24 [ eFNCq6qs ]
ヴァー下げ忘れ('A`)

296 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/17(月) 09:27:59 [ OEOAHj0E ]
姉「弟よ、念願の浮遊靴を手に入れましたよっと」
弟「尻軽女ワロスwwww」
姉「('益`)ルセー死ねよ馬鹿」
弟「浮遊厨必死すぎワロスwwwwwwwww」
姉「(´・ω・`)足食いちぎるぞ」

姉「(´・,ω・`) クッチャクッチャクッチャクッチャ」

297 名前: ◆21RFz91GTE 投稿日: 2005/10/17(月) 12:13:33 [ lUuyceUc ]
お久しぶり、完全にPCが直るまで書き込まないようにしておいたけど…
なんだか荒れてるね;;

>>290
えーとね、小説について誰がどんな風に書こうとその人の個性じゃないかな?
職人ばっかりのスレじゃないでしょ、だから上手い下手ってのはあるとおもうんだ。
俺の作品だって正直読みにくいと思う人だっているはず、どう書こうが個性だよ。

ここ最近顔出してなかったからこんなこと言うのもなんだけど、>>290氏は何か作品を
かけるんかな?そこまで言うのであれば何か作品を書いてほしいですよ。

以上現在不在の住人より

298 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/17(月) 15:56:17 [ cs9B46HI ]
>>290
確かにコテのまま出歩くのは少し控えて欲しいが
別に悪さもしてない普通のコテなのにハネものにするのはいただけない
っていうか

>小説の事も気になってるようなので。
>台詞の前に人名を書くのは頂けない。そしてそういう系統に多いのが本文が殆ど会話文で占められてる点。
>会話や事実文だけで構成されている。そんなものは小説じゃなく唯の台本としか呼べないと思う。
>人物の感情や動作の描写も組み入れていくべき。ここに発表するからには、読む人の事を少しは考える事。


お前何様?
台本をそのまま小説にしたのだってあるでしょうに
ああ、「わざわざ読んでやってるから俺好みにしやがれ」君?

299 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/17(月) 17:36:24 [ GUzM8.5M ]
横から失礼
>>298
ユニーク鑑定スレを見てくると良い。正直鼻につく。

>>297
掲示板に書き込んだ以上、レスに是非(個性)があるのは当然でしょう。
賛美以外要らないのなら、自分のHPにUpしてそのURLを乗せれば良いのです。
SSを書くという努力は勿論評価しますが、こういった場所にUpしておいて、
いざ批判が来たら書けないなら口を出すな、というのは少し違いませんか?

300 名前: 変な生き物 投稿日: 2005/10/17(月) 17:38:18 [ IZ050VJE ]
まぁまぁ、皆さん落ち着いてお茶でも…
確かにコテハンはあまり好かれていないけどなんでも毛嫌いするのはどうかと思います
…とはいえども今回は少々ナンバーズさんの方に非があります、検索しなかったり

ですが、そちら側は「それ以上に」非がありますよ?
なぜいきなり「小説がつまらない」と言う「鑑定に関係の無い」事を叩くんですか?
「かわいそうだから誰かが感想付けたみたいだが」っていくらなんでも問題ありですし
それに私は彼の小説のキャラは楽しいと思いますしね。


私は楽しんで読んでもらいたいんです、そして私は小説のプロでもないんです。
だから皆様もある程度大目に、「お遊び」として見て欲しいんです。

って言ったのはいいけど小説まだ出来てないしさっさと作るかー
辛気臭いの嫌なんですよな〜、って訳で流れ断ち切って↓再開。

301 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/17(月) 18:14:44 [ GUzM8.5M ]
プロではない、批判その他ある程度大目に、という事であるなら尚更、
外でコテを名乗るのを止してもらいたいのです。
「SSスレの○○」というコテをそのまま外へ持っていくのはそれこそ、
「スレに関係無い」事なのです。
ここでコテを名乗るのは作者特権、名無しとの区別として必要でしょう。
しかしここは本来多くのユーザとスレがそうであるように、自分をアピールする
掲示板ではない筈です。その為の「名無し」でしょう。

今回名無しによる批判は度が過ぎましたが、外でここのコテを名乗るなら、
そういった批判は「ある程度」覚悟するべきでしょう。

302 名前: 名前が無い@戦士見習い 投稿日: 2005/10/17(月) 18:49:16 [ hNlLsBE2 ]
U鑑定スレで叩かれたのは、ナンバーズさんに非があるので仕方ないと思います
ただ、叩く方も小説つまらない、なんて叩き方をするのはあまりにも幼稚だと

それと小説の書き方についてですが
>>290氏は
>ここに発表するからには、読む人の事を少しは考える事。
と言っていますが
描写が無い小説が、読み手のことを考え無い小説で
描写のある小説が、読み手のことを考えている
そんなことはないわけでしょう
それならば批判することは無いと思います

なんだかまとまってませんね
読みにくくてスミマセン

303 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/17(月) 18:51:21 [ aqaLJRdU ]
ナンバーズさんの小説は、
半角とかが多くて多少読みづらいですけど俺は結構好きですよ

ただU鑑定スレのは・・・
検索が出来なくても>>1から一通り読んで見るとかはできたでしょうに
それとやはり他所ではコテを外したほうがいいと思いますね

304 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/17(月) 19:34:51 [ UiFix1w. ]
あーはいはいグッチグッチ続けるなよ
・コテをつけたまま出歩いて前レスを見なかったナンバーズは悪い
・そしてわざわざ関係の無い小説まで叩いて相手の自身をズタズタしたckuKeFdはそれ以上に悪い
・小説の書き方は個人の自由
・個人の書き方/人格を尊重した上での指摘

はいこれが結果でこれが真実、嘘無しで両者の言いたい事を全てまとめました。
じゃ。
―― 小説再開 ――

305 名前: 名前が無い@戦士見習い 投稿日: 2005/10/17(月) 19:36:56 [ hNlLsBE2 ]
>>254 其の壱 >>276 其の弐 

六化仙 其の参
広い砂漠に見捨てられたようにある名も無き傭兵たちの墓
そこに一人の男、闇の神オトモオ・ンオ・クルノスイが暮らしている
オトモオの原形はテイムジェスター、魂を吸い取る術を知る
そんな彼は成仏出来なかった傭兵達の魂を昇華させる毎日を送る
退屈な日々を送る彼のもとに一人の見目麗しい女が尋ねてくる
「久しぶりねオトモオ」
彼女は光の神ノオ・ンオ・クモタイ
二十歳くらいの女性に見えるが原形は齢数千年を超えるホワイトシェード
遠い異国では「妲己」と呼ばれた事もある
「もう祭りの季節だなノオ、今年は全員が集まるらしいな」
「ええ、私達も早く行きましょう」
「ちょっと待て酒の肴が必要だろう」
そう言うとオトモオが砂の中から瓶に入った酒を取り出す
「サボテンから作った酒でな、これがなかなか旨い」
「へぇ、サボテンから」
そんな話をしてから二人は呪文を唱えて何処かへと消える

広い森の中で石に腰をかけている男が居る
小鳥のさえずりに耳を澄ませ小川のせせらぎを見て日がな一日を過ごす
土の神ビヌヤ・ンオ・イサフディエである
毎日同じ所に座って一日を過ごす、変化の無い森の中で過ごすことを彼は苦痛に思わない
彼の原形はトレント、木人の性質なのか、それとも生まれ持った性格かはわからないが
彼は時間のことをあまり気にしない
そんな彼でも祭りで久々に仲間に遭えるとなると、祭りまでの時間が長く感じられる
座っていた石から腰を上げて、ゆっくりと彼は歩き出す
ロマ村ビスルへ向けて

306 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/17(月) 19:37:19 [ UiFix1w. ]
×自身
○自信
誤字発見したので修正。
まぁこの程度で鬼の首を取ったような事しないだろうが、気分が悪いので、と。

307 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/17(月) 19:52:32 [ whKjTIjw ]
小説スレみてたら自分も書きたくなったのでシリアス物を一つ。
初めて書くので下手かも知れませんが見逃してください。

神聖都市アウグスタ―――神に身を捧げし者達の集う街。
その街の片隅にある小さくとも賑わいのあるBARでの出来事。

「今日こそは入ってやる・・・血を吐く思いで鍛え直したんだ!」
ビショップのその男は”脂肪お断り”と貼り出された扉を静かにあけてゆく・・・。

中は壁際にランプが一つ灯っているだけでかなり暗い。
正面からいつもの野太い声が聞こえランプに照らされた瞳がこちらを睨む。
「よぅ、また来たのか。あんたも懲りないねぇ」

いつもの様に鋭い目で自分を凝視される、心まで見透かされるようで逃げ出したくなる。
男はいつもここまでしか入れてもらえなかった。
「あんたにゃまだここは早ぇ、もっと鍛えて出直して来な。」
その言葉に何度枕を濡らした事か、奥の鉄製の扉までの距離が限りなく遠かった。
だが、今日の男は自信があった。
この店に入るため数日に渡り自分の体を痛め、極限まで高めていく。
そうしてものにした筋肉は男に自信をつけ表情を冴え渡らせる。

「ん?いつものお前さんじゃ無さそうだな・・・それじゃ早速見せて貰おうか。」
葉巻に火をつけ椅子にどかっと座ると男は微かな笑みを浮かべこっちを見上げた。
「ああ。」
男は返事を返すと羽織ったマントを豪快に剥ぎ取り、掛け声と共に己を高める。
「ダブルバイセップス・フロントッ!!」
両腕を大きく広げ満面の笑みで鍛え上げた肉体を披露する。
その体からは脂肪や贅肉といった物は見当たらず、宝石の様に光り輝いていた。

何秒経っただろうか、驚いて落とした葉巻を拾い上げると男は豪快に笑いながら立ち上がる。
「はっはっは!良く頑張ったなブラザー!さぁ、楽しんでくれよ!」
そう言いながらこちらの肩を叩き奥へといざなう。

”ブラザー”
その言葉を聞くだけで今までの苦労や辛さは一瞬で吹き飛ぶようであった。
心臓の鼓動と大胸筋の動きが高鳴るのを感じていた。
目尻に熱いものを感じるがなんとか顔筋で抑える。
やっと掴んだ光景。この瞬間を涙で滲ませて溜まるものかと言うように・・・。

「ふんっ!」
掛け声と共に鉄製の扉が軋む音を上げつつ開かれる。
この男の腕も丸太の様に鍛え上げられピンポイントに刻まれたプロテインの刺青が輝く。
店番をしてるには勿体無い肉体だな、男はそう思ったが口には出さなかった。
扉が徐々に開いていくと共に眩しい光が差し込んでくる。
暗闇になれてしまった男は咄嗟に目をつぶってしまう。

308 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/17(月) 19:53:33 [ whKjTIjw ]

「ようこそ、BARパワーボムへ。あんたでちょうど100人目だ。
 久々に良いもんが見れたぜ、今日はぐっすり眠れそうだ。」
また豪快に笑い飛ばしながら男は葉巻を咥えたまま踵を返し戻っていく。
後ろ姿を見送り男は光とけたたましい音のほうへ目を向ける。

―マッスルフェスティバル―
そんな言葉が脳裏をよぎる。店の中は逞しい漢達に彩られ、酒を組み交わし楽しそうにしている。
顔を真っ赤にし腕相撲をしている剣士と戦士、それを取り囲むようにして盛り上がるマッチョ達。
その塊にビールを持ってゆくアマゾネスと呼ばれる逞しいランサー。
みなそれぞれがブラザーと呼び合い、街の殺伐さ、モンスターの恐怖等、
全てを忘れさせてくれる空間が確かにここにはあった。

男は店に一歩はいった場所で動けずにいた。今まで入れかなった場所への到達、
目に広がる光景、そして湧き上がる色々な思い。ここへ来た目的も忘れるほどに―――。
・・・と、ふと一人の男に声をかけられる。
「よぅ、ブラザー。見かけない肉体だな、新入りでごわすか?
そんなとこに突っ立ってないでついて来いよ。記念に一杯おごるでごわすよ。
おっと、自己紹介がまだだった、おいどんの名はサムソン。この店の副マスターをしてる。」

あわてて現実に戻り、サムソンと名乗る男を見る。
この街では珍しい白人系統の男だがやはり素晴らしい肉体を持っている。
「あ、あぁ、はじめまして・・・俺はモハメドだ、よろしく、ぶ、ブラザー。」
慣れない言葉を使いつい照れてしまう。サムソンはそんな俺を見て笑う。
「ははは、緊張してるな、さ、こっちでごわす。」

サムソンの後をついて店の奥へと進んでゆく。周りも自分に気付いたのか
笑顔とボディタッチ、挨拶をして迎えてくれる。
「よぅブラザー!良い上腕二頭筋じゃねぇか!」
「お、新入りか?ここはいいぞぉ、この世の最後の楽園だぜ!」
「うほっ。良い体、や ら な い か」

最後に声をかけて来た変な男の誘いを丁寧に断りつつ少し距離の離れたサムソンに
小走りでついていく。
「ここに・・・あの漢がいるんだよな・・・。」
誰にも聞こえないほどの小さな台詞をつぶやきながら―――。

続く。

309 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/17(月) 22:41:40 [ LVW/cCFA ]
>>戦士見習いさん
サボテンの酒が飲みたいなぁ^^
ビヌヤさん、こういうほのぼのキャラも好きですねw

>>307-308
ものっそい濃い内容の小説がwww
筋肉だらけの酒場って・・、爆笑したジャマイカ^^
でも、ムキムキの槍子は勘弁orz

310 名前: オジさん 投稿日: 2005/10/17(月) 22:45:43 [ DXXt3lTo ]
>>308
>>309
ダブルバイセップス・フロントッ!!
思わずにやけてしまいましたよw
でもシリアス物なんですよね。期待しています。

感想を頂いた方、どうもです。
>287さん
多少の違和感・・・なんでしょうか。
よければ教えて欲しいです(´・ω・`)

さて、多少の違和感を醸し出すオジリウス、
第二話を載せさせて頂きたいと思います。
もしよければ読んで、ダメだしお願いします。
>>282
オジリウス第二話:旅立ち

オジがその少女を見ると、少女は泣いていた。オジには何もわからなかった。
ここがどこなのか、自分が何者なのか。どうして少女は泣いているのか。

『君はどうして泣いているんだ?』

『だって、オジが、オジさんが・・・』
少女は涙を拭いながら言った。

『オジ、それが俺の名前なのか?』
オジの言葉に、少女は驚いた。

『オジさん、覚えてないの?パパとママのことは?ラジさんのことは?』

オジは何もわからなかった。少女はテーブルに飾ってあった写真をオジに渡した。
その写真には若い頃のオジと仲のよさそうな夫婦と赤ん坊が写っていた
『その赤ちゃんが私で、こっちがオジさんだよ
そして、こっちがパパとママ・・・』
そして、少女はオジと彼女の両親について語り始めた。

オジの本当の名前はオジリウスという名前だということ。
オジとその少女、サチの両親はサチが生まれる前からの友人であったこと。
サチの父とオジは昔、一緒に旅をしていたこと。
そして1年前に突然オジとサチの両親が旅に出たこと。

ある日サチが目覚めると、置手紙といつも母が身につけていたペンダントが
テーブルの上にあるだけで、すでに両親は旅立っていた。
サチは両親が旅に出た理由を知らなかった。
しかし、母がペンダントを置いていったことで、サチは理解していた。
両親は多分、この家には戻ってこないのだろうということを。
サチの母親がいつも言っていたことだった。

『サチ、私達はね、普通の人間ではないのよ。
私達は"イレギュラー"、この世界に存在してはいけないもの。
でもね、私は生きたい。だからやらないといけないことがあるの。
私とパパはいつかあなたを残して行かなければいけないの。
明日かもしれないし、1年後かもしれない。
行ってしまったら、もう戻って来れないかもしれない。
約束よ。私達がいなくなっても絶対にこの家を出てはだめ。
それがサチのためであり私達の願い。お願いよ、いつも、生きていることに誇りを持ってね』

そう言いながらサチを抱きしめて、そして泣いた。
だからサチはいつもどおりに生活をして、1年間町外れにあるサチの家で両親の帰りを待っていた。

そして昨日の夜、サチがいつものように森へ薪を拾いに行って小屋へ戻ると、
小屋の前にオジが倒れていたのだった。

オジがサチから聞いたことを整理しているとサチはオジに笑顔で言った。

『オジさん、全部終わったんだね』

『あぁ、そうらしいな。これから俺はどうすればいいのだろうか・・・』
オジの言葉を聞くと、サチは勢いよく2階へ駆け上がっていき、
そして大きな荷物を持って降りてきた。

『オジさんはさ、1年間旅をしていたんだよね?パパとママと一緒にさ。
・・・ねぇ、これから私と旅に出ようよ!旅で訪れた場所にもう一度行ってみたら
オジさんの記憶も戻るかもしれないし、パパとママにも、もしかしたら・・・』

言葉に詰まったサチの目は涙でいっぱいになっていた。
オジはベットから起き上がってサチから荷物を受け取って言った。
『そうだな。旅に出よう。俺とおまえの探し物の旅だ。道案内はおまえがしてくれるんだろ?
俺はなにもわからないからな。』

『うん!任せてよ!』
サチは笑顔で泣いていた。

311 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/18(火) 01:20:19 [ I79/9AcE ]
>>282 >>310 オジさんさん
(*´∀`)アラステキ
話し方から推測してまだ幼いのかなと思われるサチと記憶のないオジリウス。
この二人が旅に出ても大丈夫なのかな?と不安なところもありますが、
二人がどんな旅をしていくのか楽しみですね。
それにしても剣の男はどこにいったんでしょう?

FATさんも書いていましたが名前のところに「さん」をつけると確かに
変になってしまう…でも「さん」をつけないと呼び捨てになってしまう…
どうしたものか…

>>283-284 FATさん
(*´∀`)アラステキ
スレイが仲間になったことはマリーにとってはとても良いことでしたね。
自分を理解してくれる人が近くにいるってのは素晴らしいことですね。

>>286 変な生き物さん
(*´∀`)アラステキ
>ズボンは尻尾が通るように裁縫で穴を作ったりもするな
やっぱり自分で穴開けるんですね。
ノミの問題もあるし、ウルフマンは苦労してるんですねぇ。

>>289 南東方不勝さん
(*´∀`)アラステキ
せっかく致命傷を負わせたと思ったのに再生するなんて…本当に強敵ですねぇ
果たしてレナ達に勝機はあるのでしょうか。

>>305 名前が無い@戦士見習いさん
(*´∀`)アラステキ
サボテンの酒ですかぁ。
南東方さんの言うように確かに飲んでみたいですねぇ。

>>307-308さん
(*´∀`)アラステキ
シリアス物…シリアス物なんですか?
かなり笑ってしまいました。
あの漢とはどんな漢なんでしょうか。続きが気になります。
>「うほっ。良い体、や ら な い か」
ヘタしたらエロ小説行きですね。


さてと、>>304さんが軌道修正してくれたのにもかかわらず少しだけ
言っておきます。
>ユニークスレのckuKeFdさんの「かわいそうだから誰かが感想付けたみたいだが」
感想を書いている者として、この書き込みを見たときは正直悲しくなりましたね。
自分が書いた感想もこんな風に思われているのかなぁと思ってしまいますね。
自分は「かわいそうだから」とか、そういった理由で感想を書いたことは無いですし、
勝手な思いこみかもしれませんが感想を書いている他の方々もそのような理由で
感想は書いていないと思っています。
不慣れながらも一生懸命考えて作ってくれた作品に対して「かわいそう」だなんて
思うことはありません。
感想を書いて、その感想が「かわいそうだから誰かが感想付けたみたいだが」
という風に解釈されて職人さんを傷つける事になるのなら、
今までのように感想を書いていくことは、もうできなくなってしまうかもしれませんね。

はい。じゃあ辛気くさい話はここで終わりにします。
通常営業に戻りましょう。

312 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/18(火) 01:28:47 [ LVW/cCFA ]
>>オジさん様
というわけで、違和感の排除を敢行してみたり^^;
うん、更におかしくなったorz
さてこんなネタはさておき、記憶喪失っぽいオジとサチ嬢の冒険が始まるようですね。
この二人の旅路の果てには、一体何があるのでしょうか。

>>アラステキさん
>致命傷与えたのに回復
つか、イスラフェルで引っ張りすぎですな。自分^^;
そろそろ、殺しますかorz

313 名前: オジさん 投稿日: 2005/10/18(火) 03:10:57 [ DXXt3lTo ]
>>311
(*´∀`)アラステキさんで、いいのかな?w
サチは幼いですか。
俺の中の設定では家事全般ができる年齢なんですが、何歳なんですかねw
剣の男は・・・くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」

>>312
南東方不勝さん
やっぱり違和感ありますか。
やっぱり三人称的なのがいけないのかなぁ(´・ω・`)
レッドストーンの世界観と合ってない?(´・ω・`)
というか文才が無い?( ´∀`)
難しいですね(*´∀`)アハ
俺もあなたみたいな素敵なものが書けたらにゃあ・・・

とりあえず鬱になるまで書いてみます。
叱咤激励どうもでした。

314 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/18(火) 16:33:47 [ OEOAHj0E ]



















315 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/18(火) 19:05:00 [ LVW/cCFA ]
>>オジさんさん
作品に対してではないんです。
あなたのハンドルネームにさんをつけるとおかしく感じるなぁ、と自分が勝手に思っただけです。^^;
紛らわしいレスをお詫びしますorzさぁて、B5コロの説教を受けてきます。裸で。

316 名前: オジさん改めともぴ 投稿日: 2005/10/19(水) 02:51:48 [ DXXt3lTo ]
>>南東方不勝さん
そうでしたか。それじゃこれからはゲームで使ってる名前を使っていきますよ。
なんだかいろいろごめんなさいね(´・ω・`)

>>FATさん
最近この板を知ったもので、みなさんの作品を読んでいなかったのですが、
FATさんの作品を一気に読ませていただきました。
いやぁ、面白いですねw
設定がしっかりしていて感動(´・ω・`)
ともぴは特に心理描写?的なもののふいんき(ry)が好きです。
これからも楽しませてくださいね( ´∀`)

他の方の作品も時間を見つけて一気に読ませていただこうと思っています。
その時は遅れた感想をお許しください

317 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/19(水) 13:11:52 [ M8smiGao ]
>>230 >>237-241 >>250
>フィーナ=ラフィーナ

 というわけで、踊るキクロ亭(さっきまで私たちがいた酒場ね)を出た私たちは、フィリップさんについてビショップさんの待つ中央広場へと歩いていた。
 ミーアはまだ仕事中だから酒場に残ってて、代わりと言う訳じゃないだろうけど、あのクリムスン商会の看板娘、ドロシーさんがついてきている。

 あの人、普通にポーション売っているときは上品だけど、結構ハードな性格してたんだね。
 確かに、この間しつこく言い寄ってた戦士を撲殺したとかって噂が流れてたけど……真実?
 ちょうど私の目の前を歩いているから、背負っているぴかぴか輝く木の棍棒――エンチャントと言うより物理的改造だろう、無数の釘が打ち付けられている――が嫌でも目に入る。
 木の棍棒というよりむしろ、棍棒DXとかLXとかそんな感じかも。
 何より、そんな物騒なものを背負っていても違和感がないほうがなんともはや……。
 私服に投げ槍というベレッタさんの方が浮いて見える。

 閑話休題。

 で、相変わらず人の多い噴水前。
 露天やメンバー募集の冒険者で溢れているその一角に、けれど周囲とはどこか違う雰囲気の一人の男の人がいた。

「やあ、わざわざ来てもらってすまないね」
「いえ、こちらこそ。先日はお世話になりました」

 と、言うことはこの人が、

「フィリップが言ってたのは君たちか。俺はアイラム=ドラツァリース。まだ未熟だけど、神に仕える神官だ」

 気さくに言って、けれど丁寧にお辞儀する。
 ビショップと言う言葉から連想するような厳格な感じじゃなくて、もっとこう……人の良さそうなお兄さんみたいな感じだ。
 フィリップさんのお兄さんと言われたら信じてしまうかも。

 男の人なのに肩より長く伸ばした髪は、けれど少しもだらしなさとかを感じさせない。
 ひょっとすると、私より髪質良い?

 それより何より、うまく言葉にはできないけど、どこか神秘的な感じのする人だ。
 ロマの血でも混じってるのだろうか? 普通の人間より、ケルビーとかウィンディとか、精霊たちに近しい気配がする。

「俺の顔に、何かついているかな?」

 思わず見とれていたんだろう。
 アイラムさんの言葉に、はっと我に帰る。

「あ、いや――ううん。なんでもないです」

 後ろでドロシーさんが、「一目逢ったその日から〜恋の花咲くこともある〜」とか歌ってるけど、無視。
 代わりに助け舟を出してくれたのは、ベレッタさんだ。

「で、ドラツァリースさん。あたしたちに頼みたい仕事ってどんなのなの?」
「アイラムで構わないよ。アンブロシアさん」
「あたしもベレッタで良いわ。その方が楽だし」
「じゃあそうさせてもらおう。それで、仕事の方だけど……」

 アイラムさんの話をまとめてみる。

 発端は、クェレスプリング湖にほど近い、小さな伐木村。
 時折モンスターが現れることはあったが、しかしそれほど大事にもならなかったその村だが、山奥まで木を伐りに行った一人の村人が、そこでアンデットの群れを見つける。
 まだ村に被害は出ていないが、やがて人里にやってくるのも時間の問題。
 ただし、その山奥は普段人が入り込まないような奥地で、アンデットの温床となるような墓地などまったくなかったらしい。
 だから、アンデット駆除だけでなく、その原因も突き止めて欲しいと言うのが依頼の内容。

 アイラムさんはビショップだから、単純にアンデットを払うだけならお手の物。
 でも、相手が多いと前衛がいないと危険だし、何より探索は専門外。
 そこで、私たち――というか、フィリップさんに声がかかったと言うわけらしい。
 まあ、そこで偶然、おまけとして他のメンバーもくっついてきたわけだから、渡りに船ってわけだ。

「なるほど……あたしは異存ないし、フィリップには聞くまでもないわよね。フィーナはどうする?」
「いや、一応僕にも聞いてほしいんだけど……」

 放置されたフィリップさんが目の幅涙を流してるけど、とりあえずスルー。
 で、私はと言えば、

「ん、もちろん参加させてもらうわ。アンデットの大量発生とか、こんな面白そうな話、見逃す手はないしね」

 吟遊詩人の真似事をしている者として、こういう出来事は見逃せない。
 それに、このチームに、ちょっとした興味も出てきたしね。
 あのアイラムって人、一体何者なんだろう……?

318 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/19(水) 13:13:08 [ M8smiGao ]
あ、名前入れ忘れた;;
とりあえず、教室移動しなきゃならないんで投下のみで。
感想はまた講義中にでも〜(ぇ

319 名前: 名前が無い@戦士見習い 投稿日: 2005/10/19(水) 13:31:45 [ hNlLsBE2 ]
>>オジさん(敬称)
なにやら悲しいお話
これからどんな旅をすることになるのでしょうか

>>307-308
ツボにはまりました
マッチョなシリアスになりそうですね

>>サマナの人さん
ドロシーの持ってる棍棒は凶悪ですね
アンデット相手に釘バットが炸裂するのでしょうか?

>>南東方不勝
イスラフェル強いですね
これからバトルはどうなるのでしょうか?

>>(*´∀`)アラステキさん
毎回感想をありがとうございます
心よりお礼申し上げます

余談ですがサボテンを煮詰めた後に発酵させると
テキーラ(知人曰く)が出来上がるらしいです

320 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/19(水) 17:56:21 [ xwYWgSV. ]
>>230 >>237-241 >>250 >>317

>フィリップ=オウギュスト

 さて、冒険を始めるにあたって、僕とベレッタには一つの問題があった。
 それに気づいたのは、バイトを終えたミーアさんが合流し、ドロシーさんをクリムスン商会まで送って行った時のこと。

 店の前で、一人の男が手持ち無沙汰に立っていた。
 手に持っているのは長い杖。
 深い緑のコートが風になびき、読んでいるのかポーズなのか、青い装丁の本を広げている。

「魔術師よね。何してるんだろう?」

 ベレッタの言葉が聞こえたのだろうか、その男がこちらを向く。
 と、その顔がぱっと明るくなり、同時に背後のドロシーさんがしゃっくりのような声を上げた。

「やぁ、ドロシー。今日はどうしてたんだ? せっかく君に逢えるのを楽しみにしていたのに、来てみたらいるのは干からびかけた婆あ――」

 めきょ、という音がした。
 フィーナちゃんがみ゛ょ!?という悲鳴を上げ、ベレッタも息を呑み、アイラムさんが十字を切り、ミーアさんはあらあらと口元に手を当てる。
 男の頭に、店内から飛んできたフライパンがドラスティックに突き刺さったんだと認識できたのは、軽薄そうな笑顔を浮かべたまま男が真横にぶっ倒れてから。
 僕なんかじゃ足元にも及ばない、見事なシューティングスターだ。
 そしてフライパンには、こんな叫びが付随していた。

「誰が婆あだ。あたしゃまだ若いよ!」

 倒れた男は動かない。
 日も傾き始めた古都に、静かな沈黙が舞い降りる。

「一応、ヒールを試してみるべきかな?」
「むしろリザじゃない?」

 そういう問題じゃないと思うんだけど……。
 と、ドロシーさんが無造作に倒れた男のところに歩いて行く。

「待つんだ、ドロシーさん。警邏隊が来るまで現場を保存しておかないと!」
「大丈夫ですよ。単なる決定打ですから」

 そう言ってドロシーさんが男のそばに近づいて行った瞬間、男が倒れたまま、体勢は変えずにずりっと、ドロシーさんの足元へと移動し、だが顔面を踏みつけられる。
 そう言えば、ベレッタ以外の女性陣はみんなスカート履いてるんだ。

「ほら、こんなに元気ですよ」

 ぐりぐりとつま先をねじる。
 だが、男は笑って、

「ハハハ、相変わらず君の愛情表現は過激だな、ドロシー」

 ひょっとして彼は魔術師の姿をした剣士なんじゃないだろうか?
 あまりといえば、あまりにグゥレイトなガッツだ。

「えと、知り合いなの? この変態」
「その通り。俺様とドロシーは運命に結――」
「全然まったく欠片も知らない人です」
「い、言い切ったわね……」
「ふ、照れなくていいんだぜ、ドロシー」

 踏まれたままかっこつけられてもなぁ。
 いや、足をどかそうとすると――その、ごにょごにょ――が見えるから、ドロシーさんは踏み続けてなきゃいけないのか。

「ドロシー様、お手伝いしましょうか?」
「あ、Yesだね、ミーア。やっちゃって」

 では、とミーアさんが言って、わずかに構えをとる。
 って、彼女本当にメイドなんだろうか? メイドにしてはやけに洗練された動きだけど。
 そして、ドロシーさんがわずかに足を緩めた瞬間、足元の男に強烈な払い蹴りが入る。

「これで覗かれずにすみましたね」
「お粗末さまです」

 だが、男は全然堪えていないかのように優雅に立ち上がる。
 顔に靴跡をつけたままで、

「まったく、照れ屋だなぁドロシーは」
「ハイネさんは相変わらず変わりませんね」

 そう言ってドロシーさんがため息をつく。

「あ、やっぱり知り合いなの?」
「不本意ですけど。結構高レベルの魔術師さんらしくて、最近よくお店に来るんですよ」

 なるほど。

321 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/19(水) 17:57:25 [ xwYWgSV. ]
うわ、またミスった;;; しかも今度はsage忘れ;;;;;



「ふむ、見たところあんたらはクエストに向かうところだな? 狩場ならいざ知らず、古都内で他にPTを組みながら歩く理由がない」
「唐突に何よ」
「いや、見たところ火力に難のあるPTのようだからな。よければこの大魔術師、ハイネ=シュバルツバルトが火力枠として入ってもいいぞ」

 僕の役割は壁剣士。ベレッタが前衛で、アイラムさんは回復役。フィーナちゃんはサマナーだから中衛で、ミーアさんは……さっきの動きを見る限り前衛か。
 確かに、決定的な打撃力には欠けている気はするなぁ。

「そうだね、そうしてもらえるとありがたいかな?」

 そう言った瞬間、

「待て待て待て待てっ!」

 ベレッタの声が飛ぶ。
 いや、目の前の魔術師――ハイネには聞こえていなくて、けどフィーナちゃんたちには聞こえてるのか。

「会話対象をパーティメンバー限定にして話してるのよ。だからあの男にも、ドロシーにも聞こえないわ」
「あ、なるほど」
「差し出がましいようですが、わたくしもあの方を入れるのは少々……」
「うん。私もミーアと同意見」
「俺は神に仕えるものとして、差別なんてできないが……うん」
「ごめん、もう遅い」

 彼がパーティに入ったことを示すシステムメッセージが流れ、メンバー限定会話に彼が参加する。
 申し込んじゃってたんだけど、問題あったかな?

「おお、よろしく。まあこの俺様が入ったんだ。大船に乗ったつもりでいてくれ」

 と、一旦メンバー限定で言った後、即座に通常に切り替え、

「というわけでドロシー。俺様はこれからこいつらと一緒にクエストに行ってくる」

 何だろう、ドロシーさんが哀れむような目でこっちを見てる。

「そこで、だ。ポーションを売ってもらえないかな? あんな婆――ゲフン、お年を召した女性でなく、君手ずから」

 で、ようやくそこで冒頭の問題に気づく。
 ポーションを買うお金がないんだ。
 僕も、ベレッタも。

「あ、ベレッタさんたちも、ポーション買いますよね。店から在庫を……どうしたんですか?」
「あのさ、ドロシー。出世払いとか、ツケにできないかな?」
「僕も……できれば」

 とは言ったものの、そうそううまくはいかないよなぁ。
 と思ったら、

「ひょっとして、二人ともお金なし?」

 フィーナちゃん、直球な聞き方だね。

「んー、だったら……」

 言って、フィーナちゃんはベルトの脇を軽く叩く。
 そうして目の前に浮かんだ、×10と書かれた赤い小瓶のアイコンを4つ、僕に向かって投げる。

 承認しますかY/Nというシステムメッセージに、

「いいの?」
「ん、自分の分はある程度残してあるし、私はあんまり使わないから」
 
 ミーアさんはベレッタに、同じようにポーションを渡している。

「自前で応急処置くらいはできますよ、メイドですから」
「んー、じゃあ……」
「うん、ありがたく借りておくよ」

 そう、借りておこう。
 冒険が終わったら返すために。

「じゃあドロシー、君は俺にポーションを――」
「10個で5000ゴールドになります」
「旅立つ俺様への愛の証に――」
「5000ゴールドになります」
「俺――」
「5000ゴールドです♪」

 あ、背中が泣いてる。

 ……まあ、そんなやり取りを経て、

「クェレスプリング湖近くまではブレンティル行きの乗合馬車がある。護衛ついでに便乗すれば、半額くらいで乗れるだろ」

 アイラムさんの言葉に従い、僕らはアンデットの被害にあっているという村へと向かった。


 その先に何が待ち受けているかも知らずに……
 と、最後につけるとドラマティックになるって、途中の馬車でフィーナちゃんが言ってた。

322 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/19(水) 18:00:04 [ xwYWgSV. ]
教室変わったときは、とにかく名前と、sage入力をしておかないと……
犬に乗ってソゴム登山道駆け抜けてきますorz

323 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/19(水) 18:55:47 [ LVW/cCFA ]
コロの説教は効きますね。一発で反省の手伝いをしてくれました。
>>戦士見習いさん
テキーラですか・・。未成年で飲め(ry

>>サマナの人さん
ムッツリWIZ降臨ww
その熱意に乾杯ですね^^
そしてクリムスン祖母孫の御ふた方には、逆らわないほうがいいですね^^;
デビ様も真っ青な戦闘力ですね^^;

324 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/19(水) 19:51:46 [ 5NfhDlAg ]
>>317 >>320-321 サマナの人さん
(*´∀`)アラステキ
なぜ山奥にアンデッドの群れが現れたのか、原因は一体何なんでしょう?気になりますね。
あとハイネの戦闘力にも期待しておきましょう。高レベルのようですので。
>しつこく言い寄ってた戦士を撲殺
とても残念な理由で死んでしまった戦士さん…親にあわせる顔がないですね。

>「その先に何が待ち受けているかも知らずに……」と、最後につけるとドラマティックになる
さすが吟遊詩人ですね。キチンとポイントをおさえていらっしゃるようで。

>>(オジさん改め)ともぴさん
>サチは設定では家事全般ができる年齢
うわぁ…すいません!
オジと両親が旅に出ていた一年間、サチは自分で家事をしていたと考えると
幼いってわけではないみたいですね。
サチは一年間親戚か誰かの家にあずけられていたものだと勝手に解釈しておりました。
申し訳ない。
家事全般ができるのならサチは結構しっかり者みたいですね。
それなら記憶のないオジとの二人旅も大丈夫ですね。

>>名前が無い@戦士見習いさん
テキーラってサボテンから作られていたんですね。知りませんでした。
ということはメキシコにはサボテンが沢山あるのかな?
テキーラといえばメキシコですよね?
「メキシコ=プロレス、タコス、マラカス」ってイメージしかないからなぁ。

325 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/19(水) 20:49:34 [ LVW/cCFA ]
>>289
「そらそらそらそら。どうした、それで攻撃のつもりか?」
聖剣(エクスカリバー)の力を解放したイスラフェルは、その驚異的な再生能力を武器に攻めの一手だった。
ギルや私の攻撃を受けても、それに意識を向けることはせずに斬りかかる。
「この野郎、いい加減に・・・・逝きやがれ!!」ギルがそう叫ぶと同時に、イスラフェルの体がひしゃげる。
どうやら、あいつの体の関節という関節を砕いたようだ。しかし、それでもあいつは
「効かぬ、効かぬ、効かぬぅぅぅぅ!どうした、もっと足掻いて見せろ!?」
そんな事には目もくれずに、斬りかかる。どうやら、すでに関節の再生は完了しているようだ・・。
(しめた、後ろががら空きじゃない・・!)私はすかさずに、弓に矢を番える。
狙うは後頭部、当たれば大抵の人間は即死する。いくら人間で無い存在でも、肉体は人間の物なのだから何らかのダメージは与えられるはず・・。
ヒュン、と放たれた矢は寸分たがわずに後頭部に突き刺さる。それと同時にあいつの動きが止まる
(これならば・・。)そう思った瞬間、剣の雨が襲い掛かってきた。
「・・・っ!」私は唇を噛み締めながらギルの分身と一緒に次々と襲い掛かる剣を撃ち落す。
(どうすればいいの・・?)私とギルの戦闘スタイルは、正確に相手の急所を突くことだ。
だが、あいつは急所を突かれても即座に再生する。ここまで、相性の悪い組み合わせはそう無いだろう。
もちろん私とてその弱点を克服するために、魔法矢を扱っているわけだが一撃の重さでは狙撃には劣る。
「でも、あの再生能力だって無限ではないはず・・。」私はそう呟いた。
魔法矢を扱っているせいか、私もそれなりに魔力を感じることが出来る。あの人の剣は、あいつの瘴気に耐え切れていない。
あいつが再生するたびに、あの人の剣が軋むのが感じ取れる。
それもその筈。本来、エクスカリバー自体に再生の魔法はかかっていない。
それをあいつは、元からかかっている魔法に働きかけ無理やり発展強化させているのだ。
過ぎた力は身を滅ぼす、おそらくあの剣は崩壊するだろう。だが、それが何時になるかは分からない。
「がっは!!」だんっと、ギルが壁に叩きつけられる。残っている分身は私の護衛用を除いてたったの3人。
「くはははは。どうした、もう立てないのか?無様だな、小童!!」
「ふ・・ざけんな!!まだ、オイラはまだやれるぞ・・・。」ふらふらとギルが立ち上がる。すでに体は限界のようだ。
「ほう、まだ立ち上がるか。流石、我に8回も致命傷を与えただけのことはある。」
どうやら、あいつの注意はギルに集中しているようだ。・・・、チャンスは今しかないかも知れない。
私は鞄から、シローの形見を取り出す。逃げることを承知しない私に預けたあの人の4本目の剣を・・。

ふらふらになりながらも、オイラは奴をしっかりと見据える。
「畜生、あの再生能力が無けりゃ一発なのに・・。」オイラはそう言い捨てる。
あの能力は厄介だ。首の骨を折ってやったのにも関わらず、ぴんぴんしてやがる。
だが、戦っている中で気付いたことがある。奴の剣についてだ。
オイラのガントレットと打ち合うたびに強度が落ちている。どうやら、相当無茶に扱われているようだ。
しかも、奴はそのことに気付いていない。まぁ、戦い方からして、武器の耐久度を考えていないようだ。
「どうした、立っているだけで精一杯か?では、これで終わりにしてくれよう!」
そして、奴が踏み込んできた。垂直に振り下ろされる太刀筋をかわし、払い蹴りで奴のバランスを崩す。
間髪いれずに、奴の顔面に向かってダブルスローを放つ。放たれたブラックソーンが奴の眼球を潰す。
「ぬぅぅ、賢しいわ!」だが、やはり再生される。しかし、最初の時と比べると若干速度が落ちている・・!
奴が体勢を直し切らないうちに、正拳突きをボディーに叩き込む。一瞬奴がよろめくが、その刹那、パラレルが放たれる。
「くっそ・・!」辛うじて8人分の突きを避ける。しかし、甘いと言わんばかり周りの剣が襲い掛かってくる。
「ちっ!」しのぎ切れずに分身を1体やられた。
「ふはは、自慢の分身も残り2体だな。いい加減に諦めたらどうだ?」
(まだだ、まだいける。)そう自分に言い聞かせ、再び構えを立て直す。
「ほう、まだ足掻くか。まったくつくづく人間と言う・・・」奴の言葉が途切れる。
そしてレナの方に向き直り、
「莫迦な、何故貴様がそれを持っている!?」そう叫んだ。

326 名前: RED STONE silver wolf 六章(1) 投稿日: 2005/10/20(木) 01:08:04 [ 3jhGaVvs ]
・古都ブルンネンシュティグ 没落貴族の屋敷裏の屋敷
戦いは終わり、朝日が完全に顔を出していた。
そして5人は町の北西にある「サピエンテス・ラディアンス」という札が付いた屋敷の前に立っている
屋敷は屋根が一部だけ壊れているが外見ではたいした被害はない。

「ここに来るのはもう1ヵ月と3〜4週間ぶりか?」
「全然来てないからなールエアス、じゃー入りますか」
そう言って大きなトビラを開けて中に入ると、中は立派な作りでなかなかゴージャスだ
いろんな人が忙しく走り回って、落ちてる瓦礫を運んだり壊れたシャンデリアを外したりしている

「…ほぉ…随分と凄い屋敷ですね」
「ロイドもそう思う?ま、90人以上もいるギルドだからこれぐらいじゃないと逆にナメられるな」
「90人も!それは凄い…」

ロイドとリディスが雑談をしている最中にアーネイトは受付でなにやら係員に聞き始める
係員に何かを聞いた後、ホッと溜息をついてギオに話し掛ける。
「ギオ、ネファはかすり傷程度で今は寝てるってよ」
「ああ、よかった!ネファに何かあったらどうしようかと…」
「とりあえず今は側に居てやりな、俺は家が心配だし帰るからな」
「あれ、アーネイトさん帰っちゃうの?」
「まぁな、じゃ、そういうことで」
そのままそそくさと帰ろうと振り向くが、目の前に金髪のウィザードが立っている

手にはくねくねと曲がった魔法の杖、そして性能のよさそうな衣装を着ていた。
「ぃよーう!アーネイ?元気にしてたー?」
「…出たな魔力馬鹿」
「ヒデェッ、このセルベイン様を馬鹿なんて言いやがってぇ〜!犬」
「犬って言うんじゃねぇ!」

お互いとも思いっきりにらみ合い、ガルルと牙を出して唸りあっている、しまいにはお互い噛み付きそうだ
4人とも水玉型の汗を垂らしてそんな光景眺めている。
「あの、アーネイトさん、ギルドマスターとは知り合いですか?」
「知り合いっつーか腐れ縁…、ってなんでコイツがギルドマスターなんてわかったんだ?」

「そりゃわかって当然!だってアーネイ?が来なくなって1週間後、ギルドに加入したんだよ彼女は〜」
「マジカ!セナさんと同じギルド!!こ、これはもう運命!?」
「ま、それは 置 い と い て、5人の活躍は聞いたぜ〜、なんでも大活躍だったそうだな
  俺様達がギルド戦でスバイン要塞へ行ってる最中に魔物襲撃、そしてたった5人でせまり来る魔物を
  バッサバッサと圧倒!いやぁいい部下を持って俺様幸せさ!」
調子に乗ってるセルベインを眺めてニヤリと笑みを作りながらアーネイトが尋ねる

「で、ギルド戦はどうだったんだ?」
「ゔっ…またまた痛いところを…、指揮官のアンタが外れてからギルド戦じゃここんとこ
  黒星ばかりでなきそうなんだってーの」

「まったく「指揮官兼策略家なんざ俺様でじゅーぶん!」って言ってたのにそんなもんか」
「ま、まぁ『犬』よりは俺のほうが戦略家の素質はあると思うがねぇ」
「一度も俺とのチェス試合で勝てないくせに?」
「…俺様とやろうってのかいワンコ」
再び牙を剥き出して唸りあう、ギオが気を利かせて割って入らなかったらお互い飛び掛ってた
「おっと、牙を剥いてる場合じゃないな!俺様達は建物復旧とか色々あるんでね
  …なぁ、手伝ってくれないか?ギルドメンバーは45人ぐらいしかまだ集合してないから手間取ってるんだ」
「私は用事が特に無いし手伝えるけれど」
「セナさーん、俺も俺も」
「私も特に用事はありませんよ」
「僕はネファの様子さえ確認したらすぐに手伝えるけど」
全員の意見を聞いてからアーネイトは軽く2つ返事で答えた

「ま、そのかわり昼飯ぐらいはおごってくれよ?」
「リョーカイ、そんじゃとりあえず建物の修復をよろりっと、俺様にも仕事があるんでなー ノシ」
そう言って足早に屋敷の奥へ歩いていった。
「さて、さっそくだが仕事の割り当ては・・・」

327 名前: RED STONE silver wolf 六章(2) 投稿日: 2005/10/20(木) 01:09:45 [ 3jhGaVvs ]
「お、おーもーいーいーいー…」
瓦礫を必死になって外へ運ぶリディス、瓦礫を外の瓦礫置き場に置いた頃にはもう肩で息をしている
「ッあーあーあー!糞重い!なーにが体力トレーニングの一環だ!調子悪いのに」
「大丈夫ですかリディスさん」
ロイドはリディスの心配をしながら瓦礫を運んでいく
軽く見てリディスの2倍はあるであろう大きさの瓦礫をひょいひょい運んでいく。
そして軽くリディスの心のライバル心に火がついた、毎度ながらくだらねー事で火がつくのだ。
「あまり無茶をしないでくださいね、手伝いましょうか?」
「フゥーハーハー!俺をあなどるなよっ、と!」
屋敷に積まれた瓦礫の山に手をつっこみ、先ほどより5倍(当社比)の量はある瓦礫を持ち上

≪ゴキッ≫  ― Crash ―

「ぬぅぅぅぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ......」
「だ、大丈夫ですかリディスさん!」
「ふ、ふっ…こ、これぐらいっ…屁も、出ねぇぜ…」
背中にとんでもない音が鳴り、900という赤数字が宙に浮いたがそのまま千鳥足で瓦礫を運んでいく
そして運び終わったと同時にリディスは真っ白に燃え尽きて天へ召された。
「ああああ!ふ、フルヒーリング!フルヒーリング!!いやリザレクション!」
「…ったくなーにやってるんだアイツは」
その様子を屋根の上で眺めてるアーネイトは軽く笑いがこぼしながらも作業を続ける

ウルフマンにしては器用な手つきで釘を持ち、板の隅にある溝に釘を刺してから金槌で叩く
下の木材置きからセナが一生懸命運んでくる板をうけとり、着実に直していく
天井に空いた穴をひとつ修復してから何かを思い出し、セナに話し掛ける。
「セナ、ひとつだけ聞きたいことがあるんだが」
「ん?なに〜?ひとつだけだよ」
「あの漆黒の大剣を持つ男とどういう関係だ?」
その質問がされるとセナは少し黙り、沈黙が巻き起こるが何かを心で決めて口をひらく

「あの男は私の仇…、2年前、私の家族を襲って私以外の家族を全員殺したの
  父上 母上 祖父 祖母 姉さん 執事…みんな死んだわ、私を残してね」
「…そのネックレスは…」
「予想どおり、最後の誕生日プレゼント」
ネックレスをどこか寂しそうに見つめながら、握る
思い出と決意が詰まっているであろうネックレスは光を浴びて淡く輝く。
「あいつが「邪魔をした」って言ってた…、多分、何かのトラブルがあって殺したんだと思う
  私はあいつを見つけたら……これでもかと徹底的に殴って、真相を聞くつもりよ」
「悪ぃ聞いちゃいけない事聞いちまったな」
「まっ、おかげで少しは気が軽くなったような感じがするわ」
にっこりと笑顔を見せて、再び作業に戻った。

「…セナさんにはそんな過去があったのかぁ」
取り外す予定の壊れたシャンデリアの上に乗って屋根上の話を聞いているリディス、凄く怪しい。
 …この数分後、シャンデリアがリディスの体重に耐えられず落ちた事はあえて語らないでおこう
下の階ではリディスとロイドが散乱した部屋を片付け、セナとアーネイトは屋根の修復を手伝う
お互いとも助け合い(競い合い?)つつギルドメンバーと共に着々と仕事をしていった
 - なんだかんだで2時間が経過した頃 -

「ふー!屋根はひととおり直ったわ」
屋根を見渡すと壊れてた場所と壊れてない場所の見分けがつかないほどまで修復されていた
汗をタオルで拭き取り、屋根の上で寝転がる。
「さーて、あとは下の階の手伝いでもするか」
「その必要はないぜっもう下の階は終わってるぜ〜」
ハシゴに目線を向けるとリディスがひょっこりと顔を出した、と同時に3人の腹の虫が鳴き声をあげた。

328 名前: RED STONE silver wolf 六章(3) 投稿日: 2005/10/20(木) 01:13:30 [ 3jhGaVvs ]
古都の一角にあるしゃれた店「勇者亭」
目玉焼きから始まり高級なワイン・ビールまで置いてある料理亭だ
酒目当てで来る人も少なくない、故に昼間はさほど混んではいない。
修復作業を終えて一息つく人々が集まる中、6人はそこにいた

「マスター!ビーフシチュー追加!おっ、あとこのガーリックライスも!」
「店長ー俺はたらこパスタを追加で!」
「私はこのオススメメニューの日替わりリゾットを追加してください」
「マスター、コーヒーのお代わりをお願いします」
「僕はこのカツカレーを追加で」

「お、おいおいおいおいおいおいぃぃぃ、おまえら食いすぎでしょーがっ!少しは俺のサイフの心配も」
「俺達のおごりをするんだからこれぐらい覚悟しとけって、昨日のせいで夕飯は食えなかったしな
  朝飯だって家の修理のおかげで簡単な物しか食えなかったし」
ガツガツガツと5人は料理を食べ、空にはカラの皿や骨がぽんぽんと飛ぶ
セルベインは料理の合計金額を計算していたが、思い出したかのように話し掛けた。
「ところで、ギオー ネファの調子は?」
「疲れて熟睡してる、さっき一回起きたけどまた寝たけどな」
「そうか、そんじゃ夕暮れに5人、いや正しくは6人に頼みたい事があるんだが」
「またおごってもらうぞ」
「い、いや今度はちゃんとしたクエストだからオゴリとかはナシな、ちゃんと報酬品を出す」
未だ止まる事を知らない食いっぷりを見てからオゴリという方法を避けた
昼飯でこれだ、クエストを終えた直後の夕飯じゃ破産しかねない。
 そう悟ったセルベインは話を続けた
「今回の襲撃事件で民家に何者かが侵入し、物を奪われる被害が続出した
  だが、一部のギルドのような場所では「計画的な」集団泥棒があった、同じような手口が何件も」
「火事場泥棒ならぬ騒動泥棒ですかっと、でギルドマスター、目星はついてるのかぃ?」
「ある程度ついてるが調査中だ、まぁ夕方になれば…おっと来たな」
勇者亭の入り口から一人の青いローブを着た紫色の髪をしたサマナーが入ってきた
無論ネファだ、ギオはすぐに席を立って歩み寄る。
「ネファ!大丈夫だったのか!」

「かすり傷程度よ、ったく心配性なんだから!少しは自分の心配と他人の心配をしなさい!
  今回は他人を助けたあたりは誉めるけど、相変わらず自分を大切にしないあたり…」
…どっちが年上なのかわからないような事をガミガミ言われている
ギオはただただ小さくなるのみだった、しまいにはネファよりも小さくなりそうだ。
ウォークライでも発動してるような説教を終えてから、ポカンとしてる5人の前に立った
「どうもギオがお世話になりました、ネファ・ルルムと言います 宜しく」
そう言って丁寧にお辞儀をした
『ってアンタもよ!』
そう小さな声で言って側で立っているギオの急所に後ろ蹴りを当て、強制的に前かがみにさせた
その光景を見た5人は一瞬にして2人の上下関係を把握した、一瞬にして。
「ネ、ネファさん、あの時、宮殿前で倒れてましたけどどうしたんですか?」

「宮殿前でギオ待ち合わせをしている最中に魔物が襲ってきて、それで気絶してしまったんです…」
「待ち合わせ?ネファ、待ち合わせ場所は確か銀行前 グホッ!」
ネファの肘打ちが腹部にクリーンヒットして再び前かがみになった
5人はこれ以上この話題を続けるとギオが逝ってしまうと悟り止めた。
「おっと、飯も食い終わったし俺はそろそろ帰るぞ、また夕暮れの時に会おう、じゃ」
「あ、俺もー」
「おごっていただきありがとうございます、では」
そう言って足早に4人は帰っていった
「あらら、それじゃギオ、帰りましょうか」
「イデデ、そうだね、それじゃ」
さらに2人組も帰り、テーブルにはセルベインと皿だけが残った
そしてマスターが会計が書かれた紙を置いてカウンターへ戻る、恐る恐る紙を見たセルベインは
…驚愕のあまり顎が外れた

「…は?ナニコノキンガク、ナニコレ、チョ、マ、オ、エエエエエエエエエエエエエ!!!」


後の話によれば「市民登録額の方が安い」と言ったとか言わなかったとか。

329 名前: 変な生き物 投稿日: 2005/10/20(木) 01:20:16 [ 3jhGaVvs ]
小説やっとこさUPーした変な生き物(属性:アンデット)です
いやあこれオマケに入れようかとしたけど、一応ストーリーに関係するシーンや話があるので
章として部類しますた、戦わずに終わる章もいいかなー…。

…うん、よくねぇッ!よくねぇッ! OTZ

感想は朝にしまふ、ネムイノサ… ZZzz....OTZ

・今までのRED STONE silver wolf
(プロローグ)>>59 (一章)>>74-75(二章)>>103-105(三章)前>>160-162>>176-177
(四章)>>209-212 (五章)>>261-266 (オマケ)>>121-122

330 名前: sin 投稿日: 2005/10/20(木) 11:42:19 [ hkXJqf/w ]
初めて書き込みさせていただきますー
自信は無いですが小説書いてみましたorz

「カキィン!カキィン!」すさまじい音を立て剣と剣がぶつかり合う
「ちぃ・・中々やる・・」彼はソロ人生10年のベテラン剣士ゴルヴァ
ソロで地道にLvを上げ今新しい狩場に来たところだった
「でやぁ!」その掛け声と共に彼の体は8つにも分身した一斉に突きを入れ
「ドッドドドド!」という音と共にモンスターは崩れた
「はぁはぁ・・・思ったよりポーションを消費したな・・一度街に戻るか」

そうしてやってきたのは古都ブルンネンシュティグ此処は誰もが一度は訪れた事のある
規模のとても大きい街だ
ソロ道10年と言えども恋はするということなのだろうか彼は片思いをしている
何時も行き着けのドロシーの店に行った
「あらゴルヴァさん今日も狩りですか?精が出ますね」
「ぼ、冒険者として強いモンスターと会うのはゆ、夢だからな」

彼は顔を赤らめながら言った

「夢を追いかけるのも良いですけどお体には気をつけてくださいね、毎回怪我をして来るから心配で・・」
「あ、ああ頑張るよ」
「はい。それはそうとゴルヴァさんは何時も一人ですけど・・友達いないんですか?」



片思いの人にそんな事言われたら誰でも落ち込みます
「いないわけじゃないんだが・・一人が好きなんだよ」
「そうなんですかぁ」

「カランカラン」

そう行ってドアが開いたそこには知り合いの姿があった

「ぁ、ゴルヴァじゃないこんなとこで何してんの?」

彼女はランサーのシルス=クレイドルだった華奢な体をしているが、スピードそして何より
彼女自身の腕が良かったどんな攻撃もひらりと避けてしまう彼女のスピードは自分も欲しいとすら思ったこともあった

「こんなとこでって・・・冒険者がよろず屋に買いに来る物なんて二つだけだろ」

そっけなくそう返答した

「んー・・・ポーションと・・・恋?」

「ガシャーン!」

ゴルヴァはキャラ的にもなくこけたもうそれは尊敬するぐらい

「ポーションとチャージポーションだろうがよ、恋ってなんだよ恋って」

「あ・な・た・の事」

そう簡単に乗せられる物かゴルヴァは軽くスルーした

「ドロシーちゃん知ってるゴルヴァはあなたのこと・・す」

そう言い掛けたシルスの頭の上に☆が舞っていた

シルスの足元にはゴルヴァの愛刀が落ちていた

「シルスさん!?」

ドロシーは気絶しているシルスに気がついたのか近寄ってポーションを飲ませていた

ゴルヴァは疾風のごとく落ちてる剣を拾いあたかも心配してる用に見せた

「私はもうダメよ・・・最後に・・ランスを装備したかった・・ガクッ」

最後にねだるなよ!?

ゴルヴァは心底そう思った

結局シルスは死んだ振りだった。

ゴルヴァの果て無き旅路は続くのであった。

331 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/20(木) 12:31:58 [ gpdLsqag ]
>>330
句読点をしっかりつけるよろしー

332 名前: オジさん改めともぴ 投稿日: 2005/10/20(木) 12:45:35 [ DXXt3lTo ]
>>325 南東方不勝さん
一体なにを持っているんだ・・・
気になります。
U画像一覧を見ながらハァハァしてますね(´・ω・`)

というわけで、オジリウス第3話を載せさせていただきますね

333 名前: オジさん改めともぴ 投稿日: 2005/10/20(木) 12:46:16 [ DXXt3lTo ]
>>310

オジリウス第3話:帰郷

オジ達は旅立つ前に、オジの家へ行くことにした。
オジの家はサチの小屋から山を一つ越えたところにあった。
それは町外れというより、山の中という表現が正しい場所にあった。
一年間、家主を失っていたわりに、その家はとても綺麗な状態であった。
とてもサチの両親とオジの3人で建てたとは思えないほど
立派な家は、山の中で一年間、そのままの姿で家主の帰りを待っていた。

『昔は私もよくここに連れてきてもらってたんだよ』
サチは昔を懐かしんで楽しそうで、しかしどこか寂しそうであった。

サチが扉を開けようとした時に、おかしなことに気がついた。
家の鍵はサチが持っていた。
オジとサチの両親が旅立ったときに一緒に置いていったのだ。
だから家には1年間誰も足を踏み入れることはできないはずだった。
しかし、家の鍵は開いていた。
開いていたというよりは、何か強い力で"開けられた"という表現が正しい。
鉄でできた鍵が切り落とされていたのだ。
サチが恐る恐る中へ入ってみると、物取りが入ったかのようにひどく荒らされていた。
家具はことごとく倒れていて、床には本が散らばっていた。

『どうして・・・』
記憶をなくしているオジはあまり状況が把握できない様子だったが、
昔の小屋の風景が頭の中にあったサチはひどく驚いていた。
オジはゆっくりと家の中を歩き回りながら記憶を取り戻そうとしていた。
床に落ちていた本を拾っては眺めてみたが、
書かれている内容は全て理解のできるものではなかった。

──本当に俺の家なんだろうか・・・

自分の持っていた本の内容もわからないオジは、
そんな自分が悲しくなり、そして自分を疑った。

よく考えてみたら自分はあの少女、サチの言うことを信じすぎている気がする
確かに写真には自分らしき人間が写っていた。
しかしそれが本当に自分なのかはわからない。
それを確かめることもできない。この家のことも思い出せない。
自分の家のことも思い出せないんだ・・・。

『オジさん、ちょっとこっちに来てよ!』
オジのそんな不毛な考えを吹き飛ばすかのようなサチの声が家の中を走った。
サチのいる部屋へ行ってみると、そこは寝室であった。
見るとベットが何者かによって真っ二つにされて部屋中に木の破片が飛び散っていた。
ベットのあった場所の床には穴があいており、
地下へ行くためのものと思われるはしごがかかっていた。
『隠し部屋かな?うわ、かなり深いよ。』
サチは穴を覗き込みながら言った。
オジ達はそのはしごを降りてみることにした。
地下へ降りると長い通路になっており、遠くのほうに明かりが見えた。
オジとサチが明かりのほうへ進んでいくと、
そこにはたくさんの本が並んでいて、本に囲まれるように中央に
小さな机があり、そこには男が座っていた。
その緑色のコートを着た男はオジたちのほうを見てにやりと笑った。
その顔はご馳走を目の前にした子供のように輝いていた。
『おまえは誰だ!ここで何をしている!』
オジはコートの男に向かって言った。
すると男は立ち上がり、オジの方へ歩きながら、笑って言った。
『よぉ、オジリウス。久しぶりだねぇ。』

『久しぶり?前に会ったことがあるのか?俺に何か用があるのか?』
オジは焦っていた。サチ以外のオジの過去を知る人間が現れたからだ。
『記憶が無いって情報は本当らしいな。用か、そうだなぁ、俺はお前に用があるんだよ。』
そう言いながら男はどんどんオジのほうへ近づいてくる。
『俺はね、おまえを殺しに来たんだよねぇ』
そういうと男は右腕を大きく振り上げた。
すると男の右腕が黒く変色していき、大きく鋭い爪のようなものがが生えた。
そして、オジに向かってその腕を振り下ろそうとし、急にピタッと、その腕を止めた。
『ん?その女はなんだ?』
男はサチのほうを見て言った。

『あ、あんたこそ何よ!オジさんを殺す?わけわかんないわよ!』

サチはオジの右腕にしがみついていた。
言葉とは裏腹にひどく怯えている様子だった。
男がサチを物色するような目で見回した。
サチの容姿を記憶した男は目を閉じて独り言ようにつぶやいた。

『今データを送る。名簿に該当するデータはあるか?あぁ、そうか・・・』

そして突然かっと目を見開いて、今までで一番嬉しそうな声で言った。
『そうか!お前もイレギュラーか!今日の俺はツイてるぜ!
そうだなぁ、女だ、女から先に殺そう』
そう言うと男はサチのほうへと右腕を振り下ろした。
オジは右肩のほうに風の音を聞いた。

334 名前: 名前が無い@戦士見習い 投稿日: 2005/10/20(木) 15:14:44 [ hNlLsBE2 ]
>>254 其の壱 >>276 其の弐 其の参>>305
六化仙 其の四
港町ブリジヘッド東にあるルリリバー河口
そこにはシーフくずれのゴロツキ達が祭りに向かう旅人を襲うことで有名である
そして今まさに一人の旅人が5人のゴロツキに囲まれ、救いようの無い暴力を受けている
「早く金だせよ、死にたいのかお前は、ん?」
「お願いです、どうかこのお金だけ、っつ」
ゴロツキの一人が倒れていた男の脇腹を蹴る
「聞こえなかった、もう一回言ってくれや」
ゴロツキ達が笑っている所に一人の男がやってくる
「お前等、止めろよ」
ゴロツキ達がやって来た男に視線を注ぐ
「うるせぇ!関係ないヤツは引っ込んでろ」
「今すぐ消えれば命だけは助けてやるぞ」
「お前死にたいようだなぁぁ!」
ゴロツキがダガーを取り出して男へと刃を向ける
「一盃口」
男が叫ぶとサラマンダーが急に現れてゴロツキの腕に噛み付く
「ヒッ」
腕をサラマンダーに食われたゴロツキが短い悲鳴を上げる
他のゴロツキ達はすでに背を向けて走り去っている
「戻れ一盃口」
男がサラマンダーに言うと、サラマンダーは霧が消えるかのごとく姿を消す
腕を食われたゴロツキは気絶している、食われたはずのゴロツキの腕は元に戻っている
「相変らずだね」
いつの間にか現れたフネデオウが、火の神アーウィラ・ンオ・ラヒリアに声をかける
「フネデオウ、久しぶりだな」
「それよりも、ゴロツキに襲われた男を町に運ばないと」
「ああぁ、忘れてた」
フネデオウが川に近づいて杖を振る
「門前清自摸和」
そういうと突如、川からサイドウォーカーが現れる
「お前はこの男を街の病院まで運べ」
フネデオウが命ずるとサイドウォーカーが器用に男を持ち上げて
横歩きでブリジヘッドの方に歩いていく
「行こうかアーウィラ」
「そうだな」
二人の男がロマ村へ向けて歩き出していった

335 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/20(木) 17:45:20 [ LVW/cCFA ]
>>変な生き物さん
戦闘のあとには、こういう和やかな話もよろしいかと^^
さて、ギルマスのセルベインさんですが、中々によろしいキャラですね^^
アーネイトとの睨みあいにほほが緩みました。でも、一番笑ったのは法外な額を奢らされたところでしょうかw
皆さん、かなりの食欲でしたねw

>>sinさん
個人的には良作w
シルス嬢のキャラが良い味出してますね^^

>>ともびさん
コートの男の正体が気になりますね。
そういえば、オジとサチは「イレギュラー」とか言われてましたね。この言葉が示す意味とは・・?

