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俺がちょっと語ってくけど、どうよ?

1Nightcore:2016/09/27(火) 21:02:29 ID:ZsVetY720
初スレ立て。洒落怖とかは知ってたけど、ここは今日知った。
適当に語るわ。暇なら付き合ってくれい。
あと、語彙力ないから、そこはよろしく。

2Nightcore:2016/09/27(火) 21:06:29 ID:ZsVetY720
俺はそんなに長く生きてるわけじゃないんだけど、いままでちょこちょことよくわからないような体験をしてきた。
そろそろ誰かに語ってもいいかなって思って、ここに残すことにする。
誤字脱字が目立つかも。

3Nightcore:2016/09/27(火) 21:24:39 ID:ZsVetY720
まあ、短い読み物みたいに思って、気楽に聞いてもらえたら嬉しい。

これはまだ高2だったころの話。

当時俺は地元のFラン臭い高校に通う普通以下の高校生だった。
やる事と言えば遊ぶか、オナるかって感じ。
その日の夜も、ずっと某箱庭ゲーで遊んでた。
まだ発売されて間もなかったし、熱中してやってたんだ。
で、気づくと日をまたいでた。
時計は曲がった針で深夜2時を指してた。
なんで曲がってんのかって言うと、朝のアラームにムカついた俺が拳で叩きまくったことがあったから。
それ以来、針も曲がったしアラームも壊れた。
古めの目覚まし時計だったし、仕方ない。

それは置いといて、俺にとっては次の日も学校があんのに起きてることが問題だった。
正直頭は悪かったけど、学校を欠席したことはなかった。
親がわりとマジメだったんだ。
だから、「ammo〜」って言いながらゲームをセーブして、テレビを消した。
部屋は初めから明かりつけてなかったし、布団は敷いてたしで、俺は歯磨きをして寝ることにした。

当時まだ実家暮らしだった俺の部屋は一軒家の二階にあって、そこそこ広かった。
マジで親には感謝だ。
そして、俺の部屋のドアを開ければすぐに二階の洗面台がある。
二階には他にも部屋があったけど、使ってんのは家族で俺だけだった。

4Nightcore:2016/09/27(火) 21:38:01 ID:ZsVetY720
だから、俺はすぐに歯磨きを終えることができた。
洗面台の奥にはトイレもある。
よくオナティシュを捨ててたトイレだ。
ずっと部屋に籠ってたから、ついでにトイレにも行っておいた。
気持ちよくして眠りたかったんだ。
ジョロジョロって音をたてながら、用を足した。
夜の2時だったし、結構音が響く。
そんな中、俺の出してる音以外の音が聴こえた。
家の外からじゃない。

俺の部屋の中からだ。

ガチャって音だった。
風でドアが開いたのかと思ったけど、窓は開けてない。
階段を誰かが上がってくる音もしなかった。

一体何が、俺の部屋で音をたてたんだ?

そう考えてしまった途端、背筋が冷えていくのを感じた。
俺はトイレの中で一人、アレを握りながら静かに硬直していた。
だけど、二度目の音は聴こえてくる気配がない。
少し安心したから、「クソが」って悪態をついてトイレを出た。
すぐそこにある洗面台で手を洗った。
洗面台についてる鏡は、怖くて見れなかった。
何か写ってたらたまったもんじゃないからな。

5Nightcore:2016/09/27(火) 21:51:55 ID:ZsVetY720
手を振って水を切って、鼻唄を歌いながら部屋に戻った。
と言っても、トイレから数歩しか歩いてないんだけども。
で、恐る恐る部屋のドアをあけ、蚊を叩くように即座に電気をつけた。
少しラグがあってから明るくなった部屋の中には、もちろん誰もいない。
しかし、俺の警戒心は消えなかった。

まず確認したのは勉強机の下。
椅子をどけて、ゆっくりと覗く。
親は小さかった頃の俺に期待して買ってくれたんだろうけど、マトモに使ったこともなく、埃を被ってた。
そのことがホラー感を演出してた。
机の下に誰かいたら、、、って思うと、確認せずにはいられなかったんだ。

