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【MLB】愛すべき救世主・川崎宗則が再びメジャーにたどり着くまで

1カナディアン:2013/04/25(木) 01:34:16

4月24日(水)12時21分配信

4月19日(現地時間)から21日のヤンキース戦。普段は閑古鳥が鳴くことが多いトロント・ブルージェイズの本拠地ロジャース・センターに、3連戦で12万人を超える観客が集まった。その大観衆の声援を一身に集めたのが川崎宗則だった。イチローはその大声援を聞き、自身の耳を疑ったという。

「なに、あの歓声? 信じられん……。だって、あれはジーターがニューヨークに帰ってきた時と同じくらいの歓声ですよ。ちょっと考えられないですよ」

メジャーに昇格して、川崎はまだ本拠地で6試合しかプレイしていない。なのに、すでにライトの席には“KAWASAKI CORNER”が設けられ、球場内にあるチームショップでは背番号66のレプリカ・ジャージが150ドルで早くも販売されている。店員によれば、「入荷してもすぐに売り切れてしまう」ほどの人気なのだという。イチローが驚くのも無理はない。トロントでは今、「川崎フィーバー」が起きているのだ。

突如チームに現れた日本人選手が、なぜここまでの人気を集めるのか。川崎はほとんど英語が話せないし、通訳もいない。それでも地元メディアの取材を快く受ける。そしてこう言うのだ。

「I can't speak English. Because I'm Japanese. アリガトウネ、オレ、ガンバル。Thank you, Good luck!」

ファンに声をかけられても、対応は変わらない。いつも明るく振舞う姿に、誰もが笑顔になってしまう。それはグラウンドでも同じ。常に全力プレイでグラウンドを走り回る姿に、多くのファンは好感を抱くのだ。だが、ブルージェイズのファンに愛された理由は、これまでチームになかったプレイスタイルを持ち込んだことも大きかったのではないか。

川崎が本拠地で初めてマルチ安打を放った4月17日のホワイトソックス戦のことだ。この試合の第2打席で川崎は11球粘った末に四球を選び出塁した。ブルージェイズ打線はホセ・バティスタを筆頭に本塁打を打てる打者は揃っているが、大振りで荒削りな打者が多い。その中で、必死に粘りながら四球を選んだ川崎のスタイルは、スポーツ・イラストレイテッド(電子版)が「チームを変えた男」と評価したほどだった。

「愛すべき救世主」――それが川崎宗則なのである。

とはいえ、昨季マリナーズから契約を解除された後、川崎獲得に動いたメジャー球団はなかった。メジャーのキャンプが始まってからも色よいオファーはなく、珍しく弱気になった時もあった。

「やっぱり、みんながキャンプ地に行っても僕だけなかなか合流できない。早く決まればいいな、早く行きたいなと思って、ずっと福岡で練習をしていました。すごく焦りもありました」

それでも気持ちだけは切れることはなかった。「僕がやりたいことにこだわりだい」と、再びメジャーでプレイすることを目標にしていた。その川崎にようやくチャンスが訪れたのは3月中旬。ブルージェイズからのマイナー契約を受け入れ、フロリダのキャンプ地に合流したのは3月18日のことだった。

「燃えに燃えています。12月でもゲームに出られる状態だったので、調整なんていらない。とにかく自分のやれることをやるだけ」

ブルージェイズからすれば、ケガ人が出た時のバックアップ要因に過ぎなかったが、開幕早々に正遊撃手のホセ・レイエスが左足首を捻挫。全治3カ月のケガを負うのだから、野球とは何が起こるかわからない。そしてこのチャンスをものにしたのが川崎なのだ。

ギボンズ監督は、「相手が右投手の時は1番で起用する」と明言し、4月13日の昇格以降。全試合スタメンで出場を続けている。川崎は「どこでやろうが自分の仕事をやるだけ。しっかり準備して、毎日グランドで大いに発散するだけ」と変わらぬ決意を口にし、最後に出身地・鹿児島の方言で気合いを入れ直した。

「チェスト!」(さー、行くぞ!)

再びたどり着いたメジャーの地。川崎宗則の奮闘を期待したい。


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