>>戦士見習いさん
おぉ、六化仙の皆さんは自分の属性に属するモンスターを使役できるようですね^^
そして、なにげに良い人ですねぇw

336 名前: AC 投稿日: 2005/10/20(木) 17:54:56 [ BPIrFMYg ]
SSは書くのものも投稿するのも今回が初になります。
過剰に公式設定をブッチした上、人物名も全パクリですが、
どうか生暖かい目で見てやってください。

狂人の蔵 第一話

魔法都市スマグ
フランデル大陸極東部最大規模の都市にして300年の歴史を持つ古都ブルンネンシュティグ、
その東方に位置するこの街は、古都が王都であった時代から、多くの有能な魔法師を世に送り出してきた。
王都崩壊から100余年が過ぎた現在も、それは変わらない。
街の創立時からのシンボルである魔法師院には、昼夜を問わず多くの魔法師達が詰め、
そこから漏れ出る明かりは一日たりとも消える事はない。

俗世を離れ、盲目的に研究に没頭する魔法師達が篭る院を、人々は揶揄と皮肉を込めてこう呼ぶ。

「狂人の蔵」と。

かく言う私、レオス・クラインもまたスマグ生まれの魔法師であり、
元素魔法の研究者としてスマグ魔法師院で教鞭を執る身である。

しかし今は故郷を離れ、奇妙な噂を追ってブルンネンシュティグに来ている。
幼い頃より共に修練と研究に励み、そして一年前を境に失踪したままの友人を見つける為だ。

「新たな術式がじき完成する。そしてその試みが成功したならば、
私は、我々スマグ魔法師は、如何なる存在をも超える究極の存在へ至るのだ」

私にこう言い残し、スマグ屈指の大家、その後継者として将来を嘱望された男は姿を消した。

男の名はハスラー・ワン。
古くから優れた魔法師を輩出してきた名門家系の長男であり、私の幼馴染でもある。
魔法師院に主席で合格し、成績は常にトップ、秘儀の研究分野で多大な成果を挙げ、
大陸極東部最大規模を誇るブリッジヘッド魔法師院を始め、様々な機関から招待を受ける程の人材だった。
しかし彼はそれら全てを辞退し、スマグ魔法師院に篭り研究を続けた。
たった一つ、彼と、そしてスマグ魔法師院の悲願の為に。

337 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/20(木) 19:18:18 [ 4D0aj44E ]
美幼女と野獣

 サマナーの真奈は、三姉妹の末っ子。
いつか、長髪美形の王子様が、白馬に乗って現れることを夢見るような、ごく普通の女の子です。
 だが、ある日そんな真奈の人生をまったく変えてしまうような、恐ろしい事件が起こりました。
 三姉妹が、仲良く夕食の支度をしていると、狩りに出ていた養父のBISが、
真っ青な顔で転がりこむようにして帰ってきたのです。
「ああ、娘たちよ。大変なことになってしまった……(>_<。)」
 養父が言うには、こうでした。

 養父が今日組んだ野良PTは、専門用語で言う所の酷い「ぶーんちゅう」の集団で、狩場につくやいなや、
「ブーーーーーーーゥゥゥーーーーーーーーーーーーーーーン」
というドップラー効果つきの叫びを残して、どこかへ飛び去ってしまいました。
 養父は慌てて辺りを探し回りましたが、ブーンたちは、すでにマップのはるか遠くへ飛び去っており、
全く姿が見えませんでした。
 そうこうするうちに、彼は道に迷い、更に悪いことにたくさんのモンス達に囲まれてしまいました。
完全支援BISの彼には、攻撃するすべは全くありません。
 もはやこれまでと、ただ祈っていた彼のそばを、運よく、ひとりの狼が通りかかりました。
『あっ、すみません、そこの狼さん(;;) なんでもしますから、助けてください』
『なにぃ、本当になんでもするのかw』
『はい。こう見えても、代表的な補助はだいたいマスターしてますし、エパキュ・コールもありますので』
『よし、その言葉を忘れるなw』
 狼は、踊るような動きで、あたりのモンス達を一瞬にして片付けてしまいました。
『危ない所を、本当にありがとうございました(;;) とりあえず、回復を……』
『金を出せ』
『………………………………えっΣ( ̄口 ̄;)』
『聞こえなかったのか! 有り金と装備品を全部出しやがれ!』
 なんということでしょう。一難去ってまた一難とはこのことです。
 BISは震えながら、鞄をひっくり返し、乏しいお金と、ポットを積み上げました。
『なにぃ、これっぽっちしか持ってないのか! そんなはずないだろう!!』
『す、すみません(T-T) BISなので、貧乏なんです』
『腹がたつぜ! 簀巻きにして、クェレスプリング湖に沈めてやろうか!!』
 狼がガチガチと牙を鳴らして脅すので、BISは震え上がり、手をあわせて懇願しました。
『どうかお許しください(T△T )』
 そのとき、彼のふところから、カチャリと音を立てて、スマグの土産物屋で買った耳飾りが落ちました。
『なんだそいつは。まだ他に隠し持ってやがるのか!』
『いいえ、これは娘への土産で……』
 BISはハッと口を押さえましたが、もう手遅れでした。
狼はらんらんと目を光らせ、口からよだれをたらしながら言いました。
『娘を俺の嫁によこせ!』

「なんてスケベな狼野郎なの(♯゚□゚)!」
 そこまで聞くと、一番上の姉の槍子は、憤然と立ち上がり、槍をブンブン振り回し始めました。
「あたしが行く! その変態狼を、あたしの自慢の槍で、串刺しにしてやるわ(♯゚□゚)!」
「いや、ちょっと、待ってね。一応、彼は、私の、命の恩人、なんだから、ね?」
 振り回される槍を必死に避けながら、養父が言いました。
「なら、あたしが行くわ(*>Д<)!」
 2番目の姉の弓子が立ち上がり、ものすごい勢いで矢を打ち始めました。
「その盗っ人狼を、あたしのこの自慢の矢でハチの巣にしてやるわ(*>Д<)!」
「いやいや、だから、彼は、私の恩人、だから、殺しては、だめです(;д;)」
 撃ち込まれる矢を必死に避けながら、養父はふたりの娘をなだめました。
「ああ、神よ。私は娘たちの教育を間違えたのでしょうか?!」
「わたしが行きます!」
 胸の前で手を組んで、叫ぶように三女の真奈が言いました。
「元はといえば、私が父さんにお願いした耳飾りのせいだもの。私が責任をとります(`・ω・´)」

 約束なんて果たす必要はない、そんな狼シメてしまえばいいのよ!
……というふたりの姉をなだめて説き伏せ、真奈は、BISが狼に会ったという場所へやってきました。
 持ち物は長年愛用している笛だけという、本当に身ひとつの姿です。
「狼さん。BISの娘です! どこにいますか?」
 すぐに猛々しい雄たけびが聞こえ、マナの前に巨大な狼が立ちふさがりました。
「よしよし、よく来たな! お前はこれから俺の嫁になって、俺に尽くすのだ!w」
 真奈が何か言い返す隙も与えず、狼は真奈を片手で軽々と掴みあげると、
森の奥へ走り去ってしまいました。

 それが、真奈にとっての辛い日々の始まりでした。

338 名前: i 投稿日: 2005/10/20(木) 19:24:30 [ 4D0aj44E ]
 一狼と名乗った狼は、真奈を高い塔のてっぺんに閉じ込めてしまったのです。
塔の中には、真奈にはとても太刀打ちできないような、凶暴なモンスターが徘徊しています。
 真奈は毎日、塔の窓から外を眺めては、ため息をついて涙をこぼし、
孤独感にさいなまれては、召喚獣のケルビーに話しかけるのでした。
 一日に一度、一狼が帰ってくる時間だけが、真奈の生活に変化を与えてくれました。
一狼は、真奈のために食べ物や着る物を持ってきてくれます。
彼は彼なりに、真奈を大事にしてくれているようでした。
ただし、それは、攻撃速度付の1.2秒笛や、攻撃反射付の防具といった、
少しピントのずれた愛情でしたが。
 常にPT狩りをしていた父親のBISと違って、一狼は常にソロのようでした。
一狼が孤独な一匹狼を気取っていることは、真奈にとって、とても奇妙で意地っぱりなことに思えました。
ひとりより、皆でいるほうが楽しいに決まっています。
 けれど、そう言うと一狼は笑い飛ばすのです。
「俺には、支援系なんかの軟弱なスキルはいらねえ! WIZスキルなんざ、糞くらえだ! 
必要なのは火力だ! 邪魔なPTMなんぞいらん! 弱い奴はみんな足手まといだ!」
 では、一狼にとって、自分も足手まといなのだと考えると、真奈はまた悲しくなって、
こっそりと隠れて泣くのでした。

 そんなある日。
真奈ののぞく窓の下を、ひとりのシーフが通りかかりました。
 一狼以外の人を見るのは久しぶりです。真奈は嬉しくなって、声をかけました。
「こんにちは、シーフさん(*´▽`)」
「ありゃ? こんなところに君みたいな小さい子が、どうしたんだい(。・_・。)?」
「わたし、ここに捕まってるんです。モンスターがいっぱいいて、外に出られないの」
「なんて可哀想に。けど、俺にも、さすがにひとりでここのてっぺんまで登りきる力はないよ。
ものすごい火力のWIZとか狼とか、聖域の使える天使でもないとねえ(ノ▽`*)」
 真奈はがっかりしましたが、それを顔に出さないようにつとめました。
「いいんです。どうか気にしないでください」
「助けてあげられなくて悪いねえ。
そうだ! 代わりに、おいしいケーキやクッキーなんかどうだい?」
 シーフが鞄を開けてごそごそとかき回した拍子に、パラリと何か巻物のようなものが落ちました。
「シーフさん、今落ちたものはなんですか?」
「ああ。これかい? これはあげられないよ」
「巻物のように見えますけど、帰還書ではなさそうですし……」
「こいつはスキル再分配巻物なのさ」
「スキル再分配巻物??」
 シーフはちょっと遠い目をしました。
「俺さ、PTのお荷物なシーフだけど、一時期は、バリバリ戦える武道家にあこがれたこともあったんだよね(ノ▽`*) 
そのときに、思い余ってつい異世界の金をつぎこんじまったのさ。
結局は、遠隔攻撃が性に合ってるんで、使わなかったんだけど、お守り代わりにずっと持ち歩いてるんだ。
俺はいつだって、武道家になりたきゃなれる。だから急いでなる必要はないじゃないか……って、思うためにさ」
 真奈の心に、ふいに希望の光がぽっと灯りました。
シーフが武道家になれるなら、狼がWIZになることも可能なはずです。
強力なエンチャとアスヒがあれば、真奈だって充分な火力になれるはずです。
 真奈は再配分巻物がほしくてたまらなくなりました。
「シーフさん、その巻物をわたしに売ってくれませんか?」
「悪いけど、そいつはできないよ。これは俺のお守りだからねえ……」
 真奈があんまりがっかりしたので、シーフは少し考えて続けました。
「そんなに欲しいんなら、君も異世界の金をだして、買ったらいいよ」
「でもわたし、ここから出られないんです……」
「心配ないさ、こいつを売ってる株式会社駄目怨(仮名)ってところは、
バグは治しちゃくれないけど、金を取ることに関しちゃ天才的でね! 
世界中のどこだろうと即日即座にデリバリーしてくれるんだ!」
「まあ! 本当ですか!」
「それもGEMGEMGEMと三回唱えるだけだから、簡単なもんさ! 
今なら便利アイテム交換キャンペーンなんてのもやってるからお買い得だぜ!」
「シーフさん、ありがとうございます!」

339 名前: i 投稿日: 2005/10/20(木) 19:25:34 [ 4D0aj44E ]
 去り行くシーフの背中に手を振って、真奈はさっそく呪文を唱えました。
「GEMGEMGEM、GEMGEMGEM、GEMGEMGEM……」
 唱え終わる前に、何も無いはずの場所が、パカッと開いて、駄目怨(仮名)社員が顔を出しました。
「まいどありーっ、今日は何をお求めですか?」
「あの、スキル再分配巻物が欲しいんですけど……」
「はいはい。じゃあここにログインしてくださいね。そうそう。はいはいオッケーです。
どうもー。またよろしく!」
 本当にあっさりと、真奈は巻物を手に入れることが出来ました。
「これさえあれば……」
 巻物を胸に抱き、真奈は幸せいっぱいの気持ちで一狼の帰りを待ちました。


「それでね、これで一狼さんがエンチャとアスヒを覚えてくれたら、わたしも一狼さんと一緒に狩りができると思うの! 
そうしたらソロより効率がよくなるし、それに……」
 夕闇がせまるころ、一狼が帰ってくるなり、真奈は彼を出迎えて、ひと息でスキル再配分巻物の効能を説明しました。
 しかし……。
「くだらんことを言うな!(゚Д゚=)ノ⌒゚」
 一狼は一言で切り捨てるなり、再配分巻物をくしゃくしゃにまるめると、くずかごに投げつけました。
紙くずは、かごにぶつかって、あらぬほうへ飛んでいってしまいました。
「あ……っΣ(゜口゜;)」
 真奈は呆然とそれを見ていることしか出来ませんでした。
「ひどいです……(p_q)」
 真奈の目から、思わず涙があふれました。
その真奈の腕を、一狼はかぎ爪のある手でがしりと握りました。
「そんなに俺が嫌か」
「ち、がっ……」
「やっぱりお前もWIZがいいんだろう?! あァ?!(ノ`□´)ノ」
「一狼さん……っ!」
 真奈は、はじめて一狼の目をまっすぐに見つめ、
自分の行いが彼の心を深く傷つけたことを、知ったのでした。
「そうだなァ。俺は狼だし、お前の父親を恐喝したし、お前をここに閉じ込めたw」
「ちがう……わ、わたし……」
「そんなに嫌なら、出ていくがいいさ!!(ノ`□´)ノ」
 一狼は、真奈を片手でかつぎあげると、ものすごいスピードで塔を駆け下りました。
たまたま鉢合わせた運の悪いモンスターたちは、一狼の鋭い爪や蹴りで、一瞬にして粉砕されました。
一方的な虐殺は、真奈が悲鳴を上げている間に、終わってしまうのでした。
 塔の外へ着くと、一狼は、真奈を地面に突き飛ばしました。
「さあ、いっちまえよ!ヾ(`◇´)ノ彡」
「一狼さんっ!。゚゚(´△`。)°゚。」
 泥だらけになった真奈に背を向け、一狼はすぐにまた、階段を駆け上がってしまいました。
こうなると、真奈にはどうしようもありません。
 しばらく呆然と立ち尽くしていたものの、やがて真奈は振り返り振り返り、塔を歩み去っていきました。

 一狼は、真奈の部屋だった場所、彼の唯一の帰る所であった部屋から、真奈の後姿が森に消えていくのを見ていました。
 これでいいのだ。と思いました。短いが、幸せな夢を見ていたのだ……、と。
一匹狼であった彼が、人並みの家庭を持つ夢。自分の帰りを待つ人がいる夢。
……嘘で塗り固められた夢。
 一狼は、窓から離れ、床に足を投げ出して座り込みました。
コツン、と足に何かが当たります。
拾い上げてみると、それは一狼が投げ捨てた再配分巻物でした。
 愚かで、優しい真奈。一狼がPT狩りをできないのは、彼が狼だからではないのに。
PT狩りに向いていないのは、彼の職ではなくて、彼の性格。悪いのは彼自身。
 たとえ、一狼がWIZになったとしても、それはきっと変わりません。
一狼には、前線から一歩ひいて支援をすることなど、きっとできやしないでしょう。
たとえWIZになったとしても、やっぱり今と変わらない、ひとりで突っ走るチリWIZになってしまうことでしょう。
なぜならば、それが彼だからです。
 一狼は、今度こそ本当に、再配分巻物を投げ捨てようと、腕をふりあげました。
……けれど、そのまま、その動きが止まってしまいました。
ややあって、一狼は結局、再配分巻物を投げないまま、腕を下ろしました。
 鋭い爪で傷つけないように、そっとくしゃくしゃになった紙を開き、
しわを丁寧に伸ばして、ズボンのポケットの奥のほうに押し込みました。
「…………むっ(・_・ )?」
 そのとき、ピクリと一狼の大きな耳が動きました。
がばっと立ち上がり、離れたばかりの窓にしがみつきました。
 間違いありません。もう一度聞こえました。それも、真奈の去った方角から!
あれはこのあたりでもっとも凶暴なキングクマーの雄たけびです。
普段はもっと森の奥深い場所にいるはずなのに、どうしたことでしょう?!
 一狼は、チッ、と舌打ちすると、疾風のように部屋を飛び出していきました。

340 名前: i 投稿日: 2005/10/20(木) 19:28:25 [ 4D0aj44E ]
 真奈の悲鳴がかすかに聞こえました。
嫌な予感があたってしまいました!
一狼は、いっそうの力をこめて、地面を蹴りつけ、走ります。
 一狼が、真奈を遠くに見出した時、丁度、最後の召喚獣が、キングクマーの爪に引き裂かれるところでした。
必死に召喚獣への命令を奏でていた真奈の笛が、絶望とともにおろされます。
 クマーの爪が真奈に振り下ろされ、真奈はあっけなく吹き飛びました。
倒れ伏した真奈に、クマーが追撃を加えようとした、その時。
「ぐぁぁぁぁぁぉぉぉぉぉぉ!」
 一狼が、クマーの喉笛に食らいつきました!
クマーは首を振りたて、腕を回して一狼を振り落とそうとします。
攻撃スキル特化で、噛みつき系の弱い一狼は、たまらず吹き飛びました。
 空中で、くるりと一回転して、両手足で着地すると、即座にもう一度クマーに立ち向かいます。
クマーの爪が、一狼の背中の毛皮を引き裂き、真紅の血がはじけました。
けれども、代わりに一狼は、充分な間合いと一瞬の隙を手に入れていました。
 一狼の爪が、足が、舞うように閃きました。
チェーンドクローです!
息をつく暇もなく、次々と繰り出される攻撃に、クマーは、己以上の存在がいることを、初めて知りました。
「これはクマった!」
 クマーは、誇りを捨てて逃げ出しました。
一狼は、それを追わず、爪を一振りして血をはじくと、真奈に駆け寄りました。
「真奈、真奈!」
 ひどい傷です。真奈は目を閉じて、ぐったりとしています。
一狼が、なかば絶望しながら、口元に大きな耳を寄せると、かすかな、とてもかすかな息遣いが聞こえました。
 鞄からポットを取り出し、真奈の口元にあてると、半分以上がこぼれていきました。
しかし、多少の効果はあったのでしょう。真奈は、うっすらと目をひらきました。
「いち……ろうさ…ん………。きてく……れたの、ね」
「真奈! まってろ、すぐにBISを呼んできてやる!」
「い…………か……ないで……」
 真奈は、震える弱弱しい手で、一狼の腕を掴みました。
「わた……し。閉じ込められてる……のが、嫌なのじゃ、なかった……。
あなたと……一緒に、……狩りにいけないことが……悲しかったの…………」
「真奈、喋るな」
「わたし……あなたが好き……!」
 一狼は、驚きのあまり、あやうく真奈を支えている手を離すところでした。
「嘘を言うな!!ヽ(`д´)ノ」
 一狼は、叫びました。
「俺なんかを、好きになる奴なんか、いるはずがない! 見え見えな嘘をつくな!」
 真奈はかすかに首をふりました。ゆっくりした動きで、のぞき込む一狼の鼻先にそっとキスをしました。
「いちろうさん……だいすきよ…………」
 そして、目を閉じ、頭を落としました。
一狼は絶叫しました。森がゆれ、夜鳴き鳥が飛び立ちました。
今から人を呼んでいては間に合わない。このままでは、真奈は死んでしまう。
 なぜ、俺には癒しの技がないのだ!!!
……と? その時でした! 
突然、一狼のポケットが、黄金色に眩しく輝きだしました。
「ッ?!」
 一狼が恐る恐るポケットに手をいれてみると……。
そうです。光っているのは、あのスキル再配分巻物でした。
一狼は、震える手で、それをかざしました。
 これを使えば、一狼は、純ウルフマンとしての誇り、ずば抜けた火力、
そういった過去のすべてを失います。
 けれど、けれど…………。
使わなければ、そんなものよりもっと大事なものを、失ってしまうのではないでしょうか。
「…………ッ!」
 ぎゅっと目を閉じ、そして開いた時、一狼にもう迷いはありませんでした。
一狼は、再配分巻物をまるめると、それをひと息で飲み込みました。

341 名前: i 投稿日: 2005/10/20(木) 19:29:10 [ 4D0aj44E ]
「うっ……」
 とたんに、効き目がありました。
一狼の立派な毛皮が体の中にひっこみ、鼻先が縮みます。
体がひとまわり小さくなり、代わりに長いくせっ毛が広がります。
 一狼は、爪の短くなった片手を開いてみて、久しぶりにWIZの姿になった自分を確かめました。
それから、精神集中し、最短でアースヒールを習得すると、真奈に向け、何度も魔法を唱えました。
 まだるっこしいほど、ゆっくりと真奈の傷がふさがっていきます。
喉が枯れ、腕が疲労するころになって、やっと真奈の傷が癒え、呼吸が安定してきました。
 一狼は、ほっと息をついて、へたりこみました。
「ん……」
 真奈が身動きしました。
一狼は、慌ててその顔をのぞきこみます。
「真奈、真奈、大丈夫か? 痛いところはないか??」
 ぼんやりと、一狼の顔を見返した真奈の目が驚きに見開かれ、みるみるうちに頬が赤く染まりました。
「あ……」
 それで初めて、自分の姿を思い出して、一狼はうろたえました。
「いや、これは、これはその……Σ(゜口゜;)」
「一狼さん、一狼さんよね?」
 真奈は、ぎゅっとその首にしがみつきました。
「助けてくれて、ありがとう……。・'゜(*ノ□ヽ*) '・。」
 一狼は真っ赤になって硬直し、それからおずおずと真奈の背を撫でました。
森に、静寂が戻ってきました。


「きゃっ!」
 召喚獣の壁を抜けたクマーが、真奈に飛びかかります。
ガツリ! 痛そうな音をたてて、モンスターは、頭からBISの盾にぶつかりました。
「父さんありがと!(*'▽')」
「大丈夫かい、真奈?」
「父さん、真奈、伏せて!」
 弓子の声に、慌てて伏せたふたりの頭上を、すごい数の矢の塊が、飛んでいきました。
「タァーッ!」
 その矢を追うようにして、槍を回転させながら、槍子も飛んでいきました。
華麗な着地を決め、槍を振り回します。まきこまれかけた召喚獣たちが、あわあわしながら、真奈のもとへ逃げてきました。
「クッ……多すぎる!」
 思わず弱音をもらした槍子のそばに、大きな影が飛び込んできました。
「!」
 とりあえず突きこまれた槍子の槍をはねあげてから、影は舞うような突きと蹴りで、次々にモンスターを葬っていきます。
「あぶねーな!w このへたっぴぃ!」
「なんですってーっ! あんたね、入り婿のくせに生意気よっ!」
「そっちこそ、行き遅れのくせに、態度がでかいんじゃないか?w」
「キイイイイイイッヾ(*`Д´*)ノ" 余計なお世話よ!」
 そう、彼は一狼です。
あの晩、真奈を抱きかかえた彼は、BISの家まで走り通し、
頭を下げて、真奈との結婚の許可を、正式に願い出たのでした。
 BISは、一狼のWIZ姿を見て驚くやら、真奈と再会できて嬉しいやら、
傷を見て怒るやらで、大忙しでしたが、真奈もそれを望んでいる、という事を聞いて、
一狼が一緒に暮らすなら、という条件付で、しぶしぶそれを承諾したのでした。
 攻撃特化火力狼だった一狼は、今は中途半端なアスヒエンチャ狼です。
火力は下がってしまいましたが、一狼は「やってみると結構おもしろいなこれww」なんて言いながら、
支援を楽しんでいる様子です。
 そして真奈は……。
「こらっ! 一狼さん、遊んでないで戦いなさい!」
「はいはいw」
……ちょっと強くなったみたいです。
「ひとりノルマ30匹ですからねっ!」
「うへぇ……」
「ちょっと真奈。どういう依頼なのよコレ?(゚◇゚;)」
「クマー100匹よ(。・_・。)」
「Σ(゜口゜;)Σ(゜口゜;)Σ(゜口゜;)Σ(゜口゜;)」
 ちょっと強すぎるのも問題のようですが。
「あんな姉がふたりもいるからなぁw その影響だなw」
 ぶつぶつ言いながら、一狼は、WIZに変身し、順番にエンチャをかけていきます。
「そうそう。真奈にもかけとかないとw」
「え? わたしはいいわよ、笛吹きだし」
「まあ、そう言わずに(*^・^)」
 一狼は、サッと真奈に近づくと、一瞬の早業でそのほっぺたに音をたててキスをして、
即座に狼になって逃げ出しました。
「ッ! こらあああっヽ(`△´)ノ」
 いつまでも、お幸せに♪

342 名前: i 投稿日: 2005/10/20(木) 19:32:59 [ 4D0aj44E ]
うう・・・最初のだけ、名前を書き込むのを忘れてしまいました・・・。
皆様、おひさしぶりです。
「次回小説をアップするまでここに書き込まない」などという目標を
立ててしまったがために、もどかしく思いながらROMしていました。

今回はコメディに挑戦してみました(^^)
普段、顔文字はほとんど使わないので、選択と配分に苦労しました。
チャットで使いこなされている方は、すごいですね。

>252さん
たいへん遅くなりましたが、感想ありがとうございました。
最初は男天使&女ビショップの話を考えていたのですが、
いろいろと科学変化をおこして、ああなりました・・。

>ナンバーズさん
いつも感想ありがとうございます。
ナンバーズさんのお話は、
情景描写の少なさと、都合の良すぎる展開に難はありますが、
逆にいえば、安心して読める物語です。
装備品まで設定され、つくりこまれたキャラクターも人間味があって、
とても良いです。
ここまで話し方や性格のしっかり作られたキャラクターならば、
普通はセリフを見ればキャラクターが分かるのですが、
そこは、10人以上におよぶ登場人物で難しくなっている。
しかし、括弧の前にキャラ名をつけることで、人物の混乱を解決し、
なおかつ「〜と○○は言った」という文を省いて、
本文をスマートにする効果を得ています。
もうすこし、人数を削れないかと思う所もありますが、
逆にいえば、その数が、これからの戦いの困難さを表しているといえそうですね。
また、個人的な話ですが、ナンバーズさんのネーミングセンスは好きです。

私は感想が辛口だそうで・・・。
感想レスは自粛していましたが、思うところがあって書き込みました。
今回の批判は、思いつめるほど受け止める必要はありませんが、
無視するのもいけないと思います。
ひとつの良い経験として受け入れてはどうでしょうか。
はじめた小説を完成させることは、小説職人としての義務です。
あなたの帰りを待っている小説があることを、どうかお忘れなく。

343 名前: ◆j9cST1xRh2 投稿日: 2005/10/20(木) 21:38:29 [ o1Q6FWQM ]
あるウィザードが残したもの
表紙〜七頁目
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r970
>>22-23  八頁目 帰路にて − 2
>>49-50  九頁目 長い夜 − 1
>>183-187 十頁目 長い夜 − 2
 
十一頁目 長い夜 − 3
 
返事は返ってこなかった。ノックの直後、足元が崩れるような不安を生み出す静けさが廊下を包み込んでいった。
代わりに返事をするかのように、この時代に一般的だった白熱電球の明かりが途切れた。すぐ横のメリックの姿まで闇が飲み込んだ。右手の階段の窓にかかるブラインドから漏れる光はここまでは届かず、足元さえ照らしてはくれなかった。
電球の明かりが戻るのには十秒もかからなかっただろう。闇はすぐに物陰に追いやられた。
メリックはもう一度ノックをしてみたが、やはり何の返事もない。
彼の顔に少しだけ焦りが見えた気がした。そして、気がつくと彼はドアノブに手を伸ばしていた。ドアノブを掴んだが、ドアを開くところまでいかずに手を引いた。彼も思い出したのだろう、鉄則というものを。
『女性の部屋に本人の許可なしで入ってはいけない』というアレである。身内でないなら尚更だ。と思う。
案の定彼はそれを考えていたようだ。とりあえず声をかけてみることにしたらしく、隣の母の部屋の寝息を確認してから軽く息を吸った。
 
「リフ…起きてる……?」
その言葉だけが空中を漂ったが、すぐに消えてしまう。時間が過ぎるごとに静けさが増していくような気がする。
寝ているんだ。彼も私も同じ結論を出した。メリックが少し残念そうな顔をしながら部屋に戻ろうとした。
が、針が床に落ちた音でも聞き取れそうな静けさが幸いした。確実に部屋の中から声が聞こえた。「起きてる」と。
チャンス到来♪−まさにその心の内が顔に出ていた。私にはそれが妙に腹立たしく思える。彼は足音を立てないように元の位置へ戻った。
「帰り道での約束、覚えてる?よかったら今から行かない?」
言い終わったとき、屋根裏への階段から風が吹いてきた。冷たい風だ。その風がリフの返事を掴んで攫っていこうとしたが、メリックはそれを必死になって取り返そうとする。結果は聞かないほうがよかったかもしれないが。
「ごめん…今は…行けない…。」
期待の絶頂を迎えた子供のような顔が萎んでいった。が、完全に輝きを失う前に、急速に輝きを取り戻していく。その速さときたら、まるで魔法を使ったようだ。
「部屋…入ってもいいかい?」
 
窓の外から虫の鳴き声が聞こえてきていた。彼らは子孫を残すためだけに生きる。そのためだけに鳴き続けるのだ。
さっきの風は一階で行き場を失い、再び二階へ戻ってきた。感情というものは最初からなく、何の躊躇いもなく壁にぶつかりながら自分の力を削っていく。
今私にはそれらがとる行動がとても滑稽に思えてしまう。ただ普通のことなのに、それだけで満足できてしまう。箸が転んでも可笑しな年頃、といったかな。そんな時期はとっくに過ぎ去ってしまっているのに。
目の前の扉。異世界への入り口に見えたりもするが、ここはすでに異世界だったと気づくのに時間はかからない。
そして扉の中から言葉が返ってくるのにも時間はかからなかった。
「……うん。」

344 名前: ◆j9cST1xRh2 投稿日: 2005/10/20(木) 21:39:10 [ o1Q6FWQM ]
 
 
電気はつけられていない。しかしそのまま設置されているランプと新しく置いた電気スタンドの明かりのおかげで部屋の隅まで見渡すことができる。
中型のベッドが一台(メリックのものなので縦に長い)正面の大きな窓の下に置かれていて、そこに窓のほうを向いて一人の女性が座っている。開け放たれた窓から町の様子がよく見渡せた。
天井には新しく取り付けた白熱電球、右側の壁のランプに、ベッドのそばの机の上には明るさ控えめのスタンド。貼ってあったポスターやカレンダーは全て除かれていて、代わりに新品の時計一つと4840年のカレンダーが壁に掛けられていた。
ここはさっきまで物置だった場所、今は一人の女性が過ごすための場所だ。
リフはメリックが入ってきても何も言わなかった。いや、入ってきたことに気がつく様子さえ見せない。ずっと窓の外を見ているだけだ。
メリックは静かに戸を閉めた。しかし次に何をすればいいのか分からないらしく、ただ入り口に立ち続けていた。
だがそんなことをしていても何も始まらない。それは彼も心得ているはずだ。不意にメリックは小声で話しかけた。
「リフ……」
部屋の中では何一つ動いていない。リフはメリックの言葉にも反応を見せなかった。
また気まずい時間が流れる。3人がいると大して気にならないのかもしれないが、この時代に私は存在しない。二人っきりでこの状況なのだ。
と、メリックは何の前触れもなく左足を踏み出した。突然のことだったので驚いたが、それ以上に本人が一番驚いているようだ。右足もそれを追い越し、左足がそれをまた追い越す。確実にベッドに近づいていく。そして……
 
メリックが、続いて私がリフの横顔を見た。目は窓の外を見ているが、その紅い目からは涙が流れていた。ずっと泣き続けていたのだろう、目が腫れているのが一目でわかる。その視線がゆっくりと上がり、メリックのほうを向いた。
彼女の顔に悲しみは似合わなかった。同時に、同性の私にさえ彼女の泣き顔を見た瞬間にギクリときた。飛び切り鈍感な人間でない限り(男なら尚更)、その視線はその人の心までも釘付けにするだろう。先に意識を取り戻した私がメリックの顔を見たとき、それを確信した。
リフは少しだけ視線を落とした。と同時に金縛りが解けたようにメリックが我に返る。
「腕、痛むの?」
恐る恐る−というのが一番当てはまるだろうか、彼はそんな声を出して尋ねた。しかしリフは首を横に振る。
「腕は大丈夫。ただ…今日はたくさんのことが起こりすぎたから……。」
そう言い終えると同時に、月が雲にかげったように窓からの光が薄くなった。今まで真っ白に見えていたベッドカバーの色が少しにごった。
するとメリックは、さっきとは別のしっかりとした真剣な声で言った。
「一人で苦しんでいるより、言ってしまったほうが楽になることはたくさんあるよ。
 言いたくないことは言わなくてもいい。僕にできることがあるかもしれないし、話してみてくれないか?」
リフは何も言わなかった。しかし再び窓からの光が濃くなったとき、コクリと頷いた。
メリックがベッドに座ると、リフはゆっくりと記憶の整理をしながら話し始めた。

345 名前: ◆j9cST1xRh2 投稿日: 2005/10/20(木) 21:40:03 [ o1Q6FWQM ]
あるウィザードが残したもの
表紙〜七頁目
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r970
>>22-23  八頁目  帰路にて − 2
>>49-50  九頁目  長い夜 − 1
>>183-187 十頁目  長い夜 − 2
>>343-344 十一頁目 長い夜 − 3
 
十二頁目 リフの過去 − 1

 
私は港町ブリッジヘッドで生まれ、そこで育った。
当時はシーフギルドは小さな組織だったため今のように町を統制するような力はなく、私たちを始めブリッジヘッド市民は平穏に暮らしていた。
 
父はパドリックといい、スマグで生まれ育ったウィザード。厳格そうな眼鏡をかけているが、中身はだらけすぎているくらいだ。身長もあまり高くなく、戦闘では活躍できる存在ではなかったが、どんなときでも明るく周りの空気を和ませるトークができたために仲間内でも人気があったらしい。
魔法学校での成績はよくなかったしスマグのウィザード特有の狼に変身して戦う能力も備わっていなかったが、旅の途中で発見したブリッジヘッド付近の神殿の神秘を解明する道へと進み、それまで誰も入ることのできなかった神殿最深階へのゲートをくぐった最初の人物である。
 
母は有名な弓兵でフローラという女性。アリアンの傭兵ギルドの指揮を務めていたが、結婚の際に引退。戦いの女神パルテナの異名をとったほどの弓術を駆使する者は、今後も彼女以外に現れることはないだろう。なんと言っても戦場で彼女に触れることのできた者は誰一人として存在しないのだから。
さらに母には人間離れした美しさがあり、それこそ常時オートチャーミングが発動していたといえる。戦いの最中だということも忘れて彼女に見とれている間に命を失ったものは少なくない。まさに蝶が舞い蜂が刺すといったところだろうか。
母の生まれを聞いてみたこともあったが、本人も覚えていないそうだ。現役の時代は非常に有名だったので各地でいろいろな噂が飛び交っていたが、彼女が引退してから噂は自然と消えていった。
 
私の上には一人姉がいて、彼女もアーチャーを目指していた。性格はまるっきり父親のパドリックと同じといっても過言でない。
しかし実際の弓術において姉は母に生き写しの技術を私に見せつけた。最後にその姿をみたとき彼女は11だっただろうか、その歳で絶対的な命中力を身につけていて、女性としてのハンディ―すなわち男性に比べての力の無さを完璧に補っていた。
 
一方私は父のウィザードとしての能力を受け継いでいた。それを杖からではなく弓を通して矢に込めるだけの違いはあったが。
魔法弓使いに限らず、あらゆる弓術では精神力が鍵を握っている。特に魔法弓使いでは一回の戦闘でも精神力を半端なく使用する。魔法弓使いの基本的な技術である『マジカルアロー』などはその代表的なスキルである。精神力が十人並な私はマジカルアローを何十も連続して射続けていると正常に立っていられなくなり、ひどい時には戦闘中に倒れてしまったりする。そのため、普通の戦闘では極力マジカルアローを撃たないようにしている。
 
…え、練習不足?……短所だって個性の内よ。
 
そのかわり、私は火を扱う弓術については才能を存分に発揮できた。炎の魔力を込めた矢(当然市販の火矢とは比べ物にならない威力だ)を一直線上に打ち出したり、上空に向けて撃ちだすことで雨のように降らせたりすることもできた。
しかしそれらは連続で打ち込む技術が必要だった。十代前半のころの激しい訓練ではそれが見事に災いし、腕を始め上半身が毎日筋肉痛に苦しんでいた。もちろん今ではそんなこともなくなり、あの腕が折れそうな筋肉痛が懐かしいくらいの思い出となった。
 
 
いつまでも続くと思っていた幸せな生活は、あの日の出来事とともにどこかへ去ってしまった。

346 名前: ◆j9cST1xRh2 投稿日: 2005/10/20(木) 21:40:56 [ o1Q6FWQM ]
そう、あれはブルン暦4829年、今から11年前の冬だった。姉は12歳になる間近、私は9歳だった。
その年のブリッジヘッドは異常に初雪が早かった。しかしその後は厳寒が続くものの雪はほとんど降らず、12月になっても町には半メートルほどの雪しか積もらなかった。
12月の中旬。日にちは覚えていない。クリスマスに正月、そして姉の誕生日と行事の準備がつまっていた日。父は神殿への調査で泊り込んでいて、その日が丁度最終日だったため、私は姉と一緒にブリッジヘッドの北東側のゲートで父を待っていた。
そこにいた警備兵に「そんなところで立ってて寒くないの?」などと聞きながら、家から勝手に持ってきたホットドッグを分けてあげたりもした。
若くて案外優しい人で、私たちにいろいろな話をしてくれた。小さいころは漁師の父親を継ごうとしていたこと、先輩の兵士の訓練を覗いて感動したこと、それをきっかけに警備兵の仕事を始めたことなどを語ってくれた。もっとも当時の私にはほとんど理解できていなかったが。
 
その日は午後から雪が降る予定だったが、午前中から曇り始め、すぐに雪が降ってきた。ホットドッグを食べ終えてから既に数時間、私たちはすっかり凍えて元気をなくしていた。それを見かねた警備兵の青年は、少し心配そうな顔をして私たちに声をかけた。
「君たちのお父さんが帰ってくるのは夜になってしまうかもしれないよ。こんなところでじっとしていたら凍死しちまう。
俺が送っていってあげるから、家に帰りなさい。」
「でも警備兵のお兄ちゃんもずっと立ってたら寒いでしょ?でもお兄ちゃんは大丈夫。
だから私たちも大丈夫なはずだよ。」
私は少しだけ帰りたそうな目をしている姉を見ずに反論した。
「いや、この鎧には防寒対策がしてあるから大丈夫なんだよ。君たちは普通の…」
「とにかく帰らないのっ!」
青年は(やれやれ…)と頭をかいた。このままここにいさせると自分の立場が悪くなるとでも思ったのだろうか。彼は観念したように見せて、
「分かったよ。俺も帰るから、君たちも一緒に帰ろう。」
と言った。結局ここにへばりつく口実がなくなったので、私は渋々、姉は助かったと青年に従った。
先頭に立って帰り道を歩いていると、どうも町の様子がおかしい。中心部では何か大きな騒ぎが起こっているようだ。青年はそれが気になって仕方が無いらしい。私は十字の道を左に曲がった。そこにはもう私の家が見えていた。
突然家の影から小柄の人影が飛び出てきた。服装を見ると、どうやらシーフギルドのシーフのようだ。そのまま私の頭を飛び越えて走り抜けていった。
するとどこからか現れたそれを追う二つの影が私の左右を走り抜けた。彼らもシーフらしいが、ここら一帯のシーフギルドのシーフとは確実に違う。その二人は前方のシーフに向かって短剣を投げつけた。
一本の短剣が前方のシーフの脛に突き刺さった。そのシーフはその足をとられて道に転がり倒れ、次の瞬間にはその背中に何十もの短剣が突き刺さっていた。
私はその状況に見入っていた。こんな風景は今までの平和なブリッジヘッドでは見たことが無かった。青年も私の後ろで立ち尽くしている。
二人のシーフは倒れこんだシーフの横に立っていて、何かを相談している。二人のうちの背が高い痩せたシーフが倒れたシーフの顔面に蹴りを入れた。そのシーフのうめきが聞こえた。
その様子を見たもう一人のシーフはニヤリと笑い、倒れたシーフの襟首を掴んで何か問いかけた。しかし思うような回答は得られなかったらしい。背の高いシーフが不機嫌そうに舌を鳴らし、一本の短剣を振り上げ、そのまま一直線に……

347 名前: ◆j9cST1xRh2 投稿日: 2005/10/20(木) 21:42:16 [ o1Q6FWQM ]
「見てはだめだ!」
青年のいきなりの大声に驚き、そしてすぐに視界が真っ暗になる。次に視界が広がったとき、私は青年に抱かれてどこかへと走っていた。
何度も雪に足を掬われながらも、青年は必死で走り続ける。凍った地面の上を、よく滑る金属靴を履いて走り続ける。
周りも見ずに走り続けていると、前方にちらりと教会の高い屋根が見えた。教会に逃げ込めば安全だろう。むしろそう信じたかった。
「いたぞ!子どもを抱えて走っている全身鎧だ、逃がすな!」
そんな声が聞こえた瞬間、青年の足元に無数の短剣が突き刺さった。
青年は滑りながらも埠頭のほうへ方向転換し、更に足を速めた。彼の熱く激しい息が聞こえ、次第に私自身の体も熱くなっていく。
前方で唐突に爆発があり、青年は足を止めた。住人のいない家の中から先ほどの二人のシーフと同じ服装のシーフが飛び出し、道を塞いだのだ。今来た道を戻ろうとするが、既に10人ほどのシーフがこちらに迫っている。
20ものシーフに囲まれてしまった。青年の顔から血の気が失せていくのが分かった。全員が手に短剣を握り締め、じりじりと輪を縮めていく。
武器をあの場に置いてきてしまった青年に勝ち目は無い。彼は観念したとでもいうように目を閉じた。私はただただ、このシーフの集団に恐怖を感じることしかできなかった。今にもシーフが飛び掛ってきそうだというときに、それは起こった。
不意に青年ごと体が宙に浮き、空中で一回転して輪から十数メートルまで離れたところへ移動した。まるでテレポートするかのように一瞬の出来事だった。青年は腰が抜けたようにその場でしりもちをつき、それによって私は何が起こったのかを知った。
 
「お母さん!」
そこに立っていたのは紛れも無く母だった。私と同じ、質は硬いが美しい銀髪を一本に縛っていて、手には大きな弓が握られていた。
母は私の呼びかけに答えもせず、恐ろしいスピードで弓を射た。母が弓を下ろすと同時に20人のシーフ全員が地に伏せた。
「あ、あなたは……パルテナ……?」
青年が、恐怖・尊敬・驚き・感動を全て含んだような目で母を見た。当時私は母がパルテナと呼ばれていたことを知らなかったので、全くの人違いをしているのだと思った。ところが私の予想に反して、母は青年に向かってにっこりと笑いかけた。
「そうです…今はただのその子の母、フローラ=ミラルダですけどね。
 娘を守ってくれてありがとう。あなたがいなければこの子はすでに死んでいました。」
何も話すことができない青年に頭を下げ、今度は私のほうに向き直った。
「ところでリフ、お姉ちゃんと一緒じゃなかったの?」
「お姉ちゃん…?……お姉ちゃんがいない!」
そうだった、姉をそこに置いてきてしまった。あの危険な十字路で、12歳の少女を一人で…。
母の顔は一瞬で真っ青になった。今にも駆け出しそうになったが瞬時に踏みとどまり、青年を起こしながら話しかけた。
「この子の姉のいた場所を案内してください。…いえ、まずこの子を家に連れて…。とにかく手伝っていただけませんか?お願いします。」
母は青年の目をしっかりと見据えていた。青年はまだ何も話せないようだったが、慌ててお辞儀をするかのように頷いた。

348 名前: ◆j9cST1xRh2 投稿日: 2005/10/20(木) 21:42:56 [ o1Q6FWQM ]
 
あのあと私は一人で家に戻っていた。途中の記憶は何も無い。
いつの間にか父が帰ってきていた。そして母も。次の日から二人は毎日家を空けていた。
私は拒む父に一生懸命お願いして、いろいろなことを教えてもらった。
 
今回の騒動は他の地域のシーフギルドがブリッジヘッドのシーフギルドの乗っ取りを試みたらしい。結果、初代のシーフギルドは無残に敗れて皆殺しにあい、他の地域のシーフギルドがそこを拠点に活動し始めた。幸い、民家への被害はほとんどなかった。
しかしそのシーフギルドは強大で、尚且つ過激な集団であった。ブリッジヘッド全体の統制を強め、住民を脅して仲間にしたり、歯向かうものは家族もろとも処刑した。そのため彼らの邪魔をするものは誰一人としていなくなった。そのシーフギルドは今もブリッジヘッドに巣食っていて、その力はさらに肥大化している。
 
母と青年は私を家に帰した後すぐに姉を探しにいったが、結局姉は見つからなかった。現場には血痕などは残っていなかったらしいが、彼女が生存している可能性は0に等しいだろう。
青年は警備兵をやめて旅人となり、万が一ということで彼女を探してみると言った。
父と母はそれから一ヶ月に渡り彼女を捜索したが見つからず、終いには両親のどちらかが彼女を探しにいくことになった。父は仕事の関係で不可能だということで、母が旅に出ることになった。母は「必ず姉を連れて帰る」と約束した。
 
 
私の記憶に残っていることはこれで全部である。
未だに母も姉も青年も消息は分かっていない。あの日から11年半という月日が経っている。
父との二人の生活は決して楽なものではなかった。私は家事全般が苦手だったため、ほとんどを父に任せていた。もちろん私も家事の練習はしたがことごとく失敗し、しまいには練習を禁止されてしまった。
それでもしっかりと生きてきた。父と二人でも。しかしそれに耐えられなくなったとき、私の目の前にリベル=フリードが現れた。

349 名前: ◆j9cST1xRh2 投稿日: 2005/10/20(木) 21:49:40 [ o1Q6FWQM ]
今回は(十二頁目のみ)行を頻繁に空けてみました。
少しでも読みやすくするために…なんですが、どうも読みにくくなっているようで…。
それより…今までで一番長いですなorz厳しすぎて途中で切ってしまったし…。
リフの姉の名を出さなかったのには訳ありです。決して考えるのが面倒だったわけではありません。いや、本当です。ほんt(ry
感想は明後日あたりには……と思っています。

350 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/20(木) 22:54:28 [ z5oOT6mM ]
朝返答の筈が寝坊して、急用連発で夜になってしまった変な生き物です。
体を朝型に戻そうとしても環境が戻させてくれない〜ヌルポ orz

>>ナンバーズサマ
なんかもう色々と…ご愁傷様です、早い復帰をお待ちしております。
小説の方ですが、感想としてはキャラが立ってるしシリアスとギャグのバランスが良いですが
どうも半角ばかりなのが少々読みずらくなって玉に傷かもです、半角カタカナを全角に変えてみては?
文章構成は悪くないっすよ、半角カタカナさえなくせば個性的ながらも良質な作品に仕上がると思います。
>ナンバー一家の狩り
なかなか面白かったっす、が…
…ナンバーズ?が俺みたいだorz リザかけに行こうとしたらキクロ集団によって死んだ事がー…。

>>南東方不勝サマ
凄まじい激戦
シローとの思い出、レナの決意に聖剣エクスカリバーの力、真・分身(違う?)、そしてもう一つの剣
実に先が楽しみです、そして敵が手強いっ!
だけど「効かぬ、効かぬ、効かぬぅぅぅぅ!ry」がツボに、なかなかノリがよろしいようで。
この激戦の結末、どうなるのか…想像もつきません、先が楽しみです先輩!
>彼女がゲームの方の湧きを担当
いえいえ、それはないですな
っていうか担当したらそこらには巨大なモンスターばっかりに…。
あ、…大型モンスターの湧き担当かも。
>ゲスト出演くらいなら、個人的には構いません
ういっす、まぁバンバカ出す気はアリマセーン、ちょこっと背景として出る程度です。
というかバンバンだしたら自分の主人公の立場が危うい…w

>>名前が無い@戦士見習いサマ
魔物の姿をした神様達、うーむ興味深い
相手を殺さずにこらしめたり、お酒について話したり、人間味がありますなぁ
お祭りはどうなるのか、楽しみです
そして「サイドウォーカーが器用に男を持ち上げて横歩きでブリジヘッドの方に歩いていく」が個人的に気に入って…
…俺の目の付け所ってやっぱりおかしいですかね?ソウデスカ。

>>(*´∀`)アラステキ サマ
おおお初めましてー!毎度毎度返答を見てますー!
っていうかレス貰ってウレシー
>前スレからずっと待ってましたよ
前スレから連載しようとしてたけどトラブルで出来なかったんです…
でも今回は大丈夫!連載しまくりですよー。
>自分は取り除く作業で断念してしまいそうです
…いやさ、供養しないとさ
だってさ、キーボードのキー部分に蜘蛛ですよ、つまり気がつくまでずっと
キーを叩いて蜘蛛をry
…供養しないとたたられそうで怖いです、ハイ。

>>FATサマ
ま、またもやネクロが出てきましたね、何が出るやら…
フプレと運命が交差する、一体どうなってしまうのやら…
次回作が楽しみです。
>ネファは無事なのでしょうか?なにか真相を知っている気が・・・
無事でした、ええ、そりゃあ人を蹴り飛ばせるほど…w
でも彼女が真相を知ってるのかすら不明…、そう、自分でもどうなるかわからないのさっ!
つまり行き当たりばったりストーリィーでございます、ゲファッ。

>>307-308
ブハッ、しょっぱなから…もう…w
筋肉だらけの酒場…リディスは一生行けないでしょうなっというか行きたくないかと、いやたくましい槍子がいるし…。
変な男の誘いの選択肢を間違ったら間違い無くエロ小説送りですな…ウホッ
でもシリアス物 「あの漢」とは一体…?
次回作に期待してます。

>>オジさん改めともぴサマ
オジリウスの物語…しょっぱなから悲しいですな…
ですが物語りは始まったばかり、どんな真実と闇に消えた記憶の真相が待っているのやら
お詫び、オジさんをそのまま「おじさん」と読んでしまい笑いかけた事にお詫びします、ゴメンチャイ。orz
>名前
まぁ私はサマをつけるから万事OKだけry

>>サマナの人サマ
山奥にアンデッドの群れ…うーん事件の予感予感予感!吟遊詩人にとってオイシイですな!…チガウ?
あとハイネの戦闘力にも期待、そしてどっかの誰かさんと息が合いそうなWIZ
…いや、女性陣の取り合いのため睨み合うかも。
>しつこく言い寄ってた戦士を撲殺
うわー… 撲 殺 って…、うちの軽石頭も危ない?
とりあえず召された戦士にナム、ご愁傷をお祈りします。

>>sinサマ
お初ですー、自信ない…って結構面白いじゃないですか!
ですがしいて辛口に言えば空白が多いことと「、。」が少ない事ですかねぇ、人の事言えませんけどぉ OTZ
「私はもうダメよ・・・最後に・・ランスを装備したかった・・ガクッ」がツボに…wおいおいって感じで。

351 名前: 変な生き物 投稿日: 2005/10/20(木) 22:56:01 [ z5oOT6mM ]
マイガッ!長すぎ言われたから切り離したら名前消えてた!OTZ

>>ACサマ
お初にお目にかかりまする。
小説上手いですな!早速なにか訳ありな始まり…、究極の存在と言い残して消えた男
うーん!ドラマチックなかほりがする、俺じゃ無理だわ
素直に次回作に期待期待。

>> i サマ
始めましてん、小説、楽しく読ませてもらいました。
再分配によって戦い方を変えた男、うーむなかなかのものだなぁ
まぁとりあえず、末永くお幸せに…と。
>普段、顔文字はほとんど使わないので、選択と配分に苦労しました。
自分の場合、辞書登録してるから数字を入れればすぐに出せますが
分配は苦手っす、狩りのチャット中に顔文字を入れるタイミングがつかめなくてあんまり使ってない orz
>私は感想が辛口だそうで・・・
辛口だろうが自分はカマイマセーン、バッチコーイです、どーんと来てくださーい
……多分。


ゼーハーゼーハー、長いッ、こりゃこまめに感想を書かないと危険かな…。

352 名前: 変な生き物 投稿日: 2005/10/20(木) 22:57:37 [ z5oOT6mM ]
っ書き込んでる最中に◆j9cST1xRh2サマのカキコが…
だけど用事が! ダレカボスケテ i||i orz i||i

すみませんが後日に振らせてもらいます、…御免なさい。

353 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/20(木) 23:02:45 [ LVW/cCFA ]
>>ACさん
新作ですねw
さて、術式を完成させるために失踪した友人探しをに出かける主人公。友人の人格が破綻していないことを祈ります^^;

>>i
童話物キターww
まぁ、これはこれで面白いですね。
いっそのこと、RS童話職人を目指してみてはいかがでしょうか?

354 名前: NameressOne@黒水 投稿日: 2005/10/21(金) 00:06:14 [ M/LdCC3w ]
2冊目では初めて感想書かせていただきます。 (書き方ヘンですが失礼します)

>GJです。花の無限弾丸はβテスト時代の遺物で使うと一発でなくなるはずwww
弾丸じゃないからなのか?

 投げる場合のみ無限に出てきますっ!
・・・って無限パイ投げ戦争とか既出じゃないか・・・


>何も無い故に、自らの体を武器とする・・。
確かにそう考えると一番手っ取り早くなれる職業は武道家ですね。

  ・・・弱いのに素手かよッ?!
素人は先ず「叩きBIS/テイ(ry
体力が無い時点でアーチャー見習い+体力作り」な気がしますです。


>「テイマーたちのファミリア乱獲〜〜

  どっちかと言うと「無許可のブリーディング」とか「放し飼いによる交配」がー・・・



> 「体は剣で出来ている」

 カラダは大人で頭脳はコドモッ!
そして・・・その身は紙で出来ていた・・・・・・(W


>「小説じゃなく唯の台本」問題」

  「RS小説」なので構わない」とおもいます。
 また、台本的書き方はすでに確立された文体、というか表現法です。
  もちろん、小説じゃない呼び方があった気はするですけど。

   「うーん・えい・だーめおん」って・・・w  実の親とかです? 


>「5000ゴールドです♪」
1桁少ないようですがw


   内容に関して乾燥してない時点でダメレスかもしれないですが
  童話職人さんも うたうたいさんも ハード作家さんも コメ屋さんも
  そしてメイドさんも、楽しく元気に、たまにきっつい感じでも
  とりあえず、書いて、貼ってくださいねー☆

355 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/21(金) 00:13:58 [ Gr5iAZ.Y ]
>>354
誰に対する感想なのか、わかりやすくすると良いと思いますよ。

356 名前: オジさん改めともぴ 投稿日: 2005/10/21(金) 06:27:31 [ DXXt3lTo ]
>>335
南東方不勝さん
イレギュラーは・・・くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」

>>350
名無しさん
『おじさん』は仕様です( ´∀`)

357 名前: ナンバーズ 投稿日: 2005/10/21(金) 09:45:46 [ sgVZcMww ]
皆さんの書き込みをみましてまず言っておきたいことがあります。
まず自分のせいでスレの荒れを引き起こしてしまい申し訳ありませんでした。
これからはきちんと名無しで通します。
ショックを受けたというか考えさせられるような書き込みをしていただいたUスレのあの人にもその点で感謝しております。
小説の件ですが、これからはどのように設定していけばよろしいでしょうか?
?名前『』〜は排除
?描写を確実に増やす
?キャラ減らす
?構成を纏める
?半角片仮名から全画片仮名に
とりあえずこれらを使っていこうと思います。
皆様色々な発言ありがとうございました。

358 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/21(金) 10:48:05 [ rPBB0BnE ]
>>(*´∀`)アラステキさん
いつも素敵な感想どうもです^^
ハイネは……うん。いろんな意味で凄いです。
他のキャラはゲームで再現しようと思えば何とかなるでしょうが、ハイネを再現するのはとんでもない茨の道……
詳しい実力はそのうち>ワ<
>撲殺
言い寄ってた戦士を爽やかに殴り倒したのは事実です。
でも別に死んだわけではなく、女の子にダブクリ食らって気絶したのが恥ずかしくて、その日のうちに古都からいなくなったのを、殴り殺して埋めたのでは……と言われているだけです(ぇ

>>南東方不勝さん
瘴気に歪むエクスカリバー……レナさんの切り札といったい?
いよいよイスラフェル編クライマックスかな?
真っ二つに叩き切ったらそこから二人に分裂したらどうしようw

>>変な生物さん
うむ、いい感じに日常生活ですね。
軽さと重さのバランスが絶妙です。
セナさんにはそんな過去が……
そして、ギルドからは盗まれたものはいったい?
クエスト報酬が食事だったら、次はスマグ地下道入場料くらい食べるのかなぁw

>>sinさん
そですねー。句読点のつけ方で、文章の読み易さは大きく変わります。まるで左右のお(PANPANPAN
恋する剣士君かわいいなぁ。でも、ソロ10年って事は……25歳以上?
15歳から冒険に出たとしても……
実はこれでむさいひげ面のおっさんだったら……かわいいかも(ぇ
続編はないのかな? かな?

>>オジさん改めともぴさん
いきなり大ピンチ!?
記憶のないオジじゃ太刀打ちできないんじゃ……
そして、サチもなんだか秘密が多そうな予感。
確かに彼女自身も結構謎めいてますよねぇ。

>>戦士見習いさん
怪我人担いで横歩きするサイドウォーカーかわいい>ワ<
でも、そんなのが歩いてたら見かけた人は十中八九喰われそうになってると勘違いしそうw
しかも、病院にサイドウォーカーが入ったら……いや、そのまま鍋で患者さんの滋養強壮?(ぇ
カニカニ〜♪

>>ACさん
事情は了解しました、レイヴン(ぇ
ブレードは男のロマンですよね。たとえ使いこなせなくても^^;
何はともあれ、プロローグだけでは良いも悪いもわかりませぬ。
激しく続きに期待〜

>>iさん
そう言えばこちらでは初めましてなんですねw
うむ、普通のSSで顔文字の多用は引かれますが、こういう形式なら違和感なく楽しめます
ダメオン(仮名)ネタは下手に反応すると赤停止されそうなのでノーコメントw
一狼にボコボコにされたクマーの感想はベタですが笑えますね〜

とりあえずここまで読んだので、続きはまた今度〜

359 名前: 独り語り 投稿日: 2005/10/21(金) 18:20:09 [ qsWYoako ]
ROMの一人でしたが、自分の描きたいものが形に出来たので投稿します。
読んでいただければ幸いです。

場所は、アルバス監獄B3。
敵とPTはレベル設定はゲーム中より高いです。強さはB5かB6辺りかも知れません。
武具や技能がどんなものか想像しながら読んでいただけるとありがたいです。
とある狩りPTメンバーの、モノローグ…

360 名前: 独り語り 投稿日: 2005/10/21(金) 18:22:50 [ qsWYoako ]
とあるPTの『剣士』1/3

―耳元で曲刀が鳴いている。
 風をきり澄んだ音色をあげる。
 スナイパーの表情が確認できるほどに近づいた。
 いつも笑ったような表情が鼻につく。


 体が熱い。それだけはわかる―


募集されたパーティーで『狩り』にでかけた。
とうの昔に探索しつくしたはずのアルバス監獄に”その下”を見つけたらしい。
ついさっき出合ったばかりの仲間だが、それぞれに為すべき事を理解しているようだ。
地下への階段を抜け、左右に気を配りながら先頭のランサーの背中を見て思う。戦いやすい。
敵はそれほど強くない、左手のファビスがそう呟いた気がした。

 『盾に誓いを 剣に誇りを』
王国の紋章と同じものが刻み付けられたファビスだが、
全面に細かい傷がつき、装飾された仰々しいお言葉もそれ以上は読めなくなっている。
この盾に初めて出合ったとき、若き日に聖騎士を目指し自分に誓った……誓いというには余りにも幼稚な心意気があったことを思い出した。
盾を人に預けるのは、あまり好きじゃない。やはり左手に備え、敵を一身に集めるやり方が性分にあう。
先陣を切るには盾を押し出した格好のまま突進するのが最善だった。
浮ついた盾ではそれが出来ないことも不満を感じた。

盾の扱いに比べてれば、剣技が人より優れていると思ったことはない。
方々から飛び交う矢を盾を使うまでもなく打ち落とす程度の芸当はできる。
逆袈裟気味に切り上げた曲刀が意思を持ったように滑らかに動き、両断することもある。
ただ世間で持てはやされる回避を封じる連携技や、分身にすら見える連続剣には興味がなかった。
興味がない、では嘘になる。守るためにどうするか、そればかり考えて倒すための剣を疎かにしただけの話だ。

361 名前: 独り語り 投稿日: 2005/10/21(金) 18:23:55 [ qsWYoako ]
”狩場”を一回りして大体の様相が掴めた。
開けた場所に陣取り、向ってくる敵を迎撃することに決まった。同意を求められ、遅れながら返事をする。
考え事をしていた。
…敵にでかいのがいくつか居たが近づいてくるなら捌ききるのは楽、それより火を放つ影とスナイパーが厄介だろう。
炎使いのウィザードに盾を預ける。強力な魔法を使うが詠唱の間は無防備になる癖があるようだ。


狩りは順調だった。
時折、アーチャーが不意打ちで痛打を浴びているが、次の瞬間には割って入ったランサーが2倍以上もある巨躯を弾き飛ばす。
弾かれた巨人は傍にいるアーチャーやランサーに目を向けず、盲目になったかのようにこちらへ向ってくる。
巨大なガイコツなどは、どこへも辿り着くこともなく一条の光に貫かれ灰になっていく。

宙に浮かべ、誰かに預けた盾は意思を持ったもののように宿主を護る。
ただしそれは永久でなく、動かなくなれば詠唱代わりの誓詞と剣技とは違う種類の集中を以ってやり直さなければならない。
何度目かの誓詞の後に紋章の刻まれたファビスを掲げ、ウィザードの元へ見送ったあとに”それ”に気づいた。


3人の後衛の並んだ後ろ、檻の隙間から小さな人影が見える。
弓を不器用に左手に構え、いつも笑ったような顔で、耳障りな甲高い声のスナイパーだ。
窺うのを止め、檻から進み出し、矢を番(つが)えるのが、ひどく、ゆっくりと見えた。
心臓が握られるような感覚があった。
遠すぎる。アーチャーは背中を向けているし、そのアーチャーに向かってビショップは神の息吹の祝詞を唱えている。
威圧は効くはずもなく、睨みすら届かない――

――耳元で風切り音が高い声を上げている。

駆け出していた。
気づいた時には浮かぶ盾の下をくぐり、アーチャーとウィザードの間を通り過ぎた。
体が軽い。
身を守る盾が重りとなってこの剣と敵とを遮っていたのか。
歓喜の声をあげている。
剣が澄んだ音色で鳴く。スナイパーはゆっくりと動いている。口角が釣り上がった顔のままやっとこっちを見た。
全身が燃える。

362 名前: 独り語り 投稿日: 2005/10/21(金) 18:25:18 [ qsWYoako ]
スナイパーの全身が強張っているのが見ていてもわかった。
震える足で1歩下がった。
番えていた矢が弦を弾いてその手から飛び上がる。
相変わらず笑ったような顔で、切っ先を凝視している。
目に涙を浮かべて……涙?
―――
――




スナイパーは笑っているのではなかった。
恐怖に引きつった表情のまま仰向けに倒れていた。最初からずっとこの顔だ。

曲刀が一声小さく鳴いて、静かになった。
おまえが代わりに泣いてくれるのか、かすかに痺れる右手の曲刀にそう聞きたくなった。


ランサーがなにか不思議そうな瞳で見つめてくる。

『誰一人として死なせない』
幼かった剣士がまだ澄んだ瞳で誓いを立てている。

363 名前: 独り語り 投稿日: 2005/10/21(金) 18:29:02 [ qsWYoako ]
>>360
『剣士』1/3⇒『剣士』3頁 で補完ヨロシク

364 名前: 独り語り 投稿日: 2005/10/21(金) 18:46:17 [ qsWYoako ]
とあるPTの『ランサー』3頁

―まるで踊っているみたい。
 思い出だけに残るその言葉が今の私を支えている。

珍しい剣士に出会った。
何もかもが地味……ただ単調な攻撃を繰り返している。
地味なのに、こっちまで肌がピリピリする迫力にモンスターは釘付け。
前に会った剣士はもっと目を引く動きをしていた。
剣で描く十字の軌跡すら一回も見せない剣士には初めて会った。

やっぱり、同じ戦うなら目立たなきゃ!
突き出す槍の穂先は目にもとまらず、機先を制し縦横無尽に駆け回る。
どんなに鋭い剣閃もするりと抜ければ空を切り、赤く尾を引く火の玉は槍を一振り闇に消す。
風を纏って戦場を舞台にかえる、戦いの華はこうでなくっちゃ。

今日の仲間は、魔法アーチャーに炎のウィザード、剣士にビショップ。敬称略!
アーチャーさんとウィザードさんはいつも派手で驚いちゃう。
固まり集まるモンスターに、氷雨隕石降り注ぐ、そこに残るは死屍が累々。
一体残ったジャイアント、私が囲んでザクザク串刺し。

私の大事な大事な槍に宿っているのは風の魔法。
穂先だけじゃなくて柄尻まで風を纏ってて、軽く軽く振り回せる。
頭上でクルクル回せば小さな竜巻を肌に感じる。
小さな竜巻は目には見えないけど、私の周りに留まらないでモンスターの足元まで吹き荒れるのをはっきりと感じられる。
私が無茶を出来るのもこの槍のおかげ。

365 名前: 独り語り 投稿日: 2005/10/21(金) 18:46:55 [ qsWYoako ]
今日の舞台は地下監獄。薄暗くて気が滅入りそう。
槍を構えて走って狩って、私を先頭にどんどん突破。
私が最初で、アーチャーさんが次、次っていうか光の矢でほとんど倒れて、ハイおしまい。
次、次、次、次ってクルクル回って面白い。面白かったんだけど、走ってるとビショップさんが大変そう。
場所を決めて戦うことにしてからも、槍をクルクル先手必勝。クルクル回してクルクル駆けて。

私の上で張り切る弓に名前をつけてる、他の人には内緒。
この槍をくれたあの人の愛用の弓と同じ名前。私がその人の弓につけた名前。
小さく名前を呼んで、弓に想いを吹き込んで空に放つその瞬間。

いまは辺りを一掃し、ほんの一時(ひととき)小休止。
地面を揺るがす音がして、はっと目を上げ見たものは、
剣士が仲間に急突進!その身に纏うは茜の焔、
仲間の脇を駆け抜けて、一際大きな衝突音!

戻ってきた剣士に掛ける言葉を捜して躊躇ってるうちに、違うモンスターがでてきてタイミングを失っちゃった。
言おうと思った言葉を、そのまま言ったらきっと誤解させちゃうから。

『やればできるじゃん』
この槍をくれたあの人の口癖。私が新しい挑戦をやりとげる度に言ってくれた。
出来るまで何回も失敗して、何回もやり直して、何回も見てもらった。
初めて会ったとき、初めて交わした言葉。
『まるで踊っているみたい』
ただがむしゃらに槍を振り回して、ただがむしゃらに躱わし抜けて、踊りというには不恰好すぎたはずなのに。
私もその気になっちゃって、いまじゃ舞姫なんて呼ばれちゃって、目立ちたがりの私のために、探してくれたこの魔槍。

366 名前: 独り語り 投稿日: 2005/10/21(金) 18:47:38 [ qsWYoako ]
この槍を手にとり構えれば、二つに割れた穂先の間に、吹き荒れる風の刃が生まれる。
私がゆっくり手を伸ばせば、指先を包み込む優しい風に変わるそれも……
狙いを定めて突き出せば、切り裂く刃に成り代わる。
見えない刃に驚いて、動きを止めるその瞬間、風は大きく声をあげ、嵐になって吹き上げる。

無茶する私にあの人が探してくれたこの槍が私と仲間を守ってくれる。
夜になったらあの人に、今日の仲間の話をしよう。


ビショップさんが目の高さにあげた聖水撒きに向かって、祈りの言葉を続けている。
すぐ傍に出てきた骸骨、駆けて一閃あててやろうと槍を握ったその瞬間。

優しい光を背に受けて、祈り捧げたビショップが、
小さく強く踏み出して、聖水撒きを横に振る。
光の軌跡が弧を描き、闇を抱えたガイコツに、
当たる刹那に眩い光!不死も不浄も打ち砕く。

また驚かされちゃった。
私は口を開けた間抜けな顔で見上げていたに違いない。
小さな光る粒粒に変わって、それが薄暗い監獄の中に消えていくまで見とれて、そのまま固まっていた。

367 名前: 独り語り 投稿日: 2005/10/21(金) 19:03:47 [ qsWYoako ]
>>360
訂正) 盾の扱いに比べてれば⇒盾の扱いに比べれば
今日のUPはここまでです。

感想を書こうにも全レスするわけにもいかず・・・。
あえて挙げるならFATさん i さん21rさん、それに(*´∀`)アラステキさんの大ファンです。

>61-63のマリーPTの戦いでガクガクブルブル(AA略)したのが一番印象に残ってます。
ハノブの遭遇を想像するだけでガクガクブルブル
21rさんの復活をのんびり心待ちにしています。

368 名前: AC 投稿日: 2005/10/21(金) 21:25:12 [ BPIrFMYg ]
いきなり話は飛んで昔語りという名の設定垂流し…

狂人の蔵 第二話


魔法学において、魔法師の扱うそれは「元素魔法」と「付加魔法」の2つの体系に分類される。
元素魔法は地水火風4つの元素、その精霊を術者の構築する魔力回路により制御し、
自然界を人為的に創り変える技術を指す。大陸に散らばる多くの魔法師達が使用し、
魔法学を知らない一般人が所謂「魔法」として認識しているのがこれである。

それに対し、付加魔法は物質に魔力回路を埋め込むことで、
一時的に能力を底上げする技術を指す。この魔法はスマグ魔法師院の、
ある研究から派生した副産物を基礎として確立された技術である。

その研究、傍から見れば荒唐無稽で傲慢なその研究の起源は、数百年前まで遡る。

スマグの北東、ヘムクロス高原中央部に位置する大陸有数の巨大湖、アラク湖。
街の生活用水は、全てこの湖の水で賄われている。

300余年前、紅の輝石が地上に齎されたその直後から、湖の畔には巨大な塔が
確認されるようになったという。湖畔に立ち込める深い霧に阻まれ、頂の見えない
その高層建築は、自身を中心に強大な魔力場を形成し、アラク湖の湖水にその魔力を混ぜ込み
変質させていった。スマグの魔法師達は魔力場と魔力を湛える湖水の影響により、
その魔力を大幅に増幅されていった。

蜃気楼の如く突如現れ、恰も悠久の彼方からそこに在り続けるかのように虚空に
聳える尖塔を、魔法師達は「魔力塔」と呼び、新たな魔法都市のシンボルと狂喜して讃えた。

しかしこの時を境に、街は深刻な問題を抱えることになる。魔力塔出現後、
スマグでは新生児の出生率の大きく低下し、また、奇形が頻繁に産まれるようになった。

四肢の数の合わない未熟児、二重体の双子、果ては人ですらない異形。街はかつて無い混乱に陥った。

369 名前: AC 投稿日: 2005/10/21(金) 21:32:02 [ BPIrFMYg ]
狂人の蔵 第三話

出生した新生児は、例外なくその身に強い魔力を宿していた。魔法師達は数多くの実験と
考察を重ね、胎児の肉体の変調が、魔力塔とアラク湖湖水の魔力が胎児の魔力回路に
流れ込むことにより、飽和を起こした事に起因するという事実を突き止めた。

魔法師院は直ぐ様魔力塔へ大規模な調査隊を派遣した。しかし、僅か数名を残し、
隊は壊滅した。その後再編され、再度塔へ赴いた調査隊が持ち帰った収穫は、
塔内部には強力な魔物が犇めき侵入は困難であり、塔の発する魔力場の制御は
不可能であるという事実だけだった。

調査隊が持ち帰った情報が絶望的であったにも拘らず、魔法師達はスマグから
撤退しなかった。彼等の、自身の命を秤に掛けた上の結論は、塔の魔力場を
利用しつつ、スマグを存続させる手段を模索だった。そしてその為に魔法師院は
その総力を挙げ、産まれてくる次代の奇形化を回避する策を探した。

そうして永きに亘る研究の末、魔法師院はついに新生児を、スマグを救う技術を構築したのだ。

それが魔力回路を胎児に埋め込み、キャパシティを外部から拡張する『魔力回路拡張理論』と、
胎児への回路拡張処置を施す為の、研究過程で開発された付加魔法を応用した術式『魔法施術』である。

この理論と術式を導入する事により、スマグの新生児の出生率は次第に上昇し、また奇形も減少した。
そして、産まれながらに強力な魔力を宿した子供達は優秀な魔法師として成長し、
魔法都市スマグはより強く大陸に名を馳せるようになった。
これ以後、スマグ魔法師は他の魔法師と区別するように、自らを刻印魔法師と呼称した。

研究の成果、即ち魔法施術を受けた第一世代の魔法師達が成長し、世代を繋ぐ頃には、
スマグを存続させる為に構築された理論と技術は、より優秀な魔法師を作り出す為の
手段へ姿を変わっていた。そしていつしか、肉体と魔力を完全に融合させ、人を超えた高次の
存在へ至る為の研究に、スマグの魔法師達は傾倒していった。

そして、その為の魔法施術が高度化、複雑化するに伴い、施術に失敗する者も増えていった。
魔法施術に失敗した子供は魔力の均衡が保てず、暴走によりその精神と肉体に異常を来たした。
それら暴走した魔法師達は、スマグを出奔し各地で事件を起こした。その最たる事例が、
銀狼シルヴァリンによるビスル、バリアート一帯の大量殺戮事件である。

こうして輝石の降臨から今に至るまで、魔法都市スマグは魔力塔と共にその歴史を刻んできた。
院に篭り、いつ果てるとも知れぬ研究を続ける我々スマグ魔法師達の目的は、国を興し、
覇道を歩む為ではない。創生の真理を解き明かすことで究極の存在を創り出し、
そしていつか、我々の新たな歴史、その全ての根源たる魔力塔に再び挑む為である。

370 名前: AC 投稿日: 2005/10/21(金) 22:30:33 [ BPIrFMYg ]
書き上げるのが遅く皆様のハイスピードバトルについていけませんorz
独り語り様と同様全レスをつけるわけにもいきませんが、
皆様のSSはこの掲示板に来る最大の楽しみとして読ませて頂いてます。
前スレから続いた戦士見習い様のシリアスシリーズや、
サマナの人様の英雄テイム(何 などは正直ハナヂものでした(´∀`)
今後も、皆様の作品を楽しみにしております。

371 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/21(金) 22:50:30 [ widQC2LQ ]
 >【全角】ナンバーズ【半角】さん(違)


   旧バージョンと新バージョン、りょうほう書くってどうでしょう・・・

372 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/22(土) 00:15:58 [ LVW/cCFA ]
>>独り語りさん
剣士さんの性格は個人的にツボですね。
ひたすらに盾の技術を向上させたストイックさに惚れました。
槍子さんのほうも、軽やかにモンスの間を駆け抜ける姿が脳裏に浮かびました。
これからも頑張って下さい。

>>ACさん
そういえば、ネタで両手ともブレードの機体を(ry
ま、このことは置いといてw
魔力回路に刻印魔法師・・、スウェブタワー出現による奇形児の増加。
そして、ただ優秀な魔法師を生み出すことに執着していく人々・・。
これらの過去の出来事が、本編にどう反映されるのか楽しみです。
それと、この小説を読んでF○○eを連想した自分は負け組みですorz

373 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/22(土) 00:57:40 [ UshLJN0c ]
>>357 ナンバーズ氏
もう一つだけ。実際に登場するアイテム・MOB等の名前を直接使わない方が良い。
21R氏の間接的なスキル説明を参考にするといいと思うよ。
他にも上手な人たくさんいるから、全部に目を通すだけでもかなり勉強になる。

374 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/22(土) 00:59:31 [ UshLJN0c ]
って、よく見たらこのスレが最後尾じゃまいか。
保守age

375 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/22(土) 01:48:21 [ 99KZlXYU ]
>アイテム・MOB等の名前を直接使わない
そこはどーでもいいと思う

っていうかさ、ナンバーズ氏は?と?だけやればいいんじゃない?
急にキャラ減らされても困るしな

376 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/22(土) 02:14:21 [ LVW/cCFA ]
>>325
(まずいな・・。)彼奴らとの戯れの中で、我は始めて焦燥に駆られた。
(よもや、あの雌がこのような隠し玉を持っていようとは・・。)
奴が弓に番え、魔力を注ぎ込んでいる剣。その名はアンドゥリル、エクスカリバーと対をなすもう一つの聖剣。
エクスカリバーは、所有者に降りかかる全ての厄災を「無効化」することで守護する聖剣であるが、
それに対してアンドゥリルは、所有者に降りかかる全ての厄災を「斬り捨てる」ことで守護する聖剣である。
故に、その破壊力はエクスカリバーの守護をも凌駕する。
いくらエクスカリバーを解放している我とて、あの剣の直撃を受けたら只では済むまい。
ましてや、既にオート監獄にて半身を失っているのだ。もうこれ以上の分裂は不可能だ。
最もどのようにして、我が半身が最後を迎えたかは分からずじまいだ。
確か半身は、白き魔獣に憑依していた筈である。
それ故、今あの剣をこの身に受けることは我の負けを意味する。
「させぬ・・、させぬぞぉぉぉぉぉぉぉ!!」
我はあの雌ごと忌まわしき剣を葬らんがために床を蹴った。
だが、「ここから先には、行かせねぇ・・!」盗賊の小童が我が進路を遮る。
「どけぇぇぇ、小童!貴様の始末は後回しだ!!」そうして我は、小童の顔面を盾で殴りつけ吹き飛ばす。
「ごっ・・・・!?」凄まじい勢いで小童が壁に激突する。どうやら衝突の際の衝撃を和らげるために分身が身を挺して本体を庇い、死んではいないようだ。
そうして我は目標との距離を一気に詰める。どうやら、僅かの差で我の方が早かったようだ。
雌が絶望の色に染まった瞳で我を見据える。その瞳に宿る絶望がなんと甘美なものか・・。
「残念だったな。これで、この茶番にもようやく幕引きが出来る。」
そうして我は、雌の頭蓋に刃を振り下ろそうとした。

