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仏さんの帰省ラッシュinコンビニ
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:
ナナシ
:2018/08/13(月) 02:43:28 ID:jO8DT9fo0
今から20年前、当時大学生の頃コンビニ夜勤でバイトしていた頃にあった夏の話。
お盆の時期で蒸し暑いある日、納品作業の分担ジャンケンに負けた俺はレジ&フロア陳列担当、同僚のYは涼しく快適な飲料用バックルームで陳列担当と二人体制で作業を進めていた。
そのコンビニは一応都内だか、夜にはほとんどお客さんが来ないので、その日ものんびり作業をしていた。
自分の作業が半ばにさしかかった夜中の2時頃、「ピポピポー」と入店のチャイムが鳴るのにお客さんが入ってくる気配がない現象が何度も続いた。
イタズラか?と思い外を確認するが人の気配がしない。
故障したのか?くらいに考えて作業に戻ると、バックルームに籠っていたYが怪訝な顔をして出てきた。
夏で飲料品の納品数が多いのにもう作業が終わったのか?と訪ねようとした所、Y「あれ?あんな沢山お客さん来てたのに、もうさばいたのか?手伝いに来たのに損したわ。」と言ってバックルームに引き返した。
(…客なんて一人も来てねーよ。まさかサボりで寝てたんじゃねーだろうな?)と邪推していると、また「ピポピポー」。
入口を確認しても、やはり誰も入ってこない。
Yの発言を思い出し、なんとなく心細くなりバックルームへ向かった。
俺「なんか入店チャイムが壊れたみたいだわ。」Y「は?お客さん居るじゃん?ほら」
バックルーム越しに店内を除くと、、、(え?家族連れ?いつの間に?)
店内には夫婦と思われる男女が居て、さらに小さい子どもが走り回りぺたぺたと足音まで聞こえてきた。
(俺が見逃してたのか?でも…)と軽くパニクっていると、Yが一旦休憩しようと持ちかけてきたのでバックルームから出た。が、やはり誰も居ない…。
Y「ん?え?お客さん…どこ行ったの?」とパニくり出したので、とりあえず事務所の防犯カメラの記録を確認する事にした。
防犯カメラ画像をチェックするが、納品物が配送されてきた1時以降一人の客も来ていなかった…。
Y「ヤバイ!マジかよ!心霊体験かこれ!?俺見ちゃった!コエー!マジかよどうしよう!?」
俺「…それはそうなんだけど、納品終わってから確認すりゃよかったな…。」
Y「あっ…」
納品が途中な為、どんなに怖くても朝までに終わらせないと店長にキレられるので30分程悩んだ末、分担作業は解除し絶対一人っきりにならないよう二人仲良く並んで作業することに決めた。
何事もなくフロアの納品が終わり、二人でバックルームに入った瞬間「ピポピポー」…「ピポピポー「ピポピポー「ピポピポー「ピポピポー「ピポピポー「ピポピポー「ピポピポー「ピポピポー「ピポピポー「ピポピポー「ピポピポー「ピポピポー「ピポピポー「ピポピポー…………
バックルーム越しに見る店内は、ピーク時間帯のように混雑し、話声や足音などでガヤガヤしている。男性、女性、夫婦、カップル、老人、子供、何故か軍服やモンペに頭巾と戦時中かのような格好の人までいる。
なのにバックルームを一歩出ると夜間のユウセン放送のみで、本当に静かで客なんて一人も居やしない。
俺「」
Y「」
人間は本当に怖い時は声が出ず寒くもないのに震えるのだと初めて知った。物音を立てて気付かれたくない一心で、お互いにしがみつき震えながらいつ終わるともしれない恐怖に泣きながら耐えた。
朝日が昇る頃(多分4時半くらい?)には、いつの間にか彼等は居なくなっていたが、結局その日は朝5時にパンの納品物を配達する人が来るまで、大の男が二人してバックルームを出る事ができなかった。
その後もしばらくは「ピポピポー」の音にビクビクしながら、なんだかんだバイトを一年程続けたが、おかしな事があったのはその一回きりで、店長に確認したが特に曰く付きの土地でもないらしく結局何が原因かはわからなかった。
ただ、思い当たるのは[お盆の真っ只中]だったことくらい。
仏さんの帰省ラッシュを食らって以降、お盆の夜間外出は控えている。
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