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2ちゃんねるが海外ドメインを全規制
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:2014/08/13(水) 12:06:14 ID:tZ.Bqbkw0
人相鑑定術に関して
或る国語の音調を聴きわけ得るのは、その国語の
意味を理解していない人に限られる―そうでないと、示されたもの〔意味〕が、示すもの〔音調〕を
すぐさま意識の外におし除けてしまう―のと同様に、或る人の人相を鑑定しうるのは、ただ、そ
の人といまだ親しくなっていない人、言いかえると、その人と度々会ったり話したりして、その
顔に慣れるようなことの全く無かった人だけということになる。そういう人なら、或る顔につい
て純客観的な印象がつかめるし、それによって、容貌を解読する可能性を有てるのだから、厳密
に考えると、人相の鑑定は初対面の際に限るといわねばなるまい。匂いは初めて嗅いだときにだ
け感じられ、葡萄酒の味は一杯目にのみ真に味わえるのと同様に、やはり、顔が、その完全な印
象を与えるのは、ただ第一回目にかぎられる。それゆえ、最初の印象を注意深く見きわめて、こ
の印象を記憶しておかねばならない。さらに、個人的に重要な関係を有つ人物である場合に
は、その印象を書きとめておくがよい。とりわけ、人相の鑑定について自分の感じを信頼できる
ならば。その後、交際して知り合いになると、以前の印象は、とかく消え失せていくが、いつか
は、その第一印象を証拠立てるような結果が現われるであろう。
しかしながら、わたしたちは、この場合、その第一印象なるものが、おおかた、はなはだしく
不愉快なものであるということを、自分に対して、つつみ隠そうと思ってはなるまい。―とに
かく、人が大勢いるなかでも、まあ合格といえるのは、どんなにか少ないことだろう!―例外
として、美しい、善良な、聡明な顔は、―ほんの時たま、ごくまれに、あるにはあるけれども、
―感覚の繊細な人々にとって、たいていの新しい顔は、おおむね、或る―驚きに近い―感じを
起こさせるであろう、というのは、たいていの顔がいまさらながら吃驚せられるようなものの
組み合わせで出来あがっていて、要するに、不愉快きわまる印象を与えるものなのだから、とわ
たしには信じられるのだ。実際、そのような顔は、通例、全く、がっかりさせる光景(英語でい
う a sorry sight)である。しかも、それらの顔のうえには、心構えの卑俗さ低劣さが、むきだし
に現われているばかりでなく、よくも、あんな面をしていながら外出することができるなあ、な
んだって、わざわざ仮面をかぶらずにいるのかしらと、怪訝の思いにたえられないほど―人間ば
なれのした―悟性の狭さ浅はかささえ、はっきりと刻みつけられている。実に、たった一と目見
たばかりでも、こちらまで汚されてしまいそうな感じのする顔もあるのだ。従って、特殊な地位
にいる人々が、いつも「新しい顔を見る」ことの苦々しい感じを全く回避するために、隠遁生活
にはいり面会を拒絶するとしても、これを一概に、曲解してはなるまい。
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