私がアンドゥリルに充分な魔力を注ぎ終わった瞬間、あいつが剣を振り下ろしてきた。
(ここまでなの・・・。御免、シロー。仇、取れなかった・・。)
心の中でそう彼に謝り、私は目の前の死を受け入れようと目を閉じた。
しかし、振り落とされるであろう刃が私の頭蓋を砕くことは無かった。
(えっ・・!?)そのことに驚き、目を開ける。目の前には剣を振り上げたまま、固まっているイスラフェルがいた。
どうも様子がおかしい。何かぶつぶつと呟いている様だ。
「やめ・・ろ、この肉体は・・・我の物だ・・。今・・更、貴様如・・きに、ぬぅあぁぁぁぁぁ!」
イスラフェルが叫び声を上げる。そして、その叫び声が収まったかと思うと、イスラフェルはじりじりと後ろに下がった。
そして、まっすぐに私を見つめこう言った。
「レ・・ナ、俺・・ごと・・・こい・・つを・・・殺・・せ・・・。」
俺はもう助からないから、そう彼は私に告げた。
「シロー・・・、分かったわ。貴方の思いは、決して無駄にはしない・・!」
そうして私は、アンドゥリルを媒介にしたライトベロシティを放った。
一筋の光が、彼の体を貫く。それと同時に、二つの声が私の耳に届いた。
一つは、彼の体を乗っ取った悪魔の断末魔。そしてもう一つの声は
「ありがとう・・。」そう私に言ってくれた、シローの声だった。

377 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/22(土) 02:17:54 [ LVW/cCFA ]
さぁて、イスラフェルとのバトルがようやく終わりました。
大分削ったなぁ、内容orz
まぁ、妄想した分全部書くと余りにも長くなるからなぁ^^;
もうすこし、上手く文章をまとめてみたいものですOTL

378 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/22(土) 07:09:26 [ pnxYNzcE ]
>>ナンバーズさん
戯曲の書き方になっている。
小説の形にとらわれず、逆にセリフにどこまで意味や感情を込められるかに
手間と工夫をこらすのも一つの技術です。けして説明的にならないように、
それでもセリフを読んだだけで情景や表情が目に浮かぶ。語り口だけで誰が
どんな思いで話しているのか分るようになれば本物でしょう。

NameressOne@黒水氏への返答も併せて。
>また、台本的書き方はすでに確立された文体、というか表現法です。

379 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/22(土) 10:53:27 [ HTRVgxmk ]
>337-341
_| ̄|○ノシノシノシノシノシノシノシノシノシノシ<マーベラス

380 名前: 373 投稿日: 2005/10/22(土) 11:16:26 [ UshLJN0c ]
>>375とナンバーズ氏
表現が悪かった。すまない。
ていうか、俺の語彙じゃあうまく説明出来ないな。
なんというか・・・一言で表せば「ガキっぽい」のかな?
だから、他の人の表現技法を参考にして書くともっと良い物が出来ると思う。

381 名前: 名前が無い 投稿日: 2005/10/22(土) 11:45:18 [ hNlLsBE2 ]
【チラシの裏】
ギルド戦争
そこでは己の技と肉体を最大限に駆使して他の冒険者を打ち破る
それだけの為にある行為、野蛮だと言う人もいれば
誇り高き行為だと褒め称える人も居る
そして今、ギルド戦争の真っ最中
二人のテイマーが熾烈を極めた戦いを繰り広げている
一人のテイマーが敵のテイマーと睨みあいを続けている
ペットのコボルトはZzzzと寝息を立てている
延々と続く睨みあい、音の無い戦いが永久に続くと思われたときに
一人の天使が颯爽と空から現れる
天使はその場で聖域つくり、二人のテイマーを見守る
にらみ合うテイマーは天使を意にも介さず孤独な戦いを続けている

別の場所では武道家と戦士が戦っている
お互い睨みあい、一定の間合いを取っていたが武道家が先に動く
分身を二つ生み出しジェットストリームアタック!と叫びながら戦士へと走る
戦士はその強靭な体を駆使して大きなジャンプをして分身の一人を踏みつける
武道家は驚いた顔をして叫んだ
「俺を踏み台にしたぁ!?」

ギルド戦、それは漢達が誇りをかけて戦う世界………
【/チラシの裏】

382 名前: ナンバーズ 投稿日: 2005/10/22(土) 12:15:30 [ 0Q3GCQU2 ]
一応始めの方からROM専だったんですべての作品を一通り見ています。
内容ガキっぽいですか。
事実自分でも書いててなんか厨みたいになってきたなと思っていたりします…
アイテムやMOBの名前を書く書かないは賛否ありますね。
これから推敲し、短篇試作して今日の夜あたりUPしてみます。

383 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/22(土) 12:25:14 [ LVW/cCFA ]
>>名前が無いさん
ギル戦物ですね。
黒○○○○ネタに爆笑した自分は負け組み確定でしょうか?^^;

384 名前: 名前が無い@戦士見習い 投稿日: 2005/10/22(土) 12:42:19 [ hNlLsBE2 ]
コテハン付け忘れた・・・・
>>381は自分ですorz

385 名前: ナンバーズ 投稿日: 2005/10/22(土) 23:13:22 [ wA1424Gk ]
>>名前がない@戦士のようださん
マッシュオルテガガイアネタに吹きました。
 
では試作うpしてみます
 
それはある平凡な朝の事だった。
部屋に一つしかない窓から朝日が差し込んでくる。
カビ臭いベッドの上で目が覚める。
埃っぽい部屋からまた憂欝な一日が始まる。
顔を洗おうと寝呆け眼で洗面所に向かう。
…水が出ない。そういえば先週から電気水道ガスみんな止められているんだった。
「致し方ない。稼ぎに出るか。」
彼の名は守(マモル)。
左手に持つは身の丈程もある巨大な盾、右手に持つは攻撃を受けとめる為の小刀、今はめっきり減った純粋な壁剣士である。
だが最近はどこに行っても
「PTあいてますでしょうか?」
そこでいつも小声で話すPTM。
(うわwまた剣士かよ。火力ないくせにまた火力だと偽って入る気だな)
自分はいつもこう言われる。
そして同時に悲しくなる。
なぜ同士達は盾を捨てるのか。なぜ自分を犠牲にしないのか。共に戦う者を護るのが"騎士道"ではないのか?
「いっぱいですwww」
そう言われる毎日に疲れ、最近は狩りにも出ず、この暗く、黴臭い部屋に閉じこもっていた。
しかし食料も水も尽きた今は狩りに出るしかなかった。
古都にある自宅を久しぶりに出る。さんさんと降り注ぐ朝日が、暗い部屋に籠もっていたせいか眩しい。
古都は朝から活気があり、多数の冒険者の叫び声が聞こえる。
<!>ナンバーズ アルパスB1狩りPT募集!リュウインズ前まで!
<!>ぬるぽ アルパスあいてますか?
なぜか人が叫んでるのが懐かしく感じる。
自分にあう狩りPTを探す中ふと露天の商人に呼び止められる。
「よう兄ちゃん、いい剣士品揃ってるよ!」
金もないのについつい釣られて見てしまう。
マインゴーシュ、パーリングダガーなどたいして興味のないものがあるなか一つだけ興味をそそる品があった。
「これは…」
[U]バディトラスト。
鈍い鉄色に光るそれはすべての戦士剣士の憧れの防具。
しかし何億ともするそれを彼が買えるわけはなかった。
「なんだよ、金ないなら行った行った。」
後ろめたさを感じながらとぼとぼと露天を後にする。
<!>愁 オーガ秘密ダンジョンPT募集。王宮前まで
ふと自分が自宅に籠もる前には聞かなかった叫びが聞こえる。興味がわいたので行ってみることにした。
王宮前にもいくつかの露天や雑談中の人々の姿が見える。
その中に一人大声で叫んでいるシーフの姿が見える。

386 名前: ナンバーズ 投稿日: 2005/10/22(土) 23:46:42 [ sgVZcMww ]
「すみません、オーガ秘密とはどのようなPTなのでしょうか?」
と聞くとその大きな帽子をかぶったシーフはにっこり笑って答える。
「はい、秘密PTっていうのはあるダンジョンで新たに発見された区域を探索するPTのことなんです。ただ…」
とたんにシーフの顔が曇る。なんだか訳があるように感じる。
「昨日僕は友人のハンナさん達と一緒にオーガ秘密ダンジョンに入ったんですが、ボスのオフィサーグとチーフレイクという二人のオーガにやられてしまって…。それでハンナさん達は僕を逃がすために…」
どうやら囚われの二人を助けに行く為に有志を募っているようだった。
自分の中の何かが熱くなった、そのときにはもう言葉を発していた。
<!>守 「わかりました!自分がお役に立てるなら手伝います!」
久しぶりに誰かの役に立てる事が嬉しかった。ただ自分の声が大きすぎて叫びになってしまったが。
シーフさんはびっくりしたような顔で
「あ、ありがとうございます。申し遅れました、僕は愁(シュウ)といいます。」
にっこり笑って手を差し出す。
なぜかその笑顔にどきっとしながらも差し出された手に握手する。
「俺は守って言います。よろしく!」
まだ自分を必要としてくれる人がいるんだ。
空を見上げながら考える。自分の騎士道は自分の信念を貫くこと。それを俺は信じるだけだ。
後編につづく

387 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/22(土) 23:51:16 [ nKVKQ.wc ]
上出来じゃん、生々しいなw


っとそのまえに、できれば前回の小説も打ち切らずに一緒に続けてくれ
あの後から気になってなぁ

388 名前: ナンバーズ 投稿日: 2005/10/23(日) 00:15:34 [ 7l2jcYK6 ]
すばやい返信ありがとうございます。今回の批評を見て今後のことは決めたいと思っております。

389 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/23(日) 04:01:39 [ Xubk2Wgc ]
「大丈夫ですか?お嬢さん」
その声に私は目を覚ます。
「こんなところにで寝ていては風邪をひいてしまいますよ。」
あれ?ここはどこだろう?
「本当に大丈夫ですか?」
ああ、そうだ。酔いつぶれてここで寝てしまったんだ。
「ああ、はいはい大丈夫ですよ」
と言いながら立ち上がろうとするが、まだアルコールが抜けていないようで転びそうになる。
「おっととっと」
声をかけてくれていた男が私を抱き留めてくれた。
「っと、ありがとう」
そこで初めて私は男の姿を見た。
「え?天使?」
思わず凝視してしまう
「そんなに天使が珍しいですか?」
「ああ、いえ、すいません」
いそいで目をそらす。天使が地上に降りてくるなんて何ごとだろう?と考えていると
「どうやらその調子じゃ自力で帰るのは難しそうですね。家まで送って差し上げましょう。」
そう言って彼は私を抱き上げ空へと羽ばたいた。
「わわ!?ちょっと!誰もそんなこと頼んで無いわ!降ろして!」
「いいんですか?今ここで降ろしても。この高さだと死んじゃいますね。
 そんなことより家はどこですか?教えてくれないと送れませんよ。」
「な!?」
少しだけイラついたが、転落死するのは嫌なので素直に住所を教える。
普段なら初めて会った人にそんなことは教えないが、彼は信用できる気がした。何故だろう本当に不思議だ。
家に着くまでの間ずっと彼の翼を見ていた。
『天使の翼は人々の希望を映す』
この地上の世界で天使はとても神聖な存在であり神が我々に見せてくれる希望であると言われている。
まぁ、そんな話はどうでもいいのだけれど、彼の翼は綺麗だった。
汚れた世界を浄化していくような、そんな美しさだった。
「どうです?綺麗でしょう?僕の翼は。同じ天使達の中でも好評なんですよ。僕の翼。」
どうやらこの翼は彼自身も自慢に思っているらしい。
「ええ。本当に綺麗だわ。うらやましいわ」
「僕はこの翼に誇りを持っています。天使である自分への誇りです。この翼を使い人々の手助けを
 していきたいのです。」
そんなことを話していると家が見えてきた。
「あっ、そこの家よ。」
まさか自分の家の前に天使が降り立つ日がくるなんてね…
彼にお礼を言いそのまま家に入っていこうとすると彼が私を呼び止め、こう言った。
「しばらく居候させてくれませんでしょうか?」
さすがに天使のお願いを断るわけにもいかず、しょうがなく今日だけ泊めることにした。
はぁ…明日には出ていってもらえるよう説得しないと…

翌日、私はカーテンの隙間から射し込む太陽の光で目を覚ました。
「ん〜、もう朝か〜。」
少しだけ体を伸ばして二度寝しようと思っていると、台所の方から物音が聞こえる。
「だっ、誰!?まさか泥棒かしら?」
横に置いてあった護身用の小型の槍を手に台所に向かう。
そして一気に台所の扉を開ける。
「あっ」
あぁ、忘れてた。今この家にいるのは私一人では無いんだった。
「あれ?もう起きたんですか?困ったなぁ…まだ朝食の準備が終わってないんですよ。
 もう少しで出来上がるので椅子にでも座って待っていてください。」
彼は私の槍を見て少し驚いた表情をしていたが、何ごともなかったかのようにそう言った。
おとなしく椅子に座り朝食が出来るのを待つ。
その間ずっと朝食を作る彼を見ていた。正確には彼の翼を。
窓から射し込んでくる太陽光を受けて輝く彼の翼はやはり綺麗だった。

390 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/23(日) 04:03:53 [ Xubk2Wgc ]
彼の用意してくれた朝食を食べ終え(独特の味付けだったけど、なかなか美味しかった)、
天上界に帰ってくれるように説得を始めた。
(よく考えてみると朝食を作ってもらっていきなりこんな事を言うのは少々失礼だったかもしれない…)
「ねぇ、悪いんだけどこの家から出ていってくれない?ほら、あなた天使なんだから他の家でも
 しばらくは泊めてもらえるわよ。ね?」
「それが…そうでもないんですよ。実はこの町の家を全部まわったんですが、どこも泊めてくれなくて…」
「全部!?この町の全ての家で断られたの!?」
この町ってブルンネンシュティング程ではないにしろ結構大きい町なのに…意外と冷たいものね、世間って…
「そうなんですよ…もう頼れるのはアナタだけなんです!お願いします!もうしばらくこの家においてください!」
そう言って彼は土下座した。
「うっ、そんなこと言われても…」
まさか天使に土下座される日が来ようとは…
「お願いします!」
彼は頭を下げ続ける。床には涙の雫がこぼれ落ちる。
「わかった、わかったわよ!しばらくは泊めてあげるからもう頭を上げてよ」
もう!何も泣くこと無いじゃない!
「じゃあいいんですね!!」
彼がガバッっと立ち上がり私の手を握る。その目にはもう涙は無い。
こ、こいつ!嘘泣き!?本当に天使なの!?
「じゃあ、あの空いてる部屋使わせてもらいますね」
勝手に話を進めて部屋を出ていく。
「はぁ…しょうがないか…」
あ…名前聞くの忘れてた…
「私の名前はミレイだからね!」
一応自分の名前を教えておく。
廊下の方から「は〜い、しばらくの間よろしくお願いします」と返事が聞こえた。

彼(後で名前を聞いてみたけど地上では使われない発音だったので名前はわからないままだ)との生活は意外と
楽しいものだった。(ちなみに地上に来た理由は単なる興味だそうだ。)
普段は適当に簡単そうなクエストを受けて生活をしていたけれど、彼がいれば遠くの町のクエストも
受けられるようになったので稼ぎも増えた。
彼の近くにはいつも小鳥や美しい蝶が寄ってくる。彼の周辺はいつも平穏で満ちていた。
そんな日々が続いていた。徐々に私は彼に惹かれていった。

ある日彼が「ちょっと天上界で事件があったみたいなので一旦帰ります」といって天上界に帰ってしまった。
この事件が彼を絶望の底に落とすことになるなんて思ってもみなかった。

彼が天上界に帰って数日が過ぎた。この日は朝から晩までずっと雨が降っていた。
夜も更けてもう眠ろうかと思っていると、玄関のドアを叩く音が聞こえた。
ドアを開けると彼が立っていた。体は雨でズブ濡れになっている。
急いで家の中に入れ、体を拭くためにタオルをもってくる。
「お帰りなさい。雨にあたっちゃって災難だったわね。」
「……」
「ん?どうしたの?」
先程から彼の様子がおかしい。元気がない。いつもの彼のような明るさがない。
そしてあることに気付く。彼の翼、左の翼が無惨に折れてしまっている。
それに翼自体に以前のような美しさが無くなってしまっている。
「うそ…なによ…これ?い、いったい何があったの!?」
「……」
彼は何も答えない。生気の抜けた目をして立ちつくしている。
「ねぇ!どうしたの!何か言ってよ!!」
しかしこの日彼が口を開くことはなかった。
仕方なく彼を彼が使っていた部屋に連れて行って今日のところは休むことにした。
あの様子は絶対に何かあったんだわ…それに折れた翼のことも気になるし。明日問い質してみるしかないわね…

翌日になっても彼に元気が戻ることは無かった。
ただ何があったのか、それだけは聞くことができた。
天上界での事件それは悪魔にレッドストーンを奪われてしまったというものらしい。
その責任を天使が負わされ、その結果天使達は片方の翼を奪われレッドストーンを取り戻すために
地上へと追放された。
なぜ悪魔達のいる地底ではなく地上なのかというと悪魔達と共謀した人間達がレッドストーンを地上に
隠してしまったらしい。
どうやらレッドストーンとはどの世界にとっても重要なものらしい。
あれほどまでに美しかった彼の翼を奪ってしまうほどのモノなのだから。

391 名前: 380 投稿日: 2005/10/23(日) 04:05:32 [ yome3M7E ]
(・∀・)イイヨー

続きキボンヌ!キボンヌ!

392 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/23(日) 04:06:15 [ Xubk2Wgc ]
それから数日が経った。
彼は庭に置いてある椅子に座っている。相変わらず元気はない。
ヒラヒラと綺麗な蝶が彼の方に飛んでいく。彼が手を差しのべると蝶はその手に留まった。
彼は蝶を見て涙を流していた。
「お前はいいなぁ…自由に空が飛べて…その翼を僕にくれないかい?」
そう言って彼は蝶を握りつぶした…
自分の見ているモノが信じられなかった。あの優しかった彼が蝶を握りつぶした…
それほどまでに今回の事件はショックだったんだろう…
座っている彼の背中から彼を抱きしめる。
「ねぇ、もう翼のことは忘れよう…前みたいに優しい貴方に戻ってよ…」
「忘れろ?翼のことは忘れろだって?そんなこと…そんなことできるわけ無いだろ!!
 アレは僕の誇りだった!僕たち天使の誇りだった!!それを、それを忘れることなんかできる
 わけ無いじゃないですか!!ミレイにはわからないんでしょう?僕が今どれだけの絶望感を
 味わっているかなんて!!」
涙が出た、悔しかった。彼はこんなにも苦しんでいるのに自分はどうしてやることもできない…
「ご、ごめんなさい。ミレイを責めたかった訳じゃないんです…ごめんなさい」
「いいの、確かに私なんかじゃ貴方の苦しみは理解できないのかもしれない…
 でもね、私はそんな貴方を見ていたくない…貴方が苦しんでいるのは見たくないのよ!
 私が!私が貴方の失った翼の代わりになってみせるから!!
 だから…だから前みたいに元気で優しかった貴方に戻ってよ!!」
強く彼を抱きしめる。私も彼も泣いていた。ただ涙が溢れて止まらなかった…


それからさらに数ヶ月後、私達は大きな城の前にいた。彼の兄が待つという城の前に。
この数週間の間に彼は徐々に明るさを取り戻し、以前のように活発な彼に戻っていた。
そして毎日二人でレッドストーンについての情報を集めていた。
もちろん情報など全く集まるわけもなく途方に暮れていたとき彼の兄(この時はまだ彼に兄がいるなんて
知らなかったのだが)から彼に連絡が入った。
『レッドストーンに関する情報を入手した。今すぐ自分のところにきて欲しい』
それで、その場所がここなのだが…こんなところに城があったなんて知らなかった…大きい…
彼は気にした様子もなく城に入っていく。
「ちょ、ちょっと待ってよ!」
中に入ってみると、やはり外観からもわかるように広々としていた。
ふと見ると正面にある玉座のようなところに誰かが座っていた。
「お久しぶりです兄さん」
「おお、やっと来たか。待ちくたびれたぞ」
あのいかにもエリートっぽい感じの人が彼の兄のようだ。彼の兄もやはり翼が折れてしまっていた。
「遅くなってしまってすいません、兄さん」
「まあいい。それよりそこの女は誰だ?なぜ人間ごときがここにいるんだ?」
うわぁ…見た目通りの性格ですこと…
「彼女はミレイ。僕に住む場所を提供してくださっている女性です。」
「そうか」
あからさまに不機嫌そうな視線を私に向ける。
「それで兄さん。レッドストーンの情報というのは?」
「ああ、そうだった。実はな、情報と言うほどではないんだがレッドストーンが地上にあるのは
 間違いないらしい。それでな地上の世界を滅ぼすことにした。
 その方がレッドストーンの捜索も楽になるからな。」

393 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/23(日) 04:06:57 [ Xubk2Wgc ]
「は?」
思わず間抜けな声が出てしまった。この人は一体何を言ってるんだ?
「何を言うんですか兄さん!そんなことをしては人間が死んでしまいます!!」
「別に構わんだろう?そもそもこれは悪魔と人間共が引き起こした事だ。そのせいで我々の翼は奪われた!!
 人間共の罪は俺が裁く!!むろん悪魔達もな!!そしてレッドストーンが見つかった後に
 我らを地上に追放した天上界を滅ぼし私が神になるのだ!!
 この城には私が長い時間をかけて作り出した魔法石がある。この石の力をもってすれば地上ぐらい軽く消し飛ばす
 事ができる!!」
次の瞬間城全体を何か不思議な力が包み込んだ。そして城が浮上を始める。
「きゃっ、なに!?飛んでるの!?」
どんどん地上が遠くなっていく。
「兄さん!やめてください!こんな事はしてはダメです!!」
「うるさい!私に指図するな!!お前は黙って見ていろ!!」
どうやらこのままでは本当に世界が滅んでしまうようだ。なんとかしないと!
「今すぐこの計画を中止しなさい!さもないと力ずくで止めることになるわよ!!」
持ってきていた槍を構える。
「やれやれ馬鹿な女だ、お前が俺を止められると思うのか?どちらにせよお前も生かしては帰さん!」
「待ってください二人とも!争ってはいけない!!」
「弟よ、お前はどうする?私とともに世界を支配するか?それともその女のように私に刃向かって死ぬか?」
「僕は…」
「世界を滅ぼすことなんて許されるはずが無いわ!早く止めないと!!」
彼が私の横に立つ。
「僕は世界を救う。兄さん貴方を止めなければなりません。」
「ほう、では人間共の味方をするのだな?」
「僕は人間達を守ります。お願いです兄さん考え直してください!貴方とは争いたくない!」
彼が説得を試みる。だが彼の兄は侮蔑を含んだ目でこちらを睨むだけだった。
「愚かな弟よ、お前だけは生かしておいてやろうと思っていたが予定変更だ。お前もその女と一緒に消してやろう」
どうやらもう争いは避けられないようだ。改めて槍を構え直す。
「ミレイ…悪いが君は石の破壊を任されてはくれないですか?」
「なっ!?何を言ってるの!?私も一緒に戦うわ!!」
世界を滅ぼす事ができる石を作る事ができる者が相手だ。一人で勝てるわけがない!
「僕なら大丈夫です。今は一刻も早く石を破壊するのが先決です」
「そんな…でも!」
「僕は大丈夫です。絶対に君のところに帰ります、だから安心してください。ここは僕に任せてください」
その言葉を聞いたとき私は不思議な感覚に包まれた。もう彼は帰ってはこない。そんな気がした。
彼の目は言葉とは裏腹に死ぬ覚悟を決めた者の目だった。しかし私は彼を信じようと思った。
「わかったわ。石を壊したらすぐに戻ってくるからね!」

394 名前: オジさん改めともぴ 投稿日: 2005/10/23(日) 04:07:18 [ IOwq/IpI ]
>>独り語りさん
ふいんき(ry)がとても気に入りました。
あの人って誰だろ

>>南東方不勝さん
弓に剣を・・・すごいですねw
イスラフェルは結局シローの愛の力に負けてしまったんですね。
↑言いながらちょっと恥ずかしい自分がいます

395 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/23(日) 04:07:38 [ Xubk2Wgc ]
「あの女を行かせてよかったのか?お前一人では俺に勝てはしないぞ」
「良いんですよ。彼女に僕が兄を殺すところなんて見せられませんからね。」
僕の言葉を聞いて少しの間をおいて兄は笑いだす。
「ハーッハッハッハ!!出来損ないがよく吠えた!いいだろうやってみろ!
 お前では私に勝てないということをわからせてやる!」
兄が片手を天に向かってつきあげる。すると室内であるにもかかわらず雷雲が発生する。
ゴロゴロゴロゴロゴロ…
ドォン!ドォン!
無数の雷が自分に向かって落ちてくる。
この程度なら避けられる!そして一気に兄を叩く!
両手に光の輪を作り出し、雷を回避しようとした時だった。自分の体の異変に気がついたのは。
「なっ!?体が動かな、うあぁあぁぁぁぁあああぁ!!!!」
強力な雷撃が自分に命中する。
体が痺れて立っていることができない。そのまま地面に突っ伏す。
「なんだ?この程度か?それなのにお前は俺に刃向かったのか!兄であるこの俺に!!
 やがて天上界を支配するであろうこの俺に!!」
脇腹に激痛が走った。兄が自分の脇腹を蹴りあげた。
あぁ、痛い。体は雷撃によって麻痺しているにはずなのに痛みだけは感じる。
体の肉が焦げるニオイがする。
まだだ…まだはやい…焦るな、チャンスは絶対にくるはずだ…
気付かれないように自分に回復魔法をかける。少しずつではあるが痺れがとれてきている。
反撃のチャンスは意外と早く訪れた
「お前はそこで待っていろ。女をここに連れ戻して目の前で殺してやろう。そうすれば馬鹿なお前も
 考え直せるだろうよ。」
そう言うと兄は彼女の後を追おうとする。
まさか僕が動ける状態であるとは思っていないのだろう。その背中はあまりに隙だらけだった。
そしてこの瞬間僕の勝利が確定した。
兄の背中に向かって光の輪を投げつける。光輪はそのまま兄の翼を切り裂いた。
天使の力は翼を媒介として行使される。今この時をもって兄は力を失い、神になる資格を失った。
「!!!!!?!!?」
声にならない叫びが聞こえる。
「今その苦しみから解放してあげるよ。兄さん」
苦しみ悶えている兄の肩を抱く。
「もう終わりにしよう。こんな悲しいことは終わりにしよう。さぁ、兄さん。
 神に懺悔してください。今なら神も許してくれるはずです。」
しかし兄の考えは変わらなかった。
「畜生…このまま終わってたまるか!俺は許さない!俺の天使としての誇りを汚した神を!
 レッドストーンを奪った悪魔達を!悪魔達に加担した人間共を!!全てだ!全てを消してやる!!」
「そう…ですか…それなら僕は自分の天使としての誇りをかけて貴方を裁く!!」
自分の残された翼が光を発する。その瞬間辺りに大小無数の十字架が現れる。
「さようなら…兄さん…」
最期に兄の目に映ったのは十字架と僕の涙だったであろう…
兄は光の粒子となって消えていく…そして力を使い果たした僕の翼も消えていった。
目の前が少しずつ暗くなっていった…

396 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/23(日) 04:08:13 [ Xubk2Wgc ]
早く石を破壊して彼のところへ戻らないと!
全力疾走で石が安置されている部屋に向かう。しかしどれだけ急いでもその石のある部屋にたどり着けない。
なんて広い城なんだろう。外から見たときはこんなに広いようには見えなかったが。
空間拡張魔法でも施してあるんだろうか。
それからさらにしばらく走ったとき、ついに石を保管している部屋に到着する。そして扉を蹴破った。
部屋の中には禍々しい光を放つ石が一つ。それを確認した私は槍を構える。
「やぁっ!!」
ガギッ!
槍が石を貫く。石は激しい光を放ち霧散した。
その瞬間この城を包んでいた魔力が消えていくのがわかった。
もっと硬いものだと思っていたのだが、あっけないものだ。
そんなことを考えていると、城の上昇が止まった。
そして城が落下を始める。徐々に速度を速めながら地上に落ちていく。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
城が崩れ始めた。ここも長くは保たないだろう。
彼のところに戻らないと!
すぐに彼が戦っているはずの大広間に走る。
おかしい。静かすぎる。
さっきまでは激しい戦闘の音が聞こえていたのに…
大広間に着くとすぐに彼の姿を探す。
広間のほぼ中心に彼は倒れていた。
どうやら気を失っているようだ。
「ハァ、ハァ、大丈夫!?」
息を切らしながら彼に駆け寄ろうとした、その時だった。
彼がいる場所の床が崩れ去った。
いけない!助けないと!!
必死に手を伸ばす。
しかし手は空を切る。彼は落ちていく。真っ逆さまに落ちていく。そして見えなくなった。
「…うそ。嘘よ、こんなの嘘。私はあの人を掴んだわ…ちゃんとあの人の手を掴んだわ!!」
自分の手のひらを見つめる。震える手のひらを。
その手に掴んでいたのは絶望。
彼を助けられなかったという現実。

あまりのショックに頭が混乱している。ただ自分の手を見つめることしかできない。
体の震えが止まらない。私はその場に座りこむ。
そして、ついに自分が立っていた床が崩れ落ちた…

私は落ちていく。まるでさっきの彼のように。
力無く…真っ逆さまに落ちていく…私はそのまま気を失った…

397 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/23(日) 04:08:56 [ Xubk2Wgc ]
次に目が覚めたとき、私はベッドに横になっていた。
「ん?ここは?」
すぐさまこの疑問が浮かんでくるのは当然といえば当然だろう。
そして次に浮かんでくるのは彼のこと。
「こんなところで寝ている場合じゃないわ!彼を助けに行かないと!」
ズキッ
「うっ、いっつ〜」
体中が痛んだ。よく見ると体が包帯でぐるぐる巻きにされている。まるでミイラだ。
「あら?気がついたんですね〜」
間の抜けた声が私に向かって発せられる。
目の前の女性の服装を見るかぎりここは病院のようだ。
「ねぇ、あなた。この邪魔な包帯をほどいて。動けないわ。」
「それはそうですよ〜、そんな大怪我で動けるわけありませんし〜、動かすわけにもいきません〜」
話し方が少々気に障るがそれについては置いておくとして。私は今自分が置かれている状況を彼女に聞いた。
彼女の話によると私はあの城があった場所で倒れていたらしい。
そしてここで3日間も眠っていたのだと教えられた。
何より彼女の話で驚いたのが私が倒れていた場所には何も無かったということ。
「そんな…あそこには城の瓦礫があるはずよ…何も無いわけがないわ」
「それが本当何ですよ〜、不思議ですよね〜、あのお城が一晩でどこかへ消えちゃうなんて」
といいながら彼女は部屋を出ていった。


気になることは沢山あった。でもやはり彼のことが気になった。
彼は生きているんだろうか、彼は無事なんだろうか、そのことばかりが気になる。
でも私はわかっていた。彼が無事では無いことに。
あの高さから落ちて助かるわけが無いってことに。
「全部終わっちゃったのかな…何もかも…」
そう…全部終わったんだ…世界は救われた。
そして…彼は死んだ…神と呼ばれた男を道連れに…
急に目の前の景色が滲んだ…涙で何も見えなくなった

私は彼を助けられなかった。世界を救うことを選んだのだから。
石の破壊でなく彼の手助けを選んでいたら彼は助かったかもしれない…
でも彼の目は「世界を守ってくれ」と言っていたから…だから私は世界を選んだ…
本当は…本当は彼を選びたかった!あの時すぐに彼に手を貸せば私達は生き残れた!
たとえ世界が滅んでも最後まで彼と一緒にいたかった!
わかってる、何で彼が世界を守ってくれって言ったのかはわかってる!
人々が今まで通り平和に暮らせるように、笑って過ごせるようにだって事くらいわかってる!!
でも!それでも私は彼と一緒にいたかった!!
涙が頬を伝ってこぼれ落ちる。いつまでも…いつまでも…涙は流れ続けた…

私達が守った世界。人々が幸せそうに生活している世界。
だけど私にとってはそうじゃない。こんなの全然幸せじゃない。
様々な色彩で満ち溢れているはずの世界が私には白黒に見えた。
私の前にはモノクロームの世界が広がっている。
もう私の前には彼という太陽は現れない。

この世界に…もう太陽は昇らない。

398 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/23(日) 04:09:35 [ Xubk2Wgc ]
あれから何日経っただろうか、傷が全治したことにより私は病院を追い出された。
家には帰りたくなかった。あそこには私達の思い出が詰まっているから。
色々と考えているうちに自宅に到着してしまった。
あぁ、この扉を開いたら私は泣いてしまうだろう。
彼と過ごした日々を思い出して涙を流してしまうんだろう。
もうそれでもいいかもしれない。
彼がこの世にいないのなら、彼との思い出にしがみついて生きるしかない。
ドアノブに手をかける。

ガチャ

そして彼の部屋に向かう。
その途中であることに気付いた。
あれ?何で家の鍵が開いていたんだろう?
そんなことを考えながら彼の部屋の扉を開く。
中はあの時のまま。彼が居たときのまま。

そして窓の近くの椅子に彼が座っているのもあの時のまま…

「やぁ、今までどこに行ってたんですか?心配してたんですよ。」

「………」
何が起こったのだろう?何故彼が居るのだろう?

「どうしたんですか?ぼーっとしちゃって。」

「………」
あぁ、私は気が狂ってしまったのかもしれない…

「おっと、そうですね。これを言うのを忘れてましたね。」

「おかえり、ミレイ」

気が狂ってしまったのならそれでもいい。
彼に会えたんだから…それでいい…

「…ただ…いま」
うまく声が出せなかった。

彼が近づいてきて私を抱きしめる

彼の胸の中で私は小さな声でもう一度言う

「ただいま」

朝日の光が部屋に差し込む
とても…とてもまぶしかった

やはり私の目からは…涙がこぼれる

でもそれは悲しい涙ではなく、とても温かな涙だった

そして太陽は昇り続ける

モノクロームの世界に色が灯った



    Fin




こんばんは、前スレの960です。今回も思いついたので投稿してみたんですが…長すぎますね。
一応これでも4割くらい文章をカットしたのですけど、なかなかうまく纏まりませんでした。
話の展開が急だなと思われるところが多々あったと思いますが、その点に関してはもうごめんなさい
としか言えません。
長くなってしまいましたが最後まで読んでいただきありがとうございます。

前の作品に感想をくれた皆さんもありがとうございました。とても励みになりました

399 名前: i 投稿日: 2005/10/23(日) 05:17:10 [ 4D0aj44E ]
『ケーキ氏のこと』

パリカスもバンヘセルもケーキ職人。
パリカスのケーキは甘いけど、バンヘセルのケーキは甘くない。
世の中甘党の人が多くて、パリカスはいつも大人気。

マロンが嫌いな人が言います。
マロンさえ入ってなければ、バンヘセルのケーキは良くなるのに。
けど、世の中にはマロンが大好きな人もいるんです。

誰の意見をとりいれたって、誰もが喜ぶものはつくれない。
それなら、バンヘセルが納得いくケーキを、つくればいいじゃない。
バンヘセルのケーキをいつも最初に味わう人は、いつだってバンヘセルその人。
だから、誰に叱られたって、
最初に食べるその人が喜ぶものをつくればいいじゃない。

パリカスの店にはいつも人が並ぶけど、バンヘセルの店はいつもすっからかん。
けど、それでもいいじゃない。
だって、バンヘセルのケーキじゃなきゃって人もいるんだもの。

甘いものはおいしいけれど、甘いだけじゃ飽きてしまう。
たまには甘くないケーキもいいじゃない。

イチゴショートケーキしか知らない人が、
そりゃマロンモンブランを見たら驚くかもしれないさ。
こんなのケーキじゃないなんて言うかもしれないさ。

だけど、それがどうしたっていうの?
バンヘセルがケーキだと言ってるんだから、それでいいじゃない。
モンブランが大好きな人もいるんだから、それでいいじゃない。
イチゴショートだけがケーキだなんて、誰が決めたの?

楽しく作ればいいじゃない。
おいしく食べればいいじゃない。
楽しんだ人が勝利者。楽しませた人が偉い人。

そりゃとんでもなくまずかったら、
こっそり耳打ちするのもいいかもよ?
けどねえ、世界中のケーキ屋がイチゴショートを作ったりしたら、
そんなのつまらないじゃない?
だって、いろんなケーキがあるから、おもしろい。
焦げてたって、形が悪くたっていいじゃない。
それだってひとつの味だもの。

自分の納得できる、自分の楽しめる料理をすれば、いいんだよ。

400 名前: i 投稿日: 2005/10/23(日) 05:21:54 [ 4D0aj44E ]
>変な生き物様
はじめまして!
私も全く同じ状況で名前が消えていました(^^;)
何かの罠ですねこれは!
ええと。辛口でもよいということで、本当にいかせていただきますよ。

変な生き物様の物語はもう少し無駄なエピソードや、効いていない小ギャグを削れば、
確実に読みやすくなると思います。
たとえば、物語の一番最初の出だし。アーネイトさんとリディスさんの家から始まりますが、
ここを、セナさんとの戦闘シーンからはじめる、とかですね。
小説は、最初で「え?なんでどうして?」って思わせるのが肝心だと思います。
特に、変な生き物様の小説は連載ですので、毎回出だしのインパクトと山場が必要となってきます。
一話完結と違い、一度載せると修正が効かないので、難易度は高くなります。
また、ところどころに小ギャグ(あうぇsdrtfgyふじこ・・とか)が挿入されていますが、
これらはチャットだったら確かにおもしろいのですが、
小説だとそのおもしろさが目減りしてしまっているようです。
それよりも、変な生き物様の小説はキャラが立っていて面白いので、
もっとキャラクターに喋らせるほうがいいと思います。
>「ああああ!ふ、フルヒーリング!フルヒーリング!!いやリザレクション!」
例えば、私はこのセリフが大好きです(^^)
ロイドさんの焦りと使命感のようなものが、とてもよく伝わってきます。

文章的なことでは、時々、主語と目的語が抜けることがあり、
誰のセリフかわかりづらくなっている事があります。
誤字脱字も多いので、もう少し読み返す回数を増やすか、
身近なお友達に一度読んでもらって、指摘してもらうといいかもしれません。
場面が変わったときに、段落をつけて場所の名前をいれているのは、
とても分かりやすい、いいアイデアですね。

物語としては、なんだか設定に対して「今思いついた」という感じがすることがあるのが残念です。
たとえば、セナさんが実は一緒のギルドだったと判明するシーン。
セナさんはギルド員なのに、ギルド屋敷に始めて来た様子なのはどうしてでしょう?
そこは、読み手の想像力だとも思いますが、あまりスッキリとはしないですね・・・。
戦闘シーンは、とても迫力があり、また、様々なスキルや各職の特性を使いこなしているので、
とてもゲームノベルの雰囲気が出ていて、素晴らしいです。
ただ、私は自分の職以外のスキルについては、全く疎いので、
>それを見たギオは剣の構え方を素早く切り替え、スウィングインフィニティーを繰り出す。
とあっても、多分すごいことをしているんだろうなぁ・・・という事しか分かりません・・・。

本当にいっぱい指摘してしまいました。
けれど、私はこう感じる、私ならここを直す、という視点に立っての感想なので、
けして、こうでないといけない、と言いたい訳ではありません。


>南東方不勝様
いろんな童話に、RSの職をあてはめていくのも、おもしろそうですね。
天使以外の職の話も書かなきゃ・・・と考えて、とっさに思いついたのが、
なぜか美女と野獣でした。

>サマナの人様
おや、そういえばはじめましてになりますね!
コメディと顔文字ってすごく相性が良いと思います。
私の中のイメージとして、顔文字=イラストなので、
漫画的な小説を表現できる気がします。
あ、そうそう。文中の駄目怨(仮)は、当社の造語ですので、
実在する似たような名前の団体とは、なんら関係ありません(ぁ
実はベタなギャグは大好きです。アハ。

> 独り語り様
初投稿おめでとうございます!
弾き語りのような、独特の節とリズムのある言葉まわしが美しいです。
完結までがんばってください。
そして、そんな素敵職人様たちと一緒に、私の名前なんか並べちゃ、
恥ずかしくて小さくなっちゃいますよ!

>名無しさん様
危うく見逃すところでした。
感想ありがとうございます!

401 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/23(日) 14:47:34 [ LVW/cCFA ]
>>ナンバーズさん
今ではめっきり見かけなくなった、壁剣士の話ですか。
しかも、秘密初体験のようですね。
果たして、何の事件も無く秘密を攻略することが出来るでしょうか?

>>389の名無しさん
うーん、ハッピーエンドでよかったですねぇ^^
恨みの余りに、周りを否定してしまっている兄さんに、ちょっとした悲しみを感じました。
そして、某ジブリ作品が脳裏をよぎった自分は痛い子ですorz
メテオ爺に焼かれてきます。

>>iさん
RS内における二人のケーキ職人の話ですか。
ほのぼのと笑わせてもらいました。これからも頑張って下さい^^
ちなみに、マロンは嫌いですw

402 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/23(日) 15:44:35 [ LVW/cCFA ]
閑話・奇蹟、その「カラクリ」

ふと、深い暗闇の中で意識が戻る。それと同時に俺の認識の中に、とんでもない場面が流れ込んできた。
俺の体の奪ったイスラフェルとかいう野郎が、あいつの頭に剣を振り下ろそうとしていた。
(ふざけるな、てめぇ!!)力の限りそう叫び、必死に腕を止めようとする。
だが、既に一欠けらの魂しか残っていない俺の力では、その腕を止めることは叶わない。
(畜生、畜生!!止まれ、止まってくれ!!!)それでも、黙って見過ごすことは出来ない。
まして、それが俺のことを好きと言ってくれたレナ(女)ならば・・・。
(貴公のその「裏切り」、某(それがし)が後押しして進ぜよう・・。)
そんな時だった、この声が俺に語りかけてきたのは・・。
(何者だ、あんたは?)俺は、姿無き声の主にそう返した。
(今はそのような問答をしている場合ではあるまいに・・。好いた女が殺されてもいいのか?今のおぬしでは救うことは叶わん。ならば、某が何者かと考える前に最もお主が、今「実現」したい望みを考えろ。)
確かに、この声の主が言うことはもっともだ。いいだろう、どうせ俺は助からない。ならば、この得体の知れない奴の力を借りる事くらいどうって事は無い。
(分かった・・。俺はどうすればいい?)覚悟を決め、姿なき声の主にそう答えた。
(先刻と同様に、腕を止めるよう念じろ。その念を、某が増幅し一時的に肉体の所有権をお主に戻す。)
俺は言われたとおりに、腕を止めるよう強く念じた。その瞬間、俺の背中をとてつもなく強い力が吹き飛ばした。
「なっ・・。」暗闇の中を魔法のカーペットと同じ速度で、上へ上へと飛んでいく。
そして突然暗闇が消え、眩しい光が俺の目を照らす。あまりの眩しさに俺は目を閉じた。
そして、再び目を開けた俺の目の前にレナの姿があった・・。
(急げ、長くは持つまいぞ・・。)さっきの声が俺にそう語りかける。
(あぁ、そんなことは分かってる。)未だに反応が鈍い体を一歩一歩後ろに下がらせる。
そして、まっすぐにレナを見つめ、俺の「望み」を伝えた。
涙を流しながらも、あいつは弓を引き絞りアンドゥリルを放った。右手にあるはずのエクスカリバーはいつの間にか砕け散っていた。
その温かい力に体を貫かれる瞬間、
(先刻の問いについてだが、某は「裏切り」を是とし、その是をもって望みを「実現」させる存在だ。この度の貴公とその聖剣の「裏切り」楽しませてもらったぞ。)
これはその礼だ。そんなことを言っていた。
そして俺の体は、イスラフェルごとアンドゥリルによって貫かれた。
意識が砕けるその前に、俺は「ありがとう・・。」と呟いた。

403 名前: 名前が無い@戦士のようだ 投稿日: 2005/10/23(日) 16:07:20 [ hNlLsBE2 ]
最近このスレにも活気が出てきましたね
ナンバーズさんも戻ってこられましたし

感想
>>iさん

>>390
感動ものですね
自分もこんなの書けたらいいなぁと思います

>>ナンバーズさん
お帰りなさいませ
秘密初体験剣士の話 面白いです
これからもがんばってください

>>南東方不勝さん
イスラフェルとのバトル
愛の力?で勝ちましたね
これからの愛物語に期待します(あれ?

>>ACさん
とても設定が参考になりました
もう一目ぼれです

>>独り語りさん
ランサーの語りが面白いと思いました
クルクルが好きです

404 名前: ナンバーズ 投稿日: 2005/10/23(日) 18:01:04 [ CBajl6wk ]
エクスカリバー…原作円卓の騎士アーサーの所持していた剣。
宝石がちりばめられた鞘には自己再生能力がある。
本当に再生能力あるみたいですね。
今までの感想、続きは夜UPします

405 名前: 名前が無い@戦士のようだ 投稿日: 2005/10/23(日) 18:20:00 [ hNlLsBE2 ]
何故かiさんへの感想が消えていたorz
改めて>>iさん
一狼の話、いいですね
最後はハッピーエンドですし
顔文字の使い方もとても上手ですね

406 名前: ◆j9cST1xRh2 投稿日: 2005/10/23(日) 22:01:52 [ tKHa7KVA ]
何故あのときに気がつかなかったのか自分でもわからなかったのは、やはり自分という人間は無神経だからなんだと思い直しました。
>>293のレスでみなさんにとても失礼なことを書いてしまったと反省しています。
そのときは自虐的な気分になっていて、このスレの皆さんを下した内容を含んだ文を書き込んでしまいました。
まず350近辺で無神経にも謝罪もせずに書き込んでしまったことを謝罪し、その上で293での失礼な文を書き込んだことをお詫び申し上げます。
ナンバーズさんのことを言う前に自分の行為を省みることが先でした。
最近頭が正常に活動していないようなのでまた何か失礼なことを書いているかもしれませんが、そういう点があれば教えていただきたいです。

407 名前: ナンバーズ 投稿日: 2005/10/23(日) 22:02:24 [ wA1424Gk ]
それでは滞っていた感想行きます。
>>307ー308さん
マッチョBARパワーボム…
何だかむさ苦しそうな雰囲気ですね。クーラーとかは付いてるんでしょうか?
>>オジさん改めともぴさん
話が始まっていきなりオジ&サチが大ピンチ!
二人はどのようにしてこの危機を乗り切るのでしょうか?
>>サマナの人さん
棍棒DX恐いですね…殴られたら一撃であの世逝きですよ…
>>南東方不勝さん
最後に自分の愛するものを助けたシローに泣けました。そしてシローに話し掛けた謎の声も気になります。
>>sinさん
パラをがんがんはなつゴルヴァに回避が光るシルス。これからの発展に期待です。
>>iさん
童話ネタ
正直言って感動しました。
場にあった顔文字、一狼の心境の変化、作り込まれた設定…最高だと思います。
かぎりなく尊敬です。
ケーキネタ
みんなが大好きケーキ。
自分はモンブラン派です。…というより基本甘党なんでなんでもおkです。
あ、聞いてませんよね…失礼しました。
>>名前がない@戦士のようださん
魔物達の人間化。しかも強きを挫き弱くを助くですか。殺してないと言うのもミソですね。
ハードに生と死を描いた前作とほのぼのとした今昨…まさに小説投稿者という感じがします。
>>◆j9さん
描かれた過去…青年と母親はいずこに…そして姉の安否は…
激しく続き読みたいです。
>>独り語りさん
剣士とランサそれぞれの視点で書き込まれた心情、それぞれの性格がわかる作品だと思います。
これからこの二人を軸に作品が進行して行くのでしょうか?
>>ACさん
スマグの奇形児発生…スマグの人の魔力の裏にはそんな苦労が隠されていたんですね…
魔術士の方に敬礼。
 
誠に申し訳ありませんが時間の都合上後編は明日書きます。

408 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/24(月) 01:05:47 [ LVW/cCFA ]
>>376
(・・・っ!!)意識が戻る。それと同時にイスラフェルの断末魔が聞こえた。
(なんだ、さっきの感覚は・・?)体は俺の思うとおりに動いてくれたが、ついさっきまで何を念じていたのか、内容が思い出せない。
だが、今は戦場に立っている。余計なことを考えている暇は無い。
奴が死んだのか、坑道に充満していた瘴気が薄れる。どうやら、敵討ちは成功したようだ。
ならば、こちらも終わりにしよう。そうして俺は、後ろにいるヒースに叫ぶ。
「待たせたな、千両役者。盛大にこの瘴気を吹き飛ばしてやれ!!」
「あぁ、そのつもりだ。既に充分な魔力は充填済みだ。」
そうしてヒースは、追放天使へとその身を変え、言霊を呟いた。
「数多なる聖霊を束ねたる主よ、汝の御意思に従い、我、此処に裁きの日の主賓とならん・・。」
言霊を言い終えると同時に、俺達の周囲に巨大な十字架が現れた。
その瞬間、俺達を囲んでいたゴーレムごと坑道内の瘴気を吹き飛ばした。
「ふぅ、やっと終わったわぁ・・。元が死んだんやからこいつらも、もう復活せぇへんやろ。」
アニーが心底疲れたように、そんな感想を漏らした。
「まだ、終わってねぇだろ。ギルとレナの状態を見に行くぞ。」
そんなことは分かっとるわ、俺の言ったことに対してバツが悪そうにアニーが応える。
そうして俺達は、ゴーレム共の亡骸を踏み越え、ギルたちの元へ向かった。
レナのほうは目立った外傷は無かったが、ギルのほうはかなり堪えてる様だ。
「あ・・、兄貴・・・。イスラフェルの野郎は・・どうなった?」ヒースの治療を受けながら、ギルが俺に尋ねた。
「あぁ、ちゃんとレナが仕留めたようだ。今、アニーと一緒にシローとか言う奴の体を埋めに行ってる。」
「そうかい、そいつはよかった。これで、レナの奴も少しは救われたかな・・。」
「さぁ、どうだろうな?だが、そうあってほしいもんだ。」
そんなことを話している内に、ヒースの治療が終わったらしく、俺達もこの坑道を後にした。
今回の依頼が、俺達がこれから関わるであろう出来事の始まりだった事ということは、このときは知る由もなかった。

ジャック達が坑道を後にしてから10分後、イスラフェルとの戦場跡。
「イスラフェルめ、しくじりおったな。」
「でも、再生核を一個だけでも生成してくれたのですから問題はないかと・・。」
「否、其一つだけでは第一位魔(アダム)の再生が適わない。故にしくじりである。」
「アダムが表舞台に立つのはもう少しあとでしょう?まったく、貴方はいつも目的に向かって一直線なのだから。」
「事象が混沌となる前に全てを完遂す。其れが我が理念。今更、変えられぬ。」
「第十四位魔(ゼルエル)も第十六位魔(アルミサエル)もやめないか。言い争ったところで何も変わらぬ。」
「だが、この度のしくじり。やはり、バルディエルが一枚噛んでいるかと・・。」
「何故そう思う、第六位魔(ガギエル)?」
「如何に半身を失っていようとも、我ら始原魔が、よりしろに歯向かわれる事などありはしない。」
「それは、そうだが・・。ゼロとも言い切れんだろう?」
「ウヒョヒョヒョ。そんなに気になるのなら、ボクちゃんが確かめてきてあげるお。」
「第三位魔(サキエル)、目覚めたのか・・。」
「遅くなったね、第五位魔(ラミエル)爺や。他の皆も元気そうだね。」
「サキエル。うぬの発言、手段は如何に?」
「とぼけるなよ、ゼルっち。ボクちゃんがこういうことに向いてるのは知ってるくせに。ウヒョヒョヒョ。」
「では、目覚めた早々に悪いが頼むぞ。サキエル。」
「ウヒョヒョヒョヒョ、どーんと任されちゃうお。」

409 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/24(月) 02:09:21 [ LVW/cCFA ]
>>408
鉄鉱山を後にした俺達は、鉱員協会に問題の解決を報告した後、その足で古都に帰ることにした。
レナとはここで別れるつもりだったが、アニーからの誘いを受け、俺達のギルドに加入することにしたようだ。
このまま、古都に一緒に戻ってギルド員との顔合わせを済ませてしまうつもりらしい。
古都に向かう道すがら、女勢がこんなことを話していた。
「そういえば、レナ。アンタ泊まるあて、あるん?」
「無いわね。私、リンケン出身だから。ここ最近は、シローと一緒に暮らしてたけど・・。」
「あぁ、それ以上言わんでえぇ。なら、ウチの家に来ぃへんか?一人分、余裕があるんや。」
「じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかしら。」
どうでもいいが、最初のころと比べものにならないほど、打ち解けてないか?
そんな取りとめもない会話をしているうちに、古都に着いたようだ。もう、大分日が傾いているようだ。
その足で、ギルドの事務所に向かう。
事務所に到着すると、入り口の前に疲労困憊のゲイルの姿あった・・。
「あぁ、姉さん、もう無理だよ・・!!だって、西のお空でピンク色の病気のコボルトがクッキーを食べているんだよ・・!」
おいおい、なんかかなり遠い世界に行っちまってるぞ・・。
「ゲイル、何があった!?そんなに疲労して・・。待っていろ、今回復してやるからな!」
元来真面目な性格のヒースが血相を変えて、駆け寄った。
まぁ、ここまでこいつを痛めつけられるのは、一人しかいないがな。
「あら、皆戻ってきていらしたの・・。」凄まじい怒気を纏い、ゲイルをここまで痛めつけた元凶が事務所の中から現れた。
「今回の依頼の成果については、後で聞かせてもらいますわ。それと、アニー。今すぐ私の部屋に来てくださる?『話したいこと』が山ほどあるんですの。」
可憐な笑みをたたえ、アニーに対して死刑宣告をする我らがマスター。
「いやぁ。ウチ、これからレナを家に案内せんといかんのや・・。」アニーがささやかな抵抗を試みる。
だが、アニーの言葉には耳を貸さずに、そのままアニーの尻尾を掴み事務所の中へと引きずっていった。
「いや、ほんとに悪かったわ。ケーキ食ったこと反省しとるさかいに。だから、だから、説教だけはかんべんしてやぁぁ・・・。」
哀れな雌狼の断末魔が古都に古都の夕焼け空へと消えていった。心配そうに見送ったレナにあらかた説明した後、ギルのほうに向き直った。
「いや、のっけから壮絶なものを見せちまったな。とりあえず、たった今アニーを引きずっていったのがギルドマスターの・・、聞いてるのか?」
「へっ!?あ・あぁ、もちろん聞いてるよ。兄貴。」そんな生返事を返すギル。
どうやら、今まで俺のことに気づいていなかったようだ。という事は・・・、
「ギル。お前、リリィに惚れたな。」
「な、何を言ってるんだよ!?そ、そんなわけ無いだろ!」
どうやら、重症のようだな。まったく、あの癇癪娘の笑顔にやられたようだな。

ウチが、リリィの説教から解放された時にはもう外は真っ暗やった・・。
「まったく、貴女もジャックもなんでこう問題ばかり起こすかしら・・。」
非常に突っ込みたい発言なんやけど、生憎そんな無駄な体力は残っとらん。
「そういえばアニー、あのシーフとアーチャーの方々はなんですの?」
「・・ぁぁ、ギルド加入希望者や・・。後で、こっちのほうにも挨拶に来させるわ。」
「分かりましたわ。それはそうと、あのシーフ、魅力的な方でしたわねぇ・・。」
うっとりと遠くを見つめるリリィ。あの淡い青色の瞳が溜まりませんわ、とか言っとる。
「なんや、リリィ。アンタ、ギルの坊やに一目惚れしたん?」アカン、つい口走ってもうたわ。
「そう、ギルっておっしゃるんですの・・。って、何ですってアニー!!!!」
(あぁ、今日ウチ死ぬかも知れん。)そうしてウチは、絶望的な延長戦へともつれ込んでいった。

410 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/24(月) 02:13:02 [ LVW/cCFA ]
ぐっは、消し忘れハケーンorz
もういい加減に寝ますね^^;

411 名前: オジさん改めともぴ 投稿日: 2005/10/24(月) 03:27:20 [ DXXt3lTo ]
>>南東方不勝さん
初めのほうまだ読んでないのであれなんですが、
リリィのキャラいいですね
え、リリィには『さん』をつけないとやばいですか?w
リリィはツンデレの予感( ´∀`)

今度時間のあるときに最初から読みますね
すみませんでした(´・ω・`)

412 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/24(月) 19:10:15 [ LVW/cCFA ]
>>ともびさん
そうですか、拙い駄文ですがそう言われると嬉しいです^^
>ツンデレ
なるほど、ツンデレですか・・・。




無知な自分に、この言の葉の意味をばご教授していただきたいorz

413 名前: ナンバーズ 投稿日: 2005/10/24(月) 21:58:10 [ q8nMzR1g ]
>>南東方不勝さん
単発でツンデレ質問スレたってましたね。
ツンツンとした男女関係からデレデレした関係に変化するみたいなこととか書いてありました。

414 名前: ナンバーズ 投稿日: 2005/10/24(月) 22:48:47 [ 4IN./Jis ]
後編
あれから十分程叫び続けたが結局二人しか集まらなかった。
やたらと辺りをきょろきょろ見回し、語尾に〜だぉ(^ω^ )とつけてしきりにまくしたてているWIZ。
でっかいハンマーを持って鬼のような形相でWIZのことをにらみつけるBIS。
脇では愁が不安そうな表情で二人をみている。
「今日もアイテムいっぱい拾うぉ(^ω^ )」
…やはりブーン厨だったか。
「みなさんよろしくお願いします。それでは行きましょう。」
古都の雑踏を抜けてオーガの巣窟方面に向かう。
古都を抜けた辺りから晴れ晴れとしていた空が曇りだす。
「こりゃ一雨くるでごわす。さっさと行くでごわすよ。」
BISの言うように橋を渡った辺りから雨が降りだす。
降りしきる雨の中いそいで洞窟の中に入る。
洞窟内部は真っ暗で湿っぽく、ひんやりとしてまるでお化け屋敷のようだった。
WIZがPTMの周りに火の輪を形づくる。
「これでよく見えるぉ(^ω^ )」
ぼんやりと周りが見えてくる。
「あの…なんか見えませんか?」
愁がある方向を指差す。
指差された"それ"が近づいてくる。
シャー!という音と共に鞭のような物が飛んできた。手に持った盾で攻撃を弾く。
おぼろげに"それ"が姿を見せる。
「さ、蠍でごわす!」
しかも相当巨大な蠍だ。
あわてずに盾を構えて突進し、そのまま盾で蠍を弾き飛ばそうとする。
その瞬間、無数の輪のような物が蠍を真っ二つに切断した。
愁の投げた戦輪が見事に決まったようだ。
愁がにこにこと嬉しそうに笑う。
「上手く決まると爽快ですよね〜」
ハハハと皆で笑いあう。
と、いきなりWIZが蠍の死体を漁り始めた。不信に思って聞いてみる。
「どうかしたんですか?」
実際真っ二つの蠍の内蔵をまさぐっているのは不信としか言いようがない。

415 名前: 変な生き物 投稿日: 2005/10/24(月) 23:02:05 [ z8Jyy2Io ]
>>南東方不勝サマ

えー、ツンデレというものは
ギャルゲーから正統派RPGにまで幅広く出現する一種の「属性」

最初は主人公とはツンツンのキッツキツな関係、反発したり、そっけなかったり、眼中に無かったりしますが
終盤になってくると主人公にデレデレデレデレな関係になります、人によっては
人前では相変わらずツンツンしてるけど主人公と2人だけになるとデレデレryとなります

また比較的最近の作品の中には「人間の男」と「ドラゴンの雌」という種族違いのツンデレカップルも発見されてます


ってなにやってんだ俺は('A`)、どうも変な生き物です。
小説書いてて気分治しに小説読んでたらツンデレに究極反応してゴニョゴニョ
小説はまだもう少しかかるかもです。

iさんに指摘されまくった場所で「直さなきゃなー」ってところを直しながら製作中
自分の悪い所を修正しながら作るのに悪戦苦闘でございます、ゲファ
あといきあたりばったり人生を止めるためにある程度、物語の骨組みを作ったり直したり。

っていうか今見れば、尋常ではないほどの脱字コピペミスがorz
でも今週中はUPできると思います、っていうか時間が押してるので…小説の感想はまた後日…
でわでわ。

416 名前: AC 投稿日: 2005/10/24(月) 23:24:52 [ GUzM8.5M ]
やっと本編に入ります…orz

狂人の蔵 第四話

そして時代は流れ、現代に至る、という訳である。
我ながら長い独白だった。知らず知らずにストレスでも溜め込んでいたのだろうか。
無意識に説明口調で独りごちるなど、我が身ながら心配になる。

とは言え、おいそれと人に話す事も出来ない内容であるのだが。
スマグ魔法師院は、刻印魔法師の第一世代から魔力回路拡張技術を秘儀とし、今日に至る。
魔法師院は秘儀の研究と秘匿の為、魔法師がスマグを出ることを極端に嫌い、厳しく制限を課してきた。
しかし、施術の失敗による暴走者等、スマグを出奔する者も少なくはなかった。

魔法師院はそういった者達から秘儀が漏洩しないよう、魔法師を監視、管理する為の機関を組織した。
それがスマグ魔法師院秘儀秘匿機関である。外界へ送り出される魔法師は『ナーヴス』と呼ばれ、
須くこの機関への所属と、外界から得たれた情報の全てを機関に報告する義務を持つ。
また、施術失敗による暴走者が増加している昨今は彼らの捕縛、或いは処分がその任務の主となっている。

現在私がブルンネンシュティグにいるのも、ナーヴスによるハスラー・ワン捜索任務への
協力を志願し、その為の外出許可を魔法師院に取り付けたからに他ならない。

失踪直後に開始されたナーヴスとの合同捜査の甲斐空しく、彼の行方を掴む事が出来ず、結局私は
何の成果も上げられないままスマグへ帰還し、魔法師院で本来の職務をこなす生活に戻っていた。

それから半年程経った頃、ナーヴスから古都で頻発している猟奇殺人事件の情報を得た。昨今では
極普通に起こる事だ、と言ってしまえば些か軽薄ではあるが、そういった事件に一々、関わる気はない。
しかし、事件が起こる度、犯人について奇妙な噂が流れた。

曰く、銀狼シルヴァリンが蘇った。
曰く、被害者は血を全て抜き取られていた。
曰く、人狼の額には幾何学模様の傷痕があった。

我々刻印魔法師は、例外無く身体のどこかに魔法施術による傷痕、施術刻印を持つ。
多くの魔法師は自らが刻印魔法師であることを誇りとし、その証たる施術刻印を
これ見よがしな部位に刻み付ける。そして、スマグ屈指の名門であるハスラーの家系は
代々、額の中心に魔法施術を施してきた。

街で起こる事件は、或いは彼が起こしているかもしれないという不安に駆られ、
その真相を確かめるべく、私は再びこの街を訪れたのだ。

417 名前: AC 投稿日: 2005/10/24(月) 23:26:53 [ GUzM8.5M ]
狂人の蔵 第五話

ブルンネンシュティグ。
大陸極東部最大の規模を誇る巨大都市。
120年前、シュトラディヴァリ公のクーデターによりブルン王国が崩壊した後、
残された貴族を中心として構成された自治政府により運営されている街である。
当時の繁栄を偲ばせる、街の北西にある王宮跡は、ここが確かに王都であった事を物語る。

そして今は輝石探索の為、大陸各地から集う冒険者達の中央拠点となっている。
以前訪れた時は冒険者相手の露天が軒を並べ、賑わいを見せていた街の大通りは、
件の事件の所為か、黄昏時ともなると露天、冒険者共に少なく、その活気は衰えている。
さして目的があるわけでもないが、少し街の様子を見て回ることにする。

「やぁ、景気はどうです?」
暇そうに、掻いた胡坐に頬杖をつく、青果を売る露天商の若者に話しかける。
「あぁ、いらっしゃい。見ての通りですよ。巷は殺人事件の話で持ちきり。街の住人どころか、
冒険者達まで用心して宿に篭る始末でして。ほんと、こっちは商売上がったりですよ。
知ってます?この街で起きてる殺人事件と、銀狼の噂のこと」

「ええ。と言っても、人並み程度ですが」
と、曖昧な答えを返す。
「全く、魔物を怖がっていて何が冒険者なんだか」

「あなたはその、銀狼とやらをご覧になりましたか?」
「実を言うとあたしも人から聞いただけなんですがね、実際見たって人はいるみたいで。
あと、何でか知らないけど、事件について自治政府が緘口令敷いちゃってんですよ。
でもこんな大きなネタでしょ?そうそう口に戸は立てられなくってね。お客さんも噂聞いて来きたクチ?」

若者は商売そっちのけで話題を振ってくる。余程暇だったらしい。
「いえ、古い友人を訪ねに来たのです。ああ、その葡萄を頂きましょうか」
特に何を買う気でもなかったが、話し掛けてしまった手前、そのまま立ち去るのは気が引けた。

「ヘイ、毎度!お客さん、一応忠告しときますけど、あんまり夜は出歩かない方がいいですよ。
殺人事件の所為で、夜は何かと物騒だから」
「ありがとう。気をつけます。それでは」

「またどうぞ〜」
釣りと、葡萄の入った包みを受け取り、露天商に別れを告げて、歩きながら街の様子と事件について考える。

「ふ、む」
冒険者間での情報の伝達は、一般人が考えるよりずっと早い。輝石探索を生業とし、
危険に身を置く冒険者達にとって、情報に先んずることは自らを生かす武器となりうるからである。
故に、どんな瑣末なものであっても、この街の情報は大抵冒険者達の耳に入る。
その冒険者達がこうまであからさまに警戒するあたり、銀狼の存在は確かなようだ。

また、政府側から緘口令が敷かれる辺り、襲われた被害者の死に様も余程凄惨だったらしい。
尤も、ここまで大っぴらに噂が蔓延しているようでは随分と遅すぎた感は否めないが。

古都を徘徊する、額に傷痕を持つ銀狼。そして同じく、額に施術刻印を持つハスラー。
銀狼が彼であるのなら、直ぐにでも捕縛し、その行動の真意を質さなければならない。

「ハスラー…」
しかし、失踪直後のナーヴスによる執拗な追跡にも、一欠の痕跡すら掴ませなかった彼が、今になって
これ見よがしな行動に出たのは些か腑に落ちない。加えて、ハスラーは典型的な刻印魔法師であり、
秘儀の秘匿に極めて敏感な男だった。その彼が、態と人目を惹くような迂闊な行動に出ることはない筈だ。

銀狼の正体は彼とは別の者なのか。あるいは、彼は既に…

いずれにせよ、これ以上の憶測は現時点では意味が無い。
日が暮れる前に、この街に常駐するナーヴスと接触しなければならない。
既に日は沈みかけ、辺りは薄ぼんやりとした暗闇に包まれている。
歩幅を広げ、足早に街の南西にある駐在所へ向かう。

418 名前: AC 投稿日: 2005/10/24(月) 23:27:19 [ GUzM8.5M ]
大通りを出てからから30分程歩き回り、漸くナーヴスの駐在所を見つけることが出来た。
太陽は今や完全に地平に隠れ、変わりに上弦の月が、柔らかな光で夜道を照らしている。
久々に箱庭を出た高揚からか、少々寄り道が過ぎたらしい。

地図を頼りに辿り着いた、目の前の何の変哲もないただの家屋をまじまじと見る。
当然、『ナーヴスブルンネンシュティグ駐在所』などといった看板が架かっている訳でもない。
魔法師院を持たない都市に駐在する、身を寄せるべき場所がないナーヴスは、
魔法師としてではなく一市民として生活していかねばならない。
王国の崩壊により魔法師院が解体されたこの街も、それらと同様という訳である。

意を決してドアベルを鳴らす。

「はいはいどなた〜?」
しまった。一軒間違えたのではあるまいか。
返ってきた、間延びして緊張感の欠片もない声に、そんな不安が一気に募る。

数秒して扉の覗き穴が開き、中から覗くブラウンの双眸が私の姿を捉えた。

「あー、夜分遅く失礼。私はレオス・クラインと申します。こちらにアグラーヤ・
ジオハーツという方はお住m」
「クライン教授!」

こちらの言葉を遮るかのように突然目一杯開かれた扉に鼻を強かに打ち付け、思わず後ずさる。

「も〜来るのが遅すぎますよ!今頃迷子になってるんじゃないかって、
これからジノーヴィーに探しに行ってもらうところだったんですよっ」
出てくるなり、ブラウンの瞳の女性は左手を腰に当て、
右手の人差し指でビシッと私を指差し詰め寄ってきた。
どうやら彼女がアグラーヤ・ジオハーツで間違いないようだ。

「ほれはふまなはったね」
「まったく、古都の夜は物騒なんですから、教授なんか暗がりに連れてかれてあっという間に
××されちゃうんですからねっ。さ、早く上がってください」

涙目で鼻を押さえるこちらの様子など気にも留めず、アグラーヤは私の手を引き、
家の中に招き入れた。

419 名前: ナンバーズ 投稿日: 2005/10/24(月) 23:42:21 [ fl.PsffA ]
「あったぉ(^ω^ )」
と、WIZが蠍の内蔵から何かを取り出す。
差し出されたそれは淡い光を放つ宝石のようだった。
「これはポータル・クリスタルと言って隠された扉を見つける一種のカギなんだぉ(^ω^ )」
そう言って近くの壁に宝石をかざす。
すると宝石は砕け散り壁には巨大な穴ができる。
「手際いいですね。どこか経験済みですか?」
愁が二人に聞く。
すると二人は笑いながら実は自分達は秘密ハンターだと言った。蟲や狼、赤目など各種洞窟をコンプリートした熟練者だそうだ。
「それでは行きましょう。」
穴の中にはいると眩しい光で一瞬目が眩む。内部は人工的に作られた感じで、天井には無数の光ゴケがはえているようだ。
正面の扉をあけるとそこには複数のオーガ達が待ち構えていた。
グワー!!という掛け声とともに敵が突撃してくるが…
「ブゥーーーーー⊂二二二(^ω^ )二二二二⊃ーーーーーン」
なんとWIZはオーガ達にウエスタンラリアットをぶちかまし、一瞬で二匹をノックアウトしてしまった。
脇では一匹のオーガがBISに襲い掛かるが逆に鈍器で頭部を潰された。
「雑魚に用はない、さっさと先に行くでごわす。」
扉をあけながら襲い掛かるオーガ達を盾でぶっとばし突き進む。
奥にある扉を開くと物凄い力に弾き飛ばされる。
「くひひひひ。また来たのか人間共。直々にこのチーフレイク様がぶっ殺してやるぞぉ!」
つづく
 
なんだか長くなってしまった…次回は完結させたいよママン。

420 名前: ともぴ 投稿日: 2005/10/24(月) 23:44:11 [ DXXt3lTo ]
>>変な生き物さん
素敵な解説どうもです

421 名前: AC 投稿日: 2005/10/24(月) 23:44:21 [ GUzM8.5M ]
>>南東方不勝 様
イスラフェルが数ある脅威の一つに過ぎなかったとは…
今後が楽しみです
ところで、F○○eってF○○e stay n○○htのことですよね?
もしかして内容そのまんまだったりするんでしょうか(ノд`)
やったことないんですが不安になってきましたorz

>>ナンバーズ 様
秘密ダンジョンの為なら蠍の死骸すらほじくり回すブーンWIZ…
ポテンシャルというか、クオリティ高すぎですw

422 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/25(火) 00:32:45 [ LVW/cCFA ]
>>ナンバーズさん(小説感想)
こら、もっと仏は大切に扱いなさいw
内臓を掻き分けてまで、ポータルを求めるブーンのクオリティに脱帽しました。

>>変な生き物さん&ナンバーズさん(ツンデレ解説)
あい、しっかりと学習致しました。そういえば、最近のゲームでよく見る現象ですね。
お二人とも、本当にありがとうございました。恐らく、ツンデレ的な展開に(ry

>>ACさん
まぁ、内容はまんまではありませんよ。安心して書きなぐってください。それでも心配なら、いっそのことF○○eをプレイ(ry
かくいう自分も、Fateネタを使(ry
さて、友人が関わっているかもしれない連続殺人事件・・。
もしかして、友人が開発しようとした術式が暴走してしまったのでしょうか?
それとも・・、こういう結果になることが成功なのか、非常に気になります。

423 名前: i 投稿日: 2005/10/25(火) 05:25:38 [ 4D0aj44E ]
>南東方不勝様
ほのぼのしていますか。
実はケーキはあるものの言い換えです(^^)
応援ありがとうございます!
好き嫌いをすると大きくなれませんよー。

>名前が無い@戦士のようだ様
大変遅くなりましたが、前シリーズ完結おめでとうございます。
新シリーズも、毎回楽しく読ませていただいています。
顔文字は実験的な手法だったので、誉めていただけると嬉しいです(^^)
実は次回作に、少し悲しいリトルハッピーエンドな話を考えているので、
意識してより幸せな結末にしたということもあります。

