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街づくり関係(都市計画・景観)スレ その4

1340名無しさん:2019/01/23(水) 12:35:15 ID:qyBlkDVA0
塩野義の手代木社長「未来の医都、世界に発信 夢洲に次世代病院を」
2019/1/18
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40169210Y9A110C1LKA000/

「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとする2025年大阪万博に向けた取り組みが始まろうとしている。日本の社会保障制度は課題が山積の中、大阪発で超高齢化社会を支える最先端の地域モデルを示せるのか。塩野義製薬の手代木功社長に聞いた。

――19年は万博開催に向けた取り組みが始まります。

「人口減少期に入る日本では『どう人生の最期を迎えるか』が大きなテーマだ。万博の主題には難しいかもしれないが、その準備が大阪で始まっていることを示してはどうか。日本の高齢化は世界から注目され、実験的な展示があれば目玉になる」

――どのような展示が考えられますか。

「万博会場の夢洲(ゆめしま)を『あそこに行けば健康長寿が約束される』という未来のスマートタウンにする。住まいも医療機関も観光地もそろう街にする。若い世代に住んでもらい、生活のデータを蓄積してヘルスケア関連のビジネスに役立てる。いいデータが取れるなら製薬会社も投資できる。広い東京では絶対にできない試みだ」

「さらに、うめきた(JR大阪駅北側の再開発エリア)のような場所にも病院を造る。都会のど真ん中で検査や入院をすることが患者にはいい刺激になる。子供世代も街に遊びに行くような感覚でお見舞いに行ける。都市機能の中に病院が溶け込む新しい姿だ。ここで集めたデータを夢洲のデータと連携させて活用すればいい」

――現在の社会保障制度が存続するのか不安です。

「日本の国民皆保険制度は世界に冠たる制度だ。ただ、制度維持のために赤字国債を乱発している。高齢者が不要不急な薬の処方を受ける問題があるが、その薬は若い世代が返す借金となる。いかに日本人が恵まれているか自覚し、何を我慢しなければならないか議論すべきだ」

――具体的な対応策はどう考えますか。

「医薬品市場は処方薬で10兆円程度。医療費のうちの2割だ。見えやすい数字なのでカットされやすい。もちろん製薬業界も努力していくが、他の8割の医療費を含めた社会保障全体の効率化が必要だ。そのためにはまず自制の仕組みが不可欠だ」

「例えば風邪薬のように薬局で買える安価な薬なら薬代は100%負担でいい。支払額に上限がある高額医療も実際に財政を圧迫する大きな要因だ。例えば『肺がん治療はいくら』と治療ごとに医療費を定める。一定以上の治療を望む場合は個人負担も一案だ」

――医薬品の新規開発は滞りませんか。

「確かに特許切れ薬品を少し改善したような製品が一番もうかる。薬価は少し高く、開発のリスクは高くない。だが本当に困っている患者さんのためにリスクを負って開発をするのが医薬業界の使命だ」

「当社が開発する『セフィデロコル』という抗生物質は(肺炎などを引き起こす)『多剤耐性グラム陰性菌』に対して効果が見込まれる。恐らく日本で100例あるかどうかの症例だ。100人向けを一生懸命に開発するには何らかの誘因材料が必要。例えば国が毎年1万人分備蓄してくれれば大流行した際も安心だ。必要なお金は総額で100億円ほどで済む」

記者の目 不都合の解決、今こそ議論を

社会保障制度は国民の安心な生活の後ろ盾だ。そのために政治が大なたを振るったり、医療関連業界が強い声を上げたりしにくい。それゆえに市場原理が十分に働かず、非効率さや不平等が生まれる現状を生んできた。

例えば、医師の間に圧倒的な能力の差があっても診療報酬は同じだ。手代木功社長が指摘する負担と給付の課題も制度の限界を示している。次世代も安心に暮らし続けるには持続可能な制度に脱皮する必要がある。

大阪万博で展示する先端的な取り組みは、未来への「ワクワク感」を示すうえで重要だ。関西の産学官は世界に多くをPRできる。ただ、先進的な技術にばかり光を当て、足元の不都合な現状にフタをしてしまうようでは説得力に欠ける。

万博をきっかけに政治家や医療関連業界、国民が社会保障制度の現状に向き合い、議論を進めることが「いのち輝く未来社会」につながるはずだ。


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