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怖い話Part2

215『道標(結)』 ◆iF1EyBLnoU:2013/06/14(金) 21:02:03 ID:Ugm8l/Kw0
 「力を持って生まれた子は、皆13歳になったら1年間親元を離れる。
『範師』の家に預けられて礼儀作法や力と向き合う心構えを学ぶの。
1年経って術者になる事を選んだ子は裁許を受けて更に2年間、
適性に応じた術者を師として基本的な修行をする。それが一族のしきたり。
そのしきたりの半分を利用しただけ。無理に頼み込んだ訳じゃない。
範師には『子供を預かるのは久し振りだから嬉しい』って感謝されたし。
一族の子より4年遅いけど、学び始めが遅れたことは問題にならない。
一年半、一族の子と同じように基礎をしっかり鍛えて貰える、それが重要。
それに範士の家には変なものが近づくこともない。あの子も安全、一石二鳥。
単独で活動する術者の経過観察するのに比べたら、時間とお金の大幅な節約だわ。」
「本当に、力を持って生まれた子は全員、なんですか?」 この話は初めて聞いた。
「そう、でないと力を玩具にする子が出てきてしまうから。
ね、裁許を受けた日、当主様の館を案内してくれた女の子。憶えてる?」
「はい、何処かで見たような子だと思ってました。」


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