>j9cST1xRh2様
いいえ、私は293のレスは、もっともな意見だと思います。
j9cST1xRh2様の書き込みによって、考えさせられる所もありましたし、
失礼とは感じませんでした。
お悩みになるほどのことではありませんよ!
小説の続き、心待ちにしています。

>ナンバーズ様
おかえりなさい!
感動なんて言われたら、照れくさいですよ。
一狼の心境を丁寧に書き込めたのは、指摘をしてくれたお友達のおかげです。
モンブラン、お好きですか(^^) 良かったです。

>変な生き物様
あんまり気を使われなさいませんように。
最終的に大事なのは、私の意見なんかではなく、変な生き物様ご自身ですので。
けれど、すごく気合が入っているようで、どんな小説が出来上がるか、楽しみでもあります(^^)

424 名前: ともぴ 投稿日: 2005/10/25(火) 16:31:33 [ DXXt3lTo ]
>>333
オジリウス第4話:目覚め

オジはサチのほうを見た。
サチは血の流れている左腕を押さえて倒れていた。
男が腕を振り下ろす瞬間、とっさに体を仰け反らせたのだ。
しかし、男の動きがあまりにも速かったため、よけきることができなかった。

『外れたかぁ、やっぱりこの姿じゃスピードがでねぇな』
男は爪についたサチの血をなめながら嬉しそうに言った。

『痛い?痛いよねぇ・・・切り傷って痛いんだよねぇ』
そう言いながら男はサチの方へ近づいていく。

オジは男のほうへ飛び掛ったが、男がオジをかっと睨むと
オジの体は衝撃を受け、本棚にうちつけられ、気を失った。

『オジィ、女が先だって言ってるだろう?そんなに死にたいの?
でもだめぜ、オジは女が切り刻まれるのをそこで見てなよ。
オジはその後にゆっくり殺してやるからさ、って寝てんのかよ』

──私、死んじゃうのかなぁ

痛む左腕を押さえながら、サチは考えていた。
なぜ自分は殺されないといけないのだろうか。
"イレギュラー"、あの男の言っていたイレギュラーとはなになのか。
昔、母親が自分によく言っていた言葉"イレギュラー"

『ねぇ、イレギュラーってなに?』
サチは次から次へと湧き上がる疑問をこらえきれず、男に聞いた。

『お前、なにも知らないのか?そうだなぁ、教えてやるよ。
お前はイレギュラー、オジもイレギュラー、そして俺もイレギュラーだ。
イレギュラーってのは、管理者の干渉を受けない者。
この世界に存在してはいけないもの、つまり、いらないものなんだよ』
男は"いらないもの"を強調して言った。

『この世界にはオジも、おまえも必要ないんだよ!邪魔なんだよ!
でも俺は違うぜ!俺は必要なんだ。俺が自分で選んだ!
俺には選ぶ権利があった!でもお前にはなーい。
くくくっ、俺はいらないものを掃除する。つまりお前を殺すんだ。』
男は笑いながら言い、そして右腕を大きく振り上げた。

──いらないもの?私はこの世界に必要ない?わからないよ。教えてよママ・・・

サチは母親の残していったペンダントを握り締めた。
するとペンダントが強い光を放ち、男は吹き飛び、本棚にぶつかった。

『なんだよ、なにが起きたんだよ!』
男がイライラしながら本の山から起き上がりサチの方を見ると、
サチの前に大きく赤い犬が立っていた。
犬の尾には炎が灯っており、鋭い爪と炎のように赤い眼で男のほうを警戒していた。

『ちっ、力に目覚めたのか。おい、一旦退くぞ。状況が悪い。
今日はこのへんでさよならだ、また会おうぜぇサチ!』

赤い犬に目を奪われていたサチは自分の名前を呼ばれ
男のほうを見たが、すでにそこには男の体はなかった。

『名前・・・なんでわかったんだろう・・・』

『それはおまえがイレギュラーだからじゃろう。』
サチは驚いてオジの方を見たが、オジは気を失っている。オジの声ではない。
声の主はオジではなく、サチの目の前で"おすわり"をしている犬の声だった。

『しゃ、喋った!?』

425 名前: 名前が無い@戦士見習い 投稿日: 2005/10/25(火) 19:02:23 [ hNlLsBE2 ]

>>254其の壱 >>276其の弐 >>305其の参 >>334其の四
六化仙 其の五

巨大軍事国家ブルネンシュティング
首都ブルネンシュティングを中心に砂漠都市アリアン、リンケン
神聖都市アウグスタ 臨海都市ブリジヘッド 魔法都市スマグ 鉱山都市ハノブ
などの五つの主要都市を有して高い生産性を誇り
また秘密科学組織レッドアイ、特殊工作機関スターヒール、
といった軍事組織をも備える諸外国からも一目置かれる国である
その国を代々治めるブルネシュティング王家の持つ王宮にはある伝説がある
その伝説とは大魔道士ゴーファの残した伝説とも言われている

ブルネシュティング国王6代目は仁、儀、礼、智、忠、信、孝、悌に優れ
歴代の王の中でも最も良き王として人々に慕われていた
勤勉だった6代目は、後学のために賢者としても名をはせた大魔道士ゴーファを食客として招待する
丁重にもてなされたゴーファは6代目に色々な理を教えるとともに一つの小屋を作る
その部屋は二坪くらいの小さな小屋だが、非常に神秘的な力を放っており
その神々しさにはデビ・ロンですら平伏すとも言われている
小屋を作り終わり、城から出るときにゴーファは6代目にある注意をした
「あの小屋には闇が封印されている、あの小屋の扉を開くとたちまち闇が世界を覆い
ブルネシュティング国は滅びてしまう」
その警告は代々語り継がれ、現在のブルネシュティング13代に受け継がれた

ブルネンシュティング王宮から怒鳴り声が聞こえてくる
声の主はブルネンシュティング13代である
酒の油で光る間抜けそうな顔をしながら上機嫌に歌を―怒鳴り声にしか聞こえない―歌いながら
中庭を散歩しているのである
中庭にはゴーファが作った「開かずの小屋」が今も当時の姿で残っており
近衛兵二人が見張りをしている
何が気に入らなかったのだろうか、いきなり13代目はゴーファの建てた小屋の扉を開けようとする
「13代目!?何を為さいますか?」
近衛兵が驚いて声を上げる
「うるさい、この王宮は俺のものだ。俺が俺の小屋に入ろうとして何が悪い!」
「駄目でございます、この小屋には恐ろしい曰くが・・・・」
近衛兵がオロオロしている13代目は小屋の中に入ってしまう
小屋の中には石碑が一つ建てられている
石碑には一つの歌が彫られていた

見よ一筋の光さえ閉ざしてしまう 裏切られて悲しみにくれた眼を
見よ信じまいと笑う僕等の上に 怒りの刃が振り下ろされんとす
全ての生き物は僕等を噛み砕かんと 復讐の眼を光らせ心中を迫る
優しきものほど怒りは大きいもの その怒りが一つの優しさを
消し去った時にはもう遅い さあ今こそ歌を喜びの歌を

13代目が読み終わると同時に小屋が一瞬にして消えさり
石碑が刺さっていた地面から、血のような赤い光が噴出し始める
赤い光は空に伸びていく、さらに地面から赤、青、黒、白、緑、黄色の色をした
玉が現れて、赤い光とともに空のかなたへと飛び去っていった

426 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/25(火) 20:59:26 [ LVW/cCFA ]
>>ともびさん
「管理者」の干渉を受けない、ということはダメオン社(ry
サチ嬢が、イレギュラーとしての力に目覚めたようですね。
なかなかに、渋い語りのケルビーに萌えちまった俺ガイルorz

>>戦士見習いさん
13代が開けてしまった、小屋の中にあった石碑から飛び去った6つの光が六化仙の皆様なのでしょうか?
果たして、彼等の封印がとかれたことによって、ブルネンシュティグにどのようなことが起こるのか気になります。

>>変な生き物さん
そうそう、ひとつ言い忘れたことがあります。
ド○○ン○ォー○ーは未プレイです^^;

427 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/25(火) 21:38:28 [ LVW/cCFA ]
閑話・アウグスタ聖職者協会本部、中央礼拝堂秘密地下書庫所蔵「天界記・レッドストーン強奪事件最終報告書」

――この書物は、古代天使言語で表記されているため、一部翻訳が行われていない箇所があります――
天界歴2700年
天界に安置されていた、レッドストーンが何者かに奪われた・・。
捜査当局は、強奪した犯人のアジトを特定したらしく、本日未明に「赤い悪魔」が潜伏してると思われる神殿に突入する予定だった。
だが、神殿内に突入した精鋭部隊が目にしたのは、すでに伝説の存在とされていた16体の始原魔だった・・。
始原魔とは、全ての悪魔・魔獣などいった「負の存在」を生み出した、天界史上、最も罪深き存在として語られている。
(後の現場検証で、赤い悪魔は始原魔たちが生み出した「幻影」であることが証明された。)
神殿を包囲していた天兵隊の説得に応じることは無く、血で血を洗う戦いが勃発した。
その戦いの最中、天兵隊隊長の働きにより、第2位魔・第8位魔・第10位魔・第11位魔・第12位魔・第15位魔の消滅を確認。
天兵達が勝利を目前にしたそのときそれは起こった。6体の始原魔を屠った、後に英雄として語られたであろう隊長が、自分の部下を少しの躊躇いも無く葬った。
その出来事から5分後、神殿の周りには天兵達の無残な死体が、累々と山を築いていた。
天兵達を撃退した、始原魔達は下界に逃亡した。
中央裁定審議会は、レッドストーン防衛に失敗した天使達に償いとして、下界における始原魔の抹殺及び、レッドストーンの奪還を命じた。
(その際に、防衛しきれなかった責として、その任務に就いた天使達は、片翼を折られたという。)
下界に逃亡したのは、以下の者である。
第1位魔・アダム、――――(翻訳されていないようだ。)
第3位魔・サキエル、「虚無」と「幻影」の使徒
第4位魔・シャムシェル、――――
第5位魔・ラミエル、――――
第6位魔・ガギエル、――――
第7位魔・イスラフェル、「増殖」と「分裂」の使徒
第14位魔・ゼルエル、「断罪」と「久遠」の使徒
第16位魔・アルミサエル、――――
第17位魔・タブリス、「親愛」と「終末」の使徒(別名、―――)
そして、空位であった第13位を冠する大罪人
第13位魔・バルディエル、「裏切り」と「――」の使徒
以上が、今回の事件における最終報告であります。

428 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/25(火) 21:38:32 [ hNlLsBE2 ]
>>ともぴさん
イレギュラー
興味深い単語が出てきましたね
話は大きく変わりますがイレギュラーと言う言葉を聞くと
自分は何故かゲーム クロノクロスを思い出してしまいます

>>iさん
お褒めいただいてありがとうございます
自分も今回作は前作よりも悲しい(というかダーク)な物仕上げる予定です

>>南東方不勝さん
六つの光は特に意味が無かったりします
読み手を混乱(?)させようと思っただけなので

>>ナンバーズさん
ウェスタンラリアット強いですね
もしかしてクリティカルWIZなのでしょうか?

>>ACさん
被害者の血が抜き取られていたということは
もしかすると吸血鬼が絡んでるのでしょうか?

429 名前: ナンバーズ 投稿日: 2005/10/25(火) 23:03:20 [ gxoMDCNk ]
完結編(?)
吹っ飛ばされて思いっきり壁に叩きつけられる。
口の中に鉄っぽい味が広がる。
すかさずWIZのFBが炸裂するがあまり効いてないようだ。
「ン?ン?ン?これは暖房かネ?」
つづいてBISが鈍器で殴り付けようとするが、チーフレイクはすかさず棍棒で鈍器を弾きとばす。
「こ、こいつ強いでごわす!」
俺はすぐに態勢を整え、素早く小刀で突きを繰り出す。
チーフレイクは巧みなステップでこれをかわす。
「ヘヘヘ…そんな攻撃あたらな…ウッ!」
ズブシュッ!と言う音と共にチーフレイクは崩れ落ちた。鋭利な刃物で頸動脈がばっさりと切断されており、奴の後ろには血染めの短剣を持った愁が得意満面の面立ちで立っている。
もちろん"暗殺"が決まった証拠だ。
「また美味いとことられたよ…」
と俺はつぶやく。まあ…いつものことだけど。
「宝探してくるぉ(^ω^ )」
と、突然WIZが駆け出して行く。
「お宝ないかぉ(^ω^ )?」
奥にあったドアを開くとオーガが一匹居座っていた。
「こ、この部屋には何にもないぞ!燭台が中央の扉のカギになんかなってないからな!」
さっそくラリアットで華麗にオーガをK.O.し、燭台に触れてみる。
ガコッ!……多分これでいいのだろう。
「⊂二二(^ω^ )二二二⊃」
と皆のところに向かう。
「どうでごわす?なんかあったでごわすか?」
とBISがどうせ何もなかったんだろともいいたげな顔で睨む。
「正面のドアの鍵を開けてきたぉ(^ω^ )」
と、得意顔で言う。反対にBISが渋い顔になったが。

430 名前: ナンバーズ 投稿日: 2005/10/25(火) 23:47:42 [ JYwQAiDM ]
中央のドアを開けると中は巨大な空洞になっており、真ん中に牢獄が見える。
「ちょっと!誰かそこにいる!?」
牢屋の中から大声で叫んでいる女性が見える。
「ハンナさん!愁です!助けに来ました!」
と、愁がハンナが閉じ込められた牢屋に駆け寄る。
すぐにカギを開けようとするが、魔力で封じられているらしく、錠前はロックピックを受け付けなかった。
「ダメです…開きません…」
がっくりとうなだれる愁にハンナは言う。
「いい?ここの鍵はオフィサーグが持ってるの。奴は傭兵くんを操っているから彼に見つからないように奴の場所に行って。」
しっかりとうなずき先に進む。
何もないだだっぴろい道を進んでいく。
「…ん?(^ω^ )」
ふと脇道を見るとそこには宝箱がぽつんと置いてある。
⊂二二(^ω^ )二二二⊃
もちろんWIZは先に行く皆を無視してそれを開けに行く。
ガチャ…カラ。
がっかりしてふと顔を上げると何やら人が立っている。
「……(^ω^;)」
  
そのころ他の皆は…
「ここで行き止まりでごわす。」
壁に突き当たっていた。
「扉、ありますよ?」
愁が隠し扉を瞬時に見つけ、開く。
ギィィィ……バタン。
なぜか開けた扉をすぐに閉じる。
「どうかしたのか?」
と不思議に思って聞いてみる。
「ク、ク、ク、クマー!クマーがいる!」
クマーは非常に狂暴かつ危険なMOBだ。しかしこいつを倒さなきゃ意味がない。
「し、死ぬ気で逝くでごわす!」
覚悟を決め、突撃する。
「…………」
確かにクマーは狂暴だ。しかし俺たちが見たのは…
「これ…ただの剥製だよな…」
どうやら威嚇用の剥製だったようだ。

431 名前: ナンバーズ 投稿日: 2005/10/26(水) 00:58:21 [ PqQMY8mc ]
ガチャ…その先のドアを開く。そこにはオーガの群れがたむろしていた。
「グルル…エサだ!エサが来たぞぉ!」
とオーガ達がよだれを垂らし目をらんらんと光らせながら襲い掛かってくる。
「今度こそ出番だ!」
剣を前に突き出し、炎を纏ながら敵の群れに向かって突撃する。
グギャァァァァ!
奥の方から何やら賢そうなオーガが姿を表す。
「君たちもだいぶ粗相をしてくれたねぇ。死にたいのかい?」
間違いなくこいつが群れを率いるボス、オフィサーグだ。
「貴様なんぞにまけ…うおっ!」
オフィサーグが一瞬で間合いを詰め、BISを吹き飛ばす。そのままBISはのびてしまったようだ。
「フフフ…わかるかい?君たちはこのボクより弱いのだよ。」
奴の言葉を無視し、盾を構えて突進する。
しかし奴は器用にスライディングをかまして俺をこけさせる。
「ぬあっ!」
ついでに持ってる盾に頭をぶつけてしまった。
「最後は懲りないあなたの番ですよ!」
オフィサーグは愁に向かってアッパースイング気味に棍棒で殴りかかる。
「くっ!」
いそいで仰け反るが、帽子が吹っ飛ばされる。
「きゃあっ!」
その大きな帽子の下には黒光りするつややかな長髪が隠されていた。
オフィサーグもびっくりして気をとられている。
「好機!くらえっ!」
巨大な盾を遠心力で振り回し、投げ付ける。
なんと見事に頭部に直撃。
「ぐはっ!…ぬ、ぬるぽ…」
と、一言言い残しオフィサーグは倒れた。
最後の手向けだ。
「ガッ!」
愁は真っ赤な顔で帽子を深くかぶりなおしている。
「き、気付かれちゃいましたか…。」
ばつが悪そうにこっちを見ている。
「と、とりあえずハンナさん達助けに行こうよ!」
気を失っていたBISも起きだす。
「や、奴はどうなったでごわすか?え?倒した?orz」
オフィサーグの死体をまさぐると小さな鍵を見つけた。
「さあ、ハンナさんの所に行こうか。」
何かを忘れている気がするが、無事ハンナさんの所に着き、とりあえず小さな鍵で錠前を開く。
「助かったわ。ありがと、ところでさっきまでいたWIZは?」
…誰も気にしてなかった。まあどうせ宝探しでもしているんだろう。
「おーい!」
ん?誰かの叫びが聞こえる。
「あ、傭兵くんだw……なんか引きずってない?」
皆で傭兵のとこに駆け寄る。
引きずられていたのは無残にも半殺し状態のWIZだった。
その後BISがWIZに神の手を放ってとんでもないことになったとだけ言っておこう。
数時間後。古都ブルネンシュティグにて
すっかり雨もやみ、時はすでに夕方。烏がなき、夜を告げる時間が迫っている。
「さあ、俺はこれで帰るよ。またノシ」
皆に別れを告げる。
「自分も帰るでごわ…」
と、言いかけて誰かに呼ばれる。
「おーい!ハテナ!ダガー!」
どうやらBISとWIZの知り合いらしい。
「お、フェイクにハースでごわすか。」
なんだかどっかで聞いたような名前だな。
ハンナが少し考えて気付いたらしい。
「思い出した!あなた達確かナンパ一家でしょ!」
その場にいた皆が爆笑したのは言うまでもない。

Fin(?)

432 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/26(水) 01:22:36 [ LVW/cCFA ]
>>58,>>102,>>126,>>133,>>168,>>172-173,>>192-193,>>200,>>215,>>226,>>268-269,>>272,>>279,>>289,>>325,>>376,>>408-409
閑話集 >>127,>>402,>>427

朝の柔らかい日差しが、私のベットの上に差し込む。
「んっ・・。もう少しぃ・・・。」朝にあまり強くない私は、完全に目が覚めるまでに少々時間がかかるんですの。
(あっ、今朝は私が食事当番でしたわ・・・。)再び心地よい眠りに落ちる前に、重要なことを思い出す。
このまま寝ていたら、ゲイルになんて言われるか分かったもんじゃありませんわ。
もぞもぞと、寝ぼけ眼で布団から這い出す。そして、きちんと目を覚ますために洗面所に足を運ぶ。
冷たい水で顔を洗いしっかりと目を覚ました後、ついでに髪をとかす。
一通りの身だしなみが終わったら、台所に向かい朝食の準備を始める。
「さてと・・。ジャックから分けてもらった、ニックスの開き。そろそろ使わないと流石に危なそうですわ・・。」
メインがすんなりと決まったおかげで、おのずと主食や付け合せも決まっていった。
ニックスの開きを焼いている間に、昨日のギルド戦のことを考える。
(昨日の相手、流石に90人も所属しているだけに数で押されましたわね・・。まぁ、勝ちましたけど。)
だが相手のほうも、指揮官役のウルフマンが不在だったらしく、辛くも勝利を収めることが出来た。
(それにしても、昨日は皆よく動いてくれましたわね。)やはり、ギルド戦におけるジャックの冷静な判断は心強い。
だが、それ以上に私の記憶に残っていることは、
(でも、ギルも頑張ってくれましたわよねぇ・・。)最近、レナさんと一緒に私達のギルドに加入した彼のことだ。
的確に相手を仕留めていくその戦いぶりには正直、見惚れていた。あの青い瞳で真剣に見つめられたら・・・。
「姉さん。どんな夢を見ているかは知らないけど、開き、焦げそうだから火からおろしておいたよ。」
「えっ、えっ!?あら、危ないところでしたわ・・。で、ゲイル。何時からそこいらしたの?」
ゲイルの唐突な発言で現実に戻る私。
「ついさっき。姉さん、まったく開きの焼き加減確認していなかったろ。危うく、朝ごはんが無くなるところだったじゃないか・・。」
「あは、あははは・・。」乾いた笑いを返すことしか出来ない私。まったく、私とあろうものがなんであんなことを考えていたのでしょう?
確かに彼のことは気になりますけど、そんな目で見ているつもりは断じてありませんわ!多分・・・。
「姉さん、早くしないと冷めるよ?」
そんなゲイルの怪訝そうな表情を見ながら、私はばつが悪そうにそそくさとテーブルに着いた。

433 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/26(水) 14:24:27 [ kjOH5EwE ]
>>独り語りさん
か、かっこいい〜>ワ<
無言で仲間を守り剣を振るう剣士のかっこよさと、リズムよく敵を蹴散らすランサーパートの対比が最高です>ワ<
それぞれ単品でも素晴らしいですが、同一パーティーの話をこうして異なる視点から見ると、なお素晴らしいです。
まさに、ディ・モールトベネ>ワ<

>>ACさん
シルヴァリンにはそんな秘密が!?
なかなか固ゆでっぽい感じの世界観がすてきです。
かと思えば、アグラーヤさんはかなり萌えキャラの予感?

>>南東方不勝さん
愛の力の悲しい勝利〜かと思えば、何やら意味深な人が。
そして、悪役ゾロゾロと・・・・・・。
やはりタブリスは、歌はいいねえとか言い出したり(PANPANPAN
リリィかわいいよリリィ>ワ<

>>389-398さん
おおー、感動っ
純朴な感じの天使さんがいい感じです。
平和に二人でクエストしてるときも、羽をなくしちゃったときの取り乱しているところもまた良いです。
そして、兄との死闘・・・・・・
最後は、ハッピーエンドなんですよね? そうだと信じたい・・・・・・(←ハッピーエンド好き
何はともあれ、良いものを見させていただきました>ワ<

>>iさん
ケーキは食べるのも作るのも好きです>ワ<
ケーキの例えは、何となくキャラ育成にも当てはまるような・・・・・・
なかなかに深いお話ですね>ワ<

>>ともびさん
喋ったΣ>ワ<!?
というか、男外道ですなぁ。わりと中盤であっさり死にそうなタイプの(笑
そして、さっちゃん覚醒。普通にサマナーか、と思えばなんか喋ってるー!?
続きがディ・モールト気になります>ワ<

>>戦士見習いさん
開けてはならないと言われたら、開けたくなるのが人のサガ。
厄災が飛び散った後には、ただ一つ希望が残るのがお約束ですが、はてさて・・・・・・
白菜が飛び出して、ゴボウが残ってたらやだなぁ(ジャぱんネタ)

>>ナンバーズさん
前作の続きも楽しみにしてますよん?
そして、新作の方は相変わらずブーンwizがいい味出してますねぇ。
あの熊は剥製だったのかっ(爆笑
ぬるぽにガッはお約束ですね?

434 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/26(水) 22:55:14 [ LVW/cCFA ]
>>ナンバーズさん
無事攻略終了。ブーンが死に掛けましたがスルー(ry
武道家の人が、実は女だった事実が発覚。ちょっと、意表をつかれた俺ガイル。

>>サマナの人さん
いつも、暖かい感想ありです。
そういえば、書き込みの中にジョジョちっくな発言があるのは気のせいでしょうか?
気のせいですか、そうですか。

435 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/26(水) 23:33:33 [ b6Gnz/6I ]
>>230 >>237-241 >>250 >>317 >>320-321

>フィーナ=ラフィーナ

 ちょうど良い具合に、ブレンティル行きの隊商があったので途中まで便乗していくことになった。
 出発は早朝、日が昇る直前くらい。
 一番危険なクェレスプリング湖外縁を夜になる前に通過するためだ。

 これなら夕方前に目的の村まで着けるかな、と思ったんだけどね……

 グレートフォレスト周辺域に昔から住んでいる亜人種。チョ・チョ族。
 生活域が人間に程近いところにあるせいか、良く縄張り争いのようなものが起きるんだ。
 この東プラトン街道のすぐそばにも彼らの居住地があるのは知ってたけど、ずっと昔に縄張りについては和解してる、はず。

 ところがところが。隊商が街道を通っていたら、彼らが道路を封鎖していて、ここは我々の領土だから通りたければ積荷の半分と若い女をよこせ、だって。
 まあ、一応説得しようとしたんだけど、ぜんぜん会話が噛み合わないんだな、これが。

 挙句の果てに勝手に怒って、「チャウグナル・ファウグンへの生贄にしてやる」とか言って襲いかかってきた。

「ベレッタさんとミーアはとにかく蹴散らして。フィリップさんは馬を守って。馬がいなきゃ馬車なんてただの粗大ごみだから。あとおじさんたちは危ないから下がって!」

 うん。戦力自体は大した事ないけど、とにかくわらわらと大量に沸いてくるのが辛い。
 しかも、こちらは出来る限り相手を殺さず、なおかつ積荷と馬を守るというハンデ付き。

 ベレッタさんの槍とミーアの蹴りが唸る度、悲鳴を上げてチョ・チョ族が吹き飛んでいくけど、すぐに――

「ニダァーッッ!」

 体長はおよそ1ヤード。頭ばかりがずんぐりと大きく、小さな目は顔肉に埋もれていて、けど妙にえらの張った顔が目の前に。

「ひ……いやぁぁぁぁぁっ!!」

 私の悲鳴に反応するように、ケルビーが火輪を纏って目の前のチョ・チョ族を焼き払う。
 Yesじゃないなぁ、もう。
 さすがにあれのドアップは勘弁だ。
 うー、夜うなされそう。

 さすがに距離が近かった上に、十分な意識集中もしてなかったもんだからケルビーの火で自分も火傷しちゃった。
 けど、その傷があっという間に癒えていく。

「大丈夫かい、フィーナちゃん」

 アイラムさんのヒーリングだ。

「あ、うん。ありがとう」

 お礼を言う暇もなく、アイラムさんは前線のミーアたちにヒーリングをかけに行ってしまった。
 とにかく、このままじゃジリ貧……て、あれ? ハイネさんは何してるんだろ?
 ふと思い出せば、さっきから攻撃魔法が一発も飛んでいない。

 ハイネさんを探して、あたりを見回す。
 何故かハイネさんは、後ろの馬車の荷台に隠れてた。

「げ――」

 私を見て、なぜだかぎょっとした顔。

「ちょっと、ハイネさん。こういう時こそ魔術師の出番でしょ? いっぱつどかーんってやっちゃって!」
「え……あ、ああ。よし。見てろよ。俺様の超魔術、メテオシャワーであの原住民どもを根絶やしにしてやるぜ」

 そう言って杖を回し、呪文を放つための意識集中を始める――って!?

「乱戦でそんなもの使ったら、ミーアたちまで黒焦げよ! もっと大人しい奴!!」
「よし、じゃあライトニングサンダーだ!!」
「馬鹿ぁ! そんな大音量じゃ、馬が驚いて逃げちゃうわよ! ファイアーボールとかチリングタッチとか、小回りの効く奴ないの!?」
「無い!」

 威張るなぁっ!
 まあ確かに、これだけ乱戦になっちゃったら下手に大技撃つわけには行かないけどさ。
 だったらもっと早く、ここまでごちゃごちゃになる前に先制の一発撃ってくれれば良かったのに……。

「じゃあアースヒールとかエンチャントで援護して。私もミーアたちの加勢に行くから――」
「ハ、俺様は大魔術師だぜ。援護なんてそんな地味な術、使えるわけがないだろ?」
「だから威張るなぁっ!!」

436 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/26(水) 23:33:55 [ b6Gnz/6I ]
>ベレッタ=アンブロシア

 担いだ槍を、肩を支点にぶん回す。
 遠慮の無い一撃が、原住民たちをまとめてなぎ払った。
 どうでも良いけど、ギャアギャアうるさいわね、こいつら。

「――ベレッタ様、平気ですか?」

 ミーアさんもまた、原住民相手に獅子奮迅の大活躍だ。
 涼しげな顔で蹴りが放たれ、また原住民が悲鳴を上げながら吹き飛ぶ。
 本当にメイドにしとくのがもったいないほどの腕利きね〜。

「平気だけど、そろそろ数が多すぎて食傷気味ねっ!」

 槍を振るった際にできた隙に、一匹の原住民が滑り込んでくる。
 ――槍を引き戻してたら間に合わない。
 だからあたしは、槍ではなく、飛び掛ってきた原住民の腹めがけ膝蹴りを放つ。

 あ、相手が小さかったせいでもろに顔面入った。
 鼻血を噴出してぶっ飛んでいく。

「ナイスファイトです」

 ミーアさんが言ってくれるけど、なんか優雅さに欠けるわね。
 さて、ここらで一発魔法の援護で吹き飛ばしてほしいけど――

 自称大魔術師を呼ぼうとしたら、彼とフィーナの掛け合い漫才が聞こえた。

「……援護は期待できそうにありませんね」

 苦笑して言うミーアさんに、あたしは無言で肩を竦める。
 結局、原住民を追い払えたのは一刻くらい後の事だった。


 疲れた、激しく疲れたわ。
 でも、一つだけいいこともあった。
 みんなの実力をこの目で確かめられたこと。
 フィーナもミーアさんも、アイラムも。腕も立つし、仲間としても信頼できそう。
 問題は自称大魔術師。
 まあ今回は仕方ないけど、次はしっかり働きなさいよ?

437 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/26(水) 23:36:48 [ b6Gnz/6I ]
>ハイネ=シュバルツバルト

 昼過ぎになって、俺達は目的の村――モルバンに辿り着いた。
 古都への材木出荷と、わずかな農耕と狩猟で暮らしているような、まぁ俺様には似つかわしくない、チンケな村だ。

 できればとっととクエストを終わらせて、古都に帰りたいもんだな。

 村に着いた俺達は、村長らしい爺さんとその他大勢の村人が出迎えられた。

「おお、あんた方が冒険者じゃな。よく、よく来てくださった」

 感謝の言葉より、前金が欲しいね、俺は。
 だが、残念ながら報酬は依頼終了後ってことらしい。
 まったく、しけた話だぜ。

 まあどうせ、村人がびびって冒険者呼んだけど、蓋を開ければ野良アンデットがたまたま人里出てきただけとかそんなもんだろうしな。
 大したことねぇさ。

 村長の家で依頼についての詳しい話があるってことだが、めんどくさいので他のメンバーに任せる。
 というか、実際に村長の家に行ったのはランサーと剣士、あと変なメイドの三人だけだ。
 ビショップのにーちゃんは怪我人の治療に行って、小娘の方はなんだか気になることがあるとかで、村の周りを調べに行ってる。
 ホント、ご苦労なこって。

438 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/26(水) 23:37:19 [ b6Gnz/6I ]
 さて、俺様みたいな大物はそんな雑事はしない。
 本当に必要な時に備え、英気を養おうと酒場を探した。
 見つかったのは、チンケな村に相応しいチンケな酒場だ。
 店主は、酒の味なんててんでわからなさそうな、ひげ面のおっさん。

 置いてある酒だって、到底酒とは言えないような安物ばかりだが、まあこんなチンケな村じゃ仕方ないか。

「あの、お金は――」
「おいおい、俺様はこの村をモンスターの脅威から守りに来てやったんだぜ? それくらい負けろよ」

 ったく。むさいおっさんの顔を見ながら飲む安酒ほどまずいものはねぇな。
 とっとと古都に戻って、ドロシーちゃんでも誘ってアウグスタ産のワインでも飲みたいぜ。

「あー、なんかつまみみたいなのも適当に頼むわ」

 言うと、おっさんは不満げにナッツを炒り始める。
 皿に盛られたナッツをつまみにまた酒を飲んでいると、不意にコートの裾が引っ張られた。

「……あ?」

 そちらに視線をやれば、ぼろいクマのぬいぐるみを抱いたガキが俺のコートを引っ張っている。

「何だよ」
「……おじさん、冒険者?」
「おじさんじゃねえ。お兄さんだ」

 一言目にはおっさん呼ばわりかよ。かわいくねぇガキだ。

「……お化けをやっつけにきたの?」

 聞けよ人の話。

「……ああ。まあな」

 親切に答えてやったのに、何故か黙るガキ。

「つーか、何だよ。用がないなら話しかけんな」
「……ヒューイ」
「は?」
「パパが買ってくれたの」

 ああ、ぬいぐるみの名前ね。

「はいはい、それはよかったな。おめでとう。じゃあな」

 優しい父親でよかったな。
 俺の親は――思い出したくもない。

「パパ、帰ってこないの」
「――は?」
「ジョージおじさんと一緒に山に木を切りに行って、ジョージさんしか帰ってこなかったの」
「それって、お前――」

 続けかけた言葉を飲み込む。
 アンデットの出た山。
 帰ってこない木こり。
 それが何を意味するかなんて、誰だってわかる。

「おじさん、冒険者でしょ。パパを探して」

 そう言って、俺の手に何かを押し付ける。
 手のひらを開けば、みすぼらしい麻布と拾ったらしい木切れで作られた、手作りの勲章。
 
「もうすぐパパの誕生日だから、一生懸命作ったの。でも、おじさんにあげるから、パパを――」

 腹が立つ。

 ここまで子供に思われている父親。
 きっと、優しい父親なんだろう。
 優しい母親もいて、休日にはかぼちゃのパイなんか作ったりしてるんだろう。

 道端の小石を見るような目で見られることもないだろう。
 事あるたびに殴られるようなこともないだろう。
 出来損ないと罵られることもないだろう。

 ――ゴミのように、捨てられることもないだろう。

「うぜぇ……」

 うざったくまとわりついてくるガキを、払いのける。

「きゃ――」

 尻餅をつくように倒れ、ついで火のついたように泣き出す。
 ああ、五月蝿い五月蝿い。
 俺はガキに目もくれず席を立つ。

 ガキがどうなろうと知ったことか。

 無言のまま酒場を後にする。
 背後ではまだ泣き喚いているガキの声。

 手の中には、みすぼらしい勲章。
 俺はそれを地面に投げ捨てようとして――

「ったく。こんなクエスト終わらせて、とっとと古都に戻りたいぜ」

 いつもどおり。
 そう、いつもどおり適当に働いている振りをして、とっとと古都に戻ろう。
 今回の面子は、見た目はあれだが腕は立ちそうだ。
 どうせ、クエストが終わればこんな村とはおさらば。
 メンバーだってばらばらだ。二度と会うこともないだろう。

 俺はそう言って、そのぼろい勲章をコートのポケットに突っ込んだ。

439 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/26(水) 23:37:52 [ b6Gnz/6I ]
>フィリップ=オウギュスト

 村長と、アンデットの目撃者のジョージさんからの詳しい話が終わったころ、ほかの場所に行ってた人たちも帰ってくる。
 アイラムさんは村の怪我人や病人の治療に行ってたはずだけど、フィーナちゃんは何してたのかな?

「んー、アンデットが沸いてる原因とか、手がかりでもないかなって村の周りを見に行ってたんだけどね……」
「何も異常はなかった?」
「ううん。逆」

 逆? どういうことだろう?
 どうやらベレッタも気になったらしい。

「ねえフィーナ。それってどういう意味?」
「えっとね、これ見て」

 そう言ってフィーナちゃんが見せたのは、花の咲いた枝。

「ごめん、どこが変なのかわかんないんだけど」
「これさ、樫の枝なんだ。でも、咲いているのは林檎の花」
「――え?」

 林檎の花が咲くのは林檎の木だよね?

「あと、もうちょっと森のほうに行くと凄いよ。アジサイから菊とラベンダーと向日葵が一緒に咲いてたり」
「はいぃぃぃ!?」
「まだ、動物はまともなままだけど、植物はかなりおかしくなってるみたい。たぶん、アンデットの発生と原因は同じだと思うんだけど……」
「肝心の原因はわからない、というわけですね。お嬢様」
「うん」

 うーん、植物の異常とアンデットの発生か……。

「あまりに異常ですね。それは」

 アイラムさんも頷いている。

「なんと、そんな事が……」

 ジョージさんも頷いてる――って、村の人は気づいてなかったのかな?

「いえ、アンデットが出てから、森のほうには近づかないようにしていましたので……」
「あー、そのことなんだけどな、アンタ」
「はい?」

 あ、ひょっとしてハイネさんから村の人に話しかけるのは初めてじゃないかな。

「あのさ、あんたと一緒に森に行った奴、いるだろ? そいつはどうなった?」
「え――何故あなたがそれを?」

 けど、ハイネさんは答えず、もう一度尋ねる。

「いいから、どうなった?」
「…………」

 ジョージさんは答えず、ただ目を伏せる。

「……そっか」
「何よ。何かあったの?」
「別に。何でもねぇよ」

 ベレッタの質問にも答えない。
 なんだか怒ってるみたいだ。

「まあとにかく、このままだと村の人たちにだって悪影響があるかもしれない。とにかく、一度そのアンデットが出たって現場に行ってみないか?」

 アイラムさんの提案ももっともだ。

「ったく。何で俺様がいちいち気にしなきゃなんねぇんだよ……」

 ハイネさんの呟きの意味はわからないけど、そんなに悪い人じゃないのかもしれないと、そう思った。

440 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/26(水) 23:48:41 [ b6Gnz/6I ]
>>南東方不勝さん
>そういえば、書き込みの中にジョジョちっくな発言があるのは気のせいでしょうか?
Σ(ノ>ヮ<)ノ♪ バレタ!?
いや、ちょうど立ち読みした直後だったので……

441 名前: ともぴ 投稿日: 2005/10/27(木) 00:29:44 [ DXXt3lTo ]
>>サマナの人さん
今一気に読ませていただきました(´・ω・`)
みんな言いキャラしてますねぇ・・・
個人的にはハイネが好きです。
フィーナもお嬢様って呼ばれてたし・・・
なんというか、キャラに隠し設定?というか
まだ分からない部分が多くてとても気になりますねぇ。

442 名前: レッドストン通信社 ◆TIwTo4/2fM 投稿日: 2005/10/27(木) 00:31:36 [ 54L2UcMg ]
本スレのバックナンバー
Vol.3 >>198-199

※レッドストン通信発行遅延のお詫びとお知らせ

レッドストン通信編集部です。
いつもレッドストン通信をご愛読いただきましてありがとうございます。

さて、この度はレッドストン通信の発行遅延につきましてお詫び申し上げます。
読者の皆様方にはご迷惑をおかけして真に申し訳ございません。

そしてこの度の遅延につきまして、
本誌編集部は皆様に悲しいご報告をしなければなりません。

本誌が誇る敏腕記者3名が取材の為オーガ洞窟に向ったのですが、
連絡を絶って2週間以上帰って来ませんでした。

事態を重く見た編集部が冒険者に探索を依頼したところ、
記者の所持品と思われるカバンと日記が見つかりましたが、
本人達はまだ見つかっておりません。

この事実から察するに、
本誌の記者3名はオーガに喰われてしまったであろう事はあまりにも明白です。
敏腕な記者3人を志半ばで失った事は本誌編集部にとって非常に大きな損失であり、
同時に痛ましく悲しい事実です。

しかし、我々レッドストン通信編集部は、3人の死を無駄にしないためにも、
レッドストン通信を古都一番の情報誌に押し上げるべく邁進していく所存でございます。

なお、次号はレッドストーン暦10月22、3日辺りの発行となる予定です。
これからも何卒レッドストン通信をよろしくお願いします。


〜訃報〜

ミリオスケネス(98 剣士)      本人 識別№:A34-4G5S
レッドストン通信編集部第二編集室長 通り名:逃げ越しデュエルのケネス

バインデューム(61 戦士)  本人 識別№:598-53TH
レッドストン通信編集部第二編集室編集員 通り名:浮かれドラツイのバイン

ビリー=マリーネ(37 WIZ)     本人 識別№:03A-B77O
レッドストン通信専属記者        通り名:特になし


※広告欄※
ギルドメンバー募集中!!

 前衛武闘派ギルド 『剣士's ソウル in TAN−DEN』
 ○エンチャWIZ、支援BIS大歓迎!!!

 〜当方ギルド戦7連勝中の超前衛武闘派ギルド!
  チェーンでGOOD!ディレイでGREAT!!パラレルスティングFANTASTIC!!!
  強くなりたい君の熱いハートにハリケンを巻き起こすPSYCOォォォォ〜な超ギルド、
  それが『剣士's ソウル in TAN−DEN』!!
  当ギルドでは只今エンチャWIZ様、支援BIS様大歓迎!!!
  加入したい希望者は明日のNOONに古都中央公園の一本杉の下に集まってくれ!
  とにかく今すぐ入りたい、というHOTな君は(そこ、そこの君だYO!)、
  GMのタイゾウ=ハイプスまでダイレクトにフィーリングでGETしてくれ!!
  加入希望者には漏れなくシマーリングタワーをサービスするぜb


 ・ギルドデータ
 ギルド名:剣士's ソウル in TAN−DEN
 ギルドマスター:タイゾウ=ハイプス(LV非公開 剣士)
 構成員:42名
 平均LV:65
 最高LV:非公開
 職業比率:剣士4、戦士3、その他3
 主な活動場所:古都ブルネンシュティングの酒場「びくっこ亭」

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443 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/27(木) 00:59:53 [ LVW/cCFA ]
>>サマナの人さん
アンデッド大量発生の影響で、植物達が反乱をw
まぁ、季節感もへったくれもないそんな花畑を見てみたいと思いました。
あとハイネさん、どうやら実の親にあまり良い扱いはされていなかったようですね。
でも、なんだかんだ言ってあの子の父親の安否を気にする不器用な優しさに好感を持ちました。

>>レッドストン通信社さん
とりあえず、オーガ巣窟にて殉職した3人の記者の皆様の墓標に花を添えてもよろしいでしょうか?
つか、30代でオーガ巣窟に取材に行ったWIZの根性に脱帽です。
広告欄、爆笑させていただきました。自分も戦士を使っていますので、このハイテンションなギルドに加入してみたいと(ry

444 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/27(木) 10:49:58 [ r8XrC/rU ]
>>230 >>237-241 >>250 >>317 >>320-321 >>435-439

>ベレッタ=アンブロシア

 確かにフィーナの言ったとおりだ。
 森の奥に進むにつれ、あたりの景色は異様なものに変わっていく。
 フィーナの見せた、別の種類の植物の生えている木ならまだいい。

 さっきなんて、犬の首に似た何かが生えて、ニャーニャー言ってる花があった。

「まさか、これは……」
「なにか心当たりがあるの、アイラムさん?」
「……いや、きっと気のせいだろう。ただの勘違いさ」

 気になる言い方ねぇ。

「しっ、皆様お静かに――」

 ミーアさんが言い、ついであたしも気づいた。

 ゾンビの群れ。
 数はかなり多いか――

「村に向かってる。蹴散らそう」

 フィリップが言う。
 あたしも異論はない。

「オーケー。まかせて」

 言うなり、フィーナが走り出す。
 あ、先陣切られた。

「ケルビー、ウィンディっ!」

 彼女の叫びに呼応するように、燃える犬と装甲を纏った鳥が現れる。
 フィーナは、翼を広げる鳥のように両手を広げ、走りながらさらに声を上げる。

「Ya――ya――ya――ya――ya――ya――!」

 瞬間、鳥の動きが加速する。
 ゾンビの群れに突っ込んだ鳥は、その爪と牙で、次々と標的を切り裂き――

「Ia Cthugha!!」

 そこへ火輪を纏ったケルビーが突っ込む。
 ゾンビたちは声もなく灰と化し――

「Get you♪」

 振り向き、あたしたちに向かって微笑む。
 やっぱり凄いわね、サマナーの力も。
 けどね。

 あたしは手にした槍を、フィーナに向かって全力で投げる。
 放たれた槍は狙いを外すことなく、フィーナを掠めて背後の標的へと突き刺さる。

445 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/27(木) 10:50:19 [ r8XrC/rU ]
 火に捲かれながらもなおフィーナめがけ腕を振り上げていたゾンビに。

「油断大敵、ね」

 あはは、ちょっと困ってる。
 まあ、槍使いは前衛であると同時にメンバーのフォローも大切な仕事だしね。
 このくらい軽いもんよ。

「みんな、油断するのはまだ早いぞっ!」

 と、浮かれていたところに緊迫したアイラムの声。
 慌てて視線をやれば、さらに十体近いゾンビや骸骨がぞろぞろと。

「僕がひきつける。その間に詠唱を!」

 フィリップが盾をかざし、雄たけびを上げながら突進していく。
 心意気は立派だけどね。
 一人じゃ無茶があるわよっ。

「でぇぇぇいっ!!」

 だから、あたしも回収した槍を頭上で振り回しながらフィリップに続く。
 群がるゾンビたちをまとめて弾き飛ばすけど、さすがにかわしきれず、いくらか爪や錆びた剣の攻撃を喰らう。

「ベレッタ、無理はするな!」
「無理しまくりのあんたに言われたくはないわよっ」

 自分だって怪我してるのに、さらにあたしまで庇おうとするフィリップ。
 だけどね、守られてばかりってのはあたしのガラじゃないのよ。

 左右にステップを踏むように攻撃をかわす。
 かわしながら槍を振り回す。
 さながらダンスでも踊るように。

 そのステップはやがて徐々に速度を増し、ついには他の人から見ると、まるで残像を纏っているように見えるはずだ。
 いい感じにノってきたところで、一気に畳み掛ける。
 高速歩法からの超連続攻撃!

 四方八方からの刺突を受け、串刺しにされた斧骸骨が砕け散る。
 フィリップも盾で骸骨を砕き、剣でゾンビを両断してるけど……数が多すぎる。

「まずっ――!?」

 フィリップの方を気にしすぎていたせいか。
 地面に倒れていたゾンビの内臓(うぇっ)を踏んで足を滑らせる。
 バランスを崩しているところに、勝機と見たかゾンビたちが殺到し――

「神よ、迷えるものに安息を!」

 温かな白い光が迸り、目の前のアンデットたちが崩れ去る。

「ビショップの浄化術法……?」

 目を向ければ、大きく体力を消耗したのか、アイラムが大きく肩で息をしている。

「すまない。数が多くて術力を纏めるのに戸惑った」
「ううん。おかげで助かったわ」

 ちょっと今のは危なかった。
 朝方の原住民もそうだったけど、一体一体は大した事なくてもまとめて来られると厄介よね。
 今回はアイラムの浄化術が間に合ったけど――

「ハイネ、あんたは何やってたのよ。こういう相手にこそ、魔術師であるあんたの力が必要なんでしょ?」

 そう。結局今の戦いでも、ハイネは一発も魔法を撃っていない。

「そうだね。確かに強力な魔法が体力を大きく消耗させるのはわかるけど、今はちょっと危なかった」

 ミーアさんに応急処置をしてもらいながらフィリップも言う。
 ゾンビとかのアンデットは時々病気や毒を持っているから、ちゃんと処置しないと危ないんだ。
 でも、さすがに沁みるのか時々顔をしかめている。

 あたしもフィリップほどじゃないけど、ところどころある怪我に消毒薬を擦り込む。
 うひー、沁みる〜。

「あ……ああ。悪かったよ。どうもこういう腐ったのは苦手でな。ついびびっちまった。次からは気をつける」

 あら、てっきりもっと何か言ってくるかと思えば、なんだか素直。
 確かにちょっと顔色も悪いわね。
 ゾンビが苦手ってのは本当なのかな?

「よし……じゃあ、出発しよう」

 傷の手当が終わると、再び出発。
 さっきより緊張感が増している。

 無理もないか。
 前衛であるあたしやフィリップは言うに及ばず、アイラムは何か考えているみたいだし、ハイネは顔が蒼白なまんま。
 ミーアさんもいつでも対応できるように身構え、火犬と鳥を従えたフィーナは、あたりの光景を見て顔をしかめている。

 時折現れるゾンビたちを蹴散らしながら進むこと数刻。
 夕暮れ近くなって、あたしたちは怪異の中心と思しき場所に辿り着いた。

446 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/27(木) 10:50:44 [ r8XrC/rU ]
>フィーナ=ラフィーナ

 周囲の瘴気はますます濃くなってる。
 ついにあたりの植物は完全に異形のものとなり、じくじくと血のような水を染み出させていたり、蛇のようにのたくっていたり。

 そして、それらの異形の中央。
 それ、の姿があった。

「ネクロマンサー……か?」

 アイラムさんが言う。
 誰かが息を呑む音が聞こえた。

 そこには、宙に浮かぶ数ヤード近い巨体があった。
 ここからでもはっきりとわかる強烈な魔力。
 間違いない。あれがこの怪異の原因だ。

「アイラム、あなたの力であれを払える?」

 ベレッタさんがたずねる。
 確かにネクロマンサーもアンデットの系統に属する。
 強力な破邪術なら効果があるかもしれないけど……

「わからない。試してみる価値はあると思うが……」
「こうしていても仕方がない。僕が前衛をやるから、アイラムさんとハイネ、それにフィーナちゃんで一斉攻撃を。ベレッタとミーア

さんは後衛の援護を頼む」

 アイラムさんが頷き、フィリップさんに防御の術をかける。
 強力な魔法を使うネクロマンサー相手には、僧侶の守護の術が必要不可欠だ。

 だけど何だろう。
 私の中で何か違和感が大きくなっていく。
 何かとんでもない間違いをしているような、そんな感覚。
 だけど、それの正体を掴む間もなく、フィリップさんが突っ込んだ。

 先ほどと同じく、盾で身を守りながら剣を構え、巨体めがけて一直線に。
 巨体が強烈な炎を放ち、フィリップさんの盾の表面が燃え上がる。
 だけど怯むことなく、その巨体に渾身の一撃を叩き込む。
 巨体が、わずかに揺らいだ。

「今だ! 彷徨える魂――今、神の御許に還るがいい!!」
「E'YAYAYAAAAAAAAAAA!!!」

 アイラムさんの白き聖光と、ケルビーの猛火、ウィンディの烈風が同時に突き刺さる。

 だけど、

「嘘、効いてない――!?」

 アイラムさんの光が、空しく巨体にはじかれる。
 けれど、それは相手の注意を引き付けるのには充分だったのか、巨体がこちらを向いた。
 骸骨のようなその体躯。
 燃え上がる蒼き炎。
 そして、体の中心あたりにある禍々しい赤い光――。

 私は、違和感の正体を知った。

「ベレッタ、逃げろぉぉぉっっ!」

 フィリップさんの叫び。
 ネクロマンサーが、いや、ネクロマンサーに似た別のものが、私たちめがけ炎を放つ。
 まともに喰らえば、死にはしなくてもパーティは壊滅状態に追い込まれる――

「Ia ヘッジャー!」

 ウィンディとケルビーを送還し、代わりにヘッジャーを召喚。
 そして小さなその体を抱いたまま、私はアイラムさんたちを庇い、その炎に身を晒した――

447 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/27(木) 21:10:59 [ hNlLsBE2 ]
>>254其の壱 >>276其の弐 >>305其の参 >>334其の四 >>425其の五
六化仙 其の六


ブルネシュティング国、秘密軍事施設
通称、エリア51と呼ばれる拷問部屋で一人の青年が拷問を受けている
彼の名前はネグルフシ ナマニ ニューロク
元ブルネシュティング将軍のこの男、かつては戦場で千の軍勢を一人で切り伏せたと言われる
伝説の男、遠い東の異国の鎧に身を包み、異国の剣を使った閃光のような戦い方で
日出処(ひいづるところ)の戦士とあだ名された軍人
その男が今、ブルネシュティング兵によって拷問を受けている
その理由は2ヶ月ほど前に遡る

ブルネシュティング13代国王が酒に酔った勢いでゴーファの立てた小屋を壊してから
奸臣が増え、百鬼が夜の道を行き、ブルネシュティングは混乱を極めていた
ある日ネグルフシが13代目にこのように進言した
「国王、今やこの王宮には奸臣が蔓延り、役人は賄賂だけで動き
市民は圧制に虐げられ、怨嗟は天へ届こうとするほど満ちております」
このようにネグルフシが進言すると、王宮に蔓延る奸臣どもが一斉に現れて王に異議を唱える

――ネグルフシは一部のことを大げさに言いすぎている――
――武官は文官のことを何一つ知らない――
――市民の怨嗟など何も無く、天下は太平である――
等等が奸臣の口から一斉に飛び出したのであった
さすがにネブルフシもこれには開いた口が塞がらず、そのまま自宅へ帰ったのである
その1ヵ月後、ネグルフシは無実の罪で軍に身柄を拘束されてしまう
もちろん、奸臣が罪をでっち上げたのは言うまでも無いことだった

場所は変わってロマ村ビスル
祭りの時期だというのに人の気配は無く、村は閑散としている
その光景を見て訝しげに思ったフネデオウとアーウィラが
子犬を抱えた通りすがりの男に尋ねる
「祭りの季節なのに何で人が少ないんだい?」
「そりゃぁ、この村に馬賊が出るからさ、馬賊と重税に苦しめられて祭りどころじゃないよ」
そう言って男は足早に立ち去って行った

448 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/27(木) 21:42:30 [ 8p2DUd5. ]
志村ー!名前名前ぇぇぇ!

449 名前: 名前が無い@戦士のようだ 投稿日: 2005/10/27(木) 21:43:48 [ hNlLsBE2 ]
忘れてたorz




ぬるぽ

450 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/27(木) 21:49:19 [ 8p2DUd5. ]
        _ __
    _ =ニ∠__) ミ 、
  ,∠__)   |    ` 、─、
     \    |      >、_,)
        `n ∩     /    :
l⌒l──⊂(・(  ・)つ´    i  !
ヽ、|  /と(∀・ _( ・∀・)  |\l
, -、/   /(ノ と    )─‐l  l ガッ
ヽ、\ _/    ( Y /ノ   人‐′
   ̄(_フ    `|/ ) <  >Λ∩
          _/し'   ノノV`Д´)ノ ←>>戦士のようだサマ
           (__フ 彡イ     /

451 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/27(木) 22:10:37 [ 2DPQhlsg ]
>>448-450
無駄にレス消費するのはできるだけ控えてね。

452 名前: ◆j9cST1xRh2 投稿日: 2005/10/28(金) 07:00:56 [ FaWQPMjk ]
>サマナの人さん
講義中に投稿とは……その手があったか。(マテ
違和感のない視点の変化が物語の内容を掴みやすくなっていていいと思います。
ハイネは臆病なんですね……。一体何が怖くないんだろう。原始人(?)まで怖かったら狩りなんかできないような気もします。
ネクロマンサーらしきものの正体が気になります。
もっと上級のモンスターなのか、はたまた全く別のものなのか。無事に倒してクエストを完了することはできるのでしょうか。
> そして小さなその体を抱いたまま、私はアイラムさんたちを庇い、その炎に身を晒した――
緊張の瞬間ですね。抱かれたまま反射できるんでしょうか。


>名前がない@戦士見習いさん
今回の物語もゴーファが関係してきますね。ということは時代交錯もあったり……しつこいですね、すみません。
赤い光が世界を闇に包み込み、それを予知していたゴーファが6色の光を希望として残した…というような感じでしょうか。
とりあえず酔った勢いでその小屋を開けてしまった13代に乾杯!


>277(>>257)さん
テイマーと狼ネタは笑いが尽きません。
ウィザードは何故ヘイストのあるLvで病コボを狩っていたのかという問題は……ヘイスト極で覚えたてでFAですね。


>変な生き物さん
リディス、そんなに私を感動させないでくださいorz
どうもこのギルドの男性陣は情けないような感じが。もう少し頑張りましょう!…特にセルベインさん。
しかしこういう人物は個人的に好きです。それが旨くギルドの安定を保っているのでしょうね。
市民登録は三万でしたよね?それより高いとは……ガクガクブルブル(AA略


>南東方不勝さん
長かった戦いもついに終わりを向かえ……新しい朝ですね。
新たな恋も芽生えたわけですが、激しい戦いがほんの一部にすぎなかったとは……。
特に13番目の悪魔は手ごわそうです。理由は13番目だからです。(何
これからのジャック率いるクサナギギルドがどういう活躍をしてくれるのか楽しみです。
…あれ、リリスさんなぜここにうわなにするくぁwせdrftgyふじこl(ry

はい、リリスさん率いるクサナギギルドです……。


>(オジさん改め)ともぴさん
初めまして、これからよろしくお願いします。
記憶のなくなる直前のわずかなストーリーが今後の物語にどう影響するのか、それが一番の味ですね。
視線だけでオジを吹き飛ばすような力を持ったこの男の正体も気になるところです。

453 名前: ◆j9cST1xRh2 投稿日: 2005/10/28(金) 07:01:46 [ FaWQPMjk ]
>FATさん
おお、久しぶりのネクロ登場ですね。
マリーの苦しみを考えると、ネクロへの恨みも妥当な気がします。そして二人が出会ったときにシエル様が出てこないのか心配です。
スレイとは同じ辛い運命を辿るもの同士で合うんでしょうが、このスレイが今後の物語で鍵を握る人物ではないか…と見ています。

>確かに化粧が濃さそうなイメージ湧きますね・・・。やはり表現力がorz
いえいえ、そのようなことはないです。ただ脳裏を過ぎった人物が化粧が濃かっただけで……。
というわけなので気になさらないでください。


>307さん
BISや天使スレで「ブラザー」と言われると何故か苦労が報われるような気がしますよね。
主人公も大変な苦労を重ねてきたのでしょう。「あの漢」とは彼のライバル的な存在の男でしょうか。
それにしてもランサーは断っておいたほうがよかったのでは……と店長に抗議したくなります。


>sinさん
好きな人に「友達いないんですか?」なんて聞かれれば落ち込みますよね……。
限りなくある笑点にしっかりはまりました。そして、331さんの言うように句読点をつけると更に読みやすくなると思います。


>ACさん
お初です、これからよろしくお願いします。
公式設定と完璧にマッチしていてより深いところを自然に表現できていて読みやすいです。
ハスラーの失踪と銀狼の出現との関連性は否定できませんね。銀狼自身がハスラーなのかが引っかかってくるところです。


>iさん
>美幼女と野獣
ギャグがほどよく含まれ、iさんの18番とも言える(?)グッとくる流れも含まれている。
そして最後は両方が混ざった形で終わる展開。う〜ん、私にはこのような味は出せないです。
>「これはクマった!」
ここは……orz

>『ケーキ氏のこと』
一文一文が心にまで届いてきますね。当たり前だけど忘れられていることを思い出させてくれます。


>ナンバーズさん
WIZもBISも強いですね。特にWIZにはダーオメン家の血が混ざっていたりしそうです。
なんとなく守に惹かれましたね。壁剣士という部分もありますが、それ以上に文から読み取れる性格でしょうか。
日本の名前でも違和感がないことを始めて知りました。387さんと同じく前の作品の続きも楽しみにしております。


>独り語りさん
ひとつの場面を違う視点で見るアイディアがいいですね〜。戦闘の中での一人一人の人生を感じられます。
思えばPTを組んだ全員が生身の人間なんですよね。改めて大切なことを考えさせられた気がします。


>前スレ960さん
なんて感動的な話なんだ……作品を重ねるごとにどんどん感動の量が増えていきます。
片方の羽を折られて絶望に浸る天使、両方の翼をなくしてもミレイの帰りを待っていた天使が最高です。
最後の4行は……もう絶頂ですね。次の作品を心待ちにしています。


>レッドストン通信社さん
>(お詫びとお知らせ)
あのクエストはそんな裏があったんですね。二人の通り名にも笑わせてもらいました。
それにしてもオーガが人間をバリバリと食べる場面は絶対に見たくありませんね……。

>(広告欄)
なんてハイテンションなギルドなんだ……入っても会話についていけませんorz
GMのLvが非公開というところも怪しいギルドです。こんな広告を出しても通信社は大丈夫なんでしょうか。

454 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/28(金) 10:44:25 [ 8QPYrVJg ]
>>230 >>237-241 >>250 >>317 >>320-321 >>435-439 >>444-446

>ベレッタ

 フィリップの叫びが聞こえた。
 だけど、あたしだけならともかく、術を使った直後で消耗しているアイラムさんは動けない。
 仲間を見捨てるわけには行かない。

 一か八か、槍で炎を弾こうとして――だけど、それより早くフィーナがあたしたちの壁になった。

 炎が弾け、彼女の小さな体が吹き飛ぶ。

「お嬢様っ!」

 ミーアさんがその体を抱きとめた。
 抱えていたヘッジャーは炎に耐え切れず消滅しちゃったみたいだけど、そのおかげで何とか生きてる。

「アイラムとミーアさんはフィーナをお願い」

 言って、あたしは残る一人のところに行く。
 今も一発の魔法を撃つこともなく、ただ蒼白な顔で震えているハイネのところに。

「――――っ!?」

 無言で槍の柄でぶん殴る。
 無様に倒れこむその襟元を引っつかみ、

「あんた、何やってんのよ! 怖いのはわかるけど、みんな必死なのよ。ファイアーボールでもチリングタッチでもいいからとにかく援護しなさい!!」

 だけど、こいつは無言で首を振る。
 この、もう一発殴って――

「――――だよ」

 はい?

「だから、魔法は使えねぇんだよ。俺にはっ!」

 は?
 魔法が、使えない?

「どんなに勉強しても、修行しても――小さな火の玉飛ばすくらいが精一杯で――」
「じゃああんた、今までどうやってクエストこなしてきたのよ!?」
「……寄生してたのさ。適当に攻撃してる振りして、適当に動いて」

 だから、一度も魔法を使わなかったわけだ。

「だいたい、こんなやべぇ奴がいるなんて聞いてねぇよ。てっきり、ゾンビが迷い込んできたのを村人が大げさに騒ぎ立ててるだけだって……」
「だからって、あんた何もしないで見てるつもり!? フィーナを見たでしょう? 彼女なんて、自分の身を犠牲にしてまで仲間を守ったのよ? フィリップだってアイラムだって、みんな必死で戦ってる。なのに、あんただけ何もしないで見てるつもり!?」
「……勝手に……殺さないで。けふっ」

 だけどハイネの奴は、座り込んだまま。

「無理なものは無理なんだよっ! 俺みたいな出来損ないには――」

 もういい。
 あたしはハイネをつかんでいた手を離す。
 彼は無様に地面に倒れ、そのままうつむいて動かない。

 だけどあたしはそんな彼には目もくれず、アイラムたちのところに戻る。

「フィリップ一人じゃ支えきれない。あたしも援護に行く」

 そう。フィリップは一人、必死にあのデカブツの注意をひきつけていた。
 いかに魔法の加護があっても、ポーションで傷を癒しても、このままじゃ限界が来る。

「待ってください。ここはいったん引きましょう。態勢の崩れた今の状態で戦い続けるのは危険すぎます」

 ミーアさんの言うとおりだけどね。でも、あいつがそう簡単に逃がしてくれるとは思えない。
 だけど。

「そうね。じゃあミーアさんとアイラムはフィーナとそこのへたれをつれて逃げて。あたしとフィリップがあいつの注意をひきつけるから」

 そうすれば、何とか逃げられると思う。
 少なくとも、あたしたちが倒れるまでは安全なはず。
 あたしの提案に、けれどアイラムは首を振り、

「いや、退く時はみんな一緒だ。俺に手がある。少しだけ、時間を稼いでくれないか?」
「手? 何かあるの?」
「ああ。できれば最後まで使いたくはなかったけどな」

 よくわからないけど、任せよう。
 どちらにせよ、このままじゃ全滅だ。

「それじゃあベレッタはフィリップの援護を。ミーアさんはフィーナを頼む」
「わかりました」

 そして、アイラムがあたしにフィリップにかけたのと同じ魔法の加護をかけてくれる。

「じゃあ、行ってくる。頼りにしてるわよ。アイラム」
「……ああ」

 アイラムが硬い表情で頷く。

「フィリップ、今行くわよっ!」

 そしてあたしは、槍を構えて走り出した。

455 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/28(金) 10:44:49 [ 8QPYrVJg ]
>フィリップ=オウギュスト

「さあ、こっちだ。かかって来いっ」

 気を奔らせ、相手の注意をひきつける。

 放たれた超高温の炎を、辛うじて盾で受け止める。
 もう盾はとてつもなく熱くなっている。
 もうじき、火に対する抵抗力を持ったこのガントレットでも持っていられなくなるだろう。

 だけど、あきらめるわけには行かない。
 僕が倒れれば、背後の仲間たちにも危険が及ぶ。

 仲間を守ること。
 それが僕ら、剣士の役割だ。

 いつか、あの人と再会したときに、胸を張って共に戦えるように。
 少年の日に出会った、翼の折れた天使様との約束を守るために。

 だから、僕は――

「こんなところで立ち止まるわけにはいかないんだぁっ!」

 奔る剣閃が十字を描き、目の前のモンスターに突き刺さる。
 だけど、その傷は瞬く間に修復していく。
 これじゃ、きりがないっ!

 一瞬集中が途切れ、そこへ再び炎が放たれる。
 まずい、ブロックが間に合わない!?

「頭下げてっ!」

 聞きなれた声。
 言われるままに体勢を低くした瞬間、僕の頭を掠めるように槍が頭上を飛んでいく。

「ベレッタ!?」

 強固な装甲に弾かれ、宙を舞う槍を華麗に受け止めた彼女は、そのまま勢いを殺すことなく槍で突きかかる。

「とにかく時間を稼いで! そうすれば、アイラムが何とかしてくれるらしいから!!」
「わかった!」

 残像を纏いながらの彼女の槍が、モンスターを翻弄する。
 目の前を飛び回るベレッタめがけ、モンスターが炎を吐こうとするけど――

「そうはさせるかっ!」

 再び剣気を飛ばし、注意をこちらに引き付ける。
 ベレッタが攻撃を担当するなら、こちらは相手の注意を引き付けることに専念すればいい――

「せいやぁぁぁぁぁぁっ!!」

 振り回した槍の石突きで殴りつけ、反動で翻る柄でもう一撃。
 仰け反ったところに本命の刺突が突き刺さる。
 見事な三連撃。

 だけど、そのダメージすら瞬く間に治癒してしまう。

「ちょっと、まだなのアイラム!?」

 ベレッタが後ろを振り向き、そして、

「嘘……」

 呆然とした彼女の声に、思わず僕もそちらを振り向く。

 そこには……


 僕らに背を向け、一人走り去るアイラムさん。

 そして、ベレッタが叫んだ。

「に、逃げたぁっ!?」

456 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/28(金) 10:51:21 [ 8QPYrVJg ]
フィリップの過去話は、iさんの「優しい剣士」のものを使用させて頂いております。
快く使用の許可を下さったiさんに、この場を借りて感謝>ワ<

>> ◆j9cST1xRh2 さん
はい、そんなわけでハイネはモンスター全般が怖かったようです^^;
まあ、1レベルファイアボルトと3レベルチャージングだけで戦場にいたらガクブルは当然ですね(ぇ
モンスターの正体は次かその次位で〜

>>戦士見習い様
ガッ
それはさておき、相変わらず素敵なネーミングセンスで憧れます。
ビスルの馬賊と姦計に嵌められた忠義の徒……どうなるのでしょう?
気になりますねぇ……

457 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/28(金) 18:38:52 [ 0TOH9xgk ]
 むー・・・重さの中に軽さを入れる南東方不勝さんと
軽さに重みを隠すサマナの人と・・・・・・実に好対照でございます。


 突如濃くなった魔素の理由とは一体ナンなのかっ!
WIZは最後までにかっこつけられるのかっ?!(苦笑っています)

   活躍を祈りつつ期待sageっ!

