ΜΜ●　エジプトにおける日本がらみの情報スレ。　●ΜΜ

538：在カイロ　塾長まる。：2016/11/05(土) 01:31:21 ID:EZYO6n8Q: エジプトで日本式教育が広がる今こそ日本文化輸出の強化を｜オピニオンの「ビューポイント」 htt

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日本式の教育が世界を席巻する

　そんな日が本当に来るのではないかという期待を感じるニュースが先日話題になった。日本と友好関係を深めつつあるエジプトが日本式教育を実施するという、日本人として誇りに思える嬉しいニュースのことである。この背景にはエジプトの人口が爆発的に増え続け、治安の悪化が進み、学校そのものが足りなかったりして、生徒の学習意欲や態度が非常に問題になっていたことにある。

　エジプトのシシ大統領は今年9月に来日した際に安倍首相と会談。その席で日本式の教育をエジプトにも広げたいと明言していて、安倍首相も協力を約束していた。それが現実となり、実際に日本式の学校教育が取られているようだ。

日本人の精神は世界に通用する

　具体的には、教室の清掃や日直当番など、日本ではごく当たり前の光景だがエジプトや中東の多くの学校では無かったらしい。また日本人独特の規律や礼儀を重んじる精神が、国家形成にプラスになると考えられており教育にその精神を取り入れることで、人材育成などにつながると考えられている。日本独特の集団生活、集団行動を取り入れるのは世界では稀なことらしいが、そこに目を付けたシシ大統領はとても有能な指導者だと言える。

　このような日本人的な道徳教育の充実は平和を享受するための第一歩だといえる。エジプトでは政情不安が続く中、過激派組織によるテロにも悩まされている。当然、テロリストになってしまう青年は国家への不満が原因だったりする。その背景には教育をまともに受けられなかったり、倫理観や道徳観の欠如が存在する。教育の充実が国家の安定に結びつくのは至極当然のことだと改めて気付くだろう。

　当面はエジプト国内の200校に拡大する予定だ。エジプトでは学校の清掃などは清掃業者の仕事だったらしく、生徒が掃除をすることがなかった。今では生徒がほうきやモップを手に取り、自分達の学習の場を綺麗にする喜びを分かち合っているそうだ。些細なことだが、このような感謝の気持ちを養うことは人間形成において重要な要素なのだ。こうした積み重ねが花開き、成熟した国家に生まれ変わるのだろう。それを実践してきたのが日本であり、途上国にとってはぜひお手本にしてもらいたい。

日本の文化は大きな武器になる

　エジプトで始まった日本式教育は必ず成功するだろう。現地の教職員がその意義をしっかり理解していれば、必ず子供達は変わることができる。そしてその生徒達が大人になったとき、自国の利益になるような素晴らしい働きをしてくれて、それがまた親から子へと循環して、エジプトはより繁栄するだろう。

　となると、日本の文化に再び注目が集まることになる。今でも私は日本の文化を世界に、特に治安の悪い中東・アフリカ諸国に広めるべきだと提唱している。以前からブログなどで指摘してきたことだが、不安定な国際情勢の今こそ、日本のソフト面に光が当たるのではないかと感じている。学校教育だけでなく、政治や経済活動、街づくりに至るまで日本の武器はたくさんある。欧米諸国のように紛争解決には武力しかない、という考え方を捨てた日本が武器にすべきはソフト面の輸出以外にないだろう。

　例えばシリア内戦が今でも続いているが、内戦終結後に和平会議を行っても遅い。停戦から和平に通じるプロセスを、米国やロシアの言いなりにならず、独自に日本が旗振り役になり東京や大阪で和平会議を開催すればいい。そして停戦後の政権移行に関連して、日本式の民主主義や官僚機構の整備、選挙の仕組みなど、力を貸せばいい。省庁で暇をしている役人はたくさんいるだろう。シリアの再建という大きなプロジェクトを与えれば役人もやる気になるはずだ。物やお金を輸出するのではなく、日本的文化を輸出する。これは間違いなく世界に通用する施策である。

　こうして遠いエジプトの地で日本式の教育が行われていることに、我々日本人は誇りに思わなければならないし、襟を正していく必要もある。世界の誰もが「日本人は礼儀正しく、規律を守る」と思っている。にもかかわらず国内での政治状況や、社会の混沌とした空気を見渡すと非常に悲しい気持ちになる。世界で日本の力が求められているのだから、もう一度我々も、日本人らしさを取り戻すべきではないだろうか。

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