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山中伸弥ノーベル生理学・医学賞

24iPS細胞 掲示板:2011/10/03(月) 11:16:44
時代を駆ける:山中伸弥/6 遊び心から万能細胞
ttp://mainichi.jp/select/opinion/kakeru/news/20110929ddm012070072000c.html

 《「受精卵を使わずにES細胞(胚性幹細胞)のような万能細胞を作る」。夢のような目標を実現するヒントは、一頭の羊が提供した》
 96年に英国で生まれた体細胞クローン羊のドリーです。おとなの羊の乳腺細胞の核を卵子に入れて、ドリーが生まれた。つまり、ミルクを作る能力しかない細胞の核の中に、羊の全身を作り出す設計図、全遺伝情報が残っていたということです。
 この設計図は、3万ページの本に例えられます。そのうち1万ページほどに載っている内容で細胞が作られ、ページの組み合わせによって全く違う細胞ができる。大事なのは、どのページを開くかを決める「しおり」に相当する遺伝子です。
 もし、ES細胞の中でさまざまな種類の細胞を作る能力を維持している遺伝子を探し出し、体の細胞に無理やり入れれば、ES細胞みたいに変身するんじゃないか。単純な発想ですが、理論的にはできるという確信がありました。4年ほど研究を進め、遺伝子を24個まで絞り込みました。
 《京都大に移籍した翌年の05年夏、24個すべてをマウスの皮膚細胞に一度に入れる実験を試みた。通常一つずつ、多くても数個ずつ入れるのが常識。後に「大胆」と驚かれる》
 僕も(研究員の)高橋和利君も、試しにちょっと遊び心でやってみようというくらいの気持ちでした。(24個の中に、探している遺伝子が)あったらいいなとは思いましたが、そんなに運がいいわけないと。
 「先生、生えてます!」。ある日、高橋君が部屋に飛び込んできました。シャーレの中に、ES細胞に似た丸い細胞の塊がありました。
 それまで、一見うまいこといったように見えてすごく喜んで、繰り返してみたら間違いだったということは何度もありましたから、今回もたぶんそうだろうと。もちろん「ほーっ」とは思いましたけど、高橋君に「ぬか喜びせんと、とにかく繰り返そう」と言いました。何度繰り返してもできる。それでも、どこかに落とし穴があるんじゃないかという恐怖感の方が強かったですね。

毎日新聞 2011年9月29日 東京朝刊


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