458 名前: 名前が無い@戦士のようだ 投稿日: 2005/10/28(金) 19:24:47 [ hNlLsBE2 ]
>>サマナの人さん

アイラム逃亡?これからどうなるんでしょうか?
先が読めないです

>>450
ッガ どうも

>>451
申し訳ありませんでした

>>レッドストン通信社さん
なにやらPSYCOギルドの広告がツボにはまりました

>>ナンバーズさん
ぬるぽにッガはお約束ですね
楽しく読ませてもらいました

459 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/28(金) 20:09:09 [ LVW/cCFA ]
>>サマナの人さん
いや、ニャーニャー鳴く花ってorz
実際に見かけたら、速攻で逃げますね。^^;
さて、実は魔法が使えないハイネさん。どうやら、親からの冷たい扱いもこれに原因がありそうですね。
そして、逃走したアイラムさん。自分がオルターで追撃しても(ry

>>戦士見習いさん
内政が乱れに乱れてますねぇ^^;
奸臣の姦計により、無実の罪で投獄されたネグルフシさん。
そして、ビスルを喰いものにする馬賊。
どうやら、六化仙の皆さんがこれらの事件に関わってきそうですね。

460 名前: 名前が無い@戦士のようだ 投稿日: 2005/10/28(金) 20:36:51 [ hNlLsBE2 ]
登場人物紹介をさせていただきます

?火の神アーウィラ・ンオ・ラヒリア
イフリートが人に化けた かなりの高齢
名前の由来は古今和歌集に名を連ねた
通称 六歌仙と呼ばれた6人の1人 在原業平(ありわらのなりひら)から
ありわらのなりひら→ariwara no narihira
後ろから日本語に直すとアーウィラ・ンオ・ラヒリアになります(無理やりですが)

?水の神フネデオウ
マーマンが人に化けた こちらもかなり長生き性格は温厚
これも六歌仙から たしか遍照(へんじょう)を無理やりアレンジしたもの

?土の神ビヌヤ・ンオ・イサフディエ
こいつはトレントが人に化けたもの 性格はマイペース
六歌仙の文屋康秀(ふんやのやすひで)をアーウィラと同じ方法で変換

?風の神クセネ
マーブルガーゴイルが人に化けた 下手糞な歌を作るのがすき 鳥を飼ってる
六歌仙の喜撰(きせん)を↑と同じく変換 かなり無理やり

?光の神ノオ・ンオ・クモタイ
ホワイトシェードが人に化けた どっかの国では妲己と呼ばれた ヒステリックで美人
六歌仙の小野小町(おののこまち)を↑と同じく変換

?闇の神オトモオ・ンオ・クルノスイ
テイムジェスターが人に化けた 酒飲み
六歌仙 大伴黒主(おおとものくろぬし)を無理やりry

?ネグルフシ ナマニ ニューロク
すごい剣の使い手 日出処の戦士の通り名を持つ
通り名の元ネタは某漫画から
名前の由来は洋楽歌手のSTINGが歌うENGLISH MAN IN NEW YORKを無理やry

461 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/28(金) 21:07:32 [ b6Gnz/6I ]
あまりに感動したので一言
>>戦士見習いさん
なんて素晴らしいネーミングセンス……
まさか、そんなところから取っていたとは予想外でした。
知識の深さにただただ驚くばかりです。

私のキャラ名なんて、ググれば元ネタがすぐ出てくるorz

462 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/28(金) 22:07:57 [ LVW/cCFA ]
続きを書く前に自分も感動したので一言
>>戦士見習いさん
おぉ、六化仙の一人ひとりが六歌仙が元ネタとは盲点でした^^
この人達の名前は、百人一首でもやらないと見かけませんよねぇ。

463 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/28(金) 23:07:23 [ LVW/cCFA ]
>>432
朝ごはんを済ませ、いつもの装備を整えてから家を後にする。
「ゲイル、ちゃんと鍵はかけました?」
「あぁ、ちゃんとかけたよ。」
姉さんじゃあるまいし。と言いかけたが、すんでのところで言葉を飲み込む。
「そう、それならいいですわ。私ですと、たまにかけ忘れてしまいますから。」
「なんだ、自覚があるんじゃないか。」あ、しまった・・。
「ゲイル・・、それはどういう意味ですの?」姉さんの顔が、心なしか険しくなる。
「姉さん、急がないと狩りに行く時間が少なくなるよ!」急いで僕は、話題をそらす。
こんな気持ちのいい朝から、姉さんの癇癪をくらうのは御免蒙りたい。
「っ・・!まったく、今度そんなこと言ったら只じゃ済ませませんわよ。」
姉さんは渋面を作り、そう言ってから事務所へと足早に向かっていった。
「待ってよ、姉さん。」
(まったく、こういう所は子どもっぽいんだから・・。)そんな双子の姉に呆れつつ、僕は姉さんの後を追いかけていった。

足早に古都の表通りを歩き、ギルドの事務所へと向かう。
朝の古都の表通りは、仕事に向かう人などがごった返し、大変活気がありますわ。
中には、夜通し露店をやっていたらしく欠伸をかいている冒険者の姿も見受けられます。
その徹夜露店の中で、見覚えのある狼が、一際大きな欠伸をかいていたことに関してはあえて触れないでおきますわ。
表通りを通り抜け、事務所の前に来てみると、受付を手伝ってくれているおば様がなにか困っているようですわ。
「おはようございます、マリアおば様。なにか、お困りごとでも?」
「あら、リリスちゃんにゲイル君。おはよう。それとも、ちゃんと『マスター、おはようございます』って言ったほうがいいかしら?」
「別にかまいせんわ、おば様はボランティアで受付を手伝ってくださっているだけですから。」
余談ですけど、ギルド内で私は、基本的に愛称で呼ばれていますわ。
たまに「マスター」って呼んでくれる方も居ますけど、私自身、呼ばれ方には無関心なほうですから、そういった方はほんとに稀ですわ。
「それで、マリアおばさん。なんで、事務所の中に入らないんですか?」
後ろからゲイルが、おば様に問いかける。
「そうなのよ、ゲイル君。事務所のロビーの長椅子に知らない冒険者の人が寝ているのよ。」
おば様の発言に、私とゲイルは言葉を失いましたわ。
「えぇ!?それって、不法侵入じゃないですか!!」ゲイルが素っ頓狂な声を上げる。
「ゲイル。今は、罪名を確認する前に忍び込んだ不届き者を懲らしめて、憲兵の詰め所に引っ立てるほうが先ですわ・・。」
そういって私は、事務所のドアを開ける。後ろのほうからおば様が、「気をつけるんだよ」と心配してくれているようですわ。
そして、事務所の比較的奥の方にある長椅子に向かって歩く。
忍び込んだ不届き者は、私の気配に気づくことなく、ぐーぐーと気持ちよさそうに眠っている。
「ふん、気持ちよさそうに寝ていらっしゃること。でも、すぐに夢の世界から厳しい現実の世界に戻して差し上げますわ。」
そういって、私がちょっと強めにガントレットで殴りつける直前に不届き者が寝返りをうち、顔が私の方に向いた。
「ちょっと、姉さん。いきなりグーは流石に・・。」ゲイルの注意が途中で途切れる。
無理もありませんわよね。今、私達の目の前で眠りこけているのは
「ん〜、爺様に婆様。オイラ、遂にレッドストーンを手に入れたよ・・。」
私が最近気になっている(断じて、甘い理由ではありませんわ!)ギルその人だった。

464 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/29(土) 00:29:58 [ LVW/cCFA ]
>>463
「「・・・・・」」ほんの数秒間、沈黙が午前8時頃のロビーを支配する。
「へへっ、こいつを売って出来た金で爺様と婆様に楽させてあげるよ・・・。」
そんな中、満足そうに寝言をつぶやくギルさん。どうやら、いい夢を見ているようですね。
「ゲイル、杖貸しなさい。思いっきり、重いの・・!」だが、姉さんの怒りの前に対しては何の意味もなさない。
「はいはい・・。とりあえず、いつもの鋼の杖でいいよね?」そういって僕は、鞄から杖を取り出す。
僕の鞄の中には、姉さん用の鋼の杖が常に入っている。(重さは、市場に出回ってる物の10倍近くある。)
(まったく、こういうときにしか使わないんだから自分の鞄の方に入れてもらいたいよ・・。)
そんなことを心の中でぼやきながら、姉さんに杖を手渡す。
僕から杖を受け取った姉さんは、それを大きく振り上げ
「こんの・・、大馬鹿野郎ですわ!!!」力の限り振り下ろした。
「ぐっほ・・・!!」振り下ろされた杖は、見事にギルさんのボディーに直撃する。
なんだか、赤い数字が見えたけど僕は気のせいだと思い込むことにした。

腹部に目覚ましにしては強過ぎる衝撃を受け、目が覚める。
「〜〜〜〜〜っ!!」あまりの痛さに、声を上げる暇もなく長椅子から転げ落ちる。
(一体、オイラの身に何が・・?)痛みが少し引いてきたので、周りを見回す。
目の前に、人二人分の足が見える。
そのまま足に沿って顔を上げると、困ったようにオイラを見下ろす茶色の瞳を持ったウィザードと、
見るからに重そうな杖を持って息を荒げている、エメラルドグリーンの瞳の剣士の少女が立っていた。
どうやら、さっきの衝撃はこの杖が原因のようだ。
「やぁ、ゲイルにリリィ。おはよう。」努めて友好的に朝の挨拶をするオイラ。
「おはようではありませんわ!!!ギル!!!!」だが、そんなオイラの努力も無駄に終わる。
「さぁ、説明してもらいましょうか!?貴方がなぜ、事務所で眠っていらしたのかを!!」
ずいっと、顔を近づけてくるリリィ。いや、そんなに近寄られると・・。
その、なんていうか、気になってる女の子なわけだし。
「目をそらさずに、こちらを向きなさい!!!」だが、リリィは無理やりオイラの顔を自分の方に向ける。
(いや、これ以上は無理だって!)オイラの心臓はヘイストをかけられたかの如き速度で脈打つ。
この状況を打開するには、なるべく迅速に理由を言ったほうがよさそうだ。
「い、いやぁ。宿に泊まる金が無かったから、ギルドで借りてるのなら一晩くらいはいいのかなぁ、と。」
ここに寝泊りした理由を、正直に告白する。少し惜しい気もするけど、この状態から解放されなければオイラの心臓がヤバイ。
だが、リリィがオイラから離れようとしない。むしろ、小刻みに震えているような・・・?
「そんなふざけた理由で、事務所に寝泊りするとは何事ですの!!!!!!!」
がつーんと、オーシャンズハザードで殴られたかの如き衝撃がオイラを襲う。
(あぁ、これが噂のウォークライか・・。)なるほど、これほどの威力なら兄貴や姐御が恐れるのも頷ける。
「ここは、私達のギルド宛てに依頼されてきたクエストを、円滑かつ迅速にギルド員の皆に行き渡るようにするために借りているんですの!!貴方様な、宿代が無い冒険者の寝床として借りたわけではありませんわ!!!!」
物凄い勢いで、まくし立てるリリィ。だが、その行為もすぐに終わる。
(あれ、兄貴達の話だと1時間くらいは覚悟しとけって・・。)運が良かったのかな?
「ここまで、頭に来たのは初めてですわ。いいでしょう、貴方のそのたるみきった根性、私が直々に鍛えなおして差し上げますわ・・!」
なにか、不穏な発言をしているギルドマスター。
「今日のお昼過ぎ、東バヘル上流で待ってますわ。戦闘の準備をして現地に来てくださる?」
「えーっと、それはようするに・・。」いやな予感がする。この前、姐御を爆発させた以上に・・。
「えぇ、私と貴方で一試合付き合ってもらいますわ。」あの日、姐御を引きずっていった時と同じくらい可憐な笑みを浮かべ、彼女はそうオイラに告げた。

465 名前: FAT 投稿日: 2005/10/29(土) 09:18:27 [ kdhRDK.g ]
キャラ紹介
>>6

1〜21回目まで
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r977

>>61-63 (22)|>>283-284(26)
>>118-119(23)
>>156-157 (24)
>>231-232 (25)




炭鉱町ハノブ
――二つの鉱山の間にあり、鉱物の発掘を主な収入源としている小さな町。鉱山の魔物退
治が盛んで、お雇いのモンスターハンターたちが多数在住している。大都市ブルネンシュ
ティグの隣町ということで流通がよく、町の規模が小さな割に暮らしは快適である。

私たちは宿を確保すると、レニィはフプレを連れ出し、ジョーイは私を誘い四人で遊びに
出かけた。タカさんは一人、荷物を広げているうちに部屋に取り残された。

まずは町中探検。ぶらぶらと北東辺りをさまよっていると、なにやら喧騒が聞こえてくる。
「やい!イカサマじゃないのか!?何回やっても成功しないぞ!!もう一体何個の指輪を
ダメにしたと思っているんだ!!」
若く、血気盛んな青年が怒鳴る。
「何度も言っているだろう。このジム・モリのエンチャット文章は6分の1の確率で成功
する。しかし、必ずしも6回に1度成功するというわけではない。極端な例だが60回の
うち、50回〜60回で連続成功した場合でも統計では6分の1だ。君はまだ7回しか挑
戦していない。泣き言をいうのはまだまだ早すぎる。」
ジム・モリと名乗るこの男性は頑なな態度をして、ボロカスになった指輪を持たせて青年
を追い払った。

私は賭け事が嫌いだが、男はどうもこういったことが好きなようで、早速ジム・モリに話
しかけた。
「今、おもしろそうなことを言っていたな、確率がどうこうとか・・・。俺にも聞かせて
くれ。」
独眼をきらめかせ、ジョーイはジム・モリから説明を受ける。

このエンチャット文章というものは、魔法が込められた巻物で、持っている“もの”に魔
法の力を持たせることが出来るという。
ただし成功する確率は低く、先程も話していたように6分の1であり、失敗すればその“も
の”は壊れ、使い物にならなくなるという。

「なんでもいいのか?」
「ああ、何にでも使うことはできる。条件はそれが生き物でないということだけだ。まぁ、
無意味なものに使っても金の無駄だがね。」
ジム・モリの言葉を聴いて、ジョーイは左目の眼帯を外し、差し出す。
「こいつで試してみたい。いくらだ?」
レニィはそれを見て驚愕した。それは、ジョーイの死別した彼女からのプレゼントだった
のではないか?そんな大事なものを、なぜこんな博打に出すんだ?
レニィの意を汲み、ジョーイは微笑んだ。
「心配するな。俺の運はとうの昔に尽きてる。大凶の後には吉が待っているものさ。」
そう言った眼差しには、強い決意のようなものが伺えた。

何を考えているのか分からない・・・。だが、止めることは出来ないようだ。

レニィは諦めた様子で龍の眼帯の無事を祈ることにした。

466 名前: FAT 投稿日: 2005/10/29(土) 09:19:07 [ kdhRDK.g ]
ジム・モリはジョーイの賭けようとしているものの重大さを感づいていたが、無表情に文
章と金銭を交換した。

これは商売なんだ。他人の私情にいちいち首を突っ込んでいられるものか。

常に恨まれる覚悟をしている彼だが、天を劈くような悲鳴を背越しに聴き、驚いてジョー
イの方を向く。

そこには、信じられない光景があった。

彼の詠唱した文章は、龍紋の眼帯に激しい魔力を注ぎ込み、はち切れんばかりに冷気を帯
び、青白く輝いている。
「な、なんだと、お前、本当に運がいいんだな。それは俺の文章の中でも滅多に見られな
い氷のオプションだ。しかもその輝きはかつて見たことのないほどの魔力を秘めてるはず
だ!」
やや興奮気味のジム・モリを見てジョーイは勝利の笑顔を作り、ガッツポーズをしてみせ
る。
「うぉっし!!どうだぁ、お前らぁ!!氷龍使いが氷の眼帯だとよ!俺もついに魔法剣士
か?レニィ様と同じように!!」
相当に嬉しいのだろう。レニィの肩を抱き、豪快に笑い声を上げる。

そういえば私は何故ジョーイの左目がないのか、その理由を知らない。今、初めてはっき
りと見た窪んだ眼孔は、深い闇を覗かせていた。

不思議な人だ。いつも明るく振舞っているのにどことなく暗い雰囲気を漂わせ、まるで相
対する光と闇を同時に抱え込み、苦しんでいるようにも思えた。
レニィの表情から、この眼帯はジョーイにとって重要な意味を持つものであると推測でき
る。それを躊躇もせず、こんな危険な賭博に出した意味はなんだろう?
いくら考えても納得のできるような答えが出てくることはなかった。

そのころ、ベッドに横になりながらタカさんは、つまらなそうに本を読んでいた。

心機一転、青に輝く龍を燦然と、ジョーイは上機嫌で町中を見てまわる。どの店も古都の
ものより劣っていたが、皆であれこれ話をしながら歩くのは楽しかった。
小さな郷土料理店でご飯を食べ、宿に戻るとタカさんがふて寝をしていた。すっかり彼の
存在を忘れていた私たちは必死に謝り、一緒にトランプで遊んだ。

そして、夜は運命を引き連れ、訪れた。

467 名前: FAT 投稿日: 2005/10/29(土) 12:53:50 [ kdhRDK.g ]
お久方ぶりです。今まで海上生活してました。10日間も船の中で生活していたので
陸に降りれたときは感動すら覚えました。

>> 南東方不勝さん
イスラフェル戦お疲れ様でした。かわって今度はリリスがギルと!?あのリリスがどう
出るのか・・・恐いもの見たさで胸がいっぱいです。

>> 名前が無い@戦士見習いさん
私もそのネーミングセンスに脱帽です。いやはや、素晴しすぎます。物語はこれからど
ういった方向に進むかまだまだ先が見えないので続きを楽しみにしております。

>>307-308さん
斬新!!マッチョな描写にうけますが、バーに入るために努力をした主人公は、それなり
の理由がありそうですね。あの漢とは一体どんな漢なんでしょう。

>>ともぴさん
敵はかなりの嫌み系キャラですね。にしてもサチががんばってるのに失神して
しまったオジがちょっぴり情けなでした。いつかオジも記憶を取り戻して強く
なってほしいものです。

>> サマナの人さん
あれ?ベレッタさんがかっこいい!!ハイネを除いた全員がメンバー思いの熱い
人ばかりでよいですね。そのおかげでハイネの卑屈さがより印象的に浮き彫りに
なっていて面白みが増してます!私はもちろん、アイラムさんを信じていますよ。

>> 変な生き物さん
ネファカップルサイコーデス。こういったほのぼの閑話は大好きです。メリハリ
がついたり、キャラの特徴を掴みやすいので今作も楽しませて頂きました。

>> sin さん
ドロシー大人気ですね。ゴルヴァとシルスの漫才(?)おもしろかったです。

>> AC さん
設定が恐ろしくしっかりと出来上がっていますね。というか文の書き方が上手いですね。
勉強になります。銀狼の正体がハスラーだとしたらとんでもない強敵・・・です
よね?ナーヴスのアグラーヤさんと協力し、捕まえることは出来るのでしょうか?

>> ナンバーズ さん
小連載もの、楽しませて頂きました。次は本編に戻って頂けるのでしょうか?
続きが気になっております。

>> レッドストン通信社 さん
前衛武闘派ギルド 『剣士's ソウル in TAN−DEN』
ハイテンションなタイゾー氏に敬服!!ギル戦でこんなのと出合ったら引いちゃい
ますね・・・

>>389-398さん
感動職人様、今回も目頭が熱く、熱くなっております。毎回毎回、作品の質の高さ
には驚かされるばかりです。またの投稿を楽しみにしております。

>> iさん
「美幼女と野獣」
心にほっと一息つけました。一狼さんの心変わりが感動的で、よかったです。
『ケーキ氏のこと』
これはつい考えさせられちゃいますね。この話に自分を重ねるなら私はバンヘ
セルになりたがっているけど、パリカスになってしまっているというところかな。
個性のみで生きるということは難しく、どうしても大衆の中にどこか一部分を漬け
ておかないと安心出来ないような人間な気がします。

>> ◆j9cST1xRh2 さん
メリックとリフのドキドキ・・・ではなくて、リフの回想でしたね。今回でキーパー
ソンがえらく増え、今後が気になります。特に姉は気懸かりですね。まさか
シーフギルドの長に!?

>>293の書き込みについてですが、私はj9さんのおっしゃられている内容が失礼
なものだなどと少しも感じませんでしたので、お気になさらないで下さい。私たち
が悩むときは小説を書くときだけでいいと思いますよb

>> 独り語りさん
同じPTでも視点を変えると見えているものが全く違っておもしろいですね。
それにしても初投稿という響きが懐かしいなぁ・・・

468 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/29(土) 13:48:36 [ isebj9OM ]
>>南東方不勝さん
心密かに思いを寄せる男性に、容赦のない一撃&ウォークライ。
さすがリリィ。俺たちにできないことを平然とやってのける。そこに痺れる、憧れるゥッ!
といいつつ、実は依頼にかこつけてこっそりデートに拉致る気満々なんじゃないかと考えてみる。
果てさて、二人の行く末は?

>>FATさん
おかーです。
船の中って……まさか、マグロ漁船!?(ぇ
それはともかく、思い出の品の眼帯が壊れてしまったらどうしようかとどきどきでしたが、無事エンチャ完了した用で何より。
子供の様に喜ぶ様がかわいらしいです>ヮ<
忘れられてたタカさんかわいそう^^;
そして、いよいよ邂逅のときですかね?
期待にドキワクしながら待ってます>ヮ<

469 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/29(土) 13:49:18 [ isebj9OM ]
>ベレッタ=アンブロシア

 あははははは。
 もう笑うしかないわよね。
 自称火力の魔術師は、実は小さな火の玉を撃つのがやっとのヘタレ。
 敵はどんなにダメージを与えても、すぐ回復。

 挙句の果てに、切り札があると言ってたビショップ様は尻に帆かけて逃げ出す始末。

 もう、どうしろと?

 だけど――

「ベレッタ!」

 動きを止めたあたしを狙って放たれた炎は、フィリップが投げた盾に阻まれる。
 そして、炎を受け止めた盾は、そのまま落ちることなくあたしの周りで回り続ける。

「ば、莫迦! 盾外したら、あんたが危ないじゃないの!」
「莫迦はどっちだよ! 君が足を止めるのが悪いんだろ!」

 怒鳴り声を打撃に乗せて、デカブツに叩きつける。
 本当に莫迦。救いようのないほどの莫迦だ。
 だって、この状況で自分を省みず、あたしを守ろうとしてるのよ?
 どうせこのまま、二人で枕を並べて討ち死にするのが関の山なのに。

「そんなことはないよ。アイラムさんは約束したんだろ?」

 ああ。
 何でこいつは、そこまで純粋に人を信じられるんだろう?
 どんなに騙され、カモにされても。
 それでもなお、フィリップは剣を振るう。
 仲間を守るために。
 自分のみが傷つくことも省みず。

「約束したからね。ずっと昔に」

 剣が十字の軌跡を描く。
 だけど、そんなものはあっという間に修復していく。

「あの人に会った時に――胸を張っていたいから」

 炎が彼の体を焼く。
 だけど、気合で跳ね除け、弧を描くような連続の斬撃――。

 やっぱり、強いな。彼は。
 普段はぼやーっとしてて、お人好しで。
 だけどこんな時、彼はとんでもなく深い表情をみせる。

「――そうね」

 やろう。
 仲間を守るために剣を振るうのが剣士の役目なら、槍使いの役目は目の前の敵を撃ち抜く事。
 たとえ、敵がどんなに強大で、槍が折れ、弓が砕けようとも。

 信念という名の槍は――決して折れない!

「やってやろうじゃないの……」

 フィリップと彼の回してくれた盾に全てを預け、防御を捨て、ただひたすらに精神を研ぎ澄ます。
 あたしに槍を教えるとき、お婆ちゃんが最初に話してくれた。

 槍使いが最後に頼るのは、技でも力でもなく、その意思。
 思い信じて放たれた一撃は、如何なる物をも貫き通す。

 あたしにそれができるかはわからない。
 ううん。きっと無理だと思う。
 だけど、賭けてみよう。

「フィリップ――。あたし、あなたと出会えたこと、後悔してないから」

470 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/29(土) 13:50:07 [ isebj9OM ]
 業を煮やしたのだろうか。
 デカブツの動きが変わる。
 大きく魔力が波打ち、頭上に浮かぶのは巨大な炎の塊。

 だけど迷いはない。

「いっけぇぇぇぇぇっ!!」

 あたしの放った必殺の一撃は、デカブツの体に深々と突き刺さり――刺さっただけ。

 そして、炎の塊があたしたちめがけて雪崩落ちて……



「あれ?」

 気がつけば、目の前には星が見えた。
 あたりからはわんわんにゃんにゃんという、動物頭の植物(?)の鳴き声。

 背中のひんやりした感触で、自分が横たわっていることに気づく。
 身を起こし、あたりを見回して――

 そこに、天使がいた。


 ライトブラウンの長い髪が、自らの発する仄かな光に照らされ、揺らめく。
 美しい一対の翼は、けれど片方が半ばからへし折れている。

 これって……

「天界を追放された証さ。自らの不注意で赤の宝石を奪われ、贖罪のために生きることを強いられた俺たちの」

 その声には聞き覚えがあった。

「アイラム……さん?」

 フィリップはもっと驚いた声。
 無理もないか。彼は天使に関しては、昔からものすごい憧れを抱いてたわけだし。

「すまない。もうちょっと早く喚べたら良かったんだが、今の俺じゃあこれが精一杯だった」

 ゆっくりと光が収まっていき、アイラムの姿がもとのビショップのものに戻る。

「天界を追放された天使が、ビショップの姿をしてレッドストーンの捜索に関わっているって噂は聞いてたけど……本当だったんだ」
「色々と面倒なことになるからね。あまりこの姿にはなりたくなかったんだけど、仲間のためならそうも言ってられなかった」

 落ち着いて辺りを見れば、フィリップはもちろん、ミーアさん、フィーナ、そしてハイネまで。みんな呼び集められていた。

「とにかく、いったん村に戻ろう。フィーナちゃんの怪我の治療をしたい」
「そうね……色々と話さなきゃいけないこともあるし、ね」

 アイラム自身のこと。
 ハイネのこと。
 この怪異のこと。
 そして、あの怪物のこと。

 あたしたちは、言葉に表せない様々なものを抱えながら、村に帰還した。

471 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/29(土) 14:40:10 [ isebj9OM ]
>アイラム=ドラツァリース

 村に帰った俺達を、村人は失望の表情で迎えた。
 無理もない。結局俺達は依頼を果たすことはできなかったのだから。

 とりあえず、村長にモンスターの襲撃に備えるよう言っておいて、俺達は小さな食堂兼宿屋の一室を借りて作戦会議を始める。
 ベッドにはようやく傷の手当の終わったフィーナちゃんが眠り、ミーアさんはベッドの横で椅子に座りながら彼女の看病を。
 ベレッタはもう一つだけある椅子に座り、フィリップと俺は床に直に座る。

 ハイネだけは、部屋の隅で俯いたままこちらに背を向けている。

「まさか、あなたが天使だったなんてね」
「すまない。できる限りおおっぴらにはしたくなかったんだ。そのせいで、君たちを危ない目にあわせてしまった」
「そのことならいいわ。あたしあなたの事、逃げたんじゃないかって疑ってたから」
「そうか。仕方ないな」

 仲間たちを一瞬で自分のそばに喚び寄せる天使の術。
 けれど、それには莫大な魔力を消費する。
 天界にいたころならいざ知らず、今の俺ではそう多用できるものではない。

「でも、一つ明るい材料よね。天界を追放されたとはいえ、天使の魔力は絶大。あのデカブツにだって効果はあるんじゃない?」
「どうなんですか、アイラムさん?」

 二人は期待の表情を浮かべているが……

「難しいな。さっき、あいつは俺の昇華術を受け付けなかった。ひょっとすると、魔法自体無効化する性質を持っているのかもしれない」
「ん……それはないと思うな」
「お嬢様、平気ですか?」

 ベッドから、ややつらそうに半身を起こしながらフィーナちゃんが言った。
 どうやら、もう危険はないらしい。

「うん。おかげでね。まさかアイラムさんが天使だったなんてね。道理で不思議な感じがするわけだ」

 あはは、と明るく笑う。

「俺も、あの時は気づかれたのかと焦ったよ。サマナーは、その手の魔力に対して敏感だから――」

 そこまで言って思い出す。
 確かあの時、あのモンスターを見ながらフィーナちゃんは何か言いかけていなかったか?

「うん。あのね。アイラムさんの昇華術が聞かなかった理由。私気づいたんだ」
「どういうことなのですか、お嬢様?」
「簡単よ。あれ、アンデットじゃないの」

 あっけらかんとフィーナちゃんが言う。
 アンデットじゃない?
 てっきり、ネクロマンサーやワイト、レイスの類かと思ったんだけど。

「私も最初は、あの濃密な瘴気のせいで気づかなかったんだけどね。あれのモンスターは、神獣よ」
「神獣!?」
「そ。ディムジェスターとかリプリートマーキみたいなね」

 確かにあの類のモンスターは見た目はアンデットっぽいが……

「だからって、神獣なら俺にだってわかるはずだ。あいつから感じられた気配は神獣より、もっと禍々しい――」
「――REDSTONE」

472 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/29(土) 14:40:34 [ isebj9OM ]
 フィーナちゃんの発した言葉が、俺の心に深く刺さる。
 それは、俺たち追放天使が追い求めている、悪魔の姦計によって盗み出された宝珠。

「本物かどうかはわからない。だけど、アイラムさんは知ってるでしょ?」
「レッドストーンには火の神獣の雛が眠る。火のエレメントが示すのは生命……そうか!」

 植物の異様な変化も、アンデットの発生も、あの神獣らしきモンスターの巨大化も、全ては同じ原因だ。
 レッドストーンのもたらす超濃密で膨大な魔力が、周囲の植物に進化をもたらし、死せる魂を呼び戻したのだ。
 そして、その寄り代には、その存在すら歪めるほどの力を。

「多分ね。だから、元々死者を滅するための術が効くはずがなかったのよ。取り巻きのゾンビたちにならともかく」
「でも、それがわかったからってどうするの? 結局、あいつに魔法が効かないってのは同じでしょう?」

 ベレッタが言う。
 だが、フィーナちゃんの言葉で、俺には閃くものがあった。

「いや、あれが魔法によるものなら、俺の術で消せる。魔力の根源さえ叩けば、後はどうとでもなる――」
「問題はそれまでの時間をどう捻り出すか、そして、障壁が消えた瞬間、どれだけの攻撃を叩き込めるかね」

 そこでフィーナちゃんはふと言葉を切る。
 ハイネは、いまだ俯いたままだ。

「ねぇ。ハイネさん――」

 フィーナちゃんが声をかけた瞬間、ハイネは立ち上がり、そして部屋を飛び出していってしまう。

「やっぱりダメか……」

 多分、彼も辛いのだろう。
 自分の魔力がないことが何より悔しいのは、きっと彼自身だ。

 それは、片翼を失ったときに俺が感じたの絶望感に似ているだろう。

「魔術師の援護無しなのはきついが……やるしかないな」
「うん。あれがレッドストーンによるものなら、長引けば植物だけじゃない、人間にも影響があるかも。何より、アンデットの群れが村を襲うことになれば……」

 フィーナちゃんが起き上がる。
 外套を羽織り、帽子を頭に載せ、

「とにかく、もう一度やってみよう。たとえ相手がイカサマディーラーでも、イカサマしてるってのがあらかじめわかってれば、手の打ちようはいくらでもあるわ」
「ええ、そうね」
「俺も、構わない」
「わたくしはお嬢様についていきますわ」

 ベレッタが、ミーアさんが、同じように立ち上がる。
 そして、フィリップも同じように立ち上がった。
 彼は、俺の顔をじっと見て――いや、俺を通して誰かを見ているような――

「一緒に戦いましょう。皆で」

 今度こそ、今度こそやってみせよう。
 そして、あのレッドストーン……。

 いまさら天界に戻りたいとは思わない。


 けれど、あれを取り戻すのは、俺たち追放天使に課せられた使命だ。

473 名前: 名前が無い@戦士のようだ 投稿日: 2005/10/29(土) 16:14:08 [ hNlLsBE2 ]
>>254其の壱 >>276其の弐 >>305其の参 >>334其の四 >>425其の五
>>447其の六
六化仙 其の七

夢を見ている、夢の中で俺は荒れ果てた荒野にいる
そこは荒廃した世界で希望は無い、風は刃となって生を削り
水が死となって至る所からあふれ出している
何も無い、いや一つだけある、涙と涙を流す人が、この世界には存在する
俺が泣けないためにこの世界は涙を流している

目が覚めると部屋には飲みかけのウィスキーがコップに半分くらい残っている
それを飲み干してから顔を洗い、着替えてから街へ出る
曇り空で街は暗鬱としている、最近のブルネンシュティングはいつもこうだ
野良犬を追い払い、雑貨店へ行って干し肉とポーションを買う
暇つぶしにオート地下監獄へと歩を進める
適当にサソリを格闘技術を駆使して殺しながら、サソリの針を集める
ぶらぶら歩いているとウィザードらしき男と槍を持った女が一緒に狩りをしている
その光景を見て、急に吐き気とめまいが襲ってくる
壁にもたれて少し体を休める、ランサーとウィザードの二人組みを見ながらポーションを飲む
一通りモンスターを狩り終わった二人はその場に腰を下ろして雑談を始める
その二人に突然、巨大な影が掛かる
斧を持ったモンスターが急に近づいてきたからだ
二人は慌てて立ち上がろうとするが二人とも腰が抜けているようだ
斧がランサーへと振り下ろされようとする
グシャァと鈍い音が辺りに響く
モンスターの顔面を殴りつけると、衝撃で首ごと頭が吹き飛ぶ
首を失った体は鮮血を吹き散らしながら倒れる
ランサーとウィザードに怪我は無いようだ
二人とも血のかかった顔を恐怖に歪めている
ランサーが急に泣き始めてウィザードに抱きつく
ウィザードの方は呆然としながらも軽く頭を下げる
二人を後にして監獄から出る、近くの井戸で服を洗ってから街へ戻り
手に入れたサソリの毒針を露天で売る
夕飯の材料になる予定の蜘蛛の足を買って、下宿している長屋へと戻る
適当に本を読んでから、買ってきた蜘蛛の足を油で炒め、
昨日の残り物のサイドウォーカーと一緒に食べる
それからベットに入って眠ろうとするが、なかなか寝付けない
今日出会った二人のことを思い出して、また吐き気とめまいを覚える
トイレで今日食べた物を残らず吐き出す、それから水を飲んで
荷造りを始める、鞄に煙草と、封印していた短剣を入れて部屋をでる
目指すはブリジヘッドだ

474 名前: 名前が無い@戦士のようだ 投稿日: 2005/10/29(土) 16:58:41 [ hNlLsBE2 ]
>>サマナの人さん
RED STONEが出てきましたね
これからどうなるのでしょうか?楽しみにしてます

>>FATさん
そろそろマリーと勝負でしょうか?
エンチャした眼帯、いいですね

>>南東方不勝さん
サマナの人さんと同じく、実はデートと予想しております
と、思わせておきながら実は試合でしょうか?
楽しみにしております

475 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/29(土) 19:31:20 [ LVW/cCFA ]
>>FATさん
おかえりなさい^^
とりあえず、乗っていた船が漁船でないことを(ry
大事な眼帯に無事にエンチャ成功。よかったですねぇ。
そして、遂にフプレ達とマリー達が出会う時が迫ってきているようです。
果たして、この出会いをセッティングしたネクロの狙いとは・・。

>>サマナの人さん
とりあえず、アイラムさんを疑った俺はダークエルフ王宮で蛸殴りにされてきますorz
確かに、コールを使うためには逃げなくちゃあいけませんよね^^;
最近、めっきりコールしてもらうことが無いのですっかり忘れていました。
本物か偽物かはいざ知らず、事件の原因はレッドストーンにあるようですね。
そろそろ、ヴェイアさん出陣の予感ww

>>戦士見習いさん
なんか、ものすごく過去に傷を持ってそうな人が・・。
もしかして、前作の主人(ry
チガイマスカ、ソウデスカorz

476 名前: ともぴ 投稿日: 2005/10/29(土) 21:04:01 [ DXXt3lTo ]
>>サマナの人さん
ハイネファンの俺としてはこれから頑張って欲しいです。
というか、頑張るはず!・・・頑張らせてあげてください(ぇ

>>南東方不勝さん
俺もデートだと予想( ´∀`)
このツンデレ娘め!

>>FATさん
とうとう二人の主人公がリンクするんですかね?
ドキドキして待ってますね。

477 名前: ともぴ 投稿日: 2005/10/29(土) 21:13:44 [ DXXt3lTo ]
>>424←第4話 
オジリウス第5話:ケルビ


人々の生活を支えているルルリバー
その川沿いをオジとサチは歩いていた。

『ねぇ、ほんとにこっちでいいの?もう2日くらい歩きっぱなしだよ!』
歩きつかれた様子のサチは自分の胸のペンダントへ問いかけた。

『間違いないはずじゃ。こっちの方角にウェスタの力を感じる。
おそらくこの先にあるブリッジヘッドという港町じゃろう』

『ブリッジヘッドかぁ・・・地図で名前を見たことしかないよ。
ねぇ、いったいどんなところなの?』

『それは着いてからのお楽しみじゃな』
ペンダントが喋った。しかし、オジもサチも驚く様子はない。

なぜペンダントが喋ったに驚かないのか、その話は数日前にさかのぼる。

『しゃ、喋った!?』

『サチよ、やっと会えたな。』
犬はサチ足元で"おすわり"をしながら言った

『え、犬って喋るんだっけ!?』
犬がまた喋ったので、サチの混乱は最高潮に達した。
くるくる回ったり足をばたつかせ、それは何かの儀式のようだった。

『わしは賢いからな。喋るのじゃよ』

犬がサチに諭すように言うと、サチはだいぶ落ち着いて儀式をやめた。

『あ、そっか。賢いからかぁ・・・』

──こやつ、まだ混乱しておるなぁ

そう考えた犬はゆっくりと立ち上がり、そしてゆっくりと語り始めた。

『わしの名前はケルビ。わしはお前の母親、ウェルタによって作られた。
いや、作られたというよりは偶然の産物かもしれないな。』

サチは母親の名前を耳にして驚いたが、だいぶ落ち着きを取り戻したようだった。

『お前の持っているペンダントはお前の両親、マルスとウェスタによって作られた。
そしてウェスタのお前を想う気持ちが、わしを誕生させたのじゃ。』

『パパとママが?』

『マルスとウェスタはイレギュラーであった。ウェスタは"古代の力"である
"記憶の定着"の能力者だったのじゃ。ウェスタはお前が生まれてから
旅に出るまでの間の"記憶"をそのペンダントに記憶していたのじゃ。
そしてわしが生まれた。ウェスタの"お前を守る"という強い意志によって。』

『古代の力?記憶の定着?』

『イレギュラーとは管理者の干渉を受けない力をもつ者。
ウェスタはいろいろなものに自分の"記憶"、"想い"を定着させる力を持っていた。
そして、お前は"記憶の解放"の力を持っておる。生まれたときからじゃ。
お前の力により、わしはペンダントから解放され、お前を守る使命を得たのじゃ』

言葉の意味をまだあまり理解できていないサチであったが、
サチは何かを感じ取り、ペンダントをぎゅっと握り締めた。
その時、うっとうめき声をあげてオジが気を取り戻した。

478 名前: ともぴ 投稿日: 2005/10/29(土) 21:14:37 [ DXXt3lTo ]

『どうやら気がついたようじゃな。』
ケルビは言いながらオジのほうへ歩いていき、サチもその後を追った。
オジはまだクラクラする頭を押さえながら聞きなれない声のするほうをみた。

『オジ、久しぶりであったな。といってもこの姿では初めてじゃがな。』

『え、犬?しゃ、喋った!?』
ケルビは一つため息をついて、また同じ説明を繰り返した。
もちろん何も知らないオジはサチと同じ質問を繰り返した。

『なるほど、なぁ、俺もイレギュラーなんだよな?
じゃあ俺はいったいどんな力を持ってるんだ?』

ケルビはまた一つため息をついた。
『本当になにも覚えていないようじゃな。なるほど力も失っておる。
オジよ、ちとわしの体に触れてみろ。』

そう言うとケルビは自分の左手(左前足)をオジのほうへ差し出した。

『お手!』
オジはそう言いながら右手出したが、ケルビは左手を引っ込めてしまった。

『貴様、わしを馬鹿にしておるのか?』

『いや、意味はわかってないんだけどね。なぜか言わないといけない気がしたんだ。
体が覚えているのかなぁ。ハハハ・・・』

そう言いながらオジはまた右手を差し出した。
ケルビはまた一つ、ため息をついた。
誕生して間もないのに既に3回ため息をついてしまったケルビは
自分のこの先のことを考えると、また一つ、ため息をついた。

──サチよりこやつの方が心配じゃな・・・

ケルビはオジの左手に右手をのせ、なにやらぶつぶつと唱え始めた。
すると一瞬オジの体が光に包まれて、オジの体の中を何かが駆け抜けていった。

『これでお前の元々持っていた力は解放されたはずじゃ。
お前の力は"古代の器"。すべてのイレギュラーの希望じゃ。』

『え、今のなに?力って・・・なにも変わってない気がするんだけど・・・』
オジは自分の体のあちこちを調べたが特になんの変化もみられなかった。

『今のは昔、マルスがお前にしたことと同じじゃ。しかしウェスタの記憶からの情報じゃ。
あまり当てにはしないでくれ。まぁ、そのうちどうにかなるじゃろ。
"体が覚えておる"はずじゃ。さぁ、そろそろ行くぞ。』

『え、行くってどこに?』
オジの体のあちこちを調べていたサチはケルビのほうを振り返って言った。

『わしは言ってみればウェスタの分身じゃ。だからウェスタの力を感じることができる。
あまり遠くではない場所、といっても遠いんじゃが、そこにウェスタの力を感じる。
お前たちはどこに行けばいいのかわからないのであろう?
ならばとりあえずそこへ行ってみようではないか。わしはペンダントの中から案内をしよう』
そう言うとケルビの体が光り、光がペンダントの中へと吸い込まれていった。


『なぁ、本当に俺がその、イレギュラーの希望だったのか?』
ルルリバー沿いを歩く一行の荷物もち係、オジはぜぇぜぇ息を切らしながら言った。

『わしは知らないさ。だが少なくともウェスタはそう思っていたことは確かだな。
とにかく今はその荷物を運ぶことだけを考えておれ。なぁに、もうすぐじゃ。ほれ、見えてきたぞ。』

サチとオジの目に小さく、町が見えた。
港町ブリッジヘッド。そこには希望と野望と、そしてお魚が待っていた。

479 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/29(土) 22:29:29 [ LVW/cCFA ]
暇なのでネタ投下 リリィ専用鋼の杖概要

スティールリリィ
<基本情報>
攻撃力 80~99(1.00秒)
射程距離 90
ダメージ +250%
決定打発動確立 +100%
命中率 +100%
攻撃速度 +150%
<説明>
とあるギルドのマスターが杖職人に特注で作らせた鋼の杖
杖にあるまじき破壊力を持つが、その分重量が通常の杖とは比較ならにならないほど重い。
だが、注文した本人からすればこの重さでも特に問題が無いらしい。
<要求能力値>
癇癪 300
<着用/使用可能な職業>
注文した本人




いや、書きたかったんですよorz

480 名前: ナンバーズ 投稿日: 2005/10/29(土) 23:38:13 [ 4IN./Jis ]
こんばんは、風邪引いてしまったナンバーズです。
今回新作を書いて思ったのは後半が変になったこと、守が壁剣士というか盾剣士になってしまったという重大なミス…次からがんばりますorz
皆さんからの感想感謝ですでは感想いきます。
>>サマナの人さん
逃げたのではなくコーリング…
自分最近はコールする立場なのにコールだと気付きませんでしたorz
あれたまに遠くて届かないのが最近の悩みです…
マスターでどこまで届くのでしょうか?
>>名前がない@戦士のようださん
非常に名前の意味が深いですね。自分なんか
壁剣士=PT守る=守
…吊ってきま(ry
>>FATさん
海からお帰りなさいませ
眼帯に水エンチャ成功ですね
やっぱり氷の戦士とか通り名が着きそうですな。
そしてついに二人の戦いが…見逃せません。
>>450さん
サマ?
…まさか変な生き物さん?
>>南東方不勝さん
なんですかあの杖。
まさに神Uを越える究極の武器…
癇癪(カンシャク)300
装備できません;;
>>ともぴさん
なにやら話ができるケルビですか。
ペットにいたら楽しそうですね。
そして母を探す旅に出るんですね…
母を探〇て三〇里を思い出した自分は負け組。
>>◆j9さん
あの作品どうしましょうか…全職出そうとしてたんでとてもややこしいorz
…とにかくがんばって終わらせます。
>>レッドストン通信さん
オーガの巣窟でオーガ達が言っていた三人は彼らだったのか…御冥福をお祈り致します。
広告ギルドはなんか怪しすぎますね…
入ったらまず入会金100万位とられそう…。
 
小説は明日から続きUP(リニューアルして)します。

481 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/30(日) 02:27:12 [ LVW/cCFA ]
>>464
ギルに私からの旨を伝えた後、事務所を後にする。
「あれ、姉さん。どこに行くんだい?そろそろ、狩場の予約が回ってくるころだと思うけど・・。」
「そんな予約は無視ですわ。行きたいのなら、貴方一人で勝手に行って頂戴。」
そんなことより、私にはやらなければならないことがありますわ。
原因はギルにあるとはいえ、私から試合を申し込んだわけですから場所の下見に向かう必要があるでしょう?
まったく、いくらお金が無いとはいえ事務所に寝泊りするなんて言語道断ですわ。
こうなったら、徹底的に試合を通して根性を叩きなおして差し上げるんだから。
そうして私は、古都の西側の出口に向かっていった。

息を荒げて事務所を後にした姉さんの背中を見送った後、僕はギルさんの顔を向けた。
「すいません。姉さん、いちど癇癪起こすと中々止まりませんから・・。」
事務所で寝ていたギルさんもギルさんだが、姉さんの行動も少しやり過ぎだと思う。
「いや、謝らなくていいよ。ここで寝てたオイラが悪いわけだし。」
杖で殴られた部分をさすりながら、ゆっくりとギルさんは床から起き上がった。
「おばちゃん、不安にさせて悪かった。」ギルさんが、玄関口で一部始終を見守っていたおばさんに謝罪する。
「いや、私は別に構いやしないけど・・。それより、あんたの方こそ大丈夫かい?」
確かに、おばさんの心配はもっともだ。素人目から見たとしても、さっきの姉さんの一撃は見事に見えただろう。
「あぁ、応急処置してからゲイルに回復してもらうよ。」さらっと、そんなこと言ってのけるギルさん。
まぁ、回復してあげるつもりだったから別に構わないけど。

「そういえば、ゲイル。東バヘル上流ってどこら辺にあるんだ?」
ゲイルのアースヒールをもらって、体の調子がやっと戻ったオイラは、ふと頭に浮かんだ疑問を口にした。
「上流の場所ですか?大体、ファウンティンス・ハイランドの手前ですよ。」
うへぇ、随分と遠いトコにあるなぁ。まったく、そんな人気の少ないところで試合だなんて・・。
オイラも、リリィのも、職業がら周りの環境に影響を与えるような大技は少ない。
まったく、わざわざ二人っきりの状態を作らなくても・・・。
(ん・・、オイラとリリィが二人っきり・・・?)
その重大な事実に気づいたオイラの心臓はまた、さっきの様に速度を増していった。

「さて、ここら辺が一番立ち回りやすいですわね。」
事務所を後にしてから2時間後、私は東バヘル上流の隅から隅までを下見致しました。
私の中での検討の結果、カルスト台地が試合の場所に相応しいという結論に至りましたわ。
「ここなら、適度な広さも確保できますし、周りへの被害も少なくてすみそうですわ。」
徹底的に叩きなおす。と言った以上、私も本気で望まなくてはなりません。
ともなれば、あの問題児二人に比べたら可愛いものでしょうけど、周りの自然に悪影響を与えてしまうかもしれません。
だから私はこうして、ほどよく緑も少なく尚且つ、人気の少ないこの場所を・・・。
(あら・・、人気が少ないってことは私とギルが二人っきり・・・?ということは、この状況は見る人によっては、デ・デートに誤解されてしまうのでは・・。)
その事実に気づいた私の顔は、唐辛子を食べさせられたテイマーのペットのように真っ赤になった。

482 名前: FAT 投稿日: 2005/10/30(日) 09:03:16 [ kdhRDK.g ]
キャラ紹介
>>6

1〜21回目まで
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r977

>>61-63 (22)|>>283-284(26)
>>118-119(23)|>>465-466(27)
>>156-157 (24)
>>231-232 (25)




布団に潜り込み、浅い眠りについた頃、それは起こった。
激しい爆発音と共に振動で窓が振るえ、外が明るくなった。
全員が跳ね起き、寝巻きのまま外に駆け出す。するとそこには、真っ赤に燃え盛るストラ
フス家の馬車が無残な姿を曝していた。
自家用の馬車を爆破されたレニィは犯人の姿を必死に探す。

・・・馬鹿な!!

レニィは一瞬我が目を疑った。そこには、あのときの忌々しい宿敵がこちらを見据えてい
たのだ。レニィは逆上し、武器も、防具も持たずに突進していった。
「レニィ!?」
駆け出した彼の姿を見つけ、全員で必死に追いかける。私たちはまだそのとき、レニィが
夢中になって追いかけているものの正体を知らなかった。


・・・どのくらい走り続けただろうか?既にハノブの町を抜け、殺伐とした原野にでた。
遠くには月明かりに照らされたハノブ南側望楼がふてぶてしくレニィを見下ろしている。

・・・くそっ!!幻だったのか?確かに、確かに僕は見たんだ!!

自分の追っていたものを見失い、呆然と立ちすくむ。力なく振り返るとジョーイを先頭に、
メンバー全員、走り寄ってくるのが確認できる。
「みんな、ついてきてたのか?」
「あぁ、足の速いレニィ様にゃどんなにがんばっても追いつけなかったけどな」
肩を大きく上下に動かし、空気を目一杯肺に送り込み、続ける。
「逃げられちまったんなら仕方ないだろう?帰って寝ようぜ」
ジョーイらしい楽観的な意見である。レニィは少し後ろ髪を引かれながらも帰ることを承
諾した。

私たちは折り返してきたレニィたちにようやく追いつき、束になって帰り道を歩む。する
と突然、4つの人影が行く手を遮った。

483 名前: FAT 投稿日: 2005/10/30(日) 09:03:58 [ kdhRDK.g ]
「おい、お前はフプレという魔獣使いか?」
一番小さな影が口を開く。
「え?何で私の名前を?」
その質問に答えることなく、私たちに歩み寄る。

月明かりがその姿を明確にする。黒く、前髪の揃った小柄な女性。よく道場などで見かけ
る武道着を着ている。
彼女に付いて中年の男性、槍を持った女性、長剣を持った男性も近付く。

お互いにはっきりと顔が確認できる位置までくると、武道家は足を止め、フプレを睨みつ
ける。
不穏な空気が闇の中で一同を囲むように蔓延していく。
相対している女の目には激しい憎悪の念がこもっている。その目を見て、ジョーイはそこ
に昔の自分を重ねた。刳り抜かれた左目が僅かに痛む。

「ようやく巡り合えたか。この半年間、長かったぞ。“あの日”からあたしはこの瞬間をど
れだけ待ち望んだか!!覚悟するのだな、フプレ!!!」
怒りをあらわにした女に対し、フプレは当惑する。

なにを言っているんだ、この人は・・・。

ん? 半年前って・・・まさか!!

「おや、何のことか分かっていないようだな。忘れたのか?お前がオート地下監獄でした
ことを!!テリーナ=ベイルナを殺したことを!!!!!!!!!」
咆哮に私は背筋が凍る思いだった。テリーナといえば、あのときのリーダーではないか。
この人はテリーナとどういった関係にあるのかは分からないが、おそらく相当に親しい仲
だったのだろう。

フプレの表情が固まった。
今、頭の中では“シエル”と化していたときの自分の記憶が少しずつ溶け出し、“フプレ”
を侵食し始めた。

もう忘れたい、なかったことにしたい。

オート地下監獄での事件は、フプレの心に深い傷を残していた。
シエルになっていたときの記憶はない。しかし、寝ているとき、その夢の中にあのときの
出来事が蘇る。性格も、性質も変わり果てた自分が次々にモンスター、人間を惨殺してい
く。それを見ながら決して止められない自分に、腹立たしさを覚え、死にゆく人々の断末
魔が、苦悶の表情が彼女を苦しめる。そうして目覚めの悪い朝を迎えるのであった。

「ご・・・ごめんなさい」
突然土下座をし、涙声で女性に謝罪する。今フプレに出来る罪滅ぼしは、謝ることしかな
かった。
「・・・おい、マリス、お前も大人なんだ。どうすることが正しいのか、分かるよな?」
中年の男性が諭すように語り掛ける。想像していた人物像と、眼の前の人物のギャップに
マリスは戸惑う。

嘘だろう?フプレっていうやつは、もっと残酷で、凶悪で、冷酷なやつのはずだろう? だ
から、だからあたしは復讐を誓ったのに!! それがどうだ? なんだ! この腑抜け
は!! あたしは、どうすればいい? この無抵抗な女を殺せば、それで満足できるのか?
・・・・できるのか?

「スレイ・・・あたし、どうするべきだと思う?」
マリスの困惑は彼女の抱いていた憎しみをかなたへと押しやり、進むべき方向を見失って
いる。それは彼女が本来持っている優しさに起因するものだった。スレイと呼ばれた男が
何か言葉をかけようと口を動かすよりも一瞬早く、彼の後ろから冷たい言葉が投げかけら
れた。
「マリー・・・。私たちの仇を討ってくれるんじゃなかったの? 私たちの絆は、こんな
に簡単にも崩れ去ってしまうような儚いものだったの? マリー・・・。思い出して、こ
の旅の目的を。私たちの意志を」
それは、異常な光景だった。スレイを押しのけて私たちの前に出てきた人物はあの、テリ
ーナ=ベイルナであった。
テリーナに呪文の言葉を投げかけられたマリスは再び目に復讐の炎を燃やし、フプレに殺
意を向ける。
しかし、そのフプレにも異変が起こり始めていた・・・・・。

「そうだった。ごめん、テリー。あたしは、あなたと、アンメルのために旅に出たんだっ
た。ここで、何もせずに帰ったらあなたたちが報われないわよね・・・」
一瞬甘い顔をテリーに向けると、素早く鬼のような形相に戻りフプレを威嚇する。
「謝ってなんになる。あたしは、お前の首を持って帰る以外には絶対にお前を許しはしな
いぞ。覚悟するのだな」
頑なな態度をとるマリスにスレイはもはや後戻りができないことを悟った。狼姿に変身し、
臨戦態勢に入る。

そこでスレイは土下座をしていたはずのフプレが頭をあげ、テリーナを凝視しているのを
発見した。その瞳には、彼には理解しがたい感情が激しく渦を巻いていた。そして次の瞬
間、あたり一面を強大な魔力が支配したかと思うと、目の前にいたはずの敵たちは跡形も
なく消え去っていた・・・・。

484 名前: FAT 投稿日: 2005/10/30(日) 09:38:57 [ kdhRDK.g ]
>> サマナの人さん
アイラムさんっ!!いやぁ、信じてよかった。それにしても皆様がおっしゃっている
ように私もコールだとは思いませんでした。戦闘ってことに意識が行き過ぎていた
みたいです。
フィリップさんの目標の天使様はもしかしてアイラムさんと関係のある人なのでしょう
か?憧れの天使様を目の前にしてフィリップさんが更なる無茶をしなければ良いのです
が・・・・。

>> 名前が無い@戦士のようだ さん
恩も着せず、礼も乞びない。キザでかっこいいです。
>俺が泣けないためにこの世界は涙を流している
詩人ですねぇ、惚れ惚れ致します。

>> ともぴ さん
イレギュラー・・・・なんだか色々な力があっておもしろそうです。これから
キャラが増えるたびに力も増えてその中で優劣、得手不得手が出てきて戦闘も
たのしそうだなぁ、などと勝手に妄想しております。とりあえずオジの力に期
待です。

>> 南東方不勝 さん
>スティールリリィ
あらゆるUアイテムを凌ぐ最強アイテムですね。=最強キャラはやはりリリィ様
っとギルとリリィ、バリバリお互いを意識しまくっちゃってますね。これはもう
ツンデレ(覚えたて)模様ですね。

>> ナンバーズ さん
風邪大丈夫ですか?体を労って早く良くなってください。
私の地方では玉子酒を飲むと風邪が治るなんて言われています。あんまりおいしく
ないのでおすすめは出来ませんが・・・


えー、展開としては皆様の予想通りシエル様の独壇場となる予定でございます。
だめだなぁ、もっと先の読めないようなおもしろい作品に出来るように精進致します。

485 名前: コボルトのマント 投稿日: 2005/10/30(日) 11:43:08 [ obmkF0B2 ]
前回に懲りずまたお目汚しを失礼します。
流れを中断させて申し訳ありません……
現代文が2だった俺の弱い文章力で頑張ってみました。

とあるクエの話(の筈……)です。
寛大な心で読んでいただければありがたいです。

―バインダーの怨念―

今日、久しぶりに依頼を受けた。
フローテックと云う人物からだった。
彼が言うには、何年も昔の事らしいが……
彼はぽつりぽつりと話始めた。

昔、名の知れた一人の大金持ちが居たようだ。
彼は大金持ちになる為に、人の恨みを買うような事さえ躊躇いも無くやっていたそうである。
その見返りと言っていいのか、彼は死後誰かに怨恨に満ちた呪いを掛けられた。
生前に恨みを腐る程買った彼は、当然の如く安らかな眠りにつける筈も無く、生きた屍となり地下墓地で暴れまわっている。

「生前に彼がやった事を思えば安らかな眠りなどさせてやりたくはない。
が、このまま生きる屍とならせているのも忍びないのだ。彼に少しでいいから安息の眠りを与えてやってくれ……。」
フローテックの顔には、なにやら窺い知れぬ表情が浮かんでいた。

依頼を受けた私の後ろ姿に、彼は一言助言を残した。
「もしも手に余るようであれば、パーティーを探してみるといい。
私は何人もの冒険者に依頼したが、今だかつて彼に永遠の安息を与えた者はいないのだ。
地下墓地に一つ死体を追加したいのであればいいがな……。」
彼の目に浮かんだのは、諦めとも懇願とも受けがたいくすんだ色だった。

私は何人もの冒険者に依頼したが、今だかつて彼に安息を与えた者はいないのだ
いいだろう、一人で仕留めてみせようではないか!
私は愛用の槍を手に、街から出ていった。
街の西口を出ると、若い冒険者達がコボルト狩りに熱中している。
自分がまた彼らの時の頃を思い出す。

あの頃の私は、今の槍ではなく弓矢で狩りをしていた、と憶えている。
最初は狙い通りに当たるように木に向かって矢を射っていたのを憶えている。
もうすっかりと狙い通りに当たる、と自惚れてたった一人でコボルトに立ち向かっていったのを憶えている。
私は、あのコボルトが懐にもぐり込んできた時、弓ではなく槍に変えなかったか不思議でならない。
そして、コボルトに完膚無きまでに叩きのめされた時、私は………
何故あんなにも自分に自信が持てたのかが……不思議でならない。

486 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/30(日) 13:04:56 [ LVW/cCFA ]
エンチャ無しのコロ狩りはマゾ過ぎですよorz
>>ともびさん
とりあえず、ケルビー爺やのおかげでイレギュラーとしての能力を取り戻したオジ。
でも、記憶が戻ってないので本格的に能力を発動させるのはもう少し後でしょうか?

>>FATさん
おーい、ネクロさん。戦わずに済むのならそれでもいいんじゃないのかい?
あ、それじゃあ何のためのサンプルか分からないですか。そうですか。
とまぁ、二人の激突は必至のようですが、シエル嬢が出てきちゃうとなぁ^^;
凄惨な修羅場になりそうな悪寒orz

>>コボルトのマントさん
初めまして^^
バインダーを成仏させるために、地下墓地に向かうあるランサーのお話のようですね。
そういえば、自分このクエ一度もやったこと無いなぁ。

487 名前: RED STONE silver wolf 七章(1) 投稿日: 2005/10/30(日) 13:31:35 [ wDGnkSz6 ]
・ギルド「サピエンテス・ラディアンス」集会室

「んじゃ一回説明しとくぜ、俺様のギルドに侵入して「大切な」書類の数々を盗んでいった連中について
  ギルド所属のシーフ部隊で調べてもらったところ襲撃時に怪し〜行動をしていた盗賊団がある」
セルベインは読者の皆様にもわかりやすい説明をしながら壁に貼ってある地図を指差した。
「一つはB倉庫のシーフギルド、もう一つは麻薬巣窟に巣くう盗賊団。二手に分かれてそれぞれの
  盗賊団をシメて盗んだかどうかを吐かせてから取り戻してくれ、吐かせる手段は任せるからなー」
「麻薬巣窟か、あそこの連中は結構悪質だと聞いたが…だが派手な行動はしないタイプだよな」
「そーそー、だけど今回は派手な動きがあったから怪しい」

6人が地図を見て場所を確認する、それぞれが話し合ってどこへ行くのか決めていく。
「私は麻薬巣窟の方へ参ります、あそこの悪魔の薬に関しては聖職者として無視できません」
「あー、俺は怪しい麻薬巣窟の方へ行くか」
「そか、それじゃー俺は倉庫へ行くぜ、あそこは一度行った事あるからなっと」
「私もリディスさんに同行します」
「おっ、ありがとな!また一緒に行こうぜ〜セナさーん」
「そうねぇ、自分は…アーネイトさん達と一緒に行くわ、ウィンディもそれがいいって」

「なっ、それじゃ僕もネファと一緒に…」
「アンタはリディスさん達の方に行きなさい、向こうは回復役いないでしょ?だから騎士の貴方が
  リディスさん達を守るのがセオリーってものよ」
「でも」
「…ぐだぐだ言ってるとゲイルパンチを繰り出すわよ?」
ネファがにっこりと微笑みながら言うと鳥の召喚獣、ウィンディがギオをジロリと睨みつけた
ギオは身の危険を感じてしぶしぶながら同意した。
「それじゃ決定だな、ギルドの追放天使に頼んで目的地付近の町へのポータルを開いとくからな」
「ありがとうございますギルドマスター」
「まぁなー!所属する部下に優しくするのもギルマスってな!それじゃー後は頼んだぜー」
「ん、セルベインお前一緒に来ないのか?」

「いやぁ、あれだ、俺様がいると経験値、吸っちまうだろ?ま、そなわけで健闘を祈るぜ!」
「まぁな〜、そりゃ俺やセナさんと比べればレベル差…って経験値って何だよオイィィ!」

・麻薬巣窟1F
夕暮れの巣窟内、中はホコリっぽく生活感のない部屋が広がる
家具には蜘蛛の巣が張られ、遠くにローグや堕落魔法師が歩いているのが見える。

『あんまり巣窟内に入る奴はいないらしいから他のメンバーの支援はないと思った方がいいな』
『そうですね、それにここの盗賊団は結構手慣れと聞きます、皆さん気をつけてください』
『随分と生活感のない場所ねー、うっわ蜘蛛の巣がこんなところに…』

小声で会話しながらこっそりとローグと堕落魔法師に近づき、曲がり角から様子を窺う。
『ウィンディ、堕落魔法師にゲイルパンチを叩き込んで』
そう言った後笛で命令する、ウィンディは魔力で風を圧縮して、風圧を高速で打ち出した
風圧は見事魔法師に被弾してその場に小さな竜巻を生み出され、魔法師は壁に叩きつけられて気絶する
侵入者の存在に気がついたローグに素早くアーネイトが体当たりして腕で壁へ押さえ込む。

「動くなよ、単刀直入に言う…昨日お前らは何をしていた」
ローグの首筋に爪を当てて尋問を開始した、牙を思い切り剥き出して噛み付かんばかりの勢いで問う。
並みの人間では怯えたり半泣きしそうな気迫だったが
ローグは顔色、表情一つ変えず濁った輝きの無い眼でこちらを見ているだけだった。
アーネイトは素早くローグの腹部に膝を叩き込む、が、何も反応すらしない
「…あくまで黙るなら永久に黙らせてやる」
そう言って爪を突き立てる…フリをしてローグの腹部を膝で思い切り叩きつける
相変わらず何の反応もしないローグだったが、気絶したのは確認できた。

「情報無しですか、相手も随分口が堅いようですね」
「にしても随分と怖い顔だったわねー、あんな顔されてたら私じゃ絶っ対に泣くわね」
……ネファに怖い顔と言われて少し凹んだアーネイトであった。

488 名前: RED STONE silver wolf 七章(1) 投稿日: 2005/10/30(日) 13:33:11 [ wDGnkSz6 ]
・麻薬巣窟B2

「…ねぇ、どーしてここの連中はこんなに口が堅い訳?」
「どうも変ですね、誰一人口を割ろうとしませんし…」
3人は部屋の一角でコッソリと話し合っていた、どうやら情報収集率0のようだ。
「肝が据わってると言うより…「我此処に在らず」と言った具合ですね」

「どうして口を割らないのかしら、やっぱり迫力ないからかな?それとも歯に虫歯でも見つけたからかなぁ
  いやひょっとして額にいたずら書きでも見つけたとか!…いやそれは無いわね、あ!顔に威厳がない?」

ネファのコンボ攻撃によりどんどん小さくなっていじけるアーネイト
女性にガンガン言われて結構な精神ダメージを受けたようだ。
「い、いや違うと思いますよ、ひょっとして…「麻薬」が彼らの口を堅くしてるのでしょうか?」
「ここの連中が売っているっていう依存性の高い危険な薬品の事か?」
「そうです、調べた所、飲むと一時的ながら高い高調感と快楽、痛みを感じない体を得る代わり
  それ無しでは生活できなくなり、麻薬の事以外を考えなくなる悪魔の薬品です」
「それで気が太いって訳か…仕方ない、尋問は諦めてしらみつぶしに探すぞ」
「とは言うものの、この階は全て巡ったわよね?じゃ、次いってみよー」
「大半のローグは気絶させたし、後は地下3階だけか…またリディスの方が正解か?」

・一方その頃、シーフギルド倉庫B B1
「ぎゃぁあぁぁあああぁあぁぁあぁ!」
ローグの叫び声が響き渡り、縛られたローグは床に倒れて気絶した
「ったくもう気絶しちゃったか…根性ねーなぁー」
気絶したローグを運んでいく2人、そしてリディスはもう一人の縛られたローグを引っ張ってきた
ローグが物凄く怯えている。
「さーて次は君だね〜、ギルドから盗んだ品についてちゃーんと話してね〜」
「俺は盗んでない!俺達じゃない!頼む、信じてくれ!助けてくれ!お願いだ!」

「そこまでサッパリと言い切られると面白くないなー、拷問しますか」
「や、やだ!お願いだ!助けて、助けてくれぇ!」
しまいには泣きそうなローグを完全に無視して床に置いてある袋から何かを取り出す
リディスの手にはガンレットが装着され、取り出したものを慎重に、注意を払って運ぶ。

「拷問その壱!猛烈に生臭い目が死んでる魚!」
「ぎゃぁぁぁぁぁ!」
「拷問その弐!物凄く臭う腐って糸を引いてる豆!」
「ひぃぃぃぃぃぃ!」
「拷問その参!とてつもなく臭う牛乳!」
「うぼぁぁぁぁぁ!」

シーフギルド倉庫Bは今、おぞましい光景となっている。
※良い子の皆様は絶対に真似してはいけません、あと食べ物は早めにお召し上がりください。

・麻薬巣窟B3
最深部に到着した3人は周囲を見回す、周囲には誰もいない。
3人は床に転がっている大きな瓦礫に腰掛け、軽く休憩を取る
「あー、結構歩いたな…」
「大丈夫ですかー?アーネイトさーん、随分疲れてるっぽいけど?」
「…なんかさー、自信なくした脱力感とどーしようもない精神疲労が…」
「そればかりは治癒術では治せませんね」
2人がケタケタと笑うのを見て軽くうなだれたアーネイトだったが、すぐ持ちなおしてロイドに尋ねた。
「……なぁロイドさんよ、もうクエストも無いのに色々といっしょに行動してくれるんだ?」

「まぁ理由は2つありますけどねぇ、…一つは貴方の体質に興味を持ちましてね、あの銀色の毛並み」
軽く真顔でひとつ目を言ってから、ふたつ目は笑顔で答えた
「もう一つは……貴方達が始めて組んだPTなんですよ、それに皆様と一緒だと楽しいですしねぇ
  これからもお邪魔でなければ同行させてくれませんか?」

「そりゃ光栄だね、これからも頼むぜロイドさんよ」
「あ、呼び捨てでいいですよ」
緊張した空気が軽く解れた、だが何かがこちらめがけて走ってくる音が聞こえて警戒態勢に戻る。
3人は素早く壁にはりつく、そして足音を聞く
徐々に迫ってくる足音、そしてすぐ横に足音が聞こえた瞬間、腕を伸ばして足音の主を引きずり込んだ。

足音の主を無理矢理床に押し付ける、背中だがそれがローグだとはっきりわかった。
前に出会ったローグとは違い、床に押さえ込まれると抜け出そうと体を動かすが力で押さえつける
「暴れるなよ、さて…聞きたいことは山ほどあるぜ」
「……………」
「だから暴れても無駄だと何度…」

言葉が出かけた瞬間、ローグの首が音を立てながら180度回り、アーネイトを睨みつける
尋常ではない動きに驚いて素早く飛びのくと、ローグの体はどんどん腫れあがり腐敗していった。

489 名前: RED STONE silver wolf 七章(3) 投稿日: 2005/10/30(日) 13:34:19 [ wDGnkSz6 ]
床に倒されてたローグが起き上がった時には禍々しい、腐敗し膨張したゾンビと化している
「な、臭ぇ!なんだこいつ!」
「これは…ジャンキー!?離れてください!」
ロイドが素早くゾンビ、いやジャンキーの前に立ち、聖水撒きと盾を構えた。
聖水撒きを大きく振るい、ジャンキーの頭に当たると同時に、頭に聖水が撒かれる。
ジャンキーが唸りながら腕をがむしゃらに振るうが、聖なる力を宿した盾が腕を受け止め
腕が当たった直後に盾に溜められていた聖なる力が「閃光」になってジャンキーの目を眩ませる。
「《主に帰る事も叶わぬ嘆かわしき霊魂よ、我一撃に導かれて主の元へ帰りたまえ!》」
聖なる魔力を聖水撒きに宿してジャンキーの頭目掛けて振るう
その聖なる魔力が一点に収縮され、ジャンキーに直撃すると光となって虚空へ消え去った。

「浄化技か…流石ビショップだな、にしてもあのローグは一体」
「アーネイトさん、安心するのはまだ早いようです」
ロイドが素早く盾を構えると物陰からローグ達が現れる
そしてローグ達はそれぞれ鷲狂戦士やジャンキー、グレムリンへと変貌していく。
「な、ナニコレ!ちょ、どうするのよっ!」
「ネファは召喚獣をもう一匹召喚して攻撃!俺は敵を倒すからロイドは回復とゾンビの除霊を!」
「わ、わかったわ!ケルビー召喚!!」
ネファは精神を集中させて空中に魔方陣を素早く描き、火犬の召喚獣「ケルビー」を召喚する

そしてさらに魔方陣に線を継ぎ足し2匹に魔力を注ぎ込む、二匹は火犬と鳥から神獣へと神化し
笛を前に振って魔物の群れへ突撃させる。

次々と襲ってくる魔物を切り裂き、浄化し、焼き払い、風圧で谷底に叩き落す
徐々に進んでいくが魔物の数は半端なものではない、次々と3人と2匹めがけて襲い掛かってくる
「チッ!キリが無いな!さっさと書類を見つけて帰還の魔石を…」
鷲狂戦士を切り捨てながら2人に話し掛けるが、視界に何かの人影が映った

少し離れた場所にある檻の中、その中に白髪の長髪で黒いローブを深く被った男が一人だけ立って…
「…っうお!しまった!」
気が檻の方に向いてる最中に後ろからグレムリンに体当たりを受けて吹き飛ばされた
グレムリンが槍を構えて突き刺そうとするものの、横からつっこんできたケルビーによって弾き飛ばされた。
「アーネイトさん!大丈夫ですかー!?」
「ああ!助かった!」
起き上がって横目で檻の方を見るが、そこには誰もいなかった
すぐに檻から目を離し、前から襲ってくるジャンキーに素早く反応して蹴り飛ばす
3人と2匹に疲れの色が見え始めた頃、ロイドが叫んだ
「ネファさんアーネイトさん!見つけました!あそこです!」

ロイドの向く先に大量の木箱が置かれ、そこから書類がはみ出ている
召喚獣と2人が魔物の気を引いてる今、魔物に狙われてないのはネファ1人だけ
それに気がついたネファは単身で走り出し、木箱の中身を調べ始めた。
「これも違う違う違う違う…あったぁ! ………!……… この書類は…やっぱりあいつらがこれを」
書類にざっと目を通すネファ、そして何か確信したようだ
「ネファー!書類を見つけたらさっさと来い!!ずらかるぞ!」
後ろから鷲狂戦士の剣と爪をぶつけあうアーネイトの声が響く、ネファは素早く書類入りの箱を抱えながら
2人と合流して、懐に持っている魔石を一斉に使い古都へと戻った。

遠くからその様子を眺めている者が居る事も知らずに。

490 名前: 変な生き物 投稿日: 2005/10/30(日) 13:41:40 [ wDGnkSz6 ]
ドウモー、変な生き物ですフゥー!
…言ってみただけです。

自分の悪い所直そうとしても上手く行かない罠
今週中にとか言いながら来週じゃんか、しかも相変わらず番号間違えてるし
そして用事大量多発事件ヴウァー('A`)
もう目の前にまた用事が来てるよママン、キットクル・キットクルー

他の方の返答は7時ぐらいにしまふ、でわ。

・今までのRED STONE silver wolf
(プロローグ)>>59 (一章)>>74-75(二章)>>103-105(三章)前>>160-162>>176-177
(四章)>>209-212 (五章)>>261-266 (六章)>>326-328 (オマケ)>>121-122

491 名前: レッドストン通信社 ◆TIwTo4/2fM 投稿日: 2005/10/30(日) 16:14:51 [ 54L2UcMg ]
本スレのバックナンバー
Vol.3 >>198-199
発行遅延のお詫びとお知らせ >>442



レッドストン通信Vol.4


※本誌記者失踪事件誤報のお詫び

 先日発表した本誌記者失踪事件(>>442 )に関しまして、本誌が独断で
「失踪した記者3人はオーガに喰われて死亡した」
と報じてしまいましたが、後日3人の生存が確認されました。
なお、本誌記者3名は事情により1週間の謹慎、及び3ヶ月間の減給処分としました(詳細は後述)。
事件関係者、及び読者の皆様には多大なご迷惑をおかけして真に申し訳ございません。
我々レッドストン通信編集部は、この失敗を大いに反省し今後に生かすとともに、
レッドストン通信を古都一番の情報誌に押し上げるべく日々邁進していく所存でございます。
これからも何卒レッドストン通信をよろしくお願いします。




☆本誌3記者、奇跡の生還!! ・・・でも処分


 先日、取材のためオーガ洞窟に向かったきり連絡が途絶えていた本誌記者3名が、
砂漠村リンケンのストリップ小屋「カトマンDo」でショーを鑑賞していた所を
本誌編集部が雇った冒険者が発見し、その場で無事保護しました。
冒険者が確認したところ目立った外傷はなく、3名ともいたって健康で命に別状は無いとの事。

保護されたのはミリオスケネス(98 剣士 レッドストン通信編集部第二編集室長)、
バインデューム(61 戦士 レッドストン通信編集部第二編集室編集員)、
ビリー=マリーネ(37 WIZ レッドストン通信専属記者)の3名。

本誌編集部が3名に事情を問い合わせたところ、

「取材でオーガ洞窟に向かったが、途中でオーガの集団に襲われて慌てて逃げてきた。
 手持ちの荷物の一部はその際にビリーが置いて来てしまった」
(バインデューム談)

なぜすぐに戻ってこなかったのか、という点については

「当初は『必見!オーガの生活をコッソリレポートしちゃいました!』
という企画だったが、このまま取材もせずに戻ってくるのは恥ずかしいので、
急遽『エキゾチックに染まる、砂漠村リンケンの風俗事情』という企画に変更した」
(ミリオスケネス談)

オーガ洞窟で発見されたカバンと日記を確認してもらったところ、

「他のものは無事だが、日記にはさんであったドロシーちゃんのサイン付版画だけが無くなっている。
折角のお宝だったのに・・・捨ててしまった自分が情け無い。とても残念でならない」
(ビリー=マリーネ談)


以上のことから、本誌編集部は
「3人は取材を放棄して報告を怠った挙句、経費を使って風俗で遊んでいた」
と判断し、3名を1週間の謹慎、及び3ヶ月の減給処分としました。

本誌編集部は今回の件について3名に猛省を促すとともに、この失敗を大いに反省し、
レッドストン通信を古都一番の情報誌に押し上げるべく日々邁進していく所存でございます。
これからも何卒レッドストン通信をよろしくお願いします。

492 名前: レッドストン通信社 ◆TIwTo4/2fM 投稿日: 2005/10/30(日) 16:15:49 [ 54L2UcMg ]
>>491 の続き

☆見たくないのに見えちゃう・・・目立ちすぎるアレに住民が苦悩


 「犬も歩けば棒に当たる」ということわざがあるが、「古都を歩けば露店にぶつかる」、というのは
ブリッジヘッドの船乗りが渡航先で古都ブルネンシュティングの露店事情を皮肉交じりに紹介する時の決まり文句の一つだ。
噴水周辺、公園周辺、出入り口周辺、ポーター周辺・・・古都はいつでもどこでも、終日露店でにぎわっている。
冒険者達が明日の億万長者を夢見て立てるそれら露店の数々は、見て回るだけでもそれなりに飽き無いし楽しいものでもあるが、
移動の際は引っかかったりぶつかったりする時も多く、住民にとっては決して喜ばしい状態とはいえないのも事実だ。

そんな中、一部の極彩色で飾り立てた露店の看板が「見たくも無いのに見えてしまう」と、住民から不評を買っているようだ。

「『露店は存在しない』と念じると実際に露店が消える」、

という事はレッドストーン世界を旅している人ならご存知の方も多いと思われるが、
中央政府にいくらかの特殊なお金を払う事によって立てる事ができる各種の目立つ看板だけは、
なぜかいくら念じても視界から消すことは出来ないのである。


この問題については、
「冒険者達の生活もあるし、誰もがお金を稼ぎたいのは当然で、それを妨げるべきでもない」
(古都東部地区市民代表:ミノスさん)
「見られないように出来るはずなのに、冒険者を責めるのは筋が違う」
(古都でよく露店を開いている冒険者:ダンケルさん(85 シーフ))
という意見が多いようだが、

「お金を払って立てているのだからそれぐらいの優越はあってもいいのでは」
(古都でよく露店を開いている冒険者:ローラン=マスケラさん(115 サマナー))
「この世界の次元が特殊な磁場によって常に不安定な状態に置かれているのがそもそもの問題」
(霊媒師:ビゲンさん)
といった意見もあり、解決するには一筋縄ではいかないようだ。

なお、この件に関して中央政府は特に回答していない模様。
露店の資格を持っていれば誰でも申請することによってこうした看板を立てることは可能であり、
住民の苦悩は今後も続きそうだ。

493 名前: レッドストン通信社 ◆TIwTo4/2fM 投稿日: 2005/10/30(日) 16:20:38 [ 54L2UcMg ]
>>491-492 の続き

☆コボルトの間で即席タトゥーが大人気!?


