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祝 にゃー様/ターナさん

26名無しさん:2017/03/29(水) 03:13:45
しかも、家内制手工業で、自分の家に、織るための機械が3台あって、織元さんから発注された仕事を、今は、お弟子さんと二人で捌いてるって感じなのかな。会社のように人を雇って、一日○○時間の勤務で基本給いくらっていうのではなくて、歩合制?のように、売れる物を作って初めてお金になる仕事を2人で受けてるって感じ?だから、はじめの半年は無給ってのは、売れるものを作ることが出来ないから、お金が発生しないからってことなんだと思う。むしろ、教えている間は自分も織れないからお金的にはマイナスになっちゃう感じ。もちろん、人材育成のためにはお金をかけるっていう考え方もあるし、一般企業だと、新人が営業とれなくて利益0でも、その人が将来営業できるように教育するのは会社の仕事だから。
ただ、現状は、りんどう屋さんも副業で生計を立てているので、それをすると共倒れになっちゃうので、困る。けど、この先、5年、10年経つと、織る人がいなくなっちゃうか、若い人を育てなければという切実な願いなんだと思う。これは、りんどう屋が儲かるために来てほしいではなくて、分業化してるから、織る人がいなくなったら、西陣織の着物がこの世から消えちゃうからってこと。たぶん。実際に織ってる人だからこそ、この危機感が半端ないんじゃないかな。
んで、じゃあ、なんで産業の危機のために働く人が無給で我慢しなきゃいけないの?補助金とか公金投入しちゃえばいいじゃんっていう考えもあるんだけど、公金に頼るってことと、産業の発展は別の話で、公金もらったとしても、結局は物が売れないと産業として成り立たないし、職人育てても意味がないんだと思う。
個人的には、自分の能力の問題で売るもの作れてないのに時間拘束されたからお金くれっていうのは、「職人」ではないと思うし、100万〜1000万円もするような機材とか道具とかを自分で用意することなく、半年でお金をもらえるレベルの職人に仕込みます(言い過ぎ?)って話しだとすると、やりたい人からすると、結構、すごいことなんじゃ?とか思う。
ただ、産業として構造改革されない限り、将来の仕事の補償は出来ないし、先細り必至なのに、それでもやりたい人がいるのかって問題は残ってて・・・だから、りんどう屋さんもなんとかしなきゃって思って、「それでもやりたいっていう稀な人」がいるかもしれないと思って、募集したんじゃないかっていうのが、私の推察。
産業の仕組みを変えないとどうにもならない気もするけど、分業化しすぎて、一人の職人がどうにかできるレベルじゃない。一人の職人が、ほかの工程の仕事もできるように頑張ると、その工程の仕事をしていた人の仕事がなくなっちゃうから雁字搦めで身動きとれないっていう表現がしっくりくる。それでもどうにか変わらなきゃ、何かを変えなきゃ、西陣織がなくなってしまうんだろうな。
奈良には奈良晒っていう伝統産業があって、武士の裃とか着物の生地として使われていたけど、明治になって需要が無くなって、産業は衰退。同じように、原料から糸を作る人、糸を織る人、布を晒す人、加工する人、問屋、小売、それぞれを仲介する人って分業されていたんだけど、今は、織りの作業をやっていた地域が保存会を作って、何十年もかけて技術の伝承を頑張っている。ただ、産業として成り立ってはいないし、しかも、晒す工程の技術が失われてしまって、雪のように真っ白でやわらかい生地って言われていた奈良晒を本当の意味で再現することは出来ないと言われている。一度失ってしまったら、元に戻すのが本当に大変。だから、何が出来るのかなって、小さなことでもいいので考えていきたいって思う。


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