でも、結局いなかった。
机の下には昔に無くしたプリントやファイルとか、ガラクタが転がってるだけだった。
そこには探してたものもあって、こんなところにあったのかよ、って苦笑いしてしちまった。

俺は本当にダメな奴だ。

6Nightcore:2016/09/27(火) 22:02:49 ID:ZsVetY720
しかも怖がりだった。
机の下から不安は消えたけど、まだ安心できるわけじゃなかった。

クローゼットが残ってる。
俺はよく消防士がやるように、クローゼットに半身をつけながら、勢いよくそれを開けた。
中にもし誰かがいたとしても、こうすれば俺を視認することができない。
まあ、たった一瞬だけではあるけど。
で、数秒たってからクローゼットの中身を見た。
あるのは服と服と服。
当たり前だけど、人影なんて見当たらなかった。

「はぁ・・・」と、逆になんだか失望した俺は、クローゼットを閉めてテレビをつけた。
まだ地デジに成り立てだったテレビからは、俺が興味もない深夜番組の音が流れてくる。
こうなると、もう怖さなんてものはない。
明かりはついてるし、テレビもついてるし、誰かがいるわけではないことも確認した。

7Nightcore:2016/09/27(火) 22:10:32 ID:ZsVetY720
その安心が間違いだった。

俺は、見ちまったんだ。
この部屋の入り口の真正面にある窓ガラス。
外を一望できるそのガラスに、テレビの光が写り込んでる。
そして、部屋の中心にいる俺も。
鏡のようになった窓ガラスは部屋のほぼ全てを写してた。

だから、気づいたんだ。

入り口のドアの上、つまりこの部屋の死角である天井に、何かが張り付いている。

幸いだったのは、それが人間の姿をしていなかったこと。
天井に張り付いてんのが人型の何かだったら、俺はその場で失禁していたに違いない。
でも、それは幸にも蜘蛛みたいな奴だったんだ。
それにしては、あまりにデカすぎたけどね。

8Nightcore:2016/09/27(火) 22:20:41 ID:ZsVetY720
その蜘蛛みたいな黒い影は、俺が窓ガラスに目を奪われている間にドアを潜り抜け、廊下に出ていった。

凄いスピードで出ていったから、俺が廊下に出る頃にはもう姿をくらませてしまっていたんだ。
しばらくはそいつがを姿を隠してると思った俺も、やがて睡魔によって集中力を切らされた。

そして、もう部屋には来ないだろうと追いかけるのを諦めてしまった。
だからその夜はドアに鍵をかけて、ダンボールをドアの前に積んで、カーテンで完全に窓ガラスを隠して布団に入った。
掛け布団とタオルケットをクローゼットから引っ張り出して体を覆って、無地の抱き枕を強く抱き締めながら眠った。

朝起きるまで、特に異変はなかった。

9Nightcore:2016/09/27(火) 22:25:22 ID:ZsVetY720
俺はそうして日常に戻った。
もしかしたら夜の出来事は夢だったのかもと思ったけど、最後にまだ非日常が残ってた。
その日の朝だけは、壊れた目覚まし時計のアラームが鳴ったんだ。

流石にそれにはびびったね。

でも、それだけだった。
学校では何ともなかったし、あの蜘蛛に出会うこともなかった。

一体何だったんだろうな、アレ。

今になってもそう思う。

10Nightcore:2016/09/27(火) 22:31:20 ID:ZsVetY720
これでおしまい。
幽霊とか妖怪でもないし、恐ろしい神様ってわけでもないけど、奇妙な体験だったので書いてみた。

楽しんでもらえたなら、俺はそれで満足だ。

11まきまき:2016/10/04(火) 16:03:12 ID:eYBt.sM6O
次作に期待!!!

ただ、人間に物理的危害を及ぼす幽霊がいるのかは定かじゃないけどね。
でも、不思議な事はあるよ。


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