 今、ブルネンシュティング西口付近に住むコボルトたちの間で、
顔に入れる即席のタトゥーが大人気になっている模様。

 コボルトと会話できる事で知られ、コボルト愛好者サークル『コボちゃん愛好会』の
ブルネンシュティング支部長でもあるセティ=マルルコさん(92 テイマー)の話によると

「先日、とあるコボちゃんがエサを探しに古都の西口を歩いていると、
突然何者かにいきなり気絶させられ、気がつくと顔に"イカしたタトゥー"が書き込まれていたらしい。
洞窟に帰ると友達がうらやましがって、友達も洞窟の外へと出て行ったら、
やっぱり気絶させられて気がつくと顔に"イカしたタトゥー"が書き込まれていたそうだ。」

 この件については、どうやら最近古都の西口に現れた某人物が、コボルトの顔に落書きをするように
冒険者に触れ回っているしているらしいのだが、

「一部古風なコボルトは"イカしたタトゥー"を嫌っているが、大半のコボルトはむしろ喜んでいる。
今ではみんな"イカしたタトゥー"欲しさに洞窟の外に出たがっているが、
コボルト中央政府が外に出る人数を制限してるので、順番待ちになっている状態らしい。」

とのこと。

「コボルトの中には、体中に"イカしたタトゥー"が書き込まれたコボルトもいて、
そのコボルトは既にコボルトのファッションリーダーとして人気を集めているらしい。
当分この人気は続きそう」

というわけで冒険者の諸君、これからは率先してコボルトの顔に"イカしたタトゥー"を書き込んであげよう。

494 名前: 名前が無い@戦士のようだ 投稿日: 2005/10/30(日) 17:46:31 [ hNlLsBE2 ]
>>254其の壱 >>276其の弐 >>305其の参 >>334其の四 >>425其の五
>>447其の六 >>473其の七
六化仙 其の八

窓から光が差し込んでいる、柔らかい光だがどこか人を不安にさせるような
何かを伝えようとしているような光
その光は何かに対して苛立っているのかもしれない、柔らかい光だが、どこか鋭い光だ
光は俺に何かを伝えようとしている、でも俺と光の間には、絶望的な壁がある
俺はそれを読み取ろうとする、でも読み取れない、なぜなら俺が何も知らないからだ
その事で光は苛立っているのかもしれない、だから光はどこか鋭いのかもしれない
でも、本当に苛立っているのは俺だ
薄汚い猟師小屋から出て街道を歩く、人の気配は無い
少し歩くと、街道の脇から急に男が二人出てくる
両方とも刃物を持った男達、いつの間にか他の男も現れて取り囲まれている状態だ
「死にたくなかったら金置いてきな、この道はワシのもんだ」
リーダー格の男が汚い顔をより一層汚くして言う
「所詮は金だ・・・・・・・」
俺はそう言って鞄を盗賊の足元に投げる
ハッハーと盗賊の一人が笑いながら腰を低くして鞄を掴む
その盗賊の首に向けて踵を振り下ろす
グチャリと言う音が聞こえた後に、地面が血の色に染まる
男の首は胴体とは離れている、他の盗賊たちが一瞬悲鳴を上げる
「この野郎ぉ!」
盗賊の怒号が合図になり、固まっていた男達が動き始める
近くに居た盗賊から刀を奪い、その男の胸を刺す
振り向いてから目の前にいた男を薙ぎ払い、近くに居た男の喉を突き刺す
「って、手前、何とか言わねぇか!」
リーダー格の男が裏返った声で叫ぶ
「殺す・・・・・・」
かすかな声で呟く
「は・・・?」
「殺す以外に言葉を知らぬ」
そう言ってリーダー格の男を切り伏せる
盗賊が全員死んでいることを確認してから、血まみれになった鞄を掴む
中身を―短剣と煙草―取り出して、鞄を放り投げ
ひとまずハノブへと向かうことにする
タバコに火をつけるて近くにあった手ごろな岩に腰をかける
「あ、あの、そこの方」
女の声が聞こえてくる、声の方向に振り向くと
行商人と、その娘らしき女が立っている
「何か?」
「あの、ハノブへと行かれるのでしょうか?」
「そうですが、何か?」
「実は最近、この界隈には盗賊が頻出して、食べ物、金、それに女を狙って現れるのです」
行商人が娘の言葉を引き受けて話す
「よろしければ、用心棒をして頂けませんか?うちは宿をしておりますので
、その、お世話してもらえれば、お泊めすることも」
タバコを吹かしながら空を見上げる、その後に立ち上がる
「私でよければお世話しましょう」
二人が顔を輝かせる
「ありがとうございます、あのお名前は?」
「名前か・・・名前なんて俺には・・・・」
小さな声で呟く、親子は少し訝しげな顔をする
「傭兵さん、とでも呼んでくれ」
タバコを地面に捨て、足でもみ消す
「よろしくお願いします、傭兵殿」
親子が挨拶をしてから歩き出す、その後を俺は気だるげについて行く

495 名前: AC 投稿日: 2005/10/30(日) 19:13:55 [ 6WFFS3N6 ]
うう…なかなか進まない…

狂人の蔵 第六話

「お食事は済んでるんですか?」
アグラーヤがコートを脱ぐよう促しながら訊ねてくる。

「いや、実は今朝から何も食べていなくてね」
「そう思って、教授の分も用意しておいたんです。今暖めてきますね」
「ありがとう。ああ、それとこれはお土産だよ。スマグメロンと、市場で買った葡萄だ」
そう言って、メロンと葡萄を入れた包みを手渡す。

「スマグメロンですか!?」
アグラーヤは胸の前でぱん、と手を合わせ、歓喜の声を上げる。
どうやら彼女の好物だったらしい。

「教授ったら、気を使っていただかなくてもいいのに〜。それじゃ、夕食の後にお出ししますね」
彼女は私のコートをポールハンガーに掛け、包みを持って上機嫌で厨房へと入っていく。
先程ののイメージからは考えられない甲斐甲斐しさである。

「長旅お疲れ様でした。クライン教授」
声を掛けられた方を振り向くと、黒髪、闇色の瞳の青年が苦笑を浮かべながら立っていた。

「やあ、君はジノーヴィーか!見違えたよ。こうして会うのは何年ぶりだろうね」
「ナーヴスとしてスマグを離れてからお会いしていませんでしたから、かれこれ3年になります」

彼はジノーヴィー・デュアルフェイス。
ハスラーの直接の教え子であり、私も何度か元素魔法の手解きをしたことがある。
天性の素質と言うべきか、魔法という概念を早い段階で理解し、複雑な魔法の構築を
半ば直感的にやってのける等、純粋な魔法師としての素養も高く、若干15歳にして
スマグ魔法師院の修士課程を修了し、優秀な研究者として将来を嘱望される逸材だった。
が、卒業後は秘儀秘匿機関のナーヴスとしての道を選び、スマグを離れてしまっていた。

「君がナーヴスになったと聞いた時は驚いたよ。私は、君がハスラーの秘蔵っ子として、
彼の研究を継ぐものとばかり思っていたのでね」

「…色々と思うところがありまして。それに、私ではハスラー教授の足元にも及びませんよ」
一瞬だが、ジノーヴィーは僅かに表情を曇らせる。失言を吐いてしまったな。

「そんなことより、長旅でお疲れでしょう。こちらへ」
直ぐに先程の人当たりのいい笑みを作り直し、彼は私を温かい料理の並ぶテーブルへ案内した。

496 名前: AC 投稿日: 2005/10/30(日) 19:14:28 [ 6WFFS3N6 ]
アグラーヤの料理はどれも家庭的で温かみがあった。ここのところ研究室に篭りきりで
ロクなものを食べていなかった所為か、こういった食事が余計に美味しく感じてしまう。

ことある毎に振舞われる(勿論私に拒否権はない)悪友の、料理という名の実験を思い出して、
思わずゲンナリしてしまう。…あれもこれ位上手なら、私も苦労も減るのだが…。

昔話を交えつつの夕食を終え、果物と紅茶を頂きながら本題を切り出す。

「それでは、現在古都で起きている事件について訊かせてもらえないか」

「分かりました」
ジノーヴィーは神妙な面持ちで語り始めた。

「事件は、先月で4回、今月に入って3回、計7回に及びます。事件は決まって深夜から
夜明けの間に発生しており、また、被害者の身体には多数の爪痕、牙痕が残され、
全身の血液を抜き取られています。事件現場は公園、井戸、路地裏等雑多ですが、
被害者については魔法師崩れの冒険者等、ある程度魔法に携わる者が
ターゲットとされているようです」

「そして、現在古都に広がる噂について、既に教授もご存知かと思いますが、
どの事件もその前後に『額に刻印を持つ銀色の人狼』が目撃されています」

「ふむ…目撃された銀狼についてだが、君自身は見たかね。」

「ええ、私自身は2度目の犯行から確認しています。不甲斐無い話ですが、その都度、
追跡には失敗しています…。ですが、銀狼の額には確かに施術刻印らしき傷痕が見られました。
さらに間近で見れば、施術刻印がどの術式の物であるか、特定することも出来るのですが…」
そう言って、ジノーヴィーはばつが悪そうに顔を顰める。

「どうあれ、銀狼が魔法施術を受けた者であるのは間違いない、ということか…」

「クライン教授、銀狼の正体は、本当にハスラー教授なのでしょうか。刻印魔法師として、
秘儀の扱いに人一倍慎重だったハスラー教授が、こんな迂闊な真似をするとは思えません」

「私もそう考えているよ。だが施術刻印があるとなれば、件の銀狼が刻印魔法師であるのは間違いない。尤も」
紅茶を一口飲んで口内を潤す。
「銀狼がハスラーか、別の誰かかは、まだ分からないがね。いずれにせよ、接触しないことには話は進まないな」

497 名前: AC 投稿日: 2005/10/30(日) 19:15:00 [ 6WFFS3N6 ]
「…愚かな」
二人に聞こえない程度に小さく呟く。
究極、至高。
魔力塔に魅入られた我々刻印魔法師が焦がれ、求めるモノ。
300年間一時も休まることなく行われてきた研究、高度複雑化してきた術式。
そしてそれに伴う、施術失敗の代償として生まれる異常体、結果としての暴走事件の増加。
至高を目指す我々が、歴史を重ねる毎に個体としての、一つの種としての衰退を続けているという矛盾。
先人がスマグを救う為に編み出した筈の技術が、今はその未来を閉ざそうとしている。
だが、そんな理想と現実の齟齬を内包したまま、術式研究の手が休まることはない。

果たして暴走しているのは犠牲たる異常体か。それとも、闇雲に進化に狂う我々なのか。

ハスラーを想う度、否、もっとずっと前から持っていた思考。思わず自嘲気味に嗤う。
スマグ魔法師院に居ながら進化に疑問を持つ私は、刻印魔法師としては失敗作なのかもしれない。

紅茶を飲み干し、カップをソーサーに置く。
「さ、て。では、早速銀狼の顔を拝みに行くとしよう」
「いえ、教授は長旅でお疲れでしょう。今日の所は私に任せてゆっくりしていてください」
「気遣いは嬉しいがそうも行くまい。万が一ということもある。それに、あくまで我々で
銀狼を捕縛しなくては意味が無い。街の自警団や冒険者に先を越される訳にはいかん。何より――――」

そこで一旦言葉を切り、皮肉っぽく微笑む。
「私はまだ年寄り扱いを受ける歳ではないよ」

「それは失礼しました。では、よろしくお願いします」
ジノーヴィーは一瞬きょとんとした後、苦笑混じりにそう答えた。

「うむ。さて、行こうか。アグラーヤ、ご馳走様。料理、とても美味しかったよ」
「そう言っていただけると、作った甲斐があります」
アグラーヤはトレイを抱え、やわらかく微笑む。

「それなら、明日はもっと頑張っちゃいますね」
「ありがとう。楽しみにしておくよ」

あまりのんびりもしていられない。各自早々に準備を始める。
私はハンガーに掛かっていたコートを羽織り、愛用の魔法杖を手にする。
ジノーヴィーは動きやすさを重視した戦闘服に着替えていた。腰には片手半剣を帯びている。
そしてアグラーヤはいうと、何故かエプロン姿のままだった。

「?君は着替えないのかね」
当然の疑問を投げかける。

「あはは、その…」
アグラーヤは誤魔化すように笑い、そのまま口篭ってしまった。

「アグラーヤ。俺が話すから」
「ジノーヴィー…。うん、分かった」
二人の間で何やら示し合わせている。何か単純ではない事情がありそうだ。

「教授、アグラーヤは居残りさせてください。事情は歩きながらお話しします」
「…ふ、む。いいだろう。では出発しようか」
そうして、私達は深夜の古都へと繰り出した。

498 名前: ともぴ 投稿日: 2005/10/30(日) 19:43:37 [ DXXt3lTo ]
>>南東方不勝さん
ツンデレハァハァ( ´∀`)
すみません。もう頭の中にはこれしかないです(´・ω・`)

>>FATさん
フプレが土下座したとき、このまま平和に終わることを望んでしまいましたが、
そういうわけにはいかないんですよね・・・
だってシエル様が・・・(´Д`; )

>>サマナの人さん
前作(?)を一気に読ませていただきました。
フィーナは前作の主人公だったんですね。
知らずに変なこと口走ってごめんなさい(´・ω・`)
ともぴ的には前作の第三者的書き方(?)のほうが好きです(コショ
(↑はあまり気にしないで下さい。)

499 名前: AC 投稿日: 2005/10/30(日) 21:32:10 [ 6WFFS3N6 ]
暫く来てなかったのでログが大量に…むしろ沢山読めて嬉しいですが( ̄ー ̄)

>>サマナの人 様
戦闘のテンポの良さが素晴らしくて、とても参考になります。
あと、ハイネさんはやるときはやる人だと信じています。
一瞬…!!だけど閃光のように…!!

>>ともび 様
同じくイレギュラーでありながらオジ一行を襲う男の真意
そして運命に翻弄される中、ついに覚醒したオジの能力「古代の器」
今後に期待です。

>>コボルトのマント 様
何気に失礼なフローテック…
単身監獄へ潜ろうとする主人公の力量が気になります。
  
>>南東方不勝 様
なにやら一人で盛り上がっちゃうお姉ちゃんがすごくかわいいです。
姉のフォローに回り慣れている辺り、ギル君がちょっと不憫かも…

>>FAT 様
マリスを憑き動かすテリーナの怨念。
対し、シエルもただで済ますつもりはない様子。
壮絶なバトルの予感…

>>変な生き物 様
麻薬巣窟組の3人のチームワークがイイ感じです。
ネファが見つけた書類には何が…

>>レッドストン通信社 様
編集部室長が自ら出張ったので、引っ込みがつかなくなったのでしょうか。
オーガにめげず記事のネタを探そうとする彼等は、ある種素敵です。

>>名前が無い@戦士のようだ 様
傭兵さんいきなり容赦ないですね。
ジン共々、危うげで陰のある雰囲気に惹き付けられます。
傭兵さんの目的は何なのでしょうか。今後に期待です。

500 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/30(日) 22:57:47 [ LVW/cCFA ]
さて、ギル戦前の暇な時間に感想をば。
>>変な生き物さん
なんだか、書類を奪った組織にネファ嬢は多少の知識がありそうですね。
リディスの拷問グッズは、かなりの破壊力を持っていそうですねorz
臭い牛乳辺りが、個人的にはかなりの威力だと思います。

>>レッドストン通信社さん
俺がお供えした、花を返せww
経費の使い込みはいけませんなぁ。まぁ、代わりの記事自体は大変読みたい(ry
あと、コボルト達のネタは、キャンプ関係のネタですか?
あのクエ、やってないんですよね。狩場で座る暇が無いから^^;

>>戦士見習いさん
のっけから強いよ傭兵さん。
なんというか、彼からあまり生に対する執着心が感じられませんね。
物語の最後まで、生き残ってもらいたいものです。

>>ACさん
さてさて、行方不明のハスラーさんの教え子と一緒に夜の古都へと繰り出していくクラインさん。
事件に対する、なんらかの手がかりが見つかることを祈っています。
そして、アグラーヤさんが居残りしている理由も気になりますね。

501 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/31(月) 00:40:00 [ LVW/cCFA ]
>>464
(はぁ、やっと落ち着いたぁ・・。)
リリィと二人っきりになるという事実に気づいてから、早30分。
それだけの時間をかけて、オイラの心臓はどうにか落ち着いてくれたようだ。
時計は午前8時30分を指している。お昼過ぎと言っていたから、1時くらいに現地に間に合えば問題は無いだろう。
オイラの足だと、現地に着くまで大体2時間はかかるはずだ。
「となると、オイラに残された時間は2時間半か・・。」この時間をどのように使うかで、リリィとの試合の結果も変わってくるだろう。
「でも、リリィが戦ってる姿ってまともに見たことが無いんだよなぁ。」
とりあえず、オイラは残された時間をリリィの実力を測るために使うことに決めた。
もちろん、朝飯を食いながらだ。というわけで、オイラはいつも利用している食堂に行くため事務所を後にした。

食堂に着くと、店のおっちゃんと兄貴が何か話しているようだ。
(ついてるねぇ。兄貴からリリィの戦闘スタイルについて教えてもらおうっと。)
やはり、重要な行動を取る時はシックスセンスに頼るに限る。オイラは、早速カウンター席へと歩いていった。
兄貴が座っている席に近づくにつれて、兄貴とおっちゃんの会話の内容が聞こえてくる。
「おやっさん。確か、頼まれたブラウンベアーの肉は明日までだったよな?」
「なんでぇ、ジャック。おめぇ、まぁだ獲りに行ってねぇのか。頼むよ、もう熊鍋に使う分が切れそうだっていうのによ。」
「安心しろって。ちゃんと今日頼まれた分は獲ってきてやるから。で、確認だが熊肉のほかに獲ってくるものはねぇよな?」
「実はな・・、サイドウォーカーの在庫がそろそろ切れそうでな。こいつも頼まれてくれねぇかい?勿論、報酬は上乗せだ。」
「ほう。ってことは、六食分はタダにしてくれるってか。オーケー、引き受けよう。」
「すまんな、ジャック。」
どうやら、兄貴は店のおっちゃんから材料の調達を依頼されてるみたいだ。
そういえば他のメンバーから聞いた話だけど、兄貴は狩りに行くたびに食用に転用できそうなモンスターの死体をある程度加工して持って帰ってくるらしい。
そういった目利きがきくから、このように材料の調達の依頼を請け負うことが多いらしい。
その際の報酬は、金や物ではなく「その飲食店で何食分かの食事をタダにしてもらう」ことらしい。
まぁ、今のオイラには関係ないか。それより、リリィの実力について相談しないと。
「兄貴におっちゃん、おはよう。」
そうしてオイラは、目的を達成するために兄貴達の近くの席に座った。
「おぉ、ギルじゃねぇか。今朝は早いな。」
「らっしゃい、坊主。いつもの蠍の塩焼き定食でいいか?」
勿論。と言いたいところだけど、あの杖で殴られたことを考えると重いものは避けたい。
「いや、今はちょっと腹の調子が悪いから、雛鳥戦士のリゾットでいいや。」
「ほぅ、珍しいこともあるもんだ。こりゃ、明日はデビロンでも襲ってくるかもな。」
そういって、おっちゃんは調理に取り掛かる。
「そうそう、兄貴。リリィのことで相談したいことがあるんだけど・・。」
料理が出来上がるまでの時間を利用して、一番の優先事項であるリリィの実力について兄貴に問いかける。
「あぁ、リリィのことだぁ?ギル、惚れた女の好みは自分で見つけ出すのが一番いいぞ。」
「いや、そういう相談じゃないから。実はね・・。」
そうしてオイラは、兄貴にリリィと試合をすることになったことを告げた。
すこしでも、リリィの実力に関する情報が手に入ればいいんだけど・・。

502 名前: 独り語り 投稿日: 2005/10/31(月) 02:34:24 [ EXrV3iIU ]
>>356-367からすっかり時間が空いてしまいました。
皆さんから頂いた感想にいちいち感動してしまいました。
二人とも気にいって頂けたようで嬉しいです。
ランサーは言葉のリズムに乗せるようにクルクル書いたので楽しんでいただけてなにより♪
語りに遊びを混ぜ込んで、これに音韻を加えられるようにいつかなりたいものです。
失礼を承知で、読んでいただいた皆様へ纏めてお礼申し上げます。

>これからこの二人を軸に作品が進行して行くのでしょうか?
この後は他のPTメンバーの視点で続いていくつもりが、次の『BIS』でスランプ中…。
完結までいましばらくお邪魔します。質問には続きを上げることで答えたいと思います。

以下、感想はハイライトでお届けします。感想溜めすぎたl|||lorzl|||l

>>レッドストン通信社 ◆TIwTo4/2fM 様
さくっと読める短編大好きです!
くだらなさに噴出し、芸の細かさに感心関心しました。
次号楽しみにしています。

>>サマナの人 様
愚直と言われそうなフィリップに、心の表層では半ば呆れたようなベレッタ。
そう思いながらも全幅の信頼をし全霊をかけて援護に回る、その心意気に惚れました。
仲間を信じるベレッタだけに、アイラムの駆け去る背中を見たときはどんな想いで…
そんな時でも、”約束”を信じるフィリップ。愚直というか馬●というか…
もうフィリップ大好きです!
それぞれが表情豊かで引き込まれてしまいます。
ハイネのポケットに手作りの勲章、彼はなにをおもうのでしょう。

>>ともび様
お魚―――(☆Д☆)―――!!!

503 名前: ともぴ 投稿日: 2005/10/31(月) 13:44:44 [ DXXt3lTo ]
>>377-378←第5話
オジリウス第6話:剣の男

『3ヶ月もあそこにいて、獲物が来たらしっぽを巻いて帰ってくるなんて
出来損ないの犬のあなたらしいわね。ザンロ』

黒い鎧に身を包み、大きな槍を持った女が、帰ってきたばかりの男に声をかけた。
ザンロと呼ばれたコートの男は女の言葉を聞いてイライラしていた。

『想定外の出来事が起きた。仕方が無いだろ!それよりお前のほうはいいのかよ?
あのラジウスって剣士はもう見つかったのか?あいつには家なんかないぜ?
俺たちが焼いちまったもんな。どうやって探すんだよ?アーキ』

黒い鎧の女、アーキはザンロの言葉を聞き笑って言った。

『あんな男、探す価値も無いわ。オジが力を失ったおかげで、
あいつの持っていた力もすべて封印されたから。そのうち調査隊のほうで処分するでしょうね。
それより、あのサチって娘のほうが重要だわ。あの娘の持っていたペンダント。
あれは危険なものだわ。もしかしたら世界の軸を揺るがしかねない。
そうなるとアドナ様は私に命じるでしょうね。あのペンダントとオジの件を。
だからザンロ、あなたはもう犬小屋で休んでいなさいよ。』

そう言い、アーキは笑いながら去っていった。

『ラジウスを甘く見ちゃいけねーな。あいつはきっとお前を殺すぜ。』

──その前に俺がお前を殺してなかったらの話だけどな。くっくっく・・・

名前も無く、誰も知らない空間で、ザンロは一人笑い続けた。


神聖都市アウグスタ。神に仕えるために修行を行うものが集まる街だ。
街に住む人々は神に従順で、そして世界に清らかだ。
そんな清らかな街の教会の前に一人の剣士が立っていた。
ひどく傷のついた鎧に身を包み、右腕がない。
街中だというのに堂々と残っている左腕で剣を握り締めていた。

『この中だな。間違いない・・・』
そうつぶやき、男は教会の中へと入っていった。

教会の中には神父が一人、十字架に祈りをささげていた。
男に気づいた神父は男の傷ついた様子をみて優しく話しかけた。

『モンスターにでも襲われたのですか。さぁ、神に懺悔しましょう』

神父の言葉を聞いて男は肩を揺らして笑った。
『懺悔するのはお前のほうさ。ここのあれが隠されているのはわかってる。
さぁ、管理者よ、出してもらおうか。』
男は剣を構えて神父に向かって言った。
神父は"管理者"という言葉を聞いて驚き、そして男を睨んだ

『貴様・・・イレギュラーか!』
さっきまでの優しい神父と同じ人物とは思えない声だった。

『さぁ、古代の遺産を渡してもらおうか・・・』
男の剣が神父にめがけて振り下ろされた瞬間、男の目は強い光に覆われ
周りがなにも見えなくなってしまった。男の目が正常を取り戻すと神父の姿は消えていた。
焦って周りを見渡すと十字架の下に隠し階段が見えた。

『やはり監視役は知能の低いCPUだな』
言いながら男は階段を下りていった。

504 名前: ともぴ 投稿日: 2005/10/31(月) 13:45:27 [ DXXt3lTo ]
地下には大きな機械と、鎖でガチガチにされた一本の剣があった。
剣はほこりをかぶっており、もう何年も使われていない様子だったが、
そのくねくねとした刃は錆びることなく触れたものすべてを切り刻みそうである。
まさにどんなに丈夫な鎧や皮膚でも傷つけられずにはいられない、といった具合である。
神父は剣を守るように立ち、男のほうをみた。

『貴様、なぜこの剣のことを・・・』

『知っているさ!俺は世界のすべてを見てきた。
お前の中にプログラムされていることよりも多くのことを知っている。
だからこの剣がどういうものなのかも知っている。』

男は剣を神父の前に振り上げて言った。

『その顔・・貴様、ラジウスだな?リストに載っていたぞ。
貴様は死んだはずだ!リストにはそう載っている!』

『やはり監視役の知能は低い。いや、プログラミングが遅れているのか。
言っただろう?すべてを見てきたと。まぁ言ってもわからんだろうな。』

男はそう言って剣を振り下ろした。神父の体は右肩からざっくりと切れ、
神父はその場に転がった。不思議なことに血は出ていなかった。

『ようやく会えたな、ウィスカー。ブラッドウィスカー!
お前の力を貸して欲しい。あいつを倒すために。』

剣の男、ラジウスはブラッドウィスカーにまかれていた鎖を断ち切った。
剣が光り、見ると剣のあった場所にはなにもなかった。

『モ、モンス・・・サァ、・・ザンゲ・カミニ・・』
神父は壊れた人形のようにつぶやいていた。
それはもはや神父の声ではなく、無機質で機械的なものだった。
ラジウスは神父に目もくれず、"右腕"に握り締めた剣を見ていた。
ラジウスの失ったはずの右腕がそこにあったのだ。

『さて、右腕も戻ってきた。待っていろよ・・・アドナ・・』

『モ、モ・・・サァ・ザンゲザンザンゲザン・・ザザ・・・』
教会の地下には神父の無機質な悲しい声だけが響いていた。

505 名前: ともぴ 投稿日: 2005/10/31(月) 13:48:51 [ DXXt3lTo ]
覚えていない人が、たくさんいると思うので一応言っておきます。
剣の男、ラジウスは第一話に出てきた野郎です。
突然出してきてごめんなさい(´・ω・`)

そしてこの第六話は今までで一番自信が無い文章となっております。
(全部自信ないんですけど、特に自信が無いです)

なのでどんどんダメだしお願いします(´・ω・`)

506 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/10/31(月) 18:13:39 [ hNlLsBE2 ]
>>254其の壱 >>276其の弐 >>305其の参 >>334其の四 >>425其の五
>>447其の六 >>473其の七 >>494其の八

六化仙 其の九
商人親子をハノブまで無事に送る、盗賊は一度も出てこなかった
商人が経営する宿に止めてもらい、それから地下にあるバーへと行く
昼間なので人は誰も居ない、マスターにソルティードックとホットドックを頼む
料理が来るまで暇なので何となくバーを見回す
壁に一枚の絵画が掛かっている、二匹の猿が温泉に入っている絵だった
カウンターに置かれた酒と料理を交互に口へ運ぶ
ホットドックは煙草の臭いがしみこんでいて、酒は何故かブラッディーメアリーが出てきた
文句を言うのも面倒なので黙って食べ、勘定を払って店の外へ出る
何となく目に付いた教会の中に入ってみる、中には神父意外誰もいない
「ようこそ兄弟、旅の方ですかな?」
神父が愛想のいい笑みを浮かべる
「ここら辺は盗賊が多いらしいね、さっき襲われたよ」
「そうですね、世の中が乱れておりますから、それにしても良くご無事でしたな
おそらく、あなたは名のある冒険者で相当お強いのでしょう」
神父が少し尊敬の念を表して言う
「強いか・・・・・・・襲ってきた盗賊は五人だったかな?
六人かな?全員死んだみたいだったよ。神は俺の罪を許してくれるのかね?」
神父が顔を少しこわばらせる
「あなたが許されることを望み、神と殺めた人を想うのならば許されるでしょう」
そうか、と呟いてから教会全体を見回す
説教台の裏に石像が置いてあるが普通の教会にある聖母像でなく
ウィザードの、しかも肘から下の腕が無い男の像だ
その像を見て、思わず呟きをもらしてしまう
その姿はどこか儚く、向こう側の世界の雰囲気を放っている
十秒くらいしてから、石像が何故俺の心の琴線に触れたかを知る
石像は、死んだ親友にあまりにも似ていた
「何故、この像は腕が無いんだい?」
長い話になりますが、と神父が言う
教えてくれ、というと神父は語り始める

「昔、ここは教会でなく産婦人科でした、産婦人科といっても掘っ立て小屋に少々の薬品があるだけで
お産の手伝いをするだけの場所です。昔のハノブは今以上に貧しく
生まれてきた子供を殺して間引かなければ、生活が出来ないほどでした
その産婦人科の院長はとても力のある魔術師でした、彼は両手で物を触れば
それを圧縮して貴金属の類に変えることを出来たのです。
彼は間引きした子供を魔術を使って貴金属に代え、それを売って貧しい人に施しました
その甲斐もあってハノブは段々と豊かになり、子供を殺す必要も無くなりました
それから、彼はこの教会を建てたのです。教会を建て終わった後に
彼は息子に頼み事しました、自分の両腕を切り落として欲しいと頼んだのです
その頼みは実の息子によって成し遂げられ、その三年後に彼は息を引き取りました
彼が死んだ後に、この教会には彼の石像が作られたのです」
神父はそう言って少し悲しげな微笑を浮かべた
黙って石像を見ていると突然教会の鐘が鳴る
「この鐘はハノブで死に行く人が出ると独りでに鳴り、死の恐怖を取り払います
この鐘も彼が造ったものでした」
おれは黙って教会を出る。宿に戻ると無性に腹立たしくなった

507 名前: 名前が無い@戦士のようだ 投稿日: 2005/10/31(月) 18:30:23 [ hNlLsBE2 ]
コテ付け忘れました
感想

>>ともぴさん
ブラッドウィスカーを手に入れたラジウス
これからオジとどのように絡んでいくのでしょうか?

>>南東方不勝さん
熊鍋美味そうですね
リリィの戦闘スタイル、なんだか想像がつきません

>>ACさん
どこか現代社会にも似ているスマグの研究者達
世界観にもうメロメロです

>>レッドストン通信社さん
毎回ネタの鮮度の良さに脱帽です
自分もそんな目利きになりたいです

>>変な生き物さん
遠くからロイドたちを眺めていた正体は誰なのでしょう?
先の読めない展開ですね
蛇足ですが、糸を引く豆は嫌いな物リストNO1にランクインです

>>コボルトのマントさん
過去に色々とあったランサー
これからどのように語られるのでしょうか?

>>FATさん
シエルがまた現れるのでしょうか?
自分は兄弟愛で元に戻ると予想しております

508 名前: 変な生き物 投稿日: 2005/10/31(月) 19:50:33 [ eegEraZI ]
どうも、変な生き物zinです。
経験値3倍、状態異常はスロウ、貴方の時間間隔を狂マース
…なんか最近マジで時間間隔がイカレテキタワァ('A`)

>> i サマ
色々とご指摘有難う御座いました
そして小説、小説もお見事!
まぁ私の好きなケーキといえばビターなチョコケーキで飾りはry
あ、キイテナイ?ソウディスカ…
>出だしのインパクトと山場
確かに弱いです、ここはもう改善点その1ですね、要改善。
>もっとキャラクターに喋らせるほうがいいと思います。
努力してみまっす、どーもキャラを喋らせると長々と続いてしまいがちで
控えてたんですがもう少しスマートになるように努力しますわ。
>セナさんはギルド員なのに、ギルド屋敷に始めて来た様子なのはどうしてでしょう?
実は…そこに関しては7章と8章の閑章で説明する予定なんですわ
…色々な理由でその場での説明はカットしました…。orz

>>398サマ
ご、号泣…号泣ッ……!!
2人の物語、泣かせていただきました。
恨みにより全てを否定してしまった兄
そしてその弟に愛する一人の女性
最後のハッピーエンドで思わず泣きました。

>>南東方不勝サマ
決着つきましたね、イスラフェルとの戦い…
だけどまだまだ背後に謎の連中がっ、伏線だらけでスゲェ
そしてリリィとギル、これは、これはツンデレですくぁ!
いやぁリリス嬢とはギルもなんとも不k、いえ幸せな。
そしてさりげなーくゲストでいますねw
>スティールリリィ
こ、これはREDSTONEでも入ってるのでしょうか…。
装備できる方はうちのキャラにはいませんね
っと思ったら装備できそうな方が!その名もネ  チョ、マッ、ボスケッ、ヴボヴァー
>臭い牛乳辺りが
威力は最高級です、ハイ
少なくとも暫くは活動できなくなります、とじこもりっぱなしです
ちなみにドロップした場所はリディスのベット下です、…ちゃんと飲めっての。

>>ナンバーズサマ
短編もの、お疲れ様でした〜
やっぱりナンバー一家でしたか…wごわすでピーンと来ましたよん。
秘密ダンジョン…行った事無いからわかりませんなぁ イキタイヨママン orz
確かに後半は勢いついてちょっと崩れたかなって感じはしますが(俺が言えることじゃない(´・ω|
ですが相変わらずいいキャラですなぁ
自分も、もっと活き活きと書きたいものですねぇ、特にセナとロイドの差別化。OTZ


またまたまたまた用事が入ったのでとりあえずここまで
また時間があったら返答していきまふ、でわ (´・ω・`)ノシ

509 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/31(月) 21:08:36 [ b6Gnz/6I ]
>>戦士のようださん
いつの間にかコテ変わってるっΣ(ノ>ヮ<)ノ♪

さて、謎の傭兵さん……封印している短剣といい、心に負っているらしい傷といい、どこかの誰かを思い出させますが果てさて……?

>>ともびさん
お手って、お手ってっ(ツボに入った
うむむ……イレギュラーの謎は深まるばかり。
どうやら、この世界はプログラム上の物っぽい感じはしますが……
そしてお魚にドキワクしながら待ってます(ノ>ヮ<)ノ♪

追伸 今回のお話が一人称で書かれているのは、全てはハイネパートのためです。
正直、自分も三人称の方が書きやすいんですけどねー

>>南東方不勝さん
スティールリリィ強っ!? 要求能力値に笑いました♪ヽ(>ヮ<ヽ)
見る人によらなくても、誰もが

>>FATさん
うむむ……ネクロが裏で手をひきまくりですねぇ。
どうにか和解するにしても、まずはネクロを何とかしないとダメ、なのかな?
なんとなく、ジョーイさんに死相が浮んでる気がする……眼帯とか。
ガクガクブルブルしながら続きを待ちます

>>コボルトのマントさん
元アチャのランサーさんですかね?
コボルトが懐に入り込んできた時、持ち替えなかったのはきっと、殴り弓だからだったんだよっ(ゑ
バインダー……若葉時代の思い出ですなぁ……

>>変な生物さん
イヤァァァァァァッ((((;゚Д゚)))
というか、牛乳はマジ凶器です。イカのワタも凶悪ですが。
牛乳は臭くて、ワタは臭いし汁出るしハエが沸くんですよねぇ(遠い眼
って。ローぐがバイオハザードっ!?
その様子を眺めているのは一体誰なのでしょうか?
とにかく、色々な意味で強烈な回でしたね^^;

>>レッドストン通信さん
……orz
この記事を読んで、初めて知りました。
そうか、露天看板オフにしてても看板が写る時があるのは、課金看板だからだったのか……
ふつーに、ああ、写る看板と写らない看板があるんだな。ダメオンマジックかwと思ってましたよ。
リリィさんにスティールリリィでホームランされてきます
後、コボのタトゥーは良いですね。これで、心置きなく落書きできます≧ヮ≦

>>ACさん
スマグメロンとマスクメロンはちょっと似てる♪ヽ(>ヮ<ヽ)
アグラーヤさんの秘密は気になりますねー。
脱いだら凄いのかな?(黙れ

510 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/31(月) 21:10:45 [ b6Gnz/6I ]
>>469-472

>フィーナ=ラフィーナ

 瘴気に歪む黒い森を、けれど青く澄み渡った月光が静かに照らす。
 中天には満月。
 静かに輝く星々を従え、天から静かに私たちを見つめている。

 私達は、この怪異の元凶を目指して走っていた。

「まずいわね……」

 ベレッタの声にはわずかな焦りが混じっている。
 あの、神獣のいた広場。
 そこへ至るための森には、既に無数の死者や不定形のモノたちが蠢いていた。

 いくらかは私たちを見つけ、襲ってくるけど、大部分は私たちを無視し、もっと大きな命の炎――背後の村を目指している。

「どうする。片っ端からやっつけるか!?」

 フィリップさんは言うけど、それは無理だ。
 これだけの数を相手にしていては、あの場所に着く前に消耗しきってしまう。

「アイラム様、お嬢様。少々お尋ねしたいのですが」
「何、ミーア?」
「あのアンデットたちは、元凶のレッドストーンが失われたら、消滅するのですか?」

 本来は朽ちているはずの死体が、何かの原因によって無理やり動いているのがアンデットだ。
 その原因が無くなれば……

「そのはずだ。特にあれは、レッドストーンの影響で生み出されたものだから」

 アイラムさんがそう答えると、ミーアはわずかに考え込む。
 付き合いの長い私には、ミーアが何を考えてるかが良くわかった。

「いくらなんでも一人じゃ無理だよ、ミーア!」

 そう、ミーアは一人で村に戻って、あいつらを食い止めるつもりだ。
 でも、いくらミーアでもあれだけの数は……

「心配は要りませんよ、お嬢様。主人の帰りを待ち、部屋屋敷を元通りに保つのもまたメイドの勤め。
お嬢様達があのモンスターをどうにかするまで、時間稼ぎくらいならできます」

 安心させるように微笑む。
 だけど――

「わかった。お願い、ミーアさん」
「ベレッタ!?」

 ベレッタが言う。
 そしてミーアも頷き、

「大丈夫ですよ、お嬢様。温かい紅茶とお茶菓子でも用意して待っていますから、どうか皆様揃って帰ってきてくださいね」
「約束だよ――絶対だからねっ!」
「はい――必ず――!」

 ミーアが応え、そして足を止め、踵を返す。
 振り向き見送っている暇はない。
 ミーアの負担を減らすためにも、早くあの神獣を倒す――。

「フィーナちゃん、ベレッタ、フィリップ! あいつらをできる限り集めてくれ。俺がまとめてカタをつけるっ!!」
「オーケーっ! あたしは正面行くから、フィリップは左、フィーナは右をよろしく!!」
「任せろっ!!」

 弾かれるように私達は三方へと分かれる。

「そらそらそら〜〜〜〜〜〜っっ!!」

 ベレッタが頭上で槍を振り回しながら、アンデットたちを蹴散らす。
 悠長にポーションを飲んでいる暇はない。
 ベルトから取り出したビンを槍で砕き、その雫を全身に直にあびて回復。
 そのまま一気に駆け抜ける。

511 名前: サマナの人 投稿日: 2005/10/31(月) 21:11:11 [ b6Gnz/6I ]
 私も負けてはいられない――

 左腕の、無数のポケットのついたリストバンドを一振り。
 ポケットから零れ落ちるのは、淡い光を放つ小石。
 火に対する抵抗力を付加してくれる原石だ。
 それを口で咥えて噛み砕き、さらに走る足音にペンダントの笛音を乗せ、彼らを呼ぶ。

「ケルビー、ヘッジャー!」

 二匹を呼び出し、ケルビーの背に飛び乗る。

「E'YAYAYAAAAAAAAAAA!!!」

 私を乗せたまま、ケルビーの全身が炎に包まれる。
 いつもの火輪ではなくもっと激しい、周り全てを焼き尽くすほどの炎だ。
 原石の秘めた魔力と、ロマアーマーに守られていてもなお肌にチリチリくる熱気。

 さらに別のポケットから、小さな宝石も取り出す。
 それを、自分ではなくヘッジャーへ。

「iiiiiii――――――――yahhaaaaaaAAAAAff!!」

 放たれた魔力と共に、弾かれるようにヘッジャーがアンデットたちに向かって突っ込む。
 普通、この技はヘッジャーがモンスターを弾き飛ばして終わる。

 だけど、宝石の力を受けたヘッジャーはモンスターに当たると、その場で反射し、さらに別のモンスターの方へと飛んでいく。
 まるで、部屋の中を跳ね回るボールのように、ヘッジャーが周囲のアンデットを吹き飛ばしていく。

 そして、こちらに注意が向かえば、ケルビーの炎が焼き尽くす。

 走り抜け、やがて木々が拓ける。


 私と同じく駆け抜けてきたベレッタとフィリップさんがそこで合流。
 私たちを追って、無数のアンデットたちが迫ってくる。

 そして、私たちの陰に隠れるように走ってきたアイラムさんが、アンデットたちの前へと進み出る。

「限定解除――αρεχιψ!」

 私たちには理解できない、天界の言語。
 そして、その言葉とともに、アイラムさんの姿が変化する。
 マントを跳ね上げ顕れるのは、折れた翼。

 その全身が、眩いばかりの光を纏い――

「サンクトゥス!」 

 中指と薬指のみを握り、右の掌をアンデットたちに翳す。

「アイドゥス……ペルティオー……フィグル……アレルヤ!!」

 瞬間、アンデットたちの群れの中に、巨大な十字架が浮かんだ――様な気がした。
 全身がビリビリくるような強烈な神気。

 気づけば、あれだけいたアンデットが、すべて消滅していた。

「ホーリィ・クロス……天使の持つ極大昇華術法……英雄譚には時々出てくるけど、まさかここまでなんて……」
「――ハハハ、消耗が激しいから、連発はできないけどね……」

 アイラムさんは元の人間の姿に戻り、肩で大きく息をしている。

「残りの力は、あいつ相手に取っておかなきゃいけないからね……ここから先は、また頼むよ……」
「上出来よ。これでずいぶん楽になったわ」

 ベレッタが笑う。

 確かに。
 アンデットの半分近くは村に向かったし、残っていたのもほとんどが今の一撃で消滅した。
 あとは、根源を叩くのみ。

「急ごう。早くしないと村が――」

 私の言葉にみんなが頷き、そして再び私たちは走り出した。

512 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/10/31(月) 21:29:49 [ LVW/cCFA ]
>>変な生き物さん
>さりげなくゲスト
とりあえず、勝手に使ったことについてお詫びをばorz
作中でギルドマスターの彼が、黒星続きと言っていたので今回は負けさせていただきました。
でも、アーネイト達がいたならばきっと勝てますよww

>>サマナの人さん
アイラムさん、カコイイww
ド派手にホーリークロスをぶち上げましたな。
さて、今回も単独行動を取ったミーアさん。流石に彼女でも、数でおされそうで心配です。
>スティールリリィでホームラン
あぁ、あれをリリィに使わせるには一回怒らせないといけませんよw
通常時のリリィの癇癪は300以下ですからw
ということは、ウォークライをくらった後にホームランさせてもらえます。
・・・、作者ですらくらいたくないコンボですなorz

513 名前: ◆j9cST1xRh2 投稿日: 2005/10/31(月) 22:45:32 [ THF4RJlE ]
あるウィザードが残したもの
(表紙〜七頁目はpart1の970にあります)
>>22-23..   八頁目  帰路にて − 2
>>49-50..   九頁目  長い夜 − 1
>>183-187 十頁目  長い夜 − 2
>>343-344 十一頁目 長い夜 − 3
>>345-348 十二頁目 リフの過去 − 1

十三頁目 リフの過去 − 2

ブルン暦4837年、五年前の初夏の夕方。私は17歳になったばかりだった。
父は仕事の関係で出張ばかりでほぼ疎遠だった。
私はその年から二年前の春、14歳のときにアリアンの傭兵ギルドに入隊し、そこで寮生活を送っていた。
そこでは女性の志願者も多かったため、新しく女性用の寮も建てられたばかりだった。
寮での生活は楽しかった。特に寮で同じ部屋になった二人の女性と過ごす時間は今まで味わったことのないものだった。

一人は槍兵を目指すミリス、本名ミリス=レストレード。私より一歳年上だったが、それを全く意識することなく自然に打ち解けることができた。
初対面では真っ黒でサラサラとした短い髪と、男っぽい口調で芯がしっかりしているのに妙に美しい声が印象的だった。
日焼けした黒い肌がよく似合い、なんとなく熱帯の出身者ではないかというイメージを持った。
非常に前向きな性格で、彼女のように豪快かつ爽快に笑うことができる女性はそういないだろう。
そして彼女に槍の技術を教えてもらうことがなかったら、すぐにでも荷物をまとめてブリッジヘッドに追い返されていただろう。
彼女自身も槍術が上手いほうではなかったが、コツを伝授してもらうだけで防衛術はなんとかなった。
攻撃的な技術については全く駄目だったため、防衛術から距離をおいて弓術を使うという方法をとることになった。

もう一人は私自身初めて見る女性のビショップ(プリースト)だった。
自己紹介でピーストラスト=アリシア=ジュートラスと名乗ったときにセカンドネームで呼んでほしいと付け加えていたことを今でも覚えている。多分ファーストネームが変わっていることを気にしていたのだろう。
遠視だと言ってかけていた眼鏡がよく似合い、薄い茶色の長い髪は普通のビショップのように後ろで一本にまとめていた。
私と同年代だったがどこか姉のような存在で、ミリスよりもずっとしっかりしていた。
私の相談相手は彼女以外にはありえなかった。どんなことでも彼女に話せば安心できたし、適切なアドバイスもくれた。
私は彼女を信頼していたし、彼女は秘密をきちんと守ってくれた。
……もっともミリスなんかにしゃべってしまえば半日も持たずに寮中に広まってしまうことは目に見えているのだが。

血の繋がる家族ではないが、私たち三人には確かな絆があった。

もうひとつ嬉しかったことは訓練場に食堂があったことだった。
自炊などは全くできない私にとって食堂は聖域のように感じられた。自分で料理をする必要がなかったことは本当に助かった。

514 名前: ◆j9cST1xRh2 投稿日: 2005/10/31(月) 22:46:03 [ THF4RJlE ]
ただし訓練だけは違った。そこでの訓練は私にとって地獄のようなものだった。

魔法弓使いとしての技術だけでなく知識も不足していた私は、その職業に物理的な力も必要とされるということを知らなかった。
魔法弓使いに限らず、全ての冒険者が必要とする『防御能力』に関係することである。
無論魔法弓使いは矢を射る力強さやその飛距離などにも物理的な力が必要だが、それは技術によってもカバーすることができる。
ところが防御能力は鎧などの質に大きく影響されてしまう。上級の防御能力の高い鎧を着用するにはより多くの力が必要となる。
鎧は冒険者の命を守るものなのだから、少しでも性能の良い鎧を着用していたいのは当然のことだろう。
魔法的な力を強めるための訓練のみを行うのだと思っていた私の考えは訓練初日に早くも叩きなおされた。
上に書いたように物理的な力が必要なこと、それ以外に弓兵や槍兵には普通の兵士よりも機敏性が必要となること、時と場面に応じて武器を槍に持ち替えて戦う戦法も身につけなければならないことなどを頭が痛くなるまで説明され、それからやっと訓練に参加することができた。
とは言ってもやはり新入り、最初は基礎的な筋力トレーニングが半年間は続き、それからやっと実践練習や精神強化などが始まった。
それからは毎日砂漠地帯の練習場で厳しい訓練が続き、心身ともに限界にまで追い込まれていた。


入隊から二年三ヶ月が経っていた。私は諸事情によりブリッジヘッドに戻り、しばし休息を楽しんでいた。
生活用品はほとんどギルドのほうで揃えてくれたが、いろいろ――細かいところまでは自分で揃える必要があった。ギルド側でもそれは考慮してくれていて、二ヶ月に一度だけ外出が許されていた。もちろんギルド内の情報を洩らすような者には制限がなされているが。
そして少し厄介なことに、外出時は必ず二人以上で行動することになっていた。
いつもは三人で外出していたのだが、そのときアリシアは体調不良で寝込んでいたためミリスと二人で外出することになった。
実際は規則を破ることに関して非常に厳しい彼女がいなかったお陰で特に生活用品はないブリッジヘッドまで立ち寄ることができたのだが。
一緒に行動しているかどうかまでは監視されないため、途中で別行動をとってもばれることはないはずだが、このギルドは上が抜け目ないので油断できない。しかし口実ならいくらでも作れるため、私たちは安心してブリッジヘッドに行くことができた。
化粧品等の買い込みを終えた後、少しだけ自分の家を見たくなったとだけ言い、怪しげな雰囲気を漂わせている商人の売っている良質のセッティングリングに夢中になっているミリスを残して家に戻った。
特に家を見たかったわけでもなかった。ただ、何故か一人でいたかったのだ。
私は孤独感に浸りたいときにいつも通っていた埠頭へと向かった。

515 名前: ◆j9cST1xRh2 投稿日: 2005/10/31(月) 22:46:33 [ THF4RJlE ]
だがそこには先客がいた。
忘れるはずもない、あの見ているだけで苛立ちを感じるシーフギルドのコスチュームに身を包んだ男。シーフは一人で埠頭に座っていた。
シーフは私が見ているのに気がつくとすぐに立ち上がり、何故かこっちへ向かってくる。
弓を持って身構えようとしたが、腕を背中に回す一瞬でシーフの姿が消えた。
ほんの一秒足らずの気の迷い、それが反省点。次の場面の私はシーフに背後をとられ、首に短剣を突きつけられていた。
ここまで不利な状況では仕方が無い。私は素直に抵抗を諦めた。
「どうするつもりなの?」
小声で尋ねてみるが、返事をしてはくれなかった。その代わり首に突きつけられていた短剣が視界から消えていった。
疑問を感じて振り向いた。その先には困ったような笑顔があった。
「また俺を探しにきた奴かと思ったんだよ。驚かせて悪かったな。」
本気で謝っているようには見えない笑顔に一発食らわせてやろうかと思ったが、再び争いになると厄介なので引き下がった。

「君、ここのシーフギルドのシーフでしょ?探しにきたってどういうこと?」
とりあえず友好的に質問をしてみる。するとシーフはさも面倒そうに頭をかき、少し眉を吊り上げて不快そうに
「何で見ず知らずの女に説明しなきゃならないんだよ。」と言い放った。
しかしそれを言うが早いか、背中に背負っていた短い槍を持ち替えてシーフに向けた。
「そう、それは残念ね。でもそれと命とどっちが重要かは判断ができるでしょ?」
わざと妙に甘ったるい声を出して脅すと、シーフはたじろぎながら後退した。
逃がさない。既にこのシーフに並々ならぬ興味を抱いてしまっていた。…もしかすると姉の行方に係る情報が手に入るかもしれない。
力以上に一生懸命磨き、ランサーに劣らないくらい自信のある敏捷性――それを最大限に使い、完璧にシーフの後ろを取った。

シーフは埠頭の先まで後退したが、ついに追い詰めた。近くに人通りはない。
日は少し西に傾いたが、空はまだ青々としていた。潮風を正面から受けながら久しぶりの故郷を体で味わっていた。
「わかった、わかったよ!……なんてしつこい女だ。(ボソリ)」
とうとうシーフはそう言い、胡坐をかいて座り込んだ。後半部分も聞こえたので、わき腹を槍の柄で突いてやった。
(そのときは苦しみに呻いていたが)油断がならない奴なので、とりあえず立ったまま聞くことにした。


そう、彼こそがリベル=フリードである。
専らブリッジヘッド住民の監視役なのだが、そんなことをやっていても意味が無いと考えいつもサボっているらしい。
こんな役立たずを引き受けておくほど余裕があるギルドのようだ。
とりあえずその能天気からギルドのことをいろいろ話してもらったが、これといって重要な話題はなかった。姉については、ギルドに入る前に起こった事件なのでなにも聞き出せなかった。
私はそのときから――このシーフに惹かれていたが、自分ではその気持ちに気づいていなかった。

516 名前: ◆j9cST1xRh2 投稿日: 2005/10/31(月) 22:47:00 [ THF4RJlE ]

そのことに気づいたのは二ヵ月後だった。
私は家の掃除という名目で二人をブリッジヘッドまで付き合わせてしまったものの、そこから足が自然に埠頭へと進んでいってしまった。
二ヶ月前と同じく、彼はそこにいた。この前と違ったところはただひとつ、気持ちよさそうに昼寝をしていたことだけだ。
まずは優しく、次は少し強めに、最後は思いっきりたたき起こした。彼は相当驚いたようだったが、私が質問すると快く答えた。
ギルドについて聞き出しながらもほとんど上の空で、今まで味わったことのない感情を噛みしめていた。
それから(私には予想外の出来事だったが)自分たちの身の上を話し合うことができた。
もともとアリアンの有名な貴族の出身で、9歳のときに深い事情があって勘当されてしまったらしい。
その一家はある事件により両親が亡くなり、彼より三つ下の弟は知り合いのブルンネンシュティグの貴族に預けられたということだ。
弟ばかり可愛がる両親が大嫌いで、唯一その弟は彼の味方をしていてくれていた。
弟とは勘当されたとき以来会っていなくて、彼自身は非常に会いたがっていた。
今となってはその願いも叶わぬものとなってしまったが……。

長く話し込んだせいでミリスとアリシア、そして帰りが夜遅くになってしまったことで教官どもにこっ酷く絞られたのは言うまでもないだろう。


更に嬉しかったのはその二ヵ月後だった。砂漠の炎の旅館前に彼が座っていたのだ。
私はいつもの二人と一緒にいたが、今回はブリッジヘッドまで行くことを許してはくれなかっただけに彼に会ったときは驚いた。
そこからは四人でいろいろ話して歩いたが、ブルンネンシュティグの料理店で昼食を終えると何故かミリスとアリシアが「買い物がある」と先に行ってしまった。そのおかげで彼と二人で話すことができた。
たっぷり三時間はそこにいたが、やっと二人が帰ってきたので店を出た。彼と私たちはその場で別れた。
一応二人には彼の話をしていなかったのだが、帰り道で質問攻めにあったときにそれを後悔した。

それから外出時には毎回彼が旅館前で待っていてくれ、私と二人はその場で別行動を取るという形になってしまった。
彼との交流はだんだんと深まっていき、私の心の中の『何か』も大きくなっていった……。


何故今日に限って彼に会いたくなったのだろう。
今日は普通の訓練の日だったが仮病で医務室へ行き、ダミーを残して脱走した。今までに一度だってしたことのないことだった。
彼に会えても会えなくても、重い罰則を受けることに代わりはない。あと一ヶ月近くも待つのは耐えられなかった。
結局その判断のせいで彼の最後を見届けることになったのだが、果たしてそれは正解だったのかどうかはいつかわかることだろう。
そして今やたった一人だけ確実に存在する肉親だった父親を失ったことは、私の心に深く大きな傷を残していった。

517 名前: ◆j9cST1xRh2 投稿日: 2005/10/31(月) 22:47:33 [ THF4RJlE ]
今回は『読みやすい長文』を目指してみましたが、どうも変わっていないようですね……。

ダラダラとグダグダな展開を書いてしまい申し訳ありません。そろそろ卒業する予定です。
思えばまともな戦闘はなかったりもしますが、もう出します。多分出します。近々出します。
予定では次の次の次くらいに……出ると思います。('A`)ハァ…..
いつもながら感想は(ry)でお願いしますorz

518 名前: コボルトのマント 投稿日: 2005/10/31(月) 23:34:15 [ obmkF0B2 ]
やっと続編が掛けました…(相変わらずヘボい小説ですが
もうやっちまった感が溢れ出てますが大目に見てやってください。

>>485 一章
―バインダーの怨念―

はっと気付くと、長い時間私は立ち止まって居たようだ。
まだ道は遠く、そろそろ日も暮れ始めるところだった。
私は歩を早め、地下墓地へ急いだ。

墓地に一歩踏み込んだだけで、私の周りには黴臭い空気が纏わり付いた。
まるでこの墓地に入る者に踏み止まらせる様な空気だった。
だが、誰がなんとどう言おうと、引き受けた依頼はやり遂げなければならない。
ずんずんと奥へ歩を進める。
松明がパチパチと爆ぜている音が耳に入るが、墓地の中は広く松明の光だけでは到底照らしきれないようだ。
薄暗い道を慎重に、急いで進む。
しかし、予想通りすんなりと通してくれる筈もなく、一匹のリザードが道の真ん中で警邏を行っているようだ。
仕方が無いので、そのリザードを倒す事に決めた。
緑の鱗が松明の炎を反射し、ギラギラを光る。
気配を悟られないように慎重に近寄ると、一撃で仕留めるように心臓目掛けて槍で突く!
鎧の隙間から確実に外傷を与え、リザードはどさり、と体を血に染めて地に伏せた。
ぴくりとも動かぬ事に確認して、私はまた、先のように慎重に進んだ。

曲がりくねった道を道なりに進むと、頭の中で地図を描く。
今まで通った道は、ある一定の広さをぐるりと一周するような形で作られている。
その敷地の真ん中には、暗くて視にくいが、何が大きな島のような場所があった。
そこに私の目標であるバインダーが居るのだろうか…………
あの生前多大なる呪いを買った者の屍が……今も歩き、自分を狩ろうとする者を切り刻んでいるのだろうか…………
そう思うと、幾ら一応の数の戦闘を行ってきたにしても、自信が無くなる。

「私は何人もの冒険者に依頼したが、今だかつて彼に安息を与えた者はいないのだ」
依頼主――フローテックさんの言葉が頭の中で繰り返される。
そう、安息を与えた者はいない……
それがどういう事かくらいは解っている。
死んでいるのだ……バインダーを鎮めようとした者は……それも一人や二人ではない。
全員なのだ……
何故全員なのだろうか………
今まで彼が依頼した人数は解らないが、決して少ない数ではない事は解る。
まさかコボルトのマント集めのように、まだ若い未熟な冒険者達に任せた訳でもあるまい……
ならば……何故?

無限にループする疑問を、半ば強制的に終らせる。
頭をぶんぶんと犬のように必死に振り、馬鹿げた疑問を頭から吹き飛ばす。
今はただ、目前に迫っているであろうバインダーに安息を……
ただそれだけを心いっぱいに押し込めて、あの島への「道」を進む。
さながら、生贄が、祭壇で今から行われる殺戮に恐怖を心をいっぱいにして進む渡り廊下を。

渡り廊下を進んだ生贄は、何を見たのか。私には答えを当てる事はできないだろう。
しかし、あの島に踏み込んだ私と、祭壇に祭られた生贄の心は同じだ。
「恐怖」でいっぱいだった筈だ。
私は確かにそこで「見た」のだ……
いや、「感じた」のだ。
あの呪いを受けたバインダーの姿。
薄暗い中でも、一目見れば解る程の憎悪のオーラが………
おぞましい程の憎悪のオーラを纏ったバインダー。
その甲冑には、今まで殺してきたであろう冒険者達の血が付着し、乾いて茶褐色に変色していた。
それを見た私は、本当の恐怖を味わい、いまさらこの依頼を受けた事を悔やんだ。
アレは異常だ! 今まで戦ってきたモンスターとは桁が違うのだ!
今までのモンスターは、闘争本能のままぶつかってきた。
仮に、憎悪を抱いたモンスターと戦ったとしても、あれ程の憎悪を持ったモンスターは居なかっただろう。
もはやあの異常な程の憎悪を持ったモノはモスターではない。
文字通り「化物」だ!
私の身体はぶるぶると震え始めた。
手も震え、しっかりと槍が構えられなくなる。
これほどの化物を私にどうしろと言うのだ!

そう思い依頼を投げ出そうとした時、一つの色が思い出される。
その色は、あの私に依頼を頼んでいた時のフローテックさんの瞳の色だった。
諦めと、懇願と、二つの色がぐちゃぐちゃになって混ざった色。
あの色は本当に諦めているのか……
諦めではなく悲観なのではないのか、懇願ではなく希望だったではないのか……
私の心ははぐちゃぐちゃになって何も解らなくなってきた。

その時であった。
目線の先にあったバインダーが動き始めたのだ。
私は、相手に悟れないようにそっと物陰へと身を潜めようとした。
と、足を動かそうとした時、私のつま先が足元にあった小石を蹴り転がしてしまったのだ。
カララッ………

519 名前: ナンバーズ 投稿日: 2005/10/31(月) 23:34:36 [ HMNxgy2w ]
ブルネンシュティグに雪が降る。
しんしんと、冷たく降り続ける。
「今年もついに雪が降り始めたでごわすか。」
寝巻姿のビショップが窓を眺めながらつぶやく。
部屋の中には大きいこたつがあり、中でWIZと狼が鼾をかきながら眠っている。それを見たシーフが二人の寝顔を覗き込む。
「しかし間抜けな寝顔だよな〜。暗殺したくなるぜ。」
にやにやしながらシーフがWIZの喉元に短刀を突き立てる。
それを気の弱そうな剣士があわてて制止する。
「いい加減やめなさいよ…やりすぎだよ?」
シーフは不満そうな顔で一言発する。
「うるせー馬鹿。」
ここまではただの一家団欒の光景であった。
次の瞬間、噴水の方から物凄い爆発音が生じ、一斉に家中のガラスが割れる。
ガラスの近くにいたビショップは割れたガラスの破片が顔に直撃し、苦悶の表情を浮かべる。
「ハテナ!」
剣士が駆け寄るが、ビショップは即座に自己治癒を施し、ぱらぱらと顔からガラスの破片が落ちてゆく。
「わ、わしはだいじょうぶでごわす。それよりなにが起こったでごわすか?」
さきほどの爆発で古都は騒然となっている。
と、窓から見える目の前の路上に大型のMOBが姿をあらわす。
「緊急事態だ!ナンバー一家出動!」
剣士の一声で皆が戦闘装備に着替える。
皆の準備が整ったところで威勢よく窓から飛び出す。
そして着地した勢いのまま盾を突き出し手近のMOBに突撃する。
「このMOBは…コロッサスか?」
姿や体長はコロッサスなのだが、真っ白な胴体だ。
「ナンバーズ!ぼさっとしてないで早く片付けるでごわす!」
ビショップが剣士をジャンプで飛び越し、頭部を鈍器で思いっきり殴り付ける。
ズ、ズズゥン…
地響きを立ててMOBが崩れ落ちる。
周りを見回すが真っ白いコロッサスで古都がうめつくされている。
「いったいどこから沸いてきたんだぉ(^ω^;)」
ふと壊れた噴水に目をやると一人の剣士がうずくまる女性と子供をかばいながらコロッサスと応戦している。
「む!あいつはこの前の秘密で同行した剣士でごわすな!」
と、援護に行こうとした瞬間、コロッサスの体がばらばらに切り裂かれる。
と、戦輪を手にしたシーフが民家の屋根の上から表れる。

520 名前: サマナの人 投稿日: 2005/11/01(火) 00:26:10 [ b6Gnz/6I ]
さて、書きあがったので一気に投下します。
大変長らくおまたせしました。
ヘタレモード驀進中のハイネさんのパートです(ノ>ヮ<)ノ♪

>ハイネ=シュバルツバルト

「な、なあ……村は大丈夫なんだよな」

 酒場の親父が取り乱しまくった表情でさっきから何度も聞いてくる。
 そのたびに俺は、適当に返事を返す。


 魔法の使えない魔術師。
 出来損ない。
 一族の面汚し。

 俺の家は、スマグでも有数の魔術師の家系だった。

 俺には10歳ほど上の兄貴がいて、そいつはまさに、親父たちが誇るほどの大魔術師だった。
 物心つくころには火の玉を産み出し、15の頃にはすでに第四位階の魔術を行使するまでに成長していた。

 まさに兄貴は、親父たちの誇りだった。


 対して俺は、完全な落ちこぼれ。
 ようやく火の玉を産み出せたのは12になってから。
 そして、そこから先は簡易詠唱ができるようになっただけで、第五位階の隕石召還術はおろか、第二位階の火炎球すら行使することはできなかった。

 まだ、その頃はよかったんだ。
 皆が俺を無視した。
 食事だけは一応与えられたが、けれど親父もお袋も、俺の存在なんて端から無視していた。
 ただ、兄貴だけが時折、哀れみようなの目つきで俺を見つめていた。

 そんな時だ。
 レッドアイの残党とか言うやつらが、スマグを襲った。
 その時の戦闘で、兄貴が死んだ。

 それからだ。
 親父は、ことあるごとに俺を殴った。

 何故、あいつが死ななければならなかったのか。
 何故、お前が代わりに死ななかったのか。
 何故、優秀なあいつが死んで、出来損ないのお前が生きているのか。


 親父は、当り散らすかのように俺に向かって魔法を唱えてきた。

 どうした、詠唱をしてみろ。
 あいつなら、12歳のときにできたことだぞ。
 無理ならばせめて、治癒術でも使って見せろ。
 あいつなら、杖なしでも使えた術だ。

 けれど俺は、結局なんの魔法も使うことができず、ただボロ屑のようになって呻く事しかできなかった。

 お袋は、そんな親父を止めもしなかった。
 あの日、兄貴が死んだあの日以来、心を壊し、夢の中を彷徨うだけ。

 そしてある日、発作的に街を飛び出し、ヘムクロスの絶壁の下で、潰れたトマトみたいになって見つかった。


 お袋の葬式の日。
 親父や親戚連中がその準備で忙しくしている間に。

 俺は、スマグを逃げ出した。


 それからは、まあ……とにかく何でもやった。
 クエストをこなすパーティにもぐりこみ、仕事をしている振りをして報酬だけもらったり、旅の途中で力尽きた冒険者の懐をあさったり。

 もちろん、魔術の勉強を忘れていたわけじゃない。
 けれど、どんなに知識を溜め込んでも、結局俺は魔法を使うことはできなかった。

521 名前: サマナの人 投稿日: 2005/11/01(火) 00:26:30 [ b6Gnz/6I ]
「ん……何だ、外が騒がしいな?」

 おっさんが不意に言った言葉に、俺は物思いから引き戻される。
 確かに、けたたましく鳴らされる鐘の音が、村中に響き渡っている。

 そして、息を切らせた村人――ジョージが、食堂に走りこんでくる。

「た、大変だ――。モンスターが、ゾンビの群れが、村に向かってきてる!!」
「な、何だって!? あの冒険者たちはどうしたんだ?」
「さっき、メイドの人だけ帰ってきて、今の話を伝えてくれたんだ。他の冒険者は、元凶を止めるって森の中に――」

 そこで、二人の視線が俺に向く。

「なあ、あんた大魔術師って言ってたよな。頼む、何とかしてくれよっ」

 おっさんが俺に縋り付く。
 無茶を言うなよ。
 俺みたいな出来損ないが、モンスターと正面きって戦うなんてできるわけないだろう?

 だけど、正直に言って収まるような場面じゃない。
 だから俺は、できる限り冷静に、

「あのメイドは何か言ってたか? 今どこにいる?」
「皆を集めて、穀物倉庫に隠れてろって……あの人は、一人で正門でモンスターを迎え撃つ準備を――」

 なるほど。
 俺は必死で頭を働かせる。
 とにかく、生き延びるために必死で知恵を絞る。

「よし、お前らは言われた通り、倉庫に隠れるんだ。いいか、誰か家の中に残っていたりしないようにな。必ず、全員で隠れるんだぞ」

 あのメイドも、そして他の連中もかなりの熟練者だ。
 きっと、あの化け物だって倒せるだろう。
 そして穀物倉庫のような頑丈なところに隠れていれば、ゾンビどもが来ても、ある程度なら耐えられる。
 たぶん、あいつらがあの化け物を倒すくらいは保つ――はずだ。
 もし保たなくても俺の知ったことじゃないが……

「あ、あんたはどうするんだ!?」
「もちろん、戦うに決まってるだろ」

 決まっているはずがない。
 あのメイドが時間を稼いでいる間に、村人たちが倉庫に隠れている間に――逃げる。

 古都に帰って、また何事もなかったかのように前の暮らしに戻ればいい。
 そう、元通りだ……

「ほら、早く行けよっ!」

 俺が逃げる時間がなくなるからな。
 けれど、あいつらは俺の言葉を本気で受け取ったように、

「わ、わかった」

 そう答えて必死で逃げていく。
 それから俺は、すぐにでも逃げ出したい気持ちをこらえ、ゆっくりと待つ。
 村人全員が避難し、俺を見つける心配がなくなるのを。

522 名前: サマナの人 投稿日: 2005/11/01(火) 00:26:50 [ b6Gnz/6I ]
 そしてしばしの時間が過ぎて――

「……いくか」

 ゆっくりと、食堂の外に出る。
 村からは人の気配が無くなっていた。

 無人の建物を、満月と、あのメイドが灯したのだろうか、無数の篝火が照らしている。

 さあ、とっととこんなところ、おさらばしよう。
 そう思ったときだ。

「あ、あの――魔術師様っ!」

 呼び止められ、俺は心臓が止まるかのような思いだった。
 振り向けば、一人の女性がいた。

「あの、娘を、娘を見ませんでしたか? 避難した後、ヒューイがいないって家に戻ってしまったようで――でも、探してもいないんですっ!」

 ヒューイ……あのガキの抱いてたぬいぐるみがそんな名前だったか?
 ってことは、あのガキが行方不明……?

