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藍物語(投稿・感想・雑談専用=隔離)スレ

583『追憶(下)』 ◆iF1EyBLnoU:2015/03/30(月) 20:11:09 ID:xJgVi.I20
 ...駅が見える。県内の地方都市。そして、町外れの小さな雑居ビル。
数ヶ月前、最後に敵の活動が探知されたという場所よりもずっと近い。
まさか、こんな近くに。 これまで探知された敵の活動は陽動作戦だったってこと?
でも、見つけた。もう逃がさない。 柏手を打って術を解く。 いつも通り、軽い目眩。
あとは管への連絡。対策班には炎の他にも有力な術者がいるし、今は管も。
相手の術と代を封じれば、武器の扱いに長けた男達が存分に働く筈。
あの場所にいる過激派は恐らく全員。 正直、その結果を招く事に躊躇いもある。
しかし、長い争いは相手から仕掛けて来たもの。 今、私の仕事はLとあの人を護ること。
深呼吸、『通い路』を開く。
『管。今、敵の居場所を探知した。良く聞いて炎に伝えて。場所は...』

 「昨夜の侵入経路を辿って、アイツ等の居場所を特定したわ。
既に『上』にも報告済みだし、今日中に対策班が踏み込むでしょうね。」
朝食後のコーヒーにふさわしい話題じゃないけれど、配慮している余裕はない。
コーヒーカップをそっとテーブルに置き、その人は私を見詰めた。
「アイツ等の計画は挫折して、Lさんを守りきれる、という事ですか?」
「対策班がアイツ等を完全に始末できれば良いんだけど、アイツ等だって
何とか逃げ延びて計画を完成させようとする筈だわ。だからおそらく今夜までが
山場になる。もう侵入の痕跡を残すのを怖れる必要も無いし、
一か八かで、R君に最大の干渉を仕掛けてくる筈。」


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