ダニエル司教は、「村上先生とカリスチャペルの信徒の皆様に、そしてご来場くださった全てのお一人お一人に感謝を申し上げたいと思います。この教会が開かれたとき、村上牧師が山の中の廃屋からスタートされたというお話にとても感銘を受けました。私たちの教会も聖アントニウス(251年ごろ〜356年、砂漠で生活した最初の修道士とされる)が暮らした砂漠の中からやってきたからです。この教会を皆様の教会だと思い続けてください。そして、いつでもいらっしゃってください。大歓迎です。世界にはいろいろな教会がありますが、神様を信じるということは共通していて、それがあれば違いも乗り越えられると思っています。今日これから行うのは2千年前にできた聖マルコから受け継がれてきた礼拝です。日本で初のコプト正教会の開堂という歴史的な今日、宗派を問わず集まっていただいた皆様と一緒に感謝のお祈りをささげたいと思います」とあいさつした。
礼拝の前に、少女3人がアラビア語の賛美の歌を披露して会衆を歓迎した。
またこの日は、信徒であるエチオピア人とエルトリア人の2組の家族の幼児洗礼が行われた。乳児たちは「In the name of the Father(御父の名によって)」と「the Son(御子)」と「the Holy Spirit(聖霊)」の名を唱えながら3回水に浸され、体の36カ所に油が塗られた。
その後11時過ぎからは、たかれた香が立ち込める中、ダニエル司教の司式のもと、英語と日本語とコプト語で聖体礼儀が行われた。この日配られた礼拝式文は3カ国語で書かれており、表紙には「The Coptic Orthodox Liturgy of St.Basil(written in 4th Century)コプト正教会の礼拝(4世紀に聖バジルによって書かれた)」と記述されていた。