 ……いや、俺様には関係ねぇことだ。

「よし、俺が探してくる。あんたは早く戻ってろ。それに、ひょっとすると先に倉庫に戻ってるかもしれないぜ」

 また、ぺらぺらと嘘が出る。
 無論探す気なんてないし、ガキが倉庫に戻ってる可能性だって低いだろう。
 いつの間にか、低いうなり声が近づいている。
 アンデットどもがすぐ近くまで来ているんだろう。

 早く逃げないと、俺の身がヤバイ。

「わかりました。どうか、どうか娘をお願いします」

 ガキの母親は、何度もこちらを気にするように振り向きながら走り去る。
 くだらないことで時間を無駄にしちまった。
 とにかく、早く逃げねぇと。

 それはわかっているはずだってのに――

「何で俺は、あのガキを探してるんだ……?」

 そう。
 気がつくと、俺は村の出口ではなく、中心の広場のほうへ走っていた。

 そして、そこには――

「パパ……?」

 あのガキと。

「――――」

 虚ろな光を目に宿した、男の死体。


 モンスターってのは、基本的に目に入った標的を追い始める。
 つまり、誰かを狙っているモンスターってのは、こちらから手を出さない限り、安全なんだ。

 あの死体はガキを狙っている。
 だから、そばを通り過ぎても俺を狙うことはないだろう。

 あそこを突っ切って、とっとと逃げればいい。

523 名前: サマナの人 投稿日: 2005/11/01(火) 00:27:12 [ b6Gnz/6I ]
「パパぁ……っ!」

 ガキが父親を呼ぶ。
 ゾンビと化した死体は、ただ虚ろな視線でガキの方を見つめながら、しかしゆっくりとガキの方に歩いていく。

 それは一見、ガキの呼び声に答えているようにも見える。

 だが、ゾンビに意思はない。
 ただあるのは食欲と、生けるものへの憎悪。
 たとえ相手が恋人でも、子供でも、そんなことは腐り果てた本能には関係ない。

 馬鹿なことを考えるな。
 ここであのガキを助けたって、俺には何の特にもならない。

 考えても見ろ。魔法が使えない魔法使いに何ができる?
 一緒におっ死ぬのがオチだ。
 つまりは無駄死に。

 だけど、ここであのガキを見捨てれば、俺は助かる。
 生き延びられる。
 死なずにすむ。

 兄貴のように――死なずにすむ。

 兄貴のように――?


――俺は誇り高きスマグの魔術師だ。故郷を守るのは当然だろう?
――優秀なものには義務が付随するんだ。他者を守るという、当然の義務がな。

 は、馬鹿らしい。
 義務? 誇り?
 そんなもの、死んだら何にもならない。

 現に兄貴はレッドアイの残党どもに一人立ち向かい――そして死んだ。
 レッドアイの残党を追い払ったのは兄貴ではなく、その後やってきたブルンの傭兵たちだ。
 つまり、兄貴は何もしていない。
 はっきり言って無駄死にだ。

 そんなもののために命を懸けるなんて、馬鹿げてる。

 俺は兄貴のようにはならないって決めたんだ。
 だってそうだろう?
 死んだら、何も残りゃしない。

 だけど――

「パパ、ユーナだよ。パパ、パパっ!」

 ガキが――あの子が必死で呼びかけている。
 そんなことをしても無駄だって言うのに。
 死んだらただの物体だ。
 そこに意思なんて残らない。

「ほら、パパがお土産に買ってくれたヒューイだよ。パパがお仕事行ってるとき、寂しかったけど、ヒューイが一緒だったからユーナ泣かなかったよ。いい子にしてたよ。もうすぐパパのお誕生日だから、プレゼントだって――」

 そこで言葉がとまる。
 あの子の父親へのプレゼント。
 それは、俺のコートに突っ込まれている。

 不器用で不恰好だけど、心のこもったプレゼント。

 だが、必死で訴えかけるあの子の声も、死体となった父親には届かない。

「パパ、パパ……パパっ」

 必死で呼びながら、あの子が父親だったものに近づいていく。
 けれどそれは、ゾンビの食欲を刺激するだけの行動。

 そして、ゾンビとなった父親が腕を振り上げ――

524 名前: サマナの人 投稿日: 2005/11/01(火) 00:28:08 [ b6Gnz/6I ]
「いい加減にしろよ、この糞野郎――っ!」

 ああ。
 俺は――何をしてるんだ?

 虚ろな目が、こちらを見つめている。
 そう。もはやゾンビの目はあの子を見てはいない。
 攻撃を受けたモンスターは、その相手を対象へと変える。
 そして、それまでの対象に目を向けることはない。

 ゾンビの背には、小さな――本当に小さな焦げ跡。
 俺の放ったチャチなファイアーボルトの命中痕。

 だから、もうあの子は安全だ――

「早く逃げろ! 正門の方に行けば、変なメイド女がいるはずだ。そいつなら助けてくれる!!」

 言いながら炎を放つ。
 撃ったこちらが心細くなるような小さな炎は、それでもなんとか死体に命中し、わずかな焦げ目をつける。

 だが、それだけだ。
 怯むことなく近づいてきたゾンビが、その腕を振り下ろす。

――ばきり

 受け止めようとした杖があっさりとへし折られる。
 俺は耐え切れず無様に尻餅をついた。

 次いで、ゾンビがもう片方の腕を振るう。
 なんとか立ち上がろうとした瞬間に横殴りの一撃を喰らい、俺はまるで石ころのようにごろごろと地面を転がった。

 はは、無様なもんだな。
 たった二発でこのザマだ。

 ああ、ここで終わりか。
 やっぱ、俺みたいな出来損ないには無理だったんだ。

 全身がひりひりと痛む。
 受け止めたときに痛めたのか、右手の感覚はない。
 そして、ゾンビはもう動かなくなった獲物――要するに俺だ――めがけ、ゆっくりと歩いてくる。
 だけど、死が目の前にあるのに、不思議と心は穏やかだった。

 何故だろう、と考える。
 一文にもならないことに命を投げ出したのに。

 ふと、コートのポケットに硬いものを感じる。
 何とか動く左手で取り出してみれば、それは、あの子の作った手作りの勲章だ。

 はは、なんだ。もうとっくに前払いで報酬は貰ってたわけだ。
 じゃあ、一度くらい、真面目にクエストをこなさなきゃな。

 さあ、とっとと逃げろ。
 そしてあのメイドに助けてもらえ。
 俺が時間を稼いでいる隙に。

 ゾンビの牙が、肩に突き刺さる。
 痛い、というより、何かが強く押し当てられる感じ。
 続いて、熱さ。
 痛みはその後に来た。

 貪り食われる。
 生きたまま。
 激痛が何度も走り、意識が遠くなりかけては――痛みによってまた覚醒する。
 けれど、喰われながら俺の意識は別なところにあった。

 あの子は逃げられただろうか?
 うまくメイドが見つけてくれればいいが……

 そう思って、ふと視線をやる。

 そこには、あの子が呆然と立ちすくんでいた。

 馬鹿が……なんで逃げない!?
 もし、俺がここで死んだら、このゾンビは今度はあの子を標的にするだろう。

 この俺様が、せっかく自分を犠牲にして助けようと思ったんだぞ。
 なのに、お前がそこにいちゃ、まるっきり無駄死にじゃねぇか――


 いや、俺が死ぬことはもうかまわない。
 だけど、あいつだけは死なせたくない。
 あれだけ父親を大事に思ってた子が、その父親に食い殺されるなんて、そんなの……そんなのねぇだろ!?

 なあ、神様とやら。
 今まで神になんて祈ったことのない俺だけど、今だけは願う。
 俺はもう助からねぇ。
 助からなくてもいい。

 だけど、あいつは――あの子だけは、何とかして助けてやってくれ――

「ご、ふ――」

 口から血が溢れる。
 なにか、大切なものが抜け出してしまったような感覚。

 目の前が霞んでくる。
 助けは来ない。
 俺が死んで、あの子も喰われる。

 泣きながら、悲しみながら、絶望しながら――

「許せねぇ……」

 怒りが沸く。

 逃げろといっても逃げなかったあの子に。
 実の娘を殺そうとしていることすらわからないこの父親に。
 偉そうなことを言いながら、助けひとつよこさない神様とやらに。

 そして何より、力のない俺自身に――!

「あ――」

 そして、「それ」が目に入った。
 天に浮かぶ、丸い月。
 欠けることのない、満月。

「ォ……」

 声が漏れる。

 体が熱い。
 まるで、体の中でファイアーボルトが何度も何度も破裂しているかのように。

525 名前: サマナの人 投稿日: 2005/11/01(火) 00:29:21 [ b6Gnz/6I ]
 痛みは、いつの間にか消えていた。
 力なく垂れ下がっていた腕に、力が戻る。
 そして俺は、拳を握り――

「いつまでくっついているつもりだ? ……俺に男を抱く趣味はねぇっ!」

 力任せに弾き飛ばす。
 ゾンビは無様に吹っ飛び、数ヤードを飛んで地面に倒れる。

 この力、そしてこの姿は……

「わんちゃん……?」
「狼だ、狼っ!」

 まったくかわいくないガキだ。
 だが、そう。

 俺の体は、いつしか濃い体毛に覆われていた。
 感覚が研ぎ澄まされる。

 さっきまで薄暗かった景色が、今は真昼のようにくっきり見える。
 遠くの森で鳴くふくろうの声。
 村の地下を流れる地下水脈の音。

 今までは感じられなかったさまざまな事柄が、一気に流れ込んでくる。

 ウルフマン。
 スマグの魔術師に一定で生まれるといわれる、獣化体質所持者。
 まさか、俺がその体質の持ち主だったなんてな。

 月光の下において、ウルフマンは高い再生能力を持つ。
 あれだけあった痛みも怪我も、全て治癒している。


 今なら分かる気がする。
 さっき、喰われながら思ったこと。

 例え自分が死んでも、託せる誰かがいるということ。
 俺はさっき、あのメイドにあの子を託そうとした。

 きっと兄貴も同じだったんだろう。
 仲間が居たから。

 仲間が必ず、助けに来てくれると、後を任せられると信じていたから。
 だから、兄貴は命を懸けて時間を稼いだんだ。

 そして、スマグは助かった。
 兄貴が時間を稼いだおかげで間に合った冒険者たちによって。

 兄貴は……兄貴の死は、無駄なんかじゃなかった。

 それは祈り。それは願い。

 例え自らの命が消え果るとしても、それでも誰かを守りたいという強い想い。


 なら、俺にだって――

「おいガキ……じゃねぇ、ユーナ!」

 俺は呼びかける。

「お前の父親は――優しかったか?」
「ぇ……あ、うん」
「お前の父親は――温かかったか?」
「う、うん」
「お前の父親は――お前を愛してくれたか?」
「うんっ」
「お前の父親は――お前を大切にしてくれたか?」
「うんっ!」
「じゃあ――」

 ゾンビが立ち上がる。
 もう優しくも、温かくもなく、愛しても大切にしてもくれない、物言わぬ屍が。

「じゃあ、あそこにいる、お前を殺そうとしたあれはもう、断じてお前の父親なんかじゃないよな?」

 ユーナの顔がくしゃくしゃに歪み、ヒューイを力の限り抱きしめる。
 辛い質問だろう。
 だけど、あいつは――

「う……うんっ! お願いお兄ちゃん――あいつを、やっつけてっ!!」
「ああ、俺様に任せろっ!!」

 振り下ろされる腕は、しかし今の俺にとってははっきりと捉えられるほどの速度でしかない。
 交差させた腕で受け止め、左腕で大きく払う。
 そして、がら空きの胴に、鋭く変化した爪の一撃を叩き込む!

 だが、相手は痛覚の無い死体。
 並みの相手なら衝撃で仰け反る程の打撃を受けながら、けれど貫かれたまま腕を振り上げる。

「だったら、動かなくなるまで殴るだけだっ!」
 今度は左腕に魔力を込め横殴りに振るう。
 続けて右。
 さらに左。
 また右。
 左。
 右左右左右左右左右左右左右左右左右左右左右左右左…………!

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッッ!」

 最後に、わずかに身をかがめ、そこから弾けるように肩口からの体当たり。

 息の洩れるような、悲鳴のような声を上げ、ゾンビがぶっ飛ぶ。
 だが、逃がさねぇ――

「オラァッ!」

 その体を追うように跳躍。
 宙に浮いたその体に組んだ両拳を叩きつける。
 グシャリ。
 嫌な音を立てて、その体が地面に叩きつけられ、体液が飛び散る。

 ユーナにとっては眼を背けたい光景だろう。
 だけど、俺は手加減をしなかった。

 さあ、眼に焼き付けろ。
 かつて父親だったものの死を。
 けれど、潰されず越えていけ。
 俺の親父やお袋のように、死から眼をそむけ、逃避する事などないように。
 そして抱きしめろ。
 父親との思い出を。温もりを。大切に心にしまって。

 俺がようやく、兄貴の事を認められたように――

526 名前: サマナの人 投稿日: 2005/11/01(火) 00:29:44 [ b6Gnz/6I ]
「これで、終わりにする――!」

 もはや地面でのた打ち回るゾンビを掴みあげ、右手をかざす。
 そして、その腕が炎を纏った。
 かつて、いくら念じても生まれる事の無かった炎が、煌々とこの腕で燃え盛る。

「燃えて、燃えて、硝え尽きろぉぉぉぉぉ――――っ!!」

 魔法の炎を宿した爪は、ゾンビを両断し、そのまま灰すら残さず焼き尽くす。

「……ひぅっ…………」

 ユーナが静かにしゃくりあげる。
 できれば、ゆっくりと父親との別れをさせてやりたいが、今の騒ぎを聞きつけたのだろうか。段々とモンスターの気配が濃くなってきやがる。

「ユーナ、乗れ。母親のところに連れてってやる」

 そう言って乗りやすいようにかがんでやる。
 しかし、ユーナは口をへの字に曲げ、

「……だっこ」
「は?」
「……おんぶじゃなくて、だっこ。お姫様みたいなやつ」

 おいおいおいおいおい。
 どこでそんな言葉覚えたんだ、このガキはっ。
 まあ……

「わぁーったよ。そら、ヒューイ落とさないよう、しっかり抱いてろよ?」

 その体を抱き上げる。
 軽いな。
 だけど、重い。

 それは命の重さ。
 俺がなんとか守り通せた命の質量だ。

「あ、そうだ――」

 ユーナを抱きかかえ、走りだしてふと思い出す。

「ユーナ。これ、かけてくれ。今両手が塞がってるからな」

 ロングコートのポケットにしまったままの、手作りの勲章。
 だが、今の俺にとってこれは、鳳凰章以上に価値のある宝物だ。

「あ――うんっ」

 ユーナの声がわずかに明るくなる。
 毛むくじゃらになり、さらには元の数倍近く太くなっている俺の首に、ユーナが懸命に手を回し、勲章を付けようとする……いや、もう付け終わったのか?
 俺の胸で手作りの勲章が揺れているにもかかわらず、ユーナは俺の首に回した腕を放そうとしない。

「どうした?」
「ふわふわ……ヒューイみたい」
「おいおい、俺はぬいぐるみか?」
「ん〜」

 苦笑しながら言うと、ユーナはぎゅっとしがみついてくる。
 俺とユーナの間で、サンドイッチにされたヒューイがわずかに潰れてる。

 甘えているのか、と思ったが、俺の胸に顔をくっつけたままのユーナは、小さく震えている。

 ……泣いてるのか。

 まったく、しょうがねぇな。
 けど、まあ多めに見てやるか。
 

 そして、俺達は倉庫の近くまでやってきた。
 今のところはモンスターには遭ってないが……

 村の入り口のほうで、連続した破壊音。
 そして、正面以外の方向からも無数の足音が響いてくる。

 まあ、相手は礼儀正しいお客さんとは程遠いからな。バカ丁寧に正面からやってくるとは限らない。
 うちいくつかは……かなり近いな。

「さあ、早く行きな。俺様が近づいたら、みんなビビっちまうだろうからな」

 その小さな体が倉庫に消えていくのを見届け、俺は向き直る。
 そこには、生命の気配に惹かれるように集まってきた無数の死者たち。

「おっと、こっから先は通行止めだぜ」

 ははは。ちょっと前の俺なら、思わず回れ右して逃げたくなるほどの数のアンデット。
 いや、ウルフマンと化した今の俺でも、苦戦は免れないだろう。

 けれど、何故だろう。
 不思議と――


 負ける気が、しない!!


「来いよ、腐れ野郎ども。大魔術師改め、ワイルドウルフのハイネ様が相手になってやるぜ――っっ!!」

527 名前: ともぴ 投稿日: 2005/11/01(火) 00:49:16 [ DXXt3lTo ]
>>サマナの人さん
ハイネキタ━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━!!
ハイネファンのともぴとしては最高に楽しく読ませていただきました。
俺の予想ではハイネはなにかのきっかけで
すごい魔法が使えるようになると思っていたのですが・・・

そっちかー!ウルフマンですか( ´∀`)
やられましたぜ、まったく先の読めないハイネさんでした。

オラオラやってるしw

ところで、
ハイネの兄貴はハイネの本当の力に気がついていたのでしょうか?

528 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/11/01(火) 01:25:04 [ LVW/cCFA ]
>>501
午後1時、ようやく彼がやってきたようです。
(これは、純粋な試合なんですから余計な考えは捨てなさい、リリス。)
そんなことを自分に言いつける私。心構えさえちゃんと出来ていれば、彼に対する妙な気持ちもなりをひそめるはずですわ。
そうして私は、こっちに向かって歩いてくる彼の姿をしっかりと見据ました。
「とうちゃ〜くっと。時間には遅れてないよな、リリィ?」
「えぇ、そうですわね。逃げなかったことに関しましてわ、正直驚きですわ。」
いつもの調子で私に話しかけてくるギル。そんな彼に対して、ちょっときつめの受け答えをする私。
「では、試合のルールを説明させてもらいますわ。ポーション、その他諸々のアイテムの使用禁止。どちらかが根をあげるまでのまでのサドンデスでいかせて頂きますわ。」
「単純で分かりやすいや。それで構わないよ。」
私の提案したルールについて、ギルは特に反対することもなく同意してくれました。
「なら、話すことはもうありませんわね。武器を取りなさい、ギル。」
そうして私は戦闘体制に移る。右手には愛用のクリスナーガ、左手には銘品ソードブロッカーを装備する。
対するギルも、腰を低くして構えをとる。手に持っているブラックソーンはいつでも投げられるようにしているようです。
「へぇ、片手剣ねぇ。大して丈夫でもなさそうなのに、1対1で闘るんだ。」
「ふん、好きな様におっしゃっていなさい。短剣を装備している剣士全てが、紙ではないことを証明して差し上げますわ。」
そんな言葉を交わした後に、私達の試合は始まった。

(ヒュー、流石にすばしっこさは兄貴達とは段違いだな・・。)
オイラが兄貴から、リリィについて聞けたことは
「あいつの売りは、素早さにある。元ランサーだからな、そこら辺の剣士とは比べ物にならんぞ。」
兄貴の情報どおり、リリィはオイラが戦ってきた相手の中でもトップクラスの素早さの持ち主だ。
台地を縦横無尽に駆け回る姿は、さながらツバメの様だ。
だが、どうしても腑に落ちないことがある。
「余所見とは余裕ですわね。ガードが甘いですわよ!!」
そんな言葉が終わると同時に、リリィの「突き」が襲い掛かってくる。
(いくらすばしっこいからって、この「突き」の速度は速すぎるだろ・・。)
そう、リリィの攻撃が剣士のものにしては早すぎるのだ。見たところ、装備品に攻撃速度上昇の魔法がかかっている物は無い。
ということは、この速度がリリィにとっては普通であるという結論に至るわけだが、納得がいかない。
「いつまで、そんな気の抜けた態度でいらっしゃるの!?」
「うぉ・・。考える暇もあたえてくれねぇってか・・!」
仕方が無い。リリィには悪いけど、一気に決めさせてもらおう。相手の攻撃のカラクリが分からない以上、長時間戦闘するのはオイラにとっては得策ではない。
「悪い、リリィ。次で決めさせてもらうわ。」
そういってオイラは、シャドウスニーキングを発動させた。オイラの気配が周りの空気の中に消えていく。
ここまでの領域に達すると、相手の目の前で使っても完全に気配を断つことができる。
「・・・!これが、噂の潜伏ですわね。確かに気配が微塵も感じられませんわね・・。」
案の定、リリィはオイラの姿を見失ったようだ。こうなれば、後は簡単だ。
そうしてオイラは、リリィのがら空きの背後に回りこんだ。ここから、手裏剣で怯ませて払い蹴りを入れて組み敷けばオイラの勝ちだ。
(相手が悪かったな、リリィ。オイラが相手じゃ、その素早さも意味ないぜ。)
そうしてオイラは、リリィの背中に向かってブラックソーンと投げつけた。リリィほどの実力者なら避けるだろう。
だが、リリィはブラックソーンを避けようとはしなかった。その代わりに、キィーンと鋭い音が響いた。
「あら、後ろにいましたの、ギル?暗殺者ですから背後を取るのは当然ですわね。」
そういってリリィはオイラのほうに振り返った。その姿にオイラは言葉を失った。
なぜなら、彼女が先ほどまで装備していたクリスナーガが彼女の手を離れ、まるで盾のように周りに浮かんでいる。
ミラーメラーミスト、本来はランサーが自分の槍に霧の魔法を付加させ自身に向かってくる攻撃を防ぐ技術だ。
そのランサーにしか使えない技術を、目の前の剣士は事も無げに使用している。
ここでオイラは、ようやく兄貴のもう一つの情報の意味を知った。
「だが、素早さ以上にあいつには売りがある。あいつは『剣士』であると同時に『ランサー』なんだよ。」

529 名前: 名前が無い@戦士のようだ 投稿日: 2005/11/01(火) 18:44:46 [ hNlLsBE2 ]
>>254其の壱 >>276其の弐 >>305其の参 >>334其の四 >>425其の五
>>447其の六 >>473其の七 >>494其の八 >>506其の九
六化仙 其の十
檻に入れられた男がアルパス監獄へと連行されようとしている
ネグルフシが無実の罪で捕まったのだった
ネグルフシの護送車には彼を慕っていた住民や兵士達がぞろぞろとついてくる
護送している兵士達もかつての上官を慕っていたために後味が悪い
その護送車の前に馬に乗った男達が現れる
「その護送車の男はネグルフシ殿とお見受けするが?」
いかにも、と兵士が答える
「ここは梁山泊の領土だ、通行料としてその護送車を置いていけ!」
梁山泊、ブルネシュティングの東街道付近に出没する
また一般社会から弾かれた者が集まる事でも有名な山賊
護送をしていた兵士はすぐに山賊の言う意味がわかって古都へと引き返す
山賊の一人が護送車の鍵を開けてネグルフシを助ける
「ネグルフシ殿、我等は梁山泊の者です、ネグルフシ殿を常々お慕いしていました
その武勇は三界まで響き渡り、その義は天まで届いております。ひとまず梁山泊までお越しください」
リーダー格の男が一気にまくし立てる、ネグルフシは朦朧とする意識の中で少し首を振る

護送車襲撃から一週間、拷問で受けた傷も回復したネグルフシは山賊、梁山泊に入隊することを決意する
梁山泊に入るには首領にあって許可を貰えば良い、そう教えてもらったネグルフシは首領の部屋へと足を運ぶ
「首領、私も梁山泊に入れてもらいたい」
椅子に腰をかけている、疑いと恐怖に満ちた目を持つ男が少し唸る
「それが、その最近梁山泊は食糧不足でな、どもう人を増やすわけにはいかんのじゃ」
首領がぼそぼそと呟くのを、集まった幹部達が異議を申し立てる
「しかし彼は英雄ですぞ、兵士の士気も上がり、大いに結構では?」
と、幹部が言う
「わ、わかった、ではネグルフシ殿は誰か一人、旅人の首を取ってきてくれ」
首領が慌てて訂正する
「首?」
「うむ、梁山泊の掟でな、密告者などを防ぐためだから」
ネグルフシが十秒ほど考える
「・・・・わかりました」
そう言ってネグルフシは部屋を出た

530 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/11/01(火) 22:56:31 [ LVW/cCFA ]
>>サマナの人さん
ハイネキターww
獣化したことにより、戦闘力が大幅に上がりましたね。
さて、星の○金を思い出した私は負け組みでしょうか?
是非、次は「無駄無駄」をお願い(ry

>>戦士のようださん
ネグルフシさん、かなりの人望があったようですね。盗賊までに慕われているとは・・。
さて、自分の居場所をなくしたネグルフシさん。盗賊団の一味になるためには冒険者を殺さなければならないようです。
忠義の徒であった彼に、自己のための殺しが出来るのでしょうか?

531 名前: i 投稿日: 2005/11/02(水) 04:05:28 [ 4D0aj44E ]
ナンバーズさま、サマナの人さま、◆j9cST1xRh2さま、FATさま、
感想ありがとうございます。
まとめてお返事する無礼をお許しください。
みなさまの感想は、この激遅筆不精者の生きる支えです。
特にケーキの話は、みなさま色々な受け取り方をしていただけて、
私自身も勉強になりました(^^)
ふつつかな作者ですが、これからもよろしくお願いします。

それから、少しだけ個人的なお返事を・・・。

>変な生き物さま
おかえりなさい!
最新の小説のギャグは全部おもしろくて、全部笑ってしまいました(^^)
誤字・脱字・文法も、正直ここまで改善されるとは思ってもみませんでした。
おつかれさまです!
>実は…そこに関しては7章と8章の閑章で説明する予定なんですわ
…色々な理由でその場での説明はカットしました…。orz
うわぁ、ごめんなさい!
私のせいでネタばれになってしまいましたね。
指摘ミス、申し訳ないです(;;)

532 名前: FAT 投稿日: 2005/11/02(水) 07:20:03 [ kdhRDK.g ]
キャラ紹介
>>6

1〜21回目まで
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r977 (955-956)

>>61-63 (22)|>>283-284(26)
>>118-119(23)|>>465-466(27)
>>156-157 (24) |>>482-483(28)
>>231-232 (25)




何が起こったのだろう?私はウィスパーとナイトバーズを召喚し、今まさに戦わんとして
いたはずなのに・・・・。

気が付けばハノブの町中に立っていた。
周りには同じように唖然とした面持ちのメンバーたちが立ちつくしている。

「危なかったな。全く、寝巻きのまま飛び出したりして、裸同然であいつらと戦うつもり
だったのか?俺がいなかったら全員やられていたかもしれなかったんだぞ」
久々に威光を放つタカさんの背中には翼が生えている。さっきのは、追放天使ならではの
特別な力なのだろうか?
「すまない・・・・・」
めずらしく首をもたげ、レニィがしょんぼりとする。
「まぁ、誰も怪我をしなくてよかったな。さて、これからどうするかだが・・・・」
タカさんが今後についてあれこれとしゃべりだそうとしている最中、私は不意に腕を引っ
張られ、闇の中に引きずり込まれた。


声を出そうとしても、何かで口を塞がれていて出せない。
私を拘束しているものは人間で、しかも女性らしい。口を覆っている手はふくよかで暖か
く、腰にまわっている腕は華奢で繊細。しばらくそのままにタカさんたちから距離を取ら
されると、ようやく解放された。

「騒ぐなよフラン。皆に不審がられるだろう」
急いで振り向き、顔を確認すると、私をさらった人物はフプレだったと認識できる。
「フプレ?もう、びっくりさせないでよ・・・」
敵でないことが分かりほっと胸を撫で下ろす。
「フプレではない。私はシエルだ」
その言葉は私の死角に突き刺さる。今、目の前にいるのは“フプレ”ではなくあの、大量
殺人鬼だ。
私はなるべく彼女を興奮させないようにと言葉を選んでいた。そして私が選りすぐった文
を差し出そうとしたそのとき、シエルと目が合った。

・・・なんて、悲しそうな目をしているんだ・・・

以前、オート地下監獄で見たときの彼女の目は鬼人の如く釣りあがり、うむを言わせぬ気
迫があった。しかし今はどうだろう?同じシエルのはずが今度は哀に包まれ哀を纏い、哀
を発しているではないか。私はもう一度言葉を選びなおすことにした。

533 名前: FAT 投稿日: 2005/11/02(水) 07:21:13 [ kdhRDK.g ]
「フラン、なぜそんなに怯えている?私が恐いのか?姉妹なのに、恐いのか?フプレじゃ
ないから、恐いのか・・・?」
泣きそうに目を潤ませてシエルが詰め寄る。
「恐いなんてわけないじゃない。シエル、馬鹿なことを言わないで。それよりも私、あな
たのことをよく知りたいわ。双子だもの、何でも、分かりあっていたいよ」
考えていた文とは少しずれてしまったが仕方が無い。今がシエルを知れるチャンスだと思
った。

私は知りたい。何故、フプレが二重人格になってしまったのか。その理由を、その真相
を・・・!!

「ああ、話すよ。フラン。そのためにここに無理やり連れてきたんだ」
少し落ち着いた様子で岩盤に腰掛ける。私もその横に並び、腰をおろす。背側には冷えた
岩壁がそびえており、それを背もたれにしてシエルは語りだした。

「私が生まれた、いや、作られたのはフプレが9歳のときだ。・・・何のときだかは、分か
るよな?」
私は強く頷く。9歳の頃と言えばメラーくんの事件のあった年だ。
「だが、私が作り出されるきっかけとなる事件が起こったのはもっとまえ、そう、6歳の
ときだ。・・・何のことか分かるか?」

6歳・・・?

私はそこまで記憶を遡ってみたが、フプレが変わってしまうような出来事は思いつかなか
った。

「ごめん、思い出せないよ・・・」

私の言葉を聴くと、再び悲しげな表情を作り、シエルの感情が高ぶる。

「思い出せない?思い出せないだと?フラン、お前がそんな無頓着だからフプレは逃げた
んだ!“シエル”という殻を作って、自己の中に潜り込んじまったんだよ!!!」

私の体を衝撃が突き抜ける。

なんですって?シエルが生まれた原因は、わたしにあるの・・・?

それだけはないと思っていた。仲の良い、二人だったから。いつでも助け合って、励まし
あってきた仲だったから・・・・・。

茫然とし、石像のように動かなくなった私に、シエルが追い討ちをかける。
「フラン!!聴いているのか?お前が、召喚獣を初めて召喚したときだよ!!思い出した
か!?一人で浮かれやがって!!フプレが、どれだけ苦しんでいたか分かっているのか?
人一倍感性が敏感で、傷つきやすくて、毎日苦しんでいたんだぞ!!」

言葉が激しく胸に突き刺さる。決して抜けないこの棘は、私に当時の記憶を鮮明に蘇らせ
る。

―――初めてウィンディを召喚できたとき、私は有頂天になり母はもちろんのこと、村の
みんなに褒められるのが嬉しくて見せびらかせるかのようにウィンディを引き連れていた。

そんな私の後ろを、フプレはおどおどとついてきていた。

そうだ、フプレはこの頃から自信をなくし、人の目を気にするような、はにかみやで引っ
込み思案な女の子になってしまったんだ。

・・・・・やはり私のせいでフプレは変わってしまったのか。

幼かった自分の無邪気さを呪い、唇を血が滲むほど強く噛み締める。
後悔の念は底なしの洞穴から次々に湧き出で私を侵食する。悔しさに息が詰まる。

シエルは私の反応を窺い、深刻なダメージを受けていることを確認すると、急に態度を変
えた。
「・・・フラン。その、すまなかった。お前だけを責めるような言い方をして。勘違いす
るなよ、私も、フプレも、お前が大好きだ。やさしくって、いざというとき頼りなって、
なにより、私たちの心の支えになってくれている。でも、だからこそ、はっきりと言って
おきたかった。フプレにはこんな恐れ多い言葉を放つ勇気はないだろう。だから私が、フ
プレの影武者が代わりを務めたのだ。・・・・そろそろ、フプレが戻ってくる。お別れだ、
フラン。もっと話したかったよ」

名残惜しそうに顔を歪め、最後に衝撃的な言葉を吐く。

534 名前: FAT 投稿日: 2005/11/02(水) 07:21:52 [ kdhRDK.g ]
「フプレを守ってやれよ。あいつは、モンスターの調教すらしたことのない、落ちこぼれ
なんだからな」
シエルが何気なく残していったこの問題発言に、私の脳は目まぐるしく回りだす。

メラーをテイムしたとき・・・・それは、シエルが初めて出てきたとき。つまりメラーを
テイムしたのはシエル?
クラープをテイムしたとき・・・それは、シエルが暴走していたとき。つまりクラープを
テイムしたのもシエル?

・・・・と、言うことは・・・・

フプレは、まだ一度も自分の力で調教をしたことがないということになる。つまり、フプ
レは“落ちこぼれ”だというこのなのか?

私は、いつかの喧嘩のときを思い出した。
天才と呼ばれるフプレに嫉妬し、取っ組み合いの喧嘩になったとき、
「ホントは私なんて、何にもできないもの。」
と泣きながら喚いていた。もしかしたらあのとき、既にフプレは知っていたのだろうか?
自分が何も出来ないということを。才能が、ないということを・・・・・・。

私は自分が嫌いになった。自分を激しく憎んだ。

なんて愚かだったのだろう。なんて残酷だったのだろう。

フプレは何も言ってはくれなかったが、もうずっと、十年近い時を一人で苦しみ抜いてき
たのではないだろうか?特にメラー君事件の後からは周囲からの期待に押しつぶされ、無
力な自分を呪い、明るく元気な子を装ってきたのではないだろうか?

フプレに引け目を感じ、だんだんと内気になっていった私を、フプレはどう見ていたのだ
ろう?

小気味良く思っただろうか?それとも、不快に思っていただろうか?

私は、後者だと確信した。

フプレはメラー事件まで私を尊敬していた節がある。そんな私が活発で勝気な娘から内気
で慎重な娘に変貌していく様はフプレからしたら希望が絶望に変わっていくようなものだ
っただろう。

さらに、それが牙を剥き、自分に襲い掛かってきたともなれば・・・・。

私は深くうな垂れた。私たち姉妹は、仲のよいことで有名なはずだった。私もそれに自信
をもっていたし、フプレもそうだと思っていた。でも、それは間違いだったのかもしれな
い。本当は、仲がいいのはうわべだけで、彼女は私を憎んでいたかもしれない、恨んでい
たかもしれない、私のことが、嫌いなのかもしれない・・・・・。

月を厚い雲が隠し、闇が世界を支配する。
まるで私の心を表しているようだ。寝ているフプレを放ったまま皆の元へとおぼつかない
足取りで向かう。

この日、この時、私の18年間の全てが無へと清算された。

535 名前: FAT 投稿日: 2005/11/02(水) 07:22:32 [ kdhRDK.g ]
フプレは一人、闇の中、闇と同化したかのようにその存在を消していた。
取り返しのつかないことになってしまった、と絶望に打ちひしがれている。
以前、シエルになっていたときの記憶は完全に消えていたが、今回は何故か、鮮明に一語
一句まで脳に刻み込まれている。

最後にフランが去っていくとき、フプレは起きていた。しかし、あまりにばつが悪かった
ので、寝ていることにした。漆黒の暗闇の中、フランが無言で去っていく気配を感じ、フ
プレは終わりだと思った。
自分がこの十数年間続けてきた努力はなんだったのだろう。フランのことが大好きで、敬
愛していて、ずっと一緒にいたいと願っていた。だからメラー君事件後のフランの変わり
ようは見るに耐えかねるものだった。

フプレは恐れていた。

いつのまにか自分の配下になったサラマンダを。
自分に期待を寄せる大人たちを。

・・・最愛の、姉を。

彼女は自分の中の矛盾に気付いていた。
それでも、好きだという気持ちが勝り、フプレの核に根付いているフランへの妬み、恐怖、
憎悪といった感情は鍵を掛けられ深い海溝の奥底に沈められていた。
それがシエルの覚醒により心の海面まで浮上してきてしまった。
自分でも分かっていた。嘘は、つき通せるものではないということを。真実は、仮面を突
き破り、いずれ露になるということを。

もう・・・・もう、どうしようもないのだ。

フランを傷つけてしまった。決して消えることのない傷を。
夜毎に疼くかもしれない。徐々に広がり、フランを喰らってしまうかもしれない。自分の
ように、誰かに押し付けてしまうかもしれない・・・・・・。

フプレは自分の中にいるであろうシエルに懺悔する。


辛いことから、逃げてばかりでごめんなさい。

辛いことを、押し付けてばかりでごめんなさい。

幸せばかり、奪い取ってしまってごめんなさい。

幸せを、分けてあげられなくてごめんなさい。

私を、守ってくれてありがとう・・・・・・。


もうフランと一緒に旅は続けられない。あの楽しかったパーティーと旅は続けられない。
フプレはシエルと共に、メラーとクラープの“四人”でひっそりと生きていく決心をした。
迷いはない。引き返せる道など、ないのだから。

見上げれば、満月が雲の切れ目から地上を見下ろしていた。巨大な雲の切れ目は自分とフ
ランの距離を、月はその重大さをあらわしているように見える。

・・・・あの月が、やがて欠けて新月となり、その姿を消すように、私の罪も、消える日
が来るのだろうか・・・・・

微かな期待を胸に抱き、町から出ていく。
三者三様の足音が、夜の静寂の中、闇に吸い込まれていった。

536 名前: FAT 投稿日: 2005/11/02(水) 07:27:31 [ kdhRDK.g ]
朝から暗い話の投下お許し下さい。

感想は今夜にでもゆっくりと書かせて頂きます。

537 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/11/02(水) 08:03:32 [ LVW/cCFA ]
うお、感想の書き忘れに今気づきましたよorz
あとで、吊ってきま(ry

>>コボルトのマントさん
自分の手に負えないと直感で感じたランサー。
果たして、無事にバインダーを安らかに眠らせることが出来るのでしょうか?

>>ナンバーズさん
一家が勢ぞろいですなぁ。そして、古都にmobの襲撃。
頑張って、古都を防衛しきってもらいたいものです。

538 名前: 名前が無い@戦士のようだ 投稿日: 2005/11/02(水) 18:18:46 [ hNlLsBE2 ]
>>254其の壱 >>276其の弐 >>305其の参 >>334其の四 >>425其の五
>>447其の六 >>473其の七 >>494其の八 >>506其の九 >>529其の十
六化仙 其の拾壱

厄介な事になってしまった、古都には戻れない
梁山泊に入りたいが罪の無い人を殺すことも出来ない
しかも首領は俺が怖いらしい、自分の地位が危うくなるとでも思っているのだろう
器の小さい男だ、そんなことを考えつつも山道に降りる
首を切った証人になる見張りも一緒だ
「首は何時頃まで待ってくれるんだ?」
見張りに聞いてみる
「期限は三日です、それまでに証拠を見せないと行けません」
そうか、と返事をして近くにある岩に腰を下ろす
すこし待つと行商人が一人で歩いてくる
刀を抜いて行商人の前に立ちはだかる、行商人は腰を抜かしてその場に座り込んでします
その恐怖に満ちた顔を見て切り捨てる気が無くなる
刀を元に戻して行商人に、消えろと目で合図をする
「ネグルフシ殿何故斬らなかったのです?」
と見張りが聞く
「刀を持たない男を俺は斬れない」
と俺
「そうですか、噂に聞いたとおりの人ですな」
見張りが空を見上げる

教会から出てると騒ぎがどこかで起こっている
野次馬根性で現場に行ってみると、馬に乗った盗賊たちが略奪、放火、殺人
思いつく悪事の限りをしていた。近くに居た盗賊を後ろから殴り
刀を奪って首を切る、仲間の死を見つけた盗賊が町人を無視して俺を取り囲む
「何者だぁ?てめぇ」
「黙れ、殺すぞ」
「んだと、ころ・・す・・・」
盗賊の言葉が途切れる、俺が心臓を一突きにしたからだ
血と脂で切れ味が悪くなった刀を盗賊に投げつける
落ちていた槍を拾い、馬に乗った盗賊のこめかみを殴りつける
ぐちゅぅ、と言う汚らしい音がして盗賊から血が飛び散る
敵わないと悟った他の盗賊はすでに逃げ去っていた

あれから一度も人が来ずに、無駄に一日が過ぎてしまった
同じ場所で待ち伏せを続ける俺と見張りのもとに首領が現れる
「ネグルフシ殿、昨日ハノブに行った我々の者が、一人の冒険者によって
返り討ちに遭いました、ついては貴方にその冒険者の始末を頼みたいのです」
「いいでしょう、冒険者には何人殺されたので?」
「十六人中、四人、逃げていなければ全滅でしたでしょう」
「それ程の強者でしたら私も装備を整えたい」
「わかりました、実は貴方の鎧は古都から既に運ばせてあります」
「ありがたい」
首領の馬に一緒に乗ってアジトへと戻る、十分に鍛えられた愛用の鎧と
代々ブルネンシュティング騎士団に伝わる盾デバインフォートレスを身につけ
馬に乗ってハノブへと向かう、

539 名前: 名前が無い@戦士のようだ 投稿日: 2005/11/02(水) 18:28:16 [ hNlLsBE2 ]
読み直すとすごい読みにくいですねorz

感想
>>FATさん
シエルが現れましたが血で血を洗う戦いにならず衝撃の告白に
これからどうなってしまうのでしょうか?

>>南東方不勝さん
ミラメラ剣士、これからどんな戦いが繰り広げられるんでしょう?
やっぱりウォークライ発動でしょうか?

>>サマナの人さん
オラオラryが出ましたね 狼に変身は盲点でした

>> ◆j9cST1xRh2 さん
情景の描写の上手さに感服してます
自分も見習いたいくらいです

540 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/02(水) 20:41:40 [ ptU69QN6 ]
 た・・・叩きたい・・・・・・ツッコミ入れたくて我慢が・・・・・・
ダメだと思ったら管理人さんに私のレス消してって言ってください・・・



その産婦人科の院長はとても力のある魔術師でした、彼は両手で物を触れば
それを圧縮して貴金属の類に変えることを出来たのです。
彼は間引きした子供を魔術を使って貴金属に代え、それを売って貧しい人に施しました
その甲斐もあってハノブは段々と豊かになり、子供を殺す必要も無くなりました

それから、彼はこの教会を建てたのです。教会を建て終わった後に
彼は息子に頼み事しました、自分の両腕を切り落として欲しいと頼んだのです



   物で良いなら土でも岩でもーーーーーーーーっ。
  人など知的生物を――だと良いかもとおいもます。

   例えば「あるモノを」などと書いておいて
  最後まで素材に関しては明かさないとか・・・・・・。

   でなければ「微量の金を」で余裕が無いとか。
  でもって暑い岩盤・・・(厚いでも熱いでも)
  取り除くために限界超えて両腕ふっ飛ばしてとか・・・

   そうでないと感動しきれませんのです。
  叩きすぎだったら、誠にすみませんでした。

541 名前: 名前が無い@戦士見習い 投稿日: 2005/11/02(水) 20:59:42 [ hNlLsBE2 ]
>>400
いや、自分もこれは書き込んでから
あぁ、なんか無理やりでダメだな
とか思っていたのでどうぞ叩いて下さいまし

542 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/11/02(水) 22:03:20 [ LVW/cCFA ]
>>FATさん
シエルからの胸中の告白・・。フプレにとっても、フランにとっても心に深い傷を負う結果となってしまいした。
そして、仲間との別離を決意したフプレ。彼女がこれから歩こうとする道の果てには一体何があるのでしょう?
その道の途中でのマリーとの激突は必至ですね。

>>戦士のようださん
やはり、ネグルフシさんに無抵抗の人は殺せなかったようです。
盗賊を殺した冒険者を殺すことにしたネグルフシさん。
その冒険者って、やっぱ傭兵さんですよね・・。

543 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/11/03(木) 18:29:50 [ LVW/cCFA ]
orz
ともびさんの感想を書くのをずっと忘れてた俺がいる。
さぁて、リリィにかっ飛ばされに行きますか・・^^;

>>ともびさん
オジ達を襲った男のほうもなんらかの組織のようですね。
イレギュラーを殺すイレギュラーの集団・・、彼らは何故、同胞を殺す道を選んだのでしょう?
話は変わって、一話目にいた剣士さん再登場・・・。
って、性格変わってませんか!?プログラミングされた存在とはいえ人の形をしたものを躊躇いも無く殺してましたね^^;
果たして、彼はオジ達と対立してしまうのでしょうか?

544 名前: ともぴ 投稿日: 2005/11/03(木) 22:58:31 [ DXXt3lTo ]
>>503-504←第6話
第7話:ブリッジヘッド

町へ入ったサチは驚いた。
サチは今まで田舎で隠れるように過ごしてきた。
まれに訪れる行商人や冒険家以外の人間を見たことがなかった。
そんなサチにとってブリッジヘッドは初めて訪れる大きな町だった。
サチは歩いている間中、期待に胸を膨らませ、あれこれと想像していた。
自分の着ている服は流行に遅れていないかとか、
こんなに大きな町には一体どれくらい多くの人が住んでいるのだろうかとか、
とにかく自分の知らないことを知らないなりに考えていた。
そんなサチを待っていたのは、予想を大きく裏切るものだった。

『な、なにもない!』
いや、お魚さんはたくさんあった。

『人がいない!』
いや、漁師がいた。それとちょっと風変わりな観光客もいる。

町を包むさわやか、とは程遠い魚の匂いと、
流行とは全く無縁の格好をしている漁師たちを見て、サチは膝をついた。
観光客は不思議そうな目でサチを見ていた。

『違う、これは何かの間違いだ・・・』
何が違うのですか?と、観光客の一人がサチに尋ねた。

『私のブリッジヘッドは、もっとこう・・おしゃれで、人がたくさんいて・・・』

『ここはいい町ですよ。ここにはいろいろな噂がありますからね。
難破船の幽霊の話や、暗殺された貿易商の話、とにかくここは絶好の心霊観光地ですよ』
と、笑いながら言い、観光客は去っていった。

『ここは昔となにも変わっとらんな。サチよ、とりあえず宿屋へ行くぞ。
オジがもう大変なことになっておる。サチ?どうしたのじゃ?
なぁに、安心せい、このあたりに霊はおらんようじゃ』
ペンダントの中のケルビはサチの心を見透かしたような笑いを含んだ声で言った。

──そんなこと心配してるんじゃないわよ・・・

サチはゆっくりと立ち上がり、宿屋の看板の出ている建物をゆっくりと目指した。
もはや虫の息のオジの目には、宿屋の看板が光って見えた・・・ような気がした。

部屋に入るやいなや、オジはウガッと声を漏らしてベットに倒れた。
イレギュラーの希望は静かに眠りについたのだった・・・。

オジの深い眠りを確認したサチはケルビの誘いで、夕食をとることにして、
近くのレストランへと足を運んだ。
10分後、サチはブリッジヘッドに来てから一番の笑顔を見せていた。

『なに!このお魚!おいしい!』
レストラン中に響き渡るほどの大声でおいしい、おいしいと言いながら、
サチはパクパクを料理を食べいた。
ナイフとフォークを器用に使って、あっというまに魚を骨だけにした。

『おじさん!この料理、なんてお魚なの?どうやって料理したの?』

『え、えっと、あの、これはですね・・・』
レストランのシェフはサチの気迫に押され、半ば引き気味に説明をした。

結局、サチはメニューに載っている料理の半分を食べた。
シェフはその全ての料理の説明をさせられ、へとへとになっていた。

お腹いっぱいになって気をよくしたサチは町を見て回ろうとしたが、
夜のブリッジヘッドは危ないとケルビが言うので部屋へ戻ることにした。

眠る時間になっても、サチのわくわくはおさまることがなかった。

──あんなにお魚のおいしい町だ!きっといろいろ楽しいことがあるに違いない!

そう思うと、いても立ってもいられなくなったサチはペンダントの中のケルビが
眠っているのを確認して、そっとペンダントを置いた。

『私だってお年頃なのよ。わかってよね』
そうつぶやき、サチは部屋を出た

545 名前: ともぴ 投稿日: 2005/11/03(木) 23:03:43 [ DXXt3lTo ]
>>南東方不勝さん
もう書いている自分にも彼等の性格はわかりませんよ。
元々文才なんて微塵もないし、後先考えずにやってるので、
多分性格がコロコロと変わっていくことでしょう(´・ω・`)

というわけで続きが思い浮かばないのですが、とりあえず7話でした。

546 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/11/04(金) 00:10:35 [ LVW/cCFA ]
>>528
クリスナーガを手放したリリィの右手には、いつの間にかクリスタルソードが握られていた。
どうやら、あっちの剣が本当の装備らしいな。
「どうかしましたか、ギル?来ないのなら、こちらからやらせてもらいますわよ。」
そう言ったかと思うと、目の前の光景に言葉を失っているオイラに向かってリリィの「突き」が・・・いや、「ラピッドスティンガー」が放たれた。
「・・・っ!?」咄嗟に後ろに下がって避ける。なるほど、彼女が兄貴の言った通りの冒険者だとしたら納得がいく。
「剣士」であると同時に「ランサー」、彼女は二種類の職業のスキルを武器を交換することなく扱えるという事だ。
(おいおい、そんなの反則じゃねぇかよ・・。)彼女がどのくらい、双方のスキルを扱えるかが今のオイラには測る術が無い。
「リリィ、何で剣士のクセにランサーのスキルが使えるんだよ!?」
リリィのラピッドを避けながら、オイラは疑問を口にした。
「あら、剣でも槍でも相手を『突く』という行為に大した違いはありませんわ。それに、私の両親はランサーでしたから。」
要するに、幼いころに両親から仕込まれたランサーの技術を剣で再現しているだけ、と言うことらしい。
まるでゆで卵を作るかのようにしれっと言ってのけているが、生半可な技量で主眼に置くものが違う職業のスキルを扱うことなどできるはずが無い。
(とんでもねぇ女の子だな。レナの方がまだ可愛いよ・・。)放たれるたびに速度を増す、ラピッドを避けながらオイラはリリィの技量の高さに驚きを隠せなかった。
だが、驚嘆の念とは別に
「ははっ、久しぶりに全力でやれそうだよ。リリィ!!」純粋に自分の持ちうる最高の技術をぶつけられる相手に出会えた事を喜んでいた。
もう、遠慮なんかしない。さぁリリス、付いて来られるか?オイラのスピードに!

(まさか、ここまでの実力者とは思いませんでしたわ・・。)私はギルの実力に舌を巻いた。
今まで手加減されていたことは腹立たしいですが、今の彼の動きは試合を始めた頃とは比べものにならない。
素早さを売りにしている私が、彼の動きを捉え切れていないのだから・・。
「どうしたんだい、リリィ。君の突きのスピードはそんなものかい?そんなんじゃ、オイラには当たらないよ!」
私の速度が宙を舞うツバメだとしたら、彼の速度は宙を切り裂く隼ですわ。
いくら私のラピッドスティンガーの速度があろうとも、彼を捉えられるとはとても思えません。
キィーン、キィーンと休む間もなくクリスナーガはギルの攻撃を防いでいます。
ギルのこの速度にも対応しきれることには、私にとっても想定外のことでした。手持ちの剣でこの剣が一番、霧の魔術と相性が良かったことはいえ、正直驚きですわ。
(このままスピード勝負に持ち込まれたら、私の勝ち目は薄そうですわね・・。)
ならば、速度以外の技術で彼に対抗すればいいことです。幸い、既に作戦は練ってありますしね。
「やぁぁぁぁぁ!!」ギルに向かって、私が出せる最高の速度でラピッドスティンガーを放つ。
「すごい速度だね。でも、まだまだだよ!」だが、彼はいとも簡単に避けたかと思うと、大量の手裏剣を投げつけてきました。
でも、その程度のことは計算済みですわ。
「甘いですわ!!」襲い掛かってくる手裏剣を、左手の短剣を利用した竜巻で吹き飛ばす。
しかし、このトワーリングプロテクターも彼には当たってはいないでしょう。
「なるほど、トワーってこういう使い方もあるんだ。でも、隙が大きすぎないかい?」
いつの間にか距離をつめていたギルの顔が、私の目の前に表れる。いつもなら、気になって仕方が無い彼の青い瞳が目の前にありますがそんなことは関係ありません。
もらった、と言わんばかりに拳を突き出すギル。
その勝負を決めるために彼が決定打を放つ瞬間こそ、私が待ち望んでいた状況だと知らずに。

547 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/11/04(金) 01:12:18 [ LVW/cCFA ]
閑話・私怨
「大隊長閣下、偵察ニ出テイタ第24小隊カラ報告ガ入リマシタ。」
私が根性の無い新兵共を直々に訓練している時に、待ち望んでいた情報が舞い込んできた。
「発言ヲ許可スル、内容ヲ言エ。」
「イエッサー!!本日1330時、東バヘル上流ニオイテ冒険者ヲ二名確認。ソノ二名カラ、『大堕天使』ノ魔力パターンガ検出サレマシタ。デスガ、ヨリシロデハ無い様デアリマス。シカシ、古都ノ方角ヨリ『大堕天使』本人ト思ワレル魔力ノ残滓ヲ確認シタトノ事デアリマス。」
「ソウカ、遂ニ『大堕天使』ノ一味ヲ見付ケタカ!」
その事実に、私の心は大きな喜びを感じた。
1ヶ月前、我らが同胞が大量に殺害された。現場に残っていた魔力を調査したところ、この惨劇の犯人はあの「大堕天使」であることが分かった。
10を越える同胞を殺されたという事実に、私の心は「大堕天使」に対する恨みで狂いそうだった。
だが、それももう終わる。奴が我らが同胞を惨殺したように、我らもまた、貴様の仲間も殺し、その首を持って貴様を殺してくれようぞ・・・。
「第24小隊ハ、現地デ待機ダ。状況ヲ見テ、ソノ冒険者達ヲ始末シロ、ト伝エロ。」
「イエッサー!」私からの命令を現地の小隊に伝えるために、その兵士は私に背を向けた。
その兵士が立ち去った後すぐに、全隊員を集め私の目的を打ち明けた。
「コレヨリ我ガ第1大隊ハコノ洞窟ヲ離レ、東バヘル上流ヲ抜ケ古都ニ出撃スル。シカシ、コノ度ノ遠征ハコノ前発生シタ大量惨殺事件ノ犯人ニ対スル報復・・・即チ、私怨ガ理由デアル。ヨッテ、遠征ニ参加ヲ希望シナイ者ハ、今ココデ名乗リアゲロ。ソノ事ニ対スル罰則ハ無イ。」
きっと私と共にきてくれる兵士は一握りであろう。だが、私の目の前に広がった光景は私の予想を裏切った。
一人も遠征を拒否しなかったのだ。そして、私の近くにいた兵士が私に話しかけてきた。
「大隊長閣下、同胞ヲ殺サレタ怨ミハ貴方ダケノモノデハアリマセン。我等ノ胸中モマタ、貴方ト同ジデス・・!」
「ソウカ・・。貴様達ノ想イシカト確認シタ!!総員、出撃!目標、『大堕天使』及ビソノ一味ノ殲滅!!」
「イエッサー!!!!!」
そうして我々は、心に残る暗い炎を消さんがためにファウンティンス・ハイランドを後にした。
「大堕天使」よ・・、貴様は絶対に殺してくれる!!

548 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/04(金) 06:41:38 [ ijx19/P. ]
とあるPTの『ビショップ』

―久しぶりに見上げた星天は高く澄み切っていた
 救いはヒトの内に、ヒトの間にこそある


神の教えを言葉にした―戒律―、絶対に守るべきそれが私には疑問そのものに見えた。
神にこそ従順であったが、心の奥底でわだかまる疑問を同胞に、上官にさえぶつけた。
祈りだけでなにが変えられるものか。
節制、慈愛、教義、真理。言葉では正しいが実現する力もなく祈るだけで意味があるのか。
私が目を見据え疑問をぶつけた相手は困ったような表情になり、ときに目を逸らした。


視界の端に飛び込んできた骸を反射的に振り払った。
意識せずとも放たれる言葉なき浄化の術を乗せ、一撃で、闇を払い物言わぬ骸を無に送り返す。

パーティーから予想外の反応が返ってきた。

私は苦笑まじりに、飛び跳ねてはしゃぐランサーの質問に答える。
ビショップの中で珍品中の珍品、殴りビショップと呼ばれる技能であること。
闇を振り払う法術を用い、不死や悪魔ら地下の住人に特効があること。
ランサーは満面に喜色を浮かべ、瞳を星を散らせたように輝かせ次々に問いを投げかけてくる。
先の一閃は、浄化が見事に嵌ったもので運が良かったのだ、と告げるとわずかに肩が下がった。
感情をそのまま全身で表現する様子はまるで小さな少女のようで、思わず笑みがもれる。

探索パーティーではビショップは癒し手として期待される。
私にとってそれは重圧で、ときに苦痛にすらなった。
加護の術を究めた同胞に比べれば、退魔の力を求めた私の加護の光は弱弱しく、心許ないはずだ。
だが、そんなことを気にする様子もなく剣士は敵の矢刃(しじん)に身をさらす。
祝詞を終える度に小さな会釈が返ってくる。気恥ずかしいようなどこか誇らしいような気分になる。

549 名前: 独り語り 投稿日: 2005/11/04(金) 06:42:43 [ ijx19/P. ]
―ヒトと相容れなくなったのはいつの頃からだっただろうか。

かつての私は、地下の住人の存在が許せなかった。
レッドストーンの事変で天界を追われ、ヒトの姿になった私は彼らを駆逐する力を求めた。
そして、ヒトの知恵に天界の呪法を編みこんだ、最も効果的で最も原始的な方法を知る。
結果、私が得たものは唯一人で不浄を払う絶対的な力と、唯一人で戦わなければならない現実。
パーティーでは、ビショップとして不十分な癒し手の烙印を押され、優れた力を持ちながら眼中にいれられぬ。
こちらから願い下げると啖呵を切り、唯一人、誰にも見せることのない力を振るう日々を過ごした。

―ヒトと共に歩む喜びを知った日のことは決して忘れないだろう。

砂漠に、地下の住人が次々に姿を現す傭兵の墓と呼ばれる一帯がある。
その中の一つ、生前は大魔術師と称された者達を葬る祭壇に赴いていた。
地下での滞在は数日に及んでいた。
度々現れる亡霊は、操り人形のように意思を発せず、この場の魔力を利用するナニカの存在を語っていた。
物言わぬ骸も魔力は生前そのままで、指先から発する炎で焼かれたナニカの焦げた跡で床も壁も黒く染まっていた。

リンの発する青白い光と弱弱しい松明に照らされたうす暗い場所に、その冒険者は一人で現れた。
陽の射さない地下に褐色に焼けた肌が不似合いで、馬手に小さな弓を持ち男物のマントが荷物からはみ出している。
鼻先の皮がすこし剥けていた。手をかざし、その小さな火傷を治療すると人懐っこい笑顔が返ってきた。
いくつかの亡霊を蹴散らし彼女を地上へと送り届ける。
私が腕を振るう度に弾ける光を目にした彼女は目を丸くして驚いていた。

550 名前: 独り語り 投稿日: 2005/11/04(金) 06:45:28 [ ijx19/P. ]
後日、私は彼女と同じ場所で再会することになる。
相変わらず一人で向った私と仲間を連れた彼女。街で募った探索隊だと彼女が言った。

パーティーに入らないかと誘われる。
困惑していた。ビショップとして要求された勤めを果たせず、罵倒された場面が頭を掠める。
探索隊の声が遠く聞こえ、薄暗い坑内がさらに黒くなったように見える。
彼女が大きな身振りでパーティーメンバーに何かを伝えている。
それを見ながら、小さな違和感と共につい先ほどの彼女の言葉を思い返す。


「主力として パーティーに入りませんか?」
見開かれた私の目に映る、彼女はメンバーに大げさな身振りをまじえて私の力の話をしていた。
光の眩しさを話しながら両目を覆い、腕の振りを再現しながら手にもったままの弓がビュンビュンと唸る。
話をきくメンバーの驚きや疑いの表情と対照的に、彼女は自分のことのように誇らしげに楽しそうに話し続ける。
まるで、小さな子供におとぎ噺をするような大げさな紹介が終わり、私はひさびさのパーティーへと参加した。

なに一つ、脳裏によぎった不安は当たらなかった。
私の力は仲間の賞賛を集め、もう一人のビショップの手助けも完璧できて私自身の成長の証拠になった。
パーティーメンバーは時折入れ替わり、その度に私は好奇の目を浴びることを恐れたがその恐怖もやがて現れなくなった。
メンバーが変わる度に、彼女は、おとぎ噺ような説明を何度でもするのだ!
それは聞く人をわくわくさせる話し方で、当の私は気恥ずかしいような誇らしいような気持ちであった。


いま、薄く光の射す監獄の中。
私に炎の力を宿す魔法がかけられた。ウィザードと目が合う。悪戯をした子供のように笑っている。

隣でアーチャーが張り詰めた表情で前を見据えている。

私にはマントに織り込まれたルーンの意味は分らないが、今も私を包んでいる。

>>360-362『剣士』
>>364-366『ランサー』

551 名前: 独り語り 投稿日: 2005/11/04(金) 07:16:15 [ ijx19/P. ]
2週間経ってた??(・Д・)
もう前回分おぼえてないかと思いますが投稿してきます。
1話1話独立して読めるように努力していますがなかなかにむつかしいです。

>サマナの人様
ハイネさんの人間的な強さにドキドキです。
狼への変身は想いもよらず、本人はあんなに魔法に拘っていたのに…意外でした。
守りたい物を守る力を得たハイネさんの必死の防衛線も気になるけど
苦戦必至の本体は・・・

>FAT様
変わってこちらは想いのすれちがう二人。
似た者姉妹がそっくりに悩みながらすれ違うのが切なすぎます。
シエルはフランだけなく同じ話をフプレにも語りたかった、そんな気がしました。
シエルの複雑な心境を思うとますます切なすぎます・・・。

他の作品も面白いのですが・・・続きが気になって、現状の感想になりません(笑
いい子にして待ってます。

552 名前: FAT 投稿日: 2005/11/04(金) 09:53:31 [ kdhRDK.g ]
>> コボルトのマント さん
力の差を本能的に感じ取ってしまった主人公。人間ってこういうときに全然
駄目になってしまったりしてしまいますよね。果たしてこのランサーさんは
恐怖を克服出来るのでしょうか?

>> 変な生き物さん
リディスの拷問は私の想像を遥かに超えた恐怖ですね。拷問其の二で軽く逝け
ます。画面から臭ってきそうで・・・・ヴェ

>> レッドストン通信社さん
>☆本誌3記者、奇跡の生還!! ・・・でも処分
3人の言い訳に思わず笑いました。オーガレポートから風俗レポートに変更
って・・・

>☆見たくないのに見えちゃう・・・目立ちすぎるアレに住民が苦悩
私もあれには困ってます。基本露店offにしてあるのでただでさえ目立つのに
色も派手でほんとに見たくないのに見えちゃう状態です。

>☆コボルトの間で即席タトゥーが大人気!?
なんだかコボルトたちからすごく人間味を感じます。タトゥーをいれてファッ
ションリーダーになれるなら今から入れに行ってあげようかな。

>> 名前が無い@戦士のようだ さん
梁山泊ってw
ネグルフシさん、ホントは優しい人なのに旅人を殺さなければならないなんて
・・・。切ない展開の予感がしてます。

>> AC さん
主人公が教授だけあって考えが深いですね。ACさんの小説は世界観が独自に
出来上がっていて普通のSSとは違った面白味があると思います。続き、激しく
楽しみにしております。

>> 南東方不勝さん
リリィの狙いとは?次回ツンデレの予感!
と、だいぶ私の中でツンデレ熱が上がってきてます。男同士ならば戦いの後に
友情が芽生えますが、今回は愛が芽生えるのでしょうか?芽生えろ、芽吹いて
くれ!
一方でまた新しく話が動きそうですね。次はどんな能力の敵なのか、楽しみです。

>> ともぴ さん
ラジウスは記憶が残っていそうですね。オジと再会したらオジの記憶も蘇る
のでしょうか?
自分に素直なサチがかわいいですね。純粋な好奇心をフル稼働で夜のまt(ry
一波乱きそうです。

>> サマナの人さん
またミーアの「ぶっ殺した」が聴けるのでしょうか?あ、今回はアンデットが
相手だから無理か・・・。

>ワイルドウルフのハイネ様
おおぉおぉおぉ!漢ですな!ハイネさん!!
死を感じたハイネの思考に思わず涙しそうになりました。いままで散々ダメ男
してきたのにここぞとばかりに根性みせたハイネさんに胸が・・・胸が・・・
切ない中に希望を生み出した最高の回でした。

>> ◆j9cST1xRh2 さん
純情なリフがかわいいです。リベルさんとの親交はこうして深まっていった
のですね。
>ダラダラとグダグダな展開
私はキャラにとことん感情移入したいタイプなのでこういった回想シーンやら
思想シーンは大好きです!ですのでダラダラグダグダなんて感じませんでしたよ。

>> ナンバーズ さん
白いコロッサスの発生の原因とは一体なんでしょうか?なにかわけありで
白くなってしまったのか、はたまたカビが生えたのでしょうか?(は

>> 独り語りさん
いい!!殴りBISさんの孤独感が良い哀愁を漂わせていますね!人に対する
懐疑心を抱きつつも良PTメンバーに恵まれて心を開くさまは感動的でした。
ウィザードさんのエンチャに温かみを感じます。

553 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/04(金) 14:20:43 [ hN9QPFu. ]
 その村には勇者の伝説があった

かつて村の危機に、天より勇者が現れたのだ

 一人の天使を伴った彼は(彼らとも伝わる)
強大な敵にも恐れず突き進む、真の勇者
村の男たちの不在に現れた魔物の群れを
不適にも笑みすら浮かべながら戦い抜いた


 彼らの多くが傷つき倒れたという
天使の癒しすら力及ばず、何度も何度も

 だが、それでもなお立ち向かった
倒れてなお立ち上がり、ただ戦い続けた



 長い夜が明け、村が救われたとき
彼は倒れ、天使は翼を失っていたと言う



 力尽きてなお、彼らは微笑んでいた







「「! リザよろwwwwwwwwwwwwww」」





村人A ――と言う伝説でデカイ祭でもして
   村興しってのはどうかねぇ?
村人B 自称火力サマが役に立つかいなぁ?
村人A わしら健康にゃ自信あるしぃいいんでない?
村人B んだなー混ぜりゃちょーどええかぁ




 >> 南東方不勝さん
リリィの狙いとは?次回ツンドラの予感!

554 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/04(金) 14:25:43 [ hN9QPFu. ]
 ・・・挨拶するの忘れてたーーーーー

ほぼ初書き(貼り)です ギャグ系の小説すきなので
こんな感じしかかけません  というか続けられません

 ではROM戻りますー お元気でー

555 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/04(金) 15:03:19 [ 3J/Ql5NU ]
sageてくださいよ

556 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/04(金) 16:40:05 [ YppyhaVo ]
面白いからよしとしよう

っていうか普段全然上がらないから丁度いいんじゃない?

557 名前: ◆21RFz91GTE 投稿日: 2005/11/04(金) 17:01:10 [ ppIQ9v9Q ]
前スレッドより
蒼眼の戦士−7[Else]


 雪が降り続く中、ブリッジヘッドでの出来事は現実に起きている。それは遠く離れたアウグスタでも確認ができるほどの爆発だとわかる。その爆発にいち早く気づいた一人の追放天使が居た。
「…爆発?」
その追放天使は、いつか見たことのある顔立ちをしている。そうアシュ・ミレッターであった。古の昔よりあの石を探し続ける一族の末裔の一人であった。
「あの方向は、確か港町が…。」
いくつかの教本を手にして教会へと向かう最中だったのだろう、彼は今ビショップの姿に変わり司祭としての仕事に向かうところだったのだろう。そしてその爆発を偶然にも目撃した。
「…いて見るか。」
彼は足早に教会へと入ると自分の個室のドアを開けて手にしていた教本を机の上へとおいた、そして戦闘用の服装に着替え片翼を自分の正面に持っていくと詠唱を始めた。その詠唱の速度は尋常なものではなかったのはいうまでもない。彼は一級天使の資格を持ちながらも地上へと降ろされた。いわば地上代行者といったところだろう。
「…。」
淡い光が彼を包み込むと瞬時にその姿は消えた、そして数マイル先の港町へと跳躍をした。




 変わってブリッジヘッド、あの爆発の後の殺激が痛々しいほど残されているその中で一人の男性と、まだ幼い顔立ちの少女が居た。
少女の名はミト・メーベ、男性の名はアレン・ステンバック。
そう、この爆発を引き起こした張本人たちである。
アレンは気絶をしていてピクリとも動かない様子だった。そのアレンのぐったりとした体をか弱い腕でミトは少しでも安全な場所へと移動させようとアレンの体を引きずっていた。
「アレンさん、しっかりしてください。」
ミトは今にも泣き出しそうな顔でアレンに呼びかけている、その額には大粒の汗がにじみ出ている。倉庫からはかなり離れたつもりだがまだ燃え上がる倉庫が見える、爆薬も少し混じっていただろうその倉庫からは火薬のにおいが立ち込める、またいつ爆発するかわからない状況下の中少しでも遠くへと移動しようとしていた。
「きゃ!」
そしてそれと同時に倉庫がもう一度大きな爆発を起こす、この爆発は初期の爆発に比べれば規模も大きくはないが、粉塵爆発よりも強烈な火薬の爆発であったがため、その衝撃波は殺傷能力を高めてミトを襲う。
「…アレン…さん。」
衝撃波に耐え切れなかったミトは、アレンの体のすぐ横に倒れるように転がった。そして雪が積もるブリッジヘッドに少し遅れてアシュは到着した。

558 名前: ◆21RFz91GTE 投稿日: 2005/11/04(金) 17:01:32 [ ppIQ9v9Q ]


 「…。」
目が覚めるとそこはあのブリッジヘッドではなかった、見たこともないその部屋、石造りにステンドガラスの小さな小部屋、ベッドが二つ並んでいて片方にはアレンが寝ている。
「お、気がついたかい。」
聞いたことのない声が聞こえた。その声の持ち主は小部屋の入り口のドアをゆっくりと開けて入ってきた。手には薬と見られる袋と水が入ったコップが二つ。
「貴方は…。」
「私はアシュ、”アシュ・ミレッター”。このアウグスタの教会で司祭をしているものです。そちらはアレン・ステンバックさんでしたね。」
「お知り合い…ですか。」
「いえ、知り合いというほどのものでもありませんよ。以前に一度仕事でパーティーを組んだくらいです。驚きましたよ、私がブリッジヘッドに到着したらお二人方が倒れていらっしゃるのですから。いったい何があったというのですか?」
アシュは近くにあったテーブルの椅子を引いてその上に腰掛ける、そして両膝に両肘をついて手は交差させてあごの下に置いた。
「…えっと。」
ミトはまだ混乱している様子だった。何が本当で何がうそなのかまだ把握し切れていない状況でもある。
「…私が話しましょう。」
突然隣のベットから声が聞こえた、そうアレンだった。体は横になっているものの意識ははっきりとしていて両目を開いていた。
「アレンさん!」
「いやはや、アシュさんと仰いましたか。お久しぶりです。」
「いえ、こちらこそ。」
アレンは簡単な挨拶を終えた後ゆっくりと体を起こした、だが体を起こした瞬間体中のあちらこちらで激痛が走った。
「がぁぁ!」
あまりの痛さゆへか、アレンはそのままベッドへと前倒しのようにうずくまる。
「あぁ、アレンさんは絶対安静です。まったく…どんな無茶をすればそんな傷ができるって言うんですか…三日間はおとなしく寝ててください。」
「…三日、それじゃ遅いんです。せめて今日、いえ…二日で…。」
「無茶を言うものではありません!」
おとなしそうなアシュが突然大声を張り上げた、その声にアレンはもちろんミトまでもほんの少し恐怖を覚える。
「何があったかは知りませんが、そんな体でどこに行こうというおつもりですか…それこそ命を粗末にするようなものだ。」
「…行かなくちゃ行けないんです、古都へ…ブルンネンシュティングへ。」
「…そこまでしてする何かがあるというのですかアレンさん。」
少しこわばったかお持ちでアレンの顔をじっと見つめるアシュの姿があった。いつの間にかあごの下で組んでいた両手は解かれてすっと椅子から立ち上がるとカーテンをシャっと開けた。そこから日光がまぶしいくらい降り注ぎ部屋全体を明るく照らす、ステンドガラスから入り込んだ日の光はいくつもの色に分散されて部屋の中へと入り込む。
「彼女を助けたい、…私は好きな女性一人守れずにただその過程を見守っているのがいやなんです。…私という存在は、もうあの女性を失いたくないんです。」
「…。」
アシュはアレンの話を聞いてひとつうなずく、そしてアレンのそばに薬の入った袋と水が入ったコップを置くと部屋の外へと出ようとしていた。
「二日間、二日間だけ安静にしていてください。二日後の正午、太陽が天を突く時間に貴方たちを古都へと贈って差し上げましょう。ただし。」
アシュはゆっくりと振り向くと険しい表情でアレンの顔を見る。
「無茶だけはしないでください、私は司祭…自らの命を捨てるような行為は断じて許しません。」
アシュはそれを告げるとゆっくりと部屋の外へと出て行った。扉は静かにパタンと閉まり、一瞬にして二人の周りを沈黙が支配した。
「…ありがとうございます。」

559 名前: ◆21RFz91GTE 投稿日: 2005/11/04(金) 17:01:54 [ ppIQ9v9Q ]

 「…まったく。」
部屋の外へと出るとアシュは誰にも聞こえない声でそうつぶやいた、まるで何かを察しているかのようなその顔持ち。だがそれが何かはわからなかった。
「貴方も随分なことをするではないですか…主よ。」
そういうとゆっくりと長い廊下を歩き始めた、そして少し先にある自分の個室のドアを開けると中に入っていった。



蒼眼の戦士−7[Else]
End

560 名前: ◆21RFz91GTE 投稿日: 2005/11/04(金) 17:03:14 [ ppIQ9v9Q ]
…ただいまぁ〜(ぁ
ようやくPCも直り、ギルドの人間への挨拶も終わったところで復帰宣言です。
といっても、あと少しでこのお話は終わりますが、この話が終わっても
しばらくはこのスレに寄生しているかもしれません(マテ


ということで…覚えてる人居ます?;;

561 名前: 名前が無い@戦士のようだ 投稿日: 2005/11/04(金) 17:38:28 [ hNlLsBE2 ]
>>254其の壱 >>276其の弐 >>305其の参 >>334其の四 >>425其の五
>>447其の六 >>473其の七 >>494其の八 >>506其の九 >>529其の十
>>538其の拾壱
六化仙 其の拾弐
盗賊を追い払ったので宿に戻ろうと振り返る
住民が自分のことを恐怖と奇異の入り混じった目で見ている
宿に戻ってからタバコを吸う、窓から町の風景を眺める
襲撃があったばかりなのに子供は道端で笑いながら遊んでいる
主婦は洗濯物を干し始め、工夫は防衛用の武器を捨てて再び鉱山へと入る
どこにでもある様な退屈な日常に思えたが、何故か俺の目に映る人は
誰もが幸せそうに、今日に満足して生きているようだった
何か今まで眠っていた感覚が少しだけ動き、僅かな震えを心に残してから消えた
何となく自分の両手を眺めてみる、十秒くらい眺めてから
何故俺の両腕が消えないで、神父の話したウィザードは何故自分の腕を切り落としたのか?罪?罰?
いろんなモノがこの手からすり抜けていってしまった、この手には結局何も残らなかった
救いようが無かった、自分に腹が立った、ウィザードは人の命を奪った罪に苛まれて腕を切り落とした
人の命を奪うことが罪ならば、人の命を救えないことも罪なのだろうか?
タバコを掌に押し付けて火を消す、肌が焼けて少し嫌に臭いがするが気にはならなかった
宿から出てハノブの南西にある"帰らずの森"と呼ばれる場所へと向かう
誰にも知られずに朽ち果てていく、俺に相応しい死に方だと思う
2時間ほど歩いてからその場に座り込む、タバコに火をつけて一服する
来た道を振り返ってみるが茂った草と木が視界を阻む、町に戻ることは不可能だろう
タバコの火を消してから再び歩き始める、すると急に雑草と木が無くなり
ひらけた場所に出る、真ん中にぽつんと祠がある
祠に近づいて良く見てみると魔法陣が描かれている
それに触ると体が光に包まれて、どこかへと飛ばされてしまう
大理石で出来た神殿、青く燃える松明が薄暗い神殿を照らし
異様な雰囲気を出している、神殿の中心部には石像が置いてあった
女が赤子を抱いている石像だ、抱かれている赤子の背には剣が刺さっている
"良く来たね ここの世界にようこそ"
俺以外誰も居ないはずの神殿に声が響く
"そう不振に思わないでくれ"
「ここは何処だ?お前は誰だ?」
"時間の歪みに添って作られた迷宮、時のダンジョン"
「時の歪み?」
"そうだよ、ここでは宇宙の始めから終わりまでを見ることが出来る"
「お前は誰なんだ?」
"宇宙を知るもの、つまり風だ。君が呼びたければ精霊でもいい"
「ここはどんな意味がある?」
"六の石が封印される場所、永遠の安息を求める者への救い
ここには選ばれたものが来れる場所だよ"
「俺は何に選ばれたんだ?」
"君は赤い石と、ゴーファつまり私に選ばれたよ"
「あんたがゴーファ?」
一瞬、バックの中の"ゴーファの希望"が輝いたような気がした

562 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/05(土) 00:10:10 [ LVW/cCFA ]
>>独り語りさん
殴りビショさん、いいPTメンバーに恵まれましたね^^
アンデッド系のmobを一撃の下に浄化していく姿に、惚れましたw
そして、彼に希望を与えてくれたアーチャーがいいですねw
かなり萌え(イッテヨシ

>>553
ふ、不覚にも笑ってしまったorz
村人達の訛り具合が、俺のツボに決定打を叩き込みましたよw

>>戦士の様ださん
時のダンジョンに迷い込んだ主人公。やはり、彼はゴーファの希望の持ち主だったようですね。
前作の主人公となんらかの関わりがあるのでしょうか?それとも、本人(ry

563 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/11/05(土) 00:13:10 [ LVW/cCFA ]
名前を入れるのを忘れてました。>>562は自分です。orz
後で古代様に殴られてきます。

564 名前: FAT 投稿日: 2005/11/05(土) 00:15:41 [ kdhRDK.g ]
>>21Rさん
キターーーーーーーーーーーーーー!!!
お帰りなさい。もちろん覚えていますよ。なんせ私がSS書こうと思ったきっかけ
のお話ですから!
また21Rさんの話が読めると思うと心が躍ります。とにかく復帰おめでとう
ございます。今夜は良い夢見れそうですw

>> 名前が無い@戦士のようだ さん
ゴーファの希望・・・やはりこれを中心に主人公は翻弄されていくのですね。
また世界を巻き込むような大戦争になっていくのでしょうか?ゴーファを名乗る
者の言動に注目です。

>>553さん
村人Bの適当さがgoodです。かっこよさげに見せておいて「リザよろ」に藁です。

565 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/05(土) 13:43:19 [ kRCQN/E6 ]
21Rさん、覚えています!!
覚えていると言うよりも、続きが知りたくて楽しみにしていたぐらいです^^;

PC復活したみたいですし、クライマックス期待してます^^

566 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/05(土) 13:56:02 [ K7m90lL2 ]
>>565
            ______            ____
〔書き込む〕 名前:|         | E-mail(省略可):|sage   .|
             ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄             ̄ ̄ ̄ ̄

567 名前: AC 投稿日: 2005/11/05(土) 19:25:25 [ hciubO1o ]
絶望的に書き上げるのが遅い…orz

狂人の蔵 第七話

月光に照らされた深海のような世界。一つの影も見当たらない無人の街。
月の蒼と静寂に包まれた光景は、ある種の幻想的な雰囲気を醸し出している。

結局ジノーヴィーは駐在所を出てから一度も口を開いていない。
私達は黙々と歩き回り、街外れの教会の前まで来てしまっている。

ここに来て、ジノーヴィーはやっと言葉を発した。
「噂が広がってからはずっとこの調子です。銀狼を恐れ、夜は誰も出歩きません。
冒険者も、自分達が襲われてからは出歩くのを控えているようです」
「だが、それは我々にとってむしろ好都合だ。それより」
一旦言葉を切り、二の句を強調する。

「何故アグラーヤを駐在所に残したのかね?そもそも、私が魔法師院から聞いていた協力者は彼女の筈だが」

「…事情がありまして、今は休ませています。その間、私がこの街のナーヴスとして活動しています」
「その理由とは」
アグラーヤがナーヴスとしてこの街にいる以上、活動を休止する理由は聞いておかねばならない。

「…その、彼女は妊娠しています。ですから、あまり負担を掛けたくないのです」

突然のニュースに思考が完全に停止する。
「それは、うん?…ああ、そうか。まずはおめでとう」
「…ありがとうございます」
ジノーヴィーはそう応えるものの、手放しでは喜べないといった顔をしている。

「…いつからかね?」
「医師の診断によると、もうじき三ヶ月になります」
「そうか…。しかし、ナーヴスが身篭るなど前例のないことだな。機関への報告は?」
「いえ、機関に報告するつもりはありません」
ジノーヴィーは静かな声色でそう言い放った。

「説明してもらえるね?」
私は努めて穏やかに、彼に問い掛ける。

「アグラーヤとも相談しました。今後もスマグに戻らず、この街で暮らしていこうと考えています。
生まれてくる子供も、刻印魔法師としてでなく、普通の子供として育てていくつもりです。
機関に報告すれば、アグラーヤ共々帰還命令を下されるでしょう。私は、私たちはもうあの街へ、
狂人の蔵へ戻りたくはないのです」

「…それはどういう意味かね」
ジノーヴィーはビクリと肩を震わせる。
当然だ。彼は今、スマグ魔法師そのものを否定する台詞を吐いている。
それも魔法師院教授たる私を前にして。

568 名前: AC 投稿日: 2005/11/05(土) 19:25:58 [ hciubO1o ]
数秒して、彼はそれでも意を決して口を開いた。
「申し上げたことの非礼さは分かっているつもりです。ですがそれ以上に私は彼等が恐ろしいのです。
ハスラー教授の許で、彼の研究を間近で見ている時からずっとそう感じていました。
彼の、いえ、彼等の魔法施術、延いては進化研究に対する異常なまでの執着が。
その為に自分の子すら当然のように研究の素体として扱う、捻じ曲がった探究心が怖かった。
何よりそこにいて、次第に無感になっていく自分自身が怖かったんです!」

「ジノーヴィー…」
感情が堰を切ったように、彼は言葉を紡ぐ。

「とにかくスマグを離れたかった。だからナーヴスになったんです。
…でも用意された現実はもっと残酷だった。ご存知でしょう?近年の施術失敗による異常体の急増を。
任務として彼等に接触する度、殺す度、断末魔を聞かされる度…!気が狂いそうだった。
いっそ本当に狂いたかった。何処まで行っても纏わりつく、狂人達の呪縛から開放されるなら…」
全てを語り尽くしたジノーヴィーは、自嘲気味に力なく笑みを浮かべた。

「…でも、そんな中で彼女に、アグラーヤに出会ったんです。そんな過酷な状況の中にあって、
彼女は未来への希望に満ちていました。彼女と過ごす時間は、私を苦しみから解放してくれました」

「今スマグへ帰れば、あの魔法師達は嬉々として私達の子を魔法施術の実験体として扱うでしょう。
彼等の狂った欲望などに、私達の子も、アグラーヤも、決して委ねる訳にはいきません」
そう言い終えるジノーヴィーの瞳には、確固たる意志の光が宿っていた。

「…よく、話してくれたね」
彼の話は、いかに大切な者を護る為とはいえ、刻印魔法師相手にそうそう話せる内容ではない。
アグラーヤと自らの子を想う彼の意志と決意に、私は素直に敬意を表した。

「逃げ続ける訳にはいかないことですから。ですが相手がクライン教授でなければ、
ここまで踏み込んだ話は出来ませんでした」
疲れたような苦笑を浮かべながら、ジノーヴィーは意味深な台詞を口にする。

「?どういう意味かね」
「アグラーヤが言っていたんです。クライン教授なら、全てを打ち明けても、きっと力になってくれる、と。
昔同じような相談をしに来た生徒がいたこと、憶えていませんか?」

言われてみれば確かに以前、スマグ魔法師の在り方に疑問を抱く生徒に相談を受けたことがある。
ああ、そうだ、あの時私は…。

「…憶えているよ。そして私はその子に、ナーヴスとしてのスマグからの離脱を提案した。
ナーヴスの実情を知りもせずに。結果、その子にはより辛い思いを強いてしまっていたのだな」

そうとも。何という傲慢。何という愚行。安易な同情の結果がこれか。
あの生徒は他ならぬアグラーヤだった。私はその無責任な提言で彼女を過酷な現実へと突き落としたのだ。

569 名前: AC 投稿日: 2005/11/05(土) 19:26:35 [ hciubO1o ]
「いえっ、そういうことではなくて。そもそも教授の助言がなければ、私はアグラーヤと出会えなかった訳
ですし。それに、彼女が現実に絶望せずにいられたのは、クライン教授という理解者がいたからだと思うんです」
ジノーヴィーは慌てて捲くし立てる。

「だが、私が言動への責任を持たなかったのは事実だよ」
「教授…」

そう。ならば今度こそ。
「…どんな事情があるにせよ、機関には報告しなければならない。それがナーヴスたる者のルールだ」
「っ。教授…」
ジノーヴィーが困惑した表情を浮かべるが、構わず話を続ける。

「そして生まれてくる子にも、魔法施術は施さねばならない」

魔力塔は我々の身にその絶大な魔力と同時に、もう一つ特殊な仕組みを刻み込んだ。
常に魔力の満ちる身体。恒常的に魔力を収集し続ける魔力回路の構造である。
そして飽和を超えて尚注ぎ込まれる魔力は、持ち主を徐々に歪めていく。その精神も、肉体も。
施術刻印は魔力回路の拡張に加え、許容を超える魔力を放出、調整する役割を同時に担うのだ。

「魔力塔の影響を受けた者の子だ、親の特質を継承している筈。ならば、放っておくのは却って危険だろう」
「しかし、彼らに子供を渡す訳には…!」
ジノーヴィーは不安を顕にしている。それでも私は言葉を次いだ。

「施術は私自ら執り行う。術式も、失敗の無いよう最も安定した方式を採る。他の魔法師の介入は
絶対に許さない。君達と子供のこの街への永住についても、ナーヴスの駐留形態の、一つのテストケース
ということでどうにか了承させよう。なに、現院長には幾つか貸しがあってね。
彼女を通せば秘匿機関に対しても、多少の融通は利く筈だ」

そう。先頃新たなスマグ魔法師院院長に就任した刻印魔法師は、私の学生時代からの友人なのだ。
その勝気な性格と後先を微塵程も考えない大胆な行動の所為で、私とハスラーは幾度となく彼女の
持ち込むトラブルのフォローに回らされてきた。今回ナーヴスでない私が、ハスラー捜索の為とは
いえこうまで自由に動き回れるのは、偏に彼女の機関への影響力によるものである。
学生時代散々振り回されてきたのだ。この位は融通してもらったとて罰は当たるまい。

「どうだろう。今回は私に任せてはくれないか。今度こそ必ず、君達を護ってみせる」

ジノーヴィーは呆然と私を見ている。
「とはいえ、前回のことを考えれば幾分頼りなく思うかもしれないがね」
と、苦笑して―――――――――

直後、こちらに向けられた鋭い殺意と、そのモノが放つ異質な魔力に眩暈を起こしかけた。

「ジノーヴィー」
「教授」
二人同時に目配せを合図に、魔法の構成を開始する。

殺意の持ち主を探るべく周囲に目を配る。
教会の屋根に鎮座する十字架に、月光を浴びて青白く輝く人影がに立っていた。
件の銀狼に間違いない。どうやら我々は今回のターゲットに見定められたようだ

いくつかの魔法を立ち上げ待機状態にし、戦闘体制をとる。
銀狼は一度大きく背を反らして咆哮を上げた後、月光を背負い此方へと跳ねた。

570 名前: 名無しさん@戦士のようだ 投稿日: 2005/11/05(土) 20:11:45 [ hNlLsBE2 ]
>>254其の壱 >>276其の弐 >>305其の参 >>334其の四 >>425其の五
>>447其の六 >>473其の七 >>494其の八 >>506其の九 >>529其の十
>>538其の拾壱 >>561其の拾弐

六化仙 其の拾参

"六つの石を集めて欲しい、あれはいつか破滅へとつながる"
「何で俺なんだ、俺には関係ないだろう」
"君には力がある、六つの石をここへと封印すれば君の友人を蘇らせて上げよう"
「ならば今ここで蘇らせてみろ」
"力が足りない、六つの石があれば、力があれば出来る。これを見るんだ"
突然、神殿の壁が消え去り、変わりに醜い色をした巨大な炎の塊が現れる
"これは500年後の太陽だ、死に掛けているんだ。あと100年で消滅するだろう
パチン・・・・・・それでoffだ、六つの石が及ぼす力は時として破滅へと繋がるからね"
「何で500年もの先のことがあんたにはわかる?」
"ここは時間の流れを無視した場所だからね、私はここで世界の始まりから終わりまでを見た"
「いいだろう、六つの石を集めてやる。集めれば二人を蘇らせてくれるんだな?」
"約束しよう"
「最後に質問していいかな?」
"どうぞ"
「あんたはここで何を学んだ?」
ゴーファが大きな声を立てて笑い、それから消えた。深呼吸してから
石像に刺さっている剣−刃が曲がりくねった剣だったーを引き抜いた
その剣を使って俺は自分の喉を貫いた

気がつくとベットの上で寝転んでいた、夢だったのだろうか?夢と現実の境目が消えていた
なにやら街が騒がしい、宿の主人が部屋へと飛び込んでくる
「先生!山賊がまた襲ってきました、助けてください」
わかったと返事をして、剣を握りしめて喧騒へと向かう
そういえば自分は剣を握っている、何故?そう思って右手に目をやる
蛇の様に曲がりくねった刃、神殿で手に入れた剣だった
剣を眺めていると急に声をかけられる
「貴様が山賊を殺した男だな?」
異国の鎧と刀で武装し、人を覆うような巨大な盾を持った男が聞いてくる
「そうだったらどうするんだ?」
ニヤリと不敵な笑みを浮かべ、男に剣の切っ先を向ける
血と暴力の冷徹な臭いがした

571 名前: AC 投稿日: 2005/11/05(土) 20:40:11 [ hciubO1o ]
>>コボルトのマント 様
自分とバインダーとの絶対的な力の差に竦み上がり、
迂闊にも物音を立ててしまった主人公。どうなってしまうのでしょうか?

>>FAT 様
テリーナどころかマリスまで消滅していたとは。
自分の読解力の無さが恥ずかしいですorz
さて、フプレが自身を護る為に生まれた人格であるシエルも、
その身に負う負荷に長く耐えてきた様子。二人(三人)が
元の鞘に戻ることはもう無いのでしょうか…

>>ともび 様
大方の予想を裏切って心霊スポットなブリッジヘッド。
でも料理はピカ一なのは港町ならではでしょうか。
心霊スポットなのに一人で夜に出かけちゃうサチが心配です。

>>ナンバーズ 様
傷を瞬時に再生するビショップ。顔からガラス片がポロポロ
出てくる光景は何と言うか、ちょっと正視したくないです。orz

>>サマナの人 様
最早私は語るべき言葉を持ちません。
それでもあえて言うならば ハ イ ネ 最 高 !

>>南東方不勝 様
リリィの剣槍織り交ぜた独特なスタイルと純粋にシーフとして強力なギル
リリィの隠し持つ起死回生の一撃とは…!

>>名無しさん 様
デッチ上げる伝説すらどこか適当な村人達。酒盛りしながら
「これいいんじゃね?」みたいなノリで話し合っていそうです。

>>独り語り 様
不遇な扱いを受けて懐疑的になってしまったBISと
そんな彼の心を溶かしていくPTメンバー…いい話です。

>>◆21RFz91GTE 様
復帰おめでとうございます!
石探索を一族の使命とするアシュと、その鍵を握るアレン。
今後の展開に期待です。

>>名前が無い@戦士のようだ 様
過去に負った心の傷、大切な人を救えなかったという罪の意識、
そして資格を持つ者のみが手に出来る筈のゴーファの希望。
傭兵さんはやはり…。

572 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/11/05(土) 21:36:24 [ LVW/cCFA ]
>>ACさん
異常なまでの進化への探究心に、生まれてくる我が子を巻き込みたくない。
ジノーヴィーさんの想いに感動しました。
そして、それを出来るだけ理想に近い形に実現できるように協力すると約束した主人公もまたいい!!
それから、遂に姿を現した銀狼。果たして、この戦いの結末は?
期待しすぎてる俺ガイル^^

>>戦士のようださん
>>562で軽く変換をミスったことをこの場を借りてお詫びしますorz
さて、ゴーファと名乗る者から頼みごとを達成した見返りに、「二人」を復活してもらうことを望む傭兵さん。
その「二人」とは、もしかして・・・。

573 名前: ◆21RFz91GTE 投稿日: 2005/11/05(土) 23:36:43 [ ppIQ9v9Q ]
前スレより
>>557-559■蒼眼の戦士−7



The Final Chapter
−Cold north wind−


 薄暗い部屋があった、その部屋の中はとても寒く、暗闇に支配されている。
その部屋の中に一人、瞳から光を失った女性が一人、清楚な服装でただ椅子に座っていた。ほかには何も見えない。もしも見えたとしても何もあるはずがないだろう。
 石垣で作られたその部屋は、日の光を遮断し、何もかもを包み込む暗闇だけが支配していた。
その部屋の中に一つの光が差し込んだ、その光はゆっくりと部屋全体を照らし始める。その部屋の中に居たのはとても美しい女性だった。
 髪の毛は肩までのショート、流れるようなさらさらの金髪に、銀色の王冠を頭に載せシルクのドレスを着ている。瞳には光が入っていなかった。
「…このときを幾度と待ちわびたことか。」
「…。」
女性は何もしゃべらなかった、いや、しゃべれないとこの場合は言ったほうが適切であろう。自分の意思を持っていないかのようなその表情。まるで巨大な石像のような…光が差し込んできた場所は扉だった。その扉を開けたのは殺伐とした服装で、腰に大きな大剣をすえた戦士がそこに居た。
「…俺の勝ちだアデル…ふははは…ははははははははははははは!」
その声は、どこかで聞いたことのあるような声で、また…遠い記憶の中で生きていた人の声にもよく似ていた。

574 名前: ◆21RFz91GTE 投稿日: 2005/11/05(土) 23:37:03 [ ppIQ9v9Q ]

 あのときからどれだけの月日が経過しただろうか、いつか助けた男の子は元気に飛び跳ねていて、あの場所はいつも誰かを待ち続けるだけの場所となり、古都に振り続ける雪はいまだにやむことを知らなかった。
あの城壁も今も同じ場所にあり、同じ役人が城門の管理をしている。何も変わるはずのないその崩壊した国の中心は、何も変わらずにいまだそこにあり続けていた。
 いつもにぎやかなその町並みは、今日は何かが違った。午前中の商店街の賑わいではなく、子供たちのあの声も聞こえない。聞こえるのは街の中でのざわめきだけ、いや、どよめきというべきであろうか。
崩れ落ちた王城に一人の男が立っている、その全方位を囲むかのような弓兵、その後ろにウィザードが数名、一番後方にはビショップたちが列を成して並んでいる。前線には戦士や剣士、そして一番前にランサーの大部隊が並んでいた。
人々は何事かと王城の前に野次馬のごとく沢山の人が居た、その中にはほかの国々の王や王妃、観光をしに来たどこかの村人、そして冒険者の姿がいくつか見られた。
「皆の者、よく聞け!」
一番高いところに居たリーダーと思われる戦士が一人、大声を張り上げた。その声は古都中に響き渡り、窓を閉め切っていた部屋の中にも聞こえるほどの大きさだった。強いて言うならマイクを通してスピーカーから大音量で発生した音波に近い。
「我等は、古の昔より語り継がれてきたあの神秘の石を手に入れることを成功した!これより、この国…いや、下界は私たちがすべてを支配し、そして皆によりよい暮らしを約束するために…私は新たな国を立ち上げる!」
どよめきがさらに大きくなった、そのどよめきの中一人大声を張り上げるものが居る。彼は名も無き武道家であろう。
「理想郷でもつくろうってのか?馬鹿馬鹿しい、大体貴様のようなやつがあの石を…。」
ズドドドド、そんな音が聞こえたせつな武道家は何も言わずにそこに倒れた。倒れた武道家からは夥しい量の血液が流れ出した。
「…見たか、私に逆らうとこうなる!死にたくないものは私の前に跪き、私の指示に従え!そうすれば皆が求める理想郷を作り上げるであろう!」
どよめきの中に悲鳴が混じり始める、逃げ惑う人々が現れ、それを追うかのように前衛に居たランサー達が道をふさぐ。
「決して逃げられるはずが無い、この火力を前にして私に立ち向かえるものなど居るものか!」

575 名前: ◆21RFz91GTE 投稿日: 2005/11/05(土) 23:37:29 [ ppIQ9v9Q ]

 「”…。”」
「”今の状況で呼ぶのは危険です、もう少し待ったほうが懸命でしょう。”」
「”いや…何とかなると思います。”」
「”いや…しかし。”」
「”…。”」
「”分かりました、ですが無理だけはしないでください。”」




 町全体が悲鳴とざわめきで満たされている中、一人のビショップが仁王立ちしている男の前へと歩き始めた。
「…ん。」
男が近づいてくるビショップの姿を確認する、その姿は捨て身で何も武器を持たないただのビショップだった。
「理想郷…たいしたものをおつくりになるそうで。」
「いかにも…私の理想郷だ、石を手に入れればさえすれば私が天上の神に変わり、私がこの地上を支配する。」
「…どうやってその力を取得なされるのか興味ぶかいですな。」
ビショップはゆっくりと歩みを止めなかった、前線に居る剣士と戦士はいずれも剣を引き抜き、いつでも襲いかかれる準備をしている。
「…古都が崩壊して幾年、その間誰も見つけることができなかったあの石をどう手に入れるおつもりで?」
ビショップが歩みを止めた、それと同時に誰にも聞こえないような声で詠唱を始める。
「私が手に入れるのではない、こいつが手に入れてくれる。」
そういうと後ろから一人の女性がゆっくりと男のほうへと歩いてくる、それはあの部屋に居た女性だった。
「この女こそ、崩壊した王家の末裔!”オリエンタル・A・ブルンネンシュティグ”その人だ!」



  The Final Chapter
−Cold north wind ?−
END

576 名前: ◆21RFz91GTE 投稿日: 2005/11/05(土) 23:41:51 [ ppIQ9v9Q ]
こんばんわ〜、めっさ風邪引いてますorz

>>564
お久しぶりです、覚えていてくれてうれしいです。
もうじき終わってしまう話なのにこれだけ待たせてしまって本当に申し訳ないです、はい;;

>>565
こんばんは〜、復帰しました〜(PCはね…orz
本当にお待たせしてしまって申し訳ないです。

>>571
いやはやなんとも、今後の展開といっても後少しでこの話終わっちゃうんですよね;;
一応次回作もちゃんと用意していますのであしからずです。


>>スレ住人
本当にお久しぶりです、皆さんお元気ですかぁ?
新しく入ってきた人も、昔から居る人も、ROM専の人も仲良くいきましょう〜。
では、風邪治してきますorz

577 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/11/06(日) 02:19:39 [ LVW/cCFA ]
>>546
ドゴス・・・・!!
「かっは・・・!」
オイラの急所攻撃が、見事にリリィの腹に直撃する。
まぁ、流石に血反吐を吐かせるような真似はしない。殴った部位も、肉体に深刻なダメージを与えるような急所じゃないし・・。
「・・・っ!?」
おかしい、ここまで見事に決まっているのに手応えがまったく感じられない。
その違和感に気づいたその刹那、オイラは横に飛び退いた。直感が警告を発したからだ。
「はぁぁぁぁぁ!!」
オイラが飛び退くと同時に、リリィの斬撃が空を切る。
「ちっ・・、ダミーも扱えるのかよ!」
ダミーステップ、相手の攻撃を避けると同時に自分が今まで立っていた場所に分身を設置するランサーの高等回避技術。
どうやら、まんまとリリィの策に嵌められたようだ。
ヒュオン・・・!!
この機を逃さない、と言わんばかりにリリィの斬撃が襲い掛かる。オイラの周りを、まるでダンスを踊っているかのような軽やかさだ。
流石にこの速度でシミターを使われると、切れ味が一般的な剣士のそれとは段違いだ。
「でも、まだ遅ぇ!!!!」だが、この程度のスピードじゃオイラの足を止めるには至らない。
迫り来る斬撃のダンスフロアを一気に駆け抜け、再度、腹に一撃を叩き込む。
だが、
「・・・っ、これもダミーか!」手ごたえを感じられない。
「ふふっ。ギル、速度だけがランサーの特色ではなくってよ!」
オイラが吹き飛ばしたダミーの影から、本体(リリィ)が現れる。
(っ、まずい。この間合いじゃリリィの方が有利だ。)
いつの間にか、オイラはリリィが最も得意とする間合いに誘い込まれていたようだ。
「はあぁぁぁぁぁ・・・・!」目の前のリリィの姿が揺らぎ、分身を始める。
ここでパラレルの直撃をもらったら、タダでは済まないだろう。
「やぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」リリィにとっては最高のタイミングで、七人分の突きが放たれる。
「なめるなぁぁぁぁぁ!!」だが、オイラだってこのまま素直にもらうつもりは無い。
オイラの直感が「突っ込め!」と体を突き動かす。眼前に突きの壁が迫り来る。
だが、下のほうには若干の隙間があるのが確認できる・・・。突っ込むならここしかない!
「なっ・・・!?」オイラのとった行動に、リリィは息を飲む。流石に、このパラレルを避けられるとは思わなかったみたいだ。
「おらぁぁぁ!」そのまま流れるような動作で、リリィの顎に肘打ちを入れる。
だが、またしても手応えを感じられない。
「嘘だろっ!?」3体目のダミーに、オイラは完全に虚をつかれた。
咄嗟にその場から離れようとするが、
「逃がしませんわぁぁぁぁぁ!!」怒号一撃。リリィお得意のウォークライで動きを止められる。
退避不能に陥ったオイラの周りをリリィの分身に囲む。
(エントラまで使えるのかよ・・・。)やれやれ、流石は兄貴達のマスターってところか・・。
「負けたよ、リリィ。降参だ。」

578 名前: FAT 投稿日: 2005/11/07(月) 09:51:54 [ srMkgNUE ]
キャラ紹介
>>6

1〜21回目まで
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1117795323/r977 (955-956)

>>61-63 (22)|>>283-284(26)
>>118-119(23)|>>465-466(27)
>>156-157 (24) |>>482-483(28)
>>231-232 (25) |>>532-535(29)




――フプレが帰らない。

レニィは次第に不安の色を濃くし、執拗にフランを責め立てる。
「フラン!!いいかげんに答えないか!!昨晩何があった、フプレはどこだ?」
下に俯いたまま、フランは目すら合わせようともせず、ひたすらに自分の殻の中に引きこ
もっている。
くそっ!と地面を踏みしめ、憤怒する。付き合いの長いタカでさえもこれほどに苛立った
レニィは見たことがなかった。
「レニィ、冷静になれ。いくらフプレに惚れていたとはいえ、乱れすぎだぞ」
その一言に僅かにではあるがフランが反応した。

・・・レニィは、フプレのことが好き?

フランは必死になって考える。自分が嫌われているだけならば、フプレはレニィの元に行
けばよい。そうすれば、彼女は幸せになれるのではないだろうか?二人で、暮らせばいい。

非常に極端な発想だった。だがフランは他に何も思いつけなかった。
フランにはフプレの居場所が分かっていた。ウィスパーが教えてくれていたから。
素早くレニィの耳元に唇を添えると居場所だけを囁いた。
「すぐに戻る」とだけ言い走り去るレニィ。
巻き起こった風は5人の心を掻き乱し、激しく砂煙を巻き上げる。
この日、遂に二人は戻らなかった。

579 名前: FAT 投稿日: 2005/11/07(月) 09:52:31 [ srMkgNUE ]
「どうするんだ?まさか二人が戻ってくるまで永遠にここで待ち続けるわけではあるま
い」
カップの中のコーヒーを啜り、私とジョーイに意見を求める。
「俺はまずフランの村に行くべきだと思うな。レニィが居ないのは心外だが、彼が付いて
いればフプレも安心だろう。無理に探しに行って気まずいとこに遭遇するのは御免だから
な」
ジョーイはさほど二人のことを気にしていない風だ。そこにタカさんは突っかかる。
「あの復讐鬼と遭遇していたらどうする?4対2じゃあいくらレニィたちでも不利だぞ」
「4対4だろ。ペットたちがいる」
確かに数の上では互角だ。
「心配するのはむしろこっちのほうじゃないのか?俺たちの中で秀でた能力を持ってる奴
はいるのかよ?向こうはいざとなったらシエルがいるだろう?あいつが出たらどんな相手
でもいちころだって」

無知というのは恐ろしい。
私は無神経にシエルの名前を出したジョーイを睨みつけた。
もちろん事情を知らないジョーイに罪はない。罪はないが私の怯えた心はそんな些細なこ
とでも敏感に反応し、牙を剥く。
無意識にジョーイに掴みかかると、何か罵声を浴びせてやろうと思ったが彼の瞳を覗き込
んだ瞬間、全てがそこに吸い込まれた。
黒より深い青。
闇より暗い蒼。
そんな印象を受けた。
この人は、私などよりも余程深い絶望を味わったことがあるのだろう。そして、それを乗
り越えてきたのだろう。想像を絶するような苦痛を・・・・・。

私は服を掴んだ拳を緩め、屈強な体に身を委ねた。
優しく包み込むジョーイの暖かさにしばし甘え、これでもかと言わんばかりに涙を流した。

辛いことがあるとすぐに塞ぎこむ私の悪い癖。
今回はこの悪癖のせいでフプレとレニィ、両者と別れてしまった。
私は、もう何も考えたくなかった。
でも今、ジョーイの目を見て分かった。
どんなに辛いことがあっても、それを乗り越えなければいけないと。
強くならなくっちゃ。

半刻ほど胸を借りたあとで、すくっと立ち上がり、2人を煽り立てる。
「さぁ、行きましょう。フプレたちはあっちよ」
ビシッと指差した方角には、虹が架かっていた。
私は七色の橋に心を弾ませ、フプレに謝ろう、そして、仲直りしてもらおうと希望を抱い
た。

そうさ、18年間の絆を、こんな簡単に失ってたまるもんか!

以前よりも活力を漲らせる私に二人は安堵の笑みをこぼし、ハノブを後にした。
向かうは神聖都市アウグスタだ。

580 名前: FAT 投稿日: 2005/11/07(月) 10:30:29 [ srMkgNUE ]
>>ACさん
クライン教授がかっこいい!!
なんて物分りのよい人なんでしょう。自分を信頼して真意を打ち明けたジノーヴィー
さんに報いようと真剣に彼の問題に取り掛かろうとする熱意に心打たれました。
学校の教授にもこんな人がいたらなぁ・・・・

>> 名無しさん@戦士のようだ さん
あぁ、ついにネグルフシさんと激突してしまいそうですね。凄惨な結果となって
しまうのでしょうか?ガクブルでお待ちしています。

>>21Rさん
恐ろしい支配者ですね・・・。私欲のために個人を利用し、見せしめに殺しも
厭わない。それをもって大衆を支配する、絶対王政の体制。
懐かしの再会もこれではショックで放心してしまいますよね。

>> 南東方不勝さん
ランサーと剣士の技を両方使えるという設定、すごくおもしろいですね!
戦闘のバリエーションが広がって読んでいてホントにできたらいいのになぁ
なんて思いました。
高い戦闘力を誇るギルもリリィには敵いませんか・・・。最後に十八番の
ウォークライでしめるあたりがリリィらしくてよかったです。

581 名前: ともぴ 投稿日: 2005/11/07(月) 11:35:54 [ DXXt3lTo ]
>>544
第8話:魚の街で

夜のブリッジヘッドは素敵だった。
海を照らす灯台の光や、酒場から漏れる光で町は生きているように輝いて見えた。
サチは港に行って海を眺めたり、灯台に登って夜景を楽しんだりして、
この旅で初めておとずれた一人の時間を楽しんだ。

『寒い。そろそろ戻ろうかなぁ』
海からの風ですっかり体の冷えてしまったサチはブルブル震えていた。

『嬢ちゃん、観光客かい?』
ブルブル震えるサチの後ろから、男が声をかけてきた。
男は黒いマントに身を包んで、見るからに怪しかった。
その手には湯気の立つカップが2つ握られており、その一つをサチのほうに差し出していた。

『魚を煮込んだスープ。そこの店でもらってきたんだ。
嬢ちゃんが寒そうにしてるのを見てね、よかったら飲むといい。』

見るからに怪しい男の手に握られたカップをサチは疑いの目で見ていた。
サチはとてもいい子なので、知らない人から物をもらったりしないのだ。

『俺の名前はスル、毒なんか入っちゃいないよ。
ほら、う〜ん、うまい!ブリッジヘッドの食い物は何もかもうまいなぁ』

スルはそう言いながらカップに口をつけた。
本当においしそうに飲むスルの様子を見て、サチはカップに手をのばした。
サチはとてもいい子なので、自分の知らないものへの好奇心が旺盛なのだ。
恐る恐るその魚スープに口をつけ、ゴクッと一口飲んだ。

『おいしい!』
サチの声は夜のブリッジヘッドに響いた。

それからスルはこの町についてサチに話を聞かせてくれた。
スルの話はとても細かく、まるでパンフレットを読んでいるような感覚だったが、
時折冗談を混ぜ、笑わせたり、納得させられたりして、サチは話に夢中になった。
サチはスルの話を聞いてこの町のことが好きになった。

『そりゃ、魚しかないような町だけどさ、俺はここが好きなんだ。この町には素敵なことがいっぱいさ。
夜景は綺麗だし、住んでるやつらもいいやつばっかりだ。
シーフギルドなんてもんがあるから人が寄らないだけさ。
俺もシーフギルドの一員だけど、シーフに悪いやつなんていない。
みんな誤解しているんだ。シーフが悪かったのなんてもうずっと昔の話だ。
あ、俺がシーフだから言ってるんじゃないよ?ほんとにそうなのさ。』

シーフギルド?とサチが聞くと、スルはシーフギルドについて話しはじめた。

『シーフギルドっていうのはね、起源は、さかのぼる事(以下略)』

スルの話によると、現代のシーフは主に遺跡の調査や、人探しが仕事の中心で、
そのほとんどが、政府公認の仕事らしいのだ。

スルの説明くさい話を聞いてサチはシーフギルドに興味を持った。
お魚いっぱいで、料理のおいしい町。
そしてこんなに親切なシーフが所属しているシーフギルド。

──行ってみたい

サチの興味は願望になり、そして行動にあらわれた。

582 名前: ともぴ 投稿日: 2005/11/07(月) 11:36:29 [ DXXt3lTo ]
『スル、私をシーフギルドに連れていってよ。』

サチの急なお願いに少し驚いたようなスルだったが、
サチのキラキラ輝く目を見て、すこし笑い、そして案内することにした。

『サチ、ここがシーフギルドの入り口だ。ただの倉庫に見える?そうだろうね。
そこの柱をよく見てごらん。ここにシーフの証が刻まれている。
これには特殊なトラップが仕掛けてあって、一般人は容易に入れない仕組みになってるんだ。
心配しなくてもいいよ。もうトラップは解除したから。』

そうサチに説明すると、スルは扉を開けて、どうぞ、とサチを中へうながした。
サチはくすっと笑い、そして中へ入ろうとした時、扉の奥から声が聞こえた。

『まさか本当に連れてくるとはね。さすが、アドナ様だわ』
中から黒い鎧に身を包み、大きな槍を持った女、アーキが出てきた。
アーキはスルのほうを見て笑い、そしてサチのほうに向き直り、また笑った。

『誰だお前?どうやってここに入った?ここのトラップの解除法は俺の部下しか知らないし、
誰かが解除した形跡も無かった。どうやって入ったのか、説明してもらおうか。』

スルはいつのまにか小さな剣を手に持っており、それをアーキに向けて構えた。

『あなたには知る資格が無いわ。全く、自己学習機能ってのは面倒なものね。』

そう言いながらアーキは持っていた槍を地面に突き刺した。
すると槍からなにか衝撃波のようなものがでたかのように、地面が波打ち、
スルの体はいつのまにかサチの後ろのほうへ吹き飛ばされていた。

『っく、一体何がどうなってるんだ・・・』
スルは外傷はないものの、体がしびれて思うように動けなかった。
サチは全く現状を理解することができずただ立っていた。
アーキは槍を地面から引き抜き、呆然とするサチのほうへ歩き出した。
『さてと、あなたがサチね。ペンダントを渡してもらおうかしら』

サチはペンダントを握り締めようと、胸に手を当てたが、そこにペンダントはなかった。
ケルビの母親のような苦言から逃れるため、部屋に置いてきてしまっていた。

アーキはサチがペンダントを持っていないことに気がつくと、態度を一変し、
サチのほうへ物凄い速さで近づき、サチに槍を向けた。サチと槍の間は数センチしかない。
少しでも変な動きを見せたら殺す。という殺気をサチはその槍からビリビリと感じた。

『小娘、ペンダントはどこだ?正直に言わないと痛い目を見るぞ。』
アーキはサチに槍を押し付けたまま言った。

サチは"女"として、意地でもこの女には負けてはいけないような気がした。
そして、ペンダントのありかを教えると自分はこの女に負けてしまう。
という、なんの根拠も無い結論に達していた。

『し、死んでも教えるもんですかァ!』
サチは最後の勇気を振り絞って叫んだ。声が裏返ってしまったが。

『そうか、なら少し、その華奢な体に聞いてみることにしよう!』
アーキが攻撃の態勢に入ったその瞬間、アーキの体が横に吹き飛んだ。
サチの目の前を白く、大きな拳のようなものが通り過ぎていった。

『サチ!』
サチが声の聞こえたほうを振り向くと、ペンダントが飛んできていた。

『だから一人で出歩くなと言ったじゃろうが』

サチがペンダントを掴むと、そう言いながらケルビがペンダントの中から出てきた。

『オジの力の発動が間に合わなければ今ごろ大変なことになっておったぞ』

言いながらケルビはオジの方を見て、つられてサチとスルもオジのほうを見た。
見るとオジの右手から湯気が立ち昇っていた。

『まだあんまりよくわかってないんだけどね。』
オジは照れながら笑った。

583 名前: 名無しさん 投稿日: 2005/11/07(月) 20:30:56 [ W3ZnDUBQ ]
東エル通信


 『ロマの秘祭  百年ぶりの復活』

 ロマ村として知られるソゴム山ビスル村で
数百年の伝統を持つという『勇者祭』が再開。
百年ぶりとなる今回は、各都市での告知など
大々的に行われるという。

 目玉は高額賞品が目白押しの模擬戦闘会
村に伝わる伝説の勇者の証、他副賞も多数。
家族連れも楽しめる参加型テイマーショーや
びくっこ掴み取り、民芸品と伝統料理講座も。
 今回は百年ぶりの事もあり一週間通しての
開催。 各都市からの出店もあるという。

 会場:ソゴム山ビスル村。   順路に看板が設置される。    
 問い合わせ、大会受付:各都市ギルドセンター内特設受付
            アウグスタのみ大聖堂第3懺悔室。

*会場周辺は大変危険ですので天使タクシー若しくは転移門にて。            
 もしもに備え美形看護士付き治療用完全個室を多数用意。


 フリーコール 236-555 (ビスルヘゴォゴォゴォ)



*この告知はフリクションであり実際のイベント、民族、地名とは
関係ありません。     (・・・新聞からネタ捕ったけどさ)



>>分身しまくりでそこら一面リリィ(リリス)さん・・・

・・・・・・『ツンデレパラダイス』デスカっ?!


>>ともび さん
 スンさんに学習機能なのか人間に学習機能なのかっ
一般の人たちまで作り物だと、なんかこわい話に・・・



 前回は上げてすみません・・
たぶん「とちきい」とか入れてしまったものかと(ダメ過)

584 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/11/07(月) 23:13:30 [ LVW/cCFA ]
>>FATさん
ジョーイの胸を借りたおかげで、フプレと真正面から向き合うことを決意したフラン。
今までのような、仲良し姉妹に戻れることを期待します。
あとレニィさん、やっぱりフプレにぞっこんでしたかwついでに、ジョーイとフランもくっつけ(ry

>>ともびさん
どうにもイレギュラーと呼ばれる人達以外はプログラミングされた存在っぽいですなぁ^^;
さてさて、オジの能力が発動したようですが詳細を知ることが出来るのはまだまだ先のことのようです。

>>東エル通信さん
とりあえず、このように呼ばせていただきます^^
ロマ村の祭りですかぁ。つか、美人看護婦完備ってorz
天使タクシーとか利用する人が激減しそうですねw

585 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/11/08(火) 00:03:45 [ LVW/cCFA ]
>>577
オイラを囲んでいたリリィの分身が消滅する。やれやれ、ほんとにとんでもない女の子だよなぁ。
「あら、もう終わりですの?折角、全力で楽しめそうでしたのに・・。」
おいおい、いつの間にか試合の主旨が変わってないかい?まぁ、楽しかったのは事実だけど。
「まぁ、いいでしょう。ギル、体はまだ痺れてますの?」
「ちょっとまだ反応が鈍いかな。リリィのウォークライ、強力だから。」
仕方ありませんわねぇ。と言って、オイラのほうに歩いてくるリリィ。
「ほら、ギル。私の肩を貸して差し上げますから。」
「っ!?い、今なんて言ったリリィ・・?」
「だから、歩くのが辛いでしょうから体の痺れが取れるまで私の肩を貸して・・。」
まぁ、確かにその行為自体はありがたいんだけど・・。密着状態になるのは、オイラの心臓に非常によろしくない。
リリィもその事実に気づいたのかポンッ、っと音が出そうな勢いで顔を赤くする。
ん、なんでリリィの顔が赤くなるんだ?
「と、とにかく貴方は私の肩を借りればいいんですの!人の好意は受け取っておくものですわ!」
そういって、半ば強引にオイラの肩を支えるリリィ。
「いや、ちょっタンマ。自分の足で歩ける・・・」
直感がざわつく。この場所にいると危険だ・・・!
「何度も言わせないで下さる!?私だって、今この機会を逃したら・・、」
「リリィ、あとでいくらでも説教くらうから。ちょっと失礼するよ!!」
「えっ?」
そうリリィに断りを入れてから、オイラは急いでリリィを抱き上げ今立っている場所から逃げ出した。
「ちょ、ちょっとギル!?」リリィが、腕の中で何か訴えているがそれに構っている余裕は無い。
「ギ、ギルいいから降ろし・・・。」リリィがオイラに対して二度目の抗議を阻むかのように、
ドゴォォォォォォォン!!
背後から爆発音が響いた。
「うぉ・・・!?」爆風がオイラの背中に叩きつけられる。
そのまま2m近く飛ばされたが、オイラもリリィも運よく目立った外傷をつくる事は無かった。
爆煙の向こうから、この爆発を起こしたと思われる奴らの会話が聞こえてくる。
「愚カ者!何故、アノ距離デ射チ損ジタ!?」
「小隊長。ヤハリ我ラ、ハイランダー族ト魔法矢ノ相性ハアマリ良クハナイト思ウデアリマス。」
「確カニ自分ノ技術的失敗モ原因ノ一端ヲ担ウト思ワレマスガ、我ラノ魔力制御力デハ矢ノ形ヲ形成スル事ハ難シイト思ウデアリマス。」
「ヌゥ・・、ヤハリ大隊長閣下ノ懸念ガ当タッタカ。新兵共ニハ実体矢ヲ利用シタ弓術ヲ叩キ込ンダ方ガ良イ様ダナ。」
妙に堅苦しい話し方を言い合いながら、爆煙の中からハイランダー2体とハイランダー隊長がその姿を現した。

586 名前: 南東方不勝 投稿日: 2005/11/08(火) 01:07:53 [ LVW/cCFA ]
>>585
オイラ達の目の前に現れたハイランダー達の中で、妙な格好をしている奴がいた。
肉弾戦を得意とするハイランダーであるにも関わらず、アーチャー達が使っている弓と同型のものを装備していた。
まぁ、大きさに関しては巨大弓よりでかいんじゃないのか?この弓。
「あの、ギル・・。そろそろ降ろしてもらえませんの?」
オイラの腕の中から、可愛らしい声が聞こえる。あぁ、そういや手を引くよりも早いから抱き上げたんだっけ。
ん、抱き上げた・・?今気づいた事実を確かめるために、オイラは恐る恐る視線を落す。
やはり、オイラの腕にはリリィの体が抱えられている。しかもリリィの体勢を考えると、どうもオイラは俗に言う「お姫様抱っこ」をしているようだ。
「わ、悪いリリィ。急いでいたにしてもこの抱えられ方は無いよな、すぐに降ろすよ。」
そうしてオイラは、リリィを腕の中から降ろした。心臓が風雨の日の影響下にあるファミリアを超える速度で脈打つ。
「あ・あの、その・・。ぁ、ありがとう。」顔を真っ赤にしながら、リリィがオイラに対してお礼を言う。
いや、そんな顔されるとオイラの理性が・・・。
「貴様ラ、聖域タル戦場デ何ヲシテオルカァァァァ!!」
ハイランダー隊長の野太い声で現実に引き戻される。
あぁ、そういえばこいつらまだ居たんだっけ。それどころじゃなかったから、すっかり忘れてた。

(むぅ・・。折角、人が余韻に浸っていたのに。)
ついさっきの甘い気分から現実に引き戻された私は、原因であるハイランダーを睨みつける。
ま・まぁ、そういう対象で見ていないとはいえ、気になっている男性にいきなり、お・お姫様抱っこなんてされたら甘い気分にもなりますわ!
「小隊長、落チ着イテクダサイ。我ラノ目的ハ、コノ不謹慎ナ人間共ヲ始末スル事デアリマス。怒鳴ル必要性ハ皆無カト・・。」
「ソノクライ分カッテイル!サッサト始末シテ大隊長閣下ニゴ報告スルゾ!!」
「「イエッサー!!」」
ハイランダー達が戦闘体制をとる。どうやら、こちらもそれなりに覚悟をして臨まなくてはならないようです。
あの、弓を装備したハイランダーが撃ちだす魔力の塊は破壊力だけは圧倒的ですし・・。
「貴方は下がっていてくださる、ギル?」そう言って隣に居るはずのギルの方に顔を向けると、そこに彼の姿は無かった。
「へっ、ギル?」彼の姿が見えないことで、私が(自分で言うのもなんなのですが)間抜けな声を発した瞬間、
「「「がっ・・・!?」」」ハイランダー3体分の呻き声が聞こえました。
その声に驚いて彼らのほうに向き直ると、
「はっ、後ろががら空きだっつぅーの。」彼の姿がありました。
ジャックから話は伺っていましたが、瞬く間にハイランダーを3体も仕留める程の暗殺の技術の持ち主だなんて驚きですわ。
「ちょっと、ギル。いきなり居なくってしまわれたから慌ててしまったではないですの!」
「あぁ、悪い。こいつら隙だらけだったから・・。」
「でも、これでようやく古都に戻れますわね。」
さて、古都に戻ったらソロPTにでも入ろうかしら?
「いや、どうもまだ古都には帰れそうに無いよ。リリィ・・。」
「えっ!?」ギルの警告どおり、もう少し古都に戻るのはお預けのようです。
なぜなら、私達の周りをハイランダーの大軍が囲んでいるのですから・・。

587 名前: 独り語り 投稿日: 2005/11/08(火) 09:15:52 [ ZYpksnYc ]
>21R様
おかえりなさい!お待ちしてました。
たった一人の女性を救うことは、地上の権勢を揺るがす力と対立すること。
様々な思いと因縁の交錯する中、一人のロリコンが立ち上がる!
クライマックス';,.;:*;'.,η(’ヮ’η),.;'*:';'・'’

>AC様
組織の黒い部分を直視しないできた教授も組織の闇におびえるジノーヴィーも
人の持つ闇を甘くみているような言い様のない不安を覚えました。
これ以上、悲劇がおきませんよう、祈ります・・・

>名無しさん@戦士のようだ様
世界を滅ぼす力を取引の材料に求めながら、
託した者の願いというか弱みにつけこむゴーファが怪しすぎます。においます。

>FAT様
仕事やめてついてきたタカさん(´Д`)、タカさん・・・

>ともび様
フワフワと地に足がついてないよな、お散歩満喫するサチちゃんが可愛いです♪
ケルビは母親というかお目付けの「じぃ」みたい・・・。
サチが姫様でケルビがじぃやでオジがナイト?最後だけ、まだ、納得いきません。
次回!オジの活躍に期待。

>>583
>544のお祭りが実行されたのかと噴出しました。
>>584
”美形看護士”で看護婦じゃないなのがポイント。
オリエンタルな魅力溢れる黒い肌の美人かもしれません。むちむちでむきむk

>南東方不勝様
マジアロで大砲のような威力なら、ビックスパローを使ったらさながらバリスタのように…。
二人の愛に古都の命運までかかってる気がします。訂正)X愛 ○腕

皆さんの素直な感想と並ぶとズレてる気がする・・・。ま、いいか。

『BIS』宛、感想ありがとうございます。
たった一行を何度も書き直した甲斐があります♪また頑張れそうです。

588 名前: 戦士のようだ 投稿日: 2005/11/08(火) 19:48:41 [ hNlLsBE2 ]
>>254其の壱 >>276其の弐 >>305其の参 >>334其の四 >>425其の五
>>447其の六 >>473其の七 >>494其の八 >>506其の九 >>529其の十
>>538其の拾壱 >>561其の拾弐 >>570其の拾参

六化仙 其の拾四

妙な雰囲気の男だった。顔立ちが良くてスラリと伸びた背の高い好青年だが
顔に生きる活力と言うべきものが無かった。それに他の人よりも影が薄く、
目の中には深い暗闇があった。その暗闇は闇に近すぎて目が痛くなりそうだ。
「お前が盗賊を殺したのか?」
「だったらどうするんだ?」
男が殺気を顕わにして言った。蛇のように曲がりくねった剣をこちらに向ける。
「悪いけども俺はあんたを殺すことになる」
男に向けて言った後に、愛刀、一枝梅で男に突きを繰り出す。
綺麗なステップで不意を突いたはずの突きを簡単に避けられてしまう。
男の剣が弧を描いて襲ってくる。盾でのガードが間に合わないので体を捻って刃を避ける
盾で男を殴りつけてから間合いを取る。盾の裏に仕込んでおいた手裏剣を二つ投げつける
低い姿勢で走ってきた男が一旦足を止める。その隙を狙って風の魔法を掛けた盾を投げつける。
盾が竜巻を生み出して、カマイタチと仕込んでいた手裏剣を吐き出しながら襲い掛かる。
竜巻が収まり、少ししてから一面を覆っていた砂埃も消え去る。
男の死体を見ようと爆心地へと向かう、がそこにあったのは死体ではなく別のもの。
黒い羽が辺りに舞い上がっている、その中心にいるのは漆黒の翼で身を覆う男。
その異形に思わず足が止まり一瞬の隙を作ってしまう、男が異常なスピードでこちらに走ってくる。
男の刃が鎧の一部を削り取るが、体を捻ってなんとか斬撃を避ける。
後ろに飛んで間合いを離そうとするが男が密着してそれを阻む。
空中で顔を狙って繰り出される突きを何とか避ける。
着地した後に男を蹴り飛ばし、それからバックステップで間合いを取る
「あんたやるな、普通の人間ならここまで俺と戦えないぞ。」
男が凄惨な笑みを浮かべて話しかけてくる。
「あんたもな、俺の盾を防いだのは人間の中であんただけだ。」
男がもう一つ剣を抜く、妙な光を発する長剣だ。
盾が無い状況では俺が圧倒的に不利、このままでは追い詰められててなぶり殺しだ。
男が広げていた羽を折りたたみ、こちらへ走ってくる。
覚悟の臍を決め、剣を握り締めて男を迎え撃つ。勝負はこれで決まる。

589 名前: 戦士のようだ 投稿日: 2005/11/08(火) 22:18:16 [ hNlLsBE2 ]
感想

>>南東方不勝さん
嫉妬?するハイランダー隊長 どこか間が抜けて愛嬌がありますね

>>583
美人看護婦は女装ビショップと予想

>>ともぴさん
右手から立ち上る湯気とは?

>>FATさん
蒼い眼のジョーイが素敵ですね

>>21Rさん
復活おめでとうございます
独裁者は意志を手に入れてしまうのでしょうか?
独裁者の理想郷とは・・・

>>ACさん
ついに銀狼が登場、銀狼と教授の運命は?

>>553
村人の投げやりな感じに惚れました
自分もこんなの書きたいです

590 名前: 東インド会社(違) 投稿日: 2005/11/09(水) 01:34:54 [ qgcX7oV2 ]
 本紙記者によるいんたぶーばっすいo

――良いのですか?
村長(以下 長):一族だげでは血ぃ澱んでしまうでぇ仕方ねべさ(以下翻訳)
――いえ、賞品が高価過ぎるような……
長:我々ロマには生れついて幸運な者も多いのです。
 そこらを散歩するだけで幾らでも手に入ります。
――なるほど。 ですが紙勇者や厨ばかり来るのでは?
長:我々は基本的に頑健です。
 また、下手に真の勇者に来られても困る。
――何故です?
長:また若い者が村を出てしまうからですよ(苦笑)
 村に戻った者もまたすぐ旅に出てしまう。
――なるほどそれで。
長:天使の皆さんにはなんとお礼を言えば良いやら
 イベントのびくっこも転移門で直送して頂く予定です。
――なるほど・・・すごいものですね。
長:ええ、代償など安いものです。
――では最後に何か?
長:――伝説の勇者も未熟な青年だったそうです・・・・・・
 たとえ今は弱くとも小さくまとまったりせず
  何より悪の誘惑に負けないで欲しいですね。

――ありがとうございました。


○ビスル勇者祭り

 受付窓口:各都市ギルド監理局 特設窓口

 大会参加受付期間:○月○日〜×月×日
      (当日参加は予約状況によります)



>>583
>544のお祭りが実行されたのかと噴出しました。

 そのつもりでしたーーーーー・・・orz


>”美形看護士”で看護婦じゃないなのがポイント。
>オリエンタルな魅力溢れる黒い肌の美人かもしれません。
>むちむちでむきむk

ぁぅぁぅぁぁぅぅぅぅぅ・・・・・・「看護師(男女含む)」ですゃぅ.
一括変換に「師」がでなかったのですよぅ・・・・・・

 で、看護士(びす&ロマ男)&準看幼女(+α)(服装は色々ってことで)
      ・・・それとも「白(桃)衣の天使」行くかに?


>「タクシー使わない」発言

 大会参加者や祭中の怪我人も治療されちゃうのさー


では今度こそROMもどりますー。

591 名前: LB 投稿日: 2005/11/09(水) 03:54:46 [ etYnwsA2 ]
題名幾つか変更致しました。
┌───────────────────┐
│           -残滓-            .│
│前スレ分                       .│
>>563-564 序章  『滓の目覚め』       │
>>755-756 第一章 『ほどけぬ雪』         │
>>923-926 第二章 『郷来』            │
│現行スレ分                     .│
>>220-222 第三章 『因果は巡る小車』   ...│
└───────────────────┘

第四章 『契約開始』

「しかしどうも寒いね、この姿は」

ナス橋を超えて、切り開かれた斜面を登りきった先、断崖絶壁を伴う切り岸の淵。佇む一つの人影はケイトスだ。
周りは一面、白銀に散りばめられた異空間で、藍色一色の衣類と炎を宿すセミロングの髪は際立って異の色を示した。
南の山脈へ、深緑を抱いて連なっていたはずの台地はすっかり白装飾を纏い終え、ただ黙して聳えたつ。
十の歳で初めてこの場所へ来た時と見れる物は変わらない。いつしか己の年齢は二十五となり、そこから百年程もの年月が経ちながらもまだ揺るぎのない眺めだ。
――しかし、感慨にふけきる前に現実、この身の置かれている状況は些か悪すぎた。
何よりも雪に乗じて身を切り刻む寒波。こちらの装備は着物という布切れを体に巻いたようなものだけで、露出する腕や足首は凍りついて痛みさえも覚える。
背に軽い断続的な―地を蹴る音を感じて、微笑。呆れた口調を投げかけた。

「なんとも身を守るのに非効率的だ。風呂上りにこんな物を着せるというのは奇怪な慣習だと思わないか?寝込み、身支度の際の襲撃時にはどうするというのだね?や・ら・れ放題だ。無秩序に体を舐め」

「なーに危険発言してるかなぁっ!」

ティアは雪の上をスライディングしながら突っ込んだ。
勢いを加速させた回し蹴りを微笑みかけてきたあの面にぶち込んで――丘の上から蹴落として…
それは雪を削って掘り下げただけに終わる。
上体を横に反らして斜め上から、鋭く強く、刺すような勢いを右の足は空振りして地面に突き立った。
視界に見えた彼の行動は顔を反らしただけのみで微笑のまま懐に立っている。

……まだまだ。

突き立った右足を軸に体を一回転、左の足を同時に後ろに振り上げて前へ、振り子の刃の如く―――蹴り上げる。
乾いた音と同時に手ごたえを感じた。――が、決定打ではなく防御されている。大振りの初撃を囮とした二撃目を咄嗟に両手で防がれたのは意外だと思ったが。
掴もうとしたのだろう。そう、あの時、私が歩法、幽遠で館から抜け出そうとした時の様に。馬鹿だな。と思う。あれは私が失敗したからこそ、あんな無様に掴まったのだ。決して彼の手腕による物じゃない。
父の技だ。父が私の完全会得を認めた技だ。破られるわけがない………
彼が私の蹴りを防いだのは腕の部分ではなく手。その両手はこちらの蹴りの勢いを殺しきれずに跳ね上がっている。詰まる所これも最高の一撃を入れるため…………そう!好機を作るためのお・と・り。
そのまま足を振り下ろせばいい。この蹴り上げと振り上げで踵落としの完成となる。普通なら顔面を撃つ所だけど、背丈の違いとタイミングの微妙なズレがあいまってそれは出来ない。ならば目指すは……うん…股間だね♪
これで決まる。

592 名前: LB 投稿日: 2005/11/09(水) 03:55:16 [ etYnwsA2 ]
「責任とれーーー!」

誤解だとか関係ない。とにかく―――見られてしまった。これが事実で、かつ重要な事。
そんな…他人の女性の恥ずべき姿を男は視界に焼き付けたのだから、黙って制裁を受けるべき!違う?

(いやしかしながらこのようなつっこみを繰り出してこられるとは、激しい。若気活き活きとよろしい事だ)
ケイトスは初撃を避けながら思案を巡らせていた。この少女に関して、出会って抱いた興味の数々を。
そして。
今置かれている現状を楽しみながら、分析していた。
ただ、純粋に戦うだけなら向いている事を認める点はある。動きも素早く、相手の動きに対応した良い連携を実行する為の冷静な判断力、十分に備わってると言えよう。
しかし、今まで、館でのあの歩法を見てから、彼女が二重に映って見えてしまう――――そう、既視感だ。あの"山猿"が影として不意に現れる。今もなお、ティアの動きに伴って。
だからこそ、最後に決めに来るのは踵落としだと予想できた。判断の遅れから蹴り上げは弾かれてしまったが。次の一撃を防げば良い。
"あれ"と決定的に違うのは打点の低さ、こちらの頭を狙うには及ばない。そして次はそのまま振り下ろしに来る。ならばほぼ間違いなく、只ならぬ苦痛を与えうる箇所としては下半身を狙ってくる。
振り下ろされる寸前、前屈みになって、右足を蹴り出し前へ。右の肩のちょうど肩甲骨の上部辺りに威力が乗りきらない靴が当たる。衝撃は最小限に留めた。後はそのまま押し出して相手の体勢を崩す。
ティアの体は軽い。重さのない体が、威力を増す為に頼ってきた速度を打ち消した今、捻じ伏せるのは容易い。
う、と軽い苦悶の声を上げて彼女は後ろへ尻餅をつく。こちらを忌々しげに見つめる目がまだ攻撃の意思を知らせてくる。
立ち上がろうとする彼女に手を差し伸べようとして、彼女が驚いて後ずさる。そして――――
落ちた。器用に手を滑らせて、頭から。ケイトスは動きに追従して彼女の落下を食い止めた。
ふぅ、と息を吐き、安堵。
だが眼前、ティアは顔を真っ赤に染めてこちらを睨んでいる。困った事に、気でもあるのだろうか、という冗談は置いておこう。

「感謝の言葉があってもいいと思うのだが」
「うるさーい!!!ま、まま、またしてもこの野郎っ!!どこ掴んでんのよーーーーー!」
「命を助けるためとしてこれは間違っていないと判断したのだが」
「にしても場所を考えなさいっ!」

と、ケイトスは気にしていない。彼が掴んだ位置は両足の膝。
ただし…着物の外側からではなく、その裾の中深くに、両腕を突っ込んだ形で。
裾がめくれてずり下がる中、ティアは両手でケイトスの掴む部位を押さえ込み、それ以上の露出を防いだ。

「ふむ、勿論配慮して腰を抱え込もうとしたのだが、間に合わなくてね。他の部位となるとその衣服は素肌に滑る仕様で危険だ」
「…………分かったから早く引き上げてくれない?」
諦めた、呆れた口調、それが引っかかる。
いやまて、とケイトスは黙考した。このまま彼女を助けても、自分には変態という負債がのしかかったままだ。
相手に認めてもらった上で返上をせねばならない。今すぐにでも。

「そうだね……ここらで一つ交渉と行こうか」
「ちょ、ちょっと何をいきなり」
無視して言う。
「俺は君の身体の処遇を預かっている。手を離せば…」
「ふん、こんな崖程度、落ち着いた今ならロープと短剣使えば大丈夫よ。そんな脅しに」
「下を見てみたまえ」

593 名前: LB 投稿日: 2005/11/09(水) 03:55:45 [ etYnwsA2 ]
彼女は言われるがままに顎を反らして―――――ひ、と短い悲鳴を上げる。
続けて漏れそうな悲鳴を隠そうと口元に両手を押し当てて、またずり下がる着物の裾に気づいて押さえこんだ。
眼下、雪原の上にまばらに聳え立つ樹林の影に。幾多、蠢くものがあった。

首をこちらにもたげて彼女が叫ぶ。

「なんであんなにぴくっこがいるのよーーーーーーーっ!!」
ずるりずるりと、大きな口から牙を出し入れしながら這いずり回る明緑のワーム達。所狭しと崖下に広がる雪原を埋め尽くしている。
「ははは俺に文句を言われても困る―――まぁ思い当たる節としては」
ここでケイトスは怪しく笑う。
「―――復讐だね。そう、ぴくっこの復讐だ」
「は?」
彼女は眉をひそめる怪訝な表情へ。
「君の宿の御品書きに『この冬を乗り切れ!やわらかくて栄養満点!ぴくっこ肉のスタミナ料理!』という特集があったはずだが」
「あーそういえば母さんが言ってたわね………冬のぴくっこ達は冬眠に備えてたくさん栄養を蓄えてるからスタミナ抜群間違いなしだって。油も採取できるし節約節約………」
「若い時の苦労はいずれ為になる。頑張るといい」
「うん……」
互いに表情が噛み合って会釈。一息。

「って………関係ない。ないからさ……そんな事。無駄な事言ってないでさっさと引き上げなさい」
「俺には見えるのだよ」
いきなり表情を険に、押し殺した口調に変えたケイトスの様子に、ティアは表情を強張らせた。
「君が包丁で切り刻んでいった彼らの仲間の怨恨、そして俺達の眼下にいる彼らの叫びがね。さぁそうとも、こう言ってるともさ……
"ぬとぬとのぐちょぐちょで固めてなぶって料理して食ってやる"と。彼らの油は無色無臭だがワーム種の中では粘りが強い部類に入る。そんなものを身に浴びれば当然動く事は出来まい。そして彼らが口内に潜ませている幾つもの触手で君は――――あぁっ!」

「いやぁっーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

絶叫がこだまするも同時に強風が吹いて打ち消していく。彼女は涙目になり、首を激しく振って想像した情景を否定している。
予定通り事は進みつつある。そうそう忘れずにフォローをしておかねば。
「君をこの場から助け出す見返りをこちらが提示する前に……」
涙目の彼女を諭すような、やわらかい会釈を。そして深々と頭を垂れる。
「まずは………君に対する失礼の数々を詫びるべきだ。申し訳ない」
彼女は眉尻を下げた潤んだ眼でこちらを静かに見据えてくる。
「……許してくれるかね?」
しばらくして、首を下に振ってそれきり、彼女は俯いたまま、そろそろ可哀想に。
「ありがたい。まぁ君を助ける見返りなど初めから取るつもりはないとも。安心したまえ」
漸くケイトスは彼女を引き上げる。その最中、彼女の顔が震えて爆発を迎えようとしているのが分かる。
「当然に決まってるでしょうが馬鹿ぁ!!!ぁ…あいたたたた……頭に血がぁ…」
と彼女は元気良く叫んで、そして頭を抱えて仰向けに寝転んだ。

594 名前: LB 投稿日: 2005/11/09(水) 03:56:05 [ etYnwsA2 ]
してやられた、くそったれ。
大好きな文学作品で培った感受性が仇になって変な想像まであぁ…………不覚。彼はさぞかし満足だろう。今は調子に乗っていろ。絶対に裏かいて泣かせてやる!
その当人は相変わらず、伏している自分の傍に立って雪景色を眺めている。同じ景色ばかり見て飽きないのだろうか。
雪が激しくなってきた。風と共に降り立つ白い粉塵が彼の赤い髪を更に引き立たせている。
館でのやり取りで初めて見た彼の表情。今、悠然と立っている彼の横顔を見ても、何か引っかかるものがある。
特に眼、彼の瞳は何処か力なく変化なく、憂い気さえも垣間見える。軽々しい口調は彼の過去の反動かなにかだろうか。
いつしか注視していたこちらの視線に気づいたのか、彼がこちらに向きなおって声を出す。

「そうだ。俺からのサービス、といった所かな。休みながら聞くといい」

また何かを仕掛ける気だろうか、と一応耳を集中させ、突っ込みを即答で入れる準備、身体の方も何時でも臨戦態勢に入れるように構えた。

「君を守ろう」

右足を蹴って飛び出す所まではよかった。とにかく攻撃するなら突発的にやらねば避けられるし、文句は後からつけられる。そう思ったが。
予想外の発言につんのめって滑って前へ。またしても彼に抱きつくような形で、倒れこんでしまった。
…沈黙。

「忙しいね君は。足元は良く見るべきだよ?それとも本能的衝動で俺に抱き――ぐわっ」
「今のはあんたの発言が悪いんでしょうがっ!わけ分かんないわよ!」
「話は最後まで聞くものだ落ち着きたまえ。言葉通りだ。君を守り通し、そして無事に君の父母に会わせて元の生活へ導こう。ただの狩りだったり家出だったりで出掛けているだけならば少々張り合いがないがね」
「それであんな様子で出て行くわけ……」
何かがはじけた音と共に空気が揺れるような感触、それが発言を遮った。もう一度よく聞く。これは……火薬の音だ。

「まさか……!」
疑いはすぐ言葉に現れた。彼が聞いて応じる前に、
「お父さんよ…」
私が頷き、答えた。冗談は言ってられない。
「これはお父さんの火薬を使った仕掛け罠よ。それも大型の」
気が滅入る。確か、三日程前から倉庫の積荷の一片が消えていた。恐らくはそれだ。
ならば父はこの日を予期していたということになる。何故…という疑念だけが自分に、頭にある父の記憶に問う。
そして母も、何らかの形で父の抱える問題を知っていたのだ。自分だけが仲間はずれで、自分だけが何も知らずにいた。それが、その事実が腹ただしい。
「どうしても尋常とは思えない、か」
当然だ、という意思表示を頷きで示す。彼はそれにまぁ、と言葉を入れてから、
「俺にも思い当たる節がないわけでもない」
え、とこちらが反応すると同時に手が差し伸べられた。
「俺はケイトス。年齢及び所在及び詳細の公開は個人的理由により今は却下だ。その内話す機会があるかもしれないがね」
さあ、と彼は続ける。
「君も名乗りたまえ。君の名は知っているが、直接教えられたわけではないのでね。契約とは互いの名の下で成立するものだ、覚えておきたまえ」
「……ティア、ティア・マキーナよ。私の事も貴方が信頼できるとこの先判断したら色々と話すかもね」
握り返した。そして破顔、その訳は彼女の中に生まれた一つの思考によるものだ。
前戯、初めはそんなものだと彼女は思っていた。契約?果たしてそれに如何程の価値があるというのだろうか。
大げさとはいえど、初めての冒険。その大義名分としては悪くない。ここで父や母が抱える問題を解決すれば、私の独り立ちも認められるだろうか。
身内の問題でそんな考えは不謹慎がすぎると分かっていながらも、一旦植えついた淡い期待が消え去る事はなかった。

595 名前: LB 投稿日: 2005/11/09(水) 04:00:42 [ etYnwsA2 ]
あぁ…膨大な文字列で申し訳ないです。目薬持参の上でお読みください。
そしてこんな早朝にお早うございます。
私も風邪を患って中々寝付けない始末。体調には気をつけないと…

596 名前: 戦士のようだ 投稿日: 2005/11/09(水) 22:37:17 [ hNlLsBE2 ]
>>254其の壱 >>276其の弐 >>305其の参 >>334其の四 >>425其の五
>>447其の六 >>473其の七 >>494其の八 >>506其の九 >>529其の十
>>538其の拾壱 >>561其の拾弐 >>570其の拾参 >>588其の拾四

六化仙 其の拾五

二本の剣を手にした黒い翼の俺を相手はどう思うのだろうか?
そんな事を思いながら相手の息の根を止めるために姿勢を低くして走る。
音が無くなる、物の動きが急激に遅くなる。何度か味わったことのある感